「私はより良いファイナルファンタジーを望んでいたので、次は次世代ゲーム機でやろうと経営陣に持ちかけました。
しかし残念ながら、経営側は私が予想していなかった異なる次世代の定義を持っていました」
「ある幹部は『このゲームはiPhoneで発売すればめっちゃ売れるだろう』と私に言いました。
彼はより多くの人がスマホの新作FFを買うだろうし、買った人々はそこから多くを期待していないので、
(開発コスト的に)スマホで出すほうが良いでしょ、と思っているようでした」
「私は、ファイナルファンタジーをゲーマーの期待するような良いゲームではなく、人々がすぐに忘れてしまうような使い捨てのタイトルにするつもりか! と言って戦いました。けれど、その捨てタイトルがどれだけ収益を挙げられるかを説明するチャートで反撃されたのです」
結局、私はゲームは質が重要であることを幹部に説得できなかった。
2ヶ月後、幹部の中には私たちの(FF15についての)会議を快く思わない者も現れました。
役員のうちの1人は、それらの2ヵ月の期間があれば、スマホのファイナルファンタジー15が完成して、
ファイナルファンタジー16の開発を始めることができたとさえ言いました
およそ3ヵ月後に、野村は、直接経営陣に訴える為に行動を起こすことを決めました。
「私にファイナルファンタジー15を作らせてくれるなら、
そのゲーム(FF15)について素晴らしいアイデアがあります、と経営陣に言いました」
要するに、私はライトニングリターンズのキャラクターデザイナーになって、『DLCでじゃんじゃん稼ぐ方法もあるよ』っていうことを経営陣に訴えました
ライトニングリターンズにおいて、私は最もケバケバしいコスチュームのいくつかを彼女(ライトニングちゃん)に着させました。
(しかし、それは私の作ったゲームじゃないので、どうでもよかったですし、鳥山もそれでOKと思っていたでしょう)
以上が、ファイナルファンタジー15をスマホなんかではなく、PS4や箱1という次世代機で出すためにとった作戦です。
最後に、この経験から学んだことを野村に尋ねた。
野村「Angry Birds(アングリーバードズ)の着メロを聞くたびにそいつの携帯をひったくって、
思いっきり地面に叩きつけてやりたくなるようになりましたね」
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