サッカーとしたい。ハァハァ

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サッカー協会にて監督会議を終えたファビオ・カペッロとロベルト・マンチーニ
が、立ち話をしている。
カペッロ
「マンチーニ君、君のラツィオはなかなかやるじゃないか。成功の秘訣はなんなん
だい?」
マンチーニ
「カペッロさん、秘訣なんて簡単ですよ。頭の良い選手を起用するんです」
カペッロ
「しかし、頭が良いか悪いか、そう簡単にわかるものかね。君はどうやって見分け
ているんだい?」
マンチーニ
「簡単ですよ。質問をして、賢い答えができるかテストをするんですよ」
カペッロ
「ふむふむ、それは興味深いね。ちょっと、具体的な例を示してくれんかい?」
マンチーニ
「いいですよ。今、ウチのステーファノ・フィオーレ君に電話してみますね」

マンチーニは、カペッロにも聞こえるように、スピーカーフォンでフィオーレに電
話をかける。
マンチーニ
「フィオーレ君? マンチーニだ」
フィオーレ
「はっ、監督。なんのご用でしょうか?」
マンチーニ
「フィオーレ君、このなぞなぞの答えを言いたまえ。君のお父さんとお母さんに子
供がいて、それが君の兄弟ではないとしたら、それは誰だろう?」
フィオーレ
「監督、答えは簡単ですよ。それは、僕です!」
マンチーニ
「そのとおりだ。フィオーレ君、ありがとう」
14 :03/11/06 00:11 ID:Vv8Ed0Ax

カペッロは深く納得した様子。
カペッロ
「なるほど。これは選手の頭の良さを判定するのに最高の方法だ。私もさっそく、
採用してみようではないか」

マンチーニの“インテリジェンス・テスト”がよほど気に入ったのか、カペッロは翌
日、トリゴリア・ローマ練習場で自軍選手の頭の良さを試すことにする。まずは、
トッティを呼ぶ。
カペッロ
「フランチェスコ、ちょっと」
トッティ
「なんスか、監督。FKの練習っスか?」
カペッロ
「違う、違う。ちょっとテストをしたいんだ。簡単な質問に答えてくれたまえ」
トッティ
「いいっスよ、監督。なんスか?」
カペッロ
「フランチェスコ、君のお父さんとお母さんに子供がいて、それが君の兄弟ではな
いとしたら、それは誰なんだろう?」

沈黙するトッティ。
一生懸命考えるが、答えが全くわからない様子だ。
トッティ
「ええっと……。父さんと母さんの子供だけど……オレの兄弟じゃない……、誰っ
スかねぇ!? 監督、すいません。ちょっと考える時間、もらっていいっスか?」
カペッロ
「もちろんだよ、フランチェスコ。答えは練習が終わってからでもいい」
15 :03/11/06 00:12 ID:Vv8Ed0Ax

トッティはチームメートと合流し、カペッロの質問について語る。
トッティ
「おぅ、みんな。監督の頭がおかしくなっちゃったみたいだぜ。なんか変な質問を
するんだ。君のお父さんとお母さんに子供がいて、それが君の兄弟ではないとした
ら、それは誰かって」

チームメートも一生懸命考えてみるが、答えは出てこない。 マルコ・デルヴェッキ
オも、ヴァンサン・カンデラも、アントニオ・カッサーノもお手上げ状態。 そこ
で、トッティは用具係のマリオにも同じ質問をする。
トッティ
「おぅ、マリオ。よく聞けよ。あんたの父さんと母さんに子供がいて、それがあん
たの兄弟じゃないとしたら、それが誰なのかわかるかい?」

用具係のマリオはすかさず答える。
マリオ
「それは、オレだよ、オレ」

ようやく謎が解けたトッティは、得意そうにカペッロのところへ行く。
トッティ
「監督、答えがわかりました!」
カペッロ
「そうか、そうか。では、言ってごらんなさい」
トッティ
「用具係のマリオ、です!」
カペッロ「なんだ、君は本当に頭が悪いね。正解は、ラツィオのフィオーレだ
よ!」