マリエッタ
アル 「一応、4人パーティになったね」
ガス 「本当なら、姫様と自分の2人パーティで進める気だったのか?」
リズ 「アルが私との二人旅を望んだのよ」
マリー 「な、なんてハレンチな! アルバート、許しませんわよ!!!!」
アル 「二人旅の方がキツイから、リズにホームシックになってもらおうと考えたんだ。マリエッタに気の毒だしね」
リズ 「そういえば、しきりにホームシックになっていないかと聞いていましたわね。
けど、アルと一緒なら、城にいた時とかわりませんわ」
ガス 「狙いは外れた、と」
アル 「ええ、そういう事です。ごめんね、マリエッタ」
マリー 「あ、あやまられても。……そ、そもそもアルバート、アナタさえいなければ!」
ガス 「いい加減に諦めろよマリー。アルは姫様の望みを断れない立場ながら、姫様の翻意を促そうとした。
理由はどうあれ、アルと同じく姫様のワガママに加担する立場になったのにアルだけを責め続けるなら、
お前、とんでもなく嫌な奴になるぞ」
アル 「自分でも、本当はわかってるんだよね。マリー」
マリー 「………クスン」
リズ 「なんか、アルってマリーのお兄さんみたい……」
アル 「そうですか? ……よしよしマリー。お兄ちゃんに甘えなさい」
マリー 「……ムカ# 調子に乗るなアルバート!!!!!」
ガス 「軽く挑発してからかう癖も、なんか兄貴っぽいな……」
年齢設定
アル 「さて、自己紹介というのもいまさらなんだが、プロフィールを紹介しますか。勇者アル。16歳です。」
ガス 「元、アリアハン城の衛士ガセット。今は戦士ガス。22歳だ」
リズ 「アリアハンの王女エリザベス。今は僧侶リズ。 アルと同じ16歳よ」
マリー 「元、王女様付き侍女のマリエッタ。今は魔法使いマリー……です」
アル 「あれ、年齢は?」
リズ 「そういえば、私もマリーの年齢って知らない」
ガス 「俺が16歳の新米だった頃、姫様にやたら小さい侍女がついたのを覚えてるぞ」
リズ 「その頃は遊び相手を兼ねてたのよね。私が無茶をすると、何故か私の目の前で彼女がミンチンに
折檻されるの。よく泣いてたわね」
ガス 「なるほど、叱られ小姓役もかねていたのか。しかし、普通は役割を納得できる大人を当てないか?」
マリー 「ミンチン……あの人、怖い。ぶるぶる……」
リズ 「それはいいから年齢は?」
マリー 「14歳……です。そろそろ、15歳になります」
アル 「実質、1歳年下か。リズと見比べると3歳以上に下かと思ってた」
マリー 「な、なにおっ!」
リズ 「私もそう思ってたわ……」
マリー 「そんな、姫様まで……だから言うのイヤだったんです……」
ガス 「まあ、まてよ。栄養が有るモノを食って育った姫様やお前と一緒にしたら、マリーが気の毒だぜ」
アル 「ふむ?」
ガス 「姫様付きの侍女は、孤児や貧民の子らから、魔法の才能が有る奴を貰い受けて侍女としての心得と魔法を叩き込まれるんだ」
リズ 「それは、私の護衛ができるようにするため?」
ガス 「そう、いざとなったら盾として敵と刺し違えるために、典雅さを保障する毛並みの良さは最初から無視してる」
アル 「へえ……」
マリー 「そういえば、姫様に付けられる前まで、ワケが分からないまま厳しく鍛えられました……」
ガス 「一応、見苦しいのが姫様の周りについてもイヤだから、容姿も多少は選考されるらしい。
マリーが小柄なのは、それなりの理由があるんだよ」
リズ 「知らなかったわ……マリエッタ、苦労したのね」
マリー 「姫様が私の手を握って感慨深げな表情を……ううっ、メイド冥利に尽きます。ガス、ありがとう」
アル 「それにしても、ガスは城のメイド事情に随分と詳しいんだね」
ガス 「ふむ、俺は城の衛士の間では知らぬ者がいないほどのメイド萌えだからな。色々と聞いて回ったのだ」
リズ 「ははあ、私がメイドに化けてセーラと名乗った時、目の輝きが尋常ではなかったのは、その為ですね」
ガス 「とてもかわいいメイドが入ったと思って心が躍ったのですが、まさか姫様でしたとは。失礼しました」
リズ 「いいのよ、私も楽しかったから」
アル 「リズよりも背丈が多少低いだけだから、言われてみればマリエッタも14・5歳に見えてきましたよ」
ガス 「ふむ、旅が終わるのが楽しみだ。もう少しだけ背が伸びれば、俺のストライクゾーンに入るかも知れん」
リズ 「それまでに、ミンチンが死んでるといいわね」
マリー 「ひいいいい……思い出させないで……」