32 :
キュイ:
フリーザー様に仕えて約10年
振り返るといろいろあったものだ。
朝お母さんが俺を起こしに来た
俺は文句を言いながら朝食の食パンに噛り付く
「今日も学校ね。頑張ってきなさい」
頑張れと言われてもただ授業を受けて友達と会話するくらいだ
その台詞は受験前などに使うのが普通だと思いも口に出す勇気がないのが俺だ
産まれた時は未熟児だった。親父はそれでノイローゼになった時期があったらしい
俺はノロノロと着替えを済ませて玄関を出る。
「寄り道しちゃダメよ」
俺は無視をした。俺はもう15歳だぞ。うるさいと思いつつ心配されることが少しうれしかった
家から学校はと近い。歩いて5分だ
1限目は数学、俺は頭が悪い。さっぱりだ。気がついたら2限目だ俺は涎を拭き校庭へと歩みだした
33 :
キュイ:2006/10/14(土) 05:44:42 ID:3HBH0vo7
「今日の授業はこれで終わりです。さようなら」
先生がそう告げると教室から出て行く
今日もいつもと変わらない日だ
悪友の友達一人が俺に話しかけてきた
「これからサッカーするんだけどよ。お前もやろうぜ!」
最近体が鈍ってきている。家に引きこもりエロゲーばかりは良くない
「寄り道はダメよ」
俺の脳裏にこの言葉がよぎった
「ゴメン。俺今日早く帰らないといけないんだ。親がうるさくてさ」
15歳になると何かと『親』と言う言葉を使いたくない
「え〜マジかよ? お〜〜いみんなコイツマザコンだぜ!!」
ムカッときた、俺はマザコンじゃない。この前も冷蔵庫を開けっ放しで反抗をしてる
「わかった。遊ぶから今の言葉撤回しろよ」
しぶしぶ遊ぶ破目になった、帰ってエロゲの続きがしたい
34 :
キュイ:2006/10/14(土) 05:53:39 ID:3HBH0vo7
雲行きが怪しくなってきた。雨が降りそうだ
俺はパスを受け取りそう思う
俺のパスで1点 サッカーなど初めてだがアシストがきまりうれしく友達
とガッツポーズをとる
そろそろ6時か・・・帰ろう。
どうやら友達も帰るらしい。コイツの家は自営業で母さんと2人暮らしを
していてそれを手伝い少しながらバイト料としてお金を貰っている
「俺将来大きくなったら違う惑星に行こうと思うんだ」
帰り際友達がそう言う。へーと感心するふりしてその場を逃れた
「じゃあな」
友達とは帰り道で分かれた。まさかそれがこいつの最後の一言になるとわ思わなかった・・・・
35 :
キュイ:2006/10/14(土) 06:07:19 ID:3HBH0vo7
予想どおり雨が降りだしてきた
「チッ!」
傘など持って来てはいない。朝は快晴だったニュースでも降水量は10%と言っていた
しだいに雨は激しさを増し振りだした。これはかなわん。雨宿りしよう
橋の下で雨宿りをしていると空から大きな宇宙船がやってきた
でかい・・・この惑星の一番でかい宇宙船より4倍もある
ぞっとして俺は背筋を凍らせた。
「この惑星は今からフリーザー様の物となる。抵抗する者は容赦なく殺す」
フリーザーと言えば宇宙で最強の軍団を指揮する総督ではないか
前の惑星では住人を皆殺しにしている
まさかこの惑星が狙われるとわ・・・・
だが、抵抗さえしなければ助かるに違いない
しかし宇宙一最強の・・・・
俺の頭の中はグチャグチャになった。恐怖と緊張が俺を包み込む
とにかく惑星政府が何とかしてくれる
不安から逃れるために俺は勝手にそう考える
「母さん父さん!!」
がむしゃらになり家に向かい全力で走り出す
36 :
キュイ:2006/10/14(土) 06:16:22 ID:3HBH0vo7
侵略は始まった。
宇宙船から兵士達が降りてきて住人を無差別で殺戮している
初めて俺が親に連れて行ってもらった遊園地
家族とともに虫を採りに行った裏山
友達とよく遊びに行った川
その思い出を消し去るかのように火の海になった
次第に俺は自分の安全だけをとるように隠れていた
惑星の軍隊が動き出した。戦争が始まったのだ
この惑星は長年戦争などしていなかったので一方的なフリーザー軍の虐殺になっている
ゲームのように同種が倒れていく。この時初めてリアルとバーチャルの違いに気がついた
37 :
キュイ:2006/10/14(土) 06:43:40 ID:3HBH0vo7
目が覚めると。街中は死体が溢れていた
見るもの全に血がついている
俺は膝を崩しその場にひざまついた。
しばらくしていると残党狩りが始まった。見つかれば間違いなく死ぬだろう
だが怖くて体が動かない。軍隊の徴兵があるときのために練習しておいたほふく前進
で俺はその場から立ち去った。
裏路地に隠れていると同種の女がやってきた。凄く脅えている
目の前で謎の光にぶち当たり消滅してしまった。一瞬だ
「へっ。まだ居たのか、たく!フリーザー様は人使いが荒いぜ」
ピンクのぶよぶよのデブが俺の居るほうに近づいてきた。
目の辺りには良くわからないが機械がついている
「ピピピピッ!」
音が鳴り響く。しかしダサい眼鏡だ玩具だろうか。どうでもいいが助かってくれ
「むむっ!!!戦闘力19000だと!!まさかこの惑星にこれほどでかい戦闘力を
持つ野郎がいるのか?!近いぞ!遊んでやるか」
どうやらデブには俺が見えていないらしい。それは当然だこの街は俺の庭だ
女のGスポットとは違うんだよ!
昔からかくれんぼは得意だ。なぜか俺は強気になれた
しかしさっきからクソがしたい。ダメだ・・・もれる・・・
パンツに付着したようだ。気持ち悪い。
「臭いな。ウンコの臭いだ俺にはわかるぜ!!!」
そう告げるとデブは俺が隠れていた車を持ち上げていた
殺される
今思えばいい15年じゃなかったな。もっと親孝行しとくべきだった
歯を食い縛り俺は殺される覚悟をした。
「うほ!いい男!」
はぁ?何言ってんだこのデブは。するとブツブツの手が俺に伸びてきた
気持ち悪い触らないでくれ。
「ドドリアさん。何をしているんですか?」
若い声が聞こえた
「あ!フリーザー様!」
コイツがフリーザーか!!!!殺してやりたい感情が俺に流れた
怒りがこみ上げてくる
「ピピピピッ!!!」
またダサいセンスの無い眼鏡が音を響かせる
「ほぉ。戦闘力19000ですか。これは珍しいですねぇ」
訳が分からないまま俺はフリーザーの宇宙船に連れて行かれた
38 :
キュイ:2006/10/14(土) 06:59:27 ID:3HBH0vo7
どうやら俺はフリーザーに気に入られてしまったらしい
とにかくウザイのがドドリアと言われてるデブだ
後ナルシストなザーボンよく分からないが全裸で鏡見てポーズをとっている
惑星の皆は死んだのだろうか?俺はフリーザーに問いかける
「俺の惑星の奴等はどうした?皆殺しにしたのか?!」
「ふふふ。反抗してきましたからねぇ。当然殺しましたよ、残らず」
なんて野郎だあっさりと言っちまいやがる。
「まぁ気にすんなよ。今日からフリーザー様を親だと思え」
「ドドリアさん。少しお静かに」
デブは黙って部屋から出た。相変わらずナルシストは全裸で鏡を見ている
「今日から貴方もフリーザー軍団の一員ですよ」
ふざけるな。同種が殺されたんだぞ。コイツ等の仲間なんかになったら
俺は惑星の恥さらしだ。親にあわせる顔がなくなる
だが生きてただけマシだな。エロゲもこれでまだ続けれる
と言うか俺のPC壊されたのか・・・・・続きできねぇ
「貴方の部屋を教えます」
連れられるがまま俺はフリーザーについていく
そこには俺と歳が近い変な髪型の奴が居た
「ケッ!また変なのがきやがったぜ!」
胸糞気分を害する野郎だ。だが友好は深めておこう
「あ、ヨロシク。俺キュイってんだ」
自己紹介か小学4年以来だ
「キュイ?!ふざけた名前だな!!!」
爆笑された、親にもらった名前をだ。
ますます気分が悪くなった。耐えるんだ俺。そう言い聞かせて俺は一緒に笑った
「お前の名前は?」
ふざけた名前なら爆笑してやるぜ。さぁ言えチビ
「ベジータだ」
笑えなかった。いたって普通でもないが俺よりマシだった
コイツいつか殺してやろう
そしてソイツはニヤリと笑いそのままPCで2chを続けた
39 :
キュイ:2006/10/14(土) 07:12:31 ID:3HBH0vo7
飯は不味くはないが物足りない。ホームシックだろうか
ココに来てまだ3日しかたっていないのだが
相変わらずチビがエロ動画を見て何かしている
俺は気にせず寝ることにし布団に潜り込んだ
せめてヘッドフォンつけろよ。俺は勃起してた
翌朝ゴミ回収の奴が来た ティッシュが多いのが異常だと気づきフリーザー様にチクった
「自己鍛錬はいいですがこれはやりすぎですよ」
フリーザー様はそう言うとニヤニヤしてた
「キュウイです」
名前間違えるなチビ。お前のことをベ・・・ひねれないネタが無い
それに俺じゃないだろうが、どんな環境でお前は育ったんだ、まったく
「そうですか。これは内緒にしておきますよ」
内緒でも何でもいいが俺じゃなねぇよ。このチビが・・・・!
朝食のときデブが近寄ってきた。やたら嬉しそうだ
「やらないか?」
言いながらちんちんおっきするなデブ
俺は飯を食い終わると後片付けをして部屋に戻る
チビがニヤリと笑いこっちを見ている。ウゼぇ
俺は部屋のトイレに行くふりをしてPCのコードを足にかけて引っこ抜いてやった
「貴様!サイヤ人の王子のPCに!!!許さん!!!!」
サイヤ人だがなんだろうがどうでもいいが泣くなよチビ
俺はトイレで呟いた
「ざまぁみろ」
40 :
キュイ:2006/10/14(土) 07:29:28 ID:3HBH0vo7
次第に謎の光を撃てるようになった
教えてくれたのはナルシストだ
「そうそう。よく狙って。ん〜〜うまい!」
まぁ適当に玉が出せるようになった
さっそくベジータに自慢することにした
ベジータは玉を一杯出していた
自慢しても意味無いよなこれ。落ち込み俺は寝る
どうやらフリーザー様は帰還するようだ
フリーザー軍団の本拠地か、ワクワクしてきた
1週間後俺達は無事到着した。船酔いだろうか・・・めまいがする
俺はトイレで戻した。出るのは胃液だけだ、正直ココ最近デブがしつこくて
鬱になりかけていた頃だ
そうこうしているうちに6年がたち。俺も強くなった、もう今じゃ1軍だ
兵士も持たせてもらえるようになった。デブは俺から興味がなくなったのか
最近侵略したナメック星人と変体プレイに励んでいる
どうやらココにはドラゴンボールと言う何でも願いがかなう玉があるらしい
それを使いフリーザー様は一気に全宇宙侵略を考えているのだろうか。
もうどうでもよかった。ただ気になるのはベジータが地球で人間と命名されてる
下等生物に負けたことだ。やはり俺ほどでは無いな。安心できるがライバルは
ベジータだけだ、少し心配になっていた自分が誇らしい
41 :
キュイ:2006/10/14(土) 07:53:45 ID:3HBH0vo7
ベジータが帰ってきたようだ。よかった生きてて
「クッ!カカロットめ・・・・・・!ぐはっ・・・・!!」
そうとう酷いダメージとらしい、カカロットと言う奴に負けたのか
しばらくの間ベジータはカカロットという言葉に敏感になりトラウマ化していた
俺はフリーザー様従いナメック星のドラゴンボール探しを続けた
邪魔なナメクジは殺した。
そう言えば俺はコイツ等と同じ状況になったことがあるんだ
罪悪感は無い。だが何か心から嫌な思いがこみ上げてくる
「チッ!過去は過去だ!」
叫びながら俺は空を飛び回っていた
ベジータ大丈夫かな?
何を今更。心配するのは俺らしくない。アイツは嫌いだ
しばらく彷徨っているとフリーザー様から指令がきた
それは俺をどん底に叩きつけるような指令だった
『ベジータが謀反を起こした、抹消してください』
しばしの沈黙、俺は聞こえなかったかのようにしてさらに彷徨い続けた
「ピピピピッ!」
スカウターが鳴り響く。でかい!俺と近い戦闘力!!!
近いぞ!!降り立つとそこには見たくない光景あった
「フン。キュイか」
「よ、よう」
会いたくは無かったがお世話になったフリーザー様の為にも
コイツを殺すしかない
「とうとう決着をつける時がきたな」
「どうでも良い。俺はドラゴンボールを集め最強になる」
「俺が拾われてお前と会ったときから気に入らなかったぜ!」
「下等生物め。サイヤ人だという事を忘れているな?」
サイヤ人がなんだ。俺はベジータと戦う決意をした。
戦闘力に変わりは無い俺は勝てそうな気がした
因縁の決着をココでつけようじゃないか。意気込んでいると
ベジータが仕掛けてきた、素早くかわす
だが!早い!
「ピピピピッ!」
なんと戦闘力が俺を上回った。これはやべぇ。あぁ、死ぬんだろうな。
コイツぜってぇ手加減しないタイプだわ。うわまだツタヤで借りっぱなし
AV見てないのに・・・・
「ちょっと待て!俺とお前が手を組めばフリーザー様も倒せるかもしれんぞ」
なんと言うことだ俺がベジータに命乞いをしている。情け無いがまだやり残した事が
一杯なんだ、だから死にたくねぇ
「フン」
次の瞬間俺は爆発した。
あぁベジータ・・・ライバルが強くなって悔しいが嬉しいぜ
今度生まれ変わったらメールから始めようぜ。
END
「ケッ!汚ねぇ花火だぜ」