(
>>614に捧ぐ)
ドーターのスラムの一角。打ち捨てられた廃倉庫。
廃材で組まれたお粗末な寝台では、夜ごとの秘め事が行われていた。
・・・・・・
言葉巧みに焦らし、責めつつ、時魔の敏感な部分をねぶる話術士。
責めの文句同様に巧妙な指使いと舌使いは決して時魔を達させようとせず、
官能は際限なく昂まってゆくばかり。幾条もの汗がしたたり、時魔の未熟な肢体を濡らす。
「ん・・・あっあっ・・・もう・・・」
時魔は、これで数度となる言葉を漏らす。だが、その先の言葉を発することができない。
「なあに?ちゃんと言わなきゃわからないわよ?」
「も、もう・・・・だめなんです・・・・だから、だからぁ・・・」
「『だから』、どうしたの?ほら、自分で言ってごらんなさい」
そう催促する話術士の息も荒い。はだけた胸には、時魔の手が滑り込み救いを求めるかのように稚拙な刺激を与えている。
「イ・・・」「イカせて!イカせて下さい!・・・お願いっ」
悲鳴に近い、懇願。それを聞いた話術士は淫蕩な笑みを浮かべ、ローブのスリットから脚をさらけだした。