■「FFV」のエンディングのプロットが野村氏の運命を変えた?
――野村さんは「FFVII」のキャラクターデザインで一気に有名になりましたよね。
野村 あまり信じてもらえないんですが、僕が最初にキャラクターデザインを担当したのは「FFVI」なんですよ。
「FFVI」では横向きのチビキャラのイラストが発表になってますけど、あれのもとになるものを僕が描いているんです。
(中略)
――野村さんはキャラクターのデザインだけでなく、設定にもかなり関わってらっしゃるんですよね。
野村 そうですね。「FFVI」のときに、セッツァーとシャドウというふたりのキャラクターの設定を考えたので、
「FFVII」ではその延長という感じでやらせてもらってます。
北瀬 野村は「FFVII」のときから、キャラクターを糸口として「こんなネタがあるんだけど、どうでしょう」って
ストーリーのネタを持ってきていたんですよ。「FFVII」はそれがエスカレートした感じですね。
野村 (北瀬氏に向かって)今日はぶっちゃけていい?
北瀬 えーと、どのへんの話?
野村 もともと、「FFV」のエンディングの……。
北瀬 ああ、話しはじめちゃった(笑)
野村 「FFV」のエンディングのプロットがいったん完成していたんですけど、僕はその終わりかたがすごくイヤで、
思わず北瀬のところに行って「ちょっと変えてほしい」という話をしたんです。かなりおちゃらけた感じだったのが
納得いかず、代案を考えまして。
北瀬 ああ、あったあった、覚えてる。
野村 そうやって変えてもらったのが、製品版の「FFV」のエンディングなんです。そのころから、結構いろいろな
アイデアを持っていくようになりましたね。 (FF7アルティマニアΩP567より)