皆さんはギガデインという呪文をご存知でしょうか?
呪文体系の基礎を確立し、以降のゲーム業界全てに影響を及ぼしたシリーズ3作目で初登場し、主人公唯一人がつかえる世界最強の攻撃呪文ギガデイン。
続く4作目でもその確固たる地位はそのままに、正に主人公補正の権化とも言うべき呪文です。
一説にはその呪文詠唱も「shujin.kou.ho.seeeeei!!」だとする研究者もいる程です。
しかし、その登場から5年近く経ったある日、世界各地に異変が起きました。
新作5の説明書を見た子供達が、突如泣き叫んだのです。
これにはプレゼントしたお父さんも驚きましたが、問い質してみると何と最強のはずのあのギガデインが・・・
世界最強の名を欲しいままにして来た主人公補正ギガデインがグループ呪文に分類されていたのです!
「・・・き、きっと誤植だよ。ギガデインに限って・・・そんなまさか、はは・・・」
しかし、淡い希望は簡単に打ち砕かれました。説明書のミスではなく彼は本当にグループ攻撃に落ちぶれていました。
グループ攻撃。それは中途半端の代名詞。伝説の呪文ギガデインは殆んど使われる事のない呪文へその身を落としたのです。
何故、こんな事になったのでしょう?
答えは簡単です。5の主人公はギガデインを使わないからです。
主人公が使ってこその主人公補正。5の補正はそれまではマイナー呪文の代名詞バギクロスに受け継がれていました。
バギクロス。それは耐性持ちの敵が少ないという理由でごく一部のマニアに使われていた秘術。
そんなバギクロスも主人公補正というパワーアップの恩恵を受けると一転、最大ダメージ180のグループ攻撃になりました。
範囲こそグループのままですが、消費MPは何と据え置き、お値段そのまま!「8」!
1、2作で最強クラスだったベギラマとほぼ同コストでありながら威力は6倍以上!
落ちぶれたギガデインとほぼ同威力を約半分のコストで実現しているのです。恐るべし主人公補正。
そしてその恐ろしさは5だけに止まりませんでした。
以降のシリーズに置いても一度5の主人公に盾突いたギガデインは落ちぶれた能力のまま。
最高のコストパフォーマンスを得たバギクロスも優秀な性能を維持しました。
この事から、古代魔法の研究で名高いベネット氏はこう語ります。
「ギガデインは長きに渡りベギラマを押さえ、主人公補正によってその地位を確立して来た。
これはつまり、T、Uの主人公よりもV、Wの主人公のほうがより補正が強く掛かっておったという事じゃ。
しかし、X主はそんなギガデインをもっと強力な補正で押さえつけ、バギクロスに補正の恩恵を与えた。
そこから考えてもX主の補正は、それまでの主人公補正を遥かに越えていたという事じゃな。
更にY以降にバギクロスから補正が抜けていない事を見れば、X主の主人公補正はY以降の主人公より強いと言えるじゃろう。
下手をしたら、X主に見限られたギガデインは後の作品では消えてしまうかも知れんぞ・・・?」
ギガデインが消える・・・?
はは、そんな、いくら何でもそんなまさか・・・
とにかく、主人公補正が強ければ強い程、どんな相手にも必ず勝てます。
これはDBを見ている全国のお友達には分かる話です。
そして、ドラクエ歴代主人公の中で、最も強力な主人公補正の持ち主は優しげな瞳の優男、X主だったのです。
これは紛れもない事実。 覆しようがありません。
春休みにあの最新映画を観に行った私が言うんだから間違いありません。
やっぱ悟○さはツエーなあ。