**アラオヒサシブリ(゚д゚)フローラ奥様のスレですわ・**26
あぼーん
あぼーん
屋敷を跡にしたケインは落ち込んだまま宿へと戻っていた。
そして部屋にいたスラりん、ドラきち、プックルに屋敷での出来事を話した。
ちなみに、他の仲間たちはウォレンと共に外へ見周りに出ている。
「ご主人、何でそこで本当の気持ちを言わなかったのさ?」
ドラきちはよく狙い澄ましたかのような鋭い言葉を投げかけてくることがある。
「フローラさんなら、俺のことを分かってくれてるって思ったんだよ…
今までの誰よりも、俺の気持ちを分かってくれてるって思ったんだよ」
プックルは無言のまま床に寝そべり、じっと主人の目を見つめている。
「どうしたらいい?」
たまらず助けを求めた。
ドラきちは困った顔で、スラりんは真剣な表情をして(と言っても普通の人間にはいつもと表情が変わっているようには見えないのだが)考え込んでいるようだ。
プックルはあくびをした。
「そう言えばね、『困った時は、誰かに相談するといいよ』ってママが教えてくれたことがあったよ」
スラりんが元気良くアイディアを出してくれた。
ケインがその言葉を耳にして真っ先に思い出したのはラインハットのヘンリーだ。
ヘンリーに聞いたら何かアドバイスをもらえるだろうか。
いや、今"人間"と言う条件付きで相談に乗ってくれるのは彼しかいなかった。
「よし、ヘンリーのところに行って相談してみるよ」
「は〜い」
「いってらっしゃ〜い」
プックルはじっと床に伏したままだ。
「それじゃあ、行ってくる」
ケインがルーラの呪文を唱えると彼の体がふわりと宙に浮き、東の彼方へと飛んでいった。
あぼーん