もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら15泊目
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>>373-381 【古えの賢者トートの功績とその事実】
かつてこの世を地獄に貶(おとし)めた魔物の長、エスターク。
『大魔王』『地獄の帝王』『天を堕とす破壊の神』。
彼が、己が力を以って建立したエスターク帝国。
それは、今は海原が広がるばかりのテララテパの地にて、
霞に隠れた大山脈の中腹に存在した。
最古の人間の歴史は、その帝国の中に。
忌むべき繁栄は、千年の永きに亘ったという。
人間、ドワーフ、エルフ、その他の種族。
奴隷集めの魔物に怯える彼らが暮らすのは、
地の底より日々滾々(こんこん)と吹き出す魔業に覆われた、退廃の世。
ごつごつと黄色がかった岩肌の影。がさがさと音が立つ丈の長い草の群れ。
暗い露が滴(したた)り羽虫が飛び交う、深き森の道。
波間に垣間見える毒々しい不定の何か。
留まるも同じ、逃げるも同じ。
親は己が子の誕生に喜ぶことなく、
いずれ失望の眼差しをその身に宿すであろう、哀れな赤子に涙を流した。
その世界に現れた、四人の英雄。
極大の魔術。愕亜の剣戟。
共に戦う者たちが次々と倒れるも、
その死を乗り越え、幾千、幾万の同志たちが、さらに激しい戦いを繰り広げる。
戦乱の果て。ついに大魔王は封印された。
方々へ散る魔物、解放される奴隷。
何者も去った帝国は、広大な大地諸共、海へ没したという。
エスターク大戦。
それは、あらゆる種族の中に息づく物語となる。
クリフ「伝説と神話の狭間の戦い。この際、詳しい解説を省きましょう.
君が見たあの書物は、大戦で唯一生き残った英雄、
賢者トートの著書とされる未解明の書なのです」
ここは、剣と魔法の研究院の応接室。
クリフトさんと、『ペトロ』と呼んでください、と自己紹介された、
ぺトランセルさんという女性のお弟子さん。
僕は二人と、机を挟み互いにソファに座っている。
ペトロ「我が師のレオ王国での呼び名、覚えておられますこと?」
・・・・ええと、謁見の間では確か・・・・『偉大なる賢者の称号を冠する』って
クリフ「そうです。私は『賢者の証』を持っているのです」
クリフトさんは、首に掛けていたお守りらしき物体を机に置く。
それは、手に握り込むことのできるくらいの、白い小さな塊。
歪んだ丸みと突起を持つ武骨な形状だが、特に意匠は施されていないようで、
銀色の鎖らしきものが、塊に開いた穴を貫通し、輪となっている。
クリフ「この物体が何なのか、見当は付きますか?」
これは・・・・・・・石?
どこにでも転がっていそうな・・・・・・・・何か特別なもの?
石・・・・・・鎖・・・・・記念・・・お守り?
うーーーん。
僕はふと目線をあげる。
そこには・・・・壁に飾られた、角のある動物の頭骨。
・・・・もしかして・・・・・・骨?
僕の言葉を聞き、二人の顔に驚きが満ちる。
クリフ「ご賢察のとおりです。これは骨。
大魔王エスタークの骨と言われています」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それは、エスターク封印の際、傷ついたそのから崩れ落ちたとされるもの。
トートが持ち帰り、以後、歴代の認められた賢者にだけ、
国を越え継承されてきたという。
クリフ「朧げな伝承、古書の幻想的な記述の中にしか見えない、失われた世界。
それは、魔導師、神官、歴史学者、
そして、彼らへと連なる代々の師を惹きつけてきました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サントハイムの港から北西に航路を取り見えてくるのは、
乱れる風と波が造成した、入り組んだ海岸線。
その中の比較的大きな湾内に、海の流れを受け止めるよう置かれた港。
ドックから街道へ進み、町のレンガの壁を越える。
海から吹きつける風にそよぐ、鮮やかな緑の平原の向こう。
尾根に茶色の木々、頂には雪の積もる、尖った灰色の山々。
行く手を幾度も阻む緩やかな河川。ところどころ足の沈み込む、色褪せた湿地帯。
古き時代にこの地で栄えた小さな文明の記憶は、
今はもう、葦の垂れる水面の奥深く、崩れ淀む堆積物の中にしかない。
やがて湿地の中に見え始める、茶土と小石の群れ。
湿地帯を抜け、川沿いに十日ほど進めば、そこには、
背後の山からの巨大な滝が作り出す鮮やかな虹の下、
大地へ流れ出る水路と、水路を塞ぐ大きな鉄柵をいくつも備えた、
円を囲む、青レンガの分厚い壁が見えてくる。
鉄柵の中へ進むと、そこにあるのは、
水路が網の目のように交差し、ボートや船の行き交う、水上都市。
そして、中心部の一際太い水路、くさりかたびらの騎士が守る
鉄柵の先にあるのは、吹き抜けの大きな船着場。
敷設された階段を上り、赤、青、緑の色鮮やかなビロードを纏う
貴族風の面々が闊歩する広間や廊下をいくつも通り抜け、
銀の甲冑に身を包む兵士に守られた金縁の赤い扉を開ければ、
そこはこの国の長、フェリコ国王の居室。
今まさにそこは、修羅場と化していた・・・・・。
フェリ「断じて容認できぬ! わが国を侮辱する気なのか、『あれ』は!!」
若き日の海戦でいかなる敵も唸らせた、太く響く国王の怒号。
その逸話を伝え聞く臣下の一人が、慌ててなだめすかす。
?「海は我らの宝。その支配こそ、わが国が先頭に立ってこそのもの。
それを・・・・あのとき余があの女王の説得に折れてしまったばかりに・・・・・
海賊共など、今にして思えば、我らだけでどうにでもなっていたこと。
南の国にこれほどまでに海の支配を握られてしまっては、どうにもならぬわ!」
?「では先方への返答はやはり・・・・・」
?「認めぬぞこんなもの!
世界最大の海洋にまで進出を許せば、海洋国家たる我が国の沽券に係わる!!
・・・・・・ええい、この手紙も捨てよ!
こんなもの、近くにあるだけで・・・・・・・ぬうぅぅ・・・・・・」
縮こまりつつ手紙を受け取り、部屋を後にする者たち。
後には、赤ら顔で鼻息荒くする国王が一人、残る。
ここは、王の居城フォーンティーユ有する、王都アクアロッズ
そしてこの国こそ、世の海賊共の最大の脅威、
勇猛果敢な海軍有する、海洋国家スタンシアラ王国である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
大陸北部を東西に走る、未だ未踏破の大山脈。
麓の空では、巨大な翼を持つ竜などの空の魔物が飛び回る。
荒野の旅人が進む、薄茶色に変色した土の道。
それは、何百年も前から先人たちが歩き続けてきた証。
その上空を横切るのもまた、太古からの竜たち。
彼らが目指す先は、大陸東方の小さな山の麓、三方を森に囲まれた巨大都市。
突き出た塔の最上階の踊り場に、翼をたたみ降り立つ竜たち。
吹き上がる塵が落ち着く頃、竜の体躯は塔の中へと消えてゆく。
その光景を望む部屋のひとつに、その場所はあった。
金縁の刺繍が施された絨毯と、天蓋付きの大きなベッド。
その部屋に立つ、四人。
かの大賢者クリフトの動向を伝えている、赤毛の魔女、ラジィ。
右隣には、青マント、四角く整った髭と鋭い目を備えた長躯の男、ガシェ外交大臣。
さらにその右隣には、禿げ上がった頭頂部の下に柔和な顔を持つ、イコル商工大臣。
そして三人と対峙する、部屋の主、シルバーレオ国王。
魔女との話が終わると、王は視線を残りの二人に移す。
シルバ「さて、ガシェ、イコル。
先刻の件、覚悟はしているつもりだ。初手は如何であったか?」
ガシェ「陛下や我々の推察どおりでございます。
国王陛下からは、妥協の余地無しと、つき返されました」
シルバ「・・・・・・・・・・・では、あちらの国で王と交渉可能な者は?」
イコル「側近の一人と接触できました。
王の信頼もあり、耳を貸すやもしれません。
ただ、こちらも条件は厳しいです。
中間利得額は当方と2倍近く開きがあり、交渉の余地は無し。
巡航路、及び取扱商品の件は――――・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
?「銀の王の仲介の意義は大きいはず・・・・・・」
?「近年の海の様相からして、この結果も予見できた。
スタンシアラの戦士殿は猪突猛進のお人柄。こうなると一筋縄ではゆかぬぞ」
?「パデキアの生産技術研究が、ようやく実を結ぶときが来たのだ。
未来は新たな航路の中にある。この巡航船事業、なんとしても・・・・」
地平線の彼方にぼんやりと山が見えるだけの、草原の牧草地。
浅い窪地であるこの地にあるのは、背の低い小屋と
大小のテントの群れが形作る、巨大な集落。
その集落の中心にて、周囲の建物を見下ろすように建つ、灰色の建物。
その一室で今、この大国各地の酋長やその代行者が、一同に介している。
世界最大の版図を誇る大国。
その首都、ルルソでの会合は、常に重大な意味を持つもの。
そう、ここは、農業大国にして秘薬パデキアの唯一の里、ソレッタ国である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
領主「おお 青の蠍の魔導師 プトマ よ。
そなたに 北の山の野盗 コルトバ一味 の討伐を命ずる。
我らが民に 平穏の日々を!」
プトマ「はっ! お任せください。
クレック ハルサ アン ゆくぞ」
「「「はい! お師匠様!」」」
緑のローブ中の顔に刻まれた、深い皺。
樫の杖を携えた白髪の魔導師、プトマと三名の弟子が、
天窓からの陽光の映える謁見の間を後にする。
ガーデンブルグ北東、森と山の領地。領主プリスケルの土地にて名を馳せる、
今は亡きガーデンブルグの大魔導師、スヴァトの弟子、プトマ。
そのスヴァトをも凌ぐ実力と云われた者こそ、
過去数十年、ガーデンブルグ最強の魔術師と称されてきた、魔老イレイノン。
魔導師としての名声を得た彼らは、この国の男の憧れ。
この国の女の夢は、力強い戦士になること。
男の夢は、徳高い魔導師になること。
この異風な価値観の誕生は、導かれし者クリフトの存在無しには語れない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大臣「此度の民からの献上品は以上でございます。」
国王「うむ」
大臣「・・・・・皆の者。此度も素晴らしき一品ばかりであったこと、感謝する。
下がってよいぞ」
謁見の間で平伏していた民の一団は、今一度頭を床に付ける。
やがて、兵士の合図に合わせて皆が立ち上がり、謁見の間を後にする。
扉が閉まるのを見とどける国王と大臣。
すぐに大臣が、国王に話しかける。
大臣「本日の謁見は以上でございます。
既に夜の帳も下り始めております。お部屋に戻られますか?」
国王「そうだな・・・・・・王子を、アレックスを我が部屋へ呼べ。話があると」
大臣「はい。畏まりました」
世界の娯楽の中心にして東西の分け目であるコロシアムを有するのは、
もはや世界の中心ではくなった大国、エンドール王国。
現存する王家の中で最古に興った旧エンドール王家と、
今は亡き北の王国、ボンモール王家の流れを汲む、現在のエンドール王家。
その血筋には野心溢れる者が多いが・・・・・
現王フレアネス十世に、それはまず当てはまらない。
しかしこの世には存在するのだ。先祖返りというものも。
――――――――――サントハイム王国―――――――――
?「生きた火だよ。揺れる様を心に思い浮かべてみて」
先ほどから静かに心を落ち着かせ、目を瞑っている僕。
その正面で僕を見守るのは、クリフトさんの末弟、バル君。
魔法、呪文、魔術。
様々な呼称を持つこの世界の不思議な技法。
それを習得できる才能が備わっているかどうかは、本来、
その人から感じ取れるオーラのようなもので判別できるそうだ。
しかしクリフトさんいわく、僕のオーラは、
これまで全く見たことのない、意味不明、異質なものらしい。
ならば、と紹介された呪文の訓練。
僕が勧められたのは、イメージと実物をリンクさせることから始める、
『転写法』という教育手法。
静かな部屋で時間をかけて小さな炎を頭に浮かべ、
次にそれを、スケッチとして繰り返し絵におこす。
自分の中の肖像と完全一致するまで、何度も、何度も。
炎のイメージを用いるのは、誰でも一度は見たことがあるから。
絵の優劣に関係なく、イメージと絵の一致が本人の中で起これば、
そのイメージには、本人にしか判らない独特の変化、
たとえば発光のようなものが起きるらしい。
時間・・・・・・。
あの日からどれくらいだろう。僕がここの世界に来てから。
すぐに戻れそうにはないと、僕は感じ始めている。
夜、静かに襲いかかる衝動。
日中、ふと頭をよぎり延々と巡る、思考の光線。
僕は、静かに狂える自分を抑えているのかもしれない。
あの、悪夢のような思考が巡った日。
初めてこの世界の住人、ジークさんに会った日。
その思考の行く先の代替として、僕は今、
この呪文訓練に精を出しているのだろうか。
・・・・・・・・・・うーん。ただの絵にしかみえないけどなあ。
―――――とある街 ファン・モール学園 魔術課程分校―――――
街の郊外に建つ赤レンガの建物。
その内、一つの部屋に集っている、クリフトと三名の弟子。
応接間にて、レオ王国の二人の著名人と顔を合わせた彼ら。
首を反らし天井を見上げ、腕を組むクリフト。
クリフトの斜め向かいに座り、頭を抱えて俯いているゾク。
窓辺から階下の庭園を見下ろすダグファ。
足元のサンダルに視線を落とし、当てもなくゆっくり歩き回るペトロ。
クリフ「・・・・・・・・・・・」
ペトロ「ちょっと・・・・・・・お手洗い、行ってきます」
ふらふらとした足取りで、ペトロが扉に向かう。
ゾク「では私も」
二人が扉から出ると、クリフトは俯きながら片手を額に当て考え込む。
先ほどから風に押されカタカタと鳴っている窓。
ふいに一段と強い風が当たってガタッっと鳴り、
後にはその音が、途切れることなく続いてゆく。
ダグフ「風が強くなってきました。雨も降りそうです」
クリフ「そうか。・・・・・・・・・皆には、もう少し休んでもらおうか」
ダグフ「・・・・・・・」
ダグファが部屋を出ると、扉の両脇に控えるのは二人の衛兵。
ダグフ「・・・・・・もう暫く部屋に残ることになった。
従者たちを中へ。できれば食事の手配も頼みたい」
兵士「はっ! 直ちに!」
二人は互いに頷き合い、そして、
面長の精悍な顔つきの兵が一人、足早に去っていった。
クリフ「天は・・・・・天に座すあの方は、このことを知っていたのだろうか」
彼の独り言は、知る者だけが知る困惑を語っていた。
―――――数日後 ガーデンブルグ北東 プリスケル領―――――
北の山から戻り、城勤め生活に戻ったプトマのその弟子たち。
ある日、領主からプトマに宛てた手紙が、彼らの居住区に届く。
一人読んだプトマは、その日の夕食時、三人の弟子を前に語り出す。
プトマ「近々この辺りに、御忍びでクリフト様がお越しになさるそうじゃ。
急な話だがの。また、北の洞穴の書庫を視察したいとか。
世界最多の無名書を持つ我が国へとは・・・・・初心に帰られたのかの。
あるいは・・・・・・三年前こちらで見つかった無名書のことかの。
当時、わが国の精鋭たちがあらかた調べつくしたものじゃがな。
年老いても持つそのお心、いやはや、見習いたいの」
ハルサ「・・・・・・・・・・」
首元まで伸びた黒髪が光るその顔は、師匠の話を聞き、
他の二人に合わせるように、戸惑いの面を浮かべていた。
―――――――――――魔界―――――――――
かつて魔物が地上に侵攻した際、輝いていた、地下深くに広がる世界。
美しき赤の海。
海の波間から空中へ、地上の海より雄々しい海竜の群れが
頭を突き出し動き回る姿が見受けられる。
赤き海に照らされた、赤き大地。
大陸北のキングキャッスルの上空には、魔族の王ピサロが作った光球が浮かび、
その白光の下で緑の大地が、地上と変わらず育つ。
「きゅーほー!きゅーほー!」
大陸南部。魔物の集落の上空に、北の空から、
小さな悪魔ミニデーモンが、声を張り上げ近づいてくる。
「・・・・ミニモン? ロザリー様御付きの従者が何の用だ?」
「おい、まさか・・・・・」
やがて集落の広場に、息を切らせた緑の体が舞い降りる。
その只ならぬ様子に、のそりのそりと集まる魔物ら。
何事か聞く声、いつもどおり彼をからかう粗野な声。
ゼェ、ゼェと、頭を垂れ、肩を揺らす彼に向くのは、地上と変わらぬもの。
やがて、疲れきった彼の口がようやく開く。
ミニモ「急報だ!
我等の王ピサロ様が、お亡くなりになられた!」
アーシュ
HP 14/14
MP 0/0
<どうぐ>携帯(F900i) E:カトゥナ皮の服 ルテールの靴 はね帽子
5月に、初投稿から1年を迎えました。
最初のような投稿ペースは難しくなってきましたが、
気持ちは今も変わりません。
これからも、よろしくお願いします。
物語に影響する誤表記を発見したので訂正しておきます.
誤
?「海は我ら〜
?「認めぬぞこんな〜
正
フェリ「海は我ら〜
フェリ「認めぬぞこんな〜
それでは.
連投失礼します.
また訂正です.
>>427 誤
それは、エスターク封印の際、傷ついたそのから崩れ落ちたとされるもの。
正
それは、エスターク封印の際、傷ついたその肉体から崩れ落ちたとされるもの。
投下乙です。もう一年過ぎてたなんて、早いものですね。
世界各国の変遷がおもしろいですね。ボンモール無くなったのか。
魔界を平定する要になっていただろうピサロが亡くなり、一気に波乱のヨカーン。
ほしゅ
保守る
おお、鯖移転できづかなかった(汗
投下乙でございます。
一気に話が広がりましたね。
アーシュさんが魔法を使えるようになるか、北の洞穴の書庫にかかわるのか、楽しみです。
北の洞穴に行けば例の本の中身も、明かされてくるのでしょうね。
そしてピサロの訃報、この世界はどうなってしまうんでしょうね。
投稿ペースおちるとのことですが、無理せず次回作を執筆してくださいませ。
保守
ほしゅ
おお!やっとdion軍に書き込みのお許しが!
修士さん乙でした!
生々しい話になってきて面白いですよ!!
>>443 dionおめでとう!
俺もしばらく前までdionを使っていたからその気持ちが良くわかるぜ!
(もちろん、回線を変えたのは2chのためではないわけだが)
書き手さんたちまだかな…
携帯の規制も解除されたようですし、読者の皆々様が少しでも再び訪れてくれると嬉しいですね
といってもディープな話題は避難所ですが
どっちの掲示板も興味持ってみてますよー
446 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2010/09/16(木) 14:30:05 ID:k2vA4DnJO
俺がドラクエの世界に行ったら…
・とりあえずミルドラースを倒してフローラとともに王になる。
・国の領土の拡大。
・警察と官僚システムの確立
・教育、学校システムの確立
・日本語を公用語化
・理系教育推進によって電気を作る。
・寿司、ラーメン等の食品関連の外食産業を確立
・よって経済を抜本的に改革。
・医療制度施行
某やる夫のように荷馬車で交易も楽しそうだ
一度でいいからスライムを頭に乗っけてみたい
>>448 どこかのサイトで
「パッフィーちゃん(DQ8のパフパフ娘)のぱふぱふはお湯の詰まった水風船のよう」
というのを実践してみせてたのがあったなぁ。
要するに風船にお湯を入れてお乳になぞらえていたわけだが。
それを真似てみる手もなくもないよ。
いや、高速道路の風圧で体験するといいらしいぞ
>>450 一度試してみたけど感触は硬めだね
蒸かしていない肉まんって感じ
時速60Kmがいい。
それ以上の速度を出したから感触が硬くなったのだろう。
ちなみに巨乳で水風船みたいに柔らかいと歳をとってから垂れるらしい。
肉まんくらいの硬さでちょうどいい。
風圧で試すってのがよくわからんのだが、車の窓から手を出して水風船を掴むのか?
自分の二の腕とか太ももの内側とかの柔らかい部分を触れば近い感触なのでは?
>>453 いや、窓から手を出して風を掴む(というか手のひらに風を当てる)んだ。
またはオープンカーに乗って試してみるとか。
良い子は真似しちゃいけない手段です。
誰か、どのくらいの速さがちょうどいいのか計算して答えを載せてくれ。
【かの森から】
ある朝男は目覚めた。深い森の中で。
そこは、見覚えのない場所だった。
男は恐怖に駆られながらも、自分の足でその地を抜け出す。
森を抜け、川の水で渇きを潤し、そして男が目にしたものは・・・・・。
【誰かいませんか?】
眼前に広がる世界には、誰も、何もいなかった。
誰かいませんか?、と男は、足を棒にしながら歩きつづける。
川に沿い平野を進み、眼前の丘を越えると、そこには・・・・・・。
【お世話になります】
ようやく出会えた一人の男は、旅の商人ジーク=カナッサだった。
ジークと男は打ち解けてゆくが、ジークの話を聞くうちに、
男は何かがおかしいと感じてゆく。
最後に、ジークの口から衝撃の事実が漏れると、
男の思考は混乱の極みに達し・・・・・・・一つの結論を得るのであった。
【あいつ】
世界が変わってしまった。
ここは異世界の国、レオ王国。
アーシュと名乗った男は、国王に会うため、ジークの旅に同行し、
そして寝床の中で、昨日までの日々に思いを馳せる。
幾日にもわたる旅路で二人は様々な人々に出会い・・・・・・
やがて彼らがたどり着いたのは、かくも巨大な都市であった。
【レオ王国国王 シルバーレオ】
国王に謁見するため、城に赴くことになったアーシュとジーク。
オキュロ小隊長の一行と共に、広がる街を駆けキングレオ城に着く。
玉座に座す国王シルバーレオへ、アーシュは自らの身上を述べ、
やがてアーシュらはその場を後にするが・・・・・・。
【宿屋と、酒場と、】
オキュロに連れられ宿を借りるジークとアーシュ。
落ち着いてからアーシュは、ジークと共に町に赴く。
そこには、己の世界と一線を画するものが並び溢れていた。
そして翌日、オキュロに連れられアーシュが『学校』で見たものは・・・・。
【世界最大教育機関】
応接室でアーシュの前に現れたのは、人間ではなかった。
その悪魔の容姿を持つ生き物は、自らを魔物の一人アクデンと名乗る。
彼とその部下のセラウェが明かしたのは、この都市の全貌と、
およそファンタジーとしか思えない、勇者とキングレオ国王の物語。
ここは国家人材養成舎ファン・モール学園。世界最大の教育機関であった。
【ワークギルド】
どうやらこの都市には、ワークギルドという、仕事の紹介所があるらしい。
大臣と国王の助言を参考に、アーシュはそこで仕事を探す。
一方その頃王国議会の一室では、アーシュと
彼の目覚めたミルウッドの森について、会合が開かれていた。
【現地からの報告】
また森へ。アーシュは国の兵士たちと共に、自らの原点に赴く。
幾日もの探索の結果得られたものとは・・・・・・・・・。
アーシュに同行した兵たちが帰還し国王へ報告を済ませていると、
一人の海兵が謁見の間に入ってくる。
その海兵が語ったこと。それは、彼の部隊が王国北方の
テララテパ海で遭遇した海賊船についての、不穏な何かであった。
【大賢者】
アーシュの知識は、この世界にとっては未知のもの。
彼は己の知識について、興味を持つ者たちに語ることになる。
そんな折に彼はアクデンから、この世に生きる伝説の賢者の話を聞く。
その名はクリフト。彼は勇者の旅に同行した『導かれし者』だった。
そして数日後。この国に伝説が舞い降りた。
【クリフトの話】
大賢者クリフトとアーシュの邂逅(かいこう)。
アーシュは緊張しつつも、アクデンを伴いクリフトに自らのことを語る。
やがてアーシュがその場を立ち去ると、クリフトは唐突にアクデンに、
ガーデンブルグの魔導師、ハルサの謎について語る。
そしてクリフトから、衝撃の提案がなされ・・・・・・・・。
【安窓】
これは、かつて存在した安窓にまつわる物語。
もはや語る者いない。
しかしここでは、それを紡ぎ出すことができる。
かつてその安窓の景色の中に、世界の動乱は切り取られていた。
【剣と魔法の研究院】
クリフトと共に、彼の母国サントハイムに渡ったアーシュ。
しかしその直後、レオ王国からクリフトに対し、
古の書『無名叙事詩』に関する重大な要件が伝えられる。
クリフトの弟子をはじめ、一部の者に動揺が走る最中、
アーシュは偶然にもその類の書を読む。
そこに彼は、己の見慣れたものが記されているような気がした。
【古えの賢者トートの功績とその事実】
古の世界に興った戦い。エスターク大戦。
その戦で活躍した賢者トートが後世に遺したものは、
偉大な伝承だけではなかった。
時同じくして世界各地では、様々なことが起こっていた。
スタンシアラ王国の王フェリコは、ある案件に怒りを露わにし、
レオ王国では、国王にスタンシアラの様子が伝えられていた。
ソレッタ国の会議では、国の未来について話し合われ、
エンドール王国では、王に何やら思うところがあるらしく、
サントハイム王国では、アーシュが魔術の訓練を受けはじめていた。
そしてガーデンブルグ王国では、ハルサの下にある知らせが届いていた。
目を覚ますと、俺は見知らぬベッドの上で寝ていた。
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\ おはよう。もう朝ですよ。今日はとても大切な日。 . /
\あなたが初めてお城に行く日だったでしょ。 /
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おまけに見知らぬ女がわけのわからないことを言っている。
俺を誰かと間違えているのだろうか。
ここはどこであの女は誰なのか。
昨日は飲み過ぎて何があったのかまるで覚えていない。
俺が何を言っても女は取り合ってくれない。
この状況を打開するためには王様とやらに会うしかないのか。
目の前の女より王様の方が話が分かる人であることを祈るのみだ。
俺は女が導くまま見慣れぬ街を進んだ。
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 ̄ ̄\_..⌒\ l-.__=__- __=.| /二ハ . ∧___∧_ _ / ̄ ̄
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田 田 | | | l l:ロ:::ロ:::ロ:::||E E E|日||ヨl旦 l l | | | 田 田
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田 田 | | | | l―, ,―l | | | | 田 田
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田 田 | | __― ,/' ゙、 ―__ | | 田 田
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城の前で女からここからは一人で行くように言われた。
俺はこの女に騙されているのだろうか。
騙すにしてももっともっともらしいやり方がありそうなものだ。
女の言う通りに進むと確かに王様がいた。
そして俺はそこで真実を知ることになる。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| し`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彼女はこの世界を救った勇者の母親だった。
だが世界を救った後勇者は姿を消した。
死んだのか、行方をくらましたのかは分からない。
戻ってくるはずの息子を失い、彼女の心は壊れてしまった。
壊れた勇者の母は息子を求めていた。
時々俺のような酔っ払いを自分の息子だと思い込んで拾ってくる。
なぜか女の記憶は息子が旅立った日で止まっているらしかった。
だから、息子が旅立った日を再現するのだと言うことだった。
世界が平和になり俺のような人間でも旅ができるようになった。
簡単にアリアハンまで訪れることができるようになった。
世界中のだれもが世界が平和になったことをを感じていた。
しかし、勇者の母には彼女が望んだ平和は訪れなかった。
彼女の息子は帰って来なかったのだから。
勇者の母の平和とは息子と過ごした日々のことだったであろう。
彼女は息子との最後の思い出を繰り返しているのかもしれない。
俺は世界を救った勇者を生んだ国を後にした。
世界でただ一人、この平和を享受できない人間を残して。
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し`J
fin
AAネタとは新鮮でした。乙です!
うは・・・勇者ママン・・・><
オルテガに続き、勇者まで失ったんだもんなぁ・・・。
ファミコン版では勇者母があまりに可哀想すぎるから、オレは神龍に生き返らせてもらった
オルテガがアリアハンに帰ることのできたスーファミ版が好きだ
おお。ネタかと思ったら欝落ちでビックリ。
ショートものもいいね。
おお、これは面白い!
そのまま、息子がわりに、勇者母とずっとアリアハンでくらしてもいいんだぜ?