ドラクエのキャラクターのみでバトルロワイアルをしようというリレー企画です。
本家FFDQロワとは違い小規模に進めたいと思います。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。
ルールは本家に準拠、MAPはアリアハン大陸。他にいいものがあれば変更します。
首輪は構造さえわかれば結構簡単に外してもらっていいです。
参加作品は1〜8のみで、外伝系は加えません。(支給品は外伝系も可)
各作品5人まで参加で計40人でスタートします。主人公は必ずしも出す必要はありません。
主催者は大神官ハーゴン。放送や司会などの管理役に悪魔神官。
またロワの円滑な進行のためにアトラス、バズズ、ベリアルがジョーカーとして参加します。
今夜0時からキャラ投票を始めます。各作品5名まで投票してください。自演上等、ただし同IDの投票は無効。
24時間経過し、上位5名が参加です。オーバーしてしまう場合は少ない方で切り捨てます。
テンプレ
【DQ1】
【DQ2】
【DQ3】
【DQ4】
【DQ5】
【DQ6】
【DQ7】
【DQ8】
かわいそうだから2ゲト
初心者歓迎、予約制度あり
主催とか一人で決めちゃうあたりも良い感じ
クリプトカリオンが出るなら書く
40人っていうのが良いね。
きちんと最後まで進められそうだ
7 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 22:17:48 ID:FRsMjyebO
一作品5人だから竜王は入るだろうがこっちではヘタレないことを祈る
アレフローラ竜王以外に1から思いつかないんですけど
王とか大臣とか?
モンスター枠と考えてください。
ラルス王でもいいですが。
あと予約期間は3日で。
【DQ1】 勇者、竜王、ローラ、ゴーレム、キメラ
【DQ2】 3ロト、ベリアス、バズズ
【DQ3】 ポカパマズ、女僧侶、女賢者、ヒミコ、サマンオサのボストロール
【DQ4】 ライアン、シンシア、ビビアン、、ネネ、デスピサロ
【DQ5】 主人公、パパス、ルドマン、サンチョ、ブオーン
【DQ6】 ターニア、ハッサン、ドランゴ、テリー、ダークドレアム
【DQ7】 アイラ、マリベル、ガボ、メルビン、プラチナキング
【DQ8】 ゲルダ、ヤンガス、マルチェロ、 レティシア、トーポ
11 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 22:37:19 ID:XuZtweieO
クリフトがザラキ連発で優勝するのが目に見えている
>>レティシア
ワロスww
投票は日付変わってから頼みます。
集計めんどうになるんで。
小説版要素はアリ?
DQ1・2のガルチラとガルドとか。
なしでお願いします。
既読でこの企画に参加する方はおそらくかなり少ないと思われますので。
>>13 すまん
日付変わってから書き直した方がいい?
お願いします。
あとベリアル、バズズはジョーカーで参加決定してます。
18 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/16(日) 22:58:56 ID:1vOJQ0N80
DQ5の王子と王女を出したいのですが?
私は一向に構わんッ
王子:ボブ
王女:メアリー
王子:タロウ
王女:ハナコ
王子:ティミー
幼女:ポピー
王子:トム
王女:ジェリー
王子 レックス
王女 タバサ
デフォルトの名前がないキャラは実際に最初に書く人が決めてください。
ただゲームに入力できない名前はNGです。ネタに走るのは止めましょう。
重復じゃないの?
もょもともとんぬらも十分ネタだと思うw
あ、ごめん
1よく読んでなかった
違うよぉだな
ベビパンは普通プックルにするよね
訂正します。
下ネタや不謹慎なネタでないならある程度はOKだと思います。
もょもとやすけさんなんかもアリでしょう。
ちょっと待て。
すでにFFDQバトルロワイアルがこの板にある。
これが進んだらどうせFFロワも立つんだろうねw
そんでFFDQ3rdはますます過疎るんだろうねw
どっちにしても両方完結なんて絶対無理w
2ndの時の失敗をまた繰り返すなんて低脳すぎw
黒歴史を増やしたい工作員の仕業ですか?
>>33 お前は眼に自分の都合のいいものしか写らない新人類か?
【DQ1】勇者 ローラ姫 竜王 大魔道 死神の騎士
【DQ2】ローレシア王子 サマルトリア王子 ムーンブルク王女 サマルトリア王女 バーサーカー
【DQ3】女勇者 女武闘家 男戦士 カンダタ ボストロール
【DQ4】女勇者 ピサロ マーニャ ミネア エビルプリースト
【DQ5】ビアンカ フローラ 王子 王女 ゲマ
【DQ6】バーバラ ミレーユ ハッサン ムドー ミラルゴ
【DQ7】主人公 アイラ メルビン ホンダラ フォズ
【DQ8】主人公 トロデ ゼシカ ククール マルチェロ
【DQ1】勇者 ローラ姫 竜王 大魔道 城にいたローラを守るとか言ってた騎士
【DQ2】ローレシア王子 サマルトリア王子 ムーンブルク王女 スライム バーサーカー
【DQ3】勇者 女武闘家 男戦士 カンダタ子分 卑弥呼
【DQ4】女勇者 勇者 マーニャ ミネア ピサロ
【DQ5】ビアンカ パパス 王子 王女 ゲマ
【DQ6】バーバラ ミレーユ ハッサン ムドー ハッサン父
【DQ7】主人公 アイラ メルビン ガボ フォズ
【DQ8】主人公 トロデ ゼシカ ククール マルチェロ
例えば、FFDQロワに結構参加している人は参加不能とか
逆に興味はあるけど参加しづらい初心者とか練習場代わりにするとか
そうすれば逆に人を集められるんじゃないか?
練習場代わりの方がいいだろ。
このまま始められるとFFDQロワとDQロワ双方が過疎になるのは間違いない。
【DQ1】 勇者、竜王、ローラ、ゴーレム、キメラ
【DQ2】 3ロト、バーサーカー、サマルトリア王女
【DQ3】 ポカパマズ、女僧侶、女賢者、ヒミコ、サマンオサのボストロール
【DQ4】 ライアン、シンシア、ビビアン、、ネネ、デスピサロ
【DQ5】 ゲマ、パパス、ルドマン、サンチョ、ブオーン
【DQ6】 ターニア、ハッサン、ドランゴ、テリー、ダークドレアム
【DQ7】 アイラ、マリベル、ガボ、メルビン、プラチナキング
【DQ8】 ゲルダ、ヤンガス、マルチェロ、 レティシア、トーポ
うん、それが無難だな。
じゃあキャラも扱いやすいのにするが吉かな?
【DQ1】竜王、主人公、ローラ姫、ドラゴン、地獄の騎士
【DQ2】ロトの子孫×3、竜王の曾孫、サーベルウルフ?(デルコンダルにいた犬)
【DQ3】オルテガ、男勇者、女賢者、カンダタ、やまたのオロチ(卑弥呼)
【DQ4】アリーナ、クリフト、トルネコ、ピサロ、ライアン
【DQ5】主人公、ゲマ、双子、ビアンカ
【DQ6】ハッサン、テリー、バーバラ、ドランゴ、デュラン
【DQ7】マリベル、キーファ、ガボ、フォズ、ヘルクラウダー
【DQ8】ヤンカス、ククール、ゼシカ、マルチェロ、ドルマゲス
【DQ1】 勇者 ローラ ガライ 竜王 ドラゴン
【DQ2】 ローレ王子 サマル王子 サマル王女 ムーン王女 竜王曾孫
【DQ3】 女勇者 男遊び人 カンダタ カンダタ子分 バラモス
【DQ4】 ミネア オーリン トルネコ ルーシア バルザック
【DQ5】 主人公 フローラ ルドマン ブオーン ゲマ
【DQ6】 チャモロ アモス ハッサン ムドー グラコス
【DQ7】 主人公 メルビン キーファ マリベル フォズ
【DQ8】 主人公 ゼシカ ククール ヤンガス ゲルダ
練習所代わりっとのは良い案だ。問題は
・FFDQロワに参加してるキャラを意図的に外すか
・やったことないタイトルでも書きやすいようにメインどころだけで固めてしまうか
・このまま人気投票順でやってしまうか
練習代わりってのは別にいいけどキャラ操作する必要はないだろ
このまま少人数、クオリティ関係なしでやれば充分それになる
【DQ1】 勇者 ローラ 竜王
【DQ2】 ローレ王子 サマル王子 サマル王女 ムーン王女
【DQ3】 特に無し
【DQ4】 特に無し
【DQ5】 主人公 ゲマ ヘンリー 双子
【DQ6】 主人公 ターニア テリー
【DQ7】 主人公 キーファ マリベル フォズ
【DQ8】 主人公 ゼシカ ククール ヤンガス
【DQ1】 死神の騎士、勇者、ラルス16世、ローラ、りゅうおう
【DQ2】 デルコンダル王、あくましんかん(ローレシアのやつ)、サマル王女、ラダトーム王、デルコンダル王
【DQ3】 女商人、オルテガ、ガライ、女勇者、男遊び人
【DQ4】 ピサロナイト、リック、ルーシア、ロザリー、トルネコ
【DQ5】 ロッキー、ライオウ、ベラ、アンディ、グランバニア大臣
【DQ6】 ジ ャ ミ ラ ス 様、ディーネ、デュラン、デビット、アマンダ
【DQ7】 レ ブ レ サ ッ ク 村 長(現代)、セファーナ、ネリス、ルンタ、カヤ
【DQ8】 魔 鳥 ウ コ ッ ケ、パヴァン、シセル、チャゴス、ギャリング隊の魔法使いの人
ジャミラス様は主催者向きだけどな。
CHからモーリスとかアイリンを入れたかったな…。
>>48 CHなら2枠、Mなら6枠に入れるという荒業があるな。
ハーゴンと3邪神がいないから2の選択肢がせまいし。
ハーゴン主催にシドー入れるわけにもいかないし。
CHなら、俺もアイリンに入れるな。狂信者だからな。
【DQ1】 大魔導、ローラ、スライム、りゅうおう、勇者
【DQ2】 ロト三子孫、サマルトリア王女、デルコンダル王
【DQ3】 女勇者、男武闘家、カンダタ、カンダタ子分、女戦士
【DQ4】 ロザリー、ピサロナイト、ブライ、トルネコ、ルーシア
【DQ5】 ベラ、パパス、主人公、ヘンリー、ロッキー
【DQ6】 ジャミラス、デュラン、テリー、ジュディ、ホルス
【DQ7】 メルビン、マリベル、リーサ、ネリス、ダーマで昇天した勇者
【DQ8】 マルチェロ、魔鳥ウコッケ、キント、オディロ、ユッケ
ま、
>>1にあるから外伝は無理だろ。
てか、DQ1はどう考えても3人決定だな。
3のキャラであるはずのガライを1枠に入れてるのもわかる。
【DQ1】勇者、ローラ、ラルス、ドラゴン、死神の騎士
【DQ2】 サマル、ムーン、バーサーカー、サマル王女、マンドリル
【DQ3】女勇者、女商人、女魔法使い、カンダタ、女僧侶
【DQ4】 ルーシア、スコット、オーリン、ブライ、プライ
【DQ5】 コリンズ、デール、ラインハット大后、マリア、パパス
【DQ6】テリー、ジャミラス、デュラン、グラコス、ガンディーノ大后
【DQ7】 エリー、マリベル、ゼボット、チビィ、レブレサック村長
【DQ8】 ユリマ、チェルス、ハワード、メディ、チャゴス
3と4は勇者が両性とも投票されてるが両方当確したらどうなんだろね
実は双子だった設定かパラレル世界から召喚か、それとも票が少ない方が落選か
【DQ4】 ベロリンマン、トルネコ、マスタードラゴン、デスピサロ、ロザリー、木こり
【DQ7】 エテポンゲ
【DQ1】勇者、ローラ
【DQ2】主人公、サマルトリア王子、サマルトリア王女、ムーンブルクの王女
【DQ3】男女勇者
【DQ4】アリーナ、クリフト
【DQ5】ビアンカ、フローラ、双子、
【DQ6】ターニア、テリー
【DQ7】主人公、マリベル、キーファ、フォズ
【DQ8】主人公、ククール、ヤンガス、ゼシカ
投票してなかった
【DQ1】ドラゴン、大魔道、ゴーレム、死神の騎士、キメラ
【DQ2】3ロト、サマル王女、竜王の曾孫
【DQ3】女勇者、カンダタ、イシス女王、卑弥呼(オロチ)、バラモス
【DQ4】女勇者、マーニャ、ピサロ、トルネコ、アリーナ
【DQ5】主人公、ビアンカ、フローラ、パパス、ゲマ
【DQ6】ハッサン、ドランゴ、テリー、バーバラ、ミレーユ
【DQ7】ホンダラ、マリベル、フォズ、メルビン、アイラ
【DQ8】ゲルダ、チャゴス、ドルマゲス、ゼシカ、マルチェロ
【DQ1】 勇者、りゅうおう、ローラ、ゴーレム、悪魔の騎士
【DQ2】 ロト子孫3人、アンナ、バーサーカー
【DQ3】 女僧侶、女魔法使い、男商人、男盗賊、カンダタ
【DQ4】 ブライ、トルネコ、ドラン、ヒルタン、フレア
【DQ5】 ピピン、ジャミ、ルドマン、ブオーン、リンガー
【DQ6】 ブボール、
【DQ7】 ホンダラ、スイフー、エテポンゲ、ザジ、フーラル
【DQ8】 ユリマ、ラジュ、サーベルト、ミーティア、トロデ
【DQ1】勇者、ローラ、ドラゴン
【DQ2】ムーンペタにいた生き残りのムーンブルク城兵士、アンナ
【DQ3】女遊び人、男盗賊、サイモン、サイモンの息子
【DQ4】男勇者、リック、シンシア
【DQ5】マリア、ルドマン、ピピン
【DQ6】ミレーユ、ハッサン、チャモロ
【DQ7】フォズ、マリベル
【DQ8】マルチェロ、ククール、ヤンガス、チャゴス、トロデ
まあ人のこと言えないが、本当に ス カ ル ナ イ ト スレみたいだなw
【DQ1】 勇者、ローラ、ガライ、戦士の指輪を馬鹿にする戦士、悪魔の騎士
【DQ2】 ロト3人組、グレムリン、じごくのつかい
【DQ3】 女僧侶、男賢者、サイモン、オルテガ、女魔法使い
【DQ4】 スコット、リバスト、リック、ドンガアデ、トルネコ
【DQ5】 ピピン、クラウド、カボチ村長、バトラー、イブール
【DQ6】 ブラスト、トンヌラ、ライフコッドでずしおうまる相手に互角に戦った農民、ディーネ、ロブ
【DQ7】 イルマ、エルマ、ダーマで昇天した勇者、ネリス、メモリアリーフ主人
【DQ8】パヴァン、ミーティア、トロデ、マルチェロ、主人公
【DQ1】 影の騎士、悪魔の騎士、死神の騎士、りゅうおう、勇者
【DQ2】 じごくのつかい、ベビル、グレムリン、バーサーカー、キラータイガー
【DQ3】 男魔法使い、女僧侶、女盗賊、女戦士、女勇者
【DQ4】 ルーシア、ベロリンマン、クリフト、ドラン、ピサロナイト
【DQ5】 ゲマ、ジャミ、ゴンズ、カボチ村村長、フローラ
【DQ6】 ジュディ、ドランゴ、トム、ジャミラス、テリー
【DQ7】 メモリアリーフ主人、マリベル、エテポンゲ、レブレサック村長、フィリア
【DQ8】 魔鳥ウコッケ、ミーティア、主人公、レオパルド、ハワード
一応MAP加工できたけど誰か長持ちするアプロダ教えてくれないかな
>>61 FFDQロワ3rdのリンクから行ける勝手に応援FFDQバトルロワイアルのうpろだとか。
使わしてくれるか分からんが。
水差すようだが人気投票になってるな。
書き手になるつもりのある人が動かしたい・動かせる自信のあるキャラ優先にするべきじゃないか?
何が来ても料理できるって書き手ばっかりなら余計なお世話かもしれんが。
いやぁ、考えたけどどうかなぁ
止めたほうがいいと……思うけど
【DQ1】悪魔の騎士、ゆきのふ、ゴーレム
【DQ2】サマル王女、竜王の曾孫、大灯台の兵士、 アンナ
【DQ3】男賢者、女戦士、女商人、サイモン、イシス女王
【DQ4】リバスト、ビビアン、バコタ、オーリン、 ドラン
【DQ5】アンディ、コリンズ、ベラ、アイシス、ドリス
【DQ6】チャモロ、アモス、ブラスト、夢のレイドック王(初期)、チャンプ
【DQ7】キーファ、リーサ、フォズ、エリー、ゼッペル
【DQ8】マルチェロ、パヴァン、ゲルダ、フォーグ、ユッケ
>>63 人気投票というよりマイナーキャラのクイズに思える。
全部分かる人はほとんどいないはず。
メイン以外は番外編や2ndに出たマイナーキャラにちらほら票が集まってる気もする。
まあ自分はメイン以外は書く自信あるが、他人がうまくつなげられるかなというほうが心配だな。
【DQ1】 りゅうおう、勇者、影の騎士、ローラ、ガライ
【DQ2】 ローレシア、サマルトリア、ムーンブルク、デルコンダル、アンナ
【DQ3】 男戦士、女魔法使い、女僧侶、男盗賊、女勇者
【DQ4】 ルーシア、バコタ、ラゴス、ビビアン、クリフト
【DQ5】 マリア、ヘンリー、フローラ、オジロン、キラーパンサー
【DQ6】ジュディ、イリカ、ターニア、ディーネ、ユリナ
【DQ7】 マリベル、エテポンゲ、レブレサック村長、カシム、ネリス
【DQ8】 魔鳥ウコッケ、ドルマゲス、ミーティア、主人公、トロデ
69 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/17(月) 23:48:40 ID:CC/KXMB5O
【DQ1】死神の騎士、ドラゴン、竜王、ローラ、勇者
【DQ2】ロト3、竜王の曾孫、サマル王女
【DQ3】女勇者、カンダタ、卑弥呼、女魔法使い、バラモス
【DQ4】アリーナ、女勇者、トルネコ、ピサロ
【DQ5】フローラ、ビアンカ、主人公、王子
【DQ6】バーバラ、ミレーユ、ドランゴ、ハッサン、テリー
【DQ7】主人公、キーファ、マリベル、メルビン、フォズ
【DQ8】トロデ、主人公、ゼシカ、チャゴス、ドルマゲス
投票終了
集計中
【DQ1】
勇者15 ローラ姫15
竜王12
死神の騎士6 ドラゴン6
-----------------------------
ゴーレム4 大魔道4 悪魔の騎士4
キメラ2 ラルス16世2 影の騎士2
ラダトームの騎士1 地獄の騎士1 戦士の指輪を馬鹿にする戦士1 ゆきのふ1
【DQ2】
サマルトリア王子14 ムーンブルク王女14
ローレシア王子13
サマルトリア王女11
竜王の曾孫5
------------------------
アンナ4 バーサーカー4
デルコンダル王3
スライム2 地獄の使い2 グレムリン2
大灯台の兵士1 サーベルウルフ1 ラダトーム王1 悪魔神官1 マンドリル1
ムーンペタの生き残り兵士1 ベビル1 キラータイガー1
【DQ3】
女勇者10
カンダタ7
女僧侶6
卑弥呼(オロチ)5 女魔法使い5
-----------------------------------
カンダタ子分4 オルテガ4
男勇者3 男戦士3 女商人3 ガライ3 女戦士3 サイモン3 男盗賊3 バラモス3
女武闘家2 男遊び人2 イシス女王2 男賢者2 ボストロール2 女賢者2
男商人1 女遊び人1 サイモンの息子1 男魔法使い1 女盗賊1 男武闘家1
【DQ4】
トルネコ9
ピサロ7
ルーシア6
クリフト4 アリーナ4
-------------------------------
マーニャ3 ミネア3 ブライ3 ビビアン3 ピサロナイト3 リック3 ロザリー3
オーリン3 ドラン3 女勇者3
男勇者2 ライアン2 シンシア2 バコタ2 スコット2 ベロリンマン2 リバスト2
バルザック1 マスタードラゴン1 エビルプリースト1 ヒルタン1 フレア1
ドン・ガアデ1 ネネ1 ラゴス1
【DQ5】
ゲマ8
フローラ7
ビアンカ6 王子6 主人公6
-----------------------------
王女5
パパス4 ルドマン4
ブオーン3 ヘンリー3 マリア3 ピピン3 ベラ3
コリンズ2 カボチ村長2 ロッキー2 アンディ2 ジャミ2
ライオウ1 グランバニア大臣1 ラインハット太后1
リンガー1 クラウド1 バトラー1 デール1 サンチョ1 イブール1 ゴンズ1
アイシス1 ドリス1 オジロン1 キラーパンサー1
【DQ6】
テリー9
ハッサン8
バーバラ5 ミレーユ5 ドランゴ5
------------------------------------
ターニア4 デュラン4 ジャミラス4
ムドー3 チャモロ3 ディーネ3 ジュディ3
アモス2 グラコス2 ブラスト2
ホルス1 ガンディーノ太后1 ブボール1 ライフコッドの農民1 ロブ1 トム1
ダークドレアム1 夢のレイドック王(初期)1 主人公1 チャンプ1 イリカ1 ユリナ1
トンヌラ1 デビット1 アマンダ1 ミラルゴ1 ハッサン父1
【DQ7】
マリベル12
フォズ10
メルビン7
主人公6 キーファ6
--------------------------
アイラ4 ネリス4 レブレサック村長4
ホンダラ3 ガボ3
リーサ2 メモリアリーフ主人2 ダーマで昇天した勇者2 エリー2
ゼボット1 チビィ1 エテポンゲ4 フーラル1 イルマ1 エルマ1 ザジ1 フィリア1
ゼッペル1 カシム1 プラチナキング1 ヘルクラウダー1 スイフー1 セファーナ1
ルンタ1 カヤ1
【DQ8】
マルチェロ9 主人公9
ゼシカ8
ククール7 トロデ7
----------------------------
ヤンガス6
チャゴス4 魔鳥ウコッケ4 ゲルダ4 ミーティア4
ドルマゲス3 パヴァン3
ユッケ2 ユリマ2 ハワード2
シセル1 ギャリング隊の魔法使い1 キント1 オディロ1 チェルス1 メディ1 ラジュ1
サーベルト1 レオパルド1 フォーグ1 レティシア1 トーポ1
【DQ1】○勇者/○ローラ姫/○竜王/○死神の騎士/○ドラゴン
【DQ2】○ローレ王子/○サマル王子/○ムーン王女/○サマル王女/○竜王の曾孫
【DQ3】○女勇者/○女魔法使い/○女僧侶/○カンダタ/○卑弥呼(オロチ)
【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/○ピサロ/○ルーシア
【DQ5】○主人公/○ビアンカ/○フローラ/○王子/○ゲマ
【DQ6】○ハッサン/○バーバラ/○ミレーユ/○テリー/○ドランゴ
【DQ7】○主人公/○キーファ/○マリベル/○メルビン/○フォズ
【DQ8】○主人公/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/○マルチェロ
【 J 】○アトラス/○バズズ/○ベリアル
計43/43名
以上でスタートします。
確認。
竜王の曾孫の代わりにバーサーカーが当確です。
申し訳ない。他に抜けがありましたら指摘の方お願いします。
【DQ1】○勇者/○ローラ姫/○竜王/○死神の騎士/○ドラゴン
【DQ2】○ローレ王子/○サマル王子/○ムーン王女/○サマル王女/○バーサーカー
【DQ3】○女勇者/○女魔法使い/○女僧侶/○カンダタ/○卑弥呼(オロチ)
【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/○ピサロ/○ルーシア
【DQ5】○主人公/○ビアンカ/○フローラ/○王子/○ゲマ
【DQ6】○ハッサン/○バーバラ/○ミレーユ/○テリー/○ドランゴ
【DQ7】○主人公/○キーファ/○マリベル/○メルビン/○フォズ
【DQ8】○主人公/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/○マルチェロ
【 J .】○アトラス/○バズズ/○ベリアル
計43/43名
で、OPの話に移りますがどなたか書いてもいいという方はいらっしゃいますか?
誰もいなければ私が書かせていただきますが、お世辞にもSSに自信があるとは言えないので
立候補があればそちらに権利をお渡ししますが。
もう寝るので一日待ちます。
むしろ、集計で1票しかカウントしてないキャラの方が凄いと思う…
>>72 アレ?
4の木こりって、カウントされてますか?
なんか本当に1枠と2枠は人不足だったんだな。
ゴーレムやドラゴンはともかく、キメラや影の騎士に投票した人はどう書くつもりだったのだろう?
678も1票組はすごいことになってる。
短期完結を目指すなら、話に無理な展開が多少出てきても許容してやらなきゃ
ダメだな。
あと各キャラの内面とかあまり書く必要は無さそう。
というかそれ書いたら終わらなくなるよ
3rdも序盤は多少の超展開は許されてたな。だからこそ今の面白さがある。
モンスターズ枠(まぁぶっちゃけモンスター枠同然だけど)ないの?
いいのかどうか分からなかったからモンスターズヘの投票控えたんだが、
ありだったらそこも考えて欲しかった
サマルトリア兄妹はサマルとリアが良いな
何で6の主人公だけ一票なんだろ?
扱いづらいんかな?
>>82 >>52のことですか?
それなら6名投票されてたので最後の木こりだけ外させていただきました。
まぁ得票数の大勢には影響しなかったということでご勘弁を。
えー、じゃあまぁ私がOP書くという事で宜しいんですかね?
それではなんとか金、土曜くらいまでには上げてみますんで、今週末を暫定開始日にしたいと思います。
それまでに自分がOP書くと仰る方は遠慮なく申し出てください。
MAPのほうは特に反対意見がなければ
>>68の6×6を使用したいと思います。
それでは皆様、開始までご歓談など、どうぞ有意義にお過ごしください。
wktk
死神の騎士って鎧守ってたやつ?
>>92 それは悪魔の騎士
死神の騎士は元ネタなし。
がんばれ。
94 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 10:08:45 ID:Gjke6Td5O
曾孫と竜王を対面させてみたかった……
今気付いたが1に投票されてる地獄の騎士ってなんだ?
暗黒の騎士なら知ってるが
97 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 19:07:15 ID:mZCVX9Cg0
DQ7のフォズって誰?
それ以外は思いだせるんだが・・・
>>97 お前googleからアク禁でもくらってるのか?
99 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/19(水) 23:48:33 ID:mZCVX9Cg0
>>98 調べても思い出せない・・・
DQ7でもやるか・・・
過去のダーマ神官
101 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/20(木) 12:38:26 ID:kdD54ejLO
フォズを使ってロワ中に転職ってのは……無しだよな、やっぱ
いいんじゃない?
6と7のキャラだけなら
バッツとかラムザもジョブチェンジしまくってたし
いや、ジョブチェンジと転職は似て非なるものだからさ
フォズが転職を司ることができると6、7だけ転職できて他のキャラは転職できない理由付けが大変になるし
揉めるなら無い方がいいかな、と
その辺もおおらかにやってほしいね。全く無理がある設定というわけじゃ
ないと思うし。
あと支給品はDQのアイテムに限らなくてもいいだろう
いや、それは限ってくれよ
>>1にある通りドラクエかもしくは外伝にあたるモンスターズやトルネコからだけ
本家みたいにSaGaとか女神転生なんかから持ってこられても扱いに困る
いや、限るって言ってもこの場合は現実の武器、火器は含まないからね
銃器等は普通に出して構わないと思うが、他作品のアイテムは勘弁願いたい
とりあえずエッチな本期待保守
----基本ルール----
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができ、加えて願いを一つ何でも叶えてもらえる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
----放送について----
スタートは朝の6時から。放送は朝6時と夜18時の1日2回、12時間ごとに行われる。
放送は各エリアに設置された拡声器により島中に伝達される。
放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去12時間に死んだキャラ名」
「残りの人数」「主催者の気まぐれなお話」等となっています。
----「首輪」と禁止エリアについて----
ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない)
主催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。
下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。
プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
たとえ首輪を外しても会場からは脱出できないし、禁止能力が使えるようにもならない。
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
禁止エリアは3時間ごとに1エリアづつ増えていく。
----スタート時の持ち物----
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を配給され、「ザック」にまとめられている。
「地図」「コンパス」「着火器具、携帯ランタン」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「支給品」
「ザック」→他の荷物を運ぶための小さいザック。四次元構造になっており、
参加者以外ならどんな大きさ、量でも入れることができる。
「地図」 → 舞台となるフィールドの地図。禁止エリアは自分で書き込む必要がある。
「コンパス」 → 普通のコンパス。東西南北がわかる。
「着火器具、携帯ランタン」 →灯り。油は切れない。
「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
「食料・飲料水」 → 複数個のパン(丸二日分程度)と1リットルのペットボトル×2(真水)
「写真付き名簿」→全ての参加キャラの写真と名前がのっている。
「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
「支給品」 → 何かのアイテム※ が1〜3つ入っている。内容はランダム。
※「支給品」は作者が「作品中のアイテム」と
「現実の日常品もしくは武器、火器」の中から自由に選んでください。
銃弾や矢玉の残弾は明記するようにしてください。
必ずしもザックに入るサイズである必要はありません。
また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムはやめましょう。
ハズレアイテムも多く出しすぎると顰蹙を買います。空気を読んで出しましょう。
----制限について----
身体能力、攻撃能力については基本的にありません。
治癒魔法については通常の1/10以下の効果になっています。蘇生魔法は発動すらしません。
キャラが再生能力を持っている場合でもその能力は1/10程度に制限されます。
しかしステータス異常回復は普通に行えます。
その他、時空間移動能力なども使用不可となっています。
MPを消費するということは精神的に消耗するということです。
全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内ということでお願いします。
【本文を書く時は】
名前欄:タイトル(?/?)
本文:内容
本文の最後に・・・
【名前 死亡】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
【残り○○人】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
【本文の後に】
【座標/場所/時間】
【キャラクター名】
[状態]:キャラクターの肉体的、精神的状態を記入。
[装備]:キャラクターが装備している武器など、すぐに使える(使っている)ものを記入。
[道具]:キャラクターがザックなどにしまっている武器・アイテムなどを記入。
[思考]:キャラクターの目的と、現在具体的に行っていることを記入。
以下、人数分。
【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
真昼:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活はどんな形でも認めません。
※新参加キャラクターの追加は一切認めません。
※書き込みされる方はスレ内を検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に必ず【○○死亡】【残り○○人】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※具体的な時間表記は書く必要はありません。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細はスレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際はスレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーはスレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
【参加者】
5/5【DQ1】○勇者/○ローラ姫/○竜王/○死神の騎士/○ドラゴン
5/5【DQ2】○ローレ王子/○サマル王子/○ムーン王女/○サマル王女/○バーサーカー
5/5【DQ3】○女勇者/○女魔法使い/○女僧侶/○カンダタ/○卑弥呼(オロチ)
5/5【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/○ピサロ/○ルーシア
5/5【DQ5】○主人公/○ビアンカ/○フローラ/○王子/○ゲマ
5/5【DQ6】○ハッサン/○バーバラ/○ミレーユ/○テリー/○ドランゴ
5/5【DQ7】○主人公/○キーファ/○マリベル/○メルビン/○フォズ
5/5【DQ8】○主人公/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/○マルチェロ
3/3【 J .】○アトラス/○バズズ/○ベリアル
計43/43名
この参加者だと、主人公連合VSその敵になりそうだな
そうはさせませんからご安心を
反対がなければ6マスの奴らしいよ
そういえば新作のヤンガスの中でなんかめぼしいアイテムってある?
買った人に聞いてみたい
えーOPの件ですがなんとか明日土曜には仕上げられそうです。(出来の程は期待されると困ります)
明日は朝から用事があるので仕上げるのは夜になります。
そこで日曜に日付が変わる時にOPを投下し、それを開始にしたいと思います。
なので約2時間後の今夜0時、日付が変わる瞬間から予約解禁としたいと思います。
今すぐ解禁しないのは告知時間を取らないと不公平感が出てしまうと思ったからです。
予約をする際は捨てトリで構わないのでトリップを付け、使用するキャラを全て明記して予約してください。
予約期間は3日です。予約の書き込みから72時間が経過すると予約解除として扱います。
ただピサロとローレ王子、クリフトだけはOPで少し弄りますので、予約はOP投下までお待ちください。
それでは。
・予約してないと書けないのか、予約されてなけりゃ予約せずとも書いていいのか
・支給品のカブりは良いのか(キラーピアスが2つあったり、サブマシンガンが2つあったり)
・現実世界の武器名は適当に表記か詳しく表記か
(ピストルとか<<オートマチックハンドガンとか<<S&W M439とか)
・回復アイテムを使用する場合も回復効果は少ないのか
>>119 > ・予約してないと書けないのか、予約されてなけりゃ予約せずとも書いていいのか
後者で。
> ・支給品のカブりは良いのか(キラーピアスが2つあったり、サブマシンガンが2つあったり)
OKだと思います。
> ・現実世界の武器名は適当に表記か詳しく表記か
> (ピストルとか<<オートマチックハンドガンとか<<S&W M439とか)
適当でいいんじゃないですかね。
> ・回復アイテムを使用する場合も回復効果は少ないのか
アイテムに制限いらないと思います。
支給品の意味薄くなりますしね。
> > ・回復アイテムを使用する場合も回復効果は少ないのか
> アイテムに制限いらないと思います。
> 支給品の意味薄くなりますしね。
あ、消費アイテムは制限いらないと思いますけど賢者の石や、その他杖等の固定アイテムは
回数制限か効果制限は必要だと思います。
ども
んじゃ早速
5主人公とバーサーカー予約
女勇者 カンダタ ベリアル バズズ アトラス
予約します
一応、女勇者の名前はアリスでいく予定
>>117 とりあえずモリーの壷が出たらベリアス等のジョーカーがジョーカーでは無くなるな。
まぁある程度体力減らないと使えないけど。
ってかヤンガスいないじゃんか。
127 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/22(土) 10:53:16 ID:tuHZiS830
トルネコとトロデ王
予約します
DQ8主人公 ゼシカ
予約します
130 :
うっかり♯habokultuku:2006/04/22(土) 11:13:06 ID:tuHZiS830
ハハハハ・・・・・・
改めて、トルネコとトロデ王
予約します
131 :
うっかり ◆6RgwsfgovQ :2006/04/22(土) 11:20:48 ID:tuHZiS830
あ゛っ!
改めて、トルネコとトロデ王
予約します
なんで、焦ってんだろ?
133 :
◆z7Pkbaa53Q :2006/04/22(土) 11:46:46 ID:tuHZiS830
トルネコとトロデ・・・・・・
予約します
まだまだ、初心者だな
これじゃ・・・ハァ
お詫びにネタ投下
<冷静にやれば・・・>
落とし穴に落ちてモンスターハウスのど真ん中に来てしまったトルネコ
当然慌ててます
→リレミトの巻物 読む __
大きいパン →投げる<ピっ /
剣 置く
説明
死亡確定
洞窟からモモンジャに放り出されるトルネコ
ドンマイ、がんばれ
ネット環境整ったら俺も書きたいな。
元3rd書き手だが受験に追われているうちに3rdは俺の手に負えないクオリティになっちゃったからな…
3rdは読み専でこっちマターリ参加したいんだが、受け入れてくれるだろうか
よーし、パパ頑張っちゃうぞー
「これから貴様達には殺し合いをしてもらう」
それは脳髄に絡みつくような癇に障る低い声で、まるでそれが当然であるかのように宣言された。
ざわめいていた場内が一瞬で静まり返る。
照明は薄暗く、かなり広いこの大広間。標準的な教会くらいの大きさだろうか。
見渡せば数十人はいるかと思われる大勢の人間、もしくは異形達。
正面の壇上には豪奢な玉座に座っている一人の男がいる。先ほどの言葉はこの男から発せられたのだ。
(殺し合い? 何を、言ってるんだ……)
サントハイムの若き神官クリフトはこの突然の宣言に混乱していた。
彼はサントハイムの教会でいつものように神に祈りを捧げていたはずだった。
しかしその時、突如として見も知らぬこの場所に移動させられていたのだ。
壇上にいる彼の圧倒的な威圧感に心臓が締め付けられ、足がブルブルと震えて倒れそうになる。
クリフトは知らなかったが壇上の男は大神官の名を冠する者だった。
竜の羽を模した頭巾を被り、白い生地に悪魔の刺繍が入ったローブを着ている。
彼の発する重圧で呼吸をするのも難しい。
(は、はは……殺し合い? そんなことできるわけないじゃないか……)
そう文句を言いたいが、恐怖で喉が震えて口から漏れたのは掠れた吐息だけだった。
「ハーゴン!!」
突如として怒号が上がり、会場の視線が一斉に源に注がれる。
そこには青い帽子とゴーグルをつけた戦士がいた。
「何故お前が生きている!? お前は僕たちが滅ぼしたはずだ!」
「久しいな、ローレシアの王子よ。だが今は無粋な真似はよしてもらおう。
しばらく大人しくしているがいい」
ハーゴンと呼ばれた男が指をパチンと弾くと、その青年は急に呻き声を発して膝を突いた。
「うっ、身体が……痺れて」
「だ、大丈夫?」
彼の仲間と思わしき男女が彼のそばに駆け寄っていった。
「話が止まってしまったな。改めて自己紹介しよう。
わたしの名は大神官ハーゴン。フフフフ……今現在諸君らの命を握る者だ」
そう言うとハーゴンは自らの首を指差した。
「ふ、ざ、けるなぁっ!!」
今度は聞き覚えのある声がしてクリフトは振り向いた。
「貴様が何者かは知らんが、黙って言いなりになると思うな!」
黒衣を身に纏い銀色に流れる髪を逆立ててその男は激怒していた。
(ピ、ピサロ!?)
魔物の長、デスピサロ。
かつては敵同士でありながら真の邪悪を倒す為に勇者の供をしていたクリフトたちとは
手を組んだこともある男だ。
そのピサロの足元から幾条もの稲妻が疾走り、ハーゴンへと襲い掛かる。
ジゴスパーク。
地獄から雷を呼び出す高等な技だ。
しかしハーゴンはそれを詰まらなそうに眺めやるだけで動こうともしない。
クリフトはそれを見て絶望的な予感がした。
稲妻はハーゴンに迫るや否やバチィッと大きな音を立てて弾け散る。
ハーゴンには焦げ跡一つ突いていない。
「な、んだと……?」
「やれやれ、わたしは自分の話が中断されるのが嫌いだ」
ため息を一つ吐くとハーゴンはユラリと椅子から立ち上がった。
「ちなみにこの空間内にはわたしの呪詛の粋を極めた結界が張ってある。
よって諸君らの呪文、特技は威力を成さない。
云わばただの賑やかし……蟻を殺すことも出来んのだよ」
「ならば直接その首をへし折るまで!!」
(やめ……やめるんだピサロ!)
ハーゴンへと飛び掛っていくピサロをクリフトは必死で止めようとするが、
身体が竦んで声を出すことが出来なかった。
そしてハーゴンが再び指を鳴らすと、ピサロはその場に崩れ落ちた。
「ぐ、うぅ……馬鹿な」
「賢人の話は最後まで聞くものだ。諸君らには逆らえないようにある細工がしてある。
自らの首に輪具が嵌められているだろう?」
言われてクリフトは首に手を触れた。固い手触り。
周りの人物にもそれは嵌っていて鈍く黒光りしていた。
それはまるで鎖につながれた犬のように――クリフトは逃げられないことを悟った。
「その首輪を嵌めている限りわたしに逆らうことはできない。
わたしの合図でいつでも諸君らを無力化できるし、それでも言うことを聞かない輩には……
死をくれてやることもできる」
「な、何……?」
身体を痙攣させながらも必死にピサロは身体を起こし、ハーゴンを見上げる。
その様子をニヤニヤと眺め、ハーゴンは指を立てた。
「ではその証明のために実践してやろう」
ピーーピーーピーーピーー
「キャァアアアアアアっ!!」
ハーゴンの言葉とともに何処からか電子音が鳴り響き、そして悲鳴が上がった。
「ロザリーッ!?」
ピサロの顔が悲鳴の主を見て恐怖に引きつる。
「貴様はこのゲームにおいていろいろと活躍してくれそうなのでな。
見せしめに殺すのは別の奴にしておいてやろう。良かったなぁ……クックック」
嘲笑うハーゴンを見上げピサロは叫ぶ。
「止め、ろ! 殺すならば俺を殺せ、ハーゴン!!」
「もう遅い」
ピピピピピピピ
電子音の間隔が次第に短くなっていく。そして――
「ピサロさ……」
ボンッ
クリフトはまるで喜劇でも見ているかのような錯覚を覚えた。
ロザリーの首はまるで玩具のように舞い上がり……そして地に落ちた。
……ドサ
「お、ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ピサロは力を振り絞って立ち上がるとロザリーの首へと駆け寄り、拾い上げる。
「う、くぅ……ロザリー……」
誰も言葉を発さない。発することが出来ない。
ある者は恐怖に呑まれ。ある者は隙を突く機を窺うため。
だがハーゴンは常に全員を見渡せる壇上にいる。隙を突くことは難しかった。
「さて、自らのおかれた立場が理解できたかな? わたしに逆らえば誰もがああなる」
全員がハーゴンを注視し、そして沈黙した。
「結構。では改めてゲームの説明をしよう……悪魔神官」
ハーゴンは満足そうに頷くと再び椅子に座り部下を呼んだ。
呼ばれたその者は仮面とローブを纏い、その姿を窺い知ることはできないが少なくとも人間に見えた。
「では私の方からこのゲームの説明をさせてもらう。
諸君らの生命に関わることなのでよく注意して聞いてもらいたい」
そしてこの殺戮ゲームの説明が始まった。
………
「以上だ。ではハーゴン様」
悪魔神官は説明を終えるとハーゴンに一礼をして後ろに下がった。
そしてハーゴンは立ち上がり参加者たちに向け両手を広げる。
「もう一度言おう。貴様たちにはこれから殺し合いをしてもらう。だが悪いことばかりではない。
このゲームに勝ち残り最後の一人となったものには私直々に褒美を取らせよう。
元の世界に戻すのは当然、富も名誉も思いのままだ。そして……死者を甦らせることもな」
「!」
ずっとロザリーの生首を抱きしめ俯いていたピサロがその言葉に反応し顔を上げた。
(……ピサロ)
その時ピサロが何を考えたのか……クリフトには想像することしか出来ない。
憎き相手の言葉を信用するかしないか。クリフトはピサロのプライドを信じるしかなかった。
そして自分は……どうするべきなのか。
答えの出ないまま、始まりのときは訪れた。
「では諸君! 健闘を祈る!!」
ハーゴンの言葉とともに会場全体が輝きに包まれ……クリフトは意識を失った。
「ついに……始まりましたな、ハーゴン様」
「うむ、再び破壊神を降臨させるのだ……今度こそは完全にな。
……思えばロトの末裔どもに邪魔をされた時は生贄はわたし一人。
祈りも途中で中断し、不完全なものだった」
ハーゴンは口惜しそうに唇を噛む。
「そうでなければ我らが神が敗れるはずもございますまい」
「うむ、だが今度は完全な召喚に必要な倍以上の生贄がある。
そして残った最後の一人はさぞや神を降臨させるための良き依り代となるだろう……ククク」
拳を握り締めハーゴンは哂った。
破壊の神シドーはロトの末裔に敗れ元の世界に戻る時に、最期の力を振り絞り
ハーゴン達を蘇生させて、この神の目の届かぬ異空間においてのみ万能の力を与えた。
それは全て自分を完全に復活させるためだ。
薄暗い広間の中、ハーゴンの笑声と共に玉座に飾られた邪神の像が薄く哂った様な気がした。
【ロザリー 死亡】
【残り43人】
【ゲームスタート】
OP投下終了です。
不備があればできるだけ早く修正しますので指摘の程お願いします。
(・∀・)wktk
細かいが、ピサロの一人称は「私」ね。
でもそれ以外では不備はないと思われ。
ワクテカ
>>117 トルネコ3のやつと似た効果なのが多い。
あと、本家DQから出てるものが多い。
でも不思議のダンジョン出身のアイテムは面白いの多いよ。
3rdに出てるとびつき&ひきよせの杖は特によかった。
ヤンガスにはまってしまったから書くのは今度にしよう…。
爆弾アイデアもまだ思いつかないや…。
にしてもさすがにここはクオリティ高いな
各キャラの出発はどうなるの?
ハーゴンの力で全員が一瞬で各自バラバラの場所にワープ、そこからスタート、
でいいわけ?
>>133 どう考えても初心者っていうネタから
その酷いネタに繋げるのグーよグー!
>>141修正
> 「止め、ろ! 殺すならば俺を殺せ、ハーゴン!!」
→「止め、ろ! 殺すならば私を殺せ、ハーゴン!!」
>>150 それでお願いします。
書きたいと思ったときに書けないのは苦痛だ…
うーん、多分今日の夜には投下できる筈……
「許せないな……こんな殺し合いをさせるなんて」
リュカは義憤に燃えて森林を歩いていた。
名簿を見るとあの薄暗い会場では判らなかったが、妻のビアンカと勇者である我が子、
かつてお世話になった資産家の娘フローラも参加していることがわかった。
「この世界のどこかにいるはずだ。なんとか合流して守らないと」
そして参加者の中にはリュカの知っている者がもう一人。
ゲマ。
光の教団の教祖イブールの手先にして父の仇。
ゲマはエビルマウンテンでの決戦で完全に滅ぼしたはずだった。
「もし本当に甦ったのなら……今度こそは」
決意を胸に秘め、彼は森を進む。
支給品は既に確認していた。入っていたのは杖が三本。
光弾を当てた場所まで移動する飛びつきの杖。
光弾を当てた物体を引き寄せる引き寄せの杖。
光弾を当てた物体と位置を入れ替える場所替えの杖。
使い方次第ではそれぞれ役に立ちそうだった。
だが直接武器として使えるアイテムはない。当分は敵と遭遇したら呪文で対応するしかない。
なるべくなら説得で対応したいが、そう上手くいく相手ばかりではないだろう。
そんなことを考えているとき、ふと足を止める。
「何か、来る?」
前方から急速に何者かが雄叫びを上げながら走ってくるのがわかった。
「ギギギギギギギギギギギギ……ギャア!」
「モンスター!?」
現れたのは顔全体に墨取りを施し、シャーマンのような衣装を身に纏った男だった。
男――バーサーカーは真っすぐにリュカに迫る。
「待ってくれ! 僕に戦う気はない!」
そんなリュカの言葉も意に介さずバーサーカーは手に持つ武器を振るった。
鎖で繋がれた鉄球が唸りを上げてリュカへと襲い来る!
「くっ!」
ドゴォン!
咄嗟に回避するが鉄球は地面を直撃し、粉塵を撒き散らして大穴を空けた。
「これは? 破壊の鉄球か!?」
リュカはその武器を知っていた。
かつてエビルマウンテン付近の毒沼に隠されていた洞窟で見つけたことがあったのだ。
見た目普通のモーニングスターだが凄まじいまでの破壊力が籠められており、攻撃範囲も広い。
有効な武器も防具もない状態で、この武器を持つ相手と戦うのはかなり危険だった。
(そうだ! さっきの杖!)
先ほど確認した杖を使えばこの状況を切り抜けれると、リュカは注意を一瞬自分のザックへと
向けた……その時。
リュカの視線の先からザックは無くなっていた……自分の腕ごと。
「え?」
爆砕音が響き、リュカの後ろで大木が破壊される。
リュカがバーサーカーから注意を逸らした一瞬、破壊の鉄球がリュカの腕をもぎ取り
大木に直撃したのだ。
「ぐぅああっ!!」
鮮血が噴出す右腕を押さえ、バーサーカーを見ると再び破壊の鉄球を振りかぶったところだった。
「く、そ! こんな所で……死んでたまるものか!」
自分には護らねばならない人がいるのだ。
彼らを置いて自分一人だけ先に死ぬわけにはいかなかった。
バーサーカーが鉄球を振り下ろす前にリュカは呪文を唱える。
「バギクロス!」
荒れ狂う真空の刃が渦を成してバーサーカーに襲い掛かる。
バーサーカーはそれを悟ると鉄球を降ろし、盾を構えた。
その盾は磨きこまれていて、鏡のように輝いていた。
カッ!
なんとその盾は呪文の威力を受け止めると光り輝き、バギクロスを跳ね返した!
「なんだって!? うわぁああああああああ!!!!!」
自らの放った呪文によってリュカは全身をズタズタに切り刻まれる。
血煙が舞う中、リュカの脳裏には愛しい家族や仲間の姿が映し出されていった。
そして地面に叩きつけられた瞬間、最後に浮かんだのは愛しい妻の笑顔。
その笑顔を思い出し、リュカはカッと目を見開いた。
「僕はまだ、死ぬわけにはいかない!」
決生の覚悟で立ち上がり、バーサーカーの姿を探す。
ビュゴウと風切り音がして振り向くとそこには視界いっぱいの鉄球があった。
それがリュカの見た最期の映像だった。
グシャ
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:破壊の鉄球 ミラーシールド
[道具]:なし
[思考]:闘争本能のままに得物を求める
【リュカ@DQ5 死亡】
【残り42人】
※バーサーカーは装備品以外の支給品をE-2に放置しました。
リュカの支給品もまたその近くに死体と共に放置されています。
(リュカのザック:支給品一式 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5))
投下終了
トリップ付け忘れたので一応ここで報告
【バーサーカー@DQ2】
[思考]:闘争本能のままに得物を求める
修正:得物→獲物
超GJ!
バーサーカーテラヤバス
162 :
初心者 ◆z7Pkbaa53Q :2006/04/24(月) 23:58:56 ID:I/JKQORW0
様子見終了
投下します
163 :
初心者 ◆z7Pkbaa53Q :2006/04/25(火) 00:00:36 ID:I/JKQORW0
「はぁはぁ・・・・・・はぁ」
漆黒と静寂の森の中に松明の光が広がり、荒い息づかいが響く・・・
トルネコだ。
腰には、いくつかの丸い黒光りするものをぶら下げている。
おそらく、爆弾・・・手榴弾であろう。
(ネネ、ポポロ・・・ワシ、一人でこんな所へ来てしまったが大丈夫だろうか・・・)
ガサッ
しかし、家族の心配をしている暇はなくなった
ガサッガサガサ
すぐそばの茂みから音がする。風はやんでいる。人間か?魔物か?
「勇者様、アリーナ(クリフトも)助けてくれ〜」
彼の頭に「たたかう」の選択肢はない。
そこから、逃げることも考えられず
思っていることを口に出しているのにも気づいてなかった。
トルネコは半歩後ずさりをし、身構えようとしたが、茂みの中にいたそれは
もう、飛び出していた。
164 :
戦慄の夜 ◆z7Pkbaa53Q :2006/04/25(火) 00:02:55 ID:I/JKQORW0
「ハッッッ!!?」
「ゼ、ゼシガぢゃ〜ん!」
トルネコの胸に、小柄な人が奇声を上げながら飛び付いてきた
トルネコの胸に引っ付いているのは、緑色で醜い姿の呪われし王様トロデだ。
彼の豊満なボディをゼシカの豊乳と見間違えたらしい・・・。
当然トロデは直ぐに違和感に気づいた。トルネコは状況を理解できず固まっている。
このとき二人に浮かんだ考えは逃げること以外にない。
「ひぇぇぇー!こ、殺さないで〜」
お互い同じ叫び声を上げながら、別々の方向に逃げ出した。
・・・どの位走っただろうか松明は消えている。
ザックがない。落としたようだ。
まだ、日の出までは時間がある。
トルネコは木の根元で朝が来るのを待つことにした。仲間に会えるのを信じて・・・
「おや?気配も消せない豚さんがあんなところに・・・ほっほっほ」
ロ−ブを着た人とは言いにくい者・・・ゲマだ!
165 :
戦慄の夜 ◆z7Pkbaa53Q :2006/04/25(火) 00:04:10 ID:xfRTJZAJ0
【座標・D-03/場所・森/時間・深夜〜黎明】
【トルネコ】
状態:疲労大 不安
装備:手榴弾(イオが圧縮されている)
道具:ポケットに薬草(他はどこかに落としたようだ)
思考:明るくなるまで待機
【トロデ】
状態:混乱
装備:???
道具:???
思考:ゼシカちゃん探し
【ゲマ】
状態:ウキウキ
装備:???
道具:???
思考:豚さん発見!
死亡なし
残り【42人】
投下gj!
なかなか作品が投下されないのでヒヤヒヤしてました……w
ところで初心者さん。
ルールによると朝の6時から開始なので深夜〜黎明はちょっと不味いと思います。
その辺だけ修正お願いします。
167 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 00:07:40 ID:xfRTJZAJ0
投下終了
続きは近いうちに
トルネコとゲマ予約しておきます
何かあれば、構わずどうぞ
168 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 00:18:52 ID:xfRTJZAJ0
あ゛っ!
訂正します
>>163 「漆黒と静寂の森の中に松明の光が広がり、荒い息づかいが響く・・・ 」を
「昼でも光の届かない、漆黒と静寂の森の中に荒い息づかいが響く・・・ 」に訂正
>>164 「・・・どの位走っただろうか松明は消えている。
ザックがない。落としたようだ。
まだ、日の出までは時間がある。
トルネコは木の根元で朝が来るのを待つことにした。仲間に会えるのを信じて・・・ 」を
「・・・どの位走っただろうか足は棒のように硬直している。
ザックがない。落としたようだ。
まだ、日没までは時間がある。
トルネコは木の根元で休むことにした。仲間に会えるのを信じながら・・・ 」に訂正
【座標・D-03/場所・森/時間・午前〜昼】 に訂正
は〜
よく、天然ボケと言われるんですよね
乙です
トルネコに明日はあるんですかねw
修正するのならタイトルとトルネコの思考もお願い
あと予約しないで書いてる人もいるんだから予約してないキャラを登場させるのは
マナー違反なので次から注意してほしい
いろいろと言ったけれど期待しているので次頑張ってほしい
知らない間に始まってて驚いた。
バーサーカーとリュカの予約見たときは改心させるんだろうと思ってたから
いい意味で裏切られて驚いた。GJ!!
トルネコの一人称は私じゃなかったっけ?記憶曖昧だから間違ってたらごめん。
予約なかったからいきなり投下するよ、いいよね?
…。
この殺し合いには姫様が参加している。姫様を殺すことはできない。
できるなら、脱出したい。
だが、考えれば考えるほど、それがどれほど絶望的なことであるのか思い知らされる。
大神官ハーゴン。おそらく異界の者だろう。見たことも聞いたこともない。
だが、どれほどヤバいやつなのかということはよく分かる。
ピサロをもまるで赤子のようにあしらうほどのチカラ。
頭脳のほうも相当なものだと思われる。脱出を目論もうものなら、すぐにドカンだろう。
そして、わずかにではあるが、あのとき感じたあまりに禍々しい気配。
神官としての修行を積んだからこそ分かる、あの気配。
ハーゴンからのものではなかった。
もっと別の、もっと強力な、もっと邪悪な何かがいる。
天空城の文献で見たところの、完全に復活したエスタークに匹敵する邪悪さ。
仮にここから脱出できたとしても、あれと戦うことになるのだろうか。
考えるだけでも恐ろしい。
脱出が駄目なら、優勝を目指すのは?
だが、姫は殺せない。たとえ後で蘇らせることができるといっても、無理なものは無理だ。
となると姫様を生き残らせるしかない。姫様と二人で生き残り、自分が死ぬ。
だが、これも難しい。
ルーシアを殺すのにも抵抗は少なからずある。
が、それ以上に実力面から考えて、ピサロを殺すことができようか。返り討ちになるのは明らかだ。
トルネコにしても、彼の機転と経験はこのような場所では強力な武器となるだろう
他にも、明らかに自分以上の実力者が何人かいた。
結局自分にはどうすることもできないのか…?
思案に暮れるクリフトだったが、ふと支給品のことを思い出す。
あわててザックを探ってみると、三つのアイテムがあった。これが支給品らしい。
相手を一撃で仕留めるダメージを与える魔法弾を放てる杖。
それから、壷の中に入れることで魔法弾を放てる回数を減らさなくできる、祝福の壷。
杖のほうは丁寧にも二つある。ザキの杖というらしい。
ご丁寧にも説明書が付いており、クリフトは使用法を即座に理解することができた。
殺し合いを始める人間が何人かいるのは想像に難くない。
人数が減ったところでこのザキの杖を連発すれば…。
彼がアリーナを生き残らせるためにゲームに乗ることに決めるのに、そう時間はかからなかった。
彼の不運は5つ。
ピサロの強さを身に染みて理解していること。
なまじ優秀な神官であったがゆえに、ハーゴンの背後にある存在にうすうす気づいてしまったこと。
好意を寄せている人間が、ゲームに参加していること。
あまりに強力なアイテムを引いてしまったこと。
さらに、アイテム係の悪魔神官のお茶目で、あるトラップが施されている。
それに気づくのは、いつのことであろうか。
【クリフト@DQ4】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:祝福サギの杖[7]、祝福ザキの杖[0]
[思考]:アリーナを守る
[基本行動方針]:アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【D-4/アリアハン北部の森/朝】
【残り42人】
注:クリフトは、残り回数は知りません。投げれば効果があることも知りません。
サギの杖:現在の1/5のダメージ
祝福の壷は割りました。
GJ!
残り0の杖はトルネコしか使い方わからんだろうな…
サギの杖の効果と元ネタキボン
>>176 ヤンガスに出るザキの杖のパチモン。
効果はそこに書いてあるとおり。
いくらふっても殺せない。
残り0の杖って使えるの?
具体的な使い方を教えてプリーズ
投げるって書いてあるじゃないか
残り0の杖を投げれば魔法弾と同じ効果があるの?
そして杖を投げた場合、効果が出た後は杖は破壊されるという解釈でOK?
181 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 20:23:18 ID:uEefshCRO
リュカ死ぬな
サンクス
ただし、魔法弾と違ってかわせるがな。
ついでに、ザキの杖は低確率で効果がないこともある。
185 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/25(火) 22:09:36 ID:wE5Ds/JZ0
クリフトのアイテムGJ!!
ヤッベー超面白そう。
>>177 d、ヤンガス初出か。ググってもかからんから何かと思った。
5分の1ダメージって振った相手に与えるって意味なのね、なるほどねー。これは面白そう。
てか猫3に出たけどな
でも魔王クラスの相手にはあながちハズレってわけでもなさそうだよな、5分の1ダメージって
189 :
◆z7Pkbaa53Q :2006/04/25(火) 23:58:04 ID:xfRTJZAJ0
訂正が多くてすいません
「タイトル:消耗」に変更
>>165の
【トルネコ】
思考:明るくなるまで待機 」を
「【トルネコ】
思考:しばらく休む」に訂正
>>171 トルネコは「わし」と「わたし」、両方使ってるみたいです
>>187 猫にはザキは出たがサギは出てないぞ。
まあ、ザキが外れるのはヤンガスだけだが。
ピエロを期待しておこう。
ローラ、フローラ、女僧侶、ドラゴン
予約します
たしか予約って三日有効なんだよな…?
「グゴォーン、グゴォーン」
大地に巨獣の鳴き声が響きわたる。
緑の鱗に巨大な鋼鉄の斧、口元にはノコギリのような歯を持ち、その隙間から熱い炎が
吹き荒れている。
狭間の世界のモンスター、バトルレックス・ドランゴである。
「グゴーン、グゴーん」
彼女は何かを捜し求めていた。
それはかつて自分の首を落とした青い帽子の少年テリー。
色々あって、結局よみがえった彼女はテリーの元に落ちて彼の用心棒となった。
最後らへんには保護者気取り、はたまた結婚相手のようなつもりで、彼を傍から
支える存在となっていた。
魔物との戦闘においては頼もしいが、一旦テリーのことに話が及ぶとドランゴがしゃしゃり出て
空気を乱し、なぜかバーバラとのガチンコ勝負に発展して第二の戦闘が始まるような修羅場
もしばしばあった。
それほどテリーのことを好き、いや愛しているのである。
まったくモンスターがこれほど人間に好意を抱くことなど他にありうるだろうか。
さて今のドランゴだが、鋼鉄の斧以外の支給品にM203グレネードランチャー
とM16ライフルがドッキングした兵器というものが手元にあったが、
彼女にはまるで使えないものだった。
要するにサイズが小さすぎて合わないのだ。
よってザックの中に放置され、テリーに会ったらプレゼントしようということに決まった
「グごーん」
周囲を見渡してみる。誰も居ない。
彼女は走った。その重量で大地が軋み、大きな地鳴りが起こった。
自分の存在をアピールしているようなもので、このゲームにおいては危険極まりない
所業だった。
それでもテリーを追い求めて走る。
そしてたどり着く。
テリーではなく、槍を携えた白髪の老人の居る場所に。
「むむっ、モンスターめ、とりゃああ」
出会ったのはメルビンであった。
「きゃあー、誰か助けてー、殺されるー」
ドランゴが滅茶苦茶に暴れるといつのまにか瀕死のメルビンが横たわっていた。
「ぐふっ、つ、強すぎる……わしはもうダメじゃ」
我に返ったドランゴは呆然とその姿を見下ろしていた。
「あっ、どうして私はこんなことを……」
そして老人に近寄り声をかけた。
「ああ、こんなことをするつもりはなかったんです。でもあなたが急に襲いかかって
くるからつい……」
ドランゴは慌ててベホマをかけた。
「あれ?どうして?あまり効果がない」
記憶を捻ってハーゴンの説明で回復呪文はほとんど効き目がないことを思い出した。
「そういえばそうだったわね。仕方がない、これで我慢して」
ドランゴはもう一度念入りにベホマをかけるとメルビンを草むらのなかへ押しやった。
「ここなら誰にも見つからないでしょう」
そして彼女は西へと歩いていった。
「い、いったいどういうつもりでござるか。あの魔物……」
未だ重症のメルビンは、去り往くドランゴの背中を恐々としながら見送っていた。
【B−3 レーベ東部の草原】
【ドランゴ@DQ6】
[状態]:正常
[装備]:鋼鉄の斧
[道具]:M16ライフル+M203グレネードランチャー
[思考]:青い人(テリー)を探す
【メルビン@DQ7】
[状態]:全身打撲の重症
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:不明(2つ所持)
[思考]:動けないので身を隠す
メルビン弱すぎないかw
ドランゴが強いのかメルビンが弱いのかw
伝説の英雄ナサケナスww
ところで名前無しキャラって名前決めといた方が良くない?
主人公連中とか3のパーティキャラとか
他のキャラの回想とかうかつに書けないし、全体的に中々書きにくいと思うんだけど
一応案
1勇者 アレフ
2ロト末裔 もょもと すけさん アイリン サマル王女は角さんってことでスクエア
3勇者アリス 魔法使いサマンサ 僧侶
>>191 5王子 テンorティミー
7主 エニクスorアルス
8主 エイト
いいんじゃない?
スクエアはワロタw
予約したいが三日以内に書ける気がしねぇ('A`)
>>197 5王子の名前にSFCデフォルトのクーパーとPS2デフォルトのレックスが抜けてるぞ。
後、いたストではサマル王子がクッキーでムーン王女がプリンだったな。
他にDQM+と言う漫画ではローレ王子がロラン、サマル王子がサトリ、ムーン王女がルーナだったっけ?小説は知らん。
小説
ローレ→アレン サマル→コナン ムーン→セリア
だったかな
ちなみに俺のムーンはプリン+プリンセスムーンブルクを合わせたプリムで定着
どうでもいいか
兄がクッキーなら妹はビスケだな
王族の名前っぽくない上に何か別のキャラを連想しそうだが
わかりやすく
ローレシア→ローレサマルトリア王子王女→サマルと、リアムーンブルク→ムーン
でいんじゃね?
もっと愛着もてる名前がいいなぁ
実際ゲームで使われてるとか漫画に出てるとか
1…アレフ
2…ローレ(王子1) サマル(王子2) ムーン(王女) リア(サマル王女)
5…レックス(王子)
7…アルス(主人公)
を推すな
他はともかくローレは語感が間抜けだからちょっと嫌
愛着ならば
>>199がいいんジャマイカ
サトリだとヘタレサマルは見れんがなwww
もっとも親しまれてるのはもょもとだと思うんだ
もょはどうも主雑スレのイメージが強いがな
そのスレ知らないや
まぁネタが駄目なら公式アレンといたストのクッキー、プリンでいいんじゃないの
今回こそ、ちょっとお馬鹿な主雑風ローレ君を書きたかったが
オープニングの時点で勧善懲悪・努力友情勝利・ラブ正義な感じだったので
俺の野望は4thに持ち越しだ
恨みっこなしで最初に名前出したもの勝ちにしとく?
例えばムーンの回想でローレの名前が出たらローレ王子書く人はそれに合わせるとか
それだと書きにくいから別案だそうって話でしょ
初投下してみたいと思います。
SS歴も浅く、至らぬ点が多いと思いますがご容赦を。
215 :
勇者と天空人:2006/04/27(木) 00:45:46 ID:a9p9vFdK0
何でこんな事になってしまったのか。
勇者アレフは苦悩していた。
突然、こんな所まで連れてこられて、突然、命令を受けた。殺し合う、だって?
「…夢…ではなさそうだな……」
確かに存在する。確かに、ここにいる。
現実なのだ。この、狂ったゲームは。
首の無機質で冷たい感触が、ひんやりと心まで冷たくしていく。
コロセ、コロシアエ…
そう語りかけているようだ。生き延びたい。
その欲望に身を任せてしまいそうになる。
いかなる英雄も、孤独に抗うのは容易い事ではない。
パンッ、と洞窟の奥、暗がりで音が響く。
平手で両頬を叩き、意識をはっきりとさせた。
自分は、勇者だ。世を救った人間が、こんなことでどうする。
「ローラを、探すんだ。守らなければ、ならない…」
愛する、姫を。今もどこかで震えているかもしれないのだ。
一刻も早く、探し出さなくては。
そして……
「竜王………俺が、確かに」
この手で、滅ぼしたはずだった。世界を救う為に。
しかし、自分達と共にあのゾーマと呼ばれる者の手中に墜ちたというのか?
あの、ゾーマとは何者なのだろうか?あの竜王でさえも足下に及ばないような、奴なのか?
「…考えていても、仕方がないか」
ここにいつまでもいるわけにはいかない。
この、洞窟であろう場所から出なくては。
竜王とは、再び遭うかもしれない。
そのときは、必ず倒す。
野放しにしていては、ローラが危険だ。
「そうだ、荷物は…」
支給されたザックの中身は、まだ確認していない。できれば、武器が望ましかった。
善意ある人々を傷つける気は無いが、降りかかる火の粉は払わなくてはならない。
それに、魔物もあの中にはいた。
自衛の手段は多いに越したことはない。
「…これは、盾か?魔法の力を感じるな…こっちは、草?薬草では無い…」
魔法の力で作られた、マジックシールド。
そして、体にふりかければ姿を消す消え去り草。
そして、もう一つ入っていたのは鉄の杖であった。
「剣の代わりとまではいかないが…素手よりは心強いな」
消え去り草をザックにしまい、盾を背負い杖を携えてアレフは立ち上がった。
その瞬間、ふと気配を感じ杖を構える。
確かに足音が近づいてきている。暗闇なのではっきりと姿は見えない。
レミーラを使うか?
いや、相手に居場所を知らせることも無いだろう。
息を潜め、接近する気配に意識を凝らす。
「すいませーん、どなたかいらっしゃいませんですか〜?」
何とも気の抜ける声が洞窟に響いた。
女性、か。
こうして他者と干渉しようとしているということは、ゲームに乗っていないのか?
いや、油断させる作戦かもしれない。警戒を解くのは、得策ではないだろう。
「動くな。あなたはゲームに乗っているのか?」
威圧するように、気配のする方向に問いかけた。
金属音をさせ、こちらが武器を所持していることを悟らせる。
「荷物を足下に置いてくれ。そちらが危害を加える気が無いのなら、俺も何もしない」
ドサッ、と音がした。
目が慣れてきて、相手のシルエットが見えた。
どうやら両手を上げているらしい。
「る、ルーシアは、そんなこと、ししし、しないです〜」
「そうか……わかった。レミーラ」
自ら名乗る、ということはもう敵意は無いとみなしていいだろう。
仮に騙しているとしてもこちらも騙されるつもりは毛頭無い。やっと、洞窟に光が点る。
薄暗がりから解放されたアレフの目に映ったのは、涙目で両手を上げた、少女と呼ぶべきか。
無力な女性に他ならなかった。ただ、違う点は一つ。
その背中には純白の翼が生えていたことだった。
「怖がらせたようですまなかった。俺はアレフ。このゲームを脱ける方法を考えている」
「怖かったです…あ、アレフさんですね?はじめまして…」
ルーシアは、天空人と呼ばれる種族らしい。
羽の生えた人間が存在するとは知らず、アレフは驚いた。
おっとりとした喋りが特徴的で、やはり戦場には似つかわしくない存在だった。
「一緒に、ここを出よう。君もこんなゲームに従う気は無いだろう?」
「はい…でも、死にたくない、です」
「…俺が乗ってなくて、本当に良かったな」
殺人鬼にでも出くわしていたら終わりだったな…
危なっかしい事をする娘だと思った。
それから、二人は小声で洞窟から脱けつつお互いの目的を話し合った。
「……ローラ姫様ですか。でもルーシア、誰にも会っていないです…」
「アリーナ、クリフト、トルネコ…呼ばれていたかもしれないが、居場所はわからないな」
「そうですか…」
お互いの知り合いの足取りは掴めなかった。
やはりこの大陸にバラバラになっているのだろう。
二人は同行して、お互いの仲間を探すことにした。
ルーシアの仲間は手練れであるらしく、トルネコという男は道具に詳しいそうだ。
首輪に対しても何らかの対抗する手段が有るかもしれない。
「そういえば、ルーシアの荷物の中身は?」
「あ、えーっとですね〜」
ルーシアが取り出したのは、羽を象ったような衣服。
いや、衣服と呼ぶにはそれは余りにも頼りなかった。
必要最小限な所しか隠せていない。どうみても水着です、本当にありがとうございました。
「ぶっ…な、なんだそれは?」
「女もの、みたいです〜」
「…まぁ、そうだろう」
魔法の力が込められているので、着ておきたいとの弁だが、落ち着くまで保留ということにした。
というか、出会ったばかりの女の子に水着姿で隣を歩かれたくはなかった。
他にも何か無いか尋ねてみると、出てきたのは装飾品。
祈りの指輪、と言うらしく魔力を回復できる優れものらしかった。
ルーシアは呪文の使い手とのことで、当たりと言えるだろう。
そのまま歩いていると、程なく出口に辿り着く。
「…外だ」
「砂漠…です」
人の気配はしない。とにかく先ずはローラ姫だ。
ここではない、人が集まるところを目指そう。アレフは地図を広げた。
「ルーシアの探している人も見つかるかもしれない…西に向かおう」
「村がありますね」
まずは、そこに向かうことにした。
最愛のローラは、いるのだろうか?
勇者は不安を揉み消すように足を進めた。
【D-6/砂漠地帯/朝】
【アレフ(DQ1勇者)】
[状態]健康 E:マジックシールド@DQ5 E:鉄の杖@DQ6
[所持]消え去り草@DQ3
[思考]ローラに会うため、西(レーベ)を目指す。
【ルーシア@DQ4】
[状態]健康
[所持]神秘のビキニ@DQ3 祈りの指輪
[思考]仲間(アリーナ・クリフト・トルネコ)に会うため、西(レーベ)を目指す。
投下完了です。
至らぬ点が多いですが、平にご容赦を。
投下乙
とりあえず主催者はゾーマじゃなくてハーゴンです
222 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/27(木) 01:02:04 ID:QSkI38vsO
ゾーマ→ハーゴン
大変失礼しましたorz
あんま知らなかったけどルーシアってこんなキャラだったのか
っていうか二重人格
女魔法使いとマリベル
予約します
DQ5王子、バーバラ、DQ7主人公
予約します。
228 :
◆z7Pkbaa53Q :2006/04/27(木) 19:17:21 ID:uo6PSdNo0
229 :
Cunt Down 1/4:2006/04/27(木) 19:18:21 ID:uo6PSdNo0
「起きて!あなた!!」
「ネネ!?」
トルネコは、ハッとして目を覚ました。
辺りを見回しても当然ネネは居ない。それどころか、目に殺気をみなぎらせた異形の者が嘲笑を浮かべ
ながらこちらを見ている。不味いことに、体は拘束されていた・・・。
「おや、もう起きてしまったんですか?変ですねぇ、豚なら死んでも起きないはずだったんですが?
ここに招待されたということは、あなたにも何か不思議な力でもあるのでしょうねぇ・・・ほっほっほっほっ
でも、その状況をあなたには打開できますか?」
ゲマは明らかにこちらを馬鹿にしていた。
この、デップリした容姿からだろう。
しかし、トルネコは思いのほか冷静だった。
ネネの声が彼には聞こえたのだ。幻聴かもしれない。
だが、ここで死ぬわけにはいかない。家族が待っている。
何か、作戦を・・・。
(何もしなければ、奴に殺られますね。
私の体は木によりかかるようにして、爆弾付きのワイヤーが括り付けられている。
どうやら私の手榴弾のようだ・・・。
『不思議な力』か・・・わしは、ただの商人だ!商売くらいしか能がない。
何かないか・・・この草はっ!)
230 :
Cunt Down 2/4:2006/04/27(木) 19:19:35 ID:uo6PSdNo0
「5」
「ほっほっほっほっ。そのまま何もしないでっ!モガッ!?」
トルネコはゲマの死角になっている左手で、手元に生えていた草をゲマの口に
放り込んだ。それと同時に手榴弾のピンもいくつか外れている。
それでも、手榴弾は直ぐには爆発しない。数秒の時間がある。
「3」
「何を・・・飲まっ!?」
口の中に熱いものがこみあげてくる。
ゲマはたまらず地面に向かって吐き出した。
すると、ゲマの口から火が噴き出し自分の足を焼いてしまった。
どうやら、火炎草だったようだ。
「2」
「ぐぎゃあぁぁぁぁ!!足が〜!!」
転げまわるゲマの目の前には、予測されたように数個の手榴弾が投げられてあった。
トルネコに括り付けられていたものだ。
「1」
「ハヵッ!?マ、マホ・・・」
ゲマは何か呪文を唱えようとしたが、もう遅い。
トルネコは素早くワイヤーを振り払うと、その体に似合わない身のこなしで大木の陰にスベリ込んだ。
「0!」
231 :
Cunt Down 3/4:2006/04/27(木) 19:20:43 ID:uo6PSdNo0
最初の爆発をきっかけに次々と誘爆し、派手な爆発音が響く。
辺りの木々はなぎ倒され、焦げ目と肉片が付着している。
しかし、トルネコが隠れた木は倒れなかった。樹齢400年はあろう大きな木だ。
爆発の影響のせいで大気が熱い。この場に居ては身が持たない。それに、今の爆発の音を聞いて誰かが来るかもしれない。
敵味方を問わず・・・。
トルネコは、もう動けないほど消耗していたがその場を後にした。
「ネネ、ポポロ!わしは必ず帰るぞ!!」
トルネコの勝因
まずは、知識と経験だ。
彼は、勇者と旅をしたことがあり、更に数え切れない程のダンジョンを制覇してきた。
彼は物を「投げる」のが得意だった。
ダンジョンの中では、これができなければ生き残れない。
更に商人ということもあり、アイテムの知識・扱いには長けている。
彼はこの手榴弾の性質を知っていた。
ピンを抜いてから約5秒で爆発することを。
おそらく支給品を確認しているときに使ったのだろう。
232 :
Cunt Down 4/4:2006/04/27(木) 19:21:35 ID:uo6PSdNo0
トルネコの幸運
ゲマが油断していた。
偶然にも火炎草が生えていた。
ゲマは5秒のタイムラグを知らなかった。
ワイヤーは、手榴弾のピンが外れると緩むようになっていた。
(ゲマの考えは、ピンが外れる=トルネコの死だったため)
更に手榴弾はトルネコが動かないことが前提で設置されていた。
そのため、完全には固定されていなかったので容易に外すことができ、投げることができた。
【座標・D-03/場所・森/時間・昼】
【トルネコ】
[状態]:疲労困ぱい 軽い火傷
[装備]:なし
[道具]:ワイヤー(焦げて強度は弱くなっている)、火炎草(群生していたもの)
[思考]:この場から離れて休憩
【ゲマ@DQ5 死亡】
【残り41人】
補足:トルネコが寝てしまったのは10分弱です。
ゲマが手榴弾の効果を知っていたのは魔力の波動を感じたため。
ゲマの所持品はほとんど吹き飛びました。
薬草は使用しました。
233 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/27(木) 19:23:09 ID:uo6PSdNo0
えーと、投下終了です
何かあれば、いくらでも
生えてたってのは…どうなんだ…
このスレは矛盾がない限りはなるたけ通そうというおおらかな方針で行っている。
しかしそれでも、それでもだ。
支給品でもなく「火炎草」が普通に「群生」してるってのはかなりまずくないか?
えーと、俺も不味いと思うので修正案を
火炎草はトルネコの支給品として薬草と一緒にポッケに入れてたことにしてみればどうでしょ?
オレも手榴弾の爆発で火炎草の群生地帯がなくなったとしてもマズイと思う
やっぱ
>>236の案が妥当だね
238 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/27(木) 20:54:12 ID:uo6PSdNo0
>>234-237 そうですね
>>236の案に従います
↓修正
>>165の
【トルネコ】
道具:ポケットに薬草(他はどこかに落としたようだ) を
【トルネコ】
道具:ポケットに薬草と火炎草(他はどこかに落としたようだ) に修正
>>230 手元に生えていた草→ポケットに入っていた草
>>232 「偶然にも火炎草が生えていた。 」を削除
【トルネコ】
[状態]:疲労困ぱい 軽い火傷
[装備]:なし
[道具]:ワイヤー(焦げて強度は弱くなっている)
[思考]:この場から離れて休憩
↑火炎草のくだりを削除
投下します
日が昇ったばかりの城内はまだ暗闇の余韻が残っている。
バーバラは足音を立てないよう慎重に内部を探索していた。
アリアハン城、一階。
まったく人気のない不気味な王宮に一人でいるのは、たまらなく心細い。
足がふるえてブーツがカタカタ音がしそうで怖い。
近寄ってきるものは、みんな敵。
頭がどうかなりそうだった。
支給品は短剣(アサシンダガー)と棘のついた鞭、それに見るのもおぞましい色をした
毒薬ビンだった。
それらをぎゅっと握り締めてあてもなく城内をうろつくバーバラ。
自分に人殺しなんかできるわけがない。
こんなものをあてがわれたって、やりたくないものはやりたくない。
どうしてこんなゲームなんか……
ガタン。
近くで物音がした。
バーバラは青ざめて、そばにあった戦士の像の陰に隠れた。
まさか、もう誰かに気づかれてしまったのか。
泣きたくなりながらも、懸命にこらえて短剣と鞭の使い方を頭の中で思い浮かべる。
もし相手が襲ってきたら闘うしかない。
自分の身を守るにはこれしかないんだ。
バーバラは何度も自分に言い聞かせる。
やるしかない、やるしかない。
心の中でくり返しても怖さは一向におさまらない。
むしろ増幅する一方で、心臓が破裂しそうなほど緊張している。
思わず声が出そうだった。
誰かが私を狙っている……
「……」
がらんとした部屋内をじっと見つめたまま、しばらく経った。
大体三十秒ぐらい?それとも一分?
ぷはぁっ、と息を吐く。
自分でも聞こえないくらい小さく、体を強張らせながら。
「ねえ」
「きゃああっ」
バーバラは絶叫してしまった。
ちょうど右のほうをちらりと見た瞬間、左側から声をかけられたのだ。
「あ、あ、あ……」
「心配しなくていいよ、僕は子供だもの」
突然あらわれたのは、金髪をした十歳くらいの少年。
安心させようというのか、屈託の無い笑みをうかべてバーバラを見つめていた。
「おどろいた?」
「そ、そりゃまあ。いきなりすぐ横にいるんだもの」
バーバラは責めるように言いたてた。
それにしてもいったいいつの間にここに現れたのか?
まるでいままで気づかなかったが、少年は気配を消していたとでも?
もしかしたらこの子供……
バーバラの疑念をよそに、少年は笑顔を崩さないでいた。
どこにでもいそうなやさしくて感じのよい少年。
きっと普段は家族や友達とたわむれたりしながら、いい生活をしているのでは
ないだろうか。
きっとこんな子供なら、まさかゲームに乗ってることはないだろうと思ったので
ひとまず気を落ち着かせた。
少年は笑顔を崩さずにバーバラの前にしゃがみこむ。
「どうして隠れたりしたの?」
少年はあけすけに訊く。
「どうしてって、もしあんたが悪いやつだったらどうするのっ。誰が敵かだなんて
わからないじゃない」
すると少年は笑顔のままでつぶやいた。
「僕が、悪いやつ、ねえ」
少年は急にバーバラの腕をとって引っぱり出す。
「ねえ、さっきあっちでさ。誰かが悲鳴をあげてたけど、行ってみない?」
「え、そんな音したっけ」
「したよ。きっと悪いやつが誰かを襲ってるんじゃないかな。ねえ助けに行こう」
バーバラは少年の力が妙に強いことに動揺したが、本当に襲われている人がいるなら
確かに放ってはおけなかった。
殺し合いなんて嫌だけれど、人助けとなればまた話は変わる。
勇気を出して行ってみるしかないのかもしれない。
一度深呼吸してみる。
「……案内して」
バーバラは少年の後を追って廊下を進んでいった。
少年が案内したのは地下への階段だった。
「あっちって、地下のことだったの?」
少年はうなずいて階段を下りていく。
そんなに確かめもしないで暗がりに入っていくのに、まるで心配もなさそうに
彼は悠々と進んでいく。
バーバラは不自然なものを感じずにはいられない。
おかしい、何かがおかしい。
バーバラの疑念は深まっていく。
まるでこんな恐ろしいゲームを怖がってもいない。
せいぜい十歳かそこらの子供が。
そしていくつもの牢の前を通り過ぎていくうち、
ふと前を歩いていた少年が突然消えた。
「え――」
バーバラは辺りを見渡した。
やはり姿が見えない。
今、彼の背中を見ていたのは確か。
それが一瞬で――
キィン
かすかに響いた音。
この地下のどこかで、確かに音がした。
バーバラは音の正体を確かめたい気持ちに駆られて、歩んでいった。
ここから逃げ出したい気持ちは当然ある。
けれども、バーバラには根っから好奇心旺盛なところがあって、
それが彼女を突き動かした。
ひんやりとした空気の中、右手側の牢内に色々な囚人の服が投げ捨てて
あるのを見ながら進んでいく。
人らしき姿はない。
最後に残ったのは突き当たりの両側の牢。
左側を先にのぞき込んで、それから右側を――
「ここだよ」
不意に右側の牢の中から声がかけられて、はっとそちらを振り向いた。
少年はいた。そして見た。
ただ無表情で、これまでとはまるで別人に変わった少年を。
その手には、はっきりとわからないが恐らく小さなメダルを握っていた。
さらに変わっているのはその足元だった。
何か黒ずんだものが水溜りのようになって、そこにひとつの塊が落ちているのだ。
目を凝らしてしそれが何か突き止めようとし、次の瞬間、その目がカッと
見開かれた。
それは紛れもなく、人の死体だった。
頭に緑色の頭巾をかぶっていて、そこだけが異様に綺麗だった。
あとは、どす黒い血――それが体じゅうに張り付いていて、見るも無残な
様子だった。
「ま、まさか、それ」
気が気でなくなったバーバラは震え上がった。
少年を見据え、それでも変化の無い表情をみて、核心を持った。
「この人、僕の装備を取ろうとしたから殺したんだ」
何も悪びれることもなく、少年は言った。
ちょっと足を踏んづけた、ごめんね、とでも言っているかのように
「そう、あんまり強引だから手を振ったんだ、そしたら胸に刺さって、あまりに痛そうだった
からとどめをさしたんだ」
バーバラの顔相が凍りつく。
少年から殺気というようなものは感じられない。
出会った頃から抱いていた違和感、それがぴりぴりと響いてきた。
「僕はどっちにするべきか迷ったんだ」
少年は上を仰ぎ見た。悠然とそびえる山々をかみ締めるように、深く、深く、
その澄んだ目を空気の層に浸していくかのように。
段々とその顔が険しい山の頂上にたどりつき、快感に酔っている風に変わっていく。
バーバラは思わず唾を飲みこんだ。
やがて少年は視線をおろしてこう告げた。
「はやく楽になりたかった」
彼は肩に吊るしたザックから剣を取り下げて、床面に軽く突き立てた。
その動作は軽かった。
大人でも手を余しそうな大剣をいともたやすく扱ってみせている。
少年は続けた。
「人を殺してしまった僕はどうすればいいか悩んだんだ。
外からくる邪悪な心がこの人を殺したに違いないんだけど、僕のなかの正義の
心がそれに負けたせいでもあるんだ」
少年は重々しい言葉を吐いていた。
自分でそれを笑っているような節があって、バーバラはそれで気づいた。
あの不自然なほどの笑顔は、少年の自嘲の表れではなかったかと。
自分を自分で制御できない、それが辛くて、笑いで誤魔化すしかなかったのではないかと。
「とにかく」
少年はバーバラに向き直った。
「僕は負けた。でも正義の心もなくなったわけじゃない。僕のなかに両方
残っているんだよ。それでまた悩むんだ、これがずっと続くなんて考えただけでも
嫌だった、だから」
バーバラは反射的に腰へ手が動いた。
鞭を、身を守る武器を求めた。
「たった今、メダルを投げて決めたんだ。もう悩まなくていいように。
表がでたらハーゴンと戦う、裏がでたら――」
バーバラは直感した。
次の言葉を待っていたらすべてが終わる。
鞭の柄を握って、腕を前に振りだそうとして、
少年の肩がそれよりも先に動いていた。
ガシィッ
少年は指をかざしただけだった。
そこから発生した稲妻がバーバラの胸を打ち抜いて、
それで決着はついていた。
バーバラは意識を失いながらもなかなか倒れずにいた。
少年が近寄り、先の相手と同様に剣を突いてとどめをさした。
鮮血が勢いよく吹き出し、地下室を染め上げた。
ステップを踏むように後ろへ倒れこむバーバラ。
その目にはもう何も映ってはいない。
少年は血に塗れた剣をだらりとぶらさげて言った。
「――このゲームに乗るって」
【E−4 アリアハン城地下】
【レックス@DQ5王子】
[状態]:呪われている
[装備]:皆殺しの剣、王者のマント
[道具]:小さなメダル
[思考]:剣の意思に負け、ゲームに乗る
【バーバラ@DQ6 死亡】
【アルス@DQ7主人公 死亡】
【残り39人】
バーバラの支給品は、トゲの鞭・アサシンダガー・毒薬瓶
アルスの支給品は不明。
全てレックスが奪いました。
メルビン、ドランゴと同じ人と思うけど時間がどちらも抜けてますよ
朝でいいのかな?
>>110-111参照
本家にしろここにしろゲマの即死っぷりが情けない
ゲマは即死する法則
皆殺しの剣は大量ズガン話を呼び込む法則
レックスがマーダー化するとは斬新だな
麻→×
朝→○
間違えましたー
主人公達が順調に死んでるなw
勇者の街と謳われるアリアハン城下。
東側からは武具屋から宿屋、そして道具屋と続いている。
注意深く辺りをうかがっていたハッサンは、道具屋の角に人影を見つけて、一瞬ぴくりとした。
それがよく見知った人物であると分かると、安心して近づく。
「テリー。無事だったか」
「ああ、ハッサン。あんたもな」
無防備に歩み寄っていたハッサンの足が止まる。
テリーの手にしたボウガンが自分の胸に向けられているのに気づいたから。
「悪いが死んで貰う、ハッサン」
「なんでだ!」
「決まっている。姉さんを生き残らせるためだ」
向けられたボウガンの矢、刺すような視線。
――テリーは、本気だ。
「…俺もまだ死にたくはない。殺しはしないが抵抗させて貰うぜ」
そう言うとハッサンは自分に支給されたアイテム――聖なるナイフ――を取りだし、
投擲するような形に構えた。
(お互い飛び道具か…)
張りつめた緊張感の中に、ほんの小さな雑音が入り込んだ。
命のやりとりの中で、神経が研ぎ澄まされていたのだろうか。
普通の状態だったら聞き落としたに違いない小さな足音に、
二人は反応しそちらを見る。
アリアハン城下町の入り口辺り、50メートルほど離れた場所に、マルチェロが立っていた。
…肩に担いだ84mm無反動砲カール・グスタフを、二人に向けて。
「ハッサン!」
叫んだテリーと視線を交わし、頷く。戦闘中の立ち位置を確認をするときのように。
二人はアリアハンの入り口へ、マルチェロの方に向けて走り出した。
発射された弾がちょうどハッサンとテリーの真ん中を通り過ぎ、道具屋の入り口の辺りで轟音が起きる。
(はずした…!?もう一回!)
もう一発撃とうとして、マルチェロは動揺した。二人がすぐそばまで迫っている。
――弾が出ない!?マルチェロはカール・グスタフが単発式だということを知らなかった。
立ちつくしてしまったマルチェロの両サイドを、ハッサンとテリーが走り抜ける。
すれ違うその瞬間、ハッサンは逆手に持った聖なるナイフを思い切り振り抜いた。
――狙いは、マルチェロの左腕。
同時に右側から矢が放たれる音がした。
そのまま走り抜け、アリアハンの出入り口を駆ける。
ちらりと振り返ると、マルチェロの両腕がだらり、と下がっているのが見えた。
追い打ちをかけれる状態ではなさそうだ、それだけ確認すると視線を戻して走り続けた。
「ここまでくれば大丈夫だな」
しばらく走って、やっとテリーが速度を緩める。ハッサンもそれに倣った。
二人はアリアハンから北に走り続けて、森の入り口まで差し掛かっていた。
「いくら殺し合いの最中だからって、あんな大砲みたいな武器持ってるのは反則だぜ。
使い慣れてなかったみたいで助かったけどよ」
「それだけあっちも必死なんだろうさ…しかし」
ザックから支給された水を出し、喉を潤しながらテリーはハッサンを見た。
「よくあんた、俺の考えてることわかったな?」
懐へ飛び込み、両腕を負傷させて追撃を防いで逃げ切る。
それがテリーが描き、二人が成功させたシナリオだった。
「へっ、だてにテリーの隣でデスタムーアやドレアムと闘ったわけじゃねえよ」
にっと笑ってみせると、テリーはそっぽを向いてしまった。
「…2時間くらい寝る。その間見張りしとけ」
ぽん、とボウガンが投げ渡される。それを受け取りながら、ハッサンは聞いてみた。
「俺を殺すんじゃなかったのか?」
しばらくの沈黙の後、答えがあった。
「…気が変わった。死ぬまでこき使ってやるから覚悟しとけ」
【D−4 アリアハン北部の森】
【ハッサン@DQ6】
[状態]:走ったことによる疲労(数分で回復)
[装備]:なし
[所持]:ボウガン(鉄の矢×30) まだらくも糸、魔物のエサ
[第一行動方針]:テリーが起きるまで見張り
[第二行動方針]:テリーを説得
[基本行動方針]:打倒ハーゴン
【テリー@DQ6】
[状態]:走ったことによる疲労(数分で回復)、睡眠
[装備]:イーグルダガー
[所持]:なし
[第一行動方針]:睡眠
[基本行動方針]:ミレーユを生き残らせる
【E−4 アリアハン城下町】
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:右腕に刺傷、左腕に矢傷
[装備]:なし
[所持]:84mm無反動砲カール・グスタフ、
グスタフの弾(榴弾×1、対戦車榴弾×2、発煙弾×2、照明弾×2)
[思考]:ゲームに乗る?
ピサロ、予約します。
ところで死者スレどうします?
一緒だと紛らわしいですか?
なくてもいいじゃん。
コンビプレイ書いたものだけど時間が抜けてました
朝でお願いします
突然薄暗い場所に移動させられたかと思うとこんな殺人ゲームに強制参加されられてしまった。
「許せません」
アリスは怒っていた。
その時に罪もない女性が犠牲になってしまい、しかも自分は何もできなかった。
「許せません」
アリスはとても怒っていた。
地図を見るとゲームの舞台となる場所は自分の故郷だった。
「絶対に許せません!」
アリスは激怒していた。
自分の支給品を確認するとひのきのぼうが一本だけ入っていた。
「絶対に許してなんかやらないんだから!!」
アリスはとてつもなく怒っていた。
アリスはこのゲームを壊す為に迷わずに行動方針を決めた。
「まずはこの首輪。そして脱出方法ね」
その為には自分と共に参加させられている仲間と合流するべきだ。
(私の仲間ならルイーダを目指すはず。出会いと別れの酒場こそは私たちの待合場所ですから)
彼女はアリアハンへと向かって足を踏み出した。
しかしいくらも進まないうちに木々を掻き分けて迫ってくる存在に気付く。
ひのきのぼうを構え、アリスは接近者を待ち構えた。
そして現れたのは――覆面マントにパンツ一枚の変態だった。
「やや、姐さん?」
「カンダタ!?」
変態……もとい、元盗賊の頭目カンダタ。かつてアリスとは何度も戦った相手である。
アリスは油断なく、棒を突きつける。
「やるというなら相手になります! このゲームに乗る人は許しません!」
するとカンダタは慌てて手を振った。
「いやいやいや、姐さんと戦う気はありやせんって。今だって逃げてきたとこなんすから」
「逃げてきた? ……ってさっきから姐さんって何なんですか?」
「へい、姐さんはあっしを何度も救ってくれやした。その時に決めたんです。
もしも自由になれたらこの人についていこうって。
今は自由とはちと違いやすが今こそ姐さんの力のなる時です!
姐さん! どうかこのカンダタを仲間にしてやってくだせぇ!」
がばっとカンダタは土下座する。
これにはアリスも参り、結局カンダタを仲間にすることにした。
「ところで先程逃げてきたって言いましたよね?」
「へい、さっき何やら物凄く強そうな怪物が3匹集まって相談してるところに出くわしまして。
物陰から盗み聞きしてたらそいつらぁ協力して参加者を皆殺しにするというようなことを……」
「なんですって!?」
いきなり叫ぶアリスにビクっとしてカンダタは後ずさる。
「へ、へぇ。あっしもできるなら止めたかったんですが、おっそろしいほどの妖気放ってたもんで
絶対に殺されると思いましてね。誰かに知らせる方が先と……」
「解りました、その判断を責めはしません。そのモンスター達の場所は何処なんです?」
凛、として尋ねるアリスにカンダタは必死で思いとどまらせようとする。
「いや、今は止めたほうがいいっすよ姐さん。滅茶苦茶強そうなのが3匹っすよ?
仲間を集めてからにしたほうが絶対いいですって!」
「悪を野放しにして置くわけにはいきません。さぁ話してください」
「いや、でも……」
それでも言いよどむカンダタに業を煮やしたのかアリスはわっしとカンダタの顔をわし掴んだ。
「カ、ン、ダ、タ?」
「こっから西にちょっと行った先の小さな崖下っす!」
微笑みながらも200kgを超える握力で顔を掴まれカンダタは即答する。
それを聞くや否やアリスは駆け出した。
「カンダタ! あなたは先にアリアハンのルイーダの酒場に行っていてください!」
「姐さん、待ってくだせぇ!!」
カンダタの制止も聞かずアリスは駆け去っていった。
一方、カンダタが目撃したという怪物たち。
彼らこそはハーゴンがこの殺人ゲームを成功させる為に送り込んだジョーカー。
単眼の赤き巨人アトラス。毒紫の毛皮を持つ魔獣バズズ。金色の大悪魔ベリアル。
破壊神シドーのしもべたる三大悪魔だった。
「キキッ、ハーゴン様もわざわざ俺たちを送り込むとは念を入れることよ……。
まぁぶっ殺すのは嫌いじゃねぇから構わねぇけどな。キャキャ!」
「ワシは自ら手を下すよりも高みから見物している方が好みだがな。だがまぁ……」
「バ、バズズ。ハ、ハーゴン様はシドー様を復活させる偉い人。
ア、アトラス達、し、従う、正しい」
「アトラスの言う通りよ。これは破壊神復活の為の必要なる儀式。
念を入れて入れすぎるということはない」
「キキキ、わかってるさ。それよりもそろそろ行こうぜ、待ちくたびれちまったぜ」
「まぁ待て、もう一度確認しよう。ワシがアリアハン城下町。バズズがレーベの村。
アトラスがいざないの洞窟付近で参加者たちを狩る。よいな?
無線インカムの使い方は解ってるな?」
「わ、わかった。だ、大丈夫」
「キキ、任せな」
「よし、ならば……」
相談がまとまり、リーダーのベリアルが動き始めようとしたその時、その声は鳴り響いた。
「待ちなさい!」
突如として聞こえた声にベリアルたちは慌てて周囲を見渡す。
「な、何だ!?」
「あ、あの崖上!」
「キィ? なんだ人が立ってるぞ!?」
そう彼らの頭上、高さはそうないが崖の上に人が一人立っていた。
朝日が逆行となってその姿はシルエットとなっている。
その影は腕を組んでベリアルたちを見下ろし、朗々と口上を上げた。
「弱肉強食の獣たちでも殺す事を楽しみはしません。悪の道に堕ちた者だけがそれをするのです。
しかし、貴方達の邪悪な心を天は許しはしません!大いなる天の怒り……
人、それを……『雷』といいます!」
「おのれ、何奴!?」
「貴方達に名乗る名前はありません!!」
ベリアルの誰何の声を一蹴し、影=アリスは地を蹴って飛び降りる。
その余りに威風堂々とした挙動にベリアルたちは攻撃も忘れてアリスが降りてくるのを待った。
しかし、アリスの着地点には拳大の丸い石が落ちていた。
ずる、べしゃっ、
滑って顔面で着地するアリス。はらり、とマントが頭に被さった。
し〜〜〜ん。
沈黙が降りる。ベリアルたちはリアクションに困っていた。
「……死んだか?」
「死んでません!」
アリスはその言葉に反応し、ガバッと起き上がる。
鼻血を拭って首をコキコキ鳴らしてみた。
「あたた……ちょっと打ち身つくっちゃいました……」
「あれでただの打ち身で済んだのか……只者じゃないな」
ベリアルの呟きにフッフッフとアリスは笑声を漏らす。
「勇者の行動は全てちゃんと計算されてるんです。角度とか。
例え転んでも打ち身で済むくらいは朝飯前」
「……」
もはや突っ込む気も起きないのかベリアルは沈黙した。
その反応に流石に恥ずかしくなったのか僅かに顔を赤らめながらアリスは首を振った。
「ええい、そんなことはどうでもいいのです!
とにかく勇者アリス、悪の現場に即参上! 悪党ども、覚悟しなさい!」
ひのきのぼうを構え、アリスは三つの巨悪を前に敢然と立った!
【C-3/森林/朝】
【アリス@DQ3女勇者】
[状態]:首筋に打ち身
[装備]:ひのきのぼう
[道具]:支給品一式
[思考]:ベリアルたちを倒す
【カンダタ@DQ3】
[状態]:若干の疲労
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 アイテム不明
[思考]:姐さんを追うか迷う
【ベリアル@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:※無線インカム
[道具]:支給品一式 アイテム不明
[思考]:目の前の小娘は何だ?/ゲームを成功させる
【バズズ@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:※無線インカム
[道具]:支給品一式 アイテム不明
[思考]:目の前の小娘は何だ?/ゲームを成功させる
【アトラス@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:※無線インカム
[道具]:支給品一式 アイテム不明
[思考]:目の前の小娘は何だ?/ゲームを成功させる
※無線インカムの電波は島全域をカバーしています。
ベリアルたちはインカムで互いの情報を共有しています。
女勇者に惚れた
GJ
久々にスレイヤーズの某姫を思い出した
こんなこと聞くのはお門違いかもしれんが聞きますね。ここの予約は3日らしいが
仮に今日予約したとして、
金曜日を1日目とカウントして、土、日までなんですか?
それとも、その日を除いて3日間で月曜日まで有効なんですか?
俺は予約から72時間だと思ってたけどな…
なるほど、そういうことでしたか。
例をあげると、
>>191なら土曜日の17時23分まで、とかになるんですね。
天空宙心拳が使えそうな女勇者にwktk
投下します
アリアハン大陸北東の森。
木々の鬱蒼と茂る森の中、赤いフードの少女は叫ぶ。
「…冗談じゃないわよッ!」
彼女は、轟音を立てて迫り来る炎の塊を、辛くもかわした。
彼女…マリベルがこの地に墜ちて幾秒も経たない。
だが、不運にも乗っている敵…しかも相当の術者と、幾らも離れてない場所に墜ちてしまったようだ。
マリベルの姿を確認するや否や、その敵は迷うことなく火球を放ってきたのである。
「冗談じゃないわよッ!」
もう一度、叫ぶ。
呪文の威力といい唱詠の早さと言い、かなり魔術を極めているようだ。
一歩も動くことなく、此方を冷たい視線で見つめている。
愛用の帽子の傾きを左手で修正すると、女魔法使いサマンサは相手の少女を見つめた。
――なかなかの術者のようですね。
彼女の魔力のオーラは、どこか自分と近いものがある。
魔術を主に得意としている者のそれだ。
「あんたは、あんなヤツの言いなりになって人を殺すのっ!?」
「仕方ないでしょう。ここはそういう所なのですから」
少女の悲鳴にも似た叫びを、サマンサは軽く嗤った。
恐らく彼女の考え方が普通なのだろうけれど。
そして勇者アリスもまた、そういう考え方をするのだろうけれど。
――だからこそ、私が、影の道を歩く。
アリスは正義を貫こうとするだろう。
決して勝者になろうとはしない。
綺麗事を、と嘲る訳ではない。それが正義であり、勇者の存在意義であるから。
しかし…勇者の血を絶やす事など、私は認めない。
決してアリスを親友だとか、また主君だとか思っている訳ではない。
これはプライドだ。使命を投げ出すことなど、プライドが許さない。
自らの使命、それは勇者を伝説へと繋ぐこと。
――勇者が光の下を進むために、私は影の道を歩く事など厭わない。
一魔法使いの限度などタカが知れている。
しかしそれでも、私は戦わなくてはならない。
きっと最期は罵られながら死ぬのだろう。
しかしそれも悪くない、と思う。
背負わされた自らの使命を、投げ出すわけにはいかないのだから。
「ベギラゴンッ!」
まるで地割れの予兆であるように大地が揺れ、炎の波がサマンサに襲い掛かる。
マリベルが反撃に出たようだ。
「ふふ、やるようですね…ヒャダルコ!」
サマンサの放った氷が、炎を相殺する。
「さぁ、それで終わりですか?」
「うるさいっ!」
マリベルは、木を背にして立った。
強気そうな小娘だ。ただではやられてくれないだろう。
「なかなかの術者のようですが…」
手の中で爆発呪文を紡ぎだし、彼女に狙いをつける。
彼女はそれを見て、慌てて対呪文の防御壁を作る呪文を紡ぐ。
「…生兵法は怪我の元とも言うのですよ…イオラ!」
本来全体呪文であるイオの魔力を、ある一点に集中して放つ。
放たれた閃光は、彼女の上に大きく逸れた。
「ま、マホカンタですかっ!」
場違いな大声で、サマンサは驚いたように叫ぶ。
「そうよ!ま、あんたの呪文はマホカンタの防御壁にすら当たらなかったけどね!」
マホカンタの防御壁に包まれたマリベルが叫び返す。
「う、うるさい!黙ってなさい!貴女に心配されたくはないわ!」
サマンサは慌てたように叫び返す。
しかしそれはサマンサの作戦。
相手が強気な少女だからこそ、咄嗟に思いついた事。
相手の意識を会話に集中させ、『ソレ』に気付くのを少しでも遅らせること。
サマンサが放ったイオラは、彼女の背後の木の幹を吹き飛ばしていた。
支えを失った木の上部が、騒々しい葉の擦れる音とともに、マリベルの頭上に倒れようとする。
それにマリベルが気付くと同時に、サマンサはもうひとつの呪文を完成させた。
「メラゾーマ!」
倒れようとしている木の上半身、緑に茂る枝葉に紅蓮の炎を浴びせる。
火の粉の燃え移った木の葉が、マリベルに降り注いだ。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ」
一瞬の出来事、マリベルは避ける術も知らず、炎に呑まれた。
「だから言ったでしょう…生兵法は怪我の元ですよ」
燃え上がる木の葉と枝の中で悶えるマリベルに、目を向ける。
「呪文は、相手に当てるだけではないのですよ…」
「…こんな目…にあわせて……謝り…なさいよ…」
少女の最期の強がりを、サマンサは表情一つ変えずに聞いて。
「では。苦しまないようにするのが、私の謝罪です」
支給品の鋼鉄の剣を、マリベルの首に突き刺した。
「…手間取り過ぎましたね。早く立ち去りますか」
自分に使いこなせる武器は支給されなかった。
しかし自分は魔学の徒。あまり気にはしていない。
それにここは自分のよく知る土地だ。知らぬ土地で戦うより多少は有利になるだろう。
他の参加者が土地に慣れる前に、殺さねば。
マリベルのアイテムを、中身を確認しないまま回収し、早足でその場を離れるサマンサ。
その瞳の中で、何者にも勝る理知が何よりも冷たく輝いていた。
【B-5/森/朝】
【女魔法使いサマンサ@DQ3】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:鋼鉄の剣、鉄兜、マリベルの支給品(多少焦げている可能性あり)
[思考]:勇者の血を守る
【マリベル@DQ7:死亡】
【残り38人】
280 :
朱い鎧:2006/04/28(金) 18:34:49 ID:BLwccNrH0
>>276さん乙。
マリベルが脱落したかw戦闘がうまくてうらやましいです。
では、俺も投下いきます。
ガション…ガション…ガション…ガション…
全身を包む鎧が擦れる独特の音が周りに響く。彼にとっては、どこにいようとやるべき事はそう変わらない。
すなわち、人間を発見して殺戮する。サーチアンドデストロイ。しかし、本来自分が持っていた盾と斧はなくなっていた。
これではうまく殺すことができない。ごそごそと支給品を取り出た。残りは邪魔だ。捨ててしまおう。彼には食事など必要ない。
出てきたものは、細身で、柄には羽を装飾されたもの。とりあえず、全力で木に向かって振ってみる。
ザン!ザザン!
物が切れる心地よい音が、一振りで2度鳴った。よい業物をもらった。この剣そのものはそう強いわけではないが、
彼自身の力を考えればすばらしい威力になるだろう。
早く、肉のもので試し切りがしてみたい。一体どのようになるのだろうか?真っ二つか?それともミンチか?
どうなるか考えるだけで心が弾む。
そんなことを考えていると、泥などで薄汚れた老人が見えてきた。
ベギラマで吹き飛ばそうか、という気も確かに思ったがやめておいた。今はこの剣を使いたいのだ。
ガション…ガションガションガション!
鎧がすれる音が大きくなり、ペースも一気に速くなる。
「むッ!またもモンスターでござるか!?」
老人が気付き、ふらふらと立ち上がる。ろくに体が動かせないようだ。動けないのを強引に立ったというのがよく分かる。
一気に迫り、勢いよく剣を振るう!
「クッ!」
斬撃を後ろによろめきながら槍のようなもので攻撃を防ぐ。今の攻撃を防ぐとはなかなかやるみたいだ。しかし、
ザン!
この剣は一振りで2度切れる。もう一撃は、見事に老人を切り裂いていた。
「その剣ははやぶさの剣…!ぬ、ぐ…まだこれしきのことで!」
槍を引き、一気にこちらに突きこんできた。そらすようにうけたが、鎧の一部が削れてしまった。
「ベホイミ!」
距離をとり、老人が回復魔法を唱える。でも、正直どうでもよかった。
こう見えても、彼の鎧は沢山の怨嗟の声と、沢山の悪魔や人間の血を浴びせ作られた鎧だ。
それをあのように砕くとは。あの武器も欲しいなぁ。欲しいなぁ。
281 :
朱い鎧:2006/04/28(金) 18:35:44 ID:BLwccNrH0
「モンスターめ…イオラ!」
あまり動けない老人は、魔法に切り替えたようだ。老人の声とともに中規模の爆発が起こった。
「ベギ……ラマ…」
こちらも魔法で応戦する。爆発にかぶせるように火炎が撒き散らされ、爆発を押さえ込んだ。
素早く走りこみ、剣を振るう。相手も先ほどのことが身に染みたのだろう。
1撃目を防ぐと同時に体を後ろにそらし2撃目もかわす。でも、それまで。
「ベギィ…ラマ!」
空の左手を老人に押し付ける。その一撃は、確実に弱った老人を絶命させた。
炎と飛び散った血が彼の鎧を更に赤く照らす。
戦っているときのちょっとした動作で分かったが、おそらく大怪我をしていたんだろう。あっけない。
もう、一撃もって欲しかった。この剣で切り裂きたかったのに…。
まぁ、いいか。肉は山ほどいる。
老人の持つ槍を左手で持つ。うん、悪くない。
ガション…ガション…ガション…ガション…
鎧が擦れる音を残し、彼…「死神の騎士」は消えていった。
【メルビン@DQ7】
[状態]:死亡
[装備]:なし
[道具]:不明(2つ所持) その場に放置
【死神の騎士@DQ1】
[状態]:右肩の鎧が数cm欠けている。
[装備]:左手にメタルキングの槍 、右手にはやぶさの剣
[道具]:なし
[思考]:サーチアンドデストロイ、隼の剣で殺したい。
ところで◆???????って表示させるのは、いったいどうやるんですか?
282 :
朱い鎧:2006/04/28(金) 18:37:25 ID:BLwccNrH0
【B−3 レーベ東部の草原 朝】
新作おつ
名前欄に、 #適当な文字列 を入れればおk
>>283 ありがとうございます。
ところで死神の騎士のキャラが分からなかったんでデッチ上げで書いてますが
こんなんでいいんでしょうか?
ごめん、俺もわからないwwww
そのトリいいな…
286 :
◆ofir7ZeOpE :2006/04/28(金) 19:08:49 ID:Z9R+gWla0
投下します
287 :
隼 1/3:2006/04/28(金) 19:11:02 ID:Z9R+gWla0
辺り一面見渡せる丘の上に、旅人のようでもあるがどこか気品のある男が斧を携え立っている。
王子でありながらその身分を捨て、ユバールの守り手となることを選んだキーファだ。
キーファは少し喜んでいた。当然このゲームに参加するわけではない。
この世界に連れて来られたあの場で、アルスとマリベルの姿を見た。それに、名簿にも二人の名前が
載っている。二人と再会できるかもしれない。
キーファの目標はまず彼らと合流すること、そしてハーゴンの野望を打ち砕くこと。
更に、ゲームに参加する者を止めること。(魔物のような奴は止められるとは思っていないが・・・)
そのために、この見通しの良い場所で・・・相手からも見える位置で人を探していた。
早速、後ろから人がきたようだ。だが、
さっき、後ろを見たときは人影すら見えなかった。
人はこんなにも早く動けるものなのか・・・。いや、人なのか?
それでも、キーファは後ろからこちらを狙っている者に対して無防備だった。
わざと隙を見せて誘っているのだ。
ふっと、後ろにいた者の足が止まった。
(ん!?こちらが気付いているのを感づかれたか?)
288 :
隼 2/3:2006/04/28(金) 19:12:26 ID:Z9R+gWla0
キーファに剣を突き立てているのは、サマルトリア第二王子ランドだ。
ランドが剣を納めると、キーファは言った。
「殺さないのか?どういうつもりだ!!」
「お前が、このゲームに参加してるなら首をはねたさ。こんな所に突っ立ってるつーことはゲームに参加する気はないんだろ?
だったら、協力しな。このゲームをぶち壊す!」
ランドは、今回のことの元凶であるハーゴンとの因縁を話した。
そして、この世界に充満している異様な気の正体、破壊神のことを・・・
289 :
隼 3/3:2006/04/28(金) 19:13:20 ID:Z9R+gWla0
【C-02/丘の上/朝】
【キーファ@DQ7】
[状態]:普通
[装備]:バトルアックス
[道具]:不明
[思考]:仲間に会う、ランドに協力?
【ランド@DQ2】
[状態]:魔法がかかっており身体能力が向上している
[装備]:メタルキングの剣
[道具]:不明
[思考]:ハーゴンの野郎をぶっ殺す
※まだ、放送がないためキーファはアルスとマリベルの生死は知りません
290 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 19:16:16 ID:Z9R+gWla0
投下終了
サマルトリアの王子の名前はランドでOKすよね?
それにしても、あんたらDQ7嫌いなの?
ほとんど死んでるじゃないか!
291 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 19:23:05 ID:Z9R+gWla0
いや、違う。
そいつは、呪文を唱えると10mはあろう距離から切り込んできた。
早い!まるで風・・・隼のようだった。
振り向いた先にはもうすでに刃がある。
虚を突かれ、身構えていなかったキーファは死を覚悟した。
しかし、その刃は首をはねる寸前で止まった。
↑スイマセン、この文章が抜けていました
こちら、の間に入ります
(ん!?こちらが気付いているのを感づかれたか?)
←ここです
キーファに剣を突き立てているのは、サマルトリア第二王子ランドだ。
ランドが剣を納めると、キーファは言った。
失礼しました
確かにw
中々凛々しいサマルくんだな
でも剣を突き立てちゃうとキーファ死んじゃうから直してね
あとサマルにかかってる魔法の正体が読み取れないんだけどこれは何?
みなさん乙
勇敢なサマル王子が見れるかな
今までのキャラのせいで情けないイメージだったからなw
294 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 19:31:13 ID:Z9R+gWla0
>>292 修正します
剣を突き立てる→剣を突きつける
【ランド@DQ2】
[状態]:ピオリムがかかっており身体能力が向上している
[装備]:メタルキングの剣
[道具]:不明
[思考]:ハーゴンの野郎をぶっ殺す
ごめん……今まで隠してたけで実は2にピオリムって呪文ないんだ……
黙っててホントにごめん
矛盾アリアリだな
初の無効か?
小説上手いな。竜王やピサロなどのボスキャラの戦闘も見たいな。
298 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 19:41:55 ID:Z9R+gWla0
ありでしょ
一旦無効宣言しておけば角も立たないよ
ピオリム自体は、星降る腕輪あたりで代替可能なんだよな
301 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 19:49:18 ID:Z9R+gWla0
あくまで魔法としたいならピオリムの杖があるけどね
後今気付いたけど
>>281の書式が結構間違ってますね
正しくはこうかな
【B-3/レーベ東部の草原/朝】
【死神の騎士@DQ1】
[状態]:右肩の鎧が数cm欠けている。
[装備]:左手にメタルキングの槍 、右手にはやぶさの剣
[道具]:なし
[思考]:サーチアンドデストロイ、隼の剣で殺したい。
【メルビン@DQ7 死亡】
【残り37人】
※メルビンの道具(不明 2つ所持)はその場に放置
303 :
◆ofir7ZeOpE :2006/04/28(金) 19:59:53 ID:Z9R+gWla0
直したので投下します
304 :
◆ofir7ZeOpE :2006/04/28(金) 20:00:12 ID:Z9R+gWla0
辺り一面見渡せる丘の上に、旅人のようでもあるがどこか気品のある男が斧を携え立っている。
王子でありながらその身分を捨て、ユバールの守り手となることを選んだキーファだ。
キーファは少し喜んでいた。当然このゲームに参加するわけではない。
この世界に連れて来られたあの場で、アルスとマリベルの姿を見た。それに、名簿にも二人の名前が
載っている。二人と再会できるかもしれない。
キーファの目標はまず彼らと合流すること、そしてハーゴンの野望を打ち砕くこと。
更に、ゲームに参加する者を止めること。(魔物のような奴は止められるとは思っていないが・・・)
そのために、この見通しの良い場所で・・・相手からも見える位置で人を探していた。
早速、後ろから人がきたようだ。だが、
さっき、後ろを見たときは人影すら見えなかった。
人はこんなにも早く動けるものなのか・・・。いや、人なのか?
それでも、キーファは後ろからこちらを狙っている者に対して無防備だった。
わざと隙を見せて誘っているのだ。
ふっと、後ろにいた者の足が止まった。
(ん!?こちらが気付いているのを感づかれたか?)
305 :
隼 2/3:2006/04/28(金) 20:01:16 ID:Z9R+gWla0
いや、違う。
そいつは、10mはあろう距離から切り込んできた。
早い!まるで風・・・隼のようだった。
振り向いた先にはもうすでに刃がある。
虚を突かれ、身構えていなかったキーファは死を覚悟した。
しかし、その刃は首をはねる寸前で止まった。
キーファに剣を突きつけているのは、サマルトリア第二王子ランドだ。
ランドが剣を納めると、キーファは言った。
「殺さないのか?どういうつもりだ!!」
「お前が、このゲームに参加してるなら首をはねたさ。こんな所に突っ立ってるつーことはゲームに参加する気はないんだろ?
だったら、協力しな。このゲームをぶっ壊す!」
ランドは、今回のことの元凶であるハーゴンとの因縁を話した。
そして、この世界に充満している異様な気の正体、破壊神のことを・・・
306 :
隼 3/3:2006/04/28(金) 20:01:54 ID:Z9R+gWla0
【C-02/丘の上/朝】
【キーファ@DQ7】
[状態]:普通
[装備]:バトルアックス
[道具]:不明
[思考]:仲間に会う、ランドに協力?
【ランド@DQ2】
[状態]:普通
[装備]:メタルキングの剣
[道具]:ほしふる腕輪、他二つ
[思考]:ハーゴンの野郎をぶっ殺す
※まだ、放送がないためキーファはアルスとマリベルの生死は知りません
修正早いな。乙。
ただ…アイテムがあと二つあるのはマズいなw
あれ?
アイテムは3つまでじゃないのか?
てか、キーファもう知り合い二人死んでるじゃん。
309 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 20:11:59 ID:Z9R+gWla0
修正します
>>304の題名は「隼 1/3」
【ランド@DQ2】
[状態]:普通
[装備]:メタルキングの剣
[道具]:ほしふる腕輪、他二つ
[思考]:ハーゴンの野郎をぶっ殺す
[道具]:ほしふる腕輪、他二つ → [道具]:ほしふる腕輪、他一つ
何度もスイマセン
何度もごめん
サマルって長男だよね?
第二王子じゃなくて第一王子になると思うんだが
多分ローレシアが第一でサマルトリアが第二だと思う
DQM+を元にしてるみたいだし
312 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 20:44:25 ID:Z9R+gWla0
ドラクエ2をやるのが面倒だったんで「DQM+」ていう漫画を参考にしたんだが、サマル王子のとこに
「第二王子」と出てた。
確認の為に今ドラクエ2をやってるがサマルトリアに第一王子なんて出てこないな
DQM+に書かれてたのってどういう意味?
ええっ?
それじゃもしもサマルに弟がいたらそいつは第二第二王子って呼ばれるの?
315 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 20:48:43 ID:Z9R+gWla0
言っといてなんだけど判断できない
>>314 まとめサイト、近いうちに作るつもりです。
しばらくお待ちを
・・・じゃなくて……のが良いと思う
が、これはまとめサイトの仕事カナー
>>255〜
>>258 ちょっとまっちクリ。
いつミレーユが死んだんだ?
みんな華麗にスルーしてるけど
>>320 君が勘違いしてると思う
生き返らせるじゃなくて生き残らせるだよ?
うわ、そうだった。失礼しました
新作乙
マーダーが多めのロワになりそうだな
短期決着にはそのほうがいいかもな
脱出せずに終わるのも有りだしね
「…くっ、油断したか」
テリーとハッサンへの奇襲に失敗したマルチェロはルイーダの酒場にいた。
傷を支給品の水で丁寧に洗い流しながら、マルチェロは顔をしかめた。
負傷箇所が両腕のためやりにくいが、
傷口が化膿したりすることを考えれば手を抜けない。
言い争いをしていたはずの青帽子とモヒカン頭の二人が、連携プレイを見せるとは思わなかった。
右腕をボウガンで撃たれ、左腕を切り裂かれ。
グスタフを保持することができずに取り逃がしてしまった。
――自信と過信。
強力な火器を手に入れた事で舞い上がり、己を見失ってしまった。
「この世界では臆病者だけが生き残れる・・・という事か」
マルチェロは昔読んだある小説のセリフを思い出した。やれやれ、自分がそんな立場におかれるとは。
まあいい、これからはこの両腕の痛みが、戒めとなってくれるだろう。
マルチェロ――彼はリアリストだった。
自分達に殺し合えとのたまったハーゴンの言いなりなど吐き気がする。
が、生き残れるのはただ独りだけなのだ。
そして自分はこんなふざけたゲームでむざむざ死ぬなんて御免だ。
ならば、よろしい。参加者では無くただの動く標的。そう思うしか無かろう。
ただしうかつに他の参加者を狩り出して回るのは危険すぎる。
こちらが奇襲を受ける恐れがあるからだ。
慎重に、臆病すぎるほど慎重に行動しなければ。確実に殺れるチャンスだけを狙って。
進む方向は決まった。
マルチェロはこれから自分が行う殺戮ショーを思い描いてニヤリと笑った。
「まずは鎮痛剤でも探すか・・・」
【E−4 アリアハン城下町/朝】
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:右腕に刺傷、左腕に矢傷
[装備]:なし
[所持]:84mm無反動砲カール・グスタフ、
グスタフの弾(榴弾×1、対戦車榴弾×2、発煙弾×2、照明弾×2)
[思考]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しにいかない)
327 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/28(金) 23:06:10 ID:JFN4OpDxO
ドラクエ至上もっとも苦労したであろう5主が即刻死んだのには驚いた
ビアンカに期待
5伝説の勇者は桐山?
3勇者が女なのが以外だがキャラがいい。性格が気になるな。顔面着地したからおっちょこちょいか?
ベギラゴンをヒャダルコで相殺できるのか…。マヒャドはやらんのか。サマンサの魔力が高いとか?
ぶっちゃけ、マヒャドでもかわらんなw
331 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/29(土) 11:22:59 ID:osOduUPZ0
質問いいかな?
例えば、C−02からC−04にエリア移動する。
それって、どのくらいの時間がかかるのかな?
キャラによって移動速度は違うと思うけど
ドラクエVの時間移動を考えると、3マスで1段階(朝→昼とか昼→夕方)じゃないの?
遠回りすることが必要ならもっと伸びるけど
333 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/29(土) 12:23:27 ID:osOduUPZ0
サンクス
参考にします
どうでもいいすけど、マルチェロの死亡フラグが立ってる気がする
334 :
魔王の行進:2006/04/29(土) 15:11:47 ID:VuS1cwvh0
「………リー。ロザリー……」
念仏の如く、魔王は呟き続ける。
薄暗い、洞窟。ここは塔の地下階層らしかった。
ピサロは生気の抜け落ちた顔を見上げ、見渡す。
ここは、宿屋のようで寝台が並んでいる。
しかし、無人。人の気配は微塵もしない。
彼は思い悩んだ。悩んで悩んで…そして、一つの答えを導き出した。
復讐。
愛する者を殺された今、その仇を討つしかなかった。
そのためには、生きなければ。
生きて生きて……目指すべきは、ハーゴン。
「……殺す……!!!」
愛する者の為ならば、集まっていた奴等を屠る事など厭わない。
躊躇いは無い。何もかも滅び尽くしてみせる。
目に、狂気の瞳が点り出した。
しかし。
「………落ち着け……ピサロよ」
荒い呼吸を押さえ、自分自身を諭す。
冷静に考えてみる。あそこに集まっていた者達は勇者と同等、いや、それ以上の者もいた。
闇雲に戦いを挑んでも敗北する可能性がある。
幾千もの魔物を統べる智将、ピサロ。
魔族の王としての頭脳がフルに回転を始めた。支給品の中身を、彼の考えと照らし合わせる。
支給品の中身は、先ほど軽く確認しておいた。
エルフの飲み薬とよばれる魔法の薬品。
失われた魔力を一瞬にして癒すこれは、魔法に長ける魔王の大いなる助けとなるであろう。
エルフ、という説明書の文字を読んだ瞬間身体が強張ったが、平静を崩さないようにする。
「ロザリー………」
これもみな、仇を討つが為と割り切る。
続いて、ザックから取り出されたのは鎖鎌。
殺傷能力があまり無いのは仕方がない。
「…他の奴から有益な武器を奪えば、良い」
一応、腰に括り付けて歩き出す。そして最後の支給品は闇の衣。
包み込めば闇に紛れられるこれは、夜の戦いなどに大いに役立つ。
衣服の上にまとって、魔王は地下通路を進んだ。
長い長い通路に人気は無い。
生ある者が現れ次第、消すつもりで歩いていたがはたと気づく。
―脱出して、ハーゴンの元へ行く術を持つ者がいれば?―
彼は考えを改め、ほくそ笑む。煩わしい殺し合いが嫌な訳ではない。
ハーゴンに一泡吹かせることができれば願ってもない好機。
そいつを脅してでも私はハーゴンに会い、惨たらしく殺さなくてはならない。
試す価値はあると、魔王は考えた。
不運な子羊が彼の前に現れるのはいつであろう。
【E-03/ナジミの塔地下通路(アリアハン城地下へ接近中)/朝】
[状態]:やや情緒不安定気味。健康。
[装備]: E:鎖鎌 E:闇の衣
[道具]: エルフの飲み薬(満タン)
[思考]: ロザリーの仇討ち。ハーゴンの抹殺。
ゲームに乗るが、脱出への足がかりになりそうな者(魔力を豊富に持つ者)は殺さずに利用を企む。
投下完了しました。
ところで終わった後の即刻の予約は可能でしょうか?
トロデ王とムーン王女、予約します。
>>336 どうなんでしょう。
もう少し人が増えてから話し合った方がいいのではないでしょうか?
ピサロだーー!早く続きが見たいぜ!
339 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/29(土) 16:06:22 ID:osOduUPZ0
ピサロの進行方向に、レックス。
その近くにマルチェロ。
確かに続きが読みたい
>>336 あ、言い忘れてた、投下乙です!
ピサロは素直にマーダー行くかとも思いましたが、なんだか面白そうな感じに・・・
修正後のストーリーを纏めてるサイトは無いのかしら(´・ω・`)
>>334 躊躇いは無い。何もかも滅び尽くしてみせる。
↓
躊躇いは無い。何もかも滅ぼし尽くしてみせる。
ミスorz スマソ
(どうしてこんなことになっちまったんだ……)
ドラゴンは溜息をついた。
主たる竜王から任を受け、海底洞窟にてローラ姫を護衛していた彼。
姫の相手役ができるようにと、ドラゴンの中で最も知能が高い彼が選ばれた。
そして姫を救出に来た勇者アレフに討たれ彼の命は絶えたはずだった。
だが今また命を持ってこんな殺戮ゲームに参加させられている。
なんと中には竜王や勇者までいるらしい。そしてローラ姫も。
なんとなくローラ姫のポケポケした顔が思い浮かぶ。
苛ついた。
(あの馬鹿女、あの時も自分の状況を良く飲み込めてなかったみたいだからな。
やれ、着替えたいだの、紅茶が飲みたいだの、身体を拭きたいからお湯もってこいだの……
その度に魔道士やなんやに人間の町に行かせて……思い出しただけでも腹が立つ)
竜王からは丁重にもてなせと命じられているから無碍にするわけにもいかない。
話し相手になってくれと言われて延々とラダトームの国の素晴らしさや家族愛なんかを説かれた
時には途方に暮れた。
(どうせ今も自分の状況を良くわかっていないに違いない。見つけたら鬱憤晴らしを兼ねて
食い殺してやる……)
それはそれとしてドラゴンはこれからどうするべきかを考え始めた。
ハーゴンは気に食わないが脱出することはできそうにない。
ならばゲームに乗るか? しかしそれも勇者やまして竜王に勝てるわけもない。
竜王が優勝するために命を捨てて参加者を狩るか?
最後の案がドラゴンには一番正しいように思えた。
主のために命を散らすなら本望である。しかし……
(竜王様ならハーゴンに従うのを良しとせず、ゲームを壊しにかかるかも……)
そうすると自分の行動は竜王にとって邪魔になってしまうのではないか?
しばらく考えたがこれだというような案は思いつかなかった。
(まず竜王様に会おう。そして指示に従おう)
そしてドラゴンは考えるのを止めた……。
竜王と合流するまでは他の参加者との接触は極力避けることにしてドラゴンは移動を始めた。
移動をしながら支給品を確認してみた。爪で器用にザックを開けると中には通常の支給品の他に
腕輪が入っていた。人間の腕に合わせて作られているのでドラゴンには装備できない。
なんか悔しかったので牙に嵌めてみた。ピッタリだった。ピッタリ過ぎて取れなくなった。
説明書が付いていたので読んでみる。メガンテの腕輪だった。
物凄く落ち込んだが、死んでも相手を道連れにできるんだと納得することにした。
支給品はもう一つあったのだがドラゴンはもう確認する気がなかった。
(何か……せっかく生き返ったのについてねぇなぁ)
深々と溜息をついてドラゴンは歩みを再開した。
しばらく進むと女性二人が視界に入った。こちらには気付いていないようだ。
よく見ると一人はなんとローラ姫だった。もう一人は青い髪の良家の夫人のようだ。
(うーん、馬鹿女に会ったら食い殺してやろうと思ったが今は余計なことはせんほうがいいな。
ここは奴らが通りすぎるのを待って別の方向に進もう)
そう考えてドラゴンは伏せてローラ姫たちの様子を見ることにした。
ローラ姫は何やらはしゃいでいる。青い髪の女はそれに微笑みながら付き合っている。
そしてローラ姫が女に背を向けた時、女は懐から短刀のような針を取り出し振り被った。
「あぶねぇ馬鹿女ッ!! 後ろだァ!」
ハッとローラ姫は振り返り、女はこちらを見た。
(な、何やってんだ俺は!? 関わらねぇと決めたばっかじゃねぇか!
しかも何でよりによってあの馬鹿女を助けるんだ?)
思わず叫んでしまった自分の行動が信じられずドラゴンは混乱する。
自分の声によってローラ姫は女の攻撃を避け、何かを言ったようだった。
女は何かを言い返し、何か黒い小さな筒のようなものを取り出してローラ姫に向けた。
危険を察したドラゴンはまたしても飛び出し、炎を女に浴びせかけた。
女は悲鳴を上げて炎から逃げる。そして黒い筒をドラゴンに向けてきた。
パンッ
破裂音が響き、ドラゴンの左肩の鱗が弾けとぶ。
(痛ぇ!? なんだこの攻撃は?)
何か小さな固いものが自分の皮膚の中に食い込んでいるようだ。
だがその位置は浅い。竜の鱗と竜の筋肉を貫くには些か力不足だったようだ。
ドラゴンは筋肉を膨張させて、弾丸を体外へと押し出す。
それを見た女は黒い筒を仕舞うと今度は呪文を唱え始めた。
(魔法使い!? ヤバイ、間に合うか!)
詠唱を阻止しようとドラゴンは女に迫るが、それよりも早く呪文は完成した。
「メラミ!」
灼熱の光球がドラゴンへと迫り来る。かわせないと知り、ドラゴンは防御体勢を取った。
しかしその時、なんとローラ姫がドラゴンを庇いメラミをその身で受け止めた。
(な!? 馬鹿女? なんで俺をお前が庇うんだよ!?)
ドラゴンはローラ姫の死を確信したが、ローラ姫のドレスが金色に輝き呪文を跳ね返した。
呪文を弾く効果を持った光のドレスを着ていたのだ。火球はそのまま女に炸裂し、その身を焼く。
「ぎゃぁああーーーーっ!」
悲鳴を上げ、火に包まれながらも女はこちらに背を向けて走り出した。
「逃すか!」
後を追おうとすると今度はドラゴンの前にローラ姫が立ちはだかった。
「お待ちなさい! 殺してはなりません!」
その強い意志を持った命令にドラゴンは思わず止まってしまう。
女はその隙に木々の合間へと姿を消した。
「馬鹿か! あいつはお前を殺そうとしたんだぞ! 何で庇う!?」
「それではあの邪悪な者の思惑通りになってしまうからです。
フローラさんの行動は残念ですけれど……ここでは仕方のないことなのでしょう。
憎むべきはあのハーゴン。彼女ではありません」
一瞬、気圧されて止まったドラゴンだが沸々と怒りがわいてきて怒鳴った。
「この大甘のお人好しが! お前みたいな馬鹿女はどうせこの先生きのこることはできん!
この場で俺様が食い殺してやるぁ!!」
ドラゴンはぐわっと大口を開けてローラ姫の頭からかぶりつこうとする。
「まぁ」
その間の抜けた声にドラゴンは力が抜けて地面に突っ伏した。
本当に本気で自分に襲われるとは考えてなかったようだ。
(苦手だ……やっぱこの女は苦手だ)
動かないでいるとローラ姫は自分に向かって頭を下げてきた。
「そういえばお礼がまだでした。助けていただいてどうもありがとうございました」
ドラゴンはジロリとローラ姫を睨む。
「俺が怖くねぇのかよ」
「私が竜王に攫われていた時に色々とお世話をして頂いたドラゴンさんですよね?
お声で判りましたわ。あの時も本当に感謝しています。
アレフ様に倒されたと知った時本当に哀しかったですわ。
あなたのことを話したらアレフ様もあなたに悪いことをしたと仰ってくださったんですよ?」
(あの勇者が? フン)
それを聞いてドラゴンはそっぽを向いたが、悪い気はしなかった。
勇者も自分も自らの使命をかけて命がけで戦ったのだ。元より憎んではいなかった。
もうどうでもよくなりドラゴンはローラ姫に背を向ける。
「気が削がれた。お前はしばらく生かしておいてやる。じゃあな」
早く竜王様を探して指示を頂かねば。
ドラゴンはのっしのっしと歩き出す。
とっとっと
後ろから何か聞こえた。
(気のせいだろう)
ドラゴンは無視して歩いた。
のっしのっし、とっとっと、のっしのっし、とっとっと……
だんだんと苛ついてくる。
「ハァ、ハァ、ハァ」
荒れた呼吸まで聞こえ出し、ついにドラゴンは振り向いた。
「何でついてくるんだよ!?」
「まぁ」
驚いたようにローラ姫は立ち止まった。
「せっかくこのような世界で出会ったのですからご一緒しましょう」
「大御免だ! 俺はお前みたいな馬鹿女が嫌いなんだよ!」
「あら、私はあなたのことは好きですけれど……」
これだ。だからローラ姫がドラゴンは嫌いなのだった。
あの洞窟に幽閉していた時も同じで魔物である自分に妙に懐いてくるのだ。
人間には嫌われるのが当然だったドラゴンはローラ姫のこの反応に妙に苛つくのだ。
問題なのはその理由がわからないことだ。
(ち、なんなのだ…… 一体)
そしてドラゴンは再び考え始めた。どうもローラ姫は諦めそうにない。
なら殺すか、無視するか……。だが殺す気にはなれなかった。
大体何故自分がローラ姫を助けてしまったのかも理由が判らない。
そのもやもやが晴れないことにはどうにもローラ姫を傷つけようとは思えなかった。
かといって無視はローラ姫がさせてくれそうにもなかった。
どうにもできない。その時、ドラゴンに閃くものがあった。
(そうだ、竜王様はローラ姫にご執心だったのだ。ローラ姫を連れて行けば喜ばれるかも知れん)
ローラ姫を連れて行く理由を思いつき、ドラゴンはホッとした。
とにかく目の前の問題が一つ片付いたように思えたのだ。
「ローラ姫。俺は竜王様を探している。それまでは一緒に行ってやる」
「はい、私もアレフ様を探していますのでご一緒に探しましょうね」
(何か……何か違う……)
そうは思ったがドラゴンは諦めて何も言わずに歩き始めた。
ドラゴンの後について行きながらローラ姫はザックに入ってる剣を思う。
(早くアレフ様にこの剣をお渡ししなければ……)
それこそは幾多の魔王を切り裂いてきた伝説のロトの剣だった。
ローラ姫を襲った女、フローラは全身に火傷を負いながらも未だ生きていた。
しかしドラゴンから逃げ切った所で流石に力尽き倒れる。
(嫌……私はこんな所で死ぬの? リュカ様……)
かつて一目惚れしたリュカとの恋に敗れ、アンディと結婚した彼女だったが
未だにリュカを忘れられないでいた。
そんな時にこのゲームに巻き込まれ、フローラは嘆くよりもチャンスだと思った。
自分が最後まで生き残れば何でも望みを叶えてもらえるという。
ならばその時はリュカに釣りあう若さとリュカの蘇生を願おう。
ビアンカとその子供がいなくなればリュカは自分を愛するしかない。
このまま死んだような人生を送るよりもこのゲームに賭ける。それがフローラの決断だった。
しかしそれがここで終わるのか……絶望のままフローラは気絶する。
その時、偶然にも一人の女性が通りかかった。
「ん? 人が倒れてるね」
女僧侶フィオは倒れているフローラに近寄り、具合を見る。
「ん、これは酷い火傷だね。ま、ここで会ったのも何かの縁。
治療してやるとするかね」
そして回復呪文の光をフローラへと当て始めた。
………。
のっしのっし、とっとっと、のっしのっし、とっとっと
チラリとドラゴンはローラ姫の足元を見る。
ドラゴンは身体が大きい為、一歩一歩の歩幅が大きい。
それについていく為ローラ姫は小走りになっていた。
このような森の移動には慣れていないのだろう、時々転びそうになりながらも懸命に走っている。
ドレスの裾は土で汚れ、ローラは荒く息を弾ませていた。
またしてもドラゴンは苛つく。
(どうしてだ。なんでこの女はこうまで俺を苛つかせる)
ドラゴンは立ち止まると身を伏せた。
「どうされたのですか?」
「乗れ」
「え、宜しいのですか?」
「勘違いするんじゃねぇぞ。お前の身を案じたからじゃねぇ。
そんな荒く息を傍で吐かれちゃ気が散ってムカつくからだ。とっとと乗れ」
「はい、ありがとうございます!」
ローラ姫は喜び、素直にドラゴンの背に腰掛けた。
それを確認するとドラゴンは立ちあがり、歩き始めた。
これでもう苛つかせられることはないだろう。
「ドラゴンさんはお名前はなんと仰るのですか?」
そう思った途端、ローラ姫がそんなことを尋ねてきた。
「洞窟にいた時も聞きそびれていたものですから……ドラゴンは種族の名前ですし」
この女は俺を苛つかせる天才だ。ドラゴンはそれを認めざるをえなかった。
黙ってもこの女は教えるまで聞き続けるに違いない。
「……ゴン、だ」
「え?」
「うるせえ! 呼びたきゃ好きに呼べ! 魔物には名前で呼び合う習慣なんぞねえんだ!」
「はい、ゴンさん」
「聞こえてんじゃねぇかぁっ!!」
ゴンの受難は続く……かも知れない。
【B-5/森林と山岳地帯の境/朝】
【ローラ@DQ1】
[状態]:少々の疲労
[装備]:光のドレス
[道具]:ロトの剣 支給品一式
[思考]:アレフを探す/ゲームを脱出する
【ゴン@DQ1ドラゴン】
[状態]:左肩に銃創(浅い)
[装備]:メガンテの腕輪
[道具]:支給品一式(不明アイテム一つ所持)
[思考]:ローラを竜王の所に連れて行く/それまでは護る
【C-5/山岳地帯/朝】
【フローラ@DQ5】
[状態]:気絶 顔から右半身にかけて火傷
[装備]:なし
[道具]:毒針 ベレッタM92(残弾14) マガジン(装弾数15)×2 支給品一式
[思考]:ゲームに乗る/永遠の若さとリュカの蘇生を願う
【フィオ@DQ3女僧侶】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]:目の前の女性を助ける。
乙!モンスターでマーダー以外にするとはうまいですね。
マーダーはお腹一杯なくらいいますからいい感じです。
質問なんですが、転生士の杖とかそういうアイテム(その職種の持つ捏造アイテム)は出しちゃマズイんですか?
神官とかなら使える、とかで。モンスターマーダー抑制の一環で、無理なんでしょうか?
ドラゴンかわいいよかわいいよドラゴン
フラグもほどよく撒かれてるし今度の展開wktk
そろそろ避難所が欲しいところだが、テンプレでも作るか?
フォズがいたらDQ6・7の連中は転職できるかもわからないな
ってかハッさんとかは職業何だ?
ドラゴンかわえー!フローラ怖ぇー!
あと、久しぶりにまともなローラ姫を見ることが出来て感動しました。ローラ姫スレ住人の独り言です
ドラゴンとローラぁぁ!最高!でも誰か死ぬんだよな…。みんなで手を組んでハーゴンと戦ってくれないかな。
ゴンからツンデレの匂いがする……
何とか長生きしてほしいが支給品で死亡フラグがビンビンにおっ立ってるな
>>354 大工(見習い?)兼武闘家
他の6メンバーの職業は
主人公→王子
ミレーユ→占い師
バーバラ→次期カルベローナ長(?)
チャモロ→次期ゲント長(?)
かな?
>>358 それを言いたいんじゃないだろ。
主人公勇者、ハッサンバトマスorパラディン、ミレーユ賢者orスパスタ、バーバラ魔法戦士or賢者とかじゃね?
戦士や武闘家などの職歴はあっても参加させられた時点では素の職業無し状態なんじゃないの
じゃあ職歴は書き手の技量任せだな!
>>359 ごめん。そこじゃなくてテリーに突っ込んで欲しかった
ミレーユ、トルネコ予約します
>>362 ED見る限りじゃ相変わらず1人で冒険して強敵に戦いを挑んでたな。さすらいの剣士のままか?
この先生きのこるで不覚にも噴いた
DQ7フォズ 予約します。
転職可能かどうかは触れないけど…どうするのがいいかな
原作では神殿取り戻すまで転職不可だったよな…
アレフが竜王倒してたり、ローレがシドー倒した後なんだから、6のキャラも転職済みで特技は身に付けてるだろう。
「くううっ、火傷のあとが痛む」
ゲマの策略を辛くも突破したトルネコは、森をさらに奥へと進んでいた。
南下して平原に出てしまっては誰からも発見されやすいからだ。
それにトルネコはのどが渇いてしょうがなかった。
あの争いでかなりの緊張感と爆発熱を味わってしまった彼は、支給された水をすでに
飲みきってしまったのだ。
それで水場へいくことがまず先決となった。
地図をみると北上したところのC−3には湖がある。
そこで渇きを癒すのがいいだろう、と考えて森の中を歩くことになったのだ。
……とはいえ
「いたたた……」
動くと体が痛むのである。
湖へ行く前に誰にも発見されない場所で休憩をとりたい。
とりあえず、爆発地点から大声を出して声が届かないぐらいの距離には来ているので
この辺で木陰に隠れて休むことにした。
腰をおろして筋肉の張った体をひと揉みするトルネコ。
「ふあ〜、眠い」
座ると急に眠くなる。おなかも減ってきた。
しかしここはいつものダンジョンの中じゃない。
食料はハーゴンに支給されたものだけがザックのなかに入っている。
今日のお弁当は何かな〜、あ、また大きなパン一つだったー、ネネ……
のお約束もないはずだ。
しかし中を探ると、でてきたのは複数のパンであった。
結局これか、と思いつつも口の中にほうり込んでみた。
「うーむ、なんとも不思議な感じの味だ……」
おいしくない料理を食べさせられて、作った人から味を尋ねられた場合によく言う
苦し紛れのコメントが出た。
どうやらあまり評価はよくないらしい。
トルネコはそうだ、とうなづく。
「やはりネネのパンの方がよっぽどうまい!何しろ愛情がつまっているからな。
それに比べてこのハーゴンのこねたパンときたら……、こんなものを口にしてわしは
つらくてたまらない。ああ、はやく帰りたいものだ」
食費がかさむとポポロの養育費がままならないから、それの犠牲でお弁当が
パンになっているだけなのに。
第一これはハーゴンの手づくりでもなんでもなくて、普通に店売り品のつめ合わせなのだが……。
少し気の毒なトルネコであった。
さてこれより前の時間、朝、ミレーユ。
彼女は湖のほとりにいた。
トルネコが北上して目指す場所の近辺である。
彼女はなだらかな水面を見つめて微動すらしない。
水鳥たちの泳ぐ姿も、おそらく目に映ってはいない。
その姿はまるで生き人形のようだった。
風が出て、波が立ちはじめた。
水鳥がばたばた暴れて飛び去ってゆく。さらに水辺は揺れて昇り出した日の光が
乱反射をくり返した。
空は青くなっていき、夜の闇の残り香はもうどこかにもなくなっていた。
時は過ぎていくが、ミレーユに変化はない。
うっすら瞳を開けたまま動く気配はない。
一点集中の先に何が見えているのかは知らない。
彼女の職業がパラディンで、それを極めたのが今であったことだけは
まぎれもない事実だったけれども。
【D-3/森/時間・昼】
【トルネコ】
[状態]:疲労困ぱい 軽い火傷
[装備]:なし
[道具]:ワイヤー(焦げて強度は弱くなっている)
[思考]:休憩して、北の湖を目指す
【C-3/湖のほとり/時間・昼】
【ミレーユ】
[状態]:健康
[装備]:ルカナンソード、不思議投げの指輪
[道具]:とじこめの壺
[思考]:精神を磨いている
※ミレーユは朝から場所を移動していません
と……思ったらすみません、
トルネコはザックを落としてたんだった。
かなり勘違いしてました。
申し訳ないです
>>368-
>>371は無効にしてください。
パラディンとは意外だな
日がかなり高くなったというのに、ハッサンが目を覚ます様子はない。
しょうがない、もう少し寝かせておいてやるか、と思いかけて、ふと気が変わる。
テリーはボウガンを眠るハッサンの眉間にそっと向けた。
もともと殺すつもりで近づいたのだ。
今なら、眠りから死へと苦痛もなく移行できるだろう。
ぐっすり眠っているようだから、抵抗されることもない。
──そう、簡単に、殺せる。
この引き金を引くだけだ。
それで、姉さんが生き残る確立が上がる──
かたかた、とボウガンが鳴る音がして、手が震えているのだと気づいた。
引き金にかけた指は、テリーの意志に反して、ぴくりとも動かなかった。
もしこれがテリーの知らない参加者だったならば躊躇いなく殺しにかかるだろう。
(他の参加者は他人で、ハッサンは仲間だった…その差か?)
それとも、一緒に行動したことで情が移ったのだろうか?
どちらにしても、今はハッサンを殺すことができない。それだけは認めなければならなかった。
──殺せないのなら、朝のうちに本人に言ったように、こきつかってやる。
テリーはボウガンを引くと、ハッサンを軽く蹴り飛ばした。
「いつまで寝てるつもりだ、いい加減に起きろ」
「これからどうするんだ」
支給されたパンをかじりながら、ハッサンが聞いてくる。
「そうだな、姉さんを捜して。途中で他の参加者にあったら殺すかな」
「ミレーユを探すのは手伝うけど、他の参加者を殺そうとしたら邪魔するぞ」
「邪魔したらあんたも一緒に殺すだけだ」
「それは困るな。俺まだ死にたくないし」
二人とも、話の内容とは裏腹に、穏やかすぎる表情で笑っていた。
──情が「移った」んじゃなくて、「戻ってきた」のかもしれない。こんなことに巻き込まれる前の状態に。
そう思いながら、テリーは「行くか」とつぶやいて立ち上がった。
「おう」と答えてハッサンも続いた。
【D−4 アリアハン北部の森→?/昼】
【ハッサン@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持]:まだらくも糸、魔物のエサ
[第一行動方針]:テリーとミレーユを探す
[第二行動方針]:テリーを説得
[基本行動方針]:打倒ハーゴン
【テリー@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:イーグルダガー
[所持]:ボウガン(鉄の矢×30)
[第一行動方針]:ミレーユを探す
[第二行動方針]:他の参加者を殺す(ハッサンは殺さない)
[基本行動方針]:ミレーユを生き残らせる
寝てたのってハッサンじゃなくてテリーじゃなかったか?
だったら何だ
仲間を思う気持ちの鎖の作者だけど
>>376の指摘があったので修正してきます
>>374-
>>375は無効です
不思議投げの指輪w
テリーとハッサンが再開してから数時間。
一〜二時間の仮眠からテリーが目を覚ますと入れ替わるようににハッサンが仮眠に付いた。
日がかなり高くなったというのに、ハッサンが目を覚ます様子はない。もう三時間は寝ている。
しょうがない、もう少し寝かせておいてやるか、と思いかけて、ふと気が変わった。
テリーはボウガンを眠るハッサンの眉間にそっと向けた。
もともと殺すつもりで近づいたのだ。
今なら、眠りから死へと苦痛もなく移行できるだろう。
ぐっすり眠っているようだから、抵抗されることもない。
──そう、簡単に、殺せる。
この引き金を引くだけだ。
それで、姉さんが生き残る確立が上がる──
かたかた、とボウガンが鳴る音がして、手が震えているのだと気づいた。
引き金にかけた指は、テリーの意志に反して、ぴくりとも動かなかった。
もしこれがテリーの知らない参加者だったならば躊躇いなく殺しにかかるだろう。
(他の参加者は他人で、ハッサンは仲間だった…その差か?)
それとも、一緒に行動したことで情が移ったのだろうか?
どちらにしても、今はハッサンを殺すことができない。それだけは認めなければならなかった。
──殺せないのなら、朝のうちに本人に言ったように、こきつかってやる。
テリーはボウガンを引くと、ハッサンを軽く蹴り飛ばした。
「いつまで寝てるつもりだ、いい加減に起きろ」
「これからどうするんだ」
支給されたパンをかじりながら、ハッサンが聞いてくる。
「そうだな、姉さんを捜して。途中で他の参加者にあったら殺すかな」
「ミレーユを探すのは手伝うけど、他の参加者を殺そうとしたら邪魔するぞ」
「邪魔したらあんたも一緒に殺すだけだ」
「それは困るな。俺まだ死にたくないし」
二人とも、話の内容とは裏腹に、穏やかすぎる表情で笑っていた。
──情が「移った」んじゃなくて、「戻ってきた」のかもしれない。こんなことに巻き込まれる前の状態に。
そう思いながら、テリーは「行くか」とつぶやいて立ち上がった。
「おう」と答えてハッサンも続いた。
【D−4 アリアハン北部の森→?/真昼】
【ハッサン@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持]:まだらくも糸、魔物のエサ
[第一行動方針]:テリーと一緒にミレーユを探す
[第二行動方針]:テリーを説得
[基本行動方針]:打倒ハーゴン
【テリー@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:イーグルダガー
[所持]:ボウガン(鉄の矢×30)
[第一行動方針]:ミレーユを探す
[第二行動方針]:他の参加者を殺す(ハッサンは殺せない)
[基本行動方針]:ミレーユを生き残らせる
382 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/30(日) 00:31:37 ID:JnbLapTgO
テリーとハッサンのコンビなんかいいな
俺は、ハーゴンとの因縁、破壊神の脅威についてランドが語るのを真剣に聞いていた。
「ハーゴンは、俺たちを生贄にして破壊神を呼び出すつもりなのか?」
眉間に眉をよせ、つぶやくように核心をついた。
「なぜ、奴が生きているかは知らないが、そうだろな。……しかも、完全にだ。
殺し合いをしてしまっては、奴の思うつぼだろう。
だが、この状況だ。殺し合いを始める奴らが何人出てもおかしくない!
まずは、そういった連中を止める。協力してくれるか?」
キーファは、ランドの目を見つめている。
最初に切り込んで来た奴だ。直ぐには信用できない。
しかし、あの場で落とせたはずの首を落とさなかったのも事実。
少し悩んだが一緒に同行することを決め、黙って頷いた。
「よーしっ!かたっくるしい話は終わりだ。っと、自己紹介がまだだったな。
俺の名前はランドだ。一応、サマルトリアの王子をやってる」
「……俺は、キーファだ。」
「お前も、王子だろ?雰囲気で分かるよ。俺の仲間にも王子がいたしさ」
ランドのズバリ宣言には驚いた。
「いやぁ……まいったな。元王子だけど」
いつの間にか、キーファの緊張は溶けている。
ランドには、そういう力があるらしい。
さっきとはまるで別人だし……変な奴だ。
二人は、人が集まるであろう場所に行くことにした。
目的地は、ここから北にある町レーべ。
【C-02/丘の上/午前】
【キーファ@DQ7】
[状態]:普通
[装備]:バトルアックス
[道具]:不明
[思考]:仲間を探す、ランドに協力/北の町レーべへ行く
【ランド(サマルトリア王子)@DQ2】
[状態]:普通
[装備]:メタルキングの剣
[道具]:ほしふる腕輪、他一つ
[思考]:ゲームに参加する者を止める/北の町レーべへ行く
ランド装備最強だな
8主人公、アリーナ予約します
誰もツッコまんから書いておくけど
DQ1の死神の騎士はさまよう鎧系の敵じゃなくて
ガイコツが旅人の服着て、剣構えてるような奴だぞ。
そりゃ死霊の騎士ですぜ兄貴
死神の騎士は今回のオリジナルモンスターです(なぜか)
死神の騎士はちゃんと1に登場してるよ 紅い鎧に斧と盾
そりゃ設定はオリかも知れないけどそれは他の名無しキャラも同様ってことで
アリス、カンダタ、3J を予約しておきますね
個人的には死神の騎士は山崎
バーサーカーはきりえのイメージがしみついてるな。
あ〜、モヒカンアーマーっぽくて、丸い盾と斧装備してるヤシか。
ベホイミ使う嫌らしい敵ですたな。
素で勘違いしてますた、スマンポ
>>392 わかるw
あのバーサーカーは頭に残るよな
395 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/30(日) 14:09:32 ID:p29PXSOvO
竜王とローレ王子、それとククールを予約
ageてしまった……しかもトリップ忘れてた……
マジごめん
お前らFFDQの方も宜しくね
FFDQは見つけた時点で6スレ目だったし、いまはもう10まで来てるから話の流れワカンネ
自分は向こうはROM専になってしまったな…。
第4章までは書いてたが、最近はクオリティ高いぜ。
感想というか、突っ込みはよくやるけど。
ここで場数踏んでログ読みあさって向こうに出現するぜ
401 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/30(日) 15:17:43 ID:Y0i+dYSR0
初期は結構書いてたが
ブランクがあった間にクオリティ高須になってた。
さらに人間関係が複雑だしね。
覚えるつもりで読まないと話を把握できないしw
未登場で予約がないキャラクター達
【DQ2】○サマル王女
【DQ3】○卑弥呼(オロチ)
【DQ5】○ビアンカ
【DQ8】○ゼシカ
ミレーユ登場してないよミレーユ
なんだかんだで8キャラはロワ初なんだな
書き手さんに期待
フローラとフィオ予約
感想書いたり告知をするための専用スレ立てたほうがいいんじゃない?
3rdみたいに。
本スレに直に書き込むと色々と読みづらい
しかし必要なほど繁盛してるかな
どうもそうは思えないのだけど
立てたらどっちも過疎りましたじゃ洒落ならん
まあそうですね。
現状のまま行きましょうか。
短期完結みたいだし
413 :
◆gI6lpW1zcM :2006/04/30(日) 21:37:49 ID:tTMN3XBk0
ゼシカ予約
それにしても文章みただけで、1stのあの話とか書いた人だなとか
一発でわかるのが凄い。
多分間違ってないと思う
あれ、やっぱり分かるんだ?
416 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/04/30(日) 21:54:59 ID:Y0i+dYSR0
人によって、改行や描写、文章の組み立て方が違うしな
わかるもんなんかなぁ…
俺はさっぱりわからないw
正直分かるやつはキモイ
「………槍、か」
自分にとって得手な武器だったのは幸いである。
少々大振りではあるが重さは何ともない。
近衛兵エイトは主君と仲間達を探すために森を散策していた。
仲間達の強さは知っている、みすみすやられるような連中ではない。
心配なのは、トロデ王。
常人に比べては強く、枝一本で武装した兵士と渡り合うくらいは可能だ。
「若い頃は強かった」が本人の弁である。
だが、あそこに集まっていた連中はそれを遙かに凌いでいる。
いや、暗黒の魔王を討ち滅ぼした自分でさえ…
「……ッ!!」
何か来る。
槍を右手に構えて穂先を気配の方向に向けた。
魔法の力―閃光呪文『ベギラゴン』を秘めた雷神の槍。
黄金の穂先が朝焼けに煌めく。
茂みから、目立つ赤い髪が飛び出している。
「…赤毛……ゼシカかい?」
「……誰?人違いよ。それより……やる気?」
少女は武闘家だろうか、構えを取っている。
こちらが槍を構えたままだったのを思い出し、慌てて下げる。
どことなく漂う気品に、思わず畏まってしまった。
「失礼をお詫びします。僕にあなたを傷つける気はありません」
緊張が走る。
頭を垂れて戦闘の意志が無いことを示した。
「…そう。なら、よかったわ。信じてあげる」
相手も拳を下げる。わかってくれたようだ。
槍を地面に刺し、再び頭を下げる。
「申し遅れました。トロデーン王国近衛兵隊長、エイトと申します。…貴女は?」
「私は、アリーナよ。えーっと…ホントの事言うけど、サントハイム王女やってるの」
やはり。にじみ出る気品が彼、エイトに身分を感づかせてしまったのだ。
高貴な者達との付き合いは多い、こういう事には勘が鋭いのだ。
「どうも、ゲームに乗り気では…なさそうですね」
「当ったり前でしょ!こんな馬鹿げたゲームなんか…叩きつぶしてやるんだから!」
固めた拳が音を立てる。
相当の手練れらしい、空気が張りつめる。
「…わかりました、協力しましょう。僕も、何とかしたいと思っていました」
二人は座り込みお互いの素性を明かし合った。
ここに来るまでのこと、そして自分は戦える人間だということ。
仲間達の事は、やはりわからない。
「…そうですか。アリーナ様」
「“アリーナ”でいいよ?あたしそんな呼ばれ方されても…」
「いえ、しかし…」
「命令」
「………はい。では、アリーナさん」
「…まぁいっか。で、何?」
「ここにいるのは危険です、逃げ道が制限される森では襲撃される可能性があります」
「そうね。まあ、近づいてきたらぶっ飛ばしてやるけど」
そして、ここを離れようと二人は立ち上がり、走り出す。
「仲間達を探しましょう、無事でいるかどうか」
「うん。大人しくやられる人たちじゃないけど…心配だからね」
アリーナが支給品のくさりかたびらを鳴らして言った。
彼女の支給品に武器の類は入っていなかったようだが、もともと素手を好んでいたのでさほど問題ではなかったらしい。
それでも心配であったので、自分の支給品に入っていた武器を渡した。
武闘家の彼女にはありがたいであろう、格闘武器だ。
「もらっちゃっていいの?ありがとう」
パワーナックルを手にはめて、2、3度拳を振るう。
風切りの音から、当たったらただではすまないと判断した。彼女に逆らうのはやめよう。
二人は周囲に警戒をしながら北西に向かう。
地図で見ると、村がある方向だ。森はそう深くもなく、苦労せずに出ることができた。
しかし、草原に出た二人は辺りを警戒する。
火の臭いがした。そして、何か焼ける臭い。
遠くで何かが焼けている。そう、人。
かすかな臭いではあったが、確かにしている。
そして、その方角を見るとうっすらと煙があがっていた。
村の方角は北東、そしてそちらは北。
「…北で…誰かが争った、ようですね」
「この臭い……火の魔法?」
「おそらく、そうかと。どうします?このまま村へ行きましょうか?」
「何言ってるのよ、心配だからこっちへ行くのよ!」
「仰せのままに」
脱兎の如く駆け出すアリーナ、追うエイト。
そして、その先で、このゲームの敗北者“返事がないただの屍”を発見する事になるとは。
二人はまだ何も知らない。
【B-03/レーベ東の草原/午前】
【エイト】
[状態]:健康
[装備]:E:雷神の槍@DQ5
[道具]:支給品一式
[思考]:火元らしい所へ向かう。仲間(トロデ優先)を捜し、ゲームには乗らない。
【アリーナ】
[状態]:健康
[装備]:E:パワーナックル@DQ3 E:くさりかたびら
[道具]:支給品一式(三つとも武器以外)
[思考]:エイトに同行。仲間を捜して、ゲームにはのらない。マーダーは倒す。
リアルタイム新作乙。
エイト礼儀正しいなw
投下乙です。エイト、王様から解放されたと思ったら連れはお姫様か…
今から投下します。
投下完了しました、修正点あればどうぞ。
太陽が中天に差し掛かる頃。
その光の恩恵も届かぬ鬱蒼とした森の中を小柄な人影が歩いていた。
否、人ではない。
毛髪のほどんど無い頭、尖った大きな耳、そしてその森と同化する異様な体色。
「まったく、酷い目に遭ったわい」
怪物は――トロデは彼の小柄な身体には大き過ぎるザックを腹の前で抱えなおし
小さく溜め息をついた。
朝方あの太った男と出くわしてからもうずっと歩き通しだった。
いい加減足は疲労を訴えているし腹は空腹を訴えている。
それでも足を止めたらあの男が追ってくる気がして、ずっと無理を重ねていたのだが、
(そういえばあの男も怯えておったようだの)
もしかしたら自分と同じ、殺し合いに乗る気の無い者――というか乗るだけの力の無い者だったのかもしれない。
来た方を振り返ってみるが、道らしい道も無い森の中、
がむしゃらに走ってきたこともあって何処をどう走ってきたものだか見当もつかなかった。
それにこうも時間が経ってしまうとあの場に男が留まっているとも思えない。
折角の連れを得るチャンスを無駄にしてしまったようだ。
もっとも、この風体では信用してもらうのも難しいだろうが。
大広間で目を覚まし己の身体を見下ろした時、彼は一度は解いたはずの呪いが
再びこの身に降りかかっていることに気付いた。
自分たちを拉致したのが自称大神官・ハーゴンなら、これも奴の手によるものだろう。
「魔物の姿ではワシのダンディさも半減じゃわい。
あのハーゴンめもワシのダンディさに恐れを為したに違いない!」
好き勝手に悪態をついて、トロデは座り込む。
今まで必死に逃げてきたのが無為だと気付き、どっと疲れが押し寄せてきた。
そろそろ休まなければ身がもたない。
まだ支給品の確認すらしていないのだ、今後の為にも休息は必要だろう。
何処か身を隠せそうな場所を探してきょろきょろと辺りを見回して、
「む?」
木々の向こうに白いものがちらりと見えた気がして、トロデは目を凝らした。
こちらに背を向けて、胸に何かを抱え込むようにして少女が座り込んでいた。
白いローブに秋桜色の頭巾、その下からは波打つ菫色の巻き毛が溢れている。
緑一色の森には目立つ事この上ない色彩。
(ミーティアと同じくらいの年頃かのう)
見るからに華奢な少女の背中を見遣り、トロデは思案した。
自分はこの姿だ。下手に声を掛ければ逆に警戒されてしまうかもしれない。
だが、あのような目立ってはいずれ害意を持った者に気付かれ少女は殺されるだろう。
行動を共にしてもらえるかはともかくとして、その危険性を指摘しなければ。
意を決し、トロデは声を掛けた。
「おおい、お嬢さん」
弾かれたように少女は振り返り、怯えを浮かべた瞳がトロデを映すや否や。
少女は抱きしめていた杖を抜き放つとトロデへと向けた。
「出たわね魔物!ハーゴンの手先め!」
杖の先端から火線が迸る。
最初の一撃を避け切れたのはトロデのマジックアイテム知識の賜物だった。
暗黒神を封じた杖の封印を担っていた事や錬金釜の存在からも窺える通り
トロデーンは魔法技術に長けた国であり、その上トロデには旅で得た知識もある。
彼女の杖が何であるかも、魔法の杖の前に立つ事の危険性も分かりきっていたし、
また少女が最初座っていたため攻撃が遅れたこともトロデの味方をした。
「ちょ、お待ちなさいお嬢さん!誤解じゃって……のわっ!」
続く二撃目を避けられたのはひとえに幸運のためであった。
想像を上回るスピードで放たれた二撃目に動揺したトロデは下草に足を取られ、
転倒したトロデの頭上を掠めるようにして火線が飛ぶ。
転んだ際に打った腰をさすりさすり、立ち上がろうとしたトロデの視界にほっそりとした足首が映る。
見上げれば、杖を高々と振り上げる少女の姿。
――三撃目。
「滅びなさい、世界の理を乱す魔のものよ」
何か身を守れる物はないかと、トロデは咄嗟に前に抱えたザックに手を突っ込み、
最初に手に触れた何かを引っ張り出した。
少女が杖を振り下ろす。杖の先端から炎が溢れ、トロデ目掛けて襲い掛かり、
だがトロデの目の前で火線は弾かれ、少女を掠めてその背後の木を焼いた。
少女は驚きに目を見開き、トロデは己の手が取り出した物を見て歓喜の声を上げた。
「おお、これは――」
『おお、これはまた随分立派な盾じゃの!』
『ええ、陛下。これはミラーシールドといって、魔法反射の力を持つ盾だと――』
「――ミラーシールドではないか!
くぅ、ここにアモールの水と魔法の聖水が無いのが残念じゃの!」
錬金釜が無い以上、どのみち錬金は出来ないが。
そもそもそんな時間も余裕も無い。
ミラーシールドの魔法反射の力は絶対ではない。
今は運良く弾き返せたからいいが、次も同じように上手くいくとは限らないのだ。
今の隙を突いて逃げ出せれば良かったのかもしれないが、
反射のタネが盾にあると気付いたらしい少女は今はもう油断無く杖を構え、こちらの様子を窺っている。
トロデは覚悟を決めてぎゅっと目を瞑った。
(俗に美人薄命とか佳人薄命とかいうがまさにその通りのようじゃの。
我が最愛の王妃よ、ワシも今そちらに行くからの。温かく迎えておくれ。
しかしこんな早く死んでしまうと分かっておれば!
やり惜しみなどせずミーティアをあやつにくれてやったのだがのう。
ミーティアの花嫁姿を見れないのがつくづく残念じゃわい)
「――ああ、可愛いミーティアよ。そなたの知らぬところで死ぬ父を許してくれい」
しかし、いつまで経っても止めの一撃が飛んでくる気配は無い。
不思議に思い始めたトロデの耳にからんと軽い音が聞こえた。
「――こうやって、殺し合いをしたってハーゴンを喜ばせるだけ。そんなこと分かっているのに」
続いてもう一つとさ、と軽い音。
おそるおそる目を開ける。杖を手放した少女が先程と同じように座り込んでいた。
戸惑うトロデに少女は力無く言った。
「貴方には家族がいるのでしょう?
見逃して差し上げます。私の気が変わらないうちに去りなさい、魔物よ」
「……まずはその誤解を解いてもらわなければならんようだの」
今の己の姿がそう見える事は承知の上だが、そう魔物魔物と連呼されると気が滅入る。
トロデはやれやれと首を振った。
「今はこのようななりをしておるが、これは呪いのせいなんじゃよ。
ワシはトロデ。トロデーン王国の王じゃ」
「本当の姿は人だとおっしゃるのですか?
……ああ、だからでしょうか。貴方からは邪気が感じられない」
説明しても信じてもらえるとは思っていなかったが、意外にも少女はトロデの言葉をあっさりと受け入れた。
「では、私はもう少しでハーゴンの計略にかかり、罪無き人を殺めてしまうところだったのですね」
「……どうも、先程から聞いているとあの大神官ハーゴンとやらとお嬢さんは
ワケアリのようじゃの」
悲しげに呟く少女を見遣ってトロデは腕を組み、やおらぱちりと片目を閉じた。
「話せば楽になることもある。どうじゃ、ワシに話してみんか?」
そしてトロデが差し出した手を、少女は驚いたように見つめる。
「何故そんなに親切にしてくださるのです?私は貴方を殺そうとした女ですのよ?」
「お嬢さんはワシに家族があると知って見逃そうとしてくれたからの。
それに、ワシにもお嬢さんと同じ年頃の娘がおるのでな」
少女はしばし迷ったようにトロデの顔と手とを交互に見遣り――やがておずおずと、
トロデの立ち上がる支えにするには低すぎる位置にある手をとり、僅かに笑みを浮かべた。
「名前を聞かせてもらってもいいかの?」
「ええ。私はムーンブルク王が一子、マリア。かつてハーゴンに全てを奪われた者です」
ハーゴンの襲撃、自分を庇って死んだ父、そして己にかけられた呪い。
呪いを解いた二人の王子と共に旅立ち、ついにその本懐を遂げたこと――
「―― え ら い っ!!!」
ずずいと血色の悪い顔が間近に迫り、マリアは思わず後じさった。
「か弱き女子の身でありながら呪いに打ち勝ち、敵を討とうと決意するとは!
流石はミーティアと同じ年頃の姫君じゃ!
きっと亡き御父上も国民もそなたを誇りに思っていることじゃろう」
「そう言っていただけると救われますわ。
……でも何故でしょう。私たちは確かにハーゴンを、シドーを、討ったはずですのに」
「うーむ、ワシの呪いも確かに解けたはずだったんじゃがのう」
トロデは首を捻った。が、すぐに考え込むのは止めた。
ここで二人の持つだけの情報で考え込んだところでたかが知れている。
立ち上がり、尻についた草切れを払い、マリアに手を差し出す。
「まぁ今考えたところでしょうがない。
早い所マリア王女の仲間とワシの家臣たちを探して、そのハーゴンとやらを討とうではないか!」
「……私がご一緒してもよろしいのですか?」
「先程も言ったが、ワシには王女と同じ年頃の娘がおるからの。
か弱い娘御を一人にはしておけんじゃろう?」
トロデが不器用にウインクをするとマリアは笑い、手を伸ばして――
刹那、爆音が辺りに響き渡った。
「!今のは?」
「そう遠くないようだの。……一先ずここを離れるのが先決じゃ。マリア王女、こちらへ」
トロデに続いて立ち上がり、マリアは爆音の方を見遣る。
彼女の仲間にはこのような呪文を扱えるものはいないが、もし巻き込まれていたら?
「マリア王女!」
「ええ、今参りますわ。トロデおじさま」
もし彼女が行くと言えばトロデは着いてきてくれるだろう。
自分は戦える。だが、彼はどう見ても非戦闘員だ。
爆音のことは気がかりだったが、自分の我が侭でトロデを危険に晒したくは無かった。
脳裏に過ぎるのは、己を庇う父の背中。
あの時彼女は何の力も無い、ただの小娘だった。だが、今は違う。
(守って差し上げよう。この方の姫君が私と同じ悲しみを味わうことのないように)
自分に手を差し伸べたトロデに、知らず知らずのうちに父を重ねていた。
前を行く小さなトロデの背中を見つめ、マリアは誓う。
(お父様、国の皆。
どうか見守っていて下さい。今度こそ私が失わないで済むように)
【D-3/森/時間・昼】
【トロデ@DQ8】
[状態]:疲労(軽) 空腹(軽)
[装備]:ミラーシールド
[道具]:支給品一式(不明の品が1〜2)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す?
【マリア(ムーンブルクの王女)@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:いかづちの杖
[道具]:支給品一式(不明の品が1〜2)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す
投下終了しました。不備などありましたら指摘お願いします。
『』内に一言だけ8主の台詞があるので直前にエイト投下が来て
イメージ違ったらどうしようかと戦々恐々としてました。リレーの醍醐味ですね
リアル投下乙です。
リレーがきっちりつながったようでホッと一息。
ミラーシールドは人気ですね、便利ですし。
そして呪われしコンビがとてもほほえましいですね
立て続けに新作乙。
ミラーシールドが杖の効果を弾いたのはまぁ許容範囲内か。
ロワでは不遇のムーン王女に期待したいなw
435 :
◆BCh5gXvzSs :2006/04/30(日) 23:40:12 ID:Y0i+dYSR0
新作乙!×2
では、トルネコ予約します
こんなムーン王女を待っていた!
同じく!
8主とアリーナ、トロデとムーン王女の組み合わせかなり(・∀・)イイ!!
先が楽しみ
>>438 同意
テリーハッサン、ローラドラゴンとかもだけど楽しみな組み合わせがすげー多い
投下します
わしは朝、橋のあるとこに飛ばされた。ここは目立つと思い森に逃げ込んだが、それが不幸の始まりだった。
小さな怪物に会い、ザックを落とし、あんな化け物と運任せの戦いをしてしまった……。
「ゼェ…ゼェゼェ……。」
息が荒い。火傷が熱い。足が痛い。喉がひりひりする。
今、トルネコが一番求めているのは、水だった。
地図、食料もろともザックを落とす前に、トルネコは一度地図を見ている。
自分がいるであろう場所を確認したときだ。
今向かっている方向には、湖があるはず。
そう、遠くはない……と思う。
しかし、消耗しトルネコの体は限界を向かえ、もう動かなくなってきている。
(休むか……。いや、だ…めだ!)
この状況で体を休めたら、もう動けなくなるだろう。死ぬまで……。
そう、トルネコは自分の状況が分かっていた。
もう汗は出ていない。渇き、めまい、そして、この吐き気。
脱水症状だ。
それでも、さまよいながら北を目指すトルネコ目には、常にあるものが見えていた。
愛妻ネネ、そして息子のポポロ。
(私が帰らなかったら、心配するだろう。悲しむだろう。)
極限の状態、、それでも家族を思えばがんばれる。
それにこんな状況、一人でダンジョンを探索しているときは当たり前に起こった。
諦めるわけにはいかない。
一歩、一歩踏みしめ森を歩いていたトルネコは、ある変化に気付いた。
森の向こうが明るい。開けた場所……湖だ。
走れなくとも、トルネコの足は早かった。
最後の力……いや、生きる為の本能だろう。
湖にたどり着くと、トルネコは全ての水を飲み干すつもりでかぶりついた。
「ぷはー!生き返る!」
トルネコは空いていた腹も水で満たし、木の陰で休憩しようとしたが、ふっと意識が遠くなってきた。
無理がたたったのか体が重い、眠い。
段々視界が狭くなり、力が抜け、トルネコは湖に落ちていった……。
意識を失う前、最後に見たのはなんとも言えない綺麗な光景だった。
【C-03/湖/真昼】
【トルネコ】
[状態]:気絶、疲労困ぱい 軽い火傷
[装備]:なし
[道具]:ワイヤー(焦げて強度は弱くなっている)
[思考]:なし
投下終了です。
トルネコは死んでませんから。
投下乙。ギリギリで生き続けそうだなトルネコは。
新作乙。
トルネコもロワでは不遇だよな。
今回は生き延びれるかな…
446 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/01(月) 15:41:37 ID:t9R4M9Q70
修正します。
>>442 段々視界が狭くなり、力が抜け、トルネコは湖に落ちていった……。
段々視界が狭くなり、力が抜け、トルネコは湖へ落ちていった……。
↑
サマルトリア王女、予約します
ビアンカは発狂していた。
実もふたも無いがそうなってしまった。
何しろ支給品のMDの中に死ね死ね団のテーマが入っていたのだ。
ビアンカがこれを聞きながら歩いていたところ、たまたまリュカの惨死体を見てしまったため、
彼女は人類抹殺を誓う狂人と化した。
そしてそのまま北へと向かって行った……
【E-2/岬の洞窟付近の森/昼】
【ビアンカ@DQ5】
[状態]:健康 (精神は恐慌状態)
[装備]:降魔の杖
[道具]:MDウォークマン、MD(死ね死ね団のテーマ)
引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5))
[思考]:参加者を見かけたら即座に抹殺
※道具は放置されていたリュカの支給品を取得したもの
449 :
贈る歌1/1:2006/05/01(月) 22:06:07 ID:ELxd9Grq0
タイトル忘れ。名前欄の通りです
(´・ω・`) ・・・・・・。
これはひどい
この場合は無効になるの?
じゃね?
お願いします無効にしてください!こんなの…やだよ
クオリティは求めないって言ったじゃないか!とか暴れる奴が出て来ない事に激しく感動
クオリティ云々の前にMDは無いだろ。
MDはありでしょ。MDが駄目なら他の近代兵器も駄目ってなっちゃう。
この話も、もうちょっと説得力ある理由で発狂したらアリだと思う。
さすがに死ね死ね団のテーマで発狂されるのは困る。
とりあえず情緒不安定な所にリュカの死体見つけて発狂という風に修正したらいいんじゃないかな。
修正に来るかは疑問だがな
それにしても5キャラ不遇ッ
459 :
あの時の杖 ◆gI6lpW1zcM :2006/05/01(月) 22:55:19 ID:Wd7r/9Pb0
「はぁ…。」
勿論ゲームに乗る気は無いのだが…
仲間を探すにもゲームが始まって、
迂闊に外も歩けないと判断した。
ゼシカは、まず何が入っているかを確認して見ることにした。
「これは…!」
ゼシカはこの杖をよく知っていた。
それは神鳥の杖。
持ってみると力が沸いてくる。
綺麗な、澄み切った力が。
しかし、叩くのには使えなさそうだった。
他にもチェックしてみた。
「これは服かしら?」
広げてみるとそれは…。
しかしゼシカは何も言わずにバッグに入れなおした。
「今の服のがマシだわ…」
中身の確認をやめて、
周りにだけ警戒して待機する事にした。
【F-7/砂浜/昼】
【ゼシカ@DQ8】
[状態]:健康
[装備]:神鳥の杖(打撃には使えなさそう)
[道具]:服(?)、未確認の物(一つ)、支給品一式
[思考]:周りに警戒、待機、仲間に会う
結局アイテム確認だけだし、
省略・・になっちまったし。
題変更。 『思い出の杖』 どうでもいい・・・
461 :
不遇な者達(DQ5編):2006/05/01(月) 23:05:03 ID:t9R4M9Q70
リュカ・死亡
ビアンカ・発狂
フローラ・ゲーム参加、大火傷
レックス・呪われている
ゲマ・爆死
ひどいなこれ
投下乙。
ところで
>>68の上のマップと下のマップ、どちらが正規なんだ?
下のマップを使用している書き手さんが多いと読み取っているが…
463 :
作者:2006/05/01(月) 23:08:00 ID:ELxd9Grq0
>>450-
>>458 わかりました。修正します。
ただ時間がないので投下は明日になります
リュカ死亡SS書いた者なんですけど修正していいですか?
修正内容はバーサーカーの支給品
ミラーシールドが被ってるのが個人的にちょっとすっきりしないので
別のアイテムに差し替えようと思うんですが……内容自体に変化はないです
……今さらかな
MDかよ。
乙です。
>>90によると6×6のマップが正しいようです。
座標を修正したほうがよいのでは
「許せないな……こんな殺し合いをさせるなんて」
リュカは義憤に燃えて森林を歩いていた。
名簿を見るとあの薄暗い会場では判らなかったが、妻のビアンカと勇者である我が子、
かつてお世話になった資産家の娘フローラも参加していることがわかった。
「この世界のどこかにいるはずだ。なんとか合流して守らないと」
そして参加者の中にはリュカの知っている者がもう一人。
ゲマ。
光の教団の教祖イブールの手先にして父の仇。
ゲマはエビルマウンテンでの決戦で完全に滅ぼしたはずだった。
「もし本当に甦ったのなら……今度こそは」
決意を胸に秘め、彼は森を進む。
支給品は既に確認していた。入っていたのは杖が三本。
光弾を当てた場所まで移動する飛びつきの杖。
光弾を当てた物体を引き寄せる引き寄せの杖。
光弾を当てた物体と位置を入れ替える場所替えの杖。
使い方次第ではそれぞれ役に立ちそうだった。
だが直接武器として使えるアイテムはない。当分は敵と遭遇したら呪文で対応するしかない。
なるべくなら説得で対応したいが、そう上手くいく相手ばかりではないだろう。
そんなことを考えているとき、ふと足を止める。
「何か、来る?」
前方から急速に何者かが雄叫びを上げながら走ってくるのがわかった。
「ギギギギギギギギギギギギ……ギャア!」
「モンスター!?」
現れたのは顔全体に墨取りを施し、シャーマンのような衣装を身に纏った男だった。
両手には鉄球と剣を携えた男――バーサーカーは真っすぐにリュカに迫る。
「待ってくれ! 僕に戦う気はない!」
そんなリュカの言葉も意に介さずバーサーカーは右手に持つ武器を振るった。
鎖で繋がれた鉄球が唸りを上げてリュカへと襲い来る!
「くっ!」
>>463 まさかとは思うが釣りじゃなかったのか?勉強?
ドゴォン!
咄嗟に回避するが鉄球は地面を直撃し、粉塵を撒き散らして大穴を空けた。
「これは? 破壊の鉄球か!?」
リュカはその武器を知っていた。
かつてエビルマウンテン付近の毒沼に隠されていた洞窟で見つけたことがあったのだ。
見た目普通のモーニングスターだが凄まじいまでの破壊力が籠められており、攻撃範囲も広い。
有効な武器も防具もない状態で、この武器を持つ相手と戦うのはかなり危険だった。
(そうだ! さっきの杖!)
先ほど確認した杖を使えばこの状況を切り抜けれると、リュカは注意を一瞬自分のザックへと
向けた……その時。
リュカの視線の先からザックは無くなっていた……自分の腕ごと。
「え?」
爆砕音が響き、リュカの後ろで大木が破壊される。
リュカがバーサーカーから注意を逸らした一瞬、破壊の鉄球がリュカの腕をもぎ取り
大木に直撃したのだ。
「ぐぅああっ!!」
鮮血が噴出す右腕を押さえ、バーサーカーを見ると再び破壊の鉄球を振りかぶったところだった。
「く、そ! こんな所で……死んでたまるものか!」
自分には護らねばならない人がいるのだ。
彼らを置いて自分一人だけ先に死ぬわけにはいかなかった。
バーサーカーが鉄球を振り下ろす前にリュカは呪文を唱える。
「バギクロス!」
荒れ狂う真空の刃が渦を成してバーサーカーに襲い掛かる。
バーサーカーはそれを悟ると鉄球を降ろし、左手の剣を振るった。
剣から輝きがほとばしり、バーサーカーの前に光の壁を作り出す!
カッ!
なんとその壁は呪文を受け止めるとリュカへと向かって威力を跳ね返した!
「なんだって!? うわぁああああああああ!!!!!」
自らの放った呪文によってリュカは全身をズタズタに切り刻まれる。
血煙が舞う中、リュカの脳裏には愛しい家族や仲間の姿が映し出されていった。
そして地面に叩きつけられた瞬間、最後に浮かんだのは愛しい妻の笑顔。
その笑顔を思い出し、リュカはカッと目を見開いた。
「僕はまだ、死ぬわけにはいかない!」
決生の覚悟で立ち上がり、バーサーカーの姿を探す。
ビュゴウと風切り音がして振り向くとそこには視界いっぱいの鉄球があった。
それがリュカの見た最期の映像だった。
グシャ
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:破壊の鉄球 さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
【リュカ@DQ5 死亡】
【残り42人】
※バーサーカーは装備品以外の支給品をE-2に放置しました。
リュカの支給品もまたその近くに死体と共に放置されています。
投下します
「あのハーゴンという神官…邪教を崇拝していたようですが…」
地面に座り、袋を開けながら独り言を言う空色の髪の女の子。
彼女の名はフォズ。幼いながらもダーマ神殿を治める大神官である。
「殺し合いなどさせて…まるでダーマの悲劇の繰り返しでは…」
その顔には、この状況に対しての怒りと恐怖が滲み出ている。
自分が囚われの身になっている間に神殿の目と鼻の先で行われていた、悪魔の儀式の存在を思い出す。
五人の魂を砕くことで救われるという、神に背いた者の儀式。
しかし儀式の成功者は、決して救われる事はなかった。
このゲームも、恐らくそうなのだろうと、フォズは確信していた。
勝者の願いが聞き入れられる事などないだろう、と。
「支給品は…大きな盾…私にはちょっと使えませんね。あと天罰の杖…ですか」
盾はひとまず置いて、天罰の杖を手にする。
「軽いし、効果が出るならかなり使いやすいですけど…」
えいっ、とばかりに木に向かって杖を振る。発せられた旋風が木々を切り裂いた。
「結構な威力が出ますね…これは使えそうです。あともう一つは…?」
袋に手を突っ込んでごそごそと漁ると、何か奇妙な物に触れた。
「…きゃぁっ!?」
それに指を噛み付かれたようだ。慌てて手を引っ込める。
「ななな、なにが…」
恐々と袋の中を覗く。
袋の中から、小さな生き物がフォズを見上げていた。
「これは…?」
緑の体に黄色い目玉。どこかで見た動物だった。
ギョロリとした目をフォズに向け、何か言いたそうに口をパクパクと開閉する。
普通の女の子が苦手そうな爬虫類ではあるが、フォズはそんな事は御構い無い。
第一、ある意味では、この動物とは知り合いなのだから。
ダーマを救った青年の肩には、いつも緑色の動物がいた。
まるでトカゲとカメレオンを足して2で割ったような、奇妙な動物。
『アルスさん…その肩の……何ですか?』
一度、気になって聞いたことがある。
今思えば『何ですか』などと失礼な聞き方だが、それ以外どう聞いたらよいかわからなかった。
『ああ、これ?僕の友達だよ。遺跡を探索しているときに見つけて、仲良くなっちゃったんだ』
アルスは、照れたように笑ってた。
『名前はレオン。カメレオンみたいなのだから。…単純かな?』
『…いいえ。素敵な名前だと思います』
レオンのギョロ目を見つめ、にっこりと笑って見せた。
しかしレオンは、無愛想にこそこそとアルスのフードの中に入っていった。
『ははは…。恥ずかしがっているのかな?』
アルスは、なんとも平和な笑顔を浮かべていた。
「アルスさんの所に帰りたいんですね…一緒に探しましょうか?」
フォズの問いかけの意味を分かったとは思えないが、レオンはカクカクと首を縦に振る。
「じゃあ、私の肩に…」
アルスがやっていたように、フォズはレオンに手を差し出す。
レオンは器用にその腕を伝い、フォズの肩に収まった。
「…意外と、可愛いかも」
フォズが呟くと、喜んだのかどうかは分からないが、レオンは長い舌でフォズの頬を舐めた。
「きゃあ…いたずらっ子さんですね」
年相応のあどけない笑顔が、少しだけ戻った。
フォズはゆっくりと立ち上がる。
「ここは最南端ですから…北に向かいましょう。城がありますから、アルスさんがいるかもしれませんね」
レオンに話しかける様に言う。一人っきりじゃない気分になって、少しだけ気が安らいだ。
「じゃあ、行きましょうか」
荷物をまとめると、ほんの少し早足で、歩き出した。
探し人が息絶えた可能性など、フォズの頭には欠片すら考えられなかった。
【F−4/森/朝】
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康
[装備]:天罰の杖、アルスのトカゲ(レオン)
[道具]:炎の盾
[思考]:北へ/アルスを探す/ゲームには乗らない
終了です。
DQ7主人公を何度もフィンと書きそうになったのは内緒('A`)
皆様新作乙です。大分未登場キャラも減ってきましたね。
>>468-472 お早い修正乙です。後発で支給品被らせてしまって申し訳ありません。
次からは支給品被りもなるべく無いよう気をつけますね。
投下乙!
すまん、不覚にも萌えた
今読み直したが位置関係誰かまとめてくれないか
>>478 いえ、単なる自己満足ですのでお気になさらず
新作乙です
これで全員登場までもう少しですね
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:破壊の鉄球 ミラーシールド
[道具]:なし
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
【リュカ@DQ5 死亡】
【残り42人】
※バーサーカーは装備品以外の支給品をE-2に放置しました。
リュカの支給品もまたその近くに死体と共に放置されています。
(リュカのザック:支給品一式 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5))
書き忘れがありました……orz
すいません
ちなみにバーサーカーのザックは装備品じゃなければ
なんらかのアイテムが眠ってる可能性はありますのでご随意に
兄さん、ミラーシールドになってるぜ
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:破壊の鉄球 さざなみの剣
[道具]:なし
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
【リュカ@DQ5 死亡】
【残り42人】
※バーサーカーは装備品以外の支給品をE-2に放置しました。
(装備品以外のアイテムが眠っているかも?)
リュカの支給品もまたその近くに死体と共に放置されています。
(リュカのザック:支給品一式 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5))
修正しわすれ……もうグダグダ……
ゴメンなさい
乙!
内容が良い〜思わず惚れそうだw
今から投下します。
毎度スレスレではないかとヒヤヒヤしております。
―この狂った世界にも日は昇る。
薄雲に覆われた空が朝日に照らされていた。
しかしそれは偽りの光。
希望も勇気も沸きはしない、紛い物。
嗚咽混じりの小さな鳴き声を、冷たい空が聞いていた。
空に近しい、塔の最上階。
小さな居住がそこにはあった。
「ぐすっ…うっ…うう……」
サマルトリア王女、リア。
小柄な、愛らしい少女は部屋の隅で蹲って泣くしかなかった。
いきなり殺し合いの中に投げ込まれた衝撃は小さい物ではなかった。
恐怖と孤独で、小さな心と体は押し潰されてしまいそうで。
その肩を抱いて慰めてくれるあの人も、今はいない。
ただただ寂しさが募るばかりだ。
「お兄ちゃん……」
兄、ランドもあの場にいた。
リアは兄を慕っている。信じている。
普段は温厚で暢気な兄だが、きっと、きっと自分を助けてくれる。
兄はあの二人と共に、あのハーゴンを打ち破った。
きっと、今回も…にっくきハーゴンは倒される。
彼女はそう信じた。
その、信じる心が…彼女に一握りの勇気を与えた。
顔を袖でゴシゴシと乱暴に拭い、表情を引き締めてすっくと立ち上がる
もちろん、恐怖はある。
しかし、頼れる兄がこの世界にいるだけで少しは安心できた。
「お兄ちゃんは、のんきものだから…
助けにくるまで寄り道するかもしれないもんね」
ぐすぐすと鼻をすすりながら、ザックを開ける。
自分から行動しなければ、兄に会えないかもしれない。
一人での行動は多大に危険を秘めている。だが、じっとなんてしていられなかった。
何か、布のような物が入っている。
リアは大きなそれをザックから引きずり出した。
「あ、これ…風のマントじゃないっ!」
兄が旅の途中サマルトリアへ帰ってきた夜を思い出した。
兄の声を聞いた途端に大はしゃぎで彼の胸に飛び込んだことをよく覚えている。
お土産の一つもない、と頬を膨らませて苦笑いされた。
いなくなった兄を思い、寂しかった分甘えたかった。
こっそり兄のベッドに潜り込んだときは流石に怒られたが。
このマントは、そんな兄が見せてくれた物だった。
(―お兄ちゃん、これなーに?)
(こら、勝手に荷物を漁るなよ。…ああ、それはな。風のマント、って言ってな…)
兄はあのとき、話してくれた。このマントで鳥になったように、空を舞った、と。
(すごーい!いいなー…お兄ちゃん。空を飛ぶって、どんな感じ?)
(飛び降りるんだぞ?最初はビビったさ。
だけど…空飛んでる最中は、怖いのなんてどっかに吹っ飛んでさ。すっげー気持ちよかったさ)
(…ねぇお兄ちゃんっ!あたしも、飛びたい!)
(ダーメ。お前には無理だって…高いとこ苦手なんだろ?)
(う…なによ〜、お兄ちゃんのケチっ!)
あの後、こっそり持ち出してお城の見張り塔で落っこちかけて、大騒ぎになったっけ。
くす、と笑う。
なんだか、マントに包まれていると兄の温かさを思い出した。
「お兄ちゃん…待っててね!」
ザックをしっかりと胸に抱え、少々大きめなマントを纏って塔から身を乗り出す。
眼が眩みそうなのを必死に堪え、目標を確認する。
北西の方角、村が見える。
兄は目的地に向かう前に寄り道する。
あそこに行くかもしれない…
勇気と兄への思いを持って、リアは空へ一歩を踏み出した。
「……?」
広がるのはお腹の下辺りに浮遊感。
凄い勢いで塔の外壁が上から下へと流れていく。
落下。
「きゃあああああああぁぁぁっ!!!」
風をうまく掴めなかったのかマントはしぼんだままだった。
ああ、ここで死んでしまうのか。
せめて兄に一目、会うことすら許されないのか。
ぽろぽろと涙が流れては空に飛んでいく。
(さよなら……お兄ちゃん……)
風の精霊は気まぐれと、どこかで聞いた。
確か、楽園とその為に闘う戦士の物語だったか。
建物の側でたまに起こる風の悪戯が、偶然にも彼女の命を、身体をすくい上げた。
鋭い風が上昇を誘い、彼女は風と一つになった。
「……あたし……飛んでる?」
下に広がるのは平原。見事北西への風に乗り、彼女は空を行く鳥と化したのだ。
「…あははっ、や、やった!やったやった〜!!
バンザーイ!!…あっ」
不運。
ザックの蓋がきっちりと閉まっていなかったのか、彼女の支給品の中に入っていた一振りの剣。
するりと抜け落ちたそれは、遙か下へ真っ逆さま。
「あ、あーーっ!」
慌ててザックを抱え直すがもう遅い。幸いにも他の荷物は落ちていかなかったようだ。
もう落ちた剣は見えなくなってしまった。
「あーあ……
なんか大事な物落としちゃったかも……」
武器のようだったし、兄に渡してあげたかった。
(でも、そんなことより……お兄ちゃんを見つけなきゃっ!)
空を行く彼女は、怖さを忘れてしまっていた。
そう、兄の言葉の通りに。
空を飛ぶリアは、兄のランドもこんな気持ちだったことを理解して、喜びの中にいた。
一方。
落ちていったその剣が、とんでもない剣だったことを。
彼女は、全く知らなかった。
【D-2/草原の上空/午前】
【リア@DQ2サマルトリア王女】
[状態]:健康。マントで飛行中。
[装備]:E:風のマント
[道具]:支給品一式(不明の品が1〜0個)
[思考]:兄に会うため、レーベへの道を空から探す。
※『はかぶさの剣』がマップD-2のどこかに落下しました。
投下完了しました。
問題点がありませんように、と祈りつつ。
確認はしているのですが…なかなか。
は、はかいはやぶさ?
バグ技アイテムはさすがに無しじゃないか?
ゲームをひっくり返すようなインパクトのある物を持たせたかったのですが…
やはり反則でしょうかね…。
新作乙です
はかぶさは個人的には許容範囲。
えふえふ もそういうタイプのアイテムだったけどなw
FFDQでもはかぶさ・えふえふアリだったのでアリに一票。
一度装備したあと外したら効果無くなるだったらいいよ
モトネタ通りだし、えふえふもそういう理由で消えた
それでは、はかぶさの欄に注釈を追加します。
※『はかぶさの剣』がマップD-2のどこかに落下しました。
◆はかぶさの剣…破壊の剣の威力とはやぶさの剣の二回攻撃を併せ持つ。
一度手放してしまうと効力を失ってしまう。
徒然なるままに、適当に感想を書いてみることにした
>>138-144 黒の導き −The Beginning−
いよいよ始まったDQロワイアル。相変わらずOPはクオリティの高さが光るね。
そしてロザリーが最初の犠牲者に… ピサロの動向に期待。
>>155-158(修正468-471、484) 彼の悲劇
リュカが初回に惨殺。いい意味で裏切られた気分だw
考えればバーサーカーって一番マーダーそのものなんだよな。
>>163-165(修正168、189) 戦慄の夜
トルネコって3rd出番なかったから、今回は頑張ってほしいね。
そしてゲマry
>>173-174 神官の不運
クリフトは重度の姫様依存症ですねw
そしてサギの杖にザキの杖[0]はまさに不運w
>>193-195 Burn out
ドランゴ♀いいなw てか本当にテリーがこれに勝ったのかと小一時間ry
設定上たぶん メルビン>テリー>ドランゴ なのにねw
>>215-219 勇者と天空人
天空系統の勇者が一人(しかもry)の中だから、ロト系統は主役級の活躍をしそうだよな。
天然ルーシアはかわいい。いやほんとに。
>>229-232(修正238) Cunt Down
ゲマは即死する法則発動。しかもトルネコ相手に。
誰も予想していなかったなw
>>240-247 約束の…
レックスマーダー化ですよ。驚いたね。皆殺しの剣は天空の血を引く者すら誘惑しちまったよ。
そして無言で逝ったアルスと無残に殺されたバーバラに合掌。
>>255-258 コンビプレイ
今回期待のコンビ。テリーのマーダー化をハッサンは抑えきれるか。
そしてマルチェロはサラマンダー化しそうな悪寒
>>263-267 Alice in Dangerland
アリスの性格いいなw 正義にまっしぐらでw
んで、カンダタもちょっとヘタれててワロスw
>>276-279 理知の結論
サマンサって1stのイメージが強いんだよね。で、その性格は引き継いでるけど考え方はまるで違うね、今回のサマンサ。
それがまたサマンサらしくもあるけど。
>>280-282 朱い鎧
死神の騎士つえぇw 元ネタがどんなんだったか覚えてないけどなw
そしてメルビンも脱落。残ったDQ7勢は頑張れ。超頑張れ。
>>304-306(修正309)隼
サマル王子が最初からヘタレじゃないってのがそれで新鮮だw
金髪王子コンビ、今後期待だね。
>>325-326 リアリスト
マルチェロのサラマンダー化の悪寒がry
でも自分からは殺しにいかないのか。どうやって手を下すか楽しみだね
>>334-335 魔王の行進
ピサロは発狂するかと思ったけど結構冷静さを残していたな。
ロザリーの死に対しての復讐が、どういう形で為されるか、期待だな
>>343-350 ドラゴンの受難
ゴンさんワロスwwww これほどいいキャラしたモンスターは珍しいぞww
この美女と野獣なコンビ、大好きだw
>>380-381 仲間を思う気持ちの鎖
テリーって何より姉想いだよな。時にそれが暴走に繋がって、彼という人格が形成されてる。
ハッサンはいい意味でブレーキをかける役目を果たしているんだな。
>>383-384 溶けたこころ
王子コンビ、気が合いそうだよなw
DQ7組の数少ない生き残りのキーファには頑張ってほしいところ。
>>419-422 闘うお姫様と兵士一名
お姫様に頭が上がらないエイトいいなww
戦闘能力で言えば、かなり高いコンビだし。
>>426-431 呪われし王と王女
ムーン王女はロワではあまり活躍してないからね…今回は頑張ってほしい。
考えてみればどちらも呪いで姿を変えられた点で共通してるんだね。
>>441-442 不幸な連鎖
トルネコは登場三度目か。意外な人気キャラになるかもしれないなw
ある意味、死なないフラグたってそうな人だな。
>>459 思い出の杖
短い話。ゼシカの出した服って何か気になるなw
そして神鳥の杖。これが何に使われるか楽しみだ。
>>474-476 緑色の小さな動物
レオンはアンジェロみたいに動き回ったり出来ないだろうけど、何かに役に立つかな。
そしてアルスって言うとDQ3を思い出してしまうなw
>>488-492 王女空を行く
サマ妹萌えたw そして風のマントが出てきたのもいい感じ。
この書き手さん、書くペース早いけど安定してていいね。尊敬するよ。
実は俺も書き手の一人で、自分の作品の感想は捏造して書いてるけど、気にしないでくれw
今回は一気にここまでの作品の分の感想書いたから、一話一話の内容が薄くなっちゃったな。
次からはもう少し掘り下げて感想書こうと思う。
あと、>>が多すぎるってエラー出るんだね、知らなかったよw
いやいや、いままでの軽いまとめって感じで助かる。
書き手さんのひとりなのか、頑張ってください(´∀`)
507 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/02(火) 02:03:35 ID:g4zghsT10
【参加者】
5/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/★死神の騎士/○ドラゴン
5/5【DQ2】○ローレ王子/○サマル王子/○ムーン王女/○サマル王女/★バーサーカー
5/5【DQ3】○女勇者/★女魔法使い/○女僧侶/○カンダタ/○卑弥呼(オロチ)
5/5【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/☆ピサロ/○ルーシア
3/5【DQ5】●リュカ/○ビアンカ/★フローラ/★レックス/●ゲマ
4/5【DQ6】○ハッサン/●バーバラ/○ミレーユ/☆テリー/○ドランゴ
4/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
5/5【DQ8】○主人公/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/★マルチェロ
3/3【 J 】★アトラス/★バズズ/★ベリアル
計37/43名
○・ゲームに参加しない、または未登場
●・死亡
☆・ゲームに乗る?
★・ゲームに乗る、マーダー
参考までに、今の状況を簡略化してみました。
ピサロ辺りが微妙だと思いますが、こんなもんでしょ。
クリフトは一応乗ってるみたいだけどな
【B−3 レーベ東部の草/朝】【ドランゴ@DQ6】【死神の騎士@DQ1】【メルビン@DQ7 死亡】※メルビンの道具(不明 2つ所持)はその場に放置【B-03/レーベ東の草原/午前】【エイト】 【アリーナ】
【B-5/森/朝】【女魔法使いサマンサ@DQ3】【マリベル@DQ7:死亡】【B-5/森林と山岳地帯の境/朝】 【ローラ@DQ1】【ゴン@DQ1ドラゴン】
【C-02/丘の上/午前】【キーファ@DQ7】【ランド(サマルトリア王子)@DQ2】
【C-3/森林/朝】 【アリス@DQ3女勇者】【カンダタ@DQ3】【ベリアル@DQ2】【バズズ@DQ2】【アトラス@DQ2】【C-03/湖/真昼】 【トルネコ】
【C-5/山岳地帯/朝】 【フローラ@DQ5】【フィオ@DQ3女僧侶】
【D-2/草原の上空/午前】 【リア@DQ2サマルトリア王女】※『はかぶさの剣』がマップD-2のどこかに落下しました
【D-3/森/時間・昼】【トロデ@DQ8】 【マリア(ムーンブルクの王女)@DQ2】【ゲマ@DQ5 死亡】
【D-4/アリアハン北部の森/朝】 【クリフト@DQ4】 【D−4 アリアハン北部の森→?/真昼】 【ハッサン@DQ6】 【テリー@DQ6】
【D-6/砂漠地帯/朝】【アレフ(DQ1勇者】【ルーシア@DQ4】
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】【バーサーカー@DQ2】 【リュカ@DQ5 死亡】※バーサーカーは装備品以外の支給品をE-2に放置しました。リュカの支給品もまたその近くに死体と共に放置されています。
左記修正中【E-2/岬の洞窟付近の森/昼】 【ビアンカ@DQ5】
【E-03/ナジミの塔地下通路/朝】 ピサロ
【E−4 アリアハン城下町/朝】 【マルチェロ@DQ8】
【E−4 アリアハン城地下】 朝【レックス@DQ5王子】 【バーバラ@DQ6 死亡】 【アルス@DQ7主人公 死亡】
神の目の届かぬ異空間、邪神像がある薄暗い広間/ゲームスタート時
【ロザリー 死亡】 【ハーゴン】データー不明
同じマップでも城の大きさから広いとおもわれるんで、大体の目安程度に。間違ってたら修正よろ〜
510 :
509:2006/05/02(火) 03:56:31 ID:h3LAbaIY0
念の為に。
>509 は、>479 への返し。 当たり前ですがアナウンスではありません〜
投下します
最初に出会ったのはサラボナの町の入り口だった。
私以外に懐かなかったリリアンがあの方に懐き、とても驚いたことを覚えている。
物静かな瞳、落ち着いた雰囲気……この人は何か大きな事を背負っている人だと一目で解った。
全身が上気し、思わず名前を尋ねていた。もう……その時から私はリュカ様の虜だった……。
あの人が私の結婚相手に立候補してくれた時はとても嬉しかった。
父の出した課題はとても危険そうなものだったけれど彼は見事やり遂げた。
私を愛してくれているからだ……そう思いたかった。
でも、その時彼の隣には彼女がいた。彼の幼馴染だというビアンカという女性。
彼を、疑った。彼の生い立ちは聞いていた。天空の武具を探しているということも。
彼は私を愛していないのかもしれない。
天空の盾だけが目当てで彼が本当に愛しているのはビアンカさんの方かも知れない。
考え出すともう止まらなかった。
……だから、試すことにした。
「お待ちください! もしやビアンカさんはリュカさんをお好きなのでは…?
それにリュカさんもビアンカさんのことを…。
そのことに気づかず私と結婚してリュカさんが後悔することになっては…」
私を選んで欲しかった。私を愛しているのだと言って欲しかった。
……その夜、彼が訪れてきた時私は寝たふりをしていた。
彼の顔を見ると泣いてしまいそうだったから。
彼と話をするとすがりついてしまいそうだったから。
それでは駄目なのだ。私が欲しいのは同情ではなく真実の愛なのだから。
そして翌日……彼は私を選ばなかった。
世界が、壊れる音がした。
表面上は平静を装ったけど私の心は日々悲しみで削られていった。
彼と話すのが辛かった。そんな時慰めてくれたのがアンディだった。
私の幼馴染。傷心の私はそんな彼の不器用な慰めもありがたく、彼の熱意に負け結婚した。
でも……彼はとても私を愛していてくれたけれど……私は彼を愛せなかった。
ただ良き妻を演じるだけだ。彼はよく頑張っていたけれどリュカ様と比べると頼りなかった。
そんな時、彼の情報が飛び込んできた。彼は実はグランバニアの王族だったというのだ。
そしてグランバニア国王として即位した後、謎の失踪を遂げたという。
私の最初の直感は間違っていなかった。やはり彼はとても高貴なる存在だったのだ。
リュカさんとはもう呼べない。その時から私はリュカ様と読んでいた。……心の中で。
彼が再びサラボナを訪れた時、ビアンカさんの姿は見えなかった。
魔物に攫われてから未だに行方不明らしい。
その時ほど私はアンディと結婚した事を悔やんだことはなかった。
私なら彼を慰めてあげることが出来るのに。
ビアンカさんさえ……ビアンカさえいなければ私が彼に愛されていたのに。
石化されていたということで10ほども年が離れてしまったけれどそれがどれほどのものか。
私だ、私が彼に愛されるのだ。それから私はずっとその事を考えていた。
幸いにもアンディとの間に子供はない。アンディさえいなければ……。
私は慎重に準備を始めた。二年ほどの月日が経ち、全ての準備が整った。
そして……ビアンカが見つかった。
二人は勇者であった子供と共に世界を脅かしていた大魔王を倒し、世界には平和が訪れた。
私の人生は全て無駄だった。足掻いて足掻いて……どうにもならなかった。
ただ、彼と一緒にいることが望みだったのに。彼は私を愛してはくれない。
どうすれば……どうすれば彼の愛を得ることが出来るのか。
その答えを……このゲームは教えてくれた。
彼の愛するものが失くなれば……彼は私を愛するしかない。
でもこのゲームで生き残れるのは一人だけ。彼が生き残れば家族を甦らせるだろう。
それでは駄目だ。なら生き残るのは私しかいない。
私はハーゴンの力で若返り、そしてリュカ様を蘇生させてその愛を得る。
アンディにはその後、事故か病気でいなくなってもらおう。
それこそが私が夢みた理想の世界。完璧なる幸福の世界。
そうだ、彼は……私のものだ。
そこで目が覚めた。
「ん、気が付いたかい?」
目覚めると私の傍には僧衣を纏った女性がいた。
敵かと思い慌てて起き上がる。その瞬間右半身が引きつった。
「痛ッ」
「ん、まだ急に動かない方がいいよ。この世界じゃ回復呪文の効きが悪いからね。
それだけ大きい火傷じゃ痛みを消すくらいしかできやしない」
そう、私の身体にはあの竜と女に浴びせかけられた洗礼の痕が色濃く刻まれていた。
しかし彼女の言ったとおり確かに大きく動かさない限りは痛みは薄い。
そこまで考えてようやく目の前の女性が自分を救ってくれたのだと理解した。
「私を救ってくださったのですね。どうもありがとうございます」
「ん、まぁ助かってよかった。私はフィオ、流れの僧侶さね」
「私はフローラと申します。……流れの?」
聞きなれない言葉に思わず聞き返す。僧侶なら解るが流れのとは一体?
「ん、まぁ辻ホイミや辻バシルーラが趣味のグッドなおねーさんかな」
「はぁ」
よくわからず曖昧に頷く。ようするにボランティアで人助けをするということだろうか。
そこでようやく私は自分の目的を思い出す。そうだ、私はこの人を殺さないと……。
「ん、じゃあ治療代として10万ゴールドもらおうかね」
「は?」
「ん、今はボロだけど結構いい身なりしてたみたいだし、金持ちさんなんだろ?
命の代償としては破格の安さだと思うけど」
どうやら無償の人ではなかったようだ。
「ん、今は持ち合わせないだろうからここから脱出できたらでいいよ。
ん、後ここじゃその火傷痕は消せないけど、元の世界に戻って半年も治療を続ければその痕も消せるよ。
ん、その時は月3万ゴールドで私が専属になってあげてもいーかな」
そしてがめつい。遠慮というものは微塵も持ち合わせてないようだ。
ならば私も遠慮の必要はないだろう……。
「わかりました。ではまずこれを受け取ってくださいな」
私はザックから取り出したものを彼女へと刺し出した。
―――――――
トン
(ん、何だコレ)
少し押されたような感触があり、フィオが胸を見るとそこから何かが飛び出ている。
それが毒針の柄だと悟り、フィオはフローラの方を見た。
彼女は薄く微笑んでいた。
(ん、そっか。私はバッドなおねーさんを助けてしまったわけね)
もう一度彼女は自分の胸を見下ろす。
(ん、根元まで刺さってるね。これは流石の私もお手上げかな)
グラリと身体が傾き、後ろ向きに地面に倒れる。
(ん、私の人生はここで終わりか。儚いもんさね)
薄れいく意識の中、脳裏には妹のように思っていた勇者の顔が浮かんだ。
(ん、あんたが心配さねアリス。このおねーさんには気をつけるんだよ)
そして今度はもう一人、仲間だった魔法使いの顔が浮かぶ。
(ん、あんたは……まぁどうでもいいや。……いけ好かない女だったさ。
ん、まぁ死ぬならせいぜいアリスを護ってから死ぬことさね。私には……できなかったからね)
静かに彼女は自らの死を受け入れ、その瞳を閉じた。
(ん、まぁあんたらがこっち来ないように祈っててやるとするかね……)
そうして彼女は天に召された。
フローラはフィオの死を確認すると深々と頭を下げた。
「ありがとう私に覚悟をくれて。
あなたを殺せたことでようやくここにいる全員を殺す自信と覚悟を手に入れられました。
そして……」
フィオのザックから取り出した帽子を被る。
「とても良い物を頂けました」
それは唱えた呪文を更に反響させてもう一度放つことの出来る魔法の道具、山彦の帽子だった。
そしてもう一つ……あらゆる物へと変化することのできる不思議な力を持った杖。
フローラは立ち上がり、ザックを背負う。
ただれた右腕と頬が引きつるが、痛みは酷くない。
これも感謝しなくてはならないだろう。
「フィオさん、本当にありがとう」
そして彼女は進む。リュカを手に入れるために。
「うふふ、リュカ様……もうすぐですわ。もうすぐ……あなたは私を愛するようになる」
狂気と共に彼女は進む。その先に何があろうとも。
【C-5/山岳地帯/朝】
【フローラ@DQ5】
[状態]:顔から右半身にかけて火傷痕(治療済)※
[装備]:山彦の帽子 変化の杖
[道具]:支給品一式 毒針 ベレッタM92(残弾14) マガジン(装弾数15)×2
[思考]:ゲームに乗る/永遠の若さとリュカの蘇生を願う
【フィオ@DQ3女僧侶 死亡】
【残り36人】
※フローラの火傷には定期的な回復治療が必要です。
治療しないと半日後くらいからじわじわと痛みだし、悪化します。
完治にはメガザル、超万能薬、世界樹の雫級の方法が必要です。
まーちーがーえーたー
【C-5/山岳地帯/朝】
↓
【C-5/山岳地帯/昼〜真昼】
でお願いします
乙。
フローラ、濃いなあ…w
フィオ、サバサバした独特のいいキャラっぽかったのだが堕ちたかー、残念。
内心フォズと名前が被ってたので今後混ざらなくて安心だなと思ったのは秘密。
フィオ…・゚・(ノД`)・゚・。
サマンサが残ると不安だww
首輪を外せそうな能力(シャナクやらなんやら)奴らは軒並みマーダーやら死亡やらだな
支給品に頼るのが脱出endへのカギか
生き残りENDでも面白いけどね
>>505 ごめん。
以前FFDQで全話の感想書いてた人いて、書き手は感想があると嬉しいって言ってた。
だからこっちでは俺が感想書こうかなぁと思ってな。
でも俺みたいな半端な感想じゃ邪魔なだけかw
524 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/02(火) 18:55:34 ID:g4zghsT10
気にすんなって、俺は嬉しかった。
エイト、アリーナ、ドランゴ予約します
>>523 自分も嬉しかったです。お気になさらず
>>523 むしろ気が向いたなら書いてほしい。
作品も感想も読むほうとしては面白い。
ピサロ、レックス予約します。
>>523 たまに感想いただけるとうれしいです。
何より、レス番ついていると読み直しやすいのでありがたい
感想が読みたくない人は感想書いてる人をNGにしませう
ククール を予約します。
ゼシカも、予約しても良いでしょうか・・・アイテムに伏線あるっぽいしなぁ・・。
あ、ごめんなさい〜
>529 は 予約キャンセルです^^;
^^;
↑を使ってるところから勉強男だと発覚しました。
確かに今、勉強中です〜^^; 勉強頑張ってきます^^!
魔王ピサロが、地下洞窟の奥深くに上り階段を見つけたのは、
このゲームが始まってから1時間弱経ってからであった。
暗く長い回廊を抜けた先には血の香りが漂っていて。
闇色の衣と白銀の長髪が、飛び散った紅の鮮血と奇妙なコントラストを生み出している。
牢獄には、二つの人間であった物が転がっていた。
「……まだ、新しい骸だな」
冷静に状況を判断する。
二つの屍は互いに離れた位置で死んでいる。
そして、荷物は無くなっており同じ傷跡が残されていること。
この事実から。
「…近くにいる、ということか」
少女の首に填るそれを、ちらと見る。
首輪を見ると、つい先刻の事だと言うのに瞼に焼き付いてしまったあの光景が蘇った。
頭に浮かぶたびに自らの心臓を抉り出したくなるような歯痒さを覚える。
少女の首に填められたそれが、何よりも愛する彼女の命を奪った。
その事実にドクン、と胸がざわめく。
ああ、もう何もかも滅ぼし勝利者となって奴の思い通りになろうか。
そうすれば、望むとおり奴の眼前へ行くことができる。
そうなったら。絶望以外の感情が無くなるまで殺す。
死にそうになったら癒し、また殺す。
臓物を引きずり出し、頭蓋を砕き、原型を留めなくなるまで殺しても殺し足りない。
全てに、死を。
人間であろうが魔物であろうが関係ない。全てを、無に。
(ピサロさま)
狂気に走りそうになる気持ちを、心の底のエルフが留めた。
そう、それが今の彼の果たさなくてはならぬ事。
愛する者の仇を、狂人にどう討てるというのか。
奴の言及に惑わされているようでは、魔族の王失格である。
例え一時であろうとも、ハーゴンの掌で踊るような真似はしたくない。
ピサロの自尊心が、それを許さなかった。
(奴の不意を突く事。それが、今の我が全てよ)
鎖鎌を手に取り、二つの骸を並べる。
赤髪の少女と頭巾の少年の首を、手慣れた様子でごとり、と落とす。
首に填められた、自分達をこの地に縛り付ける首輪。それを二つ拾ってザックに入れた。
まずは、自分の首のこれを外さなければハーゴンには勝てない。
ピサロにはこの首輪に抗うことが難しいことが解っていた。
(…爆破は、任意によって行われる。ということはこちらの動きがわかるということはまず間違いあるまい)
二つの骸には何の関心も持たずにそこらに捨て置く。
敗者とは、こういう物とピサロは解っている。そして、自分はそうなるつもりは全くないのだ。
(…この娘。強大な魔力を持っていたようだな。惜しいことをする)
この二人を葬った事に関して疑念も怒りも沸きはしない。
ただ、彼が興味を持ったことは二つ。
一つは、二人分とその殺人者の支給品。
この二人を斬った剣は相当な業物であろう。ピサロは是非手にしたかった。
そしてもう一つ、呪文の跡。少女を死に至らしめた呪文を、彼は知っていた。
「……ライデイン………」
死体の焦げ跡から熱を孕む呪文であることは解る。
そして、ここまで凝縮され、一撃で貫通する威力を持つということは雷の呪文に他ならない。
天空の勇者の、呪文。
(奴はここに来ていない……とすると、別の勇者がいるということか?)
ピサロは続いている血の跡を辿って階段を上った。
レックスは、玉座の前にいた。
二人を殺害後、城の中をふらふらと散策していたのだ。
血に染まった大振りの剣を引き摺って最上階まで辿り着くと、眼に入るのは王たる者を受け入れる玉座。
レックスは父がそこにいるかのような錯覚を覚えた。
しかし、一瞬でその感覚はかき消える。
「…誰かいないかな……?どこかな?」
剣が、血を、死を求めている。
レックスの意志は既に剣と一つであった。
ゲームに乗った後は清々しい気分であった。刃を突き立てた時の感触も、快感すら憶えるほどだ。
ハーゴンを倒す事はもうどうだっていい、ただこの剣に血を吸わせたい。僕が殺す、皆殺す。
抑えられない狂気の昂ぶりは増すばかりだ。
ふと、背後に気配を感じて彼の金髪が揺れた。
ゆっくりと振り向いた先にいたのは、長身痩躯で流れるような銀髪。そして纏われた邪気。
金髪の勇者と銀髪の魔王は、たった今相対した。
ただ、両者共に暗黒道へと堕ちている事が共通点であったが。
「小僧、貴様が殺人者か」
「……」
返答は、皆殺しの剣による斬撃であった。
身体全体で突撃してくる少年の剣技は思った以上に磨かれている。
だがピサロは、易々とそれを捌いて距離を取る。
「…ライデイン!!!」
少年の指先から雷が迸った。
真っ直ぐピサロの心臓を狙って放たれた雷の矢は、闇の衣の表面を薄く焦がすだけに止まる。
闇の衣の効果で、ピサロの回避能力は飛躍的に向上していた。
その素早さは雷と同等、いやそれ以上。
息もつかせぬうちに背後に回り込んで、距離を取りつつ鎖分銅で皆殺しの剣を拘束していた。
「っ……」
「やはり、勇者か。フッ、堕ちた物よ」
ギリギリと、綱引きの形になる。
体格差からどうしても、レックスが不利であった。
だが、レックスは敢えて自らピサロの懐に飛び込んだ。
無論、大振りの皆殺しの剣は頼りにならない。
彼は懐に忍ばせたアサシンダガーを空いた左手で握り、ピサロに向かって突きだした。
「見え透いた手を使うな」
しかし、悲しき哉そこは子供。
リーチの短さはやはりどうにもならずにピサロの膝蹴りが一足早くレックスの鳩尾にめり込んだ。
「がッ……」
一瞬呼吸が止まり、肺の中の空気が逆流して激しく咳き込む。
レックスの手からすっぽ抜けたダガーを、
ピサロは空中で掴み取り、逆手に構えて頭蓋に突き刺そうと振り下ろした。
蹲っているレックスは辛くも横に転がって避け、体制を立て直す。
床にダガーは突き刺さり、ピサロは鎖鎌を一振りして、鎖を解きつつ勇者の小さな身体を投げ飛ばした。
壁に叩き付けられそうになりながらも受け身を取り、皆殺しの剣をしっかりと握り直す。
着地した勇者は突進、雄叫びと共に斬りかかる。
ピサロは受け、捌き、逸らし、互いに決定打を与えられないまま、二人は斬り結ぶ。
レックスは魔王の眼前に跳び上がり、唐竹割の如く剣を振り下ろした。
魔王の肩口を掠め、剣は地面に当たり、がぁんと大きな音が響く。
その隙を突き、レックスの小さな身体にピサロの掌底が入った。
刹那、ピサロが呟く閃熱呪文。
「ベギラゴン」
掌から生じた閃光がレックスを包み込む。
生じた熱が空気を膨張させて弾けた。
このまま丸焼きとなることをピサロは予想したが、火炎から飛び出したレックスはすぐに反撃に出てきた。
これには虚を突かれ、左腕にピッ、と赤い線が走る。
レックスの外套、父が纏いし王者のマントの防御性能は伝説の鎧すら上回るのだった。
そうして何度目かの攻防を終えた頃、レックスの眼が血走って荒い息で呪文を完成させる。
同時に、ピサロも言霊を紡ぎ禍々しい呪文が発動しようとしている。
二人の掌に集中された魔力が、全てをなぎ払う雷と化していた。
「来たれ、勇者の雷!!!」
「出でよ、地獄の雷」
両者の周囲の温度が上昇する。
波動が城壁を揺るがし、窓は震えていた。
支援
「ギガ…デインッ!!!」
「ジゴスパーク!!!」
全く同じでいて全く違う、勇者と魔王の雷がぶつかり合った。
耳を劈くような雷鳴が轟き、互いに炸裂して弾け飛ぶ。
轟音と共に、アリアハン城最上階の城壁が吹き飛んだ。
衝撃波が城下町にまで達する。
バラバラと崩れ落ち、瓦礫がたちまち積み上がっていく。
城の近くにいた者は見えたであろう。
一瞬凝縮した光が漏れ、直後雷鳴が轟いて城の最上階が半壊した所を。
「…いない。チッ、少々やりすぎたか」
煙が晴れた時には、既にレックスの姿は無かった。
残されたアサシンダガーを床から引き抜き、ピサロは一人、階下へと戻って行った。
城下町へ向かい、人を探すためである。
利用するなり、殺すなりは後で決めるのであったが。
「……ハッ…ハッ…」
中庭に落下したレックスは、花畑の中荒い息を止められずにいた。
ジゴスパークを放たれた瞬間に王者のマントで身を護ったのが幸いだった。
しかし、疲労がどっと押し寄せてきている。
ピサロという男、命を落とさずに済んだのが不思議なくらいであった。
なんと、強大な存在であろう。
だが次こそ。次こそは、仕留める。
レックスは、あの爆発の中でも離さずに握り締めていた剣を杖代わりに立ち上がり、また何処へとも無く歩き出していった。
E−4 アリアハン城中庭/朝】
【レックス@DQ5王子】
[状態]:呪われている。全身に軽度の火傷、疲労。
[装備]:E:皆殺しの剣 E:王者のマント
[道具]:小さなメダル トゲの鞭 毒薬瓶 アルスの支給品(不明の持ち物1〜3個)
[思考]:剣の意思に負け、ゲームに乗る。
【E−4 アリアハン城門/朝】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:やや情緒不安定気味。右肩と左腕に切傷。(軽)
[装備]: E:鎖鎌 E:闇の衣 E:アサシンダガー
[道具]: エルフの飲み薬(満タン)
[思考]: ロザリーの仇討ち。ハーゴンの抹殺。
ゲームに乗りつつも、ハーゴンの虚を突く為首輪を外す方法と脱出方法を考える。
投下完了しました。
バトルって本当に難しいモンですね
リアルタイム乙。
臨場感あってよかったよー。
予約入ったときはどっちか死ぬかと思ってひやひやしたもんだが
さすがに大物二人だしそうそう早期退場はしないか。
ピサロの道具に首輪2個って入れ忘れかな?
投下乙。
レックス善戦したか?
確かに入れ忘れているな
544 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/03(水) 02:55:43 ID:eRf7zjzR0
乙かれさん!
それにしても、昨日の「贈る歌」の修正版、投下されないな。
乙!!
レックスとピサロのバトル、ハラハラしたけどすごく面白かった。
>>543 あっ、失礼しました。状態表修正します。
E−4 アリアハン城中庭/朝】
【レックス@DQ5王子】
[状態]:呪われている。全身に軽度の火傷、疲労。MP若干消費。
[装備]:E:皆殺しの剣 E:王者のマント
[道具]:支給品一式×3 アルスの支給品(不明の持ち物1〜3個)
小さなメダル トゲの鞭 毒薬瓶
[思考]:剣の意思に負け、ゲームに乗る。
【E−4 アリアハン城門/朝】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:やや情緒不安定気味。右肩と左腕に切傷。(軽)MP若干消費。
[装備]: E:鎖鎌 E:闇の衣 E:アサシンダガー
[道具]: エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式 首輪二個
[思考]: ロザリーの仇討ち。ハーゴンの抹殺。
ゲームに乗りつつも、ハーゴンの虚を突く為首輪を外す方法と脱出方法を考える。
547 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/03(水) 13:12:56 ID:eRf7zjzR0
なんか卑弥呼が、かわいそうなので予約します。
今さらだけどDQ3のヒミコはカタカナ表記が正しいんじゃないか?
細かいことだけどちょっと気になったので。
卑弥呼じゃ別キャラだからな。
他の奴も思ってたのか
レックス、ミレーユ予約します
ゼシカ、ルーシア、アレフ予約します
投下します
554 :
執念 1/2:2006/05/03(水) 22:24:15 ID:eRf7zjzR0
女が、名簿の写真を憎しみに彩られた目で見つめている。
その瞳には、アリス、フィオ、サマンサが写っていた。
『わらわの、本当の姿を見たのはそなた達だけじゃ。
黙って大人しくしている限りそなたを殺しはせぬ。
それで、よいな?』
『何言ってんの!?若い娘達を生贄にして食べるような奴は、絶対に許せません!!』
『ん、往生際の悪いこった』
『どうしようもありませんね』
女戦士『…………死ね』
「わらわは、戦いに敗れ死んだはずじゃった。
それなのに、生きておる!
それに、この世界にはこやつらもおるではないか。
ならば、やるべきことは一つじゃ。
一人足りないが、あの忌々しい勇者共めを食ろうてやるわ。」
ヒミコの自信には、秘密があった。
支給品の中に、異国の草がある。きえさりそうだ。
対象者の体に振り掛けることで、姿を消すことができる便利なものである。
それが、二つ。
「ほっほっほっ。笑いがでるわ!
これを使えば、あやつが気付かないうちに、いとも容易く仕留めることができよう。」
支給品は、まだあった。温かい石……炎の属性の者に、力を与える程熱くはない。
使い道があるかは不明。
これは、無視した。
555 :
執念 2/2:2006/05/03(水) 22:25:14 ID:eRf7zjzR0
「ハーゴンとやらには、感謝せねばなるまいが……この首輪。
不味そうな肉じゃったが、あやつも……」
ヒミコは、チロリと舌を出すと山の上から森を見下ろした。
蛇は執念深い。そして、一度狙った獲物は逃がさない。
彼女が狩りをやめるのは、標的を捕らえたときか、命尽きる時だろう。
最初に彼女……いや、大蛇の生贄となるのは?
【D-05/山の上/朝】
【トルネコ】
[状態]:普通
[装備]:なし
[道具]:きえさりそう×2 ホットストーン
[思考]:アリス、フィオ、サマンサを喰らう、無用な戦闘はそれまで避ける
投下終了です。
女戦士は、便宜上入れました。
新作乙です。
メルビン亡き後ホットストーンは無用の長物か。
純粋な戦闘力はA級であると予想。
そして、名前欄がトルネコですよ
>>555
スイマセン、修正します
>>555 【ヒミコ@DQ3】
[状態]:普通
[装備]:なし
[道具]:きえさりそう×2 ホットストーン
[思考]:アリス、フィオ、サマンサを喰らう、無用な戦闘はそれまで避ける
いやぁ、トルネコのネタを考えてたもんで。
ホットストーンは何かしら使い道あるのか?
何か考えがあって出したんならいいんだが……
使えるかどうかは今後の書き手次第ってことかな?
潰せばそれまで、って感じのフラグか。
>>555 ちょww名前欄のトルネコに死ぬほどわろたwwwww
>>559 そうやって今後の展開を読み手が危ぶむのは良くないな。書き手には自由にやらせなきゃ。
予約時間を過ぎた様なので、ククールを 予約します。
ただ、>395 ◆8VkLOokZYsさんからレスがあれば待ちます〜
ルールですからね……どうぞ
GW中には何とか上げたかったんですが……無念
>564
書かれてる途中なら、待ちます〜。
私が書くとギャグになってしまうので^^;
ああ、許されるのならご厚意に甘えたい……
いいのですか?
ここは恨みっこなしで、先に投下宣言した方ということでどうでしょう?
今から投下いきます。
二人がそこに駆けつけた時、炎は既に鎮まっていた。
遠目にはぼろのようにも見える無造作に打ち捨てられたそれは、
土埃に汚れ、焼け焦げてはいたが、まだ十分に元の形を留めていた。
胴に幾筋もの傷を負い、脇腹の爆ぜ、焼き爛れた老人――いや、老人『だったもの』。
それを見てとって、エイトは父とも慕う大恩ある主君を、
アリーナは口やかましいがその実深い愛情をもって、
幼い頃から自分を見守っていてくれた老魔法使いを想い、目を逸らした。
それほどに酷い有様だった。
「……なんで」
拳を握り締めるアリーナの声は震えている。
「なんで!?誰が、なんでこんな酷いことを!」
「ゲームに乗って、生き残りたいからでしょう」
淡々と答える声が腹立たしくて、アリーナはぶつける言葉を探しながら傍らの少年を睨みつけ――言葉を失って俯いた。
「勿論、だからと言ってこんなことが許されるとは思いませんが」
冷静さを装って言葉を紡ぐエイトの瞳は、だが怒りと焦燥に燃えていた。
色を失うほど強く、唇を噛み締める。
(まただ)
思い浮かぶのは、あと少しで手の届くところでみすみす殺させてしまった老婆の姿。
(いつも、あとほんの少しのところで、僕は間に合わない)
やがて、どちらともなく埋葬の支度を始める。
だが胴の一部が半ば炭化し、抉られた遺体は下手に動かしては崩れてしまいそうで、
また二人の支給品には穴を掘るのに適した道具は無かった。
雷神の槍は優れた武器だが、当然ながら穴を掘るにはまるで向かない。
埋葬は諦めるほかなかった。
せめて胸の上で強張った手を組ませ、断末魔の苦痛に見開かれた目を閉ざす。
今出来る精一杯の弔いだった。
「……土の中で眠らせてあげる事も出来ないのね」
「土に還すことが出来なくとも、このまま放って置くよりは焼いて天に還した方がいいかも知れませんね。
アリーナさん、火炎の呪文の心得は?」
エイト自身は火炎呪文の心得があるが、いかんせん呪文は得手ではない。
自分一人で天へ届くほど強い炎を呼び起こすことが出来るかは疑問だった。
アリーナは黙って首を振る。
何も出来ない歯痒さと怒りでどうにかなってしまいそうだった。
(息せき切って駆けつけたのに、助けることも、満足に弔うことも出来ないなんて)
「――『祈りなんて、ただの気休めだ』」
不意に、ぽつりとエイトが呟く。
「え?」
「以前、僕の仲間が言っていたことです。
祈りを捧げたところで誰が助かるわけでもない、こんなのは自分の気休めだ。けど」
記憶の糸を手繰りながら、とつとつとエイトは語る。
そう。今こうして名も知らぬ老人の弔いをしているのだって、ただの気休めだ。
そうしたところで老人が生き返るわけでも、間に合わなかった事実が変わるわけでも、
他の誰が救われるわけでもない。
でも。
「何も出来なかったと、後悔に足をとられて立ち止まるよりはマシだから、
何の役に立つでもない気休めでも、何かをして、前を向けるようにならなきゃいけないんだ、って」
己に言い聞かせるかのような口調。
彼の唇が未だ固く噛み締められたままであることにアリーナはようやく気付いた。
(ああ、エイトも辛いんだ)
自分の気持ちで手一杯だった時はそんなことにも気付けなかった。
(駄目ね、アリーナ。あなたの長所は前向きなところだって、いつも皆言ってくれたじゃないの!)
胸を張って前を向いて、この馬鹿げたゲームを潰すために突き進まなければならない。
あたしはまだ生きてるんだから。
それがきっとこの人が守りたかった誰かを助けることにも繋がるから。
「――いい台詞だけど、ちょっと罰当たりね?」
軽口を叩く。まだぎこちなかったけれど笑うことが出来た。
つられたようにぎこちなくエイトも笑う。老人の遺体のことだろう、何か言おうと口を開き、
――ずしん。
大地が揺れた。
草原の彼方、何か小山ほども大きなものが恐ろしい速度でこちらに向かって移動している。
緑に溶け込む鱗に覆われた体、携えるのは巨大な戦斧。
いかにも恐ろしげな乱杭歯に、アンバランスな愛嬌のある丸い目――
「……ドランゴ?」
小さな呟きが漏れた。
時は遡り。
ふんふんと地面を検分し、時折鼻を差し上げ風の匂いを嗅ぎながら、どれくらい歩き続けた頃か。
ドランゴは悲しげに鼻を鳴らした。
(テリー、何処にいるの?)
彼を捜し、歩き出したはいいものの、今に至るまで何の痕跡も発見出来ずにいる。
(こっちじゃなかったのかしら)
そもそも最初に歩き出す方向を誤ったのかもしれない。
戻ろうか、どうしようか。
ドランゴは迷い、一先ず判断材料を増やそうと風に鼻を寄せ、
(あら?)
彼女の敏感な鼻はそれに気付いた。
何かが――おそらく人が、焼ける匂い。
振り向くと遠くに煙がたなびいているのが見えた。
それはちょうどドランゴが歩いて来た方角。
(誰かが戦っているの?……あのおじいさんは大丈夫かしら)
よもやその煙がその老人から上っているものとは夢にも思わず。
迷った揚句にドランゴは戻る方を取った。
(テリーは最強を目指す剣士ですもの。戦いがあれば自ら赴くはずだわ)
人の足には大分遠い距離だったが、人より身体が大きく、脚力もある彼女にはどうという距離でもない。
立ち上る煙を目印に一目散に駆け戻る。小一時間も走った頃、目的のものが見えた。
横たわる人間ほどの大きさのものと、人影二つ。
ドランゴのいる位置からはそれしか分からない。彼女はあまり目がよくなかった。
片方はやけに頭が尖っていて、風が吹くと赤い髪がそよいで揺れる。
恋敵の小娘のことを思い出してドランゴはなんだか不機嫌になった。
そしてもう一つ――
「……ドランゴ?」
若い、響きのいい男の声。
(テリー?テリーなの!?)
嬉しさのあまり口から炎を噴き出しながら、ドランゴは声の主に向かって突進した。
脇目も振らず、こちらに向かって突進してくる魔物。
その携える巨大な刃と、口から吐いた炎を見、アリーナの疑いは確信に変わった。
ぱくりと開いた幾筋もの切り傷と、焼け焦げた身体。
(こいつが、あのおじいさんをっ!)
拳を固め、いつでも跳び出せるよう体勢を低くする。
「……!アリーナさん!?」
突然現れた魔物に気を取られていたエイトが制止する間もあらばこそ、
魔物の喉下目掛けてアリーナ渾身の蹴りが飛ぶ。
鱗の少ない柔い部分を狙われて、堪らず魔物は吹っ飛び、
苦悶に身を捩りながら、ぱちぱちと困惑に目を瞬いた。
「アリーナさん、突然何を!?」
「退きなさい、エイト!――とどめ!」
狙うは身を捩ることで露出した腹。
とん、と大きく三つ後ろに跳んで距離をとり、アリーナは速度の乗った拳を繰り出し――
骨が砕ける嫌な感触。
しかしアリーナが貫いたのは魔物の腹ではなく、
「……エイト?なんで」
アリーナを止めるため間に入った彼の左肩。
だらりと下がった左腕と滴り落ちる多量の赤に、アリーナはすぐに怪我の重さを悟る。
「拳を納めて下さい」
その顔は血を失い蒼褪めていたが、声には微塵の震えもなかった。
「でも」
ちらりと彼の背後へ目をやる。
今や魔物は起き上がり、油断なくこちらの様子を窺っている。
支援
「大丈夫です。あの子は優しい目をしてる、襲ってきたりはしません」
「だって、魔物だわ」
――ダカラ殺シテモイイノ?
いつだか仲間の王宮戦士が語っていた、友だったという心優しいホイミスライムを。
天空人の娘と戯れていた無邪気な竜の仔を。
恋人の亡骸を抱く銀の魔王を。
――人ジャナイカラ、殺シテモイイノ?
(そんなの)
「駄目に決まってるじゃない」
小さく息をつく。どうやら思った以上にこのゲームは人の心を病ませるようだ。
アリーナが構えを解くのを見届けて、エイトはこの成り行きを見守っていた魔物に振り返る。
「……やっぱり人違い、か。痛い思いをさせてごめんよ、もう何もしないから」
(いいえ、私も悪いの。てっきりテリーだと思ったものだから、つい)
魔物は――ドランゴは頭を伏せぐるると喉を鳴らす。
そしてようやく横たわるモノの正体に気付き、悲しげに鼻を鳴らした。
(ああ、やっぱりあのおじいさんだったのね)
「この人を知っているの?君の知り合いだったのかい?」
(そんなものね。私がちゃんと怪我を治してあげれば、こうはならなかったのかもしれないわ)
溜め息をつい(たつもりになっ)て、ドランゴは今度はエイトに鼻面を寄せる。
途端、やわらかな光と共に、あたたかな力が傷口に流れ込んだ。
その光の心もとなさに、ドランゴは内心やれやれと首を振る。
(駄目ね、やっぱり効きが良くないわ)
「心配してくれるのかい?優しい子だね」
(半分は私のせいだもの。それにまたこのおじいさんみたいなことになったら嫌だものね)
ドランゴに任せきりにするわけにもいかず、エイトも肩に手を当て治癒の呪文を唱える。
淡い光が肩を包む。先程のと変わらぬ心もとないそれに、歯噛みする。
(せめてククールがいてくれたら)
回復呪文が弱められた中であっても、術者の技量は関係するはず。
自分より遥かに熟練した癒し手である彼の呪文ならもっと良く効くだろうに。
肩の傷が大方塞がった所で治癒の手を止める。
「手当てをありがとう。もう一つ頼みがあるんだけど、いいかな?」
(なあに?)
首を傾げる。巨体にそぐわぬ可愛らしい仕草に、痛みを忘れてエイトは笑った。
「あのおじいさんのことなんだ。
君の炎で送ってあげてくれないかな?僕は呪文は自信がなくて」
(あのまま獣の餌にするのじゃ可哀想だものね。分かったわ)
一つ頷き、老人の遺体に向き直る。大きく吸い込み、吐く。
全てを焼き尽くす灼熱にあっという間に老人の遺体は飲み込まれ、見えなくなった。
「色々手伝わせてしまってごめん。気を付けてね」
(こちらこそ、庇ってくれてありがとう、優しいお兄さん。
テリーがいなかったら好きになってたかも知れないわ。怪我、お大事にね)
最後にそっとエイトの肩に鼻を摺り寄せ、背を向け歩き出した。
目指すは来たのとは逆の方角――南へ。
――エイトの言ったことは本当だった。
何もしないどころか、傷の手当てと火葬の手伝いまでして魔物は去っていく。
「――あのっ!」
自然、声が出た。
「さっきはごめんね!あなたも気を付けて!」
巨大な背中が動きをとめ、振り返り、唇の端をめくり牙を見せる。
普段ならこちらを威嚇しているとしか思わなかったろう。
だが、それが何故か笑みのように見えて――アリーナは少しだけ救われた気がした。
「……さて、僕らもそろそろ行きましょうか」
立ち上がり、肩を回す。動かないことはないが引き攣るような痛み。
完全に普段通り、とはいきそうにない。
「そうね。――ごめんなさい、せめて荷物はあたしが持つね」
言ってアリーナは二つのザックを持ち上げる。
一つは今しがた拾った、おそらくこの老人のものだ。
追い剥ぎのような真似は気が引けたが、死者には不要のものだ。有り難く使わせて貰うことにした。
彼に倣って立ち上がり、不意に視界の隅に鈍く光るものを捉えて立ち止まる。
「どうなさいました?」
怪訝そうなエイトの声。
(ごめんなさい、許してね)
ようやく炎の消えつつある、今はただの黒い物体と化した老人の成れの果てにアリーナは手を突っ込む。
皮手袋に包まれた手はそれほど熱さを感じない。手探りで目的のものを掴み、軽く力を入れる。
呆気なくそれは外れた。
自分たちの首についたものと同じ、黒光りする枷。
あれほどの炎に晒されたのに爆発もせず、大した損傷も無い。
「対火の呪文でもかかってるのかしら?あたしには分からないけど」
「僕も呪文は専門外なので、なんとも。
僕が持たせて頂いても構いませんか?こういう道具に詳しい方には当てがあるので」
アリーナは有り難くエイトの申し出を受け入れた。
どんなに強く豪胆でも、彼女も年頃の娘だ。死者の首についていた物を持つのは気が引けた。
向かうは当初の目的地、レーベ。
【B-3/レーベ東の草原/午前〜昼】
【エイト@DQ8】
[状態]:左肩損傷(行動に支障有) MP2/3程度
[装備]:E:雷神の槍@DQ5
[道具]:支給品一式 首輪
[思考]:レーべの村へ/仲間(トロデ優先)を捜し、ゲームには乗らない。
【アリーナ@DQ4】
[状態]:健康
[装備]:E:パワーナックル@DQ3 E:くさりかたびら
[道具]:支給品一式(三つとも武器以外)
[思考]:エイトに付き添う/仲間を捜し、ゲームには乗らない。マーダーは倒す。
【ドランゴ@DQ6】
[状態]:喉と腹部に軽い打ち身 MP消費(弱)
[装備]:鋼鉄の斧
[道具]:M16ライフル+M203グレネードランチャー
[思考]:南下/青い人(テリー)を捜す
不備等ありましたら指摘お願いします。
支援有難うございます。つい冗長になってしまう…短くすっきりした文が書けるようになりたい
>578
エイトかっこいい〜、ドランゴ可愛い、男前なアリーナさんも良いな・・・。彼らの心情が、とても分かりやすい文章だと思います。
>567さん、>568◆inu/rT8YOU さん
助言ありがとうございます。
ただ、書きたいものが書けなかった時の辛さってシャレにならなくて私なら絶えられないので。
>566 ◆8VkLOokZYsさんに 譲ります。
次からは、他キャラでも予約3日過ぎたら、遠慮無く予約してしまうかもしれません。
フフフ・・・・。
投下乙です
支援は馴染みなくて気がまわらなくてすみません
>>579 マジすか
ありがとうございます
無駄にしないよう頑張ります
投下の時はPCから落としますんでご心配なく
581 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/04(木) 01:25:11 ID:kVrJPoAL0
乙!
>>559 考えなら、ありますよ。
ここにネタを書き込むような真似はしませんけど。
ああ、なんでエイトがドランゴの名前知ってるのかと思ったらスカモンがあったか
モンスターの名前は使いまわしてるの多いからな
新作乙。
9レスってDQロワでは最長かな。
森の中でハーゴンのしもべたるベリアルたちと勇者アリスは対峙していた。
「フン、覚悟しろだと? そんな棒切れでワシらを倒そうというのか?」
ベリアルの言葉にアリスはハッとして自分の手にある武器を見る。
(そうでした……私の武器はひのきのぼうだったのです……)
悪の存在にカッとなり何も考えずに飛び出してきてしまったがこれは不味かったかもしれない。
(呪文と体術だけで彼らを倒せるでしょうか……)
見れば金色の悪魔―ベリアルは黒い長槍を携えている。見るからに危険な能力を秘めていそうだ。
そう、アリスの勘は正しかった。それこそ必殺の能力を持つデーモンスピア。
アリスはバズズとアトラスにも視線を送る。
バズズは右手に炎の装飾を赤い施された手甲爪と氷のように冷たい妖気を放つ短剣を持っている。
それは炎の魔力を内在した炎の爪と氷の魔力を内在した氷の刃だった。
そしてアトラス。その巨体に相応しい重厚なハンマーを構えていた。
それは全てを打ち砕くメガトンハンマー。喰らえばおそらく一撃でアリスは肉塊となるだろう。
それに加え彼ら三大悪魔自身が放つ妖気に押され、アリスは動けないでいた。
(うう、父さん。偉大なる勇者オルテガ……こんな時どうすればいいのですか?
戦わなくちゃいけないのに……足が竦んで動けないのです……)
圧倒的な戦力差にアリスは弱音を吐く。父ならばどうしただだろう……。
そう思ったとき、脳裏で父の声が聞こえた……気がした。
――なに、敵に囲まれて動けない? ハハ、それは弱い考えを持っているからだよ。
逆に考えるんだ。悪を一網打尽にするチャンスだと考えるんだ――
アリスは天啓を受けた。
(そうです! 敵に囲まれているのではない、敵を殲滅するチャンスなのです!
ありがとう父さん! アリスは吹っ切れました!)
アリスはひのきのぼうをベリアル達に向かってビシッと指す。
「あなたたちなどこれで充分! さぁかかってきなさい!!」
「キィ、ふざけやがって! 俺様が身の程って奴を教えてやらぁ!!」
アリスの挑発にバズズが乗り、炎の爪を振って火球を放った!
(メラミ!)
アリスは炎の性質を瞬時に見切り、前へ飛び出てかわす。
メラミが着弾した爆風を背に受け、一気に加速してまずはアトラスへと迫った。
「ア、アトラス……て、敵は殺す!」
アトラスはメガトンハンマーを振りかぶり、アリス目掛けて振り下ろす。
アリスはそれを転がり込んで回避すると、アトラスに手を翳した。
「メラ!」
小さな火の玉はアトラスの顔面に炸裂し、その顔を焼く。
しかしアトラスは意にも介さず再びハンマーを振り上げた。
「キキキキ、我らにそんな小技が通用するか!」
その隙にバズズが襲い掛かってきた。
「そうでしょうね」
アリスは否定せずに、涼しい顔でバズズの攻撃をかわす。
「でも目晦ましにはなるでしょう?」
そう言うとバランスを崩したバズズに蹴りを食らわせ、ある地点へと飛ばす。
「キ、この程度で!」
バズズは一瞬倒れたものの、すぐに起き上がりアリスを睨む。
言うとおりダメージはない。しかし……。
ドゴォンッ!
その直後、アトラスのハンマーがバズズを直撃した。
「ぎゃばらばらばあぁ!」
「あ、ああ、バ、バズズゥ!?」
メラの炎によって一時的に視界を失ったアトラスは闇雲にハンマーを振るったが
アリスはそのハンマーの軌道上にバズズを誘導させたのだ。
「よしっ」
作戦の成功に小さくガッツポーズを取ったアリスの背筋を悪寒が走る。
咄嗟にその場に倒れ付すと、先刻まで自分の頭があった場所をデーモンスピアの穂先が
高速で通り過ぎた。
ベリアルはかわされたと知るとすぐさま地面のアリスを蹴飛ばす。
「きゃあ!」
すぐに身体を浮かせて防御し、威力の何割かは殺したものの骨がきしむほどの衝撃を受ける。
「イオラ!」
アリスは追撃に移ろうとしていたベリアルの手前で爆発がおこし、足止めする。
その隙にアリスは体勢を立て直し、再び三悪魔と対峙した。
(つ、強い。あのバズズやアトラスという魔物は普通に強いという印象ですが
あのベリアルという輩は頭一つ抜きん出ている。……バラモスに匹敵するかも知れません……)
戦慄を覚えアリスは汗を拭う。
その時、ようやくバズズが起き上がるところだった。
畳み掛けたいがベリアルがアリスの動きを牽制し、それもままならない。
「バズズ、大丈夫か」
「バ、バズズ、ごめぇん」
ベリアル、アトラスの呼びかけにバズズは答えず、ゆっくりと立ち上がりアリスを見据える。
「殺す……キキキ……殺す、ぶっ殺す……殺す殺す殺す殺す殺す殺す……ぶっ殺す!」
バズズは吼えた。
今にも飛び出しそうなバズズを制し、ベリアルは宣する。
「あのアリスとかいう者、只者ではないぞ。
アトラス! バズズ! 奴にゼット・スクリーム・アタックを掛けるぞ」
それを聞いてバズズは激昂する。
「ああ? あんな奴に三人がかりで行くってのか!? バカバカしい!
俺は一人でやるぞ! あのメス餓鬼に思い知らせてやる!」
食って掛かるバズズをベリアルはギロリ、と睨む。
「バズズ、俺の言うことが聞けんのか」
その眼光にバズズの意気は瞬時に萎み、バズズは声を震わせた。
「す、すまねぇ……つい調子に乗っちまって……」
「フン、行くぞ」
そしてアトラスを先頭に三体は縦列に並ぶ。
「なに、あの隊形は? 何か……来る!」
アリスは迎え撃つべく猫足立ちの姿勢をとり、ひのきのぼうを下段に構えた。
ゼットとは人間の使う文字の一番最後の文字。文字通り、終焉を表す。
「さぁ、人生の最後に相応しい恐怖の悲鳴を上げて貰おうか……キキキ」
「行くぞ、ゼットスクリームアタック!!」
アトラスを先頭にして三体はアリスに向かい駆け出した。
「イオナズン!」
まずバズズが仕掛けた。
先程とは比べ物にならない爆発がアリスを襲う!
「イオラ!」
その攻撃を予測していたアリスはイオラを唱え、爆発力を相殺する。
しかし、爆風を殺しきれずにアリスは吹っ飛ばされた。
「きゃっ!」
爆圧でダメージを喰らいながらも空中で体勢を立て直し着地するとそこにアトラスが迫っている。
「く、喰らえ!」
アトラスがハンマーを振り下ろす。
バキィ、ドゴォン
アリスはひのきのぼうで受け流すが、ひのきのぼうは半ばから砕け散った。
追撃が来るかとアリスは身構えるが、アトラスはそのままアリスの側を通り過ぎた。
そしてアトラスの影からバズズが迫り来る。
「!?」
完全に意表を突かれたアリスはその攻撃に対応できずに硬直する。
「しまった!」
「殺ったァッ!!」
氷の刃がアリスの心臓目がけて疾る。その時――
「姐さ〜〜〜〜ん!!」
ゴォッ
叫び声と共に火線が走り、バズズの攻撃を遮る。
「なにぃ!?」
火線はそのまま弧を描き、バズズの背後にいたベリアルを襲った。
「うおおお!?」
ベリアルはバックステップで炎を回避するがコンビネーションを崩してしまった為
アリスの追撃に移れない。
その隙にアリスは包囲網を抜け出していた。
「はぁ、はぁ、今のは炎のブーメラン? 一体誰が!?」
ブーメランが戻っていく場所をアリスもベリアルも注視する。
シュルル……バシッ
ブーメランはある岩陰へと走り、影にいた人物によって受け止められた。
「おのれ、あと一息のところを邪魔をしおって! 何者だ!」
ベリアルの誰何の声に影はゆっくりと岩陰から姿を現す。
それは覆面マントにパンツ一丁。筋骨隆々の大男。
「正義の勇者アリスの一の子分。またの名を盗賊王カンダタ!
盗賊団の頭まではったこのカンダタが、今じゃ落ちぶれて何の因果か勇者の手先。
笑いたけりゃ笑うがいいさ。だがなぁー…姐さんに手出ししようなんざ……」
カンダタはパンツから何かを取り出す。
「てめぇらっ許せねぇっっ」
カシャ
カンダタが取り出し、ベリアルたちへと翳したそれは――。
「「「ロ、ロトのしるし!!」」」
「聖なる守り? なんでカンダタが」
それこそは精霊ルビスが勇者に与えた聖なる守りだった。
悪魔たちが怯んだその一瞬でカンダタは叫ぶ!
「ファルシオ〜〜ン、カムヒア!」
なんとカンダタのザックの中から一頭の雄雄しい白馬が飛び出てきた!
カンダタはファルシオンの背に飛び乗るとアリスに向かって駆け出す。
そして一瞬早く正気に戻ったベリアルはバズズらに向かって号令をかけた。
「奴が来る前にもう一度ゼットスクリームアタックをかける!
ブーメランによる援護は解っていれば対処できる。行くぞ!」
「お、おお!」
もう一度縦列に並ぶベリアルたち。
しかし今度はアリスは待ち構えていなかった。
「ベギラマ!」
焦熱波が先頭のアトラスに直撃する。
「き、効かん!」
アトラスはそれをあっさりと吹き散らすが、その間にアリスは飛び込んできていた。
「う、うあ?」
思わずアトラスはハンマーを振り下ろすが、アリスはそれをスライディングで回避して
アトラスの股下を通り過ぎた!
思わぬ場所から現れたアリスに今度は逆にバズズが硬直する。
アリスは勢いを利用して立ち上がるとそのままバズズの肩に足を掛け、飛び上がった!
「お、俺を踏み台にしたアッ!?」
ベリアルの槍も届かないほどに飛び上がり、アリスは呪文を唱えた。
「ライ、デイ〜〜ン!!」
ビシャァンッ!!
「ギャバババババッ」
稲妻はバズズを直撃し黒焦げにする。
「バ、バズズ!?」
「まず一匹!」
バズズを屠ったことを確信し、アリスはベリアルの遥か後方に着地する。
パカラッ、パカラッ
そしてその更に後方からカンダタがやってきた。
心強い味方も加わり、意気揚々のアリスは号令をかけようとする。
「さぁカンダタ! 畳み掛けま……きゃあ!」
なんとアリスは馬上のカンダタに掬い上げられ、肩に担がれてしまう。
さも山賊に攫われる町娘のように。(ある意味でその通りなのだが)
そしてそのまま方向転換し、ベリアルたちを避けて南西の方角へ駆ける!
「きゃあ〜〜、何するんですかカンダタ!?」
「あ、姐さん、暴れないでくだせぇ!」
アリスはジタバタと暴れながら抗議する。
「やっと一匹倒したのに! 畳み掛ければ後の二体も倒せるところだったのにぃ!!」
「奴らの話を聞いたっていったでしょう? 奴ら瀕死ダメージも回復するど卑怯アイテムを持ってるんですよ!
倒した奴もすぐに回復しやす! 姐さんとあっしだけじゃぁこっちが畳み掛けられて終わりっすよ!
だから今は仲間を集めやしょう、ね?」
「う〜〜」
アリスはまだ納得がいかないようであったが何とか怒りを収めた。
「ま、あれで奴らもその薬を一つ使うでしょうから、それでよしとしましょ。ね?」
「べ、ベリアル……や、奴ら逃げた……」
「放っておけ。それよりもバズズだ」
ベリアルは黒焦げになって倒れているバズズに近付くと容態を確かめた。
「……キ……キキ……」
「よし、生きてるな」
ベリアルはザックから一つの丸薬を取り出し、バズズの口へと押し込んだ。
そしてペットボトルの水で流し込む。
「ガ、ガボ……ゴクン」
「これでいい」
あらゆる薬草や癒し草を掻き集め、錬金術によって幾度も合成した先に完成するという幻の秘薬。
それがこの超万能薬である。その効果を証明するようにバズズの身体はみるみるうちに再生していく。
完全に回復したバズズはバチっと目を見開くとガバッと跳ね起きた。
「ッキャア! あのメス餓鬼〜〜舐めくさりやがってぇ!
アトラスッ、奴らはどっちへ行った!?」
「あ、あっち」
アトラスが指差した方向へ一も二もなくバズズは飛び出していく。
「おい待て、バズズ! お前はレーベ方面の担当だったはずだぞ!」
「うるせぇ! 今度こそは俺の好きにさせてもらうぜ!」
ベリアルの制止も今度は聞かずにバズズはまさに獣の如き速度で南西へと駆けていく。
あっという間にバズズは視界から消え去り、ベリアルは舌打ちした。
「ち、勝手な真似を」
「ど、どうする、ベ、ベリアル」
「仕方ない。レーベにはワシが行く。お前は予定通りいざないの洞窟へと向かえ」
「バ、バズズを助けなくて、い、いいのか? あ、あの女、つ、強い」
「奴も馬鹿じゃない。それくらいはなんとかするだろうさ。
できなくとも奴には切り札がある。誇りに賭けてただでは死なんさ」
そう言うとベリアルはインカムのボタンを押した。
「おい、バズズ」
『キ? なんだ、今悠長に話してる場合じゃねぇんだよ!』
「お前の代わりにレーベにはワシが行く。
その代わりあの女どもを殺したらお前はアリアハンへ向かえ。そこがお前の戦場だ」
『キキ、わかった。用件はそれだけか?』
「ワシを押しのけて行くのだ。そうするからには必ず殺せ。
お前の『あの呪文』を使ってでもな。以上だ」
ブツッ
「ではアトラス。ワシらも行くとするか」
「ぐ、ぐふ」
無線を切り、ベリアルもまた己の戦場へと進み始める。
彼の見るその先は小さな村……レーベ。
そこに死を振りまく為に彼は黒い槍を携え、歩く。さながら戦神のように。
ようやくカンダタの肩から降りたアリスは突然大声を上げた。
「あ〜〜〜、思い出した! 聖なる守り!!」
支援
支援
「あ、はい。お返ししやす」
カンダタはロトのしるしをアリスへと渡そうとする。
バキッ
殴られた。
「あなた何バチあたりなことしてれるんですか! ルビス様から頂いたものをよりによって……
あんな不浄な場所へ……」
ワナワナと震え、アリスはカンダタの頭をわし掴む。
「ギャアアアアアァ姐さんストップストップ! 手綱をミスっちゃいますって!」
「それに炎のブーメランも! あんないい武器あるんなら最初に渡してください!」
「姐さんより弱いあっしが更に弱くなってどうするんですか!
それに姐さん何も聞かないですぐに飛び出しちゃったし……ぎゃぁああああ!」
「言い訳しない!」
ミシミシと200kgを超える握力でカンダタの頭蓋骨が軋む。
「聖なる守りはアリアハンに着いたらしっかり洗って返してください。
あと炎のブーメランは没収します!」
「トホホ……盗賊より盗賊らしいやこの人……」
「何か言いましたか?」
「いいえ! なんにって…グアァアアアア! 姐さんギブギブ!!」
白馬の上で騒々しく暴れながら彼らはアリアハンへと向かう。
傍から見ればそれが世界を救った勇者とは誰も信じないに違いない。
【C-2/森林/朝〜午前】
【アリス@DQ3女勇者】
[状態]:HP3/5 MP2/3
[装備]:ひのきのぼう(半ばで折れている) 炎のブーメラン
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/悪を倒す
【カンダタ@DQ3】
[状態]:健康
[装備]:白馬ファルシオン ロトのしるし(聖なる守り)
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/姐さんについていく
【バズズ@DQ2】
[状態]:健康 興奮状態
[装備]:氷の刃 炎の爪 ※無線インカム
[道具]:支給品一式
[思考]:アリス達を追う/ゲームを成功させる
【C-3/森林/朝〜午前】
【ベリアル@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:デーモンスピア ※無線インカム
[道具]:超万能ぐすり (不明アイテム一つ)支給品一式
[思考]:レーベの村へ向かう/ゲームを成功させる
【アトラス@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:メガトンハンマー ※無線インカム
[道具]:超万能ぐすり (不明アイテム一つ)支給品一式
[思考]:いざないの洞窟方面に向かう/ゲームを成功させる
※無線インカムの電波は島全域をカバーしています。
三大魔人はインカムで互いの情報を共有しています。
新作乙
アリスいいよアリスwww
カンダタ…生`www
投下終わりました。
拙い上に長々と申し訳ない。
三悪魔がアイテム的にかなり優遇されてますがジョーカーというからには
ハーゴンから贔屓されてるだろうということでこうしました。
新作乙
ナッパとベジータのセリフにはワロタw
しかしアリスいいねマジで
GJ!w
その薬をフローラ達が取り合うのも面白そうな展開かな・・・。
面白かった(´∀`)まさかジョジョ第一部、ドラゴンボール、ガンダムの台詞が出て来るとは思わなかったww
3対1だしあの電撃呪文を使うかと思ったが。
アリスまだ死んで欲しくないな……。バズズがアレを唱えたら……。
バズズからは小物臭がします。
キキーだからな。
聖なる守りがあれば即死攻撃は無効化できると思ったけどどうだったろう
アレフやランドと合流して歴代ロトパーティーを組んで欲しい。
新作乙
ドランゴとエイトのスカモンを基にしたクロスオーバーは見事だと思った
三人ともスゲー格好よかったよ
アリスvsジョーカーはこれぞパロディSSと言わんばかりの展開を堪能させてもらったよ
カンダタはなんかいい活躍できそうだね、ヤンガスみたいな雰囲気持ってるよ、絡ませたかったなあ。
つーか…ファルシオン支給品かよwwwwwwwwww
>>598 超万能薬はせめて一匹につき一個位にした方がいい。
こいつらが使う分には良いのかもしらんが(あまりよい傾向では無いが)
倒されて他の参加者の手に渡った時に萎える展開になる。
こんな品があるんじゃ、回復呪文に制限掛ける意味無くなるからな。
支給品を強力にするなら、せめて武器とか攻撃支援系にした方がいいかと。
新作乙です。カンダタいいキャラですね。アリス可愛い
指摘有難うございます。修正します
【B-3/レーベ東の草原/午前〜昼】
【エイト@DQ8】
[状態]:左肩損傷(行動に支障有) MP2/3程度
[装備]:E:雷神の槍@DQ5
[道具]:支給品一式 首輪
[思考]:レーべの村へ/仲間(トロデ優先)を捜し、ゲームには乗らない。
【アリーナ@DQ4】
[状態]:健康
[装備]:E:パワーナックル@DQ3 E:くさりかたびら
[道具]:支給品一式(三つとも武器以外) メルビンの支給品一式(不明二つ)
[思考]:エイトに付き添う/仲間を捜し、ゲームには乗らない。マーダーは倒す。
【ドランゴ@DQ6】
[状態]:喉と腹部に軽い打ち身 MP消費(弱)
[装備]:鋼鉄の斧
[道具]:M16ライフル+M203グレネードランチャー
[思考]:南下/青い人(テリー)を捜す
他にも不備等お気付きでしたら指摘お願いします。
611 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/04(木) 17:02:20 ID:kVrJPoAL0
ランド、キーファ、死神の騎士、ベリアス予約します。
もう、ほとんどできてるけど……
スイマセン
ベリアルですね……
クリフト、テリー、ハッサン予約します
新作ラッシュ皆さん乙!やっぱこれなら感想スレとか立てたほうがいいんじゃ…
チラシの裏。
死神の騎士が知りたくてドラクエ1引っ張り出してやってみた。強ぇ、マジ強ぇ。
最強の攻撃魔法(ベギラマ)と回復魔法使えて攻撃力やたら高い。こんなに強かったのかこいつ?
さすが最強の雑魚敵。勇者とガチで戦えるだけあるわ。
最強は死神の騎士
最凶はダースか影の騎士
やつは単純な戦闘力なら上位クラスだろうな。
さすがに最上位まではいかないが。
まだ序盤ですからね。勢いがあるのはある種当然かと。
次スレの季節にもなって勢いが止まないようなら雑感スレと投下スレ両方を立てると言うのはどうでしょう。
ここは割りと安定してるんだよな
厨もあまり出ないし
優しいんだな
書き手も読み手も
盛り上がり具合に嫉妬
でも…
>>617 ここは年齢層低めなんだが、もしかしたら割といい年の奴らの方が
厨房的な行動とるのかもしれん
いや、年齢云々じゃなくて良識ある行動取れる人が多いってこったろ
日陰のほうが地味にいい仕事してたりするもんさ。
すいません、アレフ、ルーシア、ゼシカの予約をキャンセルします。
代わって、アリス、カンダタ、マルチェロ、ピサロ、ローレシア王子予約します。
え、大丈夫?
アリスとカンダタがアリアハンつくの早くない?
マジすか……ローレ王子あと1、2時間程で投下できるんですが……駄目すか……orz
あ、キャンセルします。 いやー、失礼しました
>>625 あなたが先にならない?
予約済みなんだし。
見逃してまして、驚かせてすいません。
いや、恥ずかしながら予約切れてるんですよね
ご迷惑おかけしてます
楽しそうだなお前ら!
ところで今未登場のキャラって誰?
ビアンカと……ミレーユかな?
ミレーユ予約入ってた。
ビアンカだけですね。
ん、一人か。
ちょっと動かし辛いな。
一話しかでてないキャラってどれぐらい?
そのあたりは自分で把握されたほうが宜しいかと。
OK、もう一度読んで来るぜ。
今北だからもうちょっと時間かかるが勘弁してくれ
>>463の修正するとか言ってた人はどうなったんだろう?
まあ、修正のレベルは超えているだろうが…。
難しい事はワカランけど、
wktkして投下まってます(≧∀≦)ノ
くだらん事を聞くが、
ヒミコがやまたのおろちになったら首輪はどうなるんだろうな?
首一つ一つにはまるのか、束ねるように一つはまるのか
意外と重要だがなんかワロタwwwww
(ハーゴンが生きている……何故だ? 僕達は確かに……)
森の木々に囲まれながらローレシアの王子アレンは思い悩む。
確かに自分の剣はハーゴンの心の臓を貫いたはずだ。
そしてハーゴンの屍を生贄に現れた破壊神もランド、マリアと共に破壊した。
それで世界に平和が訪れたはずだ。なのに……。
「ハーゴンが死んでいなかったのなら……今この世界にいる人たちはみんな
僕が巻き込んだようなものだ。だったら僕がなんとかしないと」
もうこれ以上ハーゴンたちの為に哀しむ人たちを増やしてたまるものか。
アレンは決意して立ち上がる。
すでに一人のエルフの少女が犠牲になってしまっている。
そして今一刻にも誰かが殺し合い、憎み合ってしまっているかも知れない。
それを放って生き延びようとすることは彼の矜持が許さなかった。
支給されたザックから自分の武器を確認してみた。
しかし中には武器が入っていなかった。代わりに入っていたのは――
「これは……ロトの盾じゃないか!」
不死鳥ラーミアの意匠が装飾された伝説の盾。
武器がないのは不安だが防御に関してはかなりの自信がついた。
「ハーゴンから支給されたっていうのが不安だけど贋物ってわけじゃないみたいだ。
何を考えているのか知らないけど、余裕だとしたらつけこむチャンスかもしれない」
そして中に入っていたのはもう一つ。真実を映し出す魔力を秘めたラーの鏡。
かつてハーゴンの呪いからマリアを解放したことがある奇蹟のアイテムだ。
武器の確認を終えたアレンは今度は名簿を開く。
最初のホールで出会った仲間たちの名前が確認できた。
それにハーゴンと共に倒したはずの三体の悪魔たちも。
そして……アレフ、ローラ……竜王。ご先祖様とその宿敵の名前。
(まさか……いや、でもひょっとしたら)
あの会場には様々な者たちが集められていた。見たことのないモンスターも。
もしかしたら本当にハーゴンは時空を超えて呼び出してしまったのかもしれない。
しかしアレンはその事実に恐怖よりも好奇心が先に湧いた。
(もし本当にいるのなら……会ってみたい)
その願いはすぐに叶えられることになる。
森から出ると平原に出た。森の木々に遮られてわからなかったが、側には巨大な塔が立っていた。
塔の中を調べてみようかと思ったが、それより前に海岸に立っている一人の影に気が付く。
そのシルエットは……(竜王の曾孫?)
黒い角のあるフードに荘厳なローブ。杖を持って立っているその姿はアレンと友誼を結んだ
竜王の曾孫とそっくりだった。しかし名簿には曾孫の名前はない……ならば。
アレンの姿に向こうも気が付いたようだった。
警戒も怯みもなく、悠然とこちらに向かって歩いてくる。
「ほう……懐かしい、といっていいのか。馴染みの深い気配を持つ者と出会えたものよ」
「あなたは……まさか竜王……」
「いかにも。ワシが王の中の王、竜王だ。」
威厳あるその姿はまさに王と呼ぶに相応しい重圧を感じる。
(物凄い力を感じる。アレフ様はこんなのを相手に戦って勝ったのか……)
アレンは気圧され、ゴクリと唾を飲み込む。
しかし彼もまた王族の誇りがある。相手が名乗りを上げたからには自らも返すのが礼儀である。
「僕の名はアレンといいます。お気づきの通りロトの血に連なるものです」
「ほう」
途端凄まじいほどの殺気がアレンを襲い、アレンはその場を飛びずさる。
何か攻撃されたわけではない。しかし飛びのかなければ確実に死んでいたという確信があった。
竜王は小さく笑みを浮かべながら杖を仕舞うと一振りの剣を取り出す。
竜の装飾が施され、見るからに強大な魔力を秘めているとわかる。
「我が業敵の血族か。我と知り名乗ったならばこの場で殺されても文句はあるまい?」
「ま、待ってください。ハーゴンの思惑に乗るつもりですか!?」
アレンの言葉を竜王は鼻で哂う。
「フン、ハーゴンとやら。中々に小賢しい真似をしてくれるものよ。
奴の玉座に飾られていた邪神像……あれには覚えがある。破壊の神シドーという古の邪神。
此度の遊戯はその邪神復活の為の生贄の儀式であろうよ」
「そ、そこまで解っているのなら僕達が争い合う理由はない。協力して……」
ビシャァンッ!!
「うわぁあああ!!」
アレンの言葉が最後まで終わらぬうちに、竜王は剣を振りかざした。
無数の稲妻がアレンの周囲を焦がし尽くす。
しかしアレンそのものは全く無傷であった。意図的に稲妻が避けて落ちたようだ。
「人間と協力だと? 哂わせてくれる。人と魔物は相容れぬ。
時代が、ワシの存在がそれを証明しておるわ」
竜王は憎悪に顔を歪ませ、アレンへと向けて一歩踏み出す。
気圧されアレンは一歩後退してしまった。
「この儀式は破壊する。されど人と、ましてロトと協力するなど有り得ぬ話よ。
貴様はここで果てるがよい」
もう一歩竜王は歩を進める。しかし今度はアレンは退かなかった。
「嘘だ!」
「なんだと」
竜王の動きが止まる。
「僕はあなたが存在した時代……その世代のロト、アレフの時よりも遥かな未来の人間です。
しかし確かに僕の時代も魔物と人の争いは続いています。でも…僕はあなたの子孫と出会った」
「……」
「竜王の城て僕はあなたの曾孫と友情を結んだ。彼は人間である僕たちを信じてくれたんだ。
その時に僕は思った。人と魔物はわかりあえると。共に生きることができるんだと。
僕達の知らない世界では人と魔物が仲間と呼び合えるような関係が生まれているかも知れない」
「それが真実というのなら我が子孫とは思えぬ惰弱さよ。人などに心を許すとは」
「あなたもなんじゃないんですか」
アレンの反論に竜王は眼光を鋭くする。
「ワシを愚弄するか」
「あなたは人間を愛した」
「ローラのことを言っているのか? あれは人間どもに敗北感と屈辱を味あわせるために攫ったのだ。
支配をやりやすくするためにな。本気で后になどするものか」
「それならばローラ姫を隔離する必要はなかった。でもあなたは強力な魔物の蠢く居城から離し
あなたの眷属によって護らせた。それはあなたが本当にローラ姫を傷つけたくなかったからだ!
そうじゃないんですか!?」
「黙れ!」
ビシャァンッ!!
竜王の怒号と共に再び雷の雨が降る。しかし例によってアレンは無傷だった。
「よくもまぁ小五月蝿く囀ってくれたものよ。もはや聞く耳持たぬ。
我を従わせたいならば力で語れ!」
竜王は剣を……竜神王の剣と呼ばれるその剣を持ってアレンへと飛び掛った。
ガィン!
その一撃を咄嗟にロトの盾で受け止める。しかしあまりに思い一撃に腕が痺れてしまった。
「うぁ……」
追撃が来る前にアレンは横に飛び、竜王との間合いを開ける。
(く、くそ。なんて重い攻撃なんだ。受け止めるんじゃなくて受け流すようにしないと……。
でも武器がない。呪文も僕は使えない。何より今のこの竜王を倒すべき敵だとは思えない!
どうする……どうすれば……教えてくれランド、マリア!)
かつて共に苦難を乗り越えた仲間たちの姿が脳裏をよぎる。
このままでは電撃の攻撃で自分は遠からずやられてしまうだろう。
それがなくとも防御だけであの攻撃をいなし続けられるとは思えない。
アレンのその様子を見て竜王は相手が武器を持っていないことに気付く。
「ふん、武器を持たぬ、か。剣を持たぬ勇者など様になるまい。
使うがいい」
竜王はザックから白金に輝く剣を取り出すとアレンへと放った。
「え?」
アレンは思わずそのプラチナソードを受け取り、呆然と竜王を見る。
「これで武器を持たぬから負けたなどという下らぬ言い訳はできんぞ」
「ま、待ってくれ! 僕はあなたとは戦いたくないんだ!!」
「力なき者の戯言など聞こえぬな」
カシィンッ
アレンの剣と竜王の剣が撃ちあい、火花を散らせる。
竜王の斬撃を受け流し、彼の背後に回るとアレンは大きく飛びずさった。
(竜王は……僕を試している)
アレンはそのことに気付く。アレンをただ殺すだけならばあの雷を撃てばいい。
アレンがただ憎いだけならば剣を渡す必要はない。
『我を従わせたいならば……力で語れ』
『力なき者の戯言など聞こえぬな』
竜王はずっとアレンに伝えてくれていたのだ。
(僕の言葉が本気なのか。僕がそれを実現できるほどの力を持っているか。
それを竜王は確かめたいんだ。なら……僕はそれに応える!)
それはアレンの妄想かもしれない。ただ希望的な観測なのかも知れない。
しかしアレンはそれを信じた。
「解りました。竜王……僕の力を、ここに示します。
今、全力であなたを倒す!」
「フン、来い」
アレンは青い尾を牽く彗星となって竜王に斬りかかった。
ナジミの塔の2階にククールはいた。
「やれやれ、こんなくだらないゲームに参加させられるとはついていない。
どうやらエイトやゼシカもここにいるようだが……さて、どうしたものか」
そしてあのマルチェロもいる。
彼の上昇志向、栄光への執着はよく理解していた。
「あいつがゲームに乗るってんなら……フゥ――止めるのは俺の役目だな」
その為にはまず情報を集めないといけないだろう。
仲間、敵、そして首輪やこのゲームそのものに関して。
「まずは自分のことからだな」
そういってザックを漁ってみる。彼自身はこのゲームに乗るつもりは微塵もなかった。
見も知らぬ他人の集まりだというなら自分がどう判断するかはわからなかったが
少なくともゼシカやエイト、ついでにトロデ王を蹴落としてまで生き延びたいと思うほど
彼のプライドは安くない。
そしてザックの中から出てきたのは巨大な自動弓、ビッグボウガン。
そして馬の手綱らしき白い綱。最後はつけた者の頭脳を冴えさせるというインテリめがねだった。
「使えそうなのはこのボウガンか。苦手な武器でなくて良かった良かった、と」
ビシャァンッ!!
唐突な外での落雷にククールは塔の窓から下を見る。
そこでは魔族と思われる者と青い服の戦士が戦っていた。
なんらかの問答を繰り返した後、剣を撃ちあう。
「ふーむ……剣の腕は互角……いや、戦士のほうが上かな。だがあの魔族のほうが余裕がある。
さっきのギガデインのような呪文があるようだし、戦士は打ち合いに付き合ってもらっている
といったところか。これは俺の出番かな」
あの戦士が仲間になってくれれば心強いだろう。
ゲームに乗った魔族を倒し、戦士の命を救い仲間を得る。
すぐに方針を固めたククールはビッグボウガンを構え、魔族に狙いを定めた。
ククールがエイトたちとの冒険で重点的に鍛え上げたのはカリスマと杖、弓のスキル。
特に弓に関してはアローエンペラーと呼ばれるまでに達していた。
一度狙いを定めれば外す気はしない。
「喰らえ」
ククールは静かにニードルショットを放った。
すでに20合を超える斬撃の応酬がなされている。
だが互いに呼吸を荒げながらも未だに意気衰えず両者は剣を振るい続けた。
ガキィンッ
(ほう、技量そのものはアレフには及ばぬが……力と速度は奴のそれを上回っておるな。
油断をすれば即座に押し切られてしまいそうだわ)
ガチッ、キィン!
(いける! 剣の勝負なら僕の方が上だ……剣の威力では劣るから迂闊には飛び込めないけど
このままの剣の戦いが続けば勝てる!)
体勢を整える為にアレンが一旦、後ろへと下がったその時。
竜王の背後の塔からボウガンを構えるククールをアレンは見つけた。
そしてその矢が放たれる瞬間……アレンは何も考えずに飛び出していた。
「竜王ッ!!」
「ぬぅ!?」
支援
不用意に飛び込んできたアレンに竜王は違和感を感じながらもすれ違いざまにその胴を薙ぐ。
そしてククールの放った矢はアレンの左肩へと突き立った。
「「な、何だと!?」」
竜王の、そしてククールの声が唱和する。
アレンは胴から鮮血を撒き散らし、地面へと倒れ落ちた。
竜王は呆然と倒れたアレンを見る。
「馬鹿な……ワシはこのような決着を望んだのではない……こんな、こんなことが」
「……う、……うう……」
「!」
アレンの呻き声を聞き、竜王はアレンの下へと駆け寄る。
「おい、生きているのか? このような所で死ぬような輩をワシは認めんぞ、おい!」
「お願いです。僕たちに力を貸してください……人と……力を……」
「貴様! さんざん好き勝手にほざいてワシの言い分を聞かぬつもりか!
許さぬぞ、目を覚ませアレン!!」
しかしアレンはもう二度と口を開かなかった。
その体温が急速に失われていくのがわかる。
ヒュオッ パシィ!
風を切って再び飛来した矢を竜王は受け止める。
不意を討たれたならともかく攻撃の予測ができるなら矢を受け止めることなど造作もない。
「貴様ァアアア!!!」
竜王は烈火のごとく激怒し、その掌にギラの炎を集中させた。
無数のギラが収束し、上位呪文ベギラマへと変化する。
いや、それはベギラマとも呼べぬさらに強大な炎となってククールへと襲い掛かった。
「う、うお!?」
ボウガンを窓枠に固定して撃っていたため、ククールは逃げるのが遅れる。
ベギラマの炎は塔の窓枠を破壊し、その爆圧はククールを外へ放り出した。
2階という低い位置だったので何とかククールは空中で姿勢を整え、受身を取って着地する。
しかし眼前に竜王が憤怒の形相で迫ってきていた。
すげーな
支援
「く、くそっバギクロス!」
ククールは呪文を唱えるが、それよりも先に竜王が杖を取り出し振るう方が早かった。
その杖はマホトーンの力が込められたまふうじの杖。
結果ククールは呪文を封じられバギクロスは不発に終わる。
「よくもワシの決闘を邪魔してくれたものだな! 消えよ!!」
「ごはっ」
杖の一撃がククールの腹部を直撃し、ククールは血反吐を吐きながら吹き飛び気絶した。
「止めだ!」
剣を振りかぶり、その喉笛目掛け振り下ろし――肩を掴まれた気がして竜王の動きが止まる。
(何をやっている……こやつは我が決闘を穢したのだ。それこそは万死に値する罪。
振り下ろせ! こやつを冥府へと叩き落し、己の罪を思い知らせるのだ!)
しかし竜王の腕は小刻みに震えながらも硬直したように動かない。
(殺せ! 殺すのだ!!)
必死に自らを叱咤するが竜王の腕は動かなかった。
『あなたは人間を愛した』
アレンの言葉が竜王の動きを止めていた。
しばらくそうしていた後、竜王は小さく息を吐きククールの処断を諦める。
「お前は……命を張ってワシを救った。自分の言葉をその命で証明したのだ」
竜王は剣を下げると、ザックへと仕舞った。代わりにククールから赤いマントを剥ぎ取る。
「王に歯向かう者には死を与えねばならぬ。だが、殺せぬのならそやつはもう王ではない。
見事だアレン。お前は……見事この竜王を討ち倒したのだな」
気絶したククールを放置し、竜王はアレンの亡骸へと歩み寄る。
「しかし困ったな。ワシは今まで竜王としか名乗ってこなかった。
真実の名が存在したはずだがそれももう忘れてしまった。これからどう名乗ったものか……」
顎に指を添えて思案に暮れる。
「おお、そうだアレンよ。お主の名を貰ってよいか」
竜王はさも名案というように小さく笑った。
「ワシの名はアレン。もはや王の中の王でもなんでもない……ただ一匹の竜、アレンだ」
――フヮサ――
アレンは友の亡骸へと赤いマントを被せた。
そしてしばらく黙祷を捧げた後彼はゆっくりと塔の中へと消えていった。
【E-3/ナジミの塔/午前】
【アレン(竜王)@DQ1りゅうおう】
[状態]:普通
[装備]:竜神王の剣 まふうじの杖
[道具]:プラチナソード ロトの盾 ラーの鏡
[思考]:この儀式を阻止する/アレンの遺志を継ぐ
【E-3/平原/午前】
【ククール@DQ8】
[状態]:HP1/2 気絶 マホトン
[装備]:ビッグボウガン(矢 18)
[道具]:インテリめがね 天馬の手綱
[思考]:マルチェロを止める
【アレン@DQ2ローレシアの王子 死亡】
【残り35人】
※サマルトリア王女リアはレーベの方角へ飛んだため、竜王たちに気付いていません。
また塔の頂上にいたため、戦闘の音にも気づいていません。
終わりです
予約切れの上、キャラ独占。ほんとご迷惑お掛けしました……
でもまたなんか不備がありそうな気がするなぁ
そん時は指摘お願いします
おい、ちょっといいか。
竜王かっこええええええええ
アレンかっこえええええええ
竜王は3rdのヘタレからここまでカッコよくなれたか…
リアルで乙です。まさかの番狂わせ、アレン死去。
そして高潔なる竜族の王が始動とは。
そういえばVでも聖なる存在とされてましたね、竜王は。
いやー、譲ってよかったです。そして軽率な予約すいませんでした。
リアル投下キターー!
展開がマジ面白い!!
職人さん乙!
竜王変身後とオロチ戦ったらおもしろそう
>>656 (ii!゚Д゚:;・ヽ。; ..; ゴフ
その通りです……orz
アレン……(;ω;)
こういった退場の仕方はいいね、愛があって。
投下乙
ロト集結は夢に終わったか
乙!
投下します
レーべの村・入り口、石垣に寄りかかるようにキーファが倒れている。
着ている赤い服が、更に真紅に染まる程の血を流して……。
そして、ランドは死神の騎士と相対していた。
今から、約一刻前。キーファとランドは、ここレーべの村に到着した。
村からは、人の気配はしない。だが、ついさっきまで人が居た様な雰囲気は不気味であった。
二人は村を探索してみたが、何も見つけられなかった。
「ここに、住んでいた人たちは……。」
キーファは、怒りを覚えると手に持っている斧をきつく握り締め、ランドの方を見た。
彼もまた、剣を握る拳が強くなっている。
「ハーゴンの野郎!俺達だけじゃなく、この村の人達まで消しやがった!!」
「!!」
――消す
この言葉に、キーファは反応した。
彼の世界は、故郷であるグランエスタード島しか存在しなかった。
だが、彼は仲間と供に旅をし、魔王に封じられた世界を元に戻していった。
(もしかしたら、この世界の人達もハーゴンにより封印されただけ、だとしたら。
ハーゴンを倒すことができれば元に戻るかもしれない)
と、思案をめぐらすなか、ランドは責任を感じていた。
倒したはずの敵が生きていて、またこうして罪のない人達を苦しめている。
(これじゃあ、ムーンブルクの二の舞じゃねぇか……)
ふと、二人の沈黙を裂くように何かが、近づいてくる音がした。
………………ッ…ショッ…ガショッ…ガショッ…ガショッ…
村の手前……200mといった所だろうか。
紅い鎧が、歩いてくるのが見えた。
どうやら、真っ直ぐこちらへ来るようだ。
ガショッ!ガショッ!
空の鎧に音が反射し、大きな音を響かせている。
ランドは、直ぐに鎧系のモンスターだと判断した。
「キーファ、あいつがこちらに襲い掛かってくるようなら、一瞬でいい。
足を止めてくれ。」
「ああ、まかせろ!」
まだ、出会って間もないが、ランドがどんな作戦を考えているかは分かった。
作戦はこうだ。まず、キーファが相手の動きを止める。そこでできた隙を、ランドが自慢のスピードを活かし、仕留める。
シンプルだが、普通の相手なら簡単に倒せるだろう。普通の相手なら……。
彼らは、村の入口で待ち構えた。
正面にキーファ、右翼にランドといったところだ。
良いモンスターが居ることぐらい、彼らは知っている。
向こうに、ヤル気がないのならば、戦わない。それで良い。
だが、襲い掛かってくれば?
ハーゴンの示したことはしたくはないが、やるしかない。
歩いてくる鎧は、こちらの姿を視認すると両手の武器を振り上げ、足を早くした。
仕方ががない。二人は戦闘体制をとった。
ガショッ!ガショッ!ガショッ!
紅い鎧は正面のキーファに向かって、左手の槍を突きたて突進してくる。
単純な思考、最初に見た人間しかその目には写っていない。
ガショッ!ガショッ!ガショ!
ギィィィィィン………。
高い金属音が鳴り響く。
キーファは、持っていた斧でうまく槍を受け流した。が、斧の刃は、思い切り欠けている。
「痛っっっっ!この槍、なんつー硬さだよ!!」
手が痺れて痛かったが、我慢しながら斧を構えなおした。
次の一撃に備えると同時に、ランドが鎧の背後に切り込むのが見える。
シュン…………………。
その時、剣を振る音のみで、それ以外は静かだった。
だが、ランドは紅い鎧の腰辺りから肩の部分にかけてまで切り裂いていた。
しかし、浅い。急所を持たない鎧系のモンスターを倒すには、動けないようにすることがベストだ。
本当は、左太ももから入り、肩まで真っ二つにするつもりだった。
背中を裂いただけじゃ、こいつは止まらない。剣が重かった……。
案の定、キーファに向かって鎧は、剣を振り下ろそうとしている。
「こちらは、無視かい……!?
キーファ!!危ねェ、避けろ!!」
ギィィン!ズバッ!!
しえん
ギィィン!ズバッ!!
遅かった……。
気付くのも……。
注意するのも……。
キーファの胸からは、鮮血が噴き出している。
武器を落としながらも、まだ相手を見据え、立っていた。
キーファは、しっかりと相手の攻撃は受け止めた。
しかし、紅い鎧……死神の騎士が装備しているのは、隼の剣。
二度の斬撃を起こすツルギ。
一撃目を防いでも、もう一度鳴る。
「もういい!下がれ!!」
キーファには、もう声は届いてはいない。
死んでもいない。気絶をしてもいない。
ただ、何かを見つめていた。
そこへ、死神の騎士の容赦のない一撃が振り下ろされる。
――肉…今度こそ、ミンチ……――
…シュン…
キーファは、外敵の侵入を防ぐ為の石垣に向かって倒れていった。
しかし、最初の一撃以外の外傷はない。
――???肉…斬った感触がない……右手の剣……右手何処?――
死神の騎士の右手は、地面に落ちていた。
ランドが切り落としたのだ。
必然、死神の騎士の標的はランドとなった。
そして今、ランドは間合いをとりキーファを助けることを考えていた。もう、死んでるということは、考えずに。
キーファの倒れている位置は、紅い鎧を挟んで反対側。しかも、こいつの直ぐ傍。
助けるには、この紅い鎧を倒さなければならないだろう。
まだ、こいつはこちらを完全には向いてはいない。右手も切り落とした、倒すなら今!
「………ズン!」
ランドが足に力を込め、切り込もうとした時だった。
空から何かが、聞こえた。
初めは、米粒くらいだった影が段々大きくなる。
何かが降って来た。
これに気付き、空を見上げた頃にはすぐ傍まで迫っていた。
「これは、イオナズン!?クソッ!!」
この呪文を唱えたのは、黄色いアークデーモン、ベリアル。
空から、この戦いの一部始終を見ていた。
そして、ベリアルは狙っていた。
完全に虚を突き、隙を突く瞬間……ランドが攻撃に移る瞬間を。
ヒュン!ドガァァァン……。
爆音が響き、辺りに土煙が上がる。
派手な爆発だった。村の家屋の一部が、倒壊している。
「直撃したか?」
しえん
ベリアルは、土煙が晴れるのを待って降りてきた。
爆心地には土にまみれ、焦げている鎧と鈍く光剣があった。
それ以外には、なにもない。
「サマルトリアの王子……粉々に吹き飛んだか?あまりにも、あっけない。
それとも、逃げたのか?」
かつて、自分を敗った相手にしては手ごたえがなさ過ぎる。
それに、ハーゴン様の命令は参加者を殺すこと。
今生死を確認を確認できるのは、ここに転がる鎧一匹。
まだ、生きているかも知れないが、不用意に探し回っては奇襲を受ける可能性がある。
歯痒かったが、放送を待つことにした。
「まぁ、いい。さて、次は誰が来るかな?」
(ここは、どこだ?)
暗い、漆黒の闇。
何もない空間の中で、キーファはただ一人漂っていた。
(夢?俺は、死んだのか?ここが死者の世界……)
ボヤッと、遠くに誰か見える。二人のようだ。
何か、言っている。
……聞こえない。
(アルス!?マリベルなのか!?どうしたんだ!こんな所で!!)
直感で誰だか分かったが、肝心の声が響かない。
けど、向こうの言ってることは、分かるようになってきた。
『キーファ、君はまだ死んでない』
『こんなところにずっと居たら、許さないんだから』
この意味を理解するのは、難しくなかった。
ここは、死者の世界。二人は死んだ。そして、自分はまだ…。
それを悟るのを待っていたかのように、胸を中心に淡い光がキーファを包んだ。
すると、二人が段々見えなくなっていき、体が軽くなっていく。
(待ってくれ!アルース!!マリベール!!)
声は、声にならない。やがて漆黒の闇は、光に変わり二人の姿は完全に消えた。
そこで、目が覚めた。
俺は、崩れかけた建物の中で寝かされていた。
ランドが、覆いかぶさるように倒れている。
意識はあるようだ。
「よう、や…と起きたか…ハァ…ハァ」
ランドの様子がおかしい。
「つか…れたぜ。その傷…治すのは…よ。べホ…マでも…あまりきかねぇし…」
キーファは、あの鎧に切られた傷を触ってみた。
完全には塞がってなかったが、血は止まっているようだった。
「それにし…も、あの鎧…野郎……」
・・
キーファの隣にはあの槍が、大量の血のりを着けて転がっている。
それを見て思い出した。あの爆発の瞬間に起きた出来事を。
ぼやけているが、覚えている。
あの時、俺を助けようとランドがこっちに向かって来た。
そこを狙っていたかのように、あの紅い鎧が槍でランドを串刺しにして…。
だが、ランドはその足を止めず俺を抱えてこの家に飛び込んだ。
そして辺りが、爆音で支配された。そして……。
そこでやっと気付いた、ランドも重症だ。
よく見ると、腹部と背中から出血している。
「ランド!!自分の治療はしたか!?」
「……無駄だ…ゲボッ…ハァハァ…。その槍で大分…内臓をやられたみてェだ…。
ホ…イミは、回復呪文…だ…。再生はでき…ねェ。」
「もういい、喋るな!」
ランドは、話を止めなかった。
「俺の…妹が、このゲームに……参加させられている。助けてやって…くれないか?ゴフッ!」
口から吐く息と同時に、血が口から出る。
キーファは、ランドはもう駄目なのだということを理解した。
「名前は……リア……だ。」
「分かった。リアだな!」
「……わりィな……アレン……マリア……」
「ランド……?ランド!!くそぉ…!死ぬな…死ぬなよ!!ランーード!!」
キーファは、ランドの亡骸をそっと寝かせると、胸の上で手を組ませた。
その時、外に魔物の気配を感じた。
いつまでも、悲しみにひたることはできないようだ。
まだ、体をうまく動かすことはできないが、槍を手に取ると割れた窓に近づき外を見た。
あの紅い鎧ではない。が、こちらを探しているようだった。おそらく、あの呪文の犯人。
しかし、今の状況では戦うことはできない。
無念ではあったが、キーファは身を隠しながらレーべの村を後にした。
ランドとの約束を守る為に……。
【B-2/レーべの村/昼】
【ベリアル@DQ2】
[状態]:健康 MPの若干の消費
[装備]:デーモンスピア ※無線インカム
[道具]:支給品一式
[思考]:ランド達の生死が知りたい/ゲームを成功させる
【B-2/レーべの村付近/昼】
【キーファ@DQ7】
[状態]:なんとか動ける程度
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:ランドの物を含め、不明2
[思考]:ランドの妹(リア)を守る/仲間の死を悟る
【ランド@DQ2:死亡】
【死神の騎士@DQ1:死亡】
【残り33人】
※バトルアックス及び隼の剣は吹き飛びました
投下終了です。
不備があればどうぞ
リアルタイム投下乙です!
ああ、ランド逝っちまったか……ロトの末裔も残るは二人。
今後の展開に期待ですな。
投下乙です。
2勢の悲劇(;ω;)
指摘、というのでしょうか。
※メタルキングの剣は?また、星降る腕輪は?
※吹き飛んだ、というのは使用不能まで分解されたのか、どこかに飛ばされたのか?
新作乙
熱いシナリオだった
でもベリアルの不明アイテムと超万能ぐすり消えてない?
使ったっけ?
あ、あとエイトとアリーナも午前〜昼にかけてレーベに向かっているので、
何故いないのか?とかそういうのは
修正と補足を加えます
修正
【ベリアル@DQ2】
[状態]:健康 MPの若干の消費
[装備]:デーモンスピア ※無線インカム
[道具]:支給品一式 超万能ぐすり (不明アイテム一つ)←ここ
[思考]:ランド達の生死が知りたい/ゲームを成功させる
補足:はぐれメタルの剣はイオナズンの爆心地におちてます
ほしふる腕輪は、ランドと供に安置されました
メタキンだよ
>>678 そこら辺は、レーべの村にたどり着くであろう時間がちがいます
まず、キーファとランド
彼らは、午前にレーべの村に向かいました
そして、彼女らが向かったのは、昼です。
お互いの距離は同じ位だったと思いますから、二時間のタイムラグがあります。
彼らがレーべの村に着き、交戦までで一時間半位です。
つまり、アリーナたちはまだ着いてません
彼女たちの影響については、次の書き手に委託します
なるほど、ありがとうございます。
エイトとアリーナ、また歯がゆい思いをするのか…?(つд`)
ランドはベホマ使えないよな。あと「キィィン」や「ドガァァン」等、擬音を文字で表すと漫画っぽくなり安っぽくなるので、できれば違った表現にして欲しい。「できれば」でいい。難しいから。
歴代ロトは誰も出会えないのか…。こりゃリア泣くな…。
メルビンは? と思ったが、仲間に入る時期かぶってないんだよな。
聞いたことくらいはあるかもね。一応伝説上の人物だし。
フォズに対しての反応はどうなんだろう?
>>684 擬音については他に表現が思いつかなかったです
べホマに関しては、ゲームの中じゃべホイミは使えましたよね?
そこから、発展してべホマも使えるという設定です。
駄目ですか?
DQ2にベホマが存在しない、とかならともかく
ムーン王女しか習得できない呪文だしね
まずいよ
簡単に修正できるしね
あとメタルキングの剣だよね
修正します
>>671 「つか…れたぜ。その傷…治すのは…よ。べホ…マでも…あまりきかねぇし…」
↓
「つか…れたぜ。その傷…治すのは…よ。べホ…イミじゃ…あまりきかねぇし…」
独り言
「つかれたぜ。この文直すのはよ。スポーツドリンクは不味いし…」
はぐれメタルの剣→メタルキングの剣
修正乙。
ストーリーは良いので、今度はおいしいスポーツドリンク飲んで頑張って^^
はぁ、キファ頑張れ〜。リアしか聞き取れてなかったようなのが、ちょっと不安だがw
>650
ダブルアレンかっこえ〜
ククールはこのままへタレのかな・・・?面子の中で一番共感するところがあるので不安だw
>695
ご愁傷様><
飲んでない私は勝組かも(買った時点で負ry
>>695 まさか・・、ノビヨさんも苦笑いしながら飲んだという
伝説のポーションかッ!
てか、ポーションって栄養ドリンクじゃなかったっけ
飲んだ事無いからわからんけど、リポビタンDとかそれ系かと思ってた。
ハーブを使っているので確か清涼飲料水扱いだったような・・・(手元にないのでうろ覚え)
とりあえず小さいくせに値段は高いよね。
限定版ぽいのはビンだけはイイ形してた気ガス
【参加者】
4/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/○ドラゴン
3/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/○リア/○バーサーカー
4/5【DQ3】○アリス/○サマンサ/●フィオ/○カンダタ/○ヒミコ(オロチ)
5/5【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/○ピサロ/○ルーシア
3/5【DQ5】●リュカ/○ビアンカ/○フローラ/○レックス/●ゲマ
4/5【DQ6】○ハッサン/●バーバラ/○ミレーユ/○テリー/○ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
5/5【DQ8】○エイト/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/○マルチェロ
3/3【 J .】○アトラス/○バズズ/○ベリアル
計33/43名
死亡者が二桁の大台に乗りました
ビアンカ 予約します。
前のが印象にのこりすぎてるので、むしろ修正だけの方が良いかな?(MDの部分だけ)
DQ5勢の悲惨さを見ると
個人的には新しい話作って欲しいなww
では、ひょっとしたら絡む可能性大なククールも予約しようかな。
新作乙
竜王が見事に化けた、ヤバイ、ヤバイ。ただの一匹の竜とか格好よすぎだからw
ローラを守ってるゴンとの再会が叶うことを祈るわ。
あとはアレンの
>僕達の知らない世界では人と魔物が仲間と呼び合えるような関係が生まれているかも
ここにジンと来たよ。ホントにそうなるんだもんね。
ベリアル大暴れのほうも乙。ローレ、サマルと連続死亡はやや残念。
でもキーファが血を流してる時は焦った。もうDQ7壊滅かよみたいなw
投下するよ。
どうせ誰も予約してないし。
仲間を探してアリアハンの方へと赴くトロデとマリア。
マリアの話は聞いたため、今はトロデが喋りっぱなしである。
特に呪いをかけられてからラプソーンを倒すまでの旅と、
息子のエイト(もう彼の中では息子に決定しているらしい)について、特に力をいれて語る。
マリア自身は会ったことはないものの、どれほどエイトを頼りにしているかというのが手に取るように分かる。
きっと心強い仲間となってくれるだろう。
そうこうしているうちに、アリアハンとレーベを結ぶ橋へとさしかかった。
「マリア王女。いったんストップじゃ。誰かが待ち伏せておらんとも限らんからの。
慎重に、様子を見るぞ。あまり大きな音は立てないように…」
「ぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアア!」
「こう言っとるそばから…なんじゃ?」
突然大きな声があたりに響き渡る。
「誰かの悲鳴…?」
「いや、ただの雄たけびじゃな。 こんな状況だというのに、ずいぶんと騒がしい輩じゃの」
声の方向を見る。
そこにはまるで血に染まったかのような真っ赤な髪をした、あまりにも巨大な鉄球を持った男。
バーサーカーが二人のほう目掛けて向かってきていた。
「あれは…。バーサーカーのようですわね。ただ、武器が…。モーニングスター?」
「どれどれ…? いかん! マリア王女! 森の中へ逃げるぞ!」
一見すると巨大なモーニングスター。だが、トロデは破壊の鉄球を知っていた。
その破壊力と攻撃範囲の広さは、古今東西すべての武器でもトップクラスといえよう。
重さもすさまじいもので、ヤンガスは戦闘のときに振り回しただけでとてつもなく疲れると言っていた。
なのにこちらを見つけてから常時振り回し、なのに一向にスピードは衰えない。
戦うのがどれほど危険なのかは一目瞭然だ。
「でゃああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
攻撃範囲は非常に広い破壊の鉄球。だが、森の中なら木々に邪魔され、逆に上手く扱えないとトロデは判断した。
甘かった。邪魔な木々をすべて粉砕しながら猛スピードで迫ってくる。
むしろ、破壊された木片や小さな木が飛んできて、かえって危険だった。
しかも、自分たちは足をとられてスピードは遅くなる。
これでは追いつかれるのは時間の問題。
マリアは呪文を唱えようとするが、やはり走りながらではなかなか集中できない。
「あ〜んな重い武器を振り回しておるというのに、なんちゅうスピードじゃ!
ええい、進路変更! 橋のほうへ向かうぞ!
なに、あいつを見たら誰か待ち構えておっても逃げ出すじゃろう!」
二人はもう一度平原に出る。だが、今度はバーサーカーのスピードが増す。
障害物がなくなって、さらにスピードを上げたのだ。
どちらにしろ、追いつかれる。
と、ここでマリアの呪文が完成する。
「マヌーサ!」
幻影を作り出し、相手のミスを誘う呪文。
普段ならこれでほぼ無力化できる。
「え…?」
だが、今回は違った。
バーサーカーは呪文の詠唱に気づいていて、光の壁を作り出していた。
何かが光ったと思うと、魔法弾がマリア自身のほうへと向かってきたのだ。
マリアの時代にはマホカンタは失われており、呪文を反射させる呪文があることに気づかなかったのだ。
マリアは幻影に包まれてしまった。
「ええい、バーサーカーのくせに悪知恵が働くやつじゃ!
マリア王女、わしの手を離すなよ!」
トロデがミラーシールドを取り出す。
「くらえ!」
ミラーシールドを使って太陽の光を反射し、目を眩ませたのだ。
「ギアア…」
ついでにミラーシールドをバーサーカーの顔目掛けて投げつける。
「だああ!」
ガン! クリーンヒット!
これは一時的な足止め。バーサーカーはミラーシールドを拾い上げ、再び追ってくる。
トロデたちはちょうど橋にさしかかっていた。
「このままでは追いつかれますわ。ここは川に飛び込んで、いったん敵から逃れましょう」
ムーンが提案するが、トロデは首を横に振る。
「いや、やつはそれでも追ってくるじゃろう。
泳げないならいいが、そうでなければ不利な状況に変わりはないわい。
それより、ワシに策がある」
そういうと、トロデはイクスクラメーションマークの付いたスイッチを取り出す。
バーサーカーがすぐそこまで迫ってきている。
ちょうど、トロデたちは橋の中央に位置する。
トロデが足元にそのスイッチを仕掛ける。
バーサーカーはそれにもかまわず、猛スピードで向かってくる。
そして鉄球を振り下ろそうとした瞬間。スイッチを踏んだ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
何が起こったのか分からない。ただ、びっくりしたのだ。
その拍子に腰に刺していたさざなみの剣を落っことし、
手からは破壊の鉄球がすっぽ抜け、橋げたを破壊してそのまま川の中へと落ちていった。
「ギ?」
その隙にトロデが、バーサーカーの落としたさざなみの剣を拾い上げ、利き腕めがけて一太刀浴びせる。
残念ながらこれはかわされてしまったが、マリアがいかづちの杖から炎の弾を発射する。
それでも彼は戦闘のプロ。なんなくひょいと横にかわす。…が、なんと足場がない。
破壊の鉄球が壊した橋げたの外に出てしまっていたのだ。
「ギャアアア!!」
そのままバーサーカーは真っ逆さまに落ちていった。
ぼちゃん。
「あいつ、わざと落ちよったな…」
トロデが下の川を見ながらつぶやく。
「え、そうでしたの?」
「わしの強さに気づいたんじゃな。思った以上に強かなやつじゃぞ」
要するに、たまたま落ちたのだ。
「ところでマリア王女、怪我はないかね?」
「ええ、おじさまこそ平気ですの?」
「なんの、わしはまだまだ現役じゃわい。
さっきのわしの剣さばき、見ておったじゃろう?」
「…」
戦闘中、しかもマヌーサの影響が若干残っていたため、実は見てはいない。でも。
「さすがはトロデおじさま。すばらしい剣捌きでしたわ!」
トロデは多少危なっかしく見えるが、自身の実力は把握しているようだ。無茶はするまい。
お世辞でもいい、こういうときは褒めること。
「ぐはは、さすが、一国の王女にもなると違うの。エイトのやつにも少しは見習ってほしいわい」
一方で、お世辞だと見抜かれているのは気づいていない。
「あいつ、すでに誰か殺しておったようだの。鉄球に血が付いておった。
話が通じる相手なら、わしが説得したんじゃがの…」
「浮き上がってきたところを仕留めますか?」
「そのまま浮かんでくるほど単純でもあるまい。ひとまず離れたほうがよいじゃろう」
「では、予定通り、城に行きましょう。あれだけ大きい城なら、人も集まるはずですわ」
「そうじゃな、わしの城よりは小さいが、きっと誰かに会えるじゃろ」
仲間と出会うため、二人はアリアハンへと向かう。
マリアの仲間が二人とも死んでいることを知る術は今はない。
バーサーカーが上陸する。
左手にミラーシールドを、右手にはいったん落とした破壊の鉄球を持って。
彼は恨みとか、屈辱とか、そういったものは感じない。ただ動くものがあれば狩る、それだけだ。
次なる標的を求め、バーサーカーが行く。
【D-3/橋の東側/時間・昼】
【トロデ@DQ8】
[状態]:疲労(軽) 空腹(軽)
[装備]:さざなみの剣
[道具]:支給品一式(不明の品が1?)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す?
【マリア(ムーンブルクの王女)@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:いかづちの杖
[道具]:支給品一式(不明の品が1〜2?)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す
[行動方針]:アリアハンへ
【D-3/橋の西側の川辺/時間・昼】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康、びしょ濡れ
[装備]:破壊の鉄球、ミラーシールド
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
>>710 リアルタイム乙〜
マリアが死ななくてよかった・・・
最後の2主役生き残りだしガンガってほしいもんだ。
しかしロワの雑魚モンスは強いなw
ジョーカーズが霞んでみえます。
そうだな、ゲームだったらバーサーカーが破壊の鉄球持ってても負ける気しないし
バーサーカーいいなw
ここまで分かりやすいとかえって安心できる
DQ2三人衆連続投下乙です。まさかこんな早く退場していまうとは思わなかった
今から投下いきます
出るべきか、出ざるべきか。
大樹の幹に身を寄せて、クリフトは一人思案する。
彼の視線の先には二人の男。
一人は南国の果実のように登頂部だけを剃り残した奇抜な髪形に、筋骨隆々とした、いかにも武道家然とした大男。
いま一人は大男よりは幾つか年下だろう、どこか色素の薄い印象を受ける銀髪痩躯の若者。
大男は素手、若者は腰にダガーを差し、ボウガンを携え、油断無く辺りを警戒している。
武道は苦手であるクリフトにも、その物腰からは二人ともかなりの腕達者であることが伺えた。
自分一人が生き残ることを選んだゲームに乗った者が他者と手を組むとは考えにくい。複数で行動しているということはおそらく彼らはゲームに乗らなかった者達なのだろう。
ゲームが始まってからまだ半日。
時間が経てば経つほど人は集まり、結束を増す。仕掛けるなら早いうちがいい。
だが、仕掛けるにしてもどうするかが問題である。
支給品の杖はあるが、あれは奥の手。
祈りの指輪のように回数制限のある品なのかもしれないし、そう簡単には使えない。
なら殴りかかるか?――否。
幼い頃からアリーナに連れ回されて足だけは速くなったものの、腕力はいっこうに上がらず、
体力に関しては「ブライと大して変わらないんじゃない?」などと言われてしまう始末。
二対一であることを考慮せずとも真っ向勝負ではまず勝ち目は無い。
なら呪文は、というとただひたむきに神学だけを修めてきたクリフトは攻撃呪文は攻撃呪文はからきしだった。
クリフトの使える中で他者に危害を与えられるものはただ二つ。
ザキとザラキ。
生命を司る呪文の暗部。
アリーナのお付きとして、剣の扱いは習っていたがクリフトにそちらの才はなかった。
だが、アリーナには武道家としての天賦の才がある。
旅を続けるにつれ、近接戦闘におけるアリーナとクリフトの差は広がっていく一方だった。
彼の姫は強い。大抵の魔物には負けないだろう。
だが、もし彼女が勝てないほどの魔物が襲ってきたら?
回復呪文を唱えるばかりでは決して彼女を守ることは出来ない。
悩んだ挙句――クリフトは癒し為す神官には禁忌とも言える、致死の呪文に手を出した。
戦いに赴く時のいつもの癖で、つい神に祈りを捧げようとして――自嘲する。
今から人を殺そうという人間が一体何を祈ろうというのか?
祈りの代わりにぼそぼそと何かを小さく唱えて、クリフトは幹から背を離し、
「っ誰だ!?」
その拍子に触れた枝がかすかにざわめいたのを若者は聞き逃さなかった。
ボウガンを構え、引き金を引く、
「テリー!」
寸前、大男が若者――テリーの腕を叩き、わずかに照準のぶれた矢はクリフトの頭を掠め、弾かれた帽子が地面に落ちる。
「ハッサン、何故邪魔をした?」
テリーはそれだけで射殺せそうな視線をハッサンに向けた。
が、ハッサンと呼ばれた大男はさして気にした風でもなく、ぼりぼりと頭を掻いた。
「何故、って出会い頭に普通それはねえだろうよ?」
「他の参加者に会ったら殺すと言ったはずだ」
「なら俺はそれを止めるって言ったはずだぜ?
……第一、もしこの兄さんがミレーユの連れだったり、居場所を知ってたらどうする?
ミレーユを捜すにも情報は必要だろ?」
苦虫を噛み潰したような表情で黙り込むテリーにしてやったりと笑みを浮かべ、
ハッサンは腰を抜かしたクリフトに手を差し出した。
「済まなかったな、兄さん。立てるかい?」
(奇襲は出来ない、か)
差し出された手を笑顔で握り返し、クリフトは考える。
姿を見られた以上当初の案は変更せざるを得ないが、大丈夫。まだ策はある。
ハッサンの手を借り、片足を引き摺るようにして立ち上がる。
それを見咎めてハッサンは眉根を寄せた。
「どっか痛めたか?」
「ええ、少し足を……大丈夫です、私はこの通り神官ですから治せますし」
「悪いな。さっき襲われたばっかだからまだピリピリしててね。
どっかの制服みたいな青い服を着た黒髪の男だ。あんたも気を付けた方がいい」
「ご親切痛み入ります。私はまだ誰とも会っていないので何もお教え出来ないのですが」
前言撤回。
思いがけず他の殺人者の情報を得ることが出来た。
姿を見られたのもどうということはない、二人とも殺してしまえばいいだけの話なのだから。
「……あの、話の前に足の治療をしても?」
「ああ、勿論だ。済まねえな、気が利かなくって」
ハッサンは勿論のこと笑って頷く。
「では、失礼して」
足を痛めたなどというのは真っ赤な嘘だ。
小声で唱え始めた文句は、勿論治癒のそれではなく。
その策を考えたのは勇者と旅した道中、致死の呪文に倒れた姫の言葉を覚えていたからだ。
『――だって、あたしやライアンは呪文の心得が無いでしょ?
だからだと思うの。敵が何か唱えてるな、って思っても、それが何だか分からない。
心構えが出来てないからつい死の呼び声を聞いちゃうのよ――』
若者の方は分からないが、大男は見るからに専業戦士の様子。
高確率で効くだろうと、クリフトはそう考えた。
彼の誤算はただ一つ。ダーマの存在。
彼の唱える呪文の文句に、そっぽを向いて知らん振りを決め込んでいたテリーが振り返り、ハッサンが目を見開く。
(気付かれた!?)
「死の腕に抱かれ眠れ――ザラキ!」
慌てて呪文を放つ。
辺りに呪詛の声が満ち、二人が顔を歪めて――だがそれだけだった。
「貴様っ!」
裂帛の気合。
翼を模った優美なダガーを引き抜き、斬りつける。
クリフトを斜めに引き裂くはずだったそれは、だが肩を浅く切り裂くだけに終わった。
まるで鱗の固い魔物を斬った時のような手ごたえに、テリーは顔を顰める。
「うおらぁぁぁっ!」
続いて放ったハッサンの正拳突き。
丸太のような腕が放つ渾身の一撃にクリフトの身体が吹っ飛ぶ。
が、やはり奇妙な固い手ごたえが拳を伝い、
吹っ飛ばされたクリフトはすぐさま起き上がるやザックと帽子を拾い、駆け出した。
ボウガンに持ち替えたテリーが矢を放とうと狙いをつける。が、
「……ち、逃がしたか」
クリフトの背中は既に木々の向こうへ消えていた。
「やはり最初に殺しておくべきだったな」
「面目ねえ。……まさか神官さんが人殺すとは思わなかったからなぁ」
たくましい身体を小さく丸めて、しゅんと肩を落とすハッサンを横目で見遣り、テリーは無愛想に呟いた。
「……まぁ、過ぎたことはしょうがないからな。
いつまでも落ち込んでいるな、気色悪い」
不器用過ぎる慰めの言葉。
ハッサンは腹を抱えて笑い、するとテリーは更にむっつりと顔を顰める。
それが可笑しくてハッサンはまた腹を捩って笑うのだった。
(失敗した、失敗した、失敗した)
ぶつぶつと呟きながら走り続ける。
暫く走ったところで追っ手の無いことを確認してクリフトは足を止めた。
恐る恐る肩と腹の怪我を探る。
どちらも命に関わるような怪我ではないが、かといって放って置いていいものでもない。
舌打ちして治癒を始める。
(あらかじめスカラをかけておいて正解でした)
そうでなければ命を盗られていたかもしれない。
神ではなく、彼の女神――アリーナに感謝の祈りを捧げ、治癒の傍らザックを開き地図を開く。
(城がありますね)
此処からそう遠くはない。
ハッサンとテリーと言ったか、あの二人組に自分がゲームに乗ったことを知られた以上、行動は早めに起こさなければならない。
治療を終えて、クリフトは一人王城へと向かう。
テリーとクリフト。
姉と想い人という違いこそあるものの、一人の女性の為に命を懸ける決意をした者同士。
よく似た二人の進む道を分けたのは信頼出来る仲間の存在、ただそれだけだった。
【D−4 アリアハン北部の森→?/真昼】
【クリフト@DQ4】
[状態]:肩に裂傷(微) 腹部に打ち身(微) MP3/4程度
[装備]:なし
[道具]:祝福サギの杖[7]、祝福ザキの杖[0]
[思考]:アリーナを守る
[基本行動方針]:アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【ハッサン@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持]:まだらくも糸、魔物のエサ
[第一行動方針]:テリーと一緒にミレーユを探す
[第二行動方針]:テリーを説得
[基本行動方針]:打倒ハーゴン
【テリー@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:イーグルダガー
[所持]:ボウガン(鉄の矢×28)
[第一行動方針]:ミレーユを探す
[第二行動方針]:他の参加者を殺す(ハッサンは殺せない)
[基本行動方針]:ミレーユを生き残らせる
不備などありましたらご指摘のほどよろしくお願いします
早速で申し訳ないのですが
>>623でキャンセルされた
アレフ、ルーシア、ゼシカの予約をしてもいいでしょうか?
投下乙。
ハッサン愛らしいな。
キャンセル宣言は出てるし、いいんじゃないか?
おお、ドラクエ作品だけでロワやってるって聞いて来て見たけど
良書き手ばっかりでGJってかんじだし。原作も相当やりこんでそうだし。
では正式に、アレフ、ルーシア、ゼシカ予約させていただきます
◆.BIPDKsdP. さんマジ有難うございます。ネタお蔵入りしないで済んで嬉しい
ポーションは三○矢サイダーで割って飲むとそれなりに美味しいです
>>723 それはポーションに何の意味もなくて
三○矢サイダーが美味しいだけjyうわなにをするやめろくぁwせdrftgyポーションlp;@:「」
かき氷にポーションかけてるのあるよね。
クリフトこえー!
マリアが生きてて良かった…。各シリーズ最低一人は生きててくれないと…。
てかドランゴはゲームで喋ってたよな?
クリフトの神はアリーナなのかwww
へたれマーダーには頑張ってもらいたいな
>>11の予想が当たるか当たらないか
・・・無理そうだな
今北
まとめというか位置まとめまだー?
レックスはひりひり痛む身体を労わりながら、奪い取ったバーバラとアルスの支給品を
確認していた。
今一度ピサロのような強敵に出会ったときのために、使えるものを整理しておく必要がある。
棘の鞭、嫌な色をした小瓶(一目で猛毒とわかった。レックスはいずれ使おうと思った)、
これが元バーバラの物。
見失ったアサシンダガーはもうどうでもよい。
そしてアルスの持ち物を漁って出てきたのは三つとも同じ指輪だった。
神秘的な色持ちのこのアイテム、祈りの指輪である。
消耗した魔力を回復させることのできる一品だ。
(あーあ、さっきの男と戦う前に調べておくんだった)
もはや皆殺しの剣の誘惑に完全に屈したレックスは、殺人に良心の呵責とか
哀惜だとか、そういうものを感じなくなっていた。
完全にこれはゲームだと割り切ったのである。
(僕が必ず優勝するからね、誰ももう止められないよ)
腹に決めたレックスは立ち上がると、中庭から城内を闊歩し城門へと向かう。
同じ頃城へと向かう者がいた。ミレーユである。
彼女は初めアリアハン城下町の道具屋に潜んでいたが、
城の方で邪悪な気が渦巻くのを感じ、ここまで来ていた。
人気のない王城は、影のなかから誰かが襲い掛かってきそうな危険な雰囲気をもつ。
彼女は開いた城門から中を覗き、恐る恐る内部へ侵入する。
城に入って目に飛び込んできた豪華な刺繍入りの赤いじゅうたんは
そのまま二階への階段までつながっている。
その階段の脇に小さな人影があらわれて、ミレーユは身構えた。
(子供?)
ミレーユは近づくべきか迷った。
参加者の一人だろうが、とてもゲームに乗っているとは思えない。
ただ子供だからといって無条件で安心していいものではない。
実力というものはどんな小さな身体に秘められていてもおかしくはないのだ。
しかし、目の前の少年はどう見ても普通だった。
粗暴さや狡猾な印象は一切見受けられない。むしろ、気品さえ感じられる。
「あなた……一人だけなの?」
ある程度距離を置いたままのミレーユの問いにレックスは大きくうなずいた。
「そう。安心して、私はゲームに乗っていないわ。仲間を探しているの」
「仲間?」
「ハーゴンを倒してここから抜け出すための仲間よ。このゲームには
私の良く知る人たちが参加しているわ。彼らとならきっと上手くいく」
ミレーユは諭すような口調で言った。
「あなたも殺し合いなんて嫌でしょう。私と一緒に行かない?」
段々と距離をつめて、もう少しで手と手が触れ合うくらいまで近づいた。
ミレーユは特に危険はないと判断したのだ。
事実、少年は何も変わるところはなかった。
「怪我はしていない?」
「うん、してないよ」
ミレーユが驚くぐらいの怯え声だった。うつむき加減のレックスの顔が見えるぐらいに
腰を下げる。
「名前は?」
「レックス」
「私はミレーユ。大丈夫よ、一緒にいれば怖くないから」
「本当?」
「ええ、私があなたを守ってあげるわ。これでも多少腕は立つのよ」
レックスは目を潤ませてミレーユを見た。
「本当に本当だね」
ミレーユは微笑んだ。レックスが可愛く見えたのである。
「本当よ」
レックスの肩に手を置いて励ますように言った。
「そうか、でもあいにくだね。僕が怖いのは僕自身だから」
その瞬間、ミレーユは光が弾けたような光景を見て、次には全身に鋭い痛みが走った。
後方に転がり、胸や頭を押えながら苦悶の声を洩らす。
彼女は一瞬で理解してしまった。
敵を敵だと認識できなかったのだと。
レックスはすっと立ち上がり、右手を前にかざした。
ベキラマの魔法が呪文の詠唱もなく発動し空気を焦がす。
「人を騙すのがうますぎて怖いよ。僕は悪党になっちゃった」
それはとても憎たらしい、醜悪な笑みに変わっていた。
レックスは指輪をはめた指からいくつもの魔法を飛ばして、ろくに回避できない
ミレーユを撃ち続けた。
支援
「なんて……子供なのっ」
ミレーユは反撃に出ようとした。しかし身体が言うことをきかなかった。
めった打ちにされて呪文を唱えようにも精神が集中できない。
口元から出た言葉もかすんで消えてしまう。
肉弾で立ち向かうのも無理だった。彼女に武器は支給されていないのだ。
「う、ううっ」
レックスの呪文を放つ速度は尋常ではなく速かった。
通常、呪文の詠唱を始めてから体内の魔力が活性化して外に具現化されるまでに
若干のタイムロスが生じる。強力な魔法ほど長い呪文を必要とするのだが、
今のレックスはそれをショートカットして、必要最低限の呪文を唱え即座に魔法効果を
発生させていた。
それができるのは祈りの指輪の力だった。
本来消費した魔力を回復させる道具なのだが、もっと賢い使い方がある。
あらかじめマジックパワーが最大まで回復している状態で指輪から魔力の供給を要請すれば、
それは体内に蓄積せず、体の表面を覆いつくすように留まるのである。
さらに魔力は放出点(レックスの場合は指や掌)に溜まりやすく、いちいち体内から
魔力を取り出し一点に集中させる手間を省けるのだ。
レックスはベギラマもライデインも、彼が剣を自由自在に振りさばくのと同じくらい
円滑に使用できるようになったのだ。
ミレーユはそれの犠牲になった。
彼女は何も反撃に出ることなく命を落とした。
死の間際、脳裏にテリーやハッサンの映像が映ったにしても、レックスの呪文の連弾と
彼の勝利の笑顔のほうが数百倍強烈で印象に残ってしまい、ミレーユは穏やかなる表情で
目を閉じることはできなかった。
E−4 アリアハン城内/昼すぎ】
【レックス@DQ5王子】
[状態]:呪われている。全身に軽度の火傷。
[装備]:E:皆殺しの剣 E:王者のマント
[道具]:小さなメダル トゲの鞭 毒薬瓶 祈りの指輪×3 ミレーユの不明品3つ
[思考]:剣の意思に負け、ゲームに乗る。
【ミレーユ】
【死亡】残り32人
ミレーユの所持品はレックスが奪ってます。三つありますが全て武器ではありません
投下終わりです。
祈りの指輪は小説版だとかなり強力なアイテムっぽくなっていたんで、
またそれとは別にちょっと手を加えてみたんですが・・・
祈りの指輪の設定はオリジナル?
まあ俺はいいと思うけど
新作乙!
レックス強ぇーな
ただ、この使い方だと、戦闘中にいきなり指輪が壊れるのかな?
そこら辺は次の書き手次第って事でOK?
いいと思う
そういう使い方できても不思議じゃないし
しかしまたテリーがどうなることやら…
ミレーユがかませ犬と化しているのが気になるがまぁ問題は無いと思う。
ちなみに小説版の祈りの指輪ってどんな感じなので?
741 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/05(金) 23:42:49 ID:2GPfLv4a0
昼過ぎか……
投下乙です。レックスが強化されましたね。
ああ、マーダーが際限なく強い奴らばかりでドキドキですね
新作乙です。これでテリーがマーダー側にまた一歩……
この後に投下するのが躊躇われるようなものですが、投下いきます
何気なく背後を見遣る。
一面の海。水平線の彼方まで延々と続く青に、時折ぶつかる白い波飛沫がアクセントをつける。
前を向く。
一面に広がるは砂の海。まるで地平線の彼方まで延々と続くかのような白、白、白――
「あーもうっ!一体どーしろっていうのよ!」
歩いても歩いても、ちっとも代わり映えのしない景色にゼシカは声を荒げた。
何処に殺人者がいるとも知れぬ状況下で、それは一見あまりにも軽率な行為だったが、
ゼシカのいるのは何の遮蔽物も無い砂地のど真ん中。
辺りに隠れ潜む者などいようはずもない。
また暫く黙々と歩き、額に滲む汗を拭う。
片手には神鳥の杖。武器としては何の役にも立たないそれは、今のところゼシカの歩行補助に大いに貢献している。
(レティスが知ったら泣くわね、きっと)
想像するとくすりと口元が緩んだ。
ゼシカはまたも足を止めた。
別に疲れたわけではない。魔法使いである彼女の体力は決して高くはないが、
彼女は小さな頃から兄と村を駆けずり回って服を汚しては、洗濯係を嘆かせていたお転婆だったし、
敵討ちの旅でそれなりに足腰は鍛えられている。
馬車こそあったが、それを牽くのはミーティア姫。
あまり無理をさせるわけもいかず、最低限の荷物しか載せていなかった。
(そのくせトロデ王はちゃっかり御者席に納まっていたりしたのだが)
足が止まりがちなのは、一重に彼女が賑やかな旅に慣れ過ぎたせいだ。
旅慣れていて、いつも何かしらの知識を披露するヤンガス。
体力の無い女の身を気遣い、さりげなく手を貸してくれたククール。
いつも賑やかなトロデ王に、自分から話題を提供することは少ないが、熱心な聞き手であったエイト。
(連れがいないと、時間ってこんなに長く感じるものなのね)
思わず溜め息が零れた。
見晴らしがよく、大陸の外れであるため人が寄り付かない安全な此処を離れる決心をしたのは、
少しでも早く仲間と合流したいからだった。
待っているだけでは何も手に入ろうはずもないし、それは彼女の性分ではない。
呪文の腕には自信があったが、やはり一人は心細いし、それに。
(サーベルト兄さん)
最初に集められた大広間でちらりと見えた後ろ姿。
似ていた。あの日、リーザス像の見回りに行き、帰ってこなかった兄の姿と。
(馬鹿ね、私。兄さんはもう死んだのに)
だが、ハーゴンは言ってなかったか?『死者を蘇らせることも可能だ』と。
相手はトロデ王の暗黒神の呪いをかけ直したほどの術者だ、実際それくらいの力はあるのだろうし――
(って、敵の言うことを真に受けてどーするのよ!)
頬をぴしゃりと叩いて気合いを入れる。
あいつは私達を拉致して無理矢理殺し合いをさせようとしている敵、それ以外の何者でもない。
こんなロクでもないことばかり考えてしまうのも、きっと一人だからだ。
遠くに兄の幻覚まで見えて、ゼシカは自分の心の弱さに呆れすら覚え、
(兄さん!?)
ぱちんと頬を張る。痛い。夢ではない。
今度はごしごし目を擦る。瞬きをして、もう一度そちらを見遣る。
確かに、いた。
房飾りのついた兜に赤いマントの青年。
隣には何か魔法の道具なのだろうか、大きな翼を背負った少女を連れて。
彼女がもう少し注意深く観察していれば、その兜が兄の物とはほん少し意匠が違うことに気付いただろう。
が、その姿が実物であると分かるや否や、ゼシカは駆け出していた。
「――兄さん!」
歓声をあげてゼシカが飛びつく。驚いたように青年が振り向き、そして。
青年の顔と、ゼシカ自慢のボンッキュッボーンの最初のボンが、真正面からぶつかる。
「あらあら」
凍りついた空気の中、一人のほほんと少女が笑った。
ゼシカの おいろけが スキルアップした!
ゼシカは ボインアタックを おぼえた!…… …… ……。
「……すんませんしたーっ!」
広い砂地をようやく抜け出し、草地に腰を下ろし、各自簡単な自己紹介を済ませ。
ゼシカの第一声はそれだった。
(考えるより先に行動するのは私の悪い癖だって、よく兄さんに言われたけど)
今更思い出しても遅い。あまりの恥ずかしさに顔も上げられない。
「いや、その……気にしなくていい」
「そうそう、戦いとかにもならなかったし良かったですよ〜」
青年と翼の少女――アレフとルーシアが言う。
この微妙な空気に気付いているのかいないのか、ルーシアは終始にこにこ笑っているが、
アレフは目をあらぬ方向に泳がせたまま。
気にするなと言う本人が一番気にしている証拠である。
(それでこっちに気にするなって言う方が無理よ)
とにかく話題を変えて、この空気をなんとかしたくてゼシカは口を開いた。
「本当にごめんなさい。アレフさんが私の兄さんに似てたから、つい」
「そう、だったのか。……その、お兄さんというのは」
「あ、その……殺されたの。暫く前に」
再び会話が途切れる。先程とは種類が違うが、気まずさは変わらない。
ぼんやりしたルーシアにもこの空気の重さは理解したようで、おろおろと視線を彷徨わせ、
ゼシカのザックに目を留め、ぽんと手を打った。
「そうだ!お互いの役に立つ物があるかもしれないしー、ゼシカさんの支給品を見せてもらってもいいですか〜?」
「あ、ええ。いいわよ、私もまだ確かめてなかったし」
思わぬところから出された助け舟に、迷わずゼシカは頷き、アレフが安堵の息をついた。
しかし、ルーシアの手がザックから掴み上げたそれによって、辺りに三度目となる微妙な沈黙が満ちた。
(神よ、俺は何かあなたに嫌われるようなことをしましたか?)
アレフは思わず頭を抱えた。
ルーシアの水着など話にならないくらい、極端に布地の少ない服。しかも黒の総レース。
そう、それは――
「……下着ですねえ」
「やっぱりただの下着よねえ」
(言わないでくれ、頼むから)
何か特殊な力でもないかと真面目に下着を検分する女性陣から目を逸らす。
まあしかし、防御力も何も無いただの下着なら問題無いのだ、が。
「でも、これ、見た目以上に防御力ありそうですよ〜?力を感じます」
ぶっ。
ルーシアの言葉にアレフは思わず噴き出した。
(いや待て落ち着け俺。いくら防御力があろうと年頃のしかも結婚前の女性がこんな物を着ることに同意するわけが――)
「そうなの?なら着替えた方がいいかしら」
だがしかし。
踊り子の服に始まって、バニーやらビキニやら天使やらあぶない女王様ルックやらで
街中を歩き回っていたゼシカは今更下着くらいでは動じない。
(……ローラ)
着替えるかどうかについて会話に花を咲かせる二人の横で。
気が遠くなりかけながらアレフは小さく愛しの姫の名前を呟いた。
(決して浮気はしない、信じてくれ)
王女の愛が無いことがこれほど寂しく思えたことは無かった。
【D-5/草原/昼】
【アレフ(勇者)@DQ1】
[状態]健康 E:マジックシールド@DQ5 E:鉄の杖@DQ6
[所持]消え去り草@DQ3
[思考]ローラに会うため、西(レーベ)を目指す
【ルーシア@DQ4】
[状態]健康
[所持]神秘のビキニ@DQ3 祈りの指輪
[思考]仲間(アリーナ・クリフト・トルネコ)に会うため、西(レーベ)を目指す
【ゼシカ@DQ8】
[状態]:健康
[装備]:神鳥の杖
[道具]:エッチなしたぎ 未確認の物(一つ) 支給品一式
[思考]:二人に同行/仲間を捜し、合流する
投下完了しました。
不備等ございましたらご指摘の程よろしくお願いします。
完全シリアスになる前に阿呆な物が書きたかった。今は反省して(ry
もしあの謎の服が何かの複線だったのならすみません
次の書き手様、勇気があったら着せてしまって下さいw
リアル投下乙です。
戦場の華、ですかねw
アレフハーレム、ローラのそんなひどい期待w
折角譲っていただいた予約でこんなモン書いてすみませんw
>そんなひどい
まさかのローラマーダー化ですかw
やはりこの展開はそんなひどい期待するよなww見たいww
かなり亀だが
ハッサンの持ち物から「聖なるナイフ」が抜けてるな
>>255 からずっと
>>753 最初からだからてっきりマルチェロに刺したものだと思ってた
違うのかな
レックス、クリフト、マルチェロ、フォズ、アリス、カンダタ予約します。
「振り抜いた」と
>>256に記述があるからなくしたとは考え辛い。
757 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/06(土) 01:14:53 ID:ZTBsKds90
そういえば、フォズってアリアハン城に向かってるんだよな
みんな全体的に移動スピードが早くねーかい
少なくともアリスがアリアハンに到着するのは夕方くらいにしてほしーが
例え馬に乗っててもさ
短いですが、投下します。
波の音が聞こえる。
音を意識した瞬間我に帰り、見なれぬ景色に慌てて周囲を見る。
誰もいない。
「リュカは、どこに・・・・。」
ふと、違和感を感じて首に手を当てた。そこに首輪があった。
現実を認識するにつれ、段々と恐怖でからだが強張っていった。
もうすぐ、彼のふるさとに着くはずだったのに。
気にせず眠ってしまったけれど、あの刃物をとぐような音が原因なのかしら。
優しい彼のことだ、きっと自分を心配しながら探してくれているに違いない。
「彼と合流しなくては。海をなぞって行けば、すれ違いは避けられるかな?」
何より、じっとしているのは似合わないしね。
女らしくない、と言いながらもプロポーズをした彼を思いだし、ビアンカは微笑んだ。
そして、なんとなく南に向かって歩き出した。
暗い森の端を歩いていくと、木々が破壊されている。
もうすでに、誰かが、ここで戦ったのだろうか?
胸騒ぎ覚え、慎重に近づいていく。
見なれた色にそめてある布が・・・
女が泣き崩れている。
「どうして、どうして、ドウシテ!」
彼女が揺さぶっているのは探していたものだった。
「これからは 2人 幸せに・・・。」
眠りつづけるはずよ。
幼い頃、リュカと一緒に行った幽霊退治で彼女が言った言葉。そこでであった幽霊2人は亡くなってからも幸せそうだった。
ビアンカは落ちていた袋の中を覗く。彼女の望みをかなえそうなものはない。背負っていた袋も見るがそこにも無かった。
周りを見渡せば暗い洞窟。耳を済ませば波の音。どちらに入ったほうが早いか。
下を向いた彼女にふと目に入ったのは、ありのままの姿を写すもの。
拾って割ろうとしたが、魔法が使われているのか、びくともしない。
それには紅潮し、まぶたが晴れあがり、涙と泥と血で汚れた顔があった。
「本当に、女らしくないわよね。」
思わず笑った。笑うしかなかった。
「この顔じゃ、洞窟の方がお似合いかな。」
また笑う。
しばらくそうして、彼を見ていると、次第に攻撃をここまでする必要があったのかと思う。
ここまで、無残に。
「愛してるよ リュカ。」
だからこそ、余計に許せない。
彼女は荷物をまとめると、洞窟に向かって歩き出した。
【E-2/岬の洞窟付近の森/午前】
【ビアンカ@DQ2】
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖、しあわせのくつ
[道具]:ラーの鏡(バーサーカーが放置したもの) 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5)(リュカの遺品) 他1つ 支給品一式×3
[思考]:リュカの仇を討つ。過剰な攻撃をするものを憎む。
※ビアンカは子供を産む前に連れてこられているので、今のレックスを見ても息子と認識しないかもしれません。
修正〜。
>76 タイトルが「彼女の悲劇2/2」
【E-2/岬の洞窟付近の森/午前】
【ビアンカ@DQ5】
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖、しあわせのくつ
[道具]:ラーの鏡(バーサーカーが放置したもの) 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5)(リュカの遺品) 他1つ 支給品一式×3
[思考]:リュカの仇を討つ。過剰な攻撃をするものを憎む。
※ビアンカは子供を産む前に連れてこられているので、今のレックスを見ても息子と認識しないかもしれません。
ちなみに朝は【E-1】の端っこにいました。
ククールと絡めようと思ったのですが、そうするとタイトルが合わないので。
というわけで、ククールとビアンカ予約。
>759
残り32人の中でストーリを作ろうとすると、どうしても移動速度が速くないと会えないから・・・かなぁ。
また修正;;
>760 彼女の悲劇1/2
>761 彼女の悲劇2/2
>762で
いっそ、一回訂正してなければ・・・文章短いのにー;;
, ∞0∞
〃/ハ)ヽ) そんな ひどい
Jハ*’∀’ル
このビアンカは出産前だったのか
ラーの鏡はもう竜王が持ってるけど
2つあっても意味ないんじゃないのか
武具とかじゃないし
なんでわざわざ時系列を複雑にするんだ……
この頃のビアンカじゃメラゾーマもベギラゴンも使えないな。ベギラマがいいとこ。
リュカがバギクロス使ってたところを見ると、違う時間から来たのか?
ゲマ倒したってんだから普通に考えてクリア後だろ
Vの世界から、
クリア後に召還されたのがリュカ・レックス・ゲマ・フローラ
チゾットへの山道で睡眠中に召還されたのがビアンカ
でおk?
書き手さんの意思を尊重しようじゃナイカ。
内容はギリギリいいとして、次回も自分で書くと宣言している
これでは「リレー」の意味がない
>>758 >>332を参考にしたのですが…いけなかったでしょうか?
そうなるとお蔵入りですかねorz
>>773 C3は川で分断されてるから、違和感は最初がどこなのか、によるんだろうな。
C3の一番右下なら変じゃないし、逆に一番右上だと遠すぎると感じるわけだ。
ついでに、トロデとマリアがアリアハンに向かってるって事も違和感の原因かもな。
まあ書ききれるならいいんじゃない?
>>774 なるほど、その二人の位置は特定しないほうが良さげですね。
では、予約の中のアリス、カンダタを取り消しします。
あ、レックスも取り消します。
ビアンカはどうすんの?
新作乙。なんかビアンカも発狂系マーダーになりそうな気配がひしひしとw
パパスやオルテガみたいなゲーム中で死んでるから時系列がずれてしまうキャラ以外は
なるべく統一した方が分かりやすかったと思うが……今更かな
ただ同じキャラを間髪入れずに連続予約はいただけない
あと出さないと決めた時点で一旦予約解除して欲しかった>ククール
これが通っちゃうと「今回出すつもりはないけど次書きたいから予約しとくか」
ってのが成立しちまう
まあ要約すると次も頑張ってくれってことた。偉そうな言い方になってごめんな
了解。ククールの予約キャンセルします。
あと、
>760−761も
無効で。アイテム、時系列修正します。
トルネコって予約入ってたっけ、無いなら予約。
ああ、トリップつけないと駄目なのか。
じゃあこれで
波の音が聞こえる。
音を意識した瞬間我に帰り、見なれぬ景色に慌てて周囲を見る。
誰もいない。
「リュカは、どこに・・・・。」
ふと、違和感を感じて首に手を当てた。そこに首輪があった。
現実を認識するにつれ、段々と恐怖でからだが強張っていった。
優しい彼のことだ、きっと自分を心配しながら探してくれているに違いない。 見かけた息子も心配だ。
「みんなと合流しなくては。海をなぞって行けば、すれ違いは避けられるかな?」
何より、じっとしているのは似合わないしね。
女らしくない、と言いながらもプロポーズをした彼を思いだし、ビアンカは微笑んだ。
そして、南に向かって歩き出した。
暗い森の端を歩いていくと、木々が破壊されている。
もうすでに、誰かが、ここで戦ったのだろうか?
胸騒ぎ覚え、慎重に近づいていく。
見なれた色にそめてある布が・・・
彼女の悲劇2/2
女が泣き崩れている。
「どうして、どうして、ドウシテ!」
彼女が揺さぶっているのは探していたものだった。
「これからは 2人 幸せに・・・。」
眠りつづけるはずよ。
幼い頃、リュカと一緒に行った幽霊退治で彼女が言った言葉。そこでであった幽霊2人は亡くなってからも幸せそうだった。
ビアンカは落ちていた袋の中を覗く。彼女の望みをかなえそうなものはない。背負っていた袋も見るがそこにも無かった。
周りを見渡せば暗い洞窟。耳を済ませば波の音。どちらに入ったほうが早いか。
下を向いた彼女にふと目に入ったのは、ありのままの姿を写すもの。
拾って割ろうとしたが、魔法が使われているのか、びくともしない。
それには紅潮し、まぶたが晴れあがり、涙と泥と血で汚れた顔があった。
「本当に、女らしくないわよね。」
思わず笑った。笑うしかなかった。
「この顔じゃ、洞窟の方がお似合いかな。」
また笑う。
しばらくそうして、彼を見ていると、次第に攻撃をここまでする必要があったのかと思う。
ここまで、無残に。
「愛してるよ リュカ。」
だからこそ、余計に許せない。
彼女は荷物をまとめると、洞窟に向かって歩き出した。
【E-2/岬の洞窟付近の森/午前】
【ビアンカ@DQ5】
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖、しあわせのくつ
[道具]:まほうのカガミ(バーサーカーが放置したもの) 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5)(リュカの遺品) 他1つ 支給品一式×3
[思考]:リュカの仇を討つ。 レックスを探す。過剰な攻撃をするものを憎む。
ところで、放送と禁止エリアについてですが動きがありませんね
おのおのの話が、1日目の昼までしか進んでないからでは?
>放送は朝6時と夜18時の1日2回、12時間ごとに行われる
進行早いし6時間ごとに変更したほうがいいかもね
禁止エリアは3時間じゃないか?
放送は今のまま12時間でいいと思う
…正直クソスレかと思って開いたらハマってしまった!
これからもガンバレ!!
43人で始めた短期決戦のバトルロワイヤルですから、進行が早い。
ただ移動時間が長いと設定すると、
一足飛びに【朝】から【夕方】に時間経過を進めるしか、禁止エリアを増やすかですね。
人と会わないことには事件がおきない。
事件は第三者会議で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ!
それでいいじゃん
無理して移動するより時間かけたほうがいい
新作&修正乙です。
うっかりFFDQの方と混同して「旅の扉マダー?」とか思ってた私は阿呆です。
禁止エリアとかは皆で話し合って決めていくんでしょうか?
>>789 皆人里に集まろうとしているので、無理に移動速度を速めずともなんとかなるかと。
人里から遠い所にいる人たちも上手いことマーダーと非戦派と混じってますし。
ついでに、以前投下したものをちょっと加筆してもいいでしょうか?
書きたかった台詞の周りがごっそり抜けてたので。
あと
>>756の指摘に合わせてハッサンの荷物の修正&描写の修正を。
どちらも話の筋は変わらないので以降の予約には問題ないと思うのですが。
792 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/06(土) 16:59:25 ID:TarPQVkYO
期待age
それよりFF単独ロワがついに立てられた
FFDQロワが危機?
これまでの現在位置1/2
【B-2/レーべの村付近/昼】 【キーファ@DQ7:村を出る:不明品2 】【ベリアル@DQ2:放送を待つ:不明品1】【ランド@DQ2:死亡】【死神の騎士@DQ1:死亡】
※バトルアックス及び隼の剣は吹き飛びました。メタルキングの剣はイオナズンの爆心地におちてます。ほしふる腕輪は、ランドと供に安置されました
【B−3 レーベ東部の草/朝】【死神の騎士@DQ1】【メルビン@DQ7 死亡後火葬】※メルビンの道具(不明 2つ所持)はアリーナ、首輪はエイトが所持
【B-3/レーベ東の草原/午前〜昼】【エイト@DQ8:首輪1つ】 【アリーナ@DQ4:不明品三つとも武器以外。メルビンの不明品2つ】仲間を探し、レーべの村へ
【ドランゴ@DQ6:南へ】
【B-5/森/朝】【女魔法使いサマンサ@DQ3】【マリベル@DQ7:死亡】マルベルの所持品はサマンサが所持
【B-5/森林と山岳地帯の境/朝】 【ローラ@DQ1】【ゴン@DQ1ドラゴン:不明アイテム一つ】
【C-2/森林/朝〜午前】 【アリス@DQ3女勇者】 【カンダタ@DQ3】 白馬に乗ってアリアハンへ向かう
【バズズ@DQ2】アリス達を追う
【アトラス@DQ2不明品1】 いざないの洞窟方面に向かう
【C-03/湖/真昼】 【トルネコ】
【C-5/山岳地帯/昼】 【フィオ@DQ3女僧侶 死亡 所持品はフローラへ】 【フローラ@DQ5】
これまでの現在位置2/2
【D-2/草原の上空/午前】 【リア@DQ2サマルトリア王女:不明の品が1〜0】※『はかぶさの剣』がマップD-2のどこかに落下しました
【D-3/森/時間・昼】【ゲマ@DQ5 死亡 ゲマの所持品は「ほとんど」吹き飛びました。】
【D-3/橋の東側/時間・昼】 【トロデ@DQ8:不明の品が1?】 【マリア(ムーンブルクの王女)@DQ2:不明の品が1〜2?】仲間を探し、アリアハンへ
【D-3/橋の西側の川辺/時間・昼】【バーサーカー@DQ2:獲物捜索中】
【D−4 アリアハン北部の森→?/真昼】【クリフト@DQ4王城へと向かう】 【ハッサン@DQ6】【テリー@DQ6】
【D-05/山の上/朝】 【ヒミコ@DQ3:獲物捜索中】
【D-5/草原/昼】 【アレフ(勇者)@DQ1】【ルーシア@DQ4】【ゼシカ@DQ8】仲間に探しに西(レーベ)を目指す
【E-3/ナジミの塔/午前】 【アレン(竜王)@DQ1りゅうおう】
【E-3/平原/午前】 【ククール@DQ8】【アレン@DQ2ローレシアの王子 死亡】
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】 【リュカ@DQ5 死亡】
【E-2/岬の洞窟付近の森/午前】 【ビアンカ@DQ5:リュカの仇とレックスを探しに、洞窟へ向かう】
【E−4 アリアハン城下町/朝】 【マルチェロ@DQ8】
【E−4 アリアハン城門/朝】 【ピサロ@DQ4】 首輪を2つ所持
【E−4 アリアハン城地下】 【バーバラ@DQ6 死亡】 【アルス@DQ7主人公 死亡】 二人の首輪はピサロへ
【E−4 アリアハン城内/昼すぎ】 【レックス@DQ5王子:呪いの為、ゲームに乗る】
【ミレーユ死亡】ミレーユの所持品はレックスが奪ってます。三つありますが全て武器ではありません
神の目の届かぬ異空間、邪神像がある薄暗い広間/ゲームスタート時
【ロザリー 死亡】所持品等、不明 【ハーゴン/ボス】データー不明
コテハン、消し忘れた・・・。
>791
修正した方が良いかなと思います。他にも気にしている人がいるようですから。
出るべきか、出ざるべきか。
大樹の幹に身を寄せて、クリフトは一人思案する。
彼の視線の先には二人の男。
一人は南国の果実のように登頂部だけを剃り残した奇抜な髪形に、筋骨隆々とした、いかにも武道家然とした大男。
いま一人は大男よりは幾つか年下だろう、どこか色素の薄い印象を受ける銀髪痩躯の若者。
大男はその巨体には不釣合いな小さなナイフを腰帯に通し、
若者は腰にダガーを差し、ボウガンを携え、油断無く辺りを警戒している。
武道は苦手であるクリフトにも、その物腰からは二人ともかなりの腕達者であることが伺えた。
自分一人が生き残ることを選んだゲームに乗った者が他者と手を組むとは考えにくい。複数で行動しているということはおそらく彼らはゲームに乗らなかった者達なのだろう。
ゲームが始まってからまだ半日。
時間が経てば経つほど人は集まり、結束を増す。仕掛けるなら早いうちがいい。
だが、仕掛けるにしてもどうするかが問題である。
支給品の杖はあるが、あれは奥の手。
祈りの指輪のように回数制限のある品なのかもしれないし、そう簡単には使えない。
なら殴りかかるか?――否。
幼い頃からアリーナに連れ回されて足だけは速くなったものの、腕力はいっこうに上がらず、
体力に関しては「ブライと大して変わらないんじゃない?」などと言われてしまう始末。
二対一であることを考慮せずとも真っ向勝負ではまず勝ち目は無い。
なら呪文は、というとただひたむきに神学だけを修めてきたクリフトは攻撃呪文は攻撃呪文はからきしだった。
クリフトの使える中で他者に危害を与えられるものはただ二つ。
ザキとザラキ。
生命を司る呪文の暗部。
テリーとクリフト。
姉と想い人という違いこそあるものの、一人の女性の為に命を懸ける決意をした者同士。
よく似た二人の進む道を分けたのは信頼出来る仲間の存在、ただそれだけだった。
【D-4 アリアハン北部の森/真昼】
【クリフト@DQ4】
[状態]:肩に裂傷(微) 腹部に打ち身(微) MP3/4程度
[装備]:なし
[道具]:祝福サギの杖[7] 祝福ザキの杖[0]
[思考]:アリーナを守る
[基本行動方針]:アリアハン城下町へ/アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【ハッサン@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:聖なるナイフ
[所持]:まだらくも糸 魔物のエサ
[第一行動方針]:テリーと一緒にミレーユを探す
[第二行動方針]:テリーを説得
[基本行動方針]:打倒ハーゴン
【テリー@DQ6】
[状態]:健康
[装備]:イーグルダガー
[所持]:ボウガン(鉄の矢×28)
[第一行動方針]:ミレーユを探す
[第二行動方針]:他の参加者を殺す(ハッサンは殺せない)
[基本行動方針]:ミレーユを生き残らせる
修正版投下しました。合間の話はそのままでもつじつま合うのでそのままで
もう一方もそのうち
場所まとめ投下乙です。結構死体が放置されてるなあ
799 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/06(土) 17:56:54 ID:ZTBsKds90
ふと思んたんだが、竜王やヒミコが変身したら首輪はどうなる?
伸びる
増える
803 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/06(土) 18:14:03 ID:ZTBsKds90
あ、やっぱりトルネコの予約キャンセルさせてください。
考えていたことをトルネコにさせる理由が見当たらなかったので。
移動速度のことなんだけどさ。
1マスの移動に約2,3時間くらいということにしない?
今までの話に矛盾が現れなければ
>>805でいいんじゃまいか?
余談だが絵師光臨キボン
つーか朝〜昼で3マスだと言われて、朝:6時〜昼:12時と仮定して
縦は2時間、横は3時間とかちょうどそれくらいのつもりで書いてた
俺も
>>805に賛成で
今から投下します。
今回はあまり自信がありませんが・・・
子供の足では、やはり辛かった。
息を弾ませて子蜥蜴と共にその飼い主目指して北を行く、年端も行かぬ少女。
だがその実態はダーマを治める大神官。
そこらの小娘とは背負うものが違い、この絶望の世界でも希望を捨てはしない。
ただ、神殿から出た事が乏しいが故にその足腰には既に疲労が見えている。
やはりそこは十も行かぬ子供。仕方ないといえば仕方ないのだが。
歩けど歩けど、なかなかたどり着かない。
しばらく歩き、精一杯大またで進み続ける。
「…ふー…だいぶ近づいてきましたね、レオンさん」
小さな同行者の乗る肩に、上気した顔を向けた。
肩の子蜥蜴がちろ、と舌を出した後口をぱっかり開けて大欠伸を一つ。
退屈そうな様子に、フォズは少しだけ子供らしさを含んだ顔に戻ってむぅ、と頬を膨らました。
天罰の杖に頼って歩みを進めるが、行けども行けども森の出口は見えてこない。
日が昇りかけた頃、フォズは近くの岩陰にもたれ掛かった。
「ちょっと…疲れちゃいましたね…休憩しますか」
子蜥蜴に微笑みかけると、朝露でぬれていない所に腰を掛けた。
ザックを下ろして、奇妙な瓶詰めの水を一口飲む。
喉の渇きが潤され、はぁ、とため息を一つついた。
そういえば、とレオンにも飲ませてあげようとして、掌に水を少し注いで口元に持っていってあげた。
舌でちろちろと舐めた後、飲んでいるようだがくすぐったくて笑みと雫が零れる。
ぼんやりと空を眺めると、自分の髪と同じ色の空が見えた。
元の世界とまったく変わらぬ空。
支援
フォズはその大神官という立場が故に、以前ダーマ地下に幽閉されたことがある。
そのときもこのように孤独だった。
誰も近寄れぬ結界の中、薄暗がりの中で、一人。
助けを待っている間、普段は言えない泣言と、涙が零れた。
自分はダーマを護る者、大神官だ。皆が自分を待っている、頼ってはいる。
しかし、彼女は子供だ。本来頼る側の人間である。
だから、救いの手を差し伸べてくれるアルスたち一行が来たときは本当に、本当に嬉しかった。
涙をごしごしと拭って悟られないようにして、丁寧にお礼を言ったとき。
その実、縋って泣きじゃくりたい気持ちでいっぱいだったのだ。
しかし今…彼女に頼る相手は、いない。
はっとして、自らの頬を伝う涙に気づく。
頭をふるふると振って、袖で拭った。
やがて、すっくと立ち上がると法衣に付いた草を払ってまた歩き出す。
(今は、自分の足で行動して、自分の護りたいものを護るべきです)
確固たる意思を一つ抱え、少女は森を進んだ。
「…で、出口ですっ…や、やりました!」
それからもう半刻ほど経って。
森をふらふらと抜けた彼女は、つい大きな声で喜んでしまった。
慌てて口を両手で押さえる。近くに恐ろしい人でもいたら大変だ。
幸い、この周辺には誰もいなかったらしく安堵する。
森を抜け、まず眼に入ったのは王城。
さほど遠くない位置に建っている。まずは、あそこに向かうべきだろうか。
と、一瞬王城の上層部が輝いた。
「え…?」
刹那、轟音と共に爆発が起きる。
遥か離れたここにまで衝撃が伝わって草木がざわめいた。
一体、何が起こったのか。疲れも忘れ、フォズは駆け出していた。
落ちかけたレオンが、憮然とした瞳を向け顎を突き出しているのを見て、ごめんなさいと呟きながら。
支援
若き神官クリフトは、驚愕の眼差しを城へと向けていた。
パラパラと小さな瓦礫の破片が自らの神官帽に当たり、音を立てる。
あんな恐ろしい力を秘めた人間…いや、人間ですらないのかもしれない。
あそこに、いる。…先ほどの男達から受けた傷はほぼ塞がったのだが、例え万全の状態でも正面からやり合っても勝てる気がしない。
クリフトは若干の恐怖を覚え、辺りを見回した後、街の南東部にある井戸に目をつけた。
(あそこに隠れ、様子を見よう)
仮にイオ系の爆発呪文を使う奴なら、家を爆発して回る事も考えられる。
地下ならばそれも防げよう。そう思って、クリフトが井戸に駆け寄ると、街の南口に人影があることに気が付いた。
ぎょっとして、井戸に淵に片足を掛けたまま硬直する。
「すいません、何をなさっているのですか?井戸に、何か…?」
街の入り口から顔を覗かせたのは少女。荒い呼吸をしているところを見ると駆けつけて来たのか。
十にも満ちていないだろうその少女は独特な形状の法衣を纏っていた。
無用な緊張をしたクリフトはへなへなと力が抜けかけたが慌てて立ち上がる。
そうだ。今、ここで自分はこの少女までも殺めなければならないのだ。
(神よ…なんと残酷な試練を与えるのでしょう。しかし、これも…)
例えそれが神の道に背く事であろうとも…容赦してはならないのだ。目的の、ために。姫の、為。
「みっともない所を見せてしまいましたね。私はクリフト、神の道を志す者です」
温和な神官を演じて、隙を見る。まさか、神に仕えるものが殺す隙を狙っているとは思うまい。
少女と言えど油断は禁物であった。というよりさっきから少しビビっていた。
そしてもう一人、ここに神に仕える者が潜んでいた。
残念ながらその者は神の御心とやらには背を向けていたのだが。
マルチェロがなかなか癒えぬ傷口を、幾度目かのベホイミでやっと塞いだ頃。
耳を劈く爆音が聞こえたかと思うと激しい振動がやってきたのだ。
息を潜め、気配を探るが城内の様子はやはりわからない。
何が起こったかはわからないが相当強力な何かが炸裂したのであろう。
下手にそいつには手を出せない、とマルチェロは思案して他の機会を待った。
それから程なくして、一人のひょろりとした若造がやって来た。
どうも武装した様子が無く、また鍛え上げられた肉体などもやはり持ってはいなかった。
これならば、いける……マルチェロは確実なる死を与えられる、とほくそ笑んだ。
音を立てないように、そして悟られぬように無反動砲に弾丸を込める準備を始めた。
先ほどは狙いがずれ、痛手を負ってしまったが…今度こそは。
榴弾を取り出したところで、ふと声が聞こえた。息を殺して、窓から覗くと。
「…子供、か?これはこれは…飛んで火にいる、なんとやら」
なにやら、先ほどの男を見て驚いているようだった。
まぁ、それはどうでもよいだろう。
マルチェロは、ザックから対戦車弾を取り出した。
先ほどの物より、さらに威力が増しているという。一人目を始末したとしても、余波までは防げまい。
それに、仕留め損なった方をこの手で縊り殺すことも、造作も無いだろう。
何せ相手は子供と貧相な男だ。自分が、負けるはずが無い。
ザックに残った弾薬等を詰め、静かに家の入り口から狙う。
ちょうど、真正面の井戸付近で二人は話している。
真横から狙われていることには気が付いていないようだ。
よく、狙って……マルチェロは引き金を引いた。
クリフトは少女と先ほどの爆発の方角を向いていた。
不安気な表情をしている彼女を見て、クリフトは慈悲のように死の呪文を小さく、気づかれないように紡ぎだした。
神の元へ、誘う呪文。それは死の呪文。
「!?…今、なんと…」
「…迷える子羊よ、神に誘われよ」
「即死呪文…ッ!?まさかっ!?」
紫煙
クリフトはもう、躊躇わなかった。
死を与える、理由が彼を突き動かす。
護りたい命の為に、皮肉にも多くの命を奪う決意が固められている。
「ザ「きゃぁぁぁぁっ!!!」
炸裂。
死の呪文の半分までを呟いた瞬間、クリフトの背中が灼熱のように熱くなった。
フォズは見た。猛烈な速さで飛んできて、井戸に着弾した『何か』が大爆発を起こした。
少女の小さな身体は宙に投げ出されて路地に転がる。
ザックに引っ込んでいたレオンが、びっくりして顔を出した。
「がっ…はっ……!?」
(ちぃっ……またしても、仕留め切れなかったか!?)
マルチェロは自身の失態に唇を強く噛み締めた。
もともとマルチェロが放ったのは対人には激しすぎる威力の弾丸。
思っていた以上の反動により狙いがぶれてしまうのはしょうがない、むしろ当たり前だ。
だが、そんなことは知る由も無かった。
慣れぬ武器などという言い訳も甚だしい。確実に、殺せると思ったというのに失敗するとは。
なんと、情けないことか。噛み締めたマルチェロの唇からすっ、と血が垂れる。
積極的には殺さず目立つ行動は控えると考えていたが、彼のプライドが仕留め損なった獲物を逃がす事の邪魔をした。
実行すると決めたからには、成功させる。
彼なりの歪んだけじめであった。
(もう良い…直接手を下そうではないか!!!)
「い、一体何が……ケホッ、ケホッ!」
「…ベホマベホマベホマベホマベホマ」
隣の男は、ただ治療をしているだけ…だというのに、フォズは身の毛がよだつのを身をもって感じた。
彼は先ほど死の呪文を私に唱えようとした。
つまり、彼もこの殺し合いに…
意識してしまうと迸る恐怖は止まらない。
背中から血を流す男が一心不乱に、呪いのように。
ベホマ、とザラキ。全く違う言霊なのに。それが死の呪文を紡ぐ姿と重なって。
フォズは目の前の神官にも謎の襲撃者にも、抵抗しようとは思わずに踵を返し逃げ出した。
幼き心には、衝撃的な事が連続した。
誰か、助けて。
悲痛な叫びは、声にもならなかった。
「………ぐっ、はぁっ…はぁっ」
クリフトは、漏れる荒い息を手で押さえ、ぐいっと汗を拭う。
相当数のベホマを連発した為、どっと疲労が来るが火傷はある程度癒えた。
今、自分には武器らしい武器は無い。
逃げる。脳裏に浮かんだのはそれだ。
子供は殺せなかったが仕方が無い、またいずれかに死を与える。
私は死んではならないのだ。
姫に勝利を、捧げる為に。
クリフトは、足の速さにはアリーナ姫には劣るものの昔から自信はあった。
逃げ足が速いとも、言う。
ここから離れようとアリアハン東門めがけ駆け出した。
そこに、コツコツと歩み寄り立ちはだかる男。
青い法衣に身を飾り、不適に笑むその姿にクリフトは舌打ちを一つ。
相手も、無装備。クリフトは必死で状況を打破すべく頭を働かせる。
二人の神に仕える者は、それぞれの思惑を抱えて対峙した。
【E-4/アリアハン城下町東門付近/昼過ぎ】
【クリフト@DQ4】
[状態]:背中に火傷(ある程度治癒)MP2/1程度 (ハッサン達による怪我は治療)
[装備]:なし
[道具]:祝福サギの杖[7]、祝福ザキの杖[0]
[思考]:アリーナを守る
[第一行動方針]:目の前の男に対処
[基本行動方針]:アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:健康(怪我はベホイミで治療) MP4/3程度
[装備]:なし
[所持]:84mm無反動砲カール・グスタフ、
グスタフの弾(榴弾×1、対戦車榴弾×1、発煙弾×2、照明弾×2)
[第一行動方針]:狙った獲物(クリフト)を殺す事をなんとしても成功させる。
[基本行動方針]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しにいかない)
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康 若干恐怖
[装備]:天罰の杖、アルスのトカゲ(レオン)
[道具]:炎の盾
[第一行動方針]:アリアハンを離れ、助けを求める
[基本行動方針]:ゲームには乗らない、アルス達を探す。
投下しました。
不備、あればどうぞどうぞ。
MP1/2だと2倍って事にならないか?
2/1だとの間違い
823 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/06(土) 21:12:01 ID:ZTBsKds90
乙!
今の段階で一番好戦的なのは、マーダーの中で一番弱いと思われるクリフトだな。
こういう奴って正直怖い。
大した事ないけど、時間に昼過ぎってないよ。
すいませんorz
というかタイトルもだorz
状態表訂正
MP2/1程度→MP1/2程度
MP4/3程度→Mp3/4程度
【E-4/アリアハン城下町東門付近/昼】
【クリフト@DQ4】
[状態]:背中に火傷(ある程度治癒)MP1/2程度 (ハッサン達による怪我は治療)
[装備]:なし
[道具]:祝福サギの杖[7]、祝福ザキの杖[0]
[思考]:アリーナを守る
[第一行動方針]:目の前の男に対処
[基本行動方針]:アリーナを優勝させ、復活させてもらって元の世界へ帰る
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:健康(怪我はベホイミで治癒) MP3/4程度
[装備]:なし
[所持]:84mm無反動砲カール・グスタフ、
グスタフの弾(榴弾×1、対戦車榴弾×1、発煙弾×2、照明弾×2)
[第一行動方針]:狙った獲物(クリフト)を殺す事をなんとしても成功させる。
[基本行動方針]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しにいかない)
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康 若干恐怖
[装備]:天罰の杖、アルスのトカゲ(レオン)
[道具]:炎の盾
[第一行動方針]:アリアハンを離れ、北上して助けを求める。
[基本行動方針]:ゲームには乗らない、アルス達を探す。
トルネコ、ドランゴ、バーサーカー予約します。
>>740 はっきりと憶えてないんですが、ガルドの嵌めてた祈りの指輪は
無尽蔵の魔力が蓄えられていて、それをつかうことで強力な呪文が
唱えられるけれど代償として生命力を奪われる、
って感じだったかと
>>820 クリフトとマルチェロの本気対決……いよいよですか。
フォズはロワの怖さを今一番肌身に感じているキャラだと思います。
>801
とくに矛盾がなければ、書き手次第でいいのでわ。
言ったモン勝ちでw
>807
自分のそのくらいのつもりで書いてしまってますから、そっちのほうがありがたいなぁ。
現在位置修正、
>793
【B−3 レーベ東部の草/朝】【死神の騎士@DQ1】は削除。
【B-2/レーべの村付近/昼】 【死神の騎士@DQ1:死亡】が正しいです。
変更。
【E-4/アリアハン城下町東門付近/昼】 【クリフト@DQ4】 【マルチェロ@DQ8】
【フォズ@DQ7:北上する】
829 :
◆BCh5gXvzSs :2006/05/07(日) 01:12:27 ID:grHXmWUf0
女魔法使いサンマサ、ドラゴン(ゴン)、ローラ予約します。
予約しないで書いている人がいたら言ってください。
今の段階なら譲ります。
>>826 ガルドねぇ。よく姿を消したり、白熱球出したりしてたね。指輪の力でハーゴンの呪文封じたり。まぁアレはオリジナル設定加え過ぎだと思ったけど。
乙です。
フォズ大変だなー。
ここはぜひとももう一人の神に仕える者に合流して欲しい。
ビアンカ、リア予約します
>833
リア?
>>834 何故か俺の描いたやつと位置がまったく同じだw
>833
あ、ごめん分かった;;
サマルトリアの妹姫
トルネコとバーサだが、ドランゴと絡むのは無理じゃね?
無名キャラは、リア@サマルトリアの王女
みたいに書いたほうが分かり易そうですね、以後気を付けます
>>839 もう書いちゃったんだけど、時間が午後なら(3時〜くらい)
いいかと思ったんですが
間にアリスとかバズズがいるし
バーサーカーは常に動き続けるだろうし難しいと思う
確かに。
ただ思うんですが、1マス通過に2・3時間だとすると相当な広さなんですよ。
少なくともマスの縦の長さは8kmぐらいはあります。
それだと同じマス内でもまったくお互いに気付かないってことは
十分ありえる。
ただとりあえず投下は様子見します
バーサーカーならメチャメチャ早いイメージあるな
だが放送と禁止エリアのこと考えてありか?
バーサーカーは倍速で壁壊しのイメージがある。
通ったあとが簡単に分かりそうだ。
きりえれいこだな。
個人的にモンスターのが人間より移動速度が速いイメージ
ついでに今後に期待してるキャラについてにでも話さないかオマイラ
俺はDQ8の初参戦組とへたれマーダークリフト、狂女フローラ辺りが楽しみ
ドランゴとローラ姫
ドランゴじゃないかwww
ドラゴンなw
ローラとドラゴン、エイトとアリーナ、アリスとカンダタ、ハッサンとテリー
みんな大好きだ!!
マーダーの中ではレックスが気になる。
アリスとカンダタ、エイトとアリーナがとても気にかかる
なぜ竜王の名がでない!
彼は竜王じゃない!!今は一匹の竜アレンだ!!
みんな竜族ってことで
アレン(竜王)、ゴン(ドラゴン)、ドランゴの三角関係ラブロマンスをひそかに期待していたりするw
オロチも食い込ませればもつれるw
8主も竜じゃない?
エイトはハーフ。
竜神族=竜なのか?
ところでトーポはどういう扱いになってるんだろう。
出てくるとしたら、ファルシオンみたいに支給品?
>>856、857
なるほど!
じゃあアレン、ゴン、エイト、ドランゴ、ヒミコの五角関係かw
やべー見てえwww
緑色の化け物と戦ったあと、海に落ち、辛くも上陸したバーサーカー。
周りに動くものがないことを確かめ進んでいった。
その人間には有り得ない聴覚で、何かが聞こえたらしい。
「ギギギェア」一言叫ぶと走り出す。
海沿いの平原に、蹄の音が響く。
「姐さん!お願いですから、武器になりそうなものくださいよ〜。あっしは呪文使えないんですから!」
森林じゃ走りにくいという事で平原にでて来た彼ら。
疾走する馬の上、自然と声が大きくなる。
「ああ、もう。男ならぐちぐち言わな〜い!」
袋から何やら取り出し、
「しょうがないわね、このひのきの棒をあげるわ!」
「折れてるじゃないですか〜そんなの役に立ちません!ってぎゃぁぁぁぁぁ」
カンダタの側東部にひのきの棒がグリグリ押し当てられてている。
「何言ってるですか!私がこれであの3匹立ち向かってるのを見たでしょう!」
「姐さん、あれ!」
「ぎぎぎぎぎぃぁあぁぁぁぁっぁ!」
バーサーカーが鉄球を振りまわしながら、馬に向かって突進する!
「よし!今こそ、このひのきの棒の威力を見せる時!でぇっゃあゃゃゃ!」
マリアは力を込めて、投げつけた!
「イギャアーー!」
足に当たり、バランスを崩すバーサーカー。
畳み掛ける様に、アリスのブーメランが、炎をまといながら襲いかかる!
「当たれ!」
さすがにバーサーカー、体制を崩しながらもなんとか避けたが。
その先には、ついさっきアリーナが投げたひのきの棒。
グキッ
バーサーカー、コケタ。こロコロと転がっていく折れた棒。
「せい!」
さかさずカンダタが馬のたずなを使う。
スピードをあげて白馬が突進する!ドンという音がして・・。
ドボン ぽちゃん。
「がくおるあいwぁうい、・・・・・ごぼごぼおぉぉぉぉ」
「ああ、あっしの武器が〜〜〜〜!」
「姐さん、ひのきの棒とアイツ、海に落ちちゃいましたね・・・・」
馬をゆっくり走らせながら、カンダタが呟く。
「どう、役に立ったでしょう!」
「あっしの武器はどうなるんで?」
「・・・アリアハンに行けば、きっと何かあるわ!・・・あれ?」
「どうしたんです?」
「やけに城が見えるのが早いなぁって。日が暮れ始めてはいるんだけど・・・?」
「そうなんですか?」
「時間の流れが速いのか、世界が狭くなっているのか・・・なんだか私が住んでいた世界とは違うみたい。」
「「う〜ん」」走りながら二人とも頭を捻る。
「ま、そのうちわかるでしょ!」 「そうっすね!」 「ヒヒ〜ン!」
再び、白馬を走らせる彼らであった。
白馬で駆けていく二人の跡を、獣のごとく走っていく影。
「キキ、あいつらめ、必ず追いついてコロしてやるゥ!」
平原に着いた、白馬の蹄跡を追いながら、パスズは叫んだ。
悪魔の放送前の出来事。
【D-3/南西の平原/真昼〜午後】
【アリス@DQ3女勇者】
[状態]:HP3/5 MP2/3
[装備]:炎のブーメラン
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/悪を倒す
【カンダタ@DQ3】
[状態]:健康
[装備]:白馬ファルシオン ロトのしるし(聖なる守り)
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/姐さんについていく
何事もなければ、アリアハンに着くのは放送が終った後か?
【バズズ@DQ2/午後〜夕方】
[状態]:健康 興奮状態
[装備]:氷の刃 炎の爪 ※無線インカム
[道具]:支給品一式
[思考]:アリス達を追う/ゲームを成功させる
【D-3/南西の海の中/時間・真昼〜午後】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:足首に打撲、海の只中
[装備]:破壊の鉄球、ミラーシールド
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
>マリアは力を込めて、投げつけた!
マリア?
>その先には、ついさっきアリーナが投げたひのきの棒。
アリーナ?
パスズww
名前間違えすぎたから
>863修正
【バズズ@DQ2/午後〜夕方】 →【バズズ@DQ2/真昼〜午後】
緑色の化け物と戦ったあと、海に落ち、辛くも上陸したバーサーカー。
周りに動くものがないことを確かめ進んでいった。
その人間には有り得ない聴覚で、何かが聞こえたらしい。
「ギギギェア」一言叫ぶと走り出す。
海沿いの平原に、蹄の音が響く。
「姐さん!お願いですから、武器になりそうなものくださいよ〜。あっしは呪文使えないんですから!」
森林じゃ走りにくいという事で平原にでて来た彼ら。
疾走する馬の上、自然と声が大きくなる。
「ああ、もう。男ならぐちぐち言わな〜い!」
袋から何やら取り出し、
「しょうがないわね、このひのきの棒をあげるわ!」
「折れてるじゃないですか〜そんなの役に立ちません!ってぎゃぁぁぁぁぁ」
カンダタの側東部にひのきの棒がグリグリ押し当てられてている。
「何言ってるですか!私がこれであの3匹立ち向かってるのを見たでしょう!」
「姐さん、あれ!」
「ぎぎぎぎぎぃぁあぁぁぁぁっぁ!」
バーサーカーが鉄球を振りまわしながら、馬に向かって突進する!
「よし!今こそ、このひのきの棒の威力を見せる時!でぇっゃあゃゃゃ!」
アリスは力を込めて、投げつけた!
「イギャアーー!」
足に当たり、バランスを崩すバーサーカー。
畳み掛ける様に、アリスのブーメランが、炎をまといながら襲いかかる!
「当たれ!」
さすがにバーサーカー、体制を崩しながらもなんとか避けたが。
その先には、ついさっきアリスが投げたひのきの棒。
グキッ
バーサーカー、コケタ。こロコロと転がっていく折れた棒。
「せい!」
さかさずカンダタが馬のたずなを使う。
スピードをあげて白馬が突進する!ドンという音がして・・。
ドボン ぽちゃん。
「がくおるあいwぁうい、・・・・・ごぼごぼおぉぉぉぉ」
「ああ、あっしの武器が〜〜〜〜!」
「姐さん、ひのきの棒とアイツ、海に落ちちゃいましたね・・・・」
馬をゆっくり走らせながら、カンダタが呟く。
「どう、役に立ったでしょう!」
「あっしの武器はどうなるんで?」
「・・・アリアハンに行けば、きっと何かあるわ!・・・あれ?」
「どうしたんです?」
「やけに城が見えるのが早いなぁって。日が暮れ始めてはいるんだけど・・・?」
「そうなんですか?」
「時間の流れが速いのか、世界が狭くなっているのか・・・なんだか私が住んでいた世界とは違うみたい。」
「「う〜ん」」走りながら二人とも頭を捻る。
「ま、そのうちわかるでしょ!」 「そうっすね!」 「ヒヒ〜ン!」
再び、白馬を走らせる彼らであった。
白馬で駆けていく二人の跡を、獣のごとく走っていく影。
「キキ、あいつらめ、必ず追いついてコロしてやるゥ!」
平原に着いた、白馬の蹄跡を追いながら、パズズは叫んだ。
悪魔の放送前の出来事。
【D-3/南西の平原/真昼〜午後】
【アリス@DQ3女勇者】
[状態]:HP3/5 MP2/3
[装備]:炎のブーメラン
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/悪を倒す
【カンダタ@DQ3】
[状態]:健康
[装備]:白馬ファルシオン ロトのしるし(聖なる守り)
[道具]:支給品一式
[思考]:アリアハンへ向かう/姐さんについていく
何事もなければ、アリアハンに着くのは放送が終った後か?
【バズズ@DQ2/】
[状態]:健康 興奮状態
[装備]:氷の刃 炎の爪 ※無線インカム
[道具]:支給品一式
[思考]:アリス達を追う/ゲームを成功させる
【D-3/南西の海の中/時間・真昼〜午後】
【バーサーカー@DQ2】
[状態]:足首に打撲、海の只中
[装備]:破壊の鉄球、ミラーシールド
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める
>861−863
無効でお願いします。
新作乙
ひのきのぼうがもうリタイアか、ちょっと残念だなw
あと
>パズズは叫んだ。
確かに分かりにくい名前だけど、修正はきっちり頼む
>867
側東部 を 側頭部 に 変更
>869
平原に着いた と 平原についた
【バズズ@DQ2/】 を 【バズズ@DQ2】 に
長々とすいませんでした。
揚げ足取りだが
>こロコロと転がっていく折れた棒。
「こロコロ」と
>さかさずカンダタが馬のたずなを使う。
「さかさず」が気になる
>862
パズズは叫んだ。 を バズズは叫んだ。 に変更
>871
うおw。読み返しても全然気がつかなかったです。
指摘、ありがとうございます。
訂正までしてもらってから言うのも何なんだが、
バーサーカーって予約入ってなかったっけか?
>868
さかさず を すかさず に修正
こロコロ を コロコロ に変更
>873
ありがとうございます。
はぁ、、、見落し多すぎですね。かなり精進しないと。
ビアンカ・フローラ、マルチェロ・ククール、アレフ組・ローラ組あたりが出会って
ドロドロの修羅場にならないかと超期待しているのは俺だけですか
そして新作乙!何だかバーサーカーが愛しく思えてきたw
> 「何言ってるですか!
アリスのこの台詞はわざと?ちょっと気になった。
ファルシオンと天馬の手綱で脱出フラグは立ってるから後は解除フラグかな
注目アイテムはインテリめがね、ラーの鏡、太陽の鏡に進化する可能性を持つ魔法の鏡ってとこか
誤字脱字や時間・場所の間違いでたびたび
修正するのもほどほどにしてくれよ
クォリティ以前の問題じゃない?進行のメモ取りしづらい
>842-844
様子見のキャラ場合は3日すぎてから書いていいですか?
メガンテ・メガザルは無効?
メガンテは使える。しかし相手も道連れとは限らない、超強い攻撃魔法
メガザルは使える。しかし死者蘇生魔法ではなく強力回復魔法
どちらもシチュエーション的にナイスなら許されると思う
3RDのミネア、フルート参考
ククール、予約します。
ナジミの塔があるE-3の小島から大陸に行くには
洞窟を経由しなければならないということでおkですよね?
ところで
>>861-863は無効になるんでしょうか?
無効じゃね?
いやいや、それは早計と思うよ。
>>826の予約自体に整合性が疑問視されてるし、俺も正直ドランゴが絡むのは無茶だと思う。
>>826の結論待ちかな。
えー、やはりと言うべきか
>>826の予約を取り消します。
出てくるのが遅くてすみません。
>>861-
>>863さん、どうぞ。
1stでパパス達泳いでなかったっけw
本家の大規模なのもいいけど、ここの濃縮された雰囲気が好きだ。
FLASH職人降臨しないかな…。
知り合いの絵師になんか頼み込んでおいた
まずは誰かがまとめサイト作ってくれるといいな
投下きたらまた10とか20とかレス流れちゃうだろうし
そろそろ次スレのテンプレとか決め始めた方がよくないか?
投下専用スレを立てるにあたって思いついたんだけど
FFロワと合同の投下スレ立てたらそうそう過疎落ちはしないと思うけどどうだろう?
それは…どうだろう
どっちのロワかは登場キャラで分かるだろうけど見難くないかな?
向こうが軌道に乗って投下スレ立てようってなったらこの板には合計で6つのロワスレが立っちゃうことになるからさ
乱立を防ぐ意味も込めて……って思ったんだけど
FFロワの方々の了承があれば、構わないと思いますが・・・多分。
ああそうか、スレ乱立には考えが到らなかったわ
今ここにいる人だけで決めるわけにもいかんしもうちょい待ってみないか?
俺は今んとこ中立だわ。投下スレより雑談スレ統合のがやりやすいと思うんだが
落ちやすいのは投下スレだろうしなあ
むしろ今のままでOK派
>898
うっ、できるだけ修正しないよう頑張ります・・・;;
あくまでこの企画は小規模バトロワだから
雑談(感想)と投稿一緒のほうが職人さんも助かるかもしれないね。
下手にスレ乱発するよりいいと思うよ。
>900に同意。
1つのスレでマターリ楽しみたい。
書き手から言わせていただくと、読み返しやすく感想も書きやすい今がいいですね。
スレの消費が早くなるのはまあ仕方ないとして。
じゃあこのままの方向で決定という事で。
スイマセン。
女魔法使い、ドラゴン(ゴン)、ローラの予約解除します。
理由は、ちょっとしたミスで話が成立しなくなってしまった為。(つまり、矛盾)
今日の予約が切れる時間までに、修正できそうもないので……。
修正というより全部やり直しですけど。
905 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/05/09(火) 20:56:41 ID:Pldy/1D5O
一気に過疎化したな
ホシュアゲ
一応書いてますけど自分でも何だかよく分からなくなってきました。
書くのって想像より遙かに難しいですね。
ここの職人さんの凄さを改めて実感しました。
ところで、このバトロワはアリアハンのみで決着?
移動はおもしろいと思うが短期決戦じゃなくなるかな
初代スレだし、たまには
>>1から読んでみるのもいいと思うんだ。うん。
あー、場所固定に方が原作バトロワっぽいね。人数も。
ところで、個人的にゴンさん&ローラがハカロワの御堂&あゆと重なる。
ゴンがジョーカーと相打ちしてローラ他一人が泣いて
「泣いてんじゃ…ねえぞ」とか「さよならだ、ローラ」とか言うわけか
あれ、妙に合ってる様な気がしてきた
書き手さん期待保守
なんだか皆さん待ち焦がれてる中恐縮ですが投下いきます
「すごーい、雲がこんな近くにある!」
この一時、殺し合いの最中という苛酷な状況を忘れてリアは歓声を上げた。
普通に生活していては決して体験出来なかったであろうこの空中散歩は、兄と引き離されて不安だった彼女の心を浮き立たせた。
殺し合いに乗った人間に出会うこともない。この空を飛ぶというのはなかなかに良い案ではあった。
実際、今まではさしたる危険もなく、順調に村へと近付いていた。
だが、風を御するのは案外に難しい。
「……きゃあっ!」
何の前触れもなく突如吹き寄せた北風に、風を孕んだマントがはためき、
ともすればもぎ取られそうになるマントの留め金を必死に握り締める。
やがて風が弱まり、リアは墜落しなかったことに安堵した。が、
「やだ、そっちじゃないのにぃ!」
風に押し流されたマントは目的地とは真逆の方――南へと進んでいく。
「こっちじゃないの!だめ、だめだってばっ」
なんとか進行方向を修正しようとするも、マントは風に押し流されるばかり。
しかも無理に方向を変えようとしたのが祟ったか、高度までもがリアを裏切り徐々に下がっていく。そして、
「あっ」
再びの強風。
煽られて膨らんだマントの端が大きく張り出した枝に引っ掛かり、
浮遊感が、消えた。
「きゃあああああああ!」
尖った枝葉に手足を引っ掻かれ、あちこちをぶつけながら落下した身体は、一際太い横枝に受け止められて止まった。
零れそうになる鳴咽を堪えてリアはそろそろと身を起こした。
あちこちが痛んだが、幸い大した怪我はなさそうだった。
少なくとも何処かが動かない、ということはない。枝葉が緩衝材になってくれたおかげだろう。
まずは命があったことを感謝して、
「あれ?」
マントが無いことに気付いた。
慌てて辺りを見回せば、リアのいる枝からそう遠くない場所に揺れる、空を切り取ったような蒼。
そう遠くはない。大人が手を伸ばせば届くほどの距離。
だが、この不安定な枝の上。小柄な彼女にとって、それは絶望的な距離だった。
(どうしよう……でも、取りに行かなきゃ)
彼女にとってあのマントはにこの状況下で自分の生命を守る為、という以上の価値がある。
あれは兄とアレンとマリアの、三人の旅の思い出なのだ。
(ちゃんとあたしからお兄ちゃん達に返してあげなきゃいけないんだから!)
――その三人のうち、既に二人がこの世に亡いなどとリアが知るはずもなく。
なけなしの勇気を奮ってそろそろと手を伸ばす。
あと少し。あとほんのちょっと。
リアの手が布の端を掴むのと、バランスを崩した身体が傾ぐのとほぼ同時。
今度は決して失くさないように、マントをしっかりと腕の中に抱き込む。
今度の落下は短かった。
すぐさま茂みから這い出して、マントを広げてほぅと息をつく。
蒼い布地はところどころ汚れてはいたが、綻び一つなかった。
対象的にリアのドレスは鉤裂きだらけの惨憺たる有様だったが、
リアの心は一着ドレスが駄目になったことになど頓着せず、兄の大事な物を守れた充足感でいっぱいだった。
マントを丁寧に折ってザックに仕舞い、立ち上がる。
一体此処はどの辺りなのだろう。大分南に流されてしまったのは分かるのだが。
何か目印でもないだろうかときょろきょろと視線をさ迷わせ、視界の隅に何かが映った。
自然のものでは決してない、鮮やかな紫。
(なんだろう?)
彼女は迷わずそちらに向かって駆け出して、それを見た。
無造作に投げ出された人形めいた白い腕。
頭蓋を割られて中身の飛び出したそれはまるで柘榴のような――
「……あ、あぁ」
リアは、兄と兄の仲間たちを信じていた。
兄たちは必ず再びハーゴンを倒してくれる。そうすれば、誰も殺し合いなんてしなくて済む。
みんな無事に故郷に帰れるのだ、と。
――なのに、なんでこの人は殺されてしまったの?
それは、王宮の奥で掌中の玉のように育てられてきたリアが初めて間近に嗅いだ『死』の匂いだった。
引き攣った喉が遠くでひゅうひゅうと音を立てる。
一刻も早く此処を離れなければならないと理解してはいるが、恐怖に萎えた足はがくがくと震えるばかり。ただ焦りだけが募る。
「……お兄ちゃん」
じわりと涙がにじむ。
(お兄ちゃん、アレンさん、マリアさん)
一度泣き出してしまえば後から後から溢れる涙を止める術はなく、声を殺してリアは泣いた。
泣けば兄たちが助けに来てくれるなんて思っているわけではないけれど。
(怖いよぉ……ひとりは、やだよ)
しゃくりあげた拍子、かさりと鳴った葉音にリアはのろのろと顔を上げた。
最初は、見に行くつもりなんてこれっぽっちもなかった。
ビアンカが気を変えたのは、悲鳴そのものでも、それが高い子供のものだったからでもなく、
ただそれが聞こえたのがリュカの遺体のある方角からだったからだ。
例え彼がもう話し掛けても返事を返すことのない、ただの屍に成り果ててしまっていても、
それでもこれ以上リュカを傷付けられるのは嫌だった。
それに、もしあの悲鳴を上げさせたのがリュカを殺した奴だったら。
(赦せない)
リュカが勝てなかった相手に自分が勝てるとは思えないけれど、
彼がされたよりもっともっと酷い目に遭わせて、殺してやらないと気が済まない――この命に代えてでも。
(そしたら、あなたと同じところに逝けるかしら?)
君の強さが好きだと、彼は言ってくれたけど。
(リュカ、私強くなんてないよ……あなたがいなくなっただけで、こんな)
心にぽかりと虚が空いたようだった。
物音を立てぬようそっと来た道を戻っていく。
やがてビアンカの目に飛び込んで来たのは、先程と変わらず投げ出されたままの彼の抜け殻と、
(……子供?)
もともと小さな身体を更に小さく丸めて啜り泣く少女の姿。
もとはさぞかし上等な品だったのだろう、薄い絹を花びらのように何枚も重ねたデザインの可憐なドレスは所々が千切れ、ぼろぼろになっている。
(レックスやタバサと同じくらいかしら)
思い、リュカの死で頭が一杯だったとはいえ、今の今まで子供達のことを忘れていた自分に吐き気がした。
レックスはこの大陸の何処にいるのだろう。
傷付いてはいないだろうか。震えてはいないだろうか。
タバサは――あの怖がりで泣き虫の娘が大広間にいなかったことは救いだったけれど――
ようやく共に暮らせるようになった両親がまたも姿を消して、心配してはいないだろうか。
生まれた時から片時も離れたことのない半身の兄と引き離されて、泣いてはいないだろうか。
思い浮かべるだけで胸が痛んで、ビアンカは胸を押さえた。
よろめく身体を支えようと伸ばした手が枝を揺らして、視線の先の少女が金茶色の頭を上げる。
不安と寂しさに揺れる、途方に暮れたような目がこちらを見上げた。
涙に濡れた、レックスとタバサと同じ空色の瞳――
何処かで泣いているだろう我が子と、少女が重なる。
「大丈夫!?怪我してない?」
気付けばビアンカの身体は駆け出していた。
怯えて後退る少女を抱きしめて、強張る身体を解すように何度も、何度も背中を撫でる。
「怖かったでしょう?もう大丈夫よ、私が一緒にいてあげるから」
「……ほんと?」
おずおずとこちらを見上げる少女に頷き返す。と、少女はビアンカの肩口に顔を埋め鳴咽を漏らした。
すがりつく小さな手がたまらなく愛しい。
(リュカ、私)
レヌールの王と王妃のように、パパスとマーサのように、
今すぐ彼の後を追って、一緒にいられるならどんなにか楽だろう。けれど――
(ごめんね、私まだそっちには逝けない)
腕の中ですすり泣く小さな、でも確かなぬくもり。
心の虚に染み渡るそれを失いたくないと思う。守ってやりたいと思う。
『お母さんになる前だって、ビアンカは強かった』
記憶の中で、リュカの声が聞こえた。
『ゲレゲレのため、小さかった僕のため、そして今は子供たちのため。
誰かのために、いつだって君は一生懸命だった』
『強いビアンカ。優しいビアンカ。僕は君が――』
(リュカ、私ちっとも強くなんてないよ。でも)
彼を失った傷跡は、まだ心に生々しく刻まれているけれど。
(私、必ずこの子を守って、レックスを見つけて、グランバニアに帰るわ。
それまではあなたが好きだと言ってくれた強いビアンカでいる。だから)
どうか、見守っていて。
祈りとともに閉じた瞳から一粒、涙が溢れ。
つうと涙が伝った頬を風が優しく撫でた。
『――大好きだよ』
目を瞑れば、頬を染めて愛を囁いたいつかの彼がすぐそこにいた。
【E-2/岬の洞窟付近の森/昼】
【リア@DQ2サマルトリア王女】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:風のマント 支給品一式(不明の品が1〜0個)
[思考]:泣く。泣き疲れたら眠る
【ビアンカ@DQ5】
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖 しあわせのくつ
[道具]:まほうのカガミ 引き寄せの杖(5) 飛びつきの杖(5) 場所替えの杖(5) 他1つ 支給品一式×3
[思考]:この子(リア)を守る/レックスを捜し、守る/ゲームを脱出する
投下完了です。不備等ありましたら指摘お願いします
なんかこのままだと自殺しそうな感じだったんでビアンカさん救済で
リアル投下乙!
嫁と妹けなげ…
涙がっ
泣いた
よかった…ビアンカがこのまま狂ってしまわないで、
やさしさを取り戻してくれて本当によかった!!
リアがこのままビアンカの支えになってくれますように。
(つдT)
乙
3rdの逆パターンか
感動した。ビアンカは5勢の最後の希望となるか?
フローラあたりには逆に起爆剤になりそうだがw
健気さに泣いた。
GJ 鳥肌たった。
ビアンカ房の俺にとってはなにより。
あえて突っ込むぞ
ゲ レ ゲ レ か よ !
>>911 その場合ローラがメガンテで吹っ飛んじゃうのです(><)
乙です。
ビアンカ、よかった…(ノД`)
>>927 やはりここは2ちゃんらしくギコギコとかのが良かったでしょうかw
正直これほど反応あるとは思いませんでした 皆様感想有難うございます
マルチェロ、クリフト、フォズ予約します
それに伴って一つ質問があるのですが、
投げて使用した魔法の杖って再利用出来るのでしょうか?
>>930 wktkしながら待ってます。
投げた杖は当たっても外れても無くなっちゃうらしいです。
期待ワクテカ
クリフト、マルチェロはマーダー同士のバトルだが派手さがないか
フォズには数少ない7勢だから頑張って欲しい
バズズ、バーサーカー、トルネコを予約
>>931 お早い回答有難うございます、把握しました
外れたらなくならないぞ。
ぶつかってこわれたりはするかもしれないが。
>>935 そうなんですか?有難うございます、了解しました
そうだね
トルネコやヤンガスでは外れたら足元に落ちるから逆に投げられる危険もあるな
すみません、無くならないんですね。
ややこしいことを言ってすみませんでした。
で、間に
>>108-111のルールを挟んで
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官
【参加/死亡者リスト】
4/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/○ドラゴン
3/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/○リア/○バーサーカー
4/5【DQ3】○アリス/○サマンサ/●フィオ/○カンダタ/○ヒミコ(オロチ)
5/5【DQ4】○アリーナ/○クリフト/○トルネコ/○ピサロ/○ルーシア
3/5【DQ5】●リュカ/○ビアンカ/○フローラ/○レックス/●ゲマ
3/5【DQ6】○ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/○テリー/○ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
5/5【DQ8】○エイト/○ゼシカ/○ククール/○トロデ/○マルチェロ
3/3【 J .】○アトラス/○バズズ/○ベリアル
計32/43名
で、どうでしょうか?
>>938 自分で調べず教えてちゃんした自分が悪いのでお気になさらず。
久々に来てやっぱりハッサンが生きてるのに吹いた
乙です。
主人公もう3人も犠牲になってるのか。
テンプレ乙です。
>>793-794の様に各キャラの今までの行動についても
まとめてみてはいかがでしょう?
読み手書き手ともに便利になると思います。
>>939 乙
FFDQのスレは雑談スレにしといたほうがいいかも
ま、念のためね
945 :
観察者1/2:2006/05/10(水) 22:44:40 ID:P7Mu3iGs0
「派手な事だ。さて、どっちに向かうか。」
銀色に光る黒い影が周囲の気配に警戒しながら、扉の前で考えていた。
利用できる人物を探して城下町に出ようした矢先、町から爆発音が響く。
さらに、次の瞬間、城内で有り得ない短時間に、呪文が連続して炸裂した音が響いた。
城内で動いているのは、先ほど逃がしてしまった勇者であろう。
連続して響いてきた音から、対峙した時とは明らかに違う。
呪文の熟練者といえど、あれだけ立て続けに呪文を放つのは至難の業だ。
何らかの加護があったと見える。
城外は爆発音の後、ここまで届く悲鳴が聞こえた。相手が生きている以上、完全に決着はついていない。
呪文であるかは判断できないが・・・方角は南東のようだ。
自分の目的は、ハーゴンを抹殺。
その為に、己が自由を奪う忌々しいこの首輪を外し、ここから脱出してハーゴンのいる場所まで辿りつかなければ。
必要なのは、利用できる人物。できれば強い魔法力を持つ、呪文に精通した人物だ。
すぐに決断した。
「愚かな人間どもめ。」
吐き捨てた。
946 :
観察者2/2:2006/05/10(水) 22:46:45 ID:P7Mu3iGs0
今、彼は侮蔑もあらわに、遠くから人間達を見ている。
観察している三人の内二人は回復呪文を使えるようだ。もう一人にも魔法力を感じる。
「まずは、手駒が必要だ。
あの勇者の持つ力を手に入れる為にも。」
戦いを始めるであろう者達に、冷徹な目を向けた。
【E-4/アリアハン城下町東門付近/昼〜午後】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:やや情緒不安定気味。右肩と左腕に切傷。(軽)
[装備]: E:鎖鎌 E:闇の衣 E:アサシンダガー
[道具]: エルフの飲み薬(満タン)
[思考]: ロザリーの仇討ち。ハーゴンの抹殺。
ゲームに乗りつつも、ハーゴンの虚を突く為首輪を外す方法と脱出方法を考える。
ピサロのいる場所は次の書き手の任意に。
>947
固有名刺が全然でてこないので、任意で良いんじゃ。何だか、みてるだけ〜って感じだな。
>943
自分でメモしたの投下します。適当に改変・修正よろしく。
ただし、>945−946 は入ってません。
949 :
メモ1/4:2006/05/10(水) 23:17:01 ID:Vak77i3e0
これまでの現在位置 1/2
PK>ゲームに乗り、他のプレイヤーをころす意思を持つ JK>ジョーカー(主催者側PK)ゲームを成功させる
【B-2/レーべの村付近/昼】 【キーファ@DQ7何とか動ける程度:ランドの妹(リア)を守る】村を出る
【ベリアル@DQ2JK:放送を待つ(キーファ達の生死が知りたい)】【ランド@DQ2:死亡】【死神の騎士@DQ1:死亡】
【B−3 レーベ東部の草/朝】【メルビン@DQ7 死亡後火葬】【ドランゴ@DQ6喉と腹部に軽い打ち身、MP弱消費/青い人(テリー)を捜す】南へ
【B-3/レーベ東の草原/午前〜昼】【エイト@DQ8左肩損傷、MP2/3程度消費/トロデ優先】& 【アリーナ@DQ4/マーダーは倒す】ゲームには乗らず仲間を探し、レーべの村へ
【B-5/森/朝】【女魔法使いサマンサ@DQ3/勇者の血を守る/PK】【マリベル@DQ7:死亡】
【B-5/森林と山岳地帯の境/朝】 【ローラ@DQ1少々の疲労/アレフを探す/ゲームを脱出する】&【ゴン@DQ1ドラゴン左肩に浅い銃創/ローラを竜王の所に連れて行く/それまでは護る】 仲間探しへ
【C-2/森林/朝〜午前】 【アトラス@DQ2JK】 いざないの洞窟方面に向かう
【C-03/湖/真昼】 【トルネコ気絶、疲労困憊、軽い火傷/家族の元に帰る:支給品落としました。アイテムは消費済】
【C-5/山岳地帯/昼】 【フィオ@DQ3女僧侶 死亡】【フローラ@DQ5顔から右半身にかけて火傷の跡:ゲームに乗る/永遠の若さとリュカの蘇生を願う】
※フローラの火傷には定期的な回復治療が必要です。 治療しないと半日後くらいからじわじわと痛みだし、悪化します。完治にはメガザル、超万能薬、世界樹の雫級の方法が必要です
【D-3/森/時間・昼】【ゲマ@DQ5 死亡 ゲマの所持品は「ほとんど」吹き飛びました。】 ひょっとしたらトルネコの「ザック」のみ落ちているかも?
【D-3/橋の東側/時間・昼】 【トロデ@DQ8軽い疲労と空腹】& 【マリア(ムーンブルクの王女)@DQ2:ハーゴンを倒す】仲間を探し、アリアハンへ
【D-3/南西の平原/真昼〜午後】【アリス@DQ3女勇者HP3/5MP3/2/悪を倒す】&【カンダタ@DQ3/アリスについていく】アリアハンへ
【バズズ@DQ2JK興奮状態: アリス達を追う】
【D-3/南西の海の中/時間・真昼〜午後】【バーサーカー@DQ2足首に打撲、溺れてる模様:本能の赴くままPK】
950 :
メモ2/4:2006/05/10(水) 23:17:35 ID:Vak77i3e0
これまでの現在位置 2/2
【D−4 アリアハン北部の森/真昼】 【ハッサン@DQ6:テリーを説得:打倒ハーゴン】&
【テリー@DQ6:ミレーユを生き残らせる為のPK/ハッサンのみ除外】ミレーユを探す
【D-05/山の上/朝】 【ヒミコ@DQ3:アリス、フィオ、サマンサを喰らう、無用な戦闘はそれまで避ける】
【D-5/草原/昼】 【アレフ(勇者)@DQ1】&【ルーシア@DQ4】&【ゼシカ@DQ8】仲間に探しに西(レーベ)を目指す
【E-3/ナジミの塔/午前】 【アレン(竜王)@DQ1りゅうおう:この儀式を阻止する/アレンの遺志を継ぐ】
【E-3/平原/午前】 【ククール@DQ8HP1/2気絶マホトン:マルチェロを止める】【アレン@DQ2ローレシアの王子死亡】
【E-2/岬の洞窟付近の森/朝】 【リュカ@DQ5 死亡】
【E-2/岬の洞窟付近の森/昼】 【リア@DQ2サマルトリア王女:泣く。泣き疲れたら眠る/ 兄に会う】&
【ビアンカ@DQ5:この子(リア)を守る/レックスを捜し、守る/ゲームを脱出する】
【E-4/アリアハン城下町東門付近/昼】
【クリフト@DQ4PK:背中に火傷(ある程度治療済)MP1/2程度:アリーナを優勝させ自分を復活させてもらって元の世界へ返る:目前の男(マルチェロ)に対処】 【マルチェロ@DQ8PK(積極的には殺しに行かない):狙ったもの(クリフト)をなんとしても殺す】
【フォズ@DQ7若干恐怖:仲間を探す/助けを呼ぶ為、北上する】
【E−4 アリアハン城門/朝】 【ピサロ@DQ4やや情緒不安定気味。右肩と左腕に切傷。軽いMP消費:ハーゴンの抹殺(ロザリーの仇討)、ゲームに乗りつつも、首輪を外す方法と脱出方法を思考中】
【E−4 アリアハン城地下】 【バーバラ@DQ6 死亡】 【アルス@DQ7主人公死亡】
【E−4 アリアハン城内/昼】 【レックス@DQ5王子全身に軽度の火傷:剣の呪いでPKに】【ミレーユ死亡】
神の目の届かぬ異空間、邪神像がある薄暗い広間/空間内にはハーゴンの呪詛の粋を極めた結界が張ってある。呪文、特技は威力を成さない/
ゲームスタート時 【ロザリー 死亡】所持品等不明 主催者ハーゴン・悪魔神官
3人=マルチェロ、クリフト、フォズと思われる。
たぶん
>>810-819と
>>730-735が同時で、その最中のピサロなんだろう。
アリアハンマーダー偏ってるなー、ナジミ勢はレーベ南の祠を使うか?
952 :
メモ3/4:2006/05/10(水) 23:18:20 ID:Vak77i3e0
所持品
キーファ(メタルキングの槍)
ベリアル(※無線インカム※/超万能ぐすり/デーモンスピア)
エイト(雷神の槍/首輪一つ) アリーナ(パワーナックル@DQ3/くさりかたびら)
ドランゴ(鋼鉄の斧/ M16ライフル+M203グレネードランチャー )
サマンサ(鋼鉄の剣/鉄兜)
ローラ(光のドレス/ロトの剣)ゴン@DQ1ドラゴン(メガンテの腕輪)
アトラス(メガトンハンマー/※無線インカム/超万能ぐすり)
トルネコ(焦げて強度は弱くなっているワイヤー)
フローラ(山彦の帽子/変化の杖/毒針/ベレッタM92(残弾14)/マガジン(装弾数15)×2)
トロデ(さざなみの剣) マリア(いかづちの杖)
アリス(炎のブーメラン)カンダタ(白馬ファルシオン/ロトのしるし(聖なる守り))
バズズ(氷の刃 炎の爪 ※無線インカム)
バーサーカー(破壊の鉄球/ミラーシールド)
ハッサン(聖なるナイフ/まだらくも糸/魔物のエサ)テリー(イーグルダガー/ボウガン(鉄の矢×28))
ヒミコ(きえさりそう×2 ホットストーン)
アレフ(マジックシールド@DQ5/鉄の杖@DQ6 /消え去り草@DQ3 )ルーシア(神秘のビキニ@DQ3/祈りの指輪)ゼシカ(神鳥の杖/エッチなしたぎ)
アレン(竜王)(竜神王の剣/まふうじの杖/プラチナソード/ロトの盾/ラーの鏡)
ククール(ビッグボウガン(矢 18)/インテリめがね/天馬の手綱)
ピサロ(エルフの飲み薬/鎖鎌/闇の衣/アサシンダガー)
レックス(みなごろしの剣/王者のマント/小さなメダル/毒薬瓶/祈りの指輪×3)
リア(風のマント<兄とアレンとマリアの旅の思い出の品>)
ビアンカ(祝福の杖/しあわせのくつ/まほうのカガミ/引き寄せの杖(5)/飛びつきの杖(5)/場所替えの杖(5))
クリフト(祝福サギの杖[7]/祝福ザキの杖[0])
マルチェロ(84mm無反動砲カール・グスタフ、グスタフの弾(榴弾×1、対戦車榴弾×1、発煙弾×2、照明弾×2)
フォズ(天罰の杖/アルスのトカゲ(レオン)/ 炎の盾 )
無線インカム※島内をカバーするインカムでアトラス・バスス・ベリアルで情報を共有
953 :
メモ4/4:2006/05/10(水) 23:21:34 ID:Vak77i3e0
【B-2】バトルアックス・はやぶさの剣・ほしふる腕輪
【D-2】はかぶさの剣 …破壊の剣の威力とはやぶさの剣の二回攻撃を併せ持つ。一度手放してしまうと効力を失ってしまう→今は普通の剣。
【D-3/南西の海の中】折れたひのきの棒w
不明品(ベリアル1・アリーナ2・ゴン1・アトラス1・ゼシカ1・リア1〜0・キーファ2・トロデ1〜2・マリア1〜2・レックス3・
サマンサ(マリベルの焦げた?支給品1〜3)・ゲマの所持品は殆ど吹き飛ぶ) 武器以外と確定した不明品(アリーナ3・ビアンカ1)
首輪の行方
(ロザリー/スタート時にハーゴンに首輪を遠隔爆破)(メルビン→エイト/ドランゴの炎では壊れなかった)(死神の騎士→イオナズンで爆破?あたりには「何も」なかったとのみ描写)
(ランドと共に地面に安置)(マリベルと共に火に呑まれるが、描写なし)(ゲマ→手榴弾(イオ)の爆発により吹き飛んだ又は壊れた?)
(フィオと共に)(アレンと共に地面にマントで覆われる)(アルス・バーバラ→ピサロ)(リュカ地面に安置)(ミレーユと共に)
加害者
ハーゴン(ロザリー/電子音と共に首輪が爆破、遺体は首で上下に)バーサーカー(リュカ)トルネコ(ゲマ/返り討ち)
レックス(バーバーラ・アルス・ミレーユ・ピサロ<未遂>)テリー(ハッサン<未遂>・クリフト<未遂>)ハッサン(クリフト<未遂>返り討ち)
マルチェロ(テリー<未遂>・ハッサン<未遂>・クリフト<未遂>・フォズ<未遂>)
アリス(ベリアル<未遂>・バズズ<未遂>・アトラス<未遂>・バーサーカー<未遂>)カンダタ(バーサ−カー<未遂>)
サマンサ(マリベル)死神の騎士(メルビン・ランド・キーファ<未遂>)アリーナ(ドランゴ<未遂>/メルビン殺害者と誤解、誤解は解消済)
ククール(アレン/竜王を庇われ矢を受けられる・竜王<未遂>)竜王(アレン/庇われたと同時に斬ってしまう・ククール<未遂>)
ベリアル(死神の騎士・キーファ<未遂>)フローラ(ローラ<未遂>・フィオ)
ゴン(フローラ<未遂>/ローラ姫を襲おうとしていたところを返り討ち)クリフト(テリー<未遂>・ハッサン<未遂>・フォズ<未遂>)
アルスのトカゲ「レオン」(フォズに噛み付く<もちろん未遂>)ゼシカ(アレフ<未遂?>ボインアタックw)
縦2時間、横3時間?
>>952 レックスの所持品に『トゲのムチ』が抜けている
>>953 バーバーラ>バーバラ
目に付いたところは言っておく。
はかぶさの剣は「手に取ってから離す」ではないと無効化されない。
つまり今は普通の剣ではなく、最初に手に取った奴が手放すと無効(破壊or隼の剣に戻る)
と思われる。