【ﾃﾞｨｼﾃﾞｨｱ】DISSIDIA FINAL FANTASYﾈﾀｽﾚ16【FF】

「メリィー！クリスマはははーっス！！」

１２月２５日、夕食時。
突然の大声に１０人が一斉に振り返る。

ｼﾞｪｸﾄ「今日はサンタのオジさん達がオマエらにプレゼントを与えに来てやったぜ！」
ﾃｨｰﾀﾞ「もう遅いし！帰れ！」
いつもの親子喧嘩が始まろうとした矢先、赤と白の衣装に包まれた屈強な新手が現れて一気に鎮まった。

ｶﾞｰﾗﾝﾄﾞ「今じゃ、パワーをプレゼントに！」
ｺﾞﾙﾍﾞｰｻﾞ「いいですとも！」
もはや何も言えない一同。
なかば無理矢理、漢どもが子供達に大小の箱を手渡す。

「うわぁ…」

ｶﾞｰ「貴様にはコレしかあるまい」
WOL「盾…　…だが感謝する」
再戦の約束を交わす勇者と猛者。熱い。

ｼﾞｪ「オマエにはソレが相応しかろうよ。少年時代は短い、ちゃんと味わえ」
玉葱「ちょっとムカつく。ぬいぐるみなんて…でも僕の世界に居るモーグリだ、可愛いな」
ｼﾞｪ「恒例だが嬢ちゃんにもソレな。それと二人には魔女から手編みのマフラーも預かってんだぜ」
ﾃｨﾅ「嬉しい…」
ｼﾞｪ「そうそう、小僧には俺様が愛用するユニフォームもくれてやらぁ。大きくなれよ」
玉葱「要らないから！」
文句を言いながらも子供の瞳は正直だ。

ｾﾌｨﾛｽ「君達には我々が作り上げた銀のアクセサリを与えよう」
ｺﾞﾙ「皇帝は実に器用であった」
小さい箱を開けた５人は、あまりの出来に驚いた。
ﾌﾘｵ「俺も？似合うのか、俺に…」
義士には槍の穂先をあしらったイヤリング。
ｾｼﾙ「綺麗だ…」
騎士には二つの月が縫い付けられたバンダナ。
ｸﾗ「フェンリル、か」
ｽｺ「…順当か（ライオンｶｯｺﾖｽ!）」
兵士と獅子には獰猛な獣の横顔を象ったキーホルダー。

ｴｸｽﾃﾞｽ「ファファファ、貴様らには無だ！」
ﾊﾞｯﾂ「何だよソレ！こんな時までｳﾞｫｲﾄﾞｳﾞｫｲﾄﾞうるせーなー」
その直後、手に見覚えのある短剣が現れた。
ｼﾞﾀﾝ「ふーん、新しい技を開発しろってか？上等だぜ！」
二人は意外と大事そうにプレゼントを仕舞った。
ｴｸｽﾃﾞｽ「せいぜい私のオールガードを揺さぶるが良いわ、ファファファ」

ｶﾞｰ「では、サラバだ」
踵を返すサンタさん。
だが１人だけ忘れ去られていたティーダは微妙な面持ちだ。

その刹那、

ｼﾞｪ「受け取りやがれ！」
ﾃｨｰﾀﾞ「ぶふ！」
父親は息子に全力で新品のボールをブチ込んだ。

ｼﾞｪ「クソガキには年末も年始も関係ないバトルを死ぬまで約束してやらぁ！」
ﾃｨｰﾀﾞ「覚えてろよー！」
息子はモーグリの顔が描かれたボールを振り翳して叫ぶ。

その様子を他の面々は和やかに眺めていた。


来年も宜しくお願いします。