ドラゴンクエストの小説を書かないか?

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
無かったんで立てました。以下テンプレ

FFの小説を書きたい?読みたい?そんな人達はこちら
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1101760588/

当たり前の事だが守れていない人がいるので、書いときます。

・暴言や第三者を不快にする書き込みはしない
・固定ハンドルさんを叩く行為も、最悪板以外の場所では禁止
・上記項目に該当するレスに、反応をしない。

その他
・スレ立ての条件は、レスが900以上もしくは450KB以上です。
・乱立しないためにも、スレ立て宣言を行ってください。

最後に書き手の方々に
・書くからには完結させてください。
・オリジナル小説もOKですが、必ずDQに関連付けてください。
・長編ものは「>>?の続き」という1文があれば読みやすくなります。ぜひお付け下さい
・エロい小説は、このスレには書くな
・当たり前ですが他人の小説の続きは書かないで><
2COALUA ◆a7/f5nLomg :2005/11/16(水) 01:16:09 ID:B1BdDt6FO
余裕2ゲト〜(・∀・)!
3名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 01:16:17 ID:bU8bAfR8O
2
4 ◆ID.Q0Vgm2M :2005/11/16(水) 01:18:27 ID:qrgn410eO
この板、物語ブームだな。さて、中途半端すぎる中断から俺も復帰しないと…
5名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 12:58:41 ID:GotUIDzU0
異様すぎる建物を目の前にして、俺たち一行は立ち止まった。
「こ、これは・・・まさか・・・」
「あら、知ってるの?」
トルネコのつぶやきにアリーナが応じる。
「いや、確信は持てませんが、話には聞いたことがあります。
ケバケバしいピンクのネオン、退廃的かつ扇情的なBGM・・・
これは『ぱふぱふ屋』ですよ、『ぱふぱふ屋』!」
「おお、これが・・」
「なんと!」
「・・・不潔!」
皆が口々に感想を漏らす。
しかし俺には何のことか良くわからない。とりあえず俺は中に入ろうとした。
「いけませんぞ、勇者殿」
ライアンが立ちはだかって言う。
「勇者殿は魔王を倒す使命を持ったお方。
勇者殿の身に何かあっては取り返しがつき申さん。
ここはひとつ、拙者が勇者殿の代わりに参りましょう」
ライアンの鼻の下が伸びているの様に見えるのは、気のせいだろうか?
「ならばワシもお供しましょうかの」
そう言うブライの頬も、なぜか紅潮している。
「ぱ、ぱふぱふ・・・いやしかし、私にはアリーナ姫が・・・
ぱふぱふ・・・ひ、姫と、ぱふぱふ・・・ああっ」
傍らではクリフトが自分の世界に入り込んでいる。
何なんだ、一体・・・
6名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 15:56:02 ID:FFCmXfMS0
期待age
7名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 17:26:38 ID:TdP/LuSPO
いちげんでも見てろ
8名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 20:06:35 ID:velfKNc00
最近職人少ないのに、また新たなスレは無理があるんじゃないか
9名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/16(水) 21:57:00 ID:I0rglybIO
めぐれスレが落ちたー!!
バブすけーーー!!!
10名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/17(木) 22:47:57 ID:mb+NEVQ00
気が向いたら何か書くかなぁ…
11ふぁいぶ ◆jTw89wOGIk :2005/11/18(金) 03:14:11 ID:a+lN2RcXO
次スレはここになったのかな?
12名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 05:21:26 ID:fHZSqUYEO
「もし私が帰らない時は母さんを頼んだぞ」
「うん…」
「そんな悲しい顔をするなこの戦は負けぬ」
そう言い残すと大きな背中が、月明かりに照らされて遠ざかって行く…そして二度と父は戻らなかった。

〜〜第一章『約束』〜〜〜「またあの夢か…」枕を見ると枕は濡れていた
「アインおきなさい!今日は初謁見でしょ」
「いま行くよ」そう言うとアインは支度を整えて母に挨拶をした。
今日は15回目の誕生日この村ではもう成人だ成人すると国の王に謁見する
国の兵士になるのだ…
13携帯からゴメン:2005/11/18(金) 05:39:37 ID:fHZSqUYEO
>>12
「ほら朝ご飯を食べ…」
そう言い掛けると母はアインを見つめた、そこにはまだ幼さの残る息子が立っていた。
「よく似合うわ…」
そう言うと母は涙をこっせり拭いた。
「じゃあ行ってくる」
兵士服はまだ実戦用では無く布の服、色は碧に白い十字架、肩には国の紋章が誇らしげに輝いていた
武器のヒノキの棒を持ちいよいよ王に謁見だ
扉を開ける時、アインは父の言葉を何回も心で噛み締めていた
そして王の待つ国えと向かっていった
14名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 06:14:07 ID:fHZSqUYEO
>>13
アインは村人達に挨拶をすませ村を出た。
城は村から西に徒歩5分ぐらいでつくな…
アインは城に向かって歩きだした、良く晴れて暖かな空気が緊張をやわらげる
するとスライムが表れた、スライムはアインに体当たりした
「痛てっ!」アインは父に習った剣術どうりに構え、ヒノキの棒を振り下ろした
ベチャ!!「へん!スライム何かに負けるかよ!」 「おわっ痛っ!」後ろから不意にもう一匹が体当たりした
「このっ!」振り向きざまに棒をスライムに振りおろす、スライムをたおした。
15名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 06:37:25 ID:fHZSqUYEO
>>14
そしてアインは城に着いた「おおアインじゃないか」門番が話かける。
「お前の父には何回も命を助けられたぜ…さあ王がお待ちだ通りなさい」
「今日からよろしくお願いします。」そう聞くと門番は軽くウィンクして門を開く用に合図した。
城は威風堂々とした内装を表した、アインは王の肖像画や立派な鎧や剣に圧倒されつつ歩き、謁見室にたどりついた。
「よくぞ参ったなアインよわしが王のサザである。」
「アインです。」
アインは王を見つめた、そこには回りを威圧するようなカリスマ性を持つ王が座っている。
16名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 08:23:20 ID:fHZSqUYEO
>>15
王サザは太くて低い声でアインに語りだした
「お前も知っての通り魔王軍との戦は100年近く続いておる。
その為に民は疲弊し国の力は弱まった…だがみなの力を合わせ平和を取り戻せばならね!
その為に一人一人が勇者となりてしかと働くように」
話を聴きながらアインは父を思い出していた。父の太く強い腕
傷だらけで帰宅した父を看病する母…それを不安そうに見つめる妹アリシア…
アインはサザ王を見つめ「はい頑張ります。」と答えた
「うむっ!(父に似た良い目をしておるわ…)期待しているぞアイン!今後の事は兵隊長のマッドに聴くが良い。」
17名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 08:45:37 ID:fHZSqUYEO
>>16
アインは謁見室を後にしてマッドの待つ部屋に入った。
「アイン良く来たな私がマッドだ。」
「アインです宜しくお願いします。」
「君の父はドラゴンキラーとして勇敢に戦い散った君も立派に…。」
マッドよく通るハキハキした声でアインに語った、穏やかな顔の中に、幾多の戦闘を潜り抜けてきた、独特の凄味が有るそんな顔立ちをしている。
「あっいやすまぬ…晴れの日にこの話は辞めよう、早速で悪いのだが一つ仕事を頼まれてくれ。」
そう言うとマッドは一枚の手紙を取り出した。
「この手紙を隣の国の司祭マイルに渡して来てくれ、場所は北の洞窟を越えて、さらに北だ。」
18名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 09:15:15 ID:fHZSqUYEO
>>17
アインはマッドから手紙を受け取った。
「それからリリア来なさい。」
マットが呼ぶと奥の部屋からリリアが表れた。アインはその美しい容姿に少し見とれた。
アインはリリアと目線があってしまい、気まずくなり直ぐに目線をマットに向けた。
「こいつはワシの娘でなこの国の兵士なのだが、まだまだ未熟でな、まあ道も知っておるし、一緒に行ってくれ。」 「エエーッ!こんな新人のお守り嫌よっ。」リリアは叫んだ。
その叫び声を聴いて回りからまたか…とクスクスと笑い声が起きた。 アインは少し不安になった
19名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 09:25:38 ID:fHZSqUYEO
「黙れリリアッ!これは命令であるっ!」
マットの叫び声にあたりは凍りついた、後ろの方では兵士が驚き持っていた槍を落とした、またあるものは少しちびった。
リリアは『キッ』とアインを睨みツカツカと部屋を後にした、アインはマットに挨拶すると、リリアの後をおった。
アインが部屋を出るとリリアの姿は無かった、アインは辺りを探したが、リリアの姿は見つからなかった
アインは一人でも必ずやりとげると心に誓い城を後にした…
20名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 10:13:48 ID:fHZSqUYEO
>>19
アインは一度村に戻り母に城での話を報告した。
「そうかい気負つけて行っておいで。」
「お兄ちゃんちゃんと帰ってきてね。」
アイリーンの天使のような笑顔がアインを勇気づけた。
「じゃあ夜には帰れると思うから」そう言い残してアインは洞窟えと向かった。
「ここか…」アインは洞窟の入り口に立って、奥の闇を見つめた
吸い込まれそうな闇を見つめながら、一歩一歩洞窟の奥にすすむ
するとオ二ムカデがあらわれた…
アインは構えをとりオニムカデに一撃を見舞った
カーンッ!乾いた音が洞窟に響いた、アインの攻撃は堅い甲羅で包まれているオニムカデにあまりダメージは与えられなかった。
オニムカデの体格は大きく見上げるほどであった…。オニムカデは尻尾で思い切りアインを弾いた、アインの体は宙を飛び壁に衝突した。
「ぐはっ」あまりの衝撃にアインはクラクラッとしたが態勢を建て直し
ヒノキの棒でオニムカデの目を突いた
「ギャーーーッ。」洞窟内にオニムカデの叫びがコダマする。
21名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 10:29:32 ID:fHZSqUYEO
>>20
アインはオニムカデが怯んだスキにもう一撃を見舞った。
バキバキッ!オニムカデの頭を命中してオニムカデはぐったりと倒れた。
「ふう〜っ倒したぞ」アインは剣術の基礎はしっかりと習っていたのだ
父が休みの日は朝から夜まで稽古をした、厳しい訓練ながら、父のアインを見つめる目は穏やかだった。子供の成長を疎ましく思う親などいるだろうか?
また父はアインの才能も見抜いていた。その父が帰らなくなって、アインは剣術の稽古を自ら倍にした。
ドドドドッ洞窟の奥の方が突然騒がしくなった、アインは不安そうに闇を見つめた…
22名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 11:01:39 ID:fHZSqUYEO
>>21
奥の方から決して人では発音出来ないであろう叫び声が近づいてくる…
この洞窟はオニムカデの巣なのだ、さっきの断末魔を聞き付けて、アインの方向に集まってきたのだ
アインは危険を感じ入り口の方に走りだしたが…すでに間に合わなかった。
辺りには20匹以上のオニムカデに取り囲まれていた、(まっまずいぞ…)アインは構えを取った
距離がジワジワと近づいてくる、すると一匹のオニムカデがアインに飛び掛かった
アインは飛び掛かるオニムカデの腹に棒を振り当てたオニムカデはその反動で後ろに飛んだ
すると後のオニムカデが一斉にアイン目がけて飛び掛かった!
「うおおおおっ!」アインはメチャクチャに棒を振ったが多勢に無勢
オニムカデの攻撃がアインを捕らえ始めた。
そして、オニムカデのつうこんの一撃がアインを捕らえた…バギャ!
「と…父さん…。」
23名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 11:08:09 ID:fHZSqUYEO
>>1
やっぱり…つまらないかな?昼間で用事が有るから少し消えますね。
スレ汚してスマソ…
24名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 11:19:42 ID:dtsRnGMe0
>>23
いやいや、面白かったぞ。
ただ誤字があったりするから、1度は見直した方がいいかも
25名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 11:48:42 ID:fHZSqUYEO
>>24
本当だぁあああっ!お恥ずかしい…orz
続きも頑張って書くから呆れずに呼んで下さいm(__)m
26名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 12:29:44 ID:fHZSqUYEO
>>22
「ハァハァ…こんな所でやられてたまるか…」しかしアインはひざまずき
ひの木の棒でその体をやっとささえていた、心とは裏腹にアインのダメージは
多きかった、オニムカデもモンスターの本能でそれを感じとっていた。
そして久しぶりの目の前のご馳走を前に、うれしさを隠さなかった。
「ビャーーーッ!」
そう叫ぶとオニムカデはご馳走に一斉に向かった!その姿は砂糖に群がる
蟻のように見えたであろう「……!」アインは思わず息を飲んだ「やっやられる!」
アインの体にオニムカデ達が近づいたその時
「ギラッ!」バリバリバリ稲妻のような熱がオニムカデ達を襲った!その瞬間
運良く生き残った、蟻達は砂糖から離れ声の方を見つめた…
27名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 12:54:32 ID:fHZSqUYEO
>>26
そこにはリリアが立っていた、リリアはオニムカで向かって走りだした
「ラリホーッ!」リリアは走りながらラリホーを唱えたオニムカデ達は不意をくらい深く眠った。
「ハァッ!」ジャシュ!「このこのっ!」リリアがオニムカデ達を斬りつける。
「何ボサッとしてんのよ!あんたも戦うのよ!」そう言うとリリアはアインに
ホイミを唱えた、みるみるアインのHPは回復した。そしてついにオニムカデ達を全滅させた。
「行くわよ!」リリアはアインの手を取り洞窟の奥へと走りだした「ここのルートは危険すぎるわ!」
アイン走りながらリリアの後ろ姿を思わず見つめた、リリアの金髪が風で乱れていた。
目は青いブルーだった…身長は同じ位で顔は少し幼く影が有るように見えた。
28名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 13:17:43 ID:fHZSqUYEO
>>27
「ハァハァ…ここまでくれば安心だわ」リリアはアインを見つめて言った
「いい事あんたが死んだら私の責任に成るんだからね!一人で勝手に進んでるんじゃ無いわよ」
アインはあまりの迫力に息を飲んだ「でっでも勝手に居なくなったじゃないか!」
リリアはアインの言葉を無視して続けた
「それにその装備は何よ?そうゆうのを世間知らずって言うのよ!」
リリアは面倒臭そうに袋から『どうのつるぎ』と『皮の鎧』を取り出した。
「これでも装備しなさい、それから!」
アインは思わずビクッとした。


「宿屋の部屋は別々よ!」

29名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 13:29:05 ID:fHZSqUYEO
>>28
そしてアイン達は洞窟を抜けた、すると目の前には見渡す限りの草原が広がった。
久しぶりの太陽の匂いにアインは少し安心した。
「何ボサボサしてんの行くわよ。」アイン達は先に進んでいった
30名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 13:59:37 ID:fHZSqUYEO
>>29
深い深い闇に魔王の城はあった周りからは異臭がして常に漆黒の夜の世界だった
「おい奴をつれて参れ」
「はっ!キルザーク様」
そう言うと側近の魔物は王室から出ていった、しばらくして一人の男を連れ側近が戻ってきた。
男は魔王にひざまずき、手の掌に軽くキスをした。それがこの国の忠誠心の表しかたなのだ
「お前もここにきてから10年になるなカルロよ」
「………。」
「そうか貴様は、しゃべれないので合ったな…貴様には多くの国を滅ぼしてもらったな。」 カルロは無表情でキルザークを見つめた。
「では次の戦地を与えよう次はミルザスを落として貰いたい。出来るなカルロ」
一瞬驚いたような間が合った後カルロは頷き魔王の手にキスをして部屋を後にした。
31名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 14:04:42 ID:OjQhj8UU0
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1127735814/
↑のスレから来た人達は
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1132275396/
↑が次スレみたいだよ
32名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 14:06:39 ID:OpUkkeZNO
>11
ふぁいぶ氏新スレ立ちました。こちらへドゾー
http://c-au.2ch.net/test/-/ff/1132275396/i
33名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 14:21:04 ID:64HZGNcv0
>>31 very thx
34名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 14:38:21 ID:fHZSqUYEO
>>30
魔王から命令を受けたカルロは戦の準備を進めた、漆黒の『魔神の鎧』
漆黒の『破滅の盾』漆黒の『ドラゴンキラー』を装備した。
そして蒼い『鉄仮面』と蒼い『マント』をヒラリとまとった。外に出ると
カルロの軍勢は勢揃いしていた、カルロは愛用のドラゴンにまたがり
腕を天高く突き上げ軍勢を鼓舞した。カルロの軍勢はナイトリッチや
ドラゴン系で編成されており、指揮も高く下級モンスターとは一線を隠す
エリート集団だった。中には殺戮を楽しむやからがいる事は
モンスターの本能だから仕方が無い事だが…カルロは興奮した軍勢をつれて
ミルザスえて駒を進めた…
35名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 15:00:49 ID:fHZSqUYEO
>>34続き
アインとリリアは司祭マイルに手紙を渡した。
「うむご苦労であったな、返事を町のみんなで相談せねばなるまい」
アインとリリアはマイルの言葉を待った
「今日はもう遅い今からミルザスに戻るのは危険じゃこの町でゆっくりして
明日の朝、手紙の返事を取りにきてくれぬかの…」
「はい分かりました司祭様」リリアはハキハキと答えた。アインも仕方なく了承した。
アインとリリアは宿やに向かい、別々の部屋で装備を解きそれぞれ疲れを癒した
そして、夜も暮れてアインは外に出て日課の素振りを始めた、アインはクタクタになるまで剣を振った。
(僕は父さんとの約束を守んだ)剣を振り下ろす度にアインは心にそう誓っていた
リリアは宿屋の二階からその姿をそっと見つめていた。
36名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 15:24:32 ID:fHZSqUYEO
>>35続き
バチンッ!アインは頭に衝撃を受けて飛び起きた、そこにはリリアが立っていた
「あんた何偉そうに寝坊なんかしてんの!早く支度をして降りてきなさい。」
そう言い残してリリアは部屋を出ていった。アインも急いで支度を済ませ部屋を後にした
宿屋の食事場には朝食が並んでいた、スクランブルエッグにカリカリベーコン
サラダに紅茶とパンが付いていた。アインはリリアの前の席に座り朝食を食べ始めた。リリアがアインに言った
「そういえば、あんたにまだ感謝の言葉を聞いて無かったわね、これでも私は命の恩人よ」
アインは顔が真っ赤になるのを覚えた、怒りとも恥ずかしさとも言えない感情を感じた
「まあ私が表れなければ今頃オニムカデ達の朝食だったわね」
アインはリリアの青い目を無言で睨んだリリアも目線は外さなかった
「あっありがとうございました…」アインは観念して感謝の言葉を伝えた
「あんた頑固な所は私の父そっくりね」そう言い放つと紅茶を飲み少し笑った
37名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 15:52:06 ID:fHZSqUYEO
>>36続き
朝食を終えるとリリアは、まるで心雪が溶け出すように以前から誰かに伝えたかった
想いをアインに話始めた。「私の父は最高の父よ、強いし母を愛していたわ私ね母は幼い頃から知らないの、
でも父が私を大切に育ててくれたわ。もちろん腹立つ時も有るけど…」
アインは外に目線をやり父の顔を思い浮かべた
「ちょっとあんた聞いてんのぉ!?私の夢はね、父みないな人と結婚して
強い子供をたくさん産んで魔王なんか倒すんだから!」リリアは少し恥ずかしそうに照れた。
アインは何の事だかさっぱり分からず、取り敢えず話を聞いた
リリアの話は1時間にも及んだ、アインは少しずつリリアという人間を理解し始めていた。
「さて司祭様の所へ行くわよ」
二人は宿屋を後にした。
38名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 16:20:57 ID:fHZSqUYEO
>>37続き
「マッド様…ッ!もう城門が破られます!!なんとかして下され!」傷だらけの兵士は懇願した
「ええいっ!!うろたえるで無いわっ!マーカス貴様は、サザ王を連れて安全な地へ逃げろ!」
「でっでも隊長は…」
「早く行けいっ!俺は大丈夫だこの城は簡単には落とさせやせぬ」
マッドは裏門から王とマーカスを送り出すと、前線えと馳せ参じた。
「な、なんと言う事だ…」
マッドは目の前の悪夢に少し吐き気を覚えた、城下町からは火の手が上がり
城門には幾多のモンスターが城門を攻め込んでいた。
「おのれ…魔軍め…皆の物我に続けいっ!市民を一人でも救出するのだっ!」
マッドは城門上から飛び降り群がるモンスターを薙払った!
「イオラ!」ドカーンッ!城門からモンスター達が少し離れ始めた
「今だ突撃だぁ!」その合図で一斉に兵士達はモンスター達に突撃した
39名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 18:05:34 ID:fHZSqUYEO
>>38続き
「ではこの手紙をマッドに渡してくれたまえ、リリアお父上にはよろしくな。」「はい、司祭様」リリアは誇らしげに答えた。
「それからアインもご苦労であった」。
その時、部屋に一人の男が部屋に走り走りこんできた
「ゼェゼェ…大変だ司祭様、ミッミルザスがミルザスが魔王軍に落とされました!」
「なんとっ!」
「マッド隊以下兵士はぜ全滅!サザ王は行方が知れぬとのことです!」
「嘘よっ、父が父が死ぬ訳が無いわっ!!」リリアが男に詰め寄った
「その話は本当なのですか!」アインは母と妹アイリーンを思い胸が苦しくなった。
「この町の人々はこの話でもう祭りだよ!いやもちきりだよ!」
リリアは部屋を飛び出した、町人はそれぞれ荷物を抱え非難を始めていた。
「嫌よ嫌ーーーっ!」アインとリリアは走りだした。
「いかん!行ってはいかん!」
司祭マイルの言葉はアインとリリアには届かなかった。 洞窟を抜け二人は変わり果てたミルザス城の前に立ち尽くした。
しばらくして我にかえったアインが言った「俺、村の母さんと妹を探してきます!」
アインは不安に駆られながら村へ一人で向かった。
リリアはその場から暫らく動けなかった。
40名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 18:10:07 ID:fHZSqUYEO
今日は終わりです、お付き合い頂いた方ありがとうございました。m(__)m
41名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 20:46:16 ID:BSp/3sum0
>>40
乙!誤字が目立つが楽しめた
42名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 21:02:46 ID:cBRtvYo90
>>40
メドローアも出して
43名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 21:40:08 ID:VQOn9PXeO
>>40
凄く面白かった
ストーリーがよく出来ていてDQの世界感がよかったと思う
本にしてもイケル作品
44名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 21:41:07 ID:TomCqdAYO
45名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 22:52:56 ID:fHZSqUYEO
>>39続き
「ハァハァ…母さん…アイリーン」
アインは村について愕然とした、家々は無残に焼き払われ逃げ遅れた村人達は
無残にやられてしまっていた、アインは自分の家があったで在ろう場所に座り込んだ。
「母さん…アイリーン…ウッウッ、父さん俺は約束守れませんでした…
俺たくさん稽古したんですうっ…なぜ?なぜなんだーぁ!!」
アインは地面を何回も叩いた、手から血が流れるほどに。
その時、村の中央あたりに気配を感じアインは剣を抜いた。「だっ誰だっ!」
空から一匹の黒いドラゴンにまたがった戦士が降り立った。
黒い鎧に、蒼い鉄仮面、蒼いマント、そして黒いドラゴンキラーをまとったカルロである
「貴様か!貴様があぁぁ」アインは完全に理性を失いカルロに突進した。
アインのどうの剣は、カルロの心臓をとらえたが、まったくダメージを与えられない。
「………。」カルロは無機質に目線をアインに向けたかと思うと。
そのドラゴンの皮膚さえ貫くドラゴンキラーをアインに向けて振り下ろした!
46名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 23:19:08 ID:fHZSqUYEO
>>45
ガキャーン!その剣の威力は甚大で、どうの剣で受けたが
どうの剣は粉々に砕けてしまった。さらにカルロの攻撃は続いた!
アインは紙一重で攻撃をかわしながら不思議な懐かしさを覚えていた
(この攻撃パターンは父さんに似ている…まさか父は10年前に死んだのだ…)
「とっ父さん…?父さんなの!?」アインがそう聞くと、カルロはピタッと動きを止めた。
カルロは頭を抱え震えだした。アインは恐る恐る仮面に手を伸ばす

「父さーん!父さーん!」リリアはミルザス城下町を走り回って父を探していた
変わり果てた故郷に驚きながら…そして瀕死の人が居れば、ベホイミをかけ救った。
「夢よ…これは悪い悪夢なのよ!」リリアは涙をこぼしながら父を探した。
47名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/18(金) 23:40:33 ID:fHZSqUYEO
>>46続き
「さぁサザ王!早く早く!生き残った国民は全て船に乗せました!」
全てとはマーカス最大の励ましだった。あの状況では全てを救う事は無理である。
「まだ戦ってる兵士もおるやも知れぬのに!おめおめと逃げることができぬ!」サザは叫んだ。
「何を言ってるのです!そんな事を言える状況ではありませぬ!」マーカスはさらに叫んだ!
「あなたにまで死なれたらこの国の兵士はまさに犬死に!さぁ早く!」
サザ王はついに船に乗り込んでミルザス大陸を見つめた…。
目頭の熱い物を拭おうともせずその場に泣き崩れた
「サザ王…」マーカスは声をかけようとしたが辞め。船内へと入って行った
マーカスは一人の少女に目があった。「アイリーンでは無いか!」
「マルカスさん…あのね、お母さんが居ないの…私ね…恐くて逃げたの…私が悪いの…」
マルカスはアイリーンを強く包容した。それを見ていた生き残った民衆は
みんな関が切れたように泣きだした。「君のせいじゃ無いさアイリーン」
48名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 00:12:14 ID:9DqO9mmOO
>>47続き
「父さーん!父さーん!」リリアは城下町を離れ城内へと入りマッドの部屋に入った
「父さんっ!」そこには変わり果てたマッドが横たわっていた。
リリアは父の亡骸にすがった、かなりの時間がたったであろうが
リリアは我にかえった。父の顔を綺麗に拭きながら、埋葬しなくてはと思った
リリアは父の血だらけの鎧を脱がし、城の裏山に埋葬した。 「父さんの仇は私が必ず」そう言い残すとアインの村へと向かった。

いつの間にか辺りは雨が降っていた

アインはついに、カルロの鉄仮面を剥がした!そこには10年振りに再開する父の顔があった。
「父さん!アインだよ!分からないの!?」
アインは混乱しその場に座りこんだ。
カルロは漏れる様な小声で話す「どうして…どうして…」カルロは頭を抱え苦しみだした
「父さん俺との約束はどうなったの!!母さんを守る約束は!」
主人カルロの苦しみを感じていた黒いドラゴンは、主人の危険を感じ
アインに向かってきた!
49名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 00:43:26 ID:pTunaddCO
>>48どうなったんだぁぁぁぁ!!
50名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 00:52:56 ID:9DqO9mmOO
>>48続き
黒いドラゴンはアインに向かい『はげしいほのう』を吹いた
「バーーーボォーー!」アインはとっさに身をかわした。
黒いドラゴンはさらに鋭い爪をアインに叩きつけた!バキバキッ!
「ウッグッグッ…」鋭い爪はアインの『皮の鎧』を砕いた。
もし鎧が無ければ即死であったでだろう衝撃だった。
「ちくしょう…俺に力が…力が有れば…」アインは呟いた。
だが完全に補食者と獲物だった、黒いドラゴンは口を大きくあけ
アインを食らおうと頭を振り下ろした!
アインは黒いドラゴンの口を両手で塞ぎ押さえた!
「うおおおおっ!」アインは黒いドラゴンの息を感じ頭がクラクラした
だが懸命に口が閉まるのを両手で止めていた。「ググググッ…やられてたまるか!」
アインの筋肉は限界まで膨らみ、抵抗を続けたが次第に口が閉まる…
リリアはアインの村についた、視界に黒いドラゴンが人にまたがってる
のを発見すると状況を直ぐに理解し力を為め走りだした。

あたりの豪雨はさらに強まりだした…。
51名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 00:57:57 ID:pTunaddCO
( ^-)_旦~ガンバレ
52名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 01:36:27 ID:9DqO9mmOO
>>50続き
リリアは自分に今出来る、最大の魔力を黒いドラゴンに叩きつけた!
「ライデインッ!!」バリバリバリバリッ!!!
皮膚が雨で寝れていた、黒いドラゴンに効果はてきめんだった!
黒いドラゴンは衝撃で飛ばされ瀕死の状態になった。プスプス…
「アイン!大丈夫ッ!やくそうしか無いけど食べて」
リリアは直ぐにアインに駆け寄った、アインの体力は少し回復した。
「リ…リリアさん…マッドさんは…」
リリアは無言で首を振った…唇はもう泣くまいと誓ったかのように力強く噛み締めていた。
リリアはもう一人の男を目をやった、見覚えの有る
男が立っていた…リリアは記憶たどった…
「あんたっ!!!アインのお父さんじゃないのっ!なぜ魔軍なんかにっ!?」

「………。」カルロはまるで操られたように無機質な目にもどり
自ら蒼い鉄仮面を拾い、身につけ静かに戦闘の体勢に戻った。
リリアは本能的に危険を感じ取ったが、父の死のせいなのか殺意が高まり
本能とは反対にカルロに突っ込んで行った!
「おのれーっ!父の仇ーーっ!」
その刹那カルロの黒いドラゴンキラーがリリアの胸を貫いていた……
53名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 01:38:54 ID:9DqO9mmOO
>>51
つ旦´サンクス!
寒くてPCまで辿り着けない僕をゆるしてね(>_<)ノシ
54名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 02:24:45 ID:9DqO9mmOO
>>52続き
リリアはカルロの前に力無く横たわった
「うっ…うっう…父さん…」
リリアは口の中一杯に血を感じた、と同時に気を失ってしまった…。
とどめを刺しにカルロはリリアにドラゴンキラーを振り下ろす。
バシッ!!
「やっ辞めろっ!」
アインは素手でドラゴンキラーを受けとめた!
「………」
返り血を浴びたカルロの蒼い鉄仮面はまるで、泣いているかのように、アインには見えた。
「父さんもう辞めてよ…」
「………(アイン父を殺せ!殺してくれ!)…」
「どうして父さんがこんなことを!!」アインは涙があれていた。
「……(アインよ目の前の男は父では無い!強くなって私を殺せ!)」
「どうして?何も話さないんだぁ!」アインは叫んだ
「……(私を殺せそれがお前と父の約束だ)…」

次第に雨が上がり晴れ間が村の中央の二人の親子を照らした…
「あそこじゃーあそこにおるぞーっ!!!」遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。
マイル司祭だった、マイルは大勢の軍勢を引きつれ救出にやってきたのだ。
「………」カルロはその方向を無機質に見つめ、剣を納め瀕死の黒いドラゴン
を回復させると、空高く舞いあがり遠くの空に消えた…。
その姿をリリアを抱えながらアインは何時までも見上げていた…

〜〜第一部『約束』完〜〜
55名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 03:04:26 ID:9DqO9mmOO
誤字や名前間違いがあって情けない…orz
また第二部は落ち着いてから書きます。
読んでくれたやさしい方ありがとう!またねm(__)ノシ
56名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 09:33:14 ID:ndrtDl3XO
大量投下 乙華麗ー
誤字脱字なんか全然気にならない位、非常に面白かったヨ
負担にならない程度にまったりガンガレ
(* ゚ω゚)ノ
57名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 10:17:56 ID:9DqO9mmOO
俺は何日か振りにマイル司祭の教会の二階で目を覚ました。
「あの出来事は夢では無かったのか…」

〜〜第2章『旅立ち』〜〜
「目が覚めたか…アインよ」マイル司祭がそっと額に頭をあてた
「うむ…どうやら回復したようじゃな」マイル司祭はそのやさしい顔を、さらに笑顔で明るくした。
「あの司祭様!リリアはリリアはどうなりました?」
アインはマイルの言葉を待った
「リリアは生きておる…」
「本当ですか!」アインの顔は明るくなった。
「あぁ我々の到着があと一歩遅ければ死んでいたであろう…」マイルは続けた。
「だが眠ったまま起きないのだ…」
「それはどうゆうことです!?」アインはベットから起きて司祭と対した
「それが私にも…肉体的には回復したはずなのじゃが」マイルは困った顔をした。
「今、リリアは何処に!?」アインは聞いた。
「今、宿屋の二階を借りて寝ておる」
「そうですか…」
アインは支度を済ませ司祭とリリアのいる宿屋に行った。
58名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 10:58:18 ID:9DqO9mmOO
>>57続き
アインはリリアを見つめたその寝顔はまだ幼く綺麗だった。
「リリア…。」
(リリアの父の仇は自分の父さんのはずなのに…)
そのリリアにアインは何度命を救われただろうか、アインは心から思った。
「司祭さまリリアを助けたいです!!」
マイル司祭は過去の経験豊富な体験から記憶をたどった。
「そうじゃ…!この大陸の海をこえて遥か西に『リイファ族』という
エルフがおる…そのエルフが『世界樹の雫』を持ってるはずじゃ…!」
「世界樹の雫ですね」アインは言った。
「アインよその雫を借りてくるのじゃ!ワシはこの町から、今離れる訳にはいかぬ」司祭は少し思考した
「ワシに今出来る事は船と装備をそろえる多少のゴールドを与えられる事ぐらいじゃ。」
「ありがとうございます!司祭さま!俺行きます」
「マッドはワシの友人でもあった…リリアも小さい頃から知っておる…たのんだぞアイン!」
マイル司祭は真剣な眼差しでアインに対した、アインは自分の父の顔が一瞬頭に浮かび心が痛んだが
リリアの顔をしばらく見つめ。
「行きます!」と答えた、それから1時間後にはアインは海の上に居た。
59名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 13:50:54 ID:9DqO9mmOO
>>58続き
「カルロよミルザス攻略ごくろうであったな」キルザークはカルロに言い放った。
「………」カルロは無表情で魔王キルザークと対した。
「ミルザスは貴様の故郷であったな…まぁもっとも、貴様に自我などもうあるまいがな…」ギロリとカルロの目をのぞいた。
キルザークは、ミルザス攻略の詳細は配下から説明は受けていた。
そして、カルロがある少年を殺さなかった事に疑問を感じていた。
その狡猾な嗅覚こそ魔王の特徴でもあり、魔王たるゆえんでもあった。
「まぁよい…下がれ次の戦も近いぞ」
カルロはそのままクルリと身を翻し闇の中えと歩んでいった。
「ミルザーク攻略おめでとうございます大王様」
「またおまいか…」毎度の挨拶に魔王も皮肉を言った体の割に頭がでかく
眼がぎょろっとでかい醜い容姿をしている。
「人間にあなた様の術が解けるはずありません」
(貴様の目は節穴か…二ズモ)キルザークはニズモを見下ろした魔界軍の魔界軍司の二ズモを。
「それに大王様カルロはまだまだ利用価値の高い存在であります。
それに世界の7割りは魔軍に落ちました、少年の一人二人いまさらどう…」
二ズモはキルザークの殺気を感じ口が滑った事を後悔した。
「もっもちろん全力で探しておりますとも!はい良い報告が次には…」
「さがれ…」
「はい大王様ではごきげんうるわしゅう…」二ズモはそそくさと闇に消えた。
60名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 13:58:31 ID:9DqO9mmOO
>>59続き
「いかん!いかん!」
ニズモは小走りで戻り、魔王の手のひらにキスをして闇の中にまた、そそくさと戻っていった。
61名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 14:59:26 ID:9DqO9mmOO
ちょっとお出かけです。読んでくれた方m(__)m
励ましのレスくれたかたベリーサンクスです!
62名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 22:52:45 ID:PAeyvCjE0
面白かったです 早く続きが読みたい
63名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 23:07:42 ID:CCyaZIVu0
これってX?Y?
64名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/19(土) 23:26:34 ID:9DqO9mmOO
>>62
あっありがとうございますm(__)m
>>63
脳内オリジナルストーリーです呪文や世界感はDQです。
65名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 00:04:33 ID:9DqO9mmOO
>>60続き
アインは海上の風を感じていた、地平線まで続く海に少しだけ嫌な事を忘れ解放感に包まれていた。
「おーい飯じゃぞ!」
「はいミゼル船長」
ミゼル船長は、年の頃は60をこえて居たが、長年海に出ているベテランで
肉体的にはまだまだタフだった、アインはミゼルの前に座り食事をはじめた。
「どうだ?うまいか?」
「はい!」
新鮮な『とつげきうお』の塩焼きや『つのうしがい』いりパスタトマトベースはアインを満足させた。
「すまんなアインこんな爺と二人旅で」ミゼルが言った。
「若いものはみな町の警備や戦に持っていかれとるし…なーに心配はいらん
このミゼルまだまだ若いもんには負けんわい!」
ミゼルは腕を力コブが出来るポーヅを取った、アインとミゼルは顔を合わせ笑った。
どーん!どーん!その時船に衝撃が走った!アインとミゼルは急いで甲板に出る。
「あれはダゴンじゃ!でかいぞッ!ワシは舵を守らねばならん!またやれるなアイン!」
「はいっ!」アインは『はがねの剣』をぬき海面の影を見つめた。
66名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 00:34:50 ID:OCaa1oO1O
>>65続き
突然海面からダゴンの触手がアインに襲い掛かった!ザシュ!
アインは素早く剣を振りぬき触手を切り裂いた。
「さぁきやがれタコお化けめ」ダゴンは船の先端によじ登りアインと対した。
「メラミ!」強烈な火の玉がダゴンを襲う!
「ギャーーーーース」ダゴンは黒焦げになったアインはその隙をのがさず
高くジャンプして
「ハアアアァァ!!」剣をダゴンの頭に突き刺した、「ブシュー」
アインはダゴンをやっつけた。
「ミゼルさん!」
「なんじゃ!アインよくやったなぁ!」
「タコ焼きいかがですか!?」
二人の笑い声が海に響いたアインはこの公海で成長していった。

「ほらっ!とっとと降ろせ馬鹿もの」
ニズモはゴーレムの肩から降ろしてもらった。
「ここがミルザス城か…」軍司ニズモは魔王キルザークのただ事ではない殺気に
あの少年を捕まえれば得点になると考え、自らミルザス城に降り立った。
「本来ならワシがこの城を統治しても良いはず…何故あのカルロなんぞに!」
ニズモの醜い頭の血管はピクピクっと動いた。ニズモはミルザス城の裏山も探索した
「んっ!?」ニズモは一枚の手紙を拾った「マイル司祭…」と言うとニヤリと笑った。
67名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 02:54:02 ID:OCaa1oO1O
>>66続き
「サザ王」マーカスが話かけた。
「生き残った兵士に妙な噂が広がっております」マーカスはサザ王と対した。
「妙な噂…?噂とはなんだマーカスよ!?」サザ王は威厳のある声でマーカスに問いただした。
「はっ!実はミルザスの戦で…カルロらしい人物を見たと言う兵士が複数おりまする」
マーカスはサザ王の瞳を見た…が、王の思考を読み取る事は出来なかった。
「サザ王これから我々はどうすれば…」マーカスは少し不安にかられた。
「マーカスよ、まずは傷ついた民衆と我が兵の傷を癒すことが優先じゃ
もうじき『リイファ族』の村に到着する、そこで今後のことは検討しよう…」
「わかりました…」そう言い残すとマーカスは王のいる船室から外へ出た。
サザ王は目を閉じ、故郷ミルザスを思い思考にふけった。
(カルロ…これも運命なのか…何故ワシを裏切った…何故…?)
一般船室に戻ったマーカスを兵士達が待っていた。
「マーカス!王はなんと申された!一刻も早くカルロの野郎を!」兵士はマーカスに詰め寄った。
マーカスは兵士の肩に、ポンッと手を当てすぐ横を過ぎていった。
「あーマーカスおじちゃん遊ぼうー!」アイリーンが叫んだ。
「よし!じゃあ絵本を読んでやろう」マーカスは明るく振る舞った。
マーカスは回りの視線を見渡した。
そこには噂を知った民衆や兵士達の冷たい視線があった…。
アイリーンはアインの妹でまだ9歳だった、だが同時にカルロの娘でもあった。
マーカスはアイリーンをつれ、外の甲板で絵本を読んでやった。
(マッド隊長…俺はこの先どうすれば…)
マーカスは空を見上げ涙をこらえた。
68名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 03:28:49 ID:OCaa1oO1O
少し寝ますm(__)m
スレ立てた方や読んでくれた方、暖かく見守って頂き感謝です!m(__)m また昼頃書かせて頂きます。
69名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 09:20:28 ID:U8kRJFweO
続きはマダァー
70名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 15:50:48 ID:OCaa1oO1O
>>67続き
アインとミゼルは『リイファ族』の村についた、辺りは木々に囲まれ
豊かな自然を残していた、戦いの耐えないこの世界で自然が残っている事は
この村の平和を意味していた。村の中央には『世界樹の木』が村をやさしく見下ろしていた。
「ようこそいらっしゃいました。」リイファ族のエルフがアイン達を見付け声をかけた。
「あのアインといいます、実は『世界樹の雫』を譲ってもらいに…」
「あら?あなたも怪我してるの?今日は怪我人が良く来る日だわ…」エルフ長いは髪をかきあげた。
「いえ僕は平気なんですが…」
エルフは二人を見つめた、そしてやさしく微笑んだ。
「まあ良いわ、ここは魔族なら入ってこれないし、ついていらっしゃい、村長様の家に案内してあげる」

トンッ!トンッ!
「誰じゃな?こんな時間にこんな真夜中に」
バキャ!バキャ!バーン!!!!
扉は粉々に壊され、ゴーレムとニズモ軍司が部屋に侵入してきた。
「これは、これはマイル司祭まだ生きておったとは」ニズモがゴーレムの肩越しに話かけた。
「きっ貴様など知らぬ!なんのようじゃっ!」マイルは『けんじゃの杖』手に取り身構えた。
ニズモはヒラリと一枚の手紙を地面に落とした。
「この手紙は日付がミルザス陥落日になっておるな?マイル司祭」
「だからどうしたとゆうのじゃ…!」そうマイルが言うと同時に
ゴーレムの強烈な一撃がマイルの顔をとらえた!マイルは宙に舞い、床に叩き付けられた。
「うぐっ…ベギラマッ」しかしマイルの魔法は、すでにふさがれていた。
71名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 16:42:17 ID:OCaa1oO1O
>>70続き
「いいかマイル…この手紙の中に書いてある人物、アインとリリアは今何処だ?」
ニズモはマイルに詰め寄る
「しっ知らぬっ!」
ニズモはゴーレムに視線を送った、ゴーレムはその拳をマイルの腕に打ち込んだ!。
ボキッバキボキッ!拳はマイルの骨と一緒に床まで打ち砕いた。
「うぐぐぐっ…!!」マイルは気が遠くなるのを、じっと堪えた…額には汗が滲む。
マイルは気を失えば、二度と目覚める事はあるまいと感じていた。
「さぁ答えろマイルッ!!アインとリリアは何処じゃあぁ!全てをウピーしろ!否っ晒せぇっぃ!」
ニズモの醜い顔がさらに歪んだ。
「誰が…貴様なんぞに!さぁ殺すがいいっ!」マイルは叫んだ。
「愚か物めが…ならこの町を全て焼き払うとするか…ん?マイル…」
ニズモはマイルに顔を近付けた…その時!マイルは杖でその顔を思い切り叩いた。
バキッ!
ニズモの額から醜い色の血液が流れた。
「きっ貴様ぁーーーっ!」
アインは村長の部屋に入ると意外な人物に再開した。「アイリーン!」
「お兄ちゃん!」
二人は涙を流し再開を喜んだ。「母さんは…母さんは一緒なのか?」
「ごめんなさい…」アイリーンは首を振った。
アインはアイリーンを抱き締め何も言わなかった、父の顔を思い出し胸が痛んだ…。
その様子をミゼルは涙と鼻を垂らしなから見守っていた。
72名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 18:12:16 ID:OCaa1oO1O
>>71続き
「こんばんはアイン…よく来てくれたわね私が村長のセイラよ…」
セイラはとても美しく、しなやかな仕草をしたエルフだった。
リイファ族は昔から心がとても広く、傷つき彷徨う人々を助っていた。
その無償の愛は戦いに疲れた人々の心を勇気づけ暖かくした。
「おぉアイン!」部屋の奥からサザ王とマーカスや兵士達が表れた。
「よくぞ生き残ったなアイン!」サザ王はアインに語った。
サザ王から事態を聞いていたセイラ村長はアイリーンをつれて、部屋から出ていった。
アインはこれまでの経緯をみんなに伝えた。
「そうかやはりミルザスを襲ったのはカルロか…」
「あの野郎…」兵士達はザワめき出した。
サザ王は目を開き話始めた。
「ワシは明日の朝にはここを出て、各国に援軍を頼むつもりじゃ」
「ミルザスを取り戻すのですな!ワシもお供いたす!」マーカスは言った。
「いやお前はリリアに『世界樹の雫』を届けてやってくれ。
そしてその町を死守しつつワシの到着を待て、マッドの娘を救うのだ!」
「わかりましたサザ王」
「それからアインよ…これからお前は、父を倒す辛い戦になるが…どうする?
ここに留まっても良いのだぞ?」サザ王はアインに問いただした。
「私には戦う理由が出来ました、あの姿はもう父ではありません!」
アインは蒼い鉄仮面に付いた、かえり血を思い出していたそして母の死を思った。
「私が父を倒します…父は私を殺せない用ですそこに必ずスキが出来ます!」
アインは強い意志で譲らなかった。
夜もすっかりふけ『世界樹の木』が月明かりに照らされていた。
その下でアインは素振りを続けていた。
73名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 18:16:34 ID:OCaa1oO1O
つづく…。
74名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/20(日) 20:18:37 ID:OCaa1oO1O
アイディアに詰まりましたので今日は落ちます。
読んで頂いた方ありがとうございましたm(__)m
皆様も風邪などひかないように暖かくして下さい。
75クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:21:54 ID:X3pS3ez10
アイデア詰ったそうなので保守程度に

序章 ロト伝説
「は〜い!!今日は皆の好きなロト伝説をお話しますよ〜!!」
園児達は全員目を輝かせながら席についている。
私は満足げに見回しながら、幾度も話したロト伝説を園児たちに話す。
「皆ぁ〜!!勇者ロトはどこからきたのか知ってるよね?」
私の問に、園児達が口をそろえて答える。
「お空〜!!」
頷きながら話しを続ける。
「そうよ。そしてロトは偉大なる精霊ルビスの加護を受けて大魔王を倒したの!」
園児の一人が呟く…。
「なんでルビス様は竜王を倒してくれないのかな?」
全員がふさぎ込んでいる。そりゃそうだ。外は危ないから屋内でしか遊べないからね。
「きっとルビス様は竜王より強大な悪と戦っているのよ!そう竜王なんかただの下っ端!!
 ルビス様が強大な悪を滅ぼしたら、竜王は消滅するから」
自分で言いつつもぞっとする。
竜王より強大な存在。竜王ですら日々の生活が危ういのに背後にいる影。
園児達はそんな事は気にせず「さすがルビス様だ」とか「早く竜王消滅しろよ」とか言っている。

園児が帰った後も考えつづける。
「竜王よりも強大な存在か…。」
考えるだけ無駄だろう。
アレフガルドが誇る水軍は、開戦で空を飛ぶ魔物に壊滅させられた。
船も一隻もなくなり、他国に援軍も呼べない状態だ。
竜王は今のところ軍隊を整えていて、他国は侵略してないが…侵略を開始するのも時間の問題だろう。
…そうだ!ロトに子孫はいないだろうか!?
もしも子孫が発見できれば、竜王に太刀打ちできるかもしれない!!
(精霊ルビス様!!どうかロトの子孫が現れます様に!!)
精一杯祈った後に寝る事にした。気のせいか気分が良い。明日は良い事が起こりそうだ…。

学術都市ドムドーラ…竜王の襲撃を受ける1日前の事だった…。
76クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:22:36 ID:X3pS3ez10
序章2 大魔道師モルメド

1週間もする頃には、ドムドーラ壊滅の知らせはアレフガルド中に伝わっていた。
しかもドムドーラは学術都市であると同時にアレフガルドの2/3もの魔法使いがいたこともあり、
ラダトーム・メルキドに並び難攻不落とされていた事から人々の驚きは大きかった。

ラダトームの王・ラルス5世はこの事態を重く見て、宮廷魔道師のモルメドを呼び出した…。
彼はもう100歳になるが、アレフガルド1の魔法の腕と人の潜在能力を見抜くという目を持っていたために
ラルス5世の次に国民から尊敬される人物だった。
王はモルメドが来ると兵士を退室させて、椅子から立ち上がり彼の傍まで歩み寄った。
そして、少し大きめの声で言った。
「おお!待っておったぞ!どうじゃ?うぬの後継者は見つかったかの?」
モルメドは少し耳を抑えながら答えた。
「まだじゃ!前の奴はの、厳しさに耐えれずに逃げ出したからの。潜在能力はあったのに」
1つ補足しておこう。
王とため口で話せるのはモルメドだけだ。
仮にそこいらの兵士が、
「やぁ!ラルス5世じゃないか?とっとと俺に王を譲れよw」
なんてことを言ったら、確実に1人で竜王討伐を課せられることであろう。
話を戻そう。
王は、今度は低い声で言った。
「モルメドよ!急ぎロトの血族か潜在能力がずば抜けている奴を探し出すんじゃ!!
 わしはその間、ルビス様の像の前で祈っておくから」
モルメドは頷くとゆっくりと玉座の間を出ていった。

1時間後、モルメドが帰ってきた。
「なんじゃ?帰ってくるのが早いのう?…臭っ!なんじゃモルメド!その…乞食は!?」
王は鼻を押さえながら言った。
乞食を連れて来たモルメドは、微笑みながら答えた。(人がいるので敬語で)
「この人が…ロトの子孫でございます。」
77クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:23:11 ID:X3pS3ez10
序章3 王の建前

モルメドの放った言葉は、この場にいる人々を驚かすには十分過ぎるものがあった。
特に連れて来られた男が一番驚いていた。
ラルス王は必死に気持ちを落ち着かせようとしながら、質問を発した。
「しっ、しかしじゃのうモルメド。お主は潜在能力しか測れないはずじゃないか?
 なぜ、こやつがロトの子孫だと思ったのじゃ?」
王の質問にも、モルメドは顔色一つ変えないで答えた。
「王よ、その昔わしは勇者ロトをこの目で見ました。
 その時にロトが発していたオーラとこの男のオーラは酷く似ています。」
この言葉で大半は納得したようだが、王は未だ食い下がってきた。
「うっ・・・うむ……しかし………。」
モルメドは少し溜息をした後、王に提案をした。
「ならば、王よ。この者をロトの洞窟へ向わせましょう。
 わしの考えが正しければ、この者なら××××を持って帰れるでしょう。」
そこまで自信たっぷりに言われると、王としても頷かぬわけにはいかない。
王は頷くと、「ただし…」と、言葉を続けた。
「この男がロトの子孫でなければ、お主を牢獄に幽閉する。かまわぬな!?」
王はこう言ったが、最初から幽閉してもしばらくすると出すつもりだった。
ただ立場的な問題で、一応脅しもかけなければならないのだ。
モルメドは、笑いながら頷いた。
王はモルメドの目を見ていると、心を見透かされそうなので、慌てて乞食の男を見やり話し掛けた。
「そちは今の話を聞いておったな。とりあえずそちの名前を聞いておこう。
 なんという名前じゃ?」
乞食の男は、口をパクパクとさせ必死に言葉を紡ごうとするが、
空腹などによる体力の低下のせいで全く声が出なかった。
王は困った顔をすると、給仕を呼び至急この男のために、風呂と食事を作るように言った。
78クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:23:53 ID:X3pS3ez10
序章4 勇者の名前

風呂に入り飯を食べた乞食の男は、最初に見た時とは違った不思議な魅力があった。
今、改めてロトの子孫だと言われると、なるほど納得するものがある。
王は、しばし乞食の男に見た後、また同じ質問を繰り返した。
「して、そなたの名前はなんじゃな?」
乞食の男は、しばらく思い出すような素振りをしながら、おどおどと答えた。
「それが……覚えてないんですよ」
王は面食らった。確かに極度の栄養失調による記憶喪失はあるが、まさか今この場で起きようとは。
しばらくの間、沈黙が玉座の間を支配していた。が、ラルス王がその沈黙を破った。
「そうか、じゃあアルスと言う名はどうじゃの?勇者ロトの本名じゃ。仮にそなたがロトの子孫で無くとも、 その名を名乗るが良い。」
「え?かの勇者のロトの本名ですか?そっ、そんな滅相も無い!!」
乞食の男が慌ててブンブンと首を振り答えた。
しかし、王がより威厳を込めた口調でもう一度言ったので、
乞食の男は、複雑そうな顔で頷いた。
アルスが頷くのを見ると、うってかわって今度は情けない声を出した。
「しかし、アルスは筋肉がほとんど無いのぅ。これでは竜王の討伐はしばらく無理ではないか。」
その言葉を聞いたモルメドが、珍しく真面目な顔をしながら口を開いた。
「その事なら王様。ラダトーム宮廷魔術師にある秘術を応用すれば、大丈夫ですよ。」
王は慌てて言い返す。
「しかし、あれは次の宮廷魔術師に、魔力を受け渡す呪法!魔力を受け渡しても筋力は増えまい!」
「だから魔力を筋力に強制変換するんですよ」
こともなげに答えるモルメド。
「しかし、お主の魔力が完全に無くなる恐れが…!!」
モルメドはニヤッとして答えた。
「王よ、竜王を退治して姫と光の玉を取り戻す事が、最重要事項じゃろう?」
79クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:24:33 ID:X3pS3ez10
序章5 モルメドの限界

モルメドがアルスに近づいて手をかざした。
口からはかすかに、言葉が聞こえる。……がアルスには聞いた事の無い言葉であった。
アルスの身体が光に包まれる。と、同時にアルスは自らの身体の底から力がわくのを感じた。
モルメドの顔を見ると、脂汗を大量に流している。
時折、顔が苦痛に歪んでいる様にも受け取れる。
アルスとモルメドからみたら1時間とも2時間ともたった頃であろうか?
モルメドが、手をかざすのを止めた。
「うっ……もう、体力の限界じゃ。完全に魔力を与えきれなかった。」
悔しそうな言葉が、老魔道師の口から漏れる。
「なんじゃ?もう終わったのか?」
王が、素っ頓狂な声をあげる。
それもそのはず、実際は数十秒の出来事だったからだ。
息を切らしながらも、モルメドはゆっくりと答えた。
「なんとか兵士ぐらいの筋力は与えれました。あとはアルスの努力しだいですじゃ。」
「そうか良くやった!お主は休んでおれ」
王が労いの言葉をかける。
モルメドは頷くと、兵士に支えられながら玉座の間を去っていった。
王はモルメドが去るのを見届けるとアルスに向き直った。
「アルスよ!今からお主をロトの子孫かどうか確かめる為に、ロトの洞窟に向わせる。
 お主に断る権利は無い!断ったら永遠に牢に入れる。」
アルスはぶるっと武者ぶるいをした後、頷いた。
自らの為に多大なる魔力を消耗したモルメドを、裏切る事はできない。
「うむ!アルスに、旅の支度金と松明を与えよ!!」
一際大きな声で言った後、アルスに近づいて低い小さな声で言った。
「そなたがロトの子孫で無くとも、竜王の討伐に向ってくれないか?いや、無理は言うまい。」
アルスも小声で返す。
「いいえ、王様例えロトの子孫で無くとも、討伐の旅にはでます。モルメド氏の為にも」
ラルス5世は、珍しく顔をほころばせた。
80クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/20(日) 23:57:05 ID:X3pS3ez10
第1章 悪の大魔術師

時を同じくして、ラダトーム城の前には1人の男がたたずんでいた。
「うう…頭が…痛む…。」
男は途切れる事の無い頭痛に悩まされていた。
しかも日増しに男の頭痛は、激しさを増していった…。
男は、頭の痛みを気合で沈めると、1歩1歩ラダトームへと足を進めた。

竜王軍の幹部の1人…大魔術師は影の騎士の報告を受けていた。
影の騎士は竜王の魔力で動いていたが、実体と魔力を与えられなかったために、諜報以外に役立たなかった。
いや、竜王が諜報用に造った…と言うべきだろうか。実際に彼は、竜王・メタルスライムをゆうに越える素早さを持っていた。

影の騎士は、ラダトームで見た事を逐一話した。
報告を聞いた大魔術師は、歯軋りをしながら壁を叩いた。
「あの老いぼれめ…!!余計な事をしおって!!!」
「影の騎士よ!!引き続き勇者を見張れ!!行動の1つ1つを我に知らせよ!!」
「はっ…はっ!!」
影の騎士は、敬礼すると闇に紛れて大魔術師の前を去っていった。

5分後…また影の騎士は戻ってきた。
「どうやらお父様が、ラダトームに向っているようです」
大魔術師は複雑な顔をして答えた。
「なに?竜王様が?何をしに??」
「恐らくは…アレフガルド1と名高いモルメドを討ち取るためでしょう。」
大魔術師は、ハッとした顔をしたがすぐに狼狽したように言った
「な…なんだと!?王は自らそうそう動くものではない!帰ってきたら諫言をせねば」
「え?何故喜びにならないのですか?モルメドが死ねば名実ともに貴方がアレフガルド1の魔術師ですぞ!!」
影の騎士はすました顔で答えたが、内心は多いに驚いていたに違いない。ところどころにどもっていた。
大魔術師は、影の騎士の言葉を聞くと、カァ〜っと顔に血をのぼらせて叫んだ。
「なっ…なにを言うか!!このハーゴン、生まれてからすでにモルメド如き倒せる実力はもっとるわ!!」
「申し訳無い!!ま…また偵察に行って来る」
影の騎士は完全に狼狽して、また闇に消えていった。
81名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 00:19:00 ID:9RiLwpQ5O
おっ>>73の続きも気になるけどこれもなかなかイイ
82クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/21(月) 00:26:38 ID:DFC3peV50
>>81
ありがとうT_T
とりあえず今日は終わりです。
83名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 04:15:05 ID:yLg74zlLO
>>73
はじめから呼んだけど…面白かったです。
つづき待ってます!
84名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 06:12:28 ID:vPQ/WXWFO
>>72
アイン達はリリアの待つ町へと戻ってきた。
アインは急いでリリアの待つ宿屋へ駆け出した!バタンッ!アインは扉をあけた。
「リリア!?」そこにはリリアの姿は無かった。
アインはそのまま身を翻し、マイル司祭の教会へと走り出した。
その後をマーカスが追った「どうした!?アイン!」
アインはマイル司祭の教会に着くと、教会がメチャクチャに破壊されている事に驚愕した…!
アインは視線をその奥にやると1本の十字架を見つけた。
そこにはリリアが磔にされグッタリとうなだれていた。
「リリアーッ!!!」
アイン達が駆け寄ると『激しい炎』があたりを包んだ!
「いかん…!こっこれは罠だっ」マーカスはアインをギリギリの所で抱え、身を翻した。
すると十字架の横にゴーレムとニズモ軍司が表れた。
「貴様がカルロの息子アインじゃなっ!」ニズモが叫んだ。
「お前は誰だっ!リリアに何をしたっ!?」
するとアインとマーカスの周りに、高い炎の壁上がり辺りを包んだ…
「貴様には私と一緒にキルザーク様のもとへ行ってもらうぞ…!」
アインは剣を取りニズモに向かい走りだした!
「うおおおおぉっ!」
ニズモの前にゴーレムが立ち塞がりアインに拳を振り落とした!
アインは素早く身をかわし、ゴーレムの腕を叩き落とした!!
ザンッ!ズシーン!!
「ゴゴゴァ…」ゴーレムは怯んで後ろに下がる。
アインの瞳は炎を写し怒りに満ちていた。
「誰がお前に
85名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 08:00:46 ID:vPQ/WXWFO
仕事に行きますm(__)m30日まで仕事がハードスケジュールなので、31日に帰ってきます!
86名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 08:10:30 ID:zOvDJMAa0
よし、それまでスレの維持は任せろ!
>>87が申しております。
87クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/21(月) 11:09:38 ID:hP24WYJD0
>>80
第1章-2 単独急襲

「ん?旅人か?」
ラダトームの見張りの兵士は、ゆっくりと城に近づいている人に気付いた。
「あっ、本当だ。」
もう1人の兵士も気がついたらしい。
男の足取りが重いので最初に気付いた兵士が、男に駆け寄った。
「…………」
「…………」
向こうで何か話しているが、城付近の兵士からは聞こえない。
と、いきなり男に近づいた兵士の首が空中を舞った。
「え?」
残された兵士は、我が目を疑った。
同僚が、旅人の手刀で首を切断されたからだ。
空中に舞った同僚の首は、最後の力を振り絞りあらん限りの叫び声を上げた。
「ぎゃーーーーーーーーーーーー!!」
城の中にいた人々がビクッとして、声のした方を見に行った。
そこには、首が無くなりゆっくりと地面に沈んでいく兵士の姿があった。

残された兵士の方は、完全に腰が抜けていた。
それを知ってか知らずか、謎の男はだんだん距離を縮めてきた。
「………だせ。」
兵士は、男が何か言っていることに気付いた。
思わず聞き返してしまう。と、今度は兵士もしっかりと聞き取れた。
「この国で最強の兵士と魔法使いをだせ」
聞き取れたものの腰が抜けているので何も出来ない。
男は兵士のすぐ前まできて、腕を振りかぶりながら言った。
「見張りなら同僚の首が飛んだぐらいで、腰を抜かすなっ!」
次の瞬間、残った方の兵士の首も中に舞いあがった。
「我こそは竜王!王の中の王なり!この城で最強の兵士と魔法使いをだせ!」
竜王と名乗った男は、町民が逃げ惑い始めたのを尻目に、兵士と魔法使いが出てくるのを待った。
88クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/21(月) 11:45:38 ID:hP24WYJD0
>>87
第1章-3 単独急襲

数分後、女剣士が竜王の前に現れた。
「なんだ…?小娘ごときが最強の兵士なのか?」
竜王は馬鹿にした風に言った。
女剣士は冷静に返した。
「見た目で判断するとは、あんたも底が知れてるわね。」
「私の名前は、アシュリー。たった今ここでおまえを殺す小娘の名前よ。」
フフンと、鼻で笑いながら竜王は続けた。
「魔法使いが居ないな…さては怖気づいたか?」
自分を馬鹿にされても怒りを表さなかったアシュリーは、顔を赤らめて叫んだ。
「バカにするなっ!おまえなんかモルメド様の魔法で、瞬殺よ!」
「ただ…今は理由があって来れないだけよ。」
「そうか、ならばおまえを殺して無理矢理にでもモルメドとやらを引きずり出そう」
そう言うと、竜王は鋭い爪で鎧を引き裂こうと飛びかかってきた。
アシュリーはすんでの所でかわすと、剣を横に薙ぎ払った。
防御や回避をせずに竜王はそのまま薙ぎ払いを食らう。
ダラダラと橙色の血が横腹から流れる。
アシュリーは剣を引きぬくと、間を取り剣を掲げて叫んだ。
「炎の剣よ!我に力を与えよ!!」
アシュリーの叫びに呼応するかのように、剣は炎を帯び始めた。
帯びた炎は、一直線に竜王を目指して飛んでいった。
竜王に直撃すると、そのまま焼き殺さんとばかりにさらに炎は燃え盛っていった。

誰が見ても、アシュリーの方が優勢だった。
町民の一部は、アシュリーが竜王を倒すのでは・・・?
と、思ったものもいるほどに。

が、優勢のはずのアシュリーが攻撃を止め、さらに間を広げた。
炎がだんだん止んでいく…。
そこには、脇腹の傷も癒た竜王が悠然と立っていた。
89クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/21(月) 11:47:44 ID:hP24WYJD0
題名が同じになってるorz

正しくは 第1章-3 戦闘開始
ってことで脳内変換よろ
90名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 17:41:28 ID:9RiLwpQ5O
>>85
そうかしばらく見れないのか・・
でも>>88が見れるし気長に待つか
結構面白いけどDQTの話しかな?
アレンジしてあってなかなかイイよ
91名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 18:33:33 ID:vPQ/WXWFO
>>90
少し時間ができたので書いていきますφ(.. )カキカキ
92名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 19:17:07 ID:vPQ/WXWFO
>>84
「誰がお前の言うことに従うかよ!」アインはニズモに向って剣を素早く振った。ザシュ!
アインの剣はニズモの腹を切り裂いた!アインは続け様に何回も斬り付けた!
「グェッ!グエッ!きっ貴様ぁ…!ええっい!メラゾーマッ!」ニズモの腹から醜い血液が吹き出す。
ゴオオオォォ…!炎の固まりがアインに襲いかかった!
「アインッ!」マーカスはアインに体当たりして炎から身をかわした。
「ハァハァ…大丈夫か!アインッ!」
「大丈夫です!」
「いいかアイン、俺がニズモを引き付けるから、リリアに『世界樹の雫』を…!」
「わかりました!」アインはリリアの元に駆け出した。
マーカスは『鉄の斧』を持ちニズモに向かい駆け出したその時!
「うぉっ!」マーカスの足を倒れていたゴーレムが不意に掴んだ!
ゴーレムはそのまま、マーカスを持ち上げ炎の壁に投げ込む。
「ぐわわわわわぁっ!」マーカスは炎の壁にぶつかり地面に倒れた。
「あのクソガキめぇ…!」ニズモは自分の傷を回復しながら呪文を唱え始めた。
すると炎の壁がどんどん狭まり出した。
「アイン貴様の父は裏切り物だろ!ワシについて魔軍に下れ!断ればこのまま焼き殺すぞっ!」
炎はさらに狭まり十字架とアインの選そばまで近づいてきた。
「遅いのよ馬鹿アイン…」その時リリアは目覚めた。
93名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/21(月) 20:00:58 ID:vPQ/WXWFO
それでは31日に帰ってきます。つづく…
94他派:2005/11/22(火) 15:36:22 ID:7xLqMBGa0
職人じゃないですが、一生懸命書きました。
よかったら読んでみて下さい。

ドラゴンクエスト外伝〜もし勇者が現れなかったら。〜

世界に突如魔王が現れた。世界は闇に包まれ、草は枯れ、風も止んだ。
さらに、魔物の侵攻により世界の人口は十分の一に減った。
そして魔王は暗黒兵器を発動し、世界の村はすべて滅ぼされ、人類は絶滅したかに思われた。
しかし、それは間違っていた。
暗黒兵器に対する耐性をもって生まれた人間が世界に4人いたのだ。
その中の一人15歳のラインは目を覚ました。
ラインは黒い土の上から起きあがり、あたりを見渡した。
ラインは自分が暗黒兵器で死んだのだろうと思っていた。
それなのに、なぜ自分だけが生きているのだろうか?
みんな影も形もないのになぜ?それしか頭に浮かばなかった。

京子は目を開けた。そして祈りの形に組んだ手をほどいた。
生きている?しかし喜びもつかの間、黒い土以外何もない世界が見えた。
そして、生きていても食料がないのですぐ死ぬという現実が頭に浮かんだ。
京子は歩き出した。他にも誰か生きている人がいるような気がしたからだ。
しかし、何キロ歩いても誰も生存者はいなかった。それでも、
彼女は何かに導かれるように歩いていった。
95他派:2005/11/22(火) 15:37:02 ID:7xLqMBGa0
李は自分が死んでいると思っていた。
そして、死後の世界はあったのだと思い、苦笑した。
すると、赤ん坊が泣いているのが聞こえた。
李は赤ん坊を抱き上げた。赤ん坊は不思議と泣きやんだ。
純粋無垢な赤ん坊の顔を見た李は、45にもなって初めて結婚したいなと思った。

ラインは歩き出した。じきに魔物が来るだろう。
それまでに最後の散歩でも済ませておこうと思った。
しかし、魔王は世界を完全に滅ぼしたと思っているらしく、
生き残りの人間を捜すようなことはしなかった。
ラインは歩き続けた。空腹でひどい腹痛だったし、
足は棒のようになった。

京子は黒い土を食べて飢えをしのいでいた。それ以外ものらしい物はないからだ。
そして、京子は暗黒兵器に汚染された土を食べたせいで体が麻痺し、動けなくなった。
しかも、スライムの大群が見えた。スライムは魔物の中では最弱だが、
集団でなら人を殺すこともたやすいのである。
しかし、京子は空腹で幻覚を見た。スライムの集団が豆腐に見えたのだった。
京子は精神の力で麻痺をとき、豆腐達に襲いかかった。
そして京子は5つの豆腐を食べた。
96他派:2005/11/22(火) 15:37:41 ID:7xLqMBGa0
李は泣いていた。赤ん坊が死んだのだ。
赤ん坊が死ぬということはここは天国ではない。
地獄以下の現実だ。李は赤ん坊を埋めた。
そして涙が流れる前に飲んだ。
李にはまだ赤ん坊を食べないだけの理性はあったのだった。

ラインは男にあった。
男もラインもすでに理性はなく、ラインは少しでも長く生き残るために、
男を殴り殺して食べようとした。それは男も同じだった。
しかし、互いに人を殺せるだけの力はなく、ついに2人とも倒れた。

京子は瀕死の2人の男を見た。京子は青いスライムの体液を男達の口に入れてやった。
京子は思った。ここが私が来たかった場所だと。
この2人が私の救いたかった人だと。
京子は男達の口にもう一度スライムの体液を入れてやった。
97他派:2005/11/22(火) 15:38:13 ID:7xLqMBGa0
李とラインはスライムの倒し方を京子から学んだ。
スライムを一撃で倒すのは意外とコツが必要なのだ。
李とラインはスライムの急所の付き方を覚えた。
彼らは京子が血を流すことがないようにスライムを挑発しておびき寄せたりした。
食料に困らなくなると、互いの生い立ちを語り合うようになってきた。
とは言っても、言語が違うので、身振り手振りでだった。
李は自分が独身だということを2人に伝えることができたし、
ラインも普通の人間だったということ2人に理解させた。
そして、京子も指で17歳だということを2人に教えた。
3人は毎日スライムの刺身を食べながら、他にも様々なことを伝えあった。

魔王の元へ来た魔物は魔王にこう言った。
「魔王様。最近ライル地方のスライムの数が激減しております。」
魔王は興味がなさそうな顔をしていった。
「スライムなどどうでも良い。我は世界を手に入れたのだ。」
魔物は恐る恐る言った。
「誠に申し上げにくいことですが、生き残りの人間がいる可能性があります。」
魔王は激怒し、魔物に怒りをぶつけた。魔物は倒れたが、すぐに起きあがった。
魔王が大きな声で言った。
「それならなぜすぐに殺しに行かないのだ?早く行け!バシルーラ!」
魔物はライラ地方へと飛ばされた。
98他派:2005/11/22(火) 15:38:44 ID:7xLqMBGa0
3人は同じ不安を抱えていた。1つはスライムが絶滅して、食べ物がなくなること。
もう1つは魔王に自分たちの存在がばれることである。
そんなとき地平線から4つの手に4つの武器をもった魔物が見えた。
ものすごいスピードでこちらに向かってくる。
3人は強くなってはいたが、剣を持った魔物と戦うのは初めてだった。
魔物が言った「俺は魔王様の使いだ!魔王様の命令によりおまえらを処刑する!」
魔王の使いは心に語りかけてきたので、言葉の意味はわかった。
最初に攻撃したのは京子だった。魔王の使いは剣の1つで防御した。
しかし、剣は弾かれた。ひるんだ魔王の使いに李は水面蹴りをかけた。
魔王の使いはバランスを崩し、黒い土の上に倒れた。
さらに、黒い砂埃が立ち、魔王の使いの目に砂が入った。

魔王の使いは恐怖した。今まで様々な人間と戦ってきたが、
こんなに強い人間は初めてだったからだ。
しかし・・こいつらは魔法を使えないようだ。武器さえも持っていない。
勝つ方法はただ1つだ。魔王の使いは起き上がり、手を天にかざした。
「ヒャダルコ!」魔王の使いの手の上に冷気が集中した。
次の瞬間、熱を帯びた3つの塊へと太い白線が伸び、黒い土に3本の氷柱が出来た。
魔王の使いはようやく目に入った砂をとることが出来た。
そして自分の目を疑った。3本の氷柱はすでに溶けていたのだ。
呆然としていると、氷柱の1本だったはずの一番若い男が隙を突いて攻撃してきた。
左右の腕を交互に前に出し、4回もの鉄拳が魔王の使いの腹を直撃した。
魔王の使いは地面に倒れた。
99名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 17:52:27 ID:H7mRnwEAO
>>98
勇者がいない世界か・・
なんか独特な感じだ・・
でもそれも面白いなぁ
続きに期待
100名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 20:31:50 ID:UMC+3ZGe0
>>94-98
sageとトリップくらい覚えて来い。話はそれからだ。
101他派:2005/11/22(火) 21:12:53 ID:QKWS5Pcf0
目を開けると魔王の使いは武器を4本とも奪われていた。
魔王の使いは3人の心に話しかけた。
「なぜ俺を殺さなかった。」
ラインが言った言葉は意外だった。「通訳になってもらおうと思っったんだ。」
3人とも国籍が違うので、いろいろと不便だったのだろう。
心に直接語りかけることができ、どんな言語も理解できる魔物の力が必要だったのである。
そして魔王の使いは言った。
「いいだろう。俺の名前はダクラだ。さっきは魔王に操られていたんだ。
戦闘も俺にサポートさせてくれ。」と言った。
ラインはなぜか、ダクラがとても悲しそうにみえた。

その夜、3人は、互いの言語での日常会話を覚えていた。
ダクラの通訳で覚えるのが楽になったと李はいった。
ラインはスライムの干物をダクラに多めに分けてやった。
ダクラはスライムを食べるのは初めてだった。
しかし、食べてみると案外おいしかった。
そのとき、ダクラはこの3人の強さの理由がわかった。
彼らには暗黒の力を吸収する力があったのだ。
だから暗黒兵器を発動されても闇に吸収されるどころか、逆に強くなっていたのだ。
しかも最弱とはいえ闇の世界からやってきたスライムを食べているのだ。
スライムの小さな暗黒の力でも毎日吸収すれば大きな力となるだろう。
このままだと魔王にとっての大きな脅威になるだろう。
もしかして本当に魔王を倒すことが出来るかもしれないとダクラは思った。
102他派:2005/11/22(火) 21:15:14 ID:QKWS5Pcf0
一行は他の土地へ行くことに決めた。
スライムの数が減ってきたからである。
ダクラの持っていた剣を3人とも装備したので、
全滅する可能性はほとんどないだろうと思われた
しばらく歩いていると、大きな枯れ木の森が見えた。
ダクラが注意を促した。
「暗黒兵器は枯れ木だろうと闇へと変えるはずだ。
つまり、わざとここだけ暗黒兵器の威力を弱めて
枯れ木を魔王の城を造るための材料にしているかもしれない。
もしそうなら当然木材を運んでいる魔物がいるはずだ。」
しかし、この森はとても広かったので、通り抜けるしかなかった。

ラインはふと気配を感じた。しかもまがまがしい気配だった。
李も京子もダクラも気配を感じているようだった。
ラインは耐えきれず、走り出した。すると、目の前に槍を持ったオークが現れ、
道をふさいだ。イノシシのような魔物だ。
ラインはダクラの持っていた剣をオークの腕に斬りつけた。
オークは腕を押さえた。どうやら大きなダメージを与えたようだった。
しかし、オークは枯れ木のうしろに逃げていった。
そして、入れ替わりに新しいオークがこちらに向かってきた。
「こちらの体力を削る気だな。」李の声が聞こえた。
京子は五月雨斬りで5体のオークを翻弄しつつ攻撃していたが、
5体のオークはすぐに逃げてしまった。そしてまた無傷のオーク達が現れた。

すみません下げてませんでした。トリップって何ですか?
103他派:2005/11/22(火) 21:21:36 ID:j/WjIxnu0
「みんな!そいつらは幻だ!」ダクラが突然叫んだ。
それと同時にダクラの体から魔法を消す黒い霧が出た。
すると、オークの姿は消えてしまった。ダクラはさらに声を大きくしていった。
「魔物の中でも気性の荒いオークが攻撃されて逃げることはあり得ない。
魔物の性格くらい知っておけ。幻影使いヘルグ!」
杖を持った人間のような姿のヘルグが言った。
「ダクラ!やっと見つけたぞ裏切り者!魔王様はお前を生け捕りにしろとおっしゃった。
どうしても自分の手で殺したいそうだ。」
そして、ヘルグはおぞましく嗤いながら空中へ飛んだ。
ダクラは凍てつく波動で黒い霧を解き放った。
魔法でないと空中の敵に攻撃することはできないからである。
「気をつけろ!あいつは2回連続で魔法を唱えることができるんだ。」
ダクラの声を聞きながら、3人は自分たちに出来ることを考えた。
3人は魔法学校で習った高等魔法を唱え始めた。
出来るかどうかはわからないが、やるしかなかった。
ダクラの声が聞こえた。「メラゾーマ!」ダクラは巨大な火の玉を作り出し、
遙か上空からヘルグめがけて落とした。

「マホカンタ!イオナズン!」ヘルグは火の玉が当たる直前に呪文を唱えた。
ヘルグは巨大な火の玉を跳ね返し、同時に高温の風でダクラの周りの空気を膨張させた。
火の玉が体を突き抜け、さらに爆発で飛ばされたダクラは瀕死だった。
その時3人の声がした。「ミナディン!」
すると、凝縮された雲がヘルグの前後左右を覆った。
ヘルグがマホカンタが解けたことに気づき、逃げだそうとした次の瞬間だった。
突然鼓膜を破らんばかりに太鼓のような大音響が響き渡り、
青白い光にそこにいた全員が目をつぶった。
そしてヘルグは断末魔の叫びを上げ、黒い土に落ちた。
自分にベホイミをかけたダクラはヘルグの近くへ寄っていった。
ヘルグは小さな声でいった。
「俺を助ける気か?悪いが結構だ。弱かった俺は魔王様に見込まれて力を授かった。
その御恩を裏切るようなことはしたくないからな。」
そしてヘルグは目を閉じた。
104他派:2005/11/22(火) 21:25:34 ID:j/WjIxnu0
>>94のつづき
枯れ木の森を越え、緩やかな坂を上った一行は一休みすることにした。
ダクラは自分の半生を語りだした。
「俺の両親は人間と共に生きるように魔王に訴えていた。
そして、反逆罪で魔王に捕らえられた。
俺は両親の意志を継ぎ、魔王の暗黒兵器計画を阻止するために魔王暗殺を決意した。
そして魔王の配下になり、魔王の隙をうかがっていた。
しかし、俺の計画はヘルグの読心術でばれてしまったのだ。
ヘルグは魔王にすべてを暴露し、俺はお前達を殺さないと両親を殺すと脅された。」
李が聞いた。「ならお前の両親は・・」
ダクラは悲しそうに言った
「魔王のことだ、もう殺されただろう。お前達のせいではないからな。」
ラインはダクラを倒した夜にダクラが悲しそうに見えた理由がわかった。
ラインはダクラの両親の冥福を祈った。
そしてラインの魔王への怒りは一層強まった。李も京子も同じだった。
ダクラは言った。
「すまなかったな。どんな理由があろうと俺はお前達を殺そうとしたのだ。」
京子は言った。
「それは仕方ないわよ。それより、私達が魔王を倒さないかぎり
ヘルグのような魔王の手下がまた襲ってくるんじゃないの?」
ダクラが答えた。
「たしかに魔王の配下はあと2体いる。」
ラインが提案した。
「ダクラは魔王の城の場所を知っているんだろ?だったらこれから魔王を倒しに行こう。」
李と京子は賛成したが、ダクラは反対した。
「魔王は一万人の軍勢をも打ち負かすほどの魔力を持っている。
何の対策もなしに勝てるはずがない。まず、魔王に反感を持っている魔物を
探して、魔王に関する情報を集めてからでも遅くない。」
ダクラの意見に皆が賛成し、一行は魔物が多いメリモダ地方へと旅立っていった。
105名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/22(火) 21:27:51 ID:XWCMuXbH0
アイディー

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106クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/22(火) 23:21:11 ID:+xRbAuz40
>>88
第1章-4

「ふむ、最強の兵士と言う事も嘘でも無さそうだな」
何事も無かったように竜王は呟いた。
「では、こちらの番だな。ベギラマ!!」
竜王は右手を差し出した。すると、掌から火炎が勢い良く飛び出し、アシュリーに襲いかかった。
「くっ・・・!!」
アシュリーは、素早く右に回避したが左足が火炎の犠牲になった。
「熱っ!!まさか詠唱破棄でこれほどの火力なんてね」

詠唱破棄…それは呪文を唱える前に、印を結び特有の言葉を発するという動作を省いたものである。
素早く魔法が使えるが、同時に魔法の効力も落ちる。

「フフフ…ラリホー」
竜王の口からは次の呪文が囁かれた。
と、同時にアシュリーの身体が重たくなる。
(まずい!)
ここで眠らされては必ず敗北するだろう。
なんとか意識を保とうとするも、だんだん身体が眠気に蝕まれていく。
ドスッと剣が地面に突き刺さる。
「ち…ちくしょう…」
その言葉を最後に、アシュリーの身体は完全に眠りに入った。
「他愛も無いのう。」
嘲笑しながら竜王が近づいていく。

今までずっと見ていたアルスはハッとした。
このままでは、アシュリーが殺されてしまう。
アルスは近くにいた兵士から鋼の剣を奪い取ると、雄叫びを上げながら竜王に斬りかかった。
竜王はあっさりとそれをかわすと、アルスの襟首を掴み、そのまま中へと持ち上げた
「いったい貴様はなんだ?」
107クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/22(火) 23:22:09 ID:+xRbAuz40
続く。
なんかスレが賑わってきましたね〜。
>>104
続きwktkで待ってます
108他派:2005/11/23(水) 09:15:04 ID:Jg0xYOx10
>>104の続き
一行はそれから1日かけてメリモダ地方へたどり着いた。
この地方は聖なる力で守られており、昼は明るかった。
だから食料に困ることはなさそうだ。
人は光で育った植物を食べる。その反対で、魔物は闇の力を吸収するのだ。
そうして魔物と人間は共存してきた。
しかし、魔王が現れ、世界を闇に包むことにより、世界の均衡を崩した。
欲深い魔物は魔王に従い、世界を共に征服しようとし、
また、善良な魔物は魔王を批判した。
しかし、欲深い魔物のほうが多く、
善良な魔物は殺されたり、迫害されたりした。
迫害された善良な魔物の最後の砦がこのメリモダ地方だ。
彼らは人間が生きていることを心から喜んでくれた。
そして魔王を倒すと言ったライン達に祝福の宴を施してくれた。

そして仲間は3匹も増えた。
ホイミスライムのカイは正義感が強く、人間を滅ぼした魔王に怒りを抱いていた。
ギガンテスのルーザックは魔王に友だちを殺されたのだった。
もう一匹はギガンテスの飼い猫のキラーパンサーのポマだ。
そして仲間を増やした一行は魔王が他の魔物より極度に光に弱いという情報を手に入れ、
光る玉があるという洞窟へと進んでいった。
洞窟の入り口でラインは言った。
「最近は魔王の配下に出くわしていないけど、まさか洞窟にいたりしないよね。」
誰もその可能性を否定できなかったので、沈黙が続いた。
洞窟にすんでいる魔物は一匹もいなかった。
このことは魔物達を不思議がらせた。
闇の好きな魔物達にとって洞窟とはリゾート地のような場所なのだ。
いつも魔物たちがひしめき合っているはずなのに、
その場所に誰もいないというのはあまりにも不気味だった。
109他派:2005/11/23(水) 09:18:13 ID:Jg0xYOx10
>>108の続き
階段を下りると、光る玉の採掘所が見えた。
カイは「ここで採れる石は悪い魔物から襲われそうになったときに使うんだ。」と言った。
魔物達は皆嫌そうな顔をしている。ダクラは階段を上りながら言った。
「まぶしいから俺は行きたくない。」と言った。
ルーザックとポマとカイも階段を上った。
ラインと李と京子は光る石を袋に入れて階段を上った。
すると、魔物達が魔王の戦っているのが見えた。
ルーザックの2倍以上の大きさの魔物とだ。しかも2体もいる。
こいつらが洞窟の魔物を追い出したのだろう。
110他派:2005/11/23(水) 09:18:47 ID:Jg0xYOx10
図太い声がした。
右の魔物が言った。「ダクラ〜!」
左の魔物も言った。「よくも魔王様を裏切ったな〜!」
右の魔物は棍棒でカイをはじき飛ばし
左の魔物はポマを巨体で押しつぶした。
カイはすぐに呪文を唱えた「ベホマラー!」
ポマとカイの傷はかさぶたになった。
ルーザックは力を溜めている。それを見たダクラも精神統一をしていた。
やっと階段を上がった李がルーザックとダクラの前に立ちはだかり、
仁王立ちで2匹を守った。次に京子が階段を上り、
魔物達に教わった魔法のひとつ、バイキルトをルーザックにかけた。
そして、ラインの隼斬りとポマの真空斬りで右の魔物をひるませた。
だが、右の魔物は仁王立ちしている李の脳天に棍棒を力の限り振り落とした。
痛恨の一撃!大きな音が響き、李は倒れた。なんとか死んではいない。
しかし、一番体力のある李でなければ確実に死んでいただろう。
そこへすかさずカイのベホマがかかった。
その時にはダクラが2回「マヒャド!」と叫び地面に手を当てた。
すると地面が大きく揺れ、床が裂けてきた。
そして、床の裂け目から巨大な氷柱が何本も出てきて、左右の魔物を傷つけた。
それだけでなく、彼らの体は少しずつ凍っていった。
左の魔物は耐えきれずに倒れたが、右の魔物はまだ生きていた。
そこへバイキルトをかけられたルーザックの力を溜めた攻撃が命中した。
右の魔物も倒れて動かなくなった。
こうして一行は魔王の配下をすべて倒した。
111他派:2005/11/23(水) 09:19:54 ID:Jg0xYOx10
>>110の続き
一行は町へ戻り、一日だけ体を休めて魔王城へと出かけていった。
その間に、何度も魔王軍のモンスターと戦ったが、
今までの戦いから強くなっていた一行の敵ではなかった。
さらに、見逃してやった魔王軍の1匹から魔王に無理矢理従わされている
魔物も大勢いるということを聞いた。
そういった魔物達を仲間にすれば、内部からの攻撃も可能だと考え、
一行は魔王に脅されている魔物や、反逆罪で捕まった魔物を助けだした。
そして、23匹もの魔物を仲間にした。
しかし、ダクラの両親はすでに殺されていた。一行はダクラの両親のように
反逆罪で殺された魔物達の墓を作り、手を合わせながら、魔王に対する憎しみを一層深めた。

そして魔王との決戦の日がやってきた。
23匹の魔物は手筈通りに、内乱を起こした。魔王軍は予期せぬ出来事に
対処するのが精一杯だった。結果、城の警備は薄くなった。
一行は急いで城に入り魔王の元へと走った。
そして、内乱に便乗して憂さ晴らしをしようとする魔物、
一行が見つけることが出来なかったが実は魔王に反感を持っていた魔物、
メリモダ地方から来た援軍などで、反乱軍の数は魔王軍の数を超えた。
結局、魔王軍は半分が捕まり、もう半分は逃げた。
そして反乱軍は魔王の元へたどり着いた。
112他派:2005/11/23(水) 11:59:14 ID:jLHzFmTZ0
>>111の続き
魔王が叫んだ。
「何故だ何故なのだ。お前ら何故人間の味方をする。」
しかし、どの魔物も少なからず魔王に反感を抱いていたので、
1000匹ほどの軍勢は異口同音に魔王をののしった。
魔王は自分が正しいということを心の底から信じているようで、
あきれたように言った。
「人間はあと3人だけだ。何故殺そうとしないのだ。」
痺れを切らした反乱軍は魔王に向かって走っていった。
すると、魔王は魔法を唱え始めた。
それに気づいたラインはすぐに光る玉を掲げた。
魔王は叫び声を上げた。魔物達も少し苦しそうだが仕方がない。
そして、魔王は怒りに身を震わせ、ラインを魔法ではじき飛ばした。
光る玉も魔王の魔法で一時的に効力を失ってしまったようだ。
しかし、光る玉で魔王に大きなダメージを与えることは出来たようだ。
113他派:2005/11/23(水) 12:00:19 ID:jLHzFmTZ0
>>112の続き
魔王は不気味に嗤った。
「こうなったらお前らまとめて死ね。」
魔王はそう言いながら、王座の後から黒い物を取りだした。
1匹の魔物の声がした。
「暗黒兵器だ!」
その声を聞いた魔物達は一斉に逃げていった。
しかし、ダクラとルーザックとポマとカイだけは逃げなかった。
ラインは言った。
「君達も早く逃げてくれ、僕達には暗黒兵器を吸収する力がある。
だけど君達にはそんな力はない。」
ダクラは悲しそうだった。両親の仇を討ちたかったのだろう。
でも、このまま戦っても犬死にするだけだと思ったのか、
「無事を祈る。」とだけいった。
ルーザックは「これ使って。」と言って。ラインに暖かい石をくれた。
魔王が暗黒兵器を発動したときには、
ダクラは魔物達を魔界へとルーラで飛ばした。
114他派:2005/11/23(水) 12:01:24 ID:jLHzFmTZ0
>>113の続き
3人は暗黒兵器を受けた。そして、体に力がみなぎるのを感じた。
魔王は3人が暗黒兵器の力を吸収できることを知らなかった。
だから暗黒兵器を直撃しても、闇に吸収されるどころか、
さらに強くなっている3人に怒り狂った。
そして、魔法を唱えた。「ジゴスパーク!」
地下から魔王の上空に巨大な黒い球が昇り、
そこから幾つもの黒い稲妻が3人に降り注いだ。
しかし、3人は倒れなかった。
ラインはルーザックにもらった暖かい石を掲げた。
すると3人は傷1つない状態になった。
李は魔王の頭上へ跳び、そして自分の体重をすべて剣へと運んだ。
その姿は、魔人のようであった。
魔王は頭を押さえ、叫び声を上げた。
その時京子は魔法を唱え終えた。「ビックバン!」
京子は魔王の近くに小さな火の玉を作りだし、
一瞬で魔王の2倍以上の大きさまで大きくした。
そして、魔王を火の玉の中へと引きずり込んだ。
さらに大きな爆発を引き起こし、魔王を黒こげにした。
115他派:2005/11/23(水) 12:04:16 ID:LPJ+t9+h0
魔王は言った。
「我は負けたのか。いや違う。あれを使うときが来たのだ。」
魔王は邪悪な祈りを捧げた。そして、魔王は叫んだ。
「マダンテ!」
そう言った直後に魔王の前の床にひびが入り、粉々になった。
床を塵にしながらマダンテは3人の所へと進んできた。
突如李が3人から離れ、マダンテに近づいていった。
すると、マダンテは止まったが、李の体は一瞬で塵になった。
マダンテはラインと京子の所までは来なかった。
ラインと京子は李の名前を呼んだが、李は塵になったままだった。
ラインと京子は涙を流しながら魔王に走って近づいていった。
魔王はマダンテで魔力を使い果たしていた。
そして、ラインと京子は渾身の力で魔王を切り裂いた。
魔王は倒れ、2人に言った。
「魔王は永遠に現れる。我が倒れようとも、千年後には新しい魔王が現れるであろう。」
そして魔王は消え去った。

その後、ラインと京子は光る石(後に光の球と呼ばれた。)
を使って世界に光を取り戻した。
そして、2人はアレフガルドという名の国を作った。
魔王ゾーマが現れたのは、それから千年後のことだった。
終わり
今まで読んで下さった方ありがとうございました。
116名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 12:48:03 ID:AiXjnCIeO
>>115
完結オメ
そうかアレフガルドの前の話しだったのか
でも良作が一つ終わってしまったみたいでなんか悲しいような・・
次作楽しみにしているんでお願いします
117名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 13:13:56 ID:tzp80Z1SO
他派さんとても楽しく読ませて貰いました。乙です!
118他派:2005/11/23(水) 13:20:27 ID:DZTCSAb60
ありがとうございます。
この話はホームページで公開する予定です。
だから何か矛盾点があったら指摘して下さい。
119クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/23(水) 13:25:42 ID:lKaKzuYv0
>>118
楽しかったけど
>>109
>すると、魔物達が魔王の戦っているのが見えた
ここの「魔王の戦っている」多分「魔王の配下と戦っている」と書きたかったと思うんだが、
一応脱字報告           
120他派:2005/11/23(水) 16:06:19 ID:9L5XoJ7X0
>>119ありがとうございます
                      Ru−zakku
                         _∧
              (゚ニク゚)       √ ◎|     <^^\
              ‖|||    _ ⊂==|_   |\^_> 
              レ ナレ    (\  |_(__) \< > |
              Kai   / \  \|      <〜l=>
                    |  \  \      ト|   |
                    /  /===◎===| |  |
                   _|_/         | |  | 
                  レ゚(匹)゚フ〜^yxi-〜^-−ー ,♭ B  
                 ( レ~~レ ) /   | \  |__B
                  \ | | |_)   (m__)                     
                  u ~~ u
                  Poma
                      
AA作りました。初めて書いたAAらしいAAです。
`です。

121名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/23(水) 17:33:55 ID:tzp80Z1SO
>>92
早く続きが読みたい!期待保守
122他派:2005/11/23(水) 17:35:00 ID:tEBpt/Ru0
制作裏話
1.最初京子は還暦を迎えたという設定だった。
2.ラインはアメリカ人、李は中国人、京子は日本人。
3.李が見つけた赤ん坊は復活する予定だった。
4.李はリーと読む。
次回作は”スライムランド”の予定です。
123他派:2005/11/24(木) 20:16:27 ID:RRfZcwd00
保守
124クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/25(金) 01:07:19 ID:J3/SM9BV0
>>106の題は「竜王の力」ってことで
第一章-5 竜王撤退

「うぐぅ…!!」
アルスの口からわずかに苦しみの声がこぼれた。
「なんだと聞いてるんだ!!」
竜王は、アルスのあばらに一撃をいれた。
メキメキっと骨が破壊される音がした。
「ぐはぁ…!!」
アルスは、苦痛に顔を歪めた。
と、一瞬アルスの口の端が吊りあがったのを、竜王は見逃さなかった。
慌ててアルスを投げ捨て、敵がいない前方へ飛びこむ。
そして、たった今無人となった場所を、アシュリーの剣は切り裂いていた。
「ちっ!」
アシュリーは舌を打ち鳴らした。
さっと竜王は立ち上がると、アシュリーを睨みつけて言った。
「死に損ない風情が!!しゃしゃりでおって!!」
この時、竜王の影が怪しく蠢いた。
と思うと、影の中から骸骨の騎士が現れた。

現れた骸骨の騎士は竜王に、二言三言話すとまた竜王の陰の中に潜っていった。
竜王は、アルスの方に向き直り話し掛けた。
「お前がロトの子孫なのか?」
(ばれた…!!)
アシュリーは思った。このままでは殺されるとも…。
少しでもアルスを守ろうと剣を構えなおすと、竜王に食って掛かった。
「だったら何だと言うの!?」
「黙れ、小娘!!」
竜王は一喝した。アシュリーは、ビクッと身体を強張らせた。
「ロトの子孫か…ふふふ面白い…」
「かのロトならばこんなもんでは無いはずだ!もっと鍛えて我が前に立ちはだかれ!少しは楽しませろ!」
そう言うと、竜王は「ルーラ!」と叫び、その場を去って行った。
125クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/25(金) 01:14:42 ID:J3/SM9BV0
ちょっと強引な展開だったな…。
まぁ、元々職人レベルじゃないし良いか
126他派:2005/11/25(金) 13:15:47 ID:pF38yH2f0
なかなか面白いです。
期待してるんで頑張って下さい。
127保守男:2005/11/25(金) 20:51:24 ID:3VQUu11J0
保守
128クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/25(金) 22:26:08 ID:x8eGZb+A0
129クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/25(金) 23:16:46 ID:x8eGZb+A0
ミスった>>124
第二章-1 旅立ち

「アルスよ。竜王は去っていった。が、お主はこれから様々なモンスターに、命を狙われるじゃろう」
「敵の陣営にも、お主がロトの子孫と伝わっておるようじゃからの」
「そのためにも強くならねばならぬ!手始めに、餞別を上げるからロトの洞窟に行って参れ」
ラルス五世は、矢継ぎ早に話すと、配下に大量の硬貨を入れた袋と松明を持ってこさせた。
「洞窟は暗いからの。松明もサービスじゃ。まずは城下町で装備を整えるのが良かろう」
「はい!」
アルスは元気良く答えると、袋を貰い駆け足で玉座の間を去った。

城下町は、城から少し離れたところにあり、秘密の下水道を通して城と繋がっていた。
これは、仮にどちらかがモンスターの総攻撃を受けたときに、
残った方で再起をはかる為に作られたもので、王と重臣・町長しか知らなかった。

アルスは、城下町で武器・食料・馬・地図などを購入し、
万全の体制を保ち、北西のロトの洞窟を目指した。

道中、青い半透明のプルプルした生物―スライム―や、
スライムより一回り大きく赤褐色のスライムベスなどと遭遇したが、
どちらもアルスの敵ではなく一刀で切り伏せていた。

大体、二日三日馬を飛ばしていたところ、洞窟と思しき場所がアルスの司会に入ってきた。
初めての旅で、クタクタに疲れていたアルスは、目的地が見えた事に大いに喜んだ。

とりあえず洞窟に入ってみて、危険そうだったら今日は外で野営して、明日また入ろう。
そう思って洞窟に入ったアルスは、魔物の気配が全くしないことに驚いていた。

恐らく聖なる力が、この洞窟内に満たされているのだろう。
外より中が安全だと確信したアルスは、今日は洞窟内で寝ることにした。

ところで俺の小説って名前被りすぎだな…ラルス、アルス、アシュリーってorz
130名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/26(土) 03:03:15 ID:+naQHcejO
いゃあ面白い
131taha:2005/11/26(土) 20:45:49 ID:6yO0AoRM0
hosyu
132age:2005/11/26(土) 21:29:00 ID:CFsMoaX60
age
133名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 00:22:54 ID:pJhTXzRZO
激age
134名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 01:00:26 ID:L4FWXZ4DO
アインとリリア待ち
135名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 03:59:27 ID:pJhTXzRZO
>>134
31日まで待ちなさい
136名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 08:37:31 ID:lL2TCz0ZO
>135
今月は30日までしかない罠
つまり12月31日まで保守しなければならない。
137他派:2005/11/27(日) 09:35:19 ID:SXdq62PJ0
スライムアイランド
第一章出会い
「おい!島が見えたぞ!」
17歳の見張り番、ジャックの声がした。
その後、船員達の喜び合う声が聞こえた。
16人の船団の船長を勤めるカブラは、船長室から出て望遠鏡で島を見た。
美しい島だった。浜辺は貝殻で埋め尽くされていて、
森には南国風の木々が生い茂っていた。
カブラはこの島で食料を調達したら、すぐに出発することを船員に伝えた。
船員は少し残念そうな顔をした。
こんなに美しい島は、世界中を探してもまず見つからないからだろう。
だが、見かけは美しくても強力な魔物がいるかも知れないし、
この島自体が本当は魔物の作り出した幻という可能性もある。
カブラが、嫌な時代に生まれてしまったな。それにしても私の妻メアリーは元気かな。
などと物思いにふけっているうちに船団は島に到着していた。

船長歴30年のカブラにとっても、島は今までにないほど美しかった。
先ほど感じたよりもっと美しく感じられたのはカブラだけではないようで、
船員達もしばらく島に見とれていた。
カブラは船員に食料調達を言い渡し、自分は風邪気味なので休むと言った。
しかし、それは嘘で、カブラは美しい浜辺で日光浴でもしようと思っていた。
船員達が食料を探しに行くのを見届けたカブラは、
悪戯っぽく笑いながら浜辺へと駆けていった。
138他派:2005/11/27(日) 09:36:35 ID:SXdq62PJ0
浜辺に着いたカブラは口をあんぐり開けた。
船が壊されている。木の部分は消えていて、マストだけが残っていた。
とても船旅ができる状態ではない。
一ヶ月前買い換えたばかりの、百万ゴールドで買った船。
メアリーと結婚式を挙げた船。船団を本土に返すはずだった船。命より大切な船。
カブラは頭が混乱してきた。こんなことがあっていいはずがない。
ぜったいになにかおかしい。そんな言葉が頭をよぎり、
カブラは浜辺に倒れて号泣した。
しかし、どれだけ泣いても船は壊れたままだった。
カブラの泣き声がよっぽど大きかったのか、
船員達がカブラの所へやって来て、船が壊されていることに気付いた。
しかし、彼らはすぐに立ち直った。
彼らは頼りない船長だなと思いながら、子供のように泣き続ける船長を慰めた。

船団はこれからのことを話し合うことにした。
この島からどうやって脱出するか、食料はどうするかなどを話し合った。
しかし、船長はその話し合いに加わらずに、まだ泣いていた。
話し合いの途中、草が揺れる音がした。
もしかしたら魔物かも知れないので、ジャックは用心して揺れている草を見た。
すると草の中からスライムが出てきた。
139他派:2005/11/27(日) 09:38:01 ID:SXdq62PJ0
>>38のつづき
スライムはこちらに敵意があるようには見えなかった。
それでも、マリアは疑わしげにスライムを見た。
マリアはジャックと同い年の少女で、船団の紅一点だ。
名前からは想像できないほど気が強い。
ジャックはマリアが好きなのだがそれを知っているのはジャックだけである。
スライムを見たトムが冷たく「何の用だ?」と言った。
スライムは怖がりながら言った。「来て下さい。」
船団は怪しがったが、まだ泣いている船長を残してスライムについていくことにした。

少し歩くと洞窟の入り口にたどり着いた。スライム達の集落のようだ。
200匹ほどの色々な種類のスライムがいる。
「よく来たな。」
グランスライムの低い声がした。きっとこの島の長老スライムなのだろう。
船長はいないので、代わりに最年長のトムが言った。
「我々に用件とは何でしょうか。」
すると、グランスライムは語り始めた。
「船が壊されたのには気付いているじゃろう。船を壊したのはきっと巣窟団の仕業じゃ。」
ジャックが聞いた。「巣窟団とはなんですか?」
グランスライムは巣窟団に対して恨みがあるようで、
嫌なことを思い出したときの顔をしながら言った。
「巣窟団はこの島の木を勝手に切る集団じゃ。お陰で島の木の半分は切られてしまったんじゃ。
お主らの船も巣窟団に木の部分だけ取られたのじゃろう。」
確かにマストは盗まれていなかった。
「やつらは切った木をダンジョンへと運び、ダンジョンを作る材料にしているようじゃ。
しかし、巣窟団を倒すにはまだまだ力がたりぬ。
しかし、お主らと協力すればきっと倒せると思うんじゃ。
もし巣窟団を倒すことが出来たなら、黄金と船を授けよう。」
船長の声がした。どうやら立ち直って追ってきたようだ。
「はい。協力して巣窟団を倒しましょう。」
船員達は拍手し、祝いの宴でスライム達と船団は楽しく夜を過ごしていった。
140名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/27(日) 22:20:02 ID:3AX8rcMc0
wktk
141名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 01:02:47 ID:0aJGHZE4O
続き期待待ち
142名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 01:06:27 ID:dyobG1iLO
構想に詰まったんダロウカ?
143名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 07:44:39 ID:0aJGHZE4O
まだかリリアは…期待保守
144オオクワ専門第二形態:2005/11/29(火) 08:45:37 ID:/EobJWo70
妄想スレだな
145名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 20:16:45 ID:hhNeaV1YO
おいここdat落ちしちまうんじゃないか?
146他派:2005/11/29(火) 20:19:08 ID:iSxuXGKV0
保守
147名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 23:34:15 ID:ANyQFHZ30
いちげん何処いったんだボケっ!
148名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/29(火) 23:51:24 ID:o8qK28x9O
俺は>136の事実を受け止めたくないが保守
149クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/11/30(水) 00:23:28 ID:aUnFTCrb0
困った…
小説ドラゴンクエストを読んだら、先の展開が似通っていた事に驚愕して、
シナリオを練りなおしたら、今度はダイの大冒険チックになって、
慌ててシナリオを変更したら、DBっぽくなったorz

もうちょいシナリオ練ってきます
150名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/30(水) 02:53:20 ID:ZGT6nBT4O
>>149ガンガレ。 俺暇だからガンガレ。
151名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/11/30(水) 20:14:32 ID:PaGGLEdoO
152名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 00:26:51 ID:pJPcBmGtO
>>92続き
リリアは周りを見渡しアインに言った。
「何なのよ…この状況は!」アインはリリアの縄を素早く斬り十字架から下ろした。
「リリア説明は後だ!」炎は目前まで迫ってくる!
「さぁアイン!我が魔軍に下れぃ!」二ズモが叫んだ。
「くっ…やられるっ…」炎が二人を襲う。
「隙あり!」ドカッ!!!
「ギャァァ!」マーカスが投げた鉄の斧が二ズモの背中に食い込んだ!
すると、炎は寸前で勢いが無くなった。
「ヒャダルコッ」リリアはその隙を逃さず炎に向かい氷りの刄を放った。
バリーン!炎の輪は砕け散った。
153龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/01(木) 00:56:57 ID:sZHuOOn6O
職人さん方が詰まっているようなので、自分が考えたものを書かせていただきたいと思います
テーマは竜王の昔の話です



勇者が魔王ゾーマを倒してからちょうど3年目の夜の事だった・・
「女王様のご子息は今日生まれになるそうだな」
「あぁそうらしい」

オギャー!
「生まれになられました!女王様!元気な男の子です」
「あぁ・・よかった・・」
「女王様!お生まれになられましたか!」
と、まるで親のようにいまか、いまかと待っていた大臣が入って来た
「大臣殿!入って来てはなりません!」
「・・し、失礼した・・」

「それで、お名前はいかがなさるんですか?」
「そうですね・・竜の女王の子ですから・・リュウオウ・・竜の王と書いて竜王と名付けましょう」

ゾーマが倒れて3年目の夜、竜王誕生す・・
154名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 00:58:53 ID:W4MZXZ28O
≫152続き
アイン達は炎の輪から何とか抜け出した。
「マーカスさん!」「ベホイミ!」リリアはマーカスを回復させた。
「すまぬ…リリア…」マーカスはリリアの顔にマッド隊長の顔が重なり目頭が熱くなった。
「来るぞ!」アインが叫ぶと同時にゴーレムが三人に向かい突進してきた。
アインはゴーレムの前に立ち塞がり剣を構えた。
「ウオオオオッ!」「ハアアアアアァッ!」アインは鋭くゴーレムに斬りつけた。
スバッ!!!「グオオオン…」
ゴーレムは真っ二つになり崩れた。
「少しは頼もしくなったじゃないの」リリアが言った。
155名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 01:13:09 ID:pJPcBmGtO
>>154続き
「おのれ…人間めが…」二ズモは怒り狂い醜い顔がさらに歪み殺意の視線を三人に向けた。
「おいっ!マイル司祭をどうした!」アインが叫んだ。
「あの老いぼれは中々強情だったがな…しかし所詮人間ごときに
私の拷問は耐えられなかったようだクックッ…貴様の話を詳しく
聞かせて貰ったぞ裏切り物の息子アインよ!まさか貴様がカルロの息子とはな!」
二ズモは話ながら背中の斧を“ヌルリ”と抜いた激痛で顔が歪む。
「貴様の父は何故裏切ったと思う!アイン!?」二ズモは後退していく。
「アイン!二ズモに時間を与えるなっ!」
156龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/01(木) 01:22:35 ID:sZHuOOn6O
>>153

城内では、女王の子供の誕生で賑わっていた

「大臣様!女王様のご子息は男子のようです!」
「なに!」
大臣は驚いた
それもそのはず代々この竜の国は女王が受け継いでいて、男の王など今までになかった事だ
「ウーム・・」
大臣は悩んだ
もはや女王に子供を産む力はない
かと言って女王には兄弟もいない・・
しかし大臣はある事に気付いた
「そんなのを決めるのは女王様の意志、自分が口出しする事じゃない」と・・

女王は賑わっている民の姿を見て言った
「いずれはこの子がこの国を治めることでしょう・・」
「し・・しかし女王様・・!」
「わかっています・・
この竜の国は代々女王が治めています・・
しかし私にはもう新しい子供を産む力すらないでしょう・・
それならばいっそそんな規律を捨ててでもこの血を受け継がせた方がいいと私は思うのです・・」
「さようですか・・」


今日はけれでおしまいです
感想や指摘などお願いします(^人^)
157名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 01:29:09 ID:pJPcBmGtO
>>155続き
マーカスが叫んだ、しかし二ズモの言葉はアインの心を捕らえた。
「父さんは何故お前らなんかに…」
ニズモはニヤリと笑うと「マヌーサ…」と唱え霧に包まれ姿を眩ました。
「油断しちゃ駄目よ」リリアは辺りを警戒した。
「逃げ出したようね」リリアは辺りを見渡し言った。
「どうやらあの魔物達はアインを欲しがってた用だな…」マーカスはアインに言った。
「何故…!?」アインは混乱していた、するとリリアがアインの頭を叩いた。
「あんな魔物の言う事なんか気にするな!」リリアはアインの手を強く握った。
「……リリア」
158龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/01(木) 01:35:21 ID:sZHuOOn6O
ちょうど自分が書いていた時にアイン復活したようですね
いやぁそれにしてもおもしろい
本当天才なんじゃないかと思いますよ
159名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 01:49:16 ID:W4MZXZ28O
>>157続き
アインはリリアを見つめた。「過去の事はもう変えられない運命だったのよ」
リリアは血だらけの父を思いだし顔が一瞬曇った。
「それに…魔軍があんたなんかを欲しがる訳無いでしょ馬鹿ね!さあ街の様子を見て回るわよ!」リリアは笑いながら離れて行く。
「待てよー少しは感謝しろよなぁ」アインはリリアを追って駆け出した。
「私が何回あんたお助けたと思ってんの!これで貸しが一つ無くなっただけよ」
「俺が来なければ今頃リリアはあいつらの朝食に…」その瞬間リリアの唇がアインの頬に触れた。
「ちょ…なにすんだよ」
160名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 02:03:56 ID:W4MZXZ28O
>>158thanks
>>159続き
「何すんだよ!」アインは顔が赤潮して言ったがリリアは無言で走りさった。
マーカスは髭をポリポリしながら様子を見て「やれやれ…」と呟いた。
そうしてアイン達はマイル司祭を探しに教会えと戻った、そして、部屋の奥に傷だらけのマイル司祭を発見した。
「うう…アイン…」「マイル司祭!」アインはマイル司祭に駆け寄った。
その時!マイル司祭の肉体が破裂して中からニズモが飛び出してきた!!!
「ギャハハハハハッ!かかったなアイン!メラゾーマ!!」業火がアインに向かい襲って来る。
「しっしまった!」
161名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 02:25:29 ID:pJPcBmGtO
>>160続き
業炎がアインに向かい迫ってくる!アインは完全に不意をつかれた。 その時!マーカスがアインの前に立ち塞がった!「ぐあああぁ!」
マーカスはその場に力無く倒れこんだ。
「チィ!また貴様かぁ!もう一度メラゾーマッ」しかし魔法は出ない。
「クソッ…MPがっ…アイン覚えておれよ…」ニズモは霧の闇に消えて行った。「くそおおおぉっ!!!」アインは闇の霧を闇雲に斬り付けたが、ニズモは既に逃走していた…
アインは我に帰り、マーカスの方を振り返ったが
そこにはリリアがマーカスを抱え無言で首を振っていた
162名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 02:28:35 ID:pJPcBmGtO
明日の夜につづく…
続き遅れてすみませんでした。m(__)m
163名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 02:31:32 ID:pJPcBmGtO
>>158
かぶっちゃてごめんなさい!
とても楽しく読ませてもらいました!
164名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 23:17:01 ID:pJPcBmGtO
>>161続き
「アインミルザスを頼んだぞ…リリア…マッド隊長は最後まできっと立派に…サザ王すま…」
そう言うとマーカスは永遠の眠りについた。「クソッ!俺が油断したばっかりに…!」アインは地面を叩いた。
ドン!
「何っ!?カルロが見逃した奴はカルロの息子だと!」キルザークは机を粉々にして立ち上がった。
「は…はいキルザーク様…確かな情報です」ニズモは恐怖で狼狽し震えた。
「それで詳しく話せ」キルザークはニズモを睨んだ。
「はい…ミルザスの北メンフィスの街におりました…」ニズモは言った
「おりましただとニズモ…」
165名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/01(木) 23:35:16 ID:pJPcBmGtO
>>164続き
キルザークはニズモに冷静に聞いた、その冷静さがニズモにはかえって恐怖だった。
「実はあのその…メンフィスにはマイルがおりまして…」
「あの老いぼれがどうした」
「奴から、アインとカルロの情報を得まして、街に罠を仕掛けましたが…
とんだ邪魔が入りまして…アインは逃がしました…
でも、マイルと街の野郎吃は捕らえ、ミルザス城に送りました」
ニズモはキルザークに嘘は付けまいと心得ていた。
キルザークの狡猾さを嫌と言うほど知っていたからだ。
また嘘が暴かれた時は必ず殺される事も知っていた。
166名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 00:19:01 ID:XPY3xQHuO
>>165続き
「何?逃がしただと!それにあの野郎をミルザスへ送っただと…!
貴様は10年前を忘れたのか!」キルザークは怒りで声を荒げた。
「しかし…もはやキルザーク様と我が軍の敵では…」
「だまれ!ニズモ!奴らはゆいつここまできた人間達だぞ!
カルロが我が術にかからなければ我は滅んだかもしれぬ…
その二人を近付けるとは貴様なにを考えている!」キルザークはニズモを見下ろし聞いた。
「ではカルロを呼び戻し私に是非ミルザスを!」ニズモは懇願した。
「それが狙いかニズモ…」キルザークは振り返り後ろの配下に耳打ちした。
167名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 00:35:08 ID:XPY3xQHuO
>>166続き
「いえ狙いだなんて滅相もない」
「ふんっ…まぁ良い、ではカルロには次の戦地を与えよう
お前はカルロの息子を捕らえ連れて参れ」キルザークは言った。
「ではミルザスは」ニズモは聞いた。
「ミルザスには我が子ウィンザーク皇子を行かせよう…貴様はアインを探せ!失敗したら処刑する」
「はっはい!ただちに…」ニズモはキルザークの手にキスをして去って行った。
しかし内心は怒りと恐怖で一杯だった。
入れ代わりにウィンザークが入ってきた、魔属の割りにはスラットした青年の用に見えたが。
瞳の奥には悪が潜んでいる。
168名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 01:08:02 ID:XPY3xQHuO
>>167続き
「あんな醜い軍司は殺してしまいましょうか父上?
魔軍は私の用に美しくなくては…」ウィンザークは白い髪を掻き上げた。
「ウィンザークよ貴様は直ぐに軍をまとめミルザスに行き、カルロに裏切りの代価を払わせろ!
親子共々殺してかまわぬ!ニズモは貴様の好きにするが良いぞ」
ウィンザークは紫の肌をピクピクさせて久々の戦いに興奮していた。
「ならば直ぐに首三つを持ち帰りましょう…」
ウィンザークは部屋に戻り巨大なピアノで“月光”を奏でながら作戦を練った。
「街には誰も居ないわね…」リリアはアインに行った。
169名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 01:23:33 ID:XPY3xQHuO
>>168続き
アインはリリアに言った。「サザ王は援軍を連れこの街に来ると言っていたそれまでこの街を守れと」
するとリリアは答えた。「でもこの状況で攻め込まれたら危険すぎるわよ!
それに魔軍が何時戻って来るかも知れないし」するとミゼル船長が現れ言った。
「たしかにそうじゃ…いったん街を離れざるを得ないな」
「では何処に…」
「ここの街より遥か西に灯台がある、そこならここより少しは安全じゃ」ミゼルは答えた。
「そこならきっと援軍の船も見えるわね」リリアは言った。
「では灯台へ」アイン達は灯台に向かって行った。
170名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/02(金) 01:24:34 ID:XPY3xQHuO
明日の夜に続くm(__)m
171他派:2005/12/02(金) 20:58:55 ID:jHd8UbDI0
>>170楽しかったです。これからも頑張って下さい。
漏れは明日に続きを書きます。
172龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/02(金) 21:44:32 ID:QBH/Q2DjO
>>156続き



こうして五年の月日が流れた・・
「おい聞いたか!なんでも近頃は魔王を名乗る軍団がでたらしい」
「あぁそいつらは以前の魔王バラモスの手下の残党らしいな・・」
「今は勇者様はアレフガルドの復興で行ってるからな・・気をつけなければ・・」
ドタドタドタドタ・・
「まちなされ!リュウオウ様!まだ魔法のお勉強の時間ですぞ!」
「またリュウオウ様か・・」
「まったく、元気なものだな・・」

リュウオウと呼ばれた少年は歳をとった先生らしき人物から逃げ切り森の中へと行った
「フー何とか逃げ切ったみたいだな・・よしみんな出て来い!」
少年が口笛を吹くとスライムやドラキー達が出てきた
「よしみんないるな!よし!出発だ!」
と声をかけるとモンスター達は喜ぶように声を上げた
173龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/02(金) 22:04:20 ID:QBH/Q2DjO
>>172



少年とモンスター達は昨日打ち合わせしたように城から西の方角にある洞窟を目指した
このリュウオウと言う少年ちょくちょく城から抜け出してはこうやってモンスター達と遊んでいるのだ

一行は目指していた洞窟へとたどり着いた
洞窟の中は暗く、どうやら奥まで繋がっているようだ
「よし・・んじゃスラっち頼むよ」
スラっちと呼ばれたスライムはそう言われると体から眩しい光を放った
「うわっ!スラっち眩しいってば!」
そう言われるとスラっちは光を弱めた
「さぁ行くぞ・・」
リュウオウ達は洞窟の奥へと入っていった


一方城では騒ぎが起きていた
「しかし驚いたな・・この近くに野生のドラゴンのすみかがあるとはな・・」
「あぁ・・旅人が西の洞窟の奥で眠っているドラゴンを見つけてよかったな・・もし対策が遅れていれば城にまで被害になっていただろう・・ここらへんのドラゴンは他のところと比べて特別凶暴だからな・・全部退治したかと思ったのに・・」
「まったく・・特別手当は貰えるんだろうか?」
「さぁな」
174龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/02(金) 22:07:22 ID:QBH/Q2DjO
今日はこれでおしまいです
感想、指摘などお願いします(^人^)
175名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/03(土) 07:47:51 ID:YGGDv20RO
age
176名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/03(土) 17:27:22 ID:XGOq2wdJO
>>174
スラッチが光ネタは良い!頭で想像して萌えた。
177名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/03(土) 18:07:06 ID:XGOq2wdJO
>>169続き
牢屋の窓から月に照らされて、幻想的なミルザス城が見えた。
「司祭様私達は一体どうなるのでしょう…?」捕われた町女が泣きながら言った。
「大丈夫じゃ神のご加護があらんことを…」マイル司祭は町人の頭に手をあてた、町人はスゥと眠りについた。
牢屋には30人ぐらいの人々が捕らえられていて、不安な夜を迎えていた。
(アインとリリアは大丈夫じゃろうか…)マイル司祭は窓から月を見上げた。
すると城の上の月影に、一人の人物が立っているのが見えた。
「あ…あれは…ウィンザーク…!?」マイル司祭は目を懲らした。
すると、ウィンザークはマイルの方を振り返り、こちらを眺めだした。
マイル司祭は直ぐに窓から離れた。
(何故…奴がここに…)
「マイルどうしたの〜?汗だくだよぉ〜」小さな男の子が聞いた。
「大丈夫じゃよ…」(クッこんな地で奴は…何をしておる…!)
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
その時!凄まじい地震の様な振動がおきた。
「きゃーーっ!」「何だ!どうした!」「ワーン!ママァ!」牢屋の中は恐怖に包まれた。
178名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/03(土) 18:42:41 ID:XGOq2wdJO
>>177
地震で地面が至る所で割れ出した、その割れ目から腐った死体や、腐ったドラゴンが大量に這い出してきた。
その数は数千にも及びミルザス城を覆った。それは、ウィンザークの軍勢だった。
「さぁ!お前達餌の時間だ!命令どうりにやれぃ!」
ウィンザークがそう叫ぶと、軍勢は凄まじいうなり声が上げた。
「うおおおおおおおおおおっ!!」
「司祭様…なんとかして下され…」ガクガクブルブル…「わぁもう駄目だぁ!」牢屋の中はパニックに陥った。
「大丈夫じゃ!わしの傍におれよ!」マイルは一人気概を見せた。
(さぁ祭りだ…)「お前達!歯向かう敵は全て殺せっ!
今宵は発見した人間も食らっても構良いぞ!ゆけっ!」
(さぁカルロどう出る…!私の様な皇子には…まぁ逆らえまい…)
ウィンザークは高らかに笑った。
179他派:2005/12/03(土) 20:07:32 ID:GygxmCPk0
>>139
翌朝、船員達とスライム達はダンジョンの入り口へと集まった。
チャーリーが呟いた。「ここがダンジョンか。」
ダンジョンは階段のない穴だった。
骨を折るかも知れないが行くしかない。
全員が深い穴へと飛び込んでいった。

穴はそこまで深くかったので、だれも骨折することはなかった。
ジャックは持ってきた松明に火をつけた。
すると、50匹ほどの黒いコウモリの姿が見えた。
「ドラキーだ!」船員の中で一番知識のあるリックが叫んだ。
いきなりの予期せぬ敵に全員が驚いたが、どうやらドラキーの方も驚いているようだ。
トムが一番最初に我に返り、ドラキーを剣で斬り始めた。
そして他の船員もドラキーと戦い始めた。
ドラキーは声を上げる間もなく床に落ちていった。
船員達の実力はドラキーの比ではないようだ。
一方、スライム達もなかなか強いようだ。
すぐにドラキー達は全滅した。

しかし、1匹のドラキーが起き上がり、逃げていった。
他の巣窟団を呼びに言ったのだろう。
するとすぐに腐った死体の集団が向かってきた。
100匹ほどいるだろうか。
こんなにたくさんの魔物を倒すのは難しいだろう。
リックは魔法を唱えた。「ニフラム!」
腐った死体達は聖なる光に包まれ、跡形もなく消えてしまった。
みんながリックを褒めたが、リックのライバルのジャンは悔しそうだった。
180他派:2005/12/03(土) 20:10:25 ID:GygxmCPk0
>>179
さらに進んでいくと、宝箱が見えた。
すると、オリバーは宝箱に向かって走っていった。
スライム達が止めたときにはもう遅かった。
宝箱はミミックだったのだ。
リックが言った。「逃げろ!」
ミミックは昇天魔法を唱えるからだ。
もしザラキを唱えられたら、ほとんど全員が塵になって消えてしまうだろう。
しかし、ミミックは素早いので逃げられる可能性は低い。
スライムベスはそう考えたようで、こう言った。
「ここは僕がくい止めるからみんな逃げて!」
スライムベスの無事を祈りながら全員が逃げていった。
それを見たスライムベスはミミックへと体当たりした。
ミミックは不意をつかれたようで、少しひるんだ。
しかし、決定打にはならず、ミミックは魔法を唱えてしまった。
「ザキ!」
スライムベスは一瞬で塵になってしまった。
しかし、その時にはスライム達と船員は逃げ切っていた。

181他派:2005/12/03(土) 20:11:15 ID:GygxmCPk0
階段を降りて休憩している時にオリバーがふと呟いた。
「もし俺が宝をとろうとしなければ・・」そして膝に両目を当てた。
しかし、誰もスライムベスは生きていると慰めることはできなかった。
一時間ほど待っているのにまだ帰ってこないからだ。
しばらく誰もしゃべらなかったが、オリバーの親友のルイスが沈黙を破った。
「みんな!悲しんでても仕方がないよ。」
カブラ船長は立ち上がりながら言った。
「その通りだ。もう出発するぞ。ミミックが追って来るかもしれないしな。」
船員は重い腰を上げて渋々立ち上がり、歩き出した。
スライム達も歩き出した。
すると突然、先頭を歩いていた船長とグランスライムの足下が消えた。
船長とグランスライムは落とし穴に落ちてしまったようだ。
全員が落とし穴へと走って近づいていった。
しかし穴の底は見えず、いくら呼びかけても一人と一匹は返事をしなかった。
もしかして・・
全員が背筋に寒気を感じた。

代わりの臨時リーダーはトムとキングスライムになった。
船長と村長は生きていると誰もが思っていたが、
返事がない彼らを待っていても魔物に総攻撃される可能性がある。
仕方なく置き手紙を残し、船員とスライム達は先に進んでいった。
182他派:2005/12/03(土) 21:14:50 ID:bY+MRZcX0
小説作者さんへ
人物の名前に困っているのなら、
英和辞典や和英辞典に英米人のファーストネーム
という付録を見てみたらいいと思います。
なかったら仕方ありませんが、
スーパーアンカーという英和辞典にはついてました。
183龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/04(日) 14:32:41 ID:xjJOBeAuO
>>176 Thank you

>>173続き


洞窟の中はジメジメしていて、モンスター達の巣にふさわしい場所となっていたがなぜかモンスターはいなかった
やがて奥に進むと仲間のドラキーが怯え始めた
「どうしたんだ?ドラルン」
と言ってもドラキーのドラルンは動こうとしなかったので
他のモンスター達に待ってもらいスラっちとさらに奥に進む事にした

さらに奥へと進むとゴーゴーと音がして来た
「いったいなんだろう?」

やがて大きな広間へと出た
暗くて先が見えなかったのでスラっちに光を強くするよう頼んだ

「!!」
なんと光を照らした先に大きなドラゴンが眠っているではないか
「や、やばい・・」
リュウオウは後ずさりしたが・・
ピキー!!
後ろにいたスラっちを踏んでしまい、スラっちは眩しいばかりの光を放った

なんとそのせいで眠っていたドラゴンを起こしてしまった!
184龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/04(日) 18:15:10 ID:xjJOBeAuO
>>183続き



ドラゴンは起こされたからか相当怒っているようだ
「に、に、逃げろ〜!!」
そう言ってリュウオウとスラっちは逃げ出したが、ドラゴンも負けじと追って来た

ドラルンを待っていた仲間と合流すると皆一目散に出口へと走った
しかし
「あれっ!?別れ道だ!」
来た時には気付かなかったが別れ道があったようだ
「え〜と・・こっちだ!」
と、左の方向へと走った

だが・・
走った先は行き止まりであった
「行き止まりだ!」
ドラゴンはようやく観念したかという顔でのそのそとこっちへと歩いて来る
その時
キーキー!
と、ドラルンがいる先にぽっかりと穴が空いている
「よし、みんなここに入るんだ!!」
ドラゴンも入ろうとしたがその大きな体で入る事が出来ない
「た・・助かった・・」
その時だった
ゴォォォォォォォ
ドラゴンが激しい炎を吐いてきた
185龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/04(日) 18:31:14 ID:xjJOBeAuO
>>184続き


しかし
「あれ?」
どうやらここまで炎は届かなかったようだ
しかし
「うわ!岩が溶けてるぞ!」
炎が当たっていた付近が溶けている
このままではいずれこの炎に焼かれてしまう
「ど・・どうしよう」
その時だった
「あれ?なんか・・」
気付かなかったが右から風が吹いているようだ
スラっちに光を当ててもらうとどうやら出口へと繋がっているようだ
「よし!みんなこっちだ!」


光が見えリュウオウ達は洞窟から抜け出した
186龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/04(日) 19:58:00 ID:xjJOBeAuO
今日はとりあえずこれで終わりですが感想、指摘などお願いします(^人^)
187名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/04(日) 23:10:17 ID:kScFZJNEO
山場がない。
幼稚
188やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 00:35:00 ID:hd56VbLlO
携帯からだから見にくいかもしれない・・・。
とにかく、これからよろしく頼むわ。



???「・・・チッ!毎度ながら、遅ぇ・・・!」
村の入口にもあたる古看板の前、
少年は苛立ちを隠せずに舌打ちした。
???「あれっほど時間厳守だって言っといたのによ・・・!」
まだ、太陽もようやく昇ろうかという時間、村に騒がしさは無い。
そんな中、少年は何度も空を仰いでは、村の奥を見つめた。
・・・すると、村の奥から現れた人影が一つ。
???「やっと来たか。おせーぞ、リク!」
リク、と呼ばれた少年はヒラヒラと軽く手を振りながら、
それでも歩みを早めずに少年へと近づいた。
リク「悪い悪い、もしかして・・・遅れた?」
???「もしかしなくてもな、完全にアウト」
リク「あちゃ〜、まぁ許してくれ、我が友よ」
???「・・・友達の縁きってやろうか?」
リク「つれないこというなよ、アルバ君」
アル「仕方ねぇな。・・・まぁ、そんなことはどうだっていいんだ」
リク「・・・じゃあ本題に入るか・・・。
そんで、アル、見つけられたのか?」
アル「あぁ、たまたまだったけどな」
リク「ねぐらを、か?」
アル「当然!」
189やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 00:36:44 ID:hd56VbLlO
>>188
今日は遅いからまた明日書くことにする。
それじゃまた。
190やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 00:44:08 ID:hd56VbLlO
パソコンから見てる人たち改行でなんか気をつけることあったらアドバイス下さい。
携帯からじゃ全然わからん。お願いします。

連レスすまんかった。
191名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/05(月) 03:23:39 ID:gbmqAWDNO
>>178続き
「どう美味しい?」リリアが言った。
「…(こっ…これはっ!ま…まずい…)ははっ…いやぁその…」アインは吐き気をこらえた。
「正直不味いのぅ」ミゲル船長はキッパリと言った。
「ちょ…ミゲルさん…」アインは戸惑った。
リリアは顔が真っ赤になり、今にも怒りが爆発しそうな顔をしている。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
その時!凄まじい大地震が灯台を揺らした。
「きゃあっ!」テーブルの料理はひっくり返った。
「(助かったあ…!)んっ!?結構でかいぞ!外に出よう!」アインが叫んだ。
三人は外へ飛び出した。
「ハァハァ…ちょっとミゲルさん!不味いとは何事よ…!」リリアが言った。
「あっ…あれを見ろ!!」ミゼルが海を指さした!
「もう!誤魔化して…あっあれは!」リリアの顔色が明るく変わった。
そこには、沢山の軍艦が威風堂々と進行していた。
「きっとサザ王達だっ!おーいっ!おーいっ!」アインは手を振った。
「アイン!灯台の明かりを点滅させて、ここを知らせて来るのじゃ!」ミゼルが言った。
「分かりました!」アインは灯台のライト室に駆け上がった。
(サザ王が戻られた!きっとミルザスの国を取り替えせる!)
アインは喜びで体が軽くなったように感じた。 アインはライトを点滅させた。
192アナベル#:2005/12/05(月) 04:15:15 ID:gbmqAWDNO
>>191続き
「サザ王…!あの光を…我々を呼んでおる見たいです!」船員が行った。
「うむ…よしっ至急!ボートを降ろし!確認してまいれ!」サザ王は命令した。
巨大な戦艦から手際良くボートが降ろされて行った。
「よし!船の動きが止まったぞ!」
アインは軍艦にライトを照らし、下へ降りようとした時、一方の空が異様に赤い事に気付いた。
「あの方向はミルザス…!いっい何の光だ?」アインは不安に駆られた。
「クックックッ…アインよ油断しおったな!あんなに光を出しおって!!」
灯台の屋上にニズモが表れた。
「おっ…お前は…あの時の!」アインは剣を構えながら下を見ると。
下ではリリアとミゲルが、魔物と戦っているのが見えた。
「リリアっ!ミルザスが変だ!」アインは叫んだ。
「アイン何!?聞こえないっわ!ベギラマッ!」バリバリバリッ!!!
「グオーーーン」ゴーレムは衝撃で吹き飛んだ!
「見事じゃ!しかしまだ『ゴーレム』3体に『井戸魔神』が4体ぐらいおるぞ
けっしてさっきの料理みたいに、油断するじゃないぞ!」
ミゲルは鉄の槍をゴーレムに叩きつけた。バキッ!
「おじいちゃん!私を誰だと思って!オオオッ!」
リリアは剣を構え敵に突撃して行った!
「アインよ今度は逃がさないぞ…」ニズモが杖を構えた。
「くっ急がなければ!!」
193アナベル#:2005/12/05(月) 05:10:59 ID:gbmqAWDNO
>>192続き
「さぁお前達ゆけっ!」ウィンザークがそう叫ぶと
『くさった死体』や『くさっさドラゴン』達は城に向かって駆け出した。
その時!ミルザス城から数百に及ぶ、黒いドラゴン達が飛び上がった。
ドラゴン達は一斉に、大量の魔軍に向け『激しい炎』を吐いた!ボォーー!
ボカーーン!「ギャーーーッー!」
城の周辺は一気に、真っ赤に燃え上がった!
それでも魔軍は進撃を止めずに城壁によじ登った。
その様をカルロは、黒いドラゴンにまたがり空から無表情で眺めていた。
そして腕を天高く上げ、鋭く振り下ろした。
すると無数の黒いドラゴン達は、空から地上に降り立ち魔軍に突撃した。
黒いドラゴン達は、魔軍と激しく激突して、戦いを開始した。
「ガルルルルル…」「ガャーァーッ!」
「いったい…外で何が起こっているのじゃ…」
マイル司祭は窓から外を見たが、外の様子は詳しくはうかがえなかった。
マイル達が捕われている牢屋は振動で揺れた、外からは
魔物達の、断末魔の叫び声がハッキリと聞こえた。
「司祭様…」「クワァアアアアアン!」子供達は恐怖で泣きだした。
親達は必死で子供達の口を押さえ、魔物達に見つからぬように息を殺した。
「くそぅカルロの奴め…!あそこか!」ウィンザークは長い白髪を振り乱し
『皆殺しの剣』を抜きながらカルロに向かい駆け寄った!
ガキーン!カルロは黒い『ドラゴンキラー』で受けとめた。
「おのれ…ゆるさんぞカルロッ!」(術が弱まっている!何故だ…!?)
カルロとウィンザークの戦いが始まった。
194アナベル#:2005/12/05(月) 05:16:54 ID:gbmqAWDNO
つづく…
他派さんのアドバイス今日使います
195龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/05(月) 05:51:31 ID:vpok+6a6O
>>194
まさかこんな時間にお前の作品が読めるとは思わなかったな・・
どうでもいいけど【くさったドラゴン】が【くさっさドラゴン】になってるぞWWWW
196名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/05(月) 12:34:30 ID:PmuC4lcDO
それにしても、くさったドラゴンって何だよwww
アナベルって名前付いたんだね。 おめ
197やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:01:03 ID:hd56VbLlO
>>188だけど、また新しく仕切り直すわ。
今から投下してくんでよろしく頼む。
198やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:02:33 ID:hd56VbLlO
緑が広がる山の麓にある小さな村。
その村の入り口ともいえる古看板の前に、男は立っていた。
「・・・ちっ!あれほど時間厳守だって言っといたのに・・・」
男は苛立ちを隠せずに舌打ちし、頭を軽く掻きむしった。
まだ太陽も顔を出していない時間帯、村は静けさにみちている。
男はため息を吐きながら空を見上げ、それから村の外へと目を向ける。
そして、男が悪態をつきながら足元の小石を蹴ろうと体の向きを変えたときだった。
村から歩いてくる人影が視界にはいった・・・。
「やっと来たな・・・。おせーぞスティン!」
男は声を張り上げて叫ぶと、降ろしていた腕を腕を胸で組んだ。
「いやぁ〜、ワリぃワリぃ」
スティンと呼ばれた男はヒラヒラと軽く手を振りながら近づいてきた。
「もしかして・・・遅刻しちまった?」
スティンは手を振るのをやめ、男に尋ねた。
「もしかして、じゃなくて完全にアウトだ」
199やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:05:42 ID:hd56VbLlO
>>198

「そんな固いこと言うなよ、アル〜」
「うるさい、どっちが悪いんだ?」
アルと呼ばれた男は不機嫌そうに言った。
「・・・俺だ!本当に悪かった、ごめん!な?」
「まぁいいさ、そんじゃ本題に入るぞ?」
気を取り直して、アルは話しを続けた。
「ついに見つけた、やつらの巣を・・・」
「まじか!?」
「あぁ、たまたまだったけどな」
「よし!」
スティンは嬉しそうに拳を叩いた。
「実はさ、この村のすぐそばの林の茂みにあったんだ」
「アル!だったら早く行こうぜ?」
「あぁ、これで退治できたら・・・」
「俺たち・・・」
「「ヒーロー!?」」
二人は意気込んで顔を合わせた。
「そんじゃ、出発しようぜ?」
「あぁ」
アルはスティンに賛同すると、肩を並べて村を出ていった・・・。
200やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:07:52 ID:hd56VbLlO
>>199

「あの茂みの向こうだ、静かにな・・・」
「了解」
アルバが指差す先を見つめ、スティンはゴクリと唾を飲んだ。そして、茂みの向こう側を覗く。
「なんなんだアレ?」
視界の先には、青い物体が数個ばかり集まって置かれている。
「スライムだ・・・。村長に教えてもらっただろ?覚えてないのか?」
アルは静かに呟いた。
「アレが?随分と弱っちそうなんだな。あれくらいならすぐ倒せるんじゃないか?」
「そうだな・・・、突っ込もうか?」
「行こうぜっ!」
言うが早いか、スティンはスライムの群れへと突撃した。アルも急いで後を追いかける。
「あの馬鹿、武器はさすがに持てよな!おい、スティン!」
アルはそう言うと近くの木の枝を掴み、一本をスティンに投げた。
「おっ、アル!サンキューな!」
素手で殴りかかろうとしていたスティンは、一旦ブレーキをかけると枝を受けとった。
201やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:11:13 ID:hd56VbLlO
>>200

しかし、その音と気配にスライム達も敵の襲撃だと気付いたようだ。
軽く跳ねてからこちらを向くと、前傾姿勢になり明らかに戦闘の体勢をとった。
「来るぞ!スティン、気を抜くなよ!」
「分かってるって!」
先手必勝!スティンのなぎはらいがスライムを襲う!しかし、空を切る音だけが響いた・・・。
スライムはスティンの背を越す高さまで跳ね、一気に降下するとスティンの顔を覆った!
「んがっ!」
口と鼻を塞がれ、スティンが呻き声をあげる。
向こうではアルが間合いをとりつつ、スライムを叩いていた。
(ぐっ、このままじゃ息が・・・!)
スティンは必死に顔に張り付いたスライムを剥がそうとする。
しかし、スライムもここぞとばかりに懸命に張り付いて離れない。
(こんなダセぇ死に方・・・くそったれ!離れやがれぇーー!!)
スティンは木の枝を垂直に持ち替えると、スライムを真下から勢いよく突き上げた!
「ピキイィィーー!」
すると、スライムは甲高い悲鳴をあげ、地面に落ちて動かなくなった。
202やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:14:06 ID:hd56VbLlO
>>201

「ゴホッゴホッ!」
スティンが咳き込んでいると、他のスライム達が襲いかかってきた。
「くそっ、もう窒息なんて嫌だっての!」
スティンは枝を水平に持ち替え、跳んできたスライムの眉間を突いた!
「キィイィィー!!」
突かれたスライム達は断末魔をあげて地に落ちていく。
「アル!こいつら突きに弱いみたいだ、叩かないで突いてみろ!」
「了解!」
しばらくすると、左の方からも順調にスライムの悲鳴が聞こえるようになった。
時間がたち、スライム達のほとんどが倒されて、いまや最後の一匹となっていた。
「ふぅっ・・・。こいつで終わりだな」
「そうだな、村の作物を食い荒らした罰を・・・」
「くらいやがれ!」
「ピキイィィーー!」
スライムは最後の悲鳴をあげる。太陽はすでに顔を出しきっていた・・・。
「そんじゃ、村に帰ろうかねっと」
「そうだな」
・・・その時、少し先から聞こえてくる物音をアルは聞き逃さなかった。
「俺達さ、ヒーローになれっかなぁ」
「スティン、どうやらそう簡単にはいかないみたいだぞ」
「え?」
・・・茂みが揺れた。
203やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 22:16:26 ID:hd56VbLlO
一旦中断する。
なんか気になったこととかあったら、なんでもいって欲しい。よろしく
204やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 23:31:52 ID:hd56VbLlO
再開>>202

「・・・来るぞ!」アルはそう呟くと、背筋を伸ばして構え直した。
スティンも緊張したおももちで茂みを見つめ、視線を外さない。
「ピキィィィー!!」空気を切り裂くようなおたけびと共にモンスターが跳びだしてきた。
「へ?またスライムじゃないか・・・」スティンが気の抜けた声をだす。
そこには倒したばかりのスライム達が・・・いや、正確には違う。
「ぶち模様・・・?」アルはいぶかしげに様子を見つづけた。
そう、そこには黄色の体に黒い斑点を纏ったスライムがいたのだ。
205やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 23:48:25 ID:hd56VbLlO
>>203

「なんだよ、ビビって損しちまったな」そう言ってスティンは笑った。
その不気味な色を身につけたスライム達は、よく見るとスライムより一回りほど大きい。
「アル!さっさと倒して村に帰ろうぜ」スティンは枝を水平に構える。
「・・・そうだな・・・」アルも腰を落として、足に力をいれる。
次の瞬間、スティンが先に仕掛け、枝をスライムに突き刺した!踏みだした足のせいで、軽く土埃が舞う。
「手応えあり」スティンは静かに言った。枝はスライムの口を捉らえ、深々と突き刺さっていた。
206他派:2005/12/05(月) 23:49:30 ID:H1Jz6IaZ0
203>>FFみたいで新鮮な感じがしていいです。
楽しみに待ってます。
漏れも頑張ります。

明日書き込みます。
207やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/05(月) 23:49:57 ID:hd56VbLlO
アンカーミスった、スマソ・・・。
今日は消える。
208クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/06(火) 00:07:07 ID:molIMckr0
>>207
御疲れ様です〜
続きwktkで待ってます

ちなみに未だに、被ったシナリオしか思いつかない…orz
どうしよう…
209アナベル#:2005/12/06(火) 00:18:51 ID:gJLqFKkPO
>>195
最近生活リズムが逆転してる…仕事も不定期だし
>>196
やっぱくさったドラゴンは無かったかな…orz
少し考えてからカキコするよm(__)m
210龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/06(火) 00:32:39 ID:nI7sbi91O
>>207
やべぇ!すごい面白い!
これから書きたいところだけど話が思いつかん・・
211名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/06(火) 03:54:50 ID:rTdr4MTdO
>>209そんなん気にしなくていいから続きよろ
212名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/06(火) 06:07:27 ID:SLpsW9PiO
エニクス「とうちゃん いっしょうけんめい剣のけいこしたから 強くなったかな?
オルテガ「うむ
エニクス「スクエア もうすぐ16才じゃから 城に行けるのう
スクエア「はよう行きたいのう あんちゃん
エニクス「わしゃ王様に エクスカリバーをもらうぞ
スクエア「わしゃ50ゴールドがええよ!
オルテガ「おまえ達もワシみたいに 立派な勇者になるんだぞ
エニクス「そりゃ父ちゃん 強くなりたきゃ頭にパンツかぶれ!
と言いたいんじゃろ?もう聞き飽きたよ
オルテガ「こいつめ
ジュルジュルジュル…
スクエア「うわーっ 腐ったスライムだっ!
ジュルジュル…
エニクス「とうちゃん…
オルテガ「いそいで家に帰るんだ!
村人「魔物警報発令ーーっ 魔物警報発令ーーっ!
子供「キャーッ
道具屋「逃げろっ
村人「退避ー 退避ー!
エニクス「ハアハア お おかあちゃん……
母「エニクスにスクエア はよう棍棒とヨロイを装備するんよ
エニクス「ヒミコねぇちゃん もう わしは強くなったぞ!
もうじき エクスカリバーがもらえるな
ヒミコ「よかったね
スクエア「エヘヘヘ…カンダタあんちゃんはもらえんのう
警察に出頭命令が出とるんじゃけに
カンダタ「くそっ おぼえとけ
ジュルジュルジュル
バラモス「何をボサボサしとるんじゃ 脳みそ吸い取られるぞ はよう来い!
エニクス「わかったよ バラモスあんちゃん
213アナベル#:2005/12/06(火) 15:02:33 ID:gJLqFKkPO
>>193続き

「お…おい様子が変だぞ!魔物と戦ってるぞ!」船員は言った。
「あ…っ!あれはリリアじゃないか!お前は船を軍艦に返しサザ王に知らせろ!」
ミルザス兵はそう叫けび、海に飛び込んだ。

「ハァハァ…こいつらしぶといわねぇ!」
リリアがつぶやいた、その顔は、返り血で真っ赤に染まっている。
「リリアーッ!助太刀するぞっ!」ミルザス兵が駆け寄った。
「助かるわ!」リリアは言った。
「サザ王も直ぐそこまで来ておる!もうひと踏張りだ!」
ミルザス兵はゴーレムに突撃して行った。
「リリア!アインを!ここは任せるのじゃ!」
ミゼル船長はゴーレムと戦いながら叫んだ。
ボガーーーン!
その時灯台の上で大爆発がおこった。
「アインッ!」リリアは灯台へ駆け出したが『井戸魔神』が立ち塞がった。
「ぐへへへっ…通さない」「どけぇ!ベキラマ!」バリバリバリッ!
『井戸魔神』は直撃をくらい一瞬怯んだが、態勢をもち直し、おもいっきりリリアを叩いた。バキッ!
「きゃああぁ!」リリアは灯台の反対側に吹き飛んだ!
「ハァハァくっ…くそ…」アインはフラフラになりながら、ニズモに剣を振った。
「マヌーサ…」ニズモは霧に隠れ攻撃を回避した。
「それもう一発!イオナズンッ!!!」
ボカーーーン!
灯台の屋根が吹き飛んだ。「ぐわっ」アインは壁に叩きつけられた!だが、すぐ横にライトが有るのが見えた。
(これで奴を照らせば!)アインは霧の方に向かいライトを照らした!
214アナベル#:2005/12/06(火) 15:58:09 ID:gJLqFKkPO
>>213続き
アインは巨大な灯台のライトを反転させ、光を霧に照らした、霧に人影が浮かびあがった。
「グヘッ眩しい…」ニズモは一瞬怯んだ。
「そこだああああぁっ!」
アインは渾身の力を込め『はがねの剣』を思いっきりニズモに突き刺した!
「グエエエエエエエッ!」剣はニズモの体を貫いた!ニズモから緑の血が吹き出す。
「マーカスの仇だっ!」アインはさらに力を込め剣を突き刺した。
「グエエッ!」ニズモはアインの剣を握った、その手からも血が吹き出した。
「こ…こうなれば…貴様も道ずれに…」ニズモの体はドンドン膨らんで行った。
「うわっ!しまったぁ」アインはニズモの肉体に絡まった。
ニズモの体は灯台の部屋中に膨らみ、終には外に突き出した。
「アイン!」リリアは叫んだ。
「サザ王魔軍に襲撃されております!」船員はボートから叫んだ。
「何いっ!んっあれは…?!おいっ!砲台を構えよ!」サザ王は言った。
灯台の頂上に緑の醜い物体が膨らんで行くのが、サザ王の軍艦からも確認できた。
砲台は手際良く灯台の頂上を捕らえた。

「グへヘヘッ…アイン!地獄の底で待ってるぞ…」ニズモの体は極限まで膨張した。
「メ…ガ…ザ…」
「ぐっ…(アイリーン…リリア……母さん……カルロ…!)」
アインは渾身の力で、脱出をはかったが不可能だった。
「まだ死ぬ訳には!カルロを倒すまでは…」アインが叫んだ!
「撃ていっ!!!!!」
『ボッーーン!』もの凄い轟音と共に、巨大な鉄の玉が放たれた!
凄まじい勢いで、灯台目がけて飛んでいく。
「ああっ!まだアインが灯台に居るのよ!」リリアは叫んだ。
『ズガガガーン!』
巨大な鉄の玉はニズモの体に命中して、めり込み破裂した。
215アナべル#:2005/12/06(火) 18:21:14 ID:gJLqFKkPO
つづく…
216やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:26:03 ID:N0/O3iWJO
>>215
おつかれさまです。
これからも楽しみにしてる。

俺も今から連投するんで、よろしく。
217やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:28:55 ID:N0/O3iWJO
>>205
「まず一匹っと。アル!この調子でガンガンいこうぜ!」
スティンはアルの方を見て得意げに笑った。
「・・・待てスティン、なんか変だぞ」アルが笑うスティンを制止する。
「・・・そいつ、悲鳴を全然あげてない・・・」アルはそう言いながらスライムを指差した。
そう、スティンに刺されたスライムは先ほどの奴らとは違い、全く悲鳴をあげなかったのだ。
「は?それがど・・・」スティンが言い切る前に、スライムは枝をくわえたまま起きあがった!
「まだ生きてるんだ!スティン!はやくっ・・」アルが叫ぶ。
「こ、このやろぉ!」スティンはくわえられたままの枝をもう一度突き刺そうとする。
しかし、スライムはそれよりも早く・・・なんと枝を食べながら上へとよじ登ってきた!
218やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:31:22 ID:N0/O3iWJO
>>217
「おいスティン!武器を離せよ!そのままじゃ手を噛まれるぞ!」
アルは叫びながらスティンの隣へと走る。
「え?あ、おぅ!」スティンは言われるままに、慌てて手を離した。
スティンが手を離したことによって、支えを失った枝とスライムが地面に落ちていく。
「スティン!どけ!」そこを、走り込んできたアルがそのまま真横からスライムを叩いた!
パッカアァァン・・・・。
乾いた音が辺り一帯に響いた。しかし、その音の正体はアルの振った枝が砕ける音だった。
スライムは数メートルほど飛ばされ、着地した先でガリガリと枝を食べている。
「ちっ、やっぱり叩いても効かないか・・・」アルは舌打ちした。
「ど、どーする?」武器を完全に失った二人は互いに顔を見合わせた。
「アル、この場合はやっぱり・・・」
「仕方ないか・・・」
「また後でこようぜ」
「「今は、逃げるっ!」」
アルとスティンは、ぶち模様のスライム達に背を向けると、一目散に走りだした。
219やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:33:27 ID:N0/O3iWJO
>>218
幸い足はそれほど早くないようだ、ぶち模様がだんだん遠ざかる・・・。
「くっそー、まさか俺達が逃げるはめになるとはなぁ・・・」スティンが悔しそうにぼやく。
「仕方ないさ、それに初めのスライムは倒したんだ。一応やることはやったよ」アルが言う。
「でもなー・・・」
「ほら村に着くぞ、さっさと朝飯を食べよう。俺はもう腹ぺこだ」
「そうだな、俺もめちゃめちゃ腹減った!」
すでに太陽は二人の真横あたりまで上がってきている。二人はさらに足を早め、村へ入った・・・。
「やっぱり、フィリップ気付いてるよな?」スティンが不安そうにアルに尋ねる。
「当然。誰かさんが遅れたせいで予定より時間もくっちまった」横目でスティンを見る。
「悪かったって!」申し訳なさそうにスティンが顔を伏せる。
「まぁ、でも誘ったのは俺だからな・・・。つーことで、一緒に仲良くしぼられようぜ」
「そうすっか」
二人はある一軒屋の前に来ると、深呼吸して扉を開けた。
「「・・・・・・ただいまー」」
220やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:35:22 ID:N0/O3iWJO
>>219
「アル!スティン!この阿保ども!いったい何処ほっつき歩いてやがったんだ!!」
フィリップの声が部屋中に響く。
「予想はついてる、どうせまた村の外で遊んできたんだろ」
扉を開けるなり怒声を浴びせられ、初めに部屋に入ったスティンは慌ててしまった。
「それはその・・・」
「言い訳はいらないぞ、無事だったから良かったものの・・・お前ら朝飯抜きだからな!」
「「・・・・・・はい」」
二人は観念し、フィリップに謝ると2階の部屋へとあがっていった。

アルとスティンには両親がいない。昔、この村に立ち寄った旅人がまだ赤ん坊だった二人を残して死んでしまった。
そして、それを見つけた村の人達が赤ん坊だった二人を一生懸命に世話してくれたのだ。
そして、今は村の青年フィリップの所に一緒に住ませてもらっていた。
221やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:38:26 ID:N0/O3iWJO
>>220
「お前ら、部屋で休む前にマロン村長に会いに行ってこい、なんか話があるってよ」
下の部屋からフィリップが呼ぶ。声からするに、もう本気で怒ってはいないようだ。
二人は返事をすると、家を出てマロン村長の屋敷へと向かった。
「村長が一体なんの用なんだろうな?」日の光を受け、スティンが体を伸ばしながら呟いた。
村長の屋敷は村の最奥、後ろに山を背負うように北に位置している。
この村では中々に立派な建物ではあるが、フィリップいわく、世界にはもっとすごい建物がたくさんあるそうだ。
「失礼します」礼儀正しくアルが扉を開けると、姿勢のいい老人が二人を迎えてくれた。
「おぉ、アルにスティンか・・・よう来たな。まぁ座りなさい」
二人は会釈すると、村長が指した暖炉の前の椅子に座った。
「それで、今日はまたなんの話なんですかマロン村長?」待ちきれずスティンが尋ねる。
「まぁ、そう焦るものではないじゃろ?スティンよ、おぬし今年でいくつになった?」
マロンが逆に尋ねた。
「えっと・・、多分・・・16歳ぐらいになったと思いますけど・・・」
「そうか、アルは?」
今度はアルに尋ねた。
「俺もです、まぁ俺もこいつも正確には分かりませんけど・・・」
222やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:41:13 ID:N0/O3iWJO
>>221
「そうか・・・」二人の年齢を聞いて村長は軽くため息をついた。
「それが一体どうかしたんですか?」アルは気になって尋ねた。
「いや何でもない。それで?今朝は何をしに出掛けたのかね?」
「それは・・・」二人は言葉に詰まった。
「安心せい、怒るつもりではない。フィリップから聞いたぞ?村の外へ出かけたそうじゃな?」
とりあえず二人は一呼吸おいてから、事の経緯を話した・・・。
「そうかそうか、作物を荒らすスライムを退治にいったか・・・」村長はウンウンと頷いた。
「それで、ちゃんと退治できたのかね?」村長は意地悪そうに二人を見すえた。
「それが・・・村長、ぶち模様のスライムを知ってますか?」今度はアルが聞き返す。
「それはぶちスライムじゃろう?そやつがどうかしたのか?」
二人は顔を見合わせたあと、顔をおとした。
「負けたのか?ときにアル、武器はなにを持っていった?まさか素手ではあるまい」
「林にあった木の枝ですけど・・・「ハッハッハ!それでは勝てまいて!」村長は半ば、咳込むように笑った。
「・・・ところで村長、俺達に話があったんじゃないんですか?」しびれをきらし、スティンが再び尋ねる。
223やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:43:11 ID:N0/O3iWJO
>>222
「・・・そうじゃ、忘れとった」マロンはあらためて椅子に座り直した。
「話しというのはな、異変についてじゃ」マロンはいささか真面目な顔つきになった。
「異変?なんのことですか?」スティンは首を傾げた。
「近頃、モンスター達がなにやら凶暴化しとるらしい・・・」マロンは俯きながら話した。
「まぁ確かな確証はないんじゃがな、近頃モンスターによる怪我人が増えているのじゃ」
「いったい何が起きてるんですか?」「それが分からん」続けてマロンが答える。
「スライムが最近村におりてきたのも、おそらく関係あるじゃろう。
幸いなことにスライムだけじゃから、我が村ミムルの被害は作物だけなのだがな。
噂ではあるが、隣りの村では死人まで出てしまったらしい」
マロンは話を一旦やめると、手元のお茶を飲みほした。
「とにかく外に出るなら気をつけるのじゃ。何が起こるか分からぬ」
アルとスティンは真面目な顔をしながらも、互いに肘でこづきあった。
「これでとりあえず話は終わりじゃ、気をつけるんじゃぞ?」
そう言われ、二人は屋敷をあとにした。
224やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:53:48 ID:N0/O3iWJO
>>223
〜夜〜
二人はそっと家を抜け出していた、外は月の明かりでまぶしいほどだ。
「おいアル、準備はいいか?」スティンが小声でアルの様子を尋ねる。
「あぁ、いつでもいけるぞ。出発しよう」
「いくら異変が起きようが、やられっぱなしは嫌だしな!」スティンは拳を握った。
二人は村長の話を聞いたあとでも、リベンジのために準備をしていたのだった。
「おい阿保ども・・・。こんな夜中にいったい何処に行く気だ?」突如、後ろから聞きなれた声が飛んできた。
驚いて二人が振り返ると、そこにはフィリップが立っている。
「いったい何回心配かけりゃ、お前たちは気が済むんだか・・・。いま何時だと思ってる」フィリップが呆れて言った。
「夜はモンスターの動きが活発になることくらい知ってるだろ?それをわざわざ・・・」
二人が仕方なく家に戻ろうとしたとき、フィリップが道を塞いだ。
「ひのきの棒なんかじゃなくて・・・。持ってけ、銅の剣だ。俺のおさがりだけどな」二本の剣を二人に手渡した。
「フィリップ・・・」
「そんだけの装備して負けたら阿保以下だぜ?」フィリップが笑う。
「「ありがとう!」」二人は村を駆け出した。
フィリップはその背中をジッと、見つめた。
225やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 20:56:24 ID:N0/O3iWJO
>>224
数分後、茂みの奥でアル達とぶちスライムの群れは対峙していた。
「スティン、お前が騒いだせいで、あいつら完全に戦闘体制だ・・・」アルがぼやく。
「まぁまぁ、いいじゃねぇか。正々堂々ってな!別に大丈夫だろ?」
「まぁな」「そんじゃ突撃!」スティンが号令をかける。二人は左右に切り込んでいった。
しばらくたつと、戦いは完全に二人のペースになっていた。
ぶちスライムの群れはほとんどが逃げだし、勇敢にも向かってきたものは切り捨てられた。
スティンが木の上から飛び降りてきたスライムを両断し、
アルがスティンの足下にいたスライムをなぎはらった時、その戦いは終わった。
「・・・ふぅー、意外と楽勝だったな」スティンが息を整えるかのように息を吐く。
「それもこの剣のおかげだろ?」アルは銅の剣を鞘におさめた。
「そうだな。ま、とにかく村に帰ろうぜ?」
スティンがそう言い終えたときだった。地面が揺れ、あたり一帯に爆音が鳴り響いた・・・。
226やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/06(火) 21:00:49 ID:N0/O3iWJO
とりあえず中断する。
また後で。

>>206
>>208
>>210
ありがとう。こういうの書くの初めてだからすごく嬉しかった。
みんなのも楽しみに待ってる。
227名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/06(火) 22:09:01 ID:G5HjL0Az0
皆さん乙彼です〜。
面白い…面白いすぎるよ

で、アナベル#さんに一言
メガザルでは道連れにはできないと思いますw
228龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/06(火) 23:38:37 ID:nI7sbi91O
>>212ワロタWWWWW


>>226
続き見たけどかなり面白い!!
俺もこうしちゃおれん!て思うんだけど先が思いつかないんだよね・・

あとアナベルさん、その場合はメガザルではなくてメガンテだと思うよ(笑)
229名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/07(水) 01:26:56 ID:IvTl3B/EO
みんな一応「メガンテだべww」と思ったらしいね
あと、アナベル#さんへ
場面変わる時ゎもう一回改行してほしい。 その方が分かりやすいとおもう
230名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/07(水) 01:38:19 ID:EkyfQeQxO
メガンテか…orz
場面変わる時は改行了解です。
231アナベル#:2005/12/07(水) 06:03:20 ID:EkyfQeQxO
1から全部読んで来ました。みんなの作品が面白い!
寒いから風邪引かないようにではまた明日。
232やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 12:50:52 ID:I4wymMo+O
昼間だけど今から投下してこうかな。
>>龍鳳さん頑張って。まったり待ってる。
233やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 13:18:53 ID:I4wymMo+O
>>225
ズガアァァンン!!!
「ぅわっ!な、なにが起きたんだ!?」
「スティン!今の爆発、村の方からだ!!」
その時またも爆発音が響いた!離れた所に居るとはいえ、かなりの音が二人まで届く。
「まさか、村長が昼間に話してた異変が・・・」アルが思いだしたかのように呟いた。
「アル!はやいとこ村に戻ろう!俺・・・嫌な予感がする・・・」言うなりスティンは駆け出した。
アルも急いでスティンに続く「みんな、無事でいてくれよ」アルは祈りながら足を動かした。

二人が急いで村に戻った時、村ではあちこちで火の手があがっていた。
「いったい、いったいどうなってやがる!」スティンは止まることなく村の奥へと走る。
「スティン!お前は北に行ってくれ!俺は別の場所を見てくる!」走っていくスティンに叫ぶ。
スティンが手を挙げたのを確認すると、急いでアルも駆け出した。
月が村の炎を一層、赤く照らし出していた・・・。
234やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 13:52:10 ID:I4wymMo+O
>>233
狭い村だ、中央まで来れば大体あたりがどうなっているのか分かる。
そこでスティンが見たのは、焼け崩れた家屋に倒れている人々だった。
「おじさん!いったいなにが・・・大丈夫!?」倒れていた男性にスティンが駆け寄る。
「ぅ・・・ぁ、スティン、か・・・?」男性は焼け焦げた体を必死に起こして口を開こうとした。
「いったい何があったんですか!?」
「・・・く・・・頼む、スティン、村長を・・・!」そこまで言うと、男性は気絶してしまった。
倒れた男性を振り返りながらも、スティンは村長の家まで走った。
しかし、スティンが走った先で見たものは無惨にも破壊され崩れたマロン村長の家だった。
235やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 14:20:02 ID:I4wymMo+O
>>234
火はついていないようだが、完全に崩れきってしまっている。
「・・・村長!」スティンは崩れた木の下に人影を見つけた。
しかし木に挟まれて身動きできないようだ。木をどかそうとするが、重くて動かない。
「ぐ・・・くそっ!なにか他に手は・・・」辺りを見渡すと、その木の下に斜めに入りこんだ木を発見した。
「・・・これだ!このっ、動きやがれ!」全体重をかけて木を押す。ゆっくりと木がどいた。
「村長っ!しっかりして下さい!」スティンは急いで駆け寄った。
「スティン・・・か?」聞き取れないぐらいの小声でゆっくりと呟く。
「スティンです、いったい村になにが起きたんですか!?」
「・・・モンスターに襲われた、とてつもなく強い奴じゃ。戦った者はほとんどが殺された・・・。
わしは、爆発に巻き込まれて吹き飛ばされてしまったのじゃ・・・」
「・・・・・・そのモンスターが、何処にいるか分かりますか?」スティンは低い声で尋ねた。
「おそらく南西に・・・いかん!スティン!戦ってはならん!お前では・・・ゴホッゴホッ!」
「あんま無理しないでくださいよ、ゆっくり休んでて下さい」
そう言うと、スティンは駆け出した。
236やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 16:18:00 ID:I4wymMo+O
>>235
「なんなんだ?あのモンスターは・・・」村の南西部へ走ったアルは、生きている人はいないか探していた。
その時だった、前方で激しい閃光と爆発する音が聞こえたのだ。
何が起きたのか確かめるため、アルは一旦ガレキに身を潜めて前方の様子をうかがった。
舞い上がる噴煙がおさまるのを待つと、そこにいたのは一匹の大型のモンスターだった。
身の丈は2メートル程だろうか、いつもより輝く月のおかげで夜なのによく見える。
皮膚は紫色で顔は牛のようだ。手には大きな矛を持ち、家屋を砕いてまわっている。
「あいつが犯人だな、絶対に許さねぇ・・・!」アルは口を固く結ぶと、剣を片手に飛び出した!
無我夢中で、家屋を砕いていたモンスターを切りつける!
「グギャアァァア!」モンスターから青黒い血が滲みだす、そして同時にこちらを振り返った。
237やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 16:39:50 ID:I4wymMo+O
>>236
思った程のダメージが与えられず、一度アルは敵の間合いの外に出る。
「ガァァ!!」どうやらかなり怒り狂っているようだ、しかし敵も一旦アルから距離をおく。
モンスターは矛を持ち直し、体勢を整えた。改めて正面から見るとかなりの威圧感がある。
しかしアルは迷わず突っ込んでいった。相手の間合いよりも深く入り込むため低く姿勢を保つ。
昔、フィリップが教えてくれた剣術の基本だ。相手の間合いを外し、自分の間合いに持ち込む。
敵は驚いたのか、動こうとしない。アルは敵の矛の間合いよりも深く入り込み、振りかぶった。
しかし、アルが見たのは不気味な笑みを浮かべた魔物と、先に振りあげられていた敵の光る人差し指だった。
238やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 16:40:53 ID:I4wymMo+O
中断します。
また夜に来るかも・・・
239龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/07(水) 19:01:06 ID:KaFbEKLcO
>>185続き



モンスター達の無事を確認すると、深く息をついた
「た、助かったぁ・・」
ザッザッザッザッ・・
なにやらたくさんの足音やが聞こえて来た
「なんかどっかで聞いた音だなぁ」
「ん・・ぜんた〜い止まれ!!」
たくさんの人の軍団が掛け声ととともに一度に止まった
「もしやリュウオウ王子様ではないか?」
「げっ!やっぱり城の兵達だ!!」

「まったく・・いくらお遊びでもこんな遠くまで来てはいけないでごさるよ
この辺には凶暴なドラゴンが出たと言う洞窟があるのですからな・・」
と兵士団長のグレンが言った
「うん知ってる・・」
「ほぅご存知でしたか・・」
ズーン!
「どうやら現れたようでごさるな・・」
240龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/07(水) 19:16:58 ID:KaFbEKLcO
>>239続き



ギャォォォォォ
獲物が捕まえられず怒ったドラゴンが洞窟から姿を現した
「王子!お下がりください!!」
「う・・うん!」
そう言われるとモンスター達を引きつれて退いた
「(今モンスター達もいたような・・まぁいいか)
ドラゴンよ!この竜の城の兵士団長グレンが相手いたそうぞ!!」勇ましい声でドラゴンに言うとそれに応えるように激しい炎を吐いて来た
「ムッ!」
グレンは炎を軽々と避けた
「こいつは俺だけで充分だ!お前らは補助呪文を掛けた
「いざ!!」
グレンはドラゴンに斬りかかった
ギャォォォォォォ!!
さすがのドラゴンの鱗でも極限まで磨かれた剣では刺さるようだ
241龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/07(水) 19:34:17 ID:KaFbEKLcO
>>240続き



ドラゴンも負けじとその鋭いツメを奮うがグレンに軽々と避けられてしまう
「くらえ!!」
グレンの剣に炎がまとる
「火炎斬りぃぃ!!!」
ギャォォォォォ!!!
ドラゴンが火炎斬りを受け、ついに倒れた
「すげぇ・・」
グレンはドラゴンの心臓付近に立ち剣を振りかざした
!!!
グレンが剣を振ろうとした時・・
「まって!!!」
グレンはその剣を止め剣を下に向けた
「王子・・」
「ダメだよ殺しちゃ!もうこんなに弱ってるじゃないか!」
「しかし王子・・今逃したところで傷が癒えたらまだ暴れだすに決まってるでごさる
死人がでない内に・・」
「ダメだよ!もうこんかなになったんだからもう人を襲わないよ!」
「しかし・・」
するとなんとドラゴンが立ち上がりリュウオウに向かって顔を向けた
「王子!!!!」


「あ、死んだかな・・」
242龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/07(水) 19:42:50 ID:KaFbEKLcO
>>241続き



リュウオウは目を閉じた
そしてなぜか冷たい感触がした
「ん・・」
リュウオウが目を開けるとなんとドラゴンが自分を舐めているではないか
「うわっくすぐったいよ!」
「これは驚いた・・」
兵達もこの不思議な光景に目を疑っていた
「あの凶暴なドラゴンがなぜ?」と・・


こうしてこのドラゴン事件は終わった
リュウオウがひどく怒られたのと引き換えに・・
243龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/07(水) 19:48:14 ID:KaFbEKLcO
なんか>>240がひどく間違えてるな・・
まぁきにすんな
それとやくもThanks♪
さて・・これからのストーリーはどうしよう・・
なんか山場がないとか言われたからな・・
死ぬほど山場作んなきゃなWWWWW
244他派:2005/12/07(水) 20:07:37 ID:QgJYYk/60
>>181
 10分くらい歩いていると階段が見えた。
しかし、階段はドラゴンに塞がれている。
ドラゴンを倒さなければ先には進めないだろう。
ドラゴンは一行に気付いたようで、燃えさかる火炎を吐いて攻撃してきたので、
バブルスライムにドラゴンの火炎が当たってしまった。
しかし、バブルスライムはひるまずにドラゴンに毒攻撃で反撃をした。
ドラゴンは毒をくらったようだが、すぐにまた炎を吐いてきた。
今度は全員が炎を避けた。
今までにない強敵にほとんどの者が恐怖した。
そして恐怖のあまりに、5人ほどが逃げ出した。
しかし、ドラゴンは5人に向かって炎を吐いてしまった。
炎は5人に直撃し、黒こげにしてしまった。
マリアとリックとデニスは彼らにすかさずベホマを掛けた。
しかし、彼らは目を開けずに倒れたままだった。

 ドラゴンは毒が全身に回ってきたようで今にも倒れそうだった。
それでもまだ炎を吐いてきた。
「アストロン!」
ぎりぎりでデニスが魔法を唱え終えた。
そして、デニスの魔法で全員が鉄の塊になった。
鉄の塊は魔法で守られているようで、炎で溶けることはなかった。
しかし、ドラゴンはそうとは知らず、炎を吐き続けた。
全員のアストロンが解けて動けるようになると
ドラゴンは毒で力つきて大きな音を立てて倒れた。
245他派:2005/12/07(水) 20:08:31 ID:QgJYYk/60
>>244
 一行は5人の墓を建てた。手を合わせて5人の冥福を祈った後にトムが言った。
「これから先、誰かが敵に殺されるかもしれない。
だから、もし少しでも怖くなったのなら帰ってもいいんだぞ。」
マークとサイモンとテッドがゆっくり手を挙げた。
彼らは妻と子供を家に残して来たのだ。
3人はリックのリレミトでダンジョンから生還した。
一番辛いのは最後まで戦えなかった彼らだ。
彼らのためにも、絶対に巣窟団を倒さなくてはならない。
ジャックはそう思った。

 トムは人数を確認していった。今いるのは、スライム、スライムツリー、
キングスライム、メタルスライム、はぐれメタル、ドラゴスライム、
バブルスライム、スライム、オリバー、ルイス、ジャン、リック、トム、
マリア、ジャックの8匹と7人である。
彼らは相談して3つの班に分かれることになった。
そのほうが下へと降りる階段を見つける効率がよいからである。
そして、階段を見つけたり、強敵が現れたりした場合は、
ルイスが持っていた不思議なスイッチを押すことにした。
このスイッチを押すと、他のスイッチから音が出るようになっているらしい。
ジャンはリック、マリア、スライム、はぐれメタルの班になった。
リーダーはリックである。
246他派:2005/12/07(水) 20:09:38 ID:QgJYYk/60
>>245
 リックは冷静な性格だしジャックより年上なので、
この班のリーダーには最適だが、ジャックはほんの少しリックを妬ましく思った。
そんなことを思いながら歩いていると、宝箱が見えた。
オリバーの二の舞にならないように、リックはインパスを唱えた。
すると宝箱は青く光った。
わくわくして宝箱を開けてみると、中には4つの小さなメダルが入っていた。
役には立たないだろうが、リックはこのメダルのコレクターのようで、
顔をにんまりさせてメダルを取った。
ジャックはリックのほがらかな笑顔を見て、
マリアがリックを好きにならないか心配になった。

 宝箱の近くで休憩していた彼らにベビーサタンが襲いかかってきた。
ベビーサタンは宝箱の持ち主のようだ。
そのせいか、とてつもない殺気を放ってきた。よほど大切にしていたのだろう。
ベビーサタンは少したじろいだ3人と2匹にすかさず魔法を唱えてきた。
「イオナズン!」
ジャック達は驚いた。イオナズンはとても強い魔法だからだ。
生き残る可能性は低い。彼らは目をつぶり、死を覚悟したが、何も起こらなかった。
ベビーサタンはメラゾーマも唱えたが、やはり何も起こらなかった。
敵が魔法を唱える為の魔力がないことに気付いたリックは意外なことを言った。
「すまなかった。メダルは返すから許してくれ。」
リックにメダルを返してもらったベビーサタンは少し困った顔をした。
しかし、リックが23個の小さなメダルを見せると、
ベビーサタンは尊敬の眼差しをリックへと向けた。
「小さなメダルが好きな奴に、悪い奴はいないんだよ。」
リックは勝ち誇ったように言った。
247やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 21:59:51 ID:I4wymMo+O
>>237
「危ないっ!!」突然の声と共に、急に飛び出してきた人影にアルは思いきり突き飛ばされた。
ズガアァアァアン!!
凄まじい光と音が横で鳴り響き、同時にアルはガレキの山に激突する。
「いってぇ・・・!」アルが眩んだ目とグラグラする頭を振って、なんとか状況を把握しようしていると、
「おいアル!大丈夫だったかっ!?」そう言ってフィリップが抱き起こしてくれた。
「フィリップ!!無事だったんだ!良かった、村に何が・・・」焦って一気にまくし立てる。
「アル、落ち着け。とにかく一旦ここから離れるぞ、走れるか?」フィリップが向かいの納屋を指差す。
モンスターは自分の起こした爆発のせいで、まだ視界が十分に回復してないようだ。
砂煙が舞う中、アルとフィリップは通り向かいの納屋へと移動した。
248名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/07(水) 22:16:52 ID:I4wymMo+O
>>247
「やっぱり異変と関係があるんだろうな、突然アイツが襲ってきた。アークデーモンだ・・・」フィリップが早口で話す。
その納屋はまだ壊されておらず、冷えた空気が篭っているが、身を隠すには役立ちそうだ。
アルはフィリップの話を聞きながら、ふとフィリップの体を見た。
「・・・フィリップ!怪我してるじゃないか!その右肩の火傷、もしかしてさっきの爆発で?」
「あぁ、でも運がいいみたいだ。腕がとれなかっただけな、火傷ぐらいなら自分で治せる」そう言うと左手をかざした。
「ホイミ・・・!」フィリップの肩のあたりが青白く発光し、光に包まれていく。
かざした手を離すと、先ほどまでの傷は綺麗に無くなっていた。
249やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 22:29:44 ID:I4wymMo+O
>>248
「こいつが魔法ってやつだよ。お前は、見るの初めてか?」フィリップが尋ねる。
アルは唖然としたままうなづいた。
魔法については村長から聞いていた。しかし、マロン村長はこの村に魔法の使える者はいないと言っていたはずだ。
「じゃあ、さっきから起きてる爆発も・・・?魔法の力なの?」恐る恐るアルは尋ねた。
「・・・あぁ、あれはイオナズンってやつだ。俺が今つかったホイミなんか足下にも及ばない。
かなり上級クラスの爆発系呪文だ。俺も見るのは初めてだけど・・・。直撃したらまず助からないだろうな」
フィリップの話を聞き、アルはいったい自分がどれだけの状況だったのか悟った。
250やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/07(水) 22:35:12 ID:I4wymMo+O
>>248
トリップつけとくの忘れてた・・・orz
中断します。
>>龍鳳さん、なんか題材がかなり難しそうだけどガンガレ。
>>他派さん、wktkで待ってる。続きよろ!
251やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/08(木) 20:43:40 ID:39edA1NuO
>>249
「そういや、スティンの野郎はどうしたんだ?見当たらねぇけど・・・」
「あ、あぁ。あいつには先に村の北を見に行ってもらったんだ・・・」
「北か、マロン村長が無事だといいが・・・」
フィリップは心配そうな顔で呟いた。
「フィリップ、これからどうする?」
突然、納屋の壁が打ち砕かれ、パラパラと木片が崩れ落ちた。納屋に大きく開いた穴の先からアークデーモンが笑みを浮かべて覗く。
二人は衝撃を受けながらも受け身をとりながら納屋の外に飛び出した。
「どうするって・・・倒すに決まってんだろ!ここまでやられて、黙ってられるかよ・・・!」
そう言ってフィリップは腰の長剣をつかむと直ぐさま体勢を立て直し、一直線にアークデーモンに切りかかった!
キィン・・・!!アークデーモンも矛でフィリップの一撃を受け止めた。渇いた音が夜空に響く。
「アル、お前じゃこいつと正面から闘えねぇ。とりあえず俺がやるから援護してくれ!」
戸惑っているアルにつばぜり合いを続けながらフィリップが叫ぶ。
252やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/08(木) 20:47:04 ID:39edA1NuO
>>251
「・・・分かった!」
アルは強く頷くと銅の剣を垂直に構え、いつでも飛び出せるようにチャンスをうかがった。
アークデーモンがフィリップと競り合いを続けながら低く唸る。そして同時に右の指を掲げた。
「・・・いいのかっ・・・?この距離じゃ、お前もただじゃ済まないぜ?」
フィリップがニヤリと笑った。アークデーモンは気付いたかのように光る指を元に戻し、ウゥッと唸る。
たじろいだアークデーモンにフィリップが一気に連続攻撃をしかけた。
剣と矛の渇いた衝突音が何度も響く、お互いが渾身の一撃を放ったあと、距離をとった。
「アル!この距離だ、あいつは絶対に魔法を唱えてくる。そうなったらお前は左に行け!俺が右、挟みうちだ!」
号令をかけた瞬間、アークデーモンがイオナズンを放ってきた!爆発で地面が揺れる・・・。
命令に従い、左に走ったアルの目の前にアークデーモンが思わぬスピード詰め寄ってきた!
どうやら先にアルから倒そうと判断したらしい、これは二人の予想外の展開だった。フィリップが急いで援護に入ろうとする。
253やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/08(木) 20:49:45 ID:39edA1NuO
「くっ、このままじゃやられる・・・!」
アルが覚悟を決めて、アークデーモンを迎え撃とうとした時、暗闇を裂いて赤い炎が飛んで、アルの頬をかすめた。
炎が顔面に命中し、アークデーモンが悲鳴をあげながら後ずさりする。
何が起きたのかと、アルとフィリップが後ろを振り返ると、
「・・・よう、遅れたな。アル助けに来たぜ!」
そこにはスティンとマロン村長が立っていた。
二人の無事に安堵したのもつかの間、
「ほら、ボサッとするでないわ!まだ敵は生きてるのじゃぞ!メラ!」
マロン村長が叱咤しながら呪文を唱えると、村長の指先から先ほどと同じような火球がアークデーモンに向かって真っ直ぐに飛んでいく。
「すげぇだろ!?マロン村長ってば魔法が使えるんだぜ!今のいままで嘘ついてたんだ!」
スティンが大声ではしゃいでいると、フィリップが火の球を飛ばす呪文だと教えてくれた。
4対1、アークデーモンも不利をある程度は悟ったらしい、浮かべていた不気味な笑みが顔から消えた。
254やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/08(木) 20:51:03 ID:39edA1NuO
対峙する中、フィリップは二人を呼んで小声で指示をだした。
指示を受けた二人は、アークデーモンから目を離さないよう剣を構えたまま前傾の姿勢になる。
勝負は一瞬だった。
しびれをきらしたアークデーモンがさらにイオナズンを唱えた直後、爆発を避けてアルが左からスティンが右から切り込んでいく。
アークデーモンが二人をなぎはらおうと矛を振りかぶった瞬間、マロン村長がメラを唱え、その反応を鈍らせた。
飛んだ二人の全体重をかけた切り落としが、アークデーモンの矛を力ずくでおさえる。
「・・・二人とも上出来だ、よくやった・・・!」
二人におさえられ、頭をさらけ出したアークデーモンが最後に見たのは、正面で剣を振り下ろすフィリップだった・・・。
ドシュッ・・・!!
鈍い音がなって、アークデーモンの首から血が吹き出し、切り捨てられた頭が宙に舞った。
255やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/08(木) 20:54:20 ID:39edA1NuO
>>253
アンカーつけるの忘れてしまった・・・。
すまんダメだ、俺ミスしまくり・・・orz
なんでもいいから小説の感想待ってる。出来れば批判の方が嬉しい。
256龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/08(木) 22:33:18 ID:UDfuqFPzO
>>255全体的に面白いし戦闘もちゃんとしてる
あと俺としては女キャラ希望だな

さて、次は俺がいかせてもらう
以外に早くストーリー考えついたからな
257龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/08(木) 22:44:18 ID:UDfuqFPzO
>>242



ドラゴン事件の夜、城ではパーティーが行われていた
「おや、リュウオウどけへ行くの?」
女王が尋ねた
「えっと・・部屋に戻るの」
「ご飯を持って?」
「う・・うん部屋で食べるの」
「そう・・」
「じゃーねまた明日」
「おやすみなさい」


リュウオウは部屋に戻ると窓に出てロープを繋ぎ、下へと降りた
そして、いつも外へ出るのに使っている城壁に開いた穴を通って、森へと向かった
258龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/08(木) 22:58:23 ID:UDfuqFPzO
>>257



「さぁみんな出ておいで!」
リュウオウは口笛を吹きモンスター達を呼出した
昼では見られなかったゴーストのゴーロがいる
みんなで城から持って来た食べ物を一緒に食べながらゴーロに今日あった事を話した
リュウオウはパーティーがあるたび城から食べ物を持ち出してモンスター達に与えているのだ


城の監視塔・・
「あーあ俺もパーティーに参加したいなー」
「しかたないさ、これも仕事だからな 交代が来たら腹一杯食べれるさ」
「ん、あれはなんだ?」
望遠鏡を覗いていた兵が言った
「どれ貸して見ろ んー・・!!!あれは!! モンスターだ!!魔王軍だぁぁっ!!!」
259龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/08(木) 23:17:31 ID:UDfuqFPzO
>>258



魔王軍襲来の報告で城内は大騒ぎになっていた
「魔王軍がついにこの城に!」
「大丈夫なんだろうか?」

この報告を受けグレン率いるモンスター討伐隊が魔王軍討伐へと向かった
敵は普通に見て100ほどで500人もの討伐隊がいる 討伐隊の方が圧倒的に有利かと思われた


リュウオウはそんな事も知らずモンスター達と遊んでいたが
ズーン!!
と地鳴りがすると驚き音がする方へと向かった
「いったいなんなんだ? !!!うわっお前は!」


城内ではようやく落ち着いた
誰もが討伐隊が勝つと思っていたからだ
だが・・
シュン
ルーラで城に兵が一人戻ってきた ひどく血まみれだ
「どうしたんだ!!」
大臣が言った
「ほ・・報告します・・我が魔王軍討伐隊は・・壊滅しました・・」
城内は兵の言葉に騒然した
「魔王軍にか!?」
大臣がさらに問い詰めた
「はい・・しかも・・たった一人の男に!」
そう言うとこれが最期の力だったのか、兵は息絶えた
260龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/08(木) 23:40:56 ID:UDfuqFPzO
>>259



ズカーン!!
城に魔王軍が大砲を撃って来たようだ
「いかん、女王様!早くお逃げください」
ガシャーン!!
突然窓ガラスが割れた
「な、なんだ!?」
するとピエロの格好をした男が降りてきた
「はじめまして女王陛下、私は偉大なるジランダル様の元の三将軍の一人ダローラでごさいます。以後お見知りおきを・・」
「魔王軍三将軍のダローラだと・・おのれ、皆攻撃だ!!」
そう大臣が言うと10名ほどの守護兵達が一斉にダローラに向かって攻撃した
だが
ダローラはスルリと避けてしまった
「フフフフフ・・」
ダローラが指を鳴らすと兵達の首が転げ落ちた
「な・・!」
「驚きましたか?」
そう言うとダローラの後ろから大きな鎌を取り出した
「さて、本題に入りましょうか」
ダローラは鎌をしまい言った
「女王陛下おとなしく降伏してくれませんかねぇ・・私は女性には手は上げたくないのでね・・」
「女王様!こんな奴の言う事など・・」
「うるさいよキミ・・」
そう言うと大臣の首が転げ落ちた
「さて、邪魔者はいなくなった事だし話を・・」
261龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/09(金) 00:06:09 ID:OiOurK3YO
さて、今日はこれでおしまいです
読んでくれた方ありがとうございます

さて、さっき自分で見てたんですが>>257より
どこへがどけへになってましたね(汗)
まぁそれも携帯の欠点ですね・・
あ、ちなみに今書いたとおり携帯なんですよ
見にくいところがあったらスミマセン
さて長々と話してしまいましたが(書いて?)最後に感想や指摘待ってます
262名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/09(金) 00:24:11 ID:tUFe4gIJO
二人とも乙かれ〜。
なんか人少ない・・・
平日だからこんなもんなのかな?
とりあえずageてみる
263名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/09(金) 03:12:07 ID:uY7mflpkO
いやいや 2人とも面白いよ。 毎日楽しみに待ってるから
ちなみに俺も携帯なんで見づらさは分かんない。
264アナベル#:2005/12/09(金) 05:24:15 ID:KWaSA9LYO
You don’t know what you got, until you lose it
You don’t know what you got, until you lose it!
失ってはじめて
大切だったって 気づくんだ
失うまで
それが大切だって 気づけないんだ

続き再開…
265アナベル#:2005/12/09(金) 05:51:03 ID:KWaSA9LYO
>>214続き
リリアには、アインが爆発の中から落ちてゆく姿が、はっきり見えた。
リリアにはその姿はまるで、スローモーションのようにはっきりと見えた。
「嫌ああああっ!!!」リリアは叫びアインの方に駆け寄った。
しかし『井戸魔神』がリリアの行く手を阻んだ「グへヘヘッ…」
(おねがいアイン…私を一人にしないで…)リリアの頬に熱い涙がこぼれた。
「どけぇ!」リリアは思い切り『井戸魔神』を斬りつけた。 ズシャ!「ギャーーーッ!」『井戸魔神』はその場に倒れた。

だが、それと同時にアインは地面に叩きつけられ、ピクリともしなく、なってしまった。
「サザ王やりましたぁ!命中です!」船員が叫んだ。
「よし!上陸だっ!」サザ王達は、数百の兵士と共に上陸を開始した。

「アイン!」リリアがアインに向かい駆け出した。
266名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/09(金) 05:51:58 ID:Hj1ASkHa0
……ひょっとしてトリップのつもりでしょうか?
267アナベル#:2005/12/09(金) 06:29:44 ID:KWaSA9LYO
>>265続き

「アイン!大丈夫!」
リリアが後一歩までアインに近づいた、その時だった。
バサバサバサ…
傷だらけの黒いドラゴンがアインの傍に降り立った。
「あなたは!」リリアは剣を構えた。

しかし、黒いドラゴンはまるで何かを訴えるかのようにリリアを見つめた。
その口からは血が流れ体はボロボロだった…。

(あなたは…カルロの…!?)リリアが黒ドラゴンに近づこうとした時。

「おぉ!あんな所にドラゴンがいるぞぉ!」「それにあれは!リリアじゃないかっ!!」
サザ王達の軍勢がリリアの所に駆け寄った。「よし突撃だぁ!」兵士の一人が叫んだ。
「待って!」リリアは兵士達を静止した「何か様子がおかしいわ…」。

黒いドラゴンはおもむろにアインをくわえ、フラフラと舞い上がった。

「あれは…たしか…アイン!?アインじゃないか!」
「やっぱり魔属と繋がってやがるのかっ!!」「ふざけやがってぇ!」兵士達は色めきだした。
ミルザスを滅ぼしたカルロが、アインの父親である事から
アインに懐疑的な考えを持つミルザス兵もいたのだ。

「アイン!」リリアは駆け寄ったがすでに、手の届かない所まで黒いドラゴンとアインは舞い上がった。

「あの方向はミルザス!」リリアはつぶやいた。
「ミルザスの方に飛んで行きやがったぁ!」「こりゃ裏切り確定…!祭りだぁ!」兵士達の疑問は確信えと変わっていった時だった。
「だまられぃっ!!!!」サザ王は叫んだ。
兵士達はビクッとしておし黙った。

リリアはミルザスの方向を何時までも見上げていた。
268アナベル#:2005/12/09(金) 06:36:19 ID:KWaSA9LYO
〜第2部〜

旅立ち完

読んでくれた方m(__)mまた続きを練ってから書きにきます。
皆様の続きワクテクでまってます!では
269アナベル#:2005/12/09(金) 07:07:59 ID:KWaSA9LYO
〜登場人物まとめ〜

『アイン』…物語の主人公15歳ミルザスの兵士になる、父との約束を守る為に戦う、性格は努力家。
『リリア』…ミルザス城の兵士長マッドの娘17歳、金髪で性格は勝ち気。
『カルロ』…アインの父、元ミルザスの英雄だったが魔軍に入る、過去はドラゴンスレイヤーだった。
『サザ王』…ミルザスの厳格な王、その立派な容姿は回りを威圧する。
『マッド隊長』…リリアの父、カルロ軍により殺された。
『マイル司祭』…カルロの元戦友、今でもミルザスと深い親交が有る、性格温和にして経験豊。
『キルザーク』…魔軍の魔王、性格は狡猾で陰湿、カルロを操る術をかけた。人間を滅ぼし完全な世界を創ろうとしている。
『ウィンザーク』…キルザークの子、性格ナルシスト、今はミルザスを攻めている。
『ミゲル』…漁船の船長、パワフルおじいちゃん。
『マーカス』…ミルザスの兵士、やさしさと行動力の有る人物だったがニズモに殺された。
『ニズモ』…魔軍の軍司その容姿は醜く性格は陰気。破裂して死んだ。
『アイリーン』…アインの妹、9歳父の顔は知らずに育つが性格は明るい子。
『リイファ族』…世界樹の木を守民エルフ
『黒いドラゴン』…カルロ愛用のドラゴン

以上人物紹介でしたm(__)m
270龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/09(金) 19:06:57 ID:OiOurK3YO
>>260



その時だった
ボカーン!!
突然城の壁が砕けた
「な、なんだ?」
砂煙の中から大きなドラゴンが姿が見えた、「騒々しい、お前は外で暴れてなさい!」
しかしドラゴンはダローラの言う事を聞こうとしなかった
しかもドラゴンの背中に小さな人影が見えた
「おかあさぁ〜ん!!」
「この声は・・リュウオウなの!?」
ドラゴンからリュウオウが降りてきた
女王はリュウオウに近づき言った
「リュウオウ、この子は一体!?」
「えっと・・ゴメンお母さん!」
リュウオウは訳を話した
話を聞いた女王は驚いた
それはダローラも一緒だった
「この辺りのドラゴンは凶暴なはず・・なのになぜあの幼い少年が・・!?」と
「やい! お前がこんな事したワルイやつか!」
そうリュウオウに言われるとダローラはリュウオウに言った
「き、キミはいったい・・・!?」
「僕はリュウオウだ! お前・・・絶対許さないぞ!!」
271龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/09(金) 19:30:38 ID:OiOurK3YO
>>270


「ほぅ・・キミみたいのがこの私に何をしてくれると?」
「くそ〜行けどらどん! 炎だ!」
どらどんと名付けられたドラゴンはそうリュウオウに言われると、激しい炎を吐き出した!
「フン・・」
ダローラはフバーハを唱え、炎をかわした
「こしゃくな・・」
そう言うとダローラはベギラマの呪文を唱えた
高温の閃光がリュウオウを襲う!
「どらどん!」
どらどんは激しい炎を吐き出しベギラマに対抗した
炎とベギラマが衝突すると、爆発して消えて無くなった
「クッ・・」
「よしどらどん!突撃だっ!!」
どらどんはダローラに向かって突撃し、その鋭いツメを振りかざした
「なめるな!!」
ダローラは鎌を取り出しツメを受け止めると、その鎌でどらどんを切り付けた
「おのれ!」
怒ったダローラはリュウオウに鎌を切り付けようと向かって来た
「うわぁぁぁ!!!」

ズハッ!!

272龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/09(金) 19:40:04 ID:OiOurK3YO
続きは夜辺りに書かせてもらいます
273やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:05:42 ID:wORAzGH/O
>>256
そうだな、そろそろ女キャラ出す予定。
>>アナベルさんもご苦労さまです。
でも気になったことが、トリップは#の後に英数字いれないと完成しませんよ?

さて、投下してくわ。
274やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:07:42 ID:wORAzGH/O
前々回>>253
前回>>254

頭を失った身体はゆっくりと地面に倒れた。魔物特有の青黒い血が流れ、地面が染まってゆく・・
アルとスティンは乱れた息を整えながら、剣を鞘にしまった。
ついに倒した!その喜びに浸ろうとしたが、戦いの興奮が冷めると、二人は一瞬で現実に引き戻されていった。
息を整え終わるのと同時にアルはスティンに小さく尋ねる、
「そっちに・・・生きてる人は・・・いたか?」
必死に悪い予感を振り払いながらも、頭の中でその予感を完全否定することが出来ない。
スティンも顔をあげられずに俯いたまま、
「・・・いない」
とだけ呟いた。
「・・・・・・墓、つくってやろう?今の俺達にはそれぐらいしか出来ることが思いつかない・・・」
フィリップが二人の肩をポン、と叩く。マロン村もそれに頷いた。
「おいぼれが助かって・・・村が壊滅とは・・・。運命とは、なんたる皮肉なものじゃ・・・」
近くにいた亡骸の瞼を閉じながら、マロン村長は胸で十字を描く。
しかし、4人が悲しみに祈りを捧げる暇も無く、新たな悲しみが訪れることになった・・・。
275やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:10:08 ID:wORAzGH/O
>>274

いつしか村の火は消え、夜空に煌々と浮かぶ月だけが各々の姿を照らしだしていた・・・。
亡骸を葬ろうと、それぞれが歩き始めたとき、一筋の閃光が、何処からともなく地面に落ちる。
何ごとか、と四人が砂煙りに目を凝らすと、中から人影が現れて近づいてきた。
「フフフフ・・・まさか、アークデーモンが倒されてしまうとはな・・・」
漆黒の鎧とマントで全身を覆い、閃光の中から現れた男は笑う。
「・・・お前さん、いったい何者じゃ?」
マロン村長は、その男のただならぬ気配と威圧感を読み取ったようだ。
フィリップも同様に再び鞘に納まっている長剣に手をかける。明らかに、空気が変わった。
アルとスティンはそんな二人の警戒心を読み取ってか、真似をするかのように鞘に手を置く。
月が先程よりも一層、強く輝いているような気がした・・・。
276やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:12:58 ID:wORAzGH/O
>>275

「俺が誰なのか、と聞いたな?・・・その質問に答える必要はない・・・」
男は天を仰いで、もう一度笑い声をあげると、そう呟いて4人を見た。
月明かりの下でもよく分かった、その男が単なる人間ではないこと、闇に映える赤く光った眼がそれを証明する。
「なぜなら、お前たちは此処でその生涯を閉じるからな・・・」
その言葉で、4人は奴が敵であると悟った。そして同時に、そのあまりに強大な強さも・・・。
しかし、依然として男は動かない。こちらの反応を楽しむかのように、無言のままだ。
「・・・一つだけ、お前に聞いておきたいことがある・・・!」
その静寂をなんとか切り裂いて、フィリップが尋ねる。
「この村に・・・そのアークデーモンをけしかけたのは貴様か・・・?」
いつのまにかフィリップは完全に抜刀していた。肩を震わせ、歯を食いしばりながら聞く。
277やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:15:05 ID:wORAzGH/O
>>276

「そうだ、と言ったらどうするつもりだ?」
男がそう言い終わるか言い終わらないかの前に、猛然とフィリップは切りかかっていった!
「うあぁあああ!!」
叫び声が響き、一度は空を切り裂く音が鳴る。それでもフィリップは攻撃の手を緩めない。ひたすらに切りかかる。
「フィリップ!」
アルが叫ぶが、彼の耳には届かないようだ。
「中々の太刀筋だ、いいセンスをしている。寂れた村の者にしては、だがな・・・。フフフ・・・」
男は後ろへステップをとりながら微笑を浮かべ、易々とフィリップの剣を避け続ける。
「・・・・・・どうした?仇をとるんじゃないのか?俺は武器すら持っていないんだぞ?」
男は嘲るかのように、手を振ってみせた。
278やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:17:32 ID:wORAzGH/O
>>277

「クッ・・・!」
一旦フィリップが攻撃をやめる。見境ない連続攻撃によって体力を一気に消耗してしまった。肩が上下に揺れる。
「どうした?俺はこんなにも無防備なのに・・・なぜ攻撃してこない?」
男は身体を後ろへと反らすと、両腕を広げて止まってみせた。
「くっ・・・!あああぁぁぁぁぁあ!!!」
再度フィリップが切りかかった。フィリップが渾身の一撃を放つ!
しかし、赤目の男はそれすらも、なんの苦もないかのようにかわした。
男は顔から笑みを消して、無表情になる。
「残念だったな。此処でお前の人生は終わりを迎えてしまう・・・」
アル達が見たのは、右胸を男の腕に貫かれ、声すらあげずに倒れ込むフィリップ・・・。
「うわぁぁああ!!」
スティンがその止まってしまいそうな時間を振り切ろうと、一直線に突っ込んでいく。
「・・・見たところ、1番の戦力はあの男だったのだろう?・・・その程度では邪魔なだけだ」
男は突っ込んでくるスティンを面倒くさそうに手で払いのけつつ、思い切り吹き飛ばした。
したたかに崖に打ち付けられて、スティンの意識は、涙を流しながらも、薄れていった・・・。
279やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:21:44 ID:wORAzGH/O
>>278

「よくも!よくもフィリップをぉぉ!!」
マロン村長が火球を連発する、その全てが男に着弾し、男の周りは再び煙りに包まれた。
「フィリップ!しっかりしてくれよ!!」
アルが駆け寄り、フィリップを抱き起こす。右胸には風穴が開き、鮮血が吹き出ている。
「・・・は・・・くそ・・・、おわ・・・ぜ・・・」
息も絶え絶えに、今にも消えてしまいそうな、か細い声で呻いた。
「もう喋るなよ!なぁ、頼む!頼むから死なないでくれよ!死ぬな!」
アルはどうにかして、吹き出している血を止めようと、その手で必死に傷穴を塞ぐ。
「・・・無駄だ・・・や・・・ろ、・・・助か・・・・・・よ」
フィリップの顔がどんどん青白くなっていく。
「無駄なんか、無駄なんかじゃないっ!!なんでもいいから生きろ!」
「は、・・・無茶なちゅ・・・も・・・だ・・・・・・」
そこまで言うと、彼の身体からは力が抜けて、ガクリと頭を落とし、ゆっくりと、瞼を閉じた。
「フィリップ!?フィリィップ!!〜〜ッッあああぁぁぁぁぁー!!!」
280やくも ◆uFa7zGVzOw :2005/12/10(土) 02:24:15 ID:wORAzGH/O
これで今日は終了。

感想とか指摘あったら是非お願いします。
281アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:32:53 ID:JXHcHkHf0
応援を込めて、過去作ですが一つ。
【プロローグ〜楽園の瞬き〜】
「悲しいなぁ。」
サザンビーク国にミーティアが嫁ぐ事は、彼女が生まれる前から決まっていたという。
ミーティアはその小さな体に全てを隠して、何も言わないけれど、ある日僕にそっとその心を解いてくれた事があったんだ。
彼女が休日に午後のミサを終えた頃、丁度僕は城の中庭の警護に当たっている時間だ。だから彼女は階段を駆け下りて中庭の散歩を始める。
僕はミーティア姫をお守りする形で、彼女の散歩に付き合う。兵士長様も黙認だ。
初めは噴水から石段の団らんの場に至るまでの短い道のりを、今は思い出せないけどけして雑多ではない内容の会話をしながら二人で歩いた。
きっとその時の僕らにはとても重要だったに違いない。団らんの場に着くと、僕は9つある腰掛けの一番城門側、彼女は場内側に座って日が暮れるまでおしゃべりをした。
その裏口に抜けた所に、王様や他の家臣たちに見つからない、ほどよい隠し場所があった。
毎日手入れされた美しい美しい花が、壇から地味ながらも懸命に咲き誇っている。ささやかな僕たちだけの楽園だ。僕らはそこに腰かけて眼下の海を見下ろしながら、…ああ、これまた思い出せない。
だけど夢中になって、目下抱え込んでいた彼女の悩み、僕の悩み、そういった今思い出してもちょっとだけ恥ずかしい話を、とことんまで語り合ったんだ。
僕はミーティアが大好きだ。僕のお腹に彼女を埋め込んでしまいたいくらいだ。
なんというか、今に至るまでその想いを打ち明けたことはないけれど、彼女はきっとそんなチープな僕の想いなんかお見通しだったに違いない。
彼女が今まで行った事もないサザンビーク国の話をしたとき、僕は顔をしかめた。今まで隠してきた言いようもなく暗い未来を、この楽園に掘じくり出してしまったような感覚だ。ミーティアはあの、おどおどしたような困った顔をして僕の顔を覗き込んだっけ。
282アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:33:42 ID:JXHcHkHf0
僕らは17で、世界に対してあまりにもちっぽけだった。国の間の盟約とか調停とか外交とか、そういう大きな大人の世界とはまるで違う世界に生きているつもりだった。
きっと僕らは、どうにかしなければならない事は分かりつつも、その状況に甘んじていたんだ。
だがその比重は確実にあった。ミーティアは僕よりももっと重い、鉛のようなものを飲み込んだ女の子だった。僕よりももっと不自由で、束縛されていた。
ミーティアは僕を真摯な瞳で見つめ続けた。最初僕はどうして彼女が、僕の心をこんなに痛々しげに射抜くのか分からなかった。
まるで僕を急くように。だけど程なく、それが彼女もまた、迫り来る得体の知れないものに追い立てられているからだという事に気が付いた。
僕はその時とっても彼女がいとおしくなった。身分の違いも何も忘れて、かぶりつくように彼女の華奢な体をがっしりと受け取め、その唇に僕の唇を重ねた。
彼女が一人で背負い込んでしまった鉛の塊を、吸い取るかのように。最初彼女は僕の激しさに狼狽したみたいだが、やがて恐る恐る僕の背中に手を回した。
じっとりと汗が肌に染み渡るような夏の夕方。彼女の頬にすうっ、と流れた一筋の涙の意味は、僕にとっても同じだった。不安で、不安で、いっぱいで。
今しも兵士長か小間使いが僕たちを呼び戻しに来そうな、僕たちだけの楽園の、ほんの瞬きに過ぎない時間。だが、僕達に声をかけたのは兵士長や小間使いではなかった。
「悲しいなぁ。」
その男は僕達を目にとめるや否や、「悲しい」と断言した。はっとして僕が顔を上げると、そこには道化がいた。多分座興のために城が呼んだ芸人の一人に違いない。
男は良いものを見た、といった表情で、にやにやしたまま場内に入っていった。僕にとっては、その一言が呪いの産声だった。
僕はその道化の男がなんとも気がかりだった。ミーティアの甘く切ないキスや、僕らに迫り来る運命の歯車よりも遥かに。
283アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:34:44 ID:JXHcHkHf0
ミーティアと享受した不安にのしかかるような形で、僕を駆り立てるものがあった。
夜中に当番でもないのに寝室を抜け出し、ミーティアの部屋を中心とした城内の見張りに回ったほどだ。果たして僕と彼は廊下の真ん中で出会った。
「悲しいなぁ。」
彼はまた言った。僕にとっては非常に煩わしい一言だった…いったい何が悲しいというのか…自他共にがむしゃらに回る運命の歯車がか?
だとすれば、僕らの事はほっといてくれ。
彼はまだ一介の人間だ。勝てる、と、僕の何かが確信した。僕は彼を見るや否や剣を抜き、挑みかかった。
だが彼は一介の人間ではあったが、一流の魔術士だった…僕は炎に逆巻かれ、窓から吹き飛ばされて床に叩き付けられた。
かくして運命の歯車はどこかで狂い、気がつくと僕は道化師ドルマゲスの呪いをたった一人克服した者として旅をする事になった。
今は馬の姿になってしまった、僕の大好きなミーティアと、王様の連れとなって。
だがドルマゲスに立ち向かった時の昂揚感は忘れていない。
「悲しいなぁ。」
けして運命の歯車は狂ったままではない。僕は旅に出るべきだった事に気が付いた。
自分の内に眠る、何かにめぐり合うための旅。そして大好きなミーティアを人間に戻してやるんだ。
この1年はあまりにも長すぎた。だが、これがきっと大人になるって事なんだろう。さあ!涙を振り切って!!
僕はミーティアとともに、東へと一歩を繰り出した。
END
284アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:36:21 ID:JXHcHkHf0
【4魔王とムドーとの別れ】

デュランとジャミラスはムドーの王座前にいた。ムドーはその眼前で座し、見下した目で二人を見ていた。
折りしもムドーは大魔王から、正式にこの世界での魔王の座を継承したばかりであった。デュランとジャミラスが会議の後こうして王座の前に来たのも、当然その事に関する事に違いあるまい。
かくして二人の質問に、ムドーは答えた。
「はは。知れた事…我ら魔族にとってムーア様に代わり、この世界で魔王の地位につく事以上の光栄があるものだろうか。」
「嘘だな。」
ジャミラスはキッパリと言い放った。デュランが少しぎょっとして彼を見た。普段は冷静な彼が、少し感情を昂ぶらせているように思えたからだ。
「狭間の世界にいた時、お前にはそのような欲はなかったはずだ。
ブースカという下級魔族であったお前が、それにも関わらずその秀でた実力をもって大魔王様を影で支えることに喜びを見出していたはずだ。…この私のように…。それが、一体。」
ジャミラスはどことなく悲しげであった。デュランは思い出した、かつてジャミラスはムドーを友ながら尊敬していると語っていたことを。
ムドーの力を持ってすれば世界の支配なども夢ではなく、軍師としてぜひ彼の貴下にありたいと言っていた事を。
ムドーは二人に、自らの夢を語ってくれた事があった。曰く、力だけでなく信頼をもって魔族の王となる事を。
285アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:37:38 ID:JXHcHkHf0
表の世界は人間に任せるとして、裏の世界は魔族が担う秩序ある世界を構築する事を。
そしてデュランの指揮力、ムドーの魔力、ジャミラスの統率力をもってすればそれが叶うことを。だがジャミラスの質問に対しムドーは冷たさをもって答えた。
「ジャミラス。夢の世界の自分の姿を見た事があるか?」ムドーの質問にジャミラスはとまどった。そんな答えが返ってくるとは思ってもみなかったからだ。
ジャミラスの答えを待つまでもなく、ムドーが続けた。
「私にはそれがあったのだ。それも私が憎悪する、人間がその姿を借りていたのだ。
人間どもによる恐怖の対象としての魔王の姿であったかもしれないし、私自身による自らを卑下した姿だったかもしれない。はたまたムーア様が特別に用意くださった魔王像だったかもしれない。
だが、なぜ夢の世界に私の像があったのか、その理由はどうでもいい。」ムドーは天を仰いだ。
「私の姿に化けていたのは、人間として栄華の極みである人間の王であったのだ。
そしてそれとは全く矛盾するようだが、その者の息子である王子は私を殺そうと画策している者の一人なのだ。
人間たちは心地よい夢を見たいのか悪夢を見たいのか?魔王を畏怖しているのか畏敬しているのか?どうであってもいい、私はただ、確かなる正夢を作ろうと思うのだ。」
「よく分からないな。」デュランが言った。
「ではこう言おうか。私は現実世界での確かな歴史を作りたいのだ。」
286アルミラージ斉藤 ◆nVUuKCCk76 :2005/12/10(土) 02:39:11 ID:JXHcHkHf0
「愚かな。」ジャミラスがつぶやいたのに、ムドーの眉が鋭く反応した。ジャミラスはありったけの皮肉を込めて、ムドーを魔王と呼んだ。
「ではもっとはっきり言ってやろう、『魔王』ムドーよ。お前は人間への憎悪に負けたのだ。ムーア様の誘惑に負け、短絡的な道を選び、あまつさえ魔王という肩書きに負けたのだ!
輝いていた我ら4人の夢を破り去ったお前こそが、裏切り者だ!」
ジャミラスのあまりの激昂ぶりに、デュランがその肩に手をかけた。
「私の事はともかくムーア様への発言は許せんな。」
ムドーは部下に命令し、二人を下がらせた。はがいじめにする魔物たちを振り切ろうとするも、新しく派遣された魔物たちは強力でその数は多かった。
魔王の間の扉が閉められる直前、ジャミラスは叫んだ。
「聞け、ムドーーー!!栄華に溺れるのは自分であると思え!悪夢(ダークドレアム)は我らの心にあると思えーーーッッ!!」
ズシンと鉄の扉が閉ざされると、部屋にはムドーだけが残った。孤独な魔王の胸中を、この世界の誰が知っていただろう。魔王は不器用そうに口走った。
「許してくれ…。私は人間を憎悪していた、お前たちの言うとおりだ。だからこそここまで来れた、それゆえに私はそれを捨てきれないのだ。
私は力任せの、不器用な魔物の…一匹なのだ…。我なき後、お前たちの能力をもってすればきっと……さらばだ、ジャミラス、デュラン…。」


(ムドー最後のセリフより)
「なぜだ……!? こんな虫ケラどもにこの私がやられてしまうとは……。
 わが名はムドー。世界をわれら魔族の物にするまで まだほろびるわけにはゆかぬ!
 ぬおおおー! かっー! さあ来るがよい! 私の本当のおそろしさを見せてやろう。
 こ こ こんなはずでは…
END
287アナベル ◆NhlW7tfbc. :2005/12/10(土) 07:36:12 ID:nXyVn7RnO
>>273
サンクス!では次からこれでいきます。
このスレもだいぶ賑わってきましたね。
みなさんのレベル高くて何か恥ずかしい
288名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/10(土) 18:43:39 ID:PggZHjFKO
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289龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/11(日) 00:44:46 ID:E/Fz0G/PO
>>271



「な・・!!」
「お、おかあさぁぁん!!」
なんとリュウオウをかばい女王は鎌で切り付けられてしまった
「は・・早く・・逃げ・・て・・」
「ほぅ・・子供への愛情ですか、実におもしろい・・先に逝かせてあげましょう大丈夫すぐに子供も送ってあげますよ」
そう言うとダローラは残忍にも鎌を女王に向けた
「や、やめろー!!」
リュウオウはダローラの足にしがみついたが足でけられて吹っ飛んでしまった
「焦らなくても後で必ず送ってあげますよ
それではさようなら女王陛下」
「うわぁぁぁっ!!」

ボーン!!!
「ぐはっ・・!」
ダローラに突然火の玉が直撃した
その衝撃でダローラは吹っ飛んで倒れこんだ
やがて気がつくと
「い、今のはメラミ!・・いったいどこから・・まさか!!」
ダローラはリュウオウの方を向くとリュウオウがダローラに向かって手をかざしていた
「やはりキミか王子様」
ダローラがリュウオウに向かってきた
「まさかキミみたいのがこんな高等呪文を使えるとはね・・でもこれで終わりだよ・・」
ダローラはリュウオウに向かって鎌をかざした
290龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/11(日) 01:14:04 ID:E/Fz0G/PO
>>289


「そこまでだ魔王軍!」
突然兵達が城内に入ってきた
どうやら魔王軍を全て倒したようだ
「ほぅ・・」
「覚悟しろ道化!」
「我ら竜の城の兵をなめるな!!」
さすがのダローラも不利と見たのか、鎌をしまい宙に浮いた
「逃がすか!!」
兵士が一人ダローラに斬りかかった
「さようなら王子様と女王陛下また会う日を楽しみにしてるよ」
そう言うと兵士を宙へと浮かした
「これは置き土産さ」
ダローラの手の平から兵士に向かって闇の光が放出された
「うわぁぁ!!!!」
兵士は倒れ、ダローラは姿を消した
「おい大丈夫か?」
一人の兵士が闇の光を受けた兵士のところへ行った
「おかあさんしっかりして!!」
「う・・大丈夫よリュウオウ・・」
そう言うと兵に運ばれて部屋へと行った

「うわぁぁ!!!」
突然悲鳴があがった
兵士は吹っ飛んで柱へと激突した
「なんだ?」
なんとダローラの闇の光を受けた兵士の手がモンスターのような手になっていた
「グルルルルル・・」
兵士達はハッとした
ダローラの言った置き土産とはこの事をいうのか・・・と
291名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:17:53 ID:bQKFC/0HO
続きが気になるところだが…取りあえず





>>288死ねや
292名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:26:27 ID:065wOoM+0
 あれから一体どれほどの月日が流れたのであろうか。

……私は暗黒神ラプソーン。私こそがこの世界を束ねるにふさわしい存在であった。
その私は今、………肉体と魂を分離させられ、魂だけが幽閉されている
――――私の力を抑える結界の中に飾られた、かの忌々しい神鳥を模した杖の中に。
 神鳥レティスと七賢者との対決以来、久しく音も光も感じ取れておらぬ。
…おっと、光の世界を嫌った私が光を恋しく思うのも可笑しいか?……まあいい。とにかく
……あの時以来。
神鳥は勿論のこと、人の身でありながら私を脅かした七賢者。奴らの顔、名前すらも私は永遠に忘れることが
できぬ…。暗黒の神たる私に恨み言などという女々しい行為は本来似合わないが、奴らに関しては別だ。
私に苦汁を嘗めさせた彼奴らを憎みながら、敗北した自分自身の浅はかさを嘆きながら、
破れる事のない沈黙とともに虚しく時だけが過ぎていった。

 …そう、沈黙は破られるはずはなかった。私はそう諦観していた。しかし―――
293名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:27:41 ID:065wOoM+0
 邪悪な気配を感じ取った。魔物の物ではない。そう、人間の―――
ただ「邪悪」と断言するにはかなり弱々しかったが、…少なくとも善なる者の発する気ではなかった。
 その気配は杖、すなわち私の方へ歩み寄ってきた。そして、…私を掴み取った。
その瞬間だ、沈黙が破られたのは。
私の周りを包む結界、恐怖の表情を浮かべる王と姫らしき2人(どうやらここは城であるらしかった)
…そして私を手に掴んでいる道化師の姿。
気の遠くなるほどの永い年月を経て私は光を受容する事ができた。
「さてトロデ王、まずはあなたに実験台になってもらいましょうか…。」
私が感知した最初の音がこの道化師の台詞であった。道化師の名はドルマゲスといった。どうやら私の魔力を利用するのが目的らしい。
道化師は杖に宿る私の魔力を利用しトロデという王と姫に呪いを試行した。……しかし呪いはただ
王と姫の姿を魔物と馬に変えただけという宴の演目にもならぬ矮小なものでしかなかった。
……私の魔力を以ってしてこれだけの事しかできぬとは!?道化師同様私も落胆した。しかしまた
同様に私が今結界内にいるため魔力が抑えられていることを悟る。
……あの時私を封印した七賢者どもの結界の力、悔しいが認めざるを得まい。
油断ゆえに私は敗北した。敵の力を見誤っては大きなしっぺ返しを喰う。
私は永き時を経てようやくこの教訓を知る。「慎重さ」という概念を吸収する。
294名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:28:56 ID:065wOoM+0
呪いで姿を変えられた王と姫をよそ目に道化師は結界の外に出て私の力を存分に発揮させようと試みる。
…さて。この道化師をいつまでも自由にさせておくわけにはいくまい。
折角この地上に羽を伸ばす機会を手にしたのだ。今、暗黒神復活の宴を祝うのに
この男の肉体を利用する他の選択肢はない……。
「さあ杖よ、お前の秘めたる力 我が前に示してみせよ!」
道化師が言った。……言われるまでもない。
 乗り移るのは簡単だった。私が一声掛けると道化師の自我は吹き飛んでいった。
肉体を手に入れた。
脆弱な出来だが、呼吸を行い拳を握りしめる久々の実感は例え人間の肉体であっても実に快感だった。
私は雄叫びを上げた。内在する魔力の大解放をもって。
――――イバラの呪い。
イバラは瞬く間に城を呑み込み、きらびやかな繁栄の象徴は瞬く間に廃墟と化した。
私は狂喜した。再びこの世を跋扈できようとは――――夢にも思わなかった。
 
 かくして、沈黙は破られた。
295名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:29:49 ID:065wOoM+0
 だが不安もあった。私には完全には魔力が戻っていないことに気づいた。私の本当の肉体を取り戻せば
魔力は戻るのであろうか?ならば私の肉体は一体どこに……?
(神鳥と七賢者は私の魂の封印が精一杯で私の肉体の破壊はできなかったので、捜せばきっと私の肉体は見つかる
ことは分かっていた。)
 ここで私はある事実に気づく。この地上に7つの「奇妙な」気配を感じ取った。
…私の神経を逆撫でするように世界の各地から漂い出る……七賢者の気配を。
しかし既に賢者たちは死んでいるはず。
どれだけ魔力で生き永らえようと人間には到底不可能なほどの時間が流れたはずだ。
だが、私が感じ取ったのは紛れもなく七賢者。……どういうことなのか?

七賢者。奴らの顔も名前も忘れはせぬ。
 天界を見てきた男、レグニスト
 魔法剣士であり天才彫刻家、シャマル
 薬学に長けた大学者、カッティード
 大魔法使い、マスター・コゾ
 格闘の天才・無敵の男、ギャリング
 大呪術師、クーパス
 …そして、「神の子」エジェウス。

人間どもにこう呼ばれていた奴らが、今の世になお存在している………?
私の肉体のことも気がかりだが、この奇妙な気配の真相を確かめるべく私はまず東から感じ取れる一番近い
「マスター・コゾ」の気配の方角へ向かった。
296名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:31:24 ID:065wOoM+0
 地理に困る事はなかった。この肉体、道化師ドルマゲスの記憶を読み取ったからだ。
どうやら賢者の気配はドルマゲスが以前住んでいた町にあるらしかった。ドルマゲスの記憶を頼りに
私はその町、トラペッタの方面へ足を運んだ。

 城壁のように頑丈な壁に周辺を覆われ守られている町が視界に入ってきた。あれがそうか?
…確かに賢者の気配が感じられる。町中で無理やり魔力を振るえばすぐにマスター・コゾをあぶり出せるかも
しれないが、私は慎重であった。魔力の弱まった今、もしかするとマスター・コゾたった一人にすら
返り討ちに遭うかもしれぬ。そう思った。
私はこの道化師の外見を利用し旅芸人の振りをして町の雑踏に紛れ込んだ。

 私が町を歩いているといやでも人間どもの目がつく。当然だろう、道化師の格好が「珍しい」という
ことは人間でない私でも察する事ができる。ただ、この肉体はこの町の元住人のものであるから、顔見知り
ゆえに私の方を睨む者もいる。ドルマゲスの記憶を辿るに、この男は周りの者からあまり好ましく
思われていなかったようだ。私をあからさまに嫌そうな目つきで睨む者をほんの少数見かける。
297名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:34:04 ID:065wOoM+0
退屈しのぎに一芸披露した。
魔力の乏しい人間どものする「あたかも魔法を使っているように見せる術」でなく本物の魔力によるものだが。
一通り終えると見物人から拍手がわき(ドルマゲスを知る者は依然軽蔑の目つきのままだったが)、
「ゴールド」の通貨を私に手渡す者が列を作った。
……私はこのような物は使わないのだが、「自然な人間」を演出するために「快く」受け取っておくことにした。
 子どもが私のそばに寄ってきた。
「おじちゃん、すっげー! 何、今の?何であっちからこっちにパッと消えてパッとまた出たりするの?
もっかいやって! もっかいやってよおじちゃん!」
……何と純粋な言葉であろうか。
この子どもが、ドルマゲスに対して蔑む目つきをする者や、身を滅ぼす金に溺れる者(先の芸の見物料のように
いい意味での社交辞令として使われる場合もあろうが、私は金とは人間の愚かさの象徴の一つだと考える)
と同類になりうるとは到底考えられなかった。
 ……それが、同類に「なってしまう」のだ。否が応にも。
「悲しいなあ。」
……私は子どもに向かってそう呟いた。
298名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:35:10 ID:065wOoM+0
 日が落ちた。夜の暗さの方が私には好ましい。
町の真ん中の噴水のそばにある階段を上った所にある路地の辺りでマスター・コゾ探索を再開することにした。

「ドルマゲス!!」

怒号が町の静寂の中で響き渡った。振り返ると老人がいかめしい顔つきでたたずんでいた。
「お前は…お前は、よくもそんな格好でこの町に顔を出せたものじゃな!!」
老人がわめき立てる。酒が入っているようだった。
「お前はまだそんなことをやっておったのか、この大バカモンが…
少し魔術をかじっていることを得意に思って目も当てられんひどい芸をやって……
それが認められなかったからと、腹いせに他人をおどして金を巻き上げてきたお前を、…何のためにわしは……」

老人の名はライラス。皆からはマスター・ライラスと呼ばれ、魔法の手ほどきをしている。
ドルマゲスはライラスの弟子であったため、私はすぐに老人の素性を知ることが出来た。
そして、……なんとこのライラスから七賢者が一人、コゾの気配が感じ取れる。
私はライラスをこの手で殺しておくべきだと考えた。賢者の気配など存在することが好ましいことだとは
思えなかったからだ。ライラスの魔力は今の私より少し劣る、というくらいのそこそこの強さであったが、
酒が入っている。最大限の力は発揮できまい。…殺すには最高の好機。

だが。私はドルマゲスとライラスの関係に興味を持った。
魔力を悪用し他人を苦しめていた道化師を見咎め、魔力の正しき使い方を教え改心させようとした老人。
しかしその老人の思いもかなわず道化師は逃げ出し、噂に聞いた魔法の杖を悪用しようとし、私を復活させる。
……なんと悲しい話だろうか。この悲しみを今この場で老人を仕留めることで終わらせるのは惜しい。
299名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:37:44 ID:065wOoM+0
私はライラスの家へ向かい走った。ライラスが追いかけてくる。
私はライラスの家の中に入った。この家に来たのは、他人の目に触れることを少しでも避ける為。私は慎重だった。

私は、ドルマゲスへの支配を半分解き、ドルマゲスが自分の意思で話せるようにした。

ライラスがようやく家の中に入ってくる。私とドルマゲスはじっと構えていた。
さてドルマゲスはこの悲しみをさらにどう掘り下げてくれるのか?私は興味津々に眺めていることにした。

「はぁ、はぁ、…なんじゃドルマゲス、一体わしの家に何の用があるというのだ……ドルマゲス?」
ドルマゲスは意識を取り戻し、あたりを見回した。
「ハッ…こ、ここは?た、たしか何か…そうだ声だ、おぞましい声がして急に意識が……
……!! し、師匠……!? こ、ここは師匠の家……!?」
「!? 何を言っているドルマゲス、わしをここに連れてきたのは他でもないお前…」
ドルマゲスの支離滅裂な言動にライラスは動揺を隠せない。
…と同時に、ライラスはドルマゲスの手元にある杖に目を向ける。
「杖…? 先端を……鳥に模した、杖……
 ……!! お前まさかそれは……トロデーン城に伝わるという…」
「……そうだ…これはトロデーンの魔法の杖、…そう、ついに手にしたのだ。最高の魔術師の力…」
ドルマゲスは状況を確認するかのように呟きはじめ、次第に落ち着きを取り戻す。
「……そうだ! ついに、ついに…私を小バカにしてきた連中に復讐が出来るのだ! ……ライラスッ!!」
状況を完全に理解したつもりになるやいなや、長年培ってきた憎悪の矛先をライラスへ向ける。
「私を正しき道に導こうなどと偽善ぶりやがって……魔術の天才のあんたには到底わからんのだ、
魔術を習得して認めてもらおうと必死にあがく私の気持ちはな!! ……私の人生……何十年か、
必死にあがき続け……結局満足な結果など得られなかった、小悪党になるしか道はなかった私の……っ」
ドルマゲスは憤慨し息を荒らげ、言葉を詰まらせた。
300名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:38:43 ID:065wOoM+0
「…ドルマゲス、わしは……」
「鼻につくんだよあんたが!! どうせ心の底じゃああんたも私を蔑んでいるんだろう!」
ドルマゲスは言葉の勢いにまかせ、杖を振りかざした。
「これがトロデーンに伝わる魔法の杖だ…強大な魔力が私の身体に注ぎ込まれるのがわかる!」
「……お前は…もうどうしようもないのか…」
「ひゃはっ! 死ね―」
刹那。ドルマゲスの頭に激痛が走った。
「うっ!? あっ…あがっ うああああああああああっ!!」
「!? ドルマゲス!? どうした!?」

「……悲しいなあ…」
「…ドル……いや、お前は……!?」
ライラスは違和感を感じた。道化師の肉体から発せられる魔力の質が、明らかに先程までとは違う。
「どうしようもない…なあ、あなたの言うとおり。本当にどうしようもない……。
そういえば私が封印される以前、私に奉仕しどんな協力も惜しまなかった人間たちもいたなあ…。
彼ら同様……ドルマゲスはもう後戻りはできなかった。悲しいなあ……。」
「…お前が、…暗黒神か。」
「ほう! 私の正体に気づくとは……」
「…その杖は、遠い昔に暗黒神が封印されてきたものだと、わしの先祖から代々伝えられてきたのだ…。
……この事実を知っているのはもはやわしくらいのもんかもしれんが…」
「先祖…マスター・コゾだな。ほうほう、コゾの気配があなたからするのはそういうわけか…。」
「……お前の目的は一体何じゃ!!」
「あなたの息の根を止めること、ですよ。とりあえずね。悲しいが、どのみちドルマゲスに殺されていたかも
しれない身。……覚悟を決めることです。」
「くっ…… うおおおおおおおおおっ!!」
ライラスは自らの魔術をもって必死の抵抗を見せた…。
301名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:39:51 ID:065wOoM+0
ライラスの遺体を残し家に火を放った後、私は、なすべき目的を全て把握した。
ライラスの身体を杖で貫いた時、ライラスの魂が砕け散ると同時になんと賢者コゾの魂が杖に取り込まれた。
そして……私のかつての魔力の一部を取り戻した。
七賢者は、自らの魂を封印の鍵としたらしい。そして封印の鍵である魂は賢者の肉体が死んでも消えることなく
賢者の子孫の誰かにとりついていった。それが代々続き、……コゾの魂はライラスの肉体に宿っていた。
何故こんな解かれる危険性のある方法の封印を施したのかは分からないが、他の方法の封印では私の
強力な力を抑える事はできなかった、といったところか……。

私の魔力の封印を解くには賢者の魂を継いだ子孫どもを皆殺しにする必要がある。そういうことだ。
私の肉体の在り処はひとまず後回しにし、まず賢者シャマルの気配が感じられる南へ向かった。

……それにしても。
ドルマゲスにしても、あの闇の遺跡の狂信者どもにしても、暗黒神君臨せずとも人間の間には邪悪な遺志が
薄れることなく残っている……悲しいことだ。
……そしてこれからもきっと、私に都合のいい人間は現れ続けるだろう。
そう考えると、矛盾を抱えて生きる人間どもの前途多難さに対し悲しみが止まらなかった。
302名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/11(日) 03:44:25 ID:065wOoM+0
だいぶ暗い話になってしまいました。ラプソーンを主格においた時点でそうなる事はわかりきってましたが…
ドルマゲスの過去や封印のメカニズムなどは私の勝手な解釈です。
303龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/11(日) 15:29:48 ID:E/Fz0G/PO
どうやら寝落ちしてしまったようです
遅くなりましたがアルミラージ斉藤さん、>>301さん乙です
とてもおもしろかったです
次回作期待してます
304他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/12(月) 17:38:43 ID:68RWEKV/0
 ベビーサタンは巣窟団ではなく、巣窟団と対立している組織から送り込まれたスパイだった。
ジャック達に襲いかかってきたのは、メダルを奪われたからのようだ。
ジャック達とベビーサタンは、巣窟団を倒すという同じ目的を果たすために仲間になった。
その後ベビーサタンとリックが小さなメダルについて話していると、
スイッチからピーッと長く音が鳴った。
きっと階段が見つかったのだろう。3人と3匹は急いで走っていった。

 しかし困ったことに、一体どこに音を鳴らした張本人がいるかわからなかった。
仕方なく1人づつ分かれて探すことにした。
探しはじめて10分ほどした時に突然マリアの悲鳴が聞こえた。
ジャックは何か大変なことが起こったと悟った。
マリアは少しぐらいのことには全く動じないからである。
急いで悲鳴がした方向へと走っていくと、5つの物が床に落ちていた。
ジャックはそれが味方の亡骸だと気付くのに時間がかかった。
305他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/12(月) 17:39:50 ID:68RWEKV/0
 ジャックはその場に力無く倒れそうになったが、気配を感じて飛び退いた。
すると、ジャックのいた石の床が割れる音がした。
振り向くと血が付いた大きな斧を持った魔物が見えた。バトルレックスだ。
どうやらこの魔物がジャック達の仲間を倒したようだ。
スライムはすかさずギラでバトルレックスに攻撃した。
しかし、まったく効いていないようだ。
マリアはマホトーンでバトルレックスの魔法を封じた。
ジャックもバトルレックスに剣を叩き付けたが、やはりあまり効かなかった。
リックは背負っている袋から槍を取り出し、バトルレックスの眼に狙いを定めて投げた。
しかし、避けられてバトルレックスの羽を少しかすっただけだった。
バトルレックスがリックに攻撃しようとしていることに気付いたはぐれメタルは、
リックの近くへと目にも止まらない速さで滑っていった。
バトルレックスは少し口元をつり上げ、武器の持ち方を変えた。
リックが叫んだ。「危ない!」

 リックが叫んだ直後に
バトルレックスは斧の柄に付いている飾りの部分ではぐれメタルを攻撃した。
金属音が鳴り響き、はぐれメタルは石の床にめり込んでしまった。
あの剣の飾りははぐれメタルより硬い金属で作られたのだろう。
はぐれメタルは瀕死のようだ。
もう一度バトルレックスがメタル斬りをしようとしていることに
リックが気づき、小さなメダルをバトルレックスに投げた。
当然ダメージはないが、一瞬バトルレックスの注意をそらすことは出来たようだ。
そこへスライムがジャンプして、バトルレックスの顔に体当たりした。
ジャックはすかさず剣でひるんだバトルレックスを斬った。
しかし、ジャック達の仲間を倒しただけのことはあって、
バトルレックスにはほとんど効いていないようだ。
しかし、その間にマリアが瀕死のはぐれメタルをベホマで回復させることができた。
306他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/12(月) 17:40:39 ID:68RWEKV/0
 ジャックはベビーサタンが何をしているのだろうかと思って振り向いてみた。
しかし、ベビーサタンがマヒャドやギガディンを言葉だけ唱えているのが見えただけだった。
ジャックはベビーサタンにイライラしながら言った。
「魔法はいいから攻撃してくれ!」
ベビーサタンは我に返ったようで、
飛んでいってバトルレックスの肩を槍で突いた。
槍は少し当たった程度だが、急所に当たったようで、
バトルレックスはうめき声を上げた。
今のは偶然ではなく、明らかにベビーサタンが急所を狙って攻撃したのだ。
スパイとしての訓練を積んできたからこそ成せる技だろう。
しかし、バトルレックスは急所を攻撃されたことで怒り狂ってしまった。

 怒り狂ったバトルレックスは顔を紅潮させ、斧を振り回してベビーサタンを壁にぶつけた。
ジャックは避けるので精一杯で石に躓いてこけて倒れてしまった。
リックとマリアは斧で斬りつけられてしまったようだ。
スライムも足で蹴飛ばされていた。
唯一戦えるはぐれメタルはイオラを唱えた。
しかし、バトルレックスはすさまじい爆発でも飛ばされることなく、
すぐに床に倒れているジャックの真上に斧を振り上げた。
ジャックは気絶する直前にオリバーのブーメランがバトルレックスの脇を切り裂くのを見た。
307他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/12(月) 17:41:39 ID:68RWEKV/0
 ジャックはその場に力無く倒れそうになったが、気配を感じて飛び退いた。
すると、ジャックのいた石の床が割れる音がした。
振り向くと血が付いた大きな斧を持った魔物が見えた。バトルレックスだ。
どうやらこの魔物がジャック達の仲間を倒したようだ。
スライムはすかさずギラでバトルレックスに攻撃した。
しかし、まったく効いていないようだ。
マリアはマホトーンでバトルレックスの魔法を封じた。
ジャックもバトルレックスに剣を叩き付けたが、やはりあまり効かなかった。
リックは背負っている袋から槍を取り出し、バトルレックスの眼に狙いを定めて投げた。
しかし、避けられてバトルレックスの羽を少しかすっただけだった。
バトルレックスがリックに攻撃しようとしていることに気付いたはぐれメタルは、
リックの近くへと目にも止まらない速さで滑っていった。
バトルレックスは少し口元をつり上げ、武器の持ち方を変えた。
リックが叫んだ。「危ない!」

 リックが叫んだ直後に
バトルレックスは斧の柄に付いている飾りの部分ではぐれメタルを攻撃した。
金属音が鳴り響き、はぐれメタルは石の床にめり込んでしまった。
あの剣の飾りははぐれメタルより硬い金属で作られたのだろう。
はぐれメタルは瀕死のようだ。
もう一度バトルレックスがメタル斬りをしようとしていることに
リックが気づき、小さなメダルをバトルレックスに投げた。
当然ダメージはないが、一瞬バトルレックスの注意をそらすことは出来たようだ。
そこへスライムがジャンプして、バトルレックスの顔に体当たりした。
ジャックはすかさず剣でひるんだバトルレックスを斬った。
しかし、ジャック達の仲間を倒しただけのことはあって、
バトルレックスにはほとんど効いていないようだ。
しかし、その間にマリアが瀕死のはぐれメタルをベホマで回復させることができた。
308他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/12(月) 17:44:02 ID:68RWEKV/0
スマソ
 ジャックが目を開けて辺りを見回したらバトルレックスが横倒しになっているのが見えた。
勝ててよかったと思ったが、仲間の亡骸を見て気分は暗くなった。
ジャックは巣窟団を倒すのは無理なのではないかという気がしてきた。
しかし、ジャックは父の口癖を思い出した。
「一度やり始めたことを途中で投げ出すな!」
教訓めいた言葉が大嫌いなジャックにも、なぜかこの言葉は心に残ったのだった。
ふとジャックは立ち上がって言った。
「行きましょう。」
トムが立ち上がり、マリアも歩き出した。
スライムもジャックの後についてきた。
こうして全員が歩き出した。
309名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/13(火) 03:10:51 ID:RijW/QHIO
ドンマイ
続きヨロ
310他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/13(火) 23:21:55 ID:zyIqxdvB0
明日来ます。保守
311アナベル ◆NhlW7tfbc. :2005/12/14(水) 04:48:12 ID:Nqbkx+zHO
保守
312名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/14(水) 04:49:01 ID:Nqbkx+zHO
アゲ
313山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 06:38:03 ID:Nqbkx+zHO
>>268続き 「もし私が帰らない時は母さんを頼んだぞ」
「うん…」
「そんな悲しい顔をするなこの戦は負けぬ」
そう言い残すと大きな背中が、月明かりに照らされて遠ざかって行く…そして二度と父は戻らなかった。

〜〜〜『第三部』〜〜〜〜
「希望の光」

「父さん行ったら駄目だぁ…駄目だぁ………こっここは…痛っ」
アインは目を覚ますと体中に痛みを感じた、辺りは砂浜で夜のせいで辺りは暗かった。
「目覚めたようね」
一人の女が焚き火に火をくべなから、アインに話かけた。
「あなたとそこの黒いドラゴンが、此処に倒れていたのよ」女は目線を黒いドラゴンに向けた。
黒いドラゴンはスヤスヤと眠っていた。
「あっ!ミルザスは…みんなは!」
アインは起きようとしたが動けなかった。
「駄目よまだ回復して無いんだからあなたは三日も眠っていたのよ」女は言った。
アインは女を見つめた、黒い髪に灰色の瞳がした綺麗な女だった。
「あぁ自己紹介がまだだったわね私ライラよ」
「僕はアインです…」
アインはこれまでの経緯をライラに語りだした。

(*アナベルの名前が他にも使用者がいましたので、ペンネーム変更します)
314山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 07:09:28 ID:Nqbkx+zHO
>>313続き

「そうだったの…」
ライラは焚き火を見つめていた。
「みんな今はそんな悲しい想いをしているのね…早く魔軍を壊滅させなきゃね」ライラは言った、アインは目を閉じうなずいた。
「私も国を3年前に滅ぼされたわ…それで旅を続けているの」ライラはアインに話だした。
「それでミルザス城の地下に『ラーの鏡』が有ると言う情報を頼りに
ここまで来て、あなた達に出会った訳なの」
ライラは焚き火にまきを投げこんだ、焚き火はライラの心中のように燃えた。
「ラーの鏡?」アインが言う。
「そうよその鏡が魔王を倒す為の鍵なのよ」ライラは真剣な表情でアインを見つめた。
ガサガサガサ…
「!?」ライラは『奇跡の剣』をスラリと抜き音の方を見つめた。
「出てらっしゃい!モンスター吃」ライラは叫んだ。
すると8匹のスライムがあらわれた。
「あっライラさん!」アインは動こうとしたが体が動かなかった。
すると8匹のスライムは重なり合い合体し、キングスライムになった。
「ワンパターンね」ライラはそう言うと走りだした。
「くらえっ!」ライラの剣がキングスライムに深く突き刺さった。
「ピィーーーーッ!」
「うおおぉりゃあ!」ライラは剣を海に向かい思いっきり振った。
「ピィーーーッ!」キングスライムは遥か彼方の海へ飛んでいった…。
315山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 07:55:44 ID:Nqbkx+zHO
>>314続き
 アインはその様子をポカーンと見つめていた、ライラはその視線に気付き少し笑った。
「だてに3年間も旅してないわよ…ふふふっ」ライラはアインに近付きおでこに手をあてた「ベホイミ」。
アインは少し照れながらライラを見つめた。
「明日には回復するわね…アイン今はゆっくり眠りなさい私が番をしてるから…ラリホー」ライラは言った。
アインはまた深い眠りに落ちていった。


リリアとサザ王達は大きな軍艦の中にいた。
「我々はミルザスを取り戻しに戻ってきた!いいか!この戦いは聖戦ぞっ!
心に忠義と信念が有るならば必ず勝てる!全力で戦うのだっ!
魔軍に人間の光の鉄槌を振り下ろし、平和とふるさとを取り戻せ!!!」
サザ王は良くとおる声で兵士達に叫んだ。
船内はサザ王の鼓舞により高揚した「うぉぉぉっ!」「やってやるぜっ!」。
 だがその隅でリリアが浮かない顔でその様子を見ていた。
「ん!?どうしたリリア」サザ王が問いただした、兵士達みながリリアに注目した。
「みなさんも見たと思いますが、あの黒いドラゴンはカルロ愛用のドラゴンでした
私は戦ったから解るのですきっとミルザスで何か異変がおきてるのかと不安で…」
船内は静まり返りみな王の言葉を待った。
316山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 08:31:11 ID:Nqbkx+zHO
>>314続き
 サザ王は目を閉じ少し時間をおいてから、ゆっくりと語りだした。
「ミルザスでは何かが起きてるかも知れぬ、だが我々の帰る国はたった一つ、ミルザス城なのだ…
ここにおるみな魔軍により家族を亡くしたり、多くの仲間を失った、どんな困難があろうとも、ここで下がる訳には行かぬ。
たとえ立ち塞がる物がカルロであっても、アインであっても、それで無くともそれは変わらぬ…」サザ王は目を閉じた。
「ワシは私情を捨て鬼にならねばならぬ!!!場合によっては、息子にその親を殺させる。
その十字架すら背負わせなければならぬ、それが国の為ならば…
それも全てこのワシ、サザの不徳の致すところじゃ…」サザ王は涙した。

リリアは不意に父マッドを思い出し涙が溢れた、リリアは無言で船内を後にした。
(アイン……私…)

「どうしたのじゃリリア」ミゼルがリリアに話かけた。
「うわあああああんっ」リリアの不安はついに爆発して、ミゼルの胸で泣きだした。
「アインを倒さなきゃならないかもしれない…」リリアは言った。
「リリアそれは違うぞ、アインを信じるのじゃ」ミゼルはリリアの頭をやさしくポンポンと叩いた。
「さぁみな心配しておる、中に戻ろう」ミゼルは言った。
「ありがとう…解ったわ」リリアは涙を拭い船内に戻った。

ミルザス攻略の会議は遅くまで続いた。
317山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 08:44:46 ID:Nqbkx+zHO
つづく…。
318名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/14(水) 09:37:34 ID:sPBYGIEmO
乙。
319名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/14(水) 11:30:08 ID:L36zYF9LO
ん?名前変えたのか?アナベル
320山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/14(水) 11:34:09 ID:Nqbkx+zHO
名前変えました、アナベルは他に使用してる人いたみたいなので
ヤマキ リョウにペンネーム変更ですm(__)m
321age:2005/12/14(水) 16:25:58 ID:fetGslgZ0
age
322他派 ◆iwC5COUe76 :2005/12/14(水) 21:07:46 ID:LcN2qAQ90
今日は時間がないので書けません。
期待して下さった方すみません。
323名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/15(木) 03:37:44 ID:SLdFUK8z0
うわあ・・・他派すごく痛々しいナリィ・・・・
324名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/15(木) 03:44:50 ID:SLdFUK8z0
他派君が始めて立てたスレ

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1130315509/

今現在の他派君のスレ

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1134547863/
325名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/16(金) 01:26:07 ID:MdzEKbNUO
つづき期待保守
326age ◆vE5cQTjXsI :2005/12/16(金) 15:24:37 ID:5QiRG/bQ0
お前らに保守をageよう
327名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/16(金) 15:25:04 ID:LpctIuNo0
>>326
他派乙
328名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/16(金) 21:54:21 ID:11z8tpLz0
漏れ他派やめました。
詳細は>>324の下
329龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/17(土) 12:34:30 ID:JlTveLMuO
>>290


リュウオウは悲鳴を聞くと、声がする方へと向かった

なんと、大きな獣のモンスターが暴れているではないか
兵士達も魔王軍の戦いで体力も魔法力もほとんどない
「た、大変だ・・!」
モンスターは2.3mはあるだろうか
あのモンスターは確かダースリカントというやつだ
図書館の図鑑で見た事がある
とても力が強く、凶暴なモンスターだと図鑑に書いてあった
とりあえずマズイ

「どうしよう・・そうだどらどんならどうにかなるかもしれない
リュウオウはどらどんの方へ走った

どらどんはダローラによって受けた傷が痛々しかった
「起きてどらどん!!」
リュウオウが言うとゆっくりと立ち上がった
どらどんは傷などへっちゃらという感じでリュウオウを舐めた
ドラゴンという種類はもともと回復力が強い
「よし!どらどんあいつを倒せ!」
グォォォォォォ
330龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/17(土) 12:52:32 ID:JlTveLMuO
>>329


どらどんはダースリカントに体当たりをした
ダースリカントは吹っ飛んで壁にぶつかった
「よし、行けどらどん!!」
さらにどらどんは激しい炎を吐き出した
グォォォォォ!!
ダースリカントは悲鳴をあげた
どらどんが我強しというような顔で立っている
ダースリカントは立ち上がると雄叫びをあげた
どらどんは一瞬怯んでしまった
その瞬間だった
ダースリカントは壁を使ってどらどんに体当たりをした
体当たりは勢いついてどらどんをぶっ飛ばした
ズーン!!
ダースリカントがふざけんな俺の方が強いんだよという顔で立っている
これに怒ったどらどんはダースリカントと取っ組みあいになった

ゴゴゴゴゴゴゴ・・
「あれ?なんか嫌な予感が・・」
331名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/17(土) 13:11:41 ID:B1xu+/Mm0
小説作者さんへ
このスレのまとめサイトを作ってます。(10日以上かかりますが)
詳細変更、要望、題名掲示をよろしくお願いします。(誤字は漏れが訂正します。)
また、掲示を拒否する場合もその旨を伝えて下さい。
332龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/17(土) 13:34:48 ID:JlTveLMuO
>>330


ガシャーン
「うわっ!!」
リュウオウの前にシャンデリアが落ちてきた
「あ、危なかった・・」
ゴゴゴゴゴゴ・・
「なんだろう・・さっきから地鳴りが・・もしかして・・城・・崩れちゃいます?」

「みんな!!城が崩れるよ!!」
そう聞こえると兵士達は一目散に外へ逃げ出した
「そうだお母さん達忘れてた」

「やけに地鳴りが続くな・・」
「あぁ・・もしかしてもう復興作業をしているのか?」
「大変だよお母さん!」
「どうしたのですか王子様」
「城が崩れちゃうんだよ!!」
「な、なにぃぃ!!」
女王達は外へと脱出しようとした
その時だった
ドーン!!
突然上が崩れてきた
「な、なんだ!?」
「グェッフェフェ・・まだ城にいる奴がいたか」
上から落ちてきたのはその銀色の姿が美しくも見えるシルバーデビルと力強そうなアークデーモンだった
それぞれ3体、計6体ものモンスターが現れた
「くっ・・こんなときに・・!!」
「ん、よく見たら女王だぞ!これはどんな恩賞が貰えるやら・・」
333龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/17(土) 13:40:45 ID:JlTveLMuO
>>331
ここでいったん中断して
おっ他派乙です(元?)
題名は・・まぁ適当にカッコイイやつで
つーか完結してないけど
334名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/17(土) 14:47:05 ID:uQ1E253H0
>>333
完結して無くても載せておきます。
お願いだから題名を考えて下さい。
335山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 15:20:49 ID:WCCAEUO+O
他派さん乙です!他派さんが小説辞めたと今知りました残念です。
自分のは『ミルザス戦記』にして下さい。
あと>>20のアインの妹初登場シーンで名前が『アリシア』になってますが
『アイリーン』の間違いです訂正お願いします。
ではサイト楽しみにしておりますm(__)m
336山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 15:24:19 ID:WCCAEUO+O
他派さん>>16の間違いでしたm(__)m
337山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 15:33:20 ID:WCCAEUO+O
>>333
城が崩れながら女王を守らねばならない緊張感がいいです…続きワクワク
物語って書くのは以外と大変だから、負担にならないようにガンガレ!
338山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 16:14:50 ID:WCCAEUO+O
>>316続き

 鳥達が嬉しそうに歌い、暖かな風が気持ちの良い朝がやってきた。
「おはようアイン具合はどう?」ライラがアインに暖かい紅茶を差し出した。
「あぁ…ありがとうございます!もうすっかり平気です」アインは起き上がった。
「ライラさん出来れば早くミルザス城に急ぎましょう!」アインは言った。
「そうね…サザ王や各国援軍の軍隊も向かっているでしょうし…行きましょう!」
その時黒いドラゴンは目覚め「ギャース!」黒いドラゴンは翼を広げ叫んだ。
「私達に乗れと言っているのかしら?」ライラは戸惑った。
アインは黒いドラゴンの瞳を見つめた(君は父さんと一緒だったヤツだね…)
アインは黒いドラゴンの額に手をあてた(僕達を連れて行ってくれるんだね)
「ゴロゴロゴロ…」黒いドラゴンはペタンと地面に座った。
「さぁライラさん平気です乗りましょう!」アインは黒いドラゴンにまたがった。
「今行くわ…」(不思議な力ね…)ライラもまたがった。
黒いドラゴンは二人を乗せ空高く舞い上がった。
「そんな技何処で習ったの?」ライラがアインに聞いた。
「父から習いました…それより、こいつに名前を付けましょうよ!」
「あらぁ!?名前なら付けて有るわよ!『モモ』よ」「モモ…」二人は笑った。
339山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 16:51:30 ID:WCCAEUO+O
>>338続き

 黒いドラゴンはミルザス大陸までたどりついた。
「あっ!あそこに軍艦がいます!サザ王達です!」アインは上空から海を指さした。
「じゃあ船に降りましょう…」ライラは答えた。
「よしモモ船に着陸するんだ…」モモは下降を始めた。

「おいっ!あれは…!ドラゴンじゃないかぁ!」見張りが叫んだ。
「至急!第一種戦闘配置だぁ!」見張りは船内に報告をあげた。
「何!もう此処が敵に気付かれたか?よし攻撃だ」サザ王は船内から命令した。手際良く攻撃準備が終わり、黒いドラゴンに向かい大砲がむかう
『ボォーーーン!」高速の鉄球が飛んでくる!

「わっわっ!!よっ避けろ!」モモはギリギリの所でかわした。
「そうか私たちが分からないのね…」ライラは言った。

「ドンドンと撃て!撃て!」兵士が叫んだ。
『ボォーーーン!ボォーーーン!ボォーーーン!』

「朝からうるさいわねぇ…作戦は夜でしょ…」リリアが不機嫌そうに空を見上げた。
「あれは!」リリアはサザ王の船室に駆け込んだ
「サザ王攻撃を中止して下さい!あれはアインです!」リリアが叫んだ。
「何ぃ!?だが…しかし…船にモンスターを近付ける訳にはいかぬ…」サザ王は言った。
「サザ王!あなた様までアインを本心では疑っているのね…!」リリアは言った。
「ゆるせリリア…カルロの前例もある…」サザ王はうつむいてしまった。
「このままでは危険よ!上空へ!」ライラは叫んだ。「よし上空へ…」
モモは鉄球をかわしながら上空へとなんとか逃げ出した。
340山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 17:30:41 ID:WCCAEUO+O
>>339続き

 アインは上空から船を寂しげに見つめていた。
「アイン仕方が無いわ、一旦ここを離れましょう」
「そうですね…」アインは力無く答えた。

「やったぞ!魔軍を迎撃したぞぉ!」見張りが叫んだ「よっしゃあっ!」「おとといきやがれ!」兵士達は盛り上がった。
リリアはその姿を見つめ自分の部屋に帰って行った。

「ふぅ…ここまでくれば安心ね…あっあそこに林があるわ!いったん降りましょう」ライラは言った。
「モモあそこに降りよう…」アイン達は林に降り立った。
「アインごめんなさい…私が迂闊だったわ」
「いえいえそんな…ライラさんのせいじゃないですから…確かに敵に見えますよ」アインは少しうつむいた。
「ここはもうミルザス城まで目と鼻の先ぐらいね」ライラが言う。
「ええ…もう直ぐそこです」アインが答えた。
するとライラが袋から大きな地図を取り出した。
「ここが私の国だったの…」ライラは大きな大陸を指さした。
「私はこの大陸の王ゼルの娘だったわ…」ライラは言った。
「ライラさんはお姫様だったのですか?」アインはびっくりした表情になった。
「そうよ3年前に国が滅ぼされるまではね…」ライラは思い出す様に目を閉じた。
「それからずっと一人で…」
「そうよ魔王に仕返しする為にね…その為にミルザスに『ラーの鏡』を借りに来た所だったの」
ライラは答えた。
341山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 18:06:48 ID:WCCAEUO+O
>>340続き

 場所は変わってミルザス城内牢屋…

「司祭様ぁ…お腹空いたよぉ!」子供が叫んだ。
「これ大声を出してはいかん!」マイル司祭は口を手で塞いだ。
「ここが見つかったらここの人間は奴らに何をされるか…」町女が言った。
「たしかに3日前の振動や叫び声はただ事では無かった…まるで戦場のような
じゃが此処が発見されずに良かった。」マイル司祭は牢屋を見渡し言った。
「後少しの辛抱…助けはきっと来る」牢屋の中は少し希望の光に包まれた。

ペタペタペタペタ…
その時、牢屋の外から足音が聞こえてきた!牢屋の中の約30人の老若男女は息をのんだ。
「恐いよぅ…」子供達は司祭に抱きつき泣きだした。「平気じゃ私の後ろにいなさい」マイルは答えた。

「ぐへへへ…いい匂い…人間見つけた……」

その声に牢屋の中は氷ついた…分厚い扉の向こう側にみな気配を感じた。

ガチャガチャ…重い扉がゆっくりと開いて行く
牢屋の中にくさった死体とくさった魔獣が入ってきた。
「ヘヘヘッ人間発見!!!食うぞ…食うぞ」くさった死体はよだれを垂らした。
「グルグルグル…」くさった魔獣も本能を解放して行く。
「(くっ…とうとう発見されたか…)みんな下がっていなさい」マイルが子供達に言った。
「くらぇっ!バギマ!」
凄まじい風がくさった死体を襲った。
342山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/17(土) 18:33:26 ID:WCCAEUO+O
つづく…
343名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/18(日) 00:23:04 ID:MJgReMxZ0
>>335
別に小説書くのをやめたわけではありませんよ。
コテハンをやめただけです。
344龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/18(日) 02:37:58 ID:r3oLG4BSO
>>343
他派だよな?
題名はそうだな・・

『竜王物語』かな・・
でも普通すぎるような気がする・・

おまいのスレ覗いたけどなかなか大変だな
まぁがんがってくれ
さて再開するか・・
345龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/18(日) 02:56:27 ID:r3oLG4BSO
>>332


シルバーデビルの一匹がリュウオウに向かって襲ってきた
その攻撃を兵士の一人が受け止める
しかしもう一匹のシルバーデビルが女王に向かって襲い掛かる!
「お母さーん!!」

その時だった
シュパッ
「ぐ・・え・・」
真空波が女王に襲い掛かろうとしたシルバーデビルにあたり真っ二つに切り裂かれた
「な、なんだ」
モンスター達は真空波が放たれた方向へと向いた
すると一人の男が立っているではないか
「なんだ貴様は・・」
そう言った瞬間にシルバーデビル達は真っ二つになった
アークデーモン達は慌ててイオナズンを唱えようとしたが唱える前にはアークデーモン達の体は全て魚の開き状態となっていた
「すごい・・」
「まったく・・うるさくて寝られやしない」
男が言った
「えっ!Σ(´Д`;) (この人今まで寝てたの!?)」
346龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/18(日) 03:17:26 ID:r3oLG4BSO
>>345


困惑しているリュウオウに兵士の一人が耳元でささやいた
「この人はラハドール将軍といってとにかく強いんですが命令をことごとく無視していつも寝ているから自分の配下も持っていないんですよ」
「へ、へぇー・・」
「なんか言ったか?」
「いえ、何も」
「とりあえずここを出ねーとやべーぞ女王連れてさっさと逃げんぞ」
「は、はい!」
リュウオウは呆然していた「こんな人いたんだ」と
「どうした坊主、おいてくぞ」
「ぼ、坊主!?」
リュウオウはラハドールに言おうとしたが本当においてかれそうだったので何も言わずラハドール達を追い掛けた

ゴゴゴゴゴゴ・・
「さっきより強くなっているような気がする・・」
「これじゃ持たなそうですよ」
まだ大広間に出るまでは時間がかかる
走れば間に合うだろうがなにせ女王を担いでいるから速く動けない
「どうしよう・・」
「チッ、しゃーねーなーおい!お前らちょっと離れてろ」
言われるがままにリュウオウ達は離れた
ラハドールは剣を構え精神を統一した
ウラァ!!!
ラハドールは壁に向かって剣を思いっきり振った
347龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/18(日) 03:30:30 ID:r3oLG4BSO
>>346


するとあんなにぶ厚い壁が(>>330参照)きれいに裂けて外への道ができた
「(ど、どんな馬鹿力だよ)」
「おら、出るぞ」
「は、はい!!」


ちょうどラハドール達が城を出たとき城はついに崩れ去った
「危なかったなぁ」
リュウオウ達はホッと息をついた
「そうだどらどんだ!」
リュウオウは大広間があった場所へと向かった
348名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/18(日) 14:16:49 ID:xHEl72U30
このスレのまとめサイトを作っている者ですが、
小説作者の方は小説掲載ページの背景色、文字色、題名の色を書いて下さい。
後で変更可能なので、気軽に決めて下さい。
349龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/18(日) 14:28:47 ID:r3oLG4BSO
>>348
他派だろ?
背景は青
文字、題名は黒で
350名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/18(日) 23:44:20 ID:/QNr/ab9O
ここってドラクエ世界のオリジナル小説しかダメなの?
351龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/19(月) 01:36:33 ID:eEyc30R8O
>>347


リュウオウが大広間があった場所へと行くとすでに朝日が昇っていて朝日をバックにどらどんが立ってダースリカントを踏み付けながらガッツポーズをしていた
「どらどん!無事だったのか!」
そう言った瞬間だった
急にダースリカントがしぼむように小さくなってどらどんは思わず転倒してしまった
「な、なんだろう?」
リュウオウはダースリカントのところへと近づいた

そのころラハドールは助けた事で恩賞を貰おうとしていた
「女王様よ、俺これでもすんげー疲れたんだぜ」
「将軍!女王様はお疲れですので・・」
「だー!うるせーな!」
「ただいまー!」
「あ、お帰りなさいませ・・・ギャー!!」
兵士達はリュウオウの後ろにドラゴンがいるのに驚いた
リュウオウが慌てて説明すると・・
「そうか・・これが例のドラゴン事件のやつか」
「それにしても大きいな・・」
352名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/19(月) 07:18:46 ID:Cty52d7AO
>>350
自分を主人公にするかしないかを聞かせてくれ
353短編:2005/12/19(月) 08:22:22 ID:sduWK5nN0
ククール「死ねー」
ヤンガスは今日もククールに虐められていました。
必死の思いで家に逃げると、堪え切れず彼は泣き出してしまった。何故虐められるのか。
そこに同居人のトロデが帰ってくると、ヤンガスは虐めにあった愚痴を語り始める・
「プゲラ、ヤンガスがいじめなんかされるの?w」
あくまでトロデはヤンガスのような図太い容姿の男子が、虐め等で泣いてる事のみに反応し嘲笑った。
「されたゲス、ククールがお前は醜いクセに美化されて主役の座を奪ったのが許せないとゲス」
ヤンガスはその虐めを読者とトロデに訴えかけようと回想した。

「ヤンガスや、次回の不思議のダンジョンの主役はお前に決定ですってよ?」
ヤンガスはゼシカに呼び止められるなり、吉報に浮かれてしまっていた。
「やっほー!おいらが主役でゲス!」
町中を笑顔で走り回っていた。
「ゲルダとラブラブっすー!!」
一方のククールは空き地の土管の上であぐらをかいて、紙パックの日本酒を飲んで寛いでいた。
「DQMの主役はやっぱ俺だな。テリーに似てるし。もし俺を出し抜く奴がいたら死刑!あはは」
有頂天のククールの前に馬鹿は飛び出してしまった。
354短編:2005/12/19(月) 08:23:33 ID:sduWK5nN0
「というわけでゲス」
ヤンガスの話に対して興味のなかったトロデは適当に聞き流していただけだった。
「キミの話は次元が低すぎるんだな、器が小さいというか、小学生の喧嘩かと思う」
「そんなぁ」
泣きそうなヤンガスに対し、トロデはニッカリと笑みを浮べて肩を叩いた。
「キミはまだ人生という不思議なダンジョンの入り口で迷ってる子羊のよう、もっと冒険をすればキミは変われる。」
「変われる?でゲス?」
ヤンガスは展開が読めない。トロデは物語の空気を無視して続けた。
「ぱふぱふ風俗の招待券、女の子指名済み本番2発1時間半のパスポート」
「ここ、これをおいらにくれるでゲスか?!」
「やる。」
狂喜するヤンガスが家を飛び出し栄町に駆けていくと、見送ったトロデの顔は渋く変化した。
「人生そんなに甘くないぞ。まぁもがいてこい」

「いらっしゃいませー」
「招待券ゲス!さぁ早く女の子をつれてくるでゲース」
VIPルームのベッドの上で、トランポリンみたいにジャンプして浮かれる一匹の獣の前に風俗嬢は現れた。
「あっヤンガス・・・」
「ゲ、ゲルダ。なぜお前がこんな仕事を・・・・」
試練は続く
355短編:2005/12/19(月) 08:44:29 ID:sduWK5nN0
「あなたの笑顔が見たかったの」
バスタオル一枚のゲルダの肩を抱くヤンガスには、熱い涙、
さっきまでの虐めで流した涙とは異質な涙が溢れていた。
「おいらが主役を取るために、プロデューサーと寝て、ここで働いてお金も貢いだでゲスか」
「ごめんなさい、あなたの自尊心を傷つけるだけで、私は馬鹿な事をしてしまった。
でもばれなければ、あなたの笑顔だけを見られると思っていたの。まさかトロデさんが知っていたなんて」
ゲルダの告白にヤンガスは愕然とした。
そうか、トロデは彼女の苦悩を知り、おいらに救済させようとしてたんだ。
それなのに虐めなんて小さな事で泣いてたおいらは道化もいいとこじゃないか!
「お、おいらはゲルダが苦しんだ上での幸せなんて嬉しくないでゲスよ!」
ヤンガスは心の底から叫んだ。
「でももう、私は汚れてしまったから。もう不潔でしょ、あなたに相応しくない」
「そんな事はないでゲス!やり直せるでゲス!いまのゲルダは汚れてなんかないゲス、
おいらには世界一綺麗で勇気のある大切な人でゲス」
「ヤンガスぅ!」

数日後
「おっ、今日もタンバリン係が来たか?また俺に殴られてーのかよー。ムーンサルト!」
「ククール!もうおいらは虐められっこじゃないでゲスよ?!烈風獣神斬」
ヤンガスの一撃に吹き飛ばされたククールは、地に伏して呆気に取られた。
「あいつ、こんなに強かったっけ?」
356山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 10:08:03 ID:2hUTl8T0O
>>341続き

 『ズシャ!』凄まじい風がくさった死体の腕にヒットした腕は肩から下が吹き飛んだ。
それでもくさった死体はニヤニヤと表情を変えずに立っていた。
「こっ…こやつら普通のモンスターでは無いな…」
マイル司祭がそう言うと同時に
くさった死体は大量の毒液を吐き出した。
「ボェーーーーッ!」
毒液は牢屋の中の人々やマイル司祭にかかった。
「しまったぁ!目がっ!」マイル司祭の目に毒液がかかり、マイル司祭は視界を奪われた。
「うっうわぁ!」「キャァー!!」牢屋の中はさらに混乱に包まれた。
その時!くさった魔獣は町女に凄まじい早さで飛び掛かり鋭い牙で食らい付いた。
「ぎゃああああぁ!」
その叫び声にくさった魔獣はさらに興奮して食事のスピードを上げた。

「バリバリ…グチャ…ゴクン…グルルルルルルルッ」
くさった魔獣は次の獲物を物色するように人間達を睨んだ。

牢屋の中には絶望と恐怖が支配した、みなその場に立ちすくみ動けなくなった。
「くそう…ワシに往年の力があったならば…」マイル司祭は思った。
くさった死体はマイル司祭に飛び付き肩に噛み付いた。
「ぐっあ!」マイル司祭はくさった死体の髪を握り引き倒した。
うっすらとした目で牢屋の扉が開けっ放しである事に気付いた。
357山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 10:42:53 ID:2hUTl8T0O
>>356続き

 マイル司祭は必死に思考を巡らせたそして決断した。
くさった魔獣やくさった死体が、扉を塞いで今にもこちらに飛び掛かりそうに並んでいる。
「クキっ…ナエっ…」マイル司祭は小声で呼んだ
二人は司祭の後ろで震えている幼い男女の双子だった。
マイル司祭は言った。
「良いか…ワシが叫んだらここの牢屋から逃げるのじゃ…チャンスは一度じゃ」
「でもぅ…」ナエは涙が止まらなかった。
「ナエ大丈夫だよ僕が逃がしてあげる」双子の兄クキが励ました。

「さぁこれでも食らえ化け物!イオナズン!」
『ドガーン!!!』
くさった魔獣とくさった死体に直撃して、くさった魔獣とくさった死体は壁に叩き付けられた。
「今じゃ!!行け!」マイルが叫んだ。
「はっはい!」クキは言った。

クキはナエの手をとり全力で扉に向かい走りだした。二人は牢屋から脱出に成功した。
同時にくさった魔獣はフラフラと目を覚ました
「グルルルルル…」
少しマイル司祭を警戒するように扉の前に立ち塞がった。
「他のモンスターが来る前に何とかせねば…キアリー」マイルは目の毒を解毒した。
しばらくして、くさった死体もフラフラと立ち上がり牢屋の外に駆け出して行った…
「ハァハァハァ…」クキはナエの手を取り薄暗い廊下を真っすぐに全力で走った。
358山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 11:09:46 ID:2hUTl8T0O
>>357続き

 クキはナエの手を取り全力で走っていた、だが何処をどう逃げているのか
ついには解らなくなり不安になっていた…まだ5歳の二人の体力は限界に近づいていた。
「ハァハァ…出口は何処なんだろう…」クキはついに立ち止まってしまった。
「お兄ちゃん…あっあれ……!」ナエが服をひっぱる
クキが後ろを振り返ると、くさった死体がこちらに向かい全力で追い掛けてくるのが見えた。
二人は恐怖で血の気が下がり、前を向き全力で走りだした。
「ハァハァ…恐いよぉ…」ナエはついに泣きだしてしまった。
「馬鹿泣くんじゃない!」クキは妹を励ました。
だが距離はドンドンと縮まって行く…
「あぁっ!」クキは叫んだ、ついに廊下は行き止まりになってしまった。
二人は壁を背にして不安そうに薄暗い廊下を眺めた…「お兄ちゃん…」ナエはクキの後ろに隠れた。

くさった死体は、行き止まりに気付きゆっくりと二人に近づいてきた。
「ゲヘへへヘェ…獲物…人間食う…」くさった死体はよだれを垂らし始めた。
「うっうっ…」ナエは恐怖で声が出ない。
「くっそう…おまえなんか僕がやっつけてやる!」 クキは叫んだ。
ついにくさった死体は二人の目の前までやってきた。
359名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/19(月) 11:11:09 ID:3I8FnNZ90
360山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 11:40:58 ID:2hUTl8T0O
>>358続き

 クキは全身がガグガクと震えだした、その恐怖はナエにも伝わった。

その時くさった死体は二人に飛び掛かってきた。だが片腕が無いせいか少しバランスを崩し壁に激突した。
二人はくさった死体をかわしまた反対方向に逃げ出した。

「くそうっ…くそう…」くさった死体は起き上がり二人を追い掛けた
「ハァハァ…ん!?」クキが何かに気付いた。
そこには子供しか入れない程の細い通路があった。
「こっちだ!」クキはナエの手をとり細い通路に駆け込んだ。
その時!
「きゃあ!」

ナエの手をくさった死体が掴み、引きずりだそうとしてきた。
「お兄ちゃん!」クキは全力でナエの手を引いた、だが次第に引きづられて行く。
「お兄ちゃんもう逃げて…」ナエはクキの手を放そうとした。
「馬鹿馬鹿ナエの馬鹿!…何とかしなきゃ!」クキは全力で手を握り泣きだしてしまった。
「メラッ!」
ナエは手から小さなメラを放った。
「ギャ熱っ!」
くさった死体の顔にメラがヒットしてビックリして手を放した。
その瞬間!クキはナエの手を引っ張りこちらに手繰り寄せ細い通路のおくえと走りだした。
「すごいぞナエ…」クキは涙と鼻を垂らしながら言った。
「ふえええぇん」ナエはまた泣きだした。
361名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/19(月) 11:42:55 ID:yzkiLZUVO
>>352
第三者の視点で。
362山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 12:06:48 ID:2hUTl8T0O
>>360続き

 細い通路をしばらく進と水路の或る小さな部屋にたどりついた。
クキとナエは水を見つけると飲み喉の渇きを潤した。「ふぅーここなら少しは安心かも…」クキは言った。「ナエさっきは凄かったぞ」クキはナエの頭を撫でた。
「お兄ちゃんあれは?」ナエが指さす方向に宝箱があった。
二人は宝箱に近付き宝箱を開けた…
宝箱からまばゆい光が出てくる。
「わぁ綺麗…」ナエは光を見つめた。
「この鏡はいったい何だろう?」クキは不思議に思った。
場所は変わってミルザス近郊の林

 辺りはすっかり夕暮れになっていた…

「それじゃあ『ラーの鏡』はサザ王しか宝の在処を知らないのですか?」アインは言った。
「どうやらそのようねミルザス王家が宝を代々守ってきたと聞くわ」ライラが答えた。
「ならサザ王に掛け合ってみましょう」アインは言った。
「それは無理ね…」ライラが答えた。
「何故です!?」アインは言った。
「サザ王はあなたを信頼していないからよ…残念ながらそれが組織よ」ライラははっきりした口調で言った。
アインは父を思い出した、ミルザスを崩壊させた父を。
「今夜城に侵入しましょう手遅れになるまえに」
ライラはそう言うと装備を点検した。
「分かりました」
アインは胸が苦しくなったが、剣の素振りをして戦いに備えた。
363山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 12:11:23 ID:2hUTl8T0O
つづく…m(__)m

>>348さんへ背景は白文字は黒でおねがいします
でもなんか下手だから少し恥ずかしい気分…
でもマトメサイトがあったならスレが終了しても
みんなの作品読めるから凄くうれいしい。期待してますよ(^^)v
364山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/19(月) 12:17:47 ID:2hUTl8T0O
>>361さんへ
>>1にルール書いてあるよ
オリジナルでも既成のDQでも良いみたい。

>>355さん
なんだかアダルティーな展開にドキドキしましたでゲスよ(^^)
凄くおもしろかったです
365名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/19(月) 13:49:27 ID:yzkiLZUVO
364さんありがとう。いつも読んでいるよ。これからも自分のペースで頑張ってね。
366名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/19(月) 16:50:08 ID:Mao/jRPu0
サイト作りは意外と早く終わりそうです。
楽しみに待っていて下さい。
小説はサイト完成後に再開します。
>>353
ホームぺージに載せていいですか?
367名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/20(火) 03:47:10 ID:f1gszblxO
age
368短編・友情とは:2005/12/20(火) 11:22:39 ID:7YLQbCTi0
マルチェロ「殺されたくなければ金を出せ」
エイトはベルガラックの路地裏で恐喝にあってしまった。すくんでしまい天性の失語病で喋る事すらできない。
エイトは人生でかつてない恐怖で泣きそうだった、殴られて全財産を取られてしまうのだろうか、殺されるのか?と。
「こっちだ!」「!」
突然の助け、飛び出してきた真紅のマントの男に引っ張られ、エイトは人ごみになんとか逃げられた。
「あ、ありがとう」
「まだ安心するのは早いぜ。しばらく何処かに隠れていよう」
「茶坊主が、殺してやる!」来た!

カジノの中に逃げ込んだエイトはようやく息をつく事ができた。
「俺はククール、困った奴を見殺しには出来ない性分でね」
「僕はエイト、本当にありがとう・・」
ククールが買ってきたテキーラにむせ返りながら、カジノの優雅な空気に心底安堵した。
「ちょっと遊んで行こうぜ。まだ外にはあいつがいるかもしれないし」
ギャンブルをするのか?エイトは少し臆してしまった。
「俺がレクチュアしてやるよ。ガッポリ稼いでメタルキングの盾買おうぜ」

「ダメだ勝てない」
エイトは見事に惨敗していた。ククールにルールを教えてもらったが、運だけでカードを切っていては思考戦には勝てないのだ。
「俺のチップをやる。エイトがレートを20倍に上げるぜ?・・・エイト、右の2枚を切れ。奴に大した手札はない」
馬鹿なこの程度の役で20倍なんて正気か?こっちは最低でスリーカードしかないのに。
だが新たに入ったカードでエイトは逆転した。
「フォ、フォーカード」「俺の負けだ」
エイトは2万コインも獲得してしまった。
「ありがとうククール。」
「なぁに、あれはエイトが負けそうになってたらイカサマして俺が上がる予定だったんだ。
俺ばかりがレート上げて勝ってたら怪しまれるからな」
「あはは」
帰りは恐喝にまた襲われないようにククールが馬車を用意してくれた。
「本当にありがとう」
ククールはニヤっとした。
「友達・だろ?」「うん!」
369短編・友情とは:2005/12/20(火) 11:37:12 ID:7YLQbCTi0
「エイトさま、今日はカジノクラブに連れてってくださるってホント?」
「ああ、ミーティア。友達が誘ってくれたんだ、俺も結構強くなったんだぜ」
エイトはガールフレンドのミーティアと、友人のゼシカ・ヤンガス・トロデも誘ってカジノに遊びに来た。
「よぉエイト!今日は綺麗なお嬢さんも連れてきたな。よろしく、俺はククール」
ミーティア「ま、まぁ素敵な殿方」
ゼシカ「まぁまぁね」

中に入って1時間、最初は好調でみんなで盛り上がっていた。
しかし調子に乗ったエイトが10万もの大金にまで膨れ上がったポーカーで詰まってしまった。
「ククール、チップを貸してくれ。あいつのはどうせハッタリだ!」
「いいけどよ。あんまり熱くなるなよ?」「ああ!わかってるさ」
完全に頭に血が上ったエイトにゼシカ達は制止をかけようとする。
「エイト、もう降りましょうよ。負けたら取り返しがつかないわ」
トロデとヤンガスも止めようとした。
「エイト、わしはお前の事が好きだが、ギャンブルでこんなに目の色が変わったお前さんは見たくないよ」
「ほぅ!ならば床でも眺めててください」
「エイト!」
ゼシカは豹変したエイトに愕然とした。
「小僧いくぜ?ストレートフラッシュ」
「!」
馬鹿な・・と思った。相手の切ったカードでこんな役はありえない。
イカサマされたのか?それとも、エイトは勝利を確信していた状態から地獄に落ちた。
キャッシュで15万ゴールド分も負けたのだ。
370短編・友情とは:2005/12/20(火) 11:54:09 ID:7YLQbCTi0
そんな金などないエイトは店の裏で殴られていた。
トロデとヤンガスたちは必死に謝るが、リンチもゲームの内と慣れきった男たちには通用しない。
ククールはvipシートの窓からそれを眺めていた。そこにゼシカが来た。
「ククール、あなたここに慣れてるんでしょう?お願い!エイトを助けてあげて!」
「そりゃあコインならあの程度余裕であるぜ。だが負けたのはエイトだ」
「そんな!友達なんでしょ?エイトは私たちの大切な友達なのよ!助けて!」
ゼシカな必死の懇願で泣き始めた。
「あいつらは血の気が多いからな。お前が本気で助けたいってんなら頼んでやってもいい」
「本当?!」「ああ、その代わり」
「その代わり?」
「そのデカ乳でイカせろ」


ミーティアはエイトのリンチに巻き込まれるのを怖れて、ククールの元に逃げようと思った。
「おら、ぶっかけんぞ」
「コンコン。ククール様、お電話でございます。」
ボーイの突然のノックに満悦のククールはキレ、乱暴に電話を取った。
「てめーうぜぇぞ!なんの用だ?!あっ・・兄上!失礼しました!はい、
あいつなら大負けして袋になってますよ。俺は今上玉とお楽しみ中でして・・。
えっ?今から混ざりに来る?はいわかりましたー・・・!」
ゼシカは悲痛な表情でククールに奉仕しながら、会話も聞こえずに屈辱に耐えていた。
「コンコン!失礼しまーっす、ククール様?わたし実はあなたの事が・・・」
「ミーティア?!」
ゼシカは突然のミーティアに登場に驚いた。
「あらぁ〜ゼシカさんったら手が早いのね。もうククール様に唾つけてるなんて・・・。でもまだ私にもチャンスあるわよね。」
「これは違ッ」
ククールは次々と来るゲストにポカンとしたが、ニヤっと笑った。
「いらっしゃい」
371短編・友情とは:2005/12/20(火) 12:08:08 ID:7YLQbCTi0
「おら、ククールさんがお前の肩代わりしてくれたから許してやるよ」
大男に腹を思い切り蹴られ、エイトは解放された。
「エイト・・・」
トロデとヤンガスは懸命に介抱する。
「ごめん・・本当にごめんなさい・・・」
エイトは涙で顔をぐしゃぐしゃにし、今にも自殺したい自己嫌悪に取り付かれ号泣した。

数日後
ククールから電話がかかって来た。
「よぉエイト元気か?最近こないからよー。心配してたんだぜ?」
「ギャンブルは、もうやめたんだ」
「つまんなくなったな。まぁいいや、こないだゼシカってデカパイの女連れてただろ?
また会いてぇーんだが連絡が取れなくってよ」
エイトは事情が読めない。なぜゼシカに用があるんだ?
「ゼシカに何の用が・・」
「知らねーのか?こないだのお前の負け分をカラダで払ってもらったんだよ。今日はその利子だ!へへ」
・・・・・・。
エイトは頭が真っ白になった。
エイトはゼシカの家に駆け出していた、何も考えられない程に無心で走った。
「はい、どなたですか?・・あっエイト・・」
少し怯えたような表情のゼシカがそこに居た。
エイトは何を言って謝ればいいのか、自分の言葉がなにも浮かばない状態で懸命にここに来た理由を探った。
「エイト・・・わたし辛かったけど、あなたが苦しんでいたのを見捨てられなかったの・・。」
372短編・友情とは:2005/12/20(火) 12:22:11 ID:7YLQbCTi0
「僕は、もう生きてるのが恥ずかしくて・・・」
エイトは自分の体を捨ててまで助けてくれた女性の前で泣いた。
「君はあんな辛い思いを耐えてまで僕を救ってくれたのに、
僕はいまの惨めさにすら耐えられない・・。そんな自分の情けなさも含めて君に申し訳が立たない」
地に伏して号泣するするエイトにゼシカは語りかけた。
「それでも大丈夫。エイトならもうあんな失敗はしない、ちゃんと反省して立ち直れるって」
「なぜ僕なんかを・・」
「友達、でしょ?」
エイトはククールにも言われたこの言葉の明らかな重みの違いに心から泣いた。
この言葉を決して裏切ってはいけないと、彼女を決して失ってはいけないと、
信じられる物がここにいるのだ。
日差しの暖かさが二人の間の誓いを祝福した。

「おっ。エイト来たか。なんだよデカパイ女いねーじゃねーかよ!」
カジノでククール達の前にエイトは一人で来た。
「茶坊主、舐めてんじゃねーぞ」
そこには最初にエイトを恐喝したマルチェロもいた。ああ、グルだったんだなと悟った。
「僕は自分の責任はひとりで取る。友達を傷つける事だけはしたくないんだ。」
ククールはヒューと吹いた。マルチェロが続けた。
「いいが、代わりにてめぇのケツ穴貫かれる覚悟はできてんだろうなぁ?」
エイトはその日から一皮剥けた強い男になり、同時に激しい漢達の味を知った。
END
373名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/20(火) 12:25:01 ID:7YLQbCTi0
>>364
感想ありがと。ヤンガスの語尾はゲスじゃなくてヤンスでした、はずかしー
>>366
ここの長編と違ってお遊びなんて載せる必要はないかと。エロネタがスレルールに抵触してるし
374名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/20(火) 12:31:58 ID:8dNF1zR/0
ドラクエが好きなのか、ドラクエキャラが好きなのか。
375N014020.ppp.dion.ne.jp:2005/12/20(火) 14:07:53 ID:dfv+uZrW0
>>372
エイトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーもどってこい!(T_T)
もういろんな意味で泣いた。
376山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 15:00:16 ID:LqvAdL6IO
>>362続き

 辺りはとても静かな夜になっていた…月光だけが城を照らしていた。

リリアはそんな城を見つめていた。

 平和な時代ならばなんと素敵な景色だろうか…だが城が魔軍に落ちた今
その城のたたずまいは、異様の世界の様にリリアには見えていた。
リリア達精鋭約200程の兵士達はミルザス城裏手の裏山にて、作戦の開始を待っていた。
「いいかみなの物!城の正面から別の部隊が突撃して敵を撹乱させる
その隙に我々は裏手より城に侵入しカルロを討ち城を制圧するのだ!
空に合図の花火が上がるそれを見たら突撃せよ!良いか!魔軍に人間の力見せ付けよ!」部隊長が言った。
裏山の部隊は息を殺しその合図を待った。
リリアはその部隊の後方に居た…その場所からは、あの日自分の父を埋めた場所が見えた。
(父さん私は帰ってきました…必ず仇は討ちます)
そしてリリアは夜空を見上げた(アイン…あなたは今何処にいるの!?)

『パーン!パーン!』
その時ついに合図の花火が上がった!
リリアは父の墓を横目に城に向かい駆けて行った。

 「ナエ!ナエ!起きろ!起きろ!」クキはナエを揺さ振った。
ナエは眠い目を擦りながら起き上がった。
「なぁに?」
「何かが近づいてくるぞ…!」クキは震えながら言った。
部屋の水路のおくから足音が近づいてきていた。

『ピチャピチャピチャ』

377山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 15:47:06 ID:LqvAdL6IO
>>376続き

 松明の灯りが小さい部屋を照らした、クキとナエは息を殺しじっとしていた。
その時 『カラーン』
クキは不意に抱えていた『ラーの鏡』を落としてしまった。
「誰だ!?」
「出てらっしゃい!」
部屋に侵入してきた奴らは細い通路を覗きこんだ。
『ガーンッ!!』
クキのトウキックが男の股間を直撃した。
「ギャ☆×○♂▽◆…!」アインはその場に埋まりこんだ。
「あれ!?人間だぞこいつら…!」クキとナエは部屋に戻った。
「あなた達こんな場所で何をしているの?」ライラが聞いた。
「僕達…牢屋から逃げ出したんだでも出口が分からないんだ…」クキは答えた。
ライラはクキが抱える鏡を見つめた。
「チョット!その鏡を見せて!」
ライラはクキから鏡を受け取った。
「これは…『ラーの鏡』だわ…!お手柄よ二人とも」ライラは二人の頭を撫でた。
その横でアインはこっそり股間にベホイミを唱えていた。
「じゃあ城から脱出よ…二人とも逃がしてあげるわ」ライラが言った。
ナエが首を振った「牢屋のみんなを助けて欲しいの…私たちモンスターに襲われて」
「すぐに向かいましょう!」
アイン達四人はミルザス城の牢屋に向かい出発した。

 ちょうどその頃外では合図の花火が上がった。
378山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 16:29:55 ID:LqvAdL6IO
>>377続き

 場所は変わってミルザス正面城門

魔法使いの部隊50人程が一斉に気を集中し城門に力をとき放った。
「「メラミ!」」
巨大な火の玉が城門に直撃して燃え上がった。

その様子を魔王の子ウィンザークは城門の上から眺めていた。
「人間どもめ…」ウィンザークは魔軍に命令し軍勢を動かした。

するとまるで蜂の巣を突いたように、城からモンスターが溢れて出してきた。
「よし!戦士部隊は前に出ろ!そして敵を引き付けろ!」サザ王はそう命令し叫んだんだ!
戦士の部隊約2000人は悠然と前線えと躍り出た。
ついにモンスター達と激しい戦闘を開始した、辺りには怒号と血に包まれた。
敵はくさった魔獣やナイトリッチなど手強い敵ばかりだった。
「こいつら…!なんてしぶとさなんだぁ!」
「うぁーーっ!」
「グルルルルガァ!!」
阿鼻叫喚の世界がしばらく繰り広げられた。
「よし我々はいったんミルザス平野まで引くぞ!魔軍どもが追い掛けてきたら合図を上げろ!」サザ王は伝令を流した。
しだいに部隊は城から下がって行く。
モンスター達、魔軍は大挙してそれを追ったその数は数千にも及んだ。

サザ王達の部隊はミルザス平野まで何とかたどりついた。
「よし合図をあげろ!我々の死に場所はここぞ!」

『パーンパーン』花火が夜空に上がった。

「カルロ…敵を全滅させてこい」ウィンザークは言った。
カルロは蒼いマントを翻しサザ王達を追って行った。
379山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 17:22:12 ID:LqvAdL6IO
>>378続き

 アイン達は牢屋に向かい水路を歩いていた、城内の水路は深く腰まで水に浸った。
アインはクキをライラはナエをおんぶして歩いた。
「この先に牢屋はあるはず急ぐがないと」アインは言った。
松明を照らすと水路の向こう側に人影が見えた。
くさった死体が水路をこちらに向かい歩いていた、まだ獲物を探していたのだ。
「ゲヘヘッ見つけた…」
くさった死体はこちらに気づき言った。
アインはクキをライラに預け、はがねの剣を抜き構えた。
「ライラさん達は下がってください」
アインはくさった死体の前に立ちふさがった。
「ボェーーーッ!」くさった死体は毒液を吐いた。 「おっと!」
サッ!と素早く身をかわすとアインは、くさった死体の胸に剣を突き刺した。
「ギャアアアッ!」
狭い水路に叫び声がこだました、そして醜い血が吹き出した。
ライラは後ろに向きくさった死体を、クキとナエの視界から隠した。
アインは直ぐ剣を胸から抜き今度はくさった死体の口に突き刺した。
「グゴゴゴゴ…」口からは大量の毒液が吹き出した。
アインが剣を抜くと、くさった死体は水路に倒れた、くさった死体をやっつけた。
「さぁ先を急ごう」アインが言うと四人は先に進んだ。
「やるなぁ兄ちゃん!さっきはごめんよ」クキが行った。
「あれはきいたぞ…」

そして、アイン達四人はマイル司祭達がいた牢屋にたどりついた。
380山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 17:26:58 ID:LqvAdL6IO
つづく…。
>>365
励ましてくれてありがとう!頑張って完結させるからm(__)m

エイトは出川になっちゃつたのか…むっ無念(;_;)
3811 ◆yveqVDebFo :2005/12/20(火) 17:32:38 ID:pcCspt1y0
乙華麗!股間にベホイミワロタw

ところで>>378の13段目の”サザ王はそう命令し叫んだんだ!”は
サザ王はそう命令し叫んだ!ですか?
382世界で一番短い小説:2005/12/20(火) 17:39:56 ID:od+yV3jI0
DQは破滅しました。おしマイケル♪
383山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/20(火) 18:24:55 ID:LqvAdL6IO
>>381
うはっ!恥ずかしい…orz その通りです
384クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/20(火) 20:03:33 ID:BDe3Bbaa0
>>381
どこのスレの1?

俺もそろそろ小説投下しないと忘れ去られそうな予感…。
385クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/20(火) 20:59:14 ID:BDe3Bbaa0
>>129
第二章 ロトの印

「ふぁぁ…!」
アルスは、起きると辺りを見まわした。
アルス以外の足跡は、確認できなかったので、やはりここに魔物や生物は居ないんだ、と改めて思いなおした。
乾パンと水で軽い朝食を取った後、松明に火をつけるとアルスは黙々と洞窟を進み始めた。

数十分も進んでいると、アルスは比較的広い部屋に辿り着いた。
キョロキョロと見まわすと、奥の方に石碑がたっているのが見えたので、小走りに駆け寄っていった。
アルスは、モルメドが言っていた××××とはなんだろう?と、思いつつ石碑に書いてあることを見ることにした。

『私の名はロト 私の血をひきし者よ。
 ラダトームから見える魔の島に渡るには、三つのものが必要だった。
 私はそれらを集め、魔の島に渡り魔王を倒した。
 そして、今その三つの神秘なるものを、三人の賢者に託す。
 彼らの子孫がそれらを守って行くだろう。
 再び魔の島に悪が蘇った時、それらを集め戦うが良い。
 
 最後に私の子孫の証を、ここに封印する。
 私の子孫なら、この石碑を動かし、下の宝箱から「証」を入手できるだろう。』

アルスは、読み終えると「自分が子孫だ」ということを確かめるために、石碑をめいいっぱい押してみた。
…ズズズ。
ゆっくりとだが、確実に石碑は動いていた。
「…やった!!」
石碑のあった下には、小さな宝箱がぽつんと置かれていた。
その宝箱をあけると、中には首飾り状の紋章がポツンと入っていた。
「これが証ぃ?」
いかにも怪しいが、これが本当の証なら、疲れているモルメドを元気付けられるかもしれない。
そう思うと、アルスはいてもたってもいられず、洞窟を抜け出そうとした。
386クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/20(火) 21:00:53 ID:BDe3Bbaa0
>>384が、個人的に敬語じゃなかったなぁと、思うので謝罪を…
すいません

で、どこのスレの1でしょうか?


それと、まとめサイトに俺のものります?
3871 ◆yveqVDebFo :2005/12/20(火) 22:51:43 ID:4hRRlR3z0
>>386
1は俺のコテハンです。このスレの1ではありません。紛らわしくてスマソ
このスレの1です。是非来て下さい。
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/mona/1134737937/l50
ブーンがみんなから貰ったお金で世界一周するスレ2

誘導リンクはさておき、別に謝らなくていいですよww
まとめサイトについてですが、希望すれば誰でも載せられます。
載せて欲しいなら喜んで載せて頂きます。
あなたの小説を載せるページの背景、文字色、タイトル色を書き込んで下さい。
(あと小説の題名も必ず入れて下さい。)
それだけであなたの書いた小説がまとめサイトに載ります。
もちろん著作権は作者のあなたにあります。
(ただし、HP作成の都合上改行を入れている所があります。)
現在山木良さんと龍鳳さんと俺の小説掲載が確定しています。
(やくもさんは確認がとれないので未確定。)
なお、HPの設定は後で変更可能なのであまり深く考えなくていいですよ。
388クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/20(火) 22:56:15 ID:BDe3Bbaa0
背景と文字色とタイトルの色ですか…。
美的センスが無い俺には、無理な注文…orz
どうしよう。

とりあえず、数字は全て漢数字に直してくれるとありがたいです
3891 ◆yveqVDebFo :2005/12/20(火) 23:03:14 ID:2Um0ZS2P0
現在まとめサイト進行状況25%
・トップの基礎完成。
・ドラゴンクエストマーチを見つけたので、サイトを開くと音が出るようにしました。
・まとめサイトシンボル完成。
・ミルザス戦記の第一章、第二章ほぼ完成。
今年中には終わりそうです。楽しみにまっていて下さい。
3901 ◆yveqVDebFo :2005/12/20(火) 23:33:51 ID:Qn35Yu+20
>>388
念のため聞きますがまとめサイトに載せていいですか?
391名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/21(水) 01:35:15 ID:slXYuiR/O
>>390
そういえば携帯なんだけどホームページ見れますか?
392名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/21(水) 07:16:51 ID:DxjlEJJ7O
保守
393短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 07:52:52 ID:EFqd8NKs0
ククール「メリークルシミマス!」
ヤンガス「世界の子供たちに愛と平和の世界を!」
エイトとミーティアはクラッカーのBGMの中、ケーキの上で顔を近づけキスをする。
ここトロデ城ではクリスマパーティーで皆が盛り上がっていた。
「さぁプレゼントの交換よ!」
ミーティアの合図で各々の持ってきた小包を出し合った。
「エイトさま、ミーティアのキスの味のワイン」
「ありがとう、僕からは乗馬用の蔵だ」
「エイトっ、リーザス名産の牛ステーキ」
プレゼントにはどれも心が籠もっていた、それは人から生まれたささやかな愛だ。
しかし、そんな愛の交換に出遅れてしまった者がいる。
「ヤンガス、あんたはプレゼントないの?」
「ミ、ミーティアさん、ごめんでヤンス、おいらは忘れてしまって・・・」
「信じられない!」
ヤンガスの家は貧しく、一生懸命用意した刺繍入りのステテコを実は持ってきていたのだが、
彼は皆の金のかかったプレゼントの前に恥ずかしくて出せなくなったのだ。

「あんた、貧乏だから今日が何の日かすらも知らないってんじゃないでしょうね?」
「そ、そんな事ないでヤンス・・」
「ミーティア、よそう。みんな気にしてないよ」
エイト様、なに偽善者ぶってんの?信じられない。とミーティアは顔を赤くして怒った。
「姫様の言う事ももっともさ」ククールが火に油を注いだ。
「そうですわ」
ミーティアが後ろを向いて手を合わせた。
「クリスマスゲームをしましょう」
彼女はニッコリと振り返る。
394短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 08:06:08 ID:EFqd8NKs0
「な、なんの冗談でやんすか・・?」
城の庭の真ん中の木には、一本の縄が幹から吊り下げられていた。
その縄は人が首を吊れるように輪ができており、丁寧にもその足場には踏み台までがあった。
ミーティアはなにかふざけているはずだ、そう信じて何をするのか問うと、残酷な答えが出た。
「我慢ゲーム」
「ミーティア、やりすぎじゃ!」
エイトとゼシカはかなり引いていたが、酒に酔ったククール達の空気がそれを許さない。
「面白ぇ!ヤンガスがどれだけ我慢できるか試してやろうぜ!」
顔から血の気が引いた。
「やめてやんす!こんな事したら死ぬでやんす!」
ククールと取り巻きは抵抗するヤンガスを無理やり踏み台に乗せ、首に輪をかけようとした。
「やめるでやんすっ!たすけてっ!」
「メリークルシミマース!」
ミーティアが大笑いしながら踏み台を蹴り飛ばした。
ガクッ
「・・ッ!」
首を完全に吊った状態で踏み場を失ったヤンガスは息ができず、無言でもがいた。
「・・・・!・・」
「キャハハ、ヤンガス、面白いかおー!」
顔をくしゃくしゃにして笑うミーティアは、杖でヤンガスの体を突き回した。
みんな酒で酔ってヤンガスが死ぬ事など想像もできなかった。
エイトとゼシカですらワインで酔いつぶれてしまっていた。
「ヤンガスの下で焚き火をしないか?」
ククールのとんでもない冗談で、心のなくなった虚無の生物たちはヤンガスの下でテーブルクロスに火をつけた。
「・・・!」
ヤンガスは聖夜に命を絶ってしまった。それは大勢に囲まれながらも誰に死の瞬間を理解されない、悲しい死だった。
3951 ◆yveqVDebFo :2005/12/21(水) 08:16:34 ID:qbGeo+gN0
>>391
携帯では無理です。
396短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 08:18:04 ID:EFqd8NKs0
その日以来、ミーティアは怯えていた。
ヤンガスを殺してしまった事は秘密にし、城の庭に死体を埋めた。
しかし世間でヤンガスの失踪の戸惑いが広がるにつれ、彼女に恐怖が芽生えたのだ。
それはヤンガスへの謝罪ではなく、自分が糾弾される事の怖れである。
「コンコン、ミーティアさま、エイトさまが遊びにいらっしゃいました」
「あ・、通して・・・」
やつれた声で返事をすると、彼女の部屋にエイトが来た。
「ミーティア」
「エイトさま、言いたい事はわかる。でも秘密にした事の話は」
エイトの顔は怒りの頂点を迎えた。
「いい加減にしろ!僕は親友を見殺しにしてしまったんだぞ!そんな僕の苦しみまで君は広げるのか!」
「やめて、お願いよ、エイト様、あたしあなたが好き。だから嫌わないで」
顔が渋く落ち着くとエイトは言い放つ。
「僕は嫌いだよ、悪魔の子はね。君はもう友達なんかじゃない」
「お願い、そんな事は言わないで」
エイトは去っていった。
「お願いよぉお!!」

「・・・・・・・・・・・、私なんて生まれないほうが良かったんだ」
憔悴したミーティアにようやくヤンガスへの罪悪感が出てきた。
こんな孤独な状態で見捨てられた恐怖はどんなに重かったのだろう?
それ以上にエイトから殺人の罪が周知にさらされる事、自分が糾弾される恐怖が大きかった。
「そうだ、過去に戻って私が生まれるのを阻止しよう。そうすればこの恐怖も逃げられる」
397短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 08:27:48 ID:EFqd8NKs0
「過去に戻り、両親を妨害し自分の誕生を阻止したい?」
イシュマウリはこのとんでもない自殺の申し出に驚いた。
「できない事はないが・・・。なぜ自殺にそんな回り道をする?自分で死ぬ勇気はないのか?」
「違う・・・」
ミーティアは綺麗な顔に勇気を灯し答えた。
「私は悪魔の子なの。だからわたしのせいで不幸になった人が幸せになれるためにも、私は消えた方がいいの」
いまの彼女には恐怖以上に罪悪感も大きくなっていた。
ヤンガス・・・、本当にごめんあさい。エイト様、私を好きでいてくれた思い出、忘れないから。
「よかろう。ただし過去に未来の人間を送るという事は、過去と未来が融合するという行為だ。
長時間続ければ互いの時間が重なり、時間圧縮された世界となってしまう。急げよ」
光が広がると、ミーティアは過去に居た。

「お前の命が母の胎内に宿った日だ。いま目の前に現れる過去の両親に事情でも話すのだな」
事情を話す・・?そうだった、話さなければ。それにしても本当に過去にこれるなんて・・。
ミーティアはイシュマウリの魔法に心が驚いた。
「あの・・、お父様・・いえトロデ様ですね?
398短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 08:40:18 ID:EFqd8NKs0
「私たちの子供が罪を犯す?馬鹿な、貴様このトロデ王を馬鹿にしているのか!」
ミーティアの下手な説明に若きミーティアの父トロデは激昂した。
ああ、どうやって説明をすればいいのか。ミーティアは泣き出したかった。
トロデに説明をしようとすればするほど、それは自分が嫌われるような事実を語らなければならない。
「私は・・私は・・・」
彼女の涙が地に落ちた時、その波紋が光になり過去の世界に未来が染み渡った。
「これは?!」
トロデは驚いた。その光に映った光景は少し歳を取った自分が赤子を抱いている姿だった。
そしてその子供が成長し、目の前のミーティアへと重なっていくのだ。
「お前は本当に娘なのかい?」
「ええ、大好きなお父様の娘でありながら、取り返しのつかない罪を犯した娘です」
彼女は涙がとまらない。世界一愛していた父親に罪を語る日が来るとは今日まで思わなかったのだ。
それが毎日のように愛を注がれて育ったミーティアの世界なのだ。
トロデは語る。
「お前がどんなに重い罪を犯してもお前は娘だよ。そんな優しい涙を流せる娘を見捨てられるわけがない。
生まれないまま出会えないなんて、そんな事できないじゃないか」
「でも私は、あんな罪を」
その時の涙が、言葉では言い続けていた物の、話せなかった罪状を映した。
「これは・・」

炎の中で一人の少年が首を吊って苦しんでる映像だ。その苦痛に歪む少年を、
目の前の娘が杖で叩いている。
まるで悪魔の処刑場のようだった。
「あ・・・お父様・・・」
目の前の優しい父の顔からは完全に血の気が引いていた。
まるで目の前の子供はなにかの嘘であって欲しい、全部自分の娘のやった事とは信じたくなかった。
「お前は娘ではない・・・・」
399短編・聖夜の願い、わたしなんて生まないで:2005/12/21(水) 08:53:46 ID:EFqd8NKs0
「これは・・、これは!」
その時、世界は消えた。
ミーティアの罪状を知ったトロデには完全に娘を授かる気力を失ったからだ。
その時点でミーティアは消滅した。
「ああ、やめて、こんな終わり方。私は大好きなお父様に嫌われて終わりたくない!
お父様に愛されてた娘のままでいたい!」
闇の中で意識が薄れていった。
「こんな誰からも嫌われたまま死ぬなんて嫌、お父様に嫌われたまま消えるなんて」
叫びが届いた。
イシュマウリの声が意識の中に響いた。
「お前の罪は消えた。ヤンガスは死ぬ事もなく、すべては平和である」
ああ、良かった。ヤンガスは助かったんだ。それが唯一の救いだった。
「お前の勇気には十分やり直す資格がある。まずはその命を来世で花にしよう」
花・・?私が花に生まれ変わるのですか?
「そうだ、その花は見る者の心を暖める、優しさを称える花となり生涯を終える。
その時にもう一度おまえは人間の子に戻るのだ」
良かった・・。永遠に人間に転生する事はない手塚治虫の火の鳥のラストのようにはならないで。
「目を開けてごらん、その光の先がお前の新しい世界だ」

トロデーン平原の道沿いに一人の少年が通りかかった。
オレンジの衣をまとう、赤いバンダナの少年だ。
その道に咲く一輪の花に目が止まると、花びらにそっと触れた。
「とても綺麗な花だ・・・・」
手を離した瞬間、何故か涙がとまらなくなった。
「何故だろう、僕はこの花に前にも出合ったような気がする」
END
400クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/21(水) 16:53:18 ID:1mZVfxjj0
>>390
是非とも!
401クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/21(水) 17:07:52 ID:1mZVfxjj0
連投スマソ

>>393
ヤンガスが気の毒過ぎて途中から見れない…。



追伸・自分の小説の感想(具体的な批判だと嬉しい)待ってます
402名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/21(水) 18:55:29 ID:DxjlEJJ7O
>>401
クンブタさん久々登場乙です!
ロトの世界観が凄く出ていて面白いです。

特にアルスとアシュリーがリュウオウと戦った時の緊張感が凄く良かったです。
紋章をゲットしたアルスがどう動いて行くのか楽しみにしています。
それではまた
403山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/21(水) 18:56:11 ID:DxjlEJJ7O
>>401
クンブタさん久々登場乙です!
ロトの世界観が凄く出ていて面白いです。

特にアルスとアシュリーがリュウオウと戦った時の緊張感が凄く良かったです。
紋章をゲットしたアルスがどう動いて行くのか楽しみにしています。

404龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/21(水) 21:09:42 ID:slXYuiR/O
>>401
クンブタさん復活乙です
Tをペースとしていながらもオリジナリティがあって面白いです
続き期待です
405名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/22(木) 07:29:26 ID:7QhWlYxkO
保守
406クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/22(木) 13:32:30 ID:pz7DMAJX0
>>385
二章-三 


洞窟から抜けると、アルスはキメラの翼を使った。
瞬間的に他の場所に移動できるキメラの翼だが、
ワープ中の衝撃が強すぎるために、ある程度の頑強さが無ければ衝撃に耐えきれずに、
死んでしまう事もあるという。

竜王の襲来から数日したラダトームは、少しづつ平静を取り戻しつつあった。
アルスは、戻ってくるとすぐに玉座の間へと駆けていった。
玉座の間では、少し体力を取り戻していたモルメドとラルス5世が碁に興じていた。
「王様!!」
アルスが叫ぶと、ラルス5世が気付いて顔をほころばせて、叫び返した。
「おおっ!アルスか!!」
「これをロトの洞窟から入手致しました!!」
いうと、アルスは懐から印を取り出した。
「おお…それじゃ…それじゃ…!」
モルメドが大きく首を縦に振りながら答えた。
「そなたは本当にロトの子孫だったのか!」
ラルス5世が驚くと、モルメドがニヤッと笑って言った。
「だから言ったじゃろう?」
ばつが悪そうな顔でラルスが「むぅ…」と、呟いた。
が、すぐに顔を変えて言った。
「それを手にいれた事は、竜王側にも伝わっているかもしれん…おい、アシュリー!」
王はアシュリーを呼ぶと、続けて言った。
「お主は今からアルスと供に、竜王討伐のたびに出るのじゃ」
「はっ…、行きましょうか?アルス様」
「はっ、はい!」
アルスは、少しばかり緊張して情けない声で返事をしてしまった。
余りの情けない声に、場にいる人全てが笑いを堪えきれずに吹いていた。
顔を真っ赤にして頭をボリボリとかくと、アルスは「えへへっ」と自分も笑った。
407クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/22(木) 13:46:28 ID:pz7DMAJX0
題字忘れたorz
良いのが思い浮かばない。

感想くれると喜びます。

>>403,404
ありがとうございます。
お2人の小説はすごい面白いし完全オリジナルなので、
労力なんかは自分の比にはならないんだろうなぁ・…と、思いながら見ています。
これからも無理をなさらずに頑張ってください!!


あと、まとめサイトの方ですが…
背景白、文字黒、題字…も黒でお願いします。
408名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/22(木) 14:07:32 ID:iQVNCvZX0
俺がまとめ作ろうと思ってたのに...
409山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/23(金) 00:22:28 ID:wTxPBMCVO
>>379続き

 牢屋の中は血の海になっていた部屋の中央にマイル司祭が倒れていた。
「マイル司祭!」アインが駆け寄った。
「グッ…アインか…すまぬリリアは無事か?グッ…!歳はとりたく無いのぅ…」マイル司祭は大量の血を吐いた。
「マイル様リリアは助かりました!司祭様の回復を……うっ!!!」
アインはマイル司祭の下半身が消失している事に気付いた。
「アイン…ここのみんなを頼んだ…」マイル司祭は牢屋に視線を送った。
牢屋にはまだ10人の人間が生き残っていた、みな恐怖に包まれた表情をしている。
「さぁもう平気よ!ベホイミ」ライラが傷ついた人々を回復させた。

 牢屋の端にはくさった魔獣の死骸が転がっていた。
「あぁ…クキ…ナエ…無事で良かった…」マイルが言った。
「司祭様!死んだら嫌だ!」クキが泣きながら叫んだ「ふええぇん」ナエも泣きだした。
「アインよ良く聞け……おぬしの父は…魔王に操られて……」
「くっ!マイル司祭…」アインは目蓋をそっと閉じてやった。
マイル司祭は永遠の眠りについた。
その時だった!
『ボォーーー!!』

牢屋の窓から正面の城門に火の手があがったのが見えた。
「サザ王達が攻撃を開始したんだ!」アインが叫んだ。
「ライラさんはみんなを連れて城の外に脱出を!」
「わかったわみんなを連れたら私も戻って戦うから!」
ライラはみなを連れ牢屋を後にした。 アインは城門に向け走って行った。
410山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/23(金) 01:12:15 ID:wTxPBMCVO
>>409続き

 場所は変わってミルザス城裏
リリア達はハシゴを登って城に侵入した。
「良!みんな登ったな!左右二手に別れ城内のモンスター吃を駆逐するのだっ」部隊長が言った。
裏手から侵入した精鋭部隊は二手に別れ左右から城内へと侵入していった。
リリア達の部隊は城内の大広間で『グレイトホーン』に出くわした。

「ハァ〜ッ!ベギラマ!」リリアは唱えた。
『バリバリバリバリ!』
激しい熱がグレイトホーンに直撃した!そして怯んだ隙に他の兵士達が一斉に斬り付けた。
ズシャ!ズシャ!
「ギャーーーーーー!」
グレイトホーンは力なく倒れた。
「ハァハァやったぞ!」
「後ろよ!」リリアが叫んだ!
オークが巨大なコンボウを凄まじい勢いで振り下ろした。
「ドガッ!!」兵士の頭は跡形もなく吹き飛んだ。
「油断するからぁっ!」
リリアはオークを斬り付け距離を取った。
大広間にはモンスター達が集まりだし、リリア達の部隊約20名を囲んだ。
「くっ…みんな円陣を組むのよ」リリアが言った。
リリア達の部隊は外向きに円陣を組、部屋の中央でモンスター達を見渡した。

くさった死体が約30体、オーク1体、くさった魔獣が6体集まりだした。

「あの巨大なオークは厄介だぞ…」戦士の兵士が言った。
「あんな巨大なオーク見たこと無わね」僧侶の女兵士も言った。
「泣き言なんか聞きたく無いわ!来るわよっ!」リリアが叫んだ。
モンスター達は距離をジワジワと詰めていった。
411龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/23(金) 03:27:15 ID:pL7gRh4pO
>>351

「ところでそのドラゴンはなにを持っているのですか?」
「あ・・えーと・・」
「こ、これは・・」
どらどんが握っていたのは一人の兵士だった
おそらく死んでいるだろう
「これはあの道化の光を浴びたやつじゃないか?」

「おーい女王様がお目覚めになったぞ!」
「女王様!ご無事でなによりです!」
「あなた方が回復呪文を掛けてくれたからですよ」
「お母さん大丈夫?」
「あぁリュウオウ・・無事だったのね・・」
「うん!お母さんとどらどんが守ってくれたからだよ」
「そうなの・・ドラゴンさんありがとね」
グルルルル・・
その時ラハドールが言った
「ところで恩賞は?」
・・・・。
412龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/23(金) 03:55:52 ID:pL7gRh4pO
>>411

太陽は完全に昇り場は落ち着きを取り戻した
「整列!」
スコット守護兵士長が叫ぶと50人程の兵達が一斉に整列した
「ずいぶんと減ったな」
ラハドールが林檎を食べながら言った
「そうですね将軍・・」
すると女王が前へと出て来た

「我が城と兵はほぼ壊滅状態でしょう・・
この攻撃で多くの人が亡くなりました
しかし私達竜の国の民は決してくじけません!」
ウォォォォ!!


女王達は壊れていなかった城の部屋の一室で会議をしていた
「ではその光を浴びた兵士がモンスターへと変わったのですね?」
「はい、確かに光を浴びた兵士でした」
「そうですか・・その事についてむ調べなければなりませんね」
「そりゃなかなか面白い話だな」
ラハドールが言った
「将軍!わたしはこの目でちゃんと・・」
「だーそういう事じゃないっつーの
俺が言いたいのはその光の事についてだよ
なぁ女王様よ
俺に調べに行かせてくれよ」
・・・・。
「わかりました」
『えっ!(;゜〇゜)』
「そのかわり条件があります」
413龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/23(金) 04:18:27 ID:pL7gRh4pO
>>412

「はぁ!?なんで俺がそんな事!」
「この国の未来の為にもやらなければならないのです
それにタダとはいいませんよ・・」
女王は兵の方へと目を向けると兵が気付いたのか外に出て袋のような物を持ってきた
ラハドールは袋の中身がなんだかわかったのか
「はいお任せ下さい!」
などと言った


数時間後近くの森
ピキーピキー
スライムが叫んだ
「あぁごめんごめんそれでね・・」
「なーに王子様がモンスターと話してるんだ?」
リュウオウはそう言われると後ろへ振り向いた
しかし誰もいなかった
気のせいかなと思い前を向くとラハドールが目の前に立っていた
「うわっ!!」
リュウオウは驚いた
「なんだよこんなんじゃこれから先大変だぞ」
「えっ?」
ラハドールはリュックをリュウオウの前に落とした
「な、なにこれ?」
「冒険道具一式」
「なんでこんな物?」
「決まってんだろ!
俺とおめぇで旅に出んだよ」


「は?」
414龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/24(土) 00:05:20 ID:NG+6RCKiO
>>413

「なに言ってんの?」
「だから旅に出るって言ってんだろ何度も言わせんな坊主」
リュウオウは坊主と言われた事は分かっていたがそれよりも旅に出れられる事にワクワクしていた為気にしなかった
「えっんじゃお母さんに伝えなくきゃ」
「あぁそれは大丈夫だ女王はもう知ってるぞ」
「そう・・じゃあ早く行こう!!」

「まてい」
「なに?」
「なんだそいつらは?」
「えっ!ダメ?」
「お前町中にそいつら連れて行って見ろどういう事になるかくらいわかるだろ?」
「う〜んみんななつかれるんじゃない?」
「馬鹿かお前とりあえずダメだ」
「え〜」



「おや皆様お揃いでしたか」
「この野郎おせーんだよダローラ!」
「すみませんねぇガルドス将軍」
「しずかにしろお見えになるぞ」
少しするとこの広間の祭壇のようなところの奥の階段から男が降りて来た
その男は黒いマントを付け一見老人のような顔付きだが体の方は若々しく見える
「皆いるようだな・・」
415龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/24(土) 00:30:55 ID:NG+6RCKiO
>>414

「ダローラよ竜の国攻略の報告をしろ」
「はいジランダル様 えー何から話せばいいんですかね?」
「だ〜!落としたのか落とせなかったのか言えばいいんだよ!」
「それならばご心配なく城は崩壊して女王の方も重傷ですよ」
「なにぃ!んじゃ女王は生きているのか!?」
「さぁどうでしょう?」
「ダローラ、ガルドス静かにしろジランダル様の前だぞ ジランダル様竜の国の残党の始末このマフィルにお任せ下さい」
「あっ!てめぇマフィル!女のくせに抜け駆けなんかするんじゃねぇ!」
「静かにしろと言っているのがわからないかガルドス なんならその首、落としてもいいんだぞ?」
「上等だゴルァ!」
「まぁまぁ二人とも落ち着きましょうよ」
「いいだろう竜の国の件マフィルに任せようぞ」
「な!?」
「フッ・・」
416名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 00:55:35 ID:TUTwE7/20
まことに勝手ながら、現在稼動中の小説スレッドの中ではこちらが一番ふさわしいので
明日から「トルファの冒険」シリーズを再開させて頂きます。
次の行き先としては「パプニカ、シエーナ、アスカンタ」とします。
年内中には終わらせようと思うので、次に書きたいと思われる方はご存分にアイデアを練ってお待ちください。

*初めてトルファの冒険をご覧になる方へ
これは連作短編ゲームブック方式の小説です。書き手は固定されていませんので
いつもはROMの方も書き手になってみてください。

1)主人公は旅の扉を使って新しい町へゆき、冒険し、また次の町へ 旅の扉から旅立ちます。
冒険中の行動を全て書き手さんが決めても、途中にゲームブック風選択肢が登場しても構いません。
ただし、冒険の最後の旅の扉の行き先だけは複数の選択肢を用意してください。
2)次に書く人は、どの選択肢を選んだか明記して進めてください。
書き手以外の人が希望を書き込む事も可能ですが、その希望に沿って進むかどうかはわかりません。
3)書き手は選んだ選択肢以外については、書く事ができません。以前の選択肢に出たのに選ばれなかった場所を再び選択肢に出す事は可能ですし、過去に行った場所の事を思い出す、等はOKです。
例:A、B、Cの中からAに行ったとしたら、B、Cに行った場合の話をAの中で書くことはできません。
4)基本的にはひとつの冒険をひとりで書いた方がやりやすいように思いますが、
  途中で書き手が交代してもOKです。
5)旅の扉が出た時点で、次の書き手さんに交代します。書き手希望者がいない場合は続行もOKです。
6)ドラクエ世界の中なら、どこへ行っても構いません。アリアハンの次にフィッシュベルへ飛ぶ等もアリです。

今までの粗筋を全部書くのは迷惑になるので、興味をもたれた方は「トルファ+ドラクエ関係の用語(例:ダーマ、竜王)」で検索して過去ログを発見してみてください。
417 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 00:56:24 ID:TUTwE7/20
トルファは即座に判断し、右の──ダーマ神殿へと通ずる扉へと駆け込んだ。

ガツン!

火花が散る。
トルファはいきなり固い壁に頭をぶつけてしまった。
そこは真っ暗だった。足元には砂利の感触があり、靴の固い底皮と小石がこすれあう音がする。
そこでトルファはカンテラと火打ち石を取り出し、明かりをつけた。
思ったとおり、狭く閉ざされた空間だ。手をのばすとすぐに石壁にぶつかる。
上を見上げると、(目測ではあるが)トルファの身長を10倍掛けしたあたりの高さまで石壁は続いている。その上には光がある。
「どうやら古井戸の底みたいだな。こんな変なところに扉がつながっているとは……それほど慌てていた、ってことかな」
トルファは一瞬、自分をこの旅に導いた「彼」に思いをはせた。彼は自分を逃す為に、謎の男達を食い止めてくれたのだ。
果たして彼は無事なのだろうか。
「まあ次に会う時に分かるか」
トルファはまだわずかに痛む頭をなでると、靴ひもと手袋を締め直した。
「よし、上まで登るとするか!」
トルファはカンテラの取っ手をひもでバックパックに固定し、石壁へと張り付いた。
石壁はかなり年月を経ているようで、登るのに十分な取っ掛かりがある。
崩れやすい箇所もあり、苔で手を滑らせそうにもなった。しかしトルファはカンテラの明かりを頼りに、三点支持で登攀を続けた。
そして数分後──トルファはとうとう井戸の縁に手を届かせた。両手で縁をつかみ、一気に身を起こす。

……目が合った。
槍を持った若い男が、井戸のほうを向いて立っていたのだ。
男は予想だにしなかった光景に目を見開き、口はあ然としたまま開いていた──それはトルファも同様だ。
「……」
「……」
しばし、二人の間に気まずい沈黙が流れる。が、トルファはようやくのことで言葉をしぼり出した。
「……や、やあ、ここはどこだい」
418 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 00:57:01 ID:TUTwE7/20
男は声をかけられたことで緊張の糸をほぐし……いや、断ち切ってしまった。
彼は甲高い声で叫んだ。

「い、井戸魔人だーー!!」

「待てい、こら!」
トルファは慌てた。確かに自分は井戸から出てきた。それに先の冒険で薄汚れた格好をしている。
しかしだからといって、あんな醜いモンスターと一緒にされるとは!
トルファは急いで井戸から飛び出て、男をなだめにかかる。しかし彼はすっかりパニックを起こし、槍を無秩序に振り回すばかりだ。
「くそ、気の小さいやつだ」
トルファは弱った。そして追い討ちをかけるように事態は悪化した。
男の声に非常を察知したのか、部屋の扉の向こうから多数の駆け足の音が聞こえてきたのだ。
男はそれに勇気付けられたかのごとく急いで扉を開け……10名ほどの戦士や魔法使い達がなだれ込んできた。
トルファはおとなしく手を挙げるしかなかった。

「……どうしてもあなたは、全く別の異世界からやってきたと主張するのですね」
トルファを詰問するのは金色の長い髪を垂らした女魔術師だ──彼女はヘルメスと名乗った。
そして彼女は、まるで信じがたいことだ、とでも言いたげに天を仰いだ。

トルファは今、狭い部屋で取調べを受けている。むろん武装を解除された上でのことだ。椅子に縛り付けられ、なおかつ魔力封じだという手錠もされている。
窓どころか、机一つない殺風景な部屋。脱出は不可能だ。その事実はトルファを大人しくさせるのに十分なほど重すぎた。
先ほどからヘルメスと、彼女と瓜二つの──双子の妹だという──マーズという女性がトルファの尋問を担当している。
彼女たちは自分たちのことについてはそれこそ何一つ話さないくせに、トルファのことについては根掘り葉掘り訊いてくる。
トルファは嘘を感知するという魔法まで使われたので、洗いざらい自白せざるをえなかった。しかし、
「にわかには信じがたいことです。ですが私たちの魔法には反応しない……」
「これは彼が本気でそう信じ込んでいるか、あるいは強大な魔法で私たちの嘘発見の魔法をごまかしているのか……」
こんな調子だ。すっかり信用してもらえない。扉から出るところでもみせていれば話は別だったかもしれないが、いまさらどうしようもない。古井戸の底の入り口も既に消えてしまった。
(八方ふさがりだな……)
419 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 00:59:16 ID:TUTwE7/20
それが現状であった。トルファとしても、美人に囲まれるのは嫌ではないがこんなシチュエーションを好む性的嗜好はない。
トルファは何度目かの反論を試みた。
「あんたら、こんなこと続けても意味ないだろ。そろそろ俺の言うことを信じてくれよ」
「ですが、あなたの言うことには無理があります。この神殿はルーラ、バシルーラやリレミト等の呪文による侵入、脱出を拒む結界を張っていますし、だいいち井戸の底などという構造上複雑な場所へ正確に出現させることは技術上の問題があります」
「それはだから……」
「旅の扉がいつの間にか古井戸の底に出現していたという仮説もすぐに否定されます。過去数百年にわたってあの古井戸は封印されてきました。またあなたの出現後の調査でも、時空移動の魔術が引き起こす、時空間の歪みの痕跡は検出されませんでした」
これにはトルファも驚いた。赤い扉が超常の力により出現しているだろうとは想像したが、まさかそのような検証がなされていたとは。
果たして、自分に冒険を提供してくれている「彼」は一体何者なのであろうか。謎は深まるばかりだ。
しかしそれもトルファの証言を証明する役には立たない。むしろ真相の究明を困難にさせている。
トルファが何度目かのため息をついたとき、取調室の扉が開いた。武装をしていない若い男だ。おそらくはパシリの神官見習いだろう。
「ヘルメス様、マーズ様、最高神官様がお呼びです。その男を連れてくるようにと仰せられました。そして……その……丁重に扱えとのことです」
ヘルメスとマーズは……困惑を顔に浮かべてトルファを見つめた。
そしてトルファは、ようやく事態が動いた事に安堵した。果たして吉と出るか凶と出るか。いずれにしても構わない。冒険はトルファが望む事なのだから。

トルファは前後を双子の女魔法使いヘルメスとマーズに、左右を衛兵に囲まれて最高神官の部屋へ連れて行かれた。
この建物──ダーマ神殿は相当に格調が高く造られており、その歴史の重さと厚さを感じさせる。しかしトルファはあることを疑問に思った。
「なあ、やけに物々しい雰囲気だな。武装したやつらばっかだな。それに……血の臭いもする。戦争でもやっているのか?」
「察しが早いですね。確かに我々は戦いのさなかにあります。そう、魔物の軍勢を相手に」
420 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 01:00:26 ID:TUTwE7/20
トルファの言葉にヘルメスが答えた。心なしか彼女の顔色はかげったように見えた。
そこに後ろのマーズが口をはさんだ。
「姉さま、あまり彼に話さないほうがよいのではないでしょうか」
「いえ、最高神官たるユピテル様が彼を客人として扱うように仰られたのです。これぐらいかまわないでしょう。それにユピテル様のところに行く前に簡単な事情は知っておいてもらったほうがよいようですし」
その口ぶりはこれから先にトルファにどのような事態が起こるかを予測しているようでもあった。
しかし情報は情報だ。知っておいて損はない。トルファは黙ってヘルメス、マーズの話を聞いた。

──ここはダーマ神殿。はるか昔、神々の時代より人々の生きるべき道……言い換えるならば「職業」を司ってきた神聖なる場所なのです。
それゆえダーマ神殿は幾たびも魔界の侵略を受けてきましたが、いずれも天空の神々のご加護と地上の人々の勇気により退けてきました。
しかしここ数年、魔物の軍勢が以前とは比べ物にならないほど強大になっているのです。魔界を支配する大魔王が本腰を入れて侵略にかかってきたのではないかとすら噂されています。
なぜならこのダーマ神殿は職業を司るというだけでなく──

そこまで話したところで彼らは足を止めた。最高神官の部屋に着いたのだ。
ヘルメスは扉にノックをし、到着を告げた。
「さあ、中に入りましょう」
ヘルメス、トルファ、マーズの順に中に入った。衛兵たちは外で扉の番をするようだ。
この部屋は応接用のようだ。幾らかの椅子と机が並んでいる。また、机の上には重厚な造りの宝箱が置かれていた。そしてその向こうの椅子には白髪の大男が座っていた。
整えられた頭髪、見事な口ひげ、そして白色の神官衣に包まれ、鋼鉄のように鍛え上げられた肉体。まさに神話に出てくる天空の主神の様だ。
「ユピテル様、こちらがトルファなる冒険者です」
ヘルメス、マーズは同時に頭を下げた。トルファは戸惑いながらもそれに続いた。そこへユピテルは声を投げかけた。
「正式な礼をとる必要はないぞ。略式で気楽にするとしよう」
そしてユピテルは立ち上がり、トルファの傍らへと歩み寄った。
「わしがダーマ神殿の最高神官を務めるユピテルだ。よろしく、トルファ」
「は、初めまして……最高神官、様」
421 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 01:02:34 ID:TUTwE7/20
トルファはユピテルの威厳に圧倒されそうになり、しゃちほこばった受け答えをしてしまった。
「いや、わしのことは単に「ユピテル」でかまわない。君はわしの部下というわけではないからな」
ユピテルは笑みを浮かべ、トルファに握手を求めた。トルファは気を落ち着け、それに応じた。相手がいいと言うのだ。トルファは普段のペースを取り戻し、椅子に座った後、臆することなくユピテルに質問をした。
「えーと、なんで俺のような不審者一歩手前の流れの冒険者とじきじきに会うんだ」
トルファのタメ口にヘルメスとマーズが目をむいたが、ユピテルが手を上げて制した。そしてトルファに答える。
「それは……君自身がよくわかっているのではないかね、異なる世界を旅する者よ」
ユピテルの言葉にトルファはほほう、という顔をした。彼の素性をすぐに見破る者はそれほど多くはない。
「……俺の顔になんかついているのかな」
「まあ、君の宿命というか星の導きのようなものだ。気にすることはない。それに君は……そんなものには構わず旅を続けているのだろう?」
「ま、そうだな」
トルファは苦笑した。誰かが何かの目的で冒険の機会をトルファに与えてくれていることは確かだ。しかしその中での行動はすべてトルファ自身の意思によるものである──そうトルファは考えている。
「それでは本題に入ろう。トルファ、君とヘルメス、マーズを呼んだわけだが……」
ユピテルはそこで大きく息を吸い、そして深く、長く吐いた。まるで心の奥深くに沈めたものをはきだすかのように。
「昨晩の祈りの最中に神託が下されたのだ。今日の夜、魔物の軍勢による総攻撃が行われ……ダーマ神殿は滅びるとのことだ」
ヘルメスとマーズは両手を口にあて、驚きを示した。トルファは突然のことであっけにとられた。
「滅びるっていうと……俺たちも死ぬってことか?」
「そう、このまま神殿内にいてはな」
「……それでは最高神官様は私たちに何をせよと?」
「ヘルメス、マーズ……お前たちはこの宝箱の中身を見たことがあるか?この中には、遠い昔に伝説の勇者が用いた武具が入っているのだ」
「ま、まさかそれは……」
ユピテルは魔法の鍵を取り出し、宝箱の鍵穴に差し込んだ。
422 ◆CXIsttOtKo :2005/12/24(土) 01:04:01 ID:TUTwE7/20
ガチャリ
宝箱の蓋が開いた。気のせいか蓋と箱の隙間から光がもれてくるように見えた。
ユピテルは見事な造りの盾を取り出した。黄金でもミスリルでもブルーメタルでもない、不思議な質感を与える金属だ。
「これは……オリハルコンか?」
トルファは必死で知識を搾り出し、見当をつけた。
「そう、これこそはオリハルコン製の伝説の武具の一つだ。かつて用いた勇者の名にちなみスフィーダの盾として伝えられている」
「もしかして魔界の大魔王とやらはこいつを狙ってるのか?」
「恐らくは。また神託では『異界より訪れし者にスフィーダの盾を預けよ』とも告げられた。そして今朝、君が突然現れたと報告を受けたのだ」
「……」
途方もない話にトルファ、それにヘルメスとマーズは沈黙するしかなかった。自分たちが現在いるダーマ神殿が明日には滅びると聞かされただけでも驚愕したが、それに伝説の盾が絡んでくるとは想像をはるかに超えている。
「現在このダーマ神殿は魔物どもによって隙間なく包囲されており、恐らくは移動魔法を使ったところで、何らかの手段により妨害されるだろう。
 現にルーラやキメラの翼で近隣諸国に救援を呼びにいたはずの者たちも帰ってこないのだ。こうなれば直接……自らの足で脱出するしかない」
「というと……」
「明日のやつらによる総攻撃の際、我々は打って出て乱戦を作り出す。トルファ、君たちはその中で敵の包囲網を潜り抜け、脱出してほしい」
「しかしそれでは最高神官様たちは……」
「もちろん、死ぬだろう」
ユピテルは平然と言った。
「だが、このまま篭城していても緩やかな死を待つだけだ。ならばせめてスフィーダのたてだけでも脱出させなくてはならない」
「そうか……わかった、その依頼を引き受けるぜ」
「よし、ありがとう。ヘルメス、マーズ。お前たちもトルファについていきなさい。そしてスフィーダの盾を守り抜くのだ」
しかし二人は納得できないという顔をした。
423名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 01:48:05 ID:rHYQ1C8c0
面白いかもしれないが、激しくスレ違い
スルーしましょう
424名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 01:50:21 ID:nQm5nrrF0
トルファシリーズを知らんでこの板のDQ小説スレ住民やってるのか……。
425名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 09:39:54 ID:ISHUImSK0
>>416新しくスレ立てたら?正直言って迷惑
426名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 09:53:52 ID:1sVT2X+F0
>>423>>425は荒らしだと思う
427山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/24(土) 12:35:34 ID:/Yzs3KqmO
>>410続き

 ライラはミルザス城からクキとナエや住民などを脱出させる事に成功した。

「じゃあ私は城に戻るわ」ライラはクキやナエ達に言った。
「ライラさんありがとう」クキは言った。
「どうして人間と魔属は戦うの…?ライラ行かないで」ナエはライラに抱きついた。
「ナエ…たしかに私も戦いは嫌いよ…」
「だったら一緒に逃げて」ナエはさらに強く抱きついた。
ライラは灰色の大きな瞳でナエを見つめた。
「でもね…ナエ、自分の未来を守為や、誰かを守為には私は戦わなきゃならないの…」
そう言ってナエを放しライラは城に戻って行った。


 アインは正面城門の上に向かい階段を駆け上がった。
「こっこれは…」
アインは城からミルザス平野を見下ろした、そこでは凄まじい戦いが繰り広げられていた。
そして視線を城へとかえると、アインは城門の上に二人の人物が居るのが見えた。
「あれは…父さん!?」
アインは二人に向かい駆け出した。
カルロは城門から口笛を吹き、黒いドラゴンを呼び寄せミルザス平野に向かって行った。

「モモ!やっぱり父さんなんだ!俺も行かなきゃ…!」
アインが城門から降りようとした時。
「ようやく表れたなアイン…」
「誰だ!お前は!?」
アインは、はがねの剣を構えた。
「私は魔王の子ウィンザーク…現ミルザス城の支配者!貴様には死んで貰うぞ!」
428名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 13:12:13 ID:4WSZpRin0
>>427

俺も久しぶりに小説書いてみようかな・・
429名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 16:05:44 ID:EW+WHZMd0
>416
形式が>1のテンプレと相反するでしょう。
スレ住人への最低限の確認もとらずにいきなり投下するのはちょいと乱暴かなと。
430名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 16:54:26 ID:9nNi/iqY0
>426に同意
でも独断で決めるのはまずいので
スレ違いかどうか投票しましょう。
431名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 17:39:11 ID:NG+6RCKiO
>>430
スレ違いに一票
あくまでここは小説書くところだし、どうせだったらスレ作ればいいと思う
432名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 17:46:53 ID:J55/dtviO
うむ同意。スレにはスレの空気ってのがあるし
433名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 20:05:57 ID:c4RsfH+a0
>430です。書いてませんでしたが、俺もスレ違いだと思います。
434名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/24(土) 20:29:41 ID:9HP4AOLb0
流し読みしてて止めた所で

「い、井戸魔人だー!」

が来て何故か大爆笑した俺。
435名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 11:11:53 ID:jyYR3dQj0
そもそもトルファスレが落ちたのは保守する人がいなくなったから。
つまり、もう誰も読んでない、ただ書き手のチラシの裏スレに堕していたということだ。

誰も読まない小説を書き散らすなんて非生産的なことをするよりは、もう幕を下ろすほうがよいのでは?
436名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 11:17:30 ID:ZN8ZQhW90
だいさんせいでございますわ。これいじょうやってもしょうがないので、
さくじょいらいをするのがとくさくだとおもいますわ。
ま、とにかく、サックリ終わらせとけ下郎
4371 ◆yveqVDebFo :2005/12/25(日) 12:00:26 ID:FqFyntBD0
掲示板立てました。
HPに対する要望とか書き込んで下さい。
http://yy17.kakiko.com/tahakeizibann/
現在HP完成度65%
今日中に完成させるつもりです。
438名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 13:11:46 ID:OgcJhdOR0
数分後、茂みの奥でアル達とポックンブリードの群れは対峙していた。
「スティン、お前が騒いだせいで、あいつら完全に戦闘体制だ・・・」アルがぼやく。
「まぁまぁ、いいじゃねぇか。正々堂々ってな!別に大丈夫だろ?」
「まぁな」「そんじゃ突撃!」スティンが号令をかける。二人は左右に切り込んでいった。
しばらくたつと、戦いは完全に二人のペースになっていた。
ポックンブリードの群れはほとんどが逃げだし、勇敢にも向かってきたものは切り捨てられた。
スティンが木の上から飛び降りてきたスライムを両断し、
アルがスティンの足下にいたポックンブリードをなぎはらった時、その戦いは終わった。
「・・・ふぅー、意外と楽勝だったな」スティンが息を整えるかのように息を吐く。
「それもこの剣のおかげだろ?」アルは銅の剣を鞘におさめた。
「そうだな。ま、とにかく村に帰ろうぜ?」
スティンがそう言い終えたときだった。地面が揺れ、あたり一帯に爆音が鳴り響いた・・・。
4391 ◆yveqVDebFo :2005/12/25(日) 13:47:06 ID:+Z11tN0t0
やくもさん乙です。
ところでその小説をまとめサイトに載せていいですか?
載せていいのなら、タイトル色、背景色、文字色、題名を書きこんで下さい。
440名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 16:07:09 ID:eqhEUpgL0
>クンブタさん
小説の題名は何ですか?ガイシュツならスマソ
441魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/25(日) 16:42:46 ID:zoOcTYcb0
宿屋スレもしかして落ちた?、ここに一話から書こうかな・・・。
442名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 16:59:10 ID:4voOXaq4O
新スレたってるよ、検索かけてみ。
443魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/25(日) 17:00:36 ID:zoOcTYcb0
スレタイはどうなってます?
444名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 17:02:58 ID:4voOXaq4O
普通に前と同じ。
宿屋でオケ
445魔神戦争 ◆vNFYAR5c0g :2005/12/25(日) 17:07:19 ID:zoOcTYcb0
サンクス、見つかりました。
446名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/25(日) 22:20:49 ID:C76D59z90
少数の住人に牛耳られてる小説スレに未来はないな。
ということで投稿される小説に批評つけていこうかな。
別に>>1のルールには抵触しないからな。
447名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/26(月) 02:12:17 ID:DPwjNVKB0
出来れば、落ちない安全なところでトルファシリーズは続けてほしいのだけど。
例えばこのスレとか。。
再開は激うれしいです。

秀逸なので、書き手より読み手が少ないことが落ちる多分原因なので。
448名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/26(月) 03:43:06 ID:T1+hHSKO0
スレ違いに一票。
気持ちは分かるが、過去のストーリーへのリンクという配慮もなしで、勝手に独自ルールの多人数連作形式を持ち込むのはちょっといただけないかな。
449山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/26(月) 06:27:45 ID:61PAcvdMO
>>427続き

 ウィンザークは『皆殺しの剣』を、アインに向け思い切り斬り付けた。
アインは『はがねの剣』で何とか受けた。
「ガキーーーン!」剣から激しく火花が散った。
「ふはははははぁ!死ね死ね死ねぃ!」
ウィンザークの連続攻撃にアインは城の端まで追い詰められた。
「フフフッ人間の実力などこんなものか…死ねい!」
ウィンザークはアインに向かい剣を横に振った。
「うおっ!」
アインはギリギリの所で剣をかわした、アインの髪の毛が切れ宙を舞った。
そして、その低い態勢からアインはウィンザークに足払いをかけた。
「バシッ!」
ウィンザークは体勢を崩し仰向けに転倒した。
「食らえ!」
アインはウィンザークの喉めがけ、鋭く剣を振り下ろした!
「ズシャ!!!!!」
アインの剣がウィンザークの喉を貫いた。
「やったか…!?」
アインはウィンザークを見下ろした、ウィンザークは目をパチッと開いた。
「こんな攻撃では私は死なぬぞっ!」
ウィンザークはニヤリと笑うと、口から冷たい息を吐いた。
「ビューーーーーッ!」
アインはとっさに剣を抜き後ろに身をかわした。
「クッこいつは…不死身か?」アインはウィンザークを見つめた。
ウィンザークは立ち上がった、喉の傷はみるみると塞がってしまった。

アインは距離を取り、ウィンザークに向かい剣を構え直した(急がなければ…父さんは又罪を重ねてしまう…)

夜はさらに深まり月は明るくミルザスを照らしていた。
450山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/26(月) 07:04:12 ID:61PAcvdMO
>>449続き

 ミルザス平野では魔軍との激しい戦闘が続いていた。
「ええぃ!怯むな!必ず勝てるぞ!軍艦からの砲撃はまだか!!」
サザ王は混乱の中で叫んだ。
「砲撃よーい!」
兵士が叫ぶと目印のミルザスの国旗が軍艦に向かい振られた。
『ボォーーーン!ボォーーーン!』
巨大な鉄球は高速でモンスターの群れにヒットした!「ギャーース」
ヒットしたモンスター達は無残にバラバラになった、辺りのモンスターは怯みだした。
「よし球が無くなるまでどんどん打てぃ!」サザ王が叫んだ。
「ドガーーーン!ドガーーーン!!!」軍艦からの砲撃で辺りは大爆発を起こした。
「ギャアア痛い!」くさった死体は断末魔の悲鳴をあげた。
「よし魔法使いの舞台は後方より…」サザ王がそう言い掛けると。
傷だらけの兵士がサザ王に駆け寄った。
「ハァハァハァ…サザ王!カルロが表れましたぁ!」
「何!?まことか!(やはり噂は本当だったのか…)!」
すると軍艦からの砲撃が止んだ。 「どうしたぁ!?何故砲撃を辞める!」サザ王は叫んだ。
サザ王が軍艦を振り替えると無数のドラゴンに軍艦は襲われ、軍艦は燃え上がっていた。 「なんと言うことだ…」
すると一匹の黒いドラゴンが、サザ王に向け急降下を開始した。
「サザ王をお守りしろ!」「あぁ…!カルロの野郎向かって気やがったぁ!」兵士達は叫んだ。
側近の四人の兵士達がサザ王を囲んだ。
「ズシャ!スバッ!スバッ!グシャ!」
カルロの黒いドラゴンキラーは、四人の兵士の急所を的確に突き刺し、再び空高く舞い上がった。
兵士達は血を吹き出し馬から力無く崩れ落ちた。
サザ王は怒りに満ちた表情でかつての腹心カルロを見上げた。
451名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/26(月) 07:41:51 ID:U6o+gy4E0
トルファスレが秀逸?
あの読みにくい文章が?

どうせ独立したスレを立ててもすぐに落ちるんだから、立てるだけ無駄。
ならば、以前やってたように廃墟スレを乗っ取ってこのスレにはそこへのリンクを貼るのが良いかと。
452山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/26(月) 07:44:54 ID:61PAcvdMO
つづく…。
スレ立てて頂いた方やみな様へ…かなりの長編になってしまい又進行も遅くしかも大量に投下してしまい申し訳ありませんm(__)m
残りの構想は出来ていますので、後少しだけどうか暖かく見守って下さい。

『最近話題になっている件について』

みんなで小説の続きを書いていく件は、申し訳ありませんが私は反対に一表です。
専用のスレがあったら楽しそうなので、是非参加したいでがここのスレでは、まだ皆さんの小説も完結していませんし
私も読者の一人なので、みんなの小説の続きを楽しみにしていますどうか配慮をお願い致します。 ダーマ神殿での取り調べとても面白かったです
453名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/26(月) 07:47:35 ID:tO1KxfDVO
結局、他派は何がしたかったんだ?
454短編・フローラの涙:2005/12/26(月) 13:12:27 ID:22qAXzJu0
アンディ「僕はどんな事があっても君が好きだよ」

アンディ、私を好きでいてくれてる幼馴染の子。
サラボナで裕福に育った私は、家庭に教養、ボーイフレンドにも困らない令嬢だった。
完璧に見えるでしょう?
でも足りないの、ドラマチックな私だけの物語が。こんな彼氏じゃ。
激しく心を揺さぶるような恋をしてみたい、その思いが醜く膨れていった。

「こら、リリアン2世!」
ある日の事、散歩にペットの犬を連れ出すと、長いこと出してなかったストレスで勝手に駆け出してしまった。
令嬢の私が本気の犬に追いつけるわけないじゃない、と息を切らしながらフローラは追った。
そこに目の前をアンディが通りかかった。
「よかった!アンディ、リリアンを止めて」
フローラに気づくと笑顔で手を振ったあと、よし任せろとアンディがリリアンに立ちふさがる。
「とまれっ・・あれ?」
なんと仁王立ちのアンディの股座の下をサっと抜けられてしまった。
「なにやってるのよぉ!」「ご、ごめん」
二人でリリアンを追いかけると、リリアンは急に停止した。
455短編・フローラの涙:2005/12/26(月) 13:21:45 ID:22qAXzJu0
「おいおい、随分ベタベタな展開を予感させる犬だなぁ」
色黒、筋肉質、東洋風の異国の青年にリリアンは飛びついて懐いていた。
「まぁ」
フローラはその青年に面食いの一目ぼれのように食い入った。
「止めてくださってありがとう、リリアンは私の犬ですの」
「へぇ」
青年はサトチーと名乗り、談笑で見せる笑顔で一気に打ち解けた。
その輪の中で、アンディは軽い危機感を覚えて、自分がフローラの彼氏であるとアピールしようとした。
「僕達はずっと子供の頃から一緒だったんだ、今日もフローラに会いに行こうとね」
「ねぇサトチさん?私の家に来ませんか?お疲れじゃないかしらw」
「!」
無視されてる事に傷ついたが、アンディはムキになるのは格好悪いと平然を装った。
「ふふふ」

それから数日の間、アンディはことごとく無視され続けた。
プレゼントを渡す約束をしても、一日待ち合わせ場所で待たされた事もあった。
そして悪い不安ばかりが的中し、フローラはサトチーという風来坊とどんどん親密になり、
今ではアンディよりも仲良しになってしまっていた。
456短編・フローラの涙:2005/12/26(月) 13:31:49 ID:22qAXzJu0
決定的な日が来てしまった。
「ねぇフローラ、昨日はプレゼントしたいって呼んだのに来なかった」
フローラの家に渡せなかったプレゼントを持ち尋ねると、そこにはサトチーが居た。
「なんか用があるみたいだぜ、フローラ」
「ごめんねアンディ、いまサトチーさんのお話を聞いてるから後でね」
そんな態度はないんじゃないかとアンディは怒った、
僕は君の恋人じゃなかったの?
そう詰め寄ると、まるで邪魔者のように彼女は睨みつけてきた。
「もううるさい!ねぇサトチー、私にキスをしてよ。さっきしてくれたのをもう一度」
「おいおい、人前だぞ」「いいじゃない!」
フローラは強引にサトチーの頭に両手を回して唇を激しく当てた。
「あ・・・フロー・・ラ?・・」
アンディを無視してキスをするフローラ、だがしかし人の目を気にするサトチーはアンディの方を少しだけ見た。
よほどアンディの顔が情けなかったのだろう、サトチーは哀れむように視線を歪めた。
そのままサトチーはアンディが見てる目の前で、フローラの尻を片手で持ち上げ、抱き寄せた。
アンディはその二人の目の前で顔を降ろし泣いていた。
そして無言で逃げ出していた。

これはきっと現実じゃない。
457短編・フローラの涙:2005/12/26(月) 13:42:35 ID:22qAXzJu0
フローラとサトチーの仲は深まる一方だった。
それは結婚の話が出るほどまでに・・・・、
サトチーはフローラの体はほくろの位置をすべて知っているし、
フローラもサトチーが喜ぶ奉仕を何度も経験していた。
アンディは欝症が悪化し行方不明になっていた。

だが幸福な時間には終わりが来る。
結婚式を控えたある日、サトチーに別の愛人がいた事が露見してしまった。
ロマンチックな憧れだけが肥大し、潔癖だったフローラ。
別の女を抱いた手で自分が弄ばれていたのだ、そう思い込み深く傷ついた。
そう、彼女は一途で他人への思いやりが足りないだけで、心は病的に潔癖なのだ。
だからサトチーと出会ってからはアンディの存在を一気に無視し始めた。
浮気は醜いから、そう思い込んでいるからだ。
458短編・フローラの涙:2005/12/26(月) 13:52:34 ID:22qAXzJu0
「ねぇ、なんで私を抱いたのに他の女なんかを好きになれるの?
私だけを愛してるんじゃないの?」
フローラはサトチーに詰め寄った。だがサトチーはヘラヘラ言い訳を始める。
「セックスぐらい、汚い事でもなんでもないだろう。お前は尼か聖女か?」
「結婚するって言ったじゃない!」
「うぜー」
イライラしたサトチーはフローラの頬を叩くと、そのまま陵辱を開始した。
「そこまで言うのなら!」
サトチーは険しい笑みで怒鳴る。
「そこまで言うのなら俺専用の奴隷にしてやるよぉ!」

こんなのは違う、私は綺麗な、物語のような恋がしたかった。

頭の中が真っ白になったフローラは、現実から目を伏せ、過去を思い出していた。

リリアン、私が欲しかった模様とは違う種類をお父様は買ってきた。
だから殺して、行方不明になったと言い訳して、新しいリリアンを買ってもらったわ。
今回だって、アンディより素敵な彼氏が欲しかったからサトチーを選んだ、

だけど・・・、

そっか、私は素敵な恋に憧れてただけで、相手の本当の中身なんて見てなかったんだ。
もう私の体、汚れちゃったよ。
もう綺麗な恋なんてできないよ。

アンディ、私、もう一度戻れるのなら、
END
4591 ◆yveqVDebFo :2005/12/26(月) 14:43:59 ID:TNJpqgS70
>>308
階段を降りて地下4階に到達した所で
キングスライムは会議をすることを提案した。
会議ではまず人数を確認した。
今戦えるのは、トム、キングスライム、ジャン、リック、オリバー、
ドラゴスライム、はぐれメタル、スライム、ジャック、マリアの6人と4匹だ。
会議ではこれ以上の死者を出さない為にも、全員で行動することを決めた。
その後に、ジャックはなぜ巣窟団がダンジョンを作るのかを聞いてみた。
しかし、それはスライム達も知らないようだった。
ジャックの質問を最期に会議は終わり、トムの声がした。
「気付いている者もいるようだが、階段を降りる度に敵は強くなる。精進するように。」
ジャックはバトルレックスより強い敵など想像もできなかったので少し怖くなった。

会議が終わって再び歩き出した一行は、
なんと10分足らずで次の階段を発見した。
階段の前に立ちふさがるキングレオと同時に・・

キングレオは見つかってすぐにベギラゴンを唱えてきた。
炎が溶岩のように押し寄せてきて辺りは火の海と化した。
リックは苦しみながらもなんとかベホマラーを唱えた。
しかし、魔法が発動しない。もう一度唱えてみたがやはり発動しなかった。
リックが絶望した時、踊る宝石が唇をつり上げた。
マホトーンか・・リックはそう思うのを最期に音を立てて倒れた。

ジャックが目を覚ますと我慢できずに「ヒャッ!」と声を出してしまった。
体中が痛くて我慢できなかったからだ。
それから10分ほどして、キングスライムのマホトーンが解け、
ジャックは痛みから解放された。
誰も死んでいなくてよかったと思った。
しかし、自分が今牢屋に入れられていることにも気づいた。
魔物達は生きたままジャック達を貪り食うつもりなのだろうか?
ジャックは会議の最期の時の何倍もの恐怖を感じた。
460名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/27(火) 14:43:33 ID:A7KuKRsd0
>459の4行目
ベビーサタン忘れてた
461クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/27(火) 15:57:33 ID:lxbkbX4T0
あまりに良い題字が思い浮かばないので、>>406の題字は「アシュリー参戦」ってことで…。

>>440
安易ですけど「ドラゴンクエストT」にしたいなぁと…。

>>龍鳳さん
乙です。個人的に>>415
「登場人物が三人以上いるのに、会話文だけでちょこっと読みづらいなぁ…」と、思ったりします。
いや、俺の読解力が無いだけですかね…orz

>>山木さん
展開に激しくwktkしております

>>454
短編の人って全員同じなんですかね?
それより、X主人公像が音を立てて崩れていきましたwこんな主人公いやぁぁぁぁぁ!!

>> 1さん
この後の展開がすんごく楽しみです。

>>446さん
詳しい批判なら、喜びます。アドバイス付きならダンスを踊ります。
ので、俺の批評ヨロシクです。

>>トルファシリーズの件
>>424 すいません。俺もモグリです…
モグリでちょっと前科がある俺が言っても、全然説得力無いですけど、
どっちかというと、反対に一票です。
462クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/27(火) 16:18:44 ID:lxbkbX4T0
>>トルファ関係の続き
>>416さんは、「今までの粗筋を全部書くのは迷惑」と仰ってますが、
過去ログのURL(または、過去ログのスレタイ)も貼らずに、【興味を持った方は「トルファ+ドラクエ関係の用語」で調べてください】は、
ただの怠惰にしか私の目には映りません。
まぁ>>448さんが指摘済みですけど。

また、>>447さんが「落ちない安全なところでトルファシリーズは続けてほしい」とか
「書き手より読み手が少ないことが落ちる原因」と言ってますが、私は「書き手は読み手にもなる」と考えていますので、
書き手が、読み手の数を上回ると言う事は、基本的に無いと思います。
そして、VIPじゃないんだから基本的に一日一回の保守があれば、スレは大抵持つと思います。
それなのにスレが落ちたと言う事は、トルファ住民の怠惰としか私には思えません。

しかし、興味はかなりあるので、新しくスレを建てるなり、廃墟スレを乗っ取った時には、教えてくれると嬉しいです。
書き手になるには、力が足りないので、一日一回の保守ぐらいならやりますけど…。
でも、>>416さんがいうには年内で終わるんですよね…

最後に、駄文長文すいませんでした
463447:2005/12/28(水) 02:06:02 ID:TVonCD0M0
あ、ちなみに「書き手より読み手が少ないことが落ちる原因」は
「読み手より書き手が少ないことが落ちる原因」の間違いです。
464名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/28(水) 13:31:26 ID:1u6pLVpW0
          結論
ほとんどの人がスレ違いと言ってるんだからスレ違い。

よってこの話題は終了
465龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/28(水) 19:25:10 ID:nLG2eSuNO
>>461
やっぱりそう思いますか
自分もそう思ったんですが、どう区別つければいいのかわからず・・
466名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/28(水) 19:35:42 ID:UcIH2Y770
このスレタイを考えると、この板ではトルファシリーズをスレ違いだと言って拒否はできない。以上。
467クンブタ ◆DQ1kNbTA36 :2005/12/28(水) 21:17:32 ID:zA6cnicd0
>>465
私の頭では、間に適度に動きの文を入れる…ぐらいしか…
468名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/28(水) 21:20:23 ID:jRYoG6de0
殿下ー
469468:2005/12/28(水) 21:21:32 ID:jRYoG6de0
ミスった

ところで
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1135772379/
専用スレ立てたから、住民は移動しろ
470龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/28(水) 22:51:16 ID:nLG2eSuNO
>>415

その頃リュウオウ達は竜の国を囲んでいる山々の頂上にある小さな山小屋へといた
「ねぇ・・なんでここに人いないの?」
リュウオウが尋ねた
「さぁな ここを魔王軍が通ったからじゃないか? 陸で竜の国へ行くにはここしかないからな」

すると二階の方からガサッと物音が聞こえた
「なんだ?」
二人は二階へと向かった

二階は一部屋しかなくおそらくこの部屋だという事がわかる
「開けるぞ・・」
ラハドールがドアを開けた時だった

ガーン!
突然スコップがラハドールの股間に向かって当たった
「ぐはぁっ!」
ラハドールが後ろに倒れこむとリュウオウはドアの方を向いた

「え・・子供!?」
「え・・人間!?」
なんと部屋にいたのは四、五人の子供だった

「ごめんなさい魔物だと思って・・!」
「冗談じゃねー!」
ラハドールが股間を手で抑えながら言った
「まぁまぁ・・で君達はなんでここに・・」
「えっと・・実は魔物達がやって来て・・」
「!」
471龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/28(水) 23:19:32 ID:nLG2eSuNO
>>470

「それでお父さん達がここに隠れていろって・・」
「なるほど小屋に一つも死体がないのはそう言う事か・・」
ラハドールがそう言うと
「嘘だ!!!」
子供達が叫んだ
「嘘だ!お父さん達は生きてる!」
「お前ら竜の国も壊滅させようとした奴らに山小屋の奴らが勝てるわけ・・」
そう言うと再びスコップがラハドールの股間に当たり、ラハドールは声にならない叫びを上げた
「大丈夫だよ絶対君達のお父さんやお母さんは生きてるよ」
リュウオウがそう言うと子供達はなぜか泣き出してしまった
「えっ!なんで泣くの!?」
「多分わかってたんだろうよ 自分達の親が死んだって事をな・・」
「ラハドール・・その格好ヘンだよ」
「・・・・」

リュウオウ達は子供達を慰めた
しかしこの時新たな魔王軍の軍勢がこちらに向かっている事をまだリュウオウ達は気付いていなかった・・
472龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2005/12/28(水) 23:41:36 ID:nLG2eSuNO
>>471

リュウオウ達は山小屋で一泊を過ごした

「おい、お前ら本当に大丈夫か?」
「大丈夫さ!まだ食料はたくさんあるしこの手紙と地図もあるしね」
子供達はラハドールが書いた地図と手紙を見せた
これがなかなかうまい
「その手紙を見せれば城の奴らが引き取ってくれるからな」
「わかってるって!それじゃあねバイバイ!」
「バイバイ」
リュウオウは手を振った
「ほらおいてくぞ!」「待ってよ!」


「さてもうすぐで山を降りれるな」
「ねぇラハドール、なんでこの辺りにはモンスターが出ないの?」「ん、モンスターならそこの茂みにいるぞ」
リュウオウは茂みの方を向くと確かにモンスターはいた
「ただ臆病で弱っちいやつだけだがな」
「なんで?凶暴なやつは」
「それなら検問所の奴らが始末したってよ まったくご苦労な事だぜ」

するとなにやら少しばかり大きい建物が見えてきた
「ほらあれが検問所だ」
473名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/28(水) 23:57:35 ID:nLG2eSuNO
続く・・
474名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/29(木) 02:28:56 ID:3bSvTsTUO
妙に良スレage
475短編・パパなんて嫌いだ:2005/12/29(木) 09:52:46 ID:iqGzALZ+0
「死ねー!」
近所の子供たちがベビーパンサーと呼ばれる猫を虐めていた。
勇気を出して止めさせたら格好良いだろうな、サトチーはそう思った。
「だけど、僕が止めに入っても返り討ちにあうだけ、負けるのは恐いよ」
臆病者サトチー、彼はモラルより打算で思考が回る現代っ子らしく、いじめの現場から逃げ出すのであった。
どんな子供も心の底に優しさを持っている。恐怖や失望がそういった大切な気持ちを子供から奪っているのだ。

パパス家。マーサは洗濯物を干していると、息子のサトチーが学校から走って帰ってくるのが見えた。
おやつを出そうと亭主の書斎の前に通りかかったところで、息子が亭主と口論しているのが聞こえた。
「ベビーパンサーがいじめられてるんだ!助けてあげてよ!」
「いま漫画を読んでいて忙しいんだよ」
息子が父親に喧嘩の仲裁を頼んでいるようだった。
「お父さんどうして助けてくれないのさ?!」
「子供同士の揉め事に真剣になれる親がいるか!」
「父さんなんて嫌いだ!」
「この野朗!」
父パパスの鉄拳を浴び、サトチーは鼻血を出しながら、半ベソで部屋から逃げていった。
母マーサは呆れた顔で書斎へ入っていった。
「なんて漫画を買ったんです?」
パパスはニコっと笑って差し出した。
「月刊ベルデカ、一緒に読もう」

「父さんに認められるにはどうすればいいんだ」
サトチーは臆病な子供だ。父親に殴られても反撥したりはせず、取り入る事を考えた。
だって世界でたった一人の父親を簡単に嫌いになるなんて、それは勿体無い事じゃないか。
476短編・パパなんて嫌いだ:2005/12/29(木) 10:06:29 ID:iqGzALZ+0
川原で不貞寝していたサトチーは夢を見た。
お正月でオジロン叔父さんから貰ったお年玉をパパスが取り上げ、酒を買っている光景だった。
正月の歌を親戚が歌ってる中、大泣きで声が枯れて一人だけ口パクだった日だ。
「お母さん、パパスはクズだ」
「お父さんになんて事言うの!」
次に思い出したのは、母に叩かれた最初で最後の日だ。
「家族みんなで仲良くできないの?」
「・・・・」

「サトチーたん、こんなとこで寝ちゃダメでふも〜」
ハッと目が覚めると夕方だった。同級生のベラが起こしてくれたのだ。
「うふふ、起きてくれて良かったでふの、ベラたんサチチーたんにお目覚めのチュッしたも〜」
「ベ、ベラたん萌え〜。あ、ありがとう」
「キャー嬉しいでふ〜。サトチーたんチュチュチュ!」

「クソ尼が、キモイんだよったく」
サトチーは家路につくと、食卓で夕飯を待った。
「お父さん、昼間はすいませんでした」
席に着いた父に謝り、夕飯を食べるとその日は就寝した。
477短編・パパなんて嫌いだ:2005/12/29(木) 10:18:10 ID:iqGzALZ+0
朝、学校に登校していると、道端にベビーパンサーの死体が転がっていた。
「!」
イジメられてたやつだ、ああ、見殺しにした結果がこれなのか?
ああ、ああ、この結果はなんだ?非道すぎるじゃないか、可哀相過ぎるだろう?
サトチーは学校には行かず、家に走りかえった。
「お父さん、昨日のベビーパンサーが殺されちゃってたよぉ」
サトチーは号泣で家に着いた。
「昨日のベビーパンサー?なんじゃそりゃ」
パパスは意味不明、な顔だった。
「あなた、昨日漫画を読んでた時にサトチーが言ってたじゃないですか」
母マーサがフォローをいれた。

家族3人でベビーパンサーの死体をの所へ行った。
「ああ、惨いな。目がほじくられてるゾ」
パパスが気持ち悪そうな顔で、枝で突いた。
「埋めてあげましょうね」
マーサが持ってきたスコップで穴を掘り、供養をしようと提案すると、
3人はベビーパンサーを弔ってやった。
サトチーの寂しそうな顔にパパスは声をかける。
「サトチー、ごめんな。父さんが助けてやればよかったな」
「もう遅いよ。」
サトチーの顔には消えない影が挿していた。
478短編・パパなんて嫌いだ:2005/12/29(木) 10:33:45 ID:iqGzALZ+0
マーサが病気になった年、パパス家はふたり暮らしになった。
妻が死んでからのパパスは欝そのものになった。
サトチーは素直に泣いていた。
そしてサトチーも病気になった年、とうとうパパス一人になってしまった。
「・・・・」
いままでの傲慢だった自分はどこへ?
パパスは後悔と寂しさで発狂しそうだった。
妻も子供ももう居ないのだ。
サトチーのランドセルに被った埃を払うと、永遠の孤独感だけが募っていった。
「ごめんよ、サトチー。お父さん、悪いお父さんだった」
書斎で暗闇の中、ソファで伏せっていたパパスは夢を見た。
「お父さん、先に死んでしまってごめんなさい」
「サトチー!父さんを許しておくれ。どうか戻ってきてくれ」
「もう遅いよ。僕は父さんが泣いてるのを初めて見たな」
パパスは泣いてる事を当然だと言う、
「だってそうじゃないか、僕の息子が死んでしまったのに悲しくないわけないだろ」
「泣いてくれてるんだね、お父さんは僕の事が好きだったんだ。」
「ああ、ごめんよサトチー」
END
479名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/12/29(木) 15:52:00 ID:Q/vl0qcwO
>>478
リアルに泣けますた
(ToT)
480山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/30(金) 20:27:14 ID:wGgRhagrO
>>450続き

 場面は代わりミルザス城内大広間

リリア達約20名の精鋭舞台は魔軍と必死に戦っていた。
「うおおおおっーーーっん!」
約4メートルはあろう巨大なオークは叫び、リリア達に向かいこんぼうを鋭く振り下ろした。
『ズガーーーン!!』振動で床が揺れる。
リリア達はギリギリの処で身をかわした、しかし円陣は崩れてしまった。
そして単独になった、リリアにくさった魔獣が飛び付く!鋭い爪がリリアを襲った。
『バキッ』「キャアッ!」リリアは壁に叩き付けられ吐血した。
「中々やるじゃない…ハァハァハァ…ベホイミ」と自分を回復させ剣を構えた。
大広間の中央では、巨大なオークがまるで気が狂ったかの用に暴れ回っていた。
大広間の王の銅像や鎧などの装飾品は、粉々に破壊されて行った。
「うおおおおおっーん!」『バキャ!』オークの攻撃が女僧侶の顔面にヒットしてしまった。
女僧侶の顔面は見る影も無く吹き飛んだ。
「くっそーーーっ!!」
リリアはオークに向かい突撃をしたが、くさった死体達が行く手を阻んだ。
さらにオークの激しい攻撃は続き、部屋の兵士達は一人、また一人とその命を散らしていく。

しかしリリア達も懸命に戦いモンスターを倒し、大広間には敵は巨大なオーク一匹となっていた。
「ゼェゼェ…くそう奴をなんとかしなければ…」戦士はかえり血で真っ赤に染まった顔でリリアに言った。
「ハァハァ…この様子じゃ他の部隊も相当苦戦しているわね……」
481山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/30(金) 21:48:36 ID:wGgRhagrO
>>480続き

 オークはリリア達に向かい突進してきた。
「ラリホー!」魔法使いの男が立ち塞がりオークにラリホーを唱えた。
しかしオークにはラリホーは効かなかった、オークは魔法使いをこんぼうで思い切り叩いた。
「ぐはっ!」魔法使いは空高く舞い上がり床に叩き付けられ絶命した。
しかしその隙にリリア達はオークの裏手に回った。
「足元に向かって一斉にヒャド系を放つわよ!」リリアは叫んだ。
リリア達7名は集中して一斉に魔法を放った!
「「ヒャダルコ!!」」
凄まじい冷気がオークの足元に放たれた。
「おおおおおおんっ!」
オークの足元は氷つきオークは前のめりに倒れこんだ『ズガーンッ!!!』
オークは大広間の壁を打ち壊し、オークの上半身は城の外に飛び出した。

「ハァハァ…やったか…!?」戦士の男は言った。
「まだ油断はできないわよ…」女魔法使いは言った。
突然リリアはオークに向かい駆け出して行った。
「はぁーーーっ!」リリアは飛び上がりオークの氷ついた足に剣を叩きつけた。『バリーーーン!』
オークの足は粉々に粉砕された、その様子を見て他の物達もオークに駆け寄り、残りの足を粉砕した。
「うおおおおおおーっん」オークの叫び声は城中に響き渡った。
「とどめよ…」
リリアはオークの背中に飛び乗りそのまま、オークの上半身の待つ城の外へと出た。
「!!?」
リリアが外に出ると同時に凄まじい剣が振り下ろされた!オークの首は胴体から離れた。
「あなたは……!?」
「私はライラ…私も参戦するわ」
リリア達はオークを倒した!そしてライラを加えさらに奥えと進んで行った。
482山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/31(土) 05:13:39 ID:rB5HJEiyO
>>481続き

 ミルザス城正面城門上ではアインとウィンザークの死闘は続いていた。
「メラミ!」アインはウィンザークに向け火を放った!ウィンザークの体は燃え上がった。
「ククククッ…こんな物では私は倒せぬ!」
ウィンザークはアインに向かい駆け出した。
「死ねい!アイン!自分の運命を呪いながらっ!メラゾーマッ!!!」
激しい炎がアインを襲う!そして即ウィンザークは剣でアインを斬り付けた。
「グハッ!!!」
ウィンザークの連続攻撃にアインは地面に倒れこんだ。
「くそう…やられる!」アインは呟いた。
ウィンザークはアインの上に立ち頭を踏み付けた。
「この程度の実力かアイン!父が貴様を警戒している理由が理解出来ぬ…」
「くっそう力が…」アインは気が遠くなるのを覚えたアインの血が床を広がっていく。
ウィンザークは力をさらに強め頭を踏み付けた。
「貴様の父カルロは我が父の術がさらにカルロの力を強めた…だが同時に自我まで無くした」
ウィンザークはアインの頭を掴み持ち上げた。
「ほら良く見ろアイン…この惨状を…」
「ぐっ…辞めろ…」しかしアインに抵抗する力は無かった。
「さぁ良く見ろ!貴様の父が人間吃を殺す様を…!カルロは3日前この私にも牙を向けた…
我が父の術が無ければ、私もやられていただろう…まぁ良い…すべて片付いたら処刑する」
ウィンザークは城門上からアインを片手で掲げた。
アインの目には地獄のような光景が見えた
483山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2005/12/31(土) 06:03:43 ID:rB5HJEiyO
>>482続き

 ミルザス城の城下町はすっかり燃え上がり、その先のミルザス平野まで真っ赤に燃えていた。
そのミルザス平野ではサザ王の本隊と、各国の援軍達が戦っていた。
その軍隊に陸からは魔軍が、空からは無数のドラゴンが人間達の軍隊を襲っていた。
「もう辞めろ……」
アインはあのドラゴンの群れの中に父が居ると思うと胸糞が悪くなった。
「あはははははっアインどうだぁ!良く見ろほらっ軍艦も燃えだしたぞ!」
ウィンザークは実に嬉しそうに言った。
「この光景は実に素晴らしい…」
「何故お前達魔軍はこんな戦いを繰り返す…!?」アインは言った。
「何故だって!?フッ…アイン貴様は月に向かって何故空に昇の?
と聞いているのと同じだ…我々魔軍は人間吃を駆逐する為に存在している
人間吃にも魔軍に賛同する輩が大勢いるから人間吃には呆れる…」
「人間が魔軍に賛同?でたらめを言うな…!」
「でたらめな物か…我々魔軍はそうやって力を拡大し世界を蹂躙してきたのだ!
まぁ我々魔軍が居なく共、きっと貴様達人間吃は戦を繰り返す愚かな生物…魔軍となんら変わらぬ」
「くっ…そんな事でたらめだ!」
「貴様の父カルロも力と引き替えに魂を売ったのだアイン!
この光景が何よりの証拠だ!絶望しろ!苦しめ!フフフッあはははは!」
「くそう…!」
「さぁそろそろおまえとのお遊びは終わりだ…」
ウィンザークは壁にアインを投げ付けた。
「さぁアイン処刑の時間だ」
484名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/01(日) 03:37:10 ID:hLu45mWgO
あけおめ保守!
485名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/02(月) 05:43:45 ID:phaDeRAPO
続き期待保守
486龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2006/01/03(火) 00:45:25 ID:5avm32m2O
>>472

リュウオウ達は検問所に着き宿をとった
「ラハドールって偉いんだね 宿がタダでとれるなんて」
「そりゃあ一応将軍だからな」
食事をとり就寝する前の会話だった
「ねぇラハドールはなんでこんな事引き受けたの?」
「暇だったから」
「・・・・。」
「わっはっは冗談だよ」
「それじゃなにさ」
「あぁ・・実はな・・俺は昔妹がいたんだ」
「えっ!!まさか・・」
「あぁ・・ついでに妹を捜そうと思ってな」リュウオウは思わず爆笑してしまった
「この野郎・・まぁ坊主には分からないだろうがな」
「ムッ・・そうそう前から言おうと思ってたんだけど・・」
「魔王軍だー!!」
「えっ!!」
487龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2006/01/03(火) 03:15:34 ID:5avm32m2O
>>486

ラハドールは見張り台に登った
「おい!奴らはどこだ」
「あの光っているのが魔王軍かと・・」
平地には松明の光が無数に輝いていた
「よし奴らが山に登ってこないうちに俺らで討つぞ」
「え・・しかし・・」
「大丈夫だ大群でも不意打ちで狙えば倒せる数はいる」
ラハドールは急いで降りてリュウオウに言った
「おい!お前は旅人と一緒にここに非難してろ!」
「僕も・・」
「無理に決まってんだろおとなしくしてろ」
リュウオウは仕方なく旅人と一緒に地下室へと行った

「ぐわっ!」
見張り台の方からだった
「なんだ!?」
ラハドールが急いで登ると、見張りをしていた兵士が三匹のキメラによって襲われていた
「チッ!」
ラハドールが剣を振るうと三匹キメラが皆真っ二つに斬れた
「おい大丈夫か!?」しかし兵士はすでに息絶えていた・・
「くっ・・!」
488龍鳳 ◆ww4EOTKg7g :2006/01/03(火) 03:40:17 ID:5avm32m2O
>>487

ラハドールは急いで降りて魔物の大群の方へと向かった

魔物達はすでに山のふもとにまで来ていた
おそらく普通に見て2、300匹くらいだろうか
ラハドールは剣を振るい真空波を大群のど真ん中に放った
「ぐぎゃぁっ!!」
「おのれ・・!」
魔物の大群が一斉にラハドールに襲い掛かる

一方検問所では
ガダッ!
「なんだ!?」
突然上から音が聞こえた
リュウオウは恐る恐る登った
モンスターだ
キメラが3匹とメイジキメラだ
リュウオウは下に降りようとした時だった
ガダッ
「うわっ!」
リュウオウは足を滑らせ転んでしまった
「いてててて・・」
その音に気付いたキメラがリュウオウに襲い掛かってきた
「う、うわぁぁ!!」

「ハァ・・ハァ・・」
「な、なんて奴だ!あれほどいた仲間が・・ぐぇっ!!」
「これで地上は全部片付いたか・・」
その時だった
「な、なんだあれは!」
489名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/04(水) 07:43:54 ID:2zU/rmVpO
ワクテカ保守
490 &rlo;)゚ー゚*( &rle;vip :2006/01/04(水) 20:35:18 ID:RzIrPm0S0
保守
491山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2006/01/05(木) 00:59:32 ID:8gLZSJOGO
>>483続き

 ウィンザークはゆっくりとアインに近づいて行った、そしてアインの首に剣をあてた。
「直ぐに楽にさせてやるぞ…アイン」
アインは壁に力無くもたれウィンザークを見つめた。(こんな所で死んだら…妹はどうなる!あの約束は…!)
アインの頬を涙がこぼれた。
「フフフッ…アハハハッ!何を泣いておる!死ねぃ!」
ウィンザークはアインの首目がけ剣を振り下ろした。
その時だった!アインの体から強い光が溢れた、その光は天まで届き辺りを照らした。
「ぐわっ目が!何だ!?この光は!」
ウィンザークはフラフラとアインから離れた。

 ライラとリリアと達の部隊は城門付近まで来ていた。
「この光は…!?」ライラが城門の階段を駆け上がり言った。
リリアとライラ達の部隊が城門上にたどり着いた。
「アイン!」
リリアがアインに駆け寄った。
「ベホマ!」リリアはアインの傷を回復させた。
「この光は『ラーの鏡』を持つ勇者だけが放つと言われる希望の光!」ライラは言った。

「おっおのれアイン!まだそんな呪文を唱える力があったとは!」
ウィンザークが叫んだ。
「あいつは…魔王の子ウィンザーク!私の国を滅ぼした…」ライラは言った。

アインはすくっと立ち上がり、ウィンザークに向け剣を構えた。
ミルザス城はまばゆい光に包まれていた。
492山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2006/01/05(木) 01:43:44 ID:8gLZSJOGO
>>491続き

 サザ王達ミルザス平野の部隊は善戦虚しく危機に陥っていた。
「また空からくるぞっ!ぐわっ」「もう駄目だぁっ」「これはもう駄目かもわからんね…」次々と兵士達はやられて行く。
カルロは空から高速で舞い降り正確に兵士達の命を奪って行った。
「サザ王!ここは一度退却を…!」
「馬鹿物!何処に引くと言うんだぁっ!」サザ王は叫んだ。
「サザ王また上です奴が来ます!」
カルロ達ドラゴンの群れはサザ王に向け高速で舞い降りた!
サザ王は『はじゃの剣』を抜いた。
「こいっ!カルロ!全ての因果を断ち切ってくれようぞっ!」サザ王は上を見上げ叫んだ。
『ガキーーーンッ!』
カルロの黒いドラゴンキラーがサザ王の剣と激しく火花を散らした。
「ぐっ!」
「サザ王!!」
サザ王はあまりの衝撃に白馬から落馬した、回りの兵士達はドラゴンと戦闘を開始した。
「ぐっおのれ…」サザ王はカルロを探した、カルロは蒼いマントを翻しサザ王の前に降り立った。
「サザ王をお守りするのだっ!」兵士達がカルロに向かって行った。
だが一瞬で兵士達はバラバラに刻まれ皆殺しにあってしまった。
カルロは蒼い鉄仮面を自ら外した、その瞳からは血の涙が流れていた。
カルロはサザ王に向け駆け出した。
「カルロよ…貴様は何故このような憂き目にあった…魔王との戦はやはり無謀だったのか…ぐっ!」
サザ王は血を吐き地面に倒れた、カルロは躊躇無くその首を落とした。
493山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2006/01/05(木) 01:44:52 ID:8gLZSJOGO
つづく…

494山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2006/01/06(金) 05:43:45 ID:QcGdIhchO
やくもさん
龍鳳さん
クンブタさん
1◆yveqVDebFo さん
アルミラージ斉藤さん
やくもさん
謎の短篇小説家さん
スレ立ててくれた方、そしていつも読んで下さってる方
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!今年もよろしくですm(__)m
495山木 良 ◆MpJVwjO7OM :2006/01/06(金) 06:43:12 ID:QcGdIhchO
>>492

クキとナエ達住民はミルザス城裏手の林を『ほこら』を目指し歩いていた。
「あっあれがほこらだな!あそなら安全だ…ライラさんがくれた
精水のおかけでモンスターとも逢わずにすんだ…ん?ナエどうした?」クキは言った。
「お兄ちゃんお城が光ってる…綺麗…」ナエはミルザス城を振り返り言った。
住民達はその神々しい光に地面に座り込み胸に十字架を切った。
「さぁナエ中に入ろう…」(アインさんライラさん…どうか負けないで…)クキ達は、ほこらに入り扉を閉めた。

 ミルザス平野では魔軍は攻撃の勢いをさらに強めた、サザ王の死は兵士達を落胆させた。
「………」カルロはサザ王の亡骸を少し見下ろし離れた。
「おのれ…貴様!サザ王をよくもっ!」ミルザスの戦士が、カルロに向け鉄の斧を振り下ろした。
「ぐへっ!」だがその瞬間、戦士の喉は裂け大量に出血しそのまま地面に倒れた。
「あぁ王もやられた…!もう駄目だ…死ぬのは嫌だ!逃げろ」「そうだ!こんなの聞いてないぞ逃げろ!」
「愚か者!引くな戦え!!」部隊長は鼓舞したが兵士達の恐怖は止まらない。
逃げ惑う兵士達をカルロ達魔軍は容赦無く叩いた。
「ぐっ…このままでは全滅…!我々はどうすれば」
援軍の部隊長は馬上からくさった死体を斬りながら言った。
「ハァハァ…もう船も落ちた…逃げ場など無い…しかもあのカルロを止める物もおらぬ…!」ミルザス兵の隊長言った。
「こんなに魔軍が集結していたのは想定の範囲外だったな…しかもサザ王までやられるとは…!」
魔軍はみな凄まじい殺気を放ち生き残った兵士達を取り囲んだ。
496名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/06(金) 08:03:53 ID:QcGdIhchO
つづーく。
497名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/08(日) 12:00:11 ID:Ls3Vc+g00
ここはスレタイと投稿作品があまり一致しない小説スレですね。
498名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/08(日) 19:16:27 ID:kmxM9P3cO
バキスレ以下だな
499名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/10(火) 06:35:45 ID:0tzBMSZCO
おはようage
500名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/10(火) 11:38:53 ID:u2liZhV00
500sage
501名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/13(金) 16:05:27 ID:w9O8WOK6O
みんなは何処に行っちゃったんだろ…ションボリ
502名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/13(金) 18:24:59 ID:J4tqnsW0O
俺今職場
503名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/13(金) 23:12:07 ID:QLB/b6jp0
トルファスレ落下。まあ予想通り。
504名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/16(月) 22:32:40 ID:idOIvBg30
保守
505国武 ◆yveqVDebFo :2006/01/17(火) 17:05:45 ID:RJNA2CPb0
>>459
誰も声を出すことなく、静寂のまま誰も声を上げる者はいなかった。
しかし、1時間に遠くから聴こえた巣窟団の声によって沈黙は破られた。
「人間達もなかなか美味そうではないか。」
そして、よだれをすする音が聴こえた。
「俺はスライムが食べたいな。」
今度はよだれが滴る音がした。
ジャックはぞっとした。
やはり巣窟団は自分達を食べるつもりなのだ。
よだれの音を聴いたリックは小さな声でトムに耳打ちした。
トムは頷き、話始めた。
「このままでは全員巣窟団の餌食になる。一旦逃げるしか方法はない。」
リックは皆が頷くのを見ると、リレミトを唱えた。

久しぶりに太陽の光を見た一行は、マークとサイモンとテッドが食事を作っているのを見た。
マークとサイモンは、笑顔で出迎えたのだが、死んでしまった仲間のことや、
一行が巣窟団から逃げてきたという事実を知ると暗い顔になった。
それでもマーク達はすぐに真剣な顔になり、報告を始めた。
マーク達はただ一行を待っていた訳ではなかったのだ。
ダンジョンを調べ、ダンジョンの性質だけでなく、
巣窟団の目的を解明していたのだった。
506国武 ◆yveqVDebFo :2006/01/17(火) 17:19:53 ID:RJNA2CPb0
「このダンジョンは不思議のダンジョンだ。」
マークが言った言葉に誰もが耳を疑った。
不思議のダンジョンとは、魔力の強いダンジョンで、入る度に構成が変わるダンジョンのことである。
つまり、不思議のダンジョンに何回も入り、ダンジョンの地図を作っても全く役に立たないのだ。
このことから、不思議のダンジョンは大切な宝を隠すのに最適なのである。
しかし、不思議のダンジョンは大量の魔力が必要なのだ。
このダンジョンの場合、その魔力をこの島の木を燃やすエネルギーで代用していたのだ。

その話を聞いたベビーサタンは顔を真っ青にしていた。
ジャックが「どうした?」と聞くと、ベビーサタンは言った。
「多分、隠してあるのは魔王だ。」
全員がベビーサタンに注目した。
誰も信じられないようだ。
なぜなら、魔王は200年前に滅亡したはずだからだ。
507国武 ◆yveqVDebFo :2006/01/17(火) 17:21:49 ID:RJNA2CPb0
コテ変えました。
ところでパソコンがウイルスでやられたので、
すみませんがまとめサイトはあと2週間ほど待ってください。
508名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/18(水) 20:13:25 ID:ggrer5B90
保守
509名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/22(日) 05:56:34 ID:gozbKkiZ0
あげとこう
510名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/24(火) 04:54:36 ID:ulD4QQjc0
初めてss書いたので見苦しい所が多々ある。
と、思いますが大目に見て頂けると幸いです。

それでは、投下します。
511はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 04:55:30 ID:ulD4QQjc0
 ただの袈裟切り。それも人間のものだ、受け止め、弾き返し、返す刀で切り捨てればよい。
相手の太刀筋に合わせ剣を構えた。
それはもう何百、何千と繰り返してきた行為、それで全て終わる。
部下を養うため仕方が無いとは云え、騎士が野党紛いの真似までするのは正直、気が滅入るが。
 しかし、そんな事を考えながらでも軽く止められると見ていたその袈裟切りは、

「――――ガッ!!? 」

 今まで感じたことの無い凄まじい一撃だった。
有り得ない感触が体に伝わる。――宙に。浮いている?
其れは大型モンスターの突進すら凌駕せんばかりの衝撃。
体は愛騎から弾き飛ばされ、ボールの様に地面を2・3回バウンドし、
後方の樹に激突する事で漸く止まった。
512はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 04:56:17 ID:ulD4QQjc0
 点滅する意識を奮わせ体の状態を確認する。
手はおろか腕は痺れ当然握力など無い。
口から咳でもしたかの様な音を立て血を吐く、肋骨でも折れどこか内臓を傷つけた様だ。
自分が装備する様なフルプレートメイルは、斬撃には強いが衝撃にはそう強くはない。
とはいってもメイスも使わず、まさか剣で体ごと弾き飛ばしダメージを
与えられるとは思わなかったが。――認めよう、奴を人間と侮っていたと。
 この傷では最早まともには戦えまい、私の命は此処で終わる――それは良い。
人間というだけで相手の力を弱いと決め付け、侮り、見抜けずダメージを負ったのは私の責任だ。
それにより命を落とすのも私の責任だ。
だが、しかし。と、顔を上げ、前を見据える。
視界に入るのは悲鳴を上げながら必死で攻撃を避け、逃げ惑う部下たちの姿。
良く凌いでいる。が、このままでは彼らは命を落とすだろう。
否、そればかりは受け入れられない。
513はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 04:57:12 ID:ulD4QQjc0
 父の言葉を思い出す。今、手の中にある剣を私の肩に置き言った言葉を。
「――――誓え。王を守れ、仲間を守れ、民を守れ。その誓いを誇りとし、生涯守り抜くと。」
それは騎士の誓い。父の今際の際で交わした何よりも大事な誓い。

――ならば彼らを生かして帰すのも、私の責任だ。私は騎士なのだから。

 悲鳴を上げる体を捻じ伏せ、失くした筈の握力を搾り出し、剣を支えに立ち上がる。
私の決意を感じたのか愛騎が近寄り乗れ、と背中を向けて来た。
ああ、全く私にはもったいないぐらいの素晴しい相棒だ。
いいだろう、奴の実力は受けたこの身が一番知っている。相手にとって不足は無い。
部下を逃がすため捨石に成れる。まさに騎士の本懐。
一人ではなく共に死地に向かう相棒までいる。足りぬ物など何も、無い。
 愛騎に跨り、誓いの剣を頭上に高く掲げる。
深呼吸する様に大きく息を吸い込み、
退け、退け。と叫びながら――突撃を開始する。
514はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 04:58:04 ID:ulD4QQjc0

 奴。紫のターバンを被った男の動きが止まり、此方を見据え構えを取った。
視界の隅では部下たちが退却し始めるのを視界に捉えた。
この段階で目的の半分は既に叶っている、
後は1秒でも長くこの場に奴を拘束し時間を稼ぐことのみ。
奴との距離は既におよそ10m。此方のスピードは最高潮。
あと一呼吸間を置けば其処は既にクロスレンジだ。
頭上の剣を縦に1回転させる、その回転を殺さぬまま奴に叩きつけた。
全くの互角、一瞬の交錯は火花を散らし終わり駆け抜ける。
 今の攻防で確信した、騎兵の一撃を歩兵が同じ獲物で防ぐなどは正気の沙汰ではない。
自分が同じことをするのは不可能だ。
つまり私は奴より剣技に劣り、力で負けている――だが心だけは負けていない、負けられない。
 元よりこの戦いは奴を倒すのではない、部下の命を守る事こそが勝利。
故に、――負ける訳にはいかない。
 十分に距離を取ったのを確認し、先ほどと同じく剣を頭上に、
血の混じった雄叫びを挙げながら突撃する。
互角で良い、相棒となら打ち合える。何度でも仕掛けるのだ――命の続く限り。
515はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:18:57 ID:ulD4QQjc0



 紫のターバンを被った男と騎士の戦いはこうして始まった。
 それはこの時代。魔物が世を席巻し、我が物顔で闊歩する乱世において
有り得る筈の無い、敗者の存在しない戦い。
 男は騎士を斬り勝利する、当然だ。実力で勝る上に騎士は手負いなのだから。
だが男は騎士の気高き誓いを知らぬ、故に騎士もまた勝利する。
本来なら此処で話は終わる。しかし話は終わらない。
 男が騎士の誓いを知らぬのと同様に騎士も又、男の真の力と想いを知らぬ。



516はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:20:32 ID:ulD4QQjc0

――私は遠い日の夢を見る。
 
人間たちがサンタロ−ズと呼ぶ村の近くの山に私の屋敷は在った。
決して豊かな生活だった訳では無い、寧ろ貧しかっただろう。
 八つの時に母が死んだ。生来、丈夫では無い体で無理を重ねたからだった。
過労と栄養失調、それが病名。父は静かに泣いていた。
 私に満足な食事を与える為に自分の食事を削っていた。そう後から聞いた。
魔界の王は私たちを獣と見ている。餓えさせ、弱い人間たちを襲わせる為に
配下に十分な食料を与えないのだ。とも。
それでも父は自らを含め均等に食料を配給し、母は誇らしげに其れを見ていたのを覚えている。
母が逝った後も其れは変らなかった。誇りに想う。
517はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:21:58 ID:ulD4QQjc0

 十の時に一向に人間たちを襲わぬ父に痺れを切らしたか正式な命令が下った。
これより十日の内に一騎に付き十の首級を挙げよ。と。
当時サンタローズにラインハットから数百の兵が向かっていた。到着はおよそ五日後。
常識で考えて五日でサンタローズを滅ぼせ。と言う命令だと考えるのが普通だ。
現に軍議は荒れた、騒ぎ立てる配下を前に父は、静かな良く通る声で語りかける。
「何を騒ぐ事が有る。弱き民を斬るなど騎士には有り得ぬ、ならばラインハットの軍勢から
その首級、頂こう。」と。
 翌朝、朝焼けの中晴々とした顔でラインハットとの戦に向かう僅か十二騎の騎士たちは、
とても眩しかった。
518はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:22:57 ID:ulD4QQjc0

――嗚呼、何故私はこんな大事な事を忘れていたのか。
あの時の父の在り方に、騎士たちの姿に惹かれて、騎士を真に目指したのでは無かったのか。
 魔族が操る国となったラインハットの行動を邪魔した。
そんな理由で騎士団はチリジリにさせられ、領地転換が行われ新たに
配下に宛がわれたのは獣系のモンスター達。
父は戦傷と尋問の所為で新たな領地に移って間も無く亡くなった。  
 だが、そんな事は決して理由に成らない。
父の今際の誓いの言葉は常に胸に有り、誓いの剣は手にしている。
そう思い込み安堵し現状に流されていた。騎士になった積もりで居たのだ。
私は真実忘れていたのだ、真の誓いを。
つまりは、私は騎士では無かったのだ。紫のターバンを被った男との戦いまでは。
あの戦いだけは私の一生で唯一、誇れるものだ。あの世の父と母にも胸を張って聞かせてやれる。
 何やら温かな光が体を包むのを感じる。
なるほど夢では無く走馬灯だったか。と、我ながらどこか的外れなことを思う。
さて、父と母に良い土産話も出来たことだ、そろそろ逝くか。
そうして光が意識を塗り潰し、暗転した。
519はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:24:15 ID:ulD4QQjc0





 体に奔った鈍い痛みで意識が覚醒する。
どうやら死後の世界でも痛みは有る物らしい。ゆっくりと瞼を開き。固まった。

――理解できない。

 何故、紫のターバンの男が、私に、回復呪文を掛けている。それも顔中汗まみれに為ってまで。
私は確かに死の淵に居た筈だ。其れを呼び戻すなど、どれ程の力を使ったのか。
いや、それ以前に自分の命を狙った敵の命を、こんなに為ってまで救うのは如何かと思う。
私が男の顔を見つめたまま固まっていると、男は視線で此方の覚醒に気が付いた様だ。
顔を上げて此方を見てきた。視線が合う。

――其の瞳に息を飲む。

 今まで私を見て恐怖に震える目をした者が見た。憎悪を剥き出しにして睨み付ける者が居た。
同族にすら嫌悪や侮蔑の目で見られた事もしばしば有る。
けれども今、目の前に有る瞳は経験の無い物だった。
吸い込まれる様な瞳とはこの様な物を指すのだろう、全てが飲み込まれ包まれる気がした。
「大丈夫かい。君の仲間は皆無事逃げたよ。」と、心配そうに男が声を掛けて来た。
回収してくれたのだろう、横には剣が地面に置かれている。
しかし、私が斬り付ける等とは考えないのだろうか。
全く、なんてお人好しだろう。否、考えないからこの瞳なのか。
 歩兵でありながら騎兵を討つ程の武力。
 命を狙った相手に対してこの寛容さ。
 何より、この瞳。
520はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:36:22 ID:ulD4QQjc0

――此れではまるで物語の中の王様ではないか。

 男が立ち上がり歩き去ろうと踵を返す。知らず言葉が口から漏れる。
お待ち下さい。と。男は立ち止まって此方を振り向く。
一瞬の間、それで十分意思は固まった。
姿勢を正し、男の足元に跪き、今度は確固たる自我で口を開く。

「私はピエールと申す駆け出しの騎士で御座います。是非、御名を伺わせて頂きたい。」

驚いたのか一瞬の戸惑いの後声がした。

「リュカ。僕の名はリュカと云います。」

リュカ殿。其の名を噛み締め、次の言葉を。
521はがねのつるぎ、ちかいのけん:2006/01/24(火) 05:38:47 ID:ulD4QQjc0

「では、リュカ殿。」
 傍らの剣を手にし、リュカ殿の前に水平に捧げる。
傍目にはなんの変哲も無い鋼の剣。されど父から息子に与えられた誓いの剣。
 それを捧げ、宣誓の言葉を謳う。

「――――私ピエールはリュカ殿に生涯、騎士として忠誠を誓う。
 御身の敵を討ち、御身を守り抜く事を、この剣に誓う。」





 この日、辺境の森の中で一組の主従が生まれた。
後の世に長く賢君と謳われる王。リュカと、魔物で在りながら最良の騎士。
と呼ばれることと為るスライムナイトのピエールの主従の誕生だった。



はがねのつるぎ、ちかいのけん  了

522名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/24(火) 14:26:11 ID:PCn7fl5HO
GJ!
本当にSSは初めてなのか?
523国武 ◆yveqVDebFo :2006/01/24(火) 16:58:58 ID:xT/uYxcL0
>>521
急にドラクエになったので良かったです
意表を付かれた感じで
524名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/24(火) 20:31:35 ID:IYJ8L7nv0
すげぇ…改めて自分の書いてたSSが惨めなものに思えてきた。
最初は訳がわからなかったけど、途中でスライムナイトとわかったときは
軽く感動しました。
525510:2006/01/24(火) 23:26:51 ID:j1kVcDsz0
>>522
はい、ssは初めて書きます。投下する時はドキドキでした。

>>523
それを実は狙ってました。
"良かった"と、言って貰えて嬉しいです。

>>524
感動までして頂けるとは恐縮です。
ただ、惨めなものと思う事はないかと。
僕のssも色々至らない所ばかりですし。
526名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/26(木) 03:36:17 ID:aQfNlgw60
保守
527名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/28(土) 20:08:50 ID:osM2LgqB0
保全
528名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/29(日) 14:33:58 ID:qqlaH1BM0
保守
529名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/01/31(火) 22:22:20 ID:srQszipX0
保守
530名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/02/02(木) 03:25:44 ID:N87Aypre0
保守
531名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/02/02(木) 08:38:50 ID:9JJuBthRO
あげておきますね
532名前が無い@ただの名無しのようだ
ある日、ヤンガスが川で釣りをしていたら、ゼシカがやってきました。
「ヤンガス、何か釣れた?」
「いや何も釣れないからもう宿屋に戻ろうかと思っていたんでゲス」
「そう」


糸冬