ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv5

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536名前が無い@ただの名無しのようだ
hosyu
537 ◆jOgmbj5Stk :2006/12/10(日) 16:46:40 ID:/GNgyym80
投下します。


アレフは疾走する。
回廊の中には燭台が設置されており、予想よりも大分明るい。
これならばレミーラの必要はない、と彼は走ることに全精力を傾けた。
思えば彼はずっと走っていた。だが彼はそれを後悔しない。
自分が走ることで他の誰かが救われるのならば……彼女の危機が救えるのならば……。
(ローラ……俺に力を与えてくれ)
愛しい姫の姿を思い浮かべる。
疲労は溜まっていたが、それだけで彼の心は活力で満ち溢れる。
アレフはより力強く大地を蹴った。指に嵌められたリングが僅かに輝きを増していく。
回廊の床にはジグザグに血痕が残されている。
そして所々破壊された壁。
(あいつは今、目が見えていない。真っすぐに進むことも困難な筈……
 なら! すぐに追いつける!!)
なにより堀を飛び越えたことにより、アトラスとの時間差はそう大きくない。
決戦が近いという確信と共に彼は駆けていく。


ナジミの塔へと続く階段の前にピサロは立ち、近づいてくる気配を待ち構えていた。
その場所は回廊よりも幾分か広い造りになっており、戦闘するには充分な広さといえるだろう。
サマンサとフォズは寄り添って、回廊の角の影に身を隠していた。
そして程なく、地響きを上げながら近づいてくる赤い鬼の姿を視認した。
まさに鬼気迫る勢いで、傷だらけの姿も厭わず向かってくる。
「戦鬼か……フン、ただ待つというのも芸がない」
ピサロは詰まらなそうに鼻を鳴らすと、迫る鬼に向けて静かに詠唱を始める。
「虚ろなる世界より出でよ氷河の軍勢 至高なる女王との盟約により我に従え」
彼の銀髪が生まれ出た微風に流され、舞い上がる。
冷気が濃度を上げていき、小さな輝きが無数に具現化されていく。
「時の流れを切り裂く冷徹なる弓を射よ――」
輝く氷の結晶はみるみるうちに巨大な氷晶の槍と化した。
その一連の魔術動作を見てサマンサは驚きを隠しきれなかった。
(凄い……呪文の構成が確立されるまでの流れに淀みが一切ない)
詠唱していながら、その呪文完成までの速度は詠唱破棄した場合と遜色がない。
魔力を展開する為の「溜め」の時間が恐ろしく短いのだ。
(私ですらあのレベルには未だ達していない。わが師すら超えるかも……)
彼女の脳裏に白髭の老魔術師の姿が過ぎる。
格闘戦だけでなく魔術戦でも自分は勝ち目がないようだ。
フォズの肩においていた右手に少し力がこもる。
(彼を出し抜くにはやはりこの娘が鍵……)
震えながらピサロの様子を見守っている少女の姿を見る。

「マヒャド――!!」

呪文が完成し、無数の氷柱が嵐となって戦鬼へと飛翔する。



ただ敵を求め闇雲に疾走っていたアトラスは突然の風を切る音に反射的に腕を振るった。
同時に風のアミュレットが淡い緑光を発し、彼の周囲に風を張り巡らせる。
「ぐぅおおおっっ!!」
幾本かの氷塊はアトラスの豪腕が砕き、もう幾本かは風の障壁があらぬ方向へと弾き飛ばす。
しかし迫り来る無数の氷柱を盲目の身で全て回避できるわけはなく、左腕と、脇腹、そして右の大腿部
に鋭い痛みが突き立った。
疾走中に受けたことでアトラスは盛大に転倒し、その衝撃で突き立った氷柱が爆ぜ割れる。
全身を貫く衝撃と鋭痛、それを受けてアトラスが感じたのは―― 歓喜だった。
(敵! 敵がいた! アトラスの強さを証明する、炎になるための敵!!)
ベリアルに認められない恐怖、闇への怯えが一時的に身を潜め、自己を奮い立たせる歓喜が
アトラスの身を包む。
幸いにも行動不能になるほどのダメージはない。大腿部の一撃も急所は外れており
痛みを無視すれば走ることは可能だった。
うつぶせに倒れた状態から飛び上がると前方にいるはずの的に向かいアトラスは駆けた。
風のアミュレットが見えない筈の敵の位置を教えてくれている。
周囲の空気の流れをアトラスは完全に知ることができた。
「おぉおおおおおおおおおお!」
彼の豪腕が唸りを挙げて標的へと疾走した。


マヒャドのダメージも意に介さずに迫り来る戦鬼の姿を認め、ピサロは不機嫌そうに舌を鳴らす。
「ちっ、タフさがとりえの猪突猛進タイプか。厄介だな……」
だがその目は潰れ、全身にも無数のダメージがある。
既に満身創痍の身、ピサロは冷静に戦力を分析する。
(どうやら既に幾度もの戦闘をくぐり抜けていたようだな。蓄積されたダメージは深い。
 単眼も失い、奴は感覚だけでこちらを捕らえているようだ。ならば……)
豪速で唸る拳を回避し、彼は真空波を放った。
周囲の空気が悲鳴を上げて無数の刃となりアトラスに襲い掛かる。
だがそれらはアトラスの強靭な皮膚を貫くには威力が足りず、かすり傷をいくつか負わせるに留まる。
しかしそれで充分なのだ。ピサロの狙いは攻撃ではなく撹乱だったのだから。
風を乱されることで標的を見失い、鬼の動きが止まる。
その瞬間を見逃さず、ピサロは戦斧を持って高く飛び上がった。
身体を捻り、回転しながら飛翔してアトラスの背後に降り立つ。

瞬間、赤鬼の全身から鮮血が噴出した。

ピサロが得意とするムーンサルト。敵の攻撃を回避しながら複数の攻撃を放つことの出来る特技だ。
だがアトラスは膝をついたものの、倒れない。全身の筋肉を収縮させ、強引に出血を止める。
「ア、アトラスは……無敵!! アトラスは負けない!!
 ハーゴン様のため、ベリアルとバズズのために! アトラスは誰よりも強くなる! 炎になる!!」
血反吐を吐きながら、それでも鬼は倒れずピサロ目掛けて再び左拳を振り上げた。
その言葉を耳にし、ピクリ、とピサロは眉を上げた。
「貴様……ハーゴンの……」
その問いかけに応えることもなく、赤い暴風が吹き荒れる。
「バカの1つ覚えか……なら、これではどうだ?」
暴風の中を舞うように回避しながら、ただ愚直に拳を振るう赤鬼を嘲る。
今、彼の中には巨大な憤怒がある。憎悪がある。そして――哀惜があった。
そして彼は大きく斧を振りかぶる。
「我が一撃は魔神の一撃―――全てを切り裂く無情の刃―― 魔神斬り!」
銀の閃光が疾走った。
それはアトラスの左腕の上を一直線に走り…… 一瞬の後鮮血が噴出す。
だらり、とその機能を失った腕が力を失った。
「ぐわぉおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!」
「胴体を狙ったつもりだったが……ふん、外したか。相変わらずの命中精度だな」
絶叫を挙げる鬼を背後にピサロは斧を一振りし、血糊を払う。
「おぐぁあああ、な、何故? なんで!? あ、アトラスは、無敵ぃ!!
 ベリアルがそう言った!! お前なんかにぃ……」
「無敵か……そんなものは存在しない。私も、貴様も……そしてハーゴンも……無敵などには成り得ん!
 必ず滅する時は来ることを知れ! バイキルト!!」
赤色がピサロを包み込み、彼の攻撃力を倍増させる。
「戦いを忘れて眠れ! 貴様は下につく主を間違った!!」
「やめてぇ、ピサロさん!!」
あまりの壮絶な戦闘を前に動けなかったフォズだが、明らかなピサロの殺気を前にしてようやく
凍えていた口を開いた。
だがその制止の叫びも虚しく、鋼の斧はアトラスの肩口に深深と突き刺さり――
「ぐ……あ……ベリ、ア、る……」
巨人はついにその動きを止めた。
だが倒れない。鬼は膝をついたその状態で活動を停止している。
「倒れぬか……私もまた魔物の長。貴様のような部下が欲しかったものよ……」
怒りはあった。憎しみもあった。そして大きな哀しみがあった。
だがそれでも目の前の鬼には敬意を払いたくなった。
そしてピサロは肩口に突き立った斧を取り去ろうとして、それが動かないことを知る。
強靭な筋肉に絡めとられてしまったようだ。
「フ、餞別だ。くれてやる……」
マントを翻し、彼は不動の鬼の姿を後にした。


「危なげない戦いでしたね。本当に援護は必要なかったようです」
「奴が既に満身創痍だったからな。万全だったならば私も危なかったかも知れぬ」
迎えるサマンサを一瞥し、答える。
その言葉にサマンサは意外そうな顔を作るが特に何も言っては来なかった。
そしてフォズを見る。
「ピサロさん……何故……」
ピサロを出迎えたのは少女の涙だった。
ボロボロと零れる涙を拭い、フォズはピサロを責める。
「哀しいか、フォズ。だが奴は……いや、アトラスは死なねばならなかった。
 ハーゴンの配下であり、我らを殲滅にするために存在していたようだ。
 奴の言うベリアル、バズズも同じだろう。そ奴らは既に亡いようだがな」
「でも、ピサロさんの方が強かったじゃないですか! 殺さなくても別の道があった筈です!
 あの方は救いを求めていました!」
「死こそがアトラスの救いだったのだ。そうでなければ奴は戦い続けただろう。
 それほどの執念だった。お前の奇麗事ではアトラスを止める事も救う事もできん」
「そんな……それでも……」
「納得できぬか。ならばそれを貫いてみせろ……泣くばかりでは何も出来ん」
ポン、と少女の頭に手を置く。
フォズは唇を噛み締め、必死に涙を堪えようとしていた。
肩に乗っていたトカゲがその雫をチロリ、と舐める。
その姿を眺め、ピサロは自分自身に違和感を感じていた。
(私は……どうしたのだ)
仇の一匹を討ったというのに妙に心が穏やかだった。
愛しい人を守れなかった自分自身への怒り。愛しい人を奪ったハーゴンへの憎しみ。
愛しい人を失った拭いきれない悲しみ。
常の自分ならばアトラスがハーゴンの部下と知った時点で憎悪に身を任せて八つ裂きにしていた筈だ。
だがその負の感情が何らかの力によって抑え込まれているのを感じる。
(この……幼子を側においているせいか……)
その時、彼は初めて懸念を感じた。
このままでは自分は憎しみを薄れさせてしまうのではないか、と。


(強い……まるで隙がない……このままでは)
543名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 16:52:08 ID:66y7mKRE0
支援
サマンサはピサロの力を前に畏怖する。
巨人との戦いではその圧倒的な力の前に横槍を入れる機会すら生まれなかった。
背後から呪文で奇襲したとて、容易く回避され斬り捨てられていただろう。
それほどの強さだった。
(アリスよりも……上かもしれない……)
だがそれでも絶望するわけにはいかない。
何か、何か銀髪の魔人の意表を突くことが起きれば。
あの巨人では役者不足だった。もっと強い何かが……。

その時、軽快な足音が聞こえてきた。



ピサロもその足音に気づき振り向く。
相手もこちらに気づいたようだ。
駆けつけてきたのは黒髪の戦士。その姿からは歴戦をくぐりぬけた威風が感じられる。
だが敵意はなく、状況に対する戸惑いが見て取れる。
「アトラス!? これは……あんた達は無事なのか?」
「貴様……この鬼を追ってきたのか。ならば……」
ならば現在のアリアハンの情報を知っている筈だ。
その事を問いただそうとした時、戦士――アレフは叫んだ。
「サマンサ!! 貴様!」
彼の持つ竜鱗の装飾が施された剣が魔女に向かい突きつけられる。
自然、盾はアレフの背後に面を向けることになり、サマンサはその存在を気に止めることはない。
「これはこれは……奇遇ですね、アレフさん、でしたか?」
ゆっくりとフォズの近くに移動しながらサマンサは薄く笑う。
(これは……最後の機会かもしれない……)
アレフはあの女の解毒を邪魔し、殺害しようとさえした自分を許さないだろう。
放送であのルーシアという女が名を呼ばれたことは知っている。
ならば彼の憎しみは相当なものになっているはずだ。
(ピサロは私を死なせるわけにはいかない。必ず間に入る筈……後は、彼がピサロの意を外すほどの
 力を持っているか否か……)
「く、白々と! 貴様が俺たちに何をしたのか……」
「待て、アレフといったな。貴様と女の間に何があったかは知らん。
 だが今はこやつを殺させるわけにはいかんのでな。どうしてもというのなら……」
サマンサの思惑通りにピサロがアレフとの間に割ってはいる。
それを認め魔女はほくそ笑んだ。
涙が乾く間もなく移ろいゆく状況に戸惑うフォズの背後に立ち、サマンサは少女の肩を抱く。
「サ、サマンサさん……あの人は一体?」
「心配は入りません、ええ、何も入りません。ピサロが何とかしてくれるでしょう」
そういって艶然と微笑んだ。


その場の……誰も気づいていなかった。

赤い闘鬼の命の灯火がいまだ消え去っていないことに。


そしてその今にも消えかけそうな火は1つの風を受けてユラリ、と揺らめいた。
(……この……こ、えは……)
アリアハンで自分を負かした戦士の声。
消えかけていた闘志が再び燃え上がるのを感じる。
既に致死量を出血し、身体は赤紫へと変色してしまっている。
それでもまだ命の火はまだ消えてはいなかった。
(アト、ら、すは……負け、ない。あの戦士に勝つ……)
自分に敗北を味あわせたあの男に今度こそ打ち勝つのだ。
アレフに勝利し、最強を証明するのだ。
全てを打ち倒し、炎となるのだ。
それまでは自分は死ぬことは許されない……!
そして巨人は……もう、幾度目になるのか――

(アトラスは無敵!!)

傷ついた身体を押し上げて――― 立ち上がった。



咆哮は上がらなかった。
しかし強大な闘気が蒸気のように立ち昇り、ピサロとアレフは同時に鬼へと振り向いた。
それは一人を除いて全くの計算外の出来事。
おどろき、戸惑い、誰もが動きを止めたその瞬間。
迅速に行動を起こす者がいた。

サマンサ。

彼女だけはずっとこの機を待っていたのだ。
何かイレギュラーが起こることを。ピサロの動きが止まることを待っていた。
その為に全神経を張り巡らせて周囲を警戒していた。
それがこの瞬間、実を結んだのだ。
巨人が右拳を振り上げる。
眼の見えない巨人はただ闇雲に近くの気配に向かってその巨大な鉄槌を振り下ろす。
標的となったのは……サマンサとフォズ。
だが動きを束縛されていないサマンサがその攻撃を回避することは可能だった。
それだけ巨人の動きから速度は失われていた。

そして……サマンサはバックステップで攻撃を回避する瞬間。

 とん、とフォズの背中を押した。

「え?」

何が起こったのか分からないという表情で少女は前方につんのめる。
魔女の姿は既に鉄槌の軌道から逸れていた。
フォズは振り下ろされる赤い塊りを見上げた。

それはまさに死の象徴。

少女の顔に暗い影が落ちた。


ピサロはアトラスが突如として立ち上がったことに驚愕し、刹那その動きを止めた。
しかし瞬時に状況を理解し、拳が振り上げられた瞬間には行動に移れるようになっていた。
標的となったのは彼ではない。
攻撃の余波も僅かに後ろに下がるだけで防ぐことが出来た筈だった。
だがサマンサに背を押され拳の前に晒されるフォズの姿が目に映った。

ピサロの目的は復讐だった。
フォズを連れていたのはこの世界から脱する為に何かの役に立つかも知れないと考えたからである。
少女自身になんら情は感じていなかったはずだ。
サマンサも、フォズも、全ては彼がハーゴンの前に立つための駒であった。
そして彼女達が失われても彼は何の痛痒も感じない。
その時は彼自身が殺戮を行い、参加者を皆殺しにすればよいだけだ。
脱出法の模索などハーゴンへの意趣返しに過ぎない。
究極的な目標は復讐。
そして現在、脱出法に直接有用でないフォズが死のうが彼には全く関係がなかった。

その、筈だった。

しかし死神の鎌に刈り取られる寸前のフォズの姿が……刹那、愛しい少女と重なった。
姿も、髪の色も、種族すら全く違う。
何故フォズとロザリーが重なったのか全く解らない。

強いて言うならば……瞳。その哀しげな瞳は似ていたかもしれない。
その程度。

だが何故かロザリーを幻視した。
そして、ロザリーが、何かを、叫んだ、気が、した――
548名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 16:56:10 ID:66y7mKRE0
試演

瞬間、ピサロはフォズを庇いその身を赤き槌の前へと晒していた。


 魔女は、哂った。


鈍い湿った音が鳴る。それは肉がひしゃげる音。骨が砕ける音。そして皮膚が破れる音だった。
そして一瞬遅れて響く破壊音。
それは吹き飛ばされたピサロが壁へと激突した衝撃音だった。
ズルリ、とピサロの身体が壁の傷痕から滑り落ちた跡には血がべっとりと貼り付いていた。

「いやぁあああああああああああああああああああああ!!!」

フォズが悲鳴を上げる。
泣きじゃくりながらピサロへと駆け寄り、回復呪文を唱え始めた。
しかし彼女が出す音は巨人にとっては格好の的。
再び、標的を捉えた巨人が拳を振り上げる。
その時、ようやくアレフが我へと還り呪文を唱えた。

「竜の吐息よ……我が掌に宿れ! ベギラマ!!」

凝縮された灼熱がアトラスの肩に命中し、アトラスは吹っ飛ばされる。
その巨体は爆圧に押され……

「なッッ!?」

サマンサのいる場所へと墜落した。
「アアッ!」
何とか回避しようとするもその巨体を避けきることは敵わず傷めていた左足を下敷きに潰されてしまう。
倒れたことで添え木が外れ、骨折していた左腕にも激痛が走る。
意識は失わなかったが声も出せないほどの痛みが彼女の全身を駆け巡った。
サマンサを巻き添えにしたことにアレフは一瞬顔を歪ませるが、
すぐにアトラスの気を逸らそうと声を上げる。
「アトラス、標的を間違えるな。お前の相手は俺だ」
アレフは剣を構えアトラスの前に立つ。
「そ、そうだ……お前、倒す! 倒してアトラすはほのオになる!!」
巨人は瀕死とは思えぬ挙動で身を起こし、アレフの前に立つ。
その場に動くものは二人以外にはもう存在しない。
ピサロは気を失い、フォズはその側でただ呪文を唱え、サマンサはアトラスの背後で痛みに震えている。

正真正銘の一対一だった。

「お、お前……名前なにいう?」
「俺はロトの血を引く勇者アレフ……今、この場でお前を倒す!」

盾を構え、剣を下段に構え、アレフは堂々と名乗りを上げる。
「そうか……あ、れふ……アトラスはお前倒す! 
 もう、う、動いてるのはお前だけ。お前倒したらアトラスが一番!! さぁ……」
アトラスの顔が歓喜に満ち溢れ、その大きな口が三日月のように弧を描いて釣りあがる。

「い、いざ!」

アレフも呼応して叫ぶ。

「尋常に!」

両者の闘志が交差する。

「「勝負!!」」

同時に大地を蹴り、相手へと迫る流星となってそれぞれの最大の攻撃を繰り出した。

勝負は一瞬。

アトラスに残されたのは自身の豪腕のみ。ただ全ての力を右拳に乗せて撃ち出した。
アレフが手にするは竜の力が宿りし剣。かつて竜王を打ち倒した渾身の刺突を繰り出した。
拳と剣尖が触れ……次の瞬間、赤の巨拳は粉々に打ち砕かれていた。
そしてそのまま切っ先はアトラスの鳩尾へと突き立った。
「ごぶっ」
鬼の口腔から紫の血が吐き出され、アレフの身に降りかかる。
だが、まだアトラスの命運は尽きてはいない。
一瞬の痙攣の後、動かぬ筈の左腕が持ち上がった。

(そうだよな……お前はこれくらいじゃ倒せない。解っていたさ!)

剣を握るその手に力を込める。そして彼の意志に呼応して剣が振るえた。
その力は竜を統べる者が生み出す王者の雷。

「来たれ 覇者の雷!!」

空を引き裂く音と共に青銀の閃光が迸りアトラスを体内から灼き尽くす。
巨人の身体が輝きを発し、そして……それで全てが終わった。



全身を焦げ付かせ、アトラスが膝を突く。
「終わりだ、アトラス」
アトラスの身体から剣を引き抜くとアレフはそれを鞘に収める。
「が……う……あ、トラス……負け、た? 死ぬ?」
「ああ」
ただ、静かにアレフは答えた。
「そうか……アと、ラス負けた……ベリ、あル……ご、めん」
アトラスもまたそれを静かに認めた。
もう彼の中には何の力も残されてはいない。
全力を尽くし、それでも負けた。気持ちよいくらいの敗北。
思いは果たせなかったが奇妙な満足感があった。
「アトラ、すは……強かったか?」
最後に最も気になっていたことを尋ねる。
それを聞いてアレフは不思議そうな顔をする。
「何故そんなことを訊く? お前は強かったよ。俺も……もし仲間がいなかったら
 お前がそこまでのダメージを受けていなかったら勝てなかったかもしれない。
 あいつが……ふん、あいつの力が追い風となって俺を遙かな高みまで引上げてくれたんだ」
その答えを聞いて……アトラスは笑った。
何故無敵だった筈の自分が負けたのか理解することができたからだ。


――そうだ、アトラスを火とすればそのペンダントは風。小さな火でも風を送り込めば大きく燃え上がるのだ。
――アトラスは……火。
―― 一つ一つは小さな力だが重ね合わせれば大きな炎となる。炎となったアトラスは無敵だ!
――ベ、ベリアル……。


アレフもまた風を受けて燃え上がった炎だった。
相手も無敵ならば傷ついた自分が負けるのは道理だった。

無敵となったアレフが自分の強さを認めてくれた。
それならば……

(アトラスはなれたかな? ベリアルの言うような炎に……
 ありーな、……あの女に恥ずかしくない戦いができたかな?)

その時、アトラスの首に掛かっていた首飾りの鎖がはずれ、地に落ちた。
幾多の激闘をくぐりぬけ度重なる衝撃を受けたことによる偶然だったが、アトラスはそう思わなかった。
それこそが自分の意志だと、そう信じた。
「あれふ……その風のアみゅ、レット…受け取ってほしい……それがアトラスの生きた証……」
アレフは黙って頷くとアミュレットを拾い上げ、自分の首にかけた。
風の加護が自分を取り纏うのが解る。
そして……ただ、戦いの為に生きた鬼は最期の言葉を紡いだ。

「ありがとう」

赤き鬼、アトラス。
その戦士の生涯はここに幕を閉じた。
彼は最期まで倒れなかった。

アレフは剣を天に掲げ、騎士の礼を取りその魂を送った。




しばしの黙祷の後、アレフは剣を仕舞いフォズの方を見る。
ピサロは未だ目覚めず、彼女は一心不乱に回復呪文を掛け続けていた。
自分も彼の治癒に参加するべきだろう。だがその前に……

「動くな、サマンサ」
「無茶を……言いますね。この状態で動ける筈もないでしょうに……」

煤塗れの杖を支えに魔女は立ち上がっていた。
しかし彼女の言うとおり左足は完全に砕かれ、移動することはままならない。
ピサロを討つ策略は成功したがその後でとんだドジを踏んでしまった。
だが、だからこそ彼女は見ていた。
アトラスとアレフの決闘を。
そしてアレフの手にある盾を、彼が名乗りを上げる場面を見ていた。

(彼が……ロトの血を引く勇者? そのような馬鹿なことが……)
ロトとは神話の時代の英雄の名前。
それが勇者の称号として歴史上初めて下賜されたのがアリスだった。
554名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:01:46 ID:66y7mKRE0
しえん〜
555名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:02:55 ID:7WiPqWkNO
支援
ならばアレフはアリスの子孫ということに……。
虚実と断じたかった。ロトを偽る愚か者をありったけの罵声で詰りたかった。
だが、彼の腕に装着されているのは紛れもなく勇者の盾。
常にアリスの側にいた彼女がその内なる輝きを見間違う筈もない。
だがアリスはまだ少女。ラダトームで突如としてアリスが姿を消してからも数ヶ月程しか経っていない。
明らかに彼女より年上であろう男がアリスの子孫を名乗るなど滑稽でしかなかった。
時系列の辻褄が合わない。しかし勇者の盾……これだけが……。

参加者の中にヒミコがいた。

サマンサはそのことに思い当たる。
ヒミコ=やまたのおろちは確実に自分達がその息の根を止めた筈だった。
ならば……。
(まさか……ハーゴンは時空を捻じ曲げてあらゆる時間、空間を越えて参加者を招集したのでは……)
いや、ヒミコは自分達との戦いを覚えていた。
なら蘇生されて召喚されたことで時を越えたという証明にはならない。
だが自分の知らない呪文や特技を扱う他の人間、魔族たち。
少なくとも空間を越えて召集されたことは明らかだろう。

ならば時間すらも……。

根拠が弱いことは承知していた。
だが勇者の盾以上にアレフの中からアリスに似た魂の波動を感じる。
そしてそう解釈することでその疑問は解けるのだ。
(彼は……我々の生きる世界の遙かな未来から召喚された?)
だとしたら……いや、それでもアリスを生き残らせることは間違いではない。
祖である彼女が死ねば子孫たる彼らもまたその存在をなくすのだから。
(私は……間違ってはいない!)
潰れた足を引き摺り、ザックから杖を取り出してよろよろと立ち上がる。
壁を背にして、ようやく立ち上がったその時、アトラスとアレフの決闘は終わっていた。
557名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:04:07 ID:7WiPqWkNO
支援

「動くな、サマンサ」
「無茶を……言いますね。この状態で動ける筈もないでしょうに……」

決意は変わらない。
例えアリスの子孫だとしても……この場で死んでもらう。
「あなたは自分の血をどう考えていますか?」
「何だと?」
突然の質問にアレフは訝しげな顔を作る。
「今、この世界にはロトがいる。世界を救った勇者が……ふふ。
 そう、あなたの言葉を信じるならばあなたの祖ですね」
「な、なんだって!?」
その言葉が持つ意味を理解しアレフは思わず警戒を忘れ、ただ驚愕する。
「ならば、ロトを生き延びさせるのが我々が取る正しい選択だとは思いませんか?
 彼女の命が消えれば、あなたも、あなたの両親の存在も消えてなくなるのですよ」
アレフは言葉を口に出す余裕すらない。
サマンサとの邂逅のとき、彼女は命に代えて生き残らせたい人物がいるといった。
その決意の強さは対峙した瞬間から伝わってきた。

それが、ロト。

「あなたがロトの血を引くというのならロトの血を残す為に殉じなさい。
 ここであなたが死んでもあなたの時代には新たなロトが生まれるでしょう。
 それが世界の選択、この場に残された唯一の正答なのです」

だが、それを聞いてアレフは首を振った。

「違う……その選択は間違っている!」
「死を恐れるのですか?」
「違う! お前のいう話が全て本当だったとしよう。だが、勇者ならそんな選択はしない!
 ハーゴンに屈し、他の人間を殺して生き延びようなんて思わない!!
 そのロトも本物であるならば命を賭して抗う筈だ!!」
559名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:05:27 ID:7WiPqWkNO
支援
「そうですね」
激昂するアレフの言い分をサマンサは静かに認めた。
彼女の意図を悟れず、アレフは様子を見る。
「だからこそ私が手を汚すのです。アリスは……彼女はけしてこのゲームには乗らない。
 だから彼女以外の全てを私が殺す必要があるのです!」
「何故だ!? 君はそのロトの仲間なのだろう? 何故勇者と共にこのゲームに抗おうとしない!」
「対等の立場であったなら敵がどんなに強大であろうと私も戦うことを選択したでしょう。
 ですがこの場合は違う。首輪を嵌められた時点で私たちは既に負けているのです! 勝利などない!」
「必ず方法があるはずだ! 首輪を外す方法が!」
「そんなリスクは侵せない! 1つ間違えばその場で死ぬ……それでは私は使命を果たせない!!
 あなたはロトの子孫、ならば……ロトの為に死になさい!!」
「俺はロトの血を引く勇者だ! だからこそ死ぬわけにはいかない!」
「愚かな―― 自らの血を否定するつもりですか? アリスが死ねば全ては終るのですよ!?」

「違う……自分の血を信じているからだ。偉大なるロトの力を信じているからこそ悪には屈せない!!」

愛しい人を護る。その為に生き抜くことを誓うことが間違いである筈がない。

「ならばもはや問答無用! この場で死になさい!!」

サマンサが呪文を唱える。
アレフが駆け出す。

「我は聞く覇竜の咆哮 我は見る金鱗の威風 我唱えるは王者の御名!!」

超高熱の魔力がサマンサの周囲にとぐろを巻き、炎の竜を形作る。
ギラ系最大の呪文、ベギラゴン。
その灼熱の奔流がアレフに向かい放たれようとした時―――鮮血が舞い散った。

「ピ、ピサロさん!?」

フォズの叫びが聞こえてくる。
561名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:05:49 ID:66y7mKRE0
四円。
562名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:06:29 ID:7WiPqWkNO
支援

アレフが見たのはサマンサの胸を貫く鎖鎌の刃だった。
サマンサは不思議そうに自分の胸を見る。

「こふ」

一拍遅れて吐血した。

そして鎖が連なる先を見る。そこには血塗れで起き上がり鎖鎌を投げたピサロがいた。
「ピ、ピサロさんどうして!? ああ……」
「黙れ……私に触れるな!」
ピサロは咎めようとするフォズを押し飛ばすと血混じりの咳をする。
(ふふ、熱くなりすぎて……見誤りましたか……全て、これで終るのですか)
ゆっくりと崩れ落ちる身体。目の前を床が迫って――彼女は優しく抱きとめられた。

「ア、レフ……?」
「あんたは仇だ。だけど……畜生、何故、こんなに哀しいんだろうな」

アレフの目には涙が浮かんでいた。
そしてそれはきっとサマンサもまた愛の為に生きていたからだとアレフは思った。



(ふふ、優しい人ですね……まるでアリスのよう……)
サマンサはこんな自分の為に涙を流すアレフを見てそう思う。
思えばずっと自分はアリスの為に生きてきた。アリスを護ることを使命としてきた。
そのことに後悔はない。
だが、そのことでアリスに嫌われてしまうのは少し哀しいかもしれない。
そんなことを思う。
使命とは全く無関係の所で……彼女はアリスを心から愛していた。
あの天真爛漫で恐れを知らぬ少女を己の細胞の全てで愛しいと思っていた。
564名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:07:29 ID:7WiPqWkNO
支援

(でも、もう守れないのね……アリス……ごめん、ね)

サマンサは静かに目を閉じ、視界を暗闇で満たした。



そして……サマンサが見たものは一面の緑だった。
何故か彼女は草原の真っ只中にいる。
「こ、こは?」
蒼い空、優しく頬を撫でる風。
周囲を見回すと草原の中にひときわ目立つ大樹が立っているのを見つけた。
なんとはなににそこへ向かって足を進める。

近づくに連れて大樹の根元に白いテーブルが置かれているのが見て取れた。
そしてそこに誰かが座っていることも。
椅子は二脚あり、テーブルの上には白いお揃いのティーセットが置かれている。
そして椅子の1つに座っているのは……。

「フィオ」
「ん、あんたかい」

水色の長い髪をたなびかせ、僧侶フィオは木陰で優雅に紅茶を飲んでいた。
サマンサはそれでここがどんな場所なのか理解してしまった。

フィオの対面の椅子に座る。

「ん、飲むかい?」
「頂くわ。あなたはいい加減な性格だけど紅茶を入れるのだけは上手かったから」
「ん、頭でっかちなあんたの性格よりはマシだと思っているんだけどねぇ」

笑いながらカップに金色の液体を注ぐ。
566名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:08:42 ID:7WiPqWkNO
支援
サマンサはカップを受け取り、香りを嗜んだあと静かに口にする。
「美味しい……」
「ん、当然さね」
感嘆の言葉にフィオは屈託なく笑った。

一陣の風が吹く。

どちらからともなく無言になり、しばしの静寂が過ぎった。
だが重い空気ではなく、実に穏やかな時間だった。
いつ以来だろうか、安らぎがサマンサの心を満たしていく。
そしてどれだけの時が過ぎたろう。フィオは髪をなで上げ、空を仰いだ。
「……あたしはあんたが嫌いだったさ」
そんな言葉にサマンサは頷き、平然と言葉を返す。
「奇遇ね、私もよ。でも……」
両者の目が合った。
「ん、それでも……あたしたちは仲間だったさ」
全く正反対の性格で常に互いを気に入らないと思っていた二人。
だがそれでも最後までやってこれたのはアリスがいたからだ。
みんなアリスのことが大好きだったからだ。

「あたしはあんたが嫌いさね。だけど、……あんたはよくやったさ。行動の是非はともかく、ね」
「ありがとう」

本当に素直に、感謝の言葉が口に出た。

「あたしらにできることはもうないさね。だから、信じな。
 あの可愛いあたしの妹をね」
「あら、私の妹よ。でも、そうね……」

サマンサもまた空を仰いだ。
568名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:09:58 ID:7WiPqWkNO
支援

「ねぇアリス。 最後にあなたに伝えられなかった言葉があるの……本当に」



     ―― アリス……あなたを愛しているわ ――


だから―――死なないで―――あなたには生の輝きこそふさわしい。




アレフはサマンサの遺体を横たえるとピサロの方に振り向く。
「そんな小さな子を突き飛ばすなんて感心しないな」
フォズは泣いていた。
もうどれだけ泣いたかわからない。それでも涙は尽きることのないように溢れ出てくる。
「アトラスさんも……サマンサさんも……生きる道があったはずです。
 でも、私はそれを見出すことができなかった。導くことができなかった……」
アレフはそんな少女を慰めるように優しく髪を撫でた。
「君はまだ幼い。君が経験するには辛すぎることだったろう。
 今は何も考えない方がいい……」
「でも、でも……私は……!」
「眠りなさい……ラリホー」

心が弱っていたフォズはその催眠呪文に抗うことなく眠りへと落ちていった。
少女が眠りに落ちたのを確認するとアレフはピサロに手を伸ばす。

「立てるか?」
「黙れ! 私に触れるな!!」

差し出された手をピサロは跳ね除ける。
570名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:10:21 ID:66y7mKRE0
支援

「だがピサロ……といったな。君のその怪我では一人では動けないだろう」
「煩い……私は……私は間違っていたのだ……ッッ」
「? どういう意味だ、ピサロ――」

「その名で私を呼ぶな!!」


ピサロは後悔していた。
自分の目的はたった一つ。ハーゴンの思惑通りにならずに奴を殺すこと。
それなのに目的を忘れ、飛び込んでしまった。
それでこの様だ。
あの少女を側に置いたことがそもそも間違いの始まりだった。
もう間違えない。もう後悔しない。
ハーゴンには必ず地獄を見せる。
その為にもう迷うことは許されない。
目的を見失ってはならない。
自分がこれから起こすべき行動は……

愛しいエルフの哀しそうな表情が脳裏に浮かぶ。

ピサロは歯を噛み締め、自身に回復呪文をかけながらゆっくりと立ち上がった。

「私は……私の名はデスピサロだ」

まるで、その宣言を祝福するかのように……回廊の中に重い鐘の音が響き渡った。

572名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:11:11 ID:7WiPqWkNO
支援

【E-3/岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部/早朝(放送直前)】

【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP1/2 MP1/3 背中に火傷(軽) 疲労 全身打撲
[装備]:竜神王の剣 ロトの盾 はやてのリング 風のアミュレット
[道具]:鉄の杖 消え去り草 ルーシアのザック(神秘のビキニ)
[思考]:ローラ姫を探し、守る このゲームを止める

【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP1/8 MP1/2 右腕粉砕骨折 重度の全身打撲 中量の出血(既に止血)
[装備]:鎖鎌 闇の衣 アサシンダガー  炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式  首輪二個
[思考]:参加者を皆殺し優勝 ロザリーの仇討ち ハーゴンの抹殺 

【フォズ@DQ7】
[状態]:MP1/4 睡眠 精神的に衰弱
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン) 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロを導く

【サマンサ@DQ3女魔法使い 死亡】
【アトラス@DQ2 死亡】

【残り12名】

※鋼の斧はアトラスの遺体に食い込んでいます。
 サマンサの道具(支給品一式 奇跡の石 神鳥の杖(煤塗れ) 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り)
 はその場に放置。
574名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:12:04 ID:/GNgyym80
支援ありがとうございました。
投下終了です。
575名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:25:55 ID:66y7mKRE0
投下乙です。 ピー助…(´;ω;`) これから犠牲者がぞくぞく出るのか?

フォズたん(+アレフ)逃げて超逃げて!
576名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:31:36 ID:e8BQCl2MO
新作乙です!

サマンサ「アリスはぁぁ〜〜私の妹だっていったでしょおぉぉぉ」
フィオに掴みかかるサマンサ
フィオ「いいやッあたしの妹だっていってるさねぇぇぇ」
抵抗し、反撃するフィオ

【一方地上では】
アレフ「ピ…ピサロ?」
ピサロ「私は優勝者になって、ロザリーさがしてくる
あと、デスピサロにもなる」

感想よりネタが先でスマソ。感想はまた後程。
577名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:44:56 ID:gKp1zL760
新作乙…って何だ!このクオリティ高いのは!?
とにかくGJ!超GJ!

このままアレフVSピサロにでも入るのかな?
現状じゃ疲労困憊なピサロが不利っぽいが。呪文のことを含めると微妙だけど。
何にせよ、続きが気になりますね。
578名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 17:54:18 ID:9JjC1k2Y0
結局こっちが採用されたんすね。

アトラスたん、お疲れ様。ゆっくり休んでね。
579名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 18:34:15 ID:bvu1nB0t0
ダメだ、フィオとサマンサの会話シーンが泣かせてくれる。
俺この話が一番好きかもしれない!!
580名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 20:58:52 ID:xjYZE1sm0
ここにきて、マーダー二人の死亡と、新たなマーダー、デスピサロの誕生!?
熱すぎる!
アトラスとサマンサの死にざまも良かった。
彼らには彼らなりの信念があって、その為に頑張ってたから、魂だけでも救われたようで嬉しいよ。
いい話をありがとう。
581名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 21:27:58 ID:qQ+ekNU5O
サマンサは緑色だが良いマーダーだったなぁ もちろんアトラスも
両者と作者に乙!
582名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 21:54:43 ID:4JWd5/ON0
新作乙です。たった今DQ8でメディばあさんの死を看取ったばかりだから
アトラスとサマンサの死がさらに切なく感じます。
二人とも、自らの信念に基づき、最期の瞬間までそれに準じた
切なく、悲しく、そして素敵な死に様でした。
ピサロのマーダー化も寂しく切なく悲しかったです。
それなのに何でしょうか?このマラソン大会の後のポカリスエットの様な爽快感は!

ストーリーのクオリティも高いけど、マヒャド、魔神斬り、ベギラゴンと詠唱もクオリティ高いです。
まさか特技にも詠唱があったとは予想外だ!

すみません、止まらぬ涙を乾かすために、フィオお姉さまの紅茶一杯下さい。
583名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:08:00 ID:CORp9+Jl0
>582
一杯1000ゴールドさね。
584名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:15:07 ID:QWIQKFuR0
ピサロの詠唱がFFTを彷彿としてるなwww
585名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:23:25 ID:4JWd5/ON0
>>584
ちょwwwwwwwwwwおまwwwwwww
デスピーが「か〜え〜る〜の〜き〜も〜ち〜」とか「くぽ〜くるくるぴゅ〜」とか
言ってるの想像して紅茶吹いたじゃねーかwwwwwwwwwwww
586名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:34:47 ID:3eHtxMLp0
>>585
ん、あたしの紅茶を無駄にするとは・・・いい度胸さね
587名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:51:25 ID:5t1ZHLHX0
あ、2パターン考えられていたという場面、ついに決着がついたのですか。
一時投下の時に読ませてもらって、で、どっちが採用されるのかなーと
しばらくやきもきしてたのですが・・・
改めて読むとやっぱり圧巻ですね。どっちも息を呑む展開だっただけに
そりゃなかなか結論も出ない話だったでしょう。
採用された方も、そうでない方もお疲れ様でした。

・・・で、これを見て自分も執筆に参加したくなったのですが
「鐘が鳴った」で終わっているので、主催者側の放送を待つべきですかね
というか、今まで一度も書いたことがないのが今頃になって挑戦するのは無謀?
588名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:56:39 ID:4JWd5/ON0
>>587
いえいえ、是非がんばって下さい!
不安を感じるなら是非避難所の投下スレへGO!
…そういや一時SS投下スレの次スレいるかな?
589名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:07:01 ID:9JjC1k2Y0
>>587
流石にここのパートはこれ以上は進められないでしょうね、放送後になると思います。
放送の日時もまだ未定なので暫くはお預けですかね。

他のパートについてはまだ時間に余裕があるトコが多いので
アイデアがあるなら是非とも執筆して下さい、お待ちしてまっせ
590名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:09:24 ID:5t1ZHLHX0
>>588-589
即レスありがとうございました。

よ、よしがんばるぞ!一度もこんなの書いたこと無いけど!(我ながら無謀にも程がある)
591名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:24:03 ID:4JWd5/ON0
>>590
俺なんかSS投下したときはDQ8しかやったことが無く、あとは4コマ知識だけだっただぜ!?
がんばって下さい!!
592名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 01:05:18 ID:GZ5SCTPT0
投下&支援、乙^^
>>590
がんばれ〜

SS1作に3時間ぐらいしかかけれない短文書きよりキッと上手く書けるよ。
・・・(つ;)

それにしても、これ以上書き手が増えるなぞ、誰が予想したであろうかw
593590:2006/12/11(月) 06:11:46 ID:dThM6cuV0
おっしゃぁ!出来はともかくとして大筋は書けたよ!

・・・って、だからまだ当分投稿できないってば。
てーか、こんな時間まで起きててどうすんだ、今日もう寝られないぞorz
594名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 06:41:35 ID:tc5EdRJV0
>>593
つ ラリホー
お疲れ様。ゆっくり休んでね。
楽しみにしているよ。
595590:2006/12/11(月) 06:45:39 ID:dThM6cuV0
>>594
うわぁぁぁぁ、気持ちはありがたいけど睡魔を呼び起こさないで
このままの勢いで仕事に行くよぉ。むしろザメハを

いかん、今かなり変なテンションだ
596590「 ◆9Hui0gMWVQ :2006/12/11(月) 06:54:08 ID:dThM6cuV0
って、とりあえずトリつけて予約しないといけないんだっけ。
でも本来予約した日から3日でしたよね

うーん、この場合どうしたらいいのかわからりませんが、
2回目放送が行われた日から3日以内に投稿ということで予約します。
キャラはアレフ、ピサロ、フォズです。
597名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 06:56:53 ID:XxqpQnn9O
>>593
レス番通りご苦労さん!
あとは書き終えた作品をじっくり読んで、誤字脱時、矛盾が無いかの確認ですぞ!
とりあえず今はおやすみ。
598名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 11:00:05 ID:uQ/JwYjZO
>>596
予約乙。……と言いたいところなんだが、
放送後の予約は実際に放送終わってからしか出来ないはずなんで、
放送終わってからまた改めて予約をお願いします。
599名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 14:03:04 ID:hE+INo3G0
>>596
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/30317/1147272106/
一時投下スレ。
荒削りならちゃんと修正してから、こっちに投下してみるといいかも
皆がアドバイスや感想をくれるかもだし、こっちなら投下に制限ない。
600名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 15:30:04 ID:3KFBQ3CxO
600ゲトー
601名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 15:47:28 ID:53ldsYGU0
>>596
放送がいつになるかもまだ分からないから、今予約しても意味ないですぜ。
その後の予約についてはまた追って議論があるでしょうから、その時までお待ち下さい。

……まあライバルが一人居たというだけで俺もやる気になったわw うかうかしてらんないね。
602590 ◆9Hui0gMWVQ :2006/12/11(月) 18:07:51 ID:dThM6cuV0
今帰宅しました。意外と一晩くらい寝なくてもやって…いけないよね

>>598>>601
やっぱりそうですか。助言ありがとうございました。
>>599
こちらもどうもありがとうございます。じゃあ、もうちょっと推敲したら今夜一度そちらへ行ってみます。
やっぱり初めてですし、少しは他人の目でも見てもらわないと無謀ですね。
603名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:06:25 ID:Yrs/wy8J0
>>590
一時投下乙。

なんかフォズを抱きしめたい気持ちになってしまった・・・
604名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:10:56 ID:5QYMrd6h0
>>602
乙。とりあえずそれしか言えない。
後は放送が来るのを待ちましょう。
605名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:25:04 ID:53ldsYGU0
とんでもない大型新人が現れたものだ。
悔しいが俺の方はこれより力が入るとは思えない、素直に他のパートを進める事に尽力します。
ちょいと待ってな、すぐに放送までこぎつけてやる、なんてね。

そういえば、ピサロメモが支給品から消えてるんだね。
606名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:39:06 ID:RaTEnKAU0
>>602
激しく乙です!何この期待の新星
607名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:30:44 ID:QOASNrxbO
>>602
乙。超乙。今はただそう書くことしかできない

連日の感動作投下で鼻炎に拍車がかかってしまった
608名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:58:47 ID:PA/mCNnM0
>>602
超乙。
向こうでも言ってた人がいたけど俺も貴方を見くびってた。
申し訳ない。これからもよろしくお願いします!
609590 ◆9Hui0gMWVQ :2006/12/11(月) 23:00:00 ID:dThM6cuV0
>>603-607
どうもありがとうございました。
ひとえにここまでこのリレーが続けてこられた執筆者さんと
その読者のみなさんのおかげです。

てか、この1作で力尽きたりして…
610名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:02:09 ID:RaTEnKAU0
>>609
気晴らしにネタでも書いてはいかがかね?
嵌りすぎると、どんなに真面目なSSを書こうと思ってもギャグになる諸刃の剣だがw
611名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:02:51 ID:/00zW1y/0
>>602
最高に乙です。自分はSSを書きたいと思いつつ、
まだ書いたことがないのですが、作品を読んで
書きたいという気持ちが強くなりました。
今なら言える、人は書き手になれる、と。
612名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:04:24 ID:muJ56B/L0
老婆心ながら過剰なレスは程ほどにしといた方が良いとおも
613名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 17:44:00 ID:PF9lGwAW0
ほしゅ
614名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 19:28:25 ID:VIblM2XZ0
ttp://www.famitsu.com/blog/express/2006/12/ixds.html

9はNDSでオンラインゲームだと。
どうするよ2nd……。
615名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 20:12:02 ID:vs3R87ny0
別にどうもしないだろう。
設定的に組み込めるなら組み込むし、難しいなら組み込まない。
かつてのFFロワでも11のキャラは居なかったはずだし。

そもそも発売までに2nd始まってる可能性のほうが高そうだがw
616名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 20:12:50 ID:qbrtpxxO0
どうするも何も、仮に2ndやるとしてもまだDQ9は発売されてない気がする。
617名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 00:19:10 ID:7zGlQcrc0
保守。
予約&投下来ないと、次の日曜日にゲリラ投下するよ〜(謎)
618名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 00:19:55 ID:qXIfEjP40
すればいいじゃない
619名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 01:45:16 ID:wJbMb3caO
>>617
ちょwwwwwすでにゲリラじゃねぇwwwwww
620名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 11:01:03 ID:Vd1Bc5+QO
>>619突っ込み乙
621名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 21:17:43 ID:sIWKiORW0
DQ9よりもDQBRの結末のほうが気になるんだが!!
622名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 00:17:39 ID:RvYpygIq0
hosyu
>>618 マリベル乙w >>619 >>621 激しく同意w! 
623名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 00:41:37 ID:RvYpygIq0
このペースなら大丈夫だと思うが定期保守よろ。圧縮が怖いィィ
624名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 09:17:26 ID:de1DQGZ9O
またネクロスにスレごと落とされてもたまらんからなぁ。
第二回放送後の展開に期待しつつ保守。
あの、誰かの生死に揺れ動く参加者たちの心がたまらない!
625名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 16:41:38 ID:iU5idY8l0
心配なので保守しときます
626名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 18:22:45 ID:6hiZnlO8O
保守保守ゥ!
627名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 23:44:54 ID:7qoj36Kn0
ほーしゅ!!
628名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 00:00:27 ID:kbwUru/V0
一時投下スレが使用中でしたので、
したらばの没ネタスレに第二回放送案投下しました。
問題点などありましたら、皆様指摘をよろしくお願いします。
629名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 00:44:34 ID:NwTNKJgl0
位置関係から少なくとも放送前にキーファ達が井戸組と接触する話は必要だよなぁ
630名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 20:18:42 ID:C/ZXdihSO
ホシュルーラ
631名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 22:13:31 ID:P/9rmR5h0
もうDQ9騒動も収まってきているから大丈夫だと想うけど、前スレのトラウマ保守
632名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 23:39:26 ID:qT6O7DOq0
>>629
井戸の手前で放送が入るのはは無理でしょうか。
633名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 23:47:28 ID:aqoRG+hj0
一回目の時と見比べてみると
一回目はほとんどのグループが放送直前に話があって、その後放送だったから
接触するかどうかはともかくとして、まだピサロ組しか放送直前の時間帯に入ってない今
二回目の放送に入るのは時期尚早な気がする。
634名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 00:12:35 ID:lHE50WCb0
ローラ・エイト(鴉)【D-3/西側の平原/黎明】 早歩きでアリアハンへ

ロデ・キーファ   【E-4/アリアハン城下町教会前/早朝】トロデを抱えて井戸方向へ

マリア・アリス   【E-4/アリアハン城下町井戸/早朝】マリアを守りながら、井戸を脱出する為の助けを待つ

マルチェロ     【E-4/アリアハン城下町教会前〜宿屋周辺/早朝】アトラス戦後の状態を見に行く。生存しているものが疲労していれば止めを。

アレン(竜王)・トルネコ(フォルシオン)【E-4/アリアハン城下町宿屋/早朝】アレンとフォルシオンを守りながら周囲を警戒
635名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 00:17:04 ID:lHE50WCb0
namae,miss/
フォルシオン>ファルシオンです
636 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/16(土) 03:25:39 ID:f3Rbws3x0
ローラ・エイトだけ黎明なのね。
その2人を予約してみる。
637名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 07:45:20 ID:lugre7u20
待っている状態のアリス組・トルネコ組はともかくとして
移動中のメンバーはやっぱり放送直前の動向が欲しいかも
・・・などと思う読み手とは何とワガママな奴よ(俺のことだが)

>>636
予約キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!がんばってくだされ
638名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 07:59:04 ID:M/B+YS9j0
>>636
予約キテタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
頑張れ〜。

そういえばあとマーダーはマルチエロとピー助しかいないのね…
2/12人か…
639名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 12:54:02 ID:+A3whGoSO
>>636
エイト&ローラ(あとサトチー)キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
640名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 20:38:56 ID:rw5581k+0
>>636
予約来たぁ♪
>>639
サトチー????
641名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 21:13:36 ID:SmgRcyeF0
キタキタうっせーよ!てめーらキタキタ親父か?キタキタ踊りでも踊ってろ!


予約キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
642名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:15:20 ID:3TJA+4xj0
>>641
ゴンさん乙!ただし魔法陣は尻から出る!
643名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 00:12:08 ID:hKBN7o7XO
ゴンはそんなこと言わない
644名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 00:29:51 ID:XRR06G2U0
そうかもしれない。
645名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 14:58:31 ID:VUxCBv+P0
投下を待ちつつ保守
646名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 22:09:11 ID:sBHZvkW60
ハッサンはキタキタ踊りを踊った!保守!
647名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 04:24:01 ID:Z43gKJYGO
なあ、107話「君の名は」を読み返してたんだが今更ながら鳥の存在マズすぎないか?
投下された時は単なる繋ぎの作品だと思って流してたけど
なんか別世界からきたとかあの御方とか目的があるとか言ってるし……
参加者でも支給品でもない存在がここまで謎主張するのはちょっとどうかと思う。

それにコイツの正体なんてこの書き手以外誰もわからないんじゃないだろうか。
普通の鳥として修正してほしいと思うんだがどうだろう。
648名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 07:28:51 ID:no+BXgP40
今後触れなきゃ何とでもなる
649名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 08:51:32 ID:jAaeoS5H0
>>648
650名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 09:58:24 ID:5hitXcA50
まぁドラクエで鳥といったらアレだろ?あ、ちょっとチャイム鳴ったから言ってくる。
651名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 12:06:56 ID:5stVHLpX0
>>648
でもこの書き手によって続きは書かれると思うな。
問題は参加者と支給品以外でこのような存在を認めるか否か。
しかも正体明かしてないからリレーする気もあんまないみたい。
自分で書く気マンマンじゃない?
652名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 12:35:21 ID:X5ilFxq0O
>>651
>でも、この書き手によって続きは書かれると思う〜
それ、ますますまずくないか?自己リレー宣言してるようなもんなんだから

同じくただの繋ぎだと思って読み流してたよ……
したらばの会議室ででも話し合ってみるか?
653名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 13:34:01 ID:no+BXgP40
>>651
そもそも、そんな深く考えて出してるように見えなかったな。
単に二人の進行を第三者視点で書きたかっただけなのではないかと。
以前フローラやゴンロラでも似たような切り口はあったし。
作者でないので何とも言えないが、自分はそう読み取ったんでそこまで深刻に考えてなかったわw。

まあもし今後も引き継がれていく(あるいは引き継ぐ・引き継ぎたいという声がある)ようなら、
その時こそ要議論でいいんじゃないでしょうか。
654名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 13:36:13 ID:5hitXcA50
トンヌラが今後の展開にどう関わっていくのか楽しみな俺ガイル。
655名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 13:53:12 ID:Z43gKJYGO
描写があること自体が問題な気がする。
ないならない。あるならあるで統一しないと混乱の元じゃないかな。
作者さんには一度出てもらって見解を聞かせてほしいと思う。
656名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 14:56:38 ID:XMMZmkh50
とりあえずはスルーで良いと思われ。
やばくなったら誰かが何とかするんだし。

ぶっちゃけ、これ以上騒いでロワの時間を止めたくはないしな。
657名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:28:09 ID:/y8YFVG10
> やばくなったら誰かが何とかするんだし。
それは無責任過ぎないかね。なんとかするのは結局書き手達なんだぞ。
君自身が何とかするんだったら突っ込まないでも良かったが。

それに続きが投下されてから議論とかするのは止めたほうがいい。
後になって問題があるから遡って破棄とか修正とかの流れになってもそれはリレーに悖るにも程がある。
多少スレが止まっても傷の浅い今のうちにどうするか決めるべきでしょ。
だいたいこの描写をスルーするならそんな空描写こそ要らないもの。
問題の部分以外内容もほぼないし破棄も念頭に入れて考えるべきだ。

>>652の言うようにしたらばに議論の場を移すというのなら賛成もするが
必要なことを見過ごすというのは賛成できない。
658名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:36:21 ID:5hitXcA50
俺、このロワが完結したら人気投票やるんだ…。
無事完結した暁には是非やってみたい。
659名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:36:35 ID:/y8YFVG10
それにしても今になって皆が気づき始めるというのも凄いな。
自分も本気で流していたよ。
当時のレスでその事に触れていたのは一人だけか。

書き手さんにはここでもしたらばでもどうにか名乗りでて意見を聞かせてほしいな。
660名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:43:08 ID:EEL3QE5Z0
読み流しちゃうような軽い内容だったから記憶に残らなかった
言われてみればそうか…みたいな。
661名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:56:30 ID:5stVHLpX0
棘はあるもののほぼ同意だなー。
これはスルーしちゃいかんと思うの。

そんなわけで皆自己責任で移動しよう。

【自己責任】DQBR展開会議室【ネタバレ】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/30317/1161704514/
662名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 13:50:14 ID:LEtToBd90
>>658に死亡フラグ
663名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 14:25:21 ID:oMp+VVCOO
前にも投下したがミスったらしいのでもう一度。


生き残り考察〜キーワードは家系図にある〜

先ず始めにアリスを始めとするバトロワ参加者内のロト家の家系図を考察。住民票があるわけではないが、どれも公式フラグなので説得力は“それなり”に、あり。


DQ3女勇者@アリス→→→→DQ1勇者@アレフ→→DQ2ローレシア王子@元祖アレン・DQ2サマルトリア王子@ランド・DQ2ムーンブルク王女@マリア→→?→→DQ5主人公@リュカ‐DQ5王子@レックス(byいただきストリート)→→?→→DQ7@キーファ(byキャラバンハート)


この事から
・彼氏の居ないアリスはまだ死ねない。
・アレフは勿論、まだ正式な婚約はしていないだろうローラも死ねない。
・ロト御三家最後の一人であるマリアは死ねない。
・リュカから始まる隠れロトの血はタバサが居るので大丈夫。
・キーファはライラが消滅してしまうのでやはり死ねない。

という生き残りフラグが立つ。


あと、個人的な希望として何処かで竜王アレンに、エイトが竜と人の子であることを知って欲しい。

664名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 14:36:56 ID:pL0D2cJs0
…何処から突っ込めばいいんだ?
665名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 14:38:26 ID:PWMVf1Xj0
スルーが一番
666名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 14:42:04 ID:td6fEOLX0
>>665
667名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 15:04:11 ID:RaPiWg8i0
安易に神とか使ってんじゃねぇ
668名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 15:10:20 ID:oMp+VVCOO
一緒にみていた兄弟に「やっぱりな→」と言われ、少々後悔。

でも、彼ら死んだらその時ってどうなるんだろう?
669名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 16:39:01 ID:PcLA4xVZ0
ID:oMp+VVCOO
お前はパラレルワールドという言葉を知っているか?
670名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 18:46:30 ID:RaPiWg8i0
今気付いたんだが、エイトローラの予約切れてないか?
それとも、前話に物言いがついたから投下できずに燻ってんのかな。

どちらにせよ一度連絡希望。
671 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/19(火) 19:04:59 ID:8v9jgR7aO
>>670
仕事中なので長いレスできませんが端的にその通りです。
しかし議題そのものはもっともなことなので必要だと思います。
確かに前話を確認していて疑問に思っていたことなので。

話が出来ているかお疑いでしたら深夜になりますが帰宅した時分、一時置き場に投げてみますが。

昨日はレスしようとして忘れて寝ちゃいましたw
すみません。
672名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 19:20:55 ID:RaPiWg8i0
連絡早っ!w
やっぱりそういう事情だったか…それなら仕方ないすね。わざわざスマンです。
消息が確認できればよかっただけなので、実際投下とかはしなくても自分は構わないよ。
前作の都合の問題で延びてるんだから、期限も一時保留だわね。

で、その前作の方はいまだに作者が一度も現れてないのが問題だなあ。
話はあっちに移ったみたいだけど特に進んでないみたいだし、このままだといよいよ破棄も検討か?
一応>>671さんの作品的に、前作が破棄になっても問題ないのが前提になるけど。
673名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 19:26:19 ID:8v9jgR7aO
それはちょっと修正するだけでOKです。
(仕事しろ自分……
674名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 19:31:45 ID:RaPiWg8i0
後続が支えてるとなると、早く決着させないとマズいよねえ。
まあ随分前にまとめにも収録された話だし、そのまま放置でゴーでもよさそうだが…
(破棄によって修正が必要だというなら、そのまま落とせる現状のままに超したことはないし)

とりあえず他の人の意見待ちかな。
何にせよも少し投下は待ってくださいな。お仕事中のようですがw
675名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 20:35:41 ID:ukjxUYsW0
今俺も仕事から帰った産業
仕事もssもばっちり頑張れ!DQBRにwktkしすぎて凡ミスする俺は社会人失格
676>>671:2006/12/20(水) 01:36:29 ID:n6xS025D0
破棄でお願いします。

あの御方の正体は単純に後続の書き手さんにお任せしようと思ってました。
万が一、首輪や脱出が困難になったときの保険も入れたおこうかなと。
後日、邪魔になるようだったら殺すつもりだったのは秘密ですがw
多少、力を抜きすぎな投下であったと思うので、破棄おねがいします。
677「君の名は」書き手:2006/12/20(水) 01:40:04 ID:n6xS025D0
うわw素で番号間違えたw
678「君の名は」書き手:2006/12/20(水) 01:44:43 ID:n6xS025D0
>>492 です。重ね重ね失礼しました^^;
679ある一つの分岐点 1/4 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/20(水) 04:43:02 ID:gi7+WZr+0
その橋は小さい橋でした。
ある邪悪な者の手によって作られた箱庭。
その中で町や村などは元の大きさと同じに作られていたけれど
橋は他の大地と同様に縮小されていました。
その為、本来の大きさの橋よりもその強度は減少していました。

狂戦士と女魔法使い、小さな魔物の闘争でほんの少しその橋はダメージを負いました。
白馬と女勇者と大男の疾走でそのダメージはほんの少し広がりました。
赤鬼と勇者と王子の闘争で、また大きなダメージをその橋は負いました。
それでもまだその橋は健在です。
いくつもの細かい傷と大きな傷を抱えながらお城と村を繋ぐ道を一所懸命に支えていました。

でも、いつかは限界はやってくるのです。
そう、今にも――


一人のお姫様と一人の従者がその橋を訪れます。
お城に居るであろうお姫様の愛しい勇者を探す為です。
気の逸るお姫様は疲労を包み隠しながら小走りで進みます。
従者もお姫様を心配しながら、その心中を思いやり何も言わずに進みます。

あ、お姫様が転んでしまいました。

従者は慌ててお姫様に駆け寄り、手を差し伸べます。
お姫様はドレスのおかげで特に擦りむいた様子もなく、照れたように従者の手を取りました。
しかし、ああ、なんということでしょう。
その橋は人が通る分には問題ない強度はまだ保っていました。
しかし支柱から外れた端の部分はやはり弱っていたのです。

ぴしり ぴしり

橋に亀裂が走ります。
680ある一つの分岐点 2/4 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/20(水) 04:44:42 ID:gi7+WZr+0
お姫様と従者が気づいたときにはその足元はガラガラと崩れ去ってしまいました。

「姫、ご無礼を!」

そのとき、従者は何の迷いもなくお姫様を橋の中央へと突き飛ばしました。
身体の軽いお姫様はふわりと飛んで、従者の狙い通り橋の中央へと尻餅を突きました。
しかし従者が助かる術はありません。
何か声を上げようとするお姫様にニッコリと笑いながら従者は落ちていきました。
橋の遙か下方で水音がしました。
お姫様は橋の欄干に駆け寄り、下を見ますがそこには橋の支柱が海流を遮ることによって生まれた渦と
刹那の時間で消えてしまった波紋があったのみでした。

お姫様は後悔します。
自分の軽挙を反省し、涙ながらに従者へと謝罪の言葉を投げかけます。
しかし彼が帰ることはありません。
しばらくの慟哭のあと、お姫様はすっくと立ち上がりました。
涙を拭いて今度はゆっくりと歩き出します。
彼は笑って落ちました。
従者は自分の命よりもお姫様の命に価値を見出していたのです。
お姫様はそれを証明しなければなりませんでした。
あなたが助けた命は決して無価値ではないと、そう言えるように強くならなければなりませんでした。
でも、やっぱりあとからあとから溢れ出てくる涙を止めることはできませんでした。

どれだけの時間が過ぎたでしょう。
涙を拭っては歩き、拭っては歩き、ふとお姫様は立ち止まりました。
足元に赤いくの字の金属棒が落ちていたからです。
それは炎のブーメランでした。
茂みに覆われた場所に落ち、見つけにくいものでしたが偶然足に当たったことで発見したのです。
辺りを見回すと爆発があったような大きなくぼみとまばらに散った血痕。
そして……五つの墓標がありました。

お姫様はとても悲しい気持ちになり、墓標に向かい祈りを捧げました。
681ある一つの分岐点 3/4 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/20(水) 04:47:09 ID:gi7+WZr+0
せめてその魂が安らかでありますようにと。
そして願いました。
中に眠るのがお姫様が愛する勇者ではありませんようにと。

再びお姫様がその目を開けたとき――あの忌まわしい鐘の音が聞こえてきました。
お姫様は手の中の杖をギュッと握り締めました。


―――

――




ざざーん、ざーん、ざざざーん

波の音が聞こえます。

ある浜辺にて横たわっていた従者はゆっくりとその目を開けました。
ここが何処であるかを理解する前に込み上げてきたモノを吐き出します。
それは海水でした。
ひととおり吐くと従者は気分が落ち着いたようでした。
気絶していたため飲んだ量が少なかったことが幸いしたようです。
それ以上は身体に異常がないようでした。
きょときょとと辺りを見回します。
唯一の武器である槍はしっかりと背に括りつけられていたので失くしていませんでした。
ザックもしっかりと肩にかけられていました。
朝日も昇り、大分明るくなっています。
北のほうに見える橋を認め、ようやく彼は自分が海流に流されてこの浜辺に打ち上げられたことを理解しました。
そしてすぐ側に大きな塔がそびえ立っていました。
この場所が何処であるかを理解し、お城まで行かなくてはと急いで立ち上がりました。
682ある一つの分岐点 4/4 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/20(水) 04:48:57 ID:gi7+WZr+0
しかし目に見える距離とはいえ一時間以上海の中を流されていたのです。
彼の体力はもうほとんどありません。当然、ずっこけました。
ぶるぶると震える全身を眺め、彼は小さく息をつくとすぐに行動することを諦めました。
近くの流木を呪文で燃やし、暖を取ります。
回復呪文を唱えまずは自分自身を回復させることにしました。
一人にさせてしまったお姫様や戦いに身を投じているであろうあの勇者や気さくな王子、
父に等しい存在であるあの王様を思うといてもたってもいられません。
しかし従者はじっと我慢して回復に努めました。
大好きな人たちの役に立つ為に。

そして、明るくなっていく空気の中――あの忌まわしい鐘の音が聞こえてきました。
従者は手の中の槍をギュッと握り締めました。


【D-4/アリアハン北の平原/早朝(放送直前)】

【ローラ@DQ1】
[状態]:HP3/4 火傷  とても悲しい
[装備]:光のドレス 雨雲の杖
[道具]:ロトの剣 炎のブーメラン 支給品一式
[思考]:アレフを探す 竜王にゴンの事を伝える ゲームを脱出する

※棘の鞭、ミラーシールドはバーサーカーの居た場所に放置されています。

【E-3/ナジミの塔の島・浜辺/早朝(放送直前)】

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/3 MP1/2 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷 極度の疲労 びしょ濡れ
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:ある程度回復したらアリアハンに行く 仲間(トロデ・ローラ優先)を捜し、護る
     危機を参加者に伝える
683名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 04:50:26 ID:gi7+WZr+0
投下終了です。

>>676
お疲れ様でした。
次回頑張ってください。
684名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 06:18:07 ID:zCab5oM/0

赤鬼の踏み抜きよりも強い姫様のズッコケに吹いた

武器リサイクルはGJなのだが、ボウガン&鉄の矢(29)が抜けてるかも
685名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 06:32:43 ID:IXCxHUoHO
今沖田
トンヌラ破棄かー。ちょいと訂正すれば破棄まではいかなかくても良かったかもしれないだけに、惜しい!
でも乙です。
686名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 10:01:40 ID:pwCkuo2R0
新作乙!
成る程、こういう展開もあったのか。橋が壊れるとは予想外だった。
姫様に殴られたり、間に合わなかったり、赤鬼に殴られたり、ひとりぼっちになったり、
出会った人や魔物や仲間には先立たれたり、一人流されたり、エイトさん災難続きだなぁ。
しかも下には狂気の魔王がいるしw

ところで、エイトはローラの事「ローラさん」って呼んでなかったっけ?
687名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 18:54:05 ID:on+aLxGv0
お疲れ様です。

688名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 19:10:03 ID:GEeUEihGO
乙。
気になったのは、まだククールがお亡くなりになったことを彼は知らないので、思い出してあげてくださいッ…
689名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 20:01:10 ID:pwBPn6pi0
>>688
まだ放送来てないから書いてないだけでは
690名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 20:12:37 ID:zCab5oM/0
無事を祈ってるんだから、放送来てない今だからこそ書くべきだろw
691名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 21:02:34 ID:on+aLxGv0
縺ゅ≠縲√◎縺?縺?縺?諢丞袖縺具ス?
692名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 00:51:14 ID:yvkgSq4oO
まさかエイトとローラが此処で別れるとは思わなかった保守!
693 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/21(木) 01:06:53 ID:Ss6GDGKg0
> 武器リサイクルはGJなのだが、ボウガン&鉄の矢(29)が抜けてるかも
それ意図的なんです。
というのもテリーはボウガン握ったまま死んだはずなんですよね……所在不明というのはあり得ない。
なのに埋葬したトルネコたちは回収していない。
これは死後硬直でもして手から離れなくなったからテリーと一緒に埋めちゃったのではないかと。
そう考えてボウガンはスルーしました。

> ところで、エイトはローラの事「ローラさん」って呼んでなかったっけ?
人生最後の見せ場に気取るのは男のロマンということで。

> まだククールがお亡くなりになったことを彼は知らないので、思い出してあげてくださいッ…
たった今思い出しましたが……修正いりますか?
694名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 08:01:09 ID:R4h8Bm1W0
>というのもテリーはボウガン握ったまま死んだはずなんですよね……所在不明というのはあり得ない。
>なのに埋葬したトルネコたちは回収していない。

なるほど了解、その旨但し書きで加えてくれると分かりやすいかもしれない。
ククール描写の追加(個人的にはやってほしいな)のついでにでもやってくれると嬉しいかな。


で、気付いたんだけど、埋葬した話「死者の願い、生者の想い」では一通り集めたらしい描写があるから
ボウガンに限らず、棘の鞭やミラーシールドについても回収されなかったことが疑問にならない?
同じくバーサーカー付近にあった破壊の鉄球はちゃんと回収されてるのに、
それに巻きついていた棘の鞭が放置って、一体どういう理由があったんだろう…。千切れてたりするのかな?
695名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 08:03:52 ID:R4h8Bm1W0
って、鉄球は先にカンダタが拾ってヒミコ戦に使われてたか、失礼。
となると、カンダタは棘の鞭を剥ぎ取って捨て、ミラーシールドは放置してたのか…なんという
696名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 10:50:55 ID:yvkgSq4oO
議論に水を差す様ですまないが、ただ単に使える武器と使えない武器に分けて選んだだけじゃね?

悲しげなBGMと共に、『いるもの』と『いらないもの』と書かれた段ボールに詰めながら…。
697 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/21(木) 12:31:36 ID:Ss6GDGKg0
帰ったら修正してみます。
698悩んでます:2006/12/21(木) 19:14:35 ID:5nBR8xG0O
こんにちは、読み専の者です。
昔から勘違いの連続でした。

此処のSSに惚れ込んでしまい、書き手に回りたいような気がしたけど此処のレベルが高過ぎで恐れ多いのでやっぱり読み専もどきです。

皆さん頑張って下さい。
・・・そして、勇気が欲しいです。
699名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 20:21:15 ID:5ZXh1VU+0
>>698
この前おんなじよーなこと言って挑戦した人がいたっけ。
やってみれば案外できるかもよ?
700名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 22:03:25 ID:fOAZ7gvj0
別のロワには小学生の書き手がいたくらいだしな。
何度も見直しするならば、誰でもそれなりのレベルの作品は投稿できるもんだ。
でも、初心者の場合は書きたいと思ったときに書くべきだな。
そうでないとモチベーションが続かなくて苦しくなってしまう。
701名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 22:05:07 ID:AcGJlBVg0
>>698
つ【ロトのしるし】
702迷いを捨ててみたい:2006/12/22(金) 00:28:17 ID:DmrxGIATO
背中を押してくれる言葉の数々ありがとうございました。
で、結論として・・・やれるだけやってみます。

ただ、不安要素として、携帯からの投稿なのでコピー&ペーストが何故か上手く行かない等の多少の設備的な至らなさ、
根本的な文才の無さ(小学生の作文以下を自負する)、初の投下で本当に理解しきれて居るかが上げられるので、総合掲示板に一度投下するなどをして行きたいです。

そして今から書きたいキャラの確認をして来ます。
では。
703名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:29:38 ID:DmrxGIATO
>>701
一瞬、生暖かかったらどうしようと考えてしまいました。(アリアハンに着いたら念の為洗います。
これ持って、勇者(書き手)になって来ます。
704名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:31:04 ID:DmrxGIATO
>>701
一瞬、生暖かかったらどうしようと考えてしまいました。(アリアハンに着いたら念の為洗います。
これ持って、勇者(書き手)になって来ます。
705名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:45:52 ID:p0nOTlcQ0
sage
706ある一つの分岐点 4/4修正 ◆hxfP0Imn96 :2006/12/22(金) 03:02:31 ID:6Ej7xRLQ0
しかし目に見える距離とはいえ一時間以上海の中を流されていたのです。
彼の体力はもうほとんどありません。当然、ずっこけました。
ぶるぶると震える全身を眺め、彼は小さく息をつくとすぐに行動することを諦めました。
近くの流木を呪文で燃やし、暖を取ります。
回復呪文を唱え、まずは自分自身を回復させることにしました。
一人にさせてしまったお姫様や父に等しい存在である王様を思うといてもたってもいられません。
戦いに身を投じているであろう孤高の勇者や気さくな王子も心配です。
そしてかつての仲間である不良聖騎士や、その兄のことも気に掛かります。
不安の種は尽きません。
しかし従者はじっと我慢して回復に努めました。
大好きな人たちの役に立つ為に。

そして、明るくなっていく空気の中――あの忌まわしい鐘の音が聞こえてきました。
従者は手の中の槍をギュッと握り締めました。


【D-4/アリアハン北の平原/早朝(放送直前)】
【ローラ@DQ1】
[状態]:HP3/4 火傷  とても悲しい&気丈な決意
[装備]:光のドレス 雨雲の杖
[道具]:ロトの剣 炎のブーメラン 支給品一式
[思考]:アレフを探す/竜王にゴンの事を伝える/ゲームを脱出する

※棘の鞭、ミラーシールドはバーサーカーの居た場所に放置されています。
(ボウガンと鉄の矢はテリーと共に埋葬されています)

【E-3/ナジミの塔の島・浜辺/早朝(放送直前)】
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/3 MP1/2 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷 極度の疲労 びしょ濡れ
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:支給品一式 首輪 あぶないビスチェ
[思考]:ある程度回復したらアリアハンに行く/仲間(トロデ・ローラ優先)を捜し、護る/危機を参加者に伝える
707名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 03:05:47 ID:6Ej7xRLQ0
簡単ですがこんなものでどうでしょう。
708名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 07:42:34 ID:ZMQ/hEyT0
>>707
乙、いいと思う
709名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 18:50:40 ID:1YTfcEPpO
復活した?
710名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 19:52:24 ID:UAhCJmRN0
記念カキコ兼保守
711迷子だったヤツ:2006/12/22(金) 20:07:47 ID:t5tqMaUyO
キーファ、トロデ、マリア、アリス・・・予約します!

決心するまで一日かかりました。それでも今、心臓バクバクしてます。
712名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 21:22:02 ID:UAhCJmRN0
>>711
良く来た勇者よ!ではwktkしながら待っています!
713名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 21:23:44 ID:UAhCJmRN0
>>711
あ、今気が付いたけどトリップよろ
714名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 23:28:07 ID:NlEeKd1j0
がんばれ
715 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/23(土) 16:34:26 ID:nrYdmI7P0
>>713
取り敢えずつけてみました。

これで、勘違いが激しくて書き手スキルの足りないウルトラチキンさんが判別出来ます。
たまに相談に乗って下さい。

頑張ります。
716名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/23(土) 18:30:44 ID:4VMEjUeb0
腕云々の前に2ちゃんを半年ROMった方が空気読めるようになって良いと思うんだけどな
717名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 13:37:48 ID:BwVJAgJ50
念のためほしゅーん
718名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 14:21:06 ID:W6LPc+m/0
>>715
頑張ってくだされ。不安みたいだから、仕上がったら一度
一時スレに投下して添削してもらうことをお勧めするよ

↓ここね
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/30317/1147272106/
719名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 21:37:32 ID:7db0DX9N0
破壊神シドーに祈りつつ保守 おまいら、メリクリ
720守るべき仲間を1 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:07:27 ID:OzOUZH+rO

アリスは暫く、窓越しに井戸の入口から見える空を眺めていた。
少しづつ光を帯びて来たそれは、幼い頃から優しかった故郷の空と微塵も変らない。

そしてまた、瞳を閉じる。
――今は待つ事しか出来ない。
寒さがこたえ、睫毛ひとつ動かすのも億劫になってしまう。
だが、触れた肌部分からの更なる冷たさが付きまとう度に、恐怖が襲いかかるので眠る事が出来ない。

そう、怖いのだ。
隣で揺れる命の炎が正に今かき消えんとして居るのが。
またその悲しみを味わうのが。

(昔から私は何も出来ません。――酷く無力です。)
先程から瞼の奥にちらつくのは、父の姿だった。
いつも死人の事を考える度に思うのは、自身への酷い自己嫌悪だ。

アリスは学んでいた。
誰かに愛されてる誰かが、時に、死に追いやられることを。
だからこそアリスは仲間や母、通じ合える人達との今生の別れを覚悟で地下の世界に身を置くことにした筈だった。
未だ闇を湛えた土地を周り、一人でも多くの人を救うことが、「ロト」の名を冠した自身の責務だと感じたから。
それと同時に仲間には頼らないことも決めていた。
この役目は魔王討伐のように仲間を巻き込んではいけない、と。
各々が別個の人生を歩めるように、と。
思ってのことだった。

721名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:13:33 ID:7db0DX9N0
投下ktkr支援!
722名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:16:11 ID:7db0DX9N0
あれ?
723守るべき仲間を2 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:16:31 ID:OzOUZH+rO
――フィオ、サマンサ、デイジー、スピル―・・・
一人は既にこの地に居ない者、一人は未だこの地に居る者、二人はかの地に残してきた者、いずれも仲間の名前が零れる。
アリス自身、自分が無鉄砲なことは自覚していたので散々迷惑をかけたのは容易に想像出来た。
そして、彼女達無しでは自分は魔王どころか孤独にも、打ち勝てなかった自信がある。
今更ながら仲間の存在が骨身に沁みて来た。

――そう、この少女も仲間なのだ。
失ってはいけない、失いたくない大切な人。
そこまで考えると、再び恐怖がアリスの全身を駆け巡った。
自然、マリアと繋いだ手に力が入る。
握り返して来る意思が見られない手はやはり冷たい、その感覚がちくりちくりとアリスの心を蝕んだ。

そして、心に反応するようにカンダダやレックス、リアといった目の前で死んでいった者の死顔のその瞬間、刹那が写真をひとつひとつ現像していく様に甦る。
もちろん、最後に思い出すのは、殺人さえ厭わなくなったあの僧侶。
あの時の狂気を多分に含んだ瞳と、歪まされた感情が忘れられない。
せめてルビスの加護の元、彼とその大切な人が再び巡り逢うことを祈ることぐらいしか出来ない。

724守るべき仲間を3 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:17:20 ID:OzOUZH+rO
クリフトがアリスに二つ残したものがある。
――ひとつは誓い。
真の元凶である主催者を討つ事。
そしてもうひとつは――罪の意識。

もしかしたら殺さずにすんだかも知れない。そんな考えが頭をもたげる。
過去にifはないと分かってはいるが、そんな考えばかりが浮かんでしまう。
無駄だと分かっていても。
分かっている。
だが、その拭い去れない意識は孤独感と共に膨らみ、今にも弾けそうだった。

その時、

――カツーン。

外の方から音がした。
床冷えする身体に緊張が走る。
再び窓越しから井戸の入り口を見ると、人影があるのが分かる。
どうやら先程の音は上から小石が投げ込まれた音らしい。
しかし、此処からではいくら朝に向かって少しずつ光がともって来たといっても、十分ではなく、誰かまでは判別出来ない。
敵か、味方か。
判断がつかずに迷っている時だった。

「・・・誰か居るのかっ?!」

聞き慣れない声。
警戒心が普段の何倍も強い今、判断材料はそれだけで十分だった。
725名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:17:46 ID:7db0DX9N0
支援!
726名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:17:47 ID:NptBiqS00
支援
727守るべき仲間を3 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:18:19 ID:OzOUZH+rO
「・・・トロデさん、ちょっとここで降ろすからな。」
そういってキーファは、井戸らしきものの近くに、トロデを降ろす。
たしか、この辺りからだった筈だ。
そう思いぐるりと辺りを見回してみる。
しかし見えるのは戦闘があった形跡のみで、ひとっ子一人見当たらない。

可能性があるとすれば、この井戸の中。それ以外はあるまい。
井戸の中に入るとなると、流石に運べないのでトロデを再び担ぎ上げ、安全な所まで移動した。
それから、警戒の為、試しに井戸の中にそこらの小石を放り込んでみた。
――反応はない。
今度は井戸の中を覗いてみる。
すると、薄明かりに人が倒れているのが分かった。

「・・・――誰か居るのかっ!?」
くわんっと、声が反響した。が返事は、無い。

「生きてる・・・よなっ!」
そういうが早いかロープを伝って降りて行く。
途中火傷した手の痛みが気になったが、そうも言ってられなかった。
728守るべき仲間を3 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:19:01 ID:OzOUZH+rO
下に降りた時、最初に眼に飛び込んで来たのは緑の緑色の僧侶の服を来た男の死体だった。
それは無残にも斬られ、飛び散った血が、服を赤と緑という不気味なコントラストにしている。
そして、次に見たのは幼い少女――これもまた、既に生き絶えた骸だが――だった。
やはり、可憐なドレスだったであろう服はあちこちが擦り切れ汚れていて、に深い傷があった。
いずれも死を惜しむ施しがなされており、二人が死した後に人がいた形跡を残している。

キーファをゾクリとさせたのは後者の遺体だった。
キーファは嫌な予感を抱きながら少女の骸へと近付き、そっと、今は熱を持たない組まれた手にそっと自身のそれを重ねる。

まさか間に合わなかったとは思いたくない。
だが、目の前の現実は事前の情報と余りにも符合していた。

「そんなっ・・・嘘だろ・・・?」
友を裏切ったと言う現実の前に、一人の少女さえ守れなかった己の腑甲斐無さが突き付けられた。

気が付けばいつもこうだ。
全てが砂の様にさらりと手から零れ墜ちて行く。
胸を締め付けられる思いから自然手に力が入った。

と、その瞬間、風が凪ぐ。
キーファは、途端に研ぎ澄まされたその空気に殺気が含まれているのを悟り、より強い方――キーファにとっての後ろ――を見る。

そこには細身の剣を構えた少女が立っていた。

729名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:20:04 ID:7db0DX9N0
レス番号3のままだよ支援!
730守るべき仲間を4 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:20:47 ID:OzOUZH+rO
アリスが家の外に出ると、そこには金髪に赤い服を着た少年が、リアの遺体の側にいた。
何をしているのかはこちらからだと伺い知れないが、ひょっとしたら支給品を探しているのかもしれない、アリスはそう思った。
そして、もしそうなら。と、手にした隼の剣を深く握り込む。
まだ足元がふらつくが関係ない。
私がマリアを守らなければ、誰が――その思いが今のアリスを支えていた。

アリスとキーファの間にピンと張り詰めた空気が差し込まれる。
相手は少し前から気付いていたようだが、行動は起こさなかった。

「その子から離れなさいっ!!!」

じりっと、アリスの足元から音がする。
重心を取るために足を少しずらしたのだ。
――体力も少しだけだけど、回復している。
その音を頭の端で聞きながら、確認を取る。現に、先程は立つのもやっとだったが、今は虚勢を張れるぐらいには動けるようになっていた。

731守るべき仲間を4 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:21:47 ID:OzOUZH+rO
「ま、待てよっ。俺は――」
「問答無用っ!!」

そのままパッと攻撃に転じる。いつもと違い力が入らない斬撃だが、はなからアリスの狙いは相手の予想を裏切れる第二次の攻撃だから関係ない。

二手目。
しかし、当たると確信していた攻撃に今の精一杯の力を込めるが、それは空しく空を斬るだけになってしまった。
そのまま体勢を崩してしまう。

――殺られる。
刹那、そう思い無理に体勢を立て直そうとするが、今のこの身体では事態を悪化させる一方だった。
余計にバランスを崩し、地面に倒れ込みそうになる。しかし、その瞬間に来るべき筈の斬撃・衝撃はどちらも来ない。
アリスの誤算、それは相手が素早さを上げていた事だったが、もう一つは幸いにも彼女を救う事になる。

それは、キーファに彼女を傷付ける気が毛頭ないことだった。

キーファもまた、アリスを支えるところまでは良かったのだが、とっさのことでバランスを崩しそうになる。が、こちらは何とか止めることが出来た。
しかし、ちょうどアリスを抱き込むような状態になってしまう。

「――取り敢えず落ち着けよ、俺はトルネコさんに頼まれて貴女達を助けに来たんだ。」
アリスは少し上の方から降って来た言葉の中の一つの単語に反応した。
本来の救助を待つ相手の名前が出て来たからだ。

「・・・それは本当ですか。」
「勿論。」

732名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:22:33 ID:7db0DX9N0
支援!
733守るべき仲間を4 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:22:53 ID:OzOUZH+rO
高ぶった感情が、戦闘を中断したことで平常心を取り戻して行く。
アリスはこの時、まずい、と思った。
この少年は信用出来る。何故なら自身が隙をみせた時も、今でさえ殺すチャンスがあるのにそれをしないからだ。
それと、何の根拠もないが彼の言葉には自分と同じ、人を守ろうとする強い意思が見られる。

そうなると、いくら警戒していたからといって、味方を攻撃していいわけが無い。
避けてくれたから良いものの、傷付けなどしてしまったら――と思うと、非常に申し訳ない。

「すいませんでした。敵と勘違いして・・・」
「あ、別に気にして無――」

――そこで、キーファが続きをいうのを止める。

そう、悪夢のような放送が、井戸の空気を震わせたのだ。
734名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:25:21 ID:7db0DX9N0
支援
735のおぉーっ??!! ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:27:32 ID:OzOUZH+rO
レス番号が、3と4で同じになってました。
それぞれ脳内変換で番号をふって下さい。

ご指摘有り難うございました。
736名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:28:59 ID:W6LPc+m/0
>>735
いや、それは構わない。どうとでもなる
それより、各キャラの状態報告を最後に載せるのを忘れないようにね。
737名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:34:29 ID:7db0DX9N0
>>735
とりあえず投下乙。SSのクオリティーは高いので安心して読めました。
でも>>4を良く読みなおしたほうが良いと思います。
番号も本スレのみ読んでいる人は混乱したと思うし、本文の最後の状態欄も抜けています。

【本文を書く時は】
 名前欄:タイトル(?/?)
 本文:内容
  本文の最後に・・・
  【名前 死亡】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
  【残り○○人】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。

【本文の後に】
 【座標/場所/時間】

 【キャラクター名】
 [状態]:キャラクターの肉体的、精神的状態を記入。
 [装備]:キャラクターが装備している武器など、すぐに使える(使っている)ものを記入。
 [道具]:キャラクターがザックなどにしまっている武器・アイテムなどを記入。
 [思考]:キャラクターの目的と、現在具体的に行っていることを記入。
 以下、人数分。

あと、俺もSS投下の際突っ込まれたのですが「」内の。は付けなくていいそうです。
ちょっとキツイ指摘かもしれませんが、更なる精進のために頑張って下さい。
きっと君なら良い書き手になれるさ!!Σd(・∀・)
738表 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:37:12 ID:OzOUZH+rO
名前 アリス(女勇者)
現在位置 E-4/アリアハン城下町井戸
状態 HP1/6 MP0 左腕に痛み(後遺症) 疲労大
装備 隼の剣
道具 支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) まほうのカガミ 魔物のエサ 氷の刃
イーグルダガー 祝福サギの杖[7] 引き寄せの杖(3) 飛びつきの杖(2) インテリ眼鏡
思考 自身とマリアの回復 『真の悪』(主催者)を倒す

名前 キーファ
現在位置 E-4/アリアハン城下町井戸
状態 HP1/2 両掌に火傷 両頬、左膝下に裂傷 疲労
装備 メタルキングの剣 星降る腕輪
道具 ドラゴンの悟り 祈りの指輪
思考 トロデを助ける 危機を参加者に伝える 己の腑甲斐無さによる自己嫌悪

名前 マリア
現在位置 E-4/アリアハン城下町井戸
状態 HP1/5 MP僅か 服はとてもボロボロ 脇腹に切り傷(凍傷進行中) 気絶
装備 いかずちの杖 風のマント
道具 支給品一式×2(不明の品が1〜2?) ※小さなメダル 毒薬瓶 ビッグボウガン(矢 0)
天馬の手綱 アリアハン城の呪文書×6(何か書いてある)
思考 竜王(アレン)はまだ警戒

名前 トロデ
現在位置 E-4/アリアハン城下町井戸近くの物陰
状態 HP1/5 腹部に深い裂傷(再出血中) 頭部打撲(出血中)
全身に軽度の切り傷(ほぼ回復) 服はボロボロ 脳震盪・気絶
装備 なし
道具 支給品一式×2(不明の品が1?)
思考 仲間たちの無事を祈る 打倒ハーゴン
739名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:42:19 ID:7db0DX9N0
改めて君に乙といいたい!
740 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/24(日) 22:48:42 ID:OzOUZH+rO
500ごとに投稿していったので、表が入りきりませんでした。
結局最後まで注意されなければならない自体になってスイマセン。

残りの問題点は少したってからにします。
クリスマスパーティの洗い物が・・・・
741名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/24(日) 22:52:20 ID:W6LPc+m/0
OK、ならば代わりに修正しよう

【E-4/アリアハン城下町井戸/早朝(放送直前)】
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:HP1/6 MP0 左腕に痛み(後遺症) 疲労大
[装備]:隼の剣
[道具]:支給品一式×4 ロトのしるし(聖なる守り) まほうのカガミ 魔物のエサ 氷の刃
     イーグルダガー 祝福サギの杖[7] 引き寄せの杖(3) 飛びつきの杖(2) インテリ眼鏡
[思考]:自身とマリアの回復 『真の悪』(主催者)を倒す

【キーファ@DQ7】
[状態]:HP1/2 両掌に火傷 両頬、左膝下に裂傷 疲労
[装備]:メタルキングの剣 星降る腕輪
[道具]:ドラゴンの悟り 祈りの指輪
[思考]:トロデを助ける 危機を参加者に伝える 己の腑甲斐無さによる自己嫌悪

【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:HP1/5 MP僅か 服はとてもボロボロ 脇腹に切り傷(凍傷進行中) 気絶
[装備]:いかずちの杖 風のマント
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1〜2?) ※小さなメダル 毒薬瓶 ビッグボウガン(矢 0)
     天馬の手綱 アリアハン城の呪文書×6(何か書いてある)
[思考]:竜王(アレン)はまだ警戒

【トロデ@DQ8】
[状態]:HP1/5 腹部に深い裂傷(再出血中) 頭部打撲(出血中)
    全身に軽度の切り傷(ほぼ回復) 服はボロボロ 脳震盪・気絶
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1?)
[思考]:仲間たちの無事を祈る 打倒ハーゴン

これでおk?
742真夜中の大杉劇場:2006/12/24(日) 22:55:22 ID:wpf6dD5z0
吉野と大杉は隣同士で座っていた。吉野は突然歌いだした!
吉野「一難去ってまた一難 ぶっちやけありえない せ−ふく着てても
二人はむちゃくちゃタフだしぃ お互いピンチを乗り越えるたび
つよく ふかく なるね− 生きているんだから心配なんてめっちゃない
笑う門に福来るのよ ネガティブなんてぶっとぶ い−のち−のはな−
咲かせて おもいきりもっとバリバリ! プ・リ・キュ・ア−」
大杉「シュラシュシュシュ−」大杉はでこから煙をだしている!
カチンときた吉野はカラ−ボ−ルをぶつけだした!大杉も負けじと投げ返す!
3日3晩続いたが、決着はつかなかった。
そこには カラ−ボ−ラ−と化した吉野と大杉が佇んでいた。   引き分け−
743 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/25(月) 02:00:04 ID:fZ7s8NAvO
>>741
修正有り難うございます。
正直、>>738に少しでも文章を足そうとすると書き込めなくなってしまいちょっと困っていたのです。

どうも迷惑かけました・・・
744名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/25(月) 16:05:12 ID:ZMdbPXAl0
保守
745名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/25(月) 16:10:47 ID:ZT9SAmSo0
>>743
ま、何はともあれ新作を書いてくれるのが一番なんだし、
俺が言うのも何だけど、次に注意を払ってくれればそれでいいよ。

それにしても、この前の人といい、この時期になってご新規さんとは。
埋もれてる書き手さんてのはいるもんなんだなぁ
746名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/25(月) 20:42:25 ID:jGKMJitl0
長く続いてるように見えるがまだ100話台だ、新規が来るのは珍しいことではない。
747名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/25(月) 23:36:22 ID:/0M0IZWv0
遅れたけど、投下乙!>>743
正義の塊みたいなアリスに、暗い影が覆い始めていたのが印象深い。
改めて見ると、キーファ以外HP1/5以下でみんなボロボロだね。
回復手段も乏しいし、ちゃんと無事に生き残れるのかな。ともかく乙

これでいよいよ放送前に残るはトルネコ、竜王、マルチェロだけかー
トルネコ・竜王の方は>>347ので、放送直前の締めっぽい感じもするし、まずはマルチェロ?
748名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 00:08:25 ID:hX4J+22L0
投下乙
ちょっと気になったのが>>730
前話でアリスたちっていかずちの杖を打ったあとそのまま流れで倒れて寄り添ってたみたいだから、
家の中にはいないんじゃないかと。
749名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 00:09:32 ID:hX4J+22L0
間違えた、>>720かな。
750名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 00:16:08 ID:/hQJvnbq0
年明けと同時に放送でいいよね。
○と宿が書かれても書かれなくても。
751名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 00:29:00 ID:65LYubEB0
キーファが井戸に付くまでの間に家に入ったんじゃね?
外だとジメジメして冷たいし、怪我人にはよくないし。
752名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 01:01:54 ID:hX4J+22L0
むう。捕らえ方の違いか。
もう最後の力で位置を知らせたって感じのイメージを持ってたから
もう家に戻るだけの余力すらないのかと思ってた。
口ではマリアを守るって言ってたけど、ホントに襲撃者が来たら
やられちゃうんじゃないかってくらいに思ってたもので。
753名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/26(火) 12:38:24 ID:ybHceUgcO
俺も752に同意。
754 ◆ncdqz8RaKo :2006/12/26(火) 23:54:30 ID:8HO0jrFm0
マルチェロ予約します。
755名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 00:10:31 ID:2hwAUzGv0
>>754
よっしゃ期待
756名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 00:12:07 ID:yuN275tH0
孤高のマーダーマルチェロktkr!!
757名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 08:19:48 ID:/OdaqWxs0
ついにマルチェロも動くか。期待

>>750
元旦早々悪魔の放送かー節目としてちょうどいいかもね。同意するよ
758名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 12:18:36 ID:te1KOh68O
エロマルチ予約キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
759名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 13:24:27 ID:AiIClePU0
まるち☆えろ予約キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
760 ◆UUnHCwOa2s :2006/12/27(水) 17:48:18 ID:HZ7uhAey0
元旦放送・・・素敵ですね。

>>754さん頑張って下さい。
761名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 17:49:58 ID:ab7mY8PTO
予約や投下、その他連絡以外はコテで来ないでくれ
762 ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:09:13 ID:FXkf3kp90
投下します。
763孤独な剣の行先(1/4) ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:09:58 ID:FXkf3kp90

昇りだした日の光はいよいよ速く、町を白く染め始める。
青の僧侶は民家の間を駆けていた。
可能な限り足音を抑え、物陰を選びながら慎重に進む。
軽やかに、しかし速く的確に疾走する。その姿はまさに暗殺者そのものだ。
彼――マルチェロはやがて戦場となった大通りに出て、顔をしかめた。

(間に合わなかった……か?)

おびただしい量の血痕。そして何かが焼け焦げたような濃い臭いが鼻につく。
余程激しい戦いだったのだろう、かなりの惨状だ。
だが肝心の死体が見当たらずマルチェロは困惑した。
すると戦闘の決着はまだついておらず、どこかに場所を移したのか?
マルチェロは考える。
そうであれば、戦況自体にはすでに優劣がついているはずだ。
劣勢な方がどこかに(そう、例えば損傷が激しくみえるあの城の方などに)逃げ込み、
優勢な方が止めを刺さんと追っていった――。そう考えるのが一番自然だろう。

(優勢なのは、あの怪物の方か。いや、違うな)

マルチェロの目的は当初より何一つ変わっていない。
自分以外の者を殺し生き残る――単純明快なこのゲームのルールに従い、己がその頂点に立つこと。
誰が勝利し誰が死んだのかそんなことはどうでもいい。
残った方を殺す。
それこそが、このゲームでの最も合理的な身の振り方だとマルチェロは考えていた。
だが、状況は自分が思っていた以上に切迫してきているのかもしれない。
764孤独な剣の行先(2/4) ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:10:38 ID:FXkf3kp90

マルチェロはひとまず瓦礫の陰に身を隠した。
「くそっ」
苦虫を噛み潰す。とんだ失敗だ。収穫は無く、さらにわざわざ生き証人を残してきてしまったのだ。
こうなることが分かっていたなら多少時間をかけてでもあの小僧らを始末していたものを。
どうする? 戻って始末しなおすか?
いや、ここで焦って動くのは危険だろう。今はまだ動かない方がよい。

マルチェロは配給された時計を取り出した。
ゲームが始まってからすでに一日が経過しようとしている。
もうすぐ二度目の放送が行われる時刻だ。一度ここで情報を整理しておいた方がいいかもしれない。

マルチェロは辺りを窺いながら地図と名簿を出した。
禁止エリア。マルチェロはゲーム開始以降このエリアから出ていない。
もし城の近辺が次の禁止エリアに指定されたらまずい。
そして参加者。一度目の放送から何人死んだ――いや、残っている?
残っている人数は少ない方がいい。多いと面倒だ。結束されるとこちらにとって脅威となりかねない。

(だが――力とは何だ?)
マルチェロは名簿の頁を繰りながら、自問した。
力とは、己が生き残り勝ち上がるためのものだ。
故に弱い者同士が結束するのは自然なことである。
表面では互いに協力しながら、状況を見計らい、裏切り、そして殺す。
元の世界でかつて教会の裏世界で暗躍していたマルチェロにとり、それは世界の道理ともいえた。

だが、宿屋に集まっていた連中の様子はどうだ。
それに先程の小僧。また、その口から聞いた異母弟の仲間だった男の名。
このゲームでは殺しあうことがたった一つのルールだ。
裏切りが前提の世界で、他人と真に頼りあう。そんな愚かなことは他にない。
脳裏によぎる彼らの姿は知らずマルチェロを苛つかせた。
765孤独な剣の行先(3/4) ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:12:52 ID:FXkf3kp90

「ぐ……っ?」
ふと頭に痛みが走る。


――つらくは ないか 孤独な 殺戮者よ?

「貴様か……」

――疲労しているようだな 頼れるものが 欲しくはないか?
――我の半身を 取り戻せば 汝に 強大な力を 与えようぞ?

「フン、くだらんな。黙っていろ」

――…………。

「そうやって徒党を組みたがる者ほど、弱者である証拠なのだ」


そうだ。マルチェロは独白する。私は何者の手も借りない。
頂点に座するものは一人のみ。そう、元の世界となんら変わりない、それは世界の道理。

私は常に一人で力を保ってきた。
不義の子として生を受け父親に追放されたときからずっと自身の力のみで己を培ってきた。
やがて頂点に立ち聖地で異母弟とその仲間に打ち倒されたその日までずっと一人の力で生きてきた。

失われた左目が熱く疼く。
766孤独な剣の行先(4/4) ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:13:26 ID:FXkf3kp90

まだだ。まだやれる。集中力はまだ途絶えていない。緊張感も維持できる。
チャンスはまた訪れる。必ずその時は来る。必ずだ。好機を見逃さない自信は、ある。
そうやって今までの人生を生き抜いてきたのだ。
恐れることはない。敵が結託するのであればそれ以上の力で滅せばよいだけ。

マルチェロは唇に得意の笑みを浮かべた。

ただ、もう失敗はできない。
重要なのは情報だ。残っている者の数、その顔ぶれ。
人数が多ければ連中の拠点である宿屋を壊滅させる必要性が格段に高まる。
また、新たにこのエリアに侵入してくるものがあればそれも殲滅せねばなるまい。
まずは放送だ。行動を最善なものにするためにはすべてを把握する必要がある。


時計の針は進む。
やがて鳴り響く鐘の音は福音となって孤独な僧侶に降りそそぐ。





【E-4/アリアハン城下町大通り付近/早朝(放送直前)】

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HPほぼ全快 MP1/3
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない) 宿屋組を優先的に警戒
     可能な限り情報の獲得を行う(喋らせてから殺す など)
767 ◆ncdqz8RaKo :2006/12/27(水) 18:14:08 ID:FXkf3kp90
以上です。
問題等あれば御指摘お願いします。
768名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 18:34:28 ID:lFdevK4T0
投下乙です。
769名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 20:32:46 ID:2hwAUzGv0
投下乙
焦って竜王トルネコ組に接触しにいかないところが、マルチェロの性格的に
何より今後の展開的にやりやすそうで良かったです。

全体的な文章も綺麗で惹きこまれました。
それにしてもマルチェロは、単独での話が多いなあw
770名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/27(水) 20:37:15 ID:yuN275tH0
新作乙
マルチェロ「べ…別に寂しくなんかないんだからね!」
ククール『…………』
771名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/28(木) 10:45:44 ID:AzUgHq0s0
保守
772名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 01:33:04 ID:Jza7tCFQ0
保守
773名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 08:16:45 ID:B6R+VDdI0
保守ついでに今後のこと
二回目放送が流れるのは1月1日ってことみたいだけど
放送が始まる時間もおおよそ決めておいた方がいいのかな?
一回目の時、そんな話があったけども。
774名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 09:43:46 ID:B6R+VDdI0
ちょっと時間があったので、生存者のこれまでの動向についてまとめてみた。
・・・といっても、一人だけ。さすがに12人もやってられない。

【アレフ@DQ1勇者】

1回目放送まで
 朝【D−6砂漠地帯】
  洞窟(いざないの洞窟)に放り出され、そこでルーシアと出会う。
  ローラを探すために西(レーベ)に向かうことを決める。
 昼【D−5草原】
  ゼシカと合流する。
  女性専用の装備品の過激さに昏倒しかける。なかなか身持ちの固い男?
 午後【C−5山岳地帯】
  フローラと遭遇。奇襲を受けてルーシアが毒針に刺される
  ゼシカがフローラと交戦状態に。その間にアレフはルーシアを連れて避難
  (なお、この戦いにおいてゼシカは死亡する)
 夕方【B−5森林地帯】
  毒針に刺されたルーシアの解毒を求めて走り回るが、
  またもマーダー(サマンサ)に遭遇。イオラを受け、背中に軽い火傷を負う。
  生命の危機に瀕したところへ、ヒミコがサマンサを求めて襲来。
  結果的にヒミコに救われた形で戦場を離脱
 夕方(放送直前)【B−3森林地帯】
  必死の逃走も虚しく、最後にアレフにベホマをかけて、ルーシアが息絶える。
  この時点では彼女の死にアレフは気がつかなかった。
  しかも途中でドラゴン(ゴン)に遭遇しかけ、その背中にはローラが乗っていたのだが
  ルーシアの救助に必死で、ローラにも気がつかなかった。受難続きのまま放送を迎える。
775名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 09:46:24 ID:B6R+VDdI0
【アレフ@DQ1勇者】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その1)
 夜【B−3森林地帯】
  放送を聴いて、ゼシカ、そして自分が抱えていたルーシアの死を知り愕然とする。
  絶望しかけたがローラとの話を思い出し、再起。ルーシアを安置するためにレーベへ
 夜中【B−2南の平原→南へ】
  レーベに到着。ルーシアの遺体を安置。形見に彼女の持ち物を受け取る。
  そこでやはりアリーナを失った直後のエイト、キーファと出会う。エイトを治療し、
  情報交換をした後、キーファと共にアトラスを追う(エイトはレーベに留まる)
  …皮肉にも、この直後にローラとゴンがレーベにやってくる。
 夜中〜真夜中【D−3平原】
  レミーラをかけ、キーファと歓談しながらアトラスを追跡。足跡を発見する。
 深夜〜黎明【D−3平原】
  眠っているアトラスを発見。その間に仕留めようとしたが、直前にアトラスが目覚める
  再びアトラスはアリアハンへ。アレフはキーファと追跡続行。
 黎明【D−4アリアハン城北】
  アトラスを追い、アリアハンに到着。
776名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 09:50:08 ID:B6R+VDdI0
【アレフ@DQ1勇者】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その2)
 黎明【E−4アリアハン城下町大通り】
  アトラスと交戦状態に入る。ここで親友(ランド)の妹の名前を聞いたキーファが
  彼女たちの救援のために離脱。去り際にキーファに祈りの指輪を渡す。
  宿敵・竜王(アレン)と再会。傍に居たトルネコも含め、共闘状態に。
  竜王から竜神王の剣・ロトの盾などを受け取る。
 早朝【E−4アリアハン城下町周辺】
  竜王(アレン)、トルネコと共にアトラスと交戦。
  一度は仕留めたに見えたが、不屈の精神でアトラスが復活。竜王に重傷を負わせて暴走。
  地下道を通って走り去るアトラスを追跡する。
  なお、竜王から受け取ったザックは剣と盾を除き、ここで手放す。
 早朝(放送直前)【E−3岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部】
  ピサロと交戦し、倒れたアトラスを発見。
  同時にルーシアの一件以来の因縁だったサマンサの姿も確認。
  ピサロ・サマンサと一触即発の状態となったが、またもアトラスが再起。
  フォズを庇って重傷を負ったピサロに代わって、アトラスと交戦。ついに決着をつける。
  この時、アトラスから形見として風のアミュレットを受け取る。
  次いで、サマンサとロトの血について口論、戦闘に入りかけるが、
  直前にサマンサはピサロによって殺害。その瞬間を見て、アレフは涙を流す。
  そしてアレフはピサロのデスピサロとなる宣言を聞く…→二回目の放送へ


こんな感じかな。何か間違ってたらごめん。
777名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 11:56:27 ID:t+0+KsRx0
改めてみるとアレフの女難がすげぇwwwwwww
778名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 12:22:28 ID:B6R+VDdI0
もう一人まとめたので次行ってみよう。でも需要あんのかな?

【キーファ@DQ7】のこれまでの動向

1回目放送まで
 朝【C−2丘の上】
  アルス・マリベルと合流し、ハーゴンの野望を砕くことを決意
  (ただし、この時点でアルス、マリベルは既に死亡。キーファはまだ知らない)
  サマルトリア王子・ランドと出会い、ハーゴンについての話を聞く。
 午前【C−2丘の上】
  ランドと打ち解け、レーベに向かう
 昼【B−2レーベ村付近】
  無人のレーベ村で死神の騎士と交戦。胸に斬撃を受け、気絶。
  ランドに救われ一命を取り留めるが、そのランドは死神の騎士と、
  三者の戦いに横槍を入れたベリアルとの攻撃で受けたダメージが元で絶命。
  「妹を守ってやってくれ」という遺言を胸に、レーベを後にする。
 真昼〜午後【B−2レーベ村】
  ベリアルに捕捉される。追い詰められるもアリーナ・エイトの参戦により事なきをえる。
  互いの自己紹介の後(この時、エイトに敬語禁止を出す)
  アリーナがベリアルと交戦。後にキーファを治癒したエイトも加勢。
  最後にキーファが、死亡したランドの持ち物(星降る腕輪)に気づき、
  意表をついてベリアルに攻撃。ベリアルを討ち果たす
  直後再び意識を失うが、ランドとの友の誓いを胸に強く刻んで涙する。
 夕方(放送直前)【B−2レーベ村】
  この頃から、友人(アルス・マリベル)の死を悟る。
  ランドから聞かされたハーゴンの陰謀をアリーナ・エイトに伝え、
  この危機を参加者に伝える決意を互いに固める。
  しかし、そこへ兄貴分だったベリアルの死に逆上したアトラスが襲来。
  逃げられないと悟ったアリーナの当て身で、エイトと共に三たび気絶する。
  アリーナは単身アトラスの前へ躍り出て激闘。
  最後まで立ち上がり、アトラスに強敵の意識を持たせるも、ついに力尽き、死亡する。
779名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 12:24:08 ID:B6R+VDdI0
【キーファ@DQ7】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その1)
 夜(放送後)【B−2レーベ村】
  気絶状態から回復せず、1回目の放送を聞き逃す。
  先に目覚めたエイトがアリーナの死を確認。
  エイトはアトラスと会話を交わした後、交戦。しかし巨人の前に歯が立たなかった。
 夜中【B−2南の平原→南へ】
  気絶から覚め、エイトの口からアリーナの死を聞かされる。
  その頃ルーシアの遺体を安置するためにアレフがレーベを訪れる。
  アトラスを追うというアレフの決断に従って、彼に同行することを決意。
 夜中〜真夜中【D−3平原】
  レミーラをかけ、アレフと歓談しながらアトラスを追跡。足跡を発見する。
 深夜〜黎明【D−3平原】
  眠っているアトラスを発見。その間に仕留めようとしたが、直前にアトラスが目覚める
  再びアトラスはアリアハンへ。キーファはアレフと追跡続行。
 黎明【D−4アリアハン城北】
  アトラスを追い、アリアハンに到着。
780名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 12:25:52 ID:B6R+VDdI0
【キーファ@DQ7】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その2)
 黎明【E−4アリアハン城下町大通り】
  トルネコと竜王(アレン)に出会う。彼らから、トロデ、アリス、マリア、
  そしてランドの妹リアが近くにいると聞き、
  彼女たちを助けるためにアトラスと交戦状態に入ったアレフの元を離れる。
  去り際に彼から祈りの指輪を渡される。
 黎明【E−4アリアハン城下町教会前】
  リアの元へ駆けつける途中、飛び出してきたファルシオンに遭遇。助けを求められる。
  行くと、エイトから大事な人と聞かされていたトロデが
  マルチェロに殺されかけようとしていた現場に。大声を張り上げて阻止に入る。
  そして、トロデからマルチェロが自分の弟であるククールの命を奪ったことを
  聞かされ、兄弟なのに、と怒り心頭。マルチェロと交戦状態に。
 早朝【E−4アリアハン城下町教会前】
  マルチェロと交戦。一矢報いるが、かなわず。
  マルチェロは置き土産にメラゾーマを放ってその場を去る。
  戦いの中でトロデが深手を負ったことを知り、自らの無力さを痛感する。
  その時、井戸の方角から花火が上がり、
  回復呪文の使い手がいることなどに一縷の望みをかけて、そちらへ駆け出す。
 早朝(放送直前)【E−4アリアハン城下町井戸】
  トロデを傍において、井戸の中へ。底で探し人であったはずのリアの、遺体を発見。
  自らの不甲斐なさに自己嫌悪に陥る。
  さらにアリスに敵意を向けられ危機状態に陥るが、トルネコの名前を出したことで
  アリスが落ち着きを取り戻す。お互いに話を交わそうとしたところで鐘が鳴る。
                                      →二回目の放送へ…
781名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 14:04:20 ID:t+0+KsRx0
流れに乗ってエイトをまとめてみた。

【エイト@DQ8主人公】これまでの動向
1回目放送まで
午前【B-3/レーベ東の草原】
 トロデの身を案じ、守ることを決意。アリーナと出会い行動を共にする。(このときアリーナに敬語禁止令を出される)
 二人でレーベに向かうが、北に上がる煙を発見。そちらへ進む。
午前〜昼【B-3/レーベ東の草原】
 メルビンの焼死体発見。埋葬は無理なので目を閉じさせて腕を組ませるに留まる。
 タイミング悪く現われたドランゴに怒りを燃やすアリーナを止めるために左肩負傷。
 その後ドランゴの炎でメルビンを火葬してもらう。
 メルビンの首輪入手。
真昼〜午後【B-2/レーべの村】
 アリーナと共にキーファを救出。 ベリアルの魔法を封じ、キーファを手当て。(このとき第二回敬語禁止令を出される)
 キーファの止血を済ませた後、ベリアルと戦うアリーナを援護。雷神の槍もライデインも後一歩およばず
 あわやと思ったところでキーファの火炎斬りが炸裂。ベリアルを倒す。
 このとき雷神の槍が大破する。
夕方(放送直前)【B-2/レーべの村】
 レーベの村を探索した後、キーファの口からハーゴンの陰謀を聞き、他の参加者にこの事を伝えると互いに決意を固めるも
 怒り狂うアトラスが襲来する。避けられぬ戦いにせめて一太刀と武器を手にしようとした時に、キーファ共々気絶させられる。
782名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 14:05:25 ID:t+0+KsRx0
【エイト@DQ8主人公】これまでの動向

 第1回放送後
1回目放送〜2回目放送(その1)
夜(放送後)【B−2レーベ村】
 定時放送が終わる頃に目を覚ます。アリーナの姿を確認すると同時にその死を悟り、悲しみにくれる。
 その後同じく目が覚めたアトラスと対話、交戦するも歯が立たず敗れる。
夜中【B−2レーベ村】
 目を覚ましたキーファとルーシアの遺体を安置するために村を訪れたアレフにより命を救われる。
 アレフと互いの情報を交換したあと、アトラスを追うアレフとキーファを送り出し、体力回復に努める。
 その直後、ローラ、ゴン、サマンサがレーベにやってくる。
真夜中〜深夜【B−2レーベ村】
 サマンサのメダパニにかかり混乱するゴンからローラを救う。混乱から立ち直ったゴンの転機によりサマンサを謀り、
 サマンサ、フローラをあぶりだす。
 怒り狂うフローラのイオナズンで負傷しつつもローラを救わんとするゴンの意志を継ぎ、ローラを連れてレーベを後にする。
 その後、ゴンはメガンテの腕輪によりフローラを道連れにして絶命。
深夜〜黎明【B-2/レーベ南の平原】
 同行者ローラにこれまでの事、アレフは南へ向かったと伝える。雑談を交えつつアリアハンへと南進。
 互いの支給品を確認。雨雲の杖の話を聞き、それをローラに渡す。あぶないビスチェにしばし動揺。
早朝(放送直前)【D-3/アリアハンへと続く橋の上→E-3/ナジミの塔の島・浜辺】
 バーサーカーやアトラスによる衝撃で朽ち果て、崩れ落ちる橋からローラを庇い川へ転落、渦に巻き込まれるも
 ナジミの塔まで流れ着く。流木に火をつけ、体力回復に努めている所に鐘の音が響く。
                                                      →第二回放送へ
783名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 14:54:54 ID:B6R+VDdI0
再び動向をもう一人分。まとめるのは好きでも、自分で物語を書く勇気はない俺チキンorz


【アリス@DQ3女勇者】のこれまでの動向

1回目放送まで
 朝【C−3森林】
  いきなり理不尽な殺し合いに参加させられたことに憤る。
  見せ付けられた女性の死にさらに憤る。舞台が自分の故郷だったことに憤る。
  おまけに支給品がひのきのぼう一本だったという貧弱さで怒り心頭に達する。
  絶対にゲームを阻止することを誓った時、かつて因縁の盗賊、カンダタと出会う。
  近くにアトラス・バズズ・ベリアルのジョーカー3体がいることを知り、
  果敢に戦いを挑む…ひのきの棒一本だけで。
 朝〜午前【C−3森林】
  大見得を切ってから、自分の装備の貧弱さに気づいてうろたえる。が、ひるまない。
  アトラス・バズズ・ベリアルのゼットストリームアタックの前に窮地に追い込まれるが
  アリスを姐さんと呼んで慕う、カンダタと彼の支給品だった白馬(ファルシオン)の
  加勢によって救われる。ライデインでバズズに一矢報いて撤収。
  道中で、聖なる守りをカンダタがよりにもよって股間に隠していたことに怒る。
  ついでに炎のブーメランも没収。ちなみにここで握力が200kg超あることが判明。
 真昼〜午後【D−3南西の平原】
  カンダタと共にファルシオンで移動中。今度はバーサーカーと遭遇
  ひのきの棒を投げつけて、バーサーカーを海に落とす。その二人をバズズが追跡中。
  (しかし、この後バズズが二人に追いつくことはなかった)
  なお、この頃から、アリスはこの世界の距離感が通常のものと比べ短いのに気づく。
 夕方【D−4森の中】
  アリアハンへ向かう道中、こちらはアリアハンから逃れてきたクリフトに出会う。
  クリフトがゲームに乗っていることに気づかず、彼と行動を共にすることに。
784名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 14:56:35 ID:B6R+VDdI0
【アリス@DQ3女勇者】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その1)
 夜【D−4森の中】
  一回目の放送でかつての仲間だった僧侶フィオが死亡していたことを知り、愕然とする。
  しかしすぐに奮起。傍で同じようにアリーナの死を嘆いていたクリフトを励まし、
  立ち直らせる(結果論で言うと、間違いだったことになるが勿論知る由もない)
  近くで戦闘が始まっていることを聞きつけ、そちらへ向かう。
 夜【D−4アリアハン北の平原】
  戦死者続出の戦闘の最中に、カンダタと共に再び大見得を切って参上。
  トロデ、ムーンブルク王女(マリア)、ククールをクリフトと共に避難させる。
  ハッサン、テリーを仕留めたレックスの姿を確認。ククールとの戦いで死亡した
  バーサーカーのはかぶさの剣が分離した隼の剣を手に、交戦状態に入る。
  その中でレックスが既に呪いから解放されていることに気づき、説得。
  レックスを思いとどまらせることに成功した。
  しかし、直後、レックスはまだ生きていたテリーに背後から撃たれ、死亡。
  放心状態になってしまったそこへ、さらにヒミコが襲来。カンダタが人質になる。
  カンダタはアリスの足手まといになることをよしとせず、最後の抵抗。
  ヒミコ(やまたのおろち)の頭の一つを潰すことに成功するが、絶命する。
 夜【D−4アリアハン北の平原】
  ヒミコと一対一の激戦。死の危機に瀕するが、過去を思い出して必死の反撃に出る。
  ヒミコの最期の一撃にも耐え、ギガデインを打ち込む。
  満身創痍の状態ながら勝利し、気絶
785名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 14:58:12 ID:B6R+VDdI0
【アリス@DQ3女勇者】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その2)
 真夜中【D−4アリアハン北の平原】
  生と死の狭間でフィオ・カンダタ・レックスと再会したが、自身はまだ死んではいなかった。
  瀕死状態のところをトルネコ・竜王(アレン)・リアに発見される。
  リアの持っていた世界樹の雫の力で一命をとりとめる。
  目覚めたアリスはこの夜の戦いで死んだ5人の墓を作り、
  竜王アレンから回収した王者のマントを受け取って、再びアリアハンへの道へ。
  なお、体力は全快したが、ヒミコにしめつけられた左腕の痛みは後遺症として残る。
 深夜【D−4アリアハン北の平原】
  リアたちと筆談。この世界がロンダルキアの幻の城に似ていることに気づき、
  ここもまたハーゴンによるまやかしのものではないかという予測が生まれる。
  それならば、リアに渡した聖なる守りで幻を消せる可能性も、という推測も生まれたが
  現時点では不確定要素が多いため、実行には移さず。
  引き続き、北の平原の激戦において避難させたマリアたちを追いアリアハンへ。
  腕の後遺症が深刻なのを竜王(アレン)に気づかれる。満足に剣を振るえるか不安に。
 深夜〜黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  アリアハンに到着。先発していたマリアたちと合流する。
  そこで仲間だったはずのクリフトがマリアたちの命を狙ったことを知る。
  さらにアレンが本物のローレシア王子アレンではなく、
  彼を殺した竜王がその名を騙っていることを知ったマリアの反応に、戸惑いを見せる。
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋周辺】
  ククールの死を確認し、遺体を埋葬してきた竜王にマリアが詰問する場に居合わせる。
  しかし、その話が終わらないうちに、クリフトの襲撃が始まる。
  寝室にいたリアを人質にして逃げた彼を追跡する。竜王・マリアがその後を追う。
786名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 15:00:08 ID:B6R+VDdI0
【アリス@DQ3女勇者】のこれまでの動向

1回目放送〜2回目放送(その3)
 黎明【E−4アリアハン城下町井戸】
  クリフト・リアの追跡を続ける中、最後のジョーカー・アトラスがアリアハンに到着。
  アトラスの所へは竜王が赴き、アリス・マリアはクリフトたちの捜索へ。
  マリアから譲り受けたインテリ眼鏡で、クリフトの潜伏先を突き止め、交戦。
  しかしリアを人質に取られたアリスは、サギの杖の連発を受け、疲労。
  リアの最後の機転でクリフトを倒すことに成功するが、
  逆上したクリフトの氷の刃の一撃を受けたリアは、アリスの介抱虚しく死亡してしまう。
 早朝【E−4アリアハン城下町井戸】
  先だって、クリフトの氷の刃を受けたマリアの容態が予想以上に重いことに気づく。
  何とか助けを呼ぶために、マーダーに見つかる危惧も振り切って、
  マリアが所持していたいかずちの杖の炎を、空に向かって打ち上げる。
 早朝(放送直前)【E−4アリアハン城下町井戸】
  暗い井戸の中で死者たちのことを思い浮かべ、孤独感と無力感にさいなまれる。
  そこへ打ち上げた炎に気づいたキーファが、井戸の底へ降りてくる。
  見知らぬ人物だったため、敵と認識しかけたが、彼からトルネコの名前を聞いて安堵。
  謝罪したところで二回目の鐘が鳴る…→二回目の放送へ
787名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 15:03:39 ID:B6R+VDdI0
とりあえず、今のところはここまで。
お、レスが増えてるからもしかして新作?と思った人御免ね。

アレフのこれまでの動向>>774-776
キーファのこれまでの動向>>778-780
アリスのこれまでの動向>>784-786
それから、エイトのこれまでの動向>>781-782 付き合ってくれてありがとう
788名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 15:11:06 ID:FrercSPI0
>>783
>   ついでに炎のブーメランも没収。ちなみにここで握力が200kg超あることが判明。

200kg超の握力判明は初登場話でカンダタに会った時ですよ。
789名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 15:14:53 ID:B6R+VDdI0
>>788
あ、本当だ。「Alice in〜」でもう紹介されてるね
790名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 19:03:35 ID:j8AJLkD10
予約の開始タイミングも禁止エリアも何も決まってないのに、いきなり1月1日に放送投下とか無理だろ
しっかりそこら辺告知して、浸透するまでしばらく待つのがいいと思う。来週あたりが無難じゃね?

住人(書き手)がみんな元日からスレに貼り付けるというなら構わんが。
791名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 19:03:59 ID:bRvPAmSKO
わかりやすいな
全キャラコンプすると新規増えるかも
792名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:23:59 ID:B6R+VDdI0
懲りもせず、もうちょっとやってみました。今回は生存中の女性4人のうちの残り3人

【ローラ@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送まで
 朝【B−5森林と山岳地帯の境】
  リュカを得るためにゲームに乗ることを決意したフローラに殺されかかるが、
  その場を目撃した、かつて竜王に攫われた時に彼女の面倒を見ていたドラゴンによって
  助けられる。その後互いに助け合う形に。
  着ていた光のドレスがフローラのメラミを跳ね返し、大火傷を負わせる。
  フローラが撤退するのを追わず見届けた後、ドラゴンとの再会を一方的に喜ぶ。
  支給品に含まれていたロトの剣をアレフに渡すことを願って移動。
  道中、ドラゴンの名前がゴンだということを聞いたりしながら、
  ゴンを精神的に翻弄する。もちろん自覚なしで。
 午後【B−3場所不明おそらく平原】
  ゴンと頭を寄せ合いながら進む。レーベの村が近くにあることに気づく
  一旦食事。支給されたパンを食べる(実はバトロワではかなり珍しい食事風景だったり)
  ゴンも一緒にどうかと進めたり、あーんをしたり、紅茶を欲しがったり。
  あまりにアホらしくて、上空から見張っていたカラス?に馬鹿にされる。
 夕方(放送直前)【B−4森林地帯】
  同族(ドラゴン族=ヒミコ)の気配を感じたゴンの案内で
  サマンサ対ヒミコ(やまたのおろち)が繰り広げられた後の現場へ。
  この時点で既にヒミコはバシルーラの杖で遠方に飛ばされていた。
  その場に残され、負傷して倒れていたサマンサを見つけ、介抱する。

  なお、この頃、近くをルーシアを抱えたアレフが通り過ぎていたが
  ルーシアの救助に必死だったアレフはドラゴンの姿を見て回避。
  結局アレフとローラは互いの存在に気づかなかった。
793名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:24:58 ID:B6R+VDdI0
【ローラ@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目放送(その1)
 夜(放送直後)【B−4森林地帯】
  介抱していたサマンサが目覚める。その直後鐘が鳴り、一回目放送を聴く。
  どうやってローラとドラゴンを仕留めるか様子を窺うサマンサと、それに警戒するゴン
  しかし、何も気づかないローラはしばらく一緒に行くことを提案
  サマンサの目論見と、ローラの半無限ループ発動?もあり、結局それに彼女は乗る。
 夜中【B−2レーベ村入り口】
  サマンサとゴンが互いを警戒しつつ、村の入り口に到着。
  皮肉にも、ルーシアの遺体を安置し、その後ローラが気がかりで
  アトラスの後を追ったアレフが村を出てすぐのことだった。
 真夜中【B−2レーベ村】
  レーベ村で休憩を図る。一方、サマンサの不穏な気配を察知していたゴンが
  彼女と心理戦に。しかし、相手の方が一枚上手で、ゴンはメダパニで混乱させられる。
  サマンサは身を潜め、混乱したゴンがローラを襲うが
  そこへ、アレフたちと別れ、レーベにとどまっていたエイトが乱入する。
 深夜【B−2レーベ南の平原】
  サマンサと、さらにレーベへやってきたフローラが見守る中、エイトとゴンが交戦。
  しかし途中からそれは芝居で、既に混乱から立ち直っていたゴンが火炎を放射。
  身を潜めていたフローラを焼くが、これによってフローラが逆上。イオナズンを放つ。
  エイトは大防御で耐えるが、ローラをかばったゴンは動けない状態に。
  ゴンはエイトにローラを連れて逃げるよう説得した後、フローラに殺害されたが、
  その死と共にメガンテの腕輪が発動。自分を殺した相手を道連れに。
  避難した後、ゴンの居た場所から光が放たれるのを見て、
  彼の死を知ったローラは号泣する…
794名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:26:39 ID:B6R+VDdI0
【ローラ@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目放送(その2)
 深夜【B−2レーベ南の平原】
  ゴンの死を悲しみ、彼のことを話すためにアレフだけでなく竜王も探すことを決める。
  レーベで出会ったエイトからアレフの事を聞き、エイトと共にその後を追う。
 黎明【D−2平原】
  アトラスの足跡と共に、それを追跡していたはずのアレフ・キーファの足跡を発見。
  アレフたちが少なくともここまでは無事だったことを知る。
  ここでエイトと互いの持ち物を確認。ロトゆかりの雨雲の杖をエイトから託される。
  さらにあぶないビスチェも発見。実はローラが着ている光のドレスと掛け合わせて
  錬金すると神秘のビスチェが完成するため、エイトがしばしムダに思い悩む。
  ちなみにそのレシピのことをエイトはローラには告げなかった。
 早朝(放送直前)【D−4アリアハン北の平原】
  アリアハンにつながる橋を渡っている際に転倒。
  その橋はこれまでに連続した衝撃で損傷しており、ここでまさかの崩落。
  エイトがローラをかばって海へ転落。自分の迂闊さを後悔する。
  (エイトはナジミの塔のある島へ漂着。このことをローラは知らない)
  しかし悲しみに沈んでばかりもいられず、一人でアリアハンへ。
  途中で炎のブーメラン(アリス対ヒミコ戦でアリスが手放したもの)と、
  五つの墓(ハッサン・テリー・レックス・カンダタ・ヒミコのもの)を発見。 
  それがアレフのものでないことを願いながら死者の冥福を祈った頃、例の鐘がなる…
                                    →二回目の放送へ
795名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:28:44 ID:B6R+VDdI0
【フォズ@DQ7】のこれまでの動向

1回目放送まで
 朝【F−4森】
  ハーゴンの儀式をかつてのダーマでの事件と重ね合わせ、ゲームに乗らないことを決心。
  支給品をチェックすると、中から恩人だったアルスの飼っていたトカゲ?が飛び出す。
  そのトカゲ(レオン)と共にアルスを探すために旅立つ。
  (この時点でアルスは既に死亡しているが、まだ知らない)
 昼【E−4アリアハン城下町東門付近】
  疲労しつつも森を抜けるが、そこで爆発が起こる。クリフトと遭遇。
  即死呪文をかけられそうになるが、そこへ放たれたマルチェロの攻撃が
  呪文を失敗させ、結果として彼女を救うことになる。恐怖に駆られてフォズは逃走。
 真昼【E−4アリアハン城下町】
  逃げ込んだ先で再びクリフトに遭遇。ザキの杖を振るわれる。が、発動しない。
  役立たずと思われた杖をクリフトが放り投げ、それがフォズに当たる。
  命中したが直撃まではしなかったらしく、その余波によって仮死状態に。
 午後【E−4アリアハン北東】
  クリフトが逃走、マルチェロが気絶、フォズが仮死に陥っているところへピサロが来る。
  フォズの中に何かしら人を変える力が宿っていることを感じたピサロは彼女を保護。
  近くにいたマルチェロを始末することもなく、ピサロはフォズを連れて立ち去る。
 午後【D−4森林】
  眠ったまま抱き上げられて、強い魔力の持ち主のいる北へ。
 夕方(放送直前)【D−4北側の森】
  まどろみの中でアルス・マリベルに再会した気になるが、追いつくことが出来ず、
  ピサロによって目覚めさせられる。彼が魔王であることを悟り、狼狽するが
  相手に殺意がないことに気づき、落ち着きを取り戻す。
796名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:30:32 ID:B6R+VDdI0
【フォズ@DQ7】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜【C−5北側の山】
  放送でアルス・マリベル・メルビンの名を聞き、愕然とする。
  一方で冷徹に見えたピサロもまた、アリーナの名に反応したのに気づく。
  その後、死者を思い泣きながら転職の方法について説明。
  そんな彼女に対してピサロは筆談を用いて、首輪解除に関わる推論を展開する。
 夜【C−5北側の山】
  首輪解除のために必要な呪文を使い手を求めて、ピサロと共に北上。
  自力で歩くと心に決めるが、結局ピサロに抱き上げられる。情けなく思いつつも安堵。
 深夜【B−2レーベ南東の平原】
  行く先に火の手が上がっていることを知る。助けなければという思いにかられる。
  ピサロに急ぐよう願うが、途中にドランゴの死体があったため、そちらの弔いへ。
  何をしたいのか、とピサロに呆れられたが、直後に行くはずだった先で死亡した
  ゴン(ドラゴン)のメガンテの腕輪が発動したため結果として九死に一生を得ることに。
  そこへ魔法使い・サマンサがやってくる。
 黎明【B−2レーベ民家】
  姿を見せていきなり気絶したサマンサを助ける。その後一時仮眠をとる。
 黎明【B−2レーベ民家】
  仮眠から覚めた時、サマンサとピサロの密談を情事と勘違い。思い切り動揺する。
  メガンテで崩壊したレーベの村で、ピサロが無線インカム(ベリアルの所持品)を入手。
  アリアハンにいたトルネコとの連絡を取ることに成功。
  そこでトルネコがアリスの名前を出したことで、サマンサが取り乱す。
  サマンサの願いで近道(森の地下道)を通ってアリアハンへ向かうことに。
797名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:31:45 ID:B6R+VDdI0
【フォズ@DQ7】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その2)

 黎明【C−3森】
  サマンサに、彼女が気絶している間にその魂に触れたことを告げ、
  影ではなく光の道を望んでいるのではないかと、サマンサの進む道について説く。
 早朝(放送前)【E−3岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部】
  サマンサの治療をしながら進んでいたが、彼女を警戒するピサロに止められる。
  さらにトルネコから聞かされていた巨人(アトラス)がこちらに向かっているのを知り、
  これから起こる戦闘に若干の怯えを感じる。
  そんな中で、サマンサが結局影となることを選択し、アリスにとって障害になりうる
  ピサロを始末しようと、自分を囮に使おうとしていることにも気づいていない。
 早朝(放送直前)【E−3岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部】
  ピサロとアトラスの戦闘の行方を見守り、ピサロが相手の命を奪ったことに涙する。
  そんな様子のフォズに対してピサロは声をかけるが、自身もまたこれまでの過程の中で、
  自らの邪気が薄れてしまっていることを感じ、初めて懸念を覚える。
  しかも、アトラスはまだ死んではいなかった。やってきたアレフの声に反応して再起。
  アトラスの奇襲とサマンサの狙いにはまって、死の危機に。
  そこをピサロの身を挺した庇いで救われるが、代償としてピサロが重傷を負い、
  泣きながら回復呪文を繰り返す。その後目覚めたピサロはサマンサを殺害。
  誰も導くことができなかった無力感にかられながら、
  フォズはアレフのラリホーにかかって眠りに落ちる。
  そして、ピサロは己のこれまでの間違いを悟り、豹変する…→二回目の放送へ
798名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:34:46 ID:B6R+VDdI0
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】のこれまでの動向

一回目の放送まで
 昼【D−3森】
  いかずちの杖を胸に抱きながら座り込んでいたところをトロデに見つかる。
  魔物のような姿のトロデに対して、最初は攻撃を仕掛けるが、邪気がないのに気づく。
  話をしていく中で次第に打ち解け、トロデに亡き父の姿を重ね合わせるようになる。
  トロデのことを「おじさま」と呼び、守ることを決意する。
 昼【D−3橋の東側】
  バーサーカーの襲撃を受ける。マヌーサの呪文をかけるが
  バーサーカーが持っていたミラーシールドでマヌーサが反射。逆に幻惑にかかる。
  しかし、トロデの機転などもあってバーサーカーは川に落下。事なきを得る。
 午後【E−4アリアハン城内裏口】
  マーダー・レックスの存在に気づき、避難したところ、ハッサン・テリーと出会う。
  集団で離脱を試みるが、テリーがトロデのさざなみの剣を持って攻勢に出たため
  彼を待つことに。
 夕方【E−4アリアハン城内】
  テリーが姉・ミレーユを殺したレックスと交戦。
  彼の持つ皆殺しの剣を折ることに成功したが、止めをさすのはハッサンに阻まれる。
  その間にマリアがレックスにラリホーをかけて眠らせ、
  彼の呪いを解く方法を探すことを決める。
 夕方(放送直前)【E−4アリアハン城内】
  目覚めたレックスを見失う
  (この間に姉を殺したレックスの傍にいることを拒否したテリーが立ち去る)
  逃走したレックスはククールと遭遇、彼もまた殺そうとするが
  ククールのディバインスペルで抵抗力の弱まったところを、マリアが再び眠らせる。
 夕方(放送直前)【E−4アリアハン城北の平原】
  レックスの所持品から出てきた錬金釜についての説明をトロデから受ける。
  その後、マルチェロの存在に気づき、さらに所持品から確認された空飛ぶベッドに
  乗ってトロデ、ハッサン、ククール、レックス(睡眠中)と共に離脱する。
799名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:36:00 ID:B6R+VDdI0
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜【E−4アリアハン城北の平原】
  放送でアレン・ランドが既に死亡していたことを知る。
  さらにククールからアレンの死の顛末、そこに彼が関わっていたことを聞かされる。
  この会話の中で、アレンが戦っていた相手が竜王であることを知る。
 夜【D−4アリアハン北の平原】
  竜王についてククールと会話中に再びバーサーカーの襲撃。ベッドが破壊される。
  さらにそこへ般若の面を被ったテリーが再来。殺意の塊となって襲い掛かる。
  (マリアの放ったバギはまたもはね返されてしまう)
  そして、レックスが呪いを解く手段も見つからないまま、再び目覚める。
 夜【D−4アリアハン北の平原→アリアハンへ】
  レックスが復活。ギガデインでハッサン・テリーを仕留めてしまう。
  残されたトロデとマリアは死を覚悟するが、そこへ場違いなほどの大見得と共に
  ファルシオンに乗ったアリス・カンダタが参戦。
  アリスがロトであるということに狼狽しつつも、彼女の指示を受けて
  トロデ・ククールを連れて戦場を離脱する。そこにアリスの連れだったクリフトも同行
 夜中【E−4アリアハン城下町宿屋】
  宿屋でトロデを介抱する。するとククールがマリアのいかずちの杖をトロデに向ける。
  まさか攻撃をするのかと思ったが、祝福の杖という特技だったので驚く。
  一方、隠れマーダーであったクリフトがここで正体を現し、死の呪文の詠唱を始める。
  しかし、これもククールの特技によって阻止され、クリフトは魔力を完全に奪われる。
  そんな場所へまたもマルチェロが接近してくる。一難去ってまた一難…
800名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:37:10 ID:B6R+VDdI0
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その2)
 夜中〜真夜中【E−4アリアハン城下町宿屋】
  マルチェロと戦うためにククールが立つ。去り際にレックスの呪いを解く手がかりを
  求めて立ち入った図書館で手に入れた呪文書をいくつか渡される。
  そしてククールは異母兄マルチェロと交戦。
  左目を負傷させ、兄を宿屋から引き離すことに成功するが、ククール自身は死亡する。
 深夜〜黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  ククールを待っている間に、アリス・トルネコさらに亡きランドの妹リアと合流する。
  そこでもう一人「アレン」と名乗る者がいることを知るが、 
  彼女の知るローレシア王子・アレンは既に死んでいる。
  写真をもとに、その「アレン」が本物のアレンを殺した竜王であることを知り、愕然…
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋周辺】
  問題の竜王(アレン)が彼女の元に。しかも竜王はククールの死を告げる。
  何故、彼の名を騙っているのかと問い、対して竜王はアレンの遺志を継ぐためと答える。
  しかし、その言葉の真意を確かめる前に、再びクリフトが行動を開始する。
  リアを人質にして逃走、その追跡をするアリスの後を、竜王と共に追う。
 黎明【E−4アリアハン城下町井戸】
  クリフトたちを捜索中に、アトラスがアリアハンに襲来してきたのを知る。
  未だ警戒の抜けない竜王の提案によって、竜王がアトラスと対峙し
  マリアはアリスと共にクリフトの追跡を続けることを決める。
  マリアの持っていたインテリ眼鏡の効果と、アリスの土地勘によって、居場所を特定。
  リアの奪還を図るが、クリフトの策略によって氷の刃の一撃を受け、気絶する。
  (その後、クリフト対アリスの戦いの中で、クリフト・リアが死亡する)
 早朝【E−4アリアハン城下町井戸】
  意識不明。氷の刃で受けた傷が凍りついて体温が下がり、思いのほか重傷に。
  彼女を助けるために、いかずちの杖を使ってアリスが空へ火を放つ。
  それに気づいたキーファが降りてくる。依然としてマリアは眠ったままである…
                                  →二回目の放送へ
801名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 20:46:42 ID:B6R+VDdI0
以上でした。長ったらしくてごめん。
 アレフ>>774-776  キーファ>>778-780
 エイト>>781-782(書いてくれた人ありがとう)
 アリス>>783-786  ローラ>>792-794
 フォズ>>795-797  マリア>>798-800
アリスの握力のほかにも、何か間違ってるかもしれないけど。

>>790
何か1日に放送というような話がどこからか持ち上がってたから、
そうなのかな、と思ったけど違うのかな。
まあ、読み手としては書き手の人が都合のいい時にしてくれたらいいかと。

>>791
コンプはさすがにきついかも。あとは竜王・トルネコ・ピサロ・トロデ・マルチェロかぁ
802名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/29(金) 22:35:31 ID:AgT7KiPWO
乙です。

803名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 13:59:29 ID:JBUJ8IkW0
懲りもせずもうちょい挑戦。今回は今後の鍵を握るかもしれない魔王。その一人目

【竜王(アレン)@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送まで
 午前【E−3ナジミの塔】
  ハーゴンの間にあった邪神の像から、この戦いがシドー復活の生け贄を捧げるための
  儀式であることを看破。誇り高き竜の王として、この儀式を破壊することを決める。
  そこで、かつて自らを討ったアレフの子孫であるローレシア王子・アレンと出会う。
  お互いの立場を話した後、アレンは竜王に協力を求めるが、竜王はそれを拒否。
  人間に協力などありえないと語るが、アレンもまたあなたは人間を愛した存在だと言う。
  ついに二人は交戦。それは、殺し合いではなく、お互いの意志を試すために。
  しかしそこへ不運が襲う。二人の戦いを見て助太刀するつもりで放ったククールの矢が
  それに気づき、竜王を庇おうと飛び出したアレンに命中。
  既に太刀を止められなかった竜王は、アレンをそのまま切り裂いてしまう。
  アレンは最後まで人間への協力を懇願しながら絶命。
  不意の横槍に怒った竜王はククールの命を狙ったが、それも果たす気にならず。
  死者に対して己が負けたことを悟り、竜王はアレンとして彼の遺志を継ぐ決意をした。
 夕方【D−2森林と茂みの境】
  バズズがトルネコ・ビアンカ・リア(サマルトリア王女)を襲撃。
  あと一歩で全滅と言う場面で到着。アレンを名乗り、リアたちを襲った炎を受け止める。
 夕方(放送直前)【D−2森林と茂みの境】
  バズズと交戦。魔封じの杖でバズズの呪文を封じるなどして優勢に出るが
  バズズの捨て身の攻撃でリアを奪われる。バズズはリアを殺そうとするが、
  そこで死んだのは場所変えの杖で身代わりになったビアンカだった。
  さらにこの時既にマホトーンの効果が切れていたバズズは、メガンテで道連れを図る。
  これはトルネコの持っていた引き寄せの杖と、自らの持つ竜化の力で生き延びたが、
  戦いの後、守ると誓った約束をたがえてしまった己を悟り、一人静かに竜は啼いた…
804名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 14:00:59 ID:JBUJ8IkW0
【竜王(アレン)@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目放送まで(その1)
 夜【D−2森林地帯】
  放送を聴き、本物のアレンの名が呼ばれたことに感傷を
  配下のドラゴン(ゴン)が呼ばれなかったことに安堵を、そして宿敵アレフの名もまた
  呼ばれなかったことには言葉にしつくせない複雑な感情を抱く。
  バズズ戦の頃から気を失っていたリアが目覚め、彼女に自分を守ったビアンカ、
  そして本物のアレンが死んだことを告げる。愕然とするが気丈さを見せるリアを
  アレンの知己であり、そしてあのローラの末裔ならば、と彼女を守る決意を固める。
 夜〜夜中【E−3アリアハン内海】
  バズズ戦で死亡したバズズとビアンカの首輪を回収。
  ハーゴンに盗聴されていることを指摘したトルネコの判断によって筆談を開始する。
  手持ちのラーの鏡で首輪にかけられている呪術を具現化。
  それがかつてないほどに強力なもので、これを打ち消すには
  あらゆる闇を打ち消すほどの強大な光の力が必要だと推測した。
  さらなる情報を掴むために、アリアハンへの移動を決意。
  キメラの翼でナジミの塔頂上に移動し、そこから風のマントを用いて三人は空を舞う。
  なお傷の深い竜王に対して、リアが世界樹の雫で治療を提案したが、この時点では拒否。
 真夜中【D−4アリアハン北の平原】
  無事アリアハン近辺に降り立つ。そこで馬(ファルシオン)の泣き声を聞きつけ、
  向かった先で三人(ハッサン・テリー・レックス)の遺体と瀕死のアリスを発見。
  ここでリアが再び世界樹の雫の使用を提案。今度は竜王・トルネコも承諾。
  アリスの復活を成功させた(ただし、アリスの左腕の痛みまでは完全に癒えず)
  目覚めたアリスに、その戦場で回収した王者のマントを渡し、共にアリアハンへ。
805名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 14:02:02 ID:JBUJ8IkW0
【竜王(アレン)@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目放送まで(その2)
 深夜【D−4アリアハン北の平原】
  リアたちと筆談。この世界がロンダルキアの幻の城に似ていることに気づき、
  ここもまたハーゴンによるまやかしのものではないかという予測が生まれる。
  それならば、リアに渡した聖なる守りで幻を消せる可能性も、という推測も生まれたが
  現時点では不確定要素が多いため、実行には移さず。引き続きアリアハンへ向かう。
  この頃、アリスの腕の後遺症が深刻なのに気づく
 深夜〜黎明【E−4アリアハン城下町〜宿屋】
  アリアハンへ到着。先にここへ来たはずのムーンブルク王女(マリア)たちとの合流を
  急ぐアリスたちと一旦別れて一人哨戒に出る。その直前にトルネコと友誼を感じる。
  哨戒中、ナジミの塔でアレンとの戦いに横槍を入れたククールの遺体を発見。
  当時のことを許したわけではなかったが、既に死亡していた彼を人間流に埋葬する。
  その後宿屋へ向かうが、そこには竜王が本物のアレンを殺した張本人であることを
  知ったマリアが、憤りを胸に待ち構えていた。
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋周辺】
  ククールの死を告げると、「アレン」の事実を知ったマリアから詰問を受ける。
  何故、彼の名を騙っているのかと問われ、アレンの遺志を継ぐためと答える。
  しかし、その会話が終わる前に、一度マリアたちを襲ったクリフトが行動を再開。
  リアを人質にして逃走、その追跡をするアリスの後を、マリアと共に追う。
806名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 14:04:28 ID:JBUJ8IkW0
【竜王(アレン)@DQ1】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目放送まで(その3)
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋周辺→北へ】
  クリフト・リアの追跡を続ける中、最後のジョーカー・アトラスがアリアハンに到着。
  彼の提案で、アリス・マリアはクリフトたちの捜索を続行。
  竜王はアトラスと戦うためにその戦場へ赴く
 黎明【E−4アリアハン大通り】
  アトラスとの戦場で宿敵・アレフと再会。キーファ・トルネコとも合流。
  (キーファは、近くに死んだランドの妹・リアがいることを知って、そちらへ移動)
  バズズを倒した竜王に怒りをみなぎらせるアトラスに対して、竜化して対抗する。
  アレフに竜神王の剣・ロトの盾を含む自らの道具を渡して
  くしくもかつてお互いの命を奪おうとした者同士による共闘状態に入る。
  ロト本人(アリス)、未来のロトの血族(アレン・マリア・リア)、そしてアレフ
  自らとロト一族との間に存在する深い因縁を感じながら…
 早朝【E−4アリアハン城下町周辺】
  アレフ・トルネコと共闘し、アトラスを追い詰め、倒す。
  しかし、最後の執念に燃えるアトラスはまさかの再起。
  竜王はアレフを庇い、アトラスの渾身の一撃を受け、気を失ってしまう。
  地下道を通ってその場を去るアトラスを、剣と盾を借り受けたアレフが追跡する。
 早朝【E−4アリアハン城下町宿屋】
  アトラスが去り、アレフがその後を追い、そこにはトルネコと気絶したままの竜王だけが残された。
  放送の時は近い。竜王は未だ目を覚まさない。
  彼は知らない。自分の配下のドラゴン(ゴン)が、ローラを守るために既に死亡したことを。
  そして、自分がかつて守ると誓ったはずのリアが、井戸の底でその命を散らしたことも
  彼はまだ、知らない…                    →二回目の放送へ
807名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 15:32:42 ID:JBUJ8IkW0
【ピサロ@DQ4】のこれまでの動向

一回目放送まで(その1)
 オープニング【座標なし・ハーゴンの間】
  参加者全員が集められた場所で、殺し合いをしてもらうというハーゴンの発案に激怒
  攻撃を仕掛けるが、呪法を無力化する結界・さらには首輪の前になすすべなく。
  見せしめとして、恋人であるロザリーが首輪の力によって殺害される。
  ロザリーを殺された怒りと、ゲームに勝利すれば死者を蘇らせることもできるという
  呼びかけに、彼はどのような判断をするのか…?
 朝【E−3ナジミの塔の地下通路(アリアハン城地下へ接近中)】
  放り出された地下通路で、ロザリーを殺したハーゴンへの復讐を決意する。
  しかし、他にも屈強な者の存在を感じたため、闇雲に動くのは危険と判断。
  自らを襲うものがあれば殺すことを決めると同時に、魔力の高い者を利用、
  脱出してハーゴンを出し抜く方法はないかと画策を始める。
 朝【E−4アリアハン城門】
  たどり着いた城で真新しい二つの死体(アルス・バーバラ)を発見。
  首輪を回収すると共に、死因(雷)から殺害者が勇者である可能性が高いことを知る。
  そして実際に二人を殺したレックスと対峙。戦いを優勢に進めるも仕留めるには至らず
  彼が残したアサシンダガーを手に入れて、その場を後にする。
 昼〜午後【E−4アリアハン城下町東門付近】
  アリアハンのあちこちで勃発する争いを、侮蔑と共に眺める。その中で、
  魔力を感じる三人(クリフト・フォズ・マルチェロ)の存在に気づき、
  利用できないか観察する。
 午後【E−4アリアハン北東】
  三人の戦闘が終わった後を訪れる。顔見知りであったクリフトがゲームに乗ったことを
  知り、勇者(レックス)同様、結局人間は脆いものかと軽蔑を感じる。
  残っていた二人の様子を確認。マルチェロにはさして特殊な力を感じなかったが
  フォズに人を変えうる可能性が宿っていることを知り、仮死状態の彼女を保護する。
  生き残らせ、利用するため…だけではなかったかもしれない。
808名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 15:33:53 ID:JBUJ8IkW0
【ピサロ@DQ4】のこれまでの動向

一回目放送まで(その2)
 午後【D−4森林】
  少女を助けた自分の行動にやや困惑を覚えるが、目的のためだと自らに言い聞かせる。
  未だ目の覚めないフォズを連れて、魔力の高い者の存在を感じる北へ移動する。
 夕方(放送直前)【D−4北側の森】
  まだ目を覚まさないフォズを、凍てつく波動と手刀で無理やり起こす。
  相手が魔王であることを悟ったフォズに警戒されるが、
  そんな彼女を抱き上げて再び移動。その様がフォズに落ち着きを取り戻させる。

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜【C−5北側の山】
  放送で知人の名を聞き、動揺著しいフォズに対し、
  特に何の感銘も抱いていないように見えたが、アリーナの名には反応した。
  その後、フォズから転職についての説明を受けるが、彼女はなかなか泣きやまない。
  そんなフォズに対して、アリアハンの図書館で手に入れた呪文の情報から、
  筆談を用いて、首輪解除に関わる推論を展開する。
 夜【C−5北側の山】
  魔力を感知し、首輪解除のために必要な呪文の使い手を求めて北上。
  この間、フォズとの関わりに興味を持ちつつも、参加者のあまりの減りの激しさに
  やはり人間と手を組むなど愚かしいことか、という気持ちとの間で揺れ動く。
 深夜【B−2レーベ南東の平原】
  行く先に火の手が上がっていることを知る。
  助けなければという思いにかられたフォズに急ぐよう願われるが、
  途中にドランゴの死体があるのに気づいたため、そちらの弔いへ行かされる。
  こいつは何がしたいのか、と呆れたが、直後に行くはずだった先で死亡した
  ゴン(ドラゴン)のメガンテの腕輪が発動したため結果として九死に一生を得ることに。
  そこへ魔法使いサマンサがやってくる。
809名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 15:36:48 ID:JBUJ8IkW0
【ピサロ@DQ4】のこれまでの動向

一回目放送〜二回目の放送(その2)

 黎明【B−2レーベ民家】
  フォズの願いで、姿を見せていきなり気絶したサマンサを助ける。が、警戒する。
 黎明【B−2レーベ民家】
  サマンサにアバカム・シャナクの二つの呪文が使えないか問いただす。
  さらにサマンサの魂胆を見抜き脅迫を加えるが、これはフォズの目覚めで中途半端に。
  メガンテで崩壊したレーベの村で、無線インカム(ベリアルの所持品)を入手。
  アリアハンにいたトルネコとの連絡を取ることに成功。
  そこでトルネコがアリスの名前を出したことで、サマンサが取り乱す。
  サマンサの願いで近道(森の地下道)を通ってアリアハンへ向かうことに。
 黎明【C−3森】
  移動中。フォズがサマンサに道について説く様子を横目に見る。特に返事はしない。
 早朝(放送前)【E−3岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部】
  トルネコから聞かされていた巨人(アトラス)がこちらに向かっているのを知り、
  迎撃の姿勢を取る。一方、サマンサがフォズを利用して何かを企んでいるのを感じ取り、
  睨み付けて牽制するが…
 早朝(放送直前)【E−3岬の洞窟・地下回廊・ナジミの塔下部】
  アトラスと交戦。戦いの中でアトラスがハーゴンの配下であることを知る。
  一方的に仕留めるが、ハーゴンの部下にすら、思いのほか甘くなっている自分に気づく。
  フォズとの関わりを通して自らの邪気が薄れてしまっていることを感じ、懸念を覚える。
  そして、アトラスはまだ死んではいなかった。やってきたアレフの声に反応して再起。
  アトラスの奇襲とサマンサの狙いにはまって、死の危機に瀕したフォズを、
  身を挺して庇ってしまう。フォズの死は免れたが、代償として自身が重傷を負う。
  フォズによって繰り返された回復呪文によって、ピサロは息を吹き返すが、
  自らをはめたサマンサを鎖鎌で殺害。情けをかけたがために傷ついた自分を見て、
  ピサロは己のこれまでの間違いを悟り、豹変する…→二回目の放送へ
810名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 17:22:09 ID:LThZDGOoO
今全部読みますた
リュカ&アトラスカワイソス
811名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 21:44:35 ID:+aRo5lZz0
あとはM字、ナメック星人、ラッキーマンか
812名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/30(土) 22:46:56 ID:NYYSEV+U0
今更とはいえしたらばの情報確認スレにまとめて欲しかったかも

まあ保守だけよりはずっといい大歓迎なんだが、てっきり超大作でも来たのかと思ったw
813名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 08:00:25 ID:lF/PsvXrO
ここまでやったんだ。全キャラコンプしようぜ!
814まとめ人:2006/12/31(日) 15:48:13 ID:oVcCdhvH0
今まで使っていたHPスペースが使いづらいので移転しました。
http://www5.pf-x.net/~dqbr/
ブックマークの変更などよろしくお願いします。
815名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:04:35 ID:0g5HU8uj0
>>814
お疲れ様です。いつもお世話になってます。
>>812
元々保守代わりのつもりで、アレフだけのはずだったので、こっちに書いちゃいました。
今にして思えば、そっちの方がよかったかもしれませんね。
でも、ここまで来たので最後までこっちでやってしまおうかと。

とりあえずしつこく続き。トルネコ・トロデの二人を。
816名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:05:35 ID:0g5HU8uj0
【トルネコ@DQ4】のこれまでの動向

一回目の放送まで
 午前〜昼【D−3森】
  家族のことを考えながら、不安いっぱい。彼の腹をゼシカの胸と間違えて
  飛びついてきたトロデに思い切りビビり、お互い別々の方向に逃げだす。
  この時ザックを落とし、持ち物が手榴弾・薬草・火炎草だけになってしまう。
  さらに運の悪いことに、疲れて休憩していたところを、ゲマに見つかる。
 昼【D−3森】
  ネネの幻に起こされて目を覚ますと、ゲマに拘束されている自分に気づく。
  縛られた先に手榴弾があり、これで自分を殺そうとしていることがわかったが
  手榴弾がピンが外れてから爆発するまでに間があること、ゲマが油断していること
  などを利用して、逆にゲマを仕留める。必ず家族のところに戻ることを決意。
 午後【D−3森】
  湖でアリスを追跡中にアクシデントで気絶したバズズを発見。
  見慣れぬ兜に興味を持ち調べると、それは無線インカムであり、
  図らずもアトラス・ベリアルと会話。参加者の殺害を狙っていることを聞かされ驚く。
  その後目覚めたバズズが自滅している間に逃走。危機を伝えるためアリアハンを目指す。
 午後【D−3森】
  トルネコをバズズと勘違いしているアトラスと再び無線インカムで会話。
  ベリアルと連絡がつかなくなったことから、ベリアルが倒されたのではと予測。
  それは事実だったが、これがきっかけでアトラスを逆上させてしまう。
 夕方【D−2森林と茂みの境】
  森の中を彷徨っていたところで再びバズズに見つかってしまう。
  大人しく自分の無線インカムを渡せば命は助けると脅されるが「だが断る」
  商人のプライドにかけて逃走。そこでビアンカ・リアと遭遇。
  迫るバズズから守ろうとしたがあえなく気絶。あわや全滅というところへ竜王が現れた。
 夕方(放送直前)【D−2森林と茂みの境】
  気絶から覚め、ビアンカを助けようとするが果たせず。バズズが放ったメガンテから
  竜王・リアを救うためにビアンカの所持品だった複数の杖を使って機転を利かせる。
817名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:06:50 ID:0g5HU8uj0
【トルネコ@DQ4】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜【D−2森林地帯】
  放送を聴き、死者となったロザリー・ルーシア・アリーナのことを思い浮かべる。
  さらに、アリーナの死でどうにかなりかねないクリフトのことを心配する。
  リア・竜王と互いに自己紹介。竜王が本物のアレンではなく、
  今は亡きローレシア王子アレンに代わってその名を名乗っていることを知る。
 夜〜夜中【E−3アリアハン内海】
  竜王がバズズ戦で死亡したバズズとビアンカの首輪を回収してくる。
  ハーゴンに盗聴されていることを指摘したトルネコの判断によって筆談を開始。
  竜王が持っていたラーの鏡で首輪にかけられている呪術を具現化。
  それがかつてないほどに強力なもので、これを打ち消すには
  あらゆる闇を打ち消すほどの強大な光の力が必要らしいことを知る。
  …実は手元に魔法の鏡という手がかりになりうるアイテムを持っていたが、気づかず。
  さらなる情報を掴むために、アリアハンへの移動を決意。
  キメラの翼でナジミの塔頂上に移動し、そこから風のマントを用いて空を舞う。
 真夜中【D−4アリアハン北の平原】
  無事アリアハン近辺に降り立つ。そこで馬(ファルシオン)の泣き声を聞きつけ、
  向かった先で三人(ハッサン・テリー・レックス)の遺体と瀕死のアリスを発見。
  ここでリアが世界樹の雫の使用を提案。アリスが復活し、共にアリアハンへ。
  (ただし、アリスの左腕の痛みまでは完全に癒えず)
 深夜【D−4アリアハン北の平原】
  リアたちと筆談。この世界がロンダルキアの幻の城に似ていることに気づき、
  ここもまたハーゴンによるまやかしのものではないかという予測が生まれる。
  それならば、リアの持つ聖なる守りで幻を消せる可能性も、という推測も生まれたが
  現時点では不確定要素が多いため、実行には移さず。引き続きアリアハンへ向かう。
818名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:08:59 ID:0g5HU8uj0
【トルネコ@DQ4】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その2)
 深夜〜黎明【E−4アリアハン城下町〜宿屋】
  アリアハンに到着。竜王は哨戒のため一時離脱。別れ際にあなたも仲間だと告げる。
  ムーンブルク王女(マリア)たちと合流する。トロデも居たがお互い覚えておらず。
  マリアから旧知の仲だったクリフトが彼女たちを襲ったことを聞かされ、
  アリーナを失ったがための豹変と思い、説得を試みる。
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  説得は、もはやクリフトの心を響かせなかった。再びクリフトは行動を開始。
  寝室にいたリアを人質にして逃走。彼を追おうとするが、非情になりきれぬだろうから
  やめておけ、と戻ってきた竜王に言われる。さらにアリアハンにアトラスが到着。
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  レーベにてベリアルの無線インカムを入手したピサロと連絡がつながる。
  巨人(アトラス)がアリアハンに来たことを告げ、助力を要請。
  さらにアリスの名を出したことから、ピサロの傍に居たサマンサが動揺。
  ピサロ一行がアリアハン方面へ赴くきっかけとなる。
 黎明【E−4アリアハン大通り】
  アリーナの仇らしきアトラスと、自分も戦うことを決意。
  アリアハンへやってきたアレフ・竜王と共闘の態勢をとる。アレフと共にやってきた
  キーファにリア・トロデたちのことを告げ、そちらの方への助太刀を頼む。
 早朝【E−4アリアハン城下町宿屋周辺】
  アトラスと交戦。アレフ・竜王の息の合ったコンビネーションで一度は敵を倒す。
  しかし、最後の執念を全身にみなぎらせ、再起したアトラスはアレフを攻撃。
  かばった竜王は重傷を負い気絶。地下道を通り去っていくアトラスをアレフが追跡する。
 早朝【E−4アリアハン城下町宿屋】
  アレフに竜王のことを託されたトルネコは彼を連れ、宿屋へ戻る。
  そこには誰も居なかった。まさか、と思い哨戒に出たが、遺体も含めて誰も見つからず。
  色々なことに思いを馳せ、未だ終わらぬ災難の連続に一人頭を抱える…→二回目の放送へ
819名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:10:50 ID:0g5HU8uj0
【トロデ@DQ8】のこれまでの動向

一回目の放送まで
 午前〜昼【D−3森】
  トルネコの腹をゼシカの胸と間違えて飛びつき、トルネコを思い切り驚かせる。
  よりにもよって腹を胸と間違える辺り、突然の状況変化に相当混乱していたと思われる。
  その後、トルネコとトロデはそれぞれ別の方向に逃げ出す。
 昼【D−3森】
  ようやく混乱が収まったころ、杖を胸に座り込むムーンブルク王女(マリア)を発見。
  最初は攻撃を仕掛けられ死を覚悟するが、話をしていく中で次第に打ち解ける。
  マリアの健気な姿に娘ミーティアを重ねあわせ、感銘。共に行くことを決意。
 昼【D−3橋の東側】
  バーサーカーに遭遇するが、とっさの機転などもあって敵は川に落下。事なきを得る。
 午後【E−4アリアハン城内裏口】
  マーダー・レックスの存在に気づき、避難したところ、ハッサン・テリーと出会う。
  集団で離脱を試みるが、テリーがトロデのさざなみの剣を持って攻勢に出たため
  彼を待つことに。一方テリーはレックスによってミレーユが殺されたことを知る。
 夕方【E−4アリアハン城内】
  テリーがレックスと交戦。彼の持つ皆殺しの剣を折ったが、止めはハッサンに阻まれる。
  その間にマリアはレックスにラリホーをかけて眠らせ、
  彼の呪いを解く方法を探すことを決める。その姿を見てトロデは再び感銘を受ける。
 夕方(放送直前)【E−4アリアハン城内】
  目覚めたレックスを見失う
  (この間に姉を殺したレックスの傍にいることを拒否したテリーが立ち去る)
  逃走したレックスはククールと遭遇、彼もまた殺そうとするが
  ククールのディバインスペルで抵抗力の弱まったところを、マリアが再び眠らせる。
  久方ぶりの再会だったが、ククールの相変わらずの女好きぶりに呆れる。
 夕方(放送直前)【E−4アリアハン城北の平原】
  レックスの所持品から出てきた錬金釜についての、マリアに説明する。
  その後マルチェロの存在にマリアが気づき、これも所持品の中にあった空飛ぶベッドに
  乗ってトロデ、ハッサン、ククール、レックス(睡眠中)と共に離脱する。
820名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:12:23 ID:0g5HU8uj0
【トロデ@DQ8】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜【E−4アリアハン城北の平原】
  ゼシカの死を知る。傍らのマリアが旧友二人(アレン・ランド)の死に激しく動揺。
  さらにククールからアレンが死ぬ前に戦っていた相手が竜王であることを聞かされ、
  ハーゴン、そして竜王に対する憎しみを深める。その姿にトロデは心配する。
 夜【D−4アリアハン北の平原】
  再びバーサーカーの襲撃。ベッドが破壊され、その衝撃で一時気絶する。
  さらにそこへ般若の面を被ったテリーが再来。殺意の塊となって襲い掛かる。
  そして、レックスが呪いを解く手段も見つからないまま、再び目覚める。
 夜【D−4アリアハン北の平原→アリアハンへ】
  レックスが復活。トロデを刺し、ギガデインでハッサン・テリーを仕留めてしまう。
  残されたトロデとマリアは死を覚悟するが、そこへ場違いなほどの大見得と共に
  ファルシオンに乗ったアリス・カンダタが参戦。彼女の指示を受けて
  トロデ・マリア・ククールは戦場を離脱。そこにアリスの連れだったクリフトも同行
 夜中【E−4アリアハン城下町宿屋】
  宿屋で介抱を受ける。するとククールがマリアのいかずちの杖をトロデに向ける。
  マリアはまさか攻撃をするのかと思ったが、それは祝福の杖という回復特技だった。
  意識を取り戻したトロデは、ククールをしばしの談笑を交わす。
  一方、隠れマーダーであったクリフトがここで正体を現し、死の呪文の詠唱。
  しかし、これもククールの特技によって阻止され、クリフトは魔力を完全に奪われる。
  そんな場所へ、今度はククールの異母兄マルチェロが接近してくる。
 夜中〜真夜中【E−4アリアハン城下町宿屋】
  「客」の到来を感じ取ったククールが立つ。いつもの軽口のままトロデはククールと別れる。
  彼の帰りを待つ傍ら、自分たちを襲ったクリフトの拘束をマリアと共に試みる。
  一方、ククールは異母兄マルチェロと交戦。
  左目を負傷させ、兄を宿屋から引き離すことに成功するが、ククール自身は死亡する。
821名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:15:23 ID:0g5HU8uj0
一回目の放送〜二回目の放送(その2)
 深夜〜黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  ククールを待っている間に、アリスやサマルトリア王女(リア)たちが来る。
  そこにはかつて出会ったトルネコもいたが、お互い覚えておらず。
  さらに、もう一人「アレン」と名乗る者がいることを知るが、それはマリアの知る
  ローレシア王子ではなく、彼を殺した竜王当人であることを知り、マリアは愕然とする。
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋周辺】
  ククールから聞いていたアレン対竜王の顛末を説明。アリスからもアレンについて聞く
  そこへ問題の竜王が部屋へ。しかも竜王はククールの死を告げ、トロデは動揺する。
  事情を聞こうとするマリアと竜王との会話が続く中、クリフトが行動を再開。
  トルネコを騙し、リアを人質に逃走してしまう。アリスたちがその後を追跡
 黎明【E−4アリアハン城下町宿屋】
  最後のジョーカー・アトラスがアリアハンに襲来。宿にトロデと共に残されていた
  トルネコの無線インカムがレーベでベリアルのものを入手したピサロとつながる。
 黎明【E−4アリアハン城下町教会前】
  トルネコもアトラスと戦うために外へ。馬(ファルシオン)以外、一人になったそこへ
  マルチェロが来る。そして、ククールを殺したのが兄である彼だったことを知る。
  マルチェロはトロデも始末しようと襲い掛かる。錬金釜を盾代わりにして防戦するが
  力及ばず追い詰められたそこへ、ファルシオンに連れてこられたキーファが到着。
  兄が弟を殺したことに怒りを覚えたキーファは、マルチェロに戦いを挑む。
 早朝【E−4アリアハン城下町教会前】
  キーファがマルチェロと交戦。善戦するも及ばず。
  その戦いの中でマルチェロが放ったメラゾーマがトロデの避難していた教会に着弾。
  この攻撃を最後にマルチェロは撤収。トロデは直撃は免れたが深刻なダメージを負う。
  トロデを治療する手段を求めて、キーファは突然炎の上がった井戸の方角へ。
 早朝【E−4アリアハン城下町井戸】
  探索のため井戸の傍で降ろされる。中にはアリスとマリアがいるが彼女たちの傷も深刻。
  果たして再起は可能か、わからないまま二回目の鐘はなる…→二回目の放送へ
822名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:17:10 ID:uuuJnZsP0
乙!!
わかり易くてイイ。

>>773 >>790

1回目の放送はキャラが全部放送前にいけそうに無かったので、期間制限をしたんじゃないだろうか?
 2回目の放送前の新作は来ないと思われるので、投下したいときに投下で良いのでは?
期間をあける利点は、時間に余裕ができるので、続きを書き手さんがゆっくり構想できる。
あとは、スレが止まるのと、放送後にラッシュ&予約のキャラ被りが出てくるぐらいかな
823名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:19:08 ID:0g5HU8uj0
とりあえず、ここまで。トロデが予想以上に多いのに驚き。
ほとんどマリアと行動を共にしているので、重複している部分も多いけど。
824名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:41:30 ID:oMoaKgRH0
そういえばいつだかやった出番ランキングで2回ともトップだったな。トロちゃん。
ちなみに二回とも最下位はローラだっけ?
825名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:42:15 ID:oMoaKgRH0
ん、泣くんじゃないさね
つ【紅茶】
826名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 22:43:50 ID:oMoaKgRH0
ごめん、誤爆した。トルネコに口に手榴弾詰め込まれて逝って来る。
827名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 23:39:50 ID:0g5HU8uj0
【マルチェロ@DQ8】のこれまでの動向

一回目の放送まで
 朝【E−4アリアハン城下町】
  対峙していたハッサン・テリーを共に始末しようと支給されたカール・グスタフを発射。
  外してしまい、第二撃を狙うが、カール・グスタフは単発式なのでそれはできず。
  逆襲を受け、ハッサンの聖なるナイフ・テリーのボウガンを両腕に喰らう。
 朝【E−4アリアハン城下町】
  しくじったことに憤りを感じるが、それがかえって落ち着きを取り戻す。
  ゲームには乗るが積極的にはいかず、確実に命を奪う機会を狙うことを決める。
 昼【E−4アリアハン城下町東門付近】
  クリフトがフォズに即死呪文をかけようとしているところを、再び砲撃。
  またも失敗。結果としてクリフトがフォズを殺す邪魔をしてしまう。
  度重なる自らの失敗に憤慨。直接手を下すことを決め、接近。
 真昼【E−4アリアハン城下町】
  クリフトと交戦。メラゾーマで彼に重度の火傷を負わせるが、
  反撃でサギの杖(ザキではなくて、HPを半減させる力が込められた杖)を受ける。
  その後、クリフトはフォズにザキの杖を投げつけて逃走。フォズは仮死状態に。
  生死を確かめておきたかったがサギの杖の影響で全身が疲労。眠ってしまう。
 午後【E−4アリアハン城下町東門付近】
  気を失ったマルチェロ、仮死状態のフォズの所へ、魔力の持ち主を求めてピサロが来る。
  マルチェロに特殊な力を感じなかったが、始末もせず。フォズだけを連れて彼は去る。
 夕方(放送直前)【E−4アリアハン城内】
  目が覚めた後、城の中へ。それは弟ククールたちがそこを離れた直後のことだった。
  床に落ちていた、かつてレックスとの交戦中にテリーが叩き折った
  皆殺しの剣の刃を拾ってしまい、その呪いが彼を襲う。
  しかし、マルチェロは呪いを克服。「命令されるのは嫌いだ」と一人呟いた。
828名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 23:42:07 ID:0g5HU8uj0
【マルチェロ@DQ8】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その1)
 夜中【E−4アリアハン城下町宿屋前】
  放送には特に感慨を抱かず。必要な情報だけを確認。
  宿屋に誰か来たのに気づき様子を見るが、そんな彼に馬(ファルシオン)が反応する。
 夜中〜真夜中【E−4アリアハン王城前】
  侵入者の接近に気づいたククールが外へ。出てきたのが弟だと知り、因縁を感じる。
  そして兄弟は交戦。ククールが隠し持っていたガラスの破片で左目を負傷。
  しかしククールも深手を負い、共にグランドクロスを放った後、弟はついに力尽きる。
 深夜〜黎明【E−4アリアハン王城内】
  左目が完全に失明していることを悟る。休息しつつ、
  宿屋にいる者(アリス・マリア・リア・クリフト・トルネコ・トロデ・竜王)を警戒
 黎明【E−4アリアハン王城内】
  宿屋の様子に変化があったことを知る(クリフトがリアを人質にして逃走する)
  一人一人分断させて始末する手段を画策している時、巨大な影の接近に気づく。
 黎明【E−4アリアハン王城内】
  魔物(アトラス)接近の混乱に乗じて、宿屋を襲撃することを決断。
 黎明【E−4アリアハン城下町教会前】
  マルチェロの目論見どおり、戦力が分断され、一人(+馬)になっていたトロデを襲撃。
  弟を殺したのが自分であることを告げ、トロデもあと一歩と言うところまで追い詰める。
  そこへファルシオンに連れられてやってきたキーファが到着。マルチェロに戦いを挑む。
829名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 23:42:40 ID:0g5HU8uj0
【マルチェロ@DQ8】のこれまでの動向

一回目の放送〜二回目の放送(その2)
 早朝【E−4アリアハン城下町教会前〜宿屋周辺】
  キーファと交戦する一方、アトラスが来た方角の騒音がやんでいることに気づき、
  戦闘の終了→こちらへの増援を危惧。あるいは向こうの連中を叩く好機かとも考える。
  どちらにせよ、ここで戦闘にかまけている場合ではないと判断。
  置き土産にメラゾーマを打ち込み(これがもとでトロデが重傷を負う)、一礼して撤収
 早朝(放送直前)【E−4アリアハン城下町大通り付近】
  アトラス戦現場に赴くが誰もおらず。こんなことなら二人を始末しておけばと後悔。
  情報を整理しながら、何故殺し合いの場で真に協力し合う輩がいるのか疑問に思う。
  力が欲しいかと呪いが再び悪魔のように囁きかけるが、協力するのは力がない証拠と
  またも拒否。孤高の男はこれから一人どこへ行こうというのか…→二回目の放送へ
830名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 23:46:38 ID:0g5HU8uj0
これで終わった…11人やったよ。年末のこの時期に何やってんのよ俺

多分間違いがあるだろうけど、何かの参考になるならしてね。
少なくともアリスの項で3つ間違いorz
 死にさら→死にざま
 握力が200キロ以上だと判明するのは最初の話
 マリアたちの前に姿を見せたとき、クリフトに一緒に行くようには言っていない
 (彼が独断でついていっただけ)
831名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/31(日) 23:55:35 ID:0g5HU8uj0
どーでもいいことを、一言・・・

お前ずーっとアリアハンにいるのかよ!>マルチェロ
832 ◆jOgmbj5Stk :2007/01/01(月) 00:04:00 ID:jKYoPhh20
あえてトリ付きで書き込み。
新年明けましておめでとう御座います。

今年もDQBRを宜しくお引き立てのほどお願いいたします。
833名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 00:14:28 ID:+QQJtvFw0
さすがに除夜の鐘便乗とはならなかったか・・・
834名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 01:23:36 ID:dpLhhUO70
あけおめです。
ここの抱負は目指せ年内完結かな。後365日もあるけどなw

>>822
さすがに放送を好きに投下していいってのは適当すぎ。前より後の予約のことを考えようぜ。
いくらゆっくり構想できたとしても、気まぐれな放送投下に振り回されて
気づいた時には予約が被ってて没行きでした…とかじゃその人がかわいそすぎる。
まあ、ここの書き手の数的にそんな熾烈な予約争いが行われてるとは思ってないけどw

やっぱり、放送書き手さんに手間かける事になるものの
投下1日前くらいに放送投下(予約の開始日時)の告知をお願いするのが平等で無難かと。
出来れば見てる人が多そうな時間帯がいいけど、まあ放送氏の都合のいい時間で。
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 01:53:08 ID:Td1lWajyO
一日前はきついかも
年始ってことも考えて二日三日は欲しい
836名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 02:06:29 ID:dpLhhUO70
最低でも、が抜けてたね。
伸びる分には一向に問題無し、さすがに来月でとかはならないだろうしw
837名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 11:19:26 ID:UvDEhBmW0
あれ?結局元旦放送はしないのかな
>>750あたりで話が出て、その後すぐに反対も出なかったから(賛成したのも一人だけどね)
暗黙の了解かと思ってたんだけどな。したらば見てたら放送案も出てたっぽいし

ま、別に元旦放送にこだわることもないからいいけど、それならそれで
いつ放送するか、はっきり決めてしまわないか?
既に新作が出る状況じゃないから、放送が始まらないことには予約も出来ないわけで
構想練るも何も、あんまり身動きが取れないでしょ。

個人的には4日にはもう仕事初めの人もいるだろうし、3日までには放送にこぎつけた方が
すぐに見られる人も多いと思うんだけど、どうだろうか。
838 ◆inu/rT8YOU :2007/01/01(月) 13:04:17 ID:ThjvnI9f0
放送の話になっているのでトリ付きで失礼します。放送書きです。
放送案自体はしたらばに投下されているように仕上がっているのですが、
禁止エリアについての話し合いが進んでいないので、投下出来ない状況にあります。
「揉めるくらいならそのままでいいよ」「いっそ全部禁止で」とかでもいいので、
皆様、禁止エリアについての意見をお願いします。

↑の通りなのでまだ日付についてはなんとも言えませんが、
時間はそこそこ人がいそうな時間、ということで夜の10〜11時辺りを予定しているのですが、どうでしょうか?
839名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 13:35:39 ID:UvDEhBmW0
>>838
乙です。時間帯はそのあたりでいいかも。
禁止エリアは今のところ、ほとんどのキャラがアリアハンに集中しているので
そこから逃げられない(あるいは逃げにくい)形でじわじわと封鎖してみては?

あんまり放送までに間を置きすぎるとそれはそれで、せっかく構想練ったけど
いざ予約しようと思ったらキャラが被ってたーってことになりかねないから
杞憂かもしれないけど、早いほうがいいかも。以上個人的な意見でした。
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 15:02:35 ID:A8k9eI2jO
>>839の意見に賛成。
村が無くなったからにはアリアハンでキメるのが一番まとまりがでてくるし、だったらそっとアリアハンを囲んでいくようにすればいいと思うのです。
841名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 15:54:47 ID:JjgktsB/0
D4あたりに危険球エリアを突っ込んでみてもいいかも知れない。
842名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/01(月) 22:38:04 ID:vDyI4WGt0
新年明けましておめでとうございます。
今年も生者には精霊ルビスの、死者には破壊神シドーの大いなる加護あらんことを。
843名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/02(火) 07:12:41 ID:S9c6Im3v0
どっちかというと会議室向けの話だけど、まあ保守する意味も兼ねて

仮にC−2、C−3を封鎖するとレーベ方面には完全に行けなくなるね。
森の地下道を通ってもダメ(出口が禁止エリアにかかっているため)
何か回収しておくべき重要アイテムがもうレーベ方面にないのなら
思い切ってその2カ所を封鎖してしまってもいいかも。
あと>>841が言っているアリアハン真北のD−4も面白いかもしれない。
死者が続出したところだから、ここも未回収のアイテムが残ってるかも知れないけど
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/02(火) 12:41:03 ID:mxyrAXRRO
祝福の杖といい、やまびこの帽子といい
メガンテで吹っ飛んだ貴重品多し!
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/02(火) 23:40:40 ID:SBifUzw60
逆に考えるんだ!!

メガンテで吹っ飛んだ貴重品が多いのではなく
貴重品が凶悪だからメガンテで吹っ飛ばしたんだ。
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/03(水) 13:27:12 ID:0jFQ9d6w0
今、放置されてるアイテムってどこに何があったっけ
847名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/03(水) 18:15:00 ID:Gr4ohUPhO
シャナク使いが死んでしまって、もはや希望は絶ち消えたのかのう…
848名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/03(水) 19:03:50 ID:Bf3CVXCB0
>>847
ヒント:竜王フラグ
849名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/03(水) 19:41:52 ID:Ra8jqbu10
天馬の手綱さえあればおk
850名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/04(木) 18:17:37 ID:Zg7ROCEI0
>>848
会議室をみなければ、分かりずらいフラグを書くな、ちゅーうにw
851名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/04(木) 18:44:03 ID:tcRKQBRC0
>>850
会議室を見ないと分かりにくいフラグを書くなというのに

という意味だよな?
852名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/04(木) 20:42:21 ID:Zg7ROCEI0
yes
853名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/04(木) 21:14:00 ID:WMlXmdWd0
で、放送は一体いつごろなんだろう
エリア指定が難航してるのかな。
854 ◆inu/rT8YOU :2007/01/04(木) 21:32:01 ID:U0Xd1HI30
放送書きです。
したらばの没スレの方に放送についての見解を投下しておきましたので、
皆様確認・意見等、よろしくお願い致します。
855名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 00:44:05 ID:kCXgi4sp0
>>850
会議室なんか見なくても本編よんでれば理解可能だぞ。
理解できないならそれは本編をよんでいないということだ。
856名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 01:03:45 ID:tuNuOvhr0
竜王フラグ
>>817 より引用
>あらゆる闇を打ち消すほどの強大な光の力が必要らしいことを知る(魔法の鏡?)
>リアの持つ聖なる守りで幻を消せる可能性

どこに、シャナクの代わりが?
857名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 01:13:41 ID:gpsuPL6i0
今気付いた。
2でまやかしを解いたのは聖なる守り(ロトのしるし)じゃなくて、ルビスの守りだね。
ちゃんとルビスのほうもゴンの支給品で支給されてるから、混同しちゃマズイ。
858名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 01:15:20 ID:kCXgi4sp0
>>856
本編よんでからもっかいおいで。
859名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 01:18:34 ID:gpsuPL6i0
ってああ、リアは実物知らないからアリスの説明のせいで混同してたって展開でしたね。
キャラ視点で語ってるのを神視点でツッコんでどーすんだ…>>817すまん
860名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 01:20:41 ID:2HxhqY3iO
図書館からくすめてきた書物フラグがあるじゃん>シャナク
今んとこ書物を読んだのはマリアだけだな
861名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 10:32:24 ID:sBzMVZ3W0
シャナクは不要
凍てつく波動がマーダー化した今、シャナクは何の意味もなさない

本編読み直せ
862名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 11:31:48 ID:P2JhBu7XO
凍てつく波動って明言されてたっけ?
良くわかって無い力ならそれこそ太陽のカガミで代用できそうなもんだけど
863名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 12:14:23 ID:79k0hWkJO
首輪も気になるけど、OPの特技&呪文を無効化する結界も気になる…。
え?「たたかう」のみで倒すだって!?
おk!元祖アレン把握した!
864名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 12:21:48 ID:79k0hWkJO
そういや、ピサロは「シャナクとアバカム、そして私のちから」とか書いていたな。
もっかいフラグ話もとい『魔王と幼女、夜の散歩道』読んでみるわ。
865名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/05(金) 18:43:19 ID:2HxhqY3iO
ピサロは再び改心する。はず。
866 ◆inu/rT8YOU :2007/01/05(金) 23:13:36 ID:w33mWR7b0
放送書きです。特に問題はないようでしたので、
昨日の告知の通り、放送は明日の1月6日土曜、22〜23時頃とさせていただきます。
867名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 00:38:34 ID:KyL/vf6t0
>>866
了解です、ただ待ちわびます
868 ◆inu/rT8YOU :2007/01/06(土) 22:00:54 ID:Gzu5VA9i0
22時になりましたので、第二回放送投下します
869第二回放送 1/4:2007/01/06(土) 22:02:12 ID:Gzu5VA9i0
 長い長い夜がようやく終わり、偽りの大地に偽りの太陽が昇る。
だが夜明けの光がもたらすのは希望などではなく、
照らし出されるのは闇に喰われた幾多の魂の抜け殻だけ。

「――これより、第二回の放送を行います」

 重苦しい鐘の音の後、響いたのは昨夜のものとは明らかに異なる艶やかな女の声。
どこか音楽的とさえ言える響きの良い声だったが、
硝子で出来た刃のようなおよそ温かみのない冷酷さを孕んでいた。

「まずはこの一日を生き延びたこと、お祝いを申し上げましょう。
 中には運良く生き延びただけの者もいるようですが、貴方がたの多くがその実力と才覚で戦い抜いたこと、疑いないでしょう。
 ハーゴン様のご期待に沿えるよう、より一層の奮闘を望みます。
 次に、この半日で閉鎖されるエリアの発表を。心して聞きなさい」

「これより3時間後、朝9時から【B-02】、正午から【C-02】、3時から【C-03】、
 そして夕刻6時から【D-05】が禁止エリアとなります。
 聞き逃した方は――己の不運を恨みなさい」

 くすくすと、嘲り混じりの笑い声が零れる。
大陸中に散らばる参加者たちが怯えと不安を押し殺して、ただ静かに次の言葉を待つのを、
焦らすように、愉しむように、たっぷりと間を置いて再度声が響く。
870第二回放送 2/4:2007/01/06(土) 22:03:34 ID:Gzu5VA9i0
「最後に、日没の放送から夜明けまでの死者の名を読み上げます。

「バーサーカー」
「ハッサン」
「テリー」
「レックス」
「カンダタ」
「ヒミコ」
「ククール」
「ドラゴン」
「フローラ」
「クリフト」
「リア」
「アトラス」
「サマンサ」
 ――以上、死者13名、残り12名」

 歌うように、一つ名前が読み上げられるたび、悲嘆と慟哭とが沸き起こり、
女はきゅうと唇の端を吊り上げた。

――だが、足りない。
もっと悲痛で苛烈で残酷で甘美な、狂おしいほどの絶望を。
それでこそ、彼女らの崇める神は強大な力を持って復活することが出来るのだから。

(ハーゴン様のため、シドー様のため、彼と私の未来のため。せいぜい踊り続けなさい)

「次回の放送は昨日と同じ、今から12時間後の日没に行います。
 では、皆様ご機嫌よう。――我が神の加護があらんことを」

 破壊と、死と、裏切りの加護を。
呪詛めいた祈りを最後に女の声はぷつりと途切れ、
あとには陰鬱さをいや増した鐘の音だけが取り残された。
871名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:03:46 ID:Wwgrc2yK0
支援
872第二回放送 3/4:2007/01/06(土) 22:04:33 ID:Gzu5VA9i0
 声を伝えるための集中を解いて、女は――悪魔神官ネメシスはゆるゆると顔を上げた。
首を振るとその動きに合わせて眩いばかりのプラチナブロンドがさらりと揺れ、
そのしなやかな指が仮面に伸びて、次の瞬間、声から連想される通りの怜悧な美貌が現れる。

「上手く、いったようですね」
 元々ネメシスの魔力はその序列のほどには高くない。
その上、直前になって任された慣れぬ任務、満足に準備をすることも出来ず不安もあったが、
滞りなく勤めを終えることができ、知らず安堵の息が零れた。

 そして、儀式それ自体も何の滞りもなく順調に進んでいる。

 机の上に映し出された大陸図に目を落とす。
徐々に中央へと集まりつつある星は、今や開始時の三分の一以下までに数を減じていた。
その一つ一つを満足げに指でなぞり、不意に一つの星の上でぴたりと止まる。
それが持つ名を捉えて、ネメシスの形の良い眉が僅かに歪んだ。

 マリア。彼女の想い人を放逐した月の王家の最後の一人にして、神殺しを為したロトの末裔。

(まだ生き残っていたのですか……忌々しい小娘だこと)
 ぎりと唇を噛み締めようとして、だがと思い直す。
いずれ待つのは死なのだ。早々に退場するより、友も仲間も何もかもをも失って、絶望のうちに死んでいくことこそ、
神殺しの大罪人には相応しい末路であり、破壊神の御心にも適うというものだろう。

 もっとも、この娘の父である愚王が彼を放逐しなければ、彼と自分が出会うことはなかっただろうし、
神殺しが為されなければ、十二使徒ただ二人の生き残りとして、
これほどまでに彼と近しく付き合うこともなかったのかもしれないのだから、
その点についてはこの娘にも感謝しなくてはならない。
873第二回放送 4/4:2007/01/06(土) 22:05:26 ID:Gzu5VA9i0
(……ネクロスの任務は、まだ終わらないのでしょうか)
 そういえば、盗聴の任に就いていた彼の部下たちの姿も見当たらない。
おそらくネクロスと共にハーゴンから下された任務に当たっているのだろう。
通常の任務を全て放棄してでも果たさねばならぬという大役に、彼が張り切る気持ちも分かるが、
交代で休憩を取っている部下たちはともかく、ほぼ丸一日働き詰めのネクロスは相当疲労が溜まっているはずだ。
会話の不穏さのせいもあったのかもしれないが、
最後に見た彼の顔色はあまり良くなかったし、あれからさらに数時間が経っている。

(ハーゴン様にお伺いをたててみましょうか)
 ネクロスの方から声が掛かるまではと思ったが、
そうして要らぬ意地を張って彼に無理を重ねさせるのは本意ではない。
 ハーゴンはまだ“扉”を開く儀式の最中だろうか。
儀式が一段落し、目通りが叶うまでにはまだ時間がかかるだろうから、
今のうちに腹を空かせているだろうネクロスの為に、何か温かいものでも作っておいた方がいいかもしれない。
 どのみち聖杯の準備も放送も終わらせてしまえば、ネメシスのやるべきことはほとんど残されていないのだし、それに――

(私たちを拒んだ世界が滅び、誕生する新たな世界のはじまりの時を、
 愛する人の隣で迎えたい、なんて)

 ハーゴンが奇跡の帰還を果たすまで、残った信者をまとめ上げ、闇の祭器を守ってきたのだ。
これくらいのささやかな我が儘は叶えられてしかるべきだろう。
 もうすぐ傍まで近付いて来た約束された幸福に酔う顔を、再び仮面で覆い隠し、
ネメシスは儀式の間へと続く長い長い回廊を、軽やかな足取りで歩いていった。



 彼女の神がもたらす闇が、哀れな生贄たちの上のみならず、
彼女自身の未来にも影を射しかけていることに、気付くことなく。

【残り12名】
874名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:06:31 ID:Gzu5VA9i0
以上、第二回放送投下完了致しました
何か不備等ございましたら、指摘お願いします
875名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:09:25 ID:Wwgrc2yK0
投下乙。
ネメシスさん発狂しそうでコワス
876 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/06(土) 22:12:56 ID:uqqO4m2x0
>>868-874
乙です。ついに二回目の放送が。
主催者側の状況も変わってきているし、向こうは向こうでどうなることやら。

では、改めて予約を入れます。
アレフ、ピサロ、フォズの3人です。さて、ちゃんと投下できるかな。
877名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:15:42 ID:pbcYUUUp0
放送ついにキタコレ!!激しくネメシスVSマリアの女の戦い(片方一方的な思い込み)が見たくなってきた!
878名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:20:22 ID:cXJs6/CG0
乙です
さて、放送を聞いた各人の反応やいかに。気絶してる人も多いが
879 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/06(土) 22:54:40 ID:uqqO4m2x0
すみません。では、さっそくですが投下を始めていきます。
途中で規制くらわなければいいけど
880名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:55:20 ID:1IdC/yI70
おいここのスレ面白いらしいぞ
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1166680968/
881私は、誰にもなれないのなら1/24:2007/01/06(土) 22:58:06 ID:uqqO4m2x0

「デス…ピサロ…だと?」

アレフの中を雷鳴が轟く。その名はピサロと同じ時代、同じ世界を生きた者が聞けば
畏怖すべき魔王の名前であることがすぐにわかるが、そこまでアレフには知る由も無い。

しかし勇者の血筋がそうさせるのか、その名前から強烈な禍々しさを、彼は感じ取った。
『言霊』とでもいうのだろうか?
何か、敵も、味方も全てを巻き込んで根絶やしにしてしまうかのような、
…その名を名乗った本人も含めてどす黒い絶望の渦へ叩き込んでしまうかのような…
そんな不吉きわまる予感が、彼の頭をかけめぐった。
戦士としての経験が彼に告げた…こういう予感は、大抵当たってしまうものなのだと。

(駄目だ…それは、絶対に許されないことだ!)
やめろ!アレフは叫ぼうとした。
しかし、それはすんでのところで生じた、けたたましい死神の福音によって妨げられる。
鐘の音?…主催者の放送か!もうそんな時間なのか?アレフははっとなった。
そうだ、この主催者の放送で、絶対に聞き落としてはならないことがある。
「追加される禁止エリアの場所」そして「死者のリスト」だ。
この12時間のうちに命を落とした者の名前が呼ばれるのだ。

(死者の…リスト…)
自然、アレフは今自分の近くにある二つの遺体に目がいく。
聴く方がおろそかになるわけにもいかなかったから、注視することもなかったが、
アレフの視界にぼんやりと映る、アトラスとサマンサ。
手強い敵だった。あるいは憎むべき仇だった。
しかし今はもはや冷たい躯と化し、おそらくはこれからの放送で両者の名も呼ばれるだろう。
…もう、死者の頭数でしかないのだ。この二人も…この二人ですらも…
882名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 22:59:16 ID:AqPa4Z6J0
支援を
883私は、誰にもなれないのなら2/24:2007/01/06(土) 23:00:22 ID:uqqO4m2x0

そんな短いが、深刻な思いが胸中をよぎるうちに、鐘は鳴り止み、放送が始まる。
アレフは息を呑んで耳を傾ける。彼は願った。彼の愛する人の名が決して呼ばれないことを。
そして彼はまた願った。それがおそらくはありえないとわかっていながらも、
この下劣なゲームの犠牲者が、自分が知っている以上にはいないことを。

…放送は、終わった。時間にすればあっという間の、ごくわずかなものにすぎなかった。
しかし、アレフにはそれが永い時のように、終わりなき悪夢のように感じられた。
ローラの名前は、無かった。アリアハンで共に戦った「あの」竜王も、呼ばれることはなかった。
しかしそれ以外は、彼の希望をことごとく打ち砕くものに等しかった。

「死者のリスト」…その中に「ドラゴン」が挙がっていた。ゴンという名を、アレフは知らない。
だがドラゴンと聞いて彼が連想しうるとすれば、それは竜王の配下であり、
かつて攫われたローラを救うために倒した、竜の番人のことである。

ローラはかつて言っていた。『とても、お世話になったんです』と。
助け出された直後の、本来ならば喜びがこみ上げてくるはずのその瞬間にである。
だから、悪いことをしてしまったのか。姫を救い出した英雄は複雑な思いにかられた覚えがある。
もちろんローラがすぐにフォローを入れてくれたし、自分の行為が間違っていたとは思わない。
ただ、刃を交え生死を分けたとはいえ、元々は共に使命と誇りを胸に命をかけた戦士である。
その使命の方向が違っていただけで、私怨は何もなかったのだ。
884名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:01:10 ID:Wwgrc2yK0
私怨
885私は、誰にもなれないのなら3/24:2007/01/06(土) 23:02:51 ID:uqqO4m2x0

やがて、自らが命を奪った名も知らぬドラゴンに、アレフもまた敬意を覚えるようになる。
そうさせたのは、ローラの人となりであった。長き幽閉生活をくぐりぬけたにもかかわらず、
暗い洞窟の奥底にただ一人、孤独と恐怖のあまり壊れてしまっていたとしてもおかしくはないのに、
彼女の心には一点の曇りもなかったのだ。

いつしか、彼は気づいた。それはひとえに、彼女の傍にいた存在の功績に他ならない、と。
自身が望んでいたかどうかはともかくとして、その者がいたからこそ、
ローラは、後にアレフが愛するようになるローラのままでありつづけることができたのだと。

そのドラゴンが、再び死んだのかもしれない。主と違って、アレフと相対することもなく。
当人だと確認するすべはなかったが、もし事実ならば惜しい奴を失くした。
できることならば、今度は剣ではなく言葉を交わしたかった…ローラと共に。
そんな感傷も、彼の頭をよぎりえたかもしれなかった。


しかし、過酷な現実は、彼にそんな余裕をいっさい与えなかった。

「じ…13人…?」

放送が彼に許したのは、死者に対する感傷でも哀悼でもなかった。
アレフは愕然とした…まさか、それほどの数の命が奪われていようとは…!
886名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:04:11 ID:AqPa4Z6J0
死演を
887私は、誰にもなれないのなら4/24:2007/01/06(土) 23:05:59 ID:uqqO4m2x0

(一体…今、何がどうなっているんだ?どう動いているんだ…このゲームは)

彼が回顧したのは前回の放送のこと…思い出したくはないが、忘れてもいけない記憶。
あの時、アレフは毒に侵されたルーシアを解毒するすべを求めて、森林を駆け抜けていた。
絶対に助けてみせると、自らが負った怪我の痛みも厭わず走り続けていた。
しかし、結局彼女を救うことはできず、その臨終の瞬間を看取ることもなく、放送を聴いて初めて気づいた。
無力感にさいなまれた苦い思い出。その昨日が確か…そうだ、18人だった。
対して今は13人。5人減った、などという考えはもちろん愚かしすぎる。
昨日は、43人いたうちの18人だ。それが、今は25人のうちの13人だと…?

(過半数が命を落とした?だとすれば、このゲームは止まるどころか、むしろ…?)

アレフの脳裏では、耳障りな鐘がまだ鳴り続けていた。彼の周囲が安定しえずグルグルと回る。
全身に覆いかぶさる疲労が、今度は徒労感へと変わっていく。
一度目の放送の時も、ゼシカ、そして自らが抱えていたルーシアの死を知り、彼は呆然とした。
しかし勇者は行進をやめなかった。自らの持つ勇気を挫けさせないがために。
死した彼女たちとローラとが残してくれた、その優しさと強さを失くさないがために。
そのために走り、そのために戦ってきた、はずだった…それなのに。勇者は落胆を隠せなかった。

しかしその瞳の光は、衰えはしても完全に消えることはない。
直後、激しい危惧を覚えた。世界はまだ、彼が剣を手放すのを許さない。
そうだ、既にそこまで多数の命が奪われたということは…!

「残るは、あと私も含めて12人ということだな」
アレフは我に返って、顔を上げた。
忘れてはならないはずの、この場の最大の危険要素を、思い出して。
888私は、誰にもなれないのなら5/24:2007/01/06(土) 23:07:19 ID:uqqO4m2x0

アレフとは対照的に、ピサロは死者の名前を、さながら子どもが眠る前に数える羊のように、
あとに覚えておく必要を認めず、何の感慨もなく聞き流した。
知っている名前もあった。だが未練はなかった。
昨日はそうではなかった。アリーナの名を聞いて、彼の顔を影が覆ったのだ。
わずかばかりだったかもしれない、しかしその微妙な反応をフォズは感じ取って、
彼女は涙を流した。あなたの代わりだと言って。
そんな少女を、彼は莫迦だと言ったが、同時に興味深くも思ったのだ…

昨日はそうだった。今は違う。ただただ侮蔑しか沸いてこない。
明らかにピサロの心は変節を遂げていた…!

今の放送を聞いて、ピサロは決意をさらに固くする。
頃合いかと考えた。元々生存者が10人になれば見切りをつけるつもりだったのだ。
もはや残りは12人。遠からず2桁を割り込むだろう。
所詮、人間は自らが愚かな生き物でないということを証明できなかったのか…

(やはり、私は考えが浅かったようだな。
 そもそもが信ずるに足るような輩ではなかったのだ)

ピサロは嘲笑した。そして視線をアレフの方に移した。
あと2人で、己の忍耐のボーダーとしていた10人となる。
あと2人…この男と、そしてあの娘を消せば、ちょうど10だ。
いっそ、ケリは私自らでつけるのも一興か。そんなことまで考えた。
889名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:07:24 ID:AqPa4Z6J0
死宴を
890私は、誰にもなれないのなら6/24:2007/01/06(土) 23:08:44 ID:uqqO4m2x0

「どうする…つもりだ。ここで一戦交えようというのか?」

射抜くような視線の先にいた男、アレフが先に口を開いた。

「デスピサロと言ったな?その名前にどんな意味が込められているのか知らないが、
 およそ俺たちにとってありがたいものだとは思えない。
 ならば…どうする気だ、デスピサロ。お前も、このゲームに乗るのか?
 だとすれば、邪魔であるはずの俺たちを、今、ここで消すのか?」
「フ…」

ピサロは軽く笑った。いましがた発したばかりの殺気を感じ取ったというのか。
アトラスを斃したことから既にわかってはいたが、戦士としてはかなり腕の利く男のようだ。

「そうだ、と言えばどうする?やはりやめろとお前は言うか?」
「…それも考えたが、やめた。やってみろよ。やれるものならな…!」
「何だと?」

泰然としていたピサロの眉が釣りあがり、アレフを睨んだが、勇者はそれに動じない。

「お前がかなりの腕前だと言うことは、俺にもわかる。
 だが、今のお前はまだ先ほど受けた傷が深いはず。そんな状態で俺に勝てるのか?
 勝てると思うのなら、やってみろ。相手になってやる。
 お前が、いずれ俺の大切な人まで手にかける存在に成り果ててしまうというのなら、
 俺はお前を野放しにしてはおけない。今、この場で、ケリをつけてやる!」

アレフは閃光を瞳に走らせ、叫んだ。拳に精一杯の力を込めて。
891名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:08:45 ID:pbcYUUUp0
>>889
だれが上手いこといえと(ry
支援!
892私は、誰にもなれないのなら6/24:2007/01/06(土) 23:10:40 ID:uqqO4m2x0

…だが、実際のところ、これはほとんど虚勢だった。
ピサロが乗ってこないことを願いつつ、アレフは思惑を体の外へは1ミリも出さなかった。

まるきり嘘を言ったわけではない。
「デスピサロ」という名の危険性を、アレフは少なからず感じ取っていたから、
奴をこのまま見過ごしておくわけにはいかないと考えているのは事実だ。
そして、もし、ピサロがローラに危害を加えるというのなら、
その時彼は是が非でも彼女を守るために戦うつもりだった。その決意も揺るがない。

だが、今は、その肝心の守るべきローラの行方が未だ掴めていない。
そしてピサロの消耗ほどではないが、あのアトラスを追い、討ったばかりのアレフもまた、
ここに至るまでの追跡と戦闘の連続のために、まともに戦えるほどの体力が無い。
おまけに、彼の足元には、彼自身が呪文で眠らせてしまったフォズが横たわっている。
ピサロの狙いが皆殺しなら、もはやこの子を殺すことにも躊躇いをもたないだろう。
あるいはこの子を人質にして、という卑劣な手段も、今のピサロは取りかねない。
これからここで相手になってやると意気込むには、不安材料が多すぎる。

今、自分が力尽きるわけにはいかないのだ。残り生存者が少ないのなら尚更。
ここでピサロを逃がして、もし本当にローラと出くわしてしまったら、
というのが大きすぎる心配の種だが、
ここまで惨劇が広がった中で、ほとんど戦闘力を持たないはずのローラが
まだ生きのびているということは、誰か心強い味方を得たからに違いないと思える。
 −その心強い味方、エイトがアリアハンに繋がる橋の崩落のためにローラと離れ離れとなり、
  姫は今や完全に一人になってしまった事実を、この時アレフは無論知る由もない−
今もどこかで懸命に生きているであろう彼女にとっての希望が、自分でないことが甚だ残念だが、
そのままで終わらないためにも、ここで命を落とす結果になることは、
断じて避けなければならなかった。
893名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:11:37 ID:AqPa4Z6J0
死炎を
894私は、誰にもなれないのなら8/24:2007/01/06(土) 23:11:41 ID:uqqO4m2x0

…という様な思案を、彼は少なくとも表情には微塵も見せなかった。
お互いにらみ合ったまま、しばし沈黙の対峙が続く。

「フン…」
やがて、ピサロが薄く笑った。

「確かに分が悪いな。認めたくもないが、認めよう。
 私にもやらねばならないことがあるのでな。ここで共倒れは御免だ」

ピサロは先ほどサマンサの命を奪った鎖鎌を持つ手を緩めた。
そして踵を返し、アレフに背を向け、歩き出す。
その様を見て、アレフは内心胸をなでおろした…それでいい。
アリアハンに赴いた時から張りつめ続けていた緊張が、肩の力とともに抜けるのを感じた。
それでいい。いずれは止めなければならないが…仕方がない。
今はこれで十分だと、彼は思った。


それが、そもそもの間違いだった。

895名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:12:39 ID:AqPa4Z6J0
死縁を
896私は、誰にもなれないのなら9/24:2007/01/06(土) 23:13:19 ID:uqqO4m2x0

「!!」

アレフの全身を動揺が走る。一瞬、気を抜いた、そのわずかな間に、ピサロの姿を見失った。
どこに『逃げた』?…違う!どこから、『迫ってくる』んだ!?
刹那ですらない、短い間隙を、アレフが表面に出してしまったわずかな油断をついて、
ピサロが恐ろしい速さで肉薄してくる。気配はする…だが、見えない!
この狭い回廊の中だというのに!?

アレフはピサロの意図を理解した。自分が試したように、奴もまた試したのだ。
だから、あえて背を向けた…!
もし本気で戦うつもりがあるのなら、あの瞬間を逃すはずがないと!
それをせず、千載一遇のチャンスをわざわざ見過ごすと言うことは
戦う意思も、力もないということ。それを知らしめてしまったのだ!

(しまった…!)
「終わりだ。小僧…」

熟練者同士の戦いにおいて、一瞬の隙が命取りとなる。
ようやく敵の姿を視認した時、ピサロは宙を舞い、彼の真上にいた。
アレフはまた遅れて気づいた。遅すぎた…奴は、闇の衣で身を覆っていたのだ。
闇の衣、といっても魔王が身につけるそれではなく、れっきとした人間用の防具。
この衣は優れた防御力に加えて、身につけることで体を闇に溶け込ませ、
敵の目を惑わすことができるという力を持つ。ましてやこんな日の光のない地下では。
だから、熟練の戦士であるアレフをもってしてもすぐに場所を特定できなかった。
完全に計算を狂わされたことを、アレフは後悔したがもう遅い。
迫るピサロの右手には、彼のもう一つの武器、アサシンダガーが握られている。
妖しく煌めく銀色の死神を片手に、まごうことなき暗殺者の様相を呈した魔族が、
容赦なく勇者の命を狙い、そして、振り下ろした。
897名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:14:11 ID:vd7LjTnA0
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898私は、誰にもなれないのなら10/24:2007/01/06(土) 23:14:40 ID:uqqO4m2x0

…やられた。アレフは敗北を、そしてその後必然的に訪れる死を悟った。
彼にも素早さを高めるアイテムがいくつか手元にあったが、
完全に意表をつかれ、この時はなすすべがなかった。
走馬灯とでも言うのだろうか?わずかな時の中で、アレフは今までに出会った様々な顔を想起する。
まず初めに浮かんだのは、やはりローラ。幻の彼女に向かって彼は謝罪した。
(ごめん、ローラ。俺は、君を守るどころか、君にまた逢うことすらできなかった)

他にも幾つかの顔が脳裏をよぎる。共に戦った仲間もいれば、剣を交えた宿敵もいた。
生きている者、既に逝った者…最後に浮かんだのは…よりにもよって、彼女だった。
(…サマンサ。俺は、君が憎い。だけど、勇者の血を重んじていた気持ちだけは、俺にもわかる)
その勇者の血を、俺は…こんなところで…!
情けない。不甲斐ない。…でも、もう駄目だ。暗殺者の刃が目前に迫る。
その切っ先は確実にアレフを捉え、引き裂き、そして一気に死の淵へと彼を呑み込もうとしていた。

しかし、そこで正確無比だったはずの軌道が、急激にぶれた。
「!?」
突然、アレフとピサロの間を遮るような、緩やかな気流が沸き起こる。
勇者にとって、そして暗殺者にとっても、これは思いがけないアクシデントだった。
故にその正確さがために、それた刃はアレフの急所を、心臓を外してしまう。
しかし、ピサロもさるもの。ただでは終わらせず、せめてもの代わりとばかりに、
ダガーをアレフの左足に深々と突き刺した。

「うわぁっ!!」
全身を貫く激痛に、アレフは呻き、バランスを崩して倒れる。死んではいない。気を失ってもいない。
だが、すぐには如何ともしがたい損傷を負ったことは間違いなかった。
ピサロとしては、次は鎖鎌で、今度こそ確実に仕留める行動に出てもよかった。
しかし、彼はそれをせず、一旦大きく退いて間合いを取る。
予期せぬ要素が現れて、あの男を殺すのを妨害したとあっては、
下手に暗殺に固執していては、かえってこちらが危険だと感じたのだ。
899名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:15:25 ID:AqPa4Z6J0
死艶を
900私は、誰にもなれないのなら11/24:2007/01/06(土) 23:16:38 ID:uqqO4m2x0

まずは全体を見渡せる位置に立ち、邪魔者はどこかを見極めることが先決だと考えた。
それさえわかれば、いくらでも対処のしようがあるというものだから。
ピサロは視野を広げ、気配を探る。新たに増援が来たような感じは…ない。
また、先だってあの戦鬼が男に譲り渡した風のアミュレットの加護でもないようだった。
と、すれば…先ほどの気流は一体…?
すぐに答えが導き出せないピサロの前で、その答えがゆっくりと起き上がる。
正直、意外だった。確かにずっとそこにはいたが、はなから考慮になど入っていなかった。

「そうか…貴様か、フォズ」
「ダメです…ピサロさん。いけません、そんなことをしては…」
「お前だったのか。そう言えば長い間、顔を突き合せてはいたが
 お前の戦う姿を見たことはなかったな…そうか、その杖の力か」

未だ睡魔が抜けきらないフォズが立ち上がるために支えとした、その杖をピサロは見た。
天罰の杖だ。確か道具として使うことで、バギ系の風の力を巻き起こせるアイテムだったか。
それで私とあいつとの間に気流の壁を作った…か。
本気で使えば、小規模の竜巻を起こす力にもなるはずで、致命傷とまではいかなくとも、
我々を吹き飛ばしてしまうくらいの勢いを生むことも可能だったはず。
しかし、睡魔から立ち直ったばかりの精神力では、この程度が精々で、
この際はそれが効を奏した…と。

(それにしても、改めて思えば天罰の、とは笑わせる)

誰が誰に下す天罰だ?誰に?私にか?誰が?神がか?
こんな狂った状況をのうのうと見過ごしておいて、何が天罰か。
神とやらも今さら立場もなく、恥ずかしくて顔も出せまいに。
そんな、いつもならどうでもいいと捨て置いたようなことまで、
今のピサロには不愉快で、苛立ちを感じさせるものでしかなかった。
901名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:18:10 ID:AqPa4Z6J0
死淵を
902私は、誰にもなれないのなら12/24:2007/01/06(土) 23:18:22 ID:uqqO4m2x0

「ダメです…ピサロさん…お願いです。もうやめてください、こんなこと」
全てが忌々しく思えるピサロの耳に、再び少女の小さな哀願の声が響く。

「やめろ…か、何故そう言う?自らの命惜しさが故か?」
「…はい。素直に言えば、それもあります。誰だって、あえて死にたいなんて思いません。
 でも…いえ、だからこそ、死にたくもない人を無理やり死なせてしまうような、
 そんな恐ろしい人に、あなたをさせたくないのです」
「ほう…それは、私のためを思ってか?」
「はい………いいえ、半分は、多分、私のためです。
 あなたが殺戮者となるのを見たくないという、私の願いのゆえにです」
「そうか。まあ、私のためだろうと、自分自身のためだろうと、どちらでもいい。
 はっきり言わせてもらう。余計なお世話だ」

鋭い瞳で、ピサロはフォズを睨んだ。そして静かに、だが重い口調で告げた。
射込まれた視線だけでも恐ろしかったが、さらにその言葉が、フォズの脳裏を強く揺さぶった。

「余計な…お世話…?」
「お前を傍に置いたのが間違いだったのだ。私の目的を果たすためと思ったが、
 とんだ勘違いだった。もうお前に用はない」
「でも…でも…ピサロさん!あなたは先ほど、私を身を挺して助けてくださいました。
 絶対逃げられなかった…あなたがいなければ、私は確実に死んでいました!
 咎めるような口をきいたことがいけないのなら謝ります。
 あなたは、私の命の恩人なのです。それなのに…それなのに…どうして」
「何度も同じことを言わせるな!だから、それが間違いだったというのだ!」
「!そ、そんな…そんな…」

静から一転、と言うよりその薄い仮面の下に隠されていた激情が露になる。
ピサロが灼熱した。かたや、フォズは全身を寒波に襲われたような心地にさらされた。
903名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:19:24 ID:AqPa4Z6J0
死苑を
904私は、誰にもなれないのなら13/24:2007/01/06(土) 23:19:56 ID:uqqO4m2x0

「私の目的は…まずはこの戦いに生き残ることだ。全てはそこから始まるのだ。
 お前を匿ったのは、私の目的を達成するために、その力が役に立つやもしれぬと思ったからだ。
 …お前自身の身など、どうでもよい。どうでもよかったのだ…
 だというのに…私は…私としたことが!くだらぬ情にほだされ、一時の感情に流され、
 あげく、このザマだ!」

激発する精神とは裏腹に、体は顧みれば見るも無残な姿になっていた。
自らもまた、受けた痛みにさいなまれていたアレフは、
あれでよくあのスピードで動けたものだと今さらながらに驚いた。
精神が肉体を凌駕していたとでもいうのか?それほどの怒りを内に秘めていたのか?
この男の異常なまでの執念の片鱗を感じて、アレフは激痛以上の戦慄を覚えた。
そして、フォズは打ちのめされた。あれほどまでに冷静で堂々としていたこの人が、
今はこんな姿になって、そしてこれほどまでに憤怒に身を焦がして…
私を守ったために…私の、せいで…!

「私は…自らの力で生きる。誰にも邪魔はさせん。誰の運命にも左右されもせん。
 生きるならば、自らの意思で生き、滅びるならば、それもまた己の意志によってだ。
 もはや誰の助けも借りぬ。邪魔も要らぬ。お前など、もういらぬ」
「でも…でも…ピサロさん!」
「うるさい!その名で呼ぶな!
 あまりわめき散らすのならば、今すぐ永久に黙らせてやってもよいのだぞ!」

そこまで声を張り上げた後、一度ピサロは姿勢を変えた。
アトラスから受けた一撃と、アレフを殺害しようとした時のオーバーワークによる反動。
さすがに無視できなくなってきた痛みで、同じ調子を続けるのが苦しくなってきたのだ。
905私は、誰にもなれないのなら14/24:2007/01/06(土) 23:21:15 ID:uqqO4m2x0

「フン…わめこうがわめかまいが、どのみちこの場で2人とも始末するはずだったのだがな。
 さすがに私も深手を負い、無理をしすぎた。いったん退くとしよう。
 まずは体力を回復させるほうが先だ。ある程度それが成った暁には、行動を起こす。
 これまで共にいたよしみだ。この場だけは見逃してやる。
 しかし、再びお前が私の視野に入る時があれば…有無を言わさず、今度こそ殺す」
「ピ…ピ、サロさ、ん…わ、わ、たし、は…あ、あな、たに…お、お、れ」
フォズは完全に涙目になっていた。
おそらく「助けてもらったお礼が言いたくて」と言いたかったのだろうが、
声が詰まって、まともな発音になっていなかった。
もっとも言えたとして、もはやピサロは聞く耳など持ってはいなかっただろう。
その様を無視し、闇の衣を翻し、ピサロは再び2人の前で背を向ける。

「ま、まっ、て…い、いかない、で…いや…!おいて、いかないで…!」
「そう言えばお前はよくこんなことを言っていたな。
 『ひとは、誰かになれる』…だったか?娘よ」
伸ばした手は届かない。
涙と共に懇願するフォズに、ピサロは振り返って言った。そして最後にこう付け加えた。

「ならば、私は全てを滅ぼす魔王となろう。それが、お前の導きに対する、私の答えだ」

少女にとって、ある意味とどめとなる一言を残して、今度こそ本当に、ピサロは去った。

906名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:21:22 ID:AqPa4Z6J0
死園を
907私は、誰にもなれないのなら15/24:2007/01/06(土) 23:23:16 ID:uqqO4m2x0

「大丈夫かい…君は…」

ピサロが消えた後、アレフはフォズに声をかけた。
対して、フォズは彼の呼びかけに何も答えず、虚ろな瞳のまま立ちつくしていた。

『ひとは、誰かになれる…だったか?娘よ』
頭の中をピサロの言葉が幾度となくリフレインする。

『ならば、私は全てを滅ぼす魔王となろう。それが、お前の導きに対する、私の答えだ』
もう涙も出なかった。
自分がどれだけちっぽけな存在だったかを徹底的に、思い知らされて。

(結局…私は、何だったの…私は…誰なの…?)

誰かを導くことができたのか?…できなかった。
ここへ連れてこられて最初にしたこと、アルスを探すことは果たせなかった。
彼女がダーマの教えを説いた二人、サマンサは既に息絶え、ピサロもまた修羅の道へ堕ちた。
それが全て…自分の言う導きだった…とでもいうの…?

一体、今日、ここに至るまで、自分は何をしてきたのだろう。
誰かのために、少しでも何かの役に立つようなことがあっただろうか。
そんな記憶は見当たらなかった。
どこまでも独りよがりで、どこまでも無力で、どこまでも役立たずで。

(私は…人を導く神官なんかじゃ、ない)

そう思えてならなかった。いもしない観客が見てくれていると信じて、
ひたすら暗闇の中を踊りのたうちまわる哀れな道化以外の何者でもなかった。
908名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:24:27 ID:AqPa4Z6J0
死円を
909私は、誰にもなれないのなら16/24:2007/01/06(土) 23:25:03 ID:uqqO4m2x0

私は…神官などではない。
私は…あの人の心を溶かす、優しさを持った女性でもない。
私は…あのアルスさんのような、勇気を持って邪悪に立ち向かえるような戦士でもない。
私は…誰でもない。
私は…誰の代わりにも…なれない。

『ひとは、誰かになれる』
幾度となく語ったはずの教えを、ピサロに拒絶された思いを、彼女自身もまた否定した。
そう考えると、後には自嘲しか残らなかった。なるほど、否定してしまえば、
今までまとまりもつかぬように思えた全てのピースがたやすく埋まってしまうのを感じて。
ピサロを、あるいはサマンサを導きえなかった理由がよくわかる。
自分自身でできもしないものを、どうして人に示すことができるだろう?
言葉ばかり美しくて実もない、甚だ説得力を欠くそれを、一体誰が信じてくれるというのだろうか?

(私は、誰にもなれない)
そう断じざるをえなかった少女の瞳は、
行き場を失い彷徨う子猫のそれと、なんら代わりのないものだった。
ならば、せめて私が、私としてできることは…?何か、ないの?何も…ないの…?
そう考えたが、これもまたすぐに答えを出しえず、
ただただ絶望の深みへと、自らを貶めてゆくばかりだった。
910名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:26:39 ID:AqPa4Z6J0
死焔を
911私は、誰にもなれないのなら17/24:2007/01/06(土) 23:26:51 ID:uqqO4m2x0

「おい…おい!気づいているか!しっかりするんだ!大丈夫か!……うっ!」

そこでフォズは我に返った。何度も自分を呼ぶ声よりも、最後の苦悶に反応して。
はっとなって見れば、アレフがすぐ真横にいる。そして今はうずくまっている。
その足には、まだ先ほど受けたピサロのアサシンダガーが突き刺さっていた。
ろくに処置する余裕がないのなら、下手に抜かないほうがマシと言うこともあるとはいえ、
自分の方がよほど危険な状態であるというのに、ずっと彼女を気遣っていたのだ。

「あ!ああっ!ごめんなさい!安静にしてください!すぐに手当てをしますから!」
フォズはアレフの体をできるだけ刺激しないよう注意を払いながらダガーを抜く。
当然、酷い出血が後に続いたが、いまさら怯む彼女でもなかった。
止血し包帯を…と思ったが所持品の中に包帯はないので、自分の法服の一部を引きちぎる。
程よい長さに調節すると、アレフの患部に丹念に巻いて、何度も回復魔法を繰り返す。
アサシンダガーと呼ばれる武器の類は、中には刃先に猛毒が仕込まれているものもあり、
それが相手を致死に至らしめることもあるという−アレフがかつて助けようとした少女のように−
このことを知識として知っていたフォズは不安にかられながら、アレフの顔を覗き込む。

毒に侵されているような兆候は…なかった。
幸いにして、このダガーにはそこまでの力はなかったのだろう。
処置が適切だったのか、徐々に彼の顔色の悪化が収まっていくのがわかったが、
まだ十分とはいえなかった。ここでは回復魔法の効果が薄いのは既に知れていたことだし、
肝心要のフォズの魔力もまた、尽きかけているのだ。

(何か…気休めでもいい。魔力が不要で、もっと長時間にわたって回復を施せるものは…)
フォズはもう一度自分のザックを漁ってみたが、そんな都合のよいものが
今になっていきなり出てくるはずもない。
912私は、誰にもなれないのなら18/24:2007/01/06(土) 23:28:26 ID:uqqO4m2x0

(・・・あら?)
何かないかと辺りを見回して、ふとある物に気がついた。
今は亡きサマンサ、その傍らに一つの固体が零れ落ちている。
あの時か。あのアトラスと衝突した時に落としたのだろうか?
フォズは歩み寄ってその固体を拾い上げた。見覚えがあったのだ。

奇跡の石だ。元々、彼女の住んでいたダーマの近辺でたまに用いられるもので、
ことこの道具に関しては、サマンサが読んだ支給品の説明書よりよほど彼女の方が詳しかった。
この石に念じ、それによって発する力を受ければ、怪我の治癒を行うことが出来る。
もっとも効果はホイミと同程度。回復魔法の制限が大きいここでは、
即効性という点においてあまりあてになるようなものではない。
だけど、これだとフォズは思った。この石の特性は、使用する誰かの祈りさえあれば、
石自体が持つ癒しの力は無尽蔵であること。この場合この点が重要なのだ。
効き目は微々たるものでも、時間をかけてゆっくりと当て続けることが出来れば、
いずれ全快とは言わなくても、さほど不自由なく歩き回れるくらいにはなれるはずだ。

フォズはアレフを、回廊の壁にもたれかかるようにして座らせる。
そして奇跡の石に出来る限りの強い念を込め、酷い傷跡の残る左足の真横に置いた。
やはり、効果はスズメの涙ほどでしかない。だけど、

「悪く…ないね」
「本当ですか?」
アレフが憔悴しきった顔ながら、微笑んだ。それを見てフォズもまた安堵の笑みを漏らす。
「ああ、何だかこう、ぬるま湯に浸っているみたいだ。ほっとするよ…」
「そうですか…」
気遣いもあっただろう。でも、そんな彼の反応が、今のフォズには素直に嬉しかった。
(あったんだ…私にも、できること…)
よかった。少女は大きく息を吐いた。
913名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:28:47 ID:AqPa4Z6J0
死閻を
914私は、誰にもなれないのなら19/24:2007/01/06(土) 23:29:54 ID:uqqO4m2x0

…そして、表情を変えた。ひとたび目の前のことが落ち着くと、意識は再び元の処へ飛ぶ。
(何もできないなんて…そんなこと、ないよね…?)
私にできること、私にしかできないこと…きっと、あるはずだ。
今、これから私がなすべきこと、自分が心からしたいと思うことは…何?

フォズは、自分を振り返る中で、ここに至るまでの道程を思い起こした。
見知らぬ場所、険しい道のり、孤独、遭遇したいくつものアクシデント。
死にかけたことがあった、見捨てられたこともあった、大切な人を失い嘆いたこともあった。
辛いことばかりだった。悲しいことばかりだった。
でも、それならば何故?何故、私は今まで生きのびてこられたの?
辛いことばかりだった。悲しいことばかりだった。
なのに、それでも絶望せずに、私が今ここにいられた理由は…

(そう、だ…やっぱり、そうです)

一人の男の顔がよぎった。その姿を思い浮かべた瞬間、フォズの手が今は恐怖で震えた。
しかしそれを押し殺してしまいたくて、彼女は固く拳を握った。

(やっぱり…嫌だ…このままでは、終われません…)
あの人は言った。私の言っていることは綺麗事だって。
多分、いや、きっとそうなのだろう。自分でも思う…綺麗事なんだって。
あの人は何度も私の言うことを耳障りに思っていたようだった。無理もないかもしれない。
…でも、綺麗で何がいけないというのですか?綺麗事の、どこが悪いのですか?
あの人が、これから殺戮の道を歩むことの、何が正しいと言うのですか?

(違う…違う違う!誰が、あの人自身が何と言おうと、やっぱり違う!
 私を命がけで助けてくれたあの人が、平気で罪もない人を手にかけるだなんて!
 嫌…そんなの違う…絶対に違う!)
915私は、誰にもなれないのなら20/24:2007/01/06(土) 23:31:06 ID:uqqO4m2x0

『納得できぬか』

(!?)
フォズの瞳が大きく開く。何か、声が…どこからか聞こえてきた気がしたのだ。
これは…そうだ、あの時だ。アトラスとの戦いの時、あの人が言ったことだ。
そして、続けて彼はこう言ったのだ。

『ならばそれを貫いてみせろ……泣くばかりでは何も出来ん』

(……)
フォズは過去からの声に静かに頷く。そうだ、私は、貫かなくてはならない。
嫌だと言っているだけでは始まらない。泣くばかりでは、何もできない。
誰でもない私の、私だけの気持ちを証明するために、私は、動かなければいけない…!

(………そう、ですね。わかりました。私、決めましたからね。もう、迷いませんから)

フォズの頭の中で、一つの道が光明となって見えた気がした。
それを境に、彼女の顔から不安の色が消えた。
…見えた唯一のそれが、この上もない茨の道だと、わかっていても。
916名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:31:14 ID:AqPa4Z6J0
死延を
917私は、誰にもなれないのなら21/24:2007/01/06(土) 23:32:33 ID:uqqO4m2x0

…そして、フォズは静かに声をかけた。

「アレフさん…お加減はいかがですか」
「うん?ああ…ちゃんと動くにはまだ時間がかかりそうだけど、痛みはほとんどないよ。
 単に感覚が麻痺しているだけかもしれないけどね」
「心配ないですよ。先ほどより血色が随分良くなられていますから」
フォズはそう言って、だいぶ光の弱まりつつあった奇跡の石をもう一度手に取る。
「少し待ってくださいね。改めて石に念を入れなおしますから…ん…これでよし。
 これでまたしばらくはもちます。あとは私がいなくても、時が解決してくれるはずです」
「ああ……と、何だって?何て言った?私がいなくても…?どこかへ行くつもりなのか?」

アレフが問うた。フォズは決然とした面持ちで立ち上がった。
その視線の行方は、彼が、去った先。
「あの人の…ピサロさんの後を追います。そして、あの人を止めます」
「な!?なんだと?」
アレフが大きく目を見開いた。驚きを隠しようもなくて。

「…すみません。こんなところに一人ぼっちにさせてしまうことを許してください。
 でも、今しかないのです。ここにはまだ、あの人が通ったしるしが残っています」
彼女の言うそれはピサロの足跡、血痕、そして魔力の痕跡。
魔力を元に探し人を見つける…ピサロが、かつてフォズの前で実演してみせたことだ。
精度はおよそ比べ物にはならないけれど、ダーマで魔の道に通じる職の伝授をも
担った経験のある彼女だったから、全く不可能なことでもなかった。

「怪我の深いあの人なら、そう遠くへは行けないから、今なら私の足でも追いつけます」
「待て!追いついて、どうするっていうんだ!君に、あいつを止めることができるのか?」
「わかりません…いえ、おそらくはできません。
 でも、できるか、ではないのです。したいのです…だから、行くしかありません」
918名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:33:44 ID:pbcYUUUp0
支援
919名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:33:49 ID:AqPa4Z6J0
死援を
920名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:34:08 ID:Wwgrc2yK0
最後の支援
921私は、誰にもなれないのなら22/24:2007/01/06(土) 23:34:09 ID:uqqO4m2x0

フォズが歩き始める。アレフは懸命に止めた。

「やめろ!本当にそのつもりだとしても、君だけで行くな!
 もう少し待つんだ!俺も、すぐに歩けるようになるはずだ!」
「ありがとうございます。嬉しいです…でも、ダメなんです。
 急がないと、あの人の気配を見失ってしまいます。
 それに…あなたとピサロさんとの話、私にもおぼろげながら聞こえていました。
 あなたにも、守りたい大切な方がおられるのでしょう?
 いずれ治るその足と、その強く優しい心は、どうかその方のためにお使いください」

少女に指摘された自分の左足を、アレフは見る。確かにこの傷は、
失敗したとはいえ、再び彼女に、ローラに逢うことを願ったゆえのことだった。しかし…!
「あいつの話を聞いていなかったのか?行けば、確実に…殺されるぞ!」
「かもしれません。ですが、それならば尚更行かないわけにはいきません。
 どのみち私のこの命、あの人にいただいたものです。返さなければなりません。
 あの人が、本当に手遅れになってしまう前に」
「何を莫迦な…あっ…行くな!待つんだ!待て!」
「ありがとうございました。最後まで、わがままでごめんなさい…
 足、治してくださいね。お気遣い、本当に、本当に、感謝しています。
 死ぬまで…いえ、死んでも忘れませんから、絶対に」

フォズは目を潤ませ、何度も頭を下げた。
そして、アレフの元を離れると、ピサロが去った後を追って、駆け出した。
背後から聞こえたアレフの、あんなに自分を心配してくれた人の、最後の叫びに、
心を痛ませながら。

「待て!だから、待てと…!ちくしょおおおおおおおお!!!!」

922私は、誰にもなれないのなら23/24:2007/01/06(土) 23:35:28 ID:uqqO4m2x0

フォズは懸命に走っていた。ピサロの後を追って。
そして、その過程の中で考えた…たぶん、私はそう遠くないうちに死ぬだろう、と。
もちろん殺されたいとも、望んで死にたいとも思わないけれど…
この魔力の匂いの先…この向こうに、あの人がいる。
あの人は、もう私に気づいているのだろうか。
再び顔を会わせたら、どんな反応をするのだろうか。
怒るだろうか、嘲笑うだろうか、あるいはあの時の言葉通り、有無を言わさずその場ですぐに…

いずれにせよ、もはや言葉だけであの人の心を動かすことはできないだろう。
危害を加えてもいけない。私にできるのはただ、この身を挺して受け止めることだけ。
そう、あの人が、私にしてくれたように…
しかし、たとえそこまでできたとしても、
あの人を思いとどまらせることができる保証は、どこにもない。

…仕方がない。私は、あの人を包んであげられるような優しさを持った人ではない。
あの人の行く手を阻める強さを持った人でもない。
私は、誰にもなれなかった。だけど、それでも行くしかない。私自身が、そうしたいから。
死ぬのは恐い。でも、それでも、私は、あの人に…逢いたい…

(もし、死ぬ前に、あの人を正気に戻すことができたなら…)
フォズは懐かしい、今は戻らぬ顔を思い微笑んだ。
アルスさん、私を誉めてくださいますか?とひとりごちて。

(そして、やはり何もできないまま、このまま消えていったのなら…)
今度は自嘲するように口元を緩めた。そして彼女は一しずくの涙をこぼす。
口からはいつも悪態ばかりだったけれど、心根はとても優しかった、あの姿を思い浮かべて。

(誰にもなれなかった私を…思い切り、莫迦にしてくださいね…マリベルさん…)
923私は、誰にもなれないのなら24/24:2007/01/06(土) 23:36:56 ID:uqqO4m2x0
【E-3/岬の洞窟・地下回廊/朝(放送後)】

【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP1/4 MP1/3 背中に火傷(軽) 左足に刺傷(重) 疲労 全身打撲 一時歩行不能
[装備]:竜神王の剣 ロトの盾 はやてのリング 風のアミュレット
[道具]:鉄の杖 消え去り草 ルーシアのザック(神秘のビキニ) 奇跡の石
[思考]:ローラ姫を探し、守る このゲームを止めたいが止められない苦悩

【E-3/岬の洞窟・地下回廊→ナジミの塔へ/朝(放送後)】

【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP1/8 MP1/2 右腕粉砕骨折 重度の全身打撲 中量の出血(既に止血)
[装備]:鎖鎌 闇の衣 炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式  首輪二個  ピサロメモ
[思考]:参加者を皆殺し優勝(現時点では体力回復を優先)
     ロザリーの仇討ち ハーゴンの抹殺 

【フォズ@DQ7】
[状態]:MPほとんど0 精神の衰弱からは立ち直る(最後の意地)
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン) 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロを命がけで止める(ただしピサロに危害は加えない)

※アレフから抜かれたアサシンダガーは床に落ちたまま、鋼の斧はアトラスの遺体に食い込んだまま。
 また、アトラスの支給品一式、奇跡の石以外のサマンサの道具
 (支給品一式 神鳥の杖(煤塗れ) 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り)も
 その場に放置されたままです。
924名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:37:08 ID:AqPa4Z6J0
そして終焉を
本当にお疲れさまでした。
925 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/06(土) 23:38:16 ID:uqqO4m2x0
以上です。一時投下した際には様々なご意見をいただくことができ、感謝しています。
(アサシンダガーに毒が含まれているかもという可能性については、
 考えた結果、結局、即死効果のない仕様のものを使うことにしました。
 いくらなんでも、毒に侵されている状態のアレフを放置していくわけにもいきませんので)

ところで、この話…実は前編なのです。
フォズがピサロの元に辿りついてからの後編も既に出来ています。
ですが、ここまでで既に長く、どう見ても自己リレーにしかなりませんので
後編は没になるのを覚悟の上で書き上げました。
細部を修正した上で、明日にまた一時投下スレを利用させていただこうと思っています。
まずは、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
926名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:42:32 ID:pbcYUUUp0
>>925
新作乙!やべぇ…待ちに待った放送と新作の同日投下で嬉しすぎて
パソコンが爆発しそうだwwwwwwwwwwww

結局毒は無しになったんですね。今はナジミ側にエイトがいるから、毒でもありかな、とか
思ったんですがね。
こんな所で奇跡の石が…仲間の敵の道具(マリベルの支給品だっけ)に救われるという運命の皮肉か…。
ゴンさんを追悼するシーンも加わって、思わず涙腺に来ました。
改めて 新 作 乙 で あ り ま す !
927名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:44:42 ID:Wwgrc2yK0
>>925
投下超乙。
地上組と絡まないなら、逆に考えて自己リレーでなく元々一作だったのを前後編にしたと考えて良いと思う。
928名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:45:36 ID:cXJs6/CG0
乙です
一時投下から更にきれいな文章になっていて読みやすかったです
アサシンダガーの件なども良かったと思います
展開が分かってるのにまた涙腺刺激された・・・フォズ頑張れフォズ
929名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:48:34 ID:pbcYUUUp0
そういや前にも前後編編成になっていた作品あったよね。確か76話〜77話がそうだ多と思う。
どんな風に区切りをつけても、思いも寄らない展開になるのがリレー小説だし思うがままに投下してください!
930名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:52:17 ID:izmRw7EoO
投下乙でした。
これだけのボリュームで前編だったとは……それはまたサプライズですね。

個人的には歓迎ですが、試験投下から時間が経っているのもあり
他の書き手さんの手前もろ手を挙げることのできないジレンマ。

どうしたものか他の方の意見待ち。
931名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:54:26 ID:pbcYUUUp0
だめだ…興奮しすぎてクールになれない。とりあえず没スレ投下をwktkして待っております!
932 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/06(土) 23:56:12 ID:uqqO4m2x0
どうもありがとうございました。
もう一度見直しをしてから、明日…の午前中には一時投下を利用させていただきます。

自分自身としては書くことができただけで満足してますので
採用されなかったとしても悔いはありません。不都合があればばっさりカットでもOKです。
933名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/06(土) 23:57:12 ID:bjB32/1z0
◆9Hui0gMWVQさん、gj!!!&お疲れ〜

>>925
リレ―に関して。
元々の1話分を2つに分けた(まとめサイト参照)076話 LUNATIC MOON と077話 THE BATTLE ROYALE の例がある。
「すぐ投下できる」なら、後続の書き手が困らない&話が矛盾してなければokじゃないかな。

◆9Hui0gMWVQさん本人の仰るとおり、話も中盤〜後半なので一時投下された方が問題ないでしょう。
934名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 00:00:10 ID:bjB32/1z0
うわw
書きこみ内容を考えてる15分の間に、同じ内容のレスが。
被った〜;;
935名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 00:28:51 ID:d+tqUTFf0
リレーに関して、◆9Hui0gMWVQさんへ。
賛否両論ありそうなので、ここはいったん間を置いてみては?
一時投下後から続きを考えてる書き手さんがいるかもしれないし、
で、それと比べて今すぐ採用不採用いうんじゃなくて、
書き手の間で少しゆとりがあったほうがいいかなと思います。そんなに急ぐことはないのでは?
個人的に読み手としては、その後編がすごく気になりつつも、
同時に少し余韻にも浸りたいという気持ちもあったりするんですが。
936名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 00:50:09 ID:SV+0isWv0
確かに。
この話の一時投下や放送前で長く期間が開いているから、続きを書いている人が他にいる可能性は高いかもしれないなぁ。
一話投下後から言い出されても困る書き手も居そうだ。
このスレの予約制を考えると、放送前の予約も後出しもフェアではない。
まあ、だから、◆9Hui0gMWVQさんも没覚悟なんだろうなぁとも思ったりするわけで・・
いかん、文が上手く纏まらん。

他の書き手さんへ
「私は、誰にもなれないのなら」の続きの本投下は、しばらく凍結し、
すぐ投下できると仰っているし、◆9Hui0gMWVQさんの一時投下を待って「避難所にて」議論することにしませんか?

つーか、そろそろ次のLv6立てる算段したほうがいいのかな
937名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 01:22:44 ID:tWvaBGJK0
投下乙。
一時投下の時より心理描写が増えてるのが大変GJでした。
特にアレフがゴンさんを回想してくれたのが良かった。一層DQ1キャラの繋がりが濃くなったね。

で、後編については色々言いたいことはあるけど、とりあえず一言だけ。
今すぐ一時投下するのはやめて、しばらく様子見するのが正解。
一ヶ月〜二ヶ月くらい誰もこのパートに手をつけなければ、後編投下しても問題ないと思うよ。
938 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/07(日) 01:24:44 ID:CwUhMJk60
SSでもないのに長文で失礼します。

>>935-937
了解です。ただでさえここに至るまでに予約の手続きなんかで色々やっちゃってますので
今さらな気もしますが、これ以上事を荒立てるわけにはいきませんね。

元々、読み手であっても書き手ではなく、
2回目放送直前の話を読んで、この続きが書きたい!と気持ちばかりせいてしまって
ルールも何もよくわかっていない状態で始めてしまったのがそもそもの問題でした。
一応形の上では予約を取り下げたものの、一時投下スレで添削してもらったことで
結局、事実上フライング予約をしてしまったようなものか、と思います。
おまけに期間があったので、話を膨らませているうちにどんどん長くなっていって、
「いかん。これは一話では収まらない」という感じに。
まさか、フライングしているうえに、前後編にしますとも前言できず。

というような経緯のため、もう却下になってもやむなし、と考えていました。
ですがそんなに軽く考えるのもまずいですね。一度でも出して、
もし展開が違えば、続きを考えてくださる方に余計な負担をかけかねませんし(手遅れかも)

では、後編は凍結。機会があれば再挑戦しますし、なければそのまま破棄。
話が進んでから、没ネタ投下スレッドに投下するということで。
下手に出すよりもそれが一番いいんじゃないかと思います。ホント、今更かもしれませんが。

しかし、のっけからエラーを連発してしまったようなものでして、
だいぶご迷惑をおかけしました。それでも親切に対応してくださったこと、
本当に感謝しています。ありがとうございました。
939名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 01:32:09 ID:tWvaBGJK0
作者さん乙。
とまあ、言ってから二ヶ月は長すぎるなと思った。
時期が時期だし、パートも少ないし…。
まあ一ヶ月くらい様子見て動いてなければそのパートにケリをつけるという意味でも問題なしと思います。
もちろん何らかのリレーがされて、それでも後編プロットに影響なければすぐ投下して構いませんし。

ともあれ、力作大変GJでした。今後また活躍されることに期待します。
940名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/07(日) 23:48:22 ID:id6DURPmO
俺は書いてもいいと思うけどなぁ
941名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 01:14:08 ID:ogPMKLIrO
後編書いてくれよう
あなたは文才も優れててファンになっちゃいました
後編書いてくれよう
942名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 06:56:56 ID:op+RBFwhO
他の書き手に対して無責任な発言はやめれ
943名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 11:53:59 ID:l9pF5/AqO
こんな事言うのも何やけど正直俺も書き手やけど、後半があってもう書きあがってて一月投稿がなかったら投稿って話が出た時点で書きにくい
他の書き手はどうか知らんけど、俺は書きづらい みんな一緒なら無駄に一月過ぎるだけになるからさっさと投稿してこっちも書けるように欲しい
気にせず書いてくれと言われてもそれは無理
944名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 11:55:45 ID:l9pF5/AqO
>>943あくまで俺一人の意見やけどそこのパートを書きたいから書いて欲しいって所 他の人の意見求む
945 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/08(月) 11:56:09 ID:zvwQL6aL0
>>940-941
そう言っていただくのはありがたいのですが…今は控えます、ハイ。

で、代わりというわけでもないのですが、
竜王・トルネコの二人、予約を入れてもかまわないでしょうか?
946 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/08(月) 11:58:06 ID:zvwQL6aL0
>>943
いや、もうないものだと思ってください。
色々不用意なことをしてしまったなぁ、と反省しています。
947名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 13:25:51 ID:Bi1EbRlA0
没ネタのほうも本投下も期待してるぜェェェェッ
948名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 15:05:21 ID:viT3M+GwO
>>946
イイヨイイヨー!予約する時は早いもの勝ちだと思うから、ハッキリと
「予約します」と言い切った方がおk。
これからも期待してますよ!
949名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 15:09:57 ID:rxvtemDk0
>>943-944
読み手でしかない俺が言うのも何だけど、気にしなくていいと思う。
予約するか、実際投下されない限りは没ネタと一緒。
本人に投下する気がないみたいだから、破棄宣言したものと思えばいいかも。
そんな感じで書いたはいいけど、日の目を見ずに
埋もれてしまったケースは一時投下スレあたりを見てると今までにも度々あったみたいだしね。

>>945
あなたも色々乙。ちょっと勇み足なところはあったけど
こと前編に関しちゃ、別にフライングがどうこうは気にしなくていいと思うよ。
一時投下スレで見てもらったらどうか、という話に従っただけなんだし。
ま、もし気になるなら、これからの話で盛り上げてくれればいいんじゃないかな。

とそれぞれ一人勝手に言っておく。
950名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 18:24:13 ID:ogPMKLIrO
続き! 続き! 続きが読みたいっっ!
951名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 18:38:46 ID:viT3M+GwO
続きは没スレで!
952名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 18:47:22 ID:/5mcLCy70
あんまり続きと叫ぶと、1ヶ月後に、このパートの投下がなかったとしても、
書き手さんが投下し辛いから、コレ以上はヤメレ

>>943
竜王・トルネコ組ですか〜。
頑張ってください^^
953名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 18:48:13 ID:/5mcLCy70
うわwリンク間違えたw
954名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 19:05:17 ID:8Rjjik5H0
^^使うとか煽ってるようにしか見えないからヤメレ
955名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 19:10:39 ID:2kajdwTKO
別に今すぐ投下でもいいと思った。
前後編って考えるんじゃなく、一作といった感じで作ってあったならさっさと投下してもらいたかった。
956名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 19:13:41 ID:/5mcLCy70
>>954
了解しました。以後気をつけます。
957名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 20:20:33 ID:rxvtemDk0
そろそろ次スレ立てないとまずくないかな?
俺はやろうとしたけど弾かれちゃったから、誰か頼む
以下にテンプレの一部(変更が必要なところ)を置いておくから
958名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 20:21:39 ID:rxvtemDk0
ドラクエのキャラクターのみでバトルロワイアルをしようというリレー企画です。
本家FFDQロワとは違い小規模に進めたいと思います。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。

 ※キャラの予約制あり。
予約をする際は捨てトリで構わないのでトリップを付け、使用するキャラを全て明記して予約してください。
予約期間3日で、予約の書き込みから72時間が経過すると予約解除として扱います。
「予約キャンセル」等、予約に関することは他の書き手さんが検索しやすいように必ず「予約」の文字を入れてください。
 もし投下作品に不安があるのなら、総合掲示板の「投下SS一時置き場」でアドバイスを受けてください。

詳しい説明は>>2以降で。
【前スレ】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv5
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1161095908/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv4
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1153146134/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv3
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1149841025/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1147360483/
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1145190840/

【避難所】 DQBR総合掲示板
ttp://jbbs.livedoor.jp/game/30317/
【まとめサイト】 ドラゴンクエスト・バトルロワイアルまとめサイト(移転先)
ttp://www5.pf-x.net/~dqbr/
【絵師スレ】 DQBRお絵かき掲示板
ttp://bbs3.oebit.jp/dqbr/bbsnote.cgi
959名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 20:24:43 ID:rxvtemDk0
>>2-5はこのスレのままでOK。以下は6番目(一番最後)のテンプレ

主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官

【参加/死亡者リスト】

3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
2/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
1/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル

計12/43名
960名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 20:26:03 ID:CFNmkUXu0
このスピードと容量ならそう慌てることもないと思うけど。
妙なサブタイがつかなきゃどうでもいいや。
961 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/08(月) 22:42:51 ID:zvwQL6aL0
じゃあ、投下いきますね。
10レスちょっとで済むので、容量は多分問題ないはずです。
962たった一つの答えを探して1/9:2007/01/08(月) 22:43:59 ID:zvwQL6aL0

時を刻む音が、聞こえる。

彼、トルネコは宿屋にいる。連れてきたファルシオンの応急処置を済ませて、今は部屋で座り込む。
しかしだからといって、これは屋内に備え付けられた時計などが響かせているものではない。
音が速くなった。汗が噴き出す。喉が渇いているのに、止まらない唾を彼は飲み込む。

(もうすぐか…)
傍にいる、寝台に横たわらせたアレンの意識が戻らないなか、昇り始めた日が徐々に高くなる。
半刻もしないうちに訪れるであろう運命の到来を、今は静かに待つしかない。

嫌な話だ。聞きたいが聞きたくない。耳を塞いでいたいが、そうもいかない。
トルネコは歯噛みした。無視したいのに決してそれを許されないこの現実に。
彼は商人である。彼らしく、これを商売に喩えるならば…悔しいが相手は一流の商人であろう。
商売で勝利を得る秘訣の一つは、常に先手を取り、相手に考える暇を与えないことだ。
自由を奪い、心理を握り、選択肢を削り取る。「これしかない」と思わせる。
相手の思考がいかな方向にあろうと、自らの思惑通りにことを進めざるをえなくする。
そうすれば、命を代価にしたマーケットに、出る以外にすべがないと思わせてしまえば、
あとは放っておいても飛ぶように売れる…もとい、勝手に命を散らしてくれる。

道義も何も度外視してよいのなら、これほど強引で、かつ有効な手立てはそうはない。
トルネコはそれを知ってはいた。だがわかってもいた…知っていても自分にはできない…と。
非情になりきれない。それが彼と主催者とを分ける決定的な違いであり、彼が相手を憎む理由であり、
そしてそれゆえに、商人として、彼は彼らに勝ち得ないのかもしれなかった。

組んだ両手を強く握る。目を閉じる。祈る。そして鐘の音を聞きつけ、はっと目を開く――約束の時だ。

『――これより、第二回の放送を行います』
963たった一つの答えを探して2/9:2007/01/08(月) 22:45:17 ID:zvwQL6aL0

例の如く重苦しい鐘の後に、例の如く主催者側の放送が…ではなかった。微妙に変化している。
声が昨日と違う?確か一回目の放送の時は男のものだったはずだ。
トルネコはしばし不審に思ったが、考えるのをやめた。
ただの気紛れかもしれない。いらぬ詮索で情報を聞き逃しては本末転倒というものだから。

『まずはこの一日を生き延びたこと、お祝いを申し上げましょう。
 中には運良く生き延びただけの者もいるようですが、
 貴方がたの多くがその実力と才覚で戦い抜いたこと、疑いないでしょう』

どちらにせよ…うるさい奴らしい。いちいち間を置いて話す口調に、トルネコは柄にもなく毒づいた。
好意でも何でもない皮肉たっぷりな台詞を、真に受けることなどありえない。
自分たちが絶対的な地位を確保しているからこその、余裕の態度である。
それは、この戦いが開始して一日が経過した今でもなお、
参加者と主催者の立場関係が小揺るぎもしていないということを、暗に示していた。

冒頭の祝辞に続き、禁止エリアについての告知が始まる。彼は地図と照らし合わせて確認した。
どうやらここアリアハンにいる限り、エリアについて悩まされる心配は当面はなさそうだ。
これから危険区域となる範囲は、もう一つの村、レーベに集中している。
主催者側の意図は、どうやらレーベ方面との行き来を絶ち、
参加者をこの城周辺に集中させるところにあるのだろうか。

レーベといえば…トルネコは自分の持ち物の一つである無線インカムを見た。
このインカムで連絡が繋がった時、その相手・ピサロは今レーベにいると言っていた。
救援を請うて以来数時間が経つが、彼はどこで何をしているのだろう。
無事でいてくれればよいが…また一つ思い出して増えた心配事に、トルネコはため息をついた。

そして、問題の時は訪れる。さらにいっそうの間を置かれて。
『最後に、日没の放送から夜明けまでの死者の名を読み上げます――』
964たった一つの答えを探して3/9:2007/01/08(月) 22:47:29 ID:zvwQL6aL0

…物事というのは、大抵一番悪いことが最後に控えているものである。この時がまさにそうだった。
もちろんそれこそが主催者側の狙いなのだが…驚愕のあまり、トルネコの瞳孔が大きく開く…
つい先ほどまで顔を突き合わせていた二人の名前を、彼は立て続けに聞くことになった。

(クリフトさん…それに…なんてことだ…)
放送は容赦なく彼の心に追い討ちをかけた…「リア」の名が、その後に続いたのだ。

『次回の放送は昨日と同じ、今から12時間後の日没に行います。
 では、皆様ご機嫌よう。――我が神の加護があらんことを』

何か煩い奴が煩いことを言って消えていったが、そんなことは彼の耳には入らない。
「ピサロ」「アレフ」「トロデ」などが呼ばれなかったことがせめてもの慰め…にはならなかった。
握り締めていた拳がわなわなと震える…本当に、なんということなのだろう。
クリフト、リア。彼らがどこでどのような形で終焉を迎えたのか、未だトルネコには計り知れない。

ただ一つだけ、確かな事実がある。命を奪われた彼らが、不本意であっただろうということだ。
まったく、何故このような形で死ななければならなかったのか。
彼らがここで死ぬべき人々だったとは、絶対に思えない。

クリフト…トルネコにとって旧知の人物だが、ここで見た彼は今までの彼ではなかった。
この宿屋で会い、言葉を交わし、そして自分を騙して消えていった彼は、明らかに常軌を逸していた。
おそらくはリアの命を奪った原因となったであろうその行い…決して許されるものではない。
しかし、それでも、トルネコはクリフトを憎みきれなかった。
本来の彼は、盲目的なほどに自らの主君を敬慕し、どこまでも付き従う忠臣だったのである。
その様がたまに度をこすことがあっても、それもまた彼の豊かな個性として認められる範囲だった。
それが許されざる最後の枠をも超えた理由は…ひとえにアリーナへの想いのゆえにだろう。
彼は愚かなことをした。わかっている。だが、もしここに自分の妻子が招き入れられていたとしたら?
自分は果たしてどうしていただろうか…そう思うと、とてもクリフトを責める気にはなれなかった。
965たった一つの答えを探して4/9:2007/01/08(月) 22:49:36 ID:zvwQL6aL0

そして…リア。彼女とはここに来てからの付き合いだったから、丸一日にもならない。
しかし、人と人との関わりは、時間の違いなど一気に埋め尽くすこともある。
彼の息子ポポロとそう変わらないくらいの年頃の女の子。とても戦う力などないように見えた少女。
そんな彼女がこの殺戮の地へ招かれ、殺されかけ、さらには自らの知己を失ったことを聞かされた。
どんなに辛かったことだろう?どんなに寂しかったことだろう?
思い切り泣いてわめいて、暴れたかったに違いなかった。その心の、赴くままに。
しかし彼女はそうしなかった。懸命に耐えて、耐え抜いて…そして、死んだというのか。

向こうで先に死んだ人々と会えるかもしれない…などと願っても言ってはいけなかった。
本人、あるいはその死を看取った者以外は決して口にしてはならない言葉だと思う。
それは、彼女の今までの頑張りを否定することになるから。死んでよかった、わけがないのだから…

「…アレンさんに、何と言えばよいのか」
様々な思いが胸中を巡る中で、トルネコがようやく漏らしたのは、そんな一言だった。
そうだ。本来は竜王であるというアレンと初めて出会った時から、彼はリアを守ろうとしていた。
詳しい理由まではわからないが、その志が確かなものであったことは、今さら疑う余地もない。
その対象が、死んでしまった…この残酷な事実を、一体どう話せばよいというのだろうか…
「聞こえている」
その時、背後から静かな声が唐突に響いた。トルネコは思い切り動揺した。

「ア、ア、アレンさん?め、目を覚ましていたのですか?い、いつ、いつからです?」
慌てて振り向き、幾らか口をパクパクさせてから、たどたどしくトルネコが尋ねた。アレンは答える。
「例の鐘がなった時だ。あのような煩い音、魔族の聴覚が反応せぬわけがない」
「では…」
「ああ、聞いた。何一つ漏らすことなく、全てな」
そうですか…トルネコは気落ちしたような、それでいて事実を告げる必要がなくてホッとしたような、
微妙なため息をついてしまう。そんな自分がひどく嫌に思えた。
対してアレンは、醒めたばかりのまだ虚ろから解け切れぬ瞳で、天井を見上げていた。
966名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 22:52:21 ID:CFNmkUXu0
しえん
967たった一つの答えを探して5/9:2007/01/08(月) 22:52:24 ID:zvwQL6aL0

(逝ったのか…お前たち)
アレンが考えていたのは、トルネコも気にかけたリア、そして自らの配下であった竜のことだ。
トルネコ同様、彼らがどこでどのようにして死んでいったのか、推し量るすべは彼にはない。
どちらも彼の目の届かないところで逝ってしまった。
…だからといって、彼らの死に責任がないとは、思えなかった。

情けない限りである。自らが助けようとした娘を一度は死なせかけた。
バズズとかいう魔物と対峙した時、近くにビアンカという名の女がいなければ助けられなかった。
そして、二度目の死の危機に対しては為すところがなく、結果として見殺しにしたようなもの。
より大きな脅威が近づいていたのだから仕方がないではないか、などはつまらない弁解にもならない。
部下のドラゴンに至っては、本当に何一つわからないのだ…
これがかつて竜の王を名乗った者の所業とは、聞いて呆れる。
(王の中の王であると、高らかに誇っていた頃もあるのだがな)
そんな過去の自分が、甚だ愚かに思えてならなかった。

(アレンよ…真のアレンよ。今のこの様をどこかで見ているか?何を思っているか?)
アレンは、今は亡きアレンに対してささやきかける。
人に力を貸してくれと、お前は言ったな?その結果は…このようなものだ。
お前の知己を死なせ、ワシは傷つき、このようなところで無様に横たわっておる。
これが答えか?これが…ワシとの勝負に勝ったお前が為したことと言ってもよいのかも知れぬが…
(…)
しばし、無言の沈黙。そして、やがてささやかな吐息。

(わかっている…案ずるな。この程度で気落ちするほど、ワシはやわではない)
すまなかったな…どこからか聞こえてきた気がした声に、アレンは返した。
事実としては幻聴にすぎないだろうが、そんなことはどうでもいい。必要なのは事実ではない。
(これでまた…死ねなくなったな)
この現実に対して如何に向き合うか。死した魂を背負い如何に生きていくか…ただ、それだけである。
968たった一つの答えを探して5/9:2007/01/08(月) 22:54:10 ID:zvwQL6aL0

「一体…どうすればよいのか、これから…」
傍らでポツリとトルネコが呟いていた。死者との語らいを終えたアレンは体を傾け、そちらの方を向く。

「どうすればよい、とは?」
「ああ、聞いていらしたのですか…いや、これからのことを考えていたのです。
 リアちゃんは亡くなった。アリスさんやトロデさんたちもまだ戻ってこない。
 どこへ行ってしまったのか。我々としても、どこへ行くべきか…何をすればよいのか…」
平静ならば人を和ませる気質に溢れた男が、今はほとほと困り果てた顔である。無理もない。
何をすればよいかわかればどんなに気が楽だろう。しかし、そんな確かなものはどこにもないのだ。
だから、アレンは言った。この時、道を求め彷徨う男に対して、彼はこう言ったのである。

「そうであろうな。如何にすればよいかわかるものなら、ワシこそ聞きたいくらいだ。
 だがな…では聞こう、トルネコよ。お前、何をすればよいかわかっていた時がどれほどある?」
「は…はい?何ですと?」
「ここに至るまで、お前は何を考えてきた。どんな道を選んできた。
 それは全て、計算の上でのことであったか?…違うだろう?
 何をすればよいのかわからない時など、今までにもいくらでもあったはず。
 しかし、それでも確かにお前は進んできたのだ…違うか?」

それは、死者も含めて、数多い参加者の中でもおそらくはアレンにしか言えない台詞だった。
悠久を生きた一族の長者として、豊富な知恵と経験を持つ者として…あるいは、誰かを導く存在として。
この時の彼は、まぎれもなく王者であった。竜の王としての言葉であった。
そして、これはまた、おそらくはトルネコにしか言えないことだった。
魔物である彼を心から受け入れ、共に進むことを望み、そして身をもって実践してきた男にしか。
969たった一つの答えを探して7/9:2007/01/08(月) 22:56:21 ID:zvwQL6aL0

「たとえ迷っても、たとえ打ち倒されても、どれほど自らを見失いかけたとしても。
 それでもなお、お前を突き動かし続けてきたものは何だ?それは…わかるであろう?
 ならばそのために動けばいい…今までもこれからも…
 おそらくはそれがお前の答えだ。たった一つしかない、お前だけのな」

言っていて、アレンは自分がおかしくなった。
今さら何を偉そうなことをと思う上に、しかも人間を相手にである。
人に対して、力だけでなく、また知恵だけでもなく、言葉を通して心まで貸そうというのだ。
いつから自分はこうなっていたのか。まったく、本来なら一笑に付すべきことであったはずなのに…

『お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……』

今わの際にアレンが遺した言葉を思い出し、受け止め、そして笑う。
どうやらおかしいのは、自分だけではなかったようだ。その根源たる男の姿を想起する。
アレンよ、わかっておろうな?お前の言っていることも、普通ではないのだぞ?
常人が考えるか?魔族と、しかも竜の王と手を組みたいなどと。ありえないだろう?
声も出さずに竜王アレンは笑った。そしてやがて目を閉じ、粛々と頷く。

(そうか…そうであったな。その普通でも、ありえることでもない話に、ワシは乗ったのだったな。
 我が宿敵アレフよ…貴様は見事な子孫を残したものよ。
 アレン…やはりお前はワシに勝ったのだ。
 だから、ワシは…お前のありえない望みに、ここまで乗せられている…)

何が正しくて、何が間違っているのか…そんなことはわからない。
何が普通で、何がおかしいのか…そんなことは問題にもならない。
ゆえに己の求めるものは何か…それが、それだけが、全てなのだ。
970名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 22:58:21 ID:CFNmkUXu0
しえん
971たった一つの答えを探して8/9:2007/01/08(月) 22:59:39 ID:zvwQL6aL0

アレンに諭されて、トルネコは考えた。
何をすべきかわからない。けれど、何のために、誰のために、今自分は生きているのか。
その理由はあっさりと見つかった。そうだ…わかりきっていたことではないか。最初から、はっきりと。
(ネネ、ポポロ…私は必ず帰るよ)
結局、行き着くべきはそこにある。これこそが彼の答え。

「今は闇雲に動いても意味があるまい。少しでも体力を回復させ、準備を整えることだ。
 出て行った者たちも、生きている限り必ず帰ってこよう。戻る場所は、ここにしかないのだからな。
 人を待ち、そして機を待つ…全ては、それからだ」
「ええ!そうです、その通りです!」
トルネコの胸のうちで消えかけていた炎が燃え上がる。アレンの言葉に、彼は力強く頷いたのだった。


…事態が好転したわけではない。相変わらず、今後の行く手はまだ見えない。
だけど、だからこそ、自分が持っている確かな答えだけは、決して手放さない。
命も、誇りも捨てない。断じて捨てない。
どちらも自分にとってかけがえのないものである。売ることなどありえない。
でなければ、今は亡きクリフトに物を言う資格などない。
でなければ、今は遠く離れた愛しい妻と息子に合わせる顔がない。

彼は商人である。相手もまた、一流の商人。売りに出されたものは、すなわち命。
それならば何としても、この命をかけた商売に勝たねばならない。
商いの道に生きる者の知恵と誇りにかけて…しかし決して道を誤ってはならない。
彼は商人である。だが、それ以上に彼は人間であり、
そしてさらにそれ以上に、彼は一人の妻の夫であり、一人の息子の父であるのだ。

(私は必ず帰る。胸を張って、必ず私はお前たちのところへ帰るぞ!)
972たった一つの答えを探して9/9:2007/01/08(月) 23:01:10 ID:zvwQL6aL0
【E-4/アリアハン城下町宿屋/朝】

【アレン(竜王)@DQ1】
[状態]:HP1/6 MP1/4
[装備]:なし
[道具]:さざなみの剣
[思考]:この儀式を阻止する アレンの遺志を継ぐ

【トルネコ@DQ4】
[状態]:HP3/4
[装備]:無線インカム 破壊の鉄球
[道具]:支給品一式(水残り1本) ホットストーン 聖なるナイフ 錬金釜
    プラチナソード 折れた皆殺しの剣 ラーの鏡 マジックシールド 魔封じの杖 首輪×2
[思考]:他の参加者に危機を伝える 仲間の安否を気遣い、いずれ合流 対主催への強い決意

※【ファルシオン@DQ6馬車馬】
[状態]:右後ろ脚に火傷(応急処置済。完治には回復が必要) 宿屋の外に待機
[装備]:縞模様の布切れ
973 ◆9Hui0gMWVQ :2007/01/08(月) 23:02:25 ID:zvwQL6aL0
以上で投下終了です。
何か修正などお気づきのことがあれば教えてください。
974名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/08(月) 23:04:46 ID:CFNmkUXu0
投下乙でした。
アレン様とトルネコがかっけーすぎだ。
淡々と哀悼と決意が伝わってくる高いクオリティを感じた一作でした。
975名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 00:02:33 ID:/5mcLCy70
投下早っ。

乙。
竜王アレンとアレン王子とトルネコがカッコ良すぎです。gj!
976名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 04:14:42 ID:3m8qkmrgO
GJ!
977 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/09(火) 08:31:49 ID:AyWsoFr10
竜王アレン、トルネコ、ローラを予約。

スレが埋まりかけだったり、内容がちょっと踏み込んでたりなので
作品の方はひとまず一時投下に落とす予定です。
978名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 09:41:56 ID:AyWsoFr10
何かおかしいと思ったら、感想を言った気になっていた。

>>973
投下乙です。
非常に前向きに立ち上がる感じの話で、読んでる側も勇気付けられました。
979名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 21:16:58 ID:FQIj1Y/W0
>>977
予約乙!というかその組み合わせは…
ついに竜王はアレフに続きローラとも再会するのかっ!?
980名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/09(火) 21:46:13 ID:7fmbijiG0
ようやく規制解除された。新作乙です!
一話退場だけど、やっぱ元祖アレンは偉大だ!
>「たとえ迷っても、たとえ打ち倒されても、どれほど自らを見失いかけたとしても。
> それでもなお、お前を突き動かし続けてきたものは何だ?それは…わかるであろう?
> ならばそのために動けばいい…今までもこれからも…
> おそらくはそれがお前の答えだ。たった一つしかない、お前だけのな」
このセリフにズーンと来たよ。何か人生の教訓にもなりそうだ。

あと予約もキタコレ!ローラと竜王合流なるか!?
981名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:34:52 ID:6HMsHQhU0
新スレ立てられないので誰かお願い。
ちなみに>>959は横の数が変更してなかったので修正させてもらいます。

>>2-5はこのスレのままでOK。以下は6番目(一番最後)のテンプレ

主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官

【参加/死亡者リスト】

3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
1/5【DQ3】○アリス/●サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
0/3【 J .】●アトラス/●バズズ/●ベリアル

計12/43名
982名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 00:50:57 ID:4hAqzf290
新スレ立てました。六番目のテンプレは>>981を仕様。
テンプレミス、訂正点があったらご指摘お願いします。

ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv6
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1168357434/
983 ◆YO3pXcw7Kc :2007/01/10(水) 16:58:37 ID:wXFY3kg30
一時投下スレに投下しました。

ちょっと突っ込んだ話をしてる気がするので、粗も多いと思います。
こちらを埋めるついでにでも、是非について議論していただければと思います。

あと申し訳ないのですが今日は深夜まで、下手したら翌朝くらいまで対応できません。
問題がなかった場合の本投下もそれ以降になりますので、どうかご了承下さい。
984名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 22:26:10 ID:zwvcKn81O
>>983
読んだ。先の展開が気になる非常にwktkする内容だった。
985名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 22:44:16 ID:2/QHtnjo0
>>984
同じく読んだ。推理小説を読んでるみたいで、謎解きにトルネコ同様、今後にwktk。
そしてアレンとローラの今後の動向も気になる。潜む闇か
闇って言うと今該当者二人ぐらいだけど、ピサロはナジミの塔に向かったらしいから
アリアハンには来てないか。てーことは・・・
986名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/01/10(水) 22:44:56 ID:2/QHtnjo0
レス番間違えた。>>983だったよ
987 ◆YO3pXcw7Kc
レスありがとうございます。避難所の方もありがとです。

肯定的な意見が多くてほっとしています。
一番気になってたのがホットストーン周りの描写なんですが、問題なさそうですかね?
実はチャットの方で出された案の一つを参考にさせていただいたのですが
チャットを見ていない人たちにとっては、唐突な描写ではないかと心配だったので。

ではもう少し意見を募りつつ推敲して、
問題がなさそうであれば明日(もう今日か)のうちに本投下しようかと思います。