もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目
1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
o
。
。 ヽ从/
ガバッ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(゚Д゚;):. _ < はっ、夢か!!
r'⌒と、j ミ ヽ \________
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
`〜`''ー--‐'
レモン300個分の乙
× もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目
○ もし目が覚めたときそこがDQ世界の宿屋だったら二泊目
6 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/17(火) 19:28:15 ID:hM/U4St+
夢かもしれないので、とりあえず二度寝。
ルーラして頭をぶつけて確認
隣にカワイイ女の子が添い寝していないか確認
してたらどうするんだ?
>>1さん、乙です。
今、今後の掲載について考え中です。
長く続いているものと、単発かどうかの判断もつきかねるものとのすみわけをするかどうか。
そんなことを考えていたら更新が滞ってます。
おまけに今週後半は家にいないので更新できません。
すみません。
とりあえず、メラがでるか確認
ああ、今年も春は俺を華麗にスルーして行くんだなぁ・・・
フローラたんとオサレな関係になりたかったなぁ・・・
はぁ・・・orz
ま、いつもの事だけどさ(・∀・)
この世界に来て2週間経った。
いつまでもおじさんの家に泊まっていては悪いし、俺も元の世界に帰りたかったので、旅に出ることにした。
今朝から。
―――でも――、帰りたい―――
何か気持ち悪い動物がうじゃうじゃいるのだ。
幸い、おじさんからもらった革の鎧のおかげで怪我は無い。
一応、棍棒ももらったのだが、あんなに素早い動物に当たる筈もないし、叩く隙が有るなら逃げる方が得策だろう。
こんなことで旅を続けられるのだろうか。
色々と考えながら歩いていると、顔の長い魔導師みたいなのがこっちを見ている。
―――あぁ、また変な奴がきた―――
市円
hoahu
ほす
ちと立てるの早かったか・・
17 :
前スレ1:2005/05/20(金) 20:43:45 ID:su/uWBiP
早くも2スレ目が・・・
長編もいいけど、ネタ的な短編も誰か書いてくれ!
18 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/21(土) 02:00:13 ID:zaYBxlcX
あげ
違和感で目が覚めた。
年中敷きっぱなしの布団とくたびれた毛布の感触はなく、部屋で食ったカレーの残り香もしない。
少々粗いながら清潔な布の感触と、木の匂いがする…
はて、どこか外泊でもしてたっけ?
何を見ていたかも既に分からない夢見気分は霧散し、急速に目が冴えていく。
――ここ。どこよ?
薄暗い室内に電気はなかったが、既に朝日は射し込んでいた。石造りの室内に
使い込まれた木製の調度品、なかなかいい雰囲気ではあるが…
ひとまず身の回りを確認する、服は確かに昨日寝た時と同じスウェットだ。
枕元の引き出しの上には使い込まれた皮製と思しきカバンや小袋が置かれている…
中を見てみると青い服と皮製の頑丈そうな筒が大小何本か目に付いた。
よく分からないが、このままでいるのはひどく場違いに思えたのでまずは着替える事にする。
しかし服を広げてびっくりした。
――おいおい、これ「たびびとのふく」じゃん。
何の冗談だよ。と心の中でツッコミつつ、反射的にワクワクしている俺がいた。
ドラクエ世界のテーマパークにでもいるんだろうか、今の俺は?
ワクワクしだすと頭も回りだしてきた、そういえば最近のニュースで「記憶喪失のピアニスト」
って話があったけど、今の俺も部分的に記憶喪失なのかもしれないな。
寝てる時の服が記憶の中と変わらないってのはちょっとひっかかるが、これ以外ないだろう。
よし、ひとまず外へ出て俺についての話を聞く事からはじめよう。クエストだクエスト。
居ても立ってもいられなくなった俺は、スウェットや机の上の小袋をカバンにしまいこむと
足元に転がっていたブーツを軽く穿き、すぐに部屋から出て行った。
狭い廊下にはひんやりした朝の空気が気持ちよく流れていた。窓はそんなに多くないが、
カーテンは開け放たれているので十分な明るさがある。
こんな早くから掃除のおばちゃんは働いていた、ごくろうさまです。しかしこんなおばちゃんまで
コスプレしているのにはちょっと苦笑いしてしまった。
まあ雰囲気って重要だしな、こういう小さなところから大事にしていかないと。
なんだかちょっと睨まれた気がするけど、気にせず行き止まりじゃない方へと歩いて
階段を降りていった。
しっかしこの服、土くさいな。
と、面倒なのでまずはここまで。
1レスずつ書くのって鬱陶しい?
気が向いた時だけささーっと書き逃げしていこうと思うのだが。
前スレが700も行って無いのに新スレ立てたのは何故ですか
場合によっちゃあ生かしておけん
∧__∧
(`・ω・´)
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
>◆3QADVrzRNQ
イイヨイイヨー。続きが楽しみだ。気の向いたときでいいから書いてくれ。
24 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/22(日) 03:30:28 ID:j34gE6Sc
糞長いSS書くバカと
容量を知らないバカ
共に晒しage
晒されてしまったか・・・武士の恥だのう
∧__∧
(`・ω・´)
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
26 :
一発ネタ:2005/05/22(日) 06:51:08 ID:hw8wG8xD
*「おお たけし !
ゆうしゃロトの ちをひくものよ!
そなたのくるのをまっておったぞ。
唐突に呼ばれて我に返る。
…?
なんだここは?
*「その むかし ゆうしゃロトが
カミから ひかりのたまをさずかり
まものたちをふうじこめたという。
回りを見回す。
…見回そうとしたが、どうしたわけか体が動かない。
*「しかし いずこともなくあらわれた
あくまのけしん りゅうおうが
そのたまを やみにとざしたのじゃ
動けない体で必死に辺りを見る。
灰色の壁に、赤いレンガのような床。
前方にはでかい灰色の扉がある。
扉の脇には兜、鎧、槍で武装した男が二人。
ファンタジーに出てくる兵士みたいな格好だ。
…仮装大会の出場者か何かか?
二人とも壁の方向を向いて微動だにせず立っている。
*「このちに ふたたびへいわをっ!
自分の左横にあるのは…なんかでっかい箱だな。
床と一緒で赤い。なんつうか…悪趣味だな。
27 :
一発ネタ:2005/05/22(日) 06:54:12 ID:hw8wG8xD
*「ゆうしゃ たけし よ!
りゅうおうをたおし そのてから
ひかりのたまをとりもどしてくれ!
それと、この声。
*「わしからの おくりものじゃ!
そなたのよこにある
たからのはこを とるがよい!
さっきから自分の真後ろから聞こえるこの声。
*「そして このへやにいる
へいしにきけば たびのちしきを
おしえてくれよう。
姿は見ることが出来ないが、中年の男である事は確かだ。
二人の男達に反応が無い所を見ると、俺に話しかけているのか?
*「では また あおう!
ゆうしゃ たけし よ!
やはりそうみたいだが…。勇者?
たけしは俺の名前だが、俺はニートで、勇者になんてなった覚えはないぞ?
ていうか何で俺の名前知ってんの?
でもこのセリフはどこかで聞いたことがあるな。
というか勇者ロトって言ってたよな、さっき!?そしてこの部屋。
もしかしてドラクエ、しかも1ですか?
成る程納得。じゃあ後ろにいるのは王様か。中年の男なんて言って、ごめなソリー。
つか、なんで俺がドラクエ1の世界にいるのよ?夢なのこれ?
と、一つの謎が氷解し、また新たな謎が生まれようとした瞬間。
28 :
一発ネタ:2005/05/22(日) 06:57:10 ID:hw8wG8xD
突然、自分の意思とは関係なく体が動く。
前、右、左、後、がちゃがちゃに振り回される。
しかし、どんなに動いても向きは固定されたままだった。
前を向いたまま、無茶苦茶に歩き回る俺。なんだこの動き。欽ちゃんですか?
ああそうか、この格好悪いガニマタ歩行から察するに、1は1でもFC版なんだ。
そして俺の意思で体が動かないって事は、操作している人間が別にいるって事か?
……。
OK、OK。まあ何にせよアレだ。コントローラを握っているのが誰だか解らないけど、
早いとこ宝箱を開けて鍵を手に入れようぜ。
鍵が無いと扉も開けれられないからな。この部屋から出れないぞ。
王座の後ろにも宝箱があるから忘れないでね。
宝箱を取るには「とる」コマンドだぞ。「しらべる」じゃないからな。
頼んだぞ、1コンを持っている君。
1コンは「いちこん」って読むよね。1upは「いちあっぷ」だよね。関係ないけど。
…10分経過。まだ俺は宝箱も開けられず、あの部屋にいる。
10分も何していたかというと、ひたすらに歩き回るだけ。
つうか壁に体当たりしないで下さい。痛いです。ゴンって効果音、聞こえてるだろ?
扉に体当たりしても開きません。助走を付けても無駄です。痛いだけです。
兵士に体当たりしても何も出てきません。槍に刺さりそうになって危ないのでやめて下さい。
どうやら俺の1コンを持っている人はゲームの意味が解らないらしい。
つうか、RPGやるの初めてな人なのか、もしかして?
ならしょうがないか。
俺もガキの頃、ドラクエ1初めてやった時、勇者に自分の名前付けて張り切ったは良いけど、
意味解らなくて無茶苦茶にその辺歩き回って
壁に体当たりしたり、兵士に体当たりしたり、助走つけて扉に体当たりしたりして、
10分くらい頑張ったけど、結局くそゲー判定しちゃって、リセッt
たけし乙w
ワロタ
テラワロスwwwwwwww
最後どうなったの?ってオチの意味を聞き出すアホがいたらなおワロスwwwwww
33 :
DQ4ファン:2005/05/23(月) 01:10:59 ID:CgYY7kNW
ピサロナイトの続きまぢで頼む!
事象は限定された空間で起こった。
やはり、ブライの話は大袈裟ではあったのだ。
爆発の範囲もさほど大きくなければ、発生した力も星のソレには及ぶまい。
だが、それでも中心点近くの存在全てをほぼ完全に分解し、無に帰してしまう程のものであったのも事実。
俺はもっともっと威力の小さなものだと思っていたから結局見通しが甘かったのは否めない。
「――――イヤァァァァァァァァァ!!!!」
悲痛な絶叫が直ぐ傍から聴こえた。
俺は今まで、こんな、心そのものを直接傷つけるかのような声を、聴いた事が無かった。
それは一体、誰のものだろう。直ぐにはそれが解らない。
声は、初めて聴く音だったから。
「兄さん!兄さん!!兄さぁぁぁん!!!」
止めてくれ。それ以上、哭かないでくれ。
じゃないとこちらにまで伝播してしまう。哀しみが、絶望が、死が、俺の心を侵していく。
それでも、当の少女に直接それを止めろと言える訳が無い。
俺は、どうしたら良い?
根拠も無く、あれは君の兄なんかじゃなかったと言う?
仕方が無かったと諦める?
何も言わずに抱きしめる?
どれもが滑稽じゃないか。
そういうシーンは何かで見た事があった気はする。
けれど実際に、その場に立ってしまった時――あるのは負の感情による圧倒的な重圧と、圧迫感だけだった。
ライアンは、急ぎ処置をすれば恐らく生き返る事はできよう。
だが完全に消滅したあの男はどうだ?導かれし者達では無い者は――……。
いや、それでも俺という例外も存在するじゃないか。
敵ならば死んで良いとか、味方ならダメとか、そういうレベルの問題ではなく、
ただ単純に、知らずに兄を殺してしまう妹だなんて――相手が敵か味方か以前にあんまりだ。
「ソフィア…それが、大事な事なら諦めちゃダメだ、諦めちゃ――」
「だって、だってぇ!わた、私が、私が……」
引き付けを起こしたかのように身体をびくびくと震わせる少女。
その傷ましさに胸が張り裂けそうになる。
ダメだ、このままじゃソフィアは――声どころか、魂まで永久に氷結させてしまう。
無力だ。今、目の前でソフィアの魂が砕けてしまいそうになっているというのに。
何処まで俺は無力なのか。――いい加減、苛々してくる。たかだか一人の少女も救えない。
力の無さに諦めた事もあった。悔しく思い、明日を目指した事もあった。
だが――いくら明日を目指しても、今日が無ければそれは無意味だ。
必要なのは未来では無く現在なんだ。――くそ、クソ、糞!!
……これも、進化の秘法があれば――こんな、こんな気持ちにならずに済むのだろうか?
巻き起こった爆発がゆっくりと収縮していく。
見通しが良くなるのと比例して哀しみが実体化し、襲いかかってくるだろう。俺たちは自然と身構えた。
ちりちりとした放電のような光を最後に、騎士の立っていた場所には何も無くなっていた。
いや、よく見ると床に僅かながら黒ずんだ細かい物質が散らばっている。
呪われた鎧兜の残骸であろう。
それ以外には、何も無い――相変わらず重厚な扉が、侵入を阻んでいるのみ、だ。
ソフィアが呆けたように何も無い空間を見詰めている。
声も無ければその行為に意味も無く、また、何の訳も無い。
在るとするならそれは、そこに在った過去の情景を、そして残滓を探そうとする無意識に他ならない。
少女の瞳は復讐という名の血塗られた未来を見据えてここまでやって来た。
果たして、血塗れで歩き続けるのと、後悔に身を灼き生きるのと、どちらが幸せなのだろうか…。
仲間達にもまた、声は無い。
ミネアとトルネコが斃れたライアンの身体を後ろに下げるのが精々で――。
――待て。アリーナはどうした?
「姫様…まさか…」
クリフトがソフィアと同じ位に顔を青くし震えている。
ブライは表情にこそ表さないが、やはり深い思考に陥っているようである。
巻き込まれた?あの娘まで、消滅したのか?
肉の欠片一つ残さず消えた人間を生き返らせる事はできるのか?
俺の思いつきでソフィアの兄だけでなく仲間まで殺したのか?
身体中から嫌な汗が噴き出してくる。
ヤバイ。くそ、なんで、こんな――。
俺じゃない、今、本当に苦しいのは俺じゃないのに、なのに俺には余裕が無い――。
その時だった。
何者をも拒絶しそうに思われた重い扉が、誰も触れていないのにゆっくりと押し開かれていく。否、引き開けられる。
俺達は誰一人として動けなかった。
連続して変化する状況に対応できなかったと言っても良い。
開いた扉の前に立つ人影。
紅みがかった桃色の髪、白いフォーマルドレス。そして、尖った耳――。
美しいエルフの娘。
そして、その傍には碧色の髪の男と、アリーナが倒れこんでいた。
日が落ち、月の昇った塔の最上階。
ライアンと騎士がベッドに寝かされており、それぞれ眠っている。
戦士には擬似蘇生(ザオラル)が成功したらしい。
騎士は、身体全体の損傷が著しかったが、呪怨武具の力が幸いしたかまだ息があった為、上位回復(ベホイミ)を施した。
彼の装備していた、魔神の鎧、邪神の面、諸刃の剣はボロボロに崩れ、半ばから折れ飛び、既に見る影も無い。
かろうじて、鞘に納まっていた皆殺しの剣だけは形を保っていたが。
「…ソロ様を助けて頂いて、ありがとうございました」
スライムを腕に抱いたエルフの娘が、開口一番にそう言った。
アリーナが照れたように笑うのを見て、ブライがまたガミガミと説教をしたそうにそわそわと身体を動かす。
あの瞬間、飛び込んでいったアリーナは、ソロの身体を掴み全力で廊下の奥へ退避行動を取ったらしい。
鳴り止まない戦いの音に不安を覚えたロザリーが、内から扉を開く。そこに、アリーナ達が滑り込んだという話だった。
特定の座標で起きた爆発が、外因でその中心点を移動させなかったから良かったようなものの…。
危険な上に行き当たりばったりな行動に、ブライが切れるのも無理は無い。
「ソロ様にあの兜を渡したのはピサロ様なのです。
あれが無ければ、あそこまで自分を追い詰められる事も無かったでしょう」
娘の面持ちは沈痛だった。
邪神の面。あの面を通して視た世界は、憎しみや欲望が炎となって現れるらしい。
そして、それは酷く醜悪だという。俺には『醜悪な炎』というものが具体的によく解らなかったが…。
人が、炎に焼かれながら尚ぐずぐずと蠢く姿を想像し、なんとなく解ったような気になった。
そんな気になっただけかもしれないが。
「外すよう説得し切れず…。
私ばかり、助けてもらいながら結局何も…」
娘からは悲しみのオーラのようなものが出ていた。
それは、悲哀に暮れる事に疲れてしまったかのような。
恐らく…これは、娘の本質では無いだろう。
だというのに、こうなってしまっている、ならざるを得ない――そういう、環境。そういう状況。
俺達は個人の努力でそれらを変える事はできるけれど、それにも限度というものがある。
どうにもできない事は、やはり存在するのだから。
「…ロザリー殿。不躾とは思うが…貴女は、エルフ、ですな?」
「――はい」
その返答を聞き、ブライはうむ、と深く頷いた。
どうりで合点が言ったと呟く。
「貴方方の目的が、私にあるのでしたら、私はそれに従いましょう。
ですから、ソロ様とこの子達だけはどうか――」
「そ、そりゃねーっすよ!おいらだって、ロザリー様とソロ様を助ける為ならこの身が砕けようとも…!」
ロザリーの足元で気炎を吐くのはやたらでかいフォークを持ったミニデーモンだ。
…あれ?あいつ、もしかして…昔、俺が額ににくって書いたヤツじゃ…。
まさかな。それに、大分前の話だし、覚えてるとも思えない。
「くそ、人間め!やっぱりロザリー様のルビーの涙が目当てなんだな!
やっぱり碌なヤツがいないぜ!俺の顔に落書きしたのも人間に違いないんだ!」
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………………………………………。
ファイナルアンサー?
「ファイナルアンサー!」
―――――――――――――――――――正解!!
「っぷはあ!いやあ、引っ張り過ぎっすよぉ。ってお前かよ!?」
うるせぇこの野郎!お前にトルネコさんの肉は渡さねーぞ!あれは俺の非常食だ!
「な、そ、それはもう昔の話だよ!ソロ様にも言われたからな…。
ま、人の肉ってよく見たらそんな美味そうでも無いしなー」
なんだ、そうなのか。それを速く言え。いやあ、あの時は正直すまんかった。
と、軽く懐かしいトークに花を咲かせているとふと周りのAIRがおかしい事に気がついた。
マーニャを筆頭にジト目で見られている――空気を読め。そんなメッセージが――そんなに見るな!見るなよぉ!
軽く錯乱しながらも暫く黙っている事にする。
「待って!私達は貴女を傷つけに来た訳じゃないわ!」
気を取り直したアリーナがはっきりと否定した。
ロザリーは、暫くじっと少女の瞳を覗いた後、ふんわりと微笑む。
「…貴女は澄んだ瞳をしているのですね。
貴方達を信じましょう。…私の話を聞いて下さいますか?」
一も二も無く頷く俺たち。
彼女の話は、きっと俺たちが聞かなければならない事だから。
支援
「今――この世界が、魔物達によって滅ぼされようとしているのです。
魔物達を束ねる者の名は、ピサロ。
今はデスピサロと名乗り、進化の秘法で更に恐ろしい存在になろうとしています。
……いつの頃からでしょうか。
気付いたときには、あの方はその心の内を私にも隠すようになってしまわれました……。
お願いです。もし、ピサロ様が……いえ、デスピサロが野望に憑りつかれてしまったのなら――。
どうか、あの方を止めてください。私はこれ以上あの方に罪を重ねて欲しく無いのです……。
……私はあの方がそのような事をする筈がないと今も何処かで信じています。
ですが……人間を滅ぼすというピサロ様の言葉を信じたくないが故に、盲目になっているのかもしれません。
元はと言えば私が自分の身も満足に護る事ができないせいで……だというのに、私ではあの方を止める事もできない……」
宝石のような瞳に紅い雫がじんわりと浮かび、頬を伝う。
細い顎にまで辿り着いたそれが、重力に引かれゆっくりと零れ落ちる。
泪は空中で固体化し、床に落ちた。
コン、コン、と小さく跳ねた後、やがて動きを止める。
――ルビーの、涙。
俺は足元に転がった娘の涙を掌に乗せてみる。
悲哀を感じさせる輝きを放つルビーは、途端に砕け散ってしまった。
これは、きっと人が触れて良い物では、無いのだと、そう思った。
だというのに――それだからこそ――人は娘を追いまわし、苛め、泣かせようとするのか。
娘の話を聞いた皆は、一様に黙っていた。
とはいえ、その反応は様々であったが。
燃えるアリーナ、宥めるブライはお約束だし、
トルネコは娘の涙に感化されたか涙ぐんでる。マーニャはかりかりと頭を掻いて態度を決め兼ねると言った雰囲気だ。
ミネアとクリフトはそれぞれソロとライアンの様子を見ながらも、考えてはいるようである。
ソフィアは――少女は、今は少し意識を他方に裂く余裕が無いのだろう。
「解ったわ!それで、デスピサロは何処にいるの!?」
勢い込んで訊ねるアリーナに、ロザリーは少し面食らう。
だが、すぐに気丈にも涙を拭い、それに答えようとした。
「……ヤツは、南の大陸にある魔物達の城、デスパレスに居る」
男の声だ。
音の流れてきた方向を見ると、そこには布の服のみを着た碧色の髪の男が、ミネアに支えられて立っていた。
――ピサロナイト。そして、ソフィアの兄、ソロ。
跳ねるように駆け寄ったミニデーモンの頭を、彼は軽く撫でてやった。
ソフィアがびくっと身体を震わせ、俺の影に隠れるような挙動をする。丁度、俺が兄妹の間に立つ感じだ。
微妙に居心地が悪い…。
しかし――この男は、俺の敵じゃないのか?いや、敵だと思いたい。
なんだこのイケメンは?
ありえない美形っぷりに正直むかつきを通り越して引く。
ライアンは男らしいが美形とは違うし、クリフトも整った顔立ちではあるがまだ普通な方だ。
だっつーのによぉ!けっ!これだからよぉ、この世は不公平だっちゅうのよなあ?あぁ?(ビキッ)
パンチ&鬼剃りを入れたDQNのようにメンチを切るが普通にスルーされてしまった。鬱だ…。
「ソロ!もう、動いて平気なの?」
「…ああ、お陰様でな。
…楽な道では無いが、君達なら問題無く抜けられるだろう」
「ええ、勿論!ねえ、良かったら貴方が道案内をしてくれない?」
アリーナがいきなり勧誘しだした。
これにはソロも驚いたのか、複雑そうな顔をする。
「…本気か、アリーナ…いや、君はいつも本気なんだろう。だが、君以外にとってはそう易い話ではないだろう?
あの呪われた武具は、俺が自分の意志で装備したものだし、俺の行動の全てがアレのせいだった訳じゃない。
それに…俺はまだ、人を…」
そりゃそうだろう。
今の今まで戦っていた相手といきなり道中仲良くなりましょうなんてのはどだい無理な話の筈だ。
いや、俺はそう思うんだが。
「別に良いわよ。佳い男と一緒ってのは嬉しいし。それに、ねえ?
この超絶的に美麗なマーニャ様を掴まえて、醜いだなんだと言いっぱなしなんて許せないし。
人間が醜いかどうかは知らないけど、マーニャ様は美しいですって泣いて謝らせないと気が済まないわ」
「私も、強硬に反対する理由はありません。
先ほどの事は、ソロさんは自分の責だと仰いますが、やはりあの面のせいも多大にあるでしょうし」
マーニャとトルネコがまず賛意を示した。
トルネコは道具を見極める力に長けている故の意見だろう。…マーニャのは賛意なのかな?
「姫様がそう仰られるのなら――」
「これ、クリフト。何でもかんでも姫様の好きにさせては姫様の為にならぬ。
…とはいえ、魔物の城に行くとなると強い味方は多い方が良いじゃろうが」
クリフトとブライも、積極的に反対をする気は無いらしい。
「私は…ええ、そうですね…。
ソフィアさんと…ライアンさん次第ですね」
ミネアが控え目に発言する。
そうだ、ライアンは――。
ソフィアって誰だっけ(´・ω・`)
支援
「――私にも、反対する理由はありませんな」
何時から気がついていたのだろう。
身体中に包帯を巻いた戦士が、ゆっくりと身を起こす。それを、クリフトがさりげなくサポートした。
ともすればぐらつきそうになる身体でありながら、しっかりと背筋を伸ばして良い姿勢を保つ。
この男は意識がある以上、仲間に弱々しい所を見せる事などないのでは無いか。
「ソロ殿の実力は周知の通り。是非とも、ご同行してもらいたい」
「――止してくれ。あんた、何を……俺は、あんたを――」
「そのような事は些細な事です。
戦士とは、戦う為の存在。その先に何が待っていようと、受け入れる覚悟をとうに決めている。
それに――貴公の剣術は確かに中々のモノだが、それでも私から見ればまだ、甘い。
道を共にすれば、きっと貴公にも得るモノがあると思いますぞ?」
戦士はニヤリと笑ってそう言った。
その表情を見て、ソロは絶句する。正直な所俺も似たようなものだった。
なんというか。こういうのを、大人、と言うのだろうか?
いや大人の中でも珍しいのでは無いのだろうか。
これこそ、戦士が戦士たる所以なのかもしれない。
「わ、ゎ、わた、わた、しは……」
舌が巧く回らないのか、ソフィアどもりがちだった。
それでも、何とか懸命に意図を自分で伝えようとする――の、だが。
ガタン!
椅子が引っくり返る音をさせ、少女は急に駆け出して行ってしまう。
呆気に取られる俺を尻目に、
そのまま真っ直ぐに部屋を飛び出して行ってしまった。
「――あちゃー。ほら、あんたちょっと行ってきなさい」
マーニャが俺の尻を蹴っ飛ばした。
そんな事言われても。行ってどうしろってのよ。
「まだあんたは賛成とも反対とも言って無いし。都合が良いでしょう。
ほら、速く行く!こういう所でいい加減、一々私の手を煩わせるな!!」
ああ、もう!
俺は訳が解らないまま少女の向かった先へと走り出した。
「で、一応確認しておくけどあんた自体はどうしたいのよ?」
二人が離れたのを確認してから、
マーニャが改めて値踏みをするかのような視線をソロに向けた。
「……人間に対する感情がすぐ払拭される訳がないし、事実醜い者達は多く存在する。
ロザリーの護衛をしている間に、どれだけ愚昧で矮小な輩と遭遇したか――。
……だが、そんな事など問題にならない位に、ソフィアに酷い事を言ってしまったのを後悔している。どうするのが、一番良いのか……」
「ふーん。ま、それなら大丈夫でしょ」
「…?何が、大丈夫なんだ?」
「ん、どうせソフィアも同じ事考えてるだろうなぁって。なら、一緒に居てあげなさい。
私達があんたの同行に反対しないのも、多くはあの子の為よ。
悲しい事や辛い事を抱え込むのは大変だもの。私は、ミネアが居てくれて本当に良かったと思ってるから」
「…俺は君たちにも酷い事を言ったな。…すまなかった」
「いいのよ。それに、あんたの言った事は私達も自覚してるしね。
だからこそ、ソフィアには同じ道に来て欲しくないんだけど…。私が言っても説得力無いしねえ」
けらけらと笑って踊り子の娘はそう言った。
ソロは、純粋だった。
純粋故に、不純を認められない。
だというのに、彼は己の中に住む憎悪という名の生物の存在を自覚してしまっていた。
最も滅ぶべきは己なのでは無いのか、と。
純粋故に、不純と思われるものを絶たねばならない。
過剰なまでの自己否定。周りをよく見る事ができず、内へと進み心が閉鎖的になる。そこにもまた、呪怨武具の影響があった。
それでも、彼は生涯そのような事を言わず、己の不徳とするのだろうが。
既に、その呪怨武具は無い。
此処に来て、ソロの運命は再び岐路へと辿り着く。
だが、彼が道を選ぶにはもう一つ気になる事があった。
ソロは、ロザリーへと視線を転じた。
紅い髪の娘。
ソロにとってロザリーは特別な娘だった。
そう、娘は彼の――幼馴染にあたる女性の面影を持っていたから。
「ロザリー。俺は――」
「お行きくださいませ、ソロ様。私なら大丈夫です。我侭を言わず、この塔から出なければ良い事ですし。
――ありがとう、ございました。貴方様のお陰で、私は本当に毎日が楽しかったです。
沢山お外にも出られましたし、風邪を引いた時には看病もしてくださいました。感謝してもし切れません。
……ご安心ください。人には、様々な人がおりますが、貴方様の心も、とても澄んでおられます。そして、貴方の妹様も」
「……すまない、ロザリー。俺の方こそ……君の、お陰で……ありがとう……」
部屋の奥、その先に少女は居た。
小さなバルコニーだ。――此処は、イムルの宿で見た、ロザリーが顔を覗かせていた場所だろうか。
話しかける際に当たり障りの無い掴みを考えるが何も思いつかない。
微妙な沈黙が流れる中、ソフィアの現状について思いを馳せる。
少女は此処に来て、声も、そして天涯孤独であった身の上に兄を、その気になれば取り戻す事ができる。
かなり際どい所であったのは確かだが、アリーナのファインプレイだろう。
ソロには、ソフィアの身体が炎に包まれて見えてしまっており、ソフィアは喋れなかった為声で気付く事も無かった。
ソフィアは、ソロの身体は鎧で覆われ解らず、面でソロの声が曇っていたのとソフィアの精神状態のせいもあり、音で気付く事ができなかった。
まるで、運命のような、最初から定められていたかのような悲劇への軌跡。
それもアリーナのお陰で見事に曲げられた。
今、ソフィアは新たに選択をする事ができる。
だが――。
「……兄さんは、私を醜いって言った」
「――……それは――ほら、あの、邪神の面とかってヤツのせいで――」
支援
「私は兄さんの声を聴いても、気付かなかった……。
それどころか、兄さんを殺してしまう所だった……。
その上、貴方を傷つけてまでした結果がこれだなんて……」
先ほどの戦いは、少女に精神的なダメージを与えていた。
悪い事をしたと、そう思っている。良心の呵責が、少女に『自分に都合の良い選択』をさせじと抵抗しているのだろう。
マーニャが俺を向かわせた理由を察する。そして、それとは別にもう一つ。
復讐。
その為に戦ってきたと言うのに、そのせいでソフィアは更に多くを失う所であった。
故に、迷いが見て取れる。そしてそれは俺にとって――好機なのだ。
「――だけど、ソフィアの兄貴は死んでいない。俺だって生きてるし、それに――ソフィアは、声も取り戻したじゃないか。
この結果は俺たちにとって万々歳だよ。偶然の産物かもしれないけど、結果自体は決して悪いものじゃない。
……復讐については……これから、考えて行けば良いんじゃないかな」
俺は復讐が絶対的に悪い事だとは言えないと思っている。
そもそも、殺したい程憎い相手が存在した事が無いのだから、実際にはまるで解らないのが当たり前の話で、
幸せな世界で暮らしていた人間が、復讐を決意した者を否定し翻意を促すのはおこがましいと思うのだ。
復讐の先に幸福などありはしないとは言うけれど、それは……本人が気付かないと意味が無いんじゃないか?
だからこそ、少女が迷い始めたのは、チャンスなのだとそう思う。
復讐で、ソフィアの心が安らぐのなら、それはそれで良い。
だが、もし復讐でなくともそれが達せられるなら――それもまた、どちらが良いかは解らないが、悪い事では無いと思う。
「ソフィアがソロの同行に反対するなら、俺も反対するよ。多分、皆も納得してくれる。
俺や、俺たちはやっぱり、ソフィアを中心に集っているんだから。
……だけど……ソフィアがちょっと勇気を出す事で、兄貴とまた一緒に居られるんじゃないか?」
「……だけど……私……」
「大丈夫。きっと、大丈夫だから……」
ぽろぽろと泪を溢す少女の頭を撫でる。
癖の強い髪を、さらにくしゃくしゃにしてしまおうと思った。
ソフィアはされるがままになりながら、暫くじっと考え込んだ後、おもむろに顔を上げてくる。
うお、お、怒られるかな?髪の飛び跳ね率は当社比1.5倍位になってるけど…。
「……ねぇ」
「ん?」
「……私の声、おかしくないかな?」
「ああ、勿論。おかしい事なんか一つも無いし、ソフィアの声を聴けて俺は当然、皆もきっと嬉しいよ」
俺の即答に、恥ずかしそうな嬉しそうな、色々と入り混じったような顔をする。
そうして。
決断をした少女がゆっくりと、皆の待つ部屋へと歩き出した。
夜の世界から吹き込む心地よい冷気含んだ風が、そっと、その小さな背中を押していた。
HP:88/88
MP:22/42
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
乙!ソフィアカワイイ!
乙
(・∀・)イイオイイオー
GJ!
マジで尊敬する
57 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/23(月) 10:46:45 ID:UhCTyXJj
期待age
もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら・・・
間違いかもしれないので、取りあえず二度寝。これテッパン。
勇者に話しかけられたら自分で
「へんじがない。ただのしかばねのようだ。」
って言う
心の底から乙!
ライアン格好いいよマジで!ホイミンとの別れとか、どんな感じだったんだろ?
ってか、額の肉とか懐かしい話が引っ張り出されて吹いた。まさかあんなどうでもいい話が伏線とは。
ああ、次はデスパレスかぁ………。先が楽しみだ。
袋の奥に押し込んだ、毒沼に遺されたアレはなんかなったりしないのかな………。
ソロ無事だったのか…よかったよかった……(つД`)
>しかし――この男は、俺の敵じゃないのか?いや、敵だと思いたい。
>なんだこのイケメンは?
不意打ちでギャグをいれるのは反則だ!!!
ドラクエ4やったこと無いから微妙に話しが読めない。
やっぱりやったほうがいいんだろうか?
>>62 俺は今Wプレイ中だよ
このスレ読んでからだと5章になってからハンパなく楽しいょ
もうクリアしちゃったけどw
64 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/23(月) 23:43:54 ID:CgYY7kNW
マジいいわぁ…(^^)/▽☆▽\(^^)是非最後マデ頑張ってくだされ。エッグラ・チキーラなんかはでてくんかなぁ…
ソフィアでやったことなかったけどやらなきゃいけない気になった。
ほんと神。感動と笑いの同居っぷりがすごい。
この人が居なくなったらこのスレは一気に過疎化の予感・・・
昔みたいな激しいギャグが恋しくなってきた。まぁこれはこれで面白いけど
68 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/24(火) 10:55:08 ID:yp1TyJ3B
ちょっと長いのが来たからって乙で埋まるのは勘弁な
これが楽しみで毎日チェックしてます!おもしろすぎ!
最高!神!これからもがんばってください。
さぁDQWでもやるかなっ…と。
最後まで書いてそこで乙
まとめサイト管理人さんいつもありがとう。
ところで、今更ですが今年は2005年ですよ。
72 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/25(水) 00:05:54 ID:Q4n1OMcg
ら
∧_∧
( ´∀`) <gYINaOL2aEタソ乙カレ〜
( つ つ旦
人 Y
し(_)
すごいね。自分には文才なんてないからかける人が羨ましいよ。
しかし、トルネコとライアンてずっと4コマのイメージだったけど、この物語だとなんだかかっこいいね。
乙で埋まるのは勘弁してください
>>74 短めのに挑戦はしてるけど、前スレで「下手なのは勘弁」みたいな
レスが多かったので迷ってる
>>75 下手でも良いじゃないか
職人がいなくて寂しいスレだってあるんだぞ
ただあまりにも消防が書いたって感じのは勘弁な
>>75 下手なのは勘弁なんてあったかな。
下手でもいいじゃん。ガンガンいこうぜ?
書いてみて下手だったら止めればいいんだから、まずは書いてみろ
>>75щ(゚Д゚щ)カモーン!!
そうそう、いろいろやろうぜ!
バカがそんな事言うかもしれないけど気にしちゃダメだ。
いのちだいじに!
ザザーン… ザザーン…
聞きなれない音に、俺はうっすらと目を開ける。
そこには見慣れたパソコンも本も無く、ただ木の壁があるだけだ。
(……なんだ、夢から覚めた夢か。そういやそんなタイトルのミュージカルのCMやってたよな。
つか夢の中でも二度寝ってできんのかな)
そう思いながら目を閉じるが、冒頭の音が止む気配はない。
ベッドの中でゆっくり10数えて体を起こすと、
「あら、やっと起きたんですか?」
知らない女が声をかけてきた。
……ヒキオタニートな俺には、毎朝起こしてくれる幼馴染も一緒に夜明けのコーヒーを飲む相手もいるわけない。
当然外出することもないから見知らぬ場所で一夜を過ごすこともない。
「えっと…すんません。ここ、どこっすか?」
「ここは宿屋よ」
「(゚Д゚)ハァ?」
俺のマヌケ顔が面白かったのか、クスクス笑いながら追加情報を教えてくれた。
「ここは漁師町ザハンにある宿屋よ。私はこの宿の女将をしてるの」
なるほど、これが最近流行りの『めざ宿現象』(正式名称『目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だった現象』)ってやつか。
しかしDQ2ならSFC版をクリア済みだ。モンスターやダンジョンについての知識はある程度持ってる。
確かザハンの周りはガーゴイルやバピラスがよく出て来て、大海原の中の小島を見つけるのに苦労したよなぁ。
……つまり、ここから別の城や町に行くのも苦労するってことだ。_| ̄|○
ルーラなんて便利な呪文を使えるわけないし、ルーラを覚えるためにレベルを上げようにも
Lv1(ヒキなのでLv1以下かも)じゃ瞬殺されて終わりだ。
……いや、待てよ。たしかここの道具屋にキメラの翼がなかったか?
俺は女将に礼も言わずに慌てて宿を飛び出した。
「ここは道具屋です。何の御用ですか?」
「( ゚∀゚)o彡゚ キメラの翼!キメラの翼!」
「25ゴールドになります」
金なんて持ってねーよ。_| ̄|○
それ以前に、セーブなんてしてないから移動しようが無い。_| ̄|○
道具屋を出たら、近くにいた犬に腕を引っ張られた。
犬よ、俺が金の鍵をげとしても意味がないんだぞ。
ザハン脱出計画その1:ルーラ(Lvあげ無理)
ザハン脱出計画その2:キメラの翼(他の町でセーブしてないので移動無理)
とぼとぼと宿屋に帰った俺は、いきなり飛び出した無礼を詫び、怪我の治療などのお礼を言いってから
この世界の人から見て俺はどんな状況でこの町にやって来たのかを女将に尋ねることにした。
(女将といってもTVで見るようなおばちゃんではなく、20代後半〜30代前半というところだろう。
お姉さん属性な俺にはストライクゾーンだ)
「あなたがここに来たきっかけ?」
「はぁ。その、起きる前までの記憶がなくて……。記憶だけじゃなくて宿代もないっす」
……ということにしておいた方が、説明めんどいし楽だろう。
「そうよねぇ。あんな酷い目に遭ったら仕方ないわよね。
ああ、宿代は心配しないで。客もめったに来ないし、力仕事を手伝ってくれればそれでいいわ」
「どうもすんまそん。ところで、その酷い目って?」
「……隠してもすぐ分かることだからハッキリ言うわ。あなたの乗っていた船が近くの海域で難破したらしいの。
船の残骸と一緒にこの島に流れ着いたようよ」
……当たり前だが、昨夜は船に一泊なんてことをするわけがない。
船なんて遊覧船にせいぜい20分ぐらいしか乗ったことがないし、それもリア消の頃の話だ。
「そ、そうなんすか。じゃぁ、その時に頭を打って記憶が吹っ飛んだんすかね」
「目立った怪我がなかったから安心してたけど、そうかもしれないわ。
もう一度、神殿のシスターに診ていただいた方がいいかしら」
「いやいやいや、痛みはもうないから安心しる!
ほら、体だってこのとおり元気だし!」
いくら俺みたいな駄目人間に良くしてくれる人を少しでも励ましたいからって、
人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
Σ て
Σ びっくりするほどユートピア! て人__人_
Σ びっくりするほどユートピア! て
⌒Y⌒Y⌒Y) て
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
_______
|__ ヽ(゜∀゜)ノ
|\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ( )ミ
| |\,.-〜´ ̄ ̄ > (∀゜ )ノ
\|∫\ _,. - 、_,. - 、 \ ( ヘ)
\ \______ _\<
\ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
\||_______ |
をやって見せることはなかったよな。_| ̄|○
正式作法(全裸)でなかっただけマシだったと自分で自分を納得させることにする。_| ̄|○
85 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/28(土) 01:16:52 ID:tjsX21I7
DQ4の方まぢ続き希望(^3^)/
ピサロの居城、デスパレスへは足で行く事になった。
マーニャが泣いたり笑ったり怒ったりちらりと脱いだりして(!)何とかソロに瞬間転移(ルーラ)を使わせようとしたのだが、
彼は頑として首を縦に振らなかったのだ。
「…ミニモン。ロザリーの事、頼むぞ」
「あいよ!俺っちにお任せください!」
「…いざとなったら、無理をしないで逃げるんだ。勝利は、敵を倒す事じゃなくロザリーを守る事で達せられる」
ミニデーモンに任せるのは如何なものかとも思うのだが、
ハッタリかますには丁度良い人材なのかもしれない。
ソフィアはロザリーと名残惜しそうにしている。
彼女達は、短い間にかなり仲良くなったようだった。
なんでも、ソフィアの幼馴染に似ているとかなんとか…。
俺があの村に居たのは極々短い時間だったので、ロザリーに似た娘が居たかどうかは……。
……赤っぽい髪の色の娘は居たような気もするな。
ロザリーヒルでの収穫は多かった。
しかし、その収穫をより実りあるものとするには少し時間がかかりそうでもあった。
恐らくは、その辺りの事も考えソロは瞬間転移を使わないのだろう。
マーニャもそれが解っているから諦めたと見える。
と、いうかそうでもないと、理由も無くわざわざ歩くなど何が何でも認めまい。
あの女はそういう女だ。
「デスパレスに行く前に…変化の杖があると良いんだが…。
なんと言っても、魔物の本拠だ。手は多い方が何かと良い」
「ほう。あの杖の事を知っておるとは、ソロ殿は博学じゃな」
「ブライさん、何処にあるかご存知で?」
「うむ…あれはエンドールの南にある、王家の墓にある。
サントハイムの王族とも縁の深い場所ゆえ、ワシが先導しよう」
出立前の会議の席で、そう言う話になっていた。
俺たちは海路を西に、王家の墓と呼ばれる建造物を目指す。
「此処は…そういえば小さい頃、お母様のお葬式で来た事があったわ。
もう!ちゃんと草むしりくらいしておけばいいのに」
アリーナが憤慨するのも無理は無い。
歴代の王族が眠る遺跡は荒れ放題であり、中には魔物の気配すらする。
「うぅむ…これは少し考えねばなりませぬな。
墓荒らしにやられていなければ良いが…」
ブライの懸念も最もだが、俺たちも墓泥棒と大して変わらないんじゃないだろうか…。
アリーナや宮廷魔術師であるブライがいるから大丈夫なんだろうけど…。
さて。
洞窟の探査をする訳だが内容としては特筆すべき事は無い。
滑る床のトラップがある位で目新しい仕掛けも無いとはブライの弁で、
事前にある程度ネタが割れてる以上大したピンチに陥る事もなかろう。
俺は先頭を行くアリーナ、と並ぶように歩くソロの背中を見遣る。
恐らく、最後尾にいる俺のすぐ前を行くソフィアも、その背を見ているのだろう。
ソフィアは言うまでも無く、声を取り戻せたことを皆に祝福された。
少女は恥ずかしそうではあったが、少しずつ仲間との会話を楽しんでいる。
だが……やはり、まだわだかまりがあるのか、ソロとは殆ど喋っていない。
ソロの方はアリーナやライアンを始めとしてやはり皆と少しずつ距離を縮めていっている。
唯一、ミネア位だろうか、時折彼を避けるような挙動を見せる。
俺としては他人の人間関係にまで首を突っ込むのは趣味では無いのだが…。
マーニャがまた面倒な事を押し付けるのだ。
あの女は俺に対してはほんと、便利な道具か何かと思ってる節があるよなぁ…!
とはいえ…俺がちょろっとでも呪文を使えるのはマーニャのお陰ではあるし、
あのミニデーモンのように発動しないという悲しい展開を避ける事ができたのは、大きな借りだ。
何とかしないとこのまま使いっぱしりかもな…。
さりげなくミネアの隣に並ぶ。
占い師の娘は何やら恍惚とした表情でふらふらと歩いていた。
お、おい。ちょっとトリップしてるんでねーの?というか色っぽいなおい。
邪念が産まれるのを恐れた俺は早々に話しかけてしまう事にする。
「え?何か良い事でもあったのか、ですか?
ええ、私、こんな理想的な場所って初めてなんです。
地面の下、ひっそり静かで周りにはお墓がいっぱいだなんて!そう思いますよね!?」
……にっこり同意を求められても困るのだが。実は俺がずれてるだけでこれがグローバルスタンダード――なわきゃあ、無い。
姉のマーニャはこの年でお墓になんか絶対に入りたくないと言っていたのに…この二人は似てないよなあ…。
「ですが、お墓の物を持っていくなんてやはり気が咎めますよね…」
そ、そうだよね!いやあ、やっぱりミネアさんはこうじゃないと!
少ない常識人なんだから!!
「バチを当てるならどうか姉さんだけに……」
……。
もうやだ。
しかしこんな所で挫けてもいられない。
きっと、このお墓という特殊なフィールドがミネアをおかしくしているんだ。
地上に戻ればすぐ優しいミネアに戻ってくれるよ…な…。うん…。
「な、なあ。それは、そうとして…。…最近、元気ないようだけど…ソロについて、何か思うところとか、あるの?」
「――意外と鋭いんですね。……」
ミネアは暫し逡巡した後、一見まるで関係無さそうな事を問うてきた。
「……魂の相似、というのを聞いた事がありますか?」
「ん?いやあ…わかんないな」
「あ――それもそうですね。ごめんなさい。
…私達の間では、双子は忌み子とされています。私は、余りこういう言い方は好きではないのですが…ですが、時として本当に災厄をもたらす事もあるそうです。
全ての双子に必ず共通する訳でも無いのですが、双子、中でも魂の相似性を持つ双子が接触すると、恐るべき事が起こるというのが、伝承としてあるのです」
「それは、恐らく座標融解現象じゃな」
邪魔しない程度に初¥4!!
久々にじーんときてて、
女性キャラに萌えてしょうがないんで
今からFC版のIV買ってきまつ!(`・ω・´)
突然のブライの割り込みに俺とミネアは肝を冷やす。
少し声が大きいか。どうも内容的にソロやソフィアには聞かれない方が良い気がする。
とりあえず、二人がこちらに注意を払っていないのを確認し、話を続ける。
「けど、あの現象は全く同じじゃないとダメな筈じゃ…ソロとソフィアは見た目も性別も違うよ」
「ええ、その通りです。
ですが――二人と持っていてはならない属性、在り得てはならない存在であるならば、時に話は別になります」
「……?解らない。要領を得ないな」
「つまり、そう。――ソロさんも、また、勇者であると私には視えたのです」
……ソロも、勇者?
じゃあ、勇者が二人いるのか?
「それが、本来ならば『在り得ない』と、言うておるのじゃよ。
…とはいえ、それは本来なら、等という当てにならない予測であり推測でしかない」
「…私は、この件に関しては目の前に存在しているからと言って、素直にそうですかと頷き難いんです。
これは私の内面の問題ですから…。
ただ、恐らく、ですが――ソロさんとソフィアさんの接触においても、座標融解現象は発生するのでは無いでしょうか?
言い伝えられてきた伝承とも符合しますし…可能性は高いと思います」
む、む。
むー…だから、ソロとソフィアは何処か余所余所しいんだろうか?
だとすると、なあ…。なんだかちょっと、可哀想だよな…。
俺はかりかりと頬を掻いて、歩を進める碧の男女をぼんやりと視界に収めていた。
無難に変化の杖を手に入れた俺達は、今度は南の大陸を目指す。
順調すぎる航海である。
のだが、まだ天空の剣が手に入ってないのにデスピサロの所に行って良いんだろうか?
というか、行って斃してそれで終わりじゃないだろうな?
皆の冒険はそれで終っても良いかもしれんが俺はそれじゃ困る。
――オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠い天空城への道をよ…。
未完…!
なんて終り方は嫌ですよ?
そうならないように頑張るけどさ!
大陸に着くまでは時間があったので、手に入れたばかりの変化の杖に糸をつけ、釣りをしていたり。
別に訓練をさぼっている訳では無い。これはこれで食料の調達なのだ。
とはいえ、釣り自体には余り身が入っていないのも確かなのだが。
どちらかというと太公望気取りで釣りをしながら考えを纏めていると言った所だろう。
チームワークは大事だ。
足並みの揃った集団と、揃わない集団とでは運用性が桁違いである。
ぱっと見る限りでは問題はソロを中心に起こっているように見えるのだが、
実の所そうとばかりも言い切れない。
彼は思った以上にその辺りを理解しているらしく、ソフィア以外とのコミュニケーションは意外と進んでいる。
むしろ話しかけすぎて時折「……」が飛び出る位だ。ん?今のは何の話だろう?
その辺りを鑑みて観察して見ると、問題の中心はどちらかというとソフィアにあるような気もするのだ。
どちらからアプローチしたものかな…というのが今の俺の悩みなのだ。
ところで流れとあんまり関係ないんだけど、
俺 ↓
. /| ←変化の杖
○ / |
. (Vヽ/ |
<> |
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,.,__|_________
|
餌(疑似餌)→.§ >゚++< 〜←魚
の組み合わせだとまあ良いんだけど、
この辺りの海は魔物が生息しているんで、何も魚が引っかかるとは限らないんだよね。
これは、どっちかというと、
,〜〜〜〜〜〜 、
|\ ( 釣れたよ〜・・・)
| \ `〜〜〜v〜〜〜´
し \
゙'゙":"''"''':'';;':,':;.:.,., ヽ○ノ
~~~~~|~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ト>゚++<←突撃魚
ノ)
こうなるかと思うんだけど、どうよ?
TU-KA、
今なってますからあああああああああああああああああああああああ!!!!
ちょおおおおお、まああああ、それはああああ本場ドイツで作られたソーセージじゃなくううう!!!
喰らいつかれて、ぱっくんちょ。ってちっとも気持ちよくないのね♪
ギギギ、歯を立てるな歯をーーーーー!!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっく!!!!!!
ぶはあ、げふう、ああ、危うく子供が産めなくなる所だった…。
「…気をつけてくださいね?」
結局、通りがかったミネアとクリフトにロープを投げて貰い俺の息子は九死に一生を得た。
それにしても、酷い目にあった…俺は手早く上着を脱ぎ、水分を絞り落とす。
…ん?ミネアがなにやらそっぽを向いてるな。
珍しい…いや、久しぶり、か。そういえば、旅の始めはこういったリアクションも良く見たような…。
「着替えはどうされますか?ソロさん」
「んー、いや、いいや。これ、また着るよ」
助けて貰った礼を言い、そそくさとその場を離れる。
船室に入り、廊下を曲がった所でほぅと一息いれた。
ほああ!?
なんだ、俺がおまえでおまえが俺で。俺はソロでソロは誰?
い、いかん。自分が池面になった姿なんて――そんなの俺じゃないよ!
そうか、釣竿、もとい変化の杖を振ってる間に…。
う……?
それにしても、なんだろう……この一体感……。
お、お、お――なんか、気分が……悪い、な……。
そういえば……そうか……なんだっけ……あの、夢……と、状況が……似てる……。
違う……これは、違う……。
俺は、俺だから……だから……あの時とは違うんだから……。
勘違い……だ……してるだけ……。
「――兄さん!?」
遠くから何かが駆けてくる音が聴こえる……。
ぱたぱた……ぱたぱた……。
……少し離れたところから覗き込まれる気配。
「ソフィア……」
「…どうしたの、兄さん?具合が悪いの?」
「いや、大丈夫だよ……。……なあ、ソフィア……どうして……君は……――を、避けるんだ?」
「え…?そ、それは…」
一歩、後ろに下がり俯く少女。
それでも、この機会を逃してしまえば二度と前には進めない。
「…兄さんも、覚えているでしょう?
小さい頃、山菜を取りに山に入って…小さな川に、兄さんが足を滑らせて落ちちゃった時の事…」
双子は、親や師、村人たちから決してしてはならない事を教えられてきた。
子供心に納得がいかず、また、タブーにされればされるほど、それを犯したくなりながらも、
その瞬間まで兄妹は言いつけを護ってきた。
だが、兄が今にも川に攫われそうになった時にまで、優しい少女はお行儀良くしていられなかった。
石になんとか掴まっている兄の手を取り、引き上げようとする。
「あの時起こった、あの光…あの時と、同じ光…。
兄さんの手が弾け飛ぶのが見えた。そして、私の腕も…。
川に流されていく兄さんをただ見ている事しかできなくて、痛みを感じる暇も泣き叫ぶ余裕も無かった…。
幸い兄さんも私も、皆の捜索と救護で助かったけれど――。
――兄さんは私が声を失った責任を感じて自分を責めていたでしょう?…それが、私は悲しかった。
私の声が出ない事なんて、それに比べればどうでも良かったのに…なのに、私は弱くて…あの時の光景を思い出すだけで喉が…。
兄さんが…兄さんが、私の目の前で、私のせいで傷ついて、死んじゃうのが…怖くて…」
「…バカだな…いや…ひょっとしたら、それは尊い事なのかもしれない…。
その、すれ違い自体は…だけど…すれ違ったままじゃ、それは悲しすぎるから…」
頭を抑えながら、いつのまにか崩してしまっていた膝を伸ばす。
そして、廊下をずるずると歩き出した。
ソフィアは、俺の突然の行動に戸惑いながらも、心配そうについてくる。
「ソフィア…此処で、ちょっと、眼を瞑っていてくれ…」
少女がいよいよ要領を得ないと言った表情を浮かべるが、
それでも素直に瞼を降ろす。
俺はそれを確認してから、廊下の角を曲がった。
そこには、ソロが立っていた。
「…これ、手袋な。ブライさんとも相談してたんだ。これ一枚あるだけで、二人が混ざる事は無い。簡単な事さ」
「……。どんなに簡単な事でも、それに気付けない時は気付けないんだな…大丈夫か?」
「ああ、俺は大丈夫。…じゃ、後は頼むな」
本物のソロが俺の視界から消え、曲がり角の奥でソフィアの前に立つ。
少女が瞳を開くのと同時に、ソロはソフィアの手を取るだろう。しっかりと、手袋を嵌めて。
これで、良い。これが、っと一歩目で、二人の道筋はこれから始まる。
俺は彼らの邪魔にならないように、最も近くにあった船室の扉を開き、中へと滑り込む。
ようやく解った。ソフィアが、ずっと『何を視ていた』のか。
大灯台で、サントハイムで、『俺の危機』に『何を視ていた』のか。
解っていた事だ。
そもそも、俺みたいなのが女の子に好意をもたれる訳が無い。
いや、もたれちゃおかしいんだ。俺は特にそういう努力をしていないのだから。
もてようと思って、並々ならぬ努力をしながら中々実りを得られない男がごまんと居るというのに、
受け身で、
都合良く、
無償で、
可愛い女の子が自分を好いてくれるなど、在り得ない。
ソフィアは、俺の後ろにソロを透かし視ていたのだ。
丁度その時、傍に居た人が皆いなくなってしまったから――。
偶然、俺の見た目がソフィアよりも幾ばくか上だったから――。
たまたま、俺が男だったから――。
――――…………。
……まあ、だけど。
それで良いんじゃないだろうか。
最初からある訳が無いと考えていたのだからさほどショックでは無いし、
それに――ソフィアが幸せなら、それは良い事なのだ。悪い事である筈が無い。
やがて変化の杖の効果が無くなり、
俺の姿はソフィアが捜し求めていた男の姿では無くなった。
だがそれは、悲しむべき事では、無いのだ。
髪に絡んでいた海水が、ぽたぽたと数滴落ち、床に染みていった。
HP:98/98
MP:48/48
Eドラゴンキラー Eみかわしの服 Eパンツ
戦闘:物理障壁,攻勢力向上,治癒,上位治癒
通常:治癒,上位治癒
(・∀・)いいおいいいおー
スカラ・バイキルト・ベホイミですか
俺も書こうかな・・・どうしましょ
おおっ!更新しましたか
俺も投下しようかな。。。
104 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/28(土) 21:03:01 ID:tjsX21I7
まぢ最高ですゎあ〜(ToT)毎回楽しみに見てます。是非最後まで〜〜
>85=104
半年ROMってられないなら、せめてメール欄にsageと書いてから投稿しる
女将としばらく雑談――俺としては情報収集のつもりだが――をしているうちに、思い出したことがあった。
(すぐ近くにローレシア城への旅の扉があるじゃん!
ローレシアに行きさえすればセーブは可能、敵も弱いからLv上げも出来るし、
もしかしたらムーンブルク姫一行と旅が出来る上に現実世界に帰る手段も見つかるかも!
っつーかルビスだったら現実世界に戻る術を知ってそうだし、ルビスの祠まで行って
もう げんじつにかえるきはないね
げんじつにもどしてくれ たのむ!
ニア ころしてでももどしてもらう
…いや、2つ目の選択肢でもいいけど、とにかく言やいいんだ)
俺の表情がみるみる明るくなるのを察した女将が不思議そうな顔をする。
「あの、もしかして記憶が……?」
「あ、いや、ちょっとだけ戻ったっつーか、ローレシアに行きたいな〜、なんて……」
「ローレシアのお生まれなんですか?」
「そういうわけじゃないけど、あそこがここから一番近い国だし、俺を知ってる人もいるかもしれないし」
デルコンダルのほうがもっと近いが、入国早々キラータイガーにぬっころされるのは御免だ。
「そうですか……」
女将の顔が曇る。……もしかして、俺に惚れてた?
んなわきゃないってのは自分が一番知ってるよ。_| ̄|○
「あの、何かあるんすか?」
「確かに南西の小島にはローレシアへの旅の扉がありますが……」
祠が見える町外れまで、女将に連れて来てもらった。
「な……なんじゃこりゃーーー!!!」
海はもの凄い勢いで荒れ狂い、今にも波が船の残骸――俺が乗っていた船ということになっている――を押し潰さんばかりである。
「ご覧のように、10日ほど前から空は晴れているのに何故か海が時化ているんです。
波が穏やかになるまでは町から出ないほうがいいですよ」
「大した風もないのになんで……???」
「シスターのお言葉だと、北西の海に不吉な気配がある影響かもしれないとのことです」
ザハンから北西っつーと……海底洞窟あたりか?
「時化が収まるまでは船で出るのは無理ってことっすか?」
「ええ……。時化に耐えられるような船も今はありませんし。
でも、いつかは止むとのことですから、そうなれば祠へ行けますよ」
女将がにっこりと俺に微笑みかける。きっと元気付けようとしてくれてるんだろうな。
「そっすよね!」
だから、俺もブサ顔を無理矢理笑顔にしてみせた。
ザハン脱出計画その3:旅の祠からローレシアに行く(時化が収まるまで無理)
時化の海を女将と一緒に見てから一週間ほどが過ぎた。
波もだいぶ収まってきたようなので、ボートを借りて祠に向かうことにした。
ボートなんぞ乗ったこともないが、大した距離でもないし見よう見まねで小島に辿り着く――はずなのだが、
一向に島に近づかないどころか浜辺に戻されてるし。
畜生、ニートの腕力をバカにしやがって!ヽ(`Д´)ノ
諦めて、波間に浮かんだ木片のようなものを観察してみると、どうやら海流は小島側から島に向かって、
つまり北に向かって流れているようだ。
ろくに力も無いヤシがいくら漕いでも無駄ってことか。_| ̄|○
ザハン脱出計画その4:旅の祠からローレシアに行く(海流に逆らえないので無理)
(´・ω・`)ショボーンとして町に帰ると、顔見知りになりつつある漁師の奥さんが声をかけてきた。
「なんだい、祠に行ったんじゃないのかい」
「時化の影響かもしれないんすけど、海流が強くて……」
「おかしいねぇ。この辺の波は穏やかだから簡単に海に出れるってダンナが言ってたんだけど。
ボートと漁師の船との違いかしら」
あ、小さいボートで貧弱なヤシがオールを漕ぐより、海に慣れた漁師に運んでもらったほうが確実じゃん!
「あっ!あの、旦那さんに島まで運んでもらいたいんすけど!」
「宿の女将から聞いてないのかい?
ここいらの漁師は、一度漁に出たら2・3年は帰ってこないんだよ」
聞いてませんでした。_| ̄|○
DQ2プレイしてた時も攻略と関係ないからスルーしてました。_| ̄|○
ザハン脱出計画その5:旅の祠からローレシアに行く(漁師がいないので無理)
拝啓gYINaOL2aE様、前スレから楽しく読まさせていただきました。貴方の神文才を讃えGODJOBを勝手に送ります、これからも頑張ってください。
追伸GOODの綴りを間違えたわけじゃないですよ。
>110
回りクドい香具師だな…
ハッキリと「乙!!」って云いやがれ!!
113 :
110:2005/05/29(日) 02:59:20 ID:Ym0aotPz
>111
そんなつもりはなかったんだがスマス、じゃ、改めてこのスレの文豪の皆様乙!
4のがシリアス寄りになってる(面白いけど)分、
2の奴も息抜きにいい感じだな。
116 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 01:32:17 ID:ZrIdVKxz
久々にage
gYINaOL2aEのオナニー長文ウザイ
117 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 01:39:05 ID:ixtQ127y
>>116 じゃ、あんたがそれ以上に面白いの書いて笑わせてみろよ。
読みたくなきゃ、専ブラ使ってトリップでアボーンすればいいだけのこと。
>116
お前の自己満オナニーレスの方がウザいと思われ
長文ウザいって言ってる人は、このスレでなにがしたいんだろう
小説を書く、読む以上におもしろいことができるのかな
長いのは何も悪いことじゃないよ
ただ好き嫌いの問題でしかないよ
122 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 08:21:11 ID:ZrIdVKxz
どうやらgYINaOL2aE信者が多いようだな。
グダグダ長編書けばいいってもんでもないっつの
グダグダ文句付けりゃいいってもんじゃないし
文句に反応しての過度の擁護もイラネ
まだまだ長編じゃないって。
テキストファイルで1M越えないと。
125 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 08:43:19 ID:wKdMPree
擁護は自演だろ
擁護はしないが、この程度の量で「長編、長編」と騒ぐのがおかしいと。
これくらいなら中編程度。
>>115 22は「王家の墓」だよ
あと、SS内の誤字脱字をそっちで修正してもらうのはあり?
>>122 物事を斜めに見れてすごいね。
そうだよね。擁護派は厨房だよね。
大勢が楽しんでる中いきなり批判なんてかっこいいよね。
頼むから職人全員が書きづらくなるような空気作らんでくれ
一人の職人を叩くことで他の職人が書きやすくなるわけでもないだろうし
かちんとくるのもわかるが叩きを叩き返して収まるわけないだろ
まあ荒らしはうざいけど、需要多いスレだし中長編スレと
1発ネタ系スレを分けるのは有りかもなあ。
お前らバカか?
ヒント:丁度中間試験が終わって遊びたくなる頃
132 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 12:19:19 ID:/AvDtwIY
同人キモオタ小説スレ晒しage
さあ もりあがってまいりました
134 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/05/30(月) 19:06:50 ID:Lu/KUtrm
2スレ目か。相変わらずヲタ臭い小説ばっかだな。
初代のノリは一体どこへやら。晒しage
前スレの最後に投下されたやつ面白いな。あれで終わり?
ほんとFFDQ版って厨房が多いなと思った今日この頃
◆gYINaOL2aEの文章は月姫みたいな同人ノベルの影響を受けている。
面白いからいいじゃん
139 :
埋めマン:2005/05/30(月) 21:38:56 ID:Tvci/O8v
>>135 終わりってかスレの容量パンクした。
それが目的だったんだけど。
続き読みたい
世界を救う元暴走族ハゲワラ
埋めマン最高ww
是非続きを書いてもらいたい
>>138 あれが楽しめるのはあなたのようなヲタクだけですよ(^ω^;)
143 :
埋めマン:2005/05/31(火) 07:32:53 ID:uBrHLa4+
勝った。俺はこの化け物に勝ったんだ。
緊張が安堵に変わる。体が熱い。返り血に染まった自分の体を眺める…
……え……
一瞬目を疑った。そこにはヤリが深々と突き刺さっている。思わず声をあげる。
が、出ない。代わりに口からはおびただしい量の血が噴出す。
そうか俺はまた死ぬのか。今度目が覚めたらそこにはどんな世界が広がってるのだろうか。
こんな俺の姿を見てジジイはどう思うだろうか。
今まで生死の淵を彷徨った事は二度ある。いやここに来た経緯を入れると三度か。
一度はガキの時に肺炎をこじらせて死に掛けた。あの時は両親そろって心配してくれてたっけ。
二度目は単車で事故った時。すでにその時親父しかいなかったが俺の意識が戻るまで三日間絶食してたらしい。
激しくどうでもいい話だ。なんで俺はこんな事考えてるのだろうか。不思議とやすらかな気持ちだ。
段々と意識が遠のいていく。いよいよここまでだな…さよなら俺…
次に目を開けた瞬間目の前にジジイがいた。まったく状況が飲み込めない。
ジジイが口を開く。どうやら俺は生き返ったらしい。この世界では神様の気まぐれで稀に死人が甦るようだ。
そして生き返ったやつは必ず教会に現れる。ジジイも何度か経験あるらしく意外と冷静だった。
俺は結局生きていたという結果に妙な脱力感を覚えその場に座りこんだ。
ジジイは俺が無事だとわかると長々と説教を始めやがった。うぜえ。
無視して教会を出ようとすると町民が数人駆け込んできた。あろうことか皆俺に向かって礼を言いやがる。
ちっ他人にすがる事でしか救われない弱者どもが。負け組みのオーラがプンプンするんだよ俺に近寄るんじゃねえ。
心身共に疲れ切った俺は無視して部屋で寝ようとする、が、その時意外な言葉が舞い込んできた。
よっ町の英雄さん今夜一杯どうだい?
酒…つまりこういう事だ。こいつらは畑の魔物を追っ払ってくれた礼に酒を飲ませてくれると。
ちっ…………………気が利くじゃねーか!この俺様に酒を振舞うとは殊勝な心がけだ!ははははは
という事で夜町の酒場でささやかなパーティが開かれる事になった。それまで俺は寝る事にする。
ー夜ー
町の小さな酒場につくとそこには十数人の人がいた。みな笑顔で気持ち悪い。
進められるままにまずビールを一杯飲む。癖があるがなかなかこれはこれでうまい。
ガキがこっちを見てる。あ?目が恐いだ?うるせー殴んぞあっち行け。
と、ここで凄いものを見つけてしまった。バニーの姉ちゃんだ。しかもかなりの食い込み具合。
こっちの酒場ではこれがスタンダードなんだろうか。だとしたらかなり顔がにやける。
最初は気持ち悪いオタのコスプレ集団のような世界だと思ったがこれなら悪くないかもしれない。
ここからの大量の酒をがぶ飲みし意識がなくなる。例のごとく気づいたらベットの上だった。
うー頭が痛い。今日は一日中寝てようと決めた矢先ジジイが勢いよく部屋に飛び込んで来た。
うるせー殺すぞジジイ!あっ?これから会わせたい人がいるからすぐ準備しろだ?
知るかボケ!俺は二日酔いで死にすなんだよ!寝かしとけや!
しかしどうやら相手はかなりお金持ちらしくしかも昼飯を食わせてくれるらしい。
金持ち=肉。俺はすぐに準備を始めた。
>>127 ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。
誤字脱字については、明らかなものについては指摘していただければ訂正してもいいかと。
記録自体はまたあとでさせてください。
準備ができジジイの所に行く。外へでてジジイが羽のようなものを放り投げた。
その瞬間信じられない事が起こった。
体が宙に浮き空を飛んだ。あっという間に小さな城の前に到着した。
そしてさらに驚いたのが会わせたいというのはそこの王様らしい。粗相のないようにと注意された。
連れられるがままに城の中を進む。さすがにあちらこちらに兵士がいる。
そして階段を上るとそこには大臣らしき人物と王様らしき人物がいた。
俺は権力者が嫌いだ。権力で肥えた豚は死ねよと思っている。
適当に話を流していると突然聞かれる。
で、きみは旅人なのかね?何の目的で旅をしてるのかね?
考えた事もなかった。訳もわからずこの世界に来て、ノリで化け物相手に喧嘩売って、ぶっ殺されて、
生き返って、今王様の前にいる。俺はこれからどうしたいのだろうか。元の世界に帰りたいのだろうか。
否。
もはや別に帰りたくはない。俺はしばらく黙りこくった。そして一つの単語が頭を過ぎる。
…世界征服…
そうだ。どうせならこの世界を手に入れてやろうじゃねーか。正直今更恐いものなんてない。
男なら一度は誰もが夢見る世界征服。この世界で実現してやろうじゃねーか!
妙に興奮してきた俺は一応自分を磨くための旅をしていると答えておいた。我ながらかなり恥ずかしい。
王様はうんうんと頷くと無茶なお願いをしてきた。今この世界のどこかを勇者が旅をしている。
会ったらそいつに協力しろだとさ。生き返った事、魔物を倒したその腕力はもしかしたら俺も選ばれし
ものかもしれないとの事だ。たくどこまでもおめでてえやつらだな。そんなわけあるかっつの。
しかしながら旅の軍資金として500G、ちなみにこの世界の通貨はゴールドというようだ、と
うまい昼飯を食わせてくれるそうなので頑張りますと答えておいた。
その日は一日中情報集めと旅の準備に走り回った。得られた情報は
@魔王と呼ばれるやつが世界征服しようとしてる
A勇者と呼ばれるやつが魔王討伐の旅に出てる
B勇者一向は選ばれしものなので高確率で生き返れる
つまり俺にとって魔王も勇者も邪魔な存在なわけだ。この世界の覇者になる為にはこいつらを
どうにかしないといけない。俺は考えた。やはり最初どちらかに味方して片方を倒す。
そしてその後もう片方を潰すのが一番効率がいいかもしれない。ではどちらに味方するべきか。
普通に考えて勇者の味方だろう。しかし待て。どうも魔王がそこまで強いやつとは思えない。
おそらく単純な喧嘩なら恐ろしく強いだろう。ただそんな強いやつが手下を使ってちまちま
小さな町の畑なんぞ襲わせたりするだろうか?もしかして世界征服などたいそうな事しでかしてる
わりには小心者なのかもしれない。もしくはただのバカか。仮に勇者が屈強な大男だとした場合
トータル的に勇者>魔王だろう。そこで俺は勇者討伐の旅に出る事にした。
ただ今のままではどちらにも勝てそうにない。アホ猪に苦戦するくらいだ。
やはりここはどう考えても強力な武器がいる。さすがに釘ひのきだけじゃ心もとない。
それと仲間だ。忠実にして強い舎弟が必要だ。
ここで旅の目的が明確に定まった。
「この世界で新鬼浜爆走愚連隊を結成して勇者を潰したのち魔王にカチ込みをかける」
こうして俺の冒険は今始まった…
族結成ハゲワラw
一応ジジイにも世話なったし挨拶しとくか。頼むから無茶はするなたまには帰ってこいだと?
これだから辛気臭い年寄は嫌いだ。なにが悲しくてこんなじいさんの顔見に帰らなきゃいけないんだ。
まああのビールとバニーの姉ちゃん見にたまには戻ってやってもいいがな。ついでに生きてるかどうか
確認しに帰ってやるか。そうしてジジイはまた例の羽を使って帰って行った。
さて次の目的地だがどうやらここから南に大きな町があるようだ。どうせなんのあても無い事だし
とりあえず人の多いとこの方が色々情報があつまるかもしれない。俺は南を目指す事にした。
ちなみにここでの収穫は「たびびとのふく」と「やくそう」をいくつか買った。
道具屋のおっさんが旅にでるなら絶対もってけと勧めたからだ。
あっそれと城での飯は超絶最高にうまかった。あの肉の味は忘れまい。
町をでてしばらく歩く。頭に防災頭巾の顔色の悪いガキが道端にたっている。
!?
そいつは俺を見るや否や弓をかまえ矢を放った。必死にかわす俺。
なんてガキだ。親のしつけはどうなってるのだろうか。知らない人に矢を放っちゃいけませんとは
教えられなかったのだろうか。そんな事を考えてるうちに第二射が飛んで来る。
太ももに刺さった。痛い。しかしこの距離だと反撃できん。じわじわ弄り殺しになるだけだ。
さてどうしたものか。おっよく見ると連射は出来ないらしくリロード中に隙ができている。
ここだ。俺は勢いよくガキに向かって走りだした。矢が飛んで来る。盾で強引に叩き落す。
そして次の矢を弓に掛ける瞬間俺の中段回し蹴りが直撃した。中段といっても身長差でちょうど
ガキの顔面にヒットする。間髪入れずに左の順突き、右の逆突きが入る。
俺がもっとも得意とするコンビネーションだ。ガキはその場にうずくまる。勝った。
俺は親父の影響でジャリのときから空手を仕込まれてきた。まさかこんなとこで役に立つとは。
しかしこいつはおそらく魔族だろう。こんなガキの時から躊躇無く人に向かって矢が撃てるなんて
なかなか感心できる。昔連れにひとし君というのがいたが、そいつは親が極道で小学生のうちから
妙に刃物の扱いがうまかった。もしかして魔族はそれが一般的なのだろうか。
なんてデンジャラスな人種だ。
立ち上がった色の悪いガキは命乞いしてきた。無論俺は許した。子供を手にかける趣味はない。
法の道は外れようとも人の道は外れないのが族の粋ってもんだろ。イカスな俺。
そさくさと去っていくガキを尻目に俺は刺さった矢を抜いた。困った。
この傷で目的地まで歩けるだろうか。しばらく進むか引き返すか考え込む。
ん、そういや道具やでなんか買ったっけな。たしかこの辺に…あったあった。
俺はやくそうを取り出した。使い方がわからないので傷口にこすり付けてみる。
するとどうだろう。みるみるうちに痛みが引き傷口が塞がっていく。これは便利だ。
次の町ではやくそうを大量に買おうと心に決め俺は歩き出した。が、疲れた。
照りつける太陽がむかつく。やかましいセミの声がむかつく。あまりにもむかつくので大きな岩の
影で小休止する事にした。なかなか涼しくていい感じだ。いつのまにかうとうとし始める…
グゥウォオオォォッゥ!!!
とてつもない唸り声に飛び起きた。岩の脇から覗くと変なじいちゃんが2mは優に超す熊に襲われている。
状況は絶望的だ。貧相なじいさんに勝ち目は無い。俺は思った。ご愁傷様だな。
心の中で静かに念仏を唱えてやった。じいさんも観念したのか目を瞑ってブツブツ言っている。そして叫んだ。
メラミ!!!
え?メラミ?最後の言葉にしちゃヘンチクリンだがまあ気が動転してたんだろう。誰だって死を目の前にして
冷静でいる事の方が難しい。俺は熊に気づかれる前にこの場を去ろうと逃げる準備をした。
その瞬間あり得ない光景を目にする。
じいさんの手からデカイ火の玉が発射され熊を直撃した。一瞬で熊は黒焦げになった。
>埋め氏
GB! できたらトリップつけてくれ。
トリップつけるくらいなら名無しにしとけ。
されには同意
書記さんは作品ごとに個別のトリップ付いてた方が楽だと思うが
情けない事に俺は完全に腰を抜かしてしまった。じいさんが立ち去ろうとする。このまま帰すわけにはいかない。
おい!と声を上げる。裏返ってしまった。最悪だ。
とりあえずじいさんに駆け寄る。今の炎は何なんだと尋ねる。じいさんはキョトンとしている。
は?おぬし魔法を見たこと無いのかだと?あるわけねーだろバカ。おまえら変態集団と一緒にすんな。
どうやらこのじいさんは職業魔法使いらしい。魔法使いといっても俺には引田天功かウザイ眼鏡の外国のガキか
柔術マジシャン・ノゲイラしか頭に浮かばない。しかしこんなじいさんでも熊を倒せるなんて何て強力な力だろう。
じいさんに俺にも魔法を教えてくれと頼んだ。断られた。
かわいい年寄りの大ピンチを傍観しとるようなやつには教えてやらんとニヤニヤしながら言いやがった。
こいつ気づいてやがった…
じいさんが歩き出す。とりあえずついて行きしつこく頼み込む。…がこのじいさんほんとにとんでもない野郎だった…
肩がこっただの喉が渇いただの腹が減っただの俺を完全にパシらせやがる。元総長のこの俺様を!こんなヨボヨボが!
挙句の果てに疲れたら背負えと言いやがった。俺は顔面凹ましてやりたい気持ちを抑えつつおぶる。
だいぶ歩いた。もう少しで町だから降ろせと言うので降ろした。どうやら目的地は一緒らしい。
さあ教えろと詰め寄る。じいさんは一言言った。
無理じゃ。
無言で俺のジェットでこぴんがじいさんに炸裂する。じいさんあわてて説明し出す。
要点をまとめるとこういう事だった。
まず魔法には「信じる」力が必要だと。魔法に縁のない環境で育った俺にはできるわけないという意識が
先行してしまう。尚且つ人には向き不向きがあり明らかに戦士系の俺には厳しいだろうということだ。
やれやれまったく凡人の考えだ。だいたいこんなじいさんに出来ておれに出来ないはずがないだろうが。
それでも教えろと脅しをかける。じいさんしぶしぶ基本を教えてくれた。
@頭の中で炎をイメージする。
A相手に手のひらを向ける。
Bメラ
え?こんだけっすか?こんだけで手から火がでるんすか?楽勝じゃん。俺は意気揚々と構えそして叫ぶ。
メェエエエラァアアア!!!
静寂。
沈黙。
ああ今日もいい天気だなあ。
俺のシャウトだけが虚しくこだまする。じいさん腹を抱えて笑う。
俺のババチョップがじいさんの脳天に直撃する。じいさん悶絶。
その後色々聞いたがやはり素人が簡単に使えるものではないようだ。
毎日精神統一の為瞑想したり、よりリアルなイメージが出来るようにトレーニングしたり、
魔法の理論そのものを学んだりと色々やらなきゃ使えるようなはならないらしい。
ただ一つ希望があるとすれば、出来はしなかったが俺がメラと叫んだ時本人には「火が出る」という
確信があった。その気持ちがある限りいつかは使えるようになるそうだ。
当たり前だろ。乱立する100もの族を一つにまとめた男ぜ?俺に不可能はない。
町の入り口でじいさんと別れる。町長の家に呼ばれてるので一通り町を回ったら来いとの事だ。
町長=権力者=金持ち=肉
俺は即答でわかったと返事した。
でかい町だ。一日かけても全部回りきれないだろう。適当に情報集めてからじいさんのとこに
肉食いに行くか。とりあえず道具屋に向かう。やくそうを買いだめするためだ。
途中柄の悪そうな三人のチンピラどもにからまれる。この世界にも恐喝はあるのか。なんかちょっと嬉しい。
とりあえず釘ひのきで一発ぶん殴る。
バキ あ…
折れた。今まで酷使していたせいで相当ガタがきていたようだ。さらば相棒…
一人は頭から血を流し倒れもう二人は明らかにビビッてる。所詮群れなきゃ何も出来ない雑魚か。
片方がナイフを取り出した。金を出さなきゃ刺すと凄む。
俺はナイフ程度の刃物はまったく恐くない。今まで相手の武器でびびったのは日本刀と
ひとし君が拳銃取り出した時くらいだ。あれは本当にびびった。
まあ素手で対抗するのも何なんで俺もナイフを取り出す。こないだの極道猪戦で血錆がべっとりのナイフだ。
それを見た二人の顔色がみるみる変わる。そして今日の所は見逃してやると倒れているやつを担ぎ
超速で逃げていった。なんてお約束なやつらだ。
しかし困った事に相棒の釘ひのきは折れてしまった。さすがにこのアウトローな世界を丸腰で旅するのは危険だ。
やくそうより武器が先か。そう考えると俺は武器屋を探し彷徨いだした。ちょうどすぐ角のとこにあった。
ついてるな今日は。中に入る。前のシケた武器屋と違い見るからに強そうな武器が並んでいる。
そこで一際目立つ武器を発見した。「ドラゴンキラー」と書いてある。まさに覇者たる俺にぴったりの武器だ。
店主は言う。
それは15000ゴールドだぜ。
ここで新たな問題が生まれた。俺は貧乏だった。残金38ゴールド。とても足りない。一応交渉してみる。
おまえには常識がないのかと言われた。正直裸覆面に言われる筋合いはないと思った。
むかつきつつも武器屋を後にする。金がなけりゃどうにもならんと町長の家に向かう。
途中道端の人に尋ねるが決まってこの町に町長はいないと言われる。あの糞ジジイ…はめやがった…
しかし代わりに新たな情報を得る。どうやら町長はいないが王様はいるらしい。城に向かう事にした。
その城はこんな見るからに怪しい俺でもすんなりと通してくれた。なんて無防備な城だろうか。
中央の階段を昇るとそこは王の間だった。
>>158 GJ!
ひとし君が物凄く気になる今日この頃・・・
どちらでも。>トリップ
つけたければつければいいし。おまかせします。
ひとし君何者だよww
ひとし君すげぇ
つーか バキ が相手の骨が折れた音だとかん違いしたw
王様の前にはあのじいさんがいて何か話こんでやがる。俺は何となく無性にむかついた。
しっぺの一発でも決めてやろうと前に進む。とここで王様が話しかけてきた。
前も言ったが俺は権力者が嫌いだ。金に溺れ腐った豚は死ねよと思う。
が、ここの王様は違った。ヤバイ。目がヤバイ。今まで数々の修羅場を潜り抜けてきた俺にはわかる。
例えるなら武闘派系の組の親分の目だ。只者ではない。俺は身構えた。
頼みがあるのだがー
突然王様は切り出した。そしてその頼みに俺は愕然とした。
盗賊に王冠が盗まれたらしい。それを俺に取り返せと。なんてやつだ…
まず王のくせに象徴である王冠を盗まれるという間抜けさ。
続いてそれを見ず知らずの旅人に取り返してくれと言うおおらかさ。本物のバカか大者かどちらかである。
てかとりあえず自分のとこの兵士送れよバカと思ったがそうもいかないらしい。城の警護で手一杯だそうだ。
王冠盗まれといて今更警備も糞もあるかと思ったが如何せん俺も貧乏だ。
王の願いともなるとかなりの報酬が出るのではないだろうか。
もし出なくともその王冠を売っぱらえばかなりの額になるのではないだろうか。
というわけで俺は引き受ける事にした。支度金として5000ゴールドくれた。さすが太っ腹だ。
じいさんの話によると盗賊の名前はカンダタ。手下を引き連れ東の党の塔にアジトを構えている。
かなりのツワモノのようだ。王様はじいさんも連れてけと言ったが断った。またおぶれとか言われても
めんどくせーし報酬も独り占めしたい。そもそもこんな性格悪いジジイと一緒に旅なんかしたくない。
早速俺は5000ゴールドを持ってさっきの武器屋を訪れた。
散々悩んだ挙句「てつのおの」と「くさりかたびら」を持って店主の所に行く。
なぜか店主は物凄く同情した目でこっちを見てる。
え?何自首した方が罪が軽くなるだと?ちょ!おま!俺は強盗なんかしてないっつの!
店主に完全に怪しまれたまま俺は武器屋を後にした。
出発は明日の朝一でいいなと思い今日は宿をとり休む事にした。宿屋の看板を見つけ中に入る。
一泊12ゴールドらしい。これは安い。破格だ。と言ってもただベットが借りれるだけで飯も風呂も
ついてないようだ。ライダーズホテルのようなものか。おそらくこの世界は旅人が多いためこの料金でも
十分経営が成り立つのだろう。飯は城に行って勝手に食うとして風呂には入りたい。聞くと旅人は近くの川で
水浴びをすることが多いらしい。そこで俺も川に向かった。途中道具屋を発見したのでやくそうを買い込む。
服を脱ぎ水につかる。冷たさが心地いい。腹に目をやるとそこにはヤリが刺さった生々しい痕がある。
はたして俺はカンダタとか言うやつに勝てるのだろうか?また死んでしまうのではないだろうか?
いやいやまてまて。負けるはずがない。そもそも相手は同じ人間だ。だったら俺の方が強い。
と自身に言い聞かせ宿に向かった。しかし酒場の看板が目に留まる。明日に備えて軽く英気を養っとくか。
3時間後残りの全財産を使い切った俺は千鳥足で宿に向かった。
ー次の日ー
目覚めるともう太陽は高かった。寝坊した。頭痛い。腹減った。
俺はふらふらしながらかろうじてポケットに残ってた5ゴールドでパンを買いかじりながら町を出た。
今日もいい天気だ。しばらく歩くと青寒天が出る。相変わらずかわいい。よくみると隣に色違いの赤寒天まで
いやがる。こいつらは噛み付かれるのにだけ注意すればウエイトが軽いため体当たりはまったく効かない。
殺すのも可哀想なんで無視する事にした。後ろから必死に追いかけてくる姿またかわいい。
俺がこの世界を制した暁には寒天を飼おうと思う。楽しみだ。
寒天が諦め追いかけてこなくなると今度は犬が現れた。が、よく見ると所々が腐っている。気持ち悪りい。
俺は買ったばかりのてつのおので真っ二つにした。何がショックかっていきなりおのが汚れた。
新相棒の最初の獲物が腐った犬とは…俺はテンションが下がりつつも塔を目指した。
道中ゾンビ犬だの寒天だのでかいきのこだのが現れるがてつのおのの威力により苦戦する事は無かった。
そしてついに塔が見えてきた。
塔に入る。見張りなどはいない。ひとまず道なりに昇って行く。ややこしい。造ったやつちょっと来い。
しばらく昇ると妙な三人組みがいた。向こうは俺の顔を見るなり顔色が変わる。
あ!こいつらこないだボコったやつらじゃん。そうかカンダタの手下だったのか。
三人で何か話し合っている。そして逃げた。俺も追って階段を昇る。
そこにはカンダタと思われるパンツに覆面&マントというとんでもない格好のやつがいた。
しかし手下が手下なら親分も親分だ。なんてファッションセンスだ。俺の戦闘意欲はマックスで失せた。
めんどくせーからとっとと終わらそうと思いよくも俺の子分をだの俺の名前は大盗賊カンダタだの
言ってる間に近づいて一発脳天にてつのおのを見舞う。ガキンッと金属音が響く。
こいつ覆面の下になんか仕込んでやがるな。カンダタは激怒した。
おまえには倫理ってものがないのか外道!と言われる。盗賊が何言ってんだ…
そして子分にこいつは俺一人で片付けるから手を出すなと言った。アホだ。正真正銘のアホだ。
そこから俺とカンダタのタイマンが始まった。お互い腕が上がらなくなるまで斧を振り回し
顔がボコボコになるまで殴りあった。最後に立ってたのは俺だった。
カンダタは観念したのか煮るなりやくなり好きにしろと言う。俺は「きんのかんむり」を取り返した。
もうここには用はない。足早に塔を出た。入り口の所でカンダタらしき悲鳴が聞こえる。
無視してよかったのだが何となく見に行ってみた。カンダタがデカ蛙数匹に囲まれている。
手下は気絶している。…弱い…なんて弱い盗賊団なんだ…さすがに同情を禁じえない。
適当に蛙を追っ払うとカンダタが涙目で抱きついてきた。
痛いって!そんな力入れるなっつの!俺は男に抱きつかれて喜ぶ趣味はねーんだよ!離れろ!
カンダタは世界で一番蛙が苦手らしい。俺は命の恩人と崇められてしまった。なんだこの展開は。
だがしかし次にもっと驚く展開になる。カンダタが俺を子分にしろと聞かない。子分も同じく騒ぐ。
嫌だと言って塔を出たが後ろからゾロゾロついてくる。マジ勘弁してくれ…
そこで俺はこいつらを舎弟にする事にした。新鬼浜爆走愚連隊栄光の船出だ。
子分は塔の警備役(というか足手まといなんでいらない)として置いていく事にする。
一応俺らは盗賊じゃなく族なんだと言う事を言い聞かせたがこいつらはバカだから理解してないだろう。
まあいい。とりあえず親分じゃなく総長と呼ばすのだけは徹底させよう。
来た道を戻る。もう日が沈みかけている。途中魔物も出たがカンダタが一人で暴れて片付けた。
なかなか使える野郎だ。特攻隊長くらいにしてやってもいいかも知れない。
そうして城に戻った時にはすっかり夜も更けていた。
鬼浜爆走愚連隊ワロスw
カンダタワロスW
普段あんま目立たんサブキャラもっと出して欲しいかも
4かと思ったらいきなり3の世界かよw
もう無茶苦茶だなw
門番はカンダタを見て腰を抜かしていた。無視して進み王様の前に立つ。
王様にきんのかんむりを渡した。衛兵がカンダタを連行しようとするので止める。
そしておうかんも戻ったしこいつを無罪にしてくれないかと頼んだ。大臣憤怒。
まわりがざわつき始める。もしこいつを引き渡すのを拒否すると俺も連行されるかもしれない。
しかし舎弟のために体を張るのは総長として当然の事だろう。俺はこの国と戦争する決意をした。
そして王の重い口が開く。
いいよ。
一瞬時が止まった。
大臣が物凄い勢いで王様をまくし立てる。なんてイカしたヤツだろう。最高だ。
じいさんはゲラゲラ笑ってる。次の一言がまたイカレた内容だった。
さあ!おうかんを取り返した英雄をもてなす宴の準備をせい!
数時間後おうかんを盗んだカンダタ、盗まれた王様、取り返した俺という異色中の異色の組み合わせで
宴会が始まった。カンダタは物凄いペースで酒を飲む。こいつ自分がしでかした事をわかってるのだろうか?
王様も王様でヘラヘラしながらこれまた凄いペースで飲み続ける。大臣は呆れて物も言えないといった感じだ。
まあそんな事よりも俺はこの国の肉料理に感動した。甘辛く重厚でそれでいてしつこくない。
三人の豪快な食いっぷり、飲みっぷりに即発され兵士達も騒ぎ出し、明け方には全員床で寝ていた。
ひたすら飲まずに食っていた俺はこの光景を見て思った。
ああこの国は純粋にバカなんだと。そらおうかんも盗まれるわ。
と、ここでじいさんが話しかけてきた。いきなり身の上話を始める。興味ねえどっかいけよジジイ。
だが話の内容は驚くべき内容だった。このじいさんと王様は昔一緒に冒険した仲らしい。
しかもその冒険というのも魔王討伐だというのだ。その時は多大な犠牲と共に魔王を封印できたらしい。
信じがたい話だが俺は妙に納得した。あの王様の目はカタギの目じゃない。絶対に人を殺めた事のある目だ。
総長GJ!
DQ4の続きもキボン
次の日このバカ王はまたまたとんでもない事を言い出す。
は?自分も久々に旅がしたいから代わりに王にならないかだと?こいつラリッてんのか?
……目が笑ってない。本気だ。俺は旅の目的があるのでと断った。
バカ王はそれなら今度こそこのじいさんを連れて行けと言う。
俺はそれも断ろうとした。だがじいさんを連れてく事がカンダタ釈放の条件だと言いやがる。
なるほどさすがに監視役もいないまま犯罪者を野放しにできないというわけか。俺はしぶしぶ了承した。
こうして不本意ながら新鬼浜爆走愚連隊(以下略して鬼浜)に新たな構成員が増えた。
現メンバーは
総長:俺
特攻隊長:カンダタ
構成員:じいさん、子分A,B,C
……非常に頭の痛くなるメンバーだ…硬派にも武闘派にも程遠い…俺は初めて自分のやってる事が
不安になった…だが今はもう前に進むしかない。バカ王は報酬として一万ゴールドくれた。
その夜、記念すべき第一回鬼浜会議が開かれた。議題は次の目的地についてである。
俺的には早く勇者にあってどんな輩か確かめたい。じいさんに勇者について何か知らないか
聞いてみた。知っていたのは勇者の故郷はアリアハンという町であるという事だった。
一方カンダタにも何か情報がないか聞いてみる。明日の朝は目玉焼きがいいそうだ。
こいつ今後一切の発言権は無い。とにかく明日から勇者の足取りを順に追ってみようと思う。
今日はもう遅いので宿で一泊する事にした。
次の朝出発の挨拶をしにバカ王の所に行く。まだ王にならんかとか言ってやがる。しつけえ。
アリアハンへ行くと伝えると船をだしてくれるようだ。貸切で。VIP待遇じゃん。バカ王もたまにはやるな。
そうして船に乗り込んだ一行はアリアハンを目指した。道中暇なのでじいさんに魔法を習う。
どうやら俺には「リアルにイメージする力」が足りないらしい。じいさんは松明や焚き火ではなく、
もっと攻撃的な炎を頭の中に思い描けと言う。攻撃的な炎…
そういや昔抗争中の族にひとし君の単車のオイルタンクに穴開けられて、気づかずに乗って引火して
炎の塊になって爆走した事あったっけな。よく生きてたなあいつ。
そんな事をぼんやり考えながら俺は手のひらを構えメラッと叫んだ。
出た。
炎の塊が船のマストを直撃する。燃えるマスト。じいさん慌てて手から氷の塊を発射し消化する。
じいさんとカンダタと船長が物凄い勢いで詰め寄ってきた。船を沈める気かと叫んでいる。
しかし俺にはそんな声まったく届いてなかった。出来たのだ。俺にも魔法が使えたのだ。
そこから二日後アリアハンにつくまで俺はひたすら練習を重ねた。徐々に火の玉も大きくなる。
俺は天才かもしれない。自分で自分の才能が怖いぜ。
しかしじいさんはそのくらいの魔法ならガキの頃にもうできたわいと言った。くっ目の上のタンコブが。
アリアハンに到着する。なかなかきれいな町並みだ。じいさんは王様に挨拶に行った。
おまえも来いと言われたが堅苦しいのはいやなんで一人でぶらつく事にした。カンダタは腹が減ったと
うるさいので50ゴールド渡してどっかやった。
きれいな町並みだがシケた所だった。強い武器もない。きれいなねーちゃんもいない。典型的な田舎町だ。
こうなったら昼真っから酒でも飲んでやろうかいと酒場に入る。町の規模にしちゃかなり大きな酒場だ。
そこは酒場兼人材派遣センターのような所らしい。冒険に出る人が有志を募れるシステムだ。
年齢や職業や性別を指定すると合致した人と出会える…え?これって出会い系サイトと同じじゃないか?
もしかして表向きは「冒険者の集まる酒場」だがほんとはただの出会い系酒場なんじゃないのか?
とりあえず俺も利用してみる事にする。その時だ。奇抜なピエロの格好をしたかなり大柄な男に声を掛けられる。
どうやら仲間にして欲しいらしい。腕には自信があるそうだが俺はこれ以上色モノが増えても敵わないので
丁重にお断りした。ジーッと見つめてくる。こっち見んな気持ち悪い。クソが。俺は仕方なく酒場を後にし城に向かった。
城に入り王の間まで行く。じいさんが王様と親しげに話している。しかしこのじいさん侮れない。
各国の王とここまで親しいじいさんは他にいるだろうか。食えないジジイだ。
その後王様と話し、勇者は北に向かったと聞く。北か。今出来ることは追う事だけだ。
この町にこれ以上いる必要もないと思い早速出発する。あっカンダタ忘れてた。
町中探し回ると結局さっきの酒場の中にいた。となりにはあのデカピエロがいる。
二人で酒を飲み意気投合しているようだ。バカ同士気が合うのだろう。
…嫌な予感がする…
案の定カンダタはこいつも連れてけと言う。じいさんはなぜかまたニヤニヤしている。
はいはい。もうわかりましたよ。好きにしてくれ。という事でまた一人舎弟が増えた。
見るからに怪しいピエロの大男。服装が服装だが相当なマッチョだ。ん?この目どこかで見たことがあるような…
町を出て北に向かう。振り返る。後ろにはヨボヨボじいさん、覆面パンツ男、ピエロの大男…
これから世界征服を狙う組織とは思えない。次は絶対まともなやつを入れよう。
しかし戦闘は楽になった。実際このピエロ男がバカ強い。大体の流れはこうだ。
まず敵を見つけるや否や俺、パンツ、ピエロが突撃して袋にする。それでも仕留め切れない場合
後方からじいさんが炎なり何なりだしてTHE ENDだ。むしろ魔物の群れなんかより俺らの方が全然柄悪い。
特に強い魔物も出て来ず暇なので鬼浜軍事訓練を行いながら進む事にした。要は俺がパンツ、ピエロと
ど突き合いながら進むのだ。これがまたしんどい。この二人その辺の魔物より遥かに強い。
しかし俺も総長としてのプライドがあるため負けるわけにはいかない。次の町に着いた時は三人とも
血だらけのボコボコだった。みんなやくそうをアホほど買って全身に塗りたくる。
その日は疲れたので宿で一泊した。
次の朝。
勇者は「いざないのどうくつ」なるとこに向かったらしい。何か痕跡が掴めるかも知れないので
そこに向かう事にした。今日はじいさんに魔法を習いながら歩く。なんとなくコツがわかってきた。
要はイメージなのだ。炎が上手くイメージできるやつは炎系の呪文が得意だし、氷を上手くイメージ出来る
やつは氷系の呪文が得意なのだ。何にせよ、「イメージ」と「確信」と「集中力」が大切なのだ。
俺はやはり天才なのかもしれない。そんな事を考えているうちに洞窟についた。
薄暗い陰気な感じの洞窟だ。なぜか洞窟の中にもじいさんがいたが俺はもう年寄りはお腹一杯なので無視した。
いかにも怪しい吹き飛んだ壁を抜けしばらく歩くと紫色の角うさぎが数匹でてきた。
どうせ雑魚だろうといつものように三人で突撃する。
ラリホー
そこからの記憶は無い。目が覚めるとじいさんが一人でゼーゼー言いながら汗だくで立っていた。
じいさんはなぜかキレ気味で初めての敵にはもっと慎重にだの何だの説教を始めたが無視した。
鬼浜には特攻あるのみだ。これだから年寄は嫌いだ。
洞窟を抜ける。妙に懐かしい感じが。とりあえず近くの町に…っておい!ここバカ王の城じゃん!
なぜかピエロがここは無視して先に進もうと言う。俺はもうこの町に特に用は無いし先に進む事にした。
もしかしてピエロは王様なのかーー!!?
しかしこのまま北に行くと俺が初めてこの世界に来た町に着くな。ジジイは元気でやってるだろうか。
いやそんな事よりもあのバニーの姉ちゃんはまだあの格好で仕事してんのだろうか。そう考えると足取りが
軽くなる。軍事訓練にも気合が入るというものだ。段々三人のボルテージが上がっていく。
町に着く頃には三人ともボロ雑巾のようだった。このままいくと訓練中に死人が出てもおかしくないかもしれない。
町に着いた。いきなりガキとすれ違う。ガキはヤンキー、パンツ、ピエロという三人組を目の前にして
固まった。そりゃそうだろう。正直俺も怖い。まだ酒場は開いてないようなので教会に向かう。
ジジイに再会する。まだ生きててくれたのかと喜ぶジジイ。たりめーだろうが。
ジジイの話によるとこの町に三日前勇者が来たらしい。なんて事だ。勇者はさらに北の村へ向かったそうだ。
が、その村は数週間前に魔王に滅ぼされた町だというのだ。一応止めたが聞かずに行ってしまったらしい。
それならまだその辺にいるのかもしれない。俺らは急遽そこに向かう事にした。
そこには半日歩くとついた。そこで俺は自分の認識の甘さを思い知る。
村。いやもうそこはそう呼べないだろう。民家は原型を留めていない。生々しい血の痕がそこらじゅうにある。
魔王はやはり魔王だった。生易しい相手ではなかった。ひとまず村を一周してみる。
普段は陽気なパンツもピエロも終始無言だった。しかし気になるのは血の痕のわりには死体が一つもない。
答えはすぐそこにあった。
そこには墓を掘る一人の少年の姿があった。
おそらく村に着いてからずっと掘り続けてたのだろう。服は真っ黒で顔は疲弊しきっている。
だが目は凄まじく澄んでいた。それをみたパンツとピエロとじいさんが無言で墓堀を手伝う。
墓堀が終わった。少年がこちらに向かいありがとうと言う。…え!?その声は少年ではなく少女のものだった。
どうやらこの子が勇者らしい。
俺は全身ありえないくらいの脱力感に襲われた。屈強な大男との死闘を想像していたのだ。
俺がこんな女の子をぶん殴ったらそれこそ問題じゃないか。こいつを倒す必然性は無くなった。
パンツが話しかける。じいさんも色々聞きたい事があるらしくこの子に駆け寄る。
もうパンツ呼ばわりかよw
お前マジで面白いよw
ニヤニヤしているじじいが目に浮かぶぜw
面白いww最悪なパーティーだなwww
女勇者ちゃんに期待w
海を渡れないとなると、どっかの道化師のように海の上を歩くか、そうでなければ空から逝くしかない。
というわけで、俺は船の残骸から敗れた帆や綱などを集め、ハングライダーを作ることにした。
当然空のスポーツはしたことがないし、物理も工作も大の苦手だが、最低限小島に渡るまでグライダーの形が保てばいい。
魔物もグライダーなんて見たことないから警戒して近づいてこないだろうし、万が一寄って来ても祠の中に逃げ込んで
後は薬草をかっ喰らって怪我を治せばいいんじゃないだろうか。今は前向きな気分でいたいので氏ぬ可能性はあえてスルー。
そんなことを勧化つつ、10日ほどかけて試作機一号が完成した。
さて、どこからどうやって滑空しようか……。_| ̄|○
ザハン脱出計画その6:旅の祠からローレシアに行く(島内に滑空できるだけの高地がないので無理)
グライダー計画が頓挫してからしばらくは、素直に宿屋で力仕事を手伝っていた。
始めのうちは半日働かないうちに手足がガクブルしてどうしようもなかったが、慣れとは凄いもので
今ではそれなりにこなせるようになっている。
近所のおばちゃん達ともだいぶ打ち解けてきた……というより、おばちゃん特有のずうずうしさで
複数の家で下働きをさせられ、今も「雨漏りがするから」と、屋根の修理をさせられている。
平屋なので落ちてもダメージは少なそうなのが救いだ。救いだが……。
なんで藻前ら俺めがけてプリプリプリプリンコするんじゃぁ!!!ヽ(`Д´)ノ
俺の持つ要素の何が刺激するのか、やけにカモメどもが俺めがけて糞をしてきやがる。
もしこの状況が俺の被害妄想だとか言う奴がいたら、
r.--ヽ. _..-'''' ̄ヽ=r.._ ¥ i
.r'' ̄`ヽ=. <(::)>ノ ~"'-._y i 自分が出て行ってそいつをやっつける。
i <(:)丿/ヽ.____,,..r'" i i~ヽ.-...i
ヽ__.r'( '';; i r'"(~''ヽ
……待てよ。こいつらは所詮鳥畜生、餌付けすれば俺の下僕にもできる。
このカモメどもを残らず綱でくくりつけて、綱の先にブランコをつければ鬼○郎ライクな移動手段の出来上がり!
一○木綿より安定性は劣るだろうが、まだ飛べる確率は高いだろう。飛べないグライダーはただのゴミだ。
それから、町外れでカモメにエサをやるのが俺の日課になった。
ザハン脱出計画その7:旅の祠からローレシアに行く(カモメ餌付け中)
なんだ、この脈絡の無い混成一個旅団はw
エサをやり始めてから1ヶ月は過ぎたが、相変わらずカモメは俺になつかない。
何だ!?俺の何が悪いんだ!?お前らには感謝の気持ちの「か」の字すらないのか!?ヽ(`Д´)ノ
エサは遠慮なくがつがつ喰らい仲間も呼ぶくせに、俺が10m以上離れてからでないと一口も食べやしねぇ。
さらに、近所の人達からフン害やら鳴き声がうるさいやらで俺が叱られる。
くそ、動物は好きだがカモメだけは嫌いになりそうだ。いや、大ッ嫌いだ。
もしカモメが大好きだとか言う奴がいたら、自分が出て行(以下同文)。
そんなことを漠然と考えているうちに、カモメどもが一匹残らず消えうせていることに気がついた。
今日は珍しく俺にフンをひっかけずに飛んでった……なッッッ!?!?!?
いくらぼけっとしてたからって、半径3m以内にホークマンがいることに気がつかないのは
自分でも正直どうかと思う。_| ̄|○
ていうかボス決して走らず急いで歩いてきてそして早く僕を助けて。_| ̄|○
ザハン脱出計画その8:旅の祠からローレシアに行く(その前にたぶん死ぬ)
またDQ2も投下されてる!!
職人ガンガレ
だいたい話の内容はこうだった。
何故一人旅なのか。この子は先代勇者の娘らしい。それで常に魔物に狙われるのでできるだけ他の人を
危険に晒したくないと。それで16歳になり先代が旅に出たと同じ年齢なったので旅に出たと。
俺は無性にむかついた。この世界のやつらはみんなそうだ。「勇者」という名にすがりたがる。
実際16歳のガキに一体何を望むのだ?魔王がむかつくなら自分で喧嘩売りにいけばいいじゃないか。
世間の理不尽さはどこの世界も変わらないようだ。と、その時、
「カカカこれはこれはこれは勇者サマ!」
突然背筋に寒気の走る声がする。振り返るとそこには腕が6本ある骸骨二体と覆面魔術師が立っていた。
この村を襲った残党だろうか。
「その首ヲ我が主への手土産にシましょうカ!」
俺達は武器を構える。しかし皆顔に余裕がない。それもそのはずだ。こいつら雰囲気がかなりヤバイ。
明らかに今までの敵とは次元が違う。
均衡状態を撃ち破ったのはじいさんだった。じいさんの手から巨大な火の玉が発射される。
骸骨はそれをかわす。その瞬間残りの4人が飛び掛った。てつのおのにかなりの手ごたえがある。
やったか!?
残念ながらさほどダメージは与えられなかったようだ。逆にパンツとピエロが血を流している。
あの状況できれいにカウンターをきめやがった。こいつマジで強ええ。
じいさんが今度は強烈な氷の突風を放つ。これはかわしようが無く骸骨はその場でふんばり耐える。
このチャンスを逃すまいと俺は骸骨の脳天に全身全霊を込めて一撃を見舞った。
そこにパンツ、ピエロ、勇者と続く。骸骨の6本の剣が踊る。
俺は全身なます切りになりつつも骸骨に留めの一撃を決めた。
もう一体は!?振り返るとじいさんが必死に杖で対抗している。が、体には深い斬り傷が刻み込まれていく。
骸骨が剣を振り上げじいさんの頭に狙いを定めた瞬間、パンツが後ろからはおい締めにした。パンツGJ!
骸骨の剣がパンツに深々と突き刺さる。しかしじいさんの火炎球が至近距離で骸骨に直撃する。
骸骨は体半分吹き飛ぶ。
辛勝だ。とくにパンツとじいさんの傷がひどい。ありったけの薬草を塗り込む。
ひとまず危機は去った。みんな安堵の表情を浮かべる。…しかしそれはすぐに打ち消された。
ーそこには見たことも無い魔物の群れを引き連れ薄ら笑いを浮かべる魔術師がいた。
増援。
絶望。
皆一応武器を構える。しかしもう顔に覇気が無い。ちくしょう俺の野望はこんなとこで潰えるのか。
誰もが諦めたその時、じいさんがおかしな事を言い出した。俺の目を見て
いいか、魔法で一番大事なのは信じる心だ。おぬしは絶対にわしをも越えるだろう。自分の可能性を信じろ
そして勇者に向かい
父は優しく、強く立派な男だった。その存在が重荷に感じることもあるだろうが自分の血筋に誇りを持ちなさい
そしてピエロに
さらば我が戦友にして親友よ。一足先にむこうでまってるぞ
と言ったと思うと魔物の群れに向かって駆け出した。
メガンテ
ポップーーーー!!!!
数十秒だったのだろうか。数時間だったのだろうか。一瞬とも悠久ともとれる時の後
そこには何もなかった。あるべきはずのものは何もなかった。
パンツは大声を上げて泣いている。ピエロは恐い顔をして考え込んでいるようだ。
勇者は涙ぐみ俯いている。パンツと勇者は口々に魔王軍絶対許さないと言う。
違う。
悪いには魔王軍ではない。俺だ。俺が弱いから悪いのだ。結局これは弱肉強食の潰し合いなのだ。
この村の人も、じいさんも相手より強ければ死ぬ事はなかった。俺は自分の弱さが許せなかった。
何が鬼浜だ。何が世界征服だ。自分の舎弟の命すら守れなくて何が総長だ。
これは相手からの強烈な宣戦布告だと受け取った。俺は売られた喧嘩は必ず買う男だ。
魔王…絶対原型わからなくなるまでぶん殴ってやる。顔面ボコボコに凹ましてやる。
あああああああああぁぁあああぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!
突然俺は叫んだ。頭の血管ブチ切れるくらい腹の底から叫んだ。
パンツと勇者はビクッとなりこっちを見る。俺は空に向かってさらに叫んだ。
新鬼浜爆走愚連隊総隊長、魔王のとこまでブッこんでくんで夜露死苦!!!!!!!!
じいさーん!?
やべぇオモロイw
その後俺らは村の中央にじいさんの墓を作った。そして村を離れ一旦ジジイのいる町まで戻る。
ジジイはじいさんが減ってる事に気づいたが俺らの表情から事を察し静かに十字をきった。
深夜鬼浜会議が開かれる。ピエロは気になる事があるので城へ帰ると言う。今まで黙っててすまないが
実はお前らが立ち寄ったロマリアと言う国の王様だったんだと告白する。いやいやわざわざ告白せんでも
未だに気づいてないヤツなんていねーよ。そんなヤツは正真正銘本物の極限のバカだ。
…隣でパンツが驚きの声を上げる…
勇者はまた一人旅を続けるらしい。いやいやちょっとまて。それは無茶だろ。
俺はなんならお前も舎弟にならないかと誘う。勇者はキョトンとしている。
いやだからな?俺は世界征服する為に鬼浜という族を結成しててだな…いや族っつてもわからんか…
世界を救うとかまったく興味無いんだが魔王は邪魔だからどっちにしろイワしとかなダメだし
おまえも魔王潰したいなら一緒に来るかって事!わかるか?
必死に説明する俺。勇者はやっと意味が飲み込めたのか笑顔になる。是非仲間にして下さい!と言った。
ここで明確にしておかなきゃいけない事がある。世間では勇者様様だがここで一番偉いのは俺だ。
俺の事は総長と呼ぶこと、勇者だか何だかしらんが俺の方が偉いことを説明する。
勇者はニコニコしながらよろしく総長さん!と答えた。ちっなんか調子狂うな…
勇者カワイス
おじいたんかわいいよおじいたん
ポップというより、獣王グノン戦のアレを思い出す。
ただのギャグだと思って油断していた。今は感動している。弱いな俺。
総長もザハン脱出計画も頑張れ!超頑張れ!
じいさん生き返らないのか…。
つーか生き返れ、俺が許す!(ぉぃ
4の続きも期待あげ
みんなすげえな。
俺こんなおもしろい文章書けねえよ。
なにより、感動的な話し書いてクサくならないのが凄い。
その日の鬼浜会議は深夜まで続いた。ピエロ改めバカ王からいくつか提案があった。
一個目はラーミアの復活。ラーミアとはバカでかい鳥らしい。なぜそんな鳥が必要かと言うと
魔王のいる城へは空路でしかいけないのだ。昔じいさん達が攻めてった時もこの鳥を使ったと言っていた。
鳥を復活させるには6つのオーブが必要だそうだ。そのオーブはじいさん達が自分達で保管してたり元あった
場所に安置したりで世界中にバラけてるらしい。ひとつはロマリアにあるので取りに来いと言われた。
二個目は戦力強化。今のままでは絶対に勝てない。強力な武器や防具が必要だ。
じいさんは生涯掛けて究極の魔法を研究していたので、イシスという国にある実家を訪ねれば何か手がかりが
あるかもしれないとのことだ。何の手がかりもないしとりあえずイシスを目指すか。
その日はジジイの家に泊まった。パンツのいびきがうるせえ。俺は洗濯バサミでマスクの上から鼻を摘んだ。
………………。
三分後。息をしていない事に気づく。あわてて洗濯バサミをとった。危うく永眠させる所だった。
朝食にはおなじみの野菜屑のスープが出た。それをたいらげると早速出発する事にした。
200 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/03(金) 22:10:56 ID:uLVhQLYo
200ゲット!
じいさーん!!!!
なんだよ、泣かせんなよヤンキー
ロマリアに向かう道中勇者とピエロが勇者の親父の冒険について話していた。
ざっとまとめるとこういう事だ。
昔バラモスという輩が人間を滅ぼそうとした。当時16歳の勇者の親父はロマリアの王子(現ピエロ)
世界でも有数の魔法使い(故じいさん)それと「賢者」と呼ばれる何だか凄いヤツと旅に出て、
長い冒険の末ついにバラモスを倒した。が、バラモスは大魔王ゾーマってやつのパシリでありゾーマこそが
真の親玉だった。そこで勇者の親父は賢者とゾーマのいる地底世界に殴りこみをかけた。
数年の月日が経過した。打倒ゾーマを果たし親父達は帰って来る。平和が訪れた。
そこから月日は流れ、勇者が生まれた。誰しもがこの平和な日々に何の疑問も抱かなかった。
しかし危機は着々と迫っていた。魔物の活動が徐々に活発となる。魔物は頻繁に「我が主」という言葉を口にする。
数年前、魔王の復活を直感した親父は旅に出た。そしてその後消息を絶つ。
だいたいこんな感じだ。それでじいさんもバカ王も旅に出るチャンスを伺ってたらしい。
ん?なんでじいさんとバカ王は地底世界に行かなかったんだ?沸々と疑問が湧き上がる。
バカ王はロマリアたった一人の跡継ぎである為、じいさんは魔王軍と戦争するさいに最高司令官として残ったらしい。
それであのじいさん各国の王様とあんな親しかったのか。なるほど。やはり只者ではなかった。
ロマリアで黄色いオーブを受け取る。バカ王は大臣に物凄い勢いで説教されていた。勝手に旅立ったらしい。
なんて無責任な王なんだ。国民の今後が心配だ。そんな事考えつつも俺は武器屋に向かった。
あった。こないだは貧乏極まりない為買えなかったドラゴンキラー。今ならギリギリ買える。おい店長これくれ。
断られる。は?客寄せの為に一本だけ仕入れたモンだから実際に売る気はないだと!ふざけんな!!!
俺:ふざけんな!売れ!今すぐ売れ!
店:すみません無理です。
パ:売れ!俺は大盗賊改め鬼浜の特隊カンダタだぞ!売れ!
店:無理なもんは無理です。
勇:お願いします!私達の旅にどうしても必要なんです!
店:いいよ。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????
何故だ!?店長を問い詰める。店長は言う。だってかわいいんだもん。
その後俺とパンツに袋叩きにされたのは言うまでもない。
こうして俺達は店側の好意により500ゴールドでドラゴンキラーを手に入れた。うむ。なかなかよい買い物だ。
店側の好意てw
絶対脅し取ってるしw
魔法も使えるヤンキーは賢者なのかー?
前スレが容量オーバーで書けなくなってますね。
>>207 前スレのログをHTMLしてうpきぼんぬ
あと
>>127で書いた修正きぼんなとこ↓
レス番号指定の方が個人的にやりやすかったので、前スレのログ見ながらよろ
全部直せってわけじゃないし、◆gYINaOL2aEにいちゃもんつける気もないよ
136(「山奥の村」)
ドアを蹴破れ恥も外聞も無く>ドアを蹴破り恥も外聞も無く
(「蹴破れ」だと命令形)
182(「砂漠〜アネイル」)
けど、土方とか楠正成とか>けど、土方とか楠木正成とか
(「楠」でも間違いではないけど、教科書では「楠木」が使われてたはず)
200(「大灯台」)
気づく――やいなや、何やらごむまりのような挙動で
>気づく――や否や、何やらゴムまりのような挙動で
(読みやすさ優先)
204(「大灯台」)
俺たちも散会しながら前に出る。>俺たちも散開しながら前に出る。
(「散会」は誤変換)
297(「獅子王」)
神がいつも見ていると説かないと>「神がいつも見ている」と説かないと
(読みやすさ優先)
306(「獅子王」)
最も基礎的な魔法の行程は>最も基礎的な魔法の工程は
(「行程」は道のり、「工程」は作業段階という意味なので間違いじゃないかも)
ところで、新鬼浜愚連隊の方。
最初のほうのものは行間をつめていいでしょうか?
348-349(「サントハイムの決戦(前)」)
「けなしてるだろう」〜もしかして、神様とかじゃない?」 のダブり削除
(368で◆gYINaOL2aE自身のレス)
355(「サントハイムの決戦(前)」)
棍棒が三度、振るわれる。>棍棒が四度、振るわれる。
(368で◆gYINaOL2aE自身のレス)
485(「スタンシアラ」)
SHINJOYさんが控え目に>SHINJOUさんが控え目に
(スペルミス)
↓こっから現行スレ↓
>>42(「ロザリー」)
デスピサロが野望に憑りつかれてしまったのなら
>デスピサロが野望に取り憑かれてしまったのなら
or野望に憑かれてしまったのなら
(「憑」は「つ」と読むので)
>>48(「ロザリー」)
ほら、速く行く!>ほら、早く行く!
(「速く」はスピード、「早く」は時間なのでこの場合は「早く」かと)
>>53(「ロザリー」)
心地よい冷気含んだ風が>心地よい冷気を含んだ風が
(「を」が抜けてる)
>>96(「王家の墓」)
これが、っと一歩目で>これが、きっと一歩目で
(「き」が抜けてる)
>>280>>282 うーん、検討という事で。
読みやすさというところまでくると、書き手の表現の問題ともかかわってくるので、本人の希望がない限りはそのままにしようと思ってます。
あと、SHINJOYはスペルミスではありませんよ、確か。
こうして新しい相棒も手に入れ大満足の俺は一同東を目指す。目標はイシスだ。
バカ王にオーブのついでに世界地図も貰った。これで行き当たりばったりの冒険をする必要もなくなったようだ。
しかし筋肉ダルマのピエロ、火力抜群のじいさんの穴を埋めるのはキツイだろう。ここからは苦しい旅になりそうだ。
俺は気合を入れ直す。しかしそれは取り越し苦労だった。
この女べらぼうに強い。
まず剣だ。筋力こそ欠けるものの抜群にスピードが速い。俺は達人でも何でもないので素人じみた感想になるが
太刀筋が「活きて」いる。おそらく血の滲むような努力とともに天性の才能もあるのだろう。
次に魔法。数種類の攻撃魔法を使いこなす。だが何より驚いたのはこいつやくそうなのだ。やくそう魔法が使えるのだ。
ホイミ。それは優しい光と共に瞬時に傷を癒す。もうやくそう買わなくていいじゃん。おし俺にもその魔法教えろ。
勇者曰く、この魔法は「怪我をする前の姿」をイメージし、傷口に手をかざしその姿と今の姿を一致させる感じで
やるらしい。簡単そうだ。試してみる。誰も怪我してないのでとりあえずパンツぶん殴る。
ホイミ。
メラの件もあるので少し控えめに言ってみた。当然の如く何も起こらない。パンツはくすぐったいと笑っている。
まあこれはボチボチ練習してくか。俺につかえない魔法なんてあるわけいいんだから。やはり天才。
その日は一日中歩いたがまだまだイシスは遠そうだ。野宿する事にする。
しかし…じいさんとピエロが抜けて少しはまともになるかと思えばそうでもなかった。
ヤンキー、パンツ、少女。違った意味でヤバイ。犯罪の臭いすらする。俺の世界だと確実にポリに呼び止められ
職務質問くらうだろう。断じて俺達はこの少女さらったわけではない。
その夜の鬼浜会議でとんでもない事が判明する。この女天然だ。やべえ…このパーティヤバ過ぎる…
以下会議議事録。
俺:イシス遠いから途中アッサラームという町に寄ろうと思うがいいか?
パ:総長明日の朝はパンがいいでやんす。
勇:異議アリ。パンもう無いよ。野草摘んでスープ作ろうよ。
俺:いやだからアッサラームにだな…
パ:総長!パンを切らすのは緊急事態でやんす!キメラの翼で一旦戻りましょう!
勇:異議アリ!ここまできたのにもったいないよ!だいたいカンダタちゃんがつまみ食いするから
すぐなくなっちゃうんでしょ!!!
パ:異議アリ!違うあれは毒見だ!みんなのためを思ってこその…
勇:いいわけしないの!ちょっと総長黙ってないでなんか言ってよ!
俺:…………。
もうこいつらに意見を求めるのはやめよう。何なんだこの孤独感は。
翌日俺らはアッサラームを目指す。パンツと勇者はまだ口論している。無視して先に進む。
途中パンツが地図を逆さに見ていて迷うというアクシデントもありつつアッサラームには三日後についた。
カンダタちゃんとバカ勇者ワロス
219 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/04(土) 02:52:13 ID:zSaQn5Js
良スレ杉wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まとめから飛んできてびびったよwwwww
神居杉wwwwwwwっうぇw
訂正ってよりは添削なんだよなぁ
誤字脱字の指摘は構わんと思うけど
読み易さ云々は余計だな
222 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/04(土) 04:40:38 ID:ZM+GbBqD
総長ワロスwwwww
勇者タン萌えwwwwww
漏れも、このテーマでどうしても書きたい話があるんだけど、
書き出してみると自分の文章力のなさを痛感させられるですよ。
勇者タソは3?4?
個人的に3の方が萌ゆる。
多分3
脊髄dクス
3のその後の世界なのかな?
4の人は荒らしのせいで書きにくくなったのか?
投下を心待ちにしてる人のほうが多いと思うよ。
最後まで期待してますよ。
>>227 一応世界観かりてるだけだからあんま詮索しないで…
元々こんな長い話にする予定じゃなかったし完璧に3のその後とすると
辻褄が合わなくなるのですよorz
なかなか活気の溢れる町だ。よく見ると俺の服ももうボロボロだ。この辺で新調したい。という事で店を探す。
あった。店に入ると店主が話しかけてくる。妙に慣れなれしい。あ?友達だと?おまえんか知らねーよどっかいけ。
サイズ出しますよとか試着しますかとかうるせーんだよ!ゆっくり選ばせろ!てタイプの店員はどこの世界でも
共通だった。俺は真っ黒な動きやすそうな服を見つけた。なかなかいい感じだ。おいこれくれよ。
え?38400ゴールド!?マジで!?…信じられない値段だった。こいつニコニコしながらもなかなか悪どい野郎だ。
しかたなく店を去ろうとすると店主が友達だからまけると言ってくる。そこから交渉が始まった。
俺の巧みな交渉術(途中何度か俺とパンツの鉄拳が飛んだが)により800ゴールドで買う事ができた。
ついでに「てつかぶと」を200ゴールドで、「マジカルスカート」を400ゴールドで買った。パンツ、勇者に渡す。
鉄兜にパンツ一枚の大男、ミニスカの少女、やたら眼つきの悪い一見モジモジ君にも見える俺…
ひょっとして取り返しのつかない事をしてしまったのではないだろうか…
帰り際店主に頼むからもう来ないでくれと土下座されたがおそらくまた来るだろう。なんたって友達だからな。
道具屋にも寄るがこいつもさっきのやつの親戚らしく俺とパンツの交渉術により破格の値段で売ってくれた。
とても良心的な店が多い町だ。世の中まだまだ捨てたもんじゃないな。
町の人の話によるとイシスはここから西の砂漠にあるようだ。水と食料を大量に買いこんでおこう。
その日は宿をとり、翌朝出発する事にした。一同歩き疲れたのか早々にベットに入る。
明け方鋭い空気を裂く音で目が覚める。窓の外を見ると勇者が必死に素振りしていた。
この子は強い子だと思っていた。一人で旅に出て、数多くの魔物を倒し人から尊敬を集める。
だが本当はプレッシャーに押し潰されそうになってたに違いない。そもそもたかだか16歳だ。
俺の世界の16歳なんて携帯いじり髪を染め顔にとんでもないペイントしてヘラヘラ遊びまわっている年頃だ。
俺が16の時なんて朝から晩まで道場で親父にしごかれ、学校はほとんどさぼり深夜単車で走り回っていた。
無性に体を動かしたくなった俺はそこからニワトリの鳴き声が聞こえるまで延々と筋トレをした。
女勇者タン萌える(;´Д`)ハァハァ
232 :
トラネコ:2005/06/04(土) 12:06:33 ID:Z7FEjlJ8
書き手さんヽ(`Д´)ノガンガレ!
>俺とパンツの交渉術
ほとんど強盗じゃねぇかww
234 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/04(土) 14:29:20 ID:9AX+naw6
とんだパーティーだなw
パーティーの変態さが最高だ。
このパーティなら突然民家からアイテム持って行っても不思議じゃないなw
タンス開けてもツボ叩き割っても誰も文句言わないだろうなぁw
完全になめていた。砂漠。見渡す限り砂漠。歩けど歩けど砂漠。
灼熱の太陽が容赦なく降り注ぐ。ほんとにこんな地獄の向こうに町などあるのだろうか?
俺達は砂の山を登ったり降りたりしながらひたすら西を目指した。
目の前に何匹かのカニがあらわれた。涎を垂らし目は完全にイってちゃっている。カニの分際でラリってんのか?
俺は先頭きって切りかかった。ドラゴンキラーを手に入れてからというもの苦戦した記憶がない。
どうせこいつらも瞬殺だろう。
スクルト
?
スクルトスクルトスクルト
????
カニの分際で何かしらの魔法を唱えやがった。まあどっちにしろ俺のドラゴンキラーに敵は無い。
大きく振りかぶると腰を入れて目一杯突き込んだ。金属音と共に派手に弾かれる。
…硬い。こいつら異常に硬い。しかしカニ如きが俺の攻撃を…天下無敵総隊長の俺の攻撃を…
へこんでいる間に勇者が冷静に強烈な閃光で他のカニを焼き払った。
そっちも援護しよっか?とアイコンタクトを送る。いらん。これは俺とカニと男の意地を賭けたタイマンなんだ!
俺は狂ったように殴りまくった。カニはまったく涼しい顔をしている。
あっこいつ今笑いやがった!明らかに俺の事バカにしてやがる!甲殻類の分際で!
クレバーな俺は魔法に切り替える。くらえ!メラ!
多少効いたようだが火力が足りない。ちくしょうどうすればこいつを倒せる!?どうすれば!?
んメエエエェエエエラアアミィイイ!!!!!!!!!!
極限状態の俺はとっさに叫んでいた。じいさんの見よう見まねだ。俺の手からメラの数倍はある火の玉が飛び出す!
カニは一瞬にして灰になった。出来た。出来てしまった。
勇者はすごいすごい!と手を叩く。はっはっは当然だろうが俺を誰だと思ってやがる。
戦闘後、パンツがこのカニ食えそうだと言い出す。おいおい勘弁してくれよ…
俺と勇者は断固拒否したのでパンツはふてくされながら一人で食っていた。ちなみにおいしかったらしい。
一日中あてどなく歩きついに陽が暮れた。しかしビックリした。砂漠の夜はハンパなく寒いのである。
今日はもうここで寝る事にした。三人身を寄せ合い寒さを凌ぐ。こんな状況なのに勇者は楽しそうだ。
聞くと「仲間」がいる事が嬉しくて仕方がないらしい。あっそうかこいつずっと一人で旅してたんだっけ。
急に表情が曇る。私のせいで魔物に狙われてみんなを危険にさらすのが怖いと言う。
俺は勇者を軽く小突く。舎弟の分際でいらん心配するな。おまえ俺をなめてんのか?天下の鬼浜の総長様だぜ!
勇者は笑顔でありがとうと言った。これからもほんとによろしくねカンダタちゃん!総長ちゃん!
…このアマついに俺までちゃん付けしやがった…しかしこの笑顔を見てると何も言い返す気がなくなる。
ちっほんと調子狂う子だぜ。
次の日。魔物を蹴散らしながらあいかわらず西を目指していた。遠くにぼんやりとだが町が見える。
みんなのテンションが一気に上がる。結局町に着いたのはその日の昼過ぎだった。
砂漠の町イシス。俺達はじいさんの家を探すべく聞き込みをする。
ああ大魔導師様の家ですね。この路地のつき当たりですよ。…大魔導師様!?あのじいさんが!?
情報通り進むとそこには家があった。かなりデカイ。困った事に入り口には鍵がかかっている。
扉の前で考え込んでいるとパンツが不思議そうな顔で近づいてくる。
バキッ
錠前ごと引きちぎった。こいつには「鍵」という概念が無いようだ。結果オーライて事で俺達は中に入る。
一部屋一部屋見て回るが特に変わったものはない。一番奥の部屋に入る。ここが最後だ。
うわっ汚ねえ。そこには本だの巻物だのが散乱していてよくわからない実験器具のようなものが部屋中を
埋め尽くしていた。何か手がかりになる物はないかと足元の本を拾ったその時
おい!そこで何をしている!
振り返ると数人の兵士がこっちを睨んでいる。何をしてると聞かれても返答に困る。
怪しいやつだ。さては魔導師様の研究を狙う賊だな?こっちに来い!
近くにいた勇者の手を引っ張る。連行する気だ。俺は反論した。
何だと!俺達のどこが怪しいと言うのだ!どこが怪し…どこが…
明らかに怪しい。思いっきり不法侵入だ。バカパンツが鍵ぶっ壊してるし。
結局俺達は城まで連行されてった。そして王の前に突き出される。
目の前にいたのは超絶美人の女王だった。思わず見とれてしまう。パンツなんて興奮しすぎてその場でスクワット
始めやがった。周りの視線が痛い。俺はこのままだと牢獄行きなので今までの経緯を必死に説明した。
……じいさんの死はさすがに衝撃だったようだ。その場の空気が一気に重くなる。
そんな話信じられるかと言っていた側近も勇者の目を見るなり黙りこくった。なんかこいつの目には力があるんだよな。
勇者は続ける。魔王を倒すためにはどうしても力が必要なこと。じいさんの家には何かヒントがあるかもしれないこと。
女王は口を開く。…いいでしょう。魔導師様が命を賭けて守ったあなた方を信じましょう。何か困った事があったら
いつでも力になります。顔だけでなく性格もいい女だ。かなり惚れた。俺達は再びじいさん宅へ向かった。
例の部屋に着く。みなそれぞれ散乱する本やら巻物を調べていく。パンツはどっかに行ってしまった。
まああいつに本を読めという方が酷だろう。正直俺もかなり眠い。勇者は何か見つけたらしく読みふけっていた。
数時間後。夢の世界にいた俺の頭に一本の巻物が落ちてきた。いてーなコラ。燃やすぞ。
まさにメラを唱えようとしたその瞬間ひとつの単語が目に留まる。「究極攻撃魔法」…究極攻撃魔法!?
>>228 同意
毎日待ってるが更新ないね。忙しいのかな。
総長と同時進行期待。
超攻撃魔法と聞いてアルテマとギガデインとメガンテとマダンテが思いついた
ヲタ小説はイラネ
>>243 そんなこと言うなよ。
俺はお前のこと考えてオナニーしたんだぞ?
ここはそういう小説読みたい人が集まってる場所なんだから、
>>243みたいなこと言われる筋合はないよな。
読みたくないなら無視するとかNGワードにするとかすればいい。
それをしないんならただの荒らしだな。
ウメ目的にはじまったのにおもろいねw>鬼浜
dq 4も待ち遠しい
>244-245
いちいち反応するってのがどうかと思うね
パンツのキャラにハゲワラw
キャラのすごいカンダタどっかのスレでも見た。女勇者とラブラブのやつ
DQの周辺?
それだ。兄貴のカンダタと女勇者はどうなるんだろう。
だけど兄貴は3にこだわらずだから別れとか気付かないうちに終わってそう
252 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/05(日) 19:58:50 ID:ic1bV2RX
長文コテが居なくなったな、良かった。
4の続きまだかな
総長も気になるとこで終わりすぎw
4の人帰って来てくれ〜
荒らしなんか気にすんな
ヲタの馴れ合いキモッwwww
キモオタってwこの板覗いてる時点で俺もおまえもたいしてかわらんっつのw
258 :
お邪魔します:2005/06/06(月) 01:21:23 ID:vEGGHPwC
風が気持ち良い―――
―――刹那―――風の音が止み、私は墜ちる感覚を覚えた。
「ぬわ―――――っ!!」
漫画のシーンにあるベッドから落ちるというベタなネタはなく、私はワラの上で目覚めた。
ん。ワラ?!?!
汗で体中にまとわりついたワラを払いながら、まわりを見渡してみたが、まるで見覚えがない。ここはどこだ?そうだ。確か、さっきまで家のベッドで携帯をいじっていて…そしたら急に眠気が襲ってきたんだ。
きょろきょろしていると、おじさんが笑いながらこちらへ向かってきた。
(この人どこかで…)
「やぁ。目が覚めたようだね」
「えっと、ここは?」
「ここは私の家、宿屋さ。お嬢ちゃんが村の外で倒れていたところをうちの息子が運んできたんだ。お前さんの顔にスライムがくっついて苦しそうだった、だとよ。わっはっは!!こりゃ傑作だな!」
宿屋…。なんだそれ。
しかし、おじさん。わっはっは!!て、それ、私死にかけたんじゃね?しかも今日びスライムで遊ぶ子供なんているのか??理科の実験で作ったのかな。にしても、人の顔にくっつけるなんていい趣味してんじゃん!あとで犯人とっつかまえてぼこぼこにしる!!
おじさんの後ろから、ひょこっと青年が顔を出した。
うほっww金髪碧い目いい男wwないすとぅみーちゅう。このままお礼のお食事とかに誘っていい感じになって喪女脱出(´д`*)ハァハァ
「気持ち良さそうに口を開けて寝ていたね。…顔にワラついてるよ…ぷっ。傑作。」
この親子…。やっぱり私なんかに脱喪は無理なんだねorz
と、とにかく。現状のまったく判らない私は携帯を探した。こないだ買ったばかりのP901i!
あった。壊れてはいないみたいだ。でも圏外。…ここは外国なのかもしれない。
…日本語が通じるのに?
…どうやってここまで来た?
…何故この全身緑の格好をした恰幅のいいおじさんにだけ見覚えがある?
私は今更ながらこの奇妙な世界に疑問を強くしていった。
そして次の瞬間、疑問が推測へ、推測が確信へと変わった。
ワンタッチボタンで携帯を開くと、ディスプレイには飼っている犬の画像はなく、背景が黒で白抜きされた文字によって私の名前、HP、MP、LVが表示されていた。
よく知っているドラクエの世界。
緑のおじさんは宿屋の象徴とも言えるキャラクター。
私の顔についていたのは理科の実験で作ったスライムなんかではなく、最弱最小のモンスターとして名高いスライムのこと。
私は宿屋を飛び出した。早く夢から覚めるように祈ることしか出来なかった。
空は青かった。
携帯でステータス表示か、イイかもね
前スレ既出ネタ
風が気持ち良い―――
―――刹那―――風の音が止み、私は墜ちる感覚を覚えた。
私は今更ながらこの奇妙な世界に疑問を強くしていった。
そして次の瞬間、疑問が推測へ、推測が確信へと変わった。
私は宿屋を飛び出した。早く夢から覚めるように祈ることしか出来なかった。
空は青かった。
何このキモイ文章www
最初よく読まずにレスしてたけどよく見たらまたヲタ系小説かよwwwwwうぇっwww
264 :
書記(携帯):2005/06/06(月) 12:33:43 ID:VvMGFrDW
どもです。
書き手さんの続きはゆっくり待ちましょう。
各々のリアル生活が優先なんで。
かくいう私も、かろうじて更新してますが、大半を読めてはなかったりします。
あと、ヲタ板のスレなんで、ヲタ小説は当然のことです。
キモい等という書き込みをされる方は、このスレによほど興味があるんだと思うので、まあぼちぼちいきましょう。
好きの反対は嫌いではなく、無関心ですよ〜。
265 :
埋めマン:2005/06/06(月) 15:20:16 ID:BBSJVGXZ
究極の破壊力を持った攻撃呪文。それは我々魔法に頼る者にとって生涯の研究課題である。
現存する魔法で最高の破壊力を持つのはメガンテであろう。これは詠唱者の生命エネルギーを燃料にして
大爆発を起こす呪文である。しかしこれではリスクが大きすぎると考えた古代の賢人達は生命エネルギー
の代わりに精神力そのものを燃料に出来ないかと考えた。そうして完成したのがマダンテである。
マダンテ。それは使い手の精神力すべてを一瞬にして増幅、圧縮開放してしまうのだ。
威力が使い手の精神力に依存する事、「一瞬で精神力を開放する」ためには人並み外れた集中力が要る事、
そして何よりその後しばらく一切の魔法が使えなくなる事。これは術使用者にとって致命的ではあるが、
その威力はそれを補うには十分であろう。私の知る限りこの呪文を使いこなせた人間は一人しかいない。
もしあなたがこの呪文を使いたいと願うのなら、日々の精神鍛錬を怠らない事だ。そして何よりも重要なのは
呪文の反動に耐え得るだけの強靭な肉体が必要とされる。想像を絶する心身の修練の果てに習得が可能なまさに
究極の呪文なのである………
その後は修行の方法やら何やらが延々と書いてあった。とりあえずこの巻物は貰っておこう。俺ほどの才能があれば
そのうち使えるに違いない。俺はその後も部屋を物色した。と、その時パンツが勢い良く部屋に入って来た。
両手には何かゴチャゴチャ何か抱えている。暇だから他の部屋で使えそうな物を取ってきたというのだ。
さっき回った時はまったく気づかなかったのに。こいつ頭悪いがお宝を発見する事にかけては天才なのかもしれない。
飽きてきた俺はパンツと一緒にチェックを始めた。とんでもないものを見つける。お。これ例のオーブじゃねーか。
そうかじいさんもひとつ保管してたのか。あっさりと緑色のオーブを手に入れた。他はすべてガラクタだった。
やはりパンツはパンツだった。勇者は気に入った本が何冊かあったしくいくつかの収穫を得て俺らはじいさんの家を
後にした。
その夜宿屋で鬼浜定例会議が開かれる。ここで初めて勇者がまともな意見を出した。
どうやら賢者に会いたいらしい。賢者とは勇者の親父、バカ王、じいさんと共に魔王を倒したあの賢者だ。
じいさんの本によると魔王を倒した時賢者は約300歳らしい。300歳!?どんなアグレッシブなジジイだよ。
きっと俺達の旅の助けになる何か知恵を授けてくれるんじゃないかと勇者は言う。俺は個人的に300歳の人間という
ものが見てみたかったので次の目標は賢者に会う事になった。
次の日。俺の独断で出発する事を女王に挨拶に行く。相変わらず美人だ。一応賢者について何か知らないか聞いてみた。
ここから遥か東に「ダーマの神殿」というとこがあってそこの神殿長がかなりの物知りらしい。そいつなら何か知ってる
んじゃないかという事だ。この美人が言うんだから間違いない。俺は3秒で次の目的地を決めた。
もう砂漠は懲り懲りなので羽を使ってアッサラームまで戻る。パンツはカニが惜しいのでもう一度砂漠に行こうと言う。
…こいつ砂漠に捨ててきたろか。友達の店に寄ろうかと思ったが勇者が頼むからやめてくれと言うので即出発した。
どうやらここから東の洞窟を抜けてくらしい。一同洞窟を目指す。ここで魔物の群れが現れた。
むさい鎧野郎とキモいでかいイモムシ。そして空飛ぶ猫だ。この猫かわいい。もの凄くかわいい。
俺が猫に見とれてる間にパンツは鎧男と取っ組み合い、勇者はイモムシを焼き払っていた。二人とも相手を仕留める。
二人の視線が俺に集まる。駄目だ出来ない。俺にはこんな愛くるしい猫を斬る事など…
ザクッ
猫の爪が俺の顔にめり込む。痛い。ザクッ。痛い。ザクッ。痛い。ザクッいた…
まったく反撃しない俺をみてパンツは大声を上げて猫を脅かす。猫はビックリして逃げて行った。
戦闘後。俺は勇者に叱られ列の一番後ろに並ばされた。なんなんだこの不当な扱いは。おれがボスなのに。
キャットフライってそんなにかわいいか?
このスレのヲタの見解では、
ただ純粋に遊びに来ようが攻略に来ようが来た時点でヲタの仲間入りらしい
少なくともほかに色々便利な場所があるのに、わざわざ2chに来てる時点で一般人とは言えまい。
遊びに来るようなら立派に同類じゃないか。
>>267 リアルの猫に羽を生やして牙と爪を怖くした感じなら俺は可愛いと思う。
総長頑張れ。
その後三日程歩きバハラタに到着した。ここは「くろこしょう」の名産地らしい。
今日は一日ここで休憩して明日の朝出発するか。何気に武器屋を覗いてみる。なかなかいい品揃えだ。
道具袋の中を見ると2万ゴールド程貯まっていた。どこの店も俺とパンツをみるとサービスしてくれるので
金は貯まる一方なのである。ありがたい事だ。パンツがバカデカイはさみのような武器を持ってきた。
おいおいその格好にその武器は変質者のレベルじゃねーよ。俺はやめとけと言った。しかしパンツは
買ってくれるまでここを動かないなどとガキみたいな事言うので仕方なく買ってやった。今後コイツとはなるべく
離れて歩こう。俺と勇者は「まほうのたて」を買う事にした。しかしさっきの出費もあるのに一つ2000ゴールドは
高い。おいこれ二つで2000ゴールドに負けてくれ。店長はまさかそれはできないと言う。が、後ろでパンツ一丁で
おおばさみをジャキジャキ鳴らすカンダタを見てひきつった顔で負けてくれた。そして俺達が店を出るや否や
鍵を閉め「本日はもう閉店しました」という張り紙を貼った。せっかちな奴だ。その後町人からダーマ神殿の情報を集め
夜になったので宿屋に向かった。宿をとった後腹が減ったので酒場に向かう。そこで俺は運命的な出会いを果たす。
ここの肉料理はヤバイ。地肉とくろこしょうの絶妙なコンビネーション。俺達三人は久しぶりの御馳走を堪能した。
パンツはこれは上質の牛肉だとかこの味加減は中々だせないとか知った風な口を聞きやがる。モンスター食ってうまい
とか言ってた奴がなに言っても説得力ねーよバカ。結局最高の肉料理の力により町を出たのは二日後だった。
板にくる理由は攻略目的かもしれないが
このスレタイ見て攻略目的に入ってくる人はいないよなあ…。
猫とムササビを足して2で割ったような生物なら相当可愛い。
>>268 このスレ覗いてる奴がそんなこと言ってもねぇwww
ここがヲタ板だから 〜 ってそれはお前ら一部のキモヲタの話だろw
まあ厨房比率が高い板ではあるが
今日初めて覗いたばかりですが何か?スレタイだけなら普通にネタスレだと思うだろ
>274
普通にネタスレだと思うんだが。
>>274 ネタスレじゃなかったらここは何スレなんだよ
その通り本来からネタスレなんだろ?
ここを覗いてる時点でとかヲタ小説が当たり前みたいな書き込みがあったからそういう言い方をしただけだ
確かにここを覗いてる時点で〜は言い過ぎた。
けどヲタ小説は別にあってもいいじゃない?ヲタ小説は禁止なんてルールはないんだし。嫌ならNGにすればいいだけなのに。
前スレ見てから言え的な…。
281 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/06(月) 19:51:48 ID:3Mp9FiEL
おいwwwwwwやめようぜwwwwwwwwwwwwww
話すげえええおもすれーのに水注すような言い合いはwwwww
書いてる人超乙w超神wwwwwwwwww
ここまでセーブしました
http://www.geocities.jp/if_dq/ お昼の私の書き込みでちょっと迷惑かけましたね。すみません。
ただ、あの時の人は荒らす割にはよく読んでるなと思ったんですよ。
私なんかさらっとレス数だけ確認してる程度なのに。
なので、あの荒らしさんはそうなのかなと思ったまでです。ある意味熱意あるなあと。
私自身はヲタですが。
前スレがDAT落ちしたのでログうpしようとしたのですが、なんかうまくいかないのでまた後日。
書いたネタがド下手でスルーされたか叩かれたかで
賞賛を浴びている書き手を妬んでいるだけだろ。
どうしよう。どうしよう。
村の外に出る勇気のなかった私は村の畑の側に座り込んだ。きっとこんなステータスだとスライム相手にも苦戦するだろうしな。
よし、ポジティブシンキンッグしよう!!
もう学校もバイトも行かなくていいわけじゃん?ここは私の大好きなドラクエの世界、それを体験できるなんてすごいことだよ?!もしかしたら私はこの世界を救うために導かれたのかもしれない!
…だんだん楽しくなってきた。ニヤニヤ(・∀・)しそうな顔を必死にこらえようと顔を上げると、金髪碧目君が私を見下ろしていた。
「なんだよ、顔にワラがついてるぐらいでそんなに落ち込むなよ。」
「落ち込んでなんかないゆ。」
…慣れないイケと話したもんだからかんじゃったゆ。
「まぁ、それならいい。あんたどこから来たんだ?」
迷った。本当のこと言ったらどんな反応されるのかな。でも昔から嘘をつくのが苦手だったし、馬鹿にされることには慣れてる。馬鹿にされてもいい。信じてくれなくてもいい。この世界の中でくらい真っすぐに生きよう。
今、私いいこと言った。
私は、携帯に残っていた写メを見せながらさっきまでいた世界の説明を始めた。
金髪碧目―――名前はノトというらしい。(惜しい!なんか惜しい!!)まぁ、ノトはびっくりしながらも、私の話をよく聞いてくれていた。
疑う気はまったくないらしい。それどころか私の携帯を取り上げ、いじって喜んでいる。
ノトがお馬鹿さんでよかった(´∀`*)ま、この世界に携帯なんかないんだから当たり前か。
一通り携帯で遊び終わったノトは、村の近くにある高台に案内してくれると言った。
いやいや、私まだ死にたくないし。ノトはそんな言葉を無視して私の手をひっぱって歩き出した。
手を…(´д`*)
ちがーう!恐い!やだ!スライム恐い!神様仏様スライム様!どうか私にお慈悲を!
村を出て数分後、私の目の前にはぐったりしたスライム、右手にはスライム片のついたひのきの棒がにぎりしめてあった。
空はまだ青い。
4の続きが見たい。
復帰キボン
続きが見たいのは同意だけどあんまり復帰復帰言うのもどうかと思う
ずっと前に、少しこの前スレに書き込んで、今の今までずっと忘れていたなぁ・・・・・・。
ご丁寧に冒険の書にまとめられているし・・・・・・。
292 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/08(水) 11:43:29 ID:W9J1CyPq
293 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/08(水) 12:08:54 ID:ncwd2gE4
ぼくトロデモンです
294 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/08(水) 21:43:46 ID:j6S7mLPw
とりあえず歯ブラシがなくて二度寝する
295 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/08(水) 21:45:31 ID:VCRISV5c
私は教会探して一応セーブしとくな
296 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/09(木) 00:14:40 ID:3jFwW3Tx
297 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 00:25:27 ID:42iJ7VVl
宿屋のタンスをあさる
朝起きたら見知らぬ場所のベットで寝ていた。
朝勃ちしていた。
299 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 10:27:39 ID:dr8iIk11
となりには知らない男がいた
>300,>302
ありえない
朝勃ちではなく、となりの見知らぬ男の仕業だということが判明した
ここにいても仕方ないのでベッドから出る。
ケツが痛い。この男の仕業だろうか。
まだ起きる様子は無い。
306 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 18:30:10 ID:dr8iIk11
階段を降り、一階へ行くと
緑色のワンピースを着たオッサンが薄ら笑いを浮かべ話し掛けてきた。
「昨晩はお楽しみでしたね(爆)」
そしてゴミ箱にあるゴム4つ
そうここはマイラの村
310 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 20:33:47 ID:dr8iIk11
身に覚えは無いが一緒に一晩ファックに励んだ男のもとへ帰る。
すると
もう1発 や ら な い か
312 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:01:54 ID:dr8iIk11
と男は言ってきた。
いいですとも
314 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:13:34 ID:VjPS1m8k
そう言ってみたものの
315 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:17:34 ID:dr8iIk11
いざ、裸になると股間と乳首を隠してしまった。
それを見た男は
317 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:26:32 ID:LAIIDdXT
おもむろにタバコに火をつけて考える・・・
318 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:43:07 ID:7mSAL3vG
何と煙草は人食い花だった!
319 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/09(木) 21:50:09 ID:dr8iIk11
そして戦闘開始!
謎のホモ男は己のアルテマソードを俺のアナルに放った!!
あ・・・あああ!!
刻が見える・・・
322 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:00:07 ID:c1jknBKp
職人マダー?
息もたえだえ一戦終えた俺は未だ猛り狂う我がムスコをそのままにして宿を出て町に繰り出してみた。
324 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:11:01 ID:6gUJP29e
すると突然おっさんが話し掛けてきた
や ら な い か
丁重にお断りした。
丁重にお断りした後また変なごついオッサンが話し掛けてきた。うはw裸かよwワロスwww
「おい兄ちゃん。そんな裸当然の格好で……てか裸じゃねぇか!?そんなんじゃ危ないよ!」俺もだwww
328 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:36:06 ID:tyWDFP6K
どうでもいいので
そいつを殴り倒したあと・・・私は
329 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:38:40 ID:Ekn5/H5m
ふと気付く。
あれ…?
この町には女性がいないじゃないか
330 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:46:18 ID:tyWDFP6K
でも僕は穴があればそれでいい・・・
そんな陳腐な発送しか僕はもてなかった・・。
そう、あのころ俺は若かった。
まあ、そんなこんなで一人ラブホテルについた私は・・・
331 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:50:39 ID:i606Yo0k
死んだ
332 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 00:52:43 ID:tyWDFP6K
第一部〜完〜
第二部スタート
334 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:00:12 ID:tyWDFP6K
とりあえずウンコをしてみた。
おっとちなみに俺の名前はスマイリー。
さすらいのすまいりーってんだ!よろしく!
このウンコどうしようか・・・俺は考えたあげく・・・
335 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:00:12 ID:6gUJP29e
朝起きたら朝立ちしていた
が、気にせずウンコに名を授けることにした。
そう、名前は・・・・
337 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:06:46 ID:tyWDFP6K
うんこちゃん
ひねりがない名前に俺はあきれた。
どうして俺はこんなにだめなんだ・・・
そこへモンスターがいきなり襲い掛かってきた
ソノモンスタはなんと・・・
338 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:21:50 ID:6gUJP29e
橋龍だ
橋龍があらわれた。
橋龍はアナルから仲間を呼んだ
なんと・・・
339 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:22:10 ID:7cHWMc9u
ウンコチャソ
340 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:24:12 ID:tyWDFP6K
第2部〜完〜
341 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:26:07 ID:7cHWMc9u
熟
ト
マ
ト
342 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:29:54 ID:tyWDFP6K
↑エピローグ?
343 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:31:31 ID:Dhyc8JeX
だと思いたかったのだが・・・
344 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:31:44 ID:7cHWMc9u
つ【第三部】
345 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:34:00 ID:tyWDFP6K
とりあえずスタンドがでた。
こいつをゴールドダスト(金色の排泄物)と
呼ぶことにしよう
346 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:36:25 ID:7cHWMc9u
するとハッサンが…
「
347 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 01:41:18 ID:tyWDFP6K
「たまに血が混じってるんですけど・・」
というので
医者イケよ!と一括した
ところが、血が混じっていたのは俺の便だった。血便。
349 :
冒険の書庫の書記 ◇nUtX8ZK/82:2005/06/10(金) 01:59:44 ID:IYIH/aJ7
350 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 14:24:10 ID:Ekn5/H5m
まさかっ…
そのまさかだった。
あの男とのプレイが俺にスタンド能力を身につけさせたのだ。
ついでに血も混ざっているがそこは良しとしよう。
この時、近い未来に待ち受けるスタンド能力者達との壮絶な戦いが予想できる者は緑のワンピースを着た宿屋の親父以外誰一人いなかった。
351 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 15:58:25 ID:7cHWMc9u
…終わり。
以上でジサクジエンを終わります。
ゼシカとエスイーエックス
己の馬鹿っぷりを晒して恥ずかしくない?
多分おれに言ってるんだろうが
ネタにマジレスってのも恥ずかしいな
俺は洞窟の様な所で目を覚ました。
辺りには数本の蝋燭の火が揺れている。
天井の方までは暗闇で見えないのだが、蝙蝠がパサパサと飛ぶ音が聞こえる。
ぼんやりとした火の光に、傍らの白い石の様な物が照らされた。
自らの好奇心のままに、その丸みを帯びた白い石を手に取る。
―――頭蓋骨―――。
自分でも顔が一瞬にして青ざめて行くのが分かった。
闇の中の静寂を、高鳴る心臓の鼓動が支配する。
―――?
何も考える事が出来ない。
此処で起きている事が信じられなくて。ただただ恐ろしくて。
夢ならば醒めてしまいたい。というのはこういう時に言うのだろう。
ひんやりとした空気が流れる。
ふと気が付けば、装備していた筈の革の鎧が無い。代わりにボロボロの布切れのような服を来ている。
その上、玉子が腐爛したような臭気が鼻を刺す。
ここは一体何処なのだろうか。
何故俺はここにいるのだろうか。
少し前にもこんな事があった。その時は心地よい海の風と優しさが溢れた所で目を覚ましたが。
今は人の気配すら・・・いや、かすかではあるが気配はする。
ただ、人の気配とは逆の、といっても無機物的な物ではなく、人の絶望の様なオーラが。
例えるならば、葬式の空気―だが、そう張り詰めた空気ではない―の様で。
そして――遠くから足音が聞こえる。
その足音は、一歩一歩、此方に近づいて来ていた――。
またキモイ小説か。
さっきまでの流れのが全然面白かったよ
つ【第四部】
359 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 20:07:16 ID:Ekn5/H5m
もっと繋げやすそうな文章たのむ
>>359 じゃあ
ある朝目を覚ますとここは別の部屋だったので
前の職人さんが居た時の流れの方が良かったな
てか、1行小説リレーと宿屋云々関係ないし
362 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:12:27 ID:tyWDFP6K
>>355 の続編
足音が聞こえてきたがそれを無視して俺は
やおら ウンチングスタイルにスイッチして
もりもりと黄金のうんこをしぼりだした。
物体からはホヤホヤと香ばしい香りがただよってくる。
その匂いを嗅いで思い出した。
そうだ俺は・・・俺の本当の名前は・・・
別にどうでもいいから思い出さなくてもいいか。
自己解決した俺は再びここの住人を煽りはじめた。
一部が途中から勝手に小説スレにして仕切ってるだけでルールなんてないはず
365 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:18:10 ID:tyWDFP6K
と、おもったら夢オチだった。
気がつくとまた同じ宿屋のベッドに横たわっている
自分がいた。
まさかタイムパラドックス?
作者もよくわかっていない高等な単語を
使ったせいか、なぜかおしっこがしたくなってきた。
ヨロヨロとベッドを後にし、便所へ向かうと
そこにはなんと
昔俺をいじめていた藤岡くんがいた。
とりあえずザキと言ってみた
殴られた。
痛いよ痛いよ。
369 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:30:50 ID:tyWDFP6K
痛いので自分も仲間を呼んだ。
きてくれたのはなんと・・・
藤岡君のお母さんだった。
371 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:41:59 ID:tyWDFP6K
お母さん
「ツヨシ!!しっかりしなさい!!」
そうか・・・俺の名前はツヨシだったのか!
372 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:47:52 ID:18bdjC3B
まず朝飯をたらふく食って家捜しだな。
朝飯は銀シャリに味付け海苔、シラスに大根おろし、油揚げと豆腐の味噌汁だな。
お替り自由で。
373 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:49:43 ID:Zj4tSOPT
鼻をほじる
374 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:55:30 ID:IoNLeS8i
鬼浜まだ〜?(´・ω・`)
375 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 21:59:16 ID:tyWDFP6K
ビっと気合いれていくべや!!
リュウジが現れた!!
376 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 22:01:03 ID:LBjbQsLP
外に出たらスライムに殺されるからDQ世界でも宿屋にヒキ。
377 :
埋めマン:2005/06/10(金) 22:10:04 ID:3cUIrpd7
>>375 おおw元ネタわかるやついたかw
試合だの合宿だので忙しくて全然書けてませんorz
気長に待ってて下せえ
378 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/10(金) 22:20:08 ID:tyWDFP6K
ホークマンと俺の間に起こった緊迫した空気はまだ続いている。
どうもホークマンは俺を殺す気はない……というか、俺を完全にスルーし、地面にしゃがみこんで何かを集めては口元に運んでいる。
もしかして、カモメにやってたパンくずを食べてるのか?
じりじりと距離をとりつつ奴を観察してみると、どうも俺がゲーム画面から受ける印象とは違って見える。
がに股、水牛のような角、蝙蝠のような羽と、外見は確かにホークマンで間違いないんだが
羽には何ヶ所も剣で切られたような痕跡があり、上着もかなりボロくなっている。
何より、奴はしゃがんでいて、俺は奴からかなり離れられたというのを差し引いてもかなり小柄だ。
サマルトリア王子は、幼稚園児サイズのホークマン相手にも後れを取ったのだろうか……。
と、急に奴が振り向いた。
ホークマンの口ばしは、根元5cmほどから先が無かった。
相手はようやく俺の存在に気づいたのか、じわりじわりと俺に近づいてくる。
や、俺食っても不味いから!脂肪ばっかで赤身の部分存在しないから!食ったら七代先まで下痢続きですから!
ザハン脱出計画その9:旅の祠からローレシアに行く(やっぱり死ぬっぽい_| ̄|○)
現在、奴との距離は2mまで近づいている。
これ以上後退すると町の中に魔物を引き入れてしまうことになるし、そうなったらきっと俺が魔物用のエサにされる。
今現在エサにされようとしている訳だが。
しかし食われるわけにもいかないので、後退からDQ1の勇者のごとく横歩きにシフトチェンジし、
少しでも逃げる機会を狙っているところだ。……それとも、ここは戦いを挑んでみるべきなんだろうか?
相手は魔物といえど幼児サイズ。リーチはこちらが勝っているし、奴を倒せばLvが上がるかもしれない。
Lvがひとつ上がったところで周辺に出る他の魔物に勝てるとは思わないが、少なくとも今よりは町から離れてもマシなはず!
……でも、セーブなんてしてないし、こいつに殺されたらマジで終わりなんだよな……。
「ア゛ーーッッ!!!」
qあwせdrftgyふじこlp;@
だから俺不味いって!!油だって毒素だって澱んでるしカモメのほうが美味いって!!!
混乱しきった俺は、少しでも逃げる時間を稼ぐためパンくずの入っていた袋を投げつけた。
って顔面ストライクかよ!!挑発もいいとこじゃん!!
嗚呼、父さん、母さん、息子はこんな異世界で果てることになりますが、どうかエロ本の山を見ても嘆かず、
出来れば何も見なかったことにして燃やしてください……。_| ̄|○
しかし、いつまでたってもその時が訪れない。
恐る恐る目を開けると、ホークマンは(たぶん)嬉しそうにパンくずを食べている。
食べる量より口ばしからこぼれる量が多いのは、口ばしの先がないからだろうか。
何度か拾いなおして食べ、パンくずを入れていた袋もひっくり返し、また俺のほうを見てくる。
「ア゛ッ!アーッ!」
「いや、もうパンくずは終わりだから。なっ?なっ!」
両手を挙げ、ズボンのポケットも引っ張り出して愛想笑いを浮かべる俺を一瞥し、ホークマンは歩いてどこかへと帰っていった。
……歩いて?やっぱり羽を怪我してるから飛べないんだろうか。
ザハン脱出計画その10:旅の祠からローレシアに行く(生きてるって素晴らしい)
(誤爆したけど(゚ε゚)キニシナイ!…………。・゚・(ノД`)・゚・。)
1行レスで満足してるやつ。
もうそろそろ期末試験じゃないのか?
実技教科も範囲に入るんだからいつまでもこんな所で遊んでたら時間足りなくなるぞ。
>>361 355は12の続編だろ。
384 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/11(土) 00:41:21 ID:rw9ykPun
残念、ニー(ry
なにこの糞スレ
小説なんかほっといて
つ【第五部】
僕の名前はエイト…
あ!「
389 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/11(土) 11:57:39 ID:lK2TvlSK
ちがう、トンヌラでした。」
あ!
ばーなーな♪とってもハァッピーフィーリン♪
392 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/11(土) 12:51:39 ID:rw9ykPun
うんこしたい
ひさしぶりに覗いたらなんか糞スレになってるよ…
一行好きの人も居るみたいだからいっそのこと住み分けした方がいいんじゃ
ないのかねぇ? こんなんじゃ今まで投下してくれてた職人さんもこれから
投下するつもりの職人さんも嫌だろ。
住み分けたら住み分けたで人がいなくなるだろうから住み分ける必要なし。
396 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/11(土) 16:07:55 ID:hdExnb6W
一行厨のせいで良質な職人が駆逐された
一行リレーになってからここに来る回数が恐ろしく減った
てか宿屋話でもなんでもないただのオナニーだし
小説だってオナニーだと思う人にはオナニーだ
確かに小説形式も1行リレーもどちらもオナニーに変わりは無いが
1行で終わるオナニーよりも、長く続くオナニーの方が(´Д`;)ハァハァしないか?
>住み分けたら住み分けたで人がいなくなるだろうから住み分ける必要なし。
まあ一行は数人で回してるみたいだし、分けたら人は居なくなるだろうなw
キモヲタしか楽しめない小説なんてチラシの裏にでも書いてりゃいいんだよ。
このスレは小説キモヲタが貰うから
一行イケメンはどっかいっててくれる?
一行でも自作自演で回してたら長文と変わらないよね
>>401 じゃ一行リレーの方が万人受けするほど面白いと思うか?
他スレのようにみんなが別なこと書いてくならいいが、リレーこそ書いてるヤツだけが面白いんじゃないか?
もちろん小説も、読まない奴にとってはうざいと思うけどさ。
ただ小説だけのときのほうが、雰囲気は良かったな。
>>402 それいいね。
もしくは小説専用スレ立てるか。どちらにしても今の状況は職人がかわいそうだ。
でもどうせ小説スレ立てても嫌がらせしにくる池面様はいるだろうけどさ。
とりあえず小説でも一行でもない議論厨は消えてくれないかな
一行が嫌なやつもいるし小説が嫌なやつもいる、どっちもいることに早く気づいて
自分が見たくない方の脳内あぼんができる精神的余裕を持ってから
もう一度訪れやがってくださいね
最近開き直ってヲタを正当化する傾向にある点について( ´,_ゝ`)
409 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/12(日) 06:32:15 ID:xKoj9MOv
なつかしーねその顔文字
>>407 自分も議論厨の一人だという事に早く気付いて下さいね
411 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/12(日) 07:32:43 ID:sZkAsVJR
とりあえずしこる
>>407 この空気で投下しても批判されるのがオチ
>>408 小説派:良く言えば文学好き、一般にはヲタ
一行派:良く言えば柔軟な発想、一般には幼稚的
小説投下の度にキモイキモイとおっしゃる池面様は
御自身の読まれる1行リレーは幼稚だということに気付いて下さいね。
良く言っても文学好きにもならねーよw
どうせアニメとかのやつしか読んでないんだろwwwヲタキモスwwww
とりあえず答えは
>>403ですでに出てる件について
新スレ立てればいいんじゃないのか?
ちゃんと誘導すれば作者様も来てくれるだろうし。
どうせ1行リレーだけじゃやっていけないんだからスルーするのもありかもしれん。
問題は、新スレ立てても粘着してきそうなこと。
ヲタだと思うならそっちもスルーすればいいだけの話なのにな。
>>415 ヲタな長文と幼稚な長文と。
厨臭さ漂うFFDQ板には後者の方が向いてるんだろうね。
何時の時代も空気嫁無い奴が強いんだな。
小説派、一行派は結局どうしたいの?
一行リレーが好きだろうと、長文小説が好きだろうと
好みは人それぞれ。
荒らしさえなければ同居することもできるだろうに、やっぱり別々に
スレ立てて個別にやるしかないのかね…
一人二人変なのがついたぐらい、ほっといてもいいんじゃね。
一行リレー"派"と言えるほどの人はいないだろう。
第一、スレタイに沿ったレスを考えると一行レスの方が不自然だし。
一番スレタイに沿った流れは、誰かが
「目が覚めたとき、あなたはこういう状況にある宿屋にいました。さてどう行動しますか?」
と状況設定を出して、それに複数人が反応する。
で、その反応に応じてまた誰かが
「なんと○○は□□でした。△△△な人が現れましたが、さあどうしましょうか?」
みたいに設定をつなげて、また複数人が反応。
詰まったらリセットして、また誰かが状況設定を出しなおす。
という感じじゃないかなー、と思うが面倒くさそうだし、自由度も失われそうだ。
もう一行でも普通のでもいいじゃないか、気に入らない奴は無視する。
でも一行は長く続くからなぁ・・・
423 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/12(日) 23:45:03 ID:NKXPUGrf
ここまでセーブしました
http://www.geocities.jp/if_dq/ 一行リレーと長文小説が同居しててもいいと思うんですけどね。
つか、分けると共倒れならぬ共dat落ちしそうな気が。
さらに言うと、一行リレーでも長文小説でもないぼやきの人もいる訳で。
タイトルどおり
「もし目が覚めたら、そこがDQ世界の宿屋だったら」
をそれぞれ想像し、或いはネタを考え、いろいろな方法でカキコするという事でいいんじゃないかなと、私は思うのだけど。
荒らしはどこでもいるので、次スレ立てるときに「荒らしはスルーで」としとけば事足りるのでは。
正直、ここまでグダグダになってて職人さんも離れてってる状況をみるに、
新スレたてて、空気を一新したい。
上に同じく。
そしてそもそも長文にギャアギャア言い出したのは一行池面様達で、職人さんが投下
し辛い状況を作り出して下さったのは紛れも無い事実。
そして更に言うなら恐らく「共倒れ」はないだろ、少なくとも長文の方は安泰かと。
職人も居るし感想書くのも居るし。いっそ住み分けして必要ないのを分かり易い
形で淘汰してやりゃそれでいいと思う。
でも新スレたてて住み分けても空気読めないのがちゃちゃ入れに来るとは思うけどね。
427 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/13(月) 01:05:32 ID:LuWR1gaI
埋める気もないだろうし次スレ立てるのやめてね
簡単にスレ立てんな。
だいたい前スレだって埋めマンが来たから良かったもののまだ充分に使えたのに。
いや、4の人や2の人のSSの長さを考えれば十分には使えない。
もしこのスレの最初の4SSが前スレに投下されてたら途中で止まってたはず。
確かに埋めずに放置してたのはよくないけど
あの段階でスレ立てたこと自体は間違ってないよ。
移動が慌ただしくなって混乱するし、下手すれば重複も立ちかねない。
430 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/13(月) 13:42:00 ID:LuWR1gaI
止めればいいじゃん
どーせ誰かスレ立てたでそ
真面目な議論中すまんが
エアリス関連のスレなんか今現在35個も建ってるぞ…
キャラスレは関係ないだろ
キャラスレならいくら立てても可で
宿屋スレは不可ってのもどうかってことじゃ?
「あいつらがやってるから、俺達も・・・」という発想を
容易に実行しようものなら板が死ぬぞ。
このスレが2つ必要かは現時点では怪しいが
必要ならスレのクローンを外部に作ろうか?
ものは験しでいいから一時的にでも分化はして欲しい。
どちらがそっちに移るかはさておき、約束事として「荒らしはスルー」は徹底
してくれないとまずいとは思うけど。
ここを一行と長文とで反目しながら使っているといずれ「ここはお前らだけのスレ
じゃねえじゃねーかよw」とか屁理屈言う香具師も出てきそうだし、仮にでも
分ければお互いの領分があるし、まかり間違ってそっちに関係ないのが乱入
してきても『何しに来たんだこの暇人』程度でとどめりゃいいだけだろうから。
一緒にしているとお互いが「お前らのオナニーの為だけのスレじゃない」の堂々
めぐりに終わってしまいそうだ。
ていうか一行の方からまともな意見出てないじゃん。
一瞬だけ出てきてちょこちょこっと暴れただけで。
荒らしみたいなもんなんだからほっとけ。
本当に一行リレーしたい人がいるのなら、ちゃんと共存意見を出すはずだ。
まあそれはぶっちゃけ感じてたけどさw >一行の方からまともな意見出てない
今後妙なのがわいてきたら「華麗にスルー」で乗り切れるならいいんだけど…
どうなんだろうな。
438 :
埋めマン:2005/06/13(月) 19:08:20 ID:1BHxLtAE
俺達は町人に言われた通り橋を渡り北上した。段々と山道になる。砂漠の次は山越えか。正直萎える。
前の方でパンツと勇者が何やら楽しそうに話ている。ちなみに俺はまだ最後尾のままだ。そろそろいいんじゃないかと
勇者に聞いてみる。俺前行ってもいい? ダメ。 わかった。 …確認しておくがここのボスは俺だ。
しかし後ろからだと二人の闘いっぷりがよく見える。勇者の剣技は相変わらず冴えている。日に日に力強さが
増しているようだ。一方パンツは…いっつも隣にいたため気づかなかったがこの男計り知れない。行動が読めない。
まずムカついたのがせっかく買ってやった「おおばさみ」をほとんど使わない。どんな敵にもボロボロのてつのおので
殴りかかる。本人曰く相手によって使いわけているらしい。おまえ明らかそんな頭脳派じゃないだろ。
やっと使ったかと思うとそれを両手で持ちそのまま殴りかかる。その武器ってそうやって使うのか?
それならてつのおのでいいんじゃないか?おそらくこいつに拳銃渡そうが機関銃渡そうがそのまま殴りかかるであろう。
こいつはそういう男だ。そうこうしてるうちに俺達はダーマ神殿に着いた。
ダーマ神殿。相当古い造りの神殿だ。中には冒険者と思われるやつらが結構いる。有名な神殿のようだ。
中に入り道並みに進むと祭壇があり上に人がいた。こいつが神殿長か。まぶしい。ハゲだ。バーコードだ。
どんな偉い神殿長か知らないがそのバーコードっぷりはもろに俺のツボにはまった。まともに顔が見れない。
必死に冷静を装う。…ふう。もう大丈夫だ。よし。顔を上げる。が、次の瞬間
ぶほぉッぐへへへへへっうびゃっぱっ
パンツだ。腹を抱えて笑い転げている。俺も気持ちの糸がプッツりと切れた。神殿内を這いずり回って笑い転げる
俺とパンツ。そして数分後見事につまみ出された。ガッデム。そしてさらに数十分後神殿から出てきた勇者に
正座させられ俺達は延々と怒られた。ここのボスは俺のはずだが最近自信が無くなってきた。
GJ、超GJ
なんか色々騒がしいけど、気にせんといてください。
よくやった総長w これからも楽しみにしてるぞ。
しっかし、ダーマについた頃の割に成長してねぇなw
>439
二行目をいちいち言うことないだろう
そのことは暗黙の了解なんだから
>>438 久々の続編堪能。
正直ホッとした。
あとは4の人が帰ってきてくれれば…
443 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/13(月) 22:36:36 ID:EPA5NCAl
ひさびさにワラタw(≡ш≡)
4の人・・・帰ってこないのか・・?すげーすげー楽しみにしてんだが・・・。スレ汚しすまん。
もういいよ帰って来なくて。アイツの文章が一番吐気がする
>>445 じゃあ、スルーしろよ。楽しみにしている人もいるんだから、
余計なことを書くなよ。
4の人は今、テスト中です('A`)
おお、中の人か。
焦らんで、自分のペースでかいていってください。
別に来るなとは言わんが4小説だけ特化してヲタ臭いのは確か
451 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/14(火) 11:04:12 ID:65mfM2u8
焦らんで自分のペースでか
暫らく書き込み無かったら一行を少しだけやった奴らのせいにしたくせに
(´-`).。oO(どこが「少し」なんだろう…)
とりあえずこういうスレでのマダーコールは控えたほうがいいことをいいかげん学習すべきだと思う
454 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/14(火) 12:15:15 ID:uMWVwNYq
>>448は明らかに本人ではないんだろ。
そしてこれは正直聞き捨てならないな。
>一行を少しだけやった奴らのせいにしたくせに
>一行を少しだけやった奴らのせいにしたくせに
>一行を少しだけやった奴らのせいにしたくせに
>434
宿屋スレが35個立ってるの想像して吹いたじゃねーかw
だからいちいちいちいちヲタ臭いとか言うなって。
俺たち女を知らないキモヲタ童貞のニート同士、仲良くしようぜ。
気に要らない物が放置できない奴は何がしたいんだ?
知るかよ。むしろこっちが訊きたい位だ。
そもそも長文書く人らはコテ付けてるのが殆どなんだから、キモいだの何だの
見てから文句いうくらいなら端からNG設定しておきゃいいのに、読んでおいて
ギャアギャア喚きやがるのが全く以って意味不明だ。
見たくないなら見なきゃいいだろ、一行と違って回避する手立てが無いんじゃ
ないんだからよ。
よし、とりあえずネタ振り
いままで、一般人が主役の話だけだったが、例えば軍人がDQ世界に行くとかどうだろう。
魔物に悩まされる村に現れて、村人を教練し、伏撃、迂回戦術、ブービートラップなどなど、
ありとあらゆる戦術を駆使して、魔物を撃滅するとか。
464 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/14(火) 16:27:35 ID:LyqReb4k
目覚めたら宿屋は何の問題もないだろ
問題なのは宿屋の場所だろ レベル1スライムがうろついてるくらいなら良いが ダンビラムーチョが現れたら死ぬ
盛り上げるために何か書いてみようか…
逆に盛り下がるかもしれないが
>>463も
>>466もネタがあるなら是非書いてくれ。いや、下さい。
盛り下げるヤツなんて知らん。んなものはスルーでいい。
うたわれるもの………。
フライトプラン
471 :
埋めマン:2005/06/14(火) 21:39:09 ID:CFbcx2aH
勇者の話。賢者は隠居してここからさらに山道を行った北の塔に住んでいる。また山道か。鬱だ。
ほんとは神殿で休憩して行きたかった所なのだがあのハゲと目を合わせる自信が無いため仕方なく出発する。
パンツはまだ笑っている。…こいつ本気でこの山に捨ててったろか。とにか俺達は出発した。
相変わらず後列で戦闘に参加させてもらえない俺は暇なのでこっそり「ホイミ」の練習をしていた。
俺にはこの呪文は向かないのか。破壊的なイメージはすぐに湧くのだが「治癒」がどうしてもリアルに
イメージ出来ない。ちょうど前でパンツが勇者にホイミをかけてもらっている。
そういや昔ひとし君と喧嘩して刺されて入院した時看護士さんに包帯代えてもらったっけか。
そんな事ボーっと考えながらホイミっとつぶやく。一瞬だが青白い光が俺の掌から放たれた。
…わかった。そうかコツは「病院」だ。そして俺はもっと重要な事に気づいた。所詮俺は余所者である。
魔法を使う際この世界のモノをイメージしてもうまくいかないのだ。単車なり病院なり自分に身近だったものを
強くイメージし、それを具現化する。つまりのとこ「魔法」とはそういうものなのだ。
こんな事に気づいてしまう自分の才能が怖いぜ。
俺は自分の天才ぶりにニヤニヤしながら歩く。勇者が心配そうに近寄ってくる。
総長ちゃん大丈夫?どっか頭打った?っておいどういう意味だよ!おまえらの方がよっぽど人としておかしいから!
その後さすがに疲労の見える二人にかわりようやく先頭に復帰した。久しぶりの出番に暴れまくる俺。
相棒のドラゴンキラーもすこぶる調子がいい。デカ猿だろうがデカアリクイだろうが俺のドラゴン正拳突きの前に
敵はいない。圧倒的な強さで蹴散らして俺達は順調に塔を目指した。
そこからどれだけ歩いただだろうか。山道上り下りを繰り返し遂に塔の前に立つ。でけえ。
俺達は早速塔に入ろうとした。が、ドアが開かない。今回ばかりは相手がデカ過ぎてパンツの怪力も通用しない。
仕方ないので辺りを一周してみることにした。ちょうど入り口の反対側に一軒の家があった。
もしかしてここが賢者の家か?ドアをノックする。出てきたのは300のジジイとはかけ離れた若い女の人だった。
ひとしサンきたー!!!
埋めマン乙カレー
474 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/14(火) 22:21:41 ID:65mfM2u8
ゲーセンチャンプいってこよ
女の目は固く閉じられている。とにかく話かけた。おいここは賢者の家か?女はコクリと頷く。
じゃあ話は早い。おい賢者に会わせてくれ。女はまたコクリと頷き家の中に手招きする。
おかしい。実におかしい。事が順調に運びすぎる。俺達の旅ではありえない展開だ。まあ尻込みしてても仕方ないので
入るか。中は普通の民家と変わらない。と奥の部屋から一人の男が出てきた。イケメンだ。
青い目、金髪のロンゲ、整った顔、長身。…なぜか無性にムカつく。俺は基本的にイケメンが大嫌いだ。
とりあえずガン付けつつ話かけた。おい賢者に会わせろやイケメン君よーちょっと顔がいいからって調子乗ってんじゃ
ねーぞコラ。イケメンはプッと吹いた。あああ!!!??なんじゃ純日本人顔純日本人体型の俺がそんな面白いか!!?
明らかに見下されている気がする。ここでなめられてはいけない。俺がまさに胸倉を掴もうとした瞬間みんなの視線に
気づいた。みんな揃ってイケメンを指さしている。俺は5秒ほど考えた。そしてある一つの結論に至った。
…こいつが賢者なんすか?…あり得ない。絶対あり得ない。こいつが300歳とかあり得ない。
一応確認する。おいおまえが賢者なのか!?イケメンはニヤニヤしながら頷く。こいつ賢者だか何だか知らないが
ムカツク…勇者が駆け寄ってきてイケメンに話かけた。長くなりそうなんでテーブルを囲み茶でもシバキながら話す事に
なった。そしてその話の中で俺は心臓止まるくらい驚いた。いやマジで。
まず何よりも一番ビビッた事。このイケメンとうの昔に死んでるらしい。俗に言う「幽霊」というやつだ。
こいつはこの世界の神様(精霊ルビスというらしい)に任命されて世界に危機が訪れる度に救うのが使命らしい。
なんてスケールのでかい野郎だ。だが前回の戦いで力の大部分を使い果たしたため今は魔力の込められたこの塔周辺
でしか自分を保てないようだ。幽霊も大変だな。
そしてこの女(よくみるとかなり美人。しかも年上。俺の好み180%超)はイケメンの娘だとのこと。
といっても実の娘ではなく、前の戦争孤児で賢者が引き取って育てたようだ。魔物に襲われたショックで視力を
失ったがイケメンとの修行で「心眼」を会得して今では世界トップクラスの僧侶らしい。この女も只者ではなかった。
超乙。パーティ増えそうな悪寒。
477 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/15(水) 00:14:29 ID:G3eQtMmD
>>477 書記様、乙です。
無理せん程度にがんがって下さい。
479 :
埋めマン:2005/06/15(水) 08:36:55 ID:Pl0q60Ti
その後もここに俺達が来ることは予言で知ってたとかごちゃごちゃ言ってた。俺はあんま真剣に聞いてなかった。
それで最後に一言。私はもうついて行けないのでかわりにうちの娘を……
!!!????おっこのきれいなねーちゃんも参加すんのかよ!イケメングッジョブ!
ようやく…ようやく鬼浜にまともな面子が追加されそうだ。しかも美人。やったぜ。
その夜はささやかな宴会が開かれた。イケメンがつけたとかいうワインが出された。味はいいのだがやはりムカつく。
きまってイケはワインに詳しかったりするんだよな。ねーちゃんはわりと飲めるクチのようだ。勇者はヘラヘラしてる。
久しぶりのアルコールだ。がぶ飲みする俺。お約束通り意識が飛ぶ。
ー次の日ー
頭は痛いが爽やかな朝だ。さて新メンバーも加わったとこで楽しく出発するか。俺はベットから降りて下に向かう。
もう勇者とねーちゃん旅の準備を済ませ待っていた。
じゃあ行ってくるね!総長ちゃんもカンダタちゃんも賢者様の言う事聞いてしっかり修行するんだよ!
……???????
状況がまったく飲み込めない。あっ行っちまった。どういう事だ。呆気にとられてる俺を見てイケが口を開いた。
…俺が酔いつぶれてる間に話は進んでたらしい…まとめると
・勇者とねーちゃんは引き続きオーブを探す旅に出る。
・俺とパンツはここで修行する。
ということだ。ちょっと待て。何が悲しくて男三人で山篭りしなければいけないのだ。俺も後を追うぞ。
追いかけようとする俺にむかってイケがボソッと呟いた。…マダンテ。 マダンテ!?
このイケマダンテの使い手らしい。ちゃんと修行をこなせば俺にも使えるようにしてくれるという。俺は悩んだ。
やはり世界征服及び魔王をボコるために強力な魔法は必要だ。俺ほどの才能があればすぐに覚えれるだろう。
ということで俺とパンツはここで修行する事にした。とっとと済ませて後を追うか。
そこから俺とパンツの苦悩の日々が始まるとはこの時は知る由も無かった。
蜃気楼のt(ry
このイケ洒落になんねえ。もはや修行という名の拷問である。
朝:ひたすら走る。山道をどこまでも走る。ちょっとでも手を抜くと炎や氷の塊が飛んでくる。危ねえ。
昼:ひたすら闘う。イケが連れてくるよくわかんない魔物と闘う。強い。負けたら死ぬから気をつけるようにと
言われる。笑えねーよ。
夜:ひたすら寝る。死んだように寝る。
これの繰り返しだ。本人曰く「健全な肉体には健全な精神が宿る」からまずは基礎体力から鍛えなきゃ駄目らしい。
俺は幾度と無く脱走を試みるがその度に捕まりボコボコにされた。こいつは絶対Sだ。極度のドSだ。
しかし珍しくパンツは文句一つ言わない。つらくないのかと聞いてみると飯がうまいから平気らしい。
ああなるほど。おそらくこいつは魔王に最高級のステーキを食わせてやると言われたら簡単に寝返るだろう。
一ヶ月ほど経っただろうか。やっと次の段階に入る事になった。次の修行はようやく魔法の修行に入るようだ。
そしてここからはスペシャルゲストも参加するらしい。どうせこのクソイケだからろくな奴じゃないだろう。
予想は的中した。そこにいたのはピエロ…おまえまた城から脱走してきたのかよ…しかしちょっと雰囲気が違う。
どうやら塔の魔力により一時的に若返ってるようだ。こうしてここからは魔法は賢者と、格闘はピエロと地獄の
特訓が始まった。
とりあえずピエロ強え。こいつの全盛期はこんなに強かったのか。組み合っても普通に力負けする。チクショウ。
わしに勝てないようじゃ魔王になんて簡単にひねり潰されるぞだと!?俺の負けず嫌い魂に火が着いた。
俺も陰ながら毎日筋トレに励んでいた。しかし今のままじゃ駄目だ。今日から今までの三倍しよう。
そしてイケメン。こいつ笑えねえ。よくわからん強力な呪文を連発してきやがる。危ないとかそんなレベルじゃない。
「実際にその呪文をくらって痛い思いをする事で覚える」のがこいつの教育のポリシーらしい。
いやいやそのうち死ぬから…俺とパンツは毎日瀕死になりながら修行した。後一歩で死ぬって絶妙のタイミングで
イケメンが回復魔法をかける。生殺し状態だ。徐々にだが俺の魔法のレパートリーも増えていった。
流石いけすかない面の男。腹立たしいほど強いのはお約束か。
あー、ねーちゃんと勇者ちゃん何してっかなw
職人さんGJ!
総長カコイイ!!
484 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/15(水) 23:58:16 ID:KxgFq1l8
久しぶりに来たら総長帰ってきてんじゃんwwww超乙www
ここは素人の投下もぉkなのか?
気にせずドシドシ投下してくれ
dクス!勇気出た!台本作る!
OKだけどあんまりヲタ臭いのはやめてね^^;;;;;;;;;;;;;;wwwwwwwwww
推奨NGワ−ド:ヲタ臭い
寂れてきましたね…
なんぼか寂れてからの方が投下もしやすかろう。
もう暫くの辛抱だ。
ホークマンと遭遇した3日後、俺はカモメのエサやりを再開した。
ちょっとエサをやらなかったぐらいで宿の周りをフンだらけにすんな、恩知らずどもめ。
女将さんの眉間がしわレベル8(by「愛のエプロン」)だったため、二晩も徹夜して周辺の掃除をしたから正直もうフラフラだ。
……本当はもうエサなぞやりたくはないが、毎晩徹夜でフン掃除をするよりは
俺一人フンまみれになっている方が被害が少ないわけで。_| ̄|○
父さん、どうにかしてカモメどもを蹴散らす手段はないでしょうか……。
「ア゛ーーッッ!!」
「あったー!!!」
このホークマンを手なずけて、カモメを追い払わせればいいんじゃないか?
それに、こいつに旅の祠まで運んで貰えばローレシアにだって行ける!
「さぁおいで〜ホークマンちゃ〜ん。美味しいごはんがあるよ〜?」
俺はカモメにやる予定だったパンくずや古い麦を手に、あらん限りの笑顔と猫なで声でホークマンを呼ぶ。
ホークマンはビクビクしながらも――俺の大声にびびったのか、笑顔がキモスだったのか_| ̄|○――俺の手からパンくずを握りとった。
パンくずをポロポロとこぼしながらも嬉しそうに食べる様子を見て、俺はなんとなく「動物のお医者さん」を思い浮かべた。
あの漫画では「顔つきが怖い」という理由で無闇に怖がられるシベリアンハスキーという話があった。
このホークマンだって顔が怖いだけで、なつけば案外可愛ぃでででででででお前それ俺の手だって噛むな噛むな今エサ出すから!!!
……ハスキーだって噛む時は噛むし、大型の野生動物だと思えばなんとかなるだろう!
…………たぶん。_| ̄|○
ザハン脱出計画その11:旅の祠からローレシアに行く(かいぞ…魔物使いに俺はなる!)
GJ。
しかし総長と比べてなんと地味なww
やべぇ…すげぇ続きがきになる…
腕力よりも頭勝負だな
ようやくちょっとだけ希望が見えてきたな(;つД`)
ガンガレ
なんていうか、動物に懐かれない奴だなw
朝起きたら俺の家ではない場所に居た
何故かは知らん
状況整理の為に自分の手持ちを見てみる
ざっと並べるとこうだ
・パワードスーツ
・バイザー(スキャン用・コンバット用)
・チャージビーム
・モーフボール
・・・って何じゃこりゃaaaaaaaaa!!!
自分の道具は一つも持っておらず、その代わりこの世界にも明らかにあってない
近未来的な装備をしていた
明らかに俺が居たところより文明が劣ってる世界の中で
近未来的な装備を纏ってる俺
周りの視線が気になるが、幸か不幸か何故か周りは無関心
帰れる術も知らない俺
これからどうなるんだろう・・・orz
こんな格好をしてても、周りから変な目で見られないのが嬉しい
脱ぎたくても脱げないしな・・・orz
ここはトラペッタって町ってだけは分かった
右手には銃らしきものが付いているので、外に出て試し打ちをしてみる事にした
外に出て近くにある木に向かって撃ってみる事にした
バンバンバン!!!
木に止まっていた鳥が一斉に飛び出す
どうやら3cm程度の玉が木に着弾したようだ
しかし、飛ばしてるのは銃弾じゃないらしいし、威力自体も少なさそうだ
撃った時の衝撃が無いのもありがたい。ヘタレな俺でも扱えそうな銃だった
そう言えば、弾切れはあるのだろうか?
町の外で旅するより、この不可解な鎧を調べるのが先決だぁな・・・
帰りたい
それからしばらく、鎧を調べて分かった事を纏める
・チャージビーム・・・ 弾切れはない模様、名前はチャージでもチャージはできない銃
・パワードスーツ・・・ ジャンプしたら、2m以上跳べた。が、足を挫いた
・スキャンバイザー・・・ 色んな物の情報がこれで分かる。が、銃は撃てない
・コンバットバイザー・・・銃が撃てる
モーフボールってのが意味が分からんがそれ以外は大体分かった
日も暮れてきたし、街に戻るとするか・・・
扉が開かない
・・・ちょ、俺が何をした?
昔、ガキの頃叱られたら外に出されたっけな・・・一日中
・・・って、俺は何もしていない!!
これか!?このスーツか?これが悪いのか?
じゃあ俺は悪くない!!悪くないんだくぁwせdrftgyふじこlp;
一人で騒いでるうちに、誤って扉に銃を発砲していた
開いた。
周りから見れば、扉の前で妙な格好をしている奴が喚きながらじたばたしてるのは
実に滑稽に見えただろうな・・・鬱だ
後に分かった事だがここの扉は銃で開けるものらしい(俺だけ)
他の住人は普通に開けてるのに、なんで俺だけ・・・orz
見た目は普通の扉なんだが、押しても引いても俺の時だけ全く開かない・・・
帰りたいよ。リアルで
>>504 確かにDQチックじゃなかったっぽ・・・
汚したならスマヌ
>>505 一応メトロイドね
まぁ、関係ない作品なんでここらで抑えとく。今は反省している
>>506 面白かったけどとりあえずそういうのはどこかにスレでも立ってるんじゃない?
もしくは「目が覚めたらメトロイド世界のサムス・アランになっていたら」とかそういうスレ立てるとか
いや主人公はちがうかもしれないが
もしメトロイドのサムスがDQ世界に迷い込んだら
という解釈でOKでは。
単なる一般人ばかりではネタも尽きるだろうし。
できればメジャーなキャラでやって欲しいけど…。
509 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/20(月) 23:50:59 ID:9o+NfMD9
保守
ageんなカス
まとめサイト覗いたけどおもしろすぎwww
何で未完なんだorz
ティンティティーンティーンティーンティーン♪ピッ
*「あっ!ムサシか?今から野球すっから木のバット持っていつもんトコ来てくれ」
プッ…プーップーップーッ…
オ「夜中の7時に野球だと?なめてんのか?っつか今の誰だ?…まぁイイや…いつもんトコ…あの公園か…」
着替えをしてバットを持って外に出る…
オ「!!!???まぶしいっ!!!!なんで?夜じゃないのか?」
徐々に目が馴れてきた…
草原?森?オレの住み慣れたコンクリートジャングルは?
オ「どこだココは?オレの家は…」
振り返る…オレの家が無い…村?何だココ?
ガサガサッ!草村から何か出てきた………スライム?ドラクエか?頭おかしくなったのか?
オ「ぐはぁっ!!!!」
スライムが突進してきた!その場に倒れ込む…スライムの容赦無い攻撃が続く…空が遠く…周りが暗く…視野が狭く…オレは意識を失ってしまった…
…あぁ夢か…ありえないよな…スライムとかドラクエとか…
やはり4の人と総長のクオリティは神だったな。
過去形で言うなー。もう少し身辺とスレが落ち着いたら投下されるかもしれないだろー。
四の人はテスト中だとかいう話もあったような。書き溜めもしたいだろうし。
ま、読み専はまったり待とうぜ。他の人も面白いの落としてくれるかもしれないし。2の人とか俺は好きだ。
4の人どこいったんだろねー(*・ω)(ω・*)ネー
キモ小説いらね
また出た
>>516 職人キタ―――――(・∀・)―――――!!
わずか7文字で筆者の必死さや無智文盲さが手に取る様に分かる。
マジでGJ!まるで現代に蘇った漱石だな。
できればトリ付けて下さい。
キモ小説いらね
マルチに答えたついでに
>>782 評価ポイントの数=その人の評価された発言の数ならば
上げ底のポイントは別に必要ではなかったり・・・。
あと、悪意を持ってポイントを贈呈する人を俺は数人知ってるよ、
今も連中がBeに居るかは知らないが。
恐ろしいまでの誤爆でございます。
申し訳ありません。
一体どこと誤爆したんだろ…
頼むから完結まで読ませてくれ。
525 :
埋めマン:2005/06/23(木) 19:59:12 ID:DOYLAUIT
そしてさらに一月ほど経った。正確な時間の経過はもう覚えていない。俺達は確実に強くなった。
パンツ。こいつヤバイ。もともとガタイよかったのだがここ二ヶ月でさらにでかくなった。
どのくらいヤバイかってもはや見た目人間か魔物かってわからんくらいヤバイ。一人で町に入ったら町人総出で
討伐されそうだ。城とか絶対入れてくれなさそうだ。子供が見たら確実に泣き出すだろう。
俺も確実に一回りでかくなった。イケメンが変な種を調合した薬とか飲ますせいで飛躍的に身体能力は向上した。
おそらくこっちの世界でいうステロイドみたいなもんだろうか。副作用が心配だ。ちょっと聞いてみる。
最悪死にはしないから問題無いらしい。それって問題無いって言うのだろうか。もうあまり考えない事にしよう。
俺達は幾度と無く死に掛け(死んだおじいちゃんにこっちきちゃだめだって言われた:パンツ談)
最終試練に入る事になった。最終試練とは塔の中で行うようだ。ずっと近くにあったのに一度も立ち入る
事のなかった塔。ついにその中に足を踏み入れる時がきたようだ。イケは最初に俺に中に入るように言った。
大きな扉の前に立つ。扉は簡単に開いた。中は真っ暗だ。しばらく足を進める。後ろの扉が消えた。
もう前進するしかない。暗闇の中をズンズン進む。段々感覚が麻痺しどっちが前でどっちが後ろなのかわからなく
なる。右も左もわからない。それどころか自分が上に向かってるのか下に向かってるのかすらわからない。
もの凄く広い部屋の真ん中にいる気もするがもしかして細い平均台の上を歩いている気もする。
だがパニックはなく何故か心は落ち着いている。俺はひたすら奥を目指した。
どのくらい進んだだろうか。急に視界がひらける。見覚えのある村。魔物に荒らされ破壊された村。
俺はその村を空中から見下している。なんとも不思議な感覚だ。やがて数人の人間が入ってくる。
あれは………俺だ。おれとピエロとじいさんとパンツだ。体中から嫌な汗が噴出す。
勇者と出会う。やめろ。墓を掘る。やめてくれ。そして魔物と鉢合わせる。もういいだろ。
俺達は命ギリギリで魔物を倒しそこへ増援が現れる。絶望。そしてじいさんの決断。
やめろおおぉおおお!!!!!!!!!!
しかし俺の声は届かない。激しい閃光と共にじいさんは魔物のと共に塵になった。
526 :
埋めマン:2005/06/23(木) 20:53:20 ID:DOYLAUIT
その後何回、何十回、何百回とその場面がフラッシュバックする。気が狂いそうだ。
俺は自分の弱さを呪った。俺が、俺が強ければ。もっともっと強ければ。
この先旅を続けるとまた誰かが死ぬのかもしれない。それはそれで仕方ないだろう。
強い奴が生き残り弱い奴は死ぬのだ。当然の事だ。だが、だが俺は納得できない。
自分の舎弟が俺自身の弱さの為に死んでいくの事など納得できるはずがない。強くなりたい。
誰よりも圧倒的に強くなりたい。俺は心の底から力が欲しいと渇望した。
思えば俺の人生は「強さ」へのあてつけだった。親父は小さな工場の社長だった。
豪気な性格に腕っ節の強さ。けっして裕福とは言えないがそんな親父を慕って従業員も集まり幸せに暮していた。
だが突然王手の企業がそこに大きな工場を建てたいと言い出し親父に立ち退けと言ってきた。
無論親父は断る。そこから執拗な嫌がらせが始まった。裏に手を回され受注は激減した。
雪ダルマ式に増える借金。従業員も一人、また一人と去って行く。おふくろは過労で倒れた。
そしてそのまま帰らぬ人となった。あろうことかあいつらは俺のチームにまで目を付けた。
「鬼浜爆走愚連隊という暴走族は薬の仲介をしている」事実無根のでっち上げだ。しかし世の中金というもので
事実なんてどうにでも変えれるらしい。俺は無実の罪で刑務所に入った。獄中に一通の手紙が来る。
親父が自殺した。
527 :
埋めマン:2005/06/23(木) 20:54:01 ID:DOYLAUIT
「リュウジへ
おまえが無実なのはみんな知っている。馬鹿で喧嘩っぱやくて暴れまわっていたが薬なんぞに手を染めるような
まねは絶対にしない子だ。俺が保障する。おまえが族のみんなを守るため一人で無実の罪を被り刑務所に入った
事を父は誇りに思う。世の中汚い奴が多いがそんななかでもしっかりと自分の信念を貫いて欲しい。
日頃命は粗末にするななんて言っておいておかしいかもしれないが、一足先に母さんの所へ行く事にする。
工場は閉める。借金の事は何の心配もしなくていい。刑務所には入っているが、出てきたら堂々と胸を張って
歩きなさい。リュウジの人生に何一つ負い目を感じる所はないのだから。自分のやりたい事を見つけ、精一杯
生きなさい。父は母さんと天国から見守ってるぞ。
父より 」
528 :
埋めマン:2005/06/23(木) 20:54:49 ID:DOYLAUIT
出所してから知ったのだが親父は自分の保険金で借金を返済した。俺の工場兼実家はもう無くなっていた。
そこには馬鹿でかいきれいな工場があるだけだった。
そこからの俺の人生はひきこもり酒に溺れる毎日だった。そして何の因果かこの世界に迷い込む。
俺はずっと考えていた。ベランダから落ちて何故あのまま死ねなかったのだろうか。
これはもしかして神様とやらがくれたチャンスなのではないだろうか。結局この世界も元の世界と何も変わらない。
強い奴が弱い奴を喰いものにし、弱者は弱者で勇者にただひたすら救いを求める。どっちも腐ってる。
なら自分で理想の世界を創ればいい。魔王を潰し自分がこの世界の覇者になればいい。
もう誰も俺の「弱さ」のせいで死なせたりはしない。
急に視界が変わる。見下していた自分の視点に戻ったようだ。じいさんが魔物へ向かって駆け出そうとした瞬間
俺が遮り逆に魔物の前に立つ。目を閉じ精神を極限まで集中させる。
魔物のが一斉に飛び掛かる。
マダンテ!!!!!!!!!!!!!!
俺の叫びと共に強力な光が発生しそれは球体となり魔物の群れの中心で爆発した。
閃光で視界が無くなる…
次に目を開けた時、そこはもうあの村ではなかった。暗闇の中一冊の本がぼやけている。
俺は誘われるがままにその本を手にし、開いた。ぼうっと扉が現れる。開けるとそこには
イケメンとパンツが立っていた。
529 :
埋めマン:2005/06/23(木) 21:11:15 ID:DOYLAUIT
「おめでとう。」
イケメンがニヤニヤしながら手を叩く。こいつには言ってやりたい事が山ほどある。
なんなんだこの胸糞悪い塔は!俺は素でコイツをぶっ飛ばしたかった。イケが口を開く。
「塔の中で何を見たのかは私にもわからない。ただおまえは己の内面に触れた。答えを見つけるのは
自分自身だ。」
まったく何を言ってるのかわからない。意味不明だ。ただ小難しい事をスカした顔で言ってかっこつけてるのは
わかった。これだからナルシストは嫌いだ。うぜえ。もう撲る気も失せた。
パンツが目をキラキラさせながら今度はあっしの番でげすねとか言ってやがる。コイツはこの塔の恐ろしさを
何一つ理解してない。俺は軽く肩を叩き頑張れと一言だけ伝えた。パンツは意気揚々と塔に入って行った。
パンツが塔から出てきたのは二日後だった。ちなみに俺は一週間いたらしい。なんというかパンツの目付きが違う。
鋭く、隙が無い。全てを悟ったような顔をしている。きっとこいつも塔の中で想像を絶する体験をしたのだろう。
俺は初めてパンツに感心した。こいつも普段はチャランポランだが色々辛い経験をしてきたのだろう。
じゃなきゃ裸パンツ覆面盗賊なんてできるはずがない。パンツが重い口を開く。成長したパンツは何を言うのだろうか。
「腹減ったでやんす…」
…………。最終試練も終えた事だしそろそろ出発の時期かな…。
パンツ最高w
一体塔の中で何を見たんだよw
乙!
カンダタは何を身につけたのか。
しまった、ずっとパンツパンツ呼んでたからカンダタって事を素で忘れてたw
もうこいつら勇者より強くなってそうだな
パンツ大好きだ
パンツほんといいキャラしてるよなw
>出発の時期かな…。
まで読んだ
そうか、パンツはカンダタなんだよな。
某スレとここのカンダタは違うと思うよ。あそこのカンダタは美形だけどここは顔が良いと思えないから
ただ覆面取った時ここのパンツもメチャクチャイケメンだったら笑うけどな
その後パンツは10人分の飯を食らい死んだように寝た。その間俺はひたすらマダンテを試みていた。
だがうまくいかない。いけそうな雰囲気はあるのだが最後の詰めが甘いのか集中しきれない。
これはどうやらまだまだ修行が必要なようだ。手応えはある。絶対に魔王のブチ込んでやるぜ。
パンツが目を覚ましイケメンの所へ行く。イケは言った。
これより最終試験を始める
?は?意味わかんねえ。こないだ最終試練終わったばっかじゃねーかよ。何言ってんだこいつ。馬鹿か?
こないだのは最終試練だ。次は最終試験。別物だ。
俺は軽く殺意を抱いた。これだから顔のいいやつは信用できない。こいつほんとどうしてくれようか。
しかしその試験の内容は「イケメンとピエロをぶっ飛ばす」というものだった。願っても無い事だ。
イケは静かに一言。…覚悟しとけよ…
近くのひらけた場所に移動する。こいつにはありえないくらい散々しごかれた。今積年の恨みを晴らす時が!
ハイテンションで身構える俺とパンツ。イケはブツブツと呟いている。チャンスだ。パンツが飛び掛かろうとした瞬間
イケとピエロが青白い光に包まれた。……!?どんどんその姿が変貌していく…これは!?
そこにはイケとピエロの姿は無く巨大な二匹の魔物がいた。ヤバイ。直感的にヤバイ。本気ださなきゃ普通に死ぬ。
修行中幾度と無く死にかけたが今回ばかりは洒落にならない。二人(匹?)とも目がイっちゃってる。
本気で俺達を殺る気だ。
それとあっちのカンダタはオカマちゃんでもある。ここのパンツにオカマの要素が出てきたら見限るW
トリつけたんで読みたくねーよタコって人は
あぼんして下さい。
かぶった。ごめん
強い相手には先制パンチ。これ喧嘩の基本。俺はパンツに相手の注意を引き付けるように指示しスカラをかけた。
パンツは相手に特攻する。その間に俺は精神統一する。いきなり俺のもてる最強の呪文をぶつけてやる。くらえ!
俺はメラゾーマと叫んだ。特大の火炎球が元イケメン目掛けて飛んでいく。これはもらった!
元イケは大きく息を吸い込むと強烈な炎を吐いた。炎と火炎球が衝突し強烈な熱風が巻き起こる。
…相殺された。なんてこった。いきなり打つ手無しか!?作戦を変えよう。相手の戦力を分析し比較する。
総長たるもの馬鹿みたいに特攻してても駄目なのだ。時には冷静になる必要がある。
イケメン…デカい骨の竜。もの凄い炎を吐く。
ピエロ…でかいおっさん。石っぽい。固そう。力強そう。
俺…強い。
パンツ…頭悪い。
おいおい勝てんのか!?これはまずタイマンはっても勝ち目ないので二人がかりで一匹ずつ倒すしかない。
最初のターゲットはでかいおっさんだ。動き鈍そうだしできるだけ体力温存して潰したい。
と、パンツに伝えようとするがパンツはまた一人で骨に突っ込んでった。コラっバカ!死ぬから!
パンツは骨に一撃見舞ったがカウンターの炎を直撃した。やべえ!俺はとっさに地面目掛けてイオラを放つ。
大量砂埃が巻き上がり二匹の視界が奪われる。その隙にパンツを引っ張り出し回復させる。
パンツはおじいいちゃん…おじいちゃんとうなされている。駄目だ!おじいちゃんは駄目だ!帰ってこい!
何とか一命を取り留めた。俺はパンツに先におっさんから倒すぞと言った。パンツは頭を縦に振る。
…理解してくれてる事を祈る。
おじいちゃんは駄目だワロスw
545 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/24(金) 20:57:27 ID:6oKG2Ugr
俺がクマ――ホー*クマ*ンだから「クマ」と名づけましたが何か?――と出会ってから二週間が過ぎた。
最初のうちは手に噛み付いたり腕に噛み付いたり足に噛み付いたり頭に噛み付いたりもしたが、
今では呼べばすぐさま飛んでくるほど懐いている。……『飛んでくる』と言っても、まだヨタヨタとした飛び方だが。
つーかね、正直クマモエス。最初のうちこそ激しくビビり入ってたけど、
<とにかくエサをやって俺が近づくことに馴れさせる→名前を呼びながらエサをやる→名前を呼んで反応したらエサを多めにやる>
って感じで名前を覚えさせたり一緒に遊んで俺に馴れさせてるうちに、なんかマジで萌えてきたwww
目つき悪いし噛み癖もまだ矯正中だけど、「たかいたかい」の要領でクマの体を高くかかげた時に
高く上げれば上げるほど羽をピコピコと動かすのが可愛いんだよなぁ。空を飛ぶ生き物としての本能なのかね。
他にも、浜辺で拾ったおもちゃの鍵だとか鉄くずなんかを磨いてクマに渡すと、嬉しそうに振り回して遊ぶ姿も年相応っぽくて
――外見年齢を人間にあてはめた場合だけど――可愛いし、磯で遊んでる時に蟹に指先を挟まれてピーピー泣いたりしてるところも可愛いし……。
ほんっと、どっかのクソカモメどもと違ってフンもしないし仲間も呼ばないし、クマ可愛いよクマ。
「ゥアーッ!アァー!」
「あ、ごめんごめん。じゃ、今日は縄で遊ぼうな!」
本格的にクマハァハァでトリップする前に、俺は今日の目的を思い出した。
今回の脱出計画はクマに旅の祠まで飛んでもらって、柱に縄を縛りつけさせてそれを伝って海を渡る、というものだ。
ただ、まだ手先が不器用なクマが縄を縛りつけることができるかどうかが問だ「ア゛ーッ!?ウァッ!!アアーーッ!!」
ってお前なんでセルフ緊縛プレイしてんだよ!?ちょっと目を離した隙にこれかよ!
ああもう暴れると余計に絡まるからじっとしてくれ!!
ぐっちゃぐちゃに絡まった縄からクマが脱出するまで、ゆうに30分はかかっただろうか……。
クマは縄にビビッたのか、気持ち悪いものを見るような目で縄の束を見てる。
「なぁクマ。こんな縄にビビることないんだぞ。例えばな……」
と言いながら、うんと細い縄をおもちゃの鍵の輪になってる部分に通して、簡単なネックレスを作る。
それを自分の首にかけて鍵をぶらぶらさせてみた。
「ほら、こうすればお気に入りのおもちゃもなくしたりしないだろ?」
クマはまだビクついてるが、俺はあえて無視してネックレスをクマの首にかけ、鍵を指ではじいてみせた。
「な?で、これをこうして服の中に入れておけば、いつでも好きな時におもちゃで遊べるぞ」
何度か服の上から鍵をぺしぺしと叩いていたが、これでちょっとは縄への嫌悪が薄れたかな?
さて、気を取り直して結び目を作る練習かr「ア゛ーーッ!ア゛アーッ!!!」
だから何でまた縄に絡まってんだっつーの!?動くなーーーっっ!!!
ザハン脱出計画その12:旅の祠からローレシアに行く(結び目を作る練習をしたいです…安西先生…)
板違いかもしれんが
誰か助けてくれ・・・・
朝起きたら変なところに居たんだよ・・
んでそこから出たらトラペッタって町だったんだが、住人が同じ事しか言わない・・・
さらに外に出たら青い頭の先が尖った変な生物に襲われて・・・
信じてもらえないかもしれないが、俺は確かにあのとき死んだんだよ
でも、気が付けば神父がボソボソ言ってて、またその世界に居るんだよ・・・
誰か助けてください。お願いします。
とりあえずバイトでもして武器と防具を買え。
おいおまいら!DQ歴代キャラ雑談スレの64あたり見てみれ!
パンツもといカンダタが塔で悟ったこととは?に当てはめるとおもしろいよw
>548
その青いの、踊り食いが美味いよ
>>548 変なところってどこだよ……井戸の中か?
とりあえず町から出ないで、何か仕事みつけろ
553 :
548:2005/06/25(土) 10:50:24 ID:Sqov74iV
>>549 サンクス
取り敢えず、時給5ゴールドの(ここでの通貨)バイトを見つけました
何か武器屋の客寄せっぽい事してます。7時間くらい
しかも時給5ゴールドって結構良い仕事見たい
おかげで、何故か手持ちに在った30ゴールドと合わせて
30+5×21=135ゴールド溜まりました
何か買おうと思うんだが・・・何が良いと思う?
てか、おまいらの世界と時間の流れが違う見たいね
向こうの時間で、こっちは3回夜が来ますた
あと、7時間って言っても、時間の流れが速いんで、実質2時間くらいしか働いた気がしない
そこが結構ラク
てか、同じ事を喋る人は、町紹介する人だけでした。誤解を招く発言スマソ
>>551 そうなんか
でも、名前すら知らない、殺された生物なんて今は食う気が無いです・・・orz
>>552 起きたら、自分の家じゃなくて旅館?みたいなところに居た
旅館っていっても小屋の中にベッドが4つくらい在るだけの質素なものだけどね
それだけでも変なのに、死んだ(と思う)のに気付いたら教会に居る・・・
おかしいと思わんね?
まぁ、たしかにこんな事が在るなんて、って思ってるかもしれないけど
本当の話です・・・
薬草とかの薬を買うべきか、ひのきの棒とか武具を買うべきか・・・
なるべく安上がりの品物で良いよね?
この世界を知ってる方、情報キボンヌ
場所はトラペッタです
時給5Gって安すぎだと思うんだが…
とりあえず、棒と薬草2〜3個でも買っておけば?
>>553 とりあえず棒となんかの防具買ってまたバイトして薬草5個買っとけ
んで殺された青いのを倒してろ、きっと途中で強くなった感じがすると思うぞ
町からはそんなに離れるなよ
こんにちは
トリ付けてみた
>>554 >>555 武器屋のおっちゃんが、バイトしてたからひのきの棒(20ゴールド)を半額で売ってくれたよ。
あと、旅人の服とやらも買ってみた。
言われた通り薬草を二つ買ってみたよ
いま、大体40ゴールド持ってます
ひのきの棒は結構長すぎず短すぎずで、良い感じ
重くも無いから俺みたいなヘタレでも十分使えるよ
今からバイトが始まるんで、その後に外に出てみるよ
・・・怖いけどさ
書いてて思ったんだけど、携帯の電池が無くなったら俺ってどうなるんだろ・・・orz
>>556 大丈夫、携帯は教会で「冒険の書に記録する」とかで
なんかうまいこと充電できるみたいだから。
俺も2ヶ月前にオマイと全く同じ状況におちいったんだけど
慣れたら慣れたで楽しいもんで、毎日それなりにやってるよ。
ちなみに今は雪国にいるんだけどな。
いつかどっかで会えたらいいな。
トラペッタは昔立ち寄ったなぁ。有名な占い師がいるはずだ。
どうすりゃいいか聞いてみたらどうだ?
お前たくましいな
俺だったらそんな状況になったら一生立ち直れないぞ
>>557 自分と同じ境遇な人が居ることに驚き
雪国があるって事は、ここは結構北の方じゃないんですな
教会にお祈りしたら神父が、携帯持って何かしてた
俺のファイル見たのかな・・・
って思ったけど電池が3つになってたから良かった
占い師ですな。行ってみます
貴重な情報に感謝です
てか、2ヶ月も居るんですかぃ・・・
帰れるんかな・・・orz
バイトが終わってそのまま青い奴が居たんで奇襲を掛けて倒してみた
小さくて当てにくかったけど、何とか倒せました
相手の一発は痛いけど、ドッジボールの弾を避けるのより簡単っぽい
倒したらお金が出てきてビビッた
>>555の言った通りにはなりませんでした
疲れが残っただけでした・・・orz
ちょっと疲れが溜まったんで仮眠を取ります
ノシ
560 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/25(土) 19:05:28 ID:BxPJrIbs
いやー
アイタター
(ノ∀`)
561 :
七誌:2005/06/25(土) 19:18:01 ID:ps5hCQmA
なりきり雑談は余所で
*「やっと気付きましたね。ここはレーベの村ですよ。アナタが村の前で倒れてるのを見つけて村の人達が運んだんですよ。」
レーベの村…やっぱドラクエだ…しかもV…まだクリアしてないのに…
*「大丈夫ですか?旅の方のようですね。」
オ「いやぁ…すいません…いきなり魔物に襲われて…あの…宿代もってないんですけど…」
*「そうですか…じゃあここで何日か私の仕事を手伝っていただければ構いません。」
宿屋の女主人は優しく言ってくれた
オレは力仕事を任された。小で空手、中で野球、高校に入ってから剣道を始めたオレにはもってこいの仕事だ
オレがここに来てから一週間がたった頃…村でとんでもないことを聞いた!
*「もうすぐアリアハンの勇者様が16歳の誕生日を迎えるらしいぜ」
忘れてた!アリアハンには勇者が居たんだ!アイツについてけば元の世界に帰れるかも知れない!
オレは宿屋の女主人にそのことを伝えた。女主人は今日はゆっくり休んで明日の朝に行きなさい。と言ってくれた…
3の前の人退院しちゃったのかな…。復活きぼん。見てたら書いて。
今回の人も頑張れ!
そっちの時間じゃ、まだ前俺が書き込んだ時間から1日くらいしか経って無いみたいね
こっちは3日経ちました
自転速度が違うからどうやら地球じゃないようです・・・orz
でも、人間はいるし、日本語は通じるし・・・でも髪の色とかは日本人離れしてるんだよな・・・
黄色とかいたしな・・・俗に言うパラレルワールドなのかしら
>>555 >強くなった感じ
キタヨー
少し身体が軽くなって、棒も軽く感じるようになったね
打たれ強くなった気もする
>>555が言いたかったのはこれなのかねぇ・・・
少しずつ強くなるんじゃなくて、いきなり強くなるみたいだよ
これが何回も続けば、かなり強くなれるやもしれん・・・
そういえば、占い師のところに行ってみたよ
難しくて良く分からんかったが、お前は普通の人間とは違う何かを持っている、って言われた
異世界(?)の人間だから当たり前・・・って思ったけど、結構当ってるんで驚いたね
隣町の「リーザス村」で出会いがあるとか、ないとか・・・とも言われた
んで料金10ゴールド取られますた・・・orz
こっちの世界で1週間たったら(そっちじゃ2〜3日後?)に行ってみることにします
死ぬかもしれんが、そっちに戻ろうと頑張りますわぃ
>>558 帰れないからには慣れるしかないからねえ…
落ち込む前にビビったって方がでかいけどな。
特撮に出てくるような怪獣とかオバケみたいなのが普通にいるし(魔物って呼んでる)
マンガみたいに手から火やら氷出す奴もいるし
まぁ、楽しかったりするんだけどね。
>>559>>566 うん、北の方。
成り行きで一緒に旅することになった奴らについてきた。
オークニスっていう町なんだけど、なんとか草のスープが暖まるし(゚Д゚)ウマー
教会はどの町にもあるみたいだから電池ヤバスになったら行くといいよ。
時間の流れが違うっつのはそうだねえ。
こっちで2ヶ月だけど、実質1ヶ月弱なのかな。
リーザスは…あんま覚えてないや。すごい田舎だったような。
町の外出るときは気をつけろよー。
トラペッタの近くの森にやたら足速くてでかくて怖いのいるからw
>>567 何と!
氷や炎を手から!?
Mrマリックもビックリのハンドパワーですなw
・・・ハゲコワスwwって生きて帰れるのかしら・・・orz
トラペッタの森の早い奴
あー、それ町の人も言ってたなー。大人しい魔物の中に群を抜いてでかくて強い奴が北の森に居るそうな・・・
・・・まぁ、俺が向かう方向と逆だし、大丈夫だと思う。(((;゚Д゚)))
ってか、あの占い師って信用していいんかね?
オカルト(゜凵K)シラネだから信用できん・・・
ここは糞コテ質問スレになりました
と、いうかもともと小説スレでも無い訳で
571 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/27(月) 00:45:47 ID:T7zS5kKb
たぶんそのまま住みつく
572 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/06/27(月) 00:48:31 ID:ZFrV6uB0
モンスター倒しまくって金持ちになる
ってかマジでDQやFFの世界に住みたい
DQの世界は小人の世界で、目覚めたら巨大すぎて魔王にされてたとかいう妄想をしてみる
こうなる事は分かっていたでしょうに。
こういう雑談はいろんなスレで散々既出。
だが、それがいい
>>570 小説スレだろ
前スレの初っ端からこの流れだぞ?
って思ったんだけど
>>1にもばっちり書いてるしな
お前がどうこう言う問題じゃないってこった
一時期一行リレーになってたけどあれを境に職人さんが減ったな・・・
愚痴ばっかりでスマン
前スレ1は小説目的で立てた訳じゃない
>>577 単発スレだったから、目的も糞も無いだろうに
途中で
>>1が降臨して「ここまで伸びるとは思わなかった」とも発言してたしな
しかも、まとめサイトも出来てるしこの流れで構わんだろ
と俺は思う
DQ4のやつ続きないのかな?
質問型式だといずれは書き手本人が書き辛くなるんだよ
>>580 とりあえず流れを見なきゃダメだろ
自分の主観で決め付けイクナイぞ
粘着っぽくなりつつあるんでここらでとんずら
自分の主眼な糞援護乙
色々なことが出来るのが、こういうスレのおもしろみだと思うけどね
だから内容を制限しないでいろんな楽しみ方を出来ればいいと思う
だからちょっと前にいたキモ小説やめろとかほざいてたクズみたいなのは、さっさと練炭焚いて氏んだほうがいいな
ちょっと前まで総一行批判してたのがよくもそうコロコロ変わるもんだな
俺は自分とパンツにバイキルトをかけあえておっさんに肉弾戦を挑んだ。なぜかというと骨の炎が危険過ぎるからだ。
あれは一撃で致死レベルだ。俺達がおっさんに接近し続ける限り巻き添えを食うから骨は炎を出せない。
というよりほとんど手を出せない。二匹とも図体がデカすぎる。実質2対2というよりは2対1×2といった所だ。
何とか活路を見出した。冷静に状況を分析し最良の策を立てる。自分の才能が怖いぜ。
とか考えてるうちにパンツはおっさんと殴り合っていた。すかさず加勢する。いける。おっさんの一撃一撃は
重いが単調だ。ある程度はかわせる。俺達はゴリ押しでおっさんを攻め立てた。
体中に傷が増えていく。だがそれ以上にハイペースでおっさんの体力をけずる。ついにパンツの渾身の一発がおっさんの
脳天を砕いた。ボロボロと崩れ落ちる。そして元のピエロの姿に戻った。気絶しているようだ。
さて次は問題の骨だ。……うお!!!!!!!???間一髪で炎をかわす。骨は次の炎を吐く体制に入っている。
第ニ射が来た。何とか避ける。チクショウこのままじゃ反撃できない。それどころかいつかやられる。
パンツが俺の近くきてあっしが何とか注意を引き付けますんで総長の魔法でなんとかして下さいと言った。
何か策があるのだろうか?まさか塔で超必殺技でも身に着けたのだろうか?このままでもジリ貧なので
こいつに賭ける事にした。パンツが骨の前に仁王立ちになる!
結果的に俺達は骨を倒した。パンツが骨の前で謎のダンスをし、何事もなかったように骨が炎を吹いた時は本当に
終わったと思った。だがパンツが転んで偶然炎を避け、飛んでった武器が骨の口に挟まり塞いでしまい、その隙に
俺の渾身の鉄拳ドラゴンキラーを連撃でぶち込まれた骨はバラバラになった。運も実力のうちという事にしておく。
一つ学んだのはパンツはろくな事をしない。前から肝に命じていたのだが塔の試練で何か変わったんじゃと期待した
自分がバカだった。骨もまたイケメンに戻った。
ようやくイケメンから修行終了宣言が出た。終了証明品として変なでかい本を渡された。塔の中で見たやつだ。
「さとりにしょ」というらしい。この先何かしらの役に立つから持って行けと言われる。俺は一瞬考えて答えた。
いらない。
イケが驚いた顔をして言った。いいのか!?賢者の証明だぞ本当にいいのか!? いらないものはいらない。
歩いて旅をするのにこんなでかくて重い本邪魔なだけだ。読む気しねーし。そもそも俺は賢者になりたいなんて言った
覚えは無い。何が賢者だ。ナルシストっぽくて寒気がする。イケメンが賢者なら俺は強者だ。
だいたい俺の肩書きは総長なのだ。勝手に変えんな。イケメンは俺が本気でいらないのを確認すると苦笑いしながら
その方がおまえらしくていいのかもしれないなと言った。
その夜はイケメンのでの最後の晩餐だった。パンツはここの料理が惜しいのでもう一週間ほど居たいと言った。
100%断る。早くこの山奥から開放されたい。確かにこのワインは惜しいが。
しかしここに居たのも二ヶ月程だろうか。思えば色々あったな。数え切れないほどイケの魔法をくらいパンツに
どつきまわされ死にかけた。今となってはそれもいい思い出…………ではない。絶対ない。本当に地獄だった。
結局俺達は4人でデカイ樽一つ分のビールを空け、二日酔いに苦しみ出発は次の日の昼になっていた。
まあいつもの事だ。
総長乙
悟りの書受け取らねーのかw
斬新過ぎるwwww
強者って確かにそれっぽいwwwwwwwそろそろ勇者の出番かな
カンダタの一人称が「あっし」ってのが何故かワラタw
590 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/06/29(水) 01:11:28 ID:qnm+5QHz
リーザス村に行く準備が出来ますた
短い間だったけど武器屋の親父さんに感謝
皮の盾を、防具屋の人から経由でもらったよ。ありがたや・・・
前よりは強くなった・・・のかな。敵の攻撃が捉えられるようになったよ
>>567 火を飛ばしたりするのは魔法って言うみたいね
人間にもそういう魔力が宿ってるそうな・・・って聞いた
てか、見てみたいな魔法とやらを
行ってくるよ
ノシ
593 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/07/01(金) 14:55:35 ID:DEs9QbcP
とくになにもしない
>>591 とりあえず道具袋を薬草でいっぱいにしとけ。
595 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/07/03(日) 21:28:23 ID:H9GlxUOL
遂に過疎スレと化したな
ほら、過疎ってる方が安心して投下できるしょ。きっと。多分。うん。
おちてまえ
ホッシュ
さて、こうなった訳だが
一行リレーやなりきりでスレを潰した連中は満足か?
満足だろうな、目論見通りだったんだから
かつての住人達は、新スレ立てずに流れに逆らう連中はアラシだと
理解して頂けたと思う
次のどこかのスレでは、スルーに賛同してくれる事を祈る
>>599 んなこと言う前に小説でもかけよ、な!
流れを変えたいくせに何でかけないんだ?
文才とか国語力とかはどうでもいい、書くことが大切なんだ
それはいいとして600ゲト
601 :
591 ◆8hiFQKy8z. :2005/07/05(火) 01:40:49 ID:CEbD51dv
どうも・・・村は電波が届きませぬ
物凄い過疎地域ですた・・・orz
占い師の野郎が言った出会いもnothing・・・
んで、今俺は大きな港町に居ます
ここの、イカ焼が美味いです。新鮮ですよ
港町って事なんで船が運航・・・・してないんだよ
なんか、大きなイカが出るって話
ダイオウイカって居たけどあれと同じなのかねぇ
15m位の香具師。死んでるのしか見つかってないらしいけど
そんなのはどうでも良い。
今日、蒼と白の縞縞の猫が居たんだよ
コイツ何してきたと思う?
何処からともなく氷の弾をぶつけて来やがった
痛い痛い。薬草塗ったら大分楽になったけど痒いわ。
ま ま ま ま ま ま ま ま
まほう!?
魔法みたい。ハィ
>>601 ガンガレ
ポルトリンクの名物はイカ焼きだったのか
プチアーノン(´・ω・`)カワイソス
イケメンは勇者と伝書鳩で連絡を取っていたらしく合流場所はバハラタになった。今日の夕方待ち合わせなので
ボサッとしてないで早く出発せいと言われる。最後の最後まで人使いの荒いやつだ。ピエロは羽で帰っていった。
さて行くか。とにかく俺達は走った。毎日アホみたいに走らされていたためこのくらい屁でもない。
バハラタには夕方を待たず着いた。まだ勇者達の来る気配はないのでパンツと二人で時間を潰す事にした。
久しぶりのシャバの空気はうまい。気分がいい俺達とは対照的に町人達の視線は冷たい。…というか絶対怯えている…
武器屋の前を通る。オヤジと目が合う。その瞬間物凄い勢いで窓、ドアその他ありとあらゆる外部と接触している場所に
鍵を掛けられた。…非道すぎやしないか。まるで凶悪犯扱いじゃないか!誤解を解こうとドアをノックする。
トントン …。
トントントン ………。
トントントントン …………………。
バキバッ!!!ドコッ!
思わずドアを破壊してしまった。中からうぅぅぅぅひぃぃぃいいい!!!!!!!!という悲鳴が聞こえる。
非常にやるせない気持ちになり俺達は武器屋を後にした。
そろそろ勇者が来る頃だろう。町の入り口で待ってやるか。
遅い。三時間程経過した。すでに真っ暗だ。あのバカイケまさかはめやがったのか!?
「総長ちゃんカンダタちゃんおひさ♪」
!!!!?????いきなり後ろから声をかけられた。驚く俺。いつのまに背後に!?入り口は一つしかないはず!?
「あはは!驚き過ぎ!ルーラで飛んできたんだよあーお腹痛い」
ルーラ???なんじゃそりゃ????どうやらルーラとは一瞬で町を移動できる魔法らしい。羽のようなもんだ。
あれ?もしかして俺達もわざわざ走らんでも羽で来たらよかったのでは?おそらく今頃イケはニヤニヤしてるだろう。
あいついつか殺す。
とりあえずいつものように宿屋に移動した。全員集合で鬼浜会議を行うのもひさしぶりだな。
みんなの顔を見回す。ねーちゃんは相変わらず美人だ。ようやく、ようやく鬼浜にまともなメンバーが…
非常に感慨深い。勇者は髪が伸びだいぶ伸びちょっと大人っぽくなったようだ。
女二人旅ってのも色々苦労があったんだろな。
「ちょっと総長ちゃん!しきってくれなきゃ話進まないよ!」
おっといけないいけない。思わず娘に見とれる親の気持ちになってしまった。俺達は別れてからのお互いの出来事を
話し合った。まあこっちは山に篭ってひたすらしごかれてただけでたいして話す事もないのだが勇者達は
色々あって結局例の赤いオーブを手に入れたらしい。女二人旅なので辛い事もあったのだろうと思いきやかなり
楽しかったようだ。久しぶりに勇者の笑顔を見るとホッとしてしまいその日も俺達はしこたま飲んだ。
そしてうちのチームで一番酒が強いのはこのねーちゃんだという事が発覚した日でもあった。べらぼうに強い。
俺とパンツ二人がかりでも歯が立たない。なんて女だ。
途中酒を運んできた酒場のバニーちゃんがさすが勇者様はモンスターも仲間にしてるんですねとかわけわかんねー事
言いやがった。
総長!あの女総長見てあんな事言ってるでやんす!しめましょう!!
…おめーの事だ。
605 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/07/05(火) 05:09:19 ID:6PkaWppY
糞コテの糞妄想の糞スレ
パンツワロス
総長乙。勇者ちゃん燃え。
ピエロのおっちゃんがキメラの翼で帰ってるのに、勇者ちゃんが教えるまで気づかないなんて
総長ったらおバカさんだね
おれ書いてみていいかな?
最近あまりでてこないし
文が乱雑になるかもしんないけど
時々変なのが涌くけど気にせずに頑張れ
―序章―
朝、肌寒くなると目覚める
周りには樽などが綺麗に置かれ、潮の香りがする
おれ「ここはどこだ?!何が起きた!!夢か?夢なら覚めてくれ!」
階段があったので駆け上がる
すると辺りには海?!
おれ「終わった…欝だ死のう…」
と呟いていたその時…
船員らしき人物が話掛けてきた
船員「おまえ見ない顔だな…」
ジロジロ見てくる船員
おれ「……………。」
船員「ちと着いてこい」
連れてかれるおれ…
船長室みたいな部屋に連れてこられ、黙っているおれに
船員「怪しい奴を連れてきました!どうします?
船長!」
どうなるんだおれ…
私は朝が嫌いです。
決まった時刻に目は覚めるのだけど頭の後ろの方がもやっとして気分がよろしくない。
今日も起きる気がしなくて暫く目をつぶっていると、
決まって小うるさい目覚ましが時刻を教えてくる。
そんな日が延々と続いていて、毎日 毎日、私は、
テレレレ テッテテー♪
え?なんだこの間抜けな音は。と思っているとこんどはのどかな音楽が流れてきました。
テレビなんかはつけてないはずでした。おかしいな、と見渡すとそこは知らない部屋でした。ベットが一つタンスが二つ、シンプル極まりない。
そういえば地方の企画を任されて、ホテルに泊まったんだった。夜遅くに泊まってすぐ寝てしまったので忘れてしまったのでしょう。年をとったな、と思ったものでした。
バスルームくらい有っても良さそうなのだけど地方の安ホテルなのかない。この音楽も放送かなんかだろとおもいます。変なサービスです。
部屋を出て受付に鍵を渡そうと思いましたが、鍵は開いていました。というか鍵穴がない。いやそんなことより、鍵がない。
チェックアウトしたよな?ぼく不法侵入しちゃったの?いやただでとまちゃったから泥棒なのかなんかちがうかあqwせdrftgyふじこpに、にもつ荷物・・
荷 物 も な い。
・・・・・・。あ、わかった。泥棒に入られたんだ。いや泥棒は僕だから?いえ?
違う違う違う違う違う違う違う。
これはホテルのセキュリティーの問題です。断固、荷物の保証をしてもらわなければ。
勇んで受付に行くと、従業員は、なんというか 奇妙な動きをしていた。
行進するかのように規則的に足踏みをしています。昨日はこんなことはなかった・・気がする。もしかして、不手際があったお詫びなのでしょうか。大変理解に苦しみます。
それより特異なのは客と思われる若い男です。まるで従業員に会わせるかのように足踏みをしているのですが、これがまた。
その足踏みとは違うリズムで規則的に前進をしているんです。どこか、目的地に進もうという意図が感じられません。時々壁に向かって足踏みをしていることもありました。おかしいですよね。
従業員はともかく、彼はなぜあんなことをしているのか。まさか、何かもっと大変な事故が起きたとでもいうのでしょうか?
二人とも驚く私には気づかないようにひたすら足踏みを続けている。
異様な光景にすっかり勢いをなくした私はおずおずと訪ねました。
「あ、あの。」
「お泊まりは25ゴールドです。お泊まりになりますか?」
「そうじゃなくて。わたしのにもt」
「お泊まりは25ゴールドです。お泊まりになりますか?」
「え、ちがうくて」
「お泊まりは25ゴールドです。お泊まりになりますか?」
「・・・・・・・・・・いいえ。」
「またのお越しをお待ちしています。」
「それでなんですが、なにかあったんですk」
「お泊まりは25ゴールドです。お泊まりになりますか?」
「・・・・・・・・・・ぃぃぇ。」
「またのお越しをお待ちしています。」
・・っ。出て行けということか。
地方とは思えぬ強引さにどうしていいのかわからなくなった。
絶望と不安にかられ、誰でもいいから助けてくれる人がほしかった。
電話はないようです。田舎だからもしかしたら、と思ったのだが。緑色の公衆電話が恋しい。もっとも非常時に助けてくれる友達なんていないのですがね(泣)。
となれば、あまり近づきたくないのだが壁の隅で姿勢良く行進する彼に話しかけるか・・。
「あのー。すみません。」
「こんにちは。」
爽やかではっきりした挨拶だ。なんだ話してみると普通の人じゃないか。
それどころか今時珍しい明るい好青年だ。
この辺な行進も新種のダンスなのだ。うんうんダンスは健康的でいいじゃないか。よかったこれで私は助かる。
いくらかほっとして聞いた。
「いや私はこのホテルに泊まったものでしてね
なんだか泥棒に入られたみたいなんですよ
もしかしてあなたも被害に遭っていませんかいや
私はね受付に訴えようとしたんですがねほんとに
ふてぶてしいことに取り合おうとしないんですよおかしいですよねー
こういったことはないもんだから私どうしていいかわからなくて」
気がつくと青年はいなかった。
あの変な行進ダンスで無辺世界を歩いていた。
背中を向けて延々と進んでいく。挨拶をすませて、そのままいってしまったのか。
そりゃちょっと矢継ぎ早にしゃべっちゃたけど、 いや最近の若いもんはせっかちでいかん。
「おい、きみ、
「こんにちは。」
まさか、また。いや、「あのちょっと聞きたいことがあるのだが、」
「こんにちは。」
若者は同じ表情で同じことを言った。行進も止まらない。私は変な汗が出る。質問するのが怖い。
「あの、質問をしているんですよ。こんにちわ、じゃなくて」
「こんにちは。」
「 」
そんな
・・・・・・・なぜだ。なぜ皆私を拒絶するんだ。みんなそうだ。
私をあざ笑っているんだ。この若者もそうだ。邪魔ないなくてもいいつまらない人間だと思っているんだ。
私は何も悪いことをしていないじゃないか。毎日毎日働いたじゃないか。一生懸命やったじゃないか。
それなのに、同僚にも、上司にも、部下にも、妻にも!子供にも!
なぜ私ばかりが不幸なんだ。不公平だ。間違っている。
どこにも!どこにも目を覚ます場所などない。あんな厭わしい朝など、もうこなければいい あんな・・・
いたたまれなくなってホテルを出た。乱暴にとびらをあけて乱暴に閉めた。
太陽の光が世界を白く見せた。新しい目覚めからもうずいぶんと時間がたっていた。
白い世界はすぐに消えて、ここが昨日目覚めた世界とは違うということを気づかせた。
そして誰一人と彼がほしいものを与えなっかった。
この悪夢から目を覚ませるのなら何でもよかった。
彼は崖から身投げした。
時間にして10秒ほど。長い時間だった。体中がつぶれる、強く激しい感触がとても悲しかった。
テレレレ テッテテー♪
昨日とは違うBGMがかかっています。昨日は華やかな明るさのある曲でしたが、今日はどちらかというと素朴な感じがします。
「やあっ旅人さん。目を覚ましたかい。外は魔物がでて危ないからこれを持って行くといいよっ。
それから橋を渡るともっと強い魔物がでるからいかない方がいいよっ。」
そういうと男は、背中にしょっていた空の袋の中に竹竿と布で作った白い服と10枚のコインらしきものを入れてきました。
なんだか変な感じですが、危害を加えそうな感じがないので安心しました。
しかし安心もつかの間、私は落胆しました。男は規則的に足踏みをしていました。ため息をする私にはお構いなしです。
それでもお礼を言って、袋に入れたがらくたを丁重に断ろうとしたのです。すると 声が出ません。多少ショックですが、思えばこの世界で言葉は意味をなさないとも思いました。
試しに男にしゃべるようにと視線を交わすと、全く同じことを繰り返しました。あはは。
ところで崖から落ちたはずの私には傷一つ痛むところ一つありませんでした。服はもはや原形をとどめず、ズタズタのボロボロになっているのにです。
どうも、よく考えましたが、どうやらこの世界では死ねないようです。
っっっっふっざ けんなぁあああああ!!!!!
声は出ないが、叫んでいるかのように顔がゆがんでいただろう。速く、強い、そして焦燥のためリズムの崩れたじじんだをした。
そのリズムに腹が立った。気に入らない。袋の竹竿を振り回すたたきつける。壺がいくつか壊れ、種のようなものがこぼれる。
聞いたことがある。人を殺すときは切るのではなく 突け、と。他には何も思いつかなかった。それだけが頭を巡るのだ。あのときもそうだった。
らったああえあああああああああああ・・・・ぁぁぁぁ・・・
声は出ない。代わりにキューィとかヒューという音がのどからする。死ねないくせにのどが痛い。勢いをつけて向かうはさっきから胸くそ悪い足踏みを繰り返している糞野郎。
男はよけなかったし抗わなかった。だが竹竿が男に当たることはなかった。強い力で竿が動かない。何かに守られているようだ。
気に入らない気に入らない気に入らない!あたりをがんがんと殴る。蹴る。痛い。さらに気にくわないことに男はさっきと同じことを話した。おまえに話しかけたんじゃない。馬鹿にしやがって。もう一度殴ろうとしたが、殴れないので壺をたたき割った。沢山沢山割った。
はあ。はあ。はあ。ああぁああああ・・・・。
ぅううう・・・。すまない。すみません。あなたには本当にお世話になったのに「やあっ旅人さん。目を覚ましたかい。外は魔ry」
私はなんてことを。許してください「やあっ旅人さん。目を覚まry」仕事がうまくいかなくて、あなたならわかってくれるよね?辛いんです。私は不幸なんです。
彼は声が出ていないことに気づいていなかったが、声を出していてもその懺悔を気にする人はいなかった。
かつて妻が額を割って血を流して、子供は意識を失って眼を開けたまま倒れていたときも、同じように誰も聞いていなかった。
どこの世界でも彼の話を聞くものはいなかったのだった。
てれれれ てっててー♪
「おはようございます。よくお眠りになられていたようですね。」
おはよう御座います。声の代わりに、私はうなずきました。ところで最近気づいたことがあります。
ここの人たちは毎日変わらないのです。さらに私も含めて、食事の必要がないみたいです。
何せ死なないのですから当たり前かもしれません。生活をしているために何かをしているようではありません。ただそこに いる のです。
まるで私に話しかけられるのを待っているかのように、そのためにいるかのように。
そこでです、話すと長くなりますが、私はこの村に来る途中に森に入ってしまったのです。
薄暗いうえに不気味な音楽がかかっていましたので思わず竹竿を抱えてしまいました。
しかし私は野外での行動についての知識をよく知っていたのでいくらかは安心していたのです。
♪ よぉさく は きぃー を きるーぅ
熊よけに歌を歌って、意気揚々と進んでいましたら、後頭部に激しい衝撃を受けました。何かの生き物に襲われたようです。
歌を歌っていたのになぜ?と思いましたが、しまったことに私は声が出ないのでした。
振り返ると水色のゼリーに顔が付いたものが三つ並んでいました。ええ。もお何があったって驚きません(弱そうだし)。
形は栗のようです。幸いけがは有りませんでした。ですが、
・・っあの顔っあの人を馬鹿にしたような顔!思い出しただけで虫ずが走る!!
こっr・・・ではなくて見たところ人に害をなす悪い生き物のようなので駆除してやろうと思ったのですよ。
もっている竹竿で(必要以上に何度も)殴ってやると思いの外吹っ飛んでつぶれて死にました。まったくゼリ−のくせに人間様に刃向かうとは生意気な。
ふと見ると他にもナスもどきやら木槌を持った栗っぽいのやら猿やらカニやら虫やらの骸が転がっていました。かわいそうに私の竹竿にぶつかったみたいです。
・・猿蟹合戦でもしてたんですかね。いや不謹慎でしたか。民家で拾った種を食べてから、なんだかからだが軽いのです。
ちょっと調子に乗っちゃったかな。今は反省しています。
新作乙〜。
最初っからハイペースだねぇ
がんがれ〜。
骸からは金目のものが見つかりました。
落とした人が困っていると思い、くまなく探していましたら、骸の中に人間の少年が混じっているのを見つけました。
外傷はないようです。
そばによると、目を覚まし、
「う〜ん。あっ たすけにきてくれたんだね! ありがとう!さあ 村へ帰ろうよ!」
と一方的にいい、すごい力でひっぱってきました。
村に帰るようなので、なされるがままにしていたのです。
そうして村へ帰ったのです。
すると普段行動を変えないはずの村人たちが村の入り口に集まっているではありませんか。
いつものように顔色を変えずに足踏みだけを繰り返しています。その異様な雰囲気。何事かと思うと、女性の一人が前に出て、
「子供を救ってくれて本当にありがとう!」
そして他の村人も堰を切ったかのように、
「ありがとう!」「あんた英雄だぜ!」等々
そうして疲れているだろうと皆さんが宿に泊めてもらったのですが問題はその後です。
なんと村人の位置や会話内容が若干変わっていたのです。これがどういう事かわかりますでしょうか。
ここの人は 毎 日 変 わ ら な い はずです。
しかし私だけが動け、私の活動によってだけ彼らの新たな行動が許されるのです。
この村人は同じ事しかできないのではなく、新たな行動を許されないかわいそうな人たちなのです。
私だけが彼らを救える。私は救世主だったのです。いえ大したことではありません。辛いでしょうが、人々の役に立てるならば。
ん。あ、くれるの、ありがとう。今村人が何かくれました。カキピーみたいな種みたいです。
残念なことにお酒をはくれませんでしたが、いただきます。とりあえず十粒ほど手にとって食べましたが、なかなかおいしいです。
彼は人から反応されるという優越に心から満足し、この不幸な状況を心から喜んだ。
もとの世界でもそんなことはなかったかもしれない。
ヲタ小説の次はリア厨の落書きか。妄想ブチまけて満足できたかな〜?(^ω^;)
チラシの裏and房扱いか。評判最悪だな。
なるべく最後まで書きたかったから満足してないんだけど、この小説最後まで暗い予定だし、
やめた方がいい?
>624
気にしないでがんばって書いてください。
楽しみにしてる人はたくさんいますよ。
>625そっか。たくさんはともかく、とりあえずそこに一人いたから安心した。おもしろくするようにがんばるよ。
↓以下本文
てれれれ てっててー♪
ははは。村人の話をきいてみたんですがどうも魔物がでて困ってるらしいんですねw。魔物ってのはあのときの猿蟹合戦のことですよwww。
困ってるようだから私がしかたなーく助けてあげたんですよw。みんな頼りないんだからwwww。はっはっは。
何度もしつこくでてくる魔物を竹竿で、じゃなくて竹槍でばしばし倒してやったんです。
ええ、いうほど大変な事じゃないんですよ。私でもびっくりしているんですが、魔物とやらは驚くほど弱いのです。
身体が軽くなる種を飲んだせいもありますが、数々の魔物たちを倒して経験を積んだおかげもあるんじゃないかな?
私がこんなに戦闘術の飲み込みが早いとは思いませんでしたよ、なんちゃって。あはは。
いや暇なもんで、魔物討伐や狩りばっかりしてたんですよ。
初勝利のあと拾ったお金で銅の剣と鎖かたびらを買ってしまってね、嬉しくて。いやお恥ずかしい。はっはっは。
それでね、どうやら私、張り切りすぎて村近辺の魔物を殲滅しちゃったみたいなんですね。
それで村人の様子が懇願から感謝へ変わり、それからの変化が皆無になってしまいました。
で、村人の話すことはなぜか隣町の話で持ちきりになっているのです。
どこから情報が来たのか、なぜ急にそのことを話し始めたのかは知りませんが、いかないわけにはいきません。
なんせ世界が 私だけ を待っているのですから。
そんなわけで橋を渡って隣の町へ行こうと思うのです。
とうとう彼は毎回同じ内容の感謝に飽いた。まるで餓鬼のように自分がいられる場所を求めた。初めての居場所に彼は酔い始めていた。
面白い。これ、このあとどう展開するんだ?
てれれれ てっててー♪
昨日は橋を渡って、無事隣町に着きました。橋を渡ると魔物が強くなるとかいわれてたんですが大したことないですね。
猿蟹面々が様変わりしたくらいです。
ですが袋や変な人形や地面から生えた手(気色悪っ)がときはさすがにびっくりしました。
袋もいけ好かない下品な面をしていました。魔物ってこんなのばっかなんですかね。
それはともかくその袋がなんだか、何語ともとれないのですが、うーん。
なにかことば、みたいなものを独り言みたいにぶつぶつやっていたんですよ。
「ルカニ」そんなことを最後に叫んでいました。
そのとき私は緑ゼリーに乗った小柄な騎士と戦うのに忙しくかまってる暇がなかったのです。
私は身体を鎧で覆っていたので、間接や頭部さえ守っていればほぼ何の傷も受けずに戦うことができました。
そのため騎士の剣が振りかぶられたときは小手で受けていたのです。そのときも小手で受けました。そしたら
ブシャァ
「えっ」って。そんな感じでしたね。
小手を破って腕が、筋にそってすっぱりと。最終的に骨で止まったみたいですので半分はいったと思います。
呆然としていますと騎士が銅に向かって斬りかかってきました。
あっと思って身を引いたときには強烈な袈裟切りを食らっていました。
さっきほど深くないものの胸から腹にかけてだらだら血が流れています。
騎士が間合いをとったかと思うと、「ホイミ」独り言の後そういいました。騎士の傷が回復していきます。「バギ」
騎士がそういって剣を空振りしました。身体の回りに空気の重さを感じたと思うと、皮膚を引きつらせるような力が襲いかかりました。
強烈な風が私の周りだけに現れたようです。砂埃をすって風は渦になり、身体のあちこちを切っていきました。
こういう時って、痛くないんですね。冷静でした。自然に身体が動くんです。
騎士との間合いを一気に詰めると、その勢いのまま剣で頭を貫きました。素早くすそれを引き抜きます。
緑の液体がぷしゅーと勢いよくでました。人ではなかったようですね。
・・そして抜いたそれを袋の顔面に投げつけます。まっすぐ、強く、速く。袋はあっさり破けて動かなくなりました。
その時だけはさすがの私も死ぬかと思いましたよ。幸い薬草がいっぱいあったので助かりましたが・・。ふむ。
・・いやね、言い訳じゃないんですが、勝てないはずがなかったんですよ?あんな瀕死の状態になってはいけない。袋の体当たり。騎士のなまくら剣。
自分のペースのはずだった。あんな奴らごときに手間取るなんてあってはならないんだ。私だけは特別な人間なのだから。
鎧がおかしくならなかったら、騎士が回復しなかったら、突然の小竜巻が起こらなければ。
町の人の一人が話すに、この世界には呪文と呼ばれるものがあるようです。
袋が動くような世界だから何か人間の関知外の見えない力があっても不思議ではありません。
で、その力は賢くないと使えないそうです。
私に使えないということはどういうことでしょうか。
はっきり言ってもいいんですよ?
ええ。たしかに無名大学出身です。それでも××大を目指して一生懸命勉強したんだ。
確かに滑りましたよ?でもね学校では一番の成績もとったんです。親や担任に君なら大丈夫と折り紙付きだったんですよ。
思うにあれは私が賄賂を払わなかったから入れてくれなかったんです。
じゃなければあのいけ好かない○○の野郎が入れるわけないんです。全く世の中腐りきっているのだすtょ。だいたい、こ(ry
酸欠の魚のように口をぱくぱくさせて、目尻やこめかみを痙攣させている男。
彼こそがこの世界の勇者だった。
ひっぱるのかよw
益々、次の展開が気になる。
ヤバス
>>601で行った場所から進めん
テラキモスな覆面角半裸男がイカ(
>>601参照)が居るから無理なんだと
スルー汁って言ったら、こっちがスルーされた。ウゼェ
これからどうすれば良いんだろうか・・・・って感じ
戻ってみようかね ('A`)ダリィ
そっちに戻れない空気漂ってますよ・・・
そっちって確か七夕だったよな?
何月何日か(´・ω・`)しらんがな
ああああ、帰りたい帰りたい帰りt(ry
>>633 そいつは行動パターンが決まってる
辛いのは炎の息だからそいつを倒せるから乗せろと言っとけ
ところで魔法は何か覚えてる?
一応装備は整えとけよ
って、七夕昨日じゃねーか
俺の帰りたいって夢は叶えられないのか・・・
364日待ってみるか・・・・・・・・・嘘です
>>634 行動パターンって・・・
ヲイヲイヲイ、随分機械的な香具師ですね
てか、口から火って・・・死ぬって、絶対
魔法!?あれって人間も使えるのか?
・・・使えません
訓練したら使えるのかな
やってみたいものじゃて
持ってるものは
槍(重くて使いにくい)
ひのきのぼう(使いやすい)
港町で買った青っぽい盾
あとは、普段着の上に革で出来た鎧かな
あと薬草をポケットに無造作に突っ込んでる
>>635 そうか、回復は薬草頼りか・・・
魔法は訓練すれば人でも仕える
ただ少し難しいけど
トリ付け忘れた・・・
>>636 薬草しかないからねぇ
まぁ、こっちの薬草重傷になっても
塗れば治るみたい、ヒリヒリするけど仕方が無い
魔法使えるのか・・・
練習方法は何なんだろうか
戻るのも面倒だし、練習してみようかな・・・
ってな訳で、今から座禅でもして精神統一しましょうかね
タメになったよ、サンクス
>637
おまいの周りに似た境遇のヤシはいないか?
明らかにその世界の住人じゃないこっちからの迷い人。
このスレにも一人いたんだ、他にもいるはず。
見つけたら是非協力しとけ。
ここで、小説形式で書いてはみたいが
反応が怖い
2chで反応を怖がっているようじゃ、何にも出来ないだろがハゲ
荒れてようがなんだろうが投下したきゃしろ
ここは基本形式が決まってないから好きにするのさ〜
おもしろければみんながそれに乗ってくるよ
どうせ叩いて煽って荒して、てのは一部のお馬鹿さんだけなんだから
だから叩かれても泣かない、おk?
てれれれ てっててー♪
「ゆうべはお楽しみでしたね」
なんで。・・普段は同じ事いうのに、なんで。 何で いらんこというんですか。
振り返ると案の定さっき助けたかわいらしいお嬢さんが恥ずかしがってます。
そうですよね、私たち離れて寝てましたよね、何もしてませんね、・・セクハラ扱いしないでね、ね、
声が出ないので眼で合図すると、お嬢さんは恥ずかしそうに眼を交わし、笑ってくれました。
若い女性にはいい思い出がないのですが、彼女は本当にいい子です。
うんうんあの被害妄想あばずれどもとはちがうな。誰があんな(ry
そのうえとても美人なんです。大きな目をしていながら上品な顔立ち、青い、さらさらの長い髪が美しい。
彼女は私がカジノのための金かせgitっじゃなくて正義の魔物討伐にいそしんでたとき、魔物の巣の檻で発見したのです。
残念なことに彼女も足踏みをしていましたし、必要以外のことはいっさいしゃべりません。
彼女は町の護衛や魔物を討伐して生計を立てながら暗黒神を倒すために旅をしている、といったようなことを言っていました。
暗黒神とは、この世界を悪い方向に持って行くやつです。
彼女はそれについて詳しい説明をしました。なんだか大切な人を殺されたらしいですけど。生き返らなかったんですかね〜
まあ私は興奮していてよく聞いてませんでした。だからあんまり覚えてません。
そんなことよりねぇ、うふっ うふふふふふふ、ふふふ
次のイベントだ。私の新しい獲物が見つかりましたよぉ。見つかったんですよぉぉ。打倒暗黒神!いいですね。神なんて糞食らえ。
そんな風に思っていると、その崇高なる思いを察したのか仲間になりたいと言い出しました。
軽そうなローブと、武器のつもりなのか杖を持っているといういでたち。断ろうとしました。それに女の子にはいい思い出がありません。
しかし何度首を振っても「そんな、ひどい・・・」といって聞き入れません。
しかたないので首をたてにふると、カジノのスロットで当たったときのような、御大層なファンファーレが流れました。
彼女は心から嬉しそうに笑い、「がんばります!よろしくね。さあ帰りましょう。」と言いました。
また引っ張られるのかと思いきや、あのときの袋のようにぶつぶつやってるんです。あっと思ったときには
「リレミト!」
パアアアアア・・・・シュン ・・ュシュウウウウ・・・・
洞窟の外に出ていました。紛れもなく呪文ですね。彼女呪文が使えたんです。この私にも使えないものを。
と言うことは彼女は××大レベルの秀才です。外見を見て役に立たなそうだ、と思ったことをすまなくおもいました。
若い方だったので、そんなに偉い方だとは思わなかったのです。
ああ畏れ多い。オドオドと頭を下げると、彼女は気にしてないように真っすぐ眼を向けています。許してくれたのでしょうか。
あっそうだ。カキピー食べます?おいしいですよ。・・だまって食べてくれました。
脱出呪文以外にも様々な呪文が使えるようです。使える呪文は、
メラ ホイミ ニフラム スカラ ヒャド ピオリム ギラ マヌーサ ルカニ リレミト スクルト ラリホー だそうですが、
どんな効果があるかは知りませんし、教えてくれませんでした。と言うより会話ができないんです。私の声が出ないこととは無関係に。
聞きたいそぶりをすると、自分の状態や、能力は的確に説明するのですが
ですがそれ以外は全く、いっさい、がっさい、本当に、なにも、全然しゃべらないのです。
仲間ではあるにしても、やはりこの世界の住人である、と言う厚い壁がありますね。
ですが彼女がここの住民=不完全な者だとおもうと少し安心できました。
ほら。私が何かしなければ、ほら、そこの黙々とカキピーを食べている哀れな女は進むことさえできぬのです。
ふっふっふ。
とりあえず呪文は使えますが打たれ弱い彼女を戦闘慣れさすべく、カジノ資金の調達・・じゃなくて打倒暗黒神のために修行に行ってきます。
さあカキピーはたらふく食ったし、いきましょう。
では!
>I.kyL2RE.w
サイコー
「イオラ!」ずかん ずかん ずかかかかん どんっ。
あたりには真っ黒な塊がごろごろ転がっています。
ここら辺にでる銀色のゼリーやそれが融けて泡が立っちゃっているような変な生き物、
逃げるからつい熱くなって大量虐殺しちゃったんですけど、そのあとの彼女の成長はすばらしいものでした。
まあ、見ての通りです。
今かかっている壮大なBGMとは裏腹に、私はなんだか複雑な気分でした。
・・・はあ。私も魔法を使いたい。ですがね、私が馬鹿なわけではないんですよ。
銀色の逃げる魔物をジェノサイドしたあと、頭の中に日本語じゃない言葉で、治れ 傷 とか、起これ 霹靂 とか、湧いてくるんです。
そう、しゃべれないからいけないんであって、私が彼女より 劣っている とか、そんなことはないんですよ。ええ。うん。
そ う で す ね ? そうですよね!
ふう。とはいえ、カジノで入手したメタルキングの剣のおかげで私もかなり強化しました。
彼女にもグリーンガムというガムっぽい鞭を持たせました。
もう一つ、資金があまったから みずぎみたいな戦闘服=バニースーツも買ったんですが、
・・・いや、ほんとに資金があまったから買ったんですよ。
決して下心なんぞありまぺべんぶふ。はい。防御力が今よりあがるって言われたし。
恥ずかしいんでまだ渡してないんですが・・・このハイレグのみずぎをきなされ
あ、だまって装備しました・・。あ、のぞいてません。のぞいてませんよ。やっぱ恥ずかしそうですね。
あっなんかファンファーレが鳴ってる。こいつは、さいこうだぜ!ああ、このとしまで、いきててよかったわい!・・ってなに考えてんだ。
「そんなにみないで。
わたし・・・
はずかしい・・・」
・・・だから、なんで普段は何も言わないのに何であんたらいらんこといいなんですか。まるで私が変態みたいじゃないですか。
みてませんよコスプレ好きじゃないですよ私は。防御力が上がるから買ったんですよ。
あっそうだ、うさみみバンドと網タイツとウサギのしっぽもあわせて買ったから着てみてください。
スケベ親父乙!!
クマの緊縛プレイから数日後、俺は作戦を変更することにした。
結び目が作れないなら、縄の先を投げ縄みたいにして祠の中にひっかけさせればいいじゃない。
もし祠の中にでっぱりがないなら、縄を旅の扉に入れさせて水流によって洗濯機のごとくひっぱらせればいい。
縄がニュルニュルと出てくるシュールな光景にローレシア側の旅の扉にいる人は驚くだろうが、正直手段は選んでられない。
選んでられないっつーより、選んでもことごとく失敗してるわけだが……。_| ̄|○
……ま、まぁ、過去を思い出して落ち込むより、今は前向きに考えんと。
輪投げとかターザンごっことかでクマはだいぶ縄に慣れてきて、セルフ緊縛プレイすることもなくなった。
今度こそ成功するはず! いや、成功させてみせる!
縄の一方をクマにしっかりと握らせ、もう一方を自分の腰にしっかりと結わえつけ、
「よし、クマ。ちょっとこの縄持って旅の祠まで飛んでくれ!」
「アーゥ! ゥアッ!!」
パタパタと音を立て、クマは旅の祠まで飛んでいく。
ぃや……った!!初めて旅の祠に近づいた!!うはwwwwおkwww
「クマーッ! そこでいい! ストップストップ!!」
「アウ?」
そのまま小島を通り過ぎる勢いのクマを止め、島に下りるよう指示を出す。
フッ、さすが俺のクマ。俺の言うことをちゃんと聞いてくれるぜ。
「よーし! んで、そのまま中に入って、縄のさきっちょを旅の扉に入れるんだ!!」
やっと……やっっっと、ローレシアに行くことが出来るんだなぁ……。なんか涙が出てきた。
しかし、クマはいつまでたっても祠に入る様子を見せない。
「おーい、縄を旅の扉に入れてくれ〜!」
もしかして、祠の中に人間がいるのを警戒してるのか?中に人はいないはずなんだが……。
そのうちクマはこちら側を向いて、縄を懸命に引っ張り始める。
……そういや、輪投げ用の輪とかターザンの綱用とかで
この縄かなり使ったから長さが足りてないか。_| ̄|○
い、いや!まだ策はある!俺の腰に巻いた縄を解けば……!
「ア゛ーーッ!! ゥアーッッ!!!」
「あっっ!!!」
俺が縄を解いたと同時にクマは思い切り縄を引っ張り、そのまま縄を持って祠の中へ入っていった。
「ァー……?」
……うん、確かにクマは俺の言うことを聞いて、縄を旅の扉に入れてくれたよな。
クマが引っ張る前に、俺がちゃんと声をかけておけばよかったんだよな。
でも、今はちょっと一人で泣かせてくれ……。
ザハン脱出計画その13:旅の祠からローレシアに行く(。・゚・。・゚・(ノД`)・゚・。・゚・。)
クマ かわいいよ クマ
てれれれ てっててー♪
町を守るために一つ目の巨人と棍棒を交えていた頃です。
なかなか強力な上に、斧を持った物騒な民族仲間なようで、そいつらがが後から後から止め処なく出てきます。
この民族素早くて交わすのが辛い・・・どごん
なんだこの鈍い音。振り返ると、青い髪のしたで、つるつるの額が割れているのが見えました。赤い物がきらきら流れています。
「 」
何かものすごくいやな物を思い出しました。それが何かはわかりませんが、胃がずしっと重くなって息が詰まるような感じです。
ざくざくざく なんだか どがんごす くるし がんっがんっ ががががっずしゃ どおん ずしーん・・
目覚め8回目
ちゅんちゅん。ちゅん。ばさばさばさ。
まぶしい。ここはどこだろう。
「うわーくっせえ。ホームレスだぜ。」「ここは公共の公園だってんの。でてけっつうの。聞いてるのか」
声の主はとても若い。きっとまだ学生だ。悪くすると小学生かもしれない。複数いる。耳を引っ張られた。
私が若いとき、大人や、政治や、世間とか、そんな物を小馬鹿にしていたことがあった。そのためにたくさんの人を傷つけたかもしれない。
それでも、知らないことはとても気楽だった。あのときが一番楽しかった。
自分たちの世界だけだったにしても、あのとき私は特別で、高貴ともとれる、選ばれた人間だった。お互いそう思ってくれた友達もいたはずだった。
その状態がどれだけ恵まれた環境で維持されていたことか。そんなことは私たちの知ることではなかった。
その当たり前のはずの環境がおかしくなったのはいつからだったろう。私の周りには友達がいなくなっていた。
彼らは表面だけ、群れがほしかっただけ、だ。僕だけがはだかの王様。裸を意識していなかったのは私だけだったのか?人とはなんて狡猾なんだ。
無駄に助長された誇りだけが残り、今でも私を苦しめる。私は何だ?何かがおかしいこんなはずはない。
大人になって私は、どうも普段通りではうまくいかないのだということに気づいてきた。いつもとちがう。不安。恐怖。
そうしていつのまにか愚劣なはずの人間に頭を下げることだけを覚えていた。
私は人生の半分で肯定してきた事を捨て去りおれることで生き延びてしまった。私に残った物は何だ?私は何だ?知りたくない。
切実な思い。あのころに戻りたい。誰もが私を必要とする世界に。
「しかとこいてんじゃねーよ」がん
彼らの長い長い大演説を、私は無視してしまったようだ。だけど、私は君たちと同じようなことを考えていたんだよ。
「おまえらはな社会のゴミなんだよ。だから俺が片付けてやるよ。ありがたく思え?おまえなんかが殺されても誰も悲しまねえの。」
バットが見える。きっと金属製だ。・・・だってすごく重くていたqい。「ごっごめ、」あ。殺されるかもな。
がんっ。
ん?どこだここは、一つ目の巨人は? ぼこっ いたっ こらっ やめっ
「なにをするきさまらー」あれ声が出る?まあいっか。
「おーんあにかしゃべってるぜ。へへ」嘲笑と好奇と恐怖が混じった声。
「貴様、足踏みをしていないところを見ると魔物だな!」
それを聞いて魔物、「????」沈黙
そして爆笑。
「あんだそれ」「わけわかんないですけど」「宗教?やっべー」「薬でもやってんの」「ありえね」
・・魔物のくせに挑発するとは生意気な。ひゃひゃひゃという魔物らしい下劣な笑い。決まりました。
「ふう。」「ん?」がすっ
私は近くにあった鉄パイプで間髪入れずに何度も何度もたたきました。あれそういえばメタキンの剣は?
魔物は図々しくも涙や鼻水を流して悲鳴を上げ「助けて〜」などと命乞いをしてきました。許すかこの。
だんだん人のかたちが無くなって、静かになってきました。ありゃ。いつもより潰れ方がグロいな。やりすぎたかな。
あれ、ちょっと疲れたか、今までそんなこと無かったのにな。年かな。まあいいか。ホイミで回復すればいいし。
さあ金品をもらっていこうと思いましたが、ゴールドは持ってません。果物ナイフ程度の物があったのでそれをいただきました。
さあいくか。
「・・・わりさ〜ん・・おまわりさ〜ん。」なんか騒がしいな。ピーポーピーポウーウー。変わったBGMだな
「ほらあのひとです、ほらあのナイフを持っている人!」中年の女性が私を指さしています。周りにも人がいっぱい集まっています。
毎度のことだけど困ったなぁ「いえいえ大したことはしていません。世界を救うためですから。」
「お、おとなしくナイフを捨てろ!」
「ほおら言ったでしょう、だから私は早く立ち退きさせてって!」「怖いわねぇ」「言動がおかしいからこれかもよ?」「いや〜」
へっと思っていると布の制服を着た、変わった兵士?に捕まってしまいました。動けません。
よくみるとみんな足踏みをしていません。「しまった魔物か!」「はなせ私は、「こらあばれるな、鎮静剤、鎮静剤!」ゆうsy」
座禅した結果得られたものは
周囲から変な目で見られるようになっただけ
やっぱ、やり方自体が間違ってた訳ね
そんな中、目の保養となるものを見たよ(*゚∀゚)=3
リアルでも見た事も無い
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
なんか其の人切れ気味だったけど、良い目の保養になりますた(*゚∀゚)=3
悪い事だけじゃ無いみたいね
>>654 そうか、ならそのおっぱいが凄い人が乗る船に付いて行け、多分イカを倒してくれるはずだ
>>655 おまいの言った通り
船の発着場に行ったら
テラキモスな覆面角半裸男とおっぱいがもめてた
テラキモスな覆面角半裸男がやたらペコペコしてたから、おっぱいは身分の高い人なんだろうか
便乗して俺も、乗せてくれって頼んでみた
無理ですた・・・orz
orzしてたら、黄色い服着た奴と厳つい顔のおっさんがやって来て
何やら話をしてた
おっぱい「この人たちがイカを倒してくれる」
テラキモスな覆面角半裸男「なんと」
黄色い奴「工工工エエエェェェ(´Д`)ェェェエエエ工工工」
半ば強引に連れられた黄色とおっさんの後ろにくっ付くようについて行った
てな訳で船に乗る事が出来たぜ。イェーイ
イカが出てやばくなったら、自分が出てやっつけ・・・ない
自己擁護マンセー
さらば、この大陸
あと、1時間弱で着くそうな
天気良好、平平凡凡な海の景色が延々と・・・
本当にイカなんて出るんだろうか・・・
って書いてたら、後ろに巨大なイカが出ました
凄いデカイ、何か知らんが赤みが混ざった色のイカ。とにかくキモイ
喋ってる。
なんか黄色とおっさんが戦ってんの。スゲェ!
でも、向こうも火とか吹いてる
お前らもっとイカの事を知るべきだと思います
頑張れ。超頑張れ
って陰で傍観してる俺
>>◆I.kyL2RE.w
いいねーいいねー
こういうの好きだよ
書き手さん達乙
DQ4はまだかな。。毎日の楽しみが減っちゃうよ。
悪貨による良貨の駆逐だな
656の
「テラキモスな覆面角半裸男とおっぱいがもめてた」を
「テラキモスな覆面角半裸男がおっぱいをもめてた」と
誤読したやつは俺だけでないはずだ。
一ヶ月ぶりに来てみたんだがもうあの荒らしはいないのか?
荒らしもいなくなったとこでとりあえずDQ4と埋めマン切望。
でも新しい小説が増えると書き手は書きにくくなるものなのか・・。
原因は別で例えば、中の人が期末テスト期間っていう線はないの?
ないか。そうか。orz
まぁ無理強いはよくないな。
(空気読まないで書き込みます。良貨は脳内あぼんして生`)
ピロリロリロ「ザオラル」
はっ。 ぐっ。げほげほげほっtくるしひ。急に酸素を吸った肺が痛みました。
ザオラルとは人一人を生き返らせることもある、という実に曖昧な魔法です。
きっと私は日頃の行いがいいからすぐ生き返ったのでしょう。
うーん死ぬってこんな感じなんですね。なんだか長い夢を見ていただけのような気がしますよ。
さあもう一息でしょう。任務を果たしましょうか。
何のためらいもなく、いつものように、深く、強く、しっかりと刺した。
(そのうえトリ忘れたよ。吊ってくる。)
てれれれ てっててー♪
さまざまな魔物を倒し、はじめの町からずいぶん遠くに来ました。私はもうすぐ暗黒神を倒しにいきます。
そんなとき私の仲間である彼女が倒れてしまいました。体力に異常はないのになぜ?と思ったら、
つ わ り
だと村の人に言われました。しかも彼女は「 あ な た の子が産めて嬉しい」らしいことを本当に嬉しそうに言ってくるんです。
私ですか、私なんですか。その綺麗な、真っ直ぐな、きらきらの潤んだ瞳に映ってる「あなた」とやらは
とりあえず首を振って相槌を打っていたら、彼女、ますます喜んで、私、どうすればいいかわかりません。
こんな若い人と、こんな知らない世界で、 正直ショックでパニックでストレスでハッピーでコンフューズですよ。
つかそんな覚え有りません。他の男が付いたわけありません。だって彼女はいつも後ろに付いてくるんです。
この世界では男女が宿屋に泊まっただけで子を授かるのですか?あの宿屋の主人はこのことを言ったんですか?どうせなら本当に楽しめばよkっ
周りは私の疑問を幸せモード故に取り合ってくれません。っていうか会話が成立しない世界でした。・・なされるがままにせねばなりません。
いやあ子供か。初めての、・・初めての子供・・・?(だよな。あれは弟だよな、そうだよな)・・・いやなんでもありません。
いや、やはりちょこっと嬉しいですよ〜。両親にも見せてやりたいな。
「まあ、かわいい。私に似たのね。」「何言ってんだ。ところで名前はもう考えているんだ名前は、・・」
なんて。きっとそんな会話しちゃったりするんですね。
あれ、なんか親の 親の顔がはっきり浮かんで、なんか、 だめだ、私、泣いてます。なんだ か と ても 懐か しくて。
あはは。情けないですね、すみません。今日はちょっと討伐は休みますよ。
それは想像ではなく実際の出来事、記憶であった。幸せだった、懐かしい記憶の一部。子供が生まれて、みんな喜んで、そして
そして今は美しい理想。 決して 忘れられない 幻宝。
次の朝俺達はロマリアを目指した。まあ目指したと言っても勇者の「ルーラ」とやらで一瞬で行けるのだが。
なぜバカ王のとこへ行くかというとこの先オーブを探すにあたり自分達の船が欲しいのだ。
勇者とねーちゃんは二人旅の間商業船に便乗してたらしいのだが、決められた航路外も探索したいし何よりも
自分達のせいで船員を危険に巻き込みたくないらしい。普通なら船一隻ほいほいとくれるはず無いだろうがおそらく
バカ王はくれるだろう。なぜならバカだからだ。
勇者が呪文をとなえるやいなや体が浮き上がり一瞬でロマリアへ着いた。しかし便利だ。一同真っ直ぐ城へ向かう。
階段を上がり王の間へ進む。???おかしい。王の玉座には誰も座ってない。隣の大臣にどこへ言ったか聞いてみる。
バカ王はこないだ勝手に城を空けた罰として部屋に監禁されているようだ。しかし家来に監禁される王なんて
こいつくらいのもんだろう。とりあえず大臣に聞いてみる。おい船くれよ。もの凄い剣幕で大臣が怒り出す。
よくわからんが俺達に関わると王様はろくな事をしないとかパンツはまだ無罪じゃないとか船なんかそんな簡単に
やれるかとかそんな事を言っていた気がする。埒があかないので無視してバカ王の部屋に直接会いに行く事にした。
途中兵士に阻まれたがパンツを見るなりすごすごと道をあけた。
王の部屋には何十にも鍵がかけてあった。例の如く扉を吹っ飛ばして中に入る。見たところ誰もいない。
あっベットが膨らんでいる。おそらくふて寝してるのだろう。思えばこいつが城を飛び出したのも俺達の修行の
為だった。そう考えると俺にも責任がある気がする。礼の一つでも言うかと思いさすってみる。
反応がない。熟睡してるのだろうか。軽く小突く。反応がない。大きく揺すってみる。…やっぱり反応がない。
俺は思い切って布団を引っぺがした。
………。やられた。そこには王の姿はなく「だみーちゃん(はぁと」と書かれたでかい人形があるだけだった。
やっと駆けつけた大臣はその光景を見て怒りが再発したのかギャ−ギャー騒ぎ遂には倒れてしまった。
俺が思うにコイツは絶対カルシウムが足りてないな。勇者が心配そうに駆け寄る。結局兵士が担いでった。
脱走したとなるとバカ王はどこへ行ったのだろうか。意見を聞いてみる。
勇:きっと凹んでどこかへ気晴らしに行ってるんだよ。お花畑とか。
パ:ピエロの旦那は魔王の呪いで人形にされたでやんす!魔王めがなんて残忍な!許さないでやんす!
ね:しょっちゅう脱走してるみたいだし城の人に聞いてみたら?
ねーちゃん…あんたがいてよかった…
そこから俺達は手分けして情報を集めた。どうやらバカ王は無類のギャンブル好きらしい。
そして城下町にモンスター闘技場があり隙をみてはそこに入り浸っているらしいのだ。ダメ人間じゃねーか。
他にあても無いので俺達は闘技場を目指す事にした。
総長乙!!!!
埋めマン超乙!久々にワロタwww
総長乙!
適度な世界観の生かし方が(・∀・)イイ!
ねーちゃんフツーにクールだw
ってか、お花畑とか。ってワロスw
やっぱカンダタはバカだw
闘技場ー階段を降りるとそこは熱気で充満したいた。ギャンブル特有の熱気。
パチンコ狂の俺としては非常に懐かしい。何というか心地いい。
勇者はこういう所は初めてのようでキョロキョロしている。周りの視線がパンツに集まる。マズい。
おそらくみんな逃げ出したモンスターか何かだと思っているのだろう。俺はパンツに300ゴールド渡し、これで
何か食って来いと言った。パンツは嬉しそうに駆けていった。やれやれ一安心だ。
さてこの広い闘技場でこれだけの人の中でバカ王を探すのは苦労しそうだ。
そう思った矢先、モンスターが戦っているアリーナに向かって一際大声をあげて大騒ぎしている大男がいる。
見覚えのあるピエロの格好…バカ王だ…目立ち過ぎだろ…どうやら賭けていた魔物は負けたらしく全身で
悔しさを表している。暑苦しい上にうっとおしい。正直知り合いとは思われたくない。
暫く地面にへたり込んだ後、もの凄い勢いでチケット売り場へ向かった。まだやんのかよ…
バカ:次こそは!次こそはあああああ!!!!
売り場の人:はいはい毎度王さ…じゃなくてピエロさんどうします?
バカ:スライムベスに500ゴールド!
売り場の人:(相変わらずギャンブルの才能ねーな)かしこまりました。スライムべスに500ゴールドですね?
当然だがこの町の人みんなこのアホピエロが自分達の王様だと気づいているのだろう。
俺は売り場の人に話かけた。いいのかあんたらの王こんなんだぞ?苦笑いしながらこう答える。
売:いいんですよ!この町の人みんな王様の事大好きですから!世界を救った英雄なのに物凄く気さくでしょう?
何しても憎めないんですよね〜。この国の国民は王様の家族みたいなもんですからね。ほんといい国ですよ。
「人を治める」というのは頭がいいだけでも、力が強いだけでも駄目なようだ。きっと人を惹きつける「何か」が
必要なのだろう。そしてバカ王はバカだがその大切な「何か」を持っているようだ。何となく親父を思い出した。
バカ王に目を向ける。また負けたらしい。悔し泣きしている…いい歳してこんな事で無くなよ恥ずかしいからさ…
勇者が慰めに行った。ね?もう十分遊んだんだからお城帰ろーよ?みんな心配してるよー?
16歳の女の子に説得されて帰ってくる家出おっさん。俺達は再び城へ向かった。
超乙。ハゲワラwwww
キャラ立てうまいな。
ピエロ最高w
職人GJ!
キャラ一人一人が魅力的ですごいな。総長が普通に見えるw
途中道端で寝ていたパンツと合流し本日二回目の城へ着いた。
バカ王はピエロの格好から王の格好に着替えた。入り口で兵士が敬礼する。
今回はお早いお帰りですねだと?今回はって…お早いって…いやもう突っ込むのはやめよう。
王の間へ着いた。大臣は部屋で寝込んでるらしい。ストレスの溜まり過ぎだろう。
王が王だけにさすがの俺ですら同情を禁じ得ない。まあいいや。バカ王に船が欲しい旨を話す。
暫く考え込む。船一隻ともなるとバカでもさすがにホイホイとあげられないのか。王が口を開く。
この国には船は何隻かあるものの、船乗りは必要最低人数しかいない。つまり船はやってもいいが
船乗りはつける事はできないという事だ。船があっても動かせなければどうしようもない。これは困った。
パンツ:あっし船操舵できるでやんすよ。
………。俺の聞き間違えだろうか。
パンツ:あっし盗賊になる前は海賊だったでやんす。
………。あり得ない。こいつに操舵ができるはずがない。超絶天然バカのこいつに!脳ミソまで筋肉化したこいつに!
勇者がすごーいカンダタちゃんすごい♪これで出航できるね!とか言って煽りやがる。
全会一致でパンツを船長にする流れだ。やべえ。これはやべえ。パンツも乗り気だ。
おいやめろバカおまえら考え直せ!こいつが地図逆さに見てて遭難しかけたのもう忘れたのか!?
パンツが船長の船なんてある意味魔王と戦う事なんかより遥かに危険だ!魔王に殺られるならまだしも
海の藻屑になるなんて死んでも死にきれねーぞ!え?何?今から船に案内するだと?バカだから待てって!
おいコラ人の話を聞け!殴んぞ!
俺の必死の抵抗も虚しくパンツが船長になった。終わりだ。俺達の旅は終わった。完全に。
しぶしぶついて行き船の前に着いた。なかなかいい船だ。この船が俺達の棺桶となるのか…
パンツはさすがに一人で操舵はできないらしく子分がいると言ってきた。子分?ああそういやこいつらのアジトの塔に
置いてきたな。そこでパンツは羽を使って子分を呼びに行くことになった。一人だと迷子になる可能性大なので
ねーちゃんも保護者としてついて行かせた。ほんとは最初に勇者がついて行くと言ったのだがこいつが行くと
余計に事態が悪化するからやめさせた。勇者はふてくされてずっと頬を膨らませている。ガキか。
総長乙!!!!禿藁
総長だんだん保父さんになってるな。
きっとその内ねーちゃんも怪しい事になるに違いないw
埋め万絶好調だねー
カンダタのは海パンだったのかw
確かに陸上じゃ不自然な格好だわな。
age
なんかパンツがもょもとに見えてきた
もょもとてなんだ?
Uの主人公
687 :
冒険の書庫の書記 ◆nUtX8ZK/82 :2005/07/19(火) 00:34:55 ID:xwYK54y+
688 :
サイト発見:2005/07/19(火) 00:36:35 ID:e1nUwW2P
今日の目覚めは最悪だった
訳の分からん鞭男にビシビシ叩かれて俺は目覚めた
俺はMじゃねぇっての!
・・・
って誰だよアンタ!
いつ俺の家に入った!?
なんだその鞭はK察呼ぶぞ!!!
・・・ってここは何処だよ!?
俺の家じゃねぇ!?
それ以前に何なんだよ。この服!?
おい!鞭男説明しろ!!
え?何その顔、鞭?嫌ですよ。痛いですし
うわ、来るな何をするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@
嗚呼、北に拉致されたんだろうか・・・
それから俺は同じような鞭男に散々扱き使われた。
元々がヘタレだったため、岩運んだり煉瓦運んだりするのは
恐ろしくきつかった。だが、休んだりするとすぐに鞭男が
ブーン⊂(#^ω^)つと飛んで来てビシビシ叩いてくる
まぁ、俺はまだしも、女とか爺さんとかがビシビシ叩かれてるのを見ると
凄い憤りを感じるのだ
ここは、老若男女問わず働かされている場所のようだった
休憩時間(?)らしいものに入ってやっと俺が何故ここに来たのかを考えた
1、北に拉致
2、
・・・俺にはこれしか考えられん・・・
訳の分からないまま時間だけが過ぎていった
トリップも気合い入ってるな
ガンガれよ
「父上、大丈夫ですか、起きてください。」
うおーまものはどこだー。
「暴れないでください、助けにきたんです。父上は暗黒神の配下に石にされたのです。」
そこには精悍な雰囲気の、驚くほど立派な青年がいました。目が恐ろしく澄んでいます。
?と言う顔をすると、青年が説明をしました。
彼は私の息子だそうです。生まれたばっかりのはずなのに?と言う疑問は私が石になっていたことで片付けられました。
妻が子育てで動けないときに、私は村のそばに突然できた魔物の拠点城を潰しに行ったのですが、そこでやられちゃったみたいです。
そのあと村は襲われて壊滅。妻は行方不明、息子は村の人によって助けられました。
息子の育ての親は魔物にやられ、遺言として私が父親であると言うことを知っていたそうです。それにしても父上って言い方恥ずかしいですね。
聞けば育ての親は私のことを勇者、妻を賢者だと伝えたそうじゃないですか。いやぁ照れるなぁ。
「父上、母上は御無事でしょうか。」
うんうん。ほらほら泣かないで。息子よ。カキピーたべるか?あ、泣きやんだ。黙って食った。
ここは暗黒神の本拠地だとのこと。願ってもありません。さあ倒しましょう。さあいきましょう。
「とうとう行くのですか父上。もう一度いいますがこの先には・・・父上危ない!」
「ザラキーマ。」
ドクンッ ぁがぁっ
目覚め13回目
気がつくとひんやりとした、湿っぽい部屋にいました。ここが暗黒神の居場所?陰気なうえに小汚く地味ですね。
あっ息子がいません。暗黒神にやられたのかもしれません。おのれ暗黒神。
「息子は、息子はどこにいる。」あれ声が出る。あれ前にも
693 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/07/20(水) 01:27:54 ID:EgJAGrZJ
ザラキーマって久しぶりに聞いたな
目が覚めると、既に太陽が顔を出していた
「やべっ! 寝過ごした?!」
目覚ましがぶっ壊れてたのか、太陽の角度から考えて、もう8時くらいだろう。
大会前の大事な時間に寝坊してしまった自分を呪いながら、
それでもロードワークの為に飛び起きる。
「…此処は?」
昨夜は何時も通り、道場で稽古に励んで、クタクタになって家で寝た筈だ。
この殺風景な石造りの部屋は、一体何なんだ?
「拉致? 監禁?」
いや、自分にそんな価値は無い筈だ、しかし此処は一体…
部屋には、寝ていた簡素なベッドと箪笥、小さなテーブル以外には何もない。
とりあえず、音を立てないように慎重に部屋を出る。
ドアは木で、鉄板で補強がされてあるようだ、何とも時代がかっている。
同じようなドアが続いている、近づいて気配を探ると、人が居るようだ。
これでも少しは腕に覚えがある、眠っていて不意をつかれたが、
少なくとも一対一なら、そうそう負けないという自負もあるし、
何より、この状況に腹が立った。
とびらをけりあけ なかにおどりこんだ!
#すいません空気読まずに書いたんですけど、誰が書いてもいいんですか?
#おkなら続けて書きます。
大 歓 迎!
>>695 #了解っす。
部屋に入ると同時に、中の人数を確認する。
デブ男が一人、他に人はなし! これなら勝てる!
「どういうつもりだてめえ!!」
襟首を掴んで問い詰めるも、デブ男は本当に何も知らないようである。
ビビるデブ男から話を聞くに、信じられない事だが、
俺は今「ファンタジー」な世界に居るようである。
妙ちくりんな草を売りつけようとするデブを無視して、宿を出る。
小さな村だ、一通りウロウロしてみたが、役にたちそうな物はなさそうだ。
明らかに頭が重過ぎるこん棒とか売ってる、アホかっつーの。
こちとら拳鍛えて何年だと思ってんねん。
なんか竜王がどうのとかいう話を聞きつつ、村から見える城に向かってみる。
主人公のキャラが総長とかぶる。埋めマンの中の人じゃないよな?
>>697 #あ、違います、たまには強い人のパターンもいいかなと思って
#書いたんですけど、ガイシュツでしたか orz
外は、びっくりする程何もない。
草原と森と山、それから海があるようで、風に乗って潮の香りがする。
城に向かっていると…居るよ、本当に居るよ、スライムが。
あの身体で、どうやって動いてんのかが不思議でならない、刹那!
信じられない程の速さで、こっちに飛んできた!
少々不意をつかれたが、反射的に出した突きで迎撃できた。
どうやら幾ばくかの金も手に入るようだし、いいトレーニングになりそうだ。
実戦は何よりの宝である、暫くスライムをボコり続ける事にする。
クタクタになって村へ帰る…あれ? 城に行こうとしてたような気もするが
まあいいや、路銀も出来たし今日は宿に泊まる事にして、ついでにデブ男から
この世界について色々聞いてみる。
村でもちらっと聞いたが、竜王とかいうのが幅をきかせている世界のようだ。
話終わった後「食べるとどんな怪我にも効く」というぁゃιぃ草を貰う。
半信半疑で食ってみたら、マジで身体中の疲労がスッキリなくなった!
なんだコレ?! しかしこの草があれば、一日中トレーニングも夢じゃない。
有り金全部で、デブ男から買えるだけの草を買う。
お礼だと言って、皮製のポーチも貰った、これに草入れときゃいいな。
さーて、一人スライム撲滅運動でも開始するか。
過疎り
「息子ですって?」
振り返るとそこには醜いしわのついた女性がいました。間違っても嫁にしたくありません。
「それを私にいうの?」
女性の様子がおかしい。顔は笑ったように引きつって、なんだか震えています。
「あなたが、
女性は不自然に背中に回した手を、震えながらもう片一方の手で支えました。そして、
あなたが殺したんでしょう!」
両手と、それに抱えられた何かがお腹に
ドスッ
「あ、何してるんですか!」「だめです!奥さん!」
「きゃああああああああああああああああころすkろしてやる!!!」
「目を離すなといったろ!それに 何でそんなもの持ってるんだ!」「ちょっとトイレに・・でも金属探査機にはかけたはずです!」
「まず奥さんを止めて、おまえ、医者、いやここのじゃだめだ。外から呼んでこい!」
「あはは、ひゃ、あはははは!」
最後にこちらに指を向けて笑う女が見えた。
ピロリロリロ「ザオリク」
は、またやられたのか。それよりさすが我が息子。こんな高度な呪文使えるなんて。
ぐぅ生き返ったにしてもなんだかお腹のあたりが重く痛みます。
歯医者に行ったとき麻酔をかけたような、そんなじんじんと持続的な鈍い痛みです。
まあ。いいですね。そんなことよりさあいざ暗黒神討伐!!
男は無駄に長い階段を駆け上がった。暗く、柱の足が見えないほど高い。
紫や赤の色をベースに金の修飾。いかにも邪悪そうな外装の階段だった。
何物もを突き通す剣と、どんな力すら傷つかせるに能わない盾とを持ち
それはそれは意気揚々な様で昇っていった。
なぜか心地よく、まるで眠るような、そんな至福の一時だった。
奥さんが元夫に謝りたいと言って涙を流しながら見舞いの許しを請う。当然関係者は怪しんだ。この状況では奥さんが報復しかねない。
本来許されなかったが、奥さんが嘘をついているように思えなかったことと、元夫が動かないことがあって
こちらの監視を許してもらう約束で受け入れられた。
遮断機を使って金属探知器を欺いてナイフを持ち込み。監視係が目を離した隙に夫を殺害。
監視員は二人いたが、状況から油断していたうえ、下剤の入った手作りクッキーを食べさせられたため役をなさなかった。
奥さんは、こんなことをしたのにのんきに眠っているのが許せなかった。自分の手で殺してやりたいと思った。といっている。
「あの男は苦しんで死んだ?」
「麻薬や鎮静剤の多用、麻痺していて苦しまなかったかも知れませんね。」
「そう。」
「男のしたこともああですし、罪は考えたよりは軽くなるでしょう。」
「そう。」
「犯行が計画的なのと、23年前浮気してますね。その時は元旦那さんに問題があったとは証明しにくいことです。
そこでちょっと突っ込まれるかも知れませんが。」
「あの人自分のどこが悪いのか、何で愛想尽かされたのかちっとも気づいてないのよ。だから我慢ならなかったの。」
「はい。」元夫についての愚痴は何度も聞いた。奥さんによると、結婚生活は自分に何もさせてもらえず退屈で、
さらに行動の節々からにじみ出る食わせてやっているという恩着せがましい夫の態度が嫌で嫌でたまらなかったらしい。
「どうしろって言うんでしょうね。この年でもう三度目の結婚なんて、無理よ。」
「その点で保護が得られると思いますよ。」
「あいつは最後まで苦しまなかったのね。」
話を変えた。
「苦しかったと思いますよ。生前、ひどい目に遭ってましたから。」
「あなたには解らないのよ。あの人は自分で責任を負うことがないの。逃げるだけよ。
人から誉められたいだけなの。誰も愛していないのよ。
それに、そこまで言うなら遺体の写真を見せて。」
「 」
「問題はないでしょう。見せなさい。それに私は被害者で、元妻よ。」
「 はい。」
もう目覚めない男をみて女は叫んだ。
不可思議な理想世界に逃げ込み、ついには逃げ切った男は、実に幸せそうな顔をしていた。
↑で最終章。おしまい。
正直意味わかんねww
わかるっしょ
やっぱり?まとめると、
仕事、人間関係がうまくいかないなどのストレスがたまったということで心療内科に通う。
そんなときに妻が浮気。男は逆上し、妻子を家具等で殴り、妻に肋骨を折るなどの重傷をおわせ、まだ5才の息子を誤って殺害、という事件を起こす。
こちらは心身が病んでいた、酒を飲んでいた、賠償金を払った、ということで刑は軽くなった。
当然離婚した。で仕事は辞めさせられて、いろいろと転職。叔父の子会社に就職。
しかし職場になじめず仕事を休みがちになる。家に引きこもって暇つぶしにTVゲームばかりしていたらしい。
叔父の力でしばらくはおとがめなしだったが、結局に地方に飛ばされる。
移転先のホテルで睡眠薬を大量に飲んで自殺をはかり、死にかける。
という男が、自分の妄想内のDQ世界の宿屋で目を覚ます。
DQの都合のいい話が、男の欲を満足させてしまい、現実世界に戻れなくないまま死んでいくはなし。
・・だったんだけどorz
ごめん眠くて誤字ばっかだ。察しながら読んでください。orz
なんだか妙にリアルで暗いね、鬱になりそう
おもしろかったけど
よく考えればこれがこのスレで初めて完結したお話だね
本当に書き手さん、GJ&乙!
もし次回作があれば期待しています
初めて完結したお話・・こんな暗いので・・・あ、ご、ごめんなs がんっ
読む人を鬱にするために書きました。なんたって半分俺の経けn
次回作はないので安心してください。ここでまとめてあいさつしましす
楽しんでくれた一部の方、ありがとうございました。
ウザスと思った方これから名無しとなり沈黙を守るので許してください。
さようなら。
>>709 乙&GJです。
その手の暗い話を読むのが大好きwwテラタマラナスwwネタが
出来たら次回作も是非
711 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:2005/07/23(土) 08:41:09 ID:egEY1Uyw
ヲタばっかでゴミ貯めみたいなとこだな
>>711の正体
病弱な深窓の令嬢or少年
体の弱さから外にでることを許されず、唯一他人と触れ合えるところが2ch
しかし人付き合いの苦手さと経験の無さから、どういったレスをしていいかわからず、ついつい煽り口調になってしまうが、本当は仲良く楽しみたいと思っている
両親共に仕事で忙しく、人の愛や温もりに飢えている
そのためか優しい言葉や褒め言葉に弱く、口ではやめてと言いつつ顔を真っ赤にして照れることも
自分が考えうる限りの好意的な解釈をしてみた
キモッ!とか言わないでね
ピシャリ!と何かの打たれた様な音と共に、肥った男が入って来た。
男の持つランプの灯りで、辺りは先程に比べ十分な程に見える様になった。
見回してみると、必要最小限のコストで作られた様な質素な服を着た者が四、五人、横たわっている。
痩せこけた頬、骨と皮だけの腕、ゆっくりと、しかし深くリズムを刻むへこんだ腹。
生きている様だがその身体の各部には血の色は無く、赤いランプの光に照らされても尚、蒼白く光っていた。
皆決して良いとは言えない寝顔で静かに眠っている。
そして横たわる者とは真逆の不健康的な体格の男はと言うと、不敵な笑みを浮かべながら、手に持つ長い鞭を弄んでいる。
やはり最初に静寂を破ったのは鞭男だった。
「おらおら!仕事の時間だぞ!
さっさと いかないと
このムチが とぶぞ!」
・・・は?
おっしゃる意味が私には全く理解出来ません。
説明頂きたいのd
叩かれた。まぁでも一応お決まりの台詞でも言って場を和やかにしましょうかね。
俺「ぶったね?」
バシン!
俺「(さっきより強く叩かれた。だが2回叩かれるのもお決まりなので我慢しよう。)
2度もぶった!親父にも(鞭では)ぶたれた事無いのn――