ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv8

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
ドラクエのキャラクターのみでバトルロワイアルをしようというリレー企画です。
本家FFDQロワとは違い小規模に進めたいと思います。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。
 ※キャラの予約制あり。
予約をする際は捨てトリで構わないのでトリップを付け、使用するキャラを全て明記して予約してください。
予約期間3日で、予約の書き込みから72時間が経過すると予約解除として扱います。
「予約キャンセル」等、予約に関することは他の書き手さんが検索しやすいように必ず「予約」の文字を入れてください。
 もし投下作品に不安があるのなら、総合掲示板の「投下SS一時置き場」でアドバイスを受けてください。

詳しい説明は>>2以降で。
【前スレ】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv7
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1178986556/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv6
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1168357434/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv5
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1161095908/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv4
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1153146134/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv3
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1149841025/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1147360483/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1145190840/

【避難所】 DQBR総合掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/game/30317/
【まとめサイト】 ドラゴンクエスト・バトルロワイアルまとめサイト
http://www5.pf-x.net/~dqbr/
【絵師スレ】 DQBRお絵かき掲示板
ttp://bbs3.oebit.jp/dqbr/bbsnote.cgi
2名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 22:49:09 ID:oKT9+2Yv0
----基本ルール----
 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
 勝者のみ元の世界に帰ることができ、加えて願いを一つ何でも叶えてもらえる。
 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。

----放送について----
 スタートは朝の6時から。放送は朝6時と夜18時の1日2回、12時間ごとに行われる。
 放送は各エリアに設置された拡声器により島中に伝達される。
 放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去12時間に死んだキャラ名」
 「残りの人数」「主催者の気まぐれなお話」等となっています。

----「首輪」と禁止エリアについて----
 ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
 首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない)
 主催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。
 この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
 24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。  
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。
 下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。
 プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
 開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
 なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
 たとえ首輪を外しても会場からは脱出できないし、禁止能力が使えるようにもならない。
 開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
 禁止エリアは3時間ごとに1エリアづつ増えていく。
3名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 22:49:42 ID:oKT9+2Yv0
----スタート時の持ち物----
 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を配給され、「ザック」にまとめられている。
 「地図」「コンパス」「着火器具、携帯ランタン」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「支給品」
 「ザック」→他の荷物を運ぶための小さいザック。四次元構造になっており、
       参加者以外ならどんな大きさ、量でも入れることができる。
 「地図」 → 舞台となるフィールドの地図。禁止エリアは自分で書き込む必要がある。
 「コンパス」 → 普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「着火器具、携帯ランタン」 →灯り。油は切れない。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
 「食料・飲料水」 → 複数個のパン(丸二日分程度)と1リットルのペットボトル×2(真水)
 「写真付き名簿」→全ての参加キャラの写真と名前がのっている。
 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「支給品」 → 何かのアイテム※ が1〜3つ入っている。内容はランダム。

※「支給品」は作者が「作品中のアイテム」と
 「現実の日常品もしくは武器、火器」の中から自由に選んでください。
 銃弾や矢玉の残弾は明記するようにしてください。
 必ずしもザックに入るサイズである必要はありません。
 また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムはやめましょう。
 ハズレアイテムも多く出しすぎると顰蹙を買います。空気を読んで出しましょう。
4名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 22:50:17 ID:oKT9+2Yv0
----制限について----
 身体能力、攻撃能力については基本的にありません。
 治癒魔法については通常の1/10以下の効果になっています。蘇生魔法は発動すらしません。
 キャラが再生能力を持っている場合でもその能力は1/10程度に制限されます。
 しかしステータス異常回復は普通に行えます。
 その他、時空間移動能力なども使用不可となっています。
 MPを消費するということは精神的に消耗するということです。
 全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内ということでお願いします。

【本文を書く時は】
 名前欄:タイトル(?/?)
 本文:内容
  本文の最後に・・・
  【名前 死亡】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
  【残り○○人】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。

【本文の後に】
 【座標/場所/時間】

 【キャラクター名】
 [状態]:キャラクターの肉体的、精神的状態を記入。
 [装備]:キャラクターが装備している武器など、すぐに使える(使っている)ものを記入。
 [道具]:キャラクターがザックなどにしまっている武器・アイテムなどを記入。
 [思考]:キャラクターの目的と、現在具体的に行っていることを記入。
 以下、人数分。
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 22:50:55 ID:oKT9+2Yv0
【作中での時間表記】
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活はどんな形でも認めません。
※新参加キャラクターの追加は一切認めません。
※書き込みされる方はスレ内を検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に必ず【○○死亡】【残り○○人】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※具体的な時間表記は書く必要はありません。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細はスレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際はスレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーはスレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 22:52:26 ID:oKT9+2Yv0
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官

【参加/死亡者リスト】

2/5【DQ1】○アレフ/●ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
1/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
0/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル

計11/43名
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 23:45:18 ID:NT7wQ5JiO
>>1乙!
参加者&死亡者リスト訂正しておきますね。

【参加/死亡者リスト】

2/5【DQ1】○アレフ/●ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
1/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
1/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/●トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
0/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル

計10/43名
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/30(日) 00:04:19 ID:lruSJLdaO
仮まとめWiki
http://dq.first-create.com/ffdqbr/wiki/wiki.cgi
FFDQバトルロワイアル保管庫@モバイル(DQロワも編集してくれています)
http://dq.first-create.com/ffdqbr/

ドラゴンクエスト・バトルロワイアル携帯ページ
http://dq.first-create.com/ffdqbr/list_dqbr1/list.cgi
9名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/30(日) 22:12:11 ID:wsHd/Jom0
「私はスレを立てられなかった。無念です、とても悔しい……とても、恐ろしい。
 でも>>1さんがここにいてく乙できる、それが私の救いです」

10名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/01(月) 22:45:49 ID:vdknZmfA0
>>1乙。超乙

さて投下はまだかね
11名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/02(火) 03:00:10 ID:SEPokYm10
「住人全員で>>1乙をくっつけたらdat落ちしない」


予約、もしかしなくても期限切れちゃってるね
延長とかできるんだし、とりあえず一度連絡欲しいかも
12名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/02(火) 20:53:19 ID:SLXAKQhr0
連絡ない場合どうしましょう?
13名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/02(火) 20:53:49 ID:oN4GYkEJ0
期限は切れちゃってるから、他の人が予約してもいいんじゃないかな。
14名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/03(水) 16:44:56 ID:tWFVrl2G0
>1000 名前が無い@ただの名無しのようだ sage New! 2007/10/03(水) 11:04:10 ID:lHsb2MyBO
>1000だったら、バトロワはマルチェロも脱出メンバー

ちょwwww
15名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/03(水) 19:25:17 ID:dZXO30Oi0
マルチェロは脱出がちゃんとできて、なおかつハーゴンをどうにかできると分かれば乗っかりそうな気もするけどな。
16名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/03(水) 20:03:05 ID:CSMACucsO
いやマルチェロが乗っかる云々でなく、他の皆がゆるさんだろ。
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/03(水) 21:09:30 ID:OzoWbGuh0
他のみんなが許すとしたら、
脱出にマルチェロが必要な状況になるとか、
シドーを倒すための戦力として一時的に妥協するとか?
18名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 18:20:29 ID:Mz/oga/lO
マルチェロの場合、「私は皆殺しの剣の呪いに捕われていました」で改心したフリが出来そうだからな。
ラプソーンの呪いを自らの意志で押さえ付けたって事はエイト達も知らないし。(エイト達も視点で見たら)
19名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 22:58:01 ID:e+6gSsmV0
>ラプソーンの呪いを自らの意志で押さえ付けたって事は

そう言えばそうだった。ゼシカは不用意に杖に触れてあっさり乗っ取られてたのに、マルチェロは戦闘後の
疲弊しきった状態で初めて杖に主導権握られてたもんな>8本編
マルチェロは最終的に自分が得をするか否かでどっちにもシフトしそうだから今後の動向が凄く気になる
20名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 23:00:33 ID:84jk5ojv0
でも個人的には最終的には何らかの形で裁かれてほしいな。
21名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 23:06:33 ID:o8Zfp0oJ0
俺個人としてはこのまま生き延びるのもそれはそれで面白そうだとは思うな。
勧善懲悪とはまた違うしね。
22名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 23:12:09 ID:e+6gSsmV0
前半の空気っぷりから見事に大化けしたよなw>マルチェロ
このまま引っ掻き回しつつ生き延びるも一興、ダイナミックに散って退場するもまた一興
書き手の方が今後どう料理していくのか、自分みたいな凡人には及びもつかないけど
続きをwktkしながら待ってます
あ、マルチェロだけでなく勿論他のキャラの立ち回りも気になりますけどw
23名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/05(金) 23:28:26 ID:B0VCl0tK0
大化けというか、本人は別にスタンス変えてるわけじゃないから、
やっぱり最初からの行動方針が合理的だったということかな。
24名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/06(土) 09:13:18 ID:DRJX0iY5O
最初はテリー&ハッサンの奇襲失敗したり、クリフトに逃げられたりしてたから正直ヘタレかと思ってた。
25名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/06(土) 18:24:40 ID:+9Wan6slO
呪文特技は強力だしやり方次第でどうとでも化けるな
26名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/07(日) 00:37:43 ID:Lb7Ek4kGO
あと一週間したら自分も書き始めよう。
そんな保守
27名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/07(日) 18:48:17 ID:/NkzD4CaO
雷光一閃突き!
28名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/07(日) 21:49:06 ID:rqgLtlskO
マルチにはトリックスター的ポジションを狙って欲しいな。
29名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 10:14:47 ID:zXQ+o0qKO
マルチェロの人気に嫉妬
30名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 13:44:00 ID:U2P16kuh0
しかし新作来ないのう
31名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 19:52:37 ID:JSE5rMbi0
最近の投下スピードが異常だっただけっすよ

ミレーユの死がカナシス(´;ω;`)
32名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 20:25:55 ID:3EFU2+0M0
>>31
異常つっても一ヶ月に2作来ただけじゃないかよぅ
しかもその前月は投下ゼロだったし。

でも俺たちの戦いはまだこれからだ
33名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 20:27:26 ID:p/AjU4L+0
最近のマルチェロの活躍もいいけど、やっぱりレックスの大暴走が忘れられないな
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/08(月) 20:28:50 ID:5BN9gJId0
マルチェロは活躍つうかむしろ暗躍だろw
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/09(火) 23:10:37 ID:9OC8/6JJ0
サマンサを見て、奉仕マーダーも良いものだと思った。
大抵の奉仕マーダーの場合、クリフトみたいに個人的な感情が一方的に出るけど
サマンサはアリスに対する自分の感情を押し殺して、世界の平和を第一に考えて戦っていたから印象的だった。
それでも、表面上ではロトの血のために冷徹になっていたけど、常に良心との葛藤が渦巻いていた所が
切なくて好きだったなぁ。
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/11(木) 06:48:27 ID:jgdyhpOAO
おはようの保守。
あとはマルチェロと宿をなんとかすれば大詰めっぽいね。
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/11(木) 21:32:56 ID:O/ojBFAm0
なんとかするのにあと半年はかかりそーだな
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/12(金) 22:14:54 ID:12lPyTAQ0
保守
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 14:26:34 ID:GZPZaYtQ0
誰かwikiに前スレのHTMLうp頼む
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 22:30:23 ID:81gJiDW/0
したよー
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 22:53:26 ID:DMmd8x+P0
現在の生存者の状況を纏めてみた。もちろんネタ的な意味で。

【ナジミの塔最上階】
・アレフ
密かにヤバイ首輪解除計画をたくらみつつ食事中
・ピサロ
吐きそうな中食事中
・フォズ
イケメンに囲まれながら食事中
【ナジミの塔】
・インカム代わりに情報収集しにアリアハンまでパシられる。

【アリアハン武器屋】
・アリス
トロデに褒められて照れる。故郷や仲間達との思い出に浸る。
・トロデ
オルテガの話に共感。「メガザルとはなんぞや」
【アリアハン宿へ向かう道】
・マリア
「別に竜王が心配なわけじゃなく、アレンの死の真相が聞きたいだけなんだからね」精神で
爆音の響いた宿屋へ援護へ向かう。
・キーファ
「別に竜王が誰を殺していようと、改心しているなら良いんじゃね?…でもランド゙の仲間が殺されてるからなぁ」精神で
爆音の響いた宿屋へ援護へ向かう。
【アリアハン宿屋】
・竜王
知らない間に、好きだったローラに死なれてorz 太陽の石に気を取られ、重体のトルネコに気付かずorz
一気に仲間を二人失ってしまいOTZ
【アリアハン街中】
・殺害人数UPにニヤニヤしながら剣に話しかけ、アリアハン城下町のどこかで潜伏中。
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 22:53:57 ID:DMmd8x+P0
>>40
乙であります!
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 22:57:32 ID:DMmd8x+P0
一部名前が抜けてたので訂正。

【ナジミの塔最上階】
・アレフ (DQ1主人公)
密かにヤバイ首輪解除計画をたくらみつつ食事中。
・ピサロ (DQ4)
吐きそうな中食事中。
・フォズ (DQ7)
イケメンに囲まれながら食事中。
【ナジミの塔】
エイト(DQ8主人公)
・インカム代わりに情報収集しにアリアハンまでパシられる。

【アリアハン武器屋】
・アリス(DQ3女主人公)
トロデに褒められて照れる。故郷や仲間達との思い出に浸る。
・トロデ(DQ8)
オルテガの話に共感。「メガザルとはなんぞや」
【アリアハン宿へ向かう道】
・マリア(DQ2ムーンブルク王女)
「別に竜王が心配なわけじゃなく、アレンの死の真相が聞きたいだけなんだからね」精神で
爆音の響いた宿屋へ援護へ向かう。
・キーファ (DQ7)
「別に竜王が誰を殺していようと、改心しているなら良いんじゃね?…でもランド゙の仲間が殺されてるからなぁ」精神で
爆音の響いた宿屋へ援護へ向かう。
【アリアハン宿屋】
・竜王アレン(DQ1)
知らない間に、好きだったローラに死なれてorz 太陽の石に気を取られ、重体のトルネコに気付かずorz
一気に仲間を二人失ってしまいOTZ
【アリアハン街中】
マルチェロ(DQ8)
・殺害人数UPにニヤニヤしながら剣に話しかけ、アリアハン城下町のどこかで潜伏中。
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/14(日) 03:17:02 ID:OnYAE+jZ0
すごく…わかりやすいです
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/14(日) 07:38:40 ID:Ed4+ID6q0
>>40
ありがとー、過去ログページも更新しといた
datは確保してたんだがね

>>43
こちらも乙、一行二行で分かりやすいってのはすごいなw
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/15(月) 23:44:28 ID:Fm5N+dT50
保守代わりに質問。
wikiに「書き手紹介」の項目って需要あるかな?
そういえばトリップ制なのに作ってなかったなー、とふと思ったんだけど。
でも単発トリップ多いし微妙かなあ。捨てトリ暴露大会とかはじめるのもアレだし。(恥ずかしさ的な意味で)
一応、作るならコメント欄とか設置して個別に何か書けるようにとか出来ると思うけど。
47名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/17(水) 01:00:01 ID:C6FQ1DU00
需要なさそうなんで忘れてくれ
48名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 00:11:13 ID:UT4B8Z8t0
保守。来月は新作来るといいな
49名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 01:43:41 ID:SCLJvO0+0
まだ今月2週間もあるのに…
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 08:53:16 ID:lVYgSXkM0
予約がないから今月はきついってことかな?
なんにせよまったりいきましょうよ。
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 12:10:52 ID:TUklq7L50
激しくどうでもいいことなんだけど、DQBRを読み始めて以来頭を過ぎるくだらない愚問。

大の男の顔面に自慢の胸を激突させるゼシカのボインアタックの跳躍力ってどれくらい?
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 15:11:29 ID:UT4B8Z8t0
ゼシカにムーンサルトを覚えさせれば、自ずと答えは見えてくるじゃろう
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 21:09:57 ID:Haa1oA3AO
>>52
アレフに「兄さん!」と叫びながらサマソぶちかますゼシカを想像してコーヒー吹いたwwwww
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 21:11:36 ID:Haa1oA3AO
あ、サマソじゃなくてムーンサルトか…。
一瞬ティファやガイルがごっちゃになった。
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 00:49:07 ID:8UmRtWtlO
保守
連投になるから投下はできないもどかしさ
56名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 00:54:26 ID:ykxAdDuf0
もどかしいくらいなら書いたほうがいいと思うけど。
57名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 01:29:07 ID:RiK4tc5F0
連投って禁止なの?
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 01:35:04 ID:ykxAdDuf0
前の投下が一ヶ月前なのに連投が禁止も何もないと思う。
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 03:21:16 ID:eMZ2HrcL0
書ける人が書けるうちに書くのが一番だと思うのですよ

ネタはあるんだが、時間が取れない
いや他の事より優先させれば書けるんだけども…
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 09:45:52 ID:ydx1PeAk0
ゆっくりやってください。
いつまでも待ってますから。
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/20(土) 12:06:18 ID:6iPCUm3pO
前回投下から一ヶ月経っているのならOkだと思います。
それだけ期間が空いてるなら誰も異議は無いでしょうし。
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/21(日) 19:22:39 ID:G9E+ffnWO
そうだYO
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 03:36:01 ID:G5FAcgD/0
あれ、連投=自己リレーのことだったのか?
てっきり別パートだけど、同じ書き手なので…って意味で言ってるのかと思った。

まあ自己リレーだったとして、この状況じゃ一ヶ月開けろなんて贅沢に聞こえてならないがw
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 12:44:32 ID:QROj9ql+O
正直、2週間でもいいと思っている俺ガイル
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 22:38:12 ID:Q84krlJZ0
去年の今頃はまだ自己リレーと言うと即却下な空気だった気がするけど
スタンスが変わってきたんだな
66名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/23(火) 00:44:45 ID:xJXrphdsO
過疎って落ちるよりは万倍もいい。
それに最終局面になると書き手が2〜3人になるのはよくあることだ。
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/23(火) 00:49:20 ID:hLUOssb40
同意です
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/23(火) 03:06:29 ID:UzuBEDMoO
自己リレーでいいから書き込んでくりよ
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/23(火) 23:54:59 ID:QLey8CPC0
次こそはライアン、アモス、ヤンガスを参戦させたい
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 06:19:51 ID:EQ9MLG1h0
多分次なんかない
現時点で既に息切れしてるのに、もう一回マラソンがやろうと言われても
書き手がしんどいだろ。仮に始まったところで続くとは思えないな
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 09:08:18 ID:yqucwak70
次より今だな。
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 21:38:10 ID:uZ+KJqQp0
>>69
チャモロ「ふふふ……そうですか。次回も僕を参戦させるつもりはないと。
  まあいいでしょう。どの道この調子で次回なんてありえませんからね。
  この僕を無視するような程度の低いロワが完結など、笑わせてくれます」
アモス「チャモロ、そういうこと言うもんじゃ……ぐぇっ!!」
(即座にチャモロのしっぷうづきがアモスにヒット)
チャモロ「チャモロ様、でしょうが!!相変わらず礼儀のなってないケダモノですね!!
  次回にも参戦を熱望されてるからって、そんなに嬉しいですか、えぇ!?」
(さらにばくれつけん、せいけんづき、がんせきおとし)
アモス「ぐぎゃ、ぎゃっ、ぎゃああああああああ」
チャモロ「ほら、食人魔物風情が、僕の手を煩わせないでいただきたい。
  さっさと行きますよ。この僕に逆らおうなんて馬鹿な真似は考えないことですね」
アモス「ひ、ひぃ……」

ごめん、カオスロワネタ
73名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 21:39:18 ID:EQ9MLG1h0
正直つまらん
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 21:52:57 ID:Lv7NzNgx0
まぁおもしろくはないな
75名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 22:57:25 ID:P5xpYGmq0
ここまで来たんだ。
書き手の方々に書く気だしてもらえるような企画やろうか?
76名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 01:45:37 ID:l/oSYcvmO
というとなんぞな
77名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 05:08:49 ID:BItFpYNXO
FFDQのアモっさんはかっこよかったなぁ。
78名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 15:59:12 ID:vw/HR0lK0
反省会とかやったらかえって刺激になるんじゃね
責任は持たんが
79名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 17:51:05 ID:BItFpYNXO
お気に入りのSSのあらすじを書いてみる、とかは?
今は携帯だから長文キツイから、家帰ったら試しに書いてみる。
80名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 20:50:32 ID:o/yypwPoO
アモスを出してピピンを出さない道理はない
81名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 21:42:56 ID:l/oSYcvmO
次回作やる気な人がいるのは嬉しい
82名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 21:52:48 ID:ThGv7Ff40
その前に今手を貸せよとも言いたくなるが。
俺もか?無理だ
8379:2007/10/26(金) 22:30:42 ID:W6WTaism0
とりあえず最近のお気に入り2作品で書いてみた。
ごめん、なんだか頭が働かないんだorz

084 伸ばした腕は空を切り
アリアハン北の平原の激戦を抜け、城下町へと引き返し、宿で休息を取る一行。
白馬ファルシオンの嘶きに違和感を感じ、見張りに外へ出たククールに襲い掛かった未知の攻撃。
それを放ったのはかつて聖地ゴルドで行方をくらませた彼の異母兄マルチェロだった。
元の世界ではつかなかった異母兄弟の因縁に決着はつくのか?

100 明けの空、朱の王都
ついに赤鬼に追いついたアレフとキーファ。そこでアレフは竜王と因縁の再会を果たす事になる。
以前とは違い、人間と協力し信頼合うかつての宿敵であり魔王の姿に疑問を抱くが
今すべき事は唯一つ、目の前の強敵を倒す事。
日本初のRPGの勇者と魔王が、今肩を並べて剣を構える。
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/27(土) 01:41:01 ID:71E8PWw90
次回作の話は総合掲示板でやれよ。
本編でそういう話されるとあまり気分が良くない。
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/27(土) 16:45:02 ID:lMFMuOY40
>>83
あらすじてか煽りっぽいが好き
86名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/27(土) 17:00:36 ID:ZFiaVpRE0
ちょっと教えてください。
ドラクエ5をやっているのですが、すごろく場で「宝物庫」に
飛ばされて、その部屋から出られません。どうすれいいですか???
87 ◆9Hui0gMWVQ :2007/10/28(日) 10:59:08 ID:Pu7y7N570
SSの書き進み具合からするとまだ時期尚早なのですが思い切って。
竜王、マリア、キーファ、エイト、マルチェロ予約します。

確実に1週間コースになると思いますが・・・
88名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/28(日) 11:08:43 ID:CZA9WoB10
お、考えてた面子と一緒だ、これは期待
89名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/28(日) 19:59:54 ID:TpdVgrSZO
うれしいこと言ってくれるじゃないの

やる気と希望がムンムン沸いてくるじゃないの
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/28(日) 20:49:24 ID:813xE7goO
書き手のやる気につながるのって何かな
やっぱり感想?
91名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/28(日) 21:30:47 ID:Yci2qAurO
予約キタ━━━(゚∀゚)━━━
92名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 13:10:39 ID:nWCW/KE+0
少しずつ進んでいるね。
楽しみにしています。
93名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 22:24:41 ID:l21jPSKT0
5人…生存者の半分か。…思えば随分減った物だ。
94名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 23:51:19 ID:Nw3n7+WLO
ここいらでガツンと決めてくれ
後ろには馬鹿みたいに強いシドーが控えてんだからな。
これ以上マルチ如きにかかずらってる場合じゃない。
95名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 23:55:31 ID:DzLsOeeM0
久々に覗いてみたら予約キテターーーーーー!!!

>>90
やっぱ基本は感想じゃないか?
あとは他のロワでやってるみたいに書き手ごとに紹介書いてみる、とか
ただこれは「俺が全員分書いてやるぜ!」みたいなやる気のある人いないと
一人だけ紹介書かれなかった&少ない書き手のやる気がスポイルされるからな
96名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 23:58:28 ID:zdE3mj3e0
基本は、書いた話を繋いだ作品があることだと思う。
97名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/30(火) 00:30:13 ID:FELjuyIp0
たまに保守や乙の挨拶をする時に、SS内で出てきたセリフや表現が使われたりするけど
それが「あ、それ俺が書いたやつ」って時があったりすると
そこまで見てくれてたのかって結構嬉しいものだったなぁ
まあ、もう随分昔の話だよ。
98名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/30(火) 00:59:18 ID:e1xrXJeRO
それすごくわかる、自分の作品が頭に残ってくれてるのがわかるのは次が書きたくなる
99名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/31(水) 01:08:41 ID:cxXy3ROP0
あぁ、あと一週間は希望を胸に生きていける!!
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/31(水) 08:44:24 ID:9CPDLRvm0
オレ今度のSS読んだら結婚するんだ…
101名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/31(水) 22:03:51 ID:9JhgUxnOO
通りすがりの新参者です。
このドラクエロワなるものを見つけて、ここ2日でまとめて読んで来ました。
書き手の皆様頑張って〜!ゆっくり待ってます
102名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/01(木) 00:17:05 ID:8aJ8TpgPO
俺も頑張りたくなってきたぜ
103名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/02(金) 18:26:51 ID:wu/TzkLfO
>>94
原作は相馬と桐山(クラスのほとんどを殺し、終盤まで殺したツートップマーダー)が死んで一安心出来たものだけど
『ゲームに乗った奴を倒してもラスボスが!!』ってワクワク感はパロロワならではだよね。
この間、久々にシドーに挑んでランドとマリアが何回死んだ事やら…。
あれで不完全な復活(しかも生け贄一人ぶん)ってどんだけー!!とロンダルキア山脈から叫びたい気分だ!!
104名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/03(土) 18:46:33 ID:3uVJUXnd0
>>103
生贄一人分じゃないよ。不完全なのは確かだけど。
99人の乙女を生贄に捧げた後で、最後の一人をもって完成する状態で始まったのがハーゴン戦。
ハーゴンが男でセフセフ。


完全体といえば、ジェノシドーって黒歴史?
105名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/03(土) 22:27:37 ID:kmq+5ulOO
99人の乙女についてkwsk。若き乙女の魂を〜ってのは進化の秘宝じゃなかったっけ?
106名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/03(土) 23:41:41 ID:H1ZxCahJ0
まとめサイトがメガンテした
107 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/04(日) 06:43:53 ID:A91Gh8KG0
確かにまとめサイトに繋がらなくなってますね。今のところ

今日で約束の1週間になっていますので一応現状報告を。
現在推敲の段階です。きっちり1週間の午前11時までに仕上げるのは難しいですが、
夕方あるいは夜には一時投下までたどりつける運びにはなりそうです。
予定より遅れることになり、申し訳ないのですがもう少し時間をください。
108名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/04(日) 09:10:20 ID:I6jUy9cK0
>>106
さようならまとめサイト、こんにちはまとめウィキ
アイコンは惜しかったなぁ…

>>107
了解。
焦らずゆっくり仕上げてください。今日は仕事があるのでその時間帯支援出来ないのが心残りです。
109名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/04(日) 09:27:34 ID:yYv6PNLh0
ふーむ、まあ4月ぐらいから更新なかったし…仕方ないか。
何度かあったようにまた今回も数日したら復活するかもしれないが
お疲れ様でした&今までありがとうございました。

…過去ログ保存しとくの忘れてたなぁ

>>107
了解、一発本投下でも問題なさそうだが、期待
110名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/04(日) 10:34:06 ID:3veEtIHzO
俺今夜の投下読んだら夕飯食うんだ…
超期待してます
111 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/04(日) 15:45:21 ID:A91Gh8KG0
一時投下スレに投下しました。
ご指摘どうかよろしくお願いいたします
112 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/05(月) 06:32:57 ID:mnaYVrr/0
特に展開上の不都合等がなければ
今日の夜10時前後から本スレに投下する、ということでいいでしょうか?
113名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 07:55:34 ID:5DX9KMns0
一時のほうでも書いたけど、自分は問題なし
予約時の反応に比べてレスが少ないのも,本投下待ちが多いからだと思う

その時間に支援に回れるかは微妙ですが、とにかく期待してますね
114名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 10:50:09 ID:PdqNjTyR0
>>112
その時間なら支援できる!!
規制されたら無理をなさらず、(専用掲示板で)すぐに言って下さい。
支援なり代理投下なりしますから。
115 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/05(月) 22:11:12 ID:mnaYVrr/0
では時間なので行ってみます。
116この、偽りの世界の果てで1/31:2007/11/05(月) 22:13:19 ID:mnaYVrr/0

(悪くない)
マルチェロはドス黒い満足感を欲しいままにしていた。悪くない。いや、むしろ好調そのものだ。
短時間の戦闘で二人を死に至らしめた。しかも自分にはまだ十分に余力が残されている。
順調だ。開幕当初あれほど思惑通りにいかず、口惜しさに臍をかんだのが嘘のようである。
ここに来てようやくツキが回ってきたというのか。

否…運などという曖昧なものに頼ったのではない。自らの判断と実力による、当然の帰結だ。
そうとも、一貫して私は間違っていなかったのだと思い直し、己に対する信を深めた。
最初から、彼は一人で戦うことを選んだ。単身である以上、一時的とはいえ
結束した複数を相手にすれば、初手の段階において数的に不利となるのはある意味必然だった。
煮え湯はそれ故にもたらされたものだったが、しかし時を経て、組んだ徒党はやがて崩壊し
互いを喰いあい、数を減らし、生き残っている者も疲弊した。
なまじ目立つ動きをしたからこその自業自得と言うべきであろう…かたやこちらに足枷は少ない。
争いにおいて、初めから勝っている必要などない。最後の瞬間にさえ立っていればよかったのだ。
雌伏の時を経て、今は至福たる勝利の女神が眼前で横顔をちらつかせているように思える。
あとは如何にして、その首の根を押さえるか、だが…

(そういえば)
そこでマルチェロは不審を感じた。あの駄馬はどこへ消えた?
彼が姫君を抹殺すべく宿屋へ侵入しようと試みた時、あれほど煩くわめきたてたあの馬。
一太刀のもとに斬り伏せてしまってもよかったが、
幾人も載せて走る荷車を余裕でひきこなす獣の脚力は、あれでなかなか侮れないものがある。
かといって家畜ごときに魔力を使うのもそれこそ馬鹿馬鹿しく思えたので、
彼は生ける障害物を無視し、入口からではなく窓から侵入して目的を達成したのだった。

そして今こうして宿屋から離脱してきたわけだが…どこを見回してもあの馬がいない。
逃げたか?と思ったが、その答えとばかりに遠くから蹄の音が近づいてきた。
おまけに人間の声もついてくる。若い男と女か。「何があったんだ!?」と
答えが返ってくるはずもないのに尋ねている。男の声には、彼は聞き覚えがあった。
(…あの小僧か)
117名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:13:35 ID:PdqNjTyR0
ノシ
俺のほかに支援できる奴挙手。
118名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:14:09 ID:QdywAnpH0
支援 ノシ
119この、偽りの世界の果てで2/31:2007/11/05(月) 22:15:46 ID:mnaYVrr/0

マルチェロは軽く舌打ちした。先だっての戦いで彼がトロデ王を抹殺しようとした時、
余計な横槍を入れてくれたあの青二才である。技量はそれほど脅威だとは思わなかったが…
『ふざ、けんな!』
その意志が、甚だ鬱陶しく思えてならない。

彼が自らの異母弟ククールを抹殺したと聞いた時、かの青年は怒り心頭に達したのだ。
『俺がこの世界で最初に出来たダチは……ランドはさ。
 自分が死にかけてたって、まず一番に妹のことを心配するようなヤツだったんだ。
 俺だって妹が、リーサがこんなもんに参加してたら、心配するに決まってる。探すに決まってる!
 ――――腹違いだろうがなんだろーが、きょーだいってのは、そういうもんじゃねぇのかよッ!
 なんで、弟を自分の手で殺して平気でいられるようなヤツがいるんだよ!』

――――俺は、こいつを一発ぶっとばさないと気がすまねえッ!――――

(…ふん)
改めてマルチェロは胸の内で一蹴した。
まったく、なにが『そういうもの』か。よく知りもしないで何を言う。
こういう時、いつだって事情も知らない余所様が、蒙昧にも偉そうに説教を垂れてくれるものなのだ。
…あのサヴェッラの法王もそうだった。命を落とす前、彼がその手にかける前、
『我が友人オディロが目をかけた者が闇に染まらぬよう、お前を手元に置いたのだ』
などと言っていた…本人は真心のつもりなのだろうが、つくづく余計なお世話というものだ。
それでいて当人たちは正しいと思っているのだから、尚更始末が悪い。

友のために?あるいは兄弟のために?正論ではあろう。それは認める。
だが、マルチェロは常に問いたい。『それがどうしたのだ』と。
一般論などどうでもよい。否、むしろ粉々に叩き潰してしまうべきだ。邪魔なものならば。
普通の考えに基づいて、普通に生きていただけでは、彼が芽を出すことはまずなかった。
自らを利することのない正論をうやうやしく持ち上げて、それが何になるというのか?
120名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:16:28 ID:QdywAnpH0
 
121この、偽りの世界の果てで3/31:2007/11/05(月) 22:17:26 ID:mnaYVrr/0

マルチェロの欲望が疼いた。あいつは、殺ってしまいたい。
そうだ、やってしまえと右手も喚きたててくる。

だが…結局彼は身を潜めることにした。
当初の目的を忘れるなと理性が厳しく自我を律した。そこはさすがに歴戦の勇士の趣である。
快調な時ほど警戒が必要であることを、彼は十分にわきまえていた。
餌を見つけたからつい飛びかかってしまうようでは、でかいだけで阿呆な魚と代わりない。
そんなことではいずれ釣り上げられるのがオチだ。ここまで耐え忍んだ甲斐もない。
今まで自分が生き延びてこられたのは何故か?機を窺い、危険を感じたらすぐに退く。
敵の死は望むが、それに執着しなかったからこそ、着実に成果を得つつあるのではないか?
そうとも…不利を承知で戦いに挑み、そして脆く沈んだあの愚弟とは、私は違うのだ。

青二才の隣にいる者が誰なのか?その力量はいかほどのものか?
取るに足らない者かもしれぬが、楽観できるほどこちらが万全というわけでもない。
増援の可能性もある…どちらにせよ、多勢に無勢なのは確実だ。
今更仲間が欲しいとは思わないが、わざわざ多対一の状況を望むほど酔狂に走ることもない。

(それに…)
誰だか知らないが、あの馬がかの宿屋まで引き連れていこうというのならむしろ好都合だ。
死体が二つと魔族の男。その現実を直視して、ただですむはずもない。
遠からず嵐となろう。勝手に数を減らしてくれるのならば願ったりだ。迂闊につつく必要もない。
(逆に、もしそれでも奴を信じるというのならば…)
彼は思う。それは信頼を通り越して、いっそ莫迦なだけだ、と。
このような殺伐とした環境で、一体誰が、どれほど信じられるものだというのか?
そこまで甘い莫迦ならば、容易に隙は生まれる。いくらでも分断できる機会もあろう…
122名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:17:27 ID:PdqNjTyR0
支援 良かった…一人じゃなくて
123この、偽りの世界の果てで4/31:2007/11/05(月) 22:19:35 ID:mnaYVrr/0

(今は退避こそ賢明。潜むとすれば…やはりあそこか?)
マルチェロは顔を上げ、その行く手にある城に目をやった。
彼はこの地に招かれて以来、アリアハンを離れたことはない。
逆に言えば、(いるのかどうかは知らないが)この地出身の者を除けば、
誰よりも地の利を心得ているとも言えた。

アリアハンの城。彼が夜半から黎明にかけて文字通り根城にしていた場所である。
かの戦鬼の襲来に始まる早朝に繰り広げられた戦闘の余波を受け、
王城とは名ばかりの遠目から見ても無惨な様と成り果てていた。
城内は既にほとんど瓦礫と化しているであろうが、
ならばこそ自分ひとり身を潜めるくらい、やりようはいくらでもあるはずだ。
上の階に登って、全体の状況を見渡すことがかなえば、さらに立場は優位なものとなる。

敵も同じように考え、既に城へたどり着いている可能性もゼロではない。
しかし、それならば先だっての大通りでの自分とあの魔族との戦いに気づき、
加勢にしろ、漁夫の利を狙うにしろ、何らかのリアクションを起こしていたはずである。
したがって、あそこに敵はいない。いてもおよそ戦闘に堪えうるような状態ではない。
まったく問題はない。


決まりだ。そう急くな、としきりに血を吸いたがる右腕を、
まるで駄々っ子でもあやすかのようにあしらいながら、彼は休息地を求めて消えた。
124名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:19:47 ID:QdywAnpH0
  
125名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:20:16 ID:PdqNjTyR0
 
126この、偽りの世界の果てで5/31:2007/11/05(月) 22:21:50 ID:mnaYVrr/0


…城の地下深き真の玉座に、王者は静かに座していた。
床には色鮮やかな赤煉瓦が敷き詰められ、澄んだ水が周囲を覆っている。
ここに至るまでの、さながら冥府へ繋がる道の如き有り様とは全く裏腹で、
それは王者の持つ権力を、音もなく物語っていた。

彼は、ずっと一人だった。自らも忘れてしまうほど遠い時から、そこにいた。
彼は、ずっと一人だった。そしてそれを苦痛だとは露ほどにも思わなかった。
むしろ心地よかった。このような権力を持つものはたった一人。そう、我だけで、よい…

王の力を脅かす者は、これもまたこの世におそらくたった一人だけであった。
その唯一無二の存在が近づいてきたことを知って、
王者は驚くどころか、むしろ面白そうに口元を緩ませたのだ。さながら遊具を得たかの如く。
不倶戴天の敵を前に、彼は言い放った。傲然と、かつごく自然に。

「よく来た、勇者よ。ワシが王の中の王、竜王だ」

自分がこの世で最も崇高な存在と信じて、疑わなかった。
神にさえ仇なす大逆を、自身のみにおいて完遂させうるほどの力を持つと自負していた。
そんな彼であったから、他者を己と肩を並べる同志にしようなどとは露ほどにも思うはずもない。
「ワシは待っておった。そなたのような若者があらわれることを…」
勿論、信を置く部下はいた。彼らは王に忠節を尽くすべく命を賭け、王もまた彼らに厚く報いた。
しかし、それはあくまでも主従としての関係であったはずだった。決して友誼などでは、なかった。

「もしワシの味方になれば、世界の半分をお前にやろう。どうじゃ?ワシの味方になるか?」
だから無論、これは偽り。あるいは遊び。
甘いにも程がある。王たる自分が他者に、ましてや人間などに
自身の権力の半分をくれてやるなどと、ありえることではなかったのだ。
127名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:22:05 ID:QdywAnpH0
 
128名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:23:03 ID:PdqNjTyR0
 
129この、偽りの世界の果てで6/31:2007/11/05(月) 22:25:26 ID:mnaYVrr/0

…もし、相手がそんな道理もわきまえぬ愚か者にすぎぬなら、容赦の必要をかけらさえ認めまい。
武器を砕き、力を奪い、そして望み通りにこう言ってやるつもりだった。

「では!世界の半分、闇の世界を与えよう!そして…」

――――お前の旅は終わった!ゆっくりと休むがよい!――――


どこまでも続く魔王の哄笑の渦に飲み込まれ、勇者の姿が消えてゆく。
人生の最後の最後で愚かな決断を下し、今までの功績全てをふいにした哀れな、
もはや勇者と名乗るも恥ずかしき、一人の戦士が闇の中へ溶けていく。
自らの晩節を汚したことに気づく暇もなく。
こんな手にかかろうとは、脆いものだ…まったく愚かなことだ!人間というものは!

「フ…フハハハハ…フハハハハハハ!」
魔王は笑った。いつまでも笑っていた。まったく、こんな程度の輩が最後の敵だったとは!
もはや何人たりとも、我を阻むことはできないのだ…!

「フハハハハハハ!フワーッハッハッハッハッハ!!!!」


………それはありえたかもしれない一つの可能性。
今とは違う過去、あるいは未来を映した、おぼろげな幻影………
130名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:25:58 ID:PdqNjTyR0
 
131名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:26:22 ID:QdywAnpH0
 
132この、偽りの世界の果てで7/31:2007/11/05(月) 22:28:37 ID:mnaYVrr/0

(…闇の、世界…か…)
あれから、果たしてどれほどの時間が経ったのだろうか。
かつて自らをして王の中の王とまで言わしめた竜の瞳は、未だ焦点が定まらなかった。
この頃、どこからか『聞こえるか?聞こえたら返事をしてくれ。トルネコさん、竜王』
という彼がよく知る、今まで生死を確認したかった宿敵の声が幾たびか送られてきたはずだったが、
優れた竜族の聴覚すら、この時は何の役割も果たそうとしなかった。茫然自失すること、甚だしい。

永劫の黒。そのようなものを闇の世界と言うのだと思っていたが、
案外、今自分がいる場所こそがそうなのかもしれないな、と自嘲した。
屍の中にただ一人。命の灯火は、もはやどこにも残されていない。元から一面の闇ならば、
初めからそこに何もないのならば、そういうものだと割り切って、いっそ諦めもついたであろう。
だが違う。確かにあった。確かにあったはずなのだ。今はもう、ない。
この湧き上がる寂寥感は何なのか。失うべからざるものを、竜は、失ってしまったのか。

(…何を世迷い言を。もともとワシは、常に一人だったではないか…
 何年も何十年も、何百年さえも…ずっと一人で佇んでいたのではなかったか…?
 …それが、何故、たかが三日にも満たぬような人との関わりに、
 ワシともあろうものが、ここまで心乱されなければならんのだ…?)

いつまでも、どこまでも一人だった。そうとも何を悩むことがある?本来の姿に戻っただけではないか。
むしろ安堵するべきだ。心地よき孤高を取り戻したことを。目障りなものが消えたことを喜ぶのだ。
さあ笑え、あの頃のように。さあ…高らかに、笑うのだ…さあ…
……何故だ?何故、そんな簡単なことが…できんのだ……?

『お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……』
(……アレンよ…)
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:29:13 ID:PdqNjTyR0
 
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:29:30 ID:QdywAnpH0
   
135この、偽りの世界の果てで8/31:2007/11/05(月) 22:32:52 ID:mnaYVrr/0

『私はここで死ぬ。無念です、とても悔しい……とても、恐ろしい。
 でもアレンさんがここにいてくれる、それが私の救いです』
…………トルネコ

『信用するもしないも、するに決まっています。確かに、一度竜王さんは光の道を拒みました。
 でも、今のあなたは私を助けてくださいましたでしょう?私にはそれで十分です』
………………ロー……ラ……


悠久の時を生きた竜にとって、一日二日など、いや何年何十年さえもうたかたの夢に過ぎない。
もし彼の周囲をとりまく孤独の世界が、自らの手によってのみ完成されたものであったなら、
それこそ竜は、この惨劇が終わるまで、あるいは終わってからも、
ただ一人終演の事実に気づきもしないまま、澱んだ空間の中を彷徨っていたかもしれなかった。

しかし、やはりそうはならない。時は彼に沈黙を許さなかった。
それは福音か、あるいはさらなる破局への行進曲なのか。
蹄と共に近づく二つの足音が、彼の沈黙を今まさに打ち破ろうとしていたのだ。

(何かが…来る)
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:33:19 ID:PdqNjTyR0
 
137名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:33:30 ID:QdywAnpH0
 
138名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:37:43 ID:PdqNjTyR0
支援
139この、偽りの世界の果てで9/31:2007/11/05(月) 22:40:31 ID:mnaYVrr/0

(一体、何があったっていうんだよ…?)
不測の事態に対応すべく、いつでも鞘から引き出せるようメタルキングの剣の柄をしかと握って、
横を走るマリアの心配そうな顔を見て、せめて自分は見た目だけでも平静を保とうと試みて、
しかしそれもどうも上手くいかないもどかしさを感じつつ、
キーファはファルシオンの先導を受けていた。『彼』の到着が図らずもさらなる不安を呼んだのだ。
ファルシオンは賢い馬だ。かつてあのマルチェロがトロデ王をまさに仕留めようとしたその瞬間に
キーファが駆けつけることに成功したのは、この名馬の賢明さによるところが大きかった。
しかしいかに賢くても、ファルシオンは馬だ。言葉を交わすことはかなわない。
こんな時、かつての世界で救い、一時期とはいえ共に戦った元・白い狼の少年ガボが傍にいれば、
あいつなら理解できたかもしれないと思ったりもしたが、ないものねだりをしても始まらなかった。

今は進むしかない。ならば行くだけだ。他に何がある?
教えてもらわずとも、どのみち答えはこの目と鼻の先にある。望むものかどうかはともかくとして。
守り手として、有りうる最悪のケースと、それに対する最低限己に課すべき仕事をキーファは考えた。
最悪とはすなわち…考えたくはないが、宿屋において仲間と呼べる人が既に皆殺しに遭い、
その加害者が返す刃でこちらを襲ってくることだろう。
それに対して、最低すべきことは…『何としても、マリアだけでも守ること』だ。
既に彼はリアを助けえず、その死を看取った彼女の兄との約束を果たすことはかなわなくなった。
その上、今度はマリアまで喪っては、ランドに対して合わせる顔がなさすぎるというものだった。

一方マリアも、ひとかどの戦士として、やはり上手くいかないながらもつとめて冷静を保とうとし、
自分たちが向かっている先で起こっている可能性を幾つか頭に浮かべていた。
そこまでは隣のキーファと全く同じ思考の流れだったが、
彼女の頭に浮かべる『最悪のケース』は、彼とは微妙に異なるものだった。
140名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:40:53 ID:mo9QvXAU0
 
141名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:41:50 ID:PdqNjTyR0
 
142この、偽りの世界の果てで10/31:2007/11/05(月) 22:42:41 ID:mnaYVrr/0
『信じる』『信じない』『信じたい』『信じられない』
願望と疑念の割合が歩を進めるごとに目まぐるしく変貌し、とどまることを知らない。
不安の水量は膨張の一途をたどり、飽和の域すら軽く越えてしまいそうだった。
答えを知りたい。見極めなければならない…だけど、知るのはやはり、怖かった…
(…目的の場所だ。さて、どうする?マリア王女)
扉を前にして、最後の意思疎通を図るべく、キーファがマリアにささやきかけてくる。
幾らかの逡巡が心の裡をよぎったのは否めないが、王女は意を決してそれをふりほどこうとした。

(ここまで来て、今さら立ち止まっても意味はありません。
 まだ中に誰かいるのならば、一刻も早く援護なり手当てなりをすべきです。
 忍び寄ってきたわけでもありませんから、既に私たちの存在はバレているでしょうし)
(…だな。一気に踏み込むしか手はねえ。俺が先陣を切るから、援護を頼むぜ)
(わかっています、お願いしますキーファ。それから…ここまでありがとう、ファルシオン。
 もし私たちが無事に戻ってきたならば、歓迎してくださいね。
 私、一度あなたのその大きな背に乗ってみたいと思っていましたの)
(…縁起でもねぇこと言わないでくれよ。戻ってくるに決まってるじゃないか)
(…そう、ですわね…では…!)

言葉は通じなくとも、紛れもない立派な戦友にしばしの別れを告げると、
二人は中に向かって駆け出した。この時、ちょっとした『遭遇』があった。
宿屋へ赴くよりも前、武器屋でアンチョビサンドを取り出した際にマリアは自分のザックを開いたが、
急な出立にあたって荷物を慌ててしまいこんだものだから、
几帳面な彼女にしては珍しく、肩に提げたザックの口が開いていた。
人よりも一回りも二回りも大柄なファルシオンの視点から、宿屋へ駆け込む彼女の背中を見たとき、
そのザックの中に収まっていた不思議な手綱が目に入ったのだ。
それが何なのか、馬は知らない。知っていても答えようもない。
ただ何か奇妙な縁のようなものを感じたか、人知れずファルシオンは小さく唸った。
もちろんマリアもキーファも気づかなかった。
143名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:43:10 ID:QdywAnpH0
 
144名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:43:21 ID:PdqNjTyR0
 
145この、偽りの世界の果てで11/31:2007/11/05(月) 22:46:47 ID:mnaYVrr/0

…二人とも、様々な事態を想定してはいた。
入った途端奇襲を受ける可能性、誰もいない可能性、既に終わっていた可能性。
希望的観測から最悪と呼べるものまで、可能な限りの事態を予想し、覚悟していたつもりだった。
しかし、それでも、それにしても、人の為す覚悟とか想定とかいうものが
現実の前に到底及びえぬものであることを彼らは痛感せざるをえなかった。
無情なる有様だった。薄暗い部屋の中を充満する血の臭い、重なるように倒れた複数の死体…
動揺のあまり、マリアは肩から力が抜け、ザックを落とす。開いた口から幾つかの道具が散らばる。
ある物は激しい音を立て、またある物はコロコロと床を転がった。

「トルネコさん!」
奇襲の可能性がないのを確かめた上で、まず駆け寄ったのはキーファだった。
無残な傷跡、暗がりでもわかる既に失われた血色。見た目だけでも判断できたし、
『それ』以外に理解しようもなかったが、それでも確認せずにはいられなかった。
確認して、そして落胆した。
「…畜生ッ!!」
キーファは拳を床に叩きつけた。彼自身は、トルネコのことをよく知っているわけではない。
直接言葉を交わしたのは、アトラスとの戦いの直前の、ほんのわずかに過ぎなかった。
しかし、彼は聞いていた。この人が、彼が救いたかったリアと道を共にした人だということを。
彼は聞かされていた。この人が、リアを殺めたクリフトと長くの付き合いであり、
道を誤った旧友を懸命に説得しようとしていたと。本来の彼にはそれだけの価値があったのだろうと。
キーファは、トルネコに話をしなければならなかった。リアのことを。
キーファは、トルネコから話を聞かなければならなかった。本来のクリフトがどんな男だったのかを。
クリフトの遺体を弔うことに一人躊躇いを見せた彼にとって、そうすることで、
ようやく事情を理解し、クリフトに対するわだかまりを清算できるかもしれないと思っていたのに。

なのに、その機会を与えてくれることもなく…この人もまた、逝ってしまった!
「…畜生ッ!!」
もう一度、さらに強く、キーファは拳を床に叩きつけていた。
146名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:46:59 ID:PdqNjTyR0
 
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:48:33 ID:QdywAnpH0
 
148この、偽りの世界の果てで12/31:2007/11/05(月) 22:50:05 ID:mnaYVrr/0

…本当は、予想も覚悟もしていたはずだったのだ。トルネコが既に殺されているということは。
放送によって判明した生存者のうち、井戸にいた自分たちを除き、
さらにこのアリアハン周辺で見かけたことのない者を差し引き、場所が宿屋ということを踏まえれば、
一番襲撃を受けている可能性が高いのは、他ならぬ彼だったのだ。
予想していたはずだった。けれど、それでもなお生きていることを願わずにはいられなかった。
希望は儚く裏切られ、若者が必死で固めたはずの覚悟の堤防はあっさりと崩れてしまったのである。
(いつもそうだ…なんだって、いつもこうなるんだ!)
アルスもマリベルも、ランドも、アリーナ姫も、リアも、この人も!
どうして誰も待っていてくれなかった?なんで俺を置いて、一人勝手に行ってしまう!?
出会った時は飄々として、まるで殺しても死にそうにないぞって顔をしているくせに、
なのに、それなのに…こんなのって…ないだろう?

手の痛みなどまるで問題にならない。無念と自身への憤りが内側からこみ上げてくるばかりだった。


しかし、ここまでなら一つの悲劇の終焉で収まるところであったかもしれない。
ベルはまだ第二幕を、二人にとって明らかに予想外の死を用意して、己が鳴り響くのを待っていた。
キーファがトルネコのことで嘆いている間、一方のマリアはずっと沈黙しつづけていた。
温和な武器商人の死に加え、そちらから受けた衝撃があまりにも大きかったからだ。
(…?)
虚ろな瞳でずっと同じ方向ばかり見ているマリアに今更ながらに気づき、
キーファもそちらへ目を向けた。そこにあったのは、もう一つの、女性の死体。
大柄なトルネコとは対照的で、こちらは青年には全く見覚えのない人だった。

相変わらず動けないままのマリアに代わり、キーファはその遺体の身元を確認しようと顔を見た。
「…なっ!?」
そして『全く見覚えのない』を、彼は即座に撤回した。
149名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:50:19 ID:PdqNjTyR0
 
150この、偽りの世界の果てで13/31:2007/11/05(月) 22:54:38 ID:mnaYVrr/0

実際、青年が死者の姿を見たのはこれが初めてだった。それだけは間違いなかった。
しかし髪の色こそ違えども、この顔は、明らかにある人物と重なりすぎている。
「ローラ姫…」
ようやく口を開いたその『生き写し』の呟きが、キーファに死者の名前を教えた。
彼女もまた直接の面識はなかったが、わからぬはずもない。
名簿でその人が召喚されていたことは既に確認していたし、死したる姫君の名は、
彼女の住む本来の世界の時代において、勇者ロト・勇者アレフに次ぐ知名度を誇っていたのである。
なにしろ彼女のムーンブルク・ランドのサマルトリアと並ぶ、アレフが建設した三国家の一つであり、
そのリーダー格であったアレンのローレシアは、ローラの名に由来するものであったのだから。

(ローラ姫…ローラ姫…聞いたことがあるぞ。確か…誰だ?誰がその名を呼んで…?)
身元を知らされて、キーファは記憶をにわかに掘り返した。そして…思い出した。
そうだ、レーベからアリアハンに向かってあのアトラスを追跡する道中で、
彼は道を共にした勇者から様々な話を聞かされたのだ。
昔から冒険に憧れていたキーファにとって、その夢の体現者とも言うべき男の語りは、
非常に興味深いものだったし、強い憧れともなって彼を惹きつけた。
その、尊敬すべき勇者の名は…そして、あの人がどうしても救いたいのだと願ってやまなかった、
その女性の名が、確か…!
(なんてことだ…なんてことなんだ…!)

「どういうことなの…?どうしてこんなことになっているの…?」
絶句したキーファの傍らで、今度はマリアが口を開く番だった。
昏迷を極めた瞳にようやく灯された光彩はあまりにも眩しく、そして鋭い。
「そこで、あなたは何をしているの…?何故、何も言わないの…!」
あたかも闇と同化してしまったかのごとく、ずっと沈黙を保ち続けた最後の存在を
自らでも抑えきれぬほどにぎらつく眼差しでもって、マリアは睨み付けた。そして、叫んだ。

「……竜王!!」
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:54:40 ID:QdywAnpH0
 
152名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 22:55:03 ID:PdqNjTyR0
 
153この、偽りの世界の果てで14/31:2007/11/05(月) 23:00:33 ID:mnaYVrr/0

(…よくぞ、戻ってきた。待っていたぞ…というべきなのかな)
開け放たれた扉から現れた若者二人が、死者を前に呆然あるいは憤然としている様を
片言も口に乗せることもなく、竜王はただ黙って眺めていた。
これから二人がどう出るか、まだわからないが、どうやら助け舟とはなりえないだろうか。
(いや…完全に、『決まり』であろうな。これは…)
宿屋に三人、そのうち二人が殺されていて、残る一人が深手こそ負ってはいても命に別状のない、
『三者の中で一番厄介であろうに、何故か殺されずに済んでいる』魔王…
これで加害者が残った一人でないと言い切れる者がどこにいるだろうか。
まして駆けつけたうちの一人は、以前からこちらに深い疑いの目を向けていたというのに。

厳密に言えば、論破は不可能ではない。死した二人に残された斬撃の正体、さらには魔力の痕跡。
それらを一つ一つ丁寧に立証していけば、下手人が別にいることを理解させうるかもしれない。
しかし…弾劾を前に冤罪だと喚きたてて、自らの潔白を逐一並び立てるようなことは
竜族の長者たる彼の誇りが、決して許すべきことではなかった。退路などありえないのだ。
それに、自分が二人を死に至らしめたことに深い責任を持つこの事実は、否定しようもない。
(ここまで…か)
遠からず、あの王女はこちらに怒りの刃を向けるだろう。弁解する気になれない以上阻みようもない。
それもよいか…寂しく竜は納得した。今のこの酷く傷ついた身ならば、
下手に身を守る行為にさえ走らなければ、中位程度の呪文一つでも一息に死ねるだろう。
どうせ死ぬのなら、誰かの手にかかるなら…いっそ、この娘に殺されるのがよい。
我が宿敵アレフと、そしてローラ…あの二人の血脈を受け継ぐこの少女こそ、
ワシの命運を断ち切るに相応しかろう…

そう思って軽く息をついた後、自らの述懐に明らかな矛盾があることを
遅まきながらに気づいて、彼は大きく目を見開いた。
(アレフと…ローラの、子孫だとっ!?)
既に死んだローラの…子を産まぬままに逝ったはずの彼女の…末裔だと!?
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:01:05 ID:PdqNjTyR0
 
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:01:22 ID:QdywAnpH0
 
156この、偽りの世界の果てで15/31:2007/11/05(月) 23:03:44 ID:mnaYVrr/0

(何故、まだ生きている?)
この者はあのアレフと、そしてローラの系譜に繋がる存在であるはずだ。
若くして散り、自らの傍で物言わぬ屍と成り果てた、このローラの。
ローラが死ねば、この娘は世に生を享ける命ではありえない。なのに何故、ここにいる!?
もしや、違うのか?と一瞬思ったが、それは真っ向から否定せざるをえない。
この容貌、この雰囲気…自分がよく知るあの二人から受け継がれたものでなくて、何だというのか?

消えるべきはずの存在が、今もなお生きている…そこでまた別の事実に気づき、さらに愕然とした。
(…では、ワシこそ一体、なんだというのだ?)
この儀式の完遂のために、様々な時代から戦士が召喚されてきたことは、最初からわかっていた。
だから、彼がナジミの塔において、ローレシア王子アレンと邂逅を果たすことも、
あるいは彼の宿敵アレフと、彼らの時代には既に故人であるはずの勇者ロト・アリスが
故人どころか子孫よりも年下にしか見えない姿で共存するような曲芸も為しえたのだ。
そこまではいい…しかしアレフも、そして自らも『竜王は一人の勇者の前に敗れた』歴史的事実を
その身を以ってはっきりと自覚している。ワシは確かに、アレフに、討たれたはずなのだ…
死んだはずの身が何故生きている?そして何故、この不具合な真実を、今まで疑いもしなかったのだ…?

『似てると思ったの。ロンダルキアのハーゴンの神殿に』
それはアリアハンに到着する寸前に、
『つまり…この世界も、それと同じハーゴンの作り出した幻影だと?』
やはり既に冥府の道をくぐったリアやトルネコたちも交えて行われた会話。
(幻影…まやかし…偽り…)
偽りの世界、偽りの命、偽りの関係、偽りの友誼。
(どこまでが幻なのだ…?それとも)
……どこまでも、偽り、なのか…?
これまでも、今目の前にある光景も、この胸のうちを侵しつづける寂寥も。この、自らの命さえも。

…………全ては、あのハーゴンが作り出したまやかしに過ぎんというのか…?
157名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:03:45 ID:mo9QvXAU0
 
158名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:03:57 ID:QdywAnpH0
 
159名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:04:11 ID:PdqNjTyR0
 
160名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:10:52 ID:+gVRa4Ps0
161この、偽りの世界の果てで16/32:2007/11/05(月) 23:12:28 ID:mnaYVrr/0

『もう一度言おう。貴様たちにはこれから殺し合いをしてもらう。だが悪いことばかりではない。
 このゲームに勝ち残り最後の一人となったものには私直々に褒美を取らせよう。
 元の世界に戻すのは当然、富も名誉も思いのままだ。そして……死者を甦らせることもな』

始まりの祭壇において、参加者全員の前で−とりわけピサロという名の魔族に対して−
ハーゴンは高らかに宣告してみせた。奴にはそれを為しうるだけの力量があるというのか。
他ならぬ、滅びた魔王である彼の存在がそれを裏付けるものであったのかもしれない。さらに、
『何故お前が生きている!?お前は僕たちが滅ぼしたはずだ!』
あの時のアレンの言葉が真実であるならば、否、かの青年が虚言を持ち出すような男でないことは
既にわかりきっているから、ハーゴン自身もまた、冥府より蘇りし者。
自身をも復活させたのだから、他人など造作もないというのか。

しかし、改めて思えば、そんなことは果たして可能であるのか?
死したばかりの、まだ遺体が保存された状態ならば、蘇生呪文を使うという手も確かにあるだろう。
だが時を経て既に朽ち果てた骸を、なおかつ次元をも越えて、
肉体・精神共に健全な形で再生するなどという荒業を、果たして誰にできるというのだろうか。
仮に蘇りえたとしても、魂の伴わぬ操り人形か、腐乱したゾンビに過ぎないのが関の山ではないか?
竜王にはできないことだ…いや、彼だけではない。
彼が君臨した時代より遥か昔、アレフガルドを支配した古の大魔王ゾーマでさえ、
その超魔力を以ってしても、自らの配下たるバラモスをバラモスゾンビとしてしか復活させえなかったのだ…
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:13:05 ID:PdqNjTyR0
 
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:14:25 ID:QdywAnpH0
164この、偽りの世界の果てで17/32:2007/11/05(月) 23:16:29 ID:mnaYVrr/0

(おかしい…魔王にさえできぬのだ。いかに邪教とはいえ、その長にすぎぬ者が為せることではない。
 もし本当に可能だというのならば…奴は…ハーゴンは既に、『大神官ハーゴン』ではない)
全てはまやかしか…あるいは王をも越える『神』の業によるものだというのか…?
神…邪神?まさか、奴は…!
では、奴が欺いているのは、我々だけではなく…?


「どういうことなの…?どうしてこんなことになっているの…?」
不意に引き戻された。明らかに不審の色に染まった姫の声が彼を呼ぶ。
「そこで、あなたは何をしているの…?何故、何も言わないの…!」

(…そうであったな)
竜王は息を吐いた。憶測に時間を費やしている暇などない。今はこの現実に…向き合わねば…
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:16:55 ID:PdqNjTyR0
 
166この、偽りの世界の果てで18/32:2007/11/05(月) 23:19:26 ID:mnaYVrr/0

アリアハンから若干の距離を置いたナジミの塔。その中を一人の戦士が駆けていた。エイトだった。
アレフから同志としての誓いを、フォズからは命を懸けし者に捧げる祈りを、
そしてつい先ほどまでは敵であったはずのピサロからは貴重な切り札を貰い受け、
重責を担い、彼は一人ひた走る。

はやてのリングによって文字通りの疾風の力を得た彼は、迷わず数時間前に通った道を辿る。
ナジミの塔の最下層にたどり着き、さらにその下につながる階段へ。そこから先は地下回廊である。
ここを上手く抜ければアリアハン城まで行けるはずだったが…
その正確な道筋は未だ彼のあずかり知らぬところであった。
しかも地下に潜れば、方向感覚を掴むのは地上のそれよりずっと難しくなるだろう。
エイトは本来の世界での旅路の中で、塔や洞窟の内部を示した地図を手にしたことが幾度かあるが、
この、殺戮のためにのみ設定された舞台において、そこまで親切な用意などあるはずもない。
『そんなに複雑な道じゃなかった』というアレフの先達としての一言がせめてもの頼りだった。

とにかく、東だ。エイトは躊躇うことなく階段を降り、
続く先が本当に単調なものであることを願って、彼は回廊に至る。
道そのものは確かにシンプルだった。しかし間もなくはやる気持ちでいっぱいの彼をして、
立ち止まらせるものを発見した…アレンに引き続き、またしても、遺体だった。

大と小、戦鬼と淑女、紅と翠。何もかもが全く対極をいく二者が、
やはり色も違えど、共にかつては自らの命の雫であった流れを床に溜まらせ倒れている。
エイトはその二人を知っていた。既に滅び去ったレーベで、浅からぬ因縁を持ったのだ。
(アトラス…!それに、確かサマンサと言ったか…)
放送でこの二人が既に斃れたことを知っていた。
アレフからここが彼らの終焉の地であったことも聞いていたし、
自分が赴くのは勇者が通ったルートの巻き戻しである以上、道中で出くわすことも承知の上だった。
全て判りきっていながら、それでも彼は俄かに動揺を隠しがたかったのだ。
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:19:27 ID:+gVRa4Ps0
168名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:19:48 ID:PdqNjTyR0
 
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:21:57 ID:QdywAnpH0
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:23:18 ID:mo9QvXAU0
 
171この、偽りの世界の果てで19/32:2007/11/05(月) 23:23:40 ID:mnaYVrr/0

どちらも手強い敵だった。アトラスは何者にも勝る腕力を身につけた魔人だった。
かたやサマンサは、巧緻に長けた、言葉通りの魔女だった。
エイト自身も含めた仲間たちの前に立ちはだかり、その寿命を著しく削りとった彼らであったが、
そのつわものたるこの二人でさえ、死の呪縛から逃れることはできなかったというのか。
とりわけアトラスは全身至る所に傷を負い、視界を支える唯一の眼をも失っていた。
よほどの激戦をくぐりぬけてきた果てでのことだと容易に窺い知れた。
(…)
沈んだ仇敵を前に、エイトは無言だった。
正直、憎かった。もし再び合間見える機会があったならば、ぶん殴ってやりたいと思っていた。
しかし、彼らも死者となってここに横たわる身となった今に至っては、
遺体に鞭を打ったところで己の品性を代償にしてしまうだけで、何の意義もない。
握り締めた拳はもはや、叩きつける場所を見失ってしまったのだ。

思えばここに至るまでの時間は、長いようで短かった。遠いようで、あっという間だった。
実際、まだようやく一日を過ぎたばかりである。それなのに。
誰もが皆、駆け足で走り去り、エイトの前で生き急ぎ、そして死に急いでいったのだ。

『どうして…』
またしても、間に合わなかった、あの時。
『アリーナさんが死ぬことなんて、なかったんですよ…!』
彼が守ろうとして、逆に守られてしまった姫君も。その姫君の命を奪った戦鬼も。そして、
『兄ちゃん。そいつ連れて、逃げろ。あんな奴ら…俺一人で、充分だからよ。手前らは、邪魔だ』
傍にいたというのに、反論することができなかった、あの時。
『……ゴンさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんっ!!!!!!』
あの勇ましくも不器用な竜も、彼が最後の命を煌かせて守ろうとした人も、彼らを嵌めた女たちも。

みんなみんな、死んでしまった。
172名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:24:22 ID:PdqNjTyR0
 
173名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:25:36 ID:QdywAnpH0
 
174この、偽りの世界の果てで20/32:2007/11/05(月) 23:26:27 ID:mnaYVrr/0

…二者のうち、エイトがアトラスと対峙したのは、既に奴がアリーナを斃した後のことだった。
『…ベリアルが死んだって聞いたとき、アトラスすごく悲しかった。
 この村でベリアルが死んでいるのを見たとき、
 すごく悲しくって、悔しくって、憎たらしくなって…何が何だかわからなくなった』
その弁明に、エイトは少なからぬ違和感を覚えた記憶がある。
接近を察知した時、一目見ただけで邪悪に忠誠を誓った者だと断じた相手と同一とは思えなかった。
勇敢な姫を殺した鬼は、武勲を掲げて愉悦に浸るでもなく、さらなる獲物を求めて駆け回るでもなく、
あたかも憑き物が落ちたかのような、穏やかな顔つきだった。
『でも、この女…アリーナが現われて、いっしょうけんめい闘っているのを見ているうちに
 悲しいとか、悔しいとか、憎たらしいこととかが、いつの間にか消えて…
 …アトラス…確かに楽しかった…ごめんな。
 アトラス、おまえを殺してしまった。おまえに止めをさしきれなかった』
その後のアトラスの行動、そして顛末を踏まえれば、奴が戦いを放棄したわけでは決してない。
しかし、エイトが見取ることさえできなかったアリーナの最期の戦いが、
復讐に燃える強靭な戦鬼をして、何か大きな心境の変化をもたらしたのは確かなようだった。

(楽しい…ものか。楽しいはずがないだろう。でも…)
殺戮者たる彼らを擁護する気にも、ベリアルを返り討ちにしたことを後悔する気にもなれなかったが、
仲間を失って哀しいというその一点だけは、エイトにも共通する思いだった。
人も魔物も、結局やっていることは同じなのか。戦えば人は死ぬ、魔物も死ぬ。皆傷ついてゆく。
戦いは、それ自体が大いなる悲劇だった。楽しいわけがない。
しかし、ならば何故戦うのか?何のために武器を手に取るというのか?

(哀しいだけじゃ、だめなんだ。でなければ、僕たちのやっていることはあまりにも虚しすぎる。
 そうだろう?…アトラス…)
争いを正当化しようとはエイトには思えない。しかしどのみち命を懸けなくてはならないのならば、
せめてその向こうにある未来を信じて戦いたい。守るべき人の笑顔を夢見て駆け抜けたい。
そうだ…きっと自分が進むべき道の先に、かすかでも掴める希望があることを胸に思い描いて…
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:26:33 ID:+gVRa4Ps0
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:27:48 ID:7UKa60o90
 
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:27:59 ID:PdqNjTyR0
 
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:28:44 ID:QdywAnpH0
 
179この、偽りの世界の果てで21/32:2007/11/05(月) 23:29:57 ID:mnaYVrr/0

…エイトはぐっと顔を上げて、行く手を睨んだ。
そこは四つの道に分かれた交差点。一つは彼が塔から下ってきた道で
あと三つのうちのどれが正解か?というところだったが、もはや悩む必要もなかった。
右折、左折、直進。三方の道筋の中で唯一、右に繋がる道だけが極端に荒れ果てている。
方角からして元々可能性の高い道だったが、その痕跡が確率を確実へと変えてみせたのだ。
眼が潰れているというのに、構わず疾走した結果であろう。鬼が来た道は、アレフが辿った道。すなわち
(アリアハンに繋がる…!)
まるでアトラスが、この時のために残してくれたかのようだった。かつての償いを果たすべく。
もちろん、冷然と言い放てばただの偶然に過ぎない。しかし、そう思っていたかった。
それは、ひいてはあのアトラスに、エイトが自身ではついに倒せなかったあの戦いの申し子に、
精神の上では勝ち得たあの勇ましき姫の導きのように思えてならなかった。

あの人は、そう、まるで宵の明星。
日が落ちる寸前に、空を焦がす紅さえも色あせるほどに眩しく輝き、
夜の帳が下りる頃には、彼女もまた姿を消していた。
明るくて、激しくて、そして儚くて。この瞳に映った時の共有は、決して長くはないけれど、
死してなお、彼女は。輝き失せた今もなお、その勇姿は、その導きは心の奥で、
こんなにも強く、こんなにも熱く燃え盛っているではないか。

この光跡を無駄にしてはいけない。陳腐だけど、他に報いる手などありはしない。
「今行きますよ。絶対に、待っていてくださいね…!トロデ王――――――――――――!」
エイトは叫んだ。あの人のいる、アリアハンは近い。しかし道は決して平坦ではないだろう。
だけど、たとえいかな障害が目の前に立ちはだかろうとも、この雷光の一閃で打ち崩してみせる。

この、欺瞞と虚言と殺戮に渦巻く世界でなおも培いえた、確かな友誼を胸に。守るべき人を、守るために。
風のごとく、翔ぶがごとく、あるいは雷のごとく、流星のごとく…!
一人の戦士が駆けてゆく。恐れるものは、何もない…!
180名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:30:06 ID:PdqNjTyR0
 
181名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:33:09 ID:QdywAnpH0
 
182この、偽りの世界の果てで22/32:2007/11/05(月) 23:34:05 ID:mnaYVrr/0
エイトが目指す先の城下町側では、今、ひとつの弾劾が始まっていた。
「答えて!ここで何があったの!?あなたは一体…何をしたの!」
大きな瞳を悲しみで震わせる告発者を前に、被告は沈黙を保ち続けていた。
(違うな…何をしたのか、ではない)
告発されし王は目をただ伏せている。
(何も、できなかったのだよ…何もな…)
ローラの時とはまた別の意味で、彼は姫君と目を合わせられる気がしなかった。

しかし、一方で彼女の怒りを嬉しく思う、奇妙な側面が自分にあるのを竜王は感じた。
先祖の死が、どうやら彼女の絶命までも意味するものでは、今のところないようだし、
何より、仮に矛先の向きは多少修正の必要があったとしても、この姫の怒り自体は至極正当なものだった。
自らの親友を殺め、さらに祖先、仲間の死にまで責任を持つべき男が目の前にいる。
怒って何がいけないというのか。まったくこの少女は正しいのだ。それが嬉しかった。
この偽りに満たされた、狂った世界の果てにおいても、どれほどの絶望が彼女を襲ったとしても、
姫の精神は未だ狂気に侵されることなく、毅然さを保っているではないか。
それは…そう、彼が欲し、傍に置きたいと願いながら、二度にわたって叶わなかった光の姫君と
重なるところである。やはりこの娘はあのローラの末裔なのだ、心からそう思うことができた。

勿論、先祖と子孫とでは光の質は違う。ローラがさしずめ北風に怯える旅人を柔らかく包み込む、
まばゆいばかりの太陽だとするならば…この少女の光は…『月』
夜の虚空に一人、寂しげに佇む。太陽と違って満ちる時もあれば暗く欠ける時もある。
しかし欠けてもいずれ満ちるのだ。今は泣いていても、いつかはきっと微笑むだろう。
彼女の心を照らしうる、一筋の光がそこにある限り。彼女もまた輝き満ちて誰かを導くに違いない。
神聖とも神秘とも言われ、魔を御する者にも尊ばれる夜の女王、月…
太陽同様、この手に届くことは決してなくとも、目に見える光彩は日ごとに変化すれども、
その無垢なる輝きそのものが朽ち果てることは、決してないのだ…

(この輝きを、穢してはならぬ…)
ある決意を秘めて彼が顔を上げた時、その目の前で、いかずちの杖の先端に象られた竜の両眼が彼を睨んでいた。
183名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:34:21 ID:PdqNjTyR0
 
184名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:35:00 ID:7UKa60o90
 
185名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:36:12 ID:QdywAnpH0
 
186名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:36:29 ID:+3Q139i70
187この、偽りの世界の果てで23/32:2007/11/05(月) 23:38:20 ID:mnaYVrr/0

「ワシを、討つのか?」
「…」
王女は答えを返さなかった。しかしこの場合、無言は限りなく肯定に近いものだった。
もはや問答も意味がないと思ったのだろう。まだ完全には心を決めかねている様子だったが、
けれど、もし少しでも琴線に触れる何かが生じれば、少女はもはや処刑を躊躇わないに違いなかった。

「どうしても討ちたいか?ならばそれもよかろう。逃げも隠れもせぬ。
 だが、願わくば控えてもらいたいものだ。
 …命が惜しいからではない。無駄に魔力を浪費するだけだ。
 惜しむならば、ワシはお前の手がこの血で穢れることをこそ惜しむ。
 ワシは…お前の裁きに値せぬ男だ…」
「…?」
怪訝そうに眉をひそめるマリアを横目に、竜王は足元に転がる一つの物体を手に取った。
先ほどマリアがザックを落としたときに零れた、当の本人も気づいていなかったそれを拾い上げた。

「生きる価値もなければ、殺される価値もない。だから…」
その何かがどういう経緯によって、この少女の手に渡ったのかを彼は知る由もない。
自分に人殺しができるわけがないと嘆き、そして無情にも殺された魔女の無念。
彼女を殺し、次々と命を奪い、犯した罪の前に自分は呪われたままでなければならないと、
ただただ逃避することでしか自我を保ちえなかった幼き勇者の苦悩。
そして愛する人々を助けることも、見取ることもできず、無力に打ちひしがれた王女の嘆き。
それらを傍らで見守っていた、涙、というにはあまりにも禍々しき呪いの塊。
その液体が見つめてきたものを竜は知らない。だが物質としての本性は知っている。だから、

……ワシは…自らの手で、自らを…裁く……

それを、一息に飲み干した。
188名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:39:06 ID:PdqNjTyR0
 
189名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:41:11 ID:QdywAnpH0
 
190この、偽りの世界の果てで24/32:2007/11/05(月) 23:43:23 ID:mnaYVrr/0
「!!」
「なっ!?」
キーファが声を張り上げた。マリアは片言すら発することも出来なかった。
「あんた!自分が何をしたのかわかっているのかっ!?それは…!」
「問われるまでもない…だからこそ…こうした、の、だ…っ」

言葉の後半が急速に乱れだした。本来の彼ならば毒如きに身を焼くことなどありえなかっただろう。
だが今は、死神を受け入れた喉が灼熱する。なのに手足は凍えるように冷えきっていく。
この全身を瞬く間に覆わんとする寒さが心臓をわし掴みにした時、彼の命は潰えるのだ。
かつては一睨みをきかせただけで、人も魔物も全てがひれ伏したであろう
その威厳に満ちたはずの瞳が、もはや色のないただの硝子玉へと変わろうとしている。
終わりだ。それが末期の呟きかと自覚した直後、
既に外界から切り離された聴覚を、何者かが刺激した。
生者のものでないのなら、答えは決まりきっていた。
死ぬのではない、戻るだけだ、元のところへ…そう心に決めた時、誰かが彼を呼んでいた。

その者は死ぬのは無念だと悔しいと、そして恐ろしいと言っていた。
しかし後に、彼に向かってこう付け加えたのだ。
『私はあなたに後を託すことが出来る。希望を託すことができる。
 そのことがどんなに私を安心させているか……』
それを聞いて彼は自嘲をした。ワシに託す?ワシが、希望だと?
そんなものはない。ワシは魔王…元から絶望を生む存在だったのだ。
お前はワシを知らぬ、ワシをよく見ていなかったのだ。真実のワシは、
『竜王さんは元々悪い方ではありませんわ』
また別の声が聞こえる…お前もか。
よりにもよってお前もそのようなことを。ワシは…ワシという男は…
『あなたは…』

――――――――人間を、愛した――――――――

(…ッツ!!)
「ウオオオオオォォオオオオ!!!!」
191名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:43:40 ID:PdqNjTyR0
 
192名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:44:44 ID:QdywAnpH0
 
193名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:47:43 ID:mo9QvXAU0
 
194この、偽りの世界の果てで25/32:2007/11/05(月) 23:49:23 ID:mnaYVrr/0

(…!)
目覚めた時、頭上に青空が広がっていた。しかし決して天国でもなければ地獄でもなかった。
足元には家屋の瓦礫がうず高く積み重なっている。そこはまだ…アリアハンだった。
竜王は生きていた。毒をあおり、死んだはずの身を未だ生きながらえさせていた。
自身が望んでいなかった姿へと、変貌を遂げて。
(これは…)
自らの意思ではなかった。生身では如何ともしがたい危機に瀕して、防衛本能が、彼を竜にしたのか。
(…情けない…これが、我の為すことなのか…?)
竜王はさらに自嘲を深めた。数多の命を見殺しにしておきながら、
己自身はそこまで生に執着しようというのか…死ぬことすら、できんのか?
(それとも…死ぬことなど許さないというのか…?なあ、そのなのか?皆よ…)
そうか…そうよな…ここで死んだところで、ただの逃げにすぎぬよな。
お前たちの勇敢さに比べれば、足元にさえ遠く及ばぬよ…ああ、そうだな…そうだろう?皆よ…


竜王が寂しく足元を見下ろした時、瓦礫が二箇所、大きく動いた。彼は大きく息をついた。
(おお…)
中からマリアとキーファが姿を見せた。それぞれが一人ずつ、竜王にとってかけがえなき者を抱えて。
マルチェロが示唆したように、宿は竜の圧倒的な力に耐えられるものではなかった。
そのままでは皆をまとめて、少なくともトルネコとローラは死後の悲劇を免れなかっただろう。
しかしマリアとキーファがとっさの判断で、死体を損壊させる憂き目を防いだのだった。

「…礼を言おう。その者らの遺骸を無下にしては、ワシは謝ることすらできぬところだった」
頭上から声をかけられて、マリアは最初睨み返そうとした。
どう考えても、彼の行為は、死者もろともこちらを道連れにする狙いとしか思えなかった。
つまりは、やはり彼は、いや奴は、自分が悪であることを露呈させたのだと彼女は考えたのだ。
195名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:50:16 ID:PdqNjTyR0
 
196名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:50:33 ID:QdywAnpH0
 
197名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:57:08 ID:mo9QvXAU0
 
198この、偽りの世界の果てで26/32:2007/11/05(月) 23:57:08 ID:mnaYVrr/0

しかし、巨大化して全身を見渡せなくなったことで、
かえってその瞳だけを注視することになったマリアは、竜王の心に灯された光を確かに見た。
「素直に、感謝しよう…やはり、お前たちのような若者を待ち続けて、よかった…」
そこに、死者に対する憎しみはない。こちらに向けられるべき殺意もない。
あるのはただ、純粋な感謝と、哀しみだけ…マリアの中で、それは確かに誰かと重なった。
彼女が知る限り、誰よりも力強く、誰よりも頼もしく、それでいて誰よりも不器用で愚直だった彼。
誰よりも多くの敵を討ち倒す腕前を持ちながら、願わくば共に分かり合える道はないかと捜し求めた彼。
…そして、それがおよそ現実において果たしえぬ絵空事に過ぎないことを、寂しげに語った、彼…

『人と魔物はきっと、わかりあえる。共に生きることができるはずなんだ。
 今はこうして剣を取らなければならないけれど、いつかきっとそんな時代も訪れる。そう信じたい。
 …そうすれば、きっと、君のような悲しみを背負う人もいなくなる。
 そして…僕のような何かを殺める力も、必要でなくなるに違いないんだ…』
『ワシは死ぬわけにはいかん。アレンの…友の名と、使命を継いだワシが死んだら…』
(…あ)
『アレンは、真に死んでしまうからな…』
(…あ、ああ…ああ……!)
彼女は…ついに、悟りえた。

「竜王、あなたは…あなたは…!」
「王ではない」
かつて宿敵にもそう呼ばれ、訂正した呼称を、その時と同じように彼は修正した。
「ワシは王ではない。神でもなければ人でもない。そして誇り高き竜でもない。
 無論…もはや『アレン』でもない」
竜は寂しげに唸った。人と共に手を携える誓いを果たしえなかった自分に、
誰一人として守りきることのできなかった男に、
そして『彼の名を穢さないで』と、胸の奥に沸き立つ怒りを抑えて、
静かに、切実に願ったこの少女の祈りを違えた者に、もはやその名を名乗る資格など、なかった。


…ワシは、アレンではない…ただ一匹の…しがない、何か…だ…
199名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:57:39 ID:QdywAnpH0
 
200名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 23:58:51 ID:PdqNjTyR0
 
201この、偽りの世界の果てで27/32:2007/11/06(火) 00:00:58 ID:iqUlAKqa0

「トルネコからの遺言だ。かつてはこの首輪を通して
 ハーゴンたちが我々の言動を逐一窺っていたというが、今はそれもないらしい。
 もちろん信じるも信じないもお前たちの自由だ…
 だが願わくば、ワシはともかく、あの男の最期の言葉は、どうか信じて受け取ってやって欲しい。
 これは、あやつの命をかけた商いの、最後の報酬なのだ…」
もう一度、竜はローラを、そしてトルネコの顔を見た。
思えば、ローラもさることながら、この純朴な武器商人に彼はどれほど助けられてきたことか。
ただ機転が利くから、というだけではない。意外に戦力になるということのみでもない。
アレンの名を継ごうと決め、ナジミの塔から敵を倒すべく赴いた直後、
バズズのメガンテに耐えるべく、今と同じように竜化してみせた直後、
魔王の正体という、本来なら畏怖すべき姿を目の当たりにしながら、
トルネコはこともなげに言ってのけたのだ…『ああ、あの魔族の方ですか』と。

勿論全てを知った上での発言ではなかったろう。しかし、魔をも容易く受け入れたこの男の言動、
そしてそれが口先だけではない数々の行動による証明が、竜にここまで人を信じさせてしまった。
いかにアレンとの誓いがあったとはいえ、もし先で出会った人間が彼のようでなかったら、
竜王の歩んだ道は、今とは大きく異なったものになっていたに違いなかった。
「ワシの生き方を、たった一日でこれ程までに変えてしまった。
 心あらば、手厚く葬ってやってくれ。ワシ如きには、もったいなさすぎる者たちだったのだ…」

そう告げた後、竜王は自分をじっと見つめているマリアと再び視線を合わせた。
その瞳が何を語りたがっているのか、知悉することはできない。
だから、竜王は一言『すまぬ』と言い、そして『さらばだ』と残して彼女の前から姿を消した。
もはや二度と会うことはないだろうと、互いに確認するまでもなく悟ったかのように。

竜は静かに飛び去った。あたかも宿命の荒波に翻弄される彼女を象徴するかのごとく、
豊かな葡萄色の髪が竜の生み出した風に煽られ、なびき、とどまることを知らなかった。
(…りゅう…おう…)
202名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:02:13 ID:4cKup5yy0
 
203名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:02:29 ID:zIsvZHnU0
 
204この、偽りの世界の果てで28/32:2007/11/06(火) 00:03:23 ID:iqUlAKqa0

既に日は高く、正午の頃を迎えようとしている。
まだ目的の場所に、マルチェロはたどり着いてはいない。
放送によると生存者は12名。そこから自らが奪った分を差し引くと丁度10。
さらに自分と宿屋周辺で確認した者も間引けば6…まだ油断のできる数ではない。
全てがアリアハンにいるとも思えないが、禁止エリアとして今後増設される区域を鑑みると
この周辺に向かっている可能性は極めて高い。城にいないのであれば、
消去法からしてこの街中に潜んでいる恐れがあると踏んだため、移動には慎重だった。
様子を窺いながら、ようやく彼は城へと繋がる跳ね橋の前まで来た。
「随分とまあ派手にやってくれたものだ」
それを橋と言ってよいのならば、だが。

あの鬼が倒れた痕、なのだろう。橋は完璧に叩き潰されていた。周りを堀で囲まれた城へ渡るための
唯一の道であり、これがなければ向こう側への侵入はひどく困難なものとなる。
(だが、問題はない)
前方に広がる惨状を目にしても、マルチェロは露ほどの不安も感じなかった。
彼にしてみれば多少厄介なだけで、不可能でも何でもない。武器を持つ右手を一瞥して薄く笑った。
先だっての宿屋での戦いにおいて、この剣の射程距離の長大さを彼は既に知っている。
そのリーチを活かせば、この程度の堀を越えることなぞ造作もないことだ…

『皆殺し』などという物騒なことこの上ない冠詞を戴いた、呪われし魔剣からすれば
そのような足がかりの道具に利用されるなど、不愉快なことこの上なかろうが、
そんなことは問題にもならない。『奴』に、拒否権はない。
奴は戦いたい、血を吸いたいのだ。その血が強者であれば、高貴であればさらによい。
だが、自らの意志で他者を襲うことはできない。己を振るってくれる人材が必要なのだ。
今、この場に置いて…そのような人材は、このマルチェロしかいない。
嫌だからと言って、手放されるわけにはいかない。だから、渋々でも従うしかない。

聖堂とは名ばかりの、邪念に満ちあふれた世界の中で生きてきた彼からすれば、
このような打算に基づいて行動する俗物は理解しやすく、そして御しやすいものだった。
205名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:03:52 ID:4cKup5yy0
 
206この、偽りの世界の果てで29/32:2007/11/06(火) 00:06:05 ID:iqUlAKqa0

思惑通りに易々と堀を突破した頃、マルチェロは後方から爆音を聞いた。
ここからでは様子を見ることはできないが、言わずと知れた宿屋の方角である。
背を向けたまま、彼はほくそ笑んだ。どうやらやはり嵐は吹き荒れたようだ。
共倒れで全滅と相成ってくれていれば重畳この上ないが、さすがにそこまでは望めないだろう。
しかし、どう転んでいたとしても、自分にとってはさらに有利な状況となったに違いなかった。
これでいい。さて、後はどう攻め立てるか?彼が次なる思案に身を委ねようとしたその時、

―――――ミ、ツ、ケ、タ…ゾ!!!!―――――

その頭上を影が覆った。


「なんだと!?」
この上ない強い危険を感じ、身を翻した後、マルチェロは目を大きく見開いた。
空から舞い降りてくる相手が誰だか彼は知っている。
その者が竜に変化する力を持っていたことも知っている。
だが彼は、奴が深く傷ついていたことを知っていた。
自らの既知を立て続けに二人も失ったことも知っていた。そしてさきほどの爆音…

何もかもを知っていた。故に、以上のことからして…この男が、今、ここへ来るはずがないのだ!?

(バカな…!)
心がざわめく。ありえないと言ってしまいたかった。だが彼にはわかっていたはずだった。
この世の全ての事象において、ありえないことなど一つとして存在しないのだということを。
リアリストたる彼にとって、この目の前に映る現実こそが真実であり、全てであった。
眼前に広がる光景を無視して喚きたてたところで無意味であり、愚の骨頂だというしかない。
彼はずっとそう思っていたし、これからもそうであるはずだった。
だが、しかし…それにしても…それにしても…!
207名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:06:24 ID:WwuP4rj6O
208名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:06:49 ID:4cKup5yy0
 
209名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:09:40 ID:zIsvZHnU0
 
210名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:13:44 ID:zexUJcVT0
 
211名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:15:02 ID:WwuP4rj6O

212この、偽りの世界の果てで31/33:2007/11/06(火) 00:15:45 ID:iqUlAKqa0

因縁の敵を前にして、竜は冷静に状況を分析していた。
はっきりと言えば、劣勢である。相手の意表をつき、心理的には先手を取ることに成功したものの、
肉体的には完全に分が悪い。マルチェロが睨んだ通り、今の彼には魔力もなければ体力もない。
大体、彼は飛来してここまでたどり着いたわけだが、竜の姿をもってしても本来飛ぶことは彼の本領ではなかった。
それを得意とするものなら、アリアハンに向かう際、わざわざナジミの塔にキメラの翼で移動してから
風のマントで舞い降りるというような、まわりくどい手を用いる必要もなかったし、
そもそも居城を、空の舞台を生かしえない地下深くに構えることもなかったであろう。
飛ぶよりも、巨大な質量を持つ竜の体を支える意味合いの強いその翼であえて飛んでみせたのは、
まだその方が体の負担が少ないからという理由に他ならなかった。
そして、それに加えて、先ほどあおったあの毒…
強靭な竜に姿を変えたことで、その進行は確かに抑えられたが、
克服したわけでは決してなかった。今も緩やかに、しかし確実にその体内を蝕んでいる。
勝敗の如何に関わらず、残された時間があと僅かであることを、彼は自覚していた。

(構わぬ…どうせ、これより行き着く先は、同じなのだ…)
死ねば当然終わり。また、たとえ生きながらえて、この殺戮の終焉を見届けえたところで
辿るべきは元の世界、すなわち勇者アレフに討たれた後、叩き落とされた獄界でしかない。
行こうが戻ろうが、どちらにせよ、彼に未来はないのだ。
213名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:16:52 ID:4cKup5yy0
 
214名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:17:18 ID:zIsvZHnU0
 
215この、偽りの世界の果てで31/33:2007/11/06(火) 00:17:30 ID:iqUlAKqa0

守るべき者も、同胞も、皆逝ってしまった。
失うものは最早ない。惜しむべきなにものもない。
強いて言えば、唯一戻らぬ宿敵だけが心残りだったが…それももう、過ぎた話だ。
振り返るな。今は抗うのだ、最後まで。
この身に残った灯火を炎に変えて、我が死の瞬間まで燃やし尽くすのだ。
たとえ迷っても、幾度打ち倒されても、どれほど自らを見失いかけたとしても、
それでもなお、己を突き動かし続けた『竜の誇り』
その全てをかけて、彼は…竜は、最期の舞台へと躍り出たのだ。


この偽りの世界の果てで、確かに存在するもの。
それは我が身、我が心。何人たりとも否定などさせぬ。誰に、まやかしなどと言わせようか。
恐れるものは何もない。全てはこの身の赴くままに、ただ、心のゆくままに。

(怒れば…よいのだ…!)
216名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:18:48 ID:4cKup5yy0
 
217この、偽りの世界の果てで32/33:2007/11/06(火) 00:18:52 ID:iqUlAKqa0
【E-4/アリアハン城前(堀の向こう側)/昼】
【竜王@DQ1】
[状態]:HP1/8 MP微量 竜形態 毒
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 マルチェロとの決着をつける
*竜王はマリアの所持していた毒薬によって、じわじわと消耗していきます。
 適切な解毒処置を施さなければ、遅くとも夕方(放送前)までに死亡すると思われます。

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) 全身に裂傷 軽度の火傷 HP1/3 MP1/5
[装備]:皆殺しの剣(呪)  魔封じの杖
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:休息後皆殺しのために動き始めるはずだったが、竜王の奇襲に意表を突かれる


【E-4/アリアハン城下町宿屋/昼】
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:HP4/5 MP1/3 脇腹に傷(治療済)
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント
[道具]:支給品一式  ???
[思考]:竜王の行動に困惑 竜王を追う? アリスを支えたい

【キーファ@DQ7】
[状態]:HP4/5 両掌に火傷(治療済) 左膝下に裂傷(治療済) 両頬に裂傷(治癒)
[装備]:メタルキングの剣 氷の刃 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ドラゴンの悟り
[思考]:竜王の行動に困惑 マルチェロを探す?
218この、偽りの世界の果てで33/33:2007/11/06(火) 00:20:59 ID:iqUlAKqa0
*竜王の竜化によって、宿屋がほぼ全壊しました。
 マリアたちがかばったため、ローラ・トルネコの遺体は無事です。
*宿帳(トルネコの考察がまとめられている)はローラの遺体の腕に握られています。
*トルネコのザックに入っています。(聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 首輪×2)
*光のドレスはローラが、無線インカムはトルネコが装備したままです。

*以下のアイテムが宿屋の瓦礫に埋もれています。
 ・太陽の石(ホットストーンから変異)・破壊の鉄球 ・マジックシールド
 ・雨雲の杖 ・ロトの剣 ・ローラのザック(炎のブーメラン 支給品一式)・さざなみの剣
*マリアがザックを落とした際、中のものを幾つか散乱させてしまいました。
 ・祝福サギの杖[7] ・引き寄せの杖(3) ・飛びつきの杖(2)
 ・小さなメダル ・天馬の手綱 ・アリアハン城の呪文書×6(何か書いてある)
 ザックの中に残っていなければ、やはり宿屋の瓦礫に埋もれています。

*ファルシオンはマリア・キーファを連れてきた後、再び宿屋の表口にいました。
 手綱は繋がれていませんが、マリアの所持品(天馬の手綱)に興味深そうな反応を示しました。


【E-3/岬の洞窟・地下回廊→アリアハン城へ/昼】
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/4 MP微量 左肩・背中・腹部にダメージ 火傷 全力疾走中 
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ エルフの飲み薬(満タン)
[思考]:アリアハンへ向かい、仲間(トロデ優先)を探す なんとしても守りたい
    竜王を警戒?(今はアレフの判断を信用) マルチェロを質す
219名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:22:11 ID:4cKup5yy0
投下乙です
まさかあの毒薬瓶がこんな所で利用されるとは…てっきり井戸の中で割れたと思ったらそうじゃなかったのか。
早まるなアレエエエェェエェエエエェェンン!!
220 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/06(火) 00:23:57 ID:iqUlAKqa0
以上で投下終了です。長らくの支援ありがとうございました。
おかげさまでさるさんの魔の手から逃げ切ることができました。
一方で「文が長すぎます」のエラーが再三出てしまい
調節に時間がかかった結果、投下がこんなに遅くまで長引くことになってしまいました。
遅れてすみませんでした。そして改めてありがとうございました。
221名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 00:29:39 ID:WwuP4rj6O
投下乙。
きっと投下OKと踏んであえて一時投下未見だったからスゴく楽しめた、超GJ。
気になったのは○チェロがどうやって渡ったのか詳しく分からなかったことかな…外伝で○チェロ幅跳び奮闘記とかあったらなぁww
ともかく次の書き手さんに期待するとともに良作ありがとう。みんながんばれ
222名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 12:41:39 ID:EeJUL5re0
投下乙です。
アレンの名前捨てちゃったかあ…

>>221
そういえばそうだね。
堀の橋は落ちてるし、アレフも呪文と盾を使ってジャンプしてたし
普通に渡れる訳じゃない。
一時投下の時は気づかなかったけれどその辺の説明は必要かも。
223名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 14:15:42 ID:4cKup5yy0
128話「この、偽りの世界の果てで」まとめwikiに収録しておきました。
訂正などあったら宜しくお願いします。
224名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 15:10:31 ID:y9UIl9l90
皆殺しの剣をコキ使いましたーで充分だと思う。

このままいくと
竜(服毒中だけど)&竜神族(ハーフだけど)vsただの人間になるのかな
225名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 15:24:12 ID:B78Df/F5O
そういえば、エイトってキアリー使用者だったっけ
226名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 19:29:59 ID:zexUJcVT0
新作乙。
とうとう、マルチェロにあと一歩の距離まで近づいたって感じだね。
かつてないほど竜王にもマルチェロにも燃えた。これは期待するしかないわ。
227名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 19:42:44 ID:1YSIZLFb0
あらためて乙〜
毒薬の使われ方とか、竜王をもう一度マルちゃんにぶつけるとか
色々予想外な展開が多くて非常に面白かった。

それに改めてみてみると、>>224も触れてるけど
竜、人間、そのハーフが一同に介するというかなりおいしい状況なんだねぇ。
228名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 22:00:27 ID:vGtA3vvU0
>>225
使えるけど…
竜王はかなり消耗しきってるみたいだし、
マルちゃんをどうにかするまで体力もつのか…( TДT)
229名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 06:08:46 ID:wrCaeWMD0
>>227
ついでに、キーファ、マリアも堀さえ何とかなればすぐに駆けつけられる位置に居るんだよな
りゅうおう、折角去っていったのに視界内で戦闘開始とか地味にかっこ悪し。
230名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 07:00:00 ID:Lh/0QJBO0
> 皆殺しの剣をコキ使いましたーで充分だと思う。
それで充分だと思うけど、一応そうしたという描写は作中に必要だろうと思う。
議論スレみてないとわからないSSというのは問題がある。
231名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 07:24:59 ID:FBex6NsO0
>(だが、問題はない)
>前方に広がる惨状を目にしても、マルチェロは露ほどの不安も感じなかった。
>彼にしてみれば多少厄介なだけで、不可能でも何でもない。武器を持つ右手を一瞥して薄く笑った。
>先だっての宿屋での戦いにおいて、この剣の射程距離の長大さを彼は既に知っている。
>そのリーチを活かせば、この程度の堀を越えることなぞ造作もないことだ…

>『皆殺し』などという物騒なことこの上ない冠詞を戴いた、呪われし魔剣からすれば
>そのような足がかりの道具に利用されるなど、不愉快なことこの上なかろうが、
>そんなことは問題にもならない。『奴』に、拒否権はない。

ここだけでわかるんじゃね?> 皆殺しの剣をコキ使いました
232名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 07:27:59 ID:r7Pijj7D0
長いけどちゃんと読んでやろうぜ…
233名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 08:00:01 ID:U4qwh5pQO
何かゼルダの伝説思い出した。フックショットが懐かしい。
234名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 13:47:01 ID:AU0rC9wfO
>>231
棒高跳びということか?
235名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 13:53:06 ID:XNVXMZtoO
修正するほどじゃないけど説明は欲しいな。

剣を地面に刺して、護拳か鍔か柄に載って「のびろものほしざおー」
十分に延びたら倒れ込んで横断成功、とか
「のびろにょいぼー」と一気に伸ばし、助走をつけて棒幅跳びしたのか
「のびろまけーん」と対岸まで延ばして橋にし、
カイジの鉄骨渡りよろしくよろよろ渡ったのか
延ばすだけじゃなく、先端を鉤状かロープ状にして対岸の廃墟に小一時間苦労して奇跡的に固定し、
戻す勢いで堀の上を水上スキーしたのか
全体攻撃かつ超射程の剣圧で、モーゼよろしく水を割って歩いて渡ったのか
皆殺しの剣を力一杯ぶん投げて、その上に飛び乗って渡ったのか

ぶっちゃけ、どう剣を酷使したのかよくわからん
236名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 19:14:28 ID:ef0qcke50
少なくとも「出来ないだろこれ」って答えにならんのなら
その選択肢からお好きなものをどうぞ、でいいような気がするんだが

つーか明らかにDB混ざってるよなw
237名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 20:13:07 ID:+WKANxmvO
伸びるっても刀身が伸びるわけじゃなくて黒い炎のような不定型のオーラが伸びるわけでしょ?
そんなもんでどうやって渡るのか想像もつかん
238名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 21:22:13 ID:VYVga0c5O
エネルギー的な解釈なら、アレフのベギラマと同じ手が通じるんじゃね
239名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 21:28:56 ID:/Xqhn8Qi0
たぶん、柱の残骸をぶっ壊して橋にしたか堀を埋めたか。
もちろん誰かが渡れないように後始末をしたと思うが。
240名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 00:19:44 ID:Au0x7MbB0
そろそろ作者氏のコメントが欲しい流れ
241 ◆9Hui0gMWVQ :2007/11/08(木) 05:21:38 ID:okFd7HKe0
なんだか呼ばれてる流れだったみたいですが、事情で対応が遅れてしまいました。
どうやって飛び越えたんだってところですが…堀の幅と剣の射程距離の二点から私に可能な範囲で説明させていただきます。

まずは堀の幅から。以前の「明けの空、朱の王都」の話で
レーベ方面から突っ走ってきたアトラスが城の一角で肩をぶつけていますが、
幅があるならここで落ちるか、少なくとも片足は突っ込んでしまうでしょうから
大した幅のある堀ではないのだろうと考えました。
(ここでアトラスの体の大きさと歩幅がどの程度かが問題になりますが
 同SSにおいて「二階建ての民家よりなお高い」「家並みにおいて頭一つ大きい」と言及されているので
 大体民家の3〜4階くらいの高さに相当…約8〜10mくらいでしょうか。
 人間の歩幅が、基本が身長の半分弱、走っている時はそれよりもやや大股になります。
 というあたりを踏まえると、歩幅は5〜6m前後?)
やろうと思えば、リアルにおける走り幅跳びの選手くらいの跳躍力なら
飛び越えられてしまうかも、くらいなのではと思いました。
もちろん参加者たちは装備などで身を固めている分、かなりの重みがありますし
地面も走りやすい競技場ではありませんから、いかに体を鍛えていても素でとはいかないでしょうけど。

で、前回の話で皆殺しの剣の刀身が身の丈の3倍ほどにまでは伸ばせることがわかりました。
マルチェロ自身の腕の長さも合わせれば6m超というところでしょうか。
黒い炎に包まれているということでしたが、トルネコが胸から腹にかけて切り裂かれていたので
触れたものを焼くとかではなく、物理的な破壊力を持った恐ろしく長い剣と考えてよいかと思いました。
ですので、それだけの長さがあるのなら、橋代わりにするにしろ、棒跳びの要領で飛ぶにしろ
どうとでもなるだろうと思ったのであまり言及しませんでした。

一応書き手として頭に浮かんだイメージは、剣を伸ばして対岸に突き刺す
→切っ先をそのままの状態で長さを戻せば引き寄せられるような感じで向こうに移動できる。
といったところでした。

説明力不足で申し訳ありませんが、こんな感じでいかがでしょうか?
242名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 05:22:59 ID:rH3tL88bO
新作乙でした。

全体としてGJ!

ただマリアのウザキャラはどうにかならんかねw
こういう危機的状況下では、冷静さを欠き感情に流され合理的判断を下せなくなる奴が最も足をひっぱるんだ。
マリアはその典型。
凡庸な女だからそこは仕方ないのかもしれんが、これじゃ龍王があまりに不憫じゃまいか。
243名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 05:43:14 ID:YFKpA18pO
>>242
マリアとキーファと竜王って昨日深夜、明け方にあったばかりの間柄だぜ?
トルネコやリア程長い期間一緒に行動してきた訳でもないし
二人と元祖アレン殺害についての疑惑を抱いているし、あの状況なら仕方なかったと思うよ。
244名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 08:12:28 ID:Ft8Etcxu0
>>242
問答無用で攻撃したわけでもなく、「何があった」と訊いてるんだから、十分に冷静じゃないの?
245名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 10:56:17 ID:Tp3s3agD0
>>242
そりゃ神視点の感想だな
まあ捕らえ方は色々あるだろうから是非は問わんけどさ
俺はすんなり和解だの合流だのされたら面白くないからこっちのほうが楽しめるかな

>>241
降臨乙
色々な解釈ができそうで面白いシーンだったよ
246名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/08(木) 23:54:07 ID:/haufafq0
>>242気持ちはわかる。
247名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 10:24:25 ID:BOQutAHEO
文句があるなら自分で書きなさい!
とまぁ、紋切り型な回答だけじゃつまらないので…冷静に呼んでみな。
客観的にみたらこの話で一番対応が悪かったのはマリアではなく竜王のほうだろ。
神的視点にたった読み手が主観でしか動けないキャラにそういう叩きをするのはよくない。
248名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 10:47:34 ID:D1WKXG7zO
確に竜王がちゃんとマリアに状況を説明していれば結末は違ったんだろうね。
しかし、竜王は竜の誇りにかけて、命乞い(それが事実の説明だとしても)の様な真似はしたくなかった。
むしろ二人を守れなかった自分を裁くという選択をしたんだろうな。
249名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 10:51:51 ID:D1WKXG7zO
途中送信してしまった。

俺が今回の話で感じたこと=絶望、それは死に至る病
あそこまで固くなな意志を持った竜王にさえ死への近道を歩ませてしまうとは…。
250名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 12:50:44 ID:wg7p1jw70
まぁSS批判じゃなくって感想でしょ?
ゲームとかやってて特定キャラ好きとか嫌いとか言ってるだけだからそんなに目くじらたてなくても…
251名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 13:17:01 ID:PVooUwzjO
竜王はマリアにとって祖先の敵でもあるし、疑われる要素が多すぎるんだよ。
252名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 15:27:43 ID:VumuGKyjO
竜王を疑っているといえばエイトもだけどな
いつの間にかすっかり孤独な身になったな……
253名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 15:46:41 ID:Bg4cca7OO
皆の議論が盛んなのは目茶苦茶嬉しいぜ
254名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 17:51:13 ID:wg7p1jw70
それだけ魅力のあるSSだってことだからね。
255名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 20:14:33 ID:jDz6H1Wg0
>>252
でもエイトはドランゴと意思疎通できたから大丈夫だよ。多分。
256名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 21:40:45 ID:juo5m/C70
>>255
ドランゴはスカモンで見ているからある程度近寄りやすかったけど
竜王はドランゴと違うからな
257名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 01:05:08 ID:MQUwCs910
竜神王に通じるものがあるんじゃないかしら
258名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 17:59:16 ID:QyMY7EKn0
ゴンさんカワイソス
259名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 18:23:45 ID:P7pD/tW4O
冷静に考えてみよ。
竜王にも勿論非はあったろう(釈明しなかった)。
だが絶望しかけた彼の背中を押し、服毒行為に追い込んだのは紛れもなくマリアだ。
だがそれも彼女の心情を勘案すればやむを得ないことだろう。
とはいえその行動は軽挙妄動と言えなくはない。
○というマーダーの存在を知っているからには先ずそちらを疑ってしかるべきだったし、その程度の冷静さは、こと非常事態においては何より必要なのではないかな?
勇敢なる竜王を自殺へと追い込んだその行為は、たとえ神視点と言われようとロトの名にもとるものだと言うことができる。
竜王アレン…いや哀れなる一頭の竜…。
願わくば、彼の燃え尽きつつある彼の命に一条の光が射さんことを。
260名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 19:26:10 ID:/ikxn+BXO
>259
それはちょっと言い過ぎな気もするぞ。
竜王は自分のことは自分で裁くって決めた。
その服毒行為を他者のせいにするのは、竜王の意思の否定に思える。
マリアも竜王も悪くない。
ただ、仕方がない。
それだけだと俺は思うぞ。
261名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 20:14:13 ID:hI9zx3tW0
あんな絶望的な状況じゃあ誰だって冷静な判断できねーよ(つдT)
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 20:31:05 ID:dS2nT3tR0
「何故何も言わないの!」って悲痛な叫びは、マリアは竜王を信じたかったからこその言葉に俺には見えていたけどな。
あそこで一言竜王が「マルチェロに襲われた」と答えていれば、マリアはすんなり信じていたんじゃないかと思うよ。
でも竜王は弁解を是とせず黙秘、そして自己完結し、服毒自殺に至ってしまったわけだ。
だからって竜王のプライドが悪かったわけでもない。
ローラのこと、トルネコのこと、放送直後はリアのことだって地味に堪えてた。
なまじ力を持つ存在だからこそ、仲間の死は全て自責だと考えるのも仕方ないことだったと思うし。

なんつーか、すれ違いの結果であって、どっちの行動が悪かっただとか言う類のシーンじゃないと思うんだけどねェ。
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 21:58:06 ID:NYRwan280
まあとりあえずキーファがんばれ
264名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 22:03:51 ID:hI9zx3tW0
何勘違いしてるんだ?竜王のバトルフェイスはまだ終了してないぜ!!
そういえば疑心暗鬼による擦れ違いって今回が初めてじゃね?
265名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 22:41:36 ID:WvGrHX030
そういやここのロワでは見かけんかったような……
比較的熱血展開が多いからかな
266名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 22:43:56 ID:ubOq3b/O0
でも竜王自身がマリアを恨んでない(むしろ好感持ってるみたいだ)のだから
誰も恨みようもないな
267名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 23:00:32 ID:ubOq3b/O0
>>264-265
疑心暗鬼というとちょっと違うが、思い込みが生んだすれ違い・悲劇といえば
やっぱレックスの行動が最たるものじゃないかな。
あとサマンサがピサロに仕掛けたことも当てはまるかもしれない。
268名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 23:05:37 ID:hI9zx3tW0
マリアも最後に飛び立つ竜王の目を見て何かを感じ取ったみたいだからね。
……今更だけど悲しいなぁ。擦れ違いというのは悲しいなぁ。
269名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 23:05:55 ID:Jq2IKn9S0
マリアは元世界から身内全滅だし、喪失を誰よりも恐れているのかもしれないな。
270名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 23:34:14 ID:M0SsLvWh0
ゲーム開始後も大量に死人を見てきてるしな。
意外にずっと争いの渦中にいるんだよな、マリア。
271名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 23:41:40 ID:hI9zx3tW0
マリアが一番最初に出会ったのがトロちゃんで本当に良かったと思える。
272名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 01:23:38 ID:qXkrJZn90
マリアはトロデやアリスがいる限り、苦しんでも一歩踏みとどまっているという感じだけど
さて、今後はどうなるか。

ところでまだ保守する必要もなさそうだけど、
これまでの戦いで個人的に特に規模が大きかったと思ったものを、大戦と銘打ってピックアップしてみた。
もちろん他にも記憶に残る作品はあるんだけど、とりあえず4つほど。
273名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 01:28:25 ID:qXkrJZn90
第一次DQBR大戦「紅の決戦」

[時間帯]  一日目昼〜夜
[場所]   レーベ周辺
[開戦]   ランドとキーファが死神の騎士と交戦状態に入る。
[終戦]   アトラスがアリーナを倒し、エイトを見逃して去る
[該当SS] 「紅き戦い」「それでも、君を友と呼びたい」「泣いた赤鬼」
       「明星よ、見よ」「死してなお、彼女は」「明星の残像」
[関係者] ランド・キーファ・アリーナ・エイト・ドランゴ・死神の騎士・ベリアル・アトラス
[死亡者] ランド・死神の騎士・ベリアル・ドランゴ・アリーナ
[概略]  ランドとキーファが死神の騎士と戦闘に入った後、アリーナ、エイト、ベリアルが続々と参戦。
      さらにベリアル討伐を果たした安堵感もつかの間、その事実を知ったアトラスが猛襲、
      ドランゴ・アリーナを立て続けに殺害するという惨劇が繰り広げられた。まさに紅に始まり、紅に終わる。
      しかしこれだけ聞けば悲劇そのものだが、死を覚悟したアリーナの決死の戦いは深い感銘を呼び、
      後々のアトラスをただのジョーカーとは呼びがたい存在に変えたこの意味は極めて大であった。

      また脱落こそ早かったものの、ランドがキーファに与えた友としての存在感も大きく、
      今後の動向にかなりの影響をもたらしたことも忘れてはならないだろう。
      アレン同様、主催者ハーゴンと深いかかわりを持つ戦士たちが相次いで消えたのは
      予想外だったが、彼らの遺志を受けついだ者たちが後々の物語を作っていくのである。
      特に、ここでの話には絡んでいないが、アレンが竜王に対して残したものはでかい…
274名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 01:35:19 ID:qXkrJZn90
第二次DQBR大戦「女たちの熱き戦い」

[時間帯]  一日目午後〜夕方(放送直前)
[場所]   レーベ周辺(山岳地帯〜森)
[開戦]   フローラの罠にはまり、ルーシアが猛毒に冒される。
[終戦]   アレフの必死の逃走もかいなく、ルーシアが死亡する。
[該当SS] 「勇者の子孫と賢者の子孫」「女の戦い」「影を踏む」
       「双竜激突−そして」「ただ君を救いたい、ただあなたを救いたい」
[関係者] アレフ・ルーシア・ゼシカ・フローラ・サマンサ・ヒミコ
[死亡者] ゼシカ・ルーシア
[概略]  アレフ以外は関係者は皆女性であり、彼はほぼ戦闘には関わらなかったため、
      SSタイトルにもあるように、まさに女の戦いであった。
      ルーシアの受難及び死を暫定的な開戦・終戦の契機としたが、
      実質はゼシカVSフローラ、サマンサVSヒミコの一対一×2が主な流れである。
      力押し一辺倒ではなく、知略の絞りあい、あるいは騙しあいが見所であり
      どのような手を使ってでも「いかに生き残るか」を徹底できたかどうかが明暗の分かれ目だった。
      それぞれの戦いで勝利または生き延びた女性マーダーたちには、
      今後の暗躍に背筋を寒くしつつも、期待してしまうものだったと言えるだろう。

      その一方で見ず知らずだったはずの人を守りたかったという、
      ただただ純粋な気持ちを込めて死んでいくゼシカやルーシアにも涙を誘われる。
      また、本来のスタンスから言えばロトの子孫であるアレフとは
      敵であるはずのヒミコが、敵の敵であるサマンサと戦うために、
      結果的には助太刀の形をとったという側面も興味深いところである。
275名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 01:41:11 ID:qXkrJZn90
第三次DQBR大戦「バトルロワイアル」

[時間帯]  一日目夜
[場所]   アリアハン北の平原
[開戦]   空飛ぶベッド組の移動中をバーサーカーが襲撃する。
[終戦]   アリスがヒミコと一対一で勝負。激戦の末に討ち果たす。
[該当SS] 「LUNATIC MOON」「THE BATTLE ROYALE」「父よ、母よ、友よ」
[関係者] アリス・カンダタ・クリフト・ククール・マリア・トロデ
       ハッサン・テリー・レックス・バーサーカー・ヒミコ
[死亡者] バーサーカー・ハッサン・テリー・レックス・カンダタ・ヒミコ
[概略]  当時の生存者25名のうち半数近い11名が集結し、
      しかもこの戦いの結果、過半数が死に至るという大惨事。
      間違いなくDQBR通じて屈指のエピソードであり、
      まさにバトルロワイアルとしか言いようのない激戦であった。
      とりわけ、現在に至っても殺害数トップであるマーダー・レックスが改心した直後に命を落としたこと。
      また、ルックスでは万人には理解してもらえないかもしれないが、
      人情味あふれた漢ハッサン・カンダタらが死亡したことなどは惜しむべき損失であり、
      そんな非情さも含めて、やはりバトルロワイアルと言うべき戦いであろう。
      そして、テリーが死亡したことにより、彼自身は敵をとることに成功したものの
      DQ6勢がこれにより初のシリーズ全滅とあいなってしまったのであった。(※馬を除いて)
      それらが織り成す無常感を、過去の因縁を交えてぶつかった
      アリス対ヒミコの一戦が壮絶に締めくくったのだった。

      余談ながら、後にこの戦いにおける死者たちは墓を建てて弔われているが
      唯一墓がないのが、戦いの先端を開いたバーサーカーである。
      何となく可哀想な気もするが、自業自得だし、遺体もないのでしょうがないよね。
276名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 02:00:19 ID:qXkrJZn90
第四次DQBR大戦「レーベ、愛憎の果ての崩壊戦」
[時間帯]  一日目真夜中〜深夜
[場所]   レーベ
[開戦]   ゴンとサマンサが交戦状態に入る。
[終戦]   ゴンのメガンテの腕輪が発動。フローラを道連れにする。
[該当SS]  「Magician's trap」「お嬢様は見た!」「果てた命は煌めいて」
[関係者]  ゴン・ローラ・エイト・サマンサ・フローラ
[死亡者]  ゴン・フローラ
[概略]  相次ぐ激戦のたびに死者を生んできた、ある意味で死の地帯レーベに終止符が打たれた戦いである。
      この戦いを形容する一語があるとしたら、くさい言葉だがやはり愛であろう。
      DQBR屈指のツンデレ、もとい(本人は嫌がるだろうが)ベストコンビと
      言っても差し支えなかったゴンとローラとの関係がここで終わりを告げた。
      初登場で「メガンテの腕輪」を装備してしまった時点で、明らかに死亡フラグが立ってしまっていたが、
      死に際にエイトにローラを託して散っていく、彼の勇姿を
      参加者として名前が挙がった段階で予測できた読者はまず皆無ではなかろうか。
      まさか本来は名無しのキャラにここまで感情移入させられるとは、と思うことしきりである。
      また、道連れによって退場を余儀なくされたフローラも、そのフローラをも最後の最後で騙したサマンサを
      突き動かしてきたものも、形は歪んでいたかもしれないが、まぎれもなく誰かに対する愛であった。
      愛とは美しくかつ、怖いものである…と言ってしまうと陳腐になるだろうか。

      また、今回のフローラの死をもって、DQ6に続きDQ5勢も全滅の憂き目を見ることになった。
      まだファルシオンのいる6と違って、完全に生存者ゼロである。
      しかしレックス・フローラは殺害数ランキング1・2であり、合わせて9名は参加者総数の5分の1強を占める。
      その影響は極めて大と言え、かたや魔物使いでありながら魔物の手にかかり一話退場の苦渋を味わった
      主人公リュカたちも含めて、BRの性質を最も色濃く受けた功労者、あるいは被害者たちでもあった。
      本意だったかどうかはともかくとして、まずはお疲れ様と言いたい。
277名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 02:07:37 ID:qXkrJZn90
とりあえずここまで
278名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/11(日) 23:41:01 ID:e71+mBurO
279名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 00:40:25 ID:jNisTCo0O
>>248
二人を守れなくても自分が生きているなら残った仲間を守る為に命を懸けるべきだと思うが
死んで何になるんだと思った

話は好きだが竜王精神的に弱いと思った
280名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 03:17:26 ID:cmHN+uUP0
まぁ確かにトルネコが死に際に託したこと全部丸投げとかヘタレにもほどがあるとは思ったな
281名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 07:35:00 ID:spoDkpu90
絶対に守るのだと何度も心に訴えかけていたのに
結局守れなかったわけだから、へこむのも無理は無いと思う
282名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 11:53:01 ID:01UiHpp40
とりあえずおまいらがここの竜王が大好きなことは分かった。

しかしいたストSPやDSの竜王とここの竜王アレンを見比べるとあまりのギャップに吹きそうになるw
283名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 12:51:14 ID:stKTYEo40
>>282
kwsk
284名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 12:57:26 ID:oHzyl7C2O
DSではスラバッカ島の名前を「リュウバッカ島」に改名しようとしたり
ロトフル装備のプレイヤーに追い掛け回されたりする。
竜ちゃん可愛いよ竜ちゃん
285名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 13:22:13 ID:Ebt/JJMoO
関所を建ててノリノリな竜王とかw

それはともかく、竜王はDQロワの熱血展開の代表格だからなぁ
元祖アレンとのエピソードは言うに及ばず、
バズズ戦でのリア救出劇、アトラス戦での勇者との夢の共闘
燃える話が多すぎる
286名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 20:18:03 ID:JKoNRkhH0
しかしかっこよすぎるのが逆にフラグな気がしてしょうがない。
287名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 22:04:05 ID:spoDkpu90
かっこいいようで、いつも不本意な結果になって苦しみまくってる気もする。
アレンとの出会い→ククールの横槍で中断。しかもこれがきっかけでマリアに疑われる
リア救出→ビアンカの捨て身がなかったら助けられなかった
アレフとの共闘→アトラスを仕留めきれず、アレフをかばって手痛いダメージ。さらにこの間にリア死亡
対マルチェロ戦→ローラ、トルネコを失う

泣きたくなるな
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 00:09:23 ID:fm2DlMqOO
おまけに間に合わない男が向かっているという死亡フラグ
289名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 05:32:06 ID:oeNwQc7X0
wikiに「キャラ追跡表」なるものを作ってみたんで報告
まあ中身は参加者一覧にあった登場SS一覧を移して、作品別にまとめなおしただけなんだがw
一人一人ページ移動しなきゃならんかった従来よりは少しは見やすくなったかと思う。
1と8キャラの活躍ぶりとか、5と6の閑散っぷりを眺めつつ、本編を振り返るのに役立ててもらえれば幸い。

あとトップの「携帯用メニュー」の本スレが、ここじゃなくてFFDQさんの投下スレに飛ぶようなんで
管理人さん見てたら暇なときにでも修正していただければ
290名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 08:45:54 ID:MXBUsv9O0
乙です。
そういやスレ違いですまんだFFDQ1stのまとめサイトってどうなったのか知ってる人いる?
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 11:19:49 ID:b3XDXziz0
せめてFFDQ3rdの方で聞けよw
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 11:21:45 ID:MXBUsv9O0
>>289でFFDQって単語が出てたんで聞いてみました。
すまん。おっしゃるとおりだ。
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 11:12:38 ID:nnUzkN6MO
>>292
ちなみにDQFFバトルルワイアル1stまとめサイトは404。
携帯まとめサイトで全部まとめてあるよ
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/15(木) 05:28:53 ID:6gtHDB4UO
おはようござい保守
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/16(金) 20:52:57 ID:0KHlWPqMO
竜王がマルチェロに特攻するシーンが、闇の世界でレティスが襲ってくるシーン
エイト→マル レティス→竜神で脳内変換された俺参上。
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/17(土) 23:31:28 ID:FGtMya1i0
ほーしゅ!!
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/18(日) 18:15:07 ID:v8mloVg70
今月中とは無理は言わんから、せめて年内にもう一、二作…
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/18(日) 19:29:03 ID:eKIMeU1/0
期待するのはいいけれど急かすような真似するなって
299名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/18(日) 20:19:55 ID:v8mloVg70
これでもせかしてるうちに入ってしまうのか…すまん
300名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/18(日) 20:37:54 ID:ZEjFnoDcO
いや、気持ちは分かるぜ。待ってな今考えるって
301名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 00:18:12 ID:ogzOR7xBO
プロットはずいぶん前から固まってる
ただ時間がなくて涙目
302名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 12:48:53 ID:/8v6JYKf0
まったりいきましょうよ。
303名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 18:13:45 ID:142rm7M2O
この時期だと学生はテストやら受験やら就職活動に。
社会人も年末年始の準備に忙しいからなぁ。焦らずマイペースにいきませう。
304名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 22:17:44 ID:607FHHMP0
まあ、来年の今頃も「次回作はマダ?」「焦らず行こうぜ」って言ってるような気がするな
落ちない限り2周年はほぼ確実だろうから、せめて5周年を迎える前には完結させようぜ!
くらいの気持ちでいいのかもしれん。そんな感じ
305名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 22:55:59 ID:607FHHMP0
とりあえず北京五輪までに…は無理だろうから
次のロンドンまでには何とかできるといいね。
306名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/21(水) 21:38:26 ID:TYvrRLmA0
保守
307保守代わり:2007/11/23(金) 10:59:58 ID:axoEVtRq0
第五次DQBR大戦「王都アリアハン、転戦・激戦・超乱戦」
[時間帯]  一日目黎明〜二日目早朝(放送直前)
[場所]   アリアハン〜地下回廊
[開戦]   クリフトがリアを拉致。ほぼ同時刻、アトラスがアリアハンに襲来。
[終戦]   地下回廊にてアトラス、次いでサマンサが死亡する。
[該当SS]  「灰の空・グレイスカイ」「仄暗い井戸の底から」「魔なる者たち」
       「呪われし刃」「明けの空・朱の王都」「道」「君は星を見たか」「暁に燃える瞳」
       「望むのは剣ではなく」「影になる」「想いそれぞれのかたちそれぞれの在り処」
[関係者]  アレフ・竜王アレン・トルネコ・アトラス・アリス・マリア・リア・クリフト
       キーファ・トロデ・マルチェロ・ピサロ・フォズ・サマンサ
[死亡者]  リア・クリフト・アトラス・サマンサ
[概略]   当時の生存者のほとんどがこれらの戦いに関わっている。関係者数及び該当SSの数を見ての通り、
       アリアハン周辺において様々な戦いが勃発しており、参加者の動向、思惑が複雑に絡み合う。
       まさに乱戦である。局面を大きく分けると、次の4つが主な流れになる
       @クリフトがリアを拉致。アリス・マリアが追跡、彼を捕捉するも救出することはできず、クリフト・リアが死亡。
       Aバズズの敵を追ってアリアハンに襲来したアトラスを、彼を追跡してきたアレフ、
        そしてバズズの敵でありアレフの宿敵でもある竜王、さらにはトルネコが迎え撃つ。
        しかしアトラスに大ダメージを与えるものの、完全には倒せず、逆にアレフを庇った竜王が深手を負ってしまう。
       B混乱の中一人残されたトロデをマルチェロが襲撃、あわやというところを
        駆けつけたキーファによって救われる。が、マルチェロには敵わず。
       C逃走したアトラスを、ピサロそしてアレフが捕捉。ついに仕留める。
        しかしその際にサマンサが仕掛けた罠がピサロを変貌させる。
       この後もまた戦いが続くため、区切りは難しいが、アトラスの襲来及び死を一つの切れ目とした。
       見所も多く、とても1レスでは紹介しきれないので、ともかく読んでと言いたい。
308名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/24(土) 22:47:33 ID:GKs5Fbj7O
アトラスの死様は何時読んでも泣ける。
傷だらけになりながら戦う様子は読んでるこっちも
「もう楽にしてやってくれ!」と思ったくらいだ。特に、失明した辺りから悲痛。
魔物で、しかもジョーカーという憎まれ役なのに、妙に人間味があって親しみが沸いたもんだ。よく頑張ったよアトラス。
309名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 01:15:53 ID:YgkRUC6J0
もしもがシナリオが書けたなら
思いのすべてを言葉にして
きみに伝えることだろう
涙が降る日は雨のよに
疑惑湧く夜は荒れるよに
血みどろ笑顔は震えるよに
だけど ぼくには文才がない
君に読ませる腕もない
心はいつでも半開き
伝える言葉が残される
アア アー アア ………残される
310名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 20:18:39 ID:70VuWG1Z0
アトラスだけじゃなく…
敵であるはずのアレフに看取られて死んでいったサマンサにも泣いたし
最後に幸せなサントハイムの日々を思い出しながら死んでいったクリフトも泣いたし
フローラの愛する人の名前も最後まで叫べずに惨めに死んでいった様子も泣いたし
レックスが改心した瞬間に罪を償えない事を悔やみながらの死に様も泣いた。

殺人者のクセに熱く死にすぎなんだよこのロワは…畜生。・゚・(ノД`)・゚・。
311名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 22:53:39 ID:1qfJzeHA0
展開が少年漫画やっているからな。ロワらしくない展開が多い。精々キャラが死ぬくらいだ。
ここまで疑心暗鬼の無いロワは珍しいぞ。
312 ◆jOgmbj5Stk :2007/11/25(日) 22:54:52 ID:FWXCyvaW0
お久しぶりです。
まず初めに謝罪させていただきます。
私は3ヶ月ほど前にキャラクターを予約して、そのまま音沙汰なく蒸発しました。
その際は皆様の期待と信頼を裏切ってしまい、大変申し訳ありませんでした。

住人の皆様にご迷惑をおかけしたことを深く反省し、ここにお詫びします。

今さら顔を出せた義理ではございませんが、恥を忍んで再び書き込んでいます。
それというのもお願いがあるからです。
厚かましい願いではありますが、今後二度と以前のようなことはしないと誓いますので
どうかもう一度私をこのスレに書き手として参加させていただけないでしょうか?
過ちを二度と犯さないための対策として今後は予約を自重し、
SSが完成してから宣言して投下することにしますので、どうかお願いします。
313名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:14:44 ID:YgkRUC6J0
おかえりなさい。元気そうで何より
314名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:19:20 ID:3uPoZURN0
いや、一応予約破棄自体はしていたんだから、音沙汰なしで蒸発ってほどじゃあなかったと思うぜ。
ともかくおかえり、もちろん書き手参加は大歓迎……というか書いてくださいお願いしますというか。
315名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:24:07 ID:70VuWG1Z0
>>312
おかえりいいいいいいいい!!!!
とりあえず肩の力抜いて、ルイーダの酒場で呑もうぜ。半壊してるけど。
316名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:34:23 ID:YgkRUC6J0
ルイーダの酒場って半壊してたっけ。
宿屋がこの前壊れたのと、教会が○の砲弾でぶっこわされたのは覚えてるけど
317名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:38:09 ID:70VuWG1Z0
>>316
アトラスがあれだけ暴れまわってたから半壊くらいはしてるかなーと思っただけですたい。
そういえばアリスの当初の目的は「アリアハンのルイーダの酒場で仲間を集う」じゃなかったっけ?
318名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:38:36 ID:3uPoZURN0
>>316
アトラス来襲時に踏み倒していかなかったっけ
319名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:42:17 ID:3uPoZURN0
ああごめん、気のせいだった。
「明けの空〜」を見てきたが、壊れたと描写されてたのは城の一角だった。
多分昔の没プロットと混同してたくせ、スマン。
320 ◆jOgmbj5Stk :2007/11/25(日) 23:43:58 ID:FWXCyvaW0
ありがとうございます。
完結にむけ皆様と頑張っていこうと思います。
それでは失礼します。
321名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/26(月) 00:58:04 ID:f4WjjuRaO
またこのスレの未来を支える男が現れたか…
感激だぜ
322名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/26(月) 09:33:26 ID:VZ6xkJl2O
おかえりなさい。待ってました。
帰ってきてくれてありがとう。
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/26(月) 22:53:13 ID:YU4Bwxrk0
リアルが忙しい分にはやむをえない。
一時期離れても戻ってきてくれるならありがたい話だよ。

実際今のところ書き手さん何人いるんだろ、点呼取ってみたい。
324名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/27(火) 07:30:06 ID:gkU7xDJSO
危機感の持ち方が間違ってる
325名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/28(水) 22:41:08 ID:dqD5bhF+0
もう幾度目かのDQBR巡礼中
何度読んでもクリフトの迷走っぷりに笑ってしまうwwwwwwwwwww
326 ◆amYZobsCTM :2007/11/30(金) 01:12:06 ID:neMBdEg/0
アリス、トロデ、マリア、キーファ、竜王、マルチェロを予約させてもらいます。
327 ◆amYZobsCTM :2007/11/30(金) 01:13:13 ID:neMBdEg/0
忘れてた。追加でエイトもお願いします。
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 03:22:52 ID:nuwVuEjLO
予約キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━!!!
329名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 08:48:25 ID:FFpESxYS0
これは…一気に佳境へ進む予感!
330名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 20:17:20 ID:TZqdqJMEO
よ(´o`) や(´□`)く(´3`)
キテターーーー_(゜∀゜_)ーーーーーーーーッ!

331名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 22:01:43 ID:SKiLxsTAO
予約キタコレ━━━(゚∀゚)━━━
このまま一気に駆け抜けろ!!
332名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/01(土) 03:41:41 ID:XUv3Vr+y0
クライマックスももうまじかか!
333名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/01(土) 16:49:39 ID:7ewj789m0
いんや、優勝を目指すならあと9人死ななきゃならないし
脱出を目指すにしてもフラグまとまってないよ?
俺たちの戦いは今始まったばかりなんだよ
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/01(土) 17:38:21 ID:UDzpQUV/O
まだ昇り始めたばかりだからよ…
この長い長いロワイアル坂をよ…
335名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/01(土) 17:44:43 ID:B9Sie+3dO
>>334
ちょwwwwそれ死亡フラグwwwww
336名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 02:41:57 ID:q0VWn8Ue0
死亡というより未完フラグだろうか。
だがそんなの関係ねぇ!だがそんなの関係ねぇ!
337 ◆amYZobsCTM :2007/12/02(日) 16:40:11 ID:vWUo9mbs0
こんなタイミングで休日出勤とか……ごめんなさい。
一週間予約として延長申請します。
338名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 16:48:43 ID:XwBqdYsoO
なんというチラリズム
お待ちしております
339名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 21:06:30 ID:ZzTlv3GmO
今夜は夜勤で保守できないと思ってたから、少しホッとしたw
340名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 21:38:14 ID:qe6dRMb60
いつもの夜勤の人だな?ご苦労様
341名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/03(月) 22:04:27 ID:wXY6S7LQ0
あぁ、キングクリムゾンで時間を一週間飛び越えたい!!
342名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/04(火) 21:59:11 ID:XOD0b5Wg0
新作が来るまでのお題
【貴方のDQBRお気に入りチーム】個人的なベスト3をあげてみる。

・3位
アリス&カンダタ【勇者と変態パロディコンビ】
まさかカンダタが勇者と手を組むとは思わなかった。
熱血突貫女勇者と人情深くてどこか憎めない元盗賊の頭の夫婦漫才のようなやりとりと
二人の息の合ったコンビプレイが忘れられない。
とくに第77話のロケット団の息の合ったパロには「アリス&カンダタ此処に極まれり!」と思って脱帽したもんだw
カンダタが死んだ時には「あぁ、もうこの二人の漫才見れないんだな」と寂しく思ったなぁ。

・2位
トロデ、マリア、ハッサン、ククール、レックス【アリアハンの空飛ぶベッドチーム】
レックスという爆弾を抱えながらも、どことなくほのぼの感じたチーム。
トロデとククールの原作そのままのノリとか、ハッサンの図書館でのハッスルダンス披露とか
マリアとトロデの父娘っぽい雰囲気がそう感じさせたのかもしれない。
また77話なんだけど、ククールとハッサンの「まかせろ」「まかせた」のやり取りは何度読んでも鳥肌もの。

・1位
アリーナ、キーファ、エイト【闘う王族2名に兵士一人チーム】

今思えば同年代が集まった唯一のチームだったかも知れない。そのせいか彼等のやり取りを読んでて
学生時代に友達とふざけあった頃を思い出した。
これにもしランドが加わってたら、DQロワで一番騒がしいもとい活気溢れたチームになってたと思う。
アリーナとキーファの両方に敬語禁止令を出されたエイトにワロタ。
この三人が合流した時は戦闘能力的にキーファが置いて行かれる気がしたけど、ランドの遺品でしっかりカバー出来た事も凄い。

なんか初期&中期のメンバーに偏ってしまった。あとはロラゴンコンビとかテリー&ハッサンとか、アレン、トルネコ、リア辺りが好きです。
343名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/05(水) 21:14:54 ID:K+KxgtUTO
3位アレフ、ゼシカ、ルーシア【勇者さま両手に華なんてそんなひどいチーム】
結成期間は短いものの、僅かな間でかなりの信頼関係を結んでいたチーム。
でなきゃゼシカはあんな狡猾なおばsいやお姉さん相手にタイマンを臨むわけがない。
ルーシアの最期の優しさを受け取って歩むアレフにも泣けた。そして二人が健在のときの女性の扱いにまったく慣れてなさげなアレフには笑った。
フローラの乱入により一挙崩壊となったのが残念であったが、この状態でローラに再会させて見たかった。
2位トルネコ、りゅうおう、リア、(ビアンカ)【まごころで竜をまたも変えたチーム】
竜王が変わったきっかけはアレンかもしれないが、命を賭けて彼が守ろうとしたリアを救ったビアンカ。
信じる心を彼にもたらしたトルネコ。
そして、アレンが生きて守りたかったであろう対象のリア。
竜王アレンの物語の起承転結の「承」を彩った人物たちである。ちなみに今は「転」かな?
1位アリーナ、エイト、キーファ【王子と王女と隊長さんチーム】
良きチームはその息も短いような気がするぜ。若者たちの力はまっすぐで、そして輝かしかった。
二人のため自ら死地に赴いたアリーナはアトラスと同じく無敵だったみたいだ。
実に惜しいチームだったが、これがバトルロワイアルというものだ。うん、「好き」なんだ。すまない(ry
344名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/05(水) 23:27:05 ID:7+skEIQX0
懐かしいじゃねぇかww
くそ、これでまた寝れねぇ(読み返す)
345名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/05(水) 23:50:29 ID:iQ5nltY80
アリーナチーム人気だなw
346名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/06(木) 22:51:16 ID:bpPljuQ20
おまいら、アリーナチーム大好きだなwwwwwwwwwwww

好きなチームとはちょっとニュアンス違うけど
ピサロ、サマンサ、フォズの「どうみても情事です」はチームの絡みとしてワロタ。お絵かき掲示板の絵でさらにワロタ。
あとはアレフとキーファがアトラスを荒木っぽく追跡しているシーンとか、宿屋に避難したマリア達を騙せたと思ったら
ククールに睨まれて戸惑うクリフトとかもウケたなぁ。

最近はシリアス街道まっしぐらだけど、ちょっと前のアンチョビサンド食べて「んまぁ〜い!」は和んだ。
アレを読んで無性に食べたくなって、アンチョビサンドを作ってみたら、しょっぱ過ぎて死にそうになったけどなwww
あの時は慌てて付け合せのオムレツとキャベツの千切りを作って挟んで誤魔化して喰ったけどな。
347 ◆amYZobsCTM :2007/12/07(金) 00:50:58 ID:D2CyKPL3O
今夜の投下は無理なので明日投下します。
OCN規制に巻き込まれているのでしたらばの方に。
348名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 05:15:24 ID:krC1oQw7O
キタ━━━(゚∀゚)━━━
349名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 11:12:26 ID:UKC2AgUeO
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!
350名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 16:59:20 ID:+lTTYA/4O
キタ--------
俺明日まで歯みがかないぜ!
351名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 19:45:11 ID:jMdPm7j+0
>>350
いや、さすがに磨いとけそこは
352名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 23:06:13 ID:D2CyKPL3O
したらばに投下しました。
どなたか代理投下をお願いします。
353 ◆w9.p2zZjpA :2007/12/08(土) 06:09:40 ID:7TqtGNcfO
おはようございます。
したらばの投下スレに代理投下の依頼があったので
SSに問題が無ければ、今夜10時辺りから代理投下させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
354 ◆w9.p2zZjpA :2007/12/08(土) 21:46:11 ID:nI6Jp2T+0
今夜10時に ◆amYZobsCTM のSSを代理投下いたします。支援宜しくお願いします。
355集いゆく欠片たち 1/21:2007/12/08(土) 22:00:05 ID:nI6Jp2T+0
再びの爆音がアリスたちの居る武器屋の屋内を揺るがせた。
トロデの食べ残したアンチョビサンドを頂こうか、いやそれは卑しいかなどと悩んでいたアリスは
突然の振動に思わずテーブルに手を突いてしまった。
その手に当たってアンチョビサンドが床に落ちてしまう。

「あ!」

たたらを踏んだアリスはサンドイッチを踏むまいとして逆にバランスを崩し……悲劇が起こった。

ぐにゅ

「――――ッッ!!?」

顔が蒼ざめ、両の掌が頬を掴む。
食べ物を大切に扱うように幼少の頃から母に叩き込まれてきたアリスにとって
これは悲劇以外の何者でもなかった。

「おのれッ……不覚です」
「なにをやっておるんじゃアリス!」

不安そうに窓際にて宿の方向を見ていたはずのトロデが血相を変えて駆け寄ってくる。

「今のは宿屋の方向からじゃ! 今しがた宿からどでかい竜が飛び立ちおった!
 しかも宿屋が崩壊してしもたぞい!!」
「なんですって!?」
「やはり戦いが起こっておるんじゃ! しかもかなり大規模じゃぞい」

衝撃と轟音からそれが建物が崩壊するなどのかなり大きな破壊音だということは容易に想像がついていた。
先刻、様子を見に行ったキーファたちも宿屋についた頃であったろう。
356名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:01:32 ID:8xgoqbUeO
支援
357集いゆく欠片たち 2/21:2007/12/08(土) 22:02:10 ID:nI6Jp2T+0
それに合わせたかのようなこの轟音、間違いなくかの地にて戦闘が起こっている。
宿から飛び立ったというその竜はあのアレンだろうか?
アリスはアレンが竜となったところを見たことはないが、
かつて竜王と呼ばれていたほどのものなら神竜に匹敵する巨大さを持っていてもおかしくはない。
それに他に該当する存在がないこともあってアリスはほぼ確信してしまった。

(最初の爆音からかなり時間が経ちました。そしてキーファさんたちが着いた頃であろう今、
 この時に宿から飛び立つ理由……しかも宿を崩壊させるほど余裕のない……)

単純に考え、単純な答えが一つ導きだされる。

(逃走?)

おそらくキーファたちと宿にいたアレンが接触し、「何か」があった。
そしてアレンは「余裕なく」その場から離れた。
これらの事象は「先刻起こった爆音」に関係しているのは間違いないところだ。

(考えたくはありません……いえ、信じたくない。でも、もしかするとマリアさんの疑惑は……)

アリスの命を救った幼い少女、リア。
そのリアと、恰幅のいい気さくな商人をを護るように付き添っていた寡黙な魔道士姿の魔族。
アリスの心はアレンを是という。だがアリスの理はアレンを否という。
彼女の脳裏を迷いが支配しかけた――その時、父オルテガの声が聞こえてきた。

――この道をいけばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
  踏み出せばその一歩が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ

偉大なる父オルテガがアリアハンの軍から引退し、一回の冒険者となった時の言葉である。
幼少の頃に旅に出てついに還ることのなかった父だが、その数々の言葉は常にアリスの胸に仕舞われているのだ。

(そうです。ここでいくら考えたところで答えなどではしません……行動こそが真実へと繋がる唯一の道!)
358集いゆく欠片たち 3/21:2007/12/08(土) 22:04:10 ID:nI6Jp2T+0
胸に当てていた手を強く握り締め、目を開ける。
その双眸にはもはや迷いはなかった。

「行きましょうトロデさん!」
「うむ、マリア王女も心配じゃ! 身体もまだ完全でないのに戦闘はやはり厳しいであろう」

腰に刺したイーグルダガーを確認し、トロデは勇む。
そして頷きあい、二人は駆け出していった。
目指すは竜が飛び立ったというアリアハン城。
アレンが本当に逃げたというのならキーファたちもそこへ向かうはず。
真実はそこにある。




崩れさった宿屋を前にして、彼――キーファは巨竜の飛び去った方向を見詰めていた。
何が起こったのかは解からない。
突然マリアの袋から毀れ出ていた毒瓶を掴み取ると一息に煽ったアレンと名のる魔族。
いきなりの自殺行為に面食らっていると、今度は巨大な竜へと変身しこの宿を崩壊させてしまった。
自分たちへの攻撃なのかと思いきや、そうではないらしい。
竜は自身の非を詫びると、トルネコの遺言という言葉を残してアリアハン城へ飛び去っていったのだ。

(正直、俺は混乱してる)

キーファは表面上、冷静にそれを認めた。
でもなにをすればいいのかは正確に理解していた。
真実を確かめるのだ。

(アイツを追うんだ。ここで追わなきゃ、絶対に後悔する……そうやって俺の心が叫んでるんだ)

だがアレンは城へと飛んでいった。
359名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:04:12 ID:nRNvbHzaO
支援
360名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:04:55 ID:nRNvbHzaO
支援
361集いゆく欠片たち 4/21:2007/12/08(土) 22:06:13 ID:nI6Jp2T+0
城は今現在橋が落ちてしまっているため、容易には向かうことができない。
ファルシオンに先導されて宿に向かう途中、キーファはそれを目撃していた。
アトラスとアレフたちの戦いの凄まじさを物語る光景に息を呑んだものだ。
ただ一刻も早く宿に向かうためその場は特に立ち止まることなく先へと進んでいた。
キーファは抱いていたトルネコの遺体を傍に寝かせると、瓦礫の中に目をやる。

(何か、何かないのか!)

あの堀を飛び越えられるような移動系のアイテムが欲しい。
いくつか瓦礫をどかせ、目に映ったのは鳥の翼を模した鍔を持つ精錬と輝く剣。
淡い光を称えた杖と熱を持つ宝石。そして……ボロボロのザック。
ザックの中にはトロデが持っていた錬金釜と鏡、ナイフ、一見して名刀と判る剣。
そして焼け焦げた首輪が二つ入っていた。
だがそれらはキーファの目的にかなうものではない。
乱暴に自分のザックへと突っ込むと焦り、地面へと拳を打ちつけた。

(駄目だ、もっと他に、他には……向こうに飛びつけるような――)

「!」
キーファは思い出した。
武器屋にてアイテムの確認を行ったときに見た、マリアの持つアイテムの存在を。

(灯台下暗しってかぁ? もう俺たちはそ道具を持ってたんだ!)

期待と共にキーファはマリアの方へ振り向く。
マリアはローラ姫の遺体を抱いて、静かにうな垂れていた。

「マリア!」
「ローラ姫……」
362名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:06:27 ID:OT/r1uLKO
支援
363名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:07:46 ID:v9Ruo+xV0
364集いゆく欠片たち 5/21:2007/12/08(土) 22:08:14 ID:nI6Jp2T+0
「え?」

それはキーファに向けられた言葉ではなかった。
マリアはローラを地に寝かせると恭しく手を胸に添えさせた。
その手に握られていた宿帳を取ると形見のつもりか大事そうに懐に入れる。
その儚げな雰囲気に不安になったが、マリアの瞳には弱さは映っていなかった。

「ローラ姫、今ここに置いていくことをお許しください。私は行かねばなりません、真実を……求めに。
 彼の真意を質し、そして……必ず戻ります」

決意の表情を浮かべ、マリアは立ち上がった。
彼女もまたキーファの方へと振り向いた。

「行こう、マリア」
「ええ、キーファさん。行きましょう」

頷き、微笑みあう。
これから先、立ち向かう真実。そこには辛い事実が待っているかもしれない。
地獄のような戦闘が待ち構えているかもしれない。
だからこそ今は笑っていたかった。
自らの行動に後悔がないと信じて。

「マリア、君は飛びつきの杖というアイテムを持っていたろう?
 あれを使えば堀を飛び越えて城に行けるはずだ」
「! そうでしたわ、堀の橋は落ちていましたね……でも……」

マリアは悔しそうに瓦礫へと視線を向けた。
彼女の持つザックは大きく口を開いていて―― キーファの記憶が蘇る。
宿屋にて彼女は自身の道具をいくつかばら撒いてしまっていたのだ。
365名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:09:10 ID:v9Ruo+xV0
366 ◆amYZobsCTM :2007/12/08(土) 22:09:19 ID:nRNvbHzaO
代理投下してもらってなんですができれば台詞の間の空白は閉じないでもらえないでしょうか?
些細なこだわりといえばそれまでなのですが……
一応1レスの行数も容量も問題ないはずですので。
367名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:09:34 ID:OT/r1uLKO
支援
368集いゆく欠片たち 6/21:2007/12/08(土) 22:10:17 ID:nI6Jp2T+0
「じ、冗談だろ?」

慌ててマリアのザックを借りると中身を確認する。
中に入っていたのは――引き寄せの杖、小さなメダル、5つの呪文書。
それだけだ。
呪文書は本来6つあったはずだが1つは落としたらしい。

「嘘だろ…じゃあこの瓦礫の中に……」

「ええ、そうなります。私はなんて失態を……」

「と、とにかく探そう!」

先ほど瓦礫の中からいくつか見つけたアイテムに飛びつきの杖は存在しなかった。
見つけられたそれらもある程度大きかったり、自然と発光していたから見つけられたにすぎない。
瓦礫の山の中から目的のアイテムを探すのはかなりの時間が必要に思われた。

(くそ、別の方法を探した方がいいのか?
 マリアの纏うマントは高い場所から飛び降りないと駄目だっていうし……)

教会か酒場の屋根に登ってそこから飛ぶか?
今からどちらかに移動して飛ぶのと、このままここで杖を探索する方のどちらが早く城へたどり着けるか?

(ちっくしょう! わっかんねーよ、そんなの!)

だが、いつまでかかるか判らない杖の探索より、はっきりと行動手順が示せる
風のマントによる方法の方が良いかもしれない。
そう考え、それをマリアに伝えようとした時、いつの間にか近くまで寄ってきていたファルシオンが
瓦礫の中に鼻先を突っ込んでいることに気がついた。

「ファルシオン、いつの間に?」
369名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:11:30 ID:v9Ruo+xV0
370集いゆく欠片たち 7/21 :2007/12/08(土) 22:12:23 ID:nI6Jp2T+0
「何かを探してるようなんです…… 一体」

ぶるるるる……

鼻を鳴らし、ファルシオンは何かを咥えてキーファたちのほうへとやってきた。
口に咥えられていたのは……

「手綱? おまえの、なのか?」

白い手綱がそこにあった。
ファルシオンはその手綱をキーファへと掲げる。

「付けろ、っていうのか?」

不審に思うキーファだが、ファルシオンが賢い馬だということは既に承知している。
これも何かの意味があるのかもしれなかった。
キーファは無言で白い手綱をファルシオンに繋げた。

「ファルシオン?」

マリアが驚きの声を上げる。
ファルシオンが青白い燐光を纏って輝きだしたのだ。

「こ、これは?」

その時瓦礫の中からも同質の輝きが漏れ出ていることに気がついた。
キーファよりも先に気づいていたマリアがそこへ駆け寄り、瓦礫をどかす。
そこには同様に青白く光る巻物があった。
マリアが落とした6つの呪文書のうちの一つに違いなかった。


371名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:13:52 ID:nRNvbHzaO
わがままを言ってしまってすみません。
支援
372集いゆく欠片たち 8/21:2007/12/08(土) 22:14:25 ID:nI6Jp2T+0
(何故この呪文書がファルシオンと同じ光を? いったいこの現象はなんなの?)

ともかくこの現象の情報を求めてマリアは呪文書を開いた。
これを初めとした6つの呪文書はククールが城の図書室から持ち出してきたものだ。
ククールに何故これを選んだのか訊いても「なんとなく気になった」としか答えず、
今まで時間的余裕があった時に中を覗いても特に大したことは書いてなかった。
初心者用に呪文の初歩が綴られていただけだ。
既に高位の術者であるマリアやククール、アリスには無用の長物……のはずだった。
ククールは元々ある少年にかけられた呪いを解呪するための方法を探していた。
その時何者かの襲撃があり、探索半ばにして棚からいくつか適当に持ってきたという。

(そんなものが何故今ここで輝きなどするというの?)

中に綴られていたのはやはり呪文の初歩――などではなかった。
表面に書かれたインクがみるみるうちに剥げ落ち、下から新たに文字が浮かび上がってくる。

「こ、これは?」


――これを読むものは神官か、その仲間である事を我は切に願う
   この巻物は神官にしか見つけられないように術を施した
   神の祝福を受けし神官にしかこの呪文書を認識できないという術だ
   神官の力を持つ者は確認できるだけで参加者の内に四名存在する
   また神官ではないがその資質を持つ者も数名確認している
   か細き糸なれど我が目論み成る事を祈れり

   我は六つの巻物それぞれにこの闇の儀式を阻止する切り札を封じる
   この巻には天馬覚醒の呪文を記す
   本来は白馬に宿る魂とその失われし実態が融合した時に天馬は蘇るが
   今はその力は封印されて、二つを揃えただけでは復活はならぬ
373名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:14:41 ID:v9Ruo+xV0
374名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:14:58 ID:nRNvbHzaO
支援
375名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:15:21 ID:OT/r1uLKO
支援
376名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:15:44 ID:nRNvbHzaO
支援
377名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:16:07 ID:OT/r1uLKO
支援
378集いゆく欠片たち 9/21:2007/12/08(土) 22:16:35 ID:nI6Jp2T+0
   天馬の手綱もて唱えよ、「ペガラル・ドラゴル」と
   それにより白馬に美しき双翼うまれ天に舞う奇跡成るであろう
   この巻は核となりし白馬、手綱、巻物の三つが揃いし時封印が解かれるようになっている
   それと同時に他の巻物の封印も解かれる

   汝らの闘いに我が希望を託す 願わくば汝らによって破壊神復活阻止が成されることを祈る


まぎれもなくハーゴンの陣営内部の者からの記述だった。

(こ、これは本当のこと? それとも罠?)

「マ、マリアッ なんて書いてあったんだ!? ファルシオンを抑える方法は!?
 関係あるんだろ、それ!」

混乱しかけた頭をキーファの声が正気に戻した。
見ればキーファは興奮するファルシオンを必死に宥めているところであった。

「ごめんなさい、今行きます!」

(もう賭けるしかない!)

マリアはファルシオンに飛び乗ってその手綱を握る。
ファルシオンは驚いたように大きく嘶いた。

「お、おい危ないぞ!」

「この書が真実というならば今こそ蘇りなさい天翔ける天馬よ!
 ペガラル・ドラゴル、ハァーーーッ!」

「ヒヒーーーーンッ」
379名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:17:03 ID:nRNvbHzaO
支援
380名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:17:34 ID:v9Ruo+xV0
381名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:17:43 ID:8xgoqbUeO
しえん。
382名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:18:03 ID:nRNvbHzaO
支援
383集いゆく欠片たち 10/21:2007/12/08(土) 22:18:37 ID:nI6Jp2T+0

呪文と共にファルシオンは大きく飛び上がった。
そしてマリアを背に乗せたまま燦然と輝く。
あまりのまぶしさにキーファは目を庇い、そして再び目を開いた時にはそこにマリアとファルシオンは居なかった。

「何処だ? マリア! ファルシオーーーン!!」

「ここです、キーファさーーん」

聞こえてきたのはキーファの頭上、はるか高く。
慌てて見上げたそこには白い翼を広げ空を走るファルシオンとその背に乗るマリアの姿があった。
あまりのことに全ての現状を忘れ、キーファは口をあんぐりと開けたまま黙って一匹と一人を見つめていた。


解放された歓びからか、しばらくファルシオンは興奮して飛び回っていたが
やがてマリアの手綱に導かれてキーファのもとへと降り立った。

「ま…マリア、これは一体どういうこと……なんだ?」

「詳しい話は後で。とにかくファルシオンはペガサスとして生まれ変わったんです。
 さあ、今はとにかく竜王を追いましょう!」

「あ、ああ……」

考えることは山ほどある。
呪文書の著者について。その真意について。その他の五つの呪文書の中身について。
だが今はその時ではないのだ。
マリアは並べて眠るローラとトルネコの遺体を眺めた。
彼女たちの表情は無念とは画一した微笑みが浮いていた。
まるで何かを成し遂げたかのように。
竜王に裏切られ、殺されたのならそのような表情を浮かべ逝くことができるだろうか。
384名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:19:08 ID:nRNvbHzaO
支援
385名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:20:01 ID:OT/r1uLKO
支援
386名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:20:08 ID:v9Ruo+xV0
387名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:20:33 ID:nRNvbHzaO
支援
388集いゆく欠片たち 11/21:2007/12/08(土) 22:20:37 ID:nI6Jp2T+0

(ローラ様……トルネコさん……あなたたちはどんな想いで最期を迎えたの?
 いいえ、それを確かめにいくのでしたね)

マリアはキーファに手綱を預け、身体を入れ替えるとしっかりとキーファの背を掴んだ。

「しっかり掴まってろよマリア! 俺も馬で空飛ぶのなんて初めてだから安全騎乗は保障できない」

「ええ、大丈夫です」

「よし、ハイヨー! ファル……いや、ペガサスか? ええい、とにかく行こう!」

彼らは城へむけて飛び立った。
真実を確かめるために。

(竜王、死になど逃げさせはしません……かならずや捕まえて真実を語ってもらいます。
 真にあなたに責があるというのならあなたは私が殺します! それまでは……それまでは絶対に死なせない!)





それはもはや飛行ではなく落下だった。
己の重量そのものを叩きつけるように猛るドラゴンは標的――マルチェロへと急降下する。

「う、おおおおおおッ!? け…剣よ!!」

マルチェロは驚愕に目を見開きながらも、皆殺しの剣を大地へと斜めに突き立てた。
黒炎が刀身を覆い、そして――伸びる。
伸びた刀身によってマルチェロの身体は持ち上げられ、高速でその場から離脱する。
剣の伸びる力を推進力へと変換する。彼が橋のない堀を渡るために使用した技だった。
目標を失いドラゴンは地面に激突するかと思われたが、その寸前ドラゴンの両翼が大きく羽ばたき空気を打った。
389名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:21:20 ID:nRNvbHzaO
支援
390名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:21:59 ID:OT/r1uLKO
支援
391名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:22:13 ID:nRNvbHzaO
支援
392名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:22:46 ID:OT/r1uLKO
支援
393名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:23:45 ID:nRNvbHzaO
支援
394名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:23:51 ID:v9Ruo+xV0
395集いゆく欠片たち 12/21:2007/12/08(土) 22:24:15 ID:nI6Jp2T+0
ほとんど減速せずにドラゴンの身体は滑るように方向を変え、マルチェロを追随する。
剣を移動手段として用いている今、マルチェロに迎撃手段はない。

「な、なんだとォ!?」

――グゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ

竜の咆哮が大気を震わせ、そしてその爪がマルチェロの身体を引き裂いた。
地面へ叩きつけられ、そのまま地を何度もバウンドし城壁へと衝突してようやく彼の身体は停止した。

「ぐ……おお……かはっ、がふ」

彼の口腔から血が零れ落ち、鉄錆の匂いが鼻を突きぬける。
爪によって穿たれた傷痕はとっさに身を反らしたおかげで深くはない……が浅くもない。
衝突による全身にわたる打撲も深刻だ。息が詰まり、脳が酸素を急激に要求する。

「が、かひゅーっ かひゅーっ ごっ……」

なんとか意識が断ち切られるのは免れたが、戦闘を続行するには非常に不利なハンデを背負ってしまった。

(ま、まずい……計算違いではない、計算外だ! まさかこのような事態に陥ろうとは!)

まさかこんな短時間でかの竜王が自分に追随、発見し、攻撃を敢行するとは全くの思慮外であった。
正面から闘えばまだマルチェロの勝機は高かっただろう。
竜王には浅くない傷を負わせていた確信はあったし、自分も完調でないとはいえ身体状態は良好だった。
しかし今の不意の一撃が天秤を大きく揺らし、戦いの趨勢は大きく竜王の方へ傾いたといえる。
胸の傷痕に手をかざし回復呪文をかける暇もあらばこそ、空を旋回し竜の牙が再びマルチェロへと迫る。

「おのれ、調子に乗るなよ……、さあ貴様の力を見せろ! 皆殺しの剣よ!」

マルチェロは剣の切っ先を肉迫する竜王に向ける。
そして間髪いれずに黒炎が矢の如く疾走した。
396名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:25:34 ID:nRNvbHzaO
支援
397名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:26:03 ID:v9Ruo+xV0
398集いゆく欠片たち 13/2:2007/12/08(土) 22:26:19 ID:nI6Jp2T+0
「!!」

竜王はその黒き矢を身をひねって回避するが、完全には回避しきれずに右の翼を切り裂かれてしまった。

――グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ

バランスを崩したその巨体は錐揉み状に回転しながらマルチェロのいる位置を逸れて城壁へと激突。
それによって半壊していたアリアハン城がさらに大きく崩壊し、多量の粉塵を巻き上げた。

「はぁ、はぁっ……! これでは奴も無事には済むまい……さあとどめを刺して……っ!?」

そこでマルチェロは己の思考の異常に気がついた。

(バ、バカな……何を考えている! まだ奴の意識があったらどうするのだ!
 奴はすでに死を覚悟した死兵……生と死の際で分があるのは向こうなのだ。ここは逃げの一手……)

少なくとも時間は稼がなければならない。あのダメージ、時間が経てば経つほど相手は死に近づくだろう。
自らの殺気を抑えようとマルチェロは剣を引こうとして――動かなかった。
まるで剣を握る右腕から先が自分のものでないかのように竜王のもとへと進もうとする。
マルチェロはそれをかろうじて抑えるのが精一杯だった。

―― ……せ ……せ ……ろせ

(な…何故だ! これは……剣の……!?)

―― ……ろせ ……殺せ ……皆殺しにしろ……

(な……ぜ、今になって! 私が完全に支配していたはず……!)

マルチェロは思い出す。
かつて暗黒神ラプソーンの杖を手にしていた時。
399名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:27:17 ID:nRNvbHzaO
支援
400名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:27:26 ID:v9Ruo+xV0
401名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:27:25 ID:KI6PgcpCO
支援
402名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:28:08 ID:KI6PgcpCO

403集いゆく欠片たち 14/21 :2007/12/08(土) 22:28:19 ID:nI6Jp2T+0
あの時も彼は暗黒神の呪いを寄せ付けず、逆にその力を支配した。
しかしエイトたちとの聖地ゴルドの決戦にて敗れた彼は逆に杖に支配されてしまったのだ。
これはあの時の状況に酷似している。
今はまだ均衡状態だが、これ以上のダメージを受ければ……

(おのれぇ……ダメージを受け過ぎたというのか……)

彼の大らかな額に玉の汗が無数に浮く。
顔が徐々に朱に染まり、対比するようにこめかみには青白い血管が浮き出た。

「舐めるなぁっっ!!」

気合一閃。
漏れ出ていた黒いオーラは一瞬にして吹き消され、剣は物言わぬただの凶器となる。
だが……時は遅し。

ゆらり、と粉塵の向こうに巨大な影が見えた。
それは土に塗れ、血に濡れ、誇りを汚されながらも尚健在なる竜の王の姿。

「許サヌ……貴様ダケハ……我ガ友トルネコ……我ガ光ローラ……我カラ全テを奪ッタ貴様ダケハ……」

マルチェロは完全に逃走する機を逃してしまった。
鬼相の如き竜の眼光に気圧され、マルチェロは後ずさる。

(闘うしか……ないのか?)



(出口、もう少しだ!)

エイトが駆け抜ける先、薄暗い地下回廊の先にまぶしい光が射しこんでいる場所がある。
近づくにつれてそこには上り階段があることが見て取れた。
404名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:28:55 ID:nRNvbHzaO
支援
405名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:29:30 ID:v9Ruo+xV0
406名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:29:56 ID:OT/r1uLKO
死因
407名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:29:57 ID:KI6PgcpCO

408名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:30:01 ID:nRNvbHzaO
支援
409集いゆく欠片たち 15/21 :2007/12/08(土) 22:30:21 ID:nI6Jp2T+0
本来は階段の行き着く先もまた地下だったのだが、天蓋たる城が半壊しているため
出口は直接青空の下に露出しているのだ。
もちろんそんなことエイトは知る由もないが、そのおかげで彼の意識は光射す出口へと集中した。
もうすぐ闇の中を抜け、主がいるはずのアリアハンへと辿りつくというこの時。
エイトの警戒意識が僅かに緩まったのは責められないことかもしれない。
しかしそれが彼に大きな災厄をもたらすこととなった。
ただでさえ度重なる戦闘の被害を受けて脆くなっていたところに加え、
今、超重量の生物がここに更なる破壊をもたらした。

―― 轟!

地震とまごうかという衝撃が回廊を揺らす。
同時に床に、壁に、天井に幾条もの亀裂が疾走り――

「う、うわぁあああああああああ」

岩盤という名の雨が回廊へと降りそそいだ。
常ならばエイトはなんらかの防御行動を起こせたかもしれない。
しかし外に出るという期待に刹那心を奪われた彼は――一瞬、ほんの一瞬だけ反応を遅らせてしまう。

結果、落盤の真っ只中にエイトは飲み込まれてしまった。

――

―――

――――

しばらくの時が過ぎる。
時間にして1分もない。
地下回廊へと繋がる出入り口は完全に瓦礫で埋もれ、周囲には粉塵が満ちていた。
そんな中、瓦礫の一つが……カタン、とわずかに動いた。
410名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:30:58 ID:nRNvbHzaO
支援
411集いゆく欠片たち 16/21 :2007/12/08(土) 22:32:21 ID:nI6Jp2T+0
瓦礫が動くことで生まれた隙間から垣間見えるのは……人の腕。
死体――ではない。
腕はその場の瓦礫を掴み上げ、払い除けた。
ガラガラ、と瓦礫の山が崩れ中から姿を見せたのはやはり――エイト。
トレードマークの紅いバンダナは無残に破れ、黒い短髪がはみ出ている。
頭から流血しているが、その瞳の色はまだ失われていなかった。
服もところどころが破れ、擦り傷だらけの肉を空気に晒している。
突然、エイトは左腕に掴んでいた白銀の槍をその場に取り落とした。

「ぐ、うう……」

見ると左の肩は完全に露出し、赤黒い大きな痣ができていた。
瓦礫が直撃したのだろう。
見るも無残なエイトの姿だが、これでも彼は運が良かったのだ。
一つは場所が天井の薄い出入り口近くであり、その出入り口が外に露出していたこと。
その為瓦礫となって落下したのは天井の厚さ、ほんの1,2m分ほどしかなかったのだ。
もし出入り口から遠い場所で崩落にあっていれば確実に助かってはいなかったろう。
もう一つはアレフから受け取ったはやてのリングの存在だった。
これによって寸でのところでエイトの硬直は解除され槍の特技「薙ぎ払い」を繰り出せたのだ。
迫る重塊をメタルキングの槍で薙ぎ払い、破砕し、そのダメージを軽減することができた。
だが、仮に彼に油断がなければ大防御を発動できていたかもしれない。
そうすればもっとダメージは少なく抑えられていただろう。
そのことを思い、右腕で槍を掴みあげるとエイトは歯噛みした。

(なんてことだ……だけどこんな小さな油断で……アレフさんたちの期待を裏切ってしまうわけにはいかない……!)

幸いにも最も大きなダメージ箇所は左肩のみ。
後は擦り傷、打撲は至るところにあれど行動不能なほどの痛手は負わなかった。
特に足に怪我を負わなかったことの意味するものは大きい。

(天は僕に先に進めと言っているんだ……)
412名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:33:04 ID:v9Ruo+xV0
413名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:33:17 ID:nRNvbHzaO
支援
414名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:34:19 ID:OT/r1uLKO
支援
415名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:34:19 ID:nRNvbHzaO
支援
416集いゆく欠片たち 17/21 :2007/12/08(土) 22:34:21 ID:nI6Jp2T+0
無理やりにそう思い込むことで自分を奮い立たせ、彼は城外へと進んだ。
そこで彼が目にしたものは――かつての彼の仲間、その異母兄。
彼はどす黒いオーラを纏う剣を手にし、気合とともにそれを振るった。

(マルチェロ? 闘っている……のか。相手は――!!)

彼は見た。
辺りに漂う粉塵の中、血と泥に汚れてなお威風堂々とそびえる巨大な竜の姿を。
エイトにはその姿に見覚えがある。
忘れるはずもないあの威厳。威風。威容。

(りゅ、竜神王様!?)

彼のつい最近まで知りえなかった自身の真の故郷――竜神の里。
その里の長にして全ての竜種を統べる竜神王。
エイトたちはその竜神王の試練に幾度なく挑み、その最後の試練にて竜神王が見せた真の姿。
それが永遠の巨竜。
今、目の前にてマルチェロと相対しているのはまさにその永遠の巨竜だった。

(竜神王様はここには居られないはず……救いに来てくださったのか?)

そんな考えが頭をよぎる。
だがそれが大きな間違いであったことにすぐに気づかされた。
心へと突き立つ鋭利な刃と共に。

「許サヌ……貴様ダケハ……我ガ友トルネコ……我ガ光ローラ……我カラ全テを奪ッタ貴様ダケハ……」

本当にエイトの息が止まった。
呼吸も忘れ彼は竜の口から紡がれた言葉の意味を模索する。
声はもとより彼の知る竜神王の声とは似て非なるもの。
おそらく目の前の竜は竜神王ではない。該当するとすれば参加者の一人、竜王。
417名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:34:57 ID:icRA8OMCO
支援
418名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:35:07 ID:8xgoqbUeO
支援
419名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:35:34 ID:nRNvbHzaO
支援
420名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:36:47 ID:nRNvbHzaO
支援
421名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:37:06 ID:OT/r1uLKO
支援
422集いゆく欠片たち 19/21 :2007/12/08(土) 22:37:23 ID:nI6Jp2T+0
だがそれはいい。今はそれは重要な情報ではない。いや、優先順位が低いというべきか。
彼の脳奥でくり返し再生される言葉は……

……我ガ友トルネコ

それはピサロがかつての仲間といった者の名であり、アリアハンにてアレフと共に闘ったという商人の名前。
アレフが必死に呼びかけても応えがなかった答えがこれだ。

だがそれよりも何よりもエイトの心の臓を握りつぶさんばかりに締め付けるその名。

……我ガ光ローラ……我カラ全テを奪ッタ貴様ダケハ……

……我ガ光ローラ…

……ローラ

夜明けまでの僅かな間行動を共にしたお姫様。
アレフが探し続けた想い人。
あのドラゴンが命を賭けて護り抜いた――

あの笑顔が奪われた。

誰に?

目の前には――青い騎士服を纏った男と永遠の巨竜。

「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ……!!」

意識が真っ白に染まり――
エイトは咆哮をあげた。

423名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:37:40 ID:v9Ruo+xV0
424名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:37:57 ID:nRNvbHzaO
支援
425名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:38:16 ID:OT/r1uLKO
支援
426名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:38:38 ID:nRNvbHzaO
支援
427名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:40:17 ID:nRNvbHzaO
支援
428集いゆく欠片たち 20/21:2007/12/08(土) 22:40:31 ID:nI6Jp2T+0
全ての想いはこのアリアハンの城を中心にして集いはじめる。
それはまるで大きな渦のように。
翻弄される者たちの哀惜などはお構い無しに――物語はただ、紡がれる。




【E-4/アリアハン城前(堀の向こう側)/真昼】

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/8 MP微量 左肩に重度の打撲(動かせない)
     全身に軽度の打撲と擦り傷  火傷 頭から少量の出血
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ エルフの飲み薬(満タン)
[思考]:怒り、哀しみ、後悔入り混じった複雑な衝動 竜王を警戒? マルチェロを質す

【竜王@DQ1】
[状態]:HP1/10 MP微量 竜形態 毒 血と泥に塗れている
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 マルチェロとの決着をつける
*竜王はマリアの所持していた毒薬によって、じわじわと消耗していきます。
 適切な解毒処置を施さなければ、遅くとも夕方(放送前)までに死亡すると思われます。

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:HP1/8 MP1/5 左目欠損(傷は治療) 胸に大きな爪傷 全身に裂傷 軽度の火傷
    消耗による精神衰弱
[装備]:皆殺しの剣(呪)  魔封じの杖
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:この場を切りぬける、逃走を最優先 (皆殺し?)
※皆殺しの剣の呪縛がマルチェロの精神衰弱のため復活しかけています
429集いゆく欠片たち 21/21 :2007/12/08(土) 22:41:46 ID:nI6Jp2T+0
【E-4/アリアハン城下町宿屋→アリアハン城へ /真昼】
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:HP4/5 MP1/3 脇腹に傷(治療済)  天馬ファルシオンに騎乗
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[道具]:支給品一式  引き寄せの杖(3) 小さなメダル アリアハン城の呪文書×5(何か書いてある) 天馬覚醒の呪文書  
[思考]:竜王を追い真実を問い質す アリスを支えたい 一段落した後宿に戻りローラたちを弔う

【キーファ@DQ7】
[状態]:HP4/5 両掌に火傷(治療済) 左膝下に裂傷(治療済) 両頬に裂傷(治癒) 天馬ファルシオンに騎乗
[装備]:メタルキングの剣 氷の刃 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ドラゴンの悟り 太陽の石(ホットストーンから変異) 雨雲の杖 ロトの剣 
    トルネコのザック(聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 首輪×2)
[思考]:竜王を追い真実を問い質す マルチェロを探す?

*ファルシオンは天馬ペガサスへと変化しました。
*アリアハン城からの地下への出入り口が崩壊しました。
*以下のアイテムが宿屋の瓦礫に埋もれています。
 ・破壊の鉄球 ・マジックシールド ・ローラのザック(炎のブーメラン 支給品一式) ・祝福サギの杖[7] ・飛びつきの杖(2) ・さざなみの剣

【E-4/アリアハン城下町武器屋→アリアハン城へ /真昼】
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:HP2/3 MP1/2 左腕に痛み(後遺症)
[装備]:隼の剣 王者のマント 祈りの指輪(あと1.2回で破損)
[道具]:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) まほうのカガミ ビッグボウガン(矢 0) 魔物のエサ インテリ眼鏡
[思考]:キーファたちの加勢に行く トロデを守る 『希望』として仲間を引っ張る

【トロデ@DQ8】
[状態]:HP2/3 頭部打撲(処置済)
[装備]:イーグルダガー 布の服 メガザルの腕輪
[道具]:支給品一式×2
[思考]:キーファたちの加勢に行く 打倒ハーゴン メガザルに対する考察
430名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:42:57 ID:nRNvbHzaO
代理投下、本当に感謝します。
ありがとうございました。
431 ◆w9.p2zZjpA :2007/12/08(土) 22:44:47 ID:nI6Jp2T+0
以上で代理投下を終わります。
指摘されてから、台詞の間の行は直したのですが、どこかで直ってなかったら申し訳ありません。
最初の部分はwikiに編集する時に訂正しておきます。

あと、投下の最中に気が付いたのですが、18/21抜けてましたか?
432名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 22:48:12 ID:nRNvbHzaO
指摘されて気がつきました。
たしかにカウント飛ばしていますね。
まああまり影響ないのでスルーお願いします。
433名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 23:55:23 ID:nI6Jp2T+0
Wikiに「集いゆく欠片たち」編集&アイテム欄更新しました。
さて、ようやく感想が書けるwww

今回で竜王VSマルチェロに決着が付くと思っていたので、なんという寸止め!らめえええええええええええ!!
毒状態の竜王と心身ともに疲弊しているマルチェロ。
前回まではややマルチェロ有利かと思っていたのですが、勝負の行方が解らなくなってきました。
仮にエイトが竜王の援護にまわったとしても、マルチェロも皆殺しパワーが暴走したら
エイトも竜王もヤバイかもしれないし、もうどっちに転んでもおかしくないですね。

ネクロスによる内部告発文書こと天馬覚醒の書。ようやくネクロスの打倒シドー対策が実った!
ただ単にアイテム混ぜたり、カモフラージュするだけじゃなく、参加者に本音を晒すとは、余程思いつめていたんだろうなぁ、と切なくなりました。
呪文もDQ6でペガサスGETしたときの興奮が蘇りました。確か青いボタンがあってそれを押すとペガサス発動でしたっけ?
そしてペガサスに乗るマリアがカッコカワ(・∀・)イイ!!

『この道をいけばどうなるものか(ry)Byオルテガ
ちょwwwwwwwwオルテガwwwwwwwwww遂に猪木までwwwwwwwwww
久々にこの手のパロディを読めた気がします。やっぱりアリスはいい。この父にしてこの娘あり!!

そして最後に、エイトの間に合わないっぷり&不運っぷりにも吹いたwwwwww
天は君に進めと言っているが、どうにもタイミングには恵まれないらしい。エイト頑張れ超頑張れ。
434名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 01:06:29 ID:S+cNhwnH0
投下乙でした!
次回は竜王VSマルチェロ戦に全員集合か?!
…エイトが竜王VSマルチェロ戦に間に合ってよかった(w
435名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 01:13:43 ID:mFKjQpDU0
投下乙っす。
エイト、ブチギレたか。まぁそりゃそうだなわな。
次回でSHTになって海外版で見せてくれた超サイヤ人エイトにでもなってくれそうだ。
436名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 10:15:48 ID:x1QjJ1Nc0
乙です。
そろそろ佳境ですね、最後の戦いとなるのか。
エイトおまえ一体・・・

ところで、落として割れたらどうするかと心配していた
エルフの飲み薬は雪崩の影響なしで良いだろうか?
もし、割れたら絶望的だけどな。
437名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 11:17:38 ID:ERrSAPYiO
ヒント:ザックは四次元構造
438名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 11:54:12 ID:X1fa6O0zO
なんてったって、馬やベッドがポーンと飛び出して来るくらいだからなw
439名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 13:34:05 ID:pUvqdrg6O
ザックこそが真の結界
440名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 14:27:09 ID:wkp1wVJyO
エイト「つまり…ザックこそが脱出へのキーアイテムだったんだよ!!」
一同「な、なんだってー!!」
441名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 21:54:57 ID:QMC6rU5P0
今度から、強力な攻撃を受けそうになったら、ザックの中に飛び込めばいいんじゃね?
そして攻撃が終わったら、エスパー伊東のごとく出てくる、と。
442名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 22:12:54 ID:nMNPchiaO
投下テラGJ。
…推敲中…
443名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 22:46:33 ID:ERrSAPYiO
連続投下クルー?
444名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 23:02:39 ID:AtrHnekRO
>>442
え?推敲中ってことは、まさか…

新作投下の予感!?
445名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/09(日) 23:53:39 ID:nMNPchiaO
期待をぶっつぶすようで悪いが、2、3日続きが書けない
だが、必ず書き上げることはする。
しかしまだ予約はしないぜ、他の人の名作が実は出来上がりかけてるかもしれないし
446名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 17:16:16 ID:XW/su5Du0
ゾーマ「あああああああ!竜王死ぬ〜。お前がロト組最後の希望なんだ!」
デスタ「はっはっは情けない人間などと親交深めるからだ」
エスターク「まあピサロも死んでくれ、俺を利用しただけして捨てたからな」
エビル「ピサロさん、死亡フラグきたっすねw」
ラプソーン「マルチェロはどうやら俺の恐怖を思いだしたらしい」

バラモス「どうしたこの程度なのか勇者ロト!」
ミルドラ「応援する相手がいないお」
ムドー「俺もだ」
オルゴ「知るか禿」
ゲモン「エイトってやるな」
ハーゴン「シドーめ…大事な神官達を!マリア頼んだ」
ドーク「何がなんだかさっぱりだああああああ」
447名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 19:33:31 ID:O4sFru0UO
>>446 
ルビス「貴方たちに集まってもらったのは他でもありません。少々殺しあいをしていただきます」
448名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 19:42:08 ID:mfWaKAJ0O
エイト……ここへ来て瓦礫ってww
不覚にも吹いたww
449名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 22:17:44 ID:RV5z23Hi0
>>446
なんか、この魔王シリーズ好きだわwwwwwwwwwwww
原作ではクソ政府の連中がトトカルチョやってたけど、DQロワでも魔王たちがトトカルチョやってるのかと
想像して、不覚にも吹いたwwwwwwwwwww
450名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 13:44:57 ID:vZ8NbsYRO
ゲモンとドークってだれ?
451名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 17:48:38 ID:bsALo40v0
ロト「いいな〜アリス、俺もバトロワ出たかった」
4勇者「いやお前存在してないことになってるから」
パパス「そういう君もでれなかったなw」
ブロッコリー「あなたは死んだことになってるんじゃないんですか?」
アイラ「大体7組弱すぎよ!」
ヤンガス「あにきとおっさんが死んだらあっしはもう…もう!」
六勇者「か〜情けない情けない。出られないからっていやみ大会すかwww」
チャモロ「お前が一番でたいんじゃね?」

剣神「ナンバリング組死ね」
イル「世の中には存在を忘れられてる者もいるのに…」
ジョーカー「まあ次でるさ」
ソード「だな」

スライム「人間はづるいお」
452名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 19:18:05 ID:HW9S0kFw0
ここでやるこたあなかろうよ
453名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 19:25:56 ID:iXQQ9DB10
ちょwwwwおまいらFFDQに出てる面子ばっかだろwwwwwwwww
454名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/12(水) 22:43:32 ID:SZkkBHpmO
>>378
呪文は正しくは「ドラゴル・ペガザル」なんだけどね
455名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/12(水) 23:13:56 ID:jSwfcVST0
>>454
mjdk
なんか呪文よりも「ハァーーーーーーーー」のインパクトが強すぎて良く覚えてなかった。
言われてみると、チャモロが神の船を呼び出す呪文もさっぱり覚えてないや
456名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 09:51:12 ID:OVyrgeH9O
>>455
マリアが原作通り「カーーッ!!」って言うよりいいじゃないかww

神の船の呪文は
「アーレサンドウマーキャ・ネーハイキサントベシテ・パラキレベニベニ・パラキレ」
だよ
457名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 09:53:58 ID:OVyrgeH9O
俺6やった当時わざわざノートに呪文書き写したんだよな……
なんて無意味な……
今じゃ暗記してるし……
458名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 13:22:37 ID:uauYQRF+O
メラサム!とか、はなやたんが出て来る
とかは覚えてる
459名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 20:08:25 ID:OVyrgeH9O
力持ちの姫が樽を持ち上げて、かww
あれでアリーナ連想したww

エイト戦わずして肩負傷ってww
でもそうしないとマルチェロ圧倒的不利か
460名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 22:27:05 ID:Xlw73sX60
>>456
そうか!原作は「カーーッ!!」だったかwwwwwwwwwwwwww
マリアのトーチャンも「ぎょえーーーーーーーーーーーーー」という断末魔を残しているからなぁ。
あり得なくもないかもしれんw
461 ◆I/xY3somzM :2007/12/14(金) 00:56:55 ID:rDhJYlECO
アリス・エイト・キーファ・トロデ・マリア・マルチェロ・竜王(五十音順)
を予約。
この休み中になんとかしてみせます。
462名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/14(金) 03:04:24 ID:ER8qJEOmO
予約きたー!
がんばってください、楽しみにしてます!
463名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/14(金) 20:47:37 ID:ltzwwTZqO
予約キタ━━━(゚∀゚)━━━
464名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/15(土) 22:24:46 ID:SMmAB4ix0
予約キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!!
キタ━━━ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ━━━!!!!
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
465名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/16(日) 11:51:18 ID:ctkdjkqq0
りゅうううううおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!
あんたが一番 可哀想でやんす(涙)

予約キター
466名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/16(日) 17:32:36 ID:hABVGx8AO
りゅうおうはカワイソス
マリアはクイーンカワイソス
そしてエイトはテラボミオス
467名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/16(日) 17:34:33 ID:XtHP5w6l0
>>466
誰が巧い事言えと(ry

マルチェロはアデランス

…いかんな、投下が楽しみ過ぎてテンションがおかしいw
468名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/16(日) 18:43:12 ID:j2g1zf2pO
前々から思ってたがやたらと草生やしたレスしてるの同じ人だよね?
ここはVIPでもニコ動でもないんだから少し自重してもらえないだろうか
469名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/16(日) 20:48:50 ID:MVZRUGqp0
竜王は中盤までの活躍が輝かしかっただけに、アリアハンでの不幸により磨きがかかってる。
全体的に見れば、やっぱマリアが不幸のスパイラルに巻き込まれてるな。
でも皆比較的前向きに生きているので、そんなこと感じさせないのが良い。
470 ◆I/xY3somzM :2007/12/17(月) 23:34:39 ID:4+h1SJS/O
予約した者ですが完成がなんと間に合わないという体たらくです、どうもすみません。
一旦予約を破棄します。ですが約束通り執筆は諦めません、ごめんなさい…
471名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/17(月) 23:39:51 ID:eNmjlI0N0
>>470
執筆乙!そんなに気張らないでリラックスしながら行きましょう。
472名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/17(月) 23:51:22 ID:zlrG1uAdO
まあ無理はなさらずに
書ききる執念よりバトンを渡す勇気がいい結果を出す場合もありますよって
473名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/19(水) 00:54:51 ID:jbc0Z3Eo0
保守
474 ◆I/xY3somzM :2007/12/19(水) 02:03:38 ID:r+5OKChuO
一時投下スレにて一時投下しました。
昨日の今日で、すいません
475名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 07:26:05 ID:/5pcIZDX0
476名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 12:57:25 ID:qdoD557hO
このロワの不幸四天王って誰だろ?竜王様とマリアは入るよね?
477名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 13:07:28 ID:LEHv/XDEO
その前に4人もいるか?皆へこんでも直ぐに立ち直るから、不幸な奴も不幸に見えないw
478名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 15:08:00 ID:c0q5rwjOO
圧倒的にキーファだろう。キーファじゃなければ自失してもおかしくないくらいひどい状況だと思うが。
479名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 17:45:52 ID:d8CFIAJuO
そうか?
キーファよりエイトかアレフの方がよっぽどだと思うが
480476:2007/12/20(木) 18:08:50 ID:qdoD557hO
後、アストロンは使用可?可ならアストロン中に首輪外せないか?
481名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 18:31:50 ID:bK50PXCf0
アストロンは衣服ごと硬質化するはずなので首輪も衣服とみなされ無駄無駄ァ
衣服ごとでなければ、アストロン→イオナズンで全裸マン誕生
482名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 19:07:53 ID:R6Uz4sJm0
>>481
テラ納得。
483名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 22:28:18 ID:PFBP/rLV0
テリーも思えば不幸な生き様だったな。ハッサンと再会して一時は殺意も薄れたけど
姉の死と仇に捕らわれ続けて、さらにヒミコの策略で呪いに捕らわれて
仇は討てたものの、結局ミレーユって存在に捕らわれて、自分の意思で生きられない生き様だった気がする。

>>481
全裸マンは真平御免だが、全裸レディなら歓迎したいな……ぬわーーーーーーーっ!!
484名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 22:52:54 ID:qdoD557hO
>>481 SFC版のガイドブックにアストロン唱えた絵があった。確かに衣服も鋼鉄化してた…orz
485名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 07:28:19 ID:IqCT0ydHO
乙一
486名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 17:34:24 ID:RtsnagF60
で、投下スレに投下した作品についてどうすんだよ
487名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 18:38:18 ID:46LDiWLi0
>>486
修正版投下されるまで待ってたほうが良いんじゃねーの?
488名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 20:13:23 ID:hPH0/cBzO
訂正版を待つべし。破壊神の上にも三年って言うだろう?
489名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 20:51:04 ID:OWOhA3WR0
石が壊れるわw
490名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/22(土) 23:22:31 ID:6v6UqA33O
神官にもザラキの誤り
491 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 01:21:00 ID:XUpd9HWd0
いい加減遅れすぎで申し訳ないですが明日の昼ごろ投下に踏み切ろうかと思います。
フライングだけどお粗末さまです。
492名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 02:20:54 ID:jgUbSGDpO
こんな時間に宣言が!

明日っつーと24?25?
ま、どっちにしろ乙す。
493名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 02:44:16 ID:u7G2QfGLO
了解であります!!
494名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 03:22:08 ID:waPUKuDY0
このDQロワがあればクリスマスなんて怖くないもん
495 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 10:36:43 ID:XUpd9HWd0
後1時間半ほどお待ちください。
投下に踏み切ります。
文句反論不平不満、投下してからどうぞどうぞどうぞ
496名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 10:57:59 ID:O9Q5763M0
ocn規制解除ktkr!?
497名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:19:32 ID:u7G2QfGLO
ワクワクテカテカ
498 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:26:39 ID:XUpd9HWd0
お待たせしました。投下開始
499Fire of heart1/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:29:32 ID:XUpd9HWd0
滴る血潮は熱く。
立ち上る吐息もまた熱く。
突き刺さる視線はより熱く。
巨竜は熱を孕みつつ、牙を剥く。

その目の前に立ち尽くすのは、一人の騎士。
守る主も無い、守る契も無い。
あるのは一つ、勝利への、生への執念。
逃げの一手。
彼はその一つの道を選び取ろうとした。
しかし。

(なんと…愚かで…!そして…!)
「グォォォォ……ォォォォォォン」
(何故こうも、恐ろしい!!)


突きつけられた現実に、マルチェロは素直に恐れを抱くしか無かった。
逃走した彼を追ってここまで追跡し、目の前の巨竜は明確な殺意を口にしたのだから。
ご覧の通り瀕死の状態にも拘らず、だ。
命を賭し、全てを擲ち。
純粋な怒りに身を任せ、全ての滅却のために。
荒ぶる竜を見た彼は、眉を顰め舌を打つ。
痛みの余り流れ落ちる冷や汗を拭う。
穿たれた傷穴から止め処なく流れ落ちる血を癒しの光で抑えつつ、迫る巨躯へと嘯いた。
500Fire of heart 2/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:30:24 ID:XUpd9HWd0
「…形振り構わず足掻くか、空翔し気高き竜」

剣を握る手に力が篭る。
びくり、と脈動しかけた青白い輝きを秘めた刃を宥めつつ、切っ先を竜の眉間へと向けた。
迎撃。
それが彼の選択であった。

「血と泥に塗れ、全てを奪われ、哀れに吼える覇竜など居まい。せめてその醜い姿、一時も早く消し去ってくれる」

最大限の嘲りを、挑戦的な視線と共にくれてやる。

(─怒るならば、存分に猛り、怒り狂うがよい)

竜を怒らせ、隙を生む。
彼の苦肉の策の一つ。
本能の侭の昂りの力は、確かに恐ろしい。
だが、猛る竜の身は一目見れば解せるように今にも崩れ落ちんばかりの消耗を見せている。
加えて、先の斬撃により翼を穿たれ、鈍重となった身。
隙さえあれば、如何にか逃げる策、若しくは攻める策も生じるだろうと考える。
縦んばそのどちら共が至らぬにしても、竜の限界を待つだけだった。

(貴様の挑戦、受けて立とう…精々足掻くがよい─)

マルチェロは唇を歪め敢えて哂った。
昂りを抑えられていた剣に、紫の輝きが宿る。
古代のルーンが成す剣文を妖光が彩り、浮かび上がるは紫炎の如き刃。
竜は彼の嘲罵を耳にしたかは知らぬが、睨み合いを解き、ぐらつく足で疾走した。
鮮血の足跡と、一歩毎の大地の震えを残しつつ、此方に迫る。

(─最後まで立っているのは、私一人だ)
501Fire of heart 3/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:30:59 ID:XUpd9HWd0



しかし。
彼の退路は悉く狭まりを見せる。
彼には、神の加護など無いかのように。


「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ……!!」
「っ!?」

青年の叫びが、戦場を劈いた。


502Fire of heart 4/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:31:22 ID:XUpd9HWd0
大気を震わさんばかりに轟いた絶叫は幻聴に非ず。
聞き覚えのあった声にマルチェロの思考は濁された。
またもや想定外。
突然の事態に鼓動が跳ね上がる。
危機に次ぐ、危機。
咄嗟に振り返った彼の眼に微かに写るのは、見慣れた顔。
存在し得るはずも無いと思っていた乱入者による絶叫に、マルチェロは隻眼を見開かざるを得なかった。

「つぁぁぁーーーーーっ!!」

目の前に居た竜と紛わんばかりの咆哮に気圧され、刹那の回避も侭ならない。
宛ら弩から放たれた矢の如く、鋼鉄の王の名を宿す穂先が彼目掛けて迫る。
マルチェロが振り返った刹那、竜が跳んだ。
正確には獲物を追う獣のように姿勢を瞬間的に低くして、軋む膝をも省みず全力で荒城を駆けたのだったが。
矮小なる存在には地面を掠めんばかりに低空を飛翔したように見えただろう。
視界を影が差す。
竜の熱い息吹が背後にヴェールを被せられたかのような感触として伝わり、マルチェロは総毛立った。

(回…避をォォォッ!!!)

死の淵に立たされた人間としての生存本能がそうさせたのか。
もしくは危機に瀕しその手の内の剣の力にほんのちょっぴり身を任せた為か。
理由は解せないが、彼の思考はいたって冷静かつ的確であった。
次の瞬間、マルチェロの殺戮に特化した効率的な行動にエイトは驚愕した。
ふつう槍を向けられたら全力で避けようとする。
しかし。
マルチェロは。
逆に思いっきり突っ込んだ!
503名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:31:40 ID:u7G2QfGLO
支援
504Fire of heart 5/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:31:49 ID:XUpd9HWd0

(なッ!?)

回避の予兆すら見せず此方に迫り来るマルチェロに、瞬間的に激昂が薄れる。
エイトの瞳は覚醒したかのようにいつもの純粋な輝きを取り戻した。
同時に、背後の巨竜の鋭い爪が振り上げられているのも目に入る。

(血迷ったか、マルチェロ!?)

無謀を通り越し、自殺行為に思えるこの挑戦に、あの打算的な男の面影を見出せない。
この事実がエイトの混乱を誘った。
そして、槍の穂先がまさに左胸に届こうかという刹那、エイトの世界がスローモーになる。
自分の額を流れる汗も。
風に揺らぐ前髪も。
目の前の男の変化する表情も。
竜の渾身の力を込めた手が振り下ろされる挙動も。
全てが停止に向かうかのようにゆっくりだった。
そして、微々たる動きでマルチェロの胸に吸い込まれていく穂先の、その軌道上。


割り込んだのは、殺戮を求め止まない脈動する刃だった。
505Fire of heart 5/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:32:20 ID:XUpd9HWd0
先端が禍々しい刃の装飾に触れ、青白い火花が散り爆ぜる。
その瞬きにも満たない短い時間の出来事。
それすら眼に写るほど、エイトの動体視力、反応、感覚は研ぎ澄まされていた。
故に、マルチェロが剣を持つ手の角度を僅かに内へ引いたのも、はっきり見てとれた。
だが。
止まれない。
金属の擦れ合う嫌な音が一瞬生まれ、短い閃光が広がる。
二人は交錯し、すれ違いを終え激しく転倒した。

「うぐああぁっ!!」
「っぐぅ!」

倒れこんだエイトの顔は苦痛に歪む。
あの数瞬ほどの短い時間で判断したかどうかは判らないが、マルチェロはエイトを向かって左側に弾いていた。
それゆえ、彼は傷めた左肩で加速した体の反動を全て受け止めることになる。
左手を地に突いたエイトの口からは呻きが漏れ、マルチェロに比べ『一手』立ち上がるのに遅れを取った。
それもまた計画通りか、はたまた殺意有る剣皆殺しの剣の成せる業か。

エイトは、竜の目の前に転り込む。
マルチェロは眉根に深く皺を刻み、眼を見開いた顔のまま、微かに嗤った。
怒れる竜の手は、止まらない。

「グルォォォァアアアアッ!!」
「うああああああぁぁっ!」




巻き上がる土埃に向き直り、激しく弾む呼吸と流れ落ちる冷たい汗と一人格闘する。
精神的にひどく動揺しているのは、恐怖のせいばかりではなかった。
凶器を持ったままの右の拳を震えるほど強く握り締める。
506Fire of heart 7/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:33:28 ID:XUpd9HWd0
(この剣……!!!)

あの常人には到底脱出不可な状況から見事逃れたのは明らかに私の意思ではなかった。
何が起きたのか一瞬には判断しかねたあの瞬間、意識は混濁を見せる。
気づいたときには、背後に転倒したあの男がいた。
驚愕に歪んだ表情のまま、唇だけが笑みを作っていた奇妙な感覚を思い出す。

(まずい…非常にまずいぞッ…!)

握り手が熱い。
頭には鈍痛が響く。
傷口と共鳴して、灼熱に塗れるような感覚すら覚える。
頭を激しく振り、何とか息を整えた。

(剣に…喰われる…ッ!!)

このまま乗っ取られてなるものか。
その確固たる意思を何とか突き動かし、慌ててザックに手を突っ込む。
そこからずるりと引き出したのは、予め弾を一つ装填しておいたグスタフ。
左手で構え、右腕に乗せて狙いを定めた。
落ち着けと自らに言い聞かせて、引き金を引く。
射出された弾は、煙の尾を引いて、巻き上がる土埃からうっすらと見える竜の影に向かう。
痛んだ身体と片腕では支えに乏しく、反動で尻餅をついてしまった。
放ったのは煙幕弾。
煙により更に視界を奪い、加えて嗅覚をも妨害するため。

「ブォオオオオォォォ…」

頭を振って煙を振り払おうとする竜。
何処かにあの男もいるだろうが、反応は無かった。
しかし、関係ない。
(荒ぶる剣よ、望む奴らの血肉、喰らわば喰らえ。 だが、持ち主たる私までは決して喰らわせはせんぞッ…!!!)
507名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:34:44 ID:u7G2QfGLO
支援
508Fire of heart 8/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:35:17 ID:XUpd9HWd0
確固たる信念を持ち手の内の剣に思いを投げかけた。
視覚、嗅覚は利かぬ、避けれまいと高々と掲げた剣を一気に振り下ろし、煙の中の二者へと放つ。
紫煙のように蠢く斬撃は、二筋に別れ揺らぎつつ煙を貫き突っ込んだ。

(…当たったか?)

肩で息をしつつも、目線はぴたりとそちらに向ける。
奴─エイトと言ったか。
ゴルドでの戦いではメラゾーマの直撃すら生身で耐えたのを確認している。
奴の堅固さは計り知れない。
そして、はたと気づいた
煙の中。
巨大な影が動いている。
晴れつつある土煙は突如爆散した。

「グォオオオオアアアアアアァァッ!!!」
「ぐ、くっ…!!」

煙から飛び出したのは永遠たる巨竜。
血を流し、鱗を砕かれ、傷を刻まれ、全てを奪われ。
本能たる怒りのままに、獲物を喰らう竜が此方へ来る。
鬼気迫る形相で迫る竜。
瞳に宿る殺意。
血に染まった体躯。
鈍く輝く牙と爪。
全てが常人なら失禁しかねないほどの恐怖を与えた。
509Fire of heart 9/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:35:51 ID:XUpd9HWd0
─駄目だ。
(イケ)
─勝てない。
(キレ)
─殺せない。
(コロセ)
─殺される。
(ミナゴロセ)
「うわあああああああああああああっ!!!!」





濁り、混じり、共鳴しつつある刃を何かが伝う。
真紅の水滴が滴り落ちるのと、竜の体が傾ぐのはほぼ同時であった。
510Fire of heart 10/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:36:14 ID:XUpd9HWd0
「ガッ…ブ…グッ………」
「…………………!!」
「ッ…ガハッ…」

地響きを立て、竜は倒れた。
口からは、吐血。
ごぼごぼと、堰を切ったように溢れ出る。
胸には、袈裟懸けに斬られた傷。
竜の転倒が引き起こした激しい振動に、呆然としたまま足を取られて座り込んだ。

「……ッ!はぁっ、はぁ、はっ、はぁ、はぁ…はあっ…」
「ゼハーーーッ…ハッ…ゼェ…」

─生きている。私は生きている!!奴はもう死ぬ!勝った…!逃げろ!速く、逃げろ!
絶大な恐怖感を乗り越え、何とか平静は保った。
もうあの竜は死ぬ。
様子がおかしかったが知ったことか。
今、私は勝利へ徐々に近づいているのだ…そうだ。
立ち上がり、踵を返そうとした、そのとき。
足音。
そして、金属音。
新たな傷が見られない所を見ると、竜の爪も剣の斬撃もどうにか回避したようだった。

「……どうやら…貴様は、どこまでも私を邪魔立てする運命らしいな」
「…マルチェロ」

───────────────────────────────────────────
511Fire of heart 11/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:36:50 ID:XUpd9HWd0
殺戮者の名を呼んだのは、ぼろ布のように傷みながらも、槍を杖に立ち上がっていた勇敢なる兵士。
だらりと下がった左腕。
あちこちにできた痣。
それすら彼は厭わない。
二本の足で大地に立つと、何も言わずに右手の槍を脇に構えた。

「……」
「ゴルドでは敗北を喫したが…今の貴様は『ひとりきり』」
「っ!」
「死ぬのは、貴様だ」

『ひとりきり』
その言葉はエイトの心を深く抉った。
ここにヤンガスは、ゼシカは、そしてククールは居ない。
後者二人とは永久の別れとなってしまった。
心の中にぽっかりと空いた穴を、マルチェロの無遠慮な言葉が深く貫く。
しかし。
彼は至って冷静のままだった。
全力で、マルチェロを否定する為に。
漆黒の瞳を、その手に握る槍のように鋭く向けたまま逸らさなかった。
マルチェロはまた嗤った。
先ほどと違い、自らの意思で。

「……はあっ!」
「フン!」

銀の槍と、紫の剣が交錯する。
先程の激昂に任せた突進とは違い、冷静さを取り戻したエイトの槍術は冴え渡っていた。
マルチェロの僧衣を風切り音と共に掠めつつも、皆殺しの剣を寄せ付けない。
攻防一体の戦法を取る相手に、マルチェロは歯噛みした。
しかし、長い獲物に片腕は不向き。
槍を振るう度に出来る隙が、徐々に大きくなってきた。
512Fire of heart 12/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:37:12 ID:XUpd9HWd0
「これはこれは…」
「っ!?」

眼前に迫るのは、薄い嘲笑。
槍を旋回させた瞬間に、マルチェロが懐に潜り込んできた。
その手に握る剣も大振り、むしろ不利なのにも関わらずだ。
その困惑が生んだ一瞬の隙を掴み、マルチェロは空いた左手でエイトの左肩を掴んだ。
大きめの手がギリリとその傷口を締め上げる。
握り締められる傷みが鋭く響く。
しかし右手の槍は決して取り落とさない。

「…ぐぅっ」
「左肩を、どうした?」

皮肉には耳もくれず、短く持ち替え、自らの肩を握る相手の腕を狙う。
しかしそれを見越したか嗤う男はそのまま、剣を振り上げると、柄の部分を左肩に叩き付けた。
そのまま減り込むように喰らい込み、ミシリと嫌な音が脳を揺るがす。

「ぐっ、あああああぁっ!!」
「…そこを…退けっ!!」

感情の昂ぶりの為か、果てしない怯えの為か、はたまた焦りの為か。
どれとも言えないが、マルチェロは幾分饒舌であった。
エイトの見たところ表情に落ち着きが無く、かつてのポーカーフェイスが見られないことに違和感を覚えつつある。
幾分不安定な表情のまま、マルチェロは苦痛に顔を歪めるエイトの腹を長い足で蹴り飛ばし、距離を取った。
石畳に転がりつつも、体勢を立て直す。
起き上がったエイトが見たのは、到底届かない距離であろう位置から刺突を放つマルチェロであった。
513名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:37:19 ID:u7G2QfGLO
支援
514Fire of heart 13/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:38:51 ID:XUpd9HWd0
(斬撃が、来るッ!!)

目視できずとも、殺気は風と共に伝わった。
頬をふわりと風が撫ぜ、一瞬送れて視界の右側が紅に染まった。
熱を持った痛みがさらに遅れてエイトを支配する。

「ぐ、くっ…うぅ…」

─右眼は、開いた。
間一髪、僅かに眼の下辺りから耳の方までざっくりと切り裂かれるに留まったようだ。
ぼたぼたと血は滴り落ち、石畳を真っ赤に染める。
マルチェロは右側に回り込み、此方へ疾走している。
視界を奪い、勝負を決めるつもりであったようだ。
回避すべく、エイトは跳躍した。

「なッ!?」

完全に視界を奪ったと思ったか、マルチェロは逆に虚を突かれたらしい。
振り下ろされた槍を辛くも大剣で受け止めた。
エイトの追撃は続き、受け止められた槍を支点にぐるりと前方にとんぼを切って背後を取る。
そのまま振り向かずに石突きを後ろに突き出し、マルチェロの背を思い切り突いた。
正確に脇腹の辺りを突かれたマルチェロの体が傾ぎ、激しく咳き込みつつ前に倒れこむ。
舌打ちと共に振り返りつつ、足元を皆殺しの剣でなぎ払われるが、避けようともせず一歩踏み込む。
地面を掠める刃と身体の間にメタルキングの槍を割り込ませ、全体重を掛けて押し返した。
バックステップで互いの距離をとり、大きく息をついた。
マルチェロは額の汗を拭い、エイトは頬からの血を拭う。
僅か数分のやり取りに過ぎないが、一戦争終えた後のように疲労感を感じていた。
515Fire of heart 14/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:39:18 ID:XUpd9HWd0

「……」
「……」

ふとした瞬間に訪れた沈黙を破ったのは、エイト。
しかし、仕掛けた訳ではなかった。
怪我の度合いもさながら、顔からの出血量が大きく意識が一瞬遠のいた。
その為、膝を突くという致命的な隙を生み出してしまった。
期を逃すまい、とマルチェロは飛び掛る。
しまった、と思えどもう遅い。
槍を構え直す間も無く、刃が喉目掛け振り抜かれようとした。






「エイトーーーーーーーッ!!」

響く声を最後に聞いたのは、いつだったか。
流星の如く現れた王子は、殺戮の刃とエイトとの間に割り込んだ。
516名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:40:30 ID:u7G2QfGLO
支援
517Fire of heart 15/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:42:40 ID:XUpd9HWd0
皆殺しの剣も彼の邪魔立てを覚えていたか、再び握りが熱を持つ。
マルチェロの脳裏にもまた、トロデを仕留め損ねた時の歯がゆさがフラッシュバックした。
双眸は見開かれた後、激しい怒りが宿る。

「また会ったな…この野郎ッ!!」
「小僧…ッ!!!貴様……ッ!!」
「キ…キーファさん…」

トロデを救ったあのときのように。
今度は『息子』であるエイトの命の前にキーファは立ちはだかった。
かつての屈辱を呼び覚まし、マルチェロは歯を食い縛り鍔迫り合いに入る。

「貴様もッ……!貴様も邪魔立てする気かッ!!」
「どうしたぁ!!クールぶってたのは、芝居かよッ!!」

エイトからマルチェロを離すべく、キーファは体重を前方にかけて突進する。
年齢の割に大柄なキーファでも、僅かに体重差はマルチェロに分があった。
僅かに下から見上げる形となり、キーファは重心を僅かに下へずらす。
これを好機と見たかマルチェロは柄にも無く深追いに出る。
体重を一瞬引き、剣を真上に振り上げた。
しかし、これがキーファの狙い。
素早く腰に差した氷の刃を振りぬいた。

「ぐっ!」
518名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:43:12 ID:u7G2QfGLO
支援
519Fire of heart 16/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:44:53 ID:XUpd9HWd0
マルチェロの僧衣に霜が纏わりつき、氷の粒が強かに顔を打ち据える。
吹き荒れる氷の風にマルチェロは転倒した。
その隙を突き、エイトを助け起こす。
エイトは呼吸はしっかりしているし、目も開いていた。
自ら、もう立てると槍を突き立ち上がろうとする。
キーファは、まだ覚束ない足取りのエイトの前に立ちはだかった。

「…小僧…貴様、一人きりで敵うと思ったか?」
「ひとり?」

キーファは不適に笑った。
構えは崩さない。
マルチェロも、星降る腕輪による効果で敏捷性においてキーファに劣ることは重々承知している。
霜を振り払いながらも、迂闊に攻め入ることはしようとしなかった。
キーファの性格上、ここで突っ込んでくるとマルチェロは予測していた。
しかし、彼は笑ったのだ。

「ひとりじゃ、ないさ」
「何だと?」

挑戦的な瞳に眉を顰める。
マルチェロの疑問を突き破ったのは、少女の咆哮であった。


「覚悟ーーーーーーーッ!!」
「!!なっ…」

########################################
520Fire of heart 17/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:45:54 ID:XUpd9HWd0
時刻はほんの少し遡り、崩落した架け橋の前。
飛び越えるわけにもいかず、向こう岸に到達する手段がないトロデとアリスは途方にくれていた。

「くっ…!橋が落ちて居るとは、どうしようもありません」
「だが、これではキーファ達も向こうへは渡れまい…どうしたものかのう」
「…ーい、おーい!アリーーース!トロデのおっさーーーん!」
「むう?」

曇天に浮かぶのは錯覚ではない、確かに天馬。
天使のような純白の翼をはためかせ、まるで重さを感じさせぬようにふわりと対岸の荒城へと舞い降りた。

「こ、こりゃ幻じゃあなさそうじゃのう…おーい、キーファ!そやつ、ファルシオンか!」
「ああ!でも詳しい話は後だ!」
「マリアさん、そちらへ渡る手段を持っていますか!?」
「あ、はい!えーと…アリス、トロデおじさまの手を掴んでてください!」

二人がしっかり手を握り合うのを確認して、杖を振り光弾を放った。
光の弾が当たると、二人の身体は空間を削り取られたかのように瞬間的に対岸に運ばれる。
不思議な感覚だったが、ともかく堀は渡ることができた。
521名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:46:00 ID:cf8BlVsrO
たまたま見たらリアルタイムだっ。支援
522Fire of heart 18/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:46:36 ID:XUpd9HWd0
「よし、急ごうぜ」
「あ…ファルシオンはどうしますか?」

白馬は小さく唸りを上げ、その存在を主張する。
尋常ならざる能力を備えてはいるが、彼は馬。
少々考えるが、アリスの顔がぱっと輝いた。
皆、はてと顔を見合わせる。

「!トロデさん、馬術の心得は…」
「むう?娘が馬じゃったからな、馬の気持ちは誰よりわかっとる」
「う、馬ぁ?」
「それは、良かった。…ファルシオン、危険なのは承知です、ごめんなさい…私達に力を貸して下さいませんか?」

承知の合図か、ファルシオンは頷きアリスに鼻を摺り寄せる。
白馬をの顔を優しく抱きしめ、少女らしい可憐な笑顔を振りまいた。
アリスの提案は、実にシンプルな策。
なおかつ、奇策。
それは、空からの奇襲であった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
523Fire of heart 19/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:47:36 ID:XUpd9HWd0
細身の剣を振りかざし、頭上に降ってきたのは少女。
完全に虚を突かれ、対応する術も無かった。
隼の剣筋は、マルチェロの背に二筋の紅を刻みつける。

「ぐ、あぁっ!」
「トロデさん、マリアさんを彼のそばに!」
「おお、まかせておけい!!」

マルチェロが見上げればそこには飛翔する白馬。
見間違いではない、確かにそこにいた。
はためく黄金の外套、その手には隼を模した剣。
威風堂々たる覇気に、まっすぐな瞳。
謎の少女に、痛む背を庇いつつ激昂する。

「貴様…何者だッ!!」
「殺人者になど誇りある我が名を教える必要なし! 」
「ぐっ…」

言い知れない迫力に、思わず口を噤んでしまう。
白馬はゆっくりとキーファの背後のエイトの傍らに舞い降りた。
トロデはひしと、心優しき忠義者に身体を寄せておいおいと涙を流す。

「マリア、はようエイトを…」
「わかっていますわ。今回復します」
「…陛下…」

エイトは安堵の溜息を吐いた。
こうして、守るべき人がここに生きている。
見たところ五体満足だ、こうして喋りかけてくれている。
だから、とてつもなく安堵した。
524Fire of heart 20/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:48:43 ID:XUpd9HWd0
「陛下がご無事で、本当によかった…」
「…馬鹿もん!自分の身体を省みろ…こんなに傷つきおって…」
「…すいません…」
「息子を失う悲しみを、親に味わわせてくれるな…!」
「!」

涙が出るほど喜ばしかった。
天涯孤独であった自分を拾ってくれた恩義。
加えて、彼は親愛の情をトロデから受け取ったのだ。
息子と呼んでもらえ、涙しそうになったのを、マリアの手前ぐっと堪えた。
そして、こうして自分の守るべき人が生きていた今。
守ることができなかった姫を思う。
ローラ。
こうして自分の守るべき人だけが生きていることを、僅かに後ろめたく思う。
だからこそ、マルチェロを許すことはできない。
アレフの全てを奪った男を、許すわけにはいかなかった。

「…マリアさん…でしたか。もう大丈夫です」
「あ、でも…」
「僕は戦います」

あちらではキーファとアリスが、マルチェロを抑えている。
しかし、彼は複数の敵を相手にすることにかけては尋常ではない腕前を見せた。
加えて一振りで離れた相手も刻むらしいあの禍々しい剣。
自分も加わらなくてはいけないと、そう思い立ち上がった。

「ま、待てエイト…ッ!」

トロデは必死に制止した。
これ以上目の前で大切な『息子』に傷つかれるのは、自分の身を切り刻まれるように思う。
だが、エイトは王に、そして父に背いた。
525Fire of heart 21/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:49:06 ID:XUpd9HWd0
「陛下。…行かせていただきます」
「……命令じゃ。…いや…頼む。お願いじゃ」

王は、地に手を付け、頭を下げた。
エイトは眼を丸くする。
兵士に懇願する王など、どこに居ようか。
しかし、震える声で、トロデは頼むのだ。
頭を上げさせるのさえ、躊躇われるほどに。
切に、願ったのだ。

「生きて、帰ってきてくれ…お願いじゃ…!!」

石畳に残る跡は涙か。
この言葉を投げかけた仲間は、再会叶わず、倒れた。
だから。
これ以上、失いたくなかった。
かけがえの無いひとを。

「……承知しました。仰せのままに、致します」

いつもの笑みを浮かべ、格式ばった礼をする。
だがその瞳には、王と同じく涙が浮かぶ。
溢れんばかりにこみ上げつつも、流すことなく踵を返し、戦場へ向かった。
必ず、帰る。
自分を息子と呼んでくれた恩義、必ずや果たす為。
526Fire of heart 22/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:50:32 ID:XUpd9HWd0
─状況は最悪だった。
どんな偶然が重なればこうも悪化するのか。
一時は勝利を確信したにも関わらず、数々の不測の事態によりこの有様だ。
傷つき、血を流し、退路すら失われた。
天馬は、あの魔物も乗せていた。
紫髪の女共々、傷ついた男の傍に降り立っている。
そして女は、傷ついたあの男を癒そうとしていた。

こんなことならば、宿に奴ら二人がやってきたときに返り討ちにしておけば。
そもそも竜が追ってきてすぐ逃げることができていたならば。
マルチェロは軋むほど奥歯をかみ締めた。
しかし後悔をする暇も与えられてはいない。
最硬の鋼による斬撃を防ぐが、足元を隼の軌跡が掬おうと伸びる。

(くっ、小僧だけならまだしもこの小娘…!!なかなかの手練ッ!!)

キーファが受け、アリスが攻める。
かと思えばアリスが捌き、キーファが崩す。
アリスが支持をキーファに与えている為か、かなりのコンビネーションを短時間で築いていた。
こうしたリーダーの資質こそ、アリスの真の強さで。
感化され、キーファの剣が冴え渡りつつあるのをマルチェロは確かに感じ取っていた。

(じき、奴も立ち上がり私を追い詰める…!ちぃっ!)

そうすれば、状況は更に悪化するだろう。
思った通り治療もそこそこながら自分を見据え、槍を此方に構える。
軽い治療を終えた女も立ち上がり臨戦態勢に入るのかと思いきや、なにやら魔物と話している。
すると踵を返し、倒れ付す竜の下へと走り出した。
527名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:51:46 ID:LTdCsMj90
528Fire of heart 23/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:52:37 ID:XUpd9HWd0
(まさか…!!)

あの竜すらこの状況で加わるというのか。
普段のマルチェロの理論的な思考ならば、それは突飛な発想だと一笑に付したであろう。
しかし、如何せん状況が悪かった。
加えて手の内の剣は、危機を察したか更に自己主張を激しくした。

(ワレニマカセロ!!ワレニクワセロ!!ミナゴロセッッ!!!)
(ええい、黙れ!気が散る…ッ!!)

マルチェロは焦燥の余り絶叫した。

「やめろォォォォッ!!!」
「!」

剣の先端は、背を目指す。
腕の伸びきったその瞬間、爆散するかのように先端から溢れ出るのは魔性の刃。
キーファの脇を抜け、ぐんぐんと伸びていく。
マリアは絶叫に振り返るも、対抗する手段が無い。
無慈悲に刃はなお向かう。
だが。
刺突は伸びて行き…そして横からの槍に、弾かれた。
立ちはだかるは、近衛兵エイト。
529Fire of heart 24/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:53:20 ID:XUpd9HWd0

「…行って下さい!」
「あ…」
「急いで!!」
「ありがとうございます!」

エイトは思う。
彼女はたぶん、あの竜の元へ向かうのだろう。
竜王。
彼は、アレフさんと同じひと─ローラ姫の為に戦っている。
ここで彼を救うことは、きっとアレフさんの為になる。
彼に立ち上がる気力を与えたのは、命の恩人である勇者だった。

(行かれた)

マルチェロの焦りは頂点に達した。
掌は大量の汗が握られる。
肩で荒い息をするが、二人を寄せ付けないように剣は下ろさない。
その剣が、再び脈動する。

(…それしかないと…言うのか…?)
(ソレシカナイ)

話かけるまいと思っていたこの剣と、会話らしい会話を交わす。
決断を迫られていた。
一瞬だけ眼を閉じ、そしてまた開く。
溜息と共に、呼吸を再び落ち着けた。

(……貴様の力…存分に利用させてもらう。だが、意識を喰らえるものなら喰ってみろ…!!)

返事はなかったが、心臓がひときわ高く鼓動を打った。
530名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:53:29 ID:LTdCsMj90
531名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:55:02 ID:LTdCsMj90
532Fire of heart 25/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:55:07 ID:XUpd9HWd0
熱い。
傷口が、いや全身が。
数々の人間の血を吸った剣もまた、熱い。
不可視の触手に締上げられるような息苦しさも感じた。
以前、暗黒神の杖を握ったときと非常に似ている。
感覚も、この状況も。
違うのは─

「……どうした?」
「…?」
「まとめてかかって来ないのか…?」
「なっ…」
「貴様ら、全員…」

─同調。
呪いの求める殺戮を、彼も望むことにした。

「皆殺しだ」
「っ!!!」

明らかに毛色を変えた瞳に、エイトとアリスは僅かに気圧された。
キーファもまた、踵を返し逃げ出したくなるほどの殺意を感じている。
だが。

「…っ、うおおおおぉぉーーーーっ!!」

がむしゃらに、愚直に、突っ込んだ。
激情に任せ、自分が怯えている事を否定したかった。
だがマルチェロは、余裕の表情を崩さぬまま彼の足元に蹴りを放つ。
533名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:55:59 ID:LTdCsMj90
534Fire of heart 26/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:56:59 ID:XUpd9HWd0
「うわあっ!!!」
「キーファさんッ!」

前のめりに転倒したキーファの首筋にぴたりと皆殺しの剣が添えられた。
皆が動きを阻まれる。
キーファの視線は刃に向かず、自らに剣を突きつける男の目を真っ直ぐ睨み付けていた。

「…私には」
「え?」
「私には、王の血など、尊き血など、一滴たりとも流れてはいない」
「…?」
「……」
「だがここ…殺戮の宴では…そんなものに意味なぞない」

突如始まった口上に、アリスもキーファも唖然とする。
トロデはファルシオンの陰で硬直し、そしてエイトは戦慄した。
内容はまるで違うも、似たような状況に出くわしたことがある。

「だが私は頂点を目指しここにいる。自ら、この場所に立つ権利を掴み取ったのだ…!そう、貴様らと同じく他者を殺めてな」
「……貴方のような下衆と、一緒にしないでくださいッ!!」
「ならば…例えば、貴様が誰も傷つけず、殺めなかったとして…」
「く、そォっ!!」

ここまで喋ったところで、足元に転がるキーファが隙を突き氷の刃を振りぬいた。
小さな氷の粒が冷たい風と共に巻き起こる。
しかし、マルチェロは喉に突きつけた剣を離すと一瞬で後退し、手負いとは思えぬほどの動きで柱の残骸を駆け上った。
獣を彷彿とさせるその動きに、皆は反応しきれない。
そして必然的に、皆を見下す形となる。
キーファも、アリスも、トロデも。
皆、疑念の眼差しを彼に向けた。
唯一、エイトのみが。
沸々と湧き上がる怒りを、静かに滾らせていた。
535名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:57:05 ID:u7G2QfGLO
支援
536名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:57:17 ID:LTdCsMj90
537Fire of heart 27/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 12:58:43 ID:XUpd9HWd0
「クク…その平和で、臆病な姿勢で、何が出来た?この混沌たる自体を嘆き、無事を祈る。それだけだ」
「…ッ」
「く…」

トロデは自分のことを言われているようで悔しさが募った。
自分は守られるばかりであった。
皆を諭し、励ますことはできても、結局危険な目に遭うのは若者達。
それが歯痒くてどうしようもなく感じられた。

「余りにも、下らぬ行いだ。…自ら戦わぬ愚か者、結託する弱者の群れなどには勝利は譲らん。我に裁かれよ。勝者に相応しきは、私だ」

それは果たして彼の言葉か、剣の言の葉か。
高みより見下し、彼らしくもない歯を剥いたまま下卑た笑みを浮かべる。
余りにも傍若無人たる振る舞いに、皆も闘志を奮わざるを得ない。

「この…下郎!!」
「勝手な野郎だ…!!」
「……」

エイトは言葉を交わさない。
もう、道は違えてしまった。
もう、彼に投げかける言葉など残されていなかった。

「何とでも言うがいい。貴様らの血肉、喰らってくれる!!」

マルチェロが剣を一振りすると、降り注ぐのはそれぞれに向かい来る禍々しき刃。
四つの剣圧となりて皆に襲い掛かった。
538名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 12:59:19 ID:LTdCsMj90
539Fire of heart 28/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:00:25 ID:XUpd9HWd0
「ぐ、くっ!!」
「うっ…きゃあァ!!」
「………っ!!」
「むおっ…!ぬわわぁ!」

最後列のトロデは攻撃を察した瞬間に、逃げ出そうとするも足が縺れ転倒してしまう。
しかし賢馬ファルシオンの活躍たるや大したもので、トロデの襟にがぶりと噛み付くとそのまま空へと飛び立った。
すかさず軌道を変えた紫の刃は上へと方向転換するが、天翔ける馬はそれを振り切った。
思わずトロデも安堵の溜息を漏らす。
しかし同時に、悲しく思う。
自分は逃げることしかできないのか。
自分にできることは何かないのか、と。
ファルシオンの首にしがみつき、鞍に跨り、手綱を握り締めた。
覚悟を、決める。
王の身分など知らぬ、一人の親として少しでも息子とその友人の役に立とう、と。
天馬ははるか眼下の戦場へ、向き直った。

「く、く…!」

前列に居たキーファとアリスには一際大きなそれが飛来したため、剣を眼前に構え防御した。
しかし、少女の剣は秘められた内なる乙女の心のように脆く儚く。
アリスの隼の剣が半ばから折れ飛び、かしゃんと音を立てて破片が散った。
防ぎきれなかったようで、剣に乗せられた怨念は左腿を掠めている。

「アリス、大丈夫か?足を…」
「平気です…!立てますッ!!」
540名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:00:39 ID:LTdCsMj90
541名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:01:36 ID:LTdCsMj90
542名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:01:49 ID:u7G2QfGLO
支援
543名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:02:07 ID:LTdCsMj90
544名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:02:41 ID:LTdCsMj90
545Fire of heart 28/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:02:59 ID:XUpd9HWd0

キーファは手を貸し、アリスを助け起こす。
これしきで戦意喪失はせぬ、とアリスの瞳は前を向いたまま。

そんな彼らの後ろから進み出たのはエイト。
物言わぬまま『大防御』で刃を強引に弾いたようで、マルチェロの真正面に立ち槍を構え腰を落とす。
そんな彼を見下し、普段の顰めた眉にむっつりとした表情を作った。

「貴様は、その小僧の後に殺そうと思っていたが…先んじて殺されに来たか」
「……」

ふとキーファは気づいた。
エイトの周囲が、暑い。
紫炎のように、薄らと光が揺らめいているように見える。
解けかけたバンダナも、下からの風を受けているかにはためいた。

「順番を変えるか。すぐに葬ってやろう…あの、クズで、愚かな、女たらしのようにな」

普段のマルチェロならばこうもあからさまな罵りなど口にはしない。
普段のエイトならばこうもあからさまな挑発など乗りはしない。
二者をこうも乱したのは、どちらも殺戮の刃が所以であった。
そしてその殺戮の対象に選ばれた一人、マルチェロの弟、エイトの仲間。
その事実が、彼の中で決定的な何かを断ち切った。

「………ククールの、ことか………」
「……フッ」
546Fire of heart 28/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:03:26 ID:XUpd9HWd0
小さく呟く。
同じ目的を志し、共に笑い合い、共に戦った仲間の名を。
この地にて倒れた、かけがえのない友の名を。

瞬間、土埃が巻き起こった。
エイトを中心に風が周囲へ向けて旋回する。
キーファとアリスは眼を見開いた。
彼の身体に起きた事態は尋常ではない。
紫炎は更に濃度を増し、大きく膨れ上がったかと思うと、火柱のように爆発的に盛る。
怒髪、天を衝くとはこの事か。
エイトの頭髪は逆立ち、頭に巻かれたバンダナを襤褸切れのように吹き飛ばした。
その形相から温和さは抜け、別人のような迫力を見せる。
怒りの矛先に向け、竜を思わせる咆哮を放った。

「…ククールのことかぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!」

槍を握る手には力が篭る。
瞳は炎のように燃え盛り、辺りの全てを吹き飛ばさんばかりの怒りが爆散した。
547名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:04:05 ID:LTdCsMj90
548名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:04:48 ID:LTdCsMj90
549Fire of heart 30/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:04:52 ID:XUpd9HWd0
【E-4/アリアハン城跡地:西部/真昼〜】

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:HP1/7 MP1/7 左目欠損(傷は治療) 胸に大きな爪傷 
    全身に裂傷 背中に×字の傷 軽度の火傷 呪縛と同調して高揚状態
[装備]:皆殺しの剣(呪)  魔封じの杖
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1)
[思考]:殺戮(剣に依存中は続きます)
※皆殺しの剣の呪縛がマルチェロの意識と同調しました

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP2/7 MP微量 左肩に重度の打撲(初期治療済)全身に軽度の打撲と擦り傷  
     火傷 頭から少量の出血(止血)左目の下から耳にかけて傷(初期治療済)
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ エルフの飲み薬(満タン)
[思考]:スーパーハイテンション 竜王を警戒? マルチェロに対する果てしない怒り

【キーファ@DQ7】
[状態]:HP4/5 両掌に火傷(治療済) 左膝下に裂傷(治療済) 両頬に裂傷(治癒)
[装備]:メタルキングの剣 氷の刃 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ドラゴンの悟り 太陽の石(ホットストーンから変異) 雨雲の杖 ロトの剣 
    トルネコのザック(聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 首輪×2)
[思考]:エイトの力になる 竜王を追い真実を問い質す
550Fire of heart 31/31 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:05:35 ID:XUpd9HWd0
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:HP2/3 MP1/2 左腕に痛み(後遺症) 左腿に傷(軽)
[装備]:隼の剣(折) 王者のマント 祈りの指輪(あと1.2回で破損)
[道具]:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) まほうのカガミ
    ビッグボウガン(矢 0) 魔物のエサ インテリ眼鏡
[思考]:正義の名の下に殺人者を制裁する 仲間達を守る 『希望』として仲間を引っ張る
※隼の剣が折れました。剣の刃は周囲に落ちています。

【E-4/アリアハン城跡地:上空/真昼〜】

【トロデ@DQ8】
[状態]:HP2/3 頭部打撲(処置済)ペガサス:ファルシオンに騎乗
[装備]:イーグルダガー 布の服 メガザルの腕輪
[道具]:支給品一式×2
[思考]:皆の力になりたい 打倒ハーゴン メガザルに対する考察
551名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:05:35 ID:u7G2QfGLO
支援
552名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:08:38 ID:u7G2QfGLO
投下乙であります!
553名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:09:04 ID:LTdCsMj90
554 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:09:18 ID:XUpd9HWd0
投下終了であります、ですが……
実はまだ続きがあります。
お気づきでしょうが竜王、マリア編です。
この作品、イマイチ自分でも書ききれたのかわかんないですが、難しい話なんです。
ですので、投下はしてみますが皆様にしこりを残す結果となった場合勝手ながら部分破棄するかもしれません。
すべては私の自信の無さが原因です、申し訳ない。
ですが、やるだけやってみました。それでは続けてどうぞ。
555名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:09:33 ID:DE6uPUtbO
エイトがスーパーサイヤ人になっちまったぜ!
もう、俺はこのロワの主役はエイトにしか見えなくなっちまったよ!
556名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:10:59 ID:u7G2QfGLO
キタ━━━(゚∀゚)━━━
557Fire of Dragon's heart1/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:12:12 ID:XUpd9HWd0
─庇ってくれた彼の背中を見送って、私は走った。
泥にまみれ、血反吐にまみれ、地に臥した竜の元へと。
辺り一面瓦礫だらけで、空気はどこか澱んでいる。
胸を突くようで、少々走っただけで咳き込んでしまった。
耳を澄ませれば甲高く響く剣戟の響き。
だけど違う、探す音はこれじゃない。
─いた。
微かに聞こえた、喉の奥から唸る声。
音の主は、紅の中にいた。

「竜王…」

姿を確認して駆け寄るが、傍に寄れば寄るほど驚くほど血の臭いが濃くなった。
思い出す、アレンとランドの旅路の中で、幾度と無く感じたそれ。
これほど強く香ったときは、いつだって命の危機が傍に迫っていた。
何度嗅いでも、鉄錆のようなその臭いは慣れることはなかった。
思い出すのだ、故郷陥落のあの日を。
目の前で命果てた、父のことを。
臭気と、この雰囲気に中てられて少々頭がふらつくが、泣き言は言っていられなかった。
558Fire of Dragon's heart2/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:13:00 ID:XUpd9HWd0
「……ォ…ォォ…」

目の前で毒薬を飲み干し、更にこうも傷つくまで戦い抜き。
その毒は全身に廻り、自由を奪っていても。
尚も彼は生きている。
しかし、殆ど死んでいる。
命の灯は、微かに灯されるのみだった。

「……マ…リ、ア……」

名を呼ばれたそのとき、竜王の身体が変貌を見せた。
その巨躯は収縮を始め、宿で見た姿である人間体へと戻っていく。
竜の零した血反吐の中に、ぽつりと蹲る弱弱しき姿へと。
その口は毒の痺れの為か、たどたどしい。
血溜りに足を踏み入れると、足元がなんだか恐ろしく冷たく感じた。
その形相は、痛恨の悔みを表していて。
何やら口を動かしているが、か細い声は消え入りそうである。
膝を突き、耳を微かな息吹しか漏らさぬ口へ寄せた。

「………捨、て…おけ……」

聞こえたのは、その一言のみ。

─惜しむならば、ワシはお前の手がこの血で穢れることをこそ惜しむ。
 ワシは…お前の裁きに値せぬ男だ─
559Fire of Dragon's heart3/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:13:27 ID:XUpd9HWd0

このまま見捨てろと言うのか。
このまま独り、放っておけと言うのか。

(私は、あのときは確かに疑った。確かに彼が裁かれるのをあの時望んでいた)

宿屋でローラ姫様と、トルネコさんが冷たくなっているのを見て、疑った。
そして、討とうとすら思った。
ひょっとしたら、あの時に彼が何を話そうと裁く気でいたのかもしれなかった。
しかし彼は悔いていた。
彼は嘆いていた。
だから、自ら毒を飲み干した。
その腕に死を抱いたまま、闘いを挑んだ。
こうも傷つき血と泥にまみれ、悔やみながら朽ちようとした。
そしてこうも、悔恨の念を抱いていた。

(…私は、何故彼を疑っていたのでしょう)

今、こうして杖を構えたまま彼の近くに居る。
何故、この杖を下ろせなかったのだろうか。
どうして、彼を追い詰めてしまったのだろう。
今の私は悟ったつもりだ。
彼は悪く無かったことを。
精一杯、二人のことを守ろうとしたことを。
信じることができなかったあのときの自分を、恥じた。
同時に、両の腕はだらりと下りる。
560名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:15:19 ID:LTdCsMj90
一先ず乙です!
いやぁ…鬼気迫るこの戦い…マルチェロしぶとい…
皆殺しの剣との同調でまだ粘ってくるかこいつ…
スーパーサイヤ…じゃなくてSHTになったエイト
「ひとりじゃ、ないさ」と不敵に言ったキーファ
「殺人者になど誇りある我が名を〜」と言い切ったマリア
皆かっけえええええええ
トロデも何かやってくれそうで次に超期待です
GJでした!!
561Fire of Dragon's heart4/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:15:42 ID:XUpd9HWd0
(このひとは、こんなにまっすぐだったのに)

そう。
巨躯に輝いていた瞳を見つめたそのときに。
私は何となく解った気がする。
このひとは、アレンを信じていた。
アレンもこのひとを信じていた。
だから瞳に秘めた輝きは同じなんだ。
私もアレンの瞳と似ていると言われたから、すぐに解った。

(アレンと同じで、まっすぐだったのに)

私は今まで信じてあげられなかった。
自ら毒を呷るまで。
ここに赴くほどの覚悟を見せられるまで。

「……ごめんなさい…!!」
「……!」
「私は、あのとき…信じて…あげられなかった…」

知らぬうちに涙が零れていた。
血溜まりに雫は落ち、混ざり、消える。
血と涙は弾きあうこともなく、溶けた。
私達も、相容れよう。
相容れなければならない。
アレンがそれを、望んだから。
それが彼の遺志だから。
驚きのためか、眼を見開いた竜王の手もまた血に塗れている。
私はその少々節くれだった手を、そっと握った。
562名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:15:54 ID:u7G2QfGLO
支援
563名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:16:01 ID:LTdCsMj90
 
564名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:16:46 ID:LTdCsMj90
 
565Fire of Dragon's heart4/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:18:14 ID:XUpd9HWd0
「キアリー」
「なッ…!!」

謝罪と共に、解毒呪文を放った。
ふわりと待った黄金の粒子が、竜王の身体に覆いかぶさり、やがて吸い込まれていく。

「マリ、あ…グッ、な…ぜ……」

涙は拭わなかった。
手が、裾が、血に浸かることも厭ってられない。
彼を救いたい、ただ今は救いたかった。

「私は…貴方に生きて欲しい」

言葉に詰まる。
ここまで彼を追い詰めたのは自分だ。
─誰が口に出来ようか。
彼に生きて欲しいのは、アレンの事を聞く為ばかりではない。
ただ、似ていたからだなんて。
彼の中にアレンを見出したからだなんて言えるはずもない。
私はただ、謝ることしかできなかった。

「……本当に……ごめんなさい……」
「…詫び、るな……ワシ…は…」

竜王の弁解は、首を横に振って止める。
彼は、悪くない。
悪いのは疑った私だったのだ。
また涙が落ちる。
─駄目ですね、私ったら。
アリスに笑われてしまいますよ、しゃんとなさい。
袖をごしごし顔に擦りつけ、涙の筋を拭い去った。
566名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:21:16 ID:lUwDW8Zc0
 
567Fire of Dragon's heart6/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:21:35 ID:XUpd9HWd0
「貴方に生きて…見せて欲しいのです」
「…それ、は…」
「アレンの生きた、証を…」

それは遺志。
キーファが継いだように、アレンの遺志。
彼は、確かに生きている。
竜王の中で、生きているから。
彼を本当に死なせないためにも。
涙は止まらなかったが、私は笑うことができた。
復讐も、憎しみも今は忘れ、希望を抱くため。

「それに…貴方を罰するのは、助かってからでも遅くはないでしょう?」
「…ふ、フフ…ハハ…ゲホッ!…ハハハ……言う奴よ。ロトの血族というものは」
「…だから、一緒に…立ち上がりましょう…」

(アレン。私、貴方を守りたい。この人と貴方を…守りたい)



竜と王女。
二人の心の喪失は大きい。
が、互いが互いを支えあう。
そして、戦場へと再び向かうのだろう。
亡き者の遺志は貫かれる。
強き思いを抱え、今再び、竜は最後の火を灯さん。
568名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:22:16 ID:lUwDW8Zc0
 
569Fire of Dragon's heart7/7 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:22:26 ID:XUpd9HWd0
【E-4/アリアハン城跡地:中央/真昼〜】

【竜王@DQ1】
[状態]:HP1/10(治療中)瀕死 MP微量 全身打撲 胸に大きな傷 毒(治療中)人間形態
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 マルチェロとの決着をつける

【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:HP4/5 MP1/4(消費中) 脇腹に傷(治療済)
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[道具]:支給品一式  引き寄せの杖(3) 小さなメダル アリアハン城の呪文書×5(何か書いてある) 天馬覚醒の呪文書  
[思考]:竜王と共にトルネコとローラの仇を討つ 儀式の阻止 アリスを支えたい
    一段落した後宿に戻りローラたちを弔う 闘いを終えて、アレンの最期のことを問う
570 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:24:22 ID:XUpd9HWd0
まず、『問題作』ではあるかと思います。
かなーりメンタルな部分を描くのにてこずりまして。
不平不満罵詈雑言支離滅裂ございましょうが、今は投下するしかない!
完結までがんばれみんな!との思いをこめましたので。
お気に召すとよろしいのですが…
とりあえずすべて終了いたしました!支援みんなありがとうございます!
571名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:30:18 ID:0g4NEnzo0
改めて乙です!
これが『問題作』だなんてとんでもない!!
それぞれのキャラの思考、決意、どれも素晴らしく
キャラ各人の魅力を十二分に引き出して、尚且つSSとしても極上でした
いやぁ、こんなSSが読めて幸せ…ドラクエロワに出会えてよかった…
572名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:35:16 ID:u7G2QfGLO
竜王アレンとマリアの和解キタコレ!!
アレンの意思は竜王に、ランドの意思はキーファに。そして最初に根絶やしにしようとした月の姫はまだまだ生きている。
ハーゴンよ、首を洗って待っていろ!!

エイトがついに超サイヤ人の血に目覚めましたね。
きっと、一人で裏ダンジョンほぼ制覇して散った父親も誇り高きサイヤ人の戦士だったのでしょう。
え、竜神族?細かいことは無問題。
それにしても、エイトは主人公なのに、職業柄引っ込みじあんで他のキャラに良いところ取られっぱなしだったから
是非とも、ここで一華咲かせてもらいたいですね。
まさか、エイトがトロちゃんの命令を背いて、トロちゃんが頭をさげるなんて思ってもいなかったよ。
573名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:39:42 ID:qTgHyTKw0
乙です!支援しようと思ってたのにそれも忘れて更新ボタン連打してたよorz
投下スレの方で既に読ませて頂いてましたが、エイト・トロデのやり取りと
修正版の竜王・マリアの話で目頭が熱くなった…
そしてシリアスなシーンなのに「ククールのことかー!」でどうしても
「クリリンのこt(ry」が頭を過ぎってちょっとニヤニヤしてしまった
574 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 13:49:47 ID:XUpd9HWd0
>>526
アリスが支持をキーファに与えている為か、かなりのコンビネーションを短時間で築いていた
アリスが指示をキーファに与えている為か、かなりのコンビネーションを短時間で築いていた

投下スレで指摘受けてたのに直し忘れてるって…ダメじゃん…orz
575名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 13:53:19 ID:O9Q5763M0
>>574
ちなみに
アリスが指示をキーファに与えている為か、かなりのコンビネーションを短時間で築いていた
アリスがキーファに指示を与えている為か、かなりのコンビネーションを短時間で築いていた
もありましたね
576 ◆I/xY3somzM :2007/12/23(日) 14:11:02 ID:XUpd9HWd0
私って…私って…

ごめんなさい、>>575さんの言うとおりです
577名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 14:24:30 ID:u7G2QfGLO
あぁ、書いても書いても沸き上がる感激の嵐は何なのでせう。
とにかく、これで今年のクルシミマスは清らかな気分で迎えられそうです。
578名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 18:53:50 ID:SNSEPo9g0
ゾーマ「竜王おまえガンバレ!ビッグバンガンバレ!」
ラプソーン「ぷ〜皆殺しの剣…(僕の時よりかっこいい…)」
フリーザ「ほっほっほっ…サイヤ人は皆殺しですよ。やってしまいなさいマルチェロさん!」 
ダーグドレアム「なんだこの気は!…この俺が震えるとは」
579名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 20:17:19 ID:O9Q5763M0
wiki編集完了しました。130話Fire of heart  131話Fire of Dragon's heart
それぞれ別に編集しました。
今回は隼の剣が破損しただけですよね。アイテム変動は。

>>578
フリーザ様、聖杯にはトランクスが居ます。
580名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 22:32:25 ID:Uf+4Y5V0O
引き寄せの杖の回数が減ってないぜ!
581名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 22:56:36 ID:u/q9AIqi0
とっくにご存知なんだろ
穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の兵士
582名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 23:03:04 ID:aWVkGU/w0
投下乙!超乙!
しかしやっぱ来たか、超サイヤ人もといSHTエイト。
まぁ超サイヤ人になるかなー、とか言ったのは自分だけどさ。
583名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 23:26:30 ID:O9Q5763M0
>>580
wikiに訂正しておきました!
584名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 00:00:03 ID:kzB5rhTP0
クリリンネタの所為で燃え盛り上がってた気分が
自分の中で少し微妙な感じの盛り上がり方になったw
585名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 01:13:29 ID:YyjE0aJA0
裏目裏目裏目裏目・・・竜王・・・
だかお前の優しさは読者にだけは伝わってるぞ!!
悲哀を乗り越えた先にある未来はきっと、死した友に胸を張れるものになるはず

遅れて登場がHEROの条件だ、エイトよ
今はただ本能に任せて怒るがいい
死した友の仇は面前だ
光る矛先で未来を開く活路を創れ
586名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 03:05:15 ID:Sl4Xi/OY0
キーファ君、持ち物が何気に豪華っていうか早急にロトの剣を本来の持ち主に返してあげてください
587名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 06:22:00 ID:G8sk8/xUO
ちょっとした歩く武器庫状態だなキーファW
それよりエイト。早くエルフの飲み薬使うなり、マリアに渡せ!
ピサロみたいに使用前にやられたら元も子もないぞ…って思ったけど、杞憂の様ですね。
ローラの想いを考えると、アリスよりアレフに使って欲しいけど、アリスも武器が無い状態だし
アレフには所有権を認められてるいる上、本人が使えないギガデインを補える竜神王の剣があるから
適材適所になのかな。
588名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 17:56:06 ID:0huktyap0
エイトが兵士から兵士超に進化しやがった
589名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 18:11:25 ID:lc/eqgO3O
>>587
俺もそう思うが残念ながらアレフは戦場にいないからな……
590名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 18:50:22 ID:SwlIS5D+O
投下乙でした!
マリアとりゅうおうがようやく和解できてよかった。また続きが楽しみになりました。
みんな熱くてかっこよかったけど、ククールのことかー!で思わず笑ってしまったw
591名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 21:13:53 ID:Byna3TC/0
このマルチェロフルボッコ包囲網ってマルチェロ自信が一番危惧し、回避したかった状況だよな。
そのためのヒットアンドアウェイ、ヒットアンドアウェイ戦法だったのに。
一体何処から計画が狂ったんだろうな?
やっぱトロデ襲撃後に尾行して井戸へ進んでいたら状況は変わったんだろうか?
592名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 21:18:00 ID:eSvXT7Re0
>>591
「何をやったって、しくじるもんなのさ。ゲス野郎はな。」

と昔の偉い人もおっしゃってますから。
593名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/24(月) 22:12:09 ID:Byna3TC/0
>>592
ゲズは言い過ぎじゃね…と思ったけど実際アリス達にゲズゲズ言われてるから結局ゲズ野郎確定ですねw
594名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/25(火) 09:02:14 ID:AbpWsIsr0
メリークリスマス
595名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/25(火) 12:06:10 ID:RWeMNsn8O
戦場のメリークリスマスか
596名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/25(火) 21:57:35 ID:cw33wfck0
しかしこのロワはカッコイイキャラ多すぎだなw
597名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/25(火) 22:45:26 ID:ae1ODmZtO
昨日ボーナスで買ったDS版DQ4、第二章突入。
アリーナたちの平和な日常に俺涙目。第三章になったら間違いなく号泣するだろうな。
ここまでいくと、我ながらDQロワ中毒極まれりだなぁ。
598名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/26(水) 23:34:27 ID:3pt+9aew0
年内にもう一本新作が来ますように、よいおとしを
599名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/27(木) 19:27:59 ID:LZsySM/z0
ま、ご期待に添えられるよう努力しま
600名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/28(金) 00:08:36 ID:O5jzAtlw0
DQロワの影響で、俺の中のDQキャラカリスマランキングが
竜王、女勇者、モリーさんの順になった。
601名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/29(土) 22:12:14 ID:0HEmuiRpO
師走保守
602名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/30(日) 16:25:54 ID:zwnMcGgSO
気持ちは既に2ndな俺を罵ってくれ
603名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/30(日) 18:04:55 ID:GRcRSc620
>>602
2年ロムれ
604名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/30(日) 19:15:17 ID:+g2AXhIC0
>>602
勝手に飛んでろ。大体今でさえいっぱいいっぱいなのに
2ndなんかできるわけねーだろ
605名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/30(日) 21:08:47 ID:mGEdK91w0
>>602
半年くらい前の俺ガイル。とにかく今は1st完結を目指すんだ。
そんなこともわからないのかしらこのゲズめ!!

今年もいろいろありました。
記念すべき第二回目の放送。沢山の人が泣いたり叫んだり、涙を流せず悔やんだり、愛の平手打ちがあったり。
マーダー宣言したロリ魔王が改心したり、ローラ、トルネコといった本ロワの和み要因が一気にお亡くなりになったり、
一時は「鉄壁の生存フラグ」と呼ばれた竜王がとんでもないピンチになったと思ったら
片や初期は「歩く死亡フラグ」と呼ばれたキーファがいろんな人の命を救ったり。
勇者様の妙な首輪解除方法やアンチョビサンド「んまぁ〜〜い!」に笑ったこともありました。
マルチェロのマーダーとしての大活躍やエイトのスーパーサ…ハイテンションに燃えました。
ロト装備が起こした儚くも美しい、愛の奇跡に涙しました。
そんなDQバトルロワイアルに来年もに幸あれ。
606名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/31(月) 08:16:05 ID:N04sA72V0
去年の今頃は、そろそろ第二回放送だねって盛り上がってたころか
元旦に放送しちまおうぜwなんて冗談も飛ばしていたっけな。
確かにあのころはもう完結だし今年は2ndだねーとか言ってたっけなあ、なつかし

今年一年の投下は、放送含め19本でした(最新作は1話カウント)
いちおう月1本ペースは超えてたんだなぁ。
607名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/31(月) 18:20:04 ID:6h2aldL10
没が4本あったから、合わせると平均の上ではほぼ月2にはなるんだね。
全くなかったのは4月と10月だけ
来年の今頃にはケリがついてるんじゃないかな?と予測、というか期待。
608名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/31(月) 23:58:30 ID:iGDhleDD0
そして、翌年へ。
来年も良いSSが読めますように。(-人-)
609 ◆jOgmbj5Stk :2008/01/01(火) 00:03:34 ID:2CjRVjRq0
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
DQBRを一緒に盛り上げて生きましょう。
610 【中吉】 【819円】 :2008/01/01(火) 00:19:13 ID:+EnX7sWCO
大吉なら休み中に新作投下される
611 【吉】 【399円】 :2008/01/01(火) 00:20:41 ID:+EnX7sWCO
其の嘆きこそ、我の糧也。
612 【大吉】 :2008/01/01(火) 00:40:54 ID:9CLlte7CO
大凶だったらシドー様降臨
皆さまあけましておめでとうございます。
今年もアリアハンに破壊神のご加護がありますように。
613名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/01(火) 04:27:18 ID:9pc97Br6O
おまいらあけおめことよろ
614 【凶】 :2008/01/01(火) 09:53:13 ID:7tK0QazgO
あけおめことよろ
今年もDQBRに夢中
615 【豚】 【640円】 :2008/01/01(火) 19:27:16 ID:o47cuc0Y0
合格祈願!!
616 【大吉】 【317円】 :2008/01/01(火) 19:28:06 ID:o47cuc0Y0
下げ忘れスマソ
てか、豚って・・・
617名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/02(水) 22:51:36 ID:om5LYtcX0
おまいら!あけましておめでとう!
話題つくりもかねて、脱出フラグをまとめてみるよ。抜けてたら補足、訂正宜しく

【ピサロによる首輪の考察解除方法】
1:『生贄』と呼ぶからには死亡させなくてはならない。常時生死を確認する必要がある
2:死亡確認の方法は、主催者と参加者を唯一繋ぐこの首輪を通して知っている、というのがもっとも自然
3:だが生命の感知だけでは、対象が首輪を外し脱出したのか死亡したのかの確認が取れない
以上3点から盗聴されていると予想。
・シャナクとアバカム、ピサロ自身の力による解除(おそらく凍てつく波動?)

【トルネコが宿帳に残した推測、推理】
1、首輪による盗聴・監視の可能性。また、そこから考えられるハーゴンたちの戦力
2、近々アリアハン周辺にほぼ全生存者が集う可能性が高く、知らない者への警戒が必要である
3、首輪はラーの鏡に照らすと禍々しい呪詛を生み出す。これを消さない限り首輪は外せない
4、呪詛を消すためには、人体に無害で、強い聖なる光に照らす必要がある
5、「錬金釜」を使えば、もしかしたら聖なる光を生み出せる道具を作れるかもしれない

【勇者アレフによる首輪解除方法】
・ハーゴンも流石に全滅は望んでいないだろうから、生存している参加者全員で頭をくっつければ
 誘爆による全滅を恐れて爆破できないんじゃね?
618名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/02(水) 23:09:31 ID:4YIn7ml/O
一応アレフのアレも入ってるんだなw
619名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/02(水) 23:28:03 ID:om5LYtcX0
あ、122話の雷合戦でナジミ上空に空間の切れ目入ってたの忘れてました。
620名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/03(木) 23:19:09 ID:5BjQHuq40
>>372のネクロスが書いたと思われる文書から

   我は六つの巻物それぞれにこの闇の儀式を阻止する切り札を封じる
   この巻には天馬覚醒の呪文を記す
って事は、ククールが持ってきた本は全部脱出フラグになるってこと?
621名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/03(木) 23:19:17 ID:27lGFY0F0
雪合戦に見えた俺はどうやら目が悪いようだ

ピサロとアレフが笑いながら雪玉なげあってる姿が浮かんだ日にはどうやら頭も悪いようだ
622名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/03(木) 23:20:13 ID:5BjQHuq40
>>621
爽やか過ぎる光景にコーヒー吹いたw
623名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/05(土) 10:39:41 ID:AgAsIksh0
ちなみに他の呪文書の封印もペガサスの呪文で解放されてたはず。
624名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/07(月) 00:19:42 ID:bgaF04m1O
保守
625名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/08(火) 17:44:22 ID:l+WXRu3uO
携帯まとめ人です。
自宅のネット回線の関係で、11日の夜まで携帯サイトに繋がりません。
(Wikiは利用できるはずです)
ご利用の皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。
626名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/08(火) 20:16:35 ID:3EaJw0fp0
>>625
――りょーかい(後ろ向きで親指立ててククール風に)
627名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 19:51:12 ID:aBH6H3wM0
>>626が帰って来ないのですが…
628名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 23:48:11 ID:ZCVFuWgD0
カリスマ聖堂騎士団長外伝 すごいよ!!マルチェロさん

マルチェロ(…それしかないと…言うのか…?)
皆殺しの剣(ソレシカナイ)
マルチェロ(……貴様の力…存分に利用させてもらう。だが、意識を喰らえるものなら喰ってみろ…!!)

マルチェロ「……どうした?まとめてかかって来ないのか…?貴様ら、全員皆殺しだ」
キーファ「な……何やってんだーーーーーーーー!!?」
アリス「み…皆殺しって、貴方それ呪われてるだけじゃないですかー!!」
マルチェロ「私には、王の血など、尊き血など、一滴たりとも流れてはいない
       だがここ…殺戮の宴では…そんなもの…もの…お…お……
         オ デ ィ ロ 院 長 ! ! ! ! 」
エイト「へ…変な演説してるーーーーーっ!!(ガビーン)
キーファ 「マ…マズイよコレ…何かキマッちゃってるよーーーっ!!」
トロデ「アホかマルチェロ!死んでしまうぞ!!」
629名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 23:50:38 ID:kScBX/bv0
最終回か決戦あたりで誰かが死んでその願いがりゅうおうをしん・りゅうおうにさせるっていう
そんな夢を見た今日この頃、DQMネタだった
630名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/10(木) 21:26:15 ID:LzwO0ImB0
新作を祈願してここで祈っておくあげ
631名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 01:05:41 ID:02Ke3WfMO
完全体シドーってやっぱジェノシドーなのか?
モンスターズやったことないから実力がわからん。
でも俺の知ってるシドーより強いのならシャレにならん強さだわ。
632名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 10:25:57 ID:WNXENTJr0
保守も兼ねてモンスターズ1・2に出てくるシドーのデータ
基本でまず灼熱・輝く息・ジゴスパークの3つを習得
さらに配合前の親(ジャミラス+ローズバトラー)の特技も受け継ぐので
上の3つに加えてメラゾーマ・爆裂拳・追い風・闇の波動・刃の防御は
習得できる可能性がある。

さらにジェノシドーならシドー+タイタニスの配合で完成するので
フバーハ・かまいたち・グランドクロス・イオナズン・捨て身を習得できる
つってもモンスターズの設定を踏襲するのなら、この中で身につけられる
特技の数は8つが上限だけど。
633名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 19:06:34 ID:ALaC5EBV0
マルチェロとハッサンとドランゴを混ぜたような特技だな

やっぱりシドーといったら「ベホマ」なんだけどな俺のイメージとしては
634名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 22:50:40 ID:02Ke3WfMO
>>632-633
解りやすい説明ありがトン!
俺もFCとGBCしか知らないからシドー=圧倒的な破壊力&再生力なんだよな。
ネメシスの言うとおり
『古い世界を破壊し、新たな世界を想像出来る(恐らく邪教徒達の推測?)』
だとしたら、ベホマにも説得力があるように思える。
635名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 22:52:04 ID:02Ke3WfMO
>>632-633
解りやすい説明ありがトン!
俺もFCとGBCしか知らないからシドー=圧倒的な破壊力&再生力なんだよな。
ネメシスの言うとおり
『古い世界を破壊し、新たな世界を想像出来る(恐らく邪教徒達の推測?)』
だとしたら、ベホマにも説得力があるように思える。
636名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 22:53:24 ID:02Ke3WfMO
間違えて二重カキコスマソ…orz
637名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 00:18:27 ID:pKawOKqF0
携帯まとめ人です。
先日は大変ご迷惑をおかけいたしました。

ここでひとつ検討中の案がありまして、皆様にご相談です。
ずばり、4コマや1ページ漫画くらいなら参加できるぜ!という方、いらっしゃいますか?
あるていど参加者が見込めて需要があれば、
気軽に投稿できる専用投稿掲示板(どうせやるならPC・携帯両対応!)のシステムを組もうかな、と考えています。
いつもは「ひとまず作ってから現物公開と同時にご相談」というスタンスなのですが、
今回ばかりはちょっと大がかりなシステムになりそうなので、先に相談させていただきました。
いかがでしょうか?
638名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 00:29:34 ID:L5VRsils0
俺はかねてから絵描きたいと思っていたので賛成する
639名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 00:41:45 ID:ptJWswoKO
大賛成であります!
640名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 00:43:43 ID:/wpQrNGeO
その案イイ(・∀・)!
…って絵が書けない俺が通りますよ

漫画・四コマ漫画賛成です。あったらうれしいのなんの。
書いてみたくなるなぁ。
641名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 01:01:07 ID:ptJWswoKO
ふと思ったのですが、
既存のお絵描き掲示板を携帯で観覧出来るようにするのは難しいですかね?
642携帯まとめ人:2008/01/14(月) 01:57:37 ID:pKawOKqF0
みなさま素早いご回答ありがとうございます。

PC/携帯の両対応で難しいのは、いかに重くなりがちな画像を携帯に読み込ませるかですが……、
今考えているのは、画像を4枚同時にアップできる掲示板です。
(1ページ漫画の場合はそれ1枚だけアップすればいいとして)、
4コマを1コマずつバラバラで作成してただき、画像1〜4を一気にアップしてもらいます。
PCモードは4枚を縦につなげた形で1枚絵として表示、
携帯モードは1コマずつ表示され、画像クリックで次のコマを見れる――
というのを考えています。そうすればPC・携帯で同じ画像が使い回しできるかな、と。
既存のお絵かき掲示板だと、この「コマをバラバラで一括投稿」というのが難しいと思います。

2コマ、3コマだけでの投稿も可能で、あとから追加できるようにすれば、
「オチは任せた!1コマリレー」なんかもできますねw
643名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 03:03:46 ID:51ppJfIj0
そういや以前、本編を1ページ漫画に書き起こしてくれた方が居たなあ。
あれは素晴らしかった。
ああいう試みをしてくれる方のやりやすい場になるのなら、賛成しない理由はないですね。

とはいえこう需要が高く見える割に、今の絵板がイマイチ振るってないのはどうしてだろ?
>>641の言うように、携帯非対応なのが原因?
俺の携帯も、一応読み込んではくれるけどすぐ容量オーバーで、上の1枚が見えるか見えないかって感じだしなあ。
644名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 03:47:11 ID:ptJWswoKO
初代まとめサイトのお絵描き掲示板のログなら携帯で観覧出来たんですけどね。
645名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 09:52:27 ID:L5VRsils0
>>643
絵板は力作名作そろってるが最近ふるわないよな
絵板だとうp投稿するのがなんとなく抵抗があるからじゃあなかろうか
漫画を描いてくださったのも確かうp形式だった

ここをごらんのみなさん、フィナーレの暁に絵で祭りと行きませんか?
646名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 10:39:00 ID:/sXc8jUp0
是非とも、聖杯に並々と血のように真っ赤なワインを注いで乾杯したいものですなぁ。
647名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 10:41:46 ID:w5J4whw0O
>>631
特技はジェノシドーでもいいが見た目はシドーのままがいいな

リメイクだと無くされてたがやはりオリジナルのベホマによる絶望感は他に類を見ない
648名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 12:23:46 ID:FpzDGfG9O
>>645
絵板は画像サイズと容量の制限があるから、漫画や4コマは投稿しにくいんだ。
だから前は外部のアップローダーに上げたんだけど、
その方法だとここにアドレスを貼らなきゃいけないのが難点。

だからそういう場所ができたら気軽に投稿できるしいいと思う。
もちろん賛成。というか参加します。
649名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 14:09:10 ID:ptJWswoKO
スレが立った頃、冗談半分に考えた
『ドラゴンクエスト・バトルロワイアル4コマ漫画劇場』
が見れるかもしれない予感に激しくwktk
650名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 17:57:33 ID:eYXa54ufO
「漫画を描く」「本編を進める」
両方やらなくちゃあならないのが書き手の辛いとこだな
次話はできたか?オレはできてない
651名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/14(月) 20:50:54 ID:Cy8ekiGf0
スレの流れにwkwk
652携帯まとめ人:2008/01/14(月) 23:58:46 ID:HZgCnL+20
なかなかコレといったCGIが見つかりません……。
画像アップロード数が最大3つまでとか、携帯非対応とか、項目数が固定だとか。
どれも帯に短しなんとやらで、悪戦苦闘中です。

さて、あまり本編と関係ないことでレスを消費するのも申し訳ないので、
ここで一気にもう一つの案についてご相談させてください。

ずばり、FFDQBRと分けようか迷っております。
両方を読まれてる方・参加されている方ですと、
同一ページで取り扱っている方が楽かな、とも思っていたのですが――。
いかがでしょうか?
653名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 00:02:20 ID:7Bd3rS6wO
俺はお隣さん感覚が強いからこのままでもいいかな
ふっと見たくなるし
654名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 00:55:21 ID:mWf/E7wC0
FFDQも読んでいるので、そのままでお願いします。
655名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 09:27:15 ID:m9yAymUoO
俺は分けて欲しいな。向こうも読んではいるけどあっちがメインじゃないし。

ってかDQBR専用トップバナー欲しいw
656名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 12:10:23 ID:uPSKzn840
自分も分けてほしいかなあ
主雑スレとかを見るに、移動の負担はぜんぜんなさそうだし
まとめさんが構わないなら希望したいところ
657名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 14:46:41 ID:uwxgmFr4O
分かれた所で、これと言って不便は無いので、どちらでも結構ですよ。

でも分かれるなら、何かコンテンツ増えて欲しいな。
658携帯まとめ人:2008/01/15(火) 20:59:15 ID:G3kRM4nR0
659名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 21:32:42 ID:mWf/E7wC0
>>658
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
ロゴかっけええええええええええええええええええええええええ!!!
携帯まとめさん超GJ!!
660名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 23:54:38 ID:uPSKzn840
うは、仕事速すぎw
素晴らしいっす、特にロゴw GJ!
661名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/16(水) 01:04:38 ID:ib/J1Mq2O
GJ!!携帯まとめさんいつもお疲れ様です
662名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/16(水) 18:34:40 ID:YXCS1PktO
まとめさんの誠意に答える為にも新作来たれ!天に祈れ!
663名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/17(木) 21:29:54 ID:LzTvOdHN0
あれ?wiki繋がらない?
664名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/17(木) 21:39:29 ID:VhikBe7s0
>>663
アドレスが携帯まとめの移転に伴って微妙に変わったみたい
末尾のffdqbr→dqbrとすれば見れるハズ
665名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/17(木) 21:40:16 ID:LzTvOdHN0
>>664
Ok!自己解決した。
あらためてURL貼っておく

http://dq.first-create.com/dqbr/wiki/wiki.cgi
666携帯まとめ人:2008/01/18(金) 09:01:10 ID:Ccosxbrn0
667名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/18(金) 10:39:23 ID:SDf2702NO
まとめさんありがとう!
668名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/18(金) 20:03:14 ID:SctiTmvc0
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
しかし携帯まとめ氏、身体を壊さないように気をつけてください。
669名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/19(土) 22:08:45 ID:Q+36Jhp50
夢が広がる
まとめさん超感謝してます
670携帯まとめ人:2008/01/20(日) 01:25:48 ID:RE1yfm2l0
ひとまずここまでできました。
動作検証をお願いいたします。いろいろ好き勝手やってみてください。
特に自分Macなので、Winでデザイン崩れがあるかもしれません。
お気づきの点がございましたら当サイトBBSまでご連絡ください。

まだ検証段階なので今回のデータは全て抹消されます。
(なので大事なネタはまだ出さないでくださいネ)

※現在判明している不安定な動作
 画像ファイルを1枚目を飛ばして2〜3枚目だけアップするとたまにデザインが壊れます。
 上から順に1枚〜3枚だけというのは大丈夫です。
 壊れた場合はブラウザで戻って適当になにか4枚アップしてください。

【[DQBR]WEBコミック劇場】携帯/PCとも同URL(自動振り分け)
ttp://dq.first-create.com/dqbr/dqbr_comic/

【報告BBS】
ttp://dq.first-create.com/dqbr/bbs1/bi.cgi
671名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/20(日) 13:25:00 ID:lK9QaGfdO
着実に進みつつある4コマ1P劇場に、幻の大地が出来そうな位wktkしてなりません。
ロゴのスライムが、殺し合いというストーリーを忘れさせるくらい可愛いくて、なごみます。
672名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/20(日) 19:00:37 ID:s7SNDKJ30
保守
673名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/21(月) 00:09:33 ID:gszvN6Gq0
まとめwikiにあるflashが消えてるんですけど原因判る人います?
みたいのにみれない……。
674名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/21(月) 00:32:18 ID:XDUSfFut0
>>663-665と同じく、URL変更の影響のようだ
wikiのほう修正してくるのでもう一度見直してみてほしい
675名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/21(月) 00:33:39 ID:ei8uOYq/0
>>673
本当だ。消えてるね。
原因は分かんないけど、サブメニューの画像投稿管理のとこからフラッシュのファイル自体は落とせるよ。
676名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/21(月) 00:39:11 ID:gszvN6Gq0
みれました。ありがとうございます。
677携帯まとめ人:2008/01/21(月) 19:34:45 ID:FFdQwAsp0
そろそろ本格稼働いけそうです。
動作検証のご協力ありがとうございました。
ここまでのログはいったん破棄します。
678名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/22(火) 12:29:44 ID:durfJ9ZMO
>>677
お疲れさん。つーか今更気付いたがIDすげぇぇぇ!
679名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/22(火) 21:16:51 ID:5+Qu21wB0
>>677
携帯まとめさんお疲れ様です!
…ってIDがFFDQ!!
680名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/22(火) 22:04:53 ID:ZyGvdoYLO
>>677
FFDQはスペシャル
すごすぐる
681名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/22(火) 23:09:23 ID:5+Qu21wB0
コミック劇場既に2つもネタが投下されてるYO!
682名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/23(水) 16:35:07 ID:Oz5e/SYt0
コミック劇場の話題ですまんが、本編でのローレシアの名前が「もょもと」だったら竜王もここまでカッコ良くはならなかったろうな…
竜王「ワシの名前はもよ…じゃないみゅよ…もぃよ…えーい名前なんぞどうでも良いわ!とにかくワシはただのドラゴンじゃ!!」
バズズ「・・・」
683名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/23(水) 22:16:27 ID:6bCUnXfX0
せっかくのシーンが台無しだなw
684名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/23(水) 23:11:51 ID:qwlyhQGyO
今月にも新作来ますように祈願保守
685名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/24(木) 11:36:31 ID:L+GUzYR20
>>682
まだ「トンヌラ」「すけさん」「ゆきのふ」の方が発音できるだけマシですなw

そういえばどっかのスレで「トンヌラ」=北欧神話のトールって説を見たな。
散々ネタにされてきた名前が実は由緒正しい名前だった。パパスは偉大だ。
微妙にスレチスマソ。
686名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/24(木) 21:08:03 ID:1zjPSMv40
ということはとんぬらはんまーは
戦艦千隻ぐらい一撃で粉砕することが可能なのか。なんと…
687名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/25(金) 20:56:20 ID:Uy2vwSNz0
>>682
あんなに固い決意をしたのに数時間で「名前などどうでもいいわ!」と言われてしまう、もょもとwww
688名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/26(土) 22:01:19 ID:1DV6RgsL0
マルチェロがDQロワの運命の壁か…
序盤は誰にも遭遇できない引き篭もりだったのが嘘のようだ。
689名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/27(日) 15:34:48 ID:QyHE6dVU0
まだこのスレ続いてたのか。良かった。
来年の今頃にまた来れる事を祈ってる。
690名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/28(月) 19:35:59 ID:SYeN6C7gO
続き祈願ほしゅ
691名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/28(月) 22:50:31 ID:us9c2Wrh0
書き手さん元気ですかー?
もし健在ならメッセージをどうぞ
692名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/28(月) 22:58:27 ID:A5m/wVQd0
もう数日待って欲しい。
まだ予約はできないが今週中には形になる見込み。
693名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 00:13:12 ID:OCTpYNjeO
みんな、ほんの少しでいい!
書き手さんにMPをわけてくれ!
694名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 00:13:27 ID:vLGnBfLY0
ぶっちゃけ、もう予約しないでいきなり投下でもいいんじゃね?
と思う俺がいる。
695名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 08:45:52 ID:hLkzLKaP0
書き手さんにバイキルト!
696名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 12:51:19 ID:l+tPcH+KO
書き手殿にマホアゲル
697名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 15:10:26 ID:uX3UKHWA0
確かに予約の意味ってあんまりないような…
でも予約キター!!っていうwktk感もたまらないぜ…!
いきなり投下だと、あれ?いつの間にって感じで感動が薄そう

そんなことより書き手さんにファイトいっぱーつ!
698名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 18:04:47 ID:LcOr9jkCO
ここでまさかのボミオス
699名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 20:08:05 ID:BfYtccVpO
パソコンが賢さ足りなくてメガンテしちゃってな
700名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 21:14:32 ID:Rfc+vm880
一応元書き手の立場から言わせてもらうとするならば、
予約なしにいきなり投下すると、かなり高い確率でさるさん規制を喰らいます
支援なしの投下はリスクが大きいよ
701名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/30(水) 22:44:21 ID:cAGg3ao7O
つ【マホトラで緑の人から奪ったMP】
702名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/01(金) 09:30:02 ID:0Dz6EhitO
つ【ゼシカが放とうとしたマダンテのMP】
703名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/01(金) 21:01:18 ID:8jg+73To0
俺が書く!とか言ってくれる人はおらんのかっ
704名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/01(金) 21:17:30 ID:KrPqjJmF0
だが断る
705名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/01(金) 22:26:52 ID:X5SdWMYb0
今じゃ!全ての魔力をメテオに!!
706名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/02(土) 19:23:19 ID:OLHXN5nfO
>>692の降誕を願う保守
707名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/03(日) 23:43:22 ID:sMRwvZN70
節分保守
708名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/04(月) 18:59:45 ID:A1awCZ3BO
自己リレーだけは禁忌だから保守
709名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/04(月) 19:03:30 ID:4d9lnyyEO
わざわざそんなこと言うと嫌味ったらしくね?
710名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/04(月) 20:52:05 ID:sDYkBrK00
つか誰だか限定されてしまうわな。該当する書き手さん一人しかいないんだもの。
勿論騙りの可能性もあるけどさ
711 ◆I/xY3somzM :2008/02/04(月) 22:57:44 ID:U2i4wFU00
いいこと思いついた
お前ヘルクラウドの中でメガンテしろ

いや騙りってかちょっとした煽りでしょうね
>>708もきっとこのロワが好きで焦ってるんだ
でもウソはよくないぜ>>708
712名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 12:29:03 ID:INDCVKFQO
間を持たすための突発的アンケート
もしも2ndが開催された場合、参加させたいキャラは?

自分は4の女勇者をロワで見てみたい
713名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 13:08:45 ID:Iw1Trh1kO
>>712
3:戦士、武闘家、遊び人
4:マーニャ
5:ゲレゲレ、スラリン
8:モリー

2ndもワクテカ何だけど、まず1stの成功を祈る!
714名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 13:12:02 ID:3wxY4IzW0
>>812
8のゲルダあたりを是非見てみたいな
715名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 15:43:31 ID:l/XQvnRJO
天空リメイクも決まってることだし456キャラ多めにしたいな
既に多いような気もするが。
716名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 19:30:56 ID:EbExSoNW0
イシスの女王様 イシスの女王様
DQ3のイシス女王様に清き一票をお願いします
717名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 20:04:17 ID:Vj66rWwg0
>>712
気持ちはわかる、ほんとにわかる。
だけど、頼む、そういうのは総合掲示板でやってくれ。
2nd見たいよ、俺も。
だけど、1stを四苦八苦して書いている人がいるんだから。
2ndの話とか本編でやると、多かれ少なかれ書き手氏に
影響与えちゃうかもしれないだろ。
KYで悪かったな。
718名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 20:21:46 ID:EbExSoNW0
ただの場繋ぎ雑談だろ
そんな目くじらたてるようなこととは思えないぞ

そりゃ本気で2ndのルールとかキャラ決めとかやろうとか言い出したなら引くけどさ
719名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 21:36:55 ID:ddB3WLlK0
2ndやりたいなら構わないけど、
言いだしっぺと乗った奴はちゃんと責任持ってSS書くように。
今から腕を磨いておきなされや。
720名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 22:31:24 ID:QAArM5U+0
おちけつ
721名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 22:59:20 ID:8n0puwTm0
皆、落ち着け!俺が呪文をつかう!!
ふ ん ど し !
722名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/05(火) 23:14:59 ID:rA7GouLLO
グルグルかよw
おまいが一番おけつちw
723名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/06(水) 07:42:11 ID:7p4po9TaO
4コマじゃないか?
衛藤ヒロユキに変わりはないがw
724名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/07(木) 21:46:39 ID:lUBIAEJOO
負けない保守投げ出さない保守逃げ出さない保守信じ抜く保守
725名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/08(金) 10:18:11 ID:lHPsMSCS0
過疎に負けそうな時それが一番大事
726名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 14:46:27 ID:qyViEHf10
まいった…構想ができて、文章もほぼ大筋がまとまったと思ったのに
話がつまらんorz

あれー?頭に浮かんだ時点では悪くないと思ったんだけどなぁ
727名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 18:31:01 ID:yPQgYggvO
本投下するかどうかは別にして、まずは客観的に見る目が必要だと思うんだ!
仮投下!仮投下!
728名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 19:47:04 ID:qyViEHf10
いや、しませんよ。
自分が面白いと思ったものが人にはNGなのは毎度のことですが、
自分でダメなのに人には受けがよかったなんてためしは私にはないので。
何かポルトガ王にとっての黒胡椒的なスパイスでも求めて、旅立ってくるか…
729名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 21:15:44 ID:Zz9rwJG40
>>726
よくある話だ
730名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 23:41:27 ID:QCFRHYJ20
おわったのか?
731名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 08:36:57 ID:Qa7Se0hrO
おっ今日はアリスの誕生日!
戦場のバースデー…。
732名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 16:52:45 ID:cpw/XcuqO
今までだって過疎はあった…なのに、なんだってこんなに悲しいんだろうな
733名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 18:05:02 ID:P3adIVO2O
ドルマゲスのせいじゃね?
734 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/10(日) 19:21:49 ID:d3SyasC90
予約を自重すると言った手前、書き上げてから宣言するつもりでしたが
スレの状況に少々危機を感じたため、今ここに予約をすることにします。

エイト、マルチェロ、キーファ、アリス、トロデ、マリア、竜王を予約します。

信用を懸けて遅くとも火曜には投下します。
735名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 19:33:26 ID:AKOi+LmI0
予約キター(゜∀゜)
736名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 20:40:06 ID:cpw/XcuqO
今までだって投下はあった…なのに、なんだってこんなに嬉しいんだろうな
737名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 20:44:32 ID:mSS3Mtna0
>>736
それ、微妙に今まで投下してくれた他の書き手を
ないがしろにしてる発言と受け取られかねん気がするがー

それはそれとして予約キター(゜∀゜)
738名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 21:00:44 ID:8yjrVtjf0
>>734
ちゃんと期待に応えてくれたら嬉しいし、それに越した事はないけれど
そんなに気負わずに自分のペースでやっていいと思うよ
待たされたからってそれで「もう投下も予約もするな!」なんて狭量な人は
ここにはいないだろうしさ、何にせよ無理はしすぎない様にな

というわけで皆に倣って叫ぶぞw
予約キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
739名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 21:25:27 ID:doQeiy5i0
予約キタ━━(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!!
740名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 21:26:37 ID:lqjwf51r0
よやく…キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
741名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/10(日) 22:14:14 ID:8bL/Yw4G0
予約キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

で、過疎過疎嘆いてる人はssなり絵板なり漫画なりネタなり、
なんでも挑戦してみればいいんじゃないか。環境は揃ってるんだし。
742名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/11(月) 11:03:47 ID:kSshdekK0
予約キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
743名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/11(月) 15:47:01 ID:sXJd8mvHO
予約キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
職人さん応援してます!
744名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 08:55:05 ID:18nmxJ3ZO
投下に誰か気づいたら支援頼んます
俺も暇なときがあれば覗くようにします
745名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 16:12:07 ID:9lJJxbXSO
21時からなら確実に支援できますぞ!
746名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 16:17:16 ID:YIOUYUfMO
今日休みでさっきから一時間に最低2回はチェックしている俺がいるから心配はいらねえぜ
たぶん
747名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 17:53:21 ID:oOQ1WxgQ0
俺なんて毎日がエブリディで暇さえあればチェックしているから支援するぜ
748 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/12(火) 21:49:09 ID:P0J4rB4M0
つい先ほど「とりあえず」書き終えました。
しかしできたてほやほやで推敲を全くしていません。
大変言い出しにくいですが一日寝かせる時間を下さい。
明日の帰宅後、若干の修正とともに投下します。

予定は20時過ぎですが、修正の度合いによって1時間弱は前後すると思われます。
749名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 21:52:39 ID:6trqUAhy0
了解。あぁ明日夜勤だorz
750名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 21:57:22 ID:YIOUYUfMO
乙です!
明日のその時間以降ならばいつでも支援準備は出来てますので
楽しみにしてます
751名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 22:00:55 ID:oOQ1WxgQ0
超乙。明日が楽しみでたまんない
752名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 22:11:29 ID:PzYqtOZ20
乙。でも耳が痛いと思うので申し訳ないけどあえて言わせてもらう

これでまた明日になってもやっぱりもうちょっとかかるとかやめてね。
信用を懸けたというあなたの言葉を信じたい。
753名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 22:20:45 ID:lroEBFYC0
がんばれ。
754名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 22:25:15 ID:2mNjRYsv0
黙れ。推敲は絶対的に重要。作品がより良くなるのなら3日や7日かかろうと
関係ない。書き手氏も書き手氏で信用のかけどころがなんか妙だぜ。
755名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 22:40:50 ID:xANT1A8X0
つーか、こんなにいつも見てる人いたんなら、も少し日ごろから行動起こそうぜw
てっきりもう殆ど人いないのかと思ってたよ
756名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 23:12:11 ID:aXGwO33/0
明    日    誰    か    が    死    ぬ
757名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 23:25:13 ID:6trqUAhy0
>>756
明 日 の た め に 相 手 を 殺 せ

それがバトルロワイアルというものだ! 
758名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 00:31:50 ID:2xVpioOx0
だ か ら あ な た を 守 る

そんな極限状態におかれてもなお輝き続ける何かがある
759名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 08:46:11 ID:GQo90W3/O
>>754
おまいさんはちょっと落ち着きたまえ
>>752だって何も考えないでレスしたわけじゃないんだから
760名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 19:35:05 ID:B6RHlYu+0
>759
すまんすまん。でも、まもる価値のある約束かそうでない約束かを見極めてから
やった方がいいぜって事は言いたい。相手と自分のためにするもんだからな。
それから、無理に守り通すのが誰かのためにならなくなったらそんな約束守らなくて
いいんだぜって事も。
761名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 19:37:56 ID:B6RHlYu+0
なんかサラ金踏み倒すときの屁理屈みたいだな…。まあ、あんまり気にすんな。
楽しみにしてるよ。>書き手氏
762 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 19:44:57 ID:uuGTidyy0
予告どおり20時に投下します。
763名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 19:51:54 ID:6ndHmG4+O
支援準備は完了です。8時待ってまっす!
764死闘の果てに 1/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:00:48 ID:uuGTidyy0
紫炎のオーラを蒸気のように激しく身体から放出し、エイトは猛った。
彼は怒りによってスーパーハイテンションと呼ばれる気の昂ぶりが最高潮に達した状態になっている。
昂揚したオーラは彼の力を何倍にも高めるのだ。

(許せない)

エイトの心をその唯一つの言葉だけが埋め尽くす。
彼はククールを殺した。
腹違いとはいえ実の弟を。
ククールは……あの不器用な男は彼なりに兄を、マルチェロを想っていた。
幼い頃の出会ったばかりのほんの僅かな微笑みに救われたといって。

(ククールは……あなたを憎みながら……それでも想っていたんだ!)

それを目の前の男は踏みにじった。
許すことなどできなかった。

「我は聞く覇竜の咆哮!」

灼熱の魔力がエイトの双手に収束していく。
ギラ系最強の呪文、ベギラゴン。
ギガデインはもう撃つだけの魔力がない。
エルフの飲み薬があったが今それを取り出すだけの余裕はない。
左腕を使えぬ状態での槍撃は完全に力を乗せきれない。
だから、ベギラゴンこそが彼が今もてる最強の力。
それでマルチェロを――

(ローラ姫と……ククールの仇を討つ!)

エイトのオーラと炎の魔力が重なり、空気を歪ませた。

765死闘の果てに 2/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:02:28 ID:uuGTidyy0
 
◆ ◇ ◆


エイトの唱える呪文に気づいたマルチェロはそれを阻止すべく暗闇を纏う剣を突き出す。

「させん!」

彼の意志に呼応して黒い炎は槍となってエイトの心臓目掛け疾走した。
刃を薙ぐ線の攻撃ではなく、ただ速さだけを求めた刺突……点の攻撃。

「それはこっちの台詞ですっ」

マルチェロの攻撃に瞬時に反応したのは、勇者アリス。
しかし彼女は足を負傷して素早く動くことができない。
その代わりに刃を失い、もはや剣として機能することのない隼の剣の柄を投げつけた。
それは迫る黒炎に寸分たがわず命中し、砕け散った。
だが剣は最後の役目として炎の侵攻を一瞬止めることに成功する。
その一瞬は遅れて反応し、庇いに入ったキーファを間に合わせるのには充分だった。

「ああ、させねぇさっ」

左手に握られた氷の刃と右手に握られたメタルキングの剣が交差し、
強固なる盾となって呪いの牙を受け止める。

「おのれ……ッ」
「我は見る金鱗の威風!」

マルチェロが剣を引いたその一瞬にもエイトの詠唱は進む。
彼は決断を迫られていた。

(奴の呪文には最大にまで昂揚された気が上乗せされて放たれる。
766死闘の果てに 3/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:04:34 ID:uuGTidyy0
 並みの炎熱波ならばかまいたちで裂くこともできようが、これに対しては無意味!)

対抗できるとすれば自らも昂揚した上で放つグランドクロスだが
今からではエイトのベギラゴン発動に間に合わせることができなかった。
防御することは不可能。
あくまで攻撃して詠唱を中断させるか、回避するかの2つの選択しか彼には残されていなかった。
だが彼の周囲は背後と右手を堀に阻まれ、左手には開けた芝生とその先の城の側道。
今マルチェロが堀に飛び込めば、既に多量に出血している上に更に水に体力を奪われて
再び水上に上がることなく冷たい暗底に沈むことになるのは火を見るより明らかだ。
回避行動を取るならば左を選択するしかないのだが……それも厳しい。
城壁の影に入るまでの距離が長いのだ。
エイトの詠唱が終わるまでにキーファとアリスの妨害を跳ね除けて、壁まで走れるとは到底思えなかった。
その上、ベギラゴンの威力次第では盾にした城壁ごと焼き貫かれる恐れもある。
というよりもその可能性はかなり高かった。

(避ける選択肢はない……ッ!)

「我唱えるは王者の御名!」

もう詠唱が終わる。
マルチェロは呪いと同調することで僅かに昂った気を総て剣へと集中し、最後の斬撃を振るう。
今度は刺突ではなく斬撃。
刹那の遅れは出るものの、刺突では先ほどと同じようにエイトの周囲を飛び回る蝿に止められてしまう。
ならば全員を一度に屠れる可能性に賭けた。

「さぁ剣よ……奴らを――皆殺せぇ!」

空を裂いて刃が迫る。

―――無防備となったマルチェロの即頭部へ。

「!?」
767名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:05:42 ID:SNqYUOJ+O
768名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:06:25 ID:nfRh+myfO
 
769死闘の果てに 4/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:06:31 ID:uuGTidyy0
「ワシを忘れるでないぞ、マルチェロよっ」

トロデがマルチェロを牽制すべく上空からイーグルダガーを投擲したのだ。
咄嗟にマルチェロは剣の軌道を変えて飛来するイーグルダガーを撃ち落す。
だが、その動作による行動の遅れは総てにおいて致命傷だった。

「こ…の…ゴミカスがぁああああああああああああああああああっっ!」

憎悪の叫びを上空のトロデ王へと吐き出す。
だが今彼はトロデ王にかかずらっている暇はなかった。

(まだ、間に合……)

一縷の望みを賭けて振り向いたマルチェロの前に……燃えさかる刃を振り上げたキーファが飛び込んできていた。

「マルチェロぉおおおおおおおおおおおおおおおお」
「キィーファァああああああああああああああああ」

マルチェロの皆殺しの剣とキーファの火炎斬りが激突する。
黒い炎と赤い炎が絡み合い、爆発した。
衝撃で弾き飛ばされる両者。
キーファはエイトの近くへ、マルチェロは堀の淵に危うく踏みとどまる。
だが……総てはそれで終わった。

「我が牙となりて唸れ、灼熱の竜よ! キーファさん、どいて下さい!」

その言葉に反応してキーファは横っ飛びにエイトの射線を開けた。
刹那――黄金の光がマルチェロの視界を埋め尽くした。

「ベギラゴン――ッ!」

770名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:08:27 ID:o++AJ8KC0
 
771名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:08:52 ID:nfRh+myfO
772死闘の果てに 5/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:10:42 ID:uuGTidyy0
 
◆ ◇ ◆


エイトの双手から放たれた光の竜は紅と黄金の粒子を撒き散らして疾走した。
その巨大なエネルギーの奔流はただ微塵の躊躇も容赦も慈悲もなくマルチェロの存在した場所を
地面ごと抉り取り、焼き尽くし、消滅させた。
断末魔も何もない。
閃光が収まった時、キーファが、アリスが、トロデが、そしてエイトが見たものは……
見る影もなく焼き尽くされ、大きく削りとられた芝地と、堀向こうの上半分が消失した並木。
そして僅かに壁を破壊されたルイーダの店の外観だった。
ベギラゴンの通った道にはまるで空間から切り取られてしまったように何も存在していない。
ただ融解した土が濛々と蒸気を巻き上げていた。
あまりのその威力に呆然としていたキーファは1秒の数十倍の時間をかけてからようやく声を絞り出した。

「やった……のか?」

恐る恐るエイトの方へと首を向ける。
エイトは全ての力を使い切った様相で地に膝を突き息を荒げていた。

「ええ……おそらくは」
「す、凄いじゃないですかエイトさんッ」

アリスも満面の笑みを浮かべてエイトを賞賛する。
足を引き摺りながらもエイトに近づき、回復呪文をかけた。

「ふふん、エイトの力はまだまだこんなもんではないわい。じゃがようやったぞ!」

トロデも誇らしげに頷き、ファルシオンを降下させた。
アリスの回復呪文に身をゆだねながらエイトは目を閉じる。
773名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:10:48 ID:o++AJ8KC0
 
774死闘の果てに 6/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:12:20 ID:uuGTidyy0
 
「陛下……みんな、ありがとうございます。でもみんなの力がなければ僕は全力を出し切ることはできませんでした。
 この勝利はみんなのおかげです」
「ふむ、テンション攻撃は隙が大きいからの。まぁ我等に感謝するが良い!」

胸を張るトロデを見て、誰からともなく笑声が湧く。
戦いは終わったのだ。
哀しみも、憎しみも、今は総て忘れてこの勝利をかみしめよう。
エイトは強くそう思っていた。

(ローラ姫、ククール、ゼシカ、アリーナ……僕は勝てました、やっと――)

誰も護ることができなかった自分だったが、今ようやく誰かを護れたという実感が湧いていた。
放送で聞いた生存者は12人。
今、エイトだけが全員の現状を把握していた。
エイト。アレフ。フォズ。ピサロ。ローラ。トルネコ。アレン。マリア。アリス。キーファ。トロデ。
そしてマルチェロ。
この中でいまだに優勝を目指し、殺戮を続けていたのはマルチェロ一人だけ。
そのマルチェロの死でこのアリアハンでの戦いは終焉を迎えたはずだった。
もう彼の護るべき王が、仲間が死の驚異にさらされることはないはずだ。
少なくともこの世界から脱しハーゴンめらと対峙するまでは。

(マルチェロ……君の敗因は一人だったことだ。差し伸べられていた手を振り払い、一人を選択したことだ)

ククールはきっとマルチェロに手を差し伸べようとしたはずだった。
あの聖地ゴルドで奈落へと落ちるマルチェロを救った時と同じように。

(あなたは道を間違えたんだ)

アリスの回復呪文の光の中、エイトの目から一滴の涙が零れ落ちた。

775死闘の果てに 7/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:14:50 ID:uuGTidyy0
 
◆ ◇ ◆


「この怪我ではエイトをここより動かすわけにはいかんのう、合流はマリア王女の方の治療が終わって
 こちらにくるのを待つしかあるまい。」
「は、いえ陛下。この程度の負傷…くっ」
「駄目ですエイトさん、あなたは全身に酷い傷を負っているんですよ!」

強がろうとしたエイトにアリスは顔をしかめると強く押さえつけ、座らせた。
本来なら動かすこともできないはずの身体であれほどの戦闘を行ったのだ。
エイトの身体にはかなりの負担がかかっていた。

(酷い……左肩はもう二度と動かせないかもしれません……)

自分も左腕にもう治療の叶わない後遺症を持っている。
トロデ王とマリアの腹部の傷も塞がっているとはいえ完治には遠いだろう。
またいつ傷口が開くとも限らない。
キーファの両手の火傷も彼は口には出さないが、剣を持つたびに痛みが走っているはずだ。
アレンについては言わずもがな。
ファルシオンだけがほぼ無傷でアリスの傍らに佇んでいる。

(まさに全員が満身創痍ですね)

それだけの死闘がこの城下町では繰り返されていたのだ。

(しかしマルチェロを倒したことで、とりあえずの闘いの芽は摘まれたはずです。
 これからのことを考えなければ……)

主催者の定めたルールでは24時間死者がでなければ全員の首輪が爆発するという。

タイムリミットは……あと24時間。
776名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:16:03 ID:o++AJ8KC0
  
777死闘の果てに 8/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:16:44 ID:uuGTidyy0
 
それまでにできるだけ傷を癒し、魔力を蓄え、首輪を外してこの世界を脱する方策を練り、実行しなければならない。
その為には今生存している者全員が集結し、互いの情報と知恵を分かち合わなければならない。
マリアとアレンに早々に合流するというトロデの判断は妥当なものだ。
なにより回復呪文の使い手を一箇所に集めることで治療の効率化を図ることもできる。
エイトと同じくらい酷い負傷を負っているアレンには辛いかも知れないが、こちらよりはマリアの治療も
進んでいるはずだし城の東部から西部までくらいの距離ならそう大きな負担にはならないだろう。

(あのハーゴンという邪悪な輩が今の私たちをそのままにしておくとも思えません……
 リミットは思った以上に少ないのかも)

アリスの胸には言い知れぬ不安が湧き上がっていた。


◆ ◇ ◆


「さてと」

トロデはそういうと、堀の方へと歩いていく。

「どーしたんだよ、トロデのおっさん?」
「なぁに、奴の持っておったアイテムが何かしら焼け残っておらんかと思ってのう。
 ザックが堀にでも落ちておれば炎から逃れられておるやもしれんからな」
「ふーん、なんも残ってねぇと思うけどなぁ」

キーファにはあれだけの高熱波の中、ザックが焼失を免れたとは思えない。
ザックの中がいくら四次元構造であろうと、外見は普通の袋であり単なる麻地だ。
ベリアルを倒したときも、そのザックは炎によって灰となったのだ。

(ま、確かになんか残ってりゃめっけもんだよな。あの大筒とか)
778名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:18:18 ID:nfRh+myfO
779死闘の果てに 9/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:18:32 ID:uuGTidyy0
 
戦いの中で度々マルチェロが構えていた奇妙な大筒。
あれがあればこの後控えているであろう、あのハーゴンたちとの戦いに役立つかもしれない。
そんなことを思いながら彼は堀を覗こうと淵から身を乗り出すトロデをぼんやりと眺めていた。
その瞬間であった。

どす、という鈍い音と共にトロデの背から黒い羽が生えた。

いや、羽に見えたものは黒い炎につつまれた切っ先。
それが堀を覗き込んだトロデを下から貫いたのだ。

「おっさ「トロ「陛下ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーッッ!」

キーファよりアリスよりも早くエイトが飛び起き、ガタのきている身体を圧して駆け出す。
しかしそれはすぐさま遮られることとなった。

「動くな! それ以上動けばトロデ王を殺す!」

その声にはエイトも足を止めざるをえない。
キーファも剣を構え、トロデ王を貫いた刃を凝視する。
信じられなかった。今聞こえた声はまさしく……

「マルチェロ!?」

アリスが悲鳴にも似た驚声をあげる。
堀をよじ登ってきたのはまさしく今燃え尽きたはずのマルチェロだった。
その衣服は積み重なったダメージでボロボロではあったが真新しい焦げ目は見当たらない。
堀に飛び込んだとでもいうのだろうか? しかし――

「フフフフ……今のは私も危なかった。この剣がなければ文字通り消し炭と化していただろう」
「「「!」」」
780死闘の果てに 10/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:21:53 ID:uuGTidyy0
 
その言葉を聞いてキーファは真相に気づいた。
表情から察するにエイトもアリスも同じ事を思ったようだ。
マルチェロはベギラゴンの灼光に晒される瞬間、堀へと身を躍らせた。
そして剣を伸ばして水底に突き立てたのだ。
まるで竹馬のように剣を突きたてたまま水面上に身体を固定していたのだろう。
堀の壁にでも身を預ければバランスを崩す心配はない。

「ちっくしょう!」
「動かないでもらおう、エイト、君の主君はまだ生きている」

マルチェロがトロデの首筋に剣を突きつけるのをみて、キーファの身体は凍てつく。
トロデを見れば確かに胸の辺りがわずかに上下していた。
剣は意図してか知らずかトロデの急所を避けて貫いていたのだろう。
しかしうつ伏せに倒れたその身体の下からじわり、と血だまりが広がっていく。

打つ手がない。

このままではトロデを人質にされたまま手も足もでず皆殺しにされてしまう。
打開策を模索しようとしてキーファの心には焦燥ばかりが募っていた。

「マルチェロッ、僕の命をやる! その代わりに陛下を解放しろ」

キーファは思わずエイトを見る。
彼は悲壮な決意を顔に浮かべていた。

「ほほう」
「キーファさんとアリスさんにも手は出させない……あなたにとって悪い取引ではないはずだ」
「おい、エイト!」

キーファはエイトを止めようと声を荒げるが、エイトの有無を言わせぬ視線に沈黙した。
エイトを止めたいという気持ちに偽りはないが、それ以上にこの場を打開する策が思いつかない。
781名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:22:13 ID:o++AJ8KC0
  
782名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:24:02 ID:nfRh+myfO
 
783死闘の果てに 11/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:24:30 ID:uuGTidyy0
彼の決意を止めるだけの力が今のキーファにはないのだ。

(くそ、エイトの奴本気で死ぬつもりだ。でも、でもよ……)

それでマルチェロが引き下がる保証はないのだ。彼の最終目的は皆殺しなのだから。

「いや、駄目だ」

だがキーファが止める必要もなく、マルチェロはその要求をばっさりと切り捨てた。

「何故だ! 僕たちを皆殺しにするつもりなら、それこそ全力で抵抗するぞ!」
「おまえがトロデ王を見捨てないことは判っている。だが他の二人はどうかな?
 おまえが死ねば他の二人はトロデ王を見捨てて襲い掛かってくるかも知れない。
 所詮は他人に過ぎない間柄だからな……それでは困るのだよ」
「侮辱です! 私たちもトロデさんを見捨てることはありえません!」

アリスの抗弁もマルチェロは口ではなんとでも言える、と相手にしなかった。

「じゃあ、何が望みだっていうんだ!」
「簡単だ、私はこの場を立ち去る。貴様らは私を追わない。その保証が欲しい」
「な、に?」

マルチェロの口から出たのはキーファにとっては意外すぎる言葉だった。

(なんだ? 何を企んでる?)

「意外かね? だがこの身体を見てくれ、こいつをどう思う?
 度重なる戦闘によって貴様らに増し満身創痍だ。魔力もあと少ししか残ってはいない……
 私としては無理を押して貴様らを殺す危険を冒すより、安全にこの場を立ち去って休みたいのだよ」

確かに、マルチェロは胸を大きく裂かれ、青い僧服は血によって大きく紫に染められている。
その他にも火傷、創傷、裂傷が散見されその顔には血の気が引いていた。
784死闘の果てに 12/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:26:47 ID:uuGTidyy0
マルチェロが追いつめられているのは厳然たる事実だった。
その言葉を疑う要素は見当たらない。
迷い、キーファはアリスを見た。視線に気づき、アリスは小さく頷く。

「トロデさんの危機です。迷っている暇はありません」

エイトもそれに首を縦に振った。

「わかった、マルチェロ。僕たちはあなたを追わない。どこへでも立ち去るがいい」
「慌てるな、私は保証が欲しいと言っただろう? 約を違えて後ろから撃たれては敵わない」
「そんなこと――」

激昂しかけたキーファをエイトはそっと手をかざして制止した。

「言い争っている時間はありません! 陛下の命は今こうしている間にも削られていっているんです!
 マルチェロ、どうすればいい? 」
「まず貴様らの呪文を封じさせてもらう。そして武器とザックを……捨てろとは言わん。
 だがすぐには手の届かない場所に投げてもらおう」

そういってマルチェロはザックから髑髏の僧を象った杖を取り出す。

「待ってくれ、武器を手放すのはともかく呪文を封じられたら陛下を治療できない!」
「案ずるな。術者である私が遠く離れれば呪縛は効力を失う。
 大事な主君を助けたいならば是が非でも私を逃がさなくてはならないというわけだ、クク」

キーファは歯噛みする。
何もかもがマルチェロのペースで進んでいる。
確かにマルチェロの出した条件は破格だし、その要求も疑い深くはあるが妥当といえなくもない。
だがそれは本当にマルチェロが逃走するという前提でのものだ。
武器も道具も手放し、呪文を封じられた状態であの皆殺しの剣の攻撃を受ければそれこそ全滅ではないのか。

「さあ、早くしろ。間に合わなくなっても知らんぞ!」
785名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:28:19 ID:o++AJ8KC0
 
786死闘の果てに 13/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:29:02 ID:uuGTidyy0
 
トロデに突きつけられた刃がわずかに沈み、フードの首元をわずかに切り裂いた。
キーファたちに選択肢はない。

「ち、くしょう!」

キーファは3mほど後方に氷の刃、メタルキングの剣とザックを投げ捨てた。
エイトとアリスも同様に武器とザックを放る。
同時にマルチェロが杖を振るった。
呪文の使えぬキーファには何も感じないが、アリスとエイトにはそれぞれ魔力の光輪に拘束される。
光輪はすぐに消えたが、かすかに呻いた二人の様子から呪文は封じられてしまったようだ。

「フ、ではさらばだ」

マルチェロはトロデのフードを剣先に引っ掛けると、そのまま無造作にエイトに向けて放り投げた。
そして背を向けて走り出す。

「陛下!」

血の雫を散らしながら宙を舞うトロデをエイトは咄嗟に受け止める。
だが踏ん張りがきかずにその場に尻餅をついてしまった。
重傷を負ったトロデに衝撃を伝えないためにその身体に総ての衝撃を受け止めてエイトは呻き声をあげる。

「なんてことをする!」
「あ、後です! アリスさん、陛下を!」
「はい!」

キーファはマルチェロの背に怒りの視線を向けるが、構っている暇などない。

「く、動けない……キーファさん、さっき投げた僕のザックを取ってください!
 その中に魔力を回復する薬が入っています!」
「ああ、わかった」
787名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:29:39 ID:Qo9fzVgU0
788死闘の果てに 14/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:31:08 ID:uuGTidyy0
 
トロデを抱えたまま身動きのとれないエイトの為にキーファはザックを探す。
その時、呪文を唱えようとトロデに手をかざしたアリスが悲鳴を上げた。

「まだ魔封じが解けないッ」
「なんだって!?」

エイトの丁寧語も忘れた焦燥の声が聞こえる。
そしてキーファが見たものは少し離れた場所でこちらを眺めるマルチェロのニヤついた顔だった。
その場所はその気になれば真空波も呪文も届く位置。
戦闘域から離れた場所とはとても言えなかった。

「何やってんだ、とっとと逃げちまえよ!」
「フン、何しろダメージが深くてな……走るのも億劫なのだ。だから、いい方法を考えた」

マルチェロの唇が耳まで裂けたかのような錯覚を覚える。
とてつもない邪悪の気配にキーファの背筋に冷たい針が突き刺さったような悪寒が走った。

「おまえ……」
「貴様らの方にこの場を去ってもらおう……あの世までなッ!」

マルチェロの指先に光が灯り、輝く十字架を描く。
エイトが憎悪の声を上げた。

「マルチェロ、貴様ァーーーーーーーーーーーッ!」
「私に残された最後の魔力を込めて贈ろう――グランドクロスッッ!」

断罪の十字架が死の極光となって放たれた。

789名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:32:43 ID:Qo9fzVgU0
790死闘の果てに 15/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:33:38 ID:uuGTidyy0
◆ ◇ ◆


「フン、我ながら情けない破壊力だ……四人ともまだかろうじて生きている……」

呼吸を荒げてマルチェロは舌打ちする。
せっかく剣が五月蝿く喚きたてるのを宥めて策を弄したというのに誰も殺せていないとは流石に予想外であった。
トロデとエイトくらいは殺せると思っていたのだ。
追いつめられればスライムとてドラゴンに立ちむかう。
それよりも逃げ場を用意してそこに罠を置いた方が確実だと、皆殺しを前提に剣に納得させた策だった。
だがそれで殺せなかったことで剣がマルチェロの精神に執拗に殺意を送り込んでくる。
マルチェロは目の前の現状を把握し、今エイトたちに止めを刺しに行くのはまだ早いと結論付けた。
目の前には数m四方のクレーターが穿たれていた。
そして崩れた城壁には身体をしたたかに打ちつけて気絶している女戦士――確かアリスといった――がいる。
身に纏っているマントのおかげか致命傷は受けていないようだが、意識がないなら止めは容易にすぎる。
たとえ意識を取り戻しても武器もなく、呪文を封じられ、足の怪我も悪化しているこの状態では敵ではない。
その傍には翼ある白馬が倒れていた。場所に恵まれたせいか傷はほとんどなく、衝撃で昏倒しているだけに見えた。
だが翼に傷がついている。小さい傷とはいえ目覚めたとしてもしばらくは飛べまい。
そこからまた数mの距離の芝生には身体を張って庇ったのであろう、トロデを抱きかかえたまま倒れているエイト。
うつ伏せになっているため、意識があるかどうかは定かではないが二人ともピクリとも動かない。
エイトの足は完全に潰れていた。いかな回復呪文でもこれを治癒することは不可能だろう。
背中は焼け爛れ、生きているのが不思議なほどであった。
立つこともままならなかったあの状態ではさすがに大防御を発動することはできなかったと思われた。
トロデ王も庇われたとはいえ元々かなりの重傷にこの衝撃では悪化は免れない。
鼓動も確認できず、わずかに漏れでる息だけがかろうじてトロデの生存を証明していた。
これもまた止めを刺すのになんの支障もないだろう。

そして――

「全く目障りだな、貴様は……」
「る、せ…え……」
791名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:35:29 ID:DSXciUl5O
支援支援
792死闘の果てに 16/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:35:43 ID:uuGTidyy0
マルチェロの視界の端に移っていたのは唯一身体をズタズタに引き裂かれながらも
意識も失うことなく立ち上がっているキーファの姿だった。
「これ」先に片付けるまでは前述の三人に止めを刺すわけにはいかなかった。

「あの女を楯にしたのか……不様だな」
「黙れ…よ、畜生」

キーファの顔が悲痛に歪む。
おそらくはあのアリスという女の方が庇ったのだろう。
だがそんな事実よりもキーファを激昂させるための侮蔑の言葉を浴びせる方が重要だ。
彼はまだ戦う力を有している。
自分の力が万全でない以上、相手の力はどんなに小さくとも削がなくてはならない。
偶然にも剣と同じ方向に飛ばされたのだろう。その手には再び白銀に輝く剣を手にしている。

「前から随分と人道らしきものを説いてくれたが、貴様の本性はそれだ。
 女を犠牲にしても生にしがみつく惰弱な男。貴様には私を非難する資格などない」
「黙れっつてんだろッ……おまえに何がわかる。おまえだけは……ゆるさねぇ!」

キーファの剣に炎が発する。
炎はキーファの怒気に呼応してその勢いを増し、刃は白銀から真紅へと輝きを変えた。
全身を駆け巡っているはずの激痛などまるで感じさせないかのような動きでキーファは剣を振り下ろす。

「燃え尽きろ、火炎斬りィッ!」

威力速度とも申し分ない斬撃だった。当たれば致命傷どころか即死は免れない。
掠ってもその炎熱はマルチェロの身体を焼くに充分。
消耗激しいマルチェロにとってそれは命とりになりかねなかった。
だが――致命的に直線的な攻撃だった。
加えてその炎の技は先ほどマルチェロは目にしている。

「その技は一度見せてもらった」
793名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:36:32 ID:o++AJ8KC0
 
794名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:38:14 ID:DSXciUl5O
支援
795死闘の果てに 17/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:38:36 ID:uuGTidyy0
キーファの怒りを煽り、直線的な攻撃を誘発。加えて見知った技。
マルチェロにとってはもうそれに命中する方が難しい。
速度は僅かに予想を超えていたものの修正の範囲内。

「この私に同じ技は二度も通じん!」

炎の唐竹割りを半身になって回避すると、無防備なキーファの脇腹に剣を突きたてた。
ずぶり、という確かな手ごたえ。
肋骨を粉砕し、臓腑を切り裂いた――そんな確信。

「ごはっ」

血混じりの唾が吐き出され、キーファはよろめいた。
ずるり、と引き抜かれた刃の痕からおびただしい量の血が流れ出す。
2歩、3歩と後ずさり、キーファは小さく呻きを残してその場に崩れ落ちた。
うずくまるキーファを見下ろしてマルチェロは苛立たしげに剣を振って血糊を落とす。
マルチェロが苛立った理由は一つ。
腕が震えて刃を捻りいれることができなかったのだ。
本来ならそれで即死させられていた。
思うとおりに身体が動かず、止めを刺す必要を生んでしまったことはマルチェロにとって非常に腹立たしいことだった。
だがこうしている間にも剣はマルチェロに殺人衝動をせきたてる。

(わかっている!)

そして目前にうずくまる敗者の首を斬り落とそうとした瞬間――ふ、と視界が暗くなった。
ぐらり、と身体が傾くのを感じて慌てて剣を杖代わりに身を支える。
意識を失いかけたのだ。

(思ったよりも消耗は深刻だ……一刻も早く休息を取らなくては……)

とにかくほんの僅かの間だけで良い。
意識をはっきりさせ、平衡感覚を取り戻さなくてはならない。
796名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:40:13 ID:Qo9fzVgU0
797名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:40:24 ID:MCvxODJ8O
 
798死闘の果てに 18/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:41:34 ID:uuGTidyy0
既に魔力は使い切ってしまったため、回復呪文をかけることはできない。
ぐずぐずしているといつあの竜と女魔道士が戻ってくるかわからないが、背に腹は代えられなかった。

(2分、いや1分だけだ)

マルチェロは目を閉じ、じっと己が意識の回復に努めた。
身体の方は剣の呪力によって少しなら無理が効く。

(剣よ、待っていろ。食というものは焦れれば焦れた分だけ美味というものだ)

それが理解できたのか剣も今ひと時、マルチェロの殺意を刺激するのを止めた。

(1分後……それがこの場にいる者たちの命運が尽きる時だ)


◆ ◇ ◆


懐かしい声が聞こえる。
緑色の帽子を被った純朴な少年。
橙の頭巾を被った小生意気な少女。

もう、死んでしまった友達。

(お前たちは、生きたいように生きれたか?
 いや、そんなはずないよな……無理やりに、こんな場所で……)

自分もまた同じだ。
やりたい事があったのに。約束を守りたかったのに。
799死闘の果てに 19/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:43:40 ID:uuGTidyy0
緑の帽子の少年が聞いてくる。

『キーファはどんな風に生きたかった?』

その答えは――確か以前言った気がする。

橙の頭巾の少女が聞いてくる。

『あら、どこでだったかしら?』

どこだっただろう。
自分はなんと答えただろうか。

(俺は――どんな風に生きたかったんだろう)

ぼんやりと彼は考えた。
力強く生きたかった気がする。
心強く生きたかった気がする。

そう、あの激しく猛る炎のように――

「そうだ、俺は――」
『今頃思い出した? あの時キーファがなんて言ったのか』
『僕は覚えてるよ――あの時キーファがなんて言ったのか』

あれはアルスと、マリベルと冒険を初めて2つ目の世界だった。
炎の精霊に守られるという村、エンゴウ。

「ああ、思い出したよ。アルス、マリベル」

自分はこう言ったのだ。
800名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:45:52 ID:2xVpioOx0
(´;ω;`)し・・・支援
801死闘の果てに 20/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:46:20 ID:uuGTidyy0
 
――俺は炎のように熱く生きたいと思ってる。どうせ燃え尽きるならせいいっぱい熱く生きるんだ。
   そうだろアルス!

(そうだ、俺はまだ……燃え尽きるほど熱く生きていない! そうだろ、みんな!)

暖かい、まるで太陽のような光を感じる。
キーファはゆっくりと目を開けた。

その瞬間、灼熱と激痛が全身を駆け巡る。
だがそれがどれほどのものだというのか。
どうせすぐ燃え尽きる命、灼熱はいくらでも歓迎したいほどだ。
脳が焼ききれるほどの激痛。
それすらも糧に――キーファは立ち上がった。
自分の背にはアルスとマリベルがいて、支えてくれている。
目には見えなくともそう確信できた。
自分の瞳には決意の炎が燃えていると信じていた。
対照的にマルチェロの瞳には驚愕が浮かんでいる。
信じられないものを見たというように――実際そうだろう――大きく見開かれている。

「なぜ、だ……なぜ立ち上がる、いや立ち上がることができるッッ!?」
「おまえには、一生わかんねぇよ」

残された生命の一欠片。
それを総て炎に換えて刃へと疾走らせる。
見切られていようとなんだろうと……これが正真正銘最期の一撃。

炎のように生きる時は今なのだ。
あの誓いを実現させる時は今なのだ。

「俺の命の総てをぶつけておまえを倒す!」
802名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:47:14 ID:9lVZVSnU0
 
803死闘の果てに 21/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:49:08 ID:uuGTidyy0
 
◆ ◇ ◆


暖かい光を瞼の上に感じて、アリスは目覚めた。
そして目にしたものはキーファのものであろうザックの口から零れ落ちていた赤い宝石。
かつてラダトームに隠されていた虹の雫を生み出すための鍵の一つ、太陽の石だ。
その石の力はかざせばどんな深い、たとえ魔法の眠りからでも目覚めさせる輝きを放つのだ。
まさに今、その光がアリスを目覚めさせた。

「そうだ、みんな――うぐぅッ」

エイトたちの姿を探そうとして、身体を跳ね回る激痛に身を捩じらせた。
荒々しく吐いた呼気に血が混じっている

(そうだ……私はマルチェロの攻撃からキーファさんとファルシオンを庇って……)

王者のマントのおかげで致命傷は免れているようだが、どうやら右腕と肋骨の骨が何本か折れているようだ。
足にも力が入らず、かろうじて動くのは後遺症の残る左腕だけのようだった。
少量とはいえ血を吐いたところをみると内臓も傷ついているだろう。
なんとか左腕だけで身体を支え、改めて周囲を見渡す。
最初に目に付いたのは倒れたエイトと彼に抱きかかえられたトロデだった。
エイトの余りの惨状――両足は焼き潰れ、背が爛れ、全身の傷から出血している――に死んでいるのかと思ったが
どうやら二人ともにまだ息はあるようだ。

だが、それも時間の問題。

二人に積み重ねられたダメージは致命的なものだ。
まだ生きている……しかし――助けられない。

「やってみなくちゃわからないでしょう!」
804名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:50:41 ID:A40e70XO0
 
805名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:51:44 ID:9lVZVSnU0
 
806死闘の果てに 22/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:52:49 ID:uuGTidyy0
 
そんな自分の弱い考えを叱咤してアリスは這いずり、なんとか二人の近くへ行こうとする。
アリスの魔力はもう残り少ない。
だが祈りの指輪を使えばなんとか仮死状態を保つまでは治療できるかもしれないのだ。
そして絶望に至る事実に気づいた。

(魔封じが……まだ解けていない!)

焦りながら魔封じの元凶であるマルチェロの姿を探す。

居た。

マルチェロは立って、何かを驚いた目で見詰めている。
その視線の先に居たのは……真紅に染まったキーファ。
キーファの衣服は元々赤いものだった。だがその下半身をさらに鮮やかな真紅に染めている。
脇から流れる血液が。

(なんていうこと……キーファさんまでが、こんな)

キーファが最期の勝負をかけようとしていることは解かる。
このままでは回復呪文を使うことができないため、マルチェロを倒すことは最優先事項。
しかしアリスには武器がなかった。
呪文も使えず、満足に動くこともできない。
死にいくキーファの為になんの援護もできないのだ。

(太陽の石は私を絶望させるために目覚めさせたのですか!)

思わず地に叩きつけた左の拳。
だがそれに僅かに触れるものがあった。

(鏡? ラーの鏡じゃない……そうだ、これは私が持っていたもの)
807名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:55:09 ID:9lVZVSnU0
 
808死闘の果てに 23/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:55:28 ID:uuGTidyy0
どんな力を持っているか解からずザックの中で放置していたものだ。
だが前に見た時と今では決定的に違っていた。
今、アリスの手に在る鏡は魔力に満ち溢れ、まるで太陽のように輝いていたのだ。
その光には溢れんばかりの破邪の力を感じることができた。
まるでバラモス城の暗雲を払い飛翔した、かの神鳥ラーミアに似た聖なる力。
それこそはアリスとともに太陽の石の輝きが目覚めさせた新たなる力だった。
いかなる闇の力をも陽の光の下に照らし出す――太陽のカガミ。

(今あの男は剣の呪いに捕われています。この鏡の破邪の力なら!)

アリスは痛む左腕で鏡を持ち上げると、マルチェロへ向かって鏡を掲げた。
全身を焼く激痛に意識が飛びそうになる。

(こ、んな痛みが――なんだっていうんですかぁ!)

鏡から眩いばかりの光が溢れ出て、彼女の視界を白で染め上げた。


◆ ◇ ◆


「俺の命の総てをぶつけておまえを倒す!」

その言葉は驚愕から立ち直ったマルチェロを激怒させるに充分だった。

「しつこい、しつこい……しつこいしつこいしつこいしつこいッッ!
 一体なんど私の邪魔をすれば気が済む!」

最初は井戸の前でトロデ王を殺害するところを邪魔された。
この場では竜王とエイトを倒すところを妨害され、
またグランドクロスで瀕死のエイトたちに止めを刺すのを遮られた。
そして今。
809名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:55:54 ID:A40e70XO0
支援
810名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:57:19 ID:o++AJ8KC0
 
811死闘の果てに 24/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 20:57:41 ID:uuGTidyy0
 
「実に理解しがたい……なぜ立ち上がる? そのまま寝ておけばこれ以上苦しまず死ねるものを
 意地か? プライドか? 義心か? 責任感か?」

「――全部だよ、バカ野郎!」

マルチェロは歯軋りする。
怒りの余りその額には血管が浮き出ていた。

「いいだろう、貴様を我が障害、倒すべき敵と認めよう!
 全力をもって葬り去ってやる!」

マルチェロは剣を構え、キーファと対峙する。
互いの身体はもはや限界を迎えていた。
勝負は一太刀。
それで総てが決まるのだ。

「死んで手に入るものなどは存在しない、全ては生きてこそ得られるのだ!
 命を賭ければその代償として勝利を得られるとでも勘違いしているのではないか?
 自分の力はかならず報われると? 愚かの極み! 貴様に現実を教えてやろう!」

マルチェロの殺意に呼応して剣の魔炎気が大きく膨れ上がった。
キーファもまた命の最期の燃焼を炎の剣として振りかぶる。

その瞬間、二人の横合いからまるで太陽がそこに存在するかのような閃光が発せられた。

視界が真っ白に染め上げられ、マルチェロはわずかに怯む。
そして――

「うぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

彼の身体を支えていた皆殺しの剣。
812名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:58:57 ID:9lVZVSnU0
 
813死闘の果てに 25/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:01:46 ID:uuGTidyy0
その殺意の呪縛が急速に薄れていく。
剣を包みこんでいた黒い炎はみるみるうちに小さくなっていくのだ。

「こ、これは……!」

自分を保っていたものが消えていく。
マルチェロは動きを止めざるを得ない。
だが全てを真っ白に染め上げる光の中、迷いなく動く紅い光があった。
それはキーファの剣。
マルチェロの発する黒いオーラだけを目印に一心に斬りこんだのだ。
さしものマルチェロもこれは回避できない。
だが流石というべきか、それでも咄嗟に剣を楯にしてその斬撃を受け止めた。
キーファの命を込めた一撃。
それでも、マルチェロの防御を押し切ることはできなかった。
刃を這う炎は一度大きく膨れ上がり、消失する。
交差した剣はマルチェロの額ぎりぎりで止まった。
ニヤリ、とマルチェロは笑みを浮かべた。

その時――ぴしり、という音が聞こえる。

「!」

それはマルチェロの剣に亀裂の入った音だった。
亀裂は一筋にとどまらず、ぴしり、ぴしりと無数に枝分かれして刀身を駆け巡る。
そして亀裂の中から炎が噴出した。
キーファの火炎斬りの威力は消失したのではなく、皆殺しの剣の中に浸透していたのだ。
謎の光によって黒い殺意の炎を弱体化されてしまった剣にそれに抗する術はない。

ぱきん

澄んだ音を立てて皆殺しの剣は千々に爆ぜ割れた。
剣の核を成す魔水晶も、刀身も、柄も、全てが無数の欠片となって舞い散った。
814名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:04:02 ID:o++AJ8KC0
 
815名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:05:14 ID:9lVZVSnU0
 
816死闘の果てに 26/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:05:25 ID:uuGTidyy0
その欠片も地に落ちることなく中空で燃え尽きる。

「バ…カ、な」

今や彼の拠り所であった剣を失い、マルチェロはぺたんとその場に尻餅をつく。
彼の身体から急速に力が失せていく。
殺意も弱くなり、冷静な思考をとり戻す。
そして把握したのは――今が絶望的な状況だということだった。
眼前には再び剣を振り上げるキーファがいる。自分の身体は動かない。

「ま、待て! 私はこんな場所では死ねん、この世の総てを掴むまで、私は……ッッ」
「みんな、やらなくちゃいけないことがあった。ローラさんだって……ククールって人だって
 みんな、みんな使命と、希望を持って生きていたんだ! それを……それを踏みにじったおまえが言えたことかよ!」

「よせぇえええええええええええええ」

「ア…ル、す、ら、ンド……りべ、る……勝った……ぜ――」

白銀の剣は真っ直ぐに振り下ろされ――マルチェロの脇を通過して地面に切っ先をめり込ませた。

「!?」

何が起こったのか解からず、マルチェロは呆然とキーファを見上げる。
キーファの瞳からはすでに光は失われていた。
ぐらり、とその身体は揺れて倒れた。

死んだ。

しばらくマルチェロはただ唖然とキーファの死体を見詰めていた。
そしてようやく事態を把握すると、小刻みに震え始めるのだった。

「ク…クッククク……クックック、ハーーハッハッハッハッハ! 死んだ、死んだぞ!」
817名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:07:15 ID:o++AJ8KC0
 
818名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:07:32 ID:zPmfirle0
  
819死闘の果てに 27/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:07:44 ID:uuGTidyy0
 
天はまだ自分を見放してはいなかった。
やはり総てを掴むのは、総ての上に君臨するべきは自分なのだということを確信する。
そしてマルチェロはこれからすべき事を考える。
あの女魔道士や竜がいつやってくるかは解からないため、早くこの場を去らなくてはならない。
しかし自分の身体はもはやほとんど動かない。
なんとか這いずれるほどまでに回復させて、逃げることは無理でも身を隠さねばならなかった。
その時、マルチェロは先ほどの謎の閃光に思い至り周囲を見渡した。
あれは一体なんだったのだろうか。
そして鏡を持ったまま気を失っているアリスを見つけた。

(あの女の仕業か……だが気を失っているなら好都合だ)

身体が動くようになればキーファの持っていた剣で止めを刺せばいい。
その上で瓦礫の下にでも身を隠せば、この場にやってきた女と竜は
自分が彼女たちを皆殺しにしてここを去ったと思うだろう。
幾分、楽観的な策となってしまうが今はこれ以上の方法はとれない。
とにかく少しでも動けるようになるために身体を回復させなければならない。
増援がくるまで時間との勝負だった。
あの女が仲間の奮闘を信じて、竜の治療に専念していたならば勝機はある。

そう、思っていた。

ふとエイトの姿が視界に入る。
エイトは目覚めていた。
少し驚いたが、なんということはない。
声も出せずにただこちらを睨んでいるだけだ。
いや、睨んでいるというのも違う。
絶望の瞳で、ただ見ているだけだ。

「もう少し待っていろ……貴様もこいつの後を追わせてやる」
820名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:09:12 ID:o++AJ8KC0
 
821名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:09:39 ID:9lVZVSnU0
 
822死闘の果てに 28/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:10:51 ID:uuGTidyy0
そう嘲笑した時違和感に気づいた。
何かが足りない。
そこにあるべき何かがすっぽりと抜け落ちている。
しばらく考えて違和感の正体が解かった。

トロデ王が……いない。


◆ ◇ ◆


エイトとトロデもまた太陽の石の力によって目覚めていた。
しかしその時はすでにキーファが倒れた後だった。

「おお、キーファ……なんということだ……ワシの、ワシのせいで」
「陛下のせいでは、ありま、せん。全ては、僕が至らな、いため……に」

文字を一つ音にするだけでエイトの脳髄に針が突き刺さるようだった。
もはや足どころか指一本動かすことも敵わない。
かろうじて首が少し動く程度。その他は喉を震わし、唇と瞼を開閉できるだけだった。
トロデはそれよりはマシな状態だったが、腹部の傷からの出血はすでに致死量に達している。
彼らの状態を一言で表すならば、「まだ死んでいない」というだけだった。
エイトの視界からはアリスやファルシオンの状況を確認することはできないが、
キーファに加勢できなかったところを見るとおそらく自分と似たような状態なのだろう。
自分たちは負けたのだ。
魔力もほぼ尽きた今、彼にできることといえばメガンテで相討ちに持ち込むことくらいだろう。
だがそれではトロデ王を道連れとしてしまう。
臣下としてそれだけはできなかった。

『はい…でも、これさえあれば、どれほど絶望的な時でも僕は王をお守りできます』

メガンテを覚えた時、エイトはこう言った。
823名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:11:36 ID:zPmfirle0
 
824名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:13:14 ID:9lVZVSnU0
 
825死闘の果てに 29/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:13:28 ID:uuGTidyy0
同時にトロデからは強い叱責を受けたものだったが、いざという時の決意はなくさなかった。
だというのに、メガンテではもう意味がない。

「僕に……メガザルが、使えたら――」

そんな言葉が口をついてでた。
それにトロデが反応する。

「メガザルとは、なんじゃ説明せい」
「いえ、もう――」
「よいから説明せい、命令じゃ!」

決定的な敗北を喫し、今命の灯も消えようかという時に交わす言葉ではない。
だがあまりの剣幕に命令を拒否できず、声を発する痛みに耐えて端的に説明した。

すなわち、自己の命と引き換えに仲間の傷を癒す呪文。

命という火種で敵を破砕するメガンテとは対を成す高等呪文だった。
エイトには何故トロデがそんなことを知りたがるのか理解できなかった。
彼の王は呪文を使えないはずだ。
しかしそれを聞いてトロデが微笑んだ時、エイトの心臓は冷たい手で鷲掴みにされた。

自分は決してしてはいけないことをしてしまった。

「へ…い、か――?」
「嬉しいぞエイト、我が子よ……ワシは親として、子の命を救うことができるのだな」

そういうとトロデはエイトの腕の中から抜け出し、這いずりながらマルチェロへと向かっていった。

「待っ……」
「ようやくワシにも覚悟ができたぞい。エイトよ……娘を……ミーティアとトロデーンを頼むぞ」
826名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:15:10 ID:o++AJ8KC0
 
827名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:15:11 ID:9lVZVSnU0
 
828死闘の果てに 30/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:15:35 ID:uuGTidyy0
 
エイトは腕を伸ばそうとした。
しかし腕はぴくりとも動かない。
エイトは立ち上がろうとした。
しかし身体のどの部分もぴくりとも動かない。
エイトは叫ぼうとした。
だが、喉がかすれて声はほとんど音になることはなかった。
エイトは命をも擦り切らすほどに力を込めて喉を震わせた。

「とう、さん」

しかし出てきたのはとてもか細く、聞き取ることも困難なほど小さな声だった。


エイトの搾り出したとても小さな音。
だがそれはトロデにははっきりと聞こえていた。
その言葉は今にも力尽きそうなトロデにまるで魔法のように活力を注ぎ込んだ。

「待っていろ、今助けるやるからのう」

ずりずりと虫のように地を這いずりながら彼はマルチェロへと向かう。
マルチェロはまだ自分には気づいていなかった。

(キーファよ、ワシが不甲斐ないばかりにすまぬ……
 いま少し早くメガザルの力を知っておれば間に合ったかもしれんかったというのに)

「もう少し待っていろ……貴様もこいつの後を追わせてやる」

マルチェロが言葉を発する。
見ればエイトのほうを見て哂っていた。
まだ、気づいていない。
829名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:16:35 ID:zPmfirle0
  
830名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:16:53 ID:o++AJ8KC0
 
831死闘の果てに 31/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:18:29 ID:uuGTidyy0
 
「悪いが、させぬ」
「なに!?」

トロデは這いずりながらマルチェロの背後に辿りついた。
力の全てを込めて立ち上がり羽交い絞めにする。

「き、様! なにをする、離せ!」
「そう連れぬことを言うな……この老いぼれの黄泉路に供をせい」

普段ならば身体の小さいトロデにマルチェロを羽交い絞めになどできるはずもない。
だがマルチェロは身体が弛緩して地に座り込んでいたし、トロデは死の際とも思えないほどの怪力を発揮して
マルチェロを拘束していた。
ろうそくの灯は消える前に大きく燃え上がるという、そんなことを思い出した。
マルチェロは全力で抗っているつもりだが僅かに身をよじるのが精一杯でありトロデの拘束から逃れることができない。
トロデはそのまま彼をずるずると引き摺っていく。
向かう先は――城の堀。

「や――」
「さらばじゃ……エイト」

最期に愛しい息子を見た。
彼は何かを叫ぼうとしている様子だったが、声などもはや出せる状態ではないだろう。
いや、例え出せていたとしてももうトロデの耳には何も聞こえない。
ただ何を言ったのかは解かった。

だからニッコリと微笑んだ。

そして彼の身体はマルチェロとともに冷たい水の底へと落下していった。

832名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:18:52 ID:9lVZVSnU0
 
833死闘の果てに 32/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:20:32 ID:uuGTidyy0
 
◆ ◇ ◆


冷たく暗い水の中、トロデは娘の幻を見た。
娘を抱きしめようとして彼は大きく手を広げる。

そして彼の腕に嵌められた腕輪が砕け散り、トロデは光となった。


◆ ◇ ◆


アリスたちが戦っているであろう場所に幾度もの閃光と爆音を聞く。
それを確認するたびにアレンはそこにただちに駆けつけたい衝動に駆られた。

「駄目です、今はアリスさんたちを信じましょう」

そういって彼の治療を続けるマリアが宥めてくる。

「だが……ワシは人を守らねばならぬ、アレンと約束したのだ」
「アレンは本当にそう言ったのですか? いえ、彼は一方的な庇護を願うような人ではありません」

そう言われて彼はアレンの言葉を思い出した。

『お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……』

そうだ、あの時アレンは人と協力しろといったのではなかったのか。

「あの人なら……必ず共に力を合わせようと言った筈」
「ワシは……どうやら傲慢にすぎたようだ」
834名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:20:49 ID:TSbhEf3U0
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:21:56 ID:o++AJ8KC0
 
836死闘の果てに 33/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:22:54 ID:uuGTidyy0
何も聞かずにアレンの最期の言葉を言い当てたマリアを見て、彼は恥じ入った。
思えば自分には人を信じるということができていなかった気がする。
常に上から、自分が人間を守ってやると、そう考えて行動してきた。

(それは……間違いだったのだな)

「解かった、マリアよ。信じよう……人の力を」
「ええ」

彼は再びマリアの治癒の光に身を任せた。
その時だった、大きな光の柱が西の堀から立ち上ったのは。

「なんだ!?」

何か、よくないことが起こった。
そう確信した二人は同時に立ち上がる。

柱はアリアハンの天空を貫き、そして光が収まった後――雪が降ってきた。

光り輝く黄金の雪が。

マリアは舞い降りてきた雪の一粒を手の平に乗せた。
その瞬間、彼女の傷は全て癒され、体力が完全に回復していた。

「これは?」

それはアレンも同じ。
瀕死に近い深手だったにも関わらず完全に身体は復元されていた。

「おじさま?」

何故かトロデ王の存在を身近に感じて、マリアは呟いた。
837名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:23:37 ID:zPmfirle0
 
838死闘の果てに 34/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:25:38 ID:uuGTidyy0
彼女の頬を一筋の雫が伝う。

いつの間にか、彼女は涙を流していた。


◆ ◇ ◆


「ぶはっ」

マルチェロは杭に身をぶつけ、水面から顔を出した。
城の堀には水の深さを調べるための杭が何本も立っている。
その内の一本に身体をぶつけたのだ。
トロデ王に堀の中へと引き摺り込まれた彼だったが、『何故か水中でトロデが大きく手を広げたため』
その拘束から図らずも逃れえることができたのだ。
だがもう、彼の力も尽きようとしている。
傷口から命そのものが溶け出していっているかのように力が入らない。
一度は浮かび上がったものの、また彼の身体はずぶずぶと沈んでいく。

(死んでたまるか……)

ただそれだけを念じてマルチェロは杭に手を絡ませた。
なんとか沈むのを先送りにしてなにか助かる方法を見つけ出さなくてはならない。
霞む目で周りを見渡した時、彼の傍にあるもう一本の杭の上に誰かが立っていることに気がついた。

「そ、ん…な」

そこに立っていたのはエイト。
しかも潰れていたはずの足は完全に治っている。
いや、足だけではない。
服こそボロボロだが彼の身体にはまったく傷はついていなかったのだ。
大量に出血し、青白くなっていた肌も完全に血色を取り戻している。
839名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:26:12 ID:o++AJ8KC0
 
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:27:48 ID:9lVZVSnU0
 
841死闘の果てに 35/40 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:29:47 ID:uuGTidyy0
 
もはや言葉を発することもできず、マルチェロはただ絶望した。
その様子を静かに見詰めて、エイトは落ち着いて口を開いた。

「憎しみで戦ってはいけないと思っていた。
 誰かを守るために戦わなければ、それはただの殺しだって……」

エイトはいつでも誰かの為に戦おうとしていた。
私怨の為に剣を取ったことなどない。
ただ自らの主君の為に、自分の信じる正義の為に戦った。

「でも、今、僕は憎しみに支配されている。人を殺すために、この場所にいる」

エイトの双眸から透明な雫が毀れる。
今の自分を見れば父は……彼の主は悲しむだろう。
だが、それでも胸のうちから湧き上がる衝動が抑えきれなかった。
手にした銀の槍を大きく構え――

「あなたを殺すためにだ、マルチェロ!」

突き出された穂先は寸分たがわずマルチェロの心臓を貫いた。


(私、は――全てを掴――)

最期の瞬間マルチェロは空を見上げ、何かを掴むように腕を虚空へと伸ばした。

だが、伸ばした腕は空を切り――何も掴むことはなく、彼は暗い水の底へと沈んでいった。

842名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:30:57 ID:B6RHlYu+0

843死闘の果てに 36/38 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:31:52 ID:uuGTidyy0
◆ ◇ ◆


ハーゴンが「ゲーム」と呼んだこの殺し合いの宴。
それが始められてより二日目の午後。
この時点で生存者は七名となっていた。

ロトの称号を持つ勇者 アリス。
ロトの血を引く勇者アレフ。
ロトの末裔マリア。
トロデーン近衛兵隊長エイト。
魔族の王 ピサロ。
ダーマ大神官 フォズ。
ただ一匹の竜アレン。

この中に殺し合いの意志を持つ者は――もう誰も居なかった。



【キーファ@DQ7 死亡】
【トロデ@DQ8 死亡】
【マルチェロ@DQ8 死亡】
【残り7名】
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:32:05 ID:oGe30UpQO
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:32:25 ID:q8/MqC7l0
ちくしょう、トロデカッコよかったぞ。支援。
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:34:17 ID:9lVZVSnU0
 
847死闘の果てに 37/38 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:36:03 ID:uuGTidyy0
【E-4/アリアハン城跡地:西部/午後】

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:健康 MP1
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング
[道具]:なし
[思考]:果てしない哀しみ 竜王を警戒?

【アリス@DQ3勇者】
[状態]:健康 MP1/4
[装備]:王者のマント 祈りの指輪(あと1.2回で破損)
[道具]:なし
[思考]:仲間達を守る 『希望』として仲間を引っ張る


【E-4/アリアハン城跡地:中央/午後】

【竜王@DQ1】
[状態]:健康 MP微量 人間形態
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 異変に戸惑い

【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:健康 MP1/4
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[道具]:支給品一式  引き寄せの杖(2) 小さなメダル アリアハン城の呪文書×5(何か書いてある) 天馬覚醒の呪文書  
[思考]:儀式の阻止 アリスを支えたい 一段落した後宿に戻りローラたちを弔う
     闘いを終えて、アレンの最期のことを問う  異変に戸惑い
848名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:36:20 ID:zPmfirle0
 
849死闘の果てに 38/38 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:37:21 ID:uuGTidyy0
 
※ファルシオンも完全に回復してアリスの傍にいます。
※アリス、ファルシオンは気絶から立ち直りました。
※まほうのカガミは太陽のカガミへと変化しました。
※皆殺しの剣、隼の剣、メガザルの腕輪は消滅しました。
※以下の道具はその場に放置してあります。
マルチェロの道具:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1) 魔封じの杖
エイトの道具:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ エルフの飲み薬(満タン)
キーファの道具:支給品一式 ドラゴンの悟り 太陽の石(ホットストーンから変異) 雨雲の杖 ロトの剣 
        トルネコのザック(聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 首輪×2)
        メタルキングの剣 氷の刃 星降る腕輪
アリスの道具:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) 太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)
        ビッグボウガン(矢 0) 魔物のエサ インテリ眼鏡
トロデの道具:イーグルダガー 布の服 メガザルの腕輪 支給品一式×2
850 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:38:56 ID:uuGTidyy0
投下終了です。
1時間半に渡る支援、本当にありがとうございました。
851名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:39:30 ID:6ndHmG4+O
乙です!

トロデがかっこよすぎた。
とうさあああああああん
852名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:39:48 ID:B6RHlYu+0
超乙でした。主催側の動きが楽しみだな。
853名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:41:00 ID:6ndHmG4+O
読み返してみてマルチェロのウホッな話し方にワラタw
細かいなあw
854名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 21:43:01 ID:Qo9fzVgU0
GJ!
トロデもキーファも格好良すぎだ。

が、マルチェロの台詞で吹いたw
シリアスなのに…シリアスなのに…!w
855 ◆jOgmbj5Stk :2008/02/13(水) 21:46:53 ID:uuGTidyy0
>>849

修正します。トロデのアイテムがそのままになってました。

※ファルシオンも完全に回復してアリスの傍にいます。
※アリス、ファルシオンは気絶から立ち直りました。
※まほうのカガミは太陽のカガミへと変化しました。
※皆殺しの剣、隼の剣、メガザルの腕輪は消滅しました。
※以下の道具はその場に放置してあります。
マルチェロの道具:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1) 魔封じの杖
エイトの道具:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ エルフの飲み薬(満タン)
キーファの道具:支給品一式 ドラゴンの悟り 太陽の石(ホットストーンから変異) 雨雲の杖 ロトの剣 
        トルネコのザック(聖なるナイフ 錬金釜 プラチナソード ラーの鏡 首輪×2)
        メタルキングの剣 氷の刃 星降る腕輪
アリスの道具:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) 太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)
        ビッグボウガン(矢 0) 魔物のエサ インテリ眼鏡
トロデの道具:イーグルダガー 支給品一式×2
856名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 22:01:45 ID:nfRh+myfO
キーファとトロデの最期も格好よかったがマルチも良くやったよ
「伸ばした腕は空を切り」に感動した
857名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 22:49:06 ID:9lVZVSnU0
gj。
目頭が熱くなりっぱなしだった。

まずあのキーファが命を懸けて戦った姿に感動した。
エイトが激昂してる一方で、マルチェロに素直な怒りをぶつけるキーファの姿が爽快でよかった。
非道の限りを尽くすマルチェロとの戦いはまさに死闘。
全員が全力を尽くして少しずつ追い詰めていく様子や彼の絶望的な死に様は、
初期のサラマンダーぶりからは予想できないほど壮絶だった。
トロデとエイトの親子愛にも泣いた。
なまじ再会してしまったがために哀しみも倍増してしまった気がする。

しかしあと7人か・・・少なくなったな・・・。
858名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 22:52:05 ID:g6RUWL7P0
お疲れ様です。
グランドクロス=ジゴフラッシュとしたのは目から鱗、確かに近いイメージのある光の力だ。
キーファ、そしてトロデ、二人の命を燃やして、辛くもマルチェロ撃破。
7原作のエンゴウのイベントや、ロワ内ククール死亡話タイトルを本文に…などなど、いい演出も各所で光る。
まさに集大成って感じでした。GJです!

しかし…キーファ…そっか、逝ったかぁ…
859名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 23:14:27 ID:Z9Mv2f+D0
GJです。ここでマルチェロが討たれることはある程度予想の範囲でしたが
粘る粘る。あがくあがく。知略を振り絞って敵を追い詰めていく彼の戦いぶりは
実に彼らしく、そして圧巻でした。卑劣?それは誉め言葉だ!
しかし万策尽きて、最期の「伸ばした腕は空を切り」沈んでいくその様も、
8本編における奈落に落ちかけた彼を救ったククールの手が、今はもうないことを思い知らされる
まさにマルチェロにしかありえないラスト。
このタイトルを用いたククール死亡話の作者さんと合わせて、お見事という感じです。

そしてキーファとトロデの死は自分にとっては予想外。
うっかりするとすぐに鬱に行きかけるロワにおいて、陽的な性質を持った二人が
まとめて逝ってしまうとは…しかし、その死に様は文句のつけようもありません。
炎のように熱く生きて、そしてそのまま燃え尽きてしまったキーファも
最期に娘を思って、抱きしめようと手を広げたまま消えてしまったトロデも
死んでしまったこと自体は残念ですが、この上ない死に場所を与えてくれたことに
心から敬意を表したいと思います。

さて、残りはもはや殺し合いに乗る意志もない7人ですが
気になるのは憎しみと悲しみにかられた状態のエイト。彼はこれからどうするのかな…
860名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 23:49:24 ID:nfRh+myfO
ところで太陽のカガミに解呪効果に近い効果があるのが判明したな
これならピサロ式首輪解除フラグとアレン式首輪解除フラグを両方回収できそうだ
861名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 00:24:32 ID:QW5siBrz0
>>828
誤字報告。
「待っていろ、今助けるやるからのう」→「待っていろ、今助けてやるからのう」

血の絆を断ち切ったマルチェロに、友情の絆と親愛の絆を振りかざしてトロデとキーファは散りました。
彼らの命、輝いておりました。超GJ。


だのに、あぶないビスチェに笑ってしまう自分が憎い!
マルのセリフのウホッ加減に笑ってしまう自分が憎い!
それら全部ひっくるめて超GJ!
862名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 00:54:36 ID:WRnFLmx2O
>>792
> 「これ」先に片付けるまでは前述の三人に止めを刺すわけにはいかなかった。
→「これ」を先に片付けるまでは前述の三人に止めを刺すわけにはいかなかった。

脱字っぽいのを報告致します。
エイトがいっぺんに大切な人を失ってしまった…後が心配。アリス頼んだ。
マリアとりゅうおうもさぞ傷つくだろうなあ…
エイトがよく見知った相手もアレフのみだし、勇者達よファイト。山は越えたな…GJであります。
863名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 01:05:26 ID:Ac7AKUjx0
個人的にはエイトかアリスのどっちかは引っ張って行って欲しかったなあ
864名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 02:30:49 ID:dAWgP+kR0
塔の面々には腕輪の効果は及んでないのかな?すごく気になる。。。
同じく大切な者を失ったアレフがエイトにどう接してどう立ち直らせるのか(はたまたうまくいかないのか)が楽しみだ。
865名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 10:14:10 ID:s034birj0
神龍(ついにここまで来たか)
神「これで危険要素は全て消えたか…」
エビルプリースト「いやわからんぞ?」
竜神王「精神的に不安定な者、それにいつ又魔族が裏切るかもわからん」
エスターク「ピサロか?あいつわしを利用するだけして殺したからな」
エビル 「わかります。あやつは魔族の王のうつわではない」
神龍「我ら裏ボス軍は呼ばないとは破壊神も落ちたな」
ダークドレアム「まあ俺らの敵ではないな」
竜神王(エイト、そして竜王…そなたらが協力すればあるいは…)
神(さて四精霊にも伝えてくるかの)
エスターク「どうでもいいがロト残りすぎじゃない?」
ダーク「まあ破壊神がどうでるか見物だな」

866名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 10:32:00 ID:EQkFRO870
投下乙!!
キーファが…キーファが散ったか!!思えばこのロワのお陰でキーファが大好きになれた。
エンゴウとかの台詞がさっぱり思いだせない。もう一度DQ7引っ張り出してみたくなりました。
あの世でみんなと仲良くやれよ…。

阿部さんは本当に最期まで嫌な意味でしぶとかったな。最初は奇襲失敗したロンリーマーダーだったのに
ソーディアンになったり、ひとりSMしたり、ヒットアンドアウェイで読み手と生存者をイライラさせたり。
ようやく決着が付いたと思ったら今度は我等がアイドルトロちゃんを人質にするとは…。
「この殺人者をみてくれ。コイツをどう思う?」「すごくく…トリッキーです」

トロちゃんに関しては…もう何も語れない。今は黙って涙を流させてくれ。
それにしても…エイト、王族の死亡フラグ近衛兵になってね?wwwww
867名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 11:12:24 ID:EQkFRO870
エイトも心配だけど…それ以上にマリアが心配。
868名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 11:18:04 ID:AVsBhkI7O
アリーナ、ローラ、キーファ、トロデ…
エイトの対王族死亡フラグ効果は異常ww

ナジミ組と合流後が気になるな
869名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 14:35:47 ID:EQkFRO870
wikiに132話「死闘の果てに」編集しました。
だけどキャラ追跡表と支給品リストがまだ途中ですorz
後は私用があり、続きは夜に編集します。中途半端ですみません。
870名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 17:03:19 ID:4P6cPNBs0
代わりに追跡表、死亡者一覧、あともうすぐ必要になりそうなテンプレとかも更新。
トロデの描写は自殺にも見えるけど、決め手は確実にグランドクロスなのでマルチェロにカウントしといた。
気づいたらレックスとならぶ1位タイですよ、よう頑張った。

支給品リストはちょっとややこしいので慣れてる人に任せた。
871名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 19:22:51 ID:vclKsMQ20
激しくgj。
シリアスなのに急に阿部さん出てきて麦茶吹いたよ。
あと呪文の詠唱がオーフェンだなww
872名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 19:25:40 ID:cTntGUDD0
キーファの死亡にはえええええいきなり? マルチェロなにウホッてんだよwwwwwww
というのが最初の感想でした。お疲れ様です!
マリアとアレンのくだりもいいね。マリア達3人組の絆と、竜王が真に遺志を継いだことが両方沁みる。
トロデについてはまだ言えない・・・もうしばらく黙祷させてください。

>>864
確か、トロデは塔の連中のこと知らないよね?
書き手さん次第だけど、それならメガザルの範囲には含まれてない気がするなぁ。
あの時「戦っていた」仲間は、マリアとアレンがギリギリ含まれるくらいっぽいし。
873名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/14(木) 21:24:13 ID:EQkFRO870
>>870
ありがとうございました!大変助かりました。
支給品リスト更新いたしました。訂正点があったらご指摘よろしくお願いします
874名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/15(金) 23:40:48 ID:JwWMISsCO
>>860
シャナクとは違って武器消滅はしなかったがな。
書き手氏次第だが筋の通った展開だとは思う。
875名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 09:55:41 ID:0Z6YSL8fO
>>874
DQ8本編では、闇の遺跡の呪力を一瞬で消し去り、暗い遺跡の内部をレミーラばりに明るく照らしていた位だからなぁ。
ひとつの呪いの装備品があの光浴びたら、ひとたまりも無いんじゃね?
876名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 10:22:00 ID:d2Nz7BJ40
そんな強力な効果を持つ光をそう何度も放てるのかって問題もあるな。
8本編じゃ闇の遺跡での一回こっきりしか力を発揮してないし
(他に発揮するような場面がなかったからと、言えなくもないけど
 自由に使えてかつ人体に影響もないなら、ゼシカがラプソーンに取りつかれていた時に、
 ゼシカに光を当てて解放するとかも可能だった気がする)

特定の条件の下でしか発動できない可能性があるなぁ。その条件が何かって言われても答えられないけど 
877名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 11:21:25 ID:ijYTy3f00
力の源が太陽の石だったから少し力が弱かったんじゃないだろうか。
もう少し強い魔力の光を注げば原作並みの力を発揮するかもしれない。
878名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 15:35:20 ID:idRcm2Y00
でもこの世界はシドーが作った偽物の世界だからな。
力の源に使うなら、ネクロスが紛れ込ませたアイテムか参加者の魔法の光が確実な気も。
879名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 21:17:46 ID:yghOZYW+0
エイトはやればできる子だったね。さすが俺の嫁
エルフの飲み薬満タンだしいけるぞ7人
880名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/16(土) 22:00:41 ID:dimngDqRO
SHTの攻撃を外した上にほっといても死ぬ奴にトドメ刺しただけですがww
881名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 07:48:38 ID:tU52ZY3K0
原作じゃあ、ククールに「直撃したら焼け死んでたかも」と評されたほどの光だったな>太陽のカガミ

マルチェロが耐えたことから、ここじゃそれなりに弱体化してるのは間違いないとして、
確かにあと何回使えるのかとかは気になるな。ビームライフルみたいに光を蓄積できたりするんだろうかw
882名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 09:37:25 ID:KxBWSqOcO
>>880
それを言っちゃあww
話の流れ的にエイトがトドメをさすのはGJだっと思うよ!

マルチェロのしぶとさはフリーザ様以上だww
たった1人でここまで追い詰めるとは、見事!
883名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 11:50:07 ID:fXp85oY/0
>>881
そんなに強いのか>直撃したら焼け死んでたかも
…まさか満身創痍のキーファにトドメをさしたのは実はその熱のせいだったりして
884名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 12:19:53 ID:fVMZaHJzO
>>881
デコで反射させ、ダメージ軽減www?
885名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 12:25:54 ID:2M5Q/DSlO
すごく……まぶしいです……
886名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 12:31:55 ID:I2SiN1Gl0
カガミが弱体化してるかどうかは書き手任せでいいと思うよ。
ククールもあまりの光の強さに「焼け死んでた『かも』」と言ってるだけで実際は無害なのかもしれないのだから。
887名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:06:33 ID:fXp85oY/0
調べたらその周辺の台詞出てきた。これか↓

ヤンガス「さすがに 太陽の鏡なんて
      名前がついてるだけあって 鏡から
      放たれる輝きも 太陽なみでがしたなぁ。
ククール「やれやれ 太陽の鏡の前から
      すぐに どいたから 命拾いしたな。
      「あんな すげえ勢いの
      光の束の 直撃を受けたら
      焼け死んでたかもしれないぜ。

身の危険を感じて慌てて離れたらしい。かなり熱かったみたいだな。
888名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:17:00 ID:B0iznnQGO
鏡の光量に驚いてるだけで熱量については言及されてないぞ

それより没ネタに2つほど投下されてるな
889名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:31:57 ID:fXp85oY/0
間近にいたんだから、高熱の気配を察知したんだろう。
でなきゃ「焼け死んだかも」なんて感想は出てこない。せいぜい目が眩んだどまり。
死んだかもしれないと思うほど熱かったと考えるのが普通じゃないか?

あくまで原作では、だけどさ。
890名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:42:17 ID:B0iznnQGO
全く熱がないとはそりゃ言わないが
遺跡に全く影響がない上にそんなに熱いなら入り口に近付くことすらできんだろう
熱量がそれほどでもないのは状況証拠が示してる
891名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:45:26 ID:fXp85oY/0
それは闇の遺跡にかけられた呪いをぶっとばしたことで
中和されたんじゃないかと思うが
892名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:49:18 ID:B0iznnQGO
中和てw
まあこんな風に解釈が分かれるんだから
上のレスにあるように書き手任せでいいだろう
893名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 13:58:48 ID:fXp85oY/0
まあね。俺も今回の話そのものにケチをつける気は毛頭ないんだ。
直接喰らったのは皆殺しの剣で、その結果剣が完全消滅したんだから、矛盾はない。

ただ、今後これを使って首輪の呪いを解くとなるとそれはどうかなーと思うわけさ。
トルネコも以前の考察で、「ラーの鏡に日光を当てて、ピンポイントで首輪を狙えば」と考えた後
熱が出すぎて無理があると言ってたし。
ましてや、本来のパワーなら焼け死ぬかもしれないと言われたほどの光を首に当てるなんて危険すぎる
894名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 14:05:09 ID:I2SiN1Gl0
剣が消滅したのはキーファの火炎斬りが決め手でしょう?
それに鏡の光の真っ只中にキーファもマルチェロもいて、熱については全然書かれていないし
皆殺しの剣に光が直撃したとも書かれていない。
トルネコの考察もラーの鏡の、しかも反射光に対してのもので自ら光を発する太陽の鏡を考察したわけじゃない。

なんか自分の考えに固執しすぎてない?
895名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 14:10:31 ID:fXp85oY/0
そっくりそのままその言葉返す>なんか自分の考えに固執しすぎてない?

原作の話から考えると相当量の熱を帯びてる可能性があるのに
一切無視もできんでしょ。
896名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 14:16:41 ID:I2SiN1Gl0
勘違いされてると困るからいちおう言っとくとさっきまであなたと論じられてた携帯の人とは別人ですよ?

> 原作の話から考えると相当量の熱を帯びてる可能性があるのに
あなたも言ってるとおりあくまで「可能性」であって「確定事項」ではないのに
無視できないという論拠はなんですか?
どっちでもいいやとはどうして思えないんですか?
897名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 14:22:04 ID:B0iznnQGO
この程度のことでヒートアップしすぎ
そんなに自分の主張を事実にしたいならそういう話を書けば良い

書き手任せってのはそういうことだ
唯一絶対の正答なんてどこにもないんだぜ?
898名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 14:22:59 ID:fXp85oY/0
>>896
別にそんなこと聞いてないからいちいち言わんでも>携帯の人とは別人
そう、可能性だよ。焼け死ぬかもしれないし、何ともないかもしれない。
でも多少なりとも生死に関わるリスクを背負った可能性だから
安易に首輪解除に使えると思わないほうがいいかもよ、と俺が言いたいのはそれ
899名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 17:16:40 ID:6UfQLvHFO
その「可能性」自体は書き手が0%にも100%にも好きに設定出来るので、
もし書き手が、光を直接首輪に当てて解呪する展開を考えていたとしても何の問題もないわけだが。

物語に読み手として没頭するのはいいけど、スレ上では全員が読み手であり書き手でもあることは忘れちゃいかんよ
900名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 17:30:52 ID:fVMZaHJzO
なんか予想外な議論が白熱しててワロタw
901名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 19:36:31 ID:AGQYNLu5O
みんなこのロワが好きなんだよ…なあ、そうだろみんな
902名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 19:58:16 ID:JEHviTK50
>>901
夜勤明けの勢いで、朝食も昼食もとらず、寒い部屋で暖房を炊くのも忘れてwkiki更新して風邪をこじらせるくらい大好きだ。
903名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 23:24:05 ID:dpOG2hg/O
おうとも。
徹夜でも勉強しなくちゃいけないのに、
このロワが気になってなかなか手を着けられないんだぜ。
そんな俺もDQBRが大好きだアッー!
904名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/18(月) 00:39:38 ID:5HS2i70JO
そろそろ首輪解除も見えて来たし、俺らも本格的に解除方法考えた方がいいかもなぁ、書き手任せじゃ情けないし
905名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/18(月) 00:46:46 ID:nZA/pv7p0
>>904
何か浮かんだら避難所の展開会議スレに残しておいてくれるときっと喜ばれるよ
906名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 15:06:14 ID:v+t8mpGv0
というかこの鏡もネクロスが仕込んだ6つの巻物のうちの1つだよね?
ペガサスと太陽の鏡と残り4つはなんじゃろ?
907名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 18:49:58 ID:JC5TFCCm0
>>906
      ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙t,
     彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
     イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゙i,
     t;;;;;;;リ~`゙ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    i,;;;;;;!
     ゙i,;;;;t    ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゙  ヾ;;f^!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ト.;;;;;》  =ニー-彡ニ''"~´,,...,,.  レ')l. < おまえは何を言っているんだ
     t゙ヾ;l   __,, .. ,,_   ,.テ:ro=r''"゙ !.f'l.   \____________
      ヽ.ヽ ー=rtσフ= ;  ('"^'=''′  リノ
    ,,.. -‐ゝ.>、 `゙゙゙゙´ ,'  ヽ   . : :! /
 ~´ : : : : : `ヽ:.    ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
 : : : : : : : : : : ヽ、  /. .゙ー:、_,.r'゙: :ヽ. : :/ ヽ\、
  :f: r: : : : : : : : !丶  r-、=一=''チ^  ,/   !:: : :`丶、_
  : /: : : : : : : : :! ヽ、  ゙ ''' ''¨´  /   ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
 〃: :j: : : : : : : ゙i   `ヽ、..,,__,, :ィ"::   ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
 ノ: : : : : : : : : : :丶   : : ::::::::: : : :   /: : : : : : : : : : : : : : : :\

908名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 20:08:08 ID:09BdExLfO
>>906
解説キボンヌ
909名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 20:57:34 ID:roRtkavE0
906じゃないが、推測してみよう。

ただの馬に偽装されていたペガサスが、本当の姿を現したのはネクロスの巻物によるものだった。
じゃあ、ラーの鏡に偽装されていた太陽の鏡が本当の姿を現したのも、ネクロスの巻物のおかげだよね?
これで6本の巻物のうち、2本の伏線が消化されたわけだけど、残り4本の内容はなんだろう?


…こんな感じ?
確かに回収されていない伏線ではあるけど、ホットストーンに偽装されていた太陽の石が
巻物を開かずに本当の姿になった例も過去にあるんだけどな。
910名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 21:32:43 ID:TZjZspBvO
ラーの鏡は太陽の鏡とは別に存在してるぞ
911名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 21:39:03 ID:hFNkoFdN0
太陽のカガミは、魔法のカガミから進化したもんだ
912名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 21:47:31 ID:rpcw6eOn0
>>909
読み逃しだったらゴメン。巻物の描写って今回あったっけ?

太陽の石→ホットストーンに偽造
ペガサス→ただの馬に偽装
呪文書→魔法の初歩の本に偽装
太陽の鏡→魔力空っぽの魔法の鏡の状態で出品

サギの杖&ザキの杖→説明書入れ替え
色々やってるなぁネクロスw
913名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 22:02:27 ID:roRtkavE0
>>910,911
すまん、勘違いです。

>>912
俺も見落としてなければ、巻物の描写は無かった気がする。
914名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 22:41:57 ID:J15/FDbj0
正直、脱出に必要なことは全てその巻物に書かれてるとか勘弁してほしい。
所詮ハーゴン(シドー)ないしネクロスの掌で踊っていただけかよ、って気分になる。
915名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 23:27:20 ID:PvM181laO
どんな結果になろうがみんな君の気分なんか知ったこっちゃないと思うよ
916名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 23:36:13 ID:J15/FDbj0
随分喧嘩腰だね
917名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 23:40:29 ID:iJWNx/eC0
元々このスレはこんなもの。
書き手がすごかっただけで読み手のほうの質はあまり良くない。
918名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 23:51:26 ID:JC5TFCCm0
牽制も誘導も皮肉も嫌味もみんな止めれば平和になるよ
919名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/21(木) 02:42:04 ID:xGSazkkFO
1000までマターリ行こう
920名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/21(木) 21:36:05 ID:hMwR5aZ50
最後のマーダーがいなくなってあとは脱出のみになるから
自然な流れでペガサス以外の巻物に何が書かれるか見るわけじゃん

残りの巻物に何が書かれてるかは書き手に丸投げですな
それまでマターリ待とう
921名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 00:07:27 ID:0ESFql5YO
さすがに脱出方法は行き過ぎだけど、脱出に使える各アイテムの
説明くらいならアリな気がしてきた。参加者全滅してる世界もあることだし。
922名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 10:27:53 ID:+bNdpFyyO
ネクロスのオチャメな悪戯で、巻物の一つに自作のポエム集が入っているに10コイン!
923名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 17:46:06 ID:JmZEovKE0
格安簡単男の手料理レシピ集に100コイン。

息抜きに携帯まとめさんのところにPCで行ってみたら
さりげなくかっこいい背景がついてた。
924名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 20:50:37 ID:De73dhXKO
それで携帯からデータオーバーで見れなくなってるのかもしれない
925名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 21:50:25 ID:GjDaDI+u0
そういえば俺も今朝は携帯まとめ見られなかった。
PCサイトビューアで見ても前と同じだったから、なんでだろうと思ってたんだけどそういうことか。
926名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/23(土) 10:30:11 ID:E6hjIUji0
俺の携帯ではちゃんと観覧できた。
P902iは少なくとも大丈夫。
したらば専用掲示板の「管理人への要望スレ」に報告あったけど、
専用掲示板と携帯まとめ管理人さんは、確か別人だったと思うから
ちゃんと携帯まとめの掲示板に書き込んだほうがいいと思われ。
927名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/23(土) 10:36:31 ID:E6hjIUji0
携帯まとめの報告掲示板に書いといた。
928名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/23(土) 19:58:42 ID:E6hjIUji0
まとめwikiの死者一覧に各キャラの「最後の言葉」を追加してみました。
929名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/23(土) 23:34:45 ID:efQuiHoJ0
乙です
テーブルの崩れはまあ仕方ないか。
930名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/25(月) 22:39:26 ID:57QH8wCyO
貴重すぎて迂濶に使えなかったり、使おうとしても強敵に邪魔される飲み薬…。
931名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/26(火) 01:48:51 ID:j/CSOso10
うーん、フラグ回収が難しいな
どう収束させていけばいいものか
932名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/26(火) 18:04:14 ID:T7LRsSqJO
参加者の持つ情報整理とフラグ回収は派手さはないけど、一番の山場だよね。
933名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/28(木) 14:54:07 ID:6zDG6zbAO
最初からクライマックス保守
934名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/29(金) 20:27:39 ID:Skf9C1odO
突発的企画ーどんどんパフパフ
DQBRのキャラを死亡順番で語ってみよーう

記念すべき死亡第一号は5から参加のリュカ選手です
ロワでのこのキャラ対するあなたの感想は?
935名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/29(金) 20:34:32 ID:jdULuvkN0
グシャ




てかロザリーは?
936名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/29(金) 20:51:09 ID:Skf9C1odO
投票で選ばれたキャラではないので割愛しますた
937名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/29(金) 21:01:52 ID:sNdXroNz0
KYなので脱出フラグになりそうなものを並べてみる。

支給品
・太陽の石(もしかして虹のしずく発動フラグ?)
・雨雲の杖(もしかして虹のしずく発動フラグ?)
・神鳥の杖(以前掲示板かチャットでコレを脱出に使う案がある書き手さんがいた気がする)
・大錬金釜(アイテム合成的な意味で可能性あり?)
・太陽の鏡(首輪解除に有効?)
・ラーの鏡(個人的に色々便利そうなので)

首輪解除案
・ピサロ案=シャナク&アバカム&私の力で首輪の力を無効化
・トルネコ&竜王案
 ・首輪を取り巻くのはハーゴンによる強力な呪術である(竜王アレンがラーの鏡で証明)
 ・その呪いは人体に無害な強い聖なる光で首輪の呪い解除出来るかもしれない(トルネコの宿帳に書いてある)
 ・練金釜を使えば聖なる光を発するアイテムがつくりだせるかもしれない(トルネコの宿帳に書いてある)

番外
・アレフとピサロの戦いでナジミの塔上空に空いた空間のゆがみ
・ペガサスになったファルシオン
・首輪の盗聴解除を知る生存者=竜王アレン、ピサロ、フォズ、アレフ

ざっとこんなもの?そのほか何か抜けてたら宜しくお願いします。
938名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/29(金) 21:07:03 ID:sNdXroNz0
>>937
さっそく残りの呪文書の存在を忘れていたorz

>>935
おぉ、FFDQ板パロロワ企画皆勤賞のリュカじゃないか。FFDQ1stのお前には感動したよ。
3rdでの不幸のうっぷんをDQロワで存分に晴らしてくれよ!?
……え?グシャッ?シリーズ高人気主人公が一話退場!?魔物使いが魔物に殺されてどーすんよ!!
(たとえそれが破壊の鉄球装備で説得効かないバーサーカーだったとしても!!)
しかし、次の瞬間、この大胆さに惹かれDQロワに嵌った俺。
939名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/01(土) 11:45:28 ID:AlgxwLqu0
>>937
こんなにキーアイテムあったのね
鏡が2種類あるのも神鳥の杖の存在も知らなかったわ
ちゃんと読んでたはずなんだけどなぁ…
これだけあれば残りの呪文書は適当に埋まりそう
940名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 03:01:14 ID:SkYrJKsm0
>>937
とても大事なものを忘れている

アレフの首輪解除案だ
941名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 10:25:18 ID:wkPDKAQ5O
>>940
あの皆で頭をくっつける奴か!!あるある……ねーよwww
942名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 11:00:54 ID:sdDOdecE0
あれはもういいだろwいつまでもひっぱるネタじゃない
943名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 15:17:03 ID:wkPDKAQ5O
だけど勇者はやる気満々。
多分スルーされて涙目なんだろうけど。
944名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 15:30:07 ID:Ij1Y7mSZ0
>>943
涙目のアレフ想像して吹いたww
945名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 19:49:10 ID:AMqEE5SB0
アレフ「俺に良い案があるんだ」

   ○○  ○=俺たち
  ○●○  ●=ハーゴン
   ○○

アレフ「こんな風に皆で手をつないでハーゴンを取り囲んで攻撃すれば良いんじゃないか?
     (これならハーゴンも誘爆を恐れて攻撃出来ないだろう)」

ピサロ「 却 下 だ 」
946名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 20:42:45 ID:HpAcsaAv0
アレフ「俺に良い案があるんだ」

   ●●  ○=俺たち
   ●○●  ●=ハーゴン
   ●●

アレフ「こんな風に皆で手をつないでハーゴンを取り囲んで攻撃すれば良いんじゃないか?
     (これならハーゴンも誘爆を恐れて攻撃出来ないだろう)」

ピサロ「 逆 だ 」
947名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 20:51:15 ID:C9G0hQak0
なにを思ったか皆賛成して涙目のピサロというのも笑える
948名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 21:15:53 ID:85vEMtJO0
アリス「これはいい案ですね!」
エイト 「さすがですアレフさん」
マリア「さすがご先祖様」
竜王 「さすがだ勇者よ」
フォズ 「素晴らしいですね。ふふ、レオンもそう思いますか?」
ファルシオン「ヒヒーン!」

ピサロ「……」
949名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 22:41:47 ID:AMqEE5SB0
唯一の理解者までwwwwww
950名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/03(月) 21:47:06 ID:ndWCad/I0
>>945-946がポンデリングに見えた
951名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/05(水) 01:30:24 ID:iKX8UPsyO
捕手
952名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/06(木) 06:41:17 ID:Sxk0U/sn0
保守
953名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/07(金) 09:17:15 ID:RGaZA2L1O
次スレはまだ早いかな?
954名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/07(金) 18:00:13 ID:CVFGynaFO
>>953
まだいいんじゃない?次の話もまとまってないみたいだし。
955名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/07(金) 18:28:44 ID:pCWbhnqu0
プロットだけ立てて満足するのは悪い癖だな
956名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/08(土) 01:50:00 ID:ajWgLQcKO
自覚があるならはやく物語にする作業に戻るんだ。
957名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/09(日) 00:46:55 ID:JJdyZlO5O
『仄暗い堀の底から』
不慮の死を遂げた野心家の怨念が人々に襲いかかる!!この春話題の新感覚ホラームービー!
958名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/09(日) 12:25:02 ID:Vy+LJxXEO
ちょwwマルチかww
かなり見てえwww
959名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/09(日) 12:44:12 ID:f4Ex0v0z0
野心家が野比家に見えた俺はちょっとヤバい
960名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/09(日) 23:36:07 ID:9wqMRSqG0
>>959
節子!それDQロワちがう…カオスロワや!!
>>957
あらすじ読むと呪怨っぽいなwww
961 ◆amYZobsCTM :2008/03/10(月) 23:15:45 ID:D2e5Galy0
アリス、マリア、竜王、エイト、ピサロ、フォズ、アレフを一週間予約させてもらいます。
962名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/10(月) 23:19:48 ID:m5QHtGN90
予約キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
963名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/10(月) 23:56:08 ID:45tEV1Db0
おおぅ、よもやこのタイミングで被ってしまうとは
しかし自分の頭ではどうもしっくりまとめきれず、予約に踏み切れずにいたので、
どんな風に動かしてくれるのか楽しみ。期待してますよー
964名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 00:57:14 ID:1z2uf0O30
予約キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n@盆@)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!

>>963
没スレに投下するとしたら楽しみにしてるぜ
965名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 06:27:54 ID:bp4dOX0HO
予約キタコレ!
たった今、ハッサンとチャモロがラックに乗ってアリアハン城に突入し
アレン達に「助けに来たぜ!!」と白い歯を見せてニカっ!と笑い、親指を立てる夢を見たので
記念カキコ。
「あれ?ハッサンって死んでたよな?」って思った瞬間目が覚めた。
自分でもネタかと思うくらいアホな夢だった。
966名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 06:30:22 ID:bp4dOX0HO
ハッサンとチャモロがラックに乗って→ハッサンとチャモロがトラックに乗って
967名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 16:26:54 ID:cdwTea2E0
wikiのトップが若干荒れてるので管理人氏見てたら対処願う、管理人以外更新できないとこみたいなので

予約も入ったわけだし、そろそろテンプレとか更新して次スレの準備に入ろうかと思うんだけど
消えちゃって久しい本まとめと、コミック劇場の扱いに関して意見を求む。
968名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 20:57:01 ID:I2yXqeIW0
>>965
そこで、当初見せしめキャラの支給品としてハーゴン達に拘束されていたチャモロが
対主催の最後の切り札として颯爽と(ry
969名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 21:59:42 ID:KMHcX7U30
いい加減面白くないぞ。いつまでもひっぱんなw
970名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/12(水) 21:39:22 ID:7IT/8Wzk0
>>967
旧まとめ跡地
http://www5.pf-x.net/~dqbr/
仮まとめWiki (実質まとめサイト)
http://dq.first-create.com/ffdqbr/wiki/wiki.cgi

こんな感じでいいんじゃね?
コミック劇場は携帯まとめのコンテンツなんで別に無くても良いとおもうけど、
URL入れるならお絵かき掲示板といっしょにすると良いと思うよ。
971名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 04:48:02 ID:nGhsXTdWO
>>970
そのアドレスだと仮wikiが404になるの自分が携帯だからか?
携帯まとめサイトからは飛べるんだけど
972名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 07:34:51 ID:ufQ0e9MD0
>>971
PCでも404
973名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 12:47:37 ID:sMmbpU2v0
http://dq.first-create.com/dqbr/wiki/wiki.cgi
このアドレスならいける
974名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 14:10:19 ID:FJlChGUG0
テンプレ更新したよ
http://dq.first-create.com/dqbr/wiki/wiki.cgi?page=%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC

ついでに予約延長に関する一文も追加してみた
975名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/14(金) 12:21:15 ID:Qti3gvFgO
次スレまだー?
976名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/15(土) 02:38:09 ID:DQQHNhHGO
投下まだー?
977名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/15(土) 13:54:46 ID:uN7fCZ+n0
なかなかいいIDだな
978名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/15(土) 22:28:14 ID:DQQHNhHGO
やったぜ、IDがDQだ
979名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/15(土) 22:37:02 ID:y11o8ki+0
新作も来るし、新スレ立てようと思ったけど立てられなかったorz
>>978
おめでとう!
980名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 00:06:24 ID:ioXAh/r6O
投下は中止かい?
981名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 00:18:54 ID:tHz8LnxZO
そんなひどい…
982名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 01:40:15 ID:ioXAh/r6O
まだわからんけどね
983名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 06:35:22 ID:0HnJA1yH0
ていうか、書き手さんは一週間予約と初めから言ってるじゃないか。
まだ今日明日あるというのに、このせっかちさんめ
984名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 06:41:30 ID:GEcUlf4D0
スレ立て挑戦してきま
985名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 06:43:53 ID:GEcUlf4D0
した、と言えたらよかったんだがダメでした。
どなたかお願いします。
986名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 11:09:57 ID:grMAOTEr0
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv9
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/ff/1205632822/

連続に引っかかって報告が遅くなったが
任務完了。
不備があったらスマン
987名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 12:20:15 ID:F2OLRYoFO
>>986
果てしなく乙であります!

埋め立ても兼ねて古今東西
【ゲーム本編とDQBRとのギャップに度肝を抜かれたキャラ】

俺は、いたスト知らなかったから、マーダーフローラかな。
988名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 20:20:40 ID:0HnJA1yH0
メルビン。あまりの弱さに全俺が泣いた
989名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 20:30:10 ID:0HnJA1yH0
見た目のギャップということでいえば、アレフじゃないかなぁ
ここに来たときに装備品没収ということは、彼、今本当は例の鎧兜はつけてないわけで
全身オレンジタイツ一本勝負だよね?
990名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 20:32:41 ID:AqGAhMO/0
>>989
それなら、初期装備が布の服のやつは全裸なわけだな?
991名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 20:41:36 ID:F2OLRYoFO
>>989
いやいや、ゼシカがサーベルトと間違えてボインアタック炸裂させてたぞ?
992名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:02:43 ID:0HnJA1yH0
布の服とか大勢に影響のないのはともかくとして、一人だけ鎧兜完備なんてズルくね?
だからアレフはひっぺがえされててもおかしくないと思うんだけど

彼がさまよう鎧みたいに鎧こそが実は本体だー!みたいなのならともかく
993名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:04:07 ID:zqmcj7V10
実は防具としては何も役に立たない鎧と兜だったり
994名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:05:02 ID:AqGAhMO/0
別にずるくないと思うぞ。あれ守備力無いし。
995名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:24:17 ID:FfBzXVSjO
きっと王様に謁見する為の、実用性皆無の鎧なんだよ
996名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:28:09 ID:0HnJA1yH0
そうか、ダンボール製なんだな?なるほど納得だ
997名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:32:22 ID:AqGAhMO/0
ミスリルとかブルーメタルとかワケ分からん金属がいっぱいある世界なんだから、
布と大差ない金属があってもいいと思うけどな。
ちなみに、ダンボール製なら結構守備力はある。ダンボールなめんな。
998名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:42:41 ID:ioXAh/r6O
マリア(;´Д`)ハァハァ
999名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:50:04 ID:mapDkUXX0
ドラえもんの四次元ポケット顔負けのザックなめんなザック
1000名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/16(日) 21:57:25 ID:3uca+grH0
T H A N K S   F O R   R E A D I N G


      C h e e r s !



                          ,. -‐==、、
              ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
            _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\
            //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、 
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