ファイナルファンタジー・バトルロワイアルLV2

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404不死鳥の羽の輝き1/6
セリスは、村雨を地面――いざという時はすぐに抜き取れる距離――に突き立て、両手を挙げた。
「私に敵意はないわ。そちらはどう?」
なるべく穏やかな声で告げる。
女性と青年は顔を見合わせてから、両手を挙げた。
「私たちも戦うつもりはありません」
「そう。それならいいのよ」
405不死鳥の羽の輝き2/6:2006/06/11(日) 13:32:51 ID:Gs2YX2cuO
どうやら、セリスは和解に成功したようだ。
フリオニールは、セリスの顔を眺めながら出ていくタイミングを考えていた。
すると、
『セリスに近づくな…』
という、男の声が脳裏に直接響いた。
驚いて振り返るが、誰もいない。
フリオニールは、菊一文字を手に殺気を強くする。
「誰だ!?出てこい!」
『俺の名前はロック……セリスに近づくな!!』
「!!」
次の瞬間、フリオニールは菊一文字で自分の心臓を貫いていた。
自殺にも見えだろう…しかし、実際はロックに誘導されて起こした事だ。
「う……」
死体になったはずの、フリオニ ールが起き上がる。ロックの亡霊に取り付かれたのだ。
「セリス……」
フリオニール……いや、ロックは恋人の名前を口にした。
「お前は俺が必ず守る」
406不死鳥の羽の輝き3/6:2006/06/11(日) 13:33:34 ID:Gs2YX2cuO
何が起こったのか、わからなかった。
気が付いたら、視覚から現れた男にガフガリオンさんが倒され、そして私も……。
菊一文字の柄で殴られ、ユウナの意識は途切れた。
407不死鳥の羽の輝き4/6:2006/06/11(日) 13:34:46 ID:Gs2YX2cuO
「一体どういうつもり?」
気絶したユウナとガフガリオンを、冷ややかに見下ろしながらセリスは言った。
しかし、その冷ややかな目は共学に見開かれる。
フリオニールの後ろに、ロックの姿が、ぼんやりと写し出されたからだ。
「セリス…」
口を開いたのは、胸から血を流したまま真っ青な顔をしたフリオニールだった。
しかし、セリスには、それがロックの声だとわかった。
「セリス。俺だ。ロックだ。
 いいか、よく聞け。俺の体は死んだ。でも、俺はお前を守る」
セリスは混乱した。ロックが死んだ…?
「セリス、俺はお前を愛している! 俺は必ずお前を守る!守ってみせる!」
その台詞を聞いて、セリスは切なくて胸が張り避けそうになった。
ロックは、死してなお私を守ってくれようとしている!
「ああ、ロック!」
408不死鳥の羽の輝き5/6:2006/06/11(日) 13:35:48 ID:Gs2YX2cuO
セリスは、ロックに抱きついた。ロックも、セリスの華奢な体を抱き締しめた。
外見はフリオニールの死体だったが、セリスにはどうでも良かった。
「セリス…愛してる」
「私もよ、ロック」
ロックとセリスは深く抱き合った。
そして、セリスの胸には一つの決心があった。
それは、全員を殺してロックの元に逝こうと言う決心だった。
409不死鳥の羽の輝き6/6:2006/06/11(日) 13:37:16 ID:Gs2YX2cuO
【C-2/湿地帯/昼】
【セリス@FF6】
 [状態]:軽度の疲労
 [装備]:村雨、勲章
 [道具]:無し
 [第一行動方針]:町へ向かう
 [最終行動方針]:最後の一人になり、ロックの元に逝く
【フリオニール@FF2】
 [状態]:ゾンビ状態(ロック憑居中)
 [装備]:菊一文字
 [道具]:与一の弓
 [基本行動方針]:セリスを守る
 [備考]:精神をロックに則られています。魂が離れた時点で死亡。

【ガフガリオン@FFT】
 [状態]:気絶
 [装備]:キセル@FFT財宝
 [道具]:2万ギル
 [第一行動方針]:塔へ向かう
 [基本行動方針]:ティーダとラムザを探す
【ユウナ@FF10-2】
 [状態]:気絶
 [装備]:ソウルオブサマサ、賢者の指輪@FF12、G.F.トンベリ
 [道具]:3万ギル、ドーガの魔導器
 [第一行動方針]:塔へ向かう
 [基本行動方針]:ティーダとの再会を目指す
 [リザルトプレート]黒き紋章
 [ドレスフィア]<ダークナイト>、歌姫、きぐるみ士、?×3
 [備考]:ユウナはG.Fトンベリに気が付いてません