☆アリーナ萌えスレ☆

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236HK
≪踊り娘の誘惑≫
夜も更けた頃、マーニャは一人、宿屋の廊下を歩いていた。さっきまで、一階にある酒
場で酒を飲んでいた。
しかし、今日は安息日の夜ということもあって、酒場には人が少なく、マーニャは早目
に切り上げて、上階にある自分の寝室へと戻って、眠りにつこうと思っていた。
マーニャはジプシーの娘らしく、浅黒い肌に美しい肢体を踊り娘の服に包んでいる。身
体を囲う個所が極端に少ない踊り娘の服は、彼女の肢体をより美しく、際立たせていた。
もちろん、男たちが放っておくはずのない身体つきに加えて、陽気で享楽的な性格もあ
って、男たちには人気があった。
「はあ、安息日の夜ってどうしてこんなに寂しいのかしらねえ」
それは、次の日は平日だからだが、今は冒険の毎日であるマーニャにとっては、あまり
関係のないことだった。
マーニャが自分の部屋へと戻る途中、何か声が聞こえてきた。
「……っ……ああっ!」
マーニャは目をパチクリさせた。艶やかな声が、どこからか聞こえてきたのだ。
「今の声……何かしら?」
そして、どこに声がしたのか、足を停めて耳を済ませた。
「ああ……いやあっ!」
その声は、アリーナのものだった。マーニャは怪訝そうに顔をしかめて、隣にある王女
の部屋の扉の前までやってきた。
237HK:2001/04/12(木) 23:35
扉はほんのわずかだけ、隙間が空いていた。そこから声が漏れていた。マーニャは暗い
廊下に灯りの差す、扉の隙間を覗いた。
「ああっ……クリフトっ!」
部屋のベッドの上で、アリーナは素肌を晒し、四つん這いになっていた。そして、王女
の背後から、同じく裸になっているクリフトが腰を突き入れていた。
「あ……!」
マーニャは頬を赤くしながらも、思わず見入ってしまった。
「あの二人……やっぱり……してたのね……」
マーニャは驚いていた。まさか……予感はしていたが、あのクリフトとアリーナが、こ
ういう関係だったとは。
生真面目な青年司祭のクリフトと、サントハイムの王女アリーナが……ベッドの上でお
互いの身体を貪り合っているのを見ていると、マーニャはかすかに、身体の芯が熱くなっ
てくるのを感じた。
クリフトはいつもの柔和そうな青年ではなく、一人の男であった。マーニャは彼の逞し
い裸体に、見とれていた。
「クリフト……逞しい身体……」
マーニャは熱く吐息をつくと、そのまま自分の部屋へと戻った。踊り娘の服を脱いで、
裸になるとそのままベッドに潜り込む。彼女はいつも全裸になって寝るのが癖になってい
た。
238HK:2001/04/12(木) 23:35
ベッドに潜り込んでも、若い王女と神官の肉の交わりの光景が脳裏に浮かんだ。特に、
がっしりとしたクリフトの身体。小刻みに、アリーナの膣へと沈み、男芯を抽送する逞し
い腰つき……。
マーニャはここ数年、男と触れ合っていない。久しぶりに身体の芯が疼き出して、彼女
は右手を、一番熱くなっている処へ導かせた。
マーニャの秘所は、すでに熱く熟れていた。膣が熱くうねり、蜜を滴らせていて、いつ
でも男を受け入れることができていた。
「クリフト……ああ……」
そして、くちゅ、くちゅ、と熱い蜜の溢れる処に、指を挿入して、マーニャは熱く火照
る身体を持て余した……。

マーニャはクリフトより一歳年上の二十一歳で、初体験はすでに済ませている。自他と
もに認める男好きで、その肢体と奔放で享楽的な性格とあいまって、その方面に困ること
はなかった。
初めて男を知ったのは十七の頃で、それ以来、数人の男と関係を持ってきたが、ここ二
年近くは男に触れておらず、時たま欲求不満が溜ることがあった。
父の仇を討つため、男と接するのを自分から戒めていた部分もあるし、冒険が続くうち
に仲間が増えて、マーニャ好みな男と出会う機会を失ってしまっていた。
そこに、クリフトとアリーナが交わっている光景を目撃したため、今まで溜っていた肉
欲が爆発してしまった。
「はあ……どうしたら、この火照りを静められるのかしら……」

239HK:2001/04/12(木) 23:36
マーニャはベッドの上に寝っ転がりながら呟く。さっき、熱く火照った身体を、自分の
指で静めたばかりだというのに、また熱く、燃え上がっていた。
「オナニーなんてあたしの柄じゃないわよね……」
マーニャはふう、と溜め息をついた。しかし、相手がいないことには、自分の指と想像
で火照りを静めるしかない。
マーニャがいるパーティーには、マーニャ好みな若い男はたった一人、クリフトしかい
ない。パーティーのリーダー、勇者マリアも少女だし、後はマーニャの視界には入ってな
い中年と初老の男たちだけである。
となると、必然的にマーニャはクリフトへ視線を向けた。初めて彼と出会った時は、可
愛い男の子だと思っていた。
しかも、マーニャはクリフトはまだ童貞だと思っていた。真面目そうな神官だから、一
層、そう思えたのである。
「どうやったら、クリフトとできるかなあ」
マーニャは考えた。自分の肢体からにしみでる色気を持ってしても、そうクリフトは自
分の誘いに乗らないと思っていた。彼は元来、生真面目てお堅い。アリーナを愛している
とすれば、なおさら、アリーナ以外の女と関係を持とうとはしないだろう。
「…………! そうだ! あの手があるわ……」
マーニャはばっとベッドから起き上がった。彼女の中で、新たな企みが生まれつつあっ
た……。

240HK:2001/04/12(木) 23:36
あくる日、マーニャは変化の杖をこっそりと持ち出していた。パーティーのリーダー、
マリアに黙ってである。
夜になって、パーティーが小さな村に到着して、宿を取るとマーニャはさっそく行動に
移した。
「よおし……これさえあれば……」
マーニャは変化の杖をぶん、とふった。するとぽん! とマーニャはアリーナ姫の姿に
なっていた。
マーニャは自分の部屋の姿見を見て、ふふん、と笑った。そこにはアリーナの姿が映っ
ていた。
「よしよし……誰が見たって、アリーナよね」
マーニャは笑みを浮かべた。声まで同じだった。そして、胸や腕、太腿をそっと触って
みた。
アリーナの鍛えられ締まった身体つきは、マーニャは思わず感嘆したが、女の身体とし
ての美しさでは、アリーナは背丈は低く、脚が少し太くて、全体的にぽっちゃり系。出る
ところは出て、ひっこむところは引っ込んでいるマーニャの肢体とは比べ物にならないぐ
らいの差だった。
「クリフトのやつ……こんな娘のどこがいいのかしら……」
マーニャがぼそりと頷く。同じパーティーに美しい肢体を持つ自分がいるのに、クリフ
トは見向きもせず、典型的な幼児体型のアリーナと情事を重ねていると思うと、女として
踊り娘としてのプライドに傷がついた。

241HK:2001/04/12(木) 23:36
でも、一つだけ、マーニャをあっと言わせたものがあった。
「でも……胸はむっちりしてるわね……」
マーニャは胸の豊かな曲線を下から手でひょい、と持ち上げた。ふっくらとしていて、
サイズではマーニャよりもありそうだった。
「……負けたわ……」
マーニャは呟きつつも、アリーナの姿でしばらくポーズを取っていたりしていた。ポー
ズや仕草はマーニャそのものなので、妙に色っぽさがにじみ出ていた。
もしかしたらクリフトに不審がられてしまうかも知れないが、その時はその時だ。マー
ニャは部屋を出て、クリフトの部屋へ向かった。

クリフトは夜も更けた頃で、そろそろ眠ろかと思っていた。風呂に入って、旅の汚れを
洗い流した後だったので、余計に疲れが全身からにじみ出ていた。
「さてと、そろそろ寝ますか……」
その時だった。コンコン、と扉をノックする音がして、彼は視線をそちら向けた。
「どちら様ですか?」
クリフトはまさか、アリーナではないかと思った。いくら深い仲とはいえ、二人はお互
いに会う回数−−この場合、若い肉欲を満たす意味での会う回数−−を決めている。アリ
ーナの受胎期間時は特に気をつけていて、そういう時は部屋で軽く話したり、軽いキスや
愛撫で終わらせる。

242HK:2001/04/12(木) 23:37
仲間の視線もあるし、そうそう毎日は肉の交わりは持てない。もし妊娠でもしたら目も
あてられない。クリフトはアリーナの生理や体質から受胎期間を割り出して−−彼は神官
であると同時に医術の知識も豊富だった−−邂逅の回数を決めていた。
今は別に受胎期間ではないが、昨日、熱い情を交わしたばかりだった。
「クリフト、わたしだよ」
マーニャはできるだけ、アリーナの口調を真似て言った。
「姫様ですか? 開いてますからお入りください」
クリフトが言うと、マーニャはこっそりと彼の部屋に入った。
「姫様……どうなされましたか?」
クリフトはきょとんとしていた。マーニャは色っぽく、潤んだ視線を向けた。
「ねぇん、クリフトったら……」
「どうしましたか?」
クリフトはなんとなく、落ち着きのない表情で言った。マーニャは有無を言わさず、彼
に抱きついてきた。
「姫様……!」
「お願い……抱いてよ……」
マーニャはクリフトの広い胸に飛び込んで、艶やかな声で言った。手袋に包まれた右手
が、彼の股間をまさぐった。

243HK:2001/04/12(木) 23:37
「姫様……駄目ですよ。僕たちは、いつも会う日にちを決めているんですから。今日は、
我慢してください」
クリフトはできるだけ、自制した。とはいえ、やはり彼も若い男だ。いきなり股間をま
さぐられて、身体中が熱く痺れた。
「嫌よ……」
「姫様、わがまま言わないでください。今まで、僕たちはそうしてきたでしょう?」
「いいじゃない……たまには……」
マーニャはだだをこねた。クリフトが困っているのを見て、内心喜んでいた。
「駄目です。姫様、わがままを言わないでください。僕だってあなたを抱きたいのはやま
やまなのですが……」
「じゃあ抱いてよ。簡単じゃない。それとも、もうわたしじゃ飽きたの?」
「姫様……」
「そっか……幼児体型なわたしよりも、マリアやマーニャやミネアの方がいいんだ……」
マーニャは笑いが堪えるのを我慢して、わざとクリフトから離れて、背を向けた。
クリフトはしばらく、アリーナ=マーニャの背中を見つめていたが、じきにふぅ、と深
く溜め息をつくと、彼女の肩をそっと抱いた。
「わがままですね」
「抱いて、くれるの?」
244HK:2001/04/12(木) 23:37
クリフトは無言で頷く。とても優しく、穏やかな目つきだったので、マーニャはきょと
んとしてしまった。女を抱く直前の、欲望でぎらついた男の視線ではなかった。
−−クリフト……本当に、アリーナのことが……。
マーニャは心の奥底で、少しだけ、クリフトをだましていることを後悔した。
クリフトはマーニャを背後から抱き締め、そのまま、右手を胸元へと持っていった。手
の平が、彼女の豊かな胸を優しくまさぐった。
「あんっ」
クリフトは背を屈めて、マーニャのうなじに口づけした。
「あん……くすぐったいよ……」
「姫様……愛してます……」
「…………」
マーニャは黙りこくり、身体をクリフトに任せた。恋人の王女が何も答えないことに彼
は不審に思ったが、愛撫を続けた。
「あん……ああ……」
「姫様、ベッドにいきましょう」
「うん……」
クリフトが優しく、エスコートしてくれるのでマーニャは戸惑った。今まで、様々な男
と経験してきたが、ここまで優しくしてくれた男は今まで一人も出会わなかった。
クリフトはひょい、とマーニャを抱き上げた。

245HK:2001/04/12(木) 23:38
「ちょ、ちょっと……」
マーニャは驚き、声を上げた。
「なんですか? 姫様」
クリフトが眉を曇らせて、彼女に視線を向けた。
「あ、うん……なんでもない」
クリフトはゆっくりと頷くと、ベッドまで連れていった。
マーニャはクリフトの表情をそっと、見上げた。一見して、誠実そうで、それでいてま
だ少年のあどけなさも残っている。
クリフトはそっと、マーニャをベッドの上に降ろした。ふわり、と踊り娘の身体がベッ
ドに沈む。
マーニャは降ろされると、不意に自分の身体が無防備になったような気がした。まるで
処女のように、震えていた。
クリフトは神官のコートをそっと脱ぎ、近くの椅子に掛けた。清潔な白いシャツを脱ぐ
と、すらりとした裸体が顕になった。
トランクスだけになると、クリフトはそっと、マーニャのもとへ横になった。
「クリフト……」
マーニャはクリフトの引き締まった肉体を間近にして、見とれてしまった。彼をただの
ひ弱な青年と思っていたが、それは大きな間違いだった。
「姫様……」

246HK:2001/04/12(木) 23:38
二人の視線が絡み合う。マーニャは自分から、少しづつ、衣服を脱ぎ捨てた。クリフト
がそれを手伝う。
上着を脱ぎ、裾の短いスカートもするり、と布擦れの音と共に脱いだ。アリーナはブラ
ジャーにタイツ、ブーツだけになった。
マーニャは爪先をずらして、ブーツを脱ぎ捨てた。コトリ、と床にブーツが落ちた。ク
リフトは彼女の傍らに横たわり、手を取った。
そして、二人が見つめ合う。クリフトはふと、怪訝な表情を浮かべたが、そのままマー
ニャの身体に覆いかぶさった。
マーニャはクリフトの肩に手をかけ、彼を受け入れた。
「あん……クリフト……」
マーニャは熱い吐息混じりで言った。クリフトはマーニャの胸に顔を埋め、手が下へ這
う。
変化の杖で完全にアリーナになっていて、その豊かで、母性そのものの乳房は、柔らか
く、男を一番安心させてくれる。
クリフトは豊かで弾力のある胸の間に顔を埋めた。マーニャは巧みに太腿を、クリフト
の股にこすりつけた。
「姫……」
クリフトは腰から伝わる昂まりに、息苦しくなった。早くも彼の男芯がはち切れんばか
りに怒張した。
247HK:2001/04/12(木) 23:38
クリフトの手はそのまま、黒い厚手のタイツに包まれたマーニャの太腿を、ゆっくりと
愛撫した。
「ん……ああっ」
クリフトの手は、次にマーニャの股間へと這っていた。
「んんっ……だめぇ!」
指はタイツとショーツの中に入って、熱く熟れるマーニャの秘所へと侵入した。指が入
ると肉襞がうねる。マーニャのそれは、何人もの男を知り尽くしている。腰の動きも、挿
入された男芯を悦ばすために、怪しく蠢く。
アリーナに化けているとはいえ、その腰遣い、膣の淫らなうねりはマーニャのものだっ
た。
しかし、それと同時に、クリフトの指遣いも優しい中にも、手慣れたものが伺えた。そ
っと指を挿入して、指先を肉襞に這わせる……。
そして、そっと引き抜き、抽送をはじめた。マーニャは腰をくねらせた。
「……はぁん……下着が……汚れちゃう……」
切なそうにマーニャが言うと、クリフトは静かに頷き、タイツをショーツをくるりっと
脱がした。
そして、クリフトもトランクスを脱ぐ。全裸になると、マーニャの視線は自然に、彼の
股間へと向いた。
−−大きいじゃない……。
クリフトはきょとんとして、マーニャを見つめた。

248HK:2001/04/12(木) 23:39
「え……うん。ちょっとね……」
「なんですか? 気味悪いですよ」
クリフトに言われて、マーニャは少し考えた。アリーナは彼の男芯を口に含んだことは
あるのだろうか?
もしなければ、怪しまれるだろうか? しかし、あれほどの立派な男芯を見たらマーニ
ャとしては、しゃぶらないと気がすまなかった。
「ねぇ〜、クリフト」
「姫様?」
「えへへ……」
マーニャはできるだけアリーナ姫の仕草や口調を真似して、クリフトにすり寄った。
「なんですか? 笑ったりして……」
クリフトは微笑みながら、寄ってきたマーニャのカールした髪の毛をいじった。
「ふふふ……クリフトの……そこ……いい?」
「え?」
「だから……恥ずかしいなぁ……口でね……したいの」
「姫様……僕のを、ですか?」
クリフトは驚いていた。やはり、まだこの二人が口での愛撫を経験していなかった。マ
ーニャはしてやったり、と心の奥底で思った。
「……いいでしょう?」

249HK:2001/04/12(木) 23:39
「姫様……僕のは……」
クリフトは多少戸惑った。彼の過去の女性経験の中でも、口の愛撫だけはまだ経験して
いなかった。
アリーナ以前にも、女性との身体の交わりを持っていたとはいえ、その時の相手にそう
いったことを求めたこともないし、三歳下の、まだ男性経験の乏しい−−アリーナ姫はも
ちろん、クリフト以外の男と関係を持ったことはない−−王女にそういったことをさせる
ことはできなかった。
しかし、アリーナの方からそれを求めてきてくれるとは……クリフトは戸惑いを隠し切
れなかった。
「ねぇ〜、いいでしょ?」
マーニャはわざと、アリーナの声色で甘えた声を出したつもりだったが、マーニャの艶
やかな、ちょっとわざとらしい風にも聞こえた。
「で……でも……僕のは……」
クリフトは頬を赤くして、もじもじした。いつもはベッドの上でアリーナ姫をリードす
る彼なのだが、今はまるで女性の秘所の挿入に戸惑っている童貞の少年に見えた。
「汚いですし……」
「そんなことないわよぅ……いいでしょ?」
「そんな……」
「クリフトのも愛してあげたいの……わたしのだって、愛してくれてるじゃない……」
250HK:2001/04/12(木) 23:40
「それはそうですが……」
クリフトは、アリーナとの情事で、ときたまアリーナの股に顔を埋めて、その熱く熟れ
る果実へ、舌を入れて、溢れる女の蜜を味わうこともある。少し甘しょっぱくて、生ぬる
い蜜は……。
「で……では……いいです……その、僕のを……」
クリフトは顔中真っ赤にして、股間を突き出した。今から愛する王女の、愛らしい唇と
舌で自分の男芯が愛撫されると思うと、それだけで……射精しそうになる。
「うふふ、それじゃ……こうしましょ?」
マーニャは優し微笑んだ。なんだか、もじもじしているクリフトを見ていると、本当に
可愛く思えてしまったのだ。
「はい……」
クリフトは少し考えれば、アリーナの様子がおかしいことに気付いていたかも知れない
が、頭に血が昇っていて、何も考えられなくなっていた。
クリフトがベッドに仰向けになって、その上にマーニャが覆いかぶさる。ただし、身体
の位置は互い違い。互いの顔に、互いの股間が来る形になった。
「わたしのも、舐めてね」
「はい……姫様……」
そして、二人は同時に、互いの性器を口と舌で愛撫しはじめた。

251HK:2001/04/12(木) 23:41
これで半分。
続きはまた次回!
252名無しさん@LV2001:2001/04/13(金) 06:52
最高だネ!!!
253名無しさん@LV2001:2001/04/15(日) 16:10
同意age!
254HK:2001/04/17(火) 00:57
マーニャはクリフトの巨大な男芯を優しく手で包み込み、軽くしごいてから、亀頭部を
舌に包んだ。
マーニャの舌はねっとりと、男芯の亀頭部を包み込み、舐め回した。
「うっ!」
クリフトが顔をしかめた。昂まりがわっと腰に集中して、堪えるのに苦労した。クリフ
トも負けずに、マーニャの桃の割れ目を舌で割って、その中の果汁を味わった。
舌を入れると、それだけで膣がうねる。マーニャはその刺激に耐えることができず、腰
を振った。
「んんっ!」
舌の攻めから逃れようとするマーニャの腰を、クリフトが両手で押さえる。
「はあ……ううっ」
マーニャの舌遣いは絶妙を極めた。何人もの男を舌でも悦ばしていて、それについては
慣れていた。
マーニャは口から舌を出して、外でクリフトの亀頭部を舐め回していたが、じきに口に
それを収めた。
今度は口の中で舌で愛撫し、唇で太い男芯をしごいた。クリフトは腰から伝わる疼きに
息をついた。
マーニャは亀頭部を中心に舌と唇、前歯の先を使って愛撫した。肉棒全体を愛撫しても
男は突き果てない。一番敏感なのは亀頭部であることを、知り尽くしていた。
255HK:2001/04/17(火) 00:57
マーニャの舌はさらに、先端をチロチロと責めた。クリフトは芯から疼くような昂まり
に、そろそろ限界を感じていた。
「姫様……」
クリフトはマーニャの舌遣いに、驚きを感じていた。まるで男性経験を重ねている女性
のような舌遣いのようにも思えた。
−−姫様……僕のほかに男と……。
ふと、そんな予感がよぎった。しかし……アリーナと初めて肉の交わりを持った時、王
女は処女だったし、パーティーにはアリーナと同じ世代の男はただ一人、クリフトしかい
ない。
しかし、そんな考えも吹き飛びそうになった。マーニャがきゅっ! と唇をすぼめたの
だ。まるで、開いていた貝殻が突然閉まったような感覚だ。
そして、亀頭部を唇でしごく。クリフトの昂まりは限界を越えて、かっ! と身体の芯
が熱くなった。
「ひ、姫様!」
尻の穴がヒクヒク、と痙攣して、心地よい陶酔感が全身を駆け巡る。腰がプルプルと震
えて、クリフトは突き果てた。

どくんどくんどくんっ!
256HK:2001/04/17(火) 00:58
先端から大量の男の精が奔走って、マーニャの口と顔に飛沫が飛び散った。クリフトが
果てる寸前、彼の男芯が大きく痙攣したので、咄嗟に口を離したのだ。
マーニャの顔に、盛大にクリフトの精液が飛び散った。顔はアリーナのままである。
「姫様……」
クリフトはさすがに顔を赤くした。
「すみません……」
「ふふふ……いいのよ」
マーニャはペロリ、と頬についた白い飛沫を指に取って、舐めた。マーニャの身体の芯
もじん、と痺れるように疼きが昂まりつつあった。
マーニャは身体の位置を変えた。
「あなたの身体を感じていたいな……」
そして、クリフトの逞しい身体の上に、自分の肢体を晒した。クリフトはマーニャの肢
体の感触は、早くも勃起した。
身体はアリーナであるマーニャは、豊かな胸をクリフトの身体に押しつけ、足を絡ませ
てきた。
「クリフト……ああ……」
マーニャは逞しい肉体に自分の肢体を押しつけて、その感触に、腰から痺れるような刺
激を感じた。素肌と、体温がそのまま伝わり、蜜壷はすでにマーニャの蜜で溢れていた。
「姫様……」
257HK:2001/04/17(火) 00:58
二人の視線が絡む。
「いい?」
マーニャが期待を込めて言った。数年来、男の侵入を許していない蜜壷と彼女のしなや
かな腰は、男芯で突かれてくれることを想像して、大きくうねった。
「はい」
「わたしが上じゃ……駄目?」
「姫様の好きにしてください」
クリフトは微笑んだ。今日のアリーナはまだ別段と色っぽく、艶やかに見えた。何度か
の夜の逢瀬で、アリーナもまた肉の交わりに対して積極的になりつつあるのだが、それで
もまだ、クリフト任せなところもある。
「うふふ、それじゃ。行くわよ……」
マーニャは怪しげに笑うと、腰を上げて、クリフトの股間の上に移動した。そこには、
逞しく屹立する彼の太い男芯があった。
マーニャはクリフトの男芯を手で掴むと、そっと、熱く、蜜が溢れる桃の割れ目へと導
いた。アリーナの股間は、かすかに栗色の陰りに包まれている。
その陰りの奥には、熱い蜜が溢れている、肉の亀裂がある。中は膣でうねり、いつでも
受け入れが可能だった。しかし、その膣はアリーナのものではなく、何人もの男をくわえ
込んだマーニャのものだった。
マーニャが少しづつ、腰を降ろす。ちょん、と亀頭部の先端と、桃の割れ目が接触する
と、二人の腰の芯に淡い疼きが走る。
258HK:2001/04/17(火) 00:58
マーニャがクリフトの男芯から手を離すと、ずぶっ、と一気に腰を降ろした。マーニャ
は久しぶりの男芯を膣の中で感じて、全身に雷が走ったような快感に包まれて、思わず喘
いだ。
「はあああんっ!」
「うくっ!」
クリフトも、熱く、蜜で溢れた膣の感触に、思わず呻く。膣はうねり、締まり、男芯を
優しく包み込む。
「姫様……ううっ」
「クリフトぉ……いいんっ」
マーニャはすでに、自分がアリーナに化けていることを忘れ去ってしまった。ここから
は自分のペースで、腰を動かしはじめた。
「あっ、はあっ!」
マーニャは今までの男性経験を生かして、腰を動かす。クリフトは強い締めつけに、腰
から男芯にかけて、大きな刺激が走る。力を入れてないと、そのまま射精してしまいそう
なとほどの腰遣いだった。
「すごい……クリフト……大きくて……あたしの中でうねってるよぉ」
マーニャがかすれた声で言った。
「姫様の中がとても……熱い……」
クリフトは腰から伝わる快感に、顔をしかめた。いつまで我慢できるだろうか。
「あっ……はあんっ……」
259HK:2001/04/17(火) 00:59
マーニャはクリフトの肉棒を、文字通り味わっていた。今まで、マーニャを抱いてきた
数人の男たちよりも、太くて、逞しい。顔はまだ少年の面影がまだ残っているというのに
ここだけは、立派だった。
マーニャは両手を、クリフトの両手と握った。マーニャは前後に、下から上へ少しずら
すように、腰を動かす。ぐしゅ、ぐしゅ、と蜜に濡れた桃の割れ目と男芯が抽送されてい
る。
「駄目よ……まだまだ……楽しみましょう……」
クリフトははじめて、不審がった。アリーナのあまりにも艶めかしい口調に、彼はかす
かに疑いの目を向けた。
しかし……それ以上にマーニャの腰遣いが、その考えを中断させた。かっ、と腰が熱く
痺れ、昂まりが高じてくる。
「ふうっ……ううっ!」
マーニャの腰遣いが序々に早まってきた。桃の割れ目がめくれて、蜜がぷしゅ、と溢れ
てきた。
クリフトも、突き上げてくる昂まりに、そろそろ限界を感じた。腰を浮かしたくなって
きた。
「姫様……僕……うっ」
「くっ、クリフト!」
マーニャも、腰から伝わる疼きを、解き放ちたかった。クリフトと一緒に、どこまでも
飛んでいきたい……。
260HK:2001/04/17(火) 00:59
「あ、あたし……あああっ!」
くちゅ、と生々しい音を立て、マーニャは腰を落とす。その瞬間、アリーナの肢体が煙
に包まれて、そのままマーニャの浅黒い膚と、桃色の長髪、豊かで男たちがしゃぶりつき
たくなる肢体に戻った。
クリフトは頭が真っ白になった。マーニャが腰を落とした瞬間、腰から繰る突き上げが
ついに解放され、亀頭部が熱くなった。
「……マーニャさん……」

どくどくどくどくっ!

クリフトは、突き果てた時の快感に腰と男芯を震わせつつ、呟く。クリフトの放った白
く濁った精液は、濃厚で、マーニャの膣の中を荒れ狂った。
「あああああっ!」
マーニャもまた、突き果てた。腰から伝わる昂まりから解放された瞬間、身体が別の世
界へ飛んでいってしまいそうだった。
そして、腰をピクピクと震わせると、
「はあ……すごく……いい……」
と、艶めかしい声で、言った。
「クリフト……」
261HK:2001/04/17(火) 00:59
腰から伝わるさざなみが序々に去ると、軽い倦怠感が訪れ、マーニャはクリフトの上に
ぐったりと倒れ込む。
むにゅ、とマーニャの豊かな乳房が、クリフトの逞しい胸板に押し潰される。
「はあ……はあ……」
マーニャは腰から伝わる快い余韻に、身を任せる。男は射精へ向かう昂まりと、その瞬
間だけを求めてセックスをするが、マーニャは直後の快い余韻を味わうのが好きだった。
「マーニャさん……どうして……」
クリフトも射精後の、何もしたくなくなるような気怠さに身を委ねていて、きつく言う
ことができなかった。
「あら……あたしって、分かったの……?」
マーニャはもうどうでもよくなっていた。クリフトの胸に顔を預け、目をつぶった。
「なんだかよく分かりません……」
「あたしもよ……ふふふ」
「マーニャさん……ごまかさないで……ひどいな……」
「なんでよお」
「僕をだますなんて……」
クリフトはもう遅いと知って、マーニャをベッドから追い出すことはしなかった。むし
ろ快く、彼女の身体を抱き止めた。
262HK:2001/04/17(火) 00:59
「よかった……いつまでもアリーナの身体のままで、したくなかったわ……」
いいタイミングだと思った。クリフトが彼女の腰に突き入れている時なら、変化の杖の
効果が切れたとしても、彼は逃れることはできない。
「クリフト……」
「なんですか……マーニャさん」
「すごく、気持ちよかった」

マーニャはクリフトの横に入ると、彼の腕を枕代わりにした。
「マーニャさん、どうして僕をだましたりしたのですか?」
やっと気怠さから解放されたクリフトが、したり顔で訊いた。
「ふふ、聞きたいの?」
「聞きたいです。僕としては……不本意です」
「簡単よ。ただ単に男が欲しくなったの。男が女の身体を欲しがる時があるように、女に
だって男が欲しい時があるのよ」
マーニャはさも当然のように言った。
「二年ぐらい、男に触れてこなかったし、最近はストレスもたまってて、そこにクリフト
がいたもんだから。あたしの熱く火照った身体をちょこっと鎮めて欲しいなあって」
「僕は道具ではありませんよ……」
クリフトはすねたように言った。
263HK:2001/04/17(火) 01:00
「ごめん……だって……」
「だって?」
「だって……あたしがクリフトのところにやってきて「クリフト、エッチしよ」って言っ
たら、あなたはちゃんと受け入れてくれるというの?」
「そ、それは……」
クリフトは無節操ではない。確かに、アリーナと関係を結ぶ以前にも、女性との接触も
あった。でも、それはお互いに理解した上で結んだ関係だったし、それだってただの欲情
が先走りした形での関係ではなかった。
「……ほらみなさい。クリフトってば、アリーナにしか目がいかないんだから……」
マーニャが膨れた。
「僕は……姫様とは、その……」
「知ってるわよ。ほかのみんなの目は誤魔化せても、経験豊富なマーニャ様には見破れな
いとでも思って?」
マーニャがからかうように言った。
「とにかく、これは……事故ですからね」
「事故?」
「僕は、最初は姫様だと思ったのですから」
クリフトは頬を赤くした。
「……いいじゃないのさ。別に減るもんじゃないし。子種は減るかも知れないけど」
「マーニャさん……」
264HK:2001/04/17(火) 01:00
マーニャはふふ、と笑った。
「でも、あなた、アリーナとする時って、ああするんだね」
「それです。マーニャさんは、僕と姫様のプライベートを覗き見したことになるんですか
らね」
しかも、その相手がマーニャときたら、今後彼女に弱みを握られることにもなる。クリ
フトは、マーニャが苦手なところがあった。
「ふふ、でも、経験豊富なあたしに言わせると、とっても羨ましかったな」
「えっ?」
「だから……クリフトが優しく、彼女を愛してあげてるんだなって。あたし、ベッドの上
であそこまで優しくされたことないわ」
マーニャの身体に触れてきた男たちの大半は、彼女の豊満な肉体と巧みな腰遣いだけが
目当てだった。彼女も男、というよりも男の逞しい肉体を目当てにしている時はそういう
類の男でもよかった。
しかし、心から愛してくれた男はいなかった。
「マーニャさん……あなたは……」
「アリーナが羨ましいわ。もっと前に、クリフトと出会ってればな……」
マーニャの表情はどこか、寂しそうに見えた。
「ごめんなさい。あたし……」
「いいんですよ」
265HK:2001/04/17(火) 01:00
クリフトは、無意識にマーニャが愛しく思えた。
そして、クリフトはそっと、マーニャの唇に、自分の唇を重ねた。お互いが接触し合う
と、マーニャは全身に電撃が走ったような刺激を覚えた。
「クリフト……」
「大丈夫ですよ。マーニャさんにだって、いつか絶対に、いい男性が現れてくれると思っ
てます」
クリフトは何気なく言ったつもりだったが、マーニャは彼の心遣いが嬉しかった。彼の
好意は、踊り娘の身体の芯を再び火照らせた。
「お願い……もう一度、あたしを……」
「…………」
クリフトはただ無言で、マーニャの身体を抱いた。
「あ……」
「くう……」
クリフトがマーニャの一番熱く、熟れた場所に腰を突き入れると、そのまま優しく腰を
動かす。彼の男芯が、踊り娘の熱く締まった膣を押し開いていく。
二人の身体が熱くうねり、序々に昂まりへと駆けていく。今度は、クリフトはマーニャ
を抱いていることを意識していた。
マーニャは、クリフトの優しさを全身で受け止めていた。
「あああっ!」
「くうっ!」
266HK:2001/04/17(火) 01:00
二人の腰がプルプルと、同時に震えた。二人の腰が昂まりの限界を迎えて、かっと熱く
なった。男芯からは熱いものが奔走り、膣がきゅっ、と締まり、熱い蜜が溢れる。

どくんどくんどくん!

そして、引き潮のように、二人の腰から身体の芯にかけての昂まりが静まると、クリフ
トのマーニャの二人は疲れ果て、そのまま眠ってしまった。

朝、クリフトが起きると、マーニャが横でまだ眠っていた。シーツがめくれて、彼女の
見事な肢体が顕になる。
クリフトはそれを見て、さっそく勃起した。
「罪作りな身体ですね」
「……誰が罪作りな身体よ」
と、マーニャがうーん、と背伸びしながら、目を覚ました。猫が目覚めた時のような仕
草に見えた。
「ふわあ……おはよ」
マーニャは心身ともにすっきりとしていた。
「おはようございます」
クリフトはポリポリと頭をかく。
「昨日は良かったわ。クリフト」
267HK:2001/04/17(火) 01:01
マーニャからすれば、最後の肉の交わりはなんてことはない。今までも何度も経験して
いたことで、今までの体験からすれば、地味だった。しかし、クリフトの優しさを、アリ
ーナにだけ見せている男の優しさを、少しだけマーニャにも実感できたような気かした。
それだけでも、踊り娘としては満足だった。
「そうでしたか……」
マーニャはまるで余韻を残していないような振舞で、ベッドから降りた。そして、床に
落ちていた踊り娘の服を身につけた。
「ねえクリフト」
「はい」
「また、来てもいいかしら?」
「……マーニャさん。僕は……」
クリフトはこれ以上、深みにはまることはできなかった。一度きりの関係なら、クリフ
トも納得できないこともない。マーニャの言う通り、男も女も肉欲がある。異性の身体を
欲する時もある。
しかし、あくまで一度きりだ。マーニャだってそれを理解しているはずだ。
「たまに、よ。たまにならいいでしょ? 身体だけの関係。減るもんじゃなし。いいじゃ
ない」
「よくありませんよ。もし僕の子供ができたらどうするのですか?」
「ふふふ、クリフトったら真面目なのね。あたしは多くは求めない。あなたの心までは欲
しがるつもりはないわ」
268HK:2001/04/17(火) 01:01
「マーニャさん、駄目ですよ」
「ふぅん、別にいいけど。もしあたしの夜の誘いを断ったら、あなたとの秘め事をアリー
ナ姫に詳しく話してあげるわ」
「ま、マーニャさん!」
クリフトは思わず大きな声を出した。
「ふふふふ、嘘よ。そんな恐い顔しないで」
マーニャの調子に、クリフトは肩をすくめた。
「それじゃ、またね〜」
マーニャは陽気に手を振ると、扉の向こうへ姿を消した。
クリフトは気を取り直すと、ベッドから起き上がって、服を着始めた。

マーニャは自分の部屋に戻ると、うきうきしていた。しばらくは、クリフトと関係を保
てる、と思っていたからだ。
無意識にも、マーニャはクリフトに好意を持ちはじめていた。