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今シーズン、アウェーのブレシア戦に初めてスタメン出場した中村。
イタリアの至宝であるバッジョとの新旧ファンタジスタ対決に、世界中の人々が熱狂し、興奮した。
そして、その対決を見事に制したのは日本人、中村だった。
スタメン起用のチャンスを生かし2ゴール1起点の大活躍。
世界中の人々が、バッジョと中村の新旧ファンタジスタのの世代交代を見届けた。
翌日、イタリア各紙は当然のように中村を絶賛し、中には中村がバッジョを越えたという“タブー”とさえ思われるような賛辞を送った。
それほど、バッジョと中村の新旧ファンタジスタの世代交代はインパクトがあったのだ。
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:03/09/25 21:09 ID:ognw54Mc
9/27(土)対ユベントス(オレステ・グラニッロ)
負傷して試合に出れないはずのデルピエロが、何故かイタリア最南端のレッジョ・カラブリアに来ていた。
多くの記者が群がり、彼にここに来た理由を尋ねると、さばさばとした表情でこう答えた。
「私は中村を見に来た。」
前節、バッジョとの新旧ファンタジスタ対決を制し、イタリア各紙からバッジョの後継者と認められた中村に、
イタリアの影のファンタジスタと言われるデルピエロは、ピッチのアップをしている中村に熱い視線を送った。
まるで、次の相手は俺だと言わんばかりに。
一方、試合は終止ユーべぺースで進んで行く。
次第にプロビンチアであるレッジーナの選手の中では、世界最強リーグセリエAで2連覇を成し遂げているユーべには歯が立たないと思い始めていた。
しかし中村だけは、終止圧倒的な存在感とキレのあるプレーでチームを引っ張り続けた。
その中村のプレーに、次第にチームメイトも中村に続けと言わんばかりに勢いづく。
形勢は逆転した。
0−0の後半ロスタイムに中村のクロスをベスト・パートナー、ボナッツォーリが頭でゴールネットに叩き込む。
オレステ・グラニッロは熱狂に包まれ、コロンバが勢いよくピッチの飛び込んでくる。
ホームとは言え、世界最強リーグセリエAで2連覇を成し遂げたユーべに中村率いるレッジーナは競り勝ったのだ。
当然のようにMOMのトロフィーを貰った中村は、今後に目標についてこう答えた。
「一戦一戦勝っていって、スクデットを目指すだけです。」
その時、誰もがその言葉を信じて疑わなかった。
ユーべに競り勝った今のレッジーナには、それだけの力あったのだ。