◆なぜヨーロッパのサッカー場はDQNばかり?◆

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真剣にフーリガニズムについて知りたい人は、
白水社から出ている「フーリガン戦記」を読みましょう。
サッカーなんかほとんど興味なかったアメリカ人男性(英雑誌編集長:インテリ
高学歴…カリフォルニア大学とケンブリッジ大学卒)が、フーリガンの追跡
調査をするうちに気がつけばミイラ獲りがミイラになり、フーリガンの内部に
取り込まれて、いつしか一緒に乱闘現場に混ざるように…。

『一般市民』(しかも知識階級に属するアメリカ人という二重の意味で部外者)が、
部外者の視点を保ったまま、フーリガンと一体化して、『暴徒』と化す瞬間が
ハラハラするほどスリリング。
最後の章の、90年大会のイタリア:サルディーニャ島で、隔離さていた
イングランドサポが群集暴力に走るまっただなかに取り残される作者の視点は、
そのまま部外者の私たちの視点でもあって、色々考えさせられる。

「フーリガン戦記」著者(編者):ビル・ビュフォード著 北代美和子訳
出版社:白水社. 価格(税別):\2,700