オマーンはFIFAの最新世界ランキング(11月15日発表)が62位。
日本とは過去3回対戦し、通算成績は1勝2分けとなっている。
W杯初出場を決めた98年W杯フランス大会のアジア1次予選でも同組となり、初戦を戦っただけにその再現となる。
1勝1分けで日本が勝ち越したが、守備を固めカウンターで攻勢を仕掛ける相手に苦労し
第1戦が1―0、第2戦は1―1といずれも接戦となった。
あれから7年。オマーンはさらに組織力が向上した。
前哨戦となる04年アジア杯2次予選で、10月には世界ランク22位の韓国を、
ホームで3―1と撃破。敵地でも韓国相手に0―1と接戦を演じ、同組トップで本大会出場を決めた。
ホーム&アウエー方式になったことで欧州組が呼べるメリットは大きいが、
移動のきつさはついてくる。東西に広いアジアでの移動に加え、
気温差の克服や、食べ物、習慣などへの対応も必要だ。
また、前回はホスト国だったことで予選が免除。日本にとってW杯予選は97年以来となる。
ある意味では本大会よりも厳しいこの戦いを経験しているのは、現代表ではMF中田英寿(26)だけ。
欧州でプレーしているMF小野伸二(24)稲本潤一(24)中村俊輔(25)らジーコジャパンの中心選手といえども
「W杯予選が何たるものか」を知らないのだ。
ドイツへの道は決して安穏なものではない。しかし、日本にはアジア随一のタレントがそろっている。ジーコ監督が目指すは本大会でのベスト8。
大きな目標にたどり着くための1年半にも及ぶ壮大な戦いの火ぶたは2月18日に切って落とされる。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/12/06/01.html