やっぱ高原がいないと日本代表FWはだめぽ

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292告らん ◆EBMRIGas
>>287
いい質問です!

>○再発っていう意味がいまいちわからんのですが、
 1.足の血栓が完全に消えているか消えていないかを確実に検出するのが困難
 2.一度完全に消えても、一度病気にかかると、再度、血栓が出来やすくなる
 どっちの意味ですか?

両方とも正しいです。
下肢の血栓の検査はいずれも特異度(検査が陽性なら血栓が存在する確率)は高
いのですが、敏感度(検査が陰性なら血栓が存在しない確率)が低く、見落とし
は非常に多いです。すなわち、下肢の血栓が検出できないからといって抗凝固療
法を安易に中止してはいけません。

下肢血栓が生じた部分の静脈には何らかの問題があるかもしれません。瘤があっ
り、走行の異常があったりとかです。一度血栓が完全に消失しても、また飛行機
に乗るなど血栓ができやすい条件では再発の可能性があるかもしれません。また、
血栓は完全に溶解した後にも、小さな痕を残すことがあります(血管から茎のよ
うに突出していることがあります)。これが種となり、また血栓を作る可能性も
無いとはいえません。

 ただ、以前にしめしたNew England Journal of Medicineの論文では、確か
一年以上経過した患者さんでは再発リスクが極めて低いとか書いてあった記憶が
あります。はっきりとした血栓を形成する体質的な問題がなく、十分に長期間抗
凝固療法をやれば、理論的には血栓がまたもやできる可能性があるとはいえ、統
計学的には再発リスクは極めて低いと思われます。