★【裁判員 大阪地裁】「くむべき事情も」 知的障害のある息子殺害の夫婦に大幅減軽判決
・大阪府高槻市の府営住宅で昨年5月、知的障害のある息子を殺害したとして、
殺人罪に問われた父親の無職、菅原和夫(60)と母親の同、多美子(57)両被告の
裁判員裁判の判決公判が14日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は「結果は
重大だが、くむべき事情もある」として、和夫被告に懲役2年6月(求刑懲役7年)を、
多美子被告に懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役3年)を言い渡した。
判決によると、両被告は共謀の上、昨年5月30日、将来を悲観して夫婦で一家心中を計画。
知的障害のある長男の健太郎さん=当時(33)=を道連れにしようと自宅洋間で健太郎さんの
首を荷造りひもで絞め、殺害した。
判決は、健太郎さんに統合失調症の診断に加え、異常行動や家庭内暴力があったとした上で、
両被告について「心労を重ねつつ深い愛情で被害者を育てていた」と指摘。一方、和夫被告の
糖尿病や失職、多美子被告の精神疾患も重なり、「貯蓄を使っても3、4年でなくなると思い、
もう生きていけないと将来を悲観した。同情すべき点が多くある」などと、求刑より大幅に減軽した
理由を述べた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101214/trl1012141942005-n1.htm