【DQ9】ドラクエ9 中部(東海・北陸)すれちがい通信36

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67名前が無い@ただの名無しのようだ
★  終身雇用が奪う10の自由

* 補足5 自殺 ・ 犯罪が多発する

○ 高等教育を受けられなかった人が人生に絶望する
  貧しい家庭に生まれ育ち、大学教育を受けられなかった人が、就職してから貯めた資金で
大学教育を受け、より良好な労働条件の企業に再就職するというのは、アメリカでは全く
珍しくありません。この意味でアメリカは 「人生のやり直しの出来る社会」 と言えるでしょう。
このような社会では、貧しい家庭に生まれ高等教育を受けられなかった人でも、自分の
人生に絶望せず生きることが可能です。
  しかし、日本の雇用における 「年齢差別」 は中高年になってからの転職などの
「人生の再出発」 を不可能にしています。日本社会は 「やり直しのできない社会」 なのです。
したがって、日本では、恵まれない家庭環境下に生まれ育ち、高等教育が受けられず
自分の望む職に就けなかった人は、自分が不幸な運命に支配されていると考えて絶望する
可能性が高いのです。

○ 高等教育を受けながらも人生のやり直しを望んでいる人も絶望する
  高等教育を受け自分の希望する職に就いたものの、中高年になって失業し、再就職が
ままならない人々にとって、希望を失わず生きるというのは日本では非常に困難です。あるいは
失業していなくても絶望する場合はあります。すなわち、ある職で何年間も働いた人が、
自分の能力が生かせるのは別の仕事だと気付くというのは人間社会には珍しいことではない
にもかかわらず、日本社会は転職(それも賃金等の労働条件がさほど低下しない転職)を
ほとんど不可能にしているからです。

○ 絶望した人は自殺または犯罪に走りやすい
  絶望した人はそうでない人に比べ自殺を図ったり、自暴自棄になって犯罪を行う傾向が
強いのは当然でしょう。2003年の日本人の自殺者の総数(病苦が原因のものなどすべての
合計)は3万4427人でした。人口10万人当たりの自殺者数は27.0人で、この自殺率は
他の先進国の平均の約2倍に相当します。