FFバトルロワイアル

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1名前が無い@ただの名無しのようだ

またみんなでやりましょう。
2名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/15(日) 17:30:15 ID:JFMjm30AO
FFのバトロワは読み手がアホすぎる
3名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/15(日) 22:19:36 ID:6jG4+ReI0
当然クレイクロウさんは出るよね?
4名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/15(日) 23:08:45 ID:CyU8AylEO
ラスボスは↓
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/15(日) 23:18:38 ID:JoUm3WAN0
ボーゲン
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/16(月) 00:00:02 ID:emlDaNTXO
バトロワのスレ始めから見るの初めてなんだけどどんな流れで進行するの?
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/17(火) 02:06:06 ID:oc3973aJ0
>>6
まず参加キャラや舞台や大まかなルールを決めて、それから好きなように書き始める。
最初がかなり重要。あんまり細かく決めすぎると途中で進行が滞ってしまったりするし
逆にいい加減すぎると当然のように無法地帯と化す
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/17(火) 02:15:10 ID:3+sBb5wu0
FFDQ板の場合はどこもルール議論なしでいきなり投票、さっさと開始が共通の流れ
9名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/17(火) 08:09:01 ID:j1WUYap3O
CCFF7とFFTのキャラ入れたいな。ルールてみんなで決めるん?
10名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 02:03:47 ID:NkRjxqUC0
FFDQロワ1stの初期の雰囲気でやるなら参加したい。
あまり細かく決めずにどんどん始まって、超展開が来てもとにかく面白く
つなげていく感じ。文章の技巧とか関係なしで。
それでいてあまりにふざけた事はやらず真っ当に進める
11名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 02:12:14 ID:rGRN9tlN0
1stは結構ふざけてたよ
全部許容してただけで
12名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 08:06:25 ID:6HHkIY+zO
主催者はカオスでいいと思うけど、どうよ?
13名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 12:25:44 ID:NkRjxqUC0
異議なし。
今回は趣向を変えていきなり狭いマップ(ダンジョン限定とか)でやってみては?
そうすれば最初から激戦になるし、位置把握もたやすい。
勝ち残ったキャラが広いマップで第二ラウンド
14名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 14:15:27 ID:H4CqhmT4O
FF1はどうする?
WOLを使うか、シーフやモンクを作るか…
15名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 19:11:14 ID:6HHkIY+zO
リンドブルム城と城下町とか良さそう。WOLがロワ参加とか楽しみすぎる。
16名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/19(木) 13:16:15 ID:usOa5T6B0
FF以外の旧スクウェア作品から少々参加していいなら書くね
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/19(木) 15:07:36 ID:3lCbeOjjO
クロノトリガーとか
18名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/22(日) 20:24:55 ID:6qK0J1wGO
あまりキャラを増やさない方がいいと思う
DFFみたいに各作品2人づつがいいな
FFT・FFTA・FFCC・FF4TA・チョコボシリーズなんかも入れれば結構多くなるし
19名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/22(日) 21:45:18 ID:Ue/CbG4IO
そうだね。参加作品と一作品に何人までかをちゃんと決めとかないとね
20名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/23(月) 01:37:51 ID:k0kNsmLtO
人数少ないならキラークイーンみたいな脱出系やりたいな
FF風にするなら一人一人のスフィアに自分の首輪の解除方法がのってるとか
まあ普通のバトロワのがすんなり始められそうだけどね

人選はどうする?各作品2名づつなら投票とか難しくなりそうだけど…
イヴァリース系はどうする、7コンピは、CC、11からは誰が?
21名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/23(月) 07:59:29 ID:Zrn27RktO
3は暗闇の雲よりザンデのほうがいいな

暗闇の雲は一個人というより災害とかに近い存在だし
22名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/24(火) 20:50:50 ID:drcBVZ1G0
2人だけじゃメインのキャラしか出せない気がする。
23名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/24(火) 22:15:08 ID:7Xyryx1/O
そうだね。
一作品につき2〜5人欲しい
投票で決めたい。
24名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/26(木) 00:36:39 ID:J3ACSy3BO
カオスは便利な存在だよな
ロワ用に都合よく改変しちゃってもそれはそれでアリだし
25名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/26(木) 07:57:31 ID:cbj3U/1FO
主催者はカオスで参加作品決めようぜ
26名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/26(木) 20:00:35 ID:oJUX35fbO
リナリー入れたいけどなー…バッツとあわせてやりたい
でも普通にアニメ、映画はハブかね
27名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/27(金) 11:52:35 ID:WhS2syU9O
別にリレー形式じゃなくてもよくね?と最近思う俺なのです
各々が好きにロワを発表したり(長編・前後不明の短編問わず)
許可が下りれば他者の作品の分岐ルートをちょこっと書かせてもらったり
ロワに似て否なる作品(例:キラークイーン)に挑戦してみたり
そういうロワスレがあってもいいんじゃないかなぁと
28名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/28(土) 21:05:57 ID:+YDOeDqu0
こんな感じでどうか

主催・カオス
参加作品・FF1〜12、FFT、その他
参加キャラ選定方法
・投票で各作品2〜3名+書き手が出したいキャラ数十人(書かれた時点でエントリー)

細かいルールは色々追加したり。
例えば24時間一人も他の参加者を倒さずにいると首輪爆破。

29名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/28(土) 22:33:12 ID:zwb/dVpsO
>>27
それいいね。本編はじまるまでまだまだ時間かかるだろうし…
それまで一人でギャグパロロワでもやろうかな

>>28
>例えば24時間一人も他の参加者を倒さずにいると首輪爆破。

これハードだけど面白いね。2日目に残るのは全員殺人数1以上か
仲間が生き残っても複雑な気持ちになりそうだ
30名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/30(月) 12:28:12 ID:8wlLtVFG0
今日はちょっと皆さんに殺し合いをしてもらいます、
の声と同時にパドックが開き参加者たちのレースは始まる。
大乱闘の末の大乱闘、そして一枠のセフィロスが勝利を収め残る敗者たちは
首輪を爆破されるのであった。
31名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/30(月) 19:25:41 ID:SHu/hZSLO
キャラ投票そろそろしようよ
32名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/30(月) 23:31:19 ID:cWvjd9pkO
もうちょい設定練ってからでもよくね?
支給品の数とか首輪の形状とか
33名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/31(火) 17:39:17 ID:aeA7CCaEO
ますは参戦作品を決めたい
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/31(火) 22:39:52 ID:TgLt8qBf0
この板で取り扱っている作品全部でいいと思う。
面倒なら正規ナンバーのみにすればいい。
そのへんは臨機応変にやればいいかと。
支給品は原作通り一人1つが良いかな。
あと今回は禁止エリアも設けたりしたいかも。

まあ>>28のような感じで構わないんだけどね
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 06:23:06 ID:w0fFidlZO
>>28>>34
と意見は一緒かな。
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 13:10:45 ID:c072EGzP0
定員100人くらいにして、名前をどんどん挙げていけば?
一回のレスで二人までエントリーできる。
100人に達したら終了、登録完了ってことで。
なんか無理めのキャラの名前が挙がったら、「それはちょっと・・・」と突っ込んで
お引取り願う。
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 21:44:15 ID:NCQYDJzsO
100は多すぎる
過疎気味だし、30人ちょいくらいにしないとまとめきれないんじゃないか
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 00:31:25 ID:rls8lV+tO
FFドラクエ12+8から2人ずつと考えても40人。
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 07:56:03 ID:/iFPCGAbO
30〜40人で決めて。あとで何人か追加したらどうですか
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 14:19:24 ID:U/4ryBu40
んじゃ40人をひとまず終了地点と設定して、さらに追加したければ書き手が
好きなキャラいくらか出すって方法にするか。
ちなみにどの作品から何人出るかは偏ってもいいと思う。書き手がつかなきゃ話は進まないわけだし。

もう明日くらいから投票やってもよかろう。
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 18:16:37 ID:rls8lV+tO
【投票方法】
・一人2キャラまで
・同じIDが投票した場合、そのIDの全ての票を無効とする

こんな感じかな?
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 22:46:46 ID:/iFPCGAbO
投票期間は何日間?
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 22:54:30 ID:5lO3BvSUO
>>40
それじゃ投票をする意味がないだろ
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 23:22:41 ID:U/4ryBu40
>>43
いや、>>36の形式でやって洩れたキャラを書き手が好きに何人か出せばいい
という話。
投票というのは書き方が悪かった。
どのみち過疎なら多数決の投票自体があまり意味ない
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/02(木) 23:27:08 ID:U/4ryBu40
書き忘れた。
>>36の形式だと最初から書き手の好きなキャラをエントリーできるだろ、って
いうことだろうけど、読み専門の人もキャラを挙げるだろうし後になって
このスレに参加した人に救済措置としても追加に何人か許すのがいいと思った
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 02:59:09 ID:MkJ8BwNn0
最低限の人数だけ投票で決めて
後は一定数自由枠って事で、先に書いたもん勝ちにしちゃえば?
そうすりゃ書き手だけが決められるって事だし
問題は1作だけ書いてどこかに行かれることだけど、それは防ぎようがないっしょ
47名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 22:54:51 ID:n5HCzBah0
<<FF6 ロック>>  <<FF7 クラウド>>に投票
48名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 11:58:07 ID:yk1HJKHDO
>>47
早いだろ
49名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 11:59:53 ID:yk1HJKHDO
連レスになるが、
投票が35人、書いたもん勝ちが15人の合計50人でよくね?
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 12:04:30 ID:oQd4RzVgO
そんな感じでいいかもね。
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 12:29:10 ID:p8Q3w8fc0
じゃあそれで今夜から投票始めるか?

一日ごとに最低一人殺さないと首輪が爆破されるルールも適用するか。
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 17:26:55 ID:TVT7NROmO
>>51
消極的なキャラを減らす手にはなるかもしれないけど
足枷にもなりかねないんだよなぁ…
混戦や罠で死んだ場合、誰が誰を殺したかで議論にもなるだろうし(それはまぁ別にいいんだが)
一番の問題は、主催がそれをどうやって把握してるんだよという点
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 17:50:54 ID:rAJNaUzvO
一人が一人以上殺すってこと?
普通に24時間以内死者が出ないと爆破でいいと思う

参加キャラの件だけど俺は投票だけで決めたい派
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 17:59:04 ID:TVT7NROmO
まぁ24時間以内が悠長だと感じるなら
12時間以内とか6時間以内くらい(放送毎)にしてもいいかもね
もうちょっとルールを煮詰めたいんだけどな
本当に投票やっちゃうの?
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 18:55:58 ID:EOKwG1hP0
FFDQ板でルール煮詰めようとしてうまくいったためしはないな。
56名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 20:40:49 ID:p8Q3w8fc0
             /)         
           ///)          
          /,.=゙''"/          
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

一番いい加減に始めたFFDQ1stのみがちゃんと完結しているしな
しかも割と短期で
57名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 20:50:55 ID:yk1HJKHDO
では24時間1人も殺さなければ死亡は無しで、12時間に1人誰かが死ななければ無差別に5人or全員死亡
でおk?

投票は明日一日中くらいでいいかな?
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 21:52:00 ID:oQd4RzVgO
それでいいよ。投票は一人何人にする?
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 22:40:06 ID:p8Q3w8fc0
名前が挙がったら即時登録される方式(FFDQ1stがそう)なのかな?
一人5キャラでいいと思う。
数が定数に満たない時はそのときの様子で決めるか
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/04(土) 22:55:05 ID:oQd4RzVgO
おけ。
投票は明日1日間でいいよね。
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 00:19:10 ID:AQpySLCnO
−−−−−−−−−−投票開始−−−−−−−−−−
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 00:25:57 ID:AQpySLCnO
FF4からセオドール(改心済)
4TAからカイン(聖竜騎士)
FF9からジタン
FF6からエヌオー(雑魚敵)
DQ5からミルドラース

を推薦します
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 00:52:01 ID:fJ88RKzL0
ちょっとまて、早漏過ぎやしないか
投票で決まる人数を正式に決めないと、投票結果で荒れることになるぞ
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 01:41:52 ID:XZVkvTCTO
おれは一人に付き三人を押す
あと、投票で決めるキャラの総数も確定させたほうが
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 01:49:37 ID:YatZkSQVO
普通に考えて、一殺ルールだと一日で半分以下になるんだよね
殺せないキャラは確実にいるだろうから四割以下にはなると思う
二日後には更にその半分以下
やる気はあるけど初期配置と周りの立ち回りによっては不可抗力で殺せないキャラもいるだろうから
あまり良いルールだとは思えないんだよね
キャラの行動バリエーションにも幅がなくなって個性も潰れるだろうし
まぁ、試してみない事には結果はわからないけどさ
66名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 03:56:50 ID:fJ88RKzL0
真面目にやるとしたら>>62みたいなラインナップばかりだと書き手が敬遠するぞ
やっぱりメイン級じゃないと書き辛いと思う

とりあえず投票する前に決めたいこと
・スレタイではFFロワだが、DQも混ぜるのか?
・投票のみか、投票+書き手枠方式か
・参加人数は何人か
・一人何票か
・1日1殺形式にするかなどの大まかなルール
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 08:39:45 ID:wgZcBLcFO
ルールはDQロワと同じでいい
余計なルール付けるとgdgdになる

全体の参加人数と各作品からの参加人数も決めた方がいいんじゃないかな?
偏りそうだし
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 10:28:04 ID:Qnv4CfQDO
そうだね。
FF1〜12までとFFTとあとなんだろ?
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 10:39:23 ID:YatZkSQVO
ルールはオーソドックスなのが一番やりやすいだろうね
各作品からの参加者数だけど、一定にしないで上限だけ決めておく方がいいかも(下限は2人で)
総参加者数も50人前後、くらいが無難かな
ギャルゲ2nd参考
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/05(日) 18:03:18 ID:5ens/oEE0
>>68
作品はそれくらいでいいと思う
FF11は板違いなので、FFTを入れて12作。
平均は一作約4キャラだが、無理に振り分けて誰にも書かれない放置キャラ作るくらいなら
偏りが出るほうがいいかと。
上限8人にして下限は0人で。無参加作品が出てもそれはしょうがない
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/06(月) 07:11:47 ID:M64Go13qO
>>69>>70
それに決めて投票する?
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/06(月) 12:16:00 ID:MXNdATM40
それでいいと思う。投票やるならいつでもいい
73名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 00:37:09 ID:YfHQ3Xs7O
面倒臭いからあの作品はアリ、これはナシってのは辞めようや
嫌な言い方だが、結局のところ人気ある作品のキャラには票が入るし、ない作品のキャラには票が入らない訳だから

…と思ったが、今は投票者が居るかどうかの方が問題だな
下手したら得票キャラ<参加者数にもなりかねん
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 00:52:57 ID:fCrD2E9Y0
ぶっちゃけまずこのスレに書き手がいるのかどうかが問題
あと投票者が少ないと、投票時に1票でも当選とかになって
読み手によってネタで投票されたキャラが当選して、誰も書けないとか起こりうる
75名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 01:27:20 ID:e3XckKR90
FFって言う狭い枠の中だったら、書けないキャラなんてそんなにいないと思うけどなあ
板的に、FFシリーズ全部やってる人だって少なくないだろうし
まあ、そもそも書き手がいなかったら、メジャーだろうとマイナーだろうと関係ないけど
76名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 01:28:27 ID:CGMkMyI10
FF全部やってる人間で書き手もやりたいよという人間がそんなにいるとは思えない
77名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 02:03:38 ID:KO+pTQZP0
悪いけど外伝とか派生作品とかを入れられると、その方がわかりにくい。
素直に正規ナンバーズだけにしてほしい。FFTは構わんよ、昔からロワの常連のようだし
あと多数決投票は、人が少ないスレではやる意味はほとんどないと思うね
78名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 02:29:16 ID:KP3TN9DiO
ドラクエはいれてもよくね?
79名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 04:26:46 ID:fCrD2E9Y0
1人5票だと、10人全員が違うキャラに投票してやっと50人なんだよね
この過疎具合だと10人集まるかも微妙だし、1作品につき1人1票とかでもいい気がする
それで各作品のTOP3名ずつ参戦で、12作品として36名
十分な書き手の人数が望めない状況じゃそんな人数でも十分だと思う
80名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 05:51:43 ID:YcuW/Q9bO
50人じゃ多すぎるのは確かだね。
この書き手が満足にいるかどうかも解らない状態じゃ、50も消化しきれるとは思えないわ
完結も視野にいれるなら30〜35くらいが妥当じゃないか
81名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 13:10:09 ID:KO+pTQZP0
とりあえずどのキャラに投票したいか、傾向だけ聞いておこうか
82名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 07:18:57 ID:bMOh0laQO
ゴルベーザ(セオドール)はいるよなw
83名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 08:26:14 ID:7oIs/FDoO
確実に各作品の主人公は入るだろうな
だが何故かヴァンは入って欲しくないようなそうでないような…

書き手だが、全部の作品をやってなくてもいいか?
いいなら目の前の機械をフル活用してでも書くが…
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 12:07:50 ID:6/SjhO1FO
CCFF7のキャラは入るんだろうか
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 12:34:54 ID:JZVJv7Vk0
投票で24人、残りは書き手が好きに出すという形式でいいじゃん。
ってもう何度も同じようなこと書かれてるな
86名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 12:45:52 ID:ie+JOTdOO
まず書き手はいるのか?
87名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 13:14:52 ID:JZVJv7Vk0
とりあえず自分は書くつもり。
他のことも決めたほうがいいんじゃないの?マップとか。
88名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/08(水) 13:33:06 ID:aP/2c8/rO
好きなキャラ出したいから好きなキャラだけ登場させて投票キャラはそっちのけー後は知るかボケー
みたいな出し逃げ作者が出て来そうだな
89名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/09(木) 02:50:24 ID:tjTLVnuC0
一人5人投票でやってみれば?投票というか即時登録される形式で。
それで規定人数に達しなければ、その人数で始めればいいだけ。
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/09(木) 22:45:18 ID:ppW9q8IxO
特定のキャラがいるかいないかでスタンスが大きく変わるキャラもいるんだよね
だから早い者勝ちはやめてほしいかな
91名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 12:27:33 ID:CuZysfbt0
マップはこれ
http://ffdqbr.hp.infoseek.co.jp/map.jpg
他のルールはDQロワと同じ

投票は明日やってみれ。
普通の多数決形式でな

92名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 13:28:50 ID:LqWCN7A20
なんか投票やるだけやって後はノータッチって人が多い気がする
もうとっととスタートして書き手が出したキャラから採用でいい気もする
出したいキャラがいるなら1話だけでもいいから書いてくれって事で
そうすりゃ序盤のスタートダッシュもそこまで悪くならないだろうし
93名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 15:08:03 ID:f1QyUixxO
企画倒れ…だな
94名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 18:08:59 ID:VPH/akrWO
じゃあリレーじゃないロワ書いていい?
95名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 18:20:09 ID:RbMq1FmMO
明日投票が集まるかもしれないだろ
96名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 19:05:28 ID:VPH/akrWO
それと、投票ならココじゃなくてしたらば借りてソコでやってくれ
ココじゃアク禁くらってる人もいるからね
そんでしたらば借りた人が積極的に先導する事
現状、明確な進行役が居ないから話がまとまらない
97名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 22:08:23 ID:LqWCN7A20
>>94
リレーじゃないロワやりたいなら自分でサイトでも作ってそこでやれば?
荒らしとかも沸かないだろうしそっちの方がいいと思う
98名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/11(土) 03:29:51 ID:pdiSAwhqO
先にキャラクター候補をリストアップして、そこから選んで投票して下さいという形式にすれば
ネタ投票防止にも票の分散防止にもなるし効率良いんじゃないかな?
先着制にする場合でも、候補の中から選んで下さいという形で

意外なキャラの参戦はできなくなるけど、流れを見る限りそれは望まれていない、むしろ反対!のようだし…
普通の選挙方式と考えて貰えば想像しやすいと思う
リストアップは、メインキャラないしメインキャラに深く関わるキャラ、を基準に少し話し合って決める、と
…めんどくさいかな?
99名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/11(土) 05:27:27 ID:bpkx2GHI0
>>98
それが一番安全だとは思う
でも問題はそれだけじゃなくて、書き手がほとんどいない事もだと思う
良いスタートダッシュを切れなかったロワはgdgdのまま中座するし
どこかベクトルの近いロワが終わるまで待って、宣伝してからやるっても一つの手段だと思う
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/11(土) 11:52:10 ID:bRSJcXV90
しかし軽いノリで始めようと言ってたのにやたら及び腰だな。
101名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/11(土) 11:59:11 ID:bRSJcXV90
>>94
新しく専用のスレを立てるか、書きこみのない駄スレを再利用してそこに書くのがいいと思うね
102名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/12(日) 21:19:59 ID:ooCSCUlo0
つーかもうおまえら諦めな。
このまとまりの無さでリレー小説は無理な話だ
103名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/12(日) 23:39:36 ID:LMnR5Lo6O
>>101
書き込みのない駄スレってこのスレのことじゃ…
104名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/13(月) 12:43:54 ID:Uzgus1IqO
本当に書きたい人なんて3人いないと思ってるけど?
読みたい人は何人かいそうだが。
105名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/13(月) 17:11:55 ID:rnDrRHLu0
投票枠+書き手枠の選定方法とか、全部で30人の小規模とか、
見たことがなかったので見てみたかったってのはあるな。

うまくいくか、いかないかは別として。
106名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/13(月) 22:11:48 ID:DXkb9/Zr0
>>94に期待するわ。
107名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 03:42:40 ID:MAyCOJ0dO
>>94が一人でやり始めたら俺も一人でやるわ
108名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 12:19:14 ID:XfTF+f4CO
早く投票しようぜ
109名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 20:22:38 ID:83TWiYSd0
投票はありません。
>>94>>107に期待しましょう
110名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 20:48:26 ID:WXhjSU9xO
で、結局どうする?投票決行するにも参加人数と投票形式は決めなきゃならんし
そもそも始まったら書くって人はどれだけいるんだ?
俺は真っ当に始まるなら書くつもりはあるけど、一人になっても最後まで書き続けるほどの情熱も技量もないな
111名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 21:37:02 ID:83TWiYSd0
本気でやるつもりか?
だったら独断先行してしまうくらいの勢いでやらんと
112名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 19:04:40 ID:oUzE1A5z0
>>110
俺も真っ当にに始まるなら書くつもりだよ
でも過疎過ぎるから半ば諦めてはいる
113名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 20:32:30 ID:v7iG/Zch0
とりあえず明日か明後日か知らんけど投票やればいいじゃん
何か問題でも?
114名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 21:33:08 ID:dTmk5lL+0
だから参加人数と投票形式決めないと投票も出来ないんだってば
一応書きたい人もいるみたいだから案出してみる
FF1〜10、12+FFTで全12作品、各作品2名ずつ出したいキャラ投票、
それに+して10名くらいフリー枠(作品問わず好きなキャラに投票)or書き手枠
ってところかな、小規模ロワでやるなら。これだと全34人
115名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 22:05:07 ID:v7iG/Zch0
それで別に文句はないな。
116名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 22:31:50 ID:WJlAjMfAO
文句なしです。
117名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 23:15:00 ID:dTmk5lL+0
で、基本今俺が言った案でいくにしても
+10名をフリー枠にするか書き手枠にするか決めないと投票開始出来ないわけだ
加えて何日に投票するか、誰が集計するのかとかの問題もある
俺は集計まではするつもりないし、誰かが音頭とらないとまたぐだぐだするぞ
118名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/16(木) 23:30:42 ID:twHv8kkX0
フリー枠と書き手枠というのはどう違う?
とりあえず書き手枠は別に異論ない
119名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 07:57:34 ID:Jz/Z4atU0
フリー枠:マイナーキャラでエントリーできなかったり、そもそもエントリーされてない作品のキャラをみんなで投票できる枠
書き手枠:スタート開始時、書き手が書いた者勝ちでその上限まで、エントリーできなかったキャラを登場できる枠

要は
フリー:みんなで決める番外投票
書き手:書き手による早いモン勝ち
って感じだと思う
120名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 08:02:08 ID:xhn6r45DO
書き手枠でいいと思う。
121名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 12:13:18 ID:ntviipmmO
どっちもいらないと思う
122名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 23:22:34 ID:VYgP9lju0
じゃあとりあえず24人については明日0:00から投票開始ということにしようぜ
一作品に1キャラ、計12人な。
集計は俺が取るから
123名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 23:24:08 ID:VYgP9lju0
あ、書き忘れ。

残りの10人くらいについては、投票結果が出てから考えるということで。
124名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/18(土) 08:58:51 ID:OVTT9nqCO
おけ。楽しみだ
125名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/18(土) 10:55:49 ID:1qe/DTNH0
投票の制限についてだが、ラスボスは不可で。ネオエクスデスとかセーファセフィロスとか。
人間形態のエクスデスやセフィロスはOK
FF2は少しややこしいがラストボスの「こうてい」は不可でそれ以前に出てくる人型の皇帝はOK。
あとモンスターは不可ではないができれば自粛してもらいたい。
FFロワ2ndがマイナーモンスター多数のために人がいなくなったと記憶している。

それとオープニングは誰か書ける人がいたらよろしく頼む
126名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 00:38:21 ID:TJWg50sRO
投票もうしてもいいか?いいよな?
>>122の通りにいくぞ

1 WOL
2 フリオニール
3 ザンデ
4 カイン
5 レナ
6 ティナ
7 エアリス
8 スコール
9 ビビ
10 ユウナ
12 バルフレア
T ラムザ
127名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 07:44:31 ID:KMWzX8XXO
1 ガーランド
2 フリオニール
3
4 セシル
5 バッツ
6 リルム
7 クラウド
8 スコール
9 ジタン
10 ユウナ(召喚士)
12 ヴァン
T

3とTは未プレイなので空白スマソ
128名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 10:45:25 ID:HtCl6UABO
1WOL
2こうてい
3ザンデ
4カイン
5バッツ
6ロック
7セフィロス
8ラグナ
9クジャ
10ティーダ
12バルフレア
Tオルランドゥ
129名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 11:13:33 ID:RDGBzXrvO
1
2フリオニール
3デッシュ
4リディア
5バッツ
6ティナ
7ユフィ
8セルフィ
9ジタン
10ユウナ
12
Tラファ
130名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 12:10:50 ID:mcZEvXk20
1WOL
2こうてい
3
4ゴルベーザ
5ギルガメッシュ
6ケフカ
7セフィロス
8サイファー
9ベアトリクス
10アニキ
12バルフレア
Tクラウド
131名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 12:23:21 ID:+gGGyTyD0
1 ガーランド
2 レオンハルト
3 ルーネス
4 セシル
5 ファリス
6 エドガー
7 クラウド
8 リノア
9 ジタン
10 アーロン
12 パンネロ
T アグリアス
132名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 13:40:52 ID:g7ZXoxxFO
1ガーランド
2ボーゲン
3玉葱
4ローザ
5ギルガメッシュ
6ケフカ
7クラウド
8アデル
9サラマンダー
10ルールー
12アーシェ
Tガフガリオン
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 19:39:19 ID:z2j3JtM1O
1WOL
2レオンハルト
3ザンデ
4ゴルベーザ
5ギルガメッシュ
6ケフカ
7シド
8ゼル
9ビビ
10シーモア
12バッシュ
Tガフガリオン
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 22:07:17 ID:+gGGyTyD0
集計すると言った者だが、今夜出かけないといけないことを忘れてた。
とりあえず現時点までの票はまとめるので、これ以降から期限の0:00までに入った票は明日帰ったときに
集計するわ。それだと遅いようなら、もちろん他の人がやってくれても全然構わない。
現時点>>132までの集計

FF1…… 4票 WOL      3票 ガーランド
FF2…… 3票 フリオニール 2票 こうてい、レオンハルト     
       1票 ボーゲン
FF3…… 3票 ザンデ    1票 デッシュ、ルーネス、たまねぎナイト
FF4…… 2票 カイン、セシル、ゴルベーザ     
       1票 リディア、ローザ
FF5…… 3票 バッツ、ギルガメッシュ  
       1票 レナ、ファリス
FF6…… 3票 ケフカ     2票 ティナ
       1票 リルム、ロック、エドガー
FF7…… 3票 クラウド    2票 セフィロス    
       1票 エアリス、ユフィ、シド
FF8…… 2票 スコール   1票 セルフィ、ラグナ、サイファー、リノア、アデル、ゼル
FF9…… 3票 ジタン     2票 ビビ
       1票 クジャ、ベアトリクス、サラマンダー
FF10…… 3票 ユウナ     1票 ティーダ、アニキ、アーロン、ルールー、シーモア
FF12…… 3票 バルフレア  1票 ヴァン、パンネロ、アーシェ、バッシュ
FFT…… 2票 ガフガリオン 1票 ラムザ、オルランドゥ、ラファ、クラウド、アグリアス

2位が横並びなのが多いな。最終的に票差がなければどうるすか考えておいた方がよさそう
135名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 22:08:53 ID:+gGGyTyD0
>>134の4行目は間違い。
現時点>>133までの集計、だった。
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 23:40:49 ID:X56TxVfbO
1
2マリア
3
4リディア
5バッツ
6ロック
7ユフィ
8セルフィ
9ジタン
10ユウナ
12
Tラムザ
137名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 00:06:00 ID:CVqmzjtG0
取りあえず0時過ぎたんでこの辺で投票終了かな?
>>134の代わりにちょっとまとめてみるわ
138名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 00:08:48 ID:0Nxt5yRtO
頼みます。乙
139名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 00:18:59 ID:CVqmzjtG0
FF1:2名決定
決定 WOL、ガーランド

FF2:1名決定
決定 フリオニール
2票 こうてい、レオンハルト  1票 ボーゲン、マリア

FF3:1名決定
決定 ザンデ
1票 デッシュ、ルーネス、玉葱剣士

FF4:0名決定
2票 セシル、カイン、ゴルベーザ、リディア
1票 ローザ

FF5:2名決定
決定 バッツ、ギルガメッシュ
1票 レナ、ファリス

FF6:1名決定
決定 ケフカ
2票 ティナ、ロック
1票 リルム、エドガー

FF7:1名決定
決定 クラウド
2票 セフィロス、ユフィ
1票 エアリス、シド

FF8:2名決定
決定 スコール、セルフィ
1票 サイファー、ラグナ、リノア、アデル、ゼル

FF9:2名決定
決定 ジタン、ビビ
1票 クジャ、サラマンダー、ベアトリクス

FF10:1名決定
決定 ユウナ
1票 ティーダ、アニキ、アーロン、ルールー、シーモア

FF12:1名決定
決定 バルフレア
1票 ヴァン、パンネロ、アーシェ、バッシュ

FFT:2名決定
決定 ガフガリオン、ラムザ
1票 オルランドゥ、ラファ、クラウド、アグリアス

現時点で24名中16名は決定
140名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 00:26:10 ID:CVqmzjtG0
16人の枠は決定として、残り8枠は明日にでも同率で挙がったキャラのみで決選投票でもする?
問題は土日じゃないから社会人が厳しいかもしれない

同率のキャラ全員合格にしちゃうと一気に38人にまで膨れあがるけど
人数的に不可能ではないから面倒ならばそれでも良いかもしれない
その場合は必然的に書き手枠が無くなっちゃうかもしれないけどね

もしくは投票同率のキャラで8枠も書き手枠に含めて
後は書き手にこの先任せてみるのも一つの手段

と、取りあえず今後の事について3つほど案をだしてみたんだがどうだろうか?
勿論穴とか不満とかあるだろうし、この意見を叩き台にしてくれて構わないです
141名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 01:10:26 ID:ynVYFdN4O
俺の意見としては二番目でもいいと思う
他の人がこいつを出したいっていうのがあるなら別だが
142名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 11:36:18 ID:Bv4JysifO
3を玉葱かルーネスかの二者択一にして
後は同率繰上でいいんじゃないのかな
以外とマトモなラインナップだし
143名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 20:27:01 ID:CVqmzjtG0
なんか同率繰り上げ賛成派が多いけどそうする?
ちなみにそうした場合のラインナップ

FF1(2名)WOL、ガーランド
FF2(3名)フリオニール、こうてい、レオンハルト
FF3(4名)ザンデ、デッシュ、ルーネス、玉葱剣士
FF4(4名)セシル、カイン、ゴルベーザ、リディア
FF5(2名)バッツ、ギルガメッシュ
FF6(3名)ケフカ、ティナ、ロック
FF7(3名)クラウド、セフィロス、ユフィ
FF8(2名)スコール、セルフィ
FF9:(2名)ジタン、ビビ
FF10(6名)ユウナ、ティーダ、アニキ、アーロン、ルールー、シーモア
FF12(5名)バルフレア、ヴァン、パンネロ、アーシェ、バッシュ
FFT(2名)ガフガリオン、ラムザ

以上38名
玉葱消すかどうかで37名になるけど、そこは誤差の範囲だと思う
人気キャラの少ない作品ほど票がばらけ、参戦人数が多くなってるって問題が見えるけど
参戦しているキャラ自体はまともだし、このままスタートでもいい気がする

まぁ今日いっぱい意見を聞いてから決定でも遅くはないし
語る事無いなら、ルールについてでも語ろうか
144名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 21:58:49 ID:/k++wJF/0
>>139
集計乙。助かった。
>>140
俺も二つめの案でいいと思う。

ルールは、とりあえずFFDQロワと同じでいいのかな。
なら支給品は3つまでか
145名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/20(月) 23:35:44 ID:AqQXQ+O9O
参加者は俺も上の案で文句なし。
ルールについては、特定の技と魔法の禁止はやっぱ必要だと思う
デスやデジョン系、レイズ系、メテオ、12のリバースとか
戦闘のバランスを著しく崩しそうな恐れのあるものを
146名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 00:20:03 ID:OPkB63RGO
バランスブレイカーな魔法は、参加者に忘れさせることも可能じゃね?
記憶を封じるとか何なりして
魔法はケアル系も制限かけた方がいい

あと些細なことだが、12の魔法全体はどうする?
あれって魔法石を媒体にしているんだよな確か
配られるか、元から12のメンバーのみに備わってるか…
DFFではガブラスがチャージもなしに放ってたが
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 00:33:17 ID:MZNcl0DI0
>>146
それをいうなら7のマテリアもそうだな
それも支給品に含めるか、デフォルト装備にさせるかで大分変わってくるな
まぁ魔法が回数制限な奴とか、相手と会って戦闘中にドローしなきゃいけない奴らもいるし
支給品扱いでいい気もする

アルテマ、ポーキー、カッパー、チキン、ゾンビー、ミニマム、ストップあたりもバランス崩しそうだな
開始前に禁止魔法リストでも作る?
148名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 08:55:05 ID:roiD8u+MO
初期アイテムにも制限付けさせてほしい
・武器となるもの、もしくは攻撃手段となりうるものに限定
・主な武器となるものは最高でも一袋一つまで
みたいな
これくらいしておかないと、ただでさえ枠が少ないのにネタに走られると困る
149名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 22:31:53 ID:XeQPNzLP0
禁止するべき魔法は、
蘇生系・即死系・天変地異を起こすような大規模系・空間移動系・蛙とか小人とか一部のバッステ系、くらいか。
もちろんこれらと同様の効果がある技・アビリティ・支給品なんかも禁止。
具体的には、いちいち書くのは面倒だな。まあ大体わかるだろう。
回復魔法はFFDQ3rdと同様に、使えるが効果が激減するし消耗も激しいという感じでいいか。
支給品は1〜3つで必ず攻撃手段となるものが入っている。

マップは>>91が上がってるな。
首輪は12時間死者がなければ全員爆破、と

これなら今週末くらいには始められるのかね
150名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 23:26:39 ID:QZjeNzu9O
OP書いてる人いる?
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 23:56:24 ID:OPkB63RGO
主催はカオスでいいんだよな?
書いてはいないが感じはあるんだよな
書いてるって人がいなければ俺がいこうかな…
あと3のネギとルーネスはどうするよ?
152名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 00:07:54 ID:Dew9r8a40
>>151
OP任せた
主催はカオスで良いと思うよ
玉葱消すかは任せる
153名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 02:06:20 ID:ofzYNNPrO
カオス以外に進行役は誰かいるのかな
カオスが細かく仕切ってる姿は想像できんのだがw

あとWOLさん、外見や性格や名前はどうでもいいけど
性能は原作のナイト準拠(剣術+下級白魔)でいいんだよね?
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 07:29:15 ID:Jr1+SjHVO
進行役には土と火と風と水の四人でいいんじゃない?
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 11:55:10 ID:KAEzzUaK0
OP投下されたらロワ開始?
このスレも予約制だっけか
156151:2009/04/22(水) 17:22:40 ID:njMiQZS1O
わかりました
OPを書かせていただきます

進行役については、>>154のつもりで書くが、異論があれば今のうちに頼む
投下は来週の水曜の夜、その日が無理になれば土曜になる
予約制は人数が少ないから、被るのを防ぐためにあった方がいいと思う
さーやるぞ
157名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 17:51:13 ID:V/Jxc1Ln0
進行役は今の段階一部以外伏せてるって感じで良いと思う
その方が最後の対主催とかでも敵の人数調整出来てやりやすいと思う

土と火と風と水の四人はゴルベーザが参加者にいるからなんとなく違和感がある様な…
カオスに付いてもおかしくない適当なキャラは他にいないもんだろうか
158名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 17:59:00 ID:njMiQZS1O
待て待て四天王じゃないよ!
マリリスとかのカオス四人だ!
159名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 18:07:44 ID:9pnrF4XVO
必ずしも、ラストは対主催にする必要性は無いでしょ。書き手次第では
進行役というか、管理者とうか
はカオスの四人で異議なし
160名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 19:09:18 ID:V/Jxc1Ln0
>>158
言われて思い出したわw
土と火と風と水の4人と言われるとどうしても、向こうの方が存在感あってね
それなら問題ないと思う
161名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 21:13:19 ID:Jr1+SjHVO
リッチ マリリス クラーケン ティアマト だったっけ?
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 22:26:23 ID:KAEzzUaK0
とりあえずガーランドカオスでフォローできない分をマリリスら四体のカオスが切り盛りする
という形でいいんじゃね。
最後は別にどういう展開でもいいけど。

ところでマップ内に存在する城や洞窟だが、どういう構造にする?
書き手に任せるか、ゲーム中の城やダンジョンをそのまま持ってきて配置するか
ゲームのを使うならFF1から持ってくればいいかと思ったが。
祠みたいなのもあるけど、そこは書き手が自由に建造物なりを作ってしまえば
いいかな
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/23(木) 22:30:10 ID:T0xYAV8N0
状態変化の禁止魔法だけは具体的にはっきりさせたほうがよくねーか?
あいまいだと書くときいちいち聞かないといけない
164名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/23(木) 22:44:09 ID:pR5m4gaw0
バイオとかコンフュでも結構喰らうと厳しいしね
キャラが少ないからコンフュによる安易なマーダー量産とかは避けたい
良くあるバステでも効果時間短&消費大
ミニマムとかの姿とかが変わってしまう重大なバステは禁止とかで良いと思う
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/24(金) 23:05:54 ID:meqNJzl3O
OPに期待。やっと始まる。
166名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/24(金) 23:08:25 ID:MLnnzL3s0
召喚はアリか?
確かFFDQロワでは禁止になってたっけ?
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/24(金) 23:30:21 ID:/scND/w/O
FFDQロワで禁止になってる魔法にFFのものはない。
移動系や各状態異常はもちろん、レイズですら効果だけはないが使える。
168名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/26(日) 00:33:05 ID:QuAmEaAPO
召喚はアリでいいんじゃないかな
召喚した側にもMP消費や疲労、召喚中の無防備状態とかデメリットあるんだし
そんなにバランスブレイカーになるとは思えん
精神疲労の負担が大きいという事にすればリディアとて乱発は不可能だろう
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/26(日) 00:35:05 ID:QuAmEaAPO
と、そんな事よりPCがアク禁なんだが
仮投下用のしたらばとか借りる予定はあるのか?
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/26(日) 01:39:27 ID:51TCVhyI0
禁止魔法は結局書き手の裁量次第じゃないか?
ロワが成り立たなくなる蘇生・即死・テレポート系を禁止すればあとは描写の問題のような気がする。
171序章 1/4:2009/04/29(水) 23:08:53 ID:NtXk/6V70


「これからお前たちに殺し合いをしてもらう」


威圧感を持つ声が、奥の暗闇から流れる。
その宣告は数十人の者たちすべてから声を奪っていった。
照明があまりついていない薄暗い室内が、水を打ったように静まり返る。
木霊により数回にわたって声が耳に届いたあと、光の戦士は嫌悪を隠しもせずに前方を睨みつけた。
「……殺し合いだと?」
疑問から滲み出る憤怒に、暗闇からくつりと音がした。笑ったようだ。
「そうとも……哀れな駒たちよ」
ばさりと、大きな皮膜を広げる音。それを合図として、室内の燭台が一斉に火を灯す。
やっとすべてが見えるようになった石造りの部屋は予想よりもかなり広く、また要所にそびえ立つ柱や足下にある絨毯から、
ここはどこかの城の中であることがわかった。
そして先程まで暗闇に包まれていた、この城の主が座るべき場所。
そこから浮かび上がった姿に、ある者は悲鳴を上げ、またある者は戦慄した。
人よりも遥かに大きい体に、かなりの重量を持つ尾、そして牙をむき出しにした鬼の顔。
物語に伝わる邪神をそのまま具現化したような姿に、恐怖を覚えない者は果たしていくらいるのだろうか。

「我が名はカオス。我は混沌を司る神」

皆の反応を愉快そうに眺めながら、異形の者は自分の名を口にした。
光の戦士は湧き上がる不快感にますます目を吊り上げ、同時に疑問に思う。
カオス。彼は過去に、他の仲間たちと共にこの邪神に挑み、そして見事打ち勝った。それがどうして再び目の前いるのか。
いや、今はそれよりも。

――私たちが殺し合う? 一体、何の冗談だ。

戦士は歯噛みする。剣を持ってこの強大な存在に立ち向かい、このふざけた宣告を止めさせたかった。
172序章 2/4:2009/04/29(水) 23:12:35 ID:NtXk/6V70
カオスが途方もない力を持っているのは分かっている。だが戦いのきっかけを作れば、助太刀する者も出てくるだろう。
殺し合いなど、闇に落ちたものがすることだから。
しかし、行動に移すことはとてもできそうになかった。

「賢明な判断だな、戦士よ。優れた武器を持たぬ今のお前に、果たして何が出来よう?」
「くっ」

彼の心情を察した邪神が嘲笑した。戦士はただそれを甘んじて受けるしかない。
愛用する剣に身の助けとなる道具類。いつの間にか消え失せたそれらを持たぬ彼に、勝利はない。
何もそれは彼だけではなく、他の者たちも同様のはずだった。

「冗談じゃない!」
後ろから、ベルトを幾重にも重ねた印象的な黒いドレスを纏った女が叫んだ。
すぐさま紫の唇から詠唱が紡がれ、頭上に掲げた手に魔力が渦巻く。
「焼きつくせ……フレア!」
凛とした声を発し、円を描くように腕を足元へ下ろした。直後、邪神を中心にして魔力が限界まで凝縮され、炸裂する。
轟音が響き、地面が揺れた。爆風によってもうもうと粉塵が上がるが、すぐさま薄れだす。
「……え?」
霧の中で見たものに、魔術師が信じられないといった様子で呟いた。

強大な爆撃を受けたはずの邪神は、火傷一つ負っていない。
先程と変わらず、ここに集められた者たちを見下ろしていた。

「なかなかの術だな、魔術師よ。だが、今の我には如何なる攻撃も効かぬ」
「な……」
「さて、離脱を望むか? ならば……」
邪神は口角がいやらしく上げ、ねじくれた指で己の首を示す。

ピーピーピーピーピー

突如として響き渡る無機質な連続音。
発信源は魔術師の首――いや、そこに嵌められた首輪から。
いつから付けられていたのだろうか。銀の留め具がやけに目につく黒い革の首輪が、皆の首にも、戦士の首にも嵌められていた。
173序章 3/4:2009/04/29(水) 23:15:38 ID:NtXk/6V70
「ルールー!」
魔術師のものであろう名を叫び、栗色の髪の女性が彼女に駆け寄る。
首輪が発する音の間隔がだんだん速くなる。
魔術師が女性のほうを見る。
首輪の音が一つに繋がる。
口が言葉を紡ぐ。
それよりも早く。

先程とは比べ物にならないくらい小さな爆発音がした。
続いて血を撒き散らしながら首が宙を舞い、骨と硬い何かがぶつかる音が聞こえた。
体が落ちた首とは逆の方向へ倒れた。
赤が静かに広がっていく。

「いやああああああああああああ!」
女性が喉も裂けよと絶叫した。それを追うように様々な悲鳴が木霊する。
あまりに凄絶な場面に腰が抜けたのか、へたへたと座り込む者もいれば、勇敢にも邪神を睨みつける者もいた
戦士はそんな室内で、ただ無表情で立っていた。激動していく事態に思考が追い付かない。
ただ、逃げられないということはわかる。わかってしまう。

「さあ、頃合いだ。ルールの説明をしよう……我が僕よ」
邪神が何かを招くように手を持ち上げると、玉座から離れた右のほうで、がしゃりと何かが動いた。
紫のくたびれたローブを着こんだ骸骨の化け物――リッチが邪神の前に出る。
「先にカオス様が述べたよう、貴様達はある島で殺し合いをする。
 日の出と日没の時刻に、死亡者の名を知らせてやろう。
 その時に重要な事柄も流すかもしれん。心して聞くがよい」
淡々とした言葉の後、リッチとは逆の方から炎が上がる。
そこから赤い肌で、腰から下が蛇のそれになっている美しい女の魔物が現れる。マリリスだ。
174序章 4/4:2009/04/29(水) 23:18:08 ID:NtXk/6V70
「今からそれぞれを違う場所へ飛ばすが、その場所でお前たちは袋を得る。
 その中には地図や食べ物に……アイテムが入っている。
 アイテムは運次第だ。良いものが入っているとは限らん。扱えぬものがあれば己の不運を呪え」
後方から粘着質な水の音がした。
右の後ろを振り向くと巨大な水色の烏賊の魔物。クラーケン。
「首輪ヲ外ソウトシタリ、げーむカラ逃レヨウトシタ場合、ソノ首輪ガ爆発スル。
 ソシテ二十四時間以内ニ死者ガ死者ガイナケレバ、全員ノ首輪ガ爆発スル。
 オマエタチハ殺スコトデシカ、生キ残ルコトハデキナイ」
室内であるにも関わらず、風が唸った。
左を向けば、六つの頭をもった緑の巨竜、ティアマットが参加者全体を睨みつけていた。
「回復魔法に関しては、その効果を弱くするよう、会場に施した。傷を受けても治りは遅いだろう。
 また禁止魔法も存在する。忘れぬようリストを袋に入れてある。
 破った場合は……私の知るところではないな」

自分たちを囲むように現れた四体のカオスに、たまたまどれかの近くにいた参加者が中心へじりじりと後退した。
その様子に邪神はにやりと笑みを浮かべ、そして大仰に立ち上がる。

「さあ! この我を楽しませておくれ……!」

楽しくて仕方ない様子で声が響き渡り、自分たちの足元が不可思議な光を放つ。
戦士は焦ったように周りを見渡すが、ふと目に留まったものに驚愕した。
視線の先にあるのは、銀色の甲冑を着た騎士。
忘れもしない、宿敵。そして、あの邪神と存在を同じくするはずの者。

――ガーランド!?

堕ちた戦士を認識したとたん、視界が真っ白に染まった。
見えるものが一転して暗闇になるまで、ゲームマスターの狂った笑い声がこの場を支配した。
それが死の遊戯の始まりだった。
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/29(水) 23:22:27 ID:NtXk/6V70
【ルールー 死亡】
【残り 37名】

【ゲームスタート】






おまたせしました。
玉葱かルーネスのどちらかを消す勇気はございません。誰か頼む。
禁止魔法はまだはっきりしていないためこのような処置にしました。
では。
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/30(木) 00:36:42 ID:IXuRGhZyO
乙。問題無しだと思います。感激です。
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/30(木) 12:10:40 ID:NJ+UgG9l0
これで開始ということかね?
禁止魔法は>>170のような感じでいいのでは。
どのみち使い手によって威力が変わったり、耐性があって効かなかったりするし、
細かいものは程度問題だろう
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/30(木) 23:27:29 ID:36nDf/ErO
OPおつです。
予約制なんだっけ?
179 ◆tc4fCUpVxw :2009/05/02(土) 17:26:25 ID:UB8XtS6F0
OP乙!

とりあえずジタン予約しとくわ
180名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:40:49 ID:UB8XtS6F0
とりあえず投下しとく。
本当に始まってるのかよくわからんが。
181名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:42:11 ID:UB8XtS6F0
 ジタンは深い眠りから突然起こされたような強い不快感を覚えながらも強引に身体を起こした。
夜露の降りた桟橋の上に一人眠っていたようだ。霞がかった遠景を見ると海洋がありその周辺に
突き出た岩肌が露出した地形が広がっていた。
 どうやら大陸の隅の方にいるらしい。ど真ん中よりはいいか、とジタンは考えた。
体を起こした時に節々が痛んだが、動くのに支障はない。
まだ完全に覚醒はしていない脳を目覚めさせるために頭を何度か自分の手で小突いた。

(ちくしょう、本当に始まったのかよ)
 まさか殺し合いなんて信じられないという思いは未だに残っているが、あの惨劇の光景が作り物でなかった
ことはまず確実だった。ルールーと呼ばれた女の人が無残に殺され、あの化け物じみた奴がゲーム開始
を宣言し、今ここに自分たちが現れた。
 どんな強力な魔法か何かを使ったかはわからないが、とにかく簡単に抜け出せるようなものではない
ことはあの時感じた威圧感でわかった。
マリリス、リッチ、クラーケン、ティアマット。
これらの四体の魔物がいたのもジタンにとって脅威だった。クジャとの最終決戦を迎える場所へ向かう
途中で出合った彼らは尋常ではない強敵だった。この連中を部下にしているカオスという怪物はやはり
クジャと同等かそれ以上の力を持っていると考えていいだろう。
 殺しあわねば生き残れないゲーム。誰も乗らなければ全員の首輪が爆破される。
ジタンは歯噛みして自分の運命を呪った。

 しかし、このままこうしていても始まらない。
橋の上をゆっくりと北へ歩みだし、まずは今後の方針を立てることにした。
まず同行者がいたほうがいいだろう。殺し合いに乗った参加者が達人であることを想定すると一人では
太刀打ちできない場合もあるだろう。
182名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:43:03 ID:UB8XtS6F0
参加者が集合していたあの広間で全員の顔を見ることはできなかったが、よく知る仲間を確認することは
できた。
(ビビ……)
 そういえば、とジタンは立ち止まり支給された品であるザックの中を覗いた。
参加者名簿が入っているはずだ、それを手に取り顔写真一人ひとり確認していく。
夜目も利くジタンは容易に内容を読み取ることができる。
「あった」
 ビビの名前を確認できた。他の参加者も隅から隅まで見てみたが、残念ながら知り合いはいなかった。
いや、こんなゲームに招待されなかったことは幸運と捉えるべきだろう。
それだけに自分とよりによってビビが呼び寄せられたという事実が恨めしかった。
そして、ふと気になる名前もあった。
(ガーランド……?)
 顔写真は鎧兜を身につけておりその素顔はわからなかった。
だが、ジタンの生みの親ともいうべきあのガーランドは確かに死んだはずである。
同じ名前の別人だろうと思い、そのことはこれ以上深くは考えなかった。

 と、ジタンが名簿をたたんで再び歩みだそうとした時だった。
(何かいる)
靄の中、前方に人影が走るのが見えた。
その人影は自分に向かってくるものと感じたが、急に方向転換をして後退していった。
追うべきかジタンは判断に迷った。
 恐らく橋を渡っていてこちらに気づいたから慌てて引き返したのだろう。
となるとゲームに乗った参加者とは考えにくい。戦闘能力のない者なら誰にも出会いたくないはずだ
183名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:43:50 ID:UB8XtS6F0
そういう参加者なら会っておいて損はない。貴重な情報が手に入るかもしれないし、あるいは有益な
支給品をもっているかもしれない。
だが、そう思わせておいてどこかで待ち伏せしているという可能性もある。
どうするべきか、そう考えている間にも相手は遠ざかってしまう。

【T-14/橋の上】

【ジタン@FF9】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、マサムネ(ジタン仕様・まだザックの中)、不明の残り二つ
 第一行動方針:北へ逃げていった参加者を追うか考え中
 第二行動方針:ビビを探す
 基本行動方針:ひとまずゲームには乗らない
※遠ざかっていく参加者が誰なのかは次の人に任せます
184名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:47:16 ID:UB8XtS6F0
そういう参加者なら会っておいて損はない。貴重な情報が手に入るかもしれないし、あるいは有益な
支給品をもっているかもしれない。
だが、そう思わせておいてどこかで待ち伏せしているという可能性もある。
どうするべきか、そう考えている間にも相手は遠ざかってしまう。

【T-14/橋の上】

【ジタン@FF9】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、マサムネ(ジタン仕様・まだザックの中)、不明の残り二つ
 第一行動方針:北へ逃げていった参加者を追うか考え中
 第二行動方針:ビビを探す
 基本行動方針:ひとまずゲームには乗らない
※遠ざかっていく参加者が誰なのかは次の人に任せます
185 ◆CF6MFGrSuU :2009/05/02(土) 23:10:21 ID:2kXWCRYr0
おお一話きた。乙

12の魔法だがもともとそれぞれのキャラについてるってことでよくね?
そうなるとマテリアの扱いが微妙になるかも知れんが……
とりあえずフリオニール、ザンデ、ヴァンを予約します
186名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/03(日) 11:11:02 ID:Oq4qvRA/O
ジタン乙。また予約キター。楽しみだぜ
187名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/03(日) 13:02:51 ID:vBzE7H/hO
マテリア無くても個性で凌げるキャラ達ばかりだから無くて大丈夫じゃね?
8のGFは無いとシステム上無理だけど

10はユウナとかアニキとか10−2時代無視して10クリア後からになるのか?
あと6はクリア後だと設定上魔法は使えなくなってるしティナはトランスもできないけど、そこんトコはどうなるんだろう
188名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/03(日) 21:54:27 ID:y5YO6E3Q0
FFDQ3rd、あるいは1stではどうなってる?
それと同じにすればいいと思う
189名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 11:19:27 ID:XRiMBvC8O
書きたいけど繁忙期だから厳しいな
190Hard luck 1/3 ◆CF6MFGrSuU :2009/05/04(月) 17:45:11 ID:GVOBE/Pa0

自分は人より不幸が多いと思う。
たとえばそう。今だって。


朝の爽やかな風が優しく頬を撫で、木々が穏やかにざわめく。
それらに導かれて目を覚ますも、目覚めは良いとは言えなかった。
「くそ……」
頭痛を覚え、フリオニールは右手で頭を押さえた。痛みは、それが夢でないことを教えてくれた。
カオスが言ったことも、女の人が殺されたあの瞬間も。
「殺し合い……か」
自分はまだ死ぬことはできない。死にたくない。
だが、始まってしまった。殺さなければ、この首にある切り取り線の如き首輪が爆発してしまう。
「参加者を殺す」
それがこのゲームで生き残るための術。
青年は反乱軍に身を置いていた。仲間の命を奪われても、突き進むのが戦士だった。
それはわかる。だからといって、人の命を無闇に奪うのか?
「……できるわけ、ないだろう」
義士の呟きは、風に流れた。髪飾りの玉がしゃらしゃらと鳴る。
と。

……ガサッ

(……!)
後ろから、何かが近づいてくる。気配を殺しているようだが、研ぎ澄まされた青年の感覚は欺けなかった。
青年はどう行動すべきか迷う。相手はゲームに乗っているとは限らないからだ。
まあ、せめて武器でも、と袋を手繰り寄せようとして。
感じたのは殺気。
大きな質量を持った何かが背後から襲い来るが、青年は咄嗟に傍らにあった袋を掴んで、横に転がった。
191Hard luck 2/3 ◆CF6MFGrSuU :2009/05/04(月) 17:48:03 ID:GVOBE/Pa0

――ドゴォッ!!

直撃した地面が吹き飛び、土煙が上がる。衝撃で更に転がりつつも、青年は見た。
黒い肌をした男、その手には緑色の斧。ポイズンアクスだ。
「ふん、外したか」
ぎろりと、こちらに向いた目は、殺戮を決めた者がするもので。
「……くっ!」
その男に渦巻く殺意を見た青年は、袋を握り締めて森の中へ走り出す。
相手の力量がわからない上、こちらはほぼ丸腰だ。袋の中にはおそらく武器があるだろうが、
取り出せるだけの時間を果たして相手は与えてくれるのか。
こんなことなら早く確認するべきだったと、心中で嘆いたところでもう遅い。
後ろから黒い男が何かを叫びながら追ってくる。
(こうなったら……!)
軽く跳躍し、体にかかる慣性を殺しつつ相手を見据える。素早く意識を落ち着かせ、魔力を練った。
その様子を見るなり、男も詠唱を始める。
「サンダー!」
「サンダガ!」
ほぼ同時に放たれる魔法。迸る二つの雷撃が真っ向からぶつかり合う。
高められた魔力が激しく反発し、打ち合わさった部分を中心として爆発が起こる。発生した爆風が、それぞれに襲いかかった。
「うわあっ!」
「がっ!?」
フリオニールは爆風に耐え切れず吹き飛び、木に叩きつけられる。
黒い男は詰まった声を出したが、粉塵により何が起こったか分からなかった。
頭を振って意識をはっきりさせ、再び駆けた。
「待て!」
あの男の声が聞こえる。追ってくる気配にちらりと肩越しで見ると、そいつは大した痛手を負っていないようだった。
舌打ちしつつ、視線を前へ戻す。そしてフリオニールは己の不注意に気がついた。方向を変えようとしても、もう遅い。
フリオニールの体は藪を突っ切り、森の外へ飛び出した。しかもそこはかなりの高さの崖だった。
下に緩和剤になりそうな木々は生えておらず、地面がむき出しだ。
192Hard luck 3/3 ◆CF6MFGrSuU :2009/05/04(月) 17:52:45 ID:GVOBE/Pa0
落ちてしまえば、大怪我どころでは済まないだろう。
「……私はこのゲームに生き残る」
ゆらりと影がこちらに近づく。
「世界を闇で満たし、永遠の命を手に入れる……そのためにも」
会った時の殺気に満ちた目で睨みつけられる。緑の斧が鈍く光る。

「飛び降りろ!」
出し抜けに下から聞き取りづらい声が、焦ったように響いた。
いつからいたのだろうか。褐色の肌で、薄い金髪の少年が訴えかけるような表情でこちらを見ている。
「早く!」
「死ねええええ!」
切羽詰まった叫びを、凶悪な叫びがかき消した。
肩口を捕えようと振り下ろされた斧を、紙一重で回避する。そして避けた勢いそのままで、後ろへ跳躍した。

宙に浮かぶ義士の体。すぐさま重力が彼を捕らえ、空色の外套を最後に落下が始まる。
これは、賭けだ。

「エアロ!」
風が吹き荒れ、舞い上がる。そして落下していたフリオニールをふわりと押し上げた。
浮力のおかげで着地しても痛みを覚えることはなかった。
「早く逃げよう!」
駆け寄ってきた少年はフリオニールを引っ張り上げるなり脇目も振らず走り出す。
フリオニールは慌ててそれに続いた。
「助かった」
「礼なら後! おまえ、ゲームに乗ってないだろっ?」
「君は?」
少年は返事の代わりに、にっと笑ってみせる。
こちらも笑いを返した後、顔を正面に向け、速度を落とすことなく走り続けた。
193Hard luck 4/3 ◆CF6MFGrSuU :2009/05/04(月) 17:55:57 ID:GVOBE/Pa0
【O-10/崖付近/朝】
【フリオニール@FF2】
[状態]:軽い打撲
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明の三つ
 第一行動方針:とりあえず逃げる(東へ)
 基本行動方針:ゲームには乗らない

【ヴァン@FF12】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明の三つ
 第一行動方針:とりあえず逃げる(東へ)
 基本行動方針:ゲームには乗らない

【O-10/崖の上/朝】
【ザンデ@FF3】
[状態]:軽傷
[装備]:ポイズンアクス@FF2
[道具]:支給品一式、不明の残り二つ
 基本行動方針:ゲームに乗り、生き残る

※爆発の音は周辺にも聞こえています。
194名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 18:54:53 ID:SGQoUB3k0
てすと
195 ◆PYDZomd9iI :2009/05/04(月) 19:01:18 ID:SGQoUB3k0
おーアク禁解除されてたぜ
という訳で>171>181>190投下乙です

スコール、ティーダ、パンネロ予約しておきます
主役級ばっかですけどいいですかね

確認なんですけど、開始時刻は夜明け直後で
放送の時間からすると禁止エリアルールは無しって事ですかね?
196名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 19:40:35 ID:GVOBE/Pa0
それでお願いします
禁止エリアルールは今のところない、のでしょうか…?
197名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 21:19:17 ID:/TBHvXVm0
あれ、開始時間は夜明け直後だったのか。
てっきり0:00開始だと思ってた
198名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 22:02:36 ID:DY0hFkoXO
乙。オイヨイヨ アヤク
禁止エリアは無しかな。
FFDQもDQも無いみたいだし
199名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 00:09:49 ID:lHCWUSC/0
ttp://www42.atwiki.jp/ffbr/

とりあえず?
200名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 16:05:21 ID:zcr5K3gnO
乙ヨイヨ!wikiヨイヨ!
201名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 18:50:32 ID:7H8E4hkIO
wikiヨイヨ。新作楽しみに待ってます。
202名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 19:10:07 ID:HpUpS2EYO
ヴァンの人気に嫉妬w
>>190-193乙!
12キャラは考えてみたらロワ初参戦なのか。いきなり名シーンだなヴァンw

wikiも乙です!
203名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 20:27:29 ID:lHCWUSC/0
ttp://www42.atwiki.jp/ffbr/pages/14.html

ルールは独断と偏見で書いたので、おかしい部分・足りない部分の指摘おねがいします
204名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 21:59:16 ID:ij/Een8F0
WIKIもう作ったのか、すげえ

バルフレアとバッツ予約します
205名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/05(火) 22:21:21 ID:V+TxpUcxO
>>204
志村ー、トリップトリップ
206 ◆90mMw1A.dw :2009/05/05(火) 22:33:37 ID:ij/Een8F0
あ、そうか。じゃあらためてバルフレアとバッツ予約
207 ◆ERlOsozNH. :2009/05/06(水) 04:06:07 ID:CO/f5CquO
皇帝とデッシュ予約ー。
208不幸の手紙 ◆90mMw1A.dw :2009/05/06(水) 20:05:48 ID:hwZ/WyB20
白々としたベールに包まれた空が次第に青く澄み渡ってくる。
朝日を背にほとんど垂直といえる急斜面を登りつめて、バルフレアはとうとう目的地へ到着した。
剣のようにせり立つ細い山の頂上。ここなら大きく遠くまでを見渡せる。
戦場の把握にはもってこいの場所だった。

姿が目立たないように、小さな茂みを利用して器用にも体全体を隠す。
これで身の安全を保ちながら敵情視察ができる。敵情というのはこのフィールド全てがそうである。
何しろ生き残るのはたったの一人。ルールから言えば自分以外の全員を敵と見なさねばならない道理だ。
もちろん一緒に旅した仲間が他にも参加させられていることは知っている。何しろアーシェ王女もいるのだ。
簡単に切れるような縁ではない。
ただ、それはそれとしてバルフレアは別のことも考えていた。

早速懐に忍ばせていた双眼鏡を手にしてよく辺りを観察する。
ザックに入っていた支給品のひとつがこれだった。
残り二つは短剣と封の閉じられた便箋。ごった煮もいいところだが、主催側が言うとおり運試しの
要素が強いのだろう。
短剣はラバナスタでも流通している一般的な品で魔力の類が込められているわけではないが、決して
使えないものではない。短剣の扱いには慣れているバルフレアにとって悪くない武器である。

しばらく経ったころ、南東に人の姿を発見する。
後ろ手で参加者名簿をザックから引き出す。目線は一秒たりともターゲットから逸らさない。
一度狙った獲物は興味を失うまで追い続ける、バルフレアはそうして生きてきた。
「ちょうど良さそうなのがいたか」
足取りから旅なれた感じはするが、それほどの使い手とも思えない風来坊じみた男だった。
209不幸の手紙 ◆90mMw1A.dw :2009/05/06(水) 20:07:04 ID:hwZ/WyB20
確かあいつだと思いバルフレアは一瞬だけ名簿に視線を落とす。全員の顔と名前とページ内に
掲載されている位置まで記憶していたので、すぐさま誰かを判別できた。
バッツ・クラウザー。その男の名前だ。
こいつが頃合の相手であることを察知し、バルフレアは双眼鏡を片手にもう一つの手をポケットに伸ばす。
そのまま肉眼でも補足できる位置にまで相手が近づくのを待った。
微妙に緊張しているためか、思わず喉が鳴る。

バルフレアが慎重な行動を取るのは理由があった。
最後のひとつの支給品のためである。
ただの黒い便箋かと思いきやさにあらず。裏には使用書きがあり、そこには悪ふざけとしか思えない、
しかし厄介な内容が書かれていた。
『放送時にこれを所持している者は不幸が訪れる』
『捨てても破っても焼いても即座に復活し所有者の手元に戻る』
『但し他人になすりつけることはできる』
その他、色々。


次第にバッツが近づいてくるのを確認する。上手く行けば射程範囲まで向こうから入ってくれる可能性
もある……そうすればしめたものだ。
バルフレアはポケットの中の便箋を指で摘んだ。
しかしその思惑は外れた。
まだ射程範囲に入らないうちにバッツは坂となっている場所を迂回するためか、向きをやや南よりに変え
てしまった。このまま行けば目前三十メートル辺りを横切っていくだろう。
バルフレアはそれならばと息を殺し、背後を確実に取れる位置にまで相手が過ぎ去るのを待つことにした。
210不幸の手紙 ◆90mMw1A.dw :2009/05/06(水) 20:07:57 ID:hwZ/WyB20
もう便箋はポケットから外に出していた。

バッツが目前に最も接近する。何気ない顔で真横を通過していく。まったく気づいてはいない。
次第に遠ざかっていくその背中に、紛れもないチャンスの兆候が現れた。
バッツが急に屈んで足元を撫でている。
今が絶好の機会。
バルフレアは茂みを飛び出した。音を立てずに済む頑丈で崩れない足場を見極めた。
急斜面をわずか三歩で駆け下りる。
そのまま急接近して間合いを捉えた。その距離約五メートル。
バッツは気配を察知したかもしれない、手の動きが止まったから。
しかしバルフレアは戸惑わず素早く流暢な声を出す。
「バッツ・クラウザー」
その瞬間手の中の便箋は空に飛び、相手の元へと導かれる。
「なっ」
バッツが振り向いた。しかしもう遅い。
驚いた目をしているその足元には黒い便箋が早くも不吉な影を落としていた。
新たな所有者が認められたのだ。
それを確認するとバルフレアは、踵を返して脱兎の如く逃げ出した。
後ろを振り向くことは決してなく、逃げ出すスピードも一流を自負していた。
211不幸の手紙 ◆90mMw1A.dw :2009/05/06(水) 20:08:43 ID:hwZ/WyB20
「お、おい、何だ、おい、ちょっとまてーーー」
バッツは呼びかけるがそれも虚しく、バルフレアはとっくに追えるはずもない距離にまで離れてしまった。
「なんだよ……呼びかけといて」
不満げに口を尖らすと、足元に落ちている黒い便箋が目に留まった。
「なんだこれ」
今のやつが落としていったものか、ひょっとして罠でも仕掛けてあったりして、と思うに至り
しまったと自分の迂闊さを悔やんだのは、既に裏の概要を読んでいたときであった。
「ひでえ、これはババ抜きだろ」

【G-16/山地付近/朝】
【バルフレア@FF12】
[状態]:正常
[装備]:プラチナメッサー
[道具]:支給品一式、双眼鏡
 第一行動方針:バッツから逃亡したのち他参加者探す
 基本行動方針:場合によってはゲームに乗ることも
【バッツ@FF5】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ブラックメール、不明の三つ
 第一行動方針:メールをどうにかしたい
 基本行動方針:ゲームには乗らない?
※ブラックメールは、半径5メートル以内に近づき相手の名前を言うことで所有者が移り変わる。
 死人には渡せない。所有者が死亡した場合は拾われない限り誰の所有物でもなくなる。
 不幸の内容は即死以外。
212名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 03:39:02 ID:/oUPwgFlO
それの元ネタは何?
213名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 05:23:02 ID:ycsmfYLFO
名前を呼ぶだけで移せるってのは簡単すぎないか
せめて体のどこかに手紙を触れさせる、とか
214名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 09:29:23 ID:KsX2gHKT0
FFにないアイテムの登場は可なんですか?
それならば出したいモノあるんですけど
215『皇帝』 ◆ERlOsozNH. :2009/05/07(木) 11:46:03 ID:BkONEzSiO
皇帝は苛立っていた。

私は確かに死んだ筈だ。反乱軍の――あの虫けらどもの手によって。
とは言え生き返ったことはさしたる問題ではない。私も一度、地獄から蘇っているのだから。
私を苛立たせているのは他でもない、神を名乗る、あのカオスという異形の存在だ。

奴は言った。私に、命令したのだ。殺し合え、と。最後の一人になるまで。
(この私が?)
皇帝たるこの私が、他者の手駒となり、流されるがままに殺し合いをするというのか?
「……認めん」
認めんぞ、カオスよ。私こそが支配者なのだ。そう簡単に貴様の思い通りになるほど、私は矮小な存在ではない!
私に命令していいのは、私だけなのだから!例え相手が、神であろうと!私は、抗ってみせる!

私は皇帝だ。皇帝は孤高ではない。兵を従えるのが皇帝である。ふむ、まずは部下を集めるとしようか。
いくら見せしめのように一人殺されたとして、それだけで恐怖におののき我を忘れ、このような殺し合いに身を投じる愚か者ばかりなのか?
そんな心の弱い者ばかりではないことを私は知っている。例えばあの虫けら――フリオニール、レオンハルト。
もはや奴らに個人的な恨みなど残ってはいない。今の私の憤怒は全てカオスにのみ、向けられているのだから。
奴らだけではない、他にもこの殺し合いに不満を持ち、脱出したいと思う者どもは少なくないはずだ。
そやつらを従え、何らかの手段を以て、必ずやカオスよ、貴様を討ち果たしてみせようぞ!
最後に笑うのは、この私だ!


「……と、いうことだ。デッシュと言ったか?私の部下にならんか」
216『皇帝』2/4(↑は1/4) ◆ERlOsozNH. :2009/05/07(木) 11:48:40 ID:BkONEzSiO

――一番最初に出会ったのが積極的に殺し合いに乗った人間ではなかったのは俺の幸運だったんだろう。
剣も魔法も使えないとは言わないが、所詮俺は塔の管理人。生き残れるとは到底思えない。
だが、だからといって生を諦める訳にはいかない。生きて、生き残ってサリーナの元に戻る。
もうこれ以上、あいつに涙を流させるわけにはいかないんだ。

……だが、いくらなんでもいきなり「部下になれ」はないだろう。
そりゃ確かにあんたの言うとおり徒党を組んで抵抗すれば道は開けるかも、なんて気はしてくるけどな。
でもそれならせいぜい「仲間」と呼ぶべきじゃないのか?お前は何様だ。

不信の表情を色濃くしたデッシュに、皇帝は眉間に皺を寄せ不快感を顕にする。
「従わぬと言うのなら、死んでもらうだけだが」
デッシュの心臓が飛び跳ねる。目の前の男と戦ってどうなるかわからないほど自分の実力を過信してはいない。
「ま、待ってくれ。……わかったわかった、従うよ、あんたにさ」
ひとまずはこう答えるしかなかった。

「殊勝な心掛けだ。では行くぞ、デッシュよ」
「ど、どこに行く気だよ!?」
すぐさま歩き出した皇帝に狼狽えながらデッシュは呼び止める。
行くなら行くでいいから何処へ行くかちゃんと言って欲しいものだ。こいつ本当に傍若無人だな。
「地図を見るがいい。北に町があるだろう。……ここからでも、わずかに見えるか」
見上げた先に、朝の光に照らされてうっすらと建物が並んでいるのが分かる。そう遠くはないだろう。
「まずはあそこへ向かう。おそらくは建造物を目印に動く者が大半だろう。私のしもべと成り得る輩も、自ずと集まってくるということだ」
「だ、だけど、当然殺す気満々の奴も集まりやすいってことだろ?」
「そのような不届き者は、誅するまでだ」
どうもあんたは強いのかもしれないが……その自信はどこから来るんだ。
とはいえ逆らう気も起きない。デッシュはため息一つつくと、生返事もそこそこに、後を追った。
217『皇帝』3/4 ◆ERlOsozNH. :2009/05/07(木) 11:50:25 ID:BkONEzSiO
「……そういえば、あんたの名前は何て言うんだ?」
前を行く皇帝に向け、デッシュが切り出した。
「皇帝、と呼ぶがいい」
「……皇帝?」
幾らかの疑問は浮かんだが飲み込み、デッシュはそれ以上何も言わなかった。

(滑稽、だな)
我ながら思う。
私は既に打ち倒された身。元の世界に戻ったとしてもだ、私が君臨していた「帝国」はもう存在していないだろう。
私を皇帝と位置付けるものは最早何もない。何一つ残されてはいないのだ。
ここにいるのは、ただの一人の、人間でしかない。

だが、私は皇帝だ。皇帝なのだ。
全てを支配し、全てに畏怖され、全てが平伏す。
何もかもの頂点に君臨する者だけに名乗ることを許されたこの呼び名。
捨て去るわけにはいかぬ、この矜持。
無論、自称で終わるつもりは微塵もない。カオスを倒した暁には私が神となり、この世界を支配してやるとしよう。
218『皇帝』4/4 ◆ERlOsozNH. :2009/05/07(木) 11:51:43 ID:BkONEzSiO



――世界に皇帝は、私ひとりだ。



【S-19/草原/朝】

【皇帝@FF2】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明品三つ(確認済)
 第一行動方針:町へ向かい、北へ
 基本行動方針:配下(≠仲間)を増やし、カオスを打倒する。敵となる者には容赦しない

【デッシュ@FF3】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明品三つ(確認済)
 第一行動方針:皇帝についていく
 基本行動方針:生きて元の世界へ戻りたい
219名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 12:18:43 ID:8ZD6pHXJO
乙。皇帝かっけー
不幸の手紙はあり?
220名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 20:54:10 ID:F5lg7r4iO
手紙は別にいいんじゃないか
ただあのままだといろいろ厄介になりそうだから
ターゲットが所持者を認識、かつ名前を知っている状態なら無効とかありでは?
別に規制はこれでなくてもいいが
FFに無いアイテムは、よそのゲームのアイテムでなければ大丈夫じゃないか?
FFDQバトロワを見て判断した方がよさそうだ。
221名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 21:10:51 ID:/oUPwgFlO
ぼくのかんがえたさいきょうのアイテム^^
は、正直どうかと思うんだがなぁ
実質なんでもアリになってしまうし、これはオッケーあれはダメっていう判断が付け辛い

ちなみにFFDQは一部、サガやSOからもアイテム登場という超カオス
222名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 22:44:01 ID:bwvxFPKJO
それどころか元ネタなしのオリジナルアイテムも混じってる。
参考にはしないほうがいい。
223名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 22:51:57 ID:F5lg7r4iO
俺の認識が甘かった…
そういえばあっちではバグアイテムもあったっけ
とりあえず危険な橋にはかわらんな
224名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 22:53:30 ID:KsX2gHKT0
微妙みたいですね。予約はとりあえず先延ばしにしておきます
225 ◆90mMw1A.dw :2009/05/07(木) 23:06:00 ID:R/PBJK5H0
ええと、すみません。
色々問題がありそうなので>>208>>211は無効としてください
というわけで予約の人はどうぞ
226名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 23:10:09 ID:R/PBJK5H0
あとアイテムは、FFに登場するものと現実にある武器(マシンガンとか)
に限定という認識でいいんでしょうか
227 ◆/AZeACGb/M :2009/05/08(金) 01:10:42 ID:qYADiY9rO
ティナとシーモアを予約します

>>226
自分はそのつもりでした
銃器はヴィンセントやアーヴァインの武器からも引用できますよ
228名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/08(金) 08:53:21 ID:S0IU4J85O
ゲームに同名のものが出てる銃器はゲーム出典にしたほうがわかりやすい
229 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:37:52 ID:xTE8BFj40
↓タイトル長すぎと言われたので先に書いときます

空に焦がれる少女の瞳に映る世界

230 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:38:53 ID:xTE8BFj40
「あなた、この殺し合いに乗ってるんですか?」
風に揺られてざわめく木々を背景に、槍を構えた少女は単刀直入に尋ねた。
そこに駆け引きはない。思わず出た台詞だった。
隔離された殺し合いの場で、出会ったばかりの者に対しての第一声が、はたしてこれで正解だったのだろうか。
わずかばかりの不安を抱きつつ、嫌な汗を絶賛流し中な少女をよそに、
尋ねられた側の、黒服を着た眉間に傷のある青年は迷わず袋を前方に投げ、両手を顔の高さまで掲げて口を開いた。
「見ての通りだ、俺は乗ってない。それで、そういうあんたはどうなんだ?」
 そう答えた青年の視線は、あからさまに少女の得物へと注がれている。
少女は慌てて槍を下げ、相手に倣って地面へと転がした。
「わ、私も同じです。ごめんなさい、疑ったりして」
「別に……」
 両手を楽にし、それから投げた袋を回収している青年に向かい、少女は話し掛ける。
「私、パンネロっていいます。あなたのお名前はなんですか?」


見知らぬ城内で転移魔法を受けた後、パンネロが下り立ったのは森の中だった。
少しばかりの肌寒さを感じながら、風に揺られてざわめく木々の音を聞く。
強制されたのは、殺し合い──あの自らを神であるなどと称した怪物は、シンプルにそれだけを告げてきた。
殺し合い、殺し合い、殺し合い。
パンネロはその五音の言葉を幾度か頭の中で巡らせてみるが、まるで現実味が感じられない。
たしかに、人の死は身近にあった。
戦争で兵が死に、戦災で家族が死に、国と破魔石を巡る旅の戦いの中で敵も仲間も死んだ。
けれども殺し合いを目的に、人々は戦っていたわけではない。
そもそも戦争と今とを同列に語ることが間違っていると、パンネロは気付いた。
数十もの人々が、理由も告げられず、同意も得ないままただ殺し合いを強制される、そんな状況が異常なのだ。
けれども、異常だとしても、今はその異常な状況が現実であった。
パンネロは確かに見た。黒衣に身を包んだ女性の無残な姿を。
思わず悲鳴を挙げ、そばにいたヴァンに縋り付いてしまったほどに驚愕した。
飛び散る血液の音、匂い、思い出さずともまだはっきりと覚えている。
首に感じる圧迫、それに指で触れたりしなくても、そこに首輪があると意識するだけで心臓が張り裂けそうになる。
これは現実、今が現実、殺し合いは現実──だが、しかし。
「誰かを殺すこと」も「誰かに殺されること」も、パンネロは御免だった。そのどちらでもない道を彼女は選ぶ。
私は絶対に殺しもしないし殺されもしない。と、そう決意することに、迷いはなかった。
そして。
ヴァンと一緒にラバナスタに帰りたいと、パンネロは思う。
密かにしたためていたお金で買った新しい服は衣装箱の中で、ヴァンに披露すらしていない。
お店で一目惚れしたあの服を着て、空賊デビューのその初日を飾るつもりだった。
まだ見ぬ世界に思いを馳せて、明るく、自由で、真っ白な、そんな未来が待っているはずだったのだ。
パンネロは考えることにした。自身はこの世界でどんなことをすればいいのか、何をしたいのかを。



「えーと、いきなりなんですけど私の話を聞いてもらってもいいですか? スコールさん」
たっぷり一時間は浪費して脳みそフル稼動で考え、思い立ったその後、森を抜けるために木々の隙間を縫っていたところ、
彼女は同じくカオスに集められた人を発見したというわけだった。
231 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:41:03 ID:xTE8BFj40
「スコールでいい」
自己紹介を終えて、パンネロが先に口を開くと相手はそう返してきた。
雰囲気は大人びているとはいえ、スコールの年齢はパンネロとそれほど離れていないのだろう、たぶん。
そう推測するが、一応、伺ってみる。
「えーと、いきなりなんですけど私の話を聞いてもらってもいいですか? スコールさん」
たっぷり一時間は浪費して脳みそフル稼動で考え、思い立ったその後、森を抜けるために木々の隙間を縫っていたところ、
彼女は同じくカオスに集められた人を発見したというわけだった。
「スコールでいい」
自己紹介を終えて、パンネロが先に口を開くと相手はそう返してきた。
雰囲気は大人びているとはいえ、スコールの年齢はパンネロとそれほど離れていないのだろう、たぶん。
そう推測するが、一応、伺ってみる。
「あの、お歳を訊いてもいいですか?」
「17だ。それがどうした」
うっそーあのヴァンと同じ歳だなんて世の中ってなんて不公平!
などとパンネロが思ったかどうかはさておき、若干の予想外に面食らいつつも、
精一杯の平静を装って「そうなんですか」と返事をした。
「あ、ちなみに私は16です。じゃあ、あの、歳も近いんで呼び捨てにさせてもらいますね」
「……顔が引きつってるぞ」
「え、あはは」
「あと敬語もなしでいい」
パンネロは自身の頬を数回揉みほぐして表情をいつも通りにさせた(という事にした)後、
ヴァンと同じ歳ヴァンと同じ歳と頭の中で唱え、一つ咳払いをし、それから再び話を切り出した。
「えっと、私考えたんですけ……たんだけど、強制されたからといって、殺し合いなんてやっちゃいけないと思うん……思うの」
「やっぱり好きに話していい」
「はい……すいません」
耐えかねたスコールが溜息とともに忠言し、申し訳なく思いながらもパンネロはそうさせて貰うことにした。
「それで、なんとかすればみんなで逃げ出すことはできるんじゃないかなぁ……て、思うんですけど」
「なんとかって、なんだ?」
「なんとかは、なんとかです」
スコールが一瞬苦々しげな顔を浮かべたので、パンネロは急いで付け足す。
「あ、だから、そのですね、今私たちって、カオスとかいう人に命を握られている状態じゃないですか」
「カオス、か……」
あの異形の怪物を思い浮かべたのか、スコールは神妙な面持ちへと変化する。
「……あれは人か?」
そこをつっこまれるとは思っていなかった。パンネロは「どうですかね」と苦笑しながら曖昧に返事をしておいた。
「それで、その原因となっているのが、この首輪ですよね」
パンネロは自身の首に巻かれているものに指先でそっと触れてみる。
「危なくないか?」
「触るくらいなら平気みたいです」
スコールも装着された首輪に触れてみた。
「それ以上はちょっと恐くて無理ですけど」
触れたからといって何かあるわけでもないし、なにより手袋に覆われた彼の指では質感を感じ取れもしない。
スコールは意味のない行動だと思ったのかすぐに手を下ろした。
「見たところでは、何の変哲もなさそうな首輪ですよね?」
パンネロも手を下ろす。
「そうだな。見た目は」
首輪は黒革風のベルトに、銀色をした留め具が付いた外見となっている。
232 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:42:38 ID:xTE8BFj40
強く引っ張れば千切れて破損してしまいそうな風体でもあるし、シルバーアクセサリーに関心のあるスコールからすると、
こんな状況でないならば「まったくもって魅力を感じないチョーカー」という感想だけで終わっていただろう。
「でもこれが爆発を起こすんです。あ、袋の中の紙は読まれましたか?」
「ああ。とっくに」
各人に与えられた袋の中には、殺し合いを行う上での細かなルールが書かれた紙や、
集められた者の名前や顔写真が記された紙などが入れられていた。
今、首輪の話をしていることからしても、パンネロは前者のことを指しているのだろうとスコールは理解する。
「たしか、外そうとするか逃げようとするかで爆発、だったな」
スコールは首輪に関して書かれていた事を簡約しながら口に出した。カオス達の誰かも言っていた。
「そうなんです。でも首輪自体に変哲がないとすると、首輪に魔法が施されていて、その魔法がネックなんだと思うんです」
「……洒落か?」
首輪でネック──まったくの偶然なのだが、偶然だからこそパンネロは気付いた途端に赤面して顔を覆った。
「そそそそういうつもりじゃないんですー!」
「わかったから、余計なこと言って悪かった……いいから話を続けてくれ」
「はい、すいません」
パンネロは軽く深呼吸をして気を落ち着かせた後、言われた通りに話を再開する。
「つまりですね、魔法が施されているなら、魔法を打ち消しさえすれば、爆発もしないし外すこともできるはずなんです」
「そういうもんか?」
「ええ、まぁ。理論上は、ってのが付くんですけど」
パンネロは旅の途中で魔法の素質があることを仲間に見い出されて以降、
武器の扱いはそこそこに、魔法分野に関しての方面も深く学ぶようになっていた。
とはいっても一般で知り得る程度の知識で、かつ知っているだけなのだが。
「一応訊くが、具体的にはどうすればいいんだ?」
「ざっくり話しますと、施された魔法の構築式を解読して、それに見合った解除魔法を掛けるだけです」
「……簡単すぎないか?」
当然の疑問をスコールは抱く。
「口で言えば簡単なんですけど……」
パンネロは困惑したような表情を見せた。こころなしか、肩もうなだれる。
「高度な魔法は解読するのも至難なことですし、強力な魔法を解除するにはそれ以上の力が必要になってしまうんです。
 そしてそのどちらも、私には難しいことです」
スコールは溜息を吐いた。
「難儀だな」
「そうなんです……けど!」
パンネロはぐっと拳を握る。
「みんなで協力して、知識や力を合わせれば、もしかしたらできることかもしれないんです!」
ハニーブラウンの瞳に力強さが宿り、スコールを見つめた。
「そのために、私は人を集めたいんです。お願いです、手を貸して下さい!」
ばっと、パンネロは深く頭を下げる。短くおさげに結わえられた色素の薄い髪が、一瞬遅れてそこに続いた。
いきなりの行動にスコールは面食らい、思わず息を飲み込んでしまう。
束の間の緊張感が二人の周囲に漂い、それからようやっとスコールは口を開いた。
「いや、その……あんたの方からそう言ってくれると、助かる」
パンネロは相手の様子を伺うように、ゆっくりと顔を上げた。
「俺も、殺し合いには反対だ。みんなが生き残れる方法があるなら、それを選びたい」
「ほんとですか!?」
「だからあんたに協力する。と言うか、俺の方から協力を頼むべきだったな」
233 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:43:59 ID:xTE8BFj40
「ありがとうございます!スコールさん!」
パンネロは両手を合わせて破顔した。
さりげなく名前の呼び方も元に戻っているが、面倒臭いのでスコールは指摘しないことにする。
「それで、人を集めるとは言っても、みんながみんな友好的とは限らないわけだ。
 むしろ、そういう奴らの方が多い可能性も低くはない。そういう奴に会った場合、あんたならどうするんだ?」
「そうですね、それも考えていたんですけど……できれば誰にも死んでほしくないんです」
「まぁ、協力者は多いに越したことはないからな」
言いながら、スコールは顎に手を当てる。
「それもあるんですけど、こんな状況ですし、やっぱり知らない人でも死んだら悲しいじゃないですか」
戦争のさなかでどこかの誰かが与り知らないところで死ぬのとはわけが違う。と、パンネロは思う。
「だから……私は、説得します」
スコールは、ふうと息を吐いた。
首をゆるやかに横に振り、青い瞳にパンネロを映す。
「危険かもしれない。でも──」
スコールはわずかに微笑んだ。
「俺も同じ意見だな」


ほどなくして話が一段落ついた頃、二人はお互いの持つものを確認しあう事にした。
殺さないことを決めたとはいえ、戦いは避けられないだろう。
襲われた場合に、たとえば相手が興奮状態にあったならば、それなりの対処が要される。
こちらの話を聞かせる状況に持っていかなければいけないのだ。
スコールは、袋の中からボウガンとそれ用の矢を取り出して見せた。
パンネロいわく、初心者大歓迎のボウガンだそうである。固有の名称はそのまま、ボウガン。
「名前を付けるまでもないってことか」
「ははは……でも小型だから、誰でも扱いやすくていいじゃないですか」
矢の方はオニオンシャフトという、スコール的にはよく判らない名前だが、こちらは合わせて十五本が揃えられていた。
「ボウガンとか弓とかって、ある程度矢が使い回しできるから便利ですよね。私、銃よりも好きです」
「なるほど。ならこの本数は妥当なところなのか」
「うおん、ちょっと物足りない気もしますけど。スコールさんは扱えますか?」
「訓練はしたことある。けど実戦はないな」
訓練──なんだか耳に慣れない言葉だな、とパンネロは思った。
「よろしければ交換しますけど」
そう言いながら、パンネロは取りやすいように傍らの地面に突き刺してある槍へと目を向けた。
全体として青い輝きを持つ、すらりとした外形のその槍からは、どこか冷たい印象を受ける。
「槍か……」
スコールの表情を見る限り、槍も専門分野というわけではないのだろう。
「……その様子だと、刀剣類は持ってないみたいだな」
「武器になりそうなのはこれだけです。あとは」
パンネロは袋の中から小さな布製の袋を取り出した。中に何か入っているようであるが、スコールには判らない。
「なんだ?」
「サビのカタマリが入ってます」
「サビ……」
ちょっと、いや、あからさまに嫌そうな顔をしたスコール。
「知りませんか?投げれば袋が破れて、サビが飛び散るんです。多少のダメージにはなりますけど」
精神的にな、とスコールは思った。
「それだけか?」
「それだけです」
スコールは溜息を吐き、疲れたように長めの前髪を掻き上げた。
とりあえず、パンネロはサビのカタマリを袋に戻す。
「そうだな……」
言いよどみながら考えているのか、再び髪を掻き上げた後、スコールは続けた。
234 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:46:25 ID:xTE8BFj40
「あんたがこっちの方がいいって言うなら交換する。そうじゃないなら、俺はひとまずサポートに回る。どうする」
「え、私が決めるんですか?」
パンネロは面食らった後、顎に手を当て、しばらく唸る。
「うーん……そうですね、まぁ……どっちでも構わないってのが正直な感想になっちゃいますけど。
 そうだなぁ、あでもスコールさんに負担かけるわけにもいかないし……」
「──来るぞ」
突如としてスコールの声色が変化した。
一瞬にして纏う空気が張り詰めたことを察し、パンネロは突き刺さった槍へと手を伸ばした。
それと同時に茂みから影が飛び出す。パンネロの死角だ。
「パンネロ!」
どうして接近に気付かなかったのか、答えは場所が悪いとしか良いようがない。
スコールと出会った時もそうだったが、森という所は風が吹き、木々が揺れ、葉がこすれ合い、
わずかな動きや音といったものでの周囲の判断が行い辛くなっているのだ。
ましてや背後からの強襲となれば目視も不可能。
とはいえ、これだけ接近されれば嫌でも対応ができる。
影──いや誰かは刀を振りかぶってパンネロに狙いをつけるが、しかし遅い。
研ぎ澄まされた刃を槍の柄で阻み、相手を数歩後退させることに成功した。
「──チッ」
相手の舌打ちが聞こえる。襲うつもりで登場したことは明白だった。
金というよりは黄に近い色の髪に、浅黒い肌。その顔は若い。
おそらく年代はパンネロやスコールと変わらないだろう。
「あなた、殺し合いに乗ってるの?」
槍を正しく持ち直しながら、パンネロはできる限りの平静を装って尋ねる。
相手がどういうつもりか判っていながらも聞いてしまうのは、もう条件反射でしかない。
「だったらどうだって言うんだよ!」
怒気を含んだ声で金髪の青年は答えた。叫んだ、と表しても間違いではない。
多少の興奮状態にあるようだが、暴走しているわけではない。
パンネロは槍を防御姿勢に構え、口を開いた。
「ねぇ、こんなことやめようよ。好きでこんなことやってるんじゃなんでしょ?」
青年をまっすぐに見つめ、パンネロは続ける。
「もしかしたら、こんな殺し合い、誰も死なずに終わらせられるかもしれないの」
「……は?」
青年は間の抜けたような声を出しつつ、しかし刀はしっかりと構えたままパンネロを見つめ、
パンネロの背後にいるスコールへと視線を移し、再び、海のような色の瞳をパンネロへと戻した。
頑張れば、説得はいけるんじゃないかとパンネロは思った。
一瞬だけ、困惑したような表情を浮かべた、ような気がしたのだ。
「そん、そんな話があるかよ!」
「あるの。だから、あなたにも手を貸してほしい」
「でもオレ……」
青年の目が泳いだ。そして少しばかり刀身が揺らぐ。
しかし、それも束の間のこと。
「……ごめん!!」
──なんだろう、泣きそうな顔だな。
パンネロは場違いにもそんなことを思った。
青年は刀を下げて瞬時に真横へと跳躍し、パンネロから距離を空ける。
その動きを目で追っていると、突如として痛みを覚えた。
「え……?」
どこが痛いのか判らずに戸惑い、それから背中が痛いのだと気付いた。
でも、どうして。
槍を握る力が失われ、からんと音が鳴って地面へと落とされた。
ふっと全身に震えのようなものが走り、気付いたら膝を付いていた。
身体を支えることなどできずに、前から倒れた。
なにがどうなっているのか判らない。
235 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:48:12 ID:xTE8BFj40
「ティーダ、やれ」
困惑した頭に、はっきりとスコールの声が聞こえた。とてつもなく鋭利な響きだ。
ティーダって、なに?
パンネロの声は形にならず、嗚咽だけが漏れた。いつの間にか泣いていた。
痛くて涙を流すなんていつ以来だろうかと、パンネロは考えた。
「でも」
「斬らずに突き刺せ。そのまま抜くな」
一瞬の間。それから、ゆっくりとした間隔の足音が鳴り、止まる。
「ほんとに、ごめん……」
やっぱり泣きそうだね、キミ。
パンネロは思う。
しかしそれ以降は何ひとつとして考えることができなかった。


「あんた、殺し合いに乗ってるんだな」
ティーダは背中側から聞こえた低い声に反応して、頭を動かす。
しかし首に触れた冷たさに、どっと汗が沸き起こりそのまま固まった。
彼は今、地面を目の前にして押さえ込まれている。
それだけでも身動きは困難なのに、更に背中に乗る人物は、刀を首筋に添えてきたのだからもう不可能でしかない。
「っくそ……」
「聞いてるんだ。どうなんだ」
歯噛みするティーダに構わず、相手は再度尋ねてくる。
「そうだ、つったらどうすんの」
ティーダは顔を地面に付け、土を睨みながら答えた。
会話をする時は相手を見ながらと、いつか誰かに教えられたが、今は無理なのでそんなことにはこだわっていられない。
なに素直に答えたんだオレのバカ。と、答えてから後悔した。
けれど自分は既に相手を強襲済みなのだ。いまさらなにを言い訳したところで、心中はバレているだろう。
「そうか。気が合うな」
ティーダが思わず苦々しげな表情を浮かべた。
相手の青年も殺し合いに乗っている。つまり今、このままティーダを殺害するのも容易であるということだ。
声色からいっても、そこに躊躇いはない。
この青年を狙ったのは失敗だった。
いや、そもそもが、扱い慣れないボウガン一つで挑んだのが間違いだったのだ。
最初に青年を見つけたのは、木々の隙間を縫って辿りついた木造の建物の前だった。
高床式の造りをした建物で、そこへ昇るための数段の階段の所に腰掛けていた。
青年の傍らに置いてあったのは、一振りの刀。
ボウガンでは心許ないと思っていたティーダは刀剣のたぐいを探していた。そしてさっそく見つけたのが、それだ。
だから、奪い取るには殺すしかないと思った。
殺し合いに乗ると決意したのだから、見つけてからその判断に至るまでは実に早かった。
というよりは、早く誰かを殺さないと、決意がにぶってしまうかもしれない。そんな焦りもあった。
ゆっくり、静かに、できる限り近づいて矢を放ったが、当然ながら見事に矢は的を外れた。
存在を感づかれ、思わず逃げ出したのも一瞬の事で、背後からいきなりの突風に襲われた。
そうなれば、誰だって転倒してしまうというものだ。
下が柔らかい土で落ち葉も手伝って衝撃を和らげてくれたが、しかし追いつかれるには充分な時間だった。
そこからまた一悶着で、倒れたときにどこかへと飛んでいったボウガンは無視し、
素早く新しい矢を取り出して刀を携える相手に向かって素手で投げた。
威力などないが、少なからずの牽制にはなり得る。
けれども相手は何もない場所で刀を振っただけで、見えない壁に阻まれたかのように矢は弾かれて地面へと落とされた。
それと同時に、風で地面に敷き詰められた木の葉が舞い上がり、視界を奪う。
あとはもう呆気にとられて油断したティーダを、青年が素早く抑え込むだけだった。
236 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:50:28 ID:xTE8BFj40
「…………」
無言でティーダは考える。
身動きはとれない。けれど、ここで終わるわけにはいかない。終わるわけにはいかないのだ。
なんとかしてこの窮地を脱することができないものだろうか。
なにがしかの呪文を使おうにも間違いなく詠唱が阻害されるだろうし、
誰かが現れてこの状況に釘を刺して隙を生んでくれるとも思えない。
「あんたに協力してやる」
ない知恵を絞って考えている最中に、助け船を出したのは障害の原因となっている青年だった。
「……は?」
「そして、あんたは俺に協力しろ」
どういう意味だろう。刀が離れた気配を察し、ティーダは首と視線を最大限に動かして青年の顔を伺った。
よく見れば眉間に傷がある強面の青年は、氷のような表情でティーダを見下ろしている。
「……よく、意味が」
「あんた、たった一人で三十何人だかを殺していくつもりだったのか?」
途方もない数字だ。みなまで言われ、ティーダは改めて思った。
それでも、やらなきゃいけないのだ。
祈り子が夢を見終えた時に、その夢である自分も消える。
でもそんなことはまったく構わなかったのだ。大切な人が生きてくれるならば。
そして願いは叶った。夢である自分は消えたけれど、彼女は生きた。
それで充分だった。
なのに自分は再びここに存在し、生きてほしかった彼女も危機にさらされている。
夢を見ていた祈り子が完全に消えた今、自分はどうしてここにいるのか。
わかるような、わからないような──しかしそんなことは、どうでもよかった。
生きてほしいと思う人に、生き残ってもらう。
ティーダが殺し合いに乗ると決意したのは、そのためだった。
決意しただけで、何も考えていなかった。浅はかだったかもしれない。
「でも、あんただって、そういうつもりだったんだろ?」
ティーダは男に尋ねる。そろそろ押さえ付けられている腕が痺れてきそうだ。
「俺は違う。そんな馬鹿な真似はしない」
如実にティーダのことを貶しているが、今はどうでもよかった。
「なんだよ……もういい、結論だけ言えよ」
「言っただろ」
男は押さえていた力を緩めて、言葉を続ける。
「俺と、協力しろ」


「人を殺すのって、意外と……疲れる」
少女の背中に刀を突き刺したティーダは、その傍らに腰を落として深く息を吐き出していた。
疲れたのは身体か、それとも──心か。
「でも、おまえは殺せた」
ティーダは、近づいてきたスコールを見上げた。悠長に、少女が取り落とした槍を拾い、見物している。
ここに死体があるということなど、なんとも思っていなさそうな雰囲気だった。
「……オレが、殺したんだ」
ティーダはパンネロと呼ばれていた少女へと向き直った。いや、少女だったもの、なのか。
背中に刀と、それから一本の矢を生やした、今は命の宿らないその亡骸を、少女と表現していいのか。
ティーダにはわからなかった。しかし、別にわかる必要などないのかもしれない。
少女はティーダの手によって、少女のような外見をした肉の塊になってしまったのだ。
「ああ。おまえは殺せた」
まるで呆然としているティーダに言い聞かせるように、スコールは言う。
「オレが──」
さくり、とティーダの隣の地面に槍が突き立てられた。
「おまえが持ってろ」
そう言った後にスコールは、片方の手袋を外してポケットに仕舞い、腕まくりをした。
少女のものだった袋を拾い上げ、中身を確認して必要なものだけ自身の袋へと移す。
237 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 18:51:57 ID:xTE8BFj40
それから、不要になった袋は刺さった刀と死体の境界へと巻きつけた。
「おい」
目の前で行われているその様子をぼんやりと眺めているだけのティーダに、スコールは視線を向ける。
「血が飛ぶかもしれないぞ」
言われてティーダは慌てて隣の槍を引き抜き、初めて少女の死体から距離をとった。
スコールはゆっくりと刀を抜く。あまり深くは刺していないはずだったが、ずいぶんと時間が掛かったようにティーダは思えた。
根元を押えていた袋と、それを押さえるスコールの素手は、あふれた血で真っ赤に染まっている。
それでも返り血は浴びなかったようだ。
斬らずに刺せと言ったのは、そういうことだったのかとティーダは理解した。
斬れば、ティーダが返り血を浴びていたのだろう。それは、あまり好ましくない。色々と。
「洗うか」
スコールは抜いた刀の先端を眺めて呟いた。ここにも赤色がべったりと張り付いている。
「一度、あの木の家に戻るぞ。汲み水があったはずだ」
スコールに与えられた武器は、無作為にかまいたちを──風の刃を発生させる刀だった。
しかしジャンクションしているガーディアンフォースとの相性がいいのだろうか、それはわからないが、
今のところはスコールの気の込めようで任意にかまいたちを発生させることができている。
先ほどティーダに使わせて、まったく風が起きなかったことでそれが証明された。
しかしその反面、かまいたちを起こすたびに魔力が消費されているのが判る。
これはメリットなのか、それともデメリットなのか──。
それからスコールは、未だ突き刺さったままの矢をどうするか考えたが、まぁいいかと軽く見切りをつけた。
パンネロの言う通り使いまわすのが利口なのかもしれないが、まだ十七本もあるのだ。一本くらい見逃しても支障はない。
とはいえ、ボウガンはパンネロ相手にそうしたように、自分達の腕では至近距離にまで来ないと命中させることは難しい。
今後、威嚇には使っても主砲として使う機会はないだろう。
ティーダに狙われた時の一本、ティーダが投げた一本、パンネロを射た一本、残りの十七本、合わせて全部で二十本あった。
けれど最初のは回収していないし、ティーダが投げたのはかまいたちの衝撃で折れてしまった。
十八本だとキリが悪い気がしたので、十五本だけティーダから拝借してパンネロに接触したのは、なんとなくでしかない。
ティーダの協力を取り付けたスコールは、しばらく散策して、森の中を移動するパンネロの姿を発見した。
見える位置での待機と、合図したら突撃することをティーダには指示し、交換した武器を持って先にスコールが接触した。
もちろん殺すために。
というよりは、ティーダに殺させるために。
だからわざわざ、こんな回りくどい方法をとったのだ。寒気のするような茶番だったが。結果はスコールの予定通り。
ティーダはパンネロを殺した。躊躇を見せながらも、止めを刺した。
なんとなく、スコールには、いざという場面でティーダが躊躇しそうな予感がしていたのだ。
実際、そうだったのだから。いや、あれはパンネロの説得内容に心が揺れたという方が正しそうだが。
とにかく、本当のいざという時にそうさせないためにも、先に、手を汚させておく必要があった。
今、ティーダの肩にはパンネロを殺したという事実が重く圧し掛かっているだろう。
それでいい。あとはもう、引き返せない。
殺し合いに乗せられて人を殺めた事実は今後一切変わらないのだ。
238 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 19:00:24 ID:xTE8BFj40
これで、やっぱりやめよう、なんてことを軽々しくは考えないだろう。きっと。
「スコール」
木の家へと移動する途中、黙って後ろをついてきていたティーダは、不意に同行者の名前を呼んだ。
「あの子と、なに話してたんだ?」
「別に。大した話はしてない。知り合いの名前を交換したり、その程度だ」
「言ってただろ、誰も死なずに終わらせられるかもしれないって」
スコールは立ち止まり、顔だけ動かしてティーダへと視線を向けた。ティーダもつられて足を止める。
「みんなで力を合わせてなんとかするらしい」
「なんとかって?」
「なんとかは、なんとかだ」
ティーダは眉間に皺を寄せた。ふざけんな、とでもスコールに言いたげな表情だ。
「そう言ってたんだ。ようするに、何も考えてない。気に留めるだけ無駄だ」
「そっか、うん……そっか。わかった、そうする」
自身を納得させるように何度か頷いた後、ティーダは歩みを再開させた。スコールもそれに倣う。
最初に出会ったのがティーダだったのは、幸運だったのだろう。
スコールも、殺し合いに乗ることを決意した。ここにはいない愛する人の所へと帰るために。
けれども、本当にそれでいのかと、迷いがあったのも事実だ。そこへティーダが現れた。
スコールには自覚がある。
きっと自分は一人じゃなにもできない臆病者だろう、と。だから迷っているのだと。
欲しかったのは協力者ではない、共犯者だ。
決意しておきながらも、人を殺すことは簡単にできることじゃないと、なんとなくわかっていた。
だから、決意を過信させるものが必要だった。
誰かと分け合えば重圧は軽くなる。
──いや、違うな。
スコールは思った。
分け合うんじゃない。お互いが、お互いになすり付け合うんだ。
ティーダはスコールに後押しをされて人を殺した。
スコールはティーダという共犯者がいるという事実によって決意を保てる。
それでいいじゃないか。そういう関係で。
「先は長いな」
最初に降り立った木造の建物──どこかの世界の国では神社と呼ばれているそれが見えた頃、スコールは口を開いた。
「せいぜい、仲良くやっていこう」
呟くように言った。ティーダの方は見ない。どういう顔で今の言葉を聞いたのだろうか。
とある少女を生き残らせようとしているティーダと、とある少女の所へ帰ろうとしているスコール。
似ているようで、まったく違うな、とスコールは思った。
もしその少女とティーダが出会ったら。あるいは出会う前に少女が死んだら。
この一方的な共犯関係は、はたしてどうなってしまうんだろうか。ティーダはその時を考えているのだろうか。
スコールは予想してみるが、絵は何も浮かばなかった。なのでそのことを考えるのを、今はやめることにした。
なんとなく天を仰ぎ、いつのまにか昇っていた太陽に照らされた空が眩しくて目を閉じる。
「仲良くしたら、殺せなくなるかも。あんたのこと」
そう返してきたティーダの台詞は冗談なのか、本気でそんな心配しているのか、スコールには判らなかった。


【パンネロ@FF12 死亡】
239 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 19:02:33 ID:xTE8BFj40
【D-13/建物の前】

【スコール@FF8】
[状態]:正常 片手を腕まくり(素手には血が付着)
[装備]:風切りの刃 G.F.パンデモニウム
[道具]:支給品一式(食料*2人分)、ボウガン、オニオンシャフト*14、サビのカタマリ
 第一行動方針:刀と手の血を洗う
 基本行動方針:しばらくはティーダと協力して「殺し合い」を進め、最後に生き残る

【ティーダ@FF10】
[状態]:正常
[装備]:アイスランス
[道具]:支給品一式、オニオンシャフト*3、確認済アイテム0〜2
 第一行動方針:スコールに従う
 基本行動方針:しばらくはスコールと協力して「殺し合い」を進め、最後にユウナを生かす


※パンネロの死体は【C-14/森】に放置
※G.F.パンデモニウムは、スコールの支給品の一枠扱いということで
240名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/08(金) 19:51:19 ID:XVMPLlcHO
きたー!!
まさか太陽が乗るとは…
241名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/08(金) 19:56:00 ID:sWqHo6PpO
乙乙
意外な人物がマーダー化したー!
ほんと何が起こるかわからねえ
242 ◆PYDZomd9iI :2009/05/08(金) 22:04:33 ID:xTE8BFj40
以下の点を修正します。wikiへと載せる際にはお願いします


>>231
そう推測するが、一応、伺ってみる。
「えーと、いきなりなんですけど私の話を聞いてもらってもいいですか? スコールさん」
たっぷり一時間は浪費して脳みそフル稼動で考え、思い立ったその後、森を抜けるために木々の隙間を縫っていたところ、
彼女は同じくカオスに集められた人を発見したというわけだった。
「スコールでいい」
自己紹介を終えて、パンネロが先に口を開くと相手はそう返してきた。
雰囲気は大人びているとはいえ、スコールの年齢はパンネロとそれほど離れていないのだろう、たぶん。
そう推測するが、一応、伺ってみる。
「あの、お歳を訊いてもいいですか?」
↓ ↓ ↓
そう推測するが、一応、伺ってみる。
「あの、お歳を訊いてもいいですか?」


>>233
「うおん、ちょっと物足りない気もしますけど。スコールさんは扱えますか?」
↓ ↓ ↓
「うーん、ちょっと物足りない気もしますけど。スコールさんは扱えますか?」


>>234
「ねぇ、こんなことやめようよ。好きでこんなことやってるんじゃなんでしょ?」
↓ ↓ ↓
「ねぇ、こんなことやめようよ。好きでこんなことやってるんじゃないんでしょ?」
243名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/08(金) 22:17:27 ID:XNqQlPLDO
乙。皆を照らすいつも元気なあの太陽がー。
雨は何か納得。
244名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 01:16:03 ID:LDkVZGef0
セフィロス、クラウド、ユウナ予約
245 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/09(土) 01:17:01 ID:LDkVZGef0
名前欄間違い、トリップはこれで。
246名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 01:20:09 ID:Z0rr/qFQO
オイヨイヨ涙目展開
247名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 08:53:46 ID:1O2IgZdlO
あれかな。とりあえず出揃うまでは
二回目キャラだけの話は自重、二回目キャラと初登場キャラの組み合わせの話はアリって方向性かな?
248 ◆VuRwr/DrPo :2009/05/09(土) 14:14:39 ID:X1ly+ZSzO
ユフィとセルフィ予約
249名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 15:51:40 ID:p3BrHauO0
>>247
誰とも出会わないということもありえるから、ずっと未登場なキャラがいてもいい気がする。
行動を起こしまくってイベントもりだくさんなキャラもいれば、
何も起こらず平穏無事にすごせてしまうラッキーなキャラがいてもいいと思う。
250名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 16:05:57 ID:gkEsto/FO
なんという空気…
それよりも玉ねぎとルーネス同時に使ってもいい?
251名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 19:10:02 ID:bE50yyY00
パラレルワールドになるんだよな
それが起きている理由が証明できるなら同時に使ってもいいと思うけど
難しいなら二者択一にして片方を名簿から切り捨てるのが無難だと思う
なんか色々面倒臭そうだし
252名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 20:46:54 ID:gkEsto/FO
色々難しそうですね…
止めておきます
意見ありがとうございます
253名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/10(日) 00:26:48 ID:B2Hy0daK0
みなさん投下お疲れ様です
wikiの者ですが、したらばを避難所として借りましたので規制の際や仮投下したい時などにご利用下さい

また、書き手さんがやりやすいよう登場アイテム情報を載せていきたいので
作者さんは各アイテムの出展作品名だけでも指示して頂けると助かります

それと、二話の作者さんはタイトルを決めて頂ければ幸いです

こちらでも、したらばででも構いませんので宜しくお願いします

ttp://www42.atwiki.jp/ffbr/
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12694/
254名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/10(日) 01:20:18 ID:WBMJUtxiO
乙です。助かります。
255 ◆VuRwr/DrPo :2009/05/10(日) 21:28:00 ID:NWGI/mn00
>>253
wikiの方乙です
ユフィとセルフィ投下します
256希望を胸に抱き ◆VuRwr/DrPo :2009/05/10(日) 21:30:12 ID:NWGI/mn00
(うっひゃあ〜)
北の方でもくもくとあがる煙を眺めながらセルフィは嘆息した。
つい先程おきた激しい魔力同士のぶつかりあい。
自分たちの使う疑似魔法よりはるかに威力の高い――そうだ、あれはかつて戦った魔女たちが使ってきたような本物の魔法。
(何なん!魔女の大量発生〜?)
この世界で目覚める前の光景を思い返してみる。
自らを神と名乗り、殺し合いをしろと告げた異形の者
―――めっちゃ怖そうやった〜
高レベルな魔法を放ったにも関わらず、無残な姿になってしまった女の人
―――綺麗な人やったのに…

(えらいとこにきてもうたかも…)
現在G.Fさえジャンクションしていない自分では、あんな魔女クラスを相手にまともに戦うことすら叶わないだろう。
仲間を探してここから脱出する?
―――って、そもそも知り合い全然おらんやんか〜!
殺し合いにのって、生き残る?
―――ん〜あんま気ぃすすまへん…
それとも…このままあっけなく死んでいく?

まだまだやりたいことがいっぱいある。
学園祭だって結局うやむやになったままだし。
それに―――トラビアで眠る友達たちと約束した。
あたしがんばる!
信じればどんな作戦だって成功するんやから!
目指せみんなで大脱出!
257希望を胸に抱き ◆VuRwr/DrPo :2009/05/10(日) 21:34:31 ID:NWGI/mn00
殺し合いなんて趣味が悪いったらない!
だいたい死ぬなんてもってのほか!
アタシが死んだらウータイはどうなるんだ!

ユフィは心の中でぶつぶつと文句を言いながら森を南下していた。
つい先程おきた爆発、あれはきっと殺し合いを始めた人たちによるもの。
そう遠くない森の中にいたユフィは身の危険を感じ、慌てて荷物をまとめ駆け出したのだ。
とりあえずは身の安全が第一。危なそーな奴がいたら即効逃げる!
まっそのついでに…レアなマテリアやアイテムをこっそりいただいて…
なんせアタシはマテリア・ハンターなんだから!


前方に湖らしきものが見えてきた。
ん?木の陰に腰をかけているのは…自分とそんなに歳が変わらないであろう女の子。
相手がもしゲームに乗っていたとしても、ウータイ五強聖を破った自分が負けることはまずないだろう。
ユフィは近くの木に登り、様子を見ることにした。


湖のほとり、一本の木の根元に腰掛ながらセルフィは唸っていた。
思いついたら即決行!
仲間集めを始めたいところだが、その前にザックの中身を確認をすることにした。

ザックに入っていた支給品2つを手にとり、目の前に広げてみる。
緑色の得体のしれない球体と、ちょうどぴったり球体がはまりそうな穴のあいたバンクル。
腕輪なんて普段つけない自分には意図が全く分からない。

「もしかしてこの穴にこの球はめたらドッカ〜ンとか?」
「アンタ、マテリアも知らないの?」

突如、頭上から振ってきた声に慌てて構えをとった。
見上げれば、黒髪の女の子が見下ろしている。
(あかんあかん!いつ狙われても危ないとこにおるんやったぁ〜)
完璧に油断していた自分を窘めつつも、相手が害のなさそうな女の子であることに安心した。
「あなた、だれ〜?」
「しょうがない!このユフィちゃんが、その2つとこのよくわからない草を交換してあげよう!」
「くっ草?不公平!」
黒髪の少女――たったいま自分のことユフィちゃんと呼んでいた―が高々と掲げるのはどうみてもただの草。
(明らかに割りにあわんやんか〜!)


少女のザックから覗く剣の柄のようなもの―――あっあれ!
「どうせだったらぁその剣もつけてくれたら、交換してあげてもいいよ〜」
本来剣にはないはずの銃の機構に青い刀身。
今ではほとんど使う人のいないその武器は自分の仲間が愛用しているものだ。
「こっこれは…売ったら高そ…じゃなくて、アタシが丸腰になっちゃうじゃないか!」

正直に言うと、なんだか持ちづらいし、自分の得意とする武器ではないし、なんといっても重要なマテリアをはめる穴がない!
それに比べて、今地面に転がってるあのマテリアは「かいふく」のマテリア。
いつ何が起きるか分からない今の状況では喉から手が出るほど欲しい。
使い道にならなそうな武器と有用なマテリア。
「も〜しょうがない、使い方よく分かんないし!この剣もつけてあげる!」
「やった!交渉成立!」

(ガンブレードの使い方なんて授業で習った程度なんやけど…
まぁ、あるにこしたことはないし〜
スコールちょっとだけ貸してなぁ?)
258希望を胸に抱き ◆VuRwr/DrPo :2009/05/10(日) 21:37:16 ID:NWGI/mn00
「ねぇねぇ、あなたゲームのってないんだよね?」
「見てのとーり、アンタにアタシの武器あげちゃったんだから、のってるわけないだろ」
「あんたじゃなくてセルフィ!あのね、どうにかしてここ脱出できないかなぁ?」
「ハァ?正気?あれ見てなかったの?」
目の前で無残にも爆発した女の人の…
ウ〜…思い出しただけで胃から何か出そうになる。

「でも〜このまま何もしないより、少しでも希望は持ってたほうがいいと思うの」
話し方はふざけているが、セルフィの眼は至って真剣だ。
ユフィだってゲームにのらず脱出する方法があるならそれにこしたことはない。

「ウーン…そこまで言うならしかたない。このアタシが協力してあげてもいいけど」
本音をいうと攻撃手段を持たない現在、1人行動は非常に危ない。
それに参加者名簿に載っていた…ここにはあの恐ろしい男もいる。
できれば、遭遇する前にクラウドとも合流したい。
とりあえず当分の間はセルフィと一緒に行動して、隙をみて…
アレをナニして…クックックッ…

「というわけでアタシ、ユフィ!ヨロシク!」

――フィフィ隊結成〜だね!
――なに!そのだっさい名前!

【O-12/湖のほとり/朝】

【ユフィ@FF7】
[状態]:正常
[装備]:カーボンバングル@FF7(かいふくのマテリア)
[道具]:支給品一式
 第一行動方針:マテリアを探す
 第二行動方針:クラウドに合流する
 基本行動方針:生き残り最優先だけど、ゲームには乗らない

【セルフィ@FF8】
[状態]:正常
[装備]:ライオンハート@FF8
[道具]:支給品一式、ひそひ草@FF4
 第一行動方針:みんなで脱出大作戦メンバー募集中!
 基本行動方針:みんなで脱出、攻撃されたらそれなりに応戦
259名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/10(日) 23:39:10 ID:0JmDbROcO
投下乙だけどひそひ草はアリなんかな?
あと必ず武器が入ってるんじゃなかったっけか
ルールよく判らなくなってきたわ
誰かまとめて
260名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 00:31:13 ID:PH18+R5+0
>>259

203 名前が無い@ただの名無しのようだ sage 2009/05/05(火) 20:27:29 ID:lHCWUSC/0
ttp://www42.atwiki.jp/ffbr/pages/14.html

ルールは独断と偏見で書いたので、おかしい部分・足りない部分の指摘おねがいします

以下抜粋
【持ち物関係】

 参加者が召集以前に所持していた装備関係は全て没収されている。
 参加者全員には、主催側より支給品が与えられる。

 支給品の内訳は以下のものとする。
   袋(物を入れる為の袋。魔法により内部の空間が圧縮されている?)
   規則表(ルールが記された用紙)
   名簿(参加者全員の名前と顔写真が記載された用紙)
   食料(数日分の簡素な食料)
   ランダムアイテム(武器および攻撃手段となり得る物が1〜3)
   etc……?

 ランダムアイテムは、FF内に登場する物品に限る。
 武器となるものが1、その他に武器以外の物品が0〜2入っている。
 殺し合いの補助となりえない物品の登場は不可とする。
 ただし作品によるシステムの差異を補うためならば、上記の限りではない。


以上抜粋終わり。
個人的にランダムアイテムはFF内に登場する物品なら何でもOKで1〜3個入っている。
武器も入ってるかどうか分からなくて、ハズレアイテムばかりでもアリ、
というほうが話しの幅が広がって面白い気がする。

ひそひ草はFF内に登場する物品だからアリ。
261名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 12:01:33 ID:rMkP8jMYO
支給品に照明器具が要るかも
カオスっぽいのは松明だけど、ランタンの方が便利臭いかな。懐中電灯はまず無いだろう
FFってそういう場面ないから参考にしづらいね

他ロワで見かける時計や筆記用具は無い方が面白いかな
禁止エリア無いみたいだし放送も時間が若干アバウトだし
筆記用具ない代わりに名簿は放送毎に自動更新(FFDQ式)て事で
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 14:51:33 ID:+C/fXOjRO
照明器具って実際必要なのか?
なくても何事もなく話が進むように思うが。
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 15:03:59 ID:YpB/SDH/O
夜どうするんだよ
外なら月があるからともかく、洞窟なんかは完全に動けんぞ
村は文明によるかと
264名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 15:12:47 ID:rMkP8jMYO
無くてもいいけどあった方がいいよね〜って感じだ
無いなら無いで、それもまた面白くなるだろう
それらを求めて施設に集中しやすいし
265名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 20:36:17 ID:yWQP8OwP0
とりあえず早めに決めたほうがいい事。

・支給品(1〜3個のランダムアイテム)は、何が可で何が不可なのか
・予約の有効期限
・村や塔といった施設の内容(書き手任せ?FF世界から引用?前者だと
                  内部構造をどう説明するのか)
・禁止エリアの有無(有りなら放送ごとに増加させるとか)

266 ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/12(火) 13:42:29 ID:zQtwdqVDO
ルーネス、ケフカ、アニキ予約します

予約期限は何日くらいが普通なんですかね
ちょっとわからんですたい
267 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:34:10 ID:O4GrDWHJ0
ユウナ、セフィロス、クラウド投下

期限は一週間くらいのところがあったような。
正直自分もわかんない
268黒い太陽 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:35:21 ID:O4GrDWHJ0
ユウナは名も無き祠で真摯な祈りを捧げていた。
吹き抜けの高い天井から光がこぼれ落ちて祠内は神秘的な力で溢れている。
ユウナは瞑目して死者の送り人となっていた。
ここがスピラでなかろうとも、ルールーの魂を送るにはスピラの礼でもって行うのが自然だった。
長いあいだ人が居た形跡のない埃っぽい質素な建物の中で、異界送りの儀礼は不足なく行われた。
これで悲しみの一つは安らぎに変わるはず。
失意の中でもユウナは気丈に自分の精神を正しく保とうとしていた。
せっかく救った世界に浸ることもできなくて、こんなに不条理に満ちた世界に否応なしに引きずり込まれた
不幸を呪おうとはしなかった。
最初はもちろん絶望したけれど。
姉のように慕っていたルールーがあんな風に死ぬなんて、悲劇を通り越して喜劇を見ているような気分を
味わった。もちろんそれが本物の惨劇であることは骨身に染みるほどわかった。
あのとき、惨劇の直前、駆け寄って言葉を紡いだ瞬間の出来事を思い起こせば嫌でも理解できてしまう。
本当は思い出したくなんてなかった。
あんな光景は絶対思い起こしたくない。
でもそう考えれば考えるほど心の中でリフレインが起こり、何度もあの瞬間が再生されてしまう。
ユウナは泣き出したくてしょうがなかった。
それでも今は泣いてる時じゃないとわかっていたからこそ、力強く立ち振る舞うしかなかった。
自分ひとりがこの世界にいるわけじゃない。仲間がいる。希望に彩られた仲間たちの姿が確かに
ここにはあった。
それがこの先を歩んで行こうとする意思の拠り所だった。
269黒い太陽 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:37:14 ID:O4GrDWHJ0
突如、光が遮られる。
ユウナは瞑目をやめて天を仰いだ。
高々とした天井は先ほどと違ってどんよりとした雲の下にいるように薄暗かった。
それが雲でなく、大きな灰色の点であって、それが人の形に変わることなど予想もできなかった。
灰色はその人物の性質を現すものであり、心を失った人形を意味するのか、あるいは善とも悪とも言い
切れない中立性を表すのか。
心地よさや爽やかさをその人物の前に立ったものは決して感じることはない。
奇妙に折れ曲がり何の値打ちもなさそうな剣の鞘を大事に背に抱える姿がその屈折した感じを物語る。
後ろを振り返ったユウナの前に立ちはだかった長身の男は、腰まで下ろされた長い銀色の髪が特徴的
だった。男は鬼気迫る殺気を出しているわけではなかったのに、ユウナはうろたえ戦慄した。
その瞳の色が生きている実感を与えない灰色に染まっていたからかもしれない。
どんな意思を持ってどんな言葉を出してくるのかまるで検討がつかない。
ただ恐ろしい感じがした。このまま対峙しているのはそれだけで神経をすり減らしてしまいそうだ。
ユウナはちらりと祠の入り口のほうを伺う。
走れば自分のほうが先に外に出られるかもしれない。でもそんな隙はあるのだろうか。
「死人のために祈ってやることなどない、敗者はそれだけで悪だからだ」
男が口を開いた。あるのかわからない感情をさらに押し殺したようなどす黒い響きを持っていた。
話し方も、その内容もそうだった。
ユウナは敢然と言葉を返した。
「そんなことはありません。死んだ人が負けただなんて言わないで!」
上ずっていたが、懸命に声を遠くまで届けようとした。
男が再び言う。
「死者、滅んだ者は悪ゆえに勝者が糧とすることを許される。私はこれを全てに押し広める。
 星はジェノバに破れ死滅してゆき、その悪をすべて吸い取って全宇宙から悪を消滅させる」
270黒い太陽3/4 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:39:13 ID:O4GrDWHJ0
ユウナは呆然とし唇と唇の間から空気が洩らした。
――この人は何を言っているの
男は独りで喋り続け何か確信を得たかのように誇らしげに言った。
「そして悪のない宇宙には善なる光が輝き、昂然とこれを照らし続ける。完全たるジェノバは
 唯一の存在として永遠よりも長い時間、歴史をただ一人で重ねてゆく」
祠内に男の笑いが響き渡った。
天空よりも高く地の底よりも深いところへその声は染み渡っていく。
あまりに深淵よりの壮大希有な内容を乗せて。
男は今や灰色でなく黒い輝きを放っていた。暗黒はすべてを取り込み大きくなって全体を塗りつぶす。
ユウナは空恐ろしくなり寒気を感じて、出口へ駆け出した。
それを男が追ってくることはなかった。
逃亡は成功した、いや失敗したのだ。
男が竜巻を起こして祠自体を粉々に吹き飛ばしたから。
逃げるユウナは突風に押されて遠くまで弾き飛ばされた。
はずみで地面に激突し、額と肩と右腕を損傷した。それでも立ち上がり直も逃げようとした。
破片が飛び散る中、乱れた呼吸を押し通し額から流れた血で目が塞がれるのを防ぎながら懸命に身体を
前に押し続けた。
その先に見えた新たな人影を目標に、気力と精神が尽きることの無いように自分を励まし続けながら。


クラウドは見た。
竜巻が起こりその爆風ともに吹き飛ばされる人の姿を。
クラウドは感じた。
その人を竜巻の中心から冷ややかに見つめている視線を。
271黒い太陽4/4 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:40:42 ID:O4GrDWHJ0
露骨なまでにその存在を自分は知っている。
誰よりも深く繋がる因縁の相手。
生きているはずのない、しかし、忘れるはずもない男の存在。
装備に慣れていない鎧盾が乾いた音を立てる。

【T-11/祠の近く/朝】

【セフィロス@FF7】
[状態]:正常 (精神はジェノバに侵食されている)
[装備]:折れ曲がった鞘
[道具]:支給品一式 ふういんのマテリア、不明品一つ
 第一行動方針:ユウナを追う
 基本行動方針:主催者及び参加者は全員殺す

【ユウナ@FF10】
[状態]:額と肩と右腕に中程度の怪我、流血あり
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明の品1〜3個
 第一行動方針:前方の人影(クラウド)のもとへたどり着く
 第二行動方針:セフィロスからの逃亡
 基本行動方針:ゲームには乗らない
272黒い太陽5/5 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/12(火) 22:41:57 ID:O4GrDWHJ0
【クラウド@FF7】
[状態]:正常
[装備]:イージスの盾、魔力のシシャーク、ディフェンダー
[道具]:支給品一式、不明の品1〜3個
 第一行動方針:前方の人影(クラウド)のもとへたどり着く
 第二行動方針:セフィロスからの逃亡
 基本行動方針:ゲームには乗らない

※T-11の祠は破壊されました
273名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/12(火) 23:35:38 ID:mbXKMPLsO
乙!セフィロス怖えええ


予約はちょっと調べたんだが3日〜1週間が相場らしい
DQは基本3日までだが、理由を述べた上で1週間まで延ばすことが可能
274名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/12(火) 23:38:40 ID:LxhKJnteO
乙!
やっぱこのロワでもセフィロス強しか。
275名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/13(水) 10:44:39 ID:zEuAfpN1O
投下乙
10時代ユウナは素敵だね。10-2時代も好きだが、やっぱりこっちの方が萌え度は高い
クラウドの不明品1〜3はコピペ消し忘れって事でいいんかな
あとイカさんの不明品は1より0〜1の方が適切かも。まぁどっちでもあんまり変わらんけど
276 ◆t2iwwQuccQ :2009/05/13(水) 20:15:19 ID:FI2DKYLb0
>>271>>272のセフィロス、クラウドの状態を次のように修正します

【セフィロス@FF7】
[状態]:正常 (精神はジェノバに侵食されている)
[装備]:折れ曲がった鞘
[道具]:支給品一式 ふういんのマテリア、不明品0〜1つ
 第一行動方針:ユウナを追う
 基本行動方針:主催者及び参加者は全員殺す


【クラウド@FF7】
[状態]:正常
[装備]:イージスの盾、魔力のシシャーク、ディフェンダー
[道具]:支給品一式
 第一行動方針:ユウナの元へ向かう
 第二行動方針:セフィロスと対決?
 基本行動方針:無駄な戦闘は避けるが、自己防衛のためなら戦う
277 ◆/AZeACGb/M :2009/05/14(木) 00:24:34 ID:XsTMjfg70
ZEN ZEN SUSUMA NEEE!!
大した話ではないのになんだか終わる気配がないので、申し訳ないですがティナとシーモアの予約を破棄します
長時間拘束してて申し訳ありませんでした
278名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/14(木) 16:44:48 ID:Y5Vy338v0
ドンマイ。もしも出来上がったら投下してくださいね。

で、予約期間について、いままでの予約から投下までの時間をみると
一日以内:3作品
一日と7時間:2作品
三日と20時間ちょい:2作品

4日あれば大丈夫みたい
279名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/16(土) 13:57:27 ID:P0HZy5E5O
>>272
地図だと祠の位置はT-10みたいなんですけど
三人の位置はT-11で合ってるんですかね?
280名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/16(土) 21:39:34 ID:7XfGE0lSO
2つ質問。
マップの1マスの幅は何メートルくらい?
玉ねぎ剣士というのはファミコン版の主人公のことだよね、汎用キャラの。
281名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/16(土) 22:58:21 ID:KU9IJLcsO
小さなマスだよな。橋で約3マス使ってるし…
50〜100mか?それ以上だろうか
玉葱はFC版のやつだな。性格、名前は書き手に任せる
だがルーネスとのことも考えないと
俺の意見としては、別にいいと思うが…
誰か他の意見も頼みます
282 ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:40:19 ID:QuYVrQAy0
縮尺はあえて明確にしない方が、辻褄合わせやすいから決めない方がいいんじゃないかと思う
あとルーネス選んだんで、玉葱は登録抹消のつもりで書いてた
上でも指摘されてるけど両者がいると何か面倒臭そうだし

という訳で予約から時間経ちすぎですがルーネスケフカアニキ投下します
申し訳ない
283究極パラディウス ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:42:53 ID:QuYVrQAy0
なぜ死んだはずの己がここにこうして存在しているのか。
なぜ三闘神の力を吸収した己が死んだがゆえに滅びたであろう魔法が使えるのか。
なぜゲームなどと称してこのような殺し合わせを行っているのか。

不明なことは多々あれど、ケフカ・パラッツォはそれらの理由に対して特に興味を抱くことはなかった。
貰えるんだったら物だろうと力だろうと命だろうと、遠慮なく貰っちゃう。
そしてゼンブをハカイをする。人も世界も、あの自称神様も。

「──なにしてるんだっ!」

不意に響いた声は明らかに己へと向けられといるが、ケフカは構わずに紡いでいた詠唱を完成させた。
魔力が集まり、手にした杖によって更に濃くなり、目に見える白い光となって天より降り注ぐ。
目標はそこの草っ原に転がっている、きな臭い塊。
ケフカによって唱えられたホーリーは、その塊──人へと向かって直撃した。

自身に浮遊魔法のレビテトと加速魔法のヘイストをかけて
逃げる標的へ下級魔法を放つ生ぬるいイージーモードなシューティングで遊んでいたが
あまりのツマラナさにそのうち飽きてフレア一発お見舞いして撃沈させた相手が、ソレだ。
まぁそもそも金髪をモヒカンなんぞにしていた相手が悪い。
なにせケフカがこの世で最も嫌いな髪型だ。一回死んでるけど。

それはそれとして、さすがに標的が予想外の貧弱だったとはいえ、
フレア一発くらいでは全身火傷程度にしかできないのは当然だろう。
なので先程の、追加オーダーのホーリー。

「やめろ!」

ようやっと間合いまで踏み込んできた新しい獲物は銀髪の少年だった。
おおかた下級魔法の乱発音を聞いて遠路はるばる訪れてくだすったのだろう御苦労様。
さて、その少年は紫の兜と衣服を身にまとい、片手には剣を構えている。
この兜がなかなかのセンスで、先端に白いフサフサをあしらった、
玉葱だかニンニクだか球根だかのような形をしていた。
最初のインスピレーションを尊重して少年を玉葱小僧と名付けることにしたケフカは、
実に気だるそうな様子で奇妙な化粧に彩られた唇を動かした。

「あぁハイハイハイ、言われなくてもやめてやりますヨ。もう終わったしィ〜」

剣先をケフカへと向けたまま、玉葱小僧の視線は倒れてるモヒカン男へと向けられる。
皮膚は魔法により損傷しているが、はたして命は──残っていた。
指先が微かに動いたのを玉葱小僧は捉えただろう。
ケフカも見逃さなかったが、殺した覚えはないので気にはしなかった。
ただし非常に危険な状態だ。すぐに処置を施せば助けられるかもしれない。
と、玉葱小僧の表情が如実に語っていた。なんとかは口ほどになんとやら、というやつだ。

玉葱小僧はアメジストの瞳をケフカへと戻す、と同時に地面を蹴って踏み込んでいた。
素早い。
しかしレビテト・ヘイスト持続中のケフカは少年の一太刀をひらりとしなやかに回避した。
284究極パラディウス ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:43:53 ID:QuYVrQAy0
「ワーオ、おっかない」
「ふざけるな。こんなこと許さないぞ!」
「なあぁーぜオマエに許されなきゃならんのだ」

玉葱小僧は跳躍し、横たわる人物を背後にかばうように位置取った。
ケフカは愉快そうな表情を隠しもせずに口を開く。

「オイオイ、僕ちんの相手なんかして余裕ぶっこいてますがね、悠長にしてたら後ろに生ゴミが出来上がっちゃいますヨ〜」

ケフカは空いている手の指をざわざわと動かした。
見ようによっては鍵盤をなぞっているかのような仕草にも見えるが、特に意味はない。ただの癖だ。
治療を焚きつけておきながら、ケフカは攻撃用の詠唱を紡ぐ。
下級魔法。威力は低いが、代わりに詠唱も短くて済む。一刹那が過ぎた頃には完成しているだろう。

「ちくしょう……覚えてろよ!」

瞬間を縫って、まるで小悪党が逃げる時のような台詞を玉葱小僧が吐く。
剣を携えたまま懐から何かを取り出し、その手を前方へと掲げた。
その姿を雷が射抜く!──はずだったが、雷鳴は風の中を虚しく轟いただけだった。

「んんんんー?」

ケフカは場の気配を探る。周囲には誰もいない。
そこにいた玉葱小僧と亡骸寸前のモヒカン男は綺麗サッパリ姿を消していた。
微力ながらケフカの放ったサンダーとは違う魔法の気配を感じる。
転移魔法のたぐいだな。と、ケフカは魔力の残り香で察した。
無詠唱で発動したのは、そういう効果のアイテムでも使用したからだろう。

ケフカは盛大に舌打ちをした。
自分に与えられた袋には杖と妙な力のある丸い石が入っていたから、
消費アイテムも与えられているとは思っていなかったのだ。

とはいえ、そんなことをいつまでも引きずるような性格ではない。
次の瞬間にはモヒカン男の忘れ物である袋へと興味が移っていた。

「……だが、玉葱は微塵切りだ」

 ※

一方、玉葱小僧──ことルーネスは、テレポストーンを使用して山の麓まで飛ばされていた。
役目を終えたテレポストーンは消滅している。無詠唱で済む代わりに使い捨てだ。
どうやら転移先は指定できず、なおかつあまり遠くには転移ない仕様らしい。
とはいえ、あの道化師のような魔導師から離れることが出来たので問題ない。
285究極パラディウス 3/4 ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:46:15 ID:QuYVrQAy0
「しっかりしろ!」

ルーネスは傍らに、たまねぎ剣士にしか扱えないというオニオンソードを置き、
一緒に連れてきた全身に火傷を負った男へと声を掛ける。
ただれた皮膚が痛々しくて間近だと目を背けたくなるが、そうは言っていられない。
今すぐに治療を施さなければ。
そのために、貴重なアイテムを使ってまで道化師から逃げてきたのだ。
ルーネスは玉葱剣士のまま回復魔法の呪文を唱えた。
治療に限定すれば導師や賢者の方が適しているだろうが、あいにくジョブチェンジしている暇もない。

やわらかな光が火傷の男を包む。
カオスの言っていた通り、回復魔法の効果が弱まっているようだ。思っていた以上に効果が出ない。
普通のケアルガをもってしてでも難しい状態だというのに、この仕打ち。
ルーネスは歯軋りをし、再び詠唱をする──。

「……え、なんだって?」

聞き逃してしまいそうな弱さだが、息継ぎの合間に、ルーネスは男の声を聞いた。
思わず詠唱を中断してしまう。
男はうわごとのように呟いているが、聞き取り辛い。
ルーネスは息を殺して、耳を男の口元へと近づけた。

「コフ……ツニガ」
「?」
「……ワニダソ、モ」

喉に損傷があって喋れないのだろうか。聞いてみたが、何を言っているのか判らない。
ちゃんと言葉を聞くためにも、回復をしてあげなければ。

「頑張れ! 今治すからな!」

励まし、ルーネスは呪文を唱え続ける。
男がもうここに「いない」ことに気付くのは、今から数分も後のことだった。

 ※

ルーネスは泣きたいのを我慢して岩山を登っていた。
男の遺体は麓に残してきた。可哀想だが、放置するしかなかった。
全く知らない人なのに、あの男が亡くなってとんでもなく悲しい。
無理矢理殺し合いに参加させられたという、同属意識のようなものがあるのだろうか。
だってこんな所にいなければ、死ぬはずはなかったんだ。
286究極パラディウス 4/4 ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:48:19 ID:QuYVrQAy0
あの道化師は許せない。人殺しめ、絶対に許さない。
……そんな風に憎しみの感情を持っている自分も、ルーネスはなんだか嫌だった。

いきなり見知らぬ屋内で見知らぬ人々と共に目覚めて、殺し合いをしろと言われて、
でも絶対に殺し合いになんか乗ってやるもんかと決意した自分がいたのだ。
なのにこうも簡単に、殺してやりたいなどと思ってしまうなんて。

自分は希望を持つ者として、クリスタルに選ばれた光の戦士の一人なのだ。
なのに、なんだ。今の自分にはクリスタルに貰った力を扱う資格すらないじゃないか。

少年は悔しさを噛み殺しながら、半ば逃げるように、黙々と足を動かし続けていた。


【アニキ@FF10 死亡】
【残り33人】


【J-9/岩山】

【ルーネス@FF3】
[状態]:たまねぎ剣士 憂鬱
[装備]:オニオンソード
[道具]:支給品一式
 第一行動方針:岩山を移動
 基本行動方針:殺し合いには参加しないけど、道化師は憎い


【H-9/平原】

【ケフカ@FF6】
[状態]:個人的には正常
[装備]:ガードロッド(マジカルのマテリア)
[道具]:支給品一式(*2)、アニキのアイテム1〜3
 第一行動方針:アイテムの確認
 第二行動方針:不愉快な玉葱小僧を微塵切り
 基本行動方針:ユカイにハカイ


※アニキの死体は【I-9/山の麓】に放置
287 ◆VlS1Rl8BvU :2009/05/16(土) 23:49:55 ID:QuYVrQAy0
残り人数合ってますか?
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 11:28:33 ID:SBz+1MIfO
投下乙

今更だが、地図の右上って繋がってるのか?
孤立してる島のように見えるんだが
グリッドが邪魔でちょっと判らない
289 ◆86zUfmx3ko :2009/05/17(日) 12:04:40 ID:u8hmRfbN0
投下乙!

俺も繋がっているようには見えないな
さて、カイン、アーシェ予約します
290名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 15:19:30 ID:LjCLdoYAO
予約期限は一週間でどうよ。
進行速度遅めだし予約ラッシュもなさそうだし、問題ないと思う。
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 18:51:22 ID:v4QiKFAyO
だなあ
書き手さんにはゆっくり気兼ねなく書いてもらいたいし
しかもここあまり人がいない気がす…
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 18:55:07 ID:v4QiKFAyO
ぎゃあああああ
sage忘れたすまん…orz
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 19:40:29 ID:aicFnGHkO
ヨクナイ!!!(・∀・)
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 22:58:34 ID:G42Vt4mYO
新作キテター。乙。予約も楽しみしてます。
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/18(月) 13:45:05 ID:rT2T4Va60
新作乙です。
アニキはスピラでは目の色でアルベド族だと差別され、ロワでは金髪モヒカンで殺されと
外見で悲惨な目にあってるなあ・・・合掌。

残り人数は>>143から玉葱剣士、アニキ、ルールー、パンネロを除くから34人。

予約期限は一週間で賛成。余裕があったほうがいいと思う。
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/18(月) 15:47:24 ID:VUeJS8SCO
そうか何かおかしいと思ってたんだ
今、見返して気づいた
WIKIの参加者の欄に、アニキがいねえ!
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/18(月) 16:30:18 ID:sJ1LxcYjO
本当だ。見てたのに気付かなかったよ
とりあえずアwニwキwと笑っておこう
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/18(月) 18:53:23 ID:A01o4xHdO
>>279
あ、それも間違いだ。
T-10が正しいので訂正します
299覚悟 1/3 ◆86zUfmx3ko :2009/05/19(火) 18:28:07 ID:CkRwgSzr0
(……どうすればいいの)
この疑問を反芻するのは、もう何度目か分からない。困り果て、振り仰いで空を見る。
ここではない暗闇で、王者の如く参加者を見下ろしていた、神。
それが発した言葉は今、アーシェに二つの分かれ道の選択を強いている。
一方は出口があるのか疑わしい迷宮へ続いており、もう一方は暗雲が立ち込め、禍々しい狂気の森の中を一直線に通っていた。

殺すか、殺さないか。

(私は……)
自分が死ぬなどあってはならない。ようやく取り戻した国を、大地を、民を導くのは自分だ。
他に誰がいるというのか。
かといって、名も知らぬ、罪なき人々を殺して進むのも嫌だ。かつての帝国で頂点に立った男は、進んでその手を血で濡らした。
あのようになど、誰だってなりたくない。
後ろの道は、今はもう壁に塞がれ、道を切り開くこともできそうになかった。
生きたい。殺したくない。
相反する願いは、天秤をゆらゆらと動かし続ける。
「どうすればいいの……」
今にも泣きそうな声を、弱々しく零した。剣の柄を両手で握り締め、縋りつくように抱え込んだ。
何も知らない風は、あたかもアーシェに決断を急かすように吹く。

(……?)
草木のざわめきとは違う不自然な音がした。
戦慄を覚え、剣を握りなおす。油断なく辺りを見渡すと、足元に影ができていることに気付く。
だんだん大きくなるもう一つの影。
極めつきは、落下音。
(上っ!?)
瞬時に足に力を込め、横に転がった。その一瞬の後、アーシェがいた場所から轟音が響き、薄い土煙がもくもくと上がる。
その中にいた人物は、竜を思わせる青い甲冑を着込んでおり、手に持った槍――パルチザンの穂先が地面に深くめり込んでいる。
先程見た名簿の中に、似たような人物がいたのを思い出した。
確か名前は、カイン・ハイウィンド。
300覚悟 2/3 ◆86zUfmx3ko :2009/05/19(火) 18:33:00 ID:CkRwgSzr0
「あっ……あなたは何でゲームに乗っているの!?」
悲鳴に似た問いの返答は、無言の行動で即座に返される。
上段から振り下ろされた槍に、アーシェは慌てて剣を上へ旋回させる。きいんと涼やかな音をたて、小さな火花が散った。
打ち合わさった反動を利用し、槍はカインの手を支点に反回転する。
そしてそのまま槍の石突が、咄嗟に動くことのできなかったアーシェの腹部に吸い込まれた。
「がっ……」
防御できずに吹き飛ばされ、近くの岩場に叩きつけられる。体が崩れ落ちる。
靄のかかる意識を、だめ、とばかりに頭を振って、強制的に奮い立たせた。
じゃり、と地面をするような音が聞こえた。こちらに迫る竜騎士を、アーシェは苛立ちを込めて睨みつけた。せめてもの牽制。

「……なぜゲームに乗っているかと聞いたな」
淡々とした物言いに、アーシェは何も言わず睨みつけたまま続きを促す。
「……親友を生き残らせるためだ」
セシル・ハーヴィ。
いつでも、誰に対しても優しいこの青年を、かつてカインは二度も裏切った。操られていたとはいえ、裏切りは裏切り。
当然許してもらえないだろうと覚悟していた。
だが戻ってみると、彼は自分に手を差し伸べたのだ。共に戦って欲しい、と澄んだ目で。
そしてその時、二人の幼馴染のローザもまた、彼と同じことを頼んだ。あんなにひどいことをした、この俺に。
内心はどうだったか定かではない。それでも、彼らの優しさがありがたかった。
すべての戦いが終わると、セシルは祖国バロンの王となり、ローザと結ばれた。結婚式を兼ねた戴冠式には、出席しなかったけど。
おそらく彼はこのゲームで、人を殺さない。いや、殺せないだろう。
もし彼が死ねば、バロンは、ローザは誰が守るのだ?
二人のため、国のため。なにより償いのために、カインは覚悟を決めたのだった。
301覚悟 3/3 ◆86zUfmx3ko :2009/05/19(火) 18:36:48 ID:CkRwgSzr0
「殺すしか生き残る術はない。だから」
ぴくりと、この言葉にアーシェは僅かな反応を示した。
そのまま俯いてしまい、前髪が灰色の目を隠してしまう。
「すまないな」
片膝をついたまますっかり動かなくなってしまったアーシェの脳天に穂先を向ける。
それが突き出される直前。

「――ありがとうございます」

力を持った声が彼女の口から出た。しかも、あろうことか感謝を伴って。
そして迫りくる槍を、剣で上に跳ね上げる。予想外の力にカインは槍を落としはしなかったものの、大きくよろめいた。
それを見逃さず、横に一閃。カインは避けられず、左腕に傷を作ってしまう。
「なっ!?」
「生き残るには殺すしかない。あれもそう言っていたのに」
先程のカイン同様、あっさりとした口調。アーシェは剣を両手で持ち直す。
距離を取るカインを、ただ無表情で見据える。
「あなたのおかげで思い出せた。私はやっと、先に進める」
再度見えた灰色の目に、迷いはもうなくなっていた。


【N-16/草原】

【アーシェ@FF12】
[状態]: 腹部に打撃
[装備]: サンブレード@FF1
[道具]: 支給品一式 不明品0〜2(確認済み)
 第一行動方針:カインを倒す
 基本行動方針:ゲームに乗るが、積極的に殺しに行かない

【カイン@FF4】
[状態]:左腕に軽度の傷
[装備]: パルチザン@FF5
[道具]: 支給品一式 不明品0〜2(確認済み)
 第一行動方針:アーシェを倒す
 基本行動方針:ゲームに乗り、セシルを生き残らせる
302名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/21(木) 18:42:21 ID:g9/kMzReO
投下乙です
腹出し王女の腹を突くとはさすが竜騎士汚い
アーシェのマダ化はヒロインなのに違和感ネェ!
303名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/21(木) 21:05:08 ID:LVutGce2O
さすがガリだな。
304 ◆xkDtl8AKfU :2009/05/22(金) 08:53:12 ID:s7BkU3BCO
リディア、バルフレア、バッシュを予約します

支給品は、参戦している作品(1〜10、12、T)からのみって事でよろしいんですかね?
305名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/22(金) 13:35:34 ID:2nEwor6qO
FF6の魔石が支給品にあれば誰でも召喚可能?マテリアとかも誰でも使える?
306名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/22(金) 14:05:44 ID:Ik1yvBRrO
該当キャラに使い方教えてもらうなりしたらつかえるんじゃね?
セルフィやケフカがマテリア?なにそれおいしいのって感じだったし
307 ◆lTyT8Sj5D. :2009/05/22(金) 20:25:42 ID:7TDwri+I0
ティナ予約します


>>305
マテリアは知識の塊みたいな感じだから、知らない人でも触れば「なんとなく」判る感じじゃないかな
クラウド達もゲーム中で手に入れたマテリアがどんなマテリアか即座に判る訳だし

つーか実際の所、どうやって判別してるんだろうな、彼らは…
マテリアに限らず旅の途中で宝箱から入手した武器とかアイテムとか諸々
即座に効果とか理解してるよな、RPGの連中って
魔法的な効果があれば、触って判るもんなのかな
308愛・戦士 1/2 ◆lTyT8Sj5D. :2009/05/23(土) 00:21:48 ID:bghizb4K0
詳しい座標はわからないが、ここはどうやら島の中央に聳える山の、北側中腹であることが伺える。
岩肌の露出した景色は、ティナの脳裏に荘厳なコルツ山を思い起こさせた。
雲の高さすらも超えるあちらに比べれば、この山の規模は幾分か小さいようではあるが。

山を登るか麓へ下りるか思案した後、ティナは山頂を目指すことにした。
ここから下山をするとなると必然的に島の北部へと向かうことになるのだが、地図を見る限り目ぼしいものは何もない。
人が集まるとなると最終的に行き着くところは、島に一つ存在する集落か、
この場所から薄らぼんやりとその姿を確認できる山頂の城、そのどちらかになるだろう。
そうなると、近くにある城を目指すのは最も利口な判断であるといえる。
登山はそれほど苦ではない。
城に行って何もなかったとしても、そこから集落を目指せばいいだろう。

翡翠を思わせる色の髪と、薄いマントを風に遊ばれながら、ティナは移動を始めた。
かつては一つにまとめられていた髪は、あの日から結ばれていない。
闘いが終わった日、自らの手で闘いを終わらせたあの日から。

魔法を司る神を倒し、神の力を吸収した宿敵をも殺した日、世界から「魔法の源の力」は消えた。
そして魔法と幻獣の存在は世界から失われてしまった。
父親から幻獣の血を継いでいるティナはこうして生きているが、
それは彼女が人間として大切なものを感じることができたから──彼女の父は、消える直前にそう告げた。
はたして父の言葉が真実だったのかどうかはわからない。
けれどティナは消えなかった。魔法と幻獣の力は失ったが、彼女は世界に残された。それだけが、事実だ。

そして、失われた力は──どういうわけか、ここに復活した。

先の城内で亡くなった黒服の女性は魔法を使っていたし、カオスなる異形の者からも禍々しい魔の力を感じた。
なによりティナは自身の内に力を感じ、試しに魔法を使用してみた。
結果、道端の雑草は見事に塵となった。

魔法の復活。

その表現は、正しいのだろうか。ティナは歩みを進めながら思考する。
世界から魔法が消えたと言っても、その後、彼女の記憶から魔法の呪文や詠唱に関する知識が消えた訳ではない。
消えたのは、魔法の源の力。と、彼女の仲間は言っていた。
そのことを全てティナがはっきりと理解しているかどうかといえば、答えは否。
ただわかる範囲で考えるならば、ここには魔法の源の力があると、そういう結論に達することになる。

ならばここは、一体、何処なのだろうか。当然ながら、そうういった疑問へと派生する。
滅んだ力の存在。見知らぬ島。
まるで、彼女の世界ではないかのような場所……──。

休息を挟みながら移動して、城まで目と鼻の先という所まで辿り着いた。
古めかしい城は、朝日を背後に、ひっそりと佇んでいる。
ここまで誰にも会わなかった事は幸運なのだろうか、それとも運がないのだろうか。

きっと「殺し合い」の舞台からは、逃げられないだろう。
こんな所で死ぬなんて考えたくはない。新しい家族の待つモブリズに帰りたい。
けれど無意味な死を重ねて掴んだ生にも、縋りたくはない。
自分はどうすればいいのか、考えてみたが答えは出なかった。

ティナは腰に携えた刀にそっと触れる。
──この武器を抜く事がなければいいのに。
小さく溜息を吐いた後、彼女は青い瞳に古城の姿を映した。
3092/2 ◆lTyT8Sj5D. :2009/05/23(土) 00:22:43 ID:bghizb4K0
【K-8/岩山】

【ティナ@FF6】
[状態]:正常
[装備]:陸奥守@FF4
[道具]:支給品一式 確認済0〜2
 第一行動方針:城を探索
 第二行動方針:城に何も無ければ集落へ向かう
 基本行動方針:当惑中。乗りたくはないが死にたくもない
310名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/23(土) 22:04:27 ID:pjQJM9Va0
ティナ乙!

マップ1マスの距離は明確に設定しないという方針のようだけど、例えば2マス
離れたところにいる人物を視認できたりは可能なのだろうか
視力がある程度あれば200M先に人がいるのを確認できるよね
311名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/24(日) 00:14:26 ID:srzc+2zJO
投下乙!
どっちつかずって怖いよな

>>310
別にいいと思うよ
あんまり細かに決めると、書き手さんも書きにくいだろうし
まあ、書き手次第ということで
312名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/24(日) 01:24:19 ID:qKWbB1qZ0
地形にある程度の起伏はあるからね。書き手によって差異があっても
「起伏があったから見えんかったんだろう」「真っ平らで見渡せたんだろう」
って感じの脳内補完でおk

ティナの魔法の解釈?だけど
テイルズロワのマナみたいなものだと思っていいのかな
313 ◆3sb7NU7nJU :2009/05/25(月) 20:43:24 ID:lLq8dcNw0
それでいいと思います
作品によって微妙に違いますし

ロック、ジタンを予約します
314名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/26(火) 18:04:24 ID:RNYKwCE4O
乙。髪ほどいてるティナはさぞ可愛いだろうな
315名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/27(水) 15:22:40 ID:oeL/WsY1O
ちと個人的まとめ

現予約
>>304 05/29(金) 08:53:12まで
>>313 06/01(月) 20:43:24まで

未登場、予約無し(OP除く)
FF1 WoL/ガーランド
FF2 レオンハルト
FF3
FF4 セシル/ゴルベーザ
FF5 バッツ/ギルガメッシュ
FF6
FF7
FF8
FF9 ビビ
FF10 アーロン/シーモア
FF12
FFT ラムザ/ガフガリオン

ん、把握
316名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/27(水) 18:19:57 ID:ZS2rRVz/O
地図にもう一個くらい町が欲しかったかもな
現状だと北側に行く理由がほとんど無いし
317名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 13:13:13 ID:PF9ZOfpx0
今から個人用のバトロワ始めたりしてもいいかな?
でもこのスレでやっちゃいけないんだよね
318名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 17:18:15 ID:Jr/LCmLYO
期限過ぎてるけど来ないね

>>317
個人的にはオムニバスなロワスレでもいいと思うけど
(現状盛り上がってるとも言い難いし…)
ハカロワ3みたいに自由にやるのもアリなんじゃないかな
319名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/31(日) 02:20:54 ID:u/D3nxZJO
ぶっちゃけこの参加キャラでは行き詰まるのも無理はない。メインばかりで展開が続きにくいだろう
320名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/31(日) 03:44:00 ID:gQmT9RuTO
というか始まる前から失速してた
321名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/31(日) 12:37:16 ID:csi9ZwFDO
程よくズガン要因が居る事と、人数に比例したマップを用意する事が大事なんかね
322名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/31(日) 22:18:30 ID:3JPXGITE0
終了ですか
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/01(月) 00:31:47 ID:Td2AQ1kgO
>>317が何か書いてくれるらしいヒャホウ


というかだいぶ初期から個人で書きたいと言ってる人はいるから
そういう場所も少なからず需要あるんじゃなかろうかね
その場合は総合的なパロディ小説投下スレを立てた方が読み手も集まるだろうけど
324駆け引き 1/2 ◆3sb7NU7nJU :2009/06/01(月) 20:46:33 ID:9m3ZL2ji0
何の変哲もない草原を早歩きで、だがなるべく音をたてないようにロックは進む。
いや、この場合は戻ると言った方が正しいかもしれない。
さっき橋を渡ろうとしたのだが、それの丁度中心あたりにいたのだ。
尻尾の生えた何者かが。
(あれは人のような何か……なのか?)
疑問は尽きなかったが、とりあえずその場を離れることに決めた。
もし相手がゲーム――このふざけた殺し合いに乗っていればいろいろとまずいからだ。

ロックの支給品にはマインゴーシュが入っていた。
この短剣は盾の代わりに使え、敵の攻撃を回避しやすくなるが、あいにく攻撃力はからっきしなのだ。
次に爆弾のようなものが十個。ピンを取り、相手に向かって投げて使用するみたいだが、どうも特殊効果があるようだ。
『投げて』使用するのだから、使用方法にもよるが当然接近戦向きではない。こちらまで被害を受けてしまう。
最後は……宝石なのだろうか。形は爆弾と似ている。青い鉱石が内側に虹色の輝きを内包しているような感じだ。
見たことのない宝石だが、この場において、これははずれなのだろう。
蛇の女が最後に言っていたことが一瞬浮かんだが、気にしないでおこう。
道具はあまり良くなかったが、あの時はさらに場所も悪かった。
あのような開けた場所で、この武器で戦うのはなかなか厳しい。一対一となるのだから、爆弾も無理となる。
殺し合いには断固として乗らないが、この命を易々と狩らせる気も毛頭ない。だが支給品がこれでは……。
そこで、素直に後退することにした。
が。

――ついてきてやがる。
ちらりと後ろを見ると、慌てて隠れる気配。おそらくさっきのやつだろう。
他の参加者にも飛び道具が配られている可能性は高い。攻撃してこないのは持っていないだけか、ゲームに乗っていないか。
ちなみに参加者の多くは魔法を使える者も多いのだが、そのようなことを今のロックが知るはずもない。
ゲームに乗っていないのであれば仲間になってほしいが、確かめようとして攻撃されれば危険だ。
「…賭けてみるか」
後ろから見えないよう、袋からマインゴーシュを取り出し、握りしめた。
325駆け引き 2/2 ◆3sb7NU7nJU :2009/06/01(月) 20:57:59 ID:9m3ZL2ji0
前を行く人物をジタンはこっそりと追尾する。しかし、ここは比較的開けた場所なので、おそらくばれているのだろう。
攻撃を仕掛けてこないのだから、やはりゲームには乗っていない可能性が高い。
(あとはきっかけさえあればなあ)
僅かに感じるもどかしさに、ジタンは歯噛みする
相手はおそらくこちらを警戒している。それは当然の反応だが、このままでは平行線だ。
と。相手がふい、と崖を曲がった。見失わないように慌てて追いかけようとして、はたと気づく。
かすかに響いていた草を踏む音が、ぱたりと止んでしまった。それはつまり。
(待ち伏せだな)
「……おい」
自分のものではない、よく通る声が聞こえてきた。ジタンは何も言わず続きを促す。
「俺はゲームに乗っていない。でも、殺されるつもりもないんだ」
キン、と金属音がした。武器を岩か何かに打ちつけたのだろう。
「俺はジタン。俺もゲームには乗ってねえんだ。お前と戦うつもりは最初からないよ」
「そうか……もしそうなら、悪いが袋と武器を置いてくれないか?それで信用する」
これを聞き、マサムネの柄を袋の口から出し、そのまま前方に放り投げる。これで相手側にも見えるはずだ。
つづけて崖から出て、相手に姿を見せた。両手を上げ、もう何も持っていないことを示す。
バンダナを頭につけた青年は、少しばかり驚いた表情を見せたが、手に持っている短刀を自分に突き刺すようなことはしなかった。
彼はほっと溜息をついたあと、短刀をこちらの足元に投げ、袋を落とす。
「俺はロック。悪かったな、疑ったりして」
前に差し出される彼の手を、笑顔を見せながら握り返した。



【T-12/草原】
【ジタン@FF9】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、マサムネ(ジタン仕様・まだザックの中)、不明の残り二つ
 第一行動方針:ロックと共に行動
第二行動方針:ビビを探す
基本行動方針:ひとまずゲームには乗らない

【ロック@FF6】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、マインゴーシュ、スモークボム10個、人工破魔石
第一行動方針:ジタンと共に行動
基本行動方針:ゲームには乗らない。マーダーには抵抗
326 ◆3sb7NU7nJU :2009/06/01(月) 21:03:02 ID:9m3ZL2ji0
遅れてすみませんでした
327名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/03(水) 05:36:21 ID:18fh/zqiO
ハッサンは こしをふかくおとし
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/03(水) 21:10:05 ID:k4bUeAS5O
自分のチンコを高速でコキ始めた!
ドビュッシーィ!
自分に100のダメージ。
329名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/04(木) 13:54:06 ID:hz04NmzQ0
ガチムチガチムチ……ガチムチガチムチ……

ガチムチガチムチ……ガチムチガチムチ……
330名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/05(金) 13:04:12 ID:TM+nA/k90
ラムザ、ビビ予約させて頂きます。
331ラムザ・ベオルブ  1/2:2009/06/05(金) 14:09:27 ID:TM+nA/k90
めいめいが各自の独自なそして誠実な生活を求めることが人生の目的でなくて、
他の何物が人生の目的だろうか。私はただ、私自身として、生きたいだけだ。

                      ―――― 坂口安吾


これは彼らと違う座標軸の世界の作家の言葉だが、
どの世界にも共通している金言に思える。

岩山の麓に厳しい古城があった。
朽ちた城壁に蔓があちらこちらに巻きつき、この城が人に使われてない気配を漂わせている。
今にも風化しそうな棟もあって、修復しなければ崩れそうな城だ。
王座のある部屋にはかつての城主が権力を誇っていたと伺わせる装飾品がいくらか残っていが、
多くが錆びていたり埃をかぶっていたりで見る影もない。
床には苔や黴がへばりついて、空気も淀んでいる。


そこに彼はいた。青と黒の鎧を纏っている。
その鎧にできた傷や、ところどころできている綻びが戦闘を日常的に繰り返していることを
予想させた。事実、彼は彼の世界で傭兵だった。
戦争を食い扶持にしているのである。

ラムザ・ベオルブ。名家の末弟であるが、約束された未来を放棄し野を降りた。
ある物語では歴史の影に埋もれた人物とされている。
もちろん彼はその事を知らない。
ただ、権力に抗った行動をした結果、後々そうなっただけである。
332名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/05(金) 14:12:11 ID:TM+nA/k90
連れ去られた妹追っていたが、気がつけばこの世界にいた。
こことは違う城でカオスと名乗る異形の者――モンスターだろうか?――
に首輪をはめられ、目の前で人が屠られ、言われるがまま外に出た。

当てもなく移動するのは危険だと思ったものの、情報収集も兼ね前に進むしかなく、
行き着いた先がこの古城だった。

「ボウガンか。弓矢の扱いはそんなに得意じゃないんだけど……」
古城を探索していると武器庫らしきところに使えそうなボウガンが残っていたので、
持ってきた。情況は把握できないのだが、武器を持たないと危険だとは理解できる。

『支給品』の中には使えそうな武器があったが、あまり信用できないので使っていない。
いずれ使わなければならない時が来るのかもしれないけれど。

しかし、自分はついに頭がおかしくなったのではないかと疑ってしまう。
ここ一年、超常的な、にわかには信じられないような光景ばかり眼にしてきて、
闘ってばかりいた。妹を追っていて墓場に行き着いて、そしてあの爆発が起こって…。
意識を取り戻すとこの島(?)にいた。一緒と行動を共にしていた仲間たちもいない。
妹も。

――それに。
あの場にはガフガリオンがいた。僕が手にかけたはずの。

全てが不条理に思える。が、それは彼にとって日常であった。要は、戦場と同じ。
「死ぬわけにはいかないってことか。」
どちらにしろ、妹を探し出すまで果てるわけにはいかない。

英雄であった彼の父親から、何度となく教えられたことであった。
どんな時でも冷静でいろ。そして迷ったときこそ、自分に従え。

【K-11/古城】
【ラムザ@FF9】
[状態]:正常
[装備]:ボウガン
[道具]:支給品一式
第一行動方針:情況把握
基本行動方針:生き残る
333名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/05(金) 22:30:16 ID:ScU60VL2O
〜〇〜〇〜〇〜〇〜〇
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/06(土) 13:32:36 ID:ay9uJqh7O
小説は書けないけど陰ながら応援してます
335名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/06(土) 22:26:56 ID:tywLFhjeO
新作乙です。
毎回楽しみにしてます。
336名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/06(土) 23:23:11 ID:s/s/gdSG0
>>332
ラムザってFFTのキャラじゃないの?
337名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/08(月) 18:21:11 ID:ReqzfTOWO
カメラは見た
338名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/09(火) 14:17:40 ID:UwchQXJ40
339名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/09(火) 15:32:41 ID:UwchQXJ40
340名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/15(月) 20:21:03 ID:Lhf5cT3k0
まだ全員出揃ってないし、今からキャラ好きなだけ追加したほうが良さそう。
第二グループということで、37名にはまったく知られていない別のところで選別された参加者。
このままじゃ何も書かれずに終了しそうだし

341自治スレにてローカルルール変更審議中
ほしゅ