>>439 やっぱあれだ、もう失うものは何も無いからうpする。
目が覚めると森の中にいた。
まわりにはボク以外にも10数名の人々がいる。
それぞれが思い思いの格好でくつろいでいるように見えた。
と、その時である。誰かが叫んだ。
「おい!また倒れたぞ!」
その叫びで、何人かの人々が走りだした。
しかしボクは座ったままだった。
それは、自分の腕に自信が無かったからだ。
再び静かな時間が流れる。
やがて、残ったボクたちの前に、一人の女性が現れた。
「さあ、その剣をとりなさい」
どういう魔法であろうか?
ボクはいつの間にか一振りの剣を握っていた。
彼女は話しはじめる。
「やはり・・貴方にはそれが剣に見えるのですね。
その剣はこの地方に伝わる魔法の剣です。
未熟な人間が持つと粗末な剣に、
技術と精神を兼ねそえた人間が持てば
その人にとって大切な道具へと変わるのです。
医者として腕のある貴方が触れても剣のままだと言う事は
今の貴方に足りないのは心なのです。
貴方が彼女を救う気があるのならば
その剣は最高のメスに姿を変えるでしょう。」