抵抗するクラウドを無理矢理犯したい

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502『レクイエム』
(ストライフ…ストライフ…何処かで聞いた名だな?)

その少年の美貌はその年、配属された新兵の中でも一際、目を惹くものだった。
末端のことなど預かり知らぬプレジデントの目に留まる程…。
見事なブロンドにソルジャーのそれとは違うが、淡いグリーングレーの潜んだブルーアイ。
負けん気の強そうなその面立ちを遠目に観乍ら、プレジデントはふと、
十数年前に身籠らせた秘書のことを思い出した。
(ニブルヘイム出身、と言うことは間違いない!!
この少年は、あの女の息子、つまりはワシの息子か…。)
503『レクイエム』:01/08/29 11:19 ID:ztcFrvGI
その頃、妻はルーファウスを身籠っていた。
気位の高い良家出身の女が、妊娠中にどんな性戯も応じる訳もなく、
そうでなくても元々旺盛なプレジデントは、身近に存在した美女や美少年を次々と毒牙にかけていた。
中でも、彼女は極上品と言えた。
拒む女を強引に口説き落とし、偽りの愛を囁き、避妊もせず、散々弄んだ上、
妻が無事出産を終えると、あっさり捨てた。
勿論、生涯困らないだけの手当てははずんだが、
それから女のことも女が身籠った子のこともすっかり忘れていた。
(この少年があの女の…)
プレジデントの中で邪悪で旺盛な欲望が沸き上がった。
504『レクイエム』:01/08/29 11:20 ID:ztcFrvGI

プレジデントは絶対的な存在だった。望んで手に入れられぬものなど存在しなかった。
少年の頃のセフィロスを宝条の実験に協力すると言う大儀名文の元、初めて陵辱した男もプレジデントだった。
ましてや、己の血を牽いた息子を我がものにすることは当然の権利だった。
ルーファウスも幼いうちから、散々玩具にしてやったが、元々備わってた母親に似た美貌と気位の高さに加えて、近頃では父親譲りの残忍さが頭角を表して来たので、少々扱い辛くもあり、可愛気もなくなって来ていた。
久々に血を分けた息子を陵辱出来る期待にプレジデントの胸は高鳴った。

クラウドは父のことを知らない。
母は陽気で何処か無邪気な女で、父親のことを具体的には教えてはくれなかったが、
母子の生涯の生活援助を約束してくれてたことで、男の誠意を信じてるようなお人好しだった。
その父が神羅の人間らしいことだけは、クラウドも知っていた。
クラウドがソルジャーを志したのは、セフィロスに対する憧れが主な動機ではあったものの、
自覚こそしてなかったが、根底には父への慕情があったことは否めない。
母は喜んでいた。成長した息子の姿を父親に見せたかったのかも知れない。
母子は全く、わかってなかったのだ。プレジテントがどんな男か。
そして、神羅が、軍隊が、どんな処か…。
プレジデントが遠目に見初めた程の美少年が、同僚の屑の荒くれどもの目に留まらぬ訳がなかった。
少年は視姦され続け、在る日、ついに強い酒を無理矢理飲まされ、あわや、男達の慰みものになる処であった。
…いや、その方が幾らかマシだったかも知れない。
気を失った少年の臀部に男のものが推し充てられ、挿入されようとした直前、待ったをかけた男=宝条こそ、救いの主ではなく、地獄の使者だったに違いない。
「可哀想にな。」
誰ともなしに、自分達が少年を陵辱しようとしたことなど棚に上げて、憐憫の声が漏れた。
「だが、考えようによっちゃ、社長のお手付きだ。生活は保証されたようなものだろ?」
「変態幹部どもの玩具にされ続ける生活をか?」
男達は御馳走の小羊を横取りされた無念さよりも、小羊の末路を想って背筋が冷たくなるのを感じた。