【みわくの眼差し】ククール×ゼシカ 5【愛のムチ】
保守
だけど『一周年』と何の関係もない話にorz
お題で話が作れないと痛感。
>>54 本当に今さらだけど、ちょっと取りいれてみました。
でも、きっとこういうのが見たかったんじゃないかもしれない。
ごめんなさい、これが私の限界です。
どうしてこう、やることなすこと裏目に出てばかりなんだろう。
新法皇即位式に乗り込んで、マルチェロを止めることが出来たと思ったら、逆にあいつが抑え込んでた暗黒神が自由になって、聖地ゴルドが崩壊した。
操られてたんだと思ってたマルチェロが、自分の意志で法皇様を殺したらしいと知って、頭の中はグチャグチャだ。
煉獄島に収監された時に、身に着けてた武器防具の全てを没収されたせいで、ラプソーンの空飛ぶ城に攻め込むには装備がお粗末すぎるってんで、エイトが錬金釜を使って何とかマシな防具を造ると張り切ってる。
心の整理をする時間の猶予が出来たことだけが、唯一の救いってやつだった。
ベルガラックのホテルで部屋を取る時、ゼシカだけでなくオレも個室を取ると良いとヤンガスが勧めてくれた。悪人顔のくせに、こういう時はあいつが一番、人の気持ちってやつをわかってくれる。
だけどそれと全く逆なのはゼシカで、部屋に入って装備を解く間もなく、オレの所に押しかけてきた。
用件は『エイトが錬金してるあいだにマルチェロを捜しに行こう』だ。
ゼシカに悪気がないのはわかってる。何事も逃げずに真っすぐ立ち向かう彼女にとって、大ケガを負ってたマルチェロの手当もせずに、黙って行かせるって行為は理解できなかったんだろう。
だけどオレはゼシカじゃない。あの時のオレにはあれで精一杯だったんだ。それにあのプライドの高い男が捜されることを望んでるとも思えなかった。
エイトとヤンガスがいてくれたら、もう少しどうにかなっただろうに、個室なんて取ったせいで仲裁してくれる人間もないまま言い合いになり、ひどいことも言ってゼシカを泣かせてしまったりもした。
はっきり言って、泣きたいのはオレの方だ。
だけどそれでもゼシカは一度決めたことを譲ろうとはしてくれないんで、オレはつい余計なことを言い、それが自分の首を締めることになった。
『ひとの兄貴の心配してるヒマがあったら、勘当された婚約者の心配でもしてやれよ』
ゼシカが、あのラグサットとやらを相手にしてないのはわかってた。だけど周囲では、婚約解消されたって認識は浸透してないようだから『お前にだってハッキリさせずに状況に流されてる部分があるだろ』って、つい言っちまったんだ。
そういうことを言えば、ゼシカがどういう行動に出るかなんて、予想はついたはずなのに。
「なあゼシカ、頼むからもう戻ろうぜ。まずいって、これ。こんなところで死んだら、誰にも気づいてもらえないぞ。そうしたら誰がラプソーンを倒すんだよ」
「何で死ぬって決めつけてんのよ。こんな所の魔物たちに負けるようで、暗黒神なんかに勝てるわけないじゃない。そんなに帰りたいなら、勝手に一人でどうぞ」
目標まで一直線モードに入ったゼシカにホテルから連れ出され、サザンビークまでのルーラ係にされ、真夜中だっていうのに武装した状態で大臣宅に上がり込むなんて、暴挙に突き合わされてしまってる。
精神的にちょっと参ってたオレはその間ほとんど言いなりで、いかにも怪しく光ってる鏡から異世界らしい所に迷い込むまで、ゼシカを止める気力もなかった。
だけど、もうそんなこと言ってる場合じゃない。この迷宮にいる魔物の大半がトロルとかサイクロプスとかの力押しタイプで、本来後衛タイプのオレやゼシカにとっては、ヤバい相手だ。装備もショボイから、一撃くらうだけでも結構な大ダメージになる。
なのにこっちの魔法もかなり効くもんだから、ゼシカはすっかり強気で、全く引こうとしない。力ずくで連れ帰ろうかとも思ったが、そんな風に揉めてるところを魔物に襲われる方が危険が大きい。こんな時、リレミトを使えない自分が憎いぜ。
「屋敷の住人はここに紛れ込んだのかもしれないって言ったの、ククールじゃない。見つけるまでは戻らないわよ。そうしてキッチリとラグサットと結婚する気は無いって言えばいいんでしょう? それならククールも文句はないのよね?」
「だから、オレは文句なんか初めからないって。どうでもいいだろ、そんなこと」
「どうでもいいって何よ!? 自分から言い出したくせに!」
「怒鳴るなよ、魔物が寄ってくるだろ」
こうしてる間にも、ゼシカはズンズン前に進んでいく。なんでこんなに猪突猛進なんだろう。止められないオレが情けないだけなのかもしれないけど。
そもそも、何でゼシカがこんなに怒ってんのかも実は今一つわからない。
感情が全部顔に出るから、何を思ってるのかは大体わかるけど、そうなる原因がわかりにくいから、余計にとまどうことになる。
こんな迷宮よりも、よっぽど惑わされるぜ。
ああ、でもこれは本当にマズい。
予測通り、大臣一家は迷宮の奥でボストロールに捕まって調理されようとしていた。
ボストロール二匹ぐらい、普通の状態だったら問題なく倒せる。だけど、もうオレはほとんどMPが残ってない。回復呪文なしで戦うのは無謀すぎる。
なのにゼシカはすっかりやる気でいる。状況がわかってないんだろう。
「まさか、このボストロールの食事をジャマしにきたとでもいうのか?」
「当たり前でしょう。私たちが来たからには、人間をエサにするようなマネ、絶対にさせないんだから!」
ゼシカ、頼むから挑発しないでくれ。ここは一旦引き上げて、エイトとヤンガスを連れて戻ってくるべきだ。大臣たちには悪いが、勝てそうにない勝負をして一緒に死んでやるつもりはない。
「だが、ボストロール的には、強いヤツとは絶対に剣を交えたくないのだよ。おぬらは見たところ強そうだ。どうかこの場は見逃してくれんか?」
それに対して、ゼシカは威勢良く反論しようとしてる。
レディに対してこのやり方は乱暴だが仕方ない。後ろからゼシカを押さえ付けて口を塞ぐ。後で仕返しされるのも覚悟の上だ。こんな所で死なせるよりはマシだ。
「いいぜ。魔物にだって食事を楽しむ権利くらいはあるだろうしな。そこまで言うなら、見逃してやってもいい」
ゼシカが腕の中で暴れまくってるけど、力を緩めてやるわけにはいかない。
せっかく向こうが下手に出てくれてるんだ。ありがたく勘違いしてもらったまま退散させてもらおう。うまく鍋の湯を引っ繰り返せれば、大臣たちが食われるまでの時間稼ぎも出来るだろう。
エイトとヤンガスが装備を整え、オレもMPを回復させて、またここまで戻ってくるのに早くて二時間ってとこか。もしかして一番てこずるのはゼシカを説き伏せてリレミト唱えさせることかもしれないな。
「そうか見逃してくれるか。ありがたやありがたや。お礼におぬらを回復してやろう」
この後の展開をいろいろ考えてたのに、ボストロールは親切にもオレたちの体力とMPを回復させてくれた。
「これで気がすんだだろう。そうそうに立ち去ってくれい」
・・・MPさえ回復すれば話は別だ。さっき宝箱の中で見つけた剣の切れ味、こいつで確かめさせてもらうとするか。
「だがボストロール的には・・・。いい夢見させてもらったぜ!」
幸せそうな顔でボストロールは崩れ落ちた。
「変な奴だったな。オレたちのことは回復しといて、何で自分は一度も回復しなかったんだろうな。単にバカなだけか」
尤もなツッコミを入れながら、ククールは剣を鞘に収めた。
「あんたって、サイテー」
思わず悪態が口から飛び出す。
「なーにが『魔物にも食事を楽しむ権利がある』よ。そんなこと白々しいこと言って逃げようとしたくせに、回復してもらった途端、何事も無かったように退治するなんて信じられない。『恩を仇で返した』って怒られて当たり前よ」
「何言ってんだよ。勝てそうにない勝負を避けて通るのは当然だろ。そして勝てる勝負はキッチリ勝つのが当たり前。人間をエサにしてる奴なんて、見逃せるわけねえだろ」
「MPが無かったんなら言ってくれれば良かったのに、あんな乱暴なことするなんてひどいじゃない。窒息するかと思ったわよ」
「そのことは悪かったよ。だけど敵の真ん前で『MPが無い』なんて言うバカいるかよ。そんなに茹で魔法使いになりたかったのか?」
ククールはボストロールの落とした鍵で牢を開けて、大臣一家を出してやってる。
一緒にリレミトしてあげようと思ってたのに、大臣たちは自分たちだけでサッサと走っていってしまった。
あれ? そういえば私、大臣に話があって来たのよね。
「ゼシカ、いいのか? 大臣たち行っちまったぞ。言いたいことがあったんだろ?」
「・・・忘れてたー!!」
「忘れんなよ!」
この場合のククールのツッコミも、尤もだと思う。
「私、ラグサットとは結婚するつもりなんてありませんから! もうフィアンセでも何でもないってことで、いいですね!?」
無事屋敷に戻っていた大臣は、魔物に食べられそうになったショックから抜け切れてないのか、あんまりピンときてないみたい。
「ゼシカ・・・。おお! そなた、アルバート家のゼシカさんだったのか」
「おい! 息子のフィアンセの顔も知らなかったのかよ!?」
今日のククールは、ツッコミに忙しいわね。
「それは残念だが、そなたがそう言うのなら仕方ない。ラグサットもどこでどうしているかもわからんしの。それではこの婚約は無かったということで」
これで話は終わり。どうせこの婚約なんて、その程度のものだったのよ。
外に出ると、もう空が白んでいた。こうやって普通に朝は来るのに、私たちの目の届かないところで世界は着々と滅びの道を歩んでるのかもしれない。
それを止める手立てはラプソーンを倒すことだけ。だからこそ、絶対負けられない戦いに向かうためには、気持ちの整理を着けなきゃいけないこともあると思う。
「どう? これで文句ないでしょう?」
「ああ、はいはい。文句なんてとんでもない。そんなもん、初めからありませんよ」
・・・そんなもん? 初めからない?
「・・・なかったの? 文句」
「そう、文句なんてなかった。っていうか、どうでも良かった。話逸らそうとして、言い掛かりつけただけだ。オレが悪かったから、もう勘弁してくれ」
何だろう、この何とも言えない苛立ちは。
「本当に、どうでも良かったの?」
「何でそんなに絡むんだよ。文句あった方が良かったのか?」
「そうじゃないけど・・・何かモヤモヤするのよ」
だって、ククールにラグサットの名前出された時、すごく腹立ったんだもの。『あんたに関係ないでしょう!』って怒鳴ってやりたくなった。
だけど『どうでも良かった』って言われる方が何倍も腹立つのはどうしてなのかしら。
「ごめんなさい、ククール。もうマルチェロのことは言わないわ、私が間違ってた。ククールは私とは違うんだものね」
ベルガラックまで戻り、ホテルへ戻る道の途中で、ククールに謝っておいた。
私がククールの立場だったら、マルチェロのことを心に残したままで、戦いに集中することなんてきっと出来ない。それが原因でククールに大ケガしたりしてほしくなかった。だからマルチェロを捜そうとしつこく勧めたけど、本当によけいなお世話だったみたい。
鏡の中の迷宮でも、私はすっかり頭に血が昇ってたのに、ククールは全然冷静さを失ってなかったもの。
私が心配なんかしなくても、ククールはちゃんと気持ちの切り替えが出来る、しっかりした人なんだ。
なんて思ったのよ。なのに・・・。
「そういうこと。オレはゼシカと違って、あんなマルチェロなんかの心配してやれるほど優しくねぇんだよ。だけどあいつだってガキじゃねえんだから、自分の面倒くらい自分で見るさ。もうあんまり気にすんなよ」
・・・何なの、ほんとに。
「・・・バカ!!!」
もう他に何も言う言葉が浮かばない。
何で私が、あのマルチェロの心配なんかしなくちゃいけないのよ!
心配されてるのは自分だってこと、頭の片隅にも浮かばないわけ?
「あんたってどうしてそう、人の気持ちがわからないの? ああもう! この苛立ちを何て表現したらいいのかわからないわ!」
「わかんねぇのはこっちだよ。何でいきなり怒ってんだよ。オレ今『優しい』って褒めただろ? それで怒られてたんじゃ割にあわねえよ」
普段は信じられないほど頭も勘も良くて、全部わかってるような顔して人の気持ち見透かすくせに、こういう根本的なことになると全然何もわかってない。
ククールはまだ私が怒る理由がわからないらしく、途方に暮れた顔してる。
そして私はそんな姿を見てると、不思議と怒る気持ちが薄れていってしまう。
「ごめんね」
もう一回謝っておく。わかってるわよ、私が一方的に勝手なこと言って迷惑かけたってことくらい。
ククールはちょっと肩をすくめて、しょうがないって感じになる。
「もういいから、早いとこ戻って休もうぜ。さすがにちょっとばかり疲れた。出来ればバーで一杯引っかけてから寝たいんだけど、付き合ってくれるか?」
「・・・一杯だけよ」
一応お詫びのつもりで了承すると、ククールはちょっと驚いたような、意外そうな顔をした。
「・・・ほんとに?」
「自分で誘っておいて何よ。私だってたまには飲みたい時もあるの。一つ言っておくけどね、ククールって自分で思ってる程には私のことわかってくれてないからね。それだけは覚えておいてよ」
「そういうこと言うってことは、ゼシカも自分で思ってるほどにはオレの事わかってないな。オレはゼシカのこと理解できてるなんて思ったこと一度もないぜ。何やらかすか予測もつかないおかげで、スリルに満ちた毎日を送らせてもらってる。これはこれで楽しいけどな」
どうしてククールってこうなの?
強がって平気なフリばっかりして、わがままに付き合わせた私が気に病まないように、わざと意地悪な言い方をする。
やっぱりダメだわ。せめて私ぐらいは心配していてあげないと、この人どうなっちゃうかわからない。
その辺り、全然わかってくれてないみたいだけど仕方ないわ。
どうしても気になっちゃって、自分でもどうにもならないんだものね。
<終>
リアルタイムで読ませていただきました!!
GJ〜!!!
GJ!
Jbyさんのククってほんとイイ奴ですよね。
顔なんか良くなくたって、このククなら性格だけで絶対モテルと思う。
しかもゼシカの断り方も男前ですよ。
それとJbyさんのお話はこれが最後だと思って、しっかり噛み締めました。カミカミ。
それでは、本当に、お疲れ様でした。ありがとう。
まとめサイトさん一周年おめでとう!お疲れ様です。
Jbyさんもお疲れ様。最後と言わずにまた思い付いたら
短編でも投下してって下さいよ。
ところで丸のあれって自分の意思だったのかな?
解釈って人それぞれですね。スレ違いスマソ。
とりあえず保守しておきますね。
hosyu
そろそろ圧縮…保守
そういや、ゼシカはわかるが、ククはなんであんなに強かったんだっけ……。
保守
感想くださった方、どうもありがとう。
しかし、想像してた以上に乱立すごいみたいですね。12時間もたずに落ちたスレもあるみたい。
それでは私も、ひとまず名無しに戻って。
【保守】
大丈夫だと思うけど保守。
それにしても乱立すごい。
数時間でスレが落ちるのか…スゴス
258 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/17(金) 11:31:46 ID:b6kUC27d0
まだやってたんか
>>240-245 遅ればせながらGJです!!
>>54書いたの私なんですけど、まさか覚えていてくださったとは!!
何気なくいっただけなのにここまでラブラブな話を作ってくれるなんてもう感激ですよ!
ゼシカ、確かに世話焼きっぽい性格が災いして
大きなお世話もいっぱい焼いてそうかもw
文句言いながらも最後まで付き合うククールもほんとにいいやつだなぁ。
>>253 私も聞きたい。何が?
hoshu
戦いの強さのことじゃないの?
ゼシカは強いのの末裔だけど、みたいな
でもそうなるとヤンガスもなんで?ってことになるか
ヤンガスは子供の頃に、不思議なダンジョンで鍛えたからだよ、きっと。
うーん、ククールも一応騎士団員だったし基礎的なことは
団長から叩き込まれていたんじゃないかと。
団長自ら手を出さなくても、いじめという名の特訓があっただろうし、
オディロ院長のお気に入りだったから魔法も教えられてたみたいだし。
強くないとやっていけなかったんじゃないかな。
マルチェロなんかどーでもいいよ
あ、ひどい・・・。
私は団長が出るのも嬉しいぞ。
2人のやりとりにゼシカがそれにちなんだコメントをしてくれたら嬉しい。
しっかし団長の目つきがイヤミだな〜w
それにしてもなんて美味しいパッケージなんだ。(*´д`*)
保守
>>267 そんな ひどい・・・。
だともっと良かったw
そんな ひどい……!!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄∨ ̄ ̄∨ ̄ ̄
. _ _ _ r:v;‐、
. ,'´,. -、ヽ ;'´;.(Ω)ヽ , ' ⌒.,ヾ.ヽ
川―゚ー!| i. jii^iii^ji! .〈((゙(ヽヾ.〉!
|!(|TnTノl_ノ (!TnTノ、 i、TnT)シi |
と)|ト-チiつ⊂{i゙ー)i}つとRヾと)_i_!
ソリ゙/iヾi!~^</~i゚~ヾ> .ハ:ハ.:ハ
んレ';_!_リゝ .//.ハヾゝ i|.|_|._|」
. `~^~~^´
272 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/18(土) 18:04:48 ID:1XVUY4gu0
ひどいどいどい土井たか子
ほ
しゅ
276 :
1/2:2006/03/19(日) 16:03:56 ID:wA72h/Ph0
「えっ・・・?」
その瞬間、ゼシカは重力がなくなったような気がした。でもそうじゃない。足を踏み外したのだ。
体がゆっくりと傾き、がけの底に向かって倒れていく。
あたりを見回してもつかまれそうなものがない。
周りのものがやけにゆっくり動いているように見える。
(ピンチの時って時間がゆっくり流れるって言うけど、これがそうなんだ・・・ってのんびり考えてる場合じゃないわね)
つかまるものはないと分かっていても一縷の望みを託して地面の方へ手を伸ばすと強い力でグイと引っ張られた。
ククールだ。
「おい、大丈夫か!」
私より前を歩いてたはずなのに、よく私が落ちそうになってるのに気づいたわね。
しかもとっさに私の方に手を伸ばしてよく間に合ったもんだわ。さすがマルチェロに一度手を振り払われた後
また掴みなおせるすばやさを持った男だわ。あの時はどうしてマルチェロが落ちなかったのか、正直不思議だったもの。
「あ、ありがと・・・。もう大丈夫よ。」
自分の声がかすれている。急に心臓がバクバクしてきた。
冷静なつもりだったけど、思ったより焦ってたってことね。お礼を言ったきり何も言えないし、何も考えられない。
277 :
2/2:2006/03/19(日) 16:04:57 ID:wA72h/Ph0
「えっと・・・、ごめんなさい、ボーとしてたのかしら・・・。これからは気をつけるわ。」
「気にすんなって。ゼシカだけの責任じゃねーよ。さっき街で聞いた所によるとFF12号が通過中らしいからな。
危険なのは分かってたけど、だからって俺たちの旅は止められないだろう?みんなで気をつけて行くしかないんだよ。
それに誰かが気づいて保守してくれさえすれば落ちねーし。だから、さっきも言ったけど
落ちそうになったとしてもゼシカだけの責任じゃないから気にすんな。」
「・・・?保守?」
「ああ。誰にも保守されないと日の当たらない世界へと落ちて、二度と復活できなくなるらしい。すでにマルチェロの奴も
落ちたって話だぜ。まあ、あいつの事だから落ち着いた頃に戻ってくるだろうけどな。」
「怖いわね・・・。って、どうしてマルチェロの事が分かったの?二度と復活できないのに戻って来れるってどういうこと??」
「FF12号はもう2〜3日で落ち着くんじゃないかって言われてるけど、まだまだ油断はできないぜ。でも安心しな、ハニー。
君を守る騎士になるって言っただろ?君を守るってことはこのスレも守るって事なんだよ。だからこのオレに任せてくれ!」
「はいはい、ありがとうございますー・・・ってスレって何よ?さっきから会話が成り立ってるようで成り立ってないわね。」
「という訳だから、落ち着くまでの間、保守がんばろうぜ!」
「だから保守ってなんなのよーーー!!」
「大丈夫でがす、ゼシカのねーちゃん。あっしにもククールの言ってる意味は分かんねーでがすよ。ねーちゃんだけじゃないでがす。」
新職人さん誕生かと思ってwktkしながら読んでたのに、どうしてくれるんだー!!
でも面白かったw
こういうタイムリーなネタっていいよね。
キャラ雑談ネタだな。
「ん?何かしら、この匂い」
「え?何か匂うか?」
「香水の匂い?かしら?」
「(やべっ。酒場でバニーちゃんにもたれ掛かられたんだった)さ、さあ、知らないな」
「…やっぱり香水の匂いね。他所の香りを身につけて私の前に立つなんていい度胸しているじゃない?」
「お、おい落ち着けよ。何か紫色に光ってる?!」
「さあ選ぶのよ。マダンテと双竜打ち、どっちがいい?」
「どっちも嫌ぎゃあぁぁぁぁぁーっ!」
いたすと表紙今みたよ。
ククもゼシカもかわいい。
ククの年齢がだいぶ下がってみえるところがやや気なるけどな。
俺も表紙見たぞ。
よく見てみたらゼシカもククールも触覚2本出てるんだなww
きっとあの触角からテレパシー発して愛を語り合ってるんだよ
285 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/03/21(火) 01:21:46 ID:8RK6omBP0
ぬるぽ
いまどきぬるぽなんて久々に見た
ククールとゼシカがくっつくなんてありえないのに必死だなお前らw