1 :
タイトルメーカー :
2 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:07
3 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:07
4 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:08
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 11:10
4にするときはタイトル直してくれるって言ってたのに・・・(泣)
6 :
救済スレッド製作者 :2000/08/31(木) 11:14
待ってましたこのときを!作者さん、タイトルメーカーさん、セーブモーグリさん、お疲れ様!
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 11:14
8 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:22
>5さん
申し訳ありません。
救済スレッドの方にも理由を書いたんですが、
タイトルが長い事により弾かれたため、やむなく省略しました。
残念ですが、どうかご了承願います。
10 :
かつての英雄@状況激変 :2000/08/31(木) 11:42
ガーネット … 死亡した兵士達をアンデッド兵に | 生死不明
.エーコ … アレクサンドリア侵攻中. | 謎の存在の依り代に
.ジタン … 白魔道士たちとの戦い終了
サラマンダー … エクス2入手、大蛇から逃走中
.クイナ … 死亡(死なすのが惜しいぐらい外道だったな…)
フライヤ … ベアトリクスと共に隠れ家で待機中
.スタイナー … トレノへと進行中
ビビ … ハインとして復活
11 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:43
ゾディアックブレイブ
(現在6人)
「.ステラツィオ」 → 「キャラ@`」 : 「アビリティ」
星宮 カプリコーン. → ナタリー. .: 全剣技、魔封剣、ダテレポ
星宮 ジェミニ → ワイマール. : 二刀流、ダテレポ
星宮 スコーピオ . → シナ. : ―――(不明)
星宮 アリエス. → マリン .: ―――(不明)
星宮 リーブラ . → ルビィ .: 斬鉄剣、召喚、テレポ
12 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:44
うあ…。まだ、5人だった…。
すいません…。
13 :
タイトルメーカー :2000/08/31(木) 11:56
定期更新
★
>>1 .過去スレのリンク
★
>>2 .要約とチャートのリンク
★
>>3 .「元ネタと解説」と「索引」リンク
★
>>4 .関連スレッドのリンク
★
>>10 かつての英雄@状況激変
★
>>11 ゾディアックブレイブ
なんか、リンクばかりで見づらいですね…。申し訳ありません。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 13:40
とりあえずあげ
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 14:18
ログ保存のページにいつのまにかガーネットの挿絵が。
もっと他のキャラクタも描いてほしいものです。
ベアトとかサラマンとか
16 :
名無しさん :2000/08/31(木) 15:29
>15
俺はクイナを書いてほしいな。
魔物となってしまったから・・・
17 :
名無しさん :2000/08/31(木) 17:32
DQ厨房に負けるなage
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 18:27
AGEねば!!!!!!
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 19:10
ここで安芸ねば誰が揚げる!?
20 :
ななしさん@おなかいっぱい :2000/08/31(木) 19:46
イリア編続き
解放されたあと、洗面所に駆け込んだ。
何度もどしても、おぞましい感触が離れない。
こみ上げてくる涙で視界はぼんやりとし、
頭のなかにはもうなにもなかった。
老婆のくたびれた死体が視界に映る。
「悲しい」とかそんな感情は、もう生まれなかった。
なにも考えたくない。考えたら、いけない。
生きるということが苦痛に思えた。
視界の端に白いものが映った。
老婆が今まで座っていたであろう場所に
紙切れが落ちていた。
拾い上げてみると、老婆の文字だった。
「イリア…生きなさい。私の分も」
気がつくと、私は声をあげて笑っていた。
おかしくておかしくてたまらなかった。
何が、「生きなさい」だ。
最後まで自分かってな人間だった。
これから私一人で生きていけというの?
死ぬ権利まで奪おうというの?
どんな気持ちでこの言葉を残したの?
私に「おばあちゃん」と呼ばせないまま逝くの?
たった一人で逝ってしまうの?
笑い声は、とまらなかった。
それはヒステリックに部屋の中にこだました。
…あんたがそう望むのなら、
生きてやろうじゃない。
私がどんな汚いことをしてきたか
知っているあんたがそういうのなら、
とことん生きてやろうじゃない。
汚れを背負ったまま、生きぬいてやる。
こんな言葉のこさなかったらよかったと
そう思うくらい、
あんたが後悔するくらい。
私は、古ぼけた家を後にした。
21 :
名無しさん :2000/08/31(木) 19:52
本日3回目の安芸
22 :
ななしさん@おなかいっぱい :2000/08/31(木) 19:54
タイトルメーカーさん、いつもありがとうございます。
それから、セーブモーグリさんも、お疲れ様です。
イリア編、再開させていただきました。
こんなに長く続くとは、正直驚きですが、
2ちゃんってこんな楽しみ方もできるんですね。
23 :
禁断の質問〜聞いてはいけない事〜 :2000/08/31(木) 20:07
そうです。これは私の戯れ言と思って聞いていただければ結構です。
本当ならば私の心の中に一生しまい込んで、誰にも話すべきではないのかもしれません。
しかし、あの時の記憶は今でも鮮明に、いや年月が経つほどはっきりとしてくるのです。
このままでは私はどうにかなってしまいそうで、こうしてお伺いさせていただいたのです。
3年と少し前、私はアレクサンドリアの軍隊におりました。
天に名だたるベアトリクス将軍麾下の女部隊です。
御存知の通り、今やアレクサンドリアでは女性が軍部での出世を目指すことは珍しくなく、
私も父のすすめるまま、士官学校を卒業し、どうにか陸軍に入ったわけです。
そしてあの陰惨な戦争、そうです、ブラネ様とクジャの引き起こした戦争に参加し、
ブルネシアなどにも従軍いたしました。
ブラネ様とクジャの死によって戦争は終わり、私は生き残って多くの経験を得ました。
そして私の人生にとっての一つの結論を得ました。
私は軍隊生活にはなじまない。
そうです。厳しい規律も、古めかしい慣習も耐えられるのですが、
目の前で次々に人が死んでいく血なまぐさい毎日だけにはどうにも我慢できなかったのです。
そして、3年ほど前、つまり戦争が終わって半年ほど経過したある日のことです。
私はある場でベアトリクス将軍に退官を申し出たのです。
「私にこのような殺伐とした仕事は耐えられません」
私は泣きながらそのような内容のことを延々と訴えました。
そこには他にも多くの同僚がおりました。同僚は私の突然の申し出に驚いておりました。
ところがベアトリクス将軍はまったく動じることなく、次のように言われたのです。
「あなたのいうことはまったく正しい。あなたの抱いた感情は正常な人間のものです。
わたしはあなたが辞めたいというのならまったく止める気はありません。
むしろあなたにとってそれは祝福すべきことだからです。
けれど・・・私の前から去る前に私の話を聞いてもらえないでしょうか」
私に異議があるはずもありません。私だって本当はベアトリクス将軍と離れたくない。
24 :
禁断の質問〜聞いてはいけない事〜 :2000/08/31(木) 20:08
それに将軍のお話で無意味なものは今までまったくなかったからです。
将軍は言われました。
「私が軍に入隊したのは数年前。子供の頃から純粋に剣を振るうことが大好きで
女性としての入隊はいつのまにか私の人生の目標になっていました。
やっとのことで目標はかなったけれど、その頃は今と違って軍人の女性に対する
風当たりがつよく、私も相当過酷な日々を過ごしました。
でも、本当に過酷なのはそんなことではなかったのです」
私たちはいつのまにかすっかり将軍の話に引き込まれていました。
将軍は続けます。
「私の初陣は辺境の異教徒討伐への従軍。当時この異教徒の勢力がとても大きく、
政府の力が届きにくい辺境の村々には大きな勢力を持っていたため、
その討伐軍が編成されたのです。私は女性としての初陣に誇りをもってこれにのぞみました。
ところが・・・私の目の前に繰り広げられたのは勇ましく剣を振るい、
悪を滅ぼす正義の軍勢ではなく、何の罪もない弱々しい女子供までを殺戮する
無慈悲なる軍隊だったのです。そして死体の山。血の海。私はそこで初めて現実を知りました」
私の同僚の女兵達はベアトリクス将軍の話を何度もうなずきながら聞いていました。
自分とかぶるのか涙ぐんでいる者さえおりました。将軍は続けます。
「私は絶望しました。私の憧れていたものはこんなものだったのか!
理想とは絵にかいた餅に等しく、私はこの凄惨な現実のなかで生き続けなければならないのか!
異教徒は全滅しました。私も剣を振るいました。女も子供も構わずに何人も殺しました。
でも私の心はこの時、どれだけはりさけそうだったか!
心臓をえぐってしまいたかった!自分を殺してしまいたかった!
女性として初めて従軍できる栄誉とはつまり、
女性としてはじめて戦争に参加する不名誉、不幸を得たということだったのです」
ベアトリクス将軍も少しずつ涙声になっていました。
25 :
禁断の質問〜聞いてはいけない事〜 :2000/08/31(木) 20:08
まわりの女兵達はほとんど泣いています。みんな嗚咽をもらして聞いています。
「そのあとも私は地位の出世とともにますます剣と身を赤く染めていきました。
ブラネ様の征服戦争が始まり、ブルネシア、クレイラでは更に多くの人を殺しました。
私はもう逃げ出してしまいたかった。これ以上の殺戮を繰り返したくなかった。
でも、できなかった!なぜならば、私がやらなくても誰かが同じ不幸を背負う。
そして私が逃げ出せば、逆にアレクサンドリアが敵国に蹂躙され、
もっと大きな悲劇が起こるからです。
私は決心したのです。
私はこの仕事を、この忌まわしい仕事をすべて業として背負おうではないかと。
あえて冷血の汚名を受けようではないかと。
私はこの凄惨であまりにも不幸な運命を受け入れることにしたのです」
そういうとベアトリクス将軍の眼からとめどなく涙があふれました。
眼帯からも流れている涙を拭おうともしません。
周りの女兵達は、自分の境遇を将軍のそれに反映させ、もしくは同情し、泣いておりました。
嗚咽の嵐です。当然でした。
私ももう退官するなどと言わず、一生将軍についていく決心をいたしました。
ベアトリクス将軍のこのような悲しくも強い話を聞かされて心を動かさない者などおりましょうか。
と、その時です。
たった一人、もっとも入隊の浅い、若い、見習い兵がそこにおりました。
彼女だけは涙を流さず、きょとんとしておりました。
そして彼女はまったく無邪気にベアトリクス将軍に尋ねたのです。
その質問を受けた時に見せた将軍の恐ろしい顔、それは忘れたくても忘れられません。
彼女は泣き崩れている将軍にこう尋ねたのです。
「でも、気持ちの半分は、そんな仕事を楽しんでもいたのではないのですか?」
そんなこと質問するなよ・・
ん?ふと思ったんだけど眼帯の下って(ベアトリクスに限らず)
どうなってんの?誰か教えて
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 21:33
おお!
ついに過去ログ倉庫に魔王ガーネットの挿し絵が!!
絵が描けるっていいですね。
すごく邪悪そうだなあ。
(根性も悪そう)
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 21:41
もっと凶悪なの見たい。
4回目言っとくか
・・・・age
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 22:48
ナタリーのアビリティ・・・
全剣技、魔封剣って・・・
強すぎる・・・・
魔封剣も狡猾に使えばかなり強いからね
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 22:53
邪悪なエーコもかなり見たい。
神羅のたーくすみたいにゾディブレと一緒に並んでいるの見たいよー
贅沢っすかねえ
32 :
んじゃあ :2000/08/31(木) 23:06
ナタリー → ツォン(リーダー)
ルビィ → レノ(ボケ役)
シナ → ルード(デクノボウ)
マリン → イリーナ(うーん・・・)
ワイマール → ヴィンセント(不気味なところが)
でどうだろうか?かなり無理矢理だが。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:08
絵描きの作者だれ?
巧いよ!
34 :
名無しさん :2000/08/31(木) 23:22
トット編が読みたいage
35 :
ワイマール戦終了後 :2000/08/31(木) 23:45
トット「兵士は私が引き受ける。子供たちを連れて逃げろ」
ビビjr1号「引き受けるって、そんなの無茶だよ!」
トットの袖を掴み、ビビjrが泣き出してしまいそうな声で言う。
トット「心配するな。この程度の修羅場なら、昔幾度となくくぐった」
ビビjr1号「だったら…俺も一緒に戦う! 俺にだってそれくらいの
力はあるんだ!」
握った拳を叩きつけるようにして振り、ビビjrが叫びとすら言える
強い口調で吐き出す。
その声と、こちらを見上げる真っ直ぐな瞳にトットは驚いたものの、すぐに
表情を緩め小さな副団長の帽子を剣先で引き下げた。
トット「ならば…その力で子供たちを守ってやれ」
ビビjr1号「でも…」
帽子を直しながら、尚も食い下がるビビjrに向かって、トットは抑えた
声で言う。
トット「騎士団では団長の命令は絶対だ。分かるな?」
その言葉にビビの息子はしばらくトットを見上げていたが、やがてうつむき
小さく漏らした。
ビビjr1号「はい…分かりました、団長…」
トット「よし。あの扉から一階に通じる階段へ行けるはずだ。急いだ方が
いい」
ボコ「クエ! クエ!」
倒れた少年と足を失った少年、二人をクチバシで器用に背に乗せたボコが
鋭く鳴く。
ビビjr1号「団長、御武運を!」
背筋をピンッと伸ばし、敬礼をする彼にトットは胸の前で剣を掲げた。
トット「武運を」
それから二人はほんの一瞬見つめあい、小さく頷きあう。
ビビjr1号「さぁ、行こう!」
気合を入れるようにして声をあげ、ビビjrと子供たち、そして最後に
ボコが扉の向こうへと消えていった。
トット「さて…」
閉じられた扉の前に立ち、呟く。
敵はもうそこまで来ていた…。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:47
トットの前に現れた兵士たち、その数ざっと五十人。だが、よく見れば
着けている鎧も、手にしている得物もバラバラ。どうやら正規軍ではなく、
傭兵らしい。
足りなくなった分の兵力を傭兵で補う。まぁ、戦時中ならばよくある話だ。
傭兵1「お前か、侵入者ってのは」
傭兵2「あーん、一人じゃねえか」
傭兵3「こいつ絶対勘違い野郎だぜ。ちょっとくらい腕が立つからって
英雄気取ってやがんの」
傭兵4「そうそう、『子供たちは俺が助けるんだ!』ってなもんよ」
傭兵5「なー、早くコイツ殺そうぜ。女待たせてんだよなー、俺」
傭兵3「何が待たせてるだよ。死体じゃねえか」
傭兵5「うるせーな。人の趣味に口出すなよ」
何が面白いのか、そこで傭兵たちがドッと笑う。傭兵たちの笑い声を
右から左に聞き流し、トットは手にているオニオンソードで右の二の腕
を浅く切ると、剣に己の血を垂らした。
そのまま剣を振り、自分の足元に血で一本の線を引く。
傭兵1「何のマジナイだそりゃ?」
傭兵4「気にすんなって。怖くて気でも狂ったんだろ」
傭兵5「なー、なー、どうでもいいから殺そうぜ」
傭兵2「女が逃げちまうってか?」
傭兵3「だから死体だってのに」
そしてまた一同が笑う。先程と同じように笑い声を右から左に聞き流し、
それが収まったところでトットは静かに漏らした。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:49
トット「お喋りは終わったか? ガキ共」
その一言に、先程までにやけていた傭兵たちがにわかに殺気立つ。
トット「私は貴様らの下らんお喋りを聞いていられるほど暇ではない」
傭兵たちの殺気が、爆発寸前にまで一気に膨れ上がった。
傭兵1「だったら…死にゃあいいだろうがよッッ!!!」
それを合図に殺気が爆発し、五人が一斉に襲い掛かってくる。
短く息を吐き、トットは剣を振った。
後は只…肉が弾け、血が降るのみ。
誰一人として声を発する者はなかった。静寂が、機械の止まった夜の
工場を支配する。
目の前で起こった事が信じられない。傭兵たちは皆一様にそんな表情を浮かべ
ていた。
静寂。その中でトットは一度床に視線を落とし、足元に転がっていた男の
首を傭兵たちに向かって蹴り飛ばした。
傭兵6「ヒイッ!」
首の直撃を受けた男が情けない声をあげ、よろめく。
ダンッ!
傭兵たちを睨みつつ、トットは左手に握った剣を先程引いた血線の上に
突き立てる。
トット「死にたくなければ覚えておけ。ここが…現世と冥府の境だ」
38 :
前スレ494の続き :2000/08/31(木) 23:51
―――――――――!!その思考の結論は寸断された!!――――――
・・・ベアトリクスの精神は瞬時に別の感覚へと支配される!!
それは・・いわば「精神の感応」。・・・直接・・第六感に働きかけてくる・・
互い・・互いに・・何者かが発する「それ」を・・自分だけが・・わかる・・感じ取れる・・
・・そう・・これは・・・・・・・!!!
(・・・何者かの・・到来を意味する!!!!)
意識は全てその一点に集中し、周囲の感覚は無と消え去る。
瞳はうつろ、・・表情は消え、ゆっくりとベアトリクスの顔は
「それ」を感じ得るが方向へと、無意識然に向けられる・・・・・・
その瞳はうつろなれど、確実に「それ」を捕らえるかの様に、瞬き一つ無くかっと見開いたまま・・
今まで訳のわからない疑問を自分にぶつけていたベアトリクスが、突如、固まったかの様に
黙して動かなくなってしまった。そんな様子に気付き、訝しみ、フライヤは語りかけてみる。
フライヤ「???・・ベアトリクス・・??どうした・・?」
そして、ベアトリクスの視線の先を追っては見るが・・そこにあるは只の虚空・・・
フライヤ「・・・?(何を・・何を見ておるのじゃ・・?)」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フライヤ「・・・・ベアトリクス・・・?」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!来るッ・・!」
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:51
ビビjr1号「団長…」
聞こえてきた怒声と足音に、ビビjrは呟いて天井を見上げた。
団長が簡単に死ぬとは思えないが、不安でないといえば嘘になる。
だが今は団長を信じるしかない。
それに…一度は一緒に戦うと言ったものの、自分が戻ったところで足手まとい
にしかならない事は分かりきっていた。
自分は六人いる兄弟の中で一番魔力が弱い。以下、歳が低くなるに従って
魔力も強くなっていく。
ビビjr号1「(ミコトお姉ちゃんが言うには完成度の違いらしいけど…)」
難しい事は良く分からなかったが、ファイラを放つのがやっとの自分と、
ファイガさえ楽に使いこなす一番下の弟。
正直、悔しいと思ったことが数え切れないほどある。
だが魔法を扱う才能としての「魔力」は、どんなに努力したところで限界
を超える事はない。
それが自分の持って生まれたものなのだから。
もっと強くなりたい。それが団長にくっついて旅に出た理由だった。
兄弟みんなを守ってやれるだけの力が欲しかった。
でも…
自分の小さな体では剣を振ることはできない。槍を扱うこともできない。
結局、旅を始めた頃の自分と何一つ変わってはいないのだ。
生まれたばかりの子チョコボが親の後をついて歩くように、ただ団長の後ろを
ついて歩くだけの自分。
ビビjr1号「俺…」
つい立ち止まってうつむいてしまう。とその時だった。
何者かによっていきなり首を締め上げられ、体が宙に浮く。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:52
ビビjr1号「なっ…」
傭兵7「どこへ行くのかな〜。悪い子でちゅね〜」
人を馬鹿にしきった軽い声とは裏腹に、太く巨大な手が首に食い込んでいく。
息が出来ない苦しさに耐え、何とか片目を開けると、目の前にあったのは
兄弟三人が肩車したよりも大きいであろう男の、にやけた顔だった。
傭兵7「さ〜、悪い子はどんどん死にましょうね〜」
あまりの苦しさに意識が遠のく。
明らかに油断していた。敵地からの脱出。考え事をしている余裕など
なかったはずだ。
ビビjr1号「だん…ちょ…う、たす…け…」
無意識に口が開く。
が、ビビjrは最後の一文字を無理やり喉の奥に押し込むと、ローブの下から
二振りのミスリルダガーを抜き去った。
傭兵7「がああああっ!!」
絶叫と共にビビjrの体が床に投げ出される。
ビビjr1号「ケホ、ケホ…」
咳き込みながらも何とか立ち上がり、ビビjrは目の前の敵を見上げた。
拳を血に染め、憤怒に歪んだ顔で男がこちらを見下ろす。
逃げ出したかった。団長に助けて欲しかった。でも…
ビビjr1号「ここで逃げたら、ここで助けて貰ったら、
俺は弱いままなんだっ!」
震える足を無理やり押さえ込み…小さな副団長は真っ直ぐに巨大な敵を
見据えた。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:52
・・・・・・遠い・・遠い・・けれど・・私の中にある・・感覚・・波長・・・・
・・・感応・・・している・・・・互いに・・・これは・・ ・・・私と同じ!!
・・・・・近づいて・・来る・・!・・・・近づいて・・・来る・・!!・・・
・・・そして・・・感じる・・・・感じ取れる・・!!・・・・それは・・・・
・・・・そう!・・・それは・・・私?・・・私!!!・・・
(・・私の力を求めてる・・・!!!)
・・・!急激に戻る意識!!五感が・・六感が・・全ての感覚が知らせてくれた・・!!
(ここに居ては・・・・危ないッ!!)
フライヤが次に発するはずであった、「え?何が?」という疑問を口に出させる間も与えず、
ガバアァァァァッッ!!!!突如ベッドから飛び跳ねる様に降り、すぐさま剣を手に
隠れ家の玄関へとダッシュする!
ベアトリクス「フライヤッッ!!!!!!外へ!!!ここは・・ここは危ないッ!!」
フライヤ「!!!!!???」
一体何事か!!??しかしそのベアトリクスの尋常でない雰囲気に、
流石に何かを察したのか、フライヤも素早く槍を手に取り、後へと続く!!――
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:53
傭兵7「クソガキがああああッッ!!!」
拳に刺さったミスリルダガーを床に投げ捨て、男が獣の咆哮にも似た声を
あげる。
ビビjr1号「(だいじょうぶ。やれるさ。)」
生まれて始めての実戦。緊張感とプレッシャーに押しつぶされそうになる
自分を励ます様に、心の中でビビjrは呟いた。
視線を背後にやれば、床にへたりこんだ子供たちが震えながら、すがるような
瞳を自分に向けている。
ビビjr1号「(やれるさ、じゃない。やらなきゃいけないんだ)」
汗ばむ拳を堅く握り、ビビjrは腰を落した。見様見真似で覚えた団長
と同じ構え。自分の両手には剣が握られている訳ではない。構えたとこで
何の意味があろうか。
でも…こうしていると不思議と落ち着いた。
それと同時に旅の途中で団長に言われた事を思い出す。
「戦いにあっては常に冷静でいろ。目の前の敵だけに集中するな。周りを
見ろ。考えろ。自分の力を過信するな…」
いつだったか、剣を教えて欲しいと言った自分に団長が説いた心構え。
これがちゃんと理解できたら剣を教えてやると言われた。
そして最後に一番大切なこと…
ビビjr1号「(決してあきらめるな)」
その一言を心に刻み、ビビjrは静かに息を吐き出した。
傭兵7「ガキがあああッッ! 殺すッ! 確実に殺すッ!」
拳を打ち鳴らしながら大またで歩み寄ってくる男から視線を外し、ビビjrは
素早く「場」を確認する。
天井に走るパイプ。止まったままの巨大な歯車。貯水槽。天井から
ぶら下がっている鎖。木の床。男の背後に外へ出るための扉。
何が使える? どう戦う?
そして…一つの閃き。
ビビjr1号「ボコ!」
ボコ「クエ!」
こちらの声に答えて、ボコが体にくくられた荷物から「すべすべオイル」
の瓶を三つ、クチバシでくわえて投げる。
正に以心伝心。
投げられた瓶を受け取り、すぐさま一つを投げ付ける。
瓶は鎧に当たって割れ、男の体をオイルで濡らした。
ビビjr1号「(あと二つ…)」
遥か頭上から振り下ろされた巨大な拳をすんでの所で避け、ビビjrは横に
跳んだ。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:55
床を転がり、がら空きになった男の即頭部に二つ目を投げ付ける。
ガラスの割れる音と共に、辺りにオイルが飛び散った。
ビビjr1号「(あと一つ!)」
次々と繰り出される拳をギリギリのところで避け続けながら、最後の一つ
を投げる隙をうかがう。
傭兵7「ちょこまかと鬱陶しい!」
力任せに振り下ろされた拳が床を突き破る。
そこに一瞬の隙が出来た。
最後の一つを男の足めがけて投げ付ける。
ビビjr1号「当たれっ!」
気合を込めたその一投は男の脛に見事命中し、ガラスの破片とオイルを
撒き散らした。
傭兵7「があッ!」
痛みに思わず脛を押さえてしまった傭兵に向かって、ビビjrは右手を
かざす。
心に浮かぶは燃え盛る炎。
ビビjr1号「ファイ…」
その瞬間、突き出された男の拳がビビjrの胸をえぐった。
視界が一瞬暗転し、呼吸が全く出来なくなる。
ビビjr1号「ゴホッ、ゴホッ…」
弾き飛ばされ、数メートル床を転がったところで激しく咳き込む。
胸から指先まで痺れるような痛みが走り、今にも気絶しそうだ。
その間に男が己の巨体に似合わぬ素早さで貯水槽へ向かって走った。
水しぶきが上がり、男の体に付いたオイルが全て洗い流されてしまう。
傭兵7「残念だったなぁ! お前みたいなガキが俺様を倒そうと思ったら
こんな手を使うしかないもんなぁ!
どうした! ファイアでもファイラでも撃ってみろよ!」
胸までの深さがある貯水槽の中で、男が馬鹿笑いする。
確かに自分の持つ火力では、オイルにでも頼らなければ男を倒す事は
出来なかった。
だが…別に倒さなくてもいいのだ。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:55
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!ビュウウウゥゥ!!シュウウウウウウゥゥゥ――
2人が外に飛び出した途端!!突如地が揺れ、周囲の空気が限りなく澱み始める!!!
フライヤ「!!・・・・・・これは・・!!??」
自然の僅かな変化を敏感に感じ取る感性を持つ、竜騎士であるフライヤはすぐさま
この空間の異変を察知する!!
フライヤ「・・・!!なんという・・・大気のざわめき・・・・!!」
ふいに、ベアトリクスは顔を上げ、視線を斜め上空へと向ける!
フライヤもベアトリクスの視線の先を追っては見るが・・・・
フライヤ「??(何も・・ない・・虚空を見つめて・・ベアトリクスお主には・・何が見・・)」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・来た・・・・・・・ッ・・・!!!」
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:56
ビビjr1号「ブリザラ!」
痛む胸を押さえ貯水槽、そしてその中にある水に向かって渾身の魔法を放つ。
バキッ!
何かが割れるような音を上げ、ビビjrの魔法は男ごと貯水槽の水を
凍らせた。
傭兵7号「なっ!」
胸から下の動きを完全に封じられ、男が驚愕に目を見開く。
ビビjr1号「俺の方が…少しだけ頭が良かったみたいだね」
怒りからか、それとも寒さからか体を震わせる男に向かって、ビビjrは
帽子を直しながら勝利宣言する。
初めての実戦にしては上出来だろう。
ビビjr1号「みんな出口はすぐそこだから」
しゃがみこんでいる子供たちを励まし、出口へと導く。
傭兵7「おい、待てコラ、このクソチビがッ!」
ビビjr1号「うるさい!」
叫んでビビjrは手近にあったスパナを投げつけた。
ゴスッ。
頭にスパナの直撃を食らい、男が昏倒する。
まったく…身長の伸びない自分に向かって「チビ」は禁句だというのに。
言う方が絶対に悪い。
ビビjr1号「二度目はないからね!」
そう言い残し、ビビjrは工場を後にした。
もちろん、彼の言葉が気絶した傭兵に届くことはなかったのだが…。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:57
ビビjr1号「おばあちゃん…」
工場から逃げてきたビビjr達を迎えたのは、ピクルス売りの、あの老婆
だった。
ビビjr1号「どうしてこんな所に?」
まだ夜も明けきらぬリンドブルムの広場、眼の見えぬ老婆が一人で散歩を
しているとも思えない。
老婆「なぁに、トット先生の事、きっと何かしでかすと思っていたら
案の定だったねぇ」
暗くて顔は良く見えない。でもその声色はどこか楽しそうで嬉しそうだった。
老婆「さっ、傷の手当てもあるだろうから付いておいで。すぐ近くに隠れ家
がある。そこなら兵士たちにも見つからないはずだよ」
まるでみんなの姿が見えているかの様に首を一度巡らせて、老婆は優しい
声で言う。
子供たちは皆一様に安心したような表情を浮かべ、老婆について歩き始めた。
が、全くその場を動こうとしないビビjrに気付いたのか、声をかけてくる。
老婆「一緒に行かないのかい?」
ビビjr1号「ここで団長を待ってる」
老婆「その声の様子じゃ、テコでも動かないみたいだね」
そう言って、老婆は隠れ家までの道を教えてくれた。
老婆「兵士に見つかりそうになったら逃げておいで」
ビビjr1号「うん。ありがとう」
ビビjrの声に一度頷くと、老婆は子供たちを引き連れて去っていった。
ボコ「クエ、クエ」
列の一番最後でボコが振り返り、こちらを見ながら首を振る。
ビビjr1号「うん。分かった」
「怪我人を届けたらすぐに戻ってくる」
多分そんなことを言ったのだろう。
ボコが去ったあとで、ビビjrは暗闇に浮かぶ工場を見上げた。
ビビjr1号「団長…」
夜風がビビjrの呟きをどこかへと運び去った。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:58
朝、小鳥たちが目を覚まし、何処からともなくさえずりが聞こえてくる。
広場には朝もやがかかり、景色を乳白色に染め上げていた。
ビビjr1号「団長…」
ボコ「クエ〜」
空は次第に白み始め、夜が明けるまでもう殆ど間がなかった。
それでもトットは来ない。
老婆「心配しなさんな。トット先生のこと、きっと無事だよ」
ビビjr1号「分かってる」
呟き、真っ直ぐに前を見つめる。
ビビjr1号「(だいじょうぶさ、きっと。『待たせたな』とか言って
その辺から…)」
トット「待たせたな」
ビビjrの思考を中断させた声は、なぜか頭上から聞こえた。
ビビjr1号「団長!」
反射的に上を見上げたビビjrの前に、黒い影が降りてくる。
トット「すまない。遅くなった」
軽い着地音と共に地面に降り立ったトットは、長い事待たせてしまった
団員たちに向かって詫びた。
ビビjr1号「何で上から…第一、何やってたのさ!」
トット「そう怒るな。誰かさんの忘れ物を拾ってきたんだ」
ビビjr1号「えっ?」
不思議そうな顔をするビビjrの前にトットは二振りのミスリルダガーを
差し出した。
ビビjr1号「これ、俺の…」
トット「私の言った事がきちんと理解できたら剣を教えると約束したからな」
ダガーをビビjrに手渡し、トットは地面に膝をつく。
トット「剣は剣士の魂。大切にな」
ビビjr1号「うん…」
トット「それと…よく頑張った」
ビビjr1号「うん…」
ビビjrの肩を軽く叩き、トットはゆっくりと立ち上がった。それから鎧を
脱ぎ、小手を外して地面に置く。
ボコにくくられている荷物も全てを降ろし、最後に髪を結んでいるリボンを
ほどいた。長い銀髪がさっと広がる。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:01
トット「これをお金に換えれば子供たちを養っていけるだけの額になる。
しばらく面倒を見ては貰えないだろうか」
老婆「…子供たちの面倒は幾らでもみますよ。でも…先生の装備は絶対に
受け取れないねぇ。特にそのリボンだけは」
老婆の言葉にトットは自分の手に握られているリボンに視線を落した。
老婆「先生にとって一番大切な思い出のはずだよ。そんなもの私には
重すぎる」
トット「だが…」
老婆「それに、鎧や小手だって渡されたところで私には売れはしないよ。
例え先生が売ってきたとしても、そのお金は受け取れないね」
トット「どうしても?」
老婆「ああ、どうしても。それに、団長が鎧も着けてないんじゃ格好がつかな いよ。ねぇ…」
と、老婆が話し掛けた先にあったのは地面に座り込んで寝息を立てている
ビビjrの姿だった。
恐らく気が抜けたのだろう。大きな帽子がコックリ、コックリ揺れている。
老婆「この子が目を覚ましたときに先生が鎧も小手も着けてないんじゃ、
きっとがっかりするよ。一度憧れの人になったんなら常に格好よく
してないと。それが責任ってもんだよ」
そう言って老婆は微笑んだ。
トット「すまない」
老婆の優しさに礼を述べ、トットは鎧と小手を再び装備する。
リボンで髪をきつく結び、最後に眠っているビビjrを背負った。
規則正しい寝息が耳元で聞こえ、トットは思わず頬を緩める。
老婆「それで、これから何処へ?」
トット「アレクサンドリアに」
老婆「そうかい。ツバメも手に入れられなかったようだし、キツイ旅に
なるねぇ」
ツバメ…リンドブルムが生産に着手したという小型の飛空艇「タイニー
ブロンコ」
元はと言えば、それを手に入れるために工場へ侵入したのだが、結局
奪取することはできなかった。
少しでもボコの負担を減らせればと思ったのだが。
トット「すまないがもう少しだけ頑張ってくれ」
ボコの頭を撫で、トットは言った。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:02
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:02
トット「じゃあそろそろ行く事にする。夜が明ける前に街を出たほうが
いいだろう」
老婆「ええ、子供たちの事は心配しなさんな。きっちり面倒を見ておくよ、
先生」
トット「はは、いい加減「先生」はよしてくれ。部下にそんな風に呼ばれる
と照れる」
老婆「でも私は団を抜けた人間。団長とは…」
口篭もる老婆に、トットは笑みをこぼした。
トット「新兵の分際で団長にタメ口をきくような素晴らしい人材を、私が
そう簡単に手放すと思うか? 私は…今でも君の事を団員の一人
だと思っている」
老婆「……」
トット「では、世話になったな」
老婆に背を向け、トットは歩き出した。
老婆「………団長」
背後から掛かった、ためらいを含んだ小さな声にトットはオニオンソードを
抜き、掲げる。
トット「例え何があろうと、剣に込められた魂と絆は不滅。
それが…世界最強と謳われた『暁の騎士団』の誇りだ」
夜が明ける前の、紺色の空にトットの凛とした声が響いた。
ビビjr1号「ん…うん…」
その声に目を覚ましたのか、トットの背中でビビjrが小さくうめく。
トット「すまん、起こしてしまったな。何でもない、もう少し寝ていろ」
ビビjr1号「うん…」
耳元で安らかな寝息が聞こえ始める。
剣を収め、トットは再び歩き出した。
一路…アレクサンドリアへ。
余談だが傭兵たちはその日の内に工場を逃げ出したらしい。
発狂した者もいるとかいないとか。
しかしながら誰一人としてその理由を語る者はなかった。
「工場には死神が出る」
ただ…そんな噂が残ったのみである。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:04
突如!!!シュウウウゥゥゥゥ―――――・・ベアトリクスの視線の先・・何も無いはずの
虚空!・・それが・・何かに吸い込まれるような吸引音を発し始める!!
そして・・大気の澱みが大きく渦を巻き始め・・!そして何とその中心がゆっくりと・・
・・・・「切り開かれて」ゆく!!!!
フライヤ&ベアトリクス「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう・・それは決して通常ではありえない・・あまりにも・・あまりにも非現実的な現象!!
・・・何も・・何も無いはずの空間に突如!穴が穿たれたかの様な別の空間が現れるなんて!!
驚愕に固まる2人をよそに、その「現象」は、ゆっくりと進行し・・そしてついに!
虚空にぱっくりと・・どこまでも暗い・・深い・・「穴」・・「もう一つの虚空」が現れた!!
ゴオオオウウウウウウウゥゥゥゥッッッ!!!!!
次の瞬間!!つい先程まで、・・「そこ」にあった隠れ家・・
そう・・建物そのものが・・信じられない事に、
あたかも排水溝に流されてゆく水の如くに吸い込まれていった!!
ゴオオウウウゥゥッッ!!シュウウウウウゥゥゥゥゥゥッッ!!!!
・・そして・・その「もう一つの虚空」に一瞬にして消え去った・・・!!!
フライヤ「・・・・・・・!!!!!!!!!!」
その不条理にして非現実な現象を目の当たりとし、あまりの事に声もないフライヤ。
・・・しかし、ベアトリクスは、以前表情に微塵の変化も見せる様子無く、
しっかと、その「空間」を見つめたままだ。そして―――――――――――――
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:06
我が・・波長に・・・・同調(シンクロ)したのか・・
ベアトリクス「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その「声」と共に、ふいにベアトリクスの脳裏に、隠されし記憶、抜け落ちた記憶・・
それらが瞬時に蘇った!!!
・・・ようやくな・・(ここは)・・我の求めし・・・(そうだここは・・)
・・・只お前の・・(記憶が抜け落ちた)・・・存在を・・(白の・・・ビストロが・・)
・・・・いずれ・・・(あの時)・・・迎えに・・・・(ああそうだ・・・)必ず・・
・・・・・・・(コンデヤ・パタ・・・ドナ平原)・・・その時全て・・・・・・
・・・・・・・・・・・・(思い出した!!あの声は・・・!!!)・・・・・・・・
その時全てがその時全てがその時全てが迎えに来る迎えに来る迎えに来る迎えに来る
――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
迎えに・・来たぞ!!封印の・・器!!
そして「我等」が創りしたる・・「太陽の力」!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
フライヤ「・・・・・・・!!!!何・・・何者かが・・・・!!」
ゆっくりと「それ」は・・・
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
虚空の・・「穴」より・・・
フライヤ「!!!!・・・・・・・・・おっ、・・お主は・・・・!」
姿を・・・・現す・・
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:09
・・・・あの日あの時、大いなる愚者共は、与えたもうた・・・・
定められし・・・・・・・・・・肉体
定められし・・・・・・・・・・存在
定められし・・・・・・・・・・運命
・・そして・・・・愚者共の・・・大いなる「欲望」を・・・・
・・与えられ・・全てを定められし・・其はかくて永き永き・・時空の彷徨の果てに
瞬きの「生」を与えられん・・・其はまさに偽りの生
「力」という「欲望」と共に「消え去りし」偽りの運命
其は知らぬがままにその定められたる瞬きを生きる
嗚呼なんという悲哀・・其は愚者共の失錯(あやまち)と「偽善」が成せる大罪なり
「欲望」は黄金の瞳、黄金の輝き、光の結晶
其は知っている・・遠き遠き・・生まれ出でし記憶の中に・・
決して思うことなかれ
決して現すことなかれ
決して知られることなかれ
其の偽りの瞬きが果てゆく時まで
其の大いなる「欲望」と共に果てゆく時まで
・・クククク・・然れども愚者共の思惑は、今、まさに我が前にて・・狂い・・果てん!
・・其は誕生・・凡き現し世の頂点とならん・・・。
・・・・そして・・其れこそが・・まことに定められし・・・真実の理!!!!
シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ――・・
・・・・・・・・現われし・・それは・・・・・・・・・・
・・・猛き凍き・・・刃の如く・・・・オーラを纏いし
・・・・・エーコ・キャルオル・・・・その身体・・
・・そして・・その背後に依りし大いなる影・・・暗黒の・・気配!!!!
・・・混沌とした時代にはいつも己の欲望に従い、己の本能を剥き出しにして社会を生きる者がいる。己の価値観のみを触覚代わりに社会を渡り歩く者がいる。その者達は他人を顧みようとはせず、また、己の価値観を疑おうともしない・・・。
暗黒こそ、その者達にとって住みやすく、また、真の居心地のいい場所であるのだ。
混沌とした時代に希望ももてない時代に誰がそれを咎め立て出来るであろう?
〜街〜
貴族のような身なりをした背の高い男が歩いていた。見るからに異様な男で、通りの者達は不審な目でその男に一瞥をくれ、見なかったことにしようとしてうつむき、そして、もう一度、その男をみた。男の後ろを・・・。男の後ろに連なるものを。
男の後ろには大勢の腰に白い巻物だけをした男たちが鎖でつながれ、主人に従う家畜のように歩いていた。
男は街の人々に一瞥をくれると、周りを見渡しながらうれしそうに笑った。
「キョッ〜キョッキョッキョッキョッキョッ・・・」
そのカン高く笑う声は夜に啼く鳥の声を思わせた。
悪魔の鳥・・・、魔界の鳥・・・。そんな声であった。
男は軍隊の野営している場所に近づいていく。
「止まれ〜〜い!」
響く張り番の声。
男は恐れるものなどないかのように張り番に近づく。
「兵士の補充をもってきたと隊長殿に伝えてくれい。」
ニヤリ。
「ホラ、行ってこいよっ。」
ゲシッ。男は自分の連れてきた裸の男の先頭者にケリを入れる。
「困るなあ。新兵になるものに傷をつけてもらっちゃあ。」
そう言いながら張り番は笑って見過ごした。
「キョッキョッキョッ、なあに、教育が行き届いているということを見せてやったまでよ。キョッキョッキョッ・・・。」
男のいう通り、ケリを入れられた男は従順というほどに事態を受け入れていた。
「いつもすまんなあ。ボーゲン殿。」
野太い声が響く。おそらく、隊長であろう。ボーゲンと呼ばれた男は恭しく頭を下げる。
「こちらこそ、お世話になっております。キョッキョッキョッ・・・。」
男は目をクリクリと動かしながら笑うのだった。
とりあえずこれでリンドブルム編は終わりです。
いや、しかししばらくアップしてなかったら戦争始まっちゃい
ましたね。
本当はリンドブルムからアレクサンドリアまでの道中を書きたかった
んですけど、どうやら戦時下のアレクサンドリアへ行ったほうが
状況が面白そうなんで、次回の舞台はアレクサンドリアです。
道中の話はそのうちフォローしようと思います。
そろそろ地下牢のベアトリクスの方も動かさなきゃならないし、
話を一つにまとめる、まとめない論争にもけりがついてません。
一度は別の話にしてくれと言ったものの、やはり何とかして繋げたい
というのが本音です。
なんとかなりそうではあるけど、問題が全くないわけじゃない。
そんな感じです。
まぁ、もう少し頭使ってみます。
では。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:23
トット先生やっぱり恰好いいですね。
ピクルス売りも若いときは美人だったのだろうか。
急に出てきた54の話もかなり気になる・・・・
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:24
キョは出ないよね・・・・
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:48
エーコ「ああ、面白くない! どうしてポーションばかりなのだ!」
ラグナロックを使って、広場に集めた住人を一人ずつアイテムに変えていたエーコ。
だが、無力な一般市民が大したアイテムに変わるわけもなく、大抵がポーションに変化した。
つまらなそうな表情のエーコにナタリーが近付く。
ナタリー「殿下。ガーネットは、アンデッド兵と共に城に立てこもっている様です。
如何なさいますか?」
エーコ「フン…ガーネットは逃げ出していなかったのか。
まあ、良いわ。いずれ始末せねばならなかったのだ。今、引導を渡してくれる。
マリン! お主とその部下は住人を監視せよ、残りは城内に突入だ」
エーコはそう言った後、シナを手招きする。
シナ「どうなさいました」
エーコはシナの耳元に口を近づけてこう言った。
エーコ「最早、我々の勝利は目前だ。まもなく、あの城も我手に落ちるであろう。
そんなときに悪いが、お前はタイニーブロンコを使ってリンドブルムに戻れ。
そして、ルビィを連れてジタンの元へ向うのだ」
シナ「分かりました」
シナは、エーコに敬礼すると、目の前から姿を消した。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:50
トット+お供のビビjr1号が
まとめ読みできて得した気分です、
ビビjrが生き生きしててかわいいね
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:40
エーコ無邪気・・・いや邪悪か。
ジタンの元へ向かうってひょっとしてタンタラス編最終局面?
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:46
戦いならいちおールビィがピンチになるとジークフリート召喚できる設定忘れないでね
(まあ、めっちゃ思いつき&その場しのぎの設定だからどうでもいいけどー)
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:50
ヲタ臭いスレだ
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:52
当初から居るのでもう麻痺してます。。。。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:55
気にするな。
ここは板自体がヲタ臭いんだから。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:56
だからしてないって(笑)
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:57
そして俺等もヲタ臭い
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 01:59
平気だ
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:01
少しはマズイと思へ
69 :
クロマ書き@許可いただいたんで書かせてもらいます :2000/09/01(金) 02:03
「ほら、早く来なさいってばぁ、ほら、ほらぁ(はぁと)」
服をはだけさせながら近寄ってくるルビィの妖しい色香に、恐怖の表情を浮かべながらも
思わずつばを飲むロウェル。元々顔も体も人並み以上のものを持っている上に、ゾディアック
ブレイブに加わった事により、魔性の魅力とも言うべきものが備わったルビィの媚態は、
元々さして強固でないロウェルの理性を蕩かさずにはおかなかった。劇団員時代ならロウェルも
躊躇わずにルビィを抱いたであろう事は疑いない。だが、それ以上の恐怖が辛うじてロウェルを
押しとどめていた。今の彼には立場というものがあった。事もあろうにエーコの私室で他の女を
抱いたなどという事が発覚すれば、良くても死刑、悪ければ想像する事もできないような
悲惨な運命が待っているのは明らかだった。
「ほらぁ、女にばかり脱がせるものじゃないわよ」
ルビィはそう言いながら、ロウェルの上着のボタンを残鉄剣でひとつずつ切り取っていくのだった。
『もう駄目だ…僕はエーコ様に殺される』
遂にズボンと下着までが真っ二つにされ、ロウェルが絶望に目を閉じたその時、奇跡は起こった。
『やれやれ…エーコ様の命令にも従わないで一体何をしているのかと思えば…』
ルビィの脳裏に直接声が響き、同時に魔力の揺らぎが部屋の中心に集中していく。テレポによる
出現の前兆であった。それを見て慌てて着衣の乱れを整えるルビィ。
「…シナ。何か用なの?」
ゾディアックブレイブとしての共振する魔力の感触が、姿を見る前に相手を特定した。
ルビィの言葉が終わると同時にテレポが完成し、シナが悠然と姿を現した。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:03
>68
俺はヲタ臭いのはネットの上だけにしてるぞ。
71 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:05
「ご挨拶だなルビィ。昔のよしみでお前を助けに来てやった俺に、その態度は無いだろ?」
「そんなの頼んでないわよ!」
「そう言うなよ。次の任務に失敗したら、エーコ様は本気でお前を殺すつもりだぜ?」
改めて指摘されると、その事実がルビィに重くのしかかる。酔いは一気に醒め、
同時に自分がかなりの時間を無駄にしてしまった事にも気がついた。
「…ど、どうしよう。ウチ、まだ死にたくない!」
「これだけ時間を無駄にしたら、バクーは月の裏側までだって逃げちまってるだろうなあ」
「ああ!」
倒れ臥し、絶望をあらわにするルビィ。
クジャを倒して世界を救った英雄たちを題材にした劇にそんなシーンがあったのだが、そのオーバー
アクションが気に入っていたので、私生活でも使ってみたいとかねてから機会を窺っていたのだ。
「ま、心配するなよ。今からバクーの野郎に追いつくのは無理だろうが、もっと美味いゴトがあるんだ。
エーコ様の新しい命令でな。それが成功すれば、今までの失敗が許されるどころか格上げ間違いなしだ」
「何、何なの? そんな美味しい話がホントにあるの?」
「ちょっと厄介だけどな、ジタンの暗殺さ」
72 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:06
シナの途方もない提案に顔色が変わるルビィ。
「な…本気なの?」
「ジタンは今、ダリだかその辺りにいるって情報が入ってな。あいつが本拠地のクロマ村に
いるなら手を出すのは難しいが、なに、前線に来てるならいくらでも近づく機会はあるさ。
おまけに俺たちはジタンの癖も弱点も知り尽くしてる。ヤツを殺るのは容易い事だぜ。
ヤツを殺れば、ナタリーのガキにこれ以上でかいツラさせずに済むしな…」
「ふぅん、ナタリーね。それが本音なんだ」
「うっ」
思わず口をついた本心に突っ込まれ、シナは言葉に詰まった。
「何が私を助けるいい話よ。恩着せがましい事言っちゃて、ホントは一人じゃ自信がないから、
わたしを利用してジタンを殺ろうってつもりだったのね? でもまあいいわ。確かにアイツを殺せば
エーコ様に許してもらえそうだし、どうせいつかは殺してやろうと思ってた相手だしね」
「じゃあ、この話の乗るんだな?」
「まあね」
「小型の飛空挺を用意してある。それを使うぜ」
「分かったわ。それじゃドッグに急ぐわよ」
2人はテレポの呪文を素早く詠唱すると、エーコの部屋から姿を消した。
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:06
>70
そういった虚勢を張れるのもネットだけってわけか。
74 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:07
「た、助かった…」
眼前でのさっぱり理解できない異次元の会話の終了とともに、ルビィが姿を消してくれた事に
ロウェルは安堵の溜息をついた。普段は不信心な彼だったが、感謝の祈りでも捧げたい気分だった。
「ろ、ロウェルさん! エーコ様の部屋で何をしてるんですか!」
「え?」
気がつくと、すべすべオイルにされたメイドに代わって配属された新しいメイドが、全裸で部屋の隅に
座り込むロウェルを発見して愕然としていた。おまけに周囲にはルビィが飲み散らかしたウィスキーの
ボトルが何本も散乱していた。どう好意的に解釈しても、エーコの部屋で乱痴気騒ぎをしていた以上に
穏便な結論は出てきそうにない。ロウェルは眼前が真っ暗になるのを感じた。
ロウェル・ブリッジス…何処までもツイていない男であった。
75 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:07
黒魔道士と召喚獣の猛威に晒され、完全に破壊し尽くされたダリの上空から、インビンシブル2型飛空艇が
飛び去っていく。地上ではジェノムや元リンドブルム所属の技術者、黒魔道士らが敬礼し見送っていた。
「ひどい有様でやしたね。地上の村や兵舎は勿論、地下の魔道士製造プラントも滅茶苦茶…。
そいつの復旧や、村の拠点化はいったい何時終わる事やら」
瞬く間に遠ざかっていくダリを甲板から見下ろしながら、エンキドゥは溜息をついた。
カイナッツォは相変わらずの重々しい口調で、
「相当な時間を必要とするであろうな。だが時間はたっぷりある。アレクサンドリアは、虎の子の
白魔道士部隊を失った上に、リンドブルムと交戦中とも聞く。しばらくここが攻められる事はあるまい。
だからこそジタン殿も、我らにここに残るのではなく、本隊に合流せよという指示を送ってきたのであろう」
「へえ、やっぱりこの艦はジタンのとこに向かってるんだ。タイニーブロンコでダリに来てはみたものの、
あたりは廃墟になってるし、とてもあそこが本陣とは思えなかったのよね。いかにも怪しげな飛空挺が
飛び去ってくのが見えたから乗り込んでみたんだけど、どうやらうまくいったみたいね」
聞かれもしない事をぺらぺらと話しながら、艦内から凄艶な美女が姿を現した。ルビィである。
「ジタンが何処に行ったのか判らなかったから、ほんとちょうど良かったわ」
「…貴様、何者だ?」
「貴様ではなく貴様たちと言ってもらいたいねぇ」
そう言いつつ、艦首の方から散歩でもするかのようにのんびりと歩いて来たのはシナだった。
76 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:08
「艦内には誰もいないわ。自動操縦ってやつ? そんな技術、最先端って事になってるリンドブルムの
飛空艇にも使われてないのに、ジタンもいろいろと愉快なモノをこしらえるわねぇ」
カイナッツォの質問には答えず、シナに向かって大げさに肩をすくめて見せるルビィ。
「カ、カイナッツォの旦那、こいつらきっとジタン様を狙う刺客ですぜ!」
「そんな事は言われんでも分かる。ガーネットの手の者か? それともエーコの配下か?
わざわざ姿を見せたからには、我らも消すつもりなのであろう。それくらい答えたらどうだ?」
「ひ、け、消す!?」
怯えた表情のエンキドゥの方は気にもせず、シナはニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。
「察しがいい事だな。確かに我らはエーコ様の忠実なるしもべ。お前らはクロマ軍の幹部なのだろう?
行きがけの駄賃に貴様らの命もいただいておこうと思って姿を見せたという訳だ」
「ほう…大した自信だな。四天王の一角を担う余に、よくもそこまで言えたものよ」
シナとカイナッツォの周囲に殺気が満ちる。その緊張感に耐えられず、じわじわと後退していた
エンキドゥは、突然何か柔らかいものにぶつかって振り向いた。
「はあぃ、ご・た・い・め・ん」
「ゲーッ!」
ルビィがいつの間にか背後に立っていたのだ。
今度こそ走って逃げ出したエンキドゥに、ルビィは背後から斬りつけた。
しかしエンキドゥも一応は腕の立つ冒険者である。ルビィが本気でなかった事もあり、
浅い怪我は負ったものの、致命的な一撃は見事に避けて見せた。
「あら、かわしちゃったの?」
「ふ、ふふふ、このエンキドゥ様を舐めるんじゃねえぜ」
震えながらも虚勢を張るエンキドゥ。異変が起こったのはその時だった。
「かわしたら、残鉄剣の余波が甲板の方に行く事になってるのよねぇ、これが」
美しい切断面を残しつつ、エンキドゥのいた甲板の一角が飛空艇本体と切り離された。
エンキドゥは悲鳴をあげながら数千メートル下の地上に落下していった。
77 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:09
「いぇぇぇぇっ!!」
「きゃあぁぁっ!!」
シナの奇声とルビィの悲鳴が重なった。カイナッツォは裂帛の気合とともに振り下ろされた
ルーンアックスの刃を完全に見切り、僅かに避けるや否や、その柄の部分を掴んでシナの体ごと
振り回し高速でルビィに叩きつけたのだ。老人としか見えぬその体躯からは想像もできない腕力と、
それ以上に信じがたい神速の反撃であった。
「ほぅ、やるな爺さん…だがこうでなくてはな。正直雑魚の掃除にはうんざりしていたところだ」
不敵な笑いを浮かべながら起き上がるシナ。
「肉弾戦は得意みたいだけど、魔法はどうかしらね?」
そう言いざまファイガを放つルビィ。爆風が周囲を包む。
「フン、この程度の魔法が余に通用すると…」
そこまで言ってカイナッツォは絶句した。
爆風に乗じてシナとルビィが同一の呪文を詠唱しているのに気がついたのだ。
『い、いかん! あの呪文は! おのれ、ファイガは目くらましだったか!』
「死ねぇぇっ!」
「Wメテオッ!」
78 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:10
何処からともなく出現した極小の流星雨がカイナッツォの肉体に降り注いだ。極小とは言え、
弾丸よりも高速で飛行する流星を宇宙から召喚したのだ。その猛威にさらされたカイナッツォの
肉は弾け骨は砕けて、周囲に血の雨が降る。咄嗟に魔力を周囲に放射して張った擬似バリアの
おかげで致命傷こそ免れたが、深手を負った事には変わりがなく、カイナッツォの口から思わず
苦痛の声が漏れた。
「おいおい、爺さんまだ生きてるぜ」
その様子を見てひゅうと口笛を吹くシナ。
「あらホント、驚いたわ。でも後が詰まってるから、悪いけどさっさと終わらせてもらうわよ」
いかにも面倒くさそうにそう言うと、ルビィは残鉄剣を抜いてゆっくりとカイナッツォに近づいて行った。
普段の威厳も流石に崩れ、カイナッツォの表情に焦りの色が浮かぶ。だが次の瞬間ある事実に気がつき、
焦りは姿を潜め、カイナッツォの顔に不気味な笑いが広がっていった。
「なに笑ってるのよ? 恐怖のあまり壊れちゃった訳?」
「ク、クックックッ、余は運がいい…。ここが空でなければ、そしてこの飛空艇にこれほどの高度で
飛ぶ力が備わっていなければ、あるいは余も貴様らの前に敗れ去ったかも知れんが…。結局は勝利の
女神は余に微笑んだのだ」
カイナッツォの周囲に異常な濃度の魔力が広がっていく。
「まずいぞルビィ! あいつ、何かするつもりだ!」
「え、な、何!」
「ククク、もう遅いわァッ!」
僅か数十メートルの距離にあった雲から、前触れ無しに滝のような勢いで水柱が降り注ぐ。
それは甲板に激突する直前、あらゆる物理法則を無視して突如方向を変え、シナとルビィを直撃した。
「クックック、自らの司りし四大の力を自在に操る我ら四天王。力が及ぶ範囲にこれ程大量の水が
存在するこの場所で、水を律するこの余が敗北するなどあり得んのだ、ウワッハハハハハ!」
カイナッツォの哄笑が周囲の空に轟いた。
79 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:11
「…今のは効いたわね」
「ああ、死ぬかと思ったぜ…」
ダメージがある事には違いないがそれでも再び生きて姿を見せたルビィとシナに、
カイナッツォの顔から笑いが消える。
「ほう…普通の人間なら、全身の骨格を破壊され水母のようになっているはずだが…。
先程の尋常ならざる魔力といい、さては貴様ら、人間ではないな?」
「いかにも俺たちは人間を超越した存在よ。だがそれを知ってどうする気だ?」
「フッ、そうか、やはり人間ではないのだな。だがな、人外はいかんぞ、人外は…」
カイナッツォの邪悪さに満ち溢れた笑い声と共に、異様な瘴気が甲板全域に広がっていく。
あまりの禍々しさに、魔の存在である筈のシナとルビィですら総毛立った。瘴気の中で老人の姿が
ぼんやりと薄れていき、変わって別の何かが出現しつつあった。
「何が人外はいかんよ…アンタの方がよっぽどバケモノじゃない…」
人と亀が融合したような異形の巨体が瘴気の中に実体化し、カイナッツォの声でせせら笑った。
「ウワハハハハ、人間相手でないのなら、お遊びはここまでだ。ここから先はこちらも遠慮なしで
やらせてもらおうか!」
80 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:12
「クッ…!」
ルビィが牽制のファイガを放つ。しかし火炎弾がカイナッツォに命中する寸前、周囲の水溜りが突然
凄まじい勢いで空に向かって噴出し、水の壁となってすべての炎を消し去った。
「フン、そのような小細工が何度も通用すると思うのか? 今度はこちらから行かせてもらうぞ」
水の壁から槍の鋭さを持った水流が猛スピードで噴出し、反応する隙も与えずにルビィの腹を貫いた。
「ウグッ!」
血塊を吐き倒れ伏すルビィ。普通の人間なら即死もののダメージだが、流石にゾディアックブレイブたる
ルビィには致命傷にはならなかった。とは言え激痛を抑える術はなく、気の弱い人間ならそれだけで
死に至りかねないような憎しみの視線をカイナッツォに叩きつけながらも、ルビィの額には脂汗が浮かび、
死者のごとき土気色の顔色になっていた。
「やれやれまいったね、ちょっと勝てそうにない…。かと言ってこのまま逃げしたりしたら、
エーコ様の機嫌を損ねる事になりかねないし。はてどうしたものか…」
シナの言葉を聞いてルビィの顔から更に血の気が引いていく。
「じ、冗談じゃないわ! 勝てない相手に無駄に挑んで殺されるなんてまっぴらよ! たとえエーコ様の
怒りを買っても、今この場で殺されるよりはマシよ!」
そう言うや否や、ルビィはダテレポの呪文を唱えた。だが、いくら待ってもいっかな効果が現れない。
焦った表情で何度も詠唱を繰り返すルビィであったが結果は同じだった。
「クックック、既にこの艦は余の張った結界の中にある。余を越えた魔力の持ち主でもない限り、
テレポやダテレポでの出入りも召喚も不可能と知れ!」
勝ち誇ったように告げるカイナッツォ。
「い、いや…わたしはまだ死にたくない!」
ルビィは悲鳴をあげながらこけつまろびつ、艦内に逃げ込んだ。
81 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:12
「ふ、どうせこの艦からは逃げられはせん。あの女の始末は後回しにして、まずは貴様から
片づけさせてもらう」
再び出現した水の魔槍がシナに襲いかかる。だがシナは掻き消すように見えなくなったかと思うと、
少し離れた場所に忽然と姿を現した。水槍は虚しく空を裂く。
「どうやら結界の中を移動するだけなら、ダテレポは有効なようだな」
「猪口才な真似をしてくれる。だが、そんな手段でいつまでも逃げ切れると思うか?」
その言葉と口火に無数の水流の槍が次々にシナに襲いかかる。ダテレポによる短距離空間跳躍を
繰り返して何とか避けてはいるものの、その様はいかにも危なっかしげで、カイナッツォの言う通り、
いつまでも逃げ切れるとは到底思えなかった。
「ハハハ、どうした、もう終わりかな?」
連続でダテレポを使用した事による疲労で荒い息をつくシナに、カイナッツォの嘲笑が浴びせられる。
「いや…逃げる必要がなくなった。ただそれだけの事さ」
シナの意外な答えにカイナッツォは訝しげに唸った。
「なんだ、もう諦めたのか?」
「違うね、間抜けがッ」
自信に満ち溢れた笑みを見せるシナ。
「何ッ!?」
「操縦させていたのさ、ルビィに!」
カイナッツォは飛空艇がいつの間にか上昇し、雲の間近まで来ていた事に気がついた。
「そしてッ! 目的はッ!」
飛空艇が雲の中に突入する。そこは風と冷気吹きすさび、雷鳴が轟く地獄だった。
82 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:13
「な…! こ、これは!」
「どうやら剣呑な雲だと思っていたが、予想通りだったよ。あんたも少しは気象の事を
勉強しておくべきだったな。そして喰らえ、この一撃を!」
シナの指先から電光が迸る。それは周囲に走る稲妻を吸収しつつカイナッツォの肉体に殺到した。
「グォォォォォッ!」
「フフフ、やはり効いたな。あれだけ自在に水を操れるという事は、あんた自身も水の属性と
密接な繋がりを持っていると思っていた。そしてそうした連中は、大抵電撃に弱いもの」
「そしてここでは、自然の稲妻を取り込んで雷撃の威力が増すって寸法なのよ」
艦内から再ルビィが姿を現し、やはり電撃を放ってカイナッツォを攻撃した。シナの精神感応で
何とか艦内に戻って飛空艇を雲に突っ込ませろとの指示を受け、一芝居うっていたのである。
「見事な演技だったぜ、ルビィ。お前が女優をやめたのは演劇界にとって損失だったな」
言いながらもサンダガを放つシナ。周囲を走る稲妻を取り込んだそれは、サンダジャ級の攻撃力で
カイナッツォを襲う。最早悲鳴すらあげられず、全身を痙攣させる瀕死の状態だった。
「フフフ、お世辞をありがとう。でも今のわたしには、こっちの方が面白いのよ!」
閃光が走り、カイナッツォの首が宙を舞った。ルビィは一滴の血も残らぬ残鉄剣を、もったいぶった
仕草でかちゃりと鞘に収めた。
「それじゃわたしは、もう一度非空艇を自動操縦に切り替えてくるわよ」
そう言ってルビィは艦内に戻った。
「ウフフフフ、ジタン、次はあなたの首をもらうわよ」
ジタンの首を切る時の快感を想像してぞくぞくと身震いするルビィに、既にかつての面影はなかった。
83 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:14
「くっ、いやだ、まだ死にたくない!」
凄まじい勢いで迫り来る地上。このままでは墜死は必至だった。
「エ、エンキドゥ・チェーンジッ!」
その叫びと共に変身が始まった。全身の皮膚が緑色に変化し、筋肉、骨格ともに強度を増す。
背中には巨大な翼が生え、それによって滑空する事でエンキドゥは一命を取り留めた。
一時期黒魔道士の村の魔導技術陣が、普通の人間にトランス能力を付与し、更に任意にその能力を
引き出す事を目的とした研究を行っていた事があるのだが、エンキドゥは力を求め、その実験の
被験者に志願した事があったのだ。何分研究段階の技術であったのでいろいろと制約があり、
気軽に使える能力ではなかったが、こうして今日命を拾ったのはこの力を持っていたからであり、
エンキドゥは自分の幸運を噛みしめた。
「しかし…どうしたものかな。俺ってやっぱり敵前逃亡扱いになるのかな…不慮の事故と言えば
その通りなんだけど、その前にあの変な女からもろに逃げ出したのをカイナッツォ様に見られてる
からなぁ…」
溜息をつくエンキドゥ。このまま逃げ出してしまえば楽なのだが、ジタンから支払われている
高額な給金の事を思うと、クロマ軍には未練が残る。
「そうだ! ギルガメッシュの兄貴にとりなしてもらおう。元々兄貴の口利きでジタンの旦那に
雇ってもらったんだし、きっと何とかしてくれるさ」
ギルガメッシュはジタンの依頼で「エクスなんたら2」とかいう何処かで聞いたような剣を探して
イーファの樹に向かったと聞いた。ここからならフォッシル・ルーを通って行く事になるが、
世界から霧が晴れた頃、モンスターの減少を見越して一山当てようという山師たちが大挙として
フォッシル・ルーに押し寄せた時、目端の利く奴がガルガン・ルー同様にガルガンドにワゴンを
とりつけたものを用意し、定期便を始めて小金を稼いでいると聞いた。それを利用すれば、
楽にフォッシル・ルーを越えられるはずだった。
「そうさ、俺はまだ運に見放されちゃいないんだ」
そう呟くエンキドゥだったが、自分が間違っていたという事実にすぐさま気が付く事になるとは
この時は夢にも思っていなかった。
↓に続く
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=ff&key=966857297&st=25&to=25&nofirst=true
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:21
>83
なるほど・・・その設定がここで生きてくるとは・・・
すっかり忘れていました(笑)
ところで残鉄剣はバッタモンくさいっす
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:21
本線からずれていたルビィをうまくまとめてくれてありがとー
これからの進展楽しみにしてます!
でも残鉄剣は・・・・
86 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:21
長引きすぎた…
長文不快に思われた方ごめんなさい。
しかもシナとルビィの話が全然終わってないし…。
と言う訳で、ゾディアックブレイブ書きさん、ルビィ書きさん、
もう少しこの2人をお借りします。次にアップできるのは多分明後日になると思うので、
その間にお二方が別なシーンで彼らを使いたい場合はご随意になさってください。
なるべく矛盾がでないように、こちらの話を調整しますので…。
87 :
85 :2000/09/01(金) 02:22
かぶった(笑)
88 :
クロマ書き :2000/09/01(金) 02:25
うわあ、残鉄剣とか書いてる。鬱だ氏のう…。
84さん、85さん、ご指摘ありがとうございました。
みなさん、どうかこの事は一刻も早く忘れてください。
恥ずかしすぎる…
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:28
さすがに今日は作家さん達が書きダメしてくれていたので読み応えありました。
おもしろかった。
さて寝よう。
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 02:58
age
91 :
セーブモーグリ :2000/09/01(金) 05:10
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 05:59
アレクサンドリア城は、腐臭が漂っていた。
アンデッド兵が体内から発する腐敗ガスの為である。
市街戦と空中戦の大勝で、士気が上がっていたリンドブルム兵は、アンデッド兵を恐れずに、突撃する。
が、自身の体が崩れる事を厭わずに襲いかかるアンデッド兵は、リンドブルム兵を返り討ちした。
アンデッド兵は、己の体が断たれても攻撃を止めないのである。
それどころか、口から腐敗ガスと腐った消化液を吐き出して、リンドブルム兵を怯ませる始末。
アンデッド兵は血の渇きを癒すために、倒れたリンドブルム兵の体液を吸い取る。
体液を吸われたリンドブルム兵は、アンデッドとなりかつて仲間であった連中に襲いかかる。
アンデッドが新たなアンデッドを生み出す。
その光景は正に地獄であった。
エーコ「…役立たずどもが。死人風情に何をてこずっているのか」
広間の端に立っていたエーコは、アンデッドに食われていく自軍の兵士たちを見て、ぽつりと呟く。
アンデッド兵「ヒ…ヒ…ヒ。チ…血をす…吸わせろ…」
腐った肉汁を滴らせている数十体のアンデッドどもが、エーコたちを取り囲む。
だが、エーコの脇を固めるアサシンたちが呪縛刀を一閃すると、半ば溶けている脳味噌を撒き散らして吹っ飛んでいった。
エーコ「ふぅ…。私の役に立たないなら、既に死んでいるも同じ。
名誉の戦死を与えてあげるわ」
エーコは溜め息をついてそう呟くと、アンデッド兵と未だアンデッド化していないリンドブルム兵が戦っている大広間の中心にファイジャを放った。
巨大な火炎が大広間を紅く染め上げて焦がし、アンデッド兵とリンドブルム兵は、声も上げる間もなく炭化する。
エーコ「最初からこうすれば、早かったかな」
火炎を見ながらエーコがそう言うと、不意に火炎が消える。
そして、火炎のあった場所に、この城の主が立っていた。
ガーネット「相変わらず、騒々しい奴よ。
大公になっても、育ちの卑しさは隠せぬか」
ガーネットは、黒い床に転がる炭化した屍を踏みつけながら、エーコに1歩1歩近付き始めた。
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 06:05
アンデット兵はジョジョっぽいね。
94 :
糞太郎 :2000/09/01(金) 06:05
ブリッブリブリブリィィィィッブボッブブブブバッ
プシュ〜モリッモリッモリッモリッギュルギュル〜バッ
ドババババッバババババババァァァァァッゴバッ
バッツバリバリバリボバッブフォッゴヴォッッ
ドプッドプッピィィィィッムリィィィィィッ
プス〜〜〜ムチムチムチィィィップリップリュッ
ブリッブリブリブリィィィィッブボッブブブブバッ
プシュ〜モリッモリッモリッモリッギュルギュル〜バッ
ドババババッバババババババァァァァァッゴバッ
バッツバリバリバリボバッブフォッゴヴォッッ
ドプッドプッピィィィィッムリィィィィィッ
プス〜〜〜ムチムチムチィィィップリップリュッ
クイナのイラストマジ怖い…
次はエーコか?
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 08:30
ひぇ〜
クイナ絵こわいっす。
緑色に変色していてゾンビっぽいっす。
でもいいなぁ。エーコも見たいなあ。
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 10:07
アンデット怖い、
まだ生きてるリンドブルム兵がーーー!と思いつつもフレアジャで
焼き尽くされる様子はちょっと爽快。
98 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 11:57
《DISC4》目次1
>>20 書置き(イリアの旅立ち)
>>23 禁断の質問〜聞いてはいけない事〜(三年前の話)
>>24 ベアトリクスの話(続・禁断の質問)
>>25 新米兵の問い(「禁断の質問(その3)」)
>>54 暗黒の住人(裸の男を連れている男)
「大いなる影」
>>38 到来(気配を感じるベアトリクス)
>>41 脱出(危険を感じ、隠れ家を出る二人)
>>44 異変(外に出た時に…)
>>51 異様な光景(ベアトリクスとフライヤの目の前で起きたこと)
>>52 蘇る記憶(あの時のことが蘇る)
>>53 定められしこと(大いなる「欲望」と共に)
99 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 11:58
目次2
「暁の騎士団の戦い」
>>35 「御武運を」(足止めを勤めるトット)
>>36 現われた傭兵たち(何も知らずに現われた傭兵たち)
>>37 死線(五人の傭兵たちを一瞬で倒すトット)
>>39 ビビJr1号の思い(強くなりたい!)
>>40 ビビJrの戦い〜油断(傭兵に掴み上げられたビビJr)
>>42 ビビJrの戦い〜心構え(トットの言葉を思い出すビビJr)
>>43 ビビJrの戦い〜閃いた作戦(行動を起すビビJr)
>>45 ビビJrの戦い〜勝利(「チビ」は禁句)
>>46 意外な再会(工場から脱出したビビJrたちが出遭った人は)
>>47 「待たせたな」(トットの帰りを待つビビJr)
>>48 老婆の言葉(トットと老婆の会話)
>>50 絆〜「暁の騎士団」(リンドブルム後にするトットたち)
100 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 11:59
目次3
「空の上の戦い」
>>58 下された命令(エーコの出した命令)
>>69 ルビィの誘惑(こいつ「誘惑」のアビリティも持ってるな)
>>71 新たな仕事(シナとルビィに与えられた命令)
>>72 協定成立(どうやらゾディアックブレイブたちはあまり仲が良くない様子)
>>74 ロウェルの不運(ついてない男だな)
>>75 空の上の対面(カイナッツォとエンキドゥの乗る飛空艇に現われたのは)
>>76 激突(飛空艇の中で、戦いが始まる)
>>77 ゾディアックブレイブ VS 四天王(シナ&ルビィvsカイナッツォ)
>>78 四天王の力〜水のカイナッツォ(己の力を見せるカイナツォ)
>>79 四天王の真実(カイナッツォは異形へと姿を変えた)
>>80 人外対人外(真の力で二人を圧倒するカイナッツォ)
>>81 シナの行動(時間を稼ぐシナ)
>>82 炸裂する稲妻(シナたちはカイナッツォの弱点を見破っていた)
>>83 逃げるエンキドゥ(さすがはギルメッシュの相棒だ)
101 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 12:03
102 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 12:15
お待たせしました。目次と定期更新です。
作者の皆様が作品を書き溜めておいて下さり、大量のアップでした。
ありがとうございます。
今回の目次は、話の流れを追いやすいよう、作品の繋がり毎にアップしてみました。
(実はチャートの作成をサボろうとしただけですが…)
次からは元通り、書きこまれた順にしようと思います。
作者の皆様、いつも執筆お疲れさまです。
あぼーん
104 :
名無しさん :2000/09/01(金) 14:35
49番目だったのでage
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 14:39
あげ
106 :
無理に続けて見た(笑) :2000/09/01(金) 15:30
「も、もうダメだ……」
ロウェルは自分の人生の幕引きの音を聞いたような気がした。
「はッ、待てよ、ま、まだ間に合う……!」
「だッ誰か来……ッ!?…むぐッ!???」
室内の有様に人を呼ぼうとしたメイドは、突然躍りかかったロウェルによって口を塞がれた。
ロウェルはメイドの口を手で塞ぎ、扉の外に耳をそばだてる。
「………誰もまだ気付いていないな…………」
半ば自暴自棄となったロウェルは懐に抱えたメイドを見下ろした。
「む〜〜!……う゛〜〜!」
「こ、こら、静かにしてくれ、頼むから!」
「う゛ーーーー!!!むぐぅーーー!!」
メイドは必死になってもがいている。最早落ち着いて説得出来そうにもなかった。
「仕方ない……所詮血塗られた道(?)か……」
ロウェルは一つ息を吐き出すと、メイドの腰からウエストにかけて手を這わす。
「!!!???」
メイドは身体をびくんっと硬直させた。ロウェルは構わず続ける。
エーコの趣味なのか、リンドブルム城で従事するメイドの制服は、黒を基調としている。
その服の上に白のエプロンを着けるのだが、その漆黒と純白の取り合わせが
なんともいえず良い、と評判であった。この制服を目当てにメイド希望の
少女が殺到し、リンドブルム城の人事担当官は選考に難儀したものである。
……引き締まったウエストから、形の良い双丘へとロウェルの手はそれ自体が
違う生き物のように動いてゆく。
「うっ…………むっ……ん……〜〜〜〜」
メイドの少女はロウェルの手の動きに敏感に反応している。
身を振りほどこうと抗っていたが、ほどなくその抵抗も収まっていった。
ロウェルはメイドを見下ろした。年の頃は十七、八というところだろうか。
セミロングのブロンドの髪をツインテールにしている。やや小柄ながら、
出るところは出て、締まるところは締まっているその躰は、噂に聞く激烈な
採用選考を勝ち残っただけのことはあった。
白磁のようなその頬は、うっすらとピンクに染まっている。アーモンド型の
やや気の強そうな双瞳は、涙で潤んでいた。
「やっと大人しくなってくれたね」
ロウェルはメイドを抱えていた腕の力を緩めた。メイドは身体に力が入らないのか、
その場にかくんと崩れ落ちた。
「ふぅ……ひとまずは助かった………かな?」
107 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 18:30
引用の元ネタ簡易版
<キャラクター>
FF1:セーラ
FF1、3、5:赤魔道士、白魔道士
FF2:ボーゲン
FF3:ハイン
FF4:スカルミリョーネ、カイナッツオ、バルバリシア、ルビカンテ
ローザ、タイダリアサン
FF4、FFT:ルゲイエボーグ
FF5:ギルガメッシュ、エンキドゥ、エヌオー、ボコ
FF6:ジークフリート
FF6以降いろいろ:ビッグスとウェッジ
FF7:セフィロス・コピー、ジェノバ、マリン
FF8:ジュリア
FF8、クロノトリガー:ピエット
チョコダン2:シロマ
詳しい解説は
>>108からどうぞ。
108 :
タイトルメーカー :2000/09/01(金) 18:31
109 :
ビビJrたちの能力 :2000/09/01(金) 19:42
ビビJr1号:「〜〜ラ系」までで精一杯。
ビビJr2号:「〜〜ラ系」は余裕で、「ストップ」、「バイオ」が精一杯だろう。
ビビJr3号:「バイオ」までは余裕。「アスピル」、「グラビデ」で精一杯か。
ビビJr4号:「グラビデ」までは余裕。「ブレイク」、「コメット」までか。「デス」まで届く?
ビビJr5号:「デス」、「ウォータ」は余裕だろう。「〜〜ガ系」はギリギリ。
ビビJr6号:「〜〜ガ系」余裕。「フレア」、「メテオ」、「ジハード」もいけるだろう。
※ビビJr1号の話を元に兄弟たちの限界を推測してみました。
あくまで、推測です。 魔法はビビの使えたものを参照。
110 :
インタビュー〜色々な趣味〜 :2000/09/01(金) 19:44
おう、お前が俺を呼びだした記者か?
なんだ?タンタラスのことでなんでもいいから聞きたいだと?
なんだって今頃タンタラスの取材なんだよ。
タンタラス崩壊の噂が広がってホットニュースになっているだって?
そうかい、ご熱心なことだねえ、
確かに俺は元々あの劇団ではバイオリン奏者として加わっていたし、
結構やばい事まで知っているが、しゃべっちまうと俺の身があぶねえからなあ。
ん?5000ギル?冗談じゃねえ、それっぽっちで危険をさらせっていうのかよ。
7000?いやあケタが違うんだよなあ。
9000?値切るねえ、お前も。まあいい、それくらいで手をうっとくか。
タンタラスのなにが知りたいんだよ、メンバーの秘密についてだと?
ああ、秘密ねえ、確かにあいつらには暴露してほしくない秘密が多いなあ。
たとえば最近死んだって噂のブランクだがな。
あいつは昔からなかなかの男前だったなあ。
しっかりした性格といい、男気といい、団じゃずっとナンバー1だった。
もちろん女のファンも多いが、男だってあいつに魅了された奴は多い。
例えばマーカスなんかもずっとブランクのコレだったよ。
どこへいくにもつきまとってよ、あいつのご機嫌うかがっていたな。
二人で逢い引きしているところが見つかったのも一度や二度じゃなかった。
だが、ジタンほどブランクにハマっていた訳じゃなかったな。
そうだよ、あのジタンだよ。8英雄のジタン様さ。
本当だって。デマじゃねえ。
ジタンが入団したのはブランクよりずっとあとでよ、
あのころのジタンはずっと暗い性格でよ、何気なく優しく接したブランクに
惹かれちまってそのあとはゾッコンさ。
もうマーカスなんか目じゃねえ。
111 :
インタビュー〜色々な趣味〜 :2000/09/01(金) 19:45
劇場艇でもブランクの船室に一日中入り浸っていやがったよ。
ある日なんかブランクの機嫌をそこねちまったのか、
船室から追い出された事があったんだが、ジタンの野郎泣きながら
「お願いーッ!ここを開けてよーッ」
なんて一日中ドアを叩いていやがった。俺達は眠れやしねえ。
だからブランクがルビィとつき合いだしたって知った時は相当ショックだったようだ。
風呂場でカミソリで手首を切ったりしてよ、てめえは女か!ってバクーに罵られていたな。
ブランクは別に男じゃなきゃダメって奴じゃなかったからルビィでも良かったんだが、
まあジタンにとっては初めての失恋はきつかったようだな。
でもそこはそれ、あいつは若かったから立ち直りもはええ。
それからは女に対して興味が沸くようになって普通の生活を送るようになったし、
性格も明るくなってしまいにゃあガーネットを落とすなんざ、すげえ成長ぶりじゃねえか。
けど、それ以来、ルビィとは険悪な仲になっちまった。
アレクサンドリアでガーネットをさらって逃げるときも
ルビィをわざと置いてけぼりにしたって俺はにらんでいるがな。
ルビィについて?ああ、それを語るならバクーの話から始めなきゃな。
バクーってのは男色には一切興味がなかったようだが、実はまたこれが特殊な好みがあってな。
10歳以下の女じゃねえとナニがたたねえらしいんだ。
それで時々劇団に妙に幼い少女が入団していたことがあったんだ。
ルビィも7歳の時にタンタラスにスカウトされたクチでよ、
まあスカウトつってもタンタラス流に色々やり方があって
あいつの場合はお花畑で遊んでいる時にスリプル草をかがされて入団に合意したようだ。
つまりわかりやすくいうとラチってやつか?
まあバクーにしてみれば7歳と思えないほどの派手だったルビィの容姿と方言が気に入ったらしい。
まあそれでバクーはルビィを可愛がりもしたがさんざんおもちゃにしちまってよ、
ちょっとルビィも不安定な性格になっちまった。まあ、あいつも可哀想なやつだぜ。
112 :
インタビュー〜色々な趣味〜 :2000/09/01(金) 19:45
さんざんもてあそばれたルビィだが、あいつが14歳になった頃にはバクーがもう飽きちまってよ、
退団をほのめかしたんだ。その時にかばってやったのが当時17歳のブランクでよ、
1年ほどで二人はつきあい始めたってわけだ。あのブラネ戦争が始まるまだ随分前のことよ。
ブランクとしちゃ、珍しくルビィに夢中になりやがって、ルビィも本気だった。
どうもブランクはルビィの特殊な性向が気に入ったようだったんだ。
ルビィはようやくバクーから解放されたわけだが、やはりトラウマは心に傷を残していて、
その結果異常なほどのマゾヒスト傾向になっちまったようだ。
縛られたり言葉責めで喜ぶは当たり前でよ、終いには単に殴られたり蹴られたりしても
大喜びしていたようだ。もっとも相手がブランクだから喜ぶのであって、
シナなんかが同じことしたら半殺しにされちまうがな。
そういやシナってのは女装が趣味ってのは言ったかな?
まあ俺達も気持ち悪いとは思っていたが、本人が満足なんだからしょうがねえ。
最近はやっていなかったみたいだけどよ。
ゼネロ、ベネロはまともかって?
さあ知らないねえ。
ただ、ゼネロは部屋に2,3匹の雌山羊を飼っていたし、
ベネロは病院の死体安置所でよく姿を見られている。若い女が死んだ時に決まってな。
二人ともなにをやっていたのかはしらねえよ。
おい!どこへいくんだよ!まだ話は終わってねえって。
まだ面白い話が山ほどあるんだぜ。
なに?やばすぎる?馬鹿野郎、俺の方がやばいってんだよ。
まあいい。金さえもらえりゃあな。
いっちまったか。
しかしこんな大金がいきなり手にはいるとはな。
俺のノゾキの趣味がこんなところで役に立つとはわからねえもんだぜ。
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 19:57
おもろい
114 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 20:03
おもしろいからもっとやってくれ
115 :
名無しさん :2000/09/01(金) 22:25
シャイシャイage
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:34
ホモネタなんて、リノアとか出してくる勘違い似非作者より全然マシ。
いちいち目くじら立てることないでしょ。荒れなきゃいいんだから。
118 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:41
age
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:44
>117
>勘違い似非作者
それは言い過ぎ
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:46
勘違い似非作者はちょっと言い過ぎ。
112〜もキライじゃないし、あれも別におかしくはなかったと思う。
まあ意外に反対者が多かったから不運。
しかしこのスレどうなったの?
どっかいったよ。
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:46
なんか此処スレッドタイトル欄に表示されない気がするんだけど…。
気のせい?
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:49
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:57
気のせいではないようですな
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:04
私的にミコトのイメージソングはCoccoのバラード系。
なんとなくだけれど。
こんな事を書き込んでもう一度あげに挑戦。
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:08
なぜこのスレだけ・・・・(涙)
でも逆に考えれば潜伏すれば嵐などは排除できるので良いかもねえ。
荒らしがお気に入りやブックマークに登録していたら無意味だけどね。
いるのか…そんな気合入った荒らしが。
ここの荒らしはかなり粘着質だから、それくらいしてても不思議じゃないね。
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:28
つうかあがってるんじゃないの?
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:30
どうやら復活。
あぼーん
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:36
復活したようですね。
最近マジでおおいっすね。
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:50
で、新作はまだかな〜
このスレも死に時か…未完のまま…
ゴバババババァァァァッビチィィニチニチニチィ
ブフォッブオオオゥムブォッォッブリリン
ヴォバッゴババババババババアァァァァァァッ
ッブリ〜ムチィムチィムチィムチィムリリッ
プゥ〜〜ッブリリリリリリプッツリ
136 :
>134 :2000/09/02(土) 01:58
勝手に終わらすな嵐が(微笑)
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:59
さっきから、出しっぱなしですね。
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:59
否定意見は全部荒らしかよ。
このスレは好きだけど読者は痛いな。
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:59
さっきから、出しっぱなしですね。
ドバッバババッバババッババァァァァァッ
グルルルルォォォォォォムブリンバッ
ブリッブリッブリッムチムチッパァ〜ン
プォ〜ンッミチッミチミチィブバッ
ブッファ〜〜ンドボッドボン
142 :
タイトルメーカー :2000/09/02(土) 02:10
143 :
>138 :2000/09/02(土) 02:13
すまん。
今日はちょっと板自体が荒れまくっているので勘違いした。
悪く思うな。
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:14
その起源を知る者は、遍く幾星霜の時雨に溶かされ、大いなる流れの一滴となった。
伝承を語り継ぐ者もまた、時代の奔流が嘲笑うその影で、自らの詩を忘れてしまった。
だが、そこに残された武骨な抜け殻は、風化し行くその身を敢然と風雪に曝し、やがて新たな人を迎え入れる。
年月に、その身を滅ぼす事は出来なかった。だが、人間は、その意味をいとも簡単に打ち崩した。
饐えた空気に逐一反応しているのが自分だけだと言うことを、ハインはすぐに悟った。
視界の限りに横たわる黒い人々も、彼の横を歩くアルマシーと名乗った男も、
彼の様に顔を顰める事は無い。ただ、無表情だ。
ハインが男に連れられてこの建物の内部に入った時、誰もが一様に彼の顔を見た。
だが、そこに何の感情も宿っていない事は、幾つかの視線と交わってみた所で分かる。
自らが放つ臭いによって嗅覚を破壊され、その分少しだけ鋭敏になった視覚と聴覚が、
勝手に反応しただけなのだろう。
(・・・・・・)
彼の、酷く不鮮明かつ流動的な記憶の一端には、確かにこの場所があった。
ビビと言う名の自分が、誰かを追って、奥の方へ向かう映像。
薄暗い空間に、物珍しい装飾がぼんやりと浮かび、自らの感情に厳かな何かを射し入れた
この場所は、今、そんな彼の記憶に、奇怪な色を塗りたくっている。
(臭いとかそんなんじゃなくて・・・)
ボロを纏った老婆が、しきりに歯軋りをしている。
(この場所が、歪んで見える・・・)
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:15
うん。しばらく作品のアップは様子みたほうがいいと思うよ。
読みたいけど、これじゃね。。。
146 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:17
「ここはな・・・」
不意に、アルマシーが語り出した。
「今じゃ難民キャンプみたいなもんさ」
「難民・・・」
「トレノ、リンドブルム、アレクサンドリア・・・方々の人が、戦争を避けてここへ避難して来た。
救いと、食料を求めてな。で、多くの人間が同じ様な事を考えたもんだから・・・このざまさ。
配給される食料の奪い合い、戦争責任の追及と詰り合い、亜人差別、乱闘なんてのを毎日繰り返した挙句、
今じゃ皆、こんな具合になっちまった」
「食べ物、無いの?」
「お前は大丈夫さ。子供には別の・・・」
「違うよ、外に行けば海とか森が」
「外には出せないんですよ」
その声は、横の方から、幾つかの足音と共に投げ掛けられた。
「モンスターがうろついていて危ないからね」
先程の番兵達と同じ格好をした数人の従者を従え、声の主はハインの前に立った。
「ベイガン様」
アルマシーが、狼狽したようにその名を呼ぶと、ベイガンはその精悍な頬をやんわりと崩した。
147 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:21
ビビ編更新〜!
148 :
タイトルメーカー :2000/09/02(土) 02:27
次に解説するべきは、アルマシー、トラビア、トラビア弁、あたりかな…。
8か…。
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:35
質問です。このスレは一体なんですか?
マジです。ネタではありません。
150 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:37
>149
ええと。。FF9主体の後日談風リレー小説?
151 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 03:39
152 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 03:42
>>151 笑いどころはエーコやルビィが明るく人を殺しまくるところ!
153 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:05
154 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:08
>149
しゃぶれ
155 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:08
しゃぶれ>1
しゃぶっていい?
157 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:12
ここも被害被ってる…
158 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:29
159 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 04:32
しゃぶれ>158
160 :
158 :2000/09/02(土) 04:37
考えとく。
161 :
アルザス :2000/09/02(土) 05:00
↑死してよい>159
サラマンダー書きさんにお願いです。そろそろ復帰していただけませんか?
あの後がどうなったのかとても気になります。
私生活が忙しいとかなら仕方ありませんけど・・・
163 :
サラマンダ書き :2000/09/02(土) 06:44
>162さん
うわっすいません、少々事情がありまして…
今日中には更新させて頂きますので御勘弁下さい。
>163
いえ、こちらこそ無理言ってしまって申し訳ないです。
やはり作家の皆さんにも忙しい事もあるでしょうし、無理はしないでくださいね。
165 :
sage :2000/09/02(土) 10:06
お、エーコの挿し絵も上がってる!
【Active Time Event】モーグリ
灰色の空の下、荒廃した大地の中を一直線に伸びる土灰色の空の下、荒廃した大地の中を一直線に伸びる土けむりがあった。土けむりの正体、それは、なんと、一匹のモーグリであり、かつて、ジダン達と共に世界を駆けまわったモグオだった。
世界を救った8人の英雄達を陰で支えたモグオは、現在、ジダンを支えるモグネットの連絡員として活動している。
トトトトトトトトトトトッ・・・、トトトトトトトトトトッ・・・、トトトッ・・・、トトッ・・・。
一日で世界を周る事が出来ると謳われた自慢の足だったが、しかし、その足は、今は心なしか重そうに見えた。
トット・・・、トット・・・、トット、トト・・・。
モーグリは、やがて、速度を緩め、歩き、小川の流れる緑の草原の辺りで歩みを止めた。小川の近くで花が咲いている。
花が何故か、ジダン達を連想させ、モグオは昔のジダン達との旅を思い出した。
「いいじゃないか、気にすんなよ。」特に用もないのに、モーグリのたてぶえを冗談半分で勝手に吹いて、モグオを困らせたジダン。
「もう、いいかげんにするクポ〜〜!」・・・よく喧嘩をした。もう来てやるもんかと何度、思ったことか。
「いつもありがとう。」優しかったガーネット。髪をかきあげる仕種が可愛かったのを思い出す。
「はい、これ、あげる・・・。」エーコが走るモグオをかわいらしく描いてくれた事もあった。土けむりをあげて一生懸命に走るモグオの絵。今でも、大切にしまっている。
一緒に過ごした仲間とのことが、シャボン玉のように脳裏に浮かんでは消えた。大切な大切な思い出だった。そんな大切な思い出達は、今、互いに戦い、争っている。
モグオは今、自分はひとりぼっちなんだと気付いた。あの頃、喧嘩しながらも心を通い合わせた仲間はもう、・・・いない。
寂寥感・・・、わびしさ・・・、辛さ・・・。そんなものが孤独感と一緒に胸に突き上げてきた。夢は今は幻でしかない。
生きるのが辛い時代だった。誰にとっても・・・。
「クッ、クポッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
モグオは切なく哀しい叫び声をあげた。モグオのそんな叫びにも似た声に反応したのだろうか?空はポツリ、ポツリ、しとしととやわらかな雨音を大地に響かせはじめた。雨はモグオの顔にも当たり、涙となって流れ落ちた。
思いを振り切るかのように、再び、走りはじめるモグオ。モグオの姿が山並みに消えると、小川のほとりからパシャンという音とともに何かが姿を現した。
ウンディーネ、水の精霊だった。すると、これは彼女が降らせた雨なのだろうか?
まさか、このちっぽけな精霊にそんな力はあろうはずが無い。
しかし、ウンディーネは悲しそうな顔をあげて、モグオの去った方向をいつまでも見つめ続けているのだった。いつまでも・・・・。
168 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 13:46
おお、エーコとベアの絵が!
エーコが手にしてるのってネズミ人のクビ?
うわあ邪悪だなあ。
さりげなくモーグリの人形もってるのも良い。
169 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 13:56
モグオ君寂しそうですね。
みんなもっと仲良くしたらいいのに(嘘
170 :
更新遅れてすいません :2000/09/02(土) 18:02
「奴のチョコボはいない様だな」
「今頃モグネット本部で震えているんじゃないか?」
無事イーファの樹を脱出した二人は剣の無事を確かめるとチョコボにまたがった。
「?」
不意に周囲に影が差す。
「上だ!」
二人が空を見上げると巨大な一匹の蛇が太陽からの光を遮っていた。
ズズゥ〜〜〜ン
二人の前方にタイダリアサンの巨体が舞い降りる。
「げ、追い掛けてきやがった」
再び舞い降りた悪夢を前に青ざめるスティルツキン。
「飛べるか…にしても執念深い…」
サラマンダーは軽く舌打ちするとチョコボから降りてタイダリアサンに視線を移す。
イーファの樹の内部で見た時よりも更に怒気をはらんでいる様に見える。
「グルルルル…」
喉を鳴らして威嚇するタイダリアサン。
そしてタイダリアサンは何の前触れも無く一声吠えた。
ゴゴゴゴゴ…
再び水の壁が現れ二人を飲み込まんと唸りをあげて迫り来る。
「やばい!地の利は向こうに有る、サラマンダー!?」
スティルツキンの言う通り二人の立つ広い平野にタイダルウェイブから逃れる術などは存在しなかった。
あせるスティルツキン、だがサラマンダーに動じるそぶりは無くむしろ余裕さえ感じられる。
「この地形だからこそ使える技も有る、俺の後ろに隠れろ!」
サラマンダーはルーンの爪を装着していない左の拳を高々と振り上げ渾身の気を込めて一気に振り降ろした!
「疾風!地烈斬!!」
サラマンダーの凝縮された気の力が疾風のごとく大地を走りタイダルウェイブを引き裂いていく。
キシャァァァ!
サラマンダーの放った気の刃はタイダリアサンを直撃するがタイダルウエイブとの相殺により
その威力はタイダリアサンの動きを止めただけに過ぎなかった。
「浅いか…だが狙いは定まった!」
腰を捻り構えを取り静かに気を高める、最大限に高めた気を右拳に宿らせ打ち抜く!
「波動撃!!」
サラマンダーの右拳が虚空を貫いたその瞬間!
ズッパァ〜〜ン
タイダリアサンの頭部は木っ端微塵に砕け散り断末魔の悲鳴を挙げる事すらかなわず大地に倒れ伏した。
171 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 18:03
「やったか…」
今はもうピクリとも動かないタイダリアサン。
「ヒュゥッ大したもんだ、しかしそんな技が有るんならもっと早く使えって」
歓喜の声を挙げながらサラマンダーに歩み寄るスティルツキン。
「馬鹿を言え、あんな派手な技を狭い場所で使えるか…それにタメもいる」
「実戦には向いて無い、…所詮は大道芸だ」
折角の勝利の余韻もあくまで冷静なサラマンダーの態度に少々興醒めの感が否めない、
そんなスティルツキンも一時は死を覚悟した時のサラマンダーの様相を考えると少し安心もした。
「そんなもんかね、まぁいいそれよりサラマンダー」
「俺は契約以上の働きを以てお前を助けたんだからな?しかもお宝アイテムまで使ってだ!」
「その見返りとして後で依頼を受けた事情位は聞かせろよ」
何でも知りたがるのはトレジャーハンターの悪い癖か目を輝かせながらサラマンダーに詰め寄る。
「…しかた有るまい」
スティルツキンの押しに負けて渋りながらも申し出をうけるサラマンダー。
「そうこなくっちゃな!よお〜しその話をつまみに祝杯でもあげるか」
「とっておきのクポの実の蒸溜酒を開けてやる」
屈託の無い笑みをサラマンダーに向けるスティルツキン。
「…いや、それは遠慮させてもらう」
ブシュゥワァッ!
二人の会話に割り込む様に異音が轟く!
つい今し方倒したはずのタイダリアサン、その頭部から噴出する霧。
異音の正体はその霧が噴出する音だった。
「おいおい勘弁しろよ、いくら蛇のバケモンだからってしつこすぎるぜ」
霧はタイダリアサンの砕けた頭を形成し再び息衝きつつあった。
「…不死身か?」
サラマンダーは再び構えるが相手は頭を失っても再生する怪物である、
もはや万策つきたと思われたその時!
キュィィィン!
突然まばゆい光が辺りを包み込んだ。
172 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 18:04
「グゥッなんだ!?」
一瞬の出来事に目を隠すことも出来ず視力を奪われる二人。
ジュゥッ!
強烈な光に眩んだ目が徐々に回復するとそこにはすでにタイダリアサンの影も形も見られなかった。
「…何が起こった?」
辺りを見回しても何も無い、ただ先程までタイダリアサンが居た場所が黒く焼け焦げている事を除いて。
困惑する二人の上空に一隻の飛空挺が姿を表した。
「ハァッハッハッハァ〜!どぉ〜だギルガメッシュ砲の威力はぁ〜!!」
インビンシブル2の外部スピーカーから聞き覚えの有る声が響く。
「…この声は……」
「あいつの存在を忘れてたな…」
瞬時に来訪者の正体を察知する二人。
「こんなこともあろうかと俺様はインビンシブル2を取りに戻っていたのだぁ〜!」
「どぉ〜だまいったかぁ?真打ちは最後に登場するもんだと言っただろうがぁ〜!ギャ〜ハッハッハッハ!」
「…いたらいたでやかましい奴だ」
インビンシブル2を見上げながらつぶやくスティルツキン、その傍らで思案するサラマンダー。
「あの化け物を一瞬にして葬り去る程の威力を持った主砲か…ジタンの奴は何を企む?」
「フッ所詮俺には関わりのない事か」
インビンシブル2のワープ装置から2匹のモーグリが地上に降り立つ。
すると外部スピーカーから再びギルガメッシュの声が響く。
「お前らちゃんと剣は手に入れたな?ならばチョコボはモーグリにまかせて二人とも船に乗れい!」
「次の目的地はダゲレオだぁ〜!」
「クポ〜、チョコボはまかせるクポ」
そういうとモーグリ達はチョコボにまたがりどこへともなく走り去った。
「ダゲレオだと?黒魔導士の村じゃなくてか?」
「まぁ説明は中で奴にしてもらうとして、とりあえず船に乗ろう俺は疲れたぜ」
スティルツキンの言葉にサラマンダーは頷き二人はインビンシブル2に乗り込んだ。
173 :
名無しさん :2000/09/02(土) 18:24
ギルガメッシュは逃げたと思ったらそんなとこに居たのか(笑)
174 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 18:28
くぅ〜やっぱり正当派の作品は格が違うね。これからの展開も期待。
175 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 18:48
アハハ、氷づけフライヤ(アンド串刺し)最高!!
フライヤが可哀想だ(嘘
176 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 22:22
夏休み終わったのにまだやってる、すごい
177 :
学者スコットの日記より2 :2000/09/03(日) 00:40
(日付は破れていて読めない。)
・・・もう、疲れた。戦争により、研究の予算はまわってこないし、研究者も何人かが戦争へとかり出されていった。
明日、辞表を出して、故郷のトレノへ帰ろうと思う。
どうしてこんなことになってしまったのだか・・・。
どうしてこんな世の中になってしまったのだろう?
とりあえず、今日はこれまでにしよう。明日は早く身支度を整えねばなるまい。
かゆい・・・うま・・・
かゆうま・・・・・
179 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 00:48
age
180 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 00:51
>178
biohazardでございますか?
181 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 00:57
スマン笑った
182 :
フライヤの日記より(日付は不明) :2000/09/03(日) 01:02
ああ・・・
嫌な夢を見た。
これで8回目じゃ。
寝るときに毎日ベッドの中身もだえてしまう。
やっぱりあれは失敗じゃった。
いま思えばかなり恥ずかしい。
しなければ良かった。
みんな忘れてくれているじゃろうか?
でも結構みんな記憶力よそそうじゃし。
ビビなど心の中でずっと思っていそうじゃ。
どうせみんな私のいないところでネタにしておるのじゃ・・・
でもまさかフラットレイ様まであのときいなかったじゃろうな。
見ていたかもしれぬ。
ああ、どうせ記憶失っているのならあの部分も忘れてくれい。
ああ恥ずかしい。
生涯の汚点じゃ。
いくらクレイラのピンチじゃからってあんな踊りおどらなければ良かった・・・・
もういっぺん寝よう・・・・
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:12
なんかいいな。
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:28
なんかいいね。
185 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:31
ジタンはパラメキア艦内の私室で、およそ120時間ぶりの仮眠をとっていた。
ダリ駐留軍や白魔道士部隊との連戦、今後の作戦方針についての会議や、
その結果に基づく新作戦に向けての艦隊再編など、休む間も無い激務の連続をこなし、
ジタン自身はすぐにも次の計画に取り掛かるつもりだったが、憔悴した様子を見かねた
ミコトに懇願され、渋々と仮眠をとる事を承諾したのだった。
この忌まわしい戦乱の時代に、黒魔道士の村の指導者として決起して以来、ジタンは眠る事が、
いや、眠っている間に夢を見る事が耐えがたい苦痛になっていた。ある時は自分が手を下した、
あるいは自分の計画の犠牲となっていった者たちが延々と恨み言を並べ立てた。またある時は
ガーネットやエーコを屠った己が、恐怖の帝王として人々を虐げながら君臨し、死んだ筈のビビや、
ミコトまでもがそんなジタンの暴虐に愛想を尽かし、彼を見捨てて去って行くのを目撃した。
そして又、滅びの光景が鮮烈に夢の中で再現され、睡眠中に何度も目を覚ますのも珍しくはなかった。
しかし何よりも辛かったのは、かつてのすべてがうまく行っていた頃を夢に見る時であった。
今では想像もできない穏やかで明るい表情のガーネット。時には鬱陶しく感じた事もあるけれど、
エーコにまとわりつかれる日常をジタンは内心結構気に入っていた。滑稽な程のスタイナーの朴訥ぶりや、
予想外なトラブルを引き起こすクイナはいつも笑いの種を提供してくれた。苦しい時には、
気高い心を持つフライアや、自他共に厳しいサラマンダーに接する事で、心の箍が新たに引き締まった。
そして、在りし日のビビ…。
186 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:31
時にはもっと昔、タンタラス時代の夢を見る事もあった。厳しくも暖かいバクーを父親とするなら、
ブランクはまさに目標とすべき兄のような存在であり、何でも気安く話せるルビィは姉のようなものだった。
シナの人形やコーヒーに対するマニアックなこだわりは正直って理解できなかったが、その情熱は
嫌いではなかった。マーカスやベネロとゼネロの兄弟は、まさしくかけがえの無い気心の知れた友だった。
そうした夢を見るたびに、そんな日々が二度とは戻らぬという現実の重さを改めて認識させられ、
同時に心の底では自分が未だに感傷に浸っているという事実を思い知らされ、果てしない自嘲と自己嫌悪に
かえって心労が募るのであった。
そんな事もあってジタンは、夢を見ないように、徹底的に体力を消耗するか、睡眠薬を使用するかして、
なるべく深い眠りにつくのが習慣となっていた。その甲斐あって仮眠に入ってすぐ、ジタンは夢の無い
深い眠りに引き込まれていったが、今回に限って異変が生じた。精神の深奥で前触れなしの激しい衝撃が
発生し、意識が一気に覚醒状態に引き戻されたのだ。
「…これは『連結』の崩壊…カイナッツォが…殺られたのか?」
187 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:32
ジタンは手近の通信装置でブリッジを呼び出した。
「エリン、カイナッツォの艦はどうなっている?」
「既に到着して、他艦と共に待機しています。テレポッドの使用許可を出したので、カイナッツォ様は
じきに本艦に見えると思いますが?」
「いかん! すぐに結界を再展開するんだ! あの艦に乗って来たのは敵だ!」
「り、了解!」
「か、艦長ッ! 転送室から緊急連絡が!」
通信機の向こうで、急を告げる士官の声が響いた。
「どうしたのッ!?」
「な、何者かの攻撃を…駄目です、通信が途切れました!」
「遅かったか…誰かは知らんがよくやってくれる!」
忌々しげに言うなり、ジタンは部屋を飛び出していった。
「しっかし大きい艦ね。ジタンの奴、いつの間にこんなの造ったんだろ? こんなのに襲われたら、
今のリンドブルム空軍じゃ持ちこたえるのは難しいんじゃない?」
「確かにそうかもな。だが、こうして中に入っちまえば脆いものだ。ジタンを殺るついでに、
この艦の中枢もぶち壊しておくとするか? そうすればエーコ様もお喜びになる」
そんな会話をしながら緊急警報が鳴り響く艦内の通路を走っている2人は、言うまでもなく
ルビィとシナであった。2人とも既にカイナッツォ戦での負傷がほとんど治癒しているあたり、
ゾディアックブレイブの底知れぬ力が窺えた。
「ん…ここは?」
通路を抜けた先は広大な空間だった。そこはどうやらレクリエーション用の施設らしかった。
人工的な空間の随所に、樹木や草花、小さな水路、自然光を取り入れる為の大きな硝子窓などが配置され、
計算された美観を形成していた。平常時は休息中の乗員たちの憩いの場となっているのだろうが、
緊急警戒態勢にある現在、その場所にはまったく人気がなく、緊急を告げる艦内放送と警報音のみが
虚しく響いていた。
「こりゃ贅沢な場所だな。少なくとも兵の待遇じゃクロマ軍は世界一かもな」
口笛を吹いてあたりを見回したシナは、木立の影で、ゾデアックブレイブの彼にすら
気配を感じさせる事無く立っていた人影を発見して目をむいた。
「…侵入者というのは、貴方たちね?」
その人影─ミコトは、氷のように冷たく鋭い眼差しをシナとルビィに向けた。
188 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 01:33
たいした評も得られず残念だったね(稾
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:05
ジタンはまだまだ昔の心を忘れてはいないようですね。
なんか変わりきれていないというところが哀愁を誘う。
で、ミコトの初活躍が見れるのでしょうか?期待あげ。
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:06
>>185-187
120時間寝なくても大丈夫なジタンは
もうそれだけで強さランクを上げられるような気も。
あとミコトも戦うのかな…。
…死ぬなよ…。
191 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:07
192 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:09
>191
無視無視
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:23
ましゃか・・
194 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:24
やっぱし・・はあ・・・
195 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:45
あげ
196 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 02:59
age
197 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 03:17
Disc2以外の関連スレ全部消えたようで。
入り口がない…。
198 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 03:34
ビビ@ハイン編の作者の方に質問なのですが。
>ハインと名乗った少年は、ただそれだけ言うと、黒い前髪に隠れるように俯いた。
ビビの身体は真っ黒・目だけではなく、普通の少年風という設定ですか?
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 03:51
フライヤ・フラットレイの絵がアプされた模様。
200 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 04:12
うーりゃーあげ
201 :
展開がまずかったら、無視してください :2000/09/03(日) 04:24
ガーネットとエーコが大広間で対峙している頃、
ナタリーは、エーコの命を受けてアレクサンドリア城の地下を部下たちに捜索させていた。
ベアトリクスを捕らえる為である。
ナタリー「ベアトリクスは見つかったかしら?」
リンドブルム兵「いえ、未だ見つかりません」
ナタリーに話しかけられた兵士は、本当に申し訳なさそうな声で言う。
ナタリー「…そう」
エーコがベアトリクスを求めた理由。
それは、ベアトリクスが血塗られた聖天使を復活させるのに必要であったから。
ベアトリクスは、地上で最も血で穢れた人間。
その手で、数多の人間を斬り捨ててきた。
彼女が人を斬る理由は二つ。
ひとつは、多くの敵を殺して手柄を立てる為。
もうひとつは、己の剣技を研ぎ澄ます為。
だが、それらの理由は後付けで、彼女は単に人を切る快感に酔っていたのである。
血塗られた聖天使の憑代に、これほど相応しい人間は他にいない。
だから、エーコはベアトリクスを求めたのである。
202 :
全然まずくない :2000/09/03(日) 04:34
ベアトリクスの属性は本来悪であるということは元スレ1氏が仰っておられる。
これでよい。
土下座させるべし。
203 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 04:47
>201
悪のベアトリクスは単品では全然問題ないけど、
そうするとGトラ編にはつなげるのが不可能に近いトット先生の話が、
着地点を失いはしないかと心配な気もするよ。
204 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 06:18
まだ直らんのか
205 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 09:55
サラマンダーとラニのイラストも上がってる。
邪悪絵描きさん、えらいスピードだね。
次はジタン&ミコトきぼ〜ん。
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 13:16
なおらんなぁ。他の小説関係スレもみんな消えてるようだな。
207 :
学者スコットその後 :2000/09/03(日) 14:04
スコットはアレクサンドリアにて魔道の成り立ちと歴史を研究していた。
しかし、戦争が始まり、研究を続けるという夢は破れ、ここ、故郷トレノへと傷心の思いで帰ってきたのである。
「こ、これは・・・、何ということだ。」
しかし、トレノもまた、エーコとガーネットの激突、長引く戦争によりすっかり荒廃していたのである。
「我が家は・・・、カシュオーン家は無事なのか?」
無事なはずはなかった。スコットがたどり着いた家があったと思われる場所には地面が大きくえぐられており、焼け焦げた跡があった。
スコットはふとあるものを見つけた。
・・・焼け焦げ破損した鷹と蔦のレリーフが施されたカシュオーン家の家紋である。
「おおおおおおっっ・・・。」
スコットは泣いた。
こんな酷い仕打ちがあるだろうか?何のために自分はアレクサンドリアで研究をしていたのか?
家も職も失い、これからどうすればいいのか?スコットは途方に暮れるしかなかった。
そんなスコットに近づく影があった。
「キョキョキョキョキョ、・・・これはこれは。道の真ん中で何をお嘆きなのかな?」
スコットは顔を上げた。そこには、おお、何ということだろう、身なりこそはまともだが、到底、まともとは思えない異様な男がそこにいた。
背は高く、目つきがギョロッとしたその男は、ヒト科ではなく、鳥類を思わせた。
「(死を運ぶカラス、いや、悪魔の鳥)・・・!」
スコットのその男の第一印象であった。
208 :
学者スコットその後(2) :2000/09/03(日) 14:29
道の真ん中で焼け焦げた地面の穴の前で座り込んでいるスコットと背の高い鳥を思わせるような男が向き合う。
「戦争で家を無くされたのかな?お困りであれば、わが家を貸してあげても良いが、どうかな。」
ありがたい申し出だった。しかし、この男は何者であろう?
そんな黙っているスコットの気持ちをこの男は見抜いたのだろうか?
「わしの名前はボーゲンと申す。伯爵の冠を頂いておる。このトレノのれっきとした貴族じゃ。」
スコットはその名前を聞いたことがなかった。
疑問が拭えないスコットに対し、ボーゲンはかつては落ちぶれていたが、今回の戦争のお陰で成り上がったと語ってくれた。
戦争で儲けてしまい、代償として、身寄りのないものを引き取っているのだとも語ってくれた。
スコットはいま一つ、このボーゲンなる男に対し、信頼を置けずにいたが、他に方法もなく、従うことにした。
「ささ、どうぞ、あちらが我が家です。」
ボーゲンの案内した家は、意外にこじんまりとした屋敷だった。
戦争で儲けているのならば、さぞ、立派な家に住んでいるのだろうと思ったのだが、一般的な造りの屋敷に、スコットは意表を突かれた。
しかし、その屋敷の中でスコットはこの男のとんでもない趣味に驚愕するのだった。
「こ、これは・・・!!」
屋敷の中には、何ということか・・・。
裸にされ、何一つ身にまとっていない少年と少女達が屋敷の調度品を整えてたり、掃除をしたりしているのだった。
あるものは小ぶりな乳房を露にさせて。あるものは股の下についたモノをプラプラさせて。
悪夢のような光景だった。
「キョキョキョキョキョキョ、喜ばれましたかな?」
ボーゲンがスコットの顔をのぞき込むように言う。
胸がむかついた。これが人間のすることだろうか?通常の感覚では考えられなかった。
ボーゲンはフフフと笑うと、パチンと指を鳴らした。一人の少年がボーゲンの近くに寄り、人間椅子の格好をすると、ボーゲンは少年の太ももにドカッと腰をおろした。
苦しそうな顔をして呻く少年。
「これが人間のすることか?!」
スコットは怒りと驚きのため、震える声で言った。
209 :
学者スコットその後(3) :2000/09/03(日) 14:34
「キョッ〜キョッキョッキョッキョッキョッ。いかがですかな?私の可愛い下僕どもは?みな、12歳から15歳の頃の美少女、美少年ばかりを集めてみました。皆、著しく教育が行き届いております。たまにはこうして、客人に見せてやりたい、・・・そうですな。コレクター心とでも言うのですかな?キョッ〜キョッキョッキョッキョッ・・・。」
ボーゲンは少年の股をまさぐり、局部を屹立させると、ゆっくりと愛撫し、激しく、しごいた。
やがて、少年の呻き声と共に、白濁した液体がこぼれ出した。
「く、狂っている!!」
はき捨てるように言うと、スコットは出ていこうとした。
グ、グル〜、グルルル・・・。
いつの間にか扉の前には大きな獣が立ちふさがっていた。
2つの首を持つ、ゆうに3mはあるだろう犬。いや、犬と呼ぶにはその獣は大きすぎた。
「ケルベロスと申します。わしのかわいい合成獣ですじゃ。近づくと火を吹きますよ。」
ボーゲンはそう言うとフワリと宙に浮き、スコットの目の前に舞い降りた。
「ケルベロスの餌にするにはまだ、もったいない。」
ボーゲンは白く発光した拳を突き出すとスコットを奥へと突き飛ばした。
「うっ・・・。」
壁に打ち当たり、呻くスコット。
「この暗黒の時代にどんな夢が見られましょうや?人は他人を妬み、恨み、世界に憎しみを抱く。希望はどこにもないし、救いはやってはこない。そんな時代を生きるのならば、せめて、自分の好きなことをしていたいではないですかな?キョッキョッキョッ・・・。」
210 :
学者スコットその後(4) :2000/09/03(日) 14:35
やがて、スコットの頭をボーゲンが抱えた。
チュルチュルチュルチュル・・・。
ボーゲンの口から舌が伸びた。ながく、細い。
その舌をピンと伸ばすと、スコットの頭に突き刺した。
「あああっっ!!」
「このときを待っておりました。あなた様の知識、役立たせていただきます。スコット様のお帰り、待ちどおしゅうございました。」
そう言うと、ボーゲンは脳みそを吸い出した。
スコットの目から涙がこぼれ出した。まるで、蛇に飲み込まれる小動物だった。人生の終わりに学者スコットの考える事はここで終わる人生よりも、鬼畜な男に殺される事よりも、この人外な男が何者か知りたかった。
ちゅるちゅるちゅるちゅる・・・。
世にも奇怪な音が部屋中に響き渡る。しかし、少年少女達は何事もないかのように作業を黙々と続けるのだった。
彼らも同じように脳みそを感情を吸い取られてしまったのだろうか?
・・・ちゅる。
やがて、ボーゲンが奇怪な食事を終えると、スコットの体を手放した。
スコットの体が床に落ちると空っぽの頭が床にあたり、コンと良い音をさせた。
「食っていいぞ。ケルベロス。」
待っていたかのように、ケルベロスは脳みそのない体にむしゃぶりついたのだった。
〜学者スコットその後・終わり〜
211 :
タイトルメーカー :2000/09/03(日) 15:15
目次4
>>92@` 亡者たちの巣(アレクサンドリア城城内の状況)
>>106 ロウェルの悪あがき(なかなかの手捌きのようです)
>>110 タンタラスの秘密(インタビュー〜色々な趣味〜 )
>>111 親玉バクーの秘密(タンタラスの秘密〜その2)
>>112 ヤバ過ぎた話(タンタラスの秘密〜その3)
>>144 異様な雰囲気(人々から生気が感じられない)
>>146 難民キャンプ(エスト・ガザの状況〜その2)
>>166 【Active Time Event】モーグリ(モグオの思い出)
>>167 モグオの叫び(【Active Time Event】モーグリ〜後編)
>>170 執念深い獣(タイダリアサンはまだ追ってくる)
>>171 撃破!?(サラマンダーの必殺技で仕留めたが…)
>>172 帰ってきたギルガメッシュ(インビンシブル2の主砲で完全撃破)
>>177 「もう、疲れた」(学者スコットの日記より2)
>>178 かゆうま…(学者スコットの日記より3(嘘))
>>182 汚点(フライヤの日記より)
>>185 耐えがたい苦痛(夢を見たくないジタン)
>>186 『連結』の崩壊(CONNECTION LOST)
>>187 侵入者(ルビィとシナは大戦艦に侵入した)
>>201 理由(エーコがベアトリクスを求めた理由)
212 :
幻獣界でGO! :2000/09/03(日) 15:34
私の名はバハムート。
幻獣の長である。我らは数千年の間平和に暮らしていた。しかし最近、この平和な幻獣界の中で大規模な喧嘩が起こるようになってきた。
イフリートとラムウである。
イフリート「オラオラァ!今日こそ決着をつけてやるぜジジィ!!」
ラムウ「ハン!貴様ごときに負けるわしではないわ!ピチピチシヴァはわしのモンじゃいィィイ!!」
シヴァ「いやん、二人共私の為に争わないで」
そういうシヴァの顔はまさに悪女であった。
213 :
四天王の姿 :2000/09/03(日) 16:13
「キャラ」 : 「通常の姿」 → 「真の姿」
スカルミリョーネ : . 全身ローブの"小柄な男" . → ???
カイナッツォ : 豪奢な衣装の"老人" → 人と亀が融合したような姿
バルバリシア . : 長い金髪の"妖艶な美女" → ???
ルビカンテ .: 紅いマントの"大柄な男" → ???
214 :
リンドブルムとクロマ村の戦力比較 :2000/09/03(日) 16:14
<リンドブルムの戦力>
・国家元首
"召喚帝"エーコ(または、狂公(王)、破壊天使)
・ゾディアックブレイブ
ナタリー、ワイマール、シナ、マリン、ルビィ
・軍隊
エーコ近衛のアサシン(中身はアルテマデーモン)5人、騎兵隊
治安維持部隊、一般兵多数、傭兵(工場の警備に雇った)多数
・人員
文臣オルベルタ、飛空艇乗組員多数、飛空艇技師多数、強制労働の子供多数、
・飛空艇
飛空艇団「赤い翼」の新型飛空艇数隻、赤い翼旗艦ゲルニカ、タイニーブロンコ
その他、飛空艇多数。(ただし、これまでの戦いで相当な数が大破もしくは消失)
ヒルダガルデ1号および3号は、まだ残っているのだろうか?
・資金源
貴族や商人から謙譲される財宝や、高い(おそらく)税金
<クロマ村の戦力(ちょっと改定)>
・国家元首
"賢者"ジタン(もしくは、クリスタルを知る者、運命に抗う者)
・四天王
ルビカンテ(リーダー格)、バルバリシア、スカルミリョーネ、カイナッツォ(死亡)
・人員
ミコト(No.2?)、エリン(大戦艦艦長)、エヌオー(最高司令官)、ジェノム多数、
ビビJr6人(6号=ベアトリクスと共に行方不明、1号=トットのお供)
・契約組
ギルガメッシュ、エンキドゥ、サラマンダー、スティルツキン
・飛空艇
インビンシブル、インビンシブル2(ダリへ進行中)、大戦艦パラメキア(現在の拠点)
その他に飛空艇数隻(インビンシブル2と同型か?)
・兵器
黒魔道士兵(消耗品)、魔導アーマー、結界発生装置、バブイルの巨人(活動停止)、
黒のポルカ1号・2号(暴走した…)、飛空艇の自動航行機能、テレポッド、
時空移転装置、魔導レーダー、セフィロス・コピー(ミコト作だが1体だけか?)
・情報網、及びその他
モグネット、黒魔道士兵生産プラント(クロマ村、ダリのプラント接収)、
クリスタルの記憶(未知の兵器情報の宝庫)、対空バリア(クロマ村上空)
・資金源
不明。クリスタルから金銀などを創り出しているのかも…。
215 :
タイトルメーカー :2000/09/03(日) 16:21
216 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 16:30
おっ、復活。
しかし、ボーゲン伯爵は何だかすごいことになってるなあ。
脳みそ吸い取るキャラって確かいたっけ
217 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 16:32
マインドブラスト…かな、元ネタは。
4か5のころは「脳を吸い取られた!」ってメッセージが出たんだよね
218 :
人物紹介その1 :2000/09/03(日) 16:46
エーコ・キャルオル【EIKO CAROL】
邪悪絵描きさんの挿し絵
http://www.angelfire.com/vt/areare2/images/eiko.JPG 孤独
「逃げようだなんて思わないで・・・一人でいると 殺意が いっぱい沸いてくるの・・・」
Level : 427
Age : 11
HP : 9@`643@`700
弱点 : なんとなくツノっぽい
通称リンドブルムの狂公。狂王、召喚帝とも呼称される。
性格は極めて冷酷かつ残忍。
およそ年齢からは想像もつかない高い知能、戦闘能力を持ち、
メテオ、フレア等を使いこなしてライディーン、バハムートなどの上級召還獣を操る。
ブラネ戦役時にの八英雄の一人だが、戦後リンドブルムのシド大公の養子となって人生が一変。
自らを押し殺す複雑な毎日を強いられるうちに性格が暗黒化し、シド大公を暗殺を計画。
計画は未遂に終わったものの、大公夫妻を放逐し、元首の座に収まる。
それ以後はアレクサンドリア元首ガーネットへの対抗意識と爆発的な欲望から侵略戦争を目論む。
リンドブルムには恐怖政治をしき、タンタラス(のち崩壊)、ゾディアックブレイブ等の
秘密機関を駆使して絶対体制を樹立。
完全に善のタガが外れていると見られ、部下ですら道具としかみなさない。
民衆を蛙やポーションに変化させて消し去るという遊びに夢中になる無邪気な(どこがや)一面も。
219 :
タイトルメーカー :2000/09/03(日) 16:47
リンドブルムの戦力詳細も作ってみました。
アレクサンドリアのも作って、それと比較しようと思ったんですが、
アレク軍は消耗が激しすぎて瓦解状態なので、やめました。
消失や死亡ばかりになってしまう…。クイナとか白魔道士たちとか…。
絶頂時だったらば、結構な手駒がそろってたんですけどねぇ…。
220 :
らいぶら :2000/09/03(日) 16:48
勝手に5歳だけ歳とらせちゃいました。
何年後かという設定なかったし。絵とか雰囲気をみて大体。
221 :
タイトルメーカー :2000/09/03(日) 17:00
>らいぶらさん
お久しぶりですね。
人物紹介面白いです。この勢いで、他のキャラも〜。
エーコの弱点「なんとなくツノっぽい」がいい(笑)。
222 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 17:43
ああっ!前作から何年後かははっきりとわからないようにして欲しかった・・・
5年だと私の方の設定に辻褄があわないです・・・
済みませんが5年後っていうのは無視しちゃってもいいですか?
223 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 17:50
あげじゃあああ
224 :
スコット&ボーゲン書き :2000/09/03(日) 18:22
スコットは殺しました。ボーゲンが面白くなりそうだったので。
>タイトルメーカーさん
暗黒の住人のタイトル、いただきました。本当にありがとうございます。
>178さんへ
?どういう理由で書かれたのですかね?
・・・ま、いいです。
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 18:24
きにしないきにしない
226 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 22:31
これって、いつまで続くんですか?
まさか、永久に続く?
227 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 22:34
せめてそれぞれの結末は知りたいなあ。
学校が始まってこれからはちゃんとみれなくなるから。
作家さんは何歳なんだろう?
まさか、社会人ということはないですよね。
228 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:01
>>222 すいません。
それじゃやっぱり5年後ってのは無視しちゃってくださいな。
次のダガー紹介んときに一緒に年齢なしのエーコをのせますんで。
229 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:07
>>227 スタイナー書きさん(現イリア書き?)は社会人のはず。
クロマ書きさんも多分成人。
サラマンダー書きさんは学生で、ルビィ書きさんも学生っぽい気が。
230 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:09
231 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:11
このスレ、作家さんの人数はなんとなく分かるけれど
読者は何人なんだろう…。
232 :
らいぶら :2000/09/03(日) 23:14
>>230 なるほど。ここで統一させておくってのも手ですな。
もし統一が可能ならば、人物紹介んところで整理してみましょう。
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:19
>>232 とりあえずラスボス戦からジタンとガーネットの再会までは
2年位でお願いします。
234 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:58
タイトルを略さないでって前のスレでもその前のスレでも言ったんですけど・・・
次こそはお願いしますよ、絶対!!
235 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:03
>234
略すとエラーになってスレが立てられないらしいよ。
236 :
235 :2000/09/04(月) 00:05
ごめん、「略さないとエラーになってスレが立てられないらしいよ。」ね。
237 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:05
>235
立ってるんですけど
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:06
>234
なんでタイトル略さない事にこだわるの?
アレクサンドリア許さない×2でいいじゃん。
あ、元ネタの人か。
239 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:09
>>201 これだとGトランス編が完全孤立。
そうするとDisc1辺りからの辻褄が全部合わなくなるけど……大丈夫?
240 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:15
>238
違いますよ。
略さないほうが味があると思うんですけど。
というか無視され続けているのが嫌です。
241 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:17
>>240 >>8読んでる? タイトルメーカーさんもちゃんと努力したんだって。
どうでもいいけどまた飛んだね。
242 :
240 :2000/09/04(月) 00:19
>241
これは私が悪いですね。
ごめんなさい。
243 :
240 :2000/09/04(月) 00:21
本当にすいませんでした。
最低でもログを読んでから書き込むべきでした。
あぼーん
245 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 00:36
_ ___ __ .___ .____ __ __ __@` .____ ._ _
||. .`i┌-、| | .| `i┌-、| `i┌、`l ./__ヽ | .| /__ヽ `i┌、`l | | .| |、 ┌――――――――――――┐
.| | | |/| ` l/| N | |/| .| |/ / 暗 | | |_| l/| N、 | | | | | |/ / ||| | |. .アレクサンドリア許さない. .|
|.|.| .| ;ヘ| | | | .ヘ| . | ...< ヽヽ@` ..| |. | | | | | ...<. | |. | ×. |
.|;=;| ..| | .| | | | /| .| ヘ ヽ .黒 |`l_| | | | .| |_| | | ヘ ヽ | |. .|. .アレクサンドリア許さない. .|
|.| |.|_ _| | .| | /└' | . | |..| .|. .ヽ__丿 、| | ヽ__丿、| |..| .| 、| |.. └――――――――――――┘
 ̄  ̄... ̄ . .  ̄  ̄ ̄ ̄ .. ̄  ̄ .  ̄  ̄  ̄  ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ファイナルファンタジーIX "アフターストーリー" 「アレクサンドリア許さないアレクサンドリア許さない」
246 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 00:37
タイトルロゴも作ってみました。
ただ、長すぎて弾かれたのてしまったので、分割ですけど…。
ホントはひとつにまとめたかった…。
247 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:42
最初だけ見てタイトルメーカーさんの名を借りた荒らしかと思ってしまった…。
248 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:45
>247
自分もです(笑)
249 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 00:46
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:58
「たった1人でわたしたちの相手をするつもり? 随分甘く見られたものね」
ルビィは呆れたように肩をすくめた。
「…ブランチスピア…」
ミコトが無表情に呟いたのと同時に、ルビィの背後に立っていた大樹の枝が突然音を立てて断裂し、
風を切る飛槍と化してルビィに襲いかかった。
「なっ!」
ルビィの左腕が浅く裂け、その白い腕に真紅の雫が滲み出す。咄嗟に身をかわさなければ、槍と化した
樹の枝が確実に心臓を貫いていたに違いなかった。
「こいつめ、怪しげな術を!」
ルーンアックスを構えて突撃して来たシナの全身に、突然無数の傷が浮かび上がった。僅かに遅れた
タイミングで傷から血が溢れ出し、その痛みと驚愕にシナの突進がとまった。
「くっ、なんだこれは! 鎌鼬か?」
ミコトはシナが怯んだのを見ると、腰にぶら下げていた小さなベルを手にとって、ゆっくりと鳴らし始めた。
尻尾の生えた少女が小さなベルを鳴らしている姿はさながら御伽噺の一場面と言った趣で、場違いな程に
非現実的だったが、ミコトの瞳に浮かぶ冷たい殺意がシナの意識を現実に引き戻し、その身に迫る危険を
認識させた。シナが慌てて飛び退くのと、先程までシナが立っていた場所が、ミコトの鳴らす
ティンカーベルから生じた指向性の破壊音波によって粉砕されたのはほぼ同時だった。
「…おたく、やるねぇ。どうやら只者じゃないようだな。ひょっとして、あんたがミコトかい?」
「………」
「やっぱりそうか。聞いてるぜ、あんたの事はな。ジタンの右腕なんだって?」
「ふぅん、あんたがミコト…。つまりジタンの今の情婦って訳ね」
危うく殺されかけた恨みもあり、ルビィの口調は憎々しげだった。
「…ジタンと私はそんな下劣な関係じゃない…」
ミコトは相変わらずの無表情だったが、ルビィの言葉にその瞳の冷たさが一段と増したようだった。
251 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:59
「あら、やっとまともに口をきいてくれたわね。そんなに頭に来たの?」
揶揄するようなルビィの態度に、ミコトは破壊音波を放つ事で応じた。破壊音波は不可視のエネルギー
だけに不意をつかれれば回避するのは困難だが、ベルを振る動作が大きいので、放たれる瞬間にさえ
注意しておけば、軌跡を見切ってかわす事は比較的容易い。当然、余裕を持って身構えていたルビィも
あっさりと回避してのけた。
「…本気で怒ってるみたいね? すました顔しちゃって、内心じゃはらわたが煮えくりかえってた
ってトコかしら? ジタンがどう思ってるかは知らないけど、少なくともあんたの方は相当ジタンに
イカれてるようねぇ」
「無駄口は…そこまでよ…」
ミコトは左手首を軽く振った。それと同時に、周囲の樹木から無数の蔦が凄まじい勢いで噴出し、
蛇のようにのたうちながらルビィとシナに絡まりついた。
「な…なんだこれは!」
「体が…思うように動かない…」
振り解いても振り解いても絡み付いてくる蔦地獄に囚われた2人のゾディアックブレイブは、周囲の空間が
奇妙に歪んでいくのに気がついた。あのカイナッツォ以上の凄まじい魔力が、ミコトの細い体に集中していた。
『まずいな…何をする気かはこの俺にも分からんが、このままでは確実に殺られる!』
『ダテレポで脱出するってのはどう?』
『いや、周囲の空間がこれだけ歪んでいる状況での空間跳躍は危険だ。下手すりゃ、石の中にいるって事にも
なりかねんぞ』
精神感応での会話は、通常会話の数倍の速さでの意思の疎通を可能とする。それなりに精神力を消耗するので
普段から使う事はないが、緊急時には非常に頼りになる能力と言えた。とは言え、状況を打開する方法が
思いつかなければ、せっかくの高速意思疎通能力も宝の持ち腐れであり、今のルビィとシナはまさにそれだった。
突然、ミコトの周囲に渦巻いていた魔力が最初から何も無かったかのように消失した。
『攻撃をやめた?』
『いや、嵐の前の静けさって奴だ…来るぞッ!』
ミコトは精神集中の為に閉じていた目を静かに開いた。
「…アルマゲスト…」
突然その一角に生じた圧倒的なエネルギーに、大戦艦パラメキアは文字通り激震した。
252 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 01:04
ミコト強!
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 01:15
最近スタイナー編の更新無いね。切なげ。
254 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 01:27
>ミコトはシナが怯んだのを見ると、腰にぶら下げていた小さなベルを手にとって、ゆっくりと鳴らし始めた。
ミコトって風水師なのかと思った。
255 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 01:40
ミコト氏なんかヒロインの座におさまりつつあるなあ。
一時はそれっぽくなりかけたルビィの凋落に涙。
256 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 02:05
>「…ジタンと私はそんな下劣な関係じゃない…」
そうか、駄目か・・・
257 :
人物紹介その1 :2000/09/04(月) 02:13
エーコ・キャルオル【EIKO CAROL】
邪悪絵描きさんの挿し絵
http://www.angelfire.com/vt/areare2/images/eiko.JPG 孤独
「逃げようだなんて思わないで・・・一人でいると 殺意が いっぱい沸いてくるの・・・」
Level : 427
HP : 9@`643@`700
弱点 : なんとなくツノっぽい
通称リンドブルムの狂公。狂王、召喚帝とも呼称される。
性格は極めて冷酷かつ残忍。
およそ年齢からは想像もつかない高い知能、戦闘能力を持ち、
メテオ、フレア等を使いこなしてライディーン、バハムートなどの上級召還獣を操る。
ブラネ戦役時にの八英雄の一人だが、戦後リンドブルムのシド大公の養子となって人生が一変。
自らを押し殺す複雑な毎日を強いられるうちに性格が暗黒化し、シド大公を暗殺を計画。
計画は未遂に終わったものの、大公夫妻を放逐し、元首の座に収まる。
それ以後はアレクサンドリア元首ガーネットへの対抗意識と爆発的な欲望から侵略戦争を目論む。
リンドブルムには恐怖政治をしき、タンタラス(のち崩壊)、ゾディアックブレイブ等の
秘密機関を駆使して絶対体制を樹立。
完全に善のタガが外れていると見られ、部下ですら道具としかみなさない。
民衆を蛙やポーションに変化させて消し去るという遊びに夢中になる無邪気な(どこがや)一面も。
258 :
人物紹介その2 :2000/09/04(月) 02:14
ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世【GARNET TIL ALEXANDROS 17TH】
邪悪絵描きさんの挿し絵
http://www.angelfire.com/vt/areare2/images/g01.JPG 純真
「『女王らしく』ではなく自分の欲望の底を確かめたいの・・・・でも・・・・」
Level : 564
HP : 37@`564@`400
弱点 : なし(つまり無敵)
通称アレクサンドリアの魔王。暴君。
性格は極めて冷酷かつ残忍かつ非道かつ悪逆かつ根性悪。
ライトブリンガーを愛用し、数々の『魔王』剣技を使いこなす上、
ダークホーリー、アルテマ等の上級魔法、ファイナルヘヴン、クイック等の特殊技、
エデン、リヴァイアサン等の上級召喚獣も操る。
ブラネ戦役における8英雄の一人であり、戦後女王として政務に就いた時点では
最も慈悲深く賢明な君主になることが期待されたが、
アレクサンドリア至上最悪の暴君となったことについてはいくつかの説がある。
内政、外交において様々な苦難に直面しているうちに性格が暗黒化(またかい)した、
若しくは恋人であったジタンとの別れが大きな影響を与えた、等。
欲望の奴隷となったガーネットは有能で忠節な部下を次々と粛清、
その中には名将ベアトリクス、忠臣スタイナー、かつての師にあたるトットも含まれる。
同じく暗君であるエーコに比べればその目的は不鮮明であり、
拡大戦争による度重なる戦役でアレクサンドリアは疲弊の極にある。
恐らくは母ブラネと同じく際限のない欲望に捕らわれた末の凶行であると思われるが・・・。
259 :
ハイン書き :2000/09/04(月) 02:21
>198
外見に関しては、取り敢えずビビとは別物です。
ビビの中身書いちゃうと、納得が行かない人も出てくるだろうし、
おこがましい気もするし。
で、別物の少年です。
年令も12歳位っつー事にしといて下さい。
260 :
ちょっと遊び :2000/09/04(月) 02:28
[7:4] ガーネットが倒せない!!
1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/09/03(日) 02:15
どうしてもガーネットが倒せません。
昨日なんか3時間ぶっ通しで攻撃し続けたのに・・・。
ちなみにレベルは全員99です。
2 名前: クリアした人っているのか? 投稿日: 2000/09/03(日) 02:22
激しく同意。俺なんか5時間やっても全然だめだったぞ。
もう売ろうかなあ。
3 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/11(月) 05:18
さっきやっとクリアしました。
ナイツオブラウンド500回目で死にました。
エンディングすごく良かったです。
エリクサー99個とラストエリクサー99個全部使い切りました。
261 :
53の続き :2000/09/04(月) 02:46
フライヤ「・・・エーコ?・・あの・・エーコ・・なの・・・か・・?」
かつて面識ある少女のあの姿。その当時の面影は完全に消え去り、今のそれは
邪気と妖気に満ち満ちた雰囲気。虚空より現れた彼女の、そのあまりの変貌にフライヤは言葉を失う。
ベアトリクス「・・・・違う・・。彼女は・・彼女じゃあない・・・・」
フライヤ「!・・何??」ふいに、自分の横で呟いたベアトリクスの言葉を
耳にしたかと思った・・・瞬間!!シュウウウウウウウウウウゥゥゥ―――・・・
エーコの眼光が眩き緑光を放った!!その・・眼光の先は・・・フライヤ!!
フライヤ「!!!ッッ!!??ぉおお!!?うぐぐあああああ・・ッ!!!」
その緑の眼光を向けられた途端!フライヤは突如胸を掻き毟るかのように苦しみ出す!!
・・!心臓が・・!!まるで暴れている様に・・!!意思とは無関係に激しく脈打つ!!・・
・・・身体中の血が・・!!まるで沸騰しているかの様に熱い・・!!・・
・・・!!身体の・・!身体の体内(なか)が!!・・!壊れてしまいそうだ・・!!
フライヤ「うああああああああああああ――ッッ!!!!ぐうううぅぅぅッッ!!!」
ビクビクビクビクゥゥッッッ!!!!凄まじい痙攣!!!身体は背骨が折れんばかりに
反り返り、眼は完全に白く剥き上がっている!!!
ベアトリクス「!!!??フライヤッ!!!」
その、あまりのフライヤの異状にすぐさま駆け寄るベアトリクス!そして―――――――――
ガクッ・・・ガクゥゥッ!!バタッ!!
フライヤは2,3の痙攣の後、ベアトリクスの腕の中へバッタリと倒れこんだ。
シュウウウゥゥゥ――・・・
・・そして・・まるで潮が引くかの様に苦痛が消えてゆく・・・
フライヤ「・・ッ!ハァッ・・!ハァッ!・・ハァッハァッハァッ・・」
激しく切れる呼吸。滝の様に流れ出る汗。・・しかしどうやら意識はある様だ。
ベアトリクス「・・!フライヤッ!フライヤッ!?」
フライヤ「(・・・うぅ・・い・・まのは・・一体・・?)」
未だ混乱の極みにある2人に対し、エーコは静かに口を開く・・
エーコ+??「・・フム・・成る程・・。ガーネットの言っておったとおり・・
・・・最早、私の力は及ばぬか・・・・珍しい・・現象だ。」
262 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 02:49
フライヤ「(・・??一体何を・・何の事を言っているのじゃ?・・うぅ・・っ)」
身体中の力が完全に抜けてしまっている。未だ立ちあがる事は難い。
ベアトリクス「フライヤ・・・大丈夫か?」
なんとか、槍を支えによろよろと立ちあがるフライヤ。
フライヤ「・・うむ・・なんとか・・大事は・・ない。・・それよりも・・」
そして眼前に立つエーコの姿に視線を移す。
依然、彼女は無表情然にフライヤとベアトリクスを見下ろしている。
フライヤ「・・まるで・・別人じゃ・・。彼女も・・まさかガーネットの様に・・?」
ベアトリクス「・・・違う・・そうじゃない・・・・・彼女は・・そう・・
彼女は今・・・身体を何者かに・・「支配」されている・・・。」
エーコの姿をどこかうつろな目つきで見つめるベアトリクス。その視線は正確には、
エーコ ではなく、彼女の・・「背後」に向けられている。
フライヤ「・・?支配??」
ベアトリクス「・・・そして・・「それ」は・・私を・・私を知っている・・!」
フライヤ「???」まるで何か自分にしか見えないモノでもみているかの様な
雰囲気のベアトリクス。一向にフライヤには彼女の言っている事を
理解するに難い。そして―――――――――
ベアトリクス「・・・・・・姿を・・現しなさい・・」
ベアトリクスはエーコ・・の「背後」に向かって静かにそう言い放った・・。
263 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 02:53
瞬間!!エーコの表情が瞬時に邪悪な微笑みに染まる!!
エーコ+??「ククククク・・私の姿を感じたか?ベアトリクス。」
その声はエーコの口から発せられるも、最早完全に別人の声!!そして――――
フライヤ&ベアトリクス「!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥ―――!!!
突如!エーコの身体を覆うオーラが四方八方に解き放たれ!・・それは渦を巻き、
眩くそして青白き輝きを宿し・・・再びエーコの身体を包み込む!!!
その気体の蠢きは更に勢いを増し、エーコの背後に覆い被さる様にして・・
凝縮・・・・形状を変化させ・・そして!一人の・・一人の人間の姿を成した!!
フライヤ「・・!!こっ・・これは・・・・・!!!!???」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
2人の前にその姿を実体化させた「それ」は妖しく、そして眩き光を発しながら・・
周囲の大気は凍りつくが如く・・黒き闇の渦中に全てを呑み込まんとするが如く・・
エーコ+思念霊体「・・ああ・・そうだ・・この眼にて直に捕らえるまでは・・・
・・・しかし、確信したよ。・・その・・瞳・・・その・・身体・・・その全てから・・・・
・・・・感じる・・感じるぞ・・・「欲望」と言う名の・・・最高の「力」の波動を!!」
264 :
>256 :2000/09/04(月) 02:53
ゆってるだけゆってるだけ(笑
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 02:55
ベアトリクス「・・・私の・・私の体内(なか)から伝わってくる・・・感覚・・それは・・
・・そう、私の・・私の生まれてきた・・記憶・・・そう・・呼べるのかもしれない・・
・・・微かな・・微かな・・感覚を、伝えてくれる・・映してくれる・・。教えてくれる・・。
私が・・・アレクサンドリアを発った・・あの日からずっと・・・・・。」
実体化したその「思念霊体」の前で、微塵の動揺も無く、そう、まるでそれは
互いに面識があるかの様に・・・ベアトリクスは話しかける。
しかし依然として表情は無く、視線はうつろなまま。どこか夢見心地の様な雰囲気。
ベアトリクス「私は父も、母も、知ることは無い・・故に、私がどの様にして
生まれてきたのかなど知る由もない・・・けれど・・・。」
エーコ+思念霊体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ベアトリクス「・・けれど私は確かにこの世界で生まれた、・・ずっとそう思ってた。
・・・それが当たり前だと思っていた・・・・・・でも・・・でも・・・・!
・・・この記憶は・・私のこの記憶は・・・一体何・・・?・・・・・そして・・
・・・そして私の・・・私の体内(なか)に・・どうして?・・どうしてこの様な・・・・
・・・・・・この様な「力」が封じられている・・・・!?」
エーコ+思念霊体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ベアトリクス「・・・貴方は・・私を知っている・・私の全てを・・・そして・・
・・・そして私も・・・貴方を・・・貴方を知っている・・・遠い・・遠い記憶の中で・・」
エーコ+思念霊体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ベアトリクス「・・・・貴方は・・・そして・・・・・「私」は一体何者?」
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 03:01
エーコ+思念霊体「・・・・・遥かなる次元を越え、幾星霜もの時空の果てに・・
大いなる「欲望」・・そして大いなる「犠牲」の上に生み出されし
哀れなる魂は、かくて封印の「器」としての「生」を与えられた・・・・。
限りなき沈黙と、大いなる光の壁に覆われし文明・・そして偉大なる魔導の力・・
エスタ ・・と呼ばれしその世界にて・・ そして私はエスタの民・・・・
大いなる「力」・・・「太陽の力」を生み出せし者・・
我が名はゼムス・・・
267 :
>260 ま、息抜きも必要だよね :2000/09/04(月) 03:43
1:アレ許のラスボスは魔道王ハイン(892) 2:イリア最高、ミコト派逝ってよし(65) 3:DISC7のラストでクラウドが復活するよ(421) 4:やっとクリア(128) 5:EDが2種類ってマジ?(17) 6:アレ許なんてドキュソのゲーム、DQ8マンセー 7:ガーネットが倒せない(4) 8:ラグナロクどこ?(174) 9:ゾディアックブレイブのアレ許相談室2(781) 10:隠しダンジョンのエウレカに行った人いる?(430)
268 :
息抜きに便乗 :2000/09/04(月) 04:44
11:魔王と召喚帝のエロ画像(89) 12:エクスカリバー2を売ってしまいました、助けて下さい(174) 13:リノアが仲間になるPARコードきぼーん(857) 14:二週目に隠しシナリオが出現!(756) 15:厨房駆逐(32) 16:アレ許は18禁で出すべき(542) 17:アレ許>>>>FF5(425) 18:扱いの悪いキャラ(87) 19:ミコトとジタンは済(246) 20:アレ許のゲームバランス最低(458)
269 :
268 :2000/09/04(月) 04:46
レス数多すぎた・・・。
270 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 05:10
魔王と召喚帝のエロ画像
1 名前:あぼーん 投稿日:あぼーん
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 06:05
[19:246] ミコトとジタンは済
1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/09/03(日) 01:21
ジタン編で根源破滅存在をDISC2までに倒しておくと、ダリ襲撃イベント終了時に
ジタンとミコトのベットシーンが始まるよ。
241 名前:騙された! 投稿日: 2000/09/04(月) 23:19
期待してわざわざDISC1からやり直したのに、全然ヤらないじゃん!
1氏ね! マジムカツク! 他の奴らもネタスレageんじゃねぇ!
242 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/04(月) 23:54
>241
いや、プレステではあの表現が限界でしょう。ネタではないと思います。
前後の会話からして間違いなくヤってると思いますね。
243 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:01
>242
ゼノギアス以上にヤバいよね、あのイベントは。
やっぱソニーの検閲はスクウェアに甘いよ。
244 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:01
ミコトのエロ画像きぼ〜ん
245 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:07
ナタリー:済 マリン:処女
ワイマール:済 ルビィ:済
シナ:素人童貞
246 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:15
またff板dj。ひろゆきいいかげんになんとかしてくれよ。
272 :
セーブモーグリ :2000/09/04(月) 07:10
273 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 08:05
[7:546]アレ許官能小説スレッド
1名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/07/19(水)01:33
エロチャットじゃなくて。
気合いの入ったのきぼ〜ん
542名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/09/02(土)00:57
「きゃっ………」
ジタンはミコトをベッドに突き倒し、そして自らも覆い被さった。
そして乱暴に寝間着を剥ぎ取ってゆく。
「……ジタ…ン……なに……ジタン……」
ジタンは何も言わず、ただ彼女を一糸纏わぬ姿へと変えてゆく。
美しい肢体が全て露わになると、彼はミコトの背中に重なり、彼女の胸を掴む。
「あぁ……ジタン…やめて……」
「さっき…風呂で何をしてた?」
その言葉に彼女は思わず身体を強張らせ、耳まで朱に染まる。
「ジタン……なんで…」
ジタンは二つの乳房を味わうように手のひらで転がしながら言った。
「自分で触ってたよな……ここを…」
焦るような手が、ミコトの白い臀部へと滑り落ち、指先が無造作
に彼女の秘部を探りつける。
「……お願い…許して……」
ジタンは夢中で、彼女のそこを触り続ける。
僅かずつ、しかし確かに、そこは湿り気を帯びるようになる。
「……ミコトの……これが…ミコトの…」
ジタンは堪えきれず、彼女の太股を押し開き、じかにそこを観察する。
初々しく開く花弁は、彼の息が触れるだけで小さく震えるようだった。
「お尻の孔までよく見える…初めて見た……ミコトのこんなところ…」
「……いやぁ……見ないで……」
「濡れてるよ……ほら」
ジタンは指を小さく動かし、わざと音を立ててみせる。
274 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 08:06
それだけでミコトは、恥ずかしさで気を失いそうになる。
「お願い…ジタン……わたし…恥ずかしい…」
「俺…ミコトがあんなことするなんて……考えたことも無かった…」
彼女が一人でしていたあの姿を思い起こしながら、
彼はミコトの恥丘へ手を差し入れ、縦筋をなぞってゆく。
そして自分が彼女になったような感覚で、ジタンはミコトの肉片を弄んだ。
「一人であんな風にしなくていいよ……俺がしてやるから……」
「……そんな……いけない…こと…よ……」
しかし彼女の体は熱く火照り、ともすれば官能に我を忘れそうにさえなる。
「いくよ…ミコト……大丈夫だよな……」
「なに……あ……んあっ…あ……っ!」
初めての姦通は、彼女にとって頭の芯まで貫かれるような衝撃だった。
弾けるように熱く波打つ下腹部の感覚と、そして経験のない異物感に、
ミコトはただ寝台にしがみついて堪えた。
543名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/09/02(土)00:58
続ききぼーん
544名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/09/02(土)00:59
ミコトたん…ハァハァ。
545名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/09/02(土)01:02
なんじゃこのスレ、キモッ
546名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2000/09/02(土)01:37
>545
じゃあ見るな。
275 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 08:09
ちなみに元ネタはFF&DQ官能小説スレッドの32。
276 :
ななしさん@おなかいっぱい :2000/09/04(月) 10:19
無残な死体…それはもう死体というよりも
ただの肉片と化していたのだが…、
そのそばで、まるで肉片を慈しむかのように
じっと見つめる少女がいた。
少女の名は、イリアといった。
と、イリアは突然、声をあげて笑い出す。
「くくく…すばらしい」
ただの肉片は、つなぎ合わせると2人の兵士になる。
イリアは、先ほど「マリン」という名の女に会った。
「おまえ、自分の存在に意味がほしいだろう」
その女は、イリアの手に「星宮キャンサー」を渡した。
そしてこういった。
「これでおまえの生きる価値が生まれた。
おまえはエーコ様のために働くことで、
己の存在価値を見出せるだろう。
おまえの「生」への執念はすさまじいが、
その裏づけが何もなかった。
しかし、これでおまえの「生」への執念は
尽きることないだろう。
エーコ様のために、生きろ。
おまえはもう、その他大勢の民衆ではない。
ゾディアックブレイブの一人だ。」
信じられないほどのパワーがイリアにみなぎった。
「それがおまえの「生」への執念だ。
しかも、心地よい波動…
けして聖なるものではないな。
見こんだとおりだ。」
277 :
ななしさん@おなかいっぱい :2000/09/04(月) 10:20
イリアはマリンにエーコへの服従を誓った。
しかし、その前にひとつだけしたいことがある。
そう申し出て、イリアは自分を汚した男たちの元に
やってきたのだ。
「ただのメイジマッシャーだけでこの威力…くくく」
イリアは転がっていた目玉をゆっくりと踏み潰した。
しかし、まだ自分の筋肉を動かすことになれていなかった
イリアは、たった一人だけ取り逃してしまった。
それは、少し前まで祖母がかわいがっていた兵士だった。
イリアのことをかわいがってくれた兵士だった。
かつては「おにいちゃん」と呼んだ兵士だった。
公園や市場やいろいろなところに自分をつれていってくれた
兵士だった。
イリアは、しかし昔のことなどは一切懐かしいと思わなかった。
ただ、そこにあるのは憎しみのみ。
あの兵士の言葉を思い出した。
イリアは願った。どうかあの男を殺させてください。
この手で。この私の手で。
「ぼくは、アレクサンドリアがとても好きだよ
…その気持ちは誰にも負けない。
アレクサンドリアと共に君のこともきっと守るよ…」
これは、あの兵士の言葉。
…もう、あのときの気持ちなんかなくなってしまった。
あるのは、憎しみのみ。
…あの兵士を殺したい、殺したい、殺したい、殺したい。
殺したい殺したいころしたいころしたいころしたい
ころ…たいころ…たい
イリアの体が、瞬間ゆがんで、そして消えた。
あぼーん
279 :
ななしさん@おなかいっぱい :2000/09/04(月) 10:37
イリアの目の前に、見知らぬ大男が立っていた。
そしてここは、
狭い洞窟のようなところである。
「誰であるか」
男は、背負っていたアルテマソードを抜いた。
「こっちこそ聞きたい。おまえ、誰だ。」
イリアは困惑していた。ラウダの元に行くはずだったのに。
早くしなければあの男を取り逃がしてしまう。
「…ラウダは…いったい…?」
「ラウダ?ラウダを知っているのであるか?」
その大男は、突然興奮したようにしゃべり出した。
「すると、アレクサンドリアのものであるのか?
名はなんと申す。
何故こんなところに突然現れたのであるか。」
「ええい、うるさい。今ラウダを逃がすわけには行かないのだ。」
そういいながら、イリアは目の前の男の顔を睨みつけた。
…どこかで見たことがあるような気がする。
それはどこだったか。
しかし、今はそれどころではなかった。
ラウダを殺さなくてはならない。
イリアは、男を押しのけて前に進もうとした。
「待つのである。アレクサンドリアからきたのであるか?
…!!」
イリアは、なおも追いすがる男にメイジマッシャーを
むけた。イリアのねらいでは、その首をたやすく掻ききれるはずであった。
しかし。
男はその大きな体に似合わず、ひらりと身をかわした。
「私はアレクサンドリアを捨てた。
アレクサンドリアのことなど、知らぬわ!!
さあ、そこを通せ。私は急いでいるのだ。
通さなければ…切る!」
280 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 13:09
目次5
>>207 故郷の惨状(学者スコットのその後)
>>208 ある男の助け(学者スコットその後(2))
>>209 狂えし男(学者スコットその後(3))
>>210 スコットの最後(学者スコットその後(4))
>>212 幻獣界でGO!(騒々しい喧嘩)
>>250 ミコト VS ゾディアックブレイブ(シナとルビィの前にミコトが立ちはだかる)
>>251 ミコトの実力(ついにその力が明らかに)
>>261 走る激痛(「エーコ」の眼光を浴びたフライヤの体に激痛が走るが…)
>>262 別人(中身は「エーコ」では無いと言うベアトリクス)
>>263 真実の姿(「エーコ」を覆っていたオーラが真の姿を見せる)
>>265 微かな記憶(ベアトリクスの中にある記憶)
>>266 その者の名は(ついに明らかになる黒幕の名)
>>276 イリアの変貌(ゾディアックブレイブとなったイリア)
>>277 取り憑かれた心(ブレイブとなり憎しみの心は増大した)
>>279 見知らぬ男(イリアは奇妙な洞窟にテレポートしてしまった)
281 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 13:11
もしも「アレ許」の世界に2chがあったら
>>267-268 メニュー
>>260 『[7:4] ガーネットが倒せない』
>>270 『魔王と召喚帝のエロ画像』
>>271 『[19:246] ミコトとジタンは済』
>>273-274 『[7:546]アレ許官能小説スレッド』
あぼーん
283 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 13:42
ゾディアックブレイブ
(現在6人)
「.ステラツィオ」 → 「キャラ.」 : 「アビリティ」
星宮 カプリコーン. → ナタリー. .: 全剣技、魔封剣、ダテレポ
星宮 ジェミニ → ワイマール. : 二刀流、ダテレポ
星宮 スコーピオ . → シナ. : 黒魔法、ダテレポ
星宮 アリエス. → マリン .: ―――(不明)
星宮 リーブラ . → ルビィ .: 斬鉄剣、召喚、黒魔法、テレポ
星宮 キャンサー → イリア : ―――(不明)
284 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 13:43
所有武器一覧
エーコ. .: ラグナロク、(エクスカリパー、ナグラログ)←お飾り
ガーネット. : ライトブリンガー
クイナ. : ビストロフォーク
サラマンダー : エクスカリバー2、ルーンの爪
ベアトリクス. : セイブザクイーン、エクスカリバー
シド. : アウトサイダー(粉々)
トット : オニオンソード×2
ナタリー : ディフェンダー
フライヤ : ランスオブカイン、ホーリーランス
ルビィ. : 斬鉄剣
フラット.レイ .: ランスオブカイン
ワイマール. : フレイムタン、アイスブランド
バクー : アイアンソード
シナ. : ルーンアクス
セーラ : セイブザクイーン
マリン. : ブレイクブレイド
ジタン .: 猫の爪(短剣)
ミコト .: ティンカーベル
イリア : メイジマッシャー
スタイナー : アルテマソード、エクスカリバー
ラニ : ???("斧"だが、名称不明。ポイズンアクス?)
285 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 13:54
286 :
タイトルメーカー :2000/09/04(月) 14:10
毎度の定期更新です。
>らいぶらさん
勝手に「所有武器一覧」更新してしまいました。すいません。
あと、「猫の爪」ですが、せっかくクロマ書きさんが作品に出したので、
むげにしては悪いと思い、リストに入れました。
ジタンはきっと、クリスタルの記憶から作ったのでしょう。
あとは、ラニの武器の真実はいかに…。
287 :
らいぶら :2000/09/04(月) 19:51
ageっす。
>タイトルメーカーさん
更新ご苦労様です。
最近ランキングとか相関図とかさぼり気味なので申し訳ないです。
>セーブモーグリさん
ログの人物紹介にアップしていただいてありがとうございます。
でも、これでは遊び半分にできないですね。
「言葉」のところとかは人によって全然違和感ある人もいるだろうし、
ちょっと気をつけないといけないですね。
あと、アレ許のタイトルロゴすごい。
感動です。
288 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 19:53
アレ許のパロディ小説まで・・・
もうなにがなんだか・・・
289 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 19:59
タイトルメーカーさんの更新記録見ていても思ったけど、大変なことになってきたね。
290 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 22:22
イリアもブレイブ入りね・・・
女性率たけえー
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 22:36
ブレイブにメリアドールの登場を是非!
彼女って本物だし。
292 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 22:40
マジで女多いなあ。
だって最強2キャラが女だし。
立ち向かってる二人も女だし、ゾディブレもほとんど女だし。
ジタンに頑張ってもらうしかないなあ。
スタイナーとサラマンダーのおっさん達にも期待しますわ。
あとビビ氏にも
293 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 23:43
ゾディブレ、トレノの絵描きさん入り、きぼ〜ん
294 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 23:46
熱くなった信者メタリックハート 堀井雄二に火をつけてハゲる
待ちきれないハイな気分さ 発売日にゃ秋葉行って並ぼう
延期を混じらせ 増殖する期待 目の前にはクオリティの壁
プレステ2ずっと動いて ボクのほうがオーバーヒートしそう
24時間セーブしないで フリーズしたら笑っちゃうーねきっと
とか言ってたらホントにフリーズ ぶち壊して心中しよう
さぁ 手を伸ばして
堀井雄二に届く様に 本体ごとブン投げてくれ
クラッシュ!雄二に当たれ!フラッシュ!アイムアドラクエ信者!
最高のフィナーレを!
もう数えるくらいで ぼくらはフリーズで真っ暗な朝が来るね
お気に入りの服にさぁ着替えたなら 売りに行け!
あきれるほど延期しまくって やっと出たのがこの程度
うわっ!な 22:11
さっき来たのに・・
あやたん帰っちゃったの?
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
299 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:08
魔道王ハインに魔道王ならではの最強魔法はあるのだろうか。
ほとんど他キャラに使われているのでは……。
300 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:12
まだ「ジハード」は残ってたような…
301 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:19
ジハードのみで頑張りますかハイン(哀)。
302 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:33
エーコ「さようなら、ガーネット」
髪を掻きあげて気障っぽく振舞ったエーコは、フレアジャ乱れ撃ちを、
1歩1歩自分を凝視しながら近付いてくるガーネットに放った。
四つの核熱球が、時間差を置いてガーネットにぶつかる。
ガーネット「ぬぅ…」
ガーネットは、その爆発に一瞬怯む。
怯んで出来た隙をついて、エーコは一気に間合いを詰め、ラグナロクを振るった。
その刃先がガーネットの脳天を捉えたか思った瞬間、ガーネットはそれを白刃取りで受け止める。
そして、ガーネットはラグナロクごとエーコを放った。
壁に直撃しそうになったエーコは、壁にサンダガを放って、その衝撃で己の軌道を反らす。
ガーネットはライトブリンガーを抜いて、エーコを一刀両断しようとして、跳躍した。
エーコはラグナロクでそれを弾く。
が、何とか弾くことはできたものの、ラグナロクは一瞬でへし折られた。
折れた剣先が床に転がり、その音が大広間に響く。
ガーネット「フン…。自慢のラグナロクはもう使い物にならんな。
次はどうやって交わすつもりかな」
余裕の笑みを浮かべるガーネット。
エーコ「仕方がない…。この刀を使うか」
そう行ったエーコの手に現れたのは、一本の精巧な細工がされた刀。
ガーネット「塵地螺鈿飾剣か…。相変わらず、凶悪な武器を持っているものだな。
面白い、それでどれだけ私の剣技が防げるか試してやろう」
エーコ「何を言っている、この方なはお前の攻撃を防ぐ為に使うのではない。
貴様を消す為に使うのだ」
エーコがそう言うと、塵地螺鈿飾剣が輝き出した。
塵地螺鈿飾剣から引き出された巨大な火炎がエーコの回りに出現し、対峙したガーネットを焼く。
ガーネット「く…小癪な…。ウォータガ!」
ガーネットは、ウォータガで巨大な水柱を呼び出し、火を消した。
消えた火の中から凄まじい速さで剣を振るうエーコが姿を現す。
エーコ「死ね。超究武神覇斬」
エーコが息もつく間もなく連続で叩きこむ剣撃に、ガーネットの身体は踊らされた。
↑直前の展開覚えてない・・・。ヤバイ、見直そう。
304 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:41
どうでもいいけどまた飛ん……
305 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 00:53
アーヒャッ!
∧_∧ @`.;:∧_∧
(*゚∀゚) ┫:・’.::・┻┻☆;:...; ) ゚∀゚) ヒャヒャ!
ノつ つ 彡 :;.(つ つ
〜/ ノ ) ) )
ι' U (__)_)
306 :
266の続き :2000/09/05(火) 00:59
(・・・ゼムス・・・・エスタ・・・・・)
ギュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ――――・・・ン
ふいに視界が暗転してゆく・・・。
周囲の空間全てが暗黒の闇の中へ呑みこまれてゆく。そして―――――――――
気が付けば2人は全てが黒き闇の中・・・・無の世界にいた。
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フライヤ「!!!・・・・・・・・・・・こっここは・・・これは一体・・!?」
(ここは・・知っている・・あの時、コンデヤ・パタで・・
そう・・・・あの時と・・・・・同じ・・空間・・・。)
ゼムス「・・・・ここは次元の狭間ジェイド・・・我等エスタの民が
時空と次元を越えし空間の道・・・。」
気が付けば、エーコの身体を依代として支配したゼムスが眼前にいた。
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フライヤ「・・・・ゼムス・・・・。・・・何者じゃお主は・・・?」
ゼムス「・・・・かつて私はエスタで研究を行う魔道士の1人であった・・・・。」
全てが暗黒の闇に覆われた世界で、ゼムスと名乗る思念霊体はゆっくりと口を開き始めた。
307 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:02
ゼムス「・・・エスタにて、私を含む魔導研究者達は偉大なる秘法を発明するに至った。
・・それは「太陽の力」そう呼ばれる事となった。
我々が生み出した「太陽の力」・・それは正確には「星」そのものを操る秘法。
「星」の呼吸、「星」の生命、「星」の流れ、・・そして「星」の力。
いわばその全てをコントロール可能とする大いなるエネルギー。
その「力」はそれが在りし星に根付き、その根付きし星にてその「力」を発動させる。
すなわちその「力」が月に在れば月を自在に・・・
太陽に在れば太陽を自在に・・・
そして・・・この星「ガイア」にあれば・・そうガイアも無論、自在に・・・
その「力」はいうまでも無く素晴らしい発明であった。「星」を自在に操る・・
そう、しかもその対象は万物の生命のエネルギー、偉大なる「太陽」でさえも
例外ではなかったのだから・・・。
・・しかし何を狂ったか、他の研究者達はこの素晴らしい発明に、
恐怖と嫌悪を抱き、愚かな事にその「力」そのものを封印、廃棄しようとしたのだ。
何という愚かな真似であろうか・・人がついに辿りついた「神の領域」に等しいそれを・・
愚かなる彼等はその「力」に、ある、プロテクトを施した。
それは、人の体内を、「力」の「封印」の媒体とせし事であった・・。
その・・「力」を封じられた者・・その・・「力」の封印の「器」・・・
・・・いうまでもなくベアトリクス。お前の事だ。」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
308 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:03
ゼムス「「器」の体内によってプロテクトされたその「力」は、その効力の発動を
ほぼ完全に封じられる。いわば「器」の体内にて眠ったままの状態となる。
当然の事ながら「力」を戻すには「器」よりそれを取り出す事が必要となる。
彼等の企んでいた、「力」の封印、廃棄の計画を知った私は、ベアトリクス・・。
当時、未だ赤子であったお前から「力」の抽出を試みた・・。
・・しかし不運にも事が事前に知れ、私はエスタを追放されたよ・・・・。
かくして彼等は遥かなる時空を越えしこのガイアと呼ばれる星に、「力」の「器」を
封印・・放棄した・・。そしてベアトリクス・・。お前はこの世界にて
失われし封印の「器」としての「偽りの生」をあたえられたのだ・・・。」
フライヤ「!!・・・・・・・・・・!!何と・・・何という・・。」
あまりにもショッキング、あまりにも唐突に知り得る事となった
ベアトリクスの出生・・・・。言葉を失うフライヤ。
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
しかし当のベアトリクスは依然うつろな表情で黙したままだ。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
315 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:09
エーコ「やったか…?」
超究武神覇斬を食らって倒れているガーネットを見ながら、
エーコはまた髪を掻き上げて呟いた。
だが、全身から血を滴らせながらも、ガーネットは再び立ちあがる。
ガーネット「…エーコよ。…あの前より随分と成長した様だな。
だが、私は貴様に負けぬ」
ガーネットがそう言うと、ガーネットの身体から波動が迸った。
アサシンたちは、無意識のうちに後ずさりする。
ガーネット「食らえ…。ショックウェーブパルサー」
突如、エーコたちの頭上にフレアを遥かに凌駕する巨大な核熱球が現れた。
そして、エーコとアサシンの身体が持ち上げられ、世界を白一色で塗りつぶす核爆発が起こる。
エーコ「きゃあぁぁーっ!」
城の上部を一瞬で消し飛ばした核爆発に、エーコが甲高い悲鳴を上げた。
アサシンたちは、叫び声をあげる間もなく消し去られる。
やがて、再び世界に色が戻るとエーコは地面に叩きつけられた。
エーコ「がはっ!」
ガーネット「美しい。美しいぞエーコ。悲鳴を上げて、地面に横たわる貴様の姿はな。
フハハハハ…」
屋根がなくなって、陽光が降り注ぐアレクサンドリア大広間にガーネットの笑い声が響く。
ガーネット「さて、次はどのように鳴いてくれるものかな」
ガーネットは、倒れているエーコの背を掴んで持ち上げると、宙に放った。
そして、それにドルフィンブロウを叩きこんで、突き上げる。
ガーネット「…食らえ、夢幻闘舞」
宙を舞っているエーコの回りを、無数のガーネットが囲んで強烈な打撃を加える。
エーコ「あぁぁーっ!」
エーコは、また苦痛の悲鳴を上げる。
それを聞いたガーネットは、口端を歪めて嗤った。
316 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:10
ロ ゚ 。
ヽ⌒⌒〃 ◯ ちゅど〜〜ん!
( つ
´||||ひ` ゚ 々
/~~~∨ ヽ
/〜〜∨ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`)< 日本沈没!
( つ \______
| | |
(__)_)
317 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:13
>393
トレノだったっけ?
リンドブルムじゃなかった?
どっちにしろもうキャラあんまし残っていませんね。
ゼムスまで出てきたし(笑)
直ったと思ったら嵐。ふうふう。
319 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:19
.; @`'
Λ_Λ Λ_Λ ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ
( ゚∀ ゚)⊃=.| ̄( ゚∀| ̄ ̄| ≡
( ⊃ vv.( ノvvvvv≡
ノ ノ ノ | | |;' ;.
(__)_) (__)_) '.
あーひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
あぼーん
あぼーん
322 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:21
脈拍止まるごとにカウントしてたのってオレだけ?
(よっしゃー一回突破!よーし次は二回突破しろーって)
でも結局は三回しか止まってねえんだよね。全然、騒ぐほどじゃないし。
アンディ・フグ死亡は笑えた。まじで 。
掻く田から聞いて、手を叩いてわらったなぁ。
おまえらがショック受けてる間、家で河豚食ってた。
アホだなーこいつって思いながら。
わざわざ遺体にかかと落とし食らわそうかと思ったよ。
でものフグ死亡のおかげで何かしらの利益を得た人だっている訳だし
結果的には良かったんじゃないかな。
たしかアンディの家族や友人が随分心配してたみたいだけどさ、
あいつらも、アンディ同様口臭いからついでに殉死してくれたら面白いのにね。
アンディ死ぬな――とか言ってるヤツがいるらしいけど、
お前が先に氏ね!!結局迷惑かかるのは俺達のようなK1主催者側なんだよね〜
ところでアンディってオナニーどうしてたの?
もしかして点滴のチューブ?汚ねぇなぁー。
どちらにしろ死んだアンディから漂う屍臭はまさに佐竹の腋臭の様で壮快だった!
気持ちの良い夕刻でした
323 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:22
豚の胃で作られた子宮の中に
悪魔の国の王子が宿る
ヘドロの体液に身体を浮かべ
生まれいづる国を孔から見てる
嗚呼今まさに 我等が
新しき 主の産声が主の産声が産声が
聞こえる
鉛を溶かした産湯に浸かり
処女の生き血を貪り飲む
髑髏の刺青が背中で疼き
棘の揺り篭が身体を刺す
嗚呼血みどろに なりながら
新しき 地獄の時代が地獄の時代が時代が
始まる
嗚呼大いなる魔神よ
我等が主に
祝福を与えよ WOOO WOOO WOOO
あぼーん
325 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:23
嵐がいるときは書き込まないほうがいいよ。
別にこれから永く続けるスレなんだし今日じゃなくてもいいじゃん。
俺も今日はもう寝るわ。
326 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:23
327 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:23
キリモン、ゲットだぜ!怒ぴゅ!怒ぴゅ!!
328 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:23
つーか関係ねえ奴が横からクチ突っ込んでくんじゃねーよ
突っ込むのはティ○ポだけにしとけやこのフンコロガシ
うんこしてえなあ。でも我慢したほうが気持ちいいから、うんこ少し我慢。
あああ。うんこしてえ。ちびりそうだ。
329 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 01:23
つーか関係ねえ奴が横からクチ突っ込んでくんじゃねーよ
突っ込むのはティ○ポだけにしとけやこのフンコロガシ
うんこしてえなあ。でも我慢したほうが気持ちいいから、うんこ少し我慢。
あああ。うんこしてえ。ちびりそうだ。
あぼーん
また飛んだ。飛んで良かったのかも知れない。
あぼーん
今日の嵐は半端じゃないな
キチガイに目を付けられたな。。。。
しばらく離れるわ
タイトルメーカーさんの作ったロゴ
>>244は消され、
>>294や
>>322などのコピペ嵐は残される理不尽。
削除人さんも、もっと注意して削除してくれんものかね。
>326
ブラクラ???踏まない方が良いの?
>>336 チェックかけてみたらブラクラでした。
皆さん踏まないように。
>>271の続き
[19:246] ミコトとジタンは済
1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/09/03(日) 01:21
ジタン編で根源破滅存在をDISC2までに倒しておくと、ダリ襲撃イベント終了時に
ジタンとミコトのベットシーンが始まるよ。
247 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/09/05(火) 00:21
見そびれました。どんな感じだったか教えて。
248 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:22
>246
FF板とDQ板分けろ!
249 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:24
>248
その話は他所でやれよ
250 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:41
>247
ノベライズの抜粋ね。
部屋の中は暗闇が支配していた。ジタンがひとつ言葉をつぶやいて、ベッドのそばのランプに灯りを
ともす。
軽く触れ合った手からつたわるぬくもりが嬉しくて、ミコトは少し微笑んだ。
「……さっきはすまなかった」向かい合い、ジタンが幾分俯き加減で言う。「あんな事をして、本当に申し訳
無いと思ってる」
ミコトはジタンにもたれかかり、空いている右手でその背中をぽんぽんと叩いた。
「気にしてないよ。私はジタンが元に戻ってくれただけで嬉しいから」
ジタンが顔を上げると、柔らかく微笑むミコトと目が合った。その瞳にはランプの柔らかな光が
映っている。
そっと、ジタンの手がミコトの両の頬にそえられた。長身のジタンが屈んだところでミコトは瞳を閉じた。
口づけは最初の一度は羽のように軽かった。それから鳥がついばむように、かるいキスが何度も。頬にも
顎にも額にも、雨のようにふる。瞼の上にそっとくちびるが押し付けられる。
「封印だ」瞼の上でジタンのくちびるが微かにささやく。「これに誓う。もう泣かないように、
泣かせないように」
くすぐったいのと、言葉の嬉しさとでミコトは笑った。
ジタンの指先がミコトのくちびるをなぞる。ゆっくりと重ね合わされた口づけは、深く、互いの息さえ
捕らえられるようなものだった。胸が、身体中がどきどきする。同じ激しさで指先まで張りつめたように
緊張している自分に気づく。脈打つ鼓動が、もしやジタンに聞こえてないだろうかとミコトは心配になった。
くちびるを話したジタンの顔には、あのいつもの落ち着いた表情がある。故郷と同じ青い瞳と共に。
――いつの頃からだろう。いつもいつも間近に見ていたいと思うようになっていた顔だった。ほんの
数年前はこんな気持ちなど考えもしなかった。だがいまジタンが自分だけを見て、情熱的な口づけを
くれることに死ぬほど喜んでいる自分がいる。
もう一度深く口づけられて、ミコトは瞳を閉じた。
部屋の中に月光が射した。ミコトの艶やかな金髪に窓からの光がうつくしく照りを与える。ジタンの
胸の中にふわりとミコトが身をあずける。ほのかな花の香りがジタンの鼻腔をくすぐる。少し伸びた
ミコトの髪が、ジタンの肌にさらさらと触れる。その感触に、ジタンの身体の奥が熱くなる。ミコトの
髪をゆっくりと梳いていく。指の間をすり抜ける髪はまるで柔らかなくちびるのようにやさしかった。
白い腕が伸びてきて首を抱く。甘い声がジタンの名を呼ぶ。愛おしいと思った。ミコトのすべてが。
自分と同じようで違う、海を写したような蒼い瞳も、微笑を刻むくちびるも、ほのかに染まる頬も、
すべてが。
251 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:43
うわ、甘!
252 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:43
ノベライズってもうでてんの?
買おうかな。
253 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:45
>250
この後が見たいんだって(藁
254 名前: 247 投稿日: 2000/09/05(火) 00:46
有難う!>250
255 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:49
>253
残念。ぼかしてます。
256 名前: 名無しさん@お腹いっぱい 投稿日: 2000/09/05(火) 00:50
もっと官能系きぼ〜ん
>>339−340
ホントに甘いですねぇ(笑)。でも巧いです。
こんなの先にアップされたら、私の拙い文では
同様のシーンはこの先描きにくくなるなあ(笑)。
ゼムス「・・・エスタを追放されし私は当然お前がこの世界に送り込まれた事など
知る術はなかった・・。探す手掛かりですら掴む事はかなわなかったはずであった・・が、
私はすぐにその「力」の存在を捕らえる事が出来た・・・何故だかわかるか?」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ゼムス「・・・私は知らなかった・・いや、忘れていた。そして他の愚かなる研究者共もな。
我等が生み出せし「力」の概念・・それは、
いわば、その「力」とは、星に根付く生命、すなわち星を支配する根幹そのものに
なりえるものであったという事だ。
その我等が忘れていた・・その「力」に在りし・・ある「作用」。
・・・それが当時、私の最も求めてやまないものであったとは・・・
星に根付く生命・・そしてそれが「乱される」時、発動する作用・・・
星の「自浄作用」・・・・・・」
ゼムス「・・星に根付きしこの「力」にとって、この「自浄作用」こそが
「力」の中に在りし操作能力、制御能力以上に、最たる重要な・・そして強力な
エネルギー作用であったのだろう。
そう、思えば、支配せし「星」そのものが死すればその「力」の存在理由も無くなって
しまうのだからな。
・・・反応したよ。堅く「器」の体内にプロテクトされていたにもかかわらず・・・
・・プロテクトされていたが故にその反応は微微たるものではあったが
さすがにこの作用から発せられし力の反応は全て覆いきれるものではなかった。
・・・・・「力」そのものの「危機」であったのだからな・・・・
それは、十分私に伝わり、そして「力」の在処・・そう、「ガイア」の存在を知り得たのだ。
・・さて、何故に突然ガイアに封じられた「力」に、星の危機を感じたる「自浄作用」が
働いたのか・・?・・ククク・・その答えはフライヤ、お前の方が良く知っているのではないか?」
フライヤ「・・・・!!テラによる・・・魂の・・循環・・・!!」
ベアトリクス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ゼムス「ククククク・・そうだ・・その通り。星の魂の乱れ・・魂の循環!
それによってもたらされし「力」の自浄作用の反応!それこそがベアトリクス・・・。
いわゆる、お前の「力の波動」・・・・。そしてそれはお前の存在を知るカギとなる。」
ベアトリクス「!!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ゼムス「・・・・ククク・・思えば滑稽なる事よな・・。知られざるべき封印の地が
何と自ら封印の在処を示してくれる事になったのだから・・・・。」
ゼムス「・・星の乱れ・・魂の循環・・これを私はいわば「探知機」として利用し、更に詳しく
「力」の在処・・そう封印の「器」を探し出す事にした・・・。
さて、・・かくしてガイアに封印の「器」が在りし事は知る事が出来た・・。が、
そこに、「1つの問題点」が浮上した。」
フライヤ&ベアトリクス「?????・・・・・・・・・・・・・」
ゼムス「・・その問題とは、確かにガイアからは「力」の反応があったのだが、肝心の
封印の「器」が、一体何処にいるのか・・?までは、その当時の魂の循環では
なかなか特定はできなかった・・。いわば魂の循環そのものが・・・・「力」の所在をはっきりと
示してくれるほど、強い乱れではなかった・・。いわば、そう、「生ぬるかった」のだ。
更に、何と魂の循環は徐々に弱まっていった・・それと共に「力」の自浄作用の反応も・・
このままでは、この世界にすむ人間を1人1人調べていこうにも、ガイアの中で反応が
消えれば最早探し様がない。ならばどうする・・?そう、それならば
もう1度、己がこの星に魂の循環を引き起こす・・そしてそれは「大規模」にて
更に「早急」に行う必要があった。」
ゼムス「急激な加速で行う魂の循環・・。・・イコールそれは、このガイア全てを巻きこんだ
・・・・・・「大戦乱」!!
・・・・以前、この世界に戦乱をもたらし魂の循環を行ったものがいたな?」
フライヤ「・・・・クジャの・・事か・・・・・・・。」
ゼムス「・・・ふむ・・クジャ といったのか・・。その者はおそらく大いなる力を持った
者であったのだろう・・。以前の魂の循環は「それ」で十分であったのやも知れぬ・・が!
今回の私の行う魂の循環は、ガイアでかつて行われていたような生易しいものでは・・・
・・・・「間に合わない」のだ!! ・・・さて・・それではどうする?
以前のガイアの魂の循環の何倍もの効果をもたらすには・・・・・?」
フライヤ「!!!・・・・それは・・・ッ!!」
ゼムス「・・・簡単な事。そのクジャとかいう者に代る者を複数用意すれば良いだけの事。
・・・・・ククク・・そう・・6〜7人程度程な。・・・・・・これで大体の想像はついたか?
この星の魂の全てを速く・・大きく・・一気に!乱す!!
当時未だこの世界に手出しならざる状況であった私は我が代役として「それ」を
やってもらう者が必要であった。・・それを現時点で行う力を持っていた者達・・
クジャに代わる力を持った者達・・・
・・・・・すなわち、フライヤ・・お前達に働いてもらう必要があったのだよ・・・。」
フライヤ「・・!!それで・・私達に・・Gトランス能力を・・!!!」
ゼムスの元ネタが分からない・・・FF好き失格だ。
タイトルメーカーさんに期待。
ゼムスは4のラスボスの初期形態だよ。
ネオエクスデスに対するエクスデスのようなもの。
詳しい解説はタイトルメーカーさん待ちですね。
ゼムス (FF4) 元ネタ
FF4の悪の元凶。FF4の世界、地球を焼き払ってでも、我が物にしようとするが
月にある8つのクリスタルと月の民フースーヤによって
月の中心核に封印されている。ゲームの話、設定上ではラスボスだが
プレイヤーとは戦う事はない。
実際に、プレイヤーと戦うのはゼムスの死後その憎悪の思念が実体化したゼロムス。
ちなみにゼムス本人はその前にサブキャラクター2人(ゴルベーザ・フースーヤ)
によって何の攻撃を見せる事もなくWメテオ1撃であっさりと瞬殺される。
ある意味FF3の魔王ザンデとかぶるところがあるが、(暗闇の雲の存在)
ザンデのほうはまだプレイヤーと戦う見せ場が与えられている分、恵まれているといえる。
プレイヤーと戦う事がない分、重要キャラなのに泣けるほど印象が少ないと予想される。
ゼロムスは強いので、その元であったゼムスもけっして弱いはずではないと思うのだが。
351 :
>>335 :2000/09/05(火) 07:25
確かにそうだけど今回は削除人に感謝するわ。
もしもアレ許@2chが出来てる・・・
魂の循環 たましいのじゅんかん 元ネタ
FF9の世界の核心部および最大のテーマ。
星の力が弱まったテラを別の星であるガイアを乗っ取る事で復活させようとした
過程に行われた行為。
簡単に言えば、魂の循環(を乱す事)=その世界での戦乱を意味する。
本来在るべき(星の魂の)流れではなく、不自然に乱れた流れを作り出すこと。
本来在るべき速度より魂の流れを加速すること
すなわち、魂の流れを乱すという事=魂の循環(の乱れ)=戦乱
FF9のガーランドはテラを復活させる為、ガイアをテラに(乗っ取る事で)交代させようとする。
まずはガーランドはクジャやジタンといった優秀なジェノムを用いて
ガイアに戦乱を引き起こさせる。
そしてその戦乱によって死んだ人の魂(ガイアの魂)はイーファの樹に送り込まれる。
その魂はイーファの樹の中で澱み、そしてその澱みは霧となって発生する。
すなわちイーファの樹の役目は、ガイアの魂の流れをせき止めて澱みを作るという事。
それはソウルディヴァイダー(魂の分割?)というらしい。
更にイーファの樹はガイアの星の中心に在る光(魂の循環の始まりと終わり)を
包み込んで、星の内部からガイアの魂を選り分けることによって循環を妨げている。
魂を選り分ける、それは魂の循環(の乱れ)の中で、ガイアの魂を澱ませ、
そして次第にテラの魂を(こっそりと混ぜ込む様に)流してゆく。
そして、最終的にはガイアの魂はなくなり、(流し込んでいた)テラの魂が
支配する。・・よってガイアはテラに乗っ取られちゃいますよって事・・・だと思う。
かなりややこしい。間違ってる解釈してるかもしれませんが・・・
・・・文句はすくえあに言ってくれぃ (引用 FF9・DISC3
ブランバル〜パンデモニウムの
ガーランドによる会話)
もしも「アレ許」の世界に2chがあったら
>>267-268 メニュー
>>260 『[7:4] ガーネットが倒せない』
>>270 『魔王と召喚帝のエロ画像』
>>271 『[19:246] ミコトとジタンは済』
>>338-340 『[19:246] ミコトとジタンは済』(続き)
>>273-274 『[7:546]アレ許官能小説スレッド』
チャート作成。
一日たって来てみたら、荒れてたようで削除が多いですね。
一応さげて書きこみました。
かくいう当方のFF9のタイトルロゴも消されてますね…。
荒らしではなかったんだけど…。大体いっぺんに(以下略)。
ディスク5(あるのか?)で、またロゴを貼ってもよいものか…。
>349さん、353さん
「ゼムス」と「魂の循環」の解説ありがとうございます。
向こうのスレに転載させていただきますね。
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 16:54
そろそろあげてみる
359 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 17:18
あがれぇぇぇぇい
ただいまゾディブレのイラストがUPされた模様
再び板がぶっ飛んだ模様
362 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 19:40
少し間を開けるのもまたよしかな。
363 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 00:37
ううむ・・・・・直る直らないの問題ではなくなってきたようだ・・・
書き込みが無くて寂しい…。
365 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 00:57
夢幻闘舞を食らったエーコは、大広間の床に落ちた。
そして、自分の体内から流れ出した血の海に横たわる。
ガーネット「クックック…。流石の貴様も、本気を出した私には敵わぬようだな。
やはり、私を超越する物は存在しないのか」
ガーネットは、己の力に酔いしれて一人笑みを浮かべる。
エーコは、よろめきながら何とか立ちあがった。
ガーネット「ほう…未だ立ちあがれたのか? 面白い。
しかし、もう少し遊んでやりたいところだが、ジタンの猿やネズミどもも始末せねばならんのでな。
少々心残りだが、ここで蹴りをつけるか」
ガーネットは深く踏み込むと跳躍し、エーコを一刀両断しようとしてライトブリンガーを振り上げた。
エーコは、自ら剣の方に左手をかざし、左手を断たせるとその衝撃で軌道を変化させる。
エーコ「うっ…い…痛い…。痛いわ…。で…でも…、でもこれで使えるはず…」
激痛の為に涙と脂汗を流しているエーコが先の無くなった左手首を抑えながらそう言うと、エーコの身体が輝き始めた。
トランス状態だ。
エーコ「ガーネット…。この勝負…は私の勝ち…だよ。
…お前たちは未だ使えぬ…アルテマを超越した未知の魔法アポカリプス…」
366 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 00:58
ガーネット「アポカリプス…だと?」
ガーネットが訝しげな表情をした瞬間、エーコの手が輝き始め、ガーネットの足下に巨大な魔方陣が現れる。
そして、魔方陣から現れた幾筋もの光がガーネットの頭上でまとまり、巨大な光の矢となってガーネットを射抜く。
ガーネット「ぐわあぁぁーーーっ!」
光の矢に射抜かれたガーネットは信じられないような表情をしながら絶叫を上げ、その場に崩れ落ちた。
足が使い物にならなくなっていたから。
ガーネット「バカな…神すら超越したこの私が、こんな餓鬼風情にっ!」
ガーネットは、穴の開いた脇腹を抑えながらエーコに苦し紛れのフレアを放つ。
それを、エーコはあっさりとかわして、ガーネットを冷ややかに見つめた。
エーコ「ガーネット…。お前は悲鳴が美しいといったが…。
私には単なる耳障りな雑音にしか聞こえないよ…。
…駄目押しにもう一度アポカリプス」
再び、ガーネットの下に魔方陣が現れ、巨大な光の矢がガーネットを射抜く。
ガーネット「そんなバカな…この私が…」
ガーネットの声が聞こえなっていくと同時に、ガーネットの肉体も消えた。
エーコ「フフ…フフフ…。勝った…」
367 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 01:03
魔王様とうとう死んだ?
368 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 01:22
ベアトリクス 地下牢
「(おかしい…)」
目を閉じ、壁に寄りかかっていたベアトリクスは、城内の変化を感じ
鉄格子へと歩み寄った。
左右に視線を走らせるが、普段ならばいるはずの見張りの兵士すらいない。
「お姉ちゃん」
ビビの息子も何かを感じたらしく、壁越しに不安げな声を投げかけてくる。
「大丈夫。心配しなくていい」
ビビの息子を安心させるように言って、ベアトリクスは再び目を閉じた。
意識を聴覚に集中する。
微かに聞こえてくるのは大勢の人間の足音、怒声、そして剣戟の打ち鳴らさ
れる甲高い音。
軍人を生業とする自分にとって、それが何を意味するかは考えるまでも
なかった。
城内での戦闘。
アレクサンドリアが何者かの侵攻を受けている。
「考え得る可能性としてジタン、もしくはリンドブルムか」
いずれにしても既に城内に攻め込まれているのだ、アレクサンドリア陥落は
時間の問題だろう。
確かにガーネットは恐ろしい程の力を持っている。「戦闘」でならそう簡単に
負けはしないだろう。だが…兵法を知らぬガーネットに「戦争」で勝てる
見込みなど全くありはしない。
「とにかく、この機にここを脱出しなければ」
呟き、ベアトリクスは鉄格子に向かって意識を集中した。
「ホーリー!」
聖なる白爆が鉄格子を歪ませ、完全に破壊する。
「確かこの中に…」
牢を出たベアトリクスは近くに置いてある小さな机の引出しから、鍵の束
を取り出した。
鍵を使い、ビビの息子を牢から出してやる。
「その、ありがとう。また…助けられちゃったね」
ばつが悪そうに床を見ながら礼を言うビビの息子に、ベアトリクスは笑みを
こぼした。
「(小さくても男の子か…)」
そんな事を思いながらビビの息子の肩に手を置く。
「さっ、早く脱出しよう。きっとみんなが心配している」
「うん」
大きな帽子が縦に揺れ、ビビの息子がベアトリクスの顔を見上げた…その時!
「お姉ちゃん、後ろ!」
その声に反射的に振り向くベアトリクス。
そこには今にも剣を振り下ろさんとするアンデッド兵の姿があった。
「レイズ!」
右手を掲げ、魔法を発動させる。
アンデッド兵を光が包み込み、一瞬にして消し去った。
甲高い音ともに鎧や兜、剣が床に落ちる。
静かに息を吐き出し、ベアトリクスは床に落ちた兜を手に取った。
間違いなくアレクサンドリアの正式装備である。
「(なぜアレクサンドリア兵がアンデッドに…)」
アンデッドに襲われた者がアンデッドと化す事はある。だが、自分の知る限り
ジタン側にもリンドブルムにもアンデッドの兵力はなかったはずだ。
だが、幾ら考えたところで答えは出はしなかった。とにかく自分の目で確か
めるしかない。
ベアトリクスは小さく頷き、腰に手をやった。が、いつもならそこにあるはず
の物がない。
「まずはエクスカリバーを取り戻さなくては」
拳を握り、ベアトリクスは地上へと続く階段へと向かった。
「私から離れないように」
ビビの息子に一声かけ、階段を見上げる。
地上からは、微かな腐臭が漂っていた…。
370 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 02:29
こっちのベアトリクス久しぶり。
371 :
名無しさんの主張 :2000/09/06(水) 03:03
テスト
372 :
クロマ書きの主張 :2000/09/06(水) 03:10
なんか長文書けなくなってませんか?
6行くらいでも弾かれてしまうんですが…。
>>369のベアトリクスの話より
分量的に少ないはずなんですけど、何故?
373 :
クロマ書きの主張 :2000/09/06(水) 03:12
魔力によって強制的に歪められた空間が自己修復する際に生じる、巨大なエネルギー乱流によって、
レクリエーション施設は完膚なきまで破壊し尽くされていた。その猛威は隔壁をも破壊し、
周囲数ブロックにまで被害が及んでいた。
『…やった。でも…これはやりすぎね…。ジタンの頭痛の種をまたひとつ増やしてしまった…』
レビテトで空中から周囲を見回していたミコトは、未だ白煙が漂う惨状にほんの少し苦笑した。
粉砕された硝子窓から室内に風が吹き込んで来る。その冷たさに身震いし、ジタンに報告したら、
熱いシャワーで煤を洗い落とそうなどと考えた時、ミコトははっとした。
冷風に晴れつつある白煙の中に、蠢く巨大な「もの」がいた。
374 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:14
『今のは…何? はっきりとは見えなかったけど…少なくともさっきの2人ではない…あの連中が
何かを召喚していたのかしら…』
ミコトのアルマゲストによってもたらされた破壊によって、このエリアをカバーする結界発生機構に
被害が及んでいるのはまず間違い無い。召喚が可能になっている可能性は高かった。
ミコトが警戒しつつ身構えた瞬間、白煙の中から凄まじい速さで何かが飛び出してきた。
ティンカーベルが音を立て、宙に舞った。警戒していてもなお回避不可能な、圧倒的速度の体当たりだった。
壁面に叩き付けられる瞬間、レビテトによる重力コントロールで咄嗟にブレーキをかけていなければ、
あるいは即死していたかも知れなかった。
激痛で精神集中が途切れた事でレビテトは効果を失い、ミコトは床に落下した。
375 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:15
『左脚…それに右腕が骨折…背骨にもひびが入ってるみたい…内臓諸器官にもかなりのダメージ…
破裂には……破裂にまでは至らなかったみたいだけど…死ぬ…このままだと……死ぬ…確実に…』
意思力を総動員して、今にも暗黒の彼方に飛び去りそうな意識を無理矢理繋ぎ止める。
『嫌だ…死にたくない…まだ……ジタン…』
ミコトはケアルガとリジェネの呪文を立て続けに詠唱した。連続魔と呼ばれる、魔法を連続使用する為の
独特の技法であった。死に瀕して意識も途切れがちな、普通に魔法を使用するのも困難な状態で
それをやってのけたのは、奇跡的なまでに強靭な精神力と言えた。しかしその甲斐あって、とりあえず
意識は持ち直した。肉体の治癒に伴って、今まで半ば麻痺していた苦痛までもが甦り、立つ事も出来ない
状態ではあったが、当座の死の危機は去ったかに思えた。
376 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:17
全身の激痛に僅かに眉をひそめていたミコトは、しかしその判断がまだ早い事に気がついた。
煙の中をミコトを襲った「もの」が、ゆっくりと近づいてくるのが見えたのだ。
『早く…早く!』
先程の連続魔で意思力を消耗しきった今の状態では、それ以上の回復魔法を使用するのは無理だった。
そうなるであろう事を見越してリジェネを併用したのだが、起き上がったり魔法を使ったりできるまでに
回復するには、今しばらくの時間が必要だった。気は焦るばかりだが、意志の力でリジェネの回復速度が
変化するはずもなく、遂に「もの」が煙の中から姿を現した。
いや、姿を現さなかった。煙の中から姿を見せたのは、全身に傷を負って血塗れのシナとルビィだった。
377 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:18
既に自己再生が進行中で、傷は目に見える速度で回復しつつあったが、かなりの重傷を負ったのは明らかで、
2人とも苦しそうに息をついていた。
姿を現した2人を見て、ミコトの目がほんの少し見開かれた。確かに煙の中から出て来ようとしていたのは
「もの」だったのに、いつの間にかシナとルビィに入れ替わっていた事も不思議だし、蔦地獄に囚われた状態で、
アルマゲストの猛威から生還した事は更に不可解だった。
「不思議そうね…斬鉄剣で…床に穴をあけて…下のフロアに逃げたのよ…」
女優だっただけに自己顕示欲が強いのか、苦痛で喘ぎながらも解説は忘れないルビィ。
「しかし…まさか下のフロアにまであれだけの威力が及ぶとはな…逃げなかったら…確実に死んでいた…
その上…俺たちの本当の力まで使う羽目になるとは…」
378 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:19
「…本当の力?」
シナの言った言葉の意味を問うミコトに、ルビィは凄惨な笑いを向けた。
「そんな事は…どうでもいいのよ…あなたは…今ここで死ぬんだから!」
ルビィの肉体で魔力が高まっていく。空間が歪み、魔法風が周囲を吹きぬけた。召喚の前兆だった。
ガラスが割れるかのように空間が砕け、その裂け目から異国風のマントを羽織った男が姿を現した。
ほぼ同じタイミングで、魔法使用が可能なまでに回復したミコトが信じがたい速さで呪文の詠唱を終えた。
「…ハイパードライブ」
マントの男が無造作に剣を振るった。凄まじい衝撃波が艦を激震させながらミコトに殺到する。
その直前、呪文の効果が現れた。召喚魔法が完成し、突然人の形をした岩石がミコトの前に出現した。
岩石人間は身構えて衝撃波に立ち塞がる。
「ゴーレムか!」
シナが驚きの声を上げた。それは古文書には登場するものの、ガーネットやエーコを含め、
今では誰一人使う者が無く、架空の存在と思われていた幻の召喚獣だった。
379 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:20
あらゆる打撃を受け止めると謳われるゴーレムの鉄壁の防御は、万物を破壊せねばおかない
ジークフリードの必殺剣技ハイパードライブを凌ぎ得るのか。触れるものすべてを塵に帰す
無敵の衝撃波をしかしゴーレムは防ぎとめ、背後のミコトを完全に守り抜いている。
永劫とも思われた異世界の伝説同士の激突は、突然に終結した。
鉄壁と思われたゴーレムが遂に砕け散り、残った砂はハイパードライブの余波に巻き込まれて四散した。
そしてその余剰エネルギーの乱流が、ミコトを再び宙に舞わせた。
「ふ…ふふ…小娘の分際でてこずらせちゃって…」
勝利者となったルビィは、苦しい息の下で陰惨な笑みを浮かべた。
380 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:21
床に倒れ臥し苦しげにあえぐミコトを見ていたシナはぽつりと言った。
「なあ…ジェノムってどんな具合なんだろうな?」
「はいぃ?」
顔全体を疑問符にしてシナを見るルビィ。
「お前さ、ジタンを喰った事あるんだろ? どうだったんだ?」
「はぁ…何を言い出すかと思えば」
「ジタンの昔のモテっぷりを見てると、ジェノムのカラダってのは相当イイんじゃないかと思うんだよ」
ルビィは突然飛躍した論理を語りだすシナに心底呆れた顔になった。
「で、こんな機会は滅多にないだろうし、ちょいと試してみたくなったんだ」
シナは淫欲に醜く歪んだ笑いを倒れているミコトに向けた。
381 :
クロマ書き :2000/09/06(水) 03:23
読みにくくてすいません。
結局細切れになってしまいました。
>タイトルメーカーさん
こんな形になってしまったので、それぞれにタイトルをつけにくかったら、
いくつかまとめて下さって結構です。
382 :
346の続き :2000/09/06(水) 03:45
ゼムス「・・Gトランス能力、それはかつて私がエスタにおいて進めていた
戦略兵器開発の際、実験的に行われた人体強化計画・・・・
「ガーディアン・レインフォース・プロジェクト」によって発明された一端であった。
単純なマインドコントロールと魔導エネルギーの応用であったのだが、
被験者の身体能力の強化を計る際にその生命を代償としなくてはならない・・いわば未完全な
発明であった・・。が、今回の私の計画、「魂の早急なる循環」において、
非常に素晴らしい効力を発揮してくれたよ・・・。
この力を用いてこの世界にて大いなる戦乱を引き起こす・・はずであったのだが、
・・ここでひとつ大きな問題点が浮上した。」
ゼムス「・・確立された次元というものは、確固たる一つの「調和」が保たれている。
それによって別次元の世界とは、基本的に遮断された状態となる。
故に、確立された次元には別の次元に在りしものを持ち込むということは出来ない・・。
しかし、その「調和」が突然大きく乱れる瞬間が訪れた。この「ガイア」の世界においてな!!
さて・・それは・・何だと思う??」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・!!まさかッ!!?」
ゼムス「・・・フライヤ・・実際に「それ」に関わったお前は良く知っているな?
・・・想像の通り・・・2つの世界の同化・・・・「ガイア」・・そして「テラ」の・・
すなわち、それは空間の交差・・・
384 :
タイトルメーカー :2000/09/06(水) 03:48
>クロマ書きさん
すいません、そうさせてもらいます。2つぐらいずつをまとめようと思います。
6行ほどしか書きこめないというのはやはり荒らし対策なんでしょうか…。
自治議論スレッドが、そうとう荒らされたようですからね…。
書き込める量が減ったのでは、作者の皆様にはつらいですよね…。
ゼムス「・・ガイアとテラ・・この2つは同次元に在りながら、全く異なった世界でもあった。
いわば、もう一つの星、もう一つの空間、それは限りなく表裏一体に近い・・
故にこの様な現象が起こることが可能であったのであろう・・・また・・この現象に
大きく知識と力を注いだ者の存在も大きかったといえような。」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(ガーランドの事か・・・)」
ゼムス「同次元において2つの空間が存在するという「調和」、それがこの現象により
大きく乱され狂わされた。そして再び次元はこの「調和」の狂いを修正しようとする
働きが生まれる。今までの流れを一端、全て無に返し、新たなる流れを作り出そうとする。
それによって、その世界、その次元は、一瞬の「不安定」な状態に入る。
・・・そしてその瞬きの時間帯・・次元が「不安定」な状態になっている一時こそが!!
・・・・・唯一、別次元のものを持ちこむ瞬間でもあったのだ・・・・・・
386 :
名無しさん@きょうはすいようび。 :2000/09/06(水) 03:54
祝・更新。御三方この時間にも起きてるのね…。
387 :
G・T編 :2000/09/06(水) 03:55
フライヤ「!!!!・・・(何と・・何と言う事じゃ・・あの・・あの霧が晴れたあの時が・・
・・・・全ての悲劇の始まりであったとは・・・・・・・!!!)」
ゼムス「・・世界が不安定になったその一時は、別次元のもの・・当然私もこの世界のものに
何らかの影響を及ぼす事が可能となる。
当然の事ながらGトランス能力をこの世界に持ち込む事となるが・・しかしながら、次元が「不安定」と
なっている時というのはまさに瞬きの如く、非常に短い時間。・・おおよそ半日程度にて
次元の修復作用は完了し、再び以前の「調和」が取り戻される。」
388 :
G・T編 :2000/09/06(水) 03:56
ゼムス「すなわち私がその時この世界に影響を及ぼす事が可能な時間はわずか半日あまりの時・・。
その間に、フライヤ、お前達力を持つ7人に、全て私自らが世界中を廻り
Gトランスを与える事には、少々無理があった。・・・・・・・そこで私に代わる「代役」をたて、
その「代役」にGトランス能力を他の者全てに与えてもらうことにしたのだ。」
フライヤ「・・・代役・・・・? ・・・・!!!!まさかッ!!!??」
ゼムス「・・私が「代役」として抜擢したのはお前達も良く存じておろう、クイナ君だよ・・・・。」
389 :
タイトルメーカー :2000/09/06(水) 04:00
ハッ!?
ということは、目次も大量に貼れないということに…。
今になって気付いた…、やばいかも…。
確かにやばいな。もうあの板はこの夏で終わったかもしれん。
このアレゆるももう少し始まる時期が早ければな・・・・
時期が悪かった。
ジークフリード出してくれてありがとう。
でもオーバードライブじゃなくてハイパードライブだったんだね。
はずい。
復活〜!でも一応さげ。
アレクサンドリア城下町から少し離れたところにある森。
そこをチョコボに乗った一人の男がアレクサンドリアから逃げていた。
彼の名はブルツェン。
スタイナーの部下であった男である。
彼は、スタイナーの失脚後も軍に残って、将軍にまでなった。
そして、ダリの援軍の総大将に任命されていたのだが、向っている途中でダリは陥落。
仕方なく、本国に帰還すると今度はアレクサンドリアがリンドブルムに占領されていた。
アレクサンドリアの負けを確信した彼は、独断で部隊を解散し、
自分もリンドブルムに捕まる前にアレクサンドリアから逃げ出したのである。
ブルツェン「リンドブルム兵は、まだ気付いていないみたいだ…。
この調子でブルメシアまでいければ良いのだが」
彼はリンドブルム兵に捕まる事を恐れていた。
捕まったら、戦争犯罪人として処刑される事は免れられないから。
一方のエーコは、彼の存在に気付いていたのだが、
彼のような小者など、歯牙にもかけていなかったので捜索命令を出す事はしなかった。
ブルツェンがチョコボを走らせていると、急にチョコボが足を止める。
ブルツェン「どうした」
ブルツェンが言って、チョコボの見ている方にを視線を向けると、そこに一筋に光が現れた。
そして、その中から血塗れの美女が現れる。
その美女は、脇腹に向こう側が透けて見えるほどの穴をあけており、顔も土気色だ。
彼女は、地面に足をついた途端崩れ落ちる。
ガーネット「エーコ…め。あれが命中する寸前にテレポを使って上手く逃げ出せたものの…。
何故、私が…エーコごときから逃げなくては…。がはっ…」
両手を地面についていたガーネットは、喀血して地面に赤黒い染みを作り上げた。
ブルツェン「陛下…?」
ブルツェンは、チョコボから降りると、恐る恐るガーネットに近付く。
ガーネット「ブルツェン…か。何故、こんなところで…油を打っている。
早く…散り散りになった軍を再編成して、アレクサンドリアを侵略者ども…から奪還せよ」
息も絶え絶えにガーネットがそう言うと、ブルツェンはガーネットの方に足を進める。
ガーネット「何を…しているのだ。早く…戻らないか」
ブルツェン「軍はもう解散しました。リンドブルム軍に勝つ見込みはありませんので」
ガーネット「なんだと…。誰に断ってそんな事を…」
ブルツェン「自分の判断です。それよりも陛下、エーコ大公は貴方の首を差し出したら自分を赦すでしょうね」
ブルツェンは腰からダイヤソードを抜いて、ガーネットを見下ろす。
ガーネット「…貴様。取り立ててやった恩を忘れて裏切ると言うのか?」
ブルツェン「はい。自分も命が惜しいので」
ブルツェンはそう答えると、ダイヤソードを振り下ろす。
その一瞬後、何時の間にかガーネットの手に握られていたライトブリンガーがブルツェンを真っ二つにしていた。
ガーネット「カスが…。いくら負傷したとはいえ、貴様ごときに私を殺すことは出来ぬわ」
目次6
「魔王 VS 狂公 〜3度目の戦い」
>>302 魔王 VS 狂公〜3度目の戦い(第3R開始!)
>>315 激震!ガーネット(強いぞ!ガーネット!)
>>365 反撃のトランス(瀕死のエーコはトランスにより…)
>>366 「究極」を越える「破壊」魔法(エーコの最強魔法)
>>368 異変〜アレクサドリア城(城内の異変を感じたベアトリクス)
>>369 脱出〜アレクサンドリア城地下牢(この機を待っていた)
「真相(Gトランス編)」
>>306 次元の狭間(暗黒の世界に誘いこまれた)
>>307 「太陽の力」とは…(語られる力の秘密)
>>308 ベアトリクス出生の秘密(ついに明かされた)
>>343 雲を掴むような…(大変だったのよ)
>>344 星の「自浄作用」(手掛かりを見つけた)
>>345 ある問題点(ベアトリクスを探し出すための)
>>346 引き起こされた戦乱(ガイアに大戦乱が起った理由)
目次7
>>373-374 白煙の中に蠢くもの(煙の中、一瞬だけ見えたものは…)
>>375-377 ミコトの危機 (負傷したミコト)
>>378-380 異邦人召喚 VS ゴーレム召喚(「召喚」対決!)
>>382-383 異次元の技術(明かされたGトランスの秘密)
>>385 次元の揺らぎ(乱れた次元の調和)
>>387-388 終わりから始まる悲劇(すべてはあの時から始まった)
>>393 逃げ行く男(戦争に敗れ逃げるブルツェン)
>>394 光明(ブルツェンの前に一筋の光が…)
>>395 命が惜しい(ブルツェン、生への執着)
上げないほうがいいのかな?
400 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:25
(92亡者たちの巣、369脱出の続き)
目前に広がったのは地獄絵図にふさわしいものだった。アンデット兵がひしめき合い人肉を食らい血をすする…
…それが、わずかに残る人間としての心を揺さぶった。…一人のアンデット兵に正気が戻る。
そして混乱に乗じて部屋を抜け出した。
部屋を飛び出るやいなや、爆音とともに後方から熱波がおしよせた。
エーコのフレアジャだ。振り返りはしなかったが
ほかのアンデットたちが燃え尽きるさまがたやすく想像できた。
リンドブルム兵を避け、息を切らし、廊下を駆ける…
しかし、どこへ行くというのだ?
このアンデットの姿では行くところもない。故郷にも帰れない。
「くそっ…」
いや…ひとつだけ…行くべきところがある…
もし、アンデットになってまで蘇ったことに意味があるなら、多分あいつを
助けることだ。 その足は自然と地下に向かった…
401 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:28
ビビJr6号 「……!」
腐臭と焦げた肉の臭いが鼻についた。
ビビJrが階段を見上げると一人のアンデット兵がこちらを見ている。
ベアトリクスが魔法を構えるも…何か様子が違うようだ。目が会うとわずかに笑った。
アンデット兵1「…ベアトリクス…あんたがチビを助けてくれたのか?…生きていてよかった。
最悪の場合、魔方陣の中で衰弱死してると思ったよ。」
そういうと、ビビJrの手に数個のエーテルを乗せた。
アンデット兵1「飲んでおけよ。…倉庫からかっぱらってきた。この国にはもう不要なものだ。」
ベアトリクス 「……何が起きたというの?あのアレクサンドリア兵の装備をまとった
アンデット達はいったい…?」
402 :
スーパー名無しブラザーズ :2000/09/07(木) 10:38
また長文アップしてるし・・・。
レスの文字数がどんどん減らされるって言ってるのに
まったく板の迷惑を考えてないね、FFヲタ共は。
403 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:41
ジタンがダリに侵攻したこと、
そのとき戦死した兵の魂をガーネットがアンデット兵に変えたこと、
そしてリンドブルムがアレクサンドリア城に侵攻中であることを手早く説明した。
アンデット兵1「アレクサンドリアはもう終わりだ…じきリンドブルムの手に落ちる…
その前にここを逃げな。ダリに行けば…ジタンの軍がいるはずだ。」
ビビJr6号 「やっぱりジタンは…戦争を…」
いつかの不安が現実になってしまった、ビビJrは顔を伏せた。
ビビJr6号 「兵士さんも…ダリで死んだの?」
アンデット兵1「いや、俺は違う。ガーネット自身の手によって焼かれて
アンデット兵に変えられた。」
…おそらく、死んでから反魂の術をかけられるまでの時間が短かったために
どうにか意識を保つことができるんだろうな、兵はそう思った。
404 :
スーパー名無しブラザーズ :2000/09/07(木) 10:42
>>402 そんなもん知るかボケ。
イヤなら来るな。
みんなこれからもどんどん小説アップしてね。
楽しみにしてるから。
DQヲタのたわごとは無視しようぜ!!
405 :
スーパー名無しブラザーズ :2000/09/07(木) 10:45
ぷぷぷ、長文で板が飛ぶ証拠を見せろや。
そんなもん関係無く飛んでるやんけ。
俺らだけのせいにするなや。
sageruzo
407 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:46
ドラクエ厨房は無視してこっちはこっちで勝手に続けましょう。
408 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:48
ほんと、小説書いてるやつらってわがままだね
409 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/07(木) 10:50
小説 = 長文 なのが当たり前だろ。
見るのがイヤならここに来るなよ。
なんか自作自演くさいですが
とりあえずみなさん落ち着いてsageて行きましょうよ。
ごめん
下げるのはいいけど、長文だけは勘弁。
マジで板に迷惑なんだからさ。
復旧したのは良かったがまだ文章制限は健在なのかね?
414 :
387−388の続き(回想) :2000/09/07(木) 13:47
―――ACTIVE TIME EVENT―――
クイナの追憶〜 霧が晴れたその日・・
(・・ころ・・せ)・・イナ?(・・殺せ)・・イナ?(殺せ!!)・・クイナ?
(・・うば・・え)・・どう・・(奪え・・)・・したアル?(奪え!!)・・どうしたアル?
(・・殺せッ!!!!)
・・・・どうしたアル!!?クイナッ!!・・
クイナ「・・・・・・ッッ!!!!」師匠、クエールの言葉に我に返るクイナ。
クエール「・・さっきからずっと固まったいたアルよ・・何か考え事アルか・・??」
クイナ「・・・・・・・・・・・なんでも・・なんでもありませんアル・・・。」
クエール「・・(どうしたアルか??)・・さ・・料理冷めてしまうアルよ・・」
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ク族の沼、クエールの家の厨房、師匠と共にクイナは料理を作っている・・。
しかし・・その雰囲気は普段とはあきらかに異なっていた。
いつもの明るく陽気なクイナは其処になく、表情は消え、言葉も殆ど無い。
今日の朝からずっとこの調子である・・。昨日とはまるで別人のようになった弟子の
様子に訝しみ、クエールは声をかける。
クエール「・・どっか具合でも悪いアルか?・・少し外の空気でも吸ってきたらどうアル?
・・料理の方はワタシが作っておくアルよ・・。・・・・もうじき出発アルからな・・
・・・・・無理の様なら休んどくアルか・・・・・・・???」
クイナ「・・・・いや・・いいですアル。・・ちょっと、外の空気吸ってきますアル・・。」
ラツェンタの湿原・・大陸全土を覆っていた霧は晴れ、快晴、爽やかな蒼天が視界一杯に
入る。・・しかし、今のクイナにはそれを気分良く感じ取ることはできない気分だった・・。
・・頭の中に・・常に呼びかけてくる謎の声・・昨日の夜中からそれはずっと続いている・・
その謎の現象に苛まれ続け、今朝から気分の方は・・最悪。かつてないノイローゼ気味で
あった・・。
クイナ「・・・一体・・何アルか・・?気分ワルーイアル・・。でも・・今日は休んでる訳には
いかないアルからな・・・」
そして、すぅ――っと湿原の空気を吸い、気分のもやもやを取り払おうとした・・瞬間!また!
・・殺せ殺せ殺せ奪え奪え奪え・・殺せ殺せ殺せ・・奪え奪え・・殺せ奪え殺せ奪え殺せ・・
クイナ「・・!!もう!!もうヤメテくれーアルゥゥゥー――――――――ッッ!!!!!」
誰もいるはずのない湿原の真っ只中で、1人、絶叫するクイナ。
・・・・・・ククク・・そうだ・・いいぞ・・それが狂気への第一歩・・・・・・
クイナ「・・!!昨晩から!!誰アルか!!空耳じゃないアル・・何者アル!!?
もう・・止めてくれアル!!・・頭イターイ頭イターイアル!!!!!!」
・・思考を捨てよ・・倫理を捨てよ・・・暴力に飢えよ・・血に餓えよ・・・
・・・・殺すという快感に目覚めよ・・・奪うという喜びに目覚めよ・・・
・・劈く悲鳴を・・刺す・・感触・・斬る・・感触・・生暖かき・・・鮮血の味を・・知り得よ・・・
・・・・そして・・狂え!!・・狂え・・!!・・全てを・・己がすべてを狂気に委ねよ・・・
・・心も・・身体も・・そして・・・・それにより・・・全ての苦しみの枷より解き放たれる・・・
突如!クイナの周囲に、青白く輝くオーラの様な物質が発生し・・!そしてそれは
クイナの身体を包み込み・・・眼、鼻、口、身体中全ての穴から進入してゆく!!
クイナ「・・!!ギャッ!!?ギャアアアアアアアア――――――ッッ!!!!?」
シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ―――――・・・・・
ピキィ――ッ・・ピキィ―・・ピキィ―ッ・・ピキィッ・・ピキィ――・・ピキィーピキィ――ッ・・
(・・・身体の・・中に・・何かが・・入って・・2・・3・・4・・ ・・6・・7)
シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥ―――――――・・・・・
(・・ああ・・あたま・・頭イタ―イの・・消えて・・いく・・アル・・ああ・・ぁぁ・・ぁぁ・・・ )
―――――――――――――――――――――
・・・そしてそれが、「以前のクイナ」の最期の意識となった・・・・・・・・・。
・・・・聞くがいい・・私は・・今・・お前と同化し・・思念をお前に伝えている・・・
・・我が声・・我が思念は・・お前に偉大なる力と・・偉大なる目的をもたらす・・・お前の
意識は・・全て無に帰し・・新たなる意識として覚醒する・・全てを・・・我が思念に委ねよ・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・我が身体・・未だ動く事ならず・・よって・・その思念を・・お前に託す・・・・
・・・我が求めし・・大いなる「力」の「器」・・既にこの世界において隠されしこと・・
・・疑い様は無い・・ そして・・封印されたる「器」と共に・・その「力」
・・「果てゆく」時まで・・最早、一刻の猶予なく・・・・
・・・然れども未だ其の存在は・・何処にあるや正確なる特定は出来ず・・よって・・
・・・・・・・・・その「力」の存在を示す手立てが必要となり得る・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・今・・我が与えしその力を・・お前の最も知り得し者達に・・与えよ・・・・・
ヴィィィィィィィィィィィ・・・・・・・・・・・ンンンンン・・・・・・
・・・ジタン・・・・ダガ―・・エーコ・・スタイナー・・フライヤ・・・・サラマンダ―・・・・
・・・記憶は・・・完了・・。お前を含みし7人・・この世界全てを暗黒への彷徨と導き・・・・・
・・・・星の流れを乱し・・・・魂の流れを乱し・・・・
・・・・覚醒せしは・・・血と暴力・・戦乱という名の器に大いなる魂の血肉を・・・・・
・・・より・・一層黒く満たせ・・・・ より・・一層深く満たせ・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
6号「もしかして…僕が城にきたあのときの…!」ふと、見覚えのある顔に気づく。
兵1「ああ、そうだ。あのときはすまなかった。」
ビビJrが単身城に訪れたあの日…ガーネットの「黙らせろ」という命令の元に
腹部を殴った。拳に残るあの嫌な感触を忘れたことはなかった。それが今ようやく
ビビJrの元気な姿を見ることができ、安堵した。胸につかえていたものがわずかに軽くなった。
6号「…よく焼けてるからわかんなかった」
兵1「はは…。それにしても今日は…暑いな…」
6号「え…?」地下はむしろ…肌寒いくらいである。しかし、その兵は手の甲で汗をぬぐう仕草を
しきりに繰り返す…階段を上る足取りも、心なしか重くなったようだ。
6号「どうしたの?大丈夫…?」
兵1「……あ、ああ、なんともないよ。多分さっきのフレアジャの熱にあてられたんだ、
なんだかのどが乾いて…。そうだ、まだ名前も聞いてなかったな。なんて言うんだ?」
・・・・・・全ては早急なる魂の循環・・・・その大いなる・・・加速せしその乱れ・・・・・・・・
・・・そして・・示されるであろう・・知り得る事と・・なろう・・・我の求めし・・「力」の波動を・・
・・それは・・より正確に・・・それは・・より鮮明に・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・・お前達に与えし「Gトランス能力」・・・それによって・・
・・・・早急なる魂の循環を引き起こせ ・・・・大いなる戦乱を引き起こせ
「力」の波動の行方を我が前に示せ
・・・いずれその「力」をもって・・全ての次元の神たりえん存在の為に・・・・・・・
・・・・・ギュイィィィィィィィィ・・・・・・・・・・ンンンンン・・・・
クイナの身体を覆っていたオーラは、潮が引いてくかの様に、霧散して消え去った・・
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その時、ふいに、クイナの頭の中で「何か」が、完全に崩れ去り・・弾け飛んだ・・。
・・そして一瞬だが、その瞳の奥に妖しい緑の光が灯ったような・・・・――――――
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・静寂が・・戻り、クイナは無言のまま、ク族の沼へと踵を返す・・・・。
・・・その際に、クイナのローブから、パラリとこぼれおちた1枚の手紙・・・
・・それは湿原に吹く風に高々と舞い上げられ――
・・・・・・蒼天の彼方へと飛散していった・・・・・
・・・・・・もはや・・二度と・・人の目に触れることはなく・・――――――――――
6号「んービビJr6号って呼ばれてるよ。」
兵1「それが名前か。」
6号「兵士さんの名前は?」
兵1「名前……俺の名前は…」突然押し黙る。
6号「言いたくなければ無理に言わなくてもいいよ?」
兵1「…そうじゃない…思い出せないんだ…」
突如、視界が闇にかわっていく、急速に細胞が死滅にむかった。
……?俺はどうしてここにいるんだ…?誰だ?おまえらは…????
ベアトリクス「危ないっ…!!」
スイッチが切り替わるように、鈍くなった動きが俊敏な動作にかわった、獣のようなバネで
ビビJrの肩に食らい付きそのまま、身をえぐった。
「くそまじぃぃ!!黒魔道士なんざぁ食えたもんじゃねえなぁ、もっと新鮮な肉を…血を…血をよこせぇ」
ビビJrを振り払い、ベっ、と口に含んだ塊を吐き捨てた。
それはすでに完全にアンデットと化した兵の姿だった。
モグネットから届いたクイナへの手紙
「元気〜〜〜〜〜?相変わらず食べてばっかいるのかな?クイナは?
エヘへ〜〜♪今度ねえ〜シド父さんと、ヒルダ母さんがね〜
お城でエーコのお誕生日パーティーを開いてくれることになったんだよ〜
これは、その招待状どぇ〜〜〜す♪
みんな来てくれるんだよ。ジタンでしょ〜ダガ―でしょ〜、フライヤに
サラマンダー。そして、スタイナーとベアトリクスさんの新婚ラヴラヴの
ご両人も〜〜〜〜♪エーコもジタンと結ばれたかったのにぃ〜
って、ジタンがダガ―とアッツアツなのはエーコもわかってるから・・・
でもエーコも早くイイ人見つけたいよぉ〜〜・・ととと。
当然クイナも来てくれるよね。まだまだエーコのお料理じゃあ心許ないのよ〜
おねがいっまた手伝ってっ♪エヘへへへへ。
モグネットから届いたクイナへの手紙 2
・・ビビが・・いなくなっちゃったのは・・寂しいけれど・・でもっ、
クロマの村からビビの六つ子君達や、ミコト、28号さんも、
みーんなきてくれるんだから。ビビの分まで楽しまないとね!ウン!
んじゃっ楽しみにまってるねっ。お返事ちょうだいねっ♪
エーコ・キャルオル
その指定日時は・・・今日の正午・・・・
リンドブルム城―――――
エーコ「・・!あっ!クイナ。来てくれたんだぁーありがと〜〜♪」
クイナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
エーコ「??(なんか・・いつものクイナと雰囲気ちがうなぁ・・?まっいっか!)
でね、クイナさっそくだけどさぁ〜〜〜」
ゴソゴソ・・・・
エーコ「・・この魚の焼き方なんだけど・・・あり?どこいったっけ?」
ゴソゴソゴソ・・・・・・
エーコ「・・あったあった。・・料理は多めに作っとくほうがいいからって・・
・・よっと・・ほら・・・こぉんな一杯♪」
未だ背を向けたままのエーコの背中に・・・・・
魔力の光が宿ったクイナの右手がゆっくりと伸びる――――――――
ビビJrをかばうようにベアトリクスが前に立つ。それを見てアンデットは嫌な笑みを浮かべた。
「なんだ、上等の食いもんがあるじゃねえか」
ベアトリクス「…私達がわからないの…!」
喉の乾き、生への執着…枯渇した生命力を潤す生身の肉体はさながら、砂漠の水のように映った。
じわじわとにじり、間合いをつめる…。エスナ、デスペル…どの魔法もアンデット兵の歩みをとめることはない。
ビビJrを助けようとしたこの兵を倒すしか、ベアトリクスには方法が残されていなかった。
戸惑うベアトリクスにアンデットが襲い掛かる…やむなくレイズを構えた。
ベアトリクス(…許して…!)
指先に魔力を込め目を伏せた、その次の瞬間火柱がアンデットを包み込みその身を焼き尽くした。
アンデットはうめき声を上げながら倒れた。やがて、うめき声も枯れた。
ベアトリクスが振り向くと、
「ファイガ」を放ったビビJrが呆然と立ち尽くしている。
ビビJr6号「……」
6号はジタンがなぜ戦うかわからなかった。しかし、現実に戦わなければ自分たちの身すら
守れないことを思い知った、魔力を放って相手を焼き尽くす嫌な手応えと共に…
ベアトリクス「ありがとう……」他にかける言葉も思いつかなかった。
ビビJr6号「行こう、お姉ちゃん…。」
ベアトリクス「ええ。」
ベアトリクス「待って。」階段を上ろうとした、ビビJrをひきとめた。
肩に手を当てケアルを唱える。身が回復するのを確認してケアルラを唱えた。
ベアトリクス「良かった、あなたはアンデットにならずに済んだようね。」
黒魔道士の体のため、アンデット化の感染を免れたようだった。
傷が癒え、考える余裕ができる。
ジタンに不信をいだいたビビJrだが、今なら少し…その気持ちがわかる。
何か、のために気持ちを押しころして指揮をとっているんだろう…
できることなら誰とも戦いたくない、その気持ちは変わらないが、
いま、ベアトリクスだけに背負わせるわけにもいかない。
「僕も戦うよ。」…ビビJrは落ち着いた声で言った。
430、休みなので久しぶりに書きこみ、
会話削ったけど長かった…すいません、
トット書きさんのベアトリクスとビビJrお借りしました。
目次8
「ビビJr6号の決意」
>>400-401 取り戻した正気(一人のアンデッド兵が正気を取り戻し…)
>>403 アンデッド兵の話(二人に現状を説明するアンデッド兵)
>>421 あの時の…(あの時、ビビJr6号を気絶させた兵士だった)
>>424 名前(兵士の問いに自分の名を名乗るビビJr6号)
>>428-430 生きるためには〜ビビJr6号の決意(突然正気を失った兵士)
「クイナの追憶<ACTIVE TIME EVENT>」
>>414-416 クイナの追憶(<ACTIVE TIME EVENT>)
>>417-418 狂気への第一歩(クイナの頭の中で響く声)
>>419-420 狂気への導き(何者かの意識がクイナの中に入りこみ)
>>422-423 覚醒(クイナ覚醒)
>>425-426 招待状(モグネットから届いた手紙)
>>427 魔の手(クイナの魔の手がエーコに迫り…)
ああ良かった続いてる!
作家の皆さん、タイトルメーカーさんご苦労様です。
これからも楽しみにしてますのでひとつしくよろ!
いい具合に隠れてるのでsageで!
クイナの追憶編がかなり気になるよ
前半のやりとりもいい感じだった、
クエール師匠やさしいね。
―――次元の狭間ジェイド―――
ゼムス「・・Gトランスとは、いわばウィルスに似通った伝染型の魔導エネルギーの一種。
それは、個から個へと注入させ得る行為において、初めてその能力は伝達される
事となる・・。・・故に私の計画せしプログラムにのっとった、正確な行動のもとに
その能力を伝えてもらう必要がある・・・。」
フライヤ「・・・!!クイナの思念を・・乗っ取って・・おぬしがやはり操っておったのか・・。」
ゼムス「・・そう、お前達にGトランス能力を与えるまでは、全て私の指示によるもの。
・・クイナに与えたGトランスのエネルギー、そしてその力を伝達させ得る対象の記憶。
・・この世界において、我等の次元のもの・・Gトランスのいわば「封印」を解き放つ・・
それが私の作ったプログラム・・そして、その行為を私に代わって行ってくれた「代役」・・
それが・・・クイナだ。」
ゼムス「・・個から個への伝達・・クイナから・・フライヤ・・ガーネット・・エーコへと・・
見事、Gトランスの対象者への伝達は・・成功。・・・・・フライヤ。そうお前もクイナから
気付かぬうちに、その力を与えられていたのだよ。」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!!」
ふいにフライヤの脳裏に、一同が最期に会した時の記憶が蘇った!
フライヤ「(リンドブルムでの・・!私達7人が最期に会した・・あの日・・あの時!
・・まさか・・・あの時に私達はクイナにGトランスを・・・・・!!?)」
ゼムス「・・さて、お前達の体内に与えられしGトランス能力は、ある程度の潜伏期間
(個人差あり)を経て、その力が発動・・そう、覚醒へと至る。
そして、覚醒の際、Gトランス能力者にはある一種の共通した副作用が起こり得る。
それは、思念、精神、すなわち己の心、全てを初期化・・白紙へと戻し、そして
その人格に強制的な変化を生じさせる・・それはもう一つの別の人格を己の新たな
人格とする事。・・・・私はそれらの副作用を、利用・・応用し、私個人による
能力者への思念操作を試みた。」
ゼムス「・・・・それは、お前達がその眼、その身体をもって良く理解しているな?
今、この世界の現状・・そして何故この様になったのか・・・その原因たるGトランス
能力者の新たなる人格の正体を・・・・。」
フライヤ「・・・暴力に狂った・・・・思念・・・・・!!・・・おぬしがそれをッ!!!」
ゼムス「私は、魂の循環をより壮大に引き起こすが為、覚醒の際に起こる副作用、
そう、白紙に返る人格を、ある共通した「キーワード」によって支配する様、Gトランス
エネルギーにメモリーさせた・・。
・・・いうまでもなくそれは、・・「血と暴力による快感」だ・・・・・
Gトラ編は佳境ですね。
また、飛んだ!
朝に覗いてから全く更新しないね。…寂しい。
提案ですが。。
同人板でやった方がいいのではないでしょうか。
あちらの方がネタも集まりやすいと思うし、、ここは不安定ですから。。。
>443
あそこはマズいと思うねぇ。
このスレの空気を読めないままに違ったノリの作品をアップ→
以前からのここのファンに叩かれる(リノアとかクラウドのように)→荒れる
という展開が目に見えるよ。
>443
同人板かぁ、考えもしなかったよ。
でもこことはまた違った妖しさの作品が投稿されそうですなぁ(笑)。
ってな訳でそれだきゃ勘弁。
ゴォンゴォン…
一路ダゲレオを目指し飛行するインビンシブル2。
そのブリッジの片隅ではささやかな宴が開かれていた。
「飲んでるかぁ〜サラマンダー?ウィック、フ〜」
すでにギルガメッシュは出来上がっており良い気分でふらふらと一人のジェノムに近寄る。
「ジェノムのおねぇちゃ〜ん、自動操縦の設定はもう終わってんだろ?」
「こっちで一緒に飲もうぜぇ、お酌してくれよぉぅ」
レーダーにて敵の影を観測していたジェノムの肩に手を廻す。
「我忙」
そのジェノムは気安く廻された手を振払うとキツイ顔でギルガメッシュを睨みつけた。
「つれない事言うなよぉ、しかしあんただけ他のと違うんだなぁ?喋り方とか髪の色とかさぁ?」
「我戦闘試作型、故銀髪隻眼」
レーダーから目を逸らさず淡々と答えるジェノム。
「んん?そうなのかい?なんでもいいよ、さぁこっちこっち」
嫌がるジェノムの腕を強引に引っ張るギルガメッシュ。
「不許可!」
ズン!
銀髪のジェノムの踵がギルガメッシュの足の甲にめり込んだ。
「ギャゥッ!」
ギルガメッシュは余りの痛さに飛び上がると恨めしそうな顔でジェノムを一瞥して引き下がった。
「チッなんでぇ、ノリのわかんねェ奴はやだね〜…っとなんだよお前ら。」
ギルガメッシュの行動の全てを見ていた二人があきれ顔でギルガメッシュを迎える。
「お前少し飲まれ過ぎだ、ペースを落とせ」
見るに見兼ねたスティルツキンがギルガメッシュをたしなめる。
「うるせぇ俺様の勝手だ!」
「大体なんだお前ら俺様に助けてもらっておきながらその態度は!」
「特にサラマンダー!お前を助けたのはこれで2回目だぞ!」
「本来なら俺様にすがりついて涙のひとつも浮かべながら礼を言うのがスジってもんじゃないのかぁ!?」
酔いにまかせ悪態に拍車が掛かるギルガメッシュ。
「ほれほれ、今からでも遅くは無いぞ?サラマンダー?」
挽肉の腸詰めを口に運びその手にもったフォークをサラマンダーの鼻先でちらつかせる。
「くっ、こいつなんてたちの悪い酒を飲みやがる、許せんコロス」
普段なら軽く流せたであろうギルガメッシュの悪態を酒のせいもあってかまともに受け止めてしまう。
カチャッ
サラマンダーは懐からルーンの爪を取り出すとおもむろに右手に装着した。
「おっおい落ち着けサラマンダー、お前も少し酔って来たみたいだな…っと、こら!」
「いただきぃ〜」
ギルガメッシュはスティルツキンの手から盃を奪い取ると一気に呷る。
「ブフ〜ッペッペッ、なんだこりゃ?まじぃぃぃっ!」
普通の酒のつもりで口にしたその酒は予想に反して酷く苦くあわてて吹き出すギルガメッシュ。
「なんだと!ふっこのクポ酒の味がわからんとはもぐりの酒飲みだな、なぁサラマンダー」
「ぬ?あ、ああそうだな」
急に話題を振られ思わず調子の狂うサラマンダー。
「くけ〜どうかしてるぜお前らの舌はよ!うっぷ悪酔いしちまった」
「ううむ、ムニュムニュ、グガ〜」
宴の為に急ごしらえされたテーブルに突っ伏してギルガメッシュはいびきをかきはじめた。
「…ったく場を荒らすだけ荒らして寝ちまいやがった、ダゲレオ行きの理由は聞けずじまいか」
「まぁいい、サラマンダーお前の話を聞かせてくれよ」
「酒のつまみにはならんと思うが…」
「勿体振るなよ、さあ話せ」
「いいだろう」
サラマンダーはこれまでにあった事をスティルツキンに話した。
はがゆくも楽しかった二人旅、ラニを信じきれなかった愚かな自分、
そしてそのラニの命を自らが奪ってしまった事、カードから聞こえて来た声、
魔王ガーネットとの対峙、不様な敗北。
ジタンとの再会とラニ生存の報せ、そして取り引き。
「…と言う訳だ」
話しを終えたサラマンダーはブリッジの小窓から外を眺める、
いつの間にか日も暮れ、いまは辺り一面の星空を覗かせていた。
「なるほどな…そのラニさんとやらを救う為にか…」
「ああ…」
スティルツキンに話をした、いや話を聞いて貰ったというべきか、
サラマンダーは話を始める前に比べ気分が少し軽くなっている事にふと気付いた。
新作がアップされてるとやっぱり嬉しいですね。
ハイン編の「アルマシー」に続き、
「漢字で喋るお姉さん」も登場しましたか(笑)。
3人目は何処に登場するかな?
スティルツキン、渋い役どころですね〜。
ギルガメッシュは相変わらずのお笑いキャラなのか…。
そういやラニはいまなにやってんだ?
あの銀髪隻眼の漢字喋りジェノムはFF8の風神ですか?
シナはニヤニヤと笑いつつ、うつ伏せに倒れて負傷に喘ぐミコトを仰向けに寝かし直した。
ゆっくりと覆い被さりながら、苦しげに上下する少し小ぶりな双丘をまるで指先の体温で
溶かそうとでもいうかのように、しつこく柔らかく撫で上げてゆく。同時に反対の手が
ミコトの服の留め金をひとつひとつ器用に外していった。
「…う…」
「お、気がついたのか?」
組み伏せられる事への本能的な恐怖からか、半ば朦朧とした状態であったにも関わらず、
ミコトはシナから逃れようと激しくもがいた。しかしミコトの細腕では、ゾディアックブレイブへの
変貌を遂げる事で驚異的な身体能力を獲得したシナの拘束から逃れるのは、所詮無理な相談であった。
「グフフ、ちょうど意識の無い人形みたいな体を抱くのは詰まらないと思っていたところだ。
精々抵抗して楽しませてくれよ」
加虐的な薄笑いを浮かべ、暴れるミコトから無理矢理服を剥ぎ取ろうとしていたシナだったが、
突然その動きがピタリと止まった。首筋に冷たい金属が押し当てられていた。
「そこまでにしたら?」
「…どういうつもりだ、ルビィ?」
不興げな顔でシナが振り返った。首筋の斬鉄剣がすっと外れた。
「そのコ…かなりの重傷よ。それ以上続けたら死ぬわ」
「だからどうした? こいつはクロマ軍の需要人物だ。どうせ、いずれ殺す相手だろうが?」
シナは腑に落ちないといった表情で立ち上がった。
「わたしたちの本来の目的を忘れたの? 本当の狙いは何だったかしらね?」
「…そうか。ジタン相手なら、こいつは人質に使えるかも知れんな」
「そういう事。だからまだ生かしておくべきよ。任務が終わったら好きにすればいいわ」
「…無駄よ」
冷ややかな声が響いた。
「…ジタンは…合理的な判断をするわ…人質なんて無意味…」
意識を取り戻したミコトはふらふらと立ち上がってそう言ったかと思うと、
全身の力が抜けたのか、再びガクリと片膝をついた。
「ふぅん…あんたって意外にジタンの事が分ってないわね」
ルビィが哀れみつつも何処か挑発するような口調で言った。
「…貴女には分っていると言うの?」
「そりゃあ、あんたよりはね。わたしは子供の頃からジタンと一緒に暮らしてたもの」
そう言ってルビィはクスリと笑った。
「貴女の知っているジタンと今のジタンは違う! ジタンは…」
ミコトが珍しく大きな声を出した。
「うふふ…そんなに向きになっちゃって。可愛いわよ」
『…向きになっているの? 私が? 何故?』
思いもよらぬ事を指摘され、ミコトは混乱した。
「ジタンはね、昔も今も違わないわよ、お嬢ちゃん」
歌うような口調でそう言ったルビィは、できの悪い生徒に辛抱強く物を教える教師のように、
ミコトの周囲をぐるぐると回りながら先を続けた。
「今のジタンの行動には、確かに昔からは想像もできない事が沢山あるわ。でもねお嬢ちゃん、
人間の本質なんて余程の事がなければ、そんなに大きく変わりはしないのよ。わたしやシナは
知ってる。ジタンは本質的には甘い男だってね。あいつが身近な人間をあっさり見捨てられるほど
冷徹になれるとは思えないわ。そりゃ、指導者という立場にいる以上、もしかしたら今のジタンは、
必要ならすべてを切り捨てるだけの覚悟を持っているのかも知れない。でもその決心をする前に、
間違いなく動揺と葛藤があるはず…そしてそれだけでも、わたしたちには十分な意味があるのよ」
「…違う…違うわ…ジタンは…」
力無くそう呟きはしたが、ミコトはルビィの言っている事が完全に的外れな見解ではない事を
認めない訳にはいかなかった。ジタンが何処かで自分の気持ちを殺して行動している事は間違いない。
ダリの一件以来、感情の機微に疎いミコトにもそれは薄々感じ取れていた。
「フフ…顔色が変わったわね。どうやら、わたしの言ってる事が正しいって解って貰えたみたいね」
「…ジタンを…ジタンを殺らせはしない…」
ミコトは片膝立ちの姿勢のまま、周囲の自然エネルギーに意識を集中した。
ソニックブーム…突如ミコトの周囲に巻き起こった風が瞬く間に音速を越え、衝撃波を生み出した。
衝撃波が大気を裂きつつルビィに向かって突き進むする。まともに喰らえば、ゾディアックブレイブと
言えども、ただで済むとは思えない一撃であった。しかし、重傷を負って完全な精神集中もままならない
今のミコトには、自然エネルギーをそれだけ精妙にコントロールする事はできなかった。衝撃波は
避けるまでも無くルビィをそれ、パラメキアの内壁に虚しく穴を穿つのみであった。
「へえ…まだそんな事ができる力が残ってたんだな」
シナはニヤニヤ笑いながらミコトに近づいてきたが、突然怒りの表情になって、
ミコトの腹に鋭い蹴りを叩き込んだ。
「…グッ」
もんどりうって倒れたミコトは、そのまま咳き込んで吐血した。
「人質だと思って、俺たちがお前を殺さないとは思うなよ。お前はは切り札ではなく、あくまでも
確実性を高める為の手段だ。生かしておく事がリスクになると思ったら、その場で殺す。
それを覚えておけよ」
そんなシナの言葉を遠くに聞きながら、ミコトは再び意識を失った。
少し時間をさかのぼって・・・・・
ブランクにルビィを連れ戻すように頼まれていたベネロとゼネロはやっとのことで
トレノ壱番街の阿片窟にいるルビィを見つけだし、帰るように説得を続けていた。
ベネロ「いい加減にするでよ!こんなところにいつまでも居るわけにはいかないでよ!」
ゼネロ「だからブランクはまだ生きているって言ってるでよ。
大けがは負ったけれども命には別状ないでよ!」
だが、二人の必死の説得にも関わらずルビィは一向に耳を貸す様子もない。
ルビィ「だからほっといてって言ってるやろ・・・・。
そんな見え透いた嘘つかんといて。よけい哀しくなるさかい・・・」
ルビィが精神的にも肉体的にも衰弱の極に達しつつあることは二人の目にも明らかだった。
ゼネロ「困ったでよ・・・。これではルビィが死んでしまうでよ」
ベネロ「仕方がない。力ずくで連れて帰るしかないでよ」
そう言って二人は強引にルビィを引っ張っていこうとする。
しかしルビィは駄々っ子のように大暴れして行くのを拒否し続けていた。
その時、阿片窟の入り口からでっぷりと太った赤顔の中年男と異様な老人が姿を現した。
その場にいる全員の目が奇妙な出で立ちをした二人に一斉に注がれる。
二人はそれには全く構わずしばらく中を見渡していたが、やがて中年の男の方が口を開いた。
「おうい、みんな!
この近くでマントを羽織い、すっごくおっきな剣を背負った剣士を見なかったかな?
とってもかっこいい男前なんだけどねっ!」
しかし周りに反応はなく、冷ややかな眼で中年を見つめている。
「ふぬぬぬぬぬ!無視かいな。テュポーン先生、どうします?」
テュポーンと呼ばれた老人は落ち着いて答える。
テュポーン「いや確かにこの当たりに反応があったのじゃ。
奴は絶対この近くにいるはずじゃ。
この中に奴と強い結びつきをもつ者がおるはずなのじゃ。
探し出すのじゃ、オルトロスよ」
オルトロス「ほんじゃ、適当に捕まえて連れ出してみよっかな〜」
オルトロスと呼ばれた男はそう言うなり近くにいた脱獄犯の頭をわしづかみにした。
物凄い力で捕まれた脱獄犯はいきりたち、彼の仲間も加わって一触即発の空気が流れた。
その時、ルビィが二人の訪問者に向かって叫んだのだった。
ルビィ「待って!あんたらの探しているのって多分こいつらが知ってるわ。
調べてみたら一発やで!」
彼女がそう言って指し示したのはベネロとゼネロである。。驚愕するベネロら。
ベネロ「なにを言いだすでよ、ルビィ!」
オルトロス「ふっふーん。ほんとかな〜。青い髪のねーちゃん。
わいは女には結構だまされてるから信用しにくいで〜」
テュポーン「・・・しかし何らかの根拠があるのかもしれん。
どっちにしろ見当がつかないのならそいつらを調べた方が良さそうじゃ」
そういうとテュポーンは二人に糸のようなものを投げ、ぐるぐるに巻き付けてしまう。
ゼネロ「あんまりでよ、ルビィ。俺達がなにをしたっていうでよ!?」
オルトロス「うるさいな〜。
人間の身にやつしているとはいえ、お前達をひねり潰す力位はあるんだからね」
そう言ってオルトロスはわめき叫ぶ二人を抱え上げて出ていってしまう。
テュポーンもそのあとに続き、阿片窟は何事もなかったかのような静寂を取り戻した。
一人残されたルビィは呆然としていたが、やがて彼女の手の甲の上に数粒の涙が落ち始めた。
ルビィ「ごめん、ベネロ、ゼネロ・・・・。ウチって最低や、せっかく迎えに来てくれたのに。
もう後戻りできひんかもしれん・・・・」
ゼムス「・・覚醒と共にその人格に大いなる変化が生ずる、Gトランス能力者も、
ある「きっかけ」をなくして、その新たなる人格が表に出る事は無い・・。」
フライヤ「・・・・きっかけ?」
ゼムス「・・・・そう・・「きっかけ」。・・力を・・そして己の新たなる人格を目覚めさせる・・
「きっかけ」・・・・とは・・?・・・フライヤ・・お前はその力、Gトランス能力を始めて
意識したのはどのような時であった?」
フライヤ「・・・・・・!!(クイナと戦った・・・あの時・・・!憎しみと・・怒り・・そして・・
戦いの中に・・・そう・・その時生じた私の中の力に・・・快感を感じた・・あの時!!)」
ゼムス「・・・・人格に共通したプログラムを定めたところで、その覚醒に至るには、
そう、ある種、そのものが何らかの影響を及ぼされる事で、始めてそれを意識し、そして、
その定められし人格へと徐々に変化してゆく・・。今回のその影響・・・「きっかけ」とは
すなわち・・「戦い」。」
フライヤ「・・・・・・!!戦い・・・・・」
ゼムス「・・・そう・・戦う事・・相手を憎む事・・相手を殺す事・・そしてその最中で意識する
・・・己の中の・・新たなる自分を・・・血に飢え・・暴力が快感と変化する心を・・・」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゼムス「・・・故に「きっかけ」なくば、Gトランス能力者の暴力的人格は起動せざるによって
私は世界中を戦いに導く「きっかけ」・・もしくは「引き金」。・・それを作る必要があった。
・・・・それは私の手ではコントロールしない・・あくまで自主的に戦争を引き起こしてくれる
者の存在が必要・・そして私はその存在を自らの手で「作り出す」ことにした・・・・・。」
フライヤ「・・・・戦いを引き起こす「存在」を・・・作り出す・・じゃと?」
ゼムス「・・・Gトランス能力を発案した私は、その力を操作、または設定の改良等を
自在にする事が可能だ・・。意思の変換・・思念の強化・・今回のような共通した
人格のプログラム設定・・そして・・・・その力による生命の削減の・・操作ですらな。」
フライヤ「!!ッ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
ゼムス「・・・いわばGトランス能力者の生命は全てこの私の手に握られているといっても
過言ではない・・・。・・しかし今回はその中でも「例外」のケースを見る事が出来た。
・・私は先程、フライヤ、お前を殺しにかかった。・・・お前の体内に在りしGトランス能力の
エネルギーを暴走させその生命を一気に削りにかかった・・・が。」
フライヤ「!!!!(・・・ッ!先程の痛みは・・・それか・・ッ!!)」
ゼムス「・・お前はそれに耐え抜いた。いわば、それはお前の身体から、私が操作することの
出来得るエネルギーが消え去った・・という事だ。故に私は最早、お前に対しての
Gトランス能力の操作が不可能となった・・そう・・「例外」のものとなったという事だ・・・」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 右手で胸部をグッ と抑えるフライヤ。
ゼムス「・・・・確かに私の力が、何らかの働きにより及ばなくなった・・というものを
「例外」と呼ぶが・・さて・・・偶然に「例外」となったお前とは別に・・・今回はもう1人の「例外」、
それを作り出す必要があった。私自身の手によってな・・・・。」
フライヤ「(・・・例・・外・・れいがい・・例外例外例外例外例外例外例外例外・・・・!!ッ)」
――――― 私もお前同様、「例外」の存在であった・・・ ――――――
・・・!!まさか・・・いや・・・そうだ・・!!・・・確かに彼女は・・・・・
ゼムス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・ガーネット・・・・彼女の・・・新たなる・・「自我」の存在ッ・・!!」
そういえば6キャラは初?
もっと出ないかなー。
>469
ジークフリードが出てなかったっけ?
うわっミコトは人質になっちゃうのか。
ジタンはおなじ艦に乗ってんじゃないの?なにしてんだジタンは(笑)。
トレノ弐番街にて。
数日間、ゼネロとベネロはオルトロスとテュポーンの(生ぬるい)拷問を受け続けていた。
もちろん二人は「マントの剣士」について何も知るはずはなく、大げさに喚きちらすだけだった。
オルトロス「ふう・・・・。しっぶといね〜。
ってゆっか、やっぱしこいつら何も知らへんのでは?」
テュポーン「ううむ・・・。どうやらそのようじゃな。
実をいうとこいつらにはまったく奴の気配がしなかったのじゃ。
まず結びつきをもっている奴らではない」
オルトロス「ああ・・・ジークフリードの兄貴、どこいっちゃったんだろう?
世界崩壊のショックでこの世界に吹っ飛ばされたってのはホントなのかな〜。
兄貴を闘技場に連れていけば借金を半分にしてもらうって約束してんのに」
テュポーン「ジークフリードはこの世界に迷い込んで訳がわからなくなっているはずなのじゃ。
ここの住人の誰かを媒体にしてこの世界と結びついているとすれば、
あの強さを利用されているという可能性もある。
2週間ほど前から壱番街に奴とおぼしき反応が現れた。
かすかな反応ではあるが、間違いなく奴はあそこにいる誰かと結びついておる」
ベネロ「2週間前といえば・・・ルビィがここに来たのと一緒でよ・・・」
テュポーン「な、なんじゃと!?あの女か!?」
テュポーンがそう叫んだ瞬間、壱番街の方面に物凄い爆音がとどろいた。
爆風は弐番街にも及び、彼らのいる窓がびりびりと音を立てる。
テュポーン「な、なにごとじゃ!?」
慌てて窓を覗くオルトロス。
オルトロス「やっばあああい!!壱番街がなくなっちまってるよ!!吹っ飛んでる!」
テュポーン「ぐむむ・・・我々も向かうぞオルトロスよ。
お前達も来るのじゃ!」
そう言うとテュポーンの姿が徐々に変化し始める。
老人の肉体は信じられないほど大きく膨らんでゆき、
やがて巨大な煙のような見たこともない化け物に変化した。
一方、オルトロスの方もいつの間にかタコのような怪物に変化させている。
オルトロス「さっさと来いっつうの!」
オルトロスは恐怖と驚愕で声も出ない二人をわしづかみにすると
テュポーンの背に乗って、建物の天井をぶち破って出ていってしまった。
人々の目は壱番街の惨状に釘付けになっており、彼らの姿に気づいた者は誰もいなかった。
ミコト (FF9)
テラの民が復活する際、その魂が宿る為の、新たなる器として作られた「ジェノム」の1人。
クジャ→ジタンといった優秀なジェノムに続く第3の存在としてガーランドに生み出される。
クジャの様にナルシストでもなく、ジタンの様に人間的でもない、自らの使命以外には
興味を示す事の無い、極めて機械的で冷静沈着な性格設定。しかしその当初の性格も
ジタンや黒魔道士達の存在によって、徐々に変化が訪れてゆく。
どうみてもエヴァの綾波レイの影響がモロに表されているキャラクター。
基本設定イラストがこれといって無い為、同人野郎の想像力をかえってかき立てる結果と
なったのか人気は上がりつつある気配。只今クロマ書きさんの作品のヒロイン?として活躍中。
次元の狭間(FF5)
FF5のラストダンジョンの名称。強力凶悪なモンスター達の巣窟。ラスボスのエクスデスは
この空間を自在に操る事が可能。最初は砂浜のような場所から始まり、工場→森→洞窟
→城などといった様々に入り組んだ空間を経て、ラスボスの待つ最下層へと至る。
最下層はFF9のラスダン、クリスタルワールドに、よく似通った空間。ラスボス、エクスデスの
配下であるカタストロフィーやカロフィステリといった中ボス、オメガや神竜といった強力な
裏ボス達がプレイヤーを待ちうけている。あのギルガメッシュの氏に場所としても有名。
ジェイド(FF2)
FF2のラスダン、パンデモニウムへと続く道。キングヘビーモスの守るブラッドソード、
滝の裏側にある最強魔法屋の存在はあまりにも有名。FF9の最強合成屋も、この
滝の裏にある魔法屋の影響を、少なからずも受けているのではないかと予想される。
ラスダンほど凶悪に難しくはないダンジョンだが、モルボルグレートや、スフィンクマイラ
等といった、いやなモンスター達がプレイヤーを苦しめてくれる。
このダンジョンの別名は「地獄へと続く道」。
そろそろ揚げてみたいぞオイ
410からずっとsage・・・
ものすごい協調性でごわす
うぅ…。向こうに解説アップしてから、こっちを覗いて見たら、
「次元の狭間」と「ジェイド」の解説が…。
>476-478さん
解説は転載させて頂きますね。当方が解説で触れてない部分もありますので。
目次9
>>436-437 伝染〜Gトランス(Gトランスの伝染経路)
>>438-439 人格操作(感染者に宿る新たな人格の思念を操作した)
>>464-465 「引き金」(意図的に戦乱を起すために作られた引き金)
>>466-468 2つの例外(Gトランス能力を持つ者たちの中で・・・)
>>446-447 酔っ払い(酒癖の悪いヤツ約一名)
>>448-449 酒の肴(今までの事を話すサラマンダー)
>>453-455 人質(ミコトの危機その2)
>>456-459 わかってない!?(ミコトの戸惑い)
>>460-461 説得(ルビィの誤解を解こうとするベネロとゼネロ)
>>462-463 騒ぎ(謎の二人組が阿片窟を訪れ…)
>>473-475 探し人(謎の二人組が探している者とは…)
また‥ですな。落下。
ま、ここは普段と変わりないケド‥。
そろそろ新展開が欲しい所。
487 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/11(月) 10:44
.
488 :
ボーゲン伯爵邸(1) :2000/09/12(火) 01:07
黒づくめの甲冑を身にまとった騎士が廃墟と化したトレノの街を歩いていた。足早
に、目的の地へ少しでも早く・・・。
急ぎ足ではあったが、歩き方は誇りと威厳を保っていた。
カーン、カーン、カーン・・・。
荒れ果てた街・トレノに教会の鐘が鳴り響いた。もうすぐ、日が落ちる。
昼と夜との境・・・。
この時間帯の程よい喧騒と静寂。
この時間帯は、トレノの神官達によって「逢魔が時」とも呼ばれていた。
その黒騎士は誰もいない区画を曲がり、荒れ果てた路地を抜けると、こじんまりとし
た、けれども、掃除がなされ、しっかりと管理されている屋敷へと入っていった。
・・・数刻前、アレクサンドリアから帰ってきた学者が入っていった屋敷である。あ
れからこの屋敷に動きはなかった。
バタン!
黒騎士が荒々しくドアを閉めると、そこには、破廉恥で異様な光景が漂っていた。
年の頃、14、5歳の男女が裸で抱き合い、男女で交わっているだけではなく、男同
士で、あるいは、女同士で絡み合っているのだった。
それは、この世の暗黒図の光景であった。
そんだけのエネルギーあんなら
取りあえず社会の為に働けば>TM氏
ゴメン、下げるの忘れてた。。。
先々週からずぅっとつながらなかったんだよぉぉ。
書き上げたら、「エラーです、書き込めません。」と言われるし。。。
板は飛んでるし。。。(泣)書き上げたら、下げるの忘れてるし〜〜、鬱だぁああ、氏のっ!!
>>489
十二分に社会のためになっていると思うよ。
煽りは無視
493 :
魁!名無しさん :2000/09/12(火) 18:04
何者かがパラメキア艦内に侵入した事を知って、
自室を飛び出したジタンはブリッジに向かっていた。
『目的は何だ? この艦への破壊工作か? それともこの俺の命か?』
いずれにせよ、隠密行動をとるでもなく、艦内に侵入するやいきなり暴れだすからには、
侵入者は己の戦闘力に絶大な自身を持っている事は間違いなかった。恐らく、普通の人間では
あるまいとジタンは推測した。
『モグネットからの報告では、エーコとガーネットはアレクサンドリアにいるはず…。フライアや
サラマンダーが現時点で俺に敵対するとも思えん。では、ベアトリクスか? いや、たったひとりで
パラメキアに突っ込むような真似をする程、奴は愚かな女ではあるまい。となれば、考えられるのは
エーコの子飼い…ゾディアックブレイブか。俺の手元に届いた情報では、その実力は未だ未知数と
あったが、どうやら大変な曲者だったらしいな…』
ジタンの推測がまとまりつつあったその時、突然激しい衝撃がパラメキアを揺すぶった。
「第二レクリエーションデッキにて原因不明の爆発発生。待機中の保安要員はただちに現場に
急行せよ。繰り返す…」
状況を通達する艦内放送が通路に鳴り響いた。
『第二レクリエーションデッキだと? あんな場所での破壊工作は無意味だ。破壊工作でないなら、
つまり、あそこで誰かが戦っているという訳か…誰だ?』
ひどく嫌な予感がした。現在までの状況の推移から考えても、ジタンがゾディアックブレイブと
仮定した侵入者が、尋常ならざる戦闘力を持っている事は間違いない。四天王の一角を担う
カイナッツォをも倒した程の相手では、生半な実力の持ち主では戦闘にすら持ち込めず、
一方的に排除されるだろう。現在パラメキア艦内にいる人間で、それだけの相手と戦えるとしたら、
まずはエヌオー、もしくはミコトしかいない。そして今の時間帯、エヌオーはブリッジにいる
はずだった。
『…ミコト!』
ジタンは立ち止まって方向転換し、第二レクリエーションデッキに向かって走り出した。
ミコトはガーランドの手によって、クジャ、そしてジタンの後継者となるべく、数多の特殊能力を
付与されて生み出された。生来備わっている基礎的な能力についても、心身共にクジャやジタンと
同等以上のものを持っているはずだった。だが戦場には魔物が棲んでいる。思いもよらぬ事態が
起きた時、それに対処してくれる勘を養ってくれるのは、戦場で踏んだ場数だけだ。
まともな戦闘経験がないミコトでは、カイナッツォをも倒した相手には苦戦を免れ得ないだろう。
下手をすれば、戦闘能力それ自体では勝っていても、敗北する事すら考えられる。
走りながらも、時折精神感応でミコトに呼びかけてみていたが、先程から一度も反応が無い。
巨大な魔力が渦巻く場所、例えば大規模な魔法による戦闘が行われている場所では、その影響で
精神感応が阻害される場合もある。だが、それ以上に不吉な予測が次々に浮かび上がってくるのを
ジタンは止める事ができなかった。
『まずいな…急がなくては』
だがジタンは突然走るのをやめて、ピタリと立ち止まった。
常人には感じ取ることさえ不可能な異様な緊張感が、周囲の空間に充満していた。
『次元の振動…召喚魔法のそれとも違う…何かが…何かがこのパラメキアのすぐ近くに
出現しようとしている!』
通路のガラス窓が一斉にビリビリと震え始め、鼓膜に一瞬の激痛が走る。何処か近くで信じがたい
高音が発生したらしかった。そしてジタンは見た。窓越しの空に、何処からとも無く
巨大なエネルギーの渦が出現するのを。それは収束し、翼を持つ巨影に実体化しつつあった。
「馬鹿な…あれは!?」
ジタンは思わずそう呟いた。クリスタルの記憶から得た膨大な知識の中に、眼前で実体化しつつある
巨体と合致するものがあった。
「星の生命を守るもの…ウェポン…アルテマウェポンだと言うのか!」
疑問符がジタンの頭の中を埋め尽くす。
『ウェポンはこの世界には存在しない…いや、現存するあらゆる世界において、既に何処にも存在しない
忘れられた生体兵器…それが何故ここに現れる!?』
実体化しつつあるアルテマウェポンの瞳。ジタンがそこに見たのは、燃えるような敵意だった。
『…いかん!』
ジタンは手近な部屋に転がり込むと、備え付けの通信装置でブリッジを呼び出した。
「エリン、そちらでもアレは捕捉しているな?」
「はい。只今全艦警戒態勢に移行中です」
「アレは敵だ! ただちに攻撃に移れ!」
「り、了解!」
『ウェポン…既に何処にも存在しないはずの生体兵器。つまり、あのアルテマウェポンは
何者かによって新たに作り出されたとしか思えない…。だが、誰だ? そんな事が可能な者が
この世界に存在するというのか?』
パラメキアの、そして護衛艦隊の火線が実体化半ばのアルテマウェポンに集中する。
紅蓮の嵐がその空域を蹂躙した。しかし次の瞬間、遂に実体化を終えたアルテマウェポンが、
炎に包まれたまま踊り出た。圧倒的な速度の飛翔に、まとわりついていた炎が千切れ飛ぶ。
その進行上に位置していた中型飛空艇が、激突の衝撃にあっさりと弾き飛ばされた。密集隊形を
取っていた事が災いし、玉突きのようにぶつかりあった艦船が次々に爆散する。まさに地獄絵図であった。
『…まるでこの世の終わりとでも言うかのような……この世の終わりだと?』
通路の窓から惨状を見ていたジタンは、ひとつの推測に辿り着き蒼白となった。
『まさか…破滅の意思が動き出したとでもいうのか!? その意思によってアルテマウェポンは
遣わされたと……馬鹿な…まだ早過ぎる!』
アルテマウェポンの放った高エネルギー弾が、パラメキアの展開した不可視の障壁に激突し、
紫の閃光を放って消滅した。その衝撃に艦内が激しく振動する。
『いや…考えるのは後だ。エリンとエヌオーなら、必ずこの状況を凌いで見せるはず…俺はミコトを
助けなくては…』
再び走り出そうとしたジタンだったが、突然ガクリと膝をついた。
「なっ!?」
前触れもなく全身の力が抜けた。全身が悪寒に震え、喩えようもない不快感が込み上げて来る。
激しく咳き込み、ジタンは自分が吐血したのに気がついた。
『クッ、なんて事だ…タイミングが悪過ぎる…よりにもよって今この時に……』
意識が急速に遠のいていくのが感じられた。今、自分の身体に起きている異変について、ジタンは
大体のところを理解していた。少なくとも昏倒は免れ得まい。最悪、そのまま死に至る事も考えられた。
『…すまない、ミコト…こうなってしまっては、俺にはお前を助ける事はできないかも知れん…
だから…お前はお前自身の力で生き延びてくれ…』
それを最後にジタンは意識を失った。
ageてしまった。スマソ。
部屋の中で立ちすくむ黒騎士。
キョキョキョキョキョ・・・。
奥の暗闇から鳴き声がした。悪魔の鳥の声のように聞こえた。
黒騎士が奥に目を向けると、そこには、長身の痩せた鳥のような男が
三人の男女に絡みつかれているのが見えた。
ボーゲンと名乗る、トレノの名士であった。
キョ〜キョキョ、キョッ〜!!少年の頭を股の間に挟んでボーゲンが
うれしそうに鳴き声をあげる。
入ってきた男はツカツカとボーゲンの近くまで寄ると、
バキッッィィィイイイ!!
ボーゲンの横っつらを思いきり殴り飛ばした。
声も出ず、吹っ飛ぶボーゲン。壁にぶちあたり動かなくなる。
「・・・ボーゲン、いつまで遊んでいるつもりだ?」
怒気をはらんだ黒騎士の声が部屋に響くが、少年少女達は気がつかないのか、
それぞれの行為を止めようとはしなかった。
「キョキョキョキョキョ、わしの唯一の楽しみを妨げになられるとは・・・、
ダークナイト様も人が悪い。」
ううむ・・・
ジタンの体に変調が訪れているとはね。
無傷だったクロマ陣営もかなり脅かされてきたな。
クロマ書きさん!沈めといたから安心して!
つうことで続きをきぼーん!
クロマ編良いねえ。
>クロマ書きさん
続きの執筆お疲れさまです。
ところで、書き込み量の制限はまだ健在なのでしょうか?
FF・DQ板の各種の制限はもうはずされているっていう、
管理人さんの書き込みを何処かで見たんですが…。
今度続きを書き込む時は、試しに長文で書きこんでみていただけますか?
長文が書き込めなかったら教えてください。
書き込み量の制限について、要望板で聞いみようと思いますので。
他の作者の方々もご協力お願いします。
>タイトルメーカーさん
私も同じ書き込みを見たんで、今回の話を書き込んだ時に
長文を試してみたんですけど、やっぱり弾かれてしまいましたよ。
>クロマ書きさん
そうなんですか…。では、要望板で聞いてみます。
ゼムス「・・・知っていたのか・・・・ククク・・ガーネットが話したのか?その通り・・
彼女・・ガーネットこそ私が作り出した「例外」・・・・その存在こそが、世界中の
戦乱を引き起こす「引き金」・・・・そしてGトランス能力者覚醒への「きっかけ」。」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・何故・・・・?」
ゼムス「・・・大いなる戦いの引き金・・それは世界で最も大いなる力でなくてはならない。
・・そう、世界で最も強い存在でなければ・・・それに・・該当するものは何だと思う?」
フライヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゼムス「・・・全世界を戦火に導くは個人の力以上に、国、そのものの、力が重要となる。
・・それはすなわち軍事力・・。そして当時最も巨大な軍事力を誇っていた国・・・そう、
アレクサンドリア・・」
フライヤ「!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」
ベアトリクス「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゼムス「世界最強の軍事力アレクサンドリアの頂点に立つガーネット、戦いの引き金とするに最も
適した人物は、彼女をおいて他に無い。故に、私は彼女に与えしGトランスに、あるプログラムを
補足する必要があった。・・・それは人格そのものを完全に抑圧・・または消去し・・そして再び
新たに別の人格・・記憶を全て白紙に擦り換える事による・・新たなる自我への転換。
他のGトランス能力者には個人の自我はそのままに、不安定な人格にのみある共通した思念を
メモリーさせるといった・・いわば洗脳のようなものを行うに過ぎなかったが・・
ガーネット・・彼女にのみ、覚醒と共に、完全に「別の人間」として・・・すなわち
新たなる一つの「存在」として生まれ変わってもらう事にしたのだよ・・・。」
ゼムス「・・・私はエスタにて生成された「ある1種の強力な思念」を「自我」として転換し、
そしてそれを用いる事に成功した。
・・それは、いわば、「憎しみ」・・でもあり・・「怒り」・・でもある、強力な「負」のエネルギー。
彼女の認識・・行動・・意欲はすべてこの「大いなる憎悪」のエネルギーにより支配される・・
その強力な思念によって生成されし自我は・・生まれついて・・全てを「憎悪」する・・・
何のきっかけがあるわけでも、何の影響があったわけでもない・・ただ、無意識に・・・全てを。
なぜなら「それ」が自分「そのもの」なのだから・・「全てを憎む」その思念・・・
その強力な思念が「自分」という「存在」を創り出したのだから・・・
彼女(ガーネット)は無意識に己が存在の根幹たる、「憎悪」に沿って行動しているに過ぎない。」
フライヤ「・・・・憎悪の・・エネルギー・・それが彼女の・・」
ゼムス「・・そう・・「憎悪」。それが今の彼女(ガーネット)の「自我」であり・・「意思」でもある。」
ACTIVE TIME EVENT その日、生み出されたもの
・・・・いやだ・・嫌だ!消えたくない・・このまま・・このまま消されたくない・・・!!
・・・どうして・・どうして?どうして私が・・・なぜ消されなくてはならない・・?
・・・私は・・・私はそれじゃあ・・・私はそれじゃあ何の為に・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・何の為に生まれてきたんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ああ・・・・あああ・・・・やめろ・・・止めろお・・消されたくない・・・・まだ・・・死にたくない!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何故・・?・・・・・・・何故なら・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうだ・・私は・・私はどうして・・
何故?・・・・私が・・・いや、「わたしたち」が生まれてきたのは・・・何故だ?・・・なんの・・為だ?
・・・・・・・・・・・・・・何の・・・為?・・・・・それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・「おまえたち」は・・死ぬ為だけに・・・生み出されてきた・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・「おまえたち」の「存在」など・・・もともとは必要はないのだ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・必要が・・ない・・死ぬ為だけに・・・生み出されてきた・・・・存在・・・・・・・・・
・・・ならば何故!!「わたしたち」を生み出したのだ・・・
・・・大いなる・・「器」・・・・たる魂を・・・生み出さんが・・為の・・・・「おまえたち」は・・・・その・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・・・望まれずして、その存在を強制的に生み出され・・・強制的に消されてゆく・・・・・・
・・・全ては「欲望」が生み出せしあの「力」の為に・・・
・・・それはあまりにも大いなる犠牲を新たに・・・・
・・・何も目的なくして生み出したりはしない・・・存在を与えるだけの目的はあった・・ただ・・
・・・・・・・ただ・・お前達は望まれるだけのものでなかった・・・・それだけなのだ・・・・・・・・・
最近またーリしすぎで寂しげ…。
閑散としてる?危ないのかなあ…。
作家には悪いんだけど、Gトラ編つまんない上、読みにくいんだけど。
アレクサンドリア城、上空。
「がんばれ! がんばれ!」
「ク、クエー!」
背中に乗っているビビjrの声に応えて、ボコの翼がより激しくはばたき
始める。
そんなボコの足につかまり、トットはアレクサンドリア城を空から見下ろして
いた。
「どうやらエーコ大公は勝負に出たらしいな」
城から城下町の方へと視線を移し、呟く。
街の至る所でリンドブルムの国旗がはためき、兵士たちが走り回っていた。
この状況では流石に正面ゲートから城へ入るわけにもいかず、こうして空
からの侵入を試みているわけだが…
「ついにアレクサンドリアが堕ちるか」
自分の発したその一言に、胸が締め付けられるような感じがして、トットは
眉間に皺を寄せた。
「国を守る」
只それだけのために自分は剣を振りつづけた。幾度となく戦場へ赴き、血の
雨を浴びた。たくさんの仲間を失った。みんな本当にイイ奴等だった。
そんな仲間たちの屍の上にアレクサンドリアがあるのだ。
それが今…堕ちようとしている。
無念。
ただその一言だけがトットの心を満たしていた。
「団長、降りるよ」
「ん、ああ…」
自分でもそうと分かる気の抜けた返事をして、トットは城のテラスに降り
立った。反射的に吐いてしまいそうな程の腐臭が鼻を襲う。
「何なのこの匂い」
「アンデッドだ」
顔をしかめるビビjrに向かって言い、トットは両腰のオニオンソードを
抜き去った。
「フェニックスの尾はあるな」
「うん」
「危なくなったらそれで応戦しろ」
言ってトットは走り出した。ベアトリクスが捕えられているとすれば、
恐らくは地下牢。ボコの背に乗り、隣を伴走するビビjrに気を配りながらも
トットは全速力で城内を駆け抜ける。と、
「何かおかしいよ」
「ああ、静か過ぎるな」
兵力が一箇所に集中しているのだろうか、遠くから喧騒は響いてくるものの
トットの前には一体のアンデッドすら現れない。それに…非常に大きな力の
激突を感じる。
が、ビビjrが言いたかった事はそんな事ではないようだった。
「違うよ。俺は団長がおかしいって言ったんだ」
「私が?」
思わず走る速度を落とし、トットは問い返した。
「うん。団長、アレクサンドリアに来てからおかしいよ。何か…焦ってる感じ
がして、いつもの団長らしくないよ」
「(らしくない、か…)」
ビビjrのセリフを胸中で反芻し、苦笑いを浮かべる。
確かに自分は冷静ではない。アレクサンドリアの事、ベアトリクスの事、
そして…ガーネットの事。全てが心に重く圧し掛かっていた。
変わり果て、民衆に畏怖される存在となっても尚、トットの脳裏から屈託
のない笑顔を振り撒いていたガーネットの姿が消え去る事はなかった。
寝る間を惜しんで剣を振り、豆だらけになったベアトリクスの手に、何度
包帯を巻いてやっただろうか。
アレクサンドリア。我が祖国であり命を掛けて守ったもの。戦を終え、凱旋
した時の民衆の熱気と歓声は今でもはっきりと思い出せる。
どれも自分にとって大切な、唯一無二の存在だ。
それを今…一度に失おうとしている。
冷静になれ。幾度となく自分に釘を刺してきたつもりだったが、やはり駄目
だったようだ。
「(まだまだ修練が足らないか…)」
この歳になってそんな事を考えるなど、思いもしていなかった。
と、その時。
数メートル前、右に折れた廊下の先に何者かの気配を感じ、トットは足を
止めた。左側の壁に背を預け、ゆっくりと歩みを進める。
口を開きかけたビビjrを視線で黙らせ、柄を握る手に力を込める。
その瞬間!
「ホーリー!」
閃光がトットの視界を塗りつぶし、凄まじい衝撃が全身を襲った。
とっさに剣をクロスさせ、防御体制をとる。だが放たれた聖なる爆発は
容赦なくトットを襲い、その身を壁にめり込ませた。全身が軋み、一瞬呼吸
ができなくなる。
気管を無理やり広げるようにして息を吐き出し、トットはすぐさま踏み
込んだ。ここでひるめば防戦一方になってしまう。まさか先手を取られよう
とは。やはり集中できていなかったようだ。
反撃が来るとは思っていなかったのか、右手を突き出したまま硬直している
相手に向かって剣を振り下ろす。しかし…
「6号!」
「お兄ちゃん!」
二つの幼い声に、トットは反射的に剣の軌道をずらした。目の前の敵を
一刀両断するはずだった刃が勢い余って床を切り裂く。改めて「敵」を
見つめたトットには驚きの表情を浮かべることしか出来なかった。
「ベアトリクス…」
それは紛れも無くトレノの市街戦の際に自分をかばって囚われの身となった
弟子の姿だった。
安堵のため息をつき、剣を鞘へと収めたトットは、
「良かった。無事だったか…」
ベアトリクスの肩に手を置こうとした。が、
「止まりなさい。誰ですあなたは。なぜ私の名前を」
突き出した右手をトットの胸の辺りに固定し、ベアトリクスが厳しい表情で
問う。その視線は間違いなく「敵」に向けられたものだった。
「あ、大丈夫だよお姉ちゃん。その人はトットおじいちゃんだから」
「一体何を。マスターの訳が…」
トットの姿をつま先から頭のてっぺんまで一見し、ベアトリクスが目を細め
る。エメラルドグリーンの瞳に長く伸びた銀髪。二十代半ばの青年を、どうし
て自分の師匠だと信じられようか。
「話せば長くなる。今は時間が惜しい。私を信じろ」
「大丈夫だって。俺が保証するよ」
「ボクも」
「クエ、クエ」
三人と一羽に揃って言われ、沈思黙考の後ベアトリクスは掲げていた右手を
下ろした。どうやら分かってもらえたようだ。
「ところで6号、何でお前はこんな所にいるんだ?」
「うん…あのね、お兄ちゃんが村を出た後でボクも村を出たんだ。ガーネット
様にお願いすれば戦争が終わると思ったから。でも…捕まっちゃって」
「どうしてそんな無茶な事を。おとなしく待ってろって言ったろ」
「…ごめんなさい」
「いいよ、無事だったんだから。他の兄弟は村にいるのか?」
「うん。みんな元気だよ」
「そっか…」
安心したように言ってビビjrが小さく息を吐いた。それから自分の帽子に
結んであったリボンをほどくと、弟の帽子に結びつける。
「何なの、これ?」
「あらゆる災厄から身を守る不思議なリボン…だったっけ?」
トットの方を見上げるビビjrに向かって頷き、トットも自分のリボンを
ほどいた。それをベアトリクスに向かって差し出す。
「髪にでも結んでおけ」
「しかしこれは」
「白魔法を使えるお前に沈黙やカエルになられると困るからな。あいにくや
まびこ草にも乙女のキッスにも余り余裕が無い」
躊躇していたベアトリクスだがトットの言にリボンを受け取り、髪を一つ
に束ねるようにしてリボンを結びつけた。
「では早速脱出しよう…と言いたい所だが、そう言う訳にもいかない
らしいな」
剣を提げていないベアトリクスの手を見つめ、トットは言う。
「すみません。囚われる際に奪われてしまって…」
「気にするな、事情が事情だ。ではまずエクスカリバーを奪還しよう。それに
ガーネット様の事も気になる」
次第に激しく、そして大きくなっていく爆音に、トットは廊下の先を
見据えた。振動する建物が「その」戦闘の激しさを物語っている。
「行こう。エクスカリバーは恐らく武器庫だろう」
みなの顔を一瞥してトットは再び走り出した。
文章量制限、やっぱりきついですね。
しばらくは仕方がないのかもしれませんが…。
第九次リンドブルム戦役で活躍した女将軍マデリーンを称えて作られた勇者像。
それは、アレクサンドリアがバハムートに攻撃されたときに失われたのだが、
ガーネットが国威高揚の目的で復活させたため、その威容を再び白日の元に晒している。
だが、この新しい勇者象も再び破壊される日がやって来た。
マリンは、勇者象の前に立つと足下に置かれている石碑を踏みつける。
マリン「随分と目障りな石碑ね…」
マリンが踏みつけていた石碑には、次のような文書が刻まれていた。
我ら神に愛されしアレクサンドリア軍の侵攻に対する抵抗と言う全人類に対する犯罪行為を行ったリンドブルムは、偉大なる勇者マデリーンによって打ちのめされた。
彼女はリンドブルムを滅する前に天に召されたが、我々アレクサンドリアの民は彼女の偉業を引き継ぎ、リンドブルム征伐を成し遂げる義務があると余は思う。
余はここに誓う。勇者の遺志を継いで不倶戴天の敵リンドブルムを征服し地上に永遠の平和をもたらす事を。
ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世
マリン「こんな石碑を建てておいて逆にリンドブルムに支配されたでは、笑い話にもならないわね」
マリンは石碑に刻まれているガーネットの名前から目を離すと、後ろに立っている兵士たちの方に振り向く。
マリン「この石碑を壊しなさい。そしてこの目障りな石造を引き摺り下ろしなさい」
兵士たちは命令を受けると、巨大なハンマーを手にとって、嬉々として石碑を叩き壊す。
そして、勇者像にロープを括り付けると、それを引っ張って引き摺り下ろした。
引き摺り下ろされた勇者像は、先の戦役で家族や恋人を失った兵士たちが、許可も出る前に叩き壊す。
広場に連れていかれるのを免れたアレクサンドリア市民は、建物の中や家の中から彼らを恨みがましい視線で見ていたが、実際に抗議することはしない。
やがて、勇者像が跡形もなく粉砕されると、彼らは墓地へと向った。
マリンたちは、墓地の中央にあるひとつの豪華な墓の前で足を止める。
ブラネ女王の墓だ。
マリン「この墓石を破壊して、下に埋まっている棺を出しなさい」
兵士たちは、憎き仇敵の墓だけあってか、先ほどの勇者像の時よりも力と恨みを込めて墓石をハンマーで砕く。
そして、宝石が散りばめられている、庶民が一生かかっても稼ぐ事の出来ないほどの金をかけて作られた豪華な棺を運び出した。
マリン「今度は棺の蓋を空けなさい」
この命令には、流石に兵士たちも躊躇した。
だが、上官の命令に逆らうわけにも行かず、棺の蓋に手をかける。
リンドブルム兵(恨むんなら、俺じゃなくてマリン様を恨んでくれよ)
兵士はそう念じながら棺の蓋をスライドさせる。
棺の中からは人のものとも思えないほど巨大な骨が出現した。
絢爛豪華な衣装と、目も眩むように輝く装飾品が身につけられていなければ、人の骨だとは思わなかっただろう。
マリン「凄い太い骨ね…。一瞬ベヒーモスの骨かと思ったわ」
マリンがそう言うと、兵士たちの間に笑い声が起こる。
マリンはブラネの遺骸に近付き、剣を振り下ろした。
そして、何度も剣を振りブラネの遺骸を切り刻む。
兵士たちは最初こそ、その光景に恐れを抱いたものの、次第に興奮してきて歓喜の声を上げた。
リンドブルム兵「マリン様! その象女の身体に俺たちの受けた苦しみを思い知らせてやってください!」
マリンは剣を収めると、兵士たちの方に振り向いた。
マリン「貴方たちもやりたいんでしょ。良いわよ」
マリンは部下たちにブラネの遺骸を痛めつける許可を出す。
兵士たちは、心底嬉しそうに笑った。
久々に書いてみたけど…やっぱり誤字があるね(笑)。
事態が急展開し始めたね。
アレクサンドリアはもう終りなのかな…。
533 :
sage :2000/09/14(木) 19:26
ギルガメッシュ若いな…
わかい・・・
許可を貰った兵士たちは、嬉々とした表情でブラネの屍に攻撃を加えた。
棺の中から骨や装飾品が飛び散って、ブラネの遺骸は見るも無残な姿になっていく。
ブラネの遺骸が変わりゆく様を見て、マリンは実に晴れやかな気分となっていた。
そんなマリンの後ろに、一人の女が忍び寄る。ラニだ。
ラニはマリンを射程に捕らえるとポイズンアクスを振り下ろした。
マリンはライアンの時のように振り向きもせずにブレイクブレイドをラニの方に突き出す。
が、ラニは俊敏な動作でそれをかわした。
剣をかわされたマリンはブラネが変化していく様子を見るのを止め、ラニの方に振り向く。
マリン「貴方…確かラニさんとかいったわね。金次第では自分の親でも赤ん坊でも殺すど汚い女だとか。
そんな人が、私に何の用かしら?」
ラニはマリンの質問には答えずに、再び斧を振り上げた。
そして、渾身の力を込めてマリンに振り下ろす。
マリンはそれを剣で受け止めると、それをその細腕からは考えられないほどの力で押し返した。
攻撃を押し戻されたラニは、マリン目掛けてファイラを放つ。
マリン「…貧弱ね。エアロガ!」
マリンのエアロガはラニのファイラを飲み込み、熱風となってラニを襲う。
ラニ「きゃあぁーっ!」
風に身を切り刻まれる痛みと、傷口を焼かれる痛みでラニは叫び声を上げた。
そして、その場に倒れこむ。
マリン「貴方は私たちを敵視しているみたいだけど、私たちは貴方のことなんて歯牙にもかけてないの。
命が惜しかったら、以後私たちの前に現れないことね」
マリンは倒れているラニにそう言い残して、兵士たちと共に引き上げていく。
ラニはマリンが去っていくと、ブラネの棺の棺の方に向った。
ラニ「はぁ…やっぱり敵わなかった。あれだけ力の差を見せ付けれると、シドさんの遺志なんてどうでも良くなってきちゃったな。
ここにある財宝を持っていって、あいつの帰りでも待とう…。うん、それが良いね」
ラニは、無残な姿となったブラネが身につけている装飾品を自分の袋に入れると、墓地を後にした。
ラニ許さないラニ許さない。
さすがど汚い女だ。こりゃ、また殺されるな。
おい!あの時の涙はどうなったんだ、ラニ!(笑
しかし小ずるくてよいぞ、バイオレット少佐(古っ)みたいで。
目次10
>>488 黒い甲冑の男(ボーゲン伯爵邸(1))
>>502 ボーゲンの悪癖(ボーゲン伯爵邸(2))
>>493-494 走るジタン(侵入者を探し走るジタン)
>>495-497 重なる緊急事態(さらなる緊急事態にみまわれる大戦艦)
>>498-500 最悪のシナリオ(予想外の事態に驚くジタン)
>>509-511 自我〜転換された「憎悪」(ガーネットに植えつけられた自我は…)
>>512-514 その日、生み出されたもの(<ACTIVE TIME EVENT>)
>>517-518 空からの潜入(アレクサンドリア城に潜入するトット一行)
>>519-520 「らしくない」(ビビJr1号の言葉)
>>521-522 再会〜アレクサンドリア城(ついにベアトリクス達と合流)
>>523-524 さらに奥へ(ベアトリクスの武器を探しにいく)
念のため確認っす、名無しさん@TMさん=タイトルメーカーさんでいいのかな…
>タイトルメーカーさんへ
某スレのLv1です。
もしアレ許に2chが…のような感じで転載しようと思いますが、いいでしょうか?
>540さん
そうですよ〜。ぜひ、お願いしたいです。
>542
ありがとうございますー
では…転載しますね(緊張)
61 名前:Lv1@sageでやるか。 投稿日:2000/09/11(月) 14:32
「今宵11時、私の部屋に来なさい」
廊下ですれ違いざまにささやかれた「ガーネット女王」の言葉…
聞き間違いではないかと耳を疑った、
近衛兵は宿舎で一人、剣を振っていた。押さえきれぬ興奮を収めるかのように…、
声をかけられた理由はなんとなくわかる、
入隊直後からある男に似ていると周囲にからかわれた。
かつて愛した男の身代わりか…それでも構わない、あのガーネット様に触れられるなら…
人は正しいものに惹かれるとは限らない、その魔性の美しさだけでなく
女王の気高さや、プライドの高さ、張り詰めたぎりぎりの危うさが、
この近衛兵の心を惹きつけた。不相応の相手と知りつつも、
毎夜、ガーネット女王のことを思うだけで胸が張りさけんばかりだった、
それが今夜その願いがかなおうとしている…
しかし、ジタンの代理でボコられるとか、魔術の実験代にされるなら…
そのときは…、走って逃げよう、いや無理か…
62 名前:Lv1@sageでやるか。 投稿日:2000/09/11(月) 14:34
11時・ガーネットの寝室…近衛兵はとめようもない期待感と不安を抱えてドアを開けた。
薄いローブ1枚まとった姿でガーネット女王がいた、、もしかすると後者の不安は
不要かもしれない。
ガーネット女王は値踏みするかのように、近衛兵の頬に手をあて、その顔を眺めた。
「そなたの名前は?」
「ケイン・トライバル」
「ふふふ…名前まで似ておるか…」
63 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/11(月) 14:35
ジタン@そっくりさん×ガーネットか
64 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/11(月) 14:36
ガーネット怖っ・・・
65 名前:おそれおおくも@魔王様でやるか。 投稿日:2000/09/11(月) 14:58
頬を引き寄せ、ガーネットの熟れた唇が触れゆっくりとはむと、静かにはなれ、
首筋を伝った…ガーネットの左手は流れるように近衛兵の鎧と衣服をはいでゆく…
ガーネットの色気と威圧感に気圧されして身じろぎひとつできなかった。
「…私が怖いか?」
射抜くような瞳でガーネットは、近衛兵の瞳の奥を探った…
「そのようなことはありません…けして…」
「もういい、下がれ…!」
「…じょ、女王陛下…」
「下がれと言っておるだろう!!」
66 名前:Lv1@sageでやるか。 投稿日:2000/09/11(月) 15:20
ガーネットは寝室の装飾品を手当たり次第に投げついた、
身構えもせず、払いもせずに近衛兵はそれを受けた。値もつけられないような
陶器が音をたてて割れた。
「出て行けというのがわからぬか…」
そういうと、暗がりの寝室でガーネットの指先が青白く光った。
…何かの攻撃魔法だ…くらえば一たまりもないだろう。ほんの一瞬ガーネットに
触れる夢を見て、怒りをかいガーネットの手で逝くか。それも…悪くない、
一歩、後ろに下がる。コツっ…割れた破片が足にふれる…元アレクサンドリアの国宝の器だ…
かつては宝石のごとく輝いた深緑の陶器のかけら…その破片に目前のガーネットを重ねた…
67 名前:Lv1@sageでやるか。 投稿日:2000/09/11(月) 15:39
「ガーネット女王陛下…違います、あなたを恐れたのではありません。」
近衛兵の体の震えがとまった。
静かに足をすすめると、そっと…包むようにガーネットを抱きしめた。
もし少しでも荒れた心を癒すことができるなら…
「な、何を…」
近衛兵の指先が漆黒の黒髪をからめた。指の間を心地よくさらさらと流れた。
「女王陛下…お美しい、ずっとこうしたかった」
「世辞はいらぬ…」
「いえ、本気です、先ほどは失礼しました、女王に恥じをかかせる気はなかった、
恋焦がれた女性を前に震えたおろかな男と思ってください。」
「……」
66 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/11(月) 15:41
熱々・・
(しまった、番号間違えた)
68 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:42
近衛兵は唇を重ね、手は
壊れ物に触れるかのように、やさしく、ガーネットの肌をなでる
背中…胸…気が遠くなるような時間をかけてやがてガーネットの心に静かにふれた、
触れた箇所があたたかい…
「…ぁ…」
吐息がもれる、
それを確認するように、指先が静かにガーネットの秘部へとおりてゆく、
経験の少ない男のつたない手つきの愛撫、それがガーネットをじらし燃え上がらせた。
69 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:44
「あれ」がほしい…!しかしプライドがそれを口にだすのをこばんだ、
そのとき、近衛兵はようやくズボンの紐に手をかけ、
十分に堅くなったものがあらわにする、ガーネットは憂いたひとみでそれを見つめた、
しかし、期待を裏切りガーネットの入り口に入ることはなく、下腹部の上にあてられた。
「…?」
近衛兵は肉棒に手をそえて、ガーネットの下腹部からへそをつたい、
谷間へと滑らせた、亀頭の先で片方の胸を何度も突いた、
豊かに膨らみながらも軽やかに弾力ある、その感触を飽きることなく味わった、
やがて、肉棒のさきは首筋を伝い、唇、頬やまぶたに触れた、
ガーネットの柔肌が尿道の入り口をさわさわと刺激し、熱くたぎり
体中の神経や血液がその先端に集まるかのようだった、
そして透明な液体がわずかにあふれでるのだ
「…いやっ…!」
70 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:51
顔にものをあてられるなど女王ガーネットには始めての体験である、
かつての恋人、ジタンにもされたことはない、
生々しい形をした特殊な臭いのするもの、きのせいか先端がしっとりと湿る
目をぎゅっと閉じ、身を堅くする…
しかし…肌を突かれるたびにガーネット自身の秘部もじわじわと熱くなった…
「う…」
今は内側から責めりくる快感の波に耐え、身をこわばらせた。
71 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:52
ベーシックにジタン×ミコトきぼーん
72 名前:Lv1@名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:54
個人的にはクエール師匠×クイナきぼう
73 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:56
>72 無茶言うな…!
74 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:58
「女王陛下…!」
近衛兵のその言葉に、ガーネットはやわらかな表情をみせて、答えた。
「今は…ガーネットと呼んで…」
「ガーネット…」
その名を呼び、再び唇を重ねた、
アレクサンドリア女王を呼び捨てにする、その感触は
おそれおおい、という感情とともに少々こそばゆく、近衛兵の顔をゆるませた。
今腕の中にいる女がたまらなくかわいい、
ゆっくりと…それを割れ目に埋もれさせて行く…
待ちきれなくなったガーネットは腰を動かし、それを求めるのだが、
近衛兵はそれを許さない、体を押さえそっと、少しずつ…入れていくのだ
「…お願い…ほしいの…」
身をよじり…ガーネットはしばし、
その立場から解き放たれたかのように一人の女の顔を見せた
75 名前:Lv1名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:58
小休止・・プルメシア開戦後のころの話です。
駄文・長文・細切れ、こんな魔王さまはイヤだ!って人ともかくすまん。
76 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:59
ケイン・トライバルにしっぽはあるんだろうか・・
77 名前:Lv1@名無しさん 投稿日:2000/09/12(火) 15:59
ないっす、普通の人間なので。
91 名前:Lv1@sageでやるか 投稿日:2000/09/14(木) 14:39
ゾディアック書きさんの設定しばし借してください。
時代と場所の設定は>395 命が惜しい(ブルツェン、生への執着)の続き
92 名前:Lv1@sageでやるか 投稿日:2000/09/14(木) 14:39
アレクサンドリア城も戦場の地となり、
辛うじて脱出したガーネットも深手を負った。
夜の森をあてもなくさまよった。ケアルを唱える魔力も残っておらず…
意識は朦朧とし…もはや歩くこともおぼつかない。
「…ふふ…ここが私の死に場所なのか…」
木にもたれかかった、、そのとき、
「これはこれは女王陛下ではありませんか…」
「……」
アレクサンドリアの鎧をまとった男が目にとまる。手前に1人、奥に1人、
…計2人いるようだ。手前の男が剣を抜いた
「あんたのせいで…この国も終わりだ!とてもあんたの命ひとつじゃ
足りやしねえが…私怨をはらさせてもらおう」
ガーネットはライトブリンガーを構える、
93 男はガーネットの首めがけて剣を振り下ろした、ガーネットは短剣でそれを受ける…!
静寂の森に澄み渡った金属音が響いた 剣がかち合い、ガーネットは最後の力で
剣を叩き落とした。しかし、強烈なめまいがガーネットを襲う…そのすきをついて、
男の一撃が胸部におさまる、
「ぐ…!」
損傷激しいガーネットの体にはその拳の一撃で十分だった。吐血し…
ゆっくりと崩れ落ちる…
うつぶせに倒れこんだガーネットを男は蹴り上げてあお向けにさせた。
落ちた剣を拾い上げ、喉元と心臓どちらかを選ぶように剣先を向けた、
「待てよ…その前に…」
胸元にあてられた剣が…ガーネットのシャツを切り裂いた。あらわになる白い肌と豊かな胸…
「貴様などに……!」
ガーネットはとっさに剣先をつかみ胸にひきよせようとするが、いまの握力ではそれも叶わない…
ぶるぶると剣がぶれ手のひらに血がにじむばかりだった。
「生き恥かかされる前に自ら死のうってか…そうは問屋がおろさねーよ」
94 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 14:46
「ほら、お前も手伝え…」
もう一人の若い男が剣からガーネットの手のひらを引き剥がし両腕を押さえた、
ガーネットの肩紐を切ると、剣をガーネットの届かぬ場所に放り、
衣服を引きずりおとし、下半身をあらわにする…
足をひろげさせられ、ものを押し当てられるがガーネットには
もう抵抗する力もない…抗うほどに痛みが増す…無抵抗に「それの」侵入を許すことになった…
内側から突き上げる痛みが傷口を刺すようにいためつけた…
それでも男たちの責めはやむことはない、男はにやりと笑い、言った。
「ちったあ反応してくれなきゃつまらねえな…!」
「……」
そして、ごつごつした男の指がもうひとつの場所に侵入し…
「いゃぁ…!」
今まで張り詰めた糸が切れるようにガーネットが声を上げた
5 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 14:47
「ははは…!そうだその反応だよ!」
指をかき乱し、内部からガーネットの自尊心を突き崩した…
とどめのように平手打ちが飛ぶ…
熱い涙が込み上げ、あふれた、押さえられた両腕が緩んだと思ったが、、
その目元に何かがあてられる…もう一人の男のモノ。腕で男の体を押し返そうとするも、
しびれた腕では何にもならない、あわれな抵抗で男を興奮させるばかりだった。
男の手がガーネットのまぶたをこじ開け、肉棒をあてがい、
ガーネットの眼球に先端を滑らせた、精液を放出する
それが目をふさぎ視界をおぼろげにした…
(…だれか…助けて…)
96 名前:Lv1@もう少し 投稿日:2000/09/14(木) 14:52
「……ジタン……!」
「くくっ女王様が最後に呼んだ名前が敵国のあの男とは…お笑いだな…
女王様もただの女だったてぇわけだ!」
いったん、指をぬき…両足を抱え激しく前後運動を繰り返した、
もやのかかったガーネットの視界の中…身を切り裂く苦痛と下卑た男の声だけが響く…
男は絶頂を迎えびくびくと痙攣する。
「あのガーネット「様」をヤるたぁ、最高の気分だぜ、こうなったらさしもの女王「様」もかたなしだな…」
ぬるり…とものが抜かれる…
(終わった…)そう安堵したのもつかのま、もうひとつの入り口に肉棒が添えられた
「まだだ…次はこっちで相手をしてもらおうか」
先ほど出し終えたものがその場所に強引に入り込む、苦痛に顔をゆがめた
男の手はもてあそぶように胸をいじった、その刺激がそのまま折れた肋骨に響いた
「……おねがい……もう…やめて…」
途切れるような声で言う…しかし、やむことはなく…続く…
97 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 14:54
ふいに手足がしびれ麻痺するように感覚がおぼろげになる…
意識が途絶えそうになり…このままらくになれる…とすら思った。
「……」
その次の瞬間、空を切り裂き鈍い音が…
そして「塊」が腹部に落ちる、その刺激すらも苦痛となったが
ざわざわと毛髪の生えた感触で、それが何か察した。
…そして巨大な塊が倒れこみ、人肌の大量の液体がガーネットに
まとわりつく……
森は静寂にかえった…
「…ジタン…?ジタンなの…」
さきほどの男の精液に苦戦しながら目をうっすらと開けた…
薄れ行く意識の中で見たのは細身の体にブロンドの髪の…懐かしい顔だった…
98 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 15:14
それを最後にガーネットは意識を失った、
あまりに血を失い過ぎた…長い眠りへと落ちていった。
…どれだけの時間が過ぎたかはわからない、
夢と現実の間を行き来しながらやがて、体の痛みがまさり目を覚ます。
「…痛っ…」
ガーネットは痛む胸部を押さえながら目を開けた。
体は拭かれ、上質とは言えないが、清潔な白いシーツがひかれたベッドの上だった。
傷めた体には包帯が巻かれ、手当てがされている。
「…目を醒まされましたか?」
一人の男が声をかえた。
「ここは…」
「粗末なところですいません…無人の山小屋があったのでかりました」
ジタンに似た声だが…口調がずいぶん違う…アレクサンドリア兵の鎧…
いつかの近衛兵だった。
99 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 16:13
「そなたが助けてくれたのか…」
「…そうですね…」
「…ありがとう」
「女王…昔の夢をみていたんですね」
「…どうして?」
「ベットで寝てる間ずっと…寝言を言ってましたよ。」
「……ガーネット…」
近衛兵は急に枕元に顔を近づけ…
唇を併せ…舌を割り入れる…
痛む身体にはあまりに唐突な行為だった。ガーネットは手で男の顔を離そうとするも…
やめることなく、舌先がからみついた。
「ん…」
ようやく離れた…情熱的といえばきこえはいいが…
(…ちょっと…待って)
傷こそ避けてはいるが、近衛兵の指先がガーネットの身体をつたう
局所へと手が伸びる…
「そこは…まだ…いたい…」
100 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 16:16
ガーネットがそういって押し返そうとするが、近衛兵は馬乗りになり、
堅くなったものをガーネットの身体にあてた。
そして肉棒は首筋を伝いガーネットの目のうえを何度も突いた…
ざわざわと鳥肌がたった。
(この男…なにか…おかしい…)
その性癖にも身に覚えがある…
「やめてっ…離しなさい!」
ガーネットはそう叫ぶが、近衛兵は力を緩めることはない。
手を振り払いベットから転げるように男の手を逃れる…
痛みをこらえて…果物ナイフを手に取った
冷静に思い出せるようになり
疑問に「答え」が出る…
あのときガーネットの体に落ちたのは切り落とされた男のクビと、その胴体。
…死体はひとつ。
この近衛兵は二人の男を切り捨てガーネットを助けたのではない。
この近衛兵こそがあのとき、二人のうちの一人だ
101 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 16:18
「ガーネット女王、そんなものは置いてください」
近衛兵の表情が冷たく凍ばる。衣服を整え…
そして、剣を手に取った
(さすが…このガーネットに惚れたというだけのことはあるな…)
ガーネットは苦笑を浮かべた。この男は…どこかバランスを崩し壊れている…
前に会ったときとは違う
元々かこの戦争故かガーネットを思いつづけたせいか…
意識を手に集中するとわずかながら手応えがあった。魔力が回復している
生身の兵を相手にするなら十分だ。
シヴァ…! 氷の破片が降り注いだ…
102 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 16:46
はっ…!妄想全開で書いたらこんな展開に…(鬱だ氏のう…)
>>545-564の、もしもアレ許@2ch「アレ許官能小説スレッド」は
あるスレッドからの転載を、当方がお願いしました。
>Lv1さん
転載ありがとうございます。
転載作業&もしアレへの加工作業お疲れさまです。
>516
面白いかどうかは個人の嗜好の問題なので言及はしませんが@`
読みにくいという意見に関しては私も同感です。
>Gトラ書きさん
とりあえず,「・・・」を『…』にすれば
ある程度は読みやすくなると思います。
あ@`何かこだわりがあったり@`お気に障ったなら無視して頂いても結構です。
103 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/14(木) 16:46
そういやこのころ、ジタンはパラメキアで倒れてんだね、
104 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/14(木) 16:46
近衛兵前半まではまともな男だったのに。
105 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/14(木) 16:47
いやー初っ端から結構危なかったと思うぞ、それより
ガーネット→ジタンにびびった
ガーネットの寝言=ジタンのことでいいのかね
106 名前:Lv1 投稿日:2000/09/14(木) 16:47
>104
そ、ガーネットは奥底ではジタンを思ってるのではないかと。
まあ番外編ってことで読んでやって。
107 名前:名無しさん 投稿日:2000/09/14(木) 16:52
しかしテンション低いなー(笑)
お、板が残ってる。一安心だ
>566
書いてたときは、
まさかアレ許に載せれるとは思ってなかったし…
こちらこそ、ありがとうございました
なんじゃこりゃ
572 :
名無しさん@LV2 :2000/09/17(日) 06:40
書き込みないね・・・
インビンシブルとその後継機に搭載された破壊のシステム──かつてマダイン・サリを一夜にして滅ぼし、
不死身の怪物タイダリアサンをも倒した破滅の業火を持ってしても、アルテマウェポンを倒すことは
かなわなかった。インビンシブル型飛空艇の主砲は、対地及び対艦戦闘を目的に設計されたものであり、
艦隊戦における布陣のセオリーを無視して縦横無尽に空を賭ける、異次元の魔獣を相手に使用する事など
想定されていなかったのだ。
「あの巨体にしてあの速度…まさに驚くべき生物だな…あのような生命体が自然発生するとは到底思えん…
何者かの意思に基づいて生み出された一種の生体兵器…そういう事か…」
「確かにあれは普通の意味での生き物じゃないですね…。このままだと、じわじわと全滅しますよ、
我々の艦隊は」
想定すらされていない非常事態に動揺するパラメキアのブリッジにあって、エヌオーとエリンだけは
あくまでも冷静であった。
「艦長! 左舷前方より敵巨大生物が高速で突っ込んできます! 本艦に体当たりするつもりです!」
緊張した声でジェノムの士官が告げた。
「目標との予想接触時間は?」
「敵巨大生物及び本艦の相対速度から推測し、およそ47秒後!」
「左舷に展開中の防御障壁に可能な限りエネルギーを集中。凌ぎ切れば、敵巨大生物の動きが
止まるはずだわ。その瞬間、左舷魔導ミサイルを目標に向けて一斉発射して」
「本艦からそれだけの近距離にでありますか! そんな事をすれば我が艦にも被害が!」
エリンの決定を聞き、砲撃セクションの司令官が蒼白になった。
「…指令、私は意見を求めてはいないわ。戦争をしているのよ」
「失礼しました! 敵巨大生物の停止後、左舷魔導ミサイルを一斉発射します!」
「よろしい…今回の件は不問にする。それから、左舷第1から第7エリアに緊急退避命令を出して」
「了解!」
エリンが平和を望んでいるのは間違いない。侵略戦争に乗り出したリンドブルムから黒魔道士の村に
亡命したのも、平和を望んだが故だ。だがそれとは別に、かつての大戦で幾多の修羅場を
潜り抜けてきた人間として、平穏な生活というものにどうしても馴染めなくなってしまったのも、
また事実であった。それが故に、アルテマウェポンとの「戦争」がもたらす緊張感は、エリンにとって
むしろ心地よいものであり、だからこそ、一切動揺する事なく、指揮能力、戦術、判断力などすべての
能力を完全に発揮する事ができた。悪い見方をすれば一種の人格破産者とも言えるが、それだけに
指揮官としての優秀さは群を抜いており、彼女を艦長に抜擢したジタンは、まさに慧眼だったと言えよう。
パラメキアを破壊せんとするアルテマウェポンの突撃は、その直前、パラメキア左舷前方に展開された
不可視の壁に阻まれた。激突の際に生じた紫色の電光がアルテマウェポンの全身を走り抜け、肉体を
焼かれる痛みに巨獣が怒りの咆哮を発する。
圧倒的な巨大さを誇る大戦艦パラメキアと言えども、アルテマウェポン級の巨体とまともに激突すれば、
深刻な被害を受けるのは間違いない。それを回避すべく展開された不可視の壁──防御障壁こそが、
パラメキアをして無敵の艦とする力の源であった。
クロマ村上空に常時展開されている対空バリアを更に発展させ、消費エネルギーの軽減と装置そのものの
徹底的な小型化を進めた、最新の防御障壁発生機構がパラメキアには搭載されていた。エネルギー使用量の
効率化と小型化を進めたとは言え、インビンシブル級の艦には搭載不可能な装置であり、だからこそ、
それを使用できる唯一の艦であるパラメキアは、対艦戦において無敵の艦であると言えた。
「敵巨大生物の動きが止まりました。これより障壁を解除し、攻撃に…」
攻撃開始を告げる士官の声は、別の士官の緊迫した声に遮られた。
「目標に高エネルギー反応!」
「機関室に通達。航行に支障が出ても構わないわ。即時全出力を障壁に回して!」
「了解!」
エリンが命令を下したのとアルテマウェポンが巨大なエネルギー弾を放ったのは、ほぼ同時だった。
エネルギー弾と障壁が接触する。感覚が半ば麻痺するような凄まじい閃光と轟音が、その場で荒れ狂う
エネルギー渦の激しさを物語っていた。次の刹那、それは爆発的に膨れ上り、天地が白く染まった。
>571 まあ所詮、妄想ですから…すまん、
アレ許の本編が再開してほっとした・・
582 :
がんばれ!名無しさん :2000/09/18(月) 03:04
気合あげ
もしも「アレ許」の世界に2chがあったら
>>267-268 メニュー
>>260 『[7:4] ガーネットが倒せない』
>>270 『魔王と召喚帝のエロ画像』
>>271 『[19:246] ミコトとジタンは済』
>>338-340 『[19:246] ミコトとジタンは済』(続き)
>>273-274 『[7:546]アレ許官能小説スレッド』
>>545-564 『アレ許官能小説スレッドPART2』
>>568 『アレ許官能小説スレッドPART2』(続き)
585 :
名無しさん@LV2 :2000/09/18(月) 09:08
邪悪絵書きさんの新作がアップされた模様。
586 :
名無しさん@LV2 :2000/09/18(月) 18:07
age
587 :
がんばれ!名無しさん :2000/09/18(月) 22:50
>タイトルメーカー様
ご苦労様です。
ところで最近は絵描きさんがこのスレの主力になってきた??
588 :
ボーゲン書き :2000/09/18(月) 23:22
前
589 :
ボーゲン書き :2000/09/18(月) 23:24
590 :
ボーゲン書き(3) :2000/09/18(月) 23:39
ダークナイトに力いっぱい殴られたのに、フワリと宙に体を浮かべるボーゲン。
並みの人間ならば、ろっ骨位折れてても不思議はないのだが、
ボーゲンは何事もなかったかのように、ダークナイトと呼ばれた男に向き合った。
冷たい声でダークナイトが話す。
「・・・貴様、エクスカリバー2の捜索はどうした?」
「はっ、ただいま、得た情報に因りますと、とある山の中に・・・」
「遅いわっ!もう既に人手に渡っておるっ!」
吐き捨てるようにダークナイトは言い放った。
「・・・ボーゲン、死を以て償うが良い。」
刀を抜き放つダークナイト。
「ヒィィィイイイ!!お許しを、ダークナイト様っっ!」
「茶番劇は終わりだ。我らも動くぞ。」
刀を腰に納めるとボーゲンの首筋を引っ張り、外に向かって出ていこうとする
が、すぐに立ち止まる。
「未練の残らぬようにせねば・・・、なぁ。」
そういうと、ダークナイトは納めた刀の柄に手を掛けた。
「そ、それだけはどうか、ご勘弁を!!」
慌てふためくボーゲン。
「菊一文字・・・、闇一閃!!」
591 :
名無しさん@LV2 :2000/09/18(月) 23:47
最大書き込み量増えたのかな?
592 :
ボーゲン書き(4) :2000/09/19(火) 00:36
「菊一文字・・・、闇一閃!!」
刀に手をかけた後、一瞬のためをつくり、言い放つと同時に刀を抜くダークナイト!
刀の先に暗闇が生まれる。そして、弧を描くように水平に抜き放つ!
そして、再び、音もなく鞘に刀を納めるダークナイト。
「・・・デリート、消滅。・・・クククッ。」
シュウゥゥウと少年少女達は一瞬のうちに闇と共に消えていった。
暗黒剣、菊一文字・・・。
この世に何本かあるといわれる暗黒剣の名剣の一本であった。
「む、酷い、せっかく集めたわしの可愛いコレクション達が・・・。」
シュッタ。
「船の準備が整いました。お急ぎ下さい。」
「おお、そうか。今、行く。」
「キョッキョッキョッ、潜水艇ノーチラス、姿を隠して動く我らには最適な乗り物ですなぁ。」
「やかましいぞ、ボーゲン。」
暗闇の中、慌ただしく動く三人。
「次にこの菊一文字の刀のサビになるのは、誰かな?フフッ、ハアッハッハッハッハ・・・」
夜の帳の落ちたトレノの街に暗黒の笑い声がこだましていった。
593 :
ボーゲン書き :2000/09/19(火) 00:57
え〜、
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
という文字が出ているかもしれませんが、全く省略されていません。
上記で全文です。
しかし、どれくらいの文量だと省略されないのだ?
594 :
タイトルメーカー :2000/09/19(火) 01:12
>ボーゲン書きさん
行数だと思われます。
20行を越えると省略される模様…。
595 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 07:04
エリンもなんだか怖い人になってきたね。
あとボーゲンとかダークナイトは何者なんだろう。
ガーネットの配下なのか?
596 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/19(火) 07:13
まだあったんだ、このスレ。
2週間ぶりに見た…
もうどうなったか解んないけど頑張ってね。
597 :
ageていいのかな? :2000/09/19(火) 19:57
嵐の海に翻弄される小舟のように、パラメキアの巨体が信じがたい勢いで動揺した。
「か、艦長! 障壁が…障壁が消滅しました!」
パラメキアの障壁は、インビンシブル級飛空艇の主砲の直撃にすら耐え得る防御力を持っており、
それを知る者にとって、障壁を破れるだけの攻撃力が実在したというのは、さながら天地が逆転したに
等しい、信じがたいまでの衝撃的事態であった。
「左舷魔導ミサイルを一斉発射して」
しかしエリンは汗ひとつかかずに攻撃命令を下した。障壁への零距離攻撃によってアルテマウェポンは、
不可能と思われていた外的圧力による障壁の拡散を可能とした。しかしその代償として、障壁拡散時の
余剰エネルギーの直撃に晒され、少なからぬダメージを受けていたのだ。エリンはそれを見抜いており、
与えられた機会を最大限に活用すべく行動に移ったのである。
598 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 19:58
数十の魔導ミサイルがアルテマウェポンの巨体に殺到し、数千度に及ぶ業火がその肉体を焼いた。
その一方で、連続的な爆発の余波はパラメキア左舷にも及んだ。
「第六から第十二までの魔導ミサイル発射口に重大な損傷!」
「第三艦橋が中破した模様!」
「左舷魔導レーザー、全砲門の使用が不可能です!」
「第十八居住区は全滅! 乗員は退避済みにて被害無し」
艦内各所からブリッジに被害報告が集中した。
「各所の消火作業を急がせて。攻撃は続行、生き残った魔導ミサイルを残らず叩き込むのよ」
たまらず後退するところに更なる追撃が浴びせられ、アルテマウェポンは爆炎にすっぽりと包まれた。
599 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 19:59
「やった!」
「あの爆発では流石の怪物と言えども…」
パラメキアのブリッジで士官たちが歓声を上げた。
「…まだだ…あの生体兵器の生命の波動は…まだ…絶えていない…」
エヌオーの非人間的な声がそう告げるのと同時に、アルテマウェポンが炎の中から踊り出た。浅からぬ
ダメージを受けているのは確かだったが、致命傷には遠く及ばぬ事も明らかだった。
「あれを殺すには…まだ火力が不足だったようだな…どうする…エリン?」
「…火力が足りないと言うなら、それ以上の火力をぶつけるまでです」
少し考えてからエリンは答えた。
「だが…それ以上の火力と言っても…残りの魔導ミサイルで…やつを仕留められるとは思えん…
かと言って…インビンシブルの主砲──アルテマバスターでは…あれを捕捉するのは困難だぞ…」
600 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:01
アルテマウェポンは翼を持った生物ではあるが、その飛行能力を翼に依存している訳ではなかった。
物理的には、アルテマウェポンの翼では、その巨体を飛行させるのは不可能なのである。結局、
アルテマウェポンを飛行可能にしているのは、その肉体そのものに備わった魔法的浮遊能力であり、
翼は潤滑に飛行を行う為の補助に過ぎないのだ。それ故にアルテマウェポンは、通常の生物では
あり得ない圧倒的な速度で飛行する事ができ、速度を変化させる事なく直角に軌道を変更するといった
魔技をも可能としていた。完璧な三次元戦闘を実現しているとも言えるアルテマウェポンに対して、
アルテマバスターによる砲撃は如何にも鈍重すぎた。事実、インビンシブル級の飛空艇が何度か砲撃を
試みていたが、それらはことごとく苦も無く回避されていた。エヌオーの指摘はその事実に基づいての
ものであり、それだけにブリッジの士官たちの上に重くのしかかった。
601 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:01
「第十八格納庫を呼び出して」
絶望的な雰囲気が漂うブリッジで、エリンは静かにそう言った。通信管制官が無言で手元のパネルを
操作する。艦長席正面のメインスクリーンに、神経質そうな顔をした初老の男の姿が映った。
「艦長、戦況はどうなっているんです!? 先程からの振動でこっちの実験は…」
「技師長、その話は後よ。今からスピットファイアを出してもらうわ」
魔法と機械技術の融合である魔導兵器──ジタンがクリスタルの記憶から手に入れた、太古の超技術の
ひとつである。最も基本的な魔導兵器である、陸戦用搭乗式魔導兵器・魔導アーマーを、更に発展させた
機体に、航空戦闘用バリエーションであるスカイアーマーが既に開発されていたが、スピットファイアは
その最新鋭機であった。データ不足を理由に、スピットファイアの使用を渋る技師長を説き伏せた
エリンは、アルテマウェポンを撹乱し、足止めするよう命令した。
602 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:02
「…なるほどな…小回りがきくスピットファイアなら…あるいは…あの生体兵器のスピードにも…
対応できるやも知れん」
「…ええ。やつの動きが止まったところで、一気に決着をつけます」
次々に出撃して行くスピットファイアの映像を見つめながら、エリンは答えた。
「…現状では…それが最良の策か…」
エヌオーがそう呟いた直後、士官の緊張した声がブリッジに響いた。
「艦長! 敵巨大生物に再び高エネルギー反応を確認! 先の攻撃と同等…いや、それ以上の
エネルギー量です! 概算で先の攻撃のおよそ2倍…エネルギー値なおも上昇中!」
603 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:03
「…機関室、防御障壁の状況は?」
「駄目だ艦長! 残りのエネルギーじゃ、フルパワーの障壁は展開できない! 普通の砲撃なら
ともかく、さっきのレベルの攻撃を喰らったらとても耐え切れん。間違いなくこの艦は消し飛ぶぞ!」
通信装置から響く機関長の声は、焦燥に掠れていた。
「エネルギーの再充填までに必要な時間は?」
「およそ2時間。つまり、どうやっても間に合わんという事だ…」
「分かったわ、ありがとう機関長」
ブリッジの士官たちが思わず振り返ったような穏やかな声でそう言うと、エリンは静かに通信を切った。
『万策尽きる、か…』
604 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:03
スピットファイアによる撹乱は間に合いそうにもなかったし、パラメキアの巨体では、アルテマウェポンの
高エネルギー弾を回避する事も不可能だというのは分かっていた。数分後には確実な死が訪れるだろう。
不思議な事に、死ぬ事は悲しくも恐ろしくもなかった。自分にできる事は、全てやり尽くしたという
思いがあったからだろうか。やれる事を全て終えた以上、じたばたと醜く足掻きたくはなかった。あとは
天命を受け入れ、静かに死んでいくだけ──それがエリンの望みだった。
ただ、彼女に艦長を任せたジタンの期待に応えられなかった事が悔しかった。彼女の力が及ばなかった事で
一緒に死んでいくパラメキアの乗組員たちが哀れだった。そしてもうひとつ──ジタンがこの艦と運命を
共にする事で、指導者を失ったクロマ軍は瓦解するだろう。その結果、愛する故国リンドブルムが邪悪な
征服者としてガイアを席巻する──最早避けようの無い未来が、ただただ遣る瀬無かった。
605 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:04
「…まだ…諦めるのは…早いぞ…」
エリンの心を読んだかのようにそう呟いたエヌオーが、音も無くゆらりと立ち上がった。
「そ、総司令?」
「…儂とて…こんなところで死ぬ訳にはいかん……敵生体兵器の攻撃は…この儂が止めてみせる…
だからエリンよ…貴様は指揮を取り…奴を……殺せ!」
エヌオーの周囲に漂う瘴気が、いつもの数倍の濃密さで周囲に広がりつつあった。普段からエヌオーと
接していて慣れている筈のエリンですら、背筋に冷たいものが走るのを感じた。まして普通の士官は、
瘴気のあまりの禍々しさに、残らず死人の顔色と化していた。最早、絶えがたいまでに瘴気の密度が
高まった刹那、エヌオーは蜃気楼のようにブリッジから消失した。
「…総司令は何処に?」
「か、艦長、あそこに総司令が!」
その士官が指差したブリッジ前方の空中に、エヌオーはいた。シナとルビィの侵入を許した直後、
パラメキアの結界は再展開されていた。にも関わらず、結界内から苦も無く空間跳躍をやってのける
という事だけでも、エヌオーの持つ魔力が信じがたいレベルにある事が窺えた。
606 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:04
「艦長、敵巨大生物がエネルギー弾を発射しました! エネルギー値は概算で先の攻撃の4倍です!
本艦への命中はおよそ20秒後!」
「スピットファイア隊に、散開して回避するよう指示して!」
「了解!」
エリンは未だ動きを見せないエヌオーをじっと見つめていた。
『総司令の魔力は確かに尋常ではないけど、あれだけのエネルギーを正面から弾き返せるとは思えない。
いったいどうやって防ぐつもりなの?』
その時、エヌオーが動いた。じれったいほど緩慢な動きで両腕を頭上に掲げる。
「ファファファファ…何者の差し金かは知らんが…その程度の攻撃で…この艦はやらせん…」
エヌオーの掲げた両腕の上空に、急速に何かが出現しつつあった。
『あれは! クロマ村に逃げ込む時に見た…!』
黒魔道士の村への亡命の際、エリンたちを追撃してきたリンドブルムの飛空艇艦隊を残らず消滅させた
未知の空間──ジタンが「無」と呼んでいたそれが、今、再びエリンの眼前に出現した。ジタンが出現
させたものに比べれば幾分小規模であったが、それは間違いなく同一の存在であった。
607 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:05
「無」に近づいたエネルギー弾は、触れた先から、霞のように音も無く消えていった。巨大なエネルギーの
残滓が僅かな煌きと共に消失した瞬間、「無」も又、初めからそこには何も無かったかのように、一切の
痕跡を残さずに消えていた。
「スピットファイア隊、敵巨大生物に攻撃を開始して!」
「了解!」
間髪いれずにエリンの命令が下された。スピットファイアに搭載された冷気放射装置「絶対零度」に
よる攻撃が、アルテマウェポンを間断なく攻め立てた。アルテマウェポンは逃げ出そうと試みたが、
高エネルギー弾の連続使用による消耗で、動きに精彩を欠いていた上に、自在に宙を駆ける高機動の
スピットファイア隊が吸い付くようにピタリと追撃し、逃亡を許さなかった。
608 :
名無しさん@LV2 :2000/09/19(火) 20:05
「ファファファ…寒いのは苦手かね?」
エヌオーは残忍な調子で嘲笑した。
「ならばこの儂が暖めてやろう…原子の炎で燃え尽きるがよい……アトミックレイ」
エヌオーが放った荒れ狂う炎の渦がアルテマウェポンを包む。「絶対零度」で冷え切ったところに、
ファイジャすらをも上回る数万度の高熱で身を焼かれ、想像を絶する苦痛に、アルテマウェポンは
身をよじって悶え苦しんだ。
「今よ! 全艦、敵巨大生物に攻撃を集中せよ!」
エリンの号令の元、飛空艇団の攻撃が開始された。12機のインビンシブル級飛空艇による砲火が
殺到する。流石のアルテマウェポンも今度こそ回避する事は叶わず、12基のアルテマバスターの業火が
一点に集中し、巨獣の肉体を原子レベルにまで還元していった。とどめとばかりに放たれたパラメキアの
主砲、四連アルテマバスターによる閃光がおさまった時、アルテマウェポンの巨体は、一片すらも残さずに
ことごとく焼き尽くされていた。
609 :
がんばれ!名無しさん :2000/09/19(火) 20:30
おお!
お笑いキャラで終わると思ったエヌオーとエリン大活躍じゃん。
オチも希望(笑
おいおい同人妄想ヲタどもよ
地下潜伏してたんじゃなかったのかよ
長文スレ上げんなよ、キモイよ
>610
まあまあ、
ここ数週間で板飛びとこのスレがなんの関係も無いって
証明されたんだからいいじゃん。
612 :
がんばれ!名無しさん :2000/09/20(水) 02:06
そうそう。
610さんもどう考えてもうちらの同類なんだから気持ちわかるでしょ?
地下でマターリ逝きたい
地上は余計な煽りや嵐が入ってウザイ
確かにオレも同類っつーか
読者側なんだけどね…
ageながら文章upしてる
作者の精神構造がこえー
どうも、ageながら文章upしてたものです。
昔は皆さんageるとか考えないで、単にsageないでやってたんですよね。
一時期、このスレや板そのもので荒らしが酷かったもので、
防衛の意味も含めてsageて書くのが暗黙の諒解になってた訳ですよね。
最近、この板も落ち着いてきたし(事実、ここ数回のボーゲン書きさんやタイトル
メーカーさんの書き込みはsageてなかったけど、特に荒れなかったんですよね)、
スレ自体が少々寂しい状況だったので、活性化の為にageてみるのもいいだろうと
思ったんですけど…。
なんだか不評のようですし、精神構造まで疑われてるようなので、
これからはsageで行きます。ageた事で鬱陶しいと感じた方はごめんなさい…。
やっぱsageなきゃダメなのかな…
ageるのはスレ活性化と新規の書き手さんをつのるって意味が有ったんだよね?
おそらくは某所での話し合いを知らない、
つまりはageの意図を知らない610=614さんの発言なんだから
そこまで深刻に受け止める必要は無いと思いますよ<クロマ書きさん
下げなきゃいけないのかな?
610さんの意見
>作者の精神構造がこえー
というのもわかるけれど、楽しんでやっているわけだし、一つのスレとしては面白いし。
これが、上がらないのはさみしい。
目次11
>>526-528 勇者の像(リンドブルム軍によって破壊される像)
>>529-530 暴かれた墓(ブラネの墓を暴くリンドブルム軍)
>>535-536 忍び寄る女(マリン VS ラニ)
>>590 償い(任務を放棄しているボーゲンに対し…)
>>592 行動開始(ダークナイトとボーゲンは行動を開始する)
>>573-575 究極兵器(異次元の兵器同士の空中戦)
>>576-578 大戦艦の能力(大戦艦が無敵たる所以)
>>597-598 集中砲火(動きの鈍った所へぶち込んだ)
>>599-600 理不尽な能力(物理法則すら無視している怪物)
>>601-602 魔導アーマー投入(エリンの戦略)
>>603-604 絶体絶命!?(万策が尽きたかに思われたが…)
>>605-606 エヌオー動く(戦況を見ていたエヌオーが行動を起す)
>>607-608 究極兵器陥落(ついに撃退することに成功)
すいません、タイミングが悪いんですけど、
レスが600越えたので、新スレに移行させてください。
もうしばらくは、新スレもsageで続けましょう…。
>タイトルメーカーさん
新作upしようと思ったんですけど新スレのが良いですか?
630 :
Lv88 :2000/09/20(水) 06:40
OK,OK!
新スレに移行だ!
上げ,下げ
上げ、下げについては意見交換品柄、考えて行こう!
>サラマンダ書きさん
はい。新スレでお願いします。
お手数をかけて申し訳無いです。
>タイトルメーカーさん
お手数なんてとんでもないです、それではupさせて頂きます。
635 :
祝!!DISC5移転!! :2000/09/20(水) 07:19
7月22日、早朝・・・。
一人のFF9の物語に対しての疑問と怒りの書きこみが2ch/FF板に掲載された。
『アレクサンドリア許さないアレクサンドリア許さない』と名づけられた、
その力の入った書きこみは多くの人々の目に止まり、やがて、FF好きを集め、
アレクサンドリア許さない×2の作家構成員を作り上げた。
このスレッドへの作家、参加者の参画熱意は高く、また、これを見る人を引き込む。
ドミニオンとも言うべき世界が、2chに、FF板に構築されたのだ。
636 :
祝!!DISC5移転!! :2000/09/20(水) 07:20
アレクサンドリア許さない×2は、FF9の終からを描いたリレー小説である。
現在、連作に参加している作家は7人とも、8人とも言われ、正確な数は分からない。
何より凄いと感じるのは、当初の構成員の中には、移転と言うルールを知らなかった事が
最初の頃の移転にちょっとした混乱ぶりが窺える事だ。
移転はレスが多いと情報量が多くなり、表示出来なくなる事から考え出された
面白いスレッドを残すための手法である。
637 :
祝!!DISC5移転!! :2000/09/20(水) 07:21
知らない事は恥ではない。むしろ、2ch初心者が強い熱意を持ち、
度重なる荒らしや、板とび、板廃止等の危機等の何度かの絶望的な窮地を切り抜け、
これを継続させている事は称賛に値する。
また、個人主義・自作自演・つるし上げ・荒らし行為が横行する2chにあって、
このアレクサンドリア許さない×2は、各人がそれぞれの持ち場にて各自の力を発揮し、
連携する事によって一つのスレッドを育て、ゴールに向かって完遂させようとしている。
ここに、一つのドラマを当読者は見、応援して止まない。
果たして、我々はこの物語の先に何を見るのであろうか?!
物語はいよいよDISC5へ!!
638 :
名無しさん@LV2 :2000/09/20(水) 07:25
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| |l|l|l レ| /作(・) (・)レ|l| DISC5に進めやゴルァ
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| lll||| ト 、  ̄ /l ||.|
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/〃 〉 ト、 、 ヽ
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/" " ノ \ ノ ノ
/ 〃´ トニ= .`ゝ‐--‐γ
/ 八 :|.‐--‖
640 :
名無しさん@LV2 :2000/09/20(水) 07:59
おまえらさむすぎ(藁
毒舌批評ありがと&hearts;
でも
>>637はちょっとどうかと思う…
642 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
a