FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜の3

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
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2名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/23(土) 21:03:14 ID:5B7B2d/x0
自治スレに依頼ありましたので立てました
3名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/23(土) 21:03:51 ID:zL+AjGtg0
【過去スレ】保管サイトの過去ログ集に格納されています。

 FF&DQ官能小説スレッド
http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/alflailawalaila/log/963938007.html
FF官能小説スレッド PART2
http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/alflailawalaila/log/967418741.html
 FF・DQ千一夜物語
http://game.2ch.net/ff/kako/991/991374392.html
 FF・DQ千一夜物語  第九六夜
http://game.2ch.net/ff/kako/1009/10096/1009658434.html
 FF・DQ千一夜物語 題185夜
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1021132657/
FF・DQ千一夜物語 第413夜
http://game8.2ch.net/test/read.cgi/ff/1048322547/
FF・DQ千一夜物語第五百五十一話
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1117410562/
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1118967327/
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜の2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1125368949/

前スレ
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜の2・5
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1137717472/
4名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/23(土) 21:05:17 ID:zL+AjGtg0
>>1
乙です!
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/23(土) 21:57:30 ID:Z6kWfND10
エアリスが連れてこられたのはレノのマンションだった。
「ここでよかったか?俺はエアリスの家でも良かったけどな、と」
「ううん。レノのマンションでいいわ。これからはずっと一緒だね☆」
ラブラブの二人を待ち構えたのは嫉妬に狂ったイリーナだった。
「レノ先輩どういうことなんですか!この女は私達の敵ですよ。こんな女!」
イリーナはエアリスに襲い掛かった。するとレノは
「ハァ?俺にとって最高の女はエアリスだぞ、と。エアリスを襲うヤツこそ真の敵だぞ、と」
そう言うとレノはイリーナに回し蹴りをくらわし、電磁ロッドの出力を最高値に上げ
イリーナの頭にロッドを振り下ろし殴りつけた。
「グッギャァァァァァッ・・・・・・」シュ〜。イリーナの叫び声が響きわたった。
「お前みたいなババァ興味ねーんだよ、と。とっとと死ねよ、と」
レノは横たわるイリーナを何度も何度も蹴りつけた。すると
「やめてレノ!どんな人間にも生きる権利はあるわ!命を粗末にしないで」
エアリスはイリーナにケアルをかけてやった。その光景はまるで罪人を許す
女神のような美しい光景だった。それを見たレノは昔
「お花踏まないでね☆」と注意されたことを思い出した。小さいお花でも
命はあると説教されたあの日・・・・。レノはあの日からエアリスを愛していたのだ。
そう確認するとレノはエアリスを抱きしめ。愛を確認した。
「レノ苦しいよ〜イリーナの治療まだ終わってないから後で〜〜〜」
「もう待てねーぞ、と。俺だけの天使エアリス」
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/24(日) 07:43:45 ID:ujorWWFN0
>1
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/25(月) 00:44:06 ID:9V5Yuqj30
>>1
乙!
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/26(火) 01:14:45 ID:HwSkRpD+0
即死回避
9名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/27(水) 02:14:13 ID:7DHsmxA90
>>1
10名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/27(水) 20:58:51 ID:5UGhBFVy0
保全
11名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/27(水) 22:30:27 ID:586kDf5R0
レスが少ないスレから見てるといろんなのあるなあ。
なんかよくわかんないし全然住人じゃないけど便乗保守w
即死しないといいね。
12名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/28(木) 06:10:53 ID:QI5J2jJs0
13名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/29(金) 13:06:47 ID:iUg7bFwW0
14名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/30(土) 12:16:45 ID:hy+otsux0
15名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/30(土) 23:31:55 ID:RK6qLHC/0
おお、復活してる
>1乙
16名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/02(月) 07:09:18 ID:09mzLejC0
よし保守だ
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/03(火) 01:16:53 ID:Pz/OXRuE0
18名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/03(火) 21:09:02 ID:lmkFtfOj0
19名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/03(火) 22:22:30 ID:/pMiKqic0
20名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/04(水) 19:26:58 ID:Oy5fHBOX0
21名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/04(水) 21:45:02 ID:0NezTDDR0
22名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/05(木) 19:17:06 ID:fBwzY2ED0
23名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/05(木) 21:41:05 ID:RxOeoFXI0
24名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/06(金) 20:19:05 ID:R42Bnhaw0
25名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/07(土) 17:11:58 ID:HHcjR81R0
星空の目次?
26名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/07(土) 21:34:22 ID:lVOKrhch0
星空の藻屑だと思ったのに残念ですね。
27名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/07(土) 21:36:59 ID:1D8SAQnd0
星空の物語だと思ってたよ。
28名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/07(土) 21:57:14 ID:1IQOnZAJ0
星空の海蘊を期待してました。
29名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/08(日) 11:15:09 ID:SDFjiemI0
ここって保守専用スレ?
30名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/08(日) 23:38:57 ID:bgZGOn2s0
>>25-28
ちょwww
31名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/10(火) 09:45:54 ID:L4ymOg3A0
32FLYING 1  ◆TAMA.29Nrg :2007/07/11(水) 02:54:56 ID:zvmU2yzB0
 えーえー、確かに森や山は越えられませんよ? 異世界も無理です。
役立たずと呼ばないでください。これでも精一杯なんです。
 馬車はいいなと思いますよ。冒険者達を乗せて、帰るべき場所でもあり。
天馬や神鳥は凛々しいし、どこまでも行けます。
ふくろは名前まである訳でして。変な名前にされると、神官が怒ってくれますよ。
いやだから、止めましょうよ。「はなのあな」は!
 へ? お前、どこから来たって? そりゃあ貴方。宝箱で寝てましたよ。
古い方が価値があるんです。あるんですったらあるんです。
力を失ったら、ただの絨毯です。どうせ、破れてます。

 でもね……古い話です。えーと、お后が浮気したんでしたっけ?
それで王が怒った。後宮で虐殺ですよ。ジェノサイドです。
貴妃のいなくなった宮殿に、かわいい娘たちを連れ込んでは殺し続けた。
王様がそれじゃあ駄目です。賢臣は悩みました。

 だから来たんです。大臣の二人の娘が。
33FLYING 2  ◆TAMA.29Nrg :2007/07/11(水) 02:56:03 ID:zvmU2yzB0
 姉姫は昔話を始めました。妹姫は傍らに寄り添ってます。
様々な冒険、街の暮らしが語られました。王は続きが気になります。
それで言ったんです。姉姫が。「続きはまた明日」と。
話していれば、殺されませんからね。
 そのまま何年か過ぎました。王も、もはや殺意はありません。
普通の人々の苦労話も、たっぷり聞いてますし。
ここまで来れば、姉妹だって安全です。
 それでも姉姫は、語り続けたんです。無数の物語を。
やがてその物語は、様々な伝承を吸い込みました。
一番はじめの話は二百話程だったそうですが。

 其処から来ました。
そうそう。渡ったんです。竜やクリスタルの伝承の世界に。

 そんな王様は嫌ですか。貴方はいい王様ですね。
あ。乗りますか。え? 子供の頃、ゲマを倒したのに?
そりゃまた随分、がんばったもんですねえ。
その分、今強くなったじゃないですか。貴方はもう、石でも奴隷でもないんですよ。

end
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/12(木) 01:13:47 ID:s/V5651B0
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/13(金) 00:15:06 ID:aMfxeNhm0
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/13(金) 12:11:01 ID:VZi2vHeq0
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/13(金) 21:47:40 ID:/8LBhIWK0
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/14(土) 20:43:25 ID:E3r/8HEo0
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/14(土) 20:55:56 ID:WEauiDNT0
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/14(土) 21:18:29 ID:IkIG01fe0
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/15(日) 19:49:45 ID:q7phEXre0
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/15(日) 20:18:15 ID:ws9Rm7lc0
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/15(日) 21:13:38 ID:O0ceM8HJ0
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/16(月) 18:30:31 ID:Uyg0XuOO0
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/16(月) 19:48:49 ID:zrrRMg7i0
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/16(月) 20:59:13 ID:SEM38oMU0
47名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/17(火) 11:56:45 ID:5lthNOkz0
48名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/18(水) 00:11:16 ID:VWQNMzmP0
49名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/18(水) 12:35:25 ID:I2WwLx0C0
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/19(木) 00:18:42 ID:sNlpup6l0
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/19(木) 12:14:30 ID:iDxego2P0
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/20(金) 01:04:53 ID:ZbuumoOq0
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/20(金) 18:54:22 ID:s+oEIIe20
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/21(土) 01:22:15 ID:8ch29w3i0
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/21(土) 13:32:12 ID:7/0cotPm0
56名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/21(土) 20:03:57 ID:RHD3kmJc0
57スーパー○アル風DQ6 ◆TAMA.29Nrg :2007/07/22(日) 02:22:19 ID:hcAi9bXh0
 張り詰めた空気。魔王の邪気が伝わる。冒険の前の、夢。
目覚めると目前にデスタムーア。あと右手とか左手。
「あれ、ムドーは?」
「愚か者め。初手でザオリク。私の完全勝利だっ!」
これが、現実。

 酒場に集う冒険者達。新しい魔法使いを見つけた。
「あなたオーラが弱いわ。私の守護天使はミカエル。宜しくね」
これが、現実。

 魔法使いのような何かから逃げ出した一行は、今いる仲間を鍛える事とした。
「じゃーハッサンが魔法使いに。チャモロは武闘家目指そう」
ダーマ神殿に、転職者の行列。
「筆記用具と判子だとお?!」
「これが呪文必修科目。試験は午後1時からよ」
これが、現実。

 馬車で寛ぐ仲間達。時には中から戦いを手伝う、大切な馬車。
「お洒落な鍛冶屋はここだぜ!」
「いらっしゃいませ。情熱夏鎧パッションカラー3つと、鋸刀1つですね!
 お支払いはカードになさいますか? 宅急便ですと明日10:00着になります」
これが、現実。

 主人公がもう一人へ、今のままでは弱く勝てない、一つに戻ろうと提案する。
己が消える事を怖れながら。家族と別れると知りながら――
「二人で戦えばいいんじゃねえの?」
「ハッサン頭いいな」
これが、現実。

 引き止める姉。去り行く弟。嘆くぶちスライムABC。
「タイジュの国では、最強だったのにな……」
強く生きろ。
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/22(日) 06:27:58 ID:pPeCwPX80
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/22(日) 16:58:15 ID:d4oiytvq0
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/22(日) 17:50:24 ID:zUdn9yf90
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/23(月) 03:04:54 ID:EvTaGMUJ0
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/23(月) 18:44:28 ID:3YufABT80
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/23(月) 19:03:21 ID:vVUsAYo00
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/23(月) 19:54:25 ID:rHP2/h1D0
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/24(火) 01:02:28 ID:Y6v44rU90
66名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/24(火) 22:11:17 ID:Zl5biUGi0
D
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/25(水) 21:00:02 ID:eUo2C80t0
Q
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/26(木) 18:51:05 ID:pWxOvtHX0
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/26(木) 21:43:47 ID:lBhkLe710
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/27(金) 23:27:16 ID:79y6pfWr0
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/28(土) 14:25:19 ID:4Ov35igp0
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/28(土) 21:47:10 ID:Tq/7sFnh0
73名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:23:39 ID:5XjTNRL80
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/29(日) 21:26:26 ID:Q7SuX4u90
75名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/30(月) 18:08:53 ID:HGJPdC8D0
76名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/31(火) 13:07:48 ID:YlXZazZV0
77名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/07/31(火) 13:29:27 ID:z1G1UDxH0
>57
笑った。
あのサイトはお気に入りに入っている。
78名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/01(水) 15:39:38 ID:+F9ZZvCA0
79名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/01(水) 20:20:52 ID:551isZUr0
80名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/02(木) 16:41:05 ID:n6+Jupqr0
81名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/02(木) 19:15:17 ID:NxPt6g560
 
82名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/03(金) 21:03:57 ID:vEu+11Rp0
83名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/04(土) 18:47:43 ID:K0eQGZKf0
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/04(土) 18:53:59 ID:DnOjalfl0
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/05(日) 20:53:08 ID:YakVKviw0
86名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/06(月) 18:33:53 ID:xZjlWEFF0
87ロマンシング・ファンタジー12:2007/08/07(火) 01:59:04 ID:I4/Pht000
〜もしアーシェがナイトハルトだったら


ガラムサイズ水路の東部水量調節区。
ここにヴァンたちが駆けつけると、ナイトハルトが帝国軍兵士たちの猛攻により崖っぷちまで
追い込まれていた。

「オイヨイヨ!」
ヴァンが叫んだ。
「これがわからない」
ナイトハルトは振り向かなかった
「アヤク!」
「標準語は話せるか?」
「飛び降りろって言ってんだよ!」
「そうか。何も言うことはない」
ナイトハルトは飛び降りた。
ヴァンは受け止めようとしたがナイトハルトは地面に落下した。
カヤキスの鎧が重すぎたためろくに跳べなかったようだ。
「くっ・・・まあ、こんなものだろう」
「あんた平気なのか」
ヴァンがすまなさそうに聞いた。
「これがわからない」
ナイトハルトは立ち上がると槍を掲げた。
「我が名はカール・アウグスト・ナイトハルト。イクゾー」
88ロマンシング・ファンタジー12:2007/08/07(火) 02:00:08 ID:I4/Pht000
「ウッ・・・」
ナイトハルトはやはり痛みで辛そうだった。
「もういいから休んでろよ」
「私がここまで追い込まれるとは」
「自分で追い込んだんだろ、強がり言うなって」
「しかしこのままでは全滅だな、ゲホッゲホッ」
「なに冷静に言ってんだ、ムセテンナヨ!」
「これがわからない、標準語はしゃべれるか」
「お前だって棒読みのくせに!えらそうにするな!」
「・・・私は至って冷静だ、何も言うことはない・・・わ、我が名は…カール、アウグスト・・・・・・ナイトハルト、
 イクゾー」
「オイヨイヨ!」


「ねえ、あの二人・・・・・」
「駄ー目だ、ありゃ」
フランとバルフレアは呆れて先を急いだ
89名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/07(火) 16:23:42 ID:XxSPe+A20
保守
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/08(水) 19:18:37 ID:P4uE4zcg0
91名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/09(木) 14:34:05 ID:ajWURAQu0
92名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/10(金) 21:18:28 ID:Y7QC1S9P0
93名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/11(土) 22:17:52 ID:ZPeVUfvt0
94名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/12(日) 19:07:26 ID:exkC+uCb0
95名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/12(日) 21:08:56 ID:eJBPz8P/0
96名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/12(日) 22:08:32 ID:CzpaXa500
97名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/13(月) 22:28:36 ID:FKB+twvZ0
98名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/13(月) 23:39:03 ID:L9w6yUNx0
99名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/14(火) 22:16:23 ID:cMfxam0p0
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/15(水) 22:22:31 ID:fybL4Mxh0
101名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/16(木) 18:39:05 ID:d1vpXuEP0
102名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/17(金) 22:39:30 ID:IJDuTB+90
103名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/18(土) 18:15:07 ID:8Tv3WuTP0
104名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/19(日) 16:53:21 ID:5wHqA7b30
105名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/19(日) 20:32:03 ID:Q0bq7AUZ0
106名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/20(月) 21:45:04 ID:ZcmnhN8n0
107名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/21(火) 19:25:56 ID:rP29m/vz0
108名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/21(火) 20:02:16 ID:tzUeX+ng0
109名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/22(水) 19:30:02 ID:pPKcDh3z0
110名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/23(木) 20:04:46 ID:l+whE3cl0
111名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/23(木) 20:38:13 ID:79p+igG70
112名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/23(木) 21:52:54 ID:5KCR3mPs0
113名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/23(木) 23:51:37 ID:rrGByxUzO
ここってどんなスレッド?リクエスト有り?
114名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/24(金) 20:48:30 ID:r47KhDoJ0
よっしゃリクエスト出してみよう
ほのぼの
115名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/25(土) 20:34:28 ID:LPQ98NB00
DQやFFの風景描写が見たい鴨
116名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/26(日) 18:33:40 ID:tkT7wQLu0
117名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 21:22:05 ID:YeKhkqnd0
セシルとローザ読みてぇ
初体験物
118名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 21:54:21 ID:XkJr1abu0
それはいかんよ
ここは全年齢対象板
119名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 22:11:26 ID:UH8dznp70
いやいや、何の初体験か分からんではないか。
はじめてのポーションとか。
はじめてのケアルとか。
120名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 22:52:24 ID:cKrAaVyJ0
はじめてのポーションいいなwww
121名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:04:46 ID:Alxw58sW0
はじめてのあんこくとか言ってみる
122名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/27(月) 23:59:11 ID:WrC65yB10
あんこくって使う度にHP減るやつだっけ?

あんこくのご利用は計画的に、とか。
123名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/28(火) 22:58:28 ID:V4OMDwCd0
はじめての開発室
124名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/29(水) 19:10:42 ID:+v1fILR00
はじめてのコンフュ
125名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/30(木) 23:47:54 ID:tz7DrNkXO
126名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/30(木) 23:57:51 ID:YDeIpfvs0
127名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/08/31(金) 00:30:16 ID:MhY73arQ0
128名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/01(土) 02:05:55 ID:39pTsPrs0
129名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/02(日) 02:17:19 ID:7Z/DYnWV0
130名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/02(日) 16:26:18 ID:esRPYsz50
131名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/04(火) 00:39:36 ID:t4h7tMsr0
132名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/05(水) 05:44:02 ID:NJN7RKOB0
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/06(木) 04:51:17 ID:RebeRXFi0
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/07(金) 14:17:28 ID:Nh1T5Qig0
135名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 06:43:06 ID:wiehXOpR0
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/08(土) 13:49:39 ID:fpkcsrVP0
どうしてここは「しましまキャットまじしましま」スレに変貌しているんだ?
137名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/09(日) 12:03:37 ID:Scbo8Tyx0
保守
138名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/10(月) 19:08:23 ID:DIBm03QX0
保全
139名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 02:32:49 ID:7oq7u6Fo0
140名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 02:33:19 ID:4j2VbqHJO
86歳のじいさんが2mもあるドングリ怪人と大激闘。重傷を負うも、必殺技トライ・ショックで撃破。史上最高齢での「ブラックバスターズ」の称号を得る
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news7/1189427930/
141名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/12(水) 15:59:45 ID:XifRb7cc0
保全
142名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/13(木) 00:33:45 ID:aYMYbirN0
保守
143名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/13(木) 13:25:10 ID:V//5CzsX0
保守
144名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/14(金) 05:03:55 ID:ay/aReXX0
145名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/14(金) 22:59:07 ID:MUx85mXK0
146名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/15(土) 17:39:15 ID:bzYBvkHD0
ほしゅまりむ
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/16(日) 17:50:03 ID:viO4UK/K0
保全
148名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/17(月) 15:18:48 ID:aW95UIJOO
149名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/18(火) 09:38:45 ID:XqYDV/Y/0
150名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/19(水) 02:31:04 ID:sRqKOnqC0
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/19(水) 12:15:58 ID:rBMMF6Hb0
152名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/20(木) 17:11:59 ID:si5oTVjY0
153名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/20(木) 20:02:00 ID:hAszAik40

と見せかけて
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/20(木) 20:40:24 ID:9tDzfi6Y0
153は空気読める子
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/21(金) 19:15:20 ID:in1YuFPE0
ちょっとワロタw
156名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/22(土) 19:29:02 ID:13h4k5uQ0
157名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/23(日) 11:48:14 ID:e2Q0CZMC0
158名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/24(月) 21:07:06 ID:ymWHhlnq0
159名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/25(火) 19:34:26 ID:HBlOdS9A0
160名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/27(木) 08:47:01 ID:eBIbrDUYO
保守
161名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/28(金) 06:49:34 ID:7gIodwcw0
ほしゅ
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/29(土) 07:27:15 ID:T+DapWtT0
ho
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/30(日) 10:11:03 ID:7ggkV+eQ0
bo
164名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/09/30(日) 15:28:32 ID:aNW4WYqN0
ma
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/01(月) 18:17:44 ID:ZhUVy7AC0
ri
166名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/03(水) 08:57:31 ID:dutl3r8lO
mo
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 19:05:54 ID:ZNHKqJTj0
n
168名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/04(木) 21:45:17 ID:VG0Qh93K0
ba
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/05(金) 21:53:16 ID:AAH7tRQ10
保守
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/06(土) 20:58:18 ID:Spmh5S9sO
171名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/07(日) 20:53:48 ID:I6evyWMB0
172名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/07(日) 22:07:10 ID:wIHhxvWI0
>>170-171
ちょwwwwwwwwww
173名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/09(火) 08:38:57 ID:YwEumGbP0
ぽしゅ
174名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/09(火) 19:12:22 ID:zyW1nx1R0
え〜〜んや〜〜〜@@!
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/10(水) 09:03:03 ID:szTB3g/n0
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/11(木) 08:36:34 ID:ZM3gG1UE0
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/12(金) 15:09:11 ID:WjeoCKMd0
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/12(金) 18:22:41 ID:oyDheFTM0
179ロレ&サマ&ムン<1-1>:2007/10/13(土) 13:49:03 ID:Fg6pA94w0
しゅ
とみせかけて投下してみる

ローレシアの王子:ロラン
サマルトリアの王子:カイン
ムーンブルクの王女;マリア
※主人公はDQM+から拝借。中身は無関係。


>>本編


 何も考えずに剣を振る。ただ敵を屠るためだけに集中する。牙を剥く魔物の皮膚を薙ぎ、はらわたを裂き、どす黒い鮮血と臓腑にまみれてなお、貪欲なまでに勝利を得る。
 そしてあたりが静かになったとき、現実という世界がこの手に戻ってくる。
 肌は風を感じ、目は大地を映し、耳は仲間たちの声を聞く。
 振り返って確かめる。心配そうな目で、声で、自分の名前を呼ぶ。それに小さく笑って応えたとき、ようやく心から安堵できるのだ。
180ロレ&サマ&ムン<1-2>:2007/10/13(土) 13:49:47 ID:Fg6pA94w0
 出立する、と告げたとき、横目で見た顔がくもったことに気がついた。
 眼差しだけがじっとこちらを見つめている。非難しているとまではいわないが、あきらかに否を唱えているその表情。カインという名のサマルトリア王子は、普段が雄弁であるだけに、こういうときは妙な迫力がある。
 扉を開けようと把手に触れていた手を、ロランは静かに離した。相手に気づかれないように溜め息をつき、半分向けかけていた背中を戻しながら、短く問いかける。
「なにか不都合でも」
 音にすることで、ひどく冷たい響きになることに気づいたが、あえて構いはしなかった。
 お互いに外さない視線がかみ合ったまま、カインは沈黙している。真面目な顔つきは深慮に沈んでいるようで、怒りをこらえているように見えなくもない。
 そう長くはないつき合いの中、のんきそうな見た目に隠された彼の思考を読むのは、ロランにはむずかしかった。そもそもローレシアで王子の身分に甘んじていたころから、腹芸は苦手だった。
 拮抗状態は、カインが目をそらすことで破られた。小さなつぶやきが、この軋みそうな空気にひっかき傷を作るように残る。
「……強行軍すぎるよ。マリアが疲れている。睡眠をとっても、ちゃんと深く眠れていないみたいなんだ」
「王女にとっては初めての長旅だろう。疲れが溜まるのはしかたがない。次の町でまた休息をとってもらえばいい」
 答えながら、隣室とこちらをへだてる壁に目をやる。男女で部屋をわけるため、宿はなるべく二部屋とるようにしていた。
 戦士として鍛えられたロランや、魔法を扱うとはいえ剣士でもあるカインとくらべ、たおやかな少女であるマリアには、負荷のかかりかたが違うだろう。しかし、それでも旅を選んだのは、まぎれもない本人なのだ。
 女だからと特別扱いすることに憤る、気の強い王女のことだから、へたに言ってもきかないのは目に見えている。
181ロレ&サマ&ムン<1-3>:2007/10/13(土) 13:51:37 ID:Fg6pA94w0
「魔物との戦闘は、ハーゴンを倒すまでずっと避けられない。進むにつれて道のりはどんどん厳しくなる。俺たち自身が成長しないことには切り抜けられないんだ。
 ――出発をひと晩遅らせることは、別にかまわない。だが、これから先こんなことが続けば、世界を救うのはどんどん遠くなる。無駄な時間を使っている余裕が、いまの俺たちにあるとは思えない」
 言葉を一旦切ると、ロランは手袋をはめたままの手で目頭を撫でた。嘆息しようとして、寸前で呑み込む。
「だいたい昨日の時点で、意見はまとまったはずだ。今朝発つ。それにはおまえも納得したんじゃなかったのか」
 そこでようやく、カインがちらりと目線をよこした。唇が歪み、溜め息のような笑い声がその口をついた。
「きみは、ぼくの話をちゃんと聞いているの。そういうことじゃないだろう。ハーゴンがどうとか、旅の効率とか、そんなことをぼくは言いたいんじゃない」
「なら、なんだと?」
 ぐ、と眉間にしわが寄るのを感じながら、ロランは険のある声音で問うた。
 邪心に陥落した大神官、ハーゴンの手によって滅ぼされたムーンブルク。父王の命が蹂躙され握りつぶされるのを、その身をけものに変えられながらも目の当たりにしなければならなかったマリア王女の心の傷は、おそらく生涯、深く残ることになるだろう。
 しかし、だからこそ自分たちは、かつての勇者ロトの血族として旅立ったのだ。これ以上ハーゴンをのさばらせないためにも、時は急く。こうしているあいだにも、魔物によっていわれなき死を突きつけられている誰かがいるのだ。
182ロレ&サマ&ムン<1-4>:2007/10/13(土) 13:52:18 ID:Fg6pA94w0
「――ぼくたちは人間だよ。いくら特別な血を受けついで、普通の人にくらべたら強い生命力を持っているからといっても、無理をすれば壊れる。体の話じゃない。中身の問題だ」
 カインはいつになく感情を剥き出しにしていた。常ならば穏やかなようすでゆっくりと話す彼の声音が、乱暴に昂っている。にぎった両の拳が、わずかに震えているのが見えた。
「それを忘れたら、戦うことなんてできやしない。ただ魔物を殺すだけなら、それは魔物になったのと同じだ。きみは旅を急ぐばかりに、肝心なことを忘れている。ぼくとマリアという人間が、なぜ一緒にいるのか。――仲間の体調も気づかってやれないで、何が世界を救うだ」
「俺が、マリアを蔑ろにしているとでも言うのか」
 即答はなかった。だが、その沈黙こそが問いかけを肯定していた。
 すっと全身が冷える。これは、怒りだ。戦闘のときとはまた違う、しめつけられるような緊張が頭に走る。
 ロランはそれを他人事のように受け止めながら、胸の内でくすぶっていた冷たい炎が、風にあおられて燃え立つのを感じた。
「優しい顔で甘い言葉をかけてやるだけが、いたわることじゃないだろう。それがおまえのやり方なら、好きにすればいい。だが、それを俺に押しつけるな。マリアが戦えないというのなら、俺はマリアのぶんまで魔物と戦う。マリアもおまえも、俺が守る」
 これまでも、いくらだって盾になってきた。カインとマリアを仲間として軽んじたことなど、一度だってなかった。ふたりを守りたかったから戦った。だが、その気持ちですら人でない、魔物と同じだと言うのなら、それこそロランの戦う理由など、どこにもなくなってしまう。
「これまでもそうしてきたはずだ。道行きが困難なら、誰かが切り開く。立ちはだかるのが魔物だとしたら、俺が倒す」
「……それがわかってないっていうんだ」
 押し殺すように、カインがうめいた。絶望に対する喘ぎのようでもあった。
「とにかく、この町を出るのはもう一日待ってもらうよ。そのあいだに、きみはよく考えたほうがいい」
 カインはロランの隣をすり抜けると、すれ違いざまに冷ややかな一瞥を残して、部屋を出て行った。
183名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 13:57:31 ID:Fg6pA94w0
>>179 Σ(―`)「しゅ」?
184名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/13(土) 14:15:39 ID:Fg6pA94w0
投下シパーイ
185ロレ&サマ&ムン<2-1>:2007/10/13(土) 16:31:49 ID:Fg6pA94w0
 カインとの諍いの後、日延べになるかと思われた出立は、しかし数時間もしないうちに早められた。
 他でもないマリアが、留まることを拒否したからだった。どうやら扉の外で、こちらの会話を聞いていたらしい。
「盗み聞きなんて、みっともないことをしてごめんなさい」
 カインと入れ違いになるようにして部屋に入っていたマリアに、ロランは己の不注意さを呪った。二部屋を区切っているのは、そう厚くもない壁だ。声を落としもしてない不穏な空気の会話など、考えてみれば感づかないほうがおかしい。
 ベッドの上にふわりと腰かけて、背に流れる金の髪を気にしながらこちらを見上げるマリアが、かすかに頭をかしげる仕草をした。
「ねえ、ロラン。カインはああ言ってるけれど、私のことはいいの。予定通りにこの町を発ちましょう」
 それを聞いても、「ほらどうだ」という気持ちには、ロランはまったくならなかった。
 マリアの、濡れたような大きい瞳。かがやく金髪。その色彩が目立つのは、いやに白い顔をしているからだというにことに、遅ればせながら気がつく。
 昨日この町へ入ったのは、日が落ちて間もなかったからわからなかった。窓から差し込む朝日の下、くっきりと見て取れるマリアの顔色は、いっそ青ざめてさえいる。
 ――睡眠をとっても、ちゃんと深く眠れていないみたいなんだ。沈んだ声音が、耳元で蘇る。
 ロランはカインの出て行った扉を振り返りそうになり、寸前で思いとどまった。答えを待つように黙しているマリアの前に、壁際に置かれていた椅子を引いて、腰かける。
186ロレ&サマ&ムン<2-2>:2007/10/13(土) 16:32:22 ID:Fg6pA94w0
「マリア」
「なあに?」
 小さな顔が、きょとんとする。いくらか精彩を欠いているものの、出会った直後にくらべれば、ずっと健康そうになった姿。だが、その内面に抱えているものは計り知れない。
「俺のやり方は、間違っているか」
 ロランはそう声に出そうとして、ためらった。
 訊いてどうしようというのだろう。間違っていると言われたら、自分はそれをやめるのだろうか。仲間のためとはいえ、カインが示唆したように、正しくないことをしているのだろうか。
「……、いや」
 先が続かず、低迷した言葉尻を疑問に思ったのだろう、マリアはしばらくじっと待っていた。だが、ロランから何も反応がないのを知ると、膝の上に両手を置いて組み合わせる。少し力を込めれば折れてしまいそうなほど、小さく細い指がどこか痛々しかった。
「カインはね、心配性なのよ」
「…………」
「わたしは平気。だって自分のことだもの。でもカインにしたら、仲間が傷つくのはいやなのよ。それはわたしも同じだわ。だから、どうしてカインがあなたに対して怒ったのか、よくわかる」
 マリアはそこで、ちらりと笑った。嫌味さはなかった。まるでできの悪い息子を想うような顔で、ロランを見上げる。
187ロレ&サマ&ムン<2-3>:2007/10/13(土) 16:33:13 ID:Fg6pA94w0
「ロランとカインのやさしさは、見え方がちがうけど中身はそっくりね。……ロラン、カインは責めているんじゃないわ。あなたを心配しているのよ」
「俺を?」
 意図をつかみかねて、語尾が跳ねた。かすかにゆるんでいたマリアの唇が、はっきりと笑みの形になる。
「ええ。いつもわたしたちの前に立って、率先して魔物を倒しているあなたをね。……わたしが無理をしているとしたら、あなただって無理をしているわ」
「そんなことはない」
 確かに楽な旅とはいえないが、生まれつき頑丈であることも含め、他の2人に比べれば負担は少ないように思う。現に今だって、どこにも不調などない。
 そのことを告げると、マリアはするりと立ち上がってロランを見、もう一度やさしく笑った。それは少しだけ悲しそうで、少しだけ泣き出しそうにも見えた。
「……カインが、階下(した)で待ってるわ。荷物を持って行きましょう」
188名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/14(日) 18:43:42 ID:wXHWewJP0
189名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/14(日) 19:48:32 ID:20ce+Zk50
190179-187:2007/10/15(月) 01:01:06 ID:4rpu0MP/0
>>188
>>189
ありがとう

続きのファイルを紛失した・・・
見つかるまで逝ってくる
191名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/15(月) 07:29:47 ID:/FHBDDoE0
>>179-182,185-187
DQ2未プレイだけど、互いを思い遣る仲間って良いなと思った。
192名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/17(水) 09:34:45 ID:ER6O3FGT0
193名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 02:00:21 ID:5oUhzI+E0

194名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/18(木) 23:44:49 ID:VQkKvIty0
195名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/19(金) 20:50:08 ID:GzJKg0YD0
196名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/19(金) 21:18:14 ID:NvZPSdpE0
197名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/21(日) 01:57:39 ID:KPOdUDzj0
198名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/21(日) 02:12:23 ID:wo98hdt50
199名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 01:29:52 ID:wM7wHz9u0
永久
200名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 22:02:56 ID:gK0y/MU90
201名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 22:14:17 ID:3U/AIQuN0
202名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/22(月) 23:27:07 ID:EJ0ueSpc0
203名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/24(水) 22:35:37 ID:RKM1ucSO0
204名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/25(木) 21:37:23 ID:t4RpVwew0
205名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/26(金) 18:44:55 ID:p5XmZhOS0
206名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/26(金) 19:08:33 ID:OS0DRusw0
207名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/26(金) 19:21:16 ID:aSr3DLkp0
208名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/27(土) 15:27:02 ID:SryCFsxh0
209名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/27(土) 17:45:20 ID:TwzFN0SZ0
210名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/28(日) 22:15:42 ID:fjPvvlPX0
211名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/29(月) 18:16:18 ID:Wnk0VXoN0
212名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/30(火) 11:59:12 ID:maV+5JQ/0
213名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/10/31(水) 12:57:19 ID:CKW+XnIN0
214名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/01(木) 12:40:57 ID:CSzurpU20
215名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/01(木) 18:17:28 ID:SQiHKlwX0
216名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/01(木) 22:22:37 ID:IWTrfvVo0
217名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/02(金) 08:48:55 ID:c0HTKLFY0
218名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/02(金) 12:46:36 ID:p73F6iwY0
219名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/03(土) 12:31:48 ID:J/XEXqtu0
220名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/04(日) 14:50:09 ID:OGhCwn0r0
221名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 19:07:52 ID:Nh6iAdLd0
222名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/05(月) 20:50:46 ID:WQf5G1wz0
223名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/06(火) 19:52:43 ID:uA6aajc4O
224名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/07(水) 13:50:40 ID:/5Pny8ydO
225名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/09(金) 10:08:36 ID:iEzbPn0E0
226名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 02:03:35 ID:l6emiU0/0
おフザケやります!

【ドラクエ99(ダブルナイン)】

「……覚えていますか、私たちが天使を呼ばれていたことを……」

――聖女の美しく澄んだ声。
彼女の神託を、律法学者は『権威の群衆委託』と解釈した。

真の自由を手に入れた世界は、代償として伝統性や合法性を失い、
やがて人々は超人性を求めるようになる。
それは、超大国の誕生をも意味していた。


商人の作り上げたユナイテッド・スーが、
サマンオサを取り込むことで成立した――USS。

ダーマ・バハラタ・ムオルによる相互援助連盟――ダーバン。

人間とエルフの連合――HEU。

各国家郡は、天高くそびえる塔(アーブ・ガルナ・シャンパーニ)
によって魔力を管理し、その覇道を唱えていた。


争いがいつ始まるともしれない絶望的な状況の中、
世界に対し楔を打ち込む者たちがあらわれる。
彼らの名は――
227名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 02:05:24 ID:l6emiU0/0
「我ら、ソレスタル・ソーシング!(天空委託)」

待ちに待った家族とのピクニックの最中に、
紫色の鳥に連れ去られたグランバニアの王子レックスは、
これまた絶望的な大人たちを目にしていた。
中心で腕を組みながら仁王立ちする女。
そこから扇状に4人がポーズを取っている。

ラーミアと名乗った鳥の話から推測するに、どうやらこの女がルビスらしい。
すると周りでイヤそうな顔をしながらポーズを続けているのが四大精霊か。
世も末だ、と目頭を押さえようとすると、ルビスが近づいてきて、
馴れ馴れしくレックスの肩に手を置いた。
ほうれい線の浮き出た笑顔を直視できない。

「いま世界が大変なことになっているの」
「話は伺いました。しかし、人々は神様からの自由意志を試されているのでは」
「うっ、大人と対等になろうとする子供は苦手……
でも、こっちには秘策があるのよ」

言いながらルビスは一枚の絵を取り出した。
そこには清楚な感じの少女が描かれている。
「どお? あこがれのフローラさんに似てない?」
「……それが、どうかしたんですか」
「またまた〜。この子を助ける、なんてようなことも
無きにしも非ずなんだから、私たちと一緒にレッツ・ソーシング!」
「……あの、帰っ」

言葉を紡ごうとしたレックスに、四大精霊の姿が飛び込んできた。
舌を噛もうとする風の精霊と首を吊ろうとする水の精霊を
火と土が必死で止めている。あの世へ旅立とうする二人の視線がキツイ。
女性が上司だと、同性の部下が逝きやすいのだろうか。
228名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 02:06:47 ID:l6emiU0/0
「……分かりました。やります」
「えっ、本当に? 男の子〜、やっぱこうでないと……
では、いってらっしゃい」
「へっ?」

息つく間もなく突然、床に穴が開き、一瞬にして身体が落下する中で、
抜群の反射神経をレックスは発揮し、床の縁に手をかけた。
しかし、なんとルビスによって指を一本ずつ剥がされてしまう。

「大丈夫、大丈夫。塔に沿って真っ逆さまに落ちていくだけだから。
あとちょっぴり熱いと思うけど、F波動(凍て付く波動)が守ってくれるし」

言うや否や、レックスは暗い空間に放り出された。
楕円形の大理石をくり貫いたような飛行石の船が、
だんだんと小さくなっていく。

目を閉じると、これまでのことが走馬灯のように……。
などと感傷に浸る前に、「寒い、冷たい」を連呼するレックス。
とにかく今は天空の剣を振り続け、F波動を発生させ、
眼下に広がる大地に辿り着かねばならない。
いや何より、すぐに同情してしまう性格を直さなければならない。
「決め台詞は……僕に触れるな、あとは……興味ないね、
とかが無難かなぁ……うわ、熱いι(´Д`υ)アツィー」

→オープニングへ <おしまい>
229名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/10(土) 21:11:23 ID:Eovbh6Cr0
またガンダムOOネタですか。とにかく乙!
230名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/12(月) 00:04:39 ID:OZmvo87w0
231名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/13(火) 13:32:30 ID:5OJOlihm0
232名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 18:03:58 ID:iMMmkH3M0
233名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 21:07:37 ID:jJ7OJuUu0
【ドラクエ5 〜 demon's side 〜】

それは生まれてはじめてのときめき。
気が付くと、あの人の後を追っていた。
思い切って声をかけたら、「一緒に行こう」だって。
これって禁断の……人間と魔物の恋ってやつ!?
イヤ-----(*゚∀゚*)-----ン!!!!


君はキャシー(エンプーサ)となって、
リュカ一行と冒険や恋にいそしむのだ。
仲間にはピエール(スライムナイト)やサイモン(さまようよろい)など、
魅力的なキャラクターが多数登場。
同性とのエンドもあるかも?

新イベントとして、『虎視ニャンニャン』システム搭載。
いつだってどこだって、キャシーはやりかねないぞ。
234名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 21:09:03 ID:jJ7OJuUu0
『ルラムーン草の巻』

まるで男所帯に潜りこんだ新妻の気分。
ルラームーン草へと向かう馬車の中で、キャシーは思う。
好きな人のパーティーに加われたとほっとしたのもつかの間、
そこでは掃除と御者の役目が待っていた。
まぁ、いいんだけどね。ここならリュカさまの姿を堪能できるし。

「気を付けろ!」
先頭のリュカさまが突然声を上げた。
なんと周りにはキラーパンサーの群れが。
リュカさま、ピエール、サイモンがはがねの剣で応戦する。

パンサーはこの辺りの主ともいえる存在だ。
しかし三人の前では、べピーパンサーも同じだった。
しだいに一、二匹と森へ消えていき、
その後は魔物にすら出会うことはなかった。
それにしても、リュカさまが手加減しているように見えたのは何故だろう。

「キャシー、おいで」
今宵は満月が煌々と輝いている。多少は綺麗に見えるかも、
と手鏡で自慢のカールの効いた金髪を直してから外に出た。

黄金に彩られた枝葉の上を、光の精霊がが飛び交っている。
もはや言葉にならないほどの幻想的な光景が広がっていた。

リュカさまは一言詫びを入れて、ルラムーン草を採取した。
それをピエールが馬車に持ち帰り、サイモンも続く。
これはチャンスだ。先ほどの感動も忘れて、頭の中に欲望が渦巻いてくる。
ニャンニャン! ニャンニャン! ジャミラス! ニャンニャン!
235名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 21:10:35 ID:jJ7OJuUu0
肝心のリュカさまは草むらにごろんと横になり、満点の空を見つめていた。
キャシーも腰を折り、はるか遠くの星々に思いをはせるふりをして、
可能な限りの横目でリュカさまを見た。

「昔、よく親父とこうして星を見ていたんだ」
「そうだったんですか。でしたら、今もどこかで
同じ星を見上げているのかもしれませんね」
「……うん。そうだね」

妙な間があった。もしかして、言ってはならないことを。
頬に両手を当てて嫌われしまう〜と悩んでいたら、横から静かな寝息が。
早い、早いよ、リュカさま。

さすがにここで寝るのは危険すぎると思い、どうしたものかと
立ち上がったところでピエールがやってきた。
彼はすぐに状況を察して一度うなずくと、辺りを警戒するように首を振る。

頼りになる〜。しかしキャシーの眠気も限界だった。
すぐさま馬車に入ると、そこにはアル中の鎧が黙々とお酒を注ぐ姿が。

「もう、ロマンの欠片もないんだから」
「お前、寝酒のロマンにどれだけの者が救われているのか考えてみろ」
「私がこのパーティーの財務大臣を仰せつかったんだけど」
「すいません、勘弁してください」
236名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/14(水) 21:12:02 ID:jJ7OJuUu0
中が散らかっている。恐らくサイモンがお酒を探す過程で
やってしまったのだろう。あぁ、腹が立つ!
こいつとは口をきくもんかと怒りがおさまらないが、
今日感じたリュカさまの異変は、過去にあるのではないかと思い至り、
サイモンに訊いてみることにした。

「はぁ? そんなの直接訊けばいいだろう」
「それができたら、わざわざあんたなんかと話さない」
「だから、別に今すぐ知る必要はないだろうが。ずっと一緒なんだから」
「……それは……そうだけど」
「ゆっくり慣れていけばいいさ。慣れてきたら、
たまには俺の晩酌にも付き合ってくれよ」

……何言ってんの? と抗議をしようとした瞬間、光が差し込んできた。
「おっ、日の出と共に酒を飲めるなんて乙だね。どうだ、一杯」
「いらない」
「そうか。あと、もうすぐで出発だからな。準備しておけよ」

何なのあいつ! でも今日はリュカさまの思い出を聞けたし、
明日はもっとがんばろー!


→サイモンとフラグが立ちました <続く?>
237名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/16(金) 01:38:28 ID:SKn2594H0
今回はとても活き活きとネタを書くことができました。
その後、部屋の隅で体育座りをしてました。

【ガッチュンは官軍】〜FF3〜

「じゃあ、街で買い物してくるよ」
「レフィアは、何か欲しいものある?」

「ううん、大丈夫。いってらっしゃい」
レフィアが問いに答えると、ルーネスとアルクゥは部屋を出て行った。
まったく仲のよろしいことで。
それにジョブが戦士と白魔道士なんて、傍目からは恋人そのものじゃないか。
きっと外に出るなり、
「僕たちって周りからどう見られてるのかな」
「なに言ってんだよ。お前がいれば、俺は十分だよ」
なんて会話しながら、ルーネスがアルクゥのほっぺを人差し指でつんつんって。

深呼吸。
すぅ〜、はぁ〜。
暴走にはこれがよくきく。
さて、レフィアには念願の学者にジョブチェンジしたことで、
ぜひ試してみたいことがあった。
それは――究極の場面構成・至高の接合角度。
あらゆる学問を駆使し、まだ見ぬ領域へと飛び立つのだ!
238名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/16(金) 01:39:47 ID:SKn2594H0
眼鏡のずれを直し、お茶のカップを机に置いたレフィアは、
まず紙に二人の裸体を描き、簡単な特徴を記入した。
そして、己の妄想を理論と数式に当てはめていく。

「うぅ、魔物にやられた傷が深い。俺はもうダメだ。逃げろアルクゥ」
「やだよ! ルーネスを置いてなんて行けない。いま白魔法を使うから」
「アルクゥを失うことの方が俺にとって……。
何をしているんだ、こんなところで服を脱ぐなんて」
「ルーネスのためなら、いくらだって白魔法をかけるよ。
だから僕に……ルーネスの全てを受け入れさせて!」

場面よし、角度よし。ベタだが、アルクゥが主導権を握っているところに
意外性も含め……あぁ、もう一人の存在を忘れていた。
シャイなくせに、街に着くなり勝手に自由行動をとるイングス。
しかし三人となると、とたんに計算が難しくなる。

ルーネスが前…イングスが殴られ…やっぱり後ろ…
イングスの背丈…アルクゥの首…疲れで長時間…
できた!

そこへ扉が開き、赤魔道士のイングスが紙袋を抱えながら帰ってきた。
「なんだ、レフィアだけか。二人は買い物にでも行ってるのか」
レフィアは早速、ケアルとエアロの本を持って、イングスに駆け寄った。
「ねぇ、イングス。あと10センチ足を短くしない?」
「……お前、頭が腐ったのか」
239名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/17(土) 00:23:06 ID:5GurvyJY0
【こいつはホントに仲間になる気があるのか】〜はぐりん編〜

『グランバニアへ向かう洞窟にて』

目の前に現れた 敵
ミニモンじゃない メッサーラでもない

呪文では 届かない
全員で 叩いてみよう

当たってもなかなか うまく会心出せないし
徹夜も あまりよくない

こいつはホントに仲間になる気があるのか?
あと少し 粘れば届くのに

ギリギリのところでいつもキミは
容赦なく 別れを告げる
そして僕は教会へ
240名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/17(土) 00:24:24 ID:5GurvyJY0
『初陣にて』

新しく 仲間ができた
両手がない 胴体すらない

仲間の多く 傷付き
出番が 近づいてきた

一匹ずつに分かれた 敵グループ編成
連続で何故か ベギラマ

こいつはホントに協力する気があるのか?
欲しいのは イオ系の呪文なのに

当たり前のようにいつもキミは
望みとは かけ離れてる
出すのはいつもベギラマ
241名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/17(土) 00:26:06 ID:5GurvyJY0
『デモンズタワーにて』

最近イヤなこと なにかと多すぎて
(王様になった途端、妻をさらわれる)
仲間に 八つ当たりしてる
ごめんね(ピエール) ごめんね(ピエール)
ホントは(ピエールと二人だけで倒せると)
分かっているんだ(ピエール:しに)

ほら 見てごらん 
この先は 針と穴だらけだ

ひとりだけの力では進めない
残りの HPMPは 充分だから

いまこそ 助け合い 父親のカタキを

何度もしつこく懲りないアイツを
懲らしめて その先に待つ
涙の抱擁まで……

Lone metal.
Only you prevent petrifaction.

<おしまい> 元ネタがあるので、伝わりにくいかと思いますが……。
242名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/17(土) 20:52:02 ID:AmdlhoZS0
おつ
243名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/19(月) 09:30:53 ID:Vu7UlJ0J0
244名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/20(火) 14:08:58 ID:cpQIGK+r0
245名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/21(水) 07:34:20 ID:NDgC4Qs60
246名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/21(水) 21:46:37 ID:2MeOeBEV0
247名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/22(木) 15:16:06 ID:3mONu+Z00
248名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/24(土) 17:20:29 ID:c0TJ9V+C0
249名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/25(日) 23:02:48 ID:2Jh530/kO
250名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/27(火) 15:26:03 ID:/l3lceKx0
251名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/27(火) 21:03:09 ID:z62EbXZP0
BA
252名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/27(火) 23:43:00 ID:iH8uvbRP0
SA
253名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/28(水) 01:15:53 ID:craNHnDs0
RA
254名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/29(木) 15:49:54 ID:YqyK/jQ30
流れにワロタwww
255名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 22:40:54 ID:6KjCaMWH0
【ガチでいきもの】

魔物(魔法生物)には様々な種がいるが、
中にはどうみてもフツーの生物が襲ってくることがある。
恐らく彼らには何らかの理由があり、
魔物によって共犯に仕立てられているのだ。

私はそんな彼らに愛をもって接していきたいと思う。

『うみうし』〜DQ2〜

本来人間に襲いかかるような生物は、かなりの度胸を持っているはずである。
よって名前に「おお○○」「おばけ○○」と付くことが多い。
しかし、彼の名を穴があくほど見ていただきたい。
分類は諸説あるが、せいぜい2〜30センチの間抜けな外見の生物である。
肉食ではあるが、さすがに人間は……。

やはりこれは、魔物によって家族を人質にとられていると考えるしかあるまい。
高波に揺れる嵐の中を、紫色の軍団が勇者一行に襲いかかる。

甘い息もダメ。毒なんて戦闘後の嫌がらせにすぎない。
ここは飛び出た目玉を交互に繰り出しパンチパンチ!

愛しき彼女のため、愛する家族のため、彼らは命を投げ捨て……ぬわー!
ちなみに食べてもあまり美味しくないようです。
256名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/11/30(金) 22:43:30 ID:6KjCaMWH0
『フロッガー』〜DQ3〜

フロッグとは、脊椎動物亜門・両生綱・カエル目に
分類される動物の総称である。
ではフロッガーとは――蛙獲る者。はぁ?

あい、分かった。これは中の人がいる。
恐らく中年で、人間に似ている蛙をモチーフに
ちょっとこじゃれた政治批判でもやって一儲けしようと企んでいるでしょ。
一度はウケるかもしれないけど、二度三度は難しいと思いますよ。

なんて冗談はさておき、これは命名者の問題だ。
一体全体なんでこんな名を……。獲る……獲られる……!!
つまり「ミイラ取りがミイラになった」と。
お肉は鳥のささみのような味だそうなので、狩る人は絶えないのかも。


『トドマン』〜DQ4〜

彼は間違いなく魔法生物です。しかし進化の方向性が……
なんで腕を生やしたの? 牙を前方に伸ばした方がよくないですか?

しかも「○○マン」って。その上「僕デストドマン」なんてほざくと、
ピサロ様に吊らされますよ。全く安易に「マン」を付けていいのは、
愛と勇気だけが友達とのたまう御方の世界だけなんです。

北国では彼らの肉をカレーに入れて販売しているようですが……
あれ、確か絶滅が心配されていたような……どんだけ〜。

おしまい。
257名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/01(土) 19:51:56 ID:hI/th8j10
258名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 00:38:47 ID:Smj8DXd50
【低価格シリーズ・DQギャルゲー】

ついに買ってしまった。でも全年齢対応だし、大丈夫だよね。
スイッチオン……おっ、おなじみの音楽だ。

※「チャ〜チャチャチャチャチャチャチャチャ〜」

うわっ、何か変なおっさんが歌ってる!
しかもコーラスで? BGM全部こいつらが歌うの!?
どうしよう……一応最後まで聞いてみるか。

※「チャ〜チャ〜ヂャ〜ン」

シンバルの表現とか頑張ってるな……まぁ、ドラクエ愛は感じるけど、ちょっとね。

さて名前の入力だ。デフォルトはアルスか。でもトンヌラとかにしよっと。

※「名前は慎重に付けてください。仲間が声付きで呼んでくれます」

マジで! スゲェー! でも自分の名前は恥ずかしいし、やっぱりトンヌラで。

※「付けた名前で仲間の声がします。これでいいか決めてください」
※「ト・ン・ヌ・ラ、一緒に冒険しましょう」

う〜ん、何か機械音声みたい。もっと流暢になればいいのに。
やっぱりアルスにしてみるか。

※「アルスって呼びやすいよね。私も毎回いろんな音を録らされて、
  もうウンザリって感じ。低予算ならデフォでいいじゃん……ぶつぶつ」

誰だよ、この声優! 絶対こいつのCD買わねぇ!
259名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 00:41:30 ID:Smj8DXd50
気を取り直して、冒険を始めよう。

※「世界はキングスライムに支配されていた……」

〜反乱軍のアジト〜
王様「アルスよ、キングスライムを倒してほしい」

(゚Д゚ )ハァ? ストーリーそれだけ?

王様「北西の洞窟に魔法の石がある。それがあれば、
   魔法の鎧や『魔法のビキニ』が作れるのじゃ。採ってまいれ!」
※「『』はキーワードです。おぼえておきましょう」

壊れ具合がハンパじゃないな、このゲーム。
さて、次は仲間を募りに行かないと。

〜ルイーダ酒場〜
ルイーダ「仲間は女性のみで、職業は戦士か剣士を選択してね。
     どうせ、決定ボタンを連打するだけなんだから、
     魔法はいらないでしょ」

ファンタジーを否定しちゃったよ、この人。
260名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/02(日) 00:42:59 ID:Smj8DXd50
・戦士 力自慢  男勝り  頑張り屋 
・剣士 命知らず おてんば 負けず嫌い

ルイーダ「それぞれの職業でセリフは同じだけど、
     性格によって声が異なるのよ」

同じキャラとセリフにそれぞれ声優3人起用ですか?
あぁ、でも結局、あと2回は冒険するんだろうな。

※戦士クリスと剣士デイジーが仲間になった。

王様が気前よく鋼の剣を三本くれたので、さっそく装備させよう。
おっ、ステータス画面の立ち絵が微妙に動いてる。
いまはみんな旅人の服だけど、着せ替えもバッチリらしいから、
今後が楽しみだな――って目をキョロキョロさせたかと思ったら、
いきなり鼻くそほじくるなよクリス。プレーヤーには見えてますから。
デイジーは舌を出して、顔の体操ですか。ババくさいよ。

もうさっさとレベル上げをしよう。外だ外!

※「トゥ〜ル〜ルルルルルトゥルルル〜ルルルルルル〜」

勇者の旅もおっさんズかよ。……あ、そういえば、
会話システムがあったんだっけ。街では話し忘れたけど、やってみるか。

クリス「うりゃ、そりゃ」
デイジー「戦いの前の緊張がたまらない」

( ゚Д゚)ポカーン <続く?>
261名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/04(火) 12:56:48 ID:n5rmbhn00
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/06(木) 09:44:10 ID:bFZTXeEqO
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/07(金) 14:43:16 ID:zRZZOerf0
264名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 17:39:04 ID:ihhLBqb00
【もし目が覚めて、DQ世界のキノコになっていたら】

轟。そして、一閃。
闇に蝕まれた体躯は切裂かれ、鈍重の儘に大地を揺るがした。

刹那、砂塵が異形の者を覆い、青年の姿を映し出す。
魔族の貴公子――ピサロであった。

導かれし者達が輝きの彼方へ昇る中、
新緑の萌したかのような頭髪が振り返る。

さらさらさら。

時の砂を撒き散らすは、偶然か、同情か。
此の微々たる僥倖で、如何して露命を繋げようか。

玉座の脚に身を委ね、零れゆく一握の砂を見た。
命の残照を感じ、瞼を閉じ、願う。叶うのならば、彼女の夢を。

そこには、魔物がおり、ホビットがおり、人間がおり、エルフがいた。

エルフの娘は無邪気にも花畑を走り回る。
追い掛け、振り返り。追い付き、笑顔を向け。
風が駆け抜け、二人の間に花びらが舞い散った。

さらさらさら。掌の砂は、もうない。
265名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 17:40:37 ID:ihhLBqb00
ふと目覚めるとベットの上だった。
「ピサロ様、やっと目覚められたのですね」
「……ロザリー、ここはどこだ」

「どこって、ロザリーヒルですけど」
「なるほど、だが何で私の姿が『おばけきのこ』なんだ」

「なんでって……わたしがそう望んだからです」
「何を言っているんだ。大体そういう時は平和とかを訴えて……
そもそもキノコを夢見るというのは、学問的にとても卑猥なことであり……」

「だって、ピサロ様のちっちゃ……あっ、朝食もらってきます」

_| ̄|○


イムルの宿屋では、最近変な夢を見られると聞いて、
勇者一行はやってきた。何でもキノコとエルフが出てくるのだとか。

「ロザリー、私は馬を滅ぼすことにした」
「どうぞ、ご勝手に」

男性陣「俄然キノコに共感できるな」
女性陣「ねーよ!」

<おしまい>
266名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/08(土) 23:32:37 ID:ToqowQfJ0
なんじゃこりゃwwwww(笑)wwwwwlol
なかなかのずっこけネタだ。
264と265で文の感じが異なってるのも面白いな。
267名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 20:46:56 ID:UAwwWlf20
age
268名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/10(月) 23:23:07 ID:ce6ESmvyO
同意せざるを得ないwww
269名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 20:02:52 ID:zm+l5mis0
馬はいいのかよロザリーwww
270名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 22:09:56 ID:e5Gxrv/X0
上がっていると、なんだか恥ずかしい。

【長い名前を付けるお姉さんは好きですか?】

また、買ってしまった。
前回は『魔法のビキニ』を手に入れたところで、
「僕たちの冒険はこれからだ!」と終わってしまったし。

まぁ、ミニゲームがたくさんあって、それなりに楽しめたけど。
さて、今回はどうかな〜。とりあえず説明書でも読むか。

〜おしらせ〜
この度は、ゲームをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
前作には皆さまから多くのご意見を賜りまして、
涙がちょちょぎれる思いであります・゚・(つД`)・゚・

ご意見の例
・ギャルゲーってのは一緒にに歩くだけじゃダメなんだよ。攻略だよ攻略。
・これまでやってきたゲームの中で、下から二番目に酷い音楽でした。
・声優を一人、キャラも一人に絞ってみては。
・ストーリーは近年まれにみる分かりやすさ(*^ー゚)b グッジョブ!!
・僧侶を出せ! 僧侶を!

開発陣といたしましては、聖職者たる僧侶をビキニにするのは、
いかがなものかと思案にくれていたところ、
解決の糸口をストーリーにて見いだすことに成功しました。

なんと今回の舞台は水中の世界なのです。水着デフォォォォォォ!

……製作者、反省してないな。
271名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/11(火) 22:16:31 ID:e5Gxrv/X0
とにかく、スタート!
デロデロデロデロデロデロデロデロデ〜ロ!

*「いや、この音は注意を引かせるためで他意はない。
  私は社長だったが、大人の事情(今なら戦国武将の気持ちが分かる)で、
  恐らく公園のベンチで寝ている日々だろう。
  だが、忘れてほしくない。君がこのソフトを手にした時のトキメキを。
  学園でも職場でもない、冒険という世界に君は惹かれたのだ。
  人類がどこで生まれ、どう過ごしたかは定かでない。
  しかし、歩き続けたのは確かだ。ある時は、家族と。または、友人と。
  そして、可愛い女の子と。
  会社は婦女子(腐ではないと思う)に乗っ取られた。
  もはや、君の望むストーリーではなくなっているだろう」

ど、どういうこと?

*「なお、このデータは自動的に消滅する。
  またデータを忍び込ませたソフトは、初回生産分の中でもごくわずかだ。
  これを見ている君は、まさに選ばれし者と言えるだろう。
  最後になるが……ギャルゲは誰にも、規制されな〜い」

……この会社の株価は間違いなく上がるな。さて、本編本編。

アニゴザントス王国の見習い騎士シン(シンフォリカルボス・イソポゴン)は、
同じく見習い騎士で先輩のアス(アスクレピアス・トロリウス)と共に……

……これ、間違いなく腐だろ。

夜明け。とある公園に四人のシルエットが浮かび上がる。
皆、あのメッセージを受け取った者たちだった。
「俺たちが、ギャルゲマイスターだ!」    <おしまい>
272名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/13(木) 16:05:30 ID:F34Pcm/j0
273名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/14(金) 23:44:41 ID:luyn6fvx0
【カインが活躍しますように】

あの時のこと、覚えてる?
えっ? 忘れちゃったの?

ほら、茎の長いお花で指輪と冠を作ったよね。
わたしが作る係。あなたが摘む係。

ちゃんと結婚式もやったんだよ。
指輪を交換して、誓いのキスも。兜のほっぺだけど。

だって本当に兜が顔だと思ったんだもん。
だから、わたしが結婚してあげないと、もう結婚できないかもって。
いまでも思い出して笑っちゃうんだ。


でもあの時から気持ちは変わってない。
なのにどうして? どうしてわたしから離れようとするの?

イヤだよ! おかしいよ!
だったら、助けないでよ!

目が覚めたら、一人ぼっちでよかったのに。
いまでは、あなたを夢見ない日はないのに。

そうだ、今度はわたしが助けてあげるね。
そしたら、セシルも気付いてくれるよね。
274名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/14(金) 23:45:56 ID:luyn6fvx0
戴冠式を控えた新バロン王セシルがさらわれた。
警備兵がいうには、緑髪の魔女があらわれたのだそうな。

〜バロン王国飛空艦隊旗艦ローゼンメイデン〜

謁見の間かと見紛うばかりの装飾で彩られた司令室。
司令席に続く赤い絨毯を避け、幕僚が整列する。
皆その手にグラスを持っていた。

そして、時を悟った国王代行のローザが立ち上がり、
白ワインで満たされたグラスをかかげた。

「全将兵に告げます。私の前に緑髪の魔女を連れて来なさい!
ただし、一切傷つけてはなりません。サイレスは必須です。
もちろん、あの女狐には死より苦しい地獄が待っています。
ヤバッ、想像しただけで、笑いが……フフフ、アハハ!
プロージット!」

「プロージット!」
叩きつけられたグラスが飛び散る様は、
あたかも魔女の最期を予見させるものであった。

新王国暦元年、二五○○○○の艦艇が空へと昇っていった。
おバカな歴史がまた一ページ。

<FF4アフターに続……かない>
275名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/18(火) 00:49:17 ID:IykltNCD0
276名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/19(水) 01:32:39 ID:QllXXEx00
277名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 00:03:05 ID:z53ZNBK+0
【剣を捨て……剣を悟り……】

グランバニア城内には、女将ルイーダが切り盛りする憩いの場がある。
ただイブの夜まで酒をあおるものは、鎧の戦士サイモンだけだった。

「王子と王女へのプレゼントが決まらない。
ちなみにキャシーはエルフの着せ替え人形なんだと」
「ふ〜ん。あれ? 魔物とエルフって仲が悪いんじゃないの?」
「いや、あいつダークエルフらしい」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」

「だろ? 俺も最初聞いた時は、訳が分からなくなった」
「ほんとビックリ。でもこれで人間と子供ができることが判明と」
「……たったいま、お前が分からなくなった」

サイモンは一気に飲み干し、静かな店内にグラスを置く音が響く。
「ピエールは冒険用の本格革袋らしい」
「あっ、大人でも使えるものって男の子好きそう」
「……もう一杯くれ」
278名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 00:04:54 ID:z53ZNBK+0
「もう止めておきなさい。ねぇ、剣を教えるとかじゃダメなの?」
「……話してなかったか。リュカが何で俺たちしか仲間にしなかったのかを」

傷付け倒すことは生半可な決意ではできない。
リュカはそれを身をもって知っていた。
自らの目的のために、誰かを巻き込んではならない。
だからこそ選んだサイモンとピエールだった。

しかし旅を続けるうちに、幸せについて考えることが多くなる。
そこで出会ったのがキャシーであり、生涯の伴侶だったのかもしれない。

「……だからさ、子供たちには幸せを……な」
「ごめんなさい。あなたたちの方がずっと思ってあげていたのね」
「いや、俺はリュカたちを守れなかった。とんだボンクラ戦士だったな」
「あの時、あなたとピエールがぼろぼろになって帰ってきた時、
城中が涙したのよ。みんなあなたたちのことが好きなの。
キャシーだってずっと看病して……だからもう、そんなふうに言わないで」

サイモンは何度か頷くと、席を立った。
「酔い醒ましに剣を振ってくる。そのうち良い答えが見つかるだろ」
279名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 00:07:07 ID:z53ZNBK+0
光の教団が奴隷を虐使してまでも建造させた大神殿。
その庭園で獣の戦士ゴンズは剣を振っていた。
今宵は聖夜だというが、魔物の願いが叶ったというためしはない。
何より神殿の完成によって、警備がおろそかになっていることが気がかりだった。

今日もまた、少年が抜け出してきている。
「おい。そんなに剣を振るのを見ているのが楽しいか」
「うん、ゴンズかっこいいし」
「おだてても何も出んぞ。たしか、ジージョといったな」

ゴンズはのしのしと近づき、少年の顔を覗き込んだ。
魔物を恐れない、きらきらとした瞳が映り込む。
「ねぇ、僕に剣を教えてよ」
「わはは、無理だ無理だ。もっと食べて、遊んで、筋肉を付けろ。
後はちょっぴり本を読めば俺より強くなれる」

言いながらゴンズは、信徒には最低限の食料しか
与えられていないのを思い出した。
ジージョの華奢な身体が目に入る。
「人間は聖夜にゴチソウを食べるんだったな。ちょっと待ってろ」

ゴンズは己が忠誠を尽くすゲマの元へ急いだ。
いけ好かない神官ラマダと食をとっていたが、かまわず話しかける。
「ゲマ様、画期的な剣術上達方法を思い付きました」
「ほほう、それは面白いですね。ぜひ、聞かせてください」
「はい、食べながら剣を振れば無限に動くことができます」
「……お腹がすいたのなら料理長にいくらでも頼みなさい」
280名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 00:08:50 ID:z53ZNBK+0
どこまで見透かされているのかは分からなかったが、
とりあえずの料理を手に入れることができた。

ふかふかでちぎりやすい白パンと、かためで胡麻をまぶした黒麦パン。
コーンとオニオンをじっくり煮込み、クリームで味をまろやかにしたスープ。
こんがりと焼き色の付いた骨付きモモ肉のローストチキン。
純白のクリームで彩られたケーキ。切ると苺のムースにフルーツがどっさりと。

いつの間にか子供たちが集まっていて、さながらパーティーのようだった。
しかし、しだいに彼らの表情が曇っていくのを感じる。
「大事なものを思い出せない。そういう術をかけてある」
ラマダの言葉がよぎった。ならば、それすら吹き飛ばしてやろう。

「えぇ、ゴホン。

ハッピバースデイ  おまえら〜
ハッピバースデイ  おまえら〜
ハッピバースデイ  ディア  おまえら〜
ハッピバースデイ  おまえら〜

どうだ? うまいか?」

拍手喝采を受けるつもりのゴンズだったが、
「えー、歌が違うよ」「声が変でおもしろーい」
どうやら違った意味で好評だったようだ。
281名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/20(木) 00:11:25 ID:z53ZNBK+0
グランバニア城下の森。静寂を切り裂くはサイモンの織り成す剣舞。
ふと気配を感じ取り、目を凝らすと、樹にもたれる寝巻き姿の王子が。
あわてて駆け寄ると、外套で包み、手で顔をさすった。

「こんな夜更けにどうしてきた」
「だってサンタさん見るまで起きてるつもりだったのに寝ちゃって……
起きたら窓からサイモンの姿が見えたから」
「……まったく、今年はサンタが来ないかもな」
「ううん、もうプレゼントはあったよ」

内心舌打ちをしながら、サイモンは王子を抱きかかえた。
そして城門に向かってゆっくり歩いていく。
「ねぇ、剣を置いたままだよ」
「なに、剣がなくてもお前を守ってみせるさ」


庭園で寝てしまった子供たちを、ゴンズはベッドに運んでいた。
他の魔物に任せると、爪を立てるかもしれない。
そんなこんなで、やっと最後の一人、ジージョの番になった。
はしゃぎ疲れたのか、よく眠っている。

生まれて此の方、こんなに騒いだ聖夜があっただろうか。
今年ばかりはサンタに感謝せねばなるまい。
しかし勇者がいるとすれば、この子たちと何ら変わらない子供だと聞く。
だとすれば、いまごろどこかで剣を振っているのだろうか。

なぁ、勇者。お前の剣は誰かの笑顔のために使われるといいな。
<おしまい>
282名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 00:35:42 ID:23J4HOQn0
>>277

もしかしてFF恋スレで以前FF7ネタ書いてた方ですか?
283名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/21(金) 20:58:17 ID:FKaP/BBz0
違うだろう。
大体誰かはわかる
284名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/23(日) 17:57:03 ID:SXJTi03t0
285名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/26(水) 09:09:58 ID:IQCw7mR+0
286名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/29(土) 17:46:26 ID:hK1SwAFz0
>>282さん
うんにゃ、ケフィアです
(……真面目に答えますと、FFスレはレベルが高いので……
いえ、DQスレがレベルが低いというわけでは……DQキャラ何をすr
前はクッキーだかビスケットを付けていたのですが忘れてしまって。
イソポゴンとでも名乗ろうかな)

【SOLD OUT!】

売れ残りのケーキとシャンパンで乾杯!
幸せなんてお得感に比べれば、何ともないぜ!
いえーい、逆立ちー! (。A 。 )

などという夢を聖夜にみると、人はどうなるか知っていますか?
口から垂れた粘液をぬぐったのち、目からしょっぱい水があふれてくるのです。
そしてこう思うでしょう。……目が覚めたら肥溜めの方がよかったと。


「……まさか本当に毒の沼で目覚めることになるとはね……
座れ! おまいら座れ! 正座だよ正座!」

落陽に赤く染まる風景の中にあってもなお闇を留める毒の沼。
ムーンブルクの王女セリアは、同じくロトの血を引く王子二人に声を荒げた。
辺りでバブルスライムたちが「ざわ……ざわ……」と雑音を奏でるが、
セリアの一喝で逃げ出していく。

「言いなさい。どうして、こんなことになったのか」
「えっと、まず俺がローレシアの城で飯を食っていたら、兵士ガボッ」
ローレシア王子アレンの口にひのきの棒が捻じ込まれた。
287名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/29(土) 17:48:17 ID:hK1SwAFz0
「……コナン、簡潔に要約して話すのよ」
「は、はい。ラーの鏡の効力が失われるのを恐れ、
ここまで連れてきてしまいました。誠に申し訳ございません」
サマルトリアの王子コナンが深々と頭を下げる。

「なるほどね。で、なんでそんな格好をしてるの?」
アレンの胸まで垂れた黒髪は、まるで水辺にいるかのように潤っている。
くっきりとした顔立ちは神話を模した彫刻のようで、神々しささえ感じられた。
コナンの髪は幼い頃から変わることなく、蜂蜜色でふわふわ。
つんとした鼻立ちに薄く紅色がさす柔らかな唇がいとおしい。
二人ともそれぞれの国章に使われる青と緑のローブをまとっていた。

「アレンは剣をやってたじゃない」
「うん。でもやっぱり呪文の方が便利だし。
ちょうど騎士団が悪魔神官を捕らえたから、俺の師匠になってもらったんだ。
最初は全然使えなかったんだけど、師匠が髪を伸ばすといいって教えてくれて、
魔道士の杖もくれたら、ギラを唱えられるようになってさ。感動したな〜。
師匠も『かしこいね、かしこいね、かわいいね、かしこいね』って褒めてくれて。
俺、セリアよりは綺麗だと思うけど、セリアの方が可愛イデデッ」

セリアはアレンの頬をつねったまま、コナンに向き直った。
伏目がちながらも時々セリアを見る翠玉の瞳がネコを連想させてかわいい。
セリアはコナンの頬もつねった。
「ひぃぃ、まだ何も話してないのにぃ」

――お父様、お母様、私のハッピーニューイヤ〜ンはまだ遠そうです。
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/30(日) 17:51:31 ID:8MfZau8R0
おつ
289名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/12/31(月) 15:55:05 ID:ZD0IcknD0
290名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/02(水) 12:07:19 ID:Jnf0fmDbO
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/04(金) 07:37:57 ID:IO78efOF0
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/04(金) 21:28:05 ID:rvVEISnD0
保管サイト見れないけど落ちてるの?
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/06(日) 18:24:18 ID:D2Kk2xm20
保全
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/08(火) 00:36:04 ID:ibmuyqg80
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 00:01:47 ID:pPscwJ9A0
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 00:37:42 ID:3UrDdiW00
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/09(水) 13:04:25 ID:XrwguqQ40
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/11(金) 16:29:52 ID:Fs3jjDU/0
299名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/12(土) 23:48:23 ID:DOXbAhZsO
300ぺぺぺ 1/4:2008/01/13(日) 01:14:05 ID:yqaLRwBs0
王子と初めて出会ったのは4日前。
ボクは勇者の泉の試練を受けた直後だった。
そのまま城に帰れば父も喜んでくれるかもしれないけど、
ボクはそんなことの為に試練を受けたんじゃない。
だから城には戻らずリリザに宿を取り、試練の疲れを癒そうと考えた。
…今考えれば、そう、今考えれば城に戻ればよかったんだと思う。

リリザに一軒しかない宿屋で部屋を借り、
硬い木製のベッドに身を横たえると、ボクはそのまま深い睡眠に落ちていった。

だけど夜半過ぎ、突然の轟音に目覚めさせられた。
どうやらどこかの部屋で旅客同士のいざこざがあったらしく、
何かが一斉に地面に叩きつけられて割れる音や、床を踏み鳴らす足音が聞こえた。
ボクはとっさの事で何がなんだかわからず布団の中で震えながらその物音に耳を澄ました。
今の音は小さなガラス製品の音だから花瓶かグラス、
今の音はミシミシと砕き割れる音だから椅子かベッドだ、と、
ボクは音から何が壊れているのかを無闇に想像して恐怖を紛らわせていた。
301ぺぺぺ 2/4:2008/01/13(日) 01:14:28 ID:yqaLRwBs0
あらかたの物が棚やテーブルの上から叩き落されたのだろう、
大きな物音は止み、あたりは再び夜の静寂につつまれた。
…何があったのだろうか。
どちらにせよ、宿屋の主の仲裁か何かで騒ぎは収まったようだ。
ボクは剣を置いた棚を確認し、いざとなったらその剣を突きつけ、
騒ぎの元凶に向かって何か気の利いたセリフでも言ってやろうと考え、
布団を顔が隠れるまで引き上げて覆った。

その時だ。
勢いよく僕の部屋の扉が開かれ、床に何か重い物体が投げ出された。
ボクは夜の闇の中、廊下を照らすロウソクの明かりを背に受けて立つ、
恐ろしく筋肉質な男を見た。
「…命だけは」
床に投げ出された物体がか細い声を上げた。
薄明かりの中、目を凝らしてみるとそれは宿屋の主だった。
ただ、顔面は不気味なモンスターのように青黒く腫れ上がり、
片方の目からは涙を流していた。今思うとあれは血だったのかもしれない。
302ぺぺぺ 3/4:2008/01/13(日) 01:15:39 ID:yqaLRwBs0
筋肉質な男はそのような言葉に頓着する様子を見せず部屋の中へ入ってきた。
ボクの四肢は硬直したまま動かなかった。おそらく息も止めていたと思う。
男は直接ボクのベッドに近づいてきた。
途中、邪魔な位置においてあった鉄製の重いテーブルの端をつかんだかと思うと、
まるで落ちたハンカチーフを拾うように持ち上げ、
ゴミのように壁に叩きつけた。
ボクはその時、今日の晩御飯に出た野菜スープは少し塩辛かったとか、
パンは固すぎて嚥下するまで何度も噛みくださねばならなかったことを思い出した。
だがそれらの食物は陶器の皿ごと壁に激突し、粉々に砕かれた。
男はボクのベッドのそばまで来ると、布団を剥ぎ取り自分の後方に投げ出した。
そしてパジャマ姿のボクをつま先から頭の先まで値踏みするように眺めると
口だけでニコリと笑い、
「君がすけさん?」
と言った。
ボクは呆然とし、その時その男が何を言ったのか理解できなかった。
ただ、死だけは身近に感じた。
303ぺぺぺ 4/4:2008/01/13(日) 01:16:29 ID:yqaLRwBs0
その男の目が不愉快そうにゆがんだかと思うと、無造作に手を伸ばし、
ボクの首根っこを掴み、天井すれすれまで高く吊るし上げた。
ちょうどボクは汚い捨て猫が人間に嫌悪の目で値踏みされているような格好だ。
「君がすけさんだね?」
男がもう一度同じ質問をした。
ボクは死の恐怖から逃れたい一心でひたすら首を縦に振り続けた。
目の端に宿屋の主が口から泡をふき、体中を痙攣させているのが見えた。
「ずっと探していたんだ」
男は抑揚のない声でボクに語りかけてきた。

ローレシアの王子もょもとと出会いだ。
304名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/13(日) 02:33:00 ID:0KUp0mIN0
age
3052 1/4:2008/01/13(日) 10:01:51 ID:yqaLRwBs0
あれから一週間が過ぎた。
今、どこだかわからないが森の中を進んでいる。
もょもとは進路に邪魔な大木や石が転がっていても、
わけなく切り裂き、砕き、破壊しながら進んでゆく。
モンスターなんかは言うまでもない。襲ってくる先から順番に駆除されていく。
そう、戦いなんてものじゃない。一方的な駆除だ。
「ちょっとゆっくりしないか」
ボクはたまらず声をかけるが、聞こえているのかいないのか、
無言でひたすら直進してゆく。
こちらが息をあげて後ろから付いていっても気にもならないらしい。
「待ってくれよ、ボクは君のように鍛えているわけではないんだ」
もょもとは立ち止まり、辺りを見回している。
おそらく太陽の位置や、自分の野生的カンを元に方角を探しているのだろう。
けっしてボクの言葉に注意を払ったわけではない。
もうこの一週間ずっとこんな感じだ。
3062 2/4:2008/01/13(日) 10:02:29 ID:yqaLRwBs0
突然もょもとが座り込んだ。
「すけさん、お昼だ。ご飯を食べようじゃないか」
「ありがとう…、そろそろそんな時間だと思ったよ」
「さっき捕って置いたんだ」
もょもとはおもむろに腰の鞄に手を突っ込み、嬉しそうに魚を4〜5匹放り投げた。
彼が本当に嬉しそうに笑うのは、この食事の時のみと言っていい。
「こんなもの、いつ取ったの?」
確かに朝方、大きな川を横断したが、魚を取っているような気配はなかった。
もょもとはその質問に答えず、口だけで笑みを作ると
「さぁ、火をおこそう。生じゃ食べられないからね」
もちろん火はボクの魔法を当てにして言っているのだ。
だが断る理由もないし当然ボクも空腹だ。
それに質問に答えないのはいつものことだし、
魚は新鮮で丸々と太り、見ているだけで口から唾液がこぼれそうだ。
あたりを歩き回り、手ごろな枝や枯葉などを集めたボクはギラで火をおこす。
その間、魚に串を通していたもょもとが、円を描くように
火の回りに魚の串を地面に刺していく。
3072 3/4:2008/01/13(日) 10:03:06 ID:yqaLRwBs0
もょもとは切れ長の目を魚に向け、焼き加減を見張っているようだ。
ボクは数日前から抱いていた疑問を彼に聞いてみることにした。
「もょもと、質問があるんだ」
「なんだい?」
「君はどこか目的地に向かっているのかい?」
「そうだよ」
「闇雲に歩いているわけではないのだね?」
「そうだよ」
「だったら聞かせてくれ、いったいどこへ向かっているのだい?」
「どこへだって?」
そうつぶやくと彼は自己の内面を見つめるように考え込んだ。
魚が焼け、脂がパチリとはじける音が静寂な森の中でこだまする。
「南さ」
「…なるほど!」
正直に言おう。ボクは初めて彼が人間的な心の持ち主だと思った。
南に向かう理由はひとつしかない。ムーンブルクに行こうというのだ。
彼は彼なりに心を痛め、全速力で今は亡き王国に駆けつけるつもりでいるのだった。
「さぁ、焼けたみたいだ。半分ずつ食べようじゃないか」
3082 4/4:2008/01/13(日) 10:04:14 ID:yqaLRwBs0
ボクはなんと浅はかなのだろうか。
何も考えず行動していたのはボクの方だ。
いや、行動すらしていなかった。ボクはただ、彼の後ろについて歩いただけだ。
それを疲れただの、ボクの話を聞いてくれないだの、
まるで我侭な子供と同じだった。
ボクたちは気ままな旅をしているのではない。
どうしてそれを忘れてしまったのだろうか。
胸にこみ上げてるものを感じ、目頭が熱くなるのを感じた。
「どうしたんだい? 食欲がないのかい?」
「ち、違う」
ボクは小さめの魚の串を手に取ると、むしゃぶりついてみせた。
「これを食べたらすぐに発つよ?」
ボクは涙を悟られないようにしながら無言で頷いた。
309名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/13(日) 21:44:18 ID:/RfPzHQ/0


エロパロ板のFF総合スレは保管されてないみたいだけどなんで?
結構前からあってSSもあるのに
310名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 00:00:26 ID:BzQ1jz2H0
今年もいろいろな物語と出会えますように……
と願っていたら、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
もょもとと鮎の塩焼き食べたい。

【NEW TYPE】

福引きは当たらないし、アレンは魔法使いを目指しているし、
恐らく何らかのアイテムを手に入れなかったためか、
狂風が吹き荒れる中、双子の塔を鉄骨渡りするはめになるし。

しかし、そんなことがどうでもよくなるほどの事件が起きた。
ルプガナという街で魔物に襲われている少女を救ったことから始まる一連の流れ。

なぜ街中に魔物が? 富豪の娘? 護衛は何してた?

やらせだ! そしてレシルと名乗ったあの女。
おバカと気付いたのか、アレンとの会話も早々に、コナンに狙いを定めている。

マズい、マズすぎる! コナンの妹マリナはアレンを狙っているというのに。
金も地位も失ったセリアに振り向いてくれる王子が他にいるだろうか。

亡国の王女は決心した。偉大な魔法使いになろうと。
一つは、たった一人でも世界を救える力をもって勇者の称号を得るため。
もう一つは、抜け駆けを図る対象者を監視及び迎撃する高度な呪文の開発。

そして、後者はすでに完成に近づきつつあった……。
311名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 00:04:19 ID:BzQ1jz2H0
セリアはアレンとコナンをルプガナ近くの丘陵に呼び出した。
二人の王子は休暇を満喫しているのか、おそろいのみかわしの服を着ている。
布の服で魔法を研究していたセリアを差し置いて。

もちろん努力を怠ったわけではない。髪も金→紫に染め、両側を束ねてみた。
「あれ、セリア髪染めたの? すごく似合ってるよ」
「うん、可愛いな。まぁ、綺麗系ではないと思フォ」

アレンの言葉は、高速で突っ込んできた魔道士の杖によって遮られた。
お腹を抱えてアレンがうずくまるのをコナンが心配そうに覗き込んでいる。

空中には四本の杖が自由自在に飛び回っていた。
そして用意されていた藁人形に向かって一斉に閃光を放っていく。
生物ではとても真似できない急激な機動と正確な攻撃。
あらゆる角度からの熱線が百を数える人形の頭をもらすことなく撃ち抜き、
実験は終了した。いや、するはずだった。
312名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/15(火) 00:06:48 ID:BzQ1jz2H0
魔道士の杖が止まらない。セリアの制御を離れ、ついにその矛先は王子たちに。
「あぎゃぁぁ」とコナンに閃光が直撃した。
混乱と情けなさで頭が真っ白になり、セリアの頬には涙が伝っていた。

その時、後ろから伸びてきた腕がセリアを抱きしめた。
「大丈夫……もう無理をするな」
それは魔法の言葉だったのかもしれない。

魔道士の杖は活動を止め、地に落ちていく。
セリアはアレンの手に触れ、振り返った。
今は、ただただ彼の胸に甘えさせてほしかった。

が、アレンはセリアの両肩を押さえると、大きく揺さぶって言う。
「無理して一人で突っ走らないで、俺にも教えてくれよ。
魔力がもったいないじゃん。ねぇ、なんて名前の呪文?」

魔道士の杖は再びアレンに襲いかかった。
しかしアレンはバク転でかわし、続いて両足を振り上げ片手だけで体を支えてかわす。
まるでダンスをしているかのようにみえた。
やがて空中の杖の一本を奪い取り、閃光を閃光で相殺する荒業をやってのけた。

――お父様、お母様。私の身近には破壊神がいるようです。

<おしまい>
313名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/16(水) 01:15:27 ID:PwwgpAsx0
314名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/17(木) 19:51:22 ID:bxzbVVWKO
315名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/19(土) 00:44:54 ID:50QhG1HU0
316名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/20(日) 18:10:28 ID:TIfvfjXa0
317名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/21(月) 23:53:06 ID:iukX0cMT0
318名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/22(火) 22:57:17 ID:/F6BfmgyO
319名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/24(木) 11:44:00 ID:+DGYhA5gO
320名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/25(金) 00:43:53 ID:Yy2Hu3z20
321名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/26(土) 02:04:42 ID:z4PpPTJVO
322名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/27(日) 21:33:07 ID:ibXZV2uWO
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/28(月) 21:22:07 ID:Cu30S+1x0
324名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/29(火) 21:21:20 ID:6D4EMTB70
325名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/30(水) 18:02:25 ID:jYMPFWCs0
326名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/31(木) 17:09:41 ID:FRIuD8V70
327名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/31(木) 22:13:58 ID:BThRBx5I0
【ドラクエ99 〜2nd season〜】

天空の剣で薙ぎ払い、叫びながら星に堕ちていくレックス
光り輝くドラクエ99の文字

瓦礫の山の中、陽に向かい立ち尽くすレックス
白い馬を撫で、子供たちに視線を送るロック
寝台に腰掛け、傍らに竜人が映りこむエイト
赤い回転天蓋、ゆっくりと宙に浮かぶソロ

城下を見つめ、世を案じる聖女
街道ではしゃぐアルスとマリベル

風に髪がなびくゼシカ
魔力により飛行するデビルアーマーを率いるテリー
大地を滑翔するプロトキラーを率いるフォズ
空を自由自在に躍るサイモン
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/31(木) 22:15:27 ID:BThRBx5I0
フォズ「あなたを竜の輪廻から解き放ちましょう」
エイト「僕は僕だ! それ以外の何者でもない!」

テリー「呼んでもらおうか、青い閃光と!」
ロック「青い閃光(笑)」

ククール「ようやく俺の出番か、んっ、なんだあの光」
ソロ「ギガソード!」

サイモン「どうした、天空の勇者はそんなものか!」
レックス「……越えてみせる、あなたを!」

いつになく憂いの表情のルビス……に対して不安を抱く風と水の精霊
プロトキラーを追い詰め、真っ二つにするレックス

月を背景に現れる三人のロトの勇者
ムーンが泣きながら振り返る(デッカイ剣を背負ってるのに何で遠距離攻撃だよ、ローレ)
ローレが操る無数の破邪の剣が閃光を放ち、勇者たちを襲う
サマルが極大閃光呪文を放つが、レックスは物ともせず突っ込んでいく
329名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/01/31(木) 22:17:14 ID:BThRBx5I0
はるか頭上は光に照らされ、どこまで続いているのか分からない。
塔のように伸びる天井から室内に視線を戻すと、
円形の床中央に置かれた椅子に腰を下ろす。

目の前には三つの台座があり、イシュマウリはその時を待った。
突然、台座から女神像が映し出される。『盛、喜、輝』の名を持つ三美神だ。

「……どうやらここまではうまくいっているようね」
「はい、つきましては私から一つ提案が……そろそろフォズたんの水着シーンを」
「却下」「却下」「却下」
イシュマウリは提案を否決されうなだれた。

「そんなことより勇者たちに南の島で休暇取らせれば?
「そろそろレッちゃんの髪も切らないとね「ロック兄さんにやらせればいいよ
「えー、じゃあ、わたしエイトきゅん「取り合いじゃないってw
「ちょwwwソロ涙目www「もう何がなんだかw
「そろそろ飽きてきたし、『最勇記』とかどう? 「ちょwww三蔵誰よwww

イシュマウリは頭を押さえていた。
「……だ、だめだこいつら。早くなんとかしないと」

かくして超大国(USS、塔幇、HEU)は、さらなる進化的な安定を求め、
戦火を拡大させるのであった。

『おしまい』
330名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/02(土) 00:29:57 ID:fnrWzxUFO
331名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/03(日) 08:45:39 ID:8v64bDyeO
332名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/04(月) 00:14:25 ID:hMjh5v5F0
>>327-329

何か良く分かんなかったけどワロタ
333名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/04(月) 17:43:41 ID:v1Y+X2qL0
イソポゴンの文章好きだな。
もょもとの話も好きだ。
また何か読ませてください。
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/06(水) 19:38:19 ID:WbMr6qHaO
335名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/08(金) 12:23:56 ID:FWEt0HKF0
336名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/08(金) 12:53:16 ID:O3gkAqriO
もょもとの作文書きました。
続きをUPしたいのですが、アク禁で入れず落ち込んでます。
なので、解除されるまで携帯から保守でもしてます。

ほしゅ
337名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/08(金) 12:56:07 ID:ifVldcim0
338名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/09(土) 23:56:44 ID:I0wdY2vcO
ほしゅ
339名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/11(月) 03:48:07 ID:Xxu+G06X0
340ぺぺぺ3 1/6:2008/02/11(月) 10:16:32 ID:wQSqFgqK0
もょもとは唇の端を笑ったように歪ませながら門番に近づいていった。
「ここを開けてくれるかな?」

ボク達はローラの門と呼ばれる関所に居た。
この関所から海底洞窟を抜けると歩いて南の大陸に渡ることが出来る。
もょもとは始めからこの関所を目指して歩いていたようだった。

門番は驚きを隠さず、目を大きく見開いたまま、
じっともょもとを見つめていた。
彼の表情が、なぜここにローレシアの王子がいるのかという疑問と
ローレシアの王子が自分に何かを話しかけているという驚きで
言葉が出ない様子だった。
「ここを開けてくれるかな?」
もょもとはもう一度同じ言葉をゆっくりと兵士に伝えた。
だが、あわれな門番は声が出せないまま荒い呼吸をくりかえし、
もょもとを見つめかえすだけだ。
次第にもょもとの顔から笑みが消えてゆく。
かわりにその表情を支配し始めたのは無関心と黒い怒りだ。
341ぺぺぺ3 2/6:2008/02/11(月) 10:16:54 ID:wQSqFgqK0
「うるせえな…だれだ、こんな時間に」
その時、奥の部屋から大きな体の兵士がのっそりと顔を出した。
大きな兵士はボクの顔を見て、軽く驚いたようだ。
「…おや、王子ですか」
熊のような体格にサイズの合わない鎧を身に着けているその大男は、
サマルトリアに住む者ならば誰でも知っている有名な男だった。
彼は国で1,2を争う槍の名手であったにもかかわらず、
性格が荒々しく、恐喝や窃盗まがいの行為を繰り返したため、
このような辺境の門番に左遷されていた。
「王子、この青い服を着た男はだれです?」
「あ、ああ、ローレシア国の王子、もょもとだよ」
「はぁ、そうですか。
 …それで王子二人がこのような場所になにか御用ですか?」
もょもとは大男の方を見据えると、
今まで目の前にいた哀れな兵士を首を掴み、
まるで癇癪を起こした子供が要らない人形を放り投げるように
焼きレンガで出来た壁に叩きつけた。
哀れな兵士は崩れ落ちる壁の中に首をめり込ませ、
手足をだらしなくのばしたままぴくりとも動かない。
342ぺぺぺ3 3/6:2008/02/11(月) 10:17:21 ID:wQSqFgqK0
「ここを開けてくれるかな?」
もょもとは先ほどと同じ要求を大男にした。
今の光景を見れば、どんな無頼漢でも素直に従うことを選択するだろう。
しかし崩れた壁は大男の闘争心に油を注いでしまったようだ。
「…いやなこったな。
 俺はお前たちが通るなんてきいちゃいねえ。
 …パパを連れて出直してくるがいい」
大男ともょもとは見つめ合っている。
なかなか目を逸らそうとしないもょもとに業を煮やしたのか、
大男がもょもとの顔面を大きな手で掴んだ。
「…何をにらんでいやがるんだ?
 いいか?ここでは俺が王様なのさ。
 いくら王子でも俺様になめた口を利くと痛い目にあうぜ?」
一瞬だった。
もょもとが大男のたくましい腕に手をかけたと思った瞬間、
すさまじい音ともにその腕は曲がるはずのない方向へ曲がっていた。
「ぎゃぁあああああああ!」
それからは地獄だった。
彼の返答は腹の底から搾り出したような叫び声だけだった。
ボクはそのような光景を見るに絶えず、思わず関所を出てしまった。
343ぺぺぺ3 4/6:2008/02/11(月) 10:17:48 ID:wQSqFgqK0
なぜ、ここまでする必要があるのだ?
丁寧に話をすれば理解を得られるのではないのか?

だが、ボクの思考は止まってしまう。
この瞬間も魔物に苦しめられている人々がいる。
その為に僕たちは急がなくてはならない。
だから仕方がないんだ!
ボクは自分の胸を強く叩きながら泣いた。

いつまでそうしていたのだろう。
気がつくと夜も更け、辺りはしんと静まりかえっている。
ボクは泣き腫らした目をこすり、立ち上がろうとした。
が、腰に力が入らず、思わずよろめいて近くの樹に寄りかかった。
「すけさん」
足腰と感覚がしびれていたせいか、
ボクはもょもとが近づいていることに気がつかなかった。
「すけさん、あの門開いたよ」
ボクは突然声をかけられたと思って急いで振り向いた。
「あの人が開けてくれたんだ」
もょもとの目は喜びで溢れ、顔に少し赤みを帯びていた。
「さあ、ローラの門を通り、南へ行こうよ」
344ぺぺぺ3 5/6:2008/02/11(月) 10:18:14 ID:wQSqFgqK0
彼はボクの手を引き、関所の中へ引きずって行った。
先ほどから関所と呼んでいるが、一見すると洞窟の入口にしか見えない。
中は薄暗く、先ほどまでと中の様子は違ったように見えた。
一瞬、今起きていた事柄はすべて幻で、
実は始めからこの関所に誰もいなかったのでは、と思うくらい
静まり返り、ボク達の足音が洞窟の中にむなしく響く。
「あの扉から南の大陸に通じる洞窟に入れるんだよ」
もょもとは抑揚のない声でボクに説明した。
「そうなんだ」
ボクも何気なく相槌を打った。
そうだ。ボク達の旅これから始まるんだ。
じわじわと心に熱い想いが込み上げてくる。
あの扉の向こうにボク達の試練とみらいが…
345ぺぺぺ3 6/6:2008/02/11(月) 11:33:22 ID:wQSqFgqK0
しかしその扉の隅に恐ろしいものを見てしまった。
団子のように丸められた大きなそれは、
口に鈍く光る鍵をくわえたまま絶命してた。
異形の塊。
鋼鉄製の鎧だったものは、
その巨大な体に食い込み、血をしたたらせた。
彼の腕や足だった部位はくにゃりと曲げられ、
破れた皮膚から白い骨が。

「さぁ、急ごうよ」
もょもとはもう一度強く僕の手を引いた。
346名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/12(火) 17:12:13 ID:dWmthwnI0
>>340-345
乙〜
もょもとってなんか闇があるの?
猟奇的なのは怖い
347名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:49:59 ID:xkxr0WhC0
【チョコある限り、愛憎もまたある】

経済特区ジパングにある私立マジカル女学園。
「純粋ヤバイよー!」の精神に則り、自由な風土を愛する……はずが、
いつしか中途半端な金持ちが集まるようになった、なんちゃってお嬢様学校である。

そんな学園の中等部に三年生で編入を果たしたメラ美は、
『嫌いじゃないけど、ちょっとムカつくアイツ』、イオ羅に
ピンクの錠剤入りチョコをあげようと画策していた。
もはやチョコは異性にあげるだけに留まらない。

さてさて、皆さんは間違ったダイエットが何をもたらすか、想像できるだろうか?
ブルーデーは、せいぜい体育を見学するくらいのものだが、
ピンクデーは、貴重な青春の数日を無駄にすることになるのだ。

しかし、魔学の発展した現在。
認知残渣によって頭の中まで覗かれてしまうのだという。
つまり、自腹でカツ丼を注文させられないようにするには、
錠剤を入れている時の意識がなければ良いのだ。

まず、ミステリードールを用意します。(ない場合は手頃な土偶を紫に塗って下さい)
シンクロ率が高いとドールの声が聞こえてきます。(聞こえない場合は諦めましょう)
ドールの指示に従って下さい。(うまくやることが正解とは限りません)

「メダッパニ、メダッパニ、パニパニ、ヌギッパ」
と最後にスッポンポンになっていれば、成功です。いち早く行動に移し……
348名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:52:59 ID:xkxr0WhC0
そして運命の日。メラ美は二日前から休んで備えていた。
遅れた授業は親友のベギラ摩が教えてくれるから、問題なし。
さあ、正門を通ろ……あれ? 閉まってる。あっ、警備員のおばさんだ。

「どうしたの、忘れ物? 今日は創立記念日うんぬん……」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工


「ごめん、あまりにも当り前すぎて、言うの忘れてた」
翌日、教室にてベギラ摩の謝罪。確かに幼稚舎組を責めるのは酷か。

しかし、持ってきたチョコは無駄になった。
昨日、ベギラ摩、イオ羅、ヒャダル子、バギ麻、ザラ希の五人でケーキバイキングに行き、
「これからダイエットするんだ宣言」を聞かされては。

なんて馬鹿なことをしたんだと自責の念にかられていると、
イオ羅が包装された箱を差し出した。
「昨日、みんなで買ったんだけどさー。結構高いヤツだよ」
うぅ、この一言がいつも余計なんだよ。

屋上へ続く階段に腰掛ける二人。内緒話はいつもここでする。
隣に座るベギラ摩から、チョコを送る提案と一番お金を出したのが
イオ羅だったと聞かされると、何だか申し訳なくなった。
さっそくシャンパーニ産のエルフボンボンを口に入れてみる。
ほんのり感じるお酒の甘さと苦さが、今の気持ちを代弁しているのかもしれない。
349名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/13(水) 20:56:15 ID:xkxr0WhC0
ベギラ摩が羨ましげに見てくるので、目で「いる?」と合図すると、
嬉しそうにパクリ! 「おいしい!」と言いつつ続いてパクリ!
「ダイエットは明日から」なんて言ってる。

モグモグさせているベギラ摩を横目に、メラ美は何か面白い番組が
やってないかと携帯水晶を見始めた。
「……たったいま入ったニュースをお伝えします。
HEUから輸入されているエルフボンボンに多量の媚薬が含まれていることが
分かりました。HEU食品安全委員会のスポークスマンは、
『USSの人間なんて普段から媚薬やっているようなもんだろ』
などと妄言を吐いており……」

目を見合わせる二人。
「だ、大丈夫大丈夫。全然おかしくなってなキスして」
気付いた時にはベギラ摩の口唇がメラ美に近付き……初めてはチョコの味だった。
教会でヴェールをめくってもらって初めて……を夢見ていたメラ美は、
躊躇いもなく親友の腹を殴り、ベギラ摩は床に落ちた。

そしてメラ美は悟る。この世界は甘くない。この世界に絶望した!




――のちのゾーマである。

<おしまい>
350名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/15(金) 20:32:14 ID:3Sg6lY0b0
351名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 10:22:54 ID:z971jTSy0
352名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/17(日) 16:21:30 ID:LGNVBofB0
>>347-349
ワラタ
また笑える話よろ
353名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/19(火) 03:08:20 ID:etY9vB8DO
354名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/20(水) 15:07:56 ID:AH2R+cNd0
355名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/22(金) 21:25:17 ID:IsLUWbEtO
ま゛
356名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/23(土) 00:40:22 ID:n+2xAndl0
り゛
357名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/24(日) 10:13:10 ID:YXYYEsVu0
358名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/25(月) 18:36:37 ID:D1S9Se+P0
359名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/26(火) 23:15:23 ID:QsYXGcs2O
360名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/27(水) 19:19:11 ID:mxzIPZDQ0
361名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/27(水) 21:02:12 ID:Gd27TISy0
【格闘でしょで……すよね】

私立マジカル女学園中等部。
夕暮れの教室に据置型水晶をカタカタと打ち込むザラ希の姿があった。
普段あまり自分から話を切り出すことのないザラ希に呼ばれ、
メラ美は臆していた。なんと話しかけてよいものか検討もつかない。

恐る恐る伺いを立てると、製作中のゲームを一般人(編入組)の視点から
評価してほしいのだという。
ゲームを作る技術うんぬんはさておき、メラ美はほっと一息ついて、
画面の中のいかにも武闘家といった少女に目を凝らした。

「かわいいね。なんて名前なの?」
「モリソバ」
「……せめてラーメン」

どうやら格闘ゲームらしい。唐突にザラ希はコントローラを差し出した。
「あっ、対戦できるんだ。じゃあ、私もキャラ選ぼうかな」

→『暴れ猿』『豪傑熊』『動く石像』

「あの……テンションが上がらないというか……もっと他にいないの?」
「うーん、とっておきだったんだけど」

→『バラモスゾンビ』
362名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/02/27(水) 21:03:32 ID:Gd27TISy0
「あの……方向性は分かるんだけど……人間のキャラはいないの?」
「うーん、まだ声がついてないんだけど」

→『水色の制服に、黄色いリボンのついた……』

「いやいやいや、ダメこれ、これダメだよ」
「一応、大陸バージョンだから」
「お願いだから、一緒に進級しようよ」

メラ美は深呼吸すると、話題を変えることにした。
「あのさ、もっと可愛らしい魔物とかいないの?」
「うーん、ネズミがいるけど、弱いよ」

→『黒い大きな耳と鼻、白い手袋をした……』

「いやいやいや、絶対強い、最強だって」
「スクエニ的にはセフセフ」
「私達的にはレッドカードで人生退場だよ! ねっ、お願いだからやめよう」

結局二人ともモリソバでプレイすることになった。
1Pモリソバ「波動拳! 波動拳!」

ハハハ、そうきたか。あっ、かめはめ波が出る。もうどうにでもなーれ!

――のちにスマッシュシスターズと呼ばれるわきゃない。

<おしまい>
363名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/01(土) 00:53:32 ID:/dHq2hsO0
364名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/02(日) 19:41:04 ID:VMC3CICQ0
365名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/03(月) 11:26:33 ID:lU+xfa49O
ほす
366名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/05(水) 15:33:41 ID:yTQxDLxI0
367名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/06(木) 13:36:07 ID:lCQAQGcR0
368名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/07(金) 22:16:17 ID:35WLjEZE0
369名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/08(土) 17:25:04 ID:CPMznqf10
370名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/08(土) 20:37:51 ID:Q5BUSfzv0
【犬と黒胡椒】

「……なんで犬の耳がはえよるん。やばかー、どげんしよー」
布の服のフードから見え隠れするセリアの頭部には、犬のそれがあった。
「お……おい、セリア」
驚きのあまりアレンは指を差して震えていた。
そんなに怯えることないじゃない、とセリアはピコピコと犬耳を動かす。

「何か不気味な言葉を話してるぞ」
「そこかい! もっとわっちの身体を心配してたもれでありんす」
アレンは  にげだした!


医術士によると、回復には世界樹の雫が必要であり、
その強力な作用を抑えるために水の羽衣も手に入れなければならなかった。
どちらも高価であり、残された時間は少ない。

ルプガナはレシルの祖父が仕切るハレノフ商会によって成り立っている。
しかし、老体であるハレノフの身を案じ、
レシルは自ら商会を立ち上げることを考えていた。

そこで白羽の矢が立ったのが、アレンとコナンである。
交易はうまくいきさえすれば、莫大な富を生み出す。
レシルは二人を呼び出し、簡単な講義をした。

「……例えば、ローレシアとサマルトリアの両国。
売っている武具は大したことがないんだけど、実際は世界有数の騎士団がいるの。
だから、魔物弱い→武具いらない→治安が保たれるってわけ。
加えて自国で作っている武具は一部とくれば、良いお客様というのは分かるでしょ」
371名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/08(土) 20:40:09 ID:Q5BUSfzv0
コナンはうんうんと頷き、アレンはポンと手を叩いた。
「そうか、道理でローレシアには銅の杖がないわけだ」
唖然とするコナンとレシル。
そこへ土気色の顔に腫れ上がった鼻が特徴的な老人があらわれた。

「くくく……素晴らしい。アレン君は実に素晴らしい」
言うと老人は杖の鳴らしながら去っていった。
「……ごめんなさい。いまのは私のおじいさまなの」
首をかしげるアレンとは対照に、コナンは大いなる敵の臭いを嗅ぎ取っていた。
「さて、気を取り直して、次は取引単位であるペリカについて……」


魔物、海賊……海難事故は絶えることがない。
大型帆船はもはやハイリスクであり、多数の小型帆船によって利益を出す。
それがレシルの構想だった。彼らには相場が安定している黒胡椒を持たせた。
犠牲を強いることへのせめてもの償い。レシルは自分の生まれを呪った。


髪を肩で切り揃え後ろで束ねたアレンは、小型帆船に乗り込んだ。
荷の積み込みはすでに終え、乗船に戸惑う親友に手を差し出す。
飛び出た目玉にだらしなく開いた口。
作り手のやる気を感じさせない船首飾りを持つ、ウミウシ号がいま旅立つ!

……樽に潜む、犬耳の存在を知らずに。

<おしみゃー>
372名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/09(日) 16:46:54 ID:CnX381k60
373名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/11(火) 03:43:41 ID:VOwoJRva0
374名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/12(水) 23:30:17 ID:QtuDo3eM0
375名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 15:41:49 ID:btQT2yJW0
ほっしゅほしゅ
376名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 19:07:16 ID:2Fv5xQs70
 _人人人人人人人人人人人人人人人_
 >  ゆっくりしていってくりゃれ!!! <
  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
            ,..ィ,r' 7   __
          / / }/__,イr'"´}
       ,. ´/  /‐''"'   {"、 i}
      /  '   /       ヾ}
    /   /   /  ,/ |  | } ,ハ
.   / /  ,′  ,' / |l| | | l| |  ||
.   / ,′! ′  f' /! _|」 | L」_|  l!
.  ,′  | |    l7テ_」ノノ}ノ _」|! /′
  .i    | |    l (ヒ_]    ヒ_ンノイ
  |!   ,'│   |.""" ,___, ""i ',
  ノ!  / ,ハ.   |.   ヽ _ン  丿 ヽ
.ノノ   / / ム,  ', -='''"""''''ヽn  ヽ
.ノ   / .,'r'": :'、  ヾー 、    |ノ`!、 '.
  ./ノ./: : : : :ヽ  ヽ_......___   し'ノ': ,'.
./ (.rく__: : : : : :.\  \-‐く      ':,
    ′  `ヽ : : : : :\  ヾつ、   , ,',',',':,
377名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/13(木) 20:51:11 ID:Z3Ky0Hz30
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>くさってやがる!ゆっくりしすぎたんだ!!<
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7         r' ̄i __   _____   ______
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7    , - 、 ゙‐- ',´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ   {   }   'r ´          ヽ、ン、  r'⌒',
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ   `‐-‐'   ,'==─-      -─==', i  !、_丿
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ    ◯     i イ iゝ、イ人レソ     i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'          ,レリイi (ヒ_]     / _ルヽイ、i .|| ○
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!           ,,/!Y!"" ,___,  ヒ_ン ) 「 !ノ i  |-‐、,,
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    ,,r-─(_)      ヽ _ン   "".ノ !.; ヽ ヽ `,
                    (                        ,r‐″
                      ̄つ                 ,r─‐‐''
                      (´              ,r──'
                       ̄ ゙̄'───--------‐'
378名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/14(金) 12:04:00 ID:/hs8tBnB0
保全
379名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/14(金) 15:26:18 ID:LJP1B2/50
  , - 、         ゙‐- '
 {   }             r'⌒',
 `‐-‐'      r'⌒',     !、_丿
  ◯      ヽ-‐'  ___
      r'⌒',   ,,r-‐'     `''ヽ、  ○
      `‐-'  / /     \  \
      , 、 ,,/ ヽ ●     ● ′'─--、,,
  ,,r-─(_)      (__人_)     i⌒)   `, >>377バブルカワイソス
 (                       ̄  ,r‐
   ̄つ    '⌒'           ,r─‐‐''
   (´              ,r──'
    ̄ ゙̄'───--------‐'
380名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/14(金) 18:21:05 ID:Dr9qqJnI0
     |            `ヽ、      _ .. -―===‐-  .._     、ミ川川川彡
        |              \  , ≠-―――- .._    \  -ミ       彡
       , -┴==――-  .. _        〉'´       、   `ヽ     ヽ三   ギ  キ  三
.    //´             、 、 /   、 \     \    ヽ.  三.  ャ   ミ  三
    { /   , -‐ァ===‐- .._   ヽ ∨  / 、\ \    \    ヽ 三   グ  は  三
    \/  /   /, {     `ヽ  !   /  }ヽ. ヽ、 ヽ、__ ..二、    三.   で       三
     , '   , '    // ハ   |  ト、 |l   {  /二ヽ `¨¬x=-ミ_‐┐  三   言  ひ  三
   /   /_, / //∠=ヽ、 }   lハlハ   イィ::f_} \  ´ vイ} ´ /}   三    っ  ょ  三
    l / { ,ィf´ ノノ 7f_j`ゞV   } |__ハ  {` ゙ー'   `   ̄  ノ,′ /三.   て   っ  三
   j∧ 「{kツ     ゙ー'  /   ,′厂´ \ ヽ、 `        /   イ 三   る  と  三
      ヽ{   `      ノ   / /    {{爪    -:‐   ー=彡イ /  三  の   し  三
       八   ´`     ー=イ  fl /      {  \      ..:::::::::〈 /   三   か  て  三
      ハ\     ...::::::|  jハ{     { + \__..:::::::::::::::::∨ ┼ 三  !?    三
        \{` ー‐、.:::::::::::| /         { + } / ∧:::::,. -‐/    〃彡      ミ
           `    」::::::/j /\       /{ + } ≠x 〉´  / + 〃r 彡川川川ミ
          /x=く  ´ _f〜、      / /Y´‐}  〃}}、 /´ ̄ Y 〃 ノ ハ \ \
         f^ア 〃ノハ ヽ  ノメ〜ヽ   / / { ニ} {{ 〃}} {二  | 〃f´ /  }  ヽ ヽ
381名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/17(月) 03:52:23 ID:KX0MQKi10
382名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/19(水) 00:22:30 ID:tF5NEZPn0
383名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/20(木) 17:14:45 ID:3QQsTqtr0
384名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/21(金) 00:05:27 ID:Aj5n2Aaz0
一発ネタ

勇「で、誰が使う?
魔「は?
勇「いやいや、魔法の玉使わないとこの先行けないから
魔「・・・なら、はやくしてよ
勇「いやいや、だから誰が使うのかってこと
戦「爆発すんだろソレ、こえーよ
勇「だよな
僧「・・・パス1
勇「オッケーわかった。じゃあ、くじ引きで決めよーぜ
戦「おっ、いいな、やろうやろう
魔「どうするんだ?
勇「その魔法の玉に火をつけて爆発したヤツが使うって事で
戦「・・・?
魔「・・・?
僧「・・・??
勇「じゃあ戦士からやれよ
戦「おう!

バチバチ・・・・

戦「ちょっとドキドキじゃない?コレ
  あ、

ドカーン

勇「よくやった戦士!おかげで壁も崩れて先にいけるよ!
魔「さすが戦士だな
僧「私も期待してました
勇「さ、いこうぜ! みんな!
魔&僧「おー!
385名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/21(金) 00:27:39 ID:Aj5n2Aaz0
一発ネタ 2

マリア「みんな、レオンハルトがいないわ!
ガイ「・・・!?
フリオ「何のことだ?
マリア「ほら、あの時レオンハルトだけ連れて行かれたんじゃない?
ガイ「・・・!?
フリオ「いや、そうじゃない
ガイ「・・・!?
マリア「・・・?どういうこと?
ガイ「・・・!?
フリオ「そもそもレオンなんとかって誰のことだ?
マリア「・・・えっ?
ガイ「・・・!?
フリオ「たしかにさっきまで4人いた気はする。
    だが、あったこともないヤツの名前なんて知らないぜ
ガイ「・・・!?
マリア「そういえば、なんでこんなに親しげに話してるのかしら・・・
フリオ「お前らなんなんだ?
ガイ「・・・!?
マリア「いきなり襲われるシーンからだもんね・・・
フリオ「そうだよ、名前決めたばかりだぜ?
マリア「でもコレが正しいって気がする・・・
フリオ「うん、それは俺も感じてた
ガイ「・・・!?
マリア「じゃあ、そーゆーことで
フリオ「うぃ
ガイ「・・・!?
フリオ「・・・おまえ、なんでびっくりしてんの?
ガイ「・・・!?
386名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/21(金) 00:43:25 ID:Aj5n2Aaz0
一発ネタ 3

バッツ「実は女でしたーとか古いよね
ガラフ「そうじゃの、古典じゃな
レナ「いくら男装しててもわかるって
バッツ「だよなー
ファリス「・・・
バッツ「どうしたファリス?
ファリス「い、いや、別に・・・
バッツ「しかもさー声とか聞けば一発でわかるしな
レナ「顔とか体つきとかでもすぐわかるよ
ガラフ「まったくじゃ
ファリス「・・・
バッツ「どうした?具合でもわるいのかファリス?
ファリス「もう・・・いいんだ

一発ネタ 4

テレテレテレテテテテーン!

※「どうのつるぎをてにいれた!

勇者「・・・そんなすごい物か・・・?コレ・・・?

一発ネタ 5

テレテレテレテテテテーン!

※「12ゴールドてにいれた!

勇者「おれ、どんだけ喜んでるんだよ・・・
おしまい
387名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/21(金) 23:59:13 ID:BIsYUgmx0
解けた地球の中に
388名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/22(土) 17:39:04 ID:MsybY0ut0
389名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/23(日) 20:30:59 ID:xyIV6mhd0
390名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/24(月) 23:34:41 ID:0Y4QVVf40
一発ネタさんの効果音ネタを拝借しまし( >д<)、;'.・ ィクシッ た。

【コードスペル】

テテッ、ダンッ! ピロピロピロ、ドバァ!
ピロピロピロ、ピカーン! ハァー、シャー!
……ZZZ  テテッ、チキチキ、ズシャ! !?
ダカダカダカ!

ハハハ、普通キノコに雷の杖を装備させる? マジないって……ぐすっ。
そこには、おばけきのこマッシュにフルボッコにさせられたベラの姿があった。
うん、やっぱり仲間を見つけにいかないと。
391名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/24(月) 23:36:08 ID:0Y4QVVf40
〜古代遺跡〜
「大丈夫、ギコギコ」
聞き覚えのある声に呼ばれ、ベビーパンサーは体を起こした。
ぼんやりとした景色がしだいに色を帯びてくる。
ギコギコのつぶらな瞳には紫色の髪をした女が映っていた。

「……かわいそうに、魔族にやられたのね……リュカも連れ去られて」
女からそれ以上の言葉は出なかった。
リュカの父親の剣を拾い上げ、再びギコギコの前にしゃがみこむ。

「ねぇ、私のこと覚えてる? ベラよ、エルフのベラ」
ベラが触れようとすると、ギコギコは毛を逆立てて抵抗した。
「よほど怖い目にあったのね。でももう大丈夫」

ベラが触れようとする→「グルル」
「私のこと覚えてないの?」→首を横に振る
再び触れようとする→「グルル」
「私のこと覚えてるんだよね?」→首を何度も縦に振る
触れようとする→「グルル」→ゴチン!→たんこぶ

「単に嫌ってただけかい! しゃっしゃと歩く!」
392名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/24(月) 23:38:24 ID:0Y4QVVf40
〜ドワーフの洞窟〜
覆面をかぶったザイルの顔に、ベラはグーパンチした。
「ちょっと! 植物系に有効な斧を装備できないってどういうこと?」

「ドワーフ=斧って、ちょっとした偏見だろ? 俺、剣の方がとく」
二発目のパンチが飛ぶ。
「二度もぶった! 親父にも殴られたこ」
三、四、五! ザイルは泣いている。
そこへギコギコが近寄りザイルの頬を舐め、お互いに堅い友情で結ばれた。

「なによ、その暴力を振るった夫を見つめる妻と子のような視線は!」

〜アルカパの宿屋〜
「……というわけで、私達といっしょに騎士団を」
「えー、なんかヤダ」
ベラの誘いに三つ編みをいじりながら答えるビアンカ。

「じゃあさ、パレン(花粉)イーターとかでもいいよ」
「名前の問題じゃないし。私、ギコギコと外で遊んでくる」
「待って! 実はリュカがさらわれて……」
ビアンカが歩みをとめて振り返る。すでに落ちたも同然だった。
諫めようとするザイルに、ベラは眼を飛ばして黙らせる。
まだ幼い少女だが、その火炎呪文は対植物戦に不可欠なものだ。

かもされた妖精界は、すくつイレブンと呼ばれた。
奪われたものを取り戻すため、エルフは世界にふぇんふぇんへっくしょい!
ズズッ、チーン。はぁー、だる。

【正直反芻している】
393名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/25(火) 19:47:38 ID:UTmEjr2l0
394名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/27(木) 07:17:05 ID:4mN7urBh0
395名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/28(金) 23:51:08 ID:CbmPfEp00
しゅ
396名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/29(土) 22:23:00 ID:NVzxAYtQ0
397名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/03/30(日) 13:04:39 ID:xxKNw0s/0
398名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/01(火) 00:04:44 ID:HfQmDuYc0
399名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/01(火) 01:56:30 ID:Sj7tvUEQ0
一発ネタ

戦「ここがダーマ神殿かぁ
勇「おーし、みんなここで転職するぞ
戦「うっそ、まじ?
魔「じゃあ、あたしグラビアアイドルになる
勇「よし行け。・・・僧侶はどうする?
僧「・・・私は害虫駆除業者がいい・・・
勇「そうか、似合ってるぞ。・・・戦士はなにになるんだ?
戦「えっ?
勇「お前の次の職業を聞いてるんだよ
戦「・・・え、つーか何かおかしくない?
勇「は?何が?どこらへんが?
戦「あ、いや、なんか変な・・・気が
勇「だまれ、もういい。
戦「いや・・・だまれって・・・
魔「勇者もあたしのグラビア買ってね
勇「おうよ!
僧「勇者は何になるの・・・?
勇「俺は長年の夢だったアイポッド磨き職人になるぜ!
魔「あ、それいいな・・・
勇「だろ?だろ!?じゃあ、行こうぜみんな!
僧「・・・うん
戦「え、ちょっと待って・・・バラモスは・・

END
400名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/01(火) 02:13:31 ID:Sj7tvUEQ0
一発ネタ2

セシル「ぼくは最低だ・・・むりやりクリスタルを奪って・・・
ローザ「セシル・・・
セシル「こんなぼくじゃ、赤い翼を解任されてもしかたないよ・・・
ゴルベーザ「あー・・・ダメダメ、そんなんじゃ
セシル「え?
ゴルベーザ「暗黒騎士が『ぼく』とか、ありえないから
セシル「・・・え?
ゴルベーザ「せめて一人称は『オレ』にしたまえ
セシル「あ、はい
ゴルベーザ「まったく、お前は手のかかる弟だな・・・
セシル「え・・・弟!?
ゴルベーザ「・・・!!ご、ごほっごほっ!
セシル「今・・・なんと?
ゴルベーザ「今まで・・・すまなかったな・・・弟よ
セシル「え、何が?何がすまかったの?
ゴルベーザ「強くなったな、弟よ・・・
セシル「え?え!?
ローザ「見た感じ、すごい似てるし兄弟なのよ、セシル!
セシル「・・・たしかにぼく達、黒っぽいけど・・・
ゴルベーザ「いいですとも・・・!
セシル「・・・え?なにが?
ゴルベーザ「これからは俺たちでやっていこう、弟よ!
セシル「私も協力します・・・!
王「わしもじゃ、みなのもの!
セシル「あ・・・はぁ・・・

カイン「・・・なんかいい感じだなぁ・・・

END
401名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/01(火) 02:42:49 ID:Sj7tvUEQ0
一発ネタ3

5主人公「どぅれ、わしが岩おしたるけん、ヘンリーは穴ほっとれ
ヘンリー「・・・あぁ
5主人公「がっはっは、わけないのぅ、こんな岩
看守「今日も精がでるな、5主人公は
5主人公「あたりまえじゃ、この工事はわしの夢なんじゃぁ
ヘンリー「・・・
看守「ヘンリー、手がとまってるぞ!
ヘンリー「・・・
5主人公「ゆるしたってくれぃ看守殿、ヘンリーは元王子じゃぁ
看守「そうだったな、ひ弱なのは仕方ないな・・・
ヘンリー「・・・
5主人公「おい、ヘンリー!わしが代わったる、お前は上がっちょれ!
ヘンリー「・・・わかった
看守「本当に・・・お前はえらい奴だな
5主人公「へっ・・・わしはこの神殿作るのが男のロマンじゃとおもうちょる
看守「・・・
5主人公「それまでは皆で力を合わせてやるしかないじゃろうが
看守「・・・お前・・・
5主人公「さぁ、看守殿もびしびしと取り締まって工事を終わらせるぞぃ!
看守「・・・お前に言われちゃ元も子もないわ・・・
5主人公「そうじゃのう!がっはっは!
ヘンリー「・・・
5主人公「どうした、ヘンリーお前は休んじょれと・・・
ヘンリー「・・・す、すまない、いつもお前に頼ってばかりで・・・
5主人公「気にするな、誰でも嫌なことの一つや二つはあるもんじゃ!
ヘンリー「・・・逃げようとしていた俺を許してくれるのか・・・!
5主人公「当たり前じゃ、お前も仲間じゃからのぅ!
ヘンリー「くっ・・・すまない・・・
5主人公「・・・さぁ皆の衆、もうひと踏ん張りじゃぞ!
一同「おぉぉぉぉ!!
402名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/02(水) 17:49:49 ID:zB0OCeLb0
403名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/04(金) 11:48:22 ID:IGFEcRjf0
404名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/05(土) 15:50:01 ID:Hf11c1p70
405名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/06(日) 01:25:34 ID:lpcekgHG0
一発ネタ1

1勇者「あの・・・
王様「うむ
1勇者「出口にカギがかかってるんですけど・・・
王様「うむ
1勇者「いや、・・・あの
王様「うむ?
1勇者「扉にカギが・・・
王様「うむ
1勇者「なんで?
王様「うむ。お前が次のレベルになるには・・・
1勇者「いや、聞いてないから
王様「うむ?
1勇者「俺、出たいんですけど
王様「うむ、次のレベルじゃな?
1勇者「いや、聞けよ
王様「うむ
1勇者「なんで閉めてあんの?
王様「うむ
1勇者「うむ、じゃなくて
王様「次のレベルになるには・・・
1勇者「そうじゃないだろ
王様「うむ
1勇者「え、だってすごく変だよね?どうしてカギ閉めるの?
王様「うむ
1勇者「出せばいいじゃん、俺を。竜王倒しにいけないじゃん
王様「うむ
1勇者「すなおに行かせればいいじゃん、ちがう?
王様「うむ、お前が次にレベルになるには・・・
406名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/06(日) 02:10:12 ID:lpcekgHG0
一発ネタ2

サマル「ち、ちくちょう、俺に手を出すとローレの旦那がだまってねえぜ!?
犬「・・・わん
サマル「ローレの兄貴ぃ!きてくだせぇ!
ローレ「サマルか・・・どうした?
サマル「・・・こっ、この犬っコロが俺の後ろからついて来やがるんです
ローレ「おうおうおう、こらぁ・・・俺の舎弟に手ぇだすとはいい度胸じゃねえか
犬「・・・わん
サマル「ちっ、ちくちょう、馬鹿にした顔しやがって!
ローレ「オイコラ、俺をだれだと思っていやがるんだ、ええ?
サマル「言ってやってください、兄貴ぃ!
ローレ「リリザ連合ローレシア組若頭のローレとは俺のことだぁ!
サマル「よっ、兄貴!かっくいー!
犬「・・・
サマル「おほっ!兄貴、あいつ尻尾丸めて逃げていきますぜ!
ローレ「そうかそうか、ま、俺に楯突くわけにいかねーからなぁ・・・!
サマル「うひゃひゃひゃ・・・
ローレ「ぐっはははははっは!

犬「・・・(たぶん私、一生犬のままだ・・・)

407名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/07(月) 23:01:50 ID:7Cr3nIkY0
408名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/08(火) 21:54:58 ID:nGfRVgVF0
409名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/09(水) 19:01:15 ID:I/aUv9lf0
410名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/10(木) 16:20:48 ID:sViMKTVI0
411名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/11(金) 19:58:30 ID:c5PX8cBK0
412名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/12(土) 18:54:30 ID:si+w6VJT0
413名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/12(土) 23:38:54 ID:xCBiG5bp0
414名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/13(日) 21:47:27 ID:gPbBEsLGO
415名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/14(月) 22:41:47 ID:3MkP+NGgO
416名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/15(火) 03:44:39 ID:QI/0kt8h0
417名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/15(火) 22:47:56 ID:LClG828O0
418名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/15(火) 22:55:14 ID:LPJbcIqOO
419名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/16(水) 00:33:26 ID:KPE4MS0R0
 |

!!
420名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/18(金) 06:45:47 ID:ActJt9MY0
一発ネタ

ビアンカ「…ちょっと5主人公いい?」
5主人公「なんじゃ?」
ビアンカ「じつは…」
5主人公「…なに!子供!?できたんかぃ…!?」
ビアンカ「みたい…」
5主人公「おう、おう、そうか、ようやった。
      これでわしも2代目に後を任せられるのう!わっはっは!」

ピエール「…」
スラリン「…若頭」
ピエール「…なぁに?」
スラリン「まだ昨日結婚したばっかりだよね…」
ピエール「…だから?」
スラリン「…い、いや、なんでもないよ」
ピエール「スラリン、もうこの話はしない事にしましょ。いいわね?」
スラリン「うん、わかったよ」
421名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/19(土) 19:27:38 ID:HbE5nTPO0
422名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/21(月) 12:48:56 ID:Af3MjW840
423名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/22(火) 17:22:09 ID:C13e8aQu0
424名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/24(木) 05:45:20 ID:8ay+Wy3L0
425名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/25(金) 17:21:20 ID:e/pXVY4s0
426名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/26(土) 22:51:56 ID:tV3gRZWH0
427名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/27(日) 17:27:25 ID:rGKGjJPV0
428名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/28(月) 21:54:37 ID:I21zbkd80
429名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/29(火) 22:38:10 ID:kqLyVUdTO
430名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/30(水) 02:04:03 ID:wKlQBWLhO
ぬわーーー
431名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/30(水) 22:58:08 ID:Zps13jSr0
ワロタw
432名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/30(水) 23:15:41 ID:IqeCVuQ10
一発ネタさんから大分の匂いが……

【ドラクエ99 〜Rex〜】

「ティミー、もういいのよ」
聖女の思いは、勇者たちには届かなかった。
劣化オリハルコンの戦士たちとの攻防により、滅びの道を突き進む、ソレスタルなんとか。

最期の力を振り絞るレックスは、金ピカだが守備力の低い
ゴールデンスライムとゴールドマンを撃破した。

人々が求めていたものは、万能の神人ではなく、優しさを持つ人神であったのだ。

「待たせたな! 私と勝負しろ勇……また一人か……まぁいいさ慣れている」
戦場に遅れたテリーは、以後仮面を付けて過ごすことになる。


ルイーダ「……で、今回フロアレディに応募ということですが、年齢はしっかり書いてくださいね」
ルビス「はい、なんかすみません」
ルイーダ「では、以前はどういったお仕事をされていましたか?」
ルビス「えっと、テロ……ップを打ち込む仕事です」
ルイーダ「そうですか。ところで特技にイオナズンとありますが」
ルビス「はい、脚を撫でてくるオヤジを吹き飛ばすことができます」
ルイーダ「……へー、じゃあ使ってみてください、イオナズンでしたっけ」
ルビス「……運がよかったな、MPが足りないみたいだ」
ルイーダ「帰れよ。えっ、なにその液体の入ったビンは……まさか」
ルビス「ゴクゴク……うわっ、間違ってポーション持ってきちゃった、テヘ☆」
ルイーダ「あるあるwwねーよ」

【もうちっとだけ続くんじゃ】
433名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/04/30(水) 23:20:34 ID:IqeCVuQ10
【図書館で鬼ごっこしたい】

本屋を出たところで突然、買ったばかりの小説を取り上げられた。
「フルメタル・メダパニは没収です。あっ、マーニャ様がみてるは大丈夫です」
き、基準が分からない。でも少女は騎士の姿をした青年に恋をした。

甘香基本法第25条――通称ファンタジー特化法。

ワン、ツー、サン! でおなじみの通三省が掲げる産業人の育成。
これに呼応した経育委員会は各地に図書館隊を組織し、
学校や職場が楽しくなる物語を数多く生み出した。

事実上教育省は意味をなさなくなり、風紀の乱れを案じる有識者は、
小休憩にお菓子はかかせず、皆仲良くまったりとでおなじみの甘香省に
実行部隊を持たせることにした。

それがファンタジー特化騎士団である。

自衛軍の装備を超える、ドイツ製の小銃から放たれるゴム弾。
騎士団は盾によってそれを弾き、じりじりと詰め寄りながら接近戦を狙う。
あれから少女は特化騎士団の一員となり、日々図書館隊との戦いを繰り広げていた。
「特化騎士団心得!」
「ファンシー&フーリッシュ!」
……うん、もう少ししたら辞めよう。

【この物語はは全てフィクションです。
人物、団体、施設などは全て架空のものであり、
実在の人物、団体、施設などとは関係をもちたくありません】
434名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/02(金) 07:13:32 ID:6f+MH2DD0
435名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/03(土) 00:47:54 ID:5ufi432S0
一発ネタ1

バッツ「なんか今日暑いよな
ガラフ「そうじゃの
ファリス「…
レナ「そうだ…!あそこの泉でひと泳ぎしましょうよ
バッツ「さすがレナ!
ガラフ「そうと決まれば、わしが一番先に飛び込むぞい!
バッツ「待てこらじじぃ!俺が一番乗りだっっ!
レナ「…あれ?ファリスは泳がないの?
ファリス「いや、…あの、風邪かな…? オレは遠慮しておくよ
ガラフ「がーはっはっは!わしが一番じゃぁ!
バッツ「ちっ、今回は俺の負けだな…おいファリス、お前も来いよ!
ガラフ「相変わらず暗い奴じゃのう、ほれ、こっちじゃ
ファリス「ばっ、ばかっやめろっ!
ガラフ「がっはっは!
バッツ「おい、ちょっと待てガラフ…こいつ…
ファリス「…!?
ガラフ「どうしたんじゃ?
ファリス「ち、ちがう、オレは女なんかじゃ…
バッツ「こいつ、泳げないんだ…海賊の癖に…
ガラフ「…まさか。そうなのか、ファリス…?
ファリス「そ、そうなんだ。オレ、水が苦手なんだ
バッツ「そっか、何か悪い思い出でも…
レナ「おまたせー、あれ?みんな、どうした?
バッツ「ぉおっ!かぁいいな、その水着!レナも泳ごーぜ!
ガラフ「うむ!それでは誰が一番潜っていられるか競争じゃ!
レナ「負けないっ!

 どぼーん、ぶくぶく

ファリス「…シルドラ…なんだかさみしいよ
436名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/03(土) 01:08:26 ID:5ufi432S0
一発ネタ(なのか?)

バッツ「いー匂いだな
レナ「もうできるよ、ちょっと待って
ガラフ「芋はわしが皮をむいたんじゃ
バッツ「こーゆーとき、女の子っていいよな、ファリス
ファリス「あ、ああ
ガラフ「この芋はわしがむいたんじゃ!
バッツ「わーたって、じいさんもさすがだよ
ファリス「…ん、あ、あの、レナ? 手伝うよ
レナ「いいって、いいって、そこで座ってて
ファリス「あ、ああ
ガラフ「でな、その芋を土から掘り出すときの苦労といったら…
バッツ「それさっき聞いたぜ、じいさん
ガラフ「いや、言い落としたところがあるんじゃ、こう、芋がな
ファリス「…
バッツ「ファリス、なにそわそわしてんだ?座れよ
ファリス「あ、ああ、だけどオレも何か手伝いを…
レナ「かんせー!
バッツ「きたきたー!みんな、皿よこせー!
ガラフ「わしは大盛りじゃぞ!
ファリス「…あ、オレがやるよ、バッツ
バッツ「いいから皿よこせって、…おし、お前も大盛りだっ!
ファリス「あ、ありがとう…
レナ「私はそんなに盛らなくていいからね
バッツ「またダイエットかよ、これだから女は…
レナ「はい、ありがとう。あ、バッツ肉食べる?
バッツ「おお!食うぜ!
レナ「はい、バッツにあげる
バッツ「サーンクス!よーし、いただき…おい、
    ファリス?何泣いてんだ…?
ファリス「…べ、別に。シチューが冷める、はやく食おう…ぜ…
437名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/03(土) 01:31:51 ID:5ufi432S0
一発ネタ(1レスにまとめられなかった)

ガラフ「バ、バ、バ、バッツ!
バッツ「なんだよ、もう寝るぞじいさん
ガラフ「わしは変になってしまったのかもしれん…!
バッツ「そうかもな、おやすみ
ガラフ「ま、待ってくれい!ファリスに胸が…
バッツ「…ん?
ガラフ「こう…ふわふわと…
バッツ「なんだ?
ガラフ「胸のところになにかいるんじゃ、ふわふわの…
バッツ「じいさん…触ったのか…?
ガラフ「うむ。あの柔らかい感じ、子ネコかなにかじゃな…
バッツ「そうか…なんか膨らんでると思ってたんだ
ガラフ「うむ
バッツ「しかし…
ガラフ「ファリスも可愛い所があるんじゃのう…
バッツ「そうだな…きっと捨て猫とか見てられないタイプなんだろーな…
ガラフ「普段はクールな振りしておるくせにの
バッツ「…あしたレナに飼ってもいいか聞いてみよう
ガラフ「うむ、レナの事じゃ、きっと良い返事をくれるぞい!
バッツ「そうだな、さ、じいさん寝よーぜ
ガラフ「うむ、うむ、…今どき、珍しい男じゃの、ファリスは
バッツ「…ぐがっ
ガラフ「寝たのか…バッツ?
    …おお、そうじゃ。わしのベルトの一部を首輪にしておこう…
    きっと喜んでくれるぞい…

END

あ、大分じゃないです。
438名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/03(土) 01:53:39 ID:JKsWpc9t0
子ネコwww
正体を知ったらもっと喜びそうなガラフ爺さんですね。
439名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/05(月) 01:59:50 ID:Drs37IPg0
440名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/05(月) 16:52:19 ID:StMbhtXT0
441名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/05(月) 19:21:18 ID:0F/Wd0Ar0
442名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/06(火) 01:51:36 ID:9TtbYV9J0
保険

保健
443名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/07(水) 13:40:49 ID:dLHLZ7t20
444名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/07(水) 17:22:06 ID:mWutLY0w0
445名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/08(木) 23:34:25 ID:09+Fb7EuO
446名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/09(金) 12:03:40 ID:uzoCyL1+0
447名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/09(金) 19:11:51 ID:o6IcitIa0
448名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/10(土) 13:55:14 ID:Qi6+rJEh0
449名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/10(土) 18:30:56 ID:ogQrmTcV0
450名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/10(土) 21:04:12 ID:/K8P0Vi10
451名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/11(日) 02:03:09 ID:7FZbU7my0
一発ネタ

クリフト「ブライ殿、さすがは健脚であられますな
ブライ「ほっほっほ、このブライ、まだまだ若いのに負けはせぬ
クリフト「なんの、このクリフトも負けはしませぬ
アリーナ「…クリフト
クリフト「はっ、はい!
アリーナ「…つかれた
ブライ「で、ですな姫!ワシもいささか疲れましたわい
    クリフト、しばし休憩をとるとするかの
クリフト「まったくですブライ殿
     私も先ほどから足が棒のように…
アリーナ「…クリフト
クリフト「はっ!
アリーナ「…おんぶ
クリフト「…は?
ブライ「おんぶじゃ、クリフト!姫は高い所が好きなんじゃ!
クリフト「はっ、はい!
アリーナ「…
ブライ「お加減はいかがですかな、姫
アリーナ「…よい
ブライ「おお、姫は喜んでおられるぞ
クリフト「そ、それは…光栄でございま…す
ブライ「…クリフト、もうすぐ村じゃ。それまでの辛抱じゃぞ…
クリフト「…は、はい…
アリーナ「〜♪
452名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/11(日) 20:03:51 ID:gmXmYjxr0
>451
ほのぼのGJ!
エロじゃなければ是非クリアリスレにも来て欲しい!
453名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/11(日) 23:06:53 ID:7FZbU7my0
一発ネタ

オーリン「…マーニャお嬢様、ミネアお嬢様
マーニャ「なに?
オーリン「そろそろお父上の仇、バルザックめを討ちに…
ミネア「 。。。ρ(-ω- )
オーリン「…は?
マーニャ「あー…、ちょっと怖いってさ
オーリン「…は?いや…、そうですか…し、しかし
ミネア「  ( ;゚皿゚)ノ☆() ̄o~)ノノ
マーニャ「あはは、ごめんごめん。そーゆー意味じゃなくて
ミネア「  。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。
マーニャ「わ、わかたって。あやまるから、ごめんごめん
オーリン「…い、今、なんと?
マーニャ「怖いわけじゃないって、まったく…ミネアはすぐ怒るんだから…
ミネア「 (*・ε・*)
オーリン「お二人とも、けんかなさらず…
ミネア「 (´・ω・`)
マーニャ「…え、オーリン…?
オーリン「はい?私が…なんです?
ミネア「 ”(*>ω<)o"
マーニャ「…うそ、まじで?
オーリン「な、なんです?マーニャお嬢様、今なんと…?
ミネア「 ゚・(>_<;)・゚゚・。
マーニャ「あっはっは、それはないって!
オーリン「あ、あの…?
マーニャ「だめだめ、オーリンには言えないっ!
ミネア「 [[壁]-;)
オーリン「…わからん…
END

>>452 いきます!
454名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/12(月) 23:05:41 ID:hlcNqI/E0
455名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/13(火) 01:35:51 ID:4QlbSg2S0
バッツとファリスがタイクーン城の庭だかテラスだかで勤しむ話があったと思ったんだがみつからん…
誰か知らないかな。
456名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/14(水) 02:08:29 ID:1iIUsaV00
457名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/16(金) 04:56:48 ID:tfxltiRg0
458名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/17(土) 21:05:19 ID:OGR0Ea7IO
459名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/18(日) 22:02:28 ID:E5qTuWCQ0
460名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/19(月) 21:10:12 ID:Nc8MPcEl0
461名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/19(月) 21:37:06 ID:pR/jA8kr0
462名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/19(月) 22:03:13 ID:X6xsAswN0
463名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/20(火) 22:15:50 ID:SGbPmAIN0
464名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/21(水) 22:55:35 ID:Acx8vPvP0
465名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/22(木) 19:17:51 ID:TsioV6k60
466名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/24(土) 13:45:21 ID:omzGM9q20
467一発ネタ:2008/05/25(日) 01:58:35 ID:CIa7NMkv0
ライアン 「あ、なんだ、そうか。え、そうか?
      ここで喋ればいいのか?そうなのか?なんだ?
      何を言えばいい?原稿は?原稿がないぞ。
      ははは、すみませんな。今、原稿が手元にないので何を言えばいいのか…
      えー、住民のみなさん、たぶん集まってもらった理由は
      みなさんの子供たちを探すメドがですな、見つかったのではないかと。
      失敬。たぶん。いやいや、おそらく。あ、意味は同じですな。ははは。
      …おお、これか?これを読めばいいのか?わかった、ありがとう。下がってヨシ。
      えー、おほん、”銅のつるぎ…5本を発注したところ、
      内2本は内側からひびが入っており、貴店の不良品の多さに閉口する次第…”
      …なんだ、これは?はは、失敬失敬、少々お待ちを。
      おい、これは会計部門へ送られる文書ではないのか?え?そうだろう?
      恥をかいてしまったではないか、ほれ、ははは、もう少しお待ちください。
      みなさん、子供たちは無事です!
      ははは、だといいですな、ははは。
      おお、きたな、これなんだな?よし、…ははは、皆さんお待たせしました。
      えー、おほん、”親愛なるニーナ、君に僕の気持ちを伝えたい…”
      なんだ!おい、ひったくる奴があるか!おまえ、今の恋文だろう!
      え、そうなんだろう、ははは、皆さん、こいつ酒場の女に惚れ込んでおります
      笑ってやってください、この男、さんざん金を巻き上げられておきながら
      おい、もが、やめろ口を押さえては、もが、喋れんだろう、もが
      いいから原稿を取って来い!もう言わん。皆さんをお待たせするな!
      なんだ男の癖に泣きおって…ははは、まあ、若気のイタリという奴でしょう。
      そうそう、子供たちでしたな、ああ、もちろん心配しております。
      …遅いな、あやつ…あ、きました、きましたぞ…!
468名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/25(日) 03:16:27 ID:CIa7NMkv0
一発ネタ2

セシル 「え、と。この先にミストの村があるんだよね?
カイン 「ほかに道もないし、そうじゃないか
セシル 「あれ?そういえばボムの指輪は?
カイン 「…ん?
セシル 「ほら、王様が行くときくれた指輪だよ
カイン 「あぁ、あったなそんなの
セシル 「カインに渡したよね、確か
カイン 「ふっ、どっか行っちゃったよ、知らんうちにな
セシル 「またかよ、どうするんだよ、また無能とか言われちゃうだろ
カイン 「いいよいいよ、今度持ってこようぜ

ミストの村

セシル 「…もう、お城にもどろっか
カイン 「いや、北に行こうぜ
セシル 「北?なんで?
カイン 「ふっ、そこに山があるからさ…
セシル 「もういいよ、カインといると僕までいい加減になっちゃうよ
カイン 「馬鹿、修行だよ。強くなれば王様も褒めてくれるぜ?
セシル 「え…そうかな?
カイン 「そうにきまってるぜ、な、名案だろ、行こうぜ
セシル 「じゃあ、少しなら…

リディア 「おかーさん、旅の人がいるよ
リディ母 「あら、珍しいわね、この村は宿屋がないから声をかけて御覧なさい
リディア 「はーい
469名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/25(日) 04:12:34 ID:CIa7NMkv0
一発ネタ3

カイン 「しかし…砂漠は暑いな。クールな俺もホットになっちゃうぜ
セシル 「…クールって…あれ?え、と君は?
リディア 「リディアです
セシル 「それは知ってるけど…どうして一緒にいるの?
リディア 「くろい人がきて、そーゆーストーリーだからって
カイン 「…お前の兄じゃないか?
セシル 「そうかも…
カイン 「ま、いいか。
セシル 「よくない、よくないよ、あのね、この先は危険なんだよ
リディア 「…ねぇカイン、暑いからブリザドつかっていい?
カイン 「どんどん使いなさい、砂漠は暑いからね

ピキピキピシー

カイン 「あひゃひゃ、こいつはいいぞ!セシルも氷を鎧の中に入れろよ!
セシル 「い、嫌だよ。お腹こわすかもしれないじゃないか
リディア 「いれちゃえー!
セシル 「つ、冷たいっ!やめてよリディア!
カイン 「ふふっ、喜んでる喜んでる…おっと、こんな時間じゃないか…
リディア 「どうしたの?
カイン 「ちょっとゴル兄に呼ばれてたんだけど…
セシル 「鎧がっ…脱げない!助けて!
カイン 「別にいっか。リディア、まだまだ首の隙間からたくさん入るぞ
リディア 「うん!
470名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/26(月) 19:30:01 ID:+B5kYNGC0
471名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/28(水) 17:42:31 ID:pDIF4aG60
472名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/28(水) 17:58:30 ID:tLT4xm5Y0
473名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/30(金) 03:28:39 ID:iRWli9OU0
474名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/31(土) 02:29:19 ID:cWor45O10
475名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/05/31(土) 10:12:49 ID:r5EBnlTU0
476コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/03(火) 01:34:58 ID:9tlLqECsO
ボス、一発ネタはアク禁になっちまいました。
個人的にはこんな一発ネタより、職人さんの光臨をまってます

この間を利用してアリーナとか他のネタを煮詰めたり切り刻んだりします。
477コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/03(火) 23:50:23 ID:AcCyhpDX0
煮詰めたり切り刻むってw
一発ネタ氏は、>467とか、あと少しで立派な一人称SSになるような気がします
478コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/05(木) 01:44:09 ID:UoH+FfQD0
479コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/05(木) 17:02:00 ID:Jf1NRGYV0
480コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/06(金) 22:28:00 ID:u838n0jR0
481コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/07(土) 23:41:26 ID:+VWk8xCL0
482コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/08(日) 00:16:52 ID:JCqSGhq70
483コマンド? |>全板トーナメント:2008/06/09(月) 00:34:46 ID:msL7BwoR0
484名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/10(火) 16:20:38 ID:8PbJG+sF0
485名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/11(水) 17:13:10 ID:G7RFZisd0
486名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/11(水) 21:30:19 ID:Eye1GIMb0
487名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/13(金) 04:56:40 ID:HusIv9WD0
やべえ…なんでアク禁解除されてんだろ…?
ま、いいや。練習も兼ねて今後の方向性でやってみます。


一発ネタ(改装中) ある海賊の悩み 1/2

夜。私が買出しを済まして酒場に戻ったとき、
最後の客が店の奥にあるテーブルで酔いつぶれていた。
風体からするとその男はこの街によく来る海賊の一人だろうと思われた。
恐ろしかったが、厄介な事になる前に気持ちよく退散してもらわねばならない。
私が近づいていくと、その海賊は突然タイクーン訛りで誰に語るでもなく喋り始めた。
 「…そう、あれは今日みたいに暗黒の晩じゃねぇ。
  でけぇまんまるの月が空に輝いてよ、まぶしくって寝られやしねぇ晩だったよ。
  当時の俺は屋根のある部屋なんざ与えられてなくて…いや、いくら洞窟の中っつっても
  俺達のアジトは天井のいろんなところに穴が開いてるからな。
  寝酒でもアニキ連中からかっぱらおうと思って、こう、姿勢を低くして
  音も立てず食料庫へ忍び込もうとしたのよ」
すると海賊は椅子から立ち上がり、いかにもコソドロが民家に忍び込むように
体を丸めて歩く姿勢をとり、周囲を警戒しながら数歩前に進んだ。
 「するとな、ドックの方から笑い声が聞こえんだよ。みんな寝静まった真夜中だぜ?
  ドックに用のある奴なんざいやしねぇ。俺は幽霊だとか信じねぇ方だけど…
  だけど正直、体がぞくぞく震えたぜ、…その笑い声が女の声だったからな」
海賊は首だけを後ろにまげ、恐怖に引きつった笑顔で私を覗き込んだ。
 「知らねぇのか? 俺たち海賊に女はご法度だ…海の精霊が嫉妬するからな。
  特に船に女は絶対乗せたりしねぇ。精霊に沈められちまう。
  だから女の声がするなんて、まずありえねぇはずなんだ」
いったんそこまで喋ると海賊は姿勢を戻し、開いた別のテーブルに座った。
 「…でけぇまんまるの月が輝いててよ。その光が天井の隙間から漏れてるんだ。
  足元なんざ確認する必要もねえ。俺はドックに近づいていったよ。
  そしたら…、そしたら…何を見たと思う…?」
488名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/13(金) 04:59:54 ID:HusIv9WD0
一発ネタ(改装中) ある海賊の悩み 2/2

さあ?と私は答えるしかなかった。
海賊はすでに泥酔している。感情を高ぶらせ、店の備品を壊されたりしたら大変だ。
ある程度の話を聞いてやり、切り上げなければならない。
 「海は月に照らされてキラキラ瞬いてよ…シルドラの背びれが見えたよ」
シルドラ、聞いた事のない魚の名前だ。
だが、海賊に問いただしても埒が明かないと判断し、私は神妙に頷いてみせた。
 「よく見たらシルドラは誰かと泳いでいるんだ。な、シルドラがだぜ?
  シルドラはお頭にしかなつかねぇ、…わかるだろ?
  でも、でもよ、そいつは女だったんだ…」
私はなんで女だとわかったのか、とつい質問してしまった。
 「簡単なことだ、そいつはすっ裸だったからさ。
  …でかいまんまるの月に照らされてよ、長い髪は夜の闇のようにうねってた。
  濡れた肌はキラキラと輝くんだ。…水滴でな。
  俺はしばらく見とれていたよ…」
先ほどまで夢を見るようにうっとりと語っていた海賊は、
突然目を見開き、何もない虚空を睨み付けながら唸るように言葉を続けた。
 「そうだ、女だった。いや…!ちがう女じゃない、あれは…そう、あれは。
  くそっ…!お頭がなんで…!なんで俺たちをだましやがるんだ…!
  ちがう!あれは精霊なんだ、そうだ、でも…」
その時、どこか遠くから勇ましいラッパの音が響いてきた。
と、同時に海賊は椅子を蹴倒しながら立ち上がった。
 「…いけねぇ、船出のラッパだ!おい、すまねぇが今は持ち合わせがねぇ、
  今度来たときに金は払うからツケにしといてくれよ!」
そう言うと今まで泥酔していたのが嘘のようにしっかりとした足取りで
海賊は店を飛び出して行った。
あっけにとられたままの私は、海賊が何か叫びながら走り去る背中を
見送ることくらいしかできなかった。
 「まってくれぇー…、お頭ぁ、すきだぁー…!」
489名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/14(土) 00:37:45 ID:XUqrW3g80
乙!
490名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/15(日) 21:50:26 ID:wq+dA4gd0
491名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/16(月) 19:13:23 ID:LisMPxCp0
メラ美の話書いてた人見てる?
新作読みたいお
492名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/17(火) 23:42:21 ID:PYWh7BUl0
493名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/21(土) 01:15:14 ID:hR0eaApf0
494名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/21(土) 01:33:31 ID:w3/h2Z/20
495名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/22(日) 21:29:52 ID:SV7U4do80
496名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/22(日) 22:21:59 ID:vD7udBsZ0
一発ネタさんからファリス愛を感じます。
そうですよね、ラーメンにとり天入れる人たちとは違いますよね。
だ、誰! かぼすを高速で投げてくるのは!

【DQ5外伝 〜破壊と再生の狭間で〜】

「イシュマウリ、あなたはいい道化でしたよ」
「コリンズゥゥゥ!」


それは、ぬいぐるみに見えた。
黄色くてふわふわという何かお菓子を連想させる、
おそらく手に当たるものがカーテンをめくり、こちらをみつめている。

「おいらはプチヒーローだお。君を鍛えてあげるお」
唐突のことに戸惑いを隠せなかったものの、双子の来訪以来、
漠然とした不安を抱えていたコリンズは、ぬいぐるみの言葉に頷いた。

「お、おれも勇者になれるのか」
「君はもっと根本的な何かに疑問を感じている節があるお。だから悪戯っ子だお。
それに昔は、俺も勇者オルテガとして世界を変えようとしたが……無理だったお」

英雄譚の一節に聞き覚えのある名だとコリンズは思った。
「酒飲み友達のサイモンがレックスを鍛えているから、暇でこっちに来たお。
出会いってそんなもんだお」
かくして修行が始まった。
497名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/22(日) 22:25:59 ID:vD7udBsZ0
太陽を背に、高速で落下するものあり。
荒涼たる大地に潜む銀色の悪魔たちは、すぐさま翼で空を掻き分けたが、
待ち受けていたのは巨大な爆熱呪文だった。

ここは再生の神殿を祭る聖域。
青白い閃光とともに広がった火球の絨毯には、さすがの上級魔族も息を呑んだ。
しかし、緑の外套を纏った侵入者を目にするなり、意を決して飛び立った。
互いに相手を感じ、上級爆熱呪文を放ち合う。
火球の中をものともせず、三叉と剣がかち合った。

「貴様は勇者か!」
「違う。だが勇者の子分ならいる」
「目的は!」
「お前たちは再生を許さざる存在だ」


ピイィィィン! と直線が頭の中を走った。
口紅をポロリと落とし、化粧もそこそこにデボラはレックスの元に急いだ。
「ねえ、あたしは再生じゃなくて、新生だからね!」
「へ?」

【仲間モンスター増加、大歓迎です】
498名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/24(火) 01:18:36 ID:vpmXqHQI0
乙!
499名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/25(水) 23:38:51 ID:C7Gartpk0
おつおつ
500名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/27(金) 04:36:56 ID:kd7UgS/O0
501名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/27(金) 20:16:14 ID:fI7MEuPg0
502名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/27(金) 21:02:18 ID:xdc29VvL0
【アプール+マッシュ+アクデン=りんご風味きのこのソテー添えサーロイン】

私立マジカル女学園高等部。
あの、夜まで授業があったり、月一回ペースで修学旅行ってありですか?

この前は奈良に行ってきました。
スーパー着ぐるみ大戦が開催されていて、ギコニャンの無双っぷりといったら……。
やっぱりお肉もお魚も、バランスのとれた食生活が大事みたい。


べギラ摩の様子がおかしい。メラ美と話すときには必要以上にベタベタしてくるし、
誰か他人と話しているのが分かると、突き刺す睨みが恐ろしい。

例のキッス事件が影響しているのだろうか。
どうしたものかと悩んでいると、バギ麻が信じられない一言を口にした。
「べギラ摩さんは、取り憑かれています」
な、なんだってー!


――放課後。空き教室を利用して、バギ麻はべギラ摩に催眠術を施した。
バギ麻の霊感は凄いと聞いていたが、まさかこれほどの力の持ち主とは。
あと横には何故かザラ希が待機しており、その手にはゾンビキラーと書かれた丸めた新聞紙が。
おいおい。

除霊の儀式が始まった。正確には霊と交信するために皆で目を瞑るのだ。
半信半疑なメラ美だったが、暗闇の中にうっすらと光が差してくるのを感じた。
503名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/27(金) 21:05:12 ID:xdc29VvL0
避暑地の別荘を思わせるロッジの中で、銀髪の美男子がベッドに横たわっている。
それを心配そうに覗き込むは、緑のきついパーマとピンクのミディアム、共に女。

「気を失う前に何て言ってたの?」
「私はピサロって。名前かな」
「ふーん。じゃあ、あだ名はピーマンでいいよ」
「えっ? 何で?」
「だってブロッコリーとピーマンでお似合いぶはぁ! ……なにこれ胃酸……ぐふっ」
もうやめて! ピンクのHPは0よ!

ところ変わって、塔の最上階の一室。
これまたピンク髪の女を紫髪の女が羽交い絞めにしている。

「ピーちゃんはね、私が大好きほんとだよ。だけどちっちゃいから……
ウフフ、アハハ! ええい、放せ、アン(ドレアル)!」
「放しません! 泣き笑いながらピーマンを炒めるのはお止めください!
現在、竜族の精鋭部隊が捜索にあたっておりますゆえ、今しばらく」
ピンクの髪ってちょっとアレな人が多いよね。


目が覚めた。原因は……あのチョコか。隣でザラ希がエルフキラーと書き直している。
「おそらくピーマンを食べさせれば……」
バギ麻の言葉にメラ美はひらめいた。
今日、家庭科の実習で串刺しツインズを使ったはず!

べギラ摩が元に戻った!

「ねぇ、べギラ摩ってピーマン嫌いでしょ」
「えっ、どうして分かったの。子供っぽいよね。よく親からもいわれる」
「いいじゃん、私も酢豚に添えられたさくらんぼが理解できないし」

【好き嫌いがあってもいいじゃない、個性だもの】
504名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/28(土) 14:30:55 ID:gpBrRVAA0
おつおつ
メラ美話ワロス
505名前がない@ただの名無しのようだ:2008/06/29(日) 23:08:14 ID:lvlnzHCV0
506名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/02(水) 02:50:44 ID:PgQIzCVh0
507名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/04(金) 03:29:42 ID:KVE5uWl80
508名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/06(日) 07:23:28 ID:dvRIzzPw0
509名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/06(日) 19:11:01 ID:GpH7pbPZ0
510名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/07(月) 22:51:50 ID:9skdTsu90
暴れるモンスターあれば、とことん仲間にし、
汚い裏金あれば、むりやり(責任を)擦りつけ。
悠々自適、暗中飛躍。世界はあたしのためにある!

【ブレイカーズ】

異界の魔王『シャブレ肉汁』を倒すため、
剣などを媒介しない、真のギガブレイクを身につける破目になりました。
本当に世界の半分もらえるのかな。

「バーバラさん、探しましたよ」
と、そこに空間を歪めて現れたのは、紫の髪が美しいラーミア。
本当は鳥らしいけど、普段は女神官のような姿をしている。

「相変わらずオレンジパインな髪型で「ちょっ「ところでルビ、
L様から伝言があるんですけど」
「エルさまって? ルビスのこと?」
「あれですよ、あれ。よく御局とか大御所をO様っていったりするじゃないですか」

いうか? そもそもルビスってRじゃなかったっけ? ま、どうでもいいけど。
「怒らないでください、わたしがいったんじゃありませんからね。
……こほん、では『その全身ブルマ色みたいな服装どうにかならないの』だそうです」

「……倒していいですか、あんたの上司」
「ぜひ。ただ、かの大魔王も石化するだけで手一杯でしたから。
呪文を受けているのにも関わらず、台座まで歩いてポーズをとったらしいです。
まあ、わたしはL様に起こされないよう、殻に閉じこもるだけで精一杯でしたけど」
511名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/07(月) 22:53:39 ID:9skdTsu90
「えっ? 魔族を恐れてじゃなくて、Lが怖くて卵に?」
「だって石化が解けたら、またいろいろ命令されるんですよ?
ちなみにわたしだって暗黒メタボくらいなら一人で相手にできますし」

「本当だよね、神族と魔族が争ってるって本当だよね? 壮絶なやらせじゃないよね?」
「あ、そろそろ息子を迎えに行く時間なので。では冒険頑張ってください」


終わってる。世界は絶対、終わってる。
「ともかく、このまま神族の言い分だけを聞いていても、埒が明かないんじゃないか」
全身を隠すように青いマントとフードで覆うテリーが口を開いた。
わずかに覗ける頬には、銀色の染みだか角質だかができている。性病? 性病なの?

「違う! はぐれメタル職の副作用だ! ……次の街で仕度を整えた後、
海へ向かうことを提案する。海王グラコスの知恵を拝借しよう」
確かに、今のままでは体よく利用されているだけな気もするし。

「いやぁ、難しい話をされてますなぁ。私にはちんぷんかんです。
怪物変身体質になって以来、どうも記憶力が鈍っている気がして。
ところで私の名前が思い出せなぐはぁ!」
右手が痛い。アモスには今度から軽装でいてほしい。

さぁて、服だ服。紺色がトレンド、いや紺色女がブレイクするって。
ああもう、スク水も買ってやんよ!

【どうして夏の流行がずいぶん前に分かるお? どういう統計だお?
あれ、こんな時間に誰だお】
512名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/09(水) 06:30:17 ID:8Z72oWyC0
乙!
513名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/11(金) 01:08:39 ID:hBfuiyX9O
514名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/13(日) 00:39:19 ID:+n3d60xt0
515名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/15(火) 13:47:15 ID:rb2BVlqoO
516名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/15(火) 17:24:53 ID:lV2nkeLS0
517名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/15(火) 23:59:36 ID:6yT7p65Y0
518名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/16(水) 23:47:43 ID:DnZvle7S0
519名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/17(木) 04:23:43 ID:gLY/2a320
520名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/18(金) 13:21:54 ID:EqP4zZWaO
521名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/19(土) 13:14:23 ID:saCMtDOK0
522名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/21(月) 16:50:13 ID:Y32h3Tpw0
523名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/22(火) 18:59:27 ID:/5jC4q950
524名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/23(水) 15:55:25 ID:cxOYQC9p0
525名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/25(金) 02:43:48 ID:B922BoxL0
526名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/26(土) 19:33:34 ID:0ZOVeSn00
527名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/28(月) 00:24:31 ID:VlKis9bC0
528名前がない@ただの名無しのようだ:2008/07/30(水) 20:44:30 ID:P7YMHYC00
529名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/01(金) 16:13:29 ID:Gy5S1SxK0
530名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/02(土) 01:43:14 ID:RL/w0ZDn0
531名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/02(土) 02:15:46 ID:sdC/dcGP0
532名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/04(月) 03:38:27 ID:fCj/1Qmd0
533名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/04(月) 21:55:34 ID:vhJ/ubWz0
534名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/06(水) 23:28:47 ID:k7NKt/ij0
535名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/08(金) 03:13:53 ID:ubXNojzN0
536名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/09(土) 01:38:04 ID:ZPJJM6zt0
537名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/10(日) 23:39:01 ID:IxWtAtw60
538名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/11(月) 21:44:16 ID:ocE11YLo0
539名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/11(月) 22:37:47 ID:gvi2iYWO0
540名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/12(火) 12:29:09 ID:Zx8HsQDG0
541名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/13(水) 10:26:41 ID:9f4rvBtg0
542名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/13(水) 13:14:17 ID:udA14Sug0
543名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/14(木) 23:43:03 ID:NCYSTBp30
544名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/15(金) 16:55:09 ID:4MnhZAm/0
545名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/16(土) 23:51:08 ID:oxkMi4K/0
546名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/18(月) 11:54:20 ID:QrtMERjr0
547名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/20(水) 06:22:24 ID:Hkac1xVd0
548名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/22(金) 20:36:35 ID:XrWkqjKk0
ほぼまいまりゅうおつまじっく
ほぼまり紋ばめらぎらほいみんぐれい
ほぼまり←いまココ
549名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/23(土) 16:35:37 ID:dWCc875J0
こんなことやってて楽しいの?みんな。
550名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/23(土) 20:46:17 ID:91Aem+i+0
楽しくてやってるわけじゃない
保守のときは『ほぼまりもんば』しりとりするのが慣わしになってるだけ
551名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/23(土) 21:39:53 ID:+3N7QiED0
サイトの方も全然音沙汰ないしね
作品読める状態なのがまだ救いだけど
552名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/26(火) 13:39:52 ID:4TUdbnCl0
553名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/28(木) 18:17:13 ID:qyqYHQpxO
554名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/30(土) 12:33:15 ID:VEq6W5oo0
ma
555名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/08/30(土) 19:41:01 ID:g1lYsWnb0
555
556名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/01(月) 09:28:51 ID:HFFzy0g7P
557名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/02(火) 18:54:49 ID:Mos7qS4iO
558名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/04(木) 11:38:21 ID:ig6v3L6/O
[魔法剣士の衣装に萌えて]
が最高傑作。
559名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/06(土) 20:44:05 ID:GPgawgxmO
560名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/06(土) 21:46:12 ID:XWTIC/aU0
しゅ
561名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/08(月) 21:00:54 ID:hPYJmXv5O

562名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/10(水) 21:19:07 ID:GNndPAdEO
563名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/11(木) 19:17:08 ID:1dhJFR1W0
564名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/14(日) 16:33:58 ID:ENyo581N0
565名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/17(水) 09:47:47 ID:9p8JZSbhO
566名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/21(日) 00:09:38 ID:7Nv/dccn0
567名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/23(火) 20:34:22 ID:CuFZmGqn0
おいw
568名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/25(木) 21:45:02 ID:aDf8+2r8O
569名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/29(月) 23:43:51 ID:8jfdpctN0
570名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/30(火) 20:52:55 ID:AN8b28UP0
【褌の錬金術師】

旅が終わり、勇者は天に召された。
静寂の力が覆い、精霊呪文は廃れ、錬金術に取って代わられた世界。

しかし一時の平和では、姉妹に禁忌を留めさせるに至らなかった。
錬金術師である父エドガンの目的――それは母を蘇らせるために
人体練成を完成させることだったのだから。

マーニャは見た。世界樹の描かれた扉を。
「うわあぁぁぁ、あたしの胸がぁあぁ」
激痛で薄れゆく光景に飛び込んできたのは、自分の名を叫ぶ妹の姿だった。
砂の彫刻のように崩れる身体を抱きしめながら、ミネアの名を叫びながら、
命懸けの練成を成し遂げる。

扉はマーニャの胸とミネアの身体を持ちさった。
ホフマンの尽力により微かな膨らみのある義乳をを手に入れたマーニャは、
「貧乳はステータスにならない」と悟り、美乳を取り戻すため、
はぐれメタルの鎧に意識を移したミネアを救うため、
エンドール王国にて国家錬金術師となる。

高度な錬金術ともなれば等価交換の法則は崩れ、確立変動の法則が優先される。
ただし移動呪文等の利便性はなく、黄金を作ることも難しい。
(理論上は作れるが、近づくだけでヤバイ石をキラッ☆とさせなければならない)
加えてキングレオの衰退、ソレッタの台頭、サントハイムの新型錬金術。
そして経済危機に乗じ、世界さえ運用しようする賢人たち。
王の命を受け、マーニャとミネアは世界の動向を探る旅に出る。
571名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/30(火) 20:55:26 ID:AN8b28UP0
旅立ちの前にちょっとだけ、と始めた1Gスロットでスッカラカンになったマーニャは、
エンドール郊外の小川を跨ぐ橋でミネアに対する言い訳を考えていた。
心地良い風が紫髪とオレンジ褌を揺らす。
あれからどんな服を着ていても必ず腰に帯びるようにし、
鎧姿となったミネアにも同じ布の褌を纏わせている。
それは決意の表れでもあり、『褌の錬金術師』と呼ばれる所以でもある。

頭を抱えながら飯抜き青汁2杯の恐怖に怯えていると、ふと横に少女の姿が目に入った。
少しうつむき加減なのが気になったが、羽帽子がよく似合っている可愛い娘だ。
黄昏にきたのを邪魔しちゃったかなと思いつつも、
すぐにどこかへ行くだろうと高を括っていたが……一向に退く気配がない。

少し怖い。声をかけようとしたその時、
「……体錬成陣を教えて。天空の王も地底の王も救ってくれないから、
わたしがやるの」
少女の手がマーニャに触れようとするのを、思わず振り払ってしまった。
「なんでよ、教えてよ」
「どこで聞いたか知らないけど、そんなもん忘れちゃったわよ」
「……嘘つき。エドガンの嘘つき。みんな嘘つき。みんな嫌い!」
「えっ、いま何て」言うや否や少女の伸びた爪が石の欄干を切り裂いた。
なおも続く攻撃を左右にかわし、大振りの一撃を連続後方転回で距離をとる。

サントハイムの王女に勝るとも劣らない素早さを持つ相手に、
とっておきの悪魔の爪を装着した。
息つく間もなくマーニャの目の前に閃光の矢が迫る。呪文だ!
一度両手を合わせ、石畳に手を置くと厚みのある壁が構築された。
572名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/09/30(火) 20:58:09 ID:AN8b28UP0
錬金術によって防いでいるものの、マーニャは驚きを隠せなかった。
呪文の威力は下級程度だが、実際は上級以上の力を行使している。
そもそも静寂が蔓延した世界で呪文を放つこと事態が……くる!

マーニャは瞳孔が動くのを感じた。少女が片手で閃光を操ると同時に、
もう片方で練成を行うのを目にしたからだ。
稲光を発しながら蛇行する亀裂が石壁を潜り抜け、
鋭い牙を剥く蛇頭へと再構築、マーニャを突き上げる。

とっさの跳躍だったが、すぐさま閃光が迫る。
久しぶりに精霊に呼びかけ、上級閃光呪文によって相殺した。
続いて落下点にて蛇頭が待ち受けていたが、意を決して突っ込んだ。
石蛇の大口が閉じる前に、分解、再構築。

今度は少女が逃げ惑う番だった。空中に浮かんだ多数の円錐が雨のように降り注ぐ。
しかしマーニャの期待を裏切り、まるで演舞をこなすようにかすりさえしない。
「踊り子を前にして、やってくれんじゃない」
褌が翻り風を切るようにマーニャは駆け、悪魔の爪を振り下ろした。
接近にやや気付くのが遅れた少女も、金剛石の輝きを持つ爪をかざす。

肩から鮮血がほとばしる。
患部を押さえながら、左右に大きく跳躍し、少女は去っていった。

かくして姉妹の旅が始まった。
エドガンは生きているのか。扉の向こうには何があるのか。世界はどこへ向かうのか。
まだ誰にも分からない。それでもミネアには姉ならば全ての法則を打ち破ってくれる、
そんな気がしているのだった。
【おしまい】
573名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 11:54:39 ID:naH4qKAL0
乙!
574名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 23:16:33 ID:FPHMg2+60
【ハイレグの錬金術師】

波風を切って走る大型帆船は、ようやく目的地へと辿り着こうとしていた。
「いやー、バトルで盛り上げようとしたんだけど、いまいちスピード感がね。
途中で何度ギャグ路線に転向して、錬成陣を教えようとしたか分からないよ」

「姉さん、何の話」
「でも大丈夫。肩に傷は残るかもだけど、服を着てればおkだし。恋人の前では、
『○○、その傷は一体……。。ねよだ嫌ゃじ体身なんこ、いさなんめご』
『そんなことない! 綺麗だよ。 !んさ○○、き好』
という感じでひでふっ!」

彼氏彼女役を行ったり来たりしてこなすマーニャに渾身の拳を下す、鎧姿のミネア。
甲板の上を一通り転がった残念な姉は、やがてよたよたと戻ってきた。
「はぐれメタルに殴られたら、顎が外れるだけじゃすまないだろ、常考!」

「そんなことより、姉さんの話にはいくつか矛盾点があるんだけど。
例えば壁を練成した時に、どうやって相手の姿を確認したの?」
「えっ……それはさ、ササッササッという感じで、壁から家政婦が覗き見るというか
……そんなことまで描写したらカッコ悪いじゃん」

「ふーん、じゃあ次に、何でその女の子は姉さんを狙ったのかな」
「何でって……仮にあたしを倒してもミネアから錬成陣を聞き出せばいいと」
「たぶんだけど、姉さんが死んじゃったら、わたしの存在もなくなっちゃうと思う」
575名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 23:19:10 ID:FPHMg2+60
マーニャは誰にでも分かる読唇術『ア』の形で立ち尽くしていた。
「そそのかされたのか、意図的なのか、カッとなっちゃったのか。
姉さん、命を狙われているんじゃない? もっと大きい何かに」
「きゅ、急に寒気が……ミネアの中に入ってもいい?」
「さて次だけど、そもそも確立じゃなくて確率でしょ? どうして錬金術が
使えるのか不思議……深層概念は表層に影響しないのかしら。呪文と違って興味深」

「あー、ババリアが見えたよ。ババロアが食べたいなー。ぴょいこらぴょーん」

キングレオの圧制からは解き放たれたものの、交易を閉ざされた傷は深く、
未だ復興の目処は立っていない。しかし南の大陸らしく、
陽気で明るい人々を目にすると「何とかなるさ」と思えてしまうのは、
この大地で育まれた者の為せる業だろうか。

「あーもうスロットできないんだー。帰りてぇ」
「せめてコミーズ村シック(泣)」

ババリア港に降り立った二人は何をするでもなく、
時たま露天商で面白い品を見つけては童心に返ってはしゃいでいた。

遠くで馬の嘶きが響いた。しばらくすると、商人たちが慌しくなる。
「アッテムトでまた事故だってよ」「兵士や錬金術師が集まっているらしい」
姉妹は顔を見合わせて頷いた。二人に迷いはない。
576名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 23:22:05 ID:FPHMg2+60
大掛かりな設備を用いて開発を早めようとしたことが裏目に出たのだろう。
まさか火元を早めることになろうとは、皮肉にもならない。
鉱山を中心に斜面を縫うように作られた集落は、いずれも倒壊の危険があった。

誰よりも多く練成を行い、人々を救い出した煤だらけの二人に、
誰もが称讃を浴びせた。姉妹にようやく休息の時が訪れる。

黒い神父服を払い、橙色の褌が焦げているを見て「あーあ」と呟いたマーニャ。
そんな姉を尻目にミネアは落胆していた。
甲冑の腕から伸びた救いの手を、小さな女の子は拒絶したのだ。
「怖い」の一言よりも少女の怯えた瞳の方が、鎧の心にはこたえた。
結局その子は軽い怪我で済んだものの、
姉に助け出された時の安堵の表情といったらなかった。

どんな強面の人間でも、その笑顔は美しいものだとミネアは感じていた。
ならば、それすらも失った者には人として生きる価値があるのだろうか。

「キャー」突然、錬金術師が集まる仮宿舎から黄色い声が。
向かうと、白いモフモフから手足がはえた「ベロリン」と名乗る魔物が、
「女錬金術師の下着を食べてパワーアップ。美男子のでもスポンサー料アップ」
とご丁寧な自己紹介をやってくれた。

他の錬金術師を逃がし、「ようやく余興がおわってバトルか」
と意味不なことを口走りながら、煤けた大地をマーニャは駆けた。
577名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 23:26:53 ID:FPHMg2+60
撹乱行動で隙を付こうか、いや反応が鈍い!
一気に間を詰め、白もふの土手っ腹に悪魔の爪を捻じ込む。
が、弾力に富んだ体に腕が押し潰されそうになる。
勢いよく引き抜き、もう一撃――茶色の手が迫り、虫を叩くがごとくパチン!
跳躍で避け、頭を踵で小突いてやった。頭上でパチンとやるが、もういない。
ミネアが突っ込み、ワンツー、足払い。右、左、バック転でかわされる。
あいつ、動き速いよ!
挟み撃ちの形。姉妹で同時練成。シンクロしてる。
大地から突き出す円錐石柱。波打って白もふへ。
特大ジャンプ! 甘い、そこにも石柱。やったか。
何あれ。分身練成陣? 高度過ぎるよ、パパン。
二対二で互角か。一体迫る。ジャブ、フック、回し蹴り。
しまった! 伸びた舌に足をとられたが「ふんどしイラネ」、
倒壊家屋に投げられ、噴煙が舞う。

エロ知識満載で軍師扱い。スカートさえ捲ってもらえない幼女時代を思い出す。
練成で身体を硬度を高める。枝分かれした舌が鞭ようにしなる。気にせず突撃!
メガトンパンチ! 伸びきった白もふにメガトンキック!
運良くミネアと対峙したもう一体に激突! 爆噴煙!
あっ、一体に戻った。雪ダルマのように丸まって回転。
えっ、突っ込んでくる! と思ったら、そのまま速度上げて彼方へ。


生まれ故郷のコミーズ村に戻り、久しぶりに実家へ帰ってきた姉妹。
ホフマンに住んでもらっているので、きれいさっぱりしている。
事情を話すと、最近裏手の墓前で男が佇んでいることがあったらしい。
やはり……と、そんなことより、マーニャとホフマンにはサプライズがあった。
578名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/02(木) 23:29:21 ID:FPHMg2+60
癖毛がきつい緑髪に同じく緑のレオタード。人と見紛うばかりの女性義体。
「ほい練成!」「えー」
ミネアの意識は義体に乗り移った。
「正確には緑色に染めた天使のレオタードの方なんだけど、魔法の武具の……」
「もし意識がなくなちゃったら、どうすんのよ! もう、いつも急なんだから」
「ごめんごめん。ちなみにコンセプトは勇者きゅんが女性になったら、です」
「はーもう。でもこれでわたしたちの旅も終わりね」
「?」
「だって、鎧になったことで人でいられる幸せを噛み締めたもの」
「あの、あたしの美乳とか国家錬金術師のお給料とか」
「そのうち垂れるし、どっちみちスッカラカーンでしょ」
【褌の錬金術師 完】

===再開===
「なーんてね、冗談よ。二人にサプライズ返ししようと思っただけ。
本当はすごく嬉しいの。笑えるってすごいことだなぁって」
そういいながら、ミネアは何度も目を擦っていた。
「あれ、そうか。義体は涙でないんだっけ」

何も言わずにマーニャは妹を引き寄せた。
「やれるだけやってみよう。それにミネアがどんな姿になっても
あたしには分かるよ。おねえちゃんだもん」
「姉さん」

ハイレグの錬金術師、誕生の瞬間である。

【ホフマンと犬のペスタは号泣してました】
579名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/04(土) 17:57:37 ID:XvaQKqN/0
ワロタw乙!
580名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/07(火) 14:42:39 ID:Wceq1L6h0
581名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/10(金) 01:53:38 ID:mDyLcK/50
582名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/11(土) 00:21:30 ID:jMQfwAYi0
決戦を控え、浅く腰掛ける。
安らぎの中でも、適度の緊張感を求めてしまうのは戦士の性か。
いや――懐から写真を取り出し、傷だらけの顔が僅かに緩む。
たまには深く安座するのも悪くないだろう。

彼の名はポカパマズ。歴戦の勇士である。

ドアが開き、おもむろに一人の男が近づいてきた。
一見ラテン系ではあるが、しなやかなバネを思わせる体躯はそれではない。
砂漠の民とも異なり……流浪の民だろうか。

「おや、あなたは確か傭兵の」
「ジョー・サマローです。ムオルの荒熊に覚えていただけるとは光栄です」

この広い艦内で、あえて会いに来たとでもいうのか。

「聞けば、はかぶさの剣を手に入れたと……一体どうやって」
「ちょいと生贄狩りをやりましてね。ところでその写真は」
「え、あぁ、息子のポポタです。もう大きくなっているのですが、
小さい頃のものをずっと持ってしまって」
「分かりますよ。小さい時の方が素直ですからね……
と失礼ですが、どこかでお会いしたことはありませんか?」

「いえ、ないはずですが」
「そうですか。ではアリアハンに行ってちょいと報告を」
「待て。魔族の貴公子に山奥のアジト知らせ、その功績から騎士に迎えられるも、
その妾を襲わせ、ライフコッドを火で包み、竜族の女を……。
さらに大商人トルネコを手にかけ、その金の流れを追っていたアイラという者までも」

「スポンサーの意向に従ったまでですよ」
「なるほど。やはり秘密は共有するものでないとな」
「えっ、ちょっと肩をそんなに強くにぎっいたいたい、ア゙ッ――!! 」

――数年後。

質素な室内だが、ゆったりと包み込み癒しの時を与えてくれる、
ソファにはこだわりがある。
さらに美しく成長したフォズの淹れるジャム添えティーと合わせれば、
そこは桃源郷となる。

「ところで、例の件は考えてくれたかな」
「例の件……わたしに改宗して第二婦人になれという」
「いや、正確には第三婦人だ。あっ、可愛い女の子が手をグーにしちゃダメだお。
な、なにをするクマー」
583名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/11(土) 00:25:07 ID:jMQfwAYi0
はがねの剣でも戦える
つよさは剣では変わらない

朽ち果て仰ぎ見た黄昏から救いの光が降り注ぐ
あれは、はためくマントか、はばたくつばさか
少年はいつまでもいつまでも瞳に焼き付けた

あれから、人々は未完成の神を天空に求めていた
(ヒント:立川とか、S○S団とか、光○高校演劇部とか)

失われた仲間の思いを胸に、四人の勇者が再び舞い降りる

【ドラクエ99 〜2nd イグニッション〜】

離ればなれとなり、武器を憎むアルスと手にするマリベル
造られし聖女フォズの婿候補に名乗りをあげるエイト
創設者メルビンの力を受け継ぐは、コリンズかソロか

砂漠に佇む「のばら」を合言葉にしてそうな人たち

セイントお兄さんからの奇跡のお裾分け(パンとワイン)で何とか生きのび、
レックスの持ってきた幻の芋焼酎に惹かれ復帰するも、ルーシア「〜ですぅ」
に対し怒り心頭のルビス、と対峙しなきゃならない可哀想な人たち

ゼシカの背後霊ってサーベr
戦場の犬と化すムーン

レックスのラブレターは聖女の心に届いたのか

ソロ「よくも村のみんなを!」
エイト「よくも村のみんなを!」
ロック「よくも村のみんなを!」

サイモン「ちっ、フラグを立てすぎたか。面白れぇ、かかってこい村民ども!」
レックス「僕は王子……違う、勇者だ!」

【ここまできてスレのカップル成立はオルテガ×サイモンだけ……ぐふっ】
584名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/13(月) 12:04:40 ID:aCAn22NUO
乙!
585名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/16(木) 17:12:54 ID:0StJu3jl0
586名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/17(金) 22:59:54 ID:1r1AIRPw0
【冷静と情熱のはざま】

私立マジカル女学……ヒャダル子は、実は男であった。

魔学の発展によって女同士で子供が作れるようになった現在、
危機感を抱いた男たちが集い『この先生きのこれるのかい』
――通称キノコル会を結成し、日夜しょーもない努力を重ねていた。

ヒャダル子の女学園潜入も彼らの計画の一部である。
もっともヒャダル子にとっては、ただ生きるために始めたこと。
それ以上の価値は見出せなかった。

自分を見捨てた母親。見たこともない父親。
なにより人間に対して興味を失っていたのだから。

しかし、そんな閉ざされた氷壁を温める存在があらわれた。

身体や性格に惹かれたのではない。あえていうなら一目惚れ。
人は自分にないものを相手に求めるのだという。(例えば抗体とか)
神の創り出した構造から人が逃れる術はないのだろうか。

それでもいい! メラ美ちゃん、はぁはぁ。
そして今宵、千載一遇のチャンスが!

巷で流行っている携帯ゲームに消滅呪文『メドローア』がある。
炎と氷の呪文を唱える際、ほぼ同時にコマンドを入力しなければならない。
そのためにはお互いのシンクロ率を高めるといい、ってザラ希ちゃんがいってた。

んで、高める方法として……
お互いにお腹をさすりながら「はやく大きくなーれ」とか、
お互いに手を携えて「ヒッヒッフー」とか、
いろいろ書いてあったので破り捨てました。

とはいっても明日に迫ったフレンドパーティーの集会。
それまでには完成させておきたい。
587名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/17(金) 23:02:39 ID:1r1AIRPw0
そんな流れでヒャダル子の寮にメラ美がお泊りすることになった。
ベッドに腰掛けるヒャダル子。床にペタンと座り込むメラ美。
湯気を立てる二つのティーカップ。破り捨てられたノート。
ちょっと気まずい雰囲気。

ここは流れを変えねば……。
「そういえば、メラ美ちゃんって編入組なんだよね。今度、勉強も教えてよ」

……メラ美ちゃん、なんか動揺してる。
この学園用語で中学2、3年、高校2年で転校してきた者は、
別格扱いで編入組と呼ばれる。(高校3年はまず有り得ない)

羨望の眼差しとは彼女たちに向けられるもの。
でも……嫌なのかな、そういうの。

「うん、今度ね。それより(話題変えられたー)さっきから、
ヒヤ子ちゃん(あだ名です。ダル子じゃなくてよかった)
の……見えてる(えっ……エッー)」

うわー、くつろぎモード出ちゃった!
あわてて足を閉じる。

「ちょっと気になったんだけど、なんか膨らんでない?」

バ、バレレレレレレ……オワタ!

「もしかしてナプキン重ねてる? なんか一緒の人がいて嬉しいなー。
ほら、わたしも」

まくって何をみせて……背伸びどころか爪先立ちしてる真っ赤な……。

ヒャダル子の鼻血のせいで、お開きとなりました。
588名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/17(金) 23:12:14 ID:1r1AIRPw0
数あるフレンドパーティーの中でも最強を誇る『ザ・ローズ』。
その実態はザラ希を中心としたいつものメンバーなのであった。

今回の目的は再び降臨したという勇者を探すこと。
ファミレスに集まり、携帯ゲームを取り出す乙女たち(一名オス)。
そんな青春があってもいい。

あまりにもゲームセンスのないべギラ摩をザラ希に任せ、
イオ羅、ヒャダル子――性能を特化させたキラーマジンガを操る。
バギ麻、メラ美――バランスの良いキラーマシン3を操る。
四人がマップ内を駆けていく。

その姿は、本来青いはずのブルーメタル(劣化オリハルコン)を赤く染めた、
神をも恐れぬ集団である。

かつて天使と名乗った人間に神罰を下すため、勇者は降り立った。
今度は一体何を始めようというのか。

四人は反応した。光の帯を寸前のところでかわす!
シンボルさえ見えない勇者からの攻撃であった。

「ここはわたしとバギ麻で! 二人は船を!」
イオ羅が素早く指示を出し、勇者ソロの脇をヒャダル子とメラ美が駆け抜ける。

飛空艇は無防備かにみえた。早々にヒャダル子が氷結呪文を浴びせた、その時!
589名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/17(金) 23:15:47 ID:1r1AIRPw0
全てをかき消し、まるで光が意思を持ったかのように渦巻く生命の嵐。
誰もが息を飲み込んだ。
思わず身を乗り出したザラ希は「SHT(スーパーハイテンション)システムじゃない。
なにこのシステム」とつぶやく。

そして姿をあらわにした天空の王者レックス。
9の字をかたどったかのような光の翼をまとい、凄まじい速さで翻弄する。

唖然とするパーティの中で、メラ美だけが火球を放っていた。
このままではメラ美が狙われる。
――守りたい。ヒャダル子に焦りが生じる。
「マジンガで叩く!」

突撃を試みるも全てをかわされ、たった一発の雷撃で「な、なんだってー」
マジンガは動けなくなった。

なおもメラ美は攻撃を続けるが、そこに雷撃が迫る。
「こんにゃろー」静寂の玉をばら撒いた。雷撃拡散。
「これで呪文は役に立たない」勇者は接近戦に移行。
「それでもキングアックスなら。キングアックスなら、やってくれる!」

「待って。どう見ても接近戦が得意げな勇者でしょ。
頭を冷やして、メラ美ちゃん!」

ヒャダル子の言葉にはっとしたメラ美は武器を勇者に投げつけた。
斧は剣に触れるのを恐れるがごとく、真っ二つに裂けていく。
しかしその隙を付いてメラ美は疾駆、ヒャダル子のマジンガを抱えて潰走。
イオ羅も頃合を見て撤退した。

勇者の圧倒的な強さの前に「これ、クリアできるの」と不安になる四人。
「ねぇ、どくけしそうってどくだみそうがモチーフなの?」とKYなべギラ摩。
ストローに息を吹き込み液体が泡立っていく様子を凝視するザラ希。

ザ・ローズの敗北はすぐさまネットを駆け巡った。
権威の失墜したザ・ローズに代わって、バレットとクラウドの率いる
『ノバランチ』が勢力を拡大させていく。

【おしまい】
590名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/18(土) 00:47:05 ID:/fxm28JG0
メラ美キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
591名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/20(月) 21:44:03 ID:IMHMoqu9O
乙!
592名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/22(水) 08:45:43 ID:ufA+UZVo0
593名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/25(土) 14:58:20 ID:Ivky4/ESO
594名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/27(月) 10:33:22 ID:ZWQ96g370
595名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 02:22:24 ID:RtQurB/VO
596名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 15:25:56 ID:FT2/nwkG0
597名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/03(月) 22:07:25 ID:6U12wk2FO
598名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/06(木) 07:32:35 ID:o8NSSBRGO
599名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/06(木) 22:19:30 ID:452N1aJI0
600名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 07:35:38 ID:PzLT0qtw0
601名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 09:51:04 ID:H7G2QPZc0
602名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/11(火) 19:13:09 ID:g+bDgCbk0
603名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/13(木) 23:29:16 ID:g1KJ7TdO0
604名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/15(土) 15:52:49 ID:bkIpEqx30
605名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/17(月) 21:13:50 ID:7uC914ls0
606名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/20(木) 02:19:36 ID:+RIlVYNa0
607名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/21(金) 22:41:12 ID:Rf1XmqcW0
608名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/22(土) 01:03:30 ID:8jT28QY90
収容所の真上に飛空艇を陣取り「撃ったら一緒にペッシャンコ」状態で攻撃を回避し、
アッサラーム海では波動砲によって海底の地形を変えながら敵の主力を回避した。

そして叛乱軍ノバランチに静寂の技法を伝えることで、
ザ・ローズとの圧倒的戦力差を狭めることに成功した。
ソレスタルソーシングには優秀な指揮官がいるようだ。

ルビス「へっくし! うー、風邪かな。新型の感染源だったら分かってるんだけど」
ルーシア「わたし、鳥じゃないですぅ」

しかし、彼らは何のために戦うのか。
彼らの滅びは、我々こそが神の代行者たることの証明となった。
現状をチェンジしようとする真の信仰が認められたのだ。
時に神さえ批判する我々ではあるが、これは全能を維持するためのシステム……

うーん、何か引っかかる。よし、もう一度聖書を読み返そう。
……えーと、結構神様もお茶目な性格してるよね。
例えるなら、ドミノ並べで最初の方じゃなく、終盤で倒しちゃう奴とか。
逃げてー、塔の近くに住んでる人たち逃げてー!

あ  な  た  は  知  り  す  ぎ  た  。


――密林。
相打ちとなったエイトとフォズ。
目覚めると熊のような大男が立っていた。……フォズがいない。

「彼女を、ミーティアをどこへやった!」
「目を覚ませ! ミーティアなどいない。錬金釜で黒髪に染めようとしても無駄だ」

がっちりとした肉体に頬に傷のある男が近づいてくる。一分の隙もない。
「彼女はもはやフォズですらない。インデックスとなったのだ。
もう忘れるんだ。『わすれる』はお前の仲間のロックというのがよく知ってるはずだ」

「うぅ、頭が痛い。もはや伏字ですらないのはスクエニ的にセフセフだから?」
ふらふらとよろけるエイトの身体をたくましい腕が包み込んだ。
「……君に新しい世界を教えよう。それを忘れるかどうかは君しだいだ」
「な、なにをいって……んんっ」
609名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/22(土) 01:05:49 ID:8jT28QY90
「いつになったらオチェア(水の精霊)は俺のことをお兄ちゃんと呼んでくれるのかね」
「オニイチャン、オニイサマ」
「ははは、ぶちさんにいわれてもなぁ」

ロックは相棒のぶちスライムと共に捜索に出ていたが、
密林の中に虚ろな目で横たわるエイトを発見する。

「僕は……僕は……」
「何もいうな。俺がお前の悲しみを忘れさせてやるから」
ロックはエイトを抱き起こし、それから……。


〜飛空艇インビンシビル内〜

ルーシア「なんかロックさんとエイトさんがラブラブみたいですぅ」
ガイ(土の精霊)「うほっ!」
オチェア「どうして?」
ルビス「あの子たちったら、なにやってんのよ。(ちょww妄想ひろがりんぐww
   でもまぁ想定の範囲内ね。これ以上、女キャラはいらないし)」

一方同じく捜索に出ていたソロは、自分とそっくりなソフィアと出会い……。

ルーシア「なんかソロさんが女装してるみたいですぅ」
ガイ「うほっ!」
オチェア「どうして?」
ルビス「あの子ったら、なにやってんのよ。(すごく……予想外です。
   はっ、まさかあいつ指揮席の座を狙って……そういえば復帰前は
   リーダーやってたみたいだし。……やらせはせん、やらせはせんぞぉ!)」

その後、ロックをめぐるソロとエイトの痴情のもつれによって
崩壊の危機に見舞われるソレ☆スタであった。
610名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/22(土) 01:09:37 ID:8jT28QY90
「だめだ、こいつら……早くなんとかしないと」と思ったレックスは、
たった一人決戦の地へ赴いた。

【バトルマスターテリー()笑】

レックス「バトルマスターテリー……待っていた」
テリー「この気持ちの高鳴り……まさしくハイだ!」

レックス「戦う前に一つ言っておくことがある。
     ザ・ローズは勇者を倒すのに『静寂の玉』が必要だと思っているようだが、
     別になくても勇者は接近戦が大好きだ」
テリー「なんだと!」

レックス「そしてソレスタルソーシングは崇高な理念の下に戦っていると
     思っていたが、大半が私情で動いている。
     ちなみに僕は、伝説の勇者に憧れて金髪を黒髪に染めている
     心のちっちゃい人間です」

テリー「フッ……上等だ……俺も一つ言っておくことがある。
    バトルマスターの免許を持っているが、武闘家になどなった試しがない。
    今後修正されるのかもしれんが、引換券呼ばわりされ、
    酒だけは事欠かない独房に入れられるのは間違いない。
    そんな俺も、ローレとかいう銀髪と比較されるのが嫌で金髪に染めている。
    ネガティブ思考でイメチェンを図る情けない人間だ」

レックス「そうですか。あなたとはもっと早くに出会いたかった」
テリー「来世での僥倖を信じよう」

レックス「さあ来いマスター!」
テリー「ウオオオいくぞオオオ!」

二人の勇気が世界を救うと信じて……!

【ご愛読ありがとうございました!】
611名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/25(火) 10:33:17 ID:mHd4n3tw0
612名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/27(木) 18:45:57 ID:hQMhnFjg0
613名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/29(土) 22:41:18 ID:0+P2hjnN0
614名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/03(水) 11:36:09 ID:FQeEveh40
615名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:18:39 ID:CWC/cRMW0
【世界を動かす女たち】

〜ミレーユの日記〜

わたし「久しぶり。あっ、いまはマスターテリーなんだっけ」
テリー「みんなが勝手に呼んでいるだけだ。それより最強の剣がほしい」
わたし「えー、まだそんなこと言ってるの? 
    それよりこの前パーティーで、ソレスタの少年にあったよ。
    いつも弟がお世話になってますって言っちゃった。
    ただなんか……フヒヒ、女装してたんだよね。
    窓を突き破った女の人を抱えて逃げちゃった。
    テリーもやってみればぁ?」
テリー「いい加減にしてくれ、姉さん」
わたし「はいはい、イエス、マイ、マスター!」
あーあ、テリー泣いちゃった。
616名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:20:43 ID:CWC/cRMW0
〜飛空艇レッドローズの天地雷鳴士ラジュ(ピンク髪エルフ)の日記〜

【7:12】起床。ほぼ徹夜だった。顔を洗う。歯をみがく。食前と食後の一日6回が日課。
【7:22】すっぴんで食堂へ。部下との交流も大事。コラッそこっ、この船は恋愛禁止!
    男女でいちゃいちゃしない。手を繋ぐのも、恥ずかしいセリフも禁止!
【7:35】どうでもいいけど、コックはエジンベア出身なの?
    焼いたベーコンは料理じゃないから。
【7:36】隣の席でおばけきのこのマッシュ参謀が「はぁ〜」とため息をつく。
    どうやらチーズケーキとモンブランのどちらを食べようか悩んでいるらしい。
    キノコを参謀にする上層部……そういえば直属の上司も
    青髪豚野郎(オークキング)だった。
【7:37】チーズケーキに決めたみたい。じゃあ、こっちのケーキはわたしがもらうね。
    あなたのためだから。
【8:03】ゲプッ、食い過ぎた。作戦が耳に残らない。
    たださ、キノコ君。水中戦が比較的効果があったからといって、
    エビラ部隊だけで何とかなるもんじゃないよ。
【8:06】パーティーに参加した連中が帰ってきたと通信が入る。
    はぁ、可憐なドレスに身を包みたい。ただ、友達の披露宴はごめんこうむる。
【8:08】「異議があります」と入ってきたのは緑髪のティナとかいうやつ。
    インベーダーなんだろ、知ってんだよ、こっちは。
    そういえば、緑色って点数高かったよな。
【8:10】得意げに自論を展開する緑。降下と上昇が同じだってさ。
    素人意見、来ちゃった。
【8:12】マッシュが立ち上がり、戦術における降下角度と熱防護、第一天空速度の解説。
【8:17】部屋の隅で顔を覆いながらしゃがみ込むティナ。
    とりあえずティナの作戦も織り込んでみるよ。フォローするわたし、優しい。
【9:30】ロビン3(キラーマシン3)とマジンガ様(キラーマジンガ)の編隊が飛び立つ。
【10:11】艦橋のみんなで談笑。ククールが落ちるかの賭けが行われる。
【10:20】エビラが敵と接触。みんなが落ちるに賭けたため、失笑の渦。
【10:25】予測に反して、勇者が迎撃に出てきた。まさか、エビラを食料に?
【10:27】敵が空に静寂の玉をばら撒いていると報告。意味分からなす。
    静寂の力の分散範囲なんて高が知れているのに。
617名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:23:07 ID:CWC/cRMW0
【10:28】とりあえず、海中の包囲網(第二、第三エビラ部隊)は整いつつあるので、
    敵が空中に上がったら仕留めるようにと伝える。
【10:30】まさかのノバランチ登場。やっぱりあいつら通じてんのか。
    「……2……4……8、まだ増えます!」 オペびびんな。
    デビルアーマーとヘルアーマー(じごくのよろい)だろ、どーせ。
    ただ痛恨の一撃だけは勘弁な!
【10:31】エビラ部隊の第一陣から通信途絶える。良く頑張った、感動した!
【10:32】ロビン3が一機落ちる。エビラたちを見習って、もっと気張れ!
【10:33】海中の敵飛空艇から高エネルギー反応だと……? ま、まさか。
【10:34】波動砲が空に向かって放たれる。エビラ駆逐は姿勢を安定させるためか。
【10:35】敵飛空艇が空に出てきた! 今だ、てっーーー!!1
【10:36】ロビン3、マジンガはおろか、飛空艇レッドローズの砲撃さえ通らない。
    「天空まで続く静寂のトンネルが出来ています!」
    な、なんだってー! 空を駆け上がる敵飛空艇。
【10:37】かまわん、追撃せよ! こういうのは勢いが大事なんだよ!
    ノバランチの攻撃でククールのロビン3が落ちる。うだつの上がらない奴だ。
    最後まで粘るマリベルのマジンガ。話の分かる子だ。
【10:38】もう追いつけない。だがしかし! 我々にはティナがいる。
    上半身丸出しの魔導アーマーで頑張ってたティナなら、
    今は新型で頑張るティナなら、きっと何とかしてくれる!
    ちょっと、静寂トンネルの分析結果、早くしてよ!
【10:39】静寂トンネルの出口がエネルギー効率の最も良い場所からずれてる。
    つまり出口を通らず、レムオル迷彩で逃げようって手だろ。
    予測どーり、ティナのアルテマソードで真っ二つだぜ!
【10:45】眠いなーと思ってたら、マッシュが膝掛け持ってきてくれた。
    ありがとー、結構優しいとこあるじゃん。
【10:50】ノバランチはとうに撤退し、厭戦ムード。
    みんな気付いているけど、誰も何も言わない。わたしのこと気遣ってくれてる?
【11:00】ティナから通信。「敵、来ないんですけどー」
    うん、分かってる。深読みしすぎた。
【11:01】敵から暗号文だと? かまわぬ、読み上げい!
    「人間との駆け落ち、まだー?」
    くやしいぃぃぃ! 指揮席の肘掛けをポカポカやる。
    しょせんピンク髪のエルフなんて、物語の噛ませ犬でしかないの?
【11:02】横でキノコがニヤニヤしている。いやがらせか? 醸すか?
618名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:25:18 ID:CWC/cRMW0
〜ルビスの日記〜

【8:12】起床。変な夢をみた。
    ラーミア「魔力を管理する発想は素晴らしいんですけど、
         塔から魔力を送る際に野鳥がダメージを受けることがあります。
         いいですか? 鳥がダメージを……」
    あいつ、まだエージェントしてるのかな。
    それにしても、飲みすぎで頭痛がする。顔は洗わない。すぐ二度寝するし。
【8:17】ルーシアにプランDを実行するように伝える。
    頭が重い。イヤになる。お酒はやめようと誓う。
【12:35】起きたらすべてが終わってた。エビ鍋パーティーも終わってた。
    昨日徹夜するのをやめて、30分でひねり出した作戦だったのに。
    なんで二度寝しちゃうかな。もうあたしのバカバカ。
    うぅ、思い詰めない、自分を責めない、いつも元気にポジティブに。
【12:50】「おっはー!」 みんなの反応が薄い。
【12:52】ルーシアの頭をなでなで、オチェアの肩をもみもみ、
    ガイの頭をチョップして、スキンシップ。
【12:53】天空の光景に心奪われる。飛空艇に張られた太陽帆もきれい。
【12:54】一杯やりたくなる。みんなに止められる。そこだけ反応早くない?
【12:55】ソロとレックスの女装について。大いに盛り上がる。
【13:12】やっぱり飲むことにした。
    寝ちゃったら、レックスかエイトに運んでもらうよう伝える。
【13:13】言伝を聞いたルーシアがニヤニヤしている。
    よし、今日のつまみは砂肝で行こう!

【バラモス的な意味では、そなたのはらわたをくらいつくしてくれるわ〜、
なんてね……ちょソロなにをするやめr】
619名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:32:57 ID:CWC/cRMW0
【君と僕の勇者学】

いつも一緒に遊んでた。その日は奥へ行ってみた。
暗くて深い緑の中にくっきり残る赤い染み。

友達悪い子。王子は良い子。
誘った僕がいけないと大人は知ってるはずなのに。


――強くなりたい。そして、あの男は言った。

「一度剣を手にした者は、二度と元には戻れない。その覚悟はあるな?」


月日は流れ、レックスは世界と魔界を繋ぐ道を断ち切った。
愛する者との生より平和のための死に傾いた勇者の天秤。

宿敵ゲマと相打つ魔法使いマーリン。
ゲマの放った最期の火球からマーサをかばい散る騎士ピエール。

騎士の亡骸を抱え、マーサは優しく微笑んだ。
「わたしの可愛い孫レックス。本当はあなたを抱きしめたい。
でもそうすれば、あなたはわたしを斬ることをためらうでしょう。
わたしの身体に魔王の魔力を封じてあります。魔王が取り出してしまう前に……」

魔界の黒雲轟雷は、レックスの決意を鈍らせるほど絶望的なものだった。
それを導いてくれたのマーサの声、創り上げた街、改心させた魔物。
握られた柄に力を籠められようもなかった。

「お前がやらないなら俺がやる。ただ凍てつく波動と違って、
綺麗な死に方とはいかねぇ。覚悟を決めろ」

――そして、僕は、僕は――

「言っただろ、元には戻れないって。しかし、いい面構えになってきたな。
戦士の眼をしている。さぁ、魔王を名乗る人間を斬りにいこうじゃないか」
620名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/04(木) 22:36:30 ID:CWC/cRMW0
〜飛空艇インビンシブル内〜

自らの過去を語ったレックスの顔は、ロックの胸の中にあった。
「お前がメルビンのじいさんに天空の剣を託された理由が分かったよ。
でも、お前はもう一人じゃない。泣いたり笑ったりできる勇者の方が俺は好きだぜ」

すすり泣き、やがてむせび泣くレックスの頭を撫でてやるロック。
さらにソロとエイトが囲んでいる姿は、末っ子の弟をなぐさめる兄弟そのものだった。


計画によって生み出された勇者――ソロ
野に下った勇者――ロック
計画が頓挫し、野に下った勇者――エイト

勇者の先を見始めた者――レックス
勇者であることを捨てた者――サイモン

文明の発達は勇者の力をも変えていく。
勇者の力はデインという単位で表せる。

タイプ1勇者  国勇者(ライ)
タイプ2勇者  世界勇者(ギガ)
タイプ3勇者  宇宙勇者(ミナ)

しかし、 人類はいまだ宇宙の存在に気付いていない。
それが勇者の導きによって変わりゆくのか。それとも独自の道を進むのか。
どちらにしても……。

「始まるよ、インベーダー。神々の黄昏が」

【インベーダーはアレ的にセフセフだよね……
あれ、身体が浮いて、これなんてキャトルミューティr】
621名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/05(金) 22:19:04 ID:AsER77vH0
乙!
622名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/08(月) 00:21:28 ID:HEZzBN/z0
623名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/09(火) 21:01:43 ID:lBredceY0
624名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/11(木) 23:49:06 ID:Aba4fL8Q0
625名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/13(土) 00:33:05 ID:1swy52a20
【天使の輪は黒髪にこそ映える……そう思っていた時期が】

ルビス「まさかの銀髪羽根付き……。ば、ばかな、舞空術(1時間あたり
    210カロリーを消費)を使えるあたしがスルーだと……?
    このままでは10登場も危うい。落ち着け落ち着くんだ、あたし。
    まずは美味しいものでも食べて英気を養い、
    伝説になりそうな何かを達成せねば。はーい、勇者集合ー!」

ちんたらダッシュで集まる4人。

ルビス「はい、まずこの前あたしが酔い潰れた時に運んでくれたのは誰ですか?」
レックス「僕だと思います」
ルビス「……なんで放るの? あたしが浮けなかったら危ないでしょ?
    はっまさか空中プレイ……ちょっと着衣の乱れもあったし」

ソロ「彼が運んでいるのを見かけましたが、2秒で部屋から出てきましたよ」
ルビス「あーそーかよ。あーあ、エビ鍋も食べ損なったし。
    ということで皆さんにはジゲンノ・タキのカニを狩ってきてもらいます」

ロック「……次元の滝……? どうみても、オメガです。ほんとうにあr」
ルビス「都合の良いことにカニの弱点である雷使いしかいませんね。
    ちなみにカニの気分でマジンガ百匹から一万匹くらいに
    変動するそうです。HP的な意味で」

ロック「攻守的な意味でもマジパネェ!」
エイト「あぁ? てめーびびってんのか。飛空艇で寝てろよ」
ロック「おいエイト、癪に障る言い方だな」

エイト「エイトじゃねぇ、ヘイトだ。はっ、てめーなんざ、部屋を温かくして
    ミカンでも食べながら、風邪を引かないようにして待ってろよ」
ルビス「ロック、ツンデレよ。ツンデレなのよ」

ロック「くっ、俺としたことが。ごめんな、エイト」
エイト「べ、別にあんたのために言ってるわけじゃないんだからね!」

ソロ「さっきから聞いてれば……ロックは渡さない!」
エイト「こっちだって渡さねぇ!」
ロック「もうやめて! お兄ちゃんのことで争うのはもうやめて!」
ルビス「フヒヒ。こんどはアルス君に運んでもーらおっと」

レックス「こいつら歪んでいる……だが、カニ!(←カニ好き)」

【じゃあ僕、トドエル! ぶらーん ぶらーん】
626名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/16(火) 12:15:46 ID:7APERpBJ0
627名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/17(水) 16:50:04 ID:ciC9Pd9V0
ドラクエ3 〜そしてツンデレへ〜
628名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/18(木) 11:34:13 ID:Cn7kBnBu0
ワロタw
629名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/19(金) 11:23:55 ID:WAY19Wz60
630名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/20(土) 01:22:45 ID:6EamkHRD0
【サンタさんへ『アイスケーキが食べたいです』】

幻想へと誘う装飾に安らぎを求める人々。
堕ちていく流星に平和を願う者はいるのだろうか。

ノバランチ――新星を打ち出す者たちとの戦いにザ・ローズは震撼する。
己が命と引き換えに大気圏へと引き込む決意の前に。

敵味方の多くが戦場から消えていった。
またそれは持久戦の始まりでもあった。

いつ直撃するともしれない閃光がほとばしる中、
補給を受けながら戦い続ける戦士たち。


艦内に戻り、通路に背をあずけたティナは気を引き締めるため、
ほどいた髪を結い直す。ふと眼光鋭い蛙男が横切るのに気付いた。

「カエル、相変わらずカエルだね」
「グレンではない。カエルだ……まちがえt」

「こんな状況でも、人は新しいものを創り出すことができる?」
「そのために、彼らの意志を確かめる」

ティナはもう一声かけようとしたが、戦場へかえる蛙男には届かなかった。

カエル「(……別れに多くの言葉はいらないさ)」
ティナ「(わたしもまだ……がんばれる)」


超平気兵器オメガと対峙する飛空艇インビンシビルの消耗も激しかった。
そこでルビスは一計を案じる。

疲れ果て一時の休息に戻ったロックを羽根付きトナカイとミニスカサンタが出迎えた。

ルーシア「お帰りなさい!
ルビス  お兄君上さま!」

ロック「表へ出ろ!」

そして――

テリー「姉さん、これは……」
ミレーユ「えぇ、エスタークよ」

【『自分で買ってください』サンタより】
631名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/20(土) 19:42:22 ID:SOocvOvO0
www
632名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/23(火) 09:31:54 ID:ADV3dYNh0
633名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/24(水) 08:01:31 ID:3HaHDZ2F0
634名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/25(木) 17:31:20 ID:3qTWV0qP0
635名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/26(金) 16:57:52 ID:DDFl3/Dc0
636名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/27(土) 00:32:04 ID:cDQG+tKu0
【反芻している】
〜私立マジカル女学園〜

エイト「ダーンダダーンダンダンダンダーンダダーン
   (キーンコーンカーンコーンのつもり)」

レックス「ちょりーす、転入生のレックスでーす!」
生徒一同「(変な女の子、きちゃったー)」
テリー「副担任のテリーだ。(何という胸の高鳴り)
    素晴らしいボーイッシュだ。歓迎する」

ソロ「皆様と一緒に勉学をさせていただくことになりました。
   転入生のソフィアです」
生徒一同「(美人すぐるー)」
テリー「そうか、勝手に生き勝手に逝くがいい」
ミレーユ「いいすぎよ。ちなみに担任のミレーユです」

ソロ「(誰が好き好んでこんなことを)」
レックス「(それにしては妙に板についている)」
ソロ「ごきげんよう(与えられた任務を完璧に遂行する。
   それが天空の勇者であるソロだ)」

ミレーユ「はい、みんな転入生に注目」
テリー「ボーイッシュ、趣味は?」
レックス「ちょりーす!」
テリー「そうか、好きな食べ物はチョリソーか」
生徒一同「(……会話がまったく噛み合っていない)」

テリー「(俺は我慢弱い!)君を求める!」
レックス「ちょっと、教卓に押し付けてなにを」
テリー「ボーイッシュ、さらけ出すといい、君という存在を、その全てを!」
レックス「えっ、いやっ、おとーさーん!」

ロック「お兄さんと聞いて飛んできま」
ミレーユ「警備員ー! 警備員ー!」

マリベル「うっざい! うっざい!」
ミレーユ「相変わらずKYで口の減らない娘」
マリベル「占いバーカ! 早く家に帰りたい、
     お風呂にも入りたい、観たいテレビもあるのー!」

ミレーユ「いい加減もう離れなさい」
テリー「なにをする! 俺はただ男色家だ!」
ミレーユ「ちょっと、こっちが悪いみたいに」

テリー「バーンナック」
ミレーユ「ジャッジメントレイ!」
テリー「ぐはっ!」
ミレーユ「セレスティアルゲート!」
テリー「ぐふっ!」

ミレーユ「待ってて、トドメさすから。ディバインブレス!」
テリー「うわぁあぁあぁぁぁ」

  K  O

生徒一同「(やりすぎです)」
637名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/27(土) 00:33:43 ID:cDQG+tKu0
オメガ「グ……ズ……ギャアァァァァム」

〜飛空艇インビンシブル〜

ルビス「なんかカニが泡噴いてるんだけど……。
    変なウィルスでも食べたのかしらね」

ルーシア「あの、このままだと損傷がヤバいまま突入することに……ですぅ」

ルビス「そう……分かったわ。
    あたしはちょっちデュナメスの調子を見てくるわね」

一同「ねーよ」

【反芻している……大事なので二回いいま】
638名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/29(月) 16:23:46 ID:pOBpsQsX0
639名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/12/30(火) 19:10:52 ID:NW7W532f0
640名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/01(木) 10:52:23 ID:+per8c1+0
あけおめ
641名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/04(日) 01:51:33 ID:ORTUjHdV0
642名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/05(月) 04:22:15 ID:YUoKwq350
643名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/06(火) 17:12:02 ID:RRI+ZxKY0
644名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/07(水) 19:20:18 ID:GZ/IIX/i0
645名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/07(水) 21:44:07 ID:snCicV/c0
646名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/08(木) 16:38:35 ID:UAUhmdq+0
647名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/11(日) 12:39:33 ID:H/L4hNlD0
648名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/12(月) 20:42:01 ID:uWDs1CXT0
649名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/13(火) 23:37:58 ID:Bnd7Jo7k0
※都合により内容を変更してお送りいたします。

生まれたままの姿で魔方陣に包まれるマリベル
左手を胸の前で握ると光の鎧が装着される

天空から厚い雲を抜けると、降り注ぐ流星の中にそびえる塔があった

【魔法少女シニカル☆たばさStrikerS】

――黄昏
思い出のロケットをみつめるタバサ
アルゴンリングをはめるミーティア
精霊の冠をなでるターニア
羽帽子をしまうソフィア

不死鳥をかたどったロトの紋章が輝く

二つのゴーグルを抱えるムーン

ソレスタをサポートする組織「ジェイル」、ラヴィエルとサンディ
正面に向き直るルビス
制御盤を叩くルーシア
上昇するインビンシブル

見上げるミレーユの金髪が大きく靡くと同時に
エスタークとエスロビン(スーパーキラーマシン)の編隊が空を駆ける

背中合わせのオルテガとサイモン

コリンズの目がゆっくりと開かれる
立ち塞がるインベーダーたち
650名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/13(火) 23:39:30 ID:Bnd7Jo7k0
相対するムーンとマリベルのグリンガムが戦場に墓場を築く
無数の閃光をかわしつつ、激突する魔女と侵入者

ミーティアは天馬にリディアは幻竜に
ターニアとティナを乗せ
ギガブレイクとアルテマソードが炸裂する

ソフィアとカエルの剣がかち合う度に電撃を撒き散らす
しかしカエルの姿がシンシアに変わっていく

裏切りが裏切りを呼び、混沌と化す戦場でなお戦い続ける者たち

倒壊は他の陣営に巻き込む文明犠牲呪文ギガンテの発動を意味する

エスロビンに止めを刺し、エスタークの攻撃を避け、
体を張って塔を守るオルテガにサイモンが突っ込んでくる
託す者と断ち切る者、斧が剣に咆哮する

存在を確率化させたタバサが下した決断――見つめる先に青き星
子供たちの笑顔が浮かんだが首を振り、杖の先端を星へと向ける

ただ一人マリベルが対峙し、星に巨大な魔方陣を描き魔力を解き放つ

ミナデインとマダンテの光が太陽系を照らした
651名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/13(火) 23:40:56 ID:Bnd7Jo7k0
「アレがソレでコレになったからよろぴくー」
「えぇ、よろこんで(○○の権威にすがり、利権をむさぼる……)」

                     _. -‐"^`'ー 、
                   |ヽ-<        ヽ_
                ー-ァ{」_. \         'ー、_
               ,-ゝ"    `ー`            Z
               (    、__            rlii;;;{ヾ=,}
               {_    }`ッ-、-、  、_   ,r=、 `ー、) |!
                (_ ('t__`!.f.、 ; ``!ソ }テ"`! ';ト-- 、}
            ク   └`- `-} ヾ'  ``    !‘.... ν
          ク チ       ヽ ..ノ   .ィ ,.;;;iiii|||||||)
          チ  ュ         `-、/,,!ii||||||||||||||i、_
           ュ              ィii||||||||||||||!!'''" }
            (( ●          `|||||||!'''" _... `;
            _..., /           /|||!'"// _.. ` 、
          _..f ./!、 ● ))      /l||!'/ --==  ̄ /
          _i l_/_. ×         i i|!〃..-- 、、_  /
         (└ィニ、_/- !r;;、       l i!' ,;ii||||||||||||||||iii;ソ
          ×/``ニ`ヾ!||||i;、,,..   ,ィ!ニヾ!!|||||||||||||||||||!'
   __   ___ / し="   `ーィi|||||i;,、<〃!、ヽ 〉||||||||||||||||/
  ,´ _,, '-´└##-#/#(/、  /|||||||||||||||||ii;;;i、ソ||||||||||||||||/
  'r ´     ̄ニ―^ヽ-'ー"T|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||/
 ,'=iゝ、イ人レ/_ル===', i||||||||||||||||||||||||||||||||||||/
 i イi(ヒ_]     ヒ_ン ) ヽイ i |  _人人人人人人人人人人人人人人人人_
 レリイ"  ,___,   """ .| .|、i .|| '>  るっ! るっ! るっ! るっ…!  <
  !Y!///ヽ _ン //// 「 !ノ i |  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
  L.',.          L」 ノ| .|
  | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
  レ ル` ー--─ ´ルレ レ´

【来年から本気だす】
652名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/14(水) 22:46:44 ID:S415lav/0
乙!
653名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/16(金) 18:03:58 ID:VKtVJ9Te0
654名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/17(土) 11:11:34 ID:uUSBebOE0
【ハローハロー】

ルイーダの酒場の二階には『万死屋』と描かれた古びた看板がややずれて掛けられ、
依頼があればどんな相手でも万死にする……などという商売が成り立つはずもなく、
今日も今日とてコタツでミカンを食べる日々なのであった。

部屋には銀髪鳥羽根付きを正面に、金髪ガングロ虫羽根が右、
ピンク髪の少女が左に坐し、ミカンの皮に付いた白いアレと必死に格闘している。

「いや、あれだよ。ファンタジーにコタツあってもいいよね。
ジパングブームだし、大体元ネタにサムライとか」
「銀さん、誰に向かって話しているんですか」

「はぁ? 銀さんじゃないし? 銀髪だけど銀さんじゃないし。
金パチー、ちょっと言いすぎなんじゃないの?」

「金パチって……あんまりうまくないっすよ。
それよりこの娘、どうするんですか?」

銀髪ラヴィエルと金髪サンディがミカンを頬張る少女に目を向ける。

「いや、この子あんまり出番がなくて可哀想でさ。
なんか全部ナイン君が良いとこ取りじゃない? うちで慰めてあげようと思って」

「マジ、超ウケるんですけど」
「おまいそれ流行るとでも思ってんの?」
「さーせん、営業なんで」
「……そういう夢のない寂しいこというなよ。あれだよ芸人さん見習って……」

「わたし、旅芸人になりたいんです」
突然のピンクの宣言に目を丸くする二人。

「旅芸人って歌を唄うんですよね。この星を歌で平和にしたいんです」

(変な女の子来ちゃったー)と二人。

「いやまぁ、ありといえばありかな。ちょっと前に
『にゃんにゃんにゃんにゃんプリズニャン 紅白 饅頭 デカいんじゃー』
とか唄ってて大丈夫かなぁと思ってたけど……申し訳ありませんでしたー!
ってうちらが地面に額を擦り付けるはめになったからね、今」

「うわぁ」
655名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/17(土) 11:14:32 ID:uUSBebOE0
「ありがとうございます、がんばります!
来たるべき緑との決戦に備えなければなりませんから」

「ごめん、意味が分からない」

「宝くじって当たったことあります? 風の噂で誰かが当たった、
なんて耳にしたことはあるのではないかと。
ただそれよりも、この星が隕石に当たって滅亡する方がよっぽど確率が高いんです」

「(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい」

「つまりこの星は守られているんです。ただ先に発見した緑が
そろそろ痺れを切らしているので……時間はあまりないのかもしれません」

「……そんな、我々がホーリーの意向に従ってきた意味は……
はっまさかホーリーは隕石から星を守るシステム?」

「分かりませんが、わたしたちの存在をどうやって知らせてよいものか
迷っていました。星空を守る存在であれば好感触ですね。
ただ緑は先んじてギガンテスを送り出し古代種としたそうですが」

〜アッサラーム半島〜
「いないいないパカッ(額の第三の眼が開く音)」
「わーい」「うえーん」
「怖がる子もいるんですから、その芸はほどほどにして下さいエアリスさま」

〜ジパング・マジカル女学園〜
机に突っ伏して試験を受けるメラ美の姿があった。
その額がぴくぴく動いているのに誰も気付いていない。
(みんなごめん、答えの向こうが見えるの)

〜??〜
緑の長い髪をした女がカエルの被り物を着ける。
「ケーロケロケロケロケロ。我輩たちなど先遣隊にすぎないのであります」

〜外宇宙〜
魔方陣から艦首が突き出す。
656名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/17(土) 11:16:59 ID:uUSBebOE0
「「キィノコりたい キィノコりたい まだキノコりてたくなるー」」
放課後のカラオケボックスでメラ美とヒャダル子は絶好調だった。

(ふたりはわたしが育てた)とザラ希もタンバリンでノリノリだ。
「キラッ☆」ついに二人に嫉妬したベギラ摩が割って入り唄いだす。
イオ羅もその場の勢もあってバギ麻とザラ希を引き連れ大合唱となった。
アニソンMAXな青春があってもい……

そんな様子をドアの外から覗くマジカルの女生徒がいる。
「あっいたいた。デ瑩(イン)さんの入れた泪のなんとかって曲、
始まっちゃってるよー。みんな留学生の歌を楽しみにしてるんだから」

デ瑩は探しにきた女生徒に引っ張られながらも
メラ美に焼き付けるような視線を送り、部屋に戻っていった。
そしてマイクをぎっと握りしめ、「我看見泪的遥遠呀ー」
「えっそっちの言葉?」

【再見!】
657みすみ ◆CqOP09GqWc :2009/01/17(土) 17:53:10 ID:76dINcCoO
お?( ^ω^)FFDQ板
ユウナの下痢便直飲み会場からの難民です
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658名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/18(日) 22:25:17 ID:X5Qhzdi20
>ハローハロー
乙!
659名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/20(火) 00:01:19 ID:E8Qoi0wG0
GJ!
660名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/21(水) 21:36:41 ID:jvsNBIWW0
661名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/24(土) 04:38:42 ID:IqAoJy1zO
662名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/26(月) 15:39:10 ID:DAVpUDVX0
663名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/28(水) 19:19:38 ID:KUSS2h6Z0
664名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/30(金) 17:11:01 ID:SbaC0e5L0
665名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/30(金) 22:59:50 ID:o34jfUxj0
ついに相見える時がやってきた。

コリンズ「久しぶりだな、レックス・A・トンヌ……ぷくく」
レックス「考えに考え抜いた名前を笑うな!
     あと横にいるサイモン、テメーもダメだ!」
サイモンは口元と腹に手を当て、笑いを堪えている。

コリンズ「とにかく、ここまでお前を導いてやったのは俺なんだよ。
     例えばバトルロード2の主人公にしてあげたりとかね」
レックス「なんだってー! じゃあ子供の頃、突如現れたゴーレムに
     追い詰められた時、助けてくれたのも」

コロンズ「いや、それは知らない」
サイモン「あれだろ? レヌール城に向かう途中の砂漠で訓練させた時だろ?
     まさかゴーレムに出くわすとはな。
     しかも鋼の剣一本で……俺でも無理だわ」

レックス「そうそう。あの時やっとの思いでアルカパに帰ったら、
     サイモンたら財布忘れて酒場のお姉さんに土下座してるんだもの」
サイモン「ちょっとー、師匠のそういう恥ずかしい話しちゃダメ!
     さらりと流すのが大人のマナーでしょ」

コリンズ「……もしかしてお化け? なんだか寒気がする。もう帰る」
レックス「え? じゃあ僕も帰る」
サイモン「なら俺も」

コ・レ「「どうぞ、どうぞ」」

サイモンは「ばかぁ」と泣きながら去っていった。
しかし兜の中では、ほくそ笑んだままで。


戦場で再会を果たす父と子。

ポポタ「なぜフォズさんを養子にしなかったんですか! 兄弟が欲しかったのに」
ポカパマズ「えっと……あの……その」

ポポタ「いるの? いちゃうの?」
ポカパマズ「うむ。男だか女だか分からないのが一人……」
666名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/30(金) 23:02:15 ID:o34jfUxj0
【ありす†ほりっく】

ついに念願のルイーダの酒場に戦士登録することができましたぁ!
苦労して銅の剣と革のドレスを買い揃えた甲斐があったというもの。
パーティーは女子限定でお願いしたし、あとはハーレム状態を待つばかり。

はぁー、店員のリッカちゃん、バンダナかぁいい。
ロクサーヌさん、正統派美人。
ルイーダさん、妖艶MAX! わたしの鼻血もMAX!

※主人公のクリスさんは女ですが、あっちの世界の住人です。

最近の冒険や旅行は女性がほとんど占めるっていうし、
小さい頃からあだ名がシャンパーニ(の塔)だった体格の良いわたしは
需要があると思うんだけどなぁ。
うぅ、自分でいってて辛くなってきた。大きくたっていいじゃない!
それと運動が得意なわけではないです。文学とか大好きです。
初対面の男の視線がだいっきらい! 女に見下ろされるのがそんなに嫌?
女の子の見上げる瞳がたまらない。あぁ、目を逸らさないでぇ。

あれ、コークスクリュー? ぶへらっ!

「クリスティーヌさんですね? 私、アリス・オルテガと申します。
あらあら、鼻血をお拭きになって」

森林の香りが漂ってきそうな柔らかな茶色の髪に
珊瑚礁の海を包み込んだような青玉のサークレットを嵌めている。
さらにさらにサイドツーテールで束ね、その尻尾の部分が
ぴこぴこ動く様が……はぁぁぁん、たまらない。
顔は可愛い。これ以上の言葉はいらない。
体型は小柄でほっそりなのがまたキュート!
あと、あと、スカート型旅人の服とニーソとの間の絶対領域が絶対領域がぁ。
667名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/30(金) 23:04:26 ID:o34jfUxj0
はっ待て、こんなことをしていたら嫌われてしまう。
すぐに席に戻ってっと。あれっ、さっき誰かに殴られたような……まっ、いいか。
おっと鼻血を拭かなければ。

「もしかしてパーティーを組んでいただけるんですか?」
「えぇ、ぜひとも。ルイーダさんに『デカい女』と尋ねたら、
あなたしか該当しなかったんですもの」

ぐはぁ。天然? 天然でいってるの? はっまさかワザととかじゃ……
あぁでも人差し指を顎に当てて首を傾げる姿が可愛いぃぃぃ!
天然だ、間違いない、うん。

「こんな可愛い人とパーティーを組めるなんて願ってもないことです」
やっべー、本音出ちゃったー。
「こちらこそ、クリスさんもお美しい方で」
いやっふぉぉぉい! 褒められたー。たぶんお世辞だろうけど、嬉しいー。

「では早速ですが、宿屋に行きませんか? 私、少々疲れてしまいまして」
宿屋で二人っきりキター! 夢にまで見たイベントキター!

アリアハンの繁華街から横道に抜けたごく庶民的な宿屋に着くと、
アリスさんはそそくさと水浴びに行ってしまった。
もっといっぱい話したいことがあったのに。
まぁ追い追い機会を作っていけばいいか。

アリスさんが戻ってくると、交代でわたしが身体を綺麗にしにいく……
からだを……きれいに……まさか今夜……えへえへへへ、おっと鼻血が。
しまった! 着替えを忘れた。廊下から部屋のドアを開けると、

逆三角形の背中がありーの、乳バンドを掛けーの、中に何か入れーの、
こっちの視線に気付きーの、無視しーの、寝巻きを羽織りーの、
ベッドに戻りーの、『波動力場における対称性の破れ』という本を広げーの、
こっち見ーの。「あら、何かありまして?」

うん、見間違い見間違い。一度ドアを閉めーの、開けーの!
「だまされるかー!」
668名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/30(金) 23:07:15 ID:o34jfUxj0
わたしは本を取り上げ、毛布にびたーんと叩き付けた。
「あんたって男でしょ? なんなの、何が目的なの、この変態!」
「ちっ、バレちゃしょーがねぇな。だが同性に欲情するような奴に
変態呼ばわりされる筋合いはねー」

アリスが突然わたしの腕を掴んだ。わたしは男に触れられると……。

※クリスさんは男性と接触すると麻痺を起こします。
 ちなみに酒場でアリスパンチをくらったクリスさんは、
 痛さと鼻血でその効果に気付けなかったようです。
 ただアリスさんはしっかり気付いていたようですが。

麻痺の範囲が広がっていき、ベッドに倒れ込むわたしに
追い討ちをかけるように首筋に手を伸ばすアリス。
そして、あろうことかちゅーちゅーと音をさせて首に吸い付いてきた。
あぁ、もうダメだ、絶対何かされる。
天使のような笑顔の中に悪魔が潜んでいたなんて誰が予測できますか?

目と鼻の先で悪魔が微笑んだ。アリスならいいかって思った。
ゆっくりと目蓋を閉じたところで、予想に反してアリスの体重がなくなり、
何やらごそごそと探しまわる音が響いた。
そして、再び笑みを浮かべたアリスがわたしの身体にぺたぺたと塗りたくっていく。

あれっ、痺れがひいて……。「何をしたの、アリス!」
「これは満月草といって麻痺を和らげる効果がある。
ただちょっと高価でな。冒険しないと手に入らないだろう。
まぁ、冒険する内に麻痺を完全に取り除ける薬が手に入るかもしれない。
ただし……俺の秘密をバラしたり、パーティーを抜けたりすれば、
お前の麻痺体質を飢えた野獣共に伝えまわってやる。
すごい光景だろうな。数が増える度に麻痺も増していくなんて」

ぞっとする。そしてもう、この女装野郎から逃れられない。
ベッドから崩れ落ちるように床に座り込んだ。
「安心して下さい。最初は私がぶち貫いて差し上げますから」

ははは。でもさっきのことを思い出して……あとでしちゃうんだろうなぁ。
「冗談だといってやろうかと思ったが……
鼻血を拭け! この万年発情うさぎがぁ!」

【こんな可愛い子が女の子のはずないだろ!】
669名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/01/31(土) 23:52:03 ID:NTauEY6P0
乙!
670名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/02(月) 11:21:27 ID:2eX1Wlrp0
671名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/03(火) 14:22:41 ID:TpjXP0EP0
672名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/04(水) 19:06:35 ID:GI6bfjyv0
673流浪の4コマ:2009/02/04(水) 22:28:49 ID:vGMpwo3G0
トリビアクイズ : 皆さんこんばんわ。見事正解して豪華商品をゲットしましょうのコーナーです
         本日お越しは導かれし者たちの皆さんです。では問題。
         PSでドラクエ4や5をリメイクした会社はどこですか?
         答えは一人ずつ!せーの

勇者「ア」
ミネア「ル」
アリーナ「テ」
トルネコ「マ」
マーニャ「ウ?」
クリフト「ェ」
ライアン「ポ」
ブライ「ン?」

残念!不正解。正解はアルテピアッツァでした。それではまた来週〜



その後、トルネコは全員にフルボッコにされた。
奴はFFに鞍替えしようと画策していたのだった……

第一部、完
674名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/07(土) 01:13:49 ID:Pmt+6BiV0
675名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/07(土) 01:42:57 ID:wNA+y3M80
>>流浪さん
じわじわきました。トルネコだけ不思議な世界に行っちゃうし。
CGのDQキャラも見たいなぁ。ブライのツーテール具合とか。

※コリンズをコロンズ、寝間着を寝巻き(←これはギリセーフか?)、
 なんてミスをしていながら、アリスをアルスと打ち込んでいるのを
 投下前に発見して「見直しって大事だよね」なんて思っている
 可哀相な書き手は放っておいて、皆さんは周りを明るくして
 画面から離れて誤字脱字及び内容を面白く脳内変換して見てくださいね。
 
【ツーサイドアップだってさ……そんな可愛い髪型知るわけないだろ!】

あれから念願のおしゃべりタイム……じゃなくて一方的な説教が。
鼻血出しすぎだとか、思考が歪んでいるだとか、あっそうそう
被検体G−78(塩基配列パターンは87Gらしい)という名前も頂戴しました。
ちなみにアリスはアリアハンの名門の出だそうで、お祖父さまは
「老兵は死なず。とことん居座ってやるから覚悟しろ小童ども!」
という迷言を残したそうな。全然知らないんですけど。
とにかく訴えも簡単に棄却されてしま……夢! これはきっと夢!

目覚めると天使がいて、思わず伸ばした手の先は、
柔らかな頬に沿うように垂れる髪をくるくると弄ってしまう。
赤らめた顔がこちらの欲情を駆り立て、絡める指先に力がこもる。
次第にとろんと目尻が下がり熱気を帯びた息g

「……そのおぞましい五本の芋虫を今すぐ退けろ!」

なんだ、アリスか。グズギャアアアム、男に触っ麻痺る麻痺るぅ!
くっ、なんで掛け布団に跨っている……何なのその格好?

「せっかく宿屋の主人から女給服をお借りしましたのに……
クリスさんに見ていただきたくて」

絶対うそ!

「はっどうだ。リッカやロクサーヌより遥かに可愛いだろう?」

はい、可愛いです。あれっ、鼻血が出ない。やったぞ、克服した!
歓びのあまりにわたしが上半身を起こした瞬間、アリスは飛び退き、
布団と毛布は真っ赤に染まっていく。

「なんだ食道に詰まってたんだ。道理で息がしにくいと思った」
「外宇宙へ帰れ! そして、このような進化を遂げてしまったことに対し、
太陽系に詫びろ!」
676名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/07(土) 01:45:33 ID:wNA+y3M80
宿屋の主人に頭を下げ、布団と毛布を処分して部屋に戻ると、
すでにスカート型旅人の服に着替えたアリスが優雅にティーカップを啜っていた。
ここの発酵果実汁入り紅茶が目当てで庶民の宿に泊まったんですって。
それって何とか度数が40%超えちゃってますよね。
はぁ、どうせならスイートのふかふかベッドに寝転がってみたかったよ。
ふかふかに乗り、シーツをたくし上げて流し目を送るアリス……あっ出そう。
やばいやばい、わたしも寝間着から革のドレスに着替えよっと。

「あの着替えるので外に出てってもらえませ」
「断る。そもそも超位生命体である俺がお前のような二秒ネズミに催すものか」
「そーじゃなくて、わたしの気持ちが嫌なの」

「はぁ? そんなことでよく戦士を名乗れるな。大体ルイーダの酒場では
女に鼻の下を伸ばし、拳も避けず受身も取れず、片頬が麻痺したのにも気付かない。
革のドレスは特注品が多いから、そこそこの使い手だと期待していたのだが」

「なんなの! そんなにわたしの下着姿が見たい?」
「ふん、笑わせるな。お前など髪の色はおろか人の姿をしているかどうかも
描写されていないんだぞ。エンディングの村人Cクレジットで十分だ」

……意味がわからない。でも馬鹿にされているのは確か。
「仕方がありませんわね、クリスさんに取って置きのプレゼントがありますの」

なになに? なんかすっごい下着とか? へっ? これって麻袋?
「キシャァァァァァァ」
「ギャァァァァァァァ」

目覚めると悪魔の触手から解放され、革のドレスに着替え済みでした。
なんだか全身がぬるりです。誰か教えて下さい、『ふくろ』の中身を。
677名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/07(土) 01:47:37 ID:wNA+y3M80
瞼は固く閉ざされているのにも関わらず、聖女の祈りを生き写した像からは
温かな眼差しを感じてしまう。えぇ、ついに彫刻にさえ達しました!
石畳が聖女の佇む噴水広場まで続き、辿り着くまでに誘惑が待っている。
花生けによって彩られたオープンテラスで勤しむ女性の汗と制服にハァハァとか、
歴史を感じさせる煉瓦造りの店先で笑顔いっぱいの売り子さんハァハァとか。
買い物です。わたしよりも守備力の低い防具が許せないのだそうです。
えー、ニーソックスやめちゃうの? かなしいなぁ。

「ここがアリアハンで最も活気のあるアハーン通りですのよ」
「変な名前」
「エロマンガ島に謝罪しろ。かつて世界を統べた国ならではの
様々な文化が入り交じり……なん……だと?」

売っているのはチョコばかり。まぁ時期が時期だし。
「くっ、商人の思い付きがやがてその商人の男系子孫さえも巻き込み、
苦しみを蔓延らせることになぜ気付かない」
うわぁ、やっぱり男の子なんだぁ。

「欲しいの? あげようか?」
(`・ω・´)シャキーン「いらない」
頭部の尻尾は素直だね。よーし、はい、お手!
にゅ。(←ふくろから触手が出て、財布を渡す音)
よーしよしよし。わたしも肝が据わったなぁ。
さて、チョコをあげてもいいけど、チョコじゃなくてもいいんだよね。
可愛い服とか……偽パイとかあげたら怒るのかな。
はっ、その中間で下着……キャミソールとかどうだろ。
ふかふかベッドでキャミ姿のアリス。当然、下は穿いてない。
いやニーソは付けていても、うん? ガーターか? ガーターの出番か?
まてまて、ここはノーマルでいこう。可愛いは正義。
「フリル付きのにしてあげるからね」
「……ここはアリアハンよ「ここはアr「ここ「こ「こ「こ「……」
「街人A無限ループいやぁぁぁ」

【ありーな†ほりっくもアリだったかも】
678名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/09(月) 10:00:20 ID:NEALkIKU0
乙!
679名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/12(木) 00:43:42 ID:XQNc296GO
680名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 23:52:38 ID:pr8/xn4L0
681時事ネタ?:2009/02/14(土) 18:18:58 ID:kaI6DFa/0
僕達の長い冒険も終局を迎え、遂にデスタムーアとの対決を残すのみとなった。
最後の戦いを前に、僕達は一人一人の時間を過ごそうという事となり、
一旦パーティを解散して僕はライフコッドへと戻る事にした。
家に戻ろうと荷物をまとめていた僕に、バーバラとミレーユが僕に声を掛けてきた。
「はいっ、チョコあげるねっ」
「チョコ?」
バーバラが突然僕に、可愛くラッピングされたチョコを手渡してくれた。
「んもう、ニブイのねぇ。今日はバレンタインデーでしょ」
そうか、今日は2月14日だったんだっけ……
「私からも貴方に渡しておくわ。」
そう言うと、ミレーユも僕にチョコの入った包みを渡してくれた。
「二人ともありがとう。それじゃあ、僕はもう行くから」
あまりこういうイベントに馴れていない僕は、
気恥ずかしさもあったせいか、お礼の言葉もそこそこにライフコッドへと飛び去った。

「ターニア、ただいま」
久し振りに帰ってきた僕の家。
「おかえりなさい、おにいちゃん」
そしてそこには、いつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれる僕の妹がいた。
「あれ? 今日はバーバラさん達は一緒じゃないの?」
「うん。いよいよ大魔王との戦いが始まるからね。
 みんなそれぞれ、自分達だけの時間を過ごそうって事になったんだ」
「それじゃあ、今日は大魔王を倒す前祝いという事で、腕によりをかけて夜ご飯を作るからね」
「楽しみにしてる」
682時事ネタ?:2009/02/14(土) 18:35:25 ID:kaI6DFa/0
ターニアの作ってくれた夕食でお腹が満たされた後、
僕は家の外で夜空を寝そべって見上げながら、
今までの冒険の事や、これからの事を考えていた。
「ふふっ、おにいちゃん。食べた後横になると牛になっちゃうよ」
「牛になったらターニアに世話してもらうからいいや……」
「もうっ、おにいちゃんったら」
ターニアはカップを持って、寝そべっている僕の隣りに腰を下ろす。
入れたてのココアの香りが風に乗って、草の香りと混ざって僕の鼻腔をくすぐると、
僕もターニアと同じココアを飲みたくなってきた。
「ターニア、悪いけど僕にもお茶をくれない?」
「いいよ、ちょっと待っててね……」
家の中にココアを注ぎに行くと思ったが、
ターニアは自分のカップに唇を寄せ、一口だけココアを含む……
「???」
ココアを口に含んだまま、ターニアは寝そべっている僕の顔を包み込むように
手を添えて、引き寄せられるかのように僕とターニアの唇は……
って、ええぇぇぇっ!
と、思った瞬間にはもう、ターニアと僕の唇は重なっていた。
こくんこくん……という小さな音と共に、
甘く温かいココアと、ほんの少し絡み合った二人の唾液が喉から胃へと流れていく。
しばらくして互いの唇が離れると、ターニアは俯いて真っ赤になっていた。
かく言う僕も、自分では見えないけど、きっと赤い顔になっているだろう……
僕達はしばらくお互いの手を握りながら、無言で夜空を見上げていた。
「いよいよ、おにいちゃんの冒険も終わりなんだね…
 でも、大魔王を倒したらおにいちゃんは戻って来てくれるんだよね?
 おにいちゃんは、遠い所に行ったりしないよね?」
「もちろんだよ。僕は必ずターニアの所へと帰ってくるさ」
優しい笑顔で僕の事を見つめる。
この笑顔を僕は必ず守らなくてはいけない。
この笑顔を守る為に僕は闘う。
「約束だよ、おにいちゃん」
「うん、約束する」
683時事ネタ?:2009/02/14(土) 18:43:33 ID:kaI6DFa/0
翌日、ターニアに見送られて、仲間達と待ち合わせをしている場所へと戻ってくると、
待ち合わせの時間よりかなり早い時間にも関わらず、
バーバラがみんなの帰りを待ちぼうけていた。

「どう、久し振りの家族団らんの時間は楽しかった?」
「うん、いい時間を過ごせてとても楽しかったよ」
「それで、ターニアちゃんからはどんなチョコを貰ったの?」
「チョコ? ターニアからはそういえば貰っていないな……」
「あら、ターニアちゃんって、意外と冷たいのかしら?」
「たまたま忘れていたんじゃないかな? 毎年欠かさずに貰っていたんだけど、
 今の僕はいつ家に帰れるか分からないからね。用意を忘れちゃったんじゃないかな?」
「毎年あげていたなら忘れるって言うのも変ね〜
 はは〜ん、おにいちゃんの知らないうちに、ターニアちゃんに男が出来ていたりして…
 久し振りに見たターニアちゃん。昨日、何か変な所は無かった?」
ニヤニヤしながら、バーバラが僕に詰め寄ってくる。
「うーん、変な所か……強いて上げると」
(ココアを口移しで飲まされた事くらいかな……って、こんな事、人には言えないし)
「そういえば、昨日は特製のココアを飲ませてもらったかな」
さすがに妹とキスしましたとは、いくら大切な仲間であっても言いたくはない。
「なーるほどね。じゃ、よかったじゃない」
「えっ?どういう事?」
何が良かったのか僕には分からないんだけど……
「あら、これで分からない? ターニアちゃんも世間知らずの兄を持って可哀想ね〜」
ますます意味が分からないが、バーバラは僕の追求を無視して、
ファルシオンにブラシをかけ始めた。

それから時は流れ、デスタムーアを倒し、バーバラと別れることになった日、
僕は始めてココアのもう一つの呼び名を知る事になるのだった。
684名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 19:11:53 ID:fwNZ+9W+0
685名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/18(水) 18:54:04 ID:UD8xjim70
686名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/19(木) 01:18:17 ID:q/LFYBSg0
>>682-683
キレイにまとまってて読みやすかった。乙。
また何か書いてください。

ココア
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%A2

思わず調べてしまった。反省はしていない。
687名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/21(土) 19:41:10 ID:ciFbd3J90
688名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/22(日) 22:32:57 ID:SSvW7eRA0
689名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/25(水) 17:00:57 ID:I3ki/qr6O
690名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/27(金) 02:37:56 ID:3hX6apdv0
691名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/28(土) 00:30:28 ID:1MQJXHG40
んー?
692名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/28(土) 20:10:32 ID:zMqYdk200
693名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/02(月) 03:14:27 ID:DWLqr3D90
694名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/04(水) 03:18:36 ID:xGf96vRbO
695名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/05(木) 21:34:11 ID:c61MtXPgO
696名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/05(木) 23:05:44 ID:k1Y/pU3e0
697名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/08(日) 17:59:43 ID:fLA2LPJoO
698名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/11(水) 13:03:28 ID:Bu/QSnglO
699名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/11(水) 13:30:31 ID:cPdkRC0Y0
700名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/13(金) 02:55:55 ID:J8Wz87+kO
701名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/13(金) 05:00:39 ID:NVyWo8140
702名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/14(土) 13:56:56 ID:kSEYiKY90
703名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/14(土) 14:06:30 ID:ii0ZJo3L0
704名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/14(土) 22:36:06 ID:wQI+R+Rk0
この時期にアイスクリームだなんてww
でもまあそれも乙な味かもな。
福井県(福井市周辺?)では水羊羹は冬に食べるものだと聞いたことがある。
北海道ではアイスは夏も冬も食べるものだ。
だからべつだん季節はずれじゃないよな、うん。
705名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/17(火) 17:33:38 ID:/d1XmdvA0
ばばへらアイスはキレイだよ
そしてドラゴンがクエストして、アイスを手に入れるんだ
と、意味不明な事を言いつつ保守
706名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/18(水) 23:49:53 ID:PM5wHuDxO
707名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/20(金) 03:59:19 ID:V8Ug6Jpg0
708名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/21(土) 10:38:15 ID:f5m7lESe0
甘い幻想に浸るために粉末ココアをアイスにいれてみました。
ごふっ、粉末が鼻に……花粉混じりの茶色の鼻汁がぁぁぁ!
味は塩アイスという感じです。塩味の発生源がどこかは分かりません。


踏み出すたびに波紋が広がる。水面に映し出されたのは仲間の姿だった。

亡くすよりも思い出を失うことの悲しみを誰よりも分かっていたロック。
滅びを選んだ竜族の歴史を繰り返さないため運命に抗うエイト。
全てを導く計画に背き己が意志で力を解き放つソロ。
光も闇も受け入れたアルスとマリベル。

地平線まで続く水中花の先に青い星が浮かび、辺りは虚空の闇に包まれていた。
レックスは水を跳ねるもうひとつの足音を聞く――あぁ、この人がロトだ。

【Silly-Go-Round】

その者はリセットを繰り返した。この介入が新たな未来に繋がると信じて。
しかし世界に変化を生じさせるには大きな力が必要であり、
この力の使い方を誤ってリセットをするという矛盾を抱えこむことになった。

その者はリセットをする前に緩衝を設けた。リセット以前を記憶した者を創り出し、
彼らに再生を託した。彼らのほとんどは平和の伝道師となり安定に寄与したが、
中には世界大戦を引き起こす者が現れ、再生は破壊によってリセットされた。

その者は対話を求めていた。自らと同じ力を持つ者ならば、どう考えるのか。
幾多もの試練を切り抜け、ようやくレックスが……
709名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/21(土) 10:43:46 ID:f5m7lESe0
「あなたは神……ですか?」
「いや、違う。例えばプリーツを乱さないようにして歩く女生徒が
ツインテール、ダブルおさげ、巻きブロンドの3人でパーティーを組み、
ペンで×印を描くと、この空間に来られる。
また超勇者を名乗る女生徒もいるが、きゃつの超勇者サンダーはお前のミナデインに匹敵する」

「はぁ、僕はなんのためにここにきたんですかね」
「俺だって何で自分がここに来たのか忘れちゃったよ」

そう言って頭の尻尾を揺らしながら、なにやら二つの箱をふくろから取り出すロト。
「俺はサイモン専用ヘルアーマー・アグレッサー仕様を作るから、
お前はガンニョムエクレアを作ってくれ」

念じれば、テーブルもニッパーも出てくる。二人でしこしこキットを組み立てていった。
「ロマリア傭兵仕様もあるんだけど、やっぱり悪役は赤だよな」
「楽しそうですね」
「だってここには鼻血を出しながらいちいちツッコミをいれてくれる奴もいないし……
よし、できた」

レックスも片手にエクレアを持つと、まるで新しい玩具を手に入れた子供のように二人して駆けた。
時折組み立てた剣をかち合わせて遊ぶ。
「……これが全てなんだ」


かつてウニメは、何度も相撲というものを目指した。
しかし、それは実際には、相撲を真似ただけの「相撲以下」のものでしかなかった。
だが、ついにウニメが、相撲をも超える時が来たと確信する。

このガンニョムの最新作が、そのすべての答えを握っている。
あらゆる戦闘シーンの頂点に、1本のアクションウニメが降り立つのである。
西遊記の片割れにいそうな人を中心に愉快な仲間たちによって完成されつつある。

迂回ルート(ウニメ)でありながら、本編ルート(文庫)を常に先行する先見性。
キラキラCGによってカッツカツという予算に、心が振るえ、目頭が熱くなることだろう。
まちがいなくこのウニメは、史上最高のウニメ・・いや、至高の戦闘シーンになるだろう。

【 ――――――さ ぁ モ ロ 出 す が い い 】
710名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/24(火) 02:27:14 ID:+6dqp96r0
おつ!
711名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/25(水) 00:46:46 ID:gU+/2Qzb0
【伝説の終焉】

レックスがいる。ロトがいる。ここが宇宙なのだろうか。
コリンズは花畑を滑るように進む。全ての真実を知るために。

ふいにロトの体が宙に浮かんだ。
「では真実を話しますね。その者とは私のことではなく、竜族のことなんです。
ある時は竜王であり、神龍であり、マスタードラゴンと呼ばれていた者。
その正体は……次元竜。ただリセットのしすぎでノイローゼ気味でしたので、
私が封印しておきました。リセットは宇宙の法則に反するものですので。
そういうわけで、後は皆さんで何とかしてくださいね」

ロトはさらに昇っていく。
「それにしてもメルビンさんはよく考えましたね。リセットに近い計画でしたので、
次元竜の介入を受けずに済んだというところでしょうか。
でも次元竜さんは諦めムードですので、今度は形態崩壊を起こすつもりです。
後に待ち受ける混沌の世界は、それはそれは酷いものですよ」

空間が揺れる。いや、ここはロトが一時的に創り出したものなのだ。
「最後になりますが……星間飛行を果たしたくらいで図に乗るな。
せめて銀河系を支配してからほざけ。俺たちから見れば、お前たちなど籠の中の糞だ。
いつしか皇帝陛下に拝謁が許された時、お前たちを俺の配下に加えよう。
このロト卿のな」

空間が弾けた。宇宙に投げ出された二人は老人の幻影を見る。
孫を接するかのようにふたりを抱き寄せ、優しい眼差しを向けるメルビン。
レックスとコリンズにそれぞれ形状の異なる王者の剣を託し、老人は去った。

虚空が唸る。太陽系の生きとし生けるものは、大いなるものが這い出すのを本能で知った。
力む爪が巨体を押し出すたびに咆哮が響き、波動となって遠く星に住む人々にまで及んだ。
平衡を失い、身体が分裂されるかのごとく引力が循環し、臓器が暴れ回る。

もはやこの世界は次元竜にとって意味をなさない、破壊の対象だった。
無よりも予測のつかない、混沌の世界。それは全てから見捨てられた存在。
だが竜は気付いているのだろうか。秩序と称して混沌に陥っていたのは自分自身なのだと。

巨大な魔方陣から突き出る淡い微光を纏う竜。それが再生を繰り返すあまり、
己が破壊神となってしまった者の成れの果てであった。
712名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/25(水) 00:53:08 ID:gU+/2Qzb0
次元竜の咆哮と同時に放たれた惑星を飲み込む閃光が青き星を掠めていく。
直撃を免れたのはレックスとコリンズの凍てつく波動が静寂の粒子を絡めとり、
星を光の衣で包み込んでいたからだった。しかし、衣はいつ破れるとも知れない。

圧倒的な波動を放つ天空の剣は天空城の起動に用いられている。
第二射を受け止めたのは天空城であり、この方舟と意識を共にしたソロとソフィアであった。
人類の船ではなく、盾となって役目を終えた天空城。
彼らは信じていた。世界を、仲間を、そして誰よりも近くで見守ってきた少年たちを。
崩れゆく城の傍らで全ての戦士たちが静寂の玉をかざし続ける。

魔力が失われた世界で人々は寄り添いあうことしかできなかった。
それでも恐怖ではない、何か優しいものに包まれているのを感じていた。

竜の咆哮は悲しみに満ち溢れていた。
レックスは思い出す。祖母を犠牲にしなければならなかった、あの選択を。

「(コリンズ、あとは頼む)」
手にした剣をコリンズに託し、レックスは飛び込んでいく。
聖母によって生み出されたと信じ、剣に選ばれることに執着していた自らを
コリンズは改めて恥じた。迷いは消え、両手の剣を握り締め、命の輝きを解き放つ。

探求者はついに竜のぬくもりに触れた。
千の夜から目覚める時がやってきたのだ。

【次回、感動?のフィナーレ】
713名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/26(木) 00:06:02 ID:ZyxwLJZY0
乙!
714名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/27(金) 15:15:21 ID:Z8wQQWbi0
715名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/30(月) 09:11:46 ID:Pd0lG1ud0
716名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/03/31(火) 08:38:33 ID:UN+RYkZ50
717吊るされた男:2009/04/01(水) 02:35:58 ID:90JkYkFM0
エンドールの宿屋にて。
導かれしご一行は、旅の疲れを癒すべく一室でくつろいでいた。
アリーナはブライを連れて買出しに行っている。
あとの6人は椅子にベッドにめいめい腰掛けて歓談していた。
今日は勇者の心意気で、いつもより豪華な夕食をとることができてみな上機嫌だ。
「いやしかし今日の料理は美味しかった。私もますます恰幅がよくなってしまいます」
トルネコは大きな腹をさすりながら、満足げである。
「たまには皆で美味しいものを食べないとね。粗食ばかりでは嫌になるし」
勇者は皆に喜んでもらえたことが嬉しそうだ。
「アリーナさんも、デザートに大喜びしてましたね。クリフトさんの分までたいらげて・・・」
静かな笑みで、椅子に足を流して座っているミネアがクリフトのほうを見た。
「そういえばクリフト、あなた今日はせっかくのご馳走だったっていうのに、あまり食べてないんじゃない?」
マーニャは若い神官のことをよく観察しているようだ。
「そういえばクリフト殿は酒も飲まないし、甘いものを食べてる所をめったに見たことが無い。
肉類もまたしかり。何か理由あってのことでござるか?」
壁に寄りかかっているライアンがいぶかしげに聞いてきた。
「ええ・・・神の教えでは、飲酒や食欲を含むあらゆる欲望において、溺れてはならないとありますので・・・」
トルネコとマーニャがクリフトから目をそらした。
「溺れてはならない、ですか。是非そこにいる姉に説法をお願いしますわ」
テーブルを挟み向かいにいるクリフトに、深酒ばかりしている踊り子の双子の妹が真面目な口調で言った。
「じゃあ、あっちのほうもダメなの? エッチとか、全然できないわけ?」
ミネアの皮肉を蹴散らすように、マーニャが唐突な質問を投げかける。
何気に興味深そうにしている、勇者とライアンとトルネコ。
「おっ、溺れてはならないだけで、禁止されているわけではないのです」
動揺を隠せないながらも若い神官は真面目に答えた。
「へ〜! 結構寛大なんだ」
男性陣から声があがる。くわえてマーニャもニヤニヤしだす。
「はっ・・・話を変えましょうよ」
話題の中心が自分に向くことを恐れ、クリフトは皆を見渡した。
「では、占いなど・・・」
皆の視線に耐えられなくなってきたクリフトの様子を察し、ミネアが助け舟にカードを出した。
「何について占いましょう?」
ミネアが占い師の顔になり、皆に問いかける。
「クリフトの恋について〜!」
大声で真っ先に野次をとばしたのは勇者だった。反対する者などあろうはずもない。
「なっなっなっ何をおっしゃるんですか!!」
恋する神官は瞬時に耳まで真っ赤だ。一同がこらえられずに笑い出す。
さすがのミネアも笑顔をこぼし、いいですよ、と快諾すると、テーブルの上でタロットを混ぜた。その手の動きが美しい。
カードをまとめ、シュッ、とテーブルに手を滑らせる。等均一に並べられた22枚のカード。
「さあクリフトさん、どうぞ一枚だけ引いてください」
718名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 02:36:45 ID:90JkYkFM0
片手で顔を隠し、どうにかここから逃げられないかとまわりを伺っていたが、
観念したのかそれとも気になるのか、クリフトはゆっくり手を伸ばし真ん中よりやや右側のカードを引き抜いた。
カードを返す手が、少し震えている。
「吊るされた男の逆位置です」
ミネアの言葉に、マーニャがとたんに吹き出した。どうやらカードの意味をわかっているらしい。
「何?どういう結果?」
勇者一同がテーブルに詰めよるが、ミネアはひたすら苦笑いをしているだけだ。
「その・・・悪い結果なんでしょうか?」
クリフトの表情が不安を隠せないのは無理も無い。
「いえ、そういうわけじゃないんです。むしろいい結果? でしょうか・・・」
ミネアが口を濁す。勇者、トルネコ、ライアンの視線もあり、いつも冷静なはずのミネアも
「わっ、話題を変えましょう、ね?」
と切りかえし、占い師のプライドごとさっさとカードを片付けてしまった。
「では、武器や防具の話など」
優秀な戦士、ライアンらしい提案である。
「じゃあ、アリーナがピンクのレオタードを装備してる事について皆の意見を〜」
勇者の発言に、一同は再び笑い出した。クリフトは頭を 抱えている。
ゴホンと咳払いをして、トルネコが口を 開いた。
「はがねのよろいよりも守備力があるという特殊な素材ではありますが、
 あの生地の少なさに対して値段が見合ってないような気がします」
いかにも商人の意見だ。
「あの色は好みじゃないわ」とマーニャ。
「アリーナさん自身は、動きやすいからと気に入っているみたいですが、私は装備したくありません・・・」
ミネアが目を 伏せる。
「足の付け根んとこの切れ込みの角度がすごいよな・・・よくも見えないもんだよ」
今日の勇者は随分とテンションが高い。すかさず、マーニャが答えた。
「あら、アリーナは見えたら困るからって剃ってるのよ」
ぶはあぁぁっ!!
噴出の音に、一同が注目する。鮮血が神官の服の上に無数の赤い花を咲かせていた。
「すっすいません、顔洗ってきます・・・」
生ぬるい鼻孔をを抑え、体制を前に倒し急ぎ足で部屋を出るクリフト。
「若くてうらやましいでござるよ」
ライアンが変に目を細めた。
「そういえばミネア、さっきの占いはどんな結果だったの?」
本人が立ち去ったので勇者が無遠慮に聞いた。
「あ、皆さんには言ってませんでしたね。私も占い師として結果をちゃんと示さなければなりません」
ミネアが声を低くして皆にタロットの意味を教える。
一同は、納得したり喜んだり苦笑いしたりと、めいめいの反応を示した。
クリフトがハンカチを手に部屋に戻ってきた。服にはまだ血が付いたままだ。
「見苦しいところをお見せして申し訳ありませんでした。この事は、どうか姫様には内密に・・・」
本人は必死である。五人は同情心から深く頷いた。
719名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 02:37:38 ID:90JkYkFM0
さて、このストイックな神官に、勇者はある提案をした。
「クリフトってなんか溜まってるみたいだし、あ・・・疲れとか。
 だから隣の部屋で先に休んでていいよ。俺たち、アリーナ達と合流して出るから。
・・・たまには一人の時間も欲しいだろ?」
えっ、と目を 開く。確かに、いい加減この自分だけ緊張に満ちた雰囲気から開放されたいところだったので、
彼は遠慮なく勇者の気遣いを受け入れ、この場を退いた。

部屋の扉を開け、中に入る。ランプをつけたあとすぐさま汚れた服を脱ぐと、テーブルの上に放り投げた。
物を投げるのは彼には似つかわしくない仕草だが、不貞の血を吸った神官の服が忌々しかったのだろう。
身体が、軽くなった。
外での戦いの時は常に全員の回復に気を配り、攻撃の機会があれば一心にザラキを放つクリフトだが、
町に入ったとたん、彼は皆のいいオモチャだ。
仲間達にすっかり見透かされたアリーナへの想い。そして、当の本人は何も気づいてないとなると、
傍から見る分には楽しくて仕方ないのだろう。たった一人で姫様にだけは気づかれまいと、いつも気をもんでいる。
大きなため息をつくと、クリフトはどっと疲れを感じ、毛布をまくり上げベッドの上に滑り込んだ。
――ああ、この想いより開放されて、いっそ楽になりたい・・・。神よ、どうかご慈悲を。

「勇者様、出かけるって・・・?」
ミネアが首を かしげる。
「いいか? 俺達がいたら邪魔なんだよ。ブライをどうにかして二人にさせてやろうよ」
ベッドから立ち上がると、手早く自分の荷物をまとめた。
「私も、ネネと・・・あいや、ポポロに会いたくなったので、今日は家に泊まります」
唯一の妻子持ちが浮き足立って帰っていった。
じゃああたし達は朝までカジノね、とマーニャが嬉しそうに微笑む。
「やれやれ・・・拙者は賭け事は好まんゆえ、ブライ殿とバーで近頃の若い者たちについて語り合うでござるか・・・」
一同が揃って部屋を出ると、勇者は扉に鍵をかけ、颯爽と階段を降りた。

ロビーで、買い物を終えたアリーナとブライに出くわした。
この自らに向けられる愛にまるで無関心な姫は、何も知らずに、明るい声で、「ただいま〜」と叫ぶ。
勇者はアリーナをロビーの片隅に呼び寄せると、どうもクリフトの具合が悪そうだと耳打ちした。
「まあそうなの? で、みんなはどこへ行っちゃうの?」
的を得た問いかけに、勇者がたじろぐ。
「あなたが一番の特効薬なのよ、アリーナ。ちゃんと看病してあげてね。」
マーニャは艶っぽく目配せすると、勇者の腕をつかんで外へと向かった。
「何ですと?! あやつまた病に倒れおったか! 惚けおって。このブライが直々に」
「ブライ殿、御免!」
峰打ちを食らったブライはぐふっと倒れこむと、ライアンの肩にひょいと担がれ
唖然とするアリーナをよそに、運ばれていった。
720名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 02:38:29 ID:90JkYkFM0
――何が起こっているのかさっぱりわからないわ。みんなはお薬でも探しに行ったのかしら?
でもなんで揃いも揃って? 無理矢理ブライまで連れて――
不信感が拭いきれないが、さすがにクリフトの事が気にかかり、
アリーナは階上を見上げると、その先に足を向けた。
扉を前に、ノックをためらう。
「クリフト・・・大丈夫?入るわよ」
控えめに伺うが、返事が無い。よほど具合が悪いのだろうか。
静かにドアを開けると、ベッドの中で人影が深い呼吸をしながら横たわっていた。
「クリフト?」
改めて声をかけると、それに気づいて振り返ったクリフトが途端にひどく動揺しだした。
当然である。四肢をこれでもかと露出した、ピンクのレオタード姿。
「うわぁぁぁ!ひっ姫様ぁ!!どっどうしてここに?!」
半身を起こし、肩を上下させながらも片手を突き出し拒絶の意思を示すが、アリーナはお構いなしに部屋にあがりこむ。
「なんだ、元気そうじゃない。具合が悪いと聞いてたんだけど」
づかづかと歩きながら、アリーナは染のついた神官の服が無造作にテーブルに置かれているのに目をやった。
それを見られるのは、服を汚した本人とっては耐え難い光景だった。
「姫様、私はこのとおり心身共に健康ですっ。だから、お願いですから今は・・・お引取りください・・・」
搾り出すような哀願の声をよそに、アリーナはベッドにずんずん近寄ると、側の椅子に腰掛た。
胸元が大きく開いて肌が露になっている。そして、椅子から流れる二本の脚のラインが美しい。
これを見せられて鼓動が高鳴らないはずかない。
「クリフト、あなた何してたの?」
服も身につけないで。
「なっ何にもしてませんよっ!! 本当にっ! それより早く部屋から出て行ってくださいっ」
クリフトは赤面しながらも、頼りない上半身を見られまいと毛布を引っ張りながらアリーナに再び退室を願い出た。
「クリフト、あなた変よ。私の事どうしてそんなに嫌がるの? ここんとこずっと避けてるじゃない!」
仲間内の誰もが知っているその答えを口にするわけにもいかず、なかば諦めの境地に達すると、
恋の病人は力なくベッドに倒れこみ、大きなため息をついた。
片手で顔を覆い、目をそらしてつぶやくように口をひらく。
「嫌がっては、おりません。私はいつも姫様の事をお守りすることを考えております・・・。ただ、」
「ただ?」アリーナが両手を膝に置いて小首をかしげる。
「そんな格好でいることに羞恥心をお持ちください・・・、私だって男なんですから」
一国の姫は、その言葉にむっとして、椅子から身を乗り出して言い返す。
「あら、軽いし守備力もあるしいいじゃない。私はクリフトと違って最前列で闘ってるのよ」
姫を怒らせたかとその表情を伺うべく顔を上げると、
――あああ姫様の胸元が近い。近すぎる。
守備力はあれど無防備なアリーナに、クリフトはなかば脅すつもりで、言い放った。
「とにかく、早く部屋を出てまともな格好をしてください。これ以上近くにおられたら、私は悪魔に魂を売りますよ?」
いつもよりトーンの低い声に、アリーナは急に黙り込み、顔を曇らせた。
正直、限界を感じていたクリフトは、これで少しは姫にわかっていただけたかと気を緩めた。
ところが、返ってきた言葉は。
721名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 02:40:14 ID:90JkYkFM0
「クリフト、あなたやっぱり病気なのよ。さっきから呼吸も乱れてるし、顔も赤いわ」
アリーナは立ち上がるとベッドに手をつき、クリフトを見下ろした。
無知な姫はクリフトの半分顔を覆っていた大きな手
――その手は彼の理性だったのかもしれない――
を払うと、その額と自らの額を密着させた。
皮肉な事に、彼女の気遣いは彼の起爆剤となった。
「ほら・・・やっぱり熱いわ。」
――あれほど言ったのに。
・・・ああ、頭がぼんやりする。
もやもやしていた気持ちが、今はっきりとした欲求に変わる。
「クリフト? ちょっと、」
柔らかい肌。あなたの声以外は、もう何も聞こえない。
「は、離してよクリフト・・・んっ・・・」
かくして、無垢で無邪気な子羊は、破戒の若き神官の腕に捕らえられ、
愛たるものとは何か、その身をもって知ることになる・・・。

吊るされた男の意味
正位置・・・修行、忍耐、奉仕、妥協
逆位置・・・徒労、やせ我慢、欲望に負ける
722名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 02:52:40 ID:90JkYkFM0
以上です
読みづらくてすみません
723名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/01(水) 21:13:43 ID:k38/xsL8O
乙!
724名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 21:53:34 ID:PF9vFeuqO
725名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 22:15:20 ID:LjvaE+zc0
ライアンの一撃を受けたブライが心配です。
あと次回はアリ×クリでお願いします。強気なアリーナが読みたいので(何の話)

〜ドラクエ99追悼会場〜

ラヴィエル「長らく蔑まれてきた物語ですが、今回をもって終了と相成りました」
サンディ「まさか最後まで右肩下がりだなんて……うぅ」
ピンク「さびしいよ、えーんえーん(棒読み)」
ラヴィエル「……それでは、最終回をどうぞ」


閃光を浴びたレックスの肉体は消滅した。しかし、その僅かな間に対話は成った。
次元竜は光の玉と姿を変え、破壊も再生も封じたのだった。

――腕が伸びる。
「これで俺も選ばれし民のおこぼれにあずかれる」
光の玉を手にしたのは、サイモンだった。彼らもまた気付いていたのだ。
繰り返される歴史の中で次元竜を分析し生み出された、二体のドラゴンマシン。
真紅のボディを飛翔させ、サイモンを護衛する擬似竜に敵はいない。

魔力が失われた世界で戦士たちは無力だった……そのはずだった。
モノアイに映り込む影を捉えて、人工知能は新たな記述を加える。
add(勇者と呼ばれる者たちを除いては)

機動力を活かして回り込み、マシンを羽交い絞めにするエイトと竜人格。
「死ぬ覚悟はある」「たが機械にも殺す覚悟を強いられる理由はどこにもねぇ」

猛攻の前に命を磨り減らしながらもマシンを前から押さえ込むロック。
「俺には夢がある。ぶちスライムと兄弟のように仲睦まじく暮らしている夢が」

ドラゴンマシンは傷付くことなく、エネルギーを使い果たし停止した。
残された刻の中で、勇者たちは彼の名を呟く――――レックス……。

サイモンは振り返る。長く戦場に身を置いた者だけが知り得る気配。
見上げる先に流星が落ちた。いや、向かってくる。
「……まさか」
726名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 22:19:04 ID:LjvaE+zc0
それは魔法少女レックスだった。
魔力が失われた世界でも、オリハルコン製ホウキは大活躍です。
今日も焼き立てのパンを皆さんにお届けいたします。
「辛いこともあるけれど、私この世界が大好きです」


ラヴィエル「そおぉぉぉぉぉぉい」
サンディ「熱い熱いラーメン熱い! 何するんですか銀さん!」
ラヴィエル「あれだよ、金八はまだおいしい部類だよ。ピンクちゃんなんて、ほら」
ピンク「……すみません。ツッコミもできずにすみません」

サンディ「あぁもう、銀さんが責任取ってくださいよ」
ラヴィエル「しゃーねぇなぁ。はい、じゃあどうぞ」


あれほど大きく感じられた背中に、もはや何の感慨も抱けなくなっていた。
師であり父でもあった男の斬撃は、いまや掠ることすらないだろう。
レックスはふいにサイモンの握り手を掴むと、勢いを梃子に跳ね飛ばした。

浮遊する瓦礫と化した天空城で、両者は対峙する。
少年は手を差し出した。近くて遠い存在に歩み寄る一歩とするために。
男の答えは剣を手に駆けることだった。彼の生き方が許さなかった。
迫り来る男が涙を浮かべているのを知った時、少年は受け入れた。
振り下ろされた瞬間、光の玉が輝いた。
727名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 22:22:51 ID:LjvaE+zc0
目覚めると、アリスがまた跨ってました。稽古着にお団子ヘア、かあいい。
でもあえて無関心、を装う。そうすると、頬をぷくぅと膨らませて、かあいぃぃぃ。
バレないように鼻血を処理。あれ、もうマジカルの制服に着替えちゃったの? ちぇ。
ところで、隣にいらっしゃる亜麻色髪が麗しいメイド服の方はどなたですか?

「こいつか? えっと、その……ジゲン……ダイス……コだ」
「竜王寺リザと申します」
「あっ、そうそれだ」

めずらしくアリスが動揺している。これは名探偵クリスティーヌの出番ね。
「ちなみに俺の名前は志導アリスであって、死導ではない。ゆめゆめ忘るるなかれ」
誰も何も聞いていないのにペラペラと……ますます怪しい。

「どうでもいいが、朝食の時間に遅れるぞ」
「うひゃあ、それを早くいってよ」
「まぁ、今日は野暮用があってな。適当な人間と談笑を楽しんでくれ」

そう言ってアリスたちは女子寮から出て行きましたが、当然尾行です。
乙女はご飯の一食や二食、好奇心のためなら我慢できるのです。
ぐぅぅぅ。なら右手はパーよ。はい右手の勝ち。虚しい。
女学園にこんな中庭あったっけ? もう中途半端に広いんだから。

と、あれは一年で有名なボーイッシュのレッちゃんとインテリメガネのソーたん。
呼び方はソーたん派とソフィーたん派がいるけど、わたしは断然前者だね。なんとなく。
ここで気付かれないために、眼鏡かコンタクトで悩んでいる人に角膜を移植してやれ、
とアリスに言わしめた2.5を誇る視力が役立つのだ。
それと集音マイクの役はバッグの中の謎の触手がやってくれるよ。

アリス「……あれほどリセットは禁止と……かつ全ての者に気付かせるなんて」
レックス「あれはそちらの……リザさんが」
リザ「わたくしに落ち度はありません。あなたがそう望まれたからです」
ソフィア「それは少し勝手がすぎるのでは」

アリス「この際、混沌でいきましょう。狂瀾怒涛の世界、最高ではありませんか?」
リザ「さすが変態伯ともなると言う事が違いますね」
アリス「まぁ、この辺境伯になんて言い草ですの? もう一度三つ巴で争いましょうか」

全くもって意味が分かりません。はぁ、お腹が空いた。
うん? 何かが身体を這う感じ……はぁーん、学園のマスコットのエイトきゅん。
オレンジのバンダナがちょっとアレなネズミ君です。……えーと、むにむに。
やっぱり男の子かぁ。女の子なら擬人化してもよかったのに。
それにしても何でこんなところに? いつもは飼育小屋に……げっ神父様!

「いやぁ、逃げ出したエイト君の捕獲を頼まれてね。ありがとう、クリス君。
それにしても神父様とはよそよそしい。お兄ちゃんと呼んでくれて構わない」

ちょ手を握らないで……ひぎゃあぁぁぁぁぁぁ。
728名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/03(金) 22:25:56 ID:LjvaE+zc0
サンディ「いますぐ腹を斬れぇぇぇ」
ラヴィエル「落ち着いて、落ち着いて下さい。とりあえずは解決してるって」
????「いい加減にしろよ、お前ら。どこまでFFDQに関係のない話題をするつもりだ」

ラヴィエル「な、なんだ?」
ピンク「うしろです!」

そこへ爆音と共にマントを羽織った大きな壷が。

ツボック「お前たちがアレの発売日延期によって、サーバーの吹っ飛ぶことがなくなり、
     咎をモロに受けるのを恐れていたことは把握済みですよ。
     すべてこいつが吐きました」

マントから突き出る筋肉質な腕が、中に誰かいそうな等身大のフェレットを床に叩き付ける。

フェレット「……ごめ……バレぼっぼ」
一同「らめぇぇぇ」

ツボック「どうするの。続けるの、続けないの?」

ラヴィエルは、「サンディ」「ピンク」と互いに頷いた。
そして飛び出して行く!

【わたしたちの冒険はこれからだ!】

DQ9に続くとか続かないとか。

【おふざけおしまい】
729名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/06(月) 06:57:15 ID:ZTYo79/K0
730名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/07(火) 02:06:15 ID:oFtNqX4C0
乙!
731名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/09(木) 08:02:30 ID:mBk1jVIU0
732名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/10(金) 12:52:38 ID:X/eLHhwg0
733名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/12(日) 20:21:09 ID:WhJRsIgs0
734名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/12(日) 20:27:18 ID:0W/TskZt0
735名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/14(火) 12:16:18 ID:zBqTVPh+0
736名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/15(水) 17:14:08 ID:CZ6zANTUO
737名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/16(木) 21:10:02 ID:dTa2vaMJO
738名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 19:14:42 ID:3keJ1BJv0
739名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/17(金) 20:14:47 ID:nvrxepGp0
740名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/18(土) 01:27:56 ID:bbXgHJaI0
741名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/18(土) 01:47:56 ID:VcxpMOVp0
牧童物語2

どんな内容なんだ?
牧童ということは、ドラクエの羊飼い職が主役なのか?
742名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/19(日) 16:33:35 ID:yUoWpQfq0
羊飼いw
743名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/21(火) 20:48:03 ID:M371nR/DO
744名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 02:03:34 ID:8x3Zu0db0
745名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/22(水) 09:56:56 ID:xmszKlssO
保守
746名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/23(木) 13:30:44 ID:EUQRd1cf0
747名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/24(金) 21:03:09 ID:t41wQ9Lo0
748名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/25(土) 23:13:01 ID:UlPxbRA60
749名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/26(日) 01:40:38 ID:51TCVhyI0
750名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/28(火) 18:14:42 ID:ALyeYl6T0
751名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/29(水) 02:00:39 ID:dpIBhPlj0
ほろほろとんこつ
トリップ作り直しましたorz
752牧童物語1/2 ◆TAMA/C0B6o :2009/04/29(水) 02:01:35 ID:dpIBhPlj0
 おお、そなたか。よう来た、よう来た。よくぞわしの石版を集めたのう。
ところでどうじゃ? このわしと戦ってみるかのう?
……おや、まことか! 祝いにこれをうけとるがええ。
魔法の指輪じゃ。動物の声を聞き、精霊を操る指輪じゃて。

 持ち主は男前で賢い、ええ王様じゃ。名君じゃの。
いやあ、モテモテじゃ。それはそれは色っぽい、女王様にもモテた。
自ずと名花集いし宮殿になってのう。しかし、フラれた事もあるんじゃよ。

           *    * 

 これには、小さな羊飼いの話があってのう。
とても仲のええ、村娘がおった。許婚であり、子ども同士の友達じゃ。
娘が畑を見張っておると、そこに、あの王様が通りかかった。
なんと! 王様が、村娘に一目惚れじゃ。
可愛らしい、きれいな娘だったからの。王様相手に勝ち目は無い。
気の毒にのう。羊飼いの少年は……泣く泣く娘に別れを告げたんじゃ。

 王様は、強い兵士を沢山引き連れておった。娘がどこに逃げられよう?
豪華絢爛な宮殿に、娘は連れ去られた。王様は娘にほうびを山ほどやった。
娘が望めば、ありとあらゆる魔法で願いを叶えたじゃろうな。
村の娘からすれば、目もくらむ夢物語じゃて。
 しかしの。幼い娘の願いは、たった一つの事。
真っ直ぐに、ひたむきに、一つの願いを持っていた。
王様は心から娘を好きになっておった。本当にええ王様でもあった。
だからこそ、願いを叶えてやった。娘をな、帰してやったんじゃ。

 ――そう。羊飼いの少年の下に。

 むろん、王様は指輪を失ってはおらぬ。しかしのう。
羊飼いもまた、王と同じ魔法を使うようになった。
羊の声を聞き、大地の歌に耳を傾ける、力を。
753牧童物語2/2:2009/04/29(水) 02:02:48 ID:dpIBhPlj0
 これはつまり、羊飼いの指輪じゃ。
誰でも持つ事が出来、しかし欲から手に入れようとすると手に入らぬ。
そなたの友も持っておるぞ?
鳥が群れる場所に、魚の群れがいると、知っておる。
 この指輪はのう。他の世界にあったんじゃ。
てぃあーずぽいんと? とやらに置いてあったぞ。
はっはっは、そのまま持って来た訳ではない。
その指輪を若者が拾ったでのう。写させて貰ったんじゃよ。

           *    * 

 そなた、眠くはならんのか? 移民達は大概これで眠るんじゃがの。
いやいや、長い話でラリホーを……ゴニョゴニョ……コホン!

 なんと。わしにオルゴ・デミーラを倒せと申すか。
おや。冒険者達も来たな。さて、どとうのひつじと戯れるかの。
そなたも加わらんか? もうそなたの友は、充分強くなっておるよ。
わしが動かずとも、世界を守れるほどに。それが大切なんじゃよ。

 ……何を笑っておる。

 もう帰るか? せめて守り人となった姿を、王に見せても良かろうに。
その娘さんを、大事にするがええ。そなたの冒険は長いのだからの。

 王子よ。そなたの時間に、いつでも石版を置いておくぞ。
誰にも会わぬとしても。そなたはそなたの仲間と、旅を続けるとしても。
ほれ、あの姿じゃ。
石の手紙を抱えて、嬉しそうな仲間を、いつでも見に来ると良いぞ。
そなたの時間も、これからも。わしはいつでも、待っておるからの。


おしまい
754名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/04/30(木) 16:24:34 ID:1TzVVr7Q0
755名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/01(金) 12:50:44 ID:/QDPETZa0
756名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/02(土) 22:24:39 ID:uiW64JZB0
757名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/03(日) 23:00:48 ID:u4f8uAwaO
しゃ
758名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/04(月) 23:51:21 ID:0SI/w++J0
759名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/06(水) 04:40:27 ID:nQ0rXthE0
760名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/07(木) 06:21:11 ID:B9fvx8ZF0
761名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/08(金) 23:50:17 ID:F7aMbpOT0
762名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 16:52:37 ID:1BUIufCu0
763名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/09(土) 23:28:33 ID:GOURv9eV0
>>752-753
だいぶ遅れてしまったがGJ。
おとぎ話的で好きだなこういうの。
764名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 00:40:56 ID:U80x7cpz0
765名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/11(月) 19:01:53 ID:FLkaVPEQ0
766名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/12(火) 15:09:00 ID:c8fU92GM0
767名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/13(水) 03:18:06 ID:aFNwQ7I80
768名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/14(木) 15:34:40 ID:o+EvjKGR0
769名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/15(金) 15:13:59 ID:se4cPj240
770名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/15(金) 16:18:29 ID:Yn+dZVuh0
771名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/15(金) 18:22:00 ID:RP95CeyF0
>>754-762
幌馬車隊列ス

>>764-770
掘れ掘れレタス
772名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/17(日) 04:44:12 ID:5J+iNh4D0
773名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/18(月) 19:29:01 ID:rv8JFjYz0
774名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/20(水) 03:29:25 ID:c6oONkd30
775名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/21(木) 16:46:12 ID:JUjhHn7L0
776名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/21(木) 22:00:47 ID:6V4wcy3q0
777名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/23(土) 06:34:24 ID:XuwYYx6F0
778名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/23(土) 09:29:01 ID:0mVy7yYh0
779名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/23(土) 09:41:20 ID:4GFI68F20
780名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/24(日) 23:37:41 ID:bIMppZqm0
781名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/26(火) 14:00:12 ID:UECYZZyl0
782名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/27(水) 18:11:01 ID:snHq2skY0
783名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/27(水) 19:07:43 ID:78Plr33Z0
784名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/27(水) 19:40:15 ID:UYb2vIyw0
785名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/28(木) 10:19:10 ID:lhXYhRzp0
786名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/28(木) 11:48:54 ID:J4II1cpQ0
>>772-785
保母魔力・ゼシカドラえもん
787名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 01:49:47 ID:A4E6GOSN0
788名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 11:42:23 ID:0EdVHOV30
789名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 12:53:17 ID:qUuytSoJ0
790名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/30(土) 13:09:11 ID:PF9ZOfpx0
791名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/05/31(日) 15:58:54 ID:2nndHuF60
792名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/01(月) 16:06:55 ID:elToAwN50
793名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/02(火) 09:06:44 ID:YaKCL/nG0
794名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/03(水) 18:58:18 ID:DXKvb3eR0
795名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/03(水) 19:07:11 ID:pfMk+MoBO
796名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/05(金) 02:06:37 ID:V49JucPG0
797名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/06(土) 02:57:23 ID:8A35ef3J0
798名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/06(土) 09:37:38 ID:Njk3j+W70
799名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/07(日) 13:41:20 ID:ljx7GWQV0
800名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/08(月) 21:25:02 ID:wU4aM/QLO
801名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/08(月) 21:32:55 ID:IWWBN8em0
>>787-800
本屋がここでファン寝取るね
802名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/10(水) 10:44:46 ID:5JjlIgQu0
保母魔力ゼシカが気になる件
803名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/10(水) 23:14:02 ID:Hl3V84iD0
ho
804名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/11(木) 19:40:09 ID:AIo93FID0
bo
805名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/12(金) 01:39:31 ID:9T3JxXZX0
ma
806名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/13(土) 14:02:33 ID:luUTb9ys0
ri
807名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/13(土) 20:11:17 ID:C2d20kSd0
ka
808名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/14(日) 22:25:42 ID:Gru+Uc0Q0
809名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/15(月) 18:22:33 ID:H9STLyyX0
810名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/15(月) 23:46:59 ID:Lhf5cT3k0
811名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/16(火) 16:43:32 ID:4P2itRv40
812自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/18(木) 13:48:52 ID:WyJOEBgN0
813自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/18(木) 14:11:21 ID:zhzJvjT40
814自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/19(金) 13:31:56 ID:EaHfBqMT0
815自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/20(土) 22:42:31 ID:anFdEjRp0
816自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/20(土) 22:46:37 ID:CjMlWCW60
817自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/21(日) 11:13:57 ID:fy6PnSZr0
818自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/21(日) 18:36:49 ID:fyI8SrwV0
819保母魔力・ゼシカドラえもん:2009/06/23(火) 15:20:18 ID:eXNuDGFN0
ふっとした思い付きで書くのでうまく筆が進むかどうかはわからんが。


わたしの名前はゼシカ・アルバート。みんなわたしのこと知ってるかしら?
ラプソーンを倒した四人のうちの一人だけれど、こう言っても分からないかもしれない。
だけど、故郷のリーザス村では、誰もが私のことを知っているわ。
リーザス村は小さな村だけれど、それでも村中の人が私のことを知ってるというのは凄いことだと思うの。

今日はそのリーザス村のお祭りの日。東にある塔に登って、リーザス像にお参りするのよ。
わたしは大人たちが塔の掃除をしている間、塔の下の芝生にいるところ。
小さな子供たちの面倒を見るよう、村の人たちから頼まれたの。
勇敢な男の子のマルク。ちょっと気弱なポルク。魔法の勉強中のアリーチェ。
みんな、村の外にはなかなか出ないから、はしゃいじゃって大変。
「お前たち、ちゃんとゼシカ姉ちゃんの言うことを聞くんだぞ!」
ちょっと頼もしいマルク。三人の中ではおにいちゃんの立場ね。
「ねえねえゼシカお姉ちゃん、あたし、早くモシャス覚えたい〜!」
これがアリーチェ。おおきづちになりたいなんて、いつも言ってるわ。
「だめよ、まずはメラやホイミから、って、いつも言ってるわよね?」
そう言ったわたしだけれど、実はわたしはホイミが使えない。
使えたらどれだけ便利かは分かるんだけれど。
あの魔法とは無縁そうなヤンガスにだって唱えられたのに、不思議よね。
でも、わたしにはハッスルダンスがあるからいいわ、と、そう思っていた。

「どうだー、見ろー!見ろー!」
マルクが塔の渡り廊下のレンガにつかまって、ぶら下がって遊んでるのよ。
「マルクぅー、僕もやるよう!」
ポルクがその後ろから、こわごわレンガに掴まって、少しずつマルクのほうに近寄っていく。
「こらあっ!2人とも、危ないから降りてきなさい!」
「はあ〜い。」



820保母魔力・ゼシカドラえもん:2009/06/23(火) 15:35:33 ID:eXNuDGFN0
まずマルクが飛び降りた。続けてポルクが飛び降りる。
ゴツッという嫌な音がしたのはそのときよ。
「うえーん!」
マルクは無事に飛び降りたけれど、ポルクは飛び出てたレンガに足をぶつけちゃったんだわ。
ポルクの足首がみるみる青黒く腫れていくのを見て、わたしはおろおろするしかなかった。
薬草は無いのかしら?
だめ。四人とも薬草は持ってなかった。
「ゼシカお姉ちゃん……ホイミは使えないの?」
アリーチェが心配そうに、わたしの顔とポルクの足首とを交互に眺めている。
わたしって肝腎なときに駄目ね。
それに、ポルクが怪我をしたのはわたしがよく気をつけていなかったせいだって、あとで大人たちに叱られてしまいそう。
それも嫌だった。
わたしの頭の中に、エイト、ヤンガス、ククールの顔が浮かんだ。
あの三人はどうやってホイミを唱えてたかしら……?
わたしにだってできないことはないはず。
わたしは三人の顔を思い浮かべて、手をかざして一言放った。
いちかばちかよ。
「ホイミ!」

ポルクの足首の紫が、潮が引くように消えていったのを、四人とも見たわ。
「すごい!よかったな、ポルク。ゼシカ姉ちゃんがホイミを唱えてくれたから助かったんだぞ。」
「えぐっ、えぐっ……」
「ほらほら、もう泣かないの。痛くなくなったでしょ?」
それからわたしはハッスルダンスを踊った。
周りの大人たちに、わたしたちがただ楽しく遊んでいるように見せかけるため。
塔の掃除が終わったころには、ポルクの怪我もすっかり治って、まるで何事も無かったかのようだった。

うん、これで話はおしまい。
でも、正直言うと、わたしにもう一度ホイミが唱えられるかといったら、自信が無いのよね。
さっきは必死だったからできたのだろうけれど、たぶん、当分は無理。
821自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/24(水) 08:53:36 ID:PyXuJCri0
乙!
822自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/26(金) 04:12:47 ID:UIcx/fgf0
乙ぽ
823自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/27(土) 00:42:46 ID:ayykuJ1y0
あの題材から、こんな物語を生み出せるなんて……。
それに比べて、こちらはパクリばかりで……。

スラリツ(スライム) E 戦いのドラム
ホイミオ(ホイミスライム) E 大地のトゥーラ
ツムギ(スライムつむり) E マユゲ
あずにゃん「……あの、ここどこですか」

スラリツ「ワン、ツー」

【冒険の書2と3は紙と鉛筆を用意しろってことですね。えぇ分かります】

気が付いたら同じ顔ばかりプレイ
そしていつも同じ髪型選ぶ
気晴らしにと面白キャラに挑戦するけど すぐに酒場戻すよ


DS2号があれば ちょっと変顔キャラでもいいけど
何回やっても 何回やっても イケメンしか選べないよ

あのイケメン 何回やっても飽きがこない
仕事をサボって やり続けても いつかは電源切れるのに
他の乙女ゲー 試してみたけど コイツじゃないと意味がない
だから所かまわず会うために いつもDSだけは側に置いておく


気が付いたら HPもう少ししかない
そして、いつもそこで薬草使う
諦めずにダンジョン奥までたどり着くけど すぐに教会逝くよ

女僧侶がいれば 楽にイベントボス倒せるけど
何回やっても 何回やっても あの女狐認めないよ

オレンジタイツ 何回やっても受け付けない
キャラデザ変わって ダーマ風でも いずれはタイツ着る破目に
女賢者も 試してみたけど アイツのスカート誘ってない?
だから次も絶対ヤバいけど いつも薬草だけで最後まで二人行く

※くりかえし
824自治スレにてローカルルール変更審議中:2009/06/27(土) 00:45:55 ID:ayykuJ1y0
スラリツ「で、実際のところ……どーなのよ、ユイ」
堀井ユイ(ジ)「………………」
ホイミオ「すみません、すぐにコイツ片付けますので!」

バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!

スラリツ「イテテ……じゃあ雑談でもするか」
ホイミオ「また音楽ネタで地雷原に立たされるのは御免だぞ」
スラリツ「そんなことしないって。もっと対話で平和的に……
     いや、むしろ談合で時間帯をずらしてほしいよな」

ホイミオ「あれ急に機雷が漂いはじめた」
スラリツ「あんな国技みたいの持ち出されたら、誰だって『そんなことよりっ!』
     に向かっちゃうもの。こっちはフルボッコですよ。
     いや、5回コールドみたいな!」
ホイミオ「うまくない! 全然うまくない!」

スラリツ「デンドーも ハコモノ ダンゴー(ラップ調)」
ホイミオ「やめてぇぇぇ」
スラリツ「全く怖がりなんだから、ミオは」
ホイミオ「もうDQの世界を壊すのやめてくれ! 共通性が棍棒くらいなものだろ!」

スラリツ「あい分かった、スロットの話を」
ホイミオ「合ってるけど、合ってるけど、もっと青春的な何かを」
スラリツ「えーいいじゃん、あれで。ナインだけにさ」

ホイミオ「……はぁ、もうどうでもいいけど。それより、リツ。
     最近、他のモンスターにグッズ展開押されてない?」
スラリツ「ぐはぁぁぁ。体液が止まらねぇぇぇ」
ホイミオ「はいはい、ホイミホイミ」

スラリツ「あずにゃんとプリズニャンがダブって……申し訳ございませんでしたー!
     これより心を入れ替え、より一層の努力に励んでまいります」
ホイミオ「これからもよろしくね!」

【オチがナイン……なーんちゃって! えっ、いや切腹はちょっと】
825名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/29(月) 19:33:36 ID:uwxKhIB40
www
826名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/06/29(月) 20:01:21 ID:CXuzbQMI0
面白かったwww
827名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/01(水) 19:48:58 ID:VNrrFHCo0
828名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/02(木) 22:23:58 ID:1mo6LfJ/0
829名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/02(木) 22:31:16 ID:XC5EHNP50
830名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/05(日) 08:49:36 ID:E5q4ErDG0
831名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/07(火) 11:35:40 ID:otBzft+b0
832名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/07(火) 12:09:49 ID:3tN1pQiK0
833名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/07(火) 12:35:51 ID:NTSuH6Md0
834名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/08(水) 21:05:56 ID:GLgib7GC0
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/08(水) 23:16:21 ID:wEJ8duQD0
836名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/09(木) 14:35:06 ID:MOQqADUN0
837名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/11(土) 02:12:20 ID:g289y9c/0
838名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/11(土) 17:14:06 ID:jzBVijVb0
839名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/12(日) 12:31:45 ID:M6wmPSjt0
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/13(月) 02:13:28 ID:ZlVClW090
841名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/13(月) 23:49:06 ID:9+xG+Ab70
842名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/14(火) 17:52:59 ID:XJ1sR3Ue0
843名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/15(水) 22:46:14 ID:6bK755pe0
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/17(金) 09:11:37 ID:7hbrafci0
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/18(土) 20:16:54 ID:/oV+Fkcj0
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/19(日) 15:50:57 ID:rqU7rqBI0
847名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 18:57:33 ID:o+mZsvXE0
848名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/23(木) 20:34:49 ID:kgsn6AGV0
849名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/24(金) 21:44:50 ID:1TvscUd60
850名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/26(日) 11:03:43 ID:vo05QItW0
851名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/27(月) 23:48:30 ID:RKlM4XfrO
852名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/29(水) 18:25:41 ID:F2iduu8D0
853名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/30(木) 21:14:57 ID:5wsE8c4n0
>>827-835
ほぼミレーユの飴

>>836-850
「いほぼ!」鞠、門、バラモスゾンビ兵
854名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/01(土) 02:19:46 ID:Dc7ViD0a0
>バラモスゾンビ兵
バラモスのゾンビ兵なのか、バラモスがゾンビで兵なのか気になるw
855名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/01(土) 15:06:01 ID:D47R5F680
>>854
バラモスゾンビが兵士になったか
バラモスゾンビの配下にある兵士かも。
856名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/02(日) 21:53:31 ID:6axk6PXd0
思いつきで書いてみるのパート2。
なおパート1は「保母魔力ゼシカ」。
よく見たらポルクとマルクを入れ違えてたorz

【ほぼミレーユの飴】
最近バーバラはお菓子作りに凝っているみたいだ。ああいうところが女の子らしいな。
俺の妹のターニアと一緒に、今日もライフコッドでなにやらこしらえている。
バーバラ「なかなかうまく行かないものね…」
ターニア「初挑戦だもの、仕方ないよ…」
こんなとき、男は割り込むべきじゃない。
俺は表に出て時間をやり過ごすことにした。
チャモロ「バーバラとターニアさん、なにを作ってるんでしょうかね…ヒクヒク。」
チャモロが鼻をうごめかしても、まだ何の匂いもしてこないようだ。
ハッサン「俺はちょこまかしたことは苦手だな!
      細かい飾りつけなんてどうでもいいから、味さえ良けりゃ食えるんだよ。」
ハッサンはこれで意外と味覚が鋭い、ってのが、最近俺の知った事実だ。
この間もバーバラの作ったクッキーにオレンジの皮が入っているのを一発で当てたのはハッサンなんだものな。
バーバラも「隠し味程度に入れただけなのに…」と驚いていた。
いや、それ以前に……そのクッキーは、クッキーというより消し炭に近い状態になってたんだ。
テリー「あー、退屈だ退屈だ。女の子ってどうしてこう無駄にお菓子作りに時間をかけるんだろう。
     思えば姉さんだって昔…」
テリーにもそんな実体験があるんだなあ。
アモス「私、お菓子なんて作らないから、楽しみでしょうがないんですよ。
     バーバラさんとターニアちゃん、今日は何をこしらえてくれるのかな。」
かく言うアモスさんだが、モンストルではしばしば差し入れのお菓子があったらしい。
ドランゴ「グコゴ…ドランゴ、甘いもの苦手…」
そりゃそうだろうな。なんたってドラゴンだし。

と、ここまで来て、俺はミレーユがいないのに気がついた。
どこへ行ってしまったんだろう。
すると、家の中からミレーユの声がする。
ミレーユ「…そこはダマにならないように気をつけて。切るように混ぜるのよ。
     バーバラは砂糖を篩いなおしてちょうだい。これじゃ粉と混ざらないわ。」
中で二人の世話を焼いているんだ。
857名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/02(日) 22:15:51 ID:6axk6PXd0
【ほぼミレーユの飴】
俺たち男子族は、窓から覗いてみた。
堂々と入ればいいんだけれど、女の子が作業している場所にはなぜだか入りにくいものだ。
台所でバーバラが篩を手に悪戦苦闘しているようだ。
その後ろではターニアが何かをこねている。
ミレーユはバーバラの脇に立って、へらを手にてきぱきと指導していた。
ハッサン「…うまそう。」
アモス「まだ何ができたかも分からないのに、気が早いですね、ハッサンさんは。」
見ているうちに、何が作られているのかだんだん俺には分かってきた。
今日はケーキを焼いているんだな。
チャモロ「わあっ!ケーキですか…ターニアさんのケーキなら、さぞかし美味しいだろうな。」
ハッサン「でも、バーバラの手も加わって作られたケーキだぜ?」
チャモロ「そ、それはバーバラさんに失礼な言い方ですよっ!」
憤慨するチャモロを、アモスさんとテリーがなだめる。

ターニアにバーバラ、それにミレーユの手助けもあって、お菓子は何事もなく手際よく作られていった。
ケーキの生地は既にオーブンの中に納まっている。
いま三人がこしらえているのは、上に載せるアイシングだ。
ミレーユ「フォンダンは焦がしちゃだめ。火加減が命だから、根気よく混ぜてね。」
ターニア「分かりました、ミレーユさん。」
ミレーユ「バーバラ、クリームは角が立つくらい泡立てるのよ。力いっぱいね。
      力が足りなければバイキルトを唱えなさい。そのくらいパワーが必要なの。」
バーバラ「あたし、こういうのってした事がないから、たいへんっ…」
バーバラは泡立て器の使い方が分からないようだ。クリームこそ周りに跳ね散らかしていないものの、力が全然こもっていない。
ミレーユの手助けで、なんとか作業がさまになってきたようだ。
ターニアの作るフォンダンができたようだ。あれはたしか、台に広げて冷ますんだったな。
ターニア「次はキャラメルを作りますね。」
ミレーユ「お願いするわ。」
バーバラ「頼んだよ。」
やがて、砂糖の焦げる香ばしいにおいが、あたりに漂い始めた。
チャモロ「う〜ん、これは美味しそうだ…」
テリー「仕上がりが楽しみだぜ…」
ドランゴ「甘くなかったら、ドランゴも食べたい…」
男子一同(とドランゴ)がうっとりとしていたとき。
ミレーユ「水っ!みずっ!」
ミレーユがはじけるように外に飛び出してきた。
858名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/02(日) 22:30:30 ID:6axk6PXd0
【ほぼミレーユの飴】
ミレーユ「やーん!これじゃ火傷しちゃうわ!」
俺たちが見ると、ミレーユの白い手に、褐色のキャラメルがとっぷりとかかっている。
どうやら誰かが鍋をひっくり返したんだな。
ターニア「ミレーユさん、ごめんなさい…」
ミレーユ「気にしなくていいのよ、ぶつかったのは私のほうだもの。」
ターニアを気遣うミレーユだが、顔は赤くなったり青くなったりしている。
まだ熱いんだ。
アモスさんが井戸へ駆けて行って、桶に水を汲んできた。
ミレーユ「…ありがとう、アモスさん。」
桶の水に手を浸して、キャラメルはどうやら冷めたようだが、べっとりくっついてしまっている。
ハッサン「ちょっと焦がしちゃってるみたいだな。苦いかもな。」
ドランゴ「苦い?グゴゴゴ…ドランゴ、苦いもの、好き…」
そして、俺たちがびっくりしている目の前で、ドランゴはミレーユの手を桶からそっと取り上げると、
口に含んで舐めだしたのだ。
ミレーユ「ありがとう、ドランゴ。」
ドランゴ「ンゴッ…飴、ベタベタして取れないの、ミレーユすごく嫌…ドランゴも嫌…だから舐めて取る…」
テリーがひとこと言いたくてたまらなさそうな目つきをしているが、この場はドランゴに任せよう。
やがてドランゴがミレーユの手を口から出した。
ミレーユの手はかなり赤くなっていたが、ホイミを使えば治るだろう。
ドランゴ「味、飴の味じゃない…ミレーユの味だった…」
そりゃあそうだよな。焦げきった砂糖は苦いだけで味気が意外としないものだ。
ドランゴに飴の味が分からなくても無理はないさ。

それからしばらくたって、遂にケーキが出来上がった。
バーバラ「じゃーん!見て見て!あたしとターニアちゃんの会心作よ!」
ハッサン「…味は大丈夫なんだろうな。」
ミレーユ「キャラメルがちょっと減っちゃったけれど、大丈夫、美味しいはずよ。」
そして俺たち七人は(ドランゴは甘いのが苦手なので食べなかった)、ケーキを分けて食べた。
飛び切り甘くて、ちょっとだけ苦味もある、美味しいケーキだった。
俺たちって、今日も幸せだなあ〜。
859名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/04(火) 00:47:08 ID:1DEyq8OK0
おつー
860名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/04(火) 00:58:10 ID:rfuLljIh0
いつもありがとう!!
861名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/05(水) 00:49:54 ID:cBL5yNmS0
>>858の下から3行め

俺たち七人は → 俺たち八人は

だった。
主人公、ハッサン、ミレーユ、バーバラ、チャモロ、アモス、テリー、それにターニアもいるから。
862名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/05(水) 01:55:18 ID:oTvF2bLG0
>>861
いやふつうにテリーは抜いてるのかと納得してますた
863名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/07(金) 04:56:29 ID:r0sZddJJ0
>>862
いや、さすがにSSの中でそういう意地悪はしませんww
864名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/09(日) 10:34:21 ID:nzDNoiZ/0
865名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/10(月) 08:07:28 ID:Qj8gEBTf0
866名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/11(火) 20:29:13 ID:CwpKzFbh0
867名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/12(水) 00:22:13 ID:pOsepCvF0
868名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/13(木) 20:01:22 ID:ZtpFyOE80
869名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/15(土) 00:54:38 ID:E4r/HPf30
870名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/15(土) 13:16:24 ID:9uOtCdz6O
あげとこう
871名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/15(土) 21:30:50 ID:nXBEHYwu0
このすれっどをあげてはいけません
872名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/18(火) 09:16:30 ID:7Rq5p89I0
873名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/19(水) 23:47:32 ID:ufTDcJQXO
874名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/20(木) 23:27:56 ID:bw+OXSDa0
保管サイトはここ数年間まったく動いてないようだが…。
875名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/22(土) 16:21:33 ID:MuX6on3A0
876名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/24(月) 18:20:20 ID:dWCPM7Yl0
877名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/25(火) 23:19:25 ID:7j/FaooZ0
――俺も帝国も、このまま滅びるというのか。
焼け爛れた肉塊に施される、意識のクローン技術と呼ばれる転生。
しかし薄れゆく生物の本能がこれを拒絶した時、その身体はその身体は……。

【さいけん!】

〜エルシオン学院 最上階の歯車がうっさい部屋〜

カチューシャをした女生徒「うぃーすっ!」
眉毛の太い女生徒「あっ、ゴっちゃん。今日は特製のスライムゼリーがあるのよ」
ロングヘアの女生徒「待ってたんだぞ。それで部活動の申請は……」

ゴレオン「待って待って。わー、美味そう! 相変わらずゲルはゼリーが好きだな」
ゲルニック「ゲル状がいいのー」
ギュメイ「おい、ゴレ! 食べるのもいいけど、結果ぐらい教えてくれても」

ゴレオン「あぁ、えーと、少なくとも4人はいないと部活として認めないだって」
ギュメイ「えっ」
ゲルニック「えっ」
ゴレオン「なにその反応こわい」

ギュメイ「どうするんだ! 帝国滅亡の原因を調査するために
     圧倒的な蔵書を誇る学院に入学し、作業がはかどるように
     (無断で部屋を借りて)わざわざ考古学部まで立ち上げたのに」
ゴレオン「今どき考古学なんて流行らないんだよ。あっそうだ、ギュメが
     Eニーソックス Eメイド服 Eヘッドドレス を装備して、
     しぐさ 萌え萌えきゅん! とやれば9人くらい集まってベースb」

     げんこつ×2

ゲルニック「ゴっちゃんの頭にスライムタワーが」
ゴレオン「くっ、隼がデフォとは」
ギュメイ「少しは真面目にやれ!」

ゴレオン「あーあ。こんなことなら、転生実験に身を託すんじゃなかったな。
     それにしても、二人はなんで転生を? もしかして私だけが強くなるのを妬んで?」
ゲルニック「それは違うわ。ゴっちゃんのことを誰よりも心配していたのはギュメちゃんなのよ」
ギュメイ「お前が実験の道具にされるのが許せなかったんだ。
     いつもいつもゴレばっかり先走って、いなくなって……うぅ」

ゴレオン「えっちょっとなに泣いてるの……このぉ、愛い奴めぇ」
ギュメイ「ひゃうぅ。くすぐったい」
ゲルニック「わあぁ(はしゃぐ二人の姿に目を輝かせている)」
878名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/25(火) 23:22:25 ID:7j/FaooZ0
ゴレオン「ゲヘヘお姉ぇちゅわーん、何色のガード穿いてるのぉー。
     おっ、青と白のしましまガーd」

     まじんのげんこつ×2

ゲルニック「ゴっちゃんの頭がキングスライムに」
ゴレオン「思ったんだけど……ギュメが前線に出ていれば、帝国は滅びなかったんじゃないか」
ギュメイ「……だって、人前に出るの恥ずかしいし」

ゴレオン「いやいやもっと自信もっていいよ。左利きの魔剣士とかカッコイイじゃん」
ゲルニック「そういえば武器屋さんでレフティーフェアやっていたような」
ギュメイ「本当か! ゴレ、ゲル、その店の剣、買い占めよう!」

ゴレオン「いきなりSHT(スーパーハイテンション)ブーストモードかよ」
ギュメイ「なかなか左利き用って売ってないから、つい嬉しくて」
ゲルニック「じゃあ今度のお休みに、みんなでお買い物に行きましょう。前々から夢だったの」

ゴレオン「よっしゃー! ってお金ないぞ。入学費とか授業料とか諸々で」
ゲルニック「それなら安心して。帝国埋蔵金が世界各地にあるから」
ギュメイ「おぉ、それらを探っていけば全ての謎が解けるかもな」

ゲルニック「そうね。例えば……純資産の安定していた帝国が
      何故帝国債の発行に踏み切れなかったのか」
ギュメイ「妙なモノに使われるのを臣民が恐れたからでは。
     それと産業構造の変化を見定めるため時間を置いたとか。
     ずいぶんとミクロ的な視点ですまないが」
ゲルニック「ううん、あの時代の魔学技術の進歩は凄まじかったもの。ただガナ銀の対応が」

ゴレオン「おーい、帰ってこーい。よく分かんないけど、悪いものは直して、
     良いものは伸ばしていけばいいじゃないか。
     天使さえ震え上がらせた帝国の底力、見せてやろうぜ!」
ギュメイ「ゴレ……」
ゲルニック「ゴっちゃん……」

ゴレオン「まぁ、それでダメだったら大連立すればいいじゃん?」
ギュメイ「えっ」
ゲルニック「えっ」
ゴレオン「だからその反応きらい」

帝国の再建が 今 始まる……

【時事ネタじゃないです。全く誤解です。たまに貴族院の先生とか「お母さん」って
 間違って呼んじゃう時あるっしょ? アレっス! いやマジd】
879名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/27(木) 18:10:50 ID:6kwU5MZi0
880名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/28(金) 13:26:08 ID:+RrXcnX00
>>864-873
ほぼ豆大福


これではSSのネタにはならないよう。
881名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/29(土) 09:41:46 ID:xxy6zx3G0
なんか違うwwwほぼまりもんばでSSを書くスレになってるぞーw
あと>>877の文頭がテラカッコいい!
882名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/31(月) 00:50:48 ID:Y+y8AtPk0
883名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/02(水) 17:05:12 ID:r3iELnLv0
884名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/02(水) 23:09:46 ID:tAaBRfaA0
>>881
なにか新作を書かないと、ほぼまりもんばと職人待ちのメッセージだけで1000まで行ってしまうスレになっちゃうじゃないですかww
885名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/04(金) 08:13:49 ID:ZPWmmHKU0
保守
886名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/05(土) 13:26:02 ID:uKM0yUJ80
887名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/06(日) 22:55:02 ID:QXHOAhA70
888名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/07(月) 23:40:32 ID:IVtZsSOM0
889名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/08(火) 11:29:26 ID:7U5Haazg0
っこり


いいかげん古いか。
890名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/09(水) 18:34:16 ID:L2aRSAK30
ん星
891名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/11(金) 05:28:30 ID:SZXm2mxV0
892名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/12(土) 10:23:41 ID:CxM7zcuo0
893名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/14(月) 03:51:58 ID:/J/Cefvh0
894名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/16(水) 02:11:48 ID:36W5gt6P0
895名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/17(木) 23:54:42 ID:Dsu26be30
【先生、姉妹の日常を描いたFF13−2がやりたいです】

〜仲睦まじい姉妹の家〜

ライトニング(以下、雷)「ウフフ、アハハ(ベッドに寝転がりながら漫画を読む)、
             がさごそ(ポテチをさぐる)、ばりぼり(むさぼる)」
セラ「もうお姉ちゃんったら、ご飯の前にお菓子食べちゃダメって言ったでしょ」

雷「だってお腹空いたんだもん」
セラ「もう少しだから待ってて」
雷「いい妹をもってお姉ちゃんは幸せだよばりぼり」

セラ「しょうがないなー。うーん、本当は食事の時に伝えようと思ってたんだけど……
   お姉ちゃん、この写真を見て」
雷「おっ、なかなかのイケメンじゃん。意外と筋肉質だし。
  まぁ私のソー丼(ドン)ほどじゃないけどね。ねぇー、ソー丼!」

ソー丼(服を着せられたヴィンテージソード)「……」

セラ「これ、私の彼氏なの」
雷「失望した! んだよ、このバンダナ(ドゥーラグ? 心底どーでもいい)野郎!」

セラ「ひどいよ、お姉ちゃん」
雷「安易なカップリングが宇宙を歪ませることがあるんだよ。
  CP(カップリング)安定性の破れがキャラクターのみならず作品や
  しいては関係者まで……うぅ、ご武運を」

セラ「……お姉ちゃんは反対なの? だったら付き合うのやめようかな」
雷「反対というか、本人たちの意思もあるし、ただ一言相談してくれても……
  世の中には絶頂期にお腹ポコンとなって、膝に子供を抱えながら、
  ぬ〜ぼ〜とあの時の思い出にふける、なんてことも往々に」

セラ「……お姉ちゃんの気持ちは分かったよ。ただ私たち結婚まで考えてたから」
雷「マジでっ! じゃあ、『あっ、食べかす付いてるー、もーらいっ』とかした?」

セラ「よく分からないけど、キスはあれっお姉ちゃん、ソー丼背負ってどこ行くの?」
雷「ふぅ重い重い、ソー丼には早くネギトロの剣になってもらわないと……
  じゃあセラ、ちょっと出かけてくるね。すぐに帰ってくるから」


〜暴風雨に見舞われたどこかの山中〜

闇夜を射す刹那の稲光が、赤銅を振り下ろす外套と埋れゆくバンダナを映し出す。
「やっぱ錆びてると土が掘りにくいよ」
896名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/17(木) 23:59:27 ID:Dsu26be30
〜姉妹の家〜

雷「ただいまー。疲れたからシャワー浴びてくるね」
セラ「お帰りー。うわっ、泥だらけだし、ソー丼の赤錆が増してない?」

ソー丼(脱ぎ捨てられた下着を被った錆びた剣)「……」

雷「あぁさっぱりした」
セラ「まったくどこに行ってたの?」

雷「ちょっとねぇ……それより、セラは清純派キャラで行くべきだよ」
セラ「えー、清純って言われても……あっ、異界送りみたいな人?」

雷「あー、いい線いってるけど、あれは特殊ギャップルールが適用されたから。
  本来、悪い人が良い事をすると悪度に比例して良度が上がるけど、
  ことに恋愛に関しては清楚は腹黒に、腹黒は腹グソに」
セラ「もっときれいな言葉を使おうよ」

雷「これをかのエロい学者さまが相殺性理論として発表し、
  ホワイトホールってブラックホールの自作自演じゃね? となるに到ったんだよ」
セラ「ますます意味が分からないよ」

雷「私だって分からないよ。この世界が全然見えてこないんだもん。
  どうしてファンターのアージーはムカジューなのに、
  とってもフルーティーなアージーなのか分からないよ」
セラ「それは何となく分かるよ」

雷「あーあ、しゃべり疲れちゃった……ぐすっお幸せに、セラちゃん」
セラ「えっ?」
雷「さっき、スノウに会って話してきたよ。悪い奴じゃなさそうだし、
  一応合格点です。ただ悔しいから、バンダナ奪い取ってやったけど」
セラ「……お姉ちゃん」

雷「いままでこんなダメ姉貴の世話をしていただき、申し訳サーセンでしたー」
セラ「……ふふっ」
雷「あれぇ? どうしたの」

セラ「だってお姉ちゃんが一人暮らしに奮闘する姿を想像したらおかしくて」
雷「えー、ソー丼と一緒に頑張るよ」
セラ「やっぱりスノウとのことは、ゆっくり考えることにするね」

雷「うーん、嬉しいけど男って気が変わるの早いし、誘惑に弱いし。
  さっきも私の下半身ばっかり見ててさ。背がおっきいから、首曲げてるのが
  バレバレなんだよね。私って胸は強調してないから、そっちに目が行っちゃうのかな。
  バンダナ取る時も、私が近づいたら顔真っ赤だったしあれっ、セラどこ行くの?」

セラ「ちょっと出かけてくるね。あとソー丼、借りるから」

【ニーソは『体下』ではなく『アクセ』扱いだと、みんな納得だと思います】
897名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/19(土) 02:07:53 ID:rpGaRSmt0
898名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/21(月) 18:41:23 ID:36BK4fBz0
899名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/23(水) 06:19:41 ID:01OqFQLv0
900名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/25(金) 01:21:05 ID:DWZgQqbQO
901名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/27(日) 18:13:23 ID:NHMWZ3vE0
902名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/29(火) 11:39:13 ID:HrMfYLXX0
903名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/09/30(水) 17:11:36 ID:bo4WSan70
904名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/03(土) 20:47:00 ID:3TAk0s2SO
905名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/06(火) 03:47:08 ID:lZLMEz1H0
906名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/08(木) 03:34:46 ID:XLuFD90m0
907名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/11(日) 09:15:43 ID:ZNEfNlLn0
908名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/13(火) 05:10:38 ID:/KYMSJEl0
909名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/15(木) 07:43:42 ID:jIrYg4FP0
910名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/16(金) 17:47:38 ID:4RCOdFiA0
          l      /    ヽ    /   ヽ \
          /     / l    ヽ /      |  \     埋
| し な 間 〉 //  l_ , ‐、   ∨ i l  | |    \      は
| ら っ に |/ l ,-、,/レ‐r、ヽ  |   /`K ,-、 <    め
| ん て あ   / | l``i { ヽヽ l | / , '/',` //`|_/       や
| ぞ も わ    |> ヽl´、i '_   。`、llィ'。´ _/ /,) /\    ろ
| |   な   |`/\ヽ'_i ,.,.,.⌒´)_ `_⌒  /__/l  \       く
っ   |    く    |/ / l´,.-― 、l`ー一'_冫 /l l |   /   っ
!!!! |        \ ', /  /`7-、二´、,.| /// |   /
           lT´ {  /  /  ト、 |::| /// /  /    !!!!!
          l´ ヽ、 > ー    ,/ |ニ.ノ-' / / _
              i``` 、/ }    ',,,..'  |-'´,- '´     ̄/ ヽ∧  ____
           \/ ' \_  `´ノ7l´      /    // ヽ l ヽ
         / ̄ |      ̄ ̄/ ノ L___/      ★  U  |
        /   ヽ      /`ー´     /l                 |
911名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/19(月) 08:28:16 ID:Z8Nqs5tC0
保守
912名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/21(水) 14:04:34 ID:OZdEG2eu0
913名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/24(土) 16:55:09 ID:y/bncs9yO
914名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/27(火) 22:26:58 ID:FPYJMxZc0
915名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/29(木) 15:40:36 ID:eRXyjOnLO
916名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/10/31(土) 06:12:47 ID:1ve8aA/HO
917名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/03(火) 21:18:30 ID:h9ZMKEl9O
918名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/06(金) 23:12:14 ID:9xnXjMsN0
919名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/09(月) 20:50:16 ID:qFLzc2GJ0
920名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/12(木) 15:17:23 ID:KHR50Tzj0
921名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/14(土) 19:35:28 ID:Aj7F+ysr0
922名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/16(月) 00:34:48 ID:DB4gB+8T0
923名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/11/18(水) 06:42:23 ID:Fycd0Hcy0
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936名前が無い@ただの名無しのようだ
祭……