◎ ゾーマの休日 2日目 ◎

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80名前が無い@ただの名無しのようだ
 こんな夜更けに、城の中で戦っているのは誰だろう。
 それはオルテガと勇者だ。オルテガはおびえる勇者をひしと抱きかかえている。

オルテガ「勇者よ、なぜ顔を隠すのだ」
勇者   「お父さんにはゾーマが見えないの。かんむりをかぶって、闇の衣を着ている・・・」
オルテガ「あれはダイエットしたバラモスだ・・・」
ゾーマ  「かわいい勇者や、一緒においで。世界征服をしよう。アレフガルドには絶望があふれかえるど。」
勇者   「お父さん、お父さん!きこえないの。ゾーマがぼくになにかいうよ。」
オルテガ「落ち着きなさい、ヒドラが変な声で笑ってるだけだよ。」
ゾーマ  「いい子だ、私と一緒に行こう。私の娘たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ。」
勇者   「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところにゾーマの娘が!」
オルテガ「見えるよ。不細工だ。」
ゾーマ  「愛しているよ、坊や。お前の王者の剣がたまらない。力づくでも破壊する!」
勇者   「おとうさん、おとうさん!ヒドラが来たよ!ヒドラがおとうさんをひどい目にあわせる!」

 オルテガはぎょっとして、バギクロスを全力で唱えた。ヒドラの炎の息をかいくぐり斬りつけた。しかし致命傷を受けたとき・・・
 ベホマを唱えるだけのMPは既に無かった。