321 名前:('A`) 投稿日:2005/11/18(金) 03:21:57 0
竜王「よく来たドクオよ。ワシが王の中の王、竜王だ。
ワシは待っておった。そなたのような若者が現れる事を・・・。
もしワシの味方になれば世界の半分をお前にやろう。」
('A`)「王女に嫌われ、町人から蔑まれ、王からは捨て駒扱いな俺を待っていたのか。」
竜王「そうとも、お前が勇者であるがゆえにワシは待っておった。」
('A`)「期待外れだっただろう?期待してたあんたにも、ローラ姫にも、悪い事をしたよ・・・」
竜王「ならば、なぜ人のために戦う。王女を助け、我が同胞を倒し同胞に倒され、
何故ここまで来た。」
('A`)「勇者だと言われたから。気休めの嘘だって知っていたけど、俺は、勇者だって。」
竜王「世界の半分を手に入れれば、そなたを馬鹿にした者どもは皆かしづくだろう。
あの王や王女さえも、そなたの手の中だ。
さあ、ワシと共に世界を手にしようではないか。」
('A`)「いいえ、世界なんかいらないよ。嫌われるだけだし、
俺なんかすぐイケメンに倒されるよ・・・。」
竜王「愚か者め・・・!」
そうぜつで れきしにのこる たたかいが あった。
しかし それは こどくな たたかいだった。てんが ふるえ ちが さけ ついに・・・。
竜王「クッ・・・さあ、殺せ!ワシを殺して、賞賛され語り継がれる、
本物の勇者になるがいい!」
('A`)「・・・世界なんかいらないから、俺の友達になってくれないか。」
竜王「戯言を言うなッ!勝者の余裕か、人間め。」
('A`)「初めて・・・なんだ・・・。」
竜王「何?」
('A`)「俺を差別せず、俺を疑わず、俺を認めて、俺を勇者として扱ってくれた奴は、
アンタが・・・初めて・・・。」
竜王「・・・馬鹿者。魔王に泣かされる勇者があるか。さあ殺せ。殺して故郷へ帰るがいい。」
('A`)「殺せないよ。それに俺の故郷はもう・・・。」
竜王「・・・。」
りゅうおう が なかまに なった。
りゅうおう は みがわり を のこして
かれら は はるか とおい ちへ たびだったと いう・・・。