当時のファミコンソフトは接触が悪いと表示がバグったり起動すらしなかった
同じようなことがセーブの読み出しで起こってもおかしくない
「画面がバグったら冒険の書が消えやすい」という経験を持つ人も多いはず
冒険の書とはそれまで紙に記録していた復活の呪文をカセット内に記憶するようにしたもの
つまり接触が悪い場合に「復活の呪文が違います」状態になるのではなかろうか
メモは正しいのに、見間違えている状態である
復活の呪文ではデタラメな入力を弾くために必要だった「チェックコード」
セーブ式ならその心配は無いが、接触不良を考えると同じく必要だろう
再開したとき勇者の性別が変わっていたり、遊び人になっていたりしては困る
冒険の書による復活でも、内部で「復活の呪文が違います」と戦っているのだ
これがあの「♪でろでろでろでろ でろでろでろでろ で〜ろん♪」の正体だと考えている
音楽の後、「ああ、この復活の呪文メモは間違ってるから捨てよう」ってな具合で
冒険の書を消しているのだろう(実は接触不良=見間違い だとしても…)
この考え方だと、次のような疑問もすっきり説明できる
・新品のカセットと冒険の書が消えたカセットをどうやって区別するの?
→冒険の書が無ければ新品
あるのに「復活の呪文が違います」状態なら消えてる(というか消す)
・「あの音楽」が鳴り終わる前にリセットすると冒険の書が復活することがある裏技の正体は?
→復活してるんじゃなくて「消されるのを回避」している
復活の呪文も、見間違えなら入力しなおしで通る場合もある
冒険の書の場合は、リセットで粘っている間に接触が復活することがあるのだろう
長くなってしまったが、ランシールバグで冒険の書が消えるのは
プログラムの暴走で冒険の書が変化し、冒険の書が不正な状態になったときだと思われる
復活の呪文メモに落書きをするようなものなので、リセット技でも復活できないだろう
形は変わったが、復活の呪文で使われていた不正チェックの技術は
バッテリーバックアップに移行してからも生かされているわけだ
復活の呪文と関係あるような無いような、そんな文になってしまった
チェックコード云々などは推測にすぎないので、その辺はご注意を