【野村】 スクウェア版の○○が開発されるスレ 2

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26名前が無い@ただの名無しのようだ
野村「う〜んAちゃんさー、全然ダメだよこの設定。明日までに考え直してきてよ」
A「は、はぁ、すみません…」
野村「頼むよーAちゃ〜ん?野末くんからは凄いムービーがどんどんあがってきてるんだからさあ
見てよこれ!闇夜を飛び交う聖徒たちが憑黄泉(つくよみ)から醸し出される魔洸に照り輝いてキレイだろー?」
鳥山「まったくAちゃんも見習ってほしいですね!」
A「・・・・」
開発室のみなが帰宅していくなか、Aは独り机に突っ伏し泣いていた
子どものころに胸踊らせたスクウェアのRPG。あのときの感動、インタビューを大事に切り抜いておいた憧れのスタークリエイターたち・・・
それを今の第一から想像することは殆ど不可能と言ってよかった 「どうすりゃいいんだ・・・」Aは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、Aははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいデスクの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、リテークもくらっちゃったし、帰ってまた設定考えないとな」Aは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、Aはふと気付いた 「あれ・・・?なんか様子が違う・・・?」
椅子から立ち上がったAが目にしたのは、ブラウン管のモニタに向かう活気に満ちた若いスタッフたちだった。
どういうことか分からずに呆然とするAの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「なんだA、居眠りでもしてたのか?」声の方を見上げたAは目を疑った
「さ、坂口さん……いつ戻られたんですか!?」
「なんだA、坂口さんを勝手にどこかにやるなよ」 「う、植松さん・・?」
「坂口さーん新しいベヒーモスのデザインあがりました!」 「の、野村さん!・・・で、でも髪が・・・それに腹も・・・」
Aは半分パニックになりながらホワイトボードに貼られた企画書を見上げた

プロデューサー:坂口博信 ディレクター:伊藤裕之 音楽:植松伸夫 キャラクターデザイン:天野喜孝

暫時、唖然としていたAだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「これだ・・・これが僕のつくりたかったFFだ!」
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、開発室で冷たくなっているAが発見され、村田と吉村は病院で静かに息をひきとった