このゲーム、アグたんの為に買ったけどムズい('A`)
とりあえずチャプター2で「私はお前を信じる!」まで終わったけど
いつ位から楽に進めるようになる?それとももっと難しくなるの?
というか、聖剣技って味方巻き込むから使いにくい…アグたん暴れすぎ(*´д`)
味方を巻き込まないように移動させるんだw
あと3章はいったらアグたんにアイスブランドみかたにアイスシールド装備させると聖剣技で回復も可能
>>681 ここでアドバイス書こうとしても、いくらでもレス書けてしまうので、
FFT本スレの攻略テンプレサイト見るなりしたほうが早い。
その上で本スレ住人に質問して励まされるなり、ぶっ叩かれるなりして試行錯誤してください。
ちなみに俺は、アグリアスの序盤のサブアビリティには無難にアイテムか拳術(チャクラ・気孔・蘇生で十分)付けてる。
このお姉さんには、少しでも早く聖剣技をブッ放してほしいので、それ以外のアビは即発動するもののほうがいい。
ゲーム後半になれば全員ゲロ強になるゲームバランスなのでw
白魔法をマスターしたホーリーナイトというイメージ優先の設定で出撃させても余裕になる。
算術使えるのが一人でもいると楽になるけどね
うちのアグリアスは我慢できない早漏ちゃんだから、ケアルラ→レイズ→聖剣技ウマー
って感じに突っ走るなぁ
その結果物理ATが低くなってしまうのは仕方ない
686 :
681:2006/11/15(水) 01:23:05 ID:hqwGFl/Y0
算術ってラムザが使えたけど、スピード激遅だし
これまた味方巻き込むわで使いにくい…
ラムザはずっと魔導師だったけどそれからはやっぱり忍者にしようとシーフ始めてるわ
とりあえず3章入れば少しは楽になるのかな?
キュクたんのバイオで石化したよおい…こりゃリセットだ
ガフガリオン超楽だったのにいやん
>>686 ヒント:味方に八百の数珠装備させて全体にトード
それと算術士は動きは遅いのでspeedの早いジョブに
算術をセットする。
ってこりゃスレチだな、ごめん
アグたんの無双稲妻突き最高(*´∀`)
>3章入れば少しは楽になるのかな?
なるにはなるが、3章ラストのリオファネス城連戦が最難関と言っていいくらい、本スレでも何度も話題に上る。
ただ本スレでも嫌われることだが、キャラ萌えスレでプレイ日記はやめとけよ。
>>687 八百の数珠?持ってないや…
算術を装備すればいいのは分かるんだけど
ジョブレベル上げがなー、ターン回らないから全然Jpたまんないだぜ
でもありがとう
>>689 もちろんそんな事する気は毛頭ないよ
場所をわきまえないとね
このスレ読んでて一つ気になったのがアグたんの巨乳設定は公式?
それともスレ住人の予想妄想?
妄想だぜ>巨乳
最近はあまり姿を見ないが小ぶり美乳派、ぺたんこ派もいる
アグたんは巨乳だろ・・・常識的に考えて
少女時代に、騎士を目指すのに大きい胸なんて邪魔なのにな・・・
とか自分の胸を掴みながら困ってるのを想像しただけでお腹一杯です
ドンアクドンムブで動けなくしたアグたんのおっぱいを揉んで揉んで揉みまくりたい
ドンアクドンムブが解けた後が問題だ
>>692 どう常識的なのか分からんが、
俺はこのスレでアグリアス=巨乳という図式が刷り込まれてしまったぞw
ムッチリムッチリ
流れぶった切ってすまんが、アグさんとラムザの新婚初夜のSSの題名分かる人居ます?
確か挿絵付きで昔、娼婦といたした事を拗ねられるやつ
>>697 アグリアス・オークスの夜だと思う
アグたんのSSはもう一度読みたいと思ったSSを探すのに苦労するんだよな(いい意味で)
たくさんのSSが保管されてたりするから、自分がもう一度読みたいSSを探している内に
懐かしいSSを見つけて、目的も忘れてそれを読み返したり。
つまり言いたい事は、職人方乙と言う事です
>>698 ありがとう、早速見てくる。
携帯厨だとやっぱ検索能力に限界があってキツいわ。
人がいないみたいなのでSS投下してみます。
ライオネル城のルカヴィ戦直後で、
汎用女の子目線のアグリアス。
701 :
聖女:2006/11/15(水) 17:02:14 ID:gjcME0FZ0
「おかあさま、りんごたべたい」
やわらかくてあたたかい手のひらが
あたしのおでこと頬をさわって熱をたしかめる。
まだ頭がクラクラしてる。目をあけたくない。
足音がいちどとおざかり、しばらくしてまた近づいてきた。
「ほら、口をあけて」
甘くやさしい声のとおりにおとなしく口をあけ、
すりおろしたりんごを流し込んでもらう。
つめたくっておいしい。
「まだ熱が下がらないし、ゆっくり寝ていなさい」
冷たいタオルをおでこと頬に当ててもらい、少し気分がよくなった。
不浄王の悪夢はおぞましいというよりなかったけれど、
こうして楽しく夢とうつつの間をさまようのはわるくない。
702 :
聖女:2006/11/15(水) 17:02:59 ID:gjcME0FZ0
違う。
あたしのおかあさまは、こんなことしてくれない。
身の回りの世話だけは乳母がしれくれたけど、
あの人はおとうさまの「おてつき」だった。
むしろ、おとうさまの「子守り」のほうが本職だったかもしれない。
F家の令嬢とやらはおとうさまのせいでおなかを大きくしたのだから、
そっちの「子守り」も不十分だったんだろう。
おかあさまも、あてつけなのかもともとなのか、
小姓に馬飼いに執事にそのほかもっと知らない貴公子たちと。
世継ぎとして嫌々つくったおにいさまと「予備」につくったあたしに、
こんなにやさしくしてくれるなんてありえない。
ディリータがティータにやさしくしていたみたいに。
じぶんの妹を優しい目で見てやさしい言葉をかけるディリータ、
あなたのこと、すきだったなあ。
あんな野心や復讐心にとりつかれて変わってしまったこと、
おもいだして泣いていたときも、
この指があたしの涙をぬぐってくれたんだった。
703 :
聖女:2006/11/15(水) 17:03:33 ID:gjcME0FZ0
「アグリアスさん」
タオルをおしあげて目をひらくと、心配そうにあたしを見つめている
おかあさまよりもおかあさまと呼びたくなってしまった彼女がいた。
よっつしか離れていないのに。母親呼ばわりされてもちっと怒らない。
彼女にご執心らしいラムザやムスタディオ、ラッドのほうが
あたしをしかりつけたりするかもね。
あんまり年上年上強調するなーって、
躍起になってる時点でおこちゃまですってば。
「りんご、ごちそうさまです。おいしかった」
熱のせい以外の理由でも顔をあかくしたあたしの頭を
ちっちゃい子にするようにゆっくりなでてくれた。
このままもうすこしあまえていたいな。
でも、あたしはもう、剣をふるえないかもしれない。
あたしたちが殺したのは人間をやめた怪物だったの?
それとも、あたしたちと同じように聖アジョラの教えを守る
敬虔な信徒ドラクロワ枢機卿だったの?
聖石はまだある。
あんなおぞましい怪物と何度もなんども戦わなくてはならないの?
もう隊の役にはたてないだろうあたしに、
アグリアスさんがもいちどリジェネとエスナをかけてくれた。
704 :
聖女:2006/11/15(水) 17:04:26 ID:gjcME0FZ0
「早くよくなってね。
ネネットがいないと回復が手薄になるから結構心細いのよ?」
ね、とちょっと茶目っ気のある感じで元気付けてくれる。
アグリアスさんの白魔法はあたしなんかより、
ずっと澄み切った癒しの力をもっている。
さっきじぶんでかけたときよりも、ずっと体がかるくなる。
もっとあまえたいけれど、もう、だめ。
アグリアスさんの力を必要とするのはみんなもおなじだ。
オヴェリアさまをお助けするには、あたしはもう力をだせそうにない。
女神様みたいにきれいでおかあさまみたいにやさしくていいにおいがして、
いつまでも一緒にいたいけれど、ひとりじめはできない。
あ、ちょっとちがう意味でも。
特にラムザなんて結構独占欲つよそうだし。
あはは、しってるんだからね、あたし。
「もういいです。ありがとう」
あたしは、これ以上戦えません。
あなたにやさしくしてもらっても恩をかえせそうにありません。
705 :
聖女:2006/11/15(水) 17:06:14 ID:gjcME0FZ0
「何を言ってるの。
たしかにあの不浄王の魔法は強力だったけど私たちは生き残った。
あなたもね。それにあなたはまだまだ魔道士として伸びるわ」
「アグリアスさんが守るべきひとは、お荷物のあたしじゃありません。
回復だけならラムザのチャクラのほうが効率的です。
アグリアスさんとは相性もいいし、
ラムザはアグリアスさんの恋人の座も狙ってますので、
やる気も効果も一番のはずです」
色々相談もちかけられたんですよ。
きまじめなこの人なら、きっと真っ赤になって顔をそらすかとおもった。
「冗談言えるくらいなら大丈夫よ。さあ、もう少し寝ていて」
ちょっと赤くなったかもしれないけれど、
それより、もっとおかあさまみたいな感じのほうがした。
アグリアスさんのこどもになる子はきっと幸せだろうな。
慈愛の聖女は、群青の衣をまとってたおやかに微笑む。
「おやすみなさい」
アグリアスおかあさま。
スレ汚し失礼しました。
不浄王が出て来るだけにスレ汚し?
手乗りアグリアス
あ、ホントですね。
GJIDせっかくなのでもう一回投下。
篭絡するのは簡単だった。
権力欲なし、金銭欲なし、酒も美食も無関心、
女もさっぱりの朴念仁とのお噂だ。
そうくれば、こういう環境に好んで身をおく人物は、
知識欲の奴隷ではなかろうか。
一見穏やかで子供好きな好々爺の老僧は、
オーボンヌ修道院長と同様の人種らしく、
例の古文書の写本を見せてやるとの一言であっさりと墓の場所を教えてくれた。
お尋ね者となった自分にすら丁寧に接してくれる老僧に
いくら本人も関心をもっていたとはいえあの本を渡すなど、
良心が痛まないといったら嘘だろう。
だが、彼もまた、哀れな王女の墓所を知る者とあればそれなり、
王家の悲劇に加担していたことになろう。
グレバドス教会側の人間にひとりでも多く禁書の内容を伝えれば、
彼女が剣を預けたラムザ・ベオルブの名誉回復に何か貢献するかもしれない。
そういう期待もわずかながらあった。
そう自分自身に言い聞かせつつ、
久しくまとわなかった貴婦人としての装い、
地面すれすれまでの長い喪服の裾をからげながら
アグリアスは墓所へと向かう。
苔生した小さな墓石にはもちろんのこと、
オヴェリア・アトカーシャの名と生没年など刻まれてはいない。
ただ、墓地全体の日当たりはよく、涼やかで静謐な空気が流れていた。
誰かの気まぐれだろうか。
何かを成し遂げることもなく短い生を終えたこの名もなき女の子の墓へ
ささやかな野の花が添えられていることが救いだった。
誰かの気配を感じる。
杖をつきながら、おぼつかない足取りで近づいてくる。
ここに埋葬されたどこかのだれかを偲ぶために来たとしてもあまりにも、
アグリアス自身の背に強い視線を感じる。
長いコートの裾に隠したセイブ・ザ・クイーンの柄に利き手をかけた。
人を斬る事は絶えて久しいが、アグリアスの祈りをこめた剣技は衰えない。
「わたしです。ほんとうに、お久しぶりです」
振り返ったアグリアスは、彼女をどう呼んだらよいのか戸惑い、
何も声を出せずにただ立ち尽くした。
あのころよりもさらに質実剛健な服装、
大人びた、というよりはやつれた表情だが、
来訪者が誰なのかは間違いようもなかった。
ただし、彼女のことをどう呼べばよいのか、わからない。
「ここの近くに住んでいるのは偶然です。
バルマウフラさんが調べてくださって、
それから、毎日お花を持ってきているんです」
草もなくきれいに舗装された石畳ですらおぼつかない足取りで、
かつてアグリアスが仕えた人物がやってくる。
敷石のわずかなゆがみにつまづいた彼女にあわてて駆け寄ると、
屈託のない微笑みを見せた。
「貴女は、本当の意味で王家に忠誠を誓っていらしたのですね」
アグリアスは、かつて彼女を呼んでいた名前を呼ぶことができず、
ただ、礼儀正しく抱き起こすよりほかなかった。
「わたしはただの庶民の娘。本当の名も誕生日もわかりません。
もうひとりのわたしは長くは生きられなかったけれど、
誕生日と名前があったのだと思うと、うらやましく感じることもあります。
ただ、わたしは死ななかった。いまも、生きています」
アグリアスは黙って彼女の瞳を見つめ、
両親も名前すらももたない哀れな傀儡であった娘をやさしく抱きしめた。
あの頃よりもはるかに、血の通った娘がここに生きていることだけが確かだった。
いいね。まさかそういうオチで来るとは思わなかった。
というか、こういう終わり方も想像できるんだなぁと思うと感慨深いものがあるよ。
GJです。
作中ではアグたんは男口調で話し凛々しい印象だけど、
内面は女性的で繊細な優しさを持ってると思うんだ。
汚いくさいは当たり前。ついでに言やぁ、むさ苦しい。
ただ面倒くさいという理由だけで風呂もずいぶんさぼってるし
最後に洗濯したのはいつなのかもあやしい服を適当に着てる。
徒弟奉公がきつくて逃げ出したやつ、地元で面倒おこして帰れなくなったやつ、
騎士団からの脱走兵、修道院の生活がイヤになったやつ、
ここに流れ着いて仲間に加わった理由は人それぞれだ。
男ばっかの暑苦しい共同生活しているうちにだんだん、
んながみんな筋肉たっぷりおつむはちょっぴり、
顔も汚れて似たり寄ったりになってきちまった。
いまやどいつがどいつなのかすら見分けがつきにくくなっている。
そりゃそうだ、男ばっかで拳術修行に山篭りなんてしてりゃ、
優雅な生活しているほうがおかしいってもんだ。
時々オネエちゃん見たさ触りたさに人里に繰り出したりもするけど、
基本は禁欲生活でこもりっきりの毎日だ。
武道のためってすっばらしい理由も一応あるけど
外での面倒事から逃げたいてぇ俗な理由もあって俺らはここにいる。
だから自制心なんて高尚なもん持ち合わせちゃいない。
そんな俺たちの根城にうっかり若い女のお客さんが迷い込もうもんなら、
だいたいどうなるかわかるだろ?
なんだか色々オマケの男共もくっついてるのが気に入らないが、
とにかく俺らはいま、極上のお客さんをお迎えしている。
黄金に輝く長い髪、透き通るような白い肌にまつ毛長くてでっかい目、
いままで生きてて見たこともないようなべっぴんさんの女騎士だ。
後ろにも小娘が何人かいるけどまちがいなくこの女が最上等だ。
青い服と鎧ですっぽり身を包んで露出度は低めだが、
俺らを警戒して剣を構えたその動きだけでわかるんだよな。
出ているとこと引っ込んでるとこの差が激しい、
顔も体も極上、上玉も上玉だってな。
なんだか味方どうしゴチャゴチャ相談してやがる。
殺るか殺らないか、か?ムダなことだな。
女にゃ飢えたやつばっかなんでね。悪く思うな。
女騎士がこっちを向いて堂々とした態度で話しかけてきた。
「このあたりが貴殿らの修練の場とは知らず、失礼した。
私たちは貴殿らの邪魔をする気はない。
急ぎの用があるのでどうかここを通らせてはいただけないか」
話に応じるフリもなにも、うっかりフラフラ近づいたら、
ああ、なんだかとってもいいにおいまでしやがる。
こっち風下だからなー。
香水か?違うな。
上玉はそんなのつけなくても肌と髪そのものが香り立つってのは
ホントらしいな。
それにあの物言い。
まるで男みてえなのに俺らとは無縁の気品とかそういうやつまで漂ってて
ただでさえよく通るいい声が色々刺激しやがる。
普段は「上腕二等筋」だの
「股関節脱臼まいっちんぐ」くらいしかものが言えない
アホのヴァンサンまでが舌なめずりしながら何やらつぶやいている。
「今日は佳き日かな・・・」
おいおまえ、
いつの間にそんなむつかしい言葉が言えるようになっちゃったんだ?
まあいい。お楽しみの始まりだ。
719 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:47:31 ID:q9FMW7hV0
わたくしは日がな一日丘の上でひとり思いをめぐらせることが多い。
そうでなくとも話しかけられた際にろくな返事を返したためしがないので
周囲の人間はわたくしを阿呆扱いするがそれもよろしかろう。
モンクの修行は激しいものばかりなのは認めるが、
どんな些細なものであれとんちんかんな応答をすればすわ、
「ありゃー、お前、殴られすぎてそうなっちまったんだな、かわいそうに」
などと実にどうでもよく的外れな慰めの言葉をかけられてしまう。
過去の詮索はしないのが礼儀である訳ありのはぐれ者同士なら
一切がっさい何も言わない、とまではいかないが、
少なくともこの言葉を言われないだけでもありがたい。
ただ、わざわざ言葉を使って表現するほどのなにものかを得る機会がないだけである。
何の大義も無き獅子戦争なぞに仕官として参加しておれば、
人間をやめただけの醜いけだもの同士が口から発する音に興味などなくなる。
会話の真似事はそろそろやめる時分かもしれぬ。
楽しく飲み食いだけに使っておけばよいのにとつくづく思う。
赤子と修道女が他人の血で国土を染めながら本気で王位を争うものか。
摂政の地位を手に入れたものが事実上の王なのだからそれは建前だというが、
どちらにしろわたくしにとってはまったくもってどうでもよい、
それだけを学んでわたくしは浮世とともに言葉への関心も失った。
720 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:48:41 ID:q9FMW7hV0
しかしそれも昨日までのこと。
わたくしたちの根城を通り抜けようとした旅の一行、
そのなかに一人りん、とした佇まいの女性騎士がいた。
傭兵らしい青年たちやほかのご婦人がたもいたが、
何よりも彼女が人目を引いた。
彼女に目配せひとつ、亜麻色の髪で前髪がひと房飛び出した青年がまず、
わたくしたちを騒がせてすまないと詫びてきた。
ものを盗ったり血をながしたりという意図も無いので立ち去らせてほしいと、
枯れ草色の髪で傭兵や騎士というよりはなんだか職人のような格好の青年が頼む。
もう一人オレンジがかった薄茶色の髪で傭兵らしい格好の青年が
急いで通り過ぎたいだけなのだとダメ押ししてくる。
男衆のなかではひとり、褐色の肌の青年のみが妹らしい少女をかばうように立っている。
話をするために進み出てきたかれらより、やや後ろに幾人かのご婦人がたが控えている。
仲間たちが口から出す言葉について全幅の信頼を置いているのであろう、
彼女も、黒チョコボに隠れるようにこちらを伺う異国人風の少女も、
騎士装束に身を包んだふたりの娘たちも一言として発しない。
ただ、彼女の理知的で黒目がちな瞳はじっと、
わたくしたちを射るようなまなざしで油断なく輝く。
剣のつかに手をかけいつでも動けるよう構える所作が、
気高く危険で美しい野生の生き物を思わせた。
抜刀の機をうかがいながら深い呼吸を繰り返し、
形よく淡く紅をひいた唇からかぐわしい吐息が漏れ出している。
わたしの友は守り抜く、と、全身が語っていた。
721 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:49:16 ID:q9FMW7hV0
わたくしたちが何も応えずにいると、
ついに彼女が口をひらいた。
「このあたりが貴殿らの修練の場とは知らず、失礼した。
私たちは貴殿らの邪魔をする気はない。
急ぎの用があるのでどうかここを通らせてはいただけないか。」
佳人はただそこに存在するだけで見るものすべてを魅了する。
いつまでも眺めていたい情景である。
「今日は佳き日かな。」
自然と言葉がこぼれ出た。
しかし、悲しいかなわたくしたちの仲間内では常に欲求不満の輩もおり、
厳しい克己心によって己を律するモンク僧とは少々具合が異なるといってよいだろう。
ご婦人がたの多いこの一行を黙って通す気などさらさらないようである。
さて、どうしたものかな。
わたくしとしては、
彼女と何かしら「会話」をしてみたいという気分だ。
久々に、「発音」ではなく「発語」する場面が様になる稀有な女性だ。
そんなふうだから奇人扱いされるのやもしれぬ。
こんな山奥で武術のわざを磨きながらもどこへも仕官せず、
傭兵団をつくるでもなくの奇人集団にありながら何をいうのか、
わたくしとしては朋友たちにそう返してみたくもなるが。
722 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:50:39 ID:q9FMW7hV0
ああ、彼らの頼みをわたくしたちは受け入れないことに決めたようである。
わたくしとしても最後の居場所を失うわけにもいかないので仕方あるまい。
ため息ついでにすべての空気を吐ききり、丹田に力をこめる。
「ラムザ、ムスタディオ、覚悟はいいな?」
限界まではりつめた彼女の声を皮切りに、
枯れ草頭が奇妙な飛び道具を素早く抜き出し達郎、
じゃなかったタトゥーローの肩を撃ちぬく。
亜麻色跳ね毛がエディに向かって突っ込んでゆく。
忍者刀をぎらりふたふり輝かせ、ときのこえをあげる。
後方に控えていた小柄な少女は黒チョコボにまたがり、
兄に守られながら褐色の細い腕を天にかざして何やら詠唱している。
他の面々も抜かりなくわたくしたちに刃を向けてかかってくる。
そして彼女は、鞘から騎士剣を滑らかに解放した、
が、勢い良くこちらに突撃もせず、何も斬らない。
女性騎士としては別段長身の部類に入らないたおやかな女性が、
無骨な騎士剣を軽々と振り回しながら世にも艶やかな舞いをはじめた。
抜き身のまま幅広の剣を軽やかに空へと放り投げ、
なんでもないような涼やかな顔をして白羽取りで受け取る。
体をなまめかしく極限まで反らし、
なんともいえない潤んだまなざしで空を仰ぐ。
つかを握りなおしては切っ先でぐるりと弧を描く。
しなやかな手と手首に吸い付いた騎士剣は、
その重量とは裏腹に軽やかに翻される。
激しい舞いに頬が紅潮してゆき、
塗れた唇から荒いながらも甘い吐息が放たれる。
澄んだまなこが閉じられるや否や
まばたきの音さえしそうな長いまつ毛がその存在を高らかに主張する。
聞こえないはずの、彼女が身をまかせる調べすら聞こえてくる。
723 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:51:40 ID:q9FMW7hV0
わたくしたちはすっかり魅了されていたといってよいだろう。
高台に陣取って人数も優勢だったはずのわたくしたちは、
楽しみながら自ら彼らのもとまで徐々に引き寄せられていった。
もっとも、エディなぞは最初から彼女ににじり寄っていたが。
われらが麗しの舞姫のもとに。
薄茶頭の青年におなじモンクの技を叩き込まれようが、
騎士装束の娘たちに矢の雨を頂戴しようが、だ。
わたくしたちは舞姫にすっかり魅了されていた。
いつの間にやら己の体がカエルになったり腕がしびれたり、
ずいぶんと面白いことになっていることにも気付かぬまま、
女神をあがめるようにぐるりを取り囲もうとじわじわ近づいてゆく。
ああわが朋友たちよ、そこにおれば少女の黒魔法で丸焼きになるぞ。
わかっているのか?
その前にニコルが、少女の兄に杖で吹っ飛ばされる。
724 :
舞姫戦場艶姿:2006/11/15(水) 23:52:13 ID:q9FMW7hV0
舞姫のもとにはせ参じる間もなく打ち倒された連中を踏み越え、
亜麻色跳ね毛が腹の底から声を絞り出す。
「アグリアスさん、伏せて!」
そうか、佳人の名はアグリアスであるか。
礼を述べるぞ青年よ。
重厚な剣がが銀色の矢となって空を切り、
アグリアスの髪を束ねた紐を断ち切りついでにわたくしの肩に収まる。
至高の輝きをもつ金糸がアグリアスを覆う。
わたくしたちは、息をのむ。
阿呆のように立ちすくむ。
儚げな表情で舞っていたアグリアスは再度剣を握りなおす。
その熱く気高い魂そのものをあらわした力強い笑みを浮かべる。
「天の願いを胸に刻んで 心頭滅却! 聖光爆裂破!」
まだまだつづく。
「がははははは!アンタら強ぇなぁっ!
特にアンタ、サイコーだ!」
俺らのなかで一番女好きのヤツが
しっかりアグリアスさんの横を陣取ってる。
それとなくアグリアスさんの肩を抱いてみようとしたら、
「あはは、お褒めにあずかり光栄です!」
さりげなくアホ毛の坊主にブロックされた。
いくら坊主が男にしとくにゃもったいないきれいな顔でも、
忍者刀二本を涼しい顔でぶん回すだけあるガッチリした体だ。
期待していたやわらかい肩と違うのを抱いて、
がっくりしたのが顔に出たまま
「・・・・・・わはははは!うん!アンタが大将!」
「ええ、まあ、そうなんですけどねー。一応僕が隊長やってます」
ってことはオイ、アグリアスさん、マジメそうだし、
坊主の命令ならリチギになんでも聞いちゃってるのかーっ!!
あーんなことやこーんなことも坊主のいいなりやりたい放題かーっ!!
違うと信じたい。
うん。
アグリアスさんはマジメな女性だ。
そんなことは、たぶん、ないはずだ。
「私達はラムザに身を預けています」
なーんて言ってるけどさッ!
・・・頼む、文字通りの「身柄を預けた」っつー意味であってくれ。
アホ毛の大将も大将でいまみたいに、
アグリアスさんにそれとなーく好意は示してるけど。
とどのつまりがこうだ。
いわゆる、武人同士でおたがいの力を認め合ったってヤツか。
俺らのほうがお下品度は勝っちゃってるけどなー。
あ、嬉しくないか。
あっさり返り討ちにされた挙句にしっかり手当てもしてもらい、
アグリアスさんとそのオマケどもといまや酒を酌み交わしている。
「どうしたの?まだ調子は悪い?」
がっくりしたまんまのアホに向かって、
アグリアスさんがすごーくやさしい言葉をかけてくれる。
しかも、女言葉。
うわー。女言葉も、いい。
あー、あー、そんなやさしくしたって勿体ないっつーの!
どうせ俺たちゃみんな丈夫がとりえの脳味噌キンニクばっかだし、
チャクラやってツバつけときゃ治るっつーの!
・・・・・・・アグリアスさんのかけてくれたケアルガ、
すっごいあったかかったなぁ・・・。
しかしそれにしても、野郎ばかりの酒盛りでも気後れもしない、
それでいてべっぴんさんなんて初めてだよ。
なんていうか、酒を飲むしぐさもいちいち品があるってーのか、
下品な話題でもいやーな顔ひとつしないでいてくれるし、
笑い方も上品なのにさっぱりしててイヤミもないし、
あー、俺、あんま本とか読まないで育ったから上手く言えねぇ。
アグリアスさんは特別な人だってのだけがわかる。
アグリアスさんと一緒に旅をできるうらやましい連中も、
みんながアグリアスさんに憧れてるってすぐわかる。
アグリアスさんはアグリアスさんで、
誰にも差別しないで平等に酒やつまみをすすめたり、
一人酒を飲めない年の外国人っぽい嬢ちゃんのことも気ぃつかってる。
さっきアグリアスさんが肩抱かれるのを阻止した坊主も、
ヘンテコな飛び道具使った兄ちゃんも、
みんながみんな、アグリアスさんにぞっこんなんだ。
目ですぐわかる。
アグリアスさんの後ろでくつろいでるチョコボも、
時々「なでてくれ」と言わんばかりにアグリアスさんを覗き込む。
女衆といやさっきから、
「おぐしがみだれています〜」
「あたしのリボン使ってください!」
なんて甘えた声だして櫛だして、
要はまあ、アグリアスさんのきれーいな長い髪がいじりたくて、
とかしたり編んだりまとめたり、飽きもせずにずっとやっている。
あ、また髪の毛が抜けた。
「とっておこう」って顔に書いてある奴、全員。
ああ、乱れ髪もいいけれど、
やっぱりアグリアスさんはキリリと髪をまとめた姿が似合う。
翌朝、急いでいたのに足止め食らわしちまったお礼に
ここらのうまい酒とどうせ使わない重装備アイテムを渡した。
うんにゃ、貢いだ。もちろんアグリアスさんに。
なんだか色々敵が多くってあっちにこっちに国中駆け回ってるらしい。
これでアグリアスさんも見納めかー。
「あ、こんなに戴くなんて、できません」
いいのいいの、俺ら、みんなアグリアスさんの下僕ですから。
「それにしてもアグリアスさん、
一度にみっつも攻撃手段を使えるなんてすごいなー」
「え?私はあのとき聖剣技と踊りしか使わなかったけど?」
「だってみんな、カエルになったりなんだりの時、
ついでにあんたにハートを盗まれまくってたぜ?」
さっぱり訳がわからないって顔してるな。
アホ毛の大将ならわかってくれるよな。
「なあ、あんたらのお姫さんは最高だな」
大将がうんうんと熱をこめてうなずく。
「姫?彼らは・・・・・・・・・・様のことを知っているの?」
ハトが豆鉄砲くらったような顔してきょとんとしたアグリアスさんも、
最高だった。
これでとりあえずおしまいです。
「亡き王女」は即興で入れちゃいました。
長々と失礼致しました。
>>730 面白かったっすよ
またなんか書いたら投下してくだせぇ
アグたんモテモテだなw
全部まとめて「みんなのアグリアス」です。
まだまだいろんな人がアグリアスさんに憧れるまくると思います。
今後もなんかかくと思うので、コテ名乗ることとします。
踊り子アグリアスの描写に(*´Д`)ムッハー
久々にFFTプレイしてるが、敵ナイトがなかなかアグリアスにアーマーブレイクをしてくれない。
たいがいまずはヘッドから。
剥けよ。
アグたんのボデーのアーマーをひん剥けよおおお!と心の中で叫んでも、奴らは律儀に頭から。
敵には敵の美学があるんだろうな。じわじわ剥いでいって、少しでも長いあいだ楽しもうっていう…
でもブーツは破壊しない
裸に靴下みたいな感じ?
「裸に靴下だけ」は、
かの天才詩人ランボーの言い出した、
由緒正しいお作法だそうです。
マップ:ウォージリスの宿屋、隊長部屋
アグリアス装備
腕:なし
腕:なし
頭:なし
体:なし
アクセ:ゲルミナスブーツ
勝利条件:異端者ラムザを倒せ!
アグリアス:ヘルプメッセージ
「さすがに廊下を移動するときはローブぐらいは着るわ…」
>>741 俺は
腕:なし
腕:なし
頭:なし
体:リボン
アクセ:ゲルミナスブーツ
の方が…
>>740 屋根裏散歩士さんにちょいと聞きたいんだけど、
「モンクのエディは〜」ってやつは前にスレで上がった「噂のモンク集団」のSSなのかい?
今回は読者を選ぶSSです。解る人だけ解ってください。
ネルベスカ神殿での戦いで聖石「キャンサー」を手に入れたラムザ一行。
ベイオウーフの悲願であったレーゼの呪いも解け、機工都市ゴーグへと帰還した。
天球儀を前に緊張の趣を隠せないムスタディオ。
労働八号起動の際の事件を思い出して身震いをする。
「まさか、これが“変形”するなんてことはないよな……?」
「試してみれば解るよ?」」
そんなムスタディオにお構いなくラムザは機械に聖石キャンサーをはめ込んだ。
「キャンサーか……さて、いったい何が起こるやら」
瞳を輝かせるのはアグリアス・オークス。
「そういえばアグリアスさんは巨蟹宮でしたね」
「きっと労働八号よりすごい戦力を得られるに違いない」
「だといいですけどね」
歓談のかたわら、天球儀が震え出した。
「きた、きたーっ!!」
叫ぶムスタディオ。
天球儀から光が放たれたかと思うと、轟音とともに一人の男が現れる。
「ここは……? 俺はいったい……?
ラダマンティスに……黄泉比良坂へ落とされて……それから……?」
現れたのは濃い紫の全身鎧を着た悪党顔の男だった。
それを見て静観をしていたベスロディオが口を開く。
「むむ……。昔読んだ書物にあったな……おそらくこれが転送機だろう……」
「転送機?」
ムスタディオが問う。父は静かに答えた。
「ああ、次元を超えて異世界を旅するための機械……、転送機だ」
それを聞いてラムザが驚愕に目を見開く。アグリアスも同様だ。
「では、彼は次元を超えてこの世界に?」
「キャンサーにそれほどの力があるとは……さすがキャンサーだな、次元すら操るとは」
二人の言葉を聞きベスロディオはうなずく。
「おそらくそうだろう。……その証拠にあんな鎧、見たこともないぞ」
言われて現れた男を見る。全身に紫の鎧にまとい、
頭部には蟹の足を思わせる突起が生え揃ったサークレットのようなものを装着している。
それにしても悪そうな顔だ。
「俺は……、俺の名はデスマスク……、そう……デスマスクだ」
名前まで悪そうだ。
しかし見かけで人を判断してはいけないとラムザは気を持ち直した。
「僕はラムザ、そっちは仲間のアグリアス。巨蟹宮生まれの……」
「お前達の名前なんて興味ないぜ。俺に必要なのは、アテナの首だ。
そう……そうだ。俺は聖闘士……キャンサーの黄金聖闘士(ゴールドセイント)だ」
「なんだよ、いけすかないヤツだな!」
デスマスクの態度に眉をしかめるムスタディオ。
同様にアグリアスもこれがキャンサーの名を持つ戦士かと思うと頭が痛い思いがした。
「まったくだ。鎧は立派だが顔も中身も悪い、これが巨蟹宮の戦士なのか。
ゴールドとか名乗ってるくせに紫色だし」
「何だと貴様!?」
デスマスクが怒鳴りアグリアスを指差す。
「黄金聖闘士相手にいい度胸だ。女! 俺の力を見せてやるっぴ!」
……やるっぴ? 全員が失笑した。
「な、何を笑っている。ふふ、俺様の力が解らんとはマンモス哀れな奴!
一瞬にして冥土に送ってやろう、積尸気冥界波!」
デスマスクの指から光速で放たれる紫色の閃光。
それがアグリアスを貫き――何事も無く消え去る。アグリアスの髪を結ぶそれが少し揺れた。
「……? 今、何かしたか?」
積尸気冥界波――相手を死の国『黄泉比良坂』へ送り込む即死攻撃。
リボン――無効:戦闘不能。他様々なステータス異常。
「……な、ならば今度はそっちの男だ! 喰らえ、積尸気冥界波ー!」
今度はラムザに向かって放たれる光速の小宇宙。だが彼の右手薬指の指輪が光を吸収する。
天使の指輪――リレイズ。無効:戦闘不能・暗闇。
「……えーっと、もしかしてデス系のアビリティ?」
「そうらしいな」
必殺技が二度も封じられヤケになるデスマスク。
「舐めるな! 黄金聖闘士の拳は光速拳! 一秒間に地球を七週半する拳を受けてみろ!」
「え、俺!?」
デスマスクの拳がムスタディオの腹部を打ち抜く。ダメージ999の超威力! だが!
MPすり替え――HPの代わりにMPが減る。
「MPが全部吹っ飛ばされた、すげぇ威力だ」
「そんな馬鹿なー!? 黄金聖闘士である俺の攻撃がひとつも通用しないなんて!」
ショックのあまり後ずさりするデスマスク。その身体が窓から射し込む太陽光に触れ――。
「ぐぴっ! か、身体に力が……しまった、太陽の光が……!」
どうやら吸血鬼よろしく太陽の光が弱点らしい。
「……これがキャンサーの戦士なのか……」
期待が大きかっただけに膝を折るアグリアス。
だって、ねえ? 労働八号とかすごかったですもの。いきなりムスタディオを戦闘不能ですよ。
その後も近接戦闘では圧倒的パワーで活躍し、高台に上るための台にもなり、
遠距離だって『処理する』の使い勝手のよさで即戦力でしたもの。
それなのに出てきたのがこんな変な男じゃ悔しいったらありゃしない。
しかしデスマスクの苦しみっぷりがあまりにも哀れなので、アグリアスはカーテンを閉めてやる。
「……し、死ぬかと思った」
「大丈夫か?」
「な、何とか……というか、ここはどこだ。冥界じゃないみたいだが、地上か?」
「地上と言えば地上だが……イヴァリースという国だ」
「何だと? ではサンクチュアリにはどうやって戻ればいいんだ! 俺はアテナの首を捕りに行かねば……」
「えーと、何か物騒な事を言ってるけど、突然襲ってきた事も踏まえ、貴公は悪者という事でいいのか?」
「そ、そうだ。俺は冥界の神ハーデス様に忠誠を誓ってアテナの首を……」
バサッ、カーテンを開けるアグリアス。
「あじゃぱァーッ!」
「悪党に用は無い」
「ま、待て……俺はあくまでハーデスに忠誠を誓ったフリをして、アテナに聖衣を……」
「命乞いとは情けない。巨蟹宮同士、私自ら引導を渡してやろう。北斗骨砕打!」
「うぎゃぴい〜っ!」
戦闘不能が発動して倒れるデスマスク。その身体は光の粒子となって消えた……。
「……何だったんだあいつは」
「何だったんでしょうねぇ……」
デスマスクの最期を看取るアグリアスとラムザ。
結局天球儀は粗大ゴミとしてベスロディオ宅の倉庫に放り込まれる事になったとさ。
おしまい。
「おーいムスタディオ、また天球儀を発見したぞ。今度は双魚宮の印が――」
おしまいったらおしまい! 終わり! 終了!
あわれデスマスク…
それはそうとアグたんがゴールドクロス装備すればかっこいいだろーな
キャンサーってそっちかぁぁぁぁぁ(笑)!
それにしても悲鳴といい情けなさといい
とってもデスたんを再現していてすばらしいと思いましたマル
双魚宮の黄金聖闘士を召喚して、あまりの美しさにアグたんが嫉妬する
第二話も当然あるんだろうね?
キャンサーじゃなくアリエス、ジェミニ(太陽問題で弟の方)、レオ、ヴァルゴあたりだったら超戦力を獲得できたな。
レオもヴァルゴも最終決戦まで手に入らないけど…。
それにしても黄金聖闘士相手にできるFFTの装備・アビリティは優秀だなぁw
一番悲惨なゴールドセイントだよなデスマスクって
北斗の拳の雑魚の断末魔みたいな悲鳴あげてるしw
星矢の正確な記憶も薄れるようになって久しいが、
デスさまって、スペクターになってからも自己紹介するときに「黄金聖闘士」呼ばわりしてたっけ?
聖闘士という呼称もモンクの上級バージョンとしてFFTのジョブ名であっても違和感無いな。
>>743 あい、左様でございます。
あと、「ボクのアグリアス」ネタで
「アグリアスさんと年齢差が気にならないくらい成長して再会エンド」
のネタもふりました。
おじいちゃんとおばあちゃんになってから再会するの?などと
実に理想的な反応を返してくださったお人もいらしたので、
それも書けたら書きたいです。
それはそうと、
行く人さんがまたすばらしいSSを出してくださったのでうれしい限りです。
>>741-742 エロかっこよく踊り子アグリアスさん剣舞仕様
腕:ルーンブレイド
腕:なし
頭:リボン
体:ラバーコンシャス
アクセ:赤い靴
イメージ優先なようで、実際に出撃させても結構いけるはず。
やっぱり隣にはラムザを吟遊詩人で置いておきたい。
デスマスクとは・・・やられたぜ。双魚宮の俺は裏切り者の一人になるのか。
ところで宝瓶宮は黄金の中でもかなりの強者だと思うのだが・・・どう思う?
蟹座の今日の運勢は最悪だったようだ
ああ、過去の古傷が
当時クラスの男子で一人だけ蟹座だった俺の気持ちがわかるかーッ
金牛宮の俺はどうせかませ犬ですよ
俺は白羊宮だ。みんな、壊れたら直してやるw
摩羯宮の俺はビミョービミョー
山羊座なら、君の手にはエクスカリバーがある。
オートヘイストに関しては努力してくれ。
摩羯宮ならシュラじゃないか
どうみても勝ち組だろ
にしても聖闘士星矢の技は妙にFFT化しやすいような気がするぜ
天舞宝輪:ドンムブ+ドンアク、耐性無視?チャージは長め?
スカーレットニードル:たしか能力ダウンがあったはず、なので破壊魔剣+追加死の宣告
エクスカリバー:大ダメージ+装備破壊。装備なしの所に撃てる剛剣?永久ヘイスト?
エクスカリバーは装備無しの所に撃てる剛剣がイメージにあいそう
グレートホーン:相手にダメージを与えると同時に5マス吹き飛ばす+ドンムブ(壁にぶつかれば追加ダメージ)
オーロラエクスキューション:3マス太さの長射程で1直線攻撃、絶対零度に近い凍気ということで大ダメージ+ストップ(高発動率)
ギャラクシアンエクスプロージョン:向いている方向に扇状の範囲攻撃(無属性で高低差、防御力無視の特大ダメージ)
こんな妄想抱いてみた俺は双子宮(弟のほう)
ラムザのアルテマはギャラクシアンエクスプロージョンであるべきかと思う
>>757 判断の難しいところだがあえて中堅クラスだといわせてもらう
サガとシャカが一段抜けてるのは確実として、
先代教皇と互角の童虎、サガと教皇の座を争ったアイオロス、
そのアイオロスをハンデがあるとはいえ一方的に痛めつけたシュラ、
このへんの面子とはいいとこ互角くらいじゃないか
アイオリア、ムウは上の面子と比較すると若干落ちかなと思ってる
以下、ミロ、アルデバラン>>>>魚>蟹
第1話の時点で鬼籍に入っている射手座ですが何か?
まともな出番はハーデス編の終盤のみ(他は聖衣貸したり回想に出ただけ)だから、勝ち組だなんてとても思えん
エピGで少し日の目を見たが、それでも「過去の人」だし・・・・
で、エピG技になるけど
無限破砕(インフィニティブレイク):自分中心3マス範囲に攻撃(無属性・敵味方識別有)
聖剣抜刃(エクスカリバー):無属性で空中にもヒットする地烈斬
聖剣乱舞(エクスカリバー):前方3×3範囲に無属性攻撃
威風激穿(グレートホーン):無属性の単体攻撃だけどプロテス・防御力アップ効果無視(即死効果有)
エピG技のほうがエフェクトが派手で見た目にかっこいいがチャージは長め、その分威力は文句なし
星矢技はエフェクトは抑え目で威力もそこそこだが、チャージが短く連続的に使いやすい
というイメージがある
だんだんスパ厨みたくなってきたんでその辺にしとこうぜ
まあ俺も伯からかっぱいだのとディープダンジョンで拾ったので
ラムザにエクスカリバー二刀流をさせてたがな
ホーリーナイト
聖剣技
白魔法
白羽取り
ショートチャージ
Move+2
エクスカリバー
イージスの盾
リボン
ろしゅつ
シャンタージュ
>>767 エクスカリバー二刀流、かっこいいんだけどヘイストがもったいなくてやめた記憶が。
最終的には、ディフェンダー二刀流に装備武器ガードが俺のスタンダード。
>>768 せめて出撃させるなら、ローブぐらいは着せてあげてやれ。
ただ、その下はなんも無しが俺は好きだ。
ラム「前の紐をスルッと解いたら、いっきに剥けるぐらいがいいですよね」
アグ「それは私に同意しろと言ってるのか」
俺としてはこうだな。
ホーリーナイト
聖剣技……まあ当然。
白魔法……似合うから。
装備武器ガード……騎士らしさを出すため。
攻撃力UP……聖剣技強化。
MOVE+2……鈍足解消。
ディフェンダー……セイブはメリアが持ってくるからメリアの物って感じ。ラグナはラムザ。残り物でこれ。
イージスの盾……ディフェンダー+装備武器ガードで物理回避はいい感じになってるから魔法回避を。
リボン……アグりんだって女の子なんです! 後、ステ異常防ぐため。
クリスタルメイル……騎士たるものやはり鎧を着なくては。
ゲルミナスブーツ……鈍足解消のため。香水とかより武人らしい装備のが似合うのですよアグりんは。
ムーブアビリティは高低差無視だろ
ラムザとの歳の差も何のその
エクスカリバーとかセッティエムソンは永久ヘイストで年の差がより開くのでやめてあげて
>>773 つまりッ!ラムザにッ!
ラムザにエクスカリバーを持たせ続ければ歳の差が埋まるッ!
むしろ自分で自分にスロウ掛けるアグたん萌え?
ヘイスト・スロウの効能は腰の動きが速くなるとか、遅漏早漏の調節とかの方面かとばかり。
ラムザ「アグリアスさんに碑封印!」
アグリアス「ラ…ラムザ!?
一体、何を!?」
ラムザ「4年たてば、同い歳になれますよ。」
アグリアス「え?
私はビアンカか?」
「ラムザ、いるか? 入るぞ」
とある街のとある宿のとある夜、アグリアス・オークスがラムザの泊まる部屋を訪れた。
無用心にも鍵が開いていたので、勝手に入らせてもらう事にする。
「すまない、今日の戦闘で借りたカオスブレイドを返し忘れた。
明日は見習い戦士に戻って使うと言っていただろう、ちゃんと磨いて――」
暗闇の中、アグリアスは言いながらランプに火を灯した。
(いないな……ん?)
ベッドにある枕の下からエナビア記がはみ出ていた。
どうやらエナビア記の青春物語を夢で見てみたいらしい。
「可愛いコトをする……」
あまりに微笑ましくて、ついアグリアスは唇をゆるませた。
――と、そこに。
バタン。ドアを勢いよく開けて、鼻の下を伸ばしたムスタディオが飛び込んでくる。
「おーいラムザいるかぁ! いい物ゲットしたぜ!
お前の好きなお姉さん系の……――って、アグリアス!?」
「ん?」
見せびらかすようにして持っているムスタディオのそれ、
『Hでキレイなお姉さん』という題名の下で下着姿をさらす巨乳のお姉さんの絵の本を見て、
アグリアスはこれでもかというほど赤面した。
「そそそ、そうか。ラムザはこういうのがスキなのか。
と言うか何だ、ムスタ。えええ、エロスはほどほどにせんか」
声を震わせてムスタディオから『Hでキレイなお姉さん』を奪い取ると、
アグリアスはカオスブレイドを近くのテーブルに置いてとっとと部屋から立ち去った。
「あぁ〜……え、エロス……」
男の子の恥ずかしい姿を見られたムスタディオは一目散にその場から逃げ出し、しばし泣いた。
さて『Hでキレイなお姉さん』を取り上げたアグリアスさん。
さっそく部屋に戻ってベッドに潜り込み、一人でこっそり本を開いてみる。
「らら、ラムザはお姉さん系が、すすす、スキ、なのか……ふ、ふむ。なるほど」
本の中で致されている行為を見て、アグリアスは顔をトマトのように赤くした。
アグリアスとて大人の女。そういう知識は貴族のたしなみとして習得している。
ででで、でも、この本に書いてある内容はですね、実にけしからんのですよ。
例えば、おおお、おっ…………ゴニョゴニョで、その、殿方のモノを、ゴニョゴニョ……なんて。
知りませんよそんなコト。性教育の授業で習いませんでしたよそんなコト。
こういう本がスキなラムザは当然、こういう行為とか、妄想したり、して、るの、だろうか?
その相手を想像して、アグリアスは枕に顔をうずめてしばらく身悶えた。
だだだだって、自分で、そのね、想像しちゃいましたもの。その光景。
破廉恥すぎて、実にけしからんとですよ。こんな不健全な本、らら、ラムザには、不要ですよ。
でも、ハラリ。ページをめくってみるアグリアス。
「…………うわぁ……」
今度はバックときたもんだ。
バックアタックの恐ろしさは戦場で重々承知しておりますアグリアスさんですが、
まさかベッドの上でのバックアタックもこんなに強烈だとはちーっとも知りませんでした。
しなやかな背中のラインが扇情的で、自分もこんな背中なのだろうかとか、
筋肉がついていて『Hでキレイ』とは少しズレちゃうんじゃないかとか、
アグリアスは再び枕に顔をうずめて身悶えして悩んだ。全力で悩んだ。
それからしばらくして、ハラリ。ページをめくってみるアグリアス。
「…………な、何と……」
そんな感じで夜更かししちゃうアグリアスさんでした。
翌朝。
「アグリアスさんがお寝坊さんとは珍しいですね」
「ええ。どうやら昨夜、相当夜更かししたらしくて、もうしばらく寝かせて上げてください」
朝の談笑を交わすラムザとアリシア。
二人が食堂に行くとムスタディオが朝っぱらから酒を飲んで騒いでいた。
「どーせ俺はエロスだちくしょう!」
それを見たラムザが、何事かとラッドに訊ねてみる。
「ああ、アレか。アレは――」
ムスタディオ『Hでキレイなお姉さん』入手→ラムザの部屋に行く→アグリアスと遭遇→エロス没収
「――という訳だ」
「!!」
その意味を理解してラムザは頭を抱えて身悶えをした。
し、知られてしまった。アグリアスさんに知られてしまいましたよ。自分の趣味嗜好が。
それでですね、見事にジャストミートなんですよ、その対象にアグリアスさんが。
つまりですね、自分がアグリアスさんをそういう目で見てるんじゃないかとか思われたらたまらんのですよ。
だってですね、自分達別段恋人でも何でもないんですから。そんな破廉恥なコトあってはならないんですよ。
「愛が、愛が痛いぃぃぃっ!!」
ラムザは泣き崩れた。それを見てアリシア、ラッドに問う。
「ラムザ様、何があったんですか?」
「ああ、実は――――――という訳なんだ」
「はあ。つまりアグリアス様が夜更かしした理由ってそれですか」
「何だ、アグリアスの奴珍しく寝坊なんかしたと思ったら……」
「全力ですれ違ってるというか、いい加減ハッキリして欲しいですねぇ」
「そうか? 俺はあの青臭い恋愛ごっこをもう少し見物していたいけどな」
「趣味が悪いわよラッド」
朝の談笑を続けながら食堂にて朝食を摂るラッドとアリシア。
ラムザは、アグリアスが起きてくるまでずっと悶えていた。
「ふあぁ……みんな、おは……」
朝の挨拶をしようとして、ラムザを見て、ボンッ。顔が真っ赤に染まるアグリアス。
朝の挨拶を聞いて、振り返ってアグリアスを見て、ボンッ。顔が真っ赤に染まるラムザ。
「おおお、おは、おはよ、ございます」
「おっ、おお、おはよう」
「きょ、今日はいいお天気ですね」
「う、うむそうだな実にいい天気だ」
「うわぁ……何て白々しい会話」
「アリシア。見物は趣味が悪いんじゃなかったか?」
「そうですけどー。うー、実際楽しいなぁ見物するの」
「だろ? あ、そこのサラダ取ってくれ」
「はい、どうぞ」
どこまでも平和なラッドとアリシアの朝だった。
「あーッ! ムスタったら朝っぱらからお酒飲んで……私にも飲ませろー!」
「おおう、ラヴィアンか。飲め! 飲んで俺をさげすめ! わたくしムスタ君はエロスですよー!」
「何公然の事実を公言してんのあんた。とりあえず私もお酒お酒。
アグリアス様は何だか様子が変だったし、少しくらい飲んでもバレないわよねー」
ムスタディオは合流したラヴィアンと酒盛りを加速して、その日の戦力にはならなかったそうな。
ラムザとアグリアスが『Hでキレイなお姉さん』の内容を実践する日は通そうである。
終わるー。
行く人氏再びSS連発モード!?
とにかく乙
このラムザとアグたん、初々しいようなそうでもないようなw
真面目な顔で真面目な会話してても、
頭の中ではエロ下着の巨乳年上お姉さんとか、おっぱいで男のブツをゴニョゴニョとか、
バックアタックからの綺麗な背筋のラインとか、そこにかかる三つ網パツ金とか、涙目で振り返るお姉さんとか、
妄想しちゃってるわけだからなあ。
しかも実践してるのはお互い同士という絵ヅラで。
行く人氏GGGGGJ!!!!!
>「愛が、愛が痛いぃぃぃっ!!」
ま さ に 「 愛 に す べ て を 」
>>785 禿げ上がるほど同意。っつーか、年上で口調が男っぽい、それでいて時々女性っぽい・・・
ラムザどころかモロに私の好みにストライクですよ?松阪君も真っ青。
ちょっと思ったけど、愛にすべてをって、兄にすべてを、に似てるよな。アルマ・・・
>>785-786 つまりアルマが
「まかせて兄さん! 何を隠そう私は(ryの達人よ!」
そして
ウィーグラフがパンツ一丁で覚醒するんですか?
ウィー「ベリ!アス!」
シド「流星!雷神脚!」
どっちかというとガフがブラボー役な気が。
ムスタがアレなら、ヴォルマルフが爆爵で、アルテマがヴィクターなのか。
おお?刺客の兄妹もいるぞ!しかも片方が味方になるのもおんなじだ。
(兄?いつも即除名(笑))
なにげにいろいろカブってるな(笑)
武装連金は嫌いじゃないが、雰囲気ですぐにトキコさん似てるとか
他キャラに当てはめるとかはちょっと…
このまま武装連金の流れになるのはやめてくれ
ここの人たちはアグには白魔法あたりをセットしてるみたいだけど
他のジョブは上げてる?算術とかジャンプとかどうせ使わないだろうから
白魔と白羽鳥とMOVE2だけ覚えさせて後は聖騎士一択なんだけどどうよ?
禿同
ちょっと上にあるセイント聖矢の流れもウザかった
練金信者は特に信者がイタイ、やれこの伽羅は斗貴子さんと被るだの
二言目には「ぶちまけろ」だの、好きなのは分かったから他の場所まで持ってくんな
SSはいいがその後の流れ「僕の私の考えた○○」が超絶どうでもいい
>>793 >>792のレスを読んでレスのやり方を学べ、荒れない様に気を使うのも大事だぜ
で、
>>792 俺はモンク鍛えた、チャクラがレベル上げの時に便利すぎる
>>792 侍
きゅっと帯を締めたアグたんはたまりませんですよ?
意外と星矢ネタが通用する事が解ったのでちょっと暴走して書いてみた。
感想はともかく、星矢ネタに脱線するのを嫌う方もいるので注意してください。
ではどうぞ。
轟々と降る雨の中、金色のきらめきが雨水を垂らして駆けていた。
それを発見したラムザ一行。
「あ! あれはライオネル城で別れたアグリアスさんだ。敵に追われている!?
みんな、アグリアスさんを守るんだ! 行くぞッ!」
銀色のミスリル装備をしたラムザがミスリルソードを掲げて叫ぶ。
資金不足のラムザ一行は未だミスリル装備が主体であった。
そんな中、アグリアスさんはゴールドヘルムにゴールドアーマーを装備している。
これなら戦力増強にもなるとラムザは喜んだ。
勝利条件 騎士アグリアスを救助せよ
READY!
「ラムザ! どうして、ここに!」
「あなたたちを助けるために城の裏側から攻めようと思って。
アグリアスさんこそ、どうしてここに?」
「枢機卿が裏切った! いや、最初からラーグ公と内通していたようだ!
城から脱出しようとしたがオヴェリア様だけ捕らえられてしまった!!
なんとかお救いしようとしたんだがこの有様だ…!
奴らはオヴェリア様を処刑しようとしている…。早くお救いせねば…!!」
「まずは、こいつらをなんとかしないと……!」
敵はミスリルより上等なプレイトメイルを着たナイトが二人。
さらに弓使い二人と雷雨の中猛威の雷撃を放つ黒魔道士が二人。
これはさすがに聖剣技使いのアグリアスさんがいても苦戦をしいられるとラムザは思った。
いかにアグリアスさんがゴールド装備とはいえ……おや? ラムザは目を見張った。
アグリアスが身に着けているゴールドーアーマー、やけに身体を包む範囲が広いというか、全身鎧?
そしてゴールドヘルム。あれはヘルムというよりサークレットじゃないか?
しかも蟹を思わせる突起が生えそろっている。変なデザインのゴールドヘルムだ。
まあゴールド装備なのには変わりはないのだからよしとして……。
「僕はボコに乗って突っ込む! ラヴィアンとアリシアはアグリアスさんの所へ!
ラッドは魔法、ムスタディオは銃で後方支援! アグリアスさんを守るんだ!」
一直線に救出に向かうラムザ達だが、アグリアスはラムザ達の加勢を見て形勢有利と判断し、
足を止めて敵に向き直ってしまった。
「駄目だアグリアスさん! いったん引いてください!」
「ラムザ達が来たのなら百人力! 我が剣の威力を見せてやる!」
そして近くにいた敵ナイトに一撃。
「積尸気骨砕打!」
「ぎゃー」
紫の小宇宙が敵を串刺しにし、次元を超えて黄泉比良坂へと放逐される。
「そうれ、お前も黄泉比良坂へ送ってやる! 積尸気骨砕打!」
「ぎょえー」
さらに敵弓使いがクリスタルすら残さず消滅する。
「100%デス発動ー!?」
アグリアスの超絶的なまでの戦闘能力に驚愕する面々。
そんな彼女目がけて敵ナイトのさんごの剣と、敵弓使いのライトニングボウと、
敵黒魔道士のサンダラ×2が襲いかかる。
しかしゴールドーアーマーがそのすべてを弾き返した!
「見たか! キャンサーの黄金聖衣の力を!」
「ゴールドアーマーじゃないのー!?」
そんな感じでアグリアスさんは通常攻撃でも光速剣でダメージ999カンストとかやってくれました。
そんな感じで破竹の勢いで次々と敵を薙ぎ倒していくラムザ一行。
ゴールド装備を超える鎧兜が手に入っても、アグリアスさんだけゴールド装備のままでした。
そしてついにオルランドゥ伯を仲間にするところまでやってきました。
アグリアスは満面の笑みで彼を迎える。
「雷神シドが仲間になってくれれば百人力です」
いえいえあなたがいればもう十分ですと仲間全員が思った。
「私のような老人より貴公等若き騎士の方がずっと戦力になるだろう」
オルランドゥはそう答えたが、アグリアスのワンマンチームで攻略してきたため肩身が狭い。
そんなオルランドゥが、ラムザの持ち物を見て声をかけてきた。
「おやラムザ、そこにあるのは聖石スコーピオではないか?」
「ええ、ドラクロワ枢機卿を倒した際に手に入れました」
「どれ、私に貸してみたまえ。代わりにリーブラの聖石を渡すから」
スコーピオとリーブラを交換するラムザとオルランドゥ。
そしてオルランドゥはスコーピオを天高く掲げて叫んだ。
「スコーピオクリスタルパワー! メーイクアップ!」
するとどこからともなく黄金の金属で作られた蠍が現れたかと思うと、
バラバラに分解して鎧のパーツとなりオルランドゥの身体を包む。
「うむ、しっくりくる。これからは雷神シドではなくスコーピオのシドと呼んでくれたまえ」
それからオルランドゥは相手の最大HPの15分の1を削る真紅の衝撃を光速で15発連発するアビリティ、
真紅光針(スカーレットニードル)を習得した挙句、アグリアス同様あらゆる攻撃を受けつけない黄金聖衣で、
まさに不死身の戦士と化したのであった。
その後、二人の最強黄金聖闘士を仲間にした一行は、完全に出番を二人に奪われて、
ろくに経験値もジョブポイントも稼げずおいてきぼりをくらうハメになりました。
そんなこんなでルカヴィ化した兄ダイスダーグを倒し聖石カプリコーンを手に入れるラムザ。
「ラムザよ、その聖石をかざして叫んでみろ。カプリコーンクリスタルパワー、メイクアップと」
「えー!? そんな恥ず……やだっ、何か怖い」
「いいからほれほれ」
オルランドゥの押しにやられ、ラムザは言われるがまま聖石をかざした。
「か、カプリコーンクリスタルパワー……メイク……アップ?」
するとどこからともなく黄金の山羊の(ry
バラバラに分解してパーツとなり(ry
「うわぁ……金ピカだ」
「うむ! 今この時より見習い戦士を卒業し、カプリコーンのラムザを名乗るがよい!」
名前:ラムザ・ベオルブ
ジョブ:見習い戦士→黄金聖闘士
アビリティ:ガッツ→小宇宙
新アビリティ習得:聖剣抜刀(エクスカリバー)……相手の装備を破壊しつつ光速で斬り殺す。装備無しの敵にも有効。
そんなこんなでいよいよ最終決戦。聖天使アルテマ降臨!
「ヴァルゴクリスタ(ry」
するとどこからともなく黄金の(ry
バラバラに分解(ry
「完全天舞宝輪! 完全なので一気に五感剥奪!」
一気に全滅の危機に陥る面々。
しかしそんな中、立ち上がる一人の少女。
「レオの聖石……この力を使えば! レオクリ(ry」
すると(ry
バラ(ry
「例え五感が剥奪されようとも私には究極の小宇宙セブンセンシズがある!」
『その通り!』
五感が剥奪されているため喋れないアグリアスが、仲間の小宇宙に直接語りかけ、立ち上がる。
そしてオルランドゥも同様に立ち上がる。
「アグリアスさん! オルランドゥおじ様! 兄さん! 行くわよ!
雷光電撃(ライトニングボルト)ー!」
『積尸気骨砕打ー!』
『真紅光針(スカーレットニードル)・アンタレス!』
『え、えーと……聖剣抜刀(エクスカリバー)!』
「ウボァー……シカシ阿頼耶識ニヨリ復活!」
聖天使アルテマは聖大天使アルテマに変化した!
「ええいうっとうしい! こうなったらアグリアスさん! オルランドゥおじ様! アレを!」
『承知!』
『心得た!』
『ちょっ、三人とも何してんの……何その構え!?』
三人が一箇所に集まって構えを取る様を見てアルテマがわずかに退く。
「バ、馬鹿ナ……ソノ技ヲ使エバ未来永劫『異端者』ノ烙印ヲ……」
「すでに押されてるから気にしない! 聖アジョラが禁じた究極の影の闘法……。
ア ジ ョ ラ ・ エ ク ス ク ラ メ ー シ ョ ン ! 」
ビッグバンに匹敵する閃光が飛空艇の墓場を崩壊させた……。
「……と、いう訳で私達の完全勝利ね! 兄さん」
「というか……黄金聖衣着てないみんなが死んじゃったんですけど……」
「ラムザ、戦いに犠牲はつきものなのだ。私はアリシアとラヴィアンの分まで生きる」
「うむ! 若き仲間には申し訳ないが勝利を手にしたのだから名誉の犠牲だ」
こうして四人の黄金聖闘士の手によって畏国は救われたのだった。
CONGRATULATIONS!
THIS GAME IS COMPLETED!
「そうだ、どうせなら私達も阿頼耶識に目覚めて冥界に行って、
死んだ仲間をハーデスに生き返らせてもらうっていうのはどう?」
「おお! さすがアルマ様、見事な妙案です」
「そうと決まればラムザ、とりあえず自殺しようか」
「えーっ!? 僕も自殺するのーっ!? やだっ、怖いよーっ!!」
最終幻想戦術 冥王ハーデス冥界編へ続かない。
完!
>「スコーピオクリスタルパワー! メーイクアップ!」
当然アグたんもやったわけですよねこれを
なにはともあれGJ?
星矢ってあまり憶えてないんだけどワロタw
それにしても、ラムザの「やだっ、何か怖い」とか最後のセリフで
ラムザに萌えてしまったんだがw
行く人氏乙です。
っていうか、あなたもエピG読者だったのか!!w
>>えーっ!? 僕も自殺するのーっ!?
このセリフの感じだと、怖いと言ってても結構余裕あるねラムザ。
いや、この場合は順応し始めたというべきか。
ラムザは空気が読める子
もっと空気読んで欲しいのは他にいる
カードキャプターあぐりあす
ラムザの最後の台詞は、労八イベントのアレだよなw
労八イベントのラムザの可愛さは異常。
瞬間最大風力値ではアグリアスの「今さら疑うものか! 私はおまえを信じる!」に匹敵すると思う。
ラムザのお茶目な一面を見れるいいシナリオだったよな。
そんなシナリオがアグリアスさんにもあれば……!
812 :
791:2006/11/18(土) 17:29:09 ID:0X0MK+IU0
ス、スマン
荒らす気は無かったのだが結果として荒れかけたな・・・
もっと純粋にアグリアスを求める境地に達するよう修行しようと思う
何をすればいい?
(1)まとめサイトでアグSSを全て読み返す
(2)保存してある描くスレのアグ絵を全て見返す
(3)FFTを始めからプレイしてアグメインで戦闘・クリアする
(4)除名の時のアグのセリフを100回聞いて堪能する
>>812 (5)アグSSを書いてみる。
(6)アグ絵を描いてみる。
>>812 (7)まとめサイトを作り保管されてない分のSSを保管してみる
>>812 (8)FFTを再プレイしてアグを除名する。
>>812 (9)スクウェアに入社してFFTの神リメイクを作る。
(10)そろそろやめようか?
(11)バハムートラグーンのヒロインの名前をアグリアスに変えてプレイ。
(12)泣いて馬謖、もといマラークを斬る
(13)エルムドアから源氏シリーズを全て盗む
小数点以下の確率で盗めるお
大丈夫だお
(14)ここは神経質地雷原。頭ン中に置きながら進むンだな。
(15)アグにごめんなさいして終わらせる。
SS書いたんだが、どうにもオッサン臭い小説になってアグ分が少ないかも知れない。
一応アグ萌えのつもりなんだが、このスレでおkかな?
大歓迎!
>>823 オッサン臭い小説のアグ萌えというのも見てみたい気もする。
まあ、自分がアグ萌えだと思うのなら迷わず投下するべし!
ここじゃなかったら、
総合萌えスレ(SSが頻繁に投下されるスレではないので、住人の受け入れ具合が予測しづらい)
千夜一夜スレ(当然ながら範囲広いし、人が頻繁に来るスレでもない)
恋するスレ(感想レスは割りとよく付いてはくれるが、スレ全体は最初から馴れ合い調。他の職人の投下ペースも速いので流される怖れあり)
ご自分の判断と勇気でw
了解した、このスレにお邪魔させて貰います。
題は『愛とはかくも素晴らしきかな』で、拙作ですがお目汚し失礼します。
異端者ラムザ・ベオルブには多額の懸賞金が掛けられている。当然、その首を狙う輩も多い。
今日も今日とて、彼等のキャンプには賞金稼ぎがやってくる。その命、直ぐに散らす事になるとも知らずに。
シドルファス・オルランドゥ、雷神シドと恐れられたのは過去の話。
今では異端者一行として、賞金稼ぎに終われる身となっている。
キャンプを張り、夜を過ごそうとする隊の中では最年長であり、皆からも長老として頼られている存在である。
「長老、お疲れですか?」
酒瓶を片手に、シドにそう声を掛けたのはベイオウーフ・カドモス。
その脇にはしっかりと、恋人のレーゼ・デューラーが寄り添っている。
「シドさんも年かしらね」
そう言って悪戯っぽく笑うレーゼは、シドからして、娘の様な存在に思える。
いや、正確にはベイオウーフも、隊の全員がシドにとって子供の様な物だ。
「そう言うな、確かに年は老いたが。そう後れを取りはせぬさ」
実際の所を言えば、シドは老いなど感じさせない。
戦場に立てば先陣を駆け、敵の大半を屠る姿は、未だ雷神の名を冠するに値する物だ。
「長老が老いたなんて、誰も思っちゃいませんよ。それどころか、妖怪かと疑ってしまいそうだ」
ベイオウーフは笑いながら、シドに酌をする。
「そうそう、爺さんが老いたなんて言ったらそれこそサギだ」
そう言って、これまた輪に加わったのはムスタディオ・ブナンザ、隊長であるラムザの一番の友と呼べる存在であろう。
「あらムス太。今日は見張りじゃなかったの?」
レーゼが意地悪く、笑って言った。
「隊長から直の命令でね、変わって欲しいと言われたのさ」
「ああ、そう言えば今日はアグリアスも当番か。ラムザも頑張るね」
微笑ましいといった口調で、ベイオウーフは言った。
レーゼを抱き寄せたのは自分たちも負けず劣らずの仲だと見せつけたいからだろうか。
それを見て、ムスタディオは舌打ちする。
「勘弁しろよ、どうしてウチの隊はこうも色ボケしてんだ……爺さんだってそう思うだろ?」
ムスタディオに問われ、シドは笑った。
「こうも楽しいキャンプなら、それも良い事だ」
「爺さんは甘いな……ホントに雷神シドなのか? ひょっとして、偽物だったりして」
ムスタディオが冗談めかして言うが、シドは目を鋭くさせ、腰の大剣に手を伸ばす。
「剣聖の振るうエクスカリバー、受けてみるかね?」
「……冗談だよ、大人げないな」
言葉とは裏腹に、完全に腰の引けたムスタディオが言った。皆は笑った。
「しかしまあ、ラムザもアグリアスも、どっちも奥手だね」
「あらベイオ、恋愛ってあの時位が一番楽しいのよ」
「レーゼ、それでは今君は、僕と居ても楽しくないのかい?」
「ベイオ、私はいつだって、貴方と居ると胸の鼓動が酷いのよ」
げんなりとした表情のムスタディオ、流石にこれにはシドも苦笑する。
「レーゼ、そんなに鼓動が酷いなら、俺がマッサージしてやろうか?」
嫌らしく指を動かしながら、ムスタディオがレーゼの胸を見る。
改めてみると相当な大きさで……等と鑑賞モードに入ってしまったムスタディオ、
気が付けば怖い顔したベイオウーフにブラインの魔法剣をかけられて、
目の前真っ暗、オッパイどころか何も見えなくなってしまった。
太い木の枝に、二人は乗っていた。
見晴らしは良く、ここなら周囲で異変があれば一早く察知出来るだろう。
ふと、ラムザは横を見た。
ムスタディオに頼んでまで代わって貰った見張り役、今日こそ何か進展させなければと、はやる心を必死になって抑える。
ブロンドの三つ編みは、戦士として不要だと彼女は言うが、しかし可愛らしい。
その白く細かい肌も、良く通った目鼻立ちからも、腰に差した大剣が無ければ、戦場に立つ事など想像も出来ぬ美女であろう。
ラムザは彼女、アグリアス・オークスが、簡単に言ってしまえば好きだった。出会ったのはもうかれこれ一年近く前になる。
傭兵として働いていた時分に、近衛騎士団として王女の護衛を担当していた彼女と出会い、そして恋をした。
「ラムザ、どうした?」
ふと、柔らかな声を聞き、ラムザは時分の頬が赤くなるのを感じた。
見入ってしまっていた自分、それをアグリアスに気付かれたのだ、恥ずかしい事この上ない。
「……いえ、すみません」
「疲れているのか? ムスタディオの奴め、ラムザに仕事を押しつけて」
姉の様に、優しく気遣ってくれるアグリアスに嬉しくなりながらも、生真面目なラムザは否定する。
「いや、ムスタディオは悪くないです。……その、僕が代わってくれと頼んだので」
「お前がか?」
何故だ、と問いた気なアグリアスに、ラムザの鼓動は高鳴る。
言え、言わなければ。勇気を出すのだ、ラムザ・ベオルブ!
「いや、その……ムスタディオじゃ不安だなー、なんて」
ごめんムスタディオと心の中で謝りつつ、更に自分の不甲斐なさに溜息を吐きつつ、ラムザは言った。
「確かに、ムスタディオじゃ不安かも知れないな」
アグリアスは微笑んで、そう言った。それを見たラムザは、先程までの気持ちなど吹き飛んでしまう。
目を細め、両の頬にえくぼをつくって笑う彼女の笑顔が、ラムザは何よりも好きだ。
「だがラムザ、疲れているなら休んでも良いぞ? 見張りなら私一人でも何とかなる」
表情を直し、そう言う所はアグリアスらしい。
ラムザもアグリアスも、どちらも生真面目で、お互い少なからず思っているのに、けれど進展しないのはそこにある。
「いえ、良いんですよ。それに僕だって、見張りやるの楽しいですから」
さらりと、思わずして本音の一部が出てしまう事は多々としてあるが、この場面で出たのはなかなかに良い事だったかも知れない。
ラムザの発言を不思議がって、アグリアスは尋ねる。
「楽しい? 見張りがか」
「ああ、いや……その。今夜は星も綺麗ですし」
指を指し、見上げた夜空には確かに星が出ていて、空気の透明な季節だったから、それは近く、輝きは青みを帯びていた。
「ああ、言われて見れば。本当に綺麗だな」
アグリアスはまたも、えくぼを作って笑った。ラムザもつられて、笑顔になる。
ラムザは気付いているのだろうか、彼がアグリアスと共にある時、自身の両頬にえくぼを作って笑っている事を。
そしてアグリアスは、そのえくぼが堪らなく好きである事を。
暗闇状態におちいったムスタディオは、必死の思いで頭を下げ、ベイオウーフに許しを貰うまで大分時間を要した。
「冗談じゃないか」
「お前の顔は下品だからな、そう見えなかったのさ」
ベイオウーフは未だ熱冷め止まぬと言った様子だ。
厳しすぎる言葉であるが、相手がムスタディオならまあ良いだろうという空気が少なからず隊にある為、この様な言葉は彼に対し日常的にかけられる。
「まあまあベイオ。ムス太だって悪い子じゃないわよ、ね?」
レーゼは半ば苦笑気味に言った。
愛されている事は嬉しいが、それが原因で仲間同士言い争うのは、余り気分の良い物ではない。
「愛と言うのは、いつの時代も変わらんな」
突然、それまで沈黙を保っていたシドが口を開いた。
隊の中では落ち着いたシドが、愛という言葉を口にした事に、皆が一瞬戸惑い、しかしその発言に興味を示す。
「爺さん、何か意味深だな?」
完全に立ち直ったムスタディオが、急かす様に言った。
レーゼも興味津々と言った様子で、ベイオウーフも同じく次の言葉を待っている。
「何、私自身の話じゃないさ。友人の話だよ」
「友人って言うと?」
「バルバネス・ベオルブ。ラムザの父親さ」
「あの、天騎士バルバネスの恋愛話か。聞かせてくれるんですか?」
「本来なら、故人の話をこんな所で言うべきではないのかもしれんがな――」
シドはそう前置きし、しかし笑って言った。バルバネスなら、きっと許してくれよう。
「天騎士バルバネス・ベオルブは名家ベオルブ家の家長であり、そして私の良き友でもあった。
私達は幼き頃より剣の腕を競い合い、そして互いにその腕を磨いた。
当然、若い頃に恋をしたし、お互いそんな事を話し合った事もある。
ラムザの母君と恋仲になった時も、私に相談してくれたよ」
「確か、ラムザのお袋さんは平民の出なんだよな。そりゃ苦労もしただろう」
神妙な顔でムスタディオが言って、場の空気は若干重くなる。
だが、シドはそんな彼等を見て笑った。
「苦労は、したんだろうな。バルバネスが愚痴らしき事をこぼしたのは殆ど記憶にないが、その時は言っていたよ。
だがな、それは幸せな愚痴だった」
「幸せな愚痴?」
レーゼが首をかしげながら言った。愚痴に幸せな物など、基本的には無いだろうと彼女は思うのだ。
「そう。彼女が平民の出だからと周りの人間が五月蠅く言う、バルバネスにはそれが耐え難かったらしい。
おかしな話だ、戦場に立てば連戦連勝不敗の男が、恋の話で愚痴をこぼすのだからな」
「それより長老、幸せな愚痴とは?」
「まあ急くな、ベイオウーフ。バルバネスが言うにはこうだ。
『私は彼女を愛しているのに、周りの人間は彼女に辛く当たる。
彼女を愛すれば愛する程、周りの人間に彼女は傷つけられる。それが私には堪らない』とな」
「どこが幸せなのさ爺さん。可哀想としか思えないぜ?」
「そうではないさ。確かに、二人の恋は不幸であったかも知れない、だが考えても見ろ。
誰かの為に何かをしてあげたい、相手により一層の幸せを与えたい。
そんな事、無償で思える人間はそういない――巡り会えた人間以外はな。
つまり、そう言う事さ」
シドの言葉を聞いて、皆一様に微笑んだ。
二人が居るであろう樹上を見上げ、彼等の幸せを祈らずに居られない。
「愛は時に盲目となり、恐ろしいまでの力を持つ。
だが、この年になって思うがね、愛に全てを捧げる人生というのも、一つの幸せの形だよ」
ムスタディオが鼻を掻きながら、シドの背を勢いよく叩いた。
「爺さん、格好付け過ぎだ」
笑いながらそう言うのは、ムスタディオなりの照れ隠しで、
それを見たベイオウーフに頭を小突かれてじゃれあう二人も、
それを笑いながら諫めるレーゼも、確かな絆で結ばれている。
シドはそんな彼等を見て、本当に愛おしいと思う。
恋人を思うのとはまた違う、大切な物を守りたいと思う気持ち。
それから小一時間が過ぎた頃、息子達のじゃれあうのを眺めていたシドは、ふと何かを感じる。
ヒリヒリと、背中を焦がす感触。ほぼ間違いはないだろうと結論づけ、そしてシドは言う。
「さて、そろそろ寝るか」
「どうしたよ爺さん、まだ夜は長いぜ?」
「そういう物では無いのさ。明日はまた戦場だ、体を整えねば、死んでしまうぞ?」
どこかに、有無を言わさぬ迫力を感じて、皆はそれぞれのテントへと散っていった。
渋い!
同年代のムス太たちだと茶化すんだか応援してんだかわかんなくなるところを、
グッとしめてくれますな。
Part30になったらまた誰か職人名鑑書かないかなー。
そろそろ膨大な数になりそうだがw
837 :
8/11:2006/11/19(日) 10:50:46 ID:nA7+VTyn0
皆がテントに入り、その火が消えたのを確認してから、シドは一人森の中へと歩を進め始める。
「バルバネスの息子、か。薄幸な家系なのか……だが、幸せになって欲しい物だ」
同時に浮かぶ、アグリアスの笑顔。
武人として、頑固なまでに一途な彼女は、しかしもし戦争が終われば、良い伴侶となるだろう。
ラムザとアグリアスの子、想像しただけで、シドからは笑みがこぼれた。
「皆、幸せになって欲しい。他者の為に……この年になって、再び感謝せねばならぬ出会いだな」
隊の皆の顔を一つ一つ思い浮かべ、戦争が終わったら、皆はどんな生活をするのだろうかと想像する。
それだけで、幸せになれるのだ。本当に、有難い出会いだ。
そうして、半刻程歩いただろうか、シドは突然に歩みを止め、そして声を上げた。
「貴様等の目的は知れている。退けば良し、退かぬならばその命、貰い受けるぞ」
シドの声は夜の森に響き、やがて暗闇の中、四人程の賞金稼ぎが姿を見せ始める。
「おい爺さん、お前本気で言ってるのか? それともボケたか」
一人がそう言って、敵は笑い始める。シドは反応せず、再び問うた。
「退くつもりは無いのだな?」
太く、意志の通った声に、敵は一瞬ひるみ、そしてそれを跳ね返す様に、荒々しく言い返す。
「お前から殺すさ」
それを聞き、シドは大剣に手を掛け、そして大地を蹴る。
「残念だ」
呟く様にシドは言って、直後何かが崩れる音がした。
敵集団は一歩として、その場を動いていない。
838 :
9/11:2006/11/19(日) 10:51:23 ID:nA7+VTyn0
号令を掛けようとした敵リーダーの声は、しかし響かなかった。
何故ならば簡単で、既にその首が胴体と分かたれていたからだ。
返り血を浴びることなく、シドは悠然と歩を進める。
「断末魔は五月蠅いのでな。親友の末子の、一時のロマンスに邪魔なんだ。悪いが全員、首を刈らせて貰う」
そう言って、再び大地を蹴り、暗闇の中、刎ねたのは二人目の首。
断末魔を上げる事も許されず、ゴトリと落ちた首の音だけが響く。
敵は残り二人となって、ようやく状況を飲み込んだ。シドはそれを見て、再び問う。
「老いた爺に殺されるか、それとも田舎に帰って平凡に生きるか。どちらか選べ」
雷神の剣気は場を切り裂かんばかりに荒れ狂い、残る二人は退く事も敵わなかった。
既に、この森に足を踏み入れてしまった時に、彼等の命は絶えていたのだろう。
発狂した様に叫び、突撃してくる二つの首を、シドは冷静に刎ねた。
キャンプに戻ると、ベイオウーフが立っていた。シドは表情を戻し、寝ていなかったのかと声を掛ける。
「俺はムス太程、子供じゃないんでね」
そういって、再び酒瓶をシドに向けるベイオウーフに、シドは苦笑した。
「何をなさってたんです? 森から変な声が聞こえましたが」
「何、ちょっとした手伝いさ」
「手伝い、ですか」
「親友の末子が、不器用なりに頑張っている様だからな……年寄りに出来るのは幸せを祈る事と、ちょっとした手伝い位だ」
「今度からはその手伝い、俺もやらせて頂きたいですね。愛が素晴らしいと教えて下さったのは、他ならぬ長老なのですから」
酒の入ったグラスを二つ、カチンと鳴らして、シドは至高の酒をあおる。
839 :
10/11:2006/11/19(日) 10:52:22 ID:nA7+VTyn0
翌朝、ラムザが朝陽に目を覚ますと、目の前にはアグリアスの顔があった。
動揺し、茹で蛸の様に顔を染めながらも、ラムザは状況確認を試みる。
自分の後頭部が触れる、柔らかな感触、アグリアスの太股であるようだ。
つまり、ラムザは見張りの途中で眠ってしまい、アグリアスは膝枕してくれていたのだろう。
そしてそのアグリアスも、いつの間にか眠ってしまったと言う訳だ。
ラムザは起き上がり、これじゃあムスタディオが当てにならないなどとは、冗談でも言えないなと苦笑する。
陽は半分程、地平線の彼方から顔を覗かせて、光を受けた空は徐々にその色を薄めていく。
薄く透明なブルーの空を、小鳥がさえずりながら飛んでいく。
横目をやると、陽を受けて黄金色に輝くアグリアスの髪が、美しく風にそよいでいる。
眠り姫の唇に目をやると、水々く潤ったそれに、口付けしたくなる。
ふと虹が見えた、それは目に差し込んだ朝陽だった。
虹の向こうに見えた彼女の唇は、あまりにも大きい。
ラムザはそこで、無意識に顔を近づけていた自分に気が付いて、またも苦笑した。
眠っている彼女に向けて、何となく、言ってみる。
「ラムザ・ベオルブはアグリアス・オークスが好きです。愛しています」
そんな独り言――のはずだった。
「……私もだ」
朝鳥の囀りに混じって、ハッキリと響いたのは、何より愛しき人の声。
ラムザは動揺し、頬を真っ赤に染め上げ、けれど退く事はなかった。
半分、夢だと思っていたのかも知れない、けれど半分は現実である事を知っていた。
だから、きっとこうして、唇をよせて彼女にキス出来たのは、こんなにも素晴らしい朝空のお陰だと思う。
840 :
11/11:2006/11/19(日) 10:53:45 ID:nA7+VTyn0
道中、ムスタディオが口を開いた。
「お前らって朝から熱いよな」
それはラムザとアグリアスに向けられた物でなく、ベイオウーフとレーゼに向けられた物である。
ベイオウーフとレーゼは荷車の中で、二人で腕を組んでいる。
ラムザは荷車を牽くチョコボの手綱を持っており、アグリアスはその横にちょこんと座っている。
そんな二人が、ムスタディオの発言にドキリとしたのはほんの一瞬。
だから気が付いたのはシドとベイオウーフの二人だけ。
シドはそんな二人を眺めて、ベイオウーフに視線を送る。
どうやら昨夜の手伝いは、多大な効果を上げた様だと、男二人は視線で笑った。
愛とはかくも、素晴らしきかな。
了
>>838のsage忘れすんませんした
うわっ他にアグリアス好きな奴こんないたのか!!
すげぇな…いつから続いてんだ…これ?
>>840 乙でした。
伯は隊の仲間のことを我が子のように思ってるといいね。
>>841 初めて来たのか?
アグ好きならまとめサイトで過去スレやSSを読むのをお勧めする。
アグスレももうすぐ三十路なんだな・・・。
>>837 乙
渋いシドと初々しいふたりが良い感じです
やっぱりこのスレすげぇな…
乙です!としか言えない俺くやしいッ…ビクッビクッ
職人名鑑書、30スレ行ったら記念にまた誰か書いてくれないかな。
SS全盛期とかいつ頃だろ。もう引退した職人さんも多そうだ。
うおおー!シド渋カッコイイ!
ラムザたちへの穏やかな愛情と、刺客への冷徹な非情さとに満ちた、必殺の剣!
そして虹の向こうのアグリアス・・・
オレもアグたんの寝顔の間近で告白したい・・・
>>842 アグリアスで検索かけたらここが出てきた…
てかスレッドタイトルに惹かれたw
>>846 え。。本当に?すごいな…
>>849 壮観だな……これがアグスレの職人達か。
)∧..∧
. (´・ω・`) <ここらでオッパイ、いやさ一杯、アツいアグリアスさんが怖い。
cく_>ycく__) 辺緒瑠部家らむ平でした。
(___,,_,,___,,_) ∬
彡※※※※ミ 旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
VIPでアグスレが立ち続けていたのにはさすがに驚いたな。
最近また立ってたようだが。
らむぺーでぇぇーす! \ (´・ω・`) /
全国1000万のアグリアス党の皆さんコンニチワー!!
イグロスー村のみんなー!応援アリガトー!!らむペーは今日も元気でぇぇーす!!
>ラムザのアビリティ「さけぶ」より
オイラも元気ですともーっ!
というわけで、
>>492はオイラなので、
>>489からの「ボクのアグリアス」ネタでふった
「ふたりが年齢差も気にならないくらいになって再会」ネタを、
男らしくSS書いてまとめてみました。
以下の要素がダメな方はスルーしてやってください。
アグリアスが虐待されていた子供を引き取って育てていて、という話なので、
・オリキャラ(非汎用さん)
・子供の虐待、暴力描写少々、流血少々
・最終話のみ分岐して展開が変わる
ちょっと緑がまじった深い青い南方の空は、
わたしとおかあさんの目の色と同じいろ。
どこまでも続く背が高いひまわりの花は、
わたしが大好きなおかあさんの髪の毛と同じいろ。
わたしとおかあさんはおそろいの帽子を被ってどこまでも歩いていくの。
木陰でおかあさんがわたしの帽子をとって、
おとうさんに似たあなたの髪の毛のいろのほうが
おかあさんは大好きなのよ、と、
内緒話みたいにささやきながらわたしの髪をなでてくれる。
そんなのとっくに知ってる。
だっておかあさんが、
はじめておとうさんを愛してることに気付いた日から
今でも変わらず愛してることも知ってるもの。
目覚めると真向かいに、自分と同じいろの瞳を見つけた。
右のまなこは大きな傷跡とともに閉じられているけれど、
かつてあの人が「南国の空のようだ」と愛でてくれた
少し緑がかった深い青い瞳だ。
父の横暴で毟り取られていた髪は二年もしてようやく、
つややかな亜麻の輝きと女の子らしい長さが戻ってきている。
右目の視力は戻らないものの顔についた傷跡は日増しに消えていく。
もう朝日がどんな角度で当たっても白く残って光ることも少ない。
心に刻まれた跡にはちっとも効かない白魔法も
平時であってもこういうときには役立つのだから、
あながちこれを身に着けるまでの努力も無駄ではなかった。
あの人との間に娘がいたとすればこんな子を授かったかもしれない。
実現しなかった甘くやさしい考えに溺れないよう、
すっかり重くなった体をどうにか起こして朝の身支度にうつる。
養女のリィヌが珍しく甘えてきたので共寝した翌朝だった。
最近リィヌは表情も言葉も豊かになってきた。
なんでも学びたがり、吸収もはやくて教えがいもある。
何も残さずに老いて朽ちるかと思っていた矢先のささやかな喜び、
これだけ心の奥があたたかくなれることを見つけたのだから
充分に幸せな晩年だったと思いたい。
リィヌは傷が癒えるにつれ、
前髪で右目を隠そうともしなくなった。
「あなたは何も恥ずかしいことなどしていない。
堂々と胸を張って歩きなさい。
あなたはとっても可愛い顔をしているのだから勿体無いじゃない」
抱きしめてそうささやき、励ましていたが
励まされていたのは自分かもしれない。
リィヌを引き取ったのはだからといって、
あの人を思い起こさせる容貌だったからではない。
初めて出会ったのは彼女の弟たちの墓の前で、
いまにも息耐えんばかりだった少女がどういう顔立ちなのかなど、
知ろうとする余裕もなかった。
音もなく小雨が降りしきる暗い午後三時だった。
髪の毛はほとんど毟り取られで顔も体も痣だらけ、
みずから刃物を突き立てた右目から大量の血を流し
凄惨なさまだった。
落盤事故でもない限り血には慣れていない鉄鉱町の人々はみな気が動転し、
介抱しようにも周囲でおろおろしてばかりだった。
剣は封じ、白魔導士として開業していた自分が呼ばれた。
戦場で多くの死を目撃し、
また、自らも他人の血で手を汚した経験のある女。
そんな女だからこそ、生死もさだかでない小さな体に近づいて、
冷静に蘇生の魔法を施すこともできたのだった。
彼女の父親がしどろもどろに繰り出すいいわけに不信感をいだき、
入院患者扱いで家に留め置いたのがそのまま義理の母娘になったわけだ。
意識の戻った彼女からカーテン越しに問わず語りでその境遇を聞いた。
この国ではありふれた女性名と姓だからと名乗ることにした自分の偽名が、、
彼女の本名と全くおなじであることを、養女に迎えた際に知った。
自分の姓名は目立ちすぎるからと偽名を使うことに決めてはいたが、
ひとまず名をありふれたリィヌと決めてはみたものの、
ルグリアともベオルブとも名乗るのはおこがましくて出来なかった。
それで、最も尊敬できる剣聖の名をこちら風にもじって拝借していた。
あの人が幾夜も、妻にするただ一人の女性と自分を呼んでくれた
あの優しい声を忘れることなどできようもなかったのだけど。
回復した彼女を正視できるようになってはじめて、
あの人とおなじ髪のいろ、自分とおなじ瞳のいろであることに気付いた。
リィヌの母は娼婦でもなんでもなかった。
ごく平凡で貞淑な女だとばかり思っていたと誰もが小声でこぼした。
鉄鉱で採掘技師をやっていたリィヌの父とは
随分早くに結婚してから何年かおきながら三人の子供を産んだ。
リィヌと弟たちは、両親のどちらにも似ていなかった。
太陽の恵みと縁とおい北国で生まれ育った両親の組み合わせからは、
到底ありえないような深い瞳のいろを持って三人は生まれた。
どこかにそういういろの持ち主もいたのだろうと父は鷹揚にかまえていたが、
リィヌにとっては二人目の弟、12歳離れた名もない子にいたっては
浅黒い肌だった。
産婆の家で次男の顔を見るやリィヌの実母はこどもたちを産み捨て出奔した。
逃げ場のなかった父は、酒に逃げた。
どうにか他人に助けを請うだけの知恵は身についていたリィヌを除き、
ほかのふたりは現在、喪主のリィヌによって町外れの墓地に埋葬されている。
どうでもいいが、
笑点っておもしろいか?
墓の下の弟たちに当たるわけにもいかなくなった「父」の手で
母親似の亜麻の髪は父の憂さ晴らしによく毟られた。
目が生意気だといってはものを投げられたがこれは、
リィヌの瞳のいろが気に食わないという意味も多分に含まれていたに違いない。
酒浸りになった男がまともな食事を与えているわけもなかったが、
そのせいで発育の悪かったおかげかかろうじて手篭めにはされずにすんでいた。
弟たちが敬虔な信徒として手厚く葬られたことを確認し、
気の抜けたリィヌは自死をはかったつもりだった。
神様はあんまり信じていないけれど
一段落けじめをつけられたと思ったからだという。
刃は首から大きく逸れた。
父の嫌った出自不明のいろの瞳に突き刺さった。
もとから、
死ぬより先にそうしたかったのかもしれないと
リィヌは年齢に不釣合いな顔で自嘲していた。
このごろはそんな硬い顔はしなくなり、
無邪気な恋心も覚えるようになった。
「わたしトビアスとちゃんと仲直りしてくる」
鍛冶職人の息子は彼女の幼馴染で、
つまらないことで喧嘩したきり疎遠になっていた。
「そう、それはよかったわ。あなた自身がちゃんと決められて」
あなたは私の自慢の娘よ、と、
ようやく正式に父親のもとを離れられた少女にもう一度笑みを見せた。
「うん、わたし、お義母さんの娘だもの。後悔はしたくないから」
リィヌの表情に陰がさす。
「トビアスはね、もうじき、ゴーグまで徒弟奉公に行っちゃうって聞いたの。
ゴーグだとキカイのこととかもっといろんな勉強もできるでしょ。
そのままずっとゴーグで暮らすかもしれないの」
だから、もうあいつと一緒にいられなくなるのは悲しいけれど、
大好きだったってことも伝えておかなきゃ。
「今日ゴーグから迎えの人が来て、あさって出発なんだって」
野バラの模様を彫り込んだ新品の手鏡をぎゅっと抱きしめ、
リィヌは少しうつむいた。
焦点って、年をくうごとにおもしろくなるそうです。
歌丸師匠の死亡ネタも、
自分が病気で死に掛けてみるとなんだか深みが増して聞こえるようになりました。
続きは明日に投下しようと思います。
おやすみ…
アグリアス…
うぎゃ!読み返してチェックしてたら
>>857 と
>>858の間で一段落抜けた箇所がありました!
以下に投下します。
凡ミスすいません。
この家を求めたときに備え付けられていた鏡は、
不要だと思ったので入居したその日に処分した。
あの人と共に在ったころからすると見る影もない、
いまの姿を見る道具など。
だけどリィヌはもうすぐ14だ。
自分のような堅物ではないから
これからだんだんおしゃれに関心を持ってくるに違いない。
リィヌのためならと思うと鏡の必要も出てきそうだ。
思い切って鏡に己の姿を映し出し、
あの人はどこかで生きているのではないかと
心の隅に引っかかったままのはかない望みもついでに捨てよう。
「リィヌ、今日は鏡を買いに行きましょうね」
「いいの?だって、そんなお金・・・」
「大丈夫よ。14歳のお祝いね。
私は昔いろんな冒険をしたって何度も話したでしょう?
そのとき貯めたお金はまだ残っているの」
「せんせ・・・、ううん、お義母さん、ありがとう!」
隣で髪をすいていた養女の顔がぱっと輝く。
ああ、この子がにっこりすると、
あの人の妹が笑った顔と声とどこか似ている。
乙、中or下が楽しみだぜ。
養母が教えてくれた、
美しい彼女にとって生涯ただ一度の恋のおはなし。
きのう、おなじ女である自分に、
はにかむような表情で聞かせてくれた物語。
唯一のひと、身も心も赦し愛した男性は最期の戦いから帰ってこなかったこと。
せめて季節が一巡するくらいは待ってみてはと周囲にすすめられたが、
彼の不在に絶えることなどできず名を変えてこの国まで逃げてきたこと。
三年前、この町に流れてきたこと。
四歳年下の彼にとって彼女が、おんな、でいられる時間が
待つだけで過ぎゆく時間に塗りつぶされてしまうのが怖かったこと。
養母が「異端者」に抱いた激しい想いにくらべれば、
自分がトビアスに感じている好意なんて
兄弟愛の延長みたいなものだし、
ほんのままごとのようなものだろう。
養母はそんなままごとの恋に気付いても笑わなかった。
白魔法をはじめとする魔法、彼女が棄てたことにした剣のわざ、
故国のことばをおしえてくれた時と同じくらい真摯に聞いてくれた。
私のように意地ばかり張って後悔してはだめよ、とだけさとしてくれた。
その養母が、いままた意地を張っている。
本人は気付きもしないのがどこかかわいらしくも思えた。
広場に幼馴染がいると聞いて駆けつけ、
仲直りと別れのための精一杯の言葉をかけた。
きのうから止まない強い風はささやきもつぶやきもかき消してしまう。
下をむいてポソポソ言い訳みたいに言ってみたところで
なんにもならないのは知っていた。
だからほとんど怒鳴りあいみたいになってしまったけれど、
ちゃんと気持ちは伝わった。
となりに見知らぬ男がいたけれど気にしなかった。
トビアスをつれて近隣へ挨拶にまわっていた迎えの男は
ブナンザ商会の実質的な経営者だと名乗っていた。
ギルドを仕切る機工師のブナンザ親子は
優秀な職人頭であっても商売はさっぱりなので、
事務的なことは友人でもある男が一手に引き受けているとのことだった。
ゴーグの機工士たちが欲しがっている鉄鉱石の買い付けついでに、
機工士見習いを志望する少年がいるならついでに迎える算段となっていたそうだ。
剣の達人ながら少々足はおそい養母がようやく姿を見せる。
男と養母の視線が出会う。
独特な青の瞳とはしばみの瞳が向かい合う。
互いが誰なのか瞬時に悟ったふたりは言葉を飲み込んだ。
自分と同じ、少しだけ緑がかった深い青の瞳があつく潤むのを
リィヌは見逃さなかった。
はしばみの瞳、そしてなにより、自分とおなじ亜麻のいろの髪。
男が養母の「あの人」であることなど聞くまでもなかった。
一度は溶けそうなくらいに緩んだ養母の表情が急に険しくなり、
男に背を向ける。
「私は先にうちに帰っているわね」
「アグリアス!」
久方ぶりに本名を呼ばれた養母の背がびくりとこわばる。
夏場でも肌を隠したがる老婆のなりの裾をたくしあげ、全速力で逃げ出す。
男に続いてリィヌもあわてて追いかける。
勝手知ったる鉄鉱町のうねうねと複雑な道を駆け抜け、
撒いた、と思い込んだ養母はひとけのない泉のそばで休んでいた。
男はといえば諦めず誰彼かまわず青い瞳の女の行方を問い、
あっさりたどり着いたのだけれど。
「身ヲ隠スニハ貴女ハ目立チスギルッテ、
何度言ッテモソレダケハ信ジテクレナカッタッケ。
貴女ハ自分ガドレダケ他人ノ目ヲ引クノカ分カッテイナイ」
「お引取りください。私には家庭があります」
「待タセテシマッテ、苦シメテシマッテ済マナカッタ。
アノ戦イカラ戻ッテ来タトキ貴女ハモウイナカッタシ、
イツモ手遅レニスギルヨウダ」
独身の養母はまるでよその男と結婚したかのようなことを言ってまで、
最愛の男性との絆をふたたび断ち切ろうとしている。
故国のことばで話しかける男に、この国のことばで拒絶する。
ばかね、アグリアス。
あんなにも、いまでもあの人を愛しているって、
きのう、わたしよりも「女のこ」みたいな顔で言ってたくせに。
強風で帽子を落としかけて遅れをとったリィヌは、
気も狂わんばかりに男の名を心の奥底で叫ぶ
養母の女の姿を目の当たりにした。
断腸の思いで立ち上がった養母は
家路につこうとふたたび男に背を向ける。
養母に向かって伸べられた男の手がむなしく一回空をつかむ。
ばかね、アグリアス。
あんなにも焦がれていたひとなのに。
少し緑がかった深い青の瞳が、いくつ潤んだろうか?
このあとは分岐します。
お好きなほうをお読み下さい。
・リイヌが男をひきとめる
→リィヌ・ホランドゥの瞳 下之壱
>>878 ・男がアグリアスをひきとめる
→リィヌ・ホランドゥの瞳 下之弐へ
>>882 下之壱はビターエンディング、
下之弐は「もうすぐ三十路のアグスレ」を祝う、
ハッピーエンディングです。
「おじいちゃん!!」
突如として飛びついてきた娘の声は、
あまりにも彼の妹の若いころの声と似ていた。
そしてこの子の瞳は、彼女とまったく同じ、
ちょっとだけ緑がまじった南国の空のようないろ。
まさか、と思いながらもかすかな期待を否定できない自分がいる。
「おばあちゃんから聞きました!あなたがわたしのおじいちゃんですね!」
癖もなく故国のことばを流暢に操る。
「リィヌ!」
ただ一人妻と決めていた女性が少女の言葉をさえぎる。
「おばあちゃん!そっちこそ、もうやめてよ!意地ばかり張って!」
腰に手を当てて茶目っ気たっぷりに睨み返すその顔は、
なんだか彼女の若いころと自分の妹の若いころをほうふつさせる。
そう、ちょうど、足してわったような。
「ほら、証拠をみて!」
彼女とおそろいで被っていた淡いいろの夏向きにあつらえた帽子を
少女は勢い良く取ってみせた。
少女の髪のいろは柔らかな亜麻。自分とおなじ。
そして、前髪の一部分が、
現在はオールバックにしている自分がむかしそうだったように
ぴょこりとひと房だけ飛び出して揺れていた。
アグリアスが目をそらしていたものが。
「負けたわ、リィヌ。
ただ、私とあなたがおばあちゃんと孫じゃないってことは
はっきり説明しておきましょうね」
アグリアスの瞳と、もうひとつ、同じいろの瞳が自分の瞳をまっすぐに見据える。
「そうね、せんせ、ううん、お義母さん」
「貴女の・・・お嬢さん?」
「ええ、生さぬ仲だけれど、自慢の娘よ」
リィヌ・ホランドゥことアグリアス・オークスは
左腕で養女のリィヌ・ホランドゥを抱きしめ、
残る右手は最愛の男性ラムザ・ベオルブのエスコートに任せた。
イヴァリースでも南方の都市ゴーグ郊外には、
夏ともなれば少し緑がかった深い青い空に映える様に、
一面のひまわり畑が展開する。
アグリアス・ルグリアと彼女が遅くに産んだというひとり娘のリィヌは
そろいの帽子を被って金の海の合間を漂っている。
ゴーグ商会との取引で来訪した外国商人の妻子と出会い、
軽く挨拶を交わす。
初老とはいえいまだ男としての魅力を備えたブナンザ商会の敏腕経営者、
ラムザ・ルグリアに秋波を送る女性、
後添えの口を紹介しようと狙う人物は多かった。
自身の縁談となるとのらりくらりとかわすルグリア氏は、
てっきり前の妻を亡くした悲しみから長い喪に服しているものと思われていた。
長らく不在だった彼の妻とふたりに良くにたひとり娘の出現で、
娘をルグリア氏の後添えにと決め込んでいたこの親子をはじめ
肩透かしを食らった者は数限りない。
年齢を重ねてなお凛とした美しさのルグリア夫人は、
夫との夫婦仲もいまだ非常に睦まじかった。
ひとり娘の眼病の療養にとここ数年間は
日照が弱い北国でふたり暮らしていたらしいが、
そのような別居期間などルグリア夫妻にはまったく意味を成さないようだ。
このところとんと各地を飛び回ることの減ったルグリア氏は、
商用あいまに妻女に顔を見せていたに違いないといわれる。
右目はもう開かないものの母とまったく同じいろ、
ちょうどゴーグの空のようないろの左の瞳をぱっちり見開いた少女は、
父の若い時分と同じで前髪がくせっぽい亜麻の髪をもっていた。
顔立ちや声はルグリア氏の妹、アルマに似ていると周囲は言う。
彼らにごく親しく詳しい事情を知る人々以外は、
リィヌがルグリア夫妻と血縁関係にないことなど
誰も思いつくことさえなかった。
「アグリアス!」
「私の名前をもう呼ばな・・・!」
今にも崩れ落ちてしまいそうなかすれた声は、
声の主ごと男の胸に抱きとめられて尻切れに終わる。
「ラムザ!」
ようやく男は自分の名前を呼んでもらえるものの、
渾身の力で突き放される。
「貴方はずるいわ・・・。
私はこんなおばあさんになってしまったのに、
どうしてそうやって昔のままの姿で
今さら私の前に帰ってきたの!?」
故国のことば、だけど、意味の通らないことを彼女が吐き捨てる。
うつむいて小さく震える。
「アグリアス?」
ラムザ・ベオルブにとってはさっぱり訳が分からない話である。
もういちどゆっくりと歩み寄る。
声を潜めたまま嗚咽するアグリアスを思い切り抱きしめたいのに、
彼女自身の腕がつっかえ棒のようにしてまた拒む。
「あのう、ラムザさん、ですよね?」
おずおずと、なんだか誰かに似ているような声が、
故国の響きをふたたび彼の耳にとどけた。
夏用の帽子をすっぽり被った少女は、
声といい顔立ちといいラムザの妹にどこかしら似ていた。
ただしその瞳は、彼の最愛の女とおなじいろ。
「先生は、ずっとこうなんです」
少女は大事そうに抱えていた手鏡を彼女に近づけた。
「ほら先生、ちゃんと見て。
あなたはどう見てもわたしのお姉さんにしか見えないって、
みんながいつも言ってるでしょう?」
アグリアスはいやいやをするように鏡を押しのける。
泣きはらしてはいるがその姿はまさにあの日のまま。
魂までもがみずみずしく。
ラムザの求婚を真っ赤になって受け入れてくれたあのときから
その涼やかな美貌は少しも変わりはしなかった。
「この人はね、心が壊れちゃったんです」
あなたのせいですよ、強風でかき消されることのない
はっきりした大きな声とともに睨みつける。
「最後の戦い」からたいした時間は経過していないことなど、
14のリィヌにすら想像がついた。
母を失い酒と暴力におぼれた父のように、
この人はそうすることで壊れそうな心を永らえさせていたのだ。
もうすぐ地に還る日がくるからと思い込むことだけが
酒や賭け事、
ましてやほかの男に溺れることなどできない彼女にとっての
唯一の救いだった。
激しく純粋に過ぎる想いごと地に還ってしまえればもう、
何も苦しむことはないのだからと。
「こまりましたね、ラムザさん。
わたしも白魔法を勉強したんだけれど、
先生がじぶんにかけてしまった魔法を、
半人前の弟子がとけるわけないでしょう?」
一つだけの深い青い瞳が茶目っ気たっぷりにはしばみの瞳を見つめる。
そう、このいろを持つもう一人の女を欲して、
そのためだけに何年も費やしたのだ。
「この人、わたしの義理のおばあちゃんか
おかあさんになったつもりなんですよ。
こんなに若くてきれいなのに、おばあさんみたいな格好して」
これは、あなたとの恋を弔う喪服だったんです。
そのままアグリアスの背中に顔をうずめる。
一段と強い風が吹きぬけ、
そろいの生地で作ったふたりの帽子が飛んでゆく。
アグリアスが唯一身に着けていた明るいいろが飛んでゆく。
老婆のように地味な服装が彼女の豊かな金の髪をいっそう際だたせる。
少女の亜麻の髪もあらわになり、
帽子に押し込められていた前髪がひと房、
ぴょこりと飛び出す。
ああ、この子はまるで、僕と貴女の実の娘みたいじゃないか。
ラムザ・ベオルブはにっこりと微笑んで、
右腕で最愛の女アグリアス・オークスを抱きしめ、
残る左の掌を少女の頭に置いた。
「大丈夫。それならとっておきのおまじないがあるからね」
強い風に煽られる三人。
朗々たる詠唱が風を裂き、天まで届けとばかりに響く。
虚栄の闇を払い、真実なる姿現せ
あるがままに! アルテマ!
「アグリアス、この魔法にはほんとうは、
こういう意味があったんだ」
イヴァリースでも南方の都市ゴーグ郊外には、
夏ともなれば少し緑がかった深い青い空に映える様に、
一面のひまわり畑が展開する。
アグリアス・ルグリアと彼女が若いころに産んだという長女のリィヌは
そろいの帽子を被って金の海の合間を漂っている。
ゴーグ商会との取引で来訪した外国商人の妻子と出会い、
軽く挨拶を交わす。
どこか中性的ながらも男としての魅力も備えたブナンザ商会の敏腕経営者、
ラムザ・ルグリアに秋波を送る女性、
縁談を紹介しようと狙う人物は多かった。
自身の縁談となるとのらりくらりとかわすルグリア氏は、
てっきり誰か最愛の女性を亡くした悲しみから長い喪に服しているものと思われていた。
誰もが息を呑むほどの美貌をもつ彼の妻と
ふたりに良く似た長女の出現で、
娘をルグリア氏の嫁にと決め込んでいたこの親子をはじめ
肩透かしを食らった者は数限りない。
女性らしくたおやかながら凛とした美しさのルグリア夫人は、
夫との夫婦仲もいまだ非常に睦まじかった。
当初は彼女がルグリア氏より四歳年上というだけで
社長夫人の座を奪おうとむきになった娘たちも少なくなかった。
ところが、その美貌と高貴な人柄にふれるやいなや、
たちどころにルグリア氏以上に夫人の虜となっていった。
いまや、いつまでも実年齢に不釣合いなくらいにみずみずしい彼女を、
お姉さまお姉さまと呼び慕う娘たちがあふれている。
当の「アグリアスお姉さま」といえば、
まるきり妹にしかみえないリィヌとずいぶん年齢の離れた
「第二子」の出産を控えている。
長女の眼病の療養にとここ数年間は
日照が弱い北国でふたり暮らしていたらしいが、
そのような別居期間などルグリア夫妻にはまったく意味を成さないようだ。
このところとんと各地を飛び回ることの減ったルグリア氏は、
商用あいまに妻女に顔を見せていたに違いないといわれる。
>>871-888 GJ!
といってもビターエンドの方はまだ読んでませんw
ハッピーエンドが好きです。
「もうすぐ三十路記念」ハッピーエンドはまだまだ続きます。
アクセス規制ひっかかっとりましたので。
三十路女ざかりのアグスレ♪
右目はもう開かないものの母とまったく同じいろ、
ちょうどゴーグの空のようないろの左の瞳をぱっちり見開いた少女は、
父と同じで前髪がくせっぽい亜麻の髪をもっていた。
顔立ちや声はルグリア氏の妹、アルマに似ていると周囲は言う。
ルグリア夫妻は実年齢よりもかなり若く見られてばかりいるが、
ごく若いころに出合ってすぐに結ばれ、授かった娘だというリィヌは15歳。
難しい年齢となるはずなのに両親に臆面もなく甘える。
どう考えてもこのふたりの娘に違いないリィヌの年齢を勘案すると、
なるほどルグリア夫妻は30代とあいなるわけだ。
きょうも身重の母のお供で散歩をしているかたわら、
白魔法の達人でもある母のアグリアスから回復魔法のおさらいを受けている。
彼らにごく親しく詳しい事情を知る人々以外は、
リィヌがルグリア夫妻と血縁関係にないことなど
誰も思いつくことさえなかった。
「リィヌ!ちょっといい!?お茶しましょう!」
「えーっ!? そんな形相でお茶するのーっ!?
やだっ、その顔怖いよーっ!!」
「いいから!ちょっとだけ!
あなたがアグリアスお姉さまべったりじゃないチャンスなんて、
どれだけあるのよ!?」
「だってわたしおかあさんが大好きだもーん。
赤ちゃん産まれたってまたべったりするもーん」
「女マザコン!」
「そうよ。美人で自慢のおかあさんだもーん。お姉さんみたいでしょ」
「あのねーっ!何であんたのママはちっとも老けないの!?ズルい!」
「おとうさんもねー。
わたしのお兄ちゃんみたいだって誰かに言われるとアルマさんが怒るのー。
アルマさんとわたしと三人で並んで歩くとこんどは三兄妹に間違われるから、
ちゃんとおとうさんって呼ぶよー。」
「あのねーっ!じゃなかった、なんでなのよ!?」
「もしかして、美容の秘訣を盗みたいっていうヤツ?」
「なによ、ケチな子ね。それよりこのアタシがおめおめ老けちゃったら
世の殿方全員が絶望の闇に叩き落されるのよッ!」
「大げさァ。
うちのおとうさんとトビアスとベイオウーフおじさまは除いてもいいよねー?
わたしだって、わきまえる、ってことばくらい知ってるよ?
おとうさんとおかあさんだけの時はさすがに邪魔しないよ?」
「あのねーっ!なに考えてるの、そうじゃなきゃ困るでしょーっ!
アタシの美貌は国の宝なのよ!」
「なんでもいいから教えろってことね、やれやれ…」
いい、それは、とっても簡単で、それでいて難しいことなのよ。
リィヌ・ルグリアは両親の睦まじい姿を脳裏に浮かべる。
だってわたしのおかあさんは、
はじめておとうさんを愛してることに気付いた日から
今でも変わらず愛してるから。
おとうさんもね。
アグたんが現在いくつなのか、読んでて今一わからんと思っていたら
こういう分岐があったのか。乙
かぁ〜!分岐でこういう事もできるのか…勉強になりますわ
GJです、読んだ後ポーっとしてしまいました
一作品としての面白さも十分にありますが、それ以上に表現方法や世界観など非常に参考になるお話でした
本当にありがとうございました
あぐカンタービレ
アグたん「ぎゃぼ〜」
あぐカンタービレ 終了
ラヴ「…というあぐカンタービレを考えたんですがどうっすかぁ?」
アグ「何か、貴様! 私は剣術以外のこととなるとアッパッパーに
なるとでも言いたいのか!!!」
ラム「アグリアスさん…」
アグ「ラムザ…」
ムスタ「WAWAWA忘れ物〜」
「っておわぁ!」
ムスタ「ご、ごゆっくり〜!!」
アリ「っていうSSを考えたんだけどどう?」
ラヴィ「二人の濡れ場にムスが闖入、という展開にしないあたり、アンタにはまだ照れがある」
屋根裏散歩士さん、乙でした!
どっちの分岐も泣けたよ。アグたんよかったなーホントに。
で、結局リィヌはアグたんやラムザ(アルマ)に似ているのは偶然ってことだよね?
SS書いてみたので投下します。
題は『ここでキスしろ』
林檎の曲パクったようなパクらんような話ですが一つよろ
ラムザのアホ毛がピョコンと跳ねた。こういう時は、彼の視線を追うと大抵……居た。
育ちの良さそうな町娘、貿易都市ウォージリスらしく、彼女の髪飾りにはどこかしら異国情緒を感じ、そしてそれがまた似合っている。
線の細い、けれど良く通る、綺麗な声を出す女性だと思う。
道具屋の娘らしく、呼び込みをしている彼女を、ラムザは――ニヘラとでも表現しようか――ふやけた表情で眺めている。
彼女の背は小さめで……正確には平均的な女性の身長なのだが、私はそれが気に入らない。
「ラムザ、どうした?」
やや乱暴な口調で声を掛け、ラムザの意識を呼び戻す。
呼んだら呼んだでラムザはハッとして、慌てた様に私の方を見る。
その視線はやや上向きだ。私は、上目遣いに見上げるラムザは確かに可愛いのだが、けれどその視線は余り好きではない。
「ごめん、ボーっとしてた。行こう、アグリアスさん」
そう言って、ラムザは私の横に並んで歩き出す。
買い出しに回されたのは私達二人だが、そこには隊員の、何かしらの意図を感じる。
意図、と言っても私からすれば有難い事で、きっと皆は気を使ってくれたのだろう。
私とラムザは男女の付き合いをしている事になるのだろうが、その実、こうして二人で買い物する事など初めてだ。
戦時下の戦士、しかも異端者として追われる身なのだから当然と言えば当然なのだが、仕方ないで済ますのはやはり、どこか寂し過ぎるとも思う。
そこで今日、晴れて念願の買い出しデートと相成った訳だが、どうにも嫌な事ばかりに目が付いてしまう。
最初に訪れた防具屋での事だ。
そこは店主が娘と二人でやっている店で、今日は鎧の繕いを頼みに行った訳だが、ラムザのアホ毛に関して発見したのはその時の事だ。
ラムザのアホ毛はある種のレーダらしい。
それも背の小さな、可愛らしい女を見る度に反応するレーダー。
私が防具屋の店主に具体的な修繕の要望を伝えている間、ラムザは作業場を忙しなく行き来する娘を逐一目で追い、その間アホ毛は立ちっぱなしだった。
その後も二件目の武器屋の夫人やら、
三件目の食料品店の使用人やら、
あまつさえ街角で見かけた女やら、
先程の道具屋の娘も然り……とにかくアホ毛は見事に反応しっぱなしだ。
そういう時、ラムザの視線は平行か、或いは若干下向きで、つまりはラムザは小さな女が好きなのかも知れないと、私はほんの少し、憂鬱になる。
「アグリアスさん、後は何買うんでしたっけ?」
隣に立っていたラムザが尋ねてきた。
ちなみに、ラムザは私の分の荷物も抱えていて、顔の下半分からは麻袋で隠れた状態だ。
「ああ……後は消耗品の補充だな。道具屋だ」
私は何と無しに答えてしまって、ラムザの方を見てから後悔した。
「道具屋ですか」
はじけんばかりの笑顔で、言ったラムザのアホ毛はピョコピョコと動いている、まるで犬の尻尾だ。
「それならさっきの――」
「もう少し色々回るぞ、折角二人で街に居るんだ」
ラムザの言葉を遮って、私は言った。どうせその先は知っていたからだ。
――さっきの可愛い女の子のお店行きましょう――情けない事に、私の目は少しだけ、熱くなっている。
905 :
3:2006/11/21(火) 10:17:35 ID:kOh5jY840
大通りを外れた小道で、麻袋から伸びたアホ毛がうろちょろと、私の前を行ったり来たり。
アグリアスさん怒ってるの? なんて、今更だ。しかもコイツはその理由に気付いていない。
ラムザがこうも色魔……というのは言い過ぎか、しかし移り目する男だとは思わなかった。
しかしそれは当然かも知れない、考えてみればそれらしい兆候はあったのだ。
ムスタディオの良くする猥談だって、ラムザは顔を赤くしながらも興味が無い訳ではなさそうで、何だかんだと結局輪の中にいた。
「色魔め」
私はボソリと、麻袋に向けて言った。
麻袋は突然動きを止め、しかし私は立ち止まらず歩き続けたので、結局、麻袋は私の後方五十センチを追いかけてくる形になっている。
陽が傾き、空が焼け始め、影が伸びる時間帯だった。私はふと、石畳の道路を見る。
アホ毛がしおれた彼と私は、影になると余計にデコボコで、溜息が出た。
何だってこうも上手くいかないのだろう、本当なら、もっと楽しくなるはずだったのに。
「……アグリアスさん?」
後ろから声が掛けられた。酷く気弱に震えた、アホ毛の声。
「ごめんなさい」
そう言った彼に、私はカッとなって言い返す。
「理由も解ってない癖に謝るな!」
気が付けば目からはボロボロ涙が零れていて、声は鼻声の様に濁って、格好悪くて。
私の声にシュンとなって、彼の影は一層小さくなって、影のデコボコが一層大きくなって、私は堪えきれずに嗚咽を漏らした。
「もう、知るか」
私は言って、しかしどこに逃げる事も出来ず、立ったままでいた。
二人の間に響く沈黙、時折カラスの声。
港から、帰港した船乗り達が家族と再会したらしい歓声が聞こえる。
鼻水が詰まっているのに、民家から漂うシチューの香りを感じた。
戸が開いて、母親が子供を呼ぶ声がした。直ぐさま駆けて来る子供、その影は間延びして、顔の部分は何かをじっと見ていた。
ああ、私を見ているのだろうと気が付いたのは暫くしてからで、子供はもう長い事、影の形を変えていない。
格好悪いな、私は。
突然、長い風が吹いた。
その風は私の頬を撫で、揺れた髪が涙で顔に張り付いた。
風が吹き止んだ後、何かを置く音がして、それは麻袋だ。
ラムザは私に近付いてきて、私は来るなと小声で言った。
知るか、もう知らない。
「理由はまだ解らないけれど……好きだから、泣かれるのは嫌です」
ラムザはそう言い、張り付いた髪を直してから、彼の手で私の涙を拭った。
「その、だから。泣かせてしまってごめんなさい」
拭われた上から、涙は止まらずに零れる。
しょっぱさにヒリヒリする目の下を、優しく撫でるラムザに、私は思わず、覆う様にして抱きついた。
泣く私の背を撫でるその手は顔に似合わずゴツゴツしてて、
けれどその首筋からはミルクの様に甘い匂いがして美味しそうで、
髪の毛はクセっ毛で、洗い立てのタオル何かよりずっとフカフカして気持ちが良くて、てっぺんのアホ毛が堪らなく愛おしくて、
男らしくない子供みたいな澄んだ声で、気の利いた事なんて何一つ言えなくて、
どこまでも真っ直ぐで、純粋で、けれど少しスケベで。
私を泣かせるのに胸を貸せないから、私は前屈みになって彼の肩で泣かなければならなくて。
泣いている私の首筋に、犬の様に鼻を寄せてくる彼が、私には何より必要だ――愛している。
907 :
5:2006/11/21(火) 10:22:13 ID:kOh5jY840
結局、私達はあの娘の道具屋に来た。
ラムザは私が怒っていた理由を未だ知らず、腹立たしくもアホ毛レーダーはビンビコ作動している。
あの後、私は泣きやんだが、やはり彼のそんな様子を見るのは腹立たしい。
レーダー全開で、娘に視線を送る彼を横目に、店主に注文をしていた時だった。
ふと、棚に陳列されている品で、珍しい物が目に付いて、私は店主に尋ねた。
聞けばその品は南京錠というらしく、小型で、掌に乗る程度の錠前だった。
私ははたと閃いた、あの素晴らしきアホ毛レーダーを持つ、愛しき彼を私だけの物にする方法。
店主にその閃きに対するアドバイスを求めると、子チョコボの首輪程度が良いだろうと答えた。
訝しげな視線を送る彼に、きっと私は変態だと思われているだろう。
だが構うものか、子チョコボの首輪をほんの少しいじって貰い、南京錠と共に購入する、私は笑顔が止まらない。
買い物を終え、娘に未練がましくレーダーを動かすラムザを引っ張り店を出る。
荷物は全てラムザが持っているが、私の手には小さな紙袋が一つだけある。
これは私が持っていなくてはいけない。
通りを歩いていると、宿屋に戻る手前に広場があった。
見ると今日は集会らしく、大勢の人間が集まっていて、ラムザのレーダーがこれでもかと反応している。
視線を追えば居るわ居るわ、ラムザ好みの小さな女が。
私は手に持った紙袋に一度視線を向け、ニヤリと笑った。
「ラムザ、ちょっと来い」
ラムザの手を取り、広場の真ん中に置かれたステージの上に躍り出る。
皆の視線が突き刺さる、気にならないのは私が彼を好きだから。
紙袋から取り出した、小チョコボの首輪を彼に巻き、南京錠でしっかり固定、これでアホ毛は私だけの物。
何が何だか解らないと言った様子の彼に、私は微笑む。
「アグリアスさん?」
慌てた様子で言う彼に、私は言った。
「愛情表現だ」
908 :
6:2006/11/21(火) 10:24:42 ID:kOh5jY840
広場の皆がざわついている。
ラムザの見ていた、小さな女達が視線を送っている。
彼に見られて、ほんの少し良い気になっていたのかも知れない。
私はほくそ笑んで、そしてもう一つ、大きな声で言った。
「ラムザ、ここでキスしろ」
私の言葉を聞いて、気の良い漁師などははやし立てる。場は既に、私とラムザのキスを待っている。
「アグリアスさん?」
言ったラムザは動揺しすぎて、目玉がクルクル回っている。
「早くしろ、皆が待ってるぞ?」
意地悪く笑って、私は目を閉じた。
暗闇の中響いてくる歓声。聞こえてくる、愛しい彼の息づかい。
やがて、私の肩に温かな感触。下から昇ってくる彼の気配。
触れた唇は、柔らかい。
宿に戻ると、ラムザの首輪は皆に大好評だった。
爆笑の中、酒の輪に引きずり込まれるラムザを眺めながら、私は大人しく飲んでいそうな席に座る。
「アグリアス、そのネックレス買ったの?」
レーゼが、私の首に垂れたチェーンを見て言った。
「何それ……鍵?」
ラファがチェーンを手に持って、その根についた物を見て言う。
「所有者証明、みたいなものだな」
私は言って、輪の中でもみくちゃにされているだろう彼を想う。
なかなかに、今日は良いデートだった。
了
ラムザとアグのキャラ変えすぎとか、気に入らない点あったらすみませんでした、以上です
乙! 元ネタの曲は知らないけどGJでした。
自覚なしの百方美人な(アンテナが)ビンビンラムザと、やきもきしまくりでとうとう
強行手段に出るアグたんという図式は個人的にかなり大好物だもんで。
きっとちっさい女の子大好きーなのはアルマを重ねて見てるから…と思いたい所だよ
ね、アグたんw
三十路前に良質なSSが投下されたり新規さんが訪れてくれたりで嬉しい…いろんな
スレを渡り歩いてるけど、やっぱりここに来ると安心するよ。
910 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/21(火) 17:17:02 ID:jQP36aTGO
バーバラのほうが可愛いし。
GJ!
あーこういうアグ側が引っ張る、積極的なのが俺の好物みたいだ
できれば次も期待してます
DQ6のバーバラは確かにかわいいがアグもかわいい
GJ!
何も出来ず泣くしかできない小娘のようなアグたんよりも
たとえ泣いても折れず、おのれの思いを貫く手段を実行する姿こそが
アグリアスのアグリアスたる由縁!!
これこそアグたん!
ラムザが木陰ですやすや寝ています
アグリアス「どうするか私!!」
>>913 1.チッス
2.膝枕
3.ラムザの男性として重要な部分を調査
さあどれだ
結局なにもできずまわりでモジモジするばかり。
4.掻っ攫って監禁し、慰みものに
5.「無用心な奴め…」とか言いながら隣に腰掛けて見張りを始めるも自身も睡魔に襲われて夢の中へ、最終的にラムザに寄りかかって寝る
ななしのごんべいさんの描くアグはいつもOKすぎる・・・
>>902 ああああ!いいよ!凄くいいよ!
こーゆうほのぼのした感じが自分的にはツボです。
GJ!
最近、「乙女はお姉さまに恋してる」の主人公がラムザに思えて仕方ないんだ。
俺はどうすればいい。
>>920 その主人公が乙女なんだよな?
乙女=ラムザって訳か。
アグたんよりある意味女の子らしいラムザ・・・。
「聖騎士(いい年こいた乙女)は異端者(ボク)に恋してる」
ラムザ・ベオルブ
美少女顔の主人公(男)。
父の遺言で士官アカデミーに入学するものの、色々色々あって「異端者」の烙印を押されてしまう悲運な男の子。
北天騎士団棟梁家の御曹司で子供の頃から勉強はもとより、
礼儀作法や各稽古事、果ては護身術代わりに武道まで身につけているというちょっと気弱な男の子。
美形で文武両道、並ぶ者無しと来て、畏国随一の「異端者」になってしまうのだが……。
本人は自分を情けないと思っている。
アグリアス・オークス
ラムザの仲間になる壮麗な女性。
由緒ある家柄であるオークス家の一人娘だが、 そう云ったことを鼻に掛けるような素振りは全く見せない。
穏やかで神秘的……かと思うと、 突然びっくりするようなことを云ってラムザを驚かせたりする。
意外に気さくな性格で、ピンチになったラムザによく助け舟を出してくれたりする。
が、ちょっぴり意地が悪い。
ラムザと不思議な友情をはぐくむ。
そしてその不思議な友情がいつのまにやら別のモノに…というのが物語の本筋。
>>924 え、逆なのか。
しかもお姉さま=男!?
詳しいことはぐぐってちょ
個人的にアグたんはやっぱ教師が一番しっくりくるかなー
だって女子高生って年じゃ(ry
>>920 俺は処女は〜からの原作信者だが、俺も前々からそれ思ってた
…ところで誰ですかおとボクスレに貼った香具師さんは…w
こん中でおとボク知ってる人がいたなんて驚きですよ
やはりラムザ萌も多いようだな・・・・俺は間違っていなかったッ!!
いや、アグも大好きだけどな
>>929 あんま浮気するとアグたんに南京錠掛けられるぞ!
俺はMなのでぜひお願いしたいところだ
またやってしまった・・・。
申し訳ないことに、
投下したSSにまだ抜けた箇所がありました。
「より不自然で分かりにくく混乱する」表現が増えるので、
誤字脱字修正のうえ小説投稿所さんに投下しようと思います。
>>901 分岐によって二、三十年のひらきがでてしまうのではっきりできませんが、
イヴァリース出身でベオルブ家と血縁関係のある貴族が、
獅子戦争をさけて亡命してきたとか旅行で近くに寄ったとか、
リィヌの実父はそんなとこかなと。
ちなみに、イヴァリースのモデルのひとつであろうヨーロッパだと、
・都市部の人間と地方在住の人間は顔の系統が違う
(地方だと、生まれた場所を一歩も出ずに死ぬ人間が多かったため)
・高緯度ほど、髪や目の色素がうすい
という傾向があるそうです。
「アホ毛」は、もともとはそうでなかったけど
毟られたところが再生したらそうなっていた程度で。
933 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/22(水) 19:02:53 ID:ad4sqfqPO
DQ6のバーバラのほうが可愛いし。
眠くなったからアグと一緒に寝る
エース厨しね
まとめサイトも千一夜も4ヶ月も動きがないとさすがに
不安になってきた
>>938 ワラタwお前何のために話術士になったのかとw
ところで3章入って、ラムザがはげます覚えたんで
アグにはげます使ってブレイブ上げしてたら巫女さんの萌えコピ思い出したんで改変してみた
毎日恒例となったマンダリア平原でのジョブレベル上げ。
特に苦戦するわけでもなく敵を1体残した後、JPを上げるためにラムザの元へ。
使用アビリティはどれにするかなぁなんて悩んでいるフリをしながらラムザ@見習い戦士を眺め、ラムザの前に並ぶ。
いつもはムスタディオにたたかうをするところだが、今日はなんとなくラムザにチャクラする気分に。
MP減って無いし、身体はとりあえず健康だし、こういう場合はどんなアビリティ使えば良いんだ?
と迷っていたその目に飛び込んできたのは、ラムザの「はげます」。
『ラムザ、そのはげますて、どういったモノなんだ?』
ためるやエールみたく1上がる程度だったら意味無いなぁと思いながら、ラムザに質問してみる。
『え? あ、えーと、その‥‥』
ただの見習い戦士ではげました事が無いのだろう、ラムザは困った顔でしばし悩んだ後、両手で小さくガッツポーズ。そして‥‥。
『か、勝つぞっ』
ぐはぁぁぁぁぁぁ(はぁと) (勇気が5上がった)
困り顔と照れ顔の絶妙なブレンドに、可愛い仕草付きでそんな台詞を言われた日にゃ、私に一体どうしろと?(どうもせんで宜しい)
‥‥今年は良い年になりそうだ。
942 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/23(木) 14:11:06 ID:7bSlFommO
でも、DQ6のバーバラのほうが可愛いし。
>>940 >私に一体どうしろと?
お互いに励ましあえばいい
>>938 ちょwww
微妙におとボク入ってるwwwww
もうすぐ三十路祝いパート2投下します。
長いのでまた上中下で分割して出します。
キング○イナーのコピペネタがあるので苦手な人はスルーしてください。
汎用さん(女)視点で、ラムザ、ムス太、労八ばっかりで
アグリアスさんの出番はあんまりないですがアグリアス萌えです。
「なあ、ホントに今日出発でいいんだよな?」
「ん」
新年を過ごしたガルテナーハ一族の村から船旅で戻って日も浅いまま、
荷を解かずそのままわたしたちは新しい旅支度をする。
「あのさ、リリが確信してるのはいいとして、
その日じゃなかったらどうするんだ?
他の連中にも色々準備してもらってるんだろ」
はは、そうだね。
気がかりなのはわかるけど。でも、大丈夫だから。
ムスタディオはわたしに背を向けたままだ。
そのまま外套まであっという間に着込んでいく。
「女のカンを信じなさい」
「おまえ、そういうこと口にするようなオンナじゃないだろ」
そうだねムスタ。
わたしはあんまりこういうことは言わない。
自分が女だってことを強調することは苦手だ。
彼女ほどではないけれど。
でも、わたしなりに心配してるんだよね、あの二人のこと。
ムスタディオって恋より友情ってほうだし、
わたしもそうだし、ラムザもそうだし。
なにより彼女が一番そういう人間だと思う。
わたしも遅れじと手早く防寒用ケープまで一気に身に着ける。
「チョコボでも何日かかけないと着けないでしょ。
今日出発で、10日に着くようにして、それで大丈夫」
年が明けて磨蝎の月がはじまった。ラムザの誕生日まであと数日だ。
ラムザの誕生日に合わせて目的地に着く予定にしてある。
自分から「スルーしてください」は鬼門だから気を付けたほうがいい。
わたしたちは人外のものと戦い、生き残った。
おしまいに大爆発に巻き込まれたときには誰もが死を覚悟したけれど。
決戦前夜にラムザが部隊の解散を申し出たけれど誰も受け付けなかった。
もともと全員で生きて帰るつもりだったから。
だけど、彼女ただ一人が未だ、姿を現さない。
最初に「戻ってきた」のはラムザとアルマ、それに労働八号らしい。
オーボンヌの近くにチョコボたちを留守番につけて物資を隠していた場所、
その森の中を気付いたらさまよっていたそうだ。
第一集合地点であるそこで打ち合わせどおりに三日をすごし、
誰も来ないことに気をもみながら第二集合地点のゴーグへ。
ベスロディオおじさまにことづけしたのち、ふたたびオーボンヌ周辺へ。
さらには姿を消して「アルマ・ベオルブの葬儀」に参列者がいないか確認、
「アルマの墓」を訪れるものがいないか定期的に足を運んだ。
占星術師オーラン・デュライとバルマウフラ・ラナンドゥのふたりや、
以前に隊を離れたネネット・アルネット、マティアス・フンケとも再会。
最後の戦いに同行したわたしたちに関しては、彼らの協力もあったというのに、
ルグリア兄妹の足ではなーんにも手がかりひとつ見つからなかったけれど。
ラムザとアルマは最初に戻ってきただけに一番気苦労も多かったろう。
おまけに、全力で駆けずり回る、回らないにあまり関係ない形でばかり、
次々わたしたちが現れだしたのだから。
彼女の誕生日を迎えて少ししてからオーボンヌに出向いた。
だからあの戦いは五年前と少しの巨蟹の月というわけだ。
ところがわたしたちときたら、何の因果か場所も時期もばらばらに戻ってきたのだ。
ラッドは故郷にいた。
育ての親でもあったガフガリオンと出合った場所、
出合った季節にラッドはそこにいた。
ラヴィアンとアリシアはオーボンヌでオヴェリア王女の近衛に任命された日に。
マラークとラファも故郷だった。秋口だった。
ガルテナーハ一族のかろうじて生き残った人々が集い、
ようやく村らしい形がととのって初めてむかえる収穫祭の日だった。
いまや村長の片腕になって忙しいマラークとラファのガルテナーハ兄妹いわく、
わたしたちは、一番いい時期に一番の思い出の場所に戻ってきたのではないか。
ラムザたちを除けばだいたい的を得た推測だ。
ふたりが戻っていらい養蚕業と香料の製造で村は急速に復興していった。
今年の新年はみんなで村に招待された。
みんな、どこかラムザに気を遣って存分にはしゃいだりはしなかったけれど。
いまや三児の親のベイオウーフとレーゼのカドモス夫妻はもちろんのこと、
相手のいる人間はだいたいが結婚していた。
ラムザはいまでも彼女を待ち続けている。
あの大爆発からだいたい半年以内にはたいがいが帰ってきていた。
いないのは、ムスタディオ・ブナンザ、わたし、リリベット・カスタフィオーレ、
それに彼女だけとなっていた。
ベスロディオおじさまも一人息子がいつまでも戻らず心労を重ねたにちがいない。
そんな親心をあっさり無碍にしたんじゃないかってくらい、
ムスタディオの帰還は傑作だったと今でも語り草になっている。
もしかしてウケ狙いでわざわざこうして還ってきたんじゃないかってくらいに。
あの戦いからちょうど一年後に、ここ、ゴーグのブナンザ家にみんなが集合していた。
跡取り息子のいない工房でみんなが一晩呑み明かした朝、
その跡取り息子が一年前のままの姿で、「親父〜、朝飯まだかな〜」なんて
寝ぼけて背中やおなかをボリボリかきながら仮眠用のロフトベッドから降りてきたとか。
わたしは色んな意味で彼より遅くに還ってきて丁度よかったのだけれど、
それはそれでちょっと、見たかったかも・・・。
>>947 アドバイスありがとうございます。
以後気をつけます。
中、下は、もうちょい長いかもしれないので明日以降に投下します。
>>937 「孤剣の死」がこんなところに保存されていた!
読み直した!
感動したっ!
29歳人妻アグたん
954 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/24(金) 14:28:29 ID:01S7RC4HO
バーバラのほうが人気だし。
20代前半な若いアグたんがもちろんいいんだけど、
最近、三十路前後でしかも人妻なアグリアスさんもいいと思うようになってきたんだ。
異端審問官に捕獲され、連日責められるアグリアスさま(ハァハァ
>>957 わ、ホントだったぜ
屋根裏さんごめんなさいだぜ
今日は屋根裏さん来ないのかなぁ…
きました。
ムス太がスケベでさりげなく汎用女子に手を出しとりますが、
よろしければどうぞ。
>>953 >>955と、
ワタクシの脳みそを見透かしたお人に乾杯です。
今回はラムアグですが、三十路になったらまた違うの書ければ投下します。
ムスタディオは、きっちり一年分の記憶と歴史がなかった。
身に着けていたものは武器を含めてぜんぶあの日のままだった。
まさに、あの爆発の直後に工房の仮眠ベッドに姿を現したことになる。
そして、わたしが戻ってきたのがその二年後ちょっと過ぎ。
おかしな話だけれど、
三つ下の死んだ弟と同い年だったはずの、ラムザと同い年になってしまった。
わたしより二つ年下だったはずのムスタディオもわたしやラムザと同い年。
まあ、人間がルカヴィになるよりはずいぶんマシな話だけれどね。
どこに戻ってきたかというと、その、誰にも言ってないのだけれど、
ムスタディオと全く同じ場所にだった。
下でみんなが呑んでいる間マットレスの真上にそっと落ちでもしたんだろう、
朝まで惰眠をむさぼっていられた彼とは少々具合が違った。
目が覚めるといきなり目の前が斜めに傾いたロフトの天井、
そのまま中身のある仮眠ベッドまでまっさかさまに落ちてしまった。
ムスタがつぶされたおかげでわたしはケガもなかった。
そして、そのう、なんというか、うん。
きっちり二年後でまたみんなが集まっているときでなくてよかったとつくづく思う。
ベスロディオおじさまもちょうど商用で労働八号をおともに遠出していた。
まさに丁度いい場所と時期にわたしも還ってきたのだ。
還るとすればブナンザ家か子供時代を過ごした界隈が妥当だったとは思うけど。
なにより、以前からあのロフトに思い出があったなんて知られたら、
いくらこの手のことにはすばらしく鈍感なラムザでも
もっと早くにわたし達の遠慮を見抜いていたから。
ムスタにはもちろん「口止め料先払い」につき、
「わたしが戻ってきたのは子供時代を過ごしたウォージリス」。
そこでしばらく体を休めてからゴーグに戻り、
一人で留守番していたムスタに迎えられたってことにさせた。
真相は墓まで持っていくように常々言い含めてある。
「いい加減ケジメつけないのかな〜、
リリベット・カスタフィオーレ嬢は随分お待ちのようですが〜、
ムスタディオ〜?」
チコに乗ったわたしが先導し、ボコとラムザ、ココとムスタディオ、
それに大荷物を抱えた労働八号が続く。
年末に近所のご夫婦からも冷やかされたことをまたラムザが口にしている。
「ムスタがれっきとした機工師になったらね〜」
「飛空挺の復元ができたらな〜」
非常時ではなくゆったりチョコボに腰掛けているものだから
いちいち語尾がのんきに伸びて揺れている。
実質もう嫁扱いで重要な帳簿もさわらせてもらっているんだけど、
表向きはそういうことにまだしている。
一応はよその下宿を借りて一緒に住んでもいない。
これが逆だったら、彼女もそうしたと思うから。
「ところで随分かかるけどどこまで行く気〜?」
「まだまだ先〜」
「どこなのさ〜」
「まだ内緒だ〜、お楽しみは最後にとっとくもんだろ〜」
わたしたち三人だけは早めにゴーグに戻ってきた。
ラムザの誕生祝いをしたいけれど特別な場所でないと無理だと連れ出したのだ。
留守番を任せていた労働八号の最終チェックも昨日終えたし、
ラムザは事前に言っておいたとおりに、よく分からない顔をしたまま
「ガッツ」「ジャンプ」「キャッチ」のアビリティを用意している。
「いま労八が抱えてる包みはさ〜、ここで開けちゃ駄目かな〜」
「あ、それはオマケオマケ、メインはこれからだ〜」
こうして間延びした会話を交わしていると随分アホみたいに感じるけれど、
ムスタディオもラムザも変わったな、と思う。
あのころよりさらに、男の顔になった。
「ムスタ〜」
「ほいよ〜?」
「昨日は徹夜で労八のマイナーチェンジがんばったよね〜。さっすが〜。お疲れ様〜。」
職人として一人前の仕事をする姿もさまになってきた。
仕事をしているときの目や手は玄人の誇りに満ちている。
手に惚れたのはわたしの養父も職人だったからなんだと思う。
ラヴィアン、アリシア、メリアドールに茶化されてオロオロした彼女も結構面白かったけど、
彼女がラムザのどこに惚れたのか聞き出したくって、恋愛の話題が苦手な女ふたりで話し込んだ夜もあった。
その誠実でどこまでもお人よしなところも、普段は優しいのに激しい一面もあるところも、
目も髪も声も背中も好きだからひとつに決めきれないって、
恥じらいながらもあえかに微笑む彼女は月光に映えた。
「そういうリリベットさんも〜、今日は一段といい女だな〜」
わたしたちは普段おくびにも出さないノロケまがいの言葉を交わした。
ラムザ、不審がっている。
「あはは〜、ほめられてブレイブアップ〜。
ラムザも〜、ヒヨッコの頃が嘘みたいね〜。いい男になったよ〜」
ラムザは髪をもっと短くするようになった。
生え際のあたりで前髪がちょっと不規則にクセっぽいのを除けばザルバッグ様に似てきていた。
こんないい男、他にいい人でもいない限り、ほうっておく女がいるなら見てみたい。
ねえ、そうでしょ?
わたしは心の中で彼女に問いかける。
あ、わたしは対象外ですけれど、下は10歳から上は47歳子持ちまでよってたかって、
ラムザの友人って立場だけでもう、取り次いでくれ紹介してくれって、
わたしたちでさえ身が持たないくらいにしつっこいんだから。
アルマを信頼できる男性のもとに嫁にやるまではって、
数少ない言い訳のネタもとっくになくなっちゃったし。
何のことやら、とラムザがますますこちらを凝視したとき、
わたしたちはようよう目的地にたどり着いた。
ここまでごまかすのも大変だったけど、ラムザを狙う女性陣からの総攻撃に比べれば、ね。
もうその気苦労もなくなると思えば。
大地にのみこまれていった血の穢れ、死臭、涙、嘆き。
獅子戦争の責を問われたもの、政治的に排除されたもの、
そして、教会に反逆したものの死が大量に飲み込まれた場所。
ゴルゴラルダの処刑場はあまりに多くの人生をとりこみすぎた。その場自体が忌まれ、おそれられた。
無数の死で飽和したゴルゴラルダは棄てられ、英雄王の治下あらたな処刑場が別につくられた。
風や雨くらいじゃ拭えないくらいに血のにおいが充満しすぎて
自分は絶対に無関係だと決め込むような暢気な観衆でさえ
その場がもちだした呪力と臭気に耐え切れなくなったからだ。
だけどわたしたちにとっては、もう少し違う意味を持った場所。
「今さら疑うものか! 私はおまえを信じる!!」
そう、不器用でどこまでもまっすぐな彼女が、はじめて愛の言葉を告げた場所。
ねえちょいとそこの裏切りにゃ慣れっこの異端者さん。
君にとってここがどういう場所だったのか、そろそろ思い出さない?
「おっし完了!」
労働八号の装甲板を開けていろいろ押したり繋いだり、ひとり忙しかったムスタが顔をあげた。
「うーん、一番高台なのはここだけかぁ。木製の処刑台なんて腐っててもうダメね」
処刑台の物見の塔にわたしたちはいた。
「そうだなー。じゃ、はじめるか」
ぼんやり突っ立っているラムザを尻目にわたしたちは勝手にことをすすめていく。
ムスタディオはヘンテコな機械を労八に繋いで重そうに持ち上げる。
「それが、プレゼント?」
「いいや違う」
「めがほんっていうんだよね、それ。で、労八が、増幅器になるんだっけ」
「さっすがオレの恋女房は覚えが早いよ」
「・・・・・・俺、帰っていいかな?」
あ、拗ねたスネた。
たまに俺、っていうようになったラムザがすねた。
ごめんねラムザ、
こうして褒めあってブレイブアップしておく必要があるの。
「そんじゃ行くぜえ!耳塞いでな!!」
天に向かって、どっちでもいいやと適当な方角向いて、
ムスタの声なのにありえないような大きな音が響き渡る。
「あーっ、あーっ、ただいまマイクのテスト中、ただいまマイクのテスト中、
本日は晴天なり、本日は晴天なり!」
「曇天だよ・・・」
きっちり耳指ガードで防いだわたしを、一応耳を掌でおおっているけど
キャッチしかないラムザが恨めしそうににらむ。
「本日は、磨蝎の10日です!!
ラムザ君29歳のお誕生日おめでとうございまーす!!!!!」
それがどうしたとばかり、まーだラムザが恨めしそうな目をしている。
にぶちんめ。ここまで来ていて何にも分からないの?
彼女、堅物でも鈍くはなかった。ふたりの恋が難航したわけだ・・・。
それじゃわたしも一肌脱ぎますか。
「ムスタそれ貸して」
「あいよッ」
鉄の塊が強くきしみわたしが発した最初の言葉は飲み込まれた。
「―――――ッ!
いい加減ッ、還ってきなさぁぁぁぁぁぁぁいッ!!!!!!!!!!!!!!!」
耳指ガードも完璧に、背後でムスタディオが面白がってるのがよーくわかる。
「ラムザがだれかに取られちゃってもいいのーッ!?
まいにち毎日周りの女がほっとかなくってそりゃもう凄いったらないんだからッ!
あなたはもうラムザよりひとつ年下になったんだから
これで満足したでしょ――――――――――――――――――――ッ!」
えーと、また今年の巨蟹の月がくれば「同い年」だけど。
童顔低身長でどう考えても年下に見えたっていっつも言われてたけど
わたしも一応ムスタより年上なの気にしてたし、人のことはあんまり言えないけれど。
だからわたしもムスタより遅くに還ってきたんだろうし、
実は去年もラムザの誕生祝いはすっぽかしてここにいて待ってみた。
還ってこない「お姉さま」はやっぱり、「同い年」でも気になるみたいでして。
わたしがラムザに死んだ弟のスタンを重ねて姉貴風吹かせるのも嫌がってたし。
だいたい、実の兄君とは二人とも親子並みの年齢差だからか、
ラムザ本人はこれっぽちも気にもかけていなかったのにね。
ついでに言えば彼女、
はじめからムスタより背の低かったわたしを羨ましいってこぼすこともあった。
これもラムザはちっとも気にかけず。
ラムザに酒はやめて牛乳飲めのめって口が酸っぱくなった日々が懐かしい。
ルグリアを名乗っていたころのラムZときたら
ガフガリオンに教えられてきついのばかり好んで口にした。
涼しい顔で呑んではいたけれどいつ体を壊すかとみんな心配だった。
酒に逃げる男はまじめな彼女に嫌われるよって、
あなたの名前を出すだけであっさり止めたんだから。
なんか鎧がきついから新調するって言い出したときには
とっくに追い抜いていたからこっそり彼女にもおめでとうって伝えたっけ。
照れて下向いてゆでダコみたいになった彼女が可愛かった。
「クウカンノ ヒズミヲ カクニン シマシタ」
ああ、さっそく誤字。
「ルグリアを名乗っていたころのラムザときたら 」ですね。
毎度凡ミスが多くて申し訳ないです。
それではまた次回。
生ごろし乙です。
>>965 やっぱりあの台詞は愛の言葉だったのか。
そうだと思ってたよ、俺は。
973 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/25(土) 13:57:25 ID:aXGubFi6O
でも、
バーバラのほうが可愛いし。
アグたんの木綿のぱんつ
2%のキャッチミスを二連続でしやがる無器用なアグリアスに萌えた
成功率99.9%のラムザへの告白を失敗して凹むアグたん
噛んだな
あー昼寝士さんまだかなー
屋根裏さん乙。
ムスタと汎用さん(女)のコンビもいい感じですな。
最終話もwktkして待ってますぜ。
>>976 しかし実は成功率99.9%だとは思ってもいないアグたん
萌え単に対抗して「アグ単」を!
発売されたら買う一号! (゚Д゚)ノハイッ!
( ゚Д゚)…
次スレの季節だ
30路突入のアグたん
いよいよ三十路だ。準備はいいか? 俺はできている。
後は次スレを待つのみ。
次スレ頼んだ一号が戻って来ない……。
スレ立てに行こうかと思ったけど、IDがSMだからちょっと。
ID変わってたら、たてにいってくるよ
おわ、行き違いだったw
>987
立ってないみたいだね。
ここ全年齢だから18禁板へのリンクはどうなんだろうと思うけど
普段の書き込みがすでにあれだから気にすることないんだろうか?
もうちょっと様子を見てみた方が良さげ?
俺もダメでした。
ところでマクラは「ついに30の大台に乗っても彼女は最高です。」
を推したい。せっかくのスレナンバーを活かさない手はない。
あと、21禁板へのリンクはやめといた方がいいと思うのだが。
ただにくちゃんは年内いっぱいで休止になるとのことなんで注意が必要だな。
後、俺も「テンプレでの」21禁板へのリンクは無いほうがよいに一票。
むろん俺自身は毎日エロスレはチェックしてるが、
自己責任を負える人が集まる場所であるという前提を踏まえるべきであると思うのね。
あ
ぐ
た
ん
は
1の名前欄をおめでとうコメントにしようと思ってたのに忘れたorz
999
1000
1001 :
1001:
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┃ スレッドのレス数が 1000に達した! ┃
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,,ノィ クエックエッ
<・ 彡v .┌────┐
( フノ三 | ←次スレ |ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε ε
ソ ヽ, └─┬┬─┘ 人 *「ぷるぷる。
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