以上テンプレ
おお、かっこいいな
>>1 ファイナルファンタジーSのSって5の変則って意味だろ
即死回避
「しかし、数日間閉じ込められていたがあの間FF13スレはやり放題か」
「マッタクデス、数日トハイエ、ナニモデキナカッタノワレワレ」
「そうね、数日の差は大きいわ大きな事になるかも」
「数日スレを立てられなくて大丈夫だったかしら?」
>>1乙です。新スレも立ちオレタチの力も百人力と着たもんだ。
【暗闇のくも】
かつて世界を脅かした、容赦のない真の闇の世界。その最深部で蠢いている。
道中で襲ってくる2ヘッドドラゴンや闇の4せんし等のネーミングからも分かる通り、
FF3のラスボスとして登場した暗闇の雲本人だと思われる。
攻撃方法は多彩になっており、本来の波動砲に加えてグリーンビームやハイたつまき、
電磁レインなど、プレイヤーにとって非常に嫌らしい攻撃パターンとなっている。
さらに、聖属性以外の攻撃は全て無効化する防御性能をも誇っているらしく、
エクスカリバーやホーリーを活用しなければ打倒は困難な難敵である。
前回の第50話から引き続いてFF3の用語を用いている事から、
ゴールドランドとこの闇の世界は連続した世界観の世界とも考えられる。
「闇のついに支配するのだ!」という台詞は、ゴールドル・ゾンビが倒れた事により、
今度は逆に闇の力が台頭し始めたという事を示しているのかもしれない。
倒すと世界は1000年ぶりに闇の支配から解き放たれるものの、
闇に覆われた世界の荒廃は手の付けられない状態であり、そのまま滅んでいく。
しかしこのキャラを語る上で外す事ができないのは、ゴゴゴ・・の迫力感も当然だが、
なんといっても死に際の台詞の異様な卑屈さであろう。
「幹部の中でも実力は最低最弱」「幹部と呼ばれるのもはずかしく」
その上「他の幹部に指一本で殺される」とよりによって自分で言うである。
倒した敵がこんな事を言い始めたら、いたたまれなくなる事うけあいだろう。
ところで、暗闇のくもはこの台詞の後に「永遠の闇に葬られた」とあるが、
これがそのまま比喩表現として闇の中に没したいう意味なのか、
あるいはFF9に登場した「永遠の闇」が葬りに来たという事なのかは不明である。
だとすれば、永遠の闇が闇の勢力の幹部の一人という可能性は十分あり得ると思われる。
主な台詞:
「ゴゴゴ・・・・来たか、闇のついに支配するのだ!しかも私は幹部の一人!」
「ゴゴゴ・・おろかな、私は幹部の中でも実力は最低最弱、幹部と呼ばれるのもはずかしく、他の幹部に指一本で殺される」
【2ヘッドドラゴン・デビル】
FF3のトラウマボス、2ヘッドドラゴンの亜種と思われるモンスター。
実力は健在で、かつて光の勇者を殺したとすら言われている。
攻撃は2回ヒットながら一撃で9999のダメージを受けるという猛烈さであり、
なんとゴーレムの防御すらも突き破られてしまう。
だが、どうやら2人に1人は常にゴーレムを使わせる戦法で打倒したようだ。
倒すとリボンを手に入れる事ができる。まともな台詞こそないものの、
FF3と同様、14話に登場したケルベロスとは随分と格差があるようだ。
主な台詞:
なし
>>10 話数は第51話です。wiki掲載時などには追記してくださると助かります。
おお、乙だな
元旦にFFSスレに年越しメッセージを書き込めなかったのが残念すぎて死んだ
ウオオオ保守して見るか?
【エクスデスストーン/ラーヌルデ・ギャベントイ】(第52話)
壁画や石像が襲い掛かってくる、美術と芸術の世界ジョリーム・ゼルデナルド。
美術館の奥にあるエクスデスの石像も、案の定奇襲を仕掛けてくる。
FFSのエクスデス、しかも石という時点で防御力が低いはずもなく、
恐るべき防御力故か、並の魔法も無効化されてしまう。
また、戦闘では全員に成功率50%のブレイクを唱えてくる初見殺し仕様でもあり、
リフレク等の対策を事前に準備して挑まなければ、厳しい戦いを強いられるだろう。
さらに、エクスデスストーンを倒したとしても、その石像の中からは
本体である芸術家ラーヌルデ・ギャベントイが飛び出し、二連戦に突入する。
このギャベントイも描いた絵を実体化させる事で多彩な攻撃を仕掛けてくる上、
絵で作り出した召喚獣をも使いこなす強力な能力を持っているが、
あくまで絵であるため、炎属性で現象をかき消す事が可能。
倒すと、ギャベントイと同様の能力を扱える、絵家のジョブを入手できる。
恐らく、ギャベントイこそが前回語られた「芸術だったがソレを利用するやつ」であろう。
自らの作品を街の芸術に紛れ込ませる事で、侵入者に対して奇襲を仕掛けていたと思われる。
また、悪事を働いていたキャラがエクスデスの正体を現すというパターンは
これまでのFFSでも度々描写されていたが、ギャベントイのパターンはその逆である。
石像に封じられていた描写や、「とりこになりここでお前たちを待っていた」台詞からも、
ギャベントイがエクスデスに支配されていた事が明らかなのにも関わらずである。
数々の世界を滅ぼしてきたベリュルとわざわざ戦うために待ち構え、
芸術の町を丸ごと利用して壁画や石像のトラップに満ちた要塞を準備していたことからも、
その行動原理には自身の生み出した芸術の強力さへの並外れた自負がある事も伺える。
敵とはいえ、倒されたことでこの世界の芸術が全て滅び去ってしまった事から、
その芸術への強烈な執念が推察できるキャラクターである。
もしかすると彼は、エクスブリザードやエクスナイト以前に
自分の精神力のみでエクスニズムを打破できた人間だったのかもしれない。
主な台詞:
「ワタシハエクスデスストーン、オマエモワタシノセキゾウニナリシネ」
「そう、私は芸術家だが強いものを作るうちにとりこになりここでお前たちを待ってたさあ死ね」
【音】(第52話)
音楽の館の中にあるピアノを調べると襲ってくる「音」そのもの。
実体がないという設定の敵はRPGでは然程珍しいタイプでもないのだが、
音波そのものが敵という状況はその中でも相当にレアなケースではないだろうか。
当然、単なる空気の振動である音に物理攻撃や魔法が効くわけもなく、
同じく「音」である歌によって波長を打ち消すしか手段はない。
芸術とは、絵画や彫刻だけに留まらない。音楽までもが襲ってくるという事だろう。
主な台詞:
なし
くっ保守だぜ
【デスグレンザーの影武者】(第53話)
辺り一面を死騎兵が覆いつくし、怪しい者は即座に殺される圧制の世界。
人骨で作られた城の中では、因縁の敵デスグレンザーがベリュルを待ち構えていた。
見た目こそ人間と大差はないが、悪魔の尻尾と竜の羽、鷹の足、猫の目など、
複数の動物の身体的特徴を兼ね備えた、ダルダルスを彷彿とさせる個性的な外見である。
戦闘でも3連続で高威力のいなずまを繰り出す等の厄介な攻撃を仕掛けてくるらしく、
「今までのボスとは桁が違う」とすら言われる各種ステータスの高さを誇る。
しかもこれほどの実力を持ちながらも、実はデスグレンザーの影武者に過ぎなかった事、
そして本物のデスグレンザーの実力はそれ以上である事が、倒れた彼の口から語られるのだ。
さらに、真の幹部の一人、悪魔の薔薇と呼ばれるビラッバラまでもが登場。
ベリュルに敗北した影武者を指一本で消滅させると、ベリュルに殺害予告を突きつけるのだった。
よく考えると中々面白い外見をしているキャラではあるが、結局は偽者に過ぎない事や、
幹部であるビラッバラの個性的な言動などから、どうにも影の薄いボスである。
とはいえ、ビラッバラの登場に伴う恐怖のリアクションには非常に素晴らしいものがあり、
とりわけ「穴田は大変恐ろしい、ベリュルたちより10倍恐ろしい!」の一文は、
脱力感溢れる二人称「穴田」や、「10倍恐ろしい」などと妙に具体的に示される恐怖感など、
幹部達の前座に過ぎないキャラとはいえ、とてもいい仕事をしている事が分かるだろう。
主な台詞:
「フフフ・・・ワタシハデスグレンザー様の影武者、本物がこの程度だと思ったら大間違いだ」
「あっあなたさまは真の幹部の一人悪魔の薔薇と呼ばれるビラッバラ様!」
「お・・お許しを・・・穴田は大変恐ろしい、ベリュルたちより10倍恐ろしい!」
>人骨で作られた城
アバル神への忠誠の証ですね
この話で得たブレイブブレイドは役に立つのだろうか…
>>17 ピピッ
【ガラフ】(第54話)
ブレイブブレイドの入手のために訪れた勇気の試される世界の勇気の塔にて、
逃げずにボスのコンバードを打倒したベリュルの勇気を診断するために現れる。
このイベントはFF5のムーアの村での2択イベントを踏襲したものであり、
その結果によってブレイブブレイドかチキンナイフのどちらかを貰えるのだが、
なんとここで貰えるブレイブレイドは死の呪いのかかった呪いの剣であり、
実は悪に寝返っていたガラフは突如として襲い掛かってくる。
暁の戦士の実力は健在であり、何千年間も蓄えた力でさらに強化されている。
また、づっぴんマスターという珍妙なジョブについているため、
ケアルガを含むあらゆる魔法や、火炎放射やみだれうち等の多彩な技も使用する。
ナントカ倒すと正気に戻り、自らが操っていた黒幕の正体を述べようとするが、
ここでも現れたビラッバラの攻撃を受け、一瞬の光で絶命する事になる。
エクスデスや暗闇の雲といった歴代のFFボス達に続き、
ついにFF5では味方であったはずのガラフまでもが敵に回ってしまった。
今後もFFSで度々出てくる、悪こそが正義と知った男の記念すべき一人目でもある。
とはいえ、敵に回っていてもしっかりとブレイブブレイドは渡してくれるし、
呪いの罠も封印が解けたので、結果的にはベリュルを助けていたという見方もできる。
ガラフを操っていた者の思惑を考えれば、その解釈でも一応の整合性は取れるだろう。
どちらにせよガラフは操られていたわけだが、戦闘前の台詞では自信満々に、
「操られているのではない」と言っている。考えてみれば当然の事ではあるが、
操られている人間の言動など全くアテにならないものだという事がとてもよく分かる。
主な台詞:
「おお・・お前は勇気ある男、どんな困難にも逃げず仲間を守り勇気じゃ」
「操られているのではない、わしは正義が無駄だと知ったのじゃ、悪こそ正しい」
「はっわしは操られていたようじゃ、わしを操っていたのは・・・ギャア!」
【ビラッバラ】(第53話〜第54話)
前回から引き続き登場する、デスグレンザー一味の真の幹部。
悪魔の薔薇という異名を持ち、デスグレンザーの影武者からも、
その実力と残虐さは「ベリュルたちより10倍恐ろしい!」とまで畏怖されている。
影武者を指一本で消し飛ばし、謎の光でガラフを完膚なきまでに絶命させる等、
実際に底知れない恐ろしさと風格を演出していた敵なのだが、
この54話にて、なんと一行で撃破されてしまう。
あれほどの前フリがあったのにも関わらず、一行である。
あげく直後に現れた真の幹部、カインダラとエクスデーションからも、
「幹部として実力が半分にも満たない未熟な男」などと馬鹿にされる。
確かに、真の幹部にはブレイブレイドが有効だとされていたのだが……
実は、シュグレス等の大ボスを除いて、2話またぎで姿を現した初の敵だったりする。
しかし、敗北した配下の始末という明らかに閑職らしい仕事しかしていない辺り、
彼が幹部として中途半端な実力だったというのも、また事実なのかもしれない。
その冷酷なキャラに反し、一人称が「ビラッバラ」なのが中々ユニークである。
主な台詞:
「なんというざまだお前は」
「ハハハ・・・会うときを楽しみに待ってるぞ、殺すから」
「おろかな・・ビラッバラにそむくとは」
【コンバード】(第54話)
今まで誰も生きて帰った事のない、勇気の塔の頂上に出没する、恐ろしいトリ。
麻痺にしたりHPを1にする等、思わず逃げたくなるような攻撃を繰り出す。
実際に逃げられるかどうかは不明だが、このボスから逃げずに倒す事が、
直後に現れるガラフの出現条件となっていると思われる。
活躍こそ少ないが、「逃げたら殺す」というシンプルな脅迫がかえって恐怖を煽る。
主な台詞:
「逃げたら殺す」
【デスグレンザー】(第55話)
第27話から実に28話越しに登場した因縁の敵、真の悪魔デスグレンザー。
しかしついに辿り着いたデスグレンザーの世界は、男のいない女性のみの世界であり、
デスグレンザー自身も実は女性だったという信じられない事実が明らかとなる。
衝撃はそれだけで終わりではなく、なんとデスグレンザーは実は敵ではなく、
ベリュルの父に頼まれて今まで彼らを試していた事までもが彼女の口から語られる。
ダンガデスグランドの最後の言葉は、ベリュルに試練を与えるための方便だったのだ。
さらに彼女はベリュルに危機に瀕したこの世界を救うように頼み込むが、
その瞬間、仲間であったはずのマリアリスが反旗を翻し、デスグレンザーを殺害する。
マリアリスは実は「やるたらの刺客」であり、最初からその目的で同行していたのだ。
デスグレンザーは代わりとなる新たな仲間、ダンギャステルを託し、息絶える。
FFSを語る上で避けて通れない孤高の戦士、ダンギャステル初登場の回であると同時に、
一瞬のうちに敵味方の立場が激しく錯綜する激動のエピソードである。
味方の突然の裏切りや敵の意外な正体等の急展開は以後のFFSでも度々見られるが、
こうした予想だにしない展開が、読者を引き付ける一因である事は間違いないだろう。
とはいえ、彼女が本当にベリュルの味方だったかどうかはかなり疑問の余地が残る。
デスグレンザー勢が、死騎兵によって虐殺を行う、人骨で城を建設する、
かつての英雄ガラフを洗脳し殺害する、といった非道を働いていたのは事実であり、
これが全て「あなた方を試していたのです」の一言で済むのはどう考えてもおかしい。
彼女がマリアリスを筆頭とした「やるたら」と敵対していたのは事実だろうが、
もしかするとデスグレンザーもまたマリアリスとは別種の悪の勢力であり、
「父親に頼まれて」や「あなた方が救える」といういかにもな台詞も、
ベリュルを上手い具合に篭絡するための出任せであったと解釈できるかもしれない。
これならばベリュルの父=研究者説を採る場合、デスグレンザーを倒してくれ、との遺言は
言葉通りの意味であり、ベリュルをデスグレンザーと共倒れさせるための誘導と解釈できる。
主な台詞:
「あなたがたの父親に頼まれて、あなた方を試していたのです」
「この世界は今、危ないですが、あなた方が救える」
「なんてこと・・・私は死ぬが、マリアリスはやるたらの刺客だが、代わりの仲間」
【カインダラとエクスデーション】(第54話〜第55話)
思わせぶりな引っ張り方をされた割に、ろくな戦闘シーンもないままたった一行で倒され、
しかも死後も唐突に現れた仲間に侮辱されるという悲惨な扱いを受けたビラッバラだが、
FFSの世界にはさらにそれを超える悲惨なボスも存在する。それがこいつらである。
初登場時は、ベリュル達が苦戦の末倒したビラッバラの背後から出現し、
ベリュルが「一歩も動けなかったぜ」と恐れ慄くほどのプレッシャーを放った。
さらに幹部の身でありながら支配者として世界を操る権限も与えられているようで、
ビラッバラの死に些かも動揺せず、「幹部は我々二人だけ十分のだ」とすら豪語していた。
……が、第55話冒頭の一行であっさり撃破。勿論戦闘シーンや会話も皆無である。
ビラッバラといいこいつらといい、攻撃力290のブレイブブレイドが強すぎたのだろうか。
それとも、デスグレンザーの真の幹部達が弱すぎただけなのだろうか。真相は藪の中である。
唯一の見せ場の第54話ではベリュルを恐怖で金縛りにしたのだが、その情けない状態から、
「アナタノユウキガワタシノフウインヲトイテアナタノユウキガフエマシタ」の台詞と共に
何故かブレイブブレイドの封印が解けるというツッコミ所満載の現象が起こってしまった。
最後の台詞となる、「いつか会う日まで殺す・・・・」という独特の言い回しも記憶に残る。
主な台詞:
「所詮ビラッバは幹部として実力が半分にも満たない未熟な男、幹部は我々二人だけ十分のだ」
「いつか会う日まで殺す・・・・」
やっぱFFSの独特な作劇術はいいなぁ
【アーリマンボム】(第56話)
地球の3000倍もの大きさの巨大惑星が空を覆い尽くす、死の衛星の世界。
アーリマンの故郷でもあるこの衛星の中でも最大の洞窟、
ジャックマン・ダンジョンの最下層に待ち受ける巨大なボムである。
外見こそボム系に見えるが、当然アーリマンとしての特性も備えており、
他の戦闘と同じく、10カウント以内に倒さなければこちらが全滅である。
必然的に、相当に猶予のない高速戦闘を強いられる事になるのだが、
こいつのHPは20万もあるため、削り切るのは至難の業。
残りHPが15万以下になると、自爆でこちらを道連れにしようとしてくる。
どう攻略しようがこちらを殺す気満々という、恐るべきボスである。
勿論普通に戦えば詰み確実なのだが、自爆イベントを引き起こすと、
加入したばかりのダンギャステルが身を挺してベリュル達を庇ってくれる。
いきなり登場していきなり仲間に加わっていきなり活躍していきなり死ぬという、
イチジクコバチもびっくりの爆発的に短い一生であった。
圧倒的強さの割りに台詞の一言すらなかったアーリマンボムなどより、
このダンギャステルの壮絶な死に様の方が印象に残っている人も多いだろう。
主な台詞:
なし
【アガス・ギリャーベンド】(第56話)
ダンギャステルが壮絶な爆裂死を遂げた後、追いかけてきたメリアナニーを加え、
これから長きに渡って運命を共にする、真の4人パーティーがついに結成される。
そしてダンギャステルの死に、ベリュルは死神アガス・ギリャーベンドへの復讐を誓う。
ダンギャステルは勝手に飛び出して勝手に犠牲になっただけだというのに、
いきなり復讐されるギリャーベンドににとっては逆恨みもいいところだろう。
ともあれ戦闘力は高く、高い回避力と3連続魔デス等、攻防共に非常に強力。
ホーリーには弱いものの、ベリュル一行を復活アイテム切れにまで追い込んでいる。
ギリャーベンドが倒された後は、アーリマンボムの爆発の威力のためか、
惑星が大爆発して世界は消滅する。地球の3000倍の質量が爆発したのならば尤もである。
この世界の10カウントの戦闘制限が、恐らくは死の宣告によるものであると考えると、
アガス・ギリャーベンドは死の宣告の最後に出てくる死神なのだろうか。
何しろアーリマンばかりの世界なのだから、商売が繁盛しそうである。
しかしそのように解釈してもダンギャステルの死因は自爆によるものなのだから、
どいらにしてもギリャーベンドはとばっちりで殺された事になってしまう。
八つ当たりで殺された不運さといいインパクトの弱さといい、なんとも哀愁漂うボス。
主な台詞:
なし
【ラバーエクスデスゴム】(第57話)
メガフレア、ハイホーリーといった禁呪が多数存在するミシディアの世界。
魔法収集の一環として伝説の山に向かい、邪悪ゾンビスを倒したベリュル達だが、
その間にミシディアの町が何者かの襲撃を受け、あえなく滅ぼされてしまう。
怒りに打ち震えたベリュル達は残酷者の塔の頂上へと辿り着き、
再び現れたエクスデスの一人、ラバーエクスデスゴムと対峙する事になる。
例によってというべきか、エクスデスだけあってとてつもない防御性能を誇る。
異なる性質の16層のゴムで構成された装甲は、あらゆる攻撃を必ずどこかの層で止めるのだ。
物理攻撃も属性攻撃も効かないと思われるが、意外にも魔法剣グラビデが弱点だった。
ミシディアの町の壊滅イベントの直後に戦う事になるため、
(ベリュルの逆恨みでなければ)恐らくはミシディアの町を滅ぼした張本人だろう。
台詞中にも「伝説の本当の魔法」の所在についての言及があったため、
彼もまた、ミシディアの町の魔法を略奪するためにこの世界を訪れたのかもしれない。
ゴム製エクスデスというのはよく考えると間抜けなようだが、ミシディアの住人には、
魔法剣グラビデ以外のあらゆる攻撃手段を防ぐゴムの装甲は脅威だった事だろう。
それにしても、ラバーエクスデスゴムという常識の埒外のネーミングは、
FFSでは多数存在するエクスデス族の中でも図抜けた存在感を放っている。
悪行を働きながらも、あのベリュルと戦って死なずに済んだ貴重なエクスデスでもある。
主な台詞:
「た・・助けてくれ・・わかった、教える、伝説の本当の魔法はこの先のアガハの遺跡中だが」
【バハムートエクスデス】(第57話)
伝説の本当の魔法の在り処である、アガハの遺跡の最深部に出現。
あのバハムートを操り、その上に乗って戦いを仕掛けてくるらしいが、
実際の戦闘描写はなく、詳細な戦闘方法やその目的等は一切不明である。
倒すと伝説の本当の魔法、召喚魔法ギガディーンを手に入れる事ができる。
恐らく同じエクスデス同士、ラバーエクスデスゴムと共謀して動いていたのだろう。
ラバーエクスデスゴムが実働部隊として前線基地の残酷者の塔から略奪を仕掛け、
奪った魔法を本拠地の遺跡に潜むバハムートエクスデスが保管していたと思われる。
ベリュルの「これが欲しかったんだ」という台詞からしても、
伝説の本当の魔法であるギガディーンは、他の世界にも名の知れた魔法だったに違いない。
それを狙って襲撃してきたエクスデスにミシディアが滅ぼされ崩壊してしまったとしたら、
あっさりと手に入った割に、実はかなり因果の深い魔法であったかもしれない。
主な台詞:
なし
「負けた敵が命乞い」という
おきまりのパターンが、FFSだと物凄くレアな件
あ、ラバーエクスデスゴムて死んでなかったんだ
【エクスレイズ】(第58話)
モンスターや王様等、住人が一人残らずゾンビと化してしまった恐怖の世界。
なんと、かつての仲間マリアリスまでもがゾンビ化して襲ってくる中、
ボスの待つ塔へと向かったベリュルは、新たな敵の驚愕の正体を目にする。
エクスデスとは真逆の属性の、生を超えた新たな勢力、エクスレイズ族の初登場である。
最初に登場したエクスレイズは生命エネルギーを操作する能力を持っているようで、
世界中の生命体から生命力を奪い取り、抜け殻となった肉体をゾンビと化していた。
生命力の強さは戦闘スタイルにも現れているようで、強力な再生力のためか、
毎ターン3000ものHPを回復され、しかもケアルガまで用いた長期戦を仕掛けてくる。
しかしリフレク対策はしていなかったため、リフレクをかけられて回復魔法を反射され、
それが元で倒される事になる。彼の死と共に、全生命を失った世界も滅びていった。
FFSのエクスニズム解釈の集大成とも言えるエクスレイズが、ついに登場。
「死を与える」エクスデスに対して、「生を奪う」エクスレイズ。
属性こそ正反対だが、やはりベリュル達にとって強大な敵である事に変わりはない。
とはいえ、エクスデスとは異なり自身の弱点に対して対策がなっていない点などは、
やはり新興勢力ゆえの、戦いの年季の違いといったところだろうか。
生命を象徴する存在が逆にゾンビを使うという発想は、予想外で面白い。
また、あのマリアリスがゾンビになってしまうという衝撃のイベントも起こっている。
だがこれは、後の話でマリアリスが何事もなかったかのように再登場する事や、
マリアリス自身がエクスレイズ勢力に加担していた様子があった事等を鑑みると、
本人ではなくベリュルの動揺を誘う為の罠であったと考えた方がいいかもしれない。
だとすると、第16話で登場したダンナーザクローンとの関係性も気になるところ。
この新種の登場を発端として、後にエクスデス族、エクスレイズ族、ベリュル一行の
三つ巴の争いが勃発する。しかし新たなエクスレイズ族の再登場はまだまだ先である。
主な台詞:
「生きるのは私だけで後は死人になり力は貰うようにしたのだ」
「お前もゾンビで幸せに」
【バイハルト】(第59話)
生活の痕跡だけを残して人類が消え去り、ただ風だけが吹きすさぶ無人の世界。
この世界のすべての住人を食べてしまった恐るべき男が、宿敵バイハルトである。
世界分割以前から存在する、1億年前の世界最古の遺跡の奥に待ち受ける。
「長生きして力を溜めてたのか」とベリュルが感想をもらした事からすると、
遺跡内の古代生物と共に、相当に長い間この世界に巣食っていた事は間違いない。
悠久の時を生き、世界の人間すべてを喰らい尽くす旺盛な生命力に相応しく、
戦闘においても、なんとHP無限という信じられない特性を誇る。
防御性能が高いという次元ではなく、どれだけダメージを与えても死なないのだ。
しかし、時折唱えるメガメテオの詠唱時間(1.3秒)の際には一瞬無防備になるらしく、
この隙に武器の追加効果や、デス等で即死を与えると、なんと即死してしまう。
タイミングを計る事が重要なため、魔法よりも武器の追加効果に期待するべきだろう。
さすがにHPが無限というボスは他のゲームでも中々見かけないだけに、
FFSのボスの多彩さが窺い知れるエピソードである。
唐突に登場した宿敵だが、実は第47話の最後に伏線がある。名前が微妙に変わったが。
とはいえ、外見描写もなく、エクスデスや研究者勢との関連があるとも思えないため、
宿敵という割には影がやや薄く、正体も判然としないボスである。
FFS恒例の凶悪さの表現として、世界の住人を全員「食べた」とされているが、
バイハルトを倒した事で「魂を開放する事が出来た」という描写や、
またバイハルト自身の異常な生命力の強さ等から、これが単なる捕食ではなく、
世界の住人の生命力を自身のものとして取り込んでいたという事が分かる。
ところで、第42話によると世界分割は2億年前の出来事だとされているのだが、
今回の話では、1億年前の遺跡が世界分割以前のものと説明されている。
単なるミスかもしれないが、ベリュルの世界移動の時間的な不規則性を考慮すると、
この世界が現代から1億年以上前の時間軸に位置しているためと考える事もできる。
主な台詞:
「待っていたぞ・・・だが私の力は無限だから私の大勝利だ死ね」
おお、FFSまだあったのか
【黒豹のベッシュ】
バイハルトを打倒した後、唐突に修行の一人旅を思い立ち、仲間と別れたベリュル。
狩人の谷を通りかかったところ、上から監視していた神の狩人達に目をつけられる。
その中の一人、今まで仕留められなかったものはないほどの凄腕が黒豹のベッシュである。
戦闘法は実に周到。突如矢で手足を狙撃した上で、谷の出口で待ち伏せをしてくる。
谷の上で獲物を待ち受けていたのも、逃げ場のない谷の地形を利用するためであろう。
戦闘は当然1対1となるが、こいつはみだれうちを使ってくるので非常に苦戦する。
だが、今までの怪物じみた連中と比べると、特技がみだれうちだけというのは
どうにもインパクトに欠ける。手負いのベリュルと1対1で負けている辺り、
やはり一人旅の最初のボスといった程度の実力である。
台詞は「私が・・・」の一言だけ。戦闘法といい、寡黙でクールな男という印象がある。
主な台詞:
「私が・・・」
【神の狩人】
神の狩人と呼ばれ、世界を圧巻した謎の集団。ベリュルを新たな標的と定めた。
リーダーが「だれがしとめる」と口にしている事からして、
リーダーと黒豹のベッシュ以外にも、少なくとも何人かの構成員が存在すると推測できる。
描写はさほど多くはないのだが、リーダーの説明的かつ謙虚すぎる台詞が印象に残る。
黒豹のベッシュが一言名乗りを上げただけで、彼の実力を長々と持ち上げる様は、
リーダーというよりむしろ、太鼓持ちとかコバンザメといったポジションを想起させる。
しかもそれだけ褒め殺しながら、最後に「まあいいや」で送り出す。何がしたいんだ。
勿論、リーダの地位を脅かすベッシュを倒したベリュルに勝てるはずもなく、あっさり全滅。
主な台詞:
「新しい獲物だ、我ら神の狩人と呼ばれ世界を圧巻した、だれがしとめる」
「き・・貴様は黒豹のベッシュ!今までしとめられなかったものは無いというほどの凄腕で、リーダーの私の地位も危ないし、貴様が行くほどの事もないと思うが、まあいいや」
【クリスタルキング】
一方、ベリュルと別れたダンナーザ達はクリスタルキャッスルにてクリスタルキングと出会う。
その名の通り、クリスタルで出来た城の城主であり、ダンナーザの恋人でもあった。
かつての約束通り、彼女に結婚を迫るが、悪に染まっていたために拒絶される。
尺の都合なのか、拒絶の理由を一息で言い切るダンナーザの迫力が凄まじい。
力の信奉者であり、「力がこの世の全てだと思うのだ」と、やや自信なさげに自らの信念を語る。
戦闘方法すら不明のままナントカ倒されてしまうが、ダンナーザの恋人という点も含め、
そのネーミングはどこか後のゴールデンボーイを連想させる。
ゴールデンボーイにもシルバーガールやブロンズボーイという家族がいたが、
もしかするとクリスタルキングも関係者の一人だったりするのかもしれない。
同じくネーミング繋がりでも、某ロックバンドとは何の関係もないだろう。
確かに、愛をとりもどそうとはしていたみたいだが……
そんなわけで三者三様に個性的な、一人旅編のボス達なのだ。
主な台詞:
「おおダンナーザ約束どおり結婚しよう」
「力がこの世の全てだと思うのだ」
>>31 書き忘れましたが、話数は全員第60話です。
wikiに載せるときには追記してくださいとアドバイス
【ホワイテリアとネーデュビャンガ】(第61話)
霧に包まれ、視界の閉ざされた世界に迷い込んだベリュルに襲い掛かる白装束2人衆。
どうやら霧の中でも視界を得る術を心得ているらしく、
霧に惑わされるベリュルを生贄と定め、霧中から一方的に攻撃を加えてくる。
姿も方向も分からないため碌に逃げる事すら許されず、集中して姿が見えたと思っても、
素の回避率が高く、サンドウォームのように位置を霍乱するため、非常に苦労する敵。
倒すと素早さの結晶を手に入れる事ができ、ベリュルの素早さ、命中率、回避率が上昇する。
最初の会話からすると、霧の中に入った者を無差別に襲う義兄弟のコンビなのだろう。
自身に有利な場所で待ち構えて襲い掛かる点は60話に登場した神の狩人と同じだが、
彼らはさらに、霧を利用して相手からの反撃も防ぐという、一歩上の戦術を見せる。
白装束に2人のコンビという点も、位置の誤認を引き起こすためのものなのだろう。
どうやら他の世界でも有名だったようで、ベリュルもしっかり名前を把握していた。
とはいえ、策に頼った戦術のためか、やはり2人がかりでもベリュルの力には及ばなかった。
ベリュル自身も、「まだコレは真の力ということではないな」との評価を下している。
主な台詞:
「兄者、生贄が来たみたいだがね」
「我ら白装束2人衆の力でささげてしまう」
【グリーンギャッタル】(第61話)
ダンナーザ達がグリーンワールドで倒した新たな敵。
それ以上の説明はなく、一切の情報が不明。
後に登場するグリーンレッギャスと名前が似ている、との指摘もあるが……?
主な台詞:
なし
おお、ボス紹介かっこいいな
>>34 ありがたいぜ、応援をはげみにマイペースに頑張る俺だぜ
【パラメキアキング皇帝】(第62話)
一見素晴らしくも、裏では血で血を争う腹黒い世界、パラメキア。
人を殺せば殺すほど偉くなれるという狂気の法がまかり通る世界で、
英雄のゾンビや数々の強敵を従え、パラメキア城の奥で待ち受ける。
恐らく、FF2に登場したパラメキア皇帝と思われる。
戦闘においてはメテオより強力な流星やブラッドソードでの攻撃、
全画面を覆いつくす引火性の毒義理等、多彩な技を繰り出してくる。
一人旅シナリオの敵の中でもかなり厳しい部類のボスといえるだろう。
倒すと魔力が10上昇する魔力の水晶を手に入れる事ができる。
「死ねば死ぬほど美しい」という独自の哲学から、殺し合いをさせていた。
エクスデスボーイの世界やジェッキラの世界並に滅茶苦茶な世界である。
エデンと見紛うほどの素晴らしい上面も、一見住みよい世界に見せかけて、
他の世界等から犠牲となる者を呼び込んでいるためかもしれない。
フリオニールクローンゾンビを従えていた事から、ある程度背後関係を推測できる。
クローン技術自体はこれまで研究所の伏線として何度か登場しているし、
また、エクスレイズがゾンビを創り出していた事もある。
第81話で明らかになる両者の繋がりは、実はこの時点で示唆されていたのだ。
とはいえ個人的な欲望にのみ忠実なその行動は、研究所の目的とはかけ離れている。
あるいは同じ歴代FFのラスボス繋がりで、闇の勢力の幹部だったのかもしれない。
結局は皇帝もベリュルに敵わなかったが、「それが真の力か」とうろたえる皇帝に、
ベリュルがクールに返す最後のやり取りは、柄にもなく非常に格好いい。
主な台詞:
「死ねば死ぬほど美しい」
「そっそれが真の力か」
【ゼブラコブラ】(第62話)
毒の世界にてダンナーザ達に撃破されたボス。
それ以上の解説は不可能である。
主な台詞:
なし
グリーンレッギャスはインパクトの有る敵だったな〜
【勝利の女神】(第63話)
美女は舞い小鳥は歌う楽園のような世界だが、天国とは名ばかりの修羅場、エデン。
ゲリラのように突如襲い掛かってくる敵をなぎ倒しながら向かった、エデンの宮殿にて現れる。
長い一人旅の試練を乗り越えたベリュルを称え、天国で暮らす事を持ちかけ、
ベリュルも一瞬口車に乗りそうになるが、もちろん罠であった。
戦闘時には邪悪な本性を表し、光り輝きながらあらゆる最上級魔法を連発してくる。
かなりの強敵だが、直前のイベントで犠牲となった旅人から入手できる武器、
恨みの剣が強力な威力を発揮するので、それを装備して戦うと良いだろう。
だが、これまでのボスとは異なり、倒しても能力が成長する事はない。
「美女は舞い小鳥は歌う」天国というと、第29話のエンジェルスターの世界が思い出されるところ。
同じようなこの世界では、ベリュルは何度か騙されかけて襲撃を受けてしまうのだが、
あちらの世界でも先手を打って攻撃しなければ、今回のような事になっていたのかもしれない。
FFSでは、今後の話にも度々、美女は舞い小鳥は歌う楽園が出現する。
しかしそれらの世界は大抵罠か幻覚なのだ。人の意思の数だけ無数の世界が存在するFFSだが、
誰にとっても都合が良い天国など存在しないというのが、ベリュルの信念なのだろう。
だが、そんな天国を切り抜けるにつれて、逆に騙される頻度が上がっていくのが気になるのだが。
主な台詞:
「まっていましたベリュルアナタは数々の試練を乗り越えたのです、さあ天国で暮らしましょう」
「良くぞ見破ったでは最後に女神の力で死ね」
【うらみの剣】(第63話)
エデンの宿で毒殺された冒険者の持っていた、見るからに怪しげな名前の剣。
とはいえ武器としての性能は確からしく、「今まで倒した恨みのこもる」とあるように、
倒した敵の数だけ攻撃力が上昇するような特性があったのだと思われる。
この剣を使えば勝利の女神との戦闘を優位に進める事ができるのだが、
なんと戦闘直後に突如として喋り出し、こちらに襲い掛かってくる驚愕の展開が待っている。
戦闘能力については不明だが、一人旅のボス2連戦はかなりの苦戦を強いられるだろう。
そして実質的に、このうらみの剣が今回のベリュル一人旅の最後のボスである。
このうらみの剣を倒しても能力の上昇はなく、ただ世界が崩壊していくだけなのだが、
ベリュルが「何者も信じる強い心」こそが最強の力だと気付くと、成長して強くなる。
この世界の性質を考えると、なんともツッコミ所満載の展開ではあるのだが。
また、この凶暴な剣を手なずけていた、毒殺された冒険者の素性も気になるところである。
天国の罠の前に簡単に果ててしまったが、もしかしたら実力のある冒険者だったのかもしれない。
主な台詞:
「ハハハ俺は最強の剣だ死ね」
ぐああ苦しい毒だよの回だっけか・・・くっ懐かしい
【時の魔人タイムウォーリア】(第64話)
ベリュルが一人旅をする一方で、時の世界に迷い込んだダンナーザ達が出会った魔人。
ダンナーザを永遠の時間の輪の中に巻き込み、同じ時の繰り返しで苦しめたが、
ついに本体を見つけ出したダンナーザ達と戦闘になる。
FFSの世界では魔法が色で分けられており、時空魔法等は黄魔法と表記されるが、
タイムウォーリアは戦闘でも、時の魔人だけあって黄魔法のエキスパートである。
「ストップグライビデーションヘイストは当たり前、メテオクイックお手の物」という、
何かのキャッチコピーのような軽快な言い回しが印象に残った人も多いだろう。
とはいえ、魔人とはいえ所詮は人らしく、どこかに弱点があったため最終的に倒された。
だが絶命した後もしばらく喋り続け、ダンナーザ達との会話で最後に人の心を取り戻し、
永遠の時間の輪からダンナーザ一行を脱出させて、もう一度死んだ。
ちなみに、戦闘で使ってくるグラビデーションは初出の魔法ではなく、
ミシディアの町で50万ギルで売られていた、HPを1/32にする強力な魔法。
滅び去ったミシディアの秘儀までもを使いこなすとは、さすが時の支配者である。
また、FFSの世界における時の魔人はこのタイムウォーリアだけではないようで、
宇宙の外側にある無宙や時宙にも、時の魔人の亜種らしき者達が確認されている。
どの魔人にも、何故か死に際にこちらの手助けをしてくれるという、謎の共通点がある。
主な台詞:
「私は永遠の時間の魔人、時間がすべての支配なのだ」
「おお時の支配から逃れてどこにいく逃げれないぞ」
「そういう力があったとはなんてことだそこまで信じてるとは」
保守だぜ
【悪魔王アークン・ダイン】(第65話)
竜騎士のふるさとの世界で、竜を操り人々を襲わせていた、竜の城の王。
竜の時代を終わらせ、悪魔の時代を実現しようとする悪魔の信奉者であり、
竜騎士に取って代わる、悪魔を駆る悪魔騎士を多数従えていた。
また、ドラゴンを暴走させて国内の混乱とドラゴンへの恐怖を煽ったり、
悪魔騎士の兵力だけに頼るのではなく、自身の城にも罠を仕掛け、
復活したダンギャステルを再殺害する等、王でありながら中々の戦術家でもある。
さらに自身も悪魔騎士と化しており、悪魔に乗るどころか一体化すら成し遂げ、
その悪魔の力と、暗闇を与える光の攻撃でダンナーザ達を苦しめた。
彼が倒れた事で、悪魔に支配された世界は崩壊していった。
皇帝、偽グリンドランドエントルメノ王に続く、悪魔に支配された権力者。
エクスデスらとは違い、単なる突出した個人に憑依して悪事を働くのではなく、
権力の座から間接的に人々を不幸に陥れるという手法が確立されているところは、
さすが悪意のエキスパートたる悪魔といったところだろうか。
しかも、アークン・ダインの場合は、ドラゴンを操る事で竜と人間の友好を崩し、
民衆の感情的にも「竜騎士の時代を終わらせる」という狡猾な作戦を取っている。
悪魔騎士という概念もかなり斬新で面白いが、これも悪魔側からしてみれば、
人間と手を結ぶと見せかけて社会に浸透し、世界を支配する戦略だったのかもしれない。
主な台詞:
「竜はもう時代遅れだこれからはデーモンの時代だおたちは悪魔騎士になるのだ」
「待っていたぞ、お前たちの力をいただこう」
【ダークブッダ】(第66話)
ベラッキ教とザヌテル教がお互いの正当性を巡って争う、宗教戦争の世界。
さらに、豹変して戻ってきたベリュルが味方であるはずのダンナーザ達を襲う。
辛くも撃破するダンナーザ達だが、これはベリュルの幻影であり、
悪魔の力を得てベラッキ教を滅ぼしていた、ダークブッダの罠だったのだ。
ダークブッダとは、ザヌテル教の本拠地、聖地ジャクティアの奥で戦う事になる。
悪魔の力のためか、神の力を凌駕する魔物と化していたものの、ナントカ倒される。
ベリュルの裏切りという衝撃の展開と共に現れた、あまりに危険なネーミングの敵。
前回のアークン・ダインと同様、悪魔に魂を売った権力者でもある。
同じ力を持つ宗教同士の戦いであれば、神の力を使いこなすのは相手側も同様である。
ベラッキ教の力を超えるには、神以外の存在にも魂を売るしかなかったのかもしれない。
神の力を凌駕するとはいえ、具体的な戦闘描写すらなく倒されてしまうのだが、
ベリュルの幻影を作り出した他にも、世界に住む人々を洗脳していたとされるので、
腐っても宗教家らしく、精神干渉に秀でた敵であったのだと思われる。
しかし、いくらなんでもダンナーザに言い放ったこの台詞はいかがなものだろうか。
あのブッダですらこんな風になってしまうのだ。FFSの悪魔の恐ろしさがよく分かる。
主な台詞:
「嫌だ死ね」
【ダークシャドウ】(第66話)
ダークブッダを撃破した先で鎖につながれていた、ベリュルのような存在。
勿論本物のベリュルではなく、自分から正体を明かして襲い掛かってくる。
「ハハハ、良く見破ったお前たちはおびき寄せたのだ」という台詞から、
ベリュルの幻影をダークブッダに作り出させていた黒幕であると思われる。
出自不明のベリュルにそっくりな謎の存在という特徴は、
中々に妄想や考察のし甲斐のあるボスといえるかもしれない。
とはいえ、ダークシャドウが倒された事で人々の洗脳が解けた事や、
名前が似通っている事から、ダークブッダに力を貸していた悪魔と見るべきだろう。
事実、人間に姿を似せる能力を持つ悪魔は数多く存在しているとされるため、
多くの世界に顔や名前の知れ渡っているベリュルに変身する事は造作もないはずである。
攻撃方法は不明。やはり本家のベリュルを真似た攻撃をしてくるのだろうか。
主な台詞:
「ハハハ、良く見破ったお前たちはおびき寄せたのだ」
【ハーカンの亡霊】(第67話)
ベリュルと合流したファンニャーが唐突に思い出した、伝説の武器の眠る世界。
王者ハーカンの墓の中にあるという伝説の武器への期待に胸を躍らせ、
骸骨系のモンスター達を薙ぎ倒しながら進んだ奥で、ハーカンの亡霊が出現する。
亡霊という名前だが、どうやら骸骨系のモンスターとしての特性も持っているらしく、
ゴースト系統ではなく、白骨の体を備えたスケルトン系のモンスターである事が分かる。
アンデッドではあるが、防御力が高く炎にも強いという高スペックを誇り、
レベル2デスという思わず目を疑う理不尽な魔法をも繰り出してくる。
レベルが偶数だと即死という極悪さ故に、戦闘前のレベル調整は必須事項となるだろう。
倒しても伝説の武器は手に入らないが、伝説の武器の作り方を記した古文書が手に入る。
この古文書を職人に渡せば、伝説の武器を作ってもらえるという事になるのだ。
伝説の武器が「情報」という、リアリティと斬新さを兼ね備えた面白い結末である。
しかし完成したオリハルコンのこては、どこからどう見ても武器ではなく防具であった。
主な台詞:
なし
【魔物の群れ/ビッグギルガメッシュ】(第67話)
念願のオリハルコンのたてを手に入れたのも束の間、ベリュル達を魔物の群れが襲う。
殺してでも奪い取ろうとするその気迫と数の力に押され、一度は撤退するものの、
魔物達は執念深く追い続け、なんと合体してビッグギルガメッシュとなった。
デスドラゴンのかませ犬として殺され、死んだ後も創造主に召喚獣として呼び出され、
挙句の果てに巨大化までしてしまうとは、FFSでのギルガメッシュは散々である。
とはいえ、ギルガメッシュといえばFFシリーズの武具収集家のまさに代表格。
同じく武具であるオリハルコンのこてに執着する魔物達の潜在意識が、
合体によってギルガメッシュの姿を模倣したと解釈する事もできるだろう。
それよりも、正体が分からないのはむしろ合体前の魔物の群れの方である。
ベリュルとの戦いの末に、ギルガメッシュと同じく自爆という末路を辿るのだが、
同時に世界が消えていってしまった事からして、この世界は「伝説の武器」と、
それに執着する多数の魔物やハーカンの亡霊が成り立たせていた世界ではないだろうか。
主な台詞:
なし
44 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/03/08(月) 21:07:44 ID:A52UtJus0
ビッグギルガメッシュの項の一行目が「オリハルコンのたて」になってるよ〜
細かくてスマソ
>>44 誤字ではない、わしはこてが無駄だと知ったのじゃ、たてこそ正しい
……はっわしは操られていたようじゃ、ご指摘ありがとうございます!
wiki掲載の際には修正していただけるとありがたいです。
【大魔人ゴゴ】(第68話)
伝説のジョブがあるという、ジョブを売る店まであるジョブワールド。
ダンギャステルの再びの死という悲しみを乗り越え向かったメビューサタワーで、
石化攻撃を繰り出すモンスター達を乗り越えて辿り着いた頂上に、ゴゴがいる。
FF5での初登場を髣髴とさせる「もーのまね」の台詞と共に戦闘に突入するが、
イベントバトルに近かったFF5と違い、こちらは実際に倒さなければならない。
こちらのゴゴはこちらの行動を真似するのに加えて通常の行動も行うため、
実質的に2倍近くの行動量でこちらを圧倒してくる。
だが、物真似をするのはこちらの行動の内容であり、性能までは反映されないため、
ベリュル達は、装備を剥ぎ取る事で基本能力を低下させるという戦術で撃破した。
倒すと、やはりFF5同様に、箱の中にあった新たなジョブをくれる。
物まねしだけではなく、技の手品師、力の力士、知力の科学者から選択もできる。
伝説のジョブをベリュル達が手に入れた事により、この世界も崩壊していく。
この世界に限らず、他の世界にも知れ渡る一つのキーアイテムがある世界は、
それが失われた事で役目を果たして崩壊していく場合が非常に多い。
そう考えるとFFSの世界は随分と脆弱なように見えるが、逆に見方を変えれば、
アイテムの方が、それだけで世界一つを成立できる価値がある物、とも考えられる。
しかし、どれも伝説のジョブと呼ぶには今ひとつ物足りないジョブのような気がする。
特に、手品師や力士はともかく、科学者の敵などFFSではごく一般的な部類である。
だが、他ではあり得ない珍しさで気を引くのは、やはり力士のジョブではないだろうか。
主な台詞:
「もーのまね」
「おめでとう、さあ箱の中から選べひとつだけまたは物まねし」
久々に来たけど復活まだかザンネン
【シド(1)】(第69話)
人間がチョコボに乗るのではなく、チョコボに人間が乗られるチョコボの国。
その原因は、チョコボ好きの余り狂気に走ったシドが、
機械によって人間とチョコボの精神を入れ替えてしまった事にあった。
トラップでもある金の笑顔の看板を掲げた嘲笑の研究所にて戦う事になるが、
科学者らしく、自身が発明した月光ロボに乗り込み、ミサイル等で襲ってくる。
だがロボであるだけにサンダーには弱く、特に見せ場もなく撃退された。
倒した後は、自分が操られていた事を明かすFFSの定番展開となるのだが……
FFSを通じてのライバルキャラと言っても過言ではない、シドの初登場。
シド(1)と表記している事からも分かる通り、これから何度も戦う事になる。
だが、最初の敵対となるこのエピソードでは、それほど強敵という印象はない。
特に、月光ロボに対して弱点のサンダー対策をしていなかった点などは、
FFSにおける他の科学者系ボスと比べると技術的にも一歩劣っている感が強い。
「チョコボ好きのあまり狂気に走った」という理解不能な動機もポイント。
また、黒幕に操られていた敵はなんだかんだで自分の非を認める事も多いが、
シドの場合は、全責任を竜神に押し付けている点も小物っぽさが漂ってしまう。
主な台詞:
「来たか、邪魔はさせんお前もチョコボの仲間で死ね」
「うっわしは操られていたようじゃ、この先の神殿にいる竜神が全て悪い」
【大神竜】(第69話)
チョコボの世界の神殿にて、シドを操っていた元凶。
人間すらも自分のおもちゃであると断言し、混乱を生み出す事で楽しんでいた。
戦闘では、FF5に登場した神竜の上位種的な性能を持つと思われる。
特に、開幕で全員に9999ダメージを与えるビッグダイダルウェーブは、
神竜の行動パターンを踏襲していると言ってよいだろう。
ジャンプや指輪等で全滅は回避することができるため、頑張って倒そう。
シドに続いてこいつも、倒された後に「正気を失っていた」などと言い訳をする。
人間を弄ぶにしても、チョコボと入れ替えるというやり方の微妙さといい、
ベリュルが「神の癖に」と呆れるのも無理はないだろう。
こんな奴でもチョコボの世界の創造主だったが、情けないボス達2連戦との戦いを通じて、
ベリュルもまた、「誰が正義とかそういうのじゃなく、みんなで考えるのだぜ」と、
(今後活かされる場面が少ないとはいえ)珍しくまともな結論に至るのであった。
主な台詞:
「気まぐれで悪いか、人間もしょせんおもちゃ」
「わたしは正気を失ってたのだ、人間も悪い」
【シド(2)】(第70話)
前回の第69話にて、月光ロボを撃破され正気に戻ったはずのシド。
しかし恐るべき巨大なガス惑星、木星から折り返して戻ってきた飛空挺の世界で、
前回の反省などまるでなかったかのように星空ロボを駆り、復讐にやってくる。
星空ロボは波動砲、強化ミサイル、星空光線等の豊富な攻撃手段を備えており、
さらにそれぞれがメテオ並の威力を誇るという強力なボス。
倒すと木星の探索に必要な飛空挺を手に入れる事ができるので、ナントカ倒そう。
懲りずに復活してきたシドとの、2度目のバトルとなる。
実は操られていて悪くなかったボスはこれまでの話でも多数登場していたが、
このシドに限っては、その場逃れの出任せであった可能性の方が高いだろう。
前回の話よりも戦闘描写は長めだが、さすがに今回は反省すらなく消えていく。
過去のFFシリーズでの関わりや、倒すと飛空挺を使えるようになる事等から、
前回のエピソードでは謎だった飛空挺の開発者だった事が伺える。
主な台詞:
「前回の恨みは晴らしてやる」
【星の侵略者】(第70話)
シュゴーーという音ばかりで足の踏み場もない、巨大ガス惑星、木星。
当然、ガスで構成されているために文字通り「足の踏み場もない」のだが、
飛空挺を手に入れてガスの大気を探索すると、内部では世界が発展している事が分かる。
しじゃす、そこは地獄と呼ぶのもふさわしいグロテスクな生物が横行する世界だった。
このような世界を生み出していたのが、星の中心の大空洞に巣食う星の侵略者である。
自ら星の力を自称するだけあって、マグマや噴火や津波等の惑星規模の攻撃を繰り出し、
さらにあまりに深度が深いためか、メテオすら到達しない環境下での戦闘となる。
倒したと明言されてはいないが、その後ベリュル達が無事大空洞の奥で
星のクリスタルを発見できたところを見ると、ナントカして倒されたものと思われる。
惑星規模の戦いも当たり前のFFS。星に寄生し星の力を使う、星を滅ぼす侵略者というと、
まず連想されるのは、FF7に登場したジェノバやセフィロスであろう。
しかも今回はなんと木星型惑星を探索するという、これまでのRPGの常識を覆すイベントである。
木星を見たベリュルは「地球と同じぐらい綺麗な世界だ」とのコメントを述べているが、
実際の木星も、全く足の踏み場もない世界とpいうわけではなく、分厚いガスの下には
超高圧・超低温の金属水素による水平線(?)が存在すると考えられている。
雲越しに見える金属の輝く世界は、もしかしたら地球以上に美しく映るのかもしれない。
そんな木星の侵略者を討伐したベリュルだが、自分から星のクリスタルを奪った事で、
飛空挺や幻獣の街もろとも木星を消滅させてしまった。さすがに弁護のしようがない。
主な台詞:
「星の力は比べるまでも無く死ね」
【アメジャスト】(第71話)
何故かファンニャーの姿をしたアンドロイドが次々と出現する、ファンニャーの故郷。
神殿に偽装された研究所の最下部へと進むと、ファンニャーの母アメジャストが現れ、
アンドロイド達はファンニャーの細胞を元に製造されたロボットであった事が判明する。
かつてはファンニャーと共に世界を救っていたようだが、今は完全に狂気に陥っており、
強力なロボット兵器を作り出すためだけにファンニャーの知識を要求する。
さらに自分の体にもファンニャーの細胞を作用させ、機械とも融合した異形と成り果てた。
口からは大火炎放射、両目からはダブル波動砲、全身からエナジービーム等を駆使する様は、
「お母様はもう人間じゃないから倒しましょう」と言われても仕方がない改造っぷりである。
上記に加えて防御能力も高く、目が開いた時でなければダメージを与えられない。
倒すと人間の心を取り戻すものの、何故「こうするしかなかった」のかは不明。
第40話の格闘大会の世界で、いつの間にかパーティーに紛れ込んでいたファンニャー。
今回のアメジャストは、そのルーツを探る上でかなり重要な存在と言えるだろう。
メインメンバーの近親者であり、かつ優秀な科学者であるという共通点から、
アメジャストもまた、マリアリス達と同様、研究所の世界の人間であると思われる。
ここで鍵となるのは、700話以上後に明らかになる、ファンニャーのある特殊な出自。
あるいはファンニャーは、ベリュルと同等以上に特別な研究サンプルだったのだろう。
弱い失敗作しか出来なかったのにも関わらず、何故ファンニャーの細胞に固執したのか。
その前例があるのにも関わらず、何故自分に移植して「強くなった」と豪語したのか。
アメジャストの不自然な言動は、最初からファンニャーの正体を知っていたからなのかもしれない。
そして、ファンニャーを生まれ故郷からこの世界に連れ出した者がいたとすれば、
それはこのアメジャスト以外にあり得ないだろう。
その他、戦闘データ採取のためだったとしても、娘と共に世界を救う旅をしていた等、
他の研究者よりも人間的にファンニャーに深く関わっていた様子が窺い知れるボスである。
主な台詞:
「待っていましたよ、わが娘、アナタの細胞を元に、いっぱいロボットを作ったが弱く旅で得た知識をよこせ」
「私はファンニャーの細胞で強くなりメカとも融合して強い、人間のファンニャー許せない」
「許してファンニャーこうするしかなかったの」
50 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/03/25(木) 20:00:16 ID:PmxFVLCP0
ファンニャーロボット
【アルテマウェポン】(第72話)
かつてファンニャーが母親と共に封じた、恐るべき力を持つ世界の魔物。
10万年周期で目覚め、その度に人類の100分の1を滅ぼしたという凶悪な魔物だが、
完全に封印するにはファンニャー親子だけでは力が足りなかった。
人々の血が火山の噴火のごとく宙に撒き上がるほどの、凄まじい大虐殺を行った。
その正体は、四天王と呼ばれる4体の魔物。だがベリュルが駆けつけた時点では、
レオンハルトの策略により、残るはマリリッチとクラマットの2体だけとなっている。
魔物同士の争いの果てにマリリッチを喰らったクラマットは、
すべての四天王の頂点に立つ怪物、アルテマウェポンへと進化を遂げるのであった。
戦闘ではアルテマを唱えてくる上に、目立った弱点も持たないかなりの強敵である。
元ネタは、今やFFシリーズ恒例のボスとなった、モンスターとしてのアルテマウェポン。
変身前の四天王は、FF1に登場した4属性のカオスをもじったネーミングだと思われる。
2体のそれぞれが、すでに別の1体を喰って吸収した後の姿のようだ。
他にも、強大すぎて封印する事しかできず、特定の周期で人類を滅ぼす存在等、
レオンハルトの目的を加味すると、FF10のシンを連想させる要素もあったりする。
姿形こそ不明ながら、「噴火する人間の血」等、残虐さの描写には独特のセンスが光る。
主な台詞:
なし
【レオンハルト】(第72話)
何らかの方法で世界の魔物4体を争い合わせ、アルテマウェポンを作り出した黒幕。
名前の元ネタは、FF2に登場した、ダークナイトのレオンハルトだろう。
アルテマウェポンを作り出しながらも、その力を使って何をするわけでもなく、
挑発しておいて逃げる等の不可解な行動を取ったが、その真意は最後に明かされる。
分かれ道の先の最後の扉の奥で待ち受けており、二刀流にみだれうちといった、
歴戦の勇者ならではの強力な技の数々でベリュルを追い詰めるが、
意外にも肉体は生身の人間であり、HPはなんとプレイヤーと同じ9999しかない。
倒すと、伝説の魔物を倒したベリュルの実力を称え、黒の鍵を託して息絶える。
陽気なのか何なのか、何をおいても「ハハハ」と笑うハイテンションキャラ。
しかし行動の目的は中々にシリアスであり、10万年おきに人類に災害をもたらす魔物を
敢えて現代に復活させて互いに喰らい合うよう仕向ける事で、
一つとなったアルテマウェポンを倒し、世界の魔物の永遠の根絶を果たそうとした。
また、自分では魔物を滅ぼすには実力が及ばないと理解していた節もあり、
四天王の撃破は互いに争わせる策略によって行い、現れたアルテマウェポンも、
訪れたベリュルを挑発する事で、あたかも自分の配下のように誤解させて戦わせた。
だが、レオンハルトが魔物を蘇らせ、少なくない人々を死に巻き込んだのは事実。
最初からベリュルの手にかかって殺されるつもりだったのかもしれないと考えると、
「待ていたぞ、もう引き返せぬのだ何もかも」という台詞の重みが増してくる。
と壮大な目的は持っていても、実はレオンハルトが魔物を復活させた時点で、
世界の生物は全部喰らい尽くされてしまっていたのだが……なんなんだアンタ。
息絶えた後にアイテムを渡し、さらにもう一回喋ったりするタフさはお約束である。
主な台詞:
「ハハハ、強いほうが弱いものを食べて、元は四天王だが最後は誰かな」
「ハハハ、お前たちならきっと伝説の魔物を倒せると思ってたさすがだ」
「ハハハ」
【ペリュラ】(第73話)
多くの旅人が訪れる、宿屋だらけの世界。全ての宿が旅人の予約で埋まっていたため、
ベリュル達は毎日一人ずつ殺される、度を越した曰く付き宿に泊まらざるを得なくなる。
案の定殺人事件が起こり、あろう事かベリュルが容疑者として拘束されてしまうも、
名探偵メリアナニーガ名推理を披露し、いつも宿にいる宿屋の主人が犯人だと暴かれる。
宿屋の主人の正体とは、生き血をすするドラキュラ、ペリュラであった。
一般的にイメージされる吸血鬼と同様に、ニンニクと十字架が弱点らしい。
とはいえ、ゲーム的にそんなアイテムが出てくるはずもなく、
普通にアンデッドに共通する弱点のホーリーで対処する事ができる。
ドラキュラである事の必然性が疑われるが、その点は他のゲームでも同じようなものである。
よりによってFFSで推理物という、意欲的なエピソードに登場したボス。
舞台設定からして「毎日一人ずつ殺されるという宿屋」という状況に加え、
「被害者がベリュルが犯人といって、目撃者もいてお前に似てたんだって」と、
死んだはずの被害者の証言が逮捕の決め手となる、FFSに相応しい破天荒さ。
ベリュルと紛らわしいその名前も、名前が似ているから間違われたという事だった。
メリアナニーの推理も、普通に考えれば真っ先に分かりそうなものなのだが、
これらの不自然さや滅茶苦茶さにも、しっかりと理由があるのが凄いところである。
主な台詞:
「フフフ・・ばれては仕方ない、私は生き血をすするドラキュラなのだ」
【バンパイアキング】(第73話)
真犯人を倒した事でベリュルの冤罪も晴れ、連続殺人事件も解決したかと思いきや、
なんとこの町の人間は警察や町の人々に至るまでほぼ全員がバンパイアであり、
宿屋の世界とは、旅人の血を得るための食料基地であった事が明らかとなる。
そのバンパイア達の頂点に立っていたのが、警察署長に扮したバンパイアキング。
太陽の光をも克服した強力な吸血鬼で、力も高く、ドレイン等のHP吸収攻撃を駆使する。
意外に愛の歌が有効なため、これを活用しながら倒すと良い。
倒すと、この町自体が元はゴーストタウンだった事が明らかとなり、世界も消えていく。
町の住人全員がグルの営利殺人という、ビーン一族もびっくりの殺人事件である。
これならば、状況証拠がどこか変だったり、ベリュルを犯人に仕立て上げたのも頷ける。
ベリュルが訪れた時に毎日一人ずつ殺される宿屋しか部屋が空いていなかったのも、
恐らくは偶然ではなかったのだろう。事件の仕掛け自体は相当にチープではあったが、
表立って人間を襲わない点は、吸血鬼らしい狡猾さと言えるのだろうか。
ベリュルの「くっ多くの人の命と血を返せ」という怒りの声への返答が素晴らしい。
おいしかったなら仕方がない。
主な台詞:
「おいしかったよ」
「くっ人間ごときが・・ガァ」
いつも乙です
【越後屋/エクスデス・ギル】(第74話)
お金が全ての、金持ち達の世界。金に溺れた人々は心を失い、互いに争っていたが、
その原因が各地に設置された邪悪な宝だと推測したベリュル達は、
家屋に不法侵入し宝を破壊して回るが、邪悪な宝を販売する大元が存在する事を知る。
夜間、裏口から越後屋の店舗へ新入すると、多数のモンスターやマシンを従え、
さらに非売品の強力な武器をフルに活用してベリュル達を迎撃してくる。
ついに越後屋の店主まで辿り着くが、越後屋の正体はエクスデス・ギルであった。
戦闘では高威力の全体連続攻撃、連続銭投げを繰り出し、防御策なしでは全滅確定。
また、FFSにおけるエクスデスの芸風ともいえる高い防御性能も、
「ありとあらゆる最強の鎧を装備する」という形で表現されている。
これらの装備は盗む事も可能なため、余裕があれば倒す前に盗んでおくのもよい。
またしても、伏線なしに意外なところに登場するエクスデス一味。
越後屋=エクスデスなど、まともな発想ではとても思いつかないだろう。
しかもこのエクスデスは魔法的なアイテムやパワーアップに頼る事なく、
金と装備、そして兵力といった現実的な手段で、着実に戦力を整えていた。
いくらでも金を作れる能力を上手く活用した、まさに金は力といったボスである。
第38話で「俺は金や名誉が目的じゃないぜ」と自信満々に言い放ったベリュルだが、
こいつはそんなベリュルの本音を即座に見破っていた点でも評価が高い。
だが、それが例え周囲に流される形であれ、最終的は「人を信じる心」こそが
ベリュルの原動力となるのだと再確認するエピソードであった。
「おろかな、お金が無いと生きてゆけぬぞ」は、シンプル故に名言だと個人的には思う。
主な台詞:
「私はいくらでもお金が作れる、お前も金をやるから仲間になれ、いや元々仲間かな」
「おろかな、お金が無いと生きてゆけぬぞ」
【越後屋4人衆】(第74話)
恐らくは越後屋に金の力で雇われたと思われる、4人の傭兵集団。
名前はそれぞれ、ジャック、ダイタラ、ゲジュラ、べビンラックジュエル。
たった一行で倒され、台詞はなく、具体的な戦闘法、姿形も不明のまま。
しかし彼ら4人に限っては、名前の時点で十分にツッコミ所が満載である。
特に、オチ担当のベビンラックジュエルのインパクトは抜群だ。
主な台詞:
なし
【ビッグタイタン】(第75話)
前回の世界で金に執着する事の愚かさを知ったはずのベリュル達だが、
金山の世界に着いた途端、喜び勇んで金へと飛び掛っていく。
しかしそれはベリュル達をダンジョンにおびき寄せるためのあの男の罠であった。
そして洞窟を手探りで進む一行の前に、召喚獣ビッグタイタンが立ちはだかる。
アースシェイカーによる地震が常に継続する中での戦闘となるため、
毎ターン小刻みにダメージを受け続けてしまうが、本体の攻撃手段は不明。
「私が欲しければ倒せ」という、誤解を招きかねない台詞が特徴的である。
しかしそれはそれとして、あの男とは一体何者だったのだろうか。
主な台詞:
「私が欲しければ倒せ」
【ミルゼ】(第75話)
洞窟を抜けて辿り着いた島の神殿跡で、100年前に処刑された正義の英雄。
神となったかつての英雄であり、さらに倒した後に起こるイベントからも、
名前の元ネタはロマンシング・サガに登場した勇者ミルザと見てよいだろう。
しかしミルゼは、処刑された恨みから亡霊と化し、現代のベリュルに襲い掛かる。
戦闘方法等は一切不明だが、その台詞からはなかなかのイカれっぷりが感じられる。
特に「殺す」「食べる」「死ね」の三連携は、FFSの悪役口調の集大成といえるだろう。
ナントカ倒すとミルゼは成仏し、その体は12の宝石となって世界に飛び散っていった。
例によって宝石を失った事でこの世界は滅びてしまったが、
更なる滅びの連鎖を防ぐため、ベリュル達は宝石探しの旅に出発する事になった。
これも、ロマンシング・サガのディステニィストーン集めのオマージュと思われる。
主な台詞:
「イキテイルモノコロスタベルシネ」
【ギスデチェジェ】(第76話)
人も木も家も風も何もかもが燃えているフレイムワールドの炎の神殿に潜む、
顔のついた太陽とでも言うべき容貌をした炎のマジン。
フレイムワールドの火災もこのギスデチェジェが引き起こしているものらしく、
ベリュルの「消せ」という要求に対し、「燃えて死ね」と問答無用で襲ってきた。
その他の詳細は不明だが、炎属性の攻撃を多用するボスであると思われる。
倒すと、散らばった12の宝石のうちの一つ、ルビーを手に入れることができ、
さらに炎戦士のジョブと、強力な炎魔法マスターファイアマグマを習得できる。
しかもどうやらこのルビーには指があったようで、宝石サファイアの方向を指差した。
本編中で発した台詞の悉くに、相手を燃やす意思表示を見る事ができる。
実際、世界全てを炎に包んでしまった火力から、実力も相当なものだと思われる。
だが、ウォーターガンやリヴァイアサンを用いた救出イベントがあった事からも、
生物に火を放ったのは、少なくともベリュル達が世界を訪れたのとほぼ同時なのだろう。
ベリュル達が訪れる直前に起こった事件といえば、ミルゼの宝石の飛散である。
ギスデチェジェの火力が生物に影響力を及ぼすまで強化されたのも、
炎戦士とマスターファイアマグマの能力を秘めたルビーの為ではないだろうか。
この仮説を裏付けるものとして、ベリュルですらルビーを手にした途端、
「コレで何でも燃やし尽くそう」などと放火衝動を露にしている。
だからこその、前回の「アレを集めなければ世界は滅びる・・・」の発言なのだ。
ギスデチェジェという、タイピングも発音も困難な名前が印象的なボスでもある。
主な台詞:
「私が炎のマジン、ギスデチェジェだ・・燃えよ」
「燃えて死ね」
【エクスデス・ライオン、エクスデス・スネーク、エクスデス・コンドル、エクスデス・アント/エクスデス・アメーバ】(第77話)
迷い込んだら二度と生きては出られない、マスタージャングルの世界。
宿屋もなく、方向感覚すら狂う密林の中で、辛くも祠に辿り着くベリュル達だが、
盾を入手して祠を出たその時、エクスデス・ライオンの強襲を受ける。
さらに、エクスデス・スネークやエクスデス・コンドル、果てはエクスデス・アント等、
エクスデス化したジャングルの獣達が一斉に襲いかかり、大混戦となる。
だが、何故かこれらのエクスデス達は炎に弱く、弱点を突いて撃退に成功するも、
倒されたはずのエクスデス達が合体し、真の姿、エクスデス・アメーバと化すのだった。
エクスデス・アメーバは、ドレインや吸収等、こちらのHPを吸収する攻撃を得意とし、
さらにマイドブラストといった攻撃も仕掛けてくるため、かなり苦労するボスのようだ。
撃退すると、英雄の盾を手に入れるのに必要な宝石、サファイアの在り処を教えてくれる。
何気にラバーエクスデスゴムに続き、ベリュルとの戦闘を生き延びたレアなエクスデス。
分裂・合体といったアメーバならではの特性に加え、
人間ではなく獣を支配して悪事を働く点、過剰なまでの防御性能を持たない点等、
従来のエクスデス達とはかなり趣の異なる、特殊なエクスデスといえるだろう。
特に多数の対象を分裂して分割支配する事が可能な点は大きなアドバンテージであり、
ベリュル一行はエクスデス・ライオン一体と遭遇しただけで、
この世界に存在する他の全てのエクスデス化した獣を相手にする事になってしまった。
これらの獣が共通して炎に弱い特性を持つのも、アメーバの性質を考えれば納得だろう。
アメーバの中には他の動物に脳に寄生する寄生アメーバというものも存在するため、
悪の心に進入して操るエクスデスのイメージとも意外とマッチするのが興味深い。
動物体のバリエーションも無駄に多彩であり、色々な意味で面白いボスである。
主な台詞
「フフフ・・我々の新の姿を見よ」
「私に取り込まれて死ね」
【ポイズンタイル/カイナッツォ】(第78話)
オパールとアメジストとダイアモンドを探して訪れた、毒の沼地のポイズンワールド。
毒の地形に覆われているため、歩き回るだけでいずれ力尽きてしまう過酷な世界だが、
困り果てたベリュル一行に、謎の人物ポイズンタイルが現れ抗毒剤を提供してくれる。
しかし、オパールとアメジストを入手し、ガラスの林檎の木の襲撃を乗り越えて
ようやく辿り着いたダイアモンドは、再び現れたポイズンタイルによって奪われてしまう。
なんとポイズンタイルの正体はこの世界のボス、カイナッツォであり、
敢えてベリュル達に手を貸したのも、泳がせて3つの宝石を集めさせた後で、
自らベリュルを倒してそれらの宝石を全て奪おうという策略だったのだ。
津波による攻撃を得意とし、稲妻系の攻撃に弱いという、比較的素直な特性を持つ。
倒されてもベリュルとダイアモンドを大津波に流すという悪あがきを見せたが、
ダイアモンドの力を活用するわけでもなく、そう強いボスでもなさそうである。
回りくどい作戦を立てる割には、口調だけは妙に忙しないキャラであった。
「お前たちは我々の手の中で踊っていたのだよさ死ね」の台詞などは、
言葉が詰まるあまり、ブラックジャックのピノコのような語尾に見える。
元ネタは言うまでもなく、FF4に登場したゴルベーザ四天王のカイナッツォ。
第44話に登場したルビカンテゾンビとも、もしかしたら関係がありそうだ。
主な台詞:
「ハハハ、良く手に入れてくれたさあよこせ死ね」
「お前たちは我々の手の中で踊っていたのだよさ死ね」
最近更新頑張ってるね、乙
>>60 まだ700話以上残ってるが頑張るぜつよくなってるし俺
【ディデョ・ゲーノ】(第79話)
カイナッツォの大津波で流され、大きな穴の底の異世界に辿り着いたベリュル達。
時空の歪み故か、ダイヤモンドとは異なる時間軸へと落ち込んでしまったベリュルは、
自分と背格好も強さも似ているが、一枚上手な謎の存在、ディデョ・ゲーノに遭遇。
その強さと頼もしさに、「デイデョのほうが頼りになるベリュルさよなら」と、
あっさりベリュルを見限ってディデョについていくダンナーザ達。
かつてこの世界にはびこる魔物を倒した勇者だというディデョ・ゲーノを、
孤独になったベリュルは、半ば逆恨みに近い執念で追い詰めるのであった。
ダイヤモンドの城にて、ついに1対1でディデョ・ゲーノを倒すベリュル。
しかしディデョについたダンナーザ、メリアナニー、ファンニャーとも戦う羽目になり、
ベリュルは初めて自分の(NPCではない)仲間を、しかも1対3の苦境の中倒す事になる。
ディデョを倒すと、その正体はダイヤモンドが長い年月の果てに作り出した人形であり、
ダンナーザ達の突発的な寝返りも、ダイヤモンドに操られての行為だった事が分かる。
いきなり現れたベリュルのライバル、一枚上手なディデョ・ゲーノ。
こいつの名前の前には必ず「一枚上手な」をつけたくなるのは、筆者だけではないだろう。
その成り立ちも中々に興味深く、ベリュル達と比較して2000年過去に落ち込んだ
ダイヤモンドが、邪悪に染まって作り出した人形という設定であり、
これがディデョが自分から台詞を一切喋らない理由ともなっている。
恐らくダイヤモンドは毒の世界でのベリュルとの出会いを2000年間覚えていて、
何らかの理由で、記憶にあるベリュルを宝石の力で「再現」しようとしたのだろう。
それがディデョ・ゲーノであり、「はびこる魔物を倒した勇者」というのも、
困難を切り抜けダイヤモンドを救い、カイナッツォを倒したベリュルの、
毒の世界での冒険の再現として、ダイヤモンド自身が演出したものに違いない。
だが、多くの仲間がいたベリュルとは違い、被造物であるディデョには仲間がいなかった。
だからこそ、ダイヤモンドはベリュルと再開した時、まず3人の仲間を操って、
ディデョをベリュルの完全な「再現体」としようと試みたのではないだろうか。
結局この世界には元々他の存在はおらず、宝石の破壊と共に消えていくだけだった。
ダイヤモンドが2000年間という長い年月の中で邪悪に染まっていった間、
その孤独を知るのは、一枚上手のディデョ・ゲーノだけだったのかもしれない。
考察を進めてみると、ネタ的に美味しいだけでなく、なかなかに深いキャラクターである。
自身は一言も台詞を発さないが、代わりにこのエピソードでは関わったベリュル一行が、
数々のイカれた、もといイカした名台詞を残してくれている。
主な台詞:
なし
【エクスデス・ジュエル】(第79話)
ベリュルより一枚上手の人形の勇者や、世界一つの歴史をも作り出すほどのダイヤモンドの力。
時間軸を超えて、2000年前の邪悪に染まる以前のダイヤモンドを手に入れたベリュル一行だが、
その強大な力に引き寄せられて、全ての宝石が重力に引かれるようにこの世界に出現する。
集まった12個の宝石を、ファンニャーの助言に従ってクリスタルに精製しようとするベリュル。
しかし、伝説の通りに粉々にしてクリスタルのしずくを混ぜたはずの宝石達は、
なんとエクスデス・ジュエルへと変化したのであった……さすがに突っ込みたい。
勿論エクスデスの上に宝石という事で、恒例の凄まじい防御力は健在である。
今回のエクスデス・ジュエルは、あらゆる攻撃ダメージを1に軽減するという特性を誇り、
たった300しかないHPで、300回の攻撃にまで耐えてくるという嫌らしい仕様。
宝石乱舞はベリュルの所持金を参照しての大ダメージを与えてくるため、一撃死もあり得る。
攻撃の威力は全て無駄と化すため、速度や回数を重視した装備や技で挑むと良いだろう。
伏線もなしの意表を突いた登場こそがFFSにおけるエクスデス族の持ち味だが、
まさか宝石編がこんな変な形で終わるとは誰も予想だにしなかったであろう。
しかも相変わらずの過剰防御性能に、プレイヤーもうんざりする事必至のイベントである。
とはいえ、伝説に虚実を混ぜ込むというその戦略は回りくどいながらも見事であり、
伝説や宝石は必ず有益に働くもの、というファンタジー世界のお約束を思い切り否定している。
確かに、伝説では人類を救った武器が現在の人間にも有益とは限らないし、
伝説は時代を経れば情報が劣化し、徐々に信用できなくなっていくのが普通である。
それを無根拠に信じてしまうベリュル達の弱みを作戦に組み込む点は、さすがエクスデスである。
主な台詞:
「ワハ、私はついに永い眠りから覚めた、嘘の伝説を作って生き返ろうとして手伝ってもらったのだ」
「ついに私の時代が来るさしずめお前たちは死ね」
63 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/04/13(火) 03:00:18 ID:/wLfH9uaO
このスレ来たの何年ぶりかな
ベリュル好きだったわ
作者たん元気かー?ちゃんと生きてるかー?
>>63 「噂によると、作者に闘病のエレムで再放送が終わりスレがボス紹介の南波門」
現在、作者氏が病気療養中のため、作者復帰までのスレッド保守も兼ねて、
ボス紹介という名の考察を少しずつ書かせていただいております。
作者氏は病気が完治すれば物語の続きを執筆する意思があるという事ですので、
その日が来るまで応援していただけると幸いです。
【ムバー】(第80話)
ベリュル一行の抱える秘密、そして裏切ったマリアリスの正体の一端が明かされる、
いわば章の区切りともいえる、重大な伏線回収が行われた第80話。
エクスデス・ジュエルの崩壊に伴って辿り着いた研究所の世界で、
ベリュル達は信じられない事実を知る事になる。なんとベリュル達の正体とは、
赤ん坊の頃にこの多元世界へと送り込まれた、研究所の実験サンプルであった。
襲い掛かる武装化オメガ達の群れをサンダーで蹴散らし、研究所の奥へと進むと、
デスグレンザーを殺して消えたマリアリスが、今度は研究者として再び現れる。
彼女は世界を旅するベリュル達の強さを目の当たりにし、戦闘データを採取するため
亡国の王女と身分を偽り、ベリュル達の間近から彼らを監視し続けていたのだ。
そしてついに、研究所の今までの計画の集大成である最強のモンスターが出現する。
この世には存在し得ない姿を備えた恐るべき人工生物、ムバー。
エクスデス以上の凶悪さを誇るムバーの性能に苦戦するベリュル達であったが、
これまでの旅で得たジョブを活用する事で、辛くも勝利を収めるのであった。
正直ムバー自身の印象は薄いが、明かされる真相は非常に衝撃的なエピソードである。
ベリュル達の今までの冒険は、彼ら研究所の掌の上の出来事に過ぎなかったのだ。
勿論、これまでの描写からの伏線解釈はあくまでスレ上で考察されたものであり、
実際にはその場その場で考えられたストーリーという可能性もあり得るのだが、
その全てが科学者や研究者であった、彼らの親を名乗る存在、
実際にベリュル達を解析して作られたと思われるクローンの数々、
そして、彼らが登場する要所要所で登場するオメガ亜種……これらの描写は、
研究所との関わりがあったと仮定すると、妙に整合性が取れるのもまた事実である。
詳しい流れの考察は過去のまとめサイト等を参照してもらうと分かりやすい。
またムバーの特徴として挙げられるのは、見るだけでダメージを食らう程の、
いわば「とても見る事のできない恐ろしい姿」だが、何か思い出すものがないだろうか。
10年前の冒険の最後のボス、ギャラクシーエクスデスである。
奇しくも彼もまた、「お前は私の実験」「私の掌通り」といった台詞を発しているのだ。
また、マリアリスがベリュル達サンプルを発見して同行したのは、あくまで偶然である。
だとすればこの多元世界に、この研究所が配置した「実験サンプル」は、
ベリュル達が知らない世界にまだまだ数多く存在しているのかもしれない。
そしてこの壮大すぎるFFSの多元世界を、彼らも同じように冒険しているのかもしれない。
主な台詞:
なし
65 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/04/16(金) 15:51:08 ID:eD+ImDzLO
デスグレンザーとか懐かしすぎる
病気療養長いよな
大丈夫なのかな
>>65 「保守しかないぜ、エレム氏を信じて・・完治を信じて希望を信じて神様は信じない」
【ヒドラ】(第81話)
爆発して消え去る研究所を後にし、多くの王国が廃墟と化した(しかし宿屋は無事)
世界に辿り着いたベリュル。前回取り逃がしたマリアリスが犯人かと思われたが、
数少ない生き残りの話を聞くと、それは伝説上の怪物、ヒドラの仕業だった事が分かる。
悪の根を絶つため、そして敵とはいえかつて仲間だったマリアリスを助けるために、
地底深くにまで達したダンジョンでもあるヒドラの巣を進み、討伐に向かうベリュル。
最深部である地下20階に到達すると、出現したヒドラが食欲も露に襲い掛かってくる。
一般的に知られるヒドラの特性通り、戦闘においても尋常ではない生命力を誇る。
それぞれ6666のHPを持つ3つの首が生えており、首が減るごとに能力が強化される。
さらには、全ての首をもいでも胴体のみで戦い続け、これにも15000のHPがある。
なお、町の惨状、および生き残りの証言を元にして推測すると、
首ごとに火や冷気や電撃等の属性攻撃も使いこなす事ができると思われる。
片仮名で喋り、人間を見れば食べようとする、FFSの典型的なモンスターといった印象である。
本人の台詞だけでなく、戦闘前の掛け合いでの、ベリュルの小粋な返し方も絶妙。
倒された後は、「ニンゲンメ、セカイハオマエタチダケノモノデハナイワレワレノモノダ」と、
ある意味RPGの定番とも言える、モンスター側からの正義の主張を行ったものの、
ベリュルには「死ぬわけにはいかないぜ」の一言で片付けられ、マリアリスも奪還された。
支配者を相手取るときは義憤に燃えて立ち向かう事の多い印象があるベリュルではあるが、
今回のようにどちらが正義ともいえない問題については、意外とドライな態度を取る事が多々ある。
ベリュルにとっては、人間以外との戦いは単純な種族の生き死にの闘争に過ぎないのかもしれない。
首を全部失ったはずなのにまだ喋る事のできるヒドラは、さすがの生命力である。
そして、もし出会ったら、ベリュルのように「ヒドラじゃん」と言ってみよう。
主な台詞:
「ニンゲンオイシイオマエモショクリョウトナルノダ、イタダキマス」
「ニンゲンメ、セカイハオマエタチダケノモノデハナイワレワレノモノダ」
【マリアリス/マリアヒドラ】(第45話〜第81話)
第45話の古城ネルストにて、滅びた王家の王女として登場し、仲間に加わったマリアリス。
それから10話に渡りベリュル一行と行動を共にしてきたが、デスグレンザーとの接触において、
衝撃的な裏切りと共にデスグレンザーを殺害し、いずこかへと逃亡した。
その後第58話にて、世界がゾンビで覆い尽くされたエクスレイズの世界で再登場。
エクスレイズに生命を奪われゾンビと化しており、ベリュルはこれを打ち震えながら倒す。
しかし、第80話にて何故か復活。彼女の正体とは、研究所の世界の研究者の一員であった。
そして研究所の崩壊からも逃れたマリアリスは、この第81話にてヒドラに捕らえられていた。
今までの確執も忘れ、思わずマリアリスを救出してしまったベリュルだが、
マリアリスは卑劣にもその瞬間に奇襲。本性を現したその姿はもはや人の域ではなく、
ヒドラ以上の力を誇る真のヒドラ、怪物マリアヒドラと化していたのだった。
基本的な能力はヒドラと同様と思われるが、首のHPは約1.3倍、胴体のHPは約1.6倍と、
全般的な性能はかなり向上しているものと思われる。それでもナントカ倒し問い詰めると、
マリアリスは「エクスデスの時代は終わった・・・エクスレイズがこれからなのだ」と、
謎めいた言葉をほのめかして息絶える。長いマリアリスの活躍はここで終わる事になる、が……?
前回の台詞等から、ただの研究者とは違う思惑のあった事が示唆されていたマリアリス。
その正体とは、研究者ともエクスデスとも異なる第三勢力、エクスレイズの尖兵であった。
研究所がエクスデスと通じていた可能性が高いというのはこれまで考察した通りだが、
にも関わらずマリアリスは、本来は天敵のはずのエクスレイズにも通じていた事になる。
以前登場したマリアリスゾンビは、クローンや生物兵器で培われた研究所の技術力に加え、
エクスレイズからの力があってこその産物であったと言って良いだろう。
その技術力は機械工学に長けたベストバイダやアメジャストとは趣を異にしており、
マリアリスゾンビやムバーを生み出し、さらには今回のエピソードで、
再生力に優れたヒドラの細胞を自身に取り込みヒドラ化する等、生命工学が領分のようだ。
研究所、ベリュル、エクスデス、エクスレイズと、4つもの勢力の間で立ち回り、
最強のモンスタームバーを作り出し、さらに自身を改造したその動機は明らかにされていない。
一つだけ確かに描写されているのは、目的の為に取った手段の徹底的な卑劣さのみである。
仲間として行動したベリュルを平然と裏切り、ゾンビを用いて混乱を誘い、
「黙っていてごめんなさい許して」と言いながら平然と最強の人工生物ムバーを差し向け、
それでも飽き足らずヒドラによる狂言誘拐を演出し、隙を見せた瞬間に裏切り始める。
一時は味方だったとはいえ紛れもなく悪党であり、一貫して卑劣なキャラとして描かれている。
いまいち人気は出なさそうなキャラではあるが、同情の余地やカッコよさは欠片もなく、
単純な嫌らしい悪を煮詰めたようなこんな悪役も、最近は中々いないのではないだろうか。
主な台詞:
「ハハハ、そんな事だろうと思った、デスグレンザー死ね」
「これは貴方たちのデータをとって作った最強のモンスター・・ごめんなさい作る気は無かったの」
「エクスデスの時代は終わった・・・エクスレイズがこれからなのだ」
【魔神ドゥリャープ】(第82話〜第83話)
常に原因不明の地震が起こり続ける世界。自分の世界に帰ったファンニャ^の代わりに、
死んだはずなのに約束を守るため復活してくれた頼もしき漢ダンギャステルを調査に送り出し、
さらに自分もじっとしていられない性分なベリュルは、古の洞窟に原因究明に向かうのだった。
それはそれとして、メリアナニーがファンニャーから困ったときに見るように渡された封筒を開けると、
「いつか倒さなきゃならない異世界三大魔神、ドゥリャープ、エンゲンゼア、そして・・・シュグレス」と、
今後立ちはだかるであろう強大な3体の敵がほのめかされる。そしてこの世界の謎の地震も、
他ならぬこの魔神達の一匹、ドゥリャープが引き起こしている現象であった。
さらに、まだ眠りについていたドゥリャープを悪の科学者ドータマ・デンベロイが目覚めさせてしまう。
伝説の魔神の正体は巨大ロボットであり、その圧倒的なパワーにベリュル一行も成す術なく敗北する。
まともに戦闘が可能になるのは、地震の世界が崩壊した後の世界でズンジェーンの剣を手に入れ、
魔神ドゥリャープに対抗可能な兵器、聖神バドューチャを目覚めさせてからとなる。
7800万というインフレ気味のHPを誇り、一度の攻撃で23万ものダメージを与えてくる。
当然生身では勝つのは無理だが、聖神バドューチャはHP2560万、攻撃ダメージは650万なので楽勝だ。
連続して2つもの世界を滅ぼした初めてのボスであり、ベリュルが大敗北を喫した相手としても印象深い。
もっとも、搭乗者ドータマ・デンベロイのキャラも強烈であり、その影に隠れてしまっている感もある。
そのHPや攻撃力はベリュル達とは文字通りに桁違いであり、蘇った聖神バドューチャとの殴り合いは、
さながらスーパーロボット大戦の様相を呈している。世界が崩壊したのも、これが間接的原因だろう。
それにしても、封印された魔神が復活すること自体はファンタジー世界でそう珍しい事でもないが、
対抗して主人公側も封印されていた怪しげなものを復活させて操り立ち向かうというのは、
中々に混沌とした展開で他に類を見ない。ファンニャーとベリュルのスピーディーすぎるやり取りや
ドータマ・デンベロイのテンション等、ベリュルが敗北する割りにはノリが軽く楽しいエピソードである。
主な台詞:
なし
【執事カミュメミマ】(第83話)
「ズンジェーンの剣」「くっメダルダルトの館か」。動かない聖神バドューチャを目にした、
ベリュルとファンニャーの会話である。これだけで意思疎通を完了したベリュルは、
ズンジェーンの剣があるといわれるメダルダルトの館へと向かい、その奥にて
剣を守る執事カミュメミマと戦い、ズンジェーンの剣を託すに相応しい者として認められる。
ズンジェーンの剣を山の台座に差し込むと、聖神バドューチャを始動させる事ができる。
しかしズンジェーンの剣は、その名の通り武器としての剣であるか疑わしいところである。
恐らく剣というのは便宜上の名称であり、聖神バドューチャの起動キーと表現するのが妥当だろう。
こいつ本人に特筆すべき点があるとすれば、舌を噛みュそうな程発音し難い名前だろうか。
バドューチャ(バドッーチャ)やドュリャープの時点でも中々アレだが、こいつも相当である。
主な台詞:
「あなた方に剣を持つシカクがあるか確かめる」
【魔神エンゲンゼア/エクスレイズ・エレキ】(第83話〜第84話)
ドゥリャープを撃破した後、ドータマ・デンベロイを追って辿り着いた、遺跡の世界。
しかし第78話での世界移動と同じような時間軸のずれがここでも発生しており、
この世界では200年前に訪れたドータマ・デンベロイが既に魔神エンゲンゼアを目覚めさせている。
すぐさまこれを見つけ出し、聖神バドューチャで撃破を試みるベリュル達だったが、
破滅光線の圧倒的な威力により、聖神バドューチャすらもなすすべなく倒されてしまう。
唯一の対抗手段すらも失われたかのように思えたが、「外から駄目ならうちから」の助言に従い、
ベリュル達はバブイルの塔の頂上より魔神エンゲンゼアの内部に乗り込む作戦を実行する。
信じられないメカやとてつもない機兵を切り抜けながら最深部のコアに到達すると、戦闘になる。
コアには物理攻撃を跳ね返すオートリフレクリフレクガがかかっており、強固な防御力を持つが、
愛の歌を駆使して心を揺さぶれば、倒す事が可能らしい。メカなのに心がある理由は、
戦闘後、中から人間が現れた事で明かされる。実はこいつこそが真のエンゲンゼアであり、
また同時にエクスレイズとしての属性を持つボス、エクスレイズ・エレキだったのだ。
エクスレイズ・エレキは、エンゲンゼア内部に現れるモンスター同様、非常に素早い。
一応水属性が弱点に設定されているが、この時点ではあまり水属性にいい魔法もないので、
試行錯誤を繰り返しながら、普通に力押しで倒した方が効率的な場合もあるだろう。
別名は、バブイルの巨人というらしい。バブイルの塔が同時に登場している事からしても、
元ネタはFF4に登場したバブイルの巨人であろう。コアのオートリフレクリフレクガの特性も、
バブイルの巨人のボスである制御システムの行動パターンを踏襲してる。
その動力はなんとエクスレイズ。人間の脳を用いて演算を行うと同時に、
エクスレイズによって身に着けたエレキの力で、動力を供給していたものと思われる。
「私の眠りをよくも妨げたな」との台詞からして、その間は肉体が休眠状態にあるのだろう。
コアの人間の状態を保存する事で、無尽蔵に破壊活動を行わせるためのシステムなのかもしれない。
「人間は機械を恐ろしい発明をしてしまった」とはよく言ったものであるが、
取ってつけたような、「ぐああああ、人間はおろかだ」の人間批判の薄っぺらさはなんだかすごい。
主な台詞:
「私の眠りをよくも妨げたな私こそ真のエンゲンゼア、他の呼び方だとエクスレイズ・エレキだ」
「ぐああああ、人間はおろかだ」
【ドータマ・デンベロイ】(第82話〜第83話)
地震の世界にて眠っていた魔神ドゥリャープを目覚めさせ、一度倒されてもまだ逃れて、
ベリュル一行に200年先んじて魔神エンゲンゼアをも復活させた、悪の科学者。
当然、エンゲンゼアに乗り込んだドータマ・デンベロイとのリターンマッチが……
……と思いきや、どういうわけかエンゲンゼアに乗り込む時には影も形もない。
逃げてしまったのか、エクスレイズ・エレキにエンゲンゼアの支配権を奪われたのか、
それとも彼自身がエクスレイズに乗っ取られエクスレイズ・エレキと化したのか、
あるいは単純に、ベリュル達が訪れるまでの200年の間に寿命が尽きてしまったのか……
原因はよく分からないが、中々に強烈なインパクトを持っていながら、
跡形も無く蒸発してしまったキャラクターである。無論、今後のエピソードでの再登場もない。
悪の科学者とはいうが、その無秩序な行動と頭の悪い台詞は、もはやテロリストそのもの。
科学者という共通点から、直前の世界で壊滅した研究所の世界の残党とも推測できるのだが、
比較的理性的に見えた研究員達と比べると、やはり破滅主義的な行動原理に疑問が残る。
信じられない事に、あのベリュル一行と連戦して、しかも勝ち越した上で姿を消している。
ロボット戦という異色のバトルではあったが、戦績は3戦2勝1敗。何気にすごいヤツである。
主な台詞:
「ギャハハ、伝説の魔神はロボットだったようだ、のって操縦しようベリュルたちもコレで死ね」
「ぬむ、だがまだ魔神はいっぱいいる全部目覚めさせたら世界は私のもの」
【シュグレス】(第17話〜第31話、第84話〜第85話)
ベリュルの新たなる旅が始まった第17話の時点では、ベリュルには2人の仲間がいた。
それが10年前からの仲間であるダンナーザと、この男シュグレスである。
アイスメリアによって永久氷像にされていた事以外は殆ど詳細不明のキャラであったが、
扱いが一変したのは第30の、。ベリュルの父ダンガデスグランドの不穏な最期の言葉。
その不安を裏付けるかのように、です・ザエンドラビリンスにて裏切るシュグレス。
ダンガデスグランドは、ベリュル一行の中に潜む反逆の芽を見抜いていたのだ。
入れ替わりに仲間に加わったメリアナニーの助力もあり、策謀は失敗に終わる。
だがシュグレスはそれでも諦めず、次の世界ではベリュルの旧友ミシュエルを用いて
ベリュルを逮捕拘束し、ミシュエルが倒れた後は自らが支配者としてベリュルと戦った。
ベリュルに敗れた後は、長い間その存在は忘れられられたと思われていたが、
なんと50話以上後の第82話にて、ファンニャーの封筒の中にその名前が登場する。
シュグレスの正体は、ドゥリャープ、エンゲンゼアと並ぶ異世界三大魔神の一匹だった。
そのシュグレスが第84話でベリュルの前に姿を現す。それはかつて仲間だった頃の、
正しい心を取り戻したシュグレスであった。その後ワールドフェイスから使命を受け、
この世界もまた危機に瀕しているという事実を知るベリュル。ジュエ山の頂上へ向かうと、
そこではシュグレスが待っていた。ベリュルを裏切った時からシュグレスの精神の中では、
正義の心と相反する、魔神シュグレスの血の破壊衝動が葛藤を続けていたのだ。
魔神の血が覚醒してしまったシュグレスが、理性を失ってベリュル達に襲い掛かる。
聖属性を弱点とするものの112500もの膨大なHPを誇り、今までの敵よりもはるかに強力である。
ナントカこれを撃退したベリュルだったが、それはかつての親友シュグレスを
自らの手で葬った事をも意味していた。呼び起こそうとするベリュルの叫びも空しく、
「赤い口」に入れるというキーアイテム、アガバの瞳を託してシュグレスは息絶える。
現在の冒険が始まった時からパーティーに居た最初の仲間にして、ベリュルの親友。
能力的にはあのメリアナニーの前身に当たるメンバーなので、育てて損はないキャラのはずだ。
第30話の原因不明の裏切りだが、これは魔神の血が目覚める前兆であったのだと思われる。
事前に封筒という形で情報を得ていたファンニャーはその事を知っていたのだろうが、
ファンニャーの初登場は第40話であり、シュグレスがパーティーから離脱した後のため、
(また魔神もいつ目覚めるか不確定なため)言い出すタイミングがなかったのだろう。
「悪こそ正義と知ったのだ」等と開き直る事の多いFFSの登場人物達の中でも、
珍しくも善と悪の葛藤に苦しむ、深い心理描写を見せた敵キャラクターであった。
親友を殺したベリュルの苦悩といい、人間ドラマとしての面が描き出されたエピソードである。
そして一見意味の分からないアガバの瞳の使いどころであるが……驚愕の伏線回収が待ち受けている。
彼らの肩書きは「異世界」三大魔神。あの存在への対抗手段を知っていても、おかしくないのかもしれない。
主な台詞:
「ははははは、そうだ、俺は最初から騙していたんだ」
「べ・・ベリュル俺を殺して暮れ魔神の血が・・」
「ハハハ、俺は2000万年前より地で眠って魔神お前を殺さねばなるまい」
べリュるが「死ぬな親友シュグレスよ」みたいなこと言ってて笑った記憶がある
今思ってみると、シュグレスはこのあたりのライバルキャラだったような気がしないでもない。
あーんダンギャステルが死んだ
【シド(3)/悪鬼シドムート】(第86話)
車や鳥、猫やカエルなど、人が様々な生命体や物体と融合してしまった、人間地獄の世界。
苦しみの余り襲ってくる融合人間達を倒し、世界の変容の原因となった科学者を探すが、
研究所の奥にいたその科学者とは、なんと第70話にて撃退した筈のシドであった。
実験の失敗を装って、「科学の知る権利」の為に人々の融合実験を行っていたシド。
その研究の成果か、バハムートとの融合を果たして悪鬼シドムートと化して襲ってくる。
リフレクすらも貫通するダイダルフレアでベリュル達を苦しめるも、ナントカ倒された。
シドとの3度目のバトル。何の説明もなく復活してきているが、前回の戦闘では
シドは星空ロボに乗って戦っていたため、破壊された後ナントカして脱出したのだろう。
今回もまた、倒されてなお「操られていたようじゃ」などとその場逃れの言い訳をする。
しかもお詫びに渡した謎の箱はベリュル達を別世界に転送するトラップというどうしようもなさ。
この事実からも、シドのメンタリティは前回から全く変わっていない事が理解できるだろう。
人間を手当たり次第に他の物体と融合させた恐るべき実験も、実際のところ、
チョコボと人間を入れ替える実験とレベル的にはほとんど同じようなものである。
「科学とは興味で興味とは科学で知る権利なのだ」とよく分からない理屈で悪に染まったが、
一見何の役にも立たなさそうな融合実験も、単なる興味本位の行いであったのかもしれない。
飛空挺の開発者ではあるが、実学より理学寄りのマッドサイエンティストなのだろうか。
とにかく今回のエピソードでもシドは反省せず、シドとベリュルの因縁はまだまだ続くのである。
主な台詞:
「フフフ、科学とは興味で興味とは科学で知る権利なのだ」
「はっわしは操られていたようじゃ、お前たちにお詫びの商品としてこの箱あげる」
FFSのシドの悪役っぷりは最高です
まとめさんもそう思わないかい?
>>76 FFSのシドは何度やられても懲りない、しぶとい悪役ぶりが抜群に素晴らしい。
やや可愛げにかけるものの、ギルガメッシュやオルトロスに近いポジションといえるかもしれません。
【クリスタルマスター・ヂャウオ】(第87話)
シドのトラップによって吹き飛ばされて辿り着いた、クリスタルの生まれる世界。
そこは海、土、空気等、あらゆる要素がクリスタルによって構成される世界であり、
クリスタル化の影響か、出現するモンスターも軒並み高い防御力を誇っている。
このクリスタルの世界の支配者こそが、クリスタルマスター・ヂャウオである。
クリスタルの力を操る能力を持つヂャウオだったが、実際はその絶大な力を悪用し、
暗殺者や強盗等の凶悪なジョブを作り出しており、汚職に手を染めていた事が判明する。
戦闘中にもその能力を駆使し、懐かしの悪魔騎士(第65話登場)を始めとして、
電気魔法使いやシルバー魔道士等、敵専用と思しきジョブを次々切り替えて攻撃してくる。
多彩な攻撃方法に加え回復まで行うため、これといった対策が困難なボスといえるだろう。
ヂャウオが息絶えても世界は崩壊する事はなかったが、代わりに世界を覆う幻影が解け、
この世界は元々、真のクリスタルが存在しないミスリルの世界だった事が明かされる。
FFSのボスの能力はどれも個性的だが、ついにジョブシステムを活用するボスが現れた。
主人公と同様の力を敵サイドが使いこなすという展開は一見王道ではあるのだが、
FFで例えれば、モンスターがリミット技やオーバードライブを駆使してくるようなものである。
最終的にトランスの力を使用したFF9のクジャのような例もあるが、これは中々珍しい。
もっとも、クリスタルの世界そのものは幻影だったというオチがつくのだが、
実際にジョブチェンジを使いこなしていた以上、ヂャウオ自身はベリュル達と同様、
クリスタルの力を秘めていたというのは真実だろう。しかも能力規模も相当に大きいようで、
世界全体を覆う幻影を作り出す力(あるいはそれを可能にするジョブ)すらも備えていた。
今回の世界は、既に屍と化した城主が維持していたため、彼が支配していたとは言えないが、
逆に言えば物言わぬ死体に世界の維持を任せていたからこそ、その分のキャパシティを、
世界の偽装やクリスタルの力を用いた犯罪に利用できていたのかもしれない。
そう考えると、他の支配者のように自分のルールで世界を作り出して統制するのではなく、
形骸化した世界を乗っ取って、自分が利用しやすいように捻じ曲げていたヂャウオは、
まさに犯罪者らしく、容量の良い犯罪計画を実行した敵キャラクターだったという印象を受ける。
主な台詞:
「駄目だ」
【エクスデスキング】(第88話)
エクスデス達が生まれる悪の根源の世界、エクスデスワールド。しかし今は見る影もなく、
天敵たる新種、エクスレイズの台頭によって、ほとんどのエクスデスが狩られてしまった。
また、ここではベリュルの抱える秘密の一端が明かされる。このエクスデスワールドは、
ベリュルが幼少時代を過ごした世界であり、彼はエクスデスに育てられた人間だったのだ。
生まれついての悪の存在であるエクスデス。だが、それを滅ぼしつつあるエクスレイズもまた悪。
情も手伝ってか、エクスデス達を助ける事を決意するベリュル(風邪で戦闘不能だが……)。
しかし結果的にはやはり敵対する事となってしまい、城の中へと乗り込んでいく。
そしてついに、ベリュルの育ての親であるエクスデスキングが立ちはだかるのであった。
「ありとあらゆる攻撃をしてくる」、第8話の闇や第15話のスターエクスデスに近しい特性を持ち、
さらにそれに加え、常時3回行動という凄まじい手数がこちらを圧倒する。
しかもベリュルは今回のエピソードでは戦闘不能なので、実質3人で挑まなければならない。
さすがにエクスデスのキングを名乗るだけあって、非常に強力な戦闘能力を持ったボスである。
全滅を繰り返しながらナントカ倒したものの、ただでは倒れなかったようであり、
エクスデス達の産み落とした卵の多くが、いずこかの世界へと散らばっていってしまった。
ついに出てしまったエクスデスワールド。ここで登場したエクスデスの種類だけを挙げても、
エクスデスボーンやエクスデスナイト、エクスデスボーンにエクスデス・ドクターと、
もはや何でもありといった様相を示しつつある。しかも最も因縁深いはずのベリュルは、
第一声が「変」、風邪でリタイアという、あまりにツッコミどころ満載の状況だった。
とはいえ、エクスデスキングは至って真剣に「エクスデスの敵」ベリュルに自ら立ち向かい、
エクスレイズにより世界が滅亡の危機に瀕してもなお、対抗策として着実に卵を準備した上で、
ベリュルに破壊されたりエクスレイズに捕食されないために、多元世界に分散して飛ばす等、
エクスデスワールドという世界ではなく、エクスデスという「種」をあくまで残そうとした。
ある意味では冷徹な政治判断だが、キングとしての有能さを示す対応だったと言えるだろう。
また、詳細は明かされないものの、エクスデスがベリュルを「利用して育てた」という
発言の真相も気になるところである。研究者達との関わりがあった事などから推測すると、
やはり何らかの戦闘データのサンプル等を取らされていたという事なのだろうか。
そして恐らくは、その時に起こった何らかの確執により、両者の長い敵対が始まったのだろう。
ところで、第49話でダイヤモンド男爵に封印されていた記憶は、この幼少時の記憶かもしれない。
氷の精霊達は、エクスデスに育てられた記憶を利用されてベリュルが邪悪に染まる事を危惧し、
ベリュルも、今まで散々殺戮してきたエクスデスと自分がかつては関わっていたという事実を
仲間に知られたくなかったがために口をつぐんだと解釈すれば、不可解な言動の整合性が取れる。
それでも結局は滅亡の危機に瀕した彼らを前に一瞬思い迷ってしまった所は、実にベリュルである。
主な台詞:
「おのれ、エクスデスの敵のベリュルよ、拾って人間だったお前を育てた恩を忘れて殺すので死ね」
「グゴ、すでに我々の産み落とした卵が全世界を覆っているので終わりハハハ」
【エクスデス・ファザー】(第88話)
「あるエクスデスの一家にあった」。FFSを知らないFFプレイヤーがこのフレーズを見せられたら、
どんな感想を抱くのであろうか。どのような事態が起こったのかは、名前を見れば一目瞭然だろう。
そう、第39話に登場したエクスデスボーイの父親……エクスデス・ファザーである。
息子であるエクスデスボーイが子供の国と共に自爆して死亡した事を知らされており、
それを嘆いていたところ、ちょうど良く犯人のベリュルが通りがかったため、即座に殺しにかかる。
能力は不明ながらとてつもない強さを誇るらしく、ベリュル抜きのパーティーでは苦戦するだろう。
これに怒りを覚えたベリュルは、主張を一転させてエクスデス打倒の決意を新たにしてしまい、
エクスデス・ファザーの復讐行為は、結果的に両者の和解のフラグを折ってしまう事になってしまう。
根深い敵対感情と復讐の連鎖故に、両者が決して相容れない存在である事を示したエピソードである。
まあ、厳密にはエクスデスボーイは(死亡寸前とはいえ)ベリュルが止めを刺したわけではないし、
そもそもエクスデスボーイは作中でもトップ10入りしかねない程の外道を働いていたので、
エクスデス・ファザーの逆恨みに怒り狂ったベリュルの気持ちも分からなくはない。
しかし、常に倒される側のエクスデスにも家庭があり、エクスデス同士の親子の情も存在するのだ。
色々とぶっ飛んでいる事は確かなのだが、なんだか妙な親しみやすさを感じてしまう。
主な台詞:
「私の息子のエクスデスボーイがベリュルという男に殺されたらしいあっおまえはベリュル死ね」
【エクスデスフォレスト】(第89話)
エクスデスワールドを後にして辿り着いたのは、珍しく何の事件もない平和な世界だった。
しかし、エクスデス達によって飛来した卵の存在が、その平和に不穏な影を落とす。
ヒャルベンブの森(入ったら死ぬ森)に卵があるという情報を得たベリュル達だが、
ヒャルベンブの森は恐ろしい魔物の巣窟であり、さらには特殊な木々が行く手を塞ぐため、
木こりのジュババから木こりのジョブを手に入れ、木々を切り開いて進まなければならない。
探索の末に卵を発見するベリュルだったが、特に何をするわけでもなくしばらく観察していると、
案の定卵が孵化し、中から新種たるエクスデス、エクスデスフォレストが現れたのだった。
その名の通り木の体を持つエクスデスであり、生まれたばかりであるためか、
FFSのエクスデスの特徴でもある強力な防御力や、弱点である火属性への対抗策も持たない。
とはいえそれでも強力なスペックを持っていたようで、ナントカ倒してもまだ生きているほどの
生命力の高さも見せたが、最期は突如飛来したエクスレイズ・ウィングに捕食されてしまった。
まず、平和な世界にどうして「入ったら死ぬ森」なる物騒極まる場所が存在しているのだろうか。
そんなものが存在する時点で平和とは程遠いのではないのだろうか……? という疑問は置いといて、
入ったら死ぬはずの森で卵を見かけた人間がいる、という一番のツッコミどころは、
矛盾のないように解釈すると、エクスデスワールドから卵が森へと飛来する様を目撃した人間が居た、
という意味だろう。すると卵のサイズは遠目からでも分かる、かなり大きいものになるはずである。
ベリュルは「木でできてるが」などとさもそれが特殊な事であるかのように驚いているが、
そもそもこちらの常識で考えれば、元が木であるエクスデスが木製なのは当たり前である。
とはいえFFS世界では、エクスデスの本体は「悪霊」や「悪意」のようなものと解釈されているため、
FF5のエクスデスをFFS的に言うなら、一本の木から生まれたエクスデス・ウッドといった所だろうか。
生まれたばかりでまともに喋る事もできなかったが、生まれてすぐエクスレイズに捕食されるその様で、
厳しい食物連鎖の掟を印象付け、はだしのゲンを髣髴とさせる断末魔を残す等、ネタ度は意外に高い。
主な台詞:
「グギギ・・・」
【エクスレイズ・ウィング】(第89話)
エクスデスフォレストを倒したベリュル一行の前に飛来した、3体目のエクスレイズ種。
その名の通り、翼による飛行が可能。入ったら死ぬヒャルベンブの森にも、難なく空から侵入した。
瀕死状態にあったとはいえ、仮にもエクスデスであるエクスデスフォレストをいきなり捕食し、
その様子を見ていたベリュル達に、エクスレイズ種に対する戦慄と危機感を植えつけた。
食料となるのはエクスデスだけではないらしく、ベリュル達がヒャルベンブの森から戻ると、
木こりのジュババまでもが既にエクスレイズ・ウィングに喰われており、腕しか残っていなかった。
今回の例のように、脇キャラが必然性もなくグロい死に方をしたりするのがFFSなのである。
だが何よりも特筆すべきは、その台詞である。「フフ・・エクスデスはおいしいね」。
この不思議な面白さはちょっと説明し難い。まず、行為の獰猛さと裏腹の、意外に穏やかな口調。
歴代FFでラスボスだったエクスデスを当然のように餌扱いするそのインフレ感。
そのスケールの大きさに反して、「おいしいね」とのなんとも素朴かつ無邪気な感想。
とにかく思い出すだけで笑えて仕方ない台詞である。間違いなく名言と認定して良いだろう。
エクスレイズ・ウィング自身は今回逃げ去ったままで、実は戦闘シーンや再登場もないのだが、
この台詞のインパクトが記憶に残っている読者も多いのではないだろうか。
主な台詞:
「フフ・・エクスデスはおいしいね」
フフ・・ボス紹介はおいしいね
【エクスデス・エクスプロード】(第90話)
ダメージを受けるほどの凄まじい嵐が吹きすさぶ、既に崩壊寸前の危機に瀕していた世界。
モンスターまでもがほぼ絶滅し、人間の存在も消えた寂寥とした環境の中で稀に現れるのも、
世界の過酷な環境のためか、強靭な生命力と凶悪さを備えるようになった変異種のみである。
そして、ベリュル一行はこの世界にも襲来していたエクスレイズの姿を目にする事になるが、
なんとそれは、卵から誕生した新種エクスデスに逆に貪り喰われる衝撃的な光景だった。
破滅した世界の力を備え、エクスレイズをも凌ぐ新種、エクスデス・エクスプロード。
爆発による強力な攻撃を繰り出すエクスデスなので、ベリュルの戦闘回数を調節して、
風邪によるベリュルの見学周期がボス戦と被らないように気をつけて挑戦しよう。
今回は、FFSのエクスデスに関わる重要な設定が語られる。飛来したエクスデスの卵は、
その世界の「場の力」をコピーしたエクスデスとして生まれる性質を持つのだ。
恐らく精神体が本体であるFFSのエクスデスにわざわざ卵が存在するのも、それが理由だろう。
卵の中には純粋な「悪霊」としてのエクスデス(エクスデス本体)が存在しており、
現在の環境とは全く違った環境の世界に放たれ、孵化する事で種としての多様性を獲得する。
エクスデスとは良くも悪くも、生まれた環境に感化されやすい不安定な生命体なのである。
それを踏まえて考えれば、破滅した過酷な世界に生まれたエクスデス・エクスプロードが、
エクスレイズを逆に喰らうほどの残虐性と強力な戦闘能力を兼ね備えていた事も納得できる。
環境が危険で厳しくあればあるほど、エクスデスはそれに耐え得る力を持って生まれるのだ。
不安定でありながらも、それ故に環境による死を克服した、死を越えし存在なのである。
FFSのエクスデス達が世界を悪事によって乱し、破滅に追い込もうとするその動機も、
今回のような滅びと死が蔓延する世界を自ら作り出し、そこで生み出したより強靭な種を
さらに他の世界へと広めていこうとする、種としての本能であるのかもしれない。
台詞の少ないボスではあったが、「断末魔」のコメントが絶妙な相乗効果を出してくれている。
主な台詞:
「オオォォゴォォ・・・」
84 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/05/13(木) 20:25:07 ID:X73+2v7t0
これまだあったのか
何年目?
【エクスレイズファイア】(第91話)
優しく気品に溢れた親切な人々が集う、心優しい町の世界。
先の荒れ狂う世界でさらに風邪が重症化したベリュルをここで看病する事に決め、
ダンナーザ達は、この世界にも落ちたと思われるエクスデスの卵の探索を始める。
やがてベリュルの風邪も完治し、エクスデスの正体も突き止める事ができたが、
その直後、新手のエクスレイズが出現し、ベリュル一行を急襲する。
その名の通り炎の属性を持つエクスレイズであるが、あまりにも火力が強いためか、
氷属性は相殺されてしまい、こいつ自身より強力な炎属性の攻撃しか通用しない。
詳しい原理は不明だが、属モンスターが自分と同じ属性を吸収するのと同じ理屈で、
逆にこちらの属性攻撃に敵を取り込んでしまおう、という事なのだろう。
この戦闘では、イフリートが覚醒し、イフリートネオに進化するイベントが発生する。
だが勿論それだけで勝てる甘い相手ではないので、風水士の地形も上手く活用しよう。
エクスデスを食べるためならばどこにでも脈絡無く出現するエクスレイズ。
だが、同じような特性を持つエクスデス達と比べて無理矢理感が薄いのは、
やはり「なんと正体はエクスデスだった」展開が少ないためではないだろうか。
属性攻撃をより強い同属性でかき消すというアイデアは割と斬新で面白いのだが、
エピソード終盤で突然襲ってくるボスなので、正直あまり印象深い敵ではない。
だが、「地獄の業火で燃えて死ね」のリズム感と正統派な格好良さは評価が高い。
主な台詞:
「地獄の業火で燃えて死ね」
【エクサーシャ】(第91話)
エクスデスフォレスト、エクスデス・エクスプロードに続く、3体目のエクスデス新種。
しかしこのエクスデスは人間の少女とほとんど変わらない外見を備えており、
さらに病床のベリュルを献身的に看病する、心の優しいエクスデスであった。
心優しい人間達の町に落ちた卵は、それに感化された、優しいエクスデスになったのである。
前回のエクスデス・エクスプロードとはまるで逆の経緯を辿ったエクスデスといえよう。
そのため戦闘力は持たず、あのベリュルも「いいエクスデスもいるもんだ」と見逃している。
世界さえ良い方向に向かっていけば、エクスデスと人間も共存ができるかもしれない。
恐るべき破壊者エクスデスも、決して絶対悪ではないという事が示されたエピソードだった。
エクスデスではあるが、厳密にはボスではなく、第91話の時点では味方NPCに近い。
事実、これから300話近く後には、他のエクス団と一緒にベリュルの仲間に加わってくれる。
「優しいエクスデス」というフレーズは事情を知らない人には眩暈がする単語の組み合わせだが、
今回のエピソードはFFSには珍しいほどの穏やかないい話であり(結局世界は崩壊するのだが)、
修復不可能と思われたエクスデスとベリュルの仲を潜在的に取り持つ事になったのは間違いない。
名前にさりげなく入っている「Ex」が唯一エクスデスらしいポイント。
主な台詞:
「もう隠しておけないわわたしがエクスデス」
「なぜかというと、このせきアハ優しいから私は感化されてやさしいエクスデスになったの」
【灯台の門番ギャギャ】(第91話)
優しい世界の灯台の門番。灯台に落ちた卵の状態を確認するため、ベリュルに倒される。
「人々は優しく気品に満ち溢れ皆親切だった」筈なのに倒してしまって本当に良かったのか、
それだけが議論される程度のキャラクターである。描写はまったくと言っていいほど無い。
主な台詞:
なし
【エクスデス・エレメンタルマスター】(第92話)
炎素、氷素、風素、邪素等、様々な元素の浮かぶ元素界エレメンタルワールドで、
大元素山の頂上の卵から孵化していたエクスデス新種。ベリュル一行を空から強襲する。
属性を司る世界で生まれた新種だけあって、あらゆる属性の攻撃を使いこなし、
さらに自身も全属性を同時に併せ持っているため、属性を持つ攻撃は吸収してしまう。
また、触れると悪魔化してしまう邪素や、体が崩れ去ってしまう作用のある壊素等、
この世界特有の特殊な元素をも用いて攻撃してくるため、攻撃パターンは非常に多彩。
無属性の攻撃しか受け付けないので、魔法型のキャラはフレアやメガフレアで援護しよう。
防御面では、属性攻撃を無力化するドラゴンアーマーを予め用意しておくと良いだろう。
浮かぶ元素に触れるエレメンタルワールドは、なかなか独創的で不思議な世界だが、
ここで生まれた新種エクスデスだけあって、それに相応しい能力を備えている。
FFSには属性攻撃の弱点を克服したボスが度々登場するが、こいつはその極致といえよう。
無属性が唯一有効な攻撃だが、順当に成長すれば他のエクスデスのように物理防御力までも
とんでもない状態になっていた可能性を思えば、ここで始末しておいて正解だったといえる。
主な台詞:
なし
この話で邪素とか壊素に触れた人を見たベリュル一行のリアクションが面白かった記憶
【黒魔人ブリャと白魔人ホワャ】(第93話)
あらゆる常識と秩序が崩壊し、方向感覚や物理法則すらも混乱したパラレルワールド。
歩く車、食べられる人間、武器屋に見える宿屋、ダメージを受けるポーション等、
常識では一切理解できない無秩序な世界に翻弄されるベリュル達を、2人の魔神が嘲笑う。
この黒魔神ブリャと白魔神ホワャこそ、パラレルワールドの世界法則を狂わせた黒幕であり、
その言動からも、完全に悪意を持って世界をかき乱している事が分かる。
ギャッハルテレステステの迷宮には、彼らの行いによって混乱し抜け出せなくなった
常識人達の死骸が大量に転がっており、既に正常な人間が存在しない世界である事が分かる。
彼らを倒して世界を正常に戻すため、目茶苦茶になった世界を奔走するベリュルだが……
パラレルワールド突入直後に姿を現したボスだったが、戦闘すらなくどこかへ消えてしまう。
それどころか、最後はパラレルワールド自体も正常に戻ることなく消滅してしまっているため、
ベリュル一行はあれほど挑発されていながら、彼らを発見できずに終わったという事になる。
やはり、建物や方向までもがカオス化した世界では世界の探索もままならず、
魔神達の前に到達する前に、世界の崩壊フラグが立ってしまったという事なのだろうか。
FFSを通しても珍しい、ベリュル一行に対して完全勝利を成し遂げたボスと言っても良いだろう。
とはいえ、ディストピアじみたFFSの世界の中でも、このパラレルワールドはかなり評価が高い。
どこを見てもツッコミどころしか存在しない、混沌とした今回の世界の探索は、
実際にゲームとしてプレイするところを想像すると非常に楽しそうで、期待を持たせてくれる。
また、世界設定に劣らず新感覚な名前も特徴。ブラックとホワイトからのネーミングと思われる。
主な台詞:
「ヒャハハ俺、黒魔神ブリャ」
「フョホホ私、白魔神ホワャ、二人でお前たち正常を出だして狂わせて死なせる」
【エクスレイズ・ワンダー】(第93話)
パラレルワールドにある洞窟ハードタワーで、最下層から飛ばされた頂上に出現する。
そこにあったはずの2つのエクスデスの卵は既にエクスレイズに捕食されており、
出現した不思議を作り出すエクスレイズ、エクスレイズ・ワンダーとの戦闘になる。
戦闘で唱える不可思議な魔法は、毒、麻痺、回復、バーサク、カエル、小人、石化、即死、
力2倍、素早さ2倍、最大HP1/2、MP0、といったステータス異常をランダムで2つ与える、
デメリットとメリットすらも混沌とした、まさに不可思議な攻撃である。
物理攻撃も侮れないレベルであり、太い腕からしなる回転攻撃は、防御無視の全体攻撃。
しかし、ベリュル曰く「人を信じるのと信じないとの差」により、ナントカ倒される。
混沌としたパラレルワールドのボスに相応しく、面白い攻撃が特徴のエクスレイズ。
戦闘前の台詞からは、2体の魔神と同様に世界法則を混乱させる類の能力かと思われたが、
どうやら精神力で対抗可能らしい点や、戦闘後の台詞から判断すると、
エクスレイズ・ワンダーのそれはむしろ、幻術の類による精神干渉なのだと思われる。
ところで、今回のベリュルの「いいエクスデスの目をつんだから倒すぜ!」との発言より、
何故ベリュルは第89話で悠長に卵が孵るのを待っていたのか、その理由が判明する。
いくらエクスデスであろうと、悪であるとは確定せず、生まれた生物にはまだ罪はない。
そして実際にエクスデスでありながらベリュルを介抱してくれたエクサーシャとの出会いで、
このスタンスはベリュルの中でも強く決定付けられたに違いない。
無論、凶暴に襲い掛かってくるエクスデスは一片の容赦も見せず駆除しているものの、
かつてエクスデスの世界で育ったベリュルとしては、精一杯折り合いをつけた形なのだろう。
「わけのわからないまま死ね!」というのは冷静に考えると凄い決め台詞である。
主な台詞:
「フフフ・・・ここで私の作り出した永遠の不思議に囲まれてわけのわからないまま死ね!」
「ベリュルめ、、私の幻をも退けるとはなんと言う強い精神力・・・」
【ギード/デスピュラ・ギード】(第94話)
切り立った断崖に周囲を囲まれ、中央に広大な湖の広がる、水の町の世界。
その湖の中には生贄を食べる湖の主、ギードが潜むという噂があった。
地下洞窟を利用して湖を渡り、湖の中心の小さな島に辿り着いたベリュル。
ミニマムで小人になり、小さな祠の奥へと進んでいくと、ギードと会う事ができる。
しかしその精神は変わり果ててしまっており、もはやかつての正義の亀ではなかった。
そう、彼もまた悪こそが正義だと悟り、人間を憎悪するようになってしまったのだ。
ギードは甲羅の中から真の姿、悪魔デスピュラ・ギードの正体を現し襲い掛かってくる。
元が亀であるからなのか、異常な防御力を誇り、それに加えてほぼ全属性に耐性を持つ。
唯一植物属性の攻撃が有効なのだが、この時点では条件を満たす攻撃も限られるだろう。
加えて、祠に入る前提条件として、パーティー全体がミニマム状態という状況なので、
防御力や属性耐性の関係ない無属性魔法でナントカ応戦する他ないだろう。
言わずと知れたFF5の賢者ギード。だが、ガラフに引き続き悪に寝返ってしまった。
戦闘前のベリュルとの不毛な論戦は、今回の白眉といえよう。
ここで真の姿を現す際の「そうか、ようし」という掛け声が、お爺さんっぽくて可愛らしい。
人間の身勝手さへの怒りのためか、生贄を喰うという恐ろしい行為に手を染めていたが、
例によって倒された途端、自分が正気を失っていた事を主張し始めるのはお約束である。
それを「わかってますって」だけで流すベリュルは、器が大きいのか何も考えていないのか……
主な台詞:
「よくきた、私はもう正義の亀ではない、助けた結果人間だけだったので私のためだ、いけにえを食べて生きるのだ」
「そうはいうが、人間は買ってだ、私は悪こそが正義であると悟り、わたしのためなのだ」
「許してくれ、わたしが正気を失いかつての過ちだったことを・・」
【ハ・マハマ提督/魚人】(第95話)
ダンナーザが旅を始めるきっかけとなった、始まりの世界に辿り着いたベリュル達。
恐らくは軍事政権によって統治された国家であり、軍艦や海兵隊等の存在が確認される。
さらにダンナーザの妹マッケリーナがハ・マハマ提督の傀儡として世界を支配しており、
ハ・マハマ提督を倒さなければ解けないほどの深い催眠状態に陥っている事が判明する。
軍艦・煙害伝に乗り込み、黒幕であるハ・マハマ提督に戦いを挑むダンナーザ。
FFSにしては珍しく集団戦術を得意とするボスであり、親衛隊(シネ遺体)を前衛に、
ダメージを受けない最後列から安全な戦いを仕掛けてくる厄介なボスである。
親衛隊は倒してもどんどん沸いてくるため、全体攻撃で手っ取り早く倒すべきだろう。
なお、一度倒されても魚人と化して復活してくる。この形態では稲妻に弱い。
今回はダンナーザのエピソード。妹を捕えた因縁の敵ハ・マハマ提督との戦いが描かれた。
加えてハ・マハマ提督の口からは、その昔ベリュルとも接触していた事が語られる。
10年前の冒険以前の戦いでハ・マハマ提督に倒され死の危機に瀕した彼を救ったのは、
なんとダンナーザであり、マッケリーナはその引き換えに人質になったというのだ。
その後ベリュルは様々な要因により記憶を失い、話は第1話へと繋がるのだが、
この時たまたま隣に居ただけのダンナーザが「ついていく」と旅の仲間になったのも、
それ以前からベリュルと共に旅をしていたためだったのだという事実が明らかになる。
ところで、後の話で明かされる設定だが、ダンナーザはある種の異世界人であり、
ベリュルを守護する役目を負ってこの世界に訪れたとされている。
それを踏まえてこれらの行動を振り返ると、彼女が赤の他人であるはずのベリュルを救い、
恐らく同じ役目を負う妹のマッケリーナがベリュルの命と引き換えに人質になったのも、
最初からこの使命に基づいて行動していたために過ぎなかった……と見る事もできる。
事実を知ってしまうと空恐ろしくなる設定だが、あまり緊張感が沸かないのは、
これから先もダンナーザがベリュルに対してますますドSになっていく事で、
あまり使命に縛られず、人間らしく自由に行動している様子が見られるからだろう。
主な台詞:
「ベリュルめ、貴様は殺したはずだがはっそうかダンナーザが解放したのか妹とひきかえにハハハだが力の差は歴然」
「お話はここまでだ、私は一人でも十分強いが親衛隊にも守られているので勝てないぞ死ね」
「無駄だ、魚こそ支配者だ人間は食べ物だ死ね」
【エクスデス・古代種】(第95話)
新たな世界で目覚めたベリュル達だが、そこは古代の世界であり、住民は古代人。
彼らの古代語を理解できるのは豊富な知識を持つファンニャーのみ、という状況だが、
情報を手に入れるため、言葉を翻訳する事ができるロゼッタストーンを手に入れる事に。
立ち塞がる死の試練を乗り越え、セボルグの滝の奥へと進むベリュル一行だが、
ロゼッタストーンの手前に、エクスデスの卵が落ちているのを発見してしまう。
中からは古代世界の力を反映したエクスデス・古代種が生まれ、襲撃してくるのだった。
どうやら現代のエクスデスとは比較にならない強さを持っているらしく、
古代のオールドフレアや古代の火炎は、現代の魔法では防ぐ術のない、強力な攻撃である。
攻撃面では凄まじい能力を誇るが、ナントカ倒す事ができたところからして、
他のエクスデス新種と同様、生まれた直後は防御力の弱い状態だったのかもしれない。
パラレルワールドの世界の2つが最後かと思われたエクスデスの卵が、まさかの再登場。
しかし思い返すと、第88話で世界中に散らばったエクスデスの卵は5〜7個とされている。
森の世界、崩壊した世界、心優しい世界、元素界、2個の卵があったパラレルワールドと、
今回の1個で、ちょうど7個となる。エクスデスにしては珍しく、伏線が張られているのだ。
だが、ベリュル達も卵探しをしていたわけではないため、なんだかついでに倒された感が強い。
そもそもロゼッタストーンで古代語を翻訳するためにこいつを倒したはずなのに、
何故かこいつが倒された瞬間に古代人の世界も滅亡を始めてしまい、
結果的にロクに話も聞けず、ロゼッタストーンを手に入れる意味自体がなくなってしまった。
それ以前に、ベリュルも横着せずファンニャーに通訳してもらえば良かったと思うのだが……
色々な意味で、まったく徒労感の漂うシナリオである。
主な台詞:
なし
【ダ・ヒドラ】(第95話)
ロゼッタストーンを手に入れるために乗り越えなければならない、セボルグの滝。
見た目の美しさとは裏腹に、とてつもない化物や信じられない怪物の徘徊する、
まさに心は悪魔といった風情のダンジョンの最後の入り口を守っている古代のヒドラ。
接頭語の「ダ・○○」は、現代語訳するなら「○○じゃん」という意味に違いない。
主な台詞:
なし
【エクスデス・海の支配者】(第97話)
あのメリアナニーの故郷でもある、文明の発展した海洋国家マスターデイラヤナ。
しかしベリュルが辿り着いたその時には、既にこの国も滅亡の危機に瀕していた。
周囲の国々から狙われたこの国は、戦艦巡洋艦駆逐艦空母原子力潜水艦合計2000万機という、
過剰戦力というかなんというか、冗談のような数の艦隊に包囲されてしまっていたのである。
そこでベリュルも魔力潜水艦へと乗り込み、メリアナニーの為に艦隊を撃破していく事になる。
第25艦隊主力巡洋艦花村、大75艦隊空母ピューム等をテンポよく破壊していくものの、
さすがに2000万もの大艦隊全てを相手取る事は不可能と判断し、防衛戦から一転攻勢に転ずる。
魔力潜水艦で敵国家ハイベスヴラス国の本拠地へと乗り込むベリュル一行だったが、
そこになんと生きている潜水艦が出現。そう、その正体こそエクスデス・海の支配者であり、
メカである潜水艦に精神を売り渡した、新機軸のエクスデスなのだった。
ミサイル、波動砲、ダイダル波動砲、スクリュードライブ等の多彩な攻撃を繰り出すが、
エクスデス相手という事でベリュル達も生身で迎撃を行い、ナントカこれを退ける。
またしても一切の説明なしに登場するエクスデス軍団。しかしエクスデスの行動原理からして、
ハイベスヴラス国の兵器を装って、マスターデイヤラナとの戦争を煽っていたのであろう。
ちなみに、死後はエクスレイズ・ビッグシャチに捕食されそうになったものの、
チャマー大佐の正体を鑑みれば、エクスレイズと共闘した珍しいエクスデスという事になる。
メカに乗り移ったエクスデスというと一見斬新過ぎる発想のようにも見えるが、
実際のところFFSではスターエクスデスやエクスデス・メカといった偉大な先人が存在しており、
巨大兵器である潜水艦そのものが意思を持つ、という点を除けば、これといった特徴もない。
それでも、海中で巨大潜水艦と戦うというシチュエーションはビジュアル的にもロマンがある。
是非とも近年のFFの巨大ボス戦並みのグラフィックとスケール感で見てみたいものである。
主な台詞:
なし
【エクスレイズ・ビッグシャチ】(第97話)
ベリュル達に撃破されたエクスデス・海の支配者の血の臭いを追って出現した、
新手のエクスレイズ。もうここまで来ると、完全にサバンナの野生動物のノリである。
エクスデス・海の支配者戦の直後の、事実上のボス2連戦という過酷な状況の上に、
さらに輪をかけて体長200mという、視界に収めきる事すら困難な莫大なサイズを誇り、
威圧感か単に見た目が恐ろしいのか、「見るだけで怖い」とされる。
だがエクスレイズの割に特に台詞も戦闘描写もなく、あっさり倒されてしまうのであった。
何はともあれ、エクスレイズ・ビッグシャチという凄絶なネーミングセンスは必見。
直前のエクスデス・海の支配者で笑いをこらえられても、同等以上の破壊力を誇る名前を、
即座に畳み掛けてくるこのセンスに耐え切れなくなった読者の数も多いのではないだろうか。
主な台詞:
なし
【第9艦隊主力戦艦ババランガ】(第97話)
ハイベスヴラスのボスラッシュ3戦目は、エクスデス、エクスレイズに続き、
人間の兵器が猛攻を仕掛けてくる。悪意を持って暴れられれば良いだけのエクスデスと、
そのエクスデスを捕食する事しか考えていなさそうなビッグシャチとは異なり、
この主力戦艦ババランガこそが、ハイベスヴラスの本来の戦力であるといえるだろう。
さすがに海洋世界の国家であるハイベスヴラス本拠地を守る艦隊だけあって、
主砲の威力は凄まじく、命中率は低いものの5000近くのダメージを弾き出してくる。
マスターデイラヤナ周辺で戦う事になる主力巡洋艦花村の第25艦隊や、
空母ピュームの第75艦隊と比べ、艦隊番号も若いため、大規模な常設艦隊に属すると思われる。
メリアナニーを助けるためだけに生身で次々と艦隊を撃破する今回のエピソードは中々に爽快で、
改めてベリュル一行の戦闘能力が超人の域であると思い知らされる。
主な台詞:
なし
【マスターリヴァイアサン】(第97話)
凄まじいボスラッシュの果てに、駄目押しとばかりに現れた、リヴァイアサンの亜種。
当然水棲系のボスと思われるが、こいつが襲ってきた頃にはベリュル一行も上陸寸前であり、
「地上で戦おう」との台詞から、ハイベスヴラスの沿岸で迎撃する形での戦闘となるのだろう。
その名前は、あのリヴァイアサンとの関わりを匂わせるが、戦闘描写は全くと言っていいほど無い。
まあ、一話の中にこの密度でボス戦闘を詰め込んで一体一体を詳細に描写できる筈もないのだが。
むしろこいつは、明らかにこの戦争とは無関係だろうと突っ込みたくなるボスである。
近くを通りがかっただけで、ノリに便乗してベリュル達を襲ってきただけの気がしてならない。
主な台詞:
なし
くっ
>>93の話数は実は第96話だったぜ・・・だめだ修正する暇がないやられる助けてくれ
台詞のないボスが続くなぁ
FFSでの5000ダメージなど全然高く感じないぜ!
【チャマー大佐/エクスレイズ・ヒューマン】(第97話〜第98話)
マスターデイラヤナを脅かす敵本拠地ハイベスヴラス国へと単身乗り込み、
包囲網を越えメハ司令官、チャマー大佐、フー将軍といった首脳陣を追い詰めたベリュル。
彼らにとっては、このハイベスヴラス国ですら、戦争のための単なる駒に過ぎなかった。
実はメハ司令官はジューノ国側の人間であり、悪の枢軸と思われたハイベスヴラス国は、
既に中枢部からジューノ国に掌握された状態にあったのだ。
戦争終結のため奔走するベリュルに、かつてない数のボスが次々と襲い掛かる。
遂にジューノ国司令塔へと辿り着いたベリュルが目にしたものは、殺害されたメハ司令官と、
彼を裏切り本性を現したこの戦争の真の黒幕、チャマー大佐の姿であった。
司令塔より超核型反物質ミサイル弾頭を発射し、自国をも含めた全艦隊を消滅させるチャマー。
人間でありながらエクスレイズに魂を売った彼の目的は、最初から世界の滅亡だったのだ。
全てが死に絶えた世界で、エクスレイズ・ヒューマンに変身したチャマー大佐に挑むベリュル。
初の人間ベースのエクスレイズというだけあって、強力なスペックで攻め立ててくるが、
人間としての精神に訴えかける攻撃はまだ有効なようであり、恒例の愛の歌と同様、
サイコソルジャー(ジョブかアイテムかは不明)で使用できる精神アタックも有効である。
多大な犠牲を出しながらも元凶を倒したものの、発射された超核型反物質ミサイル弾頭は
やはり核兵器の一種であったようで、汚染された世界はどうしようもなく消滅していく。
メリアナニーの祖国を戦争状態に巻き込んだ張本人。メハ司令官やフー将軍と共謀し、
3人の中で最も低い地位にありながら、実はNo.3の位置から全てを牛耳っていた知能派である。
大佐としての社会的権限があったとはいえ、単なる一個人の力のみで
マスターデイラヤナ、ハイベスヴラス国、ジューノ国と3つもの国家を手玉に取った事から、
その政治的資質の高さと、エクスレイズに与えられた能力の凄まじさが見て取れるだろう。
これまでの支配者型ボスと一味違い、世界の支配ではなく破壊のみを行動原理としている。
巨大モンスターや大量の艦隊等の数々を一片の容赦も無くベリュル一行へと差し向け、
自らの手で上官すら抹殺し、味方艦隊すら巻き込んで超兵器を用いる様は、まさに狂気。
なまじ使用した兵器が現実的なために、他のボス達と比べて一段と破壊的な印象を受ける。
それでも精神攻撃への反応で僅かに人間らしさを垣間見せる点も、また味の一つだろう。
何故かテンションの高い台詞の数々からは、どうやら踊るのが好きらしい事が伺える。
主な台詞:
「ハハハ、私はエクスレイズに魂を売りあやつっててお前たちを踊っていたのだ」
「ワハハ死んだみんなさあお前たちも私の正体を現し死ね」
【フー将軍】(第97話〜第98話)
ハイベスヴラス国の3悪人の一人、フー将軍。メハ司令官やチャマー大佐と共に戦術を練り、
ベリュル一行を本拠地であるハイベスヴラス国まで誘き寄せて迎撃する作戦を実行する。
第97話では自らの意思で敵本拠地まで乗り込んだように見えたベリュルだが、
実際のところはベリュルがそう判断を下す事や、魔力潜水艦を捨てて潜入するルートも含め、
全ては彼らの手の内だったのだろう。潜入後の大量のボスラッシュがその証拠となる。
よりによって本拠地で待ち伏せされていた事で、最難関ルートを進む事になってしまったのだ。
チャマー大佐と同様にやや気の抜けた名前ではあるが、将軍だけに戦闘能力も高く、
人間時のチャマー大佐と共にエクスデダラダ基地に乗り込んだベリュルとも戦う。
サイボーグ型208よりも強力との描写から、単体で戦艦以上の戦力を誇ると考えられる。
ナントカ倒されてしまうも、メハ司令官の脱出の時間を稼ぐという目的は達成した。
生死は明言されていないが、超核型反物質ミサイル弾頭の巻き添えで死亡したと思われる。
主な台詞:
「作戦通り、ベリュルたちをおびき寄せる事に成功しました、我々の手の中で踊るのです」
【メハ司令官】(第97話〜第98話)
ハイベスヴラス国の3悪人の一人。大艦隊を率いる司令官でもありながら、
その実態はジューノ国のスパイであった。スケールの大きいスパイもいたものである。
最後まで正体に気付かせずにハイベスヴラス国の軍隊を掌握するほどの手腕を見せたが、
チャマー大佐やフー将軍とは異なり、戦闘能力は持ち合わせていなかったようで、
ベリュルがエクスデダラダ基地の司令室に乗り込んだ途端、即座に逃げ出してしまった。
本国であるジューノ国へと戻り、護衛3鬼衆を従えてベリュルを待ち受けていたようだが、
最後は身内であったチャマー大佐の裏切りによって戦闘する事なく殺されてしまった。
主な台詞:
「きっ貴様はベリュル!くっチャマー大佐、フー将軍、ここは食い止めるのだ私は撤退する」
【サイボーグ型208】(第98話)
エクスデダラダ基地の包囲網を突破し、カードを使ってドヤを開けた通路で戦闘になる。
このサイボーグの素体はかつてのマスターデイラヤナの英雄ハルバラバヤであり、
捕虜として捕えられた後、ハイベスヴラス国によってサイボーグへと改造されていたのだ。
生前のハルバラバヤは肉体の強さのみで戦艦と渡り合えるほどの実力者とされており、
それがさらに改造強化されているため、人間大とはいえ決して侮る事のできないボスである。
主な台詞:
なし
【護衛3鬼衆】(第98話)
メハ司令官をチームで護衛する、メガ、ギガ、バリアの3人。基地の司令塔に出現する。
戦闘ではトリプルアタックに注意。しかしメガ、ギガときて、一体どうしてバリアなのか。
なんだか越後屋4人衆のベビンラックジュエルと同じ雰囲気を感じるのは筆者だけだろうか。
主な台詞:
なし
【海洋世界の艦隊】(第96話〜第98話)
2話連続で繰り広げられたマスターデイラヤナ編は、とにかく艦隊戦の多いエピソードである。
具体的な戦闘描写がなされたのは第9艦隊主力戦艦ババランガのみであったが、
この2話の間に名前が出ただけでも、第25艦隊主力巡洋艦花村、第75艦隊空母ピューム、
第108艦隊巡洋艦稲妻、第37艦隊死の商戦、第1艦隊空母マッハと、その数は非常に多彩である。
名前の不統一さから、これらは多数の国家から集められた連合艦隊であると推測される。
第96話で「周りの国々から狙われ」とあるように、マスターデイラヤナを狙っていたのは
ハイベスヴラス国やジューノ国のみではなかったのだろう。特に日本名の艦も確認される事から、
この海洋世界のどこかにも和の世界らしきものがあると推測する事ができる。
チョイ役ながらどれも個性的な名前であり、これを全部言えればあなたも立派なFFS通だろう。
主な台詞:
なし
よくあの短い本文からここまで考察できるなw
【グリーンレッギャス】(第99話)
広大な世界そのものが迷宮と化している伝説の世界、ラビリンスワールド。
森や町、平原や砂漠すらも迷路化したこの世界では出口に到達する事すらままならず、
あのダンギャステルすら1ヶ月の放浪の末衰弱死した事が、壁に残された血文字で語られる。
果てしない迷宮の中では、ダンギャステルの遺したダイイングメッセージが唯一の手がかり。
しかしその血文字も緑色に変色しており、ダンギャステルの状態が危ぶまれるものの、
血文字の誘導に従って進めば、危険な寄り道をせずに神殿へと辿り着く事ができる。
しかしその中でベリュル一行待ち受けていたのは、ダンギャステルではなかった。
ダンギャステルは最初の血文字の時点で既に死亡しており(血文字に断末魔が確認できる)、
それ以降の緑の血文字は、なんと神殿に潜んでいた怪物の緑色の血液による罠だったのだ。
彼こそがダンギャステルを殺害した張本人、血をも恐れぬ怪物グリーンレッギャスである。
ベリュル抹殺のためならば、文字通り自分の血を流す事すら厭わない狂気の悪魔との戦闘。
ランチャーやミサイル、マシンガンといった様々な銃火器を駆使して襲い掛かってくるが、
これらの攻撃は全てゴーレムで防げるため、対策自体はそう難しくはない。
倒されると、グリーンレッギャスの正体も明らかになり、クリスタルへと変身する。
実はこの迷宮の世界はクリスタルの作り出した試練であり、世界は崩壊していく。
ダンギャステルの尊い犠牲を乗り越えたベリュル達は、コマンドのジョブを手に入れるのだった。
敵キャラクターであっても、時に味方以上に強烈な個性を備えている所がFFSの醍醐味の一つ。
その点でこのグリーンレッギャスは、単発ボスとしては間違いなく上位クラスの強烈さである。
登場してすぐどころか、ベリュル達が世界に突入する前から既に死んでいるダンギャステル。
緑色の血という異常事態を「ダンギャステルが危険とにおわせるが」だけで説明される頭の悪さ。
「グワァ・・・」や「ヒヒヒ・・・」といった、明らかに不必要な文面が挿入された血文字。
そして遭遇時にベリュルが発する必要以上に長々としたグリーンレッギャスの紹介と、
コマンドのジョブを守護しているためなのか、悪魔を名乗る割にやたら現実的な攻撃方法、
正体がクリスタルの試練だった事で、余計に引き立ってしまうダンギャステルの無駄死にぶり等、
第99話の全体的な構成の愉快さは一言では語り尽くせないものがある。
とはいえ、自分で血文字を書いてまでベリュルを誘き寄せたグリーンレッギャスの奇行の理由も、
迷宮内での無用な危険を回避させ、クリスタルの試練を受けさせるためと、一応の筋は通っている。
ただ、敢えて緑色の血でダンギャステルの血文字を装うというその手段の珍妙さが前代未聞なのだ。
FFSスレ内でも人気の高いキャラクターであるが、グリーンレッギャスの何ともいえない魅力も、
試練のとばっちりで悲惨な死に様を晒したダンギャステルの存在があってこそだといえよう。
主な台詞:
「ヒヒヒ・・・ダンギャステルはもう死んだ・・・最初のはダンギャステルの血文字だけどあとはわたしのだ・・・」
「ヒヒ・・・だが私は死ぬという奴は必ず殺す運命で今まではずしたことは無い・・ヒヒ・・・」
「良く試練を乗り越えました、アナタに私の力を授けましょう」
104 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/06/10(木) 23:02:52 ID:yXanWzP80
ああ、この話は大好きだ
悲しい保守だぜ
ひさしぶりに見に来たぜ
「おっお前達はスレ住人、おお保守してくれたかありがたいぜ久しぶりだが」
【滅びの女神】(第99話〜第100話)
これまで様々な世界を旅し、そして滅ぼしてきたベリュル達だったが、
第100話にして何を間違ったのか、まだ創造中の世界に割り込んで辿り着いてしまう。
そして何処からか聞こえる声に従い、なんと自分で世界を創造する事になってしまった。
様々な試行錯誤を重ねながら、1ヶ月以上もの時間をかけて世界を作り上げたベリュルだが、
創られた世界の住人達の不満は消える事はなく、次第にストレスを募らせていく。
そして苛立つベリュルを影から唆し、彼自身の手で世界を滅ぼさせようとする声の主。
実は、この世界は基礎の段階からこの状況になるよう、声の主に仕組まれていたのだ。
すんでの所でその事を見抜き、正体を現した声の主、滅びの女神に戦いを挑むベリュル。
愛の歌でこちらの行動を妨害してくる上、魔法に対して強い耐性をも誇るため、
意外と戦いにくい相手ではあるが、一応は力押しでも倒せない相手ではない。
美しい外見に反して非常に腹黒く、倒すと一瞬改心したかのような素振りを見せるものの、
勿論それもハッタリであり、「自分の世界を自分で救わせる」という名目で、
憎悪に満ちた創造世界の中へとベリュルを送り込んだ。シド並に性質の悪い敵である。
これまで神や創造主と聞いただけで何の迷いもなく殺しにかかっていたベリュルが、
今度は逆に神の座を任されるという、中々にブラックジョークの利いたエピソード。
しかも、あのベリュルが創造する側に立った瞬間「そうだ戦争しなきゃ競争心を作るぜ」
などとトチ狂った発想に至る辺り、分不相応な力を得てしまった人間の思考というものは、
ベリュルだろうと支配者だろうと、何も変わらないという皮肉を示しているのかもしれない。
まあ、力や立場によって振り回される人格、といった問題を抜きにしたとしても、
少なくともベリュルは支配者側に立つべき人間でないのは、これまでの話からも明らかだろう。
今回の話だけを見たとしても、無思慮、短気、無責任、さらには美人にも弱いと、
支配者が持つべきでない欠点の殆どを同時に兼ね備えてしまっている事が理解できる。
決して滅びず世界を渡り、どんな敵もナントカ倒してしまう無敵の戦闘力を誇るベリュル。
しかし彼に出来る事は、あくまで民衆の完全な救済でも、正義を示す秩序の構築でもなく、
ただ単純な暴力として、人を苦しめる悪の支配者を倒す、という役割にしか過ぎないのだ。
第38話において、ベリュルは「俺は金や名誉が目的じゃないぜ」と言い残している。
ベリュルと同じく圧倒的な力を持ちながら破滅していった支配者達とベリュルとの違いは、
過大な力に溺れる事なく「自らの器を知る」という、小さな一点だけなのかもしれない。
主な台詞:
「この世界ではアナタが神になり世界を創造するのです・・そして人間の強さと弱さを知れ」
「それは・・・アハハハハハハハッこういうことよ!さあ自分の世界で殺され人間に憎悪で裏切られるお前!」
べリュるの評価低いなw
まあ、それがいいんだが
保守だぜ
110 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/07/17(土) 14:54:13 ID:NeianW/70
ageておくのだぜ
最近書き込みがないのは規制という罠なのだろうか
保守に包まれ世界は崩壊した…
保守
くっ保守するしかないぜ
保守だぜ
保守
作者たん元気かー?
保守・・・
くっこの敵は固い、メカだ!そうだサンダー!
大空怪獣デスイルカオブ
保守
sage
まだあったとは驚きだぜ
保守
半年ぶりにきた
私はファンなーんだ、いつまでも待っている
ギャベンバ将軍
そうだそうだ俺の斧で続きが読みたい
読み返してみると、やっぱりすごいな
これは語り継がれるべき才能
すごいけど続き書かなすぎだぜ
>>127 実際FFSの知名度ってどれくらいなんだろう
この板の中で知ってる人がどれくらいいるのだろうか
1割はいない気がするな
あ
もっと知られるべき
133 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/01(土) 00:11:23 ID:ywXwqIhd0
2010年までもやられるとは…
134 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2011/01/01(土) 00:28:47 ID:PINnSDFAO
懐かしすぎ
また最初から見直すわ
白いタイタンが笑っていたが…?