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今晩は、ミラノの地方局でレアル―日本戦が中継されていました。注目は、イタリアのアナウンサーが日本選手の名前をちゃんと言えるか(笑)。
元インテルのアルド・セレーナとジャーナリストと実況の3人で、先にやっていたOB戦から中継してたのですが、いざ日本選手の紹介になり、選手リストを
読み上げる番になると、みんな発音できない、というか慣れないアルファベットの羅列に恐れをなし、おまえ読めって感じでリストがたらい回しにされてる。
「ナカタ・コーイ」「DFはミヤモート、チェントロカンピスタはイナモート」中継が始まるれば、もちろんスペインからの映像そのままで現地実況なんか送れる
はずもないから、当然スタメンもはっきり伝わらない。そしたらもう凄い。金髪のFWは最後までニシザワだったし、奴が引っ込んだら山下が、一緒に
ピッチにいたはずの久保までもがニシザワを襲名、どう見ても東洋人系の顔立ちと皮膚の色はしてないのに左にいるからというだけでナカムラだったり、
「イタリア戦でゴールを決めた、非常に速い13番」に至ってはもう大変。「ヤナガッシャーワ」「ヤナガシバ」「ヤギナサーバ」・・・・
ただ、そんな彼等も真剣に試合は見ており、「ややDF陣は線が細いが中盤の構成は素晴らしい。特にイナモトとトダの出来が良く、彼らの守備が
レアルのカウンターを消している」「FWの運動量、スピードは高いレベルにある。フィジカル面で充実してる」「ナカタ、オノのような
ファンタジスタがいないと、やはりボールが前線につながっていかない」「高いラインとアグレッシブなプレス。まるでサッキがベンチにいるかの
ようだ」「攻撃陣は良く走り回っていいとは思うが、もう少し前線に張ってボールを呼び込んでもいいのではないか」「チャンスのときにもっと臨機
応変なプレイが必要だ。やはり経験には欠ける」良い点も悪い点も言い当ててました。そんな中、彼らの議論が白熱した瞬間。日本の失点シーンでした。
「あれはオフサイドですね。確かに誤審だな。日本はオフサイド・トラップを狙った。実に惜しかったですね」「しかし、ああいうFKでオフサイドを狙うなんて
無謀じゃないですか? ダッシュを懸ける時間が存在しない」「だから今の連携が驚きなんですよ。あれは相当練習したんでしょう」
「まあDFは線が細く、空中戦に強い選手がいないから、競り合いに持ち込ませる前にオフサイドを取る、という考えはわかるけど、タフな国際試合、
欧州レベルの相手にあれでは防ぎきれないだろう」「私はいいとおもいますけどね。相手FWはゴール前に飛び出しにくくなる」・・・