FF5 AFTER LEGEND

プロローグ

歯車と機械の音がひしめくロンカの遺跡の飛空挺カタパルトで、シドは望遠鏡を覗いていた。
「ふむ・・・また北の山が隆起しておるな・・・」
そう、今や北の山は肉眼でも分かるほど高くなっていた。
北の山だけでなく、世界各地で植物が以上に育ったり、山が隆起したりしている。
「ミド、そっちはどうじゃ？」
「こっちもだよ、おじいちゃん。海の水位が著しく変化してる。風の流れもおかしいし、異常な突風の発生も確認できた」
「やはりクリスタルになにかあったのか・・・」
今世界中で様々な異変が起こっている。気温、風、大地にいたるまで、各地で突然変異や異常気象が確認されているのだ。
海や川は水位が上昇し、波も流れも激しくなっている。大地も異常な速度で隆起し、火山活動を行っている山は活動をさらに活発なものにしている。
自然だけではない。
各地で、新たな魔物の出現が発表されていた。今までいなかった魔物が突如として出現し、人々の脅威となっている。
先日ここにも新種の魔物が入り込んできて騒然となった。
(あの時はミドが訓練をしていたからな・・・)
「どうするおじいちゃん？クリスタルの様子を見に行ってみようか」
「フム・・・」
シドは望遠鏡から体を離し、古ぼけた本を手に取った。
(先日古代図書館で見つけた本・・・この中に書かれていることが気になる・・・)
その本の中には、次元の狭間や1000年前のエヌオーとの戦いを記した、一人の戦士が書き残した本だった。
「ミド、ワシらだけでどうにかなる問題ではない。彼女のところに行ってくれ」
「彼女って、もしかして・・・」
シドは頷くと、ペンを取った。
「タイクーンの”元”王妃の彼女じゃよ」

万人がチンポしごきながらも納得する有名な糞ゲー一覧
どのゲームも似たりよったりの糞っぷりで本当に愉快ですね。

ゼノサーガEp1、Ep2
バウンサー
我が竜を見よ
天外魔境3
ドラッグオンドラグーン
シャイニングティアーズ
レジェンドオブドラグーン
ラジアータストーリーズ
SO3
グランディア2、X
WA3、4
一人しりとり
DQ6、7 、8
ポポロクロイス物語ピノン編
幻想水滸伝3、4
(^Д^)
アークザラッド3〜
サガフロンティア2
アンリミテッドサガ
テイルズ
マグナカルタ
FFX-2

次元の狭間の奥深く。
四人の戦士が戦ったあの場所で、一人の男が立っていた。
その体から発生する邪気は尋常ではなく、あのエクスデスと同等かそれ以上のものだ。
閉ざされた空間の中、彼がどうやってこの場に立っているのか。それは彼しか分からなかった。
眼を閉じ、静かに佇む彼は、まるで何かを待つかのように微動だにしない。
そんな彼の背中に、声を投げかける者がいた。
「へぇ、もうオレ以外にはだれもいないと思ってたけどな」
声の主は、少し不機嫌そうな表情を浮かべている。
「世界中で起こっている異常気象、変種の魔物の出現・・・まさかとは思うが貴様の仕業か？」
なおも言葉を投げかける声の主に、彼は反応を示した。
「・・・なかなかいい勘をしているなギルガメッシュ」
彼はその邪気とは裏腹に、澄んだ、若々しい声で言った。
「へぇ・・・オレを知ってるのかい」
「厳密には知らない。僕の中に渦巻いている情報の一つを引き出しただけだ」
「十分だよ。ならオレの強さもある程度知ってるんじゃねえか？」
ギルガメッシュは槍を取った。万能な戦闘が出来る彼は、これという得意武器を決めてはいなかったが、竜騎士と同じ力を持つ彼は槍の扱いに特に秀でていた。
「ちょうど退屈してたところだ。ちょっと一緒に遊んでくれよ」
言うが早いか、ギルガメッシュは彼に飛び掛った。
彼は振り向きもせず、ただ眼を閉じているだけだったが
「な───っ」
何の動作も行うもせず、ギルガメッシュを空中で静止させていた。
「くっ！なんだこれは・・・っ」
「僕もこう見えて暇じゃないんでね」
彼はようやくギルガメッシュに振り返った。
「ここにおいて君の存在は邪魔だ、消えてくれ」
手をかざす。するとギルガメッシュの後ろに空間のひずみが発生して、ギルガメッシュを飲み込み始めた。
「これはデジョン・・・ちっ、せっかく生き残ったってのにな。今度は何処に飛ばされるのやら」
言い終わる頃には、ギルガメッシュはこの場から消えていた。
彼は再び眼を閉じ、静かに佇み始めた。
「全ては・・・本能のままに・・・」

>>2
そのうぜぇコピペって誰も見てないよな（笑）
真面目にレス付けるのも俺くらいか

てすつ

関連スレ
★ファリス超萌えスレッド　ＰＡＲＴ１6★
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1121829613/l50

ファリススレから記念真紀子。
ちょくちょく来ます

予定では１２話くらいの構成になる悪寒。

脳内ではあらかた完成してるんだけど、そんなに文章力ないからどうなるかわかんない。
出来たら少しずつアップしていくからよければみんな読んでくれ。

たまに保守しますね

ファリスレ出張記念真紀子
がんばれ

期待なんかしてないからな！

RPGツクール持ってるけど参加していい？
作って良いのなら…、みんな協力よろしく。

>>12
ぜひ協力してくれっす
一応俺が文章書いてるんだけど、前記したけど脳内では全部出来てるんだよ。
もしマジで協力してくれるならステアド（持ってたらでいいけど）さらして欲しい。

どういう形でいこう？

一仕事を終え、ファリスは家に戻ってきた。
ジャコールを拠点に魔物ハンターとしての活動を始めて、ちょうど六ヶ月が経とうとしていた。
「ふぅ・・・」
仕事も軌道に乗り、そこそこ名も広まってきたが、最近妙な違和感をファリスが感じていた。
「今日も妙だったな・・・あんな魔物見たこともなかった」
今世界中で奇妙な魔物が増えているという有噂は知っていたが、まさかあそこまで強いとは思っても見なかった。
「並みの魔物の比じゃないなあれは。あやうく大怪我するところだったぞ・・・」
正直ファリスは、自分が弱いとは思っていない。並みの魔物なら初撃一太刀で倒すこともできるし、なによりファリスはあのエクスデスを倒したメンバーの一人だ。
実力は自他共に認めている。
「くそ、そんなに新種の魔物は強いってのか・・・」
ぼやきながら郵便受けを除く。仕事の依頼が入っていることも多いので、仕事から帰ると、必ず覗いている。
中には封筒が一枚入っていた。それをやや乱暴に破き、中身を取り出す。
「手紙か・・・」
疲れているせいか、やや面倒臭そうに手紙に視線を落とす。
「ん・・・？こ、これは・・・」
数秒にも満たない内に、ファリスの眼の色が変わった。
あわてて封筒の差出人を確認する。乱暴に破いたせいですぐに確認できなかった。
「やっぱり・・・」
差出人はバッツ。かつてファリスと共にエクスデスと戦った勇者の一人だった。
彼は一年半前から、当時の仲間はおろか、故郷の人間とも連絡を絶ち、完全に行方不明になっていた。
ファリスは以前、元海賊の頃の人員を生かし、徹底的にバッツを探した事があったが、手がかり一つ掴めず無駄に終わってしまった。
「今更、なんだってんだ　クソ！」
手紙にはこう書かれていた。
　
　四日以内に古代図書館に来てくれ。重大な話がある

殴り書きのような文字は、バッツのものだった。
「四日以内だって？今から行ってやるよ放浪人」
手紙を乱雑にポケットに突っ込み、ファリスは飛び出した。

「あれ？留守かな」
ジャコールのファリスの家の前にミドは立っていた。
いくら呼びかけても返事がないので、ミドはドアを押した。
鍵がかかっていないドアは簡単に開いた。中に入ってみるが、誰もいない。
「出かけるなら鍵くらい・・・ん？」
ミドは足元に落ちている封筒を見つけた。
「これは古代図書館で使ってる封筒・・・差出人は・・・え？!」
封筒には確かにバッツの名が書かれている。
「それで鍵もかけずに慌てて・・・」
彼が行方不明になっていたのは知っている。
事実、ミドらも探していた。
(こうしちゃいられない・・・!)
ミドは封筒をしまうと駆け出した。

「何だ、もう帰ってしまうのか」
誰もいないはずの空間から声がしたので、ミドは足を止めた。
「誰だ───」
言葉に怒気が含まれる。
それもそのはず。この家の主が出ている今、この空間に存在するはずの気配はミドだけだ。
だが、今ミドの後ろからいないはずの者の声がしたのだから、警戒もしよう。
なにより。ミドの背後に立った者が発する殺気は確かなものだった。
「誰だと言われてもな。魔物としか答えられん」
「魔物だって？」
ミドは静かに振り向くと、そこには確かに異形の者が立っていた。
あざ黒い褐色の肌、たくましすぎる肉体、その他もろもろ。
「成るほど、確かに魔物だね」
「そういう貴様は何だ。俺はこの家に住んでる奴に用があったんだが」
「奇遇だね。実はボクも彼女に用があるんだ」
「成るほどな・・・どうやら奴が危惧していたことは本当らしいな。心配の種は芽を出す前に消しておくべきだな」
魔物の体が沈む。同時にミドも身構えた。
「心得はあるようだが、俺はそこいらの魔物とはわけが違うぞ」
「そっちも、僕が並みの強さの人間だと思わないことだね」
あの戦い以来、ミドは自分の弱さを不甲斐なく思い、ずっと訓練を積んできた。クルルやレナに指導を請い、刀と魔法を扱うまでになった。
ミドは鞘に手をかけ、抜刀の姿勢に入る。
対峙する魔物は徒手空拳。頑強な肉体を武器とする彼は素手のままミドに飛び掛った。

ファリスは古代図書館に着くと、少し怒気を孕んだ声で叫んだ。
「バッツ！出て来い！」
声は館内に響き渡り、エコーを繰り返して消えていった。
誘われるかのように、バッツは奥から歩いて来た。
「久しぶりだなファリス」
以前のように気さくに声をかけてきたバッツに対して、ファリスはまだ怒気を収めなかった。
「お前一年以上も音沙汰無しってどういうことだよ。俺もレナもずっと心配してたんだぞ！リックスにも帰らなかったんだろう！」
「ちょ・・・ファリス落ち着け。ここは一応図書館なんだぞ」
その言葉にファリスははっとした。
周りを見渡すと学生や学者達がこちらを見ている。
「ご、ごめん・・・」
赤くなって俯くファリスに対して、バッツはくすりと笑う。
「変わってないなお前」
そういうバッツは少し大人っぽくなっただろうか。
背中辺りまで伸びた髪は後ろで結わき、背中にはあのエクスカリバーを背負っている。
「とにかく話ってなんだ？わざわざ呼びつけておいて」
「ああ・・・」
バッツが目の色を変えたので、ファリスも気を締める。

「ここ最近、魔物の突然変異や、異常気象が起こっている噂は聞いたことあるだろ？」
「ああ。この間も妙な魔物と戦ったな」
「もしかしたらそれに関係することかもしれないんだ」
「”かも”？」
「ああ。一年ほど前なんだけど、ギートが言ってたんだ。1000年前に次元の狭間で倒されたエヌオーと同等の力を持った魔物が出現したらしいんだ」
エヌオーの名を聞いた瞬間、ファリスの全身の毛が逆立った。
エヌオーは1000年前、無の力を使い、世界を恐怖に陥れた邪悪の使者だ。世界中から選りすぐった戦士達が、伝説の12の武器を使いやっとの思いで倒すことが出来たとされている。
「それって。どういうことなんだよ」
「まだはっきりとした事は分かってないんだが、今そいつは次元の狭間にいるらしい」
「そいつが世界で起こってる異常な出来事の原因なのか」
いや、とバッツは首を振った。
「ギートは関連はあるだろうとは言っていたけど、俺は違う原因があると思うんだ」
深刻そうな表情を見せると、バッツは思い切ったように言った。
「長老の木が・・・枯れはじめているんだ・・・」


続く

続き激しく期待！

楽しみにしてる。最後まで。

いいよイイヨー（・∀・）

12話くらいとか言ってたけどもうちょっと長くなるかもしれない・・・。

できれば夏休み中には書き終えたいけどね。

作りたい…が！ドット絵がない…。
ドット絵がほしい所なんだが…。
今はとりあえず代用のチップでつくってます。
分けてくれる人、いたら協力してください…。

面白いですね。楽しみです。
とりあえずレナが突然オンステージで歌わなければそれでいいｗ

ガラフが出てきたら俺は死ぬほど喜んだ後死ぬ

>>23
ゲームの素材集などを使ってみては？

１２です。
コテつけますね。

>>26
はい、いまは素材集でがまんしてます。
けどできれば原作に近づけたいですし
やっぱりあのドット絵には魂がこもっていると思いますのでｗ

>>27
できるだけ協力します。　しかし、どれぐらい描けばいいんですか？
あまり多いのは・・・

みなさん頑張って下さい！
俺は保守位しかできないけど応援してます！

■に持ち込んで本にしてしまえ！
SFC世代には、かなりｵﾓﾛｲと思います。
最後まで期待してます。

こっそり応援してるお。期待。

すごい・・・ただの俺の自己満だったのにこんなにいろんな人が立ち上がってくるなんて。
みんな本当にありがとう！


ゲーム化（同人）について

先刻から盛り上がってきたように、今ゲーム化の話が持ち上がってます。
俺はゲームを作ったことはないので詳しいことは全然分かりません。
協力して頂けるのなら、お互いに捨てアドとか晒して、連絡を取り合いながら作ってみませんか？
今後の展開とかストーリーをシナリオとして僕に全て任せて頂くにしろ、相談しながら変えていくにしろ、本当に作るとしたらやはりお互いに簡単な連絡くらい取れる状態じゃないと、厳しい面も出てくると思います。

本当に誰か一緒にやって頂けるなら、どうか御検討お願いします。

こういうノリで作るものは
あまり綿密に打ち合わせようとすると失敗する希ガス。
したらばかなんか掲示板借りるぐらいがちょうどいいかな？

>>33
したらばたまに行くけど掲示板借り方しらない・・・。
スレ立てと同じような要領なの？

綿密な打ち合わせっていうか、軽い連絡くらいは取れたほうがいいかなって思っただけ。
妙な誤解させてｽﾏｿ。

>>33
それいいね。できれば画像投稿できる掲示板がいいな。
そしたら誰でも気軽に顔グラやキャラグラの投稿できるし

間違えて名前にsage入れてしまった…

しらべようとしたらhttp://jbbs.livedoor.jp/が死んドル。

協力したいけどドット絵描けない…

音はどうするの？

うむぅ…。
とりあえずプロローグのシド、ミドイベントまではできました…。

>>28
とりあえずファリスの戦闘チップがほしい…。
オリジナルか、それとも自ら作るか…。
でも、萌えをだすんだったら新しい方がいいっすよね。
このゲームだとすっぴんしか出せなさそうですし。

>>39
ＤＦなどから取り出して５の音楽で今のところそろっているのは
チョコボのテーマ、覇王エクスデス、４つの心、普通ボス戦
ビックブリッヂの死闘、メインテーマ、遙かなる故郷、レナのテーマ
想い、いつかきっと、ラストバトル（ネオエクスデス）、エンディング各種４曲
です。しかし、ゲーム音とは違う物が多いです。

http://www.prenavi.net/~pocky/cgi-bin/joyful/img/175.png
うｐロダにあったこのくらいの等身のが動きとかだせていいなあ

絵は議論しながら、みんなで描いていけばいいんじゃないのか？
俺はあんなドット絵しか描けないから

古代図書館の一角でファリスとバッツは向き合って座っていた。
「長老の木が枯れてるってどういうことなんだ？」
「ああ、順を追って説明するよ」
バッツの眼は真剣そのものでファリスは少し不安になる。
ガラフの世界では長老の木はクリスタルを四つも守っていた程の力を秘めている。
そんな強大な力を持った木がそうやすやすと枯れるだろうか。
「一年前、俺はクリスタルの様子を見にビッグブリッジの神殿に行ったんだ。神殿の中は以前とは比べ物にならないくらいの風が渦巻いていた」
「風が？」
「ああ、それもかなりのエネルギーが篭っていた。そのまま奥のクリスタルの所までたどりついたんだけど・・・どうなっていたと思う？」
「まさか、またヒビが？」
「それだったらまだマシだったかもな・・・」
やや自嘲気味にバッツは言った。
「暴走してたんだ・・・とんでもない程のエネルギーを放出しながらな」
「暴走だって！？じゃあ世界中の異常気象や突然変異は・・・」
『そうじゃ、暴走したクリスタルから溢れ出たエネルギーが原因じゃ』
ファリスとバッツの会話に、誰かが割って入った。
「あ・・・」
「ギート・・・」
老いた亀の姿をした老賢者ギートはゆっくりと歩いてきた。
「今世界は暴走したクリスタルから漏れ出たエネルギーで溢れ返っておる。大地は隆起し、海の水かさは増え、大気は急激に変化し、気温も上がる。このままでは溜まったエネルギーがパンクし、世界そのものが崩壊しかねん」
事の深刻さに、ファリスとバッツは押し黙る。
「どうすれば解決するんだ？ギート」
口を開いたのはファリスだった。
「フム・・・根本的な原因が分からんからな。それを見つけん事には・・・」
ドオォォン！！
瞬間、衝撃音がした。

「な、何だ！？」
「上だ！」
ファリスとバッツは二階へあがると、眼を疑った。
「こいつは───」
「ぎ・・・ギルガメッシュ・・・」
そこには、かつて彼らと戦った戦士、ギルガメッシュが立っていた。
「ここは・・・そうか。表の世界に飛ばされたってわけか」
周りを見渡すと、ギルガメッシュはファリスらを眼にとめた。
「おまえらはバッツと、ファリスか。久しぶりだな」
よう、とギルガメッシュは手を挙げて挨拶をする。
対するファリスとバッツはあぜんとしたまま動かなかった。

「な、なんでお前がこんな所にいるんだ？」
ようやく口を動かしたのはバッツだった。
ギルガメッシュは重そうな鎧を脱ぎ、バッツに向き合う。
「次元の狭間からデジョンで飛ばされちまってな。エクスデスの時の逆パターンだ」
「次元の狭間からって・・・あそこはもうお前以外居ないんじゃなかったのか？」
ファリスは警戒しているのか、やや硬い声で聞き返した。
「ああ、俺もそう思ってたよ。だけど誰だか分からねえ奴に飛ばされたんだ」
「誰だかわからない？」
「奴は俺に指一本触れずにこっちの攻撃を止めてそのままデジョンでこっちに飛ばしやがった」
そこまで言うと、ギルガメッシュは目つきを鋭くして聞いた。
「で、おまえらはどうしたんだ？バッツにファリス、と　亀のじいさんか。この面子は単なる同好会ってわけでもなさそうだけどよ」
「ああ、実はな・・・」
・・・・・・・・。

「というわけだ」
「・・・次元の狭間からある程度把握してたが、まさかクリスタルが暴走しているとはな」
事の端末を聞き終えたギルガメッシュは深刻な顔をした。
「待てよギルガメッシュ。そういえばお前次元の狭間から飛ばされたんだろう？そのお前を飛ばした奴ってのはどんな奴なんだ？」
そのファリスの言葉に、バッツとギートが向き合う。
「もしかしたら・・・」
「うむ、どうやらワシの予想は当たったようじゃな・・・」
ギートは深刻そうな顔をしたまま、ファリスの方を見た。
「ファリスよ。バッツと共に長老の木の様子を見てきてくれんか？それとその足でピラミッドまでクリスタルの様子も見てきて欲しい」
ファリスは黙って頷いた。
それを聞いたギルガメッシュは、
「よし、俺も協力しよう。世界がぶっ壊れたら俺もただじゃすまないしな」
と、気合の入った声で言った。
「ギルガメッシュ・・・」
ファリスは驚きの表情を見せたが、すぐに顔を緩め、右手を差し出した。
その手を、ギルガメッシュは力強く握り返し、その上からバッツが手を重ねた。
「これからは仲間だな、ギルガメッシュ」
「仲間・・・か。いいもんだな」
複雑な表情をしてギルガメッシュは呟いた。

ジャコールの町の一角。
ファリスの家は完全に倒壊し、その原型を留めていなかった。
壊されたのはファリスの家だけでなく、地面は抉れ、木は倒れていた。
破壊の痕跡はだんだんと町から離れ、町外れで止まっていた。
その中心で立っているのは一人の人間。
刀を携え、息を切らしているミドだった。
全身に怪我を負っていて、周りの惨状さながら、戦闘の激しさを物語っていた。
ミドの足元には、一体の魔物が転がっている。
こちらも全身は切り傷だらけで、胸に致命傷と思われる大きな傷が走っている。
片腕は、氷系の魔法を受けて凍りつき、挙句の果てにはトドメといわんばかりに体を胴切りにされていた。
「はあ・・・はあ・・・」
ミドは方で息を切らせながら魔物を見つめている。
「流石だな・・・」
もはや死体に等しい体なのに、その魔物は口を開いた。
「よほどいい師についたようだな・・・まさかこの身が敗れるとは」
「お前の目的は何なんだ？どうしてファリスの所へ現れたんだ？」
相手に反撃の力が無いにも関わらず、ミドは警戒を止めない。刀を構えながら質問をした。
「その答えは自分で見つけることだ」
そう言うと、魔物は動かなくなった。
ミドは刀をしまうと古代図書館に向かって歩きだした。

なんかちょっと中途半端になっちゃったけど、この次の話からはテンポよく進んでいく予定。
文章も微妙な感じかもしれないけど、次回はそんなことは無いと思う（多分・・・）

なんかｷﾞﾙよりﾐﾄﾞの方がｶｺｲｲんですけど

GJ！！これからの冒険が楽しみです。

ギートじゃなくてギード
ツッコミｽﾏｿ

ほんとだ、ことごとく間違えてるね（´・ω・｀)

>>50�d

わさび。 ◆ohUDmr37Uc って、昔どっかのスレにいたのと同じ人？

ファリス・バッツイベント完成…。つかれた…。

>>52
わさび。となのるのはここで初めてです。
いや、今現在ここのスレッドのあるスレでコテハンやってますけど。
多分、あなたが想像してるのとは違うんじゃないでしょうか。

>>53
フェイスグラいじってみたんだけど、どうやってupしたらいいのかわからない。
使うかどうかは別として、とりあえず見てもらいたいんだがどうすれば…

ｽﾏｿ…自己解決しました
元グラはピエール☆よしお氏（改造可だそうです）

ttp://www.prenavi.net/~pocky/cgi-bin/joyful/img/181.gif

>>55
最高

次元の狭間の奥深くで、瞑想をするかのように佇んでいる者がいた。
細身で背が高く、若々しい青年のようないでたちをした彼は、何をするでもなくずっと立っている。
「お呼びですか？ロクシェ様」
いつの間にかそのそばに一人の魔物が立っていた。
「アルトか・・・」
ロクシェと呼ばれた青年はゆっくりと体ごと振り返る。
右の瞳は炎のように紅く、左目は混沌のような闇色をしている。
左半身を鎧のような着物が守っており、腰には二本の剣を携えている。
「君に長老の木の様子を見てきて欲しい。ここでは進行状況が把握しにくいんだ」
アルトはゆっくりと頭を垂れる。
「クリスタルの方は如何致しましょう」
「そっちは他の奴に頼むよ。君は長老の木だけでいい。それと、以前エクスデスを倒した者たちが再び集まっているようなんだ。そいつらを見つけ次第消してくれ」
「仰せのままに・・・」
アルトは外界へと飛び立った。
ロクシェは再び眼を閉じ、神経を集中し始めながら
「そういえば、この間ソプラノにも同じ事を頼んだんだけど、あいつ戻ってこないな・・・」
そんなことを、つぶやいた。

「な・・・なんだよこれ・・・」
ファリスは上を見上げるなり、開口一番につぶやいた。
彼女はバッツ、ギルガメッシュらと共に、長老の木に来ていた。
ギードに長老の木の様子を見てきてくれと頼まれた三人は、さっそく長老の木まで来たのだが、あまりに信じられない出来事に驚愕してばかりだった。
まず、長老の木の周りの森の様子だ。
ムーアの大森林を思わせるかのように、木々はうごめき、時には一行を襲ってきたりもした。
その森は二年前よりも明らかに広がっていて、ムーアの木々といえどもそれは異常ともいえる速さで広がっていた。
それだけまわりの木々は活気づいていると言うのに、一番力を持った巨木は、その葉の殆どを落とし、枝はやせていた。
「バッツ・・・お前前にも見たことあるんだよな？」
ファリスがおそるおそる問いかける。
「ああ。でもそのときはこんなに酷くなかった・・・」
「確かに・・・俺もある程度予測はしてたが・・・これほどなんてな」
バッツに続き、ギルガメッシュも驚愕を漏らす。
ファリスは長老の木の息吹を確かめるかのように木に手を当てた。
その手触りは枯れ木のそれで、とても世界でもっとも力のある木とは思えなかった。
「とにかく、事はかなり深刻だ。ギードはそのままピラミッドまで行けって言ってたけど、先に報告に行こう」
バッツ言う。
「カメのじいさんでも原因がわからねえんだろ？先にクリスタルの様子を見に行ったほうがいいんじゃねえか」
ギルガメッシュが切り返した。
どうすべきかを相談している二人を尻目に、ファリスは一人考えていた。
（暴走するクリスタル・・・世界中の突然変異・・・そして長老の木の衰退・・・）
もしや、とファリスがつぶやいた。
とたん、すぐ近くに邪気が現れた。

「！？」
「これは」
「っ！」
三人は、突然出現した気配に振り返る。
そこには一人の魔物が、ものものしい邪気と闘気を発っしながら立っていた。
「ふ・・・二つの仕事を頼まれたが、まさか同時に行えるとは。これは僥倖だったな」
魔物は三人を見ると、にやりと笑う。
「誰だ貴様・・・」
腰からダガーを抜きながらファリスが言う。
「我が名はアルト。主の命により、貴様らを消しに来た」
言うが早いか、魔物　アルトは爪を立ててファリスに飛び掛った。
ファリスはアルトの腕をかわすと同時に、魔法の詠唱を始めた。
手の中で凝縮された魔力ははじけ、一つの魔法として構築される。
「サンダガ！」
放たれた魔法はアルトに命中するも、致命傷には至らない。
ファリスの魔法を皮切りにしたかのように、ギルガメッシュが槍を手に襲い掛かる。
「ふ───」
「甘い！」
繰り出された打突は受け流されたが、そのままギルガメッシュは体を回し、薙ぎにいく。
槍はアルトの横腹を襲い、衝撃で体ごと吹っ飛んだ。
「がは！？」
「今だ───」
。

後方で構えていたバッツが飛び掛る。すでにその手にはエクスカリバーが握られていた。
ザシュ、と音を立ててアルトの背に深々と切り傷が刻まれた。
「ファリス！」
呼ばれるが早いか、再びファリスが動き出した。
再び詠唱を始めるが、その魔力の行き先は手の中ではない。
唱えるは先ほどと同じく雷撃の魔法。ダガーに込められた魔力は魔法を発動させ、光の剣を形成する。
「何っ！？」
アルトは驚愕の声を発しながら体制を立て直す。が、ファリスの方が一瞬早かった。
彼女は、アルトの後ろに一息で回り込み、バッツがつけた傷に魔法を帯びたダガーを突き立てる。
「がぁぁぁぁぁぁああああ！」
体内に直接雷撃を流される感覚に悲鳴を上げながら、アルトは意識を失った。
「ふう・・・」
ダガーを引き抜くと、ファリスは息を漏らす。
「魔法剣か。相変わらずやるな」
ギルガメッシュが槍を収めながら言った。
「ああ、これでも少しなまってるけどな」
ダガーを収めながらファリスが笑う。
「まあ、インスタント・パーティにしてはいいチームワークじゃないか」
「ハハハッ！うまい事言うじゃねえか」
バッツの言葉に、ギルガメッシュが笑った。
さて、とファリスがしとめた魔物を見下ろす。
アルトはかなりの実力を持っている。それは感じていた闘気から分かっていた。
正直、一人ではかなり苦戦しただろう。三人で闘ったから、これほどまでに早く仕留めるとこが出来たのだ。
「こいつは一体なぜ俺たちを狙ってきたんだ？」
「おそらくヤツだろうな・・・」
「ギルガメッシュをこっちに送ってきたやつか？」
「ああ、やっぱり事はかなり深刻みたいだぜ」
苦い表情を浮かべながら、三人アルトの遺体を見つめた

ん？」
古代図書館から出てきた学者が、前方から歩いてくる人影に気づいた。
見覚えがあるその人影を確認すると、学者は急いで駆け寄った。
「ミド様！その怪我は・・・！？」
「いい、大丈夫だよ。それよりファリスとバッツがここにいると思うんだけど」
学者の手を解きながらミドは図書館の中に入った。
「は、彼らは今ここにはおりません。先ほどまではおられましたが・・・」
ミドはそのまま図書館の奥に進んでいく。
「あ・・・」
ミドはそこで、熱心に調べ物をしているギードを見つけた。
「ん？」
ギードもミドに気がついた。
「貴方は・・・ギードですか？」
おそるおそるミドはギードに話しかける。
「いかにもわしがギードじゃが、お前さんは誰かの？」
「僕はミドといいます。貴方のことはバッツ達から聞いています」
ミドは懐から一冊の本を取り出した。
「これを見て欲しいんですが・・・」
「何、どれどれ・・・」
ギードは差し出された本を覗きこむ。
「な・・・何？」
数分のうちに、表情が凍りついた。

ゲーム組み進行状況どうでしょうか？ゲームオリジナルのイベントとかあったら面白そうだけど。

>>55
ｲｲﾈｲｲﾈｰ！
実際にプレイしたい気持ちがもりもり高まってきたよ

ｷﾀｰ━━━(゜∀゜)━━━!!!!
本格化してきましたね

なんて素晴らしいスレだ

歩行グラも作ってみた。
作ったと言っても横向きのやつは本家のものだけど…
もし気に入ったら使ってください

ttp://www.prenavi.net/~pocky/cgi-bin/joyful/img/182.png

お…おおお…
本格化しておる！

>>55-66　（35氏）
ありがとう！使わせていただきます！！

すげぇ…俺の作るドット絵なんかクソみたいに見えてきた…。

今３５氏から頂いた素材用の画像編集しております。
この調子でバッツグラもほしいなぁ…とか思ってたり。

ついでに場面場面でイラストを描いてくれる人がいたら
そのイラストをゲーム場面で載せることも可能なので
描いてくれたら嬉しいですよ。

>>わさび
ゲームのイベント用に番外編とか書こうか？
このままだとイベントとかすげえ少なくなりそうだから

ロクシェ描いてみてえ

本編をまずは終わらせましょう。
途中それるとデニムさんもやりにくくなるでしょうし、
まずは本編仕上げたいです…。

>>68
バッツも

http://www.prenavi.net/~pocky/cgi-bin/joyful/img/183.png

顔グラ作ろうとしたけどバッツの顔が全くイメージなくてできなかった…

あ

h抜くの忘れた…ごめんなさい

番外編　ていどなら少しくらいだいじょうぶだけど・・・
まあゲームのイベントなら後でも追加できるしね。

ageておきます。
スクリーンショットは後でまた発表しますね。

イベントは>>18まで完成しました〜。
グラフィックやその他アクションなどはまだ修正が必要の上
代用のキャラを使ってますが。
あと、戦闘システムは自分たちで作るんですか?(自由度低め）
それともそのままある物を使いますか?(自由度高め）

>>76
乙です

ロクシェとかその辺のオリジナルキャラ？のデザインって決まってる？
決まってなければ、ちょっと描いてみていい？

>>76
乙です。
こっちはちょういもろもろの事情でペース落ちちゃってるけどしばらくしたら落ちつくっす。

>>77
ロクシェは若いセフィロスみたいなイメージ。髪の毛は銀色と言うよりもほぼ真っ白。背中くらいまで伸びてる感じ。

自分絵描けないんであくまでイメージだけど、参考までに。

>>78
成る程、イメージ掴みやすい。
文だけ読んだ感じでは、なんとなくクジャっぽい外見を想像していた

８０

ミドは長老の木に着くと三人の姿を探す。
戦闘の痕跡を見つけたが、彼らの姿は見当たらなかった。
「無事だといいけど・・・」
まあファリスとバッツに限ってやられはしないだろう。ましてや今回は助っ人が一人いるらしい。今頃は土のクリスタルにの所へ向かっているのだろう。
ミドは長老の木を見上げた。
青々と茂っていた長老の木が、目に見えて生気を失っている。だというのに、周りの木は不気味なほどに成長を続けているのだから奇妙な感覚だった。
「さて、早くみんなを追いかけないと。それにここも安全じゃ・・・」
気がつくと、ミドは魔物に囲まれていた。
犬のような蜥蜴のようなその魔物は、どの魔物辞典にも載っていない、変種の魔物だった。
「・・・言ってるそばからと言うか噂をすればと言うか・・・」
ミドは刀に手をかける。
ざっと見ると四匹ほど。固まって茂みに隠れて隙をうかがっているのが三匹。
気持ちを切り替えて、ミドは飛び掛った。

まず目の前の四匹に、居合い抜きで切りかかる。
抜刀と同時に振るった刀は、四匹のうち二匹を捕らえた。
すれ違いざまに魔物の爪に当たったが、それをものともせず向き直る。
切り損ねた二匹が目の前に迫るがカウンターで三匹目を仕留める。
残った魔物の攻撃をいなし、一旦距離をとった。
そのとき、隠れていた三匹が同時に飛び掛ってきた。
「ブリザラ！」
瞬時に詠唱した氷魔法を放ち、二匹を仕留める。
「あと二匹！」
刀を構え、再び居合い抜きをかける。今度は狙い通り、残った二匹を仕留めた。

まず目の前の四匹に、居合い抜きで切りかかる。
抜刀と同時に振るった刀は、四匹のうち二匹を捕らえた。
すれ違いざまに魔物の爪に当たったが、それをものともせず向き直る。
切り損ねた二匹が目の前に迫るがカウンターで三匹目を仕留める。
残った魔物の攻撃をいなし、一旦距離をとった。
そのとき、隠れていた三匹が同時に飛び掛ってきた。
「ブリザラ！」
瞬時に詠唱した氷魔法を放ち、二匹を仕留める。
「あと二匹！」
刀を構え、再び居合い抜きをかける。今度は狙い通り、残った二匹を仕留めた。

「強くなったな、ミド！」
聞き覚えのある声に、ミドは驚く。
声がしたほうを見ると、そこには懐かしい顔があった。
「バッツ？バッツだよね！？」
「ああ、久しぶりだな、ミド」
バッツはミドに駆け寄って、手を取った。
「それにしても強くなったじゃないか。訓練したのか？」
「うん、レナやクルルが訓えてくれたんだ」
「そうか、あの二人も元気なんだな」
「盛り上がってる所悪いが、俺は放置か？」
言いながら、ギルガメッシュはバッツの後ろから出てきた。
「あなたが、ギードの言ってた助っ人、ギルガメッシュですね。僕はミドといいます」
ミドは右手を差し出す。
「ああ、よろしくなミド。ギルガメッシュだ」
ギルガメッシュも差し出された手を握り返した。
ふとミドは違和感に気づく。
「・・・ファリスは？」
ミドがそう呟くと、二人は少し顔をしかめる。
「あいつは今、ピラミッドの更に地下にいる」
「ピラミッドの？」
「ああ、話すと長いんだけどな・・・」

迫り来る砂や魔物、ミイラを掻き分けてファリスたちは土のクリスタルにたどり着いた。
「なんだよこれ・・・」
ファリスが驚愕の言葉を漏らす。
これまでの道中も以前の時とは比べ物にならない物だった。
砂が渦巻き、生きているかのように道を阻む。内部の構造も変形していて、二年前のピラミッドの面影は薄れていた。
それらを押しのけて、目の前のクリスタルの異常さが、トップクラスの変貌を遂げている
先ずは大きさ。
人ほどの大きさだったクリスタルは、今は大岩のような大きさだった。
放たれるエネルギーは尋常ではなく、漏れ出した余波は回りに飛び散り、大地に吸収される。
「なるほどな・・・暴走したクリスタルから漏れ出るエネルギーが大地に溶け込み、異常なエネルギーが世界中に異常気象を起こす・・・こういうことか」
「近づいて調べようにも・・・これじゃこっちが危ないぜ。どうするよ？」
「とにかく一旦クリスタルルームから出よう。こっちが危険だ」
三人はクリスタルルームを出る。

「待ってました・・・」
クリスタルルームを出ると、そこに一体の魔物が立っていた。
「お前は・・・！」
「ソプラノとアルトがやられたようですが、このテノールはそうはいきませんよ」
「なるほどな・・・長老の木で俺らを襲ったヤツの仲間ってことか」
ギルガメッシュが槍を構える。
その前に、ファリスが立った。
「ここは俺に任せろ。二人は先に行ってくれ。ここは危険だし、それに三人が肩を並べて戦うには狭すぎる」
ダガーを抜きながらファリスが言う。
「待てよ、危険なのはお前も同じゃないかファリス。クリスタルがすぐそばで暴走してるんだぞ。何が起こるかわからない」
「ならなお更二人は先に脱出しててくれ。俺はこいつを倒したらすぐ行くからよ」
「すぐってお前・・・」
言いかけてバッツははっと気がつく。
「そういやお前時空魔法も使えたんだっけな」
あの戦いの日々で、ファリスは時魔道師を極めていた。
時空魔法を使えるなら、テレポで外に脱出できる。
「わかった、行こうギルガメッシュ」
「ああ、生きて出てこいよファリス」
バッツとギルガメッシュは戦場になる場所に背を向けた。
残された二人は、それを皮切りに飛び掛る。
瞬間。激しい地鳴りと共に、地面が割れた。
「な───！」
「ッッ！」
ファリスとテノールは地割れに飲まれ、口をあけた闇に飲まれていった。

>>ゲーム組
一応予定してるキャラごとのアビリティとか公開しようか？先々で微妙にかわるかもしれんけど。

てゆーか十二話ごときじゃ終わらんよこれ（´・ω・｀)

燃えた！続きが楽しみです。

デニムよ。この夏最もアツイ男？だ。
ちょうど今FF5やってて、リバイアサンらへんなのだが古代図書館って無に飲み込まれたよね？
エンディング後元通りになるんだっけ？

>>87
無にのみこまれた町とかは全部元通りになる。
ついでに言えばクリスタルも再生する。石版があったところで。

クリスタルの復元場所が石版の所って演出に感動した。
まーカルナックとかロンカには復元無理ぽそうだから、石版の場所に復元なんてのは当たり前かも知れんが

わさびにデニム・・・ﾃﾞｼﾞｬｳﾞな予感

>>85
シナリオ乙です。うますぎて尊敬する…
キャラごとのアビリティ知りたいです。

>>85（デニム）
ぜひともおしえてくださいまし。
現在４５あたりまで完成…。

>>91
ありがトンｗ　そう言ってくれると趣味で小説書いててよかったって思うよ。

>>92
んじゃあ晒しまふ　これでもおおまかなんで細かくは設定してない。そのへんはゲームバランス考えて微調整よろ

ファリス・・・黒魔法　魔法剣　連続魔　時空　乱れうち　投げる　
バッツ・・・白魔法　乱れうち　両手持ち　二刀流　黒魔法　格闘　　
ギルガメッシュ・・・ジャンプ　青魔法　乱れうち　溜める　
ミド・・・居合い抜き　白魔法　両手持ち　　格闘　

あとで出る予定のキャラ↓
ヴァン(オリキャラ　男)・・・白黒魔　格闘　ﾁｬｸﾗ　溜める　カウンター　
レナ・・・白魔法　召喚　黒魔法　魔法剣

全部話の中で出るかは分からないけどとりあえずこんな感じ。
ちなみにｸﾙﾙはﾊﾟｰﾃｨには入らないし　多分出てこない。
出てくるとしたら番外編かな・・・。

90をスルーすんなよｗ

ファリス・・・連続魔　ヘイスト　クイック　スピードをしのびの衣チキンナイフなどで
　　　　　　　極限まであげて
　　　　　　　
　　　　　　　オナニー　　　

>>1
乙!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ネ申だ!!
支援age

やべえ、メインで使ってたパソが�dだ・・・
しばらく古いパソ使うよ。
せっかく続き書いてたのにまた書き直し。

ゲーム組この隙にサブイベントとかの調整でもしといてくれ。
迷惑かけてスマソ。

FF５ALのﾛｺﾞ作りたいですが…
ﾃﾞﾆﾑ.さん、わさび｡さん、FF７ACみたいな感じで良いつかね？
"FINALFANTASY V"ﾛｺﾞはどうにかしますが…

>>97
>>90にもレスせよ

>>90
ﾃﾞｼﾞｬｳってどゆこと？
他に同じコテハン誰かが使ってるの見たことあるとか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､ｧ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,､ '";ｨ'
_＿_＿＿___　　　　　　　　　　　　　 ／::::::/l:l
─- ､::::;;;;;;;;;｀ﾞﾞ''‐ ､　 　 __,,,,......,,,,_／:::::::::/: !|　　　>>90　またまた　ご冗談を
　　. : : : : : : ｀ﾞ'ヽ､:::ﾞヾ´::::::::::::::::::::::｀ﾞﾞﾞ'''‐'､. l|
､､ . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ!　　　　　　　　　　　　　　　　　,､- ､
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　　　　 ｀ヽ､:::::::::;;;､､--‐‐'''''',,iﾆ-　　　 _|　　､-l､,},,　 ￣""'''¬-, '　 ''‐-､ .,ﾉ'ﾞ,i';;;;ﾂ
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.　　　　／　 /:::::::::::::::::.　　　　　　　　　　　　',.　　　 　 /　　 ,.､　　　　 /

「う・・・」
気がつくと、ファリスは洞窟のような所にいた。
辺りは暗闇で殆ど何も見えない。
「そうか、ピラミッドの床がもろくなってたんだな・・・てことはここはピラミッドの地下か・・・」
状況を確認すると、ファリスは明かりを灯す。
「そういえば、俺と一緒に落ちた魔物はどこに・・・」
背後から飛び掛る気配を感じて、ファリスは身を翻す。
「ち、外れましたか・・・」
テノールは剣を構え、ファリスに向き直る。
「背後からバッサリか。随分と汚いマネするじゃないか。テノール、だっけ？」
素早くダガーを抜くと、瞬時に魔法の詠唱に入る。
テノールの体が流れ、再びファリスに切りかかった。
迫る剣をダガーで流し、懐に魔法を放つ。
「サンダガ！」
「グッ・・・」
衝撃を利用し、ファリスは距離を開ける。着地と同時に、今度はファリスから飛び掛った。
ダガーを横薙ぎに振るい、テノールの胸を一閃するが
「な・・・」
ファリスのダガーはテノールの持つ剣に防がれていた。
「そう簡単にはいきませんよ」
「成るほど、長老の木で出てきたやつよりは骨がありそうだな」
そう言うと、ファリスは再び魔法の詠唱に入った。
「もうあなたの魔法は通用しない！」
テノールは体をまわし、再びファリスに切りかかるが、
「な───」
すでにファリスの姿は消えていた。

あわててファリスの姿を探すが、何処にもいない。
「くそ、どこに───」
不意に背後から衝撃が走り、テノールは動きを止めた。
「あ・・・が、ぐ」
背後の気配を探る。
淡い、赤い光を帯びたファリスが、魔法剣がかかったダガーを突き立てていた。
「へ、ヘイストか・・・」
「背後から不意打ちってのは好きじゃないけど、お前もやったことだ、あいこだぜ」
やがてテノールは体内に回ったブリザガの効果で完全に凍結した。


息を潜め、ファリスの勝利を見守る影があった。
屈強な肉体はモンクを思わせ、内在する力は相当なものだ。
「強いな、あの人・・・」
素直に、ファリスの実力を認める。
この者の全力をもってしても勝てるかどうか分からない。
それに先ほどの魔物との戦闘でさえ、ファリスは全力を出す前に勝利していたのだ。

次元の狭間で、ロクシェはある者を待っていた。
「お待たせしました」
「来たね・・・」
姿を確認すると、ロクシェは向き直る。
「バス、君の兄弟は全滅したよ」
「承知してます。だがこの私はちがいます」
最初にミドが倒したソプラノ。
長老の木でファリスらに倒されたアルト。
地下の空洞でファリスに倒されたテノール。
そしてこのバスは、屈強な四兄弟の魔物だった。
その中でもソプラノとバスは抜きん出た力を持っており、特にバスは四兄弟中最強とされていた。
「どうやら彼らは、本当に厄介になりそうだ。近々手を打たないと」
「では、私が直接・・・」
「いや、君には別の仕事がある」
そういってロクシェは空中に映像を映し出す。
そこには一つの国と城が見えていた。
「此処をつぶしてくれ。次元の狭間の出入り口にあるこの国はどうしても邪魔でね」
「タイクーンと呼ばれる国ですね・・・しかしこの国の治めているのは・・・」
「分かっている、だから実力と知力がある君に頼むんだ。手段は問わない。国を壊滅させて、この国を治めている女王を殺してくれ」
「承知しました」
バスが消えると、ロクシェはある人物の顔を映し出す。
「一応父の仇に当たるからね。容赦はしない」
愉悦とも取れる笑みを浮かべながらつぶやいた。

モアイイベントマジｷﾎﾞﾝ。

>>106
モアイイベントってなに？

クレセントの南の海底にある謎のモアイ。
ずっと何か無いかと研究されてきたが、
結局何もなかったというオチ。

出ました、厨房漫画にありがちな四天王設定！
それにしても、このゲームの戦闘はどんな感じになるの？本家5と同じジョブシステム？
もちろんサイドビューバトルなのは前提で

>>109
FF4の四天王から。
でも別に四天王というポストほど強くはない。
あとからもっと強いのが出てきますよ・・・多分。
戦闘に関しては俺はジョブシステムでなく本家時代で習得したアビリティで戦うのをイメージしてる。
まあゲームでしょっぱなからサンダガとか使ったらおかしいから、その辺ゲーム組調整よろ。

>>98
どうぞ作ってくださいませ。
作ってくれるならどんなんだろうがかまいません。
皆で作るゲームですからw

>>109
ジョブはクリスタルがもうないから不可。っていうかグラフィックが間に合わない…。
戦闘システムはスキル形式で独自で計算式立ててシステム作ってます…。
はじめから乱れうち8連とか連続魔とかできたらゲームバランスもへったくれもないですからw

モンスターはほぼすべてそろってます。

あと、>>106>>108は俺だったというオチ。できないのなら作ってしまえ…ﾆﾔﾘ

>>110-111
お前ら、懲りずにまたゲーム制作やってんのかｗ
どうせまたコケるんだからやめとけって

>>わさび
順調みたいでなにより。
サブイベントとかゲームのみのイベントとか作るときは遠慮なく声かけてくれ。
小説の分のみをそのままゲーム化したらゲームとしてはかなり短い物になりそうだし。

>>112
茶化すくらいなら書き込むな。
こっちは真面目にやってる。

ついでに言うと俺を誰かと勘違いしてる人がいるみたいだが全く身に覚えが無い。そこんとこよろ。ｏｓｚ

>>112
また、っていうのがよくわからん…。
２ｃｈ企画でゲームを作るのは今回が初めてだが…。

>114
ヒント：前にもこういう企画があった
自分は応援してます。頑張ってくださいね

>>113
＞茶化すくらいなら書き込むな
２ちゃんには誰が書き込んでも構わんはずだが。
ここはお前の掲示板か？
そういう心構えなら、まず半年ROMるとこから始めろ。
ゲーム作りとかいう前の段階だ。

なんだこのキモヲタ妄想スレ

>>116
お前自分が頑張ってる時に茶化されたら嫌な気分にならないのか？
ネットの決まりがどうとか言う前に考えることがあるだろ。

気持ちは判らないでもないし、個人的に応援はしているけど
ここでゲーム製作しようって思うのだったら、煽り耐性も
つけていかないと身が持たないよー。いやほんと。

まあ言われてもしょうがない気がするべ。
外からのツッコミ気にせずにやってきたいなら無料スペースでも借りればいいんだし。

俺は別に煽られたってかまわんよ。
それ以上にここは協力率が高いからゲームも早く仕上がるしね。

っていうか。煽りに反応してても、意味ないし。

最強は依然エンハンスソードでFA？

>>121
お前ね・・・しっかり気にしてんじゃん。

ちょっと考えたんだけどどっかで専用板借りようかとおもってるんだけどどうかな？
混乱しそうならこのままでもいいんだけど。


ゲーム組 進行状況どんな感じ？

そして消滅へ

そして伝説へ…

>>124
ここでもいいじゃん。
煽りが気になって反論してしまいそうなら半年ロムってからでもいい

ﾑﾘﾎﾟな悪寒

煽りはすべてスルー汁
デニム氏、わさび。氏ガンガレ
応援している人はたくさんいる

基本的な質問で申し訳ないけど、これってノベルゲーにするの？
それともいわゆる戦闘ありのロープレなの？
今あがっているSS風のシナリオ（？）でいくのかな。

頑張れ！！期待してます。

>>129必死で乙
名無しで自分擁護してむなしくない？

>>131
>>129は私ですが何か？



スルーできてないorz

しかもコテ間違えたorz
>>132

欝だ・・・もうROMろう

制作組は早くも飽きてきたかw？

ぐは…。戦闘システムﾑｽﾞｶｼｽ…ていうかﾒﾝﾄﾞｸｻｽ…

>>127
俺も同意。
っていうか、それよりもうｐろだが欲しいところ。
テスト品とか出せないし、

>>130
戦闘ありのＲＰＧだと思うけど…
っていうか違ったら今俺が戦闘システムを作ってる意味が無くなると思われ。
違ったら首吊る。
負けたら負けたで、またイベントを作るのみ。

>>129>>131>>133-134
�dクス。頑張るよ。

企画倒れまっしぐらか

ギルガメッシュ、
名前はいりきらないから略称でギルにしときます。

「けっこう広いなここ・・・」
ピラミッド地下の空洞を進み、かれこれ数時間は経過していた。
ファリスは一旦腰を下ろすと鞄から非常食を取り出し、もそもそと頬張った。
魔物ハンターという職業柄、こういったサバイバルは日常茶飯事だった。
「そういえば二年前も、こんな生活ばかりの旅立ったな」
そんなことをつぶやきながらファリスは水を取り出す。
水と非常食はもってあと一日分。早々に脱出してバッツ達と合流しなければならない。
ファリスは立ち上がる。と、同時に、無数の気配に気がついた。
(こんなところにも魔物は居やがるのか)
息を潜め、気配の数を探る。数にして二十強。
魔法を乱発すればわけないだろうが、この限られた空間でそれをやれば、周りが崩れる恐れがある。
接近戦で潰していくしかないだろう。
ゆっくりダガーを抜く。同時に周りの気配も、殺気と共に襲い掛かってきた。
飛び交う魔物をいなしながら、ファリスは一匹ずつ倒していく。
数匹同時に襲ってきた時は乱れうちで即座に対応する。
「なんだこいつらっ倒しても倒しても沸いてきやがる！」
既に三十は倒した。沸いてくる魔物はやはり新種のもので、急所も分かり辛い。
「くそっどうなってやがる」
ファリス自身は傷を負っていないが、使用しているダガーに問題があった。
並の剣よりは質のいい物だが、それでも連続する戦いで痛んでいる。
細かい刃こぼれが刃の寿命が近いことを告げている。
ファリスは背後から迫ってきた魔物にダガーを投げつけ、新しいダガーを取り出す。
代えはこれ一本。これが朽ちるか、ファリスの体力が尽きるか。どちらにせよこの調子では埒があかない。
五十匹目を仕留めて、ファリスは駆け出した。
逃げるように走るファリスを魔物が追ってくる。やがてそれは隊列を成す。
「よし！」
ファリスは踵を返すと、魔物の群れに向き合った。
「くらえ！」
両の手からファイガが放たれ、群れを一瞬で覆いつくした。
ファリスはその中に飛び込むと、群れの中心に乱れうちを叩き込んだ。
やがて魔物達は次々と絶命していき、跡形もなく燃え尽きた。

魔物が全滅するのを見届けると、今度は背後の岩陰に手を突き出した。
「さあ、出てきな。さっきからコソコソとしやがって。出てこないとこのまま吹き飛ばす」
岩陰に隠れて様子を伺っていた気配は、両手を挙げて歩いてきた。
「あんた、強いな」
出てきたのは男だった。
ファリスは男を睨み、警戒を崩さない。
「なぜ俺を監視していたんだ？」
「向こうで誰かと戦ってたときに偶然通りかかったんだ。そこでの戦いも見せてもらったよ」
口元を緩め、微笑みながら男が言う。
「コソコソして悪かった。俺の名前はヴァン。冒険家ってとこだ。あんたは？」
「……オレはファリス。訳あってこの洞窟に落ちてきた」
男……ヴァンの自己紹介にファリスも返すが、まだ警戒は解かない。
「迷ってるならオレが出口まで案内するぜファリス」
「本当か？」
あまり時間がないファリスには、魅力的な申し出だった。
まだ油断は出来ないが、ヴァンからは敵意は感じられない。
ファリスはゆっくりと腕を下ろした。
「ここはロンカ人が掘った空洞らしい。流砂の砂漠のピラミッドもジャコールの洞窟も、ロンカ人が作ったと言われている」
ガイドのようにヴァンが語りだす。
「この先にはワープ装置に通じる道があるんだ。そこから三日月島のクレセントの町の地下に飛べるはずだ。町からカルナック行きの船が出てるからそれに乗って帰ればいい。二日とかからない筈だ」
「……詳しいな。ずっとこの辺にいるのか？」
「元考古学者なもんでね。それに地理も歴史も詳しくないと冒険家なんて出来ないさ」
ヴァンはそう言いながら歩き出した。
「とりあえずワープ装置まで行こうか。ついて来いよ」
歩き出すヴァンにファリスが続いた。

バッツらは、古代図書館に戻ってきた。
「おお、戻ってきたか」
「ああ、クリスタルの様子を見てきたぜ。異常なほどのエネルギーを放出していた」
「ふむ・・・やはりな・・・長老の木はどうじゃった」
「枯れはじめてたよ。目に見えて生気がなくなってたな」
「そうか・・・ところでファリスはどうした？」
バッツが顔をしかめる。
「ああ、ピラミッドの地下に落ちてしまった。もろくなってたところにクリスタルのエネルギーの放出で床が崩れたんだ」
「そうか・・・まあファリスなら自力で帰ってこれると思うが・・・」
そう言うと、ギードは一通の手紙を出した。
「これを、ファリス宛てに届いた手紙じゃ」
バッツは手紙を受け取ると差出人を見て驚いた。
「これは・・・レナからだ！」
「レナってあの時の可愛い女か。で、なんて言ってるんだ」
バッツは手紙に目を通すと、目を見開いた。
「・・・タイクーンが魔物の軍勢に乗っ取られたそうだ。援護に来てほしいそうだ」
「タイクーンが・・・！？」
ミドが驚きの声を上げる。
「どうやら、お前ら全員狙われてるみたいだな」
ギルガメッシュが呟く。
「お前らってどういうこと？」
「・・・エクスデスを倒した戦士だ
ミドの質問にギルガメッシュは冷たい表情で言った。

タイクーンからやや北に位置する、山に囲まれた森の中で、レナはいた。
数日前、タイクーンに突然現れた魔物に城を荒され、見たこともない魔物の軍勢に城を占拠され、今はこうして城を奪還すべく、状況を立てなおしている。
「レナ様。古代図書館への連絡を済ませました。これでサリサ様やバッツ様に連絡が行くかと」
「そう。ありがとう」
報告に来た兵士には一瞥もくれず、レナはじっと城の方をみつめていた。
(何かが世界で起きているのね・・・どうやらそう簡単には城を取り返せそうにないわ・・・)
二年ぶりに彼女がとった剣は少し重く感じられた。
魔法も、得意とした白魔法以外は少しなまっている。
指導者が平和に浸かっていたせいで衰えている。そのことも彼女を不安にさせていた。
目を閉じて胸に手を当てる。
脳裏には二年前に肩を並べて戦った仲間達。
(出来れば、あの人達に頼りたくはなかったけど・・・)
迷惑はかけたくなかった。
皆、それぞれの道を行き、それぞれの生活を始めている。
それを自分の国のことに巻き込むのはレナの本意ではなかった。
(でも、みんなならきっと来てくれる・・・)
いつまでも悩んでいてもしょうがない。
レナはかつての旧友を信じ、ゆっくりと立ち上がった。

実は次回からうｐする話は最初の頃は考えていなかったという裏話。

ゲーム化の話が持ち上がり、このままでは旧メインキャラ全員出ないうえに、あまりにも短い。
急いでストーリーを変更。設定を追加。結果として俺自身結構好きなイベントになってしまった。

結末はしっかり考えてるから、同じことがまたあっても迷走することはないと思う。
エンドをいじるとなんか最初からいじりなおさないといけなくなるかもしれんし。

駄文ｽﾏｿ

ヘボいSSしかねーじゃんここ

>>139-142
GJ!!
次回作も期待します!!

「ふふふ…実はｻﾝﾀﾞｶﾞの上にあと二つの上級魔法があるのじゃ｣

>>145自演皿仕上げ

おもすぃなぁ(*´д`)次回期待してるぜ

ゲームつくりとか大それたこと考えんと、気楽にSSでも書いてるのがエエ

サンダー→サンダラ→サンダダ→サンダガ→サンダジャ

ダ系が消えた理由はこれかwファイダ、ブリザダは自然なんだがw
FFZ2ではバーストなんて魔法がメルトンらと同列の扱いで出て来てた。

禿しく期待してます

クレセントからタイクーン行きの船にファリスは乗っていた。
本来、カルナックに渡り古代図書館に戻る予定だったのだが、町で聞いた噂が気になり、急遽予定を変更したのだ。
「しかしいいのか？わざわざついて来なくてもいいんだぞ？」
ファリスは隣に立つヴァンに話しかける。タイクーンに行くと言ったファリスに、ヴァンはついてきた。
「以前からタイクーンに言ってみたいと思ってたからちょうどいいさ。それに国がやばいんだろ？俺でよければ何でも手助けするよ」
そう。
ヴァンの言うとおり、町で聞いた噂はよくないものだった。
およそ五日前───ファリスがピラミッドから洞窟に落ちた日───に突如タイクーンに魔物の軍団が出現し、あっと言う間に城を占拠されたらしい。
タイクーンの若き女王となったレナは、今は城を奪還すべく、生き残った兵士たちの指揮を執り、戦っている。
「バッツからの手紙が来てから十日間……こんな短期間でこんなにいろんなことが立て続けに起こるなんてな……」
ファリスは薄々感じていた。
もうすぐ世界に再び危機が訪れるかもしれないということを。
ギルガメッシュが言っていた次元の狭間にいる謎の男。立て続けに自分たちを襲撃した魔物達。そしてクリスタルの暴走とそれに伴う、世界規模の異常気象。
ピースは揃ってきている。
(もしかしたらまた次元の狭間に行くことになるかもな……)
そんなことを考えながら、ファリスは流れる水面を睨んでいた。

連絡を受けたバッツらは城の周りを囲う森に辿り着いた。
だが、二年前とは違い、森は大きく、深くなっていた。
「レナたちもこの森にいるんだろうけど、これじゃあ探すのも一苦労だな」
「まあこれだけ深い森なら、身を隠しやすい。森が急成長したのは好都合だったのかもな」
「早くレナさんを見つけましょう。このままじゃこっちが迷いそうですよ」
森のを散策していると、何処からか妙な気配がした。
三人は武器に手をかけ、回りの様子を伺う。
数分もしないうちに、彼は姿を見せた。
「大丈夫ですか！」
現れたのは、全身に傷を負ったタイクーン兵だった。
倒れこんだ兵士をミドが支える。
「うぐ……大丈夫です……それより……レナ様に……」
「僕たちもレナさんを探してるんです。あなたはレナさんが何処にいるのか知っているんですか？」
「そうですか……自分が……案内します……」
無理に歩こうとする兵士をミドが制止した。
「その怪我じゃ歩くのも危険ですよ。応急処置をします」
ミドはケアルを兵士にかける。

「かたじけないです……」
少し楽になったのか、兵士は先ほどより落ち着いた。
「魔物がいきなり現れて、あっという間に城を制圧されて……今レナ様は城を奪還するために残った兵士を集めて準備を進めているんです。私は今城の様子を探ってきたのですが途中で魔物に襲われてしまい……」
「で、偶然俺たちが通りかかったんだな」
「とにかくレナ様の所に案内します。ついて来てください」
兵士は立ち上がると、バッツらを促した。
三人はそれに続く形で歩き出した。

(バッツ……いいか？)
ギルガメッシュが、バッツにだけ聞こえるように言った。
(なんだ？どうかしたのか)
(ああ……俺たち、つけられてるぜ)
(なんだって？)
バッツは思わず大声を出しそうになった。
辺りの気配を探ってみるが、不審な気配は見当たらない。
(無駄だ。お前らじゃ気づかない。おそらく俺たちにレナのところに案内させようって魂胆だろうぜ)
(じゃあ、ここで倒そう)
バッツは剣に手を伸ばそうとするが、それをギルガメッシュがそっと制止した。
(この中でヤツの気配に気がついているのは俺だけだ。俺が仕留めている間にお前らは先にレナの所に行くんだ)
(……わかった。気をつけろよ)
(ああ、みんなには少し離れたら伝えてくれ)
ギルガメッシュは気づかれないようにそっとパーティから抜けた。

「さてと……」
ギルガメッシュが槍を手に取る。
ここに来るとき、ギルガメッシュは古代図書館で、身を固めていた鎧を交換し、今は軽装の胸当てを装備している。
手持ちの武器も槍に限定し、今は次元の狭間で手に入れた槍を持っている。
水晶の竜より練成されたその槍は、１２の武器の一つである、ホーリーランスを凌駕する武具だった。
槍を構えると、気の影に向かって打突を繰り出した。
気合と共に発せられた衝撃波が木々をなぎ倒し、轟音をとどろかせる。
「出てきな。いるのは分かってる」
煙の影から出てきたのは、見覚えのある魔物だった。
「やっぱりな。生きていたのか。理性をはぎ取られたようだが、以前にも増して強くなったようだな」
魔物はうつろな目でギルガメシュを見据える。
その瞳には、魔物特有の邪気も、戦う者としての覇気もない、人形のような目をしていた。
「やれやれ、せっかく再会したってのになぁ。今じゃ命令された事だけをこなす戌に成り下がったか。お前らしくねぇぜ、“エンキドウ”」
そう。バッツらをつけていたのは、昔のギルガメッシュの友、エンキドウだった。
バッツらとの戦いに敗れ、死んだかと思われていた彼が、実は生きていた。
だが、肉体は無事だったが、魂が弱りきっており、今こうして肉体だけが操られ、動いていた。
魂がないのだから気配もない。
ギルガメッシュが感じ取れた気配は、エンキドウに残っていた、微弱な魂のかけらだった。
かつてエクスデスに仕え、魔性の者として生きていたギルガメッシュだからこそ、エンキドウを感じ取れたのだ。
「……」
無言のままエンキドウが飛び掛った。
ギルガメッシュがそれを槍の柄で受け止める。
かまわず拳を繰り出すエンキドウ。
「この…！」
エンキドウは手を休めず、拳を突き出す。
魂がないはずのエンキドウは、まるで生きているかのように、正確にギルガメッシュの急所や隙を突いていく。
それをギルガメッシュは槍で受け止め続けた。
「くそ……」
既に百近い突きを防いだ。
一発を防いで、攻撃を仕掛けようとすると、すぐさま急所を狙い済ました突きが来る。それを再び受け止める。
同じ事を繰り替えしていた。

「なめるな…！」
ギルガメッシュは、全身からまばゆい程の光を発生させた。
「！」
たまらずエンキドウは距離をとる。
戦いを好むギルガメッシュは、多種多様な技を習得し、使いこなせる。それはもはや青魔法の域に達しているだろう。
「おおおお！」
今度はギルガメッシュが打突を繰り出した。
エンキドウの連打に劣らぬ打突を繰り出し、エンキドウを追い詰める。
やがて防ぎそこなった一発が、エンキドウの肩を捕らえた。
「今だ！」
肩に槍を刺したまま、ギルガメッシュは左手から電撃を放った。
刺さった槍のせいで身動きがとれないエンキドウは電撃の直撃を食う。
「……！」
槍を引き抜き、そのままエンキドウを蹴り飛ばした。
「手ごたえありだな」
倒れこんだエンキドウに、ギルガメッシュは槍を向ける。
その瞬間。エンキドウの体が、白い光につつまれた。
「これは……」
エンキドウの放つ光は癒しの風、ホワイトウィンドゥのそれと酷似していたが、それを凌駕する回復力を秘めていた」
やがてエンキドウはダメージを回復し、再び立ち上がった。
「これは……そう簡単に終わりそうにないな……」
口の端を歪め、ギルガメッシュは長期戦を覚悟した。

なんか知らないけど規制かかってて書き込めなかった(´･ω･`)

ずいぶん間があいたけどゲーム組とかどうなっちゃってる？

＞デニム. ◆OcT7dY/v6Q
ヘタレSSいらん

(＾∀＾)いやいや、ここのスレはいつ観ても燃える罠ゆえにGJだ罠

>>デニム
これからも頑張れよ！
良コテながら応援しとるよ！

ﾊｹﾞﾓﾄﾃﾗｲﾀｽ

よってデニム. ◆OcT7dY/v6Q＝厨コテ決定ｗ

デニム久しぶり乙っす
頑張ってくれよ！


>>158
それにしても叩くのが早いですなぁ
いつもここばっか観ているんじゃないんですか（＊´ΨΨ｀＊)

>>162
氏ねよ

デニム乙。楽しみにしてるからがんばれよ

>>163
おお、すまん
いつも叩いてるやつが先にレスつけるから気になったんだが


荒らしに反応してるだけたな・・・
素直にデニム氏わさび氏を応援するかな・・・

みんなありがとう。

今までので’序盤’は終わり。
今回からがだいたい’中盤’ぐらい。
でもこの中盤　やたらと長くなるような希ガス。

ついでに言うと今回の主人公のファリスや、やや脇役気味なギルガメッシュ、新キャラヴァンはこっからどんどん活躍していく予定。

さらにもう一つ。
ギルガメッシュについてだけど、こいつに関しては、ちゃんと８に関しても考えて書いてる。
まあそれはエンドで明らかになることだし、どんな形でリンクするかも現時点では秘密。
あと、エンキドウに関しては完全にこっちの遊び、ってか都合合わせで組み込んだもの。でも今までの敵の中で一番強いｗ

まあ製作秘話みたいなこと書いてみたけど、今回で一旦の区切りってことでよろしく。
できれば最後まで読んでやってください。

駄文＆長文でｽﾏｿ

162 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/24(水) 20:33:46 ID:iW2IxGtA
デニム久しぶり乙っす
頑張ってくれよ！


>>158
それにしても叩くのが早いですなぁ
いつもここばっか観ているんじゃないんですか（＊´ΨΨ｀＊)


163 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/24(水) 23:24:21 ID:8ue2Jdl/
>>162
氏ねよ

デニム乙。楽しみにしてるからがんばれよ


164 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/24(水) 23:58:35 ID:iW2IxGtA
>>163
おお、すまん
いつも叩いてるやつが先にレスつけるから気になったんだが


荒らしに反応してるだけたな・・・
素直にデニム氏わさび氏を応援するかな・・・

このストーリーのどこがどうおもしろいのか全然解らないが、ゲームには期待。

オナニーSSと馴れ合い以外何があんのここ？

ＳＳは純粋にゲームの形になった時に楽しみたいと思っているから斜め読み。
だけど、この形からどうゲームにしていくのかちょっと疑問ではある。
もう一部はサンプルとして提供できるような形になっているのかな？
だったらそれを見てみたいのだけど…
どっかうｐﾛﾀﾞ探しているんだっけ？適当なところにあげてみたら？

デニム氏がんがれ！まぢ期待してる。

これは実にすばらしいスレですね






























コテハンの自演擁護が

だが、おれもおまえもこのスレの住人になりつつある


そうだろ？

大しておもしろくないけど、何か続きが気になって読んでしまう。
というわけで期待してます。

コテの自演がすごいね

なあ、そこまで自演だのなんだの言うんならここに来ないでいいんじゃないの？
俺はある意味できあがってのお楽しみで内容は全然読んでないけどさ。
それでも何か作ろうとする奴は陰ながら応援したいよ。

マジレスすると、ストーリーは悪くないと思うけど
キャラの名前が・・・
ソプラノ・アルト・テノール・バス　とか・・・
もちっとひねったほうが良いと思うけど

>>175
なあ、名無しで自分ほめて楽しいか？

ここまで擁護がウザイと、ちょっとなあ・・・

煽りレスの奴って

ID全部単発だけど文体殆ど同じだよね。

↑なるほどこういう香具師か

デニムがなんか頑張ってるけど、肝心の制作組がスレから消えた件

なぁ、どうやってＩＤってかえるんだ
半年ROMったし、書き込み始めて二ヶ月ぐらいするが
いまだにわからない
教えてエロイ人

>>177
なんだ、ぐんぐつの音が聞こえる類の妄執にとりつかれたクチか。
相手して損した。

デニム乙です。
ファリスとバッツに手を出した手前、他のキャラグラも作ろうとは思うんだが
企画倒れかと心配して、作成せずにいます。
それとは別にシナリオ楽しみにしてる。

>>175
＞なんだ、ぐんぐつの音が聞こえる類の妄執にとりつかれたクチか。
そうでも思わないと不安でたまらないんだねデニムんｗ
同情するよｗ
>>184
あのですね、馴れ合いはもうお腹いっぱいですんで結構です。

>>185
じゃあ、なんでここにいんのよ？ネットは自分で好きなもん
見れるんやから、わざわざココに来て文句言う必要もあるまい。

煽り叩きの類はスルーするとしても、このＳＳの状態から
どうやってゲームの形にするのかだけは確認したい。
戦闘は固定で勝敗による分岐もなしで完全に一本道のゲームになるの？
だったらﾛｰﾌﾟﾚの形にする意味ってあんまりないような。

遅れてｽﾏﾝ…といっても待ってる人いないか？
とりあえずデニム乙。

>>184
企画倒れじゃ俺の苦労がすべて水の泡だ。がんばってくれぃ。
ほかの閲覧者にもいろいろ作って欲しいね。絵師大歓迎。

>>185
ゲーム制作スレなんて大体こんなもんだと思うんだがなぁ…。
てゆーか馴れ合い無かったら２ｃｈ計画のゲームそもそもが作れないんとちゃう？

>>187
戦闘勝敗分布はモチロンつくりたいねぇ。
戦闘はＳＳに出てくる奴はだいたいボスキャラだとおもうしそこへの道筋に雑魚キャラ配置…じゃないの？
一本道か…。ふむ、寄り道イベントを大量に作りたいところだ。ゲーマーの俺としては。

個人的にはそろそろ潜っても良いと思うけどね。
煽りはともかく、作って発表するめどが立ったのなら
結末まで発表しちゃったら興ざめでない？

>>188
馴れ合いながら製作したいんなら、個人でサイト立ち上げてそこでやるほうがいいと思う。
このままじゃ意味なく煽りと擁護ばかり増え続けるべ？

>>190
激しく禿同
このままのスレの雰囲気では、ＳＳ出してもゲーム出しても
単に叩かれて終わってしまう
そんなの嫌だと思うしさ

みんな議論交わしてるとこ申し訳ないんだけどさ。
誤解無いように言っとく。

もともと俺がＳＳ書きたいって言い出してそっから>1さんがスレ立てしてくれたの。
で、いざ書こうとしたときにわさび氏が作ってくれるっていうから歓迎＆感謝したのがゲーム話の事の発端。

つまり最初からゲーム化目的で書いたのではなく、俺が書きたいから書き始めただけ。
俺からすれば誰かがゲームにしてくれるって言うなら喜んで感謝＆協力するけど、ないならないで書きたいように書く。
わさび氏のこともあるし、作る側の都合で止まったり飽きたりすることもあるだろうけど、それは本人の意思。
俺は叩かれようが煽られようが最後まで書く。
途中でやめたらスレ立ててくれた>1さんにも申し訳ないし、なにより俺がみんなに読んでほしい。
煽りとかじゃなくて純粋な感想、批評もほしい。

ゲーム化どうこうじゃなく普通に読んでくれたらそれでいいの。
そこのところ踏まえておいてくれないかな。

だが、煽りが乱発するとこのスレが過疎化するぞ
特にそのようなレスをすると、自己擁護がどうとか言う連中が沸いてくるし

それでもいいっていうなら、応援するけど・・・

ゲーム作りはチームワークが重要と言うことをまるで分かってない＜デニム. ◆OcT7dY/v6Q
ていうか、デニム. ◆OcT7dY/v6Qってただの独り善がりな厨房？

わたしはゲームの方はあんまり興味ないかな。
SSが読みたい。ファリス主人公のアフターストーリーが読みたい。

また擁護か

>>192
わかった。まずは煽りを無視できるようになれ
ＳＳ気になってるやつはレスするかしないかはわからんけど、俺含めて読んでるから。
過疎化するしないは問題じゃない。デニムが定期的にＳＳあげればスレは消えないからさ。

タイクーン城周辺の森に、ファリスとヴァンはたどり着いた。
ファリスは直接城には向かわず、森の中を、まるで何かを探すかのようにさまよっていた。
「ファリス、一体何処に向かってるんだよ」
必死に後を追いながらヴァンはファリスに呼びかける。
ヴァンの呼びかけにも答えずに、ファリスはずんずんと進んでいく。
やがて、開けた場所にでて、ファリスは足を止めた。
「これは……」
辺り一帯は凄まじいほどに荒れていた。
巨木はなぎ倒され、地面は抉れ、一部ではぱちぱちと木が燃えている。
「どうやら……ここで誰かが戦ったようだな」
ヴァンが一目見て状況を理解する。
「でも、一体誰が……」
これほどの戦闘力を持つものはそうはいない。常人ではこれだけの破壊力を生み出すことは出来ないだろう。
おそらくバッツらの誰かが、ここで戦っていたのだ。
「皆…無事でいてくれ……」
ファリスは再び歩き出した。
「ん？」
一歩を踏み出したとき、ヴァンが何かに気がついた。
「どうした？」
「これは……近い！」
「近いって……まさか」
コクリとヴァンは首を立てにふる。
ふたりはほぼ同時に駆け出した。

戦闘を開始してからおよそ一刻が経とうとしていた。
ギルガメッシュは、瞬速の速さと驚異的な威力を込めた打突を連発する。
対するエンキドウは、それらをかわそうともせず、腕を伸ばす。
「ちっ！」
攻撃を休め、伸びてきた腕をかわす。
力任せに繰り出された打撃は地面を抉った。
仕切りなおしのため、ギルガメッシュは距離をとる。
エンキドウは槍による連撃により、いたるところに傷を負っている。
が、それらは見る見るうちに修復され、エンキドウは再び復活した。
「繰り返しかよ───。キリがねえな」
この戦いで、ギルガメッシュはエンキドウを四回戦闘不能に陥らせた。
だがエンキドウはそのことごとくを復活してみせ、再びギルガメッシュを襲ってきた。
もはやギルガメッシュの目にはかつての戦友の姿は無く、化け物じみた敵が映し出されていた。
「こうなったらあれしかねえか」
槍を構え、体を低くする。
全身の闘気を槍に込め、ギルガメッシュはそのまま高く飛び上がった。
風を切りながら上昇するギルガメッシュは槍を握りしめ、エンキドウに狙いをつけた。
そして降下を利用して、エンキドウに突っ込んだ。
これこそ竜騎士が得意とする'ジャンプ’だった。
が、彼のそれはケタが違っていた。
衝撃波が広がり、一帯を破壊する。
収まる頃には、エンキドウの姿は跡形も無く消えていて、変わりに地面にクレーターが出来ていた。
「いつかもう一度あいつらと戦いたいと思ってるんだ。これはそのための切り札さ。ありがたく思いなエンキドウ」
狂化したかつての戦友は、慈悲無き槍の一撃によってあっけない最後を迎えた。

ややあって、ファリスとヴァンが駆けつける。
「ギルガメッシュ！」
「ああ、ファリスか。やっぱり来たな」
傷だらけのギルガメッシュをファリスが支える。
「大丈夫か？ずいぶんひどいな」
「いや、見た目より大したことはねえ。それよりそのお連れの男はだれだ？」
ギルガメッシュがヴァンを指差す。
「はじめまして。俺の名前はヴァン。道中ファリスに出会って、今は彼に協力してるんだ。あんたのことは聞いてるよギルガメッシュ」
ヴァンは手右手を差し出して言った。
「そうか、俺はギルガメッシュだ。よろしくなヴァン」
差し出された手を握り返す。
そしてそれをみていたファリスはおかしなことに気づく。
「おいヴァン。“彼”ってなんだ？」
───。
ファリスの言葉を聞いてギルガメッシュは突然笑い出した。
「あははははははは！！！そうか！！あはははははは！！！」
腹を抱えて笑い出すギルガメッシュにファリスが怒る。
「笑うな！ぶっとばすぞこのやろう！！」
顔を赤くしてファリスが怒鳴った。
きょとんとしているヴァンに、ギルガメッシュが言う。
「ヴァンていったな。ファリスは、女　だぜ」
「え？えええええええ！！？」
大声を上げて驚いたヴァンにまたファリスが顔を赤くする。
「おい！なんだよその驚きは！女だったらまずいのか！」
「おいおいファリス、昔も言ったじゃねえか“少しは女らしくなっとけ”ってな。おんなじこともう一回言ってやるよ」
「うるせぇ！！」
三者三様に騒ぎながら、ファリス達はレナの元に向かった。

タイクーン城に以前の名残はあまり残っていなかった。
レナが女王に着任してから、魔物の襲撃に備えるために城を改築、改造を施していたためである。
古くなった城のほとんどを建て直し、おかげで並みの魔物では立ち入れない、頑強な城となった。
それが魔物に奪われ、逆に作った者の進入を拒んでいるとはなんという皮肉か。
レナは今、先日城に送り込んだ調査兵を待っている。
沈痛な面持ちで城を見つめ、兵の無事を祈っていた。
「レナ様！調査兵が帰還しました！」
「本当！？」
呼びに来た兵についていくと、そこには思いがけない顔があった。
「バッツ！それにミドも！」
「レナ！」
「久しぶり！」
レナは二人のところに駆け寄る。
「来てくれたのね……」
「あたりまえだ。仲間が大変なんだ。助けに来るのがふつうだろ」
その言葉は、日々の作戦指揮につかれたレナの心に響く。
やはり仲間を頼ったことは間違いじゃなかった。
「姉さんは来てないの？」
「ああ、じつは途中で離れ離れになってな。でもすぐ来ると思うぜ」
「わかったわ。とりあえずこっちに来てくれない？いろいろと話したいこともあるし」
再開を喜ぶのもつかの間。レナの目は、すぐに指揮官の目にもどった。

次元の狭間の奥で、ずっと立っていた男がいる。
彼の名はロクシェ。いまだ誰も正体が知れぬ男である。
目を瞑り、祈るように立っていた彼は、ゆっくりと目をあけた。
「この分だと、あとは手放しでも大丈夫だね……」
ゆっくりと体を楽にする。
「お疲れさまです」
一人の魔物が声をかける。
「ヴェターラか。あれはもう復活したのかい？」
「完全な復活は難しいでしょう」
「そうか。彼らはバスの手には負えない。動かせるようになったら、即急に送りこんでおいてくれないか」
「分かりました。しかしなぜタイクーンを襲撃したのですか？」
「……あの城の地理的位置だよ。クリスタルを守護してきた国々は、その加護をもっとも受けやすい地形に国を構えてある。世界が一つになって地形が変わった。
カルナックとウォルスは問題ないし、ロンカは既に滅びている。だがタイクーンはそうは行かないんだよ。地形が変わってもなおクリスタルの加護を受けやすい。はっきりいってあの城が邪魔なんだ」
「なるほど、次元の狭間の入り口があそこなわけも」
「そう、あそこは言わば強力な霊脈なんだ」
ロクシェは拳を握り締め、それを天にかざす。
「タイクーンさえ滅べば、あとは溢れるのを待つだけだ」
誰かに語りかけるような口調で、そんなことをつぶやいた。

擁護厨ども晒しage

195 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/27(土) 22:53:07 ID:hxYIxuVN
わたしはゲームの方はあんまり興味ないかな。
SSが読みたい。ファリス主人公のアフターストーリーが読みたい。


197 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/28(日) 04:42:01 ID:RmRW9YKB
>>192
わかった。まずは煽りを無視できるようになれ
ＳＳ気になってるやつはレスするかしないかはわからんけど、俺含めて読んでるから。
過疎化するしないは問題じゃない。デニムが定期的にＳＳあげればスレは消えないからさ。

全部最初から読みました！！いいですねぇ〜
次も楽しみにしています！！

↑池沼コテｳｻﾞ

ヴァンって12のヴァンを想像しちゃったジャマイカorz
しかし感動した！また次回もたのむよ！デニム！

今回は良かったかも。ファリスとギルガメッシュの絡みとか
にしても敵キャラの描写がなんか迫力が無い。
戦闘シーンも、もっと驚くような展開が欲しいところ。

ヴァンが怪しい

馴れ合いは個人サイトでやれ。

>>209
馴れ合いも煽り合いも何処でやるかは本人達の自由ってこった

小説書きたいんならこの板じゃなくてもいいだろ。
そろそろ削除依頼出すぞ。

>>210
デニム名無しで乙

小説専用スレでやるのはどうだろう？

イイ

211
邪魔するんだったら、お前がまず消えろよ。デニム応援してるやつは、いっぱいいるんだよ。どんな内容にせよ最後まで応援するぞ。
妬ましいしいなら自分も同じことしてみろよ。
口先だけでなにもできないニートが調子つくな。
黙って支援しろ！

>>215気持ちはわかるけん、ちっと言いすぎじゃねえか？火に油を注ぐ結果になったら後々めんどくせえぞ。

「馴れ合いがウザい」だの「○○が痛い」だのと散見されるが、
そういうことを思うのは勝手だが、それをわざわざ書き込んでる時点で
自分も等しく「ウザい、痛い」存在と化していることに気付かないとな。
「きんもーっ☆」の人然り、な。

>>215
その反応の仕方は煽り専にとっては極上の餌だからやめとけ。

お前バカだろｗ

215 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/30(火) 23:09:08 ID:xNCkHk1B
211
邪魔するんだったら、お前がまず消えろよ。デニム応援してるやつは、いっぱいいるんだよ。どんな内容にせよ最後まで応援するぞ。
妬ましいしいなら自分も同じことしてみろよ。
口先だけでなにもできないニートが調子つくな。
黙って支援しろ！

217 名前：名前が無い＠ただの名無しのようだ 投稿日：2005/08/30(火) 23:39:01 ID:29Gm1cIj
「馴れ合いがウザい」だの「○○が痛い」だのと散見されるが、
そういうことを思うのは勝手だが、それをわざわざ書き込んでる時点で
自分も等しく「ウザい、痛い」存在と化していることに気付かないとな。
「きんもーっ☆」の人然り、な。

>>215
その反応の仕方は煽り専にとっては極上の餌だからやめとけ。

とりあえず一発ぬこうや

はいはいﾜﾛｽﾜﾛｽ
晒すだけの厨は消えてください
つか、擁護の奴らも(ﾟ�听)ｲﾗﾈ
応援とかはいらないから出たSSに対しての指摘点を書けと思う

わざわざここで小説書きつづけようとするデニムも意味不明だが
訳も無くムキになって否定したり煽ったりする奴も意味不明だな

仕切り厨と自治厨ｲﾗﾈ

ギルファリ(*´д｀*)ﾊｧﾊｧ

デニムは指摘点を書いてもなんも反応もしなさそうだがｗ
自分に否定的なレスは全部スルーだろ、どーせ
名無しで援護してるのもバレバレだしな

否定されたくないのならメモ帳にでも書いてればいいのに

だれかに作品見てもらいたいって人もいるのだがな・・・

書くのも自由。褒めるのも批評するのもﾏﾝｾｰするのも貶すのも自由。

とりあえず、書き終わることができればデニムの勝ちだ。
途中で放棄するなら煽りの勝ちだ。
それだけの事だ。なんて楽しいゲームだろう（ｗ

>>２２８は池沼

次回作まってますから。
負けないでください！！！！！！！！

ﾌﾟｗｗ

ｘｘ年後
　ムーアの樹が、枯れてきたような色を見せてきた　
　だがその森は人があまり通らないため、誰にも知れずに枯れ始めていった・・・
　
　一国の偉いさんになったクルルは、数日後にやっと感じ取る
　「・・・？おじいちゃん・・・？」
　
　そしてタイクーンの空に、再び古き傷が刻み込まれる



FF5　AFTER　LEGEND
　〜　無を翔けし光　〜

ｘｘ年後
　エクスデスの脅威が去って数年…。世界は未だにあの戦いの傷跡を深く残していた。
　カルナック、ウォルスではクーデターが勃発。王は追放され、新政権が樹立されるものの、
　国民の支持を得られず、1年と持たずに瓦解。以降、無政府状態の混乱が続いている。
　戦乱で王を亡くしたバルでは、王女クルルを後継者に国をまとめようと言う動きがある一方、
　偉大な先王を失った国民の戸惑いは大きく、幼い女王の即位に不安の声が付きまとう。
　唯一タイクーンのみが、バルと同様に王を失ったものの、家臣団が団結して新女王レナを
　盛り立て、復興を目指そうとまとまっていた。しかし、新女王の姉を名乗る不審な人物が、
　城に出入りしていると言う噂もあり、順調な復興の陰に不穏な気配も皆無ではない。　
　
　レナ、クルル、ファリス、それぞれがそれぞれの立場での「戦後」と向き合っている中
　未だに行方の知れない一人の男がいた。
　風のように自由気ままに諸国を渡り歩くその男の存在が、やがて世界を再び
　絶望と破壊と混乱に叩き落すことになる。

　だが、それはまた、世界が再生と復活へ向かう為の苦痛に満ちた最後の胎動でもあった。

FF5　AFTER　LEGEND
〜　世界の中心で、闇と歩む　〜

ｘｘ年後
　クルルと結ばれてバル王に即位したミドは、祖父から受け継いだ
　古代技術の知識を背景にバルを軍事国家として強化しつつあった。
　そんな彼が次に目をつけたのが、姫姉妹によって統治されている
　タイクーンであった。
　しかし、タイクーンではファリス・レナ姉妹と心身ともに強い絆で結ばれた
　バッツが国政の主導権を握っている。
　ミドは、姫姉妹とバッツの関係に楔を打ち込むべく、これも祖父から受け継いだ
　秘技を手にタイクーンへと密かに乗り込んだ…。

　ミドの性技が勝つか、バッツの性技が勝つか。
　今、かつてない激しい戦いの幕が切って落とされようとしていた。

　

FF5　AFTER　LEGEND
　〜　最後の性戦　〜

>>232-234
何気にﾜｸﾜｸしてった

FF5をロボットモノに変えた話を作ったなぁ
基本的な流れはそのままに

SRCで本格的にやろうと思ったけどやめた

「呼んだ？」
レナの呼びかけに応えて、青年は静かに振り返った。
その落ち着いたまなざしも、明るい栗色の髪も、陽気な笑みを絶やさない頬も
何一つ、力を合わせて世界を救ったあの頃とは何一つ変わっていないと言うのに、
拭いようのない違和感。
気づきたくはなかった、けれど確かめずにはいられなかった、その違和感の正体に
――レナは、今、心底恐怖している。
青年は、…バッツは振り返ったのだ。レナの呼びかけに応えて、躊躇いもなく「呼んだ？」と応えて。



『…エヌオー？』

　

FF5　AFTER　LEGEND
　〜　無に還る　〜

こういうの作るだけならいくらでも出来そうだなｗ

あー、お前ら(勝手にストーリー作ってるやつ)ﾃﾗｳｻﾞｽww

あー、俺も実は岡田なんだよね

あー友達になろうよ(*´д`)

いいだろう
ファファファファ

あーorz
いいよ

このスレは岡田が馴れ合うスレになりますた

岡田か・・・
俺の周りの岡田は
エロ、ムッツリ、ゴリラ、眼鏡でオタク
という奴らばっかりだった

定期age

続き読みたい

ﾌﾟ

日本をあきらめたい

応援している野郎を馬鹿にしたりする奴らは来るな！
あらしに対する反応はこれまで！
後は無視！！

普通に面白く読ませて貰ってます。デニムたんがんがれ！

デニム名無しで乙

名無しに少し煽られたくらいで投げ出すような奴を応援してもなぁ。
わさびもさぁ、自分で作るとか言っときながらすぐ飽きやがったw中途半端すぎるんだよ
どーせまだここ見てんだろ？＞デニム

はっきり言ってつまらん

↑保守ありがとう

定期age

どりるちんちん。

保守age

さっき生まれて初めてFF5クリアした

定期age

ネオエクスデス、銭投げでしか斃せなかった
薬師の使い道がわからず一回も使わなかった
オメガはスルー
はざまの宝箱も神竜が怖くてひとつも取ってない

こんな僕はヘタレですか?

気長にやりこんだらいいよ

神竜がいるのは何階かわすれたけど、画面中央にある階段下りたとこの宝箱だお。

しんりゅうはラストフロアのセーブポイントのばしょの
ひとつてまーえにあｒUUっけなｃ

このスレはいったい何だ？
ＦＦ５と関係あるんかい

みだれうちは当たらないからやめときな
槍の二刀流ジャンプかりょうてもちでおｋ

FF5の次回作だったんだけど・・

ほしゅ

てか普通に�Xのつづきアニメであるよな？

ああ、クソアニメがな

超駄作

定期age

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1127312754/l50

定期age

定期age

定期age

定期age

今日初めてみたけど面白いね。結末で6、7に繋がるかな？みたいな風にしてみるのも面白いかも。独り言。

定期age

定期age

定期age

定期age

定期age

定期age

痛いスレだな

きゃはは

定期age…もうどうせひとこないしやっぱsageるし…

http://hp15.0zero.jp/data/278/century5575/pub/1.gif

http://u.skr.jp/128/files/20323.gif

えっと、みんな久しぶり。
とりあえず長らくの沈黙の理由から。

率直に言うと入院してました。
先月末に倒れて救急車で病院直行、翌日精密検査後即入院＆手術決定。
悪性の腫瘍が出来ていたらしく、けっこう転移とかしてたらしい。

結局一ヶ月近く入院していたわけで、こっちなんかもう書こうにも書けなかった。

まだ体起こすの重いけど、ゆっくりながら書いていきます。
みんなには迷惑かけたけど、よかったらこれからもよろしく。

おい、大丈夫か？
こんなところに書いてないでゆっくり養生した方が良いんじゃないのか？

俺もそう思う>>295

著ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗっをまｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

あれぇ〜

>>294
陰ながら支援(´Д⊂ｸﾞｽﾝ
体に気をつけてｶﾞﾝ(　ﾟдﾟ)ｶﾞﾚ
無理するな　|ーﾟ)ﾉｼ

>>291
ﾃﾞﾆﾑきたぞ、喪舞の保守のおかげだ。

キター──────────────

神ﾏﾀﾞｧｰ

夜の羽虫が心地よい音色を奏でる中、レナは城をじっと見つめていた。
握り締めた拳を胸にあて、静かに佇んでいる。
ガサ　と音がして後ろを向いた。
「レナ……」
「姉さん……」
ファリスはレナの横に立って城を見た。
「眠れないのか？」
「……」
「まあ、気持ちは分かるけど。寝とかないと持たないよ」
虫の鳴き声が響く中で、同じように鈴のような口調で優しく語りかける。
夕方、ようやく合流してきたファリスを見て、レナは涙を流した。この戦いが終わるまで泣くまいと決めていたが、レナは姉との再会で涙を流した。
「私、姉さんが来てくれてうれしかった。本当に嬉しかった」
「うん。俺も嬉しかったよ。今まで会おうと思えば会えたのにな……」
「どうして城に残らなかったのか訊いてもいい？」
「……やっぱり、刺激が無い生活が性に合わないのかな」
ファリスは昔海賊に拾われ、海賊として生きてきた。
王族としての記憶も自覚も薄れ、逆に荒々しい生活に慣れていった。
そのファリスが、王族としての生活を送ることに何かしろの抵抗があったのだろう。
「今まで、寂しかった……城の皆は良くしてくれるけど、私の家族はもう姉さんだけだから」
「ごめん……」
「でも、助けに来てくれたから。それだけで十分」
レナは、ゆっくりとファリスに寄りかかり、甘えるように胸に顔をうずめる。
「レナ？」
「ごめんなさい……でも、今だけ……甘えさせてほしいの」
「……ああ」
少女のような涙を流しながらレナはファリスの抱擁の中で静かに泣いた。

「出て行っても邪魔するだけだな……」
二人の様子を見ていたバッツは、音を立てないように踵を返す。
「あれ、バッツさん」
「あ、えっと。ヴァンだっけ」
「レナさんとファリスの姿が見当たらないんですけど……」
バッツは後ろを指差して首を横に振った。
「用事があるなら後にしたほうがいい。今邪魔するとまずいぜ」
それで事情を察したのか、ヴァンはなるほど、と頷いた。
「しかし、どうして来たんだ。元々お前は無関係だろ？」
素朴な疑問をバッツは投げかける。
それに対してヴァンはゆっくりと微笑んだ。
「ファリスから全部聞きました。あなた達のこと、今の世界のこと。無関係だなんて言ってられませんよ」
内心バッツはこの得体のしれない男を警戒していた。
突如現れたこのヴァンという男はあまりにも素性がしれない。
この男が敵だという疑いも払拭しきれないのだ。
「確かに、仲間は一人でも多い方がいい。ヴァンが俺たちを裏切らない限り、俺たちもお前を頼る」
やや警戒心が入り混じった声でバッツが言った。

翌日。
レナはみんなを集めた。
タイクーン城を奪還すべく立てた計画を皆の前で発表するためだ。
「姉さん達が来てくれて、こっちの戦力に余裕が出来たわ。ようやく作戦を実行に移すことができる」
「てことは、俺たちにも役割があるってことだな」
ギルガメッシュが愉快げに言った。
「で、作戦の内容はどういったものなの？」
ミドの言葉にレナは頷いて、城周辺の見取り図を広げた。
「タイクーンは城の構造や周りの地形の関係で真正面からしか攻め込めないの。でもこちらが正面から攻め込んでも数で押されてしまう。
そこで、城には少数精鋭で忍び込んで、内部から崩すしかないわ。その為には城内の戦力を手薄にしなければならない。そこでここから南に行ったところにこっちの兵を集めさせてるの。向こうにそれを気付かせて戦力をおびき寄せる」
「なるほど、その隙に俺たちが忍び込むんだな」
「その通り。城に向かうのは私、姉さん、バッツ、ミド。この四人で行くわ。ギルガメッシュとヴァンには城の正門で待機してて。戻ってきた敵兵を極力防いでほしいの」
「……こりゃお仕事になりそうだな。二人で大軍を相手にするのか。それに、そこのヴァンって野郎とはお互いどれくらいの戦闘力なのか分からねえ。そんなヤツと組んでもいざというときに苦しいぜ」
チラリとヴァンを見てギルガメッシュが言う。
「まあ、足手まといにはならないよ」
ヴァンが自身ありげに言う。
同行してきたファリスでさえ、ヴァンの戦いを見たことがない。
頑強な体つきはモンクを思わせるが戦闘スタイルすら判明していない。
だからこそレナはヴァンを城外へと配置した。肝心なのは城内での戦力だ。頭さえ倒せば、それで全て終わる。

「で、城内へ侵入するのはどこからなんだ？」
「ええ、城には地下室に空気を取り込む通風孔の穴が裏手にあるの。そこからなら確実に、誰にも気付かれずに進入できるわ。でも穴自体はそう大きくない。せいぜい人一人が入れるくらい。だから一人がこっちから侵入。残り三人は、飛竜に乗って空から侵入する」
「飛竜って、もしかしてクルルの？」
「うん。クルルが忙しくてこれないから代わりにって」
ここまで言うと、レナは顔を上げた。
「……とにかく。一刻も早く敵の頭を倒すことが出来ればこっちの勝ちになる」
緊張が包む。
失敗すれば次はない。
タイクーンを奪還する最後の手段だ。
「兵士たちはもう南に向かってる。敵がこれに気付いて動き出したら、作戦決行。みんな、絶対に私たちを勝たせて」
最後の言葉を、レナは口にした。


南に集まりだした奴等を殲滅すべく、先ほど軍を出兵させたバスは、言いようのない緊張に覆われていた。
今まで影に潜むように動いていたタイクーンの生き残りが、派手に動き出した。
最後の攻めだろうと確信したバスは圧倒的な兵力を裂いた。
兵力は言うまでもなくこちらが圧倒している。負けることなどありえない。
だが、この不安は何なのだとイラついてしまう。
「バス殿、連絡どおりアレが届きました。放ちますか？」
バスの配下が言った。
「……いや、城内に配置しろ。城そのものが破壊されかねんが、城自体はどうでもいい。重要なのはこの地そのものだ」
バスは窓から森を見下ろす。
「どんな手段だろうと、アレは絶対に倒されることはない。さあどうする」
口端を吊り上げ、不気味な笑いを浮かべた。

FF6でやってた、パーティを二つに分けての城内行動イベントを考えてこのイベント作った。
でもそっちはボツにした。そっちはまた後でやる予定。
今やると展開にひねりがないかなぁと思い、今回は変わりにボスを配置。
どんなボスで誰が戦うかは言わないけど、薄々気付いてる人もいるかも。

次は来月半ばになるかなぁ・・・

乙!!
体に気を付けて続きをﾖﾛｼｸﾃﾞｽ

おぉ！！今回もいいねぇ。燃えます！

病人はおとなしく寝てな

もっと良いサイトがあるのだが…

体、大丈夫か？
無理してまた倒れないようにな

といいつつ次回期待ａｇｅ

dat落ち

それから７のチョコボの育成はめんごくさすぎるんだ！！！！よ！！！！！！！！！！
海だの山だの…しまいには山川チョコボだの和風な名前つけやがって…オスメスあるから余計にたいへんじゃねーか！！！？？？
「やったぁ〜〜〜！！！す、すごいチョコボget」…とおもったら山川と同姓だったりよぉ〜〜〜いまは同姓でもいいっじゃねっかよ！！とアーヴァイン風にいってみる。
ナイツオブラウンドとかまじでルビー、サファイアようじゃねっか！！！！！！あいつらゲームバランス崩すようなことしやがって！！！
何がちょうきゅうぶしんはざんだ！！！変換するのめ　ん　ど　く　さ　す　ぎ　！セーファセフィロス戦で使って興ざめしたんだゴルァ””
しかもその跡の一騎撃ちで目下いつ買うしョぉ･…もうイやんなっちゃって…エアリスを生き残る裏技しようと思って、サガフロ用意したら…
２　じ　ゃ　だ　め　な　の　か　よ　ぉ　！　！うざ、ざ、ざ、ざ、ざ、ざ、ざ、ざ、あ、〜〜〜〜い！！！
「サウスマウンドトップの戦い」で半年も費やすようなコンバット作るな！！クリアしたときのあのあっけなさに
誰もがひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜思うんじゃ！！せめてハン・ノヴァの戦い波にしたほうがよし！！！
連携システムいらね！なにが「ブッシュッシュ」だの「メガドライブ」だの「双竜ナーガ…」だの、はみ出る技とか作りやがって…
てか、将魔とかマジデ倒せ無いやン！！！！１５ターン待つだけでイ　イ　の　の　か　よ　よ！！！！！
いきなりグスタフつかって重要な戦闘やくリタイアさせたし…ともかくせっかく育てたキャラが使えなくなるとは何事だ”””
俺がどれだけリッチとコーデリア育てたと思っているんだ！！？！？！？！？！？？
…それはともかく、ベアトリクス…あんたはまともであってくれ…

…長文読んでくれたお礼に
つ【ブリムシ煎餅（リンドブルムのピクルス仕様）】

>>デニム
今日このスレ見つけてじっくりイメージしながら読んでるとこだけど・・おもすろい☆━(・∀・)━☆ﾏﾁﾞﾃﾞｲｲ
なんか病気したみたいで、体に気をつけて無理せずがんがれっ

定期あげ

久しぶりに来たら復活してるじゃん
これからも頑張ってください。応援してます.

【恐怖のdat落ちレス】

※.24;oiu88\uyi6.ui44u.2.,h21yu:p24.2.l2\215y9utrjyt63
※ty56436546:\30@432:o32@p@wpfoi@344p9]wkfqlkjelfqq
※lllepkw:fdw]-23[30@qper2o
※wq9oip28p98923iwuqoiuofiha:fi{Ii{}*Pie@:i5i[3-9[wtpot:po@tpo

このレスが発生したスレッドは100下へ下がります。
また、このレスをのあるスレは３日後にdat落ちをします。
それがたとえ１であっても…
某「ひろゆき」をこれを確認済みです。

ただしこのスレを消すには方法があります。
その方法とは
---------------------------------------------------------------------
１．上記認識マーク（※）の１番目をこの板でいまdat落ちしそうなスレ
　　（下から５つ以内）のメール欄に打ちこんでください。
　　（コピーは無効とされます）
　　本文には「33age9.15n-k-1@（このスレのＵＲＬ）@[email protected]」と入れてください（名無し推奨）
２．※２，３をこのスレに１と同じように打ちます。
　　（ただしログイン規制された場合、不正に行われた場合は無効になります）
３．※４をメール欄に打ちこんでスレを立ててください。
　　タイトル、本文は何でも良いです、ただし名前欄に「op1-839code-@（このスレのＵＲＬ）@[email protected]」
にしてください。

これらの行動を同じＩＤでやらなくてはいけません
（重複の場合、全て無効）
制限時間は１の行動から３時間です。
----------------------------------------------------------------------
lp:ui927-324-3782804 .p

定期揚げ。

ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ　
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ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ　
ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ　

定期sage

１０月中盤、ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━!!

あ

>>322
あげんなヴォケ

徹底的にsageてdat
落ち

324にムカついてあげてみる。

今始めてこのスレ知った
すごいおもしろそうじゃん

ヴァンとファリスってフラグ立ってるの？

さげんなヴォケ

定期あげ

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

･･･

あれ
おー久々に作品来てると思ってみてたらまたこの流れかよ

とりあえず、次回も期待

age

こういうｵﾅﾆｰスレはある程度晒し上げされるぐらいは覚悟してやらないと

じゃあﾈﾀ来るまで、次なんかいえ。おもしろい話しろ。

ウィザードロッド二刀流一人乱れ打ちだけで神竜倒せるかい？
※このやりこみはアイテム変かがないと出来ません

#$%&&%$##$%&&%$#

デニムはまだか？
まだ体調崩したか？

とりあえず保守あげ

おもしろいね。でもゲーム作るのはスクウェアに作ってほしい

定期あげ

6-2スレdat落ち記念age

６−２スレ建て直し記念sage
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1130990053/l50

定期あげ