FINAL FANTASY 8@`5

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1魁!名無しさん
 大きな切り傷から血を流し、ベッドの上で倒れている黒髪の少女
「……お、お、おまおまお前が悪いんだぞ。
……こんな時にまでサイファーの話しやがって。」
 うろたえている男は裸で、銃のような剣のような物を手にしていた
(………こ、こ、この死体どうしよう。
……そうだ、訓練場に棄てておけばモンスターが食べるかも…)
 そう思った彼はその肉塊を背負い急いで訓練場に向かった。
(……ちょうど半年前にもこうやって背負って歩いたな……)
そんなことを考えているうちに、彼は訓練場に着いた。
「…ココら辺でいいか。」
 彼は独り言を言いながら背負っていた肉塊を茂みに無造作に棄てた。
(……そういえば、この先に生徒が密会する場所があったな。)
彼がそんなことを考えている時
 「あら、何してるの?こんな所で会うなんて久しぶりね」
(……まずいな、見つかったらどうしよう…)
 彼はとっさに思い浮かんだ作戦を実行した。
「キスティ、話がある、行かないか、あの場所に。」
「あらどうしたの、そんなまじめなかおして……、良いわよ、行きましょうかスコール」

 彼の名はスコール。恋人リノアを殺したてホヤホヤの生徒会長だ。
21 :2000/10/20(金) 03:17
後は任せた。
3名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 03:21
おい、あんた面白いからがんばれよ!
4名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 03:22
じゃあさげ
5名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 03:23
暇だったから続き書いてあげたよ。

セルフィ「あっ、アンジェロ。こんな所でなにやってるの?
 ん〜?ああ、食事中だったのね。それにしても豪華な食事ね。
 邪魔しちゃ悪いから、じゃあね」
セルフィはアンジェロに手を振ると、ガーデンの方に向かった。
アンジェロは、ひたすら肉片のような物にかじり付いていた。

「スコール、話ってなに?」
「いや、キスティ、じ、実はさ……」
(アンジェロ、うまくやってくれよ…)


6名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 03:50
面白い。あげ
7名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 03:51
面白いのは認めるから下げてやってくれ。
8名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 04:42
「オハロー」
(……え、え、えうっそマジ?なんで????)
「なんちゃって、あの子の真似」
 (ホッ)
「なんだよ、驚かすなよキスティ校長。てっきり、リ……」
「何?似てた?」
「嫌、何でも無い」
(…危なかった…、危うく…)
「それにしてもスコールから誘われるとは、思ってもみなかったわ。」
 キスティスの部屋のベッドにいる二人。
「あの子はどうしたの?逃げられちゃった?」
(…死んだ)「嫌、お互いさめただけさ。気がついたらキスティのことばかり考えてたんだ。」
「ふふ、本当?」
(…校長を手なずけておけば後が安心だ…)
「ホントさ」(……嘘に決まってんだろババア。)

   −昨夜、例の密会場で−
「キスティ」(……さて、どうしたもんか)
「何?」
「あ、あ、あの、さ、俺あんたが……す、す、き 好きみたいだ。」
「何冗談言ってるのよ、あの子に言っちゃうわよ?」
(…後人押しダナ)「違う、…冗談じゃない…んだ。」
「とりあえず部屋に戻りましょうか。送るわよ。」
「イ、い、嫌 お、れが送るよ」
(……ヤヴァイ、俺の部屋は今はマズイ…)
「わかったわ。じゃ、いきましょか。」

   −1時間後、キスティスの部屋−
「はア、ハあ、はふー」
「モー駄目、いくわーー」
   −同時刻、キスティスの部屋のドアの隙間−
(何てこったイ、こりゃスキャンダラスでエキサイトだぜ。あの野郎、キスティスまで食ってやがる。)
 文句を言いつつもゼルは自分のイチモツをマッハの速さで擦っていた。
9名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 04:45
リノアは復活無しきぼーん
せっかくだからゼルの握手とか本編未消化な所を補完しては?
サイファーもちゃんとした見せ場アリで
10名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 04:56
結局エロ方向か
11名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 05:19
「あら?どうしたのこれ・・・」
キスティスがスコールの胸元を指差す。
「えっ?・・・!!」
スコールの首にはライオンのアクセサリーがぶら下がっていた。
そのシルバーのライオンが赤い血で染まっていたのだ。
「い、いや、コレは訓練中に怪我して・・・」
スコールが慌てて後ろを向く。
「!! スコール!それは・・・」
キスティスがスコールの背中を指差す。
「えっ?えっ?」
スコールは自分の背中を部屋にあった鏡で見た。
「!!」
スコールの背中には真っ赤な血で天使の羽が描かれていた。
そう、リノアが着ていた服に描かれていたあの天使の羽のように。
キスティスがあとずさる。
「な、なんなのよ、それ!?」
(あああああの女っっっ!!!!!)
そして、キスティスの頭に、スコールがリノアの腹をえぐる情景が
鮮明に浮かび上がる。それはあの世からのリノアのメッセージだったのだろうか。
「あ、あ、あなた・・・まさか・・・・リ、リノアをころ・・・」
「! キ、キスティス、お、お前・・・」
(ここここここれが、魔女の呪いだというのかっっ?????)
気がつくと、スコールの両手はキスティスの白い首を締め上げていた。
12名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 05:19
エロ抜きで
13名無しさん :2000/10/20(金) 05:48
続ききぼんぬ
14俺は教えて君主 :2000/10/20(金) 11:24
なんかこのスレまじで大恐怖なんですけど・・・。
15名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 12:48
期待あげ
16名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 13:46
「ギャッ!!ギャワワワ――ンッッ!!!」
リノアの肉を貪り食っていたアンジェロの身体が
突如謎の炎に包まれる。一瞬にして灰塵の塊と化したアンジェロ。
そして、そこに謎の声が・・・
「愚か者め、この肉は貴様如き犬畜生が食らって良いものではない。」
食いちぎられ内臓がモロに露出したリノアの屍を前に、何時の間にか
立ち尽くしてる謎の男。彼の口から紫色の気体が放出され、リノアの死体を
覆い尽くす。
「蘇――れぇぇゾンビィィィブレェェス」
17名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 14:25
  しかしリノアは蘇る気配は無かった
18名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 14:30
今タイトルの意味がわかったっ
19名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 14:32
「やっちまったぜ」
スコールはキスティスの死体を袋に詰め、アンジェロにまた処理して
もらおうと考えていた。
「アンジェロ、食べてくれるかな……」
キスティスの入った袋を担いで、アンジェロの元へ向かった。
「あっ、スコール!」
一人の女性が手を振りこっちに向かってくる。
(セルフィだ……まずい)
「そんな大きな荷物持ってどうしたの?」
「あ、いや、その……俺、ゴミ当番なんだ」
(早くあっちいけよ)
「そうなの、じゃあスコールあたしも手伝ってあげるよ。一人じゃ重そうだし」
「いいよ……俺一人で大丈夫だ」
「照れないの、照れないの」
セルフィは強引に袋に触れる。
「ん?何かこのゴミ生暖かいよ?」
そして、セルフィは袋を開けようとした。
「や、やめろッ!」
俺は、袋を引っ張った。
しかし、強く引っ張りすぎたためか、袋が裂けてしまった。
……ドサッ
中身が転がり落ちる。
「ス、スコール、こ、こ、こ、これ!?」
その瞬間、俺は無意識のうちにガンブレードで
セルフィの心臓を貫いていた。
「スコール……痛い……よ…」
(よかった、誰も見てない)
彼女が息絶えたのを確認すると、再びスコールは、自室に戻った。
二つの死体を抱えて。
20名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 14:39
これ以上殺したら話進まなくなっちゃうよ。2人死んだ当たりで十分
21名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 14:48
リアルすぎて怖い。おもろい。
22名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 17:02
「まもむめも、…フルケアーー」
 力を振り絞りスロットフルケアを放つセルフィ。
「…あの野郎、ワイになんてこと。あー痛かった。」
 横に横たわる友人の死体をながめるセルフィ。
「何があったんや、アイツ。」
 (とりあえず@`情報収集やな、ゼルあたりが良いか…)

 −イデアの家−
「美味しいお茶ですな」
「ありがとうございます。」
 自分達の作った学校で起きている事など知りもしないイデアとシドだった。

 −とある場所−
「我、サイファー、好」(…うわ、言っちゃた)


「…悪い……俺は…お前の想いには答えられん。」

「何故?返答、要求」
「……あいつが忘れられないんだ。」
「黒髪女、浮気者、嫌、何故?」

 未だにリノアを忘れられないこの男の名はサイファー、アルマシ−。
23名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/20(金) 17:43
ネタはいいけどレスつけるのが難しすぎる
24名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 18:00
風神萌え〜(*´ー`)ノ
25名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 19:19
荒れ許みたいに荒れんように進んで欲しい。
26名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 21:27
誰かネタを供給してよ、それに会わせて書くよ
27名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 21:56
風神もっとやれ
28参加 :2000/10/20(金) 22:23
−バラムガーデンのトイレ−

「チキショウ・・・・」
そこにはブツブツと文句を言いながら汚れた便器を掃除する女の姿があった。
頭に手ぬぐいを巻いた彼女の姿はまさに掃除のオバハン。
文句を言いながら今日もいつのもように洗剤を便器にかけ、必死にモップでこすっていた。
「オバハン、きっちり便器磨いとけよ!」
「んだよ、うぜえな!ここビチョビチョじゃねえか!
 しっかり床をふいとかんかい!」
「す・・すんません・・・」
情けない声を出してかつての教え子に謝りまくるシュウであった。
生徒が用を足して出ていってしまうと彼女はモップを投げ出してタバコに火をつけた。
「チキショウ、キスティスのやつ・・・」
ある事件がきっかけでキスティスといさかいを起こし、彼女の卑劣な奸計によってトイレ掃除係に
身を落とされたシュウは、今日もひとりごちるのだった。
29名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 22:41
おもしろいぞ。つづきかけやー
30名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 23:01
ミステリ版にリンクでも貼ってみる?
31名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 23:03
そうしてみて。>30
すまん。他力本願で。
32名無しさん@LV3 :2000/10/20(金) 23:12
これおもろい。折角だ、上げておこう。
33名無しさん@お腹いっぱい :2000/10/20(金) 23:37
リアルage
34名無しさん@お腹いっぱい725 :2000/10/21(土) 00:12
オメガウエポンどうやって倒した?
俺は英雄のクスリを
瀕死状態のスコールに飲ませて連続剣で倒した。
もっと楽な方法ある?
35名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 00:16
っていうか、アレイズで生き返るってのは無し?
36名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 00:17
アレイズは戦闘不能から回復する魔法であって、
死者を蘇らせる魔法じゃないよ。
37名無しさん@お腹いっぱい725 :2000/10/21(土) 00:19
メギドフレイムはマジカンベン。
38名無しさん@お腹いっぱい725 :2000/10/21(土) 00:20
俺全員LV99、HP9999で
まともに戦ったが勝てなかった。>34
39名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 00:29
>34
ジエンド。戦闘開始数分後。
ネタじゃなくマジだ。後ろで見てた友達に文句言われた。
40名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/21(土) 00:54
「何故、サイファー我拒否!?黒髪女、浮気者!!
 彼女最初サイファー好!
 ・・・黒髪女、裏切サイファー!彼女現在没頭スコール・・・」
「うるせーな!はっきり言っただろうが!!俺は・・・リノアが忘れられない。
 たとえアイツが奴を愛していてもな・・・
 俺は必ずスコールからリノアを奪う!!」
「・・・サイファー・・・」
風神の瞳が曇った。普段見せる凛々しさなどどこにもない。
サイファーはそんな風神から目をそらしくるっと背を向けた。
「悪いな・・・だが、今ので決心がついた・・・
 今からリノアの元へ向かう」
そう静かに溢すと、サイファーは歩き出した。
「(想いをリノアに伝えるべきだろう・・・リノア・・・どこにいる)」
「止!!」
次の瞬間、サイファーの右腕が強い力で掴まれた。
「風神!!?」
「・・・・・・サイファー到達不可能!我、サイファー止、持続!
 我、奪、貴公・・・!!」
痛いほどの眼差しがサイファーの瞳を捕らえた。
「風神・・・!!」

その頃スコールは自分の部屋で死体を見つめていた。
この死体をどうにかしなければ・・・
しかし彼の胸を息苦しく塞ぐ焦りは、その死体から来るものだけではない。
「なんだ・・・?嫌な予感がする・・・」
ふと部屋の扉のほうを向きかえった。
「・・・誰かがここに来る・・・?」
41名無しさん :2000/10/21(土) 00:54
>39
そりゃ文句も出るな(ワラ
42名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 00:58
アレ許に続く、名スレ誕生の予感がする。
43俺は教えて君主 :2000/10/21(土) 01:01
俺はFF8やったことないんですけど、サイファーってかっこいい人ですね。
風神というのは女のキャラですか?
44名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:01
期待大
45名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:02
アレ許書いてた人たち呼ぼうか?
46名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/21(土) 01:14
最近来てなかったからわかんないんだけど
アレ許ってなんで無いの?
47( ´∀`)さん :2000/10/21(土) 01:16
ザオリク
48名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:16
ていうか、アレ許が長続きしなかったのは強すぎる魔法や技で
飽和状態になったせいでもある。
49名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:18
ドラゴンボールみたいなものか。
50名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:20
リノアが氏んだってことは、既にリノアは魔女じゃないってことだね
51名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:27
  −ガルバディアガーデンにてー
(この頃皆に会ってないな。
あいつらはイチャイチャやってるんだろーなー。
ゼルもちゃっかり女作ってたし……俺だけか……。
………セフィ………会いたいな……)


 アーヴァインは果てしなく蒼い空を見上げていた。
52名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:31
>50
それは多分、伏線に含まれてるんじゃないかな。
氏の寸前に誰かに魔女の能力を託したとか。
今までの展開から行くとセルフィあたり?
53名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:32
シュウをもっと!
もっと出してくれー!!
54名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:35
とりあえず、元ネタの設定をもっと生かした方がグロくならないか?
G.Fの副作用なんか上手く使うといい感じになると思うが。
55名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:43
「グゥワーーー、もおおおやだ。辞める、辞める、ああ辞めてやるさこんな仕事なんて」
「馬鹿なことは言うなお前は大統領なんだぞ。もう少し考えて物言え。」
 褐色の男はワガママを言う大統領をなだめる様にそう言った。
 しかし大統領はすうっと目を細め、脅す様に言う。
「ふん、そんな事言うなら、ピヨピヨ口にするぞ。俺は愛息子の顔を見に行く。いくぞ雷神。」
「待ってくださいよ、だんなーー」
 大統領と言われるこの男、彼こそがラグナ。住み込みで働く雑用係雷神を連れ、世界最速の飛空挺ライトブリンガーに向かって行った。
56名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 01:46
あ、エルオーネが魔女っていうのはナシね。
たしか魔女にはなれなかったと思うから(なんとなくうろ覚え
5740の続き :2000/10/21(土) 02:53
スコールの部屋を訪れたのはサイファーだった。
なんとか風神を振りきってきたようだ。
「スコール・・・今日こそ決着をつけてやるぜ!」
「・・・」
(・・・)
サイファーがスコールの足もとのキスティスに気がついた。
「! お前そりゃあキスティス・・・!し、死んでる・・・!?」」
「・・・」
(サ、サ、サイファー・・・サイファー・・・?)
「どういう事だ、スコール!」
「・・・」
(サイファー・・・ウフフ・・・サイファー・・・)
スコールがサイファーの眼前に左手をかざす。
その指には血に染まったシルバーリング。
「な、何を・・・」
「・・・」
(さようなら・・・サイファー!)
「何!?」
瞬間、サイファーの身体が淡い光を放つ。
5857の続き :2000/10/21(土) 02:56
気がつくとサイファーは見覚えのある部屋に立ち尽くしていた。
「ここは・・・。俺は一体」
部屋の入り口に見覚えのある女性が立っていた。
「あんたは・・・イデア・・・先生・・・。
ここは、あんたの家か」
「久しぶりですねサイファー」
「俺は一体・・・」
「あの瞬間、私の力であなたをここにテレポートさせました」
「そうか・・・。しかし、どういうことなんだ・・・」
「驚かずに聞いてください。
キスティスが、そしてリノアが・・・スコールに殺されました・・・」
「な、なんだと・・・!?リノアが・・・」
「・・・」
「スコール・・・!」
「そして、ここからが重要なこと・・・」
「・・・えっ?」
「私には全てわかってしまった・・・。
リノアの魔女の力を継承したのは・・・スコール」
「!? どういうことだ!?魔女の力は女しか引き継げないはず・・・」
「・・・。リノアのスコールへの異常とも言える執着が、
魔女の概念すら覆すほど強いものだとしたら・・・」
「・・・」
「或いはG.F.の副作用・・・」
「G.F.の副作用って・・・。アレは記憶が無くなるとか、そんなもんだろ?」
「記憶が無くなる・・・。リノアがG.F.の副作用によって魔女の記憶、
すなわち『力の継承は女性のみ』という魔女の根本概念を『忘れてしまった』としたら・・・」
「・・・。な、なんてこった・・・」
「そして、スコールが継承したのは魔女の力だけではありません。
私には感じる。あの子のなかに、リノアの怨念を・・・」
59名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 02:57
−バラムガーデンの生徒用トイレ再び−

「ハート、ハート。わたしはハート・・・」
タバコをふかしながら虚ろな目でブツブツと文句を言い続けているシュウだったが、
何かが水洗トイレの中に落ちる「ボチャン!」という音で我に返った。
慌ててタバコを消して中に入るシュウ。
「しまったっ!洗剤があ」
たった一つしか与えられていない塩素入トイレ用洗剤がトイレの窪みに落ちてしまっている。
水洗とはいえ、適当にしか掃除していないのでやはり汚い。
だが、洗剤をトイレに詰まらせたなどということが上層部に知られたらどんな目に遭わされるかわからない。
彼女は意を決して、水の中に手を入れた。
バラムガーデンのトイレはどういうわけか妙に窪みの部分が深く、なかなか触れることができなかった。
「チキショウ・・・・情けない・・・・・」
彼女は目に涙を浮かべながら必死に手を伸ばす。
その時、彼女の脳裏には、かつての親友キスティスに裏切られ、教官職はもとよりすべてを失うことになった
あの大事件が浮かびあがったのである。
60名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 03:14
>57
面白い。ガンバ!
61名無しさん :2000/10/21(土) 03:23
良いぞ。苦しゅうない
62名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 03:25
おいらの希望
やっぱラストはサイファーとの戦いだよね、オープニングとかけた。
63名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 04:44
(?????……サ、サイファーは何所行ったんだ?……まあ、いい。)
(…そ、そんなことよりセルフィの死体が無い、と、と、と言うことは殺しそこねた?早く見つけて処分しなくては。……イイコトヲオモイツイタ…)


    −バラムガーデン放送室−
「えー、SEEDのみなさん、緊急の用事です。至急会議室に集まって下さい。繰り返します……」
 放送室で一人ほくそえむスコール。

    −バラムガーデン会議室−
「…皆にまず悲しい知らせがある。」
 悲しそうな顔でそう話を切り出すスコール。
「何だよ、早く言ってくれよ会長さん、オレたちゃ腹減ってるんだ」
 例のパンが食べたくて早く食堂へ言って並びたい男は言った
「では、簡潔にはなす。…キスティス校長が殺された。しかも、あのトラビアのセルフィが犯人らしい。」


「何ーーー?殺されたーーー?」
「僕校長のファンだったのに」
「セルフィってあの広末モドキだよな」
「ちげって、あっちがパクリだっちゅうの」
「だっちゅうのは古いっちゅうの」
「あの子とトゥリープ先生って仲良かったよな?」
「俺あのこのファンだったのに」
「よくもキスティスを」
 騒ぐSEED達。ある者は憤慨し、ある者はワイドショ−気分、中にはショックで倒れているのもいるようだ。

(……よし……)
「そこで皆には手分けしてセルフィを探してもらいたい……発見者には2階級昇進を考えている」
(怒り、金、権力……人を動かすにはこれが良い。)


 こんな中、一人複雑な表情のゼルだった。
64名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 05:32
「ええっ??キスティス先生が!!??」スコールの緊急放送を聞いた
ゼルのガールフレンド、三つ編みの図書委員は驚きのあまり
手にしていた図書をバラバラと床に落とす。
「セ、セルフィさんが…??そんなッ!?」
驚愕のあまり絶句し、その場に固まる三つ編みの図書委員。
「ウソ…ウソよ……ウソにきまってる……」
まるでそう自分に言い聞かせる様に繰り返し否定の言葉を反芻する。その時!
「あっ………!!」
不意に、自身の遠目に見覚えのある人物の姿がかすかに視界に入った。
「…あれは……リノア…さん??」
30メートル程先の廊下を、自分に背を向けたまま、よろよろと?歩いている様だ。
三つ編みの図書委員は訝しんだ。遠目に見ても明らかに判る。
(……彼女の様子がどうもおかしい……)
幸い自分の存在には、向こうは気付いている様子はない。
できるだけ足音をたてないように、三つ編みの図書委員は
前方の青い服の少女にゆっくりと近づいていった……
65名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 05:37
その時、物影でその光景を見つめていたものが……
「ふん…邪魔が入った……か。運の悪い娘だ…
……まあ…良い。1人死ぬも2人死ぬも同じ事…
……全ては……予定通り。ふふふふふふ」 
66名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 07:01
http://www18.freeweb.ne.jp/play/lapis0/cgi-bin/oekaki/picture.cgi
このスレに連動したイラストがあるぞ(藁
67名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 09:11
「キスティを殺し、逃走したセルフィ……。
これで犯人が俺だとは誰も思うまい……。
フッ、我ながら完璧なシナリオだ。
…それにしても今日は色々なことが起こって疲れた。
シャワーでも浴びて寝よう」
スコールは自室に戻り、服を脱ぎシャワー室に入った。
「…思えば、キスティまで殺す必要はなかったんだよな。
…まあ、いいか。どうせ俺はもう関係ないな。
ん?何だこれ?」
スコールは、ある異変に気づいた。
「俺……こんなに胸あったっけ?」
彼は気づいてなかった。
魔女の力を継承してしまったことを…。
そしてこれから自分の身に起こる恐怖を…。


68名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 09:16
「それにしてもスコールめ。セルフィを犯人に仕立て上げるとはな…
頭の切れるやつだとは思っていたが…とんだ悪党だな。
ふふふふ…まあ自分も似たようなものだがな」


その後、まるで何かに食いちぎられたような三つ編みの図書委員の
惨殺死体が、ガーデン裏のゴミ焼却炉にて発見された。
69名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 09:25
  /\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  >             \
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|      // ∧ 人      )   \
|    / ////  ) /| /|∧| | ̄\|
\   |\┏━━━━//━∨/┓/  ノ
 /\ |  |   //  /━ |  ///
 \    |__//_/   \//」
 <\_          ゝ  |   違う真犯人は別にいる・・!
     λ          /
    /\.\    ⌒  /   
  /\  \ \__ イ\
     \  .| ̄\  / ̄|\
       \ |  く| ̄|つ |
         |_/ ̄\_|
70名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 12:42
  −イデアの家付近−
「アルテマーー!」
 轟音が鳴り響いた。黒き魔女が究極魔法を放ったのだ。
「イッテー何するんだよ先生、つまんないボケは勘弁だぜ」
 そう言いながらもしっかり避けている男、サイファー。
「あなたには使命があります、スコールを止めるという。しかし今のあなたではそれはかないません。」

 ……渋い顔をするサイファー。
「なるほどな、そういうことか。お手柔らかにな、先生」
 そういって精神を集中させるサイファー。そして片手をイデアに向かいかざした。
「ドロー、ブリザガーーー」
 不思議な光を吸収する吸収し、そして叫ぶ。
「ジャンクション ブリザガ剣」
 彼の持つガンブレードが青白い冷気を帯び出した。そして物凄い勢いで敵に向かって走る。
「そう来るとは、あなた、戦いを忘れていないわね」
 そう言い、彼女は印を刻み出す。
「いでよオーディーン」
 召喚された騎士が、目の前の白き獅子に向かって駆ける。
 しかし、サイファーはかまわず突進し返す。

 真っ二つになった者が一人。

 「………斬鉄剣返し………」
白き獅子は余裕の笑みを漏らした。
71名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 13:59
お・・・おもしろい・・・!
72名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 14:06
同人ものはアレ許だけでたくさんです
73名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 14:20
sageでさげつつやったほうがいいかも。
74名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 14:34
  −風神、雷神ハウス−
(…ふられちゃったな。
サイファー、わかっちゃいたけど、あんなに未練があったなんて。)
「我、悲哀。」
 思わず独り言を口にする風神。
 何もやる気になれない風神。
 目じりに涙が溜まる風神。
 無意識のうちに片目のアイパッチに触れる風神。
(あの頃はよかったな……)
 風神はアイパッチに秘められた思い出を思い出していた。
 風神は泣き笑いをしていた。
75ああっ名無しさまっ :2000/10/21(土) 20:49
風神、雷神は兄弟なのか?
だれか、ウォード出してやれって
76名無しさん@LV3 :2000/10/21(土) 22:34
誰かスコールの続き書いてプリーズ
77名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 01:36
 −バラムガーデンの生徒用トイレ−
 この日もシュウはトイレを掃除していた。
「よう、シュウ。今日も元気に掃除やってるか?」
「に…ニーダ……」
「さて、今日も俺のナニを掃除してもらおうかな」
 そう、彼女は今、ガーデンの1部の生徒達の肉便器になっていたのだ。
「俺のイチモツを味わえるなんて幸せモンだなあ。おい」
 そう言いながら、彼は、肉便器が無ければ一生使うことの無かっただろうと思われるモノを出し、シュウを大便用個室に連れていった。
78名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 01:46
「まずはいつもどーり口で俺のミルクをジャンクションしてくれよ」
 シュウは無言で口に咥えた。
 その瞬間
「ぎゃああああああ」
 ニーダは絶叫した。彼の自慢のナニが無くなっていたのだ。
 シュウはクチャクチャと噛んで、プッと便器に吐き出す。
 そしてこう言った。
「人間の性は悪だ……」
「な、何故だ、こ、こ、こんなことして許され…ぐふう!」
 最後まで言う前に蹴りを入れられるニーダ
「キスティス居ない今、何故お前にへつらう意味がある?」
79名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 01:53
 は、早く切断されたものをもって病院に行くんだっ!
80名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 01:56
 すげえ展開だな、77見たときはパロディだと思ってたのに・・
81名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 02:19
 −スコールの新しい自室−
 コンコンコン。ドアが強めにノックされた。
(…誰だこんな時間に…)
 シャワーから上がったばかりのスコールは居留守をしようとしたがしかし、
 ガチャ、という音と共に友人、ゼルが入ってきた。
「おい入るぞ、話があっって着替え中か、
悪か…っておいなんかおまえその、なんだ、む、む、ね胸が、お女みたいだぞ」

「…ああ、なんか変なんだ、ケダチクの毒でも食らったかな…」
「お、おいちょっとさわ…嫌、何でも無いってそんな事じゃなくて話があるんだ。」
 まじめな顔をしようとしているゼル、そして無表情なスコール。
(まさか…あ、あの事か?で、でもコイツが知っているはず無…聞くだけ聞くか)
「眠いから早く済ませてくれよ」
 自然に振る舞おうと努めるスコール。
「オ、俺、昨日さ、あのさ、その、見ちまったんだ」
(な、な、ナニ?何をミタッテイウノダ?まサか、一部始終?
だとしたらコイツモ処分シナイト…)
 それでも何でも無いように、しかし何時でも処理できる様に後ろ手にガンブレードを持つスコール。
「お前とさ、校長が……や、ヤッてたのを」
82名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 02:33
  −保健室−
「ちくしょう、畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生
畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生、イテ−−−−ヨウ」
 ニーダはコピぺ厨房だった。
 ナニを元の場所に添え、魔法を使う。
「ケアルラケアルラケアルラケアルラケアルラケアルラ
ケアルラケアルラケアルラケアルラケアルラケアルラケアルラ」
 その様は正にコピペ厨房だった。
 しかしそれがつくことは無い。
 彼は切られついでに余分な皮を切りとって剥けチンになろうとしていたのだ
83名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 02:45
面白い…
84名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 03:29
>78
これは軍鶏の1巻だよね
85魁!名無しさん :2000/10/22(日) 04:30
age
86名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 04:52
(なんだ,そっちの方か……)
「それはな,……」
 スコールが何かを言おうとしたとき、誰かが廊下から慌しくスコールの部屋に飛びこんできた。
「大変だ! 三つ編みの図書委員が殺されている!」
「なんだと!」
「なにぃ!」
 ゼルは突拍子もない出来事に状況を把握できないでいた。スコールもまた似たような状況下であった。
(誰が……? 学園で何が起こってる?)
 黙りこくってしまったスコールに、飛びこんできた生徒は苛立つように言い放った。
「とにかく現場まで来てくれ!」
「あ、ああそうだな」
 スコールに遅れた形でゼルもついていった。
87・▼・)/ :2000/10/22(日) 05:10
わくわくわく。どーなるのぉ?
88名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 05:50
彼女が死んで傷ついたゼルをスコールが・・・
なんて展開は止めてね♪
89名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 06:21
ゼル「あっ。なにするんだよ!スコール。オレそっちの気はないって!!」
スコール「落ち込んでるんだろ?俺がなぐさめてやる。実は俺、お前のこと・・・」
ゼル「だめだって!そんな目でみないでくれよ。オレ、変な気分になっちゃうよ。」
90名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 07:15
「スコール、やめてくれよ本当におかしくなっちゃうよ俺!」
「……ゼル」
(どうして、こいつを見るとドキドキするんだろう?)
俺は、ゼルをじっと見つめていた。
もちろん、俺は変な趣味など持ってはいない。……ハズだ。
「スコール!スコールッ!!」
「ゼ、ゼルッ!?」
ゼルに押し倒されてしまった。だが、悪い気はなぜかしない。
「ゼル、もしかしたら俺は……お前のことが……」
「俺もだよ。スコール」
その時だった。
廊下を誰かが通りかかる。
「よぉ、ゼル君!おぉ、こんなところでしちゃうなんて若いっていいねぇ。
 ところでよぉ、俺の愛息子はどこにいるか知ってるかい?」
(ゲッ……親父!?)
俺達の前にラグナが現れた。
「ん?ゼル君………。その女性は……?」
(やばい………!?)
「その女性は………まさか……レイン!?」
(……何ッ!?どういうことだ!?)
ラグナは、無言でマシンガンを取り出し、
そして、銃口をゼルに向けた。
「貴様ァッ、人妻に手を出すとは何事じゃあッ!!」
ゼルは、マシンガンの餌食となった。
「ふぅ〜、助かったなレイン。それにしても生きてたなんて、水くせえぞ。
なんで俺に連絡をくれなかったんだ……」
(俺を母さんと間違えてるのか……?)
スコールは、自分の胸だけでなく髪も伸びてることに気づいた。

91名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 07:19
スコールのティムポもいずれ無くなるのかな?
92名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 08:39
面白いage
93名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 12:58
 ゼルは馬鹿なラグナを尻目にケアルガとヘイストをかけていた。
94名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 13:05
やおいは喜んでるのかな
95名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 13:17
「今度は俺から攻めさせてもらうぜ、見てな!」
 そう言ってイデア同様印を刻み出すサイファー。
「GFラムゥ!イフリート!シヴァ!タイタン!」
 サイファーによって呼び出されたGF達が一斉に各々の力を放出する。
「サイファー!一度にそんなにGFを呼び出したら!」
「黙りな。俺を甘く見るな!」
 イデアの忠告を無視してGFの魔力が乱舞する中、さらにGFを呼び出しつつ突進するサイファー。
「これを見て驚くなよGFエクスデ!!…」
 突如、がくんと膝を曲げるサイファー。
「やはりあなたの悪い所は血が上ってやりすぎることね。」
 ゆっくりと近づくイデア。
 それを見るサイファー。
「甘い!!くらえ!エンドオブハート!!」
96名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 13:33
セルフィ出して。関西弁ヴァージョン。
97無名選手@投げたらアカん! :2000/10/22(日) 13:56
−ガーデン地下−

かつてスコール達にいやっつうほどタコ殴りにされた彼は性懲りもなく復権を目論んでいた。
マスターノーグはその巨体をうねらせ、傍らに侍る教師ジョーカーに言った。
「グググ・・・今日バ何トイウ素敵ナ日ナノダ。
 オ前バ伝エタソノ情報ガ真実ダトスレバ、ワシガコノ学園ノ実権ヲ取リ戻ス日モ遠クナイ」
ジョーカーは小賢しくそれに答えた。
「仰るとおりです、マスター。
 あなた様の莫大な財産は誰にとってもまだまだ魅力的なものに違いありませぬ。
 キスティスが死んだとあれば!殺ったという噂のセルフィはいかがいたしますか?」
「ホウッテオケ・・・シバラク混乱ガヅヅイタ方ガ良イ・・・。
 我々ハコノ機会ニヤルベキコトハタクサンアル。
 トリアエズ数少ナイマスター派ノ結集ヲ図ル。
 ジョーカー、ダイヤノ二人ヲ呼ベ」
ジョーカーは無言でうなずき、ノーグの前に跪いた。
そしていつの間にか、彼の姿はその場から消えていた。
98名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 14:01
サスペンスミステリモノなのか、空想外伝モノなのかどっち方向で進んでるの??
まあごっちゃでも面白いが。
99名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 14:21
−ガーデン地下−

しばらくしてダイヤの二人がジョーカーとともにエレベータに乗って降りてくる。
彼女ら二人も現在はSeeDである。
「なんなのよ、一体急に呼び出して!」
「そうよ、新入生の女の子をナンパしていたとこなのにさ!」
ふてぶてしい態度の二人。
「貴様ラ、少シハ協力シナイガッ!
 誰ノオカゲデSeeDニナレダド思ッテイル?」
「分かっているわよ、あんたの金で教官達を買収したからでしょ?」
「だから一応マスター派になってやってんじゃないの。
 あら、ジョーカー久しぶり。あんたも大変ねえ」
「・・・マアイイ。今バコンナ奴ラデモ戦力ハ欲ジイ。
 ヨク聞ケ、ダイヤ。貴様ラハ今ガラマスター派ノ残リト新入生ドモヲ集メテ
 クーデターノ準備ヲシテオケ。学園ノモンスターモ放ス準備モヤルノダ」
「またやんの?相変わらず脳性麻痺な奴ねえ。今はそんな時代じゃないのに」
「そうよ。みんな完全に堕落してセックスと麻薬にしか興味がないってのに」
「イイガラヤレ!クーデターガ成功ジダラ貴様ラニ100万ギルズヅやる」
金をもらえると聞いて0.1秒で姿を消した最近麻薬代に事欠いているダイヤ達であった。
100名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 16:14
マスターノーグなんて忘れてたよ。

数行の短いので参加するのもOK?
101名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 16:22
おもろい〜
102名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 16:30
−ガーデン案内パネル前−
そこではダイヤの二人がでっかい声で密談していた。
「でもさあ、やっぱり今時クーデターなんて無理じゃないの?みんな面倒くさがるよ、きっと」
「バカね、そこはそれよ、お金で動かしゃいいのよ、100万ギルももらえるんだから!」
「なるほど!」
「そうね、一人当たり2000ギルくらいでいいんじゃない?
 馬鹿な奴らなら1000ギルで大喜びするやつもいると思うし。
 合計10万ギルもあれば生徒の半分は味方につくわよ。みんなお金大好きだしさ」
「そうしたら、ぷぷっ、90万ギルがあたし達のものってわけ?」
「甘いわよ、残りの10万もあとでカードで巻き上げて取り返すのよ!ぷぷっ」
「さすが、この悪党!100万あれば、もっと気持ちよくなるクスリ買えるね!」
「そうよ、エスタ製の純度の高いやつ、いっぱい買おうね!」
眼を輝かせる二人であった。
103名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 16:52
スゲー学校だな(藁
104名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 16:53
−ガーデン2階−
ダイヤの二人はやっとのことで一人の生徒のクーデター参加の確約を取り付けることができたが、
その表情は浮かなかった。
「クソ・・・2万ギルもとられちゃった」
「どういうことよ、みんな2000ギルで動くんじゃなかったの?」
「セルフィ探しの方の褒賞が2階級特進っていってたから、ちょっときつかったみたい
 みんなそっちの方に興味がいってるから・・・・」
「しかも現金で!大丈夫でしょうね、一応あたしがお金だしとくけど、取り戻せるんでしょうね?」
「大丈夫だって・・・さっきのは人望あるやつだからちょっとお金がかかるのも計算のうちよ・・・。
 でも10万じゃすまない気がしてきた・・・」
「冗談じゃないわよ、あんたのアイデアでしょーが!
 失敗したらあんた、責任とってよ!?」
「は?ノーグの条件に眼を輝かしたのはあんたもじゃないの?
 人に責任なすりつけてるんじゃないわよ!」
早速仲間割れの二人であった。
105名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 17:15
−ガーデン2階−
激しい言い争いを繰り広げているダイヤ達の前に一人の男が現れた。
「お嬢さん達〜。ケンカはいけないよ〜」
男のいる方向に眼を向ける二人。
「なによ、バカのアーヴァインないの!あんたに構ってるヒマはないのよ!」
「さっさと逝けっての、このハッタリ野郎!」
罵られても表情を変えず、妙な物腰で二人に近づくアーヴァイン。
「うーん、酷い言い様だねえ。せっかくこの僕が君達に協力してあげようと思ってるのに。
 マスター派になる仲間を探してるんだろう?」
思いもよらぬアーヴァインの言葉に表情を変えたのはダイヤ達の方だった。
「な、なんであんたがそれを知ってるの?」
「あんなにでっかい声でしゃべってればね。僕が集めてきてあげるよ。
 学園中の女の子達に人気のある僕がすぐさ。たった10万ギルでね」
顔を見合わせ、しばらく考え込むダイヤ。
(・・・確かにこいつ、新入生食ったりしてるから顔広いから・・・)
(10万ギルでやってくれるってんなら頼もうか。あんた今お金いくらもってんの?)
(さっきのに2万払ったからあと8万。よし・・・)
「アーヴァイン、じゃあお願いするわ。ここに8万あるからこれでお願い。
 残りの2万はあとでってことで・・・・」
「でもホントにできるんでしょうね?」
「大丈夫だよ。んじゃ早速行って来るよ〜」
金をわしづかみにするといきなり走り去ってしまったあからさまに怪しい軟派男であった。
106名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 17:24
おいおいゲーム本編より面白いぞ!
107スコール編続き。 :2000/10/22(日) 17:59
長く伸びた自身の髪に、さすがのスコールもとまどいを隠せない。
「(なんだ!?どういうことなんだ!!?この胸・・・髪・・・)」
「レイン・・・」
スコールは頭の中に悶々と立ち込める妙な嫌悪感に顔を歪ませたまま
父ラグナの甘い声に振り返った。
「父さ・・・いや、ラグナ・・・」
「レインなんだろ!?死んでなかったんだな!
 なんてことだ!!そんなことにも気付かず墓参りをしていた俺・・・
 許してくれ、レイン!!」
一気にしゃべりつくすと、女性化しているスコールを息子とも思わず抱きすくめる。
「・・・!!」
「レイン・・・」
「(どうすればいいんだ!!?俺は・・・何者なんだ!!?)」
白く遠くなりかけた意識を自力で引き戻す。
「(くそ・・・とにかく親父をどうにかしないと!!
  しかし、さすがに殺せないよな・・・実の父を・・・)」

ジツノチチ・・・

「・・・・・・」
スコールの身体がビクッと震えた。
ジツノチチオヤ・・・ダッテ?
「・・・・・・ククク・・・」
「・・・レイン!?」
怪しげな笑い声に体を引き離し、その顔を曇らすラグナ。そこで初めて自分の
抱きしめていた女の顔を見つめ、違和感に気付く。
「レイン・・・じゃない・・・?
 お前は・・・・・・その瞳は・・・スコール!!?」
「クッ、実ノ父親ダッテ・・・?」
ますますスコールの胸は膨らみ、黒い髪は伸びる。ラグナを突き放すと、
すぐ後ろに無造作に放置されていたガンブレードに手を伸ばす。
「其レガ何ダッテイウンダ・・・?」
妙な美しさを湛えた女性と化しているスコール。
本人も、そして目の前の父ラグナも気付いているわけがなかった。
彼が本格的に魔女化し始めていることなど・・・

108↑で書ききれなかった続き :2000/10/22(日) 18:00
「スコール・・・!!」
ラグナはマシンガンを構えることも忘れその場にへたりこんだ。
「(殺される・・・!!)」
ガンブレードが光る。
しかしそれは振りかざされたまま静止し、そのかわり強いキックがラグナの
みぞおちに叩き込まれた。
「うっ・・・」
ラグナを見下ろし冷ややかな笑みを浮かべる。
その眼差しを正面に向け直すと、ガンブレードを握り締めたまま魔女スコールは
暗いガーデンへと駆け出した。
寮の明かりは何もなかったかのようについたまま・・・
その明かりのなかでラグナだけが痛みに顔を歪ませていた・・・
109名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 18:07
ダイヤ達とアーヴァインのやり取りを物影から
じっと見つめているものがいた。
「…マスターノーグだと??…ち…予定外な事だ。
いらぬ邪魔だてが入ったか…。…………………
まあいい。もとから決められたシナリオなんて存在しない。
事は柔軟に、臨機応変に対処してゆかねばなるまい…。
……………決して逃がさない。
「奴」を待ちうけるものは勿論……最悪の「死」だ。」


110アル厨房 :2000/10/22(日) 18:13
あげ
111アル厨房 :2000/10/22(日) 18:18
アレ許のスレってどこですか?
112アル厨房 :2000/10/22(日) 18:25
アレ許のスレってどこですか?
113名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 18:44
−ガーデン2階教室前−
アーヴァインが去り、大きな不安を胸にしたダイヤ達であったが、
もはや彼女たちは信じるしかなかった。
その時、片割れが苦悶の表情をあらわにする。
「ぐぐっ・・・・」
「ど、どうしたの!?」
「ま、麻薬が切れてきたみたい・・・。あんた今持ってない?」
「持ってないよ。今日の朝に二人で回し打ったのでなくなっちゃったじゃない?
 あんたこそ確かまだ持ってたでしょう?」
「うう・・ちょっとお金が足りなかったんでバラムのジャンク屋に売っちゃったのよ・・・」
「マジで!?何考えてんのよ?全部売っちゃうなんて!」
「ゴメン・・・ちょ、ちょっとアーヴァインに言って1万ほど返してもらいましょう・・・・
 それで、低質のやつならジャンク屋で1週間分は手に入るから・・・・。
 わ、わりーけど、あたし教室で休んでいるから行ってきてくれない?」
「もう!仕方ないわね!ちょっと待ってなさい」
そう言うなり、ダイヤの片割れは走り出した。
(冗談じゃないわ!あいつなんかどうなってもいいけど、あたしだってあと数時間でクスリが
切れるっていうのに!どこ行ったのよ、アーヴァインは!!)
114名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 19:05
−2時間後ガーデン2階教室−
真っ青な顔をしてうつぶせているダイヤの片割れ。
教室には他に数人の生徒がだべっているが、誰も「大丈夫?」なんて声をかけたりしない。
麻薬切れの金欠SeeDがガーデンでぶっ倒れているなんていう風景は珍しくも何ともないからだ。
ダイヤのもう一方が駆け込んでくる。
「ちょっと、アーヴァインどこにもいないわよ!」
「う・・・うそ?」
「嘘じゃないってぇの!あの詐欺師、金を持ってトンズラしやがったんだ!」
「うう・・・そんな・・・あたしのお金・・・・」
「どーするのよ!?大体、あんたが簡単に現金を渡しちゃうから・・・・!」
「・・・わかった・・・それはもういいから何とかしましょう・・・
 誰かお金を貸してくれる人いないかな?ノーグとかジョーカーとか・・・」
「ムリムリ!いくら何でもそこまで甘くないわ。
 っつうか、あんたとのコンビもこれでおしまいだっての!
 あたし3000だけお手持ちあるからそれでとりあえずしのぐわ」
「ちょっと待ってよ・・・!あたし10万も出して、全部なくなって、
 こんな状況だっていうのにそれを見捨てるっていうの!?それでも友達・・・?」
「知らないっての!友達って言やあ、あの仲のよかった3人組いたけど、
 男の取り合いで2人がバラムのガススタにつるされていたそうよ?
 一番おとなしかった娘が殺ったんだって。ま、どうでもいいけどね!」
そう言うなり走り去って行く片割れを遠目で見つつ、
禁断症状に苦しむ彼女の脳裏には殺意の二文字が浮かんだという。
115名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 19:44
オモシローイ!スコールをだせー
116名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 20:22
−ガーデン2階教室−
いつの間にか教室は彼女を一人残して誰もいなくなっていた。
孤独の中で症状に苦しむ彼女。
この苦しさには波がある。あと数分耐えればとりあえずは楽な期間が来る。
そしてそのあとにまた苦痛の波が来て、楽な期間が・・・・
そして・・・そのあとには、最後には、いったい何があるのだろう?
一体あたしが何をしたというのだろう?
ガーデンネットワークでヒッキーと罵倒されたのに怒って連続投稿して鯖落ちさせたから?
(あれは楽しかったなあ。毎日鯖オチするんであいつら右往左往。ざまあみろってかんじ・・・)
麻薬を買うお金が欲しくって片割れとつるんで小等部のガキをさらって身代金をせしめたから?
(そういえばあのガキ井戸に隠したまま忘れていたわね・・・最近姿見ないけど死んだかな?)
ジャンク屋強盗?(失敗)なりすまし?(成功)ガルバディア国営バスジャック?(断念)
・・・・こんなことくらいであたしがこんな目に遭わされることはないわ!
そうだ、この前、食堂の鍵をコピーしたんだっけ?
あそこになら少しくらい現金があるかもしれない。忍び込もう・・・・。

苦痛が少し収まり、彼女は、ゆっくりと身を起こした。
117名無しさん@LV2 :2000/10/22(日) 20:36
サイファーのとこだけ妙にまともですねぇ…。
118名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 20:58
スコールをだせぇーーーー
119魁!名無しさん :2000/10/22(日) 21:06
www2g.biglobe.ne.jp/~takahara/doramenu02.htm
120名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 21:09
>117
確かに。
121名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 21:22
この適当さがおもろい。
122名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 21:46
おもしろいよー
なんでガーデンがこんなになったのかも気になるねぇ
123名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 21:59
今何人くらいで書いてるのかな?
124名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 22:12
なんだか早くもストーリーが混乱状況になってきたな。
125名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 22:13

小説は小説板があるのでそちらでお願いします。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
126名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 22:17
>123
4人ぐらいか?
一つのストーリーは一人で書いてるのかな?
127名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 22:38
コピペばっかりだね
128名無しさん@LV3 :2000/10/22(日) 23:52
−ガーデン食堂−
すでに営業時間が過ぎ、人気のなくなったガーデン食堂のレジを開けようとしている女が一人。
数分間格闘し、やっとのことで開けた彼女は呆然とした。
「一ギルもない・・・・・」
あまりにものショックで床に崩れ落ちるダイヤ。その時、うしろに気配を感じた彼女は慌てて振り返った。
「誰!?」
そこに立っていたのは、裏切ってジャンク屋に向かったはずのもう一人のダイヤだった。
「あ・・・あんた、なんでこんなとこにいるの?」
「ない・・ないのよ、あたしの3000ギルが・・・・。
 確かに引き出しに入れといたはずなのに・・・」
「え?手持ちってあれのことだったの?あれなら今朝、使っちゃったよ。良い薬が見つかったんで」
「ひどい・・・。あたしに黙って使うなんて・・・。
 どうするのよ!?あたしももうそろそろクスリが切れてきそうなのに・・・・」
「それは、お互い様よ。さっきはいきなり裏切ってくれたくせにどっちが酷いのよ。
 いっとくけど、ここのレジもからっぽよ?」
「うう・・・それを当てにしてきたのに・・・どうしよう?」
「あんた、売りやってんでしょ?教官相手に。やりゃいいじゃない?」
「ひどい・・・ってやってるけど。でもあいつら最近払いが悪いのよ。
 即金は多分無理」
「チキショウ。ノーグのおかげでこんなことに・・・。アーヴァインも許せない。
 善良で正直な模範的生徒のあたし達をこんな目に遭わせて・・・」
「そうだ、今からガーデンネットワークをのぞいて見ようよ。
 あれ、時々楽なバイトの情報(主に売り)が出てるからさ」
二人はいつものようにすぐに仲直りし、再び教室へと向かった。
129名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:05
面白age
130名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:11
−ガーデン2階教室−
ダイヤの二人は教室に配備されているパソコンを立ち上げ、ガーデンネットワークにつないだ。
「ええと・・・良かった。閉鎖されていない!最近よく荒れるからすぐ閉鎖されるんだよね」
「あんたが軽い気持ちでサーバー飛ばしたりするからでしょうが!」
「だってあたしのこと厨房呼ばわりするのですもの。腹立つじゃん」
「まあいいわ・・・ええと・・・相変わらず荒れてるね・・・」
「このアルマシーってやつ、サイファーなのバレバレだけど叩かれまくってるよね。
 でも懲りずにコテハンで書き込んでる。えらいなあ。うわあこれなに?
 すごいコピペ荒らしだよ。これ一人でやってるのかな?」
「多分ね。肝心な情報は・・・ないなあ。なんか校長殺しに関するネタばっかし。
 でもほとんど憶測ばっかり。
 なになに?セルフィは真犯人ではないって?犯人は別にいる?何を根拠に。
 うわあ、またコピペの荒らしだあ。誰がやってんだろう?」
「ひどいね。いきなり小説書き出しているやつもいるし、なんかまとまりないなあ。
 今度は風神?こいつマジレスばっかなんだけど、読みにくいんだよね。
 っていうか、読む気しないって。ええとこのリンクなんだろう?
 『金欠のあなたにピッタリのバイト教えます!時給1000ギル』だって!」
「ちょ、ちょっと、それってひょっとして・・・」
「う・・・うわああ!!!なにこれ!!!ウインドウがどんどん開いていく!
 止まらないよ〜!!!メカがあ!」
「なにしてんのよ!メカは古いっての!ブラクラじゃないの!強制終了しなよ!」
全く無意味な二人であった。
131名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:14
結局、FF信者って同人ネタに走るんだよな
キモイキモイ(藁
132名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:19
誰かスコールのほうの続き書いてage
133名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:26
同人FF信者逝け
sage
134名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:38
あれほど言ったのに、まだそんなカキコするですか!もう許さんです!
あんたを許すわけにはいかんです!こんなカキコでレスたくさん付くとでも思ってるなんて頭おかしーよです!
あんたみたいなバカ初めて見たです!あんたみたいなバカ、ゴキブリ以下です!
あんたみたいなバカ、ウジ虫以下です!氏んでほしーです!つーか、氏ぬべきです!あんたは絶対に許されないです!
勘違いしたバカを許すわけにはいかんのです!面白半分にいい加減なカキコするヤツなど許さんです!
キャラメルコーンのピーナッツをケツの穴に詰めて氏ねよです!!!
今まであんたがどんな生き方してきたか知らんけど、どーせひどい生き様だったと想像出来るです!あんたのカキコから読みとれるです!バカ特有の
匂いがするです!あんたのことが全く理解出来んです!あんたは絶対許さんです!
氏んでも許さんです!地獄で苦しめよです!それでも足らんくらいです!
豆腐の角に頭ぶつけて氏ねよです!!!
135名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:39
あんたもっと現実を知れよです!いつまでも引きこもってネクラなことしてる場合じゃないよです!でも、もー手遅れです!あんたは何をやってもダメです!
この世に生まれてきたことを後悔してもダメです!あんたは生まれ変わってもどうせダメ人間に決まってるです!絞め殺したいけどあんたに触るのが嫌なので
やめるです!でも、あんたみたいなカスは氏ねよです!
風呂の排水溝に吸い込まれて氏ねよです!!!
絶対許さんです!絶対許さんです!絶対許さんです!
あんたみたいなヤツは絶対許さんです!早く消えろです!
さっさとこの世からいなくなれよです!!!
いつまでも勘違いしたまま生きていけると思ったら大間違いだよです!
このまま生きててもお前にはいーことなんにもねーよです!
何でもいいからさっさと氏ねよです!!!
136名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:40
>>131.133
もうちょっとさー、心を広く持とうぜ?
137名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 00:57
折角ストーリー面白かったのに134、135で冷めたsage
138名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:04
よかったね134@`135
139名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:09
>>131=133は他スレでも暴れてるぞ(藁
おなじことしか言えないからバレバレ(げらげら
140名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:10
>139
しかも書き込んでる時間が集中してるから、同一人物なのがバレバレ。
141名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:17
だってキモイんだもーん
それに誰も複数装って自演なんかしてませんよーだ
そんな必要ないじゃん(ぷぴぴ
142名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:18
−ガーデン2階教室−
強制終了させたパソコンを立ち上げ、再びネットワークにつないだダイヤ達。
「良かった。ハードは逝ってないわ。今度は慎重に見ましょう」
「変なリンクはやばいから無視よ。この板の情報だけ見るの。
 ・・・といってももうそろそろ書き込みも終わりに近づいてる。
 バイト情報あるのかなあ」
「それにしても変な書き込み多いなあ。
 8カードと9カードどっちが面白いかってので白熱した罵り合いが・・・。
 そうだ、この発言あたしがしたんだ!どれどれ、どんなレスが?
 ・・・『8カード信者は氏ね!』・・・『8カード信者はヲタ。くたばれ!』
 ひどい!こっちはまじめに8カードの良いところを列挙しただけなのに!
 ようし書き込んでやる・・・・9カード信者はクズ、生きてる価値なし・・・と。
 ちょっと気が晴れたわ」
「・・・あんた、そんなことしてると、また鯖落ちるよ・・・」
「別にいいの!ほっとけば暇人が復旧してくれるから!
 それより全然良い情報ないじゃないの!どうやって金稼ぐのよ?」
「うーん。もうこうなったらまじめにモンスター狩りに行くしかないわね。
 適当にザコ倒して当座のクスリの代金ゲットしたら、それから本格的に考える」
二人はパソコンの電源を切り、訓練場に向かった。
143名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:20
>>141
わかったわかった
友達いないんだろ
巨人が負けて悔しいんだろ
世の中を恨んでるんだろ
FFクリアできず挫折して中古に売ったんだろ
DQ信者って根暗なひきこもりばっかだね(げらげら
144名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:21
  ―スコールの自室―
(なんだこりゃ……何で俺の体が女みたいに……)
 鏡を見るスコール。
「うお、自分で言うのも何だがナカナカいい女じゃねーか」
 思わず独り言を言うスコール。
(……女?…まさか!!)
 急いでズボンのチャック開けるスコール。

「……ナンテコッタイ、コリャ」
 スコールは愕然とする。
(小さくナッテル……さっきシャワー浴びた時はナンデモナカタノニ点!?)
 ナニは本来より半分ほどになり皮が被っていた。
(まさか……)
 恐る恐る玉の裏に手をやる。


「ゥ、う、うわアアアアアア!!」
 そこには小さな穴が開いていた。
145名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:22
やった!続きだ!
146名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:22
>>142
kitty-guyに荒らされるからアレ許みたくsageれ
147名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:24
アホは無視ね。
でないとアレ許の二の舞になる
148名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:37
恋人が氏んじまったゼルはどうなったんだよ。
149名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:42
風神は?雷神は?サイファーは?
150名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:46
>>149
擁護を装ったage嵐ってタチが悪いな…
151名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:49
この事件の真犯人はアーヴァイン。
152150 :2000/10/23(月) 01:51
正真正銘擁護だって。
考え方はちがえど、仲良くやろう。
153152 :2000/10/23(月) 01:52
すまん150じゃなくて149だ
反省sage
154150 :2000/10/23(月) 01:54
152はニセモノ
他人を語るなカス
155名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 01:56
 マシンガンの傷をケアルガで癒すゼル。
「くっそーアノ野郎……それにしても俺、どーかしてたな」
 さっきの自分とスコールを思い出すゼル。
「アノ子が死んだって聞いて…それでか?
そーだ、そーに違いない俺がアイツなんか……」
 最後まで言えないゼル
「いや、あの時……」
 スコールが女っぽかったのを思い返していた。
 単純なゼルの脳みそに図書委員の女の子の事を考える余裕は無かった。
156150>152=153 :2000/10/23(月) 01:56
タイムラグあったみたいだねスマソ
鬱山車脳
157名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:11
―風神雷神ハウス―
「たーだいまー帰ったもんよ、いやー、近頃の飛空艇ッちゅうのは早いねー。」
 風神を確認する前に話を始める雷神。
「あれ、どこいったんだ?」
 いない事に気付き奥を探しだす。
 そして風神の姿を見つける。
「おう、居るならいる……」
 風神はアイパッチをみじん切りにしていた。
「ナニやってんだ、そりゃお前の大事な……」
 風神のアイパッチのあった片目には剣で斬った傷跡があった。
158>156 :2000/10/23(月) 02:18
気にするなって。
俺が最初に間違えたのがあかんのだ。
159名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:26
そして友情が芽生えた…
160名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:28
>159
だから、あげるなよ!
この悪魔超人ッ!!
161名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:33
159>160
しまった面目ない
162名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:33
あげる理由なんているのかい?
163名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:35
ジタソ氏ね
164名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:37
>162
あげるなよ!
この2000万パワーズッ!!
165名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:39
>164
おまえも上げてんじゃねーか。
このラーメンマン。
166名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:39
>164
こらこら、
上げるなとあれほど言っておいたでしょう
167名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 02:41
これだから上げ荒氏はこまりますな
168名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 03:51
あげられても無視すりゃえーのよ
169sage :2000/10/23(月) 04:08
ストーリーがすすまない・・・これもGFの影響か・・・
手遅れだが。。ごめんねー。
171名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 10:37
 風神が思いを伝えた事、サイファーはリノアに未練があることを雷神は聞き、
ある一つの作戦を頭に浮かべていた。
「よっしゃ、わかったもんよ。俺がリノア始末してきてやるもんよ。
そうすればサイファーも諦めるもんよ、流石に死人にくちなしだもんよ」
 反応する間もなく単純な思考の雷神は武器を装備してガーデンへ走っていった。
「……雷神、諺、意味、誤…」
172名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 10:57
「殺すにしたってまず、どうやって殺す?アイツは魔女だもんよ。
対抗できる魔力が欲しいもんよ……待つもんよ、何も喧嘩することはないもんよ。
アイツは女…むふふう」
 そう思った雷神はバラムの裏路地のジャンク屋にむかった。
 雷神の脳のリノアの情報は魔女であること、髪が黒いこと位だった。
173名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 12:33

小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
174名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 12:35
>173
バカ?
175名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:05
>173
なんか小説板誘導野郎よく見かけるけど
マジで
うっとうしいよお前。お前が小説板に逝け!!!そして氏ね!!!!
176名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:19
>>175
ネタにマジレスするヲタ発見(プププ
177名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:22
相変わらずコピペ作品ばかりだね。
さすが2ちゃんねるの隔離板だけのことはあるよ。
まったく・・・アップしてるバカはどういう神経してるんだか。
178名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:26
>177
2ちゃんねるは何をしても自由です
「コピペはダメ」というルールはありません。
よって問題無し。
問題なのはオマエみたいなバカが来る事かな?

作者さん、コピペでもいいのでどんどんアップしてください。
よろしくです。
179名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:28

小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
180名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 13:43
>>178
>2ちゃんねるは何をしても自由です

このスレ自体どーこー言わんが
オマエのよーなkitty-guyには
逝って欲しい。つーかお約束読め!

http://www.2ch.net/before.html
181名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 15:16
コピペじゃねっつーの
182名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 16:34
>>180
おまえバカ?
お約束に「コピペはダメ」なんて一言も書いてないじゃん。
だからこのスレッドは全然問題無しなんだよ!!

さー皆さん、荒らしは無視して続けて行きましょう(^o^)/
183名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 16:38
しかしここまでコピペが横行してるとはね。
小説サイトが地下に潜りたがるわけがわかった気がする・・・。
184名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 16:51
>183
お前しつこすぎ…。
ここまでくると怖いよ…。
185名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 17:48
コピぺな訳ないだろうが。
186名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 19:11
−ガーデン地下−
なかなかダイヤ達の報告が来ないのにしびれを切らしたノーグは
傍らに侍るジョーカーに憤りをぶちまけた。
「遅イ!ダイヤ共ハ一体何ヲジデイルノダ!?モウ丸一日ガ経ヅドイウノニ、
ナンノ音沙汰モナイドワ、ドウイウゴドダ!」
ガーデン教師ジョーカーはあくまでも冷静だ。
「私の所には一応報告がきておりますが、どうやら二人とも任務のことなど
すっかり忘れてしまってるようですね。今は案内パネル前でいつものようにだべっているようです」
「ナンダド!?金ガ欲ジクナイドイウノガ!?」
「っていうか、忘れちゃってるだけでしょう。あの二人はバラムガーデンでも屈指のジャンキーですから、
 そんなに長いこと覚えていられるわけありませんよ。まあ結果は目に見えていました」
「ググ・・・!ゴノ学園ニハ麻薬ガ横行ジデイルドイウノガ・・・。
 モウ奴ラハイイ!モットマシナマスター派ノ生徒ハイナイノガ!?」
「頭脳君なら麻薬には手を出していないという話ですし、頭も良いし、使えると思いますが」
 ノーグはジョーカーの進言に従い、頭脳君(本名)を地下に呼び出し、
学園クーデターの計画とそれに対して協力すれば100万ギルやると約束した。
最初は難色を示した頭脳君だったが、金額を聞き快諾する。
「私にまかせておけ。麻薬中毒のダイヤ共とは違う。
 たちまちのうちに学園中の生徒の支持をとりつけてご覧にいれよう」
頼もしい頭脳君の言葉に少し機嫌を直すノーグ。
頭脳君はそれだけ言うときびすを返し、颯爽とエレベーターに乗り込んだ。
187名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 19:29
>>182
>さー皆さん、荒らしは無視して続けて行きましょう(^o^)/

おひおひアンタが全然無視出来てないじゃん
厨房の煽りに「バカァ?」とかって反応するから
厨房は喜んで余計に萌えるんじゃないの?
ちょっとは放置も覚えてね!つーか仕切るなよ…
188INDEX :2000/10/23(月) 19:38
インデックス1
>>1 >>5 >>8 >>11 >>16 >>19 >>22 >>28
>>40 >>51 >>55 >>57-58 >>59 >>63-65
>>67-68 >>70 >>74 >>77-78 >>81-82
189INDEX :2000/10/23(月) 19:38
インデックス2
>>88 >>89-90 >>95 >>97 >>99 >>102
>>104 -105 >>107-109 >>113-114 >>116
>>128 >>130 >>134-135 >>142 >>144
>>155 >>157 >>171-172 >>186
>>188-189 インデックス1〜2

とりあえず、これまでの拾っておいた。
8はやったことないから、ピックアップだけです。
うぐぅ…。キチンとリンクできてない…。
ゴメン。逝きます…。

>>104-105
192名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 19:45
>indexer
おーご苦労さん
ゆっくり逝ってくれ
193解答 :2000/10/23(月) 19:46
182も荒らしさんです。
作品がコピペだからうざいとか言ってる方と同一人物です。
簡単な問題なので見破りましょう。
194名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 20:03
スコールの記憶は途切れ途切れになっていた。
シャワーを浴びた後、ゼルに会い、ラグナに会い、そのあとの記憶がないのだ。
気がつくとスコールは自室の鏡の前に立ち、その変わりきった自身の姿に
ただただ愕然としていた・・・
「なんだ・・・?俺は何をしたっていうんだ?
 ラグナと会って、そのあと俺は・・・?
 ・・・クソ・・・またG.F.の副作用か?」
自らをコントロールする力が失われ、しだいに魔女の本能が動き出していること
にも気付かないスコール。
もう一度スコールは自分の身体に触れた。
形よく膨らんだ胸、どことなくくびれた腰、そして・・・
「・・・なんてことだ・・・」
スコールはその小さな穴に指が触れた瞬間、顔の血の気が引くのを自分で
感じた。
オンナ ニ ナッテイク・・・
何者かに乗っ取られたような嫌悪感が背筋をはいあがっていく。
もはや自分を慰める言葉すら見当たらない。
無言でいつもの革パンとピッタリしたシャツを着、ガンブレードを腰に挿すと
もう一度鏡の中のスコールと見つめ合った。
ひとりでに笑みが浮かんでしまう。
妙な喜びを感じている自分と、そんな自分を疑問に思うもう1人の自分。

その唇を舐め、髪を掻き揚げた。
どこかで見たことのある、髪の黒い少女の姿が自身に重なり、
それを否定するかのように。
195名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 20:54
おもしろい!!
−バラム海岸−
バラムのレストラン近くの海岸では、一人の少女が海を見て佇んでいた。
彼女は、かつてのガーデン仲良し三人組の一人。
そして他の二人を男を巡るいざこざからぶっ殺したという内気でキュートな17歳だった。
彼女は常に他の二人のことを気にかけ、常に仲良くありたいと考えていた。
しかし彼女の『親友』達は彼女をGTO並に裏切った。
彼女が初めてできた彼氏を奪い去ったばかりか、タチの悪い男友達に頼んでマワさせたのだ。
彼女は海を見ながらその事件を思い起こし、怒りにまかせて親友達をぶっ殺したことを少し後悔していた。
「仕返しだったとはいえ、あの娘達を殺したのはこのあたし。
 つぐなう方法なんてないのでしょうね・・・・あの娘達の両親に対しても・・・」
そのとき、砂浜に太陽の光を受けキラキラと光るものが目に入った。
不思議そうに近寄り、それを手にして顔に近づける女生徒。それは古びたランプだった。
「きれいに輝いている・・・・難破船か何かの漂流物かな?
 フジツボがビッシリ・・・。金属の器のようだけど・・・・」
ゴシゴシと表面をこすりはじめる女生徒。
「なんか不気味な顔が彫ってあるわ。だけど値打ちものかも。
 もうちょっとこすってフジツボをはがしてみよう・・・・」
バチィッ!!!
その時、ランプが大きく輝いた!
「なっ、なにこれええええ!!??
 きゃああああああああ!!!!!!」
彼女の眼にはその中から何かが飛び出してきたように見えたのだ。
しかし我に返り、辺りを見回すとなんの気配もない。
「いないっ!なんだったのよ!?今のは!
 ・・・中で圧縮されてつまってた空気がいきなり噴出したのかな・・・・。
 アラジンの魔法のランプじゃあるまいし、ビックリさせないでよね」
その時、彼女の背後に悪魔と見まがう程の邪悪な影が突然浮かび上がる!!
気配を感じて振り向いた彼女はそのまがまがしい姿に仰天し、我を忘れた。
「3つ!
 3つだッ!願い事をいえ!
 我が名はディアボロス!かなえてやろう!
 お前の望むものを3ついえッ!!」
197名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 21:27
3部ね
198名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 22:20
>>196
JOJOネタ???
199名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 22:22
ぁゃιぃ
200名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 22:26
シュウネタの続ききぼーん」
201名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:01
  ―シュウの部屋―
「シュウ、いいの?私をかばってるの、ばれたら……」
シュウの現状を知っていたセルフィ。
「いいのよ、どうせ私はここではゴミのようなもん
これ以上悪くなる事は無いから」
(く、く、く、うぷぷぷ。コイツ売ったらいくらになるかな……)
 
202名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:08
(誰に売ったら一番金になるかな……スコール?マスター派?アーヴァイン?2CH?)
 シュウは考えていた。
「………聞いてる?シュウ」
「あ、ああ、うんうん、そうだよね。」
「??そーじゃなくて……私は見たっていってるの!」
「え?なにを?」
「スコールがキスティの死体持ってたの」
 絶句するシュウ
「ふ、ふふふ、ふはははは」
 笑い出すシュウ。
 この笑みには何の意味があるのだろうか。
203名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:17
良い展開だ
204名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:28
チョコボ出してーーーーーー
205名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:36
−ガーデン1階図書館前ベンチ−
頭脳君はデブチョコボのカードを眺めながら一人思索に耽っていた。
(俺はマスター派になるという条件でSeeDになることができた。完璧な選択だ。
 最も少ない労力で大きな収穫を得る・・・賢い人間はそうやって生きていくのだ。
(そしてクーデターが成功しようが成功しまいが、
 それに参加するというだけの生徒を集めるだけで莫大な金を手にすることができる。
 問題はどうやってそれを行うかだが・・・・)
ふと左に目をやる。
向こうでは案内パネルの前にダイヤ達が注射針を手に相変わらずだべりまくっている。
どうやら新しいドラッグが手に入ったらしい。視線を元に戻す頭脳君。
(そうか・・・なるほど・・・ここの生徒の半分はドラッグの経験があるという。
 ドラッグをエサにすれば、あるいは人を集められるかも・・・
(だが、問題は風紀委員共だ。あいつらは一応ドラッグを取り締まっていると聞いている。
 もし大々的にクスリを持ち出したりすれば、半殺しにされてしまうかもしれん。
 ・・・ま、とりあえず、バラム平原にコカの採取に行こう。
 あそこに普通に生えているのが全部コカの木だからな。流行るわけだ。
 ま、素人じゃ低質のしか作れないが一応精製の知識は持ってるし、準備するか)
かくして頭脳君はガーデン内で大量のコカイン精製を行う決意を固めるのだった。
206名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:43
>>205
ageるなオナニー野郎
kittyに荒らされるだろが
207名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:45
おもしろいぞー!!
作家さんサンクス(*´ー`)ノ
208名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:49
−頭脳君自室−
ガチャコンガチャコンガチャコン・・・・・
頭脳君の自室では彼がたった一人で自作したコカイン製造装置がフル稼働し、
近所のガキを集めて採取させたコカインの葉2トンが山のように積み上げられていた。
彼の天才的頭脳はこれほどまでの設備を簡単に作り上げてしまうほどのものだったのである。
ガチャコンガチャコンガチャコン・・・・・
徹夜で試行錯誤を繰り返し、やっと納得いく質のコカインが精製できて満足げな様子の頭脳君。
「うむ。これなら市場に出しても恥ずかしくない出来だ。んん?
 ・・・ちょっと待てよ?これ全部市場で売ったら幾らになるのだ?」
暗算2秒。
「1000万ギル!!!
 流通ルートにかかるコストや、闇の組織に払う分を除いても半分は俺の手に残るぞ。
 しかも原料はここらで簡単に手に入る!
 うけけけけけ!
 誰が100万ぽっちでクーデターなんかに参加するものか!!」
こうして彼はノーグのことなど忘れてせっせとコカイン精製に励むのであった。
209名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:49
小説系がんばれー、応援してるぞ
210名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:53
>>206
お前が嵐てんだろクソカス
211名無しさん@LV3 :2000/10/23(月) 23:56
>>209
氏ね、擁護装ったage荒らし野郎
そんなにアレ許の二の舞にしたいのかよ!
212名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:05
だから〜放置も覚えろよ…
213名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:17
−ガーデン地下−
マスターノーグはジョーカーの報告を受けて怒り心頭となり、怒鳴り散らしていた。
「頭脳君ハ何ガ使エルダ!奴モワジヲサッサト裏切ッテシマッタデハナイガ!
 ドイツモコイツモ金ト麻薬ニ目ガグラミオッテ!!
 マスター派ニモット良識ノアル奴ハイナイノガ!」
深々と頭を下げるジョーカー。
「申し訳ありません、マスター。しかし最近の生徒は奴らに限らず常識などありませんよ。
 それに、もうマスター派の生徒はあと二人を除いて残っておりません」
「誰ダ、ゾレハ!?」
「初の兄妹SeeDだという二人です。もっとも彼らも不正な昇格によるものですが」
「ヨジ!ソイヅラヲ連レテゴイ!モウソイヅラニ賭ゲルジガナイ!!」
「しかし・・・あの者達はダイヤ達や頭脳君よりもずっとタチが悪いのですが・・・」
「イイガラザッザド連レデゴイ!!」
ジョーカーは消え、しばらくして兄妹SeeDを引き連れて戻ってくる。
しかし、その二人を見てノーグは呆気にとられた。
妹は兄の首に手を巻き付かせ、ディープキスをしながらノーグの前に現れたのだ。
「ジョッド待タンガイ!ソイツラハ兄妹デハナガッタノガ・・・」
「ですからタチが悪いって言ったでしょう?」
どうしようもないという風に肩をすくめるジョーカー。
体を絡みつかせたまま兄貴の方がノーグに眼をやった。
「話は聞いたぜ。俺達にまかせときな。二人で300万ギルだったよな?」
「え?500万って聞いたわよ、お兄ちゃん」
小悪魔のような声でノーグのあしもとを見て値段をつり上げる妹。
「ググ・・・仕方ナイ・・・・500万払オウ・・・」
「おっ、太っ腹だね、さすがシュミ族!良かったな!」
そう言って彼が妹の股間をまさぐると地下中に黄色い嬌声が響きわたった。
「モウイイ!行ゲ!」
二人が行ってしまったあと、ノーグはブツブツと独り言を言い続けていた。
「乱レトル!乱レトル!世ノ中乱レトル!!!」
少しノイローゼ気味のマスターノーグであった。
214名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:18
だれか雷神書いて、短くていいからさ。俺の脳は力尽きたよ
215名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:19
「イリアの変貌」
 アレク兵たちから解放されたイリアは家に戻り、祖母の手紙を見つける。手紙を読んだイリ
 アは家を出た。街でマリンに出会った彼女はゾディアックブレイブとなり、自分を陵辱した兵
 たちを残虐に殺害する。すでに、狂気に取り憑かれているのだ。殺りそこねた兵を追うため
 にテレポートした先で、イリアは見知らぬ男に出会う。

「スコットの悲運」
 アレクサンドリアの状況に嫌気がさしたスコットは、故郷のトレノに帰る。しかしトレノは戦争
 により荒廃し、生家も既に瓦礫と化していた。途方に暮れるスコットの前に、 ボーゲンと名
 乗る男が助けを申し出る。案内に従うまま、彼の屋敷に入ったスコットは屋敷の中の状況に
 驚く。驚くスコットを捕まえ、ボーゲンは彼の脳みそを吸い出すのだった…。
216名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:39
「フルケア!」
 サイファーは自分でつけたイデアの傷にフルケアをかける。
 イデアは技を食らい、瀕死だった。
「ありがとう、サイファー。年というのは怖い物ですね…」
「……大丈夫か…」
「しばらくたてば動けるようになるでしょう。
貴方の魔力、体力には正直驚きました。
しかしGFをあまり一度に召喚しすぎると副作用が酷くなりますよ」
 黙るサイファー。心当たりはあるようだ。
「だが……俺はスコールを……リノアを殺したスコールを!!」
 激しく声をあげるサイファー。
「……私の貯めた魔法と大切なGFをあなたに譲りましょう。
さあ、ドローしなさい。」
「………いいのか?」
 無言でうなずくイデア。
「ドローーーーー!!」
 イデアからサイファーへ光が動いた。

遠くに白いシードの船が見えていた。
217名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:42
サイファーのドローしたGFなにがいい?
あとサイファー編はシリアスで行っていい?
218名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 00:50
>GF
お任せする
>シリアス
全然OK
219名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:10
age
220名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:12
他の作家の話とも絡めちゃった方が善いと思うよ。
そうしないとアレ許みたいにいつまでも終らない
から。そもそも他の作家の話を絡めて書いてこそ
リレー小説だと思うし。(これってリレー小説で
いいんだよね?)
221名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:12
sine>219
222名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:22
>220
絡めようとして失敗したのがアレ許。
お互い殆ど関係ない方が無難だと思うわけです、ハイ。
「校長殺しのミステリー」ってのは基本としておいておくべきだが。
223名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:28
そだね、こーゆーのは引っ張らず短期完結の方がいいかも
224名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:36
age
225名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:38
アレ許難民の避難所スレか?キモッ!
226名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 01:58
女生徒の前に突如魔人が出現した。
「おれの名は「ディアボロス」
 ランプから出してくれた礼をしたい。
 願い事を3つ言えといっているのだ・・・・・・・・・・・・。
 望みをかなえてやろう」
ズン!
「あ・・・あんた新手のGF使いかァーッ」
女生徒はびくつきながらも魔人に攻撃を仕掛ける。
しかし魔人は女生徒の剣の攻撃を総て受け止め、はじき飛ばしてしまう。
(な・・・・・・なかなかや・・・やるわねッ。すごいパワー・・・・・・!)
「あんた、そのパワーからすると本体はかなり近くにいるわねッ!何者よッ!」
ゆっくりと身を起こし、口を開く魔人ディアボロス。
「その質問に対する答えが一番目の望みか?そんなつまらん願いでいいのか?」
227名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 04:00
あげー
228名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 04:03
>>226
コピペ野郎はマジで死ねボケ!!
229名無しさん@LV2 :2000/10/24(火) 08:00
 数日前、アーヴァインはオダイン研究所にきていた。
「この死者を再び行動させる画期的な薬が出来たでおじゃる」
 オダインが唐突にそう告げた。
「へー、すごいねぇ。それは生きかえるってことなのかな?」
 アーヴァインはいつまでたっても進展のないセルフィに対して焦りを感じていた。
そして、オダインにほれ薬でも作ってもらおうと軽い気持ちで訪ねてきていた。
しかしオダインの告げたことのほうに強く興味を惹かれ、自分の来た目的など既に頭になかった。
「残念ながらまだ実験がすんでいないでおじゃる。そうだ、ちょっと実験してきてくれないでおじゃるか?
 今のエスタじゃ簡単には死体が手に入らないでおじゃる。これから新しい研究があるから忙しいのでおじゃる。
 たのんだでおじゃるよ」
 オダインはそれだけ告げると自分の研究室へ戻っていってしまった。
「ちょっと、ま……まいっか」
(バラムガーデンなら死体もあるだろうしね)

 
230名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 08:47
男塾パロディスレの方がおもろかった
2317・4・3・ダァーッ! :2000/10/24(火) 09:15
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
232名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 09:19
どうせコピペするならもっと上手い作品を頼むわ。
つまらんすぎ。
233名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 09:19
↑プロレス板からわざわざ誘導嵐に来るなよ。
カッコ悪っ!!(藁
234名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 09:42
リンク張られてたからね(藁
235名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 09:44
厨房板にまでリンク貼ってあったぞ
236名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 10:11
おーい、続きまだかー。
コピペでもいいから早くアップしてくれいー。
237名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 13:13
 ―バラム裏路地―
「よお雷神さん、久しぶりですな」
「おう」
「しかし雷神サンも姐さんも丸くなったもんですな」
 雷神は昔を思い出していた。

――――――――数年前――――――――――――
 地べたにうずくまるゼルの目に白いコートが映る。
「お前等が噂の風神雷神か、風紀委員が掃除に来てやったぜ。
弱っちいチキンはだまって見てな…」
 数年前、バラムに謎の二人組が現れ、
数日のうちにバラムのつわものをことごとく一掃していた。
「無理 我等 最強 貴様敗北」
「その通りだもんよ……死にな!」
 武器を振り上げ突進する雷神。
 瞬間、懐に入るサイファー。
 煌く銀の半円が描かれる。
「ぐわああ!」
 勝敗は明らかだった。
「まずは一匹。あと一匹かつまらん……俺を楽しませてみろ」
「……我 貴様 滅殺!!」

これが彼等の出会いだった。


238名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 13:13
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i
d`id`id`id`id`id`id`id`i

239名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 14:28
>>237

うーん、俺的には60点。
もうちょっといいところからのコピペを頼んます。
240名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 14:39
>>238

うーん、俺的には60点。
もうちょっとdjところからのコピペを頼んます。
241名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 14:40
>>240
上げるなこのタコ!!
242名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 14:46
うひゃ〜厨房だらけだ。
オラ、ワクワクしてきたぞ!
243名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 15:01
>>240
上げるなこのタコ!!
244名無しさん@LV3 :2000/10/24(火) 15:09
>>243
長い間 作り続けてきた厨房理論の一つの完成型が…
いや…限りなく完成に近い一つのサンプルが
こんなところにあったとは…
245名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 15:56
はっきり言えば、右コーナーがヘタクソだってことさ!!
246名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 16:42
>239
コピペでもパクりでも無いつもりなんだけど。
あと点数つけるのはどうかと思うぞ
247名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 18:12
荒らし屋にシーズンオフはない…
冬を制する者は夏を制する…!!
248名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 18:20
確かにな。
249名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 19:07
250名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 19:20
−ガーデン1階SeeD専用個室−
まだ日も高いという時間から、ノーグより密命を受けた兄妹SeeDが
自室で計画について話し合っていた。
「お兄ちゃん・・・でも、どうやってクーデターなんか起こすの?
 あたしにはどうやっても無理のように思えるんだけど。
 ダイヤみたいにお金で釣ろうとしても相当払わなければ・・・・」
「ふっ・・・そんなことをする必要はない。
 クーデターを起こそうなんて誘うなんてバカのやることだ」
「え?・・・って、でもどうするの?」
「あいつらがクーデターを起こしたがるように誘導すれば済む話だ。
 すでに俺は手を打った。
 生徒会と風紀委員会が共同で校内の風紀を正すために強権的な措置を講ずるという
 デマを流しておいた。
 ほとんどの生徒共は腐りきっているからそんなことになるのを一番恐れるに違いない。
 つまり、奴らは現生徒会、現体制に不満を大きな抱き、暴動を起こすかもしれん。
 そこにマスター派のおでましって訳だ・・・」
「す、すごーーーーい!!お兄ちゃん、あったまあいいッ!」
 妹SeeDは大仰にそう言って兄貴に抱きつき、そのままキスをする。
「・・・・ねえ・・・・いいでしょう・・・・やろうよ・・・・」
兄SeeDは苦笑いをしながらもやる気は満々と見え、妹の制服を脱がそうと手をかける・・・
その時、にわかに外が騒がしくなった。たくさんの生徒達の走る足音や怒号が聞こえてくる。
「はじまったか!」
兄は妹から手を離し、ドアに歩み寄る。
「もう・・・・!いいとこだったのに!!」
 妹の方もたいそう不満げな様子ながら兄に従った。
 ロビーではたくさんの生徒が集まり、一つのパニック状態になっていた。
彼らは男女問わず、かなりの興奮状態で喚き散らしたり怒り狂ったりしながら
一人の生徒をフクロにしていた。
「うむ。良い状況だ。予想以上に俺の作戦が効いたようだな。
 既に奴らは現体制に対して異常なほどの怒りを燃やしている」
兄SeeDは満足な表情でそう独り言を言い、ふとフクロにされている生徒に眼をやった。
そして彼は愕然となった。
251名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 19:40
>249
nanisore?
252名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 19:46
−ガーデン1階ロビー−
 怒り狂う生徒達に蹴りまくられているのはマスター派のはずの頭脳君だったのである。
「オラー!このクソ野郎!!自部屋でコカイン精製するとはとんでもねえ野郎だ!」
「氏ね、この罰当たり野郎!学園の風紀を地に落としやがって!氏ね!!」
 既に息絶えている頭脳君を更にボコボコにする群衆を兄は信じられないという表情で見つめていた。
「な・・・なぜ?なぜだ?校規の粛正が始まるっていうのは俺が流したデマのはずだ・・・・!
 それがなぜみんな寄ってたかって・・・。コカイン販売を巡るトラブルか?」
 そのとき、それまで黙っていた妹が口を開いた。
「違う。これはデマゴーグ流布の際に起こりうる『波状効果』。
 彼らはお兄ちゃんの流したデマを信じ、そして恐怖してしまった。自分は粛正されたくない!
 その恐怖が、自らも粛正する側に回れば安全だと考え・・・あのような事態を招いたのよ」
 そう言って妹は新たに生徒達の前に引き出された生け贄−ダイヤの二人を指さした。
「この二人、あのジャンキー女のダイヤか!!なんてdでもない奴らだ!殺せ!」
 何がなんだかわからないといった風なダイヤ達。
「ちょっと何であたし達がコロされなきゃなんないのよ!」
「そうよ、あんただって昨日までクスリくらいやってたでしょう!」
「し、しらねえよ!こ、このクソアマ!!」
253名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 19:46
一人の男子生徒が二人の顔面に思いっきり蹴りを入れるのを合図に群衆の大合唱が始まった。
「つるせ、つるせ!!ジャンキーをつるせ!!学園のガンをぶっ殺せ!!」
 そして天井の梁に一本のロープがかけられ、二つの先端がそれぞれのダイヤの首にかけられた。
「ちょっと、あんた達正気なの?こんなことをして・・・ただですむと・・・グフッ」
 死の直前にあるというのにダイヤの腹には容赦なく女生徒のメリケンパンチがめり込んだ。
「お願い、許して・・・あたしだけでも・・お願い、クスリはじめたのも全部こいつのせいなの!」
「じょ、冗談じゃないわ!そそのかされたのはあたしのほうよ、お願い、あたしだけ助けて!」
 群衆は二人の言葉などに耳を貸そうとしない。そのうちの一人がダイヤ達が立っているイスを蹴り飛ばす。
 と・・・瞬時に二人のクビは締まり、ダイヤ達は悲鳴を上げることもできないまま
短いその生涯を終えたのだった。
天井からぶらさがる二人の足下には垂れ流した糞尿とイカサマで巻き上げた大量のカードが散らばった。
そして二人は死ぬ瞬間お互いの手を握り合い、死後硬直でそれは離れなかったという。
254母を訪ねて名無しさん千里:2000/10/24(火) 19:53
このスレはリヴァイアスか?(爆)
255スコール編:2000/10/24(火) 20:30
鏡の前で、疑いをかき消すような艶めかしいしぐさを何度も繰り返し、
スコールはふっ・・・と、落ち着いたようなため息を漏らし、寮に背を向けた。

ガーデン中央から寮へと伸びる廊下を、2人の男子生徒がぼけーっとしながら
歩いていた。そのうちの1人が、美人に気付く。
それが、我らが生徒会長スコールだとも気付かず。

「・・・おい!あそこに歩いてんの、リノアちゃんじゃねーか?」
「えっ?・・・あっ、ホントだ!最近見ないと思ったら・・・久々!」
「な〜!!こんなとこで何やってんだ?・・・・・・
 お、おい!リノアちゃんの持ってんの、会長のガンブレードじゃねぇか!?」
「へっ?・・・うわ!マジだ!!何やってんだ!?」
「いくらリノアちゃんに優しい会長でも、まさかガンブレードを貸したりは
 しないよな!!?勝手に持ち出したのか?」
「・・・しかも着てる服・・・あれも会長がいつも着てるヤツだろ?」
「そういえば・・・」

スコールはもはや男であることすらわからないほどに女性化していた。
256さらに続きスコール編:2000/10/24(火) 21:03
「あのカッコ・・・なんかそそるなぁ・・・」
「バーカ!!リノアちゃんに手ぇ出したらスコールがぶち切れるぜ!」
「わかってるって!!」

スコールはあの半年前の戦いののちも、相変わらず黒い革パンにピタピタの
白いシャツ、ファー付きのジャケットを愛用していた。
その服を、リノアが着ている。
魔女アルティミシアを倒した最強のガンブレードを、リノアが持ち出している。
男子生徒にはそのように見えたらしい。

豊かな胸が白いシャツにピッタリと密着し、美しい、腰から足の先までのライン
を、革パンがクッキリとうつしだしている。
男子学生たちはその姿にしばし見とれていた。

「なぁ、ナンパってわけじゃねぇけど、ちょっと話し掛けてみようぜ!」
「・・・会長に見つかったらヤバイぞ」
「談笑くらいなら平気だろー?そんなことでガンブレード振り回したら
 それこそ問題だろーが」
可愛らしい・・・というよりも凛々しい雰囲気をたたえる、普段と違うリノアに
心を奪われながらも、やや腰が引けながら近づく。

「よ・・・よお!久しぶりだな、会長とは仲良くやってるか?」
1人がリノア・・・スコールに声をかける。
スコールは無言でその生徒のほうに向きかえった。
その瞬間、男子学生は違和感を覚えた。
「あれ・・・リノアちゃん・・・だよね?えっ・・・違う?」
近くで見るとリノアとはなんだか違うことがわかる。
(リ・・・ノア・・・)
しかし、リノアなのだ。
リノア・ハーティリーという少女なのだが、リノアとはどこか違うのだ。
(“リノア”・・・・・・?)
「・・・おかしいな・・・
 どっかイメチェンした?あっ、かわいくなってるよ!
 ちょっと前より髪の色が茶色っぽくなってる気がすんだけど、染めた?」
「・・・・・・」
257さらに続きスコール編:2000/10/24(火) 21:06
「おいっ、い、行こうぜ」
もう1人の男子生徒が妙な胸騒ぎを覚え、帰るよう促す。
リノアの目を正面から見ることが出来ない自分に疑問を抱きつつも、
話し掛けていた片方も「あ、ああ・・・」と生返事を返した。

そそくさと歩き出す2人。
ときどきちらちらと振り返りながら去っていく2人。
スコールはそんな彼らの後姿をじっと見つめていた。
「(リノア・・・だっテ?ナンダ、ソレハ・・・)」
リノアリノアリノア・・・
「何処かで聞いたことのある・・・ナマエ」
自室でひとりでに浮かび上がったのと同じ笑みがスコールの口元に歪んだ。
まだどこかで『本当の俺』がいるのがわかりつつも、妖しい笑顔が止まらない。
次の瞬間彼・・・いや、彼女は男子学生の方へ走り出していた。

「待って!!」
その声はスコールのものなんかじゃない、女の色っぽい声だった・・・
258スコール編書いたのですが:2000/10/24(火) 21:10
連続で書きまくってスイマセン。
続きまくるとちょっとウザイですよね・・・
259名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 21:18
>>258
全然OKだと思う
素晴らしい
260名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 23:11
−ガーデン地下−
ひっそりと静まり返ったノーグの居室・・・。
彼は何を思うのか、死んだように静かになっていた。
そこにジョーカーが音もなく現れた。
「マスター・・・悪い知らせが・・・。ダイヤと頭脳君が殺されました。
 そしてここのエレベーター前にこんなものが・・・・」
彼がノーグの前にどすんと投げ出したもの、それは兄妹SeeDの首だった。
ちらりと一瞥し、再び目を閉じるノーグ。
「恐らくここに暴徒と化した生徒どもが迫ってくるのもあと僅か。
 残念ながらクーデターは失敗です。お早くお逃げください」
しかしノーグが動き出す気配はない。本当に死んでいるかのようだ。
諦めたジョーカーは何も言わずに後ろを向き、静かにと地下を去る。
ガーデン教師の制服を脱ぎ捨てたその中からは意外に華奢な体と、
短くて美しい黒髪が見えたような気がしたが・・・・。
マスターノーグはあらゆる希望を失い、ゆっくりと息を引き取ろうとしていたが、
意外にその心は穏やかだった。
(麻薬・・・近親相姦・・・拝金主義・・・。
 ゴンナモノガ蔓延ッタガーデンニ用ハナイ・・・)
彼は静かに目を閉じ・・・・逝った。
その死に顔にはうっすらと幸せそうな笑みが浮かんでいたという。
FIN
261名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 23:12
うん、おもしろい。続待。
262名無しさん@LV3:2000/10/24(火) 23:57
今回は珍しくうまくまとまったぞ・・と(藁
263名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:12
地獄甲子園を思い出した。
264名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:22
さらしあげ
265名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:26
>264
あーげーるーなーよー
266名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:31
いや下がりすぎていたのでそれでいいんじゃない?
でも「さらし」はひどいよー(藁
267名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:39
>264
今更ageても無駄だよ。もうこのスレの話は完結したんだから。
268名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 00:41
終わったのはノーグだけじゃない?
269名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 03:15
コピペ投稿はやめようよ
270名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 13:42
あげとくぞ…と
271名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 14:04
>>270
また荒らしが上げてるし
272名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 14:08
スコール編きぼーん
273名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 16:03
ノーグ編は終わったのか。
面白かったよー
274名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 16:35
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44288109756659334461284756482337867831652712019091
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00056812714526356082778577134275778960917363717872
14684409012249534301465495853710507922796892589235
42019956112129021960864034418159813629774771309960
51870721134999999837297804995105973173281609631859
50244594553469083026425223082533446850352619311881
71010003137838752886587533208381420617177669147303
59825349042875546873115956286388235378759375195778
18577805321712268066130019278766111959092164201989
275名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 17:20
ああ、マジで面白いよ
作家さんサンクス!
276スコール編!:2000/10/25(水) 19:52
聞いたことのない、しかしどこか懐かしい甘い声が2人を引き止めた。
男子学生は一瞬その声に身体を震わせ、その一方で話し掛けられたことに対する
安心感に侵され、微笑みながら振り向いた。
「なんだい?」
「ねぇ・・・」
スラッとした体型に似つかない巨大なガンブレードを片手で支えながら、女が
走ってくる。
「あなたたち・・・はSeeDなの?」
「えっ・・・あ・・・いや」
少しうつむいて彼は小声で言う。
「試験・・・受けてるんだけどな、未だに受からないんだ。悔しいけど・・・
 俺たちがSeeDになるのはまだまだ先になりそうだ」
(チッ・・・)「そう・・・」
「SeeDに何か頼みごとでもあるのか?」
「ううん、別にそんなのはないのよ・・・(ヨワイヤツ ナド イラナイ)
 じゃあ、そうねぇ・・・SeeDでもそうじゃなくてもいいわ、ここの
 ガーデンで一番強いって言われてるのは・・・誰?」
「はぁ!?」
学生は顔を見合わせた。
「君はここのガーデンの人間じゃないのか?」
「転校してきたばっかりでよくわからないのよ(半年前ニ聞イタ言葉・・・)。
 誰が一番なの?」
「そんな、ここには“強い”人間なんて大勢いるしなぁ・・・な?」
「あ、ああ・・・」
戸惑い気味の2人。スコールはそんな彼らを見て眼差しを強めた。
しかしその瞳の変化も「スコール」が意識的に行ったものではない・・・
「このガーデンで一番なのは誰だと訊いているんだ!!」
凛とした怒声が廊下に響く。
その突然に変化に男子学生は再びひるんだ。
277スコール編!:2000/10/25(水) 20:19
なんだよ急に怒り出して・・・
そんな不満や苛立ちも、この女の前で言うことはできない。
そんな勇気が出てくるはずないのだ。
「なあ、ちょっと落ち着けよ!そ、そう、ここのガーデンで一番強い奴
 っていったら、やっぱり生徒会長だよな!?な、なぁ!?」
「お、おう・・・会長はやっぱ強いよな、なんたって・・・」
「(会長・・・)そう(カイチョウ・・・)、わかったわ・・・
 そいつの名前は?(ナマエハ・・・)
「スコー・・・」
「(『スコール・レオンハート、それはオ・・・』)」

魔女の身体がガクッと崩れ落ちた。頭の中・・・というより目の奥が、
どんどん白く遠くなっていく。胸が苦しい。
「お、おいっ!!大丈夫か!!?どうしたんだよ!!?」
男子学生の大きな声が、また廊下に高く響いた。
「静かにしろっ・・・!!」
魔女スコールは息も絶え絶えになりながら必死に叫ぶ。
「なんでも・・・ない!!」
「無理すんな!!今保健室に連れてってやるから!!」
「やめろ!!(連れてってくれ・・・)私のことはどうでもいい!!
 早く行けッ!!」
「で、でも・・・」
しつこいその言葉に、スコールは目を血走らせながら床から彼らを激しく睨む。
「お前らの指図をこの私が受けるとでも!?
 さっさとうせろ!!さもないと・・・こうだぞ」
そう吐き捨てると、輝くガンブレードを1人の首元に突きつける。
寸止め・・・だ。
2人の学生はひいぃっと情けない悲鳴をあげ、生徒会長の名前を叫びながら
どこかへと走り去っていった。
「(俺はここに・・)・・・バカが!どんなに探してもそいつが見つかるはずが
 ないだろう・・・(戻って来い・・・!)
 低能ばかりだな・・・」

何なんだ何をしているんだ俺は本当の俺はどこにいる俺の身に何が起こったんだ
やめろやめろやめろだれか止めてくれ誰がいるんだ
俺の中に何がいる俺はいま何をしているんだ・・・

「(誰か・・・)・・・戻るか・・・あの血の臭いのする快適な部屋へ」
278母を訪ねて名無しさん千里:2000/10/25(水) 21:33
なんかスコールがクラウド化してる・・・。
279名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 21:34
age
280名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 21:59
>278
スマン・・・
281名無しさん@LV3:2000/10/25(水) 23:01
いやぁ〜、あんたセンスあるねぇ。>277
282名無しさん@LV4:2000/10/25(水) 23:16
うんうん。
おもしろいな。
283名無しさん@LV3:2000/10/26(木) 00:30
ゼルはまかせたよ だれか
284名無しさん@LV3:2000/10/26(木) 17:15
ageman
285スコール編:2000/10/26(木) 20:36
魔女はほのかに嫌な臭いの残る部屋へと、よろよろと帰ってきた。
ガンブレードを投げ捨て、ベッドの上に身体を固まらせたまま倒れこむ。
暗くこもった空気を、スコールは仰向けになって大きく吸い込んだ。
「・・・少し眠ろう・・・」
何気ない独り言。
そこでスコールははっと我にかえった。
今のは、自分の言葉・・・!!
閉じかけていた瞼をカッと見開き飛び起きる。
「俺・・・」
ベッドの上に座りなおすと、スコールは静かに頭を抱えた。
「(どうして・・・)」
ふと目を上げると、無造作に置かれた銀色の剣が視界に入ってくる。

「(俺・・・今までこの部屋の外にいた・・・そのあいだ・・・
 何かが俺の中にいるようで・・・でも今は・・・なんだ?)」
立ち上がろうともしないまま手を伸ばし、剣の柄を掴むとずるずるとこちらに
引っ張った。
「・・・外に出るとおかしくなるのか、俺は・・・?」
考えたって答えなど出てこない。それはわかりきっている。
むしゃくしゃして、スコールは髪をかきむしった。
不意に指をすり抜ける、長い、滑らかな感触・・・
「まさか・・・」
スコールはいつものクセを思い出した。そう、俺は外に出るとき必ず鏡を見る。
「・・・鏡か?」
背中に悪寒が走る。
「俺・・・自分を見ると・・・女になってる自分を見ると・・・」
何故か目頭が熱くなってくる。
「クッソ!!なんなんだよ!!」
手首をくっと返しガンブレードの柄を手のひらに乗せるように持ち替えると、
スコールは何も考えずにその力を強めた。
知らず知らずのうちに涙でいっぱいになっている瞳。それを高く上げると、愛用
している部屋の鏡が霞んで見えた。
唇をぐっと噛み締めよろめきながら立ち上がり、光の反射するその板に剣を突き
刺した。
大して大きい音は出ず、粉々になって散るわけでもなく、鏡には蜘蛛の巣のよう
な、美しいほどのひびが入った。
何面にもなった欠片一つ一つに、黒い髪の女が映っていた・・・
286名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 22:16
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
287名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 22:18
でもここだけは荒れてないからいいんでないの?
>286
隔離板から出てこないで下さい。
289名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 22:25
>>286

  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ウザイなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 君が今日まで両親からそうされて来たようにね(ブ
 | | |  \__________
 (__)_)
290名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 22:32
ノーグ編の作家氏の復活激しくきぼーん
燃えたよ
291名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 22:36
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
>291
隔離板から出てこないで下さい。

293名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 23:02
>290
アレ許の作者陣の1人だったという噂が・・・
294名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 23:05
>>293
上げるなカス氏ね
295シド編:2000/10/26(木) 23:08
最近イデアの様子がおかしい。
私が声をかけてもよそよそしい態度を取るばかりだ。
しかも、夜中にこっそりと抜け出す始末だ。
そこで私は昨日の晩、家を抜け出すイデアをこっそりと後をつけていった。
そして、イデアはある男と会っていた。
(サ、サイファーっ!?ま・・・まさか・・・密会か!?)

〜続く〜
296名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 23:10
>>295
やっぱ続編モノって 寒いね
早期完結&新展開きぼ〜ん
297名無しさん@LV3:2000/10/26(木) 23:17
>>290
サンクス。
だが、やはりそう言ってもらえるうちに終わらしてよかったのかもしれん。
これからはログに徹しようと思っていたが嬉しかったので御礼。
298名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 23:39
>>297
よっ、お疲れ!他のカス同人はレヴェル低いよ…
299名無しさん@LV4:2000/10/26(木) 23:53
>>298
荒らし君、結構うざかったよ(藁
300名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:02
>>299
いや、でも確かに作者間のレヴェル差は否定できない
ものがあるよ。ちなみに>>298には逝って欲しい
301名無しさん@LV3:2000/10/27(金) 00:11
さらしとくか・・・
302名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:14
ば〜か
303名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:19
>>301-302

  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ウザイなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 君が今日まで両親からそうされて来たようにね(ブ
 | | |  \__________
 (__)_)
304ああっ名無しさまっ:2000/10/27(金) 00:21
FF・DQ板は2ちゃんの中でも荒らしが多いな。
305名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:22
>304
厨房がたくさんいるからね。
306名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:38
>304,305
オマエモナー
307名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:45


  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< 自作自演がばれて少し嵐が怒っている模様です
 (    ) │ 皆さんそっとしておいてあげましょう
 | | |  \__________
 (__)_)

308名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:47
age!常にage
309名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 00:48
sage!常にsage
310304:2000/10/27(金) 01:12
はっ?だから俺はお前みたいな氏んでも誰も気が付かない
様な引きこもり厨房の事を言ってるの。気付いてね♪
311304:2000/10/27(金) 01:13
↑306に対してね。
312名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 01:19
期待sage
ってageたいよ、本当は。
313名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 01:29
ああ、おもろいわ
314名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 01:45
age
315名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 01:46
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
316名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 01:49
>>315
氏んでね♪
317名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 03:02
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
318名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 03:48
今日は少なかったなぁ…
319名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 04:08
面しろa
320名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 04:10
風紀委員ウザイ
321名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 04:11
>317
あげんなバカ
氏ねクソ野郎
322名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 04:18
風紀委員ウザイ
323名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 10:58

小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
324名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 12:00
>>322
風紀じゃなくて只の嵐だろ
325名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 12:50
バカどもを晒しあげ(プププ
326名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 13:12
kusoonnnamadairunoka
327名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 13:23
>>325

  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ウザイなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 君がいつも家や学校でされているようにね(ブププ
 | | |  \__________
 (__)_)
328名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 13:33
┌────────────────────────┐
│    ( ̄ ̄)                                |
│     )  (     電 波 ス レ 認 定 証          |
│   /    \                               |
│    | Λ Λ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .  認定番号 第106号   |
│    | ( ゚Д゚)< 電波クサッ! |                 |
│   \__/.\_____/                    |
│                                    |
│   このスレが2ch電波スレ審査委員会の定める認定   |
│  基準(第6項)を満たしていることをここに証する。    |
│                                    |
│平成12年10月       2ch 電波スレ審査委員会      |
│                   理 事 長  ひろゆ子@管直人    |
│                  認定委員 名無しさん        |
└────────────────────────┘
 ■ 電波スレ認定を受けたスレッドではsageで発言及び放置、あるいは
   該当者に病院逝きをすすめてください。  、、、ひろゆ子@管直人より  
329INDEX:2000/10/27(金) 15:52
>>188-189 インデックス1〜2

インデックス3
>>104-105 >>194 >>196 >>201-202 >>205
>>208 >>213 >>216 >>226 >>229 >>237
>>250 >>252-253 >>255-257 >>260
>>276-277 >>285 >>295
330名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 16:42
定期さらしあげ(w
331名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 19:13
−バラムガーデンエレベーター内−
マスターノーグの死を看取ることもなく地下を立ち去ったジョーカーは
黙ってエレベータに乗っていた。
もはや教官の制服は脱ぎ捨て、正体をあらわにしている。
ジョーカーは1Fでエレベータを降りると、目的の部屋に向かって1F廊下を歩き始めた。
案内パネル前はダイヤや頭脳君の死体が未だ放置されているが、他の生徒達はもういなかった。
しかしそんなことにはジョーカーはもはや興味がなかった。
やがて、ジョーカーはある通路に入り、目的の部屋にたどり着いた。
そこで初めてほっとしたように息をつく。しかし休息は与えられなかった。
けたたましくドアが開き、一人の男子生徒が入り込んできたのだ。
「いたのか、エルオーネ!!探したぞ!!」
不意に名前を呼ばれたのだが、彼女はまったく動揺する様子を見せなかった。
「小さな用事でしばらく部屋を開けていたのです。何か用ですか?」
「用ですかじゃないよ!なんとさっき校長殺しの犯人が捕まったんだよ!
 それでだな、生徒会による簡易自治裁判を行うことになったんだが、
 生徒会長のスコールが行方不明なんだ!
 そこでガーデン生徒会則第99条にしたがって風紀委員長のあんたに
 裁判長をやってもらうことになったから探していたんだよ!」
「よく分かる説明ありがとう。分かったわ、すぐ行く。法廷はどこ?」
「食堂だ。すでに準備はできている。早く来てくれよ!」
そう言って男子生徒はさっさと走り去ってしまう。
エルオーネは再びため息をついた。
(臨時とはいえ、風紀委員長なんて引き受けるものではないわ。
 つまらないことに時間を割かれてしまう・・・・・・)
332名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 19:36
−バラムガーデン食堂・簡易法廷−
簡易法廷に据えられた関係人用の椅子に腰掛けながらシュウはこみ上げる笑いをかみ殺すのに必死だった。
(ぷぷ!やっぱり人間の人生って波あり谷ありだよね。こんなラッキーが巡ってくるなんて)
彼女は自分の懐に迷い込んできた哀れな鳥は切り刻んで売りさばく主義だった。
セルフィを最後まで匿う気など毛頭なく、どこに売れば一番高く売れるか、値踏みしていたのだ。
裏交渉の結果、生徒会に売るということでカタがついた。
2階級特進の代わりに50万ギルと生徒会の権限の一つである教官復帰。
おかげで現在の彼女は掃除人だった以前からは見違え、短く刈り込んだ頭に
黒い教官用の制服をびしっと着込み、凛として尚かつ堂々としていた。
周りに集まった生徒達の多くはこのような人間がガーデンにいたのかと目を疑ったほど
今の彼女は凛々しく、自信に満ちあふれていた。
やがてセルフィが連れられてやってくる。下をうつ向き、まったくいつもの元気がない。
シュウは最近性格が少々曲がってきていたのでそれを見てたまらなく嬉しかった。
「ゴメンね、セルヒー。やっぱり、正義に生きる教官として、
 (あ、なぜか復帰できたんだけど)極悪人のあなたを匿うなんてことできなかったの。
 スコールが殺ったなんて、嘘ついてもダメだから!わたしの正義の瞳はごまかされないよ。
潔く諦めて刑に服してね、多分死刑だろうけどね!」
言い返す気力もないのかセルフィは黙っていた。
「ふん!」
勝ち誇った笑みを浮かべてシュウが前に向き直るとやがて検事、弁護人役の生徒、
陪審員、そして裁判長のエルオーネ臨時風紀委員長が入廷してきた。
「これより、キスティス校長殺害事件に関する簡易裁判を執り行う!」
エルオーネは厳粛に言い渡した。
333名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 19:54
−バラムガーデン食堂・簡易法廷−
セルフィとシュウは並んで椅子に座り、その斜め前の右に検事が、左に弁護人がおり、
後ろには陪審員達、そしてさらにそのうしろには
死刑判決が聞きたくてしょうがない野次馬達がつめかけていた。
裁判長役のエルオーネはしばらく書類を眺めている。
呼ばれてからまだ30分も経っていないのだ。書類もロクに読んでいない。
しかし彼女の明晰な頭脳は記載されているすべてを瞬時に理解することができた。
彼女は前を向き、穏やかだがはっきりとした口調で発言した。
「まず・・・裁判を始める前にわたくしから言っておきたいことがあります。
 この事件はガーデン始まって以来、最も非道で、冷酷で、憎むべき事件です。
 殺されたキスティス校長は学園に尽くし、生徒に愛された素晴らしい人でした。
 もしもこの裁判で被告の有罪が確定したならば、
 わたくしは彼女に最も重い罪を言い渡すことに何ら良心の呵責を感じないでしょう」
「うんうん!いいこというなあ、さすが風紀委員長!ごもっとも!」
小声で、しかし隣に座るセルフィにははっきりと聞こえるようにシュウはつぶやく。
「それでは・・・・裁判を執り行いたいと思います。
 それでは被告シュウ、静かに起立し、2歩前に出なさい!!」
波乱の裁判がここに幕を開けた。
334名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 20:26
−バラムガーデン食堂・簡易法廷−
「どうしました?被告は言われたとおりにしなさい」
シュウはセルフィを意地悪く肘でこつきながら、
(なにしてんの?さっさと逝きなって。なにまごまごしてんのよ。
 死刑判決を遅らせようと無駄な努力してんじゃないわよ)
勿論セルフィは動こうともしない。
「被告シュウは早く言うとおりになさい!!審理に不利に働きますよ!?」
(ほらあ、さっさと逝けよ、もう!エルオーネ怒ってんじゃないのよ!)
その時それまで無表情だったセルフィの口元が笑いに歪む。
それを見たシュウは背中に悪寒が走るのを感じた。
(な、なにこいつ??一体どうしったっての?死刑確実の被告のくせして。
 ん?ちょ、ちょっと待って・・・さっき、さっき被告シュウって言わなかった?
 まさか、なんでそんなことが、嘘???)
嫌な予感が全身に走り渡り、ショックで椅子から立ち上がってしまうシュウ。
見渡せば法廷にいる全員がセルフィではなく自分を見ているのに気付いたのだった。
「あの・・・ちょっと質問なんスけど・・・裁判長、今シュウって・・・・」
「あなたを呼んだのよ、シュウッッッ!!!さっさと前に進みなさいッッ!!」
「ひぃっ・・・・・・!」
普段穏やかなエルオーネの発した物凄い怒声に体を引きつらせるシュウ。
その時、セルフィが繰り出したきつめの蹴りがシュウの尻に入り、
彼女はその勢いで被告席まで飛ばされた。
(どどどどどどどうなってんの???何でわたしが??
 おかしい、これおかしいってマジで。これって何の裁判?)
しばらく混乱状態から抜け出せそうもないシュウであった。
335名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 21:25
お、再開?いいね
336名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 21:25
おお!
ノーグ書いてた方かな?
面白い!!
337名無しさん@LV3:2000/10/27(金) 21:40
でも台詞が不自然だよね。
338スコール編も行きます!:2000/10/27(金) 23:03
学園内に生徒会長スコール行方不明のニュースが流れるのも当然だった。
校長殺しの犯人を堂々と言い放ち、復讐の決意をあらわにした彼がこつ然と
消えたのだから無理もない。

そのスコールは今、自室のベッドの上に突っ伏していた。
悔しさと悲しみと不安が入り混じり、目の奥を焼いているように熱くしている。
(なんてザマだ。これがバラムガーデン生徒会長の姿か?)
口を開く気力も失い、ただ、煙のたっているようなモヤモヤを頭の中で
揺らめかせていることしかできずにいた。

「ゼルっ早く頼むよ!!俺らマジこえーんだよ!!」
「わかったっつってんだろ!しつけーな」
ガーデン生徒寮前の廊下を騒がしく歩いているのはゼルと2人の学生だ。
「なぁゼル、おめーは見たことねぇのかよ〜!?」
「・・・ない」
「なんでだよマジかよ!めっちゃくちゃ美人なのにヤバイんだよ!!
 なんであの女、知られてないんだよ!?
 転校生だったら逆に目立つだろフツー」
「知らねえよ!そんな女見たこともねえし聞いたこともねえ」
「はぁ!!?」
2人の男子はかわるがわるゼルに話し掛ける。ゼルは少々イラついていた。
「・・・ったく、わかったから!!お前ら帰れよ!!」
「・・・ちゃんと最後までついてかねえとゼル自分の部屋帰りそうだし・・・」
「少しは人を信じろよ!スコールんとこ行ってその女について訊く、
 それだけでいいんだろ?
 お前ら何をそんなに恐がってるんだ?」
「・・・・・・」
ゼルはひとしきりしゃべると足を止めた。
「ほら・・・」
目の前も扉を躊躇うこともなくノックする。

コンコン・・・

「おい、スコール!いるか!?いるんだろ!?
 お前が行方不明だとかなんとか、変な噂流れてんぞ生徒会長!!」

スコールはうつらうつらしていた瞳をハッと開いた。
「(この声は・・・ゼル!!?)」
ヤバイ・・・!!とっさにスコールは隠れ場所を探した。
見られてはいけない・・・!!

「スコール!!入るからな!!」
ゼルの大きな声がドアの向こうで響いた。
339名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:13
−バラムガーデン食堂・簡易法廷−
茫然自失となっていたシュウはやがて我に返り、そして恐るべき現実を再確認した。
「なぜ?なぜなんですか?わたしはこの法廷がうしろにいるセルフィを裁くものとして、
 わたしはその重要参考人として呼ばれたはずじゃなかったの!?」
「あなたこそなにを言っているのですか?
 ここにいる検事が殺人の疑いで起訴したのはシュウ、あなたです」
エルオーネはそう言って検事を示し、シュウもそれに従い、視線を右に移動させた。
そして彼女は愕然となった。
「あ、あ、あんた!!ア、ア、アーヴァインッ!!!ちょっと、そんなっ!!
 さ、裁判長!そりゃないっスよ!!
 こいつセルフィの恋人じゃないッスか?思いっきり関係者でしょ、コレ!?」
動揺のあまり便所掃除係だった当時の卑屈な口調が出てしまい、
制服姿とのギャップに傍聴席からも失笑が漏れる。
エルオーネは傍聴席の騒ぎを静め、事務的な口調で答える。
「被告に検事の身分を問う資格はありません。
 異議があるならば弁護人を通して発言しなさい」
(そ、そうだ、わたしには弁護人もいるんだっ!)
すがるような思いで弁護人席に眼を移すシュウ。
弁護人席に座っていたゼルは・・・・寝ていた。
「ゼ、ゼルが弁護人・・・グスッ、ひ、ひどい。ひどすぎるわ!あんまりよ!」
相次ぐ不幸な出来事にシュウの神経は疲労困憊し、涙もあふれ出てきていた。
エルオーネは続ける。
「さて、長引きました。検事は起訴状を読み上げて下さい」
アーヴァインは大好きなセルフィに良いところをみせるのはこのときばかりと
颯爽と起訴状を取り出し、検事席をヒラリと無意味に飛び越えて起訴状を読み上げた。
340名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:15
「シュウ被告は被害者キスティスと長年の親友関係にあったが、1年前、男性関係を巡るトラブルから
 被害者と仲違いし、いざこざの後、離職。そのことを今日まで根に持ち続けていた。
 失職を被害者の権力による差し金と邪推、逆恨みし、結果被害者の殺害を計画。
 仲直りと偽って被害者を学園玄関に誘い出し、絞殺。
 しかも死体を隠すために犬に食わせるという処理を行った。
 これらはまさに鬼畜の所業としかいえず、更正の様子も伺えないシュウに検察としては
 死刑を求刑するものである」
(うう・・・僕ってかっこいい!!セルフィは僕が救ってみせる!
 ああ!ガルバディアから急いで返ってきた甲斐があったぜ〜!)
完全なでっち上げなのだが、法廷は検事が読み上げるにつれて徐々に怒りに満ち
キスティスFCの数人からはシュウに向かって物が投げつけられる始末だった。
キスティスFCNO.1が投げつけた小型テレビが後頭部に当たり、よろめくシュウは
それでも希望を捨てられなかった。
「ゼル!!あなた、弁護人なのでしょう?なんとかしてよっ!」
泣き叫ぶシュウだったが、ゼルが眼を覚ます様子はない。にやにやと何か良い夢を見ているようだ。
(なんでこんなことに・・・それにわたしと取引した奴らは一体何処に行ったの?)
あたりを見回してもそれらしき姿は見えず、もはや法廷は全員がシュウの敵という様相を呈してきた。
野次馬は死刑にしろ、と煽り、陪審員の手には『死刑』のプラカードしかない。
エルオーネもさっさと裁判を終わりたかった。
「・・・弁護人の方からなにもないのなら、陪審員の審議に入りたいと思いますが・・・・」
一斉に拍手が沸き起こる。陪審員達はどこにもいかずにその場でヒソヒソと話しだした。
絶望に暮れるシュウ。
(あれが審議・・・??これが裁判・・・??出来レースじゃないの?
 もうおしまいだわ・・・さようならガーデン・・・さようならSeeDのわたし)
341名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:16
悪い。ゼルかぶっちまった。スコール編の前の時系列ってことで許してくだせえ。
342名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:42
基地外どもを晒しま〜す!
343名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:44
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
344名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:44
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
345名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:45
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
346名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:45
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
347名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:46
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
348名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:46
たまにageるのは↑こいつにまかせようネ
349名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:46
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
350名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:47
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
351名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:47
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
352名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:48
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
353名無しさん@LV4:2000/10/27(金) 23:54
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
354名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:28
>>コピペage

  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ウザイなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 君がいつも家や学校でされているようにね(ブププ
 | | |  \__________
 (__)_)
355名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:33
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
356小説板:2000/10/28(土) 00:34
来ないでください
357名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:42
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
358名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:43
ageるなカス
359名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:46
>358
えらソーに言うな、蛆虫粕虫
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
360名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:46
>>358
ホットキナ
361名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:48
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
362名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:49
아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
우리 선수면 해낼수 있지.아겨라! 뛰어라! 골넣고 기숙사? 돌아가
363名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:49
>361
限りなく100に近いのは事実。
家庭用ゲーム板からウザがられるのも納得いくよ。

364ついでに氏んでね:2000/10/28(土) 00:53
さっさと寝ろカス(藁
365名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:55
バーカバーカ!
366名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:57
レイクエンジェルにおまかせよ

       .__/ ̄)   ∧_∧
∧_∧  (_    ./   (´∀` )
( ´∀`)   |   |   //   \
(  __)__.  ∧_∧/((/ || |
.\____)_) ( ´∀`)   (_(___)
         ∪ ̄∪

  「レ」    「イ」    「ク」
367名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:58
ほのぼのレイク
368名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 00:58
ほもほもレイプ
369名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:00
>366
俺、「レ」のねーちゃんがすげえ好みのタイプなんだけど。
370名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:01
>368
最悪だな、おまえ
371名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:03
荒らし2匹が煽りあっているようですね
372名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:05
でもさ、ちょっと晒しageしただけで

    Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ◯( ´∀` )◯ < ageるなカス
   \    /   | 
    |⌒I、│    \__________
   (_) ノ
      ∪

ってムキレス付けてくる厨房ってやっぱ晒し甲斐が
あるってもんさ
373名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:06
>369
俺は「ク」のほうがイイ。
374名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:06
>371
人を匹という数え方すんな、馬鹿
375名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:07
>371
SINE
376名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:09
>369
俺は「イ」のほうがイイ。
377名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:10
378名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:13
379名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:15
    /\                        ___
    |   |                       (_   /       / ̄ ̄ ̄ ̄\
    |   |                         /  /       /●  ●    \
    |   |                          /  /      /        Y  Y|
    |   |        ___          /  /       | ▼         |   | |
    |   | ̄ ̄ ̄\  (_  /  |⌒|___/  /        |_人_      \/|
  /|   |. ●  ●、  /  /  |__     /         /\___         |
  | ∧  ∧        \/  /     /    _\__       /   /     \    /
  |.           ▼ |  /      | /\   Υ  |ヽ     |__/      | | |
  |          _人.|/      | |   |   ▲  | |               | | |
  |       ___/        |人 人      /                | | |
  \  /⌒)             \   ●  ●/               | | |
    \__/                 \____/              (_(__)

    「レ」                   「イ」                  「ク」
380名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:19
ぞぬ〜
381名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:31
>>331-340
15点…かな?
382名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:35
>381
君甘すぎ。俺なら70点をつけるよ。2000点中ね(w
383スコール編:2000/10/28(土) 01:41
「スコール入るからな!!」
ゼルは大声え叫びながら部屋へ入っていった。
「スコール!・・・?」
ゼルは妙な違和感を感じていた。
「スコール、どこだ?・・・しかし、なんなんだ?
この女の部屋みたいな甘ったるい匂いは?」
ゼルはその場にいるのがつらくなってきた。
(この匂いはリノアやキスティスのとは違うような・・・)
「スコール、本当に居ないのか・・・?」(オレハココダ・・・)
「ん?なんかさっき、スコールの声が・・」(オレハココニイル)
「この感覚・・・昔どこかで・・・」(タ・・スケ・・テクレ)
ゼルはその場から逃げ出したくなってきた。
しかし、逃げてしまえばチキン野郎だということを証明してしまう。
それは、ゼルにとって認めたくない事実であった。
「お、俺はチキン野郎の汚名は返上したんだ、シたんダ、しタンだ
しタンだ、シタンダ、シタンダシタンダシタンダシタンダシタンダ
・・・・・クックック、キョウセイジャンクション、カンリョウ」
そう、スコールはゼルにジャンクションし、
意識を乗っ取ったのだった。
384名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:45
>383
もうやめたら?そのクソつまんない文章書くの。恥ずかしくないの?
385名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:47
お腹すいたな
386名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:49
そうだな
387名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:52
ここで一言。


つまんない
388名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 01:52
383って今までスコール編書いてた作家じゃないだろ?違ってたらスマン。
文章の感じが違うように思えるんだが。
389名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 02:22
うぬぅ
390名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 02:22
>388
うるせえ。黙れ。
391名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 02:28
>390
また君か


392名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 05:34
あげさげ
393名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 07:16
あ〜ぁ、結構楽しみに覗いてたスレッドだったのに・・・。
ここも同じか。。
394名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 11:04
昨夜は厨房荒らしに仲間ができて大喜びしていた雰囲気だな。
ま、クズはクズ同士仲良くやれや。
395名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 11:39
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
396名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 12:59
続編おもしろかった。
勢いがありますね。
397スコール編:2000/10/28(土) 15:15
高校生の頃、(知識が無かったから)、
制服のままで昼寝している中学生の妹の
タンクを上からなぞって硬さを楽しんだり、
場合によっては、服を捲り上げてプックリした乳輪を舐めたり、
ポチットした乳首を吸ってたりしたなあ。
でも、2年くらいしているうちに、居間でのお昼寝が無くなった。
(ばれたんでしょう)
あの頃、夜のおかずは、妹のミルク。
本当に、吸い上げる力が足りないから出ないのかと思っていました。
でも、スッパイ味はしたよ。


398名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 15:18
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

399名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 15:20
>397
もうやめたら?そのクソつまんない文章書くの。恥ずかしくないの?


400名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 15:39
>399
てめえ、人の書いた文章勝手にコピペしてんじゃねえよ!
401魁!名無しさん:2000/10/28(土) 15:47
age
402名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 18:35
>400
また君か
403名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 20:21
今回のスコール編はつまらなかった。
どうしたの?
404名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 20:23
338までスコール編書いていた者ですが・・・
ちょっと続けにくくなってきたかも(苦笑)
いろんな人が書いてこそリレー小説なんだけど
気がつくと意外な方向に話が進んでいた(笑

ちょっと話の続き考え直し中!
405名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 20:39
>>404
ゴメン、397が別人なのはすぐに見抜くべきでした。
急に下手クソになったからどうなったのかと思って・・・。
スコール編楽しみにしています。
406名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 21:11
>405
 ありがとう!!私自身楽しみながらスコール編書いているので
 そういってもらえると嬉しいです。

>スコール編読んでくださっている皆様
次のスコール編はどこから書けばいいでしょうか?
個人的には自分の書いた338から続けてしまいたいのですが、
それだとスコールがゼルにジャンクションという話を書いてくれた方を
モロに無視する形になってしまうのでちょっとやりにくいかな・・・

けど、自分でも結構いい感じだと思える展開を考えてたので
それも使いたいような・・・
どうしよう・・・(苦笑)
407名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 21:13
すいません!
間違えてageてしまいました!!
408名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 21:23
一人うるさいのがいますけど、みんな気にしないで続けましょ。
409名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 21:28
うむ。
どれも作品に勢いがあるからおもろいっす。
410名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 22:44
今日のさらしあげ
411名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 23:09
sage
412名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 23:18
>411
初心者板逝ってこい。
413名無しさん@LV4:2000/10/28(土) 23:20
>>410
今日はお友達いないのか?さびしそうだな(藁
414名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:00
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
415スコール編:2000/10/29(日) 00:13
ぐたり。
スコールが、いや一瞬前までスコールの肉体であったモノがくず折れた。
入れ替わりに今や魔女となったゼルの肉体が立ち上がる。

「ずいぶん久しぶりに感じるな。男の体か……」
腕を振る。軽い。
やはり女と男では身体能力に差がある。ましてや学園一の健康優良児・ゼルの肉体だ。
自分自身の体が男に戻った訳ではないが、それでも女の肉体から逃れたのは嬉しかった。
一歩、足を出す。

「……。
 ………ふ……」
股間の異物感。スコールは己の身に男性が戻ったことを再確認するとともに、このような異常事態でありながらそんな下世話なことを嬉しいと思ってしまった自分を笑った。

さて、俺はこれから何をするべきだ? 男に戻れたものの、この肉体もいつまで持つか分かりはしない。魔女の呪いから解きはなれている今のうちに、何かしらこの事態を打開する策を考えなくては……。
スコールは、この世に産まれ出でてから今の今まで自分であったはずの肉体を見下ろした。
長く、艶やかな烏羽玉の髪。
まろやかでなめらかな脂肪に覆われた肌。
これは、本当に俺の肉体だったのか?
顔を持ち上げてみる。
己の面影はありながら、それはすでに別人。
スコールは自分の激しい鼓動を感じた。それは、この恐るべき状況に怯えてのものであったのか?
416スコール編:2000/10/29(日) 00:13
息はあり心臓は脈打ちながらも、字義どおり魂亡きぬけがら。
それは一糸纏わぬ姿でベットの上に寝かされている。
−−きれいだな。
これは、自分の顔だ。普段ならナルシストになったかと笑い飛ばしていたろう。
−−母さんは、こんな顔だったのかな。
スコールはそこにまだ見ぬ母の影を感じる。
−−だとしたら、きれいなひとだったんだな……。
子宮回帰。男ならば誰でも魂の奥底に抱きつづける、永遠に見果てぬ願望。しかし今ならば。この俺ならば、その永遠の夢を……

『魔女の呪いから解きはなれている今のうちに』だと?
何故そう考えた、スコール。この呪いは明らかに魂を介してのものではないか。

魔女の呪いを受けた女の体。
魔女の魂を持つ男の体。
有りえるはずは無かった事だが、有りえては無かったはずの事だが、もしこの二つの肉体が交わるような事があったなら。もし魔女の子宮に魔女の子種が宿るようなことがあったなら。
果たして。

「ぐ…ぅ…おおおぅっ」
獣の咆哮を上げながら、スコールはスコールに覆い被さった。
スコールよ、お前は魂の全てまで魔女の呪いに犯されてしまったのか。
417名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:18
臭い文章さらします!
418名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:20
410=414=417
…プッ


419名無しさん@LV2:2000/10/29(日) 00:24
>>417
そうやって安置装って新規作者勧誘しようとしてるの見え見え
420名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:25
どんどんつまらなくなるね。そりゃ荒らされるわ。
421名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:25
>>414
233 gamble 12
234 bun 11
235 yuusen 10

営業活動ご苦労さん

422名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:27
バカは定期的に晒しとかないと!
423名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:28
そのうち、小説板に抜かれるかも…。
424名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:30
一人で荒らすのは大変でしょ?
今日も早く友達来ればいいね。
イジメられっこ同士仲良くしなよ(藁
425名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:33
よーし、これから毎日十回はバカをさらすぞ〜!
426名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:35
>425
ガンバレガンバレ
さらされているのが自分だって気付くまでな(藁
427名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:36
>>426
相手は真性のバカなんだからもうほっとけば?
相手にするだけ時間の無駄だよ。
428名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:37
>>424
そうやって煽るから…
つーか422=424か?
放置できない君も嵐と一緒だよ
429名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:37
>426プッ!
430名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:38
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


431名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:39
ルールも守れねえバカどもがナニ偉そうなクチきいてんだ?
432名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:39
ここ荒らしてるやつって、自作自演で複数の人間を演じることによって
友達がたくさんいる気分に浸ってるんだろ(藁

433名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:40
>>428
ここの奴らには悪いが、バカをからかっている方が面白いんでな。
俺は一度文章で人を殺してみたいんだよ。
434名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:40
>432
俺はお前よりバカなやつを見たことがないよ・・・・・
435名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:42
>>432
いや、昨日は確かにもう一匹カスがいたよ。
ここの常駐嵐に生まれて初めて友達ができたらしい(藁
436名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:42
やっぱこの板厨房率激高だね。まともに放置もできないんだから(w
437名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:42
>434
更新ボタン連打して、書き込まれるのを待ってるんだね。

438名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:42
小説のレベルも低レベルなら煽りあいも低レベルか…
439名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:43
だから放置しろっつってんだろ!カスどもが!
440名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:44
煽って!煽って!お願い煽って!
441名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:44
風紀委員ウザイ
442名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:44
>>435
寝た子を起こすような事書くなよカス
443annmari:2000/10/29(日) 00:45
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


444名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:46
>>436
自分を放置欲しいって・・・キチガイの考えることはわからん。
当たり前か(藁
445ホラ!:2000/10/29(日) 00:46
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


446名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:47
風紀委員ウザイ
447名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:47
>444
お前のレベルの低さを笑われてんのがわからんのか?ほんとのバカ?
448名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:48
おめえら、煽りが足りねえぞ?ビビってんのか(藁
449名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:49
>447
ネタだよな?
450名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:50
>>447
お前はいつもレベルの高い書き込みしてるからねえ(気違いの
451名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:50
すでに二人目が来てるみたいだぞ…。
452名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:55
風紀委員ウザイ
453名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:56
>450
ハァ?

こいつなんか勘違いしてるな・・・
454名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:57
このスレにはこの板の厨房が集結してるからしょうがないね。
455名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:58
すべての厨房はここに集まる
456名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:58
>>451
二人目なんか来てないって。今日は必死に自作自演してるだけ。
来ていたら嵐がもっと生き生きしだすはずだからよ。
何てったって生まれて初めての友達だからな(藁
457名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 00:59
>>452-455
age嵐氏ね
458名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:01
>457
氏ねなんて言うのは厨房だけだよ?(藁
459名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:02
>456
そうでしたか。
では、彼の自作自演を暖かく見守りましょう。
460名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:03
しかもさ、上げただけであげ荒らしとか氏ねとかいわれてもね(w
初めて来た人が見たらどう思うことやら・・・
461名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:06
ホントお前ら厨房なんだな・・。放置できないなんてさ。
もういいや。いつまでもガキでいろよ・・・・・
462名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:06
どーでもいいから早く続き書けよ
463名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:07
>461
放置もなにも、自作自演がずっと続いてるだけだし…。
464名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:07
小説板に行け

これネタだよね?
本気で言ってんなら救いがない。
465名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:09
>>456
嵐の二人目ってお前のことじゃん
煽りにことごとくレスつけやがってよ
つーかワザとだろ?
466名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:10
厨房は厨房板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://www2.kitanet.ne.jp/~mail/2ch/kitchen/index2.html

467名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:15
なにほざこうが、このスレのやつらはルールも守れないクズ。早く首吊ったほうがいい。
468名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:23
風紀委員が私怨で暴れてる訳だ。
多分クロノスレ移動の時に削除忍の擁護して煽られまくったクチじゃねえの。
469名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:31
風紀委員の振りしてるだけのクズだろ。
470名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:31
>468
文章が微妙に変だぞ・・・
471名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:32
別に小説書いたからってこの板に迷惑かけてるわけでもなし、
荒してる奴は本当に程度の低い消坊だな。
好きに書かせてあげればいいじゃない。
472名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:32
やっと荒らしも寝たか…
473名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:36
アレ許の時は、多数の支持者と作者陣の鬼のような更新、
応援カキコで、ものすごい勢いのままパート3、4まで突き進んだが
この「8・5」は既に青息吐息だな。
474名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:39
>469
どっちにしろクズってことだな
475スコール編:2000/10/29(日) 01:43
ugaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

「な、何なんだ今の叫び声っ!?」
「会長の部屋からだぞ?」
476名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:54
>475
み、短けえっ!

477名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 01:58
>>475-476
ウケタ
478スコール編 :2000/10/29(日) 02:12
ちんこ
479プププ!:2000/10/29(日) 02:13
クズさらし〜!
480名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 02:13
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
481名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 02:15
風紀委員ウザイ
482名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 02:17
厨房は厨房板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://www2.kitanet.ne.jp/~mail/2ch/kitchen/index2.html
483名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 02:19
風紀委員ウザイ
484名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 02:47
やっぱ、適当に書いたら駄目かな。
485名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 03:23
この板のルールでは、小説スレはNGなの?
486名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 03:53
↑文才の無い消防にとって気に食わないだけ。
487名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 04:56
>>485
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=970957532&ls=50
↑のスレの1には、小説がアウトとはひとことも書かれてないから、
まったく問題無いでしょ。それにFFの小説なんだから、板違いでもなんでも無いし。
488名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 05:10
このスレをまだ存続させようなんて思っている人いるの?
もうほとんどの作者さんは離れちゃったみたいだし・・・スコール編は終わってないか。
スコール編の作者さんには悪いけど、このスレは諦めたほうがいいと思うよ。
スコール編は面白かったので本当は続き読みたいんだけど、嵐が不快なのでもう私は来ません。
っていうか、もう私的にはdqもffもネタ尽きたのでこの板からもサヨナラします。
んじゃまた。
489なげやり〜〜〜♪:2000/10/29(日) 05:31
スコールは合体して強くなった。
「エンドオブハート!!」
ドッカーン。
地球は壊れた。
           THE END
490名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 05:55
>>488て、もしかして・・・
491名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 06:51
>>488
もしや・・
492名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 07:07
>490,491
なんだよ?
4931:2000/10/29(日) 10:29
馬鹿ばっかで困るね、FFドラクエ板は
494でもスコール編書くよ:2000/10/29(日) 10:53
魔女の子孫・・・なんてことだろう。
今までは魔女は世界に1人しか存在できなかったというのに。
母である魔女、その娘の魔女。
この世界は一体どうなってしまうのか、予想もつかない。
その先に何が待ち受けているのか、どんな学者でも全くわからない状況が巻き
起こるのだ・・・

しかし・・・
「・・・何故だ!?どういうことなんだ!!」
女の姿をしたスコールの上に馬乗りになったゼル“スコール”は燃え上がる野望
を突然冷まされた。
種を打ち込んだはずだった。
しかし、魔女の末裔が生まれる確信が全く持てないのだ。
子供は生まれない。絶対に生まれない・・・
絶望がスコールの中を駆け巡った。
「この身体は・・・」
スコールは自らの身体、ゼルの胸のあたりを撫でた。
「この身体は・・・“コイツ”を越えることはできないんだ・・・!!
 コイツの持つ強さに勝ることはできない・・・
 この身体じゃ父親にはなれないんだ・・・・」
スコールはぐったりした美しい女の顔を静かに見下ろした。
なんてことだろう。
最強の魔女を生み出すには条件が必要なのだ。
力ある母と、それに匹敵するほどの力を持つ父が必要なのだ・・・
「だからか・・・?
 だから代々魔女は子孫を残さずに力のみを継承させて息絶えていったのか?」

強い力を持つ父が見つからなかった、だから・・・
495スコール編:2000/10/29(日) 11:23
ガックリと肩を落とすスコール。しかしその眼差しにはまだ熱さが残る。
目をつむったままの女を抱き起こし、その顔を今度はまじまじと見つめた。
「どこにいる・・・」
“魔女”はゼルの身体から上半身を抜け出した。
「どこにいるんだ・・・」
ジャンクションしていたゼルの身体をあっさりと捨て、その邪悪な魔女本体は
再びスコールの身体の中へと滑り込む。
ゼルの首がガクッと後ろに垂れ、そのまま頭から床へ落下した。
それと同時にスコールの身体がもぞっと動き、両手をついて顔を上げる。
「この身体の持ち主は・・・俺は“強い”んだ・・・
 アルティミシアを倒したからか・・・?
 まあいい・・・そう、本当の魔女をこの世に誕生させるには・・・」
よろめきながら立ち上がる。

496スコール編:2000/10/29(日) 11:25
そのとき、さっきの叫び声を聞きつけた学生がドアを打ち破って部屋に突入
してきた。
リーダー格の男・・・ニーダは床に転がったゼルの姿を見つけ呆然としている。
その瞳を謎の女へと向けた。
「貴様一体何をした!!」
スコールはそんな彼の、激しく自分を睨むまなざしを正面から見つめた。
無表情のまま・・・
「何とか言え!!」
「・・・・・・お前は」
淡々とした口調でスコールは言葉を続けた。
「お前は強いか」
「な、何を言っているんだ・・・」
「お前は強いのかと訊いているんだ!!」
傍らのガンブレードをすばやく握り締めると、スコールはニーダめがけてその剣
を振り下ろした。
次の瞬間には、見るにも耐えない映像がその部屋に広がっていた。
一緒について来ていた他の学生達から、奇声と似た悲鳴が上がる。
「お前らはどうだ!!」
ガンブレードに滴る血液を拭いもせず、スコールは学生たちの中へ駆け込む。
「力もなくしてこの私にかかってくるとはなんと愚かな者よ!!
 死にたいのなら逝かせてやる!!」
悲鳴が上がる。
逃げ惑う学生の面々。
その真ん中でガンブレードを振り回し、目をぎらつかせる女。
「どいつもこいつも・・・!!」
誰もいなくなった、幾人かの死体が転がる廊下にスコールは立ちつくす。
「何がガーデンだ!!弱者の巣窟ではないか!!
 こんなところに“父”にふさわしい者などいるはずがない!!」
スコールは静かに目をつむった。
自分に匹敵するほどの力を持つ者・・・
次の瞬間、彼の目の奥に1人の男の姿が浮かんだ。

「・・・どこにいる・・・!!」
剣を握ったままスコールは駆け出した。
「サイファー!!どこにいる!!」
497名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 11:38
>494-496
続編、どうもです。
498名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 14:55
それでママ先生夫妻にも子供がいなかったのか。
499スコール編:2000/10/29(日) 15:52
「サイファー!サイファー!何処にいるサイファー!!」
剣を振り回しながら通路を駆け抜けるスコール。
彼が通過する度に血飛沫が飛び、絶叫が上がる。
ガーデン内は阿鼻叫喚に見舞われていた。
「ククク・・・ハハハハ・・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・」

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・

何でこうなってしまったのか?
そもそも、何故俺はリノアを殺してしまったのだろう。
誰が悪い?
俺か?リノアか?キスティスか?ゼルか?セルフィか?アーヴァインか?
シュウか?ニーダか?ラグナか?エルオーネか?ママ先生か?
それとも・・・

その時、彼の脳裏に、リノアの最期の言葉が浮かび上がった。
「サイファーはもっと上手だったのに・・・」

「・・・スァイファアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

ガーデン内の生徒を全て皆殺しにしたスコールは、全ての元凶である男の名前を叫ぶ。
いや、彼がそう思っているだけなのかもしれない。
もう、何か正しいとか、そんな事は誰にも分からなかった。その頃サイファーは、獄中の中で息を引き取っていた。
500名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 16:19
すげーオタくせえな(藁
501名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 16:49
>500
まあ、FF・DQ板だしね。
502名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 18:47
裁判編の続き見たい
503さすけ:2000/10/29(日) 20:59
期待sage(ワラ
504私も:2000/10/29(日) 21:25
期待sage(哀
505スコール編・最終章:2000/10/29(日) 22:04
「待たせたなスコール!!」
スコールが後ろを振り返るとそこには彼、いや彼女が追い求めていた男が立っていた。
「やっと会えた・・・サイファー!」
言うなり斬りかかるスコール。
「ガーデンを滅茶苦茶にしやがって・・・しかもリノアまで・・・ぶっ殺してやる!!」
サイファーもガンブレードを手に突撃する。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
両者の剣が激しい音を立てて激突する。


「ねえ、それからどうなったの?」
お婆ちゃんのお話を聞いていた孫娘が尋ねる。
だが、お婆ちゃんは目を閉じたまま口を開こうとはしない。
「お婆ちゃん!お婆ちゃん・・・お、お婆ちゃん?」
孫娘はお婆ちゃんの体を揺さぶる。
だが、お婆ちゃんが目を開く事はなかった。

お婆ちゃんが逝ってしまった今、スコールとサイファーがどうなったのか知る由もない。
ただ一つだけ言える事、それはこの展開が地獄甲子園のパクリであると言う事だけだ。


野村哲也に幸あれ。(夜空に浮かんだ野村氏の笑顔を思い浮かべてください)


FINAL FANTASY 8@`5 〜第一部 完〜
506スコール編:2000/10/29(日) 22:12
漂う血臭が昏迷の中からゼルを目覚めさせた。
「ぐ…これは……」
頭に残る魔力の残滓を振り払い、ゼルは立ち上がった。
「……スコール!」

校庭は死山血河の呈を為していた。
「ぐぅぅはぁッ! 弱い! 貧弱に過ぎるぞ!」
漆黒の髪を振り乱し豊潤な裸体を朱に染めスコールは天蓋に吼えた。
「貴様らそれでもガーデン候補生かーっ!」
ガンブレードを振り回し、一人、また一人と惨殺してゆく。
靴音。
「スコール!!」
怒声に振り向いたスコールの前には、その眼に涙を浮かべた級友が立っていた。
「フン…ゼルか。久しぶりだな。」
「スコール…スコールなんだな?!
 一体お前に何が起きちまったんだよ!」
「答える必要は無い」
そう言うとスコールは足元に倒れ伏す遺体にガンブレードを突き刺し、そしてそれは四散した。トリガーが引かれたのだ。学友の遺体にこのような仕打ちを為されて黙っていられる奴はいない。
「何をするだぁー! 許るさーん!」
「ゼル……貴様では役不足だ」
義憤を拳に飛びかかるゼルに対し、スコールは嘲笑で答えた。

「うゥりいいいぃやああああっ!」
「小猿が……貴様の拳が一番甘っちょろいぞ!」
渾身の一撃を難なくかわし、一刀の下ゼルを両断する。
はずであったが、しかし。
「う、ぐうっ?!」
その身を襲った突然の鈍痛がスコールをよろめかせる。その隙を見逃すほどゼルも弱くは無い。
「おゥらぁぁっ!!」
17発の踵落しと36発のヘッドバットが炸裂し、衝撃でスコールは吹き飛んだ。
507スコール編:2000/10/29(日) 22:13
「やったか?いや……」
荒い息をつきながらゼルは自分が殴り飛ばした相手を見た。
スコールはかつて経験したことの無い激痛に苛まれている。強烈な嘔吐感に襲われ、吐瀉物をブチまけた。
「ぐく、頭痛がする……吐き気もだ。
 馬鹿な、このスコールが気分が悪いだと? ゼルごときに殴られて立つことが出来ないだと?!」
この肉体は魔女の呪いを受けて、全ての人間や動物をブッちぎりで超越したのだ。小猿ごときのパンチでこれほどのダメージを受けるはずが無い。
そう、無かった。

「おい、その腹は……?!」
「…………!!?」
スコールは腹部は風船のごとく膨張している。いや、今のスコールの肉体を考えると、これは
「まさか、あの時ので孕んでいたのか?! そんなはずは無い、ゼルの精で魔女は孕めないはず……」
だが見る見るうちに腹は膨らんで行く。とともに、スコールは先ほどの鈍痛がつわりだと理解し青ざめた。痛みは更に増し、耐えがたい激痛となっている。死を覚えた。
「がァッ……ハァァッ!!」
血染めの裸身が更に赤く染まる。ただし今度は返り血ではなく、破水。
わずか数時間前の行為だと言うのに、数分前に膨らんだ子宮だと言うのに、校庭の真中に産み落とされたそれは既に成人女性の体をさらしていた。

「………リノア?」
508スコール編:2000/10/29(日) 22:17
「はっ……夢か……!」
スコールは、目を覚ますとそこは保健室だった。
「それにしてもリアルな夢だったな……」
彼は、周りを見回した。
何も変わってない、いつもの平和な日常である。
「リノアを殺すなんて、なんて夢だ……」
そこにカドワキ先生が現れた。
「どうしたんだ、カドワキ先生、浮かない顔して?」
「いや……、実はスコール、ちょっと言いにくいことなんだけど…」

509母を訪ねて名無しさん千里:2000/10/29(日) 22:17
「待たせたなスコール!!」
スコールが後ろを振り返るとそこには彼、いや彼女が追い求めていた男が立っていた。
「やっと会えた・・・サイファー!」
言うなり斬りかかるスコール。
「ガーデンを滅茶苦茶にしやがって・・・しかもリノアまで・・・ぶっ殺してやる!!」
サイファーもガンブレードを手に突撃する。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
両者の剣が激しい音を立てて激突する。


「ねえ、それからどうなったの?」
お婆ちゃんのお話を聞いていた孫娘が尋ねる。
だが、お婆ちゃんは目を閉じたまま口を開こうとはしない。
「お婆ちゃん!お婆ちゃん・・・お、お婆ちゃん?」
孫娘はお婆ちゃんの体を揺さぶる。
だが、お婆ちゃんが目を開く事はなかった。

お婆ちゃんが逝ってしまった今、スコールとサイファーがどうなったのか知る由もない。
ただ一つだけ言える事、それはこの展開が地獄甲子園のパクリであると言う事だけだ。


野村哲也に幸あれ。(夜空に浮かんだ野村氏の笑顔を思い浮かべてください)


FINAL FANTASY 8@`5 〜第一部 完〜

510スコール編:2000/10/29(日) 22:19
「はっ……また夢か……!」
スコールは、目を覚ますとそこは保健室だった。
「それにしてもリアルな夢だったな……」
彼は、周りを見回した。
何も変わってない、いつもの平和な日常である。
「リノアを殺すなんて、なんて夢だ……」
そこにカドワキ先生が現れた。
「どうしたんだ、カドワキ先生、浮かない顔して?」
「いや……、実はスコール、ちょっと言いにくいことなんだけど…」
511名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 22:21
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
512名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 22:23
すげえ重複ぶり(笑)三人か?
513母を訪ねて名無しさん千里:2000/10/29(日) 22:23
「待たせたなスコール!!」
スコールが後ろを振り返るとそこには彼、いや彼女が追い求めていた男が立っていた。
「やっと会えた・・・サイファー!」
言うなり斬りかかるスコール。
「ガーデンを滅茶苦茶にしやがって・・・しかもリノアまで・・・ぶっ殺してやる!!」
サイファーもガンブレードを手に突撃する。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
両者の剣が激しい音を立てて激突する。


「ねえ、それからどうなったの?」
お婆ちゃんのお話を聞いていた孫娘が尋ねる。
だが、お婆ちゃんは目を閉じたまま口を開こうとはしない。
「お婆ちゃん!お婆ちゃん・・・お、お婆ちゃん?」
孫娘はお婆ちゃんの体を揺さぶる。
だが、お婆ちゃんが目を開く事はなかった。

お婆ちゃんが逝ってしまった今、スコールとサイファーがどうなったのか知る由もない。
ただ一つだけ言える事、それはこの展開が地獄甲子園のパクリであると言う事だけだ。


野村哲也に幸あれ。(夜空に浮かんだ野村氏の笑顔を思い浮かべてください)


FINAL FANTASY 8@`5 〜第一部 完〜
514名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 22:24
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1
515スコール編:2000/10/29(日) 22:25
「はっ……またまたまた夢か……!」
スコールは、目を覚ますとそこは保健室だった。
「それにしてもリアルな夢だったな……」
彼は、周りを見回した。
何も変わってない、いつもの平和な日常である。
「リノアを殺すなんて、なんて夢だ……」
そこにカドワキ先生が現れた。
「どうしたんだ、カドワキ先生、浮かない顔して?」
「いや……、実はスコール、ちょっと言いにくいことなんだけど…」
516名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 22:29
「待たせたなスコール!!」
スコールが後ろを振り返るとそこには彼、いや彼女が追い求めていた男が立っていた。
「やっと会えた・・・サイファー!」
言うなり斬りかかるスコール。
「ガーデンを滅茶苦茶にしやがって・・・しかもリノアまで・・・ぶっ殺してやる!!」
サイファーもガンブレードを手に突撃する。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
両者の剣が激しい音を立てて激突する。

「はっ……夢か……!」
スコールは、目を覚ますとそこは保健室だった。
「それにしてもリアルな夢だったな……」
彼は、周りを見回した。
何も変わってない、いつもの平和な日常である。
「リノアを殺すなんて、なんて夢だ……」
そこにカドワキ先生が現れた。
「どうしたんだ、カドワキ先生、浮かない顔して?」
「いや……、実はスコール、ちょっと言いにくいことなんだけど…」

「ねえ、それからどうなったの?」
お婆ちゃんのお話を聞いていた孫娘が尋ねる。
だが、お婆ちゃんは目を閉じたまま口を開こうとはしない。
「お婆ちゃん!お婆ちゃん・・・お、お婆ちゃん?」
孫娘はお婆ちゃんの体を揺さぶる。
だが、お婆ちゃんが目を開く事はなかった。

お婆ちゃんが逝ってしまった今、スコールとサイファーがどうなったのか知る由もない。
ただ一つだけ言える事、それはこの展開が地獄甲子園のパクリであると言う事だけだ。


野村哲也に幸あれ。(夜空に浮かんだ野村氏の笑顔を思い浮かべてください)


FINAL FANTASY 8@`5 〜第一部 完〜

517名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 23:16
>>514
  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< 気にいらないのなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 君がいつも家や学校でされているようにね(ブププ
 | | |  \__________
 (__)_)
518名無しさん@LV4:2000/10/29(日) 23:41
確かにコピペばっかだね…

ttp://bishop.fuis.fukui-u.ac.jp/~tkondoh/FF/library/
519名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:27
今日のさらしあげ
520名無しさん@LV2:2000/10/30(月) 00:29
ちんぽ
521名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:30
ていうか、この板にあまりに場違いなのでさげ
522名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:30
>518
リンク先になんかあった?
523名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:32
>522
小説があった。
524名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:43
何がどうなってんだ?(笑)
めちゃめちゃ重複してるけど、
スコールは子供を産んだのか?それは夢だったのか?
続きが気になる
525名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 00:48
さげ
526名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 02:44
とりあえず夢の方はナシだろう。
が、>>506-507はなんだ?
プロットは良いが……何故JoJo?
527名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 03:58
プププ
528名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 06:41
俺にさわ
529名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 07:29
せっかく面白かったのに…
つか続きが。
530名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 16:01
−ガーデン食堂簡易法廷−
もはやシュウを助けてくれるものは何もなかった。
陪審員の僅かな審議の後、彼らが掲げたものは「極刑」の二文字。
興奮に騒ぎ立てる生徒達。満面の笑みの検事アーヴァイン。
沈黙を守りながらも明らかに勝ち誇っているセルフィ。寝るゼル。
そして裁判長、エルオーネは静かに言い渡した。
「本法廷は、被告シュウに極刑を言い渡します」
「い、いやだ!!わたしは無実だ!!キスティスを殺してなんかいない!!
 確かに・・確かに・・あいつとはこの数年仲が悪かったけど、あいつはわたしのたった一人の友達なのよ!それをわたしが殺すはずが・・・・!」
やおら取り乱して泣きじゃくるシュウに対し、野次馬どもはそうは来なくてはという表情だ。
シュウは叫ぶ。
「大体、学園に人を殺して良い権利なんかないはずよ。
 生徒会規則でもそんなこと記載されていなかったはず!」
エルオーネは一人の速記を呼び、生徒会規則の記載された書類をシュウに見させるように言った。
そこに記載されていたのは・・・
『第四十五条 : 学園内秩序乱最悪人、逝良』
「ば、バカにしないでよ!
 な、何なのよ、このどうとでもとれる条文は!?こんなのどこが規則なのよ!?」
「静かにしなさい、シュウ。これは前風紀委員が徹夜で作製した規則です。冒涜してはいけません。
 それより、そろそろあなたに刑を執行しなければいけません・・・」
エルオーネの言葉に周りは静まり返る。勿論、期待の静寂だ。
(ザワザワ・・・いよいよアレが始まるぞ・・・)
(ザワザワ・・・エルオーネのアレが・・・・)
周りの異様な雰囲気に体をこわばらせるシュウ。
「い、一体・・・アレって・・・な、なによ・・・・)
「シュウ。私は裁判の冒頭でも言ったとおり、校長殺しという重い罪を犯したあなたにどのような罰を与えることも厭いません。あなたには・・・先祖送り5億年の罰を与えます」
そう言うなり、目をつぶり精神を集中させ始めるエルオーネ。
「な、なに????せ、先祖送りとか、5億年とか・・・な、なんかいやな予感が・・・。
 頭痛がする・・・あ・・・意識が・・・遠のいていく・・・・」
531名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 16:03
・・・・・・・・・・
しばらくして、シュウは目を覚ました。
どれだけ気を失っていたのだろう、頭がガンガンする。
「ここは・・・・・?」
周りを見渡すとそこは木が生い茂り、奇妙な動物の鳴き声がするジャングルだった。
「どこ??ここは??わたしはいったい??ひっ・・・・!」
彼女はそこで決定的なものを見てしまった。
「あ、あれは始祖・・・始祖鳥・・・・・・??」
数億年前に絶滅したはずの始祖鳥が群をなして空を飛んでいる。
その光景は彼女を絶望に陥れた。
「じゃ、じゃ・・ここは・・・・5億年前の、じ、時代?
 そ、そんな、あは、あはは、そんな、バカな・・・。も、もう戻れない・・・・?
 あははははははははは!笑える!コロされることもなく、死ねもせず、
 初めから存在しなかったことになるのねっ!
 エルオーネって残酷じゃああんんん!あはは、だまされた、すっかりはめられた。
 そ、そっか、今気付いたよ、あはは、黒幕は、エルオーネだ、そうか、あはは、
 全部つながったよ、謎が・・・スコールがキスティスを殺したってセルフィが言ったことも、
 セルフィの代わりにわたしが犯人にされちゃったってことも・・・
 でも・・・もうどーでもいいやー!どうせ元に戻れないんだもーん!
 あはははははははははははははははーー!!!!」
次の瞬間、急降下してきた始祖鳥の一羽が発狂したシュウを飲み込んでしまう。
あなたの冒険は終わった。
532名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 17:00
オタどもを晒しとくか!
533名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 19:12
adventure game book?
534名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 20:37
スコールは宿屋についた。
1)後ろを振り返る
>>505
2)寝る
>>508
535名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:07
吐き気がするぜ!
536名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:08
削除キボーン
537名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:19
>>531
最後の2行ワロタ。
懐かしいなあ、スティーブジャクソン?だったっけ。
538名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:38
>537
バカ?(藁
539名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:42
>>538
はあ?なんにもしらねー低脳は近寄ってくんなよ
540名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:44
>539
でも538ってほとんどの時間帯この板にいる嵐だよね。
気色悪くない?
541名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:46
バカは放置しましょうね
542名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 22:47
>540
お前のほうがキショイよ、ヲタク君!(ゲラ
543538編:2000/10/30(月) 22:50
今日も学校で、いじめられた…。
(クソッ!なぜ、俺がこんな目に……)
もっとも、俺はやつらに復讐する勇気などない。
まあいい俺にはこれがあるから…。
そう呟きながら俺はPCの電源を入れる。
PCを立ち上げ、ネットに繋ぐ……。
ブラウザに表示されたのはFF・DQ板だ。
さっそくFINAL FANTASY 8@`5 のスレをチェックする。
これは、おれの日課であり、生き甲斐でもある。
「おっ、書き込んでる、書き込んでる、…プププ…
それじゃあレスでもつけてやるか……プププ…」
俺は「>537 バカ?(藁」と書き込み、相手の反応が返ってくるまで、
更新ボタンを連打し続けた。
(さて、どんな反応が返ってくるかな?…プププ…)


544名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:08
543晒すか・・・。

ぶぶっ!
545名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:09
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


546名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:09
538=544
547名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:10
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


548名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:11
風紀委員ウザイ
549名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:12
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


550名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:14
風紀委員ウザイ
551名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:15
538編の続ききぼーん
552名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:15
ルールくらい守れ。厨房どもが。


553名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:15
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


554名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:16
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html


555名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:17
小説板のリンクのコピペを連発してるのが538か(藁
556名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:28
可哀想に。どうしても一人だと思い込みたいんだね。晒します・・・。
557名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:30
風紀委員ウザイ
558名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:38
小説は小説板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://cheese.2ch.net/bun/index2.html
559名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:40
なんか今日は異常に重いな……。
560名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:49
あげ
561名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:50
こんな糞スレあげてんじゃねえ!沈めとけ!
562名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:52
風紀委員ウザイ
563名無しさん@LV4:2000/10/30(月) 23:58
>>562
  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ウザイのなら 無視すりゃいいじゃん
 (    ) │ 今日まで君が世間からそうされてきたようにね(ブププ
 | | |  \__________
 (__)_)
564名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 00:01
バカあげ
565リノア編:2000/10/31(火) 00:09
返事がない。ただの屍のようだ。

〜完〜
566名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 00:14
完納スレは荒れないのに…
567名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 00:19
ここは厨房が荒らしを無視できないからだよ・・・。
568名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 01:12
>>567
無視してもダメだよ。異常にしつこい。もう俺諦めてる。
別にこれで嵐が萌えようがどうでもいいや。
つうか、あんたみたいな書き込みも放置しろってのに矛盾してるよな。
569名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 01:23
厨房どもをまとめてさらしあげ(www
570名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 01:32
>569
PSの北斗の拳は結構面白いと思ったけど?
571名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 03:07
シュウは喰われてしまったのか…
572名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 03:44
南斗白鷺拳の漢、仁星のシュウここに散る。
573名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 11:00
>>543
現実的。(w
574名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 13:18
543=573(w
575名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 13:31
やっぱり、子供の時、みんなもユワッシャーって口ずさんでいたのか?
576名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:02
みなさーん、これがオタクですよ〜!(藁
577名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:08
>576
この男もまたこの乱世に覇をめざすのか・・・!!
578名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:10
なんかこのスレだけ異常に負荷が高いんですけど…。
579名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:18
1の母でございます。
 このたびは、息子がこのようなスレッドを立ててしまい、
皆様には大変ご迷惑をおかけしております。深くお詫び申し上げます。
 息子は幼い頃に父親を亡くし、そのショックで内気な子供になって
しまいました。そのせいか、小・中学校ではいじめにあっていたのです。
 この年になるまで、恋人はおろか友達さえもいないようで、大変心配
いておりましたが、この2ちゃんねるというサイトを知って以来、息子も
少し明るくなったようです。「今日○○板でね、ドキュソがさあ…」
と、とても楽しそうに夕食の時に話してくれるのです。
 どうぞ皆様、息子を暖かく迎えてやってくださいまし。本当は良い子なんです。
よろしくお願い申し上げます。
                         1の母より


580名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:20
PS版よりも、FC版の方がある意味、一番面白い。
581名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:25
しかしここの嵐ってマジで24時間常駐しているな
学校に逝かなくていいのか?
582名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:31
>>581
そりゃ引きこもってるからだろ(藁
ついでにいえば、この板のクズスレ、厨房レスの9割は
ここの嵐と一緒のやつだよ。バカの書き込みはすぐに分かる。
583名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 18:44
社会人だったりしてな(半笑
584名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 19:27
ぶぶっ!
585名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 19:45
続き書きたいけどどこから続かせればいいのかわかんねえ(笑)
586名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 20:09
>585
書くなボケ!失せろや!カスが!
587名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 20:56
>>585
小説板逝ってください。ルールくらい守ろうよ・・・。
588名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 21:15
584=585=586=587
バカの書き込みはすぐ分かる(藁
589名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 21:37
584=585=586=587=588=589
が正解でした。
君にこの謎が解けたか!
590名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 22:05
つまり正解って事だね(藁
591名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 22:14
これは密室荒らしだ!
592名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:10
バカだって!そんなんだから厨房って言われちゃうのにねぇ・・・。
ま、がんばってって意味で晒すかな!
593名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:13
荒らすのはかまわないけど、エターナルアルカディアは買おうよ(涙
594名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:51
厨房くん早くオトナになってね(w
595名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:52
>594
あのセリフを言って欲しいのか?
596594:2000/10/31(火) 23:56
っつうか、厨房ども相手にするのもバカバカしくなってきたな。
今日はとりあえず寝る。俺はお前らと違って忙しいからな、
明日、また遊んでやるよ(藁
597名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:56
>>595
俺に言わせろ
598名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:57
>593
板違いだ、死ね。
599名無しさん@LV4:2000/10/31(火) 23:59
夢の中だけ忙しくて格好良くてモテモテのヒキコモリ>>596君。
たまには現実に戻れよ。2chだけが現実じゃないからね。
600名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:11
ぎゃはは!!
さらしあげ〜!
601600:2000/11/01(水) 00:16
>599
はぁ?お前のこと言ってんのか?

602名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:18
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1


603名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:18
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1


604名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:18
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1
 

605名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:19
>602
もしかして、これ全部小説の一部だったのか!?
606名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:19
風紀委員ウザイ
607あげんなボケ!:2000/11/01(水) 00:19
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1


608さげます:2000/11/01(水) 00:20
FF小説はFF・DQ板があるのでそちらでお願いします。
みんな板のルールぐらいは守ろうよ。

http://piza.2ch.net/ff/index2.html#1


609名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 00:22
もう誰も書いてねーよ
マジでウザイからさげてくんねーかな
610名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 12:18
はい!
611名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 15:33
あげんなよ!
612名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 15:37
613名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 15:40
>>612
そのブラクラもう飽き飽き
614名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 17:01
おいおい、ブラクラじゃなかったぞ?
615名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 23:14
あげ
616名無しさん@LV4:2000/11/01(水) 23:22
>>612のソースから抜粋。

<body onload="Windows();">
<IMG src="file:///c|/con/con/con">
<img src="mailto:000">
<img src="mailto:001">
<img src="file:///A|/7.gif">
<img src="file:///A|/8.gif">
<img src="file:///A|/9.gif">
617名無しさん@LV4:2000/11/02(木) 00:02
>>616
意味無しコーイチ
618名無しさん@LV4:2000/11/02(木) 00:16
>616
みんな知ってるし、知らんような厨房はそんなもん見てもわからんだろ。
619名無しさん@LV4:2000/11/02(木) 14:38
続きまだ?
620名無しさん@LV4:2000/11/03(金) 01:34
続ききぼーん
621名無しさん@LV4:2000/11/03(金) 22:48
むしろ同人板の方が温かく迎えてくれるかも…?

http://piza.2ch.net/anime/index2.html
622名無しさん@LV4:2000/11/04(土) 07:19
と言いつつなんでアニメ板を紹介する?
623名無しさん@LV4:2000/11/10(金) 02:52
624名無しさん@LV4:2000/11/10(金) 18:21
アゲイン
625名無しさん@LV4:2000/11/10(金) 18:23
上げたいのはやまやまだが、もう最近は新作アップめっきりだよ。
626名無しさん@LV4:2000/11/10(金) 23:24
懐かしいスレがあがってるね。
627名無しさん@LV4:2000/11/10(金) 23:45
(゚ε゚)誰か続きかいてほしいぷう。
(゚〜゚)8の設定覚えてる奴少ないからな………なんだかね。
628名無しさん@LV4:2000/11/11(土) 10:58
「ク」のねーちゃん萌え
http://jiyu.net.np/kusaty/reiku/reiku3.jpg
629名無しさん@LV4:2000/11/11(土) 15:32
最初から読んでたらすごーく面白かったので、続き書いてみました
630続シュウの裁判編:2000/11/11(土) 15:35
ふと気が付くと、シュウは元の通り食堂に備え付けられた被告人席
に座っていた。
「おふざけにしては度が過ぎませんか。」
「・・・。」
「・・・。」
声の主へと視線を動かそうとしたが、まださっきの始祖鳥の姿が
頭から離れない。くらくらする。
辺りの雰囲気は張りつめていたが、どうやらもう己を取り巻く程の
殺気じみた静寂は去ったようだ。安堵したシュウは頭を2・3度振り、
席から立ち上がった。

それを見て傍聴人席からどよめきが起こる。が、すぐにそれは静まり、
生徒達は大勢食堂から急ぎ足で出て行った。
「スコール・レオンハートを探しています。あなた方にもぜひ頼みたくてね。」
シュウに話し掛けてきたのはカドワキ先生だった。
「カドワキ先生・・・!」
「先ほど、ガーデン内にいた『ラグナ』さんを介抱しましたよ。
『息子が女なんだ』など多少意味の通じないことを口走っていました
が・・・。これはじきに治るとしましょう、しかし『スコールに会うはず
だった』というのはおそらく嘘ではないのだろう、と。」
「スコール!そういえばセルフィ、あなたさっきスコールがキスティスの
死体を持って行ったって」
セルフィにつかみかかろうとするシュウをアーヴァインがかろうじて
押え込む。
「セルフィちゃんに暴力は、ダメッ!!」
「な、なによこのドインチキ検事が〜〜〜!」
セルフィはむくれてゼルと一緒に食堂から出て行こうとした。
それを慌ててエルオーネが引き止める。
「皆さん落ち着いて下さい・・・。ガーデン内は、他にも数件不可解な
殺傷事件が起きたりと、非常な混乱状態にあります。くれぐれも気を付けて
行動するように・・・・・・」
エルオーネはそういい終わると、セルフィたちを離し、カドワキ先生に
一礼した後自らも食堂から出て行った。
631続シュウの裁判編:2000/11/11(土) 15:36
(省略されてしまったので、そこの続きから。)

生徒達は大勢食堂から急ぎ足で出て行った。
「スコール・レオンハートを探しています。あなた方にもぜひ頼みたくてね。」
シュウに話し掛けてきたのはカドワキ先生だった。
「カドワキ先生・・・!」
「先ほど、ガーデン内にいた『ラグナ』さんを介抱しましたよ。
『息子が女なんだ』など多少意味の通じないことを口走っていました
が・・・。これはじきに治るとしましょう、しかし『スコールに会うはず
だった』というのはおそらく嘘ではないのだろう、と。」
「スコール!そういえばセルフィ、あなたさっきスコールがキスティスの
死体を持って行ったって」
セルフィにつかみかかろうとするシュウをアーヴァインがかろうじて
押え込む。
「セルフィちゃんに暴力は、ダメッ!!」
「な、なによこのドインチキ検事が〜〜〜!」
セルフィはむくれてゼルと一緒に食堂から出て行こうとした。
それを慌ててエルオーネが引き止める。
「皆さん落ち着いて下さい・・・。ガーデン内は、他にも数件不可解な
殺傷事件が起きたりと、非常な混乱状態にあります。くれぐれも気を付けて
行動するように・・・・・・」
エルオーネはそういい終わると、セルフィたちを離し、カドワキ先生に
一礼した後自らも食堂から出て行った。
632続シュウの裁判編:2000/11/11(土) 15:37
(再び続き。)

セルフィにつかみかかろうとするシュウをアーヴァインがかろうじて
押え込む。
「セルフィちゃんに暴力は、ダメッ!!」
「な、なによこのドインチキ検事が〜〜〜!」
セルフィはむくれてゼルと一緒に食堂から出て行こうとした。
それを慌ててエルオーネが引き止める。
「皆さん落ち着いて下さい・・・。ガーデン内は、他にも数件不可解な
殺傷事件が起きたりと、非常な混乱状態にあります。くれぐれも気を付けて
行動するように・・・・・・」
エルオーネはそういい終わると、セルフィたちを離し、カドワキ先生に
一礼した後自らも食堂から出て行った。

ドアが閉まりきったその時、アーヴァインが今頃気づいたかのように
シュウをつかむ手をぱっと離して、セルフィとゼルを追いかけ走って行った。
633続シュウの裁判編:2000/11/11(土) 15:39
一礼した後自らも食堂から出て行った。

ドアが閉まりきったその時、アーヴァインが今頃気づいたかのように
シュウをつかむ手をぱっと離して、セルフィとゼルを追いかけ走って行った。

「本当にもう、最近のSeeD連中はたちが悪くてどうしようもないわ・・・・・・
この私を(逆に)落としいれるだなんて!キスティス並みだわ!!全く。
本編で活躍したからって、なめてんじゃないわよ、ったく・・・」
シュウは柱を蹴飛ばし、ややつま先を痛そうにかばいながらいつもの習慣で
生徒用トイレへと無意識の内に足を向けていた。

一人取り残されたカドワキ先生は、嘆きのこもったため息をついた。
『毎度の学園の混乱に加え、スコールが死体を・・・とは、彼に何か異変が?
分からないことだらけの様ですね・・・。』
634続シュウの裁判編:2000/11/11(土) 15:40
『毎度の学園の混乱に加え、スコールが死体を・・・とは、彼に何か異変が?
分からないことだらけの様ですね・・・。』


(ぐちゃぐちゃでほんとすみません)
635続スコール編:2000/11/11(土) 15:41
スコールの意識は、ガンブレードを振り回す最中にも酷く混濁していた。
もはや消えてしまいそうなスコールとしての記憶、そして魔女の精神
の片鱗が多数密集し、ぶつかり合い、はじけて行く。

ただ、ただそんな中でも、「最強の魔女完成」というある意味魅力的な
言葉は、スコールの脳裏にますます色濃く焼き付けられていった。
636名無しさん@LV4:2000/11/11(土) 15:45
以上、あらすじも含めた感じで書きました。
637名無しさん@LVまひ:2000/11/12(日) 14:32
INDEX、〜編別に作りました

メイン 通常INDEX 1 2 >>188-189 3 >>329
サイファー>>22 >>40 >>57-58 >>70 >>95 >>216
638名無しさん@LVまひ:2000/11/12(日) 14:33
風神雷神>>22 >>40 >>74 >>157 >>171-172 >>237
シュウ >>28 >>59 >>77-78 >>82 >>201-202 >>331-334 >>339-340
    >>530 >>531 >>630 >>633
639名無しさん@LVまひ:2000/11/12(日) 14:35
ラグナ  >>55 >>90 →メイン(スコール)
ノーグと手先>>97 >>99 >>102 >>104-105 >>113-114 >>116 >>128 >>130
 >>140 >>186 >>205 >>208 >>213 >>250 >>252-253 >>260 で終?
640名無しさん@LVまひ:2000/11/12(日) 14:36
エルオーネ ノーグ→ >>331 →シュウ
その他?  >>16 >>65 >>68 >>109 >>196 >>215 >>226 >>295

シュウ編は630番の辺りをできるだけ読みやすく直しました・・・(鬱
その他のまだ出てないキャラのは後で、、、
641名無しさん@LVまひ:2000/11/13(月) 12:16
それほどまでに工口が好きか・・・
642名無しさん@LV4:2000/11/13(月) 21:34
エロだとマジで荒れんな…
643久しぶりに書くかね:2000/11/15(水) 19:41
−ガーデン食堂−
裁判が終わり、数日が経つと学園は(少なくとも見た目上は)平穏を取り戻していた。
パニック状態にあった生徒達もそれぞれ通常の生活に復帰している。
だが、案内パネル前にいつもたむろっていたダイヤの二人、ベンチで思索する頭脳君、
ガーデン2階でいちゃつく兄妹Seed、そして地下を居城とするノーグの姿はなかった。
生徒達は彼らのことなどとうに忘れていた。
食堂にいつも溜まってだべっている3人のSeeD達も例外ではない・・・
A「ああ〜。なんか最近暇だよなあ」
B「確かになあ。ちょっと前は裁判とか粛正とかあって気が紛れたが・・・・」
C「校長の殺人事件もどうやら迷宮入りしそうだしな・・・」
B「臨時風紀委員のエルオーネが騒ぎをおさえちまったしなあ・・・。
  つまんねえことしやがって・・・」
C「でもあいつ結構可愛いから許す。笑顔が特に」
A「うむ。エルオーネ萌え〜」
B「風紀委員といえば、風神っていただろ?前風紀委員の」
C「ああ、あの銀髪隻眼のこええ女だろ?サイファー萌えの」
B「そうだ。最近見ないけどな。
  俺、思うんだが、あいつどうして変なしゃべりかたなんだろう?」
A「変だよなあ。『我、怒』とか、『不許可!』とか」
B「だろ?外国人だってんならともかく、普通にもしゃべれるんだぜ、あいつ。
  なんでわざわざ変なしゃべり方するんだ?」
C「噂じゃあ、サイファーがさせてるって話だが。その方が萌えるんだと」
B「なにぃ?妙な趣味があるなあ、サイファーのやつ」
C「しかもやってるうちに風神も自分で段々萌えてきて、ああいう喋り方しかしなくなったらしい」
A「変態だな・・」
B「うむ。異常だ。二人とも。ああいう奴らが風紀委員やれるんだからなあ」
三人がこういう会話を交わしている中、食堂に風神が入ってきたのでさあ大変です。
続く。
644書きました:2000/11/15(水) 19:57
食堂に入ってくるなり三人の会話に気付き、つかつかと歩み寄る風神。
それに気付いた三人はかなり慌てふためくが、総てを聞かれたと知って開き直る。
A「お、おお・・・風神じゃねーか。今あんたの噂をしていたところだよ・・・」
風神「如何、噂?」
B「そ、それそれ、変な喋り方だなあってよー」
風神「何?」
C「自分でも変だと思わないのか?普通にしゃべれるくせに何だってそんな風に・・・」
風神「黙!再度同発言、我御様等処罰実行!」
C「ああ?お前もう風紀委員じゃねーだろーが?どうやって処罰するんだよ?」
B「そうだ!大体俺ら処罰される事してねーぞ。みんなが思ってることだよ。
  冷静に考えてみろよ、風神よお。
  お前のやってることはガキが何とかゴッコとかで変な言葉遣いをしているのと同じだ」
A「うむ。明らかに変だ。16にもなってわざわざ変な喋り方をして喜んでいるって
  かなり恥ずかしいぞ、おい」
風神「・・・・・・・・」
B「顔を赤くしてうつむいたところを見ると、少しは自覚があるようだな。
  もう俺達の前で喋れないだろう」
C「かといって今更普通に喋り出すのはもっと恥ずかしいって様子だな(藁」
いまの風神の心理状態はまさにその通りだった。
彼女の妙な喋り方は今まであえて誰も触れなかったので特に気にしなかったが、
あらためて言われると彼女自身かなり恥ずかしく思えてきたのだ。
かといって、今普通に喋り出すと今まで何年もやってきたことが総て恥ずかしいことであると
認めることになるので、それは更にやりづらかった。
風神、人生最大の危機がここに訪れた。
645名無しさん@LV4:2000/11/15(水) 21:57
騒ぎを聞きつけ、食堂にはゾロゾロと生徒たちが集まり始めた。
集まった野次馬達は風神達の会話の内容からこれが久しぶりに楽しい出来事に
発展することを直感していた。
(おい・・珍しい・・・。風神がやりこめられているぞ)
(でも、確かにあの子の言葉遣いってどう考えても変よね・・・・)
(ていうか、困っている風神は意外と萌える。三人組ガンバレ〜)
観衆は三人組を煽り、三人のシード達はバックの応援もあってカナリイケイケになっていた。
一方、不意に訪れたピンチに困惑する風神。
風神(な・・なんだってのよ、いまさら・・・。
   そりゃあ、確かに意識して漢字風に喋っていたのは確かだけど、
   今まで誰もそんなこと指摘しなかったじゃない?
   変なら変ってもっと早い段階で言ってよ!
   何年もこれやってていまさら恥ずかしいとか言わないで欲しいよ・・・。
   こ、こんなことならこの前の魔女戦争の時くらいに止めといたらよかったかも・・・・)
三人組はなおも執拗に風神に対する攻撃を続けた。
A「おいおいおい。今度はだんまりかよ。
  だけどそれはやめとけよ。クラブの野郎の専売特許だからよお、ギャハハ!」
B「なにぃ?今度は無口なキャラでいこうってか?お前そういうの好きだなあ。
  だけどそれはクラブの奴に失礼だぜ。
  あいつは単に無口なだけで、お前みたいに萌え狙いでやってねえからな。
  一緒にすんなよ」
C「つうかよお、萌え狙いってんなら、その、なんだ、眼帯?
  それも単なるコスプレじゃねえのか?」
646名無しさん@LV4:2000/11/15(水) 21:57
風神は鈍器で頭を殴られたような気がした。まさに眼帯も伊達だったからだ。
風神(ま、まずい・・・・!
   別に目を怪我しているわけでもなんでもないのがこいつらにバレたら!
   単なるサイファーとあたしの趣味だってのがこんなところでバレたらどうしよう。
   別にファッションだからいいじゃんって切り抜けられる状況じゃないし・・・・。
   何とか適当に説明しなくては!でもどうやって喋ろう・・・)
風神のうろたえようを見て、その場にいた全員がすでに真実を悟りつつあった。
B「おいおい、眼帯がコスプレだってそりゃあ言い過ぎじゃねえのか?
  まさかそこまではさすがに風神だってしねえだろう。
  そこまでいけば変を通り越して変態だからな。
  16にもなって年中無意味に眼帯して学校を歩いている奴なんかいないって」
A「その通りだ。第一、そんな行為は変態で恥ずべき行為である上に、
  本当に目の不自由な方を冒涜する行為で、人間としても最低だ。
  まさか、清廉潔癖、品行方正な風神がそんなことをするはずが・・・」
そう言いながらも三人はいまにも風神の眼帯を奪い取りたくてうずうずしている様子だった。
風神の危機はまだまだ終わりそうもない。
647名無しさん@LV4:2000/11/15(水) 23:52
その場の全員の心は風神の眼帯が単なるイミテーションであることを暴こうという
目的で一つになっていた。動揺の収まらない風神。
そしてついにその時は訪れた。
C「そうか、お前達がそう言うなら仕方がない。
  だが眼帯が単なる飾りじゃないって証拠を見せてもらおう。つまり・・・眼帯をとれ」
その瞬間、一斉に野次馬の歓声が沸いた。
「とーれ、とーれ!眼帯をとーれ!!」
風神の心臓は今にもノドから飛び出しそうになっていた。
風神「あ、あの・・・少、待」
動揺の余り、中途半端な喋り方をしてしまう風神。
それを聞いた野次馬から失笑が漏れる。
C「グダグダ、うるせえんだよ、この変態女!!さっさと正体をあらわしやがれ!!」
そう言って三人組の一人が彼女に迫ってくる。
風神は後ずさるがすぐに後ろの野次馬にぶつかり押し戻されてしまう。
風神(ひ、ひどすぎる。何だって、こんな目に遭わなければならないの?
   サ、サイファー、助けて!!雷神でもいいよ、誰か、助けて!!)
しかし当然そんなに都合よく助けなど入らない。相手は間近に迫っている。
648名無しさん@LV4:2000/11/15(水) 23:52
風神(大体、もし本当にあたしが怪我をしていて眼帯をしていたらどうする気なのよ?
   眼帯をとって醜い傷でも見られたら16歳の女の子なら自殺しかねないよ!?
   まあ、あたしの場合、そんな傷なんかないんだけど・・・・そ、そうだ!!
   目をつぶればいいのよ。眼帯をとられた瞬間、眼帯をしていた方の目をつぶって、
   見えないってことにすればいいんだ。よ、ようし。
   見ていな、このクズ共。サイファーにこのことを報告してギタギタにしてやるから。
   あんた達の顔は忘れないよ!)
風神は決心し、動揺はおさまらないものの、覚悟を決めた。
三人組の一人の手が風神の眼帯に伸び、外した。
風神はとっさに片目をつぶり、風神の素顔が現れた。
風神は片一方の目で静かに周りを見回した。周りはあっけにとられて静まり返っている。
眼帯を外した男もポカンと口を開けて風神の顔をじっと見つめている。
風神はただならぬ周りの雰囲気を感じた。
風神「ど、どうした・・・?な、なにか文句あるの?
   この通り、目が見えないから眼帯していたんだよ!」
その時、野次馬の一人がポツリと言った。
「・・・逆だよ、閉じている目が・・・。今開いている目が眼帯していた方だよ・・・」
このとき風神は自殺を決意したという。
649名無しさん@LV3:2000/11/16(木) 00:34
新作だ!!
面白いです!!
650名無しさん@LV4:2000/11/16(木) 00:46
久しぶりだな。
しかし風神は萌える。
651名無しさん@LV4:2000/11/16(木) 00:49

オモロイが>>644には逝って欲しい
つーかageんなカス!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄


      Λ_Λ     Λ Λ
    ⊂( ´∀` .) ⊂( ゚Д゚ )
      \    )   \   .)
       ( (  |     ( .( .|〜
         (__)      ∪

652650:2000/11/16(木) 01:24
>>651
失礼。下げ忘れ。でもカスは言い過ぎ。
653名無しさん@LV4:2000/11/16(木) 01:28
カスにカスって言ってなにがいけないんだ?
654名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/16(木) 03:20
ドリカスはカスじゃないッ!!
655名無しさん@LV4:2000/11/16(木) 05:25
え?
656名無しさん@LV4:2000/11/16(木) 20:41
ん?
657名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/16(木) 21:35
このスレの中で完結できるのか?
658名無しさん@LV4:2000/11/17(金) 17:32
スコール編 黄泉たい。
659名無しさん@LV4:2000/11/17(金) 21:39
うむ。読みたいぞ。
660suko-ruhenn:2000/11/17(金) 23:24
rinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoa
rinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoa
rinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoarinoa
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aitai rinoa
661名無しさん:2000/11/18(土) 01:22
風神萌え。がんばってください。
662魁!名無しさん:2000/11/18(土) 03:16
ゾンビになったアンジェロの話が聞きたい
三つ編みの図書委員を惨殺した犯人が知りたい
663名無しさん@LV4:2000/11/18(土) 10:42
面白いけど今までの設定とか全部無視かい?
前、結構書いてた俺は寂しいなあ…
664>663:2000/11/18(土) 20:12
ゴメン。無視するつもりはなかったけど、
このスレじゃ話を絡める必要はないのかな、と思ってやってしまった。
単なる思いつきの短編ですので本編とは別の話と考えて下さい。
665名無しさん@LV4:2000/11/20(月) 18:45
誰か続き書いて
666INDEX:2000/11/22(水) 03:15
インデックス4
>>331-334 >>338-340 >>383 >>397
>>415-416 >>475 >>494-496 >>499
>>505 >>506-508 >>510 >>515
>>530-531 >>630 >>633 >>643-648

>>637-640 キャラ別まとめ&インデックス1〜3
667INDEX:2000/11/22(水) 03:19
久しぶりにインデックス。
なんか、ごちゃごちゃしてたんでピックアップは適当。

>>637-640さん
キャラ別のまとめご苦労様です。今更ですがお疲れさまです。
668名無しさん@LV4:2000/11/24(金) 23:28
あぁあげ
>>667
氏ね!
>>667
あげるな!ヴォヶ!アレ許の二の舞にしたいのか!!
669名無しさん@LV4:2000/11/24(金) 23:29
あぁあげ
>>667
氏ね!
>>667
あげるな!ヴォヶ!アレ許の二の舞にしたいのか!!
670名無しさん@LV4:2000/11/26(日) 17:14
ふーん、まだ荒らしはいるようだね・・・
671名無しさん@LV4:2000/11/26(日) 18:02
続き書いてよ
672名無しさん@LV4:2000/11/26(日) 18:11
過去ログで探してもどうしても見つからなかったんだここ。
今度こそブクマしとこっと
673名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 02:18
オラ、賢いつもりのアホドモなんか気の利いた続き書いてみろよ?
出来ないんだろ、アホだから。
674名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 02:20
殺したてホヤホヤですよ
675名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 02:21
どしたの急に?
676名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 10:39
昨夜未明エスタの執務官とキロスの惨殺死体が発見された。
死後2日は経っており、現在死因の特定を急いでいる。
現在、大統領官邸は朝から多くの報道陣に囲まれている。
677名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 11:56
そっちでも死んだか。
678名無しさん@LV4:2000/11/30(木) 12:00
ウォード補佐官は黙秘を続けている
679名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/30(木) 22:03
本当にこのスレの中で完結できるのか?
680名無しさん@LV4:2000/12/02(土) 00:06
キロスらの殺害についてさまざまの憶測が飛んでいる。
なにしろ、大統領の記者会見が未だにない上に正式発表がないからだ。
さまざまな憶測の中で真実に一番近いと思われる一つの噂について
我々は追いかけてみることにした。
681魁!名無しさん:2000/12/02(土) 18:12
age
682名無しさん@LV4:2000/12/03(日) 01:08
エスタ原理主義という組織を知っているだろうか?
私はこの話を聞くまでまったく知らなかった。
魔女の支配時代に甘い汁を吸っていた人々が、
現在の自分らの不遇を現体制下のせいにして
過去への回帰を狙う、言うなれば右翼団体である。
683名無しさん@LV4:2000/12/03(日) 01:16
これまで表立った行動をまったくしてこなかったので
人々に知られることはなかった。
宇宙に置かれたアデルを再び地上へ戻す方法もなかった。
(あるにはあるが、机上の空論でしかなかった)
684名無しさん@LV4:2000/12/03(日) 01:59
age
685スコール編続き書きます:2000/12/03(日) 03:53
子を孕めないはずの弱きゼルの精で妊娠し、ガーデンの真ん中で出産まで
してしまった、魔女スコールの事件も次第に忘れ去られていった。
その現場を見た者自体が少ないのだから仕方がない。
その場に立ち会っていたのは当事者スコールとその友ゼル、そして・・・
スコールの生んだ少女だけであった。

あの日・・・
息が塞がるような痛みに身体をよじらせ魔女は子を産んだ。その赤ん坊は
目に見える劇的な速さでみるみる成長し、地上に生を受けたわずか5分後には
美しい黒髪の少女へと変貌していた。
立ち尽くしたままのゼルと、まだまだ続く身体中の痛みに顔を歪ますスコールは
同時につぶやいたのだった。
「リノア・・・?」と。

その後の彼らの行方と事件の展開を知るガーデン生は存在しない。
ただ、ゼルだけがあの日の光景をトラウマ化させ、1週間に1度ほどの割合で
悪夢にうなされ、しかしそれを他人には黙ったまま、平凡な暮らしへと戻りつつ
あるガーデンでの生活に身を委ねていた。
今でも波のように押し寄せてくる言葉があった。
濡れた裸体で立ち尽くし、スコールを見下ろす女の言葉。
彼女は父、いや母に向かって静かに言い放ったのだ。

「あなたはよくやってくれたわ・・・」と。

ゼルの記憶はそこで途絶える。気が付くと彼は保健室のベッドの上で天井を
見ていた。思い出そうとしても戻ってこない、現実の悪夢の続き。
ああ、スコールは、あの強くて優しかった会長スコールはどこへ行ったんだろう

その頃、そのスコールは相変わらず女になったままの身体を懐かしき孤児院の
ベッドに預け、虚ろな瞳で我が子の後姿を見つめていた。
お互い何も口などきいていない。
スコールはただ、再びこの地に現れたリノアの姿をぼんやりと見つめていた。
686名無しさん@LV4:2000/12/03(日) 20:52
おっ、スコール編復活か?
下がりすぎage
687名無しさん@LV4:2000/12/04(月) 00:19
あげ
688スコール編:2000/12/04(月) 01:47
「(こいつはリノアなんだな・・・)」
スコールは無表情のまま心の中で呟いた。
「(リノアに“似ている”んじゃない・・・こいつはリノアなんだ・・・
 自分を殺した憎き恋人に復讐するためにやってきたんだな、お前は・・・)」
そのリノアは黙ったまま窓から冷たい海を見ていた。
しかし次の瞬間不意に彼女が口を開いた。
「何故何も言わないの」
「え・・・?」
スコールの目が細まる。女はゆっくりと振り向いた。
「何か言いたいことがあるんでしょう?私にはわかるわ」
「・・・・・・別に」
顔をそらす。見れば見るほど、昔愛した17歳の無邪気な少女なのだ。
「・・・あなたはよくやってくれたわ」
「やめろそのセリフ」
「間違ったことは言っていないでしょ?あなたはこの地に最高の魔女を誕生
 させたのよ。本当によくやってくれた」
「フン・・・何が最高の魔女だ。魔女の娘だからといってそれが最強とは
 言い切れない、そんなことお前自身気づいてるんだろ?
 ・・・お前の父親はゼルだよ・・・知ってんだろ、ゼル・ディン」
「さあね・・・」
リノアは冷静さを全く失わない。
「(やっぱり何なんだコイツは・・・これが俺の子なのか・・・)」
689名無しさん@LV4:2000/12/04(月) 01:59
ageてみましょう
690名無しさん@LV4:2000/12/05(火) 01:34
風神もキロスもスコールも続き書いてよ誰か
691名無しさん@LV4:2000/12/05(火) 03:59
エスタは安定している。
少し前の魔女騒動でかなりの被害はあったものの
復旧作業はもう完了した。
この手際のよさを大統領の優秀な取り巻きのおかげ
とふんだエスタ原理主義団体がキロス氏と執務官の
殺害を図ったと思われる。
692名無しさん@LV4:2000/12/05(火) 04:07
ラグナ氏は政治手腕は皆無だがそのカリスマ性は
優秀な人材を惹きつけるようだ。
と、以前誰かが酷評したがそれは的を得ていたようだ。
依然、大統領官邸は騒ぎが収まる気配がない。
693名無しさん@LV4:2000/12/05(火) 13:07
age
694名無しさん@LV4:2000/12/06(水) 01:42
ここで我々はエスタ原理主義者達の
目的について仮説を立ててみた。
一つ目は、混乱に乗じてラグナ氏を暗殺すること。
しかしこれは明らかに違うと思われる。
キロス氏暗殺の手際のよさからいって、
直接ラグナ氏を狙うことが充分に可能だからである。
695名無しさん@LV4:2000/12/07(木) 01:10
スコール編期待age
696名無しさん@LV4:2000/12/07(木) 01:47
キスティス先生人間なのにくさい息吐いたりしてドキュソ
697名無しさん@エスタ:2000/12/07(木) 01:58
仮説2は、ラグナ氏を追い詰めたいからというものである。
彼らはアデルが封印されてから酷い目に遭ってきたのだ。
当然といえば当然ではある。
アデルに荷担していた者を処刑すべしという世論が沸き起こったが、
ラグナ氏が大統領になっていたのでそれは許されなかった。
だが、アデルを封印しその後権力者的地位に立ったラグナ氏を
彼らは恨みつづけた。そして今回の犯行に至った・・・。
その仮説が真実ならばこのあとさらに事件は起こりうるだろう。
698スコール編:2000/12/07(木) 12:00
2人の魔女の目がかちあった。どことなく似ている彼らの、透き通りながらも
濁ったままの瞳に互いの姿が映っていた。
不意にリノアがスコールに背を向けた。
「あなたはこれからどうするつもりなの?」
「はっ?それはこっちのセリフだよ!!」
苛立ちを隠せず、思わず大きな声を出してしまう。
さすがのリノアも眉をひそめた。
「・・・悪い、でも俺は本当に・・・お前は一体何をするつもりなんだよ?
 こんなところで海ばっか眺めて、一体何を企んでいるんだ?」
「ずいぶん冷たい言い方じゃないの・・・スコール」
“スコール”と名前を呼ばれ、彼の背筋に悪寒が走った。
「・・・・・・・・・リノア」
知らず知らずのうちに震えている唇を必死で動かし、スコールは初めて彼女を
リノアと呼んだ。
「誰よそれ・・・私は」
「ごまかすな!お前は、お前はリノアなんだろ!?違うとは言わせないぞ!!」
「何よ・・・何なのよ!!」
リノアは髪を掻きむしった。キリッとスコールを睨みつける。少し前のスコール
ならそれに怯えて言葉を続けることはしなかっただろう。しかし今のスコールは
違った。なんとしてでも正体を暴きたい、その一心で声を張りあげ、一方でそん
な自分の意志に対して喜びを感じている。
699スコール編:2000/12/07(木) 12:42
ダンッと足をついてベッドから立ち上がり、スコールは混乱状態に陥り始めた
魔女の肩を掴んだ。抵抗して暴れる彼女を、無理やり自分の方へ向かせる。
「リノア!!!」
「その名前で私のこと呼ばないでよっ!!」
叫び声に近い声をあげ、リノアはうつむいた。
「・・・俺の顔を見ろ。わかるだろ、俺が誰だか・・・いや、今は元の姿とかけ
 はなれてしまっているけど・・・でも俺は“スコール・レオンハート”だ」
少し声を和らげ、微かに震えるリノアに自分の名前をゆっくりと囁いた。
「知ってるはずだ、スコールという名前を・・・さあ、言ってみろ」
「・・・・・・」
先程までの冷静さはどこへ行ったのやら、明らかに動揺しているリノア。顔を
覗き込むと、うっすらと涙が浮かんでいる。スコールの胸に痛いものが突き刺さ
った。
手を離してスコールは彼女に背を向ける。俺たちは一体何をしているのだろう。
思えばあの悪夢の出産から数週間。気付けば同棲のような暮らしをしていた。
なのに彼女の考えていることは何一つわからない。
しかし、次の瞬間彼女の発した言葉で、すべてが崩れた。
700スコール編:2000/12/07(木) 19:44
「・・・我が名は・・・アルティミシア・・・・・・・・・」
701スコール編:2000/12/07(木) 21:34
「・・・・・・なん、だって・・・?」
702名無しさん@エスタ:2000/12/08(金) 02:31
仮説2は真実を一部内包しているように
思うのだが決め手にかける。
まだ分からないことが多い。
もう少し調査を拡大してみようと思う。
703名無しさん@LV4:2000/12/08(金) 02:49
NEWS速報
つい先ほど、大統領官邸が爆破されました。
現在消火活動が行われております。
被害状況など詳しい情報が入り次第お知らせします。
704名無しさん@LV4:2000/12/08(金) 04:38
age
705名無しさん@LV99:2000/12/08(金) 20:02
age
706名無しさん@LV4:2000/12/08(金) 23:47
こちら大統領官邸前です。
以前の大統領官邸の姿は見る影もなく、
現在無残な姿でさらされています。
生存者は居りませんでしたが、
ラグナ大統領は極秘でバラムガーデンを訪れていたため
事件に巻き込まれていないようです。
707名無しさん@LV5:2000/12/09(土) 13:31
age
708名無しさん@LV5:2000/12/11(月) 01:28
さるべーじage
709名無しさん@LV5:2000/12/11(月) 01:38
じゃあsage
710スコール編:2000/12/11(月) 17:18
静かに自身の名をアルティミシアと宣言したリノア・・・魔女は、特に変貌する
わけでもなく、そのまま椅子に腰掛けた。
落ち着き払っている。
そんなリノアとは正反対に、動揺を隠し切れず困惑した瞳を伏せたり上げたりし
ているスコール。
彼女がリノアと名乗ってくれることを少なからず期待していたがために、ショッ
クも大きい。
それより、一体どんな状況になっているのかさえもわからずにいる。
「(・・・・・・ア、アルティミシアだって?バカな・・・アルティミシアは俺
 が半年前の戦いで倒したんじゃないか・・・そしてその力はリノアが引き継い
 で・・・それで・・・)」
半年前の時間圧縮の中を必死で泳いだ記憶が蘇ってくる。
「(・・・俺たちは、俺とリノアは約束の場所で再会して、それで結ばれたんだ
 ったな・・・・・・)
 ・・・・・・!!!」
次の瞬間スコールの目の奥を横切ったのは裸で血まみれのリノアの姿だった。

「・・・・・・殺したんだ・・・俺・・・リノアを殺したんだ・・・」
唇が震えた。魔女が横目でそんな彼を見る。
「ああ・・・殺したんだったね・・・
 つまらない理由で殺したんだったね・・・
 あんたは・・・いや、あんたたちは復讐しにきたんだな?
 殺された者同士、身体と精神を渡しあって・・・・・・」
もうスコールに言える言葉はなかった。
711名無しさん@LV5:2000/12/12(火) 23:27
age
712名無しさん@LV5:2000/12/13(水) 01:42
「さてと、大統領殿の手腕を拝見するか」
暗い部屋で蝋燭を明かりとし、それぞれ白ずくめの服を着て
白い袋を被っており、男か女なのかさえ分からない。
「ラグナがこの後の失政で失脚して・・・」
「われらが魔女の治める世界へと!」
これがエスタ原理主義者の会合である。
713名無しさん@LV5:2000/12/13(水) 02:05
「魔女の方はどうなった?」
「はっ、居場所はわかったのですが・・・」
「ならば連れて来いっ!」
「バラムガーデンにいるのです」
「ふむ、それは厄介だな・・・。
 直ちに会議をしよう。皆を召集してこい!」
「はっ!」
714名無しさん@LV5:2000/12/13(水) 02:22
age
715んじゃ久しぶりに再開:2000/12/13(水) 03:05
「三つ編み」の彼女は暗い性格だった。
彼女は図書委員だったが、他の二人の委員の女の子とは話が合わないと常々思っていた。
その二人はいつも彼氏の話、流行の洋服の話、音楽の話で盛り上がっていた。
三つ編みも一応同じ図書委員ということでそのグループにいたので
無理矢理に話を合わせていたがそれは三つ編みにとって苦痛以外のなにものでもなかった。
三つ編みの普段着はいつも他の二人から「田舎臭い」とか「ダサい」などと笑われていた。
三つ編みが好きな音楽も「趣味が悪い」とこき下ろされる。
他の二人の図書委員も悪気はないのだが、その一言一言が三つ編みには深く突き刺さっていた。
ある日、三つ編みがゼルに対するほのかな思いを、二人にうち明けたことがある。
「あたし・・・ゼルが好きなの・・・・」
二人はまたまたぶっとんだ三つ編みの趣味に大爆笑しながら(これも彼女には辛かった)も
「協力してあげる」といってゼルに好きな女の子のタイプを聞いたりしていた。
内気な三つ編みは本当はそういうことすらして欲しくなかった。
ただ、遠くからゼルを見つめているだけでよかったのだ。
だが二人の友人はそんなつまらないことは許さなかった。
「コクっちゃいなよ!」
「ゼルなら大丈夫だって!多分あいつ恋愛したことないからイチコロよ!」
「アハハ、イチコロは普通いわねーでしょ?」
このように二人はおもしろ半分に三つ編みを煽り、半ば強引に告白させてしまった。
しかし・・・・ゼルの答えはNOだった・・・・。
そして、三つ編みは絶望のどん底にたたき落とされた。
716名無しさん@LV5:2000/12/14(木) 00:03
レイズ
717名無しさん@LV5:2000/12/15(金) 17:23
アレイズ!!
718名無しさん@LV5:2000/12/16(土) 04:19
フェニックスのお
719名無しさん@LV5:2000/12/16(土) 16:56
リレイズ発動。
720名無しさん@LV5:2000/12/18(月) 23:31
そせい
721名無しさん@LV5:2000/12/23(土) 03:33
風神は最近ネットに凝っていた。
一日のカリキュラムが終了し、自室に戻るとこの頃は決まってパソコンを開いてネットに接続する。
標準ページは勿論ガーデン・ネットワークだ。
最近ガーデン・ネットワークは個人のパソコンからでも接続できるようになったのである。
以前は風紀委員としての仕事の一環として「告知」などに利用していたにすぎなかった。
勿論今でもガーデンネットワークの「風紀委員からのお知らせコーナー」は更新している。
サイファーや雷神は面倒くさがりなのでほとんど風神がその作業をやっているといってもよい。
だが、今彼女がはまっているのは、公開掲示板のコーナーなのである。
もともとは風神も掲示板などに興味はなかった。
だが、たまたま彼女の趣味である絵画の話が掲示板で話題にされていたので一言書き込んだのが
きっかけだった。自分の書き込みに対する返答を知りたくて次の日掲示板をのぞいてみると
十を超える返事がなされている。そのすべてが風神の書き込みに対して真摯に答え、あるいは
彼女の書き込みの的確さを讃えたものだった。
こうして徐々に風神は掲示板にはまるようになり、今や彼女のハンドルネーム『暴風雨』は
掲示板の常連の地位を確固たるものにしていた。
722名無しさん@LV5:2000/12/23(土) 03:45
風神は書き込みの際に普段やっているように全部漢字で書き込むということは
していない。そんなことをすれば『暴風雨』が風神であることが一瞬で
ばれてしまうからだ。この掲示板に書き込んでいるのは皆バラムガーデンの生徒なのだ。
彼女が正体を知られたくない最も大きな理由があった。
つまり掲示板での『暴風雨』のキャラと現実社会での風神のキャラとでは
大きな隔たりがあったのだ。例えば風神のある日の書き込みを見てみよう。

投稿者 暴風雨
 ヤッホー!二日ぶりのかきこみでス!!みんな元気してた?
 あたしはねー、昨日男友達とケンカしてしまいました!
 男友達っていっても恋人とかそんなんじゃいですよ(ただのバカっす
 ・・・以下略

このような書き込みをしているということは彼女にとってある意味恥であり、
また別のまったく違う自分に変身できるという大きな喜びでもあった。
彼女にとってもはやその掲示板は生活から切り離せないものとなっていたのだ。
723名無しさん@LV5:2000/12/23(土) 03:51
風神ネタだー!!
sageでお願い。続行ワクワク
724名無しさん@LV5:2000/12/23(土) 11:25
ちょっと待てこれかなりおもしろい(笑)
725名無しさん@LV5:2000/12/23(土) 20:31
別にみんなに隠しているわけじゃない。
でもわざわざ教える理由がないじゃない。
あたしが毎日掲示板に書き込んでいるなんて。
文章を漢字で書かないのも他の人達にわかりやすくするだけだし。
別に恥じゃないよ。そんなこと言ったらここに書き込んでいる人に失礼だよ。
はまっているわけでもない。ちょっといま興味があるだけ。
ここの人達、みんないい人っぽいしね。
さて今日もちょっとのぞいてみようかな、どれどれ?
うーん、やった!あたしの書き込みにいっぱいレスついてるよ!
どれどれ?
あはは、キッドてば、あたしのこと姫、だなんて呼んでる・・・。
でもこいつ調子いいからなあ。女の子のハンドルには片っ端から声かけてるし。
学園の生徒だろうけど誰だろう・・・。まさかサイファーだったりして。
ふふっ。ありえないありえない。
ふーん、「オフ会のお知らせ」かあ。興味あるなあ。
他の常連の人達とも会ってみたいけど・・・でもやっぱり無理。
だってみんな学園の生徒なんだから。
あたしが風神だってバレたらもう書き込めなくなりそうだし・・・。
投稿者 暴風雨
ゴメン!!あたしはオフ会ちょっち無理みたい!!
その日は特別講義があってさあ(メンドくさいよー)
みんな楽しく遊んできてね!報告お願いしまーす!
726名無しさんは見た!:2000/12/27(水) 14:27
続き!!
727名無しさん@LV5:2000/12/27(水) 16:23
投稿者 ゆめかまぼろしか
暴風雨さ、ひょっとして風紀委員やってない?
728名無しさん@LV5:2000/12/27(水) 19:36
今日は特に寒い日だった。
ヤマザキ先生の武器に関する退屈な講義が終わるとあたしは一人食堂に向かった。
サイファーと雷神は特別地理学の実地教習でドールまで出かけていて明後日まで帰ってこない。
ホント、あの二人が真面目に授業出るなんて久しぶりだな。
あたしも特別地理学選択しとけばよかった。つまらない。
あたしは一人で食事をすませ、部屋に戻る。
いつものようにパソコンに電源を入れる。
そうだ、明日オフ会だったんだ。
誰と誰が来るんだろう?
あたしは興味津々で掲示板をのぞき込み、書き込みを読む。
そして最後の書き込みに目が止まり、愕然とした。
な・・・・なんで・・・・・・??
なんであたしの正体を・・・・?
「ゆめかまぼろしか」って一体誰なの???
わけがわからない。なんで?どうして??
この掲示板では一度も自分の正体をにおわせる発言はしていないのに。
あたしがそんなミスを犯すはずがない。
それなのに・・・・なぜ?
いつの間にか幾筋もの冷たい汗が首筋まで流れ落ちてくる。
729名無しさん@LV5:2000/12/27(水) 21:34
「ゆめかまぼろしか」の書き込み時刻は午後4時23分・・・・
そのあとには書き込みはない。
いつもここの書き込みが始まるのは大体午後7時位からだから、
常連達はまだ誰も見ていないはず。
でも・・・まずい・・・・・
これは絶対的にまずい・・・・・
これを他の誰かが見たら「暴風雨」があたしであるという疑念を持つに違いない。
だって風紀委員で女なのはあたし一人なのだから。
風紀委員じゃない、違うって反論しようか?
いやそれはダメ。
そうしたら「ゆめかまぼろしか」は確実になぜそう思ったかを書き込んでくるはず。
そしてそれは多分当たっている。
だって「暴風雨」が風紀委員だっていうのは間違いないんだから・・・・。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考!
そ・・・・そうだ!!
この掲示板、確か書き込みの保存は100件までであとは削除されるんだ。
この前常連のポラリーがそう教えてくれたんだった。
よ・・・よし・・・連続カキコだ。
ホラ!
ホラホラ!
ホラホラホラホラ!
やった!どんどん「ゆめかまぼろしか」の書き込みが下がっていく!
アハッ!次のページに行った!
でもまだダメ。完全にログから消すのよ!
ゴメンね。みんなの発言も流しちゃうけど、仕方ないのよ。
流れろ、流れろ、流れろ、流れろ!!
消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去消去!
アハハハハハハハハハハハ、消えた、消えた!!
あたしって荒らしみたいなーって?ウフ。
730名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 00:52
2chすか?
731名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 19:16
期待age
732名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 19:19
投稿者 カミナリ様
あれ?荒らされてるよ?
暴風雨、何か知らない?
733名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 20:19
つーか荒らしてログ消しにかかる時点でバレバレやん
734名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 20:29
ゆめかまぼろしか=スコール
カミナリ様=雷神
??
735風神的電脳生活:2000/12/28(木) 22:53
自己嫌悪。
翌日あたしはいいようのない罪悪感に苛まれていた。
なんであんなことをしたのだろう。
この風神ともあろう者があんな幼稚で自己中心的なことをやってしまうなんて。
あたしは今日学校を休んだ。
あのあと掲示板は大変だった。
突然の荒らし(あたしの仕業)は常連達を混乱させ、そして疑心暗鬼に陥れた。
オフ会も中止になったみたい。
「あたしの書き込みが消えてる!!いったいだれのしわざなのよー!?」
「荒らしだ!荒らし!ひどい奴だ!キッドまさかお前じゃねえだろうな?」
「なにいってんだよ、俺じゃないよ。こんなくだらないことするかよ!」
雰囲気はかなり悪くなってきている。
常連の一人、カミナリ様の書き込みに目が止まる。
「あれ?荒らされているよ?暴風雨、何か知らない?」
あたしがやったのよ。でも言えないよ、そんな破廉恥なことをやったなんて。
あたしは書き込んだ。
「>カミナリ様
 全然わかんないよー。ホントひどいね。誰か、懲らしめられないの??」
・・・・なんて破廉恥。鬱だ。氏にたい・・・。
そして、あたしは怯えていた。
あたしのこの行為に対して「ゆめかまぼろしか」はどう反応するのだろうか?
ちょっと待って。
ひょっとしてあたしとんでもないミスを犯してしまったのかも。
あたしがログを消しにかかった時点で「ゆめかまぼろしか」には、
あたしが風神であることがバレバレではないの?
し・・・しまった!!!
昨日は気が動転してよく考えずにやってしまった!
あわてて「ゆめかまぼろしか」の書き込みがないか探す。
・・・・・ない。
ちょっとだけ安心するあたし。
でも油断はできない。
「ゆめかまぼろしか」にあたしの正体がばれているのはもう確実なんだから。
どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどうしよう????
G・Nの掲示板荒らしが風神であるなんてことが学園中にばれたら?
退学??
みんなはどう思う?
サイファーや雷神には軽蔑されてしまう!!
他の連中は馬鹿にするだろう。
そうなったら・・・・あたしはもう生きていけない・・・・。
736名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 23:04
投稿者 ゆめかまぼろしか
俺、荒らした奴の正体知ってるよ。
今日学校休んだ奴の中にいる。
737風神的電脳生活:2000/12/28(木) 23:22
「ゆめかまぼろしか」の出現におびえ、狂ったようにリロードを連発するあたし。
するとついに恐れていたものが・・・・。
「ゆめかまぼろしか」の書き込み。
ひぃ・・・・・・・!!
犯人を知っている、ですって?
今日休んだ者のなかにいる、ですって?
このままじゃあたしが犯人だってばらされるのも時間の問題。
どうする????
・・・待てよ。
掲示板っていうのは一見匿名の世界であるように見えながら
パソコンに詳しい人なら正体をつきとめることが可能だって聞いたことがある。
正体をつきとめたら・・・・・場合によっては・・・・・・。
でもどっちにしろあたしじゃ無理。
もっとパソコンに詳しい人じゃないと・・・・。
知り合いで誰かいたかな、パソコンに詳しい人。
詳しい人詳しい人詳しい人・・・・・。
そ、そうだ、思い出した。セ、セルフィだ。
あの娘は確か周りからパソコンヲタクっていわれるほど詳しかった。
あんまり会ったことないけど、相談してみればなんとかなる。
・・・ククッ・・フフフフフフフフフ。
・・待ってて、ゆめかまぼろしか君。
あんたの勝手にはさせないよ。今行くからね。
738ゆめかまぼろしか:2000/12/28(木) 23:39
まいったな・・・まさかこんな事になるなんて・・・
暴風雨が風紀委員じゃないかって書き込み、ネタだったのに・・・
書き込んだ次の日に掲示板見たら荒れてるし。
俺の書き込みまで消えてるし。多分暴風雨・・・風紀委員の仕業だろう。
サイファーか?いや、奴は以前正体バレバレの書き込みで馬鹿にされた筈だ。
その時は常連達と論争してたからな。奴ならこんな姑息な真似はしないと思う。
ちなみに俺は参加しかなったが。
多分奴じゃない。とすると奴の取り巻きのうちのどちらかだ。
・・・風神だな。雷神はさよならププルン(うる覚えだから詳しく覚えてない)見て泣いてるような純情少年だぞ?
暴風雨は女口調だ。普通に考えると風神だな。
で、暴風雨の正体が分かったからってどうする?
もし暴風雨・・・風神が正体をバラさない為に掲示板を荒らしたんだとしたら・・・
暴風雨は風神だ、と書き込みした俺に報復する!?
ヤバイ、いくらなんでもそれはヤバイ!
俺、まだSeedにすらなれてないんだぞ!まして相手はあの風神。
ヤバイ・・・殺される・・・どうしよう・・・

前略お袋様。僕、大ピンチです。
739名無しさん@LV5:2000/12/28(木) 23:49
>>738
あいつか(笑
ヨシヨシ
740ゆめかまぼろしか・日記補足:2000/12/28(木) 23:50
・・・まてよ。風神って俺がゆめかまぼろしかって事に気がついているのか?
いや、気付くはずがない。風神はこの掲示板の利用者に過ぎない。
まだ気がついてはいない筈だ。
て事はだ、逆にこれをネタにして脅してやれば・・・
駄目だ。絶対報復される。
ならどうすれば・・・どうすれば・・・

散々考え抜いた末、俺は掲示板に次のように書き込んだ。

投稿者 ゆめかまぼろしか
俺、荒らした奴の正体知ってるよ。
今日学校休んだ奴の中にいる。

前略お袋様。俺、人類史上初のネットワーク専門のSeed、目指します。
741名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 00:20
投稿者 リノアちゃんLOVE★
みんな〜!荒らしは放っておいて会話を楽しもぉ!(笑)
そうそう、風紀委員といえばさ、ドールに実地学習に行った友達からメールで教えてもらったんだけど、
あのサイファー・アルマシ―が事故って肋骨にヒビが入ったらしいよ。
何でも、うっかり崖から足を踏み外したんだって。馬鹿だね〜(笑)。

742名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 01:48
投稿者 処刑人
>リノアちゃんLOVE★
そのHNウザイ。何とかしろ。
743風神的電脳生活:2000/12/29(金) 03:10
次の日、あたしは授業の合間にセルフィに会うために彼女のいる教室に向かった。
あっ・・・いたいた。相変わらず楽しそうな顔して笑ってる。
横にいるのは・・・アーヴァインか。
ホント、あの二人仲良いね。
本当はあたしだってサイファーが怪我さえしなけりゃ今頃は3人で楽しく・・・。
全治1ヶ月だって。なんか最近、バイオグラフが悪いのかな?
・・・・あー、もううざい!!アーヴァイン、早くどっか逝ってよ!
あたしは大ピンチだってのに。
あ・・・やっと出ていった。ようし。
あたしはゆっくりとセルフィに近づく。
「セルフィ、久方振。元気?」
セルフィとはあんまり話したことはないから彼女も突然あたしに声をかけられてびっくりしたみたい。
「え??あ・・ああ、ひ、久しぶりだね、風神?
 えと・・・やっぱりこのスカートが短すぎる?」
彼女はあたしが風紀委員として取り締まりに来たのだと勘違いしているみたい。
そういえばセルフィには色々風紀委員として注意したことがあったわね。
学校に変な楽器を持ってくるなとか、規定通りの制服を着ろとか・・・。
話をうまく進めねば・・・・。
「否、本日用事風紀委員関係無。我教願希望貴方知識」
途端にセルフィは不審げな表情を見せる。
「え?風神が?あたしに何か教えてもらいたいって?なんなの?」
「大事違。最近我興味有ネット。我知セルフィ知識多ネット関係」
セルフィはあたしの言葉を聞くと顔を輝かせた。
「え!風神ネットに興味あるの???いいよ!いいよ!
 あたしさー、ホームページも持ってるんだよ!一緒にやろうよ!」
フフフ・・・うまくいきそう。
744名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 14:34
投稿者 リノアちゃんLOVE★
あれから嵐来なくなったね。
よかったよかった

ねぇ、この前お流れになったオフ会やらない?
今度はみんな来れる日でさ。
745名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 14:36
>>744
あげんな!馬鹿!!!
746名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 14:54
別にあげることに問題はないと思いますが。
747ゆめかまぼろしか:2000/12/29(金) 17:47
今日風神の様子を見に行った。
今の所、俺の正体はバレていない。それでも用心の為、遠くからさり気なくだ。
風神はセルフィとアーヴァインをじっと見ていた。
何をする気だ・・・?
しばらくして、アーヴァインが教室から出て行った。
と、風神はセルフィに近づいてなにやら話し掛けた。
クソッ!ここからじゃ全然聞こえねえよ!!
仕方ない・・・部屋に戻るか。

部屋に戻ってから考えた。
何で風神はセルフィに話し掛けたんだ?
あの2人はそれほど仲が良かった訳でもない。
というか風神は自分から話し掛けていくタイプではない・・・と思う。
絶対何かある筈だ。でも何だ?何をするつもりなんだ?

前略お袋様。宿題やるの忘れました。
748名無しさん@LV5:2000/12/29(金) 21:16
続ききぼーん。
749あなたのうしろに名無しさんが・・・:2000/12/30(土) 03:09
ぜッ…「絶望の世界」
750ゆめかまぼろしか:2000/12/30(土) 20:58
今日は俺の気付く限り風神に怪しい動きは見られなかった。
だが昨日セルフィと話していた事が気になる。気を抜かずに用心しておかねば。
それはそうと、さっき女子トイレに仕掛けておいた隠しカメラをこっそり回収してきた。
ゼル=ディンが勢い余って女子トイレに突っ込んだ時は馬鹿にされただけで変態扱いではなかった。
だが俺の場合は違う。盗撮だからだ。
さて・・・今日は誰が用を足しに来たのかな?
・・・うおおおおおおおおっ!やったぞ、大物だ!


キ・ス・テ・ィ・ス・トゥリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜プ!!


おいおいおい、しかもどでかいブツ出してるよ!
これは裏市場で高く売れるぜ!ギャハハハハ!
・・・だがキスティス親衛隊には知られてはならない。
普通のガーデンの男ならば喜んで金を出すだろうが親衛隊は違う。
奴等にとってキスティス・トゥリープは神聖なる存在だ。
『奴等の』キスティスはトイレにも入らないし、ましてやウンコなんかしない。
もしこんなのが知れてみろ、絶対に報復が来る。
だがそんな状況になるのが楽しみな感じでもある。
今までの学園生活は退屈だったしな。風神の件でも最初のうちはビクビクしてたけど、今思えば楽しまなきゃそんだ。
いざとなったら実家にバックれてこの前新しく開校したガーデンに転校すればいいしな。

前略お袋様。今月の学費、何とかやっていけそうです。
751名無しさん@LV5:2000/12/31(日) 01:12
続きは?
752ゆめかまぼろしか:2000/12/31(日) 17:27
とんでもない事態になった。
今日、何気なく掲示板を覗いて見たら風神こと暴風雨の書き込みがあった。

投稿者 暴風雨 URL
 ヤッホー!久々の書き込みっス!!
 実はHP作りました。良かったら来てチョ(笑)。

で、そのHPに行ってみた。
TOPページを見た瞬間、俺は引いた。

『暴風雨のラブラブ★パニック』(カウンターが000012で止まってた)

い・・・一体何がしたいんだ?

前略お袋様・・・ていうか、お袋いねえじゃん。
753ゆめかまぼろしか:2001/01/01(月) 15:42
暴風雨のラブラブ★パニック・・・そのHPは暴風雨の趣味や自作の小説などが散りばめられているHPだ。
例えば、奴の好きな食べ物はナタデココ、好きな色はピンク、などなど見てる方は頭が痛くなる物ばっかりだ。
一体何がしたいんだ、風神?

あ、そういえば明日炎の洞窟にGF取りに行かなくちゃいけないんだったっけ。
付き添いの教官は誰だろう?
最近教官に復帰したキスティス・『大糞』・トゥリープか?
まあ誰でもいいや。もう風神の報復もなさそうだしな。
754名無しさん@LV2001:2001/01/01(月) 15:52
なんか絶望の世界っぽいな、
ここ読んでないけど
755ロミオ@LV2001:2001/01/03(水) 06:46
756名無しさん@LV5:2001/01/04(木) 13:30
定期age
757名無しさん@LV5:2001/01/05(金) 00:29
age
758名無しさん@LV5:2001/01/06(土) 00:12
age
759ゆめかまぼろしか:2001/01/06(土) 14:28
今日、風神が死んだ。
760名無しさん@LV5:2001/01/06(土) 21:01
age
761名無しさん@LV5:2001/01/07(日) 17:29
age
762名無しさん@LV2001:2001/01/15(月) 04:21
風神は飲みこみが早かった。セルフィから学び終えたとき、決意を決めた。
綿密な計画を練って、これから人を一人殺しに行く所だ。
763ゆめかまぼろしか:2001/01/17(水) 18:52
とうとう風神に俺の事がバレた。
あいつマジで俺を殺そうとしやがった。
幸いゼルが間に入ってくれたお陰で何とか逃げ出してきたがそのせいでゼルは右腕がなくなっちまった。
どうしよう?
764名無しさん@LV2001:2001/01/19(金) 17:25
風神は直接手を下してみたが失敗した。ゼルに当ってしまったようだ。
入手困難なこの猛毒、じわじわと衰弱死するらしい。
まあゼルならいいや、と思ってみたりする。
それよりもこの失敗により、
これからは相手が警戒するということは明確だ。
となれば、罠か暗殺か。とりあえず、じわじわ追い詰めて
あいつを後悔させてからだ。
765ゆめかまぼろしか:2001/01/22(月) 14:47
今日、お袋から手紙が届いた。
元気にやっているか、身体は壊していないか、飯はちゃんと食べてるか・・・
このようなごく平凡な事がズラズラと書いているだけだった。

でも、読んでいるうちに涙が出てきた。
766名無しさん@LV2001:2001/01/23(火) 03:12
感動。
767ゆめかまぼろしか:2001/01/24(水) 14:23
今日、俺の部屋に風神を含めた風紀委員の3人がやって来た。
抜き打ちで部屋のチェックだとさ。
おかげで俺の大事なコレクションが根こそぎ持っていかれた。

あと、風神の目線が怖すぎて今日は眠れそうにありません。助けて。
768名無しさん@LV2001:2001/01/28(日) 05:20
口を封じる、もしくは野に下らせる・・・早い話が
嫌がらせで辞めさせてしまおうと考えている。
口を封じるにしても、一番困るのは死体処理である。
大きな物体を運ぶというだけでリスクを伴う。
処理し易い所までおびき寄せて、それから・・・とも
考えたが、最近奴は部屋から出ようとしない。
とりあえず軽い嫌がらせをしてみた。
まだまだこれから・・・
769ゆめかまぼろしか:2001/01/29(月) 16:40
今日、宅配便で黒猫の首が贈られてきた。
絶対風神だ。もう勘弁してくれよ。
770名無しさん@LV2001:2001/02/10(土) 01:49
otosasenu
771名無しさん@LV2001:2001/02/10(土) 10:52
sahe
772名無しさん@LV2001:2001/02/19(月) 18:37
自主的に辞めてくれる事を切に願う。
辞めるように精神的に追いこんでいく。
ゆめかまぼろしかに必ず後悔させてやろう。
今日はどんなことをしようかな?
最近楽しくて仕方ない。
773ゆめかまぼろしか:2001/02/19(月) 23:01
アハハハハ・・・俺はもう駄目だ。
こうなったら奴も道連れにしてやる。
掲示板に奴の名を語って書き込みだ。

投稿者 暴風雨
テメーラには黙ってたけどな、実は俺、風神なんだ。
774名無しさん@LV2001:2001/02/20(火) 04:19
hikkosinaruka?
775名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 07:25
teikitekini kaitekureteruhitogairunone!
776名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 21:43
「買えませんでしたじゃすまないんだよっ!」
「テメエ、俺らに今日昼飯抜きにする気か?」
「どうなんだよ!ヴォケ!」
ガルバディアガーデンの裏庭で三人の生徒が、弱々しい小等部の少年に向かって
大人げなくも大声を張り上げていた。
彼らに囲まれているその少年は怯えきり、目に涙を浮かべながらガクガクと震えている。
「ご・・ごめんなさい・・・。でも焼きそばパンもう売り切れてて・・・。
 代わりにこれ買ってきたから・・・」
そう言って少年は恐る恐るパンを差し出した。
「ヴァカ野郎!!俺らは焼きそばパンが食いてーって言ってんだよ!!」
「頭悪いのか、このクソガキがぁ!!」
生徒の一人が少年の差し出したパンを鷲掴みにし、その拳で殴りつける。
と、その衝撃でパンの袋が破れ、中身(カレー)が飛び散った。
「うおっ!汚ねえ!!お、俺の靴にカ、カレーがあ!!」
「ご・・ごめんなさい!!な、殴らないでっ!」
リーダー格らしい生徒は逆ギレし、片手で少年のエリを掴んで持ち上げた。
バシィッ!!
リーダー格の生徒が5歳は年下であろう少年の頬に力任せをひっぱたき、
その一発で少年の頬は真っ赤に腫れ上がった。
彼らはガルバディアガーデンの落ちこぼれだった。
頭の悪さと素行の悪さ、そして幾つかの不運も重なってSEED試験に何度も落ち、
一週間前の最後のチャンスをも逃したことですでにSEEDになる望みは絶たれていた。
そのイラツキもあり、元々性格の悪かった彼らはこのところますます粗暴になっていた。
「オラァ!!この落とし前どうつけるつもりなんだよ!おう?このハナクソ!」
そう言って不良の一人が少年を「ぐう」で殴りつけようとした時、その腕を後ろから誰かが掴んだ。
「誰だあ!!殺すぞ、コラァッ!!」
怒り狂った不良が後ろを振り返る前に、彼は激しく地面に叩きつけられる。
怒りと驚きで訳がわからなくなっている彼を、彼女は、冷ややかに見下ろし、呟いた。
「・・・学園乃恥逝良」
777名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 22:22
「ふ、風神、テ、テメェ・・・・!」
三人の落ちこぼれはいきがってはいるが、動揺は隠せない。
それもそのはず、学園のはみ出し者である彼らの最大の敵は常に風紀委員であったからである。
彼らが学園で何かやらかすたびに懲らしめるのは教師達ではなく、風紀委員達であった。
以前、学園の駐車場で車上荒らしをやっていたのをサイファーに見つかった時は全員半殺しにされた。
勿論、サイファーがそこまで怒ったのは風紀委員としての立場と言うよりも
自分の車も彼らに荒らされたたことがあったからであるが。
そして彼らは心の底から風紀委員を恨んでいた。
彼らは一週間前、最後のSEED試験を受けようとしていたのだが、
リーダーは信じられないほど頭が悪く、何度挑んでも筆記試験で落とされていた。
(ちなみにこの男は同じ理由で運転免許も取得できないでいる)
そしてこの男は仲間の二人に、決して自分が受かるまでお前達も受かるなと脅していた。
リーダーがうからないことには、自分たちも永遠にSEEDになれないと考えた二人は
一計を案じ、気の弱い生徒を使って替え玉受験を試みたのである。
だが、その計画は、事前に風紀委員の一人である風神に漏れ、あえなく潰えた上、
三人は風神によってボコボコにされてしまった。まったく救いのない話である。
このような経緯があったので三人の落ちこぼれはまたもや自分達を邪魔しに来た風神に対して、
怒り、恐れ、憎しみの入り交じった感情を抱いていた。
「再度御前等?・・・高等部生徒虐少年。世末・・・」
風神は半ば呆れ顔で彼らを見下している。
少年は隙をついて三人から逃げ出し、風神の後ろに隠れる。
一方、三人の落ちこぼれはいずれも怒りに身を震わせていたが、どうすることもできないでいた。
やがて、三人の中の一人が恐怖に押し殺されている自分を鼓舞するかのように大声でどなった。
「テメェ、ふ、風神!!テメェは関係ねえだろうが!!
 偉そうにしゃ、しゃりでてくるんじゃねえ!」
その言葉と同時に風神が一歩足を踏み出す。物凄い気迫である。
それに押されて言葉をつぐむ落ちこぼれ。
「黙、有害物質。我、風紀委員。学園乃癌排除責任有」
778名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 22:45
「な、なにおおおおお!!!!」
「いいすぎだああ、ふうううじんんんっっっ!!」
落ちこぼれ達の頭には血管が浮き上がっている。
ちっぽけなプライドを傷つけられ、自分たちの無力さを思い知らされてキレかけているのだ。
「言過、否。不十分」風神の言葉と同時にブチギレた落ちこぼれのリーダーがナイフを抜き、風神に襲いかかった。
「うるせえええぇぇぇぇっっっ!!このクソ女ァァァァァッッ!!」
二人の仲間も続いて襲いかかった。
「氏ねやあああああぁぁぁぁぁ!!」
「俺の、俺の、俺の未来を台無しにしやがってええええ!!」
風神はまったく表情を変えず、静かに少年に後ろに下がるように言った。
そうやって彼女が少年をみやった瞬間、落ちこぼれリーダーはにやりと笑う。
彼とて修羅場は何度もくぐり抜けている。
一対一の戦いならそこらのSEEDにも負けない自信はあった。
しかしいかんせん頭が悪い。
この瞬間、以前どうやって風神にやられたかなどということは完全に忘れ去ってしまっていた。
彼が付きだしたナイフが風神の脇腹をえぐった!・・・かのように、彼は思った。
だが、彼の緩慢な動きなど風神にとっては見切るのは簡単である。
リーダーのナイフは風神の円月輪によって彼女の体に到達する前に粉々にされ、
間髪入れず、風神の風のように素早く、鮮やかな蹴りが彼の脳天に直撃した。
0.5秒で勝負は決まった。
リーダーはすでに気を失い、それを見た仲間は逃げようとしたが、
あっさり風神に回り込まれてボコボコにされた。
779名無しさん@LV2001:2001/02/28(水) 22:46
完全にレベルの違う戦いであった・・・・。
「空虚・・・・」
風神は虚しい戦いにため息をつき、ふと後ろで隠れていた少年をみやった。
少年は憧れの眼差しで風神を見つめ、涙を流しながらも満面の笑みである。
「ありがとう!おねえちゃん!」
そう言って少年は走り去りかけた。
「待!」
そう言って風神は厳しい面持ちで少年を引き留めた。
少年は何事かと体を強ばらせる。
風神の手が少年の頭に向けられ、少年は思わず目をつぶった。
手が頭に触れる感触がし、少年が恐る恐る目を開けると
そこには鬼神のようだった先ほどの風神とは打って変わり、
にっこりと優しくほほえむ風神の顔があった。
「校内走、厳禁。了解?」
心に大きな感動を覚えた少年が大きくうなずくと、風神は立ち上がり、
ゆっくりとその場を去った。
その後ろ姿に少年は更に憧れの念を強くし、いつまでも見守っていた。
今の少年には、これから風神の身にとんでもない事件が降り注ぐことになろうとは
予想だにできなかった。
780名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 19:56
午後6時。
春の訪れがそろそろ感じられるようにはなってきたが、この時間帯になるとまだ暗かった。
風神はその日のカリキュラムをすべて真面目にこなし、格闘術の実地試験では相も変わらず
クラスでは一番という順位を維持し、しかも放課後には風紀委員の仕事まで真面目にやり終えた。
「少・・・疲労・・・。」
誰もいない風紀委員会室で彼女はそうつぶやき、書類を置くと肩をトントン、と叩いた。
魔女戦争から半年、風神は優秀なSEEDにもなっていた。
確実に任務をこなすということで教師からの評判も良く、
またその美貌、クールな物腰、その裏にある優しさにより、
規則には厳しい風紀委員という立場にも関わらず、男女構わず他の生徒から好かれ、
熱狂的なファンも多かった。
風紀委員の仕事をやり終え、もう帰ろうと立ち上がった風神は背後に何者かの
気配を感じて振り向いた。
するといままさに一人の男が彼女に金属バットを振り下ろそうとしているところだった。
彼女は素早く動いてそれを払いのけ、男を蹴り倒す。
その男は今日風神がさんざん痛めつけた落ちこぼれ三人組の一人だった。
「さすがだな、風神」
そう言いながら三人のリーダーが部屋に入ってくる。
781名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 20:15
風神「再三、卑怯!!」
風神はそう言って三人組をにらみつける。
落ちこぼれのリーダーがにやにやしながら風神に
「ああ、卑怯結構だねえ。お前をぶっ殺せるならなんて言われてもいいぜえ。
 だけどよぉ、俺達みたいなキれた奴相手にあんまり無茶しない方がいいぜ。
 他の人間に被害が及ぶかもしれねえからよ。たとえば今日お前が助けたガキとかよぉ」
風「!!」
「お前が悪いんだぜ?俺達を半殺しにしやがったからだ。
 お前に復讐したくても学園の守護神の風神様は余りにつええ。
 だから代わりにあのガキをさらっちまったよ。」
風「・・・・腐根性。」
「ああ!?そんな口聞いていいのか?あのガキ、マジで埋めちまうぞ?」
こんなチンピラ相手では決して表情を変えることがなかった風神の顔が少し曇った。
もともと正義感が強く、また誰よりも心の優しい風神が自分に関わって捕まった子供を
見捨てるなどできるはずがない。
彼女は静かに、しかし決して威厳を失わずに
風「・・・・・・。御前等、要求何?」
「いや、なに。あれを見てもらいたいんだよ。」
リーダーがそう言って天井に指を向け、風神が顔をそちらに向けた瞬間!!
風神の腕にチクリと鋭い痛みが走った。
風「・・・・・・!?」
風神が後ろを見ると落ちこぼれの一人(手下)が注射器を持ってにやにやと笑っていた。
不意をつく計画がうまくいったのを見て大喜びするリーダー。
「ギャハハハハハハッ!よくやったっっ!!
 風神さんよ、油断したなあ!!それは強力な麻酔薬だあ!」
風「不・・不覚・・・・・」
風神は一瞬自分がスキを見せたことを後悔しながら、深い眠りの闇に落ちていった・・・。
782名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 20:42
電脳生活編、まじで面白いよ…(笑)
FF8やってないんだけど。
783名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 20:43
バラムガーデン地下。
薄暗い閉鎖された空間。
風神はその中に下着姿にされて天井から吊されていた。
その横には三人の落ちこぼれが嬉しくてたまらないといった感じで
下品に笑いながら喋り合っているのが聞こえてきた。
「しかしこうもうまくいことはなあ!」
「やはり俺様の作戦がよかったんだ。言っただろ?
 風神みたいな正義馬鹿には人質作戦が一番効くって。」
「ああ。でも風神て冷たそうだから無視されたらえらいことになってたぜ。」
「だが、もうその心配はない。今や奴は俺達の手の内だ。きちんと復讐も考えてきた。」
「どうするんだ?ボコボコにしてやるのか?」
「馬鹿だなあ、風神だぜ?やっぱとりあえずやっちまうだろ?」
「・・・と俺も思ったがな。こんなんだったとはなあ。萎えちまったぜ。」
そう言いながらリーダーはぶら下がっている風神の尻を思いっきりひっぱたいた。
「バシィッッ!!」
そのショックで風神は目を覚ました。
麻酔が完全に消えていないせいか、状況がまだよくわかっていないようだ。
「おう!起きたか、風神!おはよう!!」
落ちこぼれが彼女を嘲笑うかのようにそう言った。
風神はそれでやっと自分の今の状況が理解できた。
手を丈夫な鎖に繋がれて天井からぶら下げられ、足はロープで縛られて一つまとめにされていた。
しかも体にはブラジャーとパンティしか身につけていない。
普段なら瞬殺する三下にこのような屈辱的な仕打ちを受けて怒りと羞恥がわき起こり、
なんとか脱出しようと体をばたつかせた。それを見て三人は嘲笑った。
784名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 20:50
「無駄無駄。その鎖は絶対切れねーって。お前は俺達に捕まったの!
 もうどうすることもできないんだから、あきらめろって!ギハハハハ!」
風神は怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にさせ、
「愚行停止!即解放・・・・」
と言いかけたところでリーダーの強力な右フックが風神の右脇腹にめりこんだ。
ドゴォォォッッッッ!!
風「グハァッ!」
リーダーがまったく手加減しなかったため風神の華奢な体は1m近くも宙に浮き上がった。
「その馬鹿みたいな喋り方やめんかこの漢字フリークが!!
 テメェのわけのわからん趣味に付きあわせんなヴォケッ!!」
余りに右フックが綺麗に入ったために風神は目に涙を浮かべたまましばらく呼吸困難に陥っていたが、
「・・・ゲ、ゲホッ!!こ、こんなことをして、た、ただで済むと・・・」
それだけいうのとまたむせかえっていた。
三人はむせ続ける風神を無視してまた喋り始めた。
「話戻すけど、こいつマワさねーの?折角風神捕まえといてもったいなくねえ?」
「けどなあ、この貧相なからだじゃあよぉ、萎えるって。」
三人は下着姿でぶら下がった風神に目を移す。
確かにリーダーの言うとおり、風神の肉体は16にしてはあまりに貧相だった。
スレンダーだといえば聞こえはいいが、ぶら下げられいることもあって
骨が見えるほどガリガリだった。
この三人の落ちこぼれが鎖骨などに興奮する骨フェチなら良かったのだが、
あいにく三人ともどちらかというと巨乳マニアだった。
そして風神の胸はあまりにも小さかった。三人はいらつき始めていた。
785名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 21:07
「クソッ!段々ムカ付いてきたぞ!折角苦労して捕まえたってのに!」
「まあ、こいつに精神的な屈辱を与えるってのはなかなか萌えるがな。」
「ああ。だが、こいつはあの風神だ。殴ったり蹴ったりしたくらいではこたえねえだろう。」
「じゃあ、どうするんだ?」
「ああ。俺はな、いろんな拷問に興味があってな。んで今日はこんな本を持ってきた。」
『世界拷問大全』
リーダーが見せた分厚い本にはそう銘打ってあった。
「これを風神に試そうと思ってな。幸いこの地下室には都合良く拷問道具も揃っている。
 みんなでどれを試すか選ぼうぜ!!」
三人は、どうやってあの冷酷で勇敢で、かつ美しい風神をいたぶりぬいてやろうかと
貪るように本のページを開いていった。
むせが収まった風神は、少し不安げに三人の様子を見ていたが、
風「おい!あんたらこのくらいにしときなよ!今なら学園追放くらいで許しておいてやるよ。
 ただし、これ以上何かやったら殺すよ!」
すると三人が一斉に振り返った。そしてにやりと醜い笑みを見せる。
あまりにもの醜悪な雰囲気に気分が悪くなる風神。
「見つかったよ、風神。お前をいたぶる拷問がなあ!!」
風「ご、拷問??」
「ああ。お前は精神力の強い女だという評判だからこの本でももっとも効くランクの
やつを選んでやったぞ、光栄に思うんだな。」
だが、落ちこぼれの脅しにも風神に動じる様子はまったくない。
風「やってみな。それがあんたらへの拷問にならなければいいがな。」
風神はこの状況にも冷笑を浮かべながらそういってのけた。
786名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 21:44
「さて、それではそろそろ始めようか。」
落ちこぼれのリーダーがそう言って立ち上がり、つかつかと歩くとある場所の床板を取り外した。
中をのぞき込む三人。風神は吊されたまま遠目でその様子をじっと見ている。
「この部屋かあ。」
のぞき込んだその床の下には、人が一人やっと入れるくらいの小さな小部屋があった
「よし。風神をこの中にほおりこむぞ。お前ら、手伝え」
リーダーに促されるまでもなく、二人は風神に手錠と足かせをかけると天井から降ろした。
そしてさらに厳重に後ろから締め上げながら、風神を穴のそばまで連れていく。
風「なんだこれは?」
「だからお前を放り込む拷問部屋だっていってるだろうが!
 なんでもいわせんなよ、ヴォケ!!」
落ちこぼれの一人はそう言って素早く手錠と足かせをはずすと風神を小部屋のなかに
突き落とし、手際よくフタをしてカギをかけた。
フタはマジックミラーになっており、上から中の様子はのぞけるが、中からは見えなくなっている。
「うひひひひ。入った入った。これで準備万端だな。さて、こいつを肴に酒でも飲むか。」
三人はどこからかアルコールを持ち出すとどすんと座り、酒盛りを始めた。
「しかしよお、俺にはまだちょっと信じられねえな。こんな拷問が効くのかあ?」
「効くって。あの本にもあったとおり、これは肉体的、精神的にももっとも
ダメージを与えるやり方でよく国の特殊機関とかがスパイを吐かせるのに実際使ってる。
どんなに訓練された人間でもこの拷問に耐えられた奴はいないということだ。
今までの最高記録が2時間ということだから、風神なら1時間位はもつんじゃねえか?
ゆっくり楽しもうぜ。」
787名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 21:57
風神が放り込まれた小部屋は妙な部屋だった。
形状が妙なのだ。
まず床は3センチほどのスペースしかなく、いくら風神の足が小さいといっても
そのまま立つことは不可能だ。四方の壁は様々な角度で傾いており、
しかもいくつも妙な出っ張りがあってうっかりすると体をぶつけてしまう。
そして壁は下に行くほど狭まっていく。そして部屋の高さは1mほどで
天井は非常に低い。
そのため姿勢を保つことが非常に困難な部屋なのだ。
うっかりすると頭を天井やでっぱりにぶつけたりするし、床には立てない。
壁にもたれようとしても傾いているためにずり落ちてしまい、壁と壁に挟まれて
体が締め付けられるようになっている。
中にいる者が数秒と同じ姿勢を保っていられないように設計された部屋なのだ。
だが風神はこれでも動揺しなかった。
「おーい、どうだー!?中は快適かいー?」
上から落ちこぼれどもがいやらしくそう声をかけてくると彼女は、
風「フン。この程度であたしが音をあげるとでも思っているのかい?
  あんた達こそいい加減、自分の心配をしたほうがいいよ。
  こんなことしてもすぐに誰かに見つけられるからねっ!」
「おう!威勢がいいなあ。だがその元気もいつまでもつもんだか。」
「せいぜい泣いて命乞いしないようにしろよ!
 ま、命乞いされても助けないけどな。ギャハハハハハ!」
三人はそういって勝手に酒盛りを始めている。
788名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:13
【5分経過】
風神もようやくこの部屋が思った以上に厄介な部屋だということがわかりかけてきた。
最初の方は気にする様子もなかったが、やはり無意識に一番楽な姿勢をとろうとしていた。
だが、緻密な設計の拷問部屋、風神の思惑通りにいくはずがない。
壁にもたれてみたり、床になんとか立とうとしてみたり、スキマに体を入れて寝ころがろうとしたりと
まさに設計者と落ちこぼれの思惑通りの行動を取り始めた。
だが、どの姿勢も5秒ともたない。常に姿勢を変えようと努力するが
うまくいかないのでさすがに風神もあせりだしてきた。
「くそっ!」
と壁を殴ろうとしたがその反動でバランスを崩し、惨めに倒れ込んでしまう。
ドン!という衝撃に気付いた三人組が上からのぞき込んで嘲笑う。
「どうしたんだあ?遊んでんじゃねえぞ!じっとしてろよ、バカ。
 なんともねえって顔してたけどちょっとは状況が飲み込めたか、低能。」
「風神ちゃん、ブラがずりおちてますよ〜!」
「ホントだあ!そんなペタンコの胸、みっともないだけだからさっさと直せよ。
 まあ、隠すほどのもんでもないけどよお!」
風「クッ・・!」
風神は顔を真っ赤にし、慌てて肩からずり落ちていたブラジャーを戻す。
風神は内心、悔しさで一杯だった。
なんでこんなバカ共に低能呼ばわれされてサイファーにもみせたことのない下着姿
を見られなければならないのか。武器さえあればこんなところからフタをたたき壊して
こんなところから脱出してやるのに・・・・。
だが、今の彼女にはどうすることもできず、ただ、一心に姿勢を保つことに注意を
払うだけであった。
789名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:25
【10分経過】
早くも風神の精神と肉体には疲労の色が見え始めていた。
風「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・」
「あれ?どったの、風神ちゃん?息が荒くなってますよ。
「おい、もうお疲れかよ。まだ10分しか経ってねーぞ。
 さすがにまだ助けはこねーだろ。キヒヒヒヒヒ。」
風「黙!我、此程度、否疲」
「ああーん?まだその喋りすんの?やめろっていってんのがわかんねーのか?」
「ま、いいじゃねーか。あいつ顔青くなってきてるからよ。
 もうそれどころじゃなくなるってよ。」
まさに風神には絶えずバランスを保とうとする肉体の疲労、そしてその数倍の精神的苦痛が
襲いかかっていた。頭がボーっとし、息も激しくなる。
汗がしたたり落ちてすでに床には水たまりをつくっていた。
元の喋り方で落ちこぼれに答えたのも彼女の意地にすぎなかった。
「我否屈、我否屈、我否屈、我否屈・・・・はぁはぁはぁはぁ・・・」
呪文のようにブツブツと呟いている間にも彼女はいくどとなく姿勢を変えなければならなかった。
790名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:26
こんな長文かいて何がしたいんだろうね。
目立ちたいのかね。
791名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:33
【15分経過】
拷問部屋の上では苦しむ風神を眺めながら三人の落ちこぼれが大盛りあがりだった。
「すげーよ、すげーよ!あの何事にも動じない風神が苦しんでるぜ。」
「あいつ、苦しい顔なんか誰にも見せないって有名なのにな。これほどあっさりと」
「意外と精神力弱いんじゃねーのか?
 まあ喧嘩はつえーからクールに振る舞ったりして精神力の弱さをカバーしてるけど
 いざ何もない精神力だけの勝負になったら簡単に降参しちまいそうだな。」
「確かに。それにこういういたぶられるシチュエーションにも慣れてなさそうだしな。
 人をいたぶるのには慣れていてもな。」
確かに風神は限界に近づいていた。
いつもはクールで冷静に考える頭脳も拷問に人工的に形成された強迫観念と
急性のノイローゼに陥ってまともに機能しなくなってきた。
(クソ・・・。なんであたしがこんな目に・・・。
 なんでこんなやつらに・・・・。チクショウ。チクショウ)
風神は呪いの言葉を呟きながら上で喚いている落ちこぼれ達をにらみつけていた。
792名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:45
【20分経過】
ついに風神の精神が限界に達した。
風「っ・・ここから、ここから、だ、出せ、早く出せっっっ!!
  い、いい加減にしなよ!!遊びも程を過ぎてるよ!!」
待ってましたとばかりに部屋をのぞき込む三人組。
「20分!!早い!音をあげるのが早すぎるよ、風神ちゃん!
 最初に偉そうにいったくせに30分もたないなんて!」
「な、言ったろ、もうもたないって。漢字で喋る余裕ももうないみたいだし。
クフフ。」
「テメェ、なに今更なに泣き言いってんだよ!!
 普段偉そうに風紀委員だとか言ってハバ効かせてるくせに
 ちょっと辛い目にあったらもう降参かあ?
 ざけんな!!少しは逆境に我慢する根性見せやがれ!」
風神「ぎゃ、逆境って、こんなの、ただの逆恨みじゃない!
   あんた達、今日のこと根に持ってるんだろう?
   文句があるなら正々堂々といったらどうなのよ!」
「そんなこたぁ、もうどうでもいいんだよ!
 俺達は普段から偉そうにすましてやがるテメエが気にいらねえだけ
 なんだよ。自分はいつも私服でいるくせに風紀委員だからって
 すぐに人をみとがめたりしやがって。相手の立場を考えたことがあるのか?」
風神「そ、それは・・・も、もちろん、あ、あるよ!
   あたしは相手のことを思って・・・」
「じゃかあしい!このウソツキ女がぁ!!
 この期に及んでそんな言い逃れでごまかされるかよ、ヴォケ!!」
793名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 22:55
【25分経過】
風神は限界を超えてしまった。
肉体は下着も汗びっしょりで透けてしまっているがそんなことはもう構っている
余裕もなく、精神もなんとか我を保っている状況だ。
風神「わ、分かった!」
「なにがわかったんだ?」
風神「きょ、今日のことは謝るよ、だから、だからここから出してよっ!」
「謝るって、今日俺達をボコボコにしたことか?
 だけどあれは、俺達がガキを虐めていたから風紀委員としては
 仕方なかったんんじゃないのか?」
ニヤニヤと笑いながらわざとスローモーで話す落ちこぼれ。
風神「いや、もういいから!あれはいいから!」
「あれはいいだあ?こいつまだなんか勘違いしてねーか?」
「ああ。まだ風紀委員としての傲慢さが抜けきれねえようだな。
 俺達を見下してやがる。何様のつもりだ?」
風神「そ、そんなつもりは、な、ないよ!」
「いや、こいつ全然わかってねえ。
とりあえずこのフタを閉じて10分間放置しておこう。」
そういって落ちこぼれの一人がマジックミラーの上に木の蓋を置こうとする。
風神「ちょっ、ちょっと待って!!そ、そんな!10分っ!10分も!
   ダメ!し、閉めないで!!限界なの!!助けて!
   出して!ここから出して!!」
風神の叫び虚しく無情にも蓋は閉められた。
794名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 23:19
風神「そ、そんなあ!!お、お願いします!!
   なんでもいうことを聞きますから!だからあ!」
「本当か?」
風神「ほ、本当です!」
「ふーん。そういう殊勝な態度なら俺達の怒りが収まるかもしれんなあ。」
風神はリーダーの言葉に顔をパッと明るくさせて
風神「あ、ありがとうございます!!は、早く出して下さい!!」
「バカ野郎!!まだだよ!!先にお前がこっちのいうことを聞くんだよ!!」
風神「ああ!す、すいません!そうでした!あたしがバカでした!
   ちょ、ちょっと待って!閉めないで!やめて!!」
落ちこぼれ達もこの拷問を楽しむこつを覚えてきたようである。
何か風神が口答えしたり気に入らなかったりすると蓋をしめようとする。
その度、精神的限界を超えている風神は子犬のように怯えるのだった。
795名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 23:20
【35分経過】
「しかしすげーな!!すげーよ、コレ!!」
落ちこぼれの一人は興奮気味だ。
「まったくだ。あの風神がなあ。
俺達にわびいれようってんだからもう相当参ってんだろう?
 しかし音をあげるのはえーよな。この「拷問大全」によれば
 普通の兵士でも30分は我慢するって書いてあるけどな。」
「やっぱ腕っ節は強くても精神的に弱いんだろ?
 ま、発狂するまでいたぶってやるかあ。ケケケケケケケ。」
そう言ってゆっくりと板をどけると、そこには泣き叫ぶ風神の姿があった。
風神は蓋が開いたことにも気付かず、もう人事不省に陥っているようだ。
「やかましい!!ぎゃあぎゃあわめくんじゃねーっ!! 永遠に閉じ込めるぞ!!」
落ちこぼれのリーダーの一喝で風神は泣くのを止め、すがるように
風神「ああっ!10分経ったのね!出して!ここから出して!!」
「まだ、お前はわかってねえのか?ったく救いようのないバカだな。
 誰に向かってものを言ってるんだ?立場がわからねーのかあ?」
そう言ってまた板を閉めようとする。
風神「ああっ!ゴメン!ごめんなさい!!
   た、たちば、わ、わかりました!出して下さい!
   ここから出して下さい!!辛いのです!」
「んあー、ちっとは理解できたか。だがダメだ。出してはやらん」
風神「な、なぜぇ?なぜなの??わからない。わからないよぉ!」
「はぁ〜あ。風神よお、俺達がなんでこんなことしてるかわかってんの?
 普段からお前にいたぶりつくされてきたことの復讐だよ。
 お前はいつも俺達をゴミ扱いしてたよなあ。偉そうに。
 だから今度は俺達がお前をゴミのように
扱ってやろうっていうんだよ。とりあえず許す気はないぜ。」
796名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 23:26
風神「そ、そんなあ!!お、お願いします!!
   なんでもいうことを聞きますから!だからあ!」
「本当か?」
風神「ほ、本当です!」
「ふーん。そういう殊勝な態度なら俺達の怒りが収まるかもしれんなあ。」
風神はリーダーの言葉に顔をパッと明るくさせて
風神「あ、ありがとうございます!!は、早く出して下さい!!」
「バカ野郎!!まだだよ!!先にお前がこっちのいうことを聞くんだよ!!」
風神「ああ!す、すいません!そうでした!あたしがバカでした!
   ちょ、ちょっと待って!閉めないで!やめて!!」
落ちこぼれ達もこの拷問を楽しむこつを覚えてきたようである。
何か風神が口答えしたり気に入らなかったりすると蓋をしめようとする。
その度、精神的限界を超えている風神は子犬のように怯えるのだった。
「仕方ねえな。今回は許してやる。次バカなこといったら
 今度は20分閉じ込めるからな。」
風神はわかったというように頭を何度も振っている。
「よし。じゃあ何か面白い話しろよ。」
風神「はひ?」
「面白い話だよ。俺達が興味を引くようなよお。
 聞いて面白かったら出してやる。
 くだらなかったらここをしめるからな。」
風神はしばらくうつむいて考えていたが、
風神「も、申し訳ございません。あたし、そ、そういうの苦手で。
   その、笑い話とかそういうのは全然知らないんですう!」
「ああ?ならなんか工夫しろよ!テメエの秘密のうち明け話とかよお?」
797名無しさん@LV2001:2001/03/02(金) 23:46
【40分経過】
風神「う、うち明け話ですかぁ?」
「あ?いやならいいぜ。夜中中そこにいな。」
風神「いや!それはいや!ちょっと待って!今考えます!」
「真剣に考えろよ?俺達が面白いと感じるレベルは高いからな。」
落ちこぼれ共はすでにこの状況で十分面白いのだが、
あのプライドが高い風神が何を言い出すか、興味津々に見守っている。
風神「は、はい!そ、それではいいですかあ?
   あ、あたしがこの眼帯をする羽目になったきっかけをいいまあす!」
「おお〜!!いいぜ。パチパチパチ!」
風神「あれはに、二年前のことです!
   あ、あたしがこのバラムに入学したての頃です!
   あたし、この学園のことがよくわからなくて、校内をま、迷ったの!
   そしたらうっかり訓練場に迷い込んでぇ、モンスターに襲われてぇ、
   その時の戦闘で目玉なくなってしまったのです!」
「・・・・・・・。」
風神「ど、どうですか?」
「・・・・それで終わり?」
風神「は、はい、終わりですけど・・・・」
「全然ダメ」
ガラガラガラガラ・・・。
風神「ひっ、ちょ、な、なんでぇ??やめて、待って、待って!
   閉めないで!お願いよお!この話誰にもいったことありませんのにぃ!
   恥ずかしいから秘密だったんですよぉ!
   ああ!閉めないでえ!!!」
無情にも蓋は閉められた。
798名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 00:31
【45分経過】
落ちこぼれ達が板を開けると風神は媚びるように卑屈な笑顔を見せた。
「プ。わ、笑ってるよ、こいつ・・・」
「苦しいはずなんだがな。
 一応、こいつなりに必死に俺達に気に入られようとしているようだな。」
「あの風神が俺達に媚びを売ってる・・・。
 ス、スゲー!!この拷問スゲー!」
相変わらず興奮している。
「おい!風神っ!お前はバカでまともな話もできねーみたいだな。
 やっぱり風紀委員なんてバカなことやってる間に脳が腐ってしまったんじゃねーのか?」
「サイファーみたいなバカとつるんでるからだぜ」
落ちこぼれの一人がサイファーの口を出すと風神の顔色が変わった。
笑みが消え、顔が真っ青になる。
ほう、なるほど、これは使えるな・・・・。
落ちこぼれは新たな責め口を思いついて大声で
「俺はサイファーの野郎に百回位殴られたんだがなっ!
 そのうち40回くらいはお前も横にいたから知ってるはずだけどよ。
 あんときお前は無表情で止めようともしなかったが、正直、今はどう思うよ?」
風神「・・・は・・反省してます・・・」
「お前のことじゃねーよっ!いちいち媚びんなよ、うぜえな。
 サイファーのクソ野郎のことをどう思ってるかって聞いてんだよ!」
さすがにこれには風神もすぐには返答できなかった。
死ぬほど苦しい状況で精神がまともに働かない現状だが、
それでもサイファーを裏切ることだけはできなかったのだ。彼女の最後の砦であった。
風神「・・あ、あの人は、それなりに信念をもって・・・・」
「ほう。正直だな。なら俺はその信念のおかげであいつに何度も半殺しにされたってわけだ。
 大した愛だよ。ええ?サイファーに対する思いを貫きな。
 もうここは開けねーよ。」
風神「ふわっ!!!待って!!嘘です!あたし、嘘付いてました!!」
「なんだよ?まさかサイファーを好きでもなんでもなかったなんていうのは無しだぜ。
 お前がサイファーを好きなのは誰の目にも明らかなんだからな。
 俺は嘘をつかれるのが一番嫌いでね。そこんとこ矛盾のないようにな。」
風神「む・・矛盾??いや、そう、嫌いじゃないんだけど、好きでもなかったの!」
「ああ?わけのわからんこといってると・・・・」
799名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 00:32
風神「いやっ、違う!ホントのこといいます!あ、あたし、あの人の体が目当てでした!」
「ハァ?」
風神「そ、その、あたし別にサイファーのことを好きでもなんでもなかったんだけど
   っていうより、会話とかも全然通じないし、結構一緒にいて重く感じたんだけどぉ!
   あの人、色んな女の人と経験があって・・・」
「そんで一緒にいたら自分も姦ってもらえると思ってたわけか?」
風神「は、はい!そうですっ!そうなんですぅ!ホ、ホラ、矛盾ないでしょ?
 あたし、嘘ついてないでしょ?だから出して!!もういいでしょ、早く出して!!」
「確かに矛盾はないな。・・・だが最低だな、お前は。
 今まで正義面してサイファーに健気についてまわってたのが
 そんなことを考えていたとはな。」
「な、なんか、いま、俺、すげぇブルーになったよ。」
「俺もだ。とりあえず今のは録音しておいたからサイファーの郵便受けにいれといてやるよ。」
風神「ええ!!??そ、そんなあ!ず、ずるいよ!!今のはナシよ!!
   やめて!!送らないで!!か、返してよテープ!!」
「ダメだ!これじゃサイファーが可哀想だ。
 おい、お前ちょっといってこのテープ、サイファーの部屋にほりこんどけ。
 風神、お前はちょっと反省しとけ。
ガラガラガラガラ・・・。
風神の絶叫を残しながら再び蓋がしめられた。
800名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 00:34
疲れた・・・
なにが俺をこうまでさせたのか・・・
一日での書き込み量、新記録だ(藁
801名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 01:47
【50分経過】
落ちこぼれのリーダーが蓋を開けた瞬間、物凄い臭気が立ち上った。
「な、なんだこれ!!」
見ると下には放心状態の風神が壁と壁の間に挟まってうめいている。
そしてその周りには嘔吐物とおぼしき液体がべとべとについている。
「げっ、こいつ吐きやがった!臭え!」
「ま、待てよ、しょ、小便ももらしてやがるぞ!」
「きたねえ!!正真正銘の最低クソ女だな!!」
「クラァ、風神!!寝てんじゃねえ!!!」
リーダーの一喝に風神は多少我を取り戻したが、壁と壁のスキマから出られないでいる。
風神「うっ、ひっ、じぇ、じぇられないよお!じぇられましぇえん!」
泣き声ともうめき声もつかぬ声を上げる風神。
リーダーはそろそろ限界かとも思ったが、この遊びをこんなに早く終わらせたくない。
「おい!今さっきのテープを、サイファーのやつに届けてきたやったぞ!
 あいつまだ起きてたから今頃聞いているんじゃねえのか?
 テープのラベルに『風神よりあなたへ』ってはっといてやったからなんか期待してるかもなあ!」
なんとかスキマから抜け出した風神は、
風神「ひ・・ひどい・・・・。あたし、もう、もう生きていられないよお!」
「じゃあここで死ぬか?別に俺はかまわんが。」
風神「や、やっぱりイヤ!!死ぬのはいやあ!こんなとこで死ぬのはあ!」
「また嘘つきやがったな・・・。いい加減にしろよ?
 マジでお前もう生きる資格ないんじゃねーのか?
 今ちょっと相談してたんだがな。お前、もうつまんないから俺らもう帰るわ。
 また明日の昼頃見に来るからよ。
 頑張って生きてろよ。」
802名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 01:50
絶望的なセリフを聞かされて必死になる風神。
風神「いやっ!いやだっ!明日の昼間って、そんな、絶対無理!耐えられない!!
   絶対死んじゃうよお!今だってもうしにそうなんだからあ!」
「別に俺らは死んでもらっていいけど?」
風神「そ、そんなこといわないでえ!!なんでもします!!マワしてください!!
   好きなだけいたぶってください!だから行かないでえ!!」
「はぁ。最悪。それ、全部、お前の願望じゃねえか。
 なんで俺らがお前の願望かなえてやらなきゃならないんだよっ!」
風神「じゃ、じゃあ、仲間にしてください!!あ、あたし風紀委員やめます!!
   で、あなた様方のお仲間になります!舎弟になります!!」
「・・・次から次へと嘘ばっかりベラベラといいやがって。お前ってホントムカツク奴だな?」
風神「い、いえ!!本当です!!実はあ、あなた方に憧れていたんですう!」
「あぁ?憧れてただあ?風紀委員のお前が?なんでだよ?」
風神「そ、その自由な生き方っていうか、奔放な生活ぶりがあ!
   あたしもしてみたい!そういう生活!」
「裏でコソコソ、弱い者イジメとかやってるだけだけど?」
風神「ああっ!!それいいですう!!弱い者イジメサイコーですっ!
   弱い者は強い者にいじめられて当然なのですっ!!」
「ほーお。今日の昼間で悪者退治やってたお方の言葉とは思えませんねえ。
 俺らはムシャクシャしていじめとかやってっけど、お前はそんな邪悪な理論に
基づいてそういうことやりたがってたとはねえ。」
風神「は、はい!あ、あたし、ホントは風紀委員なんて偽善的なこと大嫌いなんです!
   べ、別にここから出して欲しくて言ってるわけじゃあありません!」
助かりたい一心でベラベラとよく口が回る風神だったが、最後の一言は余計だった。
まさに墓穴を掘ってしまったのだ。
落ちこぼれ共の目がキラリと光る。
「へええ!良い覚悟してるじゃねえかあ?んん??」
803名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 15:19
【55分経過】
落ちこぼれ達の風神への復讐(イジメ)はクライマックスを迎えようとしていた。
拷問部屋に風神が入れられて1時間近くになり、精神の破綻、崩壊はすでに間近に迫っている。
風神の姿にはかつての凛々しかったそれではなく、今では今までさんざん痛めつけてきた
不良生徒(それもかなり弱い)にウソをつきまくってまで命乞いをするだけだった。
だが、そんな彼女に落ちこぼれ達はさらに追い打ちをかけた。
「風神よお。お前、今、そこから出して欲しくて言ってるわけじゃあないと言ったよなあ」
「確かに言った言った。じゃあこの女がどれくらい真剣か試すためにしばらく放置してみっか?」
それを聞いて風神は真っ青になり、
風神「ち、違うよお!!違います!!あ、あげあしとらないでえ!いじわるしないでえ!!」
「何が違うんだよ!ヴォケ!!テメエさっきから俺達をコケにしてんのか?」
「お前が今までのべたことは助かりたいだけで吐いたデタラメだってわかってんだよ。
 そんなウソに騙されるとでも思ってんの?」
「まあいいや。こいつが嘘つきってことだけは本当らしいからよ。
 じゃ、こいつが二度と俺達に逆らえないように今の状況を写真にとっておこうぜ。」
風神「ひぃっ!しゃ、写真???やめて、撮らないで!撮らないでください!!
   今でも十分降参してますよお!」
「降参してるなら、態度で示せよ。降参のポーズ。
 そうだな、動物が降参をするときは敵に腹を見せてへつらうらしいぜ。
 どっかの漫画にそう書いてあった。」
風神「はい!や、やりますう!だから写真だけはあ!!」
そう言って彼女は仰向けになり、落ちこぼれ達に媚びた笑いを見せている。
804名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 15:19

そうしながらも徐々に壁と壁の間にずりおちていって非常に無様な様相を呈してる。
風神「く・・苦しいぃ!!ほ、ほらあ、やりました!やりましたあ!!
   これでいいでしょう!!??」
パシャッ!
カメラのストロボがたかれる音がし、閃光が放たれる。
「ご苦労!風神ちゃん!今のバッチシ写真撮らせてもらったからよお!」
風神「いあっ!?ず、ずるいですぅ!!撮らないって言ったのにぃ!
   言うとおりにしたじゃないですかあ!」
「知らないよ。じゃ、俺達眠いんでこの辺でおさらばするわ。ゆっくりね。」
風神「ええ??そ、そんなあ!!止めて、お願い、一人にしないでえ!
   お願いだから、閉めないで下さい!」
ガラガラガラガラガラ・・・・。閉められる蓋。ガチャン。カギがかけられたようだ。
風神「ひいっ!今、カギかけたっ!?うわあ!電気も消したあ!
   じょ、冗談でしょお、ちょっと脅かすだけですよね?ね?ね?
   く、苦しいよお、写真でも何でももっととってもいいから助けて下さい!!
   ここから出してえ!!」
しかし・・・落ちこぼれ達は二度と戻ってこなかった。
それから17時間後、風神は気絶しているところを奇跡的にガーデン教師によって救出された。
1週間の昏睡のあと、意識は回復したが、すでに発狂しており、回復の見込みはなかった。
同時期に学園には風神の痴態を示した写真とテープがばらまかれ、正義を装っていた
風紀委員の実態を知った他の生徒達は大いに怒り、学園の風紀はますます乱れたという。
805名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 19:27
2週間後。
落ちこぼれ三人組は放課後の誰もいない食堂の中でだべっていた。
「そーいやよ、風神、あれからどうなったの?生きてたみたいだけど?」
「マジ?生きてたの?俺、すっかり忘れてたけど。」
「いや、壊れちまったらしいけど無事だ。バラム病院で入院している。
 んで昨日、俺その病室ちょっとのぞいてきたわけよ。」
「ほう。どうだったよ?」
「いや、もう完全に逝っちまってるよ。死んだ方がマシだな。
 あんなになるくらいなら。でも俺達のことは覚えているみたいでよ、
 俺の顔見た途端、ガタガタ震えまくってやんの。
 近くに雷神がいたからちょっと焦ったぜ。当然バレなかったけどよ。」
「そうかあ。でもあの拷問はスゴかったよなあ。あれほど効くとはなあ。
 またやりてえよなあ。」
「そうだな。恨みのある奴はたくさんいるからな。次はどいつに仕返しするよ?」
「可愛い系でいったら、リノアとかセルフィってところか?」
「ダメダメ。あいつらプライドなさそうだしよ。イジメてもつまんねーよ。
 それにあいつらには特に恨みないしよお。校内で男といちゃいちゃしてんのはムカツクが」
「じゃ、キスティスは?」
「あー、あいつは大嫌いだけどなあ、でもオバハンいたぶってもよお。
 ・・・・おっ、いいやついるじゃん!シュウはどうよ?」
「シュウかあ!ぐあーっあいつはムカツクぜえ。偉そうに教師ヅラしやがってよ。
 2コくらいしかかわんねーくせによ!」
「俺なんかカンニング見つかって定期テストオール0点にされたことあるぞ!」
「決まりだな。シュウはプライドも高いし、風神以上に精神力も強そうだ。
 それにあいつ痛めつけて音を上げさせればひょっとして俺達のSEED昇格の
 線も出てくるかもしれねーぜ。」
「よしっ!じゃあ新しい拷問を選んで拉致してやるぜ!!」
一致団結した落ちこぼれ達であった。
806名無しさん@LV2001:2001/03/03(土) 22:08
風神FANはブチ切れそうだけど、結構面白いよ。
807名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 00:20
バラムガーデンの若き女性教師、シュウは、今日もキビキビと生徒達に授業を行っていた。
今日の授業は入学してまもない新入生達の初めての実戦訓練である。
場所は確かバラム近郊にあった熱い洞窟。
シュウ「ホラ、そこ!なにボーっとしてんの!ボムが間近に迫ってるわよ!」
「え?し、しまった!!うわあ!!」
ボーっとした生徒の一人が不意をつかれてボムに襲われている。
シュウ「ブリザド!!」
瞬殺されるボム。
「す、すいません・・・シュウ先生。」
シュウ「お礼はいいから周りに気をつけて!すぐ次のが来るよ!」
シュウはバラムガーデンでも評判の教師であった。
キスティスには及ばないものの、気高い態度をもって授業にのぞみ、
また、授業時間外ではキスティスよりずっと生徒達に親近感をもって接していたので
生徒うちでもかなり人気があった。
シュウ「よーし!今日の授業はここまで!みんなよく頑張ったね!」
シュウはそう言うと生徒を引率して学園の食堂に戻り、今度は先ほどの厳しさとは
打って変わってフレンドリーな態度で生徒達と談笑を交わした。
シュウ「へえ、君トラビアの出身なんだ〜?
    そういや学園にもう一人いるよ、トラビア出身だって娘。」
「ほんまに!?なんて名前!?」
シュウ「ん?セルフィっていう娘だよ、あとで会わせてあげるよ。
    フフ、結構仲良かったりするんだー」
新入生達は男女問わず、もうシュウの魅力に引き込まれている。
キスティスは少し近寄りがたいところがあったが、シュウには親近感があった。
それがシュウの魅力だった。
808名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 00:36
その食堂にたまたまさっきの落ちこぼれ三人組が居合わせていた。
三人は話題にしていたシュウが入ってきたので驚いたが、
やがて妄想を膨らましてにやにやと笑っている。
シュウはその視線に気付いた。
シュウは普段からこの落ちこぼれ達が大嫌いだった。
成績が悪いからではない。彼女は成績が多少悪かろうと生徒をバカにする教師ではないのだ。
彼らの卑怯な、そして粗暴な生活態度が生理的に受け付けないのだ。
シュウはこういうところではかなり潔癖主義であった。
シュウはさっと立ち上がるとつかつかと三人組に歩み寄る。
「なんすか、先生?」
「俺達、なんもしてないけど?」
シュウ「君達。そのテーブルはみんながご飯を食べるところよ。足をどけなさい。」
「ああ?うるせえなあ。そんなもん知るかよお!」
「それともシュウ先生よお、お前が俺の足置き代わりになってくれるっていうのかあ?」
バシィィッッ!!
落ちこぼれのリーダーがそう言った瞬間、シュウの平手打ちが彼の頬に炸裂する。
「ぎゃあっ!!」
その勢いで椅子から倒れ落ちるリーダー。その恰好は非常に無様だった。
息をのむ新入生徒達。
「な、なにしやがんだよ!!いきなりよ!!」
落ちこぼれは慌てふためいていきりたっている。だがシュウはあくまでも冷静だ。
シュウ「教師に向かってきく口じゃないわね。
    あんたたちSEEDになれなくなったからって当たってんじゃないわよ。
    なに、その不満げな顔は?あたしを襲おうっての?
    フン、小等部の子達イジメて喜んでいるあんたたちにそんな勇気ないわよね?」
落ちこぼれ達は怒りで顔を真っ赤にしている、がどうすることもできない。
SEEDで教師でもあるシュウに彼らごときのチンピラが束になったところでかなうはずが
ないのだ。以前刃向かったときは他の生徒達の前で、ひどい体罰を受けている。
正義感が強く、潔癖性のシュウはこういうヤカラに対しては手厳しかった。
「ち、チクショウ、覚えてやがれ!!」
お決まりのセリフを吐いて退散する落ちこぼれの三人。
その様子を見ていた新入生徒達は、もう感動、尊敬のまなざしだ!
「シュウ先生かっこいいよー!!」
「みた?あの不良達。あははは!いいざまだよ!」
809名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 01:11
「シュウ、先に帰るわね、あとよろしく〜」
教師更衣室でキスティスが先に着替えおえるとシュウに声をかけた。
シュウ「あれ?今日は早いじゃん!それにその服・・・。ひょっとしてデートぉ?」
シュウはイタズラっぽく笑ってキスティスをからかう。
「鋭い!・・ってウソだよ!同窓会なの!小等部の頃のー」
シュウ「そう!彼氏できたら絶対言ってよー!」
キスティスはアハハと笑い、ショルダーバックを手にすると部屋を出ていってしまう。
しばらくしてシュウもさっさと着替え終わり、更衣室を出ようとドアに近づくと、
バタンッ!!
先に向こうからドアが開いた!
シュウ「あれ?キスティ?何か忘れ物?」
しかしドアの向こうから現れたのはキスティスではなく、今日の落ちこぼれ三人だった。
彼らはそれなりに武装していた。
一瞬驚いたシュウだったが、やがて余裕の笑みをうかべて、
シュウ「あら?あんたたち、道にでも迷ったの?それとも昼間の復讐?」
全然ビビってない。
「わかってんじゃん、先生。俺達がこのまま引き下がるとでも思ってんのかよ?」
シュウ「しっつこいよ!!あたしはね、そういう性根のあんた達が大嫌いなの!
    場所をわきまえなさい!!」
男三人がかりで一人の女に復讐をするため女子更衣室に押し入るなど、シュウにとっては
吐き気がするほど、大嫌いな行動であった。
「そうかい。俺達もお前が大嫌いでね。泣かせてやるからちょっと来いよ。」
シュウ「アハハ。どうするつもり?まさか戦おうっていうの?
    お願いだから笑わせないでね?」
「あっ、あれはなんだ!!」
不良の一人が天井を指さす。
勿論シュウが天井を向いたスキに例の麻酔注射を打つ魂胆だ。
810名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 01:11
しかしそんな手にひっかかるシュウではない。
バシィッ!!
逆に上を向いたその落ちこぼれの顔を思いっきりビンタした。
もんどり打って床に倒れる落ちこぼれ。シュウは呆れ顔で、
シュウ「はいはい。もうお遊びはいいからいい加減出ていったら?ここは女子更衣室よ。
    それとももっと殴られたい?」
シュウがそう言って笑った瞬間、倒れこんだ落ちこぼれが力を振り絞って、
チクッ!
シュウ「いたっ!」
シュウは余りにも油断しすぎていた。普段なら今の一発で当分起きあがってこれない
落ちこぼれであったが、今や彼らには希望があった、お楽しみがあったのだ。
リーダーはそれを見て大喜びだ。
「ひゃはっ!!よしっ!いいぞ!よくやったぁ!
 シュウ先生よお、油断したなあ!!」
シュウは急速に意識が遠のくのを感じ、麻酔を打たれたことに気がついた。
シュウ「し・・しまった・・・・ひ・・きょうよ・・・・・」
床に倒れ込むシュウ。落ちこぼれのリーダーは、
「よし、誰かがこないうちにこいつを地下室まで運べ!!お楽しみが待ってるぞお!」
「アイアイサー!」
落ちこぼれの一人はおどけた敬礼をし、三人がかかりでシュウを担ぎ上げると走り去った。
811名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 01:28
真っ暗なガーデン地下。
シュウは目を覚ました。
シュウ「こ、ここは・・・・。それにこれは・・・?」
彼女の腕は丈夫な鎖で縛られている。以前風神が縛られていたものと同じものだ。
そして天井から吊されている・・が服は脱がされていない。
いや、一度は脱がされたのか。私服に着替えたはずなのに制服に戻っているのだ。
ぼんやりしていると遠くで大笑いする声がし、それが段々と近づいてくる。
「ぎゃははははは!これがいい!この拷問がイイッ!!」
「前のやつは?」
「おんなじのでやってもつまらんだろお?
 この拷問も前の奴と同じくらいきついって書いてあるから大丈夫だぜ!」
シュウ「・・・・あいつらか。」
シュウは近づいてくる男達の正体を察知し、現状を理解した。
暗闇から現れる三人。
「おっ、気が付いている!先生、いかがですか!気分は!」
「失礼ですが、制服に着替えさせていただきました!その方がお似合いですよ!」
「勿論、着替えの間には体のすみずみまで臨検させていただきました!
 なかなか見事なプロポーションをお持ちですなああ!」
シュウの胸には怒りがこみ上げてきた。こいつらなんなの??と。
彼女は淡々と。
シュウ「あんたらおしまいよ。こんなことして。出来心じゃすまないわよ。
    勿論退学だけど、当然あたしは警察に突き出すからね。
    その前に死ぬほどボコボコにしてやるけど。」
「おお!さすがに凛々しい美人教師のお言葉は違いますねえ。
 胸のでかい女は度胸も違う!ぎゃははっ!」
「でかいってほどでもねーだろ?俺的にはあんなモンじゃダメだね」
「お前は厳しすぎんだよ!」
落ちこぼれ達はシュウをほっといて下品な話で笑いあっている。
812名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 01:44
シュウ「よしよし。もういいからそろそろ降ろしなさい。
    いい加減にしないとお姉さん怒るわよ?」
あくまでも余裕を捨てないシュウ。まったくビビっていない。
その様相に腹が立ったのかリーダーが思いっきり蹴りを食らわそうとする。
が・・・戦闘力ではキスティスを上回ると言われたシュウだ。
手と足を縛られた状態でもその攻撃をうまくかわして逆にリーダーの頭に蹴りをいれる。
頭を蹴られたリーダーだったが、それほど怒っている様子はない。
むしろ不気味に笑っているようだ。
「グケケケケケ。やっぱガキの風神とは違う。こうでなくてはなあ。」
シュウ「なに?風神がどうしたって?あんた達まさか・・・」
バキィッ!!
シュウの腰のあたりにリーダーの木刀が振り下ろされる。
今回は油断していたので直撃を交わせなかった。
シュウ「いつっ!!」
「ふん。下手にでていりゃ、調子にのりあがって、このメスブタがぁ!
 教師がそんなに偉いのかよ!ヴォケ!!」
シュウ「くっ・・・あ、あんた達のその卑屈な根性が気にいらないのよ!
    どうしてそんな発想しかできないの!?」
「偉そうに説教かよ。だがな。今日は俺達がお前に世の中のありかたってもんを
 教えてやる日なんだよ!あの扉を見てみな。」
シュウはリーダーの指さす方に目を向ける。その壁には小さな鉄製のドアがあった。
シュウ「あのドアがどうしたのよ」
「あの向こうは特殊な拷問部屋になっていてな。これからお前をあそこに閉じ込める。」
シュウ「・・・もう一度だけ言うわよ。バカなことはやめなさい。」
「いやだね。ま、お前もあの中に入ったら少しは賢くなるってもんよ。
 おい、こいつを運ぶぞ。こいつは凶暴だからな。厳重に縛るんだぞ!」
武器系のものはすべてとりあげて手錠や足かせも外さないままだが、落ちこぼれは慎重に
シュウを地面に降ろすと扉の前まで強引に連れていった。
「ホラ、入れよ。」
シュウ「いやよ!やめなさい!!」
「いいから入れってんだよ!!」
落ちこぼれはシュウを扉の中に蹴り入れた。ガチャン!!カギがかけられた。
813名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:03
【拷問開始前】
シュウの入れられた拷問部屋は四畳半くらいの長方形の小部屋だ。
なにがおいてあるわけでもないし、みたところ普通の部屋にすぎない。
小さな椅子までが置いてあった。
シュウ「やれやれ・・・めんどーなことになったわね。
    ま、あいつらじゃ何もできないだろうけど・・・。」
部屋の壁には小さな窓があり、通風口もあって外から中の様子が見ることができる。
その前にどこからか盗んできた立派なソファーが並べられており、落ちこぼれ達は
またもや酒を持ち出してきて酒盛りを始めていた。
「しかしよお、前の拷問の方がよかったんじゃねえのか?
 こんな拷問方法であのシュウが音をあげるとは思えないぜ。」
「そうだなあ。なんてたってシュウだぜ?ドールの第2次攻略戦のときには
 敵兵100人相手に渡り合ったって話だ。口ばっかの風神とは違うぞ。」
「うーむ。どうかな?だがこの拷問がきついってのは確かだぜ。
 『拷問大全』によれば元々は異教徒を改宗させるために使われていた方法で
 最近では更に改良されて国家機関も使ってるらしい。これに生きて耐えきった奴は存在せず、
我慢できた今までの最高時間は2時間半。そいつは当時世界最高と言われたスパイだったが
これを食らってあっさりゲロしたっていうんだからな。」
「ふーん。なかなか希望の持てる話だな。でも想像がつかんわ、シュウの降参した姿なんか。」
「普段の奴を見ているからな。とりあえず、中の様子をうかがおうぜ。おーい先生!!」
そう言ってリーダーが部屋の中で椅子に座っているシュウに声をかけた。
シュウはフン、と見向きもしない。眠ってしまいそうな感じだ。
「けっ、余裕かましやがって。よし、そこのスイッチを入れろ。」
814名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:16
【拷問開始】
シュウは目をつぶって眠りに入ろうとしていたが、妙な物音に気が付いた。
キィィィィィ・・・・・ン・・・・・
本当に小さな音だったが、確かに聞こえてくる。
うっとおしい、非常にうざったい音だった。
だが、彼女にとって、こんなことはなんでもないように思えた。
シュウ(ハッ、これが拷問??笑わせないでほしいものね。
    ま、あんな奴らの考えられることってこのくらいかもしれないけどね)
彼女はまったく動じる様子もなく、目をつぶって寝た振りを続けている。
窓からのぞいていた落ちこぼれの一人は非常に不安そうだ。
「オイオイ。全然効いてねーぞ。大丈夫かよ?」
「まだ始まったばかりじゃねーか。それよりよ、あいつらをそろそろ連れて来いよ。」
「ああ。分かった。」
そう言って落ちこぼれの一人が奥に引っ込んだかと思うとやがて二人の男女を連れて戻ってきた。
シュウはその二人に気が付いた。
今日、実地訓練を行ったばかりの新入生徒達である。
「せ・・・せんせえ〜」
ぐるぐる巻きに縛られて女の方の生徒は泣き出しそうだ。
男の方ももひとつ頼りなさげなおとこで不安げにシュウの方を見つめている。
さすがにシュウもこれにはうろたえた。
椅子から立ち上がり、窓の方へつかつかと歩み寄ると、
「あんた達、なにやってんのよ!!」
815名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:25
【5分経過】
落ちこぼれ達は男子生徒の肩に手を回しながらにやにや笑う。
「いやあ、こいつらにも先生の勇姿を見ていただこうと思いましてねえ。」
「そーです。こいつら昼間、俺らをバカだとかざまーみろとか言ったんで
ついさらっちまいました。」
「いっとくが、あんたが音を上げた瞬間、こいつらを殺すからな。」
シュウは耳障りな音を振り払いつつ、
シュウ「ホント、あんた達自分がなにやってんのか、わかってんの?
    その子達には関係ないでしょ?」
「いや、関係あるね。俺はお前をいじめるためにここまで準備してんだよ。
お前が困ることならなんでもやるぜ。」
シュウ「・・・・最低な奴らね」
シュウは吐き捨てるように言う。
女「な・・・なんであたしがこんなことに・・・・・」
女子生徒の方はもう涙をこぼし始めている。それもそうである。
いきなり拉致されて憧れのシュウ先生は監禁されてるわ、殺すだのいわれるは訳がわからない。
だが、シュウはその二人を安心させるように、
シュウ「心配しないで。こんなゲス共にあなた達には何もさせないから。
    おとなしくしてるのよ。そのうち助けが来るからね。」
女「う・・・うん・・・」
男「は、はい・・・」
その様子を落ちこぼれ達はニヤニヤ笑いながら見ているだけだった。
いよいよ、彼らの思い通りの展開になってきていたのだ。
816名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:30
【10分経過】
シュウは再び椅子に戻って眼をつぶった。
落ちこぼれどもを喜ばしてもしようがない。そういう判断からだった。
だが落ちこぼれ三人は長期戦も望むところと今のところシュウを無視して下品な話題で盛り上がっている。
不安げにシュウと落ちこぼれ達の様子を眺める二人の新入生。
シュウの方はずっとつきまとう小さな音をうざったく感じているようだが、
精神はまだまだ安定しているようだ。まったく様子に変化はない。
眼をつぶりじっとしている。
817名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:38
【20分経過】
キィィィィィ・・・・ン・・・・・
小さな音、ただそれだけであったが、拷問の考案者によって生み出されたこの音は確実に
シュウの肉体と精神を攻撃し始めていた。
さいしょは虫がまとわりついている程度にしか思わなかったが、20分も経つとそれはイライラに代わり、
少しずつノイローゼ状態に陥っていた。
シュウは眼をつぶって椅子に座ってはいるが、額からは汗がにじみだしている。
いや額だけではない。外からは見えないが、彼女の体はじつはすでに汗でびっしょりの状態だったのだ。
体もじっとはしていられないようである。
足を動かしたり、手を動かしたり、クビを振ったり、貧乏揺すりをしたり。
シュウは何気なくやっているつもりだったが、落ちこぼれ共はきっちりそれを見ていた。
「どうかしましたかあ?シュウ先生?えらくいらついているみたいだけど?」
「あれだよ、カルシウムたりねえんだよ、ホラこれ食えよ。」
落ちこぼれの一人がポン、っと食いサシの魚の骨を通風口から投げ入れた。
「ギャハハハハハ!!」
下品に笑う落ちこぼれ。だが、シュウは相手にしない。
まだ精神は何とか保っていられるのだ。
かなり苦しい状況ではあるが、何とか耐えられないことはなかった。
818名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 02:50
【25分経過】
ついにシュウは眼を開けた。
眼をつぶっていると感覚が聴覚に集中し、より音に苦しめられることに気付いたからだ。
同時に耳を手でふさぐ。
もうプライドがどうとか言っている状況ではない。
この「音」の拷問が思った以上につらくなりそうだということに気づき始めたし、しかも
生徒の人質をとられている。絶対にこれ以上状況の悪化はふさがなくてはならない。
だが、耳をふさいでも音は聞こえてくる。そういう種類の音波なのだ。
予想されたことであるとはいえ、これにはシュウも焦った。
シュウ「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・」
かなり息づかいも激しくなってきている。このままではひょっとして・・・・
彼女はすっくと立ち上がり、落ちこぼれに説得を試みようと再び窓に近づいた。
シュウ「・・・ちょっと君たち。話をしない?」
「なんだよ、降参っていうのはお断りだぞ。この人質を殺すだけだからな。」
「ま、聞いてみようぜ、なんでしょーか、シュウ先生!」
シュウ「あんた達の要求は一体何なの・・・?」
「ほう、俺達と取引しようってか?そうだなあ、とりあえず、次のSEED試験の答えを
知りたいなあ。」
シュウ「そう。それだけ?」
「あと、あれだ!お前に真っ裸になってオナニーでもしてもらおうか」
シュウ「・・・!?
    ば、バカじゃないの???そんなことするわけないでしょう??
    恥を知りなさい!!」
「いや、俺はすると思うね。その拷問結構きついだろ?見かけによらず。
あと10分もすればお前も泣きたくなるって」
シュウ「は、話にならないわ!バカ!!」
シュウは少し取り乱しながら窓を離れた。だがもう椅子には座らない。
イライラと部屋中を歩き回っている。
819名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 03:01
【35分経過】
部屋の中ではシュウがイラツキを限界まで沸騰させながらも部屋をウロウロ歩き回っている。
そして時々耳を手でふさいだりしている。効果がないのは分かっているのに気休めのようだ。
眼はかなり虚ろになっているし、よく見ればかなり潤んでいるのがわかる。
相当につらいのだ。その様子を面白そうに眺めていた落ちこぼれだったが、
「あいつ、よく頑張るなあ。35分経ったのに、まだ泣きいれないぜ?」
「まあ、人質をとらているしな。」
そういってリーダーは新入生の男の方を軽く足でこづく。
「いたっ!」
その様子をみたシュウは血相を変えて、
シュウ「な、なにやってんのよ!!!その子達には手を出さないって約束でしょ!!」
「まあ、そんなにカリカリしなさんなって。もうすぐこいつらなんてどうでもよくなるから」
シュウ「ならないわよ!!あんたみたいなやつに・・・屈服するもんか!」
「へえ、へえ。かなりしんどいように見えるけどなあ。
 『拷問大全』によればこっからが真骨頂らしいぜ。」
シュウ「ち、ちくしょう!!お、お前なんかに!!普通なら即効殺してやるのに!!」
「おいおい。教師がそんなこと言っていいのかよ。問題になるぜ。」
「ケケケケ。余裕なくなってんなあ」
820名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 03:18
【45分経過】
ついにシュウが爆発した。
鉄製のドアをガンガン蹴り始めたのだ。
ドガンッ!!ドガンッ!!
ドアはびくともしないがその音は凄まじい。
「おい、シュウさんよ、ちょっとみっともねえぜ、その姿はよお。」
完全にブチ切れているシュウはそんな声は耳にも入らず、鉄製のドアにパンチを繰り出した。
だが、壊れたのはドアではなく、自分の拳だった。
バキィッ!!
骨が折れた音がする。
シュウ「ぎゃあああああっっっ!!」
激痛に床をのたうち回るシュウ。
その様子を落ちこぼれも新入生も呆気にとられてみている。
シュウ「痛い!!痛いよぉ〜っ!!」
「バカなことすっからだよ。アホじゃねーか?生身の体で鉄が壊せると思ってんの?」
シュウ「も、もういやだ!!いい加減にして!!殺す気なの!?」
「だからそうだって言ってんだろーが。先生よお。」
シュウ「で、でも、そ、そんなことしたら、あんたたちただじゃすまないよ!」
「ああ、確かにそうだな。でもま、そこらへんのことについてはお前が死んだあと考えるわ。」
シュウ「痛い!血が止まらない!止まらないよ!!頭も痛いし、この音もう止めてえ!!」
今まで我慢していたことを一気に噴出させるシュウ。
「45分で音を上げる・・・と。こいつも結構あっさりだったな。1時間は持ちそうだったけどな。」
「ま、こんなもんだろ。よく頑張ったほうだよ。さて、人質を殺すか。」
そう言って落ちこぼれのリーダーは新入生の男のくびを締め上げる。
男「ぐ・・・ぐげっ!た・・・たしゅけて・・・シュ、シュウ先生・・・・」
すでに男子生徒の顔色は真っ白だ。それを見てシュウは、
シュウ「や、やめろお!あたしの生徒に手を出すな!!まだ音はあげていない!!」
落ちこぼれは締め上げる力を緩めず、
「え?そうなの?さっき、もういやだ、って聞こえたけど?」
シュウ「撤回する!!だからその子を離してやれ!」
「あっ、そう。ま、それならいいけどよ。」
リーダーは力を緩め、男子生徒を下に落とす。
男子生徒「グハッ!ゲホッゲホッ!!ハァハァハァ・・・・。」
生徒はむせ続け、その様子を女子生徒の方は恐怖に怯えた眼で見つめている。
821名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 03:36
【50分経過】
シュウの精神はとっくに限界を迎え、あとはプライドと生徒への思いだけで自分を支えている。
その様子を不安げに見つめる新入生達。なにしろ、シュウが屈服すれば自分たちが殺されるのだ。
そして落ちこぼれ達が本気であるのはさっき実証されている。
女「せ、先生・・・だ、大丈夫・・?」
女子生徒の方がシュウを心配してそう声をかける。
シュウは吐きそうなほど苦しいのだが何とか笑みを作って
シュウ「だ、大丈夫。心配しないで。」
といいながらもすでに汗はボタボタ、無意識に涙も流し始めている。
そして再び窓に近づいて落ちこぼれに大声を上げた。
シュウ「あ、あんた達の勝ちよ!!あ、謝るわ!あたしをすきなようにしたらいいわよ!
    だからその子達を解放して!」
「あ?なんだ、そのムシの良い条件は?大体わび入れた時点でこいつら殺すんだぞ?」
「それに謝り方が全然なってねえなあ。」
シュウ「わ、分かったわ!分かりました・・・。ご・・・ごめんなさい!
    こ、これでその子達を解放してあげてください!」
「はあ。なによ、こいつ?なんでこんなに偉そうなわけ?」
「ま、教師として俺達なんかに心から屈するのはプライドが許さないんだろう?
ま、いいや。可哀想だからこいつらは殺さないでおくよ。
これからはこいつらに音波の調整係をやってもらおう。」
シュウ「な、なんですってえ?」
「その超音波だけどよ、実はまだ強度を変えられるんだよ。
 その上げるのをこいつらにやってもらおうってわけ。一度でも拒否したら即殺すけどな。」
シュウ「ば・・バカなことを・・・・」
「さて、そこのボーズ。レベルを一個あげなさい!」
男「え??」
「あげろって言ってんだよ?さっさとやらないと殺すぞ?」
シュウ「い、いいから、や、やりなさい!そいつらは本気よ!」
男「ヒィッ!」
目をつぶり慌ててレベルを上げる男子生徒。
シュウ「あああああああっっっ!!!」
シュウの悲鳴が響きわたった。
822名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 13:03
【55分経過】
ものすごいシュウの悲鳴だった。耳を手で押さえてのたうち回っている。
落ちこぼれはちょっと反応が激しすぎないかと男子生徒のほうを見て、
「バ、バカ、お前一気に3もレベル上げてるじゃねーかよ。1コ下げてやれよ。」
男「え?あ!は、はい!」
慌てて元に戻す男子生徒。シュウの方はそれでも苦痛がおさまる様子がない。
シュウ「や、やめて!!もうやめなさい!!試験問題でもなんでも教えて上げるからあ!!」
「マジッすか?先生。でも先生がそんなことしていいのか?クビになっちゃうよ?」
シュウ「い、いい、いいの!!あたしのことはいいの!!だ、だから、お、音を止めて!」
「いや、先に試験問題ですよ。はい、今からメモるから教えてちょ。」
シュウ「う、うああ!そ、そんなこと言ったって、この状況じゃあわ、分からないわよ!!
    一度教職員室に戻ってプリントを見てみなけりゃあ!!」
「ならダメだな。そんなとこに連れていった瞬間お前は俺らを半殺しにするに決まってる。」
シュウ「う・・そ、それなら問題を教えて上げるわ!!それなら覚えているもの!
    モ、モンスターの属性について重点的に出るわよっ!」
「ふーん、ありがとさん。じゃ、ボーズ、レベルを1コあげなさい」
シュウ「な、なんで!?お、教えてあげたじゃないの!!」
「関係ないって。俺はお前をいたぶりたいだけだって言ってるだろーが。
 さっさとレベル上げろよ、殺すぞ」
落ちこぼれが女子生徒の首筋にナイフを当てると、女子生徒は、
女「ヒィィィィッッ!!」
と叫んでレベルを1コ上げた。
823名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 13:14
【1時間経過】
シュウ「うわあああああ!!い、痛い、頭が痛い!!き、気分も悪くなってきたあ!
    た、助けて!!キスティ助けてえ!!」
「おお、ついにキスティスに助けを求めたか。そろそろ来たなあ。」
「ま、この拷問は肉体的ダメージを与えるというよりも精神的にかなりつらいはずだからな。
 シュウは今、あらゆる精神的防御力が減退しているはずだぜ。」
シュウ「ひ、ひぐっ、う・・う・・うわああああんんっ!」
「お、ついにシュウ先生がマジ泣きしてるぞ。ヒヒ。そろそろ限界ですかあ?」
シュウ「う・・・も・・もう許して・・・。許してください・・・。」
「やっと口の効き方がわかったか。1時間もかかるとはホントバカだな。
 ホントにSEED受かったのか、お前?」
シュウ「ひぐっ、う・・・は、はい・・・。」
「何か卑怯な手でも使ったんじゃねーの?ホントに正々堂々と受かったの?」
シュウ「い・・いえ・・・普通に受かりました・・・」
「嘘付け!!何かやってるはずだよっ!正直にいわねーならまたレベル上げるぞ!」
シュウ「ひっ、ひぃっ!!そ、それだけはやめてえ!!ホントになにもしてないよぉ!!」
「おい、音のレベルを上げろ。」
シュウ「や、やめなさい!!!上げちゃダメ!!やめて!!」
シュウに止められて困惑気味の男子生徒。
「おい、いいのか?お前がこいつを止めるとこいつが死ぬことになるんだぜ?」
シュウ「そ、そんな!!ひどい、ひどいわ!!無茶苦茶よお!!」
仕方なくレベルを上げる男子生徒。
シュウの絶叫が更に絶望度を増した。
824名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 13:26
【1時間5分経過】
シュウ「ひがっ、ぐがぁあ!!だ、だずげでぇ〜!!」
精神崩壊の縁に立たされるシュウ。それを見て落ちこぼれはにやにやと、
「さて、言ってもらいましょうかな、SEEDに受かるコツを。」
シュウ「あんたたちじゃ無理よぉ!!男じゃ無理なのお!!」
「ん?どういう意味だあ?」
シュウ「あ、あたしは女だから、ちょっとだけ男の試験官に試験問題教えてもらったのお!!」
「なにぃ!!??き、きたねえ!!」
シュウ「し、仕方なかったのよお!!!キスティスが余裕でご、合格しそうだったけど、
    あたしはギリギリのラインだったからあ、負けるわけにはいかなかったのよお!」
「・・・なんて女だよ。他の受験生が必死こいて勉強しているのにそんなどぎたねえ手を
使って合格したとはな。おい、罰としてレベルを1コ上げろ!」
シュウ「や、やめてええ!!やめてくださいいい!!ふ、服脱ぎますからあ!!」
そう言ってシュウは自ら教師の制服を脱ぎ始め、下着姿になった。
すでに着替えの時にシュウの裸をおがましてもらっている落ちこぼれ達は特に興奮することも
なかったが、新入生達(特に男子)は眼を丸くして見つめている。
「オイオイ、誰もそんなことしろとか言ってねえぞ。
 俺達に気に入られようとしてるわけ?」
シュウ「は、はい!!シュウはあんたたちに従順に従うよ!!だ、だから助けてえ!」
「新入生徒がお前の痴態を全部見てるぞ。いいのか?」
シュウ「い、いいよ!!別にぃ!見られてもへるもんじゃないしい!!」
「らしいわ。よくみときなさい。そしてレベルを上げてあげなさい。」
男子生徒が促されてレベルをあげようとすると、
シュウ「ひぁっ!!ちょ、ちょっとや、やめてください!!
    あげないでください!!これ以上上げたら死んじゃいますう!!」
「だけど、上げなければこいつが死ぬよ。いいのか?」
シュウ「う、うぅぅぅ・・・・・」
シュウは答えられず男子生徒が上げようとする。
するとシュウの怒号が響きわたった。
825名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 13:35
【1時間10分経過】
シュウ「や、やめろお!!やめろっていってんのが、わからないのお!!」
男「で、でも先生・・・やらなきゃ・・殺されちゃう・・・・」
シュウ「だ、大丈夫だよ!!死なないってえ!!
    この人達、本気じゃないからさあっっ!!」
それを聞いて落ちこぼれの一人が男子生徒のクビに当てたナイフに力を込める。
ナイフがノドに食い込み、タラタラと少量の血が流れる。
男「ふひっ、ほ、本気だよお、せんせええ!ご、ごめんだけど、上げるよお!」
シュウ「や、やめて!!お、男でしょ!!それくらい我慢しなさいっ!!
    きょ、今日、実習であたしに助けられたこと忘れたのっ!!
    この恩知らず!!」
「シュウの奴、無茶苦茶言ってるなあ。いくら何でもちょっとひどすぎるぜ。」
「もう自分が助かりたいだけでこいつの命なんかどうでもいいようだな。」
「余裕がなくなってきてんのさ。んで本性が現れてきているんだよ。
 さっきから聞いてりゃ、こいつ相当の悪党だぜ?」
その間にもシュウと男子生徒のやりとりは続いていた。
男「ぎゃあ!せ、先生、この人達本気だよお!クビが痛い!!」
シュウ「が、我慢よお!!我慢しなさい!!
    そ、そこで我慢できたらあなた、し、SEEDになれるわあ!!
    それとも教官がいい?教官になったら一杯おいしいことあるわよお!」
男「も・・・もう駄目だ。限界ですぅ。あ、上げます・・・・。」
826名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 14:01
【1時間15分経過】
下着姿のままシュウは更に絶叫を上げる。
そして床にのたうちまわりながら、レベルをあげて解放されている男子生徒に
シュウ「あ、あんた、お、覚えてなさいよっ!!この恩知らずが!!
    ここから出たらお前を殺してやるからあ!!」
怒りの矛先を完全に別の所に向けている。怯える生徒。そして落ちこぼれ達に対しては、
シュウ「あ、そ、そうだあ、シュウ、オナニーしまあす!!
    そ、それが、ご希望でしたよねえ!!ほ、ほら見ていて下さいねえ!!」
と、嬌態を作って媚びまくっていた。
彼女はブラジャーもパンティも脱ぎ捨ててオナニーらしきことを始めたが、
精神状態が滅茶苦茶なので気持ちいいとかそれどころではない。
ただ、自分の陰部に手をあててひたすらこすりつけているだけに見える。
落ちこぼれのリーダーもさすがに見かねて、
「バカ。てめえのオナニーなんか見ても興奮するかよ。
 それより、お前から学園の情報を色々聞き出した方が有効だな。」
シュウ「は、はいぃぃぃ!!な、なんでもこたえまあすっ!!
    あたしこうみえても、情報通なんでえす!!」
「よし。じゃあ学園の予算を預金してある口座のパスワードと通帳の場所だ。
 お前会計担当しているからしらんはずはあるまい。あと残高もな。」
シュウもさすがにこれをばらすのはためらった。
それが彼らに渡ってしまえば学園の財政は破綻、存続すら不可能になるからだ。
何百という生徒、教師が行き場を失うことになる。
シュウ「・・・・そ、それだけは・・・言えないわ・・・・・」
落ちこぼれはにやりと顔をゆがませて、
「よし、レベルを上げろ。」
シュウ「ちょ、ちょっと待って!!やめてくださいっ!!
    い、言います、言いますからあ!!
    通帳はあたしの机の中あ、机のカギはキスティスがもってまあす!!
    でも机はカギが無くても力任せにやればこわれると思いますう!!
    残高はちょうど10億ギルくらいですう!!」
「パスワードは?」
シュウ「パスワードはあ・・・・」
シュウはちょっとためらって、
シュウ「サイファーラブ・・・・・」
827名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 14:06
「ハァ?マジ?なんてパスワードつけてんだよ、お前。はずいやつだな。」
「てゆーか、お前サイファーのことすきだったの?」
シュウ「ちょ、ちょっとだけですう!!ちょっとだけ気になってましたあ!」
「姦ったことはあんの?」
シュウ「・・・・・ありません・・・・」
「はい、嘘付いてますね、レベルを・・・・」
シュウ「ひぃっ!!いっぺんだけ、いっぺんだけありますう!!」
「ウソですね、レベル上げちゃいなさい」
シュウ「ふひぃ!!ご、ごめんなさい!!週に2,3回はやってましたあ!!
    回数は減ったけど、今でも関係は続いてますう!!!」
「ぐげっ、ひでー。ひでーよ。風神が聞いたらなくぞ、こりゃ。」
「ったく、教師の立場を利用してなあ。どう思うよ、お前は?」
落ちこぼれはそういって人質の女生徒に質問する。
女「・・・・不潔です・・・・」
シュウは落ちこぼれに対しては屈服しているにも関わらず、この新入生にはどなりあげた。
シュウ「ば、ばか言ってんじゃないわよ、ガキがあ!!
    あ、あたしはお前と違って女のみ、魅力があるのよお!!
    一生処女でいろ、このブスぅ!!」
女「ひ・・・・ひどいよお・・・・シュウ先生・・・あんまりだよお・・・・」
落ちこぼれはにやにやと、
「ああ、ひでえなあ。同情するぜ。
 だから、お前にこの機械のレベルを上げさせてやるぜ。」
シュウの言葉に深く傷つけられた女子生徒は黙ってつかつかとスイッチのあるところに歩み寄る。
その様子を見ていたシュウは血相を変えて、
シュウ「う、ウソよお!!や、やめてええ!!やめてくださいいぃっ!!
    そ、そうだ、あんたにかっこいい男の子紹介して上げるわあ!!
    ど、どんな子がいいぃ!!??あたし、一杯知ってんのよお!!」
女子生徒は目に涙を浮かべながら、
女「最っ低っ!」
ガシャン!!レベルが上げられた。
828名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 14:26
続きは?
829名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 14:34
age
830名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 14:40
【1時間20分経過】
全裸のままのたうちまわるシュウを見ながら落ちこぼれ達はゆったりとタバコを吹かしている。
「あーあ。先公の前でふかすタバコはうまいなあ。先生もどうです、一本?」
シュウ「え、遠慮しとくわ!!タバコはあんた達が思う存分吸ってえ!!
    そ、それよりこの音を止めてぇ!!この部屋から出して下さいぃぃ!!」
「お前が知ってること全部吐いたらな。俺達はさっきお前に教えてもらって預金を引き出せるように
なったわけだが、そんなことしたらばれないかなあ?会計担当のお前の意見は?」
シュウ「ひぃっ!!だ、大丈夫ですよお!!!ちょっとずつ、ちょっとずつなら大丈夫ですう!!
    10億の預金なら100万くらいなら全然気付かれないですう!!」
「なるほどね。でもその口振り、ひょっとして、お前もちょろまかしてた??」
シュウ「は、はいぃぃぃ!!やってましたあ!!横領してましたあ!!
    毎月100万位ずつ自分のために引き出してましたあ!!」
「ほう。やっぱりな。それくらいのことすると思ってたよ。段々こいつのキャラ分かってきた。」
「おう。こいつ普段は潔癖性だとか正義感が強いとかいう評判だけど、裏ではメチャクチャやる
タイプだな。怖いねえ。新入生徒諸君もこういうヤカラには気をつけなよ?」
「で、お前、その金を何使ってたの?」
シュウ「さ、サイファーに色々買って上げたりぃ!!他にも服とか色々買ってましたあ!」
「・・・・・人の金だぞ?お前を信頼してまかされてるだけだぞ?」
シュウ「だ、だってお給料安いからあ!!あんだけ働いて月20万くらいしかもらえないからあ!」
「バカ野郎!!他の奴らはそれより安い給料でも頑張って生活しているんだぞ!!
それをお前、男に貢いだり、贅沢品買ったりしやがって!!」
シュウ「ご、ごめんなさいっっ!!も、もうしません、もうしません!!!!」
シュウは涙をボロボロとこぼし、ひざまずいて頭を床にこすりつけて許しを乞うている。
「たたけばいくらでもホコリがでてきそうだな。
それじゃ、他の教師の奴らを脅す材料でも聞き出そうか。
 それを知ったらSEEDどころか俺達がこの学園を支配できるかもな。」
「が、学園の支配者か・・・・ウヒヒヒ・・・・」
831名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 15:12
【1時間25分経過】
シュウ「な、なんでもしゃべりますぅ!!だ、だからとりあえずこの音を止めて下さい!!
    頭が割れそうなんですっ!!!今にも吐きそうなんですぅ!」
普段から毛嫌いしている落ちこぼれ達に自ら土下座をし、涙を流し、よだれをたらしながら
懇願する彼女の姿にもはや以前の勇姿も余裕も見受けられない。
そこにいるのは総ての悪事を、本性を丸裸にされ、ただ泣きじゃくっているか弱い女だった。
新入生徒にもまるで彼女の方が悪いように見えた。
「ダメだな。吐きたきゃ吐いていいよ。お前が全部質問に答えるまでは音は止めねえ。」
シュウ「ひいぃぃぃぃっっ!!!そ、そんなあ!!それじゃあ早くっ!!
    は、早く質問してえっ!!早く早くう!!あたしが死ぬ前にい!!」
「よし。それじゃキスティスの秘密をばらせ。あいつを拘束くらいできる強力な奴頼むぜ。」
予想していたとはいえ、彼女の大親友であるキスティスの裏切りを命令されたのである。
シュウ「ご、ごめんなさいっ!!なにもないと思いますう!!
    キスティは見た目通りで裏に何も隠しもってないと思いますう!!
    あたしとは違いますう!!」
「いや、信じられんな。お前の本性を知ってからどうも女が信じられなくなったよ。
親友をかばっている状況じゃねえだろ、さっさと吐けよ。レベル上げるぞ?」
シュウ「ほ、ホントに、ホントに知らないんですう!!」
「キスティスだぞ?いかにも裏がありそうな女じゃねーか。男関係とかよ。」
シュウ「だ、だめですう!あいつ、男関係実は全然ダメなんですうっ!!
    気高い雰囲気でカバーしてるけど、実は処女なんですう!!」
832名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 15:13
「マジか?」
シュウ「は、はいいい!!あいつ余裕あるふりしてるけど、男が全然できないんで
    結構焦ってるみたいですっ!でもプライドが高すぎるから自分からは声を
    かけられないみたいだしい!」
「くひひひ。なるほどねえ。シュウ先生、その情報グーよグー」
シュウ「あ、ありがとうございます!!そ、それじゃここから出してもらえますかあ?」
「ダメダメ。個人的には面白かったけど、それじゃ全然脅せないって。
 親友を裏切った罰としてレベルあげてよ。」
命令された女子生徒がスイッチに手をかける。
シュウは泣き叫び、その新入生に対して命乞いをする。
シュウ「ふわあっ!!お、お願いです!!やめてくださいっ!!
    殺さないで!!殺さないで下さいっ!!死にたくないよお」
女子生徒はうつむいて、
「でも、やらないとあたしが殺されるんだよ。
先生はそれで構わないかもしれないけど、あたしも死ぬのはイヤ。やるよ。」
シュウ「ま、待って!!う、うああ!!ど、どうすりゃいいのよお!!
    不良の方々あ!!」
「あ?不良だあ!?」
シュウ「ひっ、い、いえ、な、名前知らないからあ!!」
「教師のくせに生徒の名前も知らないのかよ。さっさとレベル上げろよ。」
ガシャン!!レベルが上げられた。
シュウ「ぐひっ!!ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっぅ!!」
絶叫するシュウ。希望もなにもなく、彼女にはもうただ叫ぶしかなかった。
833名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 15:50
【1時間30分経過】
レベルを最高近くにまで上げられてシュウの精神は崩壊の一歩手前だった。
恐らくもう一つレベルを上げるか、あと10分このままにすれば完全に狂ってしまうだろう。
落ちこぼれもそれを感じ取っていた。
「さて。シュウ先生。もうそろそろ限界のようですな。」
シュウ「ふわっ!!ひぃいっ!!げ、限界です!!とっくに限界ですよお!!」
「ならお前に一つ選ばしてやる。その部屋から出るか、このガキどもを殺していいかを。」
シュウ「えっ??」
「お前を出してやってもいいんだけどよ、その時はこのガキどもが俺達のこと
喋ってしまいそうでな。もしお前をここにほっとけばこの餓鬼どもも共犯ってことで
黙ってるだろうからいいんだけどな。」
不安げにシュウの言葉を待つ新入生達。だが、シュウに選択の余地はなかった。
シュウ「いい!!いいわようっ!!そ、そいつらを殺していただいで結構ですう!!」
男「せ、先生!!!」
女「そ、そんなあ!!」
シュウ「や、やかましいよ!!さっきからレベル上げまくっていたくせに!!」
男「そ、それはこの人達に言われて・・・・」
女「そ、それにあたし達を殺したら先生も疑われるよ!!」
シュウ「アハッ!ヒヒヒっ!疑われないよっ!!
    あ、あんた達どっかの洞窟で行方不明になったってことにしとくもん!
    この学校じゃ生徒の一人二人いなくなるってことくらい、に、日常茶飯事なのよ!
    そ、それでいいですよねっ、不良の方々!!・・・・???」
シュウが落ちこぼれ達のほうを見やるとすでに落ちこぼれは新入生には手をかけずに
去っていこうとしている。
シュウ「ふえ??ちょっと、ちょっと待って下さいぃ!!どこへ行くんですかあ!!?
    こいつらを殺して、あたしをここから出して下さいよお!!」
落ちこぼれのリーダーは後ろを振り向いて、
「悪いけど、俺達そんなヒマないんだ。今から通帳盗んで金をおろしにいかなけりゃな。
 お前の処置はその新入生共にまかせるわ。」
そう言って三人は大喜びで暗闇に姿を消す。
834名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 15:51
シュウ「ひいっ?そ、そんなあ!!」
シュウは叫ぶが、恨みのつのった眼で彼女をにらみつける二人の新入生の殺気に気付く。
シュウ「よ、よかった!!あいつらバカねっ!あたしらをおいて行っちゃったよ!
ほ、ほら!早く開けて!あいつらをた、叩きのめしに行きましょう!」
男「・・・・先生、俺達を殺そうとしたね・・・・」
シュウ「いあっ!?そ、そんな、じょ、冗談よ!!あいつらを油断させるためのお!
    ひょ、ひょっとして、信じたあ?」
女「レベル上げちゃおうか・・・・」
男「あと一個しかないしね。マックスって書いてあるし。」
シュウ「じょ、冗談じゃないわよっ!!こ、殺す気!?
    あ、あんた達、人殺しになるわよ!!や、やめて!!」
女子生徒はためらいもなくスイッチに手をかける。シュウは必死だ。
シュウ「や、やめてくださいっ!!お、お願いしますっ!!
    ど、どうか、殺さないで下さい!!これ以上上げられたら確実に死にます!!
    あ、あんたたち明日からし、SEEDよ!!あたしがしてあげる!!
    お金もあげる!!あたしの預金、いま1億近くあるんだあっ!!
    少しずつちょろまかしていたからあ!!全部あげる!あげるよお!!」
ガシャンッッ!!
無情にもスイッチは入れられた。
835名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 15:59
・・・それから20時間後、シュウは泡を吹いて気絶しているところを奇跡的に発見された。
全裸で糞尿を垂れ流して非常にみっともない姿であった。
それでも潔癖性の本性は抜けなかったとみえ、SEEDの制服を引き裂いて自分の体を
糞尿の汚れを必死に落とした形跡が見られた。
すぐに病院にかつぎこまれたが、風神以上の重体であり、言葉も喋れない状態となっていた。
一方、学園では大変なことになっていた。
シュウが管理していたはずの学園の予算がいつのまにか半分ほどなくなっていたのだ。
5億ギルの損失。それは学園にとって存続の危機に関わる問題であった。
すぐさま調査委員会が作られ、その調査の結果、シュウがかなりの額をちょろまかしていたことが
明らかになった。正義感が強く、不正というものをあれほど毛嫌いしていたシュウが・・・・。
この事件で人間不信に陥った生徒の数は数えきれなかった。
いずれにせよ、当のシュウが発狂しているのでこれ以上の真相の解明は不可能となり、
学園長のシドはほうぼうを駆け回って借金をし、なんとか学園を存続させようと頑張っていた。
とんでもないとばっちりである。
ちなみに、シュウに金を貢がれていたサイファーもこの事件のとばっちりを受け、退学処分に課せられている。
836名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 17:48
それから2週間後の学園食堂。
思わぬところから5億ギルを手に入れ、さらに大嫌いなシュウと風神をイジメ狂わせ、
おまけにサイファーまで退学にしてやった落ちこぼれ三人組は笑いが止まらなかった。
「ギコハハハハ!!しかしサイコーだなあっ!ええっ??
 金横領したのも全部シュウのせいになってるしよお!この金どうやって使うよ!?」
「とりあえずこの2週間で1億ギルつかっちまたけどよお、学園の女抱きまくり!!」
「そりゃそうだぜ。どんないい女でも目の前に500万ギルとか置かれたらそら従順になるってもんよっ!」
「ところでシュウはいまどんなかんじなの?」
「ああ、あいつか。例によってちょっと病室のぞいてきたわ。」
「どうだった?」
「いや、メチャクチャひでえ状態よ。ずっと笑ってんのよ、あいつ。」
「マジ?きしょくわるう!」
「精神がすっかり崩壊しちまってよ、俺が入ってきても全然きづかんのよ。
近くでキスティスが泣きそうな顔で看病してやがってけどよ。
ま、あいつも裏切られたとも知らずに健気だねえ。
んでよ、俺あいつ見てたらムラムラしてきてよ、1000万やるからやらせろ!って言ったわけよ」
「ほう。んで?」
「けど、さすがキスティスだねえ、全然ダメ。ここをどこだと思っているの!だとよ。
シュウの目の前でキスティスを金で抱くってシチュエーションがたまらないって言ったらよ、
思いっきりどつかれたよ。見てよ、このアザ」
確かにリーダーの顔にははっきりと見て取れる青あざができていた。
「うわっ、ひでえなあ!」
「つーことは、あのオバハンにも復讐すんの?」
「するっきゃねえだろ!とりあえず500万ギルかけて拷問部屋も新しくしたからよ。
「ヨッシャヨッシャ。あのババァにもたっぷり恨みはあるしよお。
シュウから聞きだした極秘情報もあることだし、追い込んでやっかあ!?」
三人の落ちこぼれ達はランランと眼を輝かしていた。
837名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 18:16
学園の女神!!
ファンクラブ会員92名!!
人気投票3年連続ダントツ一位!!
キスティス・トゥリープはまさにバラム学園の全校生徒の憧れの的だった。
その身に漂う気品はなにものも近寄らせず、彼女の授業を受けられただけで生徒達は
大喜びだった。彼女は気さくに生徒に話しかける方ではないが、それでもたまには声をかける。
その時、相手の生徒は喜ぶどころか緊張のあまり喋れないケースも多かった。
そして今日も彼女はたくさんのファンクラブの男女に囲まれ、校舎内を歩いていた。
すれ違う生徒は彼女が通ると振り返り、はあ〜、とため息を付いたりした。
しかし、いまのキスティスの心は少し乱れていた。
親友のシュウに関する一連の事件のことで頭が一杯だったのだ。
(いったいどういうことなの、シュウ!?)
確かに調査委員会の調べではシュウの口座には毎月かなりの額の金が振り込まれており、
彼女が自分が管理する学園の金を使い込んでいたことは明らかになっていた。
キスティス自身も最近シュウがプライベートで金遣いが荒くなっていることには
薄々勘づいていたのだが、解せないことも多々あった。
横領の発覚と同時期にシュウは何者かに監禁され、拷問を受けた後、発狂している。
(あの時・・・あの時、あたしが早くに帰ることさえしなければ・・・・)
キスティスは悔やんだが、もう事態は遅すぎた。
「先生!先生!!この問題わからないですけど〜!?」
「授業終わったらみんなでご飯食べに行こうとしてるんですけど、来ません?」
ファンクラブの連中がキスティスに口々に話しかけてくる。
キスティス「そ、そうね。うん、いいわよ。行きましょうか?」
シュウに関しての真相の解明はもう少し時間がかかりそうだ。
それより今は生徒達に動揺が広がらないようにつとめなくては。
風紀委員の風神、教官のシュウの無様な結末のおかげで全校生徒の間には
不穏な空気が広がりつつある。かつて学園クーデターという苦い事件も経験している
キスティスはつとめて人心の収攬につとめる必要があると感じていた。
838名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 18:29
キスティスがファンクラブの生徒らとそのまま廊下を歩いていると、向こうの方から
見覚えのある生徒三人がやってきた。下卑た笑いを浮かべた根性の悪そうな三人である。
キスティス(・・・あの生徒・・・どこかで見た覚えがあるわ・・・。
   そ、そうだ!確かシュウの病室であたしに破廉恥なことを言った・・・)
彼女は三人を不審に思いながらも通り過ぎようとする。
ところが、その三人は不意に立ち止まり、足をつき出してFCの一人をつっころばせた。
ズデンッ!
FC「痛いっ!!」
「あ、ゴメンゴメン。当たっちゃった?キシシシシ。」
落ちこぼれの一人がそう言って笑う。
FC「な、なにすんだよ、コラ!!」
FC「あっ、こいつら知ってるよ、落ちこぼれの三人組だよ!!」
「・・・んだとコラァッ!!」
あわや乱闘になりそうになったとき、キスティスはFCの生徒達を制止し、前に進み出る。
キスティス「・・・・どういうつもりなの、君たち?何かあたしに用があるのかしら?」
「ひひひ。あの話だけどよ、考えてくれたかよ。」
その瞬間、キスティスの回し蹴りがその落ちこぼれの横腹に
ドゴォッッ!!
「ぐへえっ!!」
3メートル位ぶっとばされる落ちこぼれ。
キスティス「恥を知るがいいわ。」
「な、なんだとお!!」
ぶっ飛ばされた落ちこぼれは気絶して起きあがって来れない。FCの生徒達は大喜びだ。
FC「ははっ、弱いねえ、お前ら!トゥリープ先生にかなうかよ!」
FC「所詮、ダメな奴は何をやってもダメ!どっかいきなよ!」
口々に嘲笑う生徒達。キスティスは彼らを静かにさせて落ちこぼれ達に、
キスティス「あなた達、あとで教職員室に来なさい。聞きたいことがあるから。」
それだけいうと振り返りもせずにツカツカと行ってしまう。
付いていくFCの生徒達。
それをうしろから、落ちこぼれ達は恨めしそうに、そして眼を狼のようにいやらしく
どう猛に輝かしながら見送っていた。
839名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 18:45
FC「それじゃ、先生!7時に校門前に集合ね!」
FC「絶対来てよ〜!」
ファンクラブの面々は口々に挨拶し、キスティスは彼らと別れて職員室に戻る。
自分の席についても彼女は浮かない顔だ。
黙りこくって何か考え事をしている。
それに気付いたヤマザキ先生が、
「どうかしましたか、キスティス?」
キスティスは顔を上げ、少しほほえんで、
キスティス「・・・いえ・・・別に・・・・。」
「別にってことはないでしょう?何か悩み事が?」
キスティスは本来は親友の事件のことで頭が一杯であり、
少し思い当たることもあるのだがまだ推測の段階である。
キスティス「ありがとう。大丈夫です。ちょっと仕事で疲れが出ているだけです」
「・・・・そうですか。でも気を付けて下さいね。一人で悩みを抱え込むと大変だからね。」
キスティスは微笑んでヤマザキの好意に応え、ヤマザキもそれを確認するとうなずいて
「それじゃあ、私はこれで帰りますよ、先生、余り遅くならないようにね。」
キスティス「ええ。今日は7時から生徒達と食事に行くんです。」
「そうですか、相変わらずもてますな、先生は。それではまた。」
職員室を出ていくヤマザキ。部屋には彼女一人が残された。
約束の7時までにはあと30分ほどある。しかし、彼女は今日の落ちこぼれ達を待っていた。
1000万という大金を口にした彼らはなにか怪しい。
シュウの事件と何か関係があるのでは?
ひょっとして、シュウは彼らに脅されて学園のお金を・・・・!
そう考えるとキスティスはいてもたってもいられなくなっていた。
だがすでに6時50分を回っている。
キスティス「来ない気かしら・・・・」
彼女がそう言って立ち上がったとき、部屋の扉が開いた。
840名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 18:56
ガラガラガラガラガラ・・・・
「こんちわあ!お待たせしましたあ!キスティス先生!」
「先生にぶっとばされたこいつが意識回復するのに今まで掛かりましてねえ」
キスティスは時計を見つつ、
キスティス「そう。じゃあちょっとここに座りなさい。」
そう言って近くの机の椅子を指さす。
落ちこぼれ達はにやにや笑いながら近づいてくる。
「なんでしょーか!聞きたいことって?」
キスティス「あんた達、シュウの事件知ってるわよね?」
それを聞いてにやりと顔を見合わせる落ちこぼれ。
その様子にただならぬものを感じるキスティス。
「ええ。当然、知ってますよー。学園の金使い込んでいたってやつでしょう?
とんでもない悪党ですよね、あいつは。普段は善人ぶってたくせに!」
キスティス「・・・・正直に言いなさい。あなた達、何か知ってるわね?」
「ええ。知ってますよ。」
キスティス「そう。それを正直に話しなさい。一体彼女はどうして・・・」
「あれを見てもらえれば分かりますよ。」
そう言って例によって天井を指さす落ちこぼれ、そちらにキスティスが向いた瞬間、
彼は手に持っていた注射器をキスティスに突き刺そうとする。
だが!!
バシィッッ!!
キスティスは決して油断しなかった。
注射器は床にたたき落とされ、突き刺そうとした落ちこぼれはキスティスによって
ぶっとばされたのだ!
さすがにこれには落ちこぼれどももあせった。
「し、しまった!!注射器がわれちまった!!」
キスティスは立ち上がって彼らに向き直り、
キスティス「どうやら、あたしの勘が当たっていたようね。とりあえずおとなしくしなさい。
   いま、他の先生方を呼ぶから。」
「させるかあ!!!」
落ちこぼれの一人がキスティスに向かっていくが簡単に蹴られてぶっとんでしまう。
「や、やべーぞ、やべーぞ!!このままじゃ俺ら!!」
「く、くそお!!!」
841名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 19:08
落ちこぼれ達がやけバチになり、捨て身の特攻をかけようとしたその時、
ガラガラガラガラ・・・・
と扉が開いて、
「せんせえ〜、遅いよお!みんなもう校門で待ってるよお!」
と一人のおっとりした女子生徒が入ってきた。
キスティス「ま、まずい!!入って来ちゃダメ!!」
女「ふえ?」
だが落ちこぼれはこのチャンスを逃さなかった。
物凄い速さでその女子生徒に突進し、後ろからはがいじめにすると、
「うきゃきゃきゃきゃ!!どーだよ!!キスティスう!!
その電話を置けえ!!この女をぶっ殺すぞ!!」
すでに女子生徒のクビにはナイフが突き立てられている。
この落ちこぼれ達は一般の女子生徒にもときには負けるくらい弱かったのだが、
あいにくこの女子生徒はさらに弱かった。状況が分からず、ガタガタ震えている。
女「せ、せんせえ〜、こ、こわいよお!!」
「どーするよ!!キスティスよお!!じっとしてろよ!!」
キスティス「ひ、卑怯よ。女の子を離しなさい。」
キスティスがそう言った瞬間、落ちこぼれの一人が予備の注射器を取り出して、キスティスの首筋に
プスッ!!
キスティス「こ、これは・・・・!!」
「麻酔薬だよ、バーカ!!しばらく眠ってもらうぜ、そのあとに楽しませてもらうからよ!」
キスティス「く・・・・シュ、シュウ・・・・・!」
崩れ落ちるキスティス。それを担ぎ上げる落ちこぼれ。
落ちこぼれの一人がリーダーに向かって、
「この女はどうするよ?連れていくのか?」
「いや、必要ねえ。あのしばらくの記憶を消すクスリ飲ませてそこらにおいとけ。」
「ああ、あのクスリね」
落ちこぼれが無理矢理そのクスリを女子生徒に飲ませると意識を失ってしまう。
「よし、それでいい。そいつはここのことはもう覚えてねえよ。」
「便利なクスリだなあ。高かったからなあ。ま、たった1万ギルだったけどよ。」
そう言って三人はキスティスをどこかへ運んでいってしまった。
842名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 19:37
ガーデン地下。
キスティス・トゥリープは下着姿にされて天井から吊されている自分の姿に気が付いた。
手は例の頑丈な鎖によって完全に固定され、足も太いロープで縛られている。
足下には自分の服が丁寧に折り畳まれて置いてある。
キスティス「油断したわね・・・やっぱりあいつらが真犯人だったのね。
   でもこの機会を利用してあいつらにすべてを白状させなきゃ。」
キスティスはあくまでも強気で冷静、親友の名誉を復権し、真相を暴こうと決意した。
しばらくそうしていると向こうの方から話し声と共に足音が近づいてくるのが聞こえた。
「ウシシシシシシ!つ、ついに学園ナンバー1のキスティスまで捕らえちゃったよ!」
「あいつ、泣くかなあ、泣いて命乞いするかなあ!」
「そりゃ、するでしょ?シュウなんかあれだけ粋がっておいて、生徒は裏切るは、
勝手にオナニーするわ、ひどかったじゃん!こいつも時間の問題でしょ?」
「あっ、気が付いてるぜ!!」
キスティスは何者にも屈しない意志の強い目でビシッと落ちこぼれ達を睨む。
こんな状況にもかかわらず、落ちこぼれ達の方が少しビビってしまった。
「く・・・さ、さすがだな、キスティス。色んな修羅場くぐってるだけのことはあるな。」
「チクショウ、あの目が気にいらねえよ、俺。お高く止まりやがってよ!」
「そうだ!どうせ、俺達なんて虫けら以下に映っているんだろ?」
キスティスは静かに、
キスティス「あなた達。あたしの体をいくら拘束したところで心までは奪えないのよ。
   これからもそう。あなたたちは何一つ、手に入れることはできない。
   自分たちのそういう卑屈なところに気がつかないかぎりね。」
「へっ、卑屈だってよ。シュウと同じこと言ってやがるぜ。」
843名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 19:41
キスティス「シュウ??あ、あんたたち、シュウに何をしたの???」
「ま、おいおい教えてやるって。とりあえずあんたにも色々聞きたいことがあるからね!」
キスティス「答えなさい!シュウを脅して学園の金を降ろさせたのはあなた達なのね?」
だがもう落ちこぼれ達は聞いていなかった。『拷問大全』を一心不乱に読みふけっている。
「こ、これにしよう!!」
「これかあ!!これってかなりきついぞ、最高記録が1時間50分て書いてある!」
「今までで一番きついやつだな。でも、見ろよ、キスティスをよ。
シュウとか風神とかとは格が違うって感じじゃねーか?ひょっとしたら最高記録塗り替えるかもよ。」
「耐えきるかもしれないなあ。」
「それはないって。ギャハハハハハハ!」
「よし、とりあえずキスティスを降ろせ。」
落ちこぼれ達は三人がかりでキスティスを厳重に締めあげながら天井の鎖を外す。
油断をするといつ反撃されて瞬殺されるかわからない相手だ。
落ちこぼれ達の警戒にも全くスキがない。
「よし、この女をあの部屋に入れろ。」
三人はキスティスを鉄の扉の前に立たせる。
「どうだよ、今から拷問される気分は?」
キスティス「拷問?」
「そうだよ、どれだけ耐えられるかなあ!さっさと入れよ!!」
落ちこぼれはキスティスを部屋に押し入れ、外からカギをかけた。
844名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 20:18
面白いね。
845名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 20:36
【拷問開始前】
キスティスの入れられた拷問部屋はシュウがイジメられた部屋の隣。
部屋の作りはほとんど変わらない。
その部屋の前でまたもや落ちこぼれ共は酒盛りを始めていた。
「さてさて。そろそろ拷問を始めましょうかな。」
「しっかしよお、この拷問も大したことないんじゃないの??
まあ、シュウとかの拷問の時もそう思ったけどよお。」
「いやいや。大丈夫だってよ。大体だな、相手の体をいたぶる拷問てあんじゃん?」
「ああ、釘とか刺したり、斬ったりするやつだろ?」
「あーいうのはやりたくないね。原始的だからよ、それに痛々しくて楽しめねえよ。」
「そうだな。俺もそういうの苦手だ。だけどこの『拷問大全』の上位の拷問には不思議と
そういうの載ってないんだよなあ。」
「だから、そういうのは原始的なんだって。俺らは別に血が見たい野蛮人じゃあねえからよ。」
「しっかしよお、だからってこの拷問は・・・俺でも耐えられそうだぜ?」
「俺もそんな気はするぜ。だけど『拷問大全』によればこれは各国の特殊機関が最後の手段として
使うやつで、使う相手も最高級のスパイに限られるそうだ。」
「ま、やってみっか。とりあえず、そこのスイッチ押してみな。」
スイッチを入れる落ちこぼれ。
キスティスの放り込まれた部屋はまったく通常の部屋に見える。
だが、この部屋にはある仕掛けがしてあった。
つまり、室温を瞬時に変化させることができるのである。
落ちこぼれがスイッチを入れるのと同時に部屋の温度が一気にマイナス10度まで下がる。
846名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 20:45
【拷問開始】
ぶるるっ。
キスティスは身を震わせた。
それもそうである。キスティスは身に下着以外は何もつけていないのだ。
かなり寒い。
だが、キスティスは内心ホッとしていた。
キスティス(拷問だというから何だと思ったけど・・・この程度なら・・)
そう。厳しい訓練を受けたキスティスにとってこれほどの寒さは何でもなかった。
任務でもっと寒いところに何時間も居続けたこともある。
キスティスは落ちこぼれ達に声をかけた。
キスティス「結構。すごく寒いわよ。これで満足かしら?
   それじゃ、話しなさい、あなた方がシュウになにをやったかを。」
しかし落ちこぼれ達は知らんぷりで酒を飲みのみ談笑している。
一人がキスティスの方をちらりと見て、
「ダメダメ!まだ始まったばかりじゃん!もう少し耐えてから言えよ、そういうセリフは」
キスティス「ふう・・・」
キスティスはため息をつき、部屋の真ん中まで戻った。
キスティス(この子達はSEEDの能力を知らないようね。
   こんなんだからSEEDになれなかったのね。)
「さてと。温度をもう少し下げてみるか。」
落ちこぼれが室温を10度下げる。
急激に室温が低下し、キスティスはさらに寒く感じた。
・・・だが、全然平気だった。こんなことは訓練でもよくやっていることなのだ。
847名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 20:57
【10分経過 室温20度】
キスティスは体をブルブルと震わせていた。
とりあえず屈服する気など全くないし、訓練はしているとはいえ、寒いものは寒いし、
とにかく身に何もつけていないというのが痛い。
キスティスはこのままでは凍死してしまうかも・・・と思った。そこで、
キスティス「あなた達。あなた達がこれほどあたしを恨んでいるとは思わなかったわ。」
「そうかよ。でも俺達の恨みはこんなもんじゃねーぞ?
お前のおかげで俺達はSEEDの夢は断たれたし、何度となくひっぱたかれたこともあったしな。」
キスティス「・・・・分かってないのね。なぜ殴られたかが。」
「ええ、わかりませんよ、キスティス先生。
 ケケ。すましてやがるなあ。死ぬほど寒いくせに。でも訓練してるから平気なのかな?
やっぱSEEDは違うってか。おい、ちょっと室温をあと10度下げてやれよ。」
キスティスの表情が変わる。さすがにマイナス30度というと生命の危機に関わる。
SEEDの彼女なら耐えられないことはないが、できるだけ避けたいことだ。
キスティス「よしなさい、バカな真似は。これは拷問じゃないわ。ただのリンチよ。
   確かにこのまま数時間も放置されたらあたしは死ぬわ。ただそれだけよ。
   あなた達に屈服なんてするわけがないわ。」
「そうかいそうかい。だけど数時間も耐えられないと思うなあ。
いくらSEEDまで絶対零度には耐えられないでしょ?」
「ギャハハハ!でもよ、キスティスの言うことももっともかもよ。逃げ道つくっといてやろうぜ。」
「そうだな、耐えられなくなったら、泣いて謝れ。そしたらシュウのことも教えてやるよ。」
キスティス「謝るはずが・・・・ないわ・・・・」
あくまで気丈なキスティスだった。その容姿は気高く、まったく恐れていなかった。
こいつが俺達に屈服する事なんて永遠にないかも、一瞬落ちこぼれもそう感じたほどの威厳であった。
848名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 21:06
【20分経過 室温マイナス30度】
キスティスは部屋の中で絶えず動き回っていた。少しでも体温を保持するための当然の行動である。
手で体や顔を絶えずさすっている。
落ちこぼれ達はその様子を面白そうに見ながら、
「けけけけ!どうだよ、少しは屈服する気になったか?」
キスティスは相手にもしない。
規則正しく、こういうときのマニュアルに従って体温保持につとめている。
キスティス(死ぬ、かもしれないわね・・・・)
彼女はそう思いながらも気高さは捨てなかった。
焦りだしたのは落ちこぼれの方である。
「オイオイ!まずいんじゃねーかあ?これじゃ死んでしまうだけだぞ?
あいつ全然俺達に降参しようとしないぜ!」
「ちっ、さすがにキスティスだな。どうするよ、そろそろ例の話を振るか?」
「ダメだ。あいつが降参してきてからだ。とりあえずもう10度温度を下げろ。
もう少し様子を見てみるんだ。」
「し、しかしよお・・・」
「いいから下げろ、大丈夫だ、この『拷問大全』に書いてあるとおりやればいい。
いくらなんでもキスティスが世界最高のスパイより上っていうことはねえだろう。」
「い、いや、ありえるかもよ、あの様子じゃ・・・・」
すっかり弱気になった落ちこぼれだったが、リーダーの言うとおり、温度を10度下げた。
849名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 21:14
【30分経過 室温マイナス40度】
相変わらずキスティスは降参する様子は見せない。
だが、明らかに状態の変化は現れていた。
目は虚ろになり、室内を歩き回るそのスピードも遅くなっている。
息づかいも荒くなっているし、とにかく肉体的にはかなり消耗している。
それもそのはず、常人なら恐らくもう倒れ込んでしまっていてもおかしくない状況である。
だが、彼女は今までの訓練と精神力の強さで何とか我を保っていた。
寝てしまったらその場で死は確定するのだ。
しかし落ちこぼれの見たいのはこんなことではない。
キスティスが美しく耐える姿を見たいのはFCのバカ共だけであって、
俺達は、キスティスがみっともなく、涙やよだれをたらして命乞いをする姿なのだ!!
そう考えていた三人はいまや追いつめられていた。
彼らももう笑わず、無言である。
リーダーが言う。
「・・・よし、さらに温度を10度下げろ。」
「お、おい!!そ、それは!!」
「やれ。もうあとには引けねえよ。この『拷問大全』を信じるんだ。死んだら死んだでいい。」
落ちこぼれは震える手でスイッチに触れ、温度を10度下げた。
今や追いつめられているのは彼らの方だった。
850名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 21:26
【40分経過 室温マイナス50度】
もう人間が生きていられる状況じゃない。
丸裸でこれほどの環境に40分も。キスティスでなければ誰もが諦めていただろう。
だが、キスティスといえど、人間である。我慢できることとできないことがある。
走馬燈のように今までの人生が彼女の脳裏に浮かび上がる。
楽しかったこと、辛かったこと、恋したこと・・・・。
そして最後に浮かんだものは・・・生への執着。
自分でも信じられないことだが、これほどの覚悟をしたにもかかわらず彼女は死を恐れ始めていた。
キスティス(ま・・・まさか・・・・)
自分で自分を疑うキスティス。
だが、それ以上に死にたくないという思いが彼女のなかで大きく膨らんでいった。
一方、落ちこぼれ共は完全に意気消沈していた。
初敗北。
やはり気高いキスティスは気高いままだ。ついに俺達にはその領域は侵せなかった。
さすがだ、脱帽だ。
リーダーもさすがに肩を落とし、仲間に言った。
「・・・・温度を10度下げろ。」
仲間の方もリーダーと同じ気持ちだ。
完全なる敗北感に包まれてはいたが、もうあとには引けない。
キスティスを殺さなければ・・・・。
彼はゆっくりとスイッチに近づき、それに手を触れた瞬間、
キスティス「ま、待って!」
落ちこぼれ達は体をビクッと震わせた。
まさか・・・・・!
リーダーは震える声で、
「な、なんだよ?」
キスティス「こ、これ以上下げないで!」
ふは。
ふははははははは。
やった。やったぞ!!
落ちこぼれ達の胸の中には希望の光が灯り、それは太陽となって頭上で輝き始めた!
きたきたきたきたきたきたきたぁ!!
落ちこぼれ達の表情に再び邪悪な笑みが戻る。
「いま、なんておっしゃいましたあ?キスティスさんよお!!」
851名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 21:37
【45分経過 室温マイナス50度】
キスティスはか細い声で、
キスティス「こ、これ以上温度を下げないでといったのよ・・・・」
やったあ!!
これでもう俺達に負けはない!!
信じてよかった『拷問大全』!!
疑ったりしてゴメンね!!!
落ちこぼれ達はそれこそその本に頬ずりしたい気持ちであった。
落ちこぼれのボスはいやらしく笑う。
「そうおっしゃいましてもなあ、俺達はあんたをぶっ殺したいわけでしてえ!
このままやめるわけにはいかんのですよ!!」
キスティス「よ、要求は、謝れ、だったわよね、謝るわよ。ご、ごめん。」
キスティスはこんな奴らに屈服したことで、むしろシュウに謝りたい気分だった。
だがこれで落ちこぼれ達はさらに元気を得た。
「き、キスティスが詫び入れたぞ!!」
「お、おう!!よ、よし、いいぞお!俺もう駄目かと思ったよ!」
落ちこぼれのリーダーは勝ち誇った表情をし、大声で、
「そんな謝り方じゃあ、ダメだなあ!!!泣いて謝れっていってんだろーがあ!!」
キスティス「な、泣けって・・・でもこの温度じゃ無理よ。
   涙もすぐに凍結してしまうわ。
   今だって瞳を凍結させないためにた、大変なのよ!」
「そうかい。大変そうだなあ、キスティス!!そんなに寒いかい?」
キスティス「さ、寒いわ!」
「じゃあこれでも羽織れよ。」
そう言ってリーダーは通風口から毛布のようなものを投げ入れる。
それがキスティスの背中の上にのっかった途端、
キスティス「ぎゃあああああああぁぁぁっっ!」
物凄い叫びを上げるキスティス。
「どうかしたかよ、俺様の心からのプレゼントが気に入らなかったかい?」
キスティス「うあああああっ!!こ、これ、濡れてる!濡れてるわ!!」
「あれ?そうだった?ま、ないよりましでしょ?」
キスティス「せ、背中に張り付いてと、とれない!とれないわあ!!」
瞬時に凍結してキスティスの背中に張り付く毛布。
「おー、あんましひっぱらないほうがいいぞお。皮ごとむけちまうぞ?
ギハハハハハハハ!!」
大笑いの落ちこぼれ。完全に形勢は逆転した。
852名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 21:51
【50分経過 室温マイナス50度】
さらに5分が経過し、キスティスは寒さでどうにかなってしまいそうだった。
「早く泣けよ。」
キスティス「む、無理だわ、お、温度を下げてよ。」
「それはダメだな。俺の質問に答えてくれたら考えてもいいけどよ。」
キスティス「し、質問?な、なんなの?」
「ええとですね、キスティス先生って綺麗な方だからよく男に言い寄られると思うのです。
で、一番最近に付き合った男のことを言うだけでいいです。簡単でしょ?
でもウソだけはつかないでね、ウソだとばれた瞬間さらに温度を下げますから」
落ちこぼれ達は目配せする。シュウの情報でキスティスが男と付き合ったこともなく、
しかも処女であると言うことは知っている。その上でこんな意地悪な質問をしているのだ。
「さて、プライドの高いキスティスがどう答えるかね?」
落ちこぼれは期待に満ちて彼女の答えを待っている。
そしてキスティスは彼らの期待通りの答えをした。
キスティス「い、一番最近に付き合ったのは1ヶ月前よ。もう別れたけど。」
完全なウソである。
「キ、キスティス、嘘付いてやがるぜ!!」
「ヒヒヒ、全部シュウから聞いて知ってんのになあ。ウシシ。」
「まあまて。この高ビー女のプライドを少しずつぶちこわしていくからよお。」
リーダーは高鳴る胸を押さえ、
「そうかい。んでその男の名は?」
キスティスは頭がよい。それくらいの質問は予想してある。瞬時に名前を作って、
キスティス「さ、寒いわ!!ロ、ローレンツって男よ!」
「うわぁ、すげえ!名前まで作ってる!!恥ずかしいやつだなあ!」
落ちこぼれ共は大喜びだ。
853名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 22:03
「ローレンツさんね。よくある名前だね。ま、いいけど。
んで、そのローレンツさんはおいくつ?」
キスティス「2,25よ。」
「ほう。んでどこの人だよ。」
キスティス「た、確かドールの人だったと思うけど・・・」
「確か?お前付き合ってた男の出身もあやふやにしかしらねーの?普通それは一番把握してるんじゃねえの?」
キスティス「い、いや、そうよ、確実にドールの男だったわ!」
「変な言い方だな?んで、何ヶ月付き合ってたの?」
キスティス「え?えと、半年くら・・・いや半年よ!」
「半年ね。んで知り合ったのはどこでどう知り合ったのよ。」
そろそろキスティスも脳をフル回転させて話を作っていかなければならない状況になってきた。
キスティス「どこでって、そりゃ、あれよ、バラムガーデンに彼が来たのよ!」
「そのローレンツがね。ふむ。んで、そのドール出身のローレンツが何しに来たの?」
「・・・・・・・・・あの、物を売りに来たのよ!」
「何を?」
「机とか、椅子とかそういうものよ!」
やりとりを聞いていた落ちこぼれ達は今にも吹き出してしまいそうだった。
「こ、こいつ・・・発想が貧困だあ!机とか椅子とか売りに来た業者と付き合ってるって
ウソを付くにしてもみすぼらしすぎるぞ、オイ!」
「しかも、かなり苦しくなってきているみたいだぜ、色々と」
確かにキスティスはこの尋問で肉体のみならず精神にも疲労が出始めているようだった。
顔は赤くなってきているし、息づかいもかなり激しい。精神も限界に近づいているようだ。
854名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 22:17
【55分経過 室温マイナス50度】
キスティスにウソをつき続けさせる拷問はまだ続いていた。
「んで、その業者のローレンツさんとあんたはどうやって知り合ったわけ?」
キスティスは体を震わせて、
キスティス「な、なんなのよ!!根ほり葉ほり!!どうだっていいでしょ!!
   そんなこと!男女のプライベートなことなんだからあ!
   そ、それよりここの温度上げてよ!!ほんとに、さ、寒いのよお!」
「分かったから質問に答えろよ。どうやって知り合ったわけ?」
キスティス「・・・・ううう。そ、それはあ、あれよ!
   彼が机を運んできたときにぃ、手伝ってあげたのよ!!」
「オイ、業者って労働者のほうかよ。ますますみすぼらしくなってきたぞ。キヒヒ。」
「ま、どっちにしろ作り話だからいいだけどね、ケケケ。」
「・・・そうか。それでそれがきっかけで仲良くなったの?」
キスティス「そ、そうよ!!それから文通とか」
「ぶ、文通だってよ!」
キスティス「電話とかで連絡とるようになってえ!たまに会ったりしてたのよ!
   も、もういいでしょう!!ほ、ホントに寒いわ!!ちょ、ちょっとお願い!!
   温度、本当に下げてくれない!!??」
「いやダメダメ。その男の話をちゃんとしてくれるまでね。
んで、お前はその男とどういう付き合い方をしてたんだよ!」
キスティス「そ、そりゃ、だから電話したり、文通したり、お茶飲んだり!」
「ちげーよ!そういうんじゃなくて、付き合い方だよ!
男にどうほれてたのか、聞いてんだよ!!」
やったこともない恋愛論を問いただされて苦境に立たされるキスティス。
これからが彼女の地獄であった。
855名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 22:46
続きは?
856名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 23:01
【1時間経過 室温マイナス50度】
なおも質問責めは続いた。
「で、どうだったのよ?」
キスティス「ど、どうって・・・・?」
「お前のことだろ?俺に聞くなよヴォケッ!」
キスティス「そ、そりゃあスキだったわよ!愛してたわよ!!ローレンツをぉ!!」
(あらー、恥ずかしげもなく言っちゃったね)
(架空の人物相手に。プライドを守るため、か。ったく悲しい女だな、こいつは)
「なんか、ホントに恋愛してた者の言葉とは思えない薄っぺらい内容だなあ。
ホントに付き合ってたのか?お前?」
突然核心をつかれて身を震わせるキスティス。
キスティス「ほ、ほんとよお!当たり前でしょうがあ!!なんでウソなんか!」
その後もリーダーの質問責めは続き、その度キスティスは頭をフル回転させながら答え続けた。
ローレンツ(実在しない)の生年月日、星座、血液型、家系、趣味、その趣味の詳細、
一緒に行ったところ、その回数、口癖など、不自然なほど詳しく語り、そしてその総てを記憶し、
そして一番の難関と思われたセックスに関することなども彼女は持ち前の豊富な知識を生かして
何とか切り抜けた。脳の4分の3はこのことに使っていたようだった。
さんざん聞いたあと、リーダーはついにそのウソを引っ剥がすための質問を行った。
「・・・んで、シュウはどうなの?君たちのことを知ってたの?」
キスティス「も、勿論よお!一緒に何度も食事をしたこともあったわ!!
   大体、最初はシュウだってローレンツのこと、スキだったみたいなのよお!」
計略に見事はまったキスティスに落ちこぼれは思わず、
「くけけけけけ・・・・」
キスティス「な、なんなのよ!も、もういいでしょう!温度を、温度をあげてえ!!」
「キスティス先生よお、お前は悲しい女だなあ。ローレンツなんていもしねえ男の話を
でっちあげたりしてよお!そんなにプライドが大事か?ん?」
相手がすっかり信じてくれていると思っていたキスティスはいきなりウソだと言われて、
857名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 23:02
キスティス「な、ななななななにを!!う、うそじゃ、うそなじゃいわうそじゃないわよ!」
「けっ、動揺しまくりやがってよお。俺達は知ってんだよ、お前が男を知らないってことをよ。
お前の親友のシュウから教えていただいてよ。」
青ざめるキスティス。
「大体、そんなに相手のことに詳しいってこと自体が怪しいんだよ!!
普通恋人相手の家族全員の趣味なんて知るかよ!!」
キスティスは青ざめながらもまだ認めない。
キスティス「ち・・・違うわ。う、うそじゃないのよ!
   しゅ、シュウがそんなことを言うはずがないわ!!」
「まだ言うか。んじゃこれきいてみろよ。」
落ちこぼれがテープのスイッチを入れると以前シュウを拷問したときの音声が流れ出してきた。
シュウはそのなかではっきりとキスティスに男はいないと断言しており、しかもその他にも色々と
彼女を裏切るような発言をしている。
ショックが隠せないでいるキスティス。もはや何も言えないようだ。
「バカが。おう、キスティス!!お前は死ぬほど恥ずかしい女だなあ!!
高貴な仮面に裏に隠されていたのは妄想で架空の男の情事まででっちあげる寂しい女かあ!?」
キスティスは恥辱に耐えられず、
キスティス「う・・・うあああああああああ!!うわあああああっっっ」
泣き出してしまう。
落ちこぼれは、それを見て嘲笑い、
「ああ?泣けるじゃねえか、キスティスよお。ま、ウソついた罰だ。10度下げるぞ。」
キスティスはそれを聞いて体を震わせ、
キスティス「や、やめてええ!!さ、さげないでえ!!!」
すでに精神の防御壁は壊れた様子である。
858名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 23:37
【1時間5分経過 室温マイナス60度】
キスティスの懇願にも関わらず、落ちこぼれは容赦なく温度を下げた。
キスティス「さ、寒いぃぃぃ!!!こ、凍えてしまうっ!凍っちゃうよお!!」
「けっ、なにが「ちゃうよお」だよ。オバハンの癖に若い言葉使うんじゃねーよ。」
キスティス「で、でもホントに寒いのお!!だ、ダメ!!あ、足が動かない!!
床にくっついちゃったよお!」
「てめーが一心不乱に作り話してるからだろうが、ヴォケ。
大体、俺最初になんつったあ?ウソは絶対つくなっていっただろうが!!
なんでそんなウソつくんだよ!」
キスティスはくしゃみをしつつ、顔を真っ赤にさせて、
キスティス「ご、ごめんなさいぃぃ!!!で、でもなんでシュウがあんなことを!!?」
「親友に裏切られて悔しいか?」
キスティス「・・・・・・」
「悔しいかって聞いてんだよ!答えねえとまた温度下げるぞ?零下70度の世界経験してみっか?」
キスティス「ひっ、それはいやあ!!凍り付く!凍り付いてしまいますう!!」
「なら言えよ、悔しいだろお?」
キスティス「く・・・悔しい・・・悔しいです・・・・!」
「どれくらい悔しいの?」
キスティス「うっ、ああっ、そ、それは死ぬほど、殺してやりたいほどお!!」
「うわあ、過激だねえキスティス先生。昨日まであんなに看病してやってたのに。」
キスティス「だ、だってえ!!あたし、あたし信じてたのにい!よくも!
   よくも裏切ったなああ!!」
859名無しさん@LV2001:2001/03/04(日) 23:51
「ま、お前の気持ちもわかるけどよ。
そーいや、お前シュウの潔白がどうとか言ってたけど、なんだったっけ?」
キスティス「うぁっ、ひぐっ、も、もういいです・・・・!」
「いいことはないんじゃないの?あんなに必死だったじゃん?」
キスティス「あ・・・あいつのほ、本性がわかったから、も、もういい!!」
「あっ、そ。で、お前の見解は?」
キスティス「あ、あのバカが男に貢ぐために使い込んだに決まってるう!!
   あいつはブスのくせに見境なく男をくわえこんでたからあ!!」
「うわあ、親友に対してえらい言いようだねえ。で、お前はこれからどうすんの?」
キスティス「だ、出して!!ほ、ホントに寒いです!!ここから出して下さい!!
   もう凍ってしまいそうなんですう!もう右目が開かなくなってきましたあ!」
「ホントだね、でもさ、シュウは出してもらうために君を売ったり色々してくれたけど、
君はなにをしてくれるのかな?」
キスティス「ひぁっ!て、テスト問題を教えますう!!次のテスト何が出るかあ!!」
「それはもうシュウから聞いたからいいわ」
キスティス「ち、ちくしょう!!そ、それじゃああなた達の敵のサイファーを退学に
してあげる!!そのための材料は色々知ってるんですよお!」
「バカ、あいつはシュウ事件に巻き込まれてすでに退学になってるだろーが。
もっとマシなの思いつけよ。」
キスティス「く、くそお!!シュウめえ、シュウの奴、何から何まで邪魔しやがってええ!」
「学園一の美女がそんな口を利いちゃいけませんよ。
ま、何も思いつかないなら温度を下げるまでだな。」
キスティス「ヒェッ!!や、やめてぇ!!ホントダメ。ほーんとにダメなの!!」
「お前、SEEDの教官だろ?死を恐れるなって生徒に教えてんだろうが。実践しろよ。」
キスティス「そ、そんなあ!!む、無理です!!あれはあ!生徒だからあ!」
「生徒なら死んでもいいけど自分は死にたくないってか。最低ですね。」
「なんか、こいつがシュウと仲良かったの理解できてきたよ。同類だな。」
「おう。良いコンビだぜ。とりあえず温度下げろよ。」
キスティス「や、やめてえ!!やめてください!!お、温度を下げないで下さいっ!!」
キスティスの懇願虚しく温度はさらに10度も下げられた。
860名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 00:06
【1時間10分経過 室温マイナス70度】
キスティスがじっとしていたなら確かに命は失っていたかも知れないが、この零下70度の世界で
凍り付き、その気高さとプライドを失わずにまことに美しい彫像ができあがったにちがいない。
だが、今の彼女は、シュウに劣らずみっともないまでの命乞いを繰り返す惨めな女と化していた。
いまになってもその様子がまだ落ちこぼれ達には信じられないでいる。
「キ、キスティスが俺達に涙を流して謝ってるぜえ。何も悪いことしてないのによお。」
「つらそうだなあ。やっぱ10度ずつゆっくりと下げていくってのが効いたのだろうな。」
「あと、あれだ。やっぱローレンツの話がばれちまったからな。かなり弱ってるぜ。」
まさにキスティスにはもはやプライドなどうち砕かれて微塵も残っていなかった。
その命乞いの有様はひどかった。シュウや風神など足下にも及ばなかった。
キスティス「寒い寒い寒い寒い!!寒いよお!!「とおし」してしまいそうですう!!
   このままじゃキスティスの体がこおってしまいますう!!
   カチンコチンになってしまいますう!まだいっぺんも男と付き合ったこともないのにい!」
「ローレンツはどうなったんだよ?」
キスティス「ひぃっ!だからあ、それは全部ウソだったんですよお!!あたしの妄想!!
   悲しい妄想です!!哀れでしょ?ね?ね?哀れな女なんです!見逃して下さいぃ!!」
「いや、もうちょっと頑張ったらローレンツが助けにきてくれるって。ヒヒヒ。」
キスティス「そ、そんなあ!!ローレンツなんていないのにぃ!!」
「いるっていってたじゃん」
キスティス「だからそれはあ!!」
普段のキスティスからは考えられない痴態だった。
目から涙、口から涎、鼻からは鼻水を流しながらもそれは瞬時に凍り、
彼女の呼吸をますます困難なものにしていった。なおも命乞いを続けるキスティス。
キスティス「フワックション!!さ、さぶい!!も、もう駄目、もう限界。
   死んじゃいます!!もうこれで終わり。シュウのバカは生き残ったのにわたしは死ぬ。
   全部あいつのせい。復讐もできない。もう駄目」
「まだ元気そうじゃん。なんか芸しろよ。」
キスティス「こ、この状態で、ど、どうやってええ!!」
「自分で考えろ」
861名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 00:44
【1時間15分経過 室温マイナス70度】
「さて、そろそろ佳境だな。温度を上げてやるか。」
「え?上げるの?」
「そうだよ。ただしいっきに70度まで上げるんだ。こっからがこの拷問が真に恐ろしいところだぜ?」
落ちこぼれのリーダーはカチカチに固まりつつあるキスティスに大声で、
「おい!このアホ女!みっともねえ姿で何度も謝るんじゃねえよ!!」
キスティス「ご、ごえんなさい!!も、もうしません!!」
「ちっ、わけがわかんねーなあ!いいかあ!!今から温度を上げてやるよお!感謝しろ!」
キスティス「ほ、ほんどうですがあ!!?あ、ありがとうございまずう!!は、早くう!」
「ただしなあ!1秒で70度まで上げるから心臓にちょっと負担かかるかもしれないからよお、
気合いれてろよお!!」
キスティス「ふげっ!?だ、ダメ、ぞ、ぞんなごとしたらああ!!ゆっくりやってゆっくりい!!」
「ダメダメ、お前は今にも凍死しそうだから急がないとなあ。よしやれ。」
リーダーの合図で落ちこぼれの一人がいっきにスイッチを70度まで上げる。
つまり140度の温度差を1秒で行ったわけだ。普通の人間なら確実に死ぬ。
キスティス「うげぇぁ!!ぐげっ!!ふはぁっ!!」
声にならない叫び声を上げ、胸を押さえてうずくまっている。
「どうだあ!!あったかいかあ!!」
キスティスは胸を押さえて返事もできない状態である。
「あったかいかって聞いてんだよお!!なんだあ!?
状況が好転したらいきなりその態度かあ?よし元に戻してやるっ!!おい、戻せ」
キスティスはそれを聞いて胸の苦しいのも構わずなんとか声を絞り出した。
キスティス「ぁ・・・あったかいわよぉぉぉ・・・あったかいですぅぅぅ・・・」
「何い?聞こえねえぞ!!もっと大きな声でっ!!」
キスティス「あ!あったかい!!メチャクチャあったかいよお!!嬉しいよお!!」
嬉しいはずがないのだが、また1秒でマイナス70度にされてはかなわない。
キスティスは必死で笑顔を作って落ちこぼれ達に媚びるのだった。
862名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 00:45
「よおし!!嬉しくなったところで、質問させてもらうからキビキビ答えろよお!」
キスティス「は、はい!!何でも答えさせていただきますう!」
「お前のファンクラブの連中な、あいつら今日俺達のことさんざんバカにしやがったよな。どう思うよ?」
キスティス「と、とんでもないことだと、お、思いますよお!!」
「そうだよなあ、あのクソ共。あいつら全員の名前を教えろ!!」
キスティス「・・・・そ、それは・・・」
自分を慕ってくれている、何の罪もない生徒達を売る?
この落ちこぼれ達は彼らの名前を知ったら必ず自分と同じようなひどい目に遭わせるに決まっている。
キスティスはためらった。
「おい!なんだあ!答えたくないならいいぜえ!零下70度に戻すからよお!」
キスティス「ひっ、待って!!待ってえ!!ちょ、それしないで!!」
「だあめ!!下げるよ!」
ガコン!!再び零下70度の世界がやってきた。
863名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 01:45
今日はもう寝よっと
864名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 01:51
明日も続き書いてくれ。
865名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 19:43
【1時間20分経過 室温マイナス70度】
キスティス「くぅっ!!あぐっ!!ひがぁっ!」
心臓に襲いかかる凄まじい負担に必死に耐えるキスティス。
だが落ちこぼれ達はまったく容赦がない。
「どうよ?言う気になったかあ?」
キスティス「・・・・は・・・はぃぃ・・・・」
「よし、言え」
キスティスはついにFC全員の名前と住所(全部暗記している)を吐いてしまった。
「よおし!サンクスサンクス!こいつらもこの拷問にかけるけどいいか?」
キスティス「ぐげっ!!は、はぃぃ・・・!ど・・どうぞ、ごご自由にぃ・・・」
「よしよし。FCの大将のお許しも出たことだし、ま、こいつはこれくらいにしといてやるか。」
「いや、待て待て。こいつからはまだ重要なことを聞いていないぞ。」
「あっ、忘れてたぜえ!おーい、キスティスう!!」
キスティス「ハァハァハァハァ・・・・・」
「コラァ!!返事をしねえかあ!!」
キスティス「は、はいぃ!!で、でもさ、寒いのよお!!
   心臓がもう限界だしぃ、このままじゃ死ぬわあ!!」
「なら、また温度上げて欲しい?」
キスティス「そ、それはあああ!!ゆ、ゆっくりお願いしますう!!
   またいちびょうはいやああっ!!」
「わかったわかった。そろそろ勘弁してやるよ。」
キスティス「あっ、ありがとうございますっ!!ありがとうございますっ!!」
キスティスはまるで生き神様にでもお祈りするかのような恰好で拝んでいる。
「じゃあ、一つだけ答えてちょ。
バラムガーデンのメインコンピューターのコードを全部な。」
バラムガーデンを統御するメインコンピューターのコード。
それを知るということはまさに学園を手中に収めるということと同義であった。
これはまさに学園の極秘中の極秘機密である。
だが、キスティスはあっさりと、
キスティス「わ、わかりましたあ!!いいですよお!!」
そしてペラペラと全部喋ってしまった。
「これで全部か。」
キスティス「い、いやっ、全部ではないのですっ!!
   あとは学園長を含めて数人が知ってますう!シュウも知ってますう!」
866名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 19:52
「ちっ、しまった。あいつも知ってたのか。早まったかな」
「まあいいじゃん。これだけでも結構色々できるよ。さて帰ろうか」
そう言って落ちこぼれ達はきびすを返そうとする。
キスティス「ちょ、ちょっと待って!!ど、どこへ行くんですかあ!!」
「どこって、帰るんだよ」
キスティス「や、約束、約束が違いますっっ!!言ったら温度を上げてくれるってっ!!」
「ああ、メンゴメンゴ。じゃあ上げるよ、いいか?」
キスティス「ゆ、ゆっくりねえ!!ゆ、ゆっくりお願いよおっ!!」
「はいはい。ゆうううっくり!!」
ガコン。1秒。温度が上げられた。
キスティス「ふぐぁっ!!ぎぎぎっ!!はぅぅぅぅ・・・・・!!!」
キスティスはあまりにものショックに床をのたうち回っている。
それを後ろ目に見て落ちこぼれ達は、
「あいつ、死ぬかな?」
「死ぬかもね。」
「ま、いいじゃん。マザーのパスコード手に入ったのよパスコード!!」
「おうっ。色々やれるぜ。こいつも大したことなかったなあ」
だが、15時間後、瀕死ではあったが、奇跡的に生存したキスティスが救い出された。
だが、脳はすでにぶっとんでおり、朦朧とした意識でひたすらローレンツ(架空の恋人)に
助けを求め続けていた。バラム警察はこのローレンツを重要参考人として捜そうとしたが、
どうしても見つからなかった。当然である。
一方、学園ではまたまたえらいことになっていた。
まずは極秘のパスコードが漏洩したことにより、いくつものコンピューターが使用不可能になり、
また、シドがやっと借金してかきあつめてきた金のほとんどが消失してしまった。
学園の倒産も噂されたが、シドの妻であるイデアがどこからか何とか工面してきて何とかしのいだ。
だが落ちこぼれ達が架空の愛人ローレンツについてまとめた暴露本がとキスティスの告白テープと
セットで売り出されたことにより、キスティスの情けない本性を知って生徒達は完全に幻滅、
FCの数人は自殺し、残りはグレた。
そしてますます学園の風紀は乱れ始めた。
867名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 20:03
それから2週間後、落ちこぼれ達は例によって食堂でだべっていた。
「どーだ?暴露本の売れ行きはカ売れしてんよ。だって生テープつきだし。」
「それがあの内容だとはみんなもビックリしただろうな。」
「ああ。ショックで自殺した奴とかもいるって聞いたぞ。」
「FCのやつらな。ま、俺達が手を出すほどのこともなかったな。
パスコードを使ってあいつらのパソコンに侵入してぶちこわしてやっただけで
十分だよ。あれであいつら留年決定だな。」
「で、キスティスの様子はどうなの?お前、例によって見に行ったんだろ?」
「・・・・そのことだけどよお、俺さあ、病院から帰る時にえらい奴見つけちまったよ。」
「だ、誰よ?」
「エルオーネだよ。エルオーネ!!」
「な、なにい??な、なんであいつが?」
「それがよお、俺の勘じゃ、あいつキスティスをああいう風にした犯人をかぎ回っているみたいだぜ。
白服の何人も引き連れてよお、かなり気合入っているみたいだ。目がマジだった。」
「ま、まずいな、それは・・・・」
「ああ。エスタ大統領の親戚だろ、あいつ。」
「や、やべーな・・・」
巨大な組織の捜査のメス、とまではいかないが、その前哨であることは間違いない。
さすがに身の危険を感じ取った彼らだが、すでに心にはある決意がきらめていた。
868名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 20:23
一方、エルオーネはなぜバラム病院に足を運んでいたのか。
そのわけはまさに落ちこぼれの一人が考えたとおりの理由であった。
彼女にとって恩人でもあるシュウとキスティスがあまりにも悲惨で無様な状態に
なっていることを不審に思ったのだ。
彼女はエスタで二人の事件を知ったのだが、とても信じられなかった。
こうしてわざわざ白服15人(全員SEED)を引き連れてバラムガーデンにまでやってきたのである。
彼女は二人の病室に行く前に風神の病室に立ち寄った。
風神も同じような時期に発狂したということをバラムで耳にしたからである。
病室には雷神が必死に看病していた。
そして手には何かスケッチブックみたいなものを持って風神に示している。
スケッチブックには書いてあり、風神に何かを教えているようだ。
風神「あーっ!!あーっ!!え、えと、む、むしぃ!!」
雷神「違うもんよ!!この字は「風」だもんよ!何度言ったら分かるもんよ!」
エルオーネが近づくと、雷神は彼女に気付き、
雷神「あっ、エルオーネ!!」
エル「どうしたの?」
雷神「見てくれ、ひどいもんよ!風神のやつ、漢字を全部忘れてしまったもんよ!
 だからこうやって必死に教えてるけど、全然ダメもんよ!」
エルオーネは、そんなことよりもっとやることがあるのでは・・・?と思いながらも
エル「そう。大変なことになったようね・・・」
とだけ声をかけ、病室から出ていった。
869名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 20:23
エル(これは間違いなく何かあるわ。何か恐ろしいことが起きているのだわ。)
そしてエルオーネはシュウとキスティスが入れられている病室に向かった。
エル(二人は・・・同質のようね・・・。誰かが気を利かしてあげたのね・・・)
まさにその通りだが、エルオーネはその病室に入って、そのはからいがまったく
裏目に出ていることを知った。
シュウとキスティスは二人とも発狂しているにも関わらず、並んだベッドの上で
大喧嘩をしていたのだ。二人とも何を言っているのか、わからないが、とにかくすごい大声だ。
つかみ合いもやっている。エルオーネはびっくりしたが二人を止めようとしたとき、
後ろから看護婦がやってきて二人の喧嘩を止めた。
「あー、よしよしよし。ダメよ、仲良くしなくちゃ。」
まるで赤ん坊をあやすような口振りである。そしてエルオーネに向かい、
「面会に来たの?残念だけどこの二人はあなたが誰だかわかりませんよ。
ずっとこの調子なんだから。おかしいわねえ。
すごい仲良しさんだっって聞いたから一緒の病室にしてあげたのにねえ。
これじゃあ、別々にしなけりゃならないわね。
あっ、ダメよ!キスティ、それはシュウちゃんのスプーンでしょ!イジワルしちゃダメよ!」
870名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 20:40
バラム病院を出たエルオーネは一人もくもくと考え込みながら歩き続けていた。
そのうしろには男女数人の白服が彼女をガードしている。
白服達にとって、エルオーネはラグナから依頼された警護の対象であると同時に
彼ら達の心のやすらぎでもあったのだ。
エルオーネの優しさは海よりも深く、その心はどんな澄んだ湖より透き通っていた。
純真。それはまさにエルオーネのためにあるような言葉だ。
彼らは男女問わず、エルオーネを愛し、そして彼女からも愛されていたのだ。
彼らはエルオーネのあの輝かんばかりの笑顔のためには命を捨ててもいいと心から誓っていた。
白服「どうしますか、エルオーネ?あの状態では二人から話を聞くことは不可能だと思いますが」
エル「・・・・・・・・。」
エルオーネはただ、じっと考えていた。
スコールに助けを求めようか、それともラグナおじちゃんにお願いする?
色々と考えながらも彼女はとりあえずシド学園長から一連の事件の説明を受けるために
ガーデン内を歩いていた。
その様子を遠くから見つめる三人の怪しい影。勿論、例の落ちこぼれ達だった。
「ほら、やっぱりそうだ!あいつ、何か探ってやがるぞ。」
「まずいな、あの様子は本気だな。」
「く、くそお!あの不思議系少女が!!妙ななりしやがって!!」
「落ち着けよ、見つかるぞ。ホラ、見ろよ、白服達がギラギラ周りを監視してやがるぞ。」
「さらって、拷問にかけちまおうぜ!あの不思議系をっ!!」
「うむ。俺もそのつもりだ。だがその前にあの白服どもをどうにかしないとな。」
871名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 20:55
ヒソヒソ声で物影から相談する三人。まさに姑息だ。
「あ、あの白服、つええのかな?」
「当然だ。精鋭ばっかだよ。ひいふうみい・・・7人か。
恐らく全員ならその倍はいると見ていいな。ま、俺達相手なら一人で十分だろうけどな。」
「くっ、手も足も出ねえ・・・のか。このままじゃ、俺ら、俺らっ!」
「だから、落ちつけって。大丈夫だ。ちゃんと手は打ってある。」
「ど、どんな?」
「俺達がどれだけ莫大な金を持っているのか忘れたのか?
それに統御コンピューターの極秘パスまで知っている。エルオーネの奴が一人になるのを待つんだ。」
そうして三人は物影に隠れながら遠くからエルオーネをつけ回し、ひたすら一人になるのを待ち続けた。
だが、エルオーネはなかなか一人になる気配はない。
そうこうしているうちに彼女は学園長室に入ってしまった。
学園長室では、シドが彼女を迎え入れたが、かなり疲労困憊している様子だった。
エルオーネはその様子に心を痛めた。
エル「大丈夫ですか、シドさん?ひどくお疲れになっておられるようですが・・・」
シドは笑みを作って、
シド「ははは。お気遣いなく、お嬢さん。あなたのその笑顔を見たら疲れなどふっとんで
しまいましたよ。」
シドの言葉に偽りはなかった。
それほどエルオーネのもつ暖かみ、優しさは人を癒す力があったのだ。
シド「エルオーネ。あなたに笑顔を見せていただければ私ももっと元気が出ると思いますが?」
シドはウインクしてそう言う。
エルオーネはその言葉を聞いて、ふっと張りつめていた緊張を解き、
まさに一面に咲く花のように、美しく、やさしい笑顔を見せた。
彼女には何か特別な力があるのだろうか?
彼女の笑顔は本当に失いかけていたシドの気力を回復させ、学園長室は幸せな空気に包まれ、
そして後ろに控える白服達は幸福感のあまり恍惚となっていた。
この人のためなら、なんでもできるっ!
白服でなくてもそう思ったことであろう。
一方、外では三人の落ちこぼれ達がどす黒く汚れた空気を充満させていた。
彼らの頭はあの優しく、美しく、愛にあふれたエルオーネを拷問することで一杯であった。
なんてひどい奴らなんでしょうか。
872名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 21:12
「おいっ、エルオーネが出てきたぞ・・・」
落ちこぼれが低い声でそうつぶやく。
学園長室から出てきたエルオーネの一団はそのまま階下におりていく。
必死にあとを付ける落ちこぼれの三人。
エルオーネはエレベータでそのまま1階まで降り、ゆっくりと廊下を歩いていく。
今日は授業は休みなのであまり人はいない。たまにチラホラと生徒を見かける程度である。
エルオーネはある教室の前で立ち止まり、白服に向かって、
エル「みんな、今日はありがとう。もう休んでもらっていいよ。
   わたしはしばらくこの教室で調べものがあるから。」
白服「そんな!危険ですよ!私たちも中で・・・」
エル「うん。でも一人で考えたいこともあるの・・・」
白服はさすがにエルオーネには逆らえずおり、エルオーネは一人で中に入っていった。
ガラガラガラ・・・・ピシャッ。教室の扉が閉められる。
その教室に窓はなく、外からは中の様子は見えない。
ガッツポーズをする落ちこぼれのリーダー。
「よしっ、一人になったぞ!」
「し、しかしよお、あの白服ども、まだ教室の前でうろうろしているぞ。」
見ると確かに白服達はエルオーネに休めといわれたものの、心配で去りがたいようだ。
「大丈夫だ。この状況になれば俺達のものだ。手は打ってあるって言っただろ?」
リーダーがそう言った瞬間、廊下の向こうの方で
「きゃあああああああ!!」
女の人の悲鳴が聞こえる。驚いてそっちを向く白服の面々。
やがてその方向から一人の男が走ってきて、白服達に、
「た、助けてくれ!!訓練場からモンスターが脱走した!!ひ、人が襲われているんだ!!」
白服「な、なに!?」
「早く助けてくれ!!人が殺されかけている!!」
白服「だ、だが・・・!」
その時、その横にいた年長の白服が、
白服「しかたない。助けに行くぞ!」
白服「し、しかしエルオーネが・・・・」
873名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 21:25
年長の方の白服は、
白服「分かっている。だがな、こんなときエルオーネならどうするか、
   どう考えるか、それを考えてみろ!!
   そして俺達が他人を見捨てたと知ったらエルオーネは悲しむぞ!」
白服「う・・・うう・・・それは・・・」
白服「た、確かに・・・・」
白服「5分で片づけよう!すぐに戻ってきたらいい!」
白服「よしっ!」
そして白服達は騒動がある方向へ走り去ってしまう。
それを見て落ちこぼれどもはにやり。
「けけけけ!行ったぞ!訓練場の扉を開けるパスコードを知っていてよかったぜ!」
「そ、そうかあ!あの呼びに来た男は?」
「もち、俺が雇ったの!今さっき携帯で呼び出したのさ。」
「まさか、さっきの年長の白服も?」
「いや、あいつはしらんよ。ただのバカだろ?エルオーネを盲信しているようだったし。」
「なあるほどお!エルオーネの愛の教え様々だよなあ!!」
「よし、行くぞ!5分でエルオーネをさらう!」
「ヒヒヒヒヒヒヒ。泣かせてやるぜえ、不思議系少女ちゃんよお!」
三人は喜び勇んで教室に向かって走り出した。
ガラガラガラッ、ピシャッ!!
勢いよく扉が開けられ、閉められる。
エルオーネはパソコンに向かい、何やら考えていたが、入ってきたのが白服だと勘違いして、
エル「・・・わ、分かったよ。事件の真相が!」
と振り向く。だが、そこにいるのは彼女を守る白服達ではない。
下卑た笑いを浮かべた気色の悪い男達だ。
「なにがわかったのかなあ?エルオーネちゃん?」
「新しい魔法でも考えついたの?不思議系魔法少女ちゃん?」
口元にいやらしい笑みを浮かべて嘲笑う落ちこぼれ達。
エル「・・・・・誰ですか、あなた達は。」
874名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 21:40
エルオーネはそう言ってキッと三人をにらんだ。
だが、その眼には威圧感はない。
彼らのような暴漢をすら理解しようとする純真な眼差しだった。
逆に少したじろぐ三人。
「な、なんだこいつは。妙な奴だな。」
「ほっとけ。よしちょっと大人しくしていてねえ、エルオーネちゃんんん〜」
そう言って落ちこぼれの一人が懐から注射器を取り出し、エルオーネに突き刺そうとする。
エルオーネはまったく抵抗しない。だが震えてもいない。
その落ちこぼれの眼をじっと見つめている。
彼女のオーラに触れて手を震わせ、思わず注射器を落としてしまう落ちこぼれ。
リーダーがうしろで怒る。
「なにやってんだ!!びびってんじゃねえよ!キスティスより簡単だろうが!」
もたつきながらその落ちこぼれは床から注射器を拾い上げる。
だが、彼の体の震えは止まらない。
エルオーネの体から発するオーラ、それは気高さなんてものではない。
それは落ちこぼれなどがそれまで経験したこともない、純粋なる愛のパワーだった。
リーダーが怒る。
「やれっ!あいつらが戻ってくるっ!!そいつの眼を見るな!!」
落ちこぼれは眼をつぶって、
「ひぃっっ!!」
と情けなく叫んでエルオーネの腕に注射器をプスッ!
エルオーネは床に崩れ落ちる。
「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・」
落ちこぼれは物凄い汗だ。今にも昏倒してしまいそうな感じだ。
リーダーは倒れたエルオーネに近づいて、
「よしっ!運べ!!窓からこいつを運びだせ!!」
と叫ぶが、気を失ってもまだオーラを発し続けるエルオーネの体に触れてガクガク震え始める。
「ち、チクショウ!なんだよ、これはっ!!こ、こいつはなんなんだよお!」
「も、もうすぐだ、地下室はこの近くだ!!頑張って運ぶんだ!!」
三人はさして重くもないエルオーネの体をフウフウ言いながらやっとのことで運び出すのだった。
875名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 21:52
ガーデン地下。
エルオーネは鎖で天井から吊されている自分の姿に気がついて目が覚めた。
服は脱がされていない。それどころか自分の衣服を臨検された気配もない。
彼女はじっと闇の向こうを見つめていた。
すると、三人の落ちこぼれの少しトーンの低い声が聞こえてきた。
「し、しかし、エルオーネはやめといたほうがいいんじゃねえのか?」
「お、俺もそう思う。あ、あいつちょっと普通じゃねえよ。なんかすごく罪悪感が・・・」
「バカ言ってんじゃねえよ!なんだよ、今更。」
「けど、エスタ大統領の娘って噂もあるじゃねえかよ。まずいぜ。」
「大丈夫だよ。証拠は全部消した。白服も全員捕まえた。」
「マジ?ど、どうやって?」
「大金積んでよ、うちのガーデンの不良化したSEEDを50人位雇ったのよ。
んであいつらとっつかまえたのよ。半分はやられたけど何とか白服15人拘束できた。」
それを聞いて少し元気を取り戻した落ちこぼれは、
「そ、そうか。じゃ、じゃあ大丈夫だなっ。」
「そうだよ。それにお前らよお、興奮しねえか?」
「エ、エルオーネの拷問か?」
「うむ。あの妙なオーラを持つ純粋そのものといってよいエルオーネがだよ、
これから痴態をさらして俺達に泣いて命乞いするわけだぞ?」
「す、するかなあ・・・」
「するって。きちんと超強力な拷問もすでに考えてきた。もうメチャクチャ強力だよ。
だって『拷問大全』に記された世界三大拷問の一つだからな。」
「本当か?」
「おう。それにこの拷問は主に拷問される者の心をメチャクチャにおとしめることができるそうだ。」
「そ、それは嬉しいなあ・・・・あ、あのエルオーネが・・・ヒヒヒヒヒ。」
「あの逝っちまった不思議系少女め、今に見ていろよ!」
彼らは吊されたエルオーネの前までやってくると立ち止まった。
876名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 22:05
エルオーネはもう意識を回復させているが、じっと眼を閉じている。
それを見たリーダーは大声で、
「おい、エルオーネ!!起きろ!!」
パチリと眼を開け、ゆっくりと三人をみつめるエルオーネ。
その眼孔から放たれる光は、一体何なのか!?
愛を知らぬ落ちこぼれ達には理解不能だった。
風神は彼らを蔑んだ。
シュウは彼らを嫌った。
キスティスは彼らに哀れみを投げかけた。
だが!!エルオーネの眼はそれらとは全くちがう別の何かを与えてくる。
彼らの心を理解しようとしている?なんなのだ、これは!!
これが優しさというものか・・・・。
エルオーネにもっと早くに出会っていたら俺達もあるいは・・・・。
だが、俺達は・・・俺達は、もう、あとには引けない。
リーダーは勇気を振り絞って、
「エ、エルオーネ!!吊された気分はどうだあ!!」
エルオーネは微笑を浮かべて、
エル「そうだね。あまりよくないよ。」
ヒイッッ!!
リーダーは思わず失禁しそうになった。
これが純粋さというものか!
生まれたままの赤子の心は何者にも侵すことはできない!
それは!!赤子が賢いからか?否!!強いからか?否!!気高いからか?否!!
その理由は!!赤子は何者にも汚されず、純粋であるからだ!!
純粋は強い!!弱点がない!!エルオーネは純粋そのもの!!愛の天才である!!
リーダーはすでに疲労困憊しながらも、
「よ、よし。それではあの拷問部屋に入ってもらおうか。」
彼の指さした先には立派な鉄の扉があった。それをじっと見つめるエルオーネ。
その様子に不安そうなところがないのにリーダーは舌打ちをしつつも、
「よし、こいつを降ろせ!あそこにほおりこむ!」
三人の落ちこぼれはエルオーネを慎重に床に降ろすと、そのドアの前まで引っ張っていった。
「入れ!!」
うながされるままに中に入るエルオーネだった。
877名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 22:54
エルオーネが入れられた部屋はまさか拷問部屋とは思えないようなところだった。
それはあたかも豪華なリビングのようなのである。
天井にはシャンデリア、床はフカフカの絨毯、フカフカのソファー、やわらかなベッド、
立派なテーブル、その上にはみずみずしく美味しそうなフルーツが山のようにある。
部屋には冷蔵庫も、オーディオも、テレビもあった。
一方の壁にはドアがあり、その向こうは個室トイレにまでなっている。
エルオーネは眼を白黒させていたが、やがて無邪気にベッドの上に大の字で横になった。
落ちこぼれのリーダーが大声で、
「どうだあ!!エルオーネ!!拷問部屋に入れられた気分は!!」
エルオーネ「うん、結構気持ちいいよ!」
一方落ちこぼれ達は不安げだった。
「し、しかしよお、こ、これが拷問部屋かよ。」
「お、おお。その『拷問大全』は信じるけどよお、さすがにこれじゃあ・・・・」
「大丈夫だ。俺はもうこいつを疑わない。この方法で確実に奴は落ちる。
世紀の大悪党ゴングァがこの拷問にかけられて3時間で音をあげたんだからな。」
「そ、そうかあ?し、しかし・・・・」
リーダーは弱気な仲間を無視して、
「いいかあ!エルオーネ!!これからこの拷問のルールを説明してやる!!
お前はその部屋にあるどんなサービスを利用してもいい!!それで足らなければ出前もとってやるよ!!
だが、お前がそのサービスを一つ利用するたびに代償を払っていってもらう!!」
エルオーネ「・・・・代償?」
「そおうだあ!!あれを見ろお!」
そう言って落ちこぼれのリーダが反対方向を指さすとそちらの電気が付き、一つの部屋があらわになった。
878名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 22:55
その中には、エルオーネの取り巻きにして信者達の白服達が閉じ込められていた。
エルオーネの表情から笑いがとれる。じっとそちらの方を見つめている。
白服「す、すまん、エ、エルオーネ!!」
白服「お、お前らあ!!エルオーネに手を出すなあ!!」
「けけけ!少しは立場が分かったか!エルオーネさんよ。いいかあ?お前がその部屋のサービスを
一つ利用するたびにあの部屋の室温が10度ずつ上がる!!ちなみに今は30度だ!
ま、ちょっと暑いくらいの快適な温度だよ。だが、お前がその前のフルーツ!
うまそうなのあんだろお!?それを一つ口にするたびにあそこは一気に蒸し風呂だ!
トイレも!飲み物も!!オーディオも!!
そしてお前にはその部屋で絶対に許されないことがある!!それは、睡眠!!眠ることだあ!!
それは絶対にさせねえ!眠った瞬間壁から棒が伸びてきてお前の頭を殴ることになるからな。
ポコンっと、軽くな。ちょっとだけコブができる程度によお!ギャハハハハハ!!」
そしてリーダーがあるスイッチを押すと、部屋の中に煙のようなものが吹き出してくる。
エルオーネ「ゴホッゴホッ!」
むせるエルオーネを見て白服の面々は、
白服「やめろお!!エルオーネになにをするう!!」
「うるせえな、お前らは黙ってろ!」
「お、おい。マジで今のはなんだ?」
「あ?睡眠促進剤だよ。ちょっと眠くなる程度だ。ま、しばらくは大丈夫だ。
エルオーネはさっき眼を覚ましたばかりだ。何時間も付き合いたくないだろ?」
そう言ってリーダーはにやりと笑った。
「それでは拷問の開始だあ!!」
879名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 23:06
【拷問開始】
落ちこぼれ達は豪華な拷問部屋の前にどっしりと腰を据えた。
さすがに他の落ちこぼれ達も覚悟を決めた様子である。
中の様子をじっと見ている。
エルオーネは何か考えていたが、やがて黙ってベッドの上に横になった。
それを見ていた落ちこぼれはこのままでは面白くないのでからかってみることにした。
「おーい、エルオーネちゃんよお。ちょっとこの本読んでくれない?」
と、通風口から一冊の本を投げ入れる。
エルオーネはそれを引き寄せると、少し見ていたが、フフッと笑って端へ置いた。
「読めよ、おい!不思議系少女を自認するお前にピッタリだろうが。
それを読んで宇宙語を覚えれば許してやるぜ。」
「え?なに入れたのお前?」
「ああ。『宇宙語大全』だ。どっかのアホなカルト集団が暇に任せて作った本だ。」
「ギャハハハ!あいつにピッタシじゃん!今にも宇宙語喋りだしそうだしなあ!」
「ケケ。絶対喋らしてやる。泣かせてでも宇宙語をマスターさせてやる!」
落ちこぼれ達は段々と元気を取り戻してきた。
「ま、そのうち読まして下さいって泣いて懇願するようになるでしょうよ。」
「泣くかなあ、あいつ。」
「絶対泣く。多分宇宙語で。ギャハハハハハ!」
「未来語かもしれねえぞ。ギャハハハハハハ!」
いつもの調子が戻ってきた三人であった。
880名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 23:13
【10分経過】
「あいつ全然眠たくならないみたいだなあ。当然だけど果物とかにも全然手をつけようとしないし。」
「ま、まだ始まったばかりだからね。
でもあいつベッドでじっとしていたりしてバカじゃねーのか?すぐ眠たくなるぞ?」
エルオーネは退屈そうにベッドの上でじっとしていた。
ちらっと白服達の閉じ込められている部屋を見たりはしていたが、まったく様子に変化はない。
少し眼はしょぼしょぼさせているが、大したことはなさそうだ。
とにかく落ちこぼれ達にはエルオーネが何を考えているのかさっぱりわからなかった。
だが、彼らにとっては、わけのわからない彼女が本当は何を考えているのか、
自分たちと同じような下劣な感情をひょっとしたら持っているのではないかという期待をもって
じっと見つめていた。しかしまったく変化が現れる様子もない。
白服達は心配そうにじっと見ている。
落ちこぼれ達はまあいいか、と酒盛りを始めた。
881名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 23:26
【25分経過】
エルオーネが突然立ち上がり、部屋の中を歩き出したのに落ちこぼれ達は気がついた。
表情は全く変わっていないが、静かに部屋の中を歩き出している。
「おっ!どうしたんだろう!?」
「眠くならないように運動を始めたんじゃねーの?」
エルオーネをじっとみていたリーダーは、
「違うな。あの様子は、あいつ、トイレ行きたいんだよ。」
その声に反応してチラッと落ちこぼれの方を見るエルオーネ。
「ギャハハッ!反応してやがんの!バレバレだっつうの!」
「そうかあ。こいつトイレ行きたいのかあ。仲間のことを思って我慢してんだな。」
と、その落ちこぼれは白服の閉じ込められている部屋に向かって大声で、
「おうい!!エルオーネがトイレ行きたいんだとよお!どうするよお!」
「これ以上我慢すると、この未来少女の膀胱が破裂しちまうぞお!!」
カッと顔を赤くするエルオーネ。
それを聞いて白服達は口々に、
「な、何が未来少女だ!!ひどいことしやがって!!」
「エル、俺達に構わないでくれ!!俺達の気持ちは分かっているだろう!」
「エルオーネさん!あたし達が一番いやなのはこんな奴らの思い通りになることよ!」
それを聞いて落ちこぼれは、
「けっ、もうどう転んだって俺達の罠から出られないんだよっ!」
「エルちゃん、どうするよ?」
エルオーネは立ち止まり、じっと考えていたが、その綺麗な顔を仲間達の方に向けたかと思うと、
そのままドアを開けてトイレの中に入ってしまった。
「あり?もう降参したのか?」
「いや。まだだな。信頼関係ってやつだろう。あいつには仲間を裏切ったなんて気持ちは微塵もない。
白服どもも裏切られたなんて思っていないだろう。結構これは厄介だぞ。」
882名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 23:34
【35分経過 仲間の部屋の温度 40度】
エル「ふわああああ〜あ」
エルオーネがついにアクビをした。勿論落ちこぼれ達が見逃すはずがない。
「お、おい、ついにあいつアクビしたぞ。」
「そりゃそうだ。あの睡眠促進剤食らってんだからな。こういう状態でなきゃもう寝てるぜ。」
「しかし、あいつわけわかんねーよなあ。アクビしたらまた普通に戻ったぞ。
あいつにそのクスリきいてんのかな?」
「我慢してるだけだ。あと10分もすればもう眠たくて眠たくてたまんなくなるぜ。」
「おーい!!エルオーネちゃん!!眠いなら、暇つぶしにその本読んでみたらどう?
結構面白いぜ!」
落ちこぼれの一人は宇宙語を覚えさせようと必死だ。
だが、エルオーネは眠たいのかそれには反応しなかった。
頑張って起きていようとテレビを付けようとしたが、それがサービスであることに気付いてやめる。
チェッ、と舌打ちする落ちこぼれ。
戦いは序盤を終わろうとしていた。
883名無しさん@LV2001:2001/03/05(月) 23:44
【40分経過 仲間の部屋の温度 40度】
エルオーネがついに睡魔に耐えられなくなった。
ソファーの上に座ってぼおっとしていたが、眼が閉じ、コロンっと横にずり落ちる。
その瞬間、天井から細い棒が出てきてエルオーネの頭をポコン!と軽く叩く。
ハッと気がついて目を覚ますエルオーネ。
落ちこぼれ達は小躍りして喜んでいる。
エルオーネは口をとがらせてちょっと不満げな顔をしていたが、
やがて普通の表情に戻ってソファーに座り直す。
リーダーは興奮した口振りで、
「けけけけっ、み、見たかよ、もうそろそろ限界みたいだぜ!
ひょっとしたらよ、あいつの本性があらわになるのもそんなに時間がかからないかもよ?」
「そうだなあ。まあ、素人にしたらよくここまで頑張ったよ。」
「おい、不思議系!!テレビでも見たらどうだ?そのレモンかじるとかよ!目が冴えるぜ!」
エルオーネは静かな口調で久しぶりに口を開いた。
エルオーネ「・・・・もし、わたしが寝てしまったらどうするの?」
「バカかお前は!!寝れないって言ってるだろうが!!言葉通事ねえのかヴォケッ!」
「ヒヒヒ。そりゃそうだよ。不思議系魔法少女のエルオーネは公用語が宇宙語で、第二言語が
未来語だもんね!!」
エルオーネは相手にしなかったが、少し表情が険しくなっているのを落ちこぼれのリーダーは
決して見逃さなかった。
884ラグナ:2001/03/06(火) 00:07
エルヲ ボウトクシタラ ユルサナイ
885名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:35
【55分経過 仲間の部屋の温度 40度】
エルオーネを猛烈な睡魔が襲い始めた。
エルオーネは必死に眠気を振り払おうと努力し、立ち上がったり、歩き回ったりしているが、
時々、ふっと意識が遠くなり、眼が自然に閉じていってしまう。
それもそのはずである。
睡眠促進剤のおかげで、常人ならとっくに音を上げている。
そしてエルオーネはSEEDでもなんでもなく、訓練も何も受けていないただの女だった。
かなり苦しいようだ。だが、彼女が眠りに落ちようとするたび、
壁のいたるところから棒が伸びてきて彼女の頭や肩、腰やお尻などをパコンッ!と叩く。
その度、エルオーネは眼を覚ますのだが、段々その間隔が短くなってきた。
向こうの部屋では白服達がハラハラとその様子を見守っている。
「く・・・くそお、エルオーネがあ!」
「か、可哀想で見ていられないぜ!!」
「お、俺が代わってやりてーよ!」
白服達は息をのんで自分達のエルオーネを見守っている。
一方、落ちこぼれ達はこの状況に大満足だ。
あの妙なオーラで自分達を圧倒したエルオーネの苦しみようは胸がすくものだった。
だがそれでも、彼らは、今にもエルオーネに屈服してしまいそうな自分達が怖かった。
なぜなら、この状況にあって、少しエルオーネが可哀想に思えてきたのである。
エルオーネはこんなつらい拷問を理不尽にされても文句一つ言わず、涙一つ流さず、じっと耐えている。
その姿は、邪悪に満ちた彼らの胸を打つほどでもあったのだ。
だから、彼らはもう一押し、エルオーネに泣き言を言わせたかった。
彼女の悲痛な叫びを耳にすれば、彼女が命乞いの一つでも、恨み言も一つでも言えば、
彼らの胸から迷いは取れるのだ。
早く言え。
苦しいと言え。
もう止めてと言え。
落ちこぼれ達も息をのんで見守り続けた。
886名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:47
【1時間5分経過 仲間の部屋の室温40度】
ついに落ちこぼれ達の待ち望んでいた瞬間がやってきた。
何度も眠りを妨げられてかなり衰弱してきたエルオーネだったが、またもや眠気に負けて
眠りに落ちそうになったとき、天井から棒が突き出されてきて頭をポコンッ!
その時、眼を覚ましたエルオーネはその棒をしっかと掴んだ。
無意識のうちの行動だったのかもしれない。
しかし、掴んだ棒を決して離さなかった。
息をこらしてはいるが、かなり呼吸は荒くなってきている。
汗も額からうっすら流れ出してきている。
眼は虚ろになり、目の前の一点をじっと見つめている。
落ちこぼれの一人が、
「おい、棒を離せよ、エルオーネ!!」
と叫ぶと、エルオーネは体をびくっと震わせてそれを離した。
天井にスルスルと戻っていく棒。
「ぎゃはははははは!今の見た?棒をつかんでやんの!」
「おうおう、かなり疲れているようだなあ、
スコールのポコチンでもしゃぶってる夢を見たのかあ!?グヘヘヘヘヘっ!」
ひどいことを言われ、きっと落ちこぼれをにらむエルオーネ。
そこからは、彼らに対する愛は消え失せていた。
憎悪。
憎悪。
憎悪憎悪憎悪。
憎悪は憎悪を生む。
落ちこぼれ達は勝利を確信した。
887名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 00:57
【1時間10分経過 仲間の部屋の室温 40度】
「さて、不思議系少女のエルオーネちゃん。そろそろおねむの時間かな?
つらいんならそこの冷蔵庫に入っているサイダーでも飲みなよ。すかっとするよ。」
薄ら笑いを浮かべながら落ちこぼれの一人がそう言った。
ちらっと冷蔵庫の方を見るエルオーネ。だが動かない。
エルオーネの異変に気付いた向こう側の部屋の白服は、
白服「エルオーネ!遠慮することないって言ってるだろう!」
白服「俺達の気持ちはあんたが一番分かっているはずだ!
   あんたが少しでも楽になるなら俺は死んでも良い!飲んでくれ!」
白服「お願いよ!それを飲んで!エル!!」
口々にエルオーネを励ます声。
「お仲間はああ言ってるけど、どうすんの?エルう?」
エルオーネの眼から一粒の大きな涙が流れる。
彼女は仲間の方を振り返ってにっこりと笑い、大声で、
エルオーネ「ありがとう!!」
そう言って冷蔵庫を開けると一気にサイダーを飲み干した。
白服「おおおおお!!!よーし、それでいいですよ、エルオーネ!」
白服「俺達の気持ちを分かってくれたんだな!!」
口々に喜びの声を伝える。
落ちこぼれは、
「けっ。アホらし。ま、そのきずながいつまでもちますかね。
 さて、あの部屋の温度を約束通り10度上げますよ。」
ガシャン!とスイッチが入り、白服達のいる部屋の温度が上昇する。
少し表情を曇らせるエルオーネ。だが、仲間を信じている、というようにすぐに曇りを晴らした。
888名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 01:10
【1時間20分経過 仲間の部屋の室温 50度】
サイダーの効果は切れてしまった。
再び、エルオーネに前以上の睡魔が襲いかかる。
眠ろうとするたびにポコンっ、まぶたが重くなるたびにバコンッ。
これでイライラしない人などいるのだろうか。
落ちこぼれ達は酒をのみのみ、
「ホラホラ、もっとガブガブサイダーとか飲めよ。
お前がすっきりするたびにあの白服どもがのたうちまわるだけだからよ。」
だが、白服のSEED達は、エルオーネを心配させたくないのか、
かなり蒸し風呂状態になってきている部屋の中でもいっこうに辛さを見せないでいる。
訓練のたまものであるともいえた。
エルオーネは睡魔に苦しめられていたが、やがてツカツカとベッドの上に近づき、
その上に捨て置いてあった本を持つと、
エルオーネ「これ・・・・覚えればいいんですか?」
その言葉に落ちこぼれは身を乗り出して、
「おお!それを覚える気になったか!つってもお前ホントは喋れるくせによお!キヒヒ。
いいぜ!それを覚えて宇宙語をマスターできたらお前達を解放してやる!」
向こうの部屋では白服達が、
白服「やめろ!エル!!そんなくだらないことはしなくていい!!」
白服「俺達のことは心配すんな!助けが来るまでもっとサイダーとか飲んで
   気をまぎらせておけ!!」
口々に叫ぶ。
だが、エルオーネは静かに、
エルオーネ「・・・・・ありがとう、みんな。でも、みんなだけを苦しめておけないよ・・・。
   あたしにもできることがあったら・・・やれることをやらせて!」
優しいエルオーネの言葉に白服達は感動の渦だ。そのあまり、泣いてる奴もいる。
落ちこぼれは構わずに、
「おい、さっさと覚えろよ、不思議系!!」
エルオーネは本を開いて宇宙語のページを探し当てると思わず声を上げた。
エルオーネ「な・・・なんなの・・・これ・・・?」
それもそのはず、宇宙語のページは文字の読み方すらわからず、ミミズの張ったような
わけのわからない羅列の連続であった。
エルオーネがそれを渡した落ちこぼれの方を見やると、
889名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 01:19
「ひひひ。読める、読めるぞおってか?お前は天空の城ラピュタか。」
エルオーネ「誰もそんなことは言っていない。読めないよ。」
「うるせえんだよ!!読めるはずだろうが!!お前の公用語だろうがこの不思議系があ!!」
猛烈な睡魔に襲われてイラツキ始めていたエルオーネはついに、
エルオーネ「さっきから不思議系とか未来少女とかなんなのですか?」
「お前のことだろうが!!どこからどう見たってそっち系だろうがあ!!
緑と白のビラビラした妙な服着やがって!!」
エルオーネ「それは私の勝手です。」
と言いながらも物凄く眠たそうだ。
そして眼を閉じた瞬間、頭をポコンっ!
エルオーネ「いたっ!」
ついに声を上げてしまった。イライラが最高潮に達しているようである。
「くくくくく・・・・ざまあねえなあ、不思議少女のエルオーネちゃんよお。
得意の魔法でなんとかしたらどうだあ?」
エルオーネ「私は不思議少女なんかじゃないっっ!!!」
ついに大声を上げてしまうエルオーネ。静まり返る白服達。そして彼らは口々に、
白服「お、おい!!エルオーネ!!!!そいつらに構うな!!!」
だが、エルオーネの口からは信じられない言葉が。彼女はそちらの方に向き直ると、
エルオーネ「少し黙ってて!!」
890名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 01:32
【1時間30分経過 仲間の部屋の室温 50度】
エルオーネは仲間を一喝したあと、イライラしながら部屋の中を歩き回る。
時々みずみずしいくだものやサイダーが眼にはいるがそれには一切手を出さない。
そして時々睡魔に負けるたびに、たたき起こされる。
落ちこぼれ達には彼女が爆発寸前であるのは手に取るようにわかった。
「ウヒヒヒヒヒヒ。ああなっちゃ、エルオーネも形無しだなあ。」
「仲間も静まり返っちゃったみたいだし。ムフフ。次はエルオーネはどんな行動をとるのかなあ。」
エルオーネは唇をかみしめながらますますイライラした足取りで歩き回っていたが、
やがて落ちこぼれ達の方に近づくと、
エルオーネ「もうやめなさい。」
落ちこぼれのリーダーはこみ上げる笑いをこらえながら、
「ケケ。1時間30分で不思議系は音を上げる、と。早いっつうの!早すぎるっつうの!」
エルオーネは肩を震わせて、
エルオーネ「ふ、不思議系じゃないよ!!エルは普通の女の子だよ!!」
落ちこぼれは侮蔑の表情を浮かべ、
「普通の女の子がそんな緑と白のビラビラ着てっかよ!大体お前俺らより年上だろうが!!
何が少女だよっ、気持ち悪いんだよ、オバハン!!」
眠たさの余りに朦朧としているエルオーネの胸に落ちこぼれの言葉が突き刺さる。
エルオーネは泣き出してしまいそうだ。
「ああ?オバハンって言われたのが、そんなに悲しいかよ、オバハン!
それがいやでハタチ近くになってもそんなかっこしてんのかよ!」
「まあ、そういうなって。こいつはこいつなりに気を使ってんのよ。
あの白服どもを自分のもとに引き留めておくためになあ!」
エルオーネ「そ、そんなことはしていない!」
と言っている間にも頭をポカン!本当にどうにかなってしまいそうなエルオーネだった。
891名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 01:57
【1時間35分経過 仲間の部屋の室温 50度】
エルオーネの精神はもはや限界に近かった。もう耐えられる状況ではなかったのだ。
エルオーネはついに涙を流した。
エルオーネ「ううっ・・・ううっ・・・・」
それを見て白服達も愕然としている。エルオーネの苦しみに同調して泣き出した奴もいる。
だが、落ちこぼれ達はまったく容赦というものを知らない。
「コラァ!!そこのハタチ近い自称不思議系魔法少女!!」
エルオーネ「あ・・・あたしは・・・そんなんじゃない・・・・・!」
「やかましい!!口ごたえすんな!永遠に寝かせてやらねえぞ!!」
エルオーネ「ど・・・どうしてこんなことするの・・・?
   エルがなにか、したの??」
「正体探ってやがっただろうが!俺らのよお!!今更シラきんじゃねえぞお!!」
エルオーネ「ううっ、で、でも、そ、ひくっ、それはぁ・・・・」
「それは、なんだよ!?」
エルオーネ「ううっ、ひぐっ、うぁぁぁ・・・眠たいよぉ・・・・・」
「うわあ、こいつ、マジ少女趣味だぜ。ハタチよハタチ。
それでこの服にこの喋りよ?きしょくわるう!」
「ああ。あの白服どもはそれが趣味らしいけど、あいにく俺達はそんな変態じゃあないんんでな。
エルちゃん、残念ながら、それでは俺達の同情は買えないぜ。」
エルオーネ「うぐっ・・・ひっ・・・じゃ、ど、どうしたら、ひくっ、いいんですかぁ・・」
「どうしてもだめだ。お前が狂うまで絶対に寝させない。
とりあえずそこのサイダー飲んで楽になったら?白服どもも反対しないと思うよ。」
エルオーネ「ひっく、で、でも、それを飲んだら、あ、あそこの部屋の温度を上げるんでしょう?」
「ああ。そうだよ。でもお前が楽になるにはそれしかないと思うぜ。」
エルオーネはチラチラと冷蔵庫を見ていたが、どうも手が出せない。
その時、後ろから白服達が、
白服「いいぞ!!飲んでくれ!!エルオーネ!!飲んでいいんだ!!」
と声がした瞬間、ダダダっ!と冷蔵庫に走り寄ってそれを開け、サイダーを取り出すと
ゴクゴクゴクゴク!
少しさっぱりしたエルオーネだった。
892名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 02:11
【1時間40分経過 仲間の部屋の室温60度】
「うおーい!室温を10度上げますよお!!」
落ちこぼれの一人がスイッチを入れる。白服達の部屋はもうかなりの暑さだ。
「ヒヒッ。い、今の見た?エルオーネの冷蔵庫に突進するあの速さ。」
「もう我慢できなかったんだろうなあ。あんまし飲んだら便所行きたくなるってわからねえのかね。」
「あいつさあ、どういう奴か全然分からなくて不気味だったんだけどよ。なんか分かっちゃったよ。」
「どう思う?」
「ただの精神年齢が低いガキよ。ま、オバハンだけど。」
「ケケっ、お前もそう思う?俺もそう思ったよ。これからなんでもやりそうよ、あいつ。」
「ウシシ。色々やらせてみっか、エルオーネちゃんによお。」
「おい、エルオーネ!!」
エルオーネ「な、なに?」
「さっぱりしたか??」
「ちょ、ちょっとだけ・・・・」
「その代わりあいつらは地獄の蒸し風呂状態になってるよ、見てみな。」
そうやって落ちこぼれのリーダは指さした。
確かに白服達の部屋も大変な状態になっている。
いくらエルオーネを安心させておきたいとはいえ、死んでしまうわけにはいかない。
彼らは上着を脱ぎ始めていた。
「ひひっ。あんましみたくねえなあ、エル。あんな奴らのストリップは。」
エルオーネ「うっ・・・ご・・ゴメン・・・みんな・・・・・」
白服達は口々に、
白服「おお!気にすんな、エルオーネ!!俺達は全然平気だから!」
白服「そ、そうよ!こういうときのために訓練してるんだから!」
落ちこぼれは彼らに向かって大声で、
「おおい!あんましエルオーネを甘やかせないほうがいいぞお!
こいつあんまし甘やかせると、今みたいにどれだけでもサイダーとか飲みまくるぞお!」
それを聞いて一瞬、動きの止まる白服達。だが、すぐに我を取り戻し、
白服「な、なにをいう!!別にかまわんよ!飲みまくれ、エルオーネ!!」
白服「そ、そうだ!!俺達のことは気にすんな!まだまだ大丈夫だ!!」
「ケケッ、強がっちゃって。いま、一瞬、焦ったくせによ。まあいいや。お楽しみはこれからだよ。」
893名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 02:14
寝よう
894名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 02:51
頑張ってね。結構面白いよ。
895名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 07:51
age
896名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 13:27
残りはリノア&セルフィ、最後はママ先生?
【1時間45分経過 仲間の部屋の室温60度】
エルオーネはすでに泣き出していたが、落ちこぼれ達はそれだけでは到底満足できなかった。
エルオーネは元々傲慢でもないし、偉そうにもしていない普通の女性である。
いつ泣き出してもおかしくはないのだ。それほど面白いことではない。
それよりも彼らが深く望んでいるのは、純真なるエルオーネの心に闇の光を灯すことである。
彼女の心を丸裸にして、人間が本来持つ闇の一面を引き出してやりたいのである。
眠たさこらえ、必死に泣くのを我慢しようとするエルオーネに向かってリーダーは言った。
「おい、エルオーネ。つらいかよ。」
エルオーネ「ううっ・・・・・・」
「つらいならそこにあるレモンでもかじったら?多分眠気覚めると思うな。」
エルオーネ「ううっ・・・も、もう・・あの人達につらい思いはさせない・・・・」
「そうかよ。まあいいけどよ。お前は俺達にどうしてほしいわけ?」
エルオーネ「こ、こんな、ひどいことを、今すぐ、やめて・・・・」
「なら、自分が不思議系少女だってことを認めるかよ。」
エルオーネ「ひくっ、そ、そんなこと・・・・!」
「認めろよ。認めたらサイダーをただで飲ませてやるぞ。あっちの温度を上げずによお。」
エルオーネ「ほ、本当に・・・?」
「ああ。ウソはつかねえよ。」
エルオーネ「ううっ・・・え、エルオーネは・・・ふ、ふ、不思議系しょ、少女です・・・・!」
「ふひひひひ。やあっと真実を認めたねえ。」
エルオーネ「も、もう飲んでもいいですか・・・?」
「まだまだ。お前が不思議系であるという理由を教えて欲しいね。」
エルオーネ「そ、それは・・・・、か、変わった服を、着ているから・・・・」
「わかってるじゃねえか。それから?」
エルオーネ「そ、それからって??」
「それだけじゃねえだろ、ヴォケッ!!お前が不思議系たる本質的なところを教えろよ。」
エルオーネ「じ・・・時間を、こ、超えて、過去にひ、人を、送ったりできるから・・・」
「な、なんだあ!!!!こ、こいつワケのワカランことを言い出したぞ!!」
大笑いアンド大喜びの落ちこぼれ達。
「ひひっ、さ、さすがだっ!!さすが不思議系だっ!!発想が違うっ!!!」
「ふはっ、あ、あれだよ、こ、こいつが言いたいのはあれだ!!時をかける少女?」
「ギャハハハハハ!!いいっ!!いいよエルオーネちゃん!!面白かった!!」
エルオーネ「ほ、本当だよ!!本当にできるのよ!」
「ひひひっ、も、もういいって!腹がいてえ!!
さ、そのサイダー飲めよ!特別サービスに2本飲んでいいよ!」
許可が下りた途端、ゴクッとノドをならし、冷蔵庫の中のサイダーを2本一気に飲み干すエルオーネ。
その様子を見ていた落ちこぼれは、
「ぷぷっ、早いなあ!10秒ほどで飲み干しちゃったよ。」
「けけっ、すっきりできるのは1,2分だというのによお、目先のことにくらみやがって。
ま、いいでしょ、そのうち後悔するってさ。」
一方、白服達もかなり苦しい状況になってきていた。
白服「ち、チキショウ、暑い、暑いなあ!!」
白服「我慢しろよ、エルオーネのためだっ!」
白服「そ、それは分かっているが、エルオーネさんあんなにサイダー飲んで大丈夫かなあ」
白服「なにが?」
白服「そ、そりゃ、ま、べ、別にいいけどよお!」
899名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 20:10
【1時間50分経過 仲間の部屋60度】
「ひひっ、サイダーをいっぱい飲んだおかげで頑張るなあ、エルちゃん。」
「それが罠とも知らずによお、ホラ見ろ、あいつウロウロしだしたぞ!」
エルオーネはサイダーをたくさん飲んでその度に眼を多少冴えさせてきたとはいえ、
その効果もすぐになくなり、その度に前以上の睡魔が彼女に襲いかかる。
何度も倒れこみかけるが、その度に頭をポコン!彼女の精神も限界に近かった。
顔が苦痛にゆがみ始めている。そしてそれ以上に、彼女は水分をとりすぎたことで
猛烈な尿意に襲われていた。すぐそこにトイレの扉がある。だが、それもサービスの一つだ。
先ほどもトイレには行ったが、今度トイレに入ったら白服達の部屋の温度は70度に上がる。
それは死の淵まで彼らが立たされることをエルオーネは知っていた。
だが、彼女の我慢も限界を超えてしまった。
そして眠気はエルオーネの持つ忍耐を減退させてしまっている。
だが、だが、このまま、トイレに入ったらあの人達は・・・・!
エルオーネは悩みに悩んだあげく、ついに大声で白服達に向かって、
エルオーネ「み、みんなー!!お、おトイレ行っていいー?行っていいー?」
落ちこぼれ達は満面の笑みをたたえて、
「ひゃはっ、つ、ついに、エルオーネが自分から許可を求めたぞ!!白服達はどうすっかなあ?」
「まあ、許可するだろうな。だけど信頼関係が壊れ始めたぞお、ガラガラと音を立ててなあ!」
白服達は突然のエルオーネの頼みに動揺した。
勿論、エルオーネが苦しいのは分かっているし、そのためには死んでもいいと思っている。
だが、エルオーネだって同じ気持ちだと思っていた。それが、なぜ、俺達に犠牲を強いるようなことを?
普段はそんなことを考えない彼らも室温60度というかなりつらい状況にあるとあって困惑した。
900名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 20:10
白服「ど、どうする?」
白服「どうするって、エルオーネの頼みだぞ?誰が断るかよ!」
白服「し、しかし、次上げられたら摂氏70度だぞ・・・かなりきついぞ。」
白服「エ、エルオーネさんのために命を投げ出すって言ったじゃないか!
   それともエルにあそこで用を足せとでも答えるのか。」
白服「そ、それは・・・・あ、あんなにガブガブ飲むから・・・・」
と相談しながらも、一応、声を合わせて、
白服「勿論いいぞ!!トイレに行ってください、エルオーネ!」
それを見てエルオーネはニコッと笑い、トイレに駆け込んだ。
いつもはエルオーネの笑顔で心を癒す白服達だったが、今度ばかりはそうは感じなかった。
白服「エ、エルオーネ、今笑っていなかったか?」
白服「なんでだ?なんで笑ったんだ?」
白服「ひょっとしたたら、エルオーネさんは俺達のこの状況をあまり分かっていないんじゃないのか?」
白服「まさか・・・・」
白服「いや、そうかもしれん。それじゃないとこの状況であの笑顔は出ないぞ。」
白服「でも、エルはちょっと何考えてるか分からないところあるし・・・。」
白服「そうだとしたら、まずいぞ、トイレから出たらまたガブガブサイダー飲むかもしれんぞ。」
白服「くうっ、そうなりゃ、80度か。ま、まずいっ!!」
白服「エルオーネがトイレから出てきたら俺達がやばい状況だって伝えなきゃ!」
白服「そ、そんな恥ずかしいこと・・・」
白服「やらなきゃ死ぬぞ。」
901名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 20:22
【1時間55分経過 仲間の部屋の温度 70度】
ガコン!落ちこぼれによって白服達の部屋の温度が70度まで上がる。
白服「ぐぁあっっ!!」
白服「あ、暑い!!暑い!!」
さすがの精鋭SEEDもかなりきつそうだ。
一方、用を足し終えたエルオーネも寝られない拷問に耐えかねている。
彼女は再び涙をボロボロとこぼし始めた。
トイレに行ったことで仲間達が酷い目にあったということを思い出している余裕はない。
エルオーネ「ひっ、ねっ、眠いよぉ!!お願いだからちょっとだけ寝させてえ!」
そう言う間に棒が彼女の頭をポコン!落ちこぼれは笑いながら、
「そうかよ、お前不思議系ならそれくらい何でもないんじゃないの?未来から来たんだろ?」
エルオーネ「ううっ、ひっ、も、もうやだあ!!やだやだやだやだやだ!!」
「うるせえよ!!ガタガタわめくんじゃねえよ!バカっ!!
そんなにつらいならレモンかじっとれや。」
エルオーネはもう白服の許可を得る余裕もなく、レモンに手をのばす。それほどつらいのだ。
だが、それを見た白服が大声を上げ、エルオーネはビクッと肩を震わせる。
白服「ま、待ってくれ、エルオーネ!!お、俺達のじょ、状況を分かってくれ!!」
白服「俺達は多分100度まで上げられたら全員死ぬ!いや90度でも死ぬかもしれない!
いま70度だ!分かってもらえましたか!エルオーネさん!!」
落ちこぼれは下卑た笑いでエルオーネに向かい、
「ひひっ、あいつらはやめろっていってるよ。どうする?エルオーネ?」
エルオーネは目をつぶった。閉じた目からは涙が流れ出してくる。
だが、彼女は拷問にうち勝てなかった。少しでも楽になりたかった。
エルオーネ「み、みんな、ゴメンッ!!」
ムシャムシャムシャ・・・。
すっきりしたエルオーネだったが、白服達は最愛の人に裏切られて愕然としている。
白服「ひ、ひどすぎるぞ、エルオーネ!!」
白服「わ、私たちの状況を分かっていて・・・・!」
それに対してエルオーネは純粋な気持ちで、
エルオーネ「だって、100度までは耐えられるって言ったよ!だ、だからわたし!!」
902名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 20:35
エルオーネの気持ちは純粋ではあったが、時と場合ということがある。
純粋な気持ちも時には人を殺すことがあるのだ。
怒号に似た叫びを上げる白服達。
白服「な、なんだと!エルオーネ!!!お前ってやつはあ!!」
白服「俺達を裏切るつもりなのか、エルオーネえっ!!自分だけ助かればいいのかっ!」
どうすればいいのかわからないエルオーネ。
だが、それ以上に睡魔の苦痛に対しても耐えられなくなっている。
叫ぶ白服達の言葉ももう耳に入らず、
エルオーネ「た、助けてぇっ!!も、もう寝させてっ!!寝させて下さいっ!!」
「ほほっ、やっとマジで詫び入れたな。不思議系。でもあいつら怒っているよ。」
エルオーネ「ううっ!そ、そんなこと知らないっ!!か、関係ないもんっ!!」
「けけっ、ついに本音が出たなあ。相変わらず少女ぶりっこしながらよお。
でもあいつらはお前を助けようとしてああなったんじゃないの??」
エルオーネ「し、知らない知らない!!わたしそんなこと頼んでないっ!!
あの人達が勝手についてきたのよっ!」
白服「つ、ついに裏切りやがったなあっ!!あ、暑い!!ち、チクショウ!!」
怒号を上げる白服。それには全くお構いなくエルオーネは、
エルオーネ「ひっ、ひいっ、お、お願いですっ!!お願いですから!!寝させて下さいっ!!」
「自分のこと、もっと正確に表現してよ。」
エルオーネ「うぐあっ、ふ、ふ、不思議系少女のエルオーネをぉ、ね、寝させてくださあいっ!!」
「もっと正確に!」
エルオーネ「ひいっ、ね、眠いわっ、ふ、不思議系魔法少女のエルオーネは眠いのお!!
      眠りたいのよおっ!!」
903名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 20:49
【2時間経過 仲間の部屋の室温80度】
白服達はすでに白服をうち捨て、裸になって蒸し風呂地獄の中をのたうち回っている。
彼らには豪華なソファーに座って落ちこぼれ達に屈しているエルオーネが鬼に見えた。
白服「え、エルうっ!!そ、そんな奴らに媚びやがってええ!!見損なったぞおっ!!」
白服「な、何が少女だよっ、た、ただの年増のくせにっ!!」
キッと白服達をにらみつけるエルオーネ。
エルオーネ「あ、あたしだって我慢してんのよおっ!!な、なによ、それくらい!!
   あたしのためには死んでも良いって言ってたくせにぃっ!!」
白服「けっ、お、お前の本性が分かったいまじゃ、そ、そんな気はおこらねえよ!!
   な、何がエル姉ちゃんだよっ!!弟が弟なら姉も姉かあ!!??
   お、お前のその状態をスコール達に見せてやりてえよ、ええ??未来少女があっ!」
眠れないイライラがすでに頂点に達していたエルオーネの中で何かの線がぷつっ、と切れた。
彼女は冷蔵庫をガバッと開けると中からサイダーやジュースを何本もとりだして
ガブガブガブ!ゴクゴクゴク!ゴックンゴックン!!
それを唖然として見つめる白服達。
思わぬエルオーネの行動に落ちこぼれ達も大喜びだ。
「ヒ、ヒハッ!ギャハハハハハ!!
 ひ、ひでえ!!エルオーネひでえよっ!マ、マジでこいつらを殺す気なのかあ!!」
エルオーネは多少すっきりした顔で仲間達をじっと見つめている。
白服達は声も出ないでいる。落ちこぼれのリーダーが、エルオーネの飲み散らかしたビンを数えて、
「ひい、ふう、みい・・・ほほっ、ご、五本だなっ!!だ、だから50度だ。
白服のみなさんよろしいですかあ!?摂氏130度の世界へどうぞおっ!!!」
白服「や、やめてくれええ!!」
白服「や、やめて!!ご、後生よ!!上げないで!!」
904名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 21:02
【2時間5分経過 仲間の部屋の室温130度】
白服「え、エルオーネからも何とか言ってくれよ!!」
エルオーネは黙って何も答えない。
それどころか眠たさのあまり頭が錯乱しているのか口元には冷笑さえ浮かんでいる。
「よしっ、じゃあ温度を上げるぞ!!」
ガコンッ!!
白服「ぐああああああああっっっっ!!!!」
白服「ぎあああああああっっっ!!!」
白服「うげええええええぁああああああああ!!!」
もう彼らの叫びは言葉にならない。落ちこぼれはそちらをじっと見ていたが、
やがてエルオーネの方を向くと、
「ひひっ、もうあいつらは死ぬなあ。うるさいだけだから、シャッターしめるぞ。」
そう言ってあるボタンを押すと、ガラガラガラ・・・とシャッターが降りて彼らを隠してしまう。
エルオーネに再びものすごい睡魔が襲い始める。彼女はまったく罪悪感も感じずに、
エルオーネ「お、お願いッ!!寝、寝させてっ!!ゆ、ゆうこと聞いたでしょっ?
    た、助けてくださいぃっ!!」
だが、落ちこぼれ達は彼女をつめたく見下ろすと、
「けっ。何が愛の天使だよっ!ああ?何が不思議系だよっ!
お前が自分が助かるためなら仲間も平気で殺すようなクソ女だったとはなあっ!!」
エルオーネ「え?ええっ?」
「笑顔の裏にスゲェもん隠しもっていたよなあ!!この魔女ッ子があっ!!
これからが拷問の本番だよ!!お前のようなやつにもう贅沢はさせてやらん!!」
落ちこぼれがそう言ってスイッチを押した途端、床、天井、壁が反転し、
すべての贅沢な調度品が消え去り、代わって冷たい岩肌が現れる。
「さあてっ!!本性をさらけ出したお前がこれからの地獄にどう耐えるかなあっ!!
狂わしてやるぜ、ケケケケケケケケケケ!!」
落ちこぼれ達は邪悪に笑い、すっかり本性を丸裸にされたエルオーネをねぶるように見た。
エルオーネは、ただ、ガタガタと震えることしかできなかった。
905名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 21:33
【2時間10分経過】
すっかり精神の限界を通り越したエルオーネはベッドや絨毯が無くなったのに気付いて、
エルオーネ「あああっ!!え、エルのっ!!エルのベッド!!ソファーがあっ!!」
落ちこぼれは呆れ顔で、
「バカかこいつ。そんなことどうでもいいだろうが。
いい年こきやがって、なんてあほなこと言ってんだよっ!」
「こいつ幼児退行してやがらねえか?ま、もともと少女趣味の変態だし、本性だろうけどっ」
エルオーネ「ふひぃっ!!エ、エル、眠たい!!眠たいよお!!ラグナおじさん助けてえっ!!」
半狂乱で泣きわめくエルオーネ。
「けっ。お前のの痴態をラグナが見たらさぞショックだろうなあっ!ええ?不思議系よお!」
エルオーネ「お、お願いですっ!!
   不思議系少女のエルはお兄さん達のゆうことをなんでも聞きますっ!
   だから助けて下さいっ!」
「・・・・・・ちょ、ちょっと、待てよ。こ、こいつ、もう狂ってるぞ。」
「ああ。俺もさっきからそう感じてた。」
「こ、こえーよ、こいつ・・:・・」
エルオーネ「お、お願いですう!!エルは魔法少女なんだよっ!
    地球の平和を救うために遠くのおほし様からやってきた不思議少女なんだようっ!」
エルオーネは目がマジだった。すでに彼女の精神はとっくに崩壊していたのだ。
白服達を見殺しにした時点ですでに素人の彼女は拷問によって狂ってしまっていたのだ。
なおも目を真っ赤にさせ、笑いながら叫び続けるエルオーネ。
エルオーネ「うひっ。おにいたんたちぃ!エルにいじわるしないでえ!
   エルはあ!なんでもゆうことをきくよお!!いいこなんだからあ!!」
「完全に狂ったな。
そういやラグナって奴はこいつがガキの頃から知っていて、ずっと子供扱いしているらしい。
その反動だな、これは。」
エルオーネ「えへっ!あたしぃ!おにいたんたちが好きなこと知ってるんだあ!
   ラグナおじさんとレインの寝ているところとかのぞいたことあるんだもん!!
   一緒に遊ぼうようぅ!」
完全に狂ったエルオーネはもはや眠気など感じないのか、いそいそと服を脱ぎ始めた。
906名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 21:43
服を脱ぎ捨て、全裸になったエルオーネはだらしなく顔を緩めながら涎をたらして、
エルオーネ「いひひっ!おにいたんたちぃ!エルとせっくすしようよお!
   おにいたんたちのおチンチンをエルのここにぃ!!」
「・・・・・・・ど、どうする?」
「お前、相手してやるか?」
「い、いや、遠慮しとく。俺、ロリコンじゃねえし。」
「でも体はハタチだぜ?」
「いや、いいよ。何かメチャクチャこわいわ。」
「だな。ちょっとやりすぎたか。失敗だな。何も聞き出せなかった。」
「クソっ。こいつがこんなにヘタレだったとはな。
見ろよ、あの顔・・・・お、おい、小便しやがったぞ、今。」
「ほっとけ。それよりもう帰るぞ。」
「このままにしとくのか?」
「白服がまだなんとか生きているだろう。
あそこのドアを開けてやって白服どもに任せよう。」
「そ、そうだな。い、行こう。」
立ち去る三人の落ちこぼれ。
その後ろではエルオーネが壁から突き出した棒にこづかれながら一人で喚き散らしていた。
エルオーネ「どこいくのお、どこいくのお、おにいたんたちぃ!エルとあそぼうよう!
   エルはねえ、宇宙語が話せるんだよお、すごいでしょうう!魔法も使えるしい、
   だって魔法少女なんだからあ!ホウキにも乗れるよお!みんなでのろうよう!」
エルオーネの狂態はその夜の間、いつまでも続いていた。
907名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 21:49
それから7時間後、エルオーネはなんとか動けるようになった白服達によって拷問部屋から出された。
エルオーネは完全に狂っており、白服達にも痴態を見せてまとわりついたが、彼らはエルオーネに対する
恨みを忘れてはいなかった。
エルオーネをさんざん袋叩きにし、エルオーネが痛みに鳴き声を上げ、嘔吐し、小便大便をもらしても
まだリンチをやめなかった。エルオーネが気絶したあと、彼らは丸裸のエルオーネをバラムガーデンの
ホールに放置し、バラムを去った。
エルオーネはその後病院に収監されたが、まったく治る見込みはなく、ラグナやスコールを大いに嘆かせた。
彼女はその後もずっと自分を不思議少女だの魔法少女だのと言い続け、それっぽい服を着せてやると
大喜びしたという。
908名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:00
ちょっと中途半端だったかな?エルオーネ編。それにしても900超えちゃったか。
909名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:02
いつも同じ展開
910名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:08
新スレでやる?それとも1000まで逝く?
911名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:09
うむ。キスティス編ですでに俺もそれは感じていたっす。
一人か二人見てくれていたみたいなので頑張ってみたが、もう限界かもね。
912名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:19
じゃあ最後にせママ先生を・・・どうせ彼女しか残ってないしそろそろ愚考がばれる頃だろう?(w
リノアとセルフィは・・・ね。
913名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:20
愚考→愚行ね。ごめん
914名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:20
ま、8はこんなところにしときまふ。
ネタギレなんで。
デブキン編があるのでどっかにアップしまふ。同じ展開だけど(藁
915名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:23
遅レスすんまそん。
ママ先生も一応考えたけど、エルオーネ編でちょい限界を感じました。
916名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:24
じゃあわがままで申し訳ないが、あの3人組の結末だけでもお願いできませぬか?
917名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:31
長々とした文章を見続けていてくれた人のお願いを断れるわけがないっす。
〜拷問編最終章〜
「ついに出撃!ママ先生。果たして1000までに終われるか?
 そしてワンパターンから脱却できるか!?」
を書いてみますわ。
918名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 22:33
我がまま言って御免なさい。ワンパターンっぽくても、俺は最後まで見るよ。
919名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 23:11
それから2週間後の学園長室。
そこには莫大な金によって学園を我がものにした例の落ちこぼれ達がふんぞり返っていた。
「ギャハハハハハハハハ!!つ、ついに!!この学園を手中に収めたぞ!!」
「シドのやつ、エルオーネが狂ったって聞いて相当ショックだったようだなあ!
もう学園を経営していく自信がなくなったとよ!!」
そうなのだ。すでにシドは学園長を辞職し、妻のイデアと共に田舎に帰っていた。
だが、彼はここまで大きくしたガーデンを潰したくなかった。そうなると何人もの教師や
生徒が路頭に迷うことになるからだ。そこで彼はこの学園を売りに出したのだ。
だが、不祥事続きのバラムガーデンを買おうという者などなかなかいなかった。そしてなんと
かつてはガーデンにおいてSEEDにすらなれなかったカス達、落ちこぼれの三人がガーデンを
買いたたき(1万ギル)、手中に収めたのである。
まさに笑いが止まらない落ちこぼれのリーダー。
「うほほほほほほ。それで学園の今の状態はいまどうかね?副学園長!」
落ちこぼれの片割れに向かって彼はにやにやと言う。
「メチャクチャであります!生徒達はほとんどがグレちまったであります!
生徒会は不良達の溜まり場であります!かつて風紀委員やキスティスに肩入れ下者どもは
のきなみ毎日いじめれまくりの日々を送っているのであります!」
「ほほほほ。そうかそうか。うんうん、いいことだね。んで病院に入院している風神やエルオーネ、
キスティス、シュウの様子はどうかね?」
落ちこぼれはにやにやとおどけて答える。
「無理矢理病院から退院させたであります!!
面白いのでガーデンで毎日さらしものにしているであります!!」
「よしよし。それでいいよ、それで!ギハハハハハハ!笑いがとまらねえよ!!」
むちゃくちゃであった。
その時、もう一人の落ちこぼれが学園長室に入ってくる。
落ちこぼれのリーダーは彼に向かって、
「どうだ!リノアと話はついたか!俺の娼婦として飼ってやるって話は・・・」
と言いかけたところで少し眉を潜ませた。そいつが浮かない顔をしていたからである。
920名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 23:16
「ど、どうした!?リノアのやつ、誘いを断ったのか?」
「いや、OKしたよ。月300万ギルで話は付いた。」
「なにぃ!結構ふっかけやがったなあ。それでそんなに浮かない顔してるのか?」
「いや。 いやな情報を耳にしてな。」
「どうした?エスタの大統領でも復讐に来るっていうのか?」
「そんなんじゃねえよ。シドの家、見張らせていたSEEDが消されたんだよ。」
「な、なぜに?」
「シドにやられたんだろう。」
それを聞いて落ちこぼれのリーダーは少し考えていたが。
「いや!!違う!!シドじゃねえ。あんなじじいにSEEDが消せるものか!」
「・・・と、いうと?」
「イ、イデアだよ!!あの女がやったに違いねえ!!」
「ま、まさか。あいつはもう魔女じゃねえんだろ?」
「そう聞いている。だが、それしか考えられねえっ!!」
「ま、まずいぜえ、そ、それはあ!!あいつが怒っているとしたらあっ!」
「あいつにばれたんだっ!!こ、殺される!!八つ裂きにされちまうっ!!」
息を荒くさせる落ちこぼれ達。彼らとてかつての魔女イデアの恐ろしさは聞いて知っている。
魔女イデアは彼らなどにかなう相手ではないのだ。次元が違う。
だがっ!!落ちこぼれのリーダーは、
「ククククククククク・・・・・・・・」
二人の落ちこぼれ(副学園長と教頭)は不安そうに彼の顔を見て、
「ど、どうしたんだよお!」
921名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 23:26
落ちこぼれのリーダーは、
「フヒヒヒヒヒヒ。慌てるんじゃねえよ。俺達はいまいったいなんなんだよ?」
「え?」
「俺達のいまいる部屋はなんの部屋なんだよ!」
「学園長室・・・か?」
「そうだっ!!学園長室だよ!!バラムガーデンを支配する学園長室だっ!!
何百というSEEDが俺達の思い通りに動くっ!!イデアがなんぼのモンだよ!!」
「そ、そうだった・・・。あ、あいつをた、倒せるかもしれんな・・・・」
「クヒヒヒヒヒ。ちっがああああう!!!!倒すんじゃねえ!!
捕まえて拷問してやるんだよっ!ご・う・も・んだあっ!!
あの冷血な魔女を!!悪辣な魔女を!!裁判抜きで拷問にかけてやるんだよ!!
泣かすっ!!命乞いをさせるっ!!ヒィヒィ言わせてやるうっ!!」
「し、しかし、あの魔女が泣くのかあ?この世のものではないって雰囲気だぞ?」
「うるせえ!お前はこれを忘れたのかあ!!」
彼は大きな金庫の中から一冊の本を取りだした。
『世界拷問大全』
「常にっ!!この本は俺達を裏切ることはなかったっ!!
そしてえ!!これからも決して裏切ることはないぃ!!
魔女イデアを拷問にかけ!!俺達に逆らう奴らのみせしめとするっ!!
死ぬほど恥ずかしい思いをさせてやるぜえ。イデアああああああっ!!
よし、魔女狩りだっ!!SEEDどもを総動員しろっ!!魔女イデアを捕らえるのだあっ!!」
922名無しさん@LV2001:2001/03/06(火) 23:42
イデアの家。
かつての孤児院。
その一室にあるベッドでは、すっかりやつれはてたシドが横たわっていた。
彼は、隣に立っている、彼の妻に声をかけた。
シド「ど、どうしても・・・行くのか・・・?」
シドの妻、イデアは決意をはらんだ表情でじっとシドを見つめていた。
セミロングの髪。グレーのドレスコート。
彼女は落ち着いた表情でシドをいたわりながら、
イデア「ええ。私はどうしても行かなくてはならないわ。
    教え子達を無惨な姿にし、学園を無茶苦茶にした彼らを許してはおけないのです。
    ごめんなさい、あなた。」
シド「・・・・そうか。わたしは止めはしないよ。だが・・・気をつけろよ。」
イデアは彼の夫に優しく微笑んだ。
そして次の瞬間、彼女はバサッとドレスコートを脱ぎ捨て、コートは空中に舞い上がった。
するとその中からは、かつて世界を震撼させた女王、時の支配者、魔女イデアが姿を現した。
シドはその様子をうっすらと見つつ、
シド「イデア・・・。できればその姿は、二度と見たくなかったよ・・・・」
イデアは振り返りもせず、
イデア「わたしが再びこの力を手にできたのはどうしてだかわからない・・・・。
    だが、これもすべて天の、運命の、そして我々の正義のはからいだと信じるわ。」
目を伏せるシド。
923名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:09
その時、寝室にセルフィが息を切らして駆け込んできた。
彼女はシド達と共に学園から逃げ出してきたのである。おかげでイジメには巻き込まれずに済んだ。
セルフィ「た、たいへんだよ〜!ママ先生!!この家のまわりをバラムガーデンからきた
     SEEDの人たちがグルッととりまいているよ〜!!」
イデアは黙ってうなずき、マントをひるがえらせてゆっくりと出口に向かう。
セルフィはイデアの変貌に驚愕しながらもおっかなびっくりそのあとからついていった。
家の外。
セルフィの報告したとおり、100人近いSEEDが集結している。
どいつもこいつも学園の崩壊とともに不良化したロクでもない奴らばっかりである。
だが、落ちこぼれ三人とは違い、全員腕は確かである。セルフィが叫ぶ。
セルフィ「ど、どうしちゃったんだよ〜みんなあ!!ここはシドさんの家だよお!」
不良SEED達はそんなセルフィをせせら笑って、
不良「ククククククク。しらねえな、そんな奴は!俺はその極悪人に用があるんだよ!」
そう言ってイデアを指さす。
確かにイデアは黒いマントに黒いロングドレス、そして頭には恐ろしげな冠、
背中にはなんか変なものをつけている。まさにかつての恐怖を振りまく魔女の姿だ。
セルフィ「で、でも!!ママ先生は普通の人に戻ったんだよ!やめてよ、みんな!!」
とセルフィが叫んだとき、不良SEED達の中からゆっくりと三人の男達が現れた。
まさしく例の落ちこぼれの三人である。
「ぐへへへへへへ。こんにちは、優秀なSEEDのセルフィちゃん!」
セルフィ「お、お前はっ!!」
「誰に口きいてんだよ、この学園長様によお。
そのイデアには1億ギルという賞金かけてんだよっ!
何だったらお前が倒してみれば?やるよ、1億ギル。一生遊んで暮らせるぜ?」
924名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:23
セルフィは怒りに目をメラメラと燃え上がらせている。
セルフィ「お、お前達が、キスティを・・・シュウを・・・風神を・・・エルオーネを・・・。
     許さない・・・・絶対に、お前達を許さない!!」
セルフィはそう言うとふところからヌンチャクを取り出すと物凄い速さで三人の落ちこぼれに突進していく。
不良「けけけけけけ。待ちな、セルフィ!」
一人のSEEDがセルフィを止めようとつかみかかるが、セルフィがヌンチャクをその男の頭に、
バキッ!!!
不良「ぐあああああっっ!!!!」
崩れ落ちるSEED。なおも突進のスピードを緩めないセルフィ。
落ちこぼれ達は焦って、
「な、何をやっている!!ま、守れ!!守れ守れ守れ守れ!!」
とか言っているうちにセルフィはもう眼前だ。
バキィッ!!
殴られちゃいました。
「うぐあああああああ!!」
吹っ飛ぶ落ちこぼれ。
さらにとどめを刺そうと近づいたセルフィを慌てて一人のSEEDが捕まえる。
セルフィ「は、はなせっ、はなせえ!!」
もうセルフィは5人くらいのSEEDによって身動きできないようにされている。
落ちこぼれのリーダーは、むっくり起きあがるとセルフィにゆっくり近づいて、頬を
バシィッ!!
バシィッ!!バシィッ!!バシィッ!!バシイィッ!!
殴りまくる。
「よくもやってくれたな、この列車ヲタがあ!!なにがまみむめもだよ、ヴォケッ!!」
落ちこぼれはイデアの方をチラッと見て、
「コラ、手は出すなよ。その瞬間こいつをぶっ殺すぞ。」
そして身動きできないセルフィの顔を両手でつかみ、
「ああっ!?なにやってくれたんだよ、お前はよお!学園長様によお!!」
「ホームページに閑古鳥鳴いてるからって粋がってんじゃねえよっ!」
とセルフィの顔を握る手に力を込める。
925名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:33
セルフィ「うぐぐぐぅ!!!ぐぐぐぐぐうう!!」
セルフィは顔を挟まれて必死に叫んでいる。
落ちこぼれはイデアが動かないのを確認して、
「コラァ!!この列車ヲタァ!!一人大騒ぎがぁっ!!
 言ってみろよ、まみむめもってえ!!まみむめもっていってみろよお!!」
と、セルフィの胸を鷲掴みにする。物凄い力だ。
セルフィは汗をだらだら流して我慢していたが、やがて我慢しきれず、
セルフィ「ふぁ、ふぁなひてえええぇぇぇ!!」
「離してほしかったらまみむめもっていえよっ!!」
と、更に強く乳房を握る。もう潰してしまいかねないほどの強さだ。
セルフィはたまりかねて、
セルフィ「ふぁ、ふぁふぃふふぇふぉおお!!!」
落ちこぼれの一人が、それを見て、
「はい。35秒です。セルフィは35秒で音を上げました。早いですねえ。」
大笑いの落ちこぼれと不良SEED達。
落ちこぼれのリーダーは力を緩めずに、
「この根性無しがあっ!!だからテメエはダメなんだよ!!拷問する価値もねえぜ!!」
セルフィ「ふぁ、ふぁなひてええええ!!痛ひよほおお!!」
「どこが痛いんだよ?」
セルフィ「ほごがってえええ???」
「どこが痛いって聞いてんの。潰すぞ、コラ。」
と、さらに力を込める。
926名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:42
セルフィへの拷問はまだ続いていた。
セルフィ「ほごってええ、お、おっぱひ、おっぱひでふう!!!」
「おっぱいが痛いのかよ。」
セルフィ「ほ、ほうれすう!!」
余りにもの激痛に涙を流し始めるセルフィ。
「なら、イデアをぶっ殺すか?」
セルフィ「ほ、ほれはああああああ!!い、痛ひいいい!!」
「どうなの?列車ヲタちゃん?やってくれんの?やってくれないの?」
セルフィ「れ、れもお、あ、あたしじゃ無理でふう!!」
「やる気はあるんだな?」
セルフィ「う・・・う・・・・い、痛ひいいいいい!!や、やめてええええええ!!」
「さっさと返事してね。次答えない場合潰すよ。はい、どうなの?」
セルフィは涙を流して、
セルフィ「やりまふ!!やりまふう!!」
「OK。」
と落ちこぼれはセルフィの胸は強く握ったまま、セルフィの頬からは手を離した。
当然セルフィはまだ苦痛からは解放されていない。
セルフィ「い、痛いいいいいいい!!は、放してええ!!!」
「こんな、でかい胸してっからいけないんよ、アホのくせしやがって。
ま、いいわ。とりあえずイデアにジエンド唱えてよ。」
セルフィ「はひ?」
「ジエンド唱えろっつったの!イデアにっ!気絶するくらいに力をセーブしてやれよ。」
927名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:57
セルフィ「そんなことできないよっ!ママ先生にぃ!い、痛いッ!!つ、潰れる!は、放して!」
「ったく、時間かけさせんなよ。お前自分のパイオツが潰されてもいいの?
 イデアの命と自分の乳房とどっちが大事なの?」
と言ってさらに強く力を込める。
セルフィ「い、いだああああああああっっっ!!!や、やめてっ!!やめてっ!!
     あたしのおっぱいがあああっ!!!」
「だからどっちが大事なのって聞いてんの!」
セルフィ「いたっ、あだしぃ!!あだしのおっぱいのほうが大事ですぅ!!!」
「イデアの命よりも?」
セルフィは激痛に耐えつつ、涙を流してウンウンとうなずいている。
「言葉に出して言えよ。ほら、さん、はい!」
セルフィ「あたしのおっぱいのほうがあっ!!ママ先生の命よりも大事ぃ!!」
「・・・・最低だね、お前。どういう価値観だよ、それは。ったく。まあいいや。
さっさとジエンド唱えろよ、楽になりたいだろ?」
セルフィは涙をボロボロこぼしながら、
セルフィ「ママ先生、ご、ごめんなさいぃぃ!!ジ・エン・・・・・」
と言いかけた瞬間、セルフィの脳天に雷が
ズガアアアアアアアンンンッッ!!!!
慌ててセルフィから離れる落ちこぼれ、そしてSEED達。
まさに今の雷は魔女イデアが放ったものだった。
冷徹なる一撃。その名の通り、イデアの雷はセルフィの脳天を直撃し、
簡単に裏切ったセルフィは白目をむいて失神している。
大慌ての落ちこぼれ。
「お、お前!!こ、こら、イデアっ!!お前、自分の教え子だろうがっ!!
なんてひでえことをするんだっ!!!!」
落ちこぼれのリーダーは震える声でそう怒鳴る。するとイデアは静かに一言、
イデア「・・・・・・臭い・・・・・・・・」
928名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 00:58
今日はおしまいにしやす。
明日で完結させやす。しかしできるのだろうか・・・・
929名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 01:40
>>928
900超えてるから、明日続きアプするなら
新スレ建ててやったほうが良いと思うよ。
このまま続けるとヘタするとスレが壊れて見れなくなる可能性あり。
930名無しさん@LV2001:2001/03/07(水) 02:05
んじゃ一応今日のうちに新スレ立てときます。
次スレ
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=983898244&ls=100
931名無しさん@LV2001:2001/03/09(金) 21:27
シュウ編がよかった
932名無しさん@LV2001:2001/03/13(火) 02:44
二つのスレにまたがっているからちょっと読みにくいね。
933名無しさん@LV2001:2001/03/15(木) 19:36
gomen
934名無しさん@LV2001