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名前が無い@ただの名無しのようだ:
竜王へ
この手紙をもって、僕の魔王としての最後の仕事とする。
まず、僕の敗因を解明するために、ロト戦の戦闘解析をお願いしたい。
以下に、世界征服についての愚見を述べる。
勇者との一戦を考える際、対決方法はあくまで魔王の姿であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕の場合がそうであるように、勇者一行が挑戦しに来た時点で生身の体では攻撃に耐えられないという事例がしばしば見受けられる。
その場合には、変身を含む複数回の戦闘が必要となるが、未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの魔王の飛躍は闇の衣以外の防御の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない魔王であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には変身の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に勇者一行による魔王討伐が無くなることを信じている。
ひいは、僕の敗因を追求の後、君の世界征服の一石として役立てて欲しい。
滅びこそ我がよろこびなり
なお、闇の世界の支配者にあるものが予想だにせず、回復呪文で死すことを心より恥じる。
大魔王ゾーマ