デスピサロは同情の余地なき悪党 第二十五章

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499名前が無い@ただの名無しのようだ
>>496
この目の前の哀れな男は、本当に自分が戦うべき男なのか?
本当にこの男を自分が倒さなければならないのか?
何か他に道はないのか?
勇者はおそらくそんな自問自答をしながら、怪物と化したピサロと戦っていたと思う。
ピサロにも人間の事情を理解するきっかけがあったなら、
勇者のように素晴らしい仲間に巡り合えていたなら、
ロザリーと一緒にいられる幸せに気付いていたなら・・・。
そうした些細な環境の違いから、180度全く違う道を歩んでいった勇者とピサロ。
この対照的な二人の人物を思うと、いつも人間の運命や、善悪というものについて考えさせられる。
このドラゴンクエスト4というゲームが、二度もリメイクされ、二十年近く愛されているのは、
そうした誰もが共感できる哲学的命題を含んでいるからというのも、一つの理由。