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■中国人ＦＷ、マンＵ入り　１８歳の董方卓、移籍金は７億円


　サッカーの中国リーグ、大連実徳は１３日、１８歳のＦＷ董
方卓がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイ
テッドに移籍すると発表した。昨年８月に行われたテストに
参加、ファーガソン監督が獲得意向を表明したという。“一本
釣り”された格好だが、マンＵにとっては広大な中国市場へ
の参入の布石ともいえそうだ。

　日韓Ｗ杯以降、欧州に向かうアジア選手は急増、プレミア
にも中国から李鉄（エバートン）、孫継海（マンチェスター・シ
ティー）が渡ったが、欧州屈指のマンＵに入ったのは初め
て。３日に契約を結び、オプション付きで移籍金総額は３５０
万ポンド（約７億円）。来季はベルギー一部リーグのロイヤ
ル・アントワープにレンタルされる予定。
　董方卓は１８５センチ、７５キロ。２００１年、大連実徳の西
アジア遠征で、代表に３選手を取られる中、１６歳で抜擢（ば
ってき）され、サウジアラビアのユースチーム相手に２点を挙
げ勝利に貢献、頭角をあらわした。大連での給与は北京の
ＯＬの初任給とほぼ同じ月１０００元（約１万３５００円）。１ゴ
ールごとに２０００元のボーナスつき。中国では、ＮＢＡに移
籍し活躍する姚明以来の快挙として大きく報じられた。
　一方、マンＵ側の意図について、英ＢＢＣ放送は「中国ファ
ンの関心の爆発的高まりと経済的利益」を指摘。本場での
プレーには、中国代表戦への出場数が足らず労働ビザが下
りないためベルギーにレンタルされるとした上で、「今後２年
で代表戦の７５％に出場するかベルギー国籍を取らない限
り、マンＵではプレーできない」と報じた。
　マンＵの広報担当は産経新聞の取材に対し、ＢＢＣの指摘
を認めたものの、「董の将来性を買った」と強調した。