【フヒヒヒヒ!】赤裸々タークス日記 2冊目【裸ソックス】

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8292/3:2006/09/15(金) 00:24:47 ID:UDDOMwBt0
けど好奇心に負けた俺は、思い切ってイヤホンの片側を右耳に突っ込み、その歌
を一緒に聞いてみる事にした。

アンゲロ調なキモい感じの曲だったらどうしてやろうかしらんとドギマギもした
が、
なんだ。聞いたことあるぞ。昔一時期流行った、普通の歌じゃんコレ。

「おーおー、懐かしーなこれ!誰だっけ?何とかハラリョウコ。」
「何ハラでしたっけ…?懐かしいですよねー。東洋の歌ですよね。」


♪いーとーしさとー切なさとー♪
こーころ強さとーー♪

いつも感じているー♪あなたへーとーむーかって♪


「そうなんです!私もいつも感じてるんですよ、ツォンさんに向かって!」
「…昔は心強さも感じたもんだが、今は切なさしか感じねぇな、と。」
830名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/15(金) 00:25:55 ID:W+sVJepg0
カンジマチガッテイル
8313/3:2006/09/15(金) 00:28:17 ID:UDDOMwBt0
♪あーやまちはーおそれーずにー♪
進むあなたをーー♪

涙はーー見せないでー♪
みーつめてー♪ いーたいよー♪


「私…アンゲロクライシスで色んな事がありましたけど、
ツォンさんを信じたいと思ったんです。
だから主任の前で涙は見せないようにしようって…。
これからのツォンさんを見つめてみようって…。」
「…いや、その前にあいつ、過ちを恐れずに進みすぎだから。
まだアンゲロアンゲロ言ってるし。」


俺の突っ込みも空しくイリーナは、「ごめんなさい…主任の前では泣けないんで
今ここで泣かせてください、わーん!」と言うなり
歌を聞きながらぼろぼろ泣き出して収集がつかなくなった。


あー、俺は会社に何をしに来たんだろう…。

外では、何やら車が暴走しているらしき音と、
誰かの「俺の車が!俺の車がぁあ!」とか、
「ツォンさあぁん!」とか叫ぶ声がぼんやり聞こえるが、
片耳からリョウコの歌が入ってくるのでよくわからない。
いや、分かりたくない。


悲しくて 泣きたくて 叫びたいぞ、と〜♪
832名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/15(金) 00:34:54 ID:UDDOMwBt0
うお!ほんとだ!!漢字間違えてる!
逝ってくる。orz

なんか、ふと思い出した歌詞がアンゲロっぽかったからついやっちまった。
お目汚しスマソでした…。
ttp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=38095
833名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/15(金) 00:56:36 ID:JO03pBzN0
>>831
>♪あーやまちはーおそれーずにー♪
進むあなたをーー♪

まさしく今のツォンにぴったりだな
ハゲワラタw
この歌テラナツカシス
834名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/16(土) 11:21:39 ID:7sehRLvT0
保守
835名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/16(土) 23:54:11 ID:nc4GoP8xO
ほしゅ。
836名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/18(月) 20:12:09 ID:s0EVc4Rw0
保守
8371/3:2006/09/19(火) 00:05:05 ID:r4qTXNFj0
ルード  H月G日

「ナナキターン、ナナキターン。こっちにおいで〜」
「嫌だよ。レノがホクロの人と裸の人には近寄っちゃいけないって言ってたんだ!」

この犬、何故か俺にだけなつかない
何故なんだ、何故なんだ、フォ−−−!!!!
今朝わざわざ海まで行って、新鮮な魚を捕ってきてやったと言うのに!

「あ、レノだ!おはよう、レノ!」
「ナナキか。おはようだぞ、と」ナデナデ

しかも俺の相棒にしっぽなんかふりやがって!
許しませんよ、もう絶対許しませんよ!!

「レノ!お前は俺の相棒じゃないのか!?
 そんな犬に騙されてないで、俺のところへ戻ってこい!」
「えー、嫌なんだぞ、と」
「!!!!!」
「聞いてよ、レノ。あのハゲ、誰もいないとおいらに近寄ってくるんだよ!」
「それは災難だったな、と。目ぇ合わせないように気をつけろよ、と」
「うん!」

・・・・催眠だ。レノはあの犬の催眠にかかってるんだ。
そうでなければ長年連れ添ってきた俺の相棒が裏切るはずがない!
しかも、この間はラブレターまで破かれてたし。あれは悪魔の犬だったのか!
こうなったら・・・・
8382/3:2006/09/19(火) 00:09:49 ID:r4qTXNFj0
<そして昼休み>
「レノ、これをやる」
「・・・・なんだ? 弁当か?」
「ああ。神羅の技術を結集した」
「いらないんだぞ、と。ナナキ、飯行くぞー」


<夕方>
「レノ、一休みしたらどうだ?」
「ん? コーヒーか?」
「ああ。好きだろ、相棒」
「最近の俺は紅茶派なんだぞ、と。 ナナキ、休憩行こうぜ」

<終礼>
「レノ、一杯どうだ?おごるぞ」
「おごりか・・・・いや、やっぱりやめとくぞ、と。それより相棒。今日は二人で残業しないか」
「ふ、二人で!? 勿論だ、レノ!」
「なら俺はちょっとコーヒー買ってくるから、先にはじめててくれ。ブラックでいいよな」
「タークスに、レノに乾杯!」
「それは仕事終わってからだぞ、と」

<次の日の朝>

遅い・・・・いくらなんでも遅い。コーヒーを買いにいったままレノが戻らない。
事故にでも遭ったのだろうか?
いやいやいや。レノはタークスのエースだ。そんなわけがない。

「ただいまだぞ、と」
「あ、相棒!!どこまで行って・・・・」
「おぉと、落ち着けよ、と。お前の好きなブラックがなかったから
 俺の家の冷蔵庫まで取りにいってたんだぞ、と」
8393/3:2006/09/19(火) 00:12:05 ID:r4qTXNFj0
パリンッッッ

俺は感動した。なんて優しいんだ。さすが俺の相棒!!
思い知ったか、ナナキ!お前なんか目じゃない!!
目じゃないんですよ、フォー!!

「ギャー!! レノ、レノ!?ルードのサングラスが割れたよ!!」
「気安く呼ぶんじゃありません。レノは俺の相棒なんです、フォー!!」
「ルード、落ち着け!!落ち着けよ、と!!どうしたんだ一体!」
「もう嫌だよ!!おいら帰りたいよー!!」
「帰りなさい!お前みたいな犬がいるからレノが俺に冷たくなったんです!」
「ちょ、それ違っっ!お前が変なラブレターなんか書くから・・・・」
「変なとは何事ですか!!・・・・そうか、これもお前の催眠か。
 ならば、お逝きなさい!!レノは俺のものですよ、フォー---!」
「ぐ、ぐるじぃ・・・・・」
「ば、ばか!しまってるって!やめろ、ルード!!」


その頃・・・・
クラウドはティファからの留守電を聞いていた。
「もしもしレノから電話です。ナナキがどうとかって。
 よくわからないけど、とにかく急いでくれって。
 何だか様子が変だったけど、気をつけてね」
840名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/19(火) 01:00:30 ID:dVKbcD6R0
>>837-839
乙!ところどころ吹いたw
841名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/19(火) 02:27:51 ID:24GS6Bwc0
GJ!お逝きなさい吹いた。

だんだん日にちもネタ化してきてる件w これACに続くのか?www
842名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/19(火) 20:37:12 ID:WUhdCemwO
>>837ー839
GJ!


ACと言えば、この間、久しぶりに観たんだけどさ
大空洞で発見したのは、ジェノバじゃなくてアンゲロリーナ様だった……ってのを想像してしまったw
あの箱?の中身がアンゲロリーナ様だったら、当然、社長は隠すよねぇ……w
843名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/19(火) 23:19:44 ID:iIOMBZ1i0
なんでアンゲロリーナをまた引っ張り出してくるんだろう。
もう、普通の日常に戻ったんじゃないの?
844名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/20(水) 00:30:02 ID:/F8NewbT0
>>843
ヒント:ツォンだから
845名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/20(水) 02:11:47 ID:cQ2c2xRL0
アンゲロリーナって単語があまり頻繁に出てくるのはアレだが、
ACの後日談みたいなのなら、
読んでみたい俺ガイル。
「ツォンのお部屋」がどうなったのか気になってw
アンゲロから目が覚めつつも変なツォンさんに胸のうちを告げるイリーナ…てのを想像してた俺キモスw
勿論結果はうまくいかないんだが。


というか>>837-839 GJ! HGルードがあまりに哀れw
846名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/21(木) 21:19:39 ID:afrHGngH0
保守

IDがHGw
847名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/23(土) 00:48:07 ID:EqBWVTXJ0
hosyu
848名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/24(日) 02:54:04 ID:C2Peqngj0
あげ
849名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/26(火) 23:26:23 ID:95MpRh7e0
hosyu
850名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/28(木) 06:28:56 ID:cWzI8reDO
CC記念保守。
キモツォンの過去も明らかになること期待(・∀・)
851名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/28(木) 09:39:51 ID:hHAgz9kTO
よーし、俺はACC記念に保守っちゃうぞー!
852名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/29(金) 08:02:30 ID:VSIGGrWH0
ツォンさんはいつまで放置されるんだ?まだトランクの中にいるんだろうか?

タークスの私服を想像してみたんだけど、レノとルードは結構ラフな格好してそうだけど、
ツォンさんがTシャツとか着てるのは、ちょっと想像できなくて、何着てるのか結構悩んだんだけど、結局裸ソックスしか思いつかなかった。
853名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/29(金) 13:21:18 ID:o8Pfsbtz0
うん、ツォンさんは朝起きたら真っ先にソックス履く人かもね。
854名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/29(金) 17:54:21 ID:y8+SIcLK0
基本的に「全裸で。」な人だしな。

いやでも百式Tシャツとか着てるかもしれん。下半身は裸ソックスで。
855名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/09/29(金) 22:07:43 ID:nzPM6QtDO
フリチンはデフォかw
856名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/02(月) 10:47:10 ID:KTEoKuD2O
保守
857:2006/10/02(月) 16:27:40 ID:FxON2K0I0
イリーナ  X月Z日

奇妙だわ・・・・。なんでクラウドがここにいるのかしら?
しかもレノ先輩とルード先輩を正座させてお説教だなんて・・・・面白いじゃない!

「イリーナ、何やってるんだ? そこはツォンさんの席だぞ、と」
「いいんです!ここが一番よく見えるんで。私、見学してますね」
「見学って・・・・助けてくれないのかよ、と」
「こんな面白いものを見逃す手はありませんからね!」
「・・・・・あとで覚えてろよ、と」

何を怒られているのかわからないけど、
さすがのレノ先輩も反省しているのかしら?
まばたきの回数がやけに多い・・・・・って、あら?これはもしかして。
モールス信号!モールス信号ね!!!
さすがはレノ先輩!!この緊急時に何の用かしら?
タークスの誇りにかけて解析してみせるわ!

「・・・ちょ・こ・ぼ」チョコボ?チョコボが何だっていうの?
「・・・・・ね・く・ら」ああ、根暗なチョコボね。
「・・・・・・・・・つ・み」罪? ふんふん、それで?って終わり!?

・・・・難解だわ。難解すぎるわ。けれど頑張るのよ、イリーナ!
私だってタークスだもの。解けない暗号なんてないんだから!

「チョコボで根暗で罪」ボソッ
「・・・・おい、イリーナ。さっきから聞いていれば。それは俺のことか?」
「え? なあに、クラウド?」
「チョコボで根暗で罪なのは俺のことかと聞いている!!!」
「は? ・・・・は!!」
858:2006/10/02(月) 16:36:17 ID:FxON2K0I0
レノ先輩、私を売りましたね。
クラウドの怒りの矛先がこっちに向いちゃったじゃないっすか。

「女だからといって容赦はしない。 行くぞ、フェンリル!」
「え!?違うよ、クラウド。おいらナナキだよ!またがらないでよ!」
「え? ・・・・あぁ、すまない。ちょっと徹夜続きで」
「もうしっかりしてよ・・・・。まあ、いいや。とりあえずもう帰ろう?」
「でもまだ・・・・・」
「きてくれたでしょ? それだけで十分」

「それはエアリスのry(」
「イリーナ。それ以上喋るならよ、と」
「はい」

こうしてレノ先輩とルード先輩とナナキは解放された。けれど何か忘れて・・・・・
「あぁぁぁあぁあ!レノ先輩!最近ツォンさんを見かけていませんよ!?」
「・・・・やっと気付いたか、と。ツォンさんなら駐車場にいるぞ、と」
「え、駐車場?」
「刀の言動が怪しいから締め上げておいたんだぞ、と」
「でも何で駐車場?」
「それは刀に聞けよ、と。ほら行くぞ、と」
859:2006/10/02(月) 16:38:56 ID:FxON2K0I0
−−−駐車場−−−

「ツォンさーん! ・・・・見て下さい!」
「ああ。当たりだぞ、と」

ハイデッカーのトランクからちょっとだけ出てるあれは、間違いなくタークスの制服!
・・・・こんな所にツォンさんを閉じ込めるなんて、絶対に許せないわ!

「いいから急げよ、と」
「はいよっと!」
 
ガコンッッッ!
「はうっっ! い、痛って・・・・」
力いっぱいこじ開けたトランクが顎に命中したわ。な、なんてことなの
「イリーナ!」
「私のことはいいから、早くツォンさんを・・・・」
「お、おう。わかったぞ、と。 ・・・・よいしょ、と」
「レ、レノか? えーん、寂しかったよぉ、暗かったよぉ、怖かったよぉ」
「・・・・・・・・ツォンさん。気持ち悪いっすねー」ガクッ
「イリーナ、お前・・・・」

ツォン無事救出。しかしイーリナは全治2週間の怪我。
ともあれミッションコンプリート!
860名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/02(月) 17:37:05 ID:iCGrO/04O
>>857->>859
GJ!!

ナナキタン。
無事解放されてよかったね。゚(゚ノД`)゚。
861名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/02(月) 17:55:20 ID:yMpyNkeM0
ry(
ではなく
(ry
862名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/02(月) 21:37:10 ID:efksUczI0
イーリナてwだがGJ!




(´∀`)。oO(ガハハは何処行ったんだろーな・・・)
863名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/03(火) 18:17:18 ID:I8Z/3WGE0
 
864ちょっと長いです。:2006/10/04(水) 03:28:19 ID:iuyIcLBs0
X月Z日  宝条

ここ数日間の事だ。
"Angello Crisis"の後始末も大半を終え、私の日常は退屈を窮めていた。

――アンゲロリーナ。
北の大空洞にいる実験体を易々と飲み込んでしまった、未だ得体の知れない化け物。
そんな怪物に長年の研究の成果であった我が息子を易々と奪われ、純粋な親としての情は
ないものの、私はやはり奴に対して憤るものがあった。
だがそれと同時に、ジェノバを超えた存在に対して未だかつてない研究心が湧いたのも事実だ。
むしろ、今では後者の気持ちの方が勝っている。
しかし彼女があの一件で消滅してしまった以上、その気持ちはどうしようもない。
私はこのまま、何事もなくジェノバプロジェクトを再開しなければならない。
そう、数日前までは思っていた。

ある日の事。
いつものように昼食のラーメンを食っていた時に、ふと……それは今までの騒動のせいか、
研究所のあまりの散らかり様が目についた。
ほぼ見慣れていた光景ではあったが…まあ、たまには片してみるのもいいだろう。
そう思い立ち、私は持っていたラーメンを片手で器用に食いながら身辺を整理していた。

その時。
近くのガラクタの山の中から、何かの感知音がかすかに薄れて聞こえた。
よく聞き取れず、その方向に耳を澄ましてみる。
……明らかに聞き覚えのあるそのリズム。
その音に、私はまさかと思った。
865名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:29:03 ID:iuyIcLBs0
「これは……」
音が聞こえるガラクタを漁ると、やはり…そこには埋もれたアンゲロディテクター2号があった。
アンゲロリーナが消滅した以上、今はもう反応するはずのない代物。
なのに探知機はしっかりとその発信源をモニターに示していた。

「感知した場所は…近くの駐車場、か」
最初は故障か?と脳裏を過ぎっていたが、探知機はこれ見よがしに正確な発信源を表示している。

……クックックッ…。

面白い。実に面白い…。
根絶やしとなったはずのアンゲロ因子が未だに、しかも神羅社内に存在している。
私の求め続けていた刺激が、再び体内に戻っていく。
こうなればラーメンなど食ってる場合ではない、すぐに駐車場に向かわなければ。
私はそのままアンゲロディテクターを脇に抱え、急いで研究所を後にした。
866名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:30:12 ID:iuyIcLBs0
駐車場に着くと、趣味の悪い車を横に、あのレノとタークスの小娘がいた。
イリーナがなにやら車のトランクを必死にこじ開けようとしたら、そのまま顎を
思いっきりぶつけその場でのたうち回っている。その様子はあらゆる意味で痛々しい。
…しかし、探知機はあの車の周辺で反応している。
今見つかると何かと厄介なので柱の影から静観していると、顎の強打で派手にへこんだ
トランクから何故かタークスの主任が現れた。
…やはりタークスの集団、謎が多すぎる。

しばらく3人で何か話していた様だが、突然ツォンが力なくその場で倒れ、その後
何故かレノが小娘を連れどこかへ行ってしまった。

…今しかない。
私は早歩きで車の元へ向かったその時、探知機はツォンからアンゲロ反応を示していた。

なっ…なぜだ…。
アンゲロリーナは一度消滅したはず…。なのに、何故この男から再びアンゲロ因子が感知されているのか…。
しばらく唖然としていると、遠くの方でレノがこちらに戻って来ようとしているのが見えた。
私はあまりの事態に動揺して、思わずツォンを抱きかかえ、自分のラボへと走って逃げてしまった。
867名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:31:23 ID:iuyIcLBs0
ふ…ふふっ…。

ついに…ついにアンゲロリーナの正体を詳しく知る手立てが出来た…。
即時に持ってきてしまった意識のないツォンの全身にアンゲロスキャン装置を取り付け、
どこにアンゲロが潜んでいるのかを探っていた。
アンゲロリーナはジェノバを遥かに超越した能力を持っている。
この力を自在に操る事が出来れば…。様々な思案を巡らしていると、研究室の扉を
ノックする音が聞こえた。
ドアを開けるとそこには…顎をさすりつつ、何やら血走った形相のイリーナがいた。

「クックックッ…タークスの小娘が、一体この私に何の用だ?」
「あ、あのっ!ツォンさん、見かけませんでした!?」

一瞬心臓が止まった。
そうだった、あの場で私がツォンを連れ去れば明らかに騒動になってしまう。
さすがにそれはマズかった。

「クァッ、クァッ、クァッ!…つつ、ツォンがどうしたというのだ…?」
「さっきまで駐車場にいたんですけど、いきなり行方不明になって…あの、社長も
あまり野放しに出来ないからって、みんなで探し回っていて…」
868名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:32:09 ID:iuyIcLBs0
ああ…なんという事か…。
スキャンに掛けてしまった以上、数日の間は装置からすぐにツォンを開放する事は出来ない。
…今思えば何故こんな選択をしてしまったのかは分からないが、今となっては
そんな事はもうどうでもいい。
もし社長にツォンを誘拐してしまった事が発覚したら、あらゆる意味で私の立場が危うい。
…ここはもう、全てを隠し通すしか他はない。

「ふ、ふん、知らんな。お前らの主任など見かけもせん」

そう言うと、そうッスか…と小さく俯き小娘は別の場所へと探しに行こうとしていた。
去り際に「見かけたら社長の所へ行ってください」と言われ、私は研究室のドアを閉めた。

アンゲロスキャンが終わるには数日掛かる。途中、中断が出来ないため装置から
開放できるまでツォンを隠さなければならない。
だが社長が探しているとなると、スキャンが終わるまでにこの研究所に立ち入り、
踏み込むかもしれない。そうなるとさすがの私もマズい。

あぁ…私の悪いクセだ。
周りや自身の事すら考えず、いつも危険を冒してまで研究欲に負けてしまう。
もう残された手段はない。こうなったら私のやるべき事は…
私は装置を装着する際に剥ぎ取ったツォンのスーツに袖を通し、長い後ろ髪を切り落とし
オールバックにして、眼鏡を外し額にマジックでホクロを描いた。

…うむ、何とかなるだろう。
ツォンに似せた自分の顔を鏡で見る。あとは変声機でも使えばしばらくはツォンの
代わりとしてやり過ごせるだろう。

見事にツォンに変身した私は、そのまま社長室へと向かった。
869名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:38:11 ID:37MFtela0
宝条バロスw
870名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:39:57 ID:iuyIcLBs0
X月Z日  レノ

「全く…刀も何だってこんな場所にツォンさんを閉じ込めてるんだよ、と」
駐車場のトランクにいたツォンさんを助け出して、俺は気絶したイリーナを社内のベンチに寝かしに移動していた。

はぁ…。アンゲロクライシスは終わったのに、やっぱりツォンさんは全く変わらない。
最近では少しは落ち着いているようにも見えるけど、やっぱりあのキモさは素かもしんねぇ…。

深く溜め息をつきつつ、イリーナを適当に休ませて駐車場に戻る。

「ん?」
そこには、トランクにいたはずのツォンさんがいなくなっていた。

…ってヤベェだろ!どこ行ってんだよツォンさん!
辺りを見回すもやっぱりツォンさんの姿は全く見当たらない。
やべぇ…完全に逃げられた…。

でもまぁ、今のツォンさんは誰かに危害を加えるでもないし、とにかく俺はイリーナを起こしてツォンさんを手分けして捜索する事にした。

その矢先、
「レノ、一体何をしている」
と、廊下の方で社長に呼び止められた。

とりあえずツォンさんが行方不明になった事をイリーナと伝えると、社長は急に表情を変えて
「至急社員総動員で捜索しろ。決してあの男を野放しにするな」
と言って、結局タークス全員でツォンさんを探すハメになった。
ついでに社長から、この不祥事のおかげで俺の給料がとうとう残り1%になった。
視界がもう真っ白になりそうだった。
871名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 03:42:08 ID:iuyIcLBs0
すげー中途半端な所で終わってるけれど、どうかご容赦下さい('・ω・`)
872名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/04(水) 23:09:50 ID:BPbDZygs0
は げ し く G J
続きが気になってしょうがない(*´д`*)
873名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/05(木) 16:37:32 ID:4Mmwsi+xO
GJ!
博士はどこまで騙せるのか気になる<ツォンに変装
874名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/05(木) 21:36:55 ID:5L+2Z54YO
GJ!!
宝条の変装姿が見てみたい…
875名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/07(土) 02:02:04 ID:tk7arPDIO
>>874
おまいがそんな事言うから描いてしまったジャマイカwwww
876名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/07(土) 02:23:05 ID:qfASSXCY0
>>875
誘い受けやめろ
877名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/10/07(土) 02:44:40 ID:DpiudQXCO
>>875
うpうp!

って言ってほしいんだろ^^
878名前が無い@ただの名無しのようだ
∀月∂日 ルーファウス

行方不明になったツォンをどうやって探そうか、ととりあえず社長室に戻ったら、ツォンがいた。
が、なぜか壁にかけてある人物画に社長、社長と熱心に話しかけている。私が社長だ。馬鹿者

「ツォン……何をしている。それは絵だ」
「社長、おはようございます」

しかし今度は花瓶に向かって話しかけている。
今までこんなことはなかったはずだ……

「……お前目が悪かったか?」
「そんなことはな……ありません。クァッ、クァ……フヒヒヒそろそろおいとましないと……サンプルが」

サンプルだと? 怪しい。
こういう場合はこのあたりで確保しておくべきだ。
私はそろそろと後ろからツォンを狙い……

「それでは、社長……クァッ!」

捕まえようとしたらその前にツォンが柱におもいっきりぶつかって倒れて気絶した。
ちょうどよかったものの……これは本当にツォンなのか?