DQ3の妄想パーティを晒すスレ3

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61名前が無い@ただの名無しのようだ
スーの開拓村

老人   「……わしはここに街を造ろうと思う。街が出来ればきっと皆の役に立つはずじゃ!
      しかし街には商人は欠かせぬ。どうじゃ? 女商人をここに置いていってはくれまいか?」
男戦士  「ダメだ! 却下だ! おとといきやがれエロじじい!」
女勇者  「3人でも戦力的には何とかなるけど、理財の要がいなくなると、赤貧の旅になりそうな気が……」
男僧侶  「うーん、私がお金を管理してもいいですけど、彼女より巧くやるのは無理ですね。
       それより、彼女がいなくなると、寂しくなりますよ」
老人   「そうか。残念じゃ…。」
女商人  「……まって、アタシやってみたい!」
女勇者  「え?」
男僧侶  「おや?」
男戦士  「何バカ言ってやがるんだ貧乳チビ! じいさん、コイツちょっとおかしいんだ。今の無しでいいな!」
女商人  「邪魔しないでよ! 商人にとって、一から街を作るれるなんて、一生の憧れなのよ!」
女勇者  「いや、そうだけど……でも、ボクたちと別れても街づくりをしたいの?」
女商人  「ゴメン、でもやってみたい。このおじいさんの言うとおり、ここに街が有ると、色々と助かると思うの」
男僧侶  「ふーむ……決心は固いようですね」
男戦士  「そんな……なんてこった」
女商人  「ゴメンね、みんな。おじいさん、私はここで街づくりに協力します」
老人   「おお、ありがたい! 今日からわしと二人で街作りを始めよう!」

男僧侶  「いつもにぎやかな貴女がいないと、さみしくなりますね」
女勇者  「……元気でいてね」
女商人  「うん……勇者たちも……」
男戦士  「……おいっ!」
女商人  「なに?」
男戦士  「どうせやるなら、世界一の町を目指せ。そして世界一の大商人になるんだ……な?」
女商人  「……うん!」
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/07(日) 10:11:50 ID:8hDtVuvF0

男僧侶   「たった3週間なのに、もう街の形になってますね」
女勇者   「大勢の人が集まって槌音を響かせてる……すごい」
男戦士   「ん、広場の中心で黄色いヘルメットを被ってるのがアイツか? 相変らず小さいな」

女商人   「みんな、久しぶり!」
女勇者   「元気そうだねっ!」
男僧侶   「お久しぶりです」」
男戦士   「よう! 相変らず胸が無いな!」
女商人   「あ、それも久しぶりに聞いた! なんか懐かしいな……」
男僧侶   「短期間でここまで形になっていたとは驚きですよ」
女商人   「ここは、スー・サマンオサとエジンベア・ポルトガの結節点だから、両国とも交易の拠点を作りたがってたの。
        でねっ、勇者の名前を出して、アリアハンの銀行からも融資を受けたんだよ」
男戦士   「?????」
女勇者   「へえ……よくわかんない」
男僧侶   「なかなか、やるもんですね」
女商人   「建設や都市設計は三国から呼んで、労働者はスー族から募ったの。一通りの商業施設や道路を整備したら、
        今度は住宅地と港湾の整備をする予定! それでね……」


男A     「ここは俺たちの狩場だったんだ……なのに、石造りの箱だらけにされた」
男B     「大型の獲物を捕まえれば、それで2週間は働かなくてよかった。なのに、今では毎日働かないとダメだ」
男C     「……アイツは、悪魔だよ。俺たちをくたびれさせて病気にしようとしているんだ……」
男D     「そうですよ皆さん。富を独占する人がいるからダメなのです。フフフ……」

女勇者   「スーの向こうに、塔が有るらしいんだ。そこを探索したら、また来るよ」
女商人   「うん、頑張ってね!」
男戦士   「無理はするなよ……お前は小さいんだから、無理したらすぐにガタがくるからな」
女商人   「あ…………心配してくれてるの?」
男戦士   「ばっ、バカ! そんなんじゃねえよ」

63名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/07(日) 10:15:04 ID:8hDtVuvF0
男戦士   「やれやれ、またアイツの顔を見るハメになるのか。いまいましい」
男僧侶   「口元がほころんでますよ」
女勇者   「アレ……以前より槌音が小さい気がする。……どうして?」

老人     「やられた……エジンベアの連中が、革命を起こしよった」
女勇者   「革命!?」
老人     「女商人は獄につながれた。なんとも申し訳ない事じゃ……」
男戦士   「なんだって!? 畜生、そんな事が有ってたまるか!」
男僧侶   「待ちなさい、もっと話を……って、聞こえないか」
女勇者   「すごい勢いで走っていって衛兵と押し問答してますね……おじいさん、何が有ったのか教えてください」
老人     「アリアハンからの融資が問題ですじゃ。東方交易もやるポルトガが4割、
        西方交易のみのエジンベアが6割の比率で出資していたのが、アリアハンの参入で
        それぞれ、2割と3割に……誇り高いエジンベアが反発するのは必至じゃったが、
        若い彼女はとにかく街をはやく大きくしたい一心で、そのあたりの機微が分からんかった」
女勇者   「えーと、どういうことなんでしょう……」
男僧侶   「大国の反感を買って、彼女が排除されたという事です。アリアハンとポルトガはこの事態を喜ばないでしょうから、
        今工事が進んでいるのは、エジンベアだけのお金によるものですね」
老人     「そのとおりですじゃ……両国が完全に手を引けば、街の発展は大幅に遅れてしまいますのじゃ……」

女商人   「アタシのやり方が強引過ぎたのかな……ん? なんか表が騒がしい」
男戦士   「バカヤロウ! 早くアイツを牢屋から出せ! 」
衛兵A    「いきなりおしかけて何を言うんだ貴様! 逮捕されたくなければこの場を去れ!」
衛兵B    「うわっ! なんて馬鹿力なんだ! 俺たちだけではかなわん! 応援を呼べ!」
衛兵C    「ひえっ、槍を叩き折られた!」
男戦士   「おい! いるか! 返事しやがれ!」
女商人   「あ……!」
男戦士   「おっ、いたな! まってろ、いま出してやるからな!」
女商人   「でも、鉄格子の鍵が……」
男戦士   「こんなもん、それっ! ほら、俺にかかれば紙細工みたいなもんだ」
女商人   「でも、でもアタシ、ここで反省を……きゃっ!」
男戦士   「細かい話は後で聞く! 小脇に抱えたまま衛兵の囲みを破るから、暴れて落ちるなよ!」
女商人   「ちょ、そこ、胸……」
男戦士   「平らすぎて、どこが乳だかわかんねえよ!」
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/07(日) 10:21:16 ID:8hDtVuvF0
女商人  「どうもエジンベア商人たちの暴走だったみたいよ。私をとらえた後にアリアハンとポルトガの両国王からの
       祝辞が届いて、パニックになったみたい」
女勇者  「ポルトガの王様は黒胡椒の一件を忘れていなかったんだ……」
女商人  「最初は男だけの雑居房に入れられたんだけど、すぐに衛兵が飛んできてキレイな独房に移されたもの」
男戦士  「雑居房だと!? むぐぐ!!!」
女商人  「あっ、心配してるような事は無かったよ。黄色ヘルメットに作業着姿で捕まったから、事情を知らない囚人たちは
       子供が入ってきたと思ったみたい」 
男僧侶  「危なかったですね……エジンベアは囚人同士で何が起きても不干渉ですから」
男戦士  「やばかったなんてもんじゃねえな……」
女勇者  「で、これから、どうするの?」
女商人  「街づくりを続けたいけど……扇動されたとはいえ、革命で牢に入れられた私がいると、色々とうまくない気がするの」
男僧侶  「三国の協調を壊さないよう、悪名を被る気ですか……?」
女商人  「そう。……でも、もう少し街づくりを続けたかったんだケド……いいかな。アタシ、もういちどパーティに戻っても」
女勇者  「もちろん!」
男僧侶  「問題ないですよ」
男戦士  「……」
女勇者  「あれ……?」
男僧侶  「反対ですか?」
女商人  「あ……反対振り切ってパーティ離れたのに、いまさら戻りたいだなんて、身勝手すぎるよね」
男戦士  「……ん。いや、いいんだ……何を言っていいのか、わからなくなっただけだ。 おかえり大商人。立派な仕事したぜ!」
女商人  「えへへっ……ただいまっ!」