東エビスは納豆なんて腐ったモン食うて喜んどるw

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21もぐもぐ名無しさん
『母のお弁当』
 

 私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが母の作る弁当は
お世辞にも華やかとは言えない、質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られると、いじめられるし、そうでなくても恥ずかしいし、毎日
食堂へ行き、お弁当はこっそりゴミ箱へ捨てていた。
人に見られないよう便所のゴミ箱へ・・

 ある朝、母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に
話しかけてきた、私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確かに海老が入っていたが、殻剥きもメチャクチャだし彩りも悪いし
とても食べる気にはならなかった。

 家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!今までの弁当も全部捨ててたんだ、便所のゴミ箱へな!
友だちに見られると恥かくんだよ、馬鹿にされるんだよ、いじめられるんだよ
うぜえしもう作らなくていいから!」と、つい、きつく言ってしまった。

 母は悲しそうに「気づかずにごめんね…」と言い、それから弁当を作らなくなった。
母はみるみる元気が無くなっていき、半年後に死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた、中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く海老の皮が剥けない」、そして唐突な「ごめんね」。
日記はあの日で終わっていた・・