DQFFバトルロワイアルR Part2

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
━━━━━説明━━━━━
こちらはDQ・FF世界でバトルロワイアルが開催されたら?
というテーマの参加型リレー小説スレッドです。

参加資格は全員にあります。
初心者歓迎、SSは矛盾の無い展開である限りは原則として受け入れられます。
殺し合いがテーマである以上、それを許容できる方のみ参加してください。
好きなキャラが死んでも涙をぐっと堪えて、次の展開に期待しましょう。

・前スレ DQFFバトルロワイアルRr
 http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ff/1294643247/

・したらば DQFFバトルロワイアルR避難所
 http://jbbs.livedoor.jp/game/51970/

・まとめWiki DQFFバトルロワイアルRまとめwiki 
 http://w.livedoor.jp/dqffbrr_wiki/
2名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 18:54:48 ID:vtPWMaeS0
+基本ルール+
・参加者全員に、最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。
・参加者全員には、<ザック><地図・方位磁針><食料・水><着火器具・携帯ランタン>が支給される。
 また、ランダムで選ばれた<武器>が1つから3つ、渡される。
 <ザック>は特殊なモノで、生物以外ならどんな大きなものでも入れることが出来る(DQの大きな袋を思えばおk)
・生存者が一名になった時点で、主催者が待っている場所への旅の扉が現れる。この旅の扉には時間制限はない。
・6時間ごとの一日四回に、それまでの死亡者が発表される。

+首輪関連+
・参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
 この首輪には盗聴器と爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
 または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・日の出時に現れる『旅の扉』を二時間以内に通らなかった場合も、爆発する。
・無理に外そうとしたり、首輪を外そうとしたことが運営側にバレても(盗聴されても)爆発する。
・なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。

+戦場となる舞台について+
・このバトルロワイアルの舞台は日毎に変更される。
・毎日日の出時になると、参加者を新たなる舞台へと移動させるための『旅の扉』が現れる。
・旅の扉は複数現れ、その出現場所はランダムになっている。
・旅の扉が出現してから2時間以内に次の舞台へと移らないと、首輪が爆発して死に至る。

━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※新参加者の追加は一切認めません。
※書き手として参加される方は話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に、【死亡確認】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※放送を行う際は、スレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。
3名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 18:56:29 ID:vtPWMaeS0
+魔法・技に関して+
・MPを消費する=疲れる。
・全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内にいる敵と判断された人物。
・回復魔法は効力が半減します。召喚魔法は魔石やマテリアがないと使用不可。
・初期で禁止されている魔法・特技は以下の通り↓
 「復活・蘇生系の魔法、特技」(レイズやザオリク等全般) 「デジョン」「テレポ」「ラナルータ」「ルーラ(風の帽子)」
・それ以外の魔法威力や効果時間、キャラの習得魔法などは書き手の判断と意図に任せます。

+ジョブチェンジについて+
・ジョブチェンジは精神統一と一定の時間が必要。FF1とFF3のPCはジョブチェンジ不可。

+支給される武器に関して+
・FFDQを関する外伝作品全てと現実世界の携行火器・兵器を対象とします
 (核ミサイルなど明らかにロワにそぐわない物は禁止)
・生物は騎乗系(馬、チョコボなど)のみ可とする

+作中時間について+
ゲームの開始時間は朝の6時から。状態表では朝と表記してください。
(必ずしも朝から始める必要はなく、ある程度時間が経った午前、昼でも結構です
 ただし第一回放送のある真昼まで時間を進めることは禁止します)

【作中での時間表記】
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8    ←ゲームスタート
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24
4名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 18:59:03 ID:vtPWMaeS0
+SSの最後に状態表をつける+
・死亡者が居る場合死亡表記をつけること
【キャラクター名@出典作品:死亡】(同名のキャラが作品間に複数存在するため、キャラ名の後に出典作品を明記する)
【残り人数】

【キャラクター名@出典作品:状態】
【所持品:キャラクターが所持している道具を記載する。(アイテム名の頭にEマークを付けることで装備中を表わす)
     作品によって同名のアイテムでも効果が違うことがあるため、これも出典作品を明記する】
 第一行動方針:優先する行動
 第二行動方針:次に優先する行動(※行動方針はあまり増やし過ぎないよう留意しましょう)
 基本行動方針:キャラクターのスタンス
【現在位置/時間】

以下人数分
※備考などあれば



【セフィロス@FF7 死亡】
【残り77名】

【竜王@DQ1 HP1/5 MP1/3 人間形態 右腕欠損(止血済み) 気絶中】
【所持品】Eエクスカリパー@FF5 E爆発の指輪@トルネコの大冒険2 エリクサー@FFUSA
第一行動方針:身体を休める
第二行動方針:勇者を殺す
第三行動方針:ローラ姫を探す
基本行動方針:ローラ姫以外皆殺し
【現在位置:D-7・ナジミの塔4F、民家のベッド/真夜中】
※セフィロスの所持品はその場に放置されています
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 19:00:29 ID:vtPWMaeS0
登場キャラ一覧

○未登場 ●死亡

2/3   FF1 ○フィーア(ナイト) ○ガーランド ●ドライ(スーパーモンク)
4/4   FF2 ○フリオニール ○マリア ○レイラ ○こうてい
4/5   FF3 ●サスケ(忍者) ○ユウリ(導師) ○メルフィ(狩人) ○エリア ○2ヘッドドラゴン
3/3   FF4 ○セシル ○カイン ○ベイガン
8/10  FF5 ○バッツ ○ファリス ○レナ ○クルル ○ガラフ ○シド ○リヴァイアサンに瞬殺された奴 ●オメガ ●神龍 ○エクスデス
8/8   FF6 ○ロック ○セリス ○エドガー ○マッシュ ○シャドウ ○ケフカ ○ダンカン師匠 ○モグ
4/6   FF7 ●クラウド ○ティファ ○ユフィ ○レッドXIII ○シド ●セフィロス
9/10  FF8 ○スコール ○ゼル ○キスティス ○アーヴァイン ○セルフィ ○サイファー ○風神 ●雷神 ○ラグナ ○シュウ
4/5   FF9 ●ジタン ○ガーネット ○ビビ ○ミコト ○クジャ
4/5   FF10 ●ティーダ ○キマリ ○ユウナレスカ ○シーモア ○ジェクト
2/3   FF12 ○バルフレア ●ジャッジ・ガブラス ○バッシュ
2/3   FF13 ●ライトニング ○スノウ ○ホープ
5/6   FFT ○ラムザ ○ディリータ ○アグリアス ●シド ○ウィーグラフ ○労働八号
2/3   FFUSA ○ザッシュ ○フェイ ●カレン

2/3   DQ1 ●アレン(勇者) ○ローラ姫 ○竜王
3/3   DQ2 ○もょもと(ローレシア王子) ○すけさん(サマルトリア王子) ○アイリン(ムーンブルク王女)
5/6   DQ3 ○アレル(男勇者) ○ネルソン(男戦士) ○シャナ(女武闘家) ○エリス(女賢者) ●女海賊頭領 ○バラモス
7/7   DQ4 ○ソフィア(女勇者) ○マーニャ ○クリフト ○アリーナ ○エビルプリースト ○エッグラ ○チキーラ
9/11  DQ5 ○ムスコス(主人公) ○ティムアル(息子) ○ポピレア(娘) ○ビアンカ ○フローラ ○デボラ ●パパス ○ゲレゲレ ●スラりん○ダニー ○ブラウン
8/10  DQ6 ○ウィル(主人公) ○バーバラ ○チャモロ ●アモス ○カダブウ ○ジャミラス ●グラコス ○デュラン ○アクバー ○キラーマジンガ
6/7   DQ7 ○アルス(主人公) ○ガボ ○マリベル ●フォズ ○グレーテ姫 ○シャークアイ ○マリベル家のメイド
5/5   DQ8 ○エイト(主人公) ○ゼシカ ○ヤンガス ○ドルマゲス ○ミーティア
2/4   DQ9 ●ニアナ(女主人公) ○ヒメ(女パラディン) ○ルイーダ ●サンディ
2/2   DQS ○エッジ(主人公) ○セティア
0/2   DQM2 ●ルカ ●イル

FF 61/74 DQ 49/60
合計110/134
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 19:02:06 ID:vtPWMaeS0
+書き手の心得+

・この物語はリレー小説です。
 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
 可能な限り原作の設定を無視せず、矛盾のないように。
・本スレにUPされた作品を修正することになると皆に迷惑がかかります。投下する前に推敲してください。
・極力ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。
 誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。
 一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。
・感想や指摘は謙虚に受け取りましょう。自分で気付けないことは人間誰しもあるものです。
・投下後はちゃんと経過を見守りましょう。
 投下したSSには責任が伴います。蒸発だけはしないように。


+破棄の対象となるSSについて+

・投下されて3日以内にしたらばの避難所にてSSへの修正要求があった場合、
 したらばでの書き手と要求者との議論を行ってください。
 議論終了から修正までの期限は現状では3日。これを行わない全てのSSは破棄扱いとなります。
・修正要求を出す際には、
 「明らかな矛盾がある」「設定が違う」「時間の進み方が異常」
 などきちんとした理由を明示してください。
 書き手は要求を出されたら謙虚な姿勢で対応しましょう。
・リレー間隔を24時間に設定し、守られないSSは破棄扱いとなります。
 リレーされた後、前話で矛盾が発覚し修正が発生した場合、
 巻き戻っての修正となりその後の話に影響が出る可能性があるためです。


+議論の時の心得+

・意見は基本的にしたらばで。議論は議論スレで行ってください。
 本スレで議論が紛糾するとSSも感想も投下しづらくなってしまいます。
・ケンカ腰の議論からはなにも生まれない。意見を投下する前に一旦頭を冷やしましょう。
 自分の意見の根拠をちゃんと説明できるか、ロワの進行・進展のための意見であるか、
 ただの私情になっていないかを見直してから発言してください。


+読み手の心得+

・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしはスルー。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
 同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。
・書き手は感想があるから頑張れます。また指摘があるから上達します。素敵なコメントお待ちしてます。
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 19:09:44 ID:vtPWMaeS0
未登場キャラ

1/6   FF7 ○ユフィ
2/10  FF8 ○ラグナ
3/5   FF10 ○シーモア ○ジェクト
1/3   FF12 ○バルフレア
1/3   FF13 ○ホープ
1/11  DQ5 ○ビアンカ
FF 6/74 DQ 1/60

合計7/134
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/23(日) 19:11:16 ID:vtPWMaeS0
テンプレ修正です。

>>5
> 登場キャラ一覧
>
> ○未登場 ●死亡

未登場→生存
9毅き者のプライド1/8:2011/01/23(日) 23:51:51 ID:ThojW+1F0

「なあアルスよ」
「付いて来ないで」
「そもそも、わしは思ったのだが」
「知らないって。付いて来ないで」
「ニンゲンは卵からは生まれぬよな」
「よくご存知で。さようなら」
「なのに生きてるわけだよな。タマゴが無くても生きてるよな」
「うん、まあ人間は人間を生むけど。タマゴは生まないけど。だから何さ」
「わしは今までタマゴとニワトリ、どっちがえらいのかをずっとエッグラと議論してきたんだ」
「不毛だね。僕だったら絶対に嫌だね」
「うむ、そうかもしれん。エッグラは短気で単細胞で手の早いやつだったから、わしもついカッとなったものだ。
 ……だが、タマゴだって、割れれば結局ニワトリだからな。
 そんなことより、タマゴとニワトリが存在するというその事実だけで良いのかもしれんと、わしは思ったのだ」
「……なに言ってんのさ。よくわからないよ」
「そうか。わしも難しくてあんまりよくわからん。
 いや〜、こんなにわしと議論してくれたニンゲンはお前が初めてだ!」
「いや、だからそんなつもり無いから。ほんとに早く立ち去ってくれない…… ッ!?」
「うわ、なんか近寄ってきぶべっ」
「ちょっと大人しくしててっ。……あいつは……」
10毅き者のプライド2/8:2011/01/23(日) 23:55:54 ID:ThojW+1F0

 グラコスの死。
 それは、デスタムーア配下の四大魔王として己の強さに誇りを抱いていたデュランの気高きプライドをひどく傷付けた。

(まこと、下らぬ余興よ……)
 苛立たしく、胸のうちに吐き捨てる。強きとの闘いの末に果てたはずの、その運命すらも覆されてこんな舞台に無理やり上らされたことが屈辱でならなかった。
 人の子が生んだ夢の世界の神とやらが賢しくも世界中に散らした、夢の世界を統べる城への道筋を示す武具たちを集めて、『彼ら』はやってきた。
デュランはその城を封印するために其処を自ら居城とし、配下を携えて彼らを待っていた。そして死闘を繰り広げ、その力の前に敗れた。
デスタムーアを除いてただ一人己を越えた強さを持つ男――ウイルとの闘いに、デュランは満足して果てたはずだったのだ。
 やっと魔の世界から運命を解き放たれ、最期は一人の武人として消滅していったのに。その宿命を他の何者かに弄られることなど、許せはしない。

(――ウイル、か)

 懐かしいその名を胸のうちに呟いてみる。
 生前、生まれ変わったらもう一度闘いたいと告げたその相手。
 どうやら彼もこの『下らぬ余興』の参加者の一人であるらしい。互いに生き残れば、いつか巡り会えることもあるだろうかと。
 らしくもない希望を僅かに抱きつつ、ともかく協力者を求めようと向かっているレーベの村、その進路の前方を見渡す。
 刹那。デュランははっと息を呑み、そして近づいてくる遥か向こうの僅かな気配を感じ取った。
 まさか、と思いながらも。

「ウイル……!?」

 突然のデュランの叫びにメイドは驚き、そして速くなった彼の歩みに困惑したようだった。彼女からはデュランの見たものは見えていないだろう。
 デュランは歩みを進めた。メイドが追いついてきていないのも構わない。
また、近くの草むらに潜んで遠巻きに彼を見ている別の気配も感じたが、害意は無いと判断し、特に気には留めなかった。

 そこにいたのは――ウイルだと思ったその人影は、緑の頭巾を被り、同じく緑の布の服という軽装に身を包んだ少年。
隣にはなぜか、赤いトサカのような髪型の大男が痛みに悶絶しているが、デュランの興味はもっぱら少年の方に注がれる。
 デュランは肉眼での光よりも先に気や魔力といったものを知覚することができる。だが視界に入るまで別人とは気付かなかった。
少年に一気に近寄り、改めてウイルとは全く別の人間であることを確認し、けれども興味深く、目の前の少年を眺める。
「ほう……」
 口元に笑みが浮かんだ。少年は突然のことに驚き戦いた様子で睨みつけてくる。
 視界に捉えてしまえば、どうして間違ったのかと疑問に思うほどだ。
小柄で線が細く、無造作に伸びた黒髪と幼い顔付きに黒い瞳など、彼が生前最期に剣を交えた男とは似ても似つかない。
 だが、少年が全身から発するその覇気。些細な違いはあれど、他の術者によって潜在する能力を引き出され、鍛え上げられたのであろうその強力な力は同じである。
デュランのいた、夢と現実の分かたれたあの世界でただ一人、ウイルだけが持っていたはずの『勇者』の称号と、それを示す力と覇気と。
同じものを目の前の少年が手にしていることが、一目見てわかったのだ。
 明らかに警戒した様子を見せる少年は、しかし手に武器を持ってはいない。支給品の中に武器が無かったのか、或いは必要ないと思い手に取らぬのか。
 面白い。
 闘志に、胸が高鳴る。
11毅き者のプライド3/8:2011/01/23(日) 23:58:49 ID:ThojW+1F0

 高鳴る――戦慄に高鳴る己の鼓動を感じながら、アルスは顔をゆがめた。
 できる限り余計な戦闘は避けたかった。そもそも目的の邪魔になるような厄介ごとは嫌だったし、無難な人間以外とは関わり合いたくなかったのだ。
なのに歩く端から妙なものたちに次々と目を付けられては、宿命と言うより最早呪われてるとしか思えない。
 しかも先ほどからなにも考えずにチキーラを振り払おうと歩き続けていたせいで、名簿以外まともにザックの中身も確認しなかった己の愚行が忌まわしい。
おかげで武器の一つも手にできていなかった。
 だが、今ザックを開いて中身を確認するなど自殺行為だ。この瘴気を発する圧倒的な巨体を前にして、隙を見せるわけにはいかない、とアルスは思う。
 頭の中で必死に次に起こすべき行動を模索していると、目の前の魔人が沈黙を破って口を開く。

「小僧よ。お前も、勇者と呼ばれしものだな」
「――は?」

 戦闘を仕掛けられるかと思いきや、唐突に勇者呼ばわり。アルスにとっては不可解以外のなにものでもないその発言に、毒づきたくなるのを必死で堪えた。
 確かに彼は、世界を救ったときにはダーマ神殿で転職を繰り返して幾多の職を極め、勇者の職につくに至った。
その後、ダーマ神殿で無職に戻ろうとした矢先にこの世界に飛ばされたから、職の肩書きとしては今も『勇者』だろう。
 だが、それも所詮はただの職歴だ。アルスはあくまで戦う力を手に入れるためだけに転職したのであって、そんないかにも厄介ごとを背負い込みそうな称号はいらないと思う。
 だから当然、返す言葉は決まっていた。
「人違い、じゃないですか」
「……人違い?」
 にたり、と魔将が笑みを深める。背筋を電撃のように何かが走り、首筋に鳥肌が立つのを感じながら、緊張感に身を固くして少年は魔人を睨み続けた。
「ふふ、そう謙遜するな。このデュランともあろう者が、お前ほどの強さに人目見て気付けないはずがないだろう」
「……僕は、強くなんてない」
 冷静に取り繕うべき言葉の中に思わず本音が漏れ出る。自分は強くない、それはもう何度も彼自身がこれまでの経験で、卑屈になるほど感じたことだ。
世界を救った後でさえ、そんな自分を認められない。だからこそ、あの旅が終わった後、自分の望みだけに着手しようと決めた。
「そこまでの力を得ながら、強者として振舞うことを望まぬというか。面白い奴だ。謙遜か、卑屈かは知らぬが……私は、お前と戦ってみたい」
 ――こいつもか。常に死の危険につきまとわれているというのに、こんな世界で何を言いだすのか。
 脳内でトリ頭認定リストへの追加を検討しつつ、アルスはずり、と後ろに下がる。

 と、そのとき。二つの異なる声が重なって、響き渡った。

「アルス!!」
「デュラさん!?」
12毅き者のプライド4/8:2011/01/24(月) 00:01:54 ID:5747tbA00

 はっとアルスは目を瞠る。
 二人だけのフィールドとなっていたその場所に、それぞれの傍らに駆け寄るようにして、遅れて姿を現した者たちがいた。
 アルスの名を呼んだのは、先ほど邪魔だからといって彼の手刀に張り倒されたはずの、チキーラ。
 そしてデュランにやっと追いついたのは、何の力も持たぬ、一人の女性――――

「マリベルの――!」
「あ、アルス! ご無事ですだかっ」

 上擦った調子で声を張り上げたのは、アルスの幼なじみであったマリベルの家のメイドの一人だったのだ。
 地方なまりかは知らぬがあまりにも特徴的な喋りと大らかな性格で、アルスにとっては、メイドたちの中でも特に親しんでいた存在だった。
 名簿を確認したときに彼女がこの世界に巻き込まれていたことは知っていた。
 だが実際にその姿を目にし、そしてどう見ても目の前の魔人の手の内にあるといった彼女の様子に、アルスの頭が沸騰する。
 こんな一般人を、巻き込んで。
 自分の都合で巻き込んで、振り回して。殺すために、殺し合いという絶望の中に放り込むためだけに。
 仮にそんな陰謀に巻き込まれたとしても、自分のように戦闘慣れしている人間は自己責任でいかようにも行動できる。あらゆる困難にだって立ち向かっていける。
 だが力なき一般人はどうだ。望まず振り回される者たちは、力が無いために利用される者たちは。
 かつての自分もそうだった。幼なじみは自分を親友と呼びながらも己の都合で旅を離脱した。
 世界を取り戻す旅はいつの間にやら国家プロジェクトと化しており、押し付けられた使命のままに世界を、そして神を復活させねばならなかった。
 だけど、それも結局は魔王に利用されただけだったのだ。神を復活させる気で、アルスは魔王を復活させてしまった。
 それにより、一時的だったとはいえ魔王の侵攻は世界中に傷跡を残した。それによって命を落とした人がいたことも知っている。
 彼らはみな争いに関係のなかった、平和な世界で穏やかな時を過ごしていたはずの人たちだった。神の復活という幻想に振り回され、巻き込まれてしまった被害者だ。
 自身が胸に抱える痛みが、そのまま『この世界に巻き込まれた一般人』への想いへとシフトする。
 あんまりだ。彼らには、なんの罪も無い。

「――――ふざけるなッ!! その人を放せ!」

 気付けば、いつか魔王相手に怒声をあびせた時のような声量で叫んでいた。
 雷速の集中で、呪文を解き放つ。唱えたのは雷撃の呪文ライデイン。急激に黒くもが立ちこめ、勇者の雷が舞い落ちて輝き、デュランに襲い掛かろうとする。
 刹那、魔人は手刀を振るい空気を切り裂いた。放たれた強烈なかまいたちにより、相殺とまではいかずも標的がわずかばかり逸らされる。
 その一瞬の間にデュランはメイドを抱えてバックステップし、攻撃を避けた。かまいたちはそのままアルスに襲い掛かる。
 ――避けられない、と。アルスは思わず目を閉じ、咄嗟に腕で身体を庇い防御の体勢を取った。
 が、痛みは無い。
 なにが起きたのかと、爆風のごとく巻き起こった風に吹き飛ばされかけるところを踏ん張ってアルスが顔を上げると、目の前に人影が立ちふさがっていた。
 視界の端で黒い羽根がぱらりと舞った。アルスを庇うように立つその鶏頭の大男、――チキーラ。
 彼がアルスに向けられたかまいたちの斬撃を、黒い羽根を伴って巻き起こす突風によって相殺したのだ。
13毅き者のプライド5/8:2011/01/24(月) 00:05:31 ID:5747tbA00

「きっさまー! アルスを殺すなんぞこのわしが許さんぞ!!」
 どん、と自分の前に仁王立ちする鶏男の背を目にして、アルスは目を丸くした。驚きで、沸騰した頭がやや冷やされる。
 一方、デュランに更なる追撃の意思は無かった。アルス、と呼ばれた目の前の少年と戦うことこそ本望ではあったが、
恐らく少年の闘志は彼がその手に抱えた女についての誤解故だ。
 それは力と力をぶつけると同時に、互いの心をもぶつけ合う純粋な闘いとは違う。デュランの求めるものとは違う。

 そうしてどちらが仕掛けるでもなく、場が膠着しかけたところで、メイドがデュランの手から離れながら声をあげた。
「アルス! 違うですだ、デュラさんは悪い人じゃないですだよっ」
 立ちふさがるチキーラに圧倒されつつも、おずおずと近寄り、メイドは笑いかけた。
「えーと、とにかく、みんな落ち着くですだ。デュラさん、この人は私が仕えてるお嬢様の、大事な幼なじみですだよ」
「ほう……、そうだったのか。よもやお前の知人だったとはな」
 親しげに言葉を交わす二人を見て、アルスは混乱する。てっきり、彼女は人質か何かのために囚われたと思っていたのだ。
 隣では、チキーラも「あん?どういうことだ?」と首を傾げていた。同じく、大して状況は読めていないのだろう。
 宙ぶらりんになった戦意の前に立ち往生していると、デュランは敵対の意思など示さずに、悠然とアルスを見下ろしてくる。

「私の方こそ、つまらぬ余興だったようだな。お前はアルスというのか」
「……はあ」
 警戒は解かずに、アルスは魔将の巨体を見上げた。
「お前によく似た男を知っている。……私が屈したただ一人の男だ。この世界に共に飛ばされているらしいが、あやつならそう易々と殺されはしないだろう。
 お前の強さは、そいつによく似ている。一戦交えてみたいものだが、お前にその気が無いのなら仕方あるまいな」
「……何が言いたいんです?」
「私は、お前達の協力を仰ぎたい」

 足元の草が風にそよぐ。アルスは少しの苛立ちと多くの戸惑いの前に立ち尽くす。
 厄介ごとは嫌だった。自分を振り回すような奴とは誓って一切関わるまいとしていた。
 だが、弱者であるメイドをどうやら保護しているらしい目の前の相手は、ただひたすらにアルスを強いと評する。
 アルスを認め、そして手を差し出そうとしてくる。
 どうすればいいのかわからない。結局は、黙って次の言葉を促すだけに留まった。

「私は、このゲームが……ゲームと称されたが、ただの下劣ななぶり合いでしかないこの舞台が、非常に不愉快だ。
 こんな玩具で私らの宿命を握って嘲笑うなど、神を気取ったつもりかは知らぬが――ここまで辱めを受けて黙っていられるほど、私は愚鈍ではない。
 私はこの馬鹿げた催しを破壊したい。そのための協力だ。……ふふ、お前にとって悪いようにはせんよ」
14毅き者のプライド6/8:2011/01/24(月) 00:08:18 ID:5747tbA00

 デュランはもとより一度死んだ身だ。彼が今守りたいのは、己の誇り、ただ一つ。そのためには、かつて虐げた人間を利用することも、最早厭わない。
 そしてそれと同じくらいに、デュランが抱くのは、目の前の毅き少年と剣を交えたいという意思だった。
 力を持ちながらも、どこかその意思は捩れており、己の強さを認められない。そんな屈折した影を持つ少年に、デュランの興味は未だ尽きない。
 共にいれば、いつか一戦を交えることができるだろうか。
 それは誇り高き武人の願い。

 自らの不幸を宿命と名付け、振り回されることに耐え、そしてその宿命を壊すための力をつける。ただ、己のために。
 デュランの言葉は、確実にアルスの胸を揺るがす。神気取りを破壊するというのもいい響きだ。
 それを自力で積極的にやれるような気はしないが、協力というなら悪くない、と少年は思った。
 アルスは顔を上げた。まだ迷いはある。だけど今までのように、拒絶していい相手ではない。

「……探している人がいます」

 ふ、とデュランの目が細められたように見える。きょろきょろしていたばかりのチキーラも声をあげた。
「よくわからんけど、探してるやつならわしもいるぞ」
「そうか。では私とともに行動するならば、お前たちの探し人については協力しよう」

 そうして、契約が交わされた。



 当然のようについてくるチキーラに内心舌打ちしつつも、アルスは小さな決意を胸に留める。
 デュランの言うことを完全に認めたわけではない。信じきったわけでもない。
 どんな相手だろうが、いつ裏切られるかなんて、わからないのだから。
 だが、彼の傍にはメイドが――巻き込まれただけの一般人がいる。それはアルスにとっては守るべきもの。
 せめてこの人のために戦うくらいはしたいとアルスは思う。
 己の、なけなしの誇りに懸けて。
15毅き者のプライド7/8:2011/01/24(月) 00:10:18 ID:5747tbA00

 ――――上出来だ。
 メイドは目の前で起きた一連の光景に、胸のうちでそう評価した。
 デュランは見るからに人間ではないし、正直得体の知れぬところがあったが、アルスは知人でしかも自分を最優先に守ろうとしてくれるらしい。
 残りの鶏頭の大男は不明だが――それでも身の安全はより堅くなったと言っていいだろう。うまく立ち回ったほうだ、と思う。
 自分にはなんの力も無い。戦う力も経済力も無い、少し頭がまわるだけのただの田舎出の女だ。
 それでも、ただ圧倒的な力の前に捻り潰される存在ではありたくない。
 そのために全てを騙し、利用する。狡猾で、醜いのかもしれないけれど、そうまでしてでも生き残ることが弱者なりのプライドだ。
 ザックの中にある毒針の感触を確かめながら、メイドは歩みだす男たちの背を追った。
16毅き者のプライド8/8 状態表:2011/01/24(月) 00:13:22 ID:5747tbA00

【アルス@DQ7主人公 正常】
【所持品】不明
第一行動方針:デュランと行動を共にする
第二行動方針:メイドの護衛
基本行動方針:グレーテを探す、巻き込まれただけの一般人を守る】

【チキーラ@DQ4 正常】
【所持品】不明
第一行動方針:アルスについていく
第二行動方針:アルスと討論する
基本行動方針:エッグラを探す

【デュラン@DQ6 正常】
【所持品】不明
第一行動方針:アルスと行動する
第二行動方針:他者との戦闘はなるべく避ける
第三行動方針:ウイルと再会したい?
基本行動方針:協力者を集い、この殺しあいを破壊する

【マリベル家のメイド@DQ7 正常】
【所持品】毒針@ドラクエシリーズ グラコスの支給品
第一行動方針:デュランたちと行動する
第二行動方針:誰にも知られず、確実に殺せる場合のみ参加者を殺害する
基本行動方針:生き残る

【現在位置:D-2・陸地/朝】


【キスティス@FF8】
【所持品】自分の支給品、レッドXIIIの支給品、エルメスのくつ@FFT
第一行動方針:エスナか万能薬を探し、戻る
基本行動方針:レッドXIIIを助ける

【現在位置:E-2・陸地/朝】


※デュランはキスティスの存在には気付いていましたが、無視して通り過ぎました。メイドは気付いていません。
 キスティスの思考・行動については後の方にお任せします。
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 00:16:48 ID:5747tbA00
投下後でなんですが>>1乙です。
18名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 20:01:01 ID:ThVPJjse0
前スレが容量オーバーのようで、正式にこっち移動かな
19名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 20:04:02 ID:PFKm6D7VP
>>1
乙です
20シンなる覚醒:2011/01/24(月) 20:34:57 ID:ThVPJjse0
ジェクトは困惑していた。

(なんで俺はここにいるんだ?)

(俺様のガキとユウナちゃんに倒されて……)

ジェクトは混乱していた。

(なぜいまさら俺様が―― シ ン なんだ!!?)

殺し合いの舞台となるアリアハン大陸。
その外周の近海をジェクトはシンとなって泳いでいた。

(ユウナちゃん、失敗したのか? エボン=ジュにやられちまったのか!? なんてこった……)

絶望と戸惑いの中、ジェクトは何かを感じた。
否、何かではない確かに知っている気配。

(ティーダ! あのガキ、こんなところにいやがったのか!!)

幸いにも何故かジェクトの意識はクリアだ。
藁にもすがる思いで、ティーダの気配を感じた場所を目指して泳ぐ。
しかし間もなくティーダの気配は弾けて消えてしまった。

(? おい、どうしたんだよ……)

解っていた。
シンであるジェクトには慣れ親しんだ、感覚。

ティーダは死んだのだ。

ジェクトの意識が鮮明だったのは、シンを形成する幻光虫の量が足りていないから。
数百mに及ぶ巨体が今は2、30mがせいぜいだ。
通常ならそれはまだナギ節として眠っている時期。その為、シンとしての本能は抑えられていた。
だがティーダの死を感じて、ジェクトは絶望した。
その精神は壊れ、そしてどうしようもない破壊衝動が――シンが、目を覚ました。

ブゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

潮とともに慟哭の唸りが響き渡る。
シンが再び移動を始めた時、ジェクトの心は深い眠りへと沈んでいった。

【シン(ジェクト)@FF10】
【所持品】不明
第一行動方針:一番近い生命反応の下へ移動する
基本行動方針:生きとし生けるものと機械を全て破壊する
【現在位置:H-7・海中/朝】

※シンの体長は最大で30m弱ほどです
※コケラを出すことはできません
※サイズ縮小にあわせて、シンの能力も弱体。ギガグラビトンも範囲100m程度が限界です。
21名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 20:36:28 ID:ThVPJjse0
投票では最初シンとしてエントリーされてたので面白いかなと思って投下しました。
反対意見が強いなら取り下げます。
22名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 22:55:41 ID:ThVPJjse0
反応ないですけど大丈夫でしょうか
これをリレーするのは無理という人がいたら言ってください
マジで取り下げますんで
23名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 23:03:31 ID:0dKwZKMg0
反応ないってことは問題ないってことだよ
どうせ次の話で死ぬから心配すんな
24名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 23:07:33 ID:ThVPJjse0
や、それは本意ではないですね。
もう寝るので明日まで待って賛同者いなければ取り下げます。
25名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 23:16:36 ID:2ydsrYsp0
賛同者がいないなら取り下げるって言うんなら一時投下スレのほうに投下すりゃよかったんじゃないか?
避難所スレでどうする?って話題に出してた人ならいたが……

つーか、話し合いは避難所スレなのか議論スレなのかどっちなのかはっきりしてほしいし、
どこで何の話し合いをしてるのかわかるようにしといてほしいんだけど
26名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/24(月) 23:35:13 ID:5747tbA00
是非を問うなら一時投下スレを使うべきだったと思う
本スレ投下作品で、修正とか取り下げとかの話し合いになったら色々大変だから
というか自信が無い作品はまずしたらばで一時投下してほしい。
本スレへの投下が気軽すぎる人が多いように見える。

シンについては、とりあえず自分は問題には感じないけど。

>>25
一応誘導は置いといたんだが
議論なのかどうかよくわからん言い合いが平行して行われてて、
全部議論スレに誘導したらそれこそ意味不明になりそうだなと思った
27名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 15:05:32 ID:WT+AN06v0
FF10知らないから意見しようにもできないのよね
28名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 19:25:44 ID:hKWrOJoPO
シンのお陰でこれからが楽しみになった
29名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 19:27:00 ID:LStmUg/o0
シンのお蔭で受験に合格しました
30名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 20:14:02 ID:bTXTk3Pf0
ジェクトじゃなくてシンで出すなんてシンじられない、シンじゃえばいいんだ!
31名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 20:15:56 ID:RgXFSZrR0
時空剣士乙
板を間違えるなw
32名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 20:21:34 ID:49E2r/lp0
えーと、作者ですが……通しでいいのかな、判断ムズい
wikiに収録するの明日くらいにしときますんで続き書かれるまで取り下げ希望は受付ますんで
書き手のみなさん、大丈夫ですか?
33名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 20:24:11 ID:QMS5qMc90
ただでさえオメガリタイアでガッカリしてるんだから超強力マーダーのシンは大歓迎だろう
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 21:20:31 ID:8k8W5hmzO
体長30mってなんなの
ブオーンじゃあるまいし、近くにいる奴は全員これに反応しないと矛盾になるじゃねーか
少しは後先考えろ
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 21:22:25 ID:RgXFSZrR0
海の中にいるから大丈夫でしょ
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 21:53:09 ID:tONYEz29O
そもそも近くに誰もいませんよ
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 22:41:46 ID:8k8W5hmzO
今のことしか見てないのかい
まあなんとかなるか
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 22:49:27 ID:WT+AN06v0
ブオーンさんですらサラボナの町の人に気付かれなかったという事実
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/25(火) 23:13:36 ID:Mv4wA6NBP
支給品にモルルのお守りを持たせればそう簡単に気付かれんよ
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 07:41:15 ID:J/fEBPwR0
まだ出てないアイテムで支給されたら面白いだろうなってアイテムある?

変化の杖とか理性の種とか面白そうと思う
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 09:04:34 ID:GgjlnFAYO
結局オメガの話は通しなのか?
今後に期待出来るキャラ3人も殺すだけ殺しといて、内容は全く面白くないっていう糞SSなのに
そもそも普通に考えて、レベル99とは言えスラリンがオメガ倒せるわけないだろ
そこからしてもうご都合主義
あれ書いたバ書き手はまだここ見てるか?
見てるならさっさとしたらばで破棄宣言してこいよ
表立った矛盾点がないから擁護されてただけで、本音ではみんな無効にしたがってるんだから
ここは空気読んどこうよ
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 09:08:04 ID:hUYdIqQ4P
ロワには強者の能力制限ってものがあってな

>>40
クラウドの女装グッズ
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 11:57:33 ID:ULmrS1EDO
>>41
もっと問題な話でも通ってるから、今更いくら吠えても無理だな
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 13:03:09 ID:+dwCjHJx0
2chで遠吠えしてる時点でお察し
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 13:07:59 ID:PFP2ZJOnO
オメガ厨の素で読み手様っぷりを見るとああいうイメージだけ無駄に先行して強いキャラを出すのは間違いだったとよくわかるな
描写が少ないからどれだけ無敵にするのも自由だが、弱く書けばいくらでも叩ける
つくづく今のうちに処理したのは英断といわざるをえない
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 14:26:43 ID:x1+YJphw0
>>40
ケフカが理性の種飲んだらきれいなケフカになるのかね
「私」口調時みたいに冷静になって余計厄介になるだけかな
47絡め取られた背徳1/3:2011/01/26(水) 19:48:15 ID:JAv4NfiP0

 さて、先ほどはこのおかしな事態への驚きと苛立ちという僕らしくもない側面から地を這う虫けらを虐めたりもしてみたのだが、結局逃げられてしまったよ。
 まったく――苛々するなぁ。
 どちらにしても美しくないものは排除に限るよね。まあ、そんなこと言ってたら結局世界に残るのは僕一人になるんだけどね。
 ああ、なんて罪深い美しさなんだろう、僕。

 ふっ、茶番はこの辺にしておいて……だ。
 生前は情緒不安定極まりなかったこの僕だが、こんなおかしな事態の今となってなぜかすこぶる醒めた気分でいた。
 この『おかしなこと』に、どうやらジタンに小鳥ちゃんに黒魔道師、それとミコト――
 ――気に喰わないが、ガーランドが作った僕の代わりのジェノムだったか――も、巻き込まれているらしい。
 正直他の虫けらの命はどうだっていい。だが僕にかつての記憶が残っている以上、どうしてもジタンたちに死なれることは耐え難い。
 一度助けた身としては、やっぱり生きていてもらわないとね。僕も何のために助けたんだかってね。
 ミコトは気に喰わないけれど、ジタンだったらきっとこんなときに、あのくっさいセリフを言うんだろう。
 『誰かを助けるのに理由が』……あぁやめた。僕の柄じゃないよ、やはり。

 というわけで、結局ミコトは置いといて、僕はひとまずジタンたち3人を探すことに決めた。
 他のことには、とりあえず興味は無い。下らない催しとは思うが、生きるだの死ぬだのといった、答えを探すことにはすでに疲れ果てていたのかもしれない。
 だけど僕と違って彼らなら、こんな状況でもきっと、自ずから答えを出して戦っているのだろう。
 僕が本当の意味でどうするかは、彼らに会ってから考えることにしよう。

 まあでも、醜く殺し合っている愚かな虫けらどもがいたら、そのときはぶっ放してしまうかもね。フフッ!
 ……おやおや、この僕にしては少しばかり美しくない発言だったかな?
 だけどそれも、ある程度は仕方の無いことだと思わないかい。
 だって、現に。
 僕に狙いを定めたらしい、この下らない遊戯にお乗りになった下衆どもが、殺気を隠しもせずに近づいてきているのだから。

 紫ターバンに鳥さんか。やれやれ、参ったな。美観を損ねるものはつくづくこの世から消え去ればいいと思うのだけどね。
 あんな不細工たちがこの僕に楯突こうだなんて、悲しいを通り越して、おめでたい話だよ。
 自分がどれだけ身の程知らずか、思い知らせてあげなくっちゃ。フフッ……僕ってば、女神のように慈悲深くて優しいと思わない?

 ほら、遊んであげる。こっちにおいでよ。
 この――――虫けらどもが。
48絡め取られた背徳2/3:2011/01/26(水) 19:50:33 ID:JAv4NfiP0

〜〜〜〜〜


 ……くそ、くそッ!! こんなことがあるかッ!!!
 あの程度の奴ら、魔法を唱えるまでもないと思ったのにッ!!!

 ターバンたちが迫ってきたのを見た僕は、魔力の消耗も惜しく感じて、何か武器でも無いかなと、ザックの中に手を伸ばしたんだ。
 そこで真っ先に触れたのは悪魔をかたどった、少しばかり趣味が悪くてお世辞にもこの天使のように色白で美しい僕に相応しいとは言えないデザインのムチだった。
 けれどまあ、武器としての性能はそこまで悪くもなさそうだ、と僕はそれを手に取ったんだ。

 ――もはや武器の性能とかそういうレベルじゃない。この悪魔のムチとかいう代物は、手に取った途端僕の身体に巻きついて締め上げてきたんだよ。
 本当にふざけているよ。この世界はどこまで僕をバカにすれば気が済むのだろうね?
 そうこうしている間に迫ってきた醜い鷲さんの爪から炎が飛び出してきて、僕の美しくすべらかな頬を掠めた。
 こんな虫けらに殺されるだなんて冗談じゃないと、魔法を唱えようにもしめあげてくるムチが行動の一切を許さなかった。
 当然、身動きの取れない僕に大して、向こうは炎の爪攻撃の手を緩めない。
 そこで締め上げるムチが少し緩む瞬間を見計らって、無理やり身体から引き剥がすと、細長い悪魔の尻尾は僕の左腕にからみついた。
 とにかく身動きが取れるようになって、あちらこちらに立つ火柱や火炎の壁を最小限の動きで避けながら、僕は詠唱を始める。
 悪魔のムチに行動を制限されながら、荒れ狂う火の粉に呑まれないようにするだなんて、どうして僕がこんな目に遭わなければいけないのだと思いながら。
 やがて巨大な炎弾が僕に迫ったと同時に、なんとか詠唱も完成する。向こうも魔法が来ることはわかっているのだろう、鷲さんが回避行動を取ろうとした。
 だが残念ながら僕の狙いはそちらではなく、鷲さんに命令を出していた紫ターバンの方だ。
 炎の直撃を受け、美しく白い僕の素肌が焦げる匂いをかぎながら、文字通り溜め込んだ魔力をぶっ放した。
 咄嗟に鷲さんが庇いにいったのが見えたが、倒せたかどうかはわからない。
 とにかくそれで僕への追撃が途絶えたのを確認すると、未だに舞い散る火の粉を振り払いながら、僕はその場を離れる。
 逃げることを選んだのは、絡みついた悪魔のムチが僕の左腕をぎりぎりと締め上げ、かつ隙を見ては脚や胴体にその尻尾を伸ばそうとしていたから。
 それを振り払いながらの戦闘なんて困難にも程がある。いつまた身動きが取れなくなるか、わかったもんじゃない。

 追ってくる様子は無い。多少なりともダメージを与えることはできたようだ。もっとも、こちらも中々いたぶられてしまったがねぇ。
 とにかく奴らがいた場所から離れ、身を隠せるくらいには高く伸びた草むらに転がり込み、ケアルガを詠唱する。
 だがそれもなぜか効きが悪い。火傷の痛みはなんとか取れたものの、締められ続ける左腕の痛みはどうしようもなかった。
 どうやらこのムチ、無理に剥がそうとして剥がせるものでもないようだ。ならば足だの首だのに巻きつかれるよりは、このまま左腕に巻きついてる方がまだマシだろう。
49絡め取られた背徳2/3:2011/01/26(水) 19:52:30 ID:JAv4NfiP0

 フゥ、やれやれ。屈辱的にも程があるってものだよ。
 …………あぁ、苛々する。なんだか全部ぶっ壊したくなってきた。

 なんて、ね。破壊しつくした先にある虚しさなんてもう、あのときにわかってる。
 けれど僕は、破壊以外に生きる方法も知らないんだ。
 だからって安易な破壊衝動に身を任せるわけにはいかない。とにかくジタン達に会うしかない。
 この僕がこんな場所で屈辱に晒され続けるなんて、真っ平ごめんだ。

 だがその前に、この左腕に巻きついた忌々しい悪魔については、どうにかしなければならないね。
 近くに村があるらしいから、武器の形をした悪魔退治に長けた者でもいないか、訪ねてみようじゃないか。
 無論、そこで『彼ら』に会えれば、それ以上の幸運など無いのだけれど。

 そして、この悪魔を無事に取り払うことができたなら。
 あの醜く存在価値の無い、腐った根性のターバン男とそのしもべの醜く肥大化してる鷲さんを、
 ぶっこわす としようかな……?


 ……フフッ……ハハ、ハハハハハハ…………!!!
 覚えてろよ、虫けらどもが――――!!!




【クジャ@FF9 HP1/2 MP 2/3 呪われている(しばしば行動不能になる)】
【所持品】E:悪魔のムチ@DQ8 他不明
第一行動方針:レーベの村に行き、悪魔のムチを外す方法を探す
第二行動方針:ムスコス・ジャミラスを殺す
基本行動方針:ジタン、ビビ、ガーネットに会い、最終行動方針を決める
         ※ただし気に喰わない(美しくない)相手には気まぐれで攻撃を仕掛ける
【現在位置:C-2・草原/朝】

【ムスコス@DQ5主人公 HP 9/10 MP9/10】
【所持品】Eドラゴンの杖@DQ5
 第一行動方針:知り合いを殺す
 第二行動方針:知り合い以外も殺す
 基本行動方針:己の運命を破壊する
【ジャミラス@DQ6 HP3/5】
【所持品】サンディの支給品、ライオンハート@FF8
 第一行動方針:ムスコスに仕える
 基本行動方針:ムスコスに仕える
【現在位置:D-2・草原/朝】
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/26(水) 22:23:51 ID:Egr89VS10
投下乙です
クジャはかなり危険だがとりあえず積極的に殺しまわるってわけでもないようだな
ジタンもう死んじゃってんだよね……それ知ったらどうなるんだろ
レーベにいろんな奴が集結しようとしてるな
あとジャミラスの炎の爪ってジャミラス自身の爪じゃなく武器の炎の爪使ってるんだと思ってたがどうなんだろ
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 15:28:02 ID:uHLKtbl+O
投下ペースが急激に遅くなったな
読み手様のお陰で早くも頓挫しそう
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 17:35:37 ID:pOpApFhq0
俺のキマリのアホSSを勝手に修正された時はビビッたよ
こっちはロワを潰す為に馬鹿馬鹿しく書いてるのに上手いこと着地されても困るっての
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 18:11:26 ID:KCnXLnj90
ああ、あれな
書き手荒らしが書いた作品を書き手荒らしな手法で修正するという夢のコラボだったな
さらにそれを読み手様が擁護してまさにドリームマッチだった
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 18:15:08 ID:87+515Lz0
一人で何やってんの?
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 18:22:48 ID:CzTsFX8m0
最初の方に投下されたのはどれも面白かったのに、途中から悪乗りが酷くなったからな
セフィロス死亡辺りから何かおかしくなった
ふざけたSS書いて空気壊したバカ共は反省しろよ
具体的に言うなら41,42,46,50,52,54,56,59,69話書いた奴はさっさと死ね
56名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 18:26:02 ID:IvWe1lTo0
腫れ物触らず
57名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 18:49:41 ID:J3bdRLvrO
オメガ処理話を挙げてる次点で私怨が隠せてないな
まあここは所詮3rdの発奮剤にしか過ぎなかった
もう用済み
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/28(金) 19:35:01 ID:KCnXLnj90
65話を挙げてない時点で釣り
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 00:24:21 ID:QWVz4AXB0
オメガ死亡はマジねーわ
シンがいなかったらもっとスレが荒れてたんのに
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 01:21:59 ID:xG8kGSoJ0
オメガ死んだのもそうだけど、ダニー即効で勇者にしちゃったのも空気読めてないよな
ああいうのはもっと積み重ねてからすべきだろ
こんな序盤で勇者ダニー誕生しちゃってあとどうするつもりなんだ
もうダニーの役目終わったようなもんじゃん
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 01:44:17 ID:jLqOofT6O
あのSSの内容でダニーが勇者になったとは思わんが
まだ精神的に完成してないけど、裏で職が付いただけだし
話の流れを見ずに結果だけで文句をつけるからそういう的外れな言葉が出てくるんだろうな
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 02:23:39 ID:+qBcTeUV0
SSの不味さより、住人の対応の不味さの方が明らかに目立ってるだろうが
どこかに毒吐きスレでも作った方がいいんじゃねえの?
本スレもしたらばもまともな感想や雑談よりも愚痴が目立つ状況じゃどうにもならないだろ
まあ、終了なら終了で一向に構わないがね
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 02:37:34 ID:r7q7TeaB0
ま、これからも続けようって輩が、明らかに人減ったこの状況で終わったことほじくり返してネガキャンする訳がないんだから
もう続けようって人はいないんじゃないの?
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 03:26:24 ID:0+nS3chr0
漫画ロワのアミバ見たいにしたいのかは分からんが
今のままだとここの状態だとアニ3の安藤みたいになりそうだね、ダニー
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 04:37:58 ID:6kNLNOyZO
書き手の皆様は是非とも3rdへ
66名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 09:04:45 ID:+qBcTeUV0
>>64
ネガティブな流れで他所の名前出すのは、それがどういう意図であれやめたほうがいい
そのロワの住人でなくても不愉快になるから
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 10:06:29 ID:uRypCZDUQ
お前ら絶好調だなw
リスタートして速攻で死亡とかw
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 10:07:49 ID:QWVz4AXB0
まだ死んでないし一時でも盛り上がれたならそれはそれでいいだろ
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 12:47:38 ID:o/HqNlp1O
愚痴言うだけの奴が何もしないってのは分かるけどさ
「みんな頑張ろう」とか「まだ終わってない」とか言ってる奴らが何もしないのはどういうわけなんだ?
本当に企画成功させたいなら、まず自分が動くべきじゃねーの?
口では綺麗事言うけど、めんどいことは他人任せですって、愚痴ってるだけの奴より性質悪くないか?
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 14:16:44 ID:FPiJYYXv0
言ってる人は書き手でss書いてる途中、とかって可能性は考えないのか?
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 14:45:22 ID:o/HqNlp1O
明らかに投下速度落ちてるのによくそんな希望的観測ができるもんだな
てか偉そうに反論するくせに結局は他人任せか
どうしても「自分でやる」って気はないんだな
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 15:15:33 ID:6kNLNOyZO
最速で終わったロワとして永遠に語り継がれそう
せめて反面教師として他のロワの礎になればいいね
73名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 15:32:51 ID:+qBcTeUV0
SS執筆以外でやらないといけないこともあるだろ

まずはルール整備
スレの使い分けができていないと、何かあった時に話し合いを円滑に進められない原因や
情報が錯綜して住人同士で認識のズレが生じるきっかけになる

wikiで簡単な修正をした場合はどのスレに報告するのか、SSへの指摘(すぐに修正可能なレベル)はどこでやるのか、
修正要求されて修正したSSはどこに投下するのかといったことはちゃんと決まってるか? 周知徹底は?

議論スレなんてのは常にチェックしてる人間のほうが少数派だが、
「いつの間にか話し合いが始まっていつの間にか終わってました」とか「そんなこと決まったなんて知らない」なんて状況に
ならないための仕組みはできてるか?

あと、何かの間違いで次スレが立つのであれば、いちばん先に全員に徹底しないといけないことが
いちばん後ろに来てるあのテンプレはどうにかしたほうがいいな
あの長さじゃ、初見で最後まで読む奴なんてあんまりいないだろ

そして、ルール整備と並行してやらないといけないのが空気の入れ替え
たとえば今までに投下されたSSのうち、感想をつけてないSSに今からでも感想言うとかな
これくらいなら、SSの執筆中でもできなくはないだろ

>>72
残念だが、たぶんここは最速にはならない
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/29(土) 16:00:27 ID:0/gWiuWQi
この前一日と十一時間で死んだロワがあったよ
75名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 02:01:12 ID:AiuZEQwp0
今夜も投下は来なかった
まだ序盤なんだから、足掻く必要もないだろう
もう終了でいいじゃないか
76名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 09:51:26 ID:AYs/OQJRO
>>73が挙げてる議題が総スルーされてる時点で終わりだろ。
もうやる気ある奴なんて一人も居ないって事だ。
77名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 10:38:50 ID:qNSKUhumO
セフィロスクラウドニアナの連続ズガンみたいなふざけた展開がなければなぁ
今頃もっと盛り上がってただろうに
78主人公の選択 1/2:2011/01/30(日) 11:25:34 ID:JNIwBoMJ0

「やれやれ、なんてこった」
バルフレアは嘆息した。
荒事には慣れていたつもりだったが、さすがにこの事態は規格外すぎる。
「殺し合い、ね。何も果たさず死ぬのはまっぴらゴメンだが、どうしたもんか」
あのゼムスという老人。
傍から見ていても尋常ではない威圧感を感じていた。
加えてこの首輪。脱出は容易ではないことは想像に難くない。
バルフレアはロマンチストであると同時に生粋のリアリストでもある。
物語の主人公を自称する彼にとってはそれもスリルの一つとはなりえるが
もうひとつの展開も彼は視野にいれていた。
すなわち、この130人からの参加者全てを出しぬき、最後の一人となること。
おそらく首輪を外し、この世界から脱出するのと同じくらい困難な仕事だろう。
難易度は大差ない。ならば主人公としてどちらの展開が相応しいかが大事だが――
「ベビーフェイスもいいが、ヒールも捨てがたいねぇ……」
彼は決めかねていた。
コインでもあればそれで決めたいところだが、あいにく彼は持ち合わせていなかった。
支給されたのは機械式のボウガンと毒霧を散布する機械、そして光線を照射する機械だった。
それぞれオートボウガン、バイオブラスト、サンビームという名前が付いている。
「アナクロなんだか、ハイテクなんだか……」
できれば銃が欲しかったが贅沢ばかりいってもいられない。
とりあえずの即戦力であろうボウガンをいじっていると背後から声をかけられた。
「なぁ、あんたちょっといいかい」
「今取り込み中だ」
バルフレアは驚かない。
背後から気配が近づいてきていることにはとっくに気が付いていたからだ。
敵意が感じられなかったのでほっておいただけだ。
「こんな状況でのんきな奴だ」
「こんな状況だからこそ自分の武器には習熟しておくべきさ」
バルフレアは振り向いて声をかけてきた男に向けてボウガンの射出口を向ける。
「そうだろう?」
「もっともだ」
ボウガンを向けられた男――フリオニールは肩をすくめて両手を上げた。
バルフレアはニヤリと笑ってボウガンを下げる。
「俺はフリオニール。仲間と合流してここからの脱出を望んでいる。
 あんたがこのふざけた遊戯とやらに乗ってないなら協力したい。あんたの名前は?」
「バルフレア、この物語の主人公さ」
返答を聞いてフリオニールは笑う。
「奇妙な男だ」
「褒め言葉として受け取っとこう」
バルフレアは目の前の青年を気に入り始めていた。
この殺し合いを強制されているという渦中の中、自分と同様になかなか肝が座っている。
「そうだ、あんたコインとか持ってないか?」
「ん? メダルならあるが……なんだ?」
不意に先ほどの思想を思い出し尋ねてみると、フリオニールは素直にメダルを投げよこして来た。
「ふむ」
特に期待していたことではなかったが、こうなってしまっては試してみるのも悪くないかと思い
バルフレアはメダルを宙に弾く。
79主人公の選択 2/2:2011/01/30(日) 11:27:46 ID:JNIwBoMJ0

ピーン

メダルは正確に垂直に飛びあがり、そのまま落ちてバルフレアの手の中に収まる。
「上手いなアンタ」
「自慢できるようなことじゃない」
先ほど同じことをしようとして失敗したフリオニールは悔しそうに呻く。
「答えは出たな」
「どうするつもりだ?」
手の中のメダルを見てバルフレアは決めた。
「こうするのさ」
目にもとまらぬ速さでボウガンがフリオニールに向けられる。
矢が射出される瞬間、フリオニールは矢の軌道上から逃れていた。
「ヒュウ、反応が速いな」
「これがあんたのいう主人公のやり方かよ!」
「叙事詩によくある英雄っぽいだろ!? たった一人で百の魔物を退治するとかな」
連続して矢が撃ちだされ、そのうちの一本がついにフリオニールを捉える。
ギィン
だがそれをザックより取り出した大きなメダルで弾くと、フリオニールはバルフレアに向かい手を翳した。
「サンダー!」
「ちぃ!!」
放たれた幾条もの雷光が回避し損ねたバルフレアの左腕を灼く。
「あんたが乗るってんなら、こちらも容赦はしない!」
「ちょっと分が悪いか? 近接戦闘じゃやられるな、こりゃ」
魔法なら自分もいくつか習得しているが、自分の本分はやはり銃だと思っている。
「ここは体勢を立て直させてもらうぜ」
バルフレアはザックからサンビームを取り出し、スイッチを押した。
まばゆい光の束がフリオニールを叩く。
「ぐわぁっ」
光線の圧力はフリオニールの全身を強く殴りつけるようなダメージを与えるが致命傷ではない。
殺傷力には乏しいらしい。しかし代わりに発する輝きがフリオニールの視力を奪い去っていた。
「グ、くそエスナ!」
状態異常回復の魔法を唱え、すぐに視力を取り戻すがその時にはもうバルフレアはいなかった。
フリオニールは舌打ちして、地面を蹴りつけるとその場を後にする。
「マリア、無事でいてくれ……」



「やれやれ、あんな強いとはね……こりゃキツいわ」
バルフレアは自分の選んだ道が困難であることを改めて認識していた。
雷で灼かれた腕に回復魔法をかける。
「ま、主人公に試練は付きものって奴だな」
作戦を立てる必要がある。
その為の道具には恵まれている、とバルフレアは思った。

【フリオニール@FF2 HP4/5 MP9/10】
【道具】Eおおきなメダル@DQ5 沿岸警備隊メダル@FFTA
第一行動方針:マリアを探す
基本行動方針:逃げるか戦うかは状況次第
【現在位置:D-1・現在位置:森/朝】

【バルフレア@FF12 MP5/6】
【道具】ちいさなメダル@DQ6 Eオートボウガン@FF6(矢9/10) バイオブラスト@FF6 サンビーム@FF6
基本行動方針:最後の一人になる
【現在位置:E-1・現在位置:森/朝】
80名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 11:28:04 ID:JNIwBoMJ0
投下終了
81sage:2011/01/30(日) 12:06:32 ID:dETTSntN0
投下乙!
レーベ周辺がますますカオスにw

>>73
とりあえず、議論不要な修正の指摘&報告用のスレはあると便利かも。
したらばに立ててもいいかな?
82名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 12:07:31 ID:dETTSntN0
sage失敗……何やってんだorz
83名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 17:19:10 ID:Ga0QWg/W0
>>77
世界樹の葉でも支給したら
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 17:26:03 ID:ZumWYd4e0
投下乙です
ってマーダー増えたぁあああwworz
程なくレーベが戦場になるな…

>>81
むしろ今の議論スレをルール議論用にして、修正要求スレを立てるというのはどうかな。
その二つを同じスレで平行して話し合うのは難しいと思うし。
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 21:33:00 ID:dETTSntN0
したらばの議論スレで、

>○議論不要の修正要求・報告スレを立てる
>○議論スレをルール討論スレとし、修正要求スレを別に立てる

>キャラの行動をまとめるスレがほしいなと思ったんですがどうでしょう?

という提案が出ているので、意見がある方はお願いします

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1295618051/
86続・杖がいっぱい:2011/01/30(日) 21:44:50 ID:OyH+Re0l0
「ようやっと山地を超えたか、まったくめんどくせぇ」
山岳地帯を徒歩で抜けたサイファーは平原を見ると軽く息をついた。
時刻はまだ午前の範囲だが、昼も近付いてきている。
「今のとこ人影はねぇ……ん?」
確かに動いている人影は見当たらなかった。
だが平原に横たわる黒い影をサイファーは見つけた。
(おお、おお、ご愁傷様)
遠目だが様子からして死体なのは間違いないだろう。
この世界におりたち、生者に出会えないまま二体目の死者と出会ったわけだ。
誰だって気が滅入る。
近づいて調べてみる。
焼け焦げた死体。完全に炭化しており、手に持っていた剣も妙な方向に曲がり使い物にならなかった。
「こりゃ高温の炎攻撃を受けたんだな、鋼が完全に溶けてやがるってこた1500℃以上の炎ってか。おーこえー」
せっかく剣が手に入ると思ったのにがっかりしながら焼死体を調べる。
支給品は最大で3つまで。もしかしたらまだ焼け残っている使えるアイテムがあるかもしれないのだ。
死体を転がして背を調べると――あった。
ザックを背負っている。
正面から炎攻撃を受けていたため、直撃を避けられていたのと
倒れた時地面と身体にはさまれた形になっていたため焼失を避けられていたのだ。
中身は――

「呪われてんのか俺」

2本の杖だった。



【サイファー@FF8】
【所持品】さざなみの杖@DQ3、レミーラの杖[5]、レムオルの杖[3]、飛び付きの杖[7]、引き寄せの杖[6]、場所替えの杖[3]
      さばきの杖@FF1、波動の杖@FF4
第一行動方針:剣を手に入れる(できればガンブレード)
基本行動方針:ゲームには乗らない
【現在位置:B-4 平原/午前】
87名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 21:52:40 ID:dETTSntN0
投下乙です!
うーわ、杖だらけw
うまく使えればかなり強いと思うけど、サイファーは使い方を知ってるんかな?

ただ、アレンの死体は確かスラりんにニフラムで消されてる筈だから
その辺は修正が必要かもです
88名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 21:55:28 ID:OyH+Re0l0
ありゃそうだっけ
一旦破棄で修正考えます
89続・杖がいっぱい(修正):2011/01/30(日) 22:09:30 ID:OyH+Re0l0
「ようやっと山地を超えたか、まったくめんどくせぇ」
山岳地帯を徒歩で抜けたサイファーは平原を見ると軽く息をついた。
時刻はまだ午前の範囲だが、昼も近付いてきている。
「今のとこ人影はねぇ……ん?」
確かに動いている人影は見当たらなかった。
だが平原に黒く焼け焦げた跡を見つけた。
(ありゃ、誰か殺られたか?)
遠目だが様子からして戦闘跡なのは間違いないだろう。
この世界におりたち、生者に出会えないまま二度目の戦闘跡を見つけたわけだ。
誰だって気が滅入る。
近づいて調べてみる。
平原は十数メートルわたって完全に焼き払われており、落ちていた鋼の剣も妙な方向に曲がり使い物にならなかった。
「こりゃ高温の炎攻撃がここで炸裂したな、鋼が完全に溶けてやがるってこた1500℃以上の炎ってか。おーこえー」
せっかく剣が手に入ると思ったのにがっかりしながら周囲を調べる。
もしかしたらまだ焼け残っている使えるアイテムがあるかもしれないのだ。
(それにしても武器が残ってんだから死体があっても良さそうなもんだが……跡形もなく焼き尽くされたのか?)
サイファーは知る由もなかったが、ここはアレンという戦士がスライムによって殺害された場所だった。
そしてその死体はニフラムの呪文によって消去されている。
「おっと、お宝発見か?」
焼け跡の中央部でザックを発見した。
アレンが背負っていたもので地面とアレンの身体に挟まれていたおかげで焼失をまぬがれていたのだ。
当然ニフラムでも消去される筈もない。
さっそく紐解いてみると中身は――

「呪われてんのか俺」

2本の杖だった。



【サイファー@FF8】
【所持品】さざなみの杖@DQ3、レミーラの杖[5]、レムオルの杖[3]、飛び付きの杖[7]、引き寄せの杖[6]、場所替えの杖[3]
      さばきの杖@FF1、波動の杖@FF4
第一行動方針:剣を手に入れる(できればガンブレード)
基本行動方針:ゲームには乗らない
【現在位置:B-4 平原/午前】
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/30(日) 22:10:26 ID:OyH+Re0l0
こんなもんで
91名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/31(月) 09:13:34 ID:n08UcV6G0
>>74
ちなみにそれなにロワ?
92名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/31(月) 10:28:19 ID:EaMzPq/L0
投下&修正乙です
武器庫ならぬ杖庫かサイファーww
今後の活躍に期待w
93名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/31(月) 23:34:57 ID:g7fxk7/w0
一気に過疎ったなあ
ホント、どうしてこうなった
94名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 00:07:52 ID:AxxeMdstO
やっぱり変な奴がいたせいだな
95名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 00:15:29 ID:4zRQbODI0
でもさ、ちょっとがっかりだよね


514 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 15:09:10 ID:83JPKwQ2O
今やるべきことは本スレのネガレスに反応しないこととSSを書くこと
これからしばらくは投下が滞る度に本スレみたいなのが湧くだろうけど耐え忍んでいこう
自分も今夜には投下できる見込み


避難所でこれを書いたのは多分ID:JNIwBoMJ0 かID:OyH+Re0l0って事になるわけじゃん?
でその二人のSSを読むと、どっちもつまらないっていうね。その程度の腕かよ…っていう落胆があるわ
96名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 00:18:53 ID:UFGoeUUE0
>>95
すごく期待!
97名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 00:48:33 ID:nOo2SJZG0
●修正要求スレについて。

議論スレで賛成意見が多かったので、
したらばで修正要求スレを独立して立てました。
以降の修正要求はこちらでお願いします

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1296488747/
98名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 02:28:55 ID:shTJNcbr0
スレ立て乙!

99名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 20:07:31 ID:ESsLbg000
スレ立て乙
これで修正関係は混乱することはなくなるかな

あとタネ大砲がwikiに収録されてないみたいだが作者は編集しないのかな?
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/01(火) 20:22:57 ID:dxt6RhaS0
しないだろ、書き手荒らしなんだし
101硝子片の想いたち 1/12:2011/02/02(水) 02:07:31 ID:TN45p8nB0

 殺そう、と簡単に考えたくせに。
 殺さなくてもいいと思ったとき、心のどこかで安心した自分がいる。
 僕は数ある命の中、既にあの人だけを選んだというのに。

 ……覚悟を決めて実行したはずなのに、やはり動転してしまっていたのだと思う。
 そんなときに想定もしなかったヤンガスとの出会いのせいで、頭の中がこんがらがって態度が二転三転してしまった。
 彼と別れて地下の廊下を歩く中、だんだん頭が冷えてくると、色々な思考が脳内を巡る。

『あっしも協力するでがす兄貴』

 ――あの言葉は、本当にこちらの意図を理解してのものだったのか?
 ヤンガスは、僕が人を殺したことを、これからも殺すつもりでいることを、本当に一目見たくらいでわかったのだろうか?

 一度浮かべば心の奥底に焼き付いて、疑念は消えることがない。
 もしかしたら先ほど自分たちは、互いの意図を大いに取り違えてしまっていたのではないか。
 共に旅をしてきた彼は、強面に似合わず人情的で、理不尽を良しとしない心の持ち主で。
 あんな風に、人を殺すだなんて、許せるような存在では――――

(……違う。そんなことない)

 次々と胸のうちに湧き上がる疑念を、必死の思いで僕は否定する。
 ――いつも、一番に信頼を寄せてくれたから。
 どこまでもついていくと、言ってくれたから。
 もし先ほどの会話が意味を取り違えたものだったとしても、きっと話せばわかってくれる。
 僕があの人に危害が及ばないように、殺すこと。
 覚悟を決めるために、殺したこと。
 そうしなければ、あの人を守れないと思ったこと。

 大丈夫。間違ったことは何ひとつしていない。
 ……そう自分に言い聞かせなければ、歩みを進められなかった。


102硝子片の想いたち 2/12:2011/02/02(水) 02:08:53 ID:TN45p8nB0

「とりあえず、誰もいないみたいね」
 注意深く周囲を観察しながら、先を行くティファが息をつく。だけど決して油断はできない、というニュアンスを込めたその言葉に、私は却って緊張を高めた。
 自分たちが最初にいた謁見の間のある階層に、他に人はいなかった。ティファと出会ってから、もう半刻ほどが経つだろうか。
 その間に私たちは階段を降りて下のフロアを歩くうち、この今いる地下牢に続く階段を発見した。
 この狂った催しには多くの参加者がいたはずだが、未だティファ以外に出会うこともないのは、幸いと言えるのだろうか。
 手に持った祝福の杖を、ぎゅっと握り締める。

 こんなときに真っ先に思い浮かぶのは、やはり大好きな兄の顔だった。
 兄が死んでとうにその仇も討ったのだ、それから大分経つというのに未だに縋っているのは情けないような気もする。それでも思い出さずにはいられない。
 不安なとき、孤独を感じたとき、胸にあの優しい表情を浮かべる。それによっていつも私は勇気を奮い起こすことができるから。

 ――この世界のどこかにいるはずの仲間たちと、生きて、あの世界に帰りたい。
 やるべきことは見据えてるし、何より心強い味方に出会えた。恐怖に震えてばかりいるわけにはいかない。
 息をつく。思いを整理することで、少し気分も落ち着けた気がする。思い出の中の兄にそっと感謝を告げながら、私は先を行くティファの背を追い、歩調を速めた。

 そのときだった。右手の牢を一瞥しながら角を曲がろうとしたティファが、急に立ち止まったのだ。
 途端に私たちの中に、電撃のような緊張感が走る。強張った面持ちのまま、ティファが小さく口を開いた。
「誰か、来るわ」

 ここまで同行して思ったが、ティファはかなり旅慣れしている。いや、旅というより窮地を幾度も潜り抜けてきたというところか。
 出会った際の身のこなしや己の拳一つで戦うというその自負は、前線で戦うのが苦手な私としてはかなり頼りがいがある。その彼女が言った、注意して、と。
 近づいてくるというその気配は、私にはわからない。
 魔力ならともかく、物理的な足音を感じ取ったり或いは消したりすることは苦手だけれど、それでも曲がりなりにも暗黒神を倒すべく世界中を巡って旅をし経験を重ねてきた。
 その私が神経を研ぎ澄ましても聞こえないくらいに、相手は気配を押し殺している。

 この殺し合いに、乗った人間かもしれない。そんな不安がつのっていく。
 杖を握る手に脂汗を滲ませ、前方を凝視する、と――――
103硝子片の想いたち 3/12:2011/02/02(水) 02:10:44 ID:TN45p8nB0

 現れたのは、見慣れた青い旅人の服。
 いつもの黄色い上着は着ていなかったが、それでも茜色のバンダナの下の強張った顔は、旅の間に慣れ親しんだ、トロデーン城の忠実な家臣である生真面目な私の仲間のそれ。

「――エイト!?」
 思わず、身を乗り出して叫んだ。

「えっ?」
 既に構えていたティファが驚いて素っ頓狂な声をあげる。その彼女を私はすり抜けて、駆け寄る。
「よかった、無事だったのね! ああよかった!」
「ゼシ、カ」
 エイトは未だ突然の出来事に頭がついていかないという感じで、目を白黒させていた。その様子に、私ははっとして彼の服の裾につかまっていた手を放す。
「あ、ごめん、嬉しくてつい……でも、怪我とかもしてないよね。探そうとは思ってたけど、こんなに早く会えるなんて」
 上気して、一気にまくしたてる私に、エイトはやっとぎこちなく笑いかけてくれた。そんな様子に、彼がこの世界に来て、よほど気を張っていたのが伝わってくる。
 当然だ。この生真面目で優しい青年が、こんな狂った世界に放り込まれて平常でいられるはずもないだろう。
「そう、だね。ゼシカも、無事でよかった。そちらは?」
「ティファ・ロックハートよ。ゼシカとは、さっきここの2階で会って、同行させてもらってます」
「そうですか。僕はエイト、トロデーン王国の近衛隊長です」
 ティファも、彼が私の仲間とわかって、安心したようだった。その場にはりつめていた緊張感がやっと解れる。そんな様子に実を言うと涙が出るほど嬉しくなったのだけど、さすがにそこで感極まるほど子供ではない。
 殺し合いに乗った人がどこに潜んでいるかわからない、そんな危険な世界で二人もの仲間とめぐりあえたのだ。
 自分は恵まれている。そう、確信できた。

 その後、ティファが3人で一度腰を落ち着けて話そうと提案し、私も賛成した。これからのために、お互い情報交換や、支給品の確認をしておいた方がいいだろうと思ったから。
 方針が決まると、私たちはその場で腰を下ろす。
 エイトは目が覚めたときにはナジミの塔という場所の、この牢に繋がる通路にいて、そこから一人で歩いてきたらしい。人に出会ったのは私たちが初めてなのだという。
「ヤンガスとかに会ってないかと思ったけど、そううまくはいかないわよね」
 私がそうぼやくと、エイトは無言で首肯した。こちらも他の人に出会えてはいないため、情報が皆無に等しいのは互いに同じのようだ。
 今も決して明るくは無いその表情に、彼が恐らく一番気にかけているであろう女性のことが頭に浮かぶ。
「ねえ、エイト。ミーティア姫も、この世界に……」
104硝子片の想いたち 4/12:2011/02/02(水) 02:13:22 ID:TN45p8nB0

 はっと、彼を取り巻く空気が震えた気がした。

 エイトは顔をあげて私を凝視する。その視線がやけにぎらついていて、私は思わず息を呑んだ。どれだけかの姫を心配しているかが伝わってきて、痛々しいほどだ。
 その不安を和らげられるようにと、私はあくまで冷静さを失わないように、言葉を続ける。
「……探すんでしょう? 私も手伝うわ。こんな場所、姫様には危険すぎるものね」
「ねえ、そのお姫様って?」
 首を傾げた、恐らく今まで話に入れなかったであろうティファに、私はあわてて説明する。
「エイトの勤め先の城のお姫様でね。ちょうどティファみたいな長い黒髪で、肌は白くて、すごく綺麗な人なの」
 話の間にティファは名簿を取り出して、ミーティア姫の名前を確認してるみたいだった。名簿に写真でも付いていればいいのだけれど、そんな便利なものまで用意してくれるほど、敵は優しくない。
 エイトの表情は相変わらず翳り、あれから押し黙ったまま。どうしたものかと思っていたところで、名簿を見ていたティファが顔を上げる。
「ね、とにかくお互いの探し人の特徴は知っておきましょ。いつどこで出会うかわからないし」
「うん、そうね。ね、エイト?」
「……うん」
 ぎこちなく頷くエイトに、なんとなく不安な気持ちがつのる。

 ティファが探したいという人物は4人。それぞれクラウド、ユフィ、シド、レッドXIIIという人物らしい。
 シドというのが名簿にいくつか同じ名前があったので、特徴を詳しく教えてもらう。くわえタバコにゴーグルの不良っぽいおじさん、だそう。ポルトリンクにいた船乗りの荒くれおじさんたちを思い出した。
 それから、セフィロスという銀髪の黒服の男がいて、殺し合いに乗っているかはわからないがとにかく危険な人物だから気をつけてほしいと忠告される。
 私とエイトはミーティア姫の他に、ヤンガスについて詳しい特徴をあげた。といってもあの特徴的な語尾はなかなかいないと思うから、会ったら多分すぐわかるだろうと付け足しつつ。

 それと、私たちにとってもう一人、気になる存在がいた。
 ドルマゲス。かつて暗黒神に呪われた杖に翻弄され、賢者の子孫を殺してまわった道化師であり、すでに討ち取ったはずの私の兄の仇だ。
 最初に名簿で見たときは見間違いかと思ったものだ。それを改めて確認し、確かにその名前があることを認めて、思わず眉をひそめる。
105硝子片の想いたち 5/12:2011/02/02(水) 02:15:25 ID:TN45p8nB0

「ドルマゲスって……あの、ドルマゲスなのかしら」
 なにせ名前しか載ってないものだから、本人と確認できる要素が薄い。けれどもし本人だったとしたら、あのとき確かに消滅したはずの彼が、なぜまたここにいるのだろうか。
「一度倒した相手って言ってたわよね」
「ええ」
 ティファの問いに、短くエイトが答える。彼女もまた難しそうな顔をして腕を組んだ。
「セフィロスもそうなの。私たちは確かに、あいつの死を確認したはずなのよ。……そうしなければ、星の命が消えていたんだから」
「星の、命……」
 ずいぶん壮大な言葉がでてきたものだと思う。だがそれだけセフィロスという人物が危険だということなのだろうし、それを語るようにティファの表情もひどく苦いものになっている。
「……野放しにしてはおけませんね」
 重々しくなった雰囲気の中、エイトの声がやけに鋭く響き渡る。
「早く見つけて、殺さないと」

 ――殺さないと?

 妙に違和感を感じて私はエイトを見やった。翳りながらも、張り詰めながらも、やけにはっきりとしたその表情を。
 エイトは責任感の強い人だ。ミーティア姫の無事を憂い彼女のためなら戦いを厭わないというのはわかる。だが、『殺さないと』?
 そんな風にはっきりと、殺意を口にできるような人だっただろうか?

 ……この世界に来て彼を追い詰めているものが、なんだかとても危うい気がして。
 私はなぜか急に、とりなすようなことを口にしていた。

「でも、ドルマゲスが危険かどうかは、まだわからないと思うのよね」
「……ゼシカ?」

 エイトが私の名を呼ぶ口調に、心なしか非難が篭もった気がする。自分でも突飛した希望的観測だとは思うが、落ち込むばかりでは先も無いだろうと、あえて明るくふるまった。
「だって、私たちが知るあのドルマゲスは、暗黒神の操り人形でしかなかったんだもの。
 ほんの少しの心の闇に付け入られて、手足にされてしまう……一度あの杖に操られたから、それがどういうものかは私もわかってるわ。
 もし、例えば蘇らされた彼がこの世界にいたんだとしても、あの人殺しとは違うかもしれない」
「……そうだとしても、最初にトロデーンを茨に覆ったのは、彼の意思だ。ゼシカのときとは違う」
 底冷えした声が、エイトの口から発される。
「全ての始まりは、結局彼だったんだよ。例え心を入れ替えたって、殺された人たちの仇であることに変わりは無い。……ゼシカは、許せるの?」
106硝子片の想いたち 6/12:2011/02/02(水) 02:19:37 ID:TN45p8nB0

 ティファが緊張した面持ちでやりとりを見つめる先で、射るような眼差しで私を見つめるエイト。
 許せるの、とはつまり、私の兄がそのドルマゲスに殺されたことだろう。
 エイトの言うことは事実だ。私もずっと彼の言うように思ってきた。けれど今は敵討ちより、大事なものがある。

「私の敵討ちは終わってるわ」
 まっすぐに見つめ返す。ドルマゲスより、死んでしまった兄より、今は目の前の仲間を守ること。それが私の選ぶべきものだと思ってる。
「ドルマゲスのことは、会ってみないとわからないと思う。だけど何が起こるかわからないんだもの、今から先の心配ばかりしてても仕方ないよ。
 とにかくできることを、まずは仲間を、探さなくちゃ」
「……そうね。確かに考えてばかりいても、仕方ないと思うわ」
 私の言葉に、ティファが暖かな同意をくれる。
 けれど肝心のエイトは表情を硬くしたままだ。口を開く気配がなくなったのは、納得したのか、これ以上言っても無駄だと思ったのか、判断が付かない。
 本気でドルマゲスを探して殺そうと、思っているのだろうか。――ミーティア姫の、ために?
 ……わからない。ここにきて少しも、彼は本心を見せてはくれない。
 もしかしたら自分の杞憂かもしれない。けれど少なくとも、そんな張り詰めた表情をしたままのエイトに、『殺す』なんて言葉を口にしてほしくなかった。
107硝子片の想いたち 7/12:2011/02/02(水) 02:21:40 ID:TN45p8nB0

 とにかくその話はそれで終わらせて、お互いの支給品の確認にうつる。
 エイトは出会ったときから見慣れない靴をはいていて、どうやらそれが支給品らしい。それともう一つ、彼はザックから見慣れない小さな石を取り出した。
「ひっさつ、って書いてあったんです」
「マテリアだ」
 ティファが目を丸くしてそれを見つめた。
「知ってるの?」
「ええ。というかむしろあなたたち、知らないのね……」
「どういった効果のものなんです?」
 エイトが真剣な面持ちでティファに尋ねる。
「マテリアって言って、魔法とか召還とか、色々な効果を持った石なのよ。ふつう、武具のマテリア穴にはめないと、効果はないんだけど……ねえ、説明書見せてくれない?」
 言われるままに、エイトはマテリアの説明書をティファに手渡した。
「そうか……この世界では、マテリア穴にはめる必要は無いみたいね。持ってるだけで力を発揮できるんですって」
「ひっさつ、っていうのは、どういう効果なの?」
「その名の通りの必殺攻撃ができるようになるの。当たればクリティカルヒットになる代わりに、攻撃自体の命中率が下がる、って感じ」
 ティファの説明に、なんとなくエイトが考え込むような表情になった。まあ確かに使いどころが難しいというか、一長一短だ。恐らく、ヤンガスのまじんぎりみたいなものだろうから。
 エイトの支給品は他には無いらしく、続いて私もザックを開ける。手に持っていた祝福の杖の他に入っていた、その白いパックを取り出した。
「…………おにく?」
 ティファが思わず首を傾げている。そう、食料品の他に支給品と銘打って出てきたそのパックに入っているのは、明らかにお肉だった。それも骨付きで、ボリュームたっぷり。
「それが、支給品?」
 エイトもこれには目を丸くしている。
「うん、杖とこれ以外にそれっぽいの見当たらないし、多分……。とりあえず食糧としてとっておこうかと思って」
「こんな世界にしては、随分とまあ、贅沢な食糧よね」
 羨ましいんだかそうでないんだかと、ティファが困ったような顔になる。
 ――――この骨付き肉が、モンスターを手なずけるための良質の餌であるということなど、私たちには知る由も無い。

 最後に、ティファの支給品なのだが。
 なぜか彼女は恥ずかしがって、なかなか支給品を出そうとせず、問い詰めた末にザックの中身を私にだけ見せてくれる。――思わず、言葉を失った。
 一人除け者にされて訝しげな表情をしているエイトに、なんて説明すればいいのかわからなくて、とりあえず
「危なそうな下着が二つ」
 とだけ言っておく。
 ……本当にふざけた世界だと、改めて私はあのゼムスとかいう奴への憤りを胸に抱いた。
108硝子片の想いたち 8/12:2011/02/02(水) 02:23:30 ID:TN45p8nB0


 というわけで最後は微妙な空気のまま情報交換が終わる。改めてこれからの行動方針を決めようというところで、エイトが立ち上がった。
「ティファさん」
「え?」
「少しの間だけ、ゼシカと二人にさせてもらえないでしょうか」
 その申し出は、私にとっては少し意外だった。なんとなく私もエイトと二人で話したいとは考えたが、彼のほうが嫌がるんじゃないかと思っていたのだ。
「いい? ゼシカ」
「私は構わないわ。ごめん、少しいいかな、ティファ」
「そうね……積もる話もあるだろうしね。じゃあ、私は上を見回りしてくるわ」
「すみません。ありがとうございます」
 頭を下げたエイトに「気にしないで」と応えながら、ティファが城へ続く階段を上がっていく。

 二人きりになった後、私はエイトの言葉を待った。二人になろうと持ちかけたのだから、話したいことがあるんだろうと思った。けれど彼は押し黙ったまま、なかなか口を開こうとはしない。
 暗い地下牢に、重い沈黙が横たわる。その鬱屈した空気に耐え切れず、私は先に口を開いてしまった。
「思い詰めないでね」
 ぽろりと零れたのかけるべきか悩んだ言葉。けれども本音なんだから仕方ないだろうと、結局引っ込めることはしなかった。
 エイトが、静かにこちらを見やる。
「姫さまのことは、確かにすごく心配だけどさ。だからって一人で戦おうなんて思わないで。私は、エイトの味方だからね」
 そう言って、明るく笑ってみせる。もしかしたらエイトにとっては、とんだ的外れな言葉なのかもしれない。
 けれど自分の愚直な言葉でも、なにか彼の心に重くのしかかっているものを少しでも取り除くことができたらと、願った。

 すると心なしか、氷のようだった彼の表情が、ふっと揺らいだ気がする。
 少しの逡巡のあと、その重い口が、やっと開かれた。

「……さっきの話なんだけど」
「ん?」
 言葉が途切れる。エイトはまだ迷っている。その、やけに掠れて聞き取りづらい声を聞き逃さないように、私はエイトの傍に歩み寄った。
 搾り出すような声音でもう一度、彼は言葉を紡ぐ。
「さっき僕が言ったこと……間違ってると、ゼシカは思う?」
109硝子片の想いたち 9/12:2011/02/02(水) 02:25:35 ID:TN45p8nB0

 さっき、彼が言ったこと。
 間違いかどうかを問うというなら、それはドルマゲスを殺すべきかということだろうか。
 たどたどしく、不明瞭なその問いかけに、普段無口な彼の不器用な苦悩を垣間見た。
 どういった答えがほしいのかは、私にはわからない。とにかく、率直に返すことにする。
「……さっきも言ったけど、ドルマゲスのことはまだ、どうしようもないよ。思い詰めるのはわかるんだけど」
「そうじゃ、なくて」
 苦しげな表情は変わらない。そのことじゃないなら、一体なんだというのか。
 私が質問の意味を捉えきれずにいることを悟ったのか、たどたどしい口調のまま、言葉が付け足される。

「……人を、殺すこと」

 重い、とても重い響きを持った、言葉だった。
 殺さなければ生き延びられないと告げられたこの空間においては特に、その疑問は魂の奥底に深く穿たれる闇となる。
 ――その一瞬、本当に吸い込まれそうになるような錯覚に襲われて。
 思わず目を背けずにはいられない、なぜかそんな気持ちになった。
 それは逃げではなく、人として、それを選んではいけないという、必死の抵抗である気がする。

 エイトがどういうつもりなのかはわからない。けれど私がその問いの奥に、私自身の心に潜む深い闇を、垣間見てしまったことまでは気付かないだろう。
 その闇に、身を委ねてしまいたくなる自分がいるのは事実だ。こんな狂った世界で自分を保とうとすることはとても怖い。だけど。
 記憶の中の兄に、旅の日々に、目の前の仲間と過ごした時間に、背を向けて走り出すことはできないから。
 私ははっきりと、告げる。

「それは、間違ってると思う」

 エイトの肩が、揺れる。けれど迷うことなく私はこの思いをぶつける。エイトにも、そして誰より自分へと言い聞かせるために。
 この狂った首輪に囚われた、狂った世界であるから尚更、人を殺すことに身を委ねてはいけないのだと思う。この窮地にこそ、私たちは強い心を持って戦わなければならないはずだ。
 そうしなければ、守れるものなどきっと無い。この世界が狂っていることさえ証明できないだろう。
 それはかつての旅で、ただ憎しみに身を任せてドルマゲスを殺そうと思ってた私だから、そう思うのかもしれない。
 道中で初めに敵討ちを果たしたと思ったとき、自分の心を満たすものは――――なにも、無かった。
 空白で、空虚で、ただただ生きる目的を失った虚しさと、死した人が戻らぬ寂しさだけが残った。
 その心の虚を、すぐさま暗黒神に付け入られることとなった。
 だから私は学んだつもりだ。後ろばかり見ていてはなにも得られないと。今ではそれが、自分の信念のようなものになっている気がする。
110硝子片の想いたち 10/12:2011/02/02(水) 02:30:02 ID:TN45p8nB0

「……うん。だから、できるかぎり止めたいわ。だからもし、ドルマゲスが殺し合いに乗ってたりしたら、そのときは」

 続きの言葉を言いかけて、やめる。
 ――――俯いた、エイトの表情が見えなかったからだ。私の言葉にどんな思いを抱いたのか、何の反応も返答も示してはくれない。
 さすがにこのまま話を終わらせることはできないと思った。いい加減エイトの気持ちが知りたいと、私は立ち尽くす彼の表情を覗き込もうとして。
 ふと、あることに気付く。

「血が……」

 ここが日の当たる部屋ではなかったから、そしてそれが群青色の服だったから目立たなかったが、エイトの襟元には確かに、血がついていた。
 それは周囲に染み渡り、赤黒く変色してはいるものの、固まってはいない。つまり、そこそこ新しい。
 ふと顔を上げると、彼の頬の下にも擦ったような跡があって、なんとなく赤黒い汚れがついているように見えた。そこまで近付いて、目の前の青年からうっすらと血の匂いがすることに、ようやく気付く。
 怪我を、している?
 だけどそんな風にも見えなかった。大体エイトは、ここに着くまでの間、誰にも会っていないはずで。

「……ああ、これ」

 のろのろと、襟を掴んで胸元を広げ、そこに染み付いたものをより鮮明に私の視界の中に持ってくる。そんな仕草をぼうっと眺めながら、思考回路はなぜか急激に回転の速度を速めていった。
 怪我を、していないのなら。
 つまりその、彼の衣服にこびりついたものが、自分の血ではなかったとしたら。

『人を、殺すこと』

 やけにはっきりと響いた言葉も。
 搾り出すようにしてやっと聞き取れた言葉も。
 その両方に、らしからぬ重みを持っていた、その意味……たとえば既に、彼がその問いから逃れられないのだとしたら、それはつまり。

 急激に思考が収束していく。同時に身体の芯から冷たいものがぞわぞわと這い出し、広がっていく。戦慄に全身が強張っていく。
 けれどそれらの全てが、答えにたどり着く前に。

「返り血だよ」

 彼は自らの言葉で、その答えを導き出して。
 氷のようなまなざしとともに、私の前に突きつけた。
111硝子片の想いたち11/12:2011/02/02(水) 06:36:28 ID:VHmeIiGv0

「ゼシカなら、もしかしたらわかってくれるんじゃないかって、思ってた」
 激痛に苛まれた身体が動かない。一瞬なにが起こったのかもわからなかった。ただ取り巻く空気が鋭利な刃に変わった気がして、吹き飛ばされ、切り刻まれ、気付けば冷たい床に身体を投げ出されている。
「でも、甘かったんだ、きっと。……そんなことを考えてた自分がね」
 彼が起こした真空波によるものだと、程なく理解はしたけれど。何かを言おうとして、口を開こうとして、痛みのあまり声が出ない。言葉にならない。
「今、わかった。多分ヤンガスも同じなんだ。……多分、なにもわかってなかったんだ」
 ヤンガスには会っていないと言ってたのに、どういう意味なんだろう。そんな疑念を問う間も与えず、足音は遠ざかっていく。
 ここまで来れば、私もほとんど悟っていた。
 行ってしまうつもりなんだ。たった独りで、彼女の命を背負った気になって。

「だから、ごめん。やっぱり二人と一緒には行けない。僕は僕のやり方で、あの人を守るから」
 ……だから、誰かを殺したの?
 彼女のためと言いながら、これからもあなたは…………

「覚えておいて、ゼシカ。もしこれから、僕の邪魔をするなら、そのときは――――」
 …………殺すと、いうの?


 痛みを堪え、身体を捩る。階段の上、遠ざかっていく背中がかすかに視界の端に入る。
「かっ、て……だよ」
 やっとの思いでしぼりだした言葉がそれだった。伝えたいことはたくさんある。けれど思いが奔流のようにあふれ出しながら、その百分の一も形にはならず、ただ口にできたのがそれだけ。
 その背に投げつけることができたのは、たったそれだけ。

「――――勝手だよ!!」

 届いたかどうかはわからない。この空間にもう、彼はいない。
 血と涙で顔がぐちゃぐちゃに濡れていく。きっと傍から見れば酷い顔をしてるんだろう。
 ただ真空に切り刻まれ、鮮血をばら撒いたぼろきれのような私が一人、地下牢に取り残された。

 絶望の闇に身を横たえ、未来を切り捨て。
 仲間と共に過ごした大切な時間も、守りたいと思った私の気持ちも、恐らくは最愛の姫君の思いも、エイトは全て置き去りにして。
 砕けることを怖れた、身勝手な彼の熱情は、とうに疾りだしていたんだ。
112硝子片の想いたち12/12 状態表:2011/02/02(水) 06:37:09 ID:VHmeIiGv0

【ゼシカ@DQ8 HP3/5 全身切り傷 激痛】
【道具】祝福の杖@DQ5  骨付き肉@DQ7
第一行動方針:動けない(助けを待つ)
第二行動方針:エイトを……?
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る
【現在位置:E-7 アリアハン城B1牢屋/朝】

【エイト@DQ8主人公 MP微減少 やや人間不信】
【所持品】エルメスの靴@FF9(装備中)、マテリア「ひっさつ」@FF7
      キラーピアス@DQ4(他にジタンの支給品があればザックごと拾っています)
 第一行動方針:ミーティアを探す
 第二行動方針:かつての仲間(ゼシカ、ヤンガス)から遠ざかる
 基本行動方針:ミーティアに少しでも害を成す可能性のある者を排除する
※ヤンガスとの約束に行くことをやめるつもりでいます。
【現在位置:E-7 アリアハン城1階/朝】

【ティファ@FF7】
【道具】えっちな下着@DQ6 ガーターベルト@DQ7
第一行動方針:城1Fの探索
第二行動方針:仲間の捜索
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る
【現在位置:E-7 アリアハン城1階/朝】
113名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/02(水) 07:19:23 ID:ZrKf+vhf0
投下乙でした
哀しい再会やね

謁見の間にはグレーテ姫とエッジが居た筈だけどすれ違える、かな?
114名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/02(水) 19:31:57 ID:TN45p8nB0
>>111-112代理ありがとうございました
>>113
両SSからグレーテ姫たちとはすれ違ったと解釈させていただきました
115砂漠のマシーナリー1/2:2011/02/03(木) 22:31:50 ID:Ir1bJ2z70

朝。樹木の葉々が朝日に煌々と照らされ、鳥が自由に鳴いている。
彼―――エドガー・ロニ・フィガロは砂漠の民なので、山岳で朝を迎える事は珍しかった。
(マッシュも、そういえば山に篭っていたんだったな)
見慣れない自然を眺めながら、場違いにそう考えた。
(奴がいたコルツ山脈よりは、なだらかだが)
異常な事態にあっても肉体的にも精神的にも混乱しないのは、
若くして一国の長たる彼の器なのかもしれない。
足元に生えていた雑草を手で摘んだ。
見たこともない草だった。
広範な彼の知識にその雑草の名前が含まれていないのは、
彼が砂漠に生まれ育ったという条件だけではなく、
彼にとってここが異世界だからだろう。
状況を把握しようとしたところ、突然機械の怪物から追われる始末。
彼がついたため息には己の不運を嘆く他に、
これから起こる事態の深刻さに対しての覚悟の意味があった。

逃走中に発見した岩場にエドガーとヒメは身を隠していた。

アリアハン西部。人の手による開発があまり進んでおらず、
豊富な自然が残るこの大陸には悠々たる山脈が連なっていた。
標高の高い東部の山脈に比べ西部の山々は緩やかであった。
即ち、身を隠すには不利である。


「痛ッ!」
「大丈夫?」
怪我をした左膝に自分の衣服の袖を破って、包帯代わりに巻いた。
焼け石に水かもしれないが止血だけはしておいた方がいい。
未知の土地だけに風土病も怖かった。
心配をしてくれたヒメに対しエドガーは笑みで応えた。
「これでも我慢強い方なんだけどね……。」

辛くもオメガからの追跡から逃れたエドガーとヒメ。
しかしエドガーの逃走中に負った足のケガのため身を隠した岩場から動けないでいた。
支給品の中に鉄製の筒に入った水とランタンがあったため、
湯を沸かし、消毒に使った。煙が出るので火は強くできず、
沸くのに30〜40分はかかっただろうか。
患部を消毒し、焼け石に水の包帯を今巻き終えたところだ。


「それにしても、君のおかげで助かったよ。ありがとう、レディ」
「どういたしまして。それにあんな異形の機械人形に追われてたら、
誰だって助けに入るわよ」
絹糸のような青い長い髪をヒメはなびかせる。
それを聞いてエドガーは肩を落とした。―――全く、君は……
「なかなかに勇敢なレディだな」
普通の女性はそう思わないよ、と言い掛けて口をつぐんだ。


二人が身を隠した岩場はオメガと鉢合わせになった地点から少し北に離れた所にある。
沿岸部沿いで、海も近い。
116砂漠のマシーナリー2/2:2011/02/03(木) 22:32:55 ID:Ir1bJ2z70
「さて、これからどうする?」
辺りを警戒し、見回りを終えたヒメがエドガーに提案する。
先の事件もあってエドガーは勿論彼女を信頼した。
が、ヒメはどうなのだろうか?
「その前に君の名前が訊きたいな」
先ほど使ったランタンを何やら分解しながらエドガーが応える。
「名前も知らなければ君を口説くこともできない」
「まぁ」
なんとも場違いな発言をする男だ。
しかしエドガーの冗談とも本気ともつかぬその顔にヒメは笑った。
「あははは!アンタ、大した根性だわ。口説かれようとするなんて何年ぶりかしらね。
冗談でも大したもんよ」
「私は真剣だ。レディに対してはいつもね」
エドガーも笑い返す。ヒメはさらに笑った。
「気に入ったよ、あたしはヒメ。紳士さん、あなたは?」
「エドガーだ。」
「エドガー、いい名前ね。さてお互い自己紹介も済んだところだし、
さっきの話の続きをしようか?これからどうするの、エドガー?」
「ヒメ、君の意見は?」
ランタンが完全に分解され、小気味よくエドガーの手によって再構築されていく。
作業に集中しながらも会話は途切れない。

「支給された地図によるとここから北東に集落があるわ。
支給された水や食料には限界がある。もしかしたら仲間がいるかもしれないし、
敵に襲われても二人ならなんとかなるかもしれない。
とりあえずそこに移動してみるのはどうかしら?」
フム、とエドガーは頷いた。
「この地図が本当だとすればね」
「私は反対だな」
「あら、どうしてかしら?」
「考えなしの猪突猛進は君のいいところだがヒメ、現時点での移動はリスクが高すぎる。
いきなりさっきみたいな怪物が現れたんだ。他の人間も君みたいに悪意のない奴ばかり
ではないだろう。それにこの足では歩くことはできても走ることはできない。
この村には平原を突っ切らなければならない。とても危険だ。標的にされやすい。
それに私は君みたいな腕力もないしね」

ヒメは舌を巻いた。小一時間共に過ごしただけで自分の思考傾向と二人の戦力、
地図を見ただけで見知らぬ土地の地形まで把握したのだ。
「よし、できた。工具がなかったにしては上出来だ」
ランタンは再構築して、手に収まる程度の小さな機械になった。
「さっきからアンタ何を作ってたの?その小さいのはなに?」
「改造ランタンさ。このスイッチを押せば―」
ボッ、と今まで使っていたより大きな火炎が発生した。
「大きさも調節できる。油がもう少しあればね。
さすがにこんなオールドタイプのランタンは使えないよ。
他にもう一つ機能を加えたんだが――後で説明しよう」

器用な男ね、とヒメは呟いた。エドガーはもう一度笑った。
「『自制ができぬうちは、自由だとはいえぬ』という言葉を知ってるかな、レディ。
焦る気持ちもわかるが動かないことが得策ということもある。特に戦争においてはね」
最後の言葉だけエドガーの目が暗く深くなったのをヒメは見逃さなかった。
エドガー・ロニ・フィガロは国王である一方、戦争経験者でもあった。
波乱の時代を彼は生きた。


ランタンのスイッチを切った。一瞬明るく照らされた岩場は、
元の明るさに戻った。
「待とう。風向きが変わるまで。」
117砂漠のマシーナリー  状態表:2011/02/03(木) 22:36:05 ID:Ir1bJ2z70

【エドガー@FF6 HP4/5】
【所持品】不明 (改造小型ランタン)
 第一行動方針:状況把握
 第二行動方針:待機
 基本行動方針:ゲームからの脱出

【ヒメ(女パラディン)@DQ9】
【所持品】E大地のハンマー@FF4 他不明支給品
 第一行動方針:状況把握
 第二行動方針:待機
 基本行動方針:ゲームからの脱出
【現在位置:A-3 山岳地帯/朝】
118名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/03(木) 22:41:50 ID:4P1kJLAo0
投下乙です
エドガーとヒメ組は待機か
ランタンのもうひとつの機能ってのは考えがあるなら明かしといたほうがいいんじゃないかな?
119名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/03(木) 22:53:05 ID:Ir1bJ2z70
>>115-117
書き忘れましたが代理です。

>>118
確かに。ランタンの一機能ってのは、リレーするにも微妙に考えづらいかも。
作者さん規制かかってるので、以下したらばに誘導。
120名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 12:25:22 ID:Wx2aXWfj0
ほしゅ
121名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 15:29:34 ID:U2NHm+LB0
ちょっと質問。

今支給品の一覧を作ってるんだけど、他不明ってのは

 1.他にも支給品があるけど、何のアイテムか不明
 2.他に支給品があるかどうかも含め不明

の、どっちが正しい?

あと、まとめwikiの参加者名簿のところの支給品の欄って、各キャラが最初に支給された支給品だと思い込んでたんだけど、
もしかして今持っているアイテムなのかな?
122名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 16:42:11 ID:wXrKj+Zy0
前者は2番だと思う
後者については俺も支給されたアイテムだと思ってる
一度セシルのだったか直したことあるけど、他のキャラ全部見たわけじゃないから他にもあるかもね
123兄と妹 1/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:51:42 ID:U2NHm+LB0
バラモスはウイルにむかってグリンガムの鞭を振るう。
明かりの無い洞窟の中、ウイルは後ろに飛び退くことでそれをかわす。
その時、バラモスは先程までいたぶっていた獲物がすでにいない事に気が付く。
「ふん…小娘どもは逃げ出したか。…貴様、たった一人、素手でこのバラモスと戦うのか?」
「…素手で、十分さ!」
ウイルは鞭の届かぬバラモスの懐に飛び込み、その胴に回し蹴りを叩き込んだ。
よろめいたバラモスの鞭を持った腕をつかみ、巴投げで投げ飛ばす。
魔王の巨体が地面にぶつかる衝撃が洞窟の中に響きわたった。
バラモスはゆっくりと身を起こし、ウイルを睨み付ける。
「ほう…武道家だったか…だが、次はこうは行かんぞ!」
「武道家だったこともあるけど…今の俺は…宇宙ヒーローだ!」
聞きなれない言葉に魔王は怪訝な表情を浮かべる。
自分の肩書きに自身があったのか、ウイルは得意気ににんまりと笑う。
その掌に魔力が集まる。口にしたのは、勇者の呪文。
「ギガデイン!」
暗い洞窟が不自然な明るさに包まれる。
武道家や戦士なら呪文を使わない、という先入観。
バラモスがギガデインをまともに食らうことになった原因だった。
だが、致命傷にはなっていない。ウイルはバラモスの頑丈さに舌を巻く。
124兄と妹 2/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:52:34 ID:U2NHm+LB0
「…このくらいじゃ、倒れてもくれないか」
ウイルはこの魔物は魔王、と呼ばれる存在に近いことを感じ取っていた。
何かを考え込むように、バラモスが鞭を打ち鳴らす音が響く。
いつ襲い掛かってきてもいいように、ウイルは油断無く構える。

魔王バラモスはその呪文を知っていた。
この世でたった一人、勇者アレルだけが唱えることの出来る呪文。
紫の雷がその身を焦がした時、バラモスにはあるひとつの思いがよぎった。
バラモスにはもう一人、勇者と呼ばれる人間に覚えがある。
「お前はもしや…勇者アレルの父、オルテガか?」
「…オルテガ?…それって…兜の…」
魔物の口から思いがけない名を聞き、戸惑うウイル。
バラモスはウイルの反応から、この青年がオルテガではないと判断した。
「まあよい…お前が何者であろうと、はらわたをえぐり出し、食い尽くしてやるまで!」
「…そうはいかないさ!お前は、俺が倒す!」
ウイルは勇者アレルという名を心に刻み、バラモスと向き合う。
バラモスがニヤリと笑い、鞭ではなく呪文を唱えるべく左手を高く掲げる。
その時、通路から少女、クルルが飛び出した。
クルルの姿に、ウイルは一瞬戸惑う。
バラモスは2人まとめて焼き払おうと、その手を振り下ろした。
125兄と妹 3/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:53:39 ID:U2NHm+LB0
ウイルとバラモスが戦闘を開始した頃。
クルルはミコトを連れて洞窟の通路を走っていた。
角を曲がり、身を隠す。追ってくる様子は無いようだ。

クルルは魔物に襲われていたしっぽの生えた少女の無事を確認すべく問いかける。
「ね、大丈夫?痛いとこない?」
「…それより、さっきの人を助けなきゃ…」
「大丈夫!わたしが助けに行くよ!」
クルルは自分をかばってくれたウイルを助けるため、すぐにでもさきほどの場所に戻ろうと思っていた。
だが洞窟中に響くような衝撃、更に雷のような轟音に少し冷静になる。

「そうだ…さっきみたいに呪文が来たらどうしよう?防具もないし…」
せめて盾を、と辺りを見渡すが何も無い。
きょろきょろと小動物のように周りを見るクルルと、しゃがみこむミコトの目が合う。
「…そうだ!あなたの荷物見せてもらっていい?」
「私もまだ見てないけど、なにか役に立つものがあれば…」
言うが早いか、ミコトのザックにクルルが手を入れる。
中から出てきたのは杖に剣、装飾品。
クルルは杖を手に取り、考える。
126兄と妹 4/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:55:35 ID:U2NHm+LB0
「眠りの杖…うん、これ使えるかも!」
「あの魔物に?効くかしら…」
「今はそんな考え方しちゃ駄目!…絶対効く、絶対倒せるんだよ!」
不安そうにクルルの顔を見るミコトに、クルルは向日葵のように明るい笑顔で答える。
眠りの杖をしっかりと右手に持ち、立ち上がる。
ミコトは杖を握るクルルの手に自分の手を重ね、祈るように言った。
「…絶対、…二人で帰ってきて」
「うんっ!すぐに戻ってくるから!」
後で自己紹介しよう、と付け加えてクルルは戦場へと戻っていった。

杖をしっかりと握りしめ、バラモスとウイルの戦いを覗き込む。
洞窟のじめじめとした壁にぴったりと体をつけたまま、隙を窺う。
うまくいかなかった時の為、と腰に下げた刃を手で確認した。
その時、バラモスがクルルに気が付いた。
ニヤリと笑うバラモスの顔を見て、クルルは覚悟を決めた。
(…行くしかない!)
クルルは通路から飛び出し、眠りの杖を構える。
バラモスが呪文を唱え始めるのと、クルルが杖を振るのはほぼ同時。
バラモスの体に魔法の霧がまとわり付くのが一瞬早く、その掌から呪文が繰り出されることはなかった。
127兄と妹 5/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:56:31 ID:U2NHm+LB0
「ちゃんと効いた…」
ミコトには大丈夫、と大見得を切っていたが、効く保証はなかった。
魔法による睡眠に落ちた魔王を見つめるクルルの目はほんの少し潤んでいた。
ウイルは自分を救ってくれた小さな少女に微笑みかける。
「ありがとう、君のおかげだよ」
「お礼なら…えと、しっぽの子に言ってあげて」
あの子の支給品なんだよ、とクルルはウイルに顔を見られないようにしながら言った。
ウイルは眠るバラモスの巨体を横目に、話を続ける。
「そっか、…あの子は?」
「あ、向こうで待たせてるの。早く行ってあげなきゃ…」
「…でも、その前に」
ウイルは眠っているバラモスから鞭とザックを回収する。
そして…

「ギガデイン!」

その体に再び電撃を浴びせた。
128兄と妹 6/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:57:36 ID:U2NHm+LB0
バラモスが動かなくなったのを見て、クルルはウイルの顔を見上げる。
クルルにとっては眠らせた時点で決着は着いていたのだ。
追い討ちのようなウイルの行動に戸惑う。
「そこまでしなくても、よかったんじゃないかな?」
「でも…あの魔物、ほっといたらまた人を襲うだろうし…こうしたほうがいいと思う」
「そっか…うーん、でも次からはこういうことする前に言ってね?びっくりするよ」
バラモスから一刻も早く離れたい、といった顔で元来た道をたどるクルル。
ウイルは女の子の目の前でやることじゃなかったかな、と申し訳なさそうに言う。
クルルはふるふると首を振り、明るい声で言った。
「ううん…お兄ちゃんの言ってること、正しいんだと思うよ!…そうだ、お名前は?わたしはクルル!」
「俺はウイル。…ありがとう、クルル」
「よろしくね、ウィル兄ちゃん!」

無理に明るく振舞ってくれていると、ウイルには分かっていた。
ウイルは妹にいつもそうしていたように、クルルの頭をそっと撫でる。
クルルは「そんな年じゃないよ」と小さな声で呟いたが、振りほどこうとはしなかった。
129名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 17:58:17 ID:R/tYD7CR0
 
130兄と妹 7/8(代理投下):2011/02/06(日) 17:58:35 ID:U2NHm+LB0
ミコトはクルルがいなくなった後、自分のザックの整理をしていた。
伝説の剣、と銘打たれた剣の刀身には文字が刻まれていたので、ランタンを近づけ読んでみたが…
(…竜の口より…生まれし…もの…?何かの伝承かしら)
あまり役に立つ情報とも思えず、剣を仕舞い込む。

もう1つの支給品、キラキラと光るアミュレット。
青い宝石で彩られたそれは首から下げられるようになっている。
(お守り?だったら…)
水のアミュレットを、そっと握る。
(…無事で、いてね。まだ、お礼を言っていないもの)
ミコトは自分を守ってくれた人達の事を思う。
アミュレットからは暖かい、やさしい力が流れ込んでくるようだった。
(それと…あなたも、無事で…)
さきほど確認した名簿でジタンの名を見た時、ミコトは思った。
彼ならこの馬鹿げたゲームから逃れる手を探し出すだろう、と。
だが、ミコトはジタンへの信頼とは裏腹に、大きな不安を感じていた。
(…どうしてかしら…もう会えない、そう思ってしまうのは)
ふと、先ほどのクルルの言葉を思い出し、囁いた。
「…絶対、会える。そうよね?」
目を閉じ、『兄』の姿を思い描くミコトが足音に気付く。
魔王を倒した、王子と王女の凱旋だった。
131兄と妹 8/8(代理投下):2011/02/06(日) 18:01:17 ID:U2NHm+LB0
だが。
魔王はまだ、生きていた。
ところどころ黒く焼け焦げた魔王の体が、ビクッと跳ねる。
バラモスは魔法による眠りから目覚め、自分の体を確認する。
(おのれ…この大魔王バラモスに…)
ウイルがクルルの前で死体を確認することを避けたために、バラモスに完全な止めを刺すことが出来なかったのだ。
しかしそのダメージは大きく、しばらく休息が必要だった。
バラモスは自分をここまで追い詰めた、もう一人の勇者のことを考える。
(名も知らぬ勇者よ…再びこのバラモスの前に現れたその時こそ、貴様のはらわたを喰らい尽くしてくれる!)
ごろりと仰向けになり、ふん、と鼻をならす。
やがてバラモスは、深い深い眠りへとおちていった。


【ウイル@DQ6 HP常時回復 MP2/3】
【所持品】E神秘の鎧@DQ5 Eオルテガの兜@DQ3 カマエル@DQ9
    グリンガムの鞭@DQ6 バラモスのザック(不明支給品0~2、基本支給品)
 第一行動方針:クルルとミコトを守る
 第二行動方針:バーバラ、チャモロ、アモスとの再会
 基本行動方針:打倒ゼムス

【クルル@FF5】
【所持品】E風切りの刃@FF6 斬魔刀@DQ8 夢のキャミソール@DQ7 眠りの杖@DQ3
 第一行動方針:困ってる人がいたら助ける
 第二行動方針:バッツたちを探し、ガラフに会う
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 
【ミコト@FF9】
【所持品】E水のアミュレット@DQ7 伝説の剣@FF4  
 第一行動方針:ウイル、クルルと一緒にいる
 第二行動方針:ジタンに会う
 基本行動方針:ゲームからの脱出
【現在位置:C-7 岬の洞窟内部、ナジミの塔地下への階段そば/朝】


【バラモス@DQ3 HP1/3】
【所持品】なし
 第一行動方針:体を休める
 第二行動方針:参加者のはらわたを食い尽くす
 基本行動方針:ゼムスのはらわたを食い尽くす
【現在位置:C-7 岬の洞窟/朝】
132名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 18:06:35 ID:TlL4QZdJ0
投下乙ー
ざっと読んだけどとりあえず
クルルとミコトかわええ
ウイル宇宙ヒーローだせぇw
バラモス寝るなw
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 18:20:42 ID:U2NHm+LB0
代理投下完了〜。

>>兄と妹 の作者さんへ
投下乙!
そういえばバラモスは眠りが効くんだっけw


>>122
意見ありがとう!

不明の方は「残り不明」「他不明」「他ひとつ不明」「他に所持品があるかは不明 」とか表記がバラバラで悩んでたんだ。
名簿の方も、相変わらずセシルに武器庫の兆候が見えてたり(直した後にまた増えた?)
バルフレアがフリオからパクった小さなメダルが載ってなかったりとこっちもバラバラなんだよね。

他に反対意見とかがなければ「あるかどうか不明」と「初期支給品」の方でまとめwikiを編集しようかと思うんだけど、
もしかして議論スレで聞いた方がいいのかな
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 20:30:03 ID:BGI0tU+o0
投下乙
バラモスを眠らせる展開はいいね
このパーティ装備品充実杉だなw
135名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 21:32:49 ID:Q3fA+REJ0
まあギガデイン二発もろにくらっても生きてる辺りはさすが魔王だな
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 21:35:49 ID:TlL4QZdJ0
でもグリンガムの鞭ってマジンガ様フラグ?
地下道行くなら要注意だな
137名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/06(日) 22:21:32 ID:Wx2aXWfj0
新作乙です!宇宙ヒーローに笑ったw眠らされる魔王だっせw
兄妹パーティって感じでいいね

>>121
前者はSSによって違う気がする。自分もちょっと曖昧な表記したな…申し訳ない
後者は最初に支給されたアイテムだと思ってたが、バラバラなら統一したほうがいいんじゃないかな
議論スレで聞いてみるか
138137:2011/02/06(日) 22:32:33 ID:Wx2aXWfj0
>>133
>他に反対意見とかがなければ「あるかどうか不明」と「初期支給品」の方でまとめwikiを編集しようかと思うんだけど
すみませんこの一文が目に入ってなかった。
自分はそれでいいと思います
139121:2011/02/07(月) 01:20:12 ID:if83nTlU0
大丈夫そうなので、名簿を初期支給品、「他不明」はあるかどうか不明、で統一してきます
140旅の終わり:2011/02/07(月) 22:33:01 ID:2CfeZYhT0

 一行が新たな人物と出会ったとき、悲劇は起こった。
 会話を始めたたチャモロを狙ってケフカとエクスデスが攻撃を仕掛けたのだ。

「魔法じゃなければいいんだろ、ハイパードライブ!」
「しんくうは!」
「わあ!」

 チャモロの体がズタズタにされる。
 しかし彼の瞳は力を失ってはいなかった。

「おのれ…やはりあなたたちは悪だ!もう許しませんよ!」
「その傷で死なないだと!」
「シンジラレナーイ!」
「やりなさい、ロビン3!」
「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」

 ケフカは、叫んだ。

「許してくれよー!ほんの出来心だったんだよー!」
「バキッ!ボコッ!」

 労働八号はかまわず殴り続ける。

「ヒッー!助けてー!助けてー!」

 エクスデスが悲鳴に近い叫び声をあげた。

「あなたたちを信用した僕が愚かでした!あなたたちみたいな奴がいるからいけないんだ!」
141旅の終わり:2011/02/07(月) 22:33:46 ID:2CfeZYhT0

 労働八号に殴らせ続けながらチャモロが叫ぶ。

「ギャー」

 ケフカの脳漿があたりに飛び散った。労働八号のコブシも血で染まっている。

 「殺し合いなんて!間違ってるんですよ!間違ってるんですよ!」

 チャモロの形相は、もうフツウではなかった。
 流れ出る血が全身を染め、まるで地獄の鬼のようであった。
 負傷が冷静な判断力を失わせ、ただ目の前の悪を倒すことしか考えられなかった。
 その様子を見ていた、マリベルもカインも言葉を失ってしまっていた。思わずマリベルが言った。

 「待ちなさいよ!それ以上やったら死んじゃうわ!」
 「ガッシ!ボカ!」

 チャモロには、まったく聞こえていない。エクスデスも死亡したのか動かなくなった。

 「キャー、やめて!」

 マリベルが叫んだ。

 「あっ……はい。とう!」

 マリベルの手からバトルアックスをもぎ取り、カインが後ろからチャモロを切りつけた。

「うっ」

 チャモロは死んだ。鬼のような形相だった。
 チャモロの懐から聖石と香水…中身を使い切ったシャンタージュがこぼれ落ちた。
 持ち主が死亡した時自動的に蘇生させるこの香水があったからこそチャモロは一命を取り留め、悪に一矢報いることができたのだ。
 しかしゼムスの力によってその効果は大きく封じられ、使用者を一度復活させることが限界だった。
 労働八号はただ次の主の命令を待っている。
142旅の終わり:2011/02/07(月) 22:34:50 ID:2CfeZYhT0

【マリベル@DQ7】
【所持品】Eソウルオブサマサ@FF6、ドラゴンのつえ@DQ5、ローブオブロード@FF1、リボン @FF7、他不明支給品多数
第一行動方針:自分の世界の仲間たちを探す
基本行動方針:友達を守りたい

【カイン@FF4】
【所持品】E.バトルアックス@DQ4、皆伝の証@FF6、聖石アクエリアス@FFT、不明支給品
第一行動方針:セシルを探す
基本行動方針:セシルを命をかけて守る

【労働八号@FFT】
【所持品】なし
 基本行動方針:待機状態
※聖石を持つ人物をご主人様として認識します

【チャモロ@DQ6 死亡】
【エクスデス@FF5 死亡】
【ケフカ@FF6 死亡】

【現在位置:G-6・山岳地帯/昼】
143名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/07(月) 23:40:02 ID:us5/NOcC0
腐ってもラスボスだものな
チャモロも何とか一矢報いたが
144名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/07(月) 23:47:59 ID:if83nTlU0
ええっと……色々言いたいことがあるんだけど。

・いくらチャモロが隙を見せたからって、魔力も体力もロクに回復してないのに攻撃を仕掛けるのは変だと思う
・チャモロの基本行動方針は「犠牲を出さずに殺し合いを止める」であって、悪を滅ぼす、ではないのだから、
 「あなたたちは悪だ!」とキレるのも少し変かも
・魔法が効かない上にかなり消耗しているとはいえ、ラスボス2人があっさり殴り殺されるのに違和感を感じる
 (まぁ、これは前話にも言えることだけど)
・時間が昼なのもちょっと進みすぎかも。
 チャモロ達がG-7、マリベル&カインがF-6にいて、この話がG-6だから、まだ朝か午前かと
・「あっ……はい。とう!」←これ誰のセリフ?
145名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/07(月) 23:50:36 ID:FtCeyVG00
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1296488747/
修正スレでNG提議されているので「旅の終わり」についてはこちらへ移動してください
作者氏もどうぞ
146名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/07(月) 23:51:25 ID:Ulg035vt0
スイーツ(笑)

って言うか、>>144とか普通に突っ込み入れてるけど、誰も元ネタ知らないのか?
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/07(月) 23:55:34 ID:if83nTlU0
うっかり本スレに書き込んじゃってスマン
っていうか元ネタあったのか
148名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 00:00:12 ID:Ulg035vt0
ケータイ小説のガイドラインでググれ
149名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 00:04:55 ID:HyRdYF4o0
 「ガッシ!ボカ!」←理解しなければならない最低ライン
150名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 18:33:37 ID:q9gxL7s1O
バトロワSSのスレ立てすぎ
FFドラクエバトロワ3とドラクエバトロワとこのスレで3つ
久々に読みたくて検索かけたらここの存在が紛らわしかった

全部は読んでないけどこのスレのSSは残念だな
バトロワとは言えイミフな気違いキャラ多すぎて拒絶反応出た
ドラクエ5とか酷い。両親気違いだし、親に殺されかけた子供も反応あっさりしすぎでなんか
キャラが生き生きしてないから読み応えがないし先が気にならないぜ
ギャグ?コミカルな話多いけどそれらも滑ってる
こうていだけ面白かったよ
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 19:26:50 ID:HyRdYF4o0
俺十話ほど書いたけど
はっきり言ってどれも推敲してないし30分も掛けてないよ
皆そんなもんじゃないの?だからつまらないのは必然かもな
152悲しき男の末路:2011/02/08(火) 19:45:08 ID:CN+6CCtV0
わたしの人生とは……
「待ってください!」
わたしは…
「お願い!待って!」
わたし…は…
「待って!」

ウィーグラフを追い、必死なマリア。
その声は今のウィーグラフには耳障りだった。

「黙れ」

ウィーグラフは感傷に任せ、ラグナロクを振るった。

マリアの首が、飛んだ。
その表情は唖然としているものだった。

もはやウィーグラフには何もかもがどうでもよかった。

ウィーグラフは聖剣を自身の喉へと突き立てた。

「ミルウーダ……」

思い描は、もう二度と戻らないあの平和な時。
妹を護りたかった。
倒れたウィーグラフの目には涙が光っていたが、それもやがて彼の生気と共に乾いて消えた。

【ウィーグラフ 死亡】
【マリア 死亡】
【現在位置:G-3 山/午前】
153名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 20:07:40 ID:lqTfiomJ0
確かにDQ5は酷いよなあ
主人公は何度も出てるからまあこういうキャラ付けもありかなって思うけど、
初参加のデボラをあの設定で出した奴はホント何考えてんのか分からん
名無しキャラの主人公と違って、ちゃんと性格設定あるデボラであれはどうなんだ
原作設定は可能な限り無視しないってルールにも抵触してるだろ
デボラ狂わせたことで、主人公やゲレゲレの狂気も意味が薄れちゃったし
1話であそこまで色々ブチ壊しに出来るってある意味凄い
てかそもそもあいつ最初息子で同じ話やろうとしてたよね
登場済みだったから没にしてすぐデボラに差し替えたの投下したけど
ルール上は知らんけど、明らかに手抜きで感じ悪い
あとその息子登場話でも、
名前自由とは言え、普通は既に登場してる娘と対になるようにするだろうに、
何も考えずレックスって名付けてた辺り、やっぱり空気読めない人なんだろうなとは思った
まあそれはそれとして、他の5勢
娘は普通だし息子もシスコン設定が蛇足な気がしないでもないけど、そんなに前面に押し出してもないしまだ許容範囲
フローラとパパスもまあ普通
モンスターズは割と面白いキャラ多かったけど、
スラりんは何か強引な展開で無理やり殺されて
ダニーは勇者フラグ即効回収されてもう終わコン状態だし
ゲレゲレはさっきも言ったようにデボラの登場話のせいで魅力半減
って感じで、下手なリレーで台無しにされちゃったよね
ブラウン?ビアンカ?誰だっけそれ
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 20:14:12 ID:HyRdYF4o0
>>152
そうそう、そんな感じの奴
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 20:24:28 ID:HyRdYF4o0
>>153
ごめんwデボラ書いたのも俺なんだよねw
DQ5やったことないから性格設定とか知らんし対の名前も知らなかったw
最初はとりあえず歪んだ親から歪んだ子が生まれました的な感じだったけど
デボラの性格は外見からこんなんで大丈夫だろと思って書いたのよ、言ってくれれば良かったのにw
156名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 20:35:10 ID:4gdYQ59b0
ガイドライン板より「Yoshi【ケータイ小説】のガイドライン」

1 水先案名無い人 :2007/06/05(火) 19:53:25 ID:F+7TGOoN0●

「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」
オヤジは、叫んだ。
「許してくれよ!入れたかっただけなんだから」
「バキッ!ボコッ!」
ケンはかまわず殴り続ける。
「ヒッー!助けてー!助けてー!」
オヤジが悲鳴に近い叫び声をあげた。
「お前みたいな奴がいるからいけないんだ!」
ケンが叫びながら殴り続ける。
「ギャー」
オヤジの血があたりに飛び散った。ケンのコブシも血で染まっている。
「世の中!狂ってんだよ!狂ってんだよ!」
ケンの形相は、もうフツウではなかった。その様子を見ていた、ミクも従業員も言葉を失ってしまっていた。
思わずミクが言った。
「店長!それ以上やったら死んじゃう!」
「ガッシ!ボカ!」
ケンには、まったく聞こえていない。オヤジも失神したのか動かなくなった。
「キャー、やめて!」
ミクが叫んだ。
「あっ……はい」
従業員が後ろからケンを押さえた。

まとめ
http://kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-2783.html
157イエッサ、キャプテン1/5  ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 20:50:18 ID:zm654Ppm0

サラボナの淑女フローラの前に突然現れた二人の男、シドとシャークアイは、その彼女をジロジロと無遠慮に眺めながら実に晴れやかな顔をしていた。
「いいねぇ。春霞の空のような、水色の髪の嬢ちゃん。うちのキャーキャーうるさいガキどもとは違って、実にいい。上玉だ」
「おい、その例えはなんだ? …女性の美しい髪に対して霞がかってぼやけているだなんて、失礼もいいところじゃないか。彼女の髪はいわば、澄み渡った南国の沖合いのマリンブルーさ」
「はっ。いくら南の海だって岩場にでも潜れば濁ってんじゃねぇか。お前のが失礼だよ、バキャプテンが」
「…あ、あの…」
現れたばかりなのにいきなり好き勝手喋り出す二人に、フローラは大いに戸惑う。
「どうだぁ、シャークアイ。予想は見事的中だ。賭けはオレ様の完勝だな」
「驚いたよ…だが完勝とはどういうわけだ、シド。俺だってそうであればいいと思っていたさ」
「はん、どうでもいいわ。…いや、だがまだわからんな。これも油断させた人間を貶める、罠かもしれねえ」
「はっはっはっ、もしそうなら傑作だ。まさに霞がかった空色よ」
「いや、その場合は濁った海のブルーだな」
「あんたもなかなか強情だ」
「おめーほどじゃねえ」
「あ、あのうっ!」

思い切ってフローラは声をあげた。すぐに二人の男の視線が、再び淑女に注がれる。
圧倒されて縮こまった彼女に、先に姿勢を正したのはシャークアイだった。
「失礼、粗野な男たちが目の前で騒ぎ立てては怯えるのも無理は無いな。あなたのお名前は?」
「…フローラ…」
「フローラか。美しい名だ。さてお嬢さん、我々はちょっとした賭けの最中でね」
「は、はあ…」
終始困惑した様子のフローラも意に介さないような笑顔を向け、シャークアイは手ぶらの両手をひらひらと自分の顔の横で振る。
「頼みがあるのだ。どうかあなたに、我々の賭けの決着をつけていただきたい」
「え…?」
「ご覧の通り、俺には武器は無い。戦う気力も無い。あなたがゲームにお乗りなら、ぜひとも俺を殺してくれ」
「――――!」
その言葉に、フローラは目をこれでもかというほど丸くした。
158イエッサ、キャプテン2/5  ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 20:52:30 ID:zm654Ppm0

――時は、すこしだけ前に遡る。

鷲の目をした男がいた。
大空に恋焦がれて上昇気流を駆け上り、遥かなる高みを目指して荒々しく飛び立った荒鷲。
遥かなる風と呼ばれた翼を繰っていた、とある星の英雄である。

対するのは鮫の目をした男。
平安を追い求めて大海原を駆け巡り、遥かなる時代を越えて仰々しく蘇った水上の王者。
竜の名を冠し精霊の加護を抱く海の男たちの頂点に立つ。

二人の男は対峙していた。
海と空が見守る、遥かなる殺し合いの大地にて。

「…フン。なかなかいい腕してるじゃねぇか」
喉元に突きつけられた血塗れの大剣ブラッドソードの刃にしかし怯むことはなく、シド・ハイウンドはにやりと不適に笑った。
その彼に剣を突きつけている長髪の男・シャークアイもまた、対して同じように己の喉元に突きつけられたホーリーランスの鋭い穂先に臆することなく、笑みを返す。
「当然さ。力が無ければ愛するクルーたちを守れないからな」
「クルー? まさかてめえ、そんなカッコつけたナリで空のキャプテンだなんて言わねぇだろうな」
「空ではなく海の方だ」
「海ぃ? はぁ、海ねぇ。そのナリじゃあ、船長ってよりはさしずめ海賊王だな」
「ご名答」
鮫の目はにやりと笑みを深めた。シドは目を丸くする。
「なんだとぉ?」
「ああ。海賊マール・デ・ドラゴーン総領、シャークアイだ。冥土の土産にでも覚えておいてくれ」
鋭く響く声に、戦慄が隼のように二人の間を駆ける。喉元に留まる剣先に十分注意を払いながらも、シドは海賊の総領をねめつけた。
「そんな大げさな名前に大げさな身なりの大げさな海賊王さんが、こんなくっだらねぇ殺し合いに乗るってのか?」
「…乗っているのはあんたの方かと思っていたが」
シャークアイの表情がやや訝しげなものに変わる。互いに警戒心から武器を向け、打ち合いの末にこのこう着状態となって今にいたるのだ。互いに少し誤解があったことを二人は知る。
短い舌打ちがシドの口から飛んだ。ホーリーランスを握る手が少しだけ緩む。
「俺は乗りたかないねぇ。人様を蹴落として自分だけ生きるなんて、一欠けらも夢の無ぇ話だ。いや、ゼロどころかマイナスだ」
「正直、同感だ。突然巻き込まれて殺し合えだなんて、どこぞのオカ魔王並にタチが悪いな。…………だが、俺は生きて帰らねばならない」
対するブラッドソードを握る手は緩まらない。生きて帰らねばならない、その言霊だけが妙に力を持っていて、シドはすっと目を細めた。目の前の男を鋭く睨みつけるため。
159イエッサ、キャプテン3/5  ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 20:59:04 ID:zm654Ppm0

「…生き残るためには乗った方がいいかもしれねえってか?」
「どうだろうな。俺ともあろう者が、正直迷っているよ。元の世界で愛する妻が待っている。もう二度と、あいつを置いていくわけにはいかない」
「ヒュウ。おあついねぇ」
愚直でしかし執念を感じる告白に、シドは内心いけ好かないと、鼻を鳴らした。
「だけどよ、そのまるでドラゴンだかはよく知らんが、そこには愛するクルーがいるんだろ。あんたを慕ってついてきた部下が待ってんだろうが。
 帰ったときにお前の手が人の血なんかでまみれてちゃ、そのクルーにも…愛する奥さんにだって、合わせる顔が無いんじゃねぇの?」
おどけるように、シャークアイの口元が笑った。
「いやいや。まったく、おっしゃるとおりだ」
「はん! 本気でそう思ってるなら、そんな迷ったツラすんじゃねえ!!」

瞬間、ホーリーランスが日光を照り返してきらめいた。それを相手の喉元から引き抜いて振り回したのはシド、風切り音が駆け抜け、キンと金属が打ち合わされる重い音が響く。
聖なるヤリは血塗られた大剣をはじき、二人の間に距離を与えた。互いに一歩ずり下がり、しかしシドの眼差しはなおも鮫の目に喰らい付き、激昂する。
「キャプテンともあろう男が情けねえ。愛する女の元に帰りてえんなら、そいつのために胸張って誇れるような自分を守る、そういう覚悟を決めやがれってんだ!
 うだうだ悩むな、そして後ろを見るんじゃねえ!」
シドもまた一人の女を待たせている。愛してるだなんて歯が浮くセリフはきっと死んでも言わないだろう。
だが彼女の元に自分は帰らなければならない。一緒に巻き込まれたらしい仲間も全員連れてだ。
シャークアイは鋭くシドを見据えている。そして口を開こうとはしない。
もやもやした苛立ちを乗せて大げさに溜息をつくと、シドはホーリーランスを片手で水平に持ち上げて、届かない穂先をシャークアイの顔に向ける。
「それでも決断を下せねえってんなら、オレ様が引導をくれてやる」
「……なんだと?」
シャークアイの表情が揺れた。ここまで言っておきながら、乗るつもりなら自分が殺すとでも言うのだろうか。だがシドの突きつけたものは違った。
「…簡単なこった。可能性に賭けてみようじゃねぇか。
 今からオレたちが出会った一人目の人間が、殺し合いに乗ってなかったら、お前はオレと一緒に来い。誰も殺さないという誓いつきでな」
ねめつける表情の険しさは変わらない。だがシドが突きつけたのはあくまで、彼が乗らないことを願うものだった。
可能性か、とシャークアイは小さく嘆息する。このだだっ広い舞台の数ある参加者の中で、最初に出会ったただ一人に賭けるだなんて、途方も無い話ではないか、と。
「もし乗ってたら、俺たちはそいつも含めて殺し合いをするというわけか?」
「さあねぇ。乗ってたらそんときゃ好きにしろい。だが予想してやる、今から出会う一人目はきっと上玉の女っこだ」
そういったシドの表情はごく真顔だ。シャークアイは一瞬呆気にとられた。やがてするりと、面白げに、目元が緩む。
160イエッサ、キャプテン4/5  ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 21:02:06 ID:zm654Ppm0

「…なんだ、それは。願望か」
「たりめーよ、参加者がムチムチの男ばっかじゃ夢がねえだろ夢が」
「そんなあんたの願望に賭けてみろと?」
「バカにした顔をすんな、ちくしょーが! ハイウインドの艇長様がこう言ってるんだ、間違うはずがあるか」
キャプテンという言葉をやけに引用するのは、彼もまたキャプテンだったからか。胸のうちで得心がいったシャークアイは、やっと笑みを浮かべる。
少しばかり、この男に興味が湧いた。
「……ふっ。悪くはない」


――そして現在に至る。
目を丸くして固まっているフローラを涼やかに眺めている、海賊の総領。
傍から見ているシドには、そのシャークアイの立ち居振る舞いに少しの隙も無いことがわかる。つまり本気で殺させるつもりはなく、乗っているかどうかを試しているだけだ。
もし本気の奴であればこんなふざけた挑発に乗らないような気もするが、相手は目尻に涙を浮かべた淑女。
そんな彼女に対して手荒な真似を使って問いただそうと思うほど、彼は余裕の無い男ではない。
……というか、正直ほぼシロだろう。シドの直感は確信に近かった。

「の、の、乗るはずありませんわ…ッ! 殺すだなんて、そんなの、そんなの…」
 フローラの大きな目に涙がたまっていく。柳眉は弱弱しく垂れ下がり、たおやかな手は握り締められて震えていた。そんな様子に、すぐにシャークアイも手をおろす。
 賭けは、決着した。

「…そうか。よくわかった。酷なことを聞いてしまったな…申し訳なかった」
そう言うと彼は跪き、震える小さな手をとってフローラと目線を合わせ、微笑を送った。
握った手から伝わる彼女の震えが、ゆっくりと止まっていく。その儚げな表情に、なんとなく彼は人魚であった己の妻を思い返した。
――必ず生きて、もう一度会いにいこう。だから。
「はぁ…もういいだろ、シャークアイ。観念して腹括りやがれ」
「わかったよ。俺はあんたを信じる」
淑女の涙が止まったことを確認すると、シャークアイは立ち上がって、少し遠くで状況を眺めていた呆れ顔のシドにも微笑み返した。
「おら、わかったらとっとと行くぞ。そこのフローラさんも」
「そうだな。立てるか、フローラさん。お詫びと言ってはなんだが、これからこの世界で俺たちがあなたをお守りしよう」
「え…? は、はい」
未だに戸惑った表情ながらも、差し出された手を取りフローラは立ち上がる。
なにがなんだかよくわからないが、とにかく二人は殺し合いをしないのだということは伝わった。そして生き残るという強い意思も。
(ムスコス様…この世界にいるなら、再びお会いすることもできるでしょうか)
先ほど去っていったキラーパンサーの姿を思い出しながら、そっと胸の奥で祈りにも似た思いをたたむ。
そのためにはまず、自分が生き残らなくては。
161イエッサ、キャプテン5/5  ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 21:05:19 ID:zm654Ppm0

「いこうか、キャプテン」
「ケッ、お前にキャプテン呼ばわりされんのだけはごめんだ。このキザ野郎が」
「そう言うな。近くに城があるようだから、まずはそこを目指そうじゃないか。いいか、フローラさん」
鮫の目が気にかけた女性は、もう先ほどのような儚い憂いを、美しい顔に浮かべてはいなかった。
か細い両足はしっかりと地に足をつけて立っている。この人たちと、歩こう。フローラは緊張する胸をおさえ、勇気を出して、声を張り上げた。
「わ、わかりましたわ…!」
もう一度あなたに会うために。



【シド@FF7】
【道具】ホーリーランス@DQ7 不明支給品0〜2
第一行動方針:アリアハンへ向かう
基本行動方針:殺し合いには乗らない、仲間と共に脱出する
【現在位置:E-6・平原/朝】

【シャークアイ@DQ7】
【道具】ブラッドソード@FF9 不明支給品0〜2
第一行動方針:アリアハンへ向かう
第二行動方針:シドについていく(殺し合いには乗らない)
基本行動方針:生きて脱出しアニエスに会う
【現在位置:E-6・平原/朝】

【フローラ@DQ5】
【道具】不明
第一行動方針:シャークアイとシドについていく
基本行動方針:生きてムスコスに再会する
【現在位置:E-6・平原/朝】
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 21:14:41 ID:4gdYQ59b0
新作乙
マーダーが多い中、こういうパーティは胸が熱くなるな
シャークアイの記憶薄れてたけど、シドとの掛け合いもあっていい感じだな
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 22:17:20 ID:HyRdYF4o0
誤爆に書く奴のレベルってこんなもんか
164名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 22:32:44 ID:+ms1VFvSO
こういう素晴らしい文章こそリレーしたくなるってもんよ
ともかく投下乙。
戦闘描写かっこいいし二人の親父がイカす。
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/08(火) 22:44:25 ID:zxgxQy8aQ
誉め殺しか?素晴らしいならもっと書いてやれよ
こいつが誤爆で悪口書いてるかと思うと笑える
166 ◆c5NZiXbK6bcr :2011/02/08(火) 22:53:00 ID:zm654Ppm0
不用意だった。悪口を書いたつもりはなかった。
だが不快にさせたなら申し訳なかった。
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 00:44:48 ID:Ft6Xo+nH0
チャモロ死亡SSの修正版来てるな
正直ちょっとワロタ
最初からこうするつもりだったんだろうな
まああれなら問題ないだろう
168名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 00:46:33 ID:ULWasfhW0
というか単にガイドラインネタが受け入れられなかったから普通に書いたってだけだろ?
なんで手抜き扱いされてるのかがよくわからない
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 00:47:06 ID:dNWGQ7vw0
この手法は流行るなw
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 01:08:18 ID:eOz7ioYGQ
結果的にはラスボス二人とも死亡
だが皮肉にもここの全SSでは一番読みやすく面白いな
171名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 01:16:09 ID:CDzO7djPO
後100人ぐらい残ってるんだよね?ちゃんと完結するの?
172名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 10:02:58 ID:K9zFK6eB0
するわけねぇじゃん何言ってのお前?
173名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 10:35:56 ID:c6K130InO
ぶっちゃけ修正したのは俺じゃないけどな
まあいいか
174名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 10:50:06 ID:K9zFK6eB0
携帯からageて何言ってんのお前?
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 12:49:00 ID:dNWGQ7vw0
ここのバ書き手ならやりかねない
その労力をこんなキャラ崩壊が一人や二人じゃすまないロワじゃなくて
他のロワに向ければいいものの
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 13:21:44 ID:K9zFK6eB0
というかいったん破棄されての新規投下扱いだから偽物もクソもないんだけどな
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 15:40:28 ID:CDzO7djPO
>>172
じゃあやる意味ないじゃん
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 15:59:33 ID:K9zFK6eB0
? もともと完結しようがしまいがどっちにせよ意味なんてないと思うけど?
趣味なんてそんなもんだろ? ロワに何を求めてるんだお前は?
179名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 16:21:37 ID:fDgO3KhE0
あんだけ修正スレでハッスルしてた企画の存続を憂う有志(笑)さんたちがチャモロ死亡SSに対してだんまり決め込んでるのが最高に受けるwww
荒らし目的なのは明らかなんだろ?もう一度NGですって言ってこいよ〜www
「70話以上超えてこんな適当に3人も殺されたら企画が停滞しかねない」んだろ〜?
正義は君達にあるじゃないかwww見守っててやるからNGふっかけてこいってwww
180名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 17:20:08 ID:dNWGQ7vw0
他の書き手がマーダー二人死亡という企画のことを考えないSSにわざわざ手を加えて通すというのも考えにくいか
にしてもしたらばの連中じゃ今回のクオリティ以上のSSは書けないんだろうな
だから何も言えないなんてワロスwwwwwwwwww
181名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 17:27:21 ID:K9zFK6eB0
いやあの二人はマーダーでもなんでもなく前回の話の時点でオワコンだろ
あの作品にはオレ見たくスイーツ(笑)とでもいっとけば、いらん恥かかなくて済んだのにね
182名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 17:42:38 ID:amE5F4j80
そもそも一カ月誰も続き書かなかったパートを「大幅な修正はていのいい予約だから破棄」させるって詭弁でしかないわ
しかも荒らしに上をいかれてるようじゃあいつらはいったい何がしたかったのwww
183エッグラの闇:2011/02/09(水) 18:00:23 ID:AKJarcFP0

「くそー、ゆるさんぞー!ゆるさんぞー!はーっくしょん!」

なんとか岸に辿り着いたエッグラ。
焚き火を起こし身を寄せ、ガタガタと震えている。
常人を遥かに越える力を持つ玉子も、長い間河に流され流石に疲労の色が隠せない。

「ゆるさんぞー!」

思い起こすはユウリ、アレル、バッツの3人の顔。

「タマゴを馬鹿にする奴だけは許せない!」

エッグラは憎悪を言の葉にしてぶちまけた。だが、屈辱と怒りは収まらない。
この世界に来てから彼の理解者はいなかった。エッグラは孤独であった。
寂しい。早くタマゴの魅力を理解してくれる者に出会いたい。
その思いがエッグラの足を動かした。

マリベルとカインはチャモロの墓を作り黙祷を捧げていた。
何もできなかったふがいない自分たち。
マリベルは涙をこらえている。

「……そろそろ行くか」

カインは言った。

「おい!タマゴとニワトリどっちが偉いと思う!?」
しんみりした空気を壊したのはエッグラの怒声だった。

「!?」
「いつの間に!?」
マリベルもカインも驚いて振り返った。後方にはタマゴのような奇妙な姿の男がいた。
「答えろ〜!お前らはタマゴとニワトリどっちが偉いと思う!?」

質問の意味がわからない。だが、カインはタマゴ料理が苦手だった。
「俺はタマゴは苦手だ」
素直に答えた。
次の瞬間、メタルキングの剣がカインの胸を貫いていた。

「キャアァーーー!!」

「お前はどうなんだ!」

エッグラはマリベルに詰め寄る。
マリベルは混乱した頭で必死に考えた。どうしたらいい?どうしたら?

「私はどっちも好き!親子丼が好き!」
気が付いたらそう叫んでいた。

エッグラはマリベルにメタルキングの剣を突き出した。
何が悪かったのだろう?マリベルは薄れ行く意識の中で答えを求めた。

「タマゴを愛さない奴は許さない!!」

エッグラの目は血走っていた。

「……お前はどうなんだ!」

エッグラは立ち尽くす労働八号に叫んだ。
184名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 18:01:11 ID:AKJarcFP0
【エッグラ@DQ4 HP9/10】
【道具】Eメタルキングの剣@DQ8 残り不明
第一行動方針:とにかく岸に辿り着く
第二行動方針:他人にタマゴとニワトリのどちらが好きか質問しタマゴを選ばないモノは許さない
第三行動方針:バッツは見つけたら殺す
基本行動方針:殺し合いとかどうでもいいからタマゴ最高

【労働八号@FFT】
【所持品】なし
基本行動方針:待機状態
※聖石を持つ人物をご主人様として認識します

ローブオブロード@FF1、リボン@FF7、皆伝の証@FF6はチャモロが身に着けたままです
聖石アクエリアス@FFTが地面に放置されています

【マリベル 死亡】
【カイン 死亡】
【残り103名】

【現在位置:G-6・山岳地帯/午前】
185名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 18:08:44 ID:K9zFK6eB0
まあ基本的にしたらば連中はなぜか上から目線だからね、自分で何をするでもなく文句言うだけにもかかわらずさ
荒らしに自分以上の能力なんてないと決めつけてるから、適当に難癖つければ破棄に追い込めるだろう程度の短絡的で浅い考えしかない
それに目に見えて人減ってきてどう書き手を増やそうかという段階で、したらばに引きこもろうとか窓口狭めようとしてるのも意味不明だし

↑の作品とかさ、明らかに荒らし目的で書かれてんじゃん?
これは難癖つけられて通らないだろうけど、タネ大砲とかクラウド死亡とか荒らし目的の作品まで擁護するなよ
荒らしの書いた作品によって踏みにじられた作品があるってことを理解せず、それによってやる気をなくす書き手だっているのに
そこらへんわからずなんも考えず擁護してるようにしか見えないんだよね

ルールを守るのも結構だけど、ルールを守ってロワが死にましたじゃ意味がないんだよ
ロワのためにルールがあるんであってロワのためにルールがあるわけじゃねぇんだよ

ここの住民はまともな書き手ないがしろにしてまで荒らし書き手擁護してマジで何したいんだろう
自国民から巻き上げた金をスパイ学校にばらまいてるどっかの政党みたいだね
186名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 18:10:07 ID:K9zFK6eB0
まちがえた

>>ロワのためにルールがあるんであってロワのためにルールがあるわけじゃねぇんだよ
ロワのためにルールがあるんであってのルールためにロワがあるわけじゃねぇんだよ
187名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 20:49:03 ID:x/3BhAJD0
早口言葉?
188名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 21:41:36 ID:dNWGQ7vw0
うわっ恥かきすぎだろコイツ
せめて3行に抑えないと誰も読まないぞ
189とんだファーストコンタクト1/2:2011/02/09(水) 23:23:18 ID:yYp9SQ0N0
レナ、バーバラ、セティアの3名はひとまず2階に上がっていた。
1階に上がってもよかったが、地図を確認するとこの塔は湖の真ん中の島。
2階に上がり、やや上から見下ろすことで辺りに人がいないか、を確認することにしたのだ。

「動く物は周囲に見当たらないみたい……」
「うっすらとお城が見えるわね?あそこまでどうやって行けばいいのかしら」

バーバラとセティアが塔の東側から見回すが、周囲に動くものは見つけられなかった。
この辺りにいるのは、自分達だけなのかもしれない。

「レナー、やっぱりこの塔を離れたほうがいいかも……」

バーバラが階段付近を警戒していたレナに呼びかける。
それぞれの探し人がいない以上、ここに留まる意味が無かったからだ。
しかしレナの表情が厳しい物に変わる。

「セティア、バーバラ。一階に誰か踏み込んだ」
「ええっ?」
「セティア、しーっ」

レナは戦闘を意識して、精神を集中させる。
アビリティを「あおまほう」に切り替えた。
後ろに控えるバーバラとセティアは呪文を使うが、体力にはそこまで秀でていない。
盾を装備でき2人を庇えるナイトはいいが、仮に崩れたときの立て直しに不安があった。
そこで、保険として攻防に秀でる青魔法を使うことにする。
冒険中でも重宝した能力だった。

「いざとなったら、『かばう』からフォローはお願い」
「わかった!」
「階段を上がってくる……」

1階に続く階段から距離を取って、レナを先頭に身構えた。
それなりの攻守をこなせるバーバラが2番目、最高尾はセティアが固める。
はたして上がってきたのは、レナと同じくどこか高貴な雰囲気を持った、オールバックの男性。
そしてその後ろにひょっこりと、小さな魔物が顔を出した。

「モンスター……!」
「!」

反射的にレナは剣を向ける。
たとえ何も斬れない騎士剣とはいえ、威嚇にはなるはずだ。

「!」

対する男性は剣を見て身構えるが、武器を持つ気配が無かった。
代わりに足元の小さな魔物が、ハンマーを振り上げ立ちはだかる。

「レナ、まって!」

しかしバーバラがレナを後ろから制止した。

「バーバラ?」
「この人は悪い人じゃないかも……」
190とんだファーストコンタクト2/2:2011/02/09(水) 23:24:29 ID:yYp9SQ0N0
レナの世界では通常モンスターを捕らえることはあっても、邪悪なる者でもなければ連れ歩くことは無い。
しかし彼女の世界は魔物使いの存在があり、一概にそうとは言えないことを知っていた。
モンスターの心のなかの邪悪を浄化させるには、純粋な意思がなくてはならない。
バーバラの思ったとおり、男性は戦う意思を見せようとしなかった。
立ちふさがったのは、ハンマーを構えた小さな魔物だけ。

「君らをどうこうしよう、というつもりは無い」

ザックが投げられる、軽い音を立ててレナと男性の中間地点に落ちる。
それに倣い、魔物も荷物とハンマーを放った。
それを見て、三人の少女は警戒を解く。
どうやら戦う必要は、無くなったようだ。

「ごめんなさい、私たちは……」

そこまで言って、レナたち一行は気がついた。
投げたザックから何かが覗いている。

「!!!?」
「うわっ……」
「……へんたい?」

非常にいやらしい本が、ザックの口からこぼれていた。

「……」

男性、ディリータは、3人の突き刺さるような視線をまずどうするか。
それを考えると、頭が痛むのであった。

【ディリータ@FFT ジョブ:ホーリーナイト】
【道具】ふっかつのじゅもんのメモ@DQ2 エッチなほん@DQ3 DQシリーズの薬草類セット
第一行動方針:目の前の女性達が抱いたであろう自分への誤解を解きたい
第二行動方針:聖剣技を使用可能にする為剣を探す
基本行動方針:生きてイヴァリースへ帰るが、邪魔をする者は斬る

【ブラウン@DQ5】
【道具】Eミスリルハンマー@FFシリーズ 他不明
第一行動方針:ディリータについていく?
基本行動方針:ゼムスを倒す?

【レナ@FF5 ジョブ:ナイト アビリティ:あおまほう】
【所持品】Eオーガシールド@DQ5 Eエクスカリパー@FF5
第一行動方針:目の前の男性への対処、バーバラとセティアは守る
第二行動方針:ガラフが自分の知るガラフであるのか確認したい
基本行動方針:バッツ、ファリス、クルルとの合流

【バーバラ@DQ6】
【所持品】Eリボン@FF5 天空の兜@DQ4 最後の鍵@DQ8 青いヒュージマテリア@FF7
第一行動方針:目の前の男性への対処、できれば信じたい
基本行動方針:ウイル、チャモロ、アモスとの合流

【セティア@DQS】
【所持品】E光のドレス
第一行動方針:目の前の男性への対処
基本行動方針:エッジ(DQS主人公)との合流

【現在位置:D-7・ナジミの塔 F2階段付近/朝】
191名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 23:25:16 ID:yYp9SQ0N0
代理投下終了です
192名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 23:30:06 ID:dNWGQ7vw0
こういうのなんだよな
滑って滑って滑りまくるー
193名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/09(水) 23:35:47 ID:6zn80Dki0
ドカ! バキ! 私は死んだ。スイーツ(笑)
この文章の前後に何か入れて矛盾なくすれば
通るようなもんだからなあ>>185には同意
194名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/11(金) 13:25:54 ID:c8SVntFQ0
保守ついでに

ナイフ類のアイテム詳細のページをwikiにアップしてみました
問題が無ければこんな感じで他のアイテムのも作っていく予定です
195名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/12(土) 09:39:36 ID:YbKw0xl20
一部の空気読めない荒らし紛いの糞SSさえなければなあ
今頃もっと賑わってただろうに
まあ今回はダメだったってことで5thに期待しとくか
196名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/12(土) 14:29:22 ID:KPX2oYC80
5thも荒らしてやるよw期待してなw
197名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/12(土) 19:38:02 ID:LasVdYMTO
これから2chのスレに投稿されたものは無効になるらしいぞ
198名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 11:44:29 ID:nrCQWToA0
毎回HOSTまで晒してまでSS投下したいだなんてマゾがいるとは思えないんだが
というかあのルール意味不明すぎる 
なんだよ、wikiに誰も収録しなかったら破棄ってwww 気持ち悪すぎるだろww
199名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 11:51:56 ID:K3b8JPRfO
投下した本人が収録すればいいだけだからそこは問題ない
結局、このスレで好きなもの書いていいってことだよ
200名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 13:05:48 ID:z+ZOtK14O
>>194
そんなことどうでもいいから作品投下してほしい
201名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 13:29:03 ID:nrCQWToA0
本人達は整備しているつもりでも、着実に土台が荒れていってるな
自分達が破棄にしたい作品に当てはまりそうな条件を後付けでルール化しようとするから、結局どこかで無理が生じて訳わからんことになるのに
202名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 13:39:47 ID:17+UUxcJ0
つーかタネ大砲まだ収録されてなかったのな
作者はあれだけあの話押したんなら自分で収録するくらいしろよw
新規はまとめサイト見てから続き書くんだから没作品扱いにされても文句言えんぞ
203名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 15:05:47 ID:NWdwlMq+0
結局、あっちの管理人が信用できないからあっちで決めたルールが機能しないのが問題なわけよね
かといって新しくしたらば作るほど愛着が持てる人がいるスレじゃないし
このまま沈むしかないのだろうか
204名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 15:22:15 ID:49Gqp1ys0
クラウドやニアナ死亡話みたいなの通した時点で、最低限の秩序も失われたしな
ああいうのはリレー小説で一番やっちゃいけないことだろうに
あれが通るのにタネ大砲やらスイーツ(笑)やらがダメってのもおかしな話だよね
まあ意図的な荒らしだったかどうかは置いとくとしても、結果的にあれが企画崩壊の原因になったのは間違いない
書いた奴も擁護してた奴も最高にバカ
205名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 16:20:58 ID:JuU4ngAx0
・投下はしたらばに投下スレを立てる。2chのスレに投下されたSSは無効。

・投下されてから1週間以上Wikiに作者も住民有志も編集しないSSは無効扱いとしても良い。

・「前話からの流れを汲まず唐突な展開からキャラが死亡、または著しく不利になる話」は
 管理人監視のもと、5名以上の無効申請で無効とすることができる。

避難所での話し合いにて以上のルールが決定しました。
こちらに投下されたSSは全て無効となります。
以降は議論、SS投下ともに完全にしたらばへ移行することになります。
206名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 16:22:30 ID:3A/QhPqAQ
>>202
新規が書きに来ると思ってるなんて正気か?
まとめサイトなんて見たら全体的なレベルの低さで書く気失せるだろ
こんな企画が進行すると思ってるのはしたらばで議論してる奴等だけだぞ
207名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 16:45:55 ID:woK9zxYDO
そのルールは過去作にも遡って適用されるの?
5人以上破棄希望すれば破棄出来るの?
208名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 16:46:01 ID:CU+UeJbm0
したらばで進行すると思ってる奴がしたらばにひきこもる
何の問題もないじゃないか、好きにやらせとけよ
209名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 16:46:58 ID:nrCQWToA0
>>205のルールも一番上の以外は読み手様と言われてもおかしくないルールだしな
個人の主観でSSの内容は破棄になる場合がありますってことだろ
やってられねーよ
210名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:10:23 ID:CU+UeJbm0
まあ、ここでgdgd言ってる輩をやってらんねーようにするためのルールなんだから大成功じゃね?
211名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:11:46 ID:nrCQWToA0
日本語読めないの?
212名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:17:03 ID:NWdwlMq+0
これからは読み手様の顔色を疑って投下しないといけないわけだ
したらばに追い込まれただけでも致命傷なのにな
213名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:25:07 ID:nrCQWToA0
>5名以上の無効申請で無効とすることができる
もうさ、こんなことするくらいならトリ付けてやろうって言ったほうがまだマシだろう

はぁ……わかりきっていることだから先に言っておいてやるよ
ルールを考えたお前らが多分認めたい作品だって、荒らしが5人いれば破棄できますよ それでも良いんですか?
だから発想が気持ち悪いっていってるんだよ お前らはルールを全体を見て決めずに、特定の作品を破棄させるためにそれしか考えていないからこんな妙なものが出来るんだよ

さらに言うとこのルールだと実際には5人以下でも作品を破棄“させる”可能だしな
何がしたいの?
214名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:40:02 ID:fWJ5BI/G0
ルール決めたところでニアナ脂肪話からもうgdgdだからなあ
5主人公大爆発とかおいしいネタはあったから楽しみだったのに残念
今更こんな空気で新規がくるわけがない
215名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:49:40 ID:CU+UeJbm0
いや、一番の元凶はクラウド死亡だったと思うぞ、アレをスルーする意味がわからん
そもそもアレがなければニアナもなかったわけだし

まあ、どうせもうどうしようもないんだから、好きにさせればいいのに

>>213
したらばで言え
216名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:53:30 ID:NWdwlMq+0
セフィロスとクラウド死亡は登場話も含めてセットだったからまだいいが、遅れてまで報復したニアナが一番クソなのは事実
元凶云々いうならセフィロス死亡、というか丸投げ登場話の時点でキャラがおかしかった
217名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:56:42 ID:CU+UeJbm0
30分の即リレーがセットだからありなんだ
バシルーラで飛んできたキャラがぶつかって死亡するってのも登場話を含めてセットなんだスゲーなその価値観
218名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 17:57:40 ID:nrCQWToA0
>>215
こんな発想を許可する管理人さんのところで意見いって、管理人さんが気に食わなければ勝手にHOST公開しそうじゃんww
219名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:06:08 ID:nrCQWToA0
めんどくせえからルール考えたやつがトリ付けてSS審判でも名乗れよw
俺が認めたSSだけ通しな。過去の作品も気に入らないのは全部破棄するわってなww

管理人は自演し放題なんだよ? 管理人が気に入らない作品はIDが違いのHOST同じ書き込みがあっても黙っていることだって出来るんだよ?
このルールを考えた人はさぞ素晴らしいSSを書けるんでしょうね 人の作品を好みで否定するような人はどんな作品を書けるのか楽しみだわ

荒らしのSSだけ破棄したいんだ 悪意のあるSSを破棄したいんだ

本気で言ってるのか? お前はSSから書き手の意図が正確に読み取れるのか? そりゃすごいすごい じゃあ自分の発言にも責任もって破棄申請しろよ
名無しの状態で破棄申請するってことは自分の逃げ道は用意するってことだろ 荒らしと同レベルだよ
220名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:17:51 ID:CU+UeJbm0
>>219
そこなんだよね、審判役みたいなのがいれば解決すんだよ
5名以上の要求があれば審判役に上訴、おkなら破棄とかね
トリップ制なら5名以上の要求の後に書き手が3名以上同意すればとかにすればいいんだろうけど、このロワじゃ無理だしね
ネット上で信頼おける陪審員を用意するってのが無理だね

>>お前はSSから書き手の意図が正確に読み取れるのか?
読み取れるんだよそれが
書き手の意図なんてもんはな、たとえ書き手が実際にそう思ってなかったとしても、読んだ殆どの人間がそう捉えたならそれは書き手の意図なんだよ、わかるか?
本人がどう思ってようが全体の迷惑になるようなら、そんなモノまで受け入れる義務はない
221名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:20:07 ID:NWdwlMq+0
たとえどんなに真摯な態度でも他の書き手にとって迷惑な奴はたたき出すべきだしな
そこだけは読み手様と同意見だわ
222名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:24:30 ID:nrCQWToA0
>>221
他の書き手にとって迷惑っていうのがよくわからないんだ 
お前さんの言う「保護したい書き手」って何? 長文SSを書いた人? 投下数の多い人? 
そもそもパロロワ企画の性質上キャラが死ぬのは避けられない。そのキャラが皆が納得いく燃え尽きた意味ある死を出来ると思っているの?
そのさじ加減は結局は個人の感情でしょ? それはルールで線引きするものじゃないじゃん

>>220
読み取れるって自信持てるならトリ付けて今後も責任を持てよ
書き手は本人証明が必要 破棄申請するお前さんみたいに「あなたの悪意は読み取れました」っていう意見する人は名無し
これじゃあフェアじゃないだろ 批評家気取りも大概にしとけよ
223名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:27:28 ID:NWdwlMq+0
>>222
>そもそもパロロワ企画の性質上キャラが死ぬのは避けられない。そのキャラが皆が納得いく燃え尽きた意味ある死を出来ると思っているの?

それは「だから糞展開でいままでのリレーを潰してもいい」って使い方をするもんじゃないよ
224名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:30:19 ID:DN2n2nta0
問題になってるのはキャラの生死とかじゃなくて
リレーとして次に繋げられるかどうか
その話の続きを書いたとして、はたして面白くなるかどうか、だと思う
225名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:35:00 ID:XQTofxqQ0
久しぶりに来たんだけど、どこで何が話し合われてどういう結果になってんの?
話し合いの経緯と決定事項のまとめみたいなの、どっかにない?
226名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:41:53 ID:nrCQWToA0
>>225
・投下はしたらばに投下スレを立てる。2chのスレに投下されたSSは無効。

・投下されてから1週間以上Wikiに作者も住民有志も編集しないSSは無効扱いとしても良い。

・「前話からの流れを汲まず唐突な展開からキャラが死亡、または著しく不利になる話」は
 管理人監視のもと、5名以上の無効申請で無効とすることができる。

らしいです
何人で話し合ったかは知らないけど、個人の好き嫌いでSSを破棄にすることが可能なクソルールです
227名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:41:58 ID:CU+UeJbm0
>>222
日本語読めないの?
マイナスにしかならない相手に対してフェアである必要性がないと言っているんだが
228名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:53:46 ID:XQTofxqQ0
>>226
これ、上二つはまだともかく、いちばん下って
極端な話、100人が通していいって言っても5人が無効って言ったら無効になるのか?
しかも「破棄」じゃなくて「無効」って、どんだけ読み手様なんだか

空気読まない駄作でモチベ下がるのも勘弁だけど、だからってこれは酷過ぎるな……
229名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 18:56:14 ID:nrCQWToA0
だーかーらー
このルールだと、お前たちが言う明らかな駄文は確かに破棄できるよ それはわかっているって
そうじゃなくて、個人の好みで判断基準がわかれそうな曖昧なラインのSSはどうするんだよ 
具体例挙げなきゃわかんないか? 読み手様がお気に入りのキャラが途中で死んじゃったら、どんなSSでも5人分の投票で無効になるんだよ?
これのどこにやる気が出る要素があるんだよ 

このルールを使って可能なことをいくつも想定してみろよ 駄文だけ破棄にしたいのに中途半端に固い文章にして明文化しようとするから、破棄の窓口が広くなって意味不明になっているんだって
230名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:00:56 ID:CU+UeJbm0
だーかーらー
クソルールだなんてテメェが騒ぐまでもなく知ってるよ、だから何だって言ってんの
そんなにこのルールを憂いてるんなら、とっとと代替案だしてこいよ
HOST抜かれそうだから、したらばに書き込みたくなぁーい、とかほざいてねぇでさ

というか俺もお前もこのロワに見切りをつけて書く気なんてさらさらない類だろ?
だったらほとっけつーの
231名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:04:34 ID:NWdwlMq+0
考え方は違えど、いま本スレに書き込んでるのは「書く気も企画に貢献する気もないが、安全圏から文句を言いたい」っていう人間だからな
無論それは悪くない、こんな糞スレにした管理人と荒らしが悪いんだからな
232名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:10:45 ID:XQTofxqQ0
「駄文」ってのがそもそも明確に定義できるもんじゃないからな
だから大抵のロワでは、矛盾は破棄の理由になっても、
つまらないとか続き書く気が起きないってのは破棄の理由にならないわけで……

駄文だけを弾くってのがそもそも無理なんだよ
駄文以外も犠牲になるようなルールにするか、駄文でも矛盾がなきゃ受け入れるかの二択
俺だったら後者を選ぶけど、少なくともしたらばにいる連中は前者を選んだってことなんだろ?

で、今のところ、ここで騒いでんのは俺も含めて「少数派」で、したらばで議論してた奴等が「多数派」であり「この企画の総意」
少数派が選べる道としては、したらばに乗り込んで議論のやり直しを求めるか、黙って去るか、
使い道がなくなったらしいこのスレで毒を吐き続けるかだけど……どれを選んでもアホらしいなw
233名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:11:20 ID:nrCQWToA0
>>230
知っているなら思っていること最初から言えよ
234名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:14:11 ID:nrCQWToA0
俺も口調が荒くなったのは申し訳ないです
このルールに反対しているのは、少しでも書きたいなと思ったからなんだよ
でも、破棄される理由が「五名の反対意見だけ」で可能ってのは納得いかないから言ったんです

反対の少数派は多分皆書き手だと思うけど、諦めるしかないのか…
235名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:18:34 ID:CU+UeJbm0
>>233
なるほど、それが読み取れない文盲だから、SSで書き手の意図が読み取れないとかほざいてんだな

>>234
したらばで書き込みたくないとか言った時点でお前は既に書き手じゃねーよ
本気でそう思ってるんならしたらばで代替案だしてるはずだしな
236名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:25:00 ID:nrCQWToA0
>HOST抜かれそうだから、したらばに書き込みたくなぁーい、
理由の全てがここに詰まっています ま、もう来ないよ じゃあね
237名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:27:37 ID:DN2n2nta0
>>228
一番下の奴は、行われない抑止力としての力を期待して作った項目らしい

ここの様子見てると荒らしどころか他の書き手のやる気まで抑止しちゃってるみたいだが
238名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 19:31:44 ID:3A/QhPqAQ
五人ってことはネカフェ梯子すれば余裕だな
239名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 20:28:14 ID:z89tvGRH0
今気付いて見たけど、件の案件提示されてから24時間経たないうちに決定になっているのかよ
横暴すぎるだろ……
240名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 20:38:52 ID:17+UUxcJ0
したらばで言ってることって要するに、2chを放棄して俺らは勝手にやりますってだけのことじゃないの?
本スレでの投下は無効ってことはつまり、あの決定は2chのスレには何も影響を及ぼさないってことでしょ。
こっちでやることって、次スレでテンプレからしたらばを排除することだけでしょ?
241名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/13(日) 20:44:47 ID:fWJ5BI/G0
ネカフェまで行って書き込むとか暇人すぎるww
>>196みたいなやつはなんの恨みがあって荒らしたがるんだろう
この泥沼化したgdgdしてる住民の反応が楽しいんだろうか
242名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 01:52:14 ID:7RLJAUX+0
>>240
wiki管理人がしたらば派だったら、こっちに投下されたのを編集するIPを端から禁止ホストに指定。
ついでに管理権限持ちしか編集できないページ作って禁止ホスト一覧を公開。
まあ、このくらいは覚悟しとくべきだな。
243名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 01:55:20 ID:jM7zmQbR0
まとめwikiも新しく作ればいいだけの話じゃん
244名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 02:00:23 ID:7RLJAUX+0
今から80話更新するのがどれほど面倒くせえか想像もできないバカの妄言はともかく、
その面倒を超える善人か暇人が現れるとする。どうなるか。
向こうで書いてる連中が、荒らし目的でこっちに1レス2レスで大量死亡するような代物を投下しだすわけだ。
無理なんだよ。この勝負になったら、こっちはノーガードなんだから。
245名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 04:06:42 ID:sVSVYyquO
80話って言っても、コピーするだけだからそこまで手間でもないけどな
246名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 07:00:43 ID:Uss0tzXe0
DQ大辞典で二版に移転するときは一日で900項目くらいコピーできたし
大体、ウィキいじくったことがあるなら
一時間もあれば100ページ程度は更新できることくらい分かるだろう
247名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 07:47:18 ID:9pY8RqWwO
できるできないで言ったらできるだろうが、やろうって奴はいないだろ
ここもしたらばもベクトルが違うだけで、書く気のある人間がいないという点では同じなんだし
248名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 21:49:24 ID:FbEzlpUS0
今回の件は、決定した内容もさることながら、
「いつどこで話し合って決まったことなのかが不明瞭」ってのが問題だろう。
ここでの反応を見る限りは、寝耳に水、反論しようにも話し合ってたこと自体を知らないって奴も少なくなかったんじゃないか?
俺もその一人なんだけど。

一応したらばのログを見てみたが、ルールを話し合う場所は議論スレのはずなのに
今回の件については話題に出たのが修正要求スレと避難所スレ。
スレ違いのうえに話し合いの場が分散してる、おまけに話し合いをしているという告知がこのスレに見当たらない。

「いつ、どこで、何を話し合っているのかがよくわからない」ってのは以前にも言われていたこと。
にも関わらず、相変わらず話し合いのスタートがよくわからない状態で、
議論スレと修正要求スレを別個にしても誰も使いこなせていない・使い分けが徹底されていない。

しかも件のルールは、初出だと思われるのが避難所スレ540(2011/02/12(土) 18:45:24)
「これで決定でいい?」という趣旨のレスがあったのが避難所スレ548(2011/02/13(日) 00:32:13)
その後、明確に賛成としたレスが一つの状態で決定事項として本スレに告知されたのが本スレ205(2011/02/13(日) 16:20:58)

こんな重要な事であるにも関わらず、話し合いが実質4時間、10レス程度で終わっているというのは
一部の人間の横暴・暴走と取られてもしかたがないと思う。
本スレで話し合いの告知し、結論を24時間以上待ってれば、こういったトラブルにはならなかったはず。


こういう長文書くとおそらく「したらばで言え」ってツッコミが入るんだろうが
今回の件でしたらばに対する信頼は地に落ちている。
管理人氏が件のルールを認めているのか、今回のトラブルをどう考えているのかは不明だが
ここまで「したらばの一部の人間」と「このスレに残っている人間」との対立構造が明確になっている状況じゃ
ルール反対派にとってしたらばは敵地。対等に話し合いができる場では、もはやなくなっている。

……で、これからだが、もしまだ互いに歩み寄ってやっていきたいという気持ちがあるなら
まずは話し合いの場を整えなきゃどうしようもない。
歩み寄る気が無いなら、このスレを埋め立て、ルール支持派はしたらば進行、
ルール反対派は別にスレを立てて新たにスタートを切る(リスタートじゃなく、場を改めて仕切り直す)しかないだろ。

まあ、大半の住人は気持ちがここから離れてるとは思うけどな。
昨日あれだけ騒いでたのに、今日はこんなに人がいないんだから。
249名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:07:07 ID:zV4zp/cu0
> ルール反対派にとってしたらばは敵地
なぜこうなるのかさっぱり解らん
したらばの方でも急ぎすぎ、考え直そうって流れになってるのに
普通にしたらばで意見言ってくりゃいいじゃん
何故敵地になるの?
250名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:11:41 ID:pNN4GYUTP
別に管理人がコテ出して提案してるわけじゃないだろ
以前のダダごねの人と思われて発言の信頼度落ちるぞw
251名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:11:54 ID:Bws0WU5D0
今日は平日だし意見が無いのはそれも理由かもしれない…まぁほとんどが昨日のログを見て疲れたってのが大半だと思うが…

カッチカチにルールを固める必要は無いけれど、今のままじゃまともに運営できないのも確か
wikiとしたらばって確か同じ人が管理人さんだよね このルールを採用するしないってのは、まず管理人さんの意見が必須だとは思う
トリ出し必須のロワじゃないから議論に名無しにいたかもしれないけど、とりあえず管理人さんいたら何かしらの返答を見たら下さい
1〜2週間くらい待てば多分返事くるよね? 

返事が無いor議論の結果次第では別でしたらばや避難所を用意する必要があるよね

もし、まだ企画を進めたい人がいるなら今後話し合わなければならない点を落ち着いた口調でゆっくり纏めよう
煽りや罵倒が含まれるレスが多く紛れると思うけど、反応したっていいことは無い。 勿論2chで議論する時点で話を進める気の無い同士がこのスレで喧嘩する場合もあるとおもうがスルースルしかないと思う

今の一番の問題は「悪意あるSS」「駄文」といった個人によって判断がわかれるあやふやな部分を議題にしている点が既に泥沼だと思う
一方は荒らしが書いたSSに対して意見をするのに対して、もう一方は初心者さんが書いたかもしれない巧い人から見たら際どい内容(文章が巧くない)SSを対象にしている
これじゃあ話にならないのは当然だよ

短いと感じるか長いと感じるかは別れるかもしれないが、今後の企画の進め方を2週間くらいかけて話し合わないか?
今のところはここで意見を出し合って、管理人氏と連絡が取れ次第、既存の議論スレか新規の議論スレに移動ってことで

とにかく、煽り暴言は控えて、そういったレスに反応するのも含めてスルーでいこう

このまま終わるにしても、続けるにしても、話し合いは必須だと思う

ダラダラと纏まりの無い文章でごめん。
ちょこちょこ俺の文章がおかしい点があるかもしれないので、その場合は「ここはこうしたら良いんじゃない?」といった意見も出してくれると嬉しいな


252名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:28:39 ID:7RLJAUX+0
長文ウゼエ、とでも言ってほしいのか?
返答がなけりゃ別の避難所を用意するからそっちでやろうぜ、ってのが話し合いの姿勢かよ。
お前みてえなのが音頭取ってたら纏まるものも纏まらんわ。
253名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:31:09 ID:FbEzlpUS0
今回の件を決めたのが「したらばの連中」という印象は拭えない。
実際は全員じゃないんだろうし、決めた連中にどれだけの権限があるのかって言えば殆ど無いんだろうが
それでもこの悪印象は致命的だよ。
それに今の状況だと、管理人氏の意見がわからないというのは不安要素にしかならない。

しかも、今だって話し合いの場は避難所スレのままで、おまけに煽り合いみたいな状況じゃないか。
どうしてそれで、じゃあしたらばに行こうかって思える?

議論をしたらばでするのは、「2chよりもしたらばのほうが議論のための環境が整っている」ことが前提のはず。
今のしたらばが、話し合いのための環境が整っているとは思えない。ここより多少はマシかもって程度だろ。

最低でも、件のルールは完全に白紙に戻すってことが決定されるまでは、したらばに誘導されてもな……
254名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 22:37:20 ID:Bws0WU5D0
>>252
すぐに新規作ろうぜっていっていないよ
もしかしたら管理人氏がもうこのロワに見切りをつけていなくなっている可能性もある 
このルールに管理人氏監督の元ってあるけど、管理人氏が了承しているのかどうかわからない
わかるまでこっち。でも無期限で待っているのもあれだから2週間くらい待とうって意見です

あと、どんな相手にもバカとか軽々しく言わないで下さい 次からは申し訳ないけど明らかな暴言が入っている限り反応しませんので
255 ◆BDs19cF74k :2011/02/14(月) 23:00:31 ID:O2hW1g6k0
えーしたらば管理人です
少なくとも最後まで見切りつけるつもりはないです
SSも少しずつ進めてますし

今回の件ですけど、私自身の意向として基本的に賛成なのはしたらば移行のみでした
その他の無効申請などについては賛成ではないですが、賛意を示す人が多いなら流れに任せるつもりでした
以前注意されてからあまり表に出ないようにしてますので、名無しでも議論中に意見を言うことはあまりしないようにしてます(全くではないですけど)
256 ◆BDs19cF74k :2011/02/14(月) 23:07:07 ID:O2hW1g6k0
言い訳がましいですが、私自身いい案が浮かばなかったこともあって流れを見守っていた次第です
257名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:11:35 ID:Bws0WU5D0
管理人氏 こんばんは
企画当初の指摘があったことでトリ出しを極力避けている状態で、トリ付きの責任が発生する場に呼び出して申し訳ありません
管理人氏を呼び出したのは管理人氏の全ての責任を押し付けるという意図はありませんので…


早速本題に入りますが、昨日の件は一切無かったことにして、改めて必要な分のルール整備をすることを提案したいです。
議題をしっかりとした形で提示、議論の場も告知。煽り暴言ご法度。 

決めなければならないことをまず皆の中で統一することから始めるのが自分の中ではベストだと思いますが、他の方はどうでしょう?
(って言っても今日だけで意見が出揃うとは思えないですが)
258名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:17:57 ID:rIGMQ4iAO
ここまで完璧にFFロワの二の舞になるとは笑ってしまうよ
破滅の流れが全く同じwww
259名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:24:59 ID:O2hW1g6k0
>>257の意見に同意します
やはり一度白紙に戻した状態で一から話し合うべきだと思いますので
260名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:29:03 ID:9pY8RqWwO
とりあえず、あのルールに反対しても管理人さんにホスト晒されたりはしないみたいだから
件のルールは白紙に戻して、続きはしたらばでいいんじゃないか?

で、最初に決めて徹底しないとダメなのは、スレの使い分けと
話し合いの流れ(提案は議論スレでするとか、話し合いをする時は本スレに告知するとか)だろ
敵地云々は別にして、>>248の上半分と>>253の下半分には同意する
今はとてもじゃないが話し合える環境じゃない
相手を否定するか煽るかばっかで話し合いになってないし、そもそも住人が同じテーブルについてないんだから
261名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:36:00 ID:Bws0WU5D0
ID変わる前にもう一度
自分の意見をまとめ

@昨日決めた3つのルールを含めたロワ進行に関わるルールを一旦白紙
A議題を提示して、皆で共通の項目に対して意見を言い合うようにする

今作品を投下したい書き手氏には申し訳ないのですが、このまま投下してもせっかくの作品に対しての無慈悲な酷評、破棄要求などがくることは本意では無いと思います

避難所に対してまだ苦手意識を持っている方も多数いると思いますので、とりあえずは2chで「このロワが進行するためには何が必要なのか」の意見を募るということを提案します
2週間かけるとするとちょうど今月末までとキリもいいことですし、どうでしょう? 

最後に、日付が変わるたびに煽り暴言が含まれるレスがある可能性がありますが、くれぐれもスルー推奨でお願いします
企画のためには無視が一番です 何かしらの意見を出しても、どこかで暴言を混じった対応をするだけでその人の意見の信頼性が激減します

平日に毎日多くの意見が集まるとは思えませんが、今月いっぱい各自で意見を出し合えたらと思います
定期的に議題をまとめていけば、議論の拡散は防げると思いますので
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:45:14 ID:Bws0WU5D0
てか、管理人氏がいるかどうかが問題だったから別に避難所議論スレを使ってもいいのか
どっちがいいんだろう…
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:47:49 ID:ePEqgw2E0
> このロワが進行するためには何が必要なのか
ちょっと議題が大雑把すぎて曖昧だな、仕方ないのかもしれないが
とりあえず「悪意のあるSS」をどうやってより分けて、修正、破棄要請すればいいのか
その辺りのルール整備じゃないかな
したらば投下を義務にするだけで「悪意あるSS」ってのは減少するとは思うけれど
264名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:49:22 ID:ePEqgw2E0
個人的には議論スレの方がいいと思うぞ
煽りが混じるとどうしても目に入って嫌な気分になるしね
265名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/14(月) 23:56:46 ID:Bws0WU5D0
>>263
そもそも個人的には「悪意ある(と言われる)SSを完全に排除する方法」なんて絶対に無いと思う
それを議題にする気はあまりないかな

曖昧な表現を使ったのは自分が今思いつかないような疑問点を持っている人が意見を出してほしいからって思ったんだ

一応自分が決めなければいけないと思っていることは

・投下宣言の必須 (トリ無しでも後で管理人氏が本人確認をするために
・問題点指摘のあとの議論の猶予(書き手氏だって意見が出た直後にスレにこれるわけがないし)
・議論をする場所をしっかりと決めること(今だってSSに破棄だという意見が出る場所が不特定だし)

こんなところかな まだあるかもしれませんが今思いつくところで
266名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 00:00:07 ID:7+s9ZcCe0
>>265
議事進行役をやるつもりなら、捨てトリでいいからトリつけたほうがいいんじゃないか?
ぶっちゃけあんたは纏め役に向いてないと思うけどな
267名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 01:13:14 ID:OAOKouNIO
クラウドやニアナの通した時点でもうどうしようもないだろ
つまるところそういうSSも認めますよって言っちゃったわけだし
あのときしっかり無効にしてればこんなことにはならなかっただろうけどさ
どうしても諦められないって言うんだったら、荒らしに負けないようにひたすらまともなSS書き続けるしかないね
ルールで規制するのは無理と考えた方がいい
268名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 02:03:00 ID:7+s9ZcCe0
問題は、クラウドやニアナを通したこと自体ではない
通すにしろ通さないにしろ、住人の意識の共有、意思の統一ができなかったことだ

企画スタートから今に至るまで、「住人の総意」と呼べるものが皆無という異常な状況
それでも話し合いの場の環境改善には目を向けず、問題SSを弾くことにばかり躍起になってるんじゃ、先なんて無い

そもそも、お前らは何をしたくて集まったんだ?
根本部分で見ている方向が違うのならば、そしてそれが共存できないものなのであれば、ルール議論以前の話だろう
269名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 02:16:01 ID:dHcHlXUJ0
ふむ。このスレには珍しく正論だな。
お前さん、こんなところで時間を無駄に使うのは勿体無いぜ。
270名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 18:11:39 ID:3Ryxxuea0
で、結局話し合うの?
どうすんの?
今までのはしたらばも含め殆どが、煽りか自己主張の演説かで話し合いになってないと思うけど
271名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 19:11:17 ID:p7iPUlqEP
だって、これまでのルールを変える必要性が感じられないし
単に既存のルールを守ることが徹底されてないだけに見える
272名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 19:54:33 ID:a1UDaw3X0
その既存のルールがなんなのかよく分からん
>※最低限のマナーは守るようお願いします。
これ?

書き手の心得はルールではないよな?
これは絶対人によって線引き違うから
273名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 19:56:30 ID:3Ryxxuea0
>>271
既存のルールってなに?
274名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 20:50:37 ID:p7iPUlqEP
>>6
のこと。SSの内容に不満があれば議論スレに書き手を呼びだせばよい
それを試みる前にルールを強化しようと言いだしても本末転倒
275名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 21:29:02 ID:3Ryxxuea0
なんで>>6が周知徹底されずほとんど守られてないのか、理由を少しは考えてみろ
今あるルールを守れないのにルールの強化をしてもしょうがないってのには同意するが
「これからはちゃんとルールを守ろうね」だけで解決する問題じゃない

つーか、もうここ埋め立てて終了でよくないか?
この状況でもまだここで書きたいって書き手がいるとはあんまり思えない
276名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 21:37:39 ID:p7iPUlqEP
問題があった時に必要以上に騒ぎ立ててるのがいけないんじゃない?
自分がここで書きこんでいるのでなんだが
本スレの愚痴は完全なノイズとしてスルーするのがベターかと
277名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 23:27:04 ID:ib6eKeowO
まだ結論出てないの?
278名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 23:50:55 ID:bnsHdGQ20
>>277
お前みたいに毎日暇じゃないんだろ 今日は平日だぞ 知ってたか?
279名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/15(火) 23:57:48 ID:O+aQtMJv0
されてなかったのでとりあえず告知しとくと「悲しき男の末路」と「エッグラの闇」は修正要求が出てるので作者は修正スレへ足労頼む
エッグラの闇はルールに抵触してるらしいからNGだろうけど

「悲しき男の末路」はWikiに収録されてるが場合によっては管理人氏に削除を頼む可能性があるので
早めに結論を出したい
280名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 00:00:12 ID:ib6eKeowO
>>278
いや、今ある問題全部じゃなくて、日曜に騒いでた5人以上で無効とかいうルールはどうなったのかなと
白紙に戻す流れみたいだけど、決定なのかがわかんなくてさ
281名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 18:14:15 ID:2bczZQrd0
各スレへの誘導くらいはやっておくか
ルールについての話し合いは議論スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1295618051/
修正要求については修正要求スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1296488747/

まあ、話し合い以前の問題だと思うがな
現状を正しく把握してる奴がどれだけいるんだか……
修正要求出すんなら、どのSSのどこがどう問題なのかまとめるくらいしておけよ
282名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 18:55:03 ID:sutNCJ3M0
規制されてる人もいるだろうし、問題ないならしたらばの方で話し合った方がいいよね
今すぐ人増えることは期待してないけど
283名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 20:38:14 ID:2bczZQrd0
続けるための話し合いをする前に
続けられるのかどうかの話し合いをしたほうがいいんじゃないか?

ここで終わるという選択肢を考えるべき状況だってわからないのかねぇ
284名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 20:39:57 ID:6UaC0oJy0
終わるんだったらこのスレを無視すればいいだけだし
285名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 21:18:28 ID:CL47oT7/0
>>283
やめるべきだと思った人は黙って去ればいいんじゃないかな
続けたいと思っている人を無理矢理やめさせる必要は無いんじゃないか?
286名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 21:25:25 ID:2bczZQrd0
「やりたいけど無理だ」ってこともあるだろ?
つーか、続けられるのかどうかを冷静に考えて分析するくらいじゃなきゃ、ここからの建て直しなんて到底無理だぞ?
投下をしたらばにするだけでいいって言ってる奴も、律儀に俺にレスしてる連中も、問題の本質を理解してるとは到底思えないけどなw
287名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 23:05:50 ID:qgfyH+NdO
煽りあいがまかり通ってるしたらばで、2chスレは無法地帯って言われてもなあ……
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/16(水) 23:35:39 ID:6UaC0oJy0
どっちにしろ2chのこのスレが無法地帯なのは間違いない
289名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:06:43 ID:HHqd/dZn0
何も決まらないんじゃどうしようもないな
終了で
290名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:31:27 ID:HHqd/dZn0
               ,. ――- 、_
                /         \`  、
           /     ___  \  \     人類よ、よく聞け!
            //   .  ´: : : : : : : :` 、 ヽ   \   このスレはとっくに
           / / ./: : : : : : : : : : : : : : : \i:    〉  終了してたんでゲソ
          / / / : : : : : : : : : : : 八: : : : : : :ヽ./   お引き取りくださいでゲソ
.       /  :i/: : : :\: __: : : : :-/―}ハ‐ : : : : : i          __
      〈   /: : : : : /\: : : : / ,x≠ミx、: :∧|      / }
       \i: : : : :/ |:|  \:/   んィハ }}V:|):{     ./  /
         |: : : : : : ト|       弋ぅり  {: :、: \__/  /__   ,. ┐
        ∨\: : :|   ,x≠   ,       ハ: : \:__:/  /: : : : : :`ン'’ ノ
               \|ヘ〃   r    ̄}  /: : \:_____/  /´ ̄ ̄/  / \
               / : : ∧    \ __ノ/L.,ィ'⌒ヽ:_/  /: ̄`ン'  / ヽ: : : :!
             /: : :〃: :,>ー;‐┬  ´   /{{ /:/   ハ:>'´  /、   j: : : |
      ___,/: ://: : :{  〃 八    / ∨/        /ヽ: : ', /: : :/
    / : : : : : : ://: : :,ハ {{ |\  __/  V:f         '⌒ヽ }: :| \: :\
  / : :/´ ̄ ̄/ : : / j : ヽ}}:!   /   |: |   {    /  /},: : / _/: : /
  {: : :{    / />くつ/: : : :リ  '.  / /  :! : 、   V´ ̄   ,.イ/ : / | : : : :|
   、: : 、   |:{   r_〉}ヽ: : :{   ∨      \: \ \― ´ /' : 〈   ! : : : : |
   \: :\  、:\__): }\:、           ` ┬ヽ._}=一'´ 〉: : 〉 ! : : : : |
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:36:16 ID:HHqd/dZn0
            ──っ゛   |  _/    /   _/_   _\_  |    ヽ
               /  ./.~| ̄/ヽ   /     /   ヽ   ̄\   |     |
                 .|  乂   |  /⌒! / / _|       ゝ  |     |
            ヽ──  ヽノ   ノ  /  し゛  (_ノヽ  ヽ__   レ

                 (                            , - ァー― 、
      , -―--=、ー-、/⌒ ⌒ミーァ、       , -――-、   / /     \    _____
.    /::i':::::/::::::::`ー::::::\`゙´ : : : : ヾヽ  -=,ー': : :ヽi : : : :`´〈/       ),  ハ,ィ:/彡:::::、:::::`\
.   /::::ヽ::;::/:::::::::::::::::::::::::ァ、ミ : : : : :ヽ: }::::} ,<_: : : : : :、/: : : : : : ミヽ .:y    ´  ./Y::::::´::::::ヽ}::::::::::::ハヽ
   |::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー'/:.:.:〉:} i: : : : :|}:ト:::/:.:.イ〉: : : : : :´ : : : : : フ:.}(|:      /:/{::,::::::::::::::::::::::::::::ノ }:::}
  ∧ ::::::::::::::::::::::::i:::::::i、:/:.:.:V :| : :i:. :Y:::::|:.:.:.V: : : : : : : : : : : : Y:.:.:.|:.:V|:  、 /:/:.:Y::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:ハ
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  |:::.{:::::|::::!:::i :::::::::|:::::::} ノ--、:|彡┴゚‐゚‐-'i:.:.:.:.:|: : |ミ二ニ二彡!:.:|:.:.:.:.|―┴-/::/ |:.:, -|:::{、:::::::/::::::l::::::リ:人 | }:}
  |:.:.:\ト、|ヽ!、:::|、:|; :イ:.:.:.:.:.:.:}       .| : '´:|: : 廴ー― '彡|: :|⌒.:.|    乂__{:.:.:.:.:レ'ヾ_:::::{::::::ノ:イイ´:.:.:.:}ン
  `ー―┴- ミ彡-―┴゚‐゚‐' ´      ヽ_:_:_|∧( _ミ}彡_)V:_:_:ノ      `ー―┴- ミヽ'`-‐┴゚゚‐ '

            このロワは、まともな住人がいなかったため終了致しました。
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:39:25 ID:HHqd/dZn0
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /

 ___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    | ( ./     /

 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7  どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ
|    | ( ./     /      `) ) ♪
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:42:06 ID:HHqd/dZn0
        。 ◇◎。o.:O☆οo.
       。:゜ ◎::O☆ ハ,,ハ ☆。∂:o゜
       /。○。 ∂( ゚ω゚ )O◇。☆
     /  ◎| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄|:◎:
    /    ☆。|新スレお断りします|☆
  ▼       。○..io.。◇.☆____| 。.:
∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:.
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:44:30 ID:HHqd/dZn0

「まだここは終わっちゃいないよ!!」




     /: : : : : __: :/: : ::/: : ://: : :/l::|: : :i: :l: : :ヽ: : :丶: : 丶ヾ    ___
     /;,, : : : //::/: : 7l,;:≠-::/: : / .l::|: : :l: :|;,,;!: : :!l: : :i: : : :|: : ::、  /     ヽ
    /ヽヽ: ://: :!:,X~::|: /;,,;,/: :/  リ!: ::/ノ  l`ヽl !: : |: : : :l: :l: リ / そ そ お \
   /: : ヽヾ/: : l/::l |/|||llllヾ,、  / |: :/ , -==、 l\:::|: : : :|i: | /   う う  前  |
.   /: : : //ヾ ; :|!: イ、||ll|||||::||    ノノ  イ|||||||ヾ、 |: ::|!: : イ: ::|/   な 思 が
   /: : ://: : :ヽソ::ヽl |{ i||ll"ン    ´   i| l|||l"l `|: /|: : /'!/l     ん う
 ∠: : : ~: : : : : : : :丶ゝ-―-      ,  ー=z_ソ   |/ ハメ;, :: ::|.   だ ん
   i|::ハ: : : : : : : : : : : 、ヘヘヘヘ     、  ヘヘヘヘヘ /: : : : : \,|.   ろ な
   |!l |: : : : : : : : :、: ::\    、-―-,      / : : :丶;,,;,:ミヽ   う  ら
     丶: :ハ、lヽ: :ヽ: : ::\__  `~ "      /: : ト; lヽ)   ゝ
       レ `| `、l`、>=ニ´        ,  _´ : :} `   /
         ,,、r"^~´"''''"t-`r、 _  -、 ´ヽノ \ノ   /    お ・
       ,;'~  _r-- 、__     ~f、_>'、_         |  で  前 ・
      f~  ,;"     ~"t___    ミ、 ^'t         |  は  ん ・
      ,"  ,~         ヾ~'-、__ ミ_ξ丶     |  な  中 ・
     ;'  ,イ ..          ヽ_   ヾ、0ヽ丶    l         /
     ( ;":: |: :: ..          .`,   ヾ 丶 !    \____/
     ;;;; :: 入:: :: ::      l`ー-、   )l   ヾ 丶
     "~、ソ:: :い:: :     \_  ノ ,    ヾ 丶
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 00:46:47 ID:HHqd/dZn0

                   ∧,, ∧
                   (`・ω・´) <終了しました
                     U θ U
                 / ̄ ̄T ̄ ̄\
                |二二二二二二二|
                |        |
パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 18:09:24 ID:35I2Po/9O
もっとやったら埋め荒らしを通報してアク禁にしてやったのに
中途半端なんだよ
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 18:12:25 ID:ekk4C24nP
まあ、中途半端に埋めてくれたお陰で
ここで終われと発狂してるのは一人だけというのは分かった
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 18:44:41 ID:6nBf5fQpO
>>297
なんで一人だとわかるんだ?
根拠を説明してくれ
299名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 18:51:48 ID:9ttGpRDK0
図星さされて悔しかったんだろうか
300名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 20:45:33 ID:4Fd/xbwQ0
わざわざ携帯から自演とかもうね
301名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 22:01:57 ID:HHqd/dZn0
案の定というか相変わらずというか、本当にバカしかいねえwww
いや、これは、荒らししかいないと言ってやるべきか?
荒らしに触れる奴は荒らしとはよく言ったもんだなw

>>296-300 荒らし乙!
302名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 22:24:16 ID:HHqd/dZn0
>議論スレの92
91は推測でしかないだろうが、その推測は無根拠ってこともないだろ
ここに一時投下スレにSS投下スレ、その気になれば投下できる場所はあるってのに、最後の投下からどれだけ経ってる?
投下できる環境になるよう頑張っていこうって姿勢の見えるレスがどれだけあった?
立て直しどころか、例の5人以上で無効云々ってルールが白紙に戻ってんのかどうかもよくわからない有様なんですけどwww

まあ、あんたの最大の過ちは91に触れてることだけどなw
議論スレであんな発言するバカ、スルーしとけよwww


>議論スレの93
よく読むまで気づかなかったのかよwwwww
つまりお前も今までちゃんと読んでなかったってことだよな?
唯一やる気ありそうなお前でさえ読んでないテンプレをちゃんと読み込んで把握してる奴がいったいどれだけいると思う?

長い、おまけにどこが重要なのかよくわからない、つーか他所からの借りモン
そんなテンプレ誰も読んじゃいないんだよ
あんなもんでルールの周知徹底とか無理だっていい加減わかろうな?w


てか、議論スレの92と93って同じ奴なのかw
やる気がある奴でさえこれなんじゃ、どうしようもないなwww マジ終わっとけってwwwww
303名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 22:48:53 ID:HHqd/dZn0
いやー、それにしても俺の自演と勘違いされた>>298はちょっと気の毒だわ
ま、このスレで荒らしじゃないのに荒らしと勘違いされる奴なんて珍しくともなんともないんだろうけどなwwwww

証拠なんてないただの思いこみや決めつけで、
本編で犠牲になったキャラよりも遥かに多い人間が犠牲になったんだろうなー
「DQFFバトルロワイアルR」なんてスレタイやめて「疑心暗鬼だけでリアルバトルロワイアル」とかに改名したら?

って、我ながらネーミング無さ過ぎてちょっとへこんだw
304名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 23:26:07 ID:hZR8oXXS0
お前ぐらいだよ、このロワにご執心なのは
305名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 23:30:05 ID:QpoWiwmD0
このスレのためだけにFFドラクエ板に来てるらしいからなあ
306名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/17(木) 23:32:58 ID:HHqd/dZn0
ここで俺に構うレスがあるのに、議論スレでの提案にはレス1個で
修正要求スレに至っては破棄に話が及んでるのにレスつかないあたり、お前らだって似たようなもんだろ?
307名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/18(金) 00:33:23 ID:IjH/0ihP0
一人で執着している荒らしがいると聞いて
ニートなのか? リアル中高生なのか? 
昨日のID:HHqd/dZn0くんの勘違い上から目線を楽しませてもらうわ ID変わってもすぐにわかりそうだし
308名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/18(金) 02:34:16 ID:JwgFlAuZ0
したらば修正要求スレ

38 名前:名無しさん[] 投稿日:2011/02/09(水) 20:26:43 ID:BcBhoHjA0
修正要求というかNG申請というか

「悲しき男の末路」
前話でのウィーグラフの様子は、どう考えてもマリアに対して友好的ではなく
下手したら攻撃されるかもしれないのは想像に難くない
そんな状況で仮にもプレイヤーキャラのマリアが一撃で首を刎ねられるのはおかしい

「エッグラの闇」
これも似たような理由だけど、
初対面の変な男に対して警戒してないわけがないのに、
仮にもプレイヤーキャラ、しかも戦士系であるカインが一撃で殺されるのはおかしい
あと、リレー間隔を24時間あけてないから、ルールにも抵触してる


42 名前:名無しさん[] 投稿日:2011/02/16(水) 20:45:57 ID:v1Qk6mq.0
>>38から一週間経ってるけどどうなるの?


43 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/17(木) 06:42:29 ID:Eonc/vCs0
15日に2chスレに告知されたから18日までに反応なければNG扱いでいいだろう
過ぎても続き書かれないうちに作者が反応したらその時に考慮するってことで
309名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/18(金) 02:36:34 ID:JwgFlAuZ0
したらば議論スレ

93 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/17(木) 17:42:10 ID:Eonc/vCs0
>>6を纏めてみようと思ったがよく読めばきちんと心得と破棄についての項目は分かれてるじゃないか
読み間違うかな、コレ?
やることって言ったら、せいぜい破棄についての項目と他の心得の項目を区別できるようレスを分けるくらいか

他にこのまま再開すると不味い部分とかはあるかな?
なければなるべく早いうちに再開したいんだ

・ここの投下スレにルール投下
・2chスレにしたらばに投下の場所が移動したことの告知

異論なければ上記の2つを行って再開したい
土曜日になるまで待てば時間は充分かな?


95 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/17(木) 23:46:36 ID:6mDSHCyk0
トリップはなしの方向で行くの?
日をまたいで修正要求するとき本人確認できないと面倒じゃないかな


96 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/17(木) 23:52:15 ID:.OoiBiNw0
ここでやるんだったら捨て鳥つけたほうがいいと思うぞ
したらばでやる以上は新規参入とか敷居とかもはや放り投げてるし、
残った人間もやる気はある人間ばかりなんだよな?

日をまたいで本人かどうか疑わしくなったら管理人に見てもらって、
その過程でまた荒れるよりはあらかじめ予防したほうがいいだろ


97 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/17(木) 23:59:32 ID:Eonc/vCs0
じゃあ捨てトリ推奨で


98 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/02/18(金) 00:23:46 ID:rcN0AZBI0
今ルールまとめてくれてる人も一時的に鳥付けておいた方がいいんじゃない?

後土曜日まで待つって土曜になったら再開ってこと?
それだとこのあいだみたいに知らなかったって人が出てくるんじゃない?
少なくとも土日を話し合いの期間にして、月曜再開がいいと思う
平日は人が集まらないしね
310名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/18(金) 02:48:04 ID:JwgFlAuZ0
311名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 12:54:32 ID:+uILDSwjO
修正要求スレ43って決定事項?
だとしたらもう破棄ってことだよね?
それとも、43が言ってるだけで決定事項ではないのかな???
312名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 14:55:19 ID:o0In5aDQ0
一応、今はまだここが本スレなんだろ?
だったらここに告知があってしかるべきだよな

で、月曜まで何を待ってる状態なわけ?
313名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 15:07:51 ID:Id27N5qr0
>>312
>>6>>279で告知済みじゃね?
314名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 17:23:59 ID:o0In5aDQ0
話し合いの結果って議論に参加してない人にも周知されるように、住人なら誰でも見てる場所(本スレ)に告知されるもんじゃないの?
それともここは、住人である以上は定期的に話し合いスレを確認するのが義務なのか?

つーか、>>311が言ってる事柄に関しては、したらばの方でも決定してるのかどうかが曖昧だと思うけどな
315名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 17:34:09 ID:YcR0Q0240
>>314
そりゃあ議論の結果にだけ文句を言う人よりは、議論スレに顔出した人の意見の方が重要だろ
義務とか言ってもいないじゃん すでに決定したってならあんたが怒るのもわかるけど、まだ土曜じゃん
月曜まで意見を求めますってあるじゃん。あんたも議論スレでやっているってわかっているじゃん。言いたいことあるならいけばいいじゃん
何と戦っているんだよ
316名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 17:48:01 ID:o0In5aDQ0
俺、別に議論の結果に文句言ってるわけじゃないんだけど?
したらばで出された結論の報告くらいあってもいいのにって言っただけじゃん

……ああ、月曜まで何待ってるかわかんねーなって疑問をこっちで言ったのが不味かったのか
話し合いに直接関係ない質問だからこっちで言ったんだがな
わからないのが気持ち悪かっただけで、待ってるのがなんであれ反対する気無かったから
317名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 17:48:29 ID:lFwVtZAK0
じゃんじゃんうっせーベル
318名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 18:25:39 ID:Id27N5qr0
というか議論の結果って>>309に全部書かれてるような…
319名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 18:48:36 ID:+uILDSwjO
>>312の上二行はたぶん俺(311)へのレスだろ?
で、その後のレスで言ってる議論の結果ってのはたぶん、どっちかと言えば修正要求の方に対してだと思う
320名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 19:00:23 ID:uE8W+Tn10
まだこの話してたのかよ
なかなか結論が出ないってのは、人がいなくて議論が進まないってことだろ
もうみんなここに見切り付けてんだよ
全て荒らし紛いのSS書いた奴のせい
321名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/19(土) 19:05:14 ID:o0In5aDQ0
全てを問題あるSSだけが原因だとした奴等の所為、の間違い
SS自体より、それへの対応の誤りの方が遥かに問題だったのは明らかだからさ
いい加減そこは認めような?
322名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 00:49:58.40 ID:FQPpC5Mz0
相変わらずバカしかいないな

議論スレ93によれば投下スレにルールを投下するそうだが、そのルールの用意はできてるのか?
いざ投下してから「こんなルール知らねえよ」なんてことになったら困るだろ
どうせ時間を取るんなら、そのあたり詰めとくくらいしろよ
で、wikiの分かりやすいところに載せとけ

あと、ついでに、したらばの各スレの使い分けも明記しとけよ
議論が纏まらないとか、後から知らなかったって奴が出てくる原因の半分くらいは、話し合いの場が定まってないことが原因なんだから

それと、したらば進行に賛成してる連中はここの存在を害悪としか思ってないんだろ?
だったら、月曜以降ここは埋め立てて落とせ
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 00:53:00.88 ID:FQPpC5Mz0
ああ、それともうひとつ

前から思ってたんだがここの避難所、「DQFFバトルロワイアル避難所」になってるだろ?
紛らわしいんだよ
ちゃんとスレタイと同じようにRもつけろ
つーか、よく知らない人が既存の企画とここを混同しないように企画名を考え直せ
324名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 01:02:29.23 ID:N5nfFQTT0
なんでそれを向こうで言わずにここで言うんだ
325名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 01:13:21.47 ID:Q4HkCdHSO
それは>>322の一行目の時点で察するべきだと思うよ?
326名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 21:22:39.25 ID:FQPpC5Mz0
したらば進行の時点で新人の存在なんてかなぐり捨ててんのに
まだテンプレに心得なんて無意味なもん入れようとしてるあたりがアホ丸出しだなw
別に強調しなくたってまだ残る連中なら勝手に守りそうな>>104-106より
今まで徹底されてない>>107を先に持ってくるくらいの工夫はしたらどうなんだ?

つーか、「+破棄の対象となるSSについて+」って項目に、「住人が気に食わないSSは破棄対象です」って正直に書いとけよ
327名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 23:33:52.58 ID:1S0sKUG+0
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。


パッと見ただけでも突っ込みどころはあるねぇ
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/20(日) 23:55:02.16 ID:FQPpC5Mz0
月曜再開は無理っぽいなw
つーか、たぶんこのまま終了だなw

お疲れさまでしたーwww
329名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/21(月) 18:31:34.10 ID:Il54zI+qP
それ、DQFF3rdと同じ文章だが、向こうじゃ特に突っ込まれてないぞ
330329:2011/02/21(月) 18:32:25.88 ID:Il54zI+qP
安価ミス
>>327
331名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/21(月) 20:04:40.81 ID:LkcNjsxXO
まあ率直な感想として騒ぐ人は普通にいるからな
フラグ潰れるぞもよく出る言葉だし
気に入らないときに騒いだり愚痴ったりして荒らすなって意味だよ
332名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/02/23(水) 00:12:21.64 ID:K3DE2vrP0
告知します。

したらばでの話し合いにより、SS投下の場がしたらばの投下スレに移動することになりました。
以降、こちらに投下されたSSは有効になりませんので注意してください。
ルールも若干の変更がありますので、SSを投下される方はルールの確認をお願いします。

SS投下スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1297581742/


その他ルールについての質問等は議論スレの方にて。

議論スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1295618051/
333名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/03/20(日) 01:36:51.03 ID:xKEcT0lkO
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/03/24(木) 04:14:28.44 ID:2mMO/7QLO
335名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/04/05(火) 06:42:29.00 ID:bKI25MlkO
336名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/04/05(火) 06:43:37.16 ID:bKI25MlkO
>>332
勝手に決めんなカス
337名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/04/13(水) 15:18:14.51 ID:pN8K3aMKO
そうだそうだ
338名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/01(日) 16:50:37.31 ID:uxvzKI3EO
つまらん
339名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/12(木) 21:07:11.43 ID:FKFe7sZR0
最近見つけたんだけどこのロワはもう機能してないの?
だったらまた最初からやってみては。
自分も書き手として参加できそうだし。
参加キャラは一作品で最大10人までということにして、それ以外は
とりあえず制約無しで
340名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/13(金) 17:28:16.00 ID:HY/G0nVu0
確かにまだ未練はあるな

したらばでの予約必須、SSの再投稿ありの条件付きで乗るよ
名簿は流用でもいい気はするけど
341名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/13(金) 22:12:02.09 ID:noif48sw0
>>5のキャラを流用するならそれでいいけど、
オメガ・神竜は削ったほうが良くないか。これがどうも荒れの元だったような感じだ
で、追加キャラ入れたければ入れて構わんと思う
個人的にも入れたいのが何人かいる
342名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/13(金) 22:16:54.75 ID:noif48sw0
と思ったけど別にオメガと神竜は削らなくてもいいか。
要は描きようだし
343名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/13(金) 22:46:59.95 ID:noif48sw0
連レスすまんが、
いまざっとこのスレ読んでみたけど、争いが絶えないな。
前スレはどうだったんだかわからんが・・・

どうも弱い点は、デルコンダル王とかキノック老子とかわりとどうでもいいキャラ
がほとんど入ってない事だな
こういうモブキャラがいないと速攻退場するのが嫌なキャラ同士が衝突して
また争いになる。
344名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 10:38:16.63 ID:Rs6EEffEO
またやるなら参加するよ。応援しかできないけど
345名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 12:16:29.87 ID:ZGYJzHRtO
本気なら書く
参加者追加も反対はしない(150人以内にしたほうがいいと思うけど)
ただ無理にとは言わないが参加者調整するならUSA外して欲しいがどうだろうか
346名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 13:51:53.17 ID:OfKgo43S0
うまくいく見通しがまったくないと思いますが
347名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 18:37:02.29 ID:578sQrQz0
やりたいって奴がいるんだからやらせてあげればいいじゃない
別にここが新しく始まろうが、失敗しようが他の誰に不都合が出るわけでもない

触れずに放っておいて、失敗したら後で笑っときゃいいでしょ
今、たんなる否定意見を言ったところで君が悪役になるだけで誰にも益がないよ

ま、こういうところは途中で頓挫しようがそれまで愉しめれば成功だと思うが
348名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 21:03:13.08 ID:np2pHMt50
マティウスの二話目は、本当に好きだった
やり直すのかは知らないしどうでもいいけど、感想だけ
349名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/14(土) 21:08:11.64 ID:53ymVmBw0
OK 問題ない。
ついにこれまでまったくSSなど描いた事のない俺がバトロワSSを描く時が北
たった今小説の書き方本を読み終わって小説の書き方を学んだところだ、これでいける!
この俺もSS職人の仲間入りを果たしたのだ!
読んだ本は
新人賞の取り方おしえます(久美沙織著)
ベストセラー小説の書き方(ロバート・D・クーンツ著)
ミステリーの書き方(アメリカ探偵作家クラブ著、ローレンス・トリート編)
物語の体操〜みるみる小説が書ける6つのレッスン(大塚英志著)
キャラクター小説の作り方(同上)
深くておいしい小説の書き方(三田誠広著)
天気の良い日は小説を書こう(同上)
書く前に読もう超明快文学史(同上)
シナリオの基礎技術(新井一著)
小説をかくための基礎メソッド<初級編>(奈良裕明著)
小説を書くならこの作品に学べ!<実践編>(同上)
さらば、デフレ不況(廣宮孝信著)
これだけ読めば勝つる!
350名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 10:21:39.25 ID:TrxMqdlK0
やり直すのはいいけど、
「どんな話が書かれても文句言わないよ全部受け入れるよ」
なのか、
「ある程度のクオリティは必須、基準に満たない物は議論で破棄」
なのか
そこら辺のスタンスははっきりしとこうぜ
前荒れた理由はその辺りにあると思うし
351名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 10:51:29.67 ID:rZl8MLnH0
OPも流用でいいだろ。
キャラ追加は書き手が勝手に出したいのを描けばいい
とりあえず肩肘張らずに気楽にやってくれ
352名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 10:57:29.30 ID:rZl8MLnH0
>>350
上手く言ったロワの傾向から言えば、後者のほうがいい。
ただしクオリティというのは文章レベルのことではなく、ちゃんと話がつながっているか、
それとキャラクターをいい加減に扱っていないか、という意味
少なくとも書き手はゲームをプレイ済み(できればクリア済み)であることが望ましい。
そうでなければセリフ集くらいは読むこと。


353名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 11:03:30.62 ID:TrxMqdlK0
>>352
まあ普通に考えればそれが一番なんだけど、
FFDQ系列のロワは今まで割と寛容にやってきたじゃん
そのおかげで1stのオルテガとか3rdのアリーナ2やフルートみたいなキャラも生まれたわけだし
そういうのも完全排除の方向で行くのか?
354名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 12:41:23.27 ID:a21RkCBs0
序盤は多少のクオリティには目をつぶってキャラをサクサク殺していったほうがいいとかいう
変な主張がまかり通って、雑に殺しまくってたよな
それも未登場のキャラじゃなくて誰かが一回書いたキャラを雑に殺してた
2ndと同じ間違い繰り返してるんだよなあ
355名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 13:12:33.92 ID:g593vAjZO
なら登場話は緩くして、2話目以降は厳しくするか
356名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 14:46:41.30 ID:rZl8MLnH0
>>353
いや、そういうのは許容範囲。
オルテガやアリーナは別にぞんざいな扱いをされていたわけではないし。
たぶん書き手は面白く書こうとはしていたと思う
>>355が大雑把に見て良い着地点だろう
リレーに重きを置くなら、逆に初登場シ−ンはある程度色々やっていい
357名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 15:05:27.91 ID:rZl8MLnH0
つかFFDQ1stってかなりフリーダムな感じで始まってるな↓

DQ・FF連盟、バトロワ参戦!!

1 :  :02/08/30 15:15 ID:04qkxuSN
バトルロワイヤルの最新式ゲームに巣食うラウンジャーが宣戦布告してきました!
ラウンジごとき小一時間でひねり潰しましょう

会場
http://ime.nu/www.aquariu.co.jp/cgi-bin/ik/ant/btlrylcl.cgi


2 :   :02/08/30 15:16 ID:04qkxuSN
I−6南部 (民家)  B−7南部 (食料庫)  G−3西部(診療所) F−1西部 (灯台)


3 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:18 ID:???
よく意味が


4 :   :02/08/30 15:18 ID:04qkxuSN
ラウンコどもの作戦本部
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1030685850/

ラウンジが最大派閥、半角板・ニュー速板・厨房板からも参戦している模様。


5 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:18 ID:???
                            /´`l
                         __  /  〈 |  |
                        j´ ヽ`ヾ i  |  |   |
           ,‐-_,,          f _〈   } 丶
          /    ̄\       \ \  |  |
          巛i~`>  ∧__∧       \ \|  |  |   |
            /   ( ´Д`)       > ノ  j
         ,/   ヽ     ヽ      //  /  |  |  |
         i     ‐=、   i     / /  / |  |  | |
        ,/  ,__     ヾ  'i    ( ´   /  |  |  | |
       /  /  ̄ ̄'7  `、 `、   ヽ  /  | ||  || | |
     /  /      |   |ヽ、 ヽ   l~  I   ||  || | |
    ,/ ,/       |  l ヽ, _`-_/. >>1 j   ||  || | |
   / /          |   |   fハ,ヾ    /   ||  || /l
 r'´ _r´           〔___`ヽ, <~  人  ̄二二二二ヽ∈
  ̄ ̄                ̄ へ⌒   ̄へ      `~´
358名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/15(日) 15:18:35.07 ID:2etz+n1x0
たぶんもうその頃とは時代が違ってしまってる
FFDQのファンによるパロディ企画じゃなくて、バトロワパロディがいろいろ広まった結果
バトロワという構成を中心に人が集まってる場所があってそこの影響が大きくなってる

結果、新しい場所にちょっかいをかけて喜ぶ愉快犯も存在するようになる
それらの悪意をどう予防するかが重要になってくる

ガチガチに閉鎖的になるのも問題だけど、軽視するのも前回の二の舞になりかねない
FFDQロワの伝統的なトリップなし予約なしで続けるのは危険すぎるんだよ、結局
せちがらい世の中だとは思うけど
359名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 02:38:58.12 ID:5DD/PfN00
じゃあ>>355で行くとして、他のことはどうする?
まずどの時点からリスタートするのか
キャラ決めからやり直すのか、OPからやり直すか、本編からやり直すか
あとはリスタートの日程とか
360名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 02:44:18.82 ID:WyTDGmnp0
スタート自体はもう少し余裕を持った方がいいと思うよ
6月スタートでもいいと思う

キャラ追加した後にOP流用でスタート
過去の再投稿、もしくは修正稿の投下ありでいいのでは?

OPも書きたい人がいるなら書いていいかも
361名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 03:03:52.15 ID:gWxy3wK50
え、いまでも多いのに追加なんかするの?
362名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 03:07:27.32 ID:WyTDGmnp0
上でそういう話でてるから
しないならしないで構わんよ
363名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 12:58:41.94 ID:pywaMj2j0
キャラ追加したいと書いた者だが、やっぱりキャラ決めをやり直しの方が良さそうだ
追加だとかなり多くなるし、かといってまんま同じメンツだと新鮮味が無いし、
同じキャラならどうせまた頓挫するだろみたいなところから始まり荒れに発展するのは
目に見えてる。
とりあえず100人決めて残り30人くらいは書き手が好きなキャラ出せばいいだろう
ただし空気は読んでな
364名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 14:41:21.33 ID:0yfIvgHyO
キャラはもうそのままでいいよ
あんまり人いなさそうだし
365名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 19:50:20.74 ID:WyTDGmnp0
俺もキャラは流用でいいんじゃないかなと思う
第一放送までいってないのに新鮮味も何もないし再選出の方が荒れる要素は高く思える
(ボナコンとかたかはしてつやとか微妙キャラを大量に突っ込まれる懸念が消えん)

上の方にUSAを外してくれという意見があったがどうする?
異論がなければ外してもいいと思う
やっぱマイナーさが他より抜きんでていると思うから
そのまま131人で始めてもいいし、他の作品から3人分追加補充してもいい
3人分だけなら微妙キャラ突っ込まれても影響は小さいし
366名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 20:57:57.45 ID:gWxy3wK50
USAキャラの登場話、結構好きだったんだけどな
367名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 20:59:04.54 ID:gWxy3wK50
まあでも俺が書くというわけじゃないし、誰も書けないならば削ればいいんじゃないか
368名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 21:07:17.32 ID:0yfIvgHyO
確かVC配信されてるんだよな?
いざとなれば一週間くらいでプレイして把握も可能か
369名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 22:58:48.80 ID:pywaMj2j0
じゃ流用でいいよ。で、追加はいくらか入れたい
370名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/16(月) 23:30:00.69 ID:5DD/PfN00
名簿は悪くないんだからキャラ追加する必要ないと思う
追加するって言ったらその人数とか人選とかでまた揉めるし
371名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 00:08:35.02 ID:PMd3bZ6R0
USAがOUTになって空いた分に書き手が自由枠で入れるくらいはいいんでないか
372名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 00:32:16.47 ID:BRoEU8GfO
即始めようぜ!ってわけでもないんだから、ゆっくり落とし処を考えようぜ
373名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 12:25:58.05 ID:3mBRptxU0
こんな感じでどうか。

・キャラは>>5をそのまま流用。(ただし後々USA等を外すという結論が出たら
その分だけ追加を認める)
・舞台や主催者もそのまま
・OPも流用
・本編の方は再投稿は無し、全部新規で
・キャラの強さを大雑把に「弱」「中」「強」の三段階でランク付けしておく
 もし弱キャラが強キャラを倒す話を書くならある程度納得のいく理由付けをして
 書かないと物言いがつきますよ

374名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 12:29:00.87 ID:3mBRptxU0
すまん、上げてしまった
375名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 14:10:37.21 ID:0A81KIHY0
OPは書いた本人の許可取った方がよくないか?
勝手に使うのはどうかと思う
拒否されるもしくは連絡無しなら新しく書くってことで

あとキャラのランク付けもいらない
揉めるだけ揉めて結論出ないのが目に見えてる
376名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 22:55:28.35 ID:3mBRptxU0
ランク付けは確かにいらんな。撤回する。
OPもそれでいい
377名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/17(火) 23:13:22.47 ID:Rbq9sskfO
USAは削ろうぜ
特に異論ないよぅだし。 
細かいルールも踏襲でいいんじゃね
378 ◆BDs19cF74k :2011/05/18(水) 01:09:56.44 ID:00HaxVr40
私のつたないOPで良ければ使って貰って構いません

wikiやしたらばはどうされるのでしょうか?
よければWikiも別ページを作って利用してもらって構いませんが
したらばも同様です
379名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 12:11:36.90 ID:4DaWfR6VO
つーかUSAより13のほうが把握してる人少なそうなんだがw
前揉めたとき、やってないからよくわからんとかいうレスがいくつかあったよな
380名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 12:24:04.21 ID:XTsXid//O
>>378

これで始めるにあたって必要なものは大体揃ったかな
>>379
確かにw
しかし仮にも正統ナンバリングタイトルだしそうそう外すわけにもねぇ?w


再投稿についてはコピペは駄目にしても、せめて新たに書き直した奴は同じような展開でもOKにして欲しいな
381名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 13:16:35.12 ID:x7nyqjsj0
>>378
了解しました。ありがたく使わせてもらいますです
382名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 13:23:40.48 ID:c5elUVRBO
13か…アンチ、無知くさい奴が書いた前回のSSみたいなのをまた書かれるよりはスパッと13も削った方が良いようにも思える
作品が好きなだけに適当に書かれて適当にキャラ潰されるのは見てて嫌だわ
383名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 13:37:00.88 ID:x7nyqjsj0
13なら自分が普通に把握してるから別にいけるよ。削らなくていい
384名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 13:40:51.60 ID:x7nyqjsj0
ところでこれなら来週から始められそうだな。
あと決めることは再投稿についてと、キャラ追加くらいか?
細かいルールの再確認もしたほうがいいか。
とりあえず投下前の宣言もしくは予約だけは必ずしたらばで行うってことでFAなんだよな
385名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 15:02:45.69 ID:EJf3P06y0
ならUSAも俺把握してるけど
386名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 16:00:48.96 ID:XTsXid//O
ナンバリングと外伝作品の壁は厚いしなあ
アンケートでもとってみる?

俺は両方ともに把握してない
(それ以外は全部把握済み)
387名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 18:12:01.45 ID:isvMhWJU0
キャラ多くて収集つかなくなって最終的に過疎って終わった2と3のこともたまには思い出してくださいね
388名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 19:29:59.21 ID:xb5Yph1LO
3は終わってねーよ
389名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/18(水) 22:55:35.13 ID:x7nyqjsj0
なんでこいつを削った、って後から文句言われないために全部そのまま続投で
いいと思う。人数の多さが問題のロワではなかったはず
390名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 01:44:34.00 ID:EUQkh3UI0
> 人数の多さが問題のロワではなかったはず
確かにその通りではあるけどリレーしやすい、されやすい環境はなるべく整えたい
USAは正直認知度において他のタイトルに比べて大きく下回ってる
1人、2人が書ければいいという話ではないし、古く、しかもマイナータイトルの把握が必要となると
参加するにあたって心理的なハードルも上がっちゃう
391名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 05:34:05.69 ID:2MUXEjweO
開始して1ヶ月経っても予約も投下もされないキャラは登録抹消でいいんじゃね
これなら需要ないキャラが勝手に落ちる
392名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 07:35:07.87 ID:4WGgpyBvO
それほど人の多くない現状そんなルール導入したらメイン級まで消えかねないよ
好きな人には悪いがそこまでして保護するタイトルではないと思う>USA
393名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 12:37:39.91 ID:Pa8uyI7A0
もう誰か鶴の一声でUSA外すかどうか決めてくれ。
俺はどっちでもいいから。

>>380
再投稿はどこまでがOKなのか基準が難しい
これもまた揉める要素だ
394名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 12:50:09.71 ID:Pa8uyI7A0
それか、USAはとりあえず名簿から外して未参加にしておくけど
もしやっぱり復活させたいという人がいたらご自由にどうぞという扱いにしとくか。
復活させていい期限は、他の参加者が全員出揃うまで。
それ以降はもう禁止。
あと、こういう特別枠だからUSA登場作品を見る目は多少厳しくなるよ、と注意書きしておく。

395名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 13:12:16.76 ID:Fv3bWncOO
>>394
そういう中途半端なのはちょっとな
俺はUSA書けるけど揉めるならもう除外でいいよ
396名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 13:12:33.73 ID:mSQjH3Xk0
再投稿はありがいいな
予約してトリつけて投げ逃げができなくすればいいと思う
ウケの良かった話とかこのまっまなかったことになるのはさびしいし
その人が再投稿してくれるかは分からないが繋ぎたいと思った話もあった
登場話のみなら荒れそうな話は少なかったし登場話だけでも許可して欲しい
397名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 13:37:35.28 ID:4WGgpyBvO
>>394
最初だけ書かれて繋がれないパターンになったら最悪じゃないかな

>>397
登場話だけかあ
それなら自信ある人くらいしかやりそうにないし良いかな
398名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 13:39:44.49 ID:4WGgpyBvO
アンカミス
>>397後半は>>396
399名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 20:16:22.03 ID:ALFSuUXoO
鳥無しとして投稿してるから、他人が自分のやつを再投稿してもうれしい程度だが、
一発ネタ話だけは変な空気にならないか心配だなあ
あれは初投下のインパクトあってのものだし
まあオチ変えればいいんだが
400名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 21:02:27.97 ID:2MUXEjweO
USAは削除でFAってことでもういいな
401名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 21:14:37.77 ID:EUQkh3UI0
いいと思う
まとめると

・USAは参加枠から外す
・空いた分だけ書き手が自由枠としてキャラを参加させることができる(参戦作品外からは不許可)
・再投稿は登場話のみ許可する(当然通常の投稿と同じくしたらばでの予約必須となる)

これでおk?
402名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 22:10:30.03 ID:j2hfJApk0
追加はいらないんじゃないかあ
USA外した分ってことは3枠しかないわけだし
そんなちょっとしかないんじゃわざわざ追加する意味もないような
人数的には今の時点で十分すぎるくらいだし
403名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 22:33:33.84 ID:o+5pMCrz0
追加したいから外したみたいに見えるしな
404名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 22:52:55.70 ID:EUQkh3UI0
ふむ、追加はあった方がスパイスになるかと思ったけどそういうことならナシの方がいいのかな?
405名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 22:59:10.57 ID:Pa8uyI7A0
それでは追加は無しということで。
あと決めることってもう無いのかな?
406名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 23:04:01.74 ID:EUQkh3UI0
予約期間とかかな
他の同様のバトロワ企画みたいに3〜7日みたいな長時間拘束だと長文書けるけど、ここってそういう方向性じゃないから
最大でも48時間くらいにしてほしいかな
個人的には24時間くらいを希望

放送またいで関係が複雑化していけばその都度期間延長してもいいとは思うけど
407名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/19(木) 23:38:28.53 ID:ALFSuUXoO
登場話のみかまわない再投稿
つまり、一人でも初登場なら他が三回目だろうと四回目だろうとかまわないってことだよね?
408名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 01:06:03.65 ID:fearUAF50
その場合、他の3回目、4回目となるキャラが前回と変更になってる可能性が高くね?
それを再現するならその3,4回目になるキャラも全部再投稿によらなきゃならなくなるし、
しかもその全ての話に初登場がからまなきゃルールの範疇外になるから実現性かなり低いケースだと思うんだけど
(というか該当するケースを思いつけないレベル)
それでいいならいんじゃないかな?
409名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 01:53:14.51 ID:cwYbOHdrO
予約期限は48時間でOK
ただ登場話でいきなり死亡がある作品は再投稿禁止にするべきだろう。
結局このキャラは最初で死ぬのかと思うと萎える
410名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 08:05:57.21 ID:Od+1dwmYO
>>409
じゃあ新しく書いた話でも、前回一話で死んだキャラをまた殺す話も禁止ってことか?
それは何か違うだろ
411名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 11:46:06.98 ID:7SgtFJNtO
今年になってから覗いた身だが、DQ主人公系の性格付けってどうやって決めたんだ?書き手に任せた結果なのかな。
やり直すに当たって、それらは前回のままを踏襲するのか、新しい書き手の人達の好きに描いて貰うのか。

あと初回死亡話の再投稿禁止には賛成しとく。
412名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 12:34:49.54 ID:v6LnD+YM0
性格・名前付けは基本的に自由
無難にデフォ設定のままでもいいし、漫画や小説とかから取ったり、二次ネタを元にキャラ付けしたりもする
もちろん完全オリジナルでも構わないよ

あと、死亡話再投稿には反対
変に生存ロックかけることになりそうだし
というかもう再投稿自体無しにしないか?
同じような展開でもいいから、新たに書いた物だけで
413名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 13:23:35.43 ID:EooqjWWCO
それだとどこまで修正、改稿すれば再投稿じゃなくなるのかとか余計に揉めそうだよ
素直に死亡話の再投稿だけ禁止したらいいよ
別にわかりにくい話でもない
414名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 14:13:05.47 ID:2EwTZQF60
そもそも再投稿って言ったら普通「そっくりそのまま完全コピペ」のことを
指すはず。少しでも変えたら改稿だよ。(他人が勝手にやれば改ざん)
だけど前の方で、再投稿はアリだけど完全コピペは禁止、という発言が
あったからよくわからないことになってる
415名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 15:13:31.39 ID:EooqjWWCO
難しく考えようとしてるだけな気がする
完全コピペとかちょっとでも修正したら改稿だとか考えたり定義したりする必要なんかどこにもないよ
416名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 17:31:29.28 ID:N7iha2tV0
てか何で死亡話の再投稿がダメなんだ?
「前死んだキャラがまた最初に死んだら萎えるから」って理由になってないじゃん
パロロワって言ったらどのキャラがいつ死んでもおかしくないし、恨みっこもなしの企画だろ
それでもどうしても死なせたくないキャラがいるなら、再投稿される前にさっさと自分で登場話書けばいい
登場話ならそんなにクオリティも必要ないんだから、2,3日もあれば十分書ける
だから時間が足りないってこともないはず

以上を踏まえて、

・登場話に限り再投稿OK
・必要なら修正も構わない
・再投稿の人も普通の投下と同じように予約必須で早い者勝ち
・その際再投稿であることも宣言すること
・一人でも初登場のキャラがいれば再投稿出来るけど、その場合は既に投下された話と矛盾がないように修正すること

こんな感じでどうだろう
417名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 20:49:40.76 ID:7SgtFJNtO
結局やり直しってどういう意味でのやり直しを皆希望、或いは認識しているんだ?

参加者(またはOPも)はそのままに一からやり直したいのか、ほぼ前回の続きをしたいのか。

俺は前者的な認識だったから再投稿ってもん自体違和感あって新しく書きたいって人達をやりづらくさせないか?とか思うんだが。

再投稿の有無について結局どう結論づいたのかな?
418名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 22:00:52.71 ID:fearUAF50
人も多いとはいえないし、今は探りながら個人個人の意志のすり合わせの状況かな
俺個人としては前回の不完全燃焼さを空気を一新することで今度こそバトルロワイアルというエンターテイメントを堪能したい(もちろん造り手側としてね
もちろん全く新たにやりたいという人がいるのも知ってるからその人たちの意志もなるべく無視したくはない

だからゆっくりとでもお互いの妥協点を探りながら今は進んでいきたい
急ぐといろいろ不具合でちゃうのは前回ので懲りたとこもある(利点がないとは言わないけど)

全員が納得するルールなんて作れるわけないが、より多くの人が妥協できるルールを作るのが今ンとこの目標かね
419名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 22:30:55.61 ID:2EwTZQF60
>>416
他人の書いたものを勝手に修正するのはどうなんだろう
>>417
俺も前者。参加者OPを流用したのは単に手間を省いたという意味合いだと思う。
>>418
再投稿についてはどう思う?
420名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 22:43:00.49 ID:v6LnD+YM0
ん?再投稿って、自分が書いたのを再投稿するって話じゃなかったのか?
他人が書いたのを勝手に再投稿するの?
それはダメだろ
421名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/20(金) 23:46:16.50 ID:fearUAF50
> 再投稿についてはどう思う?
肯定派
死亡話は駄目という気持ちも解るのでその条件付きでOKにしたい

他人の作品を再投稿するのは不味いけどその辺りは各人のモラルとかプライドとかに頼ることになるね
もし物言いがついたらしたらばで話し合うことになるけど、予約必須の状況でそうそう騙りはでないと思ってるよ
422419:2011/05/21(土) 00:59:42.24 ID:kR/rXMjI0
再投稿は自分の書いたものだけで死亡話は無しという条件なら、まあ自分も
OKでいいかな
423名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 08:38:05.56 ID:/GPVH6aJ0
修正するのはあり?
死亡者がいた場合修正して死者削れば再投稿出来る?
424名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 10:08:42.81 ID:hksG8SMAO
俺は死亡話も許可してほしい
死亡話にも面白いのいっぱいあったし
425名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 12:06:19.61 ID:u9vLRZdUO
誰かDQSとDQM2を書ける人はいるの?自分はおっさんだからわからん。
426名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 12:21:00.70 ID:1n7i0StN0
自分はDQSは書ける
DQMは知らないけど少なくともUSAよりは知ってる人は多いと思う
427名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 12:35:07.64 ID:sxNjRhHIO
結論が出ないようなのでばしっと決める。

再投稿は登場話に限り全部許可する。
ただし最大10作まで、それ以上はなし。

これでいいだろう
428名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 12:40:10.66 ID:1n7i0StN0
そんないきなり新条件もちだしてきて納得しろってのも無理があると思わないか?
時間制限があるわけじゃなし、素直に一日投票日でももうけて遺恨がないように決めたい
429名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 14:57:07.17 ID:sxNjRhHIO
死亡話OKという人とNGという人、さらに再投稿自体禁止という人の全部の中立案
を考えると作数限定くらいしか思い浮かばないがどうなんだろうねえ
430名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 17:13:10.34 ID:ElCiwBdTO
1から全部書き直しするのが一番面倒くさくないんじゃないのか?
431名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 18:08:51.01 ID:S/1HUlXAO
そう急いで一方を切り捨てんでもいいじゃん
投票で決めるなら今日の夜からは急ぎすぎかな?
明日の夜零時からでどうだろうか
もちろん他の話し合いがあれば同時進行で
432名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 21:49:30.62 ID:kR/rXMjI0
じゃ22日0時から再投稿の件で投票でもするか
終了は23日0時。
433名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/21(土) 22:06:44.08 ID:1n7i0StN0
うん、俺はそれでいいと思う

再投稿について
A 死亡あり
B 死亡なし

簡単だけどこんなところかな
434名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 00:18:14.59 ID:w5PQS/1l0
投票場所はもうここでいいよな?
そんなに重要な投票じゃないし
435名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 00:24:24.23 ID:RFYWOqAf0
まぁ、いいんじゃないか
436名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 01:37:56.92 ID:YEwfbTlc0
とりあえずAに入れとく

……ところでもうはるか昔の超いまさらなこと書いていい?
最近FFDQ1stの感想スレを当時以来久し振りに読んでみたんだが、中盤頃に同時期に投稿された
作品全部に感想(というより辛口アドバイス)書いてた人がいて、もしこれが完結したら自分が
どの作品書いてたか晒す、みたいに言っていたのを思い出した。
結局晒してないじゃん!
今でも割と気になる
437名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 01:44:43.04 ID:RFYWOqAf0
投票開始は22時間とちょっと後なのであしからず
438名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 23:00:36.68 ID:sctqBWy/O
駄目元で聞いてみるんだが参加者追加って本当に駄目かな?

キリのいい140人までの9名まで
参加作品以外は不採用
プレイヤーキャラのみ(NPC不可)

この条件でなんとか許されないだろうか
439名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 23:46:55.81 ID:RFYWOqAf0
俺はいいと思うけどどうかな
追加に忌避感ある人もいそうだし
440名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/22(日) 23:54:54.95 ID:1M1Iwt5KO
投票内容見るに、再投稿は有りが前提なのか。

人数の追加については、俺はどちらでも良いかな。
441名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 00:19:02.35 ID:pXwzaehN0
投票するよー

Bで死亡なし
442名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 01:22:09.98 ID:6FxWeMnOO
追加に関してはどちらでもいいな

死亡話はBで
443名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 01:56:44.52 ID:NbaSSHXg0
追加は個人的にオーケー

Bに入れとくわ
444名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 12:22:02.90 ID:GgYesEAJO


追加は欲しい
個人的に150までなら許容範囲
445名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 21:11:55.62 ID:QeueHU+1O
これ決まったらスタートかな?
今週木曜か金曜日には開始としたい
446名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 21:30:06.14 ID:pXwzaehN0
普通に今週末でいいんでないの
平日に始めんでも
447名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 21:39:57.31 ID:7/IPEHtO0
もうほぼBで決定っぽいけど一応Aに投票

死亡話だけ再投稿出来ないのは不公平じゃないか
俺自身死亡話書いてて、出来れば再投稿したいと思ってたのに
明確な理由も挙げずにダメって言われても納得しがたい
再投稿自体不可ならまだ納得出来るけどそういうわけでもないし

追加に関してはどっちでもいい
そのままの名簿でもいいけど、リスタートするに当たってちょっとアクセントと考えれば悪くなさそう
448名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/23(月) 22:07:24.43 ID:j0hrYPv+O
417だが、前回書いてた人達には申し訳ない、少数派かも知れないけど俺は再投稿自体禁止が希望。

投票ではBにしとくよ。
449名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 00:24:55.07 ID:1MAfPCwV0
決まったね
追加の方も反対はないみたいだから、どれだけ追加するか条件を詰めていこうか
450名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 03:41:53.16 ID:dNMAmPs+0
追加も投票で決めないか
人数とかNPC外すかどうかとか
451名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 03:42:57.60 ID:dNMAmPs+0
途中で送信してしまった。

とりあえず明日1日を投票期間にしてその辺を決めればいいと思う
452名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 08:35:13.29 ID:HO/7DKmJO
投票はあくまで話し合いで結論が出なかったときの最終手段にしたい
何でもかんでもいきなり投票ってのはちょっと…
453名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 12:12:56.54 ID:K6/LG39KO
キャラ使い回したうえでさらに追加するくらいなら、
キャラ選出からやり直したほうがいいと思うがなあ
前回自分で書くためにそこそこマイナーなキャラに投票したけど、
今回はもう書く気がない俺みたいなのもいるだろうし。
454名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 12:20:38.28 ID:rJV0zzO4O
言ってることの自己中さにも唖然とするが
それ以前に書く気がないなら口出さないで欲しいんだが
455名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 12:27:31.80 ID:dNMAmPs+0
そこまで戻るのかよw
別にいいけど、それなら再投稿の議論はまったく意味なかったな

まあ書き手がやりやすい環境を整えるって命題が第一にあるなら
書きやすいキャラをある程度選出するってのは当然あるわな
個人的な意見を言わせてもらうと主役級ばかりが多いよりは
メジャーとマイナーが6対4くらいの比率の方が面白い
456名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 12:32:01.04 ID:dNMAmPs+0
で、そこを考えると前回のキャラ流用+追加は無難なところだと思うね
とりあえず19人を加えて計150人がいいと思う
457名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 14:14:22.64 ID:rJV0zzO4O
俺も150人希望
追加の仕方は最初にまた19人分指名エントリーするのか
自由枠として書き手がSSに自由に参加させるのかどれがいいだろうか
それとも他にいい方法あるかな
458名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 15:46:39.86 ID:DC0pnu+H0
キャラ追加するならまた時間決めて指名制でパパっと決めればいいよ
459名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 20:30:05.22 ID:4GmQIQVoO
150人とか多すぎない?
460名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 20:56:13.97 ID:1MAfPCwV0
参加人数がもともと80人とかだったならその意見も解るんだけど
もともとが131人だから大して変わらない
それよりもモチベーション上げる為の新しい風の方が求められる
461名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 21:19:10.11 ID:HLh+CtbJO
ロワが始まる直前までこのスレに好きなキャラ名書き連ねて、その中から書き手が
好きなのをチョイスすれぱいいんじゃないの。
微妙なキャラはあらかじめそこでNG食らうので、始めてから無効にはならない。
462名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 21:50:25.60 ID:1MAfPCwV0
NPC縛りなら微妙キャラが入る余地なくなってどの方法でも安心できると思う
463名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 22:57:00.11 ID:DC0pnu+H0
NPCでも十分有名なのもいるし、完全に縛っちゃうのはどうかと思う
↓の前と同じ基準でいいよ

DQ1〜9 その他DQMなど外伝作品
FF1〜13(11除く) その他FFTなど外伝作品
役割のない雑魚モンスターのエントリーは不可とします
プレイヤーキャラ、名有りNPC、名無しNPCの場合はある程度有名なものに限る、各ボス
ラスボスやそれに準ずる強さの突出したキャラを参加させる場合、少し能力を制限するかも?
464名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 23:10:50.29 ID:rJV0zzO4O
せめて名無しNPCは無しにしないか
メイドみたいなのがこれ以上増えても萎える
465名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 23:25:05.99 ID:HLh+CtbJO
んじゃ463のルールに加え固有名詞のないNPC不可ってことでいいか
466名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/24(火) 23:30:02.50 ID:rJV0zzO4O
うむす
467名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 02:09:23.46 ID:X1v1oSGG0
それで良いと思うので、あとはもう書き手が自由に出すってことでよいのかな?
それと>>5で一人もエントリーされてない作品から出すのはNGかな?
468名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 02:49:26.48 ID:r/px79XY0
リスタートに向けてもう一回盛り上げるって目的なら、名前挙げていく方式の方がいいと思う
469名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 15:35:46.01 ID:JPvLllPK0
名前あるってだけで誰も知らないようなマイナーキャラ出されても困るだろ
逆に名前無くても有名でちゃんとキャラ立ってる奴だっているし
どうしてもマイナーなの省きたいんだったら挙がったキャラ一人一人考えていくしかないんじゃないか
名前で判断するんじゃなくて
470名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 19:10:30.32 ID:gxWqRK2bO
FF13書ける人がほとんどいなかったから、他の書き手がどこまで書けるのかが分からない
471名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 19:47:42.49 ID:I1HsBqHM0
FF3もDSじゃなくてFC仕様で全く文句出てないし、平均年齢高いのかなやっぱ
13は俺も書けないけど、書けるって人は何人かいたからUSAほど深刻なことにはならないと思うけど……


追加方法は最初に30名くらい名前挙げといて、挙げられたキャラに問題があれば指摘
残った中から書き手が好きに書いていくというのでどう?
まぁ.30名に限定する必要はないけど、それくらいってことで
472名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 22:05:23.76 ID:fUOAoDdwO
オリジナルかリメイクかどちらの設定なのかは自由じゃないの?

あと13は書ける
473名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 22:17:23.59 ID:FYUhLfUoO
個人的にはFF3はDSで書きたいけど
無名キャラ枠も貴重だからなー
474名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 23:17:46.89 ID:3bPmRFZ+0
自由にキャラ付けできるプレイヤーキャラとしてならFF11ありでもいいのではないか?
475名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/25(水) 23:19:44.33 ID:gxWqRK2bO
>>474
板 違 い
476名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 02:59:27.41 ID:MvY7Ycr/0
んじゃとりあえずキャラ挙げてってみるか
1レスのつき二人までで。
477名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 07:17:02.08 ID:9bVlDTyFO
今回は19人と少ないから、一人一キャラがいいと思う
478名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 09:51:21.77 ID:W0XRFAuQO
19人ピタリ挙げるんじゃなくて3、40人くらい挙げてから取捨選択するんじゃないの?
479名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 12:20:20.40 ID:MvY7Ycr/0
そのとおり。というか気楽にどんどんあげてみれば。
どうせ書き手は誰が何を挙げようが自分の書きたいやつをまず挙げるだろうし
480名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 12:43:13.28 ID:W0XRFAuQO
ほんじゃ
<ピサロ@DQ4><ヴァン@FF12>
481名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 13:02:55.49 ID:m+B4XfAu0
(ティナ@FF6)(リッカ@DQ9)
482名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 14:05:48.19 ID:MvY7Ycr/0
<パンネロ@FF12><ローザ@FF4>
483名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 14:38:04.28 ID:r0zAotJp0
<ベラ@DQ5><ポワン@DQ5>
484名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 15:18:24.59 ID:RRW5bZavO
<イザヤール@DQ9><ラヴィエル@DQ9>
485名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 16:44:09.90 ID:9bVlDTyFO
<わるぼう@DQM2><リディア@FF4>
486名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:19:18.24 ID:igyRZ3upO
<DQ4ピサロ><DQ7かみさま>
487名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:20:35.26 ID:igyRZ3upO
あげてしまいました。すまん
488名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:30:34.14 ID:mXD8huLkO
<最強れんごく天馬@DQMJ2P> <最強ゲモン@DQMJ2P>
489名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:45:21.79 ID:hVdcnvKG0
<キーファ@DQCH><パンナ@DQCH>
490名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:47:24.62 ID:W0XRFAuQO
>>488-489
待った
参加作品以外は不可だろう、流石に
491名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 18:59:43.98 ID:hVdcnvKG0
モンスターズはありじゃないの?
492名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 19:28:53.48 ID:7qEg7bdAO
無しだよ
OKなのは2だけ
そんなの通したらの為の作品わけだって話になる

<ユウナ@FF10><ルールー@FF10>
493名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 19:48:39.11 ID:hVdcnvKG0
キャラバンハートは3rdにも出てるしありだと思ったんだが
494名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 20:51:23.71 ID:mXD8huLkO
>>488は取り消す。無効扱いで
ではあらためて
<エアリス@FF7><メルビン@DQ7>
495名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 20:58:17.87 ID:piL7dgRgO
>>493
3rdのCHは3/4が一人の票だけどな
プレイ済みの人間が四人はいたUSAが書けないってなってる時点で無理だろ
496名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 21:04:10.01 ID:O4tO0MT00
<ゴルベーザ@FF4><ハーゴン@DQ2>
497名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 21:20:54.33 ID:hVdcnvKG0
じゃあDQM1は?
498名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 22:27:31.28 ID:v1V1zJTxO
<サッズ@FF13><ニード@DQ9>
499名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/26(木) 23:35:49.82 ID:C4GBdD010
<スタイナー@FF9><エーコ@FF9>
同じ作品からですまない
500名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 01:18:42.85 ID:+IjeSDoW0
<ホンダラ@DQ7><トーポ@DQ8>
501名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 02:12:57.79 ID:wi+Pc5YQ0
もうスタートをいつにするか決めたほうがいいと思う
502名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 06:55:32.41 ID:Znk6cHVG0
<男バトルマスター@DQ9><女魔法戦士@DQ9>

うーん、この分だと日曜日に予約開始で間に合いそうかな?
503名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 08:49:01.50 ID:pAX/3NmnO
再スタートとして誰の目にもわかりやすい【六月一日】希望

<赤魔導士@FF1><カラテカ@FF3>
504名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 09:59:54.29 ID:woQNLX3j0
〈エドガー@FF6〉〈ウィーグラフ@FFT〉
505名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 10:47:29.48 ID:woQNLX3j0
ごめん>>504はナシで

〈ダイスダーク@FFT〉〈宝条@FF7〉
506名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 12:50:06.80 ID:gc+/EUy8O
<アポカリョープス@FF5><フラン@FF12>
507名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 13:29:17.59 ID:WehYyvh80
<テリー@DQ6><レオンハルト@FF2>
508名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 14:10:28.36 ID:YWBJRDX3O
<リルム@FF6> <パパス@DQ5>
509名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 16:19:24.74 ID:cypX0b6nO
既に参加決まってるキャラくらい確認してから書けばいいのに
510名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 17:13:54.95 ID:Z2ZLPgKR0
<パスリィ@DQ9><マーゴット@DQ3>
511名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 19:49:03.83 ID:wi+Pc5YQ0
<FF12アルテマ><FF4 ジオット>
512名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 20:25:00.68 ID:Znk6cHVG0
とりあえず今日いっぱいで追加候補は締め切って、後は1日スタートに向けて細部を詰めてこうか
513名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 21:20:16.48 ID:gc+/EUy8O
<シンシア@DQ4><ベアトリクス@FF12>
514名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/27(金) 23:41:07.63 ID:nHAAr0Mi0
<ハッサン@DQ6> <フライヤ@FF9>
515名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:07:29.48 ID:sZbgcqziO
<ゴードン@FF2><スコット@FF2>
516名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:09:26.63 ID:8WThZuGu0
<ククール@DQ8>
517名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:23:39.34 ID:JoqDFqxK0
いい加減そろそろ打ち切っていいだろ
多めに取ると言ってももう十分
518名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:38:08.06 ID:iL1zuvHY0
とりあえずここまでにするか。打ち切りです。
まとめ。

DQ2 ハーゴン
DQ3 ピサロ マーゴット
DQ4 シンシア
DQ5 ベラ ポワン
DQ6 テリー ハッサン
DQ7 かみさま メルビン ホンダラ
DQ8 トーポ ククール
DQ9 リッカ イザヤール ラヴィエル 男バトルマスター 女魔法戦士 パスリィ
DQM2 わるぼう ニード

FF1 赤魔導師
FF2 レオンハルト ゴードン スコット
FF3 カラテカ
FF4 ローザ リディア ジオット ゴルベーザ
FF5 アポカリョープス
FF6 ティナ リルム
FF7 エアリス 宝条
FF8
FF9 スタイナー エーコ フライヤ
FF10
FF12 ヴァン パンネロ フラン アルテマ ベアトリクス
FF13 サッズ
FFT ダイスダーク

このなかから書き手の人たちは自由に選んでください
519名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:40:24.70 ID:JoqDFqxK0
<ハーゴン@DQ2>
<マーゴット@DQ3>
<ピサロ@DQ4><シンシア@DQ4>
<ベラ@DQ5><ポワン@DQ5>
<テリー@DQ6><ハッサン@DQ6>
<かみさま@DQ7><メルビン@DQ7><ホンダラ@DQ7>
<トーポ@DQ8>
<リッカ@DQ9><イザヤール@DQ9><ラヴィエル@DQ9><ニード@DQ9><男バトルマスター@DQ9><女魔法戦士@DQ9><パスリィ@DQ9>
<わるぼう@DQM2>
<キーファ@DQCH><パンナ@DQCH>
<最強れんごく天馬@DQMJ2P><最強ゲモン@DQMJ2P>
<赤魔導士@FF1>
<レオンハルト@FF2>
<カラテカ@FF3>
<ローザ@FF4><リディア@FF4><ゴルベーザ@FF4><ジオット@FF4>
<アポカリョープス@FF5>
<ティナ@FF6><リルム@FF6>
<エアリス@FF7><宝条@FF7>
<スタイナー@FF9><エーコ@FF9><フライヤ@FF9>
<ユウナ@FF10><ルールー@FF10>
<ヴァン@FF12><パンネロ@FF12><フラン@FF12><アルテマ@FF12><ベアトリクス@FF12>
<サッズ@FF13>
<ダイスダーク@FFT>

とりあえず日付変わるまで
全部で48キャラ
520名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 00:41:15.19 ID:iL1zuvHY0
間違いがあった。訂正

DQ2 ハーゴン
DQ3 マーゴット
DQ4 シンシア  ピサロ
DQ5 ベラ ポワン
DQ6 テリー ハッサン
DQ7 かみさま メルビン ホンダラ
DQ8 トーポ ククール
DQ9 リッカ イザヤール ラヴィエル 男バトルマスター 女魔法戦士 パスリィ
DQM2 わるぼう ニード

FF1 赤魔導師
FF2 レオンハルト ゴードン スコット
FF3 カラテカ
FF4 ローザ リディア ジオット ゴルベーザ
FF5 アポカリョープス
FF6 ティナ リルム
FF7 エアリス 宝条
FF9 スタイナー エーコ フライヤ
FF12 ヴァン パンネロ フラン アルテマ ベアトリクス
FF13 サッズ
FFT ダイスダーク

マーゴットって誰だっけ?
521513:2011/05/28(土) 00:46:56.00 ID:jZY8xUuuO
すまん、ベアトリクスはFF12じゃなくてFF9の間違いだった。訂正します。
522名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 08:47:03.02 ID:yeF/281CO
ニードはDQ9な
523名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 09:53:20.42 ID:4QAgrHaA0
マーゴットはエジンベア王女だったと思う
しかしパスリィとか荒らし目的としか思えない選別だな
524名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 10:33:32.84 ID:h8cu+BvcO
ちょっと聞きたいんだが
FF1や3の無名PCを女の子として出すのはアリ?
525名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 12:32:47.06 ID:CGUg0QKPO
>>523
すまん、女パラディン参加してたから
その辺絡められるかなと思って挙げたんだが、ちょっとマイナー過ぎたか
526名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 12:45:31.25 ID:4QAgrHaA0
>>525
荒らしはさすがに言いすぎたけれど、やっぱりプレイ済みでも厳しい振りだと思うぞ

>>524
全員女はさすがにないけど、4人のうち1人か2人ならいいんじゃないの
527名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 13:04:37.70 ID:P0/p20Ea0
むしろ名前覚えてないって人が多いだけで
どのキャラなのかが分かれば、というか簡単なキャラ紹介があれば未プレイでも書けるレベルだと思う
ほとんど把握する必要がないからな
528名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 13:11:50.83 ID:iL1zuvHY0
誰かDQ9とDQSのキャラの性格や生い立ち、代表的なセリフなんかを
教えてくれると嬉しい。未プレイなんで。
あとFF1やDQ3なんかの名無しプレイヤーキャラは書き手が名前を自由に決めていいんか?
>>5を見ると名前が既に書かれているが
529名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 13:19:38.07 ID:4QAgrHaA0
>>5の既に名づけられたキャラは一旦リセットだね
再投稿されたらまた同じ名まえになるだろうけど、基本は新しく書き手が名まえも性格も再構築する
もちろん全く同じ名まえをつけることも可能だけど

ただ多くは公式のデフォルトネームや小説等の準公式のネーミングを持ってくるね
530名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 13:59:16.52 ID:iL1zuvHY0
どもです
531名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 19:30:02.95 ID:jZY8xUuuO
6月1日スタートなら夜9:00開始にしないか。
平日だし
532名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/28(土) 19:34:41.73 ID:4QAgrHaA0
こだわる部分でもないし、それで良いよ
533名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/29(日) 00:43:01.59 ID:buahJNTn0
アポカリョープスとか萌えるなあ。いろいろ性格発展させたいw
534名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/29(日) 20:10:10.85 ID:Z4VdRMmx0
作品投下も感想議論もこのスレでいいの?
535名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/29(日) 20:11:38.65 ID:Qk7saICi0
うん、予約だけしたらばかな
専用スレ作るのは前日あたりでいいかな
536名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 00:14:19.27 ID:TQLJS1Fd0
ちょっと待って、まだ再投稿についてはっきり決められてない
まず再投稿にも予約は必要なのか
早い物勝ちで他の人が先に予約したら再投稿不可ってことでいいの?
それから結局修正は有りなのかどうか
修正ありの場合、どこまでの修正が許容範囲なのか
死者を削る、もしくは他のキャラと差し替えることで死亡話も再投稿出来る?
あと初登場のキャラと登場済みのキャラが出てくる話はどうする?
普通に再投稿禁止?
537名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 00:18:20.10 ID:QLvXctRM0
> ちょっと待って、まだ再投稿についてはっきり決められてない
そんなことはない
> まず再投稿にも予約は必要なのか
必須
> 早い物勝ちで他の人が先に予約したら再投稿不可ってことでいいの?
yes
> それから結局修正は有りなのかどうか

> 修正ありの場合、どこまでの修正が許容範囲なのか
どこまでも
> 死者を削る、もしくは他のキャラと差し替えることで死亡話も再投稿出来る?
出来ない
> あと初登場のキャラと登場済みのキャラが出てくる話はどうする?
矛盾がないなら有 矛盾が出るなら無し
> 普通に再投稿禁止?
再投稿はありと決まった
538名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:05:14.59 ID:TQLJS1Fd0
いくらなんでもその答え方は投げやり過ぎるだろ…
もう少しマジメに答えてくれよ
539名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:10:41.46 ID:GS3VVwSy0
しっかり結論答えてくれてるじゃないか
540名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:16:24.30 ID:+0eCNbXSO
提示された疑問に対して過不足なく答えてくれてると思うが
何が不満なんだろう

てか上の方のログをちょっと読めば解決するんだけどな
541名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:17:28.80 ID:TQLJS1Fd0
とりあえず、修正の許容範囲がどこまでもってのだけは無い
それだと極端なこと言えば、まるっきり違う話を再投稿ですって投下することも出来ちゃうじゃん
まともな人ならそんなことしないだろうけど、荒らしがそういうとこに付け込む可能性がないとは言い切れない
しっかり決めて不安要素はなくしといた方がいいと思うけどな
542名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:20:15.73 ID:GS3VVwSy0
>>541
できるけど、それってどこが悪いの?
再投稿の話を新作ですといって投下するのは問題あっても、
その逆は何も問題ないだろ
543名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:22:13.33 ID:QLvXctRM0
だから再投稿が有なだけで、それを修正した作品も普通に投下可能だっての
再投稿を再投稿と扱わず新作として扱えば問題ないでしょ
その意味で「どこまでも」だよ
全く修正なしだろうが、ちょっとだけ修正だろうが、ほぼ原形ないくらいまでの改稿だろうが関係ない
544名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:24:05.18 ID:TQLJS1Fd0
>>543
でも再投稿の話を死者だけ変えて投下するのはダメなのか?
545名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:26:48.16 ID:QLvXctRM0
>>544
死者が変わるなら話の内容も全く違うだろう
再投稿じゃなく新作だろそれは
546名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:36:13.42 ID:TQLJS1Fd0
そうか、それならいいんだ
いや何か勘違いしてたみたいだ
再投稿ってのは全く改変せずそのまま投下する物だけで、
ちょっとでも手直ししたら新作扱いってことだな
んで新作として投下するならどこ変えても問題はないと
547名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 01:44:42.38 ID:+0eCNbXSO
全く改変せずに死者の名前だけすげ替えたってのは
投票までして再投稿は死者なしって決めた意味が無くなるから勘弁してほしいが
548名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 12:28:09.55 ID:8l3xRQaiO
予約が6月1日からなの?
投下が6月1日からなの?
549名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 13:49:38.56 ID:NKXoRYWkO
Wikiとかどうすんだ?作り直し?
550名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 14:16:48.66 ID:+0eCNbXSO
人に聞く前にちょっとは自分でログを確認しようとか思わないものか
551名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 15:17:05.75 ID:hrUohQuui
まあまあ、そう殺気立たずに。
552名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 17:16:25.64 ID:NKXoRYWkO
悪い悪い確認したよ
553名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 21:43:50.01 ID:Cf7iiuQ60
>>548
とりあえずOPを6月1日になったらこのスレに投下し「今日から始まるよ」
とアナウンスして、夜9時から予約解禁ということでいいんじゃないか。
つまり質問に答えると、予約も投下も6月1日夜9時からだよ

ふと思ったんだが再投稿の場合、同一の書き手が予約→投下したら即次の予約→投下……
というコンボにもなりやすい気がするんだが(新作に比べて書く手間が省ける以上)
これは特に制限はないんだろうか
554名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/30(月) 22:27:16.18 ID:QLvXctRM0
登場話のみだし、そういうケースはあまり多くならないとは思うけど
同一IDでは連続で投下できないとでもする?
555名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/31(火) 00:37:47.27 ID:FaCgvXhli
まあみなさんそういう風にすると空気悪くなりますよという具合でいいんじゃない
556名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/05/31(火) 23:52:49.51 ID:8Z8mmcx10
開始明日だっけ?
予約場所はここでいいの?
したらばにはスレ立ってないようだけど
557名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/01(水) 06:55:29.55 ID:rfNYVAcg0
予約スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1306878886/

立てたよ。
今日の21:00からね。
558名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/01(水) 11:42:03.22 ID:M6tnuTukO
OP投下しようとしたが携帯からじゃ無理なんで誰かやってくれ。
559名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/01(水) 15:17:25.72 ID:CfQZiUp+0
OPは前の奴そのまま使うんじゃなかったっけ?
560名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/01(水) 20:49:30.49 ID:rfNYVAcg0
Wikiにとりあえずリスタート用の本編目次を作らせてもらった
【本編目次(R)】っていうのがそれ
名簿とかは出そろった後に整備かな

一応作ったけど、このスレに本編が投下された後、Wiki収録するのは1日2日待った方がいいと思う
待った後問題なければ収録って形でいいかな?
561名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/01(水) 20:57:02.35 ID:jG7lkkB40
あと5分か…
どうなるかな
予約一件も入らないなんてことにならなきゃいいが
562名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 12:36:45.47 ID:frjj+7toO
ピサロとチャモロ楽しみやわ
563名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 14:22:00.17 ID:NRaWvFnLO
来ないじゃねーか
期待させんなカス
564 ◆YRguuj01bk :2011/06/02(木) 19:07:13.64 ID:FpuInpPy0
このスレに投下すればいいの?よくわからん。
ということで投下

戸棚を開けて中を覗いてみたが、これといって足しになりそうなものはなかった。
ふっ、と一息。
チャモロはそっと戸棚を閉めて足元の脚立から降りた。
今一度支給品を確認してみる。
性能の良さそうな盾と、目覚まし時計、それに小型の弓矢。
まずまずの支給品と言えそうだが、これではどうも心もとない。
だからこの家の中を色々探ってみたのだが、役に立ちそうなものは置いていなかった。
チャモロは探索をやめ食卓の椅子に腰掛けた。
軽く背伸びをすると、目を閉じ瞑想を始める。

――どうしてこんなゲームに呼ばれてしまったんでしょう
自分に問いかけてみるが、答えは出ない。
何か日ごろ悪い行いをしてきたのなら、その罰という名目が立ちそうだがその線は無さそうだ。
別に自分は悪いことなんてしていない。
皆と一緒に冒険をしていて、悪を懲らしめ自分なりに務めを果たしてきた。
なにか責められるようなことはしていない。
そりゃ、バーバラやテリーがいけない遊びをしそうになって、それについ自分も乗ってしまいそうな
時期もありはしたが――

ふう、と目を開けてまた一呼吸置いた。
やはり自分はそれほど悪人ではないはずだ、と自分自身に言い聞かせ、少し顔を二、三度はたいてから
椅子から離れて窓辺から外を見た。
565 ◆YRguuj01bk :2011/06/02(木) 19:07:59.53 ID:FpuInpPy0
「のんびりとしてるはずなんですがねえ……」
この町全体がそう見えたのだ。
人通りはまったく無いが、よく整った綺麗な街づくり。
ここで殺し合いが起こるなんて信じられない。
そう、その男を見るまでは。


アリアハンの街の中央に位置する大通りに突如舞い降りたピサロ。
その顔は憤怒の形相だった。
彼は支給された参加者名簿を睨み付けるように一瞥したあと、両手で引き裂きバラバラにしてしまった。
その心中には、人間を憎み殺す想いだけが棲みついていた。
無残な姿を晒した名簿を踏みつけてピサロは突き進む。
街じゅうの至る所を睨みつけては歩き続け、隈なく人間の気配を捜し求めた。


チャモロはその恐ろしいピサロの様子を窓辺から目の当たりにした。
あまりの殺気の鋭さに家じゅうの家具が震えているような感覚さえ覚えたチャモロは慌てふためいた。
(と、とんでもない人がいます!わたしはどうすればいいんですか!)
肩や背中がガタガタ震えてしまう。殺気の鋭さはそのまま強さにも直結していることを理解したからだ。
自分とは実力が違いすぎることが丸わかりだった。
そしてチャモロははっと気がつき急いで身を伏せた。
いま自分が危機的な状況にいることを悟る。
銀髪の男の目線はこちらの家に向かっていたのだ。
566 ◆YRguuj01bk :2011/06/02(木) 19:08:32.83 ID:FpuInpPy0
【ピサロ@DQ4 正常 怒りにふるえている】
【所持品】エアナイフ@FF6 他不明
第一行動方針:人類抹殺
第二行動方針:チャモロのいる家の中を探る(まだチャモロには気づいていない)
※ピサロは原作第五章のロザリー死亡後の設定

【現在位置:E-7・アリアハン勇者の家近くの大通り/朝】


【チャモロ@DQ6 正常】
【所持品】ミスリルシールド@FF全般、目覚まし時計、ショートボウ@FF12
第一行動方針:ひとまずゲームには乗らない
第二行動方針:ピサロから逃げる

【現在位置:E-7・アリアハン勇者の家/朝】
567名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 19:21:50.28 ID:LweEIswf0
おお、一番槍乙!
ピサロはなかなか厄介な時期からご登場だな
他で見る冷静沈着なピサロとは違った面が見れるかな?
568剣鬼 1/5  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:35:02.74 ID:LweEIswf0
「殺し合い、ねえ。くだらねぇことさせやがるぜあの爺ぃ……」

フルカスは拳を固く握り締めた。
怒りに震えながら、ゼムスを打倒することを誓う。

「俺の仲間もここに連れてこられてるみてぇだな、なんとか合流できりゃいいんだが」

名簿を軽く流し見ながら嘆息する。
代わり地図を取り出し自分の現在地を確認してみる。
赤い点が打ってある場所が現在地なのだろう。それに従えばここはE-4ということになる。
南を向けば、なるほど岩山がある。その向こうには河があるのだろう。彼の記憶の通りに。
彼、フルカスはアリアハン出身であった。
アリアハン城の戦士としてルイーダの店に登録していた彼は勇者とともにこの故郷であるアリアハンを旅立ったのだ。
それがこうして帰郷することになるとは皮肉なものである。

「俺たちの合流場所といえばルイーダの店以外にありえねぇな」

目的地を決め動こうとした時、ふと何者かが近付いてくる気配に気付いた。
ザックから武器、炎の騎士剣たるフレイムタンを取り出し構える。

「何者だ!?」
「怪しい者ではない。私はシドルファス=オルランドゥという者だ」

現れたのは還暦を迎えようかという初老の戦士のようだった。
腰には斧を吊り下げている。
フルカスはシドの秘めた実力が凄まじいものであることを一目で看破した。
そして彼は力ある者には敵味方に関わらず全てに敬意を感じる人間だった。
敵意は感じないので、フルカスは慌てて剣を降ろし非礼を詫びる。

「失礼した。俺、いや私はアリアハンの戦士フルカスというもの。いきなり剣を向けたこと、ご容赦願いたい」

その言にオルランドゥは笑って手を振る。

「なに、このような状況では致し方のないこと。気にしてはおらぬ。
 それよりも戦士と仰りましたな。見れば獲物は選ばぬ様子。できればその剣とこの斧を交換してもらうわけには
 いきませぬかな? この斧も使えぬ訳ではないがやはり私は剣の方がしっくりとくるものでしてな」
「おお、それはこちらも願ってもないこと。宜しい、交換しましょう」

彼はその膂力を活かして敵を粉砕することを信条とする戦士。剣よりも斧や大槌の方が性に合っていたのだ。
互いの得物を交換する。フルカスが受け取ったのは吹雪の斧。
氷の魔力を秘めた業物だ。
そしてオルランドゥもまた受け取った剣の握りを確かめる。

「ふむ、よい剣だ。これなら存分に力が振るえよう」

 ゾ ク ッ

そのオルランドゥの言葉を聞いた瞬間、フルカスの背を悪寒が走りぬけた。
身を低くしてその場から飛びずさり、間合いを広げる。

「……シドルファス殿……まさか」
「勘がいいな、フルカス殿。うむ、私はこのゲームに乗ろうと思う。
 いざ、尋常に勝負致そう」

驚愕し、フルカスは語気を荒げて問い詰める。

「な、何故だ! 会ったばかりであるが、あなたはこのような非道を良しとする人には見えない!
 その威風、闘気、さぞ名のある騎士だろう!?」

オルランドゥはその問いに薄ら笑う。
569剣鬼 2/5  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:37:00.73 ID:LweEIswf0

「フフ、騎士だったから……であろうな。生前の私は主君に忠誠を誓い、イヴァリースの為に
 その力を振るった。己の為ではなく世界のためにこそ剣の腕を磨いた。
 そして死都ミュロンドにおいて私の記憶は途切れる。おそらくそこで私は死んだのだろう……」

そこで意気を高め、剣を一閃する。刃は高熱で赤く輝き、火の粉が散った。

「だが、その戦いで私が知りえたことは! 私が私の思っているよりも強い、ということだった。
 ルカヴィという人を超えた悪魔と戦い、私は五分以上に戦い得た!
 あのラムザ達の力もあったが聖天使アルテマを相手に一歩も引かず戦い抜いた!
 そして今、再びこの身を得て思ったのだ。己の限界を知りたい。もっと強くなりたい、とな」
「なんて、こった……」
「ここは異界。イヴァリースではない。いや、そうであっても一度死した私に生前のしがらみはない。
 もう忠も誠も我を縛らぬ。ならば、今からは私は己の為に剣を振るう。ただ、強さを極める為に。
 戦士フルカス……我が糧となってもらおう!」
「!」

火花を散らして、刃が交錯する。

「く、自ら望んで魔道に堕ちたってんなら容赦はしねえ! あんたをここで撃ち砕いて禍根を断つ!」

一度離れ、再び打ち込まれた剣を受けるとフルカスはその力を利用して斧を円運動させて下方からカウンターの斬撃を放つ。
その一撃はオルランドゥの右肩を浅く切り裂いた。

「ぐ、避けるだと?」
「見たことのない技よ、だが私の命運を絶つには不足」
「なら――これならどうだ!」

力任せにオルランドゥの剣を弾き、大きく間合いを開けると気を高めて斧を振るう。
彼が必殺技とする渾身の一撃が唸りを上げてオルランドゥに襲い掛かる。
しかし彼は慌てずに自身も剣に気を込めて迎え撃った。

「神に背きし剣の極意 その目で見るがいい・・・ 闇の剣!」

オルランドゥから放たれる異質な力にフルカスは攻撃を途中で引かざるを得なかった。
もし猪突に任せて猛進していれば自分の命運が確実に断たれていた確信があった。

「でもなあ!!」

しかし黒き威力を回避したその身のこなしがそのまま次の攻撃へと繋がっている。
オルランドゥが放った技のその隙にフルカスは懐に飛び込んでいた。
斧の軌跡が真円を描き、頭上からオルランドゥへと圧し掛かる。
神速の動きでその一撃を剣で受けたオルランドゥだが重圧が身体の自由を奪い、体力を消耗させる。

「ぬ、ぐぅ! 避けそこなったか……渇!!」

しかし彼は裂帛の気勢をあげ、フルカスの体躯ごと弾きとばす。

「これをかわせるか、フルカス!」

その瞬間、オルランドゥの冷酷な剣閃がフルカスに迫る。
完全に死角をついた致命の攻撃の筈だった。
鉄をも断つオルランドゥの斬撃。それはまさにあらゆる敵にとっての必殺の剣。

「ぐ、うおおおお!」

だがオルランドゥの刃がフルカスの命運に触れる刹那、間一髪で体勢を取り戻したフルカスは咄嗟に丸太のような左腕を盾にする。
あっけなく斬り飛ばされる長年の相棒。だが刃の軌道は大きく逸れ、フルカスは一命を取り留めた。
570剣鬼 3/5  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:38:52.54 ID:LweEIswf0

「ごはぁ!」

地面に叩きつけられ、肺から空気が吐き出される。

一瞬目の前が真っ白になるが、追撃を恐れてすぐに身を起こし目の前に斧を突き出した。
すぐに視力は戻ったがオルランドゥはその場に留まり追撃してはいなかった。

「フッフッフ、強いなフルカス。感謝するぞ……我が身は歓喜に打ち震えておる。
 そして我が心の内で眠っておった獅子がようやく身を起こしたようだ……」

その右手には彼の斧を受け流し損ねたのだろう、浅く裂傷が生まれ赤い血を流していた。
しかしオルランドゥの気勢は萎えるどころが益々力強く漲ってきている。
その剣鬼とも言うべき姿に慄き、フルカスは一歩後退した。

(つ、強い……俺も充分に強いつもりでいたがそんなプライドなんざ木端微塵に砕かれちまった……
 こ、これほどまでに力の差が……)

逃走、という選択肢が脳裏に浮かぶ。
自分ひとりの力ではオルランドゥに及ばない。ならばここは退き、仲間を集めるべきではないのか。
全身から冷や汗が吹き出、カタカタと斧が鳴る。
……震えているのだ。
だが逃げられるのか。逃げられたとしても再び相まみえるまでにどれだけの犠牲者が出てしまうのか。

――その時、仲間の姿を見た……気がした。声を、聞いた気がした。

共に死線を潜り抜けてきた歴戦の戦友たち。
離れてしまった今もその意志は共にあると信じられる仲間たち。
そして自分は何を誓った? それは彼らとともに世界を救うという人々の願い。
それを背負うことを誓ったのではなかったのか。

「あんたの狂気はここで潰す。俺はただ、俺の信じる道を行く」

フルカスの信じる道。それは決して悪からの逃走の道ではない。
いつの間にか震えは止まっていた。
フルカスは失った左腕を前に突き出し、斧を肩に担ぐ。

「ほう……」

それを見てオルランドゥは感嘆の息を吐いた。
萎えかけていた気勢は充実し、今尚フルカスの身に蓄積されていく。
自然、笑みがこぼれる。
相手の技を崩すは容易い。ただ待てばいいだけだ。
十数秒も経てば彼は出血多量で死に至る。
だが……。

「そのような真似は無粋の極み。戦士の覚悟には相応の覚悟を持ってお相手しよう」

彼もまた集中し、必殺の剣を放つ為の力を煉る。
炎の刃が彼の剣気に呼応し、盛んに燃え上がった。

「もう何も怖くはない、いくぞ!」

そして――フルカスが地を蹴った。

                    オルランドゥもまた同じ。

刹那の閃きと共に両者は交差し、一瞬後には互いに位置を入れ替え背中合わせに立っていた。

フルカスは微動だにしない。オルランドゥはゆっくりと剣を降ろし、刃を鞘に納めていく。
571剣鬼 4/5  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:40:48.32 ID:LweEIswf0
「命脈は無常ににして惜しむるべからず……葬る!」

文言と共に刃は完全に鞘に納まり、鍔鳴りの音がする。
同時に、フルカスの胴に一筋の赤い線がはしった。

「其れ、即ち不動無明剣……」

そして、その線からフルカスの身体は両断され……上半身が地に落ちる。
遅れて下半身も思い出したように膝を突き、倒れた。

「……無……念」

その言葉を最期にフルカスは絶命した。



しばらくすると断面付近の衣服が徐々に燃え上がり、彼の死体を焼いていく。
フレイムタンの高熱に触れ引火したのだ。

「フ、フフフ……見事であった、戦士フルカス。その名、永久に我が心に刻もう」

オルランドゥは笑い、途端彼の右脇腹が弾け飛んだ。
鮮血が舞い散り、ガックリと片膝を突く。

「素晴らしい勝負であった。だが、それでも私の命運は未だ尽きぬ」

彼はマントを外し、適当な大きさに裂くとそれをサラシにして止血をする。
傷口はそう深くはない。といって浅い傷でもないが止血と傷口の補強ができれば動くことはできる。
立ち上がると彼は再び抜剣し、背後に向かって声を掛ける。

「そこのもの、出てくるがいい」

川辺にある大きな岩陰から一瞬、大きな動揺の気配が伝わる。
だがそれもすぐに消え、代わりに岩陰から蝙蝠羽のついた頭巾と外套を纏った男が現れた。

「すでに気付かれていたか。流石は、といったところか」
「勝負の邪魔をするようではなかったので捨て置いたが、来るならば容赦はせぬぞ」
「フフ、私はハーゴンという。いや、とても素晴らしい死合いを見物させて頂いた」

オルランドゥは剣を正眼に構え、再び闘気を放つ。

「どうやら中々の力を持っているようだな、魔導師か」
「元気な老人だ。それだけの傷を負ってまだ戦うつもりなのか」
「私は自らの力の限界を測っているのだ。逆境はむしろ望むところよ」

成る程、と首肯してハーゴンは微笑む。

「逸るな、私には戦う気はない」

一歩を踏み出したオルランドゥの機先を制して手を横にひらひらと振る。
それにオルランドゥは訝しげな表情を浮かべた。

「なんだと?」
「私とお前が今ここで戦えば相討ちとなる可能性が高いからだ。
 手負いとは言えお前はあなどれぬ。私が死ぬのはもちろん、優秀な殺人者たるお前が死ぬのも困る。
 そして勝ち残った方も無事ではすまぬ……これで喜ぶのは戦う意志を持たぬ者だけ。それは不味い。
 だから私としてはこの場は引いてもらいたいのだがな……」
「大人しく引き下がると思うのか?」

瞬間、間合いを詰めたオルランドゥの剣閃がハーゴンを袈裟斬りにする。
572剣鬼 5/5  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:42:09.11 ID:LweEIswf0
「何!?」

しかしオルランドゥの見たものは全く微動だにせず、無傷で立っているハーゴンだった。

「お前の為でもあるのだよ。その剣では私に傷をつけることはできない。
 もっとも、お前ほどの実力ならば他に私を攻撃する方法もあるのだろうが、やはり有利なのは私だ」

そういってハーゴンは己の指に嵌る指輪を晒す。
それは炎の指輪というマジックアイテムであり、それを身につけている限り彼の身体は炎の属性を持つ攻撃全てを受け付けない。
逆にそのエネルギーを吸収してしまうのだ。
ハーゴンの説く理を認め、オルランドゥは押し黙った。
それを見てニヤリ、と笑う。

「だが、武人としてお前の気持ちも解る。だから約束をしよう」
「約束だと?」
「そうだ。私は必ずお前の相手に相応しい武人を提供しよう、だからこの場は見逃せ」
「それを信じろと?」

オルランドゥの疑念の声にハーゴンは懐から薬瓶を2つ取り出し、地面に置いた。

「それは信じてもらうよりないな。だが私のせめての誠意としてこのエクスポーションを贈ろう。
 悪い取引ではない筈だ」
「ぬ……」

そしてハーゴンはマントを翻し、背を向けた。

「私は情報を集める。次の次の放送の時にレーベの村で落ちあうというのはどうだ?」
「……」
「肯定と受け取った。ではさらばだ…………」

そう言い残し、彼は西の方角へと歩き去っていった。
オルランドゥはその間、ずっとハーゴンを睨み続けていた。

(強い、な。なかなか隙を見せぬ……)

ハーゴンの影が視界から消えうせ、ようやく彼は動いた。
置き去られた薬瓶に近付き、一つ手に取ると一気に煽る。
毒かもしれない、という考えは湧かなかった。
これで死するならそれが自分の天命なのだと信じて疑わなかった。
エクスポーションの効果によって傷口は完全に塞がる。

「ふむ……」

ぽん、と脇腹を一つ叩くと彼はハーゴンの去った方角を見た。

「よかろう、ハーゴン。その名、覚えて置くぞ」

フルカスの斧とザックを回収し、彼は東へと歩き出す。

「私はまた一つ強くなった。さぁ、次はどのような者が相手か……腕が鳴る」

彼の唇が笑みに歪む。
そこにかつての剣聖の姿はなく、一人の剣鬼がいるだけであった。
573剣鬼 状態表  ◆88KZVveQZE :2011/06/02(木) 21:42:39.75 ID:LweEIswf0
【シドルファス・オルランドゥ@FFT 健康】
【所持品】フレイムタン@FF4 エクスポーション@FF6 他不明
第一行動方針:南に向かう
第二行動方針:2回目の放送時にレーベの村へ向かう?
基本行動方針:己の限界を試す為に戦う力を持つ者は老若男女区別せず戦いを挑む
【現在位置:E-4・森/朝】


【ハーゴン@DQ2 健康】
【所持品】炎の指輪@FF5 エクスポーション@FF6 不明品一個
第一行動方針:西に向かう
第二行動方針:2回目の放送時にレーベの村に向かう?
第三行動方針:シドと戦える人材を探す?
基本行動方針:ゲームには乗るが危険は避ける
※ハーゴンのエクスポーションは3個セットで支給されました
【現在位置:E-4・森/朝】
       
【フルカス@DQ3男戦士 死亡】
574名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 21:43:26.70 ID:LweEIswf0
投下終了です
575修正:2011/06/02(木) 21:45:29.36 ID:LweEIswf0
シドの行動方針は東に向かうの間違いです。

【シドルファス・オルランドゥ@FFT 健康】
【所持品】フレイムタン@FF4 エクスポーション@FF6 他不明
第一行動方針:東に向かう
第二行動方針:2回目の放送時にレーベの村へ向かう?
基本行動方針:己の限界を試す為に戦う力を持つ者は老若男女区別せず戦いを挑む
【現在位置:E-4・森/朝】


【ハーゴン@DQ2 健康】
【所持品】炎の指輪@FF5 エクスポーション@FF6 不明品一個
第一行動方針:西に向かう
第二行動方針:2回目の放送時にレーベの村に向かう?
第三行動方針:シドと戦える人材を探す?
基本行動方針:ゲームには乗るが危険は避ける
※ハーゴンのエクスポーションは3個セットで支給されました
【現在位置:E-4・森/朝】
       
【フルカス@DQ3男戦士 死亡】
【残り149名】
576名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 22:01:29.04 ID:nsX7DSdfO
投下乙。
登場人物が皆かっこよかくて、時代劇見てる気になれた。
戦士乙、こいつの性格は何だったのだろう・・・
それと、シドの所持品に戦士から捕った斧やらが書いてない、記入漏れかな。
ともかくいい話だった!
577修正:2011/06/02(木) 23:16:11.08 ID:LweEIswf0
>>576
ミスが多いですね
気をつけます

> 【シドルファス・オルランドゥ@FFT 健康】
> 【所持品】フレイムタン@FF4 エクスポーション@FF6 吹雪の斧@DQ10 他不明
> 第一行動方針:東に向かう
> 第二行動方針:2回目の放送時にレーベの村へ向かう?
> 基本行動方針:己の限界を試す為に戦う力を持つ者は老若男女区別せず戦いを挑む
> 【現在位置:E-4・森/朝】
578天に雷雲◇R6mEVCaX3c:2011/06/02(木) 23:16:56.20 ID:LweEIswf0
「ここは・・・どこだ?」

逆立った金髪の男が立っていたのは、薄暗い闇の中。
趣味の悪い開幕の儀式の直後にこんな場所へと放られた。
そのため、彼の気分はひどく沈んでいた。
平時であれば皮肉や愚痴の一つも零すことができたのだろうが、今はそれどころではない。
偽りのソルジャーとは言えど、彼は無力な素人ではなかった。
足元の硬い感触、湿った感触の空気。
ここは洞窟か、どこかの地下とまずは判断した。

(明かりを付けて視界をはっきりさせてもいいが・・・)

しかし、それは他人に自分の位置を教えるリスクを伴う。
話の通じる相手だけと接触ができるとは、叶わないのだ。

(まずは落ち着いて名簿や支給品を確認できる位置まで・・・)

支給品のランタンを取り出しかけ、そしてまた戻した。
薄暗がりを気配を殺し、ひっそりと出ようとした、ちょうどその瞬間。

「何者だ!」
(!)

凛とした声が、男の足を止めた。
離れた位置に見える姿はぼんやりとしていて、容姿を判別することはできない。
だが声から察するに、長身だが女性のようだ。

「コソコソしていれば、こういう場では逆に目立つぞ」
「・・・忠告、感謝する」

今荷物に手でもかければ、相手が銃などの飛び道具を持っていた場合即座に攻撃される可能性があった。
クラウドは冷静に、荷物を足元に置き両手を広げ何も武器を持たないことを示す。
少なくとも相手から声をかけてきた以上、問答無用で攻撃されるということは無いと考えた。
再び言葉を投げかけられる、今度はこちらに武器を向けているらしい。

「お前・・・まさかこの殺し合いに?」
「・・・俺は」
「いけませーーーんっ!!」
「!?」

また一つ、別の声が響いた。
ここが洞窟という激しく音が反響する場であり。
さらに殺し合いを強制される最中でもある。
自分の存在を大いに知らせるその声の主は、あまりに浅はかと言えた。
579天に雷雲 2/5 ◇R6mEVCaX3c:2011/06/02(木) 23:17:41.72 ID:LweEIswf0

ややあって、3人は一つの灯を囲っていた。
突然二人に割って入った少女がつまづいて転び、二人はすっかり毒気をそがれてしまったようである。
剣を構えた女性、ライトニングは少々頭が冷え軟化した態度で話し合いに入ったのだ。

「ごめんなさい、誤解してしまって・・・」
「いや・・・いいさ」
「・・・」

男とライトニングに割って入ったのは、桃色の髪の少女だった。
二人の争いが誤解だと知ったとたん、平謝りをした。
もともと気性の激しいほうではなく、あの大声も必死に勇気を搾り出してのことらしい。

「本当にすいません、お二人が戦うのかと思って必死で」
「いや、私も気が立っていたんだ・・・だが」
「・・・」
「あちらはどうか知らないが・・・」

少女が乱入してから、金髪の男は黙ったままだった。
その男はと言えば、鞘に収まったままの支給品の剣を確認している。
何一つ弁明していないことが、ライトニングは気にかかっていた。
ああして武器まで確認している、戦う意思があるのかもしれない。
支給品の長剣にさりげなく手を添えながら、警戒する。

「あの・・・あなたは一体・・・」
「聞いてみなければわからんな。お前はどうなんだ?」
「・・・」
「聞いているのか?」

しびれを切らし、ライトニングは問いかけた。
視線は彼─クラウドの、どこか悲しげな瞳へと向けて。

「殺し合い、か」

初めてクラウドの口が開かれた。
ピンクの髪の少女は、不安げに二人の顔を見る。
次に発した言葉次第で、ライトニングは武器を抜くつもりでいた。
だがクラウドはほんの少し笑って、肩をすくめ、こう続けた。

「・・・興味ないね」

580天に雷雲 3/5 ◇R6mEVCaX3c:2011/06/02(木) 23:18:27.97 ID:LweEIswf0

彼の言葉を聞いて少女は微笑み、心からの安堵のため息をついた。
その可憐な笑みは、まるで天使のようだった。

「!よかった・・・」

一方、ライトニングのほうは険しい顔だ。
手放しに彼の言葉を信じるつもりはないつもりでいる。
だが、自分と同じ髪色の少女のほうは信じているようである。
葛藤はあるものの、腰の剣から手を離した。

「さっさと言えばいいものを」

この世界では誰かを信じる、ただそれだけのことでも非常に難しくなる。
ライトニングは、クラウドを信じることが未だできていない。
だが、この少女にはそれがたやすく出来た。
その無垢さが彼女の家族をわずかに思い出させ、そして守りたい、と。
ライトニングはそう思った。

「あ、お名前まだ伺ってませんでした・・・私、ノインといいます。あなた達は?」
「・・・ライトニングだ」

少し迷って、真の名は告げないことにした。
これもまた、自分の名前であることには間違いないのだから。

「お前は?」
「・・・クラウドだ」

それぞれの名を確認でき、名簿との一致も確認した。
しっかりと仮の名で表記されていたライトニングはなにやら胸中複雑であった。
続いて、3人は灯りを頼りに洞窟を探索することにする。
しかしかなり狭い洞窟のようで、ものの10分で全て調べ終えてしまう。
どうやら自分たち以外には誰もいないようだった。
続いて、支給品をそれぞれが確認する。

581天に雷雲 4/5 ◇R6mEVCaX3c:2011/06/02(木) 23:19:17.12 ID:LweEIswf0

「随分と古めかしい型の剣だな……上手く扱えるだろうか」
「え?ライトニングさんは剣士さんなんですか?」
「まあ、な。ああ、それと」
「?」
「私のことはライトでいい」

彼女は少々照れくさかったのか、長くて呼びにくそうだからな、と付け加えた。
だがノインは距離が一歩近づいたように感じて、とてもうれしそうに微笑んだ。

「五文字以上はどうも呼びづらく感じて」

・・・どういう意味かはよく解らなかったが。
一方、黙々と自分の支給品である大剣を眺めていたクラウドは2人に何も告げず歩き出す。
どこへ行くんだ、とクラウドを未だ信じきれていないライトニングは呼び止めた。

「・・・支給品の効果を確認したい。危ないから、離れていてくれ」

クラウドは、剣を抜くとあちこちを見回し、手で触れて確認していた。
何を探しているのか、彼女たちには解らなかったが。
そしておもむろに剣を真正面に構え振ってみる。
効果は何もなさそうだと2人が思ったそのとき。
大剣が紅い閃きを放ち、熱線を放った。

「!?」
「うわっ!」

巻き起こった炎が昼のような輝きを洞窟に起こし、そして一瞬で消えた。
完全に残っていない火が、未だちらちらと燃えている。

「すごい効果ですね、こんな呪文は見たことがありません」
「魔法、か?」
「・・・そのようだ」

続けて、クラウドが左手を突き出し、掌を開く。
するとそこから冷たい空気が巻き起こり、氷塊が燃えている炎に向かって放たれた。
火はやがて弱まり消えていく。

「・・・妙だな」
「どうかしたんですか?」
「俺に支給されたのは、この剣と腕輪なんだが・・・マテリアらしいものが何もついていない」

582天に雷雲 5/5 ◇R6mEVCaX3c:2011/06/02(木) 23:20:06.81 ID:LweEIswf0

「マテリア?」

聞きなれぬ言葉に、2人は首を傾げる。
しかしクラウドは続けているところを見ると、そのマテリアとは至って一般的なものらしい。

「だが、これを装備したときに『れいき』と『ほのお』の力を感じたし、実際使用できた」
「えっと・・・その『まてりあ』がなければクラウドさんは魔法が?」
「ああ、使えない」

どうやらクラウドも、マテリアを必要としない不思議な道具に戸惑いを感じているらしい。
本格的に、それぞれの知りうる情報を話し合うことが必要と感じた。

「私たちの知ってること、もっと交換したほうがよさそうですね」
「ああ、だが・・・ここを出よう。火が入ったせいか空気が悪い」

クラウドが申し訳なさそうに『すまない』と言った。
ライトニングは意外に感じたが『気にしないでいい』と応じる。
根は善人のようだ、単に無口なだけなのだろうか?

「地図を見ましたけど、ここは大陸の端のほうみたいです」
「中央に向かおう、それまでに情報交換も済む」
「ああ、それと1つ気にかかるんだが」
「?」

クラウドが初めて意見を言うとあり、2人は振り返る。
どうも疑問に思っていたことがあったらしい、眉をひそめている。

「お前は、何故飛んでいるんだ?」
「私、元天使ですから」

交換する情報は、多大にありそうだった。





【ノイン(DQ9女主人公)@DQ9】
【所持品】天使の羽@FF6 残り不明
第一行動方針:仲間たちを探す
基本行動方針:人間を救いたい

【ライトニング@FF13】
【所持品】堕天使のレイピア@DQ8 けむりだま×3@FF6 残り不明
第一行動方針:仲間たちを探す
第二行動方針:ノインの身は守る
基本行動方針:殺し合いには乗らない

【クラウド@DQ7】
【所持品】E雷神の剣@DQ3 E皮のリスト@FF9
第一行動方針:???
基本行動方針:対主催
【現在位置:H-5・いざないの洞窟(地下一階)/朝】

583名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 23:20:42.54 ID:LweEIswf0
代理投下終了です
584名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/02(木) 23:22:40.41 ID:LweEIswf0
主人公勢ぞろいの対主催グループ誕生か
胸が熱くなるな
個人的にノインに期待大
585 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:44:33.04 ID:UO/ewV1p0
サッズ@FF13、サンディ@DQ9で投下します。
586瞬きの先 1/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:46:17.40 ID:UO/ewV1p0
まぁ、何てぇのかよ。
俺って奴ぁつくづく運の無ぇ奴ーっ!

ほんの一瞬なんだ。ほんの一瞬前まで俺はこの手に息子を…散々苦労した挙句、漸く再会できたってぇ息子…ドッジの奴を抱きしめていたんだぜ?
そいつがどうだい、瞬き一つした瞬間、何だか薄っ暗い変な場所に居て、見た事も無い爺さんから「殺し合いをしろ」…だとさ。

「…ふぅ」

頭も抱えたくなるってぇもんだ。
そこで気づくんだ。おい!何時も俺の髪ん中にいるチョコボの雛まで居なくなってやがるぞ!?
んでもって、ちゃっかり胸ん所にルシの刻印がありやがるぞ!こいつはファルシ=オーファンの野郎を倒した時に消えたんじゃねぇのか!?…ってな。

「全くよぉ、何がどうなってんだっつぅの。父ちゃん、何が何やらさっぱりだぜ」

取り敢えず荷物の確認でもすっか〜?って、傍らにすっ転がってるザックを引き寄せて開けてみたわけだ。

「…良い歳こいたオッサンに、玉ころ遊びでもしろってぇのかよ」

丁度掌大の大きさをした玉が先ず目につきやがる。説明書ってのを見てみると、こいつは「らいじんのたま」ってぇ名前らしい。
…しっかし、らいじんかぁ、らいじんってぇと、雷の神様って意味だろ?脳裏にあの恐ろしく腕が立つ癖に性格がどうにも自他に厳しーい仏頂面した軍人の姉ちゃんを思い出すぜ。
効果は、まあ警備軍やPSYCOMの連中が使ってるマジックギアみたいなもんか?試して良いもんだか、わからねぇけどよ。

「ドッジの土産にでも取っとくか」
587瞬きの先 2/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:49:40.60 ID:UO/ewV1p0
さってと、お次は何だ?できれば玉っころじゃなくてよ、俺は銃が欲しいもんだ。あれなら使い慣れてるからな。
…――かぁ〜っ、何だこりゃ、変な棒に、古臭い算盤(ソロバン)?こりゃ算盤か?コミュニケーターに内蔵されたホログラム電卓じゃねぇぞ、今時算盤か?算盤がくっついてやがるぞ、棒っきれに!
…玉ころといい、本当に何をさせてぇんだよ!たまらねぇなぁ、全く。

「…ォー」

結局の所、武器らしいもんはこの変てこな算盤だけ。こいつも多分ドッジの土産で終わるな。後は中々良さ気なデザインのアミュレットが一つ……何だ、父ちゃんほとんど丸腰じゃねぇか!?参るぜ。

「…チョー」
「お先真っ暗だな」

よっこらせ、と。俺は算盤杖を支えにして腰掛けていた切り株から立ち上がった。爺臭いが、それだけ消沈してるってこった。他にも何か道具が入ってたかも知れんが、見る気がおきねぇ。
…ってか、何か変な声が聴こえるな?気のせい…



「テ ン チ ョ ー!!!!」



――「はひょわっ!!!?」へっぴり腰の俺の脳天(アフロ)を”何か”がいきなり貫いた。ズボッ、とか、ボスンッとか、気の抜けた音が響き、俺は一瞬にして自分の”一物”がズボンの下で縮み上がるのを感じたぜ。
この感覚は〜ほれ、アレだ、聖府の馬鹿でかい飛空艇から、ヴァニラとファングの二人の手で変な飛行型の軍用獣に飛び乗った挙句、俺だけ尻尾の方で振り落とされそうになってた時の(誰も助けやがらなかった)あの嫌な浮遊感…あの感覚だ。

「うえぇっ、ぺぺぺっ、何これ、何なのこれ!ちょーキモいんですけど!?何か、鳥臭っ!」
「……」

中腰状態で硬直してる俺の目の前に、何か変な生き物が浮いていた。ピンク色に光ってやがるそいつは、球状世界コクーンの歓楽都市ノーチラス辺りにうろついてる今時の若いがきんちょみたいな格好をした…何と言うか、小娘のくせにケバい奴だった。
俺は風穴の空いた髪を手櫛で整えながらそのちっこい娘をまじまじと見た。
588瞬きの先 3/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:51:55.74 ID:UO/ewV1p0
「お、お前さん一体…」
「は?何?何オッサン、あたしが見えるの?」
「へ?いや、普通に見えるだろう、そんだけ光ってりゃぁよ」
「そういう意味じゃなくて!どう見ても単なるオッサンが、何であたしを見れるわけ?あんたしょぼくれた振りして実は天使とか?それか魔物!?何だかテンツクみたいな顔色だし!」

しょぼくれ…さっきからとんでも無く口の悪い嬢ちゃんだな。魔物…テンツクって何だ。

「天使ってのでも、魔物でもねぇよ。人間だ。サッズ・カッツロイってんだ俺は…嬢ちゃんは?」
「……あたしの名前聞いてどうしよっての?ひょっとして殺す気!?それとも、あたしが可愛いからってあんな事やそんな事を…!」
「しねぇよ!!ちったぁ落ち着きやがれってんだ!こんな算盤で人殺しなんざできるわきゃねぇだろ!」

算盤杖で地面を叩いた。算盤の玉が間抜けな音を奏でる。全くしまらねぇもんだぜ。

「ま、いっか。あたしはサンディ!天の箱舟の運転士よ!!」

これまたあっさりと名乗ってくれちゃって、最近の娘っ子にゃぁついていけんぜ。オッサンはよ。
天の箱舟ってのが良くわからんが、まあ飛空艇みたいなもんの事だろうと思う。俺は「運転士かよ、すげぇな!」とか返していたと思う。

「まーね!まーね!あたしくらいの運転士は中々いないしね!オッサンちょーわかってるじゃん」
「そ、そうか?」
「うんうん、冴えないけど悪い奴じゃなさそうだし?オッサンあたしについてきなよ!あんたみたいに冴えない奴だけど、あたしの知り合いで強い奴を知ってるからさ!合流できればもう大丈夫じゃね?」
「ん、おう、そうか」

冴えないとか連発すんじゃねぇよと思うが、兎に角こんな良くわからない場所で一人で居るよりはマシだな。
その強い奴ってのが誰なのかわからんが、その内運が良ければライトニングやホープ、ついでにスノウ辺りと遭遇できるかもしれねぇ。

「そんじゃまぁ、宜しく頼むぜ!サンディ」







「ププ、足手まといになるなよ、オッサン」

…これだよ。まぁ、父ちゃん頑張ってみるかよ!待ってろよドッジ!何とか帰ってみっからな!
589瞬きの先 状態表  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:54:20.64 ID:UO/ewV1p0
【サッズ@FF13 健康】
【所持品】E正義の算盤@DQ3、E風のアミュレット@DQ7、らいじんのたま@FFT 他不明
第一行動方針:取り敢えずサンディに同行
第二行動方針:ライトニング達と合流する
基本行動方針:ドッジの所に帰りてぇなぁ
【現在位置:E-5 森/深夜】
*ルシの刻印が復活しています。召喚獣については後の書き手の方にお任せします。

【サンディ@DQ9 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:ノインを探す。アギロを探す。
基本行動方針:天の箱舟を見つけて天使界に戻る
【現在位置:E-5 森/深夜】
*サンディは名簿を見ていません。テンチョー(アギロ)が何処かに居ると思っています
590 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/02(木) 23:55:48.20 ID:UO/ewV1p0
投下終了です。
591名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/03(金) 00:18:52.59 ID:v+rf18Hh0
これで4作目かあ
人が少ない現状から見れば随分といいペースなのではないだろうか
そういえばアギロもいいキャラしてたね
サンディは好きなキャラなので頑張って欲しいが、近くに危険人物いるよね……
592皇帝の野望1/2  ◆Ef1nQbItAw :2011/06/03(金) 00:21:39.91 ID:v+rf18Hh0

森の中で激しい戦闘が繰り広げられていた。
だがその趨勢は一方的なモノになりつつあった。
「く、くそ動きが……」
「フッ、スロウが効いているようだな、ならこれはどうだ? カーズ!」
一方は青い服と帽子をかぶった青年。
かつて同じ血を引く仲間とともに世界を救ったロトの末裔、ローレシアの王子もょもと。
一方は豪奢なローブに双角の額冠を被った美麗な男。パラメキアの皇帝マティウス。
共に光り輝く剣を装備している。
もょもとは戦士として非常に高い実力を有していたが、
魔法による搦め手を使うマティウスに対して劣勢を強いられていた。
スロウで素早さを半減させられ、さらに呪いの魔術カーズによって攻撃力と防御力まで減じられてしまう。
「認めよう、戦士としての力量は貴様が上回っている。
 だが魔法への対抗手段を持たぬ時点で魔道士たる我の相手ではないな」
(よく……言う! こいつ戦士としての力も一級だ!)
「それにこの剣の性能も素晴らしい。我にとっては幸運で貴様にとっては不運だったな」
マティウスが手に持つのは銀河の剣。一振りごとに星屑が飛び散り、相手の防御を下げる追加効果を持つ。
もょもとが持つ光の剣もけっして弱い武器ではないが、銀河の剣の前ではかすんで見えた。
「剣よ! 力を示せ!」
「デスペル」
もょもとは苦し紛れに光の剣の魔力、マヌーサを使用して目晦ましを仕掛けるが、
間髪いれずにマティウスの解呪魔法によって無効にされてしまった。
「終わりだな」
「ぐぅ!」
隙をつき、マティウスの攻撃がもょもとの剣を弾きとばす。
無防備なもょもとの首をマティウスの左手が鷲掴んだ。
「我に降れ。貴様の力ならば新たに創りだす我が闇の軍団の将を任せても良いぞ」
「……、く、断る」
「ならば我が糧となるがいい!」
「うわぁああーーーー!」
ドクン、ドクン
脈動とともにもょもとの生命力がマティウスへと吸収されていく。
(駄目……か。僕はここまでだ……後は頼……)
もょもとの脳裏にサマルトリアの王子とムーンブルグの王女の顔が浮かぶ。
二人に望みを託し、意識を失う寸前――突如として彼は解放された。
「その人を放してください!」
パァン
炸裂音とともにマティウスの足元の地が弾ける。
593皇帝の野望2/2  ◆Ef1nQbItAw :2011/06/03(金) 00:22:45.98 ID:v+rf18Hh0
マティウスはもょもとを放すと声の方へと向き直った。
そこに居たのは拳銃を構えた10に届かない幼い少女。
「戦いを止めて下さい! 殺し合いなんて間違っています!」
「ほう」
少女――ポピレアの必死の表情をマティウスは面白そうに眺める。
「き、君……駄目だ、この男は恐ろしい力を……逃げ、ろ」
「いいえ、逃げません。ここで逃げたらお兄ちゃんやお父さんに笑われちゃう」
ポピレアは退かない。
彼女も幼いとはいえ、数々の激戦を潜り抜けた経験を持っている。
マティウスの発する闇のオーラがどれだけ強大なものか解らない筈がなかった。
だがそれでも譲れぬとばかりにマティウスに銃口を向け続ける。
「これは銃といって、引き鉄を引くと目の前の相手を殺すことが出来る武器なんです。
 出来れば使いたくありません。お願いですから武器を下ろしてください」
「銃か。興味深いな……だが、当たらない物に意味はない」
その言葉にポピレアは震える。
「お前も初めて持つ武器なのだろう、手が震えているぞ? それでは狙いが定まるまい。
 もっとも定まっていたとしても、魔法を飛ばすか別のモノを飛ばすか判らぬが、その穴の角度を見れば
 どの方向に飛ぶか容易に推測できる。後はお前の指が動くタイミングで回避すればそれで終わりだ」
「!?」
先ほどの一撃でマティウスはそこまで見切っていた。
もはやポピレアは勝ち目を見出すことができない。
だがそれでも銃を下ろすことはしなかった。
「だが我の力を感じ取り尚気構えを崩さぬその度胸、気に入ったぞ」
マティウスは無防備にポピレアの前に移動すると、屈みこんで彼女の顎に手を添えた。
「良い目をしている……我は全てを失ったが、新たな人生を始めるにあたって
 運命を共にする妃が欲しいと思っていたところだ」
「え?」
その言葉に目を丸くするポピレアとついでにもょもと。
「少女よ、名は?」
「ぽ、ポピレア……」
「うむ」
満足そうにマティウスは頷いた。

「ポピレアよ、我が妃となれ。そうすればこの男の命を助けよう」

空気が硬直する。
一瞬遅れてポピレアは叫んだ。
「ええーーーー!?」
「何を言っているこの変態が!」
「馬鹿め、本当に善き女というのは年齢に左右されぬ。齢百を超えた老婆であろうと十に満たぬ少女であろうとな!」

皇帝の高らかな声が爽やかな朝の森に木霊した。


【マティウス@FF2こうてい】
【所持品】Eぎんがのつるぎ@DQ9 Eテトラエレメンタル@FF7
第一行動方針:ポピレアを自分の嫁にする
基本行動方針:この世界で人材を集め闇の軍団を再結成し、主催を討つ

【もょもと@DQ2ローレシアの王子 HP1/5】
【所持品】Eひかりのつるぎ@DQ2 残り不明
第一行動方針:マティウスを止める
基本行動方針:仲間を集めてゲームからの脱出

【ポピレア@DQ5主人公の娘】
【所持品】EベレッタM92 残弾30 残り不明
第一行動方針:マティウスの申し出に戸惑う
基本行動方針:家族との合流&殺し合いを止める

【現在位置:B-7・森/朝】
594名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/03(金) 00:23:24.30 ID:v+rf18Hh0
再投稿でした
595名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/03(金) 12:30:45.98 ID:wNwd9Ccw0
序盤は比較的投下の多い傾向にあるからな
それでこのペースはちょっと微妙かもしれん
せめて2ヶ月以内くらいには全キャラ出揃ってくれないと厳しいか
596名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/03(金) 13:09:48.39 ID:kcHIFG840
ポピレアプロポーズされたw
それは変態って叫びたくもなるなw
597王子と王女と魔王と…1/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 14:50:58.12 ID:9CNzALbA0
「お初にお目にかかります、わたくし錬金術を行う魔法の釜」
「錬金術?」
「錬金術とは、アイテムとアイテムをかけあわせてより優れたアイテムを生み出す奇跡の御業でございます」

薄暗い洞窟の中。
ウイルが支給品を開けてまず見つけたのは奇妙な釜。
それが喋りだしたことに、たいそうびっくりした。

「しかし驚きですなあ、お嬢様以外にわたくしの声を聞けるお方がいらしたとは」
「お嬢様?」
「ええ、わたくしめのご主人様でありまして、いつもお声をかけていただけるのですぞ」
598王子と王女と魔王と…2/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 14:54:24.28 ID:9CNzALbA0
多少の混乱はあったが、夢の世界を冒険した彼はうろたえない。
なにせベッドや城が空飛ぶ世界だ、たいていのことには驚きはしない。
だがそんな彼が、ひどく驚いたことがひとつあった。

(……バーバラ)

そう、開いた名簿には彼女の名前がしっかりとあった。
あの日を境に彼女は夢の住人となった。
もう二度とこの手でバーバラに触れることはできない。
そう考えていたのに。

「悪いけれど、オレはこれから人を探さなきゃならない、必要なときがあったら出すから」
「ええ、わたくしめはお嬢様の冒険にはお付き合いできない身、待つのは慣れております」
599王子と王女と魔王と…3/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 14:58:31.56 ID:9CNzALbA0

友好的に接してくれる錬金釜、確かに神秘的な品だった。
好奇心旺盛なウイルの心を大きく揺らすものだろう。
だが、今の彼にはレシピを考える余裕すらなかった。

「ありがとう、キミのご主人様もなんとか見つけてあげたいな」
「なんと、わたくしのためにそこまでしていただけると?ううっ、このカマエル感無量ですぞ」
「じゃあ、またな……さて、と」
600王子と王女と魔王と…4/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 15:01:49.42 ID:9CNzALbA0
カマエルを仕舞い込み、残りの支給品を装備する。
ひとつは兜、やや大きめだがかなりの一品らしい。
インパスを唱えたところ、オルテガという勇士の身につけた物だった。
持ち主も名簿に載っていないことだし、ありがたく使わせてもらうことにする。
もうひとつは神秘の鎧、これは見覚えもある品だ。

「武器はまあ、なんとかなるか……よし、行こう!」

強力な防具に恵まれたウイルだが、武器は無い。
しかし無手でも急がねばならない。
大切な人と出会うためには、急がなければ。
ここは欲望の町で見たように、醜く人々が殺し合う場に仕立て上げられてしまっているのだから。
601王子と王女と魔王と…5/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 15:05:09.77 ID:9CNzALbA0

「…!…っ……」
「!!悲鳴か?」

だが、ウイルは聞いてしまった…絹のさけるような、女性の叫び声を。
駆け出さずにいられなかった。


「あのゼムスとやら……この大魔王バラモスさまを、駒扱いなどと!身の程をわきまえぬ者じゃ!」
「……うぅ……」

そこには醜い顔を怒りに歪めた大魔王がいた。
手には鞭を所持している、三叉にわかれたそれは達人でもないと扱い切れないだろう。
その足元には小柄な金髪の少女。
座り込んだ姿勢のまま、身動きがとれない。
奇妙なのは、その少女には尻尾が生えていた。
602王子と王女と魔王と…6/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 15:08:43.43 ID:9CNzALbA0
「こうなれば、参加者もろともハラワタを喰らい尽くしてくれるわ!さあ、来い」
「うっ、やめ……」
「……?ネコになる呪いでもかけられたか、尻尾が生えておるとはな」
「は、離し…」

奇妙な風体の少女に一瞬、スキが生まれた。
その瞬間、邪魔が入った。

「その子から離れて!!」
「むっ!」

現れたのは、金髪をポニーテールにした少女。
歳のほうはどちあの少女とも同じくらいに見える。
少女の振るう刀をさっ、とかわす大魔王バラモス。
しかしその隙をついて、尻尾の少女は腕から逃れてしまった。

「ふっふっふ……食べるハラワタが増えたようだな」
603王子と王女と魔王と…7/9 ◆XQco5X4WBI :2011/06/03(金) 15:18:28.01 ID:9CNzALbA0
「あなたの朝ごはんになんて、ならないんだから!!」

後ろにかばわれた尻尾の少女は小さく震えている。
助けに入った少女クルルは安心して、と声をかけた。
しかしバラモスはにやにやと笑う。
あんな少女が武器を振るったところで、適うわけがないと断じているのだ。

「すぐにその口を塞いでやろう!メラゾーマッ!」
「わぁっ…!」

通常、魔法を使うときには詠唱という行為をせねばならない。
ファイアならばすぐに、ファイガならかなり長さの、という風に。
クルルにとっての常識を外れた速さでの魔法だった。
身を呈してかばわざるを得ない、そう思って覚悟を決めた。
604代理:2011/06/03(金) 18:22:05.74 ID:v+rf18Hh0
しかし…

「うっ!」
「なに!?」

身を呈してかばわれたのは、クルルも同じだった。
暗闇の中、躍り出た青年がメラゾーマを身体で受け止めた。

「やめろ、モンスターめ…!俺が、相手だ!」
「ほう……死なないとはな。命知らずめ、かかってくるがよい!!」

彼が強いのは好奇心だけではない。
正義感もまた同じく、だった。

【ウイル@DQ6 HP3/4(常時回復)】
【所持品】E神秘の鎧@DQ5 Eオルテガの兜@DQ3 カマエル@DQ9
 第一行動方針:目の前の敵(バラモス)から少女を助ける
 第二行動方針:バーバラ、チャモロ、アモスとの再開
 基本行動方針:打倒ゼムス


【バラモス@DQ3】
【所持品】Eグリンガムの鞭@DQ6 他不明
 第一行動方針:参加者のはらわたを食い尽くす
 基本行動方針:ゼムスのはらわたを食い尽くす
 
【ミコト@FF9】
【所持品】不明
 第一行動方針:???
 最終行動方針:???

【クルル@FF5】
【所持品】E風切りの刃@FF6 斬魔刀@DQ8 夢のキャミソール@DQ7 
 第一行動方針:目の前のモンスターからミコトを守る 
 第二行動方針:バッツたちを探し、ガラフに会う
 最終行動方針:ゲームからの脱出
【現在位置:C-7 岬の洞窟内部/朝】

605逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:48:31.86 ID:Ni9WRe2/0
ホープとマーニャは忍び足で森の中へ入った。
恐ろしい敵は音を頼りに自分たちを感知していたからだ。
からみついてくる嫌な草が二人の慎重な足取りを奪う。
それでもできるだけ静かに進まないと気づかれてしまうかもしれない。
マーニャは努めて後方を伺いながら進んでいった。
後に続くホープもそれに倣ったが、段々こんな逃避行が辛く感じられるようになる。
不気味な敵の赤いアイライトが今にもそこに迫るような圧迫感を覚えていた。

「もういいです。逃げるのは。戦いましょう」
ホープは立ち止まり投げやりに言った。
マーニャは驚いて振り返った。
「なにいってんの!あいつには魔法も効かないしどうすることもできないでしょ!」
そう言って厳しい視線をホープに返す。
それでもホープは動かずにじっとしていた。拳を強く握り締めている。

「いいんですよ!僕は、もうこりごりなんです!ルシになっていつシ骸になるか怯えて、
 それでまた逃げるだけなんて!」
ホープは辛抱できないかのように叫んだ。
慌ててマーニャが駆け寄りホープの口をふさぐ。
「しーーーーっ、まだあいつが追ってきてるんだから」
じたばたしているホープを頭から押さえ込んで辺りをぐるりと見回した。
あの印象的な赤い光点も見えなければキリキリと臼を回すような駆動の音もしてこない。
606逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:49:05.26 ID:Ni9WRe2/0
ーニャはほっと息をついた。
「良かった、どこにもいない」
と小声で言ってホープを離す。

マーニャは恨めしそうにホープを見る。
「あんな大声出されたら聞こえるでしょーが。あんた正気?戦うとか言ってるけど
 さっき全然勝ち目ないことわかったでしょ」
ホープはそれに答えない。
自分のしたことがまずかったとやはりわかっているからだ。
それでもこの状況は耐えがたいものだったから、押し殺していたものを吐き出したかったのだ。
――――



マーニャとホープはつい今しがたキラーマジンガと呼ばれる敵から命からがら逃げていた。
魔神機兵と称されるその悪魔のマシンは、永久に消えることのない魔法を反射する光を発する。
その為、魔法攻撃主体の二人はまるで歯が立たなかった。
いや、たとえ勇者や戦士が加わって打撃を加えようとも、そのすさまじい戦闘力の前では
成すすべも無く潰されてしまうかもしれない。
これまでマーニャたちが出会ったどんな魔物でも、あれほどまでにパワーがあり
それでいて尋常ではないスピードを持つ敵はいなかった。
次元の違う敵と言えよう。
こんなやつがもし複数そろっていたらと思うとマーニャは心底鳥膚が立つ。
607逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:50:17.89 ID:Ni9WRe2/0

実際キラーマジンガは何体も作られ、各地に配備されている。
その中の一つが今回参加しているのか、それともまた違った個体なのかは神のみぞ知る。
しかし機械である以上チューンナップすれば更なる性能が引き出されるはずである。
このゲームに遣わされたキラーマジンガは、人知の及ばない異次元の神々によってフルチューンされ
最悪な戦闘力を引き出されたものであるかもしれない。




マーニャはそれから小さな声で何とかなるから、多分大丈夫、きっと上手くいける、などと
色々なだめかした。
ホープは下を向いて愚痴っていたが、やがて観念したかのように顔をあげた。
もうその拳から力が抜けていた。
「僕はやっと、やっと勇気が持てて、言いたいことを言ってのけたんです。自分のいた世界で。
 戦うのももう恐れたりしなくなって、ようやくこれからって時に」
小さくて本当に聞こえないくらいのか細い声でホープは言った。
マーニャは気の落ち着いたホープに安堵する。
「うんうん、わかるわかる。私も最初は魔物と戦うのおっかなかったし」
努めて明るい声を出す。もちろん小さな声で、用心しながら。
「僕を認めてくれたライトさんの力にもなってあげたくて……」
マーニャは初めてホープとであったときに聞いた
ライトという名前をまた再び聞いて他の参加者のことを思い出す。
「そっか。仲間が参加してるって言ってたっけ」
608逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:50:50.40 ID:Ni9WRe2/0
マーニャは言いながら自分の仲間たちが今どうしているかを気にしかけた。
始まりの広間で帽子の目立つクリフトやアリーナがいるのはわかった。まだ他にもいる。

ちゃんと誰々がいるのかをしっかり確認しようと名簿を開いたときに襲われたから、
一体何人知り合いがいるのかは把握していない。
特に妹のミネアが紛れ込んでいないかどうか……
それが気になるのだが、今は確実に逃げるべきだとマーニャは思った。


「それでマーニャさん、僕は……いえ、さっきはすみませんでした」
ホープは今は話をしているときではないとわかって、キリにしようと最後に謝った。
マーニャは別にいいわよと軽く応じた。
「ホープ、そろそろいくよ。あの煙幕がいつまで効いているかわかんないし」
煙幕というのはホープが撒いたスニークスモークのことだ。
本来は敵に襲われるまえに遣うものであったが、ホープが機転を利かせてぶちまけた結果
相手の視界を奪うことに成功した。
少なからず魔法の効果が入っていたが、キラーマジンガにも効果はあった。

ホープはこくんと頷いた。
ようやくこれで本気モードで逃げ出せる。
マーニャはこれからが本番と気合を入れようとした。
その時だった。かすかな駆動音を聞いたのは。
609逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:51:18.34 ID:Ni9WRe2/0

「いけない……あいつもう近くにいる。いま音がしたもの」
「えっ、音なんて」
ホープは即座に反応して周囲に視線を走らせた。
「確かにしたわよ」
マーニャは急いでザックの武器を取り出すと、恐る恐るわずかな音のした茂に向かって意識を
集中させた。

マーニャの危険察知は当たっていた。
人が半分隠れるほどの茂みから突如火点が見え、それが迫ってきた。
「あぶないっ」
どんっ、とホープがマーニャの肩をついて一緒に横にとびのいた。
折り重なる二人の上を豪弾が突き抜ける。
その弾はホープの左わき腹をかすめた。
ホープは苦悶の声を上げた。

「あんた、私をかばって!」
マーニャに取りすがるように肩を掴んでいたホープは出血していた。
「だいじょう……ぶ、です」
ホープは歯を食いしばって立ち上がった。
その傷は致命傷ではない。しかし、脇腹を押さえて苦しそうにしていた。

ホープに傷を与えたのは紛れも無くずっと二人を狙っていた敵。
キラーマジンガの装備したアルデバランの銃が火を噴いたのだった。
610逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:51:52.03 ID:Ni9WRe2/0
「よくもホープをっ」
怒ったマーニャは、もう逃げようとしていた事など忘れていた。
地面から跳ね起き手にしたカルベロビュートを力任せに叩きつける。
だがキラーマジンガは軽く身を後ろに下げてかわしてしまう。
「こいつっ」
第二撃を見舞おうとしたとき再びキラーマジンガが銃を構えた。

マーニャは咄嗟に頭の中に呪文を浮かべ、イオラの発動とともに爆発した地面を
しなやかなムチでなぎ払った。
飛散した土を盾代わりにしようとしたのだ。
――これで飛んでくるやつを防げるはず
と、一瞬の思考の後にホープの方を確認した。

ホープは少しばかり爆発の余波を受けて、後方に位置を変えていた。
しまったとマーニャは思ったが、すぐに起き上がるホープを見て安心する。
だがそれと同時にもう一つしでかした事があった。

キラーマジンガがマーニャのザックを手に取り中身を弄っている。
いつの間に、とマーニャは思ったが、今の爆発で吹き飛んだからだとすぐにわかった。
それがよりによって敵のところになんて、と舌を打つマーニャ。
まだその中には出番を待っていたドラゴンシールドが入っていたのだ。

キラーマジンガは器用にもドラゴンシールドを左腕にはめ込み、ぴたりと取り付けてしまった。
これで防御機構も手に入れたと満足げな魔神機兵は、これで終わりとばかりに銃弾の雨あられを
浴びせてきた。
611逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:52:48.95 ID:Ni9WRe2/0
遊んでいるかのようにわざと命中させずに木々や地面をえぐるアルデバランの弾。
ホープはおろおろするばかりで、どこを向いているかもわかりはしない。
マーニャは意を決して飛びかかった。

「逃げなっ、ホープ」
マーニャは渾身の力でカルベロビュートを殺戮兵器に叩き付けた。
だがやはり、虚しいことにそれは通じない。
ドラゴンシールドがムチを行く手をさえぎってしまい、力のある一撃をボディに叩き込むことができない。
キィンと音を立てキラーマジンガの腕が空を裂く。
その手にした刃がマーニャの肩から胸までを切り裂いていた。


「マーニャさん!」
ホープは叫んだ。
マーニャは苦しみに耐えながら、またもう一度同じくらい力を込めた一撃を叩き込んだ。
これが最後の攻撃になると知って。
ガシン。今度はヒットした。確実にキラーマジンガの胴の辺りを。
ガードをさせずに打ち込むことが出来た。
しかし、それはわざとだった。
シールドで防御するまでもない攻撃だと特定できたから、わざと受けてみせたのだった。
612逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:57:15.53 ID:Ni9WRe2/0


「ホープ……逃げな……って」
マーニャがかすれた声でつぶやく。
とどめの刃に心臓を貫かれ、もうそれ以上はマーニャの身体は反応しなくなった。
「うわあああああああああああっ」
ホープは泣きじゃくってマーニャを助け出そうとした。

だが、その心は逆だった。
足が明後日の方を向いて動き出していた。
マーニャの方に向かいたいのに、それとは反対方向へ一歩、また一歩と動き出してしまう。
どんどんマーニャから遠ざかり、ついには走り出して、完全に逃亡している自分に気づいてしまう。
最初はマーニャを庇うような男らしいところを見せて、それでもう満足して、あとは逃げた
恥とか卑怯者とか、そんな言葉が心の中を埋め尽くしていく。
それでも足は止まらない。
ホープは何が何だかわけがわからなくなったように自分を装った。
そう、逃げろと言われたから逃げた、そうしたんだと自分に言い聞かせた。
卑怯者で充分だ。死にたくなんてない。

ただ、マーニャが切り刻まれる音だけは聞きたくないと、ホープは耳を塞いでひたすら走り抜けた。
613逃亡 ◆cSQzoxnLlg :2011/06/03(金) 20:57:43.08 ID:Ni9WRe2/0


【キラーマジンガ@DQ6 正常】
【所持品】E:アルデバランY@FF12 E:石化弾@FF12 E:マサムネI@FF12 E:ドラゴンシールド@FF4
     マーニャの所持品(カルベロビュート@DQ6 もう一つは不明)
     第一行動方針:ゲームに優勝

【マーニャ@DQ4 死亡】

【ホープ@FF13 わき腹に傷 HP5/8程度 南へ逃走中】
【所持品】理力の杖@DQ4 もう一つ不明
     ※スニークスモークは消費済み
     第一行動方針:ゲームには乗らない?
【現在位置:E-2 森/朝】
614名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/03(金) 22:07:52.27 ID:v+rf18Hh0
マジンガの装備がなんか凄いことになってるw
マーニャ……仕方ないか相手が悪かった
615不覚のゴルベーザ ◆dBUb7iC7kE :2011/06/04(土) 01:20:29.54 ID:6XeD8wYj0
ゴルベーザが振りむくと、見たことのない邪悪な意思を発する法衣を着こなし
これまた邪悪な意思を見せる地肌と瞳と尖った耳を持つ神官に出会った。
「我が名はエビルプリースト。いずれ世界を統べるものよ。まずは貴様から死んでもらおう」
邪道を進むゴルベーザにとっては宿敵というより配下にするにふさわしい相手に思えたが
この慢心ぶりは鼻についた。
なかなかの魔力を秘めているようだが、物分りの良いルビカンテがリーダーを務める
四天王ほどには役だたんだろう、と評価を下した。

ゴルベーザはエビルプリーストを高みから見下ろすように威圧した声を出す。
「戯言をほざきおって。貴様ごときに敗れるわたしではないわ」
言い返されたエビルプリーストは一瞬火のついたように顔をたぎらせ怒りを表したが、
すぐにその顔色は元通りの褐色に戻った。
「ふはははっ、どちらが戯言をほざいたかはこれでわかるぞ!喰らえ、ギガ・マホトラ!」
ゴルベーザは丁度エビルプリーストを攻撃する魔法を用意していたところだった。
その相手が魔力吸収の技を使ってくることは予想していなかった。
癪に障ると思いながらも、少々のことで自分の魔力がぐらつきはしまいと高をくくった。

淡い光の魔力球が四回、ゴルベーザの身体に取り付いた。
持ち前の魔法回避で防いだ最初の一発を除いて魔力球はゴルベーザから魔力を奪い取っていく。
光の球は術者へと舞い戻りその体内へ吸収された。
深い吐息をついてエビルプリーストは魔力の様子を確かめる。

「小細工は済んだか。では死ぬがいい」
ゴルベーザが気合と共に魔法を放つ。
616不覚のゴルベーザ2/2 ◆dBUb7iC7kE :2011/06/04(土) 01:21:10.82 ID:6XeD8wYj0
ファイガの魔法を発動させた……のだが、何も起こらなかった。

「な、何故」
戸惑うゴルベーザに対して邪悪な声が木霊する。
「貴様の魔力は尽きているのだ。気づかなかったのか?」
エビルプリーストは勝利を確信し、高らかに笑った。
「くっ、これほどの力があったとは」
ゴルベーザは自分にも驕りがあったことを知ったが、もう後の祭りだ。
厄介なことになったと自分の迂闊さを呪う。
「さあ、どう料理してくれよう」
エビルプリーストがその魔手を伸ばそうとしていた。


【ゴルベーザ@FF4 MP0】
【所持品】 不明
 第一行動方針:ゲームに乗る?
 第二行動方針:エビルプリーストを倒す

【エビルプリースト@DQ4 正常】
【所持品】E 巨大モンスタつぶしの証@DQMJ2P サブマシンガン 不明品一つ
     第一行動方針:ゲームには乗る
     第二行動方針:ゴルベーザを始末する
【現在位置:B-4 平地/朝】
617名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/04(土) 09:21:30.14 ID:PZ2T39aFO
ゴルベーザ油断しすぎw
にしてもゴルベーザはクリア後じゃなくて洗脳状態なんだ
じゃあジョーカーみたいな存在なのかな?
このままだとしょぼいけどw
618名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/04(土) 13:40:51.03 ID:JQ6TYK820
そろそろ作品をwikiに収録しても大丈夫かな?
今のところ問題は無さそうだし

あと、追加キャラは19人までなんだっけ?
そうなると、9人が既出(予約中のキャラを含む)だから、あと10人か
619名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/04(土) 14:25:02.31 ID:JQ6TYK820
予約スレの方で
追加枠のキャラを一度に何人も出すのはどうなんだ?
一度に出せる枠を限定した方がいいんじゃないか?
という意見が出ています

キャラ追加の権利はなるべく多くの人が使えるようにしたい、というのと
キャラ崩壊や大量ズガン防止のため、というのが主な理由です

どうなんだろう?
キャラ崩壊は気にしなくていいと思う(というか、キャラ崩壊に追加キャラかどうかは関係ない気がする)けど
確かに予約スレ>>14の5人は多すぎるかも
620名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/04(土) 19:05:46.07 ID:PZ2T39aFO
より多くの人に追加できる機会というのは解る
一話につき二人までくらいでいいんじゃないだろうか
621名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/04(土) 20:44:38.22 ID:7S0GXizgO
俺も追加枠は一話二人くらいまでで良いかな。
収録については特に今の所作品に対しての物言いも無いみたいだし、良いんじゃないかと。
622名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 13:25:22.53 ID:KYcplBPF0
とりあえず金曜日までに投下された作品(第一話以外)をwikiに収録しました
土曜日に投下された「不覚のゴルベーザ」は日付が変わってから収録する予定(本編目次には載せちゃったけど)

タイトルの無い第一話(チャモロとピサロの話)はどうしよう?
今までタイトルをそのままページ名にしてたからなぁ……
623名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 13:59:17.28 ID:6pbrObJf0
大量ズガン有りでもいいんじゃないの。
この人数だし。あからさまに多い
624名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 17:34:52.81 ID:2MWS2DLCO
いいわけないだろ
アホか
625名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 18:52:53.51 ID:WsfLEBiv0
>>623
人数に関することは始まる前に言わないと
まあ人数増やさないほうがいいっていう意見は却下されてたけど

一〜二ヶ月経って、勢いが落ちたのに書かれる気配がないようなら、死体登場程度はやっちゃっていいと思うよ
ズガンってのはただの手抜きだからやるべきじゃない
626名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 23:03:46.76 ID:7RKX9Iwg0
ゴルベーザについてなんだがクリア前でゼムスに操られてる状態なんだよな?
シナリオ途中から参加だとFF4勢のその時点のフラグ把握が面倒じゃないか? 正確な時点も解らないし
できればクリア後設定にしてもらいたいんだが
そのように修正しても大筋は変わらないし

やっぱこんな理由での修正嘆願は駄目かな?
627名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 23:08:19.47 ID:GW4OEGWM0
ゴルベーザの参加時期は特に指定されてないんじゃない?
628名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 23:34:50.49 ID:WsfLEBiv0
そもそも主催者としてゼムスがいるからな
クリア後参戦でも操られてもおかしくない
629名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/05(日) 23:58:36.00 ID:KYcplBPF0
時間軸はパラレルワールドって事で問題なく解決できると思うよ
ゴルベーザのみシナリオ途中までしか時間が進んでない世界から、他キャラはEDまで時間が進んだ世界から、ってな感じで

3rdでも、DQ6の大人テリーとDQMの子供テリーが同時参戦だったけど問題なかったし
(しかも大人テリーはデュラン配下時だし、子供テリーは死ぬし)


あと、それで修正ってことになるとピサロ(五章ロザリー死亡後)も修正になりそう
630名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/06(月) 00:08:11.93 ID:WsfLEBiv0
>>629
第五章のロザリー死亡後の設定ってことは、
別にエンディング後で統一されていてもおかしくないよ
六章でデスピサロから元に戻った後なら問題あるけど
631 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 01:33:08.65 ID:PsJDxWXr0
こんな時間ですが、グラコス@DQ6、2ヘッドドラゴン@FF3
投下します。
632海戦 1/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 01:33:59.70 ID:PsJDxWXr0
月明かりすらろくに通さぬ海中を一つの大きな影が通った。
鋭く、夥しい数の牙。全く感情らしいものが伺えぬ黒い瞳。そして屈強な巨体に尖った背鰭。
―鮫は、我が物面で餌を求め海中を遊泳していた。
日中活発なその動きを止め、暫しの安らぎを得ていた小魚達は鮫の接近を察知するや、瞬く間に逃げ散っていく。
だが鮫は悠々とした泳ぎを止めない。些かの焦りも無い。
彼がその気になれば、全力の一泳ぎで餌共に追いつき、自慢の牙の餌食とする事ができる。

さあ、狩りを始めよう――…



!!?



鮫が全身の鰭を、筋力をフル活動させようとしたその瞬間。大量の水泡がまるで突風のように彼の全身に吹き付けられ、巨体が吹き飛ばされた。
一体何事だと、もがくように身を捩る鮫の直ぐ真下を巨大な…そう、鮫などよりも遥かに巨大な影が凄まじい速度で通過した。
それは二つの長い首を持ち、黄金の鱗に覆われ、蝙蝠状の翼を持った一頭の巨大な竜であった。
そしてその竜の鼻先には今正に噛み砕かんとする竜の巨大な上顎と下顎をたった一振りの縦に構えた槍で支える屈強な体躯の魔物が取り付いていた。

鮫などよりも遥かに強大な存在がこの暗い海中で戦っていた。

竜は2ヘッドドラゴン、魔物は海の魔王グラコスと言った。


***
633海戦 2/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 01:35:15.12 ID:PsJDxWXr0


「ブクルルルー」

強烈な水圧と、水流の中を大魔王デスタムーア配下の四大魔王の一角、グラコスは独特の唸り声を上げながら分厚い唇の端から水泡を噴く。
男性型人魚と言った風貌は青い鱗に覆われ、分厚い脂肪と筋肉を有している。真紅の尾鰭と背鰭は規則的に蠢動し、激しい流れの中でもグラコスの姿勢を一定に保たせていた。
太く頑強な両腕が持つ槍は普段彼が用いている愛用のそれではなく、支給された「魔神の槍」なる物だが、この竜の牙を支えていられるのだから大した逸品であると言えるだろう。

「げはっ!」

竜の顎に力が掛かる。見れば既につっかえ棒のようにして立てられている魔神の槍の穂先と石突は完全に竜の歯茎に減り込み、どす黒い鮮血が海水を濁していた。
自分自身が傷つくのもまるで厭わず獲物を食らわんとする黄金の竜にグラコスは両腕に力を篭め、歯噛みをした。
グラコスとて海の魔物を統べる魔王の一角である。当然ドラゴンタイプの魔物も知っているが、この黄金竜はその何れのものよりも強大な力を有している。
この竜は魔法など使ってはこない。しかし、そう言ったものを使わぬ単純な力が尋常でないほどに強力であった。
仮にも海の魔王であるグラコスを単純な力比べで優々と押しているのが良い証拠だ。

「げはっ!いかん、いかんぞ!力ではこやつのが明らかに上、ならば!」

巨大な質量が猛スピードで海中を突き進む動きから発生した大量の水泡がグラコスの全身を叩く。
視線を転じれば、もう片側の竜の首が鋭い牙を剥き出しにして横合いから襲い掛かってくる。
これが陸地であれば、あっと言う間に喰らいつかれていたかも知れない。だが此処は海中、膨大な水圧と水流は、等しく両者に圧し掛かっている。そしてグラコスは海の魔王であった。
634海戦 3/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 01:36:06.78 ID:PsJDxWXr0

「ふんっ!!」

分厚い唇の中で牙を噛み締め、渾身の力を篭めてグラコスは槍を突きあげ、石突を歯茎から抜き出す。それと共に背鰭と尾鰭を巧みに繰りながら順手に持っていた柄を担ぐような姿勢に持っていく。
タイミングを誤れば、一瞬にして鎖される竜の口の中に消える事となる。
横合いから迫ってくる首を見定め、グラコスは気勢と共に槍を振り下ろした。槍が竜の歯茎から上顎の先を切裂くとともにグラコスは尾鰭で巨大な牙を叩き、その反動で閉じ行く竜の口から逃れた。
そして同時に、迫るもう片側の首の鼻先、聳え立つ角の根元付近へと槍の穂先を思い切り突き刺した。

《!!》

槍の一撃で強制的に鎖された竜の口角から大量の水泡が噴き上がり、鮮血に海水が濁っていく。グラコスは突き刺した槍を捻り上げ、傷を深くさせていく。

「こ…れぇ…でぇ…どう、だ!!」

魔神の槍を減り込ませる。にも関わらず、双頭の竜は鋭い眼光に些かの怯みも見せず、顎先を切裂かれた側の首を振るった。

「ブクルルルー!!」

槍の穂先を鼻先から引き抜きながらグラコスは尾鰭を振るって急上昇して竜の牙を逃れる。ただ逃れるだけではない。
大口を開くグラコスは、眼下に迫る双頭の竜に向けてこおりの息を吐き出し、更に槍を向けて氷結系の魔法、マヒャドを放った。


***
635海戦 4/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 01:37:14.52 ID:PsJDxWXr0


こおりの息と、氷の魔力が海中に一瞬にして巨大な氷塊を生み出す。
氷塊は竜の血で濁る海水も、噴き出る水泡も、そして今正にグラコスへと襲いかからんとする牙を剥いた竜の双頭の内一つを丸々と内包させた。

「わしのマヒャドの味はどうだ!?」
「これで、沈めい!!」

振り上げた槍に渾身の力を篭め、グラコスは凍結された竜の頭部を思い切り殴りつけた。衝撃に氷塊の一角が爆ぜる。
急速に下降していく凍った首に引っ張られるように、憤怒の咆哮を放つもう片側の頭も、竜の黄金の巨体も、見る見る内に暗い海底へ落ちて行った。
グラコスは肩を上下させながら槍を振り下ろした体勢で海底を眺め、やがて口内に溜まった水泡を吐き出した。

「ブクルルルー。あのドラゴン、首輪をつけておったな…」

尾鰭を払うように振るい、グラコスは海上に向けて上昇を始める。
首輪をしたドラゴン。飼い主がいるだとか、そんな間抜けなオチではあるまい。あのような強力なドラゴンまでも参加者であるのだ。
これではあのゼムスとやらを始末するのも容易な事では無い。

(ゲームだと?ゼムスだか何だか知らんがふざけおって。わしに命令できるのはあの方のみ!ただでは済まさんわ!)
636名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/06(月) 01:57:59.11 ID:FSxZvnfSO
 
637海戦 5/8:2011/06/06(月) 02:46:32.20 ID:1/o4UXkn0
その為には、腹立たしいが一人では無理だ。人間などと手を組むと言うのは論外。ならば、癪に障るが、自分と同じ四大魔王の二人。
ジャミラスとデュラン辺りと手を組む他あるまい。
この得体の知れない首輪も解除しなくてはならないし、海底神殿で己を倒し、己が封印していた魔法都市カルベローナを解放した連中も始末しなくてはならない。
やるべき事は山積みであった。差し当たって…

「奴め…この槍だけでは殺しきれん!」

位置にしてA-3にある海岸で突如あの竜に空から襲われ、支給品の槍以外荷物を置いたままに海中に没し、A-1まで一挙に移動していた。
海岸まで戻り荷物を手に入れなくてはならない。あの中にならまだ別の武器があるかも知れないのだ。
双頭の竜はまだ生きている筈だ。これは間違いない。

(わしがどうやって生き返ったのかよくわからんが、いかん、いかんぞ!こんな所で死んではいられぬわっ)

海面が近づく。戦いが始まってから幾分時間が経ったらしい。仄かな明かりにグラコスは目を眇めた。
――そのグラコスの全身を、遥か海底から噴き上がった大量の水泡が舐め上げるように海面に向けて通過していった。


***
638海戦 6/8:2011/06/06(月) 02:50:23.32 ID:1/o4UXkn0


―ゾクッとした。戦慄がグラコスの背を駆け上る。大量の泡に視界が邪魔されながらも振り向いたグラコスの眼前に、あの怒れる黄金竜の角が迫っていた。

「ぐぶっ!!」

急上昇してきた竜の鼻先にある角がグラコスの腹腔に叩きつけられ、減り込んだ。貫かれてはいない、いないのだが、余りの衝撃にグラコスは海中に反吐を吐き、目を剥いた。

(――ぬかった!)

竜の突進により見る見る迫る海面。グラコスが今更背鰭や尾鰭を駆使しようとも逃れる事は出来なかった。

《――――!!!!!》

海の魔王の鰓、鰭、全てを劈き、全てを震わせる巨大な竜の咆哮を全身に浴びて、盛大な飛沫と、轟音と共にグラコスと竜の姿は海中から海上、更には明け行く黎明の空へと駆け上った。
黄金の翼が空に広がる。海水を弾き、陽の光に全身を耀かせる巨竜は、激しい怒りに双眸を剥いている。

「ぐ…げはっ」

腹に減り込む角を掴むグラコスの前でガラスが割れるような音が響き、こおりの息とマヒャドによって凍結された竜の首を覆う氷塊が砕け散った。
現れたのは頭部全体が罅割れ、両の眼球が潰され、血塗れとなった頭部だが、鋭い牙を剥き唸りを上げる様はまだ活動が可能であると思えた。
639海戦 6/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 04:47:00.08 ID:PsJDxWXr0

「ぬあっ!!」

グラコスが全身を捩り、角から逃れる。海だ、まだ海に逃れれば戦いようがある。
だがそこは、空であった。海中の時とは一転し、竜は驚くほどの身軽さで翼を羽ばたかせ、健在な側の首を振るう。
突風を纏った一撃がグラコスの半身を襲った。
640海戦 7/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 04:48:30.92 ID:PsJDxWXr0

「げはっ!!」

グラコスの左胸下を穿つ牙が、そのまま左腕をも巻き込んで根元から食い千切って行く。

「ぐぉぉおおおお!!」

体液と血を噴き上げ、激痛に唸るグラコスの巨体が突風に煽られ、更に吹き飛ばされる。
中空でグラコスの脇腹と左腕を咀嚼する頭と代わり、両目を失いズタズタにされた側の頭部が牙を剥いて続いて襲い掛かってきた。

「ド…ドラゴンめっ、わしは…わしはっ!」

脂汗を浮かべ、口角から血を噴出しながらもグラコスは迫る首を見据える。手にした槍を逆手に持ち直し、残る全力を用いて振りかぶり…

「人魚共に海の悪魔と恐れられた海魔神――グラコスであるぞっ!!!」

咆哮と共にこおりの息を吐きつけ、魔神の槍を投じた。――槍は竜の眉間に深々と突き刺さり、こおりの息により更に押し込まれた。

「ぐぶ…っ…ブクルルルー…」

にやっと笑ったグラコスの鳩尾を竜の角が貫いた。海の魔王の体が高らかと上空へと打ち上げられる。
健在な側の頭部によって胸部から頭部までを食い千切られ、振り下ろされた下顎によって残るグラコスの胴体が海原へと叩き落とされた。


***
641海戦 8/8  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 04:49:43.94 ID:PsJDxWXr0


何なのだ、どういう事なのだこれは。
遊戯だとか、何だとかどうでもいい。ただ火のダーククリスタルの守護から解放たれた竜は自由に翼を振るい、欲望の赴くままに牙を振るおうとしただけなのだ。
何故、何故最初の獲物と見定めた魔物相手にこうも痛手を負うのだ。
体の動きが何処か鈍いのは何故だ?己が牙の威力が何処か弱いのは何故だ?
双頭――今、一つの首が死に、たった一つの首となった黄金竜は激しい怒りの咆哮を明けて行く空に向けて放った。

怒れる竜は使い物にならなくなった片方の首を根元から食い千切り、怒りのままに海へと打ち捨てた。
黎明の空に羽ばたきの音を鳴り響かせ、竜は体を休めるべく南方の山々に向けて飛翔した。





槍を投じた形のままに硬直した腕を生やしたグラコスの胴体が波間に浮かび、揺れていた。
竜が飛び去った後、その肉体はゆっくりと石化していき、そして爆光を纏いながら海中へと没して行った。


【グラコス@DQ6 死亡】
【2ヘッドドラゴン@FF3 HP3/5程 左側頭部損失、右側頭部鼻先に口内まで達する槍傷)】
【所持品】不明
第一行動方針:疲弊した体を休める
基本行動方針:欲望のままに行動する

【現在位置 A-1 海上/黎明】

*グラコスの荷物はA-3森側の海岸辺りに放置されています。
*2ヘッドドラゴンは首を一つ失いました。
*2ヘッドドラゴンは課せられた制限に違和感を感じています。
*グラコスの首輪は2ヘッドドラゴンの腹の中です。
642 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/06(月) 04:54:17.96 ID:PsJDxWXr0
投下終了です。代理投下ありがとうございました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
643名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/06(月) 09:21:27.07 ID:HE5ikm1PO
前回とは変わってかっこいいグラコス様お疲れ様でした。あなたの分までマジンガが頑張るでしょうww

魔物同士の戦いは燃えるぜー
644名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/06(月) 12:07:02.39 ID:PaCjki/40
>>630
はっきり言ってリレーする人次第です
ロザリーが殺されて怒っているということさえ踏まえていれば、他のことは
書き手の自

キャラごと個別にパラレルで問題ないと思います
(もちろんパラレル描写や説明がないキャラはクリア後ということで統一すればいい)
645名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/06(月) 12:07:39.61 ID:PaCjki/40
三行目がおかしかった。

書き手の自由、ね
646名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 09:50:27.65 ID:+gRzp8QWO
まさかもう…
647名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 10:34:14.99 ID:711NggaAO
特に記述とか見つからなかったんだけど、予約に関して延期とかって認められてるのかな?
648名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 10:47:15.40 ID:HLQvOz3oO
延期は1度までとか定めればありかな
ずっとキャラ独占されてもあれだし
649名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 12:01:38.25 ID:PQl4WOIbO
延期は無しじゃなかった?
650名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 13:12:24.95 ID:FEMff+yu0
よくわからんけど次のロワをやるなら、参加者が15人くらいの小規模にしといた
方が盛り上がるぞ
それかリレーやめて書き手が単独で好き勝手に書く
651名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 19:55:36.92 ID:mgSVO0w60
15人はいくらなんでも少ないわw
ナンバリングシリーズから一人ずつも出せないじゃんw
652名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 22:51:07.39 ID:+gRzp8QWO
DQロワもあるし3rdの方もあるんだしこれはFFロワにしたらよかったんだよ。30人くらいでさ
653名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/07(火) 22:52:43.85 ID:hGD4/nW7O
FFロワ1stと2ndの過去ログ読んでから出直しといで
654名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/08(水) 00:11:18.08 ID:3Z4zeMmS0
まあ確かに人数は多いがこのロワもまだまだ発展途上
今年の夏伸びに伸びるかもしれないじゃないか
長期的な目で見よう
655名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/08(水) 10:10:57.21 ID:uAlbGLcuO
人が少なかったのは最初から明らかだったんだから、数日投下ないだけで諦観気味の人は早漏すぎるな
てゆーか書く気がない人が外から口だすのは違うでしょ
見守るか去るか、どちらにせよ妙な空気は持ち込まないで欲しい
656名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/08(水) 11:32:44.63 ID:VVL9ttnu0
そういやFFロワ3rdは何で終わったんだっけ?
別に荒らしがきたわけでもないし揉め事が起こったわけでもなかったような
657名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/08(水) 12:01:35.63 ID:uAlbGLcuO
いや、向こうも終わってないでしょ
658名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/08(水) 19:28:16.59 ID:IDTaLcypO
FFロワ3rdは普通に荒らしに壊されただけだぞ
多分1stからずっと粘着してたやつ
659 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:41:37.72 ID:OuPzqxJpO
パパス@DQ5、ドルマゲス@DQ8で投下します。
660潜む者 1/3 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:44:31.24 ID:OuPzqxJpO
あの夜はマーサが産婆達と共に部屋に篭もりだした時から落ち着かなかった。謁見の間を右往左往していたのを大臣から窘められたのは今でも思い出すことが出来る。


従者であるサンチョが報告に来た時には彼への返事もそこそこに部屋に駆け込んで行ったものだった。

父親となった夜だった。




「…お前も居るのか」

手にした名簿に記された名前の一つをパパスは手で触れ、至極穏やかな声を上げた。名簿には息子の名が記されていた。自分はぱっとしないように感じたが、それは妻、マーサが考えた名だ。

その他にもアルカパのダンカンの娘ビアンカ、サラボナの富豪の娘フローラ、息子とビアンカが連れていたベビーパンサーのゲレゲレ…どれも知った名だ。

【殺し合い】──狂気の沙汰とでも言うべき宴の中で目覚めたパパスは一人の同行者を連れて森の中にある僅かに拓けた空間で足を休めていた。
休憩を利用しての荷物の確認だ。

「…待っておれ、直ぐに父は駆けつけるぞ」

固い決意を胸に名簿を仕舞った時、小さな物音が響きパパスは即座に支給品のはがねの剣を手に、音の方へと顔を向けた。

「私です、パパス様」
「おお、ミーティア殿か。…少しは落ち着けましたかな?」

一人の娘が立っている。年の頃は17か8程の淑やかな娘だった。ゲーム開催直後にこの森で遭遇し、以来パパスが保護している。

(最初はえらく取り乱していたものだったが、どうやら落ち着いているようだな)

恥ずかしげに微笑み頷くミーティアにパパスは安堵した。
661潜む者 2/3 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:47:09.03 ID:OuPzqxJpO
「あの、パパス様?実は私、このような物を見つけたのですけれど」
「む?」

ミーティアが手にしていたザックから黄色い(心なしか輝いてもいるような…)果実らしき物を取り出した。
このザック、どういった仕組みなのか全くわからないが、どんな代物でも持ち運びが出来るという不思議な代物だった。

「ほう、美味そうな果実ですな」
「はい、これをパパス様にと。」

にこりと微笑み果実を差し出してくるミーティアに、パパスは口髭を上げ、些か困ったように笑った。

「有り難いがミーティア殿、これから幾度と歩くだろうし、気を張る場面にも出くわそう。私ではなく貴女が食べられるとよい」

自分はまだまだ体力十分だと胸を張ると、ミーティアはすこし頬を赤らめて言った。

「…いえ、実はもう私は自分の分を…」

確保してしまっているのだと、恥ずかしそうに言う。パパスは軽く目を見開くと途端、「わはは!」と快活に笑う。

「なるほど。では次に休憩する時にでもいただくとしよう」
「はい、パパス様。ミーティアはパパス様に救われました。このくらいのお礼しか出来ないのが心苦しいのでございますが…」
「何を言う、ミーティア殿。このような状況なのだ。互いに助け合うのは当然の事だ」

パパスに保護せねばならない者達がいるのと同様にミーティアにも探し出したい大切な者達がいる。二人協力して彼らを探そうと言うのがパパス達の当面の方針であった。

「北に向かえばレーベと言う村があるようだ。そこになら誰か居るかも知れん。森の輪郭をなぞるように北上しよう」

森を突っ切るよりは負担が少なく、何かあった時にも逃亡が楽となるようにとの配慮からパパスは提案し、ミーティアはそれを了承した。
662潜む者 3/3 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:51:02.29 ID:OuPzqxJpO
「では行くとしようか。ミーティア殿、疲れたら遠慮無く言うのだぞ?」
「はい、パパス様」









歩き出すパパスの広い背を頼もしげに見つめるミーティアの口角がゆっくりと、醜悪に吊り上がった。

(便利な物ですねぇぇぇ、この変化の杖なる物は…道化師たる私の演技が加われば、ほれ!この通り、と言うわけですか)

ミーティア…否、ミーティアに化けた者は手にした杖……パパスにはただの杖であると伝えてある支給品──変化の杖を愛おしげに撫でた。

(姫君が参加していたのは幸いでしたね、私の知る他の面子に化けるより遥かに信頼を得るのは容易なようです…。
さて、良いタイミングで食して貰いたいものですねぇ…"女神の果実"をね、パパスさま。悲しい…貴方が護ると誓われた麗しのミーティア姫が、いや悲しいな…実はこの道化めであったとは)

ドルマゲス──かつてトロデーン国より魔法の杖を奪い、王であるトロデと姫ミーティアを魔物と馬に変え、自らも杖の魔力により変貌した道化師。
狡猾な道化師は殺し合いへと自らが積極的に加わる気は無いものの、最終的には自らの完全なる解放と、かつて彼を倒した者達への復讐を強く望んでいた。

(これもいづれ何とかしなくてはなりませんしねぇ)

そう心中で呟くと魔性の道化師は邪魔くさげに自身の首輪に触れるのだった。
663潜む者 (状態表) ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:56:37.02 ID:OuPzqxJpO
【パパス@DQ5 健康】
【所持品】Eはがねの剣@DQ1 その他不明
第一行動方針:ミーティアを護りつつレーベの村にむかう。
基本行動方針:息子とその仲間達と合流しつつミーティアの仲間達も探す。殺し合いには乗らない。

【ドルマゲス@DQ8 健康(ミーティア@DQ8に変化中)】
【所持品】E変化の杖@DQ3、女神の果実@DQ9×2、その他不明
第一行動方針:パパスに女神の果実を食べさせる。
第二行動方針:無力な者、精神不安定な者を見つけたら女神の果実を食べさせる。
第三行動方針:自分の杖を探す。
基本行動方針:ゲームを引っ掻き回しながら自分は首輪解除、解放の方法を探す。DQ8主人公、及びその仲間達は始末する。

【現在位置 C-4/森】

※パパスは現状ミーティア(ドルマゲ)の正体に気づいていません。
664 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/10(金) 22:58:32.38 ID:OuPzqxJpO
投下終了です。予約から期限過ぎてたらすみません。
665名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/10(金) 23:40:16.40 ID:oByFsTN90
おお、投下乙!
ドルマゲよりによって女装かよw

女神の果実ってどんな効果あったっけ
なんか願望叶える系だったような
666名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/11(土) 00:35:39.72 ID:2TGfjZsUO
女神の果実は願いをかなえるはずだが、願いを曲解するせいでロクなことが起きない
まあ9のシナリオ的には最終的に願いは叶ったと取ることもできる
667名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/11(土) 04:21:54.36 ID:ayJtC9jFO
新作乙。頑張って下さい。ドルマゲスwww
668名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/11(土) 17:20:57.57 ID:BrnPye/zO
浮上
669 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/12(日) 10:49:12.93 ID:3VzUHErbO
現在位置、時間部分に記入忘れがあったので修正しときます。

【現在位置 C-4/森 朝】

です。
670 ◆oXIFRenros :2011/06/13(月) 01:48:53.32 ID:ey8gwlfA0
投下します
671キリングスピードスター1/4 ◆oXIFRenros :2011/06/13(月) 01:50:24.53 ID:ey8gwlfA0
「ピキーっ! フローラ様ー!!」
「スラりん、良かった!」

アリアハン東の山道にてサラボナの令嬢フローラとグランバニア王の従者であるスライム、スラりんは再会した。
殺し合いという正気の沙汰とは思えぬ事態の中で敵意無き知り合いと巡り会えたことは何よりの僥倖といえ、
フローラとスラりんは互いの無事を喜んだ。

「あの方は何処に?」
「ご主人様を知りませんか?」

同時に質問し、互いに答えが得られないことを悟ると小さく落胆する。

「そう、やはり私たちはこの島にバラバラにされてしまったのね」
「ピィ……ご主人様も、家族のみんなも心配だぁ」

この世界にはフローラの姉デボラや、スラりんの主たるグランバニア王、
その家族と従者たちの幾人かも連れてこられている。
なんとか合流し、脱出を図りたかった。

(あの方ならばきっとどうにかしてれる……)

他力本願ではあるが、僅かに魔法を使えるだけでほとんど戦う力のないフローラにとって
グランバニア王は希望であった。

「探しましょう、あの方を。一緒にね、スラりん」
「ピーッ!」

フローラの言葉にスラりんも力強くうなずく。
そこに背後から唐突に声がかけられた。

「へえ、魔物を手懐けているんだ。君は魔女か何かかい?」
「!?」

振り向けばそこには両側で黒髪を結った少女。
手には棍を携えている。

「ぼ、僕は悪いスライムじゃないよぉ」
「そうです、私たちに敵意はありませんわ。どうか武器をお納めくださいませ」

そういって頭を下げるフローラに少女はきょとん、とした顔をしたかと思うと笑いだした。

「アハハハハ、面白い人たちだねえ……僕はシーリン。さっきのは冗談だよ、
 君たちの会話はきいてたさ。うん、悪い人じゃないね」

少女は笑いながら棍を肩に担ぐ。
その様子を見てフローラは安堵の吐息をもらした。
スラりんと顔を見合わせ微笑む――瞬間。

神速の棍の一撃がスラりんを弾きとばした。

「どっちかっていうと、悪い人なのは僕の方かな?」
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

フローラは悲鳴を上げて、スラりんの飛んだ方向に駆けようとする。
しかしシーリンはフローラの腕を掴むとあっさりと羽交い締めにしてしまった。
672キリングスピードスター2/4 ◆oXIFRenros :2011/06/13(月) 01:51:35.62 ID:ey8gwlfA0

「う、あ……何故?」
「あはは、いい表情するね」

苦痛と恐怖で顔を歪めるフローラを見て、シーリンは酷薄な笑みを浮かべる。

「僕は根が乱暴者でね。どうやら君みたいな弱い者を虐めるのが大好きみたいなんだ。
 人間滅ぼされちゃたまらないのと魔物虐めたさで、世界を救う旅に同行したこともあるけど……
 最後までこの性格は変えられなかったなぁ。 おかげで仲間に本性隠すの苦労したよ」

肩をすくめて苦笑いするシーリンにフローラはこの上ない絶望を感じる。
この少女の言っていることが掛け値なしに本気だと理解したからだ。

「た……助け……」
「本当にいい表情するよね、君。ああ、我慢できなくなりそう――」

シーリンの腕に力がこもる。
ミシミシと頸椎が軋み、フローラの命は今にも手折られそうであった。
声を上げることもできず意識が薄れかけたその時。

二人にふっと影が落ちた。

同時にシーリンがフローラを突き飛ばす。
そしてその間に割って入るように一人の男が空から降ってきた。
シーリンはバックステップで距離を取るが、その腕は浅く切傷が生まれていた。
突如として現れた男はフローラを庇うように立ち、シーリンに向けて持っていた長斧を構える。

「誰!?」
「通りすがりのシドってもんだ。こんな腐れたゲームに乗る奴にはお仕置きが必要だと思ってな」
「へぇ」

シーリンの目がスッと細められる。
闘気を全身から放出させて棍を構えた。

「僕に敵うと思ってるんだ……面白いよ、おじさん」

シドはその闘気に戦慄しながらも、背後を気にかける。
フローラは激しく咳き込んでいるようだが、五体無事なようだ。

「嬢ちゃん、無事か? 急いでここから逃げるんだ!」
「けほ、で、でもあなたは……」
「いいから! ぶっちゃけ邪魔なんだよ!!」

シドのきつい口調にわずかに怯むものの、フローラは頷き、走り出した。

「逃がさない!」
「追わせねえ!」

シーリンの疾走をシドが阻む。
両者の攻撃が無数の火花と金属音を散らした。
一瞬のうちに数十合にわたる激突が繰り返され……劣勢に陥ったのはシドの方であった。
673キリングスピードスター3/4 ◆oXIFRenros :2011/06/13(月) 01:52:41.27 ID:ey8gwlfA0
(な、なんてえ速さだ!? 皆伝の証しをつけた俺の攻撃を上回る?)

シドは攻撃速度を通常の四倍ほどに引き上げる皆伝の証しを装備している。
それでも尚、シーリンはその速度を超えて動いていた。
確かにシドは通常マテリアの能力補助や魔法を駆使した戦法が得意であり、マテリアのない今それは封印されている。
それでも幾多の戦いを潜り抜けたシドを相手にここまで圧倒するシーリンの戦闘力は異常であった。
確かにシーリンの戦闘力は高い。彼女の居た世界でも最高峰の格闘能力と敏捷性を誇っている。
しかしそれでも皆伝の証しをつけたシドを超えるものではない筈であった。
ではなぜか?
シドの疑問。その答えは実に単純であった。
シーリンもまた強力なマジックアイテムによって自身の能力を補助していたのだ。
しかも……二つ。
装備者に常時ヘイストの恩恵を与えるエルメスの靴と素早さを倍加する星降る腕輪。
それらが皆伝の証しに匹敵する速度をシーリンに与えていた。
それに加え素の状態での敏捷性でシーリンはシドを大きく上回る。

(お、押し切られ――)

それがシドの最後の思考となった。
とうとうシーリンの猛撃を支えきれなくなった槍の間隙を突いて棍の一撃がシドの咽喉を貫いたのだ。
音速を超えたその一撃はたやすく頸椎を砕き、シドは絶命した。



「はぁ、はっ! こ……ここまでくれば……」

弾む息を整えるためフローラは立ち止った。
華奢な体を精一杯動かし、先ほど襲われた場所からはかなり離れた筈であった。

「――はぁ、あの方は大丈夫でしょうか……?」

不安げに逃げてきた場所を振り向くフローラ。
その眼が驚愕に見開かれる。
674キリングスピードスター4/4 ◆oXIFRenros :2011/06/13(月) 01:54:51.69 ID:ey8gwlfA0

「遅いなぁ……あのおじさんも時間稼ぎした甲斐がなかったね」
「ひっ」

信じられないことにフローラの目前にはシーリンが立っていた。

「さあ、名残惜しいけど先は長いみたいだからね。そろそろ……死んじゃおっか?」
「嫌ぁ!」

フローラは逃げだそうと、身を翻した刹那――その胸をシーリンの手刀が背後から貫いていた。

「あ……」

自身の胸から突き出した腕を見て、フローラは小さな呻き声を上げ――

「……様」

小さく誰かの名を呼び、死んだ。
ずるり、と死体から腕を引きぬいてシーリンはその手を染める鮮血を舐めとる。

「ごちそうさま」

物言わぬフローラを一瞥すると、既に興味を失ったようにあっさりと背を向け彼女は歩きはじめた。

「さーて、と。この後どうしようかなあ」

シーリンは軽く体を伸ばし、これからのことに思いを馳せた。



彼女は気付いていない。
最初に弾きとばしたスライムがまだ息絶えていないことを。
想像できる筈もない、たかがスライムが彼女の攻撃に一撃とはいえ耐えていたことなど。
スラりんは主やその家族たちの強さについていくことはできなかったが、その旅の中盤までは主力として活躍していたのだ。
当然、普通のスライムとは比べ物にならないほど鍛えられていた。
シーリンの一撃にかろうじて生き残るのがやっとのことであったが。

それでも、スラりんは生きていた。

だが彼が目を覚ますのはしばらく後のことになる。



【シド@FF7 死亡】
【フローラ@DQ5 死亡】
【残り145名】

【シーリン@DQ3武闘家 健康 性格;らんぼうもの】
【所持品】ぶしんのこん@DQ9 エルメスの靴@FF5 星降る腕輪@DQ3 皆伝の証@FF6
     シドの不明支給品 フローラの不明支給品
第一行動方針:移動
基本行動方針:ゲームに乗る
【現在位置:F-3・山岳地帯/朝】


【スラりん@DQ5スライム HP1/8 気絶】
【所持品】不明支給品1〜3個
第一行動方針:気絶
基本行動方針:主を探す
【現在位置:G-3・山岳地帯/朝】
675名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/13(月) 01:55:49.62 ID:ey8gwlfA0
投下終了
予約からずいぶんと遅れてすみませんでした
676名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/13(月) 01:57:53.23 ID:ey8gwlfA0
おっとシドの武器はハルバート@FF12でした。

修正

【シーリン@DQ3武闘家 健康 性格;らんぼうもの】
【所持品】ぶしんのこん@DQ9 エルメスの靴@FF5 星降る腕輪@DQ3 皆伝の証@FF6
     シドの不明支給品 フローラの不明支給品 ハルバート@FF12
第一行動方針:移動
基本行動方針:ゲームに乗る
【現在位置:F-3・山岳地帯/朝】
677名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/13(月) 02:48:42.92 ID:orezsBGiO
乙。凶悪装備なマーダー誕生ー。ワリーナを彷彿させる
678名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/13(月) 10:40:48.17 ID:7NWixJ+WO
サディスティックぼくっ娘か・・・アリだな!
679BestFriend1/3 ◆XQco5X4WBI :2011/06/14(火) 19:50:54.76 ID:3yJcMcTg0
「あーもう…歩いても歩いても山ばかり!」

誰もいない朝の空に毒づくのは頭巾の少女。
丹念にブラッシングされくるくるとした巻き毛。
鼻はそう高いわけではないが口元は小さく愛らしい可憐な少女。
「ここどこよ?いきなりこんな所に置き去りにして…」

ただ、目が鬼のようにつり上がっていてそこが残念なことになっているのだが。
「このマリベル様をこんな目に合わせるなんて、ただじゃすまないわよ」

ぷりぷり怒りながら、また山を降りる。
先程から生き物の気配がしない。
この舞台においてそれは幸運なのか、どうか。
そんな時になにやら聞こえた。
間違いない、足音だ。
「誰っ!?隠れてないで出てきなさいよ!」
「…不用意に大声を上げるのは危険だ」

かちゃり、と鎧を鳴らして現れたのは細身で長身の男。
兜で顔は隠れて見えない、だが見たところ丸腰だった。
「こちらから何もするつもりは無い、その危ない魔法を引っ込めてくれないか」
「ふん、騙し討ちでもするんじゃないでしょうね」

マリベルの手にはメラメラと燃える炎の塊がいつでも発射できるように構えられていた。
見た目は少女だが、これでも世界を救った戦士の一人。
なめてもらっては困る、と不敵な微笑みを鎧の男に向けていた。
「信用されないのも無理はない……だが信じて欲しい、争う意思は無いんだ」
「争う意思『は』?じゃ、あんたの目的はなあに?」
「俺には…やらねばならんことがある。仲間……親友が、ここに連れてこられたんだ」

親友、その言葉を聞きマリベルの顔つきが変わる。
680BestFriend2/3 ◆XQco5X4WBI :2011/06/14(火) 19:52:34.11 ID:3yJcMcTg0
「俺はあいつらを守りたい。たとえ、命に変えてでも」

少女は表情をそのままに器用にため息をつき、燃え盛る呪文をひっこめた。
「いいわ、信じてあげる」
「…ずいぶん、あっさり信じるんだな」
「なあに、疑って欲しかったの?」

くすくすと小悪魔のようにマリベルは笑う。
「…私もいるのよ、親友。あいつは私のことそう思ってるかはわかんないけどさ」

いや、たぶん嫌っているかもしれない。
思えばずいぶんとひどい仕打ちもした。
彼の前ではいつもつんけんするしかできない。
キーファがいなくなってからそれは激化した。
思えば寂しさをこうして発散しなくては、自分はきっと弱ってしまっていた。
これはマリベルなりの自己防衛だったのだが、彼には悪かったと思う。
父が病に伏せって、家で待機していたときはずっとそんなことばかり考えていた。
だから、そのときに決めた。

「あいつがどう思ってようと、私はあいつの力になりたいのよ。だって親友だもの」
「…お前も、か…」
「しゃべりすぎたわね、ほら行きましょ?あんたの親友、私もついでに探してあげようじゃない」
「なに?」
「そのかわり、あんたも全力で私の親友探しなさいよ」

ずいぶんと乱暴な交換条件を出されたが、カインは断らなかった。
友の為に戦う。
それだけの共通点は、彼らを同行させるに至った。

「ところであんた、名前は?」
「……カイン、だ」
681BestFriend3/3 ◆XQco5X4WBI :2011/06/14(火) 19:53:45.53 ID:3yJcMcTg0

【マリベル@DQ7】
【所持品】Eソウルオブサマサ@FF6 バトルアックス@DQ4 他ひとつ不明
第一行動方針:自分の世界の仲間たちを探す
基本行動方針:友達を守りたい

【カイン@FF4】
【所持品】不明(装備できる武器は持っていない?)
第一行動方針:仲間を探す
基本行動方針:仲間を命をかけて守る

【現在位置:F-6・山岳地帯/朝】
682 ◆XQco5X4WBI :2011/06/14(火) 19:58:33.45 ID:3yJcMcTg0
再投稿完了しました
683 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:09:45.16 ID:jGh9E2Pc0
投下します。
684拡声器を持った鳥人 1/4  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:11:53.51 ID:jGh9E2Pc0
「見よ!この島に集った哀れなる有象無象どもを!己の欲望のままに生き、褒美!あらゆる願いを叶えるなどというゼムスの甘言に易々と唆される愚か者共を!聞けわが同胞達よ!」

森の中にある砂地を陣取ってその鳥人は手にした拡声器で熱弁を振るう。
熱心な聴衆が三人、彼の前でうずうずと身を奮わせていた。

「たとえどのような力を持つ愚か者が現れようとも!このジャミラスがいるかぎり私とその同志はほろびぬ!我らは止まらぬ!者共、われをあがめよ!われをたたえよ!そして今ここにわれらが敵!ゼムスに対し我々は宣戦を布告するものである!」
「ふぉぉおおおおおおおおおおお!!!!」

鳥人の演説に全体的に三角形の小さな魔物、ブラウンが手にしたルーンアクスを振り上げ、興奮したように吼える。

「ジャミラス!ジャミラス!」

サボテンのなりそこないのような姿をした魔物、ダニーが演説者の名を叫ぶ、踊る。

「ブラボー!ジャミラス!!お主ならエクスデス様の配下になれる!」

何か一人だけ浮いてる赤い奴が翼を揺らしながら指笛を吹くが、この魔物の名前をジャミラス達は知らない。
ついでに高揚していた空気がこの一言で一気に冷却された。

「お前、空気読めよ」
「誰だエクスデスって、そこはジャミラスだろ?」

赤い奴の首筋にブラウンのルーンアクスが突き付けられる。
ダニーは足下から赤い奴を睨み上げているだけだが、すでに棘が脛の辺りに刺さっていた。

「うぐっ痛っ」

両手で口を押さえる仕草の赤い奴に助け舟を出したのは、やはり…
685拡声器を持った鳥人 2/4  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:13:19.43 ID:jGh9E2Pc0

「まあ待て、我ら皆、異なる世界から此処に集ったのはとうに確認済みであるのだ。それぞれにしがらみと言うものもあろう。だが考えて欲しい、ダニーよ、ブラウンよ!我らの結束が、そのようなもので、そのような些末な一言程度で崩れるものなのか?否!断じて否!!」
「ジャミラス…」
「ジャミラス!」
「ジャ、ジャミラシュゥ」
「恐れるな我等が同志よ!このジャミラスを信じよ!例えどのようなしがらみを持とうとも、このジャミラスがお前達を見捨てる事等、無い!!」

最 高 潮 !

「ジャァァアアアアミラス!ジャミラスッッ!!!」
「「ジャミラス!ジャミラス!」」
「ジャハッーァンミラス!!ジャミラァス!!」
「「ジャミラス!!ジャミラス!!」」

涙目で音頭を取る赤い奴に合わせ、叫ぶダニーとブラウンがちょこちょこと踊りながらジャミラスの周りを廻る。
ジャミラスは三つの目を閉じ、両手を広げて天を見上げている。

「…お前ら、何やってるもんよ」
「!!」
「おい、邪魔すんな!パシリが!」
「誰がパシリもんよ!それより、大変だもんよ!」

草叢から飛び出てきた巨漢が彼らの踊りを中断させる。巨漢は一斉に上がる非難にもめげずにジャミラスへと駆け寄った。
この巨漢、雷神と名乗る青年で、森の中でブラウン達と対峙している所をジャミラスの介入(口先)で一触即発の状態を脱し、以来彼らと行動を共にしている。

「何事だ、雷神よ」
「ジャミラス、大変だもんよ、この先にでかい魔物が居るみたいなんだもんよ!ちょっと見て欲しいもんよ」


***
686拡声器を持った鳥人 3/4  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:14:38.08 ID:jGh9E2Pc0

森の中を、まるで玩具のように木々を薙ぎ倒しながら徘徊している巨大な鋼鉄の塊が居た。
黒い装甲を持つ、四本足の機械である。ジャミラス達は物陰からその威容を覗き見ていた。

「何だあいつ、キラーマシンの親戚か何かか?」
「海底宝物庫だかに似たような奴が…」
「駄目だ、逃げよう」
「ん?」

徘徊する機械に対し、顔を見合わせるブラウンとジャミラスに背後から声が掛かる。赤い奴だ。
赤い奴は真剣な眼差しを遠くの機械に送りながら皆へと告げた。

「我が本能が告げている、奴に関わってはならぬと」
「何格好つけて言ってんだもんよ、あいつ強そうだもんよ、ジャミラスがあいつを仲間にすれば…」
「黙れ!」

赤い奴に一喝された雷神が困惑したようにジャミラス達を向く。皆が赤い奴を見ていた。

「皆、名簿に書いてあった我が名を言ってみろ。…我が直感、きっと信じられる筈だ」
「…リヴァイアサンに瞬殺された奴」
「嗚呼、瞬殺された奴」
「リヴァイアサンに瞬殺された奴だもんよ」
「なるほど、ご主人様が言ってた言葉があった!「経験者は語る」!…瞬殺、瞬殺!」
「もう良い!!」

百人以上が参加しているこの状況下。雷神のように本名かどうか疑わしい者はいるだろう。
しかし、今自分で名を言えと言ったくせに遮ったこの赤い奴に到っては…

「わかった。瞬殺の直感を信じよう」
「ジャミラス!」
「え、それわしの名前?」
687拡声器を持った鳥人 4/4  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:15:23.12 ID:jGh9E2Pc0

ジャミラスは徘徊する機械を一瞥してから皆に声を掛け、仕草でこの場を離れるように指示を出す。

「同志は必要だが、御せぬ者は放っておくのも手だ。我らは生き残り、我らをこのようなふざけた場に集めたゼムスを倒さねばならぬ。…瞬殺が関わるなと告げるのだ。つまり、奴に関わるのは我らの命に関わる事態となる可能性が高いと」
「ジャミラスの言う通りだ、オイラも瞬殺の直感を信じるよ」
「ブラウン…よし、俺も!瞬殺信じる!」
「……」

口々に彼を信じると言う者達に喜んで良いのか、その呼び名を憂いて良いのか、赤い奴は複雑な面持ちで皆に続くのだった。

「皆待つもんよー」

ぼけっとしていた雷神が彼らを追ってどたばたと駆ける。
そのずっと後方――森の奥で徘徊していた機械が動きを止め、その頭部に当たるのだろう四足の胴体から伸びる突起物を遠ざかる彼らに向けていた事を、この時まだ誰も知りはしなかった。
688拡声器を持った鳥人 状態表  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:17:21.53 ID:jGh9E2Pc0
【ジャミラス@DQ6 健康】
【所持品】拡声器@現実 その他不明
第一行動方針:この場を離れる
第二行動方針:同志(手下)を集める
基本行動方針:同志(手下)を集めてゼムスを打倒する。…でも願いも叶えさせる。

【ブラウン@DQ5 健康】
【所持品】Eルーンアクス@FF2 その他不明
第一行動方針:ジャミラスに協力
基本行動方針:仲間と一緒にDQ5主人公を探す。ゼムスを倒す。

【ダニー@DQ5 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:ジャミラスに協力
基本行動方針:仲間と一緒にDQ5主人公を探す。ゼムスを倒す。

【リヴァイアサンに瞬殺された奴@FF5 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:あの機械(オメガ)から離れなくては!
基本行動方針:生き残る為ジャミラスに協力

【雷神@FF8 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:取り敢えずジャミラスに付いて行く
基本行動方針:取り敢えずジャミラスに付いていきながらサイファーと風神を探す。

【現在位置 B-6 森/朝】

【オメガ@FF5 正常】
【所持品】不明
第一行動方針:モンスターの集団+αを追跡する?
基本行動方針:不明

【現在位置 B-7 森/朝】

*ジャミラスは拡声器を使いました。近隣にまで声が聴こえているかも知れません
*オメガの行動方針は後の書き手の方にお任せ致します
689 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/15(水) 01:23:17.95 ID:jGh9E2Pc0
投下終了です。
690名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/15(水) 07:40:39.03 ID:+BBtOeD10
お、新作投下されてた
拡声器とは珍しいものがでてきたね
瞬殺w

対主催集団では今のとこ最大規模かな
かなりユーモラスな集団になっちゃったみたいだけどw
691 ◆kxYPKwnA86 :2011/06/15(水) 13:51:02.29 ID:n9XJweSA0
投下します
692まあこんなもの ◆kxYPKwnA86 :2011/06/15(水) 13:52:22.99 ID:n9XJweSA0
バルフレアが往く。
広大な大地にただ一人、自分にふさわしい相手を求めて。
決して心安らかではない、ゼムスの忌まわしき呪いが首元につながれている限り。

「これを試してみるか」
手にしたのは魔法使いの証。
頭の中に聞きなれない呪文が浮かぶ。それを言葉にして発し、魔法を完成させる。
「メラミッ」
火球がほとばしる。地面をバウンドし、そのまま大きく弧を描いて炎は宙に消えた。

「まあまあだな」
バルフレアは自分の魔力値の意外な高さを知った。
確かにもともとある程度魔法を使う経験はあったし、ライセンスをいくつか取得していた。
しかしヴァンたちと旅をするようになってからというもの、普段はフランに任せっきりで
魔術の稽古は怠っていた。
どうやら自分の素質を見誤っていたようだ。


ただし、このさきほど使った魔法はイヴァリースで使う魔法とは原理が違うようだ。
イヴァリースでは空間に漂うミストを魔力によって炎や雷といったエネルギーに実体化させている。
その為ミストを多量に使う高位の魔法となると、空間のミストの総量が足らず同時に別の魔法を
使おうとしても、初めの魔法の効果が消えるまで次が発動しないことが度々起こるのだ。
これを魔法の遅延と呼んでいるが、その隙を突かれて敵の戦士に斬られる事態となり
魔導師が割を食っているのである。
693まあこんなもの2/2 ◆kxYPKwnA86 :2011/06/15(水) 13:53:22.77 ID:n9XJweSA0
だが、この証による魔法は自分自身に宿る魔法力というべきものを放出させている。
魔法力が続く限り延々と魔法を使うことができるので、バルフレアにとっては魅力的なアイテムに
思えた。


「さて、あいつでさらに実践といくか」
5分ほど歩いてバルフレアが見つけたのはお姫様とターバンを被り雲に乗った魔物。
お姫様が襲われているようである。
さて、と一呼吸置いてからバルフレアは走った。

【バルフレア@FF12 正常】
【所持品】魔法使いの証@DQMJ2P グラディウス@FF13 他不明
第一行動方針:お姫様(ローラ)を救う
基本行動方針:不明

【ローラ姫@DQ1 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:不明
基本行動方針:不明
【カダブウ@DQ6 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:不明
基本行動方針:不明
【現在位置 B-4 平原/朝】
694名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/16(木) 13:07:31.76 ID:MEuMc8aBO
武器以外でこんなのが支給されたら面白そうってなアイテムないかな?
DQ8の世界結界全集は扱いが難しそうか
695名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/16(木) 20:34:02.12 ID:7WMuzcxdO
トルネコの大冒険やモンスターズのアイテムはFFのアイテムとの組み合わせで鬼になるかもね
696名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/16(木) 21:37:17.11 ID:19r05yzhO
>>694
オリ設定の出現に抵抗なければ大丈夫
3rdで使いまくりだからな
697その笑顔を1/2 ◆hfGGFKUt9g :2011/06/17(金) 00:09:11.54 ID:TsMYPcBl0

「絶対に、許せません…!」

ダーマの小さな大神官、フォズは膝に乗せた手をぎゅっと握り締める。
教会の椅子にちょこんと腰掛けた彼女の目は、ゼムスに対する怒りで燃えていた。

ゼムスのしたこと、しようとしていることを決して許してはならない。
首輪によって、いつ命が奪われてもおかしくない状況であろうとも。
正義のために立ち向かわなくてはならないのだ。

「まずは、仲間を集めましょう。協力してくださいますよね?」

ついさっき出会ったばかりの、この不思議な格好をした人にだってそれは分かっているはず。

「つらくて、苦しいかもしれません。けど、みんなで力を合わせれば出来ないことなんてないんです。
あなただって、守りたい人や、死んでほしくない人がいるでしょう?ケフカさん!」

フォズのキラキラした視線の先には、ニヤニヤを隠そうともしないケフカが座っている。
ケフカはフォズの子供らしいふくふくとした手を取ると、はっきりと周りにも聞こえるように宣言した。

「いいでしょう、私が手伝います!さあ!あのゼムスの爺をぶち殺すのです!」
「ありがとうございます、ケフカさん。一緒にがんばりましょう!」


そんな犯罪臭漂う光景を、カーテンの後ろに潜んで盗み見ていた女が一人。
ピンクのド派手な特注ドレスをまとい、自慢の黒髪をがっつり盛っている。
彼女の名はデボラ。サラボナの大富豪ルドマンの長女で、フローラの姉に当たる。

…どう見てもあのケフカって道化師はおかしい。変態臭いし狂人臭い。
ここがどういう所かってことを考えれば、あのフォズって子はすぐに殺されてもおかしくないわね。
でもこのままここに隠れていれば、少なくともあたしは安全。
彼らが出て行ってから、のんびりフローラなり小魚なり探せばいいんだもの。
放っておけばいい。こんな場所で他人と関わるなんて、頭の悪い人がすることよ。

三十路を過ぎてのんびり実家暮らしを楽しむ彼女には、殺し合いに参加する理由がない。
なるべく早く家に帰りたい。
でも――
698その笑顔を2/2 ◆hfGGFKUt9g :2011/06/17(金) 00:10:40.15 ID:TsMYPcBl0

「ちょっと待ちなさいよ!」

薄汚い分厚いカーテンの中からデボラが二人の前に姿を現す。
体に付いた埃を払いながら、フォズの目の前までつかつかと歩み寄ると、高圧的な態度で言った。

「あたしも仲間になってあげる!感謝しなさいよ、おチビちゃん」
「ふぇ?あ、ありがとうございます!でも、お姉さんいつからそこに…?」
「最初からいたよねー?さっさと出てくればいいのに!」

フォズはいきなり現れたデボラに目を丸くする。
第一印象はかなり悪いようで、フォズはケフカのほうへと二、三歩下がってしまった。

(ああ、もう。あんたもなんでその男を信用するかな?まあ、あたしが怪しいのも認めるけど…)

――黙って見ているだけなんて出来ない。
なんかこの子、小さい頃のフローラに似てるし。
青い髪ってのもそうだけど、真面目で融通利かなさそうな所とかそっくり。
後でこの子がどっかで死んだりしたら、思いっきり後悔しそうだしね。
さっさと逃げて、あの小魚にでも押し付けよう。子供の扱いは向こうの方が慣れてるはずだもの。
それまで、この子はあたしが守る。面倒だけど、少しは働いてやるわよ。

***

殺し合いっていう、とってもわくわくなイベントなのに、変な幼女が出張ってくる。
ちょっとイラっと来たから、この幼女の笑顔を曇らせて遊ぼうと思う。

この年増を殺したら、少しは曇るかな?
いや、まだあんまり懐いてないから、懐いた所を殺そうかな?
味方が増えて、いざゼムスのもとへ、って所で皆殺しにしたらどのくらい曇るのかな?

ていうかもう殺そうかな?でも、もうちょっと遊べるかな?
その前に逃げちゃうかな?そんなことされたら殺しちゃうな。

「…あら、ケフカさん?なにかいいましたか?」
「ううん?なんでもなーいよー」

けらけらと笑いだした僕に釣られて、幼女が意味も分からず笑い出す。

この笑顔を、曇らせたい。もう二度と笑えなくなるくらい、徹底的に。
699状態表 ◆hfGGFKUt9g :2011/06/17(金) 00:11:40.51 ID:TsMYPcBl0
【フォズ@DQ7】
【所持品】不明
 第一行動方針:仲間を探す
 基本行動方針:ゼムスを倒す

【ケフカ@FF6】
【所持品】不明
 第一行動方針:フォズについてく
 第二行動方針:フォズで遊ぶ
 基本行動方針:殺し合いを楽しむ

【デボラ@DQ5】
【所持品】不明
 第一行動方針:フォズを守る
 基本行動方針:知り合いを探す
【現在位置:E-7・アリアハン教会/朝】
700名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/17(金) 08:25:17.14 ID:sBHxqhG1O
久しぶりに見たら続々と新作来ててびっくりだ。書き手さん達乙です。
701名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/18(土) 17:26:56.68 ID:BoNzL4gT0
wiki更新されとるー乙乙
702名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/24(金) 19:15:46.33 ID:WJDpd/pW0
001 昼寝とタマゴと泣き虫が アレル ユウリ エッグラ
002 I ミス you アルス チキーラ
009 美姫たちの戦い ミーティア ガーネット
015 剣士だったラムザ ラムザ
019 胸高鳴る出会い ティファ ゼシカ
021 私は馬語を理解できます ガボ
024 ○○は俺の嫁byゼイオン ユウナレスカ
025 グラップラー姫 アリーナ ダンカン
029 輪廻の果てに ガーランド
035 邪念再臨 セシル
037 D-LIVE!! スノウ クジャ アイリン
048 おじさんがあらわれた! ビビ バッシュ
049 Dementia マッシュ ソフィア スコール
050 もっこりパラダイス ガラフ ジャッジ・ガブラス アモス アグリアス
053 騎士の名にかけて フィーア ベイガン セリス
054 犬も歩けば臭い息 キスティス レッドXIII
057 女三人寄れば姦しい レナ バーバラ セティア
064 こわ〜いゲームの日 〜セルフィの公開日記〜 セルフィ シド(FF5)
067 王女の剣 グレーテ姫 エッジ
071 螺旋ふたたび シーモア ユフィ
073 シンなる覚醒 シン(ジェクト)

矛盾なく再投稿できそうな物
他にもあるかも
703名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/25(土) 15:19:10.98 ID:p3xCPwrc0
>>702
001 昼寝とタマゴと泣き虫が が通れば
036 卵から生まれた卵太郎(エッグラ バッツ)や
043 エリクサーを使わないやつの類↓(クリフト エッグラ)もいけそうだね

ただ、DQ8主本人が登場してないのに、名前はエイトで、素手スキルを習得している事が確定しちゃうから
064 こわ〜いゲームの日 〜セルフィの公開日記〜は無理っぽい
704名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/25(土) 19:37:07.23 ID:U7CH/4UcO
グラップラー姫は短いけど切り口が面白かったな
705名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/25(土) 19:46:22.95 ID:HavSnWIHO
予約キター。待ってます
706昼寝とタマゴと泣き虫が1/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:19:44.68 ID:G9Qz/Ljq0

「だりぃー」
この地に降り立っての第一声がそれだった。
いきなり殺し合いをしろと言われ、首輪を嵌められ、送り込まれた舞台が故郷だった。
「めんでぃー」
それでも第二声がこれである。
めんどいすら省略するという、まさに怠け者だった。
「うぜぇー」
彼はぼやき続ける。

彼の名はアレル。
3人の仲間とともに地上世界の魔王バラモス、そして地下世界アレフガルドの大魔王ゾーマを倒した
まさに勇者と呼ぶに相応しい実績を持つ男……の筈である。

「せっかく魔王を倒して毎日昼寝できる世界にしたってのに、なんだってこんな面倒くさい事態が起きんだよ?
 呪われてんのか俺の人生……」

彼の人生における目標は毎日ごろごろしても誰にも怒られない世界に行くことであった。
その世界が何処にもないのでわざわざ頑張って作ったのである。
頑張るとは彼が世界で二番目に嫌いな言葉だった。
それを母親とアリアハン王と仲間たちに尻を突っつかれながらも、嫌々努力して魔王討伐の旅を成功させたのだ。
(天性の才能を持った彼は常人より少ない努力で急激に成長したのではあるが)
「うがぁああああ、こんなことに巻き込まれてたんじゃ全部ムダじゃねぇか、萎えるわ!」
特徴的な逆立った髪を両手でグシャグシャにしながら、彼はその場に寝転んだ。
完全に不貞腐れている。

彼のいる場所は小高い丘。
位置的にはレーベ東方の草原と山岳地帯の中間だろうか。
アレルは大の字になり、空を見上げた。
自分と同じくこの世界に連れてこられた三人の仲間を思い浮かべる。
「あいつらならそうそう簡単にやられんだろ。 あいつらに任せて俺は寝るとするか……」
うとうとと瞼が重くなりかけた時……

――うわぁああああん

そう遠くない場所から子供の泣き声が聞こえた。
ビキッとアレルのこめかみに青筋が浮かぶ。
彼がこの世で一番嫌いなモノ。それは――

「俺はガキの泣き声が世界で いっっっっ……ちばん、嫌いなんだよぉ!!」

奴らは遠慮をしない。
こちらの迷惑を考えようとせず周囲に轟音を撒き散らす。
それはアレルがどんなに深い眠りについていようとハンマーで殴ったかのような衝撃で目覚めさせるのだ。
人間の三大欲求のうち、睡眠を最も偉大だと考えている彼にとってまさに悪魔の所業。
それが子供の慟哭なのである。

「っそったれぇ!」

彼は耳を塞ぎ、立ちあがった。
することは一つ、子供の泣き声が聞こえなくなるように移動する。
それ以外に逃れる方法はないと彼は知っていた。

707昼寝とタマゴと泣き虫が2/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:21:00.63 ID:G9Qz/Ljq0
 + + +

「うわあああああああああああああああああああん!! 何でこんなことにぃいい!!」
ユウリは駆けていた。
全身全霊で。
命の限り。
泣きながら。

何故なら――背後から卵体型の小男がもの凄い形相で襲いかかってきていたからである。

「むぁてぇええええいっ!! タマゴを愛でない奴は力づくであの世に送ってやるぅ!!」
「いやだぁあああああああああ!!!!」

どうしてこうなった。
ユウリは考えていた。
突如としてこの世界に堕とされ、理解も出来ぬままに一人の小さな男と出会ったのが運のつきだった。
山岳地帯に近い森の中、ポツンとその男は座っていた。
そしてユウリを見ると突然問いかけてきたのである。

「おお、ちょうどいいところに来た。お前はタマゴとニワトリ、どっちが好きだ?」

正直、唖然とした。
この異常な事態の中でこの男はいったい何を言っているのか?
「ん、どうした? 答えてくれ」
催促してくる小男に戸惑いながら彼は思わず答えたのだ。

「ん、んと……タマゴよりかはニワトリの方がお腹いっぱいになるから好きかなぁ?」

素直に、その時に思い浮かんだことをそのまま伝えた。

次の瞬間。導師としての危険予知能力が彼の生涯の中で最高の力を発揮した。
考えるよりも早く頭を下げる。
刹那――先ほどまで首が存在していた場所を銀の光が通過した。
遅れて空気を切り裂くような音が耳元で鳴り、鼓膜に痛みが走る。

ズバン!

何かが破裂するような音がした。
振り向くついでに見るとユウリの背後にあった巨木に横一文字の亀裂が入っている。

メキメキメキ……

そのまま倒れていく巨木を尻目にユウリは一目散に駆けだし……その直後――

ドバシュ!

0.1秒前まで彼の立っていた地面に深い谷が刻まれる。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!?」

何がなんだか解らないが、自分がかつてない脅威に直面していることを確信し、
ユウリはその場からの離脱を試みた。
悲鳴を上げながら。

「のぉおおおおおおおおおおおがすかぁああああああああああああああ!!」

そして殺意が迫り――今に至る。
708昼寝とタマゴと泣き虫が3/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:22:20.00 ID:G9Qz/Ljq0

「なんでええええええええええ?」

事を起こりを回想してみても何故自分が殺されそうになっているのかサッパリ理解できない。
涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながらユウリは――石に蹴躓いた。

「あ」

間の抜けた声とともに彼はコケた。

ゴロゴロゴロゴロ……

勢いで何度も前転をしながら転がり、ようやく止まった時に見えたのは上下逆さまの世界で自分に近づいてくる
タマゴ型の小男……いや怪物だった。
(あは、終わった♪)
どうしようもない死を前に彼が浮かべたのは笑みだった。
走馬灯が彼の脳裏を巡る。
ウルの村で過ごしたこと。
ちょっとした度胸試しで入った洞窟でクリスタルに選ばれたこと。
それから兄弟に等しい仲間と一緒にさまざまな冒険をしたこと。
結局最後まで彼の臆病と泣き虫は変わらなかったが、それでもかけがえのない経験だった。
(みんな、僕の分まで生きて……)

「やっぱり嫌だばあああああああああああああああああああああああ!!!」

往生際悪くユウリは卵男の攻撃を横に転がって回避した。

「避けていいなんて、誰がいったか! タマゴを馬鹿にする奴は死ねばいいんだああ!!」
「タマゴ大好きです! 今度は嘘じゃないっす!!」
「嘘吐けええええええええええ!!」

タマゴ男の刃が再びユウリに向かって撃ちだされ……その銀閃に交差する影があった。

「うっるせえええええええええええええええ!!!」
「タメグォ!?」

間に割って入った何者かの上段回し蹴りをカウンターで首元に喰らい、タマゴ男は吹っ飛ぶ。

キラッ♪

そして蒼空に刹那の煌めきを残して消えた。

ドビュウウウウウウウウウウウ

一陣の風が吹き、その場に残されたのは地面にへたり込むユウリと、突如として現れた少年……アレル。
「チ、俺は運動することがこの世で3番目に嫌いだっつのに……」
アレルはため息を吐く。すると――

「うぇええええええ……どうして僕がこんな目に……ウルに帰りたいよぉ……」

ユウリがさめざめと泣きだした。
かつて世界を救ったとはいえ、まだ12歳の少年。
仲間のうちでも後方支援が主な心優しい少年は、この呪われた殺し合いの開始そうそう壊れかけていた。
アレルはそんな彼を優しげな瞳で見つめ、近づいてポンとユウリの頭に手を添えた。
ニッコリと微笑む。
709昼寝とタマゴと泣き虫が4/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:24:10.60 ID:G9Qz/Ljq0

「泣き止め。 脳みそ握り潰すぞっ♪」
「イエッサー」

ユウリはピタリと涙を止めるとアレルに向かって敬礼した。
なぜなら明らかに殺意のこもった握力が彼の頭蓋骨にプレッシャーをかけていたからである。
生存本能が彼の涙腺を引きしめたのだ。

「よし♪」

アレルは満足そうに頷くとユウリの頭蓋から手を放すと、大きく伸びをした。

「ふぁああああぁ、ようやく騒音が止んだか……」
「そ、騒音?」
「テメェの泣き声だよ、うるっさくて眠れやしねぇっつの。冗談じゃねー」
「ご、ごめんなさい」

ユウリはとにかくアレルの機嫌を損ねないように謝った。
それを一瞥するとアレルはクルリと背を向ける。
(あ……)
ユウリは思わず手を伸ばし……おずおずとそれを引っ込めた。
(ちょっと怖いけどこの人は強い人なんだ……助けてくれたし悪人じゃない筈。
 この人がそばにいてくれたら――ううん、でもそれは思っちゃだめだ)
泣きそうな顔でユウリはもう一度深々と頭を下げた。

「助けてくれて、ありがとうございました」
「おー」

アレルは振り向きもせず、気のない返事を返すのだった。

 + + +

ヒュルルルルルル―――ドッボーーーーーン!
華麗に宙を舞ったタマゴ男――エッグラは放物線を描き、まるで流星のように水面に着弾した。
その場所は先ほどの場所からやや離れた川だった。

プカァ

全身が脂肪につつまれているエッグラが水面に浮かぶ。
その弾力性は人間の限界を遥かに超え、あらゆる衝撃を吸収するのだ。
今回はアレルのレッグラリアートの威力の凄まじさと相まってその弾性が仇となり
ホームラン気味に飛ばされてしまったが、ダメージはほとんど受けていない。
当然意識もまだ刈り取られていなかった。

「うう、おのれあのチビスケと訳のわからぬ男め! 奴もまたタマゴの素晴らしさを解らぬ馬鹿に違いない!
 そんな奴は必ず地獄に送ってくれるぞぉおお!!」

決意を新たにしながら彼はドンブラコ、ドンブラコーと流されていく。
タマゴ型の丸い体系に以上に短い手足ではパチャパチャと水を弾くのが精一杯で泳ぐことができないのだ。
基本的に水には浮かぶため溺れる心配はない、が……

「早くどこかの岸に流れ着かないかなあ」

彼にできることは何もなかった。

710昼寝とタマゴと泣き虫が5/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:25:48.02 ID:G9Qz/Ljq0

+ + +

ユウリを振り向きもせず、去っていくアレル。
その背を淋しげに見つめ、不意に涙がこみ上げてきてユウリは俯いた。
(泣いちゃだめだ……泣いちゃだめだ! ……はは、これからどうしよう)
この世界の中で殺し合いをしろという。
死にたくなければ他人を殺せという。
従わなければ首輪が爆発するという。

(みんなならどうするんだろう。僕にはわからないよ)
兄弟の顔を思い浮かべる。彼らも一人を除いてこの殺し合いに巻き込まれている。
そう、この世界の何処かにいるのだ。
(そうだ、みんなを探そう! みんながいれば僕も……)
決意して顔を上げると、目の前にはアレルの顔のドアップがあった。

「あじゃばらべべばああああああああ!?」
「でけー声出すんじゃねー、耳に響く」

ガシッと再び頭頂部を掴まれる。
「あ、あう?」
アレルは身体をかがめ、まだまともに人語を喋れないユウリと視線を合わせる。
「テメーなんでついてこないんだよ? ウルってぇトコに帰りてぇんだろうが」
「ふぇ? ひゃ、ひい!」
ユウリはブンブンを首を縦に振る。
「だったら来いっつーの」
「?」
全身で疑問符を浮かべるユウリにうんざりした表情でアレルは首を落とした。
「こんなことも言わなきゃ伝わらねぇのかよ……めんどくせぇー」
「あ、あの……助けてくれるんですか?」
「そうじゃなきゃ泣き声が無くならねーだろーが」
キッパリとアレルは言った。
彼は知っていた。
子供の泣き声から逃れる方法はただ一つ。
それは泣き声から離れ逃げることではない。
彼は今までの経験からそれを知っていた。
泣き声から遠く離れても、彼の頭の中で泣き声はリフレインし続ける。
離れることは解決にはならない。
かといって強制的に泣きやませても、それも彼の脳内の泣き声は止まない。
つまり残された手段は子供が泣かないようにその元凶を排除するのみなのだ。
彼が子供の泣き声が嫌いなのは、絶対にその声が彼の心に重くのしかかるからなのだ。

「テメーの名前は?」
「ユ、ユウリです」
「俺はアレルだ。とりあえずいくぞ」

アレルの仲間、あの賢者なら首輪を外す良い方策を思いつくかも知れない。
だがそんなことをアレルは説明しない。
面倒くさいからだ。
ユウリは何処へいくのか不安だったが、自分も宛てがないため恐る恐る……
そして少しの安心感とともにアレルの後ろをついていく。
彼の纏うローブに付属するネコミミがピコピコと動いた。

臆病な少年の前に現れたのは怠け者の勇者様。
子供嫌いの勇者様。

それでもやっぱり――彼は勇者なのだった。


711昼寝とタマゴと泣き虫が6/6 ◆FqJANlOyeE :2011/06/26(日) 00:27:01.80 ID:G9Qz/Ljq0

【アレル@DQ3勇者(性格/なまけもの) 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:ユウリをウルへと帰す
基本行動方針:最終的になまけたい

【ユウリ@FF3導師 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:仲間を探す
基本行動方針:ウルの村に帰る
【現在位置:F-4・森、山の境付近/朝】

【エッグラ@DQ4 HP9/10】
【道具】Eメタルキングの剣@DQ7 残り不明
第一行動方針:とにかく岸に辿り着く
第二行動方針:他人にタマゴとニワトリのどちらが好きか質問しタマゴを選ばないモノは許さない
基本行動方針:殺し合いとかどうでもいいからタマゴ最高
【現在位置:F-4・川/朝】
712名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/26(日) 00:27:49.80 ID:G9Qz/Ljq0
再投稿終了しました
713…慢心、環境の違い 1/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 15:42:46.22 ID:QJs+CFHS0

【タイトル:ロトの勇者と天空の勇者、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い】
 
強い潮風が、河口にかかった白亜のアーチ橋を吹き抜けてゆく。
橋の造りは総石造。長さは25m。幅は6m。
座標D−5、南東の端。
その橋上、中央に。
突風に目を細めることなく対峙する、二つの影があった。

レーベの町寄りに立つ青年は、長身にして筋骨隆々。
瞳に炎を宿らせ、相対する童子を見下ろしていた。
彫りが深くバタ臭い顔に、無造作に束ねられた肩ほどまでの長さの黒髪。
腰に提げし赤き刀身はフレイムタン。
額に硬く結ばれたるはチャクラバンド。
雄臭さが臭い立つ男であった。

アリアハンの城寄りに立つ童子は、細身にして小柄。
凍て付くような涼しげな眼差しで、青年を見上げていた。
意志の強さを感じさせる太い眉に、ツンツンと剣山の如く突き立った青髪。
背負いし青き諸刃はアイスブランド。
左肩から腹部までをガードするは天空の盾。
年齢不相応な落ち着きを見せていた。

間合いは、青年の並足にて五投足。
互いの武器は長物ではあれど、切先を相手に届かせるには、
数挙動を必要とする距離であった。
故に、この二人が戦士系などではなく、魔術師系の職能ならば、
呪文合戦を行うのにちょうど良い距離とも言える。

いずれにせよ状況は一触即発。
ピリリと張り詰めた空気が、その場を支配していた。
その空気を割って、青年が、口を開いた。

「どうしても優勝するというのだな?」

青年の問いかけは、再確認であった。
そもそも、この橋上の対峙は、青年のゼムス打倒への呼びかけに、
童子が否と答えたことに端を発していた。

「ううん、僕でなくてもいいんだ。 妹でも、お父さんでも。
 大切なことは、グランバニア王家の血を継ぐ誰かが、無事に帰還すること。
 帰還して国を治める責任を果たすこと。
 そのためだったら、僕はどんな悪いことだってへっちゃらだよ」

童子は変声期前の中性的な声で、受け答えた。
言葉遣いに幼さは残るものの、その内容は年齢不相応な重い責任論であった。
口調にもまた、心の揺れや迷いは感じられなかった。
明らかに童子の芯から発せられた言葉であった。

「で、あれば。 別にゼムスを倒すことでも目的は達せられよう?」
「おじさんはさ、どうやってこの島に飛ばされたか、覚えてる?
 ゼムスお爺さんのお話を聞いた薄暗い大広間にどうやって行ったのか、わかる?」
「それは……」
「おじさんもわかんないよね。 僕もわかんないよ。
 だから当然、帰る方法だってわかんない。
 でも、はっきりしていることは。
 ゼムスお爺さんが、僕たちを呼び寄せたり飛ばしたりしたってこと。
 っていうことはだよ。 ゼムスお爺さんを倒しちゃったら。
 僕たちが元の世界に戻る方法も、失われちゃうかも知れないよね?」
714…慢心、環境の違い 2/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 15:47:47.13 ID:QJs+CFHS0
 
童子の理路整然とした語り口に、青年は反論の言葉を封じられる。
理がある。子供ながらによく気付き、考えられている。
そんな青年の感嘆に気付いてか、気付かぬままにか。
童子の優勝を目指す理由は結論まで結ばれる。

「でもね。 優勝すれば願いが叶うんだよ。
 僕たちを召喚した能力者に、召還してもらう。
 その方が確実だって、僕は考えたんだ」

しかし、いくら童子の言に理があろうとも。
ゼムスを倒したならば帰還の手段が失われるのだとしても。
それでも青年は、優勝を否と嘯くであろう。
なぜならば。
彼は、信念の男であるが故に。
人に仇為す者を打ち倒す―――
それこそが彼の信念であり、行動原理であるが故に。
かような残酷な殺し合いを企画するゼムスとは倒すべき悪であり、
如何な事情があれ、その誘いに乗って人を殺すこともまた、
悪であると断じるに憚らぬのである。

「……賢しい坊やだな。 俺は、どうやら口ではお前に勝てぬようだ。
 ならば、こちらならどうだ?」

故に、目の前の優勝を公言して憚らぬ童子とは、決して相容れぬし。
看過することも又、出来ぬ。
青年は深く息を吐き、腰に提げた鞘よりフレイムタンを引き抜いた。
腕を前に伸ばし、切先を童子に向ける。

宣戦布告である。

「ロトの勇者・えにくす。 貴殿に決闘を申し込む!」
「天空の勇者・ティムアル。 おじさんの挑戦を受けるよ!」

そう。青年とは、ロトの勇者えにくす、その人であった。
そう。童子とは、天空の勇者ティムアル、その人であった。
共に自世界にての魔王を討ち果たし、魔物の脅威から民草を救った、
当代随一の英雄であり、生ける伝説そのものであった。

「勇者同士かぁ…… 厳しい戦いになりそうだね。
 消耗する前におじさんと会えて、よかったよ」
「ほう、勝つ気でいるのか。 その慢心、後悔させてやろう」

ティムアルは背中のアイスブランドの柄を握る。
引き抜き、胸の高さで水平に寝かせる。
えにくすも又、フレイムタンを正眼に構え直した。

共に相手の虚を突かず、舌戦に応じ。対手が構えるまで攻撃行動に移らない。
その礼儀正しさ、高潔さ。それは。
同じ勇者という重責に耐えてきた自負心とシンパシーによるものであろうか。

「行くよっ!」

戦いは、ティムアルの前方跳躍から始まった。
それは間合いを詰める為の動きである。
剣士同士の決闘ならば、当然の選択ではあった。
しかし、これは剣技しか持たぬファイター系クラスの戦いではない。
オールラウンダーの勇者同士の決闘である。
その点、ティムアルの初動は些か軽率であったといえるし、
対するえにくすの取った戦術は理に叶っているものといえよう。
715…慢心、環境の違い 3/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 15:52:45.92 ID:QJs+CFHS0
 
「食らうがいい、我が最強の攻撃呪文! ―――ベギラマ!」
「ええっ!?」

呪文を耳にし、動揺を隠せぬティムアルに向かって、
閃光を伴なう火炎の魔法・ベギラマが踊りかかり、炸裂した。
一撃必殺である。
はずであった。
それが、えにくすの出自である、アレフガルドであったならば。
 
「そんな…… まさか……」

ティムアルは、呆然としていた。しかし、平然としていた。
顔を顰めるでもなく、片膝をつくでもなく。
きょとんとした眼差しで、えにくすの瞳を見つめていた。

「勇者を名乗る者の究極の呪文がベギラマなんて、
 そんなしょっぱい話、ないでしょ!?」
「しょっぱ……?」

落胆隠せぬ調子で責めるように語られたそれは、侮辱であった。
ティムアルにその意図は無かったかも知れぬ。
単に肩透かしを食った気分を、素直な言葉として発しただけやも知れぬ。
しかしえにくすは鼻で笑われたと受け取った。
今まで感じたことの無い屈辱感に、ロトの勇者はうち震えた。

「くっ、強がるのもここまでだ。
 一撃は何とか耐えたようだが、二発とは耐えられまい!!
 くらえっ、ベギラマ!!」

倒しきれなかった動揺を、相手のやせ我慢であると決め付けて、
えにくすは再び、ベギラマを発した。
火球のコントロールは精妙にして的確。
しかし今度は、ティムアルも対応に動いていた。

「防げ、天空の盾!」

途端、ティムアルと迫るベギラマの火球との間に、
ガラスの如き薄く透明な障壁が立ちふさがる。

「なっ…… ぐはっ!!」

次の瞬間、ロトの勇者・えにくすは、己の腹部を押さえ膝をついた。
手では覆いきれぬそこからは煙が立ち昇り、脂肪の溶ける臭いすら漂った。
それはまるで、ベギラマが直撃したかの如き火傷であった。

えにくすは頭を振る。 強く左右に振る。
たった今目の当たりにしたありえぬ映像を払拭するために。
それでも悪夢の映像は消えなかった。
えにくすはその現象を、認めぬわけにはいかなかった。

「なんだ、今のは…… 俺のベギラマを、弾き返したとでもいうのか!?」

天空の盾には、込められし呪文の効能がある。
呪い返しの呪詛である。
マホカンタ―――
それは、えにくすの知らぬ呪文であった。
えにくすの世界に存在せぬ秘術であった。
716…慢心、環境の違い 4/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 15:56:07.79 ID:QJs+CFHS0
 
「マホカンタも知らないの? こんなの中級魔法だよ?
 ねえ、おじさんって本当に勇者なの?」

茫然自失するえにくすに、ティムアルの言葉は容赦ない。
そしてまた。
攻撃の手においても、天空の勇者は容赦無かった。

「ライデイン!」

目の前の童子勇者の詠唱と共に、一天にわかにかき曇り、
雷鳴と共に激しい雷光が、えにくすの体を突き抜ける。

「ああああっっ!!?
 知らないっ! この呪文もっ、この威力もっ!」
 
彼が知る、どんな魔物も、このような雷撃魔法を唱えなかった。
彼が体験した最強の攻撃―――竜王の【はげしいほのお】にさえも、
このような痛手を被ることは、無かった。

「そして俺は…… 何故まだ生きている?」

ベギラマ、それに続くライデインのダメージはえにくすにとって甚大であり、
常の彼であれば、ここで終焉を迎えている筈であった。
しかし、現実として、黒焦げとなりながらも、えにくすは生きている。
何故か?
それは、チャクラバンドの恩恵であった。
えにくすは元より、ティムアルすら知らぬ異世界のこの防具は、
装備者の体力を底上げするという特性を内に秘めていた。
故に彼は、この補正の分、辛うじて一命を取り留めたのである。

「判らぬ…… 俺にはもう、何ひとつ……」

えにくすの膝が、雷撃による痺れで崩れた。
自信の喪失に呼応するかの如く、平衡感覚を喪失。
ぐらりと側方に傾いて、そのまま橋から落下。
水しぶきを上げて河口へと飲み込まれた。

「がはっ、がはっ、おえっ!」

しこたま海水を飲み込み、むせ返り、咳き込む。
ホイミやベホイミを唱えることは不可能。
未知の通電からくる痺れで、四肢は思うように動かない。
ティムアルの次なる攻撃から身を守ることも不可能。
―――為す術無し。
えにくすの進退は、ここに窮まった。

(万事休したか……)

無念を飲み込み、瞑目。
えにくすは、避け得ぬ死を受け入れる。

一秒、二秒。
五秒、十秒。

しかし、えにくすの元に死神は訪れなかった。
追撃の手は掛からなかった。
えにくすはそろりと目を開け、橋を見上げる。
ティムアルは姿を消していた。
717…慢心、環境の違い 5/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 15:59:48.63 ID:QJs+CFHS0
 
不可解なことであった。
行き違いで戦いに発展したのなら兎も角、
ティムアルは優勝を目指し、明らかな殺意を持って
えにくすの命を奪いに来ていたはずである。
だのに、見逃した。

それは、情けか。 ―――いや、違う。
それは、改心か。 ―――いや、違う。

「聖水でもあればよかったのに」

えにくすは聞き逃さなかったのである。
レーベ方面へと去り行く童子の呟きを。
 
「どういう…… 意味だ……?」

聖水。
それは敵を寄せ付けぬ為の消費アイテムであり、
えにくすにも馴染み深い道具であった。
竜王城へ乗り込む際、HPMP温存の観点から、
ラダトーム城周辺でそれを振りかけ、
モンスターとの接触を回避した経験があった。
格下の敵が出現しない、その安楽な旅路に、
こんなに便利ならばもっと積極的に使っておけばよかったと、
後悔したことは彼の記憶に新しい。

「……どういう意味だっ!!」

えにくすは同じ言葉を繰り返した。
しかし、その意味はまるで違う。
一度目の呟きは、童子の言葉の意味を理解出来ぬ故に。
二度目の叫びは、童子の言葉の意味を理解出来た故に。

つまりは。【天空】の勇者であるティムアルは。
同じく勇者である、この【ロト】のえにくすを。
トドメを刺すまでも無い相手でしかないのだと、
放っておいてもそのうち勝手に死ぬであろうと、
せいぜいドラキーか大蠍レベルの存在なのだと。
かように考え、捨て置いていっただけであった。

見逃されたのではない。
見下されたのである。

(アレフガルドを救った勇者の俺が。
 魔物の領袖・竜王すら屠った俺が。
 こんな…… こんな……
 雑魚モンスター同然の扱いを受けるなど……
 殺す価値すらないなど……)
 
パリン、と。
えにくすの耳にガラスの破砕音の如き幻聴が響く。
砕けたものは、プライドであった。
えにくすを支え続けていた、その足を前に進めていた、
長年かけて培ってきた矜持が粉微塵と化したのである。
718…慢心、環境の違い 6/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 16:04:32.67 ID:QJs+CFHS0
 
「うぉおおおおおおお!!
 俺は…… 俺はぁっっ…………!!」

えにくすは、泣いた。
頭を掻き毟りたくとも両腕に力は入らず。
駄々っ子の如く足をばたつかせたくとも両脚に力は入らず。
ただ、喉のみを震わせて、男泣きに泣き。
屈辱の想いを、無念の想いを、喚き散らす。






【現在位置:D-5 石橋/朝】

【ティムアル(主人公の息子)@DQ5 HP9/10】
【所持品】E/アイスブランド@FFシリーズ、E/天空の盾@DQ5
 第一行動方針:積極殺戮、但し、ザコは放置
 基本行動方針:グランバニア王家血統者の優勝





 
719…慢心、環境の違い 7/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 16:11:58.90 ID:QJs+CFHS0
 
―――そうして、一時間余り。

えにくすは、泣いて。泣いて。泣き抜いて。
砕けた矜持の欠片を、涙と共に押し流して。
己の渦巻く感情を、嗚咽と共に吐き出して。
投げやりになって。放心して。まどろんだ。

その微睡の中で、えにくすは、夢を見た。
夢のような形で、追憶を辿った。

それは、年若き頃。
ロトの勇者とは名ばかりの駆け出しの戦士だった彼は、
厳しい懐事情から竹竿と布の服しか身に着けられず、
日々、ラダトーム城の周辺をうろついて、
スライムベスにすら苦戦する体たらくであった。

(あの頃の俺に、ロトの名は重かった…… だが……)

えにくすは忸怩たる思いを糧に、地道な努力を継続する。
ザコモンスターから得られる、ほんの僅かな経験値と、ゴールド。
それを毎日毎日、こつこつと集めて。
飽きることなく、戦って。
少しずつ行動範囲は、世界は、広がって。
やがて彼は、ロトの看板に恥じぬ、一騎当千へと成長した。

(俺は、一歩、一歩、歩いてきたのだな。 弛まず歩いていたのだな。
 それが、いつからだろう。 俺の歩みが止まったのは)

契機は、竜王退治目前の頃ではなかったろうか。
ラダトーム王との謁見時に、これ以上強くはならぬと告げられて。
で、あるならばと。
今後一切のザコ戦闘は無駄なのだと。
出会うモンスターというモンスターから逃げるを選択した。
あの瞬間から、己の歩みは止まってしまったのではないか。
否、自ら歩みを止めたのではないか。

(俺は、アレフガルドでは最強だった。
 押しも押されぬ勇者だった。
 それはきっと事実なのだろう。 だが……)

異世界においても、それは、事実なのか。
否である。
先刻の勇者対決の折に、この上なく明確に露呈した。

天空のティムアル。 あの童子は、えにくすよりあらゆる面で強かった。
ベギラマ最強。 そんなえにくすの常識の遥か上空を飛翔していった。

(俺は…… 思い上がっていた。 慢心していた。
 だから、敗北した事実すら認めることが出来ず、
 赤子のように惨めに泣き喚いたのだ。
 ああ、今こそ認めよう。
 俺は、最強などではなかったのだと!)

井の中の蛙。 そう、認めた瞬間。
えにくすの両の拳がグッと握られた。
体力の減少と気力の損耗著しく、動かなかった筈の体が。
回復呪文を唱えずとも、動いたのである。
720…慢心、環境の違い 8/8 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 16:20:17.88 ID:QJs+CFHS0
 
(これ以上強くなれない? それを俺は真剣に試したか?
 よしんば身体能力が上限に達していたとしても。
 俺より強き者たちとの戦いにおいて、能力差を埋めるべく、
 戦略や戦術は練ることができる筈だ。
 調査や下準備だって、挙数に暇がないだろう。
 為すべき努力は、方向性は、可能性は。
 まだいくらでもあるじゃないか)

えにくすの四肢に、力が漲ってゆく。
えにくすの方寸に、光が溢れてゆく。


気付けばえにくすは、潮に運ばれて、海岸線に打ち上げられていた。
潮の流れからして、橋の南側なのだろう。
照らす朝日の眩しさに、えにくすは目を細め―――笑みを浮かべた。

「俺はまだ、死んでいない。
 俺はまだ、立ち上がれる」

えにくすはひとりごち、膝立ちとなる。
海水をたっぷり吸った着衣の重さにふらつきながらも、
ゆっくりと、足の感覚を確かめるように、立ち上がる。
腰に手をやる。フレイムタンは鞘の内にあった。
引き抜こうとして、眩暈を起こし、転倒。
無様にしりもちをついた恰好となったが、しかしえにくすは狼狽しなかった。
自らの焦りに気付き、笑うことが出来るほどの、心の余裕を取り戻していた。

「逸る気持ちは判るが、焦るなえにくす。
 一歩ずつ、一歩ずつ、な?
 ……ベホイミ! 重ねて、ベホイミ!」

えにくすが知る最強の回復魔法。
橋から転落したときにはむせ返って唱え切れなかった呪文は、
淀むことなく、すんなりと効果を表した。
熱き血潮が、五体を駆け巡る。

再び、起立。 大地をしっかと踏みしめる。
フレイムタンを拾い上げ、上段に。
一閃。
鋭い振りに海水の全ては振り切れた。
そしてえにくすの心の淀みも、また。

「おお、えにくす、ロトの勇者よ。
 ここから再び、始めるのだ!」

アリアハン―――
自らのルーツ・初代ロトの伝説の始まりの地にて。
ロトの末裔は、リスタートの第一歩を踏み出した。



【現在位置:D-5 波打ち際/朝】

【えにくす(勇者)@DQ1 HP4/5 若干疲労】
【所持品】E/フレイムタン@FFシリーズ、E/チャクラバンド@FF9
 第一行動方針:アリアハン城下町で、着替えを調達
 第二行動方針:殻を破る為の手段を模索する
 基本行動方針:主催者打倒
721 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/06/26(日) 16:22:43.84 ID:QJs+CFHS0
以上で投下終了です
722名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/26(日) 21:26:28.76 ID:oTLfcFM1O
えー
この人、竜王も予約してるけどこの調子で竜王も弱っちく書かれるの?
723名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/26(日) 21:34:54.71 ID:GHc9RCn80
そういうこと言うなよ
たまには弱い竜王ってのも悪くないだろ
いやまだ弱く書かれるって決まったわけでもないけど
724名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 02:48:16.09 ID:QEYcxniuO
まぁFFのがDQよりも与えるダメージ多いから強いなんて事にならなかったらいいよ
725名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 10:06:03.41 ID:qgONgd3qO
つまり千や万のダメージを弾き出せるDQ8や9のキャラなら
この5勇者などを相手に無双しても良いって訳ね
726名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 10:34:25.20 ID:ylgxUWO80
それは高レベルのキャラが攻撃力上げて相手の守備力下げて強い武器装備してスーパーハイテンションで効果抜群な技使ってようやく出せるダメージだろ
逆にちゃんとその過程全部書けば、そのくらいの大ダメージ出しても説得力はあるけどね
727名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 10:38:00.34 ID:QEYcxniuO
DQロワの1勇者と竜王は強く描かれすぎな気もするがこれは弱すぎな気がしないでもないけどこんな勇者もありだな
728名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 11:53:56.93 ID:wbiQf0RqO
DQのパラメータでFFの計算式使うとFFキャラは2桁くらいしかダメージ出せなかったりするけどな
729名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 12:52:04.12 ID:qgONgd3qO
>>726
一万以上出すならそこまで必要だけど千程度なら
そこそこのテンションや特技で簡単に出るよ
5キャラではミナデインの300程度が限界だしどっちみち相手にならない

何が嫌だってこの設定竜王がおもいっきりひっ被るんだよね
弱い勇者にやられた弱い竜王、そうじゃないと矛盾出ちゃうし
まあ竜王は同じ書き手によって予約されちゃってるわけだけど

この設定だと2キャラまで弱くされそう
初期作品の仕様限界をネタにするにしてもかなり萎えるやり方だわ
730名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 13:11:32.69 ID:nj9s9Wa5O
ならその前に自分で書いちゃえばいいさ
竜王は既に予約取られちゃってるからしょうがないけど、まだまだ未登場のキャラはいっぱいいるぞ
お前が心配してる2のキャラも、サマルやムーンはまだ未登場
誰かに弱く書かれるのが嫌なら今すぐ執筆作業に移るんだ
731名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 13:27:44.20 ID:TtOpvhQW0
システムやシリーズの違いをまんま強さの違いにしてしまうと
主役キャラでも明らかに強さに差が出てしまうけど
そこらへんは補正するのが暗黙の了解なのかと思ってた。
たとえば1勇者は使える呪文は少ないけど1対1の剣技なら一流とかさ

それともこれは1勇者の限界突破フラグなの?
これでもしレベルアップしてベギラゴン使えるようになったりしたら
それはそれでなんだかなーと思うけど
732名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 13:47:41.56 ID:VuPqkOYU0
文句あるならしたらば行ったら?
こんな話本スレでしてたら誰も投下できないよ
733名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 21:37:12.81 ID:5RUPh7wK0
てか、実際に1の勇者のステータスの値をそのまま5に持ってきてたとしてもそこまで弱くないと思う

734名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 21:41:55.59 ID:QEYcxniuO
それでもベギラマじゃたいしたダメージは与えられないって事でしょ
735名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/27(月) 22:15:39.21 ID:5RUPh7wK0
まあ1のべギラマはダメージ60程度なんで地味にいたいとは思うが一発じゃ深刻なダメージじゃないな
というか1でもべギラマ一発じゃ倒せない奴は普通にいる
736彼のためにできる事1/2 ◆H/nqwZzMJs :2011/06/28(火) 01:41:13.37 ID:80c39fjy0
平原を駆ける一匹のキラーパンサー。
その背中に、ちょこんと一人の少女が跨っている。
少女はモンスターマスターのイル。先程出会ったキラーパンサーのゲレゲレと意気投合し、自分達の家族を探している。
今はレーベを目指して移動中だ。

「レーベにキラちゃんの家族、いるといいねー」
「がう!」

キラちゃん、というのはイルが付けた仮の名だが、自分の名前を伝える術を持たないゲレゲレは大人しくそう呼ばれている。

「ねえキラちゃん…お兄ちゃん、大丈夫かな?怪我とかしてないよね?」
「…がうー」

ゆさゆさと揺れるゲレゲレの背の上で、イルは自分の兄、ルカの事を思う。
こうして無事を祈ることしかできないが、それが幼い彼女なりのこの世界での戦い方だった。

***

「悪はそう簡単には滅びないものなのですね…。やっと世界に光が満ちたばかりですのに…」

勇者アレルの仲間、賢者ドロシーは新たな敵の出現にがっくりと肩を落とす。
彼女にとって世界の平和とは、人々の夢であると同時に、ある個人的な思いが含まれていた。

旅を始めた頃は無気力な勇者というものが気に食わず、根っからお嬢様気質の彼女は腹を立ててばかりいた。
だが、アレルの隠れたやさしさに気が付いたとき。
それまでとのギャップも手伝って、ドロシーは傍目にも分かるくらい分かりやすく恋に落ちたのだった。
737彼のためにできる事2/2 ◆H/nqwZzMJs :2011/06/28(火) 01:42:25.06 ID:80c39fjy0
プライドが高く思い込みの激しい彼女は、アレルも自分を思ってくれていると信じていた。
なので迷い無く告白に踏み切ったのだが、返事は「後にしろ」の一言。
その言葉の真意は計り知れないが、恋する乙女は盲目だ。

彼の言葉を肯定と受け取り、好意的に翻訳してのけた。
恋愛などにうつつを抜かすにはまだ早い、付き合うのは世界が平和になってからだ。
たったの一言をそう拡大解釈し、ドロシーは世界を救った後の甘い新婚生活を夢見て、その後の旅にも俄然やる気を出して取り組んだのだった。


「今のわたくしがアレルのためにできる事はなんでしょう?
首輪を調べる…のは難しいですね。外すわけにもいきませんし…」

自分の首輪をそっと手で撫でながら呟く。

ふと耳を澄ましてみると木々のざわめきとは違う音が聞こえてきた。
木の陰から辺りを窺ったところ、見慣れない魔物の姿がみえる。

(…あれも、参加者なのでしょうか?)

そのとき、ドロシーの脳裏には広間での惨劇が浮かんだ。
ああならないためには、なんとしてでも首輪を外す方法を探さなければならないのだ。

(…魔物相手でしたら、殺しても咎める者などいませんよね?
ゼムスを倒して、アレルと楽しい新婚生活を送るためです。決して、決して殺し合いに乗ったわけじゃありませんわ…)

ドロシーは心の中で言い訳をすると魔物、ゲレゲレを殺して首輪を奪う決意を固めた。

彼女の夢への新たな一歩は、首輪を手に入れることから始まる。
738彼のためにできる事状態表 ◆H/nqwZzMJs :2011/06/28(火) 01:44:04.18 ID:80c39fjy0
【イル@DQM2 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:レーベに向かう
基本行動方針:ルカと一緒にマルタに帰る
【ゲレゲレ@DQ5 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:レーベに向かう
基本行動方針:仲間との合流

【ドロシー@DQ3女賢者 性格:おじょうさま 健康】
【所持品】E妖精のロッド@FF4 他不明
第一行動方針:魔物を殺し、首輪を手に入れる
第二行動方針:首輪を調べる
基本行動方針:アレルと共にゼムスを倒す

【現在位置:E-3・平原/朝】
739名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/28(火) 11:59:17.03 ID:ZFQnnzMOO
投下乙。周囲マーダーだらけの位置からのスタートとかやばすぎるw
イルは知らないんだけど、可愛いな。DQ3の勇者パーティー出揃ったね。
740名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/28(火) 14:10:51.80 ID:esfWCIQn0
>>728
逆にDQのキャラの攻撃力だと数億のダメージをたたき出すw
741名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/28(火) 18:04:01.62 ID:3Vag1GG20
お嬢様ってより天然だなぁドロシーw
殺伐としたロワ世界でやっていけるのかw
742決意と絶望 1/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/28(火) 21:15:56.10 ID:COiIo7FD0
封鎖区画。ハングドエッジと呼ばれる巨大構造物群の各所で火の手は上がっていた。
コクーン聖府による「パージ(追放)政策」によるパージ(追放)対象者達と特務部隊PSICOMによる銃撃戦が続いていた。
その戦火の中でスノウ・ヴィリアースは崩落した道路から今正に奈落へと落ちようとしている女性の手を掴んでいる。
パージ対象者達の中に子供が居た。彼女はその母親だ。子供を守る為にPSICOMとの戦いに志願した勇敢な母親が子供の事をスノウに託し、力尽きて落ちていく。
遥か、奈落の奥底へと…。

***

「――ッ」
不意に脳裏を掠めた過去のビジョンにスノウは碧眼を見開かせ、触れていた樹木から手を引いた。
無意識に力が掛かったらしい。木の表面には僅かに抉れたような痕が残っている。
(何だって、あの時の光景が頭に浮かぶんだ?あれは…ホープの…)
ノラ・エストハイムは共に戦った仲間、ホープ・エストハイムの母親。スノウの目の前で奈落へと落ちて行った女性。
何故あの時の、過去の光景が今脳裏に浮かんだのか、スノウにはわからなかった。

『殺し合いをしてもらう』――ゼムスと言う異様な老人はそう言った。
(ふざけてやがる…)
あの言い様、人間で遊んでいるかのようなこの所業。スノウにはあのゼムスがかつてスノウ達と敵対したガレンス・ダイスリーを彷彿とさせるようでならなかった。
「絶対ッ…ぶっ潰してやるッ!」
拳を握り込んでスノウは一人、森の中で決意する。このゲームを打倒する。かつて神々の機械たるファルシ達に、ルシの宿命に挑んだ時のように。

***
743決意と絶望 2/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/28(火) 21:16:47.80 ID:COiIo7FD0
夢だと最初は思った。当たり前だ。自分はつい今さっきまで雇われている屋敷の掃除を終え、仮眠をしていた筈なのだ。
だがそれが現実であるのだと思い知らせるかのように、一人の青年の死が、飛び散る血潮と濃密な香りが、彼女の淡い希望を打ち砕いた。
これは現実で、どう言う事なのか全く持って理解は出来ないが自分は屋敷に居るのではなくて、見知らぬ崖にいる。
荷物は見慣れぬザックに、身に纏っているのは馴染みのメイド服だ。
「…マリベル家のメイド」
名簿にはそう記されている。十中八九自分自身の事だとわかると、彼女はふと、笑ってしまう。
名前すら書かれてやしない。あの気味の悪い老人は、そんな如何でも良いような気持ちで自分をこの殺し合いの場に呼び出したのだろうか。
「…イドっ…メ…イ…わった…し…」
「…あはっ、声が震えて、出ないや」
屋敷の掃除など雑事をこなす際に口ずさむ自作の歌も、掠れたようで満足に奏でる事は出来なかった。
恐ろしくて仕方が無い。此処は、「ほんの余興」であるかのように易々と始められた「殺し合い」の場で、自分は単なる漁村の網元の奉公人に過ぎない身であった。
剣や、その他の武器が使えるわけではない。魔法が使えるわけでも、深い専門知識があるわけでも、何らかの特異な能力があるわけでもない。
何処にでも居るような、極々普通の女に過ぎないのだ。どうしてこんな事になってしまったのだろう?答えなど考えても出てきやしない。
では、これからどうしよう?考え付くだけで選択肢は大まかに二つ。無力で哀れな子羊として逃げ惑うのか、それとも、生き延びる為に誰かを殺すのか。
(殺す?私が?他の人や、マリベルお嬢様を?)
首を振る。冗談ではない。良心が如何とか言う話ではない。誰かを、傷つける、殺す、等と言う事は想像している以上に争いの経験のろくに無い者にとって、恐ろしい事だ。
「わたし、どうしたらいいん…」
「…ですだよ」と続く言葉は口内に消えた。眼下には大海が広がっていた。
見渡す限りの海原には海鳥だって飛んでいる。然しそこに何の船舶も、他の島の影と言ったものも見出す事は出来なかった。

***

「…愚かしい。これが我々の、べオルブ家の末路だとでも言うのか、ラムザよ」
貴族の名門、べオルブ家の長兄たるダイスダーグ・べオルブは名簿に記された腹違いの弟の名を呼び、自嘲するように口髭を揺らした。
「地位も名誉も、そして人である身をも失った私が辿り着いた果てが、ルカヴィへの堕落でもなく、単なる酔狂な男が催した殺戮ゲームの駒、とはな」
よしんば、勝ち残り最後の一人となった所で其処に何がある?「自分は既に死んだ身である」事を確信しているダイスダーグにしてみれば、今更ゲームに勝とうが負けようが、何も無いのだ。
ラムザも、ディリータも消えた世界へと返り咲く?死んだ筈の人間が、最早自分の席など何処にも無い程に時の経た世界に帰った所で何になる。
あのゼムスなる老人に如何な超常たる力があろうとも、得てしてあのようなタイプの者は信用に足る者ではないと考える。
ダイスダーグにあるのは絶望のみだ。
(…何も得るものも無いこんな場で、生きていた所で何になると言うのだ)
既に地図で確認している。この先を進めば、やがて海を見下ろせる崖に出る筈だ。
「べオルブの長兄が、誰にも知られずに入水か」…鼻を鳴らし、ダイスダーグは森を出た。

***
744決意と絶望 3/3  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/28(火) 21:17:59.74 ID:COiIo7FD0
「――やめろぉおおッ!!」
その光景を見た瞬間、スノウは叫び、そして駆け出していた。
目の前で一人の女性が身投げした。両手を胸の前で祈るように組み、目を瞑ったメイドのような服装の女性が崖から飛び降りた。
”あの時”は間に合った。手は掴む事が出来たのだ。だが、救えはしなかった。ならば今度はどうだ。
「っ!」
スノウは頭から飛び込むように地を滑り、腕を力の限り伸ばした。

「…」
ダイスダーグは岩場で黙然と目の前の光景を見ていた。伏せた状態の大柄な男が崖下へと手を伸ばしているような体勢で此方に背を向けている。
(一体、如何した事だ)
眉根と口角に苦く深い皺を浮かべ、押し黙るダイスダーグの気配に気づいたのか、ニット帽の青年が無精髭の生えた顔を僅かに向けてきた。
「おい、あんた!手伝ってくれ!女の子が落ちそうなんだ!」
そう言ってくる。それは彼女が自ら身を投げたのではないのか、今、ダイスダーグがそうしようと思っていたように。
「早く!!」
押し黙るダイスダーグを畳み掛けるように青年が馬鹿でかく声を張り上げる。ダイスダーグは眉間の皺を深め、青年と女性のもとへと向った。
(私は…一体どうしようと言うのだ)
歯噛みするダイスダーグを余所にスノウは確かに掴んだザックと、そのザックを背負った状態で宙吊りとなっている女性を見ていた。
女性は目尻に涙すら湛えてスノウを見上げていた。
「あ…うぅ」
「絶対、助けるからな!!絶対だ!」
ニッと男臭い笑みを向けるスノウに、メイドは下唇を噛み締めて俯いた。
(私は、一体どうしたら…)
メイドは自ら命を絶とうと思った。そうすれば傷つけ、傷つけられる恐怖から逃れられると思った。だが実際はどうだ?
今スノウによりザックを掴まれた事にメイドは安堵している。スノウを非難するでなく、ただ命が惜しくて自らも強くザックを握りこんでいた。
「…」
ダイスダーグがスノウの隣りに来ると膝をつき、黙ったまま、表情のみが複雑に手を伸ばしてスノウと共にメイドを崖上へと救い上げていた。

大の字に寝転がり、大きく息を吐くスノウ。
助けられたものの、項垂れ、俯きながら両手で自らを抱き、震えるメイド。
片膝をつき、複雑な面持ちで二人の人間を見遣るダイスダーグ。
メイドとダイスダーグ、共に自らの行動に困惑し、悩み、押し黙る二人と一人安堵の吐息を吐くスノウ。
この三者の邂逅が何を齎すのか。…殺戮ゲームはまだ、始まったばかり。
745決意と絶望 (状態表)  ◆Aup6cXCg9s :2011/06/28(火) 21:18:48.35 ID:COiIo7FD0
【スノウ@FF13 健康】
【所持品】不明
第一行動方針:仲間を集める
基本行動方針:仲間を集めてゲーム、ゼムスの打倒

【マリベル家のメイド@DQ7 健康/精神不安定】
【所持品】不明
第一行動方針:まだ無し
基本行動方針:死んでゲームから逃れるべきか、定まらず。

【ダイスダーグ@FFT 健康/やや精神的疲労】
【所持品】不明
第一行動方針:これからどうすべきか?
基本行動方針:未だ定まらず。

【現在位置 H-3 崖上/朝】
746 ◆Aup6cXCg9s :2011/06/28(火) 21:20:03.10 ID:COiIo7FD0
投下終わります。
747胸の鼓動  ◆R6mEVCaX3c :2011/06/28(火) 22:29:31.09 ID:Q7pnmAPm0
「ここは、……古めかしいけどお城?」

広いアリアハン城によく響く足音を殺し、格闘家は辺りを探る。
階段を降りてもよかったが、ひとまず状況と荷物を整理したかった。
なので、そばにあった個室のドアを油断無く開いた。

「!」

何かが動いた。
手には、確認できなかったが恐らく杖のような武器。
格闘家の本能はその場を離れるよりも早く防御の姿勢を取る。拳を固めてファイティングポーズ。
相手が他に銃でも持っていたら避けられるよう、やや身を縮めながら。

そして動いた。
タンスの影、移動しようとしている。
気配を読み相手の前に立ちふさがり、壁に相手の身体を押し付ける。
右の拳を固めて、相手が反撃するようならと振り上げ準備をした。

「まっ、待って!」

その手首をつかみ抑えつけて、初めて解った。
触れた肌の柔らかさ。
陽の当たらない室内でも判る、その白さ。
そして、身体と身体の間で潰れあう、胸。
女だ。
自分と同じ。
歳は恐らく下。

「私は争おうなんて考えてないわ」
「……」

一瞬、疑心暗鬼が頭を支配する。
しかし、この場の全てを疑うには、彼女はいささか優しすぎた。
「ごめんなさい、乱暴して」

拘束した手を放す。
照れ隠しのようにつややかな黒髪を撫でて、ほほえんだ。

「私はティファ・ロックハート、どうかしていたわ」
「気にしないでいいわよ、私もきっとあなたと同じことをしていたわ」

スカートの埃を払うと、笑顔に笑顔で返した。
「私はゼシカ、ゼシカ・アルバート!仲間を探しているのだけれど」
「私も、そうよ」

片や武の、片や魔法の達人。
そして世の男性が皆目を奪われるだろう美貌。
彼女たちは、どこかシンパシーを感じていた。

【ゼシカ@DQ8】
【道具】祝福の杖(@DQ5)
第一行動方針:仲間の捜索
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る

【ティファ@FF7】
【道具】不明
第一行動方針:仲間の捜索
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る
【現在位置:E-7・アリアハン城の2階南西の小部屋/朝】
748胸の鼓動 修正  ◆R6mEVCaX3c :2011/06/28(火) 22:31:01.59 ID:Q7pnmAPm0
状態表を

【ゼシカ@DQ8】
【道具】祝福の杖(@DQ5) 不明支給品(0〜2)
第一行動方針:仲間の捜索
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る

【ティファ@FF7】
【道具】不明
第一行動方針:仲間の捜索
基本行動方針:仲間と元の世界に帰る
【現在位置:E-7・アリアハン城の2階南西の小部屋/朝】

に修正したします。
749楽園の戦士1/4  ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:25:05.96 ID:GLQHwg9n0
「マリベル〜、どこにいるんだ〜い」

声がする。
やや高めだが、少女と表現するほどではない。
彼は少年…いや、身の丈は小さいが立派な青年と呼べる齢だ。
夢のような冒険の日々を終え、いずれは父親のように立派な漁師になるぞと日々鍛えている。
にも関わらずさっぱり身長に反映されなかった、哀れな青年であった。
もっとも彼のおだやかで純真で、子どもらしい内面を反映したのであれば、これほどまで似合う外面は無いだろう。
彼は、少年の心を持ったまま成長した青年なのだ。
だが─

「マリベル……ぐすん」

その目には涙が溜まっていた。
強気な幼なじみに引っ張りまわされていた過去は根深い。
彼女─マリベルの弁で言えば彼はまだ少年と言うより、精神的に『お子様』なのだ。

「ねーちょっとー」
「うわあぁっ!?」

後ろから、突然声をかけられた。
驚きのあまり、手に持っていた支給品をばらまいてしまう。
ころころと転がる小さなそれは、色とりどりの三種の宝珠である。

「あっ!?ちょっとそれ、マテリアじゃないのもったいない!?アタシにちょーだいよ」
「な、君は…?あっ!駄目だよそれは僕の…」

後ろから現れたのは露出度の高めで白い歯の眩しい女性だ。
彼が掌から落としたそれらを、目にも留まらぬ速さで這いつくばって回収する。
その目は執念の光でギラついていた。

「いいから大人の言うことは聞く!それにアンタ、どーせ使い方なんて解んないでしょっ!?」
「え、使い方……?」

彼は、ただ単にそれはきれいな宝石か何かだと思っていた。
武器や防具が出なかったことには、たいして嘆きも哀しみもしていない。
なぜなら彼は、これでも封印された世界を救った、『勇者』なのだ。
ただ、彼の幼なじみはこういうものが好きだったから重宝しようと思っただけで。

「ぼくはただ、マリベルに…」
「ん?まりべる?女の子の名前?」

ハッとした。
ここでうかつに他人に自分と関わりのある人間を漏らすことは、非常にまずかったのではないか。
この行動からマリベルに迷惑がかかるのでは無いか、ひょっとしたら殺されたり……
何でもひどい方向に転がる想像をしてしまうという、悪い癖が出てしまった。
各地で様々な顛末を辿った、彼の辿った冒険の行程がそういうものばかりなせいでもあるのだが。

「わあっ、ななななんでもないよ!」
750楽園の戦士2/4  ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:25:51.57 ID:GLQHwg9n0
「ないわー」
「なんでこうなるんだ…」

確かに彼女が見上げる必要が無いくらいの背丈だが。
自分も少しばかり足りないとは重々感じているのだが。
面と向かって言われればやはり傷つく。
それにしても自分はやたらと強気な女の子に縁があるなぁ、と自嘲気味に思った。

「それよりこれ、もらってくから」
「ま、待ってよ。それが無きゃぼく丸腰だし…まあ持ってても武器になんてならなそうだけど」
「やっぱりわかって無いみたいだし!アンタが持ってるとマテリアがくさっちゃうっつーの!はい!」
「わっ!?」

強引に渡されたのは、鞘に入ったままの曲刀だった。
ずしりと重たいその刀を握りながら、ああそういえば網や竿ばかりで武器を握るのは久しぶりだなと思う。

「アタシはマテリアの使い道知ってるし、どーしても欲しいし。だからその剣と交換ってことで!ね?」
「交換……それなら……」

このごり押し具合がなんだかマリベルみたいだなあなんて思いつつ、冷静に考え直す。
これって、とんだ交換条件では無いかと。

「3つと武器1つは、あの、ちょっと……不平等、って、言うか……あ、どこに行くのさ!」
「んー?こっちに建物が見えたの。アタシの仲間がいるかもーって思ってさ。じゃねーっ」
「ま……待って!」

かなり身軽な彼女を必死で追いかける。
茂る木々など気にもかけずに森を進む姿はまるで獣のようだった。

「んっ?何よ、まだ何か用?」
「ちょっと……待っ……あいたっ」
「言っとくけどもうこのマテリアはアタシんだからねー!」
「違うよ……違うんだっ!」

木の根っこに躓き、枝に顔をぶつけても。
なおも彼女を追うのを、彼はやめなかった。

「女の子を放っておいたら、マリベルに叱られちゃうよっ!」
「はい?……ってちょっとあんた危なっ」
「あいたっ!」
751楽園の戦士3/4  ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:26:23.67 ID:GLQHwg9n0

派手にすっ転んだ。
さっそく顔を土まみれにしてしまって、じわりとあふれる涙を堪える。
女の子の前でなんて、泣きたくなかった。

「アンタ、ドンくさいね〜?ほら」
「えっ」
「何、戻ってきて欲しくなかったワケ?」

目の前に、彼女の手が差し出されていた。
少々躊躇いながらも、手を借りて立ち上がる。
汚れた顔を見た彼女は、口をネコみたいにして笑った。

「あ、あの…ありがとう」
「まったく、そんなんじゃマリベルちゃんってのに愛想つかされるよ?」
「うう……ひどいよぉ」
「ほら、シャンとしな!……アタシ、ユフィ。アンタは?」
「え?」
「名前!」
「はっ、はい!ぼっ、僕は……」

鶴の一声を上げられ、びくっと背筋を伸ばす。
もう半ば自分の習性になっている気がして、心のなかで嘆息した。

「エデン……僕の名前は、エデンだ」

楽園から呼ばれた彼もまた、『勇者』として人々を守りきれるのか。
ゲームは始まり、賽は投げられた今、神々すら結果を知りえることは、ない。







「おっ?なんだ騒がしいな」

がさ、と木の葉が揺れる。
騒ぎを聞きつけたのは、近くの木の上で寝そべっていたこの旅人一人のようだ。

「女と、子供の声……?さてと、どうしたもんかな」

身軽な素振りで、枝から飛び降りた。
さて、この男は道化か、それとも悪魔か。
次の局面を知り得る術は、やはり無い。
752楽園の戦士4/4  ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:28:07.70 ID:GLQHwg9n0


【ユフィ@FF7】
【所持品】E ホークアイ@FF6 マテリア@FF7(色や詳細は不明)×3
第一行動方針:こいつ、危なっかしいなぁ〜…ついてってやろっかな?
基本行動方針:マテリアと仲間たちを探す

【エデン(DQ7主人公)@DQ7】
【所持品】E まさむね@FF5
第一行動方針:マリベルに会いたいな……でもこの子も放っておけないよ
基本行動方針:友達や仲間、弱き人々を守る

【バッツ@FF5】
【所持品】不明(0〜3)
第一行動方針:???
基本行動方針:???


【現在位置:E-8・森/朝】
753 ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:36:05.76 ID:GLQHwg9n0
投下終了しました。
754楽園の戦士2/4 修正 ◆XQco5X4WBI :2011/06/29(水) 22:56:42.63 ID:GLQHwg9n0
「ほほ〜…それって彼女ですか〜?マセガキだねアンタ、小さいのに」

ところが彼女はそれを恥ずかしがっていると取ったか、にやにや顔でからかってきた。
はじめはぽかんとしていた彼も、恥ずかしさと彼女の言ったある一点にやや憤慨して顔を赤らめる。

「ち……小さいって何でさ…歳なら君と対して変わらないよ!」
「げッ、マジ!?」

彼女は驚いた様子で彼の足の先から緑頭巾のしっぽまで、彼をまんべんなく見回す。
やがて肩をすくめて首を横に振った。

「ないわー」
「なんでこうなるんだ…」

確かに彼女が見上げる必要が無いくらいの背丈だが。
自分も少しばかり足りないとは重々感じているのだが。
面と向かって言われればやはり傷つく。
それにしても自分はやたらと強気な女の子に縁があるなぁ、と自嘲気味に思った。

「それよりこれ、もらってくから」
「ま、待ってよ。それが無きゃぼく丸腰だし…まあ持ってても武器になんてならなそうだけど」
「やっぱりわかって無いみたいだし!アンタが持ってるとマテリアがくさっちゃうっつーの!はい!」
「わっ!?」

強引に渡されたのは、鞘に入ったままの曲刀だった。
ずしりと重たいその刀を握りながら、ああそういえば網や竿ばかりで武器を握るのは久しぶりだなと思う。

「アタシはマテリアの使い道知ってるし、どーしても欲しいし。だからその剣と交換ってことで!ね?」
「交換……それなら……」

このごり押し具合がなんだかマリベルみたいだなあなんて思いつつ、冷静に考え直す。
これって、とんだ交換条件では無いかと。

「3つと武器1つは、あの、ちょっと……不平等、って、言うか……あ、どこに行くのさ!」
「んー?こっちに建物が見えたの。アタシの仲間がいるかもーって思ってさ。じゃねーっ」
「ま……待って!」

かなり身軽な彼女を必死で追いかける。
茂る木々など気にもかけずに森を進む姿はまるで獣のようだった。

「んっ?何よ、まだ何か用?」
「ちょっと……待っ……あいたっ」
「言っとくけどもうこのマテリアはアタシんだからねー!」
「違うよ……違うんだっ!」

木の根っこに躓き、枝に顔をぶつけても。
なおも彼女を追うのを、彼はやめなかった。

「女の子を放っておいたら、マリベルに叱られちゃうよっ!」
「はい?……ってちょっとあんた危なっ」
「あいたっ!」

前半部分が抜けていたため再投下しました。
大変失礼しました。
755名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/30(木) 12:32:38.82 ID:HEC2v1mx0
ちょこちょこ投下来だしたな
この調子で頑張れ
756風が来る ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:39:29.75 ID:Sm8sW2gE0
まだそう高くはない太陽が眩しく光をそそぐ。
歩くにくい山岳地域の土砂の上を目的もなく彷徨う。
ここに甘く優雅な響きはない。


ファリスはこの世界に呼ばれる前、ちょうど宴の途中だった。
そこで出てきた催し物がつまらなくて呆れてしまったので、ホールを飛び出し城の螺旋階段を
上りきったところで、この暗黒の間に呼ばれたのだ。

ほんの好奇心。今ではやはり後悔している。
なにしろあの時こう夢想してしまったのだ。
――なにか危機的なもっと面白い状況にならないか
って。

それがこうなる。
殺し合いをしろと言われた。
まさか、馬鹿げている。


ファリスは冷めた身体にこれまた冷たく貼りつくようなハンドバルカン砲をぎゅっと寄せて
深く呼吸をしながら目を何度もしばたかせた。
緊張感はない。もう戦いには慣れてしまったから。
しかし心の中に曇りのような晴れ渡らないものがずっとゆらゆらと動いていた。
嫌な予感がする。
757風が来る2/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:40:42.81 ID:Sm8sW2gE0
くに見える鳥の群れなような黒々と蠢くものは、こちらを見据えてゆっくりと近づいて
くるように思える。
たぶん、死の予兆があれを自分に見せてくれるんだろうと、そう思ってしまう。

(やばい、何か感覚的に変になってるな、俺)
そしてふと気がついた。自分は今予言士だったんだ、と。
妙な無常感に囚われてしまう癖が出てくるのがこのジョブの特徴だった。

あんまりこのジョブ良くないな、とファリスはいつになく真剣に思った。


――と、山岳地帯の上手に轟くような悲鳴が上がった。
割と近い。たぶん走ればすぐ間に合う距離だろう。
しかも声質が気になった。妹のレナに似ている。
「まさか、な」
と言いつつ走り出した。
ダッシュ速度はずっぴんで慣らしているからアビリティの力に頼らなくても速い。
ぐんぐんスピードを上げて岩山を超えてゆく。駆け抜けて飛び越えて、着地する間も惜しんで
突き進んでいく。
かなり近いところまで来たとき、横から同じように素早い動きで駆けつける気配があった。
一瞬、緊張感が漂い足を止めた。

「アンタもさっきの悲鳴聞いてきたのか」
小柄で金髪の少年、手早く彼はジタンと名乗った。
758風が来る3/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:42:50.92 ID:Sm8sW2gE0
その面差しは真剣だ。まるで自分の保護する人間を助けにきたかのように熱く勢いがあった。
悪いやつには見えない。
ファリスは頷く。
「そうだ。妹の声に似ていて、もしそうなら助けないと」
「わかった。それじゃ一緒にいこうぜ」
ジタンは話が早くかっちりまとめてくれた。
こういうのは助かる。
初対面がどうのこうのと考えてる時間も無いのだから。



「きゃあーーー」
再び悲鳴が響いた。
最後の急斜面を登り詰め頂上に出ると、そこには逃げ惑う緑髪の少女とそれを追う仮面をつけた魔道士
のような男がいた。
ファリスは息を切らしながらも確実に少女がレナではないことを確認した。

「レナじゃなかったか!良かった」
思わす安堵のため息を漏らしてしまう。
「よくねえよ!あの子が危ない」
言い返されファリスは言葉に詰まってしまった。
ジタンの方を見るともう言いざま懐からナイフを取り出していた。
今度は下り坂を駆け下りてあの少女を助けにいくつもりなのだ。
なんという熱血野郎。予言士なんてしゃれ込んだジョブより、もっと攻撃的で野戦味のある
侍かモンクを選んでおくべきだった。
759風が来る4/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:43:20.59 ID:Sm8sW2gE0
ファリスは視線を元に戻し、もう一人、仮面の魔道士が何者であるか、すぐに思い当たった。
エクスデスの部下の一人でアポカリョープス。
かつて次元城の牢獄で戦ったあの敵である。
青魔法が得意の妙に紳士的な素振りを見せてきたあいつだ。
こんなやつまで蘇ってくるなんて、このゲームはとことんタチが悪い。

やはりそう簡単に介入するのもまずい。
ファリスはジタンを引きとめようとした。
「待て、あいつはかなり手ごわい」
「知るかよ、怖気づいたんならそこで見てろ」
怒った声であっさり言い返された。
もう一度声をかけようとしたが、既にジタンは走り出してしまった。


ファリスは奥歯をかみ締めて立ち尽くす。
別に怖気づいてなんかねえよ、と言ってやりたかった。
あいつの無鉄砲さをたしなめようとしただけだ。
そりゃ妹じゃなかったから良かったなんて口走ったのは悪かったと思ってる――
なのに怖くなって助けるのをやめたなんて思われてしまうなんて。
今までだったらありえない、なんという不覚な出来事だろう。
バッツたちと旅をしていたころは、自分が位の一番に危険に飛び込んでいたくせに。
ああいうジタンみたいなかっこつけたがる性分が自分の取り得だったはずなのに。
タイクーンの城の生活に慣れ親しもうとしたせいでこうなったんだろうか。
無理をして海賊廃業宣言なんてみんなの前で出しちまったからこんな目に会うんだろうか
760風が来る5/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:43:51.39 ID:Sm8sW2gE0
ファリスはイライラが募ってきて、非常にムカムカとして、腹が立ってしょうがなくなってきた。
ストレスを溜め込みすぎると身体を悪くしますからほどほどに。
そんな王族付きっきり従医のバカにしたようなカルテを見させてもらった時に感じたような
あのぶん殴りたくなる感覚を、今はっきりと思い出した。
ファリスは拳を突き出しおもいっきり叫んだ。
「ふざけんなああっ。俺が助けてやるから待ってろ!」
バルカン砲を右手首に装着して斜面を転がるように走った。


「もう一度聞く。クリスタルの戦士はお前なのか」
逃げ惑う少女にアポカリョープスの火炎放射が浴びせられる。
「火、火は嫌ぁーー!」
少女は着こなせていない光り輝くドレスに足を取られ、前につんのめって倒れた。
置きあがったその顔は土埃まみれで激しい恐怖に歪んでいた。
「その可憐な顔を焼き焦がされたくなければ、答えよ」
紳士を装う仮面魔道士は質問責めを繰り返し歩みを詰めて少女に迫る。
その光景はまるでスパルタ教師が生徒を叱り付ける構図。
荒れ狂う荒野の教室にジタンが突入した。

「何者だ、貴様」
「人助けに来た者さっ」
ジタンは激しく頭突きしてしアポカリョープスの意表を突くと、鋭角に横に回り素早く後方を取った。
「悪いな、殺したくなんてないけど」
ドスを効かせたジタンの声が木霊する。
761風が来る6/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:58:05.95 ID:Sm8sW2gE0
気合を入れてナイフの突きを背中に刺し入れる。
ガキン。
「えっ」
そのナイフが軋んだ音を立てた。
根元から折れて無残に柄だけを残したナイフめがけて仮面魔道士の蹴りが飛ぶ。

ジタンは後方に飛び難を逃れたが、今の状況が信じがたい様子だ。
すかさずアポカリョープスは魔法の詠唱を始めた。
「水の舞よ!」
青魔法のアクアブレスが発動しいくつもの水泡が現れた。
その一泡が破裂し、毒々しい液体が飛散する。
「うわわっ、いてええ」
水しぶきのシャワーを浴びたジタンが苦悶の声を上げた。
「その水は特製の毒を仕込んでいる。早く洗い落とさねば全身がただれ落ちるであろう。
 我が弱点であった毒もこうして活用し攻撃手段として覚えたことで、もはや克服された」
アポカリョープスは朗々と弱点消滅宣言を成し、先ほどのナイフが折れた件も中に甲冑を着込んでいた
とネタばらししていた。

ジタンはかなり堪えているようだ。
ファリスは喉を震わせあらん限りの声をあげた。
「ジタン、その子を連れて離れろーーーーー!」
声に反応した両者が咄嗟にこちらを見た。
「来てくれたんだなっ」
咄嗟に少女に駆け寄るジタン。
762風が来る7/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:58:30.05 ID:Sm8sW2gE0
一歩反応の遅れたアポカリョープス。水泡をジタンに向け操作しようとしているのは明白だ。
「アポカリョープス!俺が相手になってやる」
ファリスはバルカン砲の火を噴かせた。
砲口が焼き裂かれ反動で身体の重心が後ろにずれる。
いくつもの水泡が破裂し、大量の水しぶきがアポカリョープスに襲い掛かった。
同時にジタンが少女を担いで離れるのが見えた。
これでもう巻き込んでしまう恐れはない。

赤茶色の地面がごっそり削りとられるほど無我夢中で連射した。
ファリスはその渦中で、急に突拍子もない寒気を感じていた。
まだ使ったことのないアビリティのセンスがこの瞬間に生まれたことを直感した。
まさか、こんな能力がこのジョブにあったなんて。
バルカン砲を乱射することしか考えてないはずの頭の中に駆け巡った言葉のようなもの。
『たつまき』
これは予言だ。間違いなく来る。何故かはわからないが来ることがわかってしまった。
それもこのあと、直近のことだ。

「嵐が……来る」
巻き上げた土埃とともに破裂したアクアブレスは霧となり、ここからアポカリョープスの姿は確認できない。
でも空は高く晴れ渡り遥か遠くの海まで透けるように澄んで見える。
これで嵐が来るとはとても信じがたい。
けれどそうなる予感がますます高まり、もはや心臓の音とリンクして、鼓動と一緒に
全身を揺さぶりはじめた。
763風が来る8/12 ◆OcT7dY/v6Q :2011/06/30(木) 17:58:52.18 ID:Sm8sW2gE0

「カウント……3」
ふと手にしたバルカン砲の振動がぎこちなくなった。
あまり酷使しすぎた。しばしの休みが必要らしい。
「カウント……2」
ファリスは額の汗を拭い近くの岩陰に非難していたジタンたちに呼びかける。
「すぐ俺の後ろに回れっ」
ジタンは難色を示す。
「まだ走れってのかよっ」
それでも言うとおりにジタンは動いてくれる。
「カウント……1」
ファリスは体勢を低くし前方をにらみつける。
霧煙が薄れて中からぬっと仮面が顔を出した。


「よくもやりおったな!」「ゼロだ」

ファリスとアポカリョープスの声が重なる。
気流が急にアクセントを強め激しくなり、辺りに暴風を巻き起こった。
天まで貫く巨大な風柱が出現して山の斜面をシャーベットのように削り取っていく。
こんな山岳地域に普通竜巻なんてありえないだろう。
しかしファリスは現実に飛んでくる石の破片に備え両腕で顔を覆った。
突如降って沸いたようなにわかハリケーンだが、その威力は甚大だ。
764名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/30(木) 18:35:03.89 ID:c3e1lZiaP
支援
765代理 風が来る9/12 ◇OcT7dY/v6Q:2011/06/30(木) 19:16:19.46 ID:I84c2QK70
そこにあるもの全てを飲み込んだ嵐はいつのまにか去り、嘘のような元の静けさに戻っていた。
アポカリョープスはどこかへ吹っ飛んだらしく、探しても姿はなかった。
ジタンが駆け寄ってきて、ハリケーンのことよりも身体の毒をなんとかできないか懇願してきた。
ファリスはしばらく精神統一してアビリティを白魔法にチェンジし、エスナをかけてみた。
思ったほど強い毒ではないらしく直後にジタンは痛みが無くなったと喜んでいた。

「ふう、やれやれ」
ジタンは腕をさすりながら色々不思議なことがあったもんだと今までの激闘を振り返っていた。
ファリス自身もよくわからない能力にまだ半信半疑だったものの、予言士の真の力を見た気がして
少しは使えるジョブなのかなと考え直した。
もうちょっと予言の力が操作できるようになれば良いんだと思う。
あとは少女の方が気になったがジタンが言うには全然大丈夫そうだという話だった。
火炎放射も威嚇に使われただけで、ダメージを負った気配はないらしい。
それにしても最初は頭に血が上って飛び出してしまったが、話してみるとジタンはやはりいいやつ
だった。殺し合いの世界の中でもこの関係を続けていければ、と思う。


「あの……」
少女もこちらに歩いてきた。確かにケガは無いらしい。
顔に多少は転んだ跡が残っていたが、土がついているだけだろう。心配するところは見当たらない。
ジタンとファリスはお互い顔を見合わせてから、助けてあげたお人よし二人が揃って出迎えて
あげようとすると
「助けてくれてありがとう!」
766代理 風が来る10/12 ◇OcT7dY/v6Q:2011/06/30(木) 19:16:57.31 ID:I84c2QK70
とファリスにぱたぱた駆け寄りぎゅっと固く抱きしめたのだった。

「ええっ」
ジタンは素っ頓狂な声をあげていた。
ファリスも何故こうなるかはわからなった。
少女は固く両腕を背中に回して離そうとしない。
「ありがとう、本当にありがとう」
「ああ、ケガがなくて良かった……」
ジタンの方を見ていられなくてそういうのが精一杯だった。
たぶん最初に突撃したジタンの活躍は、転んで絶望していた真っ最中で気づいてなかったと思われる。

「危なく殺されるところだったけど、お姉さんみたいな人がいてくれてよかった」
少女がリディアという名前で火が苦手だったのを仲間の為に無理して我慢していたと聞くと
確かに色々と辛い過去がありそうな子だった。
考えてみれば小さい頃妹がよく泣きついてきたな、と思い出してファリスもつい優しく髪を撫でた。

……こんな光景を長々と続けていればそろそろジタンも痺れを切らしてくる頃だろう。
案の定、つかつかと寄ってくるのが見えた。
「うーん。そうか、そういう趣味なのか。まいったな、どっちも」
ファリスは顔が真っ赤に染まるのを肌で感じた。
ジタンはリディアよりファリスの方をまじまじと見つめていた。
「しょうがないなあ。とりあえず二人で仲良くやってくれ。俺は気にしてなんかいないぜ」
「い、いや、違うだろっ、これは。……そう、成りゆきだ、成りゆき」
首を振って否定するしかない。これは本当に予測も何もあったものじゃない。
767代理 風が来る11/11 ◇OcT7dY/v6Q:2011/06/30(木) 19:18:02.22 ID:I84c2QK70
「ま、別に構わないぜ。俺もそんなに嫌いじゃないから。見てる分には」
そう言ってジタンは両腕を頭の後ろで組んだ。

平然さを装っているジタンにまた少々腹が立ってきたので言い返す。
「リディア、なあ、そろそろ離れてくれな。いやらしい目で見てるやつがすぐ傍にいるから」
「うん」
軽く冗談の入った声のトーンに、リディアは笑顔で顔を上げた。
「おい、そんな目なんてしてないって」
ジタンは慌てて手を振り抗議したのだった。

【ファリス@FF5 ジョブ:予言士】
【所持品】Eバルカン砲 残り二つ不明(二つとも武器以外)
 第一行動方針:三人で行動する
 第二行動方針:とりあえず仲間と合流したい
 基本行動方針:ゲームとは関わりたくない
【ジタン@FF9】
【所持品】残り二つ不明 折れた聖なるナイフは放置
 第一行動方針:三人で行動する
 基本行動方針:人助けする
【リディア@FF4】
【所持品】E光のドレス@DQ4 残り二つ不明
 第一行動方針:三人で行動する
 基本行動方針:ゲームから抜けたい
【現在位置:A-4 山岳地域/朝】

【アポカリョープス@FF5】
【所持品】不明
 第一行動方針:参加者をクリスタルな戦士か問い詰める
 基本行動方針:不明
※アポカリョープスはA-4以外のマップのどこかへ飛ばされました
768名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/30(木) 19:19:15.51 ID:I84c2QK70
代理投下終了です

バッツ予言士ってコレはリメイクで追加されたジョブなのかな?
769名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/06/30(木) 23:53:26.53 ID:dD2B5jqa0
新作乙
予言士は追加ジョブだね
なんか銀のタロットみたいな仕様のアビリティ持ってた気がする
ちゃんと使ったことないけど
770君は海を見たか1/2 ◆rYeTxd4dRM :2011/07/01(金) 01:42:40.12 ID:F811OVz90
「海だーーーー!」
ヴァンは朝日のきらめく海岸に立って大声を上げているところだった。
そう、あまりに突然の出来事と感動の二重奏のあまり泣いてしまったのだ。

支給品のじゃがいもバターがとても美味い。
ほくほくするじゃがいもを頬張りながら水平線を飽きずに眺め続けていた。
こんな綺麗な景色が見えるところで殺し合いが起きるなんてどうしても想像がつかない。
よくよく考えてみるとこれはインチキ芝居か何かを見せられているんではなかろうか。
暗い広間で大勢が集まっていたとき一人が惨殺されるのを見たが、あれもショーの一環で
やってるんじゃあるまいか。前に見たサーカスであれに近いことをやっていたし。
そうでなきゃイタズラ好きの妖精みたいなタチ悪いミストの仕業だろう。
うんそうだ。きっとそうだ。
たぶん、そうじゃないかという気になってきた。
涙にぬれる頬を手で拭ってこれから先のことに想いを寄せた。

「パンネロのやつどうしてるかな」
名簿を見てみるとバルフレアとバッシュもいる。
あとガブラスもいる。悪いけどこいつはいなくていいと思った。
あとはパンネロだが、ページをめくってるうちに砂が目に入ってしまった。
歯がゆいので次回が来るまで確認するのはやめておく。

とりあえず合流してみんなと一緒に行動すれば何とかなるだろ、と軽く考えた。
仮に戦闘になっても随分鍛えてはいるし、いざとなったら逃げればいいし。
と、ヴァンは残りのじゃがいもを支給袋から取り出し口に放り込んだ。
771君は海を見たか2/2 ◆rYeTxd4dRM :2011/07/01(金) 01:43:43.48 ID:F811OVz90
【ヴァン@FF12 正常】
【所持品】じゃがバター(消費済) お米10kg マサムネ@FF9
第一行動方針:パンネロたちを探す
第二行動方針:本当に殺し合いが起こるのか見極める

【現在位置:C-1 海沿い/朝】
772 ◆rYeTxd4dRM :2011/07/01(金) 01:45:34.93 ID:F811OVz90
すみません>>771を訂正です。

【ヴァン@FF12 正常】
【所持品】じゃがバター(消費済) お米10kg マサムネ@FF9
第一行動方針:仲間を探す
基本行動方針:本当に殺し合いが起こるのか見極める

【現在位置:C-1 海沿い/朝】
773名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/01(金) 09:12:24.77 ID:qQ83kGT4O
ウェミダー
774名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/01(金) 11:05:33.08 ID:kpPaqYmN0
ウェミダー!
じゃがバタwwwwwwwwよく見たら米もあるwwwwwwww
775亡国の王女と未来の王妃1/2 ◆TDEpWNjiag :2011/07/02(土) 01:33:04.43 ID:tv/4Qx6+0
「もょもと達も来てるのね…早く合流しなきゃ!」

紫色のウェーブがかった長い髪を頭巾で押さえ込み、シンプルなローブに身を包んだ可憐な少女。
少女は大きく息を吸い込むと、海に向かってよく通る高い声で叫んだ。

「わんわんわん!わおーーーーん!」
ムーンブルクの王女、プリン。
呪いによって犬になったことのある彼女は、時々こうして吠える事でストレスを解消しているとかいないとか。
遠吠えが終わり、プリンは晴れ晴れとした顔で大きく伸びをする。

「ふぅ、すっきりした!…さてと、これからどう…し…よ…」
「…」
振り返ると、そこにはあっけにとられたような表情をした女性が立っていた。
恐る恐る、プリンは尋ねる。
「…今の、聞いてました?」
「ごめんね、なんか…ワンワン!って声がしたから、ちょっと見に来たんだけど…」
犬の鳴き真似を聞かれていた恥ずかしさと情けなさでプリンはその場にくたくたと座り込む。
女性は慌てて駆け寄ると、顔を真っ赤にしてうつむくプリンを笑顔でなだめた。

「は、恥ずかしい…もょもと達以外に聞かれたことなかったのに…!」
「大丈夫よ、わんちゃんの真似くらい…そんなに気にしなくたって。私はローザ、貴女の名前は?」
「ああ…私はムーンブルクの王女、プリンです。ごめんなさい、取り乱したりして…」

その後お互いに敵意の無い事を確認し、2人は情報を交換し始めた。
776亡国の王女と未来の王妃2/2 ◆TDEpWNjiag :2011/07/02(土) 01:34:07.86 ID:tv/4Qx6+0
「――じゃあ、ローザさんはゼムスに会ったことがあるんですか?」
「ええ…こんな風に、殺し合いをさせられた訳じゃないけどね。
 私としては早くこの首輪をとって、ゼムスが居た広間へ向かいたいんだけど…」

ローザは首輪を指でこつこつと叩く。

「これ、外せるのかしら?」
「うーん…呪文なら得意なんですが…さすがにこれじゃ、調べ辛いですよね」
「まあ、何とかなるわよ。そろそろ仲間達を探しに行きましょう」
「あ、そのことなんですけど…」

プリンは地図を取り出し、自分たちの居る場所を指し示す。

「どうやってこの島から出るんですか?私、泳げないんです」
「…どこかに渡れる場所があるはずよ、一緒に探しましょ!」

そういうとローザはおもむろに立ち上がり、島の探索を始める。
プリンは急いで地図をしまうと、ローザの背中を追いかけていった。


【プリン@DQ2ムーンブルクの王女】
【所持品】E妖精の剣@DQ5 不明支給品(1〜2)
 第一行動方針:島からでる方法を探す
 第二行動方針:もょもと達を探す
 基本行動方針:ゼムスを倒す
【ローザ@FF4】
【所持品】E毒蛾のナイフ@DQ3 不明支給品(1〜2)
 第一行動方針:島からでる方法を探す
 第二行動方針:セシル達を探す
 基本行動方針:ゼムスを倒す
【現在位置:D-7/朝】
777名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 11:35:38.32 ID:9xgArulK0
(∪^ω^)わんわんお!
778体を使った実験 ◆j.9LM.Ze8A :2011/07/03(日) 13:44:13.04 ID:d0GDOguo0
普段なら人気のないであろう海沿いの岸壁に佇む女が一人。
ルイーダ、彼女もまた参加者の一人だった。
途方もないゲームの概要に深く絶望し、ぼんやりと遠くの海を見つめる。
恋しい元の世界に帰りたくなる。そんな日折り。
そこへ魔の手が迫る。

「ちょっと何!?」
いきなり手を握られハッと後ろを振り返ると、見たこともない長身銀髪の男がそこに居た。
「実験台になってもらうぞ」
その男、セフィロスはルイーダの肩と腕を強引に掴み取った。
抵抗するも遅し、セフィロスは自身を軸に砲丸投げの要領でルイーダをぶん回した。

「い、いやあぁあああ」

手を離され遠心力から自由になったルイーダは沖へ飛ばされ消えていく。
そして――

ポンッ

一瞬だけその先で、確かに爆発の光があった。
彼女の意識はそこで途絶えた。


「首輪は紛れも無い本物だったか」
779体を使った実験 ◆j.9LM.Ze8A :2011/07/03(日) 13:53:54.14 ID:d0GDOguo0
額に手をかざして観察をしていたセフィロスは納得する。いまひとつ確証がなかったゼムスが言う
首輪爆破の脅しだったが、これで真実であることが確認できた。
海へ脱出しても無駄ということもわかった。
ルイーダの支給品ザックもついでに拾い上げる。
こうしてまず最初の目的を果たしたセフィロスは、次は何を求めてか岩山を下り北へと歩みだした。

【ルイーダ@DQ9 死亡】
【残り144名】


【セフィロス@FF7 正常】
【所持品】Eレーザーソード 不明品2つ
 第一行動方針:ひとまず色々試しつつ流れで進む
 第二行動方針:ゲーム概要を知る
 基本行動方針:クラウドを探す
【現在位置:E-8・岩山の南岸壁/午前】
780名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 13:55:43.91 ID:d0GDOguo0
>>779の情報欄訂正

【セフィロス@FF7 正常】
【所持品】Eレーザーソード 不明品2つ  ルイーダの不明支給品3つ
 第一行動方針:ひとまず色々試しつつ流れで進む
 第二行動方針:ゲーム概要を知る
 基本行動方針:クラウドを探す
【現在位置:E-8・岩山の南岸壁/午前】

781名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 15:54:36.24 ID:inUEmetW0
投下乙!なんだけど、ちょっと気になったことが。

・かつては冒険者をやっていて、配信クエストで盗賊Lv28で仲間になるルイーダが
腕を掴まれるまでセフィロスの存在に気がつかなかった事に違和感を感じる
・海って、投げて届くくらいの距離でアウトなの?
782名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 18:09:00.84 ID:Kq41YQ51O
気配を消したらレベル28くらいでは存在に気付けないレベルにいるのがFF7のラスボスであるセフィロスなんでは?気配を消したとかは書いてないけど。

セフィロスの力で女のルイーダを放り投げたらかなりの距離飛ぶんじゃないでしょうか。ジェノバ細胞がなんちゃらかんちゃらとかで
783781:2011/07/03(日) 18:44:11.33 ID:inUEmetW0
これしきの事でセフィロスがいちいち気配消してたらもっと違和感が増すんだが。
自分の勝手な思い込みかもしれんが、奴はなんか無駄に堂々としてる気がする

というかラスボスが気配消したら並みのレベルじゃ気づけない、なんてのは変じゃない?
ラスボスはむしろ力がありすぎて気配を消すのは難しそうな気がする
(なんかこう、にじみ出る邪悪なオーラとか、あふれ出る魔力とか、そこにいるだけでものすごい威圧感…とかそんな感じで)

まぁ、タイマンで戦ってもルイーダに勝ち目は無さそうだから、最終的には同じ結果になると思うんだけど、
気がついたらセフィロスに掴まれて投げられてボン! はちと変だなー、と思ったんだ
……自分だけかな?


海の距離に関しては、グラコスと2ヘッドドラゴンが海で派手に戦ってたから、
結構余裕があるもんだと思ってた、ってのもあるかも(まぁあそこA-1だからだいぶ広いけど)
784名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 19:29:59.39 ID:OR7r/Msp0
いくらなんでもあっさり殺しすぎじゃないかと思わなくもないけど、
まあ第一話ならこんなもんだろう
問題にする程のもんじゃない
785名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 20:58:17.96 ID:KU5g2YCrO
狐が九尾よりも零尾のほうが強いのと同じで、強くなればなるほどオーラは増大していくけど、
ある一点を超えたら減っていくんだよきっと。
786名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 22:14:43.03 ID:VD2DgfZxO
>>783
あんまセフィロスはそんな感じのラスボスではない気がする。
セーファセフィロスはそうかもしれないけど
エアリス殺害の件もあってどうも急襲には慣れてるイメージ。
787 ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:30:30.59 ID:dgHk66TD0
>>713-720を破棄とし、以下に代替稿を投下致します
経緯は避難所・修正要求スレのスレ番58をご覧下さい
788ひとりでできるもん!(1/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:31:56.69 ID:dgHk66TD0
 
強い潮風が、河口にかかった白亜のアーチ橋を吹き抜けてゆく。
橋の造りは総石造。長さ25m。幅は6m。
座標D−5、南東の端に位置するその橋上、中央に。
突風に目を細めることなく彼方を見やる、青年の姿があった。

「ふむ。あれがナジミの塔か」

欄干に広げた地図に目を落とした青年は、長躯にして筋骨隆々。
肩幅も広く、見事な逆三角形のシルエットを形作っている。
彫りが深くバタ臭い顔に、無造作に束ねられた肩ほどまでの長さの黒髪。
瞳に炎を宿らせた、雄臭さが臭い立つ青年であった。

彼の者の名は、えにくす。
アレフガルドにその人有りと名を馳せた、ロトの勇者である。

青年は、独りであった。
現状が、という話のみにあらず。
常に独りであった。

始まりも一人なら、旅路も一人。
謎解きも一人なら、戦いも一人。
【王の中の王】、竜王を屠るのすら、他者の力を借りることは無かった。
武力。魔力。知力。そして、胆力。
一つたりとて欠ける事無く揃って初めて為しうる壮挙であった。

例えば囚われの王女を助けた際も、ご宿泊などという破廉恥な真似はしなかった。
救出後、即、リレミトとルーラのコンボで、王様にご返却。
お姫様抱っこの歩数は10歩にも満たなかった。
一事が万事、この調子である。
他者と交わらず、徹頭徹尾己の道を往くその姿には、
禅僧の如きストイックさが滲み出ている。

そうした青年である。
このゲームに対する姿勢も、既に定まっていた。
俺が、ゼムスを倒す―――
俺たち、では無い。
あくまでも、俺が、俺だけで、倒す心算である。
故に彼は、名簿に目を通していない。
他者との関わりを持つ気が無い故に。

実の所、ゼムスに召喚された参加者たちは、猛者揃いであった。
えにくすの他にも、勇者の二つ名を冠する数多の英雄がおり、
竜王に勝るとも劣らぬ魔王・覇王も揃っており、
名は知れておらずとも、彼らに匹敵するどことか、
状況によっては彼らを上回るやも知れぬ実力者すらいるのである。
しかしえにくすは、意に介さぬ。
あくまでも、自分で。
自分ひとりで事を為すのだと、当然の如く思っている。

力を、心を合わせることで生じる飛躍的な戦力増進。
単なる足し算には終わらない乗算の戦術幅。
その、集団故の強みを、彼は理解しない。
想像だにしたこともない。
信念が強いものほど、他者を省みないのである。
実績の裏付けがあれば、尚のこと。

勇者えにくすのその性質、孤高か、高慢か。
余人の評価は分かれよう。
789ひとりでできるもん!(2/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:32:51.90 ID:dgHk66TD0
 
「ふむ、この橋を西に向かえばレーべの町、
 東に渡ればアリアハンというわけか。
 さて、どちらへと向かおうか」

そう、一人ごちながら。
地図をザックに仕舞い込もうと、えにくすは屈んだ。
その頬を濡らしたのは、打ち寄せた波濤の幾粒か。
唇まで滴った水滴を舌で舐め取ったえにくすの眉間に、
悩ましげな皺が寄せられた。

「塩辛く…… ない?」

振り返る。 背面、川の上流を。
満ち寄せる波に押し負けぬ、もう一つの波が、そこに存在していた。
川上から川下に向けての流れが、うねっていた。

「川の水だったか」

えにくすが呟くその間にも、川の流れは強まってゆく。
白波立ち、潮騒さえ響かせながら、勢いを増してゆく。
えにくすに直感が走る。
すばやく膝を落とし、太ももに反作用のエネルギーを溜める。
刹那。

「ぎょおおおお!!」

耳を劈く咆哮。 と同時に、大波が発生した。
湾からではない。
川からである。
波は海面から3mほどの高さにある石橋よりも更に高く、
瀑布の勢いで橋の全てを飲み込んだ。
ものの数秒。
圧倒的水量の全てが湾へと流れ去りし後。
橋の上から、えにくすの姿は失われていた。

おお えにくす! 死んでしまうとは なにごとだ!

天災の如き鉄砲水からは身を守る術がなかったのか?
橋の中央という逃げ場無き立ち位置が悪かったのか?
単に、不運に不運が重なってしまっただけなのか?

「ふう、危機一髪だったな」

否。勇者は死んでなどいなかった。
ロトの勇者の声は、橋の上から聞こえてきたものではなかった。
天高くから響いていた。

ジャンプシューズ―――

竜騎士の如き跳躍力を装備者に与える、アクセサリである。
えにくすはこの恩恵と、研ぎ澄まされた直感によって、
不意打ちタイダルウェイブという絶対死地を、間一髪で回避していたのである。
790ひとりでできるもん!(3/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:33:39.46 ID:dgHk66TD0
 
落下しながら、えにくすは探す。
川の上流に油断無く目を凝らす。
敵は、そこにいた。
蛇とも竜ともつかぬ巨大な魔物が、巨体をくねらせて川を下っていたのである。

彼の者の名は、神龍。

神々しきは下半身。
清水の如き水晶の鱗に、太陽の如き黄金の皮革が絡まっている。
禍々しきは上半身。
石炭の如き黒き燐光に、炎の如き真紅の鬣が踊っている。
相反する存在感と色彩が、一体の内に収まっている様は、
陰陽八卦の太極図の如しとも言えようか。

「……こやつも、あの広間にいたな」

勇者は冷静であった。
竜の威容に怖じず怯えず、冷静に記憶を喚起していた。
ゼムスなる老怪に不意に集められた大広間の中に何匹かいた、
巨大な魔物のうちの一匹であったことを思い出していた。
他者を省みぬえにくすでは有っても、
あの空間にそぐわぬ巨体の印象は強かったようである。

「であれば、立場は同じということか」

勇者はジャンプを終えて橋へと降り立つや、背に担いだ一刀を鞘より引き抜いた。
朝日を受けて磨き抜いた銅の如く渋い光を放つその剣、ドラゴンスレイヤー。
長刀直刃。
暗緑色の刀身に、三本杉の刃紋。
竜の厚い鱗を切り裂き、貫く為に鍛え上げられた武装であり、
迫りくる巨凶に対する得物としては、最適と言える一品でもあった。
えにくすは腕を前に伸ばし、切先を神龍へと向ける。

神龍はペースを保ったまま川を下ってくる。

「異形の竜よ、聞け! 我が名はえにくす! ロトの勇者・えにくす!
 邪知暴虐のゼムスを滅する者なり!
 もし貴殿に戦う意志がないのならば背を向けるがよい!
 もし貴殿に戦う意志があるのならば向かってくるがよい!」

先ずは、名乗った。
己の目的を述べた。
この巨大な異形の竜が、名乗りを受け止めここで引くならば。
先ほど被った大波は不問に付してやろうと。
神龍を見逃してやろうと。
そう考えたのである。

神龍はペースを保ったまま川を下ってくる。

「ほう、向かってくるというのだな?」

逆に、向かってくるのならば。
えにくすに、手加減する気は無かった。
先ほど被った大波はノシを付けて返してやろうと。
危険分子として排除しようと。
そう考えたのである。

神龍はペースを保ったまま川を下ってくる。
791ひとりでできるもん!(4/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:34:31.42 ID:dgHk66TD0
 
(どう出る、何が出来る、異形の竜よ?
 先ほどの卑怯な高波意外に、特殊攻撃や呪文はあるのか?)

えにくすは両の足でしっかと橋床を踏みしめて。
ドラゴンスレイヤーを正眼に構え、迎撃の姿勢を取る。
睨み付ける眼差しの熱さとは対照的にクールさを保っている頭脳を働かせ、
神龍の行動と性能を予測しつつ、自らの処する方策を練り上げてゆく。

(慎重策でゆくならば、マホトーン。
 より積極的に迎撃するのであれば、ベギラマか……
 巨体の力自慢ならば、ラリホーも効きそうではあるな)

神龍はペースを保ったまま川を下ってくる。

(そろそろ呪文の制空権に差し掛かるか……
 どう来る、どう動く……?)

神龍はペースを保ったまま川を下ってくる。

(やはり突進型か…… ならば!)

呪文の間合い。
その直前で、勇者は動いた。

「ラリホ、ぉ……!?」

対象を失った誘眠呪文が虚しくこだまする。
水飛沫と呼ぶにはあまりに巨大な海面のうねりを残し、神龍が姿を消した故に。
スコールの如き降水から翳した掌で視界を守り、勇者は上空を仰ぎ見る。

「跳躍かっ!」

神龍の腹部は、金色に輝いていた。
黒き上半身を、澄青の下半身を繋ぐが如く、顎から尻まで金色であった。
神の名を冠するだけの神々しさが、そこにはあった。
しかし勇者は、見とれない。
しかし勇者は、圧されない。
戦闘の最中に気を抜くほど、呆けては居らぬ。
冷静に観察し、気付いた。
硬質な鱗には無い肉感が、神龍の光る腹部に認められたことに。

(あれは、柔い!)

勇者の行動に迷いは無かった。
ドラゴンキラーの切っ先を上空に向け、跳躍。

「―――しッ!」

勇者の計算は立っていた。
神龍の角度、速度。跳躍時の波の高さ。自身の跳躍力。
それらを、鍛え抜きし戦闘勘で処理し終えていた。

(このジャンプ下段突きは、竜の胸部に突き刺さる!)
792ひとりでできるもん!(5/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:38:49.36 ID:dgHk66TD0
 
えにくすのイメージは完成していた。
えにくすが描く跳躍の軌跡は、イメージにおける自身の軌跡に、
寸分の狂い無く合致していた。
5m。
そこが、勇者と神龍の交錯点であり。
ドラゴンスレイヤーは神龍の胸部に食らいつく。
その筈であった。

「む!?」

6m。
しかし龍殺しの刃は未だに空を裂いていた。
神龍の軌道が、想定の軌道を辿っていなかった。
勇者が見上げる上空に、神龍の姿は無く。
勇者が通過するすぐ脇に、神龍の姿があった。

その位置は、神龍が通り過ぎていなくてはならぬ位置であった。
跳躍の際の方向と位置のエネルギーを考えるならば。

ばさり、ばさり。

勇者の耳に、連続して空を切るなにかの音が届いた。
額に一筋の冷や汗を感じ、えにくすは理解した。
神龍の為したことは、跳躍ではなかったのである。

「飛翔……」

神龍には、翼があったのである。
泳いでいた時は、後方に寝かせていた。
上半身の鱗に等しい黒色であった。
故に、勇者は気付かなかった。
しかし、今や黒と金からなる両の翼は雄大に開かれて。
下方に打ち付ける羽ばたきで以って、空中に静止していたのである。
未だに上昇止まぬ、えにくすを見つめて。

7m。
神龍と、目が合った。

コンマ一秒にも満たぬ視線の交錯であった。
それでも勇者には、はっきりと伝わった。
冷ややかな目をしていると、えにくすは思った。
激情や興奮の色は全く見られなかった。
そう、それはまるで―――

「うごっ!!!」

横合いから、激しい衝撃。 神龍の尻尾の一撃であった。
斜め下方から打ち上げられた勇者は、空にアーチを描いて。
引力の法則に従って、橋の南の海中へと叩き込まれる。

「がはっ、がはっ、おえっ!」

しこたま海水を飲み込み、むせ返り、咳き込む。
ホイミやベホイミを唱えることは不可能。
尾による強打と、海面落下による強打の重ねがけで、四肢は思うように動かない。
神龍の次なる攻撃から身を守ることは不可能。
―――為す術無し。
えにくすの進退は、ここに窮まった。
793名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 23:39:31.34 ID:8w1x+H1W0
支援
794名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 23:41:42.31 ID:8w1x+H1W0
支援
795ひとりでできるもん!(6/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:43:33.59 ID:dgHk66TD0
 
(万事休したか……)

無念を飲み込み、瞑目。
えにくすは、避け得ぬ死を受け入れる。

一秒、二秒。
五秒、十秒。

しかし、えにくすの元に死神は訪れなかった。
追撃の手は掛からなかった。
えにくすはそろりと目を開け、周囲を見やる。
神龍は勇者の遥か後方にいた。
入り江の向こうへと静かに着水するところであった。

不可解なことであった。
行き違いで戦いに発展したのなら兎も角、
神龍はえにくすの呼びかけに呼応して、
えにくすの命を奪いに向かってきた筈である。
だのに、見逃した。

(いや、待て…… 本当にそうか?
 巨大蛇は、俺に向かってきたのか?
 もしかしたら……)

心に浮かんだ疑問を吹き飛ばすかのように、えにくすは大音声で叫んだ。
去り行く神龍の尾に向けて。
勇者は、手を伸ばす。
届くはずなき尾に、手を伸ばす。

神龍はペースを保ったまま岬へと去ってゆく。
 
「行くな、異形の竜よ!」

えにくすはドラゴンスレイヤーを背負いなおし、泳ごうとした。
神龍を追いかけようとした。
しかし、受けたダメージは甚大であり、四肢は思うように動かない。
波に飲まれて、姿勢の維持すら儘ならぬ。
沈まぬようにもがくことが、精一杯であった。

神龍はペースを保ったまま岬へと去ってゆく。

「ロトの勇者は、ここにいる! お前の敵は、ここにいる!
 戻って来い! 決着をつけるのだ!」

あの竜は、敵でなければならぬのだ。
えにくすはあらん限りの声を張り上げて、神龍を呼び戻す。
己の存在を悲痛に嘯く。
別れを告げて立ち去る恋人の背に未練たらしく縋る依存女の如き惨めさで。

神龍はペースを保ったまま岬へと去ってゆく。

「臆したか巨大蛇!」

叫びつつも、その言葉の空々しさに、えにくすは気付いていた。
それが負け犬の遠吠えに過ぎぬのだと、彼は悟っていた。
神龍の、あの目。
空中で一瞬交錯した眼光を見た瞬間に。
それを口にするのが恐ろしくて、意識を逸らしてはいたものの。
直感では、既に、答えを得ていたのである。
796ひとりでできるもん!(7/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:46:40.45 ID:dgHk66TD0
 
冷ややかな目――― そう、感情など篭らぬ冷静な目に決まっている。
なぜならば。
初撃のタイダルウェイブは、進路を塞ぐ邪魔な石橋を壊せぬか試しただけであるから。
えにくすへと向かってきたのはなく、海へと向かっていただけであるから。
橋の直前で飛翔したのも、壊すのに手間取りそうな石橋を迂回しただけであるから。
彼を張り飛ばしたのも、進路を塞ぐ邪魔な石ころを蹴飛ばしたに過ぎないのであるから。

つまりは。
そもそも。

神龍は戦ってなど、いなかったのである。
勇者の一人相撲に過ぎなかったのである。

見逃されたのではない。
見下されたのである。

それを、えにくすは勘違いして。
自分とのサシの戦いであると錯覚して。
風車に挑むドン=キホーテ翁に等しき空回りに踊って。
その滑稽さをあざ笑ってすらくれぬままに、神龍は立ち去ったのである。
否、通り過ぎていったのである。

(アレフガルドを救った勇者の俺が。
 魔物の領袖・竜王すら屠った俺が。
 こんな…… こんな……
 雑魚モンスター同然の扱いを受けるなど……
 目を向ける価値すらないなど……)
 
パリン、と。
えにくすの耳にガラスの破砕音の如き幻聴が響く。
砕けたものは、プライドであった。
えにくすを支え続けていた、その足を前に進めていた、
長年かけて培ってきた矜持が粉微塵と化したのである。

「うぉおおおおおおお!!
 俺は…… 俺はぁっっ…………!!」

えにくすは、泣いた。
頭を掻き毟りたくとも両腕に力は入らず。
駄々っ子の如く足をばたつかせたくとも両脚に力は入らず。
ただ、喉のみを震わせて、男泣きに泣き。
屈辱の想いを、無念の想いを、喚き散らす。


 
―――そうして、一時間余り。



えにくすは、泣いて。泣いて。泣き抜いて。
砕けた矜持の欠片を、涙と共に押し流して。
己の渦巻く感情を、嗚咽と共に吐き出して。
投げやりになって。放心して。まどろんだ。

その微睡の中で、えにくすは、夢を見た。
夢のような形で、追憶を辿った。
797名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/03(日) 23:48:02.27 ID:8w1x+H1W0
しえん
798ひとりでできるもん!(8/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:52:09.65 ID:dgHk66TD0
 
それは、年若き頃。
ロトの勇者とは名ばかりの駆け出しの戦士だった彼は、
厳しい懐事情から竹竿と布の服しか身に着けられず、
日々、ラダトーム城の周辺をうろついて、
スライムベスにすら苦戦する体たらくであった。

(あの頃の俺に、ロトの名は重かった…… だが……)

えにくすは忸怩たる思いを糧に、地道な努力を継続する。
ザコモンスターから得られる、ほんの僅かな経験値と、ゴールド。
それを毎日毎日、こつこつと集めて。
飽きることなく、戦って。
少しずつ行動範囲は、世界は、広がって。
やがて彼は、ロトの看板に恥じぬ、一騎当千へと成長した。

(俺は、一歩、一歩、歩いてきたのだな。 弛まず歩いていたのだな。
 それが、いつからだろう。 俺の歩みが止まったのは)

契機は、竜王の退治ではなかったろうか。
諸悪の根源を滅し、伝説の名に業績が追いついて以降、
勇者は己を鍛え上げる機会を、失っていた。
魔物の活動が大幅に沈静化し、人里はおろか森や山中にすら、
魔物の姿は失われてしまったが為に。

(俺は、アレフガルドでは最強だった。
 押しも押されぬ勇者だった。
 それはきっと事実なのだろう。 だが……)

異世界においても、それは事実なのか。 否である。
先刻の神龍との邂逅の折に、この上なく明確に露呈した。

(俺は…… 思い上がっていた。 慢心していた。
 だから、歯牙にもかけられなかった事実を認めることが出来ず、
 赤子のように惨めに泣き喚いたのだ。
 ああ、今こそ認めよう。
 あの異形の竜にとって、俺は。
 目を向ける価値もなき存在であったのだと!)

井の中の蛙。 そう、認めた瞬間。
えにくすの両の拳がグッと握られた。
体力の減少と気力の損耗著しく、力を込められなかった腕が。
回復呪文を唱えずとも、動いたのである。

(ならば、如何に戦う、如何に勝つ? いや、そもそも。
 あれほどの竜すらこの舞台に上げることのできるゼムスなる老怪。
 彼奴めと真っ当に剣を交えることは、できるのか?
 ……できぬ、な。
 これも認めよう。俺では、異形の竜にも、ゼムスにも、勝てぬ。
 勝負は水物ゆえ断言は出来ぬ。だが、勝ちの目は、極めて薄い)
 
不思議なことであった。
勇者が漏らしているのは、弱音であった。
己の小さきを確認しているだけであった。
で、あるにも関わらず。
えにくすの瞳に、輝きが戻り始めていた。

(俺では勝てぬ…… 現状の俺では。 だが……)
799ひとりでできるもん!(9/9) ◆InCZn6g2gE :2011/07/03(日) 23:55:43.07 ID:dgHk66TD0
 
えにくすの四肢に、力が漲ってゆく。
えにくすの方寸に、光が溢れてゆく。

気付けばえにくすは、波に運ばれて、海岸線に打ち上げられていた。
潮の流れからして、橋の南側なのだろう。
照らす朝日の眩しさに、えにくすは目を細め―――笑みを浮かべた。

「だが。
 俺はまだ、死んでいない。
 俺はまだ、立ち上がれる」

えにくすはひとりごち、膝立ちとなる。
海水をたっぷり吸った着衣の重さにふらつきながらも、
ゆっくりと、足の感覚を確かめるように、立ち上がる。
肩に手を回す。
ドラゴンスレイヤーは鞘の内にあった。
引き抜こうとして、立ち眩みを起こし、転倒。
無様にしりもちをついた恰好となったが、しかしえにくすは狼狽しなかった。
自らの焦りに気付き、笑うことが出来るほどの、心の余裕を取り戻していた。

「逸る気持ちは判るが、焦るなえにくす。
 一歩ずつ、一歩ずつ、な? ……ベホイミ!」

えにくすが知る最強の回復魔法。
空中から叩き落されたときにはむせ返って唱え切れなかった呪文は、
淀むことなく、すんなりと効果を表した。
熱き血潮が、五体を駆け巡る。

再び、起立。 大地をしっかと踏みしめる。
ドラゴンスレイヤーを拾い上げ、上段に。
一閃。
鋭い振りに海水の全ては振り切れた。
そしてえにくすの心の淀みも、また。

「おお、えにくす、ロトの勇者よ。
 ここから再び、始めるのだ!」

朝日は、えにくすの行く先を照らし出す。
彼の肺は新鮮な空気に満たされている。

しかし。それでも。

青年は、独りのままであった。
力を、心を合わせることで生じる飛躍的な戦力増進。
単なる足し算には終わらない乗算の戦術幅。
その集団故の強みを、彼は未だ、思い描けない。


【えにくす(勇者)@DQ1 HP4/5 若干疲労】
【所持品】Eドラゴンスレイヤー@DQ9、Eジャンプシューズ@FF6
 第一行動方針:殻を破る為の手段を模索する
 基本行動方針:主催者打倒
【現在位置:D-6 波打ち際/朝】

【神龍@FF5 健康】
【所持品】?
 第一行動方針:?
 基本行動方針:?
【現在位置:C-7 海中/朝】
800 ◆InCZn6g2gE :2011/07/04(月) 00:00:54.81 ID:dgHk66TD0
以上、投下終了です
ご支援ありがとうございました
801名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 00:13:40.36 ID:H5N8XMVH0
投下乙でしたー
前の話よりもずっと素直に入り込んで読むことが出来ました
これからの勇者に期待します
802781:2011/07/04(月) 00:37:19.15 ID:k9nOikgN0
>>784
……それもそうか

>>785
零尾なんてのがいるのか……知らんかった

>>786
自分の中では目的以外の些細な事には興味が無く、ガンガン突き進む感じで、
いちいち気配なんか消さないイメージなんだけど、
言われてみればエアリス殺害もだけど、リユニオンのイベントの時とかも背後から出てきたり
かと思えばあっちから出てきたり……とかしてた気がするから確かに急襲慣れしてるっぽいなぁ


お騒がせしてすいませんでした。


>>787-800
おお、本投下きた!支援の方も乙!
えにくすの頑張りもだけど、橋が壊れて往来が不便になったから、その影響も気になるところ。
803名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 00:54:57.23 ID:H5N8XMVH0
キャライメージには個人差あるしね
個人の違和感を理由にした指摘はそうそう通らないと思うよ
804名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 09:34:38.07 ID:lhHFbj050
いいリライトだ
リライト前に比べてえにくすの孤独さと空回り具合がクローズアップされてて
キャラ的により深みが出たと思う

あと、橋は壊れてないんじゃ?
 > 勇者はジャンプを終えて橋へと降り立つや、背に担いだ一刀を鞘より引き抜いた。
 > 橋の直前で飛翔したのも、壊すのに手間取りそうな石橋を迂回しただけであるから。
とか書いてあるし
805名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 15:06:57.51 ID:2dG6umj90
投下乙
前のも悪いとは思いませんでしたが、これならさらにえにくすが掘り下げられて面白かったです
神竜もネタキャラではなく純粋な強キャラとして描かれてるのがうれしい

指摘が一点
>>791でドラゴンスレイヤーがドラゴンキラーになってます
DQのドラゴンキラーは大体ガントレットのような形状をしているので長刀という表現には合わないんじゃないでしょうか
806名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 16:57:18.86 ID:Bs6SZ/hDO
ドラゴンキラーは8や9では長剣ですよー
モーションの都合上だろうけど
807名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 22:55:53.15 ID:FDvYRJKf0
支給品欄にもスレイヤーって書かれてるからそっちが正しいんじゃないの?
808名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/04(月) 23:01:04.93 ID:k9nOikgN0
>>804
……あ、本当だ。橋壊れてなかった。勘違いスマン
橋渡るつもりで来たキャラの反応が楽しみだったんだけど

でもタイダルウェイブの直撃食らってて多少はダメージ受けてるかもしれないし
水浸しになってるから、驚くのは間違いないかな

>>805-807
ドラゴンスレイヤーはドラゴンキラーを錬金で強化した物で
どっちも形状はほぼ一緒だから、どっちが正しくても問題はなさそう
809俺たちのパンプアップ(1/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:10:39.42 ID:VhOOz6yJ0
 
どれほど己の体を苛め抜けばこれほどの筋肉が育つというのか?
大胸筋は鉄板の如くデカく、
広背筋は蛇腹の如くキレており、
大臀筋は岩石の如くバリバリであった。
全身、余す所無きナイスバルク。
しかもそれらは、ボディービルダーの如き見せ筋ではない。
全て実戦で鍛え上げられた戦士のマッスルなのである。

ハッサン――― 脅威の筋肉であった。

「ハラ立つなぁ、何かムカつくなぁ、畜生!」

彼は、口輪筋を引き絞って口許に怒りを露にしていた。
ゼムスの悪趣味な遊戯に、立腹しているのである。

ゼムスをぶん殴る。 それは心に決めていた。
しかし、手段が分からない。
首輪の解除。 潜伏先の特定。 そこへの移動経路。
それらの問題をクリアする為に、為すべきは何か?
そのあたりのことを考え出すと、途端になにやら落ち着かぬ心持ちとなり、
尻のあたりもムズムズしだし、モヒカンにしている頭皮も痒くなり。

「あー判らん、でもイラつく!」

結局は回答を結ばぬままに、思考を放棄してしまう。
天は二物を与えず。
究極の肉体を与えられた彼の頭脳は、鉋の削りカスから出来ていた。

彼は苛立ちを押さえるべく、配布食料を貪り食う。
原始的なストレス解消法であった。
そうして数日分の食料をガツガツと食い終えて、
全ての水をガボガボと飲み干して。
ようやく人心地ついたハッサンの耳に、獣の唸り声が飛び込んできた。

ぶるるん、ぶるんと。
馬の嘶きを数倍したかのような、テンションと音量の高い声であった。
果てまで見通せぬ広い草原を、一直線にこちらへと向かって来ている。
大地の鳴動すら、感じられた。

「あれは…… 鋼鉄の馬か?」

土煙をもうもうと上げて走り来るそれは、ハッサンの知らぬ魔物であった。
鼻も無く、口も無い。
しかし円らな二つの瞳から、鋭い黄色の眼光を発していた。
足の運びが、素早すぎて目視できぬ程の、猛烈な速度を出していた。
その様に観察している間にも、魔物はハッサンのすぐ傍まで迫っている。

「……けて…………てー」

耳を澄ませば、か細い少女の声が、鉄馬の嘶きに混じっていた。
目を凝らせば、か細い少女の体が、鉄馬の背中に跨っていた。

「避けてー避けてー避けてー」

少女の言葉を理解した瞬間、ハッサンは奮い立った。
か弱い少女が。
恐ろしい魔物に攫われようとしているというのに。
健気にも、ハッサンの身を心配しているのである。
単細胞の人情家である彼が少女を助けぬ道理は無い。
810俺たちのパンプアップ(2/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:11:59.99 ID:VhOOz6yJ0
 
「待ってな、嬢ちゃん」

少女の祈りとは裏腹に、ハッサンは鉄馬の真正面に飛び出した。
対する鉄の馬に、動揺は見られなかった。
進路を変えず、ハッサンを押し潰さんと真っ直ぐに突き進んでくる。
それは、ハッサンの思う壷であった。

「足払い!!」

バトルマスターである彼は当然、武闘家の技術も極めている。
その超初級の特技である、足払い。
カウンター気味のこれを鋼鉄の馬にかませ、スタンしたところで少女を救出する。
そうした腹積もりであった。

「「あ」」

しかし、腹積もりは皮算用に過ぎなかった。
ハッサンの足払いは空振り、魔物の超高速体当たりに弾き飛ばされた。

「この馬の足…… 回転している…… だとぅ!?」

宙を舞いながら、ハッサンは魔物の速度の秘密を理解する。
後頭部から地面に落下。
常人であれば頚骨が折れたであろう衝撃であったが、
鍛えぬかれた胸鎖乳突筋と僧帽筋がクッションとなり、
彼は一命を取り留める。

「ごめんなさいーごめんなさいーごめんなさいーごめんなさいー」

ドップラー効果を聞かせながらリピートされる謝罪の言葉も、
気絶したハッサンの耳には届かなかった。







「…………か!?」



「………るか?」
「……」
「……ろー!」

ぱんぱんぱんと、リズミカルな音がハッサンの耳に入った。
それに伴なって両の頬が熱を持っていることに気付いた。
どうやら頬を繰り返し張られているらしい。

「起きろってー!」
「うぉ!?」

覚醒したハッサンの目に飛び込んだのは、無精髭の青年であった。
彼は目覚めたハッサンを見て、にこりと笑う。

「おお、よかった。くたばってはいないみたいだな」
811俺たちのパンプアップ(3/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:15:44.15 ID:VhOOz6yJ0
 
マッシュ・レネ・フィガロ。
紫のタンクトップに白のニッカポッカ風の長ズボンといった、
建設現場でよく見かけるいでたちの青年である。

彼も又、見事な筋肉の持ち主であった。

ハッサンを究極の筋肉とするのであれば、マッシュとは至高の筋肉である。
その肉体には、華があった。
三角筋はその名の如く三つの筋に分かれ、
大腿四頭筋はその名の如く四つのうねりを見せ、
腹直筋もチョコレートブロックと化していた。
ギリシア彫刻にも似た芸術性が漂っている。

「助けてくれてサンキューな。オレはハッサン。お前は?」
「マッシュだ。よろしくなー」

マッシュは握手を求め右手を伸ばし、ハッサンはそれに答えた。
太く厚い掌が、硬く鋭い掌と強く結ばれる。
それだけで、ハッサンには分かった。
マッシュの五体に、正義の熱い血潮が巡っているのだと。
骨格から鍛え上げられた、肉体のヒストリーがあるのだと。
それを、ハッサンはもっと知りたくなった。

「ぐむむむむ……」

ハッサンの手根伸筋が収縮し、マッシュの掌を万力の如く締め付ける。
マッシュはその意味を理解して、手根屈筋で以って返礼した。
二人の額には汗が、二人の頬には笑みが浮かびあがる。

「ぬんっ!」
「ふぬっ!」

シーソーの如き力比べであった。
何を野蛮な、と眉をひそめる向きもあるだろう。
然りである。
しかし、野蛮で無骨な野郎どもにとって、この力比べとは、
何よりも濃密なコミュニケーションなのである。
百の言葉を重ねるよりも、深く相手のことが理解できるのである。

「ハッサン、お前はいい奴だなー」
「マッシュ、お前もな」
「ハッサン、そして強い奴だなー」
「マッシュ、お前もな」

総指伸筋がパンプアップし、息も切らしたころ。
ハッサンとマッシュには確かな友情が結ばれていた。
単純と言うなかれ。
彼らはあまり役に立たぬ大脳を廃し、直感と筋肉とで人を計るのである。
ハートを伝えるのである。

「しかしハッサンほど強い男が、どうしてこんな所で気絶していたんだ?」
「恥ずかしい話だが、鋼鉄の暴れ馬に跳ね飛ばされちまってよ」

魂と筋肉の交流が終われば、次は情報交換の段であった。
ハッサンは気絶に至るまでの一部始終を語り、
聞き終えたマッシュは、己の所見を聞かせる。
 
「それは多分馬じゃないぞ。 単車ってやつだ」
812俺たちのパンプアップ(4/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:19:37.74 ID:VhOOz6yJ0
 
マッシュの所見は正解であった。
鋼鉄の馬とは、ハーディ=デイトナ。
神羅カンパニー製の最新型エンジンを搭載した、超馬力のピーキーマシンである。

「タンシャ、か。 聞いたことねえ魔物だな」
「魔物じゃなくて、乗り物だって」
「じゃあ、あの嬢ちゃんが故意に俺を撥ねたと?
 避けてーっていう言葉に、嘘は感じられなかったけどな」
「故意っていうより、たぶん、運転が覚束ないんだろうなー。
 ああいう【キカイ】の道具ってのは、扱いが難しいんだよ」

いまいち釈然としないハッサンではあったが、
現実は彼の理解を待ってはくれなかった。
ぶるるん、ぶるんと。
再びのエグゾーストが聞こえてきた故に。

「あれか」
「あれだ」
「単車か」
「単車だ」

マッシュが指差す東方に、太陽を背負ってハーディは現れた。
落車せぬよう必死でしがみつく少女を乗せたままで。

「避けてー避けてー避けてー避けてー」
「嬢ちゃん、ブレーキだ。ブレーキを握り込め!」
「避けてー避けてー避けてー避けてー」
「ちっ、排気音が強すぎて、俺の声は聞こえてないみたいだな」

マッシュの助言はエリアに届かなかった。
鉄馬は唸りを上げて迫り来る。

「うおっし! じゃあ行っか!」

ハッサンは、ああでもないこうでもないと次善の策を練るマッシュの肩を
ポンと叩くと、そのまま二、三歩、前に出た。
ハーディの進路、真正面に。
声は聞こえずとも動きから察したのだろう。
単車上の少女が、金切り声を上げた。

「無理です、避けてください!」
「男が一度の失敗で諦めてどうするんだっての」

かんらかんらと豪傑笑いで少女の懇願を却下して。
ハッサンは仁王立つ。
その雄々しき肩に、逞しき腕が絡んだ。

「ああ、嬢ちゃんの言うとおりだ。 ハッサン一人じゃ無理な話さ。
 だが、二人なら…… どうかな?」
「……マッシュ!」

ハッサンとマッシュが、肩を組む。
筋肉と筋肉が、並び立つ。
圧倒的筋肉と芸術的筋肉の共演である。
どんな堅牢な城砦よりも頼もしい、不動の山脈であった。
813俺たちのパンプアップ(5/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:26:21.03 ID:VhOOz6yJ0
 
「いいかハッサン、タイヤ…… あの黒い足には触れるな。
 嬢ちゃんが握ってる筒の部分を押さえるんだ」
「おう!」
「お前が左、俺が右。 同時に押さえるからな!」
「おう!」

二人が膝を落とし、腰を引き、肩を入れた。
縫工筋は引き絞られ、足の開きは肩幅より少し広い。

「セイヤ!」
「ソイヤ!」

いなせな掛け声高らかに、完璧に同調したタイミングで、
筋肉と筋肉はそれぞれ左右のハンドルを押さえる事に成功した。
ついに暴れ馬ハーディーは捕らえられた。
そしてここからが押し相撲であり、マッスルの本領発揮である。

「気合ィ!」
「根性ォ!」

バイクの排気音にも負けぬ雄叫びをぶち上げて、
ヒラメ筋が唸り、腓腹筋が叫び、半腱様筋が轟く。
ハーディの排気音がくぐもり、タイヤが地面を抉って空回りする。
状況は、マッスルタッグにやや優勢。
そこでハッサンとマッシュは少女を見た。
初めてまともに、目の当たりにした。

「スケスケ…… だとぉう!?」

そう。
ハーディの頼りない騎手とは、水の巫女エリアであった。
その装束たるドレスは、信奉する清流を模してか、シースルーのキャミソールであった。
下着などという流れに逆らう異物も身に着けていない。
即ち――― 丸見えである。
いや、薄絹一枚がひらひらしている分、余計に扇情的であった。

「おっぱ……」

自分が何を見ていたのか理解したハッサンの力が抜けた。
羞恥心と興奮がない交ぜとなり、彼の心をかき乱したのである。
そして羞恥の思いは少女エリアにこそより強かった。
ハッサンが鼻血を吹きつつ目を皿のようにしたことで、
エリアもまた極度の緊張状態に投げ込まれたのである。

「いやー!!」

緊張はエリアの四肢を強く収縮させ。
それが為に、右手が握り込まれた。
アクセルを握る、右手が。

「「「あ」」」

ここに来て初めてのフルスロットルであった。
反発力を高めに高めたハーディは、解放の喜びを高らかに歌い上げた。
ハッサンとマッシュ、二人の上腕二等筋を弾き飛ばして。

「ごめんなさいーごめんなさいーごめんなさいーごめんなさいー」

エリア風となり、レーベの向こうへと消えていった。
814俺たちのパンプアップ(6/6) ◆InCZn6g2gE :2011/07/05(火) 01:35:24.91 ID:VhOOz6yJ0
 
「頼むぜハッサン、スケスケくらいで動揺するなよー」
「すまねえ、不意打ちおっぱいだったから動転しちまった」
「ハッサンってメンエキなさそうだからね」
「マッシュは平気なのか?」
「禁欲生活長かったからねえ。 これも修業の賜物って事」
「すげえな! 尊敬するぜ!」

腰をさすりさすり立ち上がりつつ、二人はエリアが去って行った西方を見つめる。
もう、土煙も見えなかった。

「あーあ、あんなに遠くまでいっちゃったな」
「おう」
「俺たちだけじゃ止められないな」
「おう」
「じゃあ三人目、探すかー」
「おう!」

懲りない男たちであった。





【ハッサン@DQ6 HP5/8】
【所持品】不明支給品(1〜3)
 第一行動方針:力自慢をもう一人探す
 第二行動方針:エリアのバイクを止める
 基本行動方針:ゼムスをやっつける

【マッシュ@FF6 HP7/8】
【所持品】不明支給品(1〜3)
 第一行動方針:力自慢をもう一人探す
 第二行動方針:エリアのバイクを止める
 基本行動方針:?(ゲームに乗る気はなさそう)


【エリア@FF3 健康】
【所持品】Eハーディ=デイトナ@FF7、不明支給品(0〜2)
 第一行動方針:ハーディを止めたい
 基本行動方針:?
【現在位置:C-2 レーベ周辺の草原/朝】
815 ◆0YVpJrsKpDFL :2011/07/05(火) 01:36:53.30 ID:VhOOz6yJ0
以上で投下を終わります
遅くなりましてすみませんでした

>>805
ご指摘ありがとうございます
 ×ドラゴンキラー
 ○ドラゴンスレイヤー
の修正をwiki収録時に施したく
816名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/05(火) 11:08:09.00 ID:VwpUmpyTO
投下乙パイ。ふぅ、何だ…職場の温度と湿度が大分上がったようだ…。
817名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/05(火) 12:18:02.98 ID:qEC/B2zZ0
ヴォースゲー! 全編雄臭くてたまんねぇー
執拗なまでの筋肉名称には無様に爆笑晒しました

作者乙したいんだが、これって高飛車か?
818名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/05(火) 15:05:29.97 ID:YGkD9sBd0
究極の筋肉と至高の筋肉…
そこにエリアの乳が重なって…これは…
投下乙でした。筋肉最高!
819名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/07(木) 19:34:33.75 ID:oGtEOKKN0
>>817
六尺兄貴オッスオッス!
でもハッサン兄貴もマッシュ兄貴もノンケなんだぜ?
820名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/08(金) 18:18:24.38 ID:Z9NwnF30O
お二人にはエドガーとチャモロというお相手が><
821名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/08(金) 19:46:08.84 ID:N29FFyWz0
えにくす(DQT勇者)の支給品のジャンプシューズって竜騎士の靴の間違いじゃなかろうか
822名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/09(土) 00:12:41.59 ID:MRZTZdGIO
おつ
823Butterfly Cage(1/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:08:25.30 ID:nGvWwzmH0
 
それは決して嫉妬などではなく。
クリフトは本当に目の前の騎士を胡散臭いと感じていた。

「やるわね、ガーランドさん」

目の前では敬愛すべき主君・アリーナが、つい先刻出会ったばかりの
騎士の激しい剣舞を見て、惜しみない賛辞を送っている。
騎士が持っている剣は、クリフトの配布アイテム・フォースイーター。
クリフトでは使えないでしょ―――
アリーナの鶴の一声で、騎士へ貸し与えたものである。

その後、実力の程を見たいと拳を打ち鳴らすアリーナに対し、
レディに向ける剣は持ち合わせていないのだと固辞した騎士は、
代替案として、剣舞を披露したのであった。

「これも騎士の嗜みに御座いますれば」

慇懃に、優雅に、宮廷礼法に叶った作法にて謙遜する男は、ガーランド。
コーネリアの騎士を自称する謎の男である。
彼は、運良く合流できた喜びを分かち合っていたサントハイムの主従に、
両手を広げ敵意なき旨をアピールしつつ、団結してのゼムス打倒を持ちかけてきた。
人を疑うことを知らぬアリーナは、クリフトに相談すること無しに快諾。
それから10分後に、この状況がある。

「うん、これだけ剣を使いこなせるんだもの、
 やっぱりフォースイーターはガーランドさんにあげるべきね。
 わかった、クリフト?」
「…………」
「ねえっ、クリフト、聞いているのかしら?」
「え、あ…… すみませんアリーナ様。 少々考え事をしておりました」
「まあ、あなたはいつだって考えすぎなんだから!」

アリーナは怒りを隠さず、ぷりぷりとかわいらしい頬を膨らませる。
その活気に満ちた表情に、思わずクリフトの表情が緩む。
サントハイムのおてんば姫、アリーナ。
その性、活発にして直情径行。
クリフトはそんな主君の性質を好ましく思っていたし、
やらかした事へのフォローに振り回される事も嫌いではなかった。
むしろ、姫にわがままを言われる形で甘えられている。
そのことに小さからぬ誇りすら抱いていた。

しかし、何事にも限度というものがある。
アリーナが行き過ぎた行動をすれば、あるいは危険の臭いを感じ取ったなら。
姫つきの神官戦士として窘めることもまた、彼の仕事であった。

(我々は、殺し合いを強制する競技の只中に投げ込まれているのですよ。
 だまし討ち、裏切り、陰謀なども当然発生するでしょう。
 それをこのガーランド氏が企んでいないと、どうして言えましょうか)

クリフトは、自身が決して勇敢ではないことを自覚している。
故に慎重。
故に思慮深い。
そのことも又自覚しているし、それこそが己の役割だと自認している。

(どこがどう、とははっきりと言えませんが……)

その、お目付け役の目利きをして。
ガーランドに、漠然とした違和感を感じさせるのである。
824Butterfly Cage(2/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:11:39.62 ID:nGvWwzmH0
 
(目が、黄色く濁っている…… 危機的状況にも関わらず余裕がありすぎる……
 いやいや、そんなことは理由になりませんね。
 殺し合いのゲームにわたしがナーバスになっているだけでしょうか……)

クリフトは傾げ過ぎてずり落ちそうになる緑色の山高帽を被りなおしつつ、
ガーランドに処する判断を決めかねるもう一つの要因に、思考を移す。

(嫉妬心―――)

クリフトは、主君であるアリーナに対して。
秘めたる想いを抱いていたのである。
時として、その想いは冷静な判断を乱す種となる。
それは、クリフトも痛感している。
しかし、慕情は切り離せない。
クリフトの胸の奥にしっかりと根付き、芽吹き、
もはや分離不可能な域にまで達している。
故に、クリフトは思うのである。

(アリーナ様は、ガーランド氏の武勇を賞賛した。
 旅の仲間として頼りになると解され、望まれた。
 今、出会ったばかりの他人であるにもかかわらず。
 わたしは、それを妬ましく感じている……)

アリーナと談笑するガーランドを横目で盗み見て。
自分は醜いな、とクリフトは自嘲する。
決して叶わぬ、否、叶えてはならぬ思慕を切り捨てられず、
悶々と飼い殺すことしかできぬ己のふがいなさに。

そんなクリフトの煩悶を敏感に感じ取ったのか、
或いは単に訝しげな目線に反応しただけなのか、
ガーランドがクリフトに語りかけた。

「クリフトさん、貴方は従者として主君の身を案じているのですね?
 それは正しい。
 私とて、主君に見知らぬ者が近づいたなら追い払うでしょう」
「いえ、追い払うとか、そんな……」

クリフトは頭を振って、己の邪念を振り払い、返答する。
尻つぼんだ言葉には、判断に私情が捨てきれぬことへの含羞があった。
ガーランドはたっぷりと数秒、黙してクリフトを正視する。

「ん…… そうですね。
 アリーナ姫、少しだけクリフトさんをお借りしてもよろしいですか?」
「構わないけど、どうして?」
「男同士の話というものがありまして」
「ふーん、まあ、いいわ」

少しだけ拗ねた風を見せ、そっぽを向いたアリーナを尻目に、
ガーランドは数歩離れ、クリフトを手招いた。
クリフトは若干の迷いを見せつつも、彼に歩み寄る。
その耳に、ガーランドは、囁いた。

「クリフトさん、ご心配なさらず。 私に貴方の恋路の邪魔する気はありませんよ。
 むしろ、陰ながら応援しようと思っております」
「なっ……!? わ、わたしはそのような……」

余りにも予想外な王宮騎士の発言に、クリフトは動揺を隠せない。
言葉では咄嗟に否定したものの、赤く染まった耳が雄弁に本心を物語っていた。
そのサインをガーランドは見逃さず、更に言葉を重ねてゆく。
825Butterfly Cage(3/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:16:41.73 ID:nGvWwzmH0
 
「……身分違いであることを気にされておいでですか?
 でしたらそれは間違いです。
 互いを真に求めあっているのであれば、あらゆる障害など些事に過ぎません。
 人の心には鎖などかけられぬものですので」

酷く魅惑的な言葉であった。
福音であった。
秘め続けた、本人ですら想いを抱くことに罪悪感を覚えていた慕情を、
ガーランドは肯定してくれたのである。
クリフトの心中に、この騎士への敬意めいた思いが湧き上がる。

「貴殿のお立場もお気持ちも、よくわかるのですよ。 私も通った道ですのでね」
「通った、道……?」
「実はこのガーランドもまた、我が国の王女を愛してしまった咎人なのです」
「そうなのですか……」
「その想いを伝えようと状況を整えたところで、私は召喚されました。
 姫様も私の想いを受け入れようとしてくれていたというのに!」
「それは、お辛い」

ガーランドの言葉を真実であるとするならば。
神官戦士と王国騎士の立場は、一点において似通っていた。
お付きの者が抱える、主君に対する恋慕。
クリフトがガーランドに抱く敬意に、共感が上乗せされる。

「と、恥ずかしい己語りをしてしまいましたが。
 何故、私が貴方に協力を申し出たのかは、理解して頂けたかと」
「非常に有り難くはあるのですが、そういうのは、あの、結構です。
 あなたの情熱には畏敬の念を覚えますが…… やはり私は従者ですので。
 その線引きは、守り抜きたいと思います」
「そうですか…… ならば重ねては申しますまい。
 しかし貴方がその気になられましたら、何時でもお声をおかけください」

故に、クリフトの警戒心は霧消した。
ガーランドの白目が黄色く濁っていることも。
こんな危機的状況にあるにも関わらずやけに余裕があることも。
もう、気にならなくなっていた。
この愛の騎士を仲間として迎える事に、不安は無くなっていた。

「ねえねえ、おはなしは終わった?」
「ええ、お待たせいたしましたね、アリーナ様。
 クリフトさんにも私の合流をご快諾いただけました」
「はい。力を合わせてこの難局を乗り切りましょう」

ひょっこりと顔を覗かせたアリーナに、
ガーランドとクリフトは揃って返事をした。

「まあ、ちょっとの間に随分仲良しになったものね。 わたしも嬉しいわ!」

アリーナが浮かべた無邪気な笑顔。
クリフトの鼓動は高鳴るが、そこにもう痛みは存在しなかった。

(わたしは、姫様を好きでいてもいいんですね、ガーランドさん)

甲斐性なきクリフトに、その感情を表現する意思は無い。
しかし、想いを秘めていることを罪であると思わずともよい。
その肯定感ひとつで、クリフトの視界は澄み切った。
彼は感謝の念を込めて、心の枷を取り払ってくれた恩人を見やる。
826Butterfly Cage(4/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:20:25.24 ID:nGvWwzmH0
 
「ああ、そうでしたそうでした。 実は我がコーネリアには、
 旅立ちに際して安全と成功を祈念する、簡単な祝詞がありまして。
 お二人とも、もう少しこちらに寄っていただけますか?
 よろしいですか、それでは…………」

ガーランドの言葉に、サントハイムの主従は素直に従った。
近づき、顔を寄せ、円陣の如く肩を寄せた。
ガーランドは瞑目。
左手を己の心臓の位置に重ね、右手を頭上に掲げ。
厳かに、言った。




「……ミニマム」




途端、三者の体が音も無く親指大にまで縮んだ。
ガーランドが諳んじたのは、祝詞などでは無かった。
主従を陥れる為の陰謀の呪文であった。

「ミニマム」

目を白黒させている主従から距離を置き、騎士は再びのミニマム。
彼のみが通常の人間大へと引き戻った。

「…ぁ……っ…」
「……ょ……」

アリーナとクリフトが怒りをまくし立てている。
しかし小人の声は小さく、ガーランドの耳にすら届かない。

ミニマム―――
配布物である【ミニマムの本】から覚えたての、熟練の低い魔法である。
ガーランドがサントハイムの主従と敵対してこの魔法を使用したならば、
アリーナは兎も角、神官戦士という職能故に魔法抵抗に優れたクリフトには、
決して効果を発揮できなかったであろう。
故に、ガーランドは主従を騙した。
猜疑心の強いクリフトを話術で懐柔し、味方であると認めさせた。
パーティメンバーにさえなれば、非戦闘状態の無防備さがあれば。
ミニマムは、十全に効果を発揮するを知っていたが故に。

「……ォ!」

【こびと】と化したアリーナが、電光石火のとび蹴りをガーランドに見舞う。
爪先はガーランドのくるぶしに命中したが、ガーランドにダメージは無かった。
物理攻撃力が限りなくゼロに近くなる。
【こびと】とは、そうした状態故に。
元の攻撃力がいかに高かろうと、何者に対してもダメージは与えれぬのである。

「ああっ…… なんと愛らしい……」

なおも暴れまわるアリーナを、ガーランドは掌に包み込んだ。
壊れ物を扱うように、そっと、大事に、包み込んだ。
827Butterfly Cage(5/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:23:27.11 ID:nGvWwzmH0
 
「だが、キサマのような悪い虫は要らぬ!
 わしの姫様に、従者は二人も要らんのだ!」

そして、その優しき手の動きとは裏腹に。
乱暴な踵が、縮んだクリフトに襲い掛かり。
引き上げた靴底には、鮮血がべっとりと絡みついていた。

「ああっ、姫様! わしの姫様っ! マイプリンセス! ミニマムプリンセス!
 ついに! わしの元に! わしの手に! わしの胸に!
 わしの、わしの、わしのぉぉぉぉっっ!!
 届いた!? この想い、天に届いたのか?
 ついにわし、姫様をわしの姫様にしてしまったのだな?」

ガーランドの瞳は血走っていた。声色も老人の如くしわがれていた。
一人称も「わたくし」から「わし」へと変わっていた。
これが、これこそが、ガーランドの正体であった。
それまでの紳士然とした騎士とは、演技であった。
クリフトが感じていた危機感は、決して嫉妬心のみではなかったのである。

「悲願達成? 幸せ? ああ、とても幸せだ!
 ざまあみろ、コーネリア王! 残念だったな、四戦士!
 姫様はわしと一緒がいいといっているぞ?
 お前らと一緒なんじゃない! わしと一緒なのだ!
 いつも一緒! 姫様と一緒! ずっと一緒! 姫様と一緒!
 くんかくんか、すんすんっ、すりすりぃ、もふもふぅ!」

ガーランドはアリーナの香りを思うさま嗅ぎ、思うさま頬ずりする。
アリーナの抵抗は止んでいる。
暴力的なまでのトチ狂った好意に、身が竦んでしまっている。
これまでの人生で感じたことの無い気持ち悪さであった。

ガーランド―――
この男は名乗りの通り、確かにコーネリアの騎士であった。
しかし、過去のある時点に於いては、の話である。
現在の彼は騎士の位を剥奪された、重罪人であった。
犯した罪は、【セーラ姫の誘拐】。
秘めたる慕情押さえきれず、己の想いを遂げんと、
破滅的な誘拐立て篭り事件を起こしたのであった。
彼がクリフトに語った恋の物語は、愛に正気を失ったストーカーの
独りよがりな妄想でしかなかったのである。

「ああっ姫様がわしを怯えた目で見てる!
 強気な筈の瞳が涙で滲んでいる!
 そんな…… かわいそうっ! でも可愛いっっ!
 ギャップ! そうつまり!
 アリーナ姫様にはまだまだわしの知らない魅力があるのだぁ!
 その誰も知らない魅力をわしが引き出したのだぁ!
 わしだから引き出せた、わしだけの表情っ!
 くんかくんか、すんすんっ、すりすりぃ、もふもふぅ!」

絶好調のガーランドは己のザックから小箱を取り出す。
水槽の様であり、鉄格子の様でもあるそれは、バタフライケージ。
その蓋を開けた途端、純白の翅を広げる胡蝶が逃げていった。
だが、ガーランドは意に介さぬ。
彼がケージに飼っておきたい生き物は、蝶などではなき故に。
【こびと】と化した姫様であった故に。
828Butterfly Cage(6/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:37:56.45 ID:nGvWwzmH0
 
「申し訳ない申し訳ない姫様。わしの姫様。
 虫籠なんかに閉じ込めるなんてわし酷いコトしていますねいけませんね。
 でも感情というものは止められないのです。
 わしは姫様を愛しすぎてしまったのです。
 姫様が魅力的すぎて可愛すぎるのがいけないのです。
 姫様がいなければわしはおかしくならなかったのです。
 つまり……? わしは悪くない!?
 そうだ! わしは被害者! 悪くない!
 そうだ! 姫様は加害者! 悪い人っ!
 でも大丈夫。 わしは姫様を許してあげますよ。
 わしは優しいから! 姫様を愛しているから!
 姫様はずっとそばにいてもいいのですよ!!」

ガーランドは、正気と狂気の狭間にあった。
カオスの神殿にて、光の四戦士に破れ。
死を迎える寸前に、混沌に飲み込まれ。
カオスの渦が彼の精神を蹂躙し始めた。
丁度その折に、ゼムスに召喚されたが為に。

セーラ―― その対象人物を喪失していた。
姫様――― その対象属性のみが焼きついていた。
結果――― その顕れとは。

「よしよし、この調子で次の姫様を探そう。保護しよう。
 全ての姫様はわしの、わしだけの姫様なのだから」

事程作用に、歪な欲望を抱くに至ったのである。

「プリン姫は可哀相な亡国のお姫様、わしの愛で包んで差し上げよう。
 だがガーネット姫もまた哀れな生い立ち。母である女王に疎まれるなど……
 ああっ、早く姫様たちを助けてあげたい!!
 わしの溢れる愛で満たしてあげたい!!
 すりすりしたい! くんかくんかしたい!」

ガーランドは自らのザックから文庫本大の冊子を取り出して、
折り目をつけている頁を順に眺めた。
【参加者詳細名簿】――― 配布アイテムのもう一つである。
そこには、一人あたり一頁をフルに使い、バストアップ写真すら載せて、
事細かに、来歴や性格、特徴や特技、ジョブなどが記されていた。
折り目は当然、王女に該当する少女の項についている。

ガーランドは、最初にこの冊子を熟読した。
故に、クリフトが、【姫様】ならず【アリーナ様】と呼んでいたにも関わらず、
参加者中、最も姫君らしくない彼女を、姫様であると認識できたのである。
このアイテムが、よりにもよってこの狂人に渡ってしまったことは
王女という立場の参加者たちにとって非常に不幸なことであると言えよう。

「さあ、姫様を集めよう。
 姫コレクションをコンプリートするのだ!
 姫様はみんなわしのもの!!」

左手にケージを抱えて、ガーランドは歩き出す。
プリン。グレーテ。ガーネット。etc……
次に出会う姫様はどんな姫様であるのかと、胸躍らせながら。


   =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=   
   
829Butterfly Cage(7/7) ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:47:50.89 ID:nGvWwzmH0
 
ガーランドが立ち去って暫く後。
小さな血溜りの中心が、もぞもぞと蠢いた。

「……ベホマ」

目を凝らさねば見えぬ生命の光が、ボロ雑巾の如く踏み潰された小人を包み込む。
クリフトである。
地面が草地であった事が、ギリギリで彼の命を繋ぎとめていたのである。
魔法が、トードでもカッパーでもなかったこともまた、クリフトに幸いした。
あらゆる呪文・魔法の類をなんら損なう物にあらず。
【こびと】のみが、そうした状態変化の魔法ゆえに。

(なんという不覚でしょう!)

瀕死の窮状を脱したクリフトは、まず恥じた。
ガーランドの甘言にまんまと乗せらたことを。
次いで後悔した。
主君の危機を招いてしまったことを。
最後に誓った。
この失態は、命を以って償うのだと。
但し、その償いの前に、何にも増して、為さねばならぬことがあった。

(アリーナ様をお助け致します!)

ガーランドの靴に芋虫の如く踏み潰されてからこちらの、
彼の狂気の独白を、クリフトは朦朧とする意識の中で聞いていた。
狂気の元王宮騎士の目的や手段についてもおおよそは理解できている。
この世の姫という姫を、蝶の如く虫籠に集め、その美しさを愛でる。
決して許せぬ、正気では有り得ぬ、外道の所業。

アリーナの窮状を想い、クリフトは涙ぐむ。
しかし、確かに。 生真面目な筈の心のどこかから。
とても小さな声ではあれど。
今は、小さな声ではあれど。
そっと囁く声が、確かにあった。

(あんな外道の手に落ちるくらいなら、いっそわたしが―――)




【ガーランド@FF1 健康】
【所持品】Eフォースイーター@FF7 バタフライケージ@FF11 参加者詳細名簿
第一行動方針:姫様を探す
基本行動方針:姫コレをコンプする
【アリーナ@DQ4 健康 こびと】
【所持品】なし
第一行動方針:ケージからの脱出
第二行動方針:ガーランドをぶちのめす
基本行動方針:ゼムスをぶちのめす


【クリフト@DQ4 HP1/2 少々疲労 こびと】
【所持品】不明支給品(0〜2) アリーナの不明支給品(1〜3)
第一行動方針:アリーナ救出
第二行動方針:こびと状態からの回復
基本行動方針:アリーナに従う

【現在位置:H-6・祠付近/朝】
830 ◆InCZn6g2gE :2011/07/09(土) 02:51:21.89 ID:nGvWwzmH0
以上、投下終了です

>>821
ご指摘ありがとうございます
 ×ジャンプシューズ
 ○竜騎士の靴
の修正をwiki収録時に施したく
831名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/09(土) 05:47:31.77 ID:BuhiJi9s0
GJです
ちょwww本名セーラの姫様ヤバスwww姫様たち逃げてー超逃げてー

ガーランドの所持品にミニマムの本はないのかな
832名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/09(土) 15:07:48.15 ID:GxbmeLsw0
魔法の本は、一度使うと無くなるアイテムだったと思うから
支給品欄になくてOK…のはず
833Hide-and-seek ◆zYqM5Dxnfs :2011/07/09(土) 19:08:55.76 ID:N1ucjxdM0
宝条は辺りを慎重に見渡しながら大胆にザックから引っ張り出し、突起物に手をかけ
力任せにようやく取り出したものを草原に降ろした。
肩ほどまである筒状の黒い物体は、一見するとバズーカ砲のようにも見える。

「くくく……。せいぜい派手に殺し合うがいい」
宝条はヤニくさい歯をギラつかせながら、浮ついた笑みを浮かべていた。
殺し合いなど愚かなこと。
自分の知能の10分の1にも満たない愚鈍な者どもが跋扈する祭典になど参加する気はないのだ。
知性あるものは戦わずに勝利だけを得る。
それができるのは自分しかいないと、宝条は確信していた。



ドゴォォォォォオオオ……



筒状の物体は上空に白い煙を上げた。
大地は音をあげ辺りは地震のような激しい揺れに見舞われた。

「これで完成か。わけもない」

不思議と轟音を発した物体の周辺一帯は何も影響がなかったかのように、ひび割れ一つしていない。
草や野花も朽ちることなく繁々と生い茂っていた。
834Hide-and-seek ◆zYqM5Dxnfs :2011/07/09(土) 19:11:13.73 ID:N1ucjxdM0
ただひとつ違っているのは、そこに人間ひとりがようやく入れるほどの縦穴が開いていたことだ。
宝条は満足げに頷くと、悠々と縦穴の中に身を投じた。

落ち込んだ先の暗闇で宝条は手探りで壁に手を当てる。
探し出したスイッチを押すと暗闇だった内部に明かりが灯った。
内部は家屋の一広間程度の広さで、近代的なリビングだった。
狭苦しさは感じさせない作りで、一般的なソファーやテーブルに様々な家具、ご丁寧にも映像機器や
音響装置といった娯楽要素も付いていた。

一通り内部を見渡すと、宝条は最後にやるべきことを行った。
この部屋を作り上げた黒い筒を、入ってきた穴に埋め込んで塞いだのだ。
これで侵入者の心配もなくなり、今日一日過ごせる基地の完成となった。

宝条はソファーにどっかり座り込むと、傍に落ちていた小さな雑誌を手に取った。
『近未来の核シェルター。ここがあなたの仮住まい。是非ともおひとつ!』
裏表紙に宣伝文句が書かれている。

そう、ここは未来の核シェルターなのだ。

【宝条@FF7 正常】
【所持品】即席核シェルター(消費済)残り二つ不明
第一行動方針:旅の扉が出現するまでここに居る
基本行動方針:不明
【現在位置:D-1平原/朝】
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/10(日) 15:21:00.12 ID:ir3dvpeF0
容量キツイ
836名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/10(日) 17:14:03.70 ID:DSCCHRw20
次スレ立てようか
テンプレに変更はあるかな
837名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/10(日) 21:32:59.34 ID:NATGoLbf0
核シェルターって何か元ネタあんの?
オリジナルならちょっと突飛過ぎないか?
838名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/11(月) 12:13:50.57 ID:mb0l/AYf0
いきなり未来の核シェルターなのだと言われてもな・・
839名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/11(月) 17:45:54.49 ID:kJaTQTdZ0
>>836
トリップ付き予約制になりましたって入れたほうがいいね

あと提案なんだけど、お昼と夜の12時に場所移動って感じにはできないかな?
せっかくFFDQロワとは別なんだから、サクサク進めるようにしたい
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/11(月) 20:44:07.15 ID:YDWzTaGF0
もうすぐ書き込めなくなるな
841名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/11(月) 21:37:54.02 ID:c/ezoBQe0
あと名簿も修正しないとね
したらばの避難所に「風が来る」までの名簿をまとめてくれたのがあるから
ありがたく使わせてもらおう

>>839
移動の時は旅の扉探しをしたり、人が集まるから罠を仕掛けたり待ち伏せしたり、
移動後も場所の確認をしたりといろいろ忙しくなるけど
それが深夜に行われると参加者が夜寝れなくなるから
とりあえず12時はやめた方がいいと思う
842名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/12(火) 17:00:00.19 ID:ACosWOHM0
次スレ準備してる人居る?
843名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/12(火) 18:35:30.02 ID:nLrrG/ULO
スレ建てはできるけど準備はまだしてない
とりあえず帰宅して落ち着いてからテンプレ案でも出してみる
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/12(火) 21:55:55.65 ID:w9hRA8Dh0
>>1-6と避難所に投下してもらった更新名簿をテンプレにすればいいかな?
予約については下記くらいでよいだろうか? よいならこれを>>1に追加してスレ建てしたい

【予約について】
書き手諸氏は作品を書くときに予約必須となります。
予約する際はトリップをつけ、執筆するキャラクターを明記してください。
予約期間は予約書き込みから最大48時間です。
すぐに投下できる状態でも予約は必ず行うようにしてください。
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/12(火) 21:57:50.37 ID:w9hRA8Dh0
と、修正

【予約について】
書き手諸氏は作品を書くときに予約必須となります。
したらばの予約スレにて執筆予約をしてください。
予約する際はトリップをつけ、執筆するキャラクターを明記してください。
予約期間は予約書き込みから最大48時間です。
すぐに投下できる状態でも予約は必ず行うようにしてください。

予約スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51970/1306878886/
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/13(水) 00:51:29.69 ID:3qzKfYkv0
今あんまり人いないのかな
それで立てて問題ないと思うよ
847名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/13(水) 19:15:49.48 ID:0nqCh/v70
テンプレ修正乙
内容に異存ありません
848名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/07/13(水) 19:26:05.09 ID:RR1l1Vk/0
今から立ててきますね
あとで不具合が出るようならその都度テンプレ修正ということで
849 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/07/13(水) 19:34:30.85 ID:RR1l1Vk/0
あれ、スレ立てできなくなってる
申し訳ない
850 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/07/13(水) 20:12:30.17 ID:RR1l1Vk/0
もう一度挑戦
851 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/07/13(水) 20:13:18.56 ID:RR1l1Vk/0
よし、行ってみる
852名前が無い@ただの名無しのようだ
DQFFバトルロワイアルR Part3
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ff/1310555985/

立ちました