FF…妄想だけで正当な続編を創ってみないか?

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1名無しさん
ファイナルファンタジー・・・。
続編といえばまるっきり別のハナシ。
ならば私らでかのFF5アニメのようにハナシ的に正当な続編を
創ろうではないか?
2名無しさん@LV5:2000/12/16(土) 18:17
瓦礫の塔から飛び降りたシャドウは死ななかった。これ定説。
そして]で再登場。これ定説。
3名無しさん@LV5:2000/12/16(土) 18:27
実はセーラ姫は王様に体を求められるのを嫌がり、ガーランドにさらってもらうよう頼んだと仮定してみる
4名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 06:39
age
5名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 06:43
6名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 06:49
ティナはセッツァーにコナかけられて博打な人生を歩み出す。
7名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 07:05
ヤンは帰宅を拒否、妖精とニャンニャンしてるところを妻に庖丁でさされる
8名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 07:07
生き残ったパルマーがコルネオと組んで会社を建てし、トップにのし上がるサクセスストーリー
9名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 22:59
age
10名無しさん@LV5:2000/12/17(日) 23:01
ワラタ>>8
11名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 03:57
セーラは男だった。
そんな男をさらったガーランドはホモだった。
12名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 04:01
イファルナがガスト博士に話したのは彼をまるめこむための、真っ赤な嘘。
エアリスがジェノバだった。
13名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 04:02
レッド13は犬だった
14名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 04:27
タイクーンは正統なる王位継承者としてサリサを盛り立てる一派と、
これまで同様にレナを女王へと推す派閥に分かれ、泥沼の内乱に突入。
15名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 06:05
リディアがわけありで、幻獣界を出れなくなる。
エッジが苦難の道の末に幻獣界にたどりつくが、一人の老婆がいただけ。「リディアという娘なら死にました…」
16名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 06:10
クラーケンはイカだった
17名無しさん@LV4:2000/12/18(月) 06:10
>>15
泣けたっ!
18名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 06:28
フリオニールたちが黒騎士に勝利してアルテアの王女と出会わず終了
19名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 06:40
>>18
全然続編じゃないけどワラタヨ。
20名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 21:50
ラスボス戦の前に、お前ら(シドとアグリ)だけで十分だろと言い残し
ラムザは元の世界に残る。
21名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:01
ジタン、前のシッポと後ろのシッポで
ガーネットとエーコを同時責め
22名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:03
その後ジタンとクイナは料理店を経営
ジタンの人柄が受けて常連客もつく、案外うまく行く
23名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:05
会わせてくれ、愛しのエーコに!
このロリコンが、とリンドブルム軍に袋叩き。
24名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:14
オルトロスはタコだった
25名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:16
ジタンとガーネットが、あえぎ声を、部屋の外で番をしている
スタイナーとベアトリクスに聞かれてしまう。
で、我慢できなくなったスタイナーとベアトリクスはおっぱじめる
26名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:19
スタイナー「ベアクリトリスたん…ハァハァ」
27名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:20
>>25
うっかり「嗚呼、姫さまっ!」と喘いでしまいベアトリクスに刺される
28名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:21
スタイナー、任務中にティムポが勃ってしょうがないので
固まらずの術を装備
29名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:21
オルトロスたこやき屋にスカウトされる
30名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:22
>>28
ワラタ
31名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:23
やっぱり下ネタになんのかよ…
32名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:27
シド大公、実は魔法が完全に解けておらず
ティンコの先だけブリ虫のまま
33名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:28
7のED後、ライフストリームの包まれたメテオの力により、人間は個体を維持できなくなる。
次々と肉体が液体と化していく人間達。
ライフストリームは、そんな人間達を優しさと共に包み込んでいく。

イリーナは実家にてツォンの幻影と共にコサックダンスをしながら。
ルードはジュノンのバーにてハゲ同好会の皆さんと熱い抱擁を交わしながら。
レノはゴールドソーサーでディオと熱いベーゼを交わしながら。
ザックスの父親と母親はザックスの幻影に見捨てられつつも。
ルクレツィアは35人のセフィロスの幻影に滝壷に落とされて溺死。
ゴドーは泣きながらちゃっかりとマテリアを盗みつつ。
ザンガンはちゃっかりとティファのちょっと背伸びパンツをパクりつつ。
ジョニーは同棲中の彼女とスキンシップを楽しみながら。
エルミナは亡き夫の幻影が大量のエアリスに忙殺されるのを涙を流して見届けながら。
マリンは風圧によって壁に激突して死んだ。

バレットは亡き妻の幻影に目をつぶされ悶絶死。
シドはシエラの幻想にバックドロップをかまされつつ。
ヴィンセントはルクレツィアに呼ばれたような気がしてそのまま落っこちて死亡。
ケット・シーを操るリーブは・・・実家の両親とマージャンをしつつ。
相手のいないユフィは大量のエアリスに「ランラ〜ララランランラン、ラン、ラ〜ラララン」とのたまわれて発狂しながら。
そしてクラウドはティファの胸に埋もれて窒息死した。
そのティファは大量に興奮剤を投与していた。

そして人間は全て消失。まだ語っていない人間も同じように消滅した。
いや、正確には全てではなかった。
34名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:28
クラウド一派でただ一人(1匹?)生き残ったナナキは一人さすらう。
その途中、クラウドに人質に取られ潜水艇に閉じ込められていた神羅兵3人を発見、これを惨殺する。
彼は仲間を失った事により、知性を失い本能が赴くがままに生きていた。

同時刻。ハイウインドの残骸。
瓦礫の中からケット・シー2号が再び動き始める。

・・・私ハ誰ダ・・・?
セフィロス・・・?
ジェノバ・・・?
エアリス・・・?
イヤ、違ウ・・・私ハ・・・

そして本編、>>8へ。
35名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:29
シュミ族のノーグ、奇跡の手道場を設立。
36名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:30
それ、「がいしゅつ」じゃない?
ほら、アレクサンドリア許さない×2ってやつ?
37名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 22:37
>>33-34ツボにはまった(藁
3833,34:2000/12/18(月) 22:41
主人公はパルマーとコルネオです。
39名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 00:30
3。ED後、サラ姫を拉致、レイプ後、捨てる。
世界は再び闇の中へ・・・
40名無しさん@お腹いっぱい。:2000/12/19(火) 01:24
>39
お前のうしろに誰かいない?
41名無しさん@LV33:2000/12/19(火) 01:25
バロン国王となったセシル、カインに刺客を放つ
42名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:32
カインはローザを人質にして以下略
43名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:37
ケフカを倒した後、脱出に成功したが
飛空挺墜落事故で皆帰らぬ人に。
44名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:41
「スタイナー隊長ずっとお慕い申し上げておりました」で、女兵士とスタイナーエロエロ。
最後はやっぱりベアトリクスに刺される。
45名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:42
>>33
ディオってだれ?
46名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:42
派遣先の戦場にリノアがついてきたばっかりに、トラブル
スコールレオンハート、享年21歳。
47名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 01:48
FF3の主人公たちの大陸が実はラピュタ
48名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 02:03
デッシュが出力を誤り宇宙(そら)へ
49名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 02:05
スコールがモーヲタ
50名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 02:10
ロニー・ジェイムス・ディオ
51名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 02:13
>>33
ゴールド-ソーサーの所長で筋肉ムキムキで
へんなコレクションが趣味のオッサン。
52名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 20:29
ガーネット、ED後改名して山田と名乗る。
53名無しさん@LV5:2000/12/19(火) 23:03
クラウドにファイティングポーズを教えてもらった神羅警備兵2人が主人公。
名前はアリマスとヤリマシタ。

舞台は7のED後の潜水艇。
この潜水艇を操り、手始めにムッキーにさらわれたパルマー救出に向かう。
54名無しさん@LV5:2000/12/24(日) 19:33
55名無しさん@LV5:2000/12/24(日) 19:54
>>53
おもろい。
56名無しさん@LV5:2000/12/24(日) 20:04
同感
57宇宙の帝王デブキン様2世:2000/12/24(日) 20:12
消えましょう
58えなりかずき:2000/12/24(日) 20:13
仲良くしようか??デブ金??
59宇宙の帝王デブキン様2世:2000/12/24(日) 20:15
消えろ!!
60名無しさん@LV2001:2001/01/03(水) 06:41
61名無しさん@LV2001:2001/01/14(日) 15:42
age
62さげ:2001/01/14(日) 18:51
あげ
63厨房@Lv99:2001/01/14(日) 18:57
デブキンって何なんですか?
64名無しさん@LV2001:2001/01/19(金) 02:21
ダガーが王女と摩り替わるべく、王女を病気にして殺害したと仮定してみる。
65名無しさん@LV2001:2001/01/19(金) 04:34
ティーダはスーパーの鮮魚コーナーでバイトする高校生(時給800円)
ユウナは正月に巫女さんのバイトをする女子高校生(時給1000円)

ティーダは一人さみしく21世紀最初の初詣に繰り出した。
そこで出会ったのはチャパツに毛染めした上に、着物を改造して
本職の巫女さんに、こってりおこられてるユウナだった。
「ユウナさん、バイトだからってこの仕事をなめてるんじゃないですか?」
「いやー、うっかりして・・」
「あなたの服装を不快に思う参拝客の方もいらっしゃいます、もう帰ってください」
がびーん
「初日からバイトクビんなってどうすんべや(;´Д`)はぁ〜」
「よっ、姉さんついてねーな」
「何よ姉さんって、私はまだ17なんだから」
「あ、同い年なのか。もし、予定ないなら俺と・・・」

そして物語は始まった(嘘
66名無しさん@LV2001:2001/01/19(金) 04:37
>>65
惜しい!
実に惜しい!
面白いのに沖縄の時給設定が多すぎる!
沖縄ではあと250円くらい下の設定だ。

って見当はずれのつっこみいれるな>俺
67名無しさん@LV2001:2001/01/20(土) 23:07
ガーランドを倒したセーラを連れて宿屋に泊まる
「さくばんはおたのしみだったのなのね〜」
68名無しさん@LV2001:2001/01/20(土) 23:09
本を読むときは眼鏡をかける大学生ティーダと
モーグリ好きで盲目の少女リルと仮面の男、初期設定で再スタート・・
69名無しさん@LV2001:2001/01/20(土) 23:14
>>66
最後の自分ツッコミが惜しい、痛い
70名無しさん@LV2001:2001/01/20(土) 23:36
クワンはふしぎな卵を拾った。
孵してから食べようと暖めてみるが、なんとエアエレメンタルの卵だった。
「竜巻のモンスターでは食べれないアルね、仕方ない育ててみるアルよ。」

そんなある日、霧の大陸に巨大ハリケーンが・・・!
「洞窟のもろくなったところを直してなかったある、このままでは
 ハリケーンに壊されてしまうある・・えっ、エア子待てっどこへ行くアル!」

気象予報士「トレノ近郊から発生した小型ハリケーンが大型ハリケーンに
      衝突し、東の海洋で消滅した模様です」

「ああ・・・エア子・・・」

いまでもつむじ風を見ると、思い出してしまうアルよ、エア子のことを。完。
71名無しさん@LV2001:2001/01/21(日) 21:57
劇団艇プリマビスタ
バクー「おい、ジタン誰を誘拐するかわかってるんだろうな?」

>ブラネだろ!
 ガーネットだろ!

ジタン「わかってるさ、ブラネだろ」
バクー「そう我々が誘拐するのは太って醜いブラネ……ってちがうだろうが!
    あ、あれ?おいジタンは!?」
シナ 「ジタンなら飛び出していったズラ。」
バクー「何だとーーーーじゃああいつはブラネを誘拐してくるってえのか」
マーカス「ノリ突込みなんかしてるからッスよ…」

そして物語は…始まらなかった。
72名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 19:14
ブランバル動物園

ガーネット王女「今日の視察をとても楽しみにしてましたの。」
ガーランド園長「それは光栄ですなあ。
        ああ、こちらが中国から親善大使として送られたキンシコウです。」       
ガーネット王女「金色の毛並みなのお猿さんね、
        うわあ、なんてかわいらしい。ちょっと抱いてもいいかしら。」
ガーランド園長「ええ、どうぞ。大人しいメスのミコトが良いかな。」
ジタン猿   「ウッキー」
ガーネット  「きゃっ・・・やんっくすぐったいそんなとこっ」
飼育係クイナ 「園長、それはオスのジタンアルよっ」

ミコト猿   (・・・お兄ちゃんたら・・・)
73名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 20:10
……FF7、一度は自然主義に返った人間たちだが、
便利さを求め再び魔洸エネルギーに手をだすことになる。

1000年後、魔洸炉によるエネルギーの吸い上げで砂漠化が進行する中、
高等生物としては唯一砂漠に適応したサボテンダーが勢力を拡大してゆく。
そして民族主義…に目覚めた彼らは、人類虐殺にとりかかる。
隠れる→はりせんぼんのゲリラ戦略に、資源の枯渇で疲弊した人類はなすすべもない。
サボテンダーナチスによる支配が始ろうとしていた。(大嘘)
74名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 20:26
シド 「早く人間の姿にもどしてケロ、もうカエルはいやだケロ」
ヒルダ「はいはい、わかりました。」
ちゅっ!
しかしヒルダはもう乙女じゃないので効果がなかった。……一同は途方にくれる。
75名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 20:32
サポテンダー  「マスターもう一杯っ!」
マスタートンべリ「お客さんのみ過ぎですよ。」
76>>75:2001/01/29(月) 21:05
サポテンダー  「これが飲まずにいられるかってんだ。
         みんな俺のことサボテンダーだと思ってるんだぜ。俺の存在ってなんだんだ。」
マスタートンべリ「え、違うんですか?」
サポテンダー  「マスター…」
マスタートンべリ「ははは、冗談ですよ。」
77>>76:2001/01/29(月) 21:16
マスタートンべリ「一部のやり込みプレイヤーがあなたとサボテンダーとの違いに
         気づいたときにニヤリと笑う、それでいいではありませんか。」
サポテンダー  「一部のマニアが?」
マスタートンべリ「そうですよ。あなたの存在価値はそこにあると思いますよ。」
サポテンダー  「・・・それだけ?」
マスタートンべリ「はい。」
サポテンダー  「・・・。マスターもう一杯・・・」
マスタートンべリ「じゃなんか、軽いの作りましょうかね。」
78名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 21:53
あげ
79名無しさん@LV2001:2001/01/29(月) 22:23
レッド13、白金の針をもとめてトレノに侵入。盗賊団と取り合いになる。
80名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:04
ガーランドがクジャに余計なことを言わない。
クジャがガイア支配計画を入念に練っているときに寿命がつきて終了。
81名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:07
DQ4
頭をぶつけたベビーサタンがついに目を覚ました。
今、旅立ちの鐘が鳴る・・・
82名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:17
慎重派のひかりのせんしたち。
レベルあげしてるうちに、
セーラ姫があんなことやこんなことをされてしまう。
83名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:17
>>81
五年後…
魔界一の実力者となった彼は、一分半の召還ムービーとなった…
テレビ画面の前ではオタがボタンを叩いて応援している…
周囲には賞味期限切れのドーナツや、一週間前に食ったカップラーメンの
食べ残しが…

そして一日18時間ゲームをやったあと、友達のいない彼は2chに
やってきた…
話し相手が欲しいので、スレを建ててみる。
「FF○って糞だよね」
84名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:19
FF○の女の子にしか萌えられない彼!
そのFF○を叩くことでしか生きている実感を味わえない彼!

ああ、ゲゲゲのオ太郎よ、どこへ行く!
85名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 03:42
中断しようとして、STARTとPOWERボタンを押しまちがえて終了。
86田中:2001/02/07(水) 03:43

    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
    /   ,――――-ミ
  /  /  /   \ |
  |  /   ,(・) (・) |
   (6       つ  |
   |      ___  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |      /__/ /  < ゲッゲッアニヲタゲー
 /|         /\   \________
87名無しさん@LV2001:2001/02/07(水) 04:27
>>82
せんしたちがカオス神殿に付いたときには、姫は陵辱の限りを尽くされていた。
床に無造作に散らばる器具の数々は、姫がされた仕打ちを無言のうちに物語った。
せんし「ガーランドかくごしろ」
バキッ、ボコッ、ドカッ、ファイアー!
ガーランド「うぐぐ…つよい…」(LV上げたから)
せんし「とどめだっ」
セーラ「や、やめてぇっ!」
せんし「……!?」
そのときガーランドをかばいセーラ姫の胸元にざっくりとレイピアがつき刺さる。
せんし「ひめ……どうして…」
せんしは突然のことに驚愕し、腕が震えた。
セーラ「わたしはこのひとを…あいしてしまったの…」
せんし「……ええっ、し、しかし、このおとこはあなたをさらって…」
セーラ「どうか、このひとをせめないで…
    おとうさまには…わたしがじぶんのいしで しろをでたとつたえて……うっ…ぐふっ…」
ガーランド「セ、セーラあああ!!!」

そしてガーランドは姫のなきがらを抱いてどこかへ消えた。
せんしたちは思った、
ガーランド愛してしまったというセーラ姫の心境はどんなものだったのだろうか…
女って誠実さより体なのか…
やはりガーランドはこの後、姫を死姦するんだろうか…
それよりこの場合、王様に橋はかけてもらえるんだろうか…と。
88名無しさん@LV2001:2001/02/10(土) 10:48
>>87
ていうか旅立つ事無く物語は終わります。
89ダークリディア:2001/02/20(火) 16:33
ここは月の渓谷…かつて青き星から来た5人の戦士と
暗黒の化身ゼロムスとの死闘があった場所…

気が付いた時には、私はここに存在していた。
ゼロムスの身体を構成していた完全暗黒物質、
『ダークマター』と、5戦士の一人だった召喚士の少女の血…
これらが融合したのが私らしい。
「少女よ…」
何もわからず、立ちすくむ私にどこからともなく飛来した黒い巨竜が語りかける。
「あなたは…ダークバハムート?」
「汝の使命を思い出せ。全てを闇に返すのだ…」
漆黒の翼が、私の裸の身体を包み込んだ。黒い閃光が迸る。
焼け付くような苦痛と快楽の中、私は徐々に記憶を取り戻していった。
『全てを、闇に、返せ…!』
 ダークバハムートが化身した黒いローブをまとい、私は歩きだす。
自分の身体に残る、闇の記憶を頼りに…
90ダークリディア:2001/02/20(火) 16:35
 クリスタル質の回廊に風の音が響いた。何かがいるというのか。
(ゼロムスの支配から離れたドラゴンだな。そのまま遊ばせておけばよい)
 ダークバハムートの思念波が私の頭に流れ込んでくる。
「そうね…でも向こうは私と遊びたいみたい…」
 咆哮とともに蒼い飛竜が三体姿を現し、牙を剥いた。
身体が緊張と…興奮を伝える。黒い力が、私を駆り立てる。
両手と口が、自然と呪文を紡ぎ出していた。
「…シャドーフレア」
 ギャウッ、という悲痛な声とともにブルードラゴンの頭部が
闇の爆発に吹っ飛ばされた。残る二体はやや怯みながらも
冷気のブレスを私に叩きつけようとする。ここは召喚か…
「おいで、黒竜!」
虚無の空間から出でた黒竜はブレスの直撃を受けながら黒い牙を突き立てた。
ブルードラゴンと黒竜が折り重なる様に消え去っていく。
盾になってくれた上、一匹を撃墜。黒竜もよくやってくれた方だろう。
「まだ…遊ぶ?」
 残る一匹のブルードラゴンを見つめるうちに、私は自然と笑みが込み上げてくるのを感じていた。
「どうした事だ…?」
 白い髭を豊かに蓄えた老人が呟く。穏やかな月の気が乱れている…
目の前にある『月のクリスタル』でさえ不安な光をたたえているのだ。
「フースーヤ殿!」
「ゴルベーザ!お主も『眠り』から覚めておったか!」
 老人…フースーヤが振り返ると、そこには黒き甲冑に身を包んだ銀髪の青年がいた。
青き星の5戦士の一人、『聖騎士セシル』の兄ゴルベーザである。
 ゼロムスとの戦いは終り、彼ら月の民は長き『眠り』につくはずだった。
だが突如現れた闇の力の前に、今その『眠り』は強制的に解除されたのだ。
(あらたな闇の化身が…)(再び月に危機がおとずれる…)(いや、月だけではない…)
八つの月のクリスタルが声無き声で語りだした。只事ではない。
「フースーヤ殿、何か禍禍しいものが近づいております…」
「わかっておる。…ム、いかん!レビテト!」
 突如正面扉が開き、夥しい勢いの水流が流れ込んできた。
とっさに浮遊呪文で難を逃れようとするのも虚しく、
荒れ狂う水流と渦が容赦なく彼らの体力を削っていった。
「…タイダリアサン…あんまりやりすぎちゃダメよ…」
涼やかな少女の声と、くすくすっという笑い声が辛うじて二人の耳に届いた。
92ダークリディア:2001/02/20(火) 16:48
「ここがクリスタルルーム…見覚えがあるわ…」
水が引いていき、くすんだ色の大海竜タイダリアサンが、
鞭の姿に化身し私の手元に戻る。満身創意といった感じで身体をよろめかせながら、
フースーヤと呼ばれた老人がケアルガの魔法で体力を回復させた。
そう…このまま終わっては面白くない。…思わず笑いがこみ上げてしまう。
「お主…リディアか!?青き星に戻ったはずでは…」
「あの召喚士の娘はこんな禍禍しい気は持っていないはずだ…。何者だ…!?」
「私…?私はリディアよ…。でも、オリジナルに敬意を表して
ダークリディアと名乗っておこうかしら…」
 自己紹介を簡単に済ませ、私はリフレクの魔法を唱える。
大気が歪む独特の音と共に魔法反射障壁が形成された。
そして私は、月のクリスタルの一つへと歩み寄り、『闇』の力を流し込む。
「何をする気だ!?」
「知ってる?物は創り出すのは難しいけれど、壊すのは案外簡単なのよ…」
クリスタルが私の手の中で震えた。意志を持つクリスタルだけあって
激しいエネルギー放電を繰り返して抵抗する。反射障壁の上を青白いスパークが舐めた。
「これ以上好きにはさせん!メテオ!!」
なるほど、ゴルベーザも考えたものだ。リフレクの効果の及ばないメテオならば
私を止められると思ったのだろう。だが降り注ぐ隕石は、溶けるように消えていった。
「馬鹿な…メテオが効かんとは…」
「『前の時』にも、同じ結果だったわよね?」
二人とも驚愕を隠せないようだった。フースーヤがうめくように呟く。
「メテオを吸収…もしや…ゼロムス!?」
老人の言葉が終わると同時に、月のクリスタルが美しい光の破片となって舞い散った。
93名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 07:28
tuduiteru-
ganbare!
94名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 02:23
>>75〜77
笑わせて頂きました。


「ありがとうセッツァー」
舵をとるセッツァーにティナは礼を言った。
まだ声は弱弱しいが、これからの未来を暗示するような、明るい声だった。
「言ったろ、世界最速の船だって」
軽口で答えるセッツァーにティナは柔らかく微笑みを返してから前を見据え、
緑がかった不思議な色の髪をポニーテールに結い上げている鮮やかな赤いリボンを勢いよく解いた。
長い髪が風に流される。

「……ティナの髪をほどいたところって初めて見たわ」
意外そうなセリスの声。
「そういえばそうだね」
それに和するリルム。
「……え? 俺は見たことあるぜ?
二人は何度も同じ部屋に泊まってたのに見たことないのか」
今度はロックが意外そうに答えた。
「俺もあるよ」
とマッシュ。
「私もだ」
「……俺も」
エドガーとセッツァーも言う。
「…………」
どうやら事の真意を察したらしい男性陣の間で剣呑な沈黙が漂い始めた。
が、言葉を発する者はいない。

(魔性の女ティナ!? 大人しそうな顔して私のロックとまで……!!)
……セリスはティナへの認識を改め、彼女を一生許すまいと誓った。


//
すいません、私ティナファンです。あくまでネタなので……
95名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 06:25
けっこうおもろいこのスレ。
96ダークリディア:2001/03/05(月) 16:33
>>89-92
…真紅の炎が未練を訴えるように、か細く燃えている。しかしその勢いも
いつしか弱まり、消えていく。4つ目のクリスタルの欠片を吹くと、
赤みを帯びた光の粉がキラキラと舞い、私の小さな掌に収まるほどの球体が残った。
「あはっ…綺麗…やっぱりこのクリスタルは『火』の要素を持ってたのね…」
すでに私の手の中には『風』『水』『地』の要素を持つ水晶球があった。
クリスタルルームが微かに揺れ始める。いずれ揺れが大きくなっていくのは
想像に難くない。私は地に伏した二人の月の民を見下ろした。
「これで月のクリスタルのうち、半分…『光』の四元素が壊れた…
均衡が崩れるわ…。残っているのは『闇』の四元素を司るクリスタル…
それも闇の波動の煽りを受けて、半暴走状態になっている…
一月もしないうちにこの月自体と周辺の星を飲み込む闇の渦が生まれるわ…
…ふふっ、緩慢で確実な死の絶望を味わうのね…」
 彼らに私の言葉が届いているのかいないのか…一人事の様に呟いて
私はクリスタルルームの隠し扉を開いた。…ここにはあるのだ。
魔導船にも使われていた、星間を移動する手段である
『飛翔のクリスタル』を内蔵した隕石が。
「今のままの速度で月が青き星の衛生軌道上から離れているとして…
それでも五日ほどで着くわ…『眠れ』ば一瞬ね…いい夢が見られそう…」
97名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:27
スコールら、ED後エスタに報酬として
ガーデン生徒全員が10年間食えるだけの額を請求。
エスタの発展に急激に歯止めがかかる。
リノアは自分はガーデン生徒でないからと言って
報酬の代わりにラグナにスコールとの結婚の承認を迫る。
98名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:29
スコール、カードにはまって世界の人すべてと会話する。
明るくなってよかったネ
99名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:32
エスタにガーデンができる
100名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:37
セシル、200年後も国王。
101名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:38
エスタ、大根の輸入開始。
102名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:46
第2の月が母なる星を離れていったため引力のバランスが崩れ
母なる星は天変地異の連続。結局滅びる。
103名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 06:08
「兄さん、明けましておめでとう。」
「ミルウーダ、どうにか年を越せたな。(しかし、季節外れにもほどがあるぞ)」
「折角のお正月だからお汁粉でもつくろうと思うのだけど、餅はいくつにする?」
「1個で・・いや2個・・ちょっと待て。」
「もう、どっちなの?」
「じゃ1、5個。」
まためんどうな、と思いつつミルウーダはほうちょうで餅を一刀両断にする。
10分後。
「兄さん、できたわよ。」
「おう、頂くかな。それにしても
 よく餅なんか手に入ったな、って・・・はっ(まさか・・!豆スープ、それだけのネタなのか!?)」
104名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 06:22
「雰囲気だけ、こんなのも用意してみたわ。」
「お、熱燗とは嬉しいじゃないか、もらおうかな。どれ」
「中身はお湯だけど。」
「・・・・・・」
「あら?兄さんったら泣き上戸ね。」
「これは素で泣けてきたんだがな・・」
105名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 06:37
「それはさておき、こないだ攻略本を立ち読みしてみたのよ。」
「・・ああ、それで?」
「私の紹介文にいきなり「処女?」って書いてあるのよ!もう、一瞬びびったわ。」
「なに?一種のセクハラだな。」
「でも、よく呼んでみると星座が「処女」座、生まれた日が「不明」って意味だったの。」
「なるほど(ワラ、そういうわけか。」
「なにげに兄さんも処女座なのよね。」
「・・で、ミルウーダ。実際のところはどうなんだ?」
「何が?」
「おとめか、どうか。」
「・・・・・・」ぎゅうう
「痛ててて、無言でつねるなよ。」
106名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 06:50
「(元はといえばお前が話振ったんだろうが・・と思いつつ)それにしてもお前の
 年と生まれた月日が不明というのも、おかしいよな。」
「生まれたがわからないような人物ってわけでもないものね。」
「年くらい、兄の俺が記憶してるからな。」
「まあ、私は不明のままで構わないけど。
「なんでだ?あ、そうか大台に乗っているから」
「・・・・・・」
「すまん、失言だったな・・」
107名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 13:23
ディーンとカタリーナの子供には背中に小さな翼が生えていて
オカリナと名付けられる……嫌だ。
108名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 20:01
エンティング後、セリスに待っていたのは戦争犯罪人として追われる日々だった。
そんなとき、華やかなオペラポスターが目にとまった。
舞台女優マリアを殺害して、入れ替わろうと試みる。
109名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 20:06
ディリータの命令で殺されたオルランドゥの身代わりの男は、
実は暗示をかけられたオルランドゥ本人だったと仮定してみる。・・・そうだとしても、どうにもならないか。
110名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 20:22
DQ5、主人公の娘は両家の絆を深める為とかいって
好きでもないヘンリーの息子の元へ嫁がされる。
……良家の女の子というのは辛いね。
111名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 20:26
ブランバル動物園 爬虫類館
ガーネット王女「まあ立派な施設なのですね。」
ガーランド園長「ええ、我が園では種類に合わせた環境づくりに力を入れています。」
ガーネット王女「あの、トンベリがいるとききましたが。見せていただけますか?」
飼育係サラマンダー(・・園長、あの小屋は危険ではありませんか?人によっては大変なことに)
ガーランド園長(なーに王女様なら大丈夫だろう)
ガーランド園長「こちらです。」
ガーネット王女「かわいい。抱いてもいいかしら」
ガーランド園長「かまいませんよ、ほうちょうだけは気をつけて。」
みんなのうらみ発動!!!どかーん
ガーランド園長「わわわガーネット様・・・!!!ど、どうして」
ガーネット王女「む、昔、フィールドへでて冒険したことが・・・うらまれてたのね、がくっ・・・」
ガーランド園長「どうか気をしっかりもたれよ、誰か「フェニックス」の尾を抜いて来い!」
112名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 20:29
>>103以下のしみったれフォルズ兄妹、サイコー。
シリーズ化きぼん……て、駄目?

>>108も面白そうだなあ。
113フォルズ兄弟:2001/03/10(土) 22:15
「兄さん、聞いてくれる?あいつらだけは許せないわ。」
「ミルウーダ、目がすわってきたぞ(なぜ、お湯で酔っ払える??」
「ラムザたちなんて私を四方から取り囲んでやりたい放題・・!」
「う、うん・・・」
「戦技で弱らせたあとは身包みはいで、そして経験値稼ぎといって延々と・・。
 剣士として女としてあれ以上の屈辱はないわ。」
「そうか辛かったな。(しかしそれはラムザというよりプレイヤーだと思うぞ。)」
114名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 22:16
「で、話はかわって。」
「(かわるのか・・)」
「兄さんって、よく女の子に囲まれてるよね?」
「何を言い出すんだ。急に。」
「風車小屋でも書物庫(うろおぼえ)でも。」
「ああ。なんだ部下のことか。俺は男でも女でも実力のあるものを登用するというだけのことだ。」
「そのわりには偏ってるけど。・・・なにげにモンクの女の子萌えだったりするんでしょ?」
「・・・・・・はは、ま、まさか。」
「今返事が遅かったわよ。(あやしいな)」
115名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 22:17
数日後の話。
「兄さん、兄さん、今日はご馳走よ、お肉なの!」
「肉か、何ヶ月ぶりだろうな。」
「1年と2ヶ月ぶりよ。」
ジュウジュウ・・骸旅団のメンツは鉄板に集まった。
「うまいな、ミルウーダ。ところで何の肉なんだ?」
「羊よ。マンダリア平原をうろついてたのを捕獲したわ。」
げほっ
「むせたりしてどうしたの、大丈夫?」
「す、すまん、お前たちで食ってくれ。俺は・・共食いはしてはいけないような気がするんだ」
「と、共食いって何?わからないよ兄さんっ!!」
116名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 22:27
>>112
ありがと
しかし、早くもネタ切れかも(w
117名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 22:45
なぜかブランバル動物園 医務室
ガーネット王女「なんとか助かりましたわ。」
ガーランド園長「こちらの不注意で・・もうしわけありません。」
ガーネット王女「いいんです。それより
        隣接する植物園にひじょうにめずらしいサボテンがいると聞きましたけど。」
ガーランド園長「・・・でも、もうやめたほうが賢明では。」
ガーネット王女「そ、そうですわね。このパターンからいって・・」
フライヤ飼育係「園長大変ですじゃ!」
ガーランド園長「何事だ、王女様がいらっしゃるのに。」
フライヤ飼育係「例のサボテンが突然変異を起こして巨大化し、この動物園にも・・・!」
そのとき巨大な影が医務室を覆った。
118名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 22:59
バルマウフラとオーランが結ばれたとエンティングから想像できるが、
彼女の腹にはディリータの子供が宿っていたと仮定してみる、
アズラムデュライはディリータの子孫だったりする。
119名無しさん@LV2001:2001/03/10(土) 23:05
人格者であるザルバックは、ティータが人質にとられた時に非情な判断を下したが
実は過去にティータに手をかけた過去があり、それを隠蔽する目的があったと推測してみる。
120名無しさん@LV2001:2001/03/14(水) 13:18
オヴェリアは
ナイフで刺したために、カウンターで返り討ちにあってしまったが、
別な武器を使ってディリータを殺していたら、どうなったか?
また、歴史はどうなっていたかを予想してみる。
ディリータ「ゴホッ…まだ死ぬわけにはいかないってのに。」
薬師   「これはダンナ風邪なんかじゃないですぜ。モスフングスの毒の末期症状でさあ。」
ディリータ「なんだと!?しかし、食卓に上がる前に毒味をさせている、継続して
      俺に毒を盛り続けられる人間と言えば…」
王家の食卓
オヴェリア「どうしたの。ディリータ怖い顔をして。」
ディリータ「食欲がないんだ。俺の分の料理も食べてくれるか?」
オヴェリア「え、ええ、でも…いいわ、私、食べ切れないから。」
ディリータ「何をそんな慌ててるんだ?」
オヴェリア「わ、私は何も…」
ディリータ「…お前が俺に毒を盛ったんだな。」
オヴェリア「…そうよ、私がやったのよ、ラムザを見殺しにしたように、
      あなたはいつか私のことも見殺しにするんでしょう。」
ディリータ「くそっ…!」
ザシュッ
ディリータ「ゲホッ…。ラムザ、お前は何を手に入れた?俺は…」
 FIN
122名無しさん@弓矢:2001/03/14(水) 14:18
ディリータ「オヴェリア、今日はお前の誕生日だろ?って…自動弓なんか持って、何のつもりだ?」
オヴェリア「ラムザを見殺しにしたように、あなたはいつか私のことも見殺しにするのね!」
カコンッ
オヴェリア「あっ…盾に…」
ディリータ「お前の弓矢の腕で俺を殺すつもりだったのか?くそっ…どうして!」
オヴェリア「……!」
ザシュッ
ディリータ「ラムザ、俺は国は手に入れたが…オヴェリアの信頼は…」
 FIN
123名無しさん@素手ならどうか:2001/03/14(水) 15:22
ディリータ「オヴェリア、今日はお前の誕生日だろ?」
オヴェリア「何が誕生日よ、あなたなんて大嫌い!氏んでしまえ!」
ぎゅううううっ
ディリータ「げ、げほっ…!やめろ、離せ、いきなり首をしめるなんて何考えてるんだ。」
オヴェリア「ラムザを見殺しにしたように、あなたはいつか私のことも見殺しにするんでしょ!」
ディリータ「ラムザのことか。たしかに結果的にそうなってしまったが…」           
オヴェリア「…結局ラムザを利用したんじゃない、私の事だって。」
ディリータ「待て…とにかく落ちついて話をしよう、誤解があるなら解きたい。
      お前を利用したとはどういう意味だ。」
オヴェリア「どういう意味って…国王になりたいから私に近寄ったんでしょう。」
ディリータ「…その事がどうしても許せないのか。」
オヴェリア「そうね。」
ディリータ「…わかった。お前がそう言うなら仕方ない、別れよう。」

ディリータ「ラムザ、やっぱりダメだったみたいだ…俺とオヴェリア…」
 FIN
ディリータ「今日はお前の…、オヴェリア!その剣は何のつもりだ!?」
オヴェリア「あんたなんて、あんたなんて…」
ディリータ「その剣を置け、やめないというなら、俺は…」
オヴェリア「……!」
ディリータ「くそっ、すまないオヴェリア」
ザシュ
ディリータ「ラムザ、何がいけなかったんだ…というより弓矢とオチ同じだな…」
 FIN
125名無しさん@ナグラロク:2001/03/14(水) 16:00
ディリータ「ナグラロクとは随分レアな剣を持ってるな。どこで手に入れたんだ?」
オヴェリア「ドーターの変わった店で手に入れたの。ねえ、ディリータ?」
ディリータ「どうした。」
オヴェリア「…どうせあなたはいつか、私のことを見殺しにするんでしょう。」
ボゥン
ディリータ(いっ……!?)
オヴェリア「ふふっあんたもカエルになってしまえば、チンケなもんね。
      私は誰にも利用されないわ、あんたさえ葬ってしまえば
      私はこの国の正当な王位継承者のオヴェリア・アトカーシャよ。」
ディリータ(ま、待てオヴェリア何かの冗談だろ…!?おいっ…!!!!)
オヴェリア「さようならディリータ。」
プチッ
ディリータ(…ラ、ラムザ…どうしてこうなった。俺…今からお前とこ逝くよ……)
 FIN
オヴェリア「あなたはそうやって何もかも利用するのね!
      …ラムザを見殺しにしたように、 あなたはいつか私のことも見殺しにするんでしょう。」
ブスッ
ディリータ「……くそ!」
ザシュッ
ディリータ「腹の傷が深い…駄目か。ラムザ、お前は何を手に入れた?俺は…。」

リレイズ発動
オヴェリア「…あなたはつめが甘いのよ。」
ディリータ「オヴェリア…!?」
オヴェリア「…ディリータ、さようなら。」
ディリータ「待て、これだけは信じてくれ…」
オヴェリア「…またそうやって、私を騙すのね。」
ディリータ「確かに俺はオヴェリアを利用したかもしれん…だが…いつだったか、
      お前のために…国をと言った気持ちも…嘘じゃない……俺は…お前を……」
オヴェリア「………」
FIN
127名無しさん@LV2001:2001/03/14(水) 16:31
120-126
128名無しさん@LV2001:2001/03/15(木) 02:24
カーウェイがスコールとリノアの結婚を認めないので
可愛い息子のためにエスタ軍をカルバディアに出動させるラグナ。
エスタ・カルバディア戦役勃発。
129名無しさん@LV2001:2001/03/15(木) 02:34
オヴェリアVS英雄王シリーズのエクスカリパー編が見てみたいと思う
今日このごろ。
130名無しさん@LV2001 :2001/03/15(木) 02:57
ケフカを倒したので平和が訪れたと思った。
しかしガストラ帝国の隠された兵器魔導核ミサイルが残っていて
世界中に発射されあえなく世界は滅亡しました。
131名無しさん@LV2001 :2001/03/15(木) 03:01
DQ2でローレシアとサマルトリアがムーンブルグ領をめぐって戦争開始。
かつての勇者らは敵同士となり互いに兵を連れて戦場で出会う。
2人が馬に乗って一騎打ちをしている所をムーンブルグ王女が国王暗殺の機会をうかがう・・・
132不運なムスタディオ:2001/03/15(木) 04:05
機鉱都市ゴーグにて1人復讐に萌えるムスタディオ。
彼はかつて労働八号を復活させた時にラムザが下した命令
「ムスタディオをやっつけろ(はぁと)」を忘れることは無かった。
機械好きな彼にとって機械で遊ばれるのはどうしても許せない事だった。
「見てろよ。改良した労働八号で・・・」
ある日彼はラムザに会って改良した労働八号・改を見せた。
ムスタディオ「ラムザ、労働八号に雑用とか生活の役に立つ機能を加えたぞ。
        なんでもいいから命令を与えてみろよ。」
ラムザ「えーまた僕が命令するのー!? やだ、恐いよー!!」
ムスタディオ「何言ってるんだ。これのご主人様はおまえだろ。おまえが使えよ。」
ムスタディオ(力の加減は戦闘と同じにしておいた。暴走してラムザが恐がるのは見ものだぞw)
ラムザ「じゃ、じゃあ……ムスタディオをマッサージしてあげて(はぁと)」
ムスタディオ「な、なにぃ!?」
ムスタディオをマッサージする労働八号・改。
当然、手加減無しなので潰されるムスタディオ。
ムスタディオ「こ、こんなハズじゃ……」
フェニックスの尾を探しながら慌てるラムザの側、1人惨めに潰されたムスタディオ。
哀れだ、ムスタディオ。真面目な機工士はお調子者には勝てないのか!?
(´-`)/前  >>89-92,>>96

ミシディア南東に、通称「試練の山」と呼ばれる場所がある。
その山頂付近、魔方陣の中で一人瞑想している戦士がいた。
カイン・ハイウインド。竜騎士であり、かつて闇の化身
ゼロムスと戦った5戦士の一人である。月での戦いより半年。
一日たりとも彼は休むことなく修行を続けている。
…カインはゆっくりと目を開けた。端正な顔に緊張が走る。
(風が怯えているな…隕石が落ちたせいか?…フッ、考えすぎか…俺らしくもない)
…昨夜の事である。南の空に赤く燃える隕石が一筋、遠目に見えたのだ。
平原に落ちたらしく、大きな地震があったものの、特に動物や人間には
大した被害はなかったので彼としても捨て置いていたのだが、
風の流れや鳥達の動きが妙に慌しく感じられる。
雑念を振り払うように槍に手をかけた、その時。
「ねぇ…遊ぼうよ…」
「子供の声…?ミシディアの子供か?」
 魔物や命を落とした修行者の霊が跋扈しているこの山で
子供がいるとは考えづらいが、何かあっては事だ。
カインは声を辿って歩きだす。
「…誰かいるのか?」
「あぁぁそぉぉぉぼぉぉぉぉ!!」
まるで空間全体から聞こえるような大勢の子供の声。そして、
岩陰から振り下ろされる一撃を、カインは跳躍して辛うじてかわした。
…カインの身の丈の3倍はあろうかという巨大な少女の人形が
悪夢さながらにぎこちなく笑っている。
「バカな…これは、カルコブリーナ!?」
思わぬ敵を前に、カインはホーリーランスを構えなおした。
134名無しさん@LV2001:2001/03/16(金) 20:18
FF9のエンディングのクライマックスにて。
「会わせておくれ、いとしのガーネットに!」
マントをなぎはらった瞬間、そこには行方不明だったはずのジタンの姿が!

………
しかしガーネット無反応。
ベアトリクスがよく見ると、彼女はもう何度も見たことあるシーンに飽きて
爆睡していた。
この事件の後ジタンはふたたび行方知れずとなったという。その姿を見た者はない…。
135名無しさん@LV2001:2001/03/16(金) 20:26
>>130
それは悲惨だな・・・・
136名無しさん@LV2001:2001/03/16(金) 20:38
>>134
ジタン・・・(哀
137134:2001/03/16(金) 22:36
>>134
よく考えたら「いとしのダガー」だったかも。
138不運なムスタディオ2:2001/03/17(土) 02:27
>>132
機鉱都市ゴーグにて1人暗室で作業する男ムスタディオ。
彼はお調子者ラムザに労働八号で遊ばれたことへの復讐の手立てを考えていた。
「よし、出来たぞ。今回こそは・・・・・」
彼はチョコボ型の機械を作り上げると部屋を出てラムザのもとへと向かった。
ムスタディオ(この暴走型チョコボで機械の恐ろしさを教えてやるw)
ムスタディオ「ラムザ、いい物を作ったぞ」
ラムザ「何これ……チョコボのようだけど?」
ムスタディオ「そうだ。いくら乗っても疲れることのないチョコボロボだ。試しに乗ってみろよ。」
ラムザ「えーー!また僕が使うのーー!?やだ、恐いよーーー!!」
ムスタディオ「大丈夫だって。いざって時は俺が持ってるこの制御装置で止めるから。」
ラムザ「分かったよ。恐いけど、面白そうだから乗ってみるね」
ムスタディオ(本当は制御装置なんて動作しないさ。燃料切れまで止まらないよw)
最初は恐がりながらゆっくりと乗っていたラムザだが、慣れてきたのか徐々に速さを上げてきた。
139不運なムスタディオ2続き:2001/03/17(土) 02:28
ムスタディオ(よし、その調子だ。もうすぐ手におえない速さになって慌てるぞw)
ラムザ「あははーー意外と面白いや。ねえ、ムスタディオ、一緒に乗らない?」
チョコボに乗りながらムスタディオに近づいてくるラムザ。
ムスタディオ「いや、俺は実験データとして見てなくちゃいけないから。遠慮しとくよ。」
ラムザ「そんなこと言わずにさー、面白いよーーー♥」
ムスタディオ「いや、いいって。それよりこっちに来るなよ。そんなスピードじゃぶつかるだろ!!」
まっすぐチョコボが向かってきたので逃げるムスタディオ。チョコボのコンとロールができず追う形になったラムザ。
ラムザ「ねえ、これどうやって止めるのーーー?うわわ………と、止まんないよーー!?」
ムスタディオ「おい、来るなって。う、うわわわわぶつかるーーー!!」
猛スピードでチョコボロボはラムザを乗せながらムスタディオにぶつかった。
鉄のクチバシがぶつかり強力なチョコアタック!!あえなくムスタディオは瀕死の重傷を負った。
ラムザ「ご、ごめん……大丈夫だった?」
ムスタディオ「大丈夫なわけないだろーー(怒)なんでまたこんな目に・・・」
またもや機械で不運な目に会うムスタディオ。
やはりお調子者が機械にを使うと真面目な機工士は勝てないのか!?
140田舎侍ヴォルマルフ:2001/03/18(日) 04:00
(某攻略本より抜粋。意外なことに興奮すると訛りがでるらしい)

なぜ、ヴァルゴが反応するのだ?これはいい!あと百年は必要だと思ったぞ!!
まさか、貴様がそうだったとはな・・・!命を奪ったりはせん。さあ、来るだ!!
141ガルテナーハ兄妹+ラムザ:2001/03/18(日) 04:55
ラファ「そんなことを知らない私と兄さんは本当の父親のように慕ったわ、それなのに…!」
ラムザ「……」

マラークの声「こんなところに潜んでいたのか…!」

ラファ「に、兄さん!その姿は一体!?」
ラムザ「カエルに変えられたのか!?」
マラークの声「異端者ラムザよ!リオファネス城へいそっ…」
ラファ「あいつが!…バリンテン大公がやったのね!?兄さんの天道術がいまいち使えない事に
    気づいて、役に立たないならいっそ封じこめてしまおう、そう考えたのね!」
マラークの心の声(お、おい……勢いだからって言っていいことと悪い事があるだろ)
142ガルテナーハ兄妹+ラムザ:2001/03/18(日) 05:06
マラークの声「ともかく…。さもなくばお前は物言わぬ屍(しかばね)となっ…」

ラムザ「ちょうど、黒魔道士で良かった、トードォ!!えっ…効果がない、特殊な呪いなのか!?」
ラファ「乙女のキッスも万能薬も効かないわ、ああどうしたらいいんだろ…」
ラムザ「落ちつくんだラファ、必ず治す方法があるはずだ!」

マラークの声「……おまえら、人の話を聞けッつーに!!」
チッチッチッ
マラークの心の声(ま、まずい、カエルの腹に仕掛けておいた爆弾が…)
カッ、ドカーン
ラムザ「マ、マラークーーーッ!!」
ラファ「うわーん兄さんが死んじゃった〜!!」
ラムザ「すまない、ラファ…力になれなくて…」
ラファ「あなたが謝ることじゃないわ。それより…私、兄さんの仇を討ちたい。
    行きましょう、ラムザ!バリンテン大公の待つリオファネス城に!」

あわて者のラファとラムザ、
しかし、とくにストーリー進行には問題なかった…。
「姉さん、前から気になっていたんだけど…なんでつねにローブ着込んでるんだよ。
 家にいるときくらい、フードとったら?」
「いいじゃない、まだ寒いし私の自由でしょ」
「………。」
隠される程に、気になってしまう、
それが人の当然の心理というものではないだろうか?
この比較的温厚な性格の弟も例外では無かった。

「姉さん、御免!!」
「な、なにすんのよイズルード!?離しなさいったらっ」
「気になるんだ!どうしても!」
バッ
「あ……そ、その頭…(モンチッチ?」
「……散髪に失敗したの、ただそれだけよ……」
「よくもやってくれたわね。姉さんを辱めてただですむと思ってる?」
「え、ええと似合っているよ、うん……おかしくないって!!本当に!!」
「……顔が思いきり笑ってるじゃないのっあんたもひん剥いてやる……」
「その構えは剛剣ーー!?鎧装備してるわけでもないのにっ…ま、待った!!」
「問答無用……くらえっ油断大敵、強甲破点突きっ!!」
ザシュ 物理ダメージ+ブレイク

ヴォルマルフ「お前たち騒がしいぞ、ってイズルード、なんて格好してるんだ?」
イズルード 「うう…父さん…。(つーか…氏にそう…」
まだ肌寒い双魚の月……
メンテナンスの習得を心に誓うイズルードだった、
145名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 10:21
絶望と悲憤がウィーグラフをルカヴィ(ベリアス)に変えてしまったが、
その直前、彼が口走ったのは「ミルウーダの仇も討てずに」ということばだった。
ならば、もしミルウーダが生きていたらその後どうなっていただろうか?予想してみる。
146名無しさん@ベリアス:2001/03/18(日) 10:31
リオファネス城内にて
ラムザ  「あなたは哀れな人だ。ルカヴィに魂を売ってまで復讐を果たしたいとは…。
      ミルウーダが知ったら嘆き悲しむと思わなかったか?」
ベリアス 「ふん……。昔話はもういい。
      私が望むのはこの世に「混沌」をもたらし人間どもの悲鳴を聞くことだ。
      行くぞ、ラムザ!おまえに魔界の力を見せてやろうッ!」
ラムザ  「混沌をもたらすだって…!?同じことばをミルウーダにも言えるのか、どうなんだっ!!
      もしあなたに人の心が残っていればの話になるけど。」
ベリアス 「何度も言わせるな。
      いない人間の話をしても始まらない……って、え……?どういうことだ…。」
ミルウーダ「…兄さん……。」
ベリアス 「………ミ、ミルウーダ!?」
147名無しさん@ベリアス:2001/03/18(日) 10:33
ベリアス (ミルウーダ、生きていたのか……)
ミルウーダ「重傷を追ったけど、死にはしなかったの。
      ……兄さん!どうして…どうしてそんな姿に…。」
ベリアス 「……それは…」
ミルウーダ「うう…」
ベリアス 「泣くな……。」
ミルウーダ「だって伝説のルカヴィになってまで羊の姿だなんて、
      私達ってどこまで行っても家畜なのね……。」
ベリアス 「……ってちょっと待てミルウーダっ、!!
      突っ込むべきところはそこじゃないだろっ!?」
ミルウーダ「え、違った?」
ラムザ  (……この兄妹、天然なんだろうか……。)
148名無しさん@ベリアス:2001/03/18(日) 11:16
ベリアス 「……ここだけの話ザルエラなんて一言でいうならゾンビムシだぞ。
      氏んだキュクレインにいたっては……。
      ティム…いや、やめとこう。妹にする話ではなかったな。
      ともかく、俺はベリアスの姿はこれはこれで、悪くはないと思っているから。」
ミルウーダ「うーん、そうなのね…。」
ベリアス 「…まあ、その話は置いといて、
      今の俺はウィーグラフとしての記憶もあるが本質的には魔界の者だ、
      主を蘇らせ魔界の仲間を呼ぶ……その過程に、この世界の人間の犠牲があるかもしれん。
      だが、魔界の者だって安住の地が欲しい。我々は、人間という異種を相手に
      弱肉強食の論理を持ち込んだだけだ。俺は俺なりの理念を持って動いている。」
ミルウーダ「……。」
ベリアス 「ミルウーダ、俺を軽蔑するか?」
ミルウーダ「しないわ…私は兄さんを信じる。」
149名無しさん@ベリアス:2001/03/18(日) 11:37
ラムザ  「ミルウーダ!今の話聞いてただろう…ウィーグラフを止めてほしいんだ。」
ミルウーダ「……私にとって兄さんは兄さんよ。
      人間やルカヴィの種族を越えて大切なの。身内とはそういうもの。
      絶対的な正義が存在しないなら、私は当然兄さんの側につく。
      ラムザ、…あなたが妹を追っかけてるのと同じ。
      連れ去られた妹の事あきらめて、アヤシイゲルモニーク聖典を捨ててしまえば、
      もっと早く話は終わったんじゃないの?」
ラムザ  「そ、そう来るのか…!?」
ベリアス 「よし、ミルウーダよく言ってくれた。さあ共にラムザを倒すぞ!」
(´-`)/前  >>89-92,>>96,>>133

「バァァァサァァァク!!」
子供の声が高らかに魔法語を叫ぶ。狂戦士化魔法が発動し、
人形の身体に赤い光が宿った。攻撃力が高まったのだろう。
しかも人形はその巨大さとは裏腹に俊敏だった。
そしてその打撃力…拳が振り下ろされる度に岩が砕け、足場が大きくえぐれる。
…月で戦ったベヒーモス級の破壊力だろうか。当たったら致命傷になりかねない。
…だがカインは、半年の修行で培ったその動きで拳の雨の間を縫っていった。
「なかなかの速さだが、動きは単調だ。その程度で俺は倒せんぞ…」
ホーリーランスが輝き、その穂先に秘められた魔法が聖なる波動となって
人形に叩きつけられた。巨体がグラリと揺れる。その際、カインは人形の腹にある
『継ぎ目』から邪悪な魔力が発せられているのを見逃さなかった。
「そこが『核』か!」
聖なる槍が一閃する。『核』…魔力の源を貫かれ、
人形は操りの糸を断たれたように崩れ落ちた。
一息つく間もなく、カインは周囲の気配を読む。
「…出て来い。術者が近くにいる事は解っている。
魔法生物が召喚もされないで出てくるわけがない…!」
「ご明察よ…ふふっ…一段と腕をあげたわね、カイン…」
 幼さの残る声とともに、漆黒のローブに身を包んだ少女が姿を現した。
…逆光に照らされたその顔は、忘れ様もない人物の物だった…
「…リディア!?お前がカルコブリーナを操っていたのか!」
「…カルコブリーナとはちょっと違うんだけどね、でも六体合体した
マリオンが傷一つ負わせずに倒されるなんて、ちょっと意外だったわ…」
くすくすっ、と笑い、歩み寄ってくる『リディア』。
以前の彼女にはありえない無邪気な残酷さを秘めた瞳から
カインは目を離せずにいた。
151名無しさん@ベリアス:2001/03/18(日) 13:28
145-149
152名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 13:31
>>108
「オルトロスの逆襲…3人目の男」
ポスターを読み上げる、かつてセリスが演じたオペラが定番化したものだ。
「私とマリア、何が違うというの?」
その思いがセリスを非情なものにした。
夜…。セリスはオペラ女優マリアが一人になったのを狙って、デスで始末した。
手早くコートや持ち物を取り替え、以前マリアだった体を路地裏に捨てた。
……容赦ない。

その場を離れると、マリアのバックの中をさぐった。
上演中のオペラの台本、財布、マンションのキー、そして、
「よし、これさえあれば…」
スケジュール帳を手にした。先数ヶ月のマリアの予定が記されている。
「もう後戻りはできない、必ずマリアを演じ切ってやる!」
153名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 13:43
>>152
1晩のうちにセリフ全て暗記した。
帝国軍で暗号を記憶する術を学んだ、それに比べれば台本を覚えるのは、
そう難しいことでは無い。
一夜づけで、どうにもならない歌声については
セリスは「風邪を引いたかもしれない」と予防線を張って主役を演じた。
オペラ女優マリアの微妙な声質の変化を気にする者がいても、
その事を、戦犯セリスと結びつけて考えるものはいなかった。
セリスとマリアは身近な人間でも区別がつかないほどに良く似ていたのである。
観客の拍手を聞きながら、セリスは全てうまくいった…と、勝利を確信して微笑んだ。
ポンッと背中を叩かれる。
「マリア!うちの大切な声なんだから、健康には気をつけてくれよ。」
ダンチョーだけは小言をいった。
154名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 14:19
数日後に結婚式を控えたリノアとスコール。
血液型でリノアがジュリアとラグナの子供と判明し、式は中止になりかける。
しかしスコールもレインの前の男との子供だと判明し結婚式は滞りなくおこなわれた。めでたし。
155名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 14:43
1年後、リノアとスコールの間に子供が生まれた。子供の名前はリノアール。
絵がうまかった。
156名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 14:47
リノアールは大きくなって、エルと結婚。子供の名前はノエル。ゲームの
タイトルになった。
157名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 14:47
さらに1年後、二人目の子供が生まれた。名前はスコア。
ボウリングがうまかった。
158名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 15:12
さらに1年後、三人目の子供が生まれた。名前はリール。
つりがうまかった。
159名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 15:17
さらに1年後、四人目の子供が生まれた。名前はリス。
くるみを割るのがうまかった。
160名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 17:08
さらに1年後、五人目の子供が生まれた。名前はリコール。
政治家になったが、薄幸だった。
161不運なムスタディオ3:2001/03/18(日) 17:09
>>138機鉱都市ゴーグにて一人作業を続ける男ムスタディオ。
彼は復讐に萌える・・・ではなく新たな仲間の歓迎パーティに必要な道具を作っていた。
ムスタディオ「これだ。この“花火”っていう道具はすごいぞ!」
作業を終えいくつか花火を作るとラムザ達と一緒にパーティの用意をし始めた。
ラムザ「ねえムスタディオ、その細長いのは何?」
ムスタディオ「ふふ・・・これは花火といって、失われた文明では娯楽に使われていたらしい。」
ラムザ「ふ〜ん。今日のパーティで使うのかい?」
ムスタディオ「ああ。期待してろよ。面白いぜ。」
パーティが始まると・・・ラムザ一向は騒ぎ暴れ、それぞれ得意なアビリティを披露した。
話術士は話術で脅し、シーフは勝手に食べ物を盗み、踊り子は踊ってステータスを混乱させたり…と。
ラムザでさえも無理矢理酒を飲まされ、ほとんどが正常な思考をできなくなっていた。
ムスタディオ「そろそろ俺の番だな。皆外に出てくれ。」
酒を飲まずに過ごした彼は酔った仲間を外に出すと、持っていた花火を取り出した。
仲間「なんだあ?それ?」
ムスタディオ「ふふ・・・失われた文明の道具だ。見てろよ〜」
彼は花火の一つに火を付けた。………ねずみ花火だ。
地を這うねずみ花火。一向は初めて見る花火に驚いた。
仲間「う、うわ!なんだこれ!?」
ムスタディオ「あ、あれ?こんなことは文献に書いてなかったぞ?」
どうも彼は花火の種類を理解していなかったらしい。
162不運なムスタディオ3 続き:2001/03/18(日) 17:10
ラムザ「あはは〜〜何これ〜?面白い動きするね〜〜♪」
どうやらラムザだけが上機嫌なようだ。
ムスタディオ「おかしいな。これはどうかな?」
次に彼が火を付けたのは線香花火。これは一瞬で消えた。いくつか試してみたがどれも不発。
ムスタディオ「作りかたを間違えたのかな?もう止めとくか…。」
ラムザ「ねえねえ、まだこれが残ってるよ〜〜♪」
こともあろうにラムザは打ち上げ花火を持っていた。
ムスタディオ「文献にそれは危険だって書いてあったから使うなよ。火薬の量からして違うんだ」
ラムザ「ええ〜〜なんで〜?せっかくあるんだし使ってみようよ〜〜♪」
ムスタディオ「止めとけよ。使うならもっと広い平原あたりでだ。」
ラムザ「いいじゃん。これも使おうよ〜〜♪」
酔っているせいかムスタディオの注意も聞かずにラムザは打ち上げ花火に火を付けた。
ムスタディオ「おい、馬鹿!危ないっていってるだろ!すぐに放せよ!!」
ラムザ「あはは〜付けちゃった。何が起きるのかな〜〜♥」
ラムザは花火の穴の方をムスタディオに向けたまま握っていた。
そうしているうち、火が火薬にまわって打ち上げ!でなくムスタディオに直撃した。
接近していたので大ダメージ。あえなくムスタディオは焼け焦げた。
ラムザ「あはは〜〜花火って武器だったんだね♥」
ムスタディオ「またこんな目に……この借りは必ず…。」
哀れだ、ムスタディオ。酔ってお調子が増したラムザにはやられる運命なのか!?
163名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 17:13
>>155-160
なかなかオモロイのでまた書いてね
164名無しさん@LV2001:2001/03/18(日) 17:18
クラウドが新羅社員で株に失敗し暴走するED
165150 Dリディ:2001/03/18(日) 20:54
『逆行に照らされた』ってなんだ。
『逆行で影になった』の間違いでス。鬱…(;´Д`)
166名無しさん@LV2001:2001/03/19(月) 01:31
クラウドとティファが結婚。
167名無しさん@LV2001:2001/03/19(月) 01:35
二人の間に子供ができたが、いい名前が思いつかなくて、名無しになった。
そこかしこの掲示板で活躍中。
168名無しさん@LV2001 :2001/03/19(月) 01:37
エアリスのスレで逝ってよし連続
169名無しさん@LV2001 :2001/03/19(月) 02:03
FFTで、ラムザとディリータが別れずにアカデミーを卒業する。
獅子戦争がおきる代わりに外国と戦争したらどうなっただろう。
今度考えてみようかな。
170名無しさん@LV2001:2001/03/20(火) 07:24
>>155-160
笑った。でももう潮時??
171ロミオ@LV2001:2001/03/25(日) 06:01
頑張れー
…ゼロムスのグロテスクな巨体が俺達の前に立ちはだかる。
その中心にある真紅の核が明滅し始めた。ビッグバーン。
光、熱、爆音、そして、衝撃波…!膨大な量のエネルギーが
俺達をぼろ雑巾さながらに翻弄した。
「冗談じゃねぇ!あんなのもう一発食らったら終わりだぜ!」
「バカッ!弱音吐いてる場合じゃないでしょっ!?」
吐き捨てるような俺の叫びにリディアが答えた。
俺と同じように満身創痍のはずだが、その目は光を失っていない。
何度目だろうか、ローザのケアルガが俺達の傷を癒し、戦う力を与える。
(へっ…まったく元気な嬢ちゃんだぜ…!)内心苦笑しながらも
こいつに檄を飛ばされたせいか身体が軽くなる気がする。
実際は回復魔法のお陰なんだろうが、我ながら現金なもんだ。
…セシルの聖剣が、カインの槍が、そして俺の両手にある妖刀、
村雨と正宗が確実にゼロムスにダメージを蓄積させていく。
だが、まだ倒れる様子はない。
「…フレアッ!」
リディアの核熱魔法の詠唱が完成し、奴は派手な爆発によろめいた。
それに激昂したかのように無数の触手がリディアの手足に絡みつき
あっという間もなく引き寄せた…!
「きゃあぁぁっ…あぐっ…!!」
悲鳴、そして苦悶のうめき。一本の触手がリディアのローブを破って
脇腹に突き刺さり、血でも吸うように脈動しだした。
「クソったれが!リディアを離しやがれこのエロ触手!」
「エッジ!無茶をするな!!」
セシルの声を背に、襲い掛かる触手群を切り捌きながら俺は奴の身体を駆け上っていく。
リディアの所にはすぐに辿り着けた。得物を使い触手から開放してやる。
案の定、脇腹の触手からは夥しい血が流れた。リディアは苦しげな顔のまま口を開いた。
「…あの…核の脇の溝を…ゼロムスの…力…」
「無理に喋んな!俺に任せて離れなっ!」
確かにリディアが言った場所からは邪悪な力が特に強く感じられる。
激しく動く奴の身体の上で、俺は飛び移りつつ目的の場所に向かった。
「…らぁぁぁっ!!」
核の、脇の、溝!狙いを定め、内臓を思わせる『そこ』に気合と共に
拳を叩き込む。何か硬い球体が手に触れた時、カインの声が聞こえた。
「来るぞ!!エッジ、離れろ!」
核の明滅。やべぇ、ビッグバーンだ。腕を引き抜く。俺の手の中には
漆黒の球体が残った。あとはゼロムスの零距離射撃から逃れるだけだが…間に合わねぇ!
…爆音、そして激痛。身体が無理やり宙に浮くのを感じる。
「エッジィィィィィ!!」
「ビッグバーンが弱まってる!カイン、行くぞ!ローザ、エッジとリディアを頼む!!」
遠ざかる意識の中、リディアが俺を呼ぶ声と、セシルの叫びが辛うじて聞こえた…
(´-`)/前  >>89-92,>>96,>>133,>>150,>>172-173
(夢か…あの時の…)
深夜、彼は目を覚ました。エブラーナ国王、エドワード=ジェラルダイン。
エッジの呼称で知られ、忍術を能くする5戦士の一人である。
かつて火の四天王ルビカンテの襲来によって崩壊したエブラーナ城も
この若き王を中心に再建が進み、平和な様相を呈していた。
「あの時の…夢か…」
一人、今度は言葉に出して呟く。何故今頃になって夢に見るのか…
何かの予兆だろうか、あるいは未練…リディアへの…?
そう、彼女の夢はよく見る。だがあの戦いの夢は初めてだ。
「あいつとはセシルの戴冠式で会ったっきりか…どうしてんのかな…?」
エッジは一人呟いた。天窓から射す月明かりが揺れるのが、妙に気にかかる。
夜鷹の群れが騒いでてもいるのだろうか…
光が途切れ、一筋の柔らかい風が吹いた。
ふわり、と何か軽い物が、静かに寝室に降り立つ。
「エッジ…久しぶり…」
「…!!」
その顔を見間違えるはずがない。その声を聞き間違えるはずがない。
暗闇をも見通す、忍の視覚…それは彼がもっとも愛した女の姿を捕らえていた。
175名無しさん@LV2001:2001/03/27(火) 05:43
176名無しさん@LV2001:2001/03/27(火) 19:56
177名無しさん@LV2001:2001/03/27(火) 19:59
age
178ティンジェル家長男の日記:2001/03/28(水) 13:27
山羊の月8日
俺がメンテナンスとカウンターを習得したのが気に入らないのか、
姉さんが自動弓と槍装備の特訓を始めた。
姉さん流のブラックジョークだと思いたい…が、普通そこまでするか…?

ハァ…昔は仲の良い姉弟だったのにな。
新聞紙丸めてチャンバラやったり、
竹を割ってゴム張って弓矢とか、って……なんだ、昔から変わってないだけか…。
179べオルブ家次男の日記:2001/03/28(水) 13:44
獅子の月5日
兄上・ダイスダーグは己の野心のために戦争を起こし、ラーグを殺害した。
そして、イグーロス城内でルカヴィ…あのおぞましい化け物に姿を変えた。
私はこうして別の世界に送りこまれてしまったが、ラムザはあいつは無事なのか?
…くそっラムザの言っていたことは正しかった!
だが、私は…そのことに気づくのが、あまりにも遅すぎたんだ。
180べオルブ家次男の日記:2001/03/28(水) 13:51
獅子の月6日
恐ろしい計画を聞いてしまった。
ヴォルマルフ…これもルカヴィの一人だろう、そいつは私を弟のラムザを戦わせる気のようだ。
ラムザをこの手にかけるだと?ふざけるな。脱出の手段を講じなければ。
それにしても手足の感覚もろくにないのに、
掻痒感だけがやたらと強い。体中が無性にかゆい、一体どうなっているんだ?
181べオルブ家次男の日記:2001/03/28(水) 13:54
獅子の月7日
今日も脱出できず。進展無し。
こんな薄汚い部屋に押し込めやがって。ねずみだらけじゃないか。
ちょっと横になってる間にねずみがオレのからだをついばみやがった。
ああああッくそ!!!かゆいかゆいかゆいッ!!!
182べオルブ家次男の日記:2001/03/28(水) 13:57
ししの月8日
ここから出れない
きょうも部屋に、ねずみ出た、つかまえた、くった
うまい、かゆい、
183べオルブ家次男の日記:2001/03/28(水) 13:58
9日
かゆうま、
184歴史学者アラズラムの日記:2001/03/28(水) 14:12
デュライ白書だが、
400年前のものとあってはさすがに損傷が激しく読み取れない箇所も多い。
そこで前後の話の流れから推測して言葉を補う作業を行っている。
ただ問題は「惨劇の痕」と印された、このページだ。

 リオファネス城内の……に言葉を失うアルマ。
 ……室でアルマは……の………………から
 …………る。
 そこへ………たヴォルマルフがアルマに迫った時
 ………………が激しく……だす。それを見た
 ヴォルマルフは、抵抗するアルマを………と……った…。

何があったというのだろう…。
英雄色を好むとはよく言ったものだが、うーん…。
私はこの箇所を白書に載せるべきどうか、迷っている。
185名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 14:40
>>145-149でラムザを倒して世界を支配…というのも考えてみたいけど
ハッピーエンドとは言えないと思う。
もっと他に分岐点は無かっただろうか?例えば、早い段階で
ウィーグラフが思想を捨てて、自分たち兄妹の生活を優先していたらどうだっただろう。
186名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 14:42
50年戦争が終わって、部下のことを気にかけながらも骸騎士団を解散する。
ウィーグラフは平民でも元騎士団長の実績もあり、能力の高い人だから
きっと勤め先も見つかるはずだ。
そして教会の神殿騎士に採用される、って、……………ダメだろ。
187名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 14:55
地下書庫・地下1階にて

ラムザ   「あなたは骸騎士団のウィーグラフなのか?
       差別的に扱われた不遇な騎士団だったとは聞いていたが。教会の犬に成り下がったのか!」

ウィーグラフ「黙れラムザッ、こっちだってな生活がかかっているんだッ!!」

・・ブレイブ低そう
188名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 15:05
そしてウィーグラフはラムザに重傷を負わされるが、
神殿騎士団は聖石ヴァルゴを奪うのに成功し、アルマも連れ去ろうとした。

イズルード 「だ、大丈夫か、ウィーグラフ!?」
ウィーグラフ「私に構うな、ゆ…行け…!」
バタンッ
ラムザ   「アルマ!!」
ウィーグラフ「行け…イズルード……」
イズルード 「すまないッ、ウィーグラフ!!」
ラムザ   「待てッ!イズルード!!」
グホッ
ウィーグラフ「くそ…こんな…ところで…死ぬのか……」
189名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 15:13
ウィーグラフ「どうにか再就職も決まったのに……
       ミルウーダの無事嫁ぐ姿も見れないまま……
       このまま…死んでは…
       ミルウーダを頼むと言って死んでいった両親に申し訳が立たん……
ラムザ   「…………」
ウィーグラフ「いやだ…死にたくない…このままではあまりに……」

その時、ウィーグラフの懐から聖石が転げ落ちる。

???    聖石をも・・

ラムザ   「ケアルガ!」
190名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 15:21
???    ・・・お、おい・・・

ウィーグラフ「なっ回復魔法だと?まさか、ラムザお前に情けをかけられるとは…」
ラムザ   「……僕にも、妹がいるからね。
       その代わり、今度敵として会うことがあれば容赦しないよ。」
ウィーグラフ「………。」
191名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 15:38

ミルウーダ 「おかえり、兄さん。」
ウィーグラフ「ミルウーダ、考えたんだが一緒に田舎に帰らないか?」
ミルウーダ 「えっ…どうしてまた突然?神殿騎士の仕事は?」
ウィーグラフ「その神殿騎士団が裏でやばいことやっているらしい。
       田舎に誰が待ってるわけでもないが、家は残ってるんだから二人で暮していけるだろう。」
ミルウーダ 「うーんわかった。それもいいかもね。」
192名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 15:58
こうしてフォルズ兄妹は歴史の表舞台から姿を消し、故郷へと帰った。

その後、平民出の英雄ディリータ・ハイラルが戦乱を治め王になると、
貴族の一方的な支配体制を無くし、平民の生活は改善されていったという。
193名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 16:03
>>174続き
夜鷹の群れが騒いでてもいるのだろうか…
エッジは騒がしさから外に出てみた。
城の前にいるのは紛れもない夜鷹だ。
5人ほどだ。どうやら縄張り争いをしているらしい。
「若様は私を抱いてくれるって約束したんだよっ!」
「あんたなんか相手にする分けないだろ、あんただったら
 リーダー格のあたしが若様の相手をさせてもらうよ」
どうやらエッジの身から出たさびが原因らしい。
酒に酔った勢いである一人の夜鷹と約束を交わしてしまったのだ。
じいにバレると事なので穏便に済ませようとしたのか、
「わーったよ、しゃーねえな。こうなったらまとめて相手してやるぜ!」
エッジは5人を部屋に連れていった。

・・・その後、エッジが謎の病で床に伏せた。
エッジは考えた。夜鷹の規制のためにも国家公認の遊郭を作ろう。
しばらくの後、世界で初めての大規模な国家公認遊郭が誕生した。
しかし、エッジの病は芳しくなく、30にも満たぬ若さで
この世を去った。
若き国王がエブラーナにもたらしたものとは遊郭の設立だけであった。
194名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 16:12
一方、こっちの世界に呼ばれ損なった魔人ベリアスだが、
ザルエラ(ゾンビムシ)やハシュマリム(ライオン)たちの訃報を聞いて
ま呼ばれなくて良かったかな、とあきらめることにした。ー完ー >>185-193
195名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 16:15
シマタ>194訂正
>>185-192、>>194
196名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 17:07
誰かを助けるのに理由はいるのかっ!
で、ブランクの身代わりとなってジタンが石化。ダガーとスタイナーは
ブランク、マーカス、そして小劇場でルビィを仲間にし、新たな物語がスタートする。
197名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 17:24
         .
              .
                ___        ブリブリブリブリブリブリブリ…
           ミミミ /川川川\ミミミ
           ミミ〇川||/ ヽ|||||〇ミミ
              |川メ  卅川  <へたくそどもはさげなのれす
             (||  ・ , ・ ||)
                 ゝ" D "ノ
            /))ヽ----イ( \  。
           / /( *´ε`* ) ヽ..\     _________
           ( ξ. ) ミ  彡(./ξ )   /   /_|
            |  |ヽ、______,/ /  /   ( ̄/ ̄◎ノ
            |  | 。 ,   /−/ 。    W ̄ ̄
            | ̄ | 。./ ̄ ̄\ ミュミュミュミュミュ
            |  |\│. *´ 3 `*) 。ο
          =( ⌒)=---------
           ο ̄  ο。
198名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 17:24
>>193
後継者を失ったエブラーナ。
世界征服をとたくらむバロン国王セシルがエブラーナを
バロン領土とする。
王室をエブラーナに移したセシルは毎夜遊郭に赴き、乱痴気騒ぎ。
エブラーナの民はついに暴動を起こす。
が、時既に遅し。セシルもたちの悪い病気にかかり、死亡。
バロンを救うのは貴族としての教養と知性を備え持つ
カインしかいない!
バロン・エブラーナの重臣はカイン・ハイウィンドウを
国王に迎え入れ、世界は平和になったのだった。
終わり
199名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 18:51
>>198
兵士1「おい、国王また裏切ったらしいぜ」
兵士2「またかよ!!(;´Д`)」
200198:2001/03/28(水) 18:54
ちきしょう、やられた!
そう来たか!
>199
201カイン:2001/03/28(水) 22:23
フッ。大丈夫だ。
俺を信用しろ。
202名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 22:36
FF5の続編。
「無の存在を喪失した世界は存在の存在を同時に喪失し、その実在に確信のない人間達はそれが虚構であると気が付く。そして2ちゃんねるという儀式を始め、いつしかそれが新たな神となる」
203名無しさん@LV2001:2001/03/28(水) 22:37
「そして新たな神となった2ちゃんねるにおいて紡がれる物語に任せて
その世界は構築されていき、FF5という世界はその存在が2ちゃんねるFF板そのものになる。
                        終」
204名無しさん@LV2001 :2001/03/28(水) 22:42
格シリーズの2chへの繋ぎ方
FF9クリスタルの奇跡にたよる
FF8エスタの科学力で時空を超えてネット
FF7ウエポンの力を利用
FF6幻獣と帝国が協力し機械と魔法を使う
FF5エクスデスの力で時空の狭間経由で繋ぐ
FFT聖石の力と過去の文明の機械を使う
ということでキャラクターはこの板で質問スレを始めました。。。
205名無しさん@LV2001:2001/03/29(木) 07:19
>>192の展開、いい!(笑)
>>184にもかなりワラタ。
闇リディア、前ログ >>89-92,>>96,>>133,>>150,>>172-174
外伝 若様腹上死編 >>193,>>198-199

甘い香り。花のような笑顔。暗闇の中、少女はエッジに近づく。
驚き七分、喜び三分の表情でエッジは彼女を見つめた。
「ここの兵士は皆腕利きの忍者だ。その目を盗んで
お前が会いに来てくれるたぁな、リディア…」
「エッジ、会いたかったよ…」
子猫のような声が、エッジの耳をくすぐった。
…少女の黒いローブがするりと落ち、一糸纏わぬしなやかな身体が露わになる。
「おい…俺ぁまだ寝ぼけてんのかな…?ちっと展開がオイシすぎるぜ…」
「こういう私は…キライ…?」
「とんでもない」
細い腕が男の首に絡み付く。彼女がしなだれかかるのにまかせ
二人はベッドに倒れこんだ。
「抱いて…」
少女が熱っぽく囁く。彼女がエッジの唇を奪おうとした時、
不意にエッジは少女の肩を押さえてその動きを止めた。
。「…どうしたの…?」
「おめぇ…リディアの『匂い』がしねーな。誰だ!?」
叫ぶなり、エッジの手が一瞬の内に枕の下にある投擲用の短刀
『苦無(クナイ)』を掴み、少女に向けて放っていた。
後ろ向きに宙を飛び、苦無をかわす。
着地を決めた彼女の目には邪悪で淫蕩な微笑みが浮かんでいた。
「ふふっ…さすが、といったところね…」
「忍者の五感を甘く見るんじゃねぇよ。こちとら毒物の感知のために
嗅覚も磨いてんだ。姿形だけじゃ俺様の目は欺けねーぜ!」
続けざまに3本の苦無が舞った。リディアの姿をした少女は
それをかわす素振りすら見せない。だが、その刃が彼女まで届くことはなかった。
足元…黒いローブが落ちていたあたりから現れた漆黒の翼の皮膜が、苦無を遮ったのだ。
「ざーんねん…」
くすくすと笑う裸の少女。黒き翼の持ち主がその化身を解き、実体化しつつあった。
208名無しさん@LV2001:2001/04/02(月) 00:21
悪いけど面白くない
209闇(´Д`)ガクーリ:2001/04/02(月) 12:35
こういう意見もいずれは来ると思ってました。
sage進行で続けるんで御容赦を。
210名無しさん@LV2001:2001/04/07(土) 03:36
わーわー
211名無しさん@LV2001:2001/04/07(土) 15:35
きゃーきゃー
212ロミオ:2001/04/10(火) 05:17
がむば
213名無しさん@LV2001:2001/04/11(水) 09:48
214名無しさん@LV2001:2001/04/16(月) 02:36
あがが
215名無しさん@LV2001:2001/04/16(月) 02:45
バカ同人上げ
216労働兄弟:2001/04/16(月) 22:27
労働七号・改「警告!警告!民間人ノ立入ハ禁止サレテイマス!」
ラムザ   「くっまた戦わなければいけないのか!」
労働八号  「御主人サマ待ッテクダサイッ…!…兄サン…?兄サンデハアリマセンカ!?」
労働七号・改「ソノ音声ハ…八号…八号ナノカ!?」
労働八号  「兄サンッ…!!」
労働七号・改「八号ーーー!!」
ガシッ しかと抱き合う二人。
八号    「兄サン…コンナニヤツレテ…。」
七号・改  「アア。シカシオ前ハ変ワッテナイナ。」
八号    「ワタシハ地中デ眠ッテイマシタカラ。」

ムスタディオ「何百年を得て再会する二人か。感動的だな、ラムザ。」
ラムザ   「う、うん…。(感動するところなのか…)」
217労働兄弟:2001/04/16(月) 22:30
ベイオウーフ「お兄さん、不躾な頼みですまないが聖石キャンサーを貸していただけないか?」
八号    「ワタシカラモオ願イシマス。」
七号・改  「構イマセンヨ、ドウゾ使ッテクダサイ。」
レーゼ   「グルル…」
ベイオウーフ「さ、レーゼ、恐がらず試してみるんだ。」
キィーーーン バチバチバチッ
ベイオウーフ「レーゼ、君なのかい?」
レーゼ   「…ベイオウーフ、またこうやってあなたと会えるなんて…。」
ベイオウーフ「レーゼ…愛しいレーゼ…。」

ムスタディオ「こっちの二人も再会できたみたいだな。」
218労働兄弟:2001/04/16(月) 22:36
ムスタディオ「レンズが割れているんだな。ゴーグで部品を買い直すから、八号の部品を借りていいか?」

ムスタディオ「……これで良しと。」      
八号    「兄サンモ一緒ニ行キマセンカ。」
ムスタディオ「そうだな、それがいいよ。」
ラムザ   (あの……)
七号・改  「ヤメテオクヨ。今マデココヲ護ッテキタンダ、最期マデコノ仕事ヲツトメタイ…。」
八号    「ワカリマシタ…、兄サンドウカオ元気デ。」
七号・改  「オマエモナ。」

ラムザ   (…良かった、…メンバーいっぱいだったんだ…。)ー完ー
「ね、お兄さん花買っていかない?たったの300ギルよ。」

 よくわかんないから、やめとく。
>いいよ、買おうか。

「じゃ、こっち来て。こういうとこ始めて?おにーさん学生さん?」
「そう若くもないんだけど…って、な、何をするんだ!?」
「わかってるくせに、おにーさんタイプだからサービスするね。」
「待ってくれ僕にはアルマがッ!!」
「……いやそれはそれでマズイでしょ…。」
220名無しさん@LV2001:2001/04/16(月) 22:53
聖地ミュロンド寺院で、
ヴォルマルフ「ディナーにでも招待したいところだがあいにく多忙でね。」
……では時間があればどうだったんだ?
ラムザ一行がディナーに呼ばれたらどうなっていたか、推測してみる。
221仏料理店ミュロンド:2001/04/16(月) 22:54
ラドクリフ 「……どう見てもレストランだよな。」
サロメ   「本当にここなの?」
ラムザ   「罠かもしれないな、油断するなよ。」
バタン
給仕    「べオルブ様ですね。こちらへどうぞ。」
222仏料理店ミュロンド:2001/04/16(月) 22:56
ヴォルマルフ「来たかラムザ。こうして会うのは初めてだったな?」
ラムザ   「……こんなところに呼び出してなんのつもりだ、アルマはどこだ?」
ヴォルマルフ「そう急くな。ともかく飯にしよう。」
給仕    「こちらがメニューになります。」
ヴォルマルフ「Cコースで。メインは…私たち3人が魚で、そっち5人は肉でいいか?」
メリアドール「私は魚の方がいいな。」
給仕    「Cコースの魚料理が4名様、肉料理が4名様ですね。」
223仏料理店ミュロンド:2001/04/16(月) 22:59
ラファ   「メリアドールさん、私こんなとこ来たことないの…どうしたらいいかわからないわ。」
メリアドール「難しく考えないで、外側のフォークとナイフから順番に…」
ヴォルマルフ「なんだったら箸を頼むか?個室だからそうマナー気にすることもないだろう。」
ラファ   「あ、はい。」
給仕    「失礼します、春野菜と帆立貝のサラダです。」
ラファ   「すいません、お箸ください。」
給仕    「かしこまりました。お持ち致します。」
224仏料理店ミュロンド:2001/04/16(月) 23:08
給仕   「空豆のポタージュです。」
ラファ   「おいしー。」
サロメ   「色がきれいね。」
ラドクリフ 「ラムザ、食わねーんだったら、それもらっていいか?」

ラムザ   「………。みんな…毒殺されるとかいう発想はないのか。」
ヴォルマルフ「そんなせこいまねはせん。私たちも同じもの食ってるだろうが。」
225仏料理店ミュロンド:2001/04/16(月) 23:11
ヴォルマルフ「……さて本題に入るとするか。ラムザ、聖典とすべての聖石を渡してもらおう。」
ラムザ   「手の込んだ真似をして、結局目的は聖石か!!」
メリアドール「その前に父さん、あなたは本当に父さんなの?」
ヴォルマルフ「もちろんだとも。我が娘よ。以前の私と何か違うとでも?」
メリアドール「そう言われると…変わらないような気もするけど…。」
ラムザ   「し、しっかりしてよ…メリアドール…!」
メリアドール「そうだわ、ランベリー城でエルムドア侯爵は聖石の力をつかって、
       姿を変えた。巨大なムシのような姿は、化け物そのものだった。」
226仏料理店ミュロンド:2001/04/17(火) 00:51
ヴォルマルフ「……私はあんなのではないぞ。」
メリアドール「私は…?ムシではないにしても、父さんもあいつらの仲間ということ?」
ヴォルマルフ「……まあそうなるな。」
メリアドール「リオファネス城の人々を殺し、イズルードを殺したのは父さんね?」
ラムザ   「………。」
ヴォルマルフ「……違うと言ったら?」
ラムザ   「いまさら誤魔化しが通ると思っているのか!!」
ヴォルマルフ「……私が手をかけたのは事実だ、だがイズルードを巻き込む気はなかった。
       バリンテン大公が神殿騎士団に協力を強要し、
       やむなくリオファネス軍の騎士らと争うことになったんだ。」    
227名無しさん@LV2001:2001/04/17(火) 00:58
妄想すんなよ。きもちわりぃ。
228仏料理店ミュロンド:2001/04/17(火) 01:16
ヴォルマルフ「メリアドール、おまえは何を見たんだ?
       リオファネス城の話を聞いたことと、エルムドアが虫に姿を変えたのを見ただけ
       ではないか?それだけで我々を悪としバケモノだというのか。」
メリアドール「それだけで十分よ、
       聖石は父さんに教えられた神器とはほどとおい悪魔の力だわ!!」
ヴォルマルフ「……おまえ虫嫌いだからな。」
メリアドール「…そうじゃなくて…。」
ラドクリフ 「虫が苦手か。…メリアドールさんにも意外と女らしいとこあるんだな。」
メリアドール「意外って何よ、意外って!!」
ヴォルマルフ「……こいつがな15,6のときに三日間無断外泊した理由はなんだったと思う?」
ラドクリフ 「え、なんだったんっすか。」
サロメ   「あ、私も聞きたい。」
ヴォルマルフ「それが理由を問い詰めたら、部屋にゴキブリがでて、怖くて部屋で寝られなかったんだとよ。」
メリアドール「父さん、くだらないことバラさないでよ…。」
ヴォルマルフ「私としてはもう少し色気のある事情を期待したんだけどな。」
ラムザ   「……いい加減話を戻さないか。…頼むから。」
ラファ   「ラムザ、帰りたくなってない?」
ラムザ   「………少しね…。」
229名無しさん@LV2001:2001/04/19(木) 01:49
あげてみる
230名無しさん@LV2001:2001/04/21(土) 23:14
>>227
そんなの人それぞれだろ。
ここのスレッドはこういうところなんだからいいんじゃない?
231名無しさん@LV2001:2001/04/21(土) 23:48
むしろ12月から定期的にageられる良スレだと思うぞ。

去年からあるスレなんて少ないもんだ。
232名無しさん@LV2001:2001/04/21(土) 23:49
去年からあるスレなんて探せばいっぱいあるよ
233名無しさん@LV2001:2001/04/24(火) 01:26
去年のスレも山のようにある
この板が出来た時からのも残ってる氏ナ。
234ダークリディア:2001/04/26(木) 11:49
前 >>207
「ダークバハムートか。ちっ…技までリディアに似せやがって…」
苦虫を噛み潰したような口調でエッジが呟く。漆黒の巨竜が大きく伸びをするように
悠然と身体を振るわせた。エブラーナ城が揺れる。…竜の思念波が、私の頭に流れてきた。
(洗脳に失敗したようだな。始末するか?)
「暴れたいのはわかるけど、まだよダークバハムート…今日は挨拶だけして引き払いましょ…」
(ふっ…『挨拶』か…)
「一人で何ブツブツいってやがる!」
いつのまにか両手に一対の妖刀…村雨と正宗を構えたエッジが、私達に斬りかかる。
「ふふっ…焦らなくてもちゃんとお相手してあげる…おいで、私の小鳥達!」
私の声に答え、目の前の空間から爬虫類の鱗を持った白い鳥達が無数に羽ばたいた。
…コカトリス。石化の魔力をその嘴に秘めた妖鳥…
その群れをエッジは竜巻の様に薙ぎ倒し、前進する。だが数で迫るコカトリスは
僅かずつではあるがエッジに嘴をかすらせていった。次第に重くなる身体に
表情を歪めながら戦うエッジを、私は恍惚として見つめていた。
「このっ…なめんなっ!」
最後の一羽を斬り捨て、懐の隠しから金の針を取り出して自らに突き立てる。
235ダークリディア:2001/04/26(木) 11:50
…動きを取り戻したエッジは炎のような視線を私に向けた。
「お見事、王子様。さすがに城兵の様にた易く石にはなってくれないわね…」
「なんだとっ!?…道理で誰もこねぇわけだぜ…」
「『あの時』の忘れ物は取り戻したし…ご挨拶だけしてお暇するわ…」
「!?」
言葉の意味を図りかねているエッジをよそに、ダークバハムートが長い首を大きくしならせる。
暗黒の竜の頭の一撃は轟音と共に天井に大きな穴を開けた。その背に飛び乗りると
ダークバハムートは月の光を受けた闇の翼をはためかせる。
「逃がすかよっ!!」
跳躍して真正面から襲い掛かるエッジ。
「ダークバハムート…合体魔法…いくわよ…」
(承知…)
カインほどではないにしろ、なかなかの跳躍力だ。魔法エネルギーを充填する
ダークバハムートと、呪文詠唱する私に確実に近づいてくる。だが…遅い。
「シャドウ…メガフレア…!」

黒い光が、島一つを飲み込んだ。
236名無しさん@LV2001:2001/05/01(火) 06:29
乱立対抗
237名無しさん@LV2001:2001/05/03(木) 00:13
マンセーあげ
238名無しさん@LV2001:2001/05/03(木) 00:37
>>216
労働シリーズへの愛を感じた。
鉄巨人萌えの者としてageよう。
239名無しさん@LV2001:2001/05/09(水) 23:40
骸旅団。
かつて王国が窮地に陥ったとき、国を憂う志士達が立ち上がり、力を尽くした勇者達の騎士団。
だが・・・・・それも今では昔話。
戦争が終結し、平和が訪れたのに恩賞一つでないと分かったとき、勇者はならず者に変身した。
かつて命を賭して守ろうとした祖国に牙をむき、そして追われる立場になった。
その首領ウィーグラフが行方不明となった今では輪をかけた暴徒の集団と化していた。
その崩壊寸前の骸旅団の中に、三人の男達がいた。
もともとアウトサイダー、社会からのドロップアウト組ともいうべき骸旅団の中でも
更に彼らは浮いており、仲間達からも蔑まれていた。
つまり落ちこぼれ中の落ちこぼれと言うわけである。
今日も彼らは略奪にせいを出していた。
「おらぁっ!!!さっさと金を出さねぇかっ!!!」
「や、やめてください・・・・・これを持って行かれたら
 私たちは・・・・・私たちはもう生きてゆけません!!」
「うるせえ!!知ったことかよ。それともそんな心配をしないで済むように
 今ここでぶっ殺してやろうか?家族丸ごとよお!!」
三人の落ちこぼれ達はある農家に押し入って略奪を始めていたのである。
農家にはやせ衰えた農夫一人とその妻、そしてガリガリに痩せた小さな息子がいるだけである。
落ちこぼれのリーダーが農夫に剣を突き立てて、
「とっとと金を渡せってんだよっ!!それから食糧も全部な。
 どうせせこく蓄えてあるんだろ?おい!探せ!!」
他の二人はそう指示されて家の中を探し始める。
農夫達はただガタガタ震えるだけでどうしようもない。
ただ手を合わせて三人の慈悲を祈るばかりである。
だがそんなものはこれっぽっちも落ちこぼれ達は持ち合わせていなかった。
「あったぜ!!!金だ!!ちょっとだけだが食い物もあったぜ。」
「よっしゃあ!!それじゃ今から酒場にでも行って来るかあ!
 久しぶりに女が抱けるぜえ!!」
240名無しさん@LV2001:2001/05/09(水) 23:49
農夫はそれを聞いて落ちこぼれにしがみついて、
「そ・・・そんなことに私たちのお金を・・・・・・・・・・。
 お、お願いです!!半分、半分だけでも残しておいてください!!」
「うるせえ!!マジでこの場で叩き斬ってやろうか?」
そう落ちこぼれのリーダーがすごんだとき、突然背後の扉が開き、聞き慣れた声が響いた。
「お前達、何をしている!!」
ビクッと体を震わせ、慌てて後ろを振り返る落ちこぼれの三名。
声の主の正体が分かると彼らの顔がみるみるうちに青ざめた。
「ミ、ミルウーダ・・・・・・・・・!」
ミルウーダは骸旅団ウィーグラフの妹であり、旅団の首脳の一人でもある。
ウィーグラフが行方不明になると彼女は大いに心を痛めたが、その復帰を信じ、
現在ではギュスタヴらとともに旅団のまとめやくをこなしている。
つまり落ちこぼれ三人達の最高の上司の一人にあたる。
ミルウーダ「なにをしているのかと聞いているのだ・・・・・・・・」
ミルウーダは怒りを隠そうともせずにツカツカと三人の方に向かっている。
落ちこぼれ達は後ずさりしながら、
「ちょ、ちょっと待ってくれよ・・・・・。
 お、俺達だって生きていかなきゃなんねぇんだ。
 それに大体、これくらいのことは誰でもやってることだろ?」
ミルウーダは剣を抜いた。
「ひぃっ」
思わず声を上げる落ちこぼれ。ミルウーダは足を止め、
「骸旅団における略奪は死罪。知らないはずはないな?」
落ちこぼれは必死になって、
「や、やめてくれ!!わ、悪かったよ!!」
「許してください、ミルウーダ!!」
などと口々に叫んだ。
241名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 00:02
ミルウーダは剣を納めずに静かに、だが有無を言わせぬ口調で、
ミルウーダ「金と、食糧を正当な持ち主に返すのだ。」
「分かったよ・・・半分は返してやるよ・・・・・」
ミルウーダは剣を落ちこぼれののどもとに突き付けて、
ミルウーダ「全部だっ!!」
「わ、分かった!!だ、だから剣を降ろせって!!」
しぶしぶ農夫に食糧と金を返す落ちこぼれ。だがまだ納得はいかないようだ。
「くそっ・・・・・・・」
ミルウーダ「不満か?」
「・・・・・・・別に。」
ミルウーダ「・・・・・・ところでお前達の処置がまだ終わっていないな。
      略奪者は死刑、と言いたいところだが、骸旅団は現在こういう状況だ。
      お前達のようなゲス共といえども簡単に切り捨てる余裕はない。
      残念ながらな。
      だが、次に同じことをしたら、その時は有無を言わせず処刑するぞ。」
ミルウーダはそれだけ言うと、颯爽と家を出ていった。
あとに残される落ちこぼれの三人。
どうせ近くにいるのはわかっているので、落ちこぼれも再び略奪を始めるわけにはいかず、
ブツブツと文句を言いながらも家を出た。
そしてその三人の胸にはどす黒い汚れた怨念が吹き出し始めていた。
242名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 00:09
リディアたん小説萌え
243名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 00:15
汚らしい自室に戻った落ちこぼれ団員の三人は帰ってくるなり怒りをぶちまけた。
「くそっ!!!なんだってんだ、あの女!!」
「きれい事ばっかいいやがって。頭イカレてんじゃねえのか?」
「ウィーグラフの妹だからって威張りちらしやがってよ!まだガキの癖にクソが!」
「ったく、あいつの邪魔のおかげで女は抱きそこねるわ、食いもんにはありつけねえわ
散々だったな。あいつを代わりに抱いてやろうか、チクショウ。」
「ミルウーダねぇ・・・・あんまり興味ねぇな。
 23だっていってるけど全然かわいげがねえよ。
 宗教はまってる馬鹿みてえによ、目がいっちまってて気色悪いしよお」
「貧乏暮らしが長いせいか陰気くさいしコンプレックス丸出しだしな。」
「ああ。あんなのは金もらったってゴメンだね。」
「けど、このまますごすご引き下がるのはむかつくよなぁ・・・・・」
「んー。けどよお、あいつには手を出しづらいぜ。
 一応旅団の幹部だし、ウィーグラフの妹だしなぁ。
 そんな肩書きなんぞクソ食らえだが中途半端に仕返ししてもよ、
 復讐してくるに決まってるし。」
「・・・・・・・そのことなんだけどよ、俺、すげぇいいこと思いついたわ。」
「なに?なんだ?どんなこと?」
「ミルウーダのメスブタをよ、拷問にかけてやんだよ。」
「拷問?け、けどそんなことしたらよお、あいつ怒り狂って復讐してきやがるぜ、きっと」
「だから復讐する気が起こらないくれえ、徹底的に追い込んでやんだよ。
 よく考えたらよ、ミルウーダってイジメがいがある女だと思わないか?」
「た、確かに。だ、だが、そんなことが本当にできるのか?」
「できる。これがあればな。」
そう言って落ちこぼれのリーダーが取り出した分厚い本。
その重々しい装丁にはおどろおどろしい字体で『世界拷問大全』と銘打ってあった。
244名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 00:24
「せかいごうもんたいぜん????なんだそりゃ???」
と落ちこぼれの一人がアホ面して聞き返す。リーダーは自慢げに、
「ククッ。俺の家に先祖代々伝わる家宝ってやつだ。
 世界中の拷問という拷問が絵入り親切な解説付きで紹介されている。
 これさえあればあの陰気女といえどもよお。」
「拷問かぁ・・・・・結構楽しくなってきたぞ・・・・・・」
「俺も。やろうぜ!!ミルウーダのやつをよ、二度と俺達に生意気な口を叩けねえように
 徹底的に拷問してやろうぜ!」
「よし、決まりだな。じゃあ今夜ミルウーダの部屋を急襲するぞ。
 それから夜中中かけてあの貧乏くさいクソ女を徹底的にいじめまくってやる。」
「よーし。じゃあ夜中になるまでその本読んでどの拷問にするか考えようぜ。」
「けけけけ。面白くなってきたあ!!待ってろよ、ミルミルゥ!!!
 泣かしてやるからよお!!」
「ききききき。ひいひい泣かした上で命乞いさせてあいつに貴族の格好させてやろう。」
「ぎゃははは。そりゃ効くぜ!あいつにレディとしての礼儀作法を叩きこんでやる!」
「ぎゃははは、そりゃ無理だ。あいつ地が貧乏人だから。」
「確かに。ぎゃはははははは!」
と、三人の落ちこぼれ達は目をランランと輝かしながら一心不乱に『拷問大全』を読みふけるのだった。
245名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 01:35
面白い。。世界拷問大全がでたとこで大ウケ。
246名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 01:47
また三人組で拷問ですか(藁
面白いからいいんだけどさ
247名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 21:37
深夜。骸旅団本部にあるミルウーダの自室。
その中にあるのは机と椅子とベッドと小さなタンスだけ。
最低限の調度品しか置かれていない殺風景な部屋だ。
ミルウーダはその机の上で頭を抱え込み、何やら考え事をしていた。
ミルウーダ(どこへ行ったの・・・・・兄さん・・・・・・・)
ウィーグラフが行方不明になったあと、彼女は必死の思いで骸旅団を守り通そうとしてきたが
そろそろその責務の重圧に精神が限界になってきていたのである。
今日の三人組がやったような略奪はすでに増え始めているのだ。
骸旅団の瓦解も時間の問題だった。
ミルウーダ(兄さん・・・・・早く帰ってきて・・・・・。あたし、もう耐えられない・・・・・・・・)
その時、激しく扉をノックする音がした。
ガンガンガン!!!
ミルウーダはハッと顔を上げる。
ミルウーダ(なんだろう・・・・・こんな時間に・・・・・・?)
ミルウーダは不審に思いながらも扉に向かって、
ミルウーダ「何事だ!!」
248名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 21:38
すると扉の向こうからガラガラ声で、
「開けてください、ミルウーダさん!ギュスタヴ副団長の使いで来ました!」
ミルウーダ「ギュスタヴ?明日にしてくれないか。今日はもう疲れている。」
「そ、そうですか・・・・・。ウィーグラフ団長の消息に関することなんですが・・・・」
と扉の向こうでは帰ろうとする足音がする。
ミルウーダはその言葉に息をのんで、ガタッと立ち上がり、
ミルウーダ「な、なんだと!!!兄の行方が????」
「ええ。それに関することなんですが、別に明日でもいいですから・・・・それじゃあ。」
ミルウーダ「ま、待て!!!」
とミルウーダは血相を変えて扉までダダダっと走り寄った。
「い、いまあけるから待って!」
と慌てた手つきでガチャガチャとカギを開け、扉を開けると外にはにやにやと笑う三人の男。
ミルウーダ「お、お前達は昼間の・・・・・・・・・」
とミルウーダはあっけにとられ、一瞬のスキが生まれた。
そのスキを落ちこぼれのリーダーは決して逃さず、
「ご名答。久しぶりだな。陰気女。」
と言うなりミルウーダのみぞおちにメリケンパンチをお見舞いした。
ミルウーダ「くはっ・・・・・・・・・・・・」
ミルウーダは遠のく意識の中、自分の迂闊さを後悔せずにはいられなかった。
そして彼女は、地獄の前の闇の中にまたたくまに落ちていくのであった
249名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 21:47
それからしばらくしてミルウーダは目を覚ました。
まだ頭がぼんやりとして意識がはっきりとしない。
彼女は焦点がぼやけた目で自分の状況を少しずつ認識し始めた。
殴られる前にすでに寝る体勢には入っていたので薄い服しか着ていないのはいいとして、
体がきっちりと椅子に縛り付けられていることに気がつき、愕然となった。
それもこの部屋に備え付けられている椅子ではない。
もっと大きくどっしりとし、頑丈な椅子だ。
そしてその椅子のいたるところからはゴムのようなひもが出ていて、
その先端は体中に絡まっている。
ミルウーダ(な・・・・・なんだこれは・・・・・・!)
もはやミルウーダの意識ははっきりとしていた。
自分がなぜこんな状況に置かれているのかも理解した。
それは彼女の目の前にいる、三人のイヤらしい落ちこぼれどもの仕業なのだ。
落ちこぼれ達は嬉しそうにミルウーダを眺めると、大声で言った。
「おはようございます。縛られた気分はいかがでしょうかあ?」
ミルウーダはキッと三人をにらみつけて、
ミルウーダ「どういうつもりだ・・・・・・・?」
「どういうつもりってこういうつもりだよ、ヴォケッ!!」
とリーダーがミルウーダに思いっきり平手打ちを食らわせた。
250名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 21:55
バシィッ!!
大きな衝撃音が部屋中に轟き、ミルウーダの頬は真っ赤に晴れ上がった。
だが彼女は決して怯えたような表情は見せなかった。まったく動じず凛として、
ミルウーダ「裏切ったな・・・・・・」
すると落ちこぼれ達は大声で笑い出した。
「ぎゃははははははははは!
 そうだよ。裏切ってやったんだよっ!」
「もうお前みたいなバカについていくのはやっとられんでなあ!
 死の特攻かけさせられる前にお前を見限ったんだよ!」
ミルウーダは唇を噛んだ。
自分のほんの不注意のためにこのような事態を招くとは・・・・・・・・・。
こんな知性のかけらもないカス共にいいようにされる自分が情けなかった。
だが、彼女はあくまでも気丈な口振りで、
ミルウーダ「クズ共。やはりあの時に処刑しておくべきだったな。」
「けけけけ。もう遅いって。今から後悔したってよお!」
ミルウーダ「・・・・・・・・・あたしをどうするつもりだ。
      貴族どもに売ろうって魂胆か?」
「ああ、それもいいなぁっ。だがその前に色々やりたいことがあってよ。
そのために色々と用意してきてんだよ。
お前が椅子に縛り付けられているのも準備の一つだ!」
251名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 22:04
ミルウーダは落ちこぼれのその言葉を聞いて顔色を変えた。
ミルウーダ「な・・・・・・・・!
      さ、触るな!!!あたしの体に指一本でも触れたら殺す!!」
「バーカ。なに妄想してんだよヴォケが。
 誰がお前みたいな痩せガキを抱くっていったよ。
 思い上がりもいい加減にしやがれこのサゲマンがあ!
 お前みたいな陰気な女を抱いたらツキが落ちちまわあ」
酷いことを言われ、ミルウーダはまた唇を噛む。
そして憎しみのこもった目で落ちこぼれ達をにらみつけた。
だが落ちこぼれた達は一向に気にする様子もなく、
「おーおー、にらんじゃってまあ。どうすることもできねえくせによ。
 いいかあ?俺達はな、今からお前を拷問にかけるつもりだ。」
ミルウーダ「ご・・・ごうもん????」
眉をひそめるミルウーダ。落ちこぼれ達の言っている意味がよく分からないのである。
拷問にかけて一体なにをするつもりなのか。落ちこぼれは言葉を続けて、
「そうだあっ。お前に邪魔された昼間から今までの間よお、三人でじっくり考えたのよ。」
「お前の苦しむ姿が見たい一心でなぁ!」
ミルウーダ「・・・・・・・・・・カスが」
とミルウーダは憎悪とともに呟いた。
だが落ちこぼれ達はそんな言葉など一切耳に入っていない様子だった。
これから始まる拷問について楽しそうに話し合っている。
「・・・で、どれだっけ、どの拷問やるんだっけ?」
「おいおい、忘れるなよ。これだよ、この電気椅子を使ったやつだ。」
ミルウーダ「で、でんきいす・・・・・・・・・?」
ミルウーダは思わず聞き返した。
252名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 22:13
落ちこぼれが嬉しそうに言う。
「そうだよ、恐ろしい電気椅子の拷問だ。今お前が座っているやつがそうだ。
 そうなりゃいくらお前がバカでも、お前に絡まっているそのヒモが何を意味するのか
 分かるよなあ!」
ミルウーダ「ちょ、ちょっと待て!!な、なぜこの時代に電気椅子が???」
「お前よお、自分のセリフの矛盾にちょっとは気づけよ!・・・・まあいいや。
 とにかくなぁ、これだけ言えば十分だ。
 『なぜったって、現にあるんだからしょうがねえだろう??』
 ぎゃははははははははは!!!」
「けどよ、この拷問ってどれくらい効くんだ?」
「まあ拷問大全の上位にあるくらいだから相当だろうな。
 拷問大全によれば今まで耐えられた最高時間は2時間半。
 そいつは敬虔なグレバドス教の信者だったが、最後は簡単に神を裏切ったらしいからな。」
「ほえー。洗脳された狂信者ですら2時間半かよ。
 じゃあミルウーダは1時間位かな?」
「いやあ、こいつ俺の見立てでは根性無しだろうから30分位じゃねえのかな?」
「そんなもんかな。ま、そろそろ始めようぜ。」
253名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 22:19
【拷問開始前】
電気椅子に縛り付けられ、ミルウーダは悔しそうな目で三人をにらみつづけていた。
だがそんなミルウーダの様子を見ればみるほど落ちこぼれ共はやる気がわいてくるのだった。
きちんとマニュアル(拷問大全)通りのセッティングがされているか最後のチェックである。
チェックをし終えると落ちこぼれは高らかに宣言した。
「よし、準備完了!!!
 さて、ウィーグラフの妹にして骸旅団幹部のミルウーダさん、
 えらく無様をさらしていますが、何か言うことはありませんか?」
ミルウーダは睨んだ目を離すことなく、
ミルウーダ「覚えてろよ・・・・・・・覚えてろよ・・・・・・・・」
と悔しそうに呟いた。
ガコン!!
落ちこぼれの手のスイッチが入り、いよいよ拷問が始まった。
254名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 22:32
【拷問開始】
スイッチが入ると同時に椅子から出ているヒモに電気が流れ出し、
それはミルウーダの体に電気ショックを与えた。
ミルウーダ「・・・・・・・・うあっ!!」
ミルウーダは思わず声を上げた。
電気は絶えず流れている訳ではなく、定期的な数秒の間隔をおいて流れる仕組みになっている。
そのためミルウーダも電気が流れるたびに定期的に声を上げる。
ミルウーダ「・・・・・・・・・・・ああっ!
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・うあああっ!!」
落ちこぼれの一人がそんなミルウーダをあざ笑うように言う。
「おいおい。いきなり声出してねんじゃねえよ。少しは耐えたらどうなんだよ」
「そうだぜ。いっとくが、流れる電流の強さはまだまだ上げられるんだぞ?
 レベル1で喚いてたら先が思いやられるってもんだぞ?」
「ったくしょうがねえ根性無しだ。な?俺の言った通りだろ?
 こいつは口先とかっこばかりのただのカスだってな。
 大体ウィーグラフの妹だからって偉そうに威張りちらしやがってよ。
 ちょっと辛い目に合わされたらこれか?」
ミルウーダはそう言われて声を上げるのを止め、
ミルウーダ「お前達のようなクズに・・・・・・・何がわかる・・・・・・・・・・?」
「ああ?なんだって?」
ミルウーダ「・・・・・・お前達のような、理想も何も持たず、
      ただ自分の欲望にのみ生きているような奴らに・・・・・
      あたしの・・・・・あたしの人生の何が分かるっていうのだ・・・・・・・」
ミルウーダは時々流れる電気のショックに声をあげないように気をつけながら
歯を食いしばりながらそう言った。
落ちこぼれのリーダーは見下したような口調で、
「はいはい、おきまりのフレーズだな、ミルウーダよお。
 自分が苦労しているのも社会が悪い。自分が貧乏なのも社会が悪い。
 自分のやることなすことうまくいかないのも、こうやっていじめられるのも、
 23にもなっていまだに言い寄る男の一人もいないのも、
 ぜえんぶ社会が悪いからなんだよなあ!!
 そうやって何もかも他人の責任にして生きていくのがてめえにはお似合いだよ、
 その最低なまでに後ろ向きな考え方がお前にピッタリなんだよっ!!」
255名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 22:48
【5分経過】
そう言いながら落ちこぼれのリーダーは電流のレベルを上げた。
さっきより少し強い電気ショックがミルウーダを襲う。
だがミルウーダはこんなカス共に屈してなるものかと声を上げるのを必死に耐えている。
落ちこぼれはそんなミルウーダに対して同情の念など微塵も感じずに
「どうなんだよ!なんとか言えよ、こら!!」
ミルウーダ「・・・・・・・・・・・・・何が目的だ」
「ああ?目的?そうだなあ、お前をいじめることが目的といやあ目的だけどよ、
俺様は優しいからよ、ついでにお前のその後ろ向きでネガティブで曲がりくねった
性格をまっすぐに叩き直してやるよ。この拷問を通じてなあ!」
ミルウーダ「よ、余計なお世話だっ!」
「けっ、自分で認めてんじゃねえかよ。
 お前みたいなバカがウロチョロしてるとまともな俺達が迷惑すんだよ」
ミルウーダ「あたしが・・・・・いつお前達に迷惑をかけた・・・・・・・」
「はあ・・・・わからねえのか、さすがバカでネガティブ全開のミルミルだねえ。
 お前がなあ、自分がトンマなのを棚に上げて、
自分が不幸なのを世の中の責任にしてるのはいいんだけどよ、
それを他人まで巻き込むなっての。」
ミルウーダ「・・・・・・・・・・・・・なんだと??」
「わからねえのかよ、世の中が恨めしいのなら大人しくのたれ死ぬなり
貴族の一人とでも差し違えて死ねばいいのによお、
骸旅団なんていってよ、負け犬の仲間かき集めて心中する相手を必死に増やしてんじゃねえっての!」
「ったく、お前ら兄妹はとんでもない野郎だぜ。さっさと死ねよ。」
ミルウーダ「団長を・・・・・・・・・兄さんを悪くいうなあっ!!」
突然ミルウーダが叫んだ。
唇を血が出るほど強くかみ、今にも泣きそうな表情なミルウーダの表情からは
彼女が悔しさで一杯であることが誰でも分かったであろう。
落ちこぼれは鼻でフン、と笑い、
「けっ、バカ兄貴のことになると必死になりやがってよ。
 まあこれからどれだけそうやっていられるか見物だぜ。
 さてスイッチをあげてやるか。」
カチリ。スイッチが上げられた。
256名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 23:08
【10分経過】
レベルが上げられ、ミルウーダの体には更に強い電流が流れだした。
ミルウーダ「・・・・・・・・・・くぅっ・・・・・・・・・・・・」
思わず声を上げてしまうミルウーダ。
いくら耐えようとしても定期的に流れる電気ショックにより彼女の意志を無視して
小さいながらも声を上げてしまう。
三人に自分の弱みを見せてしまったことで更にミルウーダは悔しそうに顔を引きつらせた。
それを見ながら落ちこぼれ達は大喜びだ。
「けけ。ミルミルよお、お前ってホント良い表情するねえ。
 なんでそこまで被虐的なツラできんの?そりゃイジメられるって。」
「だよなあ、イジメられている時のこいつって最高に輝いているよなあ。
 お前ってさ、ひょっとしてイジメられるためだけに生まれてきたんじゃないのか?」
酷いことを言う落ちこぼれだったがミルウーダは黙って電流の拷問に耐えている。
ミルウーダ「・・・・・・・あぁっ・・・・・・・・・・・・・・・
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くぅっ・・・・・・・・・・」
「よがってねえで、質問に答えろよ。その陰気さといい、悔しそうな表情といいよお、
 お前の人生、これ被虐、って感じだと思わないか??」
ミルウーダ「くっ・・・・・・・・・・ひ、ひどいことを・・・・・・・・・・・」
「いいねぇ、ホントお前才能あるよ。骸旅団なんて止めちまってよ、それで食ってけよ。」
などと落ちこぼれ達は言いたい放題だ。
ミルウーダは苦痛に耐えながら、
ミルウーダ「なぜあたしが・・・・・・こんな目に・・・・・・・・・・・・
      あたしは・・・・・・世の中を・・・・・・良くしようとしているだけなのに・・・・・・」
「だから、それが余計なお世話だっつうんだよ。
 世の中を良くしようって要はてめえにとって都合の良い状況が生まれりゃそれでいいと思ってんだろうが」
ミルウーダ「そ、そんなことは・・・・・・・くぅっ・・・・・・・・・・絶対ない・・・・・・・・あぁっ!」
「嘘つけこの野郎。お前の煽動のせいで何人旅団の奴らが無駄死にしたと思ってんだよ。
 お前みたいな奴に限ってよ、権力握ったらむちゃくちゃするんだぜ。」
257名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 23:16
アンタ最高だよ(藁

でも骸旅団だと拷問できるキャラに制限が出てきそうだね・・・
オヴェリアとかアグリアスとかも何とかできるかな・・・?
258名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 23:18
【15分経過】
「そうだな。こいつはそういうタイプだ。
 貧乏なときはハングリー精神はどこへやら、ひたすら世の中を恨んでいやがるくせに
 いざなにかの拍子に権力や金を手に入れたら貧しいもんの気持ちなんか考えないで
 贅のかぎりをつくすような最低野郎なんだよ。」
「まあ、こいつに限ってそういうシチュエーションはありえないけどな。」
ミルウーダは目に涙を浮かべながら、
ミルウーダ「違う・・・・・・・・あたしはそんなことはしない・・・・・・・・
      決して・・・・・・・・決してしない・・・・・・・・・・・」
「どうだかねぇ、俺はこいつのネガティブさからしてやる方に500ギル!」
「じゃあ俺はこいつの陰気くささに1000ギル!」
「んじゃ俺はあれだ、こいつのしみったれ度に2ギルだ。」
「ぎゃはははは、これじゃ賭にならねえってよ!」
などと落ちこぼれ達は下卑た笑いで大盛り上がりだ。
ミルウーダはそんな彼らを恨めしそうに見ながら、
ミルウーダ「お前達は・・・・・・何も感じないのか・・・・・・・・?」
「はあ?なにわけのわからんこと言い出してんだよヴォケが。
 守護霊のお告げでも聞こえたのかこの電波女がっ」
「まあ、いいじゃねえか、え?なんだって?なにをかんじるって?」
ミルウーダ「あたしがどういう性格だろうと、この世は絶対に間違っている。
      働きもしない貴族が、貧しい人々から重税を絞り上げ、ブクブクと太っているのだ。
      お前達も仮にも骸旅団の一員だ・・・・・・・・少しは世の中の不正に・・・・・・・」
とミルウーダが言いかけた瞬間、
「ぎゃはははははははははははは!!」
落ちこぼれは大笑いだ。
ミルウーダ「・・・・・・・・な、なんだ??」
「勘違いしてんなっての。俺達も貴族の血を引いてるんだって。
 その気になりゃ、いつでも楽な生活には復帰できるんだよ。」
ミルウーダ「・・・・・・・・・・な、なんだと!!!!!」
259名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 23:41
【20分経過】
カチリ。
ミルウーダ「ああっ!!!うあああっっ!!!」
何の前触れもなくレベルが上げられたのでミルウーダは思わず大きな声を上げてしまった。
ミルウーダ「くあっ!!くっ・・・・ああああっ!!」
「うるせえよバカ。耐えろつってんだろ。
 あーあ、今までこんなバカに良いように使われていたと思うと情けねえぜ。」
ミルウーダ「ああっ・・・・・さ、さっきの言葉・・・・・・くっ・・・・・・・
      一体・・・・・・・ああっ・・・・・・どういう意味だ・・・・・・?」
「だからそう言う意味だよ。俺達はね、お前みたいな社会の底辺はいずり回っているゴキブリと違ってね、
貴族なんだよ。」
ミルウーダ「・・・・・・う、うそだっ!!」
「嘘じゃねえよ。まあ貴族っていっても田舎の小さな貴族だけどな。
 でもお前みたいなバカが納める税金で十分食っていけるぜ。」
「俺んとこも同じだ。俺ら長男じゃねえし、結構お気楽ってなもんでよ、
 田舎にいるのも退屈なんでこうやってお前の遊びに付き合ってやってんだよ。」
「おお、略奪とかやるのが楽しくしょうがねえぜ。
 まあ首領とその妹がとんでもないバカなおかげでリスクも高いけどな、
 まあそれでもうまいことやってるぜ。」
ミルウーダは愕然となった。
まさか、骸旅団に貴族出身の者がいただなんて・・・・・・・
しかも略奪を楽しみためだけに腰掛け遊び気分で参加していただなんて・・・・・・・
ミルウーダの悔しさは倍増となり、しかも沸々と大嫌いな貴族に対する憎悪がわき起こってきた。
ミルウーダ「・・・・ああっ・・・・・・・・ちくしょうっ・・・・・・・・・お前達みたいな・・・・・・
      奴らがいるから・・・・・・・ああっ・・・・・・・・世の中は・・・・・・・
      いあっ・・・・・・・・だから貴族は・・・・・嫌いなんだっ・・・・・うああっ」
260名無しさん@LV2001:2001/05/10(木) 23:54
【25分経過】
「物事ははっきり喋ろうね、ミルミルちゃん。
 ったくこれだから教養のない貧乏人は嫌いなんだよ、さあてますます悔しくなったところで
 レベルを一個あげますかあ。」
電流の責め苦は現時点でもミルウーダにとってかなり耐え難いものになっていた。
だからこれ以上上げられると聞いてミルウーダの表情が変わった。
ミルウーダ「や、やめろっ!!もうやめてくれっ!!!!」
「だめだめ。貴族に対してそんな口聞いてたら100万ボルトまであがっちゃうぞ!」
落ちこぼれのリーダーはふざけた口調でそう言うとスイッチを入れる。
カチリ。無情にもレベルが上げられた。
ミルウーダ「あああああああああっ!!!!うううっ!!!
      ひああああっ!!!!あああああっ!!!!!」
ミルウーダの全身を定期的に強烈な電気ショックが走り、そのたびにミルウーダは絶叫した。
もう体は汗びっしょりだし、はあはあと呼吸は荒くなっており、電流が流れると体がのけぞった。
落ちこぼれはもううれしくてうれしくてたまらないといった表情だ。
「なに反り返ってんだよ、エビかよてめーわ。
 それとも段々気持ちよくなってきて電流が流れるとイクぅっってか?」
「便利な肉体だな、珍しい電化製品みたいな女だな。ぎゃははははは!」
ミルウーダはそれどころではない。
電流が流れるたびに叫び声を上げながらも耐えることで必死だ。
「けどよお、こいつ貴族に対して極端なほど嫌悪感を示しやがるなあ。
 そんなに嫌いなのかな?」
「つうか、どうなんだろうねえ、俺は意外と憧れているとみたけどな。
 さっきも言ったとおり、こいつは世の中の不正に対して本気で怒っているんじゃなくて
 自分の境遇が不幸なのを逆恨みしているだけだからな。
 だから当然、なれるものなら貴族になれたいと思っているんだろう。」
261名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:03
【30分経過】
やりとりを聞いていたミルウーダが突然大声を上げた。
ミルウーダ「だ、誰が!!!!ああああっ!!!誰が貴族などに憧れるものか!!!
      うあああっ、ち、ちくしょう!!!電流を、電流を止めろお!!」
「だからダメだって。お前が前向きに生きられるようになるまで拷問はやめねえよ。
 それより、どう思う?こいつホントに憧れてないのかな?」
「いや。さっきの反応の早さといい、怪しいねえ。怪しすぎるよなあ、ミルミルう。
 おっ、目をそらしたね、顔色も変わったな。
 ほう。よし、今からこの部屋を調べてみようか。
 なにかこいつの本性が分かる証拠が出てくるかもしれねえしな。」
そう言うと落ちこぼれ達は一斉に部屋中を探し始めた。
するとミルウーダは血相を変えて、
ミルウーダ「や、やめろおおお!!!!!うっ、ああああっ!!
      あたしの部屋を荒らさないでくれえっ!!お、お願いだあっ!!」
と感電しながら必死にやめさせようとする。
だがそんなことで止めるくらいなら最初から拷問などしなかったであろう三人組は、
「怪しいねえ、怪しいねえ、必死になるところが怪しいねえ」
などと鼻歌を歌いながらウキウキ気分で家捜しを楽しんでいた。
ミルウーダは電流拷問の辛さに涙を流しながらも必死にやめさせようと叫び続けた。
ミルウーダ「やめて!!お、お願い!!!」
「ほう、口調が変わったねえ・・・・・ゴソゴソ・・・・・・
 それほど見られたくないものがこの部屋にあるっていうのかな?」
ミルウーダ「ああっ!!ち、違う!!そういうわけではないけど、へ、部屋は調べないで!!」
「説得力がまったくないねえ。少しは気の利いたこと言えっての。
 まさか張り型でも隠してるってのかよ・・・・・・・・・・・んん?
 なんだ、この引き出しひらかねえぞ。おっとその下の引き出しもだ。
 んんー・・・・・・。ひょっとして、見つけちゃったかなあ?」
262名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:20
ガタガタと引き出しを無理矢理開けようとする落ちこぼれを見てミルウーダは更に悲痛な叫び声を上げた。
ミルウーダ「や、やめてっ!!お、お願いだからそこは開けないで!!」
他の二人も一緒になって引き出しを開けるのを手伝いにやってくる。
「うるせえよ、お前はおとなしくシビレてりゃいいんだよ。」
「しかしミルウーダがこれほどまでに見られるのを恐れるのってなんだろうなあ。
 こりゃあ何がなんでも開けて拝ませていただなかないとなあ。」
ミルウーダ「お、お願いですっ、他のことならなんでもいうことを聞くからっ
      そ、それだけは見ないで、お願いですからっ!!」
「ほーう。お願いですときたかあ、さてさてハコの中身はなにかなあ??」
ガチャンッ!!!
ついにカギが壊れ、引き出しがこじ開けられた。
ミルウーダは電気のショックと引き出しが開けられたショックで
体をビクンビクンと痙攣させている。もう声も出ないようだ。
「さあて、なにかな??・・・・・・・・んん?なんだ、この手紙の山は?」
「ああ?なんだよ、こりゃ、ラブレターってオチじゃねえだろうなあ。
 これだけ期待させといてそりゃあねえぞ、クソが。」
「待て待て。どうやらそれだけじゃあなさそうだ。
 今、チラリと目に入ったんだがな、見ろよ、この手紙の差出人の名を。」
「んん?どれどれ?・・・・・・・・・なっ!
 な、なんだってえ????だ、ダイスダーグだとお!!」
263名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:20
「ま、マジか?な、なんでダイスダーグからミルウーダに手紙がっ??
 そ、それもこんなにいっぱい!!も、もしかして不倫してたとかか??」
「いやあ、なんとなくそれ以上のネタが拝めそうな予感がするなあ。
 おーい、ミルミルちゃんよお、お前が大嫌いな貴族の代表格のダイスダークと
 一体どういうわけで文通していたのか、ちょっと拝見させていただくぞお。」
ミルウーダは涙をボロボロとこぼしながら、また体にながされる電流に耐えながらも
もう声も出ない。ただあらぬ方を見てブツブツとわけのわからないことを繰り返している。
ミルウーダ「違うの・・・・・違うの・・・・・・・あああっ!!!ち、違うのよっ・・・・
      ひあああっ!!!ち、ちがっあがああっ!!!!」
定期的に流れる電気ショックのおかげで放心状態になることも許されないミルウーダであった。
264名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:31
【40分経過】
「さあて、ちょっと読ませてもらうぜ、ミルちゃん!
 えーと・・・・・・・・・・」
日付の古い順から順番に手紙を読んでいく落ちこぼれのリーダー。
「ど、どうだ?何が書いてある?」
「好きだとか、メカケになれ、とか書いてあるかよ?」
「いーや、そう言う内容じゃねえなあ。
 けどよ、ダイスダーグの野郎バカだぜ。
 なんかミルウーダやウィーグラフを持ち上げるようなことが書かれている。
 骸旅団はバカの集まりだけど、お前達二人は別格だとよ。何考えてんでしょうねえ。」
「ふーん、なんか腹立つな。んで?」
「で、だな、しばらくそういったくだらねえ内容の手紙がいくつかあるわ。
 んで・・・・・・これ、これおもろいぜ。けけ、あいつ相当バカだぜ。
 ミルウーダは貴族の風格があるだとよ、貴族になれる資格があるんだとよ、
 おい、ミルウーダあ!!お前もこれには怒っただろうなあ、
 まさに貴族を仇敵とするお前をバカにする発言だもんなあ!」
とミルウーダの方を見ると、彼女は泣きながら何も答えない。
ミルウーダ「ううっ・・・・・・・違う違う違う違う違う違う・・・・・・・・・・
      も、もうやめて・・・・・・よ、読まないで・・・・・お、お願い・・・・・・」
などとシビレながら小さくそれだけ懇願するのがやっとのようだ。
落ちこぼれはその願いも無視してにやにやと笑いながら
「さてさて。当然これに対して我らがミルウーダは激怒の返事を送ったか手紙を破り捨てたか、
いやま、この手紙が丁寧に保存されているところをみると前者だと思われるが・・・・・」
265名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:44
「次の手紙行ってみよう!
 ええと、これは今から大体1ヶ月前か・・・・・・。
 なになに・・・・・へーえ、すげえなあ。すごいこと書いてあるよ。」
「なんだなんだ?何が書いてあるの??」
「ミルウーダをよ、貴族にしてやるってさ。すごいねえ。
 恐ろしい侮辱をする人だねえ、ダイスダーグは。
 こんなこと書かれたらミルウーダは怒り狂っただろうなあ。」
「ひひっ、そのためには結構綺麗に保存されているよなあこの手紙。
 で、その話にミルウーダはどう答えたのかな?」
「そりゃ、きちんと断ったに決まってるだろうがあ。
 あんまり我らが同志、理想に燃える女剣士様を侮辱するなよ?
 ミルウーダは身分は低いがこころざしの高い女なんだぞ?
 なあ、ミルウーダよお!!!」
と、落ちこぼれは言葉とは裏腹にもう結末を予想してか満面の笑みでミルウーダに言う。
ミルウーダはもう喋る気力もなく、ただひたすら泣くばかりだ。
ミルウーダ「ううっ・・・・・・ううっ・・・・・ひっくひっく・・・・・・・」
「あれ?何で泣いてるのかな?ミルウーダは。」
「そりゃ侮辱に対して怒ってんだよ、それで悔し泣きさ。」
「ま、いいや。それで次の手紙は?」
「ええと・・・・・・ああ、やっぱりねえ、ダイスダーグらしいわ。汚い手だよ。
 爵位を与える条件にさあ、骸旅団の作戦予定やアジトの場所、
 メンバーや協力者の名を教えろだってさ。」
「ほーう。狡猾だねえ、あいつは。でもミルウーダに接触したのは失敗だよなあ。」
「おお。なんてたって清廉の志士の典型ともいうべきミルウーダになあ、
 貴族を心底憎んでいるミルウーダに言うのは間違いだぜ。
 で、次の手紙で最後だな。日付はええと今から2週間前位か。
 さて・・・・・ミルウーダ。このバカたれからの最後の手紙、お前が読んでくれよ。
 きっぱりお前に断られて残念そうなダイスダーグの手紙を聞かせてほしいんだよ。
 そうしたら俺達も心を入れ替えて、お前の言う理想の為にバリバリ働けそうなんだよ。」
266名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 00:59
そう言って落ちこぼれのリーダーは手紙を読もうともせずににやにやといやらしく笑いながら
手紙をミルウーダに渡した。泣きながらそれを受け取るミルウーダ。
「よし。早く読んで聞かせてくれよ!」
ミルウーダ「い、いやだっ!!」
「いやだっ、じゃねえの。読めって。」
ミルウーダ「うううっ・・・・・・ゆ、許して・・・・・・あああめっ!!!」
すると落ちこぼれは急に声を荒げて、
「読めって言ってんだよっ!!!中に何が書いてあるかすでに見当はついてんだよっ!!
 読めよこらっ!!レベルあげるぞ!!!」
ミルウーダはそれを聞いて体をぶるっと震わせて、
ミルウーダ「い、いやあっ!!や、やめてっ!!れ、レベルをあげないで!!
      く、苦しいのっ!!体中が、ああっ、もう、もう耐えられないのっめy!!」
「ならさっさと読めよ。」
ミルウーダ「ううっ・・・・・ああっ!!・・・・・・ひっく・・・・・」
「読め。これが最後だ。読まなかったらレベルを3こ上げてやる。」
ミルウーダ「ひいっ!!」
そしてミルウーダは絶望に怯えた顔をしながら、震える声で手紙を読み始めた。
ミルウーダ「・・・・・き、き、貴殿の・・・貴、貴重なじょ、情報の、お、おかげで
      愚かな、む、む、骸旅団の勢いを・・・・・と、止めることが出来、か、感謝している・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ミルウーダ「・・・・き、貴殿の情報は、ま、誠にせ、正確であり、いくつものア、アジト、
      いくつもの裏切り者どもを、ま、ま、抹殺することが出来・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ミルウーダ「き、貴殿のきょ、協力を称え、か、感謝の意を表すためや、約束通り
      ミ、ミルウーダに、は、は、は、は、は、は、」
「伯爵。」
ミルウーダ「は、伯爵位を授与することを、こ、ここに確約する。
      な、なお、し、子細は・・・・・・・・・・」
「もういい!!!!」
突然落ちこぼれが声を上げた。
ビクッと体を震わせるミルウーダ。
267名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 01:45
【50分経過】
拷問が始まってから50分が経過し、すっかりミルウーダもグロッキー状態だ。
だがそれは電流の拷問だけによるものではなく、むしろ自分が爵位を得るためにダイスダーグに
内通していたという事実が発覚してしまったことによって打ちひしがれているのだった。
最初の勢いはどこへやら、例によって今では子猫のようにガタガタと震えるだけの女と化していた。
つかつかとミルウーダに歩み寄る落ちこぼれ。
「おい。」
ミルウーダ「ひっ、ひぃっ!!」
「てめえは、最初俺らになんていった?
 世の中は貴族どもによって不正に満ち満ちている?
 こんな世の中は作り替えていかなければならない?
 確かにお前はそう言ったよななあっ!!」
ミルウーダ「ひ、ひぃ・・・・・・・・・・」
「答えろよっ!!!そう言ったよなあっ!!」
ミルウーダ「は、はいぃぃ!!!」
「略奪は死罪。そうとも言ったよなあっ!!」
ミルウーダ「は、はいいいっ!!!!」
「じゃあなにか?略奪はダメだが貴族になるために仲間を敵に売って
 皆殺しにするのはOKだとでもいうのか?」
ミルウーダ「そ、それはあ・・・・・・」
「な、なんとか言えよこらあっ!!!」
ミルウーダ「ご、ごめんなさいぃっ!!!」
ミルウーダは涙も鼻水も流しながら例によってみっともなく三人に謝り続けていた。
「ごめんですむかよ、ヴォケッ!!!」
落ちこぼれの回し蹴りがミルウーダの顔面に直撃する。
ミルウーダ「ぐはあっ!!!!」
ミルウーダは鼻血を流して白目を向き、口をぱくぱくさせながら相変わらずシビれ続けている。
「クソが。きれい事ばっか抜かすくせにとんでもないことしやがって。
 ああっ?てめえは最低だよドカスがっ。
 伯爵って字も読めなかった癖に貴族になろうなんて思い上がりやがって。
 とりあえず罰としてレベルを一個上げるぞ。」
ミルウーダ「い、いやあっ!!や、やめてっ!!や、や、やめてええっ!!!」
「てめえ・・・・全然反省してねえな。自分のやったことわかってないだろ?」
カチリ。無情にもレベルが上げられた。
268名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 08:16
期待age
269名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 12:58
伯爵位って随分高いな・・・シドと同じ爵位だぞ
良くて男爵って所だろ
と、現実的な突っ込みスマソ、電気椅子がある事で
もうなんでもありだしな(藁
ミルミルは正直だからダイスダークは嘘言っていたけど気づいていなかった
という話なのかな
270名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 15:41
ワロタ
続編キボン
271名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 22:29
なるほどね、確かにちょい高すぎだな。
だがそういう指摘はありがたい。
なぜならこれでさらにイメージが広がるからなw
272名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 22:40
【55分経過】
ミルウーダ「ぐぎゃあああああああっっっ!!いあああっっ!!!
      ひいっ・・・・・・・・・ひぃっ・・・・・・・・・・・!!!」
被虐の天才ことミルウーダが更に痛々しい絶叫を上げる。
涙を流して体をのけぞらせ、襲いくる電気ショックにひたすら耐え続けている。
だがそんなことには落ちこぼれたちは一切お構いなしだ。
「そういやよお、この下の引き出しの方もカギがかかっていたよなあ!」
「おう!開けてみようぜ!!」
するとミルウーダは手を彼らの方へ伸ばして、
ミルウーダ「や、やめてくれええっ!!そ、その中にはあ、あたしのっ!!!!」
「ああ??あたしの・・・・・・なんだ???」
ミルウーダ「・・・・・・・・・・ううっ・・・・・・あああああああっ!!!」
「・・・・・・まあいいや。とにかく開けちまおうぜ。よっこらしょっと。」
と落ちこぼれは力任せに引き出しをこじ開けた。
その中身を見て目を見張る落ちこぼれ。
「お、おい・・・・・・こりゃあ・・・・・・・・」
すると中からはキラキラと輝く宝石類、ネックレス、その他様々な装身具が出てきたのだ。
ミルウーダ「ああああ・・・・・・・・・うあああああああああ・・・・・・・・・」
ミルウーダは泣きながら目をそらす。
落ちこぼれたちは息を弾ませてしばらく見ていたが、
「おいおいおいおい。こりゃあダイスダーグからの贈り物かあ?
 送られてきた手紙にこの素晴らしいアクセサリーがついてきたってわけだあ。
 なるほどねえ。素晴らしいよミルウーダ。
 さっきは『あたしの宝物に触らないで!』とでも言うつもりだったのかあ?
 お前の物欲の強さは、天下無敵だぜ、ああ!!??」
落ちこぼれは目を伏せてひたすら泣きじゃくっているミルウーダの髪をぐいっと掴んで、
「こらあっ!!ミルウーダあっ!!!
 さっきまでの偉そうな口振りはどこへいったんだよっ!!
 なんだよこれはっ!!!
 仲間がお前の無茶な作戦でバタバタくだばっている時に
 お前はこの部屋でにやにや笑いながら宝石をいじっていたっていうのかあっ!?
 この最低女がっ!!」
落ちこぼれのリーダーの拳がミルウーダの頬にまともに炸裂した。
273名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 22:53
【1時間経過】
ミルウーダ「うがああああああっっっ!!!」
殴られたミルウーダはポタポタと鼻血を流しながらももう目は虚ろだ。
電気地獄と総ての悪事が暴露されたおかげでそろそろ精神崩壊の時が迫っていたのだ。
だが勿論落ちこぼれは行くところまでいくつもりである。
「ミルミルよお、あれだけ理想に燃えていたお前がなんでこんなことをやったんだあ?」
「そうだ、俺もそれが知りたいぜ。
 なんで貴族大嫌いなお前が貴族になろうなんて思ったんだあ?」
ミルウーダは目をそらして、
ミルウーダ「あがあっ!!そ、それはああっ!!!こ、この電気を、と、とめてええっ!!!」
「馬鹿野郎。てめえのおかげで犬死にした奴らの苦しみはそんなもんじゃねえぞ。
 さっさと自白するんだよ。」
ミルウーダ「あがあっ!!こ、こんな状態じゃ、しゃ、しゃべれないっ!!!」
「根性でカバーしろってんだよ。さっさと言わねえとレベルを上げるぞ?」
ミルウーダ「や、やめてええ!!い、言う!!言うからああ!!」
「よし、さっさと言え。言って楽になれ。」
ミルウーダ「ううっ・・・・!
      あ、あたしは、む、昔から、な、なにも良いことがなくてえっ、
      つ、辛い目にばっかり遭ってえっ、だ、だから人並みの暮らしがああっ
      し、したかったのおっ、そ、それだけよおっ!!」
「ほーう。人並みの暮らしって言うと、貴族になって弱い者から搾取しまくることか?」
ミルウーダ「うううっ・・・・・・・・!!あがあっ!!」
「言えって。あんましイライラさせんなよ、その被虐なツラにも段々飽きてきたぜ。」
ミルウーダ「そ、そ、そ、そ、そうですうっ、そのとおりですぅっ!!」
「てめえ言ってることとやってることが全然違うじゃねえかよ、カスが!
 きれい事抜かしながら裏では貴族と闇取引かあ、これじゃあ世も末だあ。
 お前みたいな悪党はとっとと手首でも切って自殺しちまえばよかったんだよ。
 こういうゴキブリみたいな奴がいるから世の中は悪くなっちまうんだろうなあ。」
274名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 23:08
落ちこぼれの手加減無しの罵倒にミルウーダの顔色が変わった。
怯えるような表情が失せ、再び三人をにらみつける。
だがもはや当初のミルウーダではない。その表情は狂気をはらんでいた。
落ちこぼれたちはミルウーダの変化に気づいて、
「んん?なにアホ面してにらんでんだよ、ミルウーダ伯爵よお。
 ええ?お前自分のやったことわかってんのかあ?俺達をにらむことなんぞ・・・・・・」
するとミルウーダは狂気の笑みを浮かべて、
ミルウーダ「お、お、お前ら・・・・あ、あ、あたしに嫉妬してるな・・・・・?」
「はあ?いよいよオツムがいっちまったのかあ?
 なんでお前みたいなバカに嫉妬する必要があんだよっ!!」
ミルウーダ「クフフフフフ・・・・・・・・。お、お前達はき、貴族だといっても、
      しょ、所詮は田舎の三流貴族だろう・・・・・・・?
      の、農民に毛が生えたくらいの、も、もんでしょうがあっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
ミルウーダ「そ、それに対して、あ、あたしは、は、伯爵だあっ!!!
      ば、ばああああかっ!!!!
      あ、あたしは上位貴族の伯爵なんだよおっ!!!
      お、お前達みたいな貧乏人から、ぜ、ぜ、税金をしぼりとれる伯爵なのよおっ!!
      く、悔しいかああ、ざ、ざまあみろおっ!!!」
落ちこぼれ達は冷めた表情で、肩をすくめて、
「ついに本性を出しましたね、ミルウーダさんよお。偉く強気じゃねえか。
 さすが根っからの貧乏人、根性曲がりすぎて権力を手にするとこうなるんですねえっ。」
ミルウーダ「や、やかましいっ!!!さ、さっさとこの電気をとめろおっ!!!
      さもないと搾取して搾取してお前の家を破産させてやるぞおおっ!
      こ、こ、こ、こ、こ、この、か、家畜があああっっっ!!!!」
そう言うと、ミルウーダは狂気にとりつかれたように大声で笑い出した。
完全にネジが飛んでいるかのように見えた。
275名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 23:19
だが落ちこぼれにとっては意外な展開が面白くて仕方がないだけのことだったのだ。
「うれしそうだねえ、ミルウーダ。
 お前、そのセリフを吐くのが待ち遠しくってたまらなかったって感じだな。
 そんなに伯爵になれるのがうれしいのかよ。
 だからお前はバカなんだよ。ああ?簡単にだまされやがってよお。」
それを聞いたミルウーダは笑うのやめ、再び落ちこぼれをにらみつけた。
ミルウーダ「な、なんだと・・・・・・?」
「だからお前はダイスダーグに騙されてるっていってんだよ。
 普通考えて見ろよ。いままで平民だった奴がいきなり伯爵になれると思うかよ。
 伯爵っつったらオルランドゥと一緒だぞ?
 お前貧乏暮らしがいくら長くて妄想しまくってきたからってそれくらい分かれよ。」
「まったくだ。思い上がりにもホドがある。お前が伯爵なら俺は全能者だよ。
 その貧乏くさいツラ、乞食を彷彿とさせる物腰、陰気な性格、
 辛気くさい言葉のどこが貴族だよ、ヴォケッ!!」
ミルウーダは体をプルプルと震わせて、
ミルウーダ「う、嘘だっ!!お、お前達はあたしに、し、嫉妬して、嘘をついているだけだっ!」
「そうかよ。なら聞くがよ。
 それならなんでダイスダーグはお前にこんなガラクタを贈ってきたんだよ?」
といって、先ほどの宝石やアクセサリーが入った引き出しをミルウーダに突き付ける。
ミルウーダ「ガ・・・・ガラクタ・・・・・・・・・・?」
「そうだよ!!これは全部にせもんだあっ!!!二束三文のおもちゃばっかだあっ!!」
ミルウーダは顔を真っ青にしながら、震える声で、
ミルウーダ「うそだうそだうそだあっ!そ、そんなことを言ってあたしを・・・・・・!」
「バカかてめえわっ!!!
 本物の宝石っていうもんを一度も見たことがないような貧乏人だから騙されるんだよっ!!
 こんな紙のように軽いティアラがあってたまるかよっ!!」
と落ちこぼれは総ての宝物を床にぶちまけた。
するとその中の宝石は音を立てて次々にパリーンパリーンと割れていくではないか!
もはや顔面蒼白、最低な表情のミルウーダであった。
276名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 23:32
落ちこぼれは続ける。
「つまりだなあ。お前を貴族にしてやるっていうダイスダーグの約束も真っ赤な嘘ってことだよ。
 偽物の贈り物をしておいて、最後の約束だけはちゃんと守ります、ってのは余りにも不自然だろおっ?
 分かったかよ、この物欲大魔王が。」
ミルウーダはもはや電気も感じないかのように呆然としていた。
口元からはよだれをたらし、目は白目を向いている。
「さてと。そろそろクライマックスだな。レベルを上げますよお。」
カチリ。電流のレベルが上げられると同時にミルウーダは思い出したように叫びだした。
ミルウーダ「あああっ!!!!!あぎゃあああああああっっ!!!ひがああっ!!!
      いやああああっっ!!!!いやあああああああああああああっっ!!!!」
「うるさいですよお、ミルウーダ伯爵閣下よお。早く搾取してくださいよおっ!」
ミルウーダ「いああっ!!やめてやめてっ!!!と、止めて!!
      と、止めてださあああいっっ!!電流をっ、はがっ!!止めてくださいぃぃぃっ!!」
「さっきの勢いはどこへいったのかなあ?んん?
 お前はやはり立場立場で態度をコロコロ変える根っからの奴隷だよ。
 もうこうなったら本気でお前を貴族のレディにしてやる!」
ミルウーダ「も、もういいいっっ!!!もういいですからああっっ!!!
      あ、あたしは奴隷でけ、結構ですうっっ!!!
      び、貧乏人が性に合ってるんですううっっ!!!」
「いやそれは分かってるけどよ。物事を途中で止めるのはいけねえや。
 今からお前をいつ上流社会の舞踏会に出ても恥ずかしくないような
 気品のある貴族の女にしたてあげてやる。一緒にダイスダーグを見返そうな?」
ミルウーダ「あひっ!!いいっ!!もういいっ!!!
      二度としませんから許してくださいいぃぃぃぃっ!!!!!」
277名無しさん@LV2001:2001/05/11(金) 23:56
【1時間30分経過】
貴族への誘惑という魔の果実に手を出し、そしてそれが淡い夢であったことがわかった時の
ミルウーダの絶望感たるやどれほどのものであっただろう。
貴族になる事が不可能だと思い知らされた辛さは仲間を裏切った辛さの何十倍もの大きさであった。
もうミルウーダにはいかなる道も残されていなかった。
理想に死ぬことも、貴族になることも、兄のために力を尽くすことも。
そして、この場で死ぬことすら落ちこぼれたちは選ばせてくれそうになかった。
落ちこぼれのリーダーはわめき散らすミルウーダの髪の毛をもてあそびながら、
「綺麗な髪の毛してんじゃん。うん、これは結構いけるかも。
 この髪をたてロールにしたらちっとはさまになるかもよ。」
ミルウーダ「うああっ・・・・もうやめてください・・・・・・・もういびらないでえ・・・・・」
「その辛気くさい表情はダメだねえ。
 笑えよ。やっぱ貴族になるには明るい笑顔だよ。」
ミルウーダ「うああっ!!む、無理ですっ!!!く、苦しくてえっ、
      わ、笑えないですうっ!!!」
「いやいや、何事も挑戦だよ。
 確かにその被虐キャラが失われるのは惜しいけどここは正念場だよ。
 笑えよ、コラ。レベル上げるぞ。」
ミルウーダ「ひいっっ!!い、いやっ!そ、それだけはやめてっ!!
      レベルを上げないでくださいっっ!!!」
「なら、笑えって。にっこりとね。」
ここまで追いつめられたミルウーダは涙を流しながらも必死に顔をゆがめて、
ミルウーダ「ひぐっっ・・・・・・うあぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・
      え、えへっ、えへへへへへへへへへっ!!!!」
と無様に笑って見せた。
「なんだよ、その卑屈な笑いはよお。もっとカラッと笑えないのかよ。
 まあいいや。せっかくミルミルが見せてくれた100万ドルの笑顔だ。
 こいつをお前が忘れないようにきっちり焼き付けておこう。それっ!」
カチリ。ついにレベルが最高度まで上げられる。
ミルウーダ「ぐひゃあああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!!!!」
ミルウーダの絶望的な叫びが暗夜にこだました。
278名無しさん@LV2001:2001/05/12(土) 00:12
【拷問終了】
ミルウーダの座らされている電気椅子のスイッチが切られ、彼女は解放された。
だがミルウーダはもはや立ち上がろうともしない。
完全に感情を欠落させ、ぼうっっとあらぬほうを見つめている。
床にはミルウーダが漏らした小便が水たまりを作っているがもはやそんなことはどうでもいいようだ。
ミルウーダは肉体的、精神的にも散々いじめ尽くされ、完全な精神崩壊に陥っていたのである。
もう彼女の魂はどこか遠くへ飛んでいってしまったかのようだ。
落ちこぼれの一人が、はあっと息をつきながら、
「ああ、完全にイッちまってるな。ぶっこわれちまった。」
「まあ自業自得だろ。電気椅子だけじゃああはならねえよ。」
「おーい、ミルミルぅ、気分はどうだあ?」
そう声をかけらても、ミルウーダはほとんど反応せず、ただ、
「・・・・・・・・・・・・・・普通・・・・・・・・・・・・・・・。」
とだけ小さく呟いた。
「じゃあ一緒にここから脱出しようぜ、ミルミルぅ。
 俺ら骸旅団の資金を全部かっぱらったからよ、こんなとこからはとっとトンズラだあっ。」
「そうそう。お前ももうここにはいられねえだろ?なあ?
 新居の便所掃除係として雇ってやるから安心しな!」
ミルウーダは表情を変えずに、
ミルウーダ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしは貴族・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「くはっ、す、すまん、すまん。じゃあ貴族兼便所掃除でどうだあ?」
その言葉で初めてミルウーダは反応らしい反応をした。
落ちこぼれたちの方をゆっくりと振り返ると、
気の触れた者特有の気色の悪い笑顔を、にたり、と見せ、コクリとうなずいた。

三人の落ちこぼれとミルウーダが去ってから1週間後、骸旅団は完全に壊滅した。
旅団のあらゆる機密情報が敵方に漏れていたこと、
そして籠城するにもすべての資金が消え失せていたことを考えると当然の結果だった。
ダイスダーグは旅団の首脳の一人、ミルウーダを徹底的に探させたが、
結局見つけることはできず、本部を焼き払って憂さを晴らしたという。
めでたしめでたし。
279名無しさん@LV2001:2001/05/12(土) 00:19
壊滅かよ(w
280名無しさん@LV2001:2001/05/12(土) 00:21
あとイジメがいがあるのはアグリアスくらいかなあ
けどワンパターンは目に見えてるからなぁ
ミルウーダ編長すぎたかチクショウw
281名無しさん@LV2001:2001/05/12(土) 03:26
読んだ。
テンションは相変わらずですね。
結構おもしろかったよ。続編も期待。
282名無しさん@LV2001:2001/05/12(土) 18:37
被虐の天才ことミルウーダ
ワラタ
爵位が高いつー突っ込みも使ってもらえて
ちとうれし
283名無しさん@LV2001:2001/05/13(日) 23:40
dat行き防止age
284名無しさん@LV2001:2001/05/13(日) 23:46
正当なんていったって結局同人どまりか。
8と何が違うんだよ。
285名無しさん@LV2001:2001/05/13(日) 23:48
なんのこっちゃ
286名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 02:17
続き
287名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 20:23
「オヴェリア様。今日はこの村で宿をとりましょう。」
スラリとした美しい騎士が小声でかたわらにいる少女にささやいた。
少女は質素な服を着てはいたが、どこか気品を感じさせる雰囲気を持ち、
騎士の言葉にただコクリと頷き、守られるようにして騎士のあとに続いた。
美しい騎士は守るべきものであるその少女−オヴェリア・アトカーシャ王女ーには
まったく疲れた様子も見せず、王女を守るためには命をも投げ出す覚悟を決して忘れなかった。
まったく聖騎士アグリアスは信念に生き、正義に死ぬ高潔なる志士なのである。
国家同士、或いは要人同士の争いに不運にも巻き込まれた主君、オヴェリアに心の底から忠誠を誓い、
そして自らのことのようにその境遇に同情をもしていた。
一国の王女であるオヴェリアがこのような辛い逃避行の旅を続けねばならないのである。
アグリアスは文字通り身が引き裂かれる思いだった。
(わたしがいる限り・・・・オヴェリア様にこれ以上辛い思いはさせぬ。)
アグリアスの心には、常にそういった美しく、尊ぶべき信念が居座っていた。
それはどんな恐ろしい悪魔でも打ち壊すことができない堅固なものであるかのようだった。
288名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 20:23
「アグリアス・・・・・・。いつまでこのような旅を続けなければならないのでしょうか?」
オヴェリアが不安を隠しきれずにアグリアスに尋ねる。
アグリアスは内心、王女とはいえ、内面はいたいけな少女にすぎないオヴェリアの心痛を思いやって
悲しみを覚えたが、一切表情には出さず、励ますように笑顔を見せて、
「もうすぐです、オヴェリア様。明日にはラムザ達と合流することができます。
 そうなればオルランドゥ伯やベオルブ家の協力を得て、すぐに城に戻れますよ。」
オヴェリアもその言葉に幾分元気を出し、二人は人目を逃れ、今日泊まるべき宿屋に入っていった。
だが、人目からは逃れたものの、二人は悪魔からは逃れることができなかった・・・・・
一人の悪魔のような落ちこぼれが物陰から二人の会話を聞いていたのだ!
二人が宿屋に入ったのを確認した落ちこぼれは、興奮に声を震わせ、
「マ、マジかよ・・・・・・・・・・・あ、あいつら、あ、アグリアスと・・・・・・・・・・
 そ、そしてオヴェリア王女だと???????
 は、早く仲間にしらせねえと!!!」
落ちこぼれはもの凄いスピードでアジトに向かって走り出したのだった。
289名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 20:36
村外れの邸宅。
こんな田舎の村にしてはなかなか立派な館だ。
そこには三人の落ちこぼれ、そして一人のキチガイが住んでいた。
ミルウーダをイジメ壊し、そして骸旅団の残り少ない活動資金を洗いざらい
かっさらっていった彼らはこの田舎に立派な館を建てて悠々自適の生活をしていた。
掃除など身の回りの世話は精神が崩壊したミルウーダにさせ、何不自由ない暮らしをする落ちこぼれたち。
だが、満足するということを知らない彼らはこの平穏な生活にもそろそろ飽きてきていた。
一階ロビーでその中の一人が大あくびをしながらいう。
「ああー、ヒマだなぁ。なんかおもしろいことねぇのかよ。」
「ねぇよ。こんな田舎だからな。もうそろそろ俺飽きてきたわ。
 どっか都会に引っ越してえよ。」
「けどなあ。俺達が骸旅団の資金持ち逃げしたってのはバレてるだろうからな。
 今ヘタに動くと残党か城の奴らにとっつかまって殺されちまうぞ。」
「・・・・・・畜生。どんづまりかよ・・・・・。このまま屍になれっていうのかぁ??」
そう落ちこぼれの一人が悪態をついた瞬間、
外に買い物にでかけていた仲間が勢い良く扉を開け、転がるようにして部屋に入ってきた。
その様子にただならぬものを感じた落ちこぼれのリーダーは、
「ど、どうした!!!何があった!!!」
すると入ってきた落ちこぼれはゼェゼェと息を切らしながらも大声で、
「そ、そこでお、俺は見たんだっ、オヴェリア王女をっ!!!」
「な、なんだとっ!!!!!マ、マジかあっ?????」
「本当だっ。ア、アグリアスもいやがったっ!!
 一緒にこの村の宿屋に入っていきやがったぞっ!!あいつらここに泊まる気だっ」
290名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 20:51
「マジかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
落ちこぼれたちは驚くべきニュースにしばし言葉を失った。
呆然としてお互いのアホ面をしばし眺め合っている。
ようやくそのなかの一人が、
「けど・・・・・・・な、なんで一国の王女が・・・・・・こんな田舎の村に・・・・・
 しかもたった二人で来るんだよ・・・・・・・・・やっぱ見間違いじゃねえのか??」
絶対それはないと首を振る発見した落ちこぼれ。
リーダーは腕組みをしてそれまでじっと考えていたが、
「いや・・・・・・・十分ありえることだ。」
それを聞いて二人の落ちこぼれはハッとそちらに顔を向けて、
「な、なんでだっ???」
「この荒れた時代・・・・・・王女といえど、政変で一夜にして追われる身になるなんてよくある話だ。
 恐らくオヴェリアは権力抗争か何かに巻き込まれて逃げ出す羽目になったんだ。
 正当の王位継承者じゃないって噂もあるしな。」
「ア、アグリアスは??」
「アグリアスは正義バカだから深い考えもなしにオヴェリアに従っているだけの話だろうな。」
「そ、そうかぁ・・・・・・・・・。な、なるほどぉ・・・・・・・・・」
落ちこぼれはリーダーの説明に簡単に納得したが、ちょっと考えて、
「け、けど、どうするよ???このままほっとくのか???」
「そのまま行かせるなんて、芸のないことはしたくねぇよな・・・・・・」
リーダーはそれを聞いてにやりと笑い、
「当たり前だ。こんなチャンス二度とねえって。行かせるかよ。
 あの二人をとっつかまえるぞ。」
291名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 21:00
落ちこぼれはそれを聞いて少しビビった表情をした。
「で、でも一応王女だぞ・・・・・・・・・・・捕まえるなんてできるのかあ?」
「そ、それにもしそれがバレたら・・・・・・・・・・・・」
ビビる落ちこぼれ。だが、リーダーは仲間の腰抜けぶりをあざ笑って、
「なにビクついてんだよ。相手は女二人だぞ。
 しかも片一方は王女様だ。
 うまくすりゃ俺らはとんでもない大金持ちになれるかもしれねぇんだぞ?」
「うまくすりゃって・・・・・・オヴェリアを追っ手に売るのか?」
「いや、そんなことはしねーよ。
 オヴェリアを売ったらその瞬間、俺らの首は胴から離れているぜ。
 口封じに殺されるに決まっている。
 それよりよ、オヴェリアとアグリアスっていったら畏国の最高級の要人だぜ?
 恐らく色々おいしい情報を知っているに違いねぇ。
 こいつらから俺達にとって有益な情報を聞き出したほうがお得だって。
 ・・・・・・・・・・当然、拷問にかけてな。」
「な、なるほどっ!!!そりゃイイ!!
 国の宝の隠し場所とか知ってるかもしれねぇしなぁっ!!」
「し、しかもっ!!あの二人を拷問するのは楽しそうだしねぇ!ケケケッ!」
輝きだした落ちこぼれたちであった。
292名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 21:11
だが、オヴェリアとアグリアスを拷問にかけるためには、その前に当然捕らえなくてはならない。
それが落ちこぼれたちにとって一番の難関に思われた。
骸旅団ですら三人揃ってやっと一人前の働きしかできなかった彼らである。
聖剣技の使い手であるアグリアスに束になってかかったところでかなうはずがなかった。
「まともにいきゃあ、絶対やられるよな・・・・・・・」
落ちこぼれの一人が悔しそうな表情でつぶやいた。
「そりゃあ無理だわ。やっぱ闇討ちするとか罠にはめねぇとな・・・・・・・」
臆面もなくそんなセリフを吐く落ちこぼれ。
だが彼らは、まったく当然だというようにそれからアグリアスを押さえる汚い手段を
一生懸命考え始めたのだった。
頭は悪い癖に、こういうことだけは悪知恵が働くところは落ちこぼれたるところである。
やがて落ちこぼれの一人が良い方法を思いついたといわんばかりに手を叩いた。
「思いついたのか???」
仲間の問いに対して、笑みを浮かべて肯定の意を表す落ちこぼれ。
そして彼らはヒソヒソと対アグリアス捕縛作戦の相談を始めたのであった。
相談はすぐに終わり、満面の笑みを浮かべた落ちこぼれが叫んだ。
「よし!!!それで行こうっ!!!決行は今夜だっ!!!
 待ってろよ、聖騎士様よぉ・・・・お前のその済ましたツラを
 恐怖の色に染めてやっからよぉっ!!ギャハハハハハハハハハ!!!!」
すっかり勝った気分で高笑いのおちこぼれ達であった。
293名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 21:25
・・・・・夜も更け、村の宿屋ではオヴェリア達が眠りにつこうとしていた。
いや、きちんと眠りにつくのはオヴェリアだけだ。
アグリアスは当然のように今夜も寝ずの番につくつもりなのだ。
勿論、聖騎士といえど睡眠は必要である。
だから一応、浅い眠りにはつくが、決して横たわらず、鎧も脱がず、剣は傍らに置き、
椅子に腰掛けて少しでも物音がしたら眼を覚まして対応できる準備をしている。
「・・・・・・・・・アグリアス。少しはあなたも眠りなさい・・・・・・・・・」
オヴェリアもアグリアスが常に神経をとがらせて自分を守っていることは知っている。
だがそんなことを続けていてはいつかこの忠誠心にあふれ、高潔で、
何より優しいアグリアスが倒れてはしなのかと心配して、いたわりの声をかけた。
アグリアスはオヴェリアの言葉に感謝の念を覚えながら、にっこりほほえんで、
「ええ。オヴェリア様が眠られたら、わたくしも寝させていただきます。」
オヴェリアはアグリアスにこれ以上心配をかけてはならないと粗末な宿屋のベッドの
毛布にもぐりこみ、目を閉じた。
こんなつらい旅でも、こんな粗末な宿屋のベッドでも、
アグリアスがいる限り、彼女は不思議な安心感を覚えながら、安らかに眠れるのだった・・・・・・・
・・・・・・・・・・。
オヴェリアが眠ってしばらくし、アグリアスもそろそろ軽く眠ろうかという時、
何者かが部屋のドアをノックする音が聞こえた。
294名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 21:39
アグリアス「誰だっ!」
アグリアスの警戒度が最高近くにまで上がる。
するとカギを閉めたはずのドアが開き、その向こうに妙な女が立っていた。
アグリアス「き、貴様ッ!!何者だっ!!!」
アグリアスの警戒度はもう最高に達している。
だが、扉を開けたその女はアグリアスを無視するかのようにゆったりと近づいてくる。
アグリアスは警戒をしながらもその女をどこかで見たことがあることに気づいて、
「お、お前・・・・・・・・・た、確か骸旅団の・・・・・・・・・・!
 ミ、ミルウーダか???ミルウーダなのか?????」
まさしくその女はミルウーダだった。
だが格好は明らかに変だった。
まず服はチャラチャラした貴族風だが、それでいて果てしなく安物っぽいまがい物を着、
いたるところにダイスダーグに贈られたこれまたどうみてもまがい物のアクセサリーをつけている。
そして当然髪型はたてロールだ。
一応、貴族風の格好のつもりのようだったが、際限なくぶざまでみっともなかった。
ミルウーダの本来持つ貧乏人の本性が存分に発揮できるようなコーディネートだった。
アグリアス「・・・・・・・・・・・な、なんだ、その格好は???」
アグリアスが少し動揺してそう言うと、ミルウーダは嬉しそうににっこりと狂気の笑みを見せ、
スカートの両端を持ってお辞儀をした。
これも落ちこぼれ達に教えられた貴族のニセ作法だったが、やはり滑稽以外の何者でもなかった。
可哀想に。
295名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 21:56
アグリアスはミルウーダの様子にただならぬものを感じ取り、再び神経をとがらせた。
アグリアス「何の真似だっ、そんな貴族のまねごとなどして、どういうつもりだっ!」
アグリアスの言葉にミルウーダの表情が曇る。
よどんだその瞳に鈍い光がともった。
ミルウーダは相変わらず何も喋ることなく、ゆっくりと隠して持っていた剣を引き抜いた。
だがこうなれば逆にアグリアスは落ち着くことができるのだ。
狂った元骸旅団幹部を見下して、
アグリアス「そういうことか。恐らく追っ手の一人にでも雇われたな?
      だがそんなことはもはやどうでもいい。
      アグリアスに刃を向ける者は・・・・・・・・・」
とアグリアスが言いかけた瞬間、すでにミルウーダが襲いかかってきていた。
だがアグリアスは全く慌てない。
悠然と剣を頭上にかかげ、一撃で仕留めるための聖剣技を繰り出す。
アグリアス「命脈は無常にして惜しむるべからず・・・ 葬る! 不動無明剣!」
おきまりの口上と同時にアグリアスの放った聖剣技がミルウーダにまともに決まり、
ミルウーダは一撃で動かなくなってしまった。
アグリアスは床に崩れ落ちたミルウーダを見下ろして、
アグリアス「峰打ちだ。顔見知りのよしみだ。だが次襲ってきたときには・・・・・・・・・」
と、アグリアスが言いかけたところで背後で大声が聞こえた。
「ぎゃははははははははははははは!!!!アグリアスゥ!!!!
 こっちをむけーいっ!!!!」
296名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 22:05
恐ろしい予感を感じ、慌ててハッと後ろを振り返るアグリアス。
そうなのだ。声の場所にはオヴェリアが寝ているはずなのだ。
アグリアスの悪い予感は的中した。
二人のガラの悪そうな男が嫌がるオヴェリアを羽交い締めにし、
その首元には短剣がつきつけられていた。
アグリアスの表情からまたたくまに血の気が消え失せた。
引きつった声でアグリアスが叫んだ。
アグリアス「な、なにをしているっ!!
      オヴェリア様から手を離せっ!!!」
だがそれを聞いて落ちこぼれの一人がにやりと笑う。
「なあるほどお。やっぱりこいつはオヴェリアかあ。
 まさかとは思ったけどよお、こいつはついてるぜぇ!!ケケケケケ!!!」
しまったという風に目をつぶって舌打ちをするアグリアス。
だがすぐに気を取り直して、
アグリアス「や、やめろっ!!!要求を聞くっ!!
      だからその人を解放してくれっ!!」
297名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 22:08
「やーーーだねぇ。
 お前、俺がこいつを解放した途端聖剣技ぶっぱなすに決まってるだろうが。
 それより、寝転がっているミルウーダを見て見ろよ。」
と床を指さす落ちこぼれ。
アグリアスが動転の余り、つられてその方を見た瞬間、
ドガッ!!
首筋に何者かの手刀が打ち込まれた。
アグリアス「くぅ・・・・・・・・・・不覚・・・・・・・・・・・・・・・」
急速に意識を失いゆく中、アグリアスは自分の一瞬の油断が
取り返しのつかないことになるのではないかと後悔していたがもはや遅すぎた。
落ちこぼれの高笑いが暗夜に響きわたる。
「ぎゃはははははははははは!!!!
 やった!!!やったぞ!!!!!
 オ、オヴェリアを捕らえたっ!!!!
 俺達の勝ちだっ!!!!
 拷問にかけてやるっ!!
 絶対に畏国の隠し財産の在処を白状させてやるぅ!!!
 そ、そうなりゃあ、俺達は大金持ちだあああっっ!!!!」
こうして今日も長い長い夜が始まったのである。
298名無しさん@LV2001:2001/05/15(火) 22:09
捕縛するのに時間かかりすぎた・・・・・
299名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 16:41
オヴェリアノスカトロヨロシク
300名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 19:01
相変わらず凄い物をお書きになられる・・・
301名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 19:01
        λ
        (Uヽ
       ( ゚∀゚)   アヒャーリンコフ
       (____)  
302名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 19:03
        λ
        ( ヽ
       (   ) 300ハズシチャッタ・・・
       (____)
303名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 20:59
いやー、毎回みてるけどやっぱおもろい。話に引き込まれる
304名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 23:22
スカトロはようかかん・・・・・・・・
305名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 23:45
暗い闇の中、アグリアスは目を覚ました・・・・・・・・・・・。
虚ろな眼であたりを見回そうとするが、漆黒の闇で何も見えない。
周りには、ほこりっぽい臭いが立ちこめている。
そして、彼女はすぐに自分が何かに縛られていることに気がついた。
鎖のようなもので厳重に縛られているのだ。
アグリアスは、総てを理解した。
気絶する前に起こった出来事の記憶がフラッシュバックされる。
自分のつまらない不注意のおかげで、得体の知れない男達に捕まったこと。
そして恐らくは・・・・・・その男達によってどこかに監禁されているのだ・・・・・・・・
アグリアスは歯がみをした。
アグリアス(なんということだ・・・・・・・・このままでは・・・・・オヴェリア様が・・・・・・・・・・)
アグリアスは何とか脱出しようと必死に体を動かしたがどうにもならない。
その時、か細い声が彼女に語りかけてきた。
(・・・・・・・・・アグリアス・・・・・・・・・・・・・・・)
聞き慣れた声だ。まさしく彼女の主君の声。小声でアグリアスが答える。
(オ、オヴェリア様・・・・・・・・・・!ご無事ですか・・・・・・・・・・・!)
か細い声は力無く答えた。
(ええ・・・・・・・・。しかし・・・・・・・・縛られています。あなたは・・・・・大丈夫ですか?)
306名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 23:45
このような状況下にあっても自分にいたわりの声をかけてくれるオヴェリアの優しさに触れ、
アグリアスは自分の情けなさも相まって思わず落涙してしまうところだった。
アグリアス(・・・・・・・っく。わ、わたしのことなど・・・・・・・・・・っ)
と、言った瞬間、突然部屋に灯りが灯った。
目の前にはぐったりとしたオヴェリア王女の姿がはっきりと見える。
そして・・・・・・・・・・・・その後ろにはにやにやと笑う落ちこぼれ達の姿。
アグリアス「貴様らッ!!!!!!」
アグリアスは思わず我を忘れてそう叫んだ。
すると落ちこぼれのリーダーが一歩前に足を進め、勝ち誇るかのように、
「よーーーこそっ!!!!!よーこそ!地獄の館へっ!!!」
307名無しさん@LV2001:2001/05/16(水) 23:58
いくつもの照明によって、部屋は明るく照らし出され、中の様子がはっきりと見て取れた。
まずオヴェリアはアグリアスは厳重に縛られて椅子にくくりつけられている。
しかもいる場所は鉄格子のはまった檻の中だ。
勿論、鎧も剣もアイテムも奪われ、まったく脱出は不可能な状況である。
檻は結構広く、なぜか落ちこぼれの三人組も檻の中に入っている。
彼らはにやにやと囚われの二人を見つめながら、何やらよからぬ相談をしていたようだ。
アグリアスは一人ならば平然としていられるのだが、オヴェリアまで捕らわれているのでそうもいかなかった。
状況を把握すると同時に落ちこぼれたちの説得を試みた。
アグリアス「お前達、このようなことをして一体自分が何をしているのか、理解しているのか?
      このお方はオヴェリア王女なのだぞ?
      今なら、まだ間に合う。我々を解放するのだ。
      そうすれば、このことはなかったことにすると約束しよう。」
落ちこぼれはそんなアグリアスをあざ笑って、
「バーカ、何えらそうな口聞いてんだよ?お前こそ置かれている立場わかってんのか?
 ああ?解放するくらいなら、最初から危険を冒して捕まえたりしねーっての!」
アグリアスはこれを聞いて、少し説得のやり方を変え、
アグリアス「・・・・それなら、お前達の要求を聞こう。
      何が望みだ?金か?地位か?
      お前達が我々に協力してくれるというのなら、可能な限り・・・・・・・・」
と言いかけたところ、落ちこぼれはイライラしたように、
「あーーーーっ!!ガタガタうるせぇな、この正義バカは。
 取引できる立場でもねえだろうがヴォケが。まあいいや。
 お前らを捕まえるのに苦労したからな。手っ取り早く行くぜ。」
308名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 00:14
落ちこぼれの言葉を聞き、オヴェリアがつぶやいた。
オヴェリア「・・・・・・・・手っ取り早くって・・・・・・何を・・・・ですか?」
アグリアスはそれを聞いて、オヴェリアが怯えていると感じ、身をもだえさせた。
だが、落ちこぼれはますます嬉しそうに答える。
「おお、王女様の方が、物わかり良さそうじゃねぇか。
 つまりだな・・・・・・・・今から、お前達二人を拷問にかけるっ!!!」
アグリアス「な、なんだとっっ!!!!」
アグリアスが叫んだ。自分の身などどうでもいいが、オヴェリアが拷問にかけられるなど、
絶対に阻止しなくてはならないことだった。それはあってはならないことなのだ。
落ちこぼれはアグリアスを無視して、
「拷問の方法は、まあ、この拷問大全に書いてあったんだが・・・・・・・お前、説明してよ。」
「おお、いいぜ。俺が選んだやつだからな。
 この拷問大全の中でも上位も上位のやつだ。聞いただけで泣くなよ、王女様よぉ。
 本に書いてあった通りに調合したこのクスリを貴様らに飲ませるっ!!」
と、落ちこぼれは、テーブルの上に置いてあったいかにも怪しい緑色の液体を手に取った。
オヴェリアの表情に恐怖の色が走った。
それを見て落ちこぼれはさらにサディステッィクな気持ちになりながら、
「くくくくく・・・・・・・このクスリはな、飲んだ者の体に激痛を与えるという性質をもつのだ。
 生半可な痛みじゃねぇぜ、そりゃあ!しかもそれがずうっと続くんだからな。」
「そうともよ。安直な手段といってバカにするんじゃねえぜ。
 こりゃあ効くぜ・・・・・・どんな風になるかは、レイやダガールを想像してもらったらいいぜ。
 しらねぇか?まあいいや。
 とにかく、お前達はな、今から真の恐怖を体験するんだよっ!!!」
309名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 00:20
すでにオヴェリアは顔面蒼白でガタガタと震えだし、救いを求めるようにアグリアスを見た。
だがアグリアスとてどうすることもできないのだ。
アグリアスは自分が拷問されることなど忘れたかのように、
ただオヴェリアが酷い目に合わされることを思い、苦しみで気がくるわんばかりだった。
しかし、落ちこぼれは冷酷にも宣告した。
「さあて、それじゃあ始めましょうかねぇ。
 まずはオヴェリア様から飲んでいただきましょうかねぇ。
 お口開けてちょ。」
と落ちこぼれはオヴェリアに近づいて無理矢理口をこじ開け、クスリを流し込もうとする。
オヴェリア「んんーーーーーーーっ!!いやっ!!んーーーーーーーーーーーーっ!!」
口を閉じ、必死に抵抗するオヴェリア。
その様子を見たアグリアスは泣きださんかぎりに叫んだ。
アグリアス「や、やめてくれっっーーーーーー!!!!
      お、お願いだっ!!!オヴェリア様だけには手を出さないでくれーーーっ!!
      やるなら、わたしを、わたしをやれっ!!!
      拷問でもなんでも好きなものにかけるがいいっ!!!
      だから・・・・・・・だから・・・・・・オヴェリア様には・・・・・・・・・・・・・!」
だがアグリアスの必死の願いも虚しく、鼻をつままれたオヴェリアは息が出来なくなり、
ついに口を開けてしまった。それを逃さず落ちこぼれがクスリを流し込む。
オヴェリア「・・・・・・んっ・・・・・・・・・ごくんっ・・・・・・・・・・げほっ!げほっ!!」
と、ついに飲まされてしまった。その顔はもう半泣き状態だ。
だが、半泣きなのはアグリアスも同様だった。
310名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 00:33
【拷問開始前】
オヴェリアがクスリを飲まされたのを見て、アグリアスは呆然とした。
アグリアス「あぁ・・・・・・・・・オ、オヴェリア様ぁ・・・・・・・・・・・
      な・・・・なんてことだ・・・・・・・・・おいたわしい・・・・・
      くっ・・・・わ、わたしは・・・・・・ロイヤルガード失格だ・・・・・」
だが落ちこぼれは、まったく同情のかけらも見せず、ツカツカと今度はアグリアスの方に歩み寄って、
「はい、今度はホーリナイトちゃんが飲んでねっ!
 王女様が飲んだのに家来がのまねぇわけにはいかないよな。ホラ口開けろよ。」
アグリアスはカッと落ちこぼれをにらんで、
アグリアス「なぜだ・・・・・・・・・・・・なぜ我々を拷問に・・・・・・??
      何の意味があるというのだ・・・・・・・・・・・?」
「まあ、それはおいおい教えてやるからよ。さっさと飲めよコラ。
 まさかお前自分だけ助かろうって魂胆じゃあねぇだろうな?」
そう言われるとアグリアスは馬鹿なことを!といわんばかりに目をつぶり、口を開けた。
このような悪党共の言いなりになるのは嫌だが、オヴェリアを裏切ることは絶対にできない。
オヴェリアが苦しむのなら、自分はその何十倍の苦しみを受けなければ・・・・・・・・!
真面目で廉直なアグリアスには他の選択肢はなかった。
かくしてアグリアスの口にも、飲めば体中に激痛を呼び起こすという拷問薬が流し込まれ、
落ちこぼれたちの計画は寸分の狂いもないまま、ここにスタートした。
311名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 00:48
【拷問開始】
落ちこぼれたちは二人がクスリをきっちり飲んだのを確認すると、いましめを解き、
くくりつけられた椅子から解放してやった。
まずオヴェリアを縛っているロープをほどき、次にアグリアスの鎖のカギを外して
攻撃されない前に素早く檻を出て、檻にカギをかけた。
オヴェリア達はまだ体に変化は現れていないようだが、精神的に既にかなりのダメージを受けている。
オヴェリアはいましめから逃れると、アグリアスに駆け寄って初めて泣いた。
オヴェリア「うぅ・・・・・・・ぐすっ・・・・・ぐすっ・・・・・・アグリアス・・・・・・・」
アグリアスも泣きたい気持ちだったが、自分まで泣いてはさらにオヴェリアを不安にさせるだけだ。
しっかりとオヴェリアを抱きしめながらも、落ち着かせるように静かな口調で、
アグリアス「・・・・・・・大丈夫です・・・・・・・・大丈夫です・・・・・・・・・・
      心配なさらないでください・・・・・・・・痛みが現れるまでに何とかしてみせます・・・・・」
「なんとかならねぇよっ!!!」
突然、大声が響いた。声の主は当然落ちこぼれの一人だ。
彼はクック・・・・と笑いながら檻のそばまで近づくと、
「何がなんとかしてやるだよ、口だけ女が。ああ??
 護衛隊長のクセしてあっさり俺達につかまったくせによぉっ!
 正義ヅラして、かっこつけてんじゃねぇぞ、ヴォケッ!!!」
「まったくだよなぁ・・・・俺ぁ、こういうやつ大嫌いだ。
 中身は空っぽなバカ女のくせしてよぉ、口だけは達者でいつもきれい事ばかり抜かしやがって。
 世の中の害毒は自分に近づくなときたもんだっ。偽善者が、死ねよコラ。」
312名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 00:59
卑屈さ全開のおちこぼれ達に罵られたアグリアスだったが、表情一つ変えなかった。
オヴェリアを助ける!
彼女のなすべきことはただ一つだけだったのである。
彼女はオヴェリアをそっと離すと、おちこぼれ達の方に向き直って、
アグリアス「さぁ、言ってくれ。
      なぜわたしのみならずオヴェリア様まで拷問にかけようとするのだ?」
落ちこぼれはそれに答えて、
「けっ、余裕あるふりしやがって。心の中じゃあビビりまくってる癖によお。
 まあいいや。とりあえず目的はおいといてだな、拷問のルールを教えてやるよ。」
アグリアス「ルール・・・・・・・・・だと?」
「そうだ。まずな、お前達が飲んだ、クスリ、まあもうそろそろ効果が出てくる頃だと思うが・・・・・
 それには解毒剤があるっ!!!」
アグリアスはそれを聞いて、ハッと体を身を乗り出し、
アグリアス「ほ、本当か???」
「ああ。本当だ。で、だな。お前達のどちらかにはそのクスリを飲ませてやってもいいと思ってる。
 ある条件を満たせばな。まあ簡単なことだよ。
 自分で『わたしがクスリを飲みたい』と言えばいいんだよ。
 言ったらクスリをやるし、解放してやる。だがもう一人は狂い死にするだろうがな。
 まあ、余裕だろ?」
アグリアスとオヴェリアはしばし絶句した。
にやにやとその様子を見つめる落ちこぼれ。
つまり、落ちこぼれの言いたいことは、二人に裏切りを求めているのだ。
自分だけ助かろうという汚い行動をとるように二人にすすめているのだ。
まさに悪魔の所業だった。
313名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 01:10
だが、アグリアスはこれこそ渡りに船であると思い直した。
何を迷うことがあるのか。
オヴェリア様を解放する手段がこれほど簡単に見つかったのはむしろ幸運である。
いやらしく笑う落ちこぼれに背を向け、アグリアスはオヴェリアの肩にそっと触れた。
アグリアス「オヴェリア様・・・・・・・・・おっしゃってください・・・・・・・・・・」
にっこりとほほえみながらそう言ったアグリアスの言葉がオヴェリアは理解できないといった風に、
オヴェリア「な、なにをですか・・・・・・・・・・・?」
アグリアス「わたしがクスリを飲みたい、とそう仰って下さい。」
オヴェリア「なっ!そんなっ!!それはできませんっ!」
オヴェリアは激しくクビを振った。
オヴェリアとて、今まで懸命に自分に尽くしてくれたアグリアスを裏切るなんて
想像もできないことだったのだ。
だが、アグリアスは微笑を浮かべてゆっくりと顔を振り、
アグリアス「ダメです。おっしゃってください。
      このままでは二人とも酷い目にあうだけのことです。
      わたしはオヴェリア様の護衛隊長。
      オヴェリア様のためならどんな苦しみにも耐えられます。
      ですが・・・・・・オヴェリア様の苦しむ姿を見ることだけは耐えられません。」
オヴェリア「で、でも!わたしが飲めばあなたが酷い目にっ。・・・・・できない。
      ここまで尽くしてくれたあなたを裏切るだなんてっ!」
アグリアス「裏切るだなんて思わないでください。
      それはわたしを救うことなのです・・・・・・・・・・・・・うあっ!」
突然アグリアスが苦痛に声を上げた。顔から笑みが失せ、苦悶の表情が浮かんでいる。
いよいよクスリが効いてきたのである。
314名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 01:10
寝よう。
315名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 01:20
316名無しさん@LV2001:2001/05/17(木) 23:57
【5分経過】
アグリアス「うぅっ・・・・・・・・・・・・・・・・!」
突然、全身にもの凄い激痛が走り、思わずアグリアスは声を上げてしまった。
一瞬だが、まさに今まで経験したこともないような痛みだった。
その様子を見て落ちこぼれはヘラヘラと、
「おっ、早くもクスリが効いてきたようだなっ。こっからが地獄よ?きひひひひひひひひひ。」
と、下品な笑い声を立てながら、嬉しそうに檻の中を眺めている。
痛みは一瞬で収まったが、それだけでドッと汗が出てしまった。
落ちこぼれが笑いながらまた声をかける。
「アグリアスよぉ、つらいかよ?ククク・・・・つらいならそう言えよ。
 解毒剤は一人分しかねぇからな。オヴェリアに裏切られたらお前終わりだよ?」
だが、アグリアスはそんな言葉には動じない。キッとにらみ返すと、
アグリアス「愚か者。わたしがそのような脅しに屈すると思うのか?
      わたしは王国の騎士。
      オヴェリア様をお守りする栄誉を得たロイヤルガードだ。
      お前達こそ、自分の身を心配するがいい。
      先ほどの宿屋の主人も恐らくは異変を感じ、城に連絡している頃だろう。
      そうなれば貴様らも終わりだ。解毒薬を置いて、さっさと逃げたらどうだ?」
それを聞いた落ちこぼれはつまらなさそうに、
「けっ、えらそうによぉ。聖騎士の誇りってやつかあ?くっだらねぇっ!
 いつまでそういう態度がとれるかなあ?
 いっとくがな、そのクスリは時間が経つにつれ、効果が強まる性質を持っている。
 あとで命乞いしたってしらねぇぞ?」
317名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 00:08
【10分経過】
更に5分が経ち、クスリの効果は落ちこぼれの言葉通り倍増してきたようである。
アグリアス「ううっ・・・・・・・・うあああっ・・・・・・・・・・・・・・・!」
段々と痛みと痛みの間隔が短くなり、そして更に激しい痛みがアグリアスの全身を襲う。
彼女は歯を食いしばり、目をつぶって必死に耐えているのだが、苦しみの余り時折声を漏らす。
オヴェリア「アグリアス・・・・・・・大丈夫ですか・・・・・・・・・・・・?」
オヴェリアが心配そうにアグリアスに尋ねた。
アグリアスは冷や汗を流しながらも、自分の招いた不始末、オヴェリアを不安にはさせまいと
必死になんでもない風を装いながら、
アグリアス「大丈夫です・・・・・・・・・・・それより・・・・・オヴェリア様は・・・・・・・大丈夫ですか?」
するとオヴェリアは少し体を震わせて、
オヴェリア「先ほどより・・・・・・・・・体中に痛みが・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アグリアス「!!!!」
アグリアスは絶句した。すでにオヴェリアにもクスリの効果は現れていたのだ。
よく見れば確かにオヴェリアも体中に汗をかき、真っ青な顔色をしている。
オヴェリアもアグリアスと同じように、歯を食いしばり、ひたすら痛みに耐え続けていたのだ。
しかも、落ちこぼれに自分の状況を悟られまいとしているのか、うめき声も出さない。
アグリアス「なんと・・・・・・おいたわしい・・・・・・・・・・・・・・」
アグリアスは、本当に心を痛め、なんとか王女を助けてやれないものかと頭をフル回転させた。
だが、彼女の明晰な頭脳をもってしてもこの状況から脱出する方法は思いつかず、
アグリアス「オヴェリア様・・・・・・どうかクスリをお飲み下さい・・・・・・・・・!」
という他はなかった。だが、オヴェリアは頑としてクビを縦に振らなかった。
時間が経過し、二人に更なる激しい痛みが襲ってきた。
318名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 00:28
【15分経過】
アグリアス「うああああああっっ!!!!くぅうううううっっ!!!」
時間の経過と共に、クスリの効果が更に大きくなり、アグリアスも激しくうめき声を上げた。
その様子をにやにやと笑いながら見ていた落ちこぼれ達はご満悦の様子だ。
「おうおう、そろそろかなり苦しくなってきたかあ?アグリアスさんよお。」
アグリアス「お、おのれっ!!こ、このようなことをしてただで済むと・・・・ぐああっ!!」
「わめけわめけ。ケケケケ!いくらわめいても状況はちっとも好転しないがなあっ!」
「そういうことだ。しかしよぉ、オヴェリアのやつは結構耐えるよな。」
落ちこぼれの指摘通り、まったく同じクスリを投与され、アグリアスと同じ痛みを受けているはずの
オヴェリアはさして大きなうめき声も上げず、ただ、体を震わせ、時折涙を流しながら耐え続けていた。
落ちこぼれのリーダーもウンウンとうなずいて、
「おう、結構耐えとるわ。見直したぜ。
 それに比べてアグリアスよお、ちょっと叫び声多すぎるんじゃねぇのか?
 お前、ひょっとしてよお、根性無しだったの?ぎゃはははははは!!!」
アグリアスはそれを聞いて、今しがた体中に走った激痛で叫び声を上げそうになったところを
ぐぐっとこらえ、代わりに落ちこぼれ達に向かって叫んだ。
アグリアス「お、お前達っ!!!いますぐわたしたちを解放しろっ!!
      今ならまだ間に合うっ!!わたしたちに解毒薬を渡すのだっ!!!」
一方、落ちこぼれはこみ上げる笑いを押さえることに必死だった。
「おろ?わたしたちに、ですかあ???さっきまではオヴェリア様を助けろ、だったのになぁっ!
 なんかびみょーに状況と心境が変わっているようですなぁ、聖騎士殿はっ!」
「クククククク・・・・・・・。こいつはおもしれぇ。アグリアスの方が早く落ちるかもよ?
 言い忘れたがなあっ!この拷問を耐えきった最高記録は2時間ジャスト!!!
 まあ、そいつは廃人になっちまったがなあっ!!ぎゃははははははははははは!!!」
319名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 00:43
【20分経過】
更に痛みが激しくなり、それはすでに連続的なものになりつつあった。
アグリアス「うぐうっ!!!!!あああああああああああっっっ!!!!!」
アグリアスは涙を流し、体をよじらせて、絶望を叫びに表していた。
オヴェリアもさすがに耐え難く、叫ぶことはないものの、汗と涙を流し、
オヴェリア「・・・・・・・・くぅ・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・・・・・」
と、歯を食いしばってひたすら堪え忍んでいた。
アグリアスはオヴェリアのことを考える余裕がなくなってきた。
アグリアス「い、いつまでっ!!!いつまでこのようなことを続けるつもりだっ!!!」
「さあねえ。まあ、お前が廃人になるまで続けてやろうかねぇ。ミルウーダのようにな。ケケケケケケ」
アグリアス「!!ミ、ミルウーダ!!!
      や、やはりお前達がミルウーダをあのような目に合わせたのかっ!
      な、なんとむごいことを・・・・・・・・・・・・・・!」
「むごいってなんで言い切れるんだよ?あいつはなあ、今まで自分に嘘を付いて生きてきたんだよ。
 本当はみじめな貧乏人の生活が嫌で、貴族に憧れていただけなんだよ。
 それが今じゃあ、自分のことを貴族と思いこんでいるからな。以前よりはずっと幸せだと思うぜ。」
アグリアス「うっく・・・・・・・・・そ、それは狂っているだけだっ!!!!」
「そうだよ、それがなにか?お前もじきにあいつの仲間入りさせてやるから心配すんなって。」
アグリアス「だ、誰が、お前達などに・・・・・・・・・く、屈するものかあっ!!」
といいつつも、アグリアスは激痛に耐えかねている様子で、うめき声を上げ続けている。
オヴェリアは自分も苦しいにもかからず、そんな状況のアグリアスを心配し、
じっと見ていたが、アグリアスの方はもうオヴェリアどころの話ではなくなってきたようだ。
想像を絶する痛みにさいなまれ、体を痙攣させ、身をもだえさせてうめき続けていた。
320名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 00:57
【25分経過】
アグリアス「ぎゃあああああっっ!!!!!ひいあああああっっ!!!!
      い、痛いっ!!!!!体が痛いっ!!!!いぎぃっっ!!!あああああっっ!!」
アグリアスは痛みに耐えかねて叫び声を上げ続けている。
落ちこぼれの一人が手で耳をふさぎ、
「あーーーーっ、うるせーーーーーっ!!ぎゃあぎゃあわめくんじゃねえよっ!!!
 んだよ、てめぇ、全然耐えてねえじゃねえかっ!!何が聖騎士だよヴォケッ!!!
 ちったあ、オヴェリアを見習ったらどうだ、この根性なしがああっ!!」
と、一喝する。アグリアスが苦しみながらオヴェリアの方に目を移すと
確かに苦しい様子ではあるが、冷や汗を流しながらもオヴェリアはじっと耐え続けていた。
これが王家の一族たる所以であろうか?大人でも泣き叫ぶこの拷問にオヴェリアは耐えていたのだ。
落ちこぼれもこれは計算外だったが、アグリアスにとっても信じられない光景だった。
いつも自分が身を張って守っているオヴェリア王女がこれほどタフな精神力を持っていたとはっ!
それに対して、その護衛隊長たる自分はどうか?
最初は威勢の良い言葉で格好良く王女を守る!なんて言っていたものの、
少し拷問を受けただけでみじめに大声で泣き叫ぶという痴態を演じてしまっている。
アグリアスはそう考えて自分の有様を恥じた。
だが、彼女を襲う激痛はそんな羞恥心すらふっとばしてしまった。
アグリアス「い、痛いっ!!!!!お、おなかと足が痛いぃぃっ!!!
      ひ、ひあああああああああっっ!!な、なんだこれはっっ!!!
      な、なんだ、この痛みはあああああああっっ!!!!」
「あああっ、うるせえなあ!耐えろっていってんだろ、このアホ女ッ!!」
アグリアス「む、無理だあああっ!!!も、もうダメっっ!!し、死ぬぅ!!!」
と檻の中でアグリアスは大騒ぎ状態になってきた。
321名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 00:59
寝よっと。しかし、書き込み制限厳しくなったのかな?
23,4行で厳戒か・・・・・・・・
322名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 09:20
なぜエロにもって行かん?
323名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 09:26
アグリアス弱っ!(w
324名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 09:48
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


これ見飽きた
325名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 13:47
エロくなくて拷問にこだわっている所が(・∀・)イイ!んですよ
これがエロかったら萎えます
326名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 18:17
なんか読んでてもどかしいのよ。「あぎぃぃぃぃっ!!」とか「ひぎゃあああああああっ!!」とか見てると。
そこまで汚い悲鳴上げさせるんなら犯っちまえよっ!てかんじ。
アグリアスの目の前で輪姦され中出しされるオヴェリア。怒りに震えるアグリアスだが
手足を縛られているため成す術なくただオヴェリアが男たちに陵辱されるのを見ているしかない。
そして男たちの魔手はとうとうアグリアスにも・・・・・・。
327名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 23:13
【30分経過】
半時間が経過し、アグリアスは相変わらず絶叫しながら、
まるで魚のように体をばたつかせている。
アグリアス「うっぐあああああっっっ!!!!く、苦しいぃぃっ!!
      体が引き裂かれるようだっ!!いっそっ、いっそ殺してくれぇっっ!!!」
と、ちょっとだけ目新しい発言をするアグリアス。
だが落ちこぼれのリーダーはいやらしく笑いながら、
「だめだって。これくらいのことで殺してくれ宣言はねえだろう?
 ホント、退屈なやっちゃなあ。頼むからもう少し耐えしのんでよね?」
するとアグリアスのわめき声に興奮してきた落ちこぼれの一人がリーダーに向かって、
「で、でもよお。せ、折角これほどの上玉を捕まえたっていうのに、
 このまま狂い死にさせるだけってのももったいない気がするよなあ・・・・・・・」
「そうだよなぁ。なんかわめき散らさせるだけってのもいい加減飽きてきたしよお。
 お、おい。こ、この二人をよお・・・・・・犯すってのはどうよ?
 それも結構、精神的にくるもんがあるかもよ?
 拷問もいいけどやっぱエロがねぇとよお。」
と、もう辛抱たまらんといった状況で、リーダーに提案をした。
だが、リーダーはまったく話にならんといった表情で、
「おいおいおいおいおいおい!何言ってんだよっ。
 加虐趣味も立派なエロスだぜっ!まぁ、異常性欲と呼ばれるもんだけどよおっ。」
「け、けど・・・・・これじゃあマンネリっていわれても・・・・・・・・・」
「うるせえよ!あのなあ、こいつらを犯したいっていうお前らの気持ちもよおく分かる。
 俺だってそうだ。だがな。拷問道のプロである俺はそういう安直な手段はいやなんだよっ!」
328名無しさん@LV2001:2001/05/18(金) 23:20
リーダーの言っている意味がわからず、聞き返す落ちこぼれ。
「な、なんでだよ・・・・・・?」
「いいかあ?こいつらを輪姦してやったら確かに与える精神的ダメージは大きいだろう。
 だがなあ、犯してしまったらそれで拷問は終了しちまうんだよっ!
 挿入して処女を奪った時点で最高のダメージを与えちまうんだっ!
 そのあとはいくらいたぶってやっても、恥辱感は減退するばっかりだっ!
 拷問を長く楽しむことができるほど、優秀だといわれるこの業界において、
 己の快楽を追求するあまり、相手を一瞬でぶっこわすような真似をしちゃあ、
 笑われちまうぜ!!!」
と、リーダーはこぶしを握りしめて力説した。
単なる落ちこぼれにすぎない彼も妙な美学を持っているものである。
どう考えてもあとづけの言い訳にしか聞こえないこの説明を聞いて、
馬鹿な落ちこぼれ二人はすぐに納得した。
「な、なるほどっ!!!そ、そういうことかあっ!!
 す、すまん!!余計な口を差し挟んだりしてっ!!!!」
「俺も謝るぜ。性欲処理係にするのはぶっこわしたあとでも遅くないもんな。」
「いいってことよ。さあ、お喋りはこのくらいにして、
 本格的にアグリアスとオヴェリアが追いつめられる頃だぜえっ!!!
 ぎゃはははははははははははは!!!」
少し拷問道のレベルが上がった三人組であった。
329名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 00:14
【35分経過】
三人が真の拷問道について白熱した議論を戦わせている間にも5分が経過してしまった。
アグリアスは相変わらず絶叫を繰り返している。
アグリアス「うあっ、ぎはああっっ!!!ぎゃあああああああっっっ!!!!」
落ちこぼれ達はもううんざりだといった表情で吐き捨てるように言った。
「ったく、よええなあ、なんでそんなに根性無しなんだよってめーわっ!
 まったく我慢するそぶりも見せず何十分わめきちらしゃあ気が済むんだよっ!!」
「まったくだよ。おいっ、アグリアスっ!!!
 てめえの20年の廉直で鳴らした正義の騎士の名も一瞬でふっとんだなあっ!!
 所詮よ、てめえの今までの苦労なんてカスみたいなことだってことだっ!!」
アグリアス「あああっっ!!で、でもっ!!こ、これはつらすぎるぅっ!!!
      だ、誰だって、さ、叫び声を上げてしまうに決まっているっっ!!」
「隣のオヴェリアは我慢してるだろうが、ヴォケ。
 しかし、こいつこのままぶっこわれちまうってことはねぇだろうなぁ。
 そういうつまらんラストはゆるさんよ、ヲイ。」
などとまことに自分勝手な理由でアグリアスに釘をさす落ちこぼれ。
アグリアスはそんな落ちこぼれの言葉など耳に入らない様子だったが、
オヴェリアの名前を聞いて、彼女の方に目を移す。
オヴェリア「うぅ・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オヴェリアは時々小さなうめき声を漏らすが、この恐ろしい拷問に今のところ耐えきっているように見えた。
少なくともアグリアスよりは。
アグリアスはそんなオヴェリアを見て、助けを求めるかのように、
アグリアス「ああああああっっ・・・・・・・うううっっ!!お、おべりあ様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
と、訴えかけるかのような目をオヴェリアに向けた。
330名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 00:27
アグリアスに名前を呼ばれ、オヴェリアはゆっくりと真っ青な顔をアグリアスに向ける。
そして痛みをこらえながらも、
オヴェリア「だ・・・・・・・・大丈夫ですか・・・・・・・・・ア、アグリアス・・・・・・・・・?」
と健気にも自分の護衛隊長をいたわって優しく言葉をかける。
アグリアスはギリギリと歯を食いしばり、ダラダラと汗を流しながら、
アグリアス「ああああああぁぁぁ・・・・・・・・オヴェリア様あぁぁぁぁ・・・・・・・オヴェリア様あぁぁぁぁぁ・・・・・」
と、涙を流し、主君に弱々しく手を伸ばして目で何か訴えている。
オヴェリアはアグリアスが自分以上に辛い目にあっていることを思いやり、
オヴェリア「・・・・・・つらいのですか・・・・・・・・・・・・?」
アグリアス「つ、つらいですぅ・・・・・・・・わ、わたしは、もうだめですぅ・・・・・・・」
その様子を面白そうに見ていた落ちこぼれが横から口を挟む。
「けけっ、オヴェリア様よぉ・・・・・お前の信頼する護衛はこのザマだ。
 お前を守るどころかあんたに助けを求めているみたいだよ?幻滅しただろ?」
オヴェリアは青白いクビを振り振り、
オヴェリア「うぅっ!・・・・ア、アグリアスは今までわたしを守ってくれました・・・・・。
      どんなつらいときでも、いつもわたしの味方になってくれました。
      幻滅するはずが・・・・・・ありません・・・・・・・・」
と殊勝な事を言う。
一方、アグリアスはそんなオヴェリアの優しい言葉も身の足しにはならぬとばかりに
再び大声で苦しみ始めた。
アグリアス「うああああああっっ!!!もうダメっ!!!!いはあっ!!!
      ダメっ!!もう限界ですうっ!!!
      お、オヴェリア様ぁあああああっ!!!限界ですうっ!!
      助けてくださあああああいぃぃぃぃぃぃっっ!!!!!」
331名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 00:38
大好きな展開になってきたおちこぼれ達はそろってガッツポーズを決めた。
「ぎゃはははははははは!!ついにオヴェリアに助けを求めたかあっ!!
 なあにが、オヴェリア様には指一本触れさせん!だよおっ。
 ああっ?ちょっとは自分の情けなさを認識したかあ、この口だけの女があっ!」
だが、助けを求められたオヴェリアは笑っている場合ではない。
この可哀想な聖騎士は、拷問に耐えられる限界までやってきたのである。
このまま放っておくことはできない。誇りある一国の王女としてなすべきことは・・・・・・・
オヴェリアは覚悟を決めた。
オヴェリア「アグリアス、解毒剤をいただきなさい。わたしのことは気にしないで結構です」
その言葉は、決して口には出さなかったものの、ずっとアグリアスが待ち望んでいたものだった。
だが、いくら死にそうに苦しい状況とはいえ、さすがにそれを受け入れることには抵抗があった。
自分はオヴェリアのガードなのだし、格好をつけて散々オヴェリアを守るとか発言したのに、
ここであっさりとオヴェリアを裏切ることは、いくらなんでも気がひけたのである。
だがオヴェリアは、答えることもできずにわめきちらすアグリアスに、
オヴェリア「気になさらないでください。あなたは十分尽くしてくれました。
      わたくしができることといえばこれくらいのことです・・・・・・・・」
と言った瞬間、アグリアスは痛みに涙を流しながら、
アグリアス「いあああっっ!!で、でもぉおおおおおお!!!それはあああああっっ!!
      め、命令してえっ!!!命令してくださああああいぃぃっ!!!
      飲めってきちんと命令してくださあああいぃぃぃぃっっ!!!!!」
と、そろそろ本性を現してきたアグリアスであった。
332名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 00:48
【40分経過】
オヴェリア「はぁ?」
アグリアスの言っている意味がよく分からず聞き返すオヴェリア。
アグリアス「だ、だからああっっ!!命令してくださいって言ってるんですぅ!!!」
オヴェリア「・・・・べ、別に命令しなくても、飲んでかまわないと・・・・・・・・」
アグリアス「ひああっっ、プ、プライドがありますぅっ!!!!
      騎士としてのプライドがあっっ!!
      で、でも、命令ならプライドを傷つけずに飲めるんですうっっ!!!」
この言葉を聞いて、オヴェリアのこめかみに青筋が走った。
なにを言っているのだ、この人は。
プライド?この期に及んでプライド?
わたくしもまったく同じ辛い目に合っているのは知っているはずなのに。
そのわたくしに助けてもらおうかという時にプライドを守りたいから命令してですって??
なんという自分勝手な・・・・・・・・・・・・!
だが、オヴェリアは沸々とわき上がる怒りを収めた。
ここで怒ってしまっては総ての元凶であるおちこぼれ達を喜ばせるだけだ。
それにアグリアスが今まで自分のために働いてくれたのも事実。
彼女は目をつぶり、一つ大きな深呼吸をすると、
オヴェリア「・・・・・・・・・・・解毒剤を飲みなさい、アグリアス。これは命令です。」
するとアグリアスは歓喜の声を上げて、
アグリアス「あ、ありがとうございますぅぅっっ!!!!!」
とだけいうと、落ちこぼれの方に向き直り、
アグリアス「よ、よこせえっ!!!解毒剤をわたしに渡すのだあっ!!は、早くううっっ!!」
333名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 01:00
おちこぼれ達はこの意外(でもない)な展開に腹を抱えて笑いたい気分だった。
「おいおいおいおいっ!!!い、いいのかああ、アグリアスよお?
 オヴェリアを裏切っちまってよお!
 これでオヴェリアは死ぬまで激痛に苦しむ羽目になるんだぞ?」
アグリアス「いあっ、痛いぃっ!!!いいの!!いいの!!
      命令だから仕方ないのよおっっ!!!!」
「命令ってお前・・・・・・・・・騎士ってやつはそういうことにこだわるんかよ。
 誰が見てもお前が自発的にオヴェリアに頼んで許可をもらったとしか見えんぞ?」
「けっ、騎士っつうかよ、こいつのゲスな根性が浮かび上がってきたってところだな。
 要するによ、こいつの言う騎士の誇りっていうのは自己満足のことなんだよ!
 見栄えや格好だけついていりゃそれでいいのさ。
 自分が納得できる理由さえありゃあ、オヴェリアのことなんてどうでもいいに決まってる。
 それじゃなきゃ、命令してくれなんて言わんぞ、普通。
 あーあ、オヴェリアかわいそ。よりによってこんなカスが護衛隊長とはねえ。」
だがアグリアスは自分がこの地獄のような痛みから逃れることで頭が一杯だった。
アグリアス「うあああっっい!!ど、どうでもいい!!!
      そんなことはどうでもいいから、早く解毒剤をよこさないかあっ!!」
「あれ?いいの?そんな口を俺達に利いて?」
アグリアス「ひいっ!!わかった、わかりましたああっ!!くださあいっ!!
      痛みを止めるクスリをくださあああいっっ!!!」
こういうプライドはあまり気にしない最低女流騎士、アグリアスだった。
334名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 01:01
おわらん・・・・・・・寝よう・・・・・・・。
335名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 10:16
アグリアス、ホントに弱いな。
336名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 13:49
これはいったいなんのすれ?
337名無しさん@LV2001:2001/05/19(土) 21:30
とりあえずオヴェリアとアグリアスの好感度がこれで逆転した。
338名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 16:56
【45分経過】
アグリアス「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
      は、早くぅっ!!!早く痛みを止めてくださあああいっっ!!!」
彼女の叫びはまさに絶叫と言ってもいいようなものになってきた。
落ちこぼれは勿論、オヴェリアですらもう呆れ顔だ。
アグリアスの今までのあのクールで格好のよさは一体なんだったのか。
単に自分に酔っていただけなのか。
そう思わざるを得ない豹変ぶりだった。
落ちこぼれのリーダーが面倒くさそうにアグリアスに尋ねる。
「おい、そろそろ許して欲しいかよ?」
アグリアス「も、もちろんですぅ!!許してくださいよおっ!!!」
「でも、お前別に悪いことしてないじゃん。何を許してもらうの?」
アグリアス「そ、それはぁっ・・・・・・・」
「あれ?適当なこといってごまかそうとしただけかよ?」
アグリアス「ひ、ひいっ!!かっこつけていたことですう!
      今までえらそうにしていたことを許してくださあいっ!!」
「えらそうにねぇ・・・・・なるほど。
 そうだよな。簡単に主君を裏切るくせに散々臣下の道とかほざいていたんだものな。」
アグリアス「は、はぃぃぃっ!!その通りですっ!!
      わたしはこの程度ですぅ!!しょ、所詮女は騎士は向いてないんですう!!
      あ、明日から、お、おとなしく嫁入り修行でもいたしますう!!」
「おいおいおい。性別のせいにすんなよ。お前が最低なだけで女が悪いわけじゃねーよ。
 しかし、こんなアホのダンナになるやつも不幸だねぇ。顔が良いから騙される奴もいるだろうけどよ。」
339名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 17:06
アグリアス「そ、その通りですっ!!それはわかりましたっ!!
      全部了解ですぅ!!!だから早くげ、解毒剤をっっ!!し、死ぬっ!」
「なんだよ、コラ。適当に話、流してんじゃねえぞヴォケ。真剣に聞けよ。」
アグリアス「ご、ごめんなさい!!
      で、でもお、この状況じゃあ、あ、頭がバカになってしまいますっ」
「お前は年中バカだろうが。ま、どうでもいいや。どうするよ?」
「そうだなあ。一応、解毒剤をやるって、約束したしよお!」
アグリアス「あ、ありがとうございますっ!
      そ、それじゃいただけるんですね、痛みを止めるクスリを!!」
「ダメだ。」
アグリアス「ひいっっ!!な、なぜですかああっ!!きちんと言いましたよおっ!
      くださいって言いましたぁ!!約束守ってくださいいいっ!!!」
と、アグリアスは絶望を顔に浮かべて必死に泣きじゃくった。
だが、落ちこぼれはまったく意に介さず、
「ああ。その件に関してはまあ認めるよ。
 だがな、お前は主君を裏切るというとんでもねぇことをやったんだよ。
 こりゃあ謝ったくらいじゃあすまんよ。その罰として解毒剤は与えない。
 まあプラスマイナスゼロってとこだな。ケケケケケケケケケケ!!!」
アグリアスは顔色を変えて、
アグリアス「そ、そんなああっっ!!!!ず、ずるいですう!!!!!
      約束守ってよおおっ!!!ずるいずるいずるいずるい!!!」
と檻にしがみついてガタガタ揺らすアグリアス。
おちこぼれ達はそれを指さしながらゲタゲタと笑い合っていた。
340名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 17:15
【50分経過】
みっともなく駄々をこねるアグリアス(聖騎士。20歳、処女)の様子をみかねたのか
今まで黙って耐えてきたオヴェリアが口を開いた。
オヴェリア「アグリアス・・・・・・もうおやめなさい・・・・・・・・・・。
      どうやらこの者達はわたくしたちを本気で殺す気のようです。
      もう諦めましょう・・・・・これ以上の苦痛にはわたくしも耐えられそうにありません。
      いさぎよく舌を噛んで・・・・・・・・」
するとアグリアスはブンブンとクビを振って、
アグリアス「だ、ダメですよおっ!!し、死ぬなんて、い、いやだああっっ!!
      し、死にたくないっ!!!わたしは死にたくないっ!!!!!」
落ちこぼれのリーダーはやれやれといった感じでため息をついた。
「はぁ・・・・・・・。主君が死を覚悟してるっていうのになんて奴だろうね・・・・。
 それほど死ぬのがいやなら騎士なんてやるなっての。」
「バカだから騎士が死と隣り合わせの職業だってわからないんだよ、こいつ。」
「そうだよな。ロイヤルガードってエリートっつっても所詮は前線には出ねぇだろ?
 安全なところでヌクヌクとしてやがったんだよ。
 んで剣の腕だけ磨いて弱い者イジメに励んでた最低野郎だよ、こいつわ。」
「さて・・・・・そろそろ、本題に行こうかね。
 オヴェリアちゃん!!そしてそこのわめき散らしてるアホ女騎士!!
 お前らにちょっとおたずねしたいことがあるんだけどよお、聞いていいかな?」
突然声をかけられた二人は驚いて黙り込んで落ちこぼれを見つめている。
「返事がないから聞かせてもらうよ。
 まあ、拷問してるんだから当然こういう展開にはなるんだけどよお・・・・・・。」
341名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 17:29
そして落ちこぼれは本題を切り出した。
「お前ら、ゴルターナんとこにいたよなぁ・・・・・・・。
 おりゃあんまり政治情勢には詳しくないんだけどよ、確かラーグに対立してる・・・
 それでよお、お前ら身分高いじゃん、アホのくせに。
 だから機密情報には詳しいと思うのよ。
 ラーグのところにいるゴルターナ側のスパイとか、ゴルターナの作戦内容とか。
 いろいろ教えてくれや。それを教えてもらったらラーグに高く売れるからよお。」
落ちこぼれの発言はまさに核心をつくものだった。
国家の最重要機密を漏らせ・・・・・・・・とは。
畏国の女王であるオヴェリアにとって特にゴルターナだけをかばう必要はないが、
それでもやはり自分を庇護してくれている人物であり、
それに情報を漏らせばまた戦争が起こり、たくさんの人が死ぬことになる。
口が裂けても言えることではなかった。
オヴェリア「し・・・・・・・・知りません・・・・・・・・・・・・・」
とシラを切るオヴェリア。それを聞いて落ちこぼれは怒り狂い、
「嘘付け、コラアッ!!絶対に知ってるはずだろうがああっっ!!!
 いわねえと、てめぇ、マジで痛みで死ぬぞっっ!!!!!!」
オヴェリア「・・・・・・し、知っていたとしてもいえません・・・・・・・・・・」
と気高い態度であっさりと拒絶するオヴェリア。
さすがは王家の血を引く者である。
逃避行に身を落としてもそのみには尊い血が流れているのだ。
だが、落ちこぼれをも圧倒するオヴェリアの気高さを一瞬でぶちこわした者がいた。
アグリアス「はいはいはいはいはいっ!!!!知ってますっ!!わたし知ってますうっ!!」
342名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 17:41
勢い良く手を上げるアグリアス(聖騎士。20歳。処女)にオヴェリアは目が点になった。
オヴェリア「アグリアス・・・・・・・・ちょ、ちょっと・・・・・・・・・・・」
と、痛みも忘れて名を呼ぶが、アグリアスの耳には入らなかったようだ。
落ちこぼれはにやにやと笑いながらも、興味津々だ。
「ほう。お前も知ってたかよ。一応、中央に近いところにいるしな。
 それにみんなお前がこんなバカだとは思っていないだろうから、
 重要な機密も教えてくれるんだよね?うん、いいよ。教えて教えて。」
アグリアス「い、言いますからあっ、こ、今度こそは、た、助けてくださいよおっ!!」
「了解了解。早く言えよ。」
すると、オヴェリアは顔を真っ青にして、
オヴェリア「な、なにを!!アグリアス!!!
      い、言ってはいけません!!!!!
      耐えなさいっ!!わたくし達の命は民の命には変えられないのですよっ??」
アグリアス「で、でもおっ!!!む、無理なんですよおおっっ!!!
      体が痛すぎるんですうっ!!!し、死ぬのもいやですうっ!!!」
オヴェリア「だ、だめっ!!!言ってはだめっ!!!!」
と、オヴェリアの必死の抑制も虚しく、アグリアスは知っている限りの国家の最重要機密を
ベラベラと喋ってしまった。このような落ちこぼれ相手に、である。
ああっ、畏国の命運や危うし。
だが落ちこぼれはそれを聞いてかなり満足のようすだった。
「す、すげぇっ!!お、お前、アホ女のくせに、結構知ってるじゃん!!
 おかげでこれで一儲けできそうだぜっ!!」
「そうだな!この情報じゃあ、ラーグに重臣に取り立ててもらえるかもよ?」
343名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 17:52
と、落ちこぼれ達は今にもダンスを踊り出さんばかりの喜びぶりだった。
だがオヴェリアはガックリと膝を落とし、
オヴェリア「・・・・・・ああ・・・・・・・・・・・・・なんてこと・・・・・・・・・
      こ、これでまた・・・・たくさんの罪もない命が失われる・・・・・・・・・・
      わたくしの・・・・・苦労など・・・・・・・・・それに比べれば・・・・・・・・」
だが、アグリアスはそれほど罪の意識がないようだった。
それよりもおちこぼれ達が喜んでくれているので自分が助かる望みが出てきたと、
アグリアス「ま、まあっ!い、いいじゃないですか、オヴェリア様あ!!!
      い、いたっ、ち、ちくしょう・・・・!!!
      た、民なんていくらでもいるわけだしいっ・・・・・」
と、アグリアスが発言した瞬間、オヴェリアの平手打ちがアグリアスの頬に炸裂した。
オヴェリア「見損ないましたっ!!!アグリアスっ!!!!!」
と言ってオヴェリアは泣き出してしまう。
アグリアスはそんなことよりもクスリによる痛みによってもう限界に来ていた。
実際のところ、あと10分はもたないことを本能的に感じ取っていた。
アグリアス「いぎゃああっっ!!言いましたあっ!!!!
      知ってることは全部言いましたあっ!!!
      ひあっっ!!だ、だから助けてえっっ!!!お、お願いですうっっ!!!」
落ちこぼれはそれに応えて、
「そうだな。じゃあもう一つだけ応えてくれ。代々王家に伝わるという秘宝の在処だ。
 噂じゃ、都市を丸ごと買い取るだけの値打ちがあるんだってな。
 それを教えてくれたら二人とも許してやるぜ。」
344名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 18:01
【55分経過】
あと一つの質問に答えるだけで、この痛みの地獄から解放される。
アグリアスは早く楽になりたかった(死なずに)。
だが・・・・・・・彼女は知らなかった。
秘宝の場所は彼女は知らなかったのだ。
アグリアス「うひゃあああっっ!!!痛い痛いっっ!!!
      ぎぃやあああああああああああっ!!!本格的に痛くなってきたああっっ!!」
「分かったから、さっさと言えよ。発狂する前に。」
アグリアス「知らない!!知らないんですうっ!!!!それは知らないんですうっ!!」
「なにぃ???嘘付け、コラ。言わねえと、いつまでたっても・・・・・・・」
と落ちこぼれがすごんだ瞬間、横から落ちこぼれのリーダーが、
「待て。確かに、こいつはしらねえだろうな。王家の秘宝は王族しかしらねえはずだからな。
 つまり、オヴェリアが知っているってことだ。」
「なるほど、そういうことか。よし、じゃあオヴェリア、言えよ。」
と落ちこぼれがうながしてもオヴェリアは黙ってクビを振るだけだ。
このような仕打ちをされ、アグリアスにも裏切られたというのに、
王女オヴェリアの気高さはまったく輝きを失わなかったのだ。
それに対して正義のホーリーナイト、アグリアスは、
アグリアス「言って言って言って言って言って言ってえっっ!!!!!
      オヴェリア様あっっ!!!!!お願いですから言ってくださいっっ!!!!
      痛いっ痛いよおっっ!!!!!
      オヴェリア様が言ってくれないからわたしはもう死にそうなんですうっ!!」
などとまことにエゴに満ちた発言をする有様だった。
345名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 18:11
だが、オヴェリアはしっかと目を閉じ、痛みに耐えながらも沈黙を守り続けた。
落ちこぼれはアグリアスの様子に呆れ顔で、
「なんつーやつだよ。主君にまで裏切りをそそのかすとはねえ。」
「こういうのが奸臣っていうんだよな。しかも自分が楽になりたいからって理由だし。
 最低なやつだな。まあ、この際、どうでもいいけどね。
 オヴェリア、さっさと吐いて楽になっちまいな。」
だが、オヴェリアは相手にしない。もう死を覚悟している様子だ。
アグリアスとは全然違う。
すると突然アグリアスがオヴェリアに飛びかかった。
アグリアス「言ってえええっっ!!!!言ええええっっぅ!!!!
      い、痛いでしょうが、このバカ女ああああっっっ!!!!!
      つまらない意地張ってんじゃないわよおおおっっっ!!!!!
      さっさと言えって言ってんのよおおおおおおおっっ!!!!!」
と狂気に満ちた目でオヴェリアのクビをぐいぐいと締め上げる。
オヴェリア「・・・・・・・ぐぅ・・・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・・・」
と余りの力にオヴェリアは白目を向いて泡を吹きだしている。
落ちこぼれもこの予想外の行動には慌てだし、
「お、おいっ!!ア、アグリアス!!!や、やめろっ!」
と止めるが、アグリアスはもう精神が崩壊してしまっているようだた。
アグリアス「言えええええっっ!!!!い、いつも、えらそうにしやがってえっ!!!
      こ、このガキっっ!!な、なんでわたしがああっっ、
      お、お前みたいなガキのためにっ、せ、青春を無駄にしてっ、
      こ、こんな目に合わなきゃならないんだああああっっ!!!!!」
346名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 18:22
【1時間経過】
すでに気を失っているオヴェリアのクビをさらにグイグイと締め上げるアグリアス。
その光景は余りにもおぞましいものだった。
慌てて檻の中に入ってきたおちこぼれ達は二人を引き離して、オヴェリアの脈を取った。
そして静かにクビを振って、
「だめだ・・・・・・・・・・・死んでる・・・・・・・・・・・・・・」
「ま、マジかよ・・・・・・お、オヴェリア・・・・・・・・・・・・死んだの?」
「ああ。だってクビの骨折れてるもん。無茶しやがって、このヴォケッ!!!!」
と思いっきりアグリアスの腹をけっ飛ばす落ちこぼれのリーダー。
アグリアス「ぎゃあああっっ」
と叫んで壁で頭を打ち、彼女は気絶してしまった。
「けっ、最低女が。でもま、いいや。どうせこいつ狂ってるしよ。
 オヴェリア殺したのもこいつの責任になるんじゃないの?
 つーか実際に殺したのこいつだし。」
「そうだな。色々貴重な情報も手に入ったし、これからが楽しみだぜ。」
と、おちこぼれ達はウキウキ気分で館をあとにした。
そして、部屋には、死と引き換えに、初めて拷問を耐えきった女オヴェリアと、
もっとも根性の無かったアグリアスが残された。
イヴァリースに血の雨が降る日は近かった・・・・・・・・・・

347名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 18:24
うーん・・・・・・・
アグリアスのような好素材を前にしてもこの程度の拷問しかできないとはやはりマンネリか。
一夜で書けなくなったし。
拷問も、もう終わりダス。
348名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 20:37
そんな・・・こんな中途半端なところで・・・
349エアリス:2001/05/20(日) 20:50
クラウドのエロ画像プリーズ
350名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 21:09
面白かった、まだまだつづき読みたかった・・・
351名無しさん@LV2001:2001/05/20(日) 22:03
拷問完結編という事で、最後はエアリスとティファを・・・無理か?
352名無しさん@LV2001:2001/05/21(月) 23:01
あげ
353名無しさん@LV2001:2001/05/22(火) 22:46
あげ
354名無しさん@LV2001:2001/05/23(水) 00:00
ありがと
でもやっぱり無理です
何をしたって絶対同じ展開になるっw
この次やるときは趣向をガラッと変えてみます!
>>351
エアリスティファよりはイリーナスカーレットの方が・・・・地味だがw
355名無しさん@LV2001:2001/05/23(水) 00:08
>拷問道のプロである俺はそういう安直な手段はいやなんだよっ!
やっぱアンタサイコーだよ
356ワンパターンからの脱却:2001/05/26(土) 17:25
アレクサンドリア。
1000年以上に渡り飽くことのない繁栄を続けてきたこの国は今やガイアに冠たる大国となった。
そして、同時に世界最大の軍事帝国でもあった!!

・・・・・・この国では、武門が重んじられ、老若男女を問わず、武の道を志す者は多い。
彼ら、若しくは彼女らはその道の頂点を目指し、日夜鍛錬に励んでいるのである。
そして、そのいただきに、現在は一人の天才剣士が君臨していた。
17歳の若きアレクサンドリア軍将校、ベアトリクスその人である。
アレクサンドリアの有力な将軍の家に生まれた彼女は既にエリートコースが約束されていた。
だが、彼女はそれに決しておぼれることなく、ひたすら剣の技を磨いていたのだ。
そして17歳にしてアレクサンドリア一の剣士の名をほしいままにしていた。

この時点において、すでに彼女にかなう敵は国内にはいなくなっていた。
今日はブラネ女王の御前試合が行われるのだが彼女が優勝することは誰もが知っていた。
彼女自身もそれには疑いはなく、他の参加者が誰であろうが興味がなかった。
ベアトリクスは退屈していた。
357名無しさん@LV2001:2001/05/27(日) 20:04
tanosimi age
358名無しさん@LV2001:2001/05/27(日) 22:58
age
359名無しさん@LV2001:2001/05/28(月) 00:36
アグたんはこんなに弱くないですよ〜!
ぷんぷん
360名無しさん@LV2001:2001/05/28(月) 00:40
まったくだ。
失敗したぜ。
ベアトリクスはもう少し根性あるから期待してね。
361名無しさん@LV2001:2001/05/28(月) 23:57
とりあえずage
362んじゃ:2001/05/29(火) 00:10
「ベアトリクス様!そろそろお時間です!」
「御前試合、始まってしまいますよ〜!」
アレクサンドリア城にあるベアトリクスの部屋に二人の従者が勢い良く飛び込んできた。
ベアトリクスは現時点では将校にすぎなかったが、特別待遇として城に居室が与えられ、
二人の従者(いずれも女)が付けられている。
ベアトリクスは若い頃から態度はあくまでも不遜だった。
いや、むしろ若い頃の方が自分の能力に圧倒的な自信を持っていたかもしれない。
それは当然だったといえるかもしれない。
彼女は生まれてこの方、不敗だったのだ。
少なくともこの日までは。
ベアトリクス「そんなにあわてなくても、わかっています。
       あなた方もアレクサンドリア軍人ならもう少しらしくなさい。」
ベアトリクスは顔も向けることなく、静かに二人を諭す。
二人の従者は顔を引き締め、背筋をピンと伸ばして
「はい!!」
と、声をそろえた。
ベアトリクスが最強の名を欲しいままにするようになってから、
アレクサンドリア軍も変わった。
女でも腕を磨けば決して男にひけをとることがないと考える人達が多くなり、
女性の入隊希望者が増え始め、ついに女性兵士の数が全体の3割を占めるようになった。
女の将校も2割はいる。
そして女兵士の数が男兵士のそれを凌駕する日も決して遠くないと思われた。
363名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 00:24
そんな彼女達にとって、女天才剣士ベアトリクスの存在は、希望の星であり、
尊敬する対象であるのは勿論、その輝きは彼女たちにとって神のごとくであった。
「ベアトリクス様、今日は頑張って下さい!」
と、従者のうち、おっとりした感じの方が感極まって声をかけた。
ベアトリクスはただじっと、窓の外を見ながら相変わらず振り向きもしない。
すると、もう一人の、こっちは幾分大人びた顔立ちの従者が、
「なにいってんのよ、あなた!
 ベアトリクス様は別にがんばらなくっても優勝するに決まってるでしょ?
 去年の試合、見たでしょ?総ての試合合わせても3分かからなかったのよ?
 もう敵なしなんだから!」
「そ、それはわかってるけど・・・・・今年からは他国からの参加も許されるらしいし。」
「バーカ、誰が相手でも一緒よ!」
と、二人がペチャクチャ喋りだしそうになったとき、
美しいベアトリクスのブロンドヘアーがはためき、彼女が振り向いて従者をにらんだ。
湖のように澄み切った、そして鷹のように鋭い「二つ」の瞳で。
にらまれた二人は畏れで硬直してしまう。
ベアトリクスは二人から目を離さず、しかしやはり落ち着いた口調で、
「無駄口を叩くのはいい加減にやめたらどうです?
 相手が誰であろうと、私は一切容赦いたしません。
 それが戦いに生きる者の礼儀。そして私にかなう者などこの世に存在しない。
 男など、所詮は口だけの生き物です。さて、そろそろ行きましょうか。」
364名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 00:35
上官に注意されたにも関わらず、闘技場に向かう馬車の中で、
二人の従者は相変わらずペチャクチャと、くだらないお喋りに夢中だった。
生まれつきの性分だからなおらないのかも知れない。
一方、ベアトリクスはもはやそんなことは気にもとめず、一人考え事をしていた。
(つまらない・・・・・・なんてつまらない世の中なのだ・・・・・・・・・・
 この年で最強の頂きに立ってしまうとは・・・・・・・・・・・。
(それにしても男共は威勢だけはいいくせに、まったく弱すぎる。
 真面目に鍛錬に励んでいないのだろうか・・・・・・・・・。
 去年、決勝で戦った相手など、百戦錬磨などと肩書きだけは勇ましいが、まったくのカスだった。
(これ以上、敵を剣の道に求めるのは無理なのかも知れない。
 それならば出世の道を。
 今日の御前試合に優勝すれば、間違いなく自分は将軍職に推挙される。
 そうなればアレクサンドリア初の女将軍だ。
 そしていずれは、この国の権力を・・・・・・・・・・・・・。
などと、17歳にしては生意気かつ、誇大妄想かつ、こましゃくれた事を考えていた。
だが、ベアトリクスの強さはそれが可能であるかも知れないと思わせるほどのもので、
今日の御前試合といえども、優勝者がベアトリクスであるということは
アレクサンドリア国民であるならば、老若男女、誰もが知っていることだったのである。
365名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 00:46
すでに闘技場は満員御礼状態だった。
年に一度開かれるこの御前試合は一般国民にも公開されており、
リンドブルムからの劇団公演と並び、国民にとっての一大娯楽であった。
街は熱気に包まれ、いたるところで今年の御前試合についての話がなされていた。
「今年の御前試合はどうなるかな??」
「そりゃ、優勝はベアトリクスだって。賭の倍率1.05だってさ。
 やってらんねーよ。あいつ手抜かねぇからな。そりゃ倍率は下がるわ。」
「2年連続優勝だろ?瞬殺だし。仕方ねぇって。
 今年は他国参加があるからまだ1.05でもマシな方だよ。
 俺、5000ギル賭けたよ、ベアたんに。」
「一応、俺はトレノの覇王とかいう触れ込みのやつに500ギル賭けといた。
 だってそうでもしなきゃ面白みないじゃん。」
などといううわさ話がいたるところでなされているのだ。
いかにこの国の人々がこの試合に関心を寄せているかが、わかろうというものだ。
そして闘技場では、ロイヤルボックスにブラネ女王、
そしてその幼き娘ガーネットが腰を降ろし、今年の大会も幕が切って落とされようとしていた。
366名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 01:02
闘技場では、大会の前の前座として芸人が芸を見せたり、
歌手が女王を称える歌などを歌ったりして場を盛り上げようとしている。
観客席からは笑い声や、拍手のほかにも
「とっとと、ひっこめーー!!」
「早くベアたんをだせーーーーー!!」
などの罵声も飛び交い、最後にはベアトリクスコールが起こる始末。
どさくさに紛れてガーネットコールをするやつなどもいた。
そのため、前座はある程度で、早々に切り上げなくてはならなくなった。
そしてこの大会の責任者らしい男が進み出て、
大会のルールや観戦のマナーなどの説明を始めると、
そろそろ試合が始まるな、という感じがして、観衆は興奮のボルテージは最高に達した。
一方、出場選手控え室では。
腕に覚えのある16人の大会参加者達が思い思いの行動をとっていた。
「アレクサンドリアの巨人」というあだ名を持つ大男は周りを威嚇するようにノッシノッシと歩いている。
「トレノの覇者」は余裕をかましてタバコをプカッとふかし、
ブルネシアから来たというネズミ男は槍を片手に瞑想に浸っている。
そして2回連続優勝のベアトリクスはさすがに貫禄十分。
愛剣エクスカリバーを腰にかけ、腕を組んだまま椅子に座って目を閉じている。
とはいえ、他の参加者達も恐れをしらない。
前回優勝者に向かって早くも心理攻撃を仕掛けてきた。
367名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 01:14
「トレノの覇者」がベアトリクスに下品な笑いで声をかける。
「ケケケケ・・・・・・お前が噂の天才女剣士さんかよお・・・・
 なんだ、結構べっぴんじゃんか・・・・・
 どんなデカ女かと思ったらよ。イケテルぜ。キヒヒヒ。
 けど、こんな細腕で剣が振り回せるのかよ・・・・・・。」
というと、「リンドブルムの怪物」は横から、
「はっ!よほど相手が弱かったんだろう。
 それか、女の武器でも使ってうまく審判と相手を丸め込んだってとこか。」
「なあるほどねぇ・・・・イヒヒヒ。
 それじゃ、俺もことと次第によっちゃあ手加減してやってもいいぜ。
 どうよ・・・・今夜・・・・・・」
と「トレノの覇者」がベアトリクスの太股に手をのばした瞬間、
バキィッッ!!!
ベアトリクスのエクスカリバーが男の鼻面を直撃した。
といっても柄の方での一撃ではあったが、ダメージは大きい。
男は鼻血をぶああっと噴射させながら床を転げ回った。
その様子を見て息を飲む大会の出場選手達。
「いてえええっっ!!!!な、なにしやがんだっっ、このクソアマッ!!!」
ベアトリクスはその男に汚らわしいものでも見るような目で一瞥をくれたあと、
ベアトリクス「・・・・・・・虫けらが。
       お前にはそうやって地面を這いずりまわるのがお似合いだ。ゴミめ。」
男は顔を真っ赤にして怒り、
「な、なんだとおっっ!!!もういっぺんいってみやがれえっっ!!!」
368名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 01:27
ベアトリクスはその男に冷酷な目を向けて再び言い放った。
ベアトリクス「お前のようなクズがどうやってこの試合に参加できたものですね。
       ブラネ様の御前試合もレベルが落ちたものです・・・・・・
       フン、虫けら。床が汚れるでしょう!?
       みっともなく体をばたつかせるないようになさい?」
冷笑まじりにそういうベアトリクスの言葉に、「トレノ覇者」の方は顔を真っ赤にして怒っている。
まさに一色触発の雰囲気だ。その時、ブルネシアの槍使いが横から割って入った。
「二人とも、やめないか!戦いの前にお互い傷ついても損なだけだろう?
 そのエネルギーは試合でぶつけるのだ。」
と至極もっともなことを言う。
「トレノの覇者」は怒ってはいたが、確かにこの男の言うことももっともだ、
くだらない争いはやめたほうが得策だな・・・・・と矛を収めた。
だが、ベアトリクスはそのブルネシア人に向かってきつい口調で、
ベアトリクス「黙りなさい、このドブネズミがっ!!」
ブルネシア人は余りのことにキョトンとしている。
するとベアトリクスはさらに攻撃的な口調で、
ベアトリクス「あなたのようなドブネズミが参加できるような試合ではないのですよ?
       お前は下水の中でも泳いでいるのがお似合いです。
       悪臭を放つ下等生物の分際で、私に意見しようなどと十年早い!!」
などと暴言を吐き、その場の空気が凍り付いた。
17にして何という思想、何という不遜、何という傲慢、何という思い上がりなのだろうか。
だが彼女が現在最強なのは事実だった。ここまで強気な彼女に、誰も反論することができなかった。
369名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 01:29
寝よう
370名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 18:06
>>368
フラットレイ?
371名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 23:37
素晴らしい剣の才能に恵まれたベアトリクスは、このように、同時に傲慢な人間でもあった。
彼女は圧倒的な己の強さを鼻にかけ、他人を見下していた。
そして、名門に生まれた彼女は幼き頃からエリート貴族として育てられ、
貧しい者や弱い者をいたわるよりもむしろ自分が優位にあることを自覚するよう教育されていた。
ブラネやガーネットには敬意を払うが、基本的に卑しい身分にある者や
他国の人間などは思いっきり蔑んでいる。
彼女が17年受け続けてきた教育を考えれば、これも仕方のないことだったのかもしれない。
彼女がブルネシアの槍使いを侮辱した後、選手控え室は険悪な空気に包まれた。
当のブルネシア人は流石に大人で、何の反論もせず、再び瞑想に入り始めた。
しかし、他の選手達は殺気に満ちた目で、自分たちをゴミのように考えている、
この思い上がった女将校をにらみつけていた。
そうして数分が経過した。
すると、突然部屋の扉が開き、大会の運営係が中に入ってきた。
彼は手に持ったメモ帳をちらりと見やると、選手達に向かって、
「第一試合が始まります!出場される方は闘技場にお向かい下さい!」
と、同時に二人の選手が立ち上がった。
一人は『トレノの覇者』、もう一人は美しき女剣士、ベアトリクスであった。
372名無しさん@LV2001:2001/05/29(火) 23:48
闘技場の観客席では、いよいよ第一試合が始まるとあって観衆は熱狂していた。
「いよいよだなっ!第一試合は早速ベアトリクスだぜ!!」
「おお。またあの美しい技の数々が見れると思うと、ワクワクしてくるぜ。」
「ベアトリクス自身、メチャメチャ可愛いしよ。萌えるよな。性格は悪いらしいけど」
「性格なんざ、どうでもいいんだよっ。どうせ一生喋ることもないんだからっ。
 んで、相手は誰よ?」
「名前は聞いたことない。トレノの覇者っていうあだ名らしいけど・・・・・・。」
「あーあ、ダメだな、そんなハッタリ野郎じゃ。あっという間にケリがついちまいそうだ。
 チクショウ。」
「けど、パンフレットによれば、この覇者もかなり強いみたいだぞ。
 トレノの武芸大会じゃ4年連続優勝だって。」
「フーン、んじゃひょっとしたら1分位はもつかもな。
 まあ、トレノとアレクサンドリアじゃレベルが違うからベアの敵じゃあねえけどな。」
「お、いよいよ出てきたぞ、ベアトリクスーーーーーー!!!!!!」
二人が闘技場に姿を現すと観衆達は一斉に歓声を上げた。
「ベアトリクス!ベアトリクス!ベアトリクス!」
と、ベアトリクスコールも再びわき起こる。
当のベアトリクスはそんな応援などにはまったく応えようともせず、
ただ美しい髪を手でかき上げながら、退屈そうに試合開始の合図を待っていた。
373名無しさん@LV2001:2001/05/30(水) 00:07
一方、『トレノの覇者』の方は応援が総てベアトリクスにされているのが面白くない。
勿論ここはアレクサンドリアだからベアトリクスに絶大な人気があるのは分かっているが、
先ほどの騒動の後なので、余計にむかついていた。
(こいつら・・・・・この女の性格をわかっているのか・・・・・・・・・・・・・?)
などと心の中で思いつつ、試合が始まったら先ほどの復讐の念を怒りのパワーに変えて
ベアトリクスにぶつけてやろうと息巻いていた。
二人が闘技場の中央に向かって歩き出し、所定の位置に付くと、観衆は息をのんだ。
これから試合が始まるのだ。
覇王はすでに剣に手をかけ、闘志のこもった目で敵をにらみつけている。
ベアトリクスは、まったく余裕をかまし、相変わらず髪をかき上げている。
・・・・・数秒の間の後、試合の開始を知らせる一発の銃声が轟く。
「行くぞおっ、ベアトリクスっ!!さっきの借りをっっ!!!」
と覇王が足を踏み出そうとした瞬間、彼の目の前に一筋の閃光がきらめく。
「な、なんだっ!!!」
次の瞬間、ベアトリクスは文字通り上から、切り落とされ、
地面に転がった覇王の頭を見下ろし、冷酷に一言、
ベアトリクス「虫けらが・・・・・・・・・・・・・・・・」
覇王は、薄れ行く意識の中、背を向けて闘技場から立ち去ろうとしている
ベアトリクスの後ろ姿を眺めながらやっと自分が負けたことに気が付いた。
そして情け容赦なく殺されたことも。
彼は自分の力を過信しすぎたことを悔やんだが・・・・・いまさら遅かった。
374名無しさん@LV2001:2001/05/30(水) 00:34
一方、観客席はもの凄い歓声に包まれていた。
やはりベアトリクスは強かった!!
わずか1秒!いや、もっと短かったかもしれない。
彼女の腕前は少しも衰えておらず、いやそれどころか更に強くなっていた!
さすがは無敵の天才剣士!
今回も優勝は確実だ!
誰もがそう確信した。
そして。
このあとも1回戦の試合が続けられた。
ベアトリクス戦ほどではないが、まあまあ観客達も楽しんでいた。
順調に試合が消化され、そして最後の1回戦が始まり、
ブルネシアの槍使いと「リンドブルムの怪物」が闘技場に姿を現した。
「リンドブルムの怪物」はベアトリクスがいなければ
間違いなく優勝候補として名が挙げられていたであろう人物だった。
リンドブルム一の大斧使いで、その50人斬りはもはや伝説、
その勇名は遠くアレクサンドリアまで鳴り響いていた。
この男とベアトリクスの戦いは、この御前試合の目玉ともいえるカードだった。
その試合が始まろうとしていた頃、ベアトリクスは控え室で相変わらず余裕をかましていた。
『トレノの覇者』が瞬殺されたのを目撃している他の参加者達の中には、
もしベアトリクスと当たった際に手加減してもらおうと、媚びを売っている奴もいる。
「ベアトリクスさん、や、やはりあなたはお強いですねぇ・・・・・」
「お疲れですか?あの、肩でももみましょうか?」
だが彼女は、そんな彼らには一瞥もくれず、完全に無視しまくっていた。
375名無しさん@LV2001:2001/05/30(水) 22:19
うわあああっ
書いてて全然つまらねぇっ!
376名無しさん@LV2001:2001/06/01(金) 11:39
>>375
まぁそう自虐しなさんな。

ベアたんって呼んでる観客ワラタ
377名無しさん@LV2001:2001/06/05(火) 01:36
てゆーか、ミルウーダでやめておきゃよかったのに(藁
378名無しさん@LV2001:2001/06/07(木) 05:51


   ∧ ∧
   (゚Д゚,,) コソーリ
  / ⊃/⊃
  し'^J
379名無しさん@LV2001:2001/06/07(木) 23:26
ワンパターンでも、拷問やってた頃の方が面白かったよ。
380名無しさん@LV2001
いやこれから拷問をやろうとしたんだわ
散々持ち上げて置いてさー
でもダメダメ
ベアト編書いていてクソツマランもん。
読んでおもろいわけがない
だから投げだしー