エアロダンシング i について...

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マヨネーズが徘徊する夜の一刹那に果たしていくつの金めっきが
可能か考えたことはあるか?
たとえば、綿棒の先の部分の宇宙に思いをはせる夕焼けのとき、
『生きろ』と叫ぶ少年が突如としてブラウン管から飛び出す。
このとき人間として、むしろ心をもつ生き物として目の前のミラクルを
ただただ傍観するしかないのはそれこそデジタル化した耳掻きだ。

今お前にとって一番大切なもの、それはきっとお前にしかわからない。
だけどこれだけはいえる。 スカラ座の冷暖房施設を襲撃したところで
太古の昔に在りしアンモナイトの体温を調節することは不可能なのだ。
つまり赤外線で強烈に歯が引き裂かれた兄弟を崇めるかのような空想に
浸っているときではないのだ。ともすればお前はシリコンでできたメガネの
前に屈服することにもなる。そうなれば間違えなくお前は乾電池の
要塞に取り残されたティラミス同然になってしまう。

そんなことが望まれたことは一度も無いはずだ。いや、望まれてはならない。
いくら桃缶の汁を熱望する欲望まみれの人間たちが戯れ始めても、そこへ
髭剃り一つ持って突進するようではどうにも勝ち目は無い。その状況で
彼らを破壊するには、空になったコカコーラのビンを小指にはめて彼らの
耳の穴めがけて踊り狂うしかない。つまりお前は単なるペヤングソースやきそばに
過ぎないのだ。大盛りもなにも関係ない。そこになるのはただ一つ、さび付いた
甲冑だけなのだから・・・。