悩み
女勇者 「きゅう……」
女商人 「きゃっ! どうしたの?」
男僧侶 「いきなり倒れた……」
男戦士 「毒でも食らってたのか? おい、しっかりしろ勇者」
女勇者 「気分が悪いんです……病院に連れて行ってください」
男医師 「ふむ、とりあえず上半身裸になってくれ……ん,さらし?」
女勇者 「……先生、実はボク……」
男医師 「……女である事を内密に? わかった。秘密は守る。しかし、この体格にこのバストは尋常ではないぞ」
女勇者 「ヘンなクスリを飲んでから、大きくなる一方なんです。バランスが悪いし、肩が凝るし、さらしは息が詰るしで」
男医師 「有効期限が過ぎても、未だ成長期の身体では、その大きさで定着しそうじゃのう。放置するより、効力を消した方が良い」
女勇者 「できるんですか?」
男医師 「可能じゃ。本来は巨乳過ぎて困る人へのクスリじゃが、ちゃんと効く。元のバストサイズは何センチじゃ?」
女勇者 「……○○センチですけど、それより5センチ増しの大きさにしたいです。」
男医師 「……女心じゃのう。一回につき、2錠ずつ、毎朝一週間ずつ飲むのじゃ。それで注文どおりの大きさになる」
女商人 「どうだったの?」
女勇者 「過労だそうです。栄養剤をもらってきました」
男僧侶 「過労……ですか? そんな強行軍した記憶は無いですが」
男戦士 「ほら、勇者は宿に泊まってからも戦闘が有るから」
女勇者 「すっかり、むっつりスケベ男あつかいだなあ……」
女商人 「こんにちは先生」
男医師 「こんにちはお嬢ちゃん。小児科はやってないよ」
女商人 「失礼しちゃうわね!!!!!!!!」
男医師 「うん? 先の勇者の仲間? ああ、症状に関しての質問か。巨乳解消…おっと、過労に効くクスリを出しただけだよ」
女商人 「ここに勇者の処方箋がありますけど、どんなクスリですか?」
男医師 「まだ成長期の身体じゃから、栄養剤と成長促進剤じゃな。華奢な体格で重い装備の組み合わせに無理が出ていると見た」
女商人 「成長促進剤!……薬局に行って同じクスリをいただいてきます!」
男医師 「まちたまえキミ! そのクスリは……!」
女商人 「……。」
女勇者 「最近、顔色が悪いですよ」
男僧侶 「やせたような気がします」
男戦士 「胸やお尻がますます目立たなくなったような……お前、本当は男の子じゃないのか?」
女商人 「……しくしく、なんでこうなるの」