【PS3】FINAL FANTASY XIII〜FF13スレッド〜090

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190名前が無い@ただの名無しのようだ
社説2 新市場を拓いた任天堂(10/19)
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071018AS1K1800318102007.html

 ゲーム機の「ニンテンドーDS」や「Wii(ウィー)」をヒットさせた任天堂の経営が注目を集めている。株式時価総額は一時10兆円を突破し、
日本企業の中でトヨタ自動車と三菱UFJフィナンシャル・グループに次ぐ第3位に浮上した。

 任天堂の成功のカギは、一部のマニア向け商品だったゲーム機を大胆に見直し、幅広い年齢層に支持される商品に作りかえたことだ。
携帯ゲーム機の「DS」はゲームへの関心がうすかった女性や高齢者にも普及し、対応ソフトの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は
世界中で860万本以上が売れた。

 昨年末に発売した据え置き型の「ウィー」も販売累計は早くも1000万台を突破する勢いだ。「テレビの前にかじりついて」というゲームの
イメージを一新し、リモコンをラケットやバットのように振って画面の中の選手と対戦する「スポーツゲーム」などが受けている。従来の
ゲームにはない「楽しさ」を提案し、新たな市場の創造に成功した。

 任天堂が他社にない特別な技術を持っているわけではない。ゲーム機の構成部品のほとんどは簡単に手に入る汎用品だ。ヒットした
ソフトも、書籍などの形で世の中に存在していたものも多い。商品開発の視点が優れていれば、普通の技術でも大ヒットが生み出せる
ことを、任天堂は証明した。独自技術にこだわるあまり、消費者の視点を忘れがちな多くの日本企業とは好対照といえる。

 任天堂の岩田聡社長は他社からスカウトされた途中入社組。2002年に社長に就任した時は、42歳の若さで、新型ゲーム機開発の先頭に
たった。ゲームやIT(情報技術)のような変化の激しい市場では、迅速な意思決定が不可欠だ。いわゆる調整型のリーダーでなく、自ら決断
できるトップを持つことも、成功に欠かせない要素だ。

 日本企業は復活したといわれるが、その中核をなすのは自動車や鉄などの伝統的な製造業で、ITやエレクトロニクス分野では米企業や
アジア勢に押されている。ゲーム機の「創造的破壊」を実現することで、新たな市場を切り拓(ひら)いた任天堂の軌跡は、他の日本企業に
とっても大いに参考になるだろう。