エド(兄)「しかしチャモロさん、クリフトはラミスと一緒に居ると思います。
クリフトを殺すのが目的ではないのですか?」
チャモロ「確かに兄のドレアムを殺したクリフトには恨みがある。
だけど、あの強かったドレアム兄さんをクリフト如きが倒したとは思えないんだよ
何か隠れた強さがあるんじゃないかと思ってね、
宗信を使ってちょっとクリフト達の力を確認しておこうかと思って」
エド(兄)「なるほど」
チャモロ「クリフトの次はゲマの番だ。」
エド(兄)「なっ!?・・・そ、そうですか」
チャモロ「肉体を失い安らかな眠りについていたドレアム兄さんを召還し
人間の部下として使い、生き恥を受けさせた罪は重い・・・・」
エド(兄) (チャモロはゲマ様の命を狙っている、しかも自らの手で殺す気だ
一刻も早くこの場を離れゲマ様に知らせなければ・・・)
3階
ラミス「じゃあ俺達は行く、猫娘は倒すが殺しはしない。おまえも自殺なんて考えんなよ」
ユウカ「そうね。これからは、あなたに妖精界の運命がかかってるんだから」
ハニュウ「まって!」
ラミス「どうした?」
クリフト「ふっ、惚れさせてしまったか」
ミラ「またあんたは〜」
ハニュウ「4階の宗信には、私が言うわ。事情を知ったら戦わずに通してくれるはず」
ラミス「それは有難いが、そう上手く行くかね」
ハニュウ「大丈夫、宗信は話せば分かる男よ。」
ラミス「そうなのか」
ハニュウ「うん、きっとこれからは力強い味方になってくれるはず。」
ユウカ「助かるわ、私達もできたら戦いたくないもの」
ハニュウ「彼も奥さんや、生まれたばかりの娘さんの住む妖精界を守りたいはず」
ラミス「なるほど、所帯持ちか。なら尚更戦うわけにはいかない。間違って殺したら家族に申し訳がたたんもんな」
クリフト「頼むぜおば・・・じゃなかった、姉ちゃん」
ハニュウ「うん、まかして」
宗信「うあ〜・・・」(ギシ・・・!ガシ・・・・!ギシ・・!ガシ・・!)
宗信は、その体躯から人間のように見られるが
実は妖精界に僅かに生息するドワーフの1人であった
925 :
924:2007/06/26(火) 02:47:33 ID:TY3ZdhCi0
(妖精界に人間の夫婦が居たらおかしいんで勝手に補足)
>>915の>エド(兄)「見たところ人間のようだが、このレベルの結界を作れる者も珍しい」
を見て
ラミスらの先頭に立ち5階への階段を上がるハニュウ
ハニュウ「ねえみんな早く早く」
ラミス「ハニュちゃん嬉しそうだな」
ユウカ「戦ってる時は怖いお姉さんって感じだったけど、結構無邪気な人なのね」
クリフト「年増のデレなんて気持ち悪いだけだろ」
ミラ「年増っても20代前半でしょ?」
クリフト「年増じゃねえか」
ミラ「あんたロリコンだったのね・・・」
階段を登りきると5階の扉があった
ハニュウ「(コンコン←ノックの音)、宗信ちゃんハニュウです、入るよ〜」
ギギギギ(扉が開く)
宗信「グガ・・・・ウガ・・・グァァ・・・・ ・」
ハニュウ「キャアアアア!」
ラミス「なんだ!?」
ラミス「どうしたの?」
勇者一行が声を聞き急いで部屋に入ってきた
宗信「早く俺を殺せ・・・・早く!・・まだ意識があるうちに・・・この力を意志で制御できるうちに・・・」
ハニュウ「うそ・・・何があったの!ねえ!何が・・・!」
すみません、4階でした
「どうしたの?」 って言ったのはユウカです、度々すみません
宗信「うぐぐ…勇者の他に侵入…エド…モロ…私を…っ!ぐああああ!」
宗信の筋肉は元の倍以上にふくれ血管が浮き上がっている。
ハニュウ「いったい誰がこんな事を!」
ラミス「ほとんど聞き取れなかったがエドって言ったぞ!」
ユウカ「エドって言ってもたくさんいるよ!それにこんな事するはずない!」
ミラ「肉体が進化していってるみたい…止まらないわ!」
クリフト「とにかくオレは結界で肉体の変化を止めてみる!ミラ!手伝ってくれ!」
ユウカ「肉体が“進化”…まさか…進化の秘法…?」
ラミス「進化の秘法を使えるのはオルゴとチャモロだけだ…どっちかの魔王がいるって事か…」
クリフト「俺が止めて!」ミラ「私が支えて!」ラミス「俺が覆う!」
宗信「ぬお・・・ぬおおおお・・ぬわーーーーっ!!・・・・・・・・・・。」
宗信は砕け散った。
ハニュウ「宗信!?きゃああああああああああ!!」
クリフト「ぬおおっ!?ななななな・・・・!?」
ユウカ「等価交換・・・これほどのパワーアップの代償・・。
宗信は進化の秘法の実験台にされたんだわ・・・。」
チャモロ「あ〜あ・・・進化の秘法は10%ぐらいに抑えてたのに、戦う前に死んじゃうなんてなさけないなぁ」
エド(兄)「このままではラミス達が来てしまいます。どうするのですか?」
チャモロ「心配はいらないよ。僕の進化の秘法は・・・更なる段階へ進む。
宗信!!いや、その肉体よ!!今!!進化の秘法の新たなる力を見せてくれ!!!」
チャモロは送信の肉体に力を送った
砕け散った宗信の肉体が再び一つになっていく!!もはや宗信の肉体は完全にチャモロの物となった
ラミス「な・・・何だ?何が起こってるんだ?」
宗信「ぐっ!ぐががががががっががあ!!」
ハニュウ「やめてーーーーーーーーー!もう殺さないでーーーーーーー!!」
宗信「ハニュウ・よ・・私の妻を・・・頼む・・ウッ・・・グガアアアーーーー!」
宗信は大きな怪物に変態した
宗信「ふぅ…すがすがしい気分だ…」
ハニュウ「宗信!やめて…キャァ!」バンッ
宗信「近寄るな…私はさっきまでの私ではないぞ!グオオオオ!」
ラミス「意識まで乗っ取られちまったのか!?」
クリフト「もう戦うしかない!」
ハニュウ「どうして!?あなたの奥さんも子供もこんなの望んでないよ!」
宗信「うるさい!お前は下がっていろ!さあ勇者達よ!私を倒してみろ!」
ハニュウ「宗信…っ!」
宗信はチャモロに完全に支配されてながらも以前からの仲間であるハニュウを戦いから遠ざけようとしていた。
ラミス「すまないハニュウ、こいつはもう、おまえの知っている仲間じゃないのは確かだ」
クリフト「これが進化の秘法なら、生かすわけにはいかないんだ、適正の無い者に使うと
体は制御を失い、肉体は進化し続ける
そして最後には自覚も記憶も無くし破壊欲だけの化け物になってしまう」
ユウカ「なるべく苦しませないように殺す、だから許して」
ミラ「来るわよ!」
宗信「ずああーーーーーーー!殺してやるぞ!がははははは!」
宗信は突進してラミス達を人肉のミンチにするつもりだ。
ラミス「奴は俺達の力を知らない!みんなで一気に消せば勝てるはず!みんなの力を合わせるんだ!」
ユウカ、ミラ、クリフト「了解!」
ラミス「ギガ・・・・」ユウカ「アバン・・」ミラ「べギラ・・・」クリフト「メドロー・・・」
キーーーーーーーン!
(ギガアバンべギラメドローストラッシュ!)
剣を持った宗信、しかし直ぐには襲い掛からない
宗信「どれ、生まれ変わったこの体を試してみるか」
肥大した筋肉を慣らすように軽く剣を振る、それだけで風が起きる
ユウカ「剣術の形ができている・・・進化前は相当な剣術の達人だったのね・・・・」
ラミス「卓越した技に、進化の秘法で身につけたパワーか。これは手強いぞ」
すまん、リロードしないで書き込んでしまった
938は無しで
>>938→
>>937→
>>940でいこう
全員の力を合わせた攻撃。誰もが宗信を倒したと思ったが…
宗信「アバンストラッシュか…データにはなかったな。他はもう確認済みだ…」ミラ「なっ!あれでまだ立っていられるなんて!」
ハニュウ「ごめんなさい、私がさっきデータを送ってしまったから…」
宗信「無駄話をしている暇はないぞ…喝っ!!!」
波動で弾き飛ぶハニュウ。堪えたラミス達に更に追撃を繰り出す。
ラミス「ミラ危ない!」
宗信は腕を大きく振りミラに飛びかかる。一撃がミラに当たる瞬間…
宗信「まずは一人っ!ガアッ!」
ドオオオオオン!!!!宗信の剣は地面に深々と突き刺さっていた。
ユウカ「…焦った…」
ミラ「ありがとうユウカ…」
自分よりも背の高いミラを抱き抱え飛び退いたユウカ。
クリフト「女から狙うなんて本当に支配されちまってるのか!」
ラミス「今までとは違う戦い方をしなきゃならねぇ、キツイな…行くぜ!」
>>939いや、むしろ取り入れよう。
宗信って剣術うまそうな名前だもんな。まあ無理とは言わない。
それが君の確固たる意思ならば・・・・・・・・・!!!!!!!!!!
>>941 すまんね、気使わせて。940が繋げてくれたんで助かった。
>>943いえいえWこちらこそWWWWW
ラミス「どんな手を・・もってしても通用しねえのか・・・」
(俺がやらなきゃ・・俺がやらなきゃ・・・・・・・・誰がやる!!」
宗信は床から剣を抜き素早い動きでラミスに迫る。
宗信「守ってばかりではつまらんぞ?はぁっ!!」ガキンッ
ラミス「っ!剣がっ!」受けきれず剣はラミスの手を離れ宙を舞う。
宗信「がはは!死ねっ!!」ブンッ
ラミス「ぐぅっ」(鞘で耐えきれるか!?)
ラミスは腰元から鞘を抜き構える。宗信の剣がラミスに迫る。
ラミス(ダメだ!鞘が折れ…っ)
ガキィィィィィィン!!!
宗信「!!次から次へと…」
クリフト「へっ!仲間が助け合うのは当然だろ?」
ラミスの目前で宗信の剣を受け止めたのはクリフトのロッドだった。
ラミス「へへ、大丈夫か?よく受け止めたな、助かったぜ!」
クリフト「まだ腕が痺れてるっての…文化系に無茶させるなよな」
ラミス「ああ…そろそろ反撃だ!行くぞ宗信!」
ハニュウ「宗信やめて!やめてよ!ここの人たちに聞いて!妖精界が今、外部から侵略の危機にあるって事を!」
宗信「なんだと?!それは本当か・・・・」
ラミス「まだ冷静に話せるのか」
クリフト「精神が安定していないのが幸いして、波があるようだな」
ユウカ「宗信だっけ、ええ本当よ、妖精界も魔界の争乱の煽りを受けようとしている。」
宗信「そうか、それで先ほど来たチャモロは・・・」
ラミス「チャ・・・!」
クリフト「チャモロ!?今、チャモロと言ったのか!?」
ハニュウ「誰それ?」
ユウカ「魔王軍直属の幹部よ。彼が居るって事は、魔界がいよいよ妖精界に目を向けたと考えていいわね」
ハニュウ「そんな・・・・」
宗信「そうだったのか、私達は戦う敵を間違ってたようだ・・・」
クリフト「・・・まさか、チャモロがここに来ているのか・・・まさか・・・・」
ミラ「そもそも私達はデモンズタワーを攻めに来たんじゃないのよ、猫娘の浚ったルラを取り返しに来ただけ」
宗信「・・・・」
ユウカ「そう、私達が戦っても喜ぶのは魔界の権力者だけ。もうやめよう、こんな無益な戦いは」
和解を求め、一歩前に踏み出そうとしたユウカ
しかしその数倍の速さで宗信が前に踏み込んでいた
無音の剣筋が糸を引くようにユウカを襲う、左腰から頭部目掛けて切り込まれた
ユウカ「あっ」
ザクッという肉の切れる音がする。鮮血が噴水のように迸った。
ラミス「ユウカ!」少し遅れて仲間も同じように叫ぶ
しかし気丈にもユウカ
ユウカ「大丈夫!敵に警戒して!」
咄嗟に後ろに身をかわしたユウカ、かろうじて致命傷を避けたようだが、
防具もろとも切り裂かれた腹部と頬から多量の出血が見られる。
宗信「グフフフ・・・・いい色だ、このまま、形も分からないように切り刻んでやる」
ラミス「クリフト、ユウカの回復を!ちくしょう、やはり話し合いは無駄か」
ハニュウ「いや・・・もういや・・・・どうしてこんな事に・・・」
クリフト「チャモロが・・・・ここにいる・・・・俺を殺しに来た・・・・」
ミラ「どうしたのクリフト!」
恐怖に震えているクリフト、仲間はまだチャモロとマルチェロ教団に居たクリフトの関係を知らない。
クリフト「チャモロ・・・俺はチャモロの秘密を知っている・・殺される・・(ガクガクブルブル・・)」
ユウカ「クリフト、回復をお願い!」
クリフト「(ガクガクブルブル)」クリフトは何かに怯えている。
ユウカ「クリフトどうしたの!?、お願い!早く・・しないと・・血が・・・う・・(クラッ・・)」
宗信「ぐへへああああ!」
襲い掛かる宗信。
ユウカ「やられる!!」
キーーーーーーーーーーーーーン!
ミラの盾で何とか剣戟を防ぐ!しかし盾ごとミラ、そして後ろのユウカとクリフトは吹きとばされた。
ミラ「ぐぐ・・・!?クリフト!!何やってるの!ユウカさんを早く回復させて!」
クリフト「ミラ!?ユウカ!今直してやる!べホマ!」
クリフト「今ので頭を打ったのが利いたぜ。目が覚めた。すまねえ、ユウカ、ミラ。一緒に奴を倒すぞ!」
ミラ、ユウカ「?」
襲い掛かる宗信。宗信「ぐおあああああああ!!」
ラミス「てめえの相手は俺だあ!!ギガスラーッシュ!!」
宗信の背中に直撃した。
宗信「今何かしたか?ぐっひひひひひ。」全く効いていない。
ラミス「くっ・・・・!!化け物め・・」
四人は目で合図すると一気に攻撃を仕掛けた。
ミラ「クリフト!」クリフト「ああ!」
ミラ「灼熱の獄炎、メラゾーマ!」
クリフト「身引き裂きし鋭風、バギクロス!」
二つの魔法は混じりあい焔の風となり曲線を描き宗信に向かう。
ユウカ「ラミス!」ラミス「任せろ!」
左右から交差するように斬り上げ素早く駆け抜ける。
ラミス・ユウカ「十文字斬り!!」
宗信「なっ…なんだと!?グォォォォォ!!」
宗信「グオオオォォォ・・・・・・ォ・・ぉ・・・」
ハニュウ「宗信!」
ラミス「安心しろ、急所は外してある。脳震盪を起こして全身の腱を破壊した。当分動けないはずだ」
ユウカ「彼は妖精の祭壇に連れて行くよ」
クリフト「如何に進化の秘法だろうと、祭壇の浄化作用を利用すれば、この剣士は復活する」
ミラ「僅かな望みだけどね。可能性がある限り、やるしかない」
ハニュウ「みなさん・・・」
ハニュウは、猫娘からこの者達を塔の侵略者と聞かされ、誤解していた事を恥じた
ハニュウ「今まで疑ってごめんなさい。そして宗信の奥さんに代わって御礼をいいます。」
ラミス「いや、いいってこ・・・」
宗信「グッ!!!ギャアアア!!!」
ラミス「なっ!!?」
とっさに振り返るラミス、
そこには体から炎を噴出し胸を掻き毟りながら悶え苦しむ宗信がいた
ラミス「どうしたんだ!?そんなにダメージは与えてないはずだぞ」
ユウカ「なにこの炎は・・・」ミラ「ひどい・・」
クリフト「・・・進化の秘法だ。もう全てが遅かったんだ。いや、あの力に取り付かれた者の運命・・・」
一同にはもう、朽ち果てて言く宗信を見守るしかなかった
ハニュウ「いやああああ!宗信!」1人泣き叫ぶハニュウ
宗信「アアアア!・・・・」
カッと見開いた怪物の瞳が僅かに嘗ての宗信の面影を残した
宗信「すまないレイア・・・・・・クルト、パパを許しておくれ・・・・」
体を包んでいた炎が消える。
宗信だったそれは、全てが灰となり音も無く床に崩れ落ちた
ハニュウ「どうしてこんな事に・・・・どうしてなのよ・・・」
堆い塵となった戦友に向かい項垂れるハニュウ。その体は口惜しさに震えていた
クリフト「すまない、何度もベホマをかけたんだが、既に手遅れだった」
その頃デモンズタワー最上階
ニダ美「自殺しようとするなんて困った女ニダ。後少し遅かったら死んでいたニダ」
ルラ「うう・・・こんな姿をラミスに見られるくらいなら死んだ方がマシよ!!」
ニダ美「私だってこんな事はしたくないニダ。しかし将軍様を蘇らせる事ができるのなら私は悪魔にでも魂を売るニダ!!」
?「その言葉・・・・本当かい?」
ニダ美「だ、誰ニダ!?」
ゆっくり扉が開いていき、一人の小柄な魔族と馬が入ってきた
エド兄 (大丈夫だ、猫娘(ニダ美)はゲマ様の依頼でここに居るが、私がゲマ様の部下という事実は知らないはず。)
猫娘「貴様ら何者ニダ!?」
チャモロ「ほう・・妖精を怪物に変える能力か・・君の特殊能力もえぐいね〜、ふふふ。
ところで・・さっきの言葉嘘じゃないね?」
猫娘「さっきの言葉?」
チャモロ「悪魔に魂を売ってもいいんだよね?」
猫娘「もちろんニダ!将軍様の帰ってくるなら!」
チャモロ「それでは君も進化の秘法の実験台にしてあげよう・・。ほああああああ・・・」
チャモロは進化の秘法を猫娘に刻印した。
猫娘「ぎゃあああああああああ!!助けてニダーーーーーーーー!!」
チャモロ「じっとしろおお!この!!」
猫娘「ぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
猫娘?「ぐへへへへへへ!!最高だ!最高の気分だ!」
すでに猫娘の感情は消え去った。
チャモロ「今度はちゃんと最終形態になってよね・・。うふふふふふ。」
チャモロ「この妖精も役に立つかな。」
ルラ「くくっ・・・くくく・・くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ!!!!」
エド(兄)(天使・・悪魔・・・天使・・・悪魔・・・最後に笑うのは俺だ・・。勇者達はゲマ様に献上する。)
チャモロ「さてと5階の準備はこれで終わり。下のサムライ男は、勇者を倒したのかな」
エド兄「状況は分かりませんが恐らく勇者が勝つでしょう。彼らがここに来た時の為に、身を潜めておきますか。」
チャモロ「そうだね、進化した肉体の戦闘力を試したいので、まだ僕達の存在は知られないほうがいいだろう」
2人は素早く物陰に隠れた
チャモロ「あの妖精の娘・・多分妖精の祭壇でも元に戻せないだろうなぁ〜。もったいない」
エド(兄)「いきなり何を言うのです?」
チャモロ「いや〜あの妖精の娘をこのまま死なすのは惜しくてね。後で死体でも回収して元に戻そうかな?と思ったのさ」
エド「そんな事が出来るのですか?」
チャモロ「一回死んでればね。僕のゲントの技術は日々進化している!!多分僕だけだよ?あの妖精の娘を元に戻せるのは・・・」
エド(兄)(ゲント・・・・?何だそれは・・・・後で調べる必要があるな)
ユウカ「ハニュウ・・・」
ハニュウ「ごめんなさい、今は何も考えられない、一人にして・・・」
ラミス「・・・わかった、俺達は行く。だがここは危険だ、気持ちが落ち着いたら塔を出て避難しておけ」
ハニュウ「・・・・」
ユウカ「そうね、チャモロが居るなら一刻も早くデモンズタワーから逃げた方がいいわ」
ハニュウ「わかった・・・」
ラミス「おい、みんな」
ラミスは歩き出した、一行もそれに従った
後ろからハニュウが叫んだ
ハニュウ「ラミス!・・・猫娘を、猫娘さんを許してあげて!あの人は純粋な人なんです!妖精を浚ったのが本当だとしても、きっと何か理由があるはず!」
ラミスは振り向き微笑んだ
ラミス「ああ、わかってる。俺達もなるべく話し合いで解決するつもりだ。何れにしろ猫娘の命は保障するよ」
ハニュウは安堵の表情を見せた
再び歩き出すラミス、目指すは最上階
長く薄暗い階段が続く
クリフト「ハァハァ・・・」
ミラ「みんな、まって!」
クリフトの異常に気付いたミラが、先を急ぐ2人を制す
ユウカ「どうしたの?クリフト」
ミラ「顔が真っ青よ、大丈夫?」
クリフト「ハァハァ・・・ああ・・・・なんて事ないさ・・・」
ユウカ「魔法の使いすぎね。回復呪文はクリフトしか持ってないから、戦いの連続で、かなりの負担になってる」
ミラ「暫く休もうよ、精神力の回復にはそれしかない」
クリフト「・・・平気だって、余計な気を使うな」
大きく息を吸い呼吸を整えるクリフト、丁度先頭を行っていたラミスが帰ってきた
ラミス「どうした?」
クリフト「いや、なんでもねえよ。それよりおまえ達に話しておきたい事がある」
ラミス「なんだよ、改まって」
暫く瞳を閉じ、考え込むクリフト。意を決したように話はじめた。
クリフト「・・・これから戦う敵さんと、俺との関係だ」
ミラ「?」 ユウカ「・・・・」 ラミス「・・・・猫娘か?」
クリフト「いや、チャモロだ。俺がお前達を裏切り、マルチェロ教団に所属していた時、奴に一度会っている。」
クリフトは仲間に事実を話しはじめた
クリフトの話に聞き入る3人
ミラ「なるほど、やはり教団の黒幕は私達が妖精の祭壇で倒したゲバン?」
【注意:ユウカ達はまだ
>>738-789で倒したゲマ、オルゴデミーラ、ゲバンがヒトカタ(偽者)だったとは知りません】
クリフト「いやそれもあるがマルチェロを操っていたのはハッサンだ」
ラミス「ああ、最後に逃げた大男か」
クリフト「そして真の黒幕は、その上司チャモロ」
ユウカ「!!」
ラミス「なるほど、見えてきたぜ。チャモロはマルチェロ教団で地上世界を征服するつもりだったのか」
クリフト「いやチャモロは、まだ地上世界には興味ない。今のところ魔界の支配に全力を注いでいる」
ラミス「じゃあ、なぜ地上のカルト教団なんかに手を出したんだ?」
クリフト「全ては、ゲントの古代技術【注:
>>309】を完全にする為だ」
ユウカ「ゲント?砂漠に住むゲント族と何か関連が?」
クリフト「ああ、知っているのか。あの一族に伝わる門外不出の技術」
ユウカ「どういう技術?」
クリフト「良くは知らん。だが、そのゲント族に太いパイプを持つのがマルチェロ教団なんだ、だからチャモロはマルチェロを操作し、ゲント技術を手に入れようと画策した」
ラミス「魔界の権力者が、そこまでして手に入れたい技術。やばい事は確かだ」
クリフト「そう、やばいんだ。この真の目的はチャモロとハッサン、そしてマルチェロしか知らなかったトップシークレット。
そして俺はハッサンとチャモロがゲント技術について話しているのを聞いてしまった」
ラミス「よく殺されなかったな」
クリフト「俺の盗み聞きがバレてたら、その場で殺されていたさ。しかし俺は直後に教団を抜けたのが問題だ。しかも教団が真の目的の為に動き始めてた矢先に」
ユウカ「そして、その後の教団の崩壊」
クリフト「ああ、そして教団を滅ぼした首謀者は、かつて教団に属していた俺」
ラミス「・・・ハッサンを通して、その情報がチャモロに入ってたら・・・・」
クリフト「計画を邪魔した裏切り者として、俺はチャモロに付け狙われる事になるだろう」
ユウカ「そして、現にこの塔にチャモロが来ている」
クリフト「ああ、単なる裏切り者の制裁を超えた行動、つまりチャモロは持ち前の洞察力で俺の、あの時の盗み聞きを確信している」
ミラ「そんな・・・・」
クリフト「これだけは言える、今の俺達ではチャモロには絶対に勝てない」
ユウカ「それはわかってる。でもルラを助けなきゃ。それにチャモロが最上階に居るとは限らないじゃない」
ラミス「もし最上階にチャモロが居るなら、チャモロの目的は俺だけだ。おまえ達はルラを助けて一目散に逃げろ。猫娘にも構うな。あとは俺がなんとかする」
ラミス「なんとかするって、おまえ1人でか?」
ミラ「ふざけないで!なんの為にここまで一緒に戦ってきたの?」
クリフト「ふざけてないさ、とっておきの秘策があるんだ、俺に任せてくれ」
ラミス「クリフト、おまえ・・・・死ぬ気だな?」
962 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/06/28(木) 08:53:34 ID:7VWHVpug0
ニダミドール「ゲハハハハ!ウキョウキョウキョキョキョキョキョ!」
エド兄「チャモロ様、失敗なのでは?」
チャモロ「うーん・・・」
チャモロ「やはりまだ完璧じゃないのかな、まだまだ改良の余地があるのかなぁ」
エド(兄)「しっ、来たようですよ」
ラミスはドアを蹴破った!
ドッゴーーーーーーーーーーーーーン!!
ラミス「ルラー!助けに来たぞーーーーーー!」
猫娘(ニダミドール)「うきょきょきょきょきょきょきょきょきょきょきょ!!!」
ラミス「猫娘!?ふいんき(←なぜか変換できない)が全然違う・・・!まるでニダミドールだ・・。ルラはどこにやりやがった!」
ニダミドール「うけけけけけけけ!」
ニダミドーはルラのいる人間カプセルを指差した。
ラミス「あ・・・・あれが・・・・ル・・ルラ・・!?」
クリフト「あ・・・ああ・・・」ミラ「きょあーーーー!」
ユウカ「(ガクガクブルブル・・・・)」
そこには変わり果てたルラの姿があった。
ルラ「うけけけけけけけけけ・・・」
ガシャーーーーーーーーーーーン!!
ルラはカプセルを殴り壊して出てきた。
ルラ「ぐへへへへへへへへへへへ・・・・・」
ラミス「許さねえ・・・許さねえぞ・・・・猫娘・・・」
猫娘(ニダミドー)「ちょンちぇんちゃんちょんちぇんちゃん?」
ラミス「俺は怒ったぞーーーー!!」
ラミスは覚醒した。
ユウカ「まって、ニダミドールも様子がおかしい・・・」
ニダミドール「うきょ・・・うきょけ・・」
クリフト「むむむ・・ニダミドーは進化を続けている・・。」
ユウカ「チャモロの仕業ね・・・猫娘に進化の秘法を施したんだわ。」
ミラ「まさかルラちゃんも!?」
クリフト「いや、ルラは違うな・・・。ルラはムーアやモハメ、羽入と同じ
猫娘流の強化術なり・・ま、どちらもやっかいな事に変わりは無い。
恐らくチャモロもどこかで潜んでいるだろう・・。俺達を殺そうとな・・。」
ラミス「見せ付けてやろうじゃねーか・・。俺達の強さを・・。とりあえずニダミドールを殺す・・・・・
うあーーーーーーーーっ!!」
ニダミドール「速い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ラミスの超高速剣戟がニダミドーマを真っ二つに両断した。
続いて上空からユウカの攻撃だ!
ユウカ「アバン・・・ストラーーーッシュ!」
ニダミドールは窮地に立たされた。
ニダミドール「ぬぬぬぬぬ・・・・・。テラハヤス・・・」
ミラ「五月雨サンライズ!!」
ニダミドール「ぬわーーーーーーーーっ!」
ラミス達の攻撃でボロボロになったニダ美。しかし将軍様への想いから立ち上がった。
ニダミドール「ま・・・まだニダ・・・」
ラミス「まだ生きているのか?しぶといな」
ニダミドール「私は将軍様を蘇らせるまで死ねないニダ!」
ユウカ「将軍様?誰それ?」
ミラ「ニダ美の国のボスよ。でもそいつはもう死んでるわ」
クリフト「蘇る?誰がそんな事を言ったんだ?死んだ人間は蘇らないんだぞ」
ニダミドール「嘘ニダ!!アイツは・・・ゲマは確かにお前等を殺せば将軍様を蘇らせると約束したニダ!!」
ニダミドール「私は・・・私はもう後には引けないニダーーーーーー!」
襲い掛かるニダミドール。
ラミス「哀れなニダミの亡霊よ・・・今成仏させてやろう・・・」
ニダミドール「ぎょえーーーーーーーっ!!」
キーーーーーン!パンパンパーーーーーーーーン!
ラミスのギガスラッシュが直撃・・・・・そして爆円陣が広がった・・。」
ラミス「おめえもなかなかのもんだったよ・・だがな〜、俺様に勝つには100年早かった〜。」
ユウカ「はっ!ラミス後ろ!!」
ラミス「ぎゃああああああああ!!」
ラミスの肩から血が噴出する。
なんと化け物ルラが後ろから襲いかかってきたのだ。
ミラ「ラミーーーーーーー!」
ラミス「来るな!!このまま・・やらせてくれ・・頼む・・。
ふふふ・・・子供の頃とは偉い違いだぜ・・。強くなったな・・ルラ・・。」
クリフト「今の攻撃・・ラミスなら避けれた筈だが・・。あいつ・・何を考えているんだ・・。」
良い様にルラの怪物にグチャグチョにされるラミス。
ラミス「ぐびゃああああ!ぐあああああああああ!ごふっ!ぐはあ!!ぶふううわ!ぬわーーーーーーっ!!」
クリフト「くっ・・ラミス!なんであいつ避けも防御もしないんだ!?全部まともに食らってるじゃねーか!」
ユウカ「あれは・・・・信念・・。ラミスはたった一つの信念でルラちゃんを助けようとしてるんだわ・・。」
ラミス「ぐびゃああああ!ぐあああああああああ!ビャーーーブミダーーーーーー!ごふっ!ぐはあ!!」
その時ルラの怪物の目から一滴の涙がこぼれた・・。